大野城市議会 2020-09-16
令和2年第5回定例会(第3日) 一般質問1 本文 2020-09-16
1: 開議 午前9時30分
◯議長(山上高昭) おはようございます。
ただいまから本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりです。
これより議事に入ります。
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日程第1 一般質問
2: ◯議長(山上高昭) 日程第1、一般質問を行います。
通告順に発言を許します。
13番、平井議員。
〔13番
平井信太郎議員 登壇〕
3: ◯13番(平井信太郎) 皆さん、おはようございます。議席番号13番、自民党市議団、
自民大野城所属の平井信太郎です。
まず初めに、質問するに当たり、
新型コロナウイルス感染対策としてこのようにアクリル板が取り付けられていますので、マスクを外して質問をいたします。ご了承ください。
新型コロナウイルス対応のため、3月、6月議会の一般質問ができませんでした。よって、今年初めての一般質問になります。よろしくお願いします。
私は、令和2年9月の定例会におきまして、紫池公園の再整備についてと、災害発生時の小中学校の対応と対策及び
大野南小学校の安全対策の2点を質問いたします。
最初の質問は、紫池公園の再整備についてです。
私が住む南ケ丘1区紫台には紫池公園があり、その周辺には二つのため池があります。しかしながら、今では農業用地が減少しており、農業用水としての役割はほとんどなく、水が滞留し水草が池を覆い、この夏ともなるとやぶ蚊の発生に悩まされているのが現状であります。
そこで、私自身、紫台を終の住みかと決めて移り住んで20年になります。自分が紫台の歴史を調べ、誇りに思える地域とするため調査をしました。
かつて、紫台は上大利村と牛頸村の境にあり、「天狗の鞍掛けの松」の伝説のある村境を示すために植えられた松のあったところで、現在も伝説を記した記念碑があります。その「天狗の鞍掛けの松」のあった近くに二つの農業用水のため池が上下二つあり、むらさき池と呼ばれ、上大利地区に属していました。
その上大利の人たちに聴きますと、このむらさき池のそばに戦後ではありますが赤心先生と慕われた画家が半農生活を送られ、当時では珍しくランプ生活だったということです。赤心先生は、
本名斎藤まことで、明治26年生まれで、福岡県
立中学修猷館時代はあの
児島善三郎画伯と西洋絵画を学ばれています。大正7年、東京美術学校を卒業された後、戦中まで
福岡県立高等女学校の教諭をされていました。退職された後、上大利紫台に移り住まれたそうです。
市役所の3階の市長室の前には、この赤心先生の絵が飾られています。上大利に古くからある家々にも座敷に飾られたりして大切に保管されていると聞きます。
このように歴史あるこの地が、
南ケ丘区画整理により現在の
紫台紫池公園となっているのです。最初に申し上げたとおり、水が滞留するお世辞でもきれいとは言えない現在の紫池公園の周辺を、私は市民の皆さんに喜んでいただけるよう、この公園周辺を再整備することを強く要望するものであります。
それでは質問に入ります。紫池公園の周辺の現状についてですが、紫池公園の横にある紫池はどこが管理しているんでしょうか、お尋ねします。
以上、壇上からの質問を終わり、あとは質問席にて質問をいたします。
4: ◯議長(山上高昭)
建設環境部長。
5:
◯建設環境部長(高原正宏) それではお答えいたします。ため池につきましては、大野城市法定外公共物の管理に関する条例に基づき、市が管理することとなっておるところでございます。このため、紫池公園の横にあります上下二つの紫池につきましても、市が管理を行っているところでございます。以上でございます。
6: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
7: ◯13番(平井信太郎) この写真は、紫池公園の周辺の写真であります。紫池公園と二つのため池、そして多目的広場Aになっております。この二つの紫池は、現在どのような役目を担っているんでしょうか。
8: ◯議長(山上高昭)
建設環境部長。
9:
◯建設環境部長(高原正宏) 紫池につきましては、雨が少ない時期におきましても安定したかんがい用水を確保する目的で設けられた農業用のため池でありまして、出水期における内水氾濫を遅らせるという機能も有しておるところでございます。
上大利水利組合が池内の水を管理しておりまして、現在も同組合の会員が農業用のため池として使用をされております。以上です。
10: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
11: ◯13番(平井信太郎) この写真は紫池ですけれども、御覧のように水草が大量に発生し、現状はやぶ蚊などの害虫の発生源になっております。この状況をどのように考えていますでしょうか。非常に環境に悪いと思いますが、いかがでしょうか。
12: ◯議長(山上高昭)
建設環境部長。
13:
◯建設環境部長(高原正宏) 今写真をご提示いただきましたけれども、紫池に限らず全てのため池につきましては、やぶ蚊などの害虫が大量発生するというようなことがないように、市と水利組合がそれぞれの役割に従いまして適正な維持管理に努めているところでございます。
具体的には、市は定期的な除草や空き缶の除去などを行いまして、水利組合は貯水量の調整や池干しによる水質の管理を行うなどによりまして、やぶ蚊が好む環境を排除するように努めておるところでございます。
今後とも市と水利組合が協力をし合いながら、ため池の適正管理を継続していきたいと考えるところでございます。以上でございます。
14: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
15: ◯13番(平井信太郎) 次に、この多目的広場ですけれども、以前地元の県議会議員さんのご尽力によりまして整備され、
グランドゴルフや新年のどんど焼き、子ども会の芋掘りや地元の
ソフトボールクラブの資源回収の収集場所等に利用され、非常に使い勝手がよい広場ですが、敷地が狭くトイレや手洗い場がないのが難点であり、皆さんが不自由しております。この状況を市としてどのようにお考えでしょうか。
16: ◯議長(山上高昭) 総務部長。
17: ◯総務部長(船越康二) 多目的広場のご利用について回答を申し上げます。
紫台多目的広場につきましては、市の普通財産を南ケ丘1区に使用の目的あるいは使用状況の変更の際には市の承認を受けるなど、幾つかの条件をつけさせていただいた上で無償で貸付けを行い、使用いただいているものでございます。
市でトイレや手洗い場の設置はいたしませんけれども、区のご負担で設置するというご申請があれば、内容を確認させていただいた上で貸付けの条件でございます使用状況の変更の承認につきまして検討をさせていただきたいと考えております。以上でございます。
18: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
19: ◯13番(平井信太郎) それでは(2)の、
紫池公園周辺の再整備についてお尋ねをいたします。
地元住民の方々から、紫池を埋め立てることにより有効利用ができるのではないかという意見が多数聞かれます。そこで、紫池公園、多目的広場、
紫池上下二つを一つにまとめ、近隣公園として整備はできないでしょうか。そして、トイレ等の設置はできないでしょうか。
もし、一つにまとまることができれば、合計面積が1万614m2と広くなり、地域住民の方々に喜んでいただける公園になると思いますけれども、いかがでしょうか。
20: ◯議長(山上高昭)
建設環境部長。
21:
◯建設環境部長(高原正宏) ではお答えいたします。現在、南ケ丘1区には14か所の公園を整備しておりまして、合計面積は約8万9,000m2となっておるところでございます。これを、南ケ丘1区の住民1人当たりの面積に直しますと、およそ16m2となるところでございます。
対しまして、市全体の
公園整備面積は、市民1人当たりおよそ5m2でありますことから、南ケ丘1区の公園整備の水準は市内のほかの地域に比べますと非常に高いという状況になっております。
このことから、紫池公園、多目的広場、紫池を一つにまとめまして新たな公園として整備する状況にはないと考えております。
また、トイレの設置ということですけれども、費用対効果の観点から、多くの市民が利用する近隣公園とか総合公園など一定以上の規模を有する公園であることを基本としております。このことから、それ以外の公園、例えば街区公園等については基本的に設置しないという方針にしておりますので、併せてご回答させていただきます。以上でございます。
22: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
23: ◯13番(平井信太郎) 大雨などの災害時の避難に対応する観点からも、紫池の排水機能は残して埋立てを行い、多目的広場を拡張して地震や大雨の災害時に車での避難場所として使えるように整備はできないでしょうか。
24: ◯議長(山上高昭)
建設環境部長。
25:
◯建設環境部長(高原正宏) 先ほども回答いたしましたけれども、紫池は農業用のため池としての機能を有しておりまして、現在も使用しておりますので、現状では用途の変更や廃止を行うことはできません。
今後、紫池の農業用のため池としての役割が不要となりまして、用途廃止等の要件が整った場合には、地元区や関係者の意見を聞きながら、その利活用の在り方について検討してまいりたいと考えておるところでございます。以上でございます。
26: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
27: ◯13番(平井信太郎) はい、了解いたしました。
次に、現在の南ケ丘1区の公民館は非常に低いところにあります。未曽有の大雨等が降った場合には、被災する危険性があります。5年先、10年先の将来を見据え、公民館の移転を視野に入れ、
紫池公園周辺の再整備をどうか計画していただくことはできないでしょうか。
28: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。
29:
◯地域創造部長(岩瀬修康) 市の公民館につきましては、大野城市公民館施設の設置及び管理に関する条例に基づき、各区の世帯数等に応じた基準面積の施設を各区に1館ずつ設置することとされています。
南ケ丘1区公民館につきましても、条例に基づいて整備されているものであり、現公民館の移転は現在のところ予定されておりません。公民館の整備につきましては、地区人口の増減に伴う区の合併や分離など状況の変化があれば、条例に照らしてその都度検討を行うこととしております。以上です。
30: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
31:
◯危機管理部長(山本一弘) 申し訳ございません。先ほどの車の避難場所ということについて、回答が漏れておりましたので、私のほうから回答させていただきます。
災害時に車での避難を希望される方は、現時点では地区避難場所として指定している
小中学校グラウンドや近隣公園等に避難していただくことになります。なお、今般の
新型コロナウイルス感染防止対策として、車中避難を希望される方が増えることが予想されたため、今年度から試行的に
大野城まどかぴあ立体駐車場を車中避難場所とし対応しております。
ご質問がありました内容につきましては、先ほどの
建設環境部長からの回答のとおり、紫池の用途廃止等の要件が整い、利活用について検討できる状況になった段階で、改めて検討したいと考えております。以上です。
32: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
33: ◯13番(平井信太郎) よろしく検討お願いいたします。
それでは、次の大きい2番、災害発生時の小中学校の対応と対策及び
大野南小学校の安全対策について質問いたします。
(1)
大雨警報発令時の対応についてですが、
大雨警報発令時の小中学校への対応の一般的なプロセスの概要説明をお願いします。
34: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
35: ◯教育部長(日野和弘) 本市では、臨時休業に関する判断基準、臨時休校の判断時間及び判断基準についてを作成しており、大雨警報等の気象警報が発表された際はこの基準に基づいて対応をしております。
本基準は、大雨警報等の気象警報が本市に発表された際に、児童・生徒の安全確保のため、学校の臨時休業等の実施について定めたものです。以上でございます。
36: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
37: ◯13番(平井信太郎) 今年7月6日12時13分に大雨警報が発令され、災害警戒本部が設置されました。その後、小中学校の児童・生徒は緊急に帰宅するようになったわけですが、その際の対応に学校ごとで違いがあったようですが、どのような理由で違いがあったんでしょうか。
38: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
39: ◯教育部長(日野和弘) 今回の対応では、各学校で迎えの時刻に期限を設けたり、途中から集団下校をさせたり、対応が異なっておりました。その理由は、判断基準に下校時刻の変更及び各校の実情に応じた集団下校を実施すると規定があり、各学校での当該規定の解釈の違いによるものです。
このことを受けて、7月16日に判断基準を見直し、下校については保護者による引取りを原則とし、原則と異なる対応を行う場合は市教育委員会と協議することなどを各校に通知し、対応を統一しております。以上でございます。
40: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
41: ◯13番(平井信太郎)
大雨警報発令時に、保護者が子どもを引き取る際、児童名簿に親族の名前が記載されていないという理由で手間取ったと聞いております。親族の方ですが、おじいちゃん、おばあちゃんが引取りに来たということなんですけれども、これで手間取ったということですが、これは改善できないんでしょうか。
42: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
43: ◯教育部長(日野和弘) 保護者によります児童の引取りは、不審者の侵入を防ぐなど、児童の安全確保を第一に考えて実施しております。そのため、児童の引取りができる方の名前を事前登録していただくことを必須としております。
児童の引取りの際に手間取ることなく進めるためには、事前に名前の登録について十分周知しておくことと、児童の引取りが行われている現場での丁寧な対応が重要と考えています。
大雨警報発令時に、より早くより確実に対応するために、各校の実情に合った方法となるよう各校で訓練を実施するとともに、その取組を学校間で共有し改善に努めてまいります。以上でございます。
44: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
45: ◯13番(平井信太郎) この
大雨警報発令時に、児童を迎えに行く場合、学校から車ではなく徒歩で学校へ向かい児童を引き取るようにと聞いておりますが、なぜでしょうか。現在、大雨警報中で大雨が降っている中で、歩いて子どもを迎えに行くというのはおかしいと思います。私でしたら車があれば、大雨の中歩いていくよりもやっぱり車で行きたいというのが本当の気持ちだと思います。
7月6日の大雨警報が出た日に、つつじが丘の保護者の方が徒歩で子ども迎えに行く途中、足を滑らせてけがをされたとの報告が届いております。なぜ、車での迎えは駄目なのかお聞かせください。
46: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
47: ◯教育部長(日野和弘)
大雨警報発令時に児童の引取りが行われている学校では、多くの児童と保護者が出入りする状況となります。その状況で、狭い学校敷地内において車を利用することは、事故等の危険度を高める要因となります。そのため、できるだけ徒歩で来校してくださるようお願いをしております。
しかし、大雨警報時など緊急の場合は、地域の広場を一時的な駐車場として利用することや、運動場を駐車場として利用することなど、各校の実情に合わせた対応をすることとしております。以上でございます。
48: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
49: ◯13番(平井信太郎) 7月6日の大雨警報が発令され、いろいろな問題が見えてきましたけれども、
学校運営協議会とこのような問題を協議されましたでしょうか。
50: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
51: ◯教育部長(日野和弘) 各校の
学校運営協議会では、学校における緊急時の対応について報告が行われております。
学校運営協議会の議題について、教育委員会から指示は行っておりませんが、学校における災害発生時の対応について、
学校運営協議会の場で協議するよう教育委員会から指示し、その協議を基に対応の改善を図るように進めてまいります。以上でございます。
52: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
53: ◯13番(平井信太郎) はい、了解いたしました。
それでは次の、
大野南小学校での今後の対策についてをお尋ねいたします。
この写真は、
大野南小学校の正門前の道路ですが、道幅は4メートルしかなく、車同士の離合が困難な状況であります。
大野南小学校では、行事等で車を使用する場合に、正門前の道路が狭く離合が難しく、渋滞を引き起こしています。また、学校横の道路に違法駐車が多いので、以前から近隣の住民から苦情が出ております。
市としてどのように考えていますでしょうか。
54: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
55: ◯教育部長(日野和弘)
大野南小学校の周辺道路につきましては、正門前の渋滞については、特に周辺住民の皆様からご意見は伺っておりませんが、渋滞が起きやすい状況であることは認識しております。
また、
大野南小学校と
南ケ丘中央公園の間にある道路については、学校行事の際に路上駐車されていることについてご意見をいただいております。
なお、市と学校としましては、学校周辺の道路渋滞や路上駐車は当然避けるべき状況であると考えていることから、学校行事を実施する際には、保護者に対し車両での来校を控えていただくよう、強く呼びかけを行っています。以上でございます。
56: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
57: ◯13番(平井信太郎) 南地区で大きな災害が発生した場合、高台にある
大野南小学校の体育館は避難場所になります。
大野南小学校の車の出入口は正門の1か所しかなく、非常時には車両の混雑が予想されます。他校は多くの学校で車の出入口が2か所あり、
大野南小学校は1か所しかなく少ない状況です。
この状況を市としてどのようにお考えでしょうか。
58: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
59: ◯教育部長(日野和弘) 現在、
大野南小学校の正門は、車両と児童の出入口として共用となっております。児童の安全確保の観点からは、車両と児童の出入口は独立していることが望ましいと考えております。
なお、新たに車両の出入口を整備する場合には、道幅の広い道路と面している学校の東側に設置することが最適と考えております。しかしながら、学校と当該道路との高低差は低いところでも約2メートルあることから、車両が通行できる出入口を設けることは難しいと考えております。
以上のことから、
大野南小学校では学校行事等を実施する際に、車両での来校を控えるようお願いしており、グラウンドへの車両の乗入れは現在行っておりません。
しかしながら、
大野南小学校が避難所になる場合は、グラウンドを駐車場として開放しなければならないことから、学校周辺の道路に係員を配置して対応することを考えております。以上でございます。
60: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
61: ◯13番(平井信太郎) 今、部長がおっしゃるとおり、確かに
大野南小学校のグラウンドの中で、車の出入口の道路を造ることは難しいと思います。提案でございますが、グラウンドと南側の南ケ丘2区老人憩の家の間ののり面を利用し、新しい道路ができれば解決するのではないかと思います。
この写真は、老人憩の家のほうから写した写真ですけれども、これがのり面で約35メートルあります。そして、これが拡大した写真ですけれども、高さが2メートル弱あります。そして、ここののり面の横幅が約4メートルあります。ですから、車が通るのに十分な幅になっております。
こののり面を利用して、スロープをここに造って、道路を造ってはいかがでしょうか。車両の渋滞の緩和や安全面を考慮し、
グラウンド側と老人憩の家の間ののり面を利用しまして、正門とは別の車両の出入口を設けることで問題が解決すると思いますが、いかがでしょうか。
62: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
63: ◯教育部長(日野和弘)
大野南小学校の
グラウンド側に別の車両の出入口を新設することは、周辺道路の渋滞緩和や児童の安全面を考慮した場合、一つの解決方法であるとは思いますが、現在の学校用地内に設置することは、グラウンドに面する道路との高低差の関係から難しいと考えております。
なお、今回ご提案をいただいた
大野南小学校に隣接する南ケ丘2区、老人憩の家ののり面を利用して車両の出入口を整備することにつきましては、今後当該区と学校、保護者や、南ケ丘2区、老人憩の家の利用者及び所管部局とも協議調整を行いながら、整備の必要性を含め検討してまいります。以上でございます。
64: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
65: ◯13番(平井信太郎) そうですね、よろしくお願いします。
これから所管の教育部であったり、建設環境部であったり、危機管理部であったり、各部で打合せをしていただきたいと思います。それと、学校関係者や地元の住民の方々と前向きな意見を交換して、ぜひともこれから成し遂げられるようにお願いする次第であります。
もし、
グラウンド側の
大野南小学校に隣接する南ケ丘2区、老人憩の家ののり面を利用して車の出入りができる道路ができた場合には、地域住民の安全対策として、ここに信号機を設置できないでしょうか。この写真ですけれども、これは学校の裏門を利用して登校する子どもたちの写真で、これがのり面の近くに横断歩道がありまして、826人の生徒がいる中で400人以上がこの横断歩道を利用しているわけです。ここに信号機がないもんですから、地域住民からたくさん私のほうにも意見が来ております。
子どもたちの安全を担保するため、そして車両事故を防ぐためにも、ぜひここに信号機を設置していただくように強く要望いたします。
66: ◯議長(山上高昭)
建設環境部長。
67:
◯建設環境部長(高原正宏) 先ほどの道路の新設、新しい車両の出入口を設けた場合ということでお答えをさせていただきますけれども、道路の新設等により交通状況が大きく変化した場合につきましては、必要な対応策を検討していきたいと考えております。以上でございます。
68: ◯議長(山上高昭) 平井議員。
69: ◯13番(平井信太郎) 了解いたしました。一歩でも前に進めていきたいと思っております。
今回の質問で、災害発生時の小中学校の対応と対策では、教育部のほうから改善ができるという回答が多かったので安心しております。今後、改善に向けての早急の対応をよろしくお願いいたします。
そして、紫池公園の再整備と、
大野南小学校に新たな道路と信号機の設置は、すぐにはできないとは思いますけれども、今回の質問を機に私も地元の皆さんと協力しながら実現できるように努力をしてまいりますので、執行部の方々も前向きな対応を改めてよろしくお願いいたします。
最後になりますけれども、新型コロナの影響はまだまだ続いております。一日も早く収束して、元の平穏な日常に戻るように祈念して私の一般質問を終わります。
70: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。
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休憩 午前9時59分
再開 午前10時01分
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71: ◯議長(山上高昭) 再開します。1番、平田議員。
〔1番
平田不二香議員 登壇〕
72: ◯1番(平田不二香) おはようございます。議席番号1番、自民令和の平田不二香でございます。家族みんなが笑顔で暮らせる大野城市を目指して日々頑張っております。今回は、メンタルヘルスをテーマに質問をさせていただきます。
本日は、アクリル板を設置しておりますので、マスクを外しての発言をお許しくださいませ。よろしくお願いいたします。
現在のストレス社会、メンタルヘルスの重要性が高まっています。毎日の生活の中でストレスを受けると、体調を崩すだけではなく、気持ちが不安定になることは誰でも経験することです。しかし、こうしたストレスサインが出ていながら、これを見逃して放置し、これまでと同じようにストレスを受け続けていることで、心の病気にかかってしまうこともあります。
厚生労働省の発表によると、精神疾患により医療機関にかかっている患者の数は近年大幅に増加しています。平成14年、258万人だった患者数は、平成29年には419万人を超え、15年間で61%も増加しています。内訳としては、多いものから鬱病、統合失調症、不安障害、認知症などとなっており、近年は、鬱病や認知症の著しい増加が見られます。そして、自殺は追い込まれた末の死であり、その多くが防ぐことができる社会的な問題です。
本日9月16日は、自殺対策基本法で定めた自殺予防週間の最終日であります。啓発活動が毎年行われながらも、令和元年度2万人以上の人が自ら命を絶っています。このような基本認識の下、心身共に健康に生きることの包括的な支援を推進する必要性を感じます。
その上、本年度は新型コロナウイルス感染症が発生し、生活環境の変化により、これまで以上に心の不調が起こりやすい環境になっています。コロナ鬱という言葉も生まれました。メンタルの不調に気づき、早い段階でケアを行うことが心の病気の予防につながります。今後は、地方自治体もそれを含めたメンタルヘルス不調者への新しい対応が求められています。
そこで、今回私は、本市職員と市民のメンタルヘルス対策について質問いたします。
まず最初に、今回の感染症の発生前から本市が取り組んでいる職員の精神的疲労、ストレスの軽減や緩和とそのサポート、メンタルヘルス対策への具体的な取組についてお尋ねします。
壇上からの質問は以上とし、以降は質問席からお尋ねいたします。
73: ◯議長(山上高昭) 総務部長。
74: ◯総務部長(船越康二) それでは、本市職員に関しますメンタルヘルス対策の取組につきまして、具体的にお答えを申し上げます。
職員のメンタルヘルス対策につきましては、予防、重症化の防止、病気休暇・休職者の復職支援など、これらの各段階に応じて実施をいたしているところでございます。
まず、予防の対策といたしましては、各職員の日頃のセルフケアに重点を置きましたメンタルヘルス研修を毎年実施いたしております。また、ふだんからストレスをためないことが大切でありますので、心身のリフレッシュができますよう、様々な休暇制度につきまして職員に知らせ、活用を促しているところでございます。
次に、重症化防止対策といたしましては、EAPと言われます職員支援プログラムによる相談窓口の利用につきまして案内をしているほか、時間外勤務等の状況に応じ産業医面談を実施したり、ストレスチェックなどを行っております。
また、復職支援の対策といたしましては、職場復帰支援プログラムといたしまして、職員が病気休暇や休職から職場復帰をする際に、職場適用訓練いわゆる慣らし出勤の制度を設けております。
なお、職員のメンタルヘルスの現状といたしましては、現在も一定数の病気休暇や休職者はございますものの、近年特に増加しているなどの状況は見られるわけではございません。
そのほか、メンタル面で健康に不安を抱える職員に対しましては、ストレスチェック等を通じて、できるだけ早期に発見し、産業医やEAPのカウンセラーと連携をしながら、医療機関への早めの受診を促すなどして、重症化しないよう対策を行っているところでございます。以上でございます。
75: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
76: ◯1番(平田不二香) 毎年のストレスチェックを行う目的とその判定の方法をお尋ねします。
77: ◯議長(山上高昭) 総務部長。
78: ◯総務部長(船越康二) 職員のストレスチェックにつきましては、労働安全衛生法に基づきまして心理的な負担の程度を把握するための検査といたしまして、年に1回実施しているものでございます。
各職員が自らのメンタルヘルスの状況を確認し、働き方や休み方を見直すきっかけとするとともに、不調の兆候が見られる職員につきましては、産業医の面談などにより、長期の休暇や休職につながるような重症化を防ぐことを目的として実施しています。
本市のストレスチェックは、パソコンやスマートフォンから、各職員がインターネット上のシステムにアクセスしまして、IDとパスワードを入力の上、質問に回答するという方法で行っております。結果は、職員が回答を送信した後、すぐに本人に通知されるようになっております。
結果の判定につきましては、各職員の回答を点数化し、一定の点数以下の者や、特定の項目でストレス反応が強く表れている者などを高ストレス者といたしまして、本人の希望に応じて産業医による面談などを実施しているところでございます。以上でございます。
79: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
80: ◯1番(平田不二香) 高ストレスとの判定を受けた職員の数ですけれども、昨年の決算特別委員会の中で委員の質問に対して、平成30年度ストレスチェックの結果、受検者499人中73人が高ストレスだったとの答弁がございました。職員の16%が高ストレスという結果が出ておりました。
その後、令和元年度の結果も出ておりますでしょうか。
81: ◯議長(山上高昭) 総務部長。
82: ◯総務部長(船越康二) 令和元年度のストレスチェックは12月に実施をいたしておりまして、検査対象職員481名に対しまして検査を受けた職員が450名となりまして、受検率は93.6%でございました。
そのうち、高ストレス者と判定された職員は64名でございまして、全受検者に対する割合は14.2%となっております。以上でございます。
83: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
84: ◯1番(平田不二香) 高ストレスの方は減少しているようですね。よかったです。
高ストレスと判定が出た職員への対策と配慮はどうなっていますでしょうか。
85: ◯議長(山上高昭) 総務部長。
86: ◯総務部長(船越康二) このストレスチェックの制度におきましては、まず高ストレスと判定された職員に対しましては、産業医との面談や相談窓口を案内いたしまして、本人の希望によって、面談を行う仕組みとなっております。
面談を希望する職員につきましては、産業医が本人の状況を確認し、早期に病院を受診するよう促すなど、職員の状態に応じたアドバイスを行っております。
また、面談を希望しない職員に対しましても、メンタルの不調が長期化しないように、EAPの相談窓口の利用を促すなど、働きかけを行っているところでございます。以上でございます。
87: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
88: ◯1番(平田不二香) 先ほど部長の答弁の中でも、復職支援という言葉が出てまいりました。昨年9月の定例会の一般質問でも、復職支援の取組についての答弁がございました。その後の復職の状況はいかがでしょうか。
89: ◯議長(山上高昭) 総務部長。
90: ◯総務部長(船越康二) 本市の職場復帰支援プログラムは、平成16年に導入したものでございます。現在では、メンタル疾患により病気休暇や休職となった職員の多くが職場復帰する際に利用しているものでございます。
昨年度、メンタル疾患により病気休暇、休職となった職員は14名でございまして、このうち4名が、このプログラムを利用し、4名とも職場に復帰をいたしております。
今年度も既に病気休暇及び休職になった職員8名のうち、既に2名が利用いたしておりまして、2名とも職場に復帰をいたしております。
このプログラムの利用によりまして、全ての職員が復職できるというわけではございませんし、また一旦復職した後に再度発症するというケースもございます。しかしながら、このような訓練期間を持つことによりまして、再発のリスクを慎重に見極めながら、就職支援の取組を段階的に進めていくことができていると考えております。
また、回復の状況などに応じまして、職員の業務配分などを事前に検討することが可能となりますので、非常に有効な制度であると考えております。以上でございます。
91: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
92: ◯1番(平田不二香) 新型コロナウイルス感染症による本市職員への影響は確認されていますでしょうか。
93: ◯議長(山上高昭) 総務部長。
94: ◯総務部長(船越康二) このストレスを感じている職員にとりまして、その原因が新型コロナウイルス感染症によるものかどうかを判断するということは大変難しゅうございます。しかし、今年度のストレスチェックの結果を昨年度と比較するなどして、影響の把握に努めてまいりたいと考えております。
また、この感染症対策のために業務量が著しく増えている部署もございますことから、職員の体調管理には十分に配慮を行っていくとしております。以上でございます。
95: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
96: ◯1番(平田不二香) 職員の方がメンタルヘルスに不調を来した場合の相談窓口は、具体的にはどちらになりますでしょうか。
97: ◯議長(山上高昭) 総務部長。
98: ◯総務部長(船越康二) 職員がメンタルの不調を感じましたときには、いつでも気軽に相談できるよう、先ほども回答いたしましたが、EAPという相談窓口がございますので、そちらを案内しております。この相談窓口におきましては、電話やメールによる相談のほか、面談によるカウンセリングを受けることも可能ですので、そういった活用を促しているところでございます。以上でございます。
99: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
100: ◯1番(平田不二香) 相談窓口やストレスチェック、復職支援など、本市がしっかりとメンタルヘルス対策に取り組んでくださっていることが分かりました。
それに加えてですが、メンタルヘルス対策には日頃からの予防的な取組を継続的に行うことが重要だと思います。
そこで、お隣の春日市の取組ですけれども、ストレスチェックを開始した平成17年から九州産業医科大学と協力して継続的な取組をしています。春日市役所内で月に2回相談窓口を開き、職員と産業医の面談の機会を設けています。また高ストレスと診断された人を、個人の努力だけに任せるのではなく、ストレスチェックの結果を共有して、組織でのメンタルヘルスの取組に活用しています。
ストレスチェックの結果が出たら、もちろん個人の名前など個人情報は伏せた上でチェック内容の項目を点数化して、所属する部署ごとに点数の統計結果を算出します。そして、組織の強みと弱みを分析、管理職は結果の見方の講習を受ける、組織ごとに細かくミーティングを開催するというように、コミュニケーションを取りながら働きやすいチーム作りをみんなで目指す取組を行っています。
点数のよい課は公表してよい取組をシェアし、ほかの課が参考にしたり取り入れたりと情報をオープンにしています。このような継続した取組で、職場の健康リスクという数値があるんですけれども、これが全国平均を下回り、長期休職する職員が大幅に減少しているということです。
我々市民のために日々頑張ってくださる本市職員「ワンチーム大野城」のメンタルヘルス向上のために、今後もぜひもう一歩進んだ対策もご検討いただければと思います。
次の質問です。コロナ禍での小中学校の教職員や児童・生徒のメンタルヘルスについてお尋ねいたします。
今回の感染症発生後、国や県から小中学校の教職員のメンタルヘルス対策に関する指導や通知などは、何かございましたでしょうか。
101: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
102: ◯教育部長(日野和弘) 小中学校の教職員のメンタルヘルス対策につきましては、文部科学省から予防的な取組の推進、労働安全衛生管理の充実、教職員の勤務負担に留意した指導体制などについて取りまとめた「新型コロナウイルス感染症への対応に伴う教職員のメンタルヘルス対策等について」が発出されております。また、福岡県からは、教職員のためのメンタルヘルス相談に関する文書が出されております。
これらを踏まえまして、本市では小中学校長に対しこれらの文書を通知することと併せ、教職員がメンタル不調を来すことがないよう留意を促しております。以上でございます。
103: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
104: ◯1番(平田不二香) それでは、教職員と児童・生徒のメンタルヘルス対策、本市の見解と取組をお尋ねいたします。
105: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
106: ◯教育部長(日野和弘) 教職員と児童・生徒のメンタルヘルス対策につきましては、本市が積極的に取り組むべき重要な課題であると考えております。
このことを踏まえ、本市では教職員のメンタルヘルス対策として、勤務管理システムを利用した労働時間の把握、ストレスチェックの実施による労働衛生管理、学習指導員やスクールサポートスタッフを活用した業務負担軽減に取り組んでおります。また、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、教職員の夏季休暇の取得が難しい状況であることから、十分な休息が取れるよう例年は3日間の学校閉庁日を6日間へ拡大しております。
児童・生徒のメンタルヘルス対策といたしましては、文部科学省の「持続的な学校運営のためのガイドライン」などに基づき、学校や保護者の見守りに加えて、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを活用した組織的な支援を行っております。
また、保護者に対しては、スクールカウンセラーの監修を受けた「新型コロナウイルス感染症による子どものストレスとその対応に関するお知らせ」を作成しまして、家庭における児童・生徒の状況の変化に対する気づきや、学校へ相談を促しております。以上でございます。
107: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
108: ◯1番(平田不二香) 今、感染者や医療従事者とその家族への偏見や差別などの問題が生じています。本市小中学校においても、そのような現状や、また防止策などの取組はございますでしょうか。
109: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
110: ◯教育部長(日野和弘) 6月の学校再開前に開催しました臨時校長会におきまして、感染者をはじめとした新型コロナウイルス感染症に起因する差別や偏見を生まないための指導を各学校で行うよう教育委員会から指示をしております。
各学校では、学校再開後の早い段階で、児童・生徒に対し、日本赤十字社のプレゼンテーション資料や動画等の学習資料を使用し、道徳の授業をはじめとした学校教育全体で指導をしております。
教育長をはじめ、教育委員会としましても、その様子は現場で確認をしておるところでございます。以上でございます。
111: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
112: ◯1番(平田不二香) 本市では、日本赤十字社の動画を取り入れていると今お聞きいたしましたけれども、実は子どもたちにとって、受け入れやすくて分かりやすい啓発動画を制作、活用している自治体があります。
動画の一部をご紹介いたします。
福岡県は、「新型コロナによる偏見や差別。福岡からなくしていきましょう」というタイトルで、医療従事者などへの偏見をなくす30秒の動画を作っています。
北九州市は、小学生向けに学校の備品を擬人化して、こちらはメジャーをキャラクター化していますけれども、「たたかう相手はウイルスです」というメッセージを発信しています。とても面白くできています。
こちらは同じ北九州市のアニメを使った中学生編です。
そして、徳島県の教育委員会は、人権学習のサポートのために、「とくしまこころのサポート」という動画を数多く作っていますけれども、その中の一つに、「今私たちにできること、新型コロナウイルス感染症に関する差別をなくすために」というものがあります。これがその動画の一部です。
感染者が出たある保育園が、園を再開した朝、表に貼り紙のようなものがあり、まさか心ない言葉が書かれているのではと園長が心配したところ、実はそれは励ましの言葉が書かれた手作りの旗だったというストーリーです。
こんなときこそ、周りの人を思いやる優しさを届けようというメッセージがすばらしいと感じます。このような動画を徳島県では道徳の授業中や朝の会、給食の時間に児童・生徒に見せているということです。今、給食の時間、児童はおしゃべりを控えて、黙って前を向いて給食を食べていますので、啓発動画を見ることで、給食の時間を楽しく有効利用できると思います。ぜひ取り入れていただけたらと思います。
また本市には、大野ジョー君、昨年リニューアルしたまどかちゃんという人気キャラクターがありますが、イベント中止などで出番がない現状ですので、これらを活用しての本市独自の子どもたちのメッセージを発信、動画も含めた啓発活動をご提案したいのですがいかがでしょうか。
113: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
114: ◯教育部長(日野和弘) 先ほどご説明しましたとおり、本市も新型コロナウイルスに起因しました差別や偏見を生まないよう取組を行っていますが、さらに理解を深めるため、今ご紹介いただいた他自治体を参考にしながら、今後も継続して取組を行いたいと思っております。以上でございます。
115: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
116: ◯1番(平田不二香) ぜひ、よろしくお願いいたします。
今年6月から7月にかけて、国立成育医療センターが実施したコロナに関するアンケートに、全国の17歳以下の子どもと保護者、合わせて6,772人が回答しましたが、回答者の72%にコロナ禍で何らかのストレス反応が見られました。児童・生徒にメンタル不調のサインが見られたときの本市の相談窓口はどちらになりますでしょうか。児童・生徒と保護者も含めてお願いいたします。
117: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
118: ◯教育部長(日野和弘) 児童・生徒、保護者になりますが、メンタル不調が見られたときの相談窓口としましては、各学校にスクールカウンセラーを設置しております。また、24時間メール相談ができます福岡県教育委員会の「子どもホットライン24」がございます。
なお、児童・生徒に対しまして、本市子ども相談センターにも相談窓口があることを周知するために、紹介カードを各学校を通じて配布等いたしております。以上でございます。
119: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
120: ◯1番(平田不二香) 学校でスクールカウンセラーが悩みを持つ児童・生徒や保護者の助けになってるのは間違いないと思います。しかし、実際に直接悩みの声を上げるには、とても勇気が必要です。
厚生労働省は、LINEやツイッターなどのSNSを使った相談窓口を設けています。こういった情報の広報活動も、ぜひ市のほうでもお願いしたいと思います。
実は長崎大学では、学生向けにウェブ相談を行っていますが、希望する学生がとても多く、相談はキャンセル待ちという状況だそうです。対面でなくても気軽に相談できるというのは、コロナ禍の新しい生活習慣にも適しています。
これから、児童・生徒がタブレット1人1台という新しい時代が参りますので、将来的にはそれを活用したウェブ相談なども取り入れていただければと思います。
続いては、高齢者のメンタルヘルス対策についてお尋ねします。
コロナ禍においては、高齢者の生活にも大きな影響が出ています。感染の不安から外出を避け、また家族の往来が制限される場合も多くなっています。人と接する機会を失うことにより、精神的フレイルのリスクもあると考えられますが、本市の現状と対策を伺いたいと思います。
121: ◯議長(山上高昭) 長寿社会部長。
122: ◯長寿社会部長(若山純哉) 現在、新型コロナウイルスへの感染の不安や、外出自粛によるストレスなどから、精神的な不調を来す高齢者は少なくないものと思われます。
本市の対策としましては、市及び各地区の地域包括支援センターの主任介護支援専門員や保健師、社会福祉士などの専門職が、独り暮らしの高齢者や高齢者夫婦のみの世帯などを優先に、戸別訪問や電話による相談を実施しております。その中で、高齢者が抱える不安が少しでも軽減されるよう病気に関することや生活の困り事など、様々な相談に随時対応しております。
相談対応件数は、年間延べ1万件を超えており、対応を行う中で個別の支援が必要と判断した場合は、介護サービスや介護予防教室の案内、医療機関との連絡調整などを行っております。また、各区で開催されている地域ケア会議では、区の役員や民生児童委員をはじめ関係機関や団体と、地域の高齢者に関する情報共有を行っております。その中で、高齢者の状況に応じた地域での見守り活動をお願いしているところでございます。
今後とも、地域と連携しながら支援を行ってまいりたいと考えております。なお、フレイルの進行を予防するためには、適度な運動やバランスのよい食事、人との交流などが大事であるため、その具体的内容を市広報に掲載するなど、啓発活動にも努めているところでございます。以上でございます。
123: ◯議長(山上高昭) 平田議員。
124: ◯1番(平田不二香) 地域包括支援センターにおける、コロナ禍にもかかわらず高齢者に寄り添う支援に感謝いたします。家族のサポートも以前と比べて限界があり、また支援活動も従来と同じというのは難しいことかもしれません。
今後も高齢者の安心安全な生活のために、地域包括支援センターの活動と、ほかの地域または保健福祉サービスやネットワークとのつながりを断ち切らないよう継続し、さらなる配慮をぜひお願いしたいと思います。
世界的にもいまだ収束の兆しが見えない状況ですが、コロナに負けない笑顔で暮らせる大野城市であることを願い、私の質問を終了いたします。
125: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。再開を11時とします。
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休憩 午前10時29分
再開 午前11時00分
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126: ◯議長(山上高昭) 再開します。2番、渡邉議員。
〔2番 渡邉知之議員 登壇〕
127: ◯2番(渡邉知之) 皆さん、おはようございます。議席番号2番、自民まどかの渡邉知之です。アクリル板がございますので、マスクを外して発言させていただきます。
私は、本9月定例会におきまして、防災について一般質問をさせていただきます。
近年、日本全国において様々な災害が発生しております。今年の7月3日から7月31日にかけて、熊本県や福岡県など日本の各地で集中豪雨があり、福岡県大牟田市では7月6日午後3時から3時間で252ミリという今までに経験したことのない雨量を観測し、市内の様々な場所で氾濫が起き、避難所となっていた小学校では一時孤立状態となってしまいました。
また、2016年に起きました熊本地震では、熊本県益城町において震度7を観測し、甚大な被害がありました。避難者数は10万人以上にもなり、避難所も50か所以上開設されましたが、ガスや水道、電気も止まり非常に大変であったと伺っています。
このような、いつ、どこで起こるか分からない災害に対して大野城市を守るために、大野城市には大野城市地域防災計画があります。この計画には、「災害に強い人をつくる」「災害に強いまちをつくる」「災害に備えた体制をつくる」という三つの基本目標があります。
今回は、「災害に強いまちをつくる」について質問させていただきます。
本市の避難所(コミュニティセンターや公民館など)において、水の確保、飲料水の備蓄数はどのくらいありますでしょうか。
以上、壇上での質問は終わり、そのほかの質問は自席にて行わせていただきます。
128: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
129:
◯危機管理部長(山本一弘) 災害時の飲料水の確保につきましては、備蓄のほか給水車等により、浄水場から飲料水を輸送することを基本的な手段と考えております。なお、飲料水の備蓄数につきましては、各コミュニティセンター及び山田多目的倉庫に合計約2,000リットル備蓄しております。以上です。
130: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。
131: ◯2番(渡邉知之) 分かりました。備蓄用の飲料水が2,000リットルあり、各コミュニティセンターと山田の備蓄倉庫から各避難所へ渡されると。また、給水車によって避難所を回るということですね。
それでは、本市の避難所(コミュニティセンターや公民館等)において、自動販売機の設置をしている場所というのは何か所あり、また台数は何台ありますでしょうか。
132: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
133:
◯危機管理部長(山本一弘) 避難所となる市の施設は市内に54か所ありますが、そのうち飲料水の自動販売機を設置している施設は19施設、設置台数は合計47台です。本市の避難所のうち、コミュニティセンター及び公民館等における自動販売機の設置状況ですが、コミュニティセンターでは設置施設4か所、設置台数は合計16台、公民館・集会所では設置施設5か所、設置台数は合計5台となっております。以上です。
134: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。
135: ◯2番(渡邉知之) 避難所が54か所あり、そのうち飲料水の自動販売機を設置している施設は、現在半分にも満たない19施設で、設置台数は47台ということですね。
各コミュニティセンターには設置してあるということですが、公民館や集会所は27か所と4か所あると思うんですけれども、そのうちの5か所だけということで、ほとんどの公民館や集会所にはないということが分かりました。
災害があって自動販売機がない避難所に来るときは、ご自分で飲料水を持ってから避難所のほうへ向かう必要があるということも分かりました。しかし、なかなか前もって避難所に飲料水をご自分で用意して行くというのはやはり難しいと思います。市から提供される備蓄用の飲料水や給水車が、すぐに避難所に来るかどうかも分かりません。
そこで避難所(コミュニティセンターや公民館など)における災害時の飲料水の備蓄庫として、また近年の異常気象による気温の上昇によっての熱中症対策として、災害型の自動販売機の設置を避難所にすべきだと考えますがいかがでしょうか。
136: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
137:
◯危機管理部長(山本一弘) 避難所における飲料水の確保につきましては、備蓄と給水を基本としておりますが、災害対応型自動販売機の設置も補完的な手段の一つと考えられます。現在、災害対応型自動販売機は、各コミュニティセンターに2台ずつ設置されているほか、牛頸公民館と平野中学校に1台ずつ設置され、合計10台設置されております。
今後、自動販売機の設置者が災害対応型自動販売機の導入について検討される場合には、求めに応じて必要な情報提供を行いたいと思っております。以上です。
138: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。
139: ◯2番(渡邉知之) 分かりました。給水車での対応となりますと、時間的にすぐというわけにはいかないと思います。また、災害の範囲が広域になれば、さらに避難所が増えますので時間がかかると思います。
ここで、災害対応型の自動販売機がどういったものかというのをご紹介します。いろいろなメーカーが災害対応型自動販売機を用意しているようですけれども、キースイッチ対応の災害対応型自動販売機というものがありまして、その自動販売機ではキースイッチを操作して飲料水を無料で提供できる設定に変えることができます。また、庫内が満タンのときで約500本の提供が可能だということです。
現在、備蓄用の飲料水や自動販売機のない避難所には、飲料水の確保が必要だと思います。ぜひ、これからも引き続き、災害対応型自動販売機などの情報提供を、避難所となる施設に周知徹底のほうをよろしくお願いいたします。
それでは、次の質問に参ります。本市の避難所としての公園の役割をどのように考えているかお聞かせください。
140: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
141:
◯危機管理部長(山本一弘) 地震等の大規模災害が発生した場合に、市民が災害の危険から一時的に命を守るための緊急的な避難場所として、市内の公園等を一時避難場所や地区避難場所として指定しております。
市民が容易に避難できる至近距離にある公園は、災害発生時の家屋の倒壊や地盤の崩壊等の危険を避けるための一時避難場所として位置づけております。
また、より面積の広い近隣公園などは、災害発生時に火災の延焼等に対して安全を確保するための地区避難場所として位置づけております。以上です。
142: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。
143: ◯2番(渡邉知之) 分かりました。公園は各地域にあります。市民の方もどこにあるかということを認識されている方も多く、貴重な避難場所だと思います。
それでは、避難所となる公園でトイレを設置している公園は何か所ありますでしょうか。
144: ◯議長(山上高昭)
建設環境部長。
145:
◯建設環境部長(高原正宏) それでは、公園の管理は建設環境部でしておりますので、私のほうからお答えさせていただきます。
避難場所として指定されている都市公園のうち、市がトイレを設置している公園は10か所となっております。以上でございます。
146: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。
147: ◯2番(渡邉知之) 分かりました。トイレを設置しているのが10か所ということで、大規模地震などの災害が起きたときには、かなりの数の避難者が公園へ避難してくる可能性がありますので、少し少なく感じます。
そこで、災害時に重要な避難場所となる公園を、かまどベンチやマンホール型トイレを備えた防災公園として整備する必要があると思いますが、いかがでしょうか。
148: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
149:
◯危機管理部長(山本一弘) 大野城市地域防災計画では、災害に強いまちづくりの一環として、防災機能を有した都市公園等を計画的に整備する旨を記載しております。
今後も、安全な都市環境の形成を推進するため、ご質問いただいたマンホール型トイレ等の整備を含め、災害時に都市防災施設として機能する公園等について調査・研究を進めてまいります。以上です。
150: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。
151: ◯2番(渡邉知之) ぜひ、市民の安全安心のために、災害に強いまちづくりの一環として調査・研究を前向きにお願いいたします。
確認でございますが、現在大野城市内の公園にかまどベンチやマンホール型トイレを設置している公園はありますでしょうか。
152: ◯議長(山上高昭)
建設環境部長。
153:
◯建設環境部長(高原正宏) ではお答えいたします。かまどベンチやマンホール型トイレを設置した公園はございません。以上でございます。
154: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。
155: ◯2番(渡邉知之) それでは、今後設置されるご予定はありますでしょうか。
156: ◯議長(山上高昭)
建設環境部長。
157:
◯建設環境部長(高原正宏) 本市におきましては、避難場所に指定されている公園のうち、トイレが設置されていない公園は比較的小規模な街区公園でございまして、避難場所の区分としては、全て一時避難所となっているところでございます。街区公園には雨風をしのぐ施設がありませんので、長時間の滞在には不向きと考えますので、現時点ではかまどベンチやマンホール型トイレを設置する計画はございません。
一方、四つのコミュニティセンターには、災害に備えてマンホール型トイレが設置されておりますので、避難所に隣接した公園につきましては、避難所機能の補完の観点から、公園の再整備の機会を捉えまして、かまどベンチやマンホール型トイレの設置等について検討させていただきたいと考えております。以上でございます。
158: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。
159: ◯2番(渡邉知之) 分かりました。ぜひご検討のほうをよろしくお願いいたします。
大野城市は、福岡県内においても利便性もよく、また生活環境もいいということで、現在は人口も増加しています。これからもそういったことから、しばらくは増加していくと思われます。
しかし、利便性だけでは大野城市の成長はいつか止まってしまいます。これから未来の大野城市のために、また選ばれる大野城市のために、安心安全な住みよいまちづくりをお願いいたします。
これで、私からの一般質問を終わらせていただきます。
160: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。再開を13時15分とします。
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休憩 午前11時18分
再開 午後1時15分
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161: ◯議長(山上高昭) 再開します。9番、井福議員。
〔9番 井福大昌議員 登壇〕
162: ◯9番(井福大昌) 皆さん、こんにちは。自民党市議団、会派自民大野城の井福です。どうぞよろしくお願いいたします。アクリル板がありますので、この場でマスクを外させていただきます。
さて、近年の我が国日本では、大震災、大津波、放射能汚染、豪雨、巨大台風、ミサイル危機そして未知のウイルスと、まさにいつか小説や映画の世界で見た危機的状況が顕在化しております。そんな中、今回私は、コロナウイルスの対策そして支援についての質問をさせていただきます。
まずは、市内の小中学校についての質問ですが、コロナ危機による休校措置以後、授業カリキュラムの現状と見通しはどうなっていますでしょうか。特に、受験生について詳しく教えてください。
以上、壇上からの質問を終わりまして、以後質問席から続けさせていただきます。
163: ◯議長(山上高昭) 教育長。
164: ◯教育長(吉富 修) カリキュラムの進捗状況についてお尋ねでございます。
カリキュラムの進捗状況につきましては、夏休みの短縮そして体育祭などの大きな行事を中止しましたことにより、授業時数を確保することができました。おおむね、年度当初の予定どおりに進んでおります。
特に、受験を控えています中学校3年生につきましても、8月末に実施いたしました教育課程実施状況調査の結果では、例年と比べても遅れなく進んでいると各学校より報告を受けているところでございます。以上です。
165: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
166: ◯9番(井福大昌) 分かりました。授業時数はおおむね足りているとのことですが、授業時数確保などについて、保護者の皆さんから問合せなどはありませんでしょうか。多くの保護者の皆さんは、話を聞きますと、遅れているはずだと考えていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。せっかく予定どおり進んでいるのであれば、安心してもらうためにも学校通信とかの方法で保護者に周知することはできませんでしょうか。
167: ◯議長(山上高昭) 教育長。
168: ◯教育長(吉富 修) お答えいたします。授業の進度に関する保護者の皆様からのお問合せは、学校、そして教育委員会に数件ありました。授業の進度につきましては、夏季休業前の保護者面談などの場において、個別に保護者の方々にお知らせしておりましたが、ただいまご指摘のように、今後につきましてはそのような不安を払拭するためにも、学校通信などの配布物でも授業の進度を積極的に周知するなど、保護者の方々の不安を解消できるように努めてまいりたいと思います。また、そのように指導いたしたいと思います。
169: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
170: ◯9番(井福大昌) 分かりました。ありがとうございます。ぜひ、学校通信などでも周知のほうをよろしくお願いいたします。
それでは次に、平成29年、30年に改訂され、道徳教育、プログラミング教育、外国語教育の充実などが盛り込まれました新学習指導要領の見通しはいかがでしょうか。コロナの影響などは大丈夫でしょうか。
171: ◯議長(山上高昭) 教育長。
172: ◯教育長(吉富 修) お答えいたします。ご指摘のように、本年度から全面実施となりました小学校新学習指導要領では、新たに小学校の英語が教科化されております。また、それに先立ち、一部改正されました学習指導要領におきましては、道徳が教科化されています。小学校の英語では、授業時数の確保のみでなく、外国語指導助手いわゆるALT(アシスタント・ランゲージ・ティーチャー)の派遣なども滞ることなく実施することができております。
また、小中学校の道徳科の授業も、おおむね計画どおり実施しておるところでございます。
また、新学習指導要領では、主体的、対話的で深い学びの視点から、授業の改善を図っていくことが私たちに求められておりますが、そのうちの対話的な学習活動につきましては、感染防止に配慮が必要ですが、様々な活動方法を工夫しながら実施しているところでございます。以上です。
173: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
174: ◯9番(井福大昌) 分かりました。こちらも計画どおりということで、安心いたしました。
本当を言いますと、小学生という時期はまず祖国の言語の使い方や成り立ちを含めてきちんと理解し、日本人としての自覚や誇りを芽生えさせなければならない時期ですので、日本語の使い方や成り立ちもままならないうちに外国語、英語学習の低年齢化が進むことは、個人的には危機を感じているんですが、ここは一旦置いておいて、次に進んでまいります。
次に、タブレットの配布やリモート動画授業についての質問です。
こちらの表は、世界の企業の時価総額ランキングトップ50という表です。こちらの表の左半分が、約30年前の平成元年のトップ50のランキング表でありまして、そして右半分が平成30年のランキングでございます。
実はこれは、驚くべき表でございまして、オレンジのラインが見えると思うんですが、これは日本企業です。左側の30年前の表を見ていただくと分かると思うんですが、50位中何と32社が我が国日本の企業でした。文字はちょっと見えないと思いますが、住友銀行などの銀行系、そして野村証券などの証券系、あとトヨタや日産など御覧のとおりほとんどオレンジで埋まっています。
しかし、右半分の30年後の今現在、ここに一筋のラインがあります。分かりますでしょうか。このラインはトヨタです。50位中43位に1社だけトヨタがランクインしています。歳歳年年人同じからずとよく言いますけれども、さすがにこれはあまりにも悲惨な状況だと言わざるを得ません。トヨタ以外のほかの49社は、いわゆるGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)などのアメリカのIT企業、情報発信企業、またアリババやテンセントなどの中国企業の名も連なっております。これは、この30年いかに我が国がITの通信系に遅れてきたかということを如実に表しております。
幾つかのシンクタンクの情報では、我が国がIT通信系に遅れてきた大きな要因の一つに、国や地方の行政がICT化に遅れていること、そして教育のICT化が遅れていることなどが指摘されておりました。これ以上の乗り遅れは亡国の一途と言えると思います。
さて、こんな中、今回本市の英断により、市内全校でタブレットの導入が決まりましたが、コロナ第2波により万が一また長期の休校措置を取らざるを得なくなった場合、準備予定のタブレットなどはどのように活用されますでしょうか。学習の遅れを生まないための策はありますでしょうか。特に、リモート授業、動画授業などはお考えでしょうか。その辺りをお聞かせください。
175: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
176: ◯教育部長(日野和弘) タブレット端末につきましては、令和2年度末頃に整備が完了する予定となっております。完了すれば、タブレット端末やデジタル教材等を使い、視覚や聴覚に訴えかけるより分かりやすい授業の実施が可能になります。
また、ICTは双方向性があることが特徴のため、これを効果的に活用し、児童・生徒が教え合い学び合う共働学習や、一人一人の能力や特性に応じて学習する個別学習を推進することができます。
これまでの教師から児童への一斉指導による一斉学習と、共働学習や個別学習を組み合わせることで、児童・生徒の確かな学力を育成してまいります。
このようなICTの特徴を活かし、まずは平時の授業においてタブレット端末の活用に取り組んでまいります。
また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により再び長期の臨時休業等になった場合は、タブレット端末を活用してインターネット経由の授業や、動画配信を行うことを検討しております。以上でございます。
177: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
178: ◯9番(井福大昌) 分かりました。休校時にも、タブレット利用での学習支援をお考えになられているということで安心いたしました。近隣市からも遅れを取らないよう、今後もICTを活用した教育を進めていってください。
続いて、学校行事についてですが、コロナの影響により多くの学校行事も現在中止されていると聞いております。体育祭、文化祭、クラスマッチ、式典、修学旅行など、行事の見通しはどうなっていますでしょうか。
179: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
180: ◯教育部長(日野和弘) 体育祭と運動会につきましては、今年度は中止を決定しております。修学旅行は、宿泊を伴う行事であり、感染リスクが非常に高いと考えられますので、感染状況を見極めるため11月末まで延期することとしております。合唱行事は、民間コンサートホール担当者からもご教示いただき、感染リスクが高いと判断して中止としております。クラスマッチや授業参観など、その他の行事は、内容に合わせた感染防止対策を十分に検討するよう、教育委員会から各学校に指示をしております。
儀式的行事につきましては、入学式は今年度中止をしております。終業式と始業式は、校内放送を用いて各教室に分散した形で実施しているところです。卒業式につきましては、感染拡大の状況によっては、参加者や内容を縮小した上での実施を検討いたします。
いずれも、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、感染対策を十分に行い、実施可能な方法を検討してまいります。以上でございます。
181: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
182: ◯9番(井福大昌) 分かりました。行事の中止はやむを得ないと思うんですが、児童・生徒の安全を担保しつつ、何とか子どもたちの笑顔と思い出のために、何かできることはありませんでしょうか。特に卒業生には、コロナの苦い思い出だけでなく、楽しい思い出をつくって何とか卒業していってほしいという保護者の皆さんの切なる声が上がっています。いかがでしょうか。
183: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
184: ◯教育部長(日野和弘) 児童・生徒の生命と安全を守ることを第一に、様々な学校行事をやむを得ず中止あるいは延期しておりますが、そのような中においても各校で工夫をして、子どもたちの思い出づくりのための取組を行っております。
例えば、自然教室は、新型コロナウイルス感染症の影響から実施が難しい状況でしたが、子どもたちの貴重な成長の場を確保できるよう、感染症対策の実施やプログラムの内容を工夫し、日帰りに変更して行うこととしております。
また、
大野南小学校では、6年生が発案したミニ入学式が行われております。これは、みんなを笑顔にしたい、特に1年生を笑顔にしたいという思いから企画されたもので、新聞報道等にも取り上げられたところです。
今後も、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、各学校と協議を行いながら、子どもたちが学校生活で楽しい思い出を残せるような取組を進めてまいります。以上でございます。
185: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
186: ◯9番(井福大昌) 分かりました。自然教室などもちゃんと工夫されていらっしゃるということですし、南小の取組は私もテレビを見て感動いたしました。
ほかにも近隣の高校では、何か楽しい思い出を持って卒業してもらおうという考えの下、屋内での行事は中止しましたが、屋外で3密に対応したクラスマッチや無観客の簡易的な体育祭などを行う予定だそうです。
本市も各学校との協議を進めていくとのことですので、全てやらない方向ではなく、何かできることを探すスタンスで、ぜひお願いいたします。
次に、校内の感染予防、消毒対応についてですが、今まで校内の消毒作業は教職員の先生方が授業終了後にやっており、特に危険なトイレなどの清掃消毒作業は、有志の保護者の方々も手伝われておりました。
これを受けて、7月の臨時議会では、子どもたちの安全と教職員の先生方の負担軽減のために、消毒専門のサポートスタッフを配置する決定がなされましたが、現状はいかがでしょうか。募集への応募状況なども含めて教えてください。
187: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
188: ◯教育部長(日野和弘) スクールサポートスタッフにつきましては、現在応募が少なく、一部の学校にしか配置できていない状況となっております。スタッフにつきましては、毎日の勤務が難しいとの問合せが複数上がっておりましたので、勤務日数について柔軟に対応できるよう見直し、再度募集を行っているところです。
今後は、保護者等に募集チラシを配布するなど、募集方法を工夫し、地域の皆様の協力も得ながらスタッフの確保に努めてまいります。以上でございます。
189: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
190: ◯9番(井福大昌) 分かりました。一部の学校に配置済みということは、一斉配置ではなく、希望と応募要件が一致さえすれば、随時スタッフを配置していっているということでしょうから、そこは少し安心いたしました。
ただ、せっかくついた予算ですし、応募者ありきですから、具体的にいつまでに全校に配置ということは、なかなか言えないとは理解しておりますが、多くの保護者の皆さんから、このままずるずると、半年1年とたつのではないかという心配の声が上がっておりますので、どうかそのようなことにだけはならないようお願いいたします。
次に、市内事業者・商店へのコロナ対策支援ですが、コロナの影響を受けた市内の事業者・商店の経営状況はどれくらい把握されていますでしょうか。
191: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。
192:
◯地域創造部長(岩瀬修康) 市商工会が、令和2年8月に新型コロナウイルス感染症の影響に関するアンケートを会員事業者約1,000社を対象に実施をしており、その結果について情報提供を受けております。
それによりますと、緊急事態宣言解除後の経営状況について、回答数の多いほうから「新型コロナウイルスの影響があった」と回答した事業者が73.2%、「影響はないが8月以降に影響が見込まれる」と回答した事業者が15.9%、「影響はなく、今後も影響がない見込み」と回答した事業者が10.6%、未回答の事業者が0.3%で、約9割の事業者に影響が出ております。
また、売上げ減少の割合については、約半数の事業者が3から6割減となったと回答しています。以上です。
193: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
194: ◯9番(井福大昌) 分かりました。
それでは、倒産件数や自主廃業の件数などは把握されていますでしょうか。
195: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。
196:
◯地域創造部長(岩瀬修康) 毎月開催されます市商工会理事会資料によりますと、倒産を含む廃業による商工会会員脱退件数は、新型コロナウイルス感染症の影響が出始めたと考えられる今年2月から7月までで33件であります。
また一方で、前年の同期間における脱退件数も33件となっており、どちらもその期間における廃業の理由は、ほとんどが事業者の高齢化による後継者不足の影響などによるものであったことから、本市では、新型コロナウイルス感染症による倒産や廃業が際立って目立っているという状況ではありません。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症による経済への影響は続いており、今後倒産や廃業が増加する可能性は予断を許さない状況が続いていると考えております。
197: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
198: ◯9番(井福大昌) 分かりました。今のところ、コロナの影響ではなさそうだが、予断を許さないということですね。
では、現在市として独自の支援をたくさんしていただいておりますが、その状況を教えてください。利用状況とその数値などもよろしければ教えてください。
199: ◯議長(山上高昭) 総務部長。
200: ◯総務部長(船越康二) 本市独自の支援策の利用状況についてお答えをいたします。
本市におきましては、事業所等の皆様に対する独自の支援策といたしまして、三つの事業を実施しているところでございます。
まず一つ目、中小企業等緊急支援給付金でございます。これは、国の持続化給付金または福岡県持続化緊急支援金の給付を受けた事業者等に対し、一律10万円を給付するものでございます。当初の見込み2,730件に対しまして、8月末現在で約60%の1,650件程度の申請を受け付けまして、うち約1,500件につきましては給付済みでございます。
二つ目は、雇用調整推進奨励金でございます。これは国の雇用調整助成金等の給付を受けた事業所等に対しまして、一律10万円を給付するものでございます。当初の見込みは200件でございます。8月末現在で35%の70件の申請をいただいておりまして、うち45件について給付済みでございます。
三つ目は、家賃軽減支援給付金でございます。国の家賃支援給付金及び福岡県の家賃軽減支援金の給付を受けた事業所等に対し、月額の家賃を基に1月当たりの給付額を算定いたしまして、その6倍、6か月分ということになりますが、その額を支給いたします。法人の場合最大60万円、個人事業者の場合最大30万円を給付するものでございます。8月11日から受付を開始しておりまして、8月末現在で1件の申請を受けているところでございます。
また、市内の事業者等に直接的に支援するものではございませんが、地域における消費の喚起などを目的といたしまして、非課税世帯に対し市内の店舗で使用できる1世帯当たり5,000円分の商品券を配布することといたしております。これは、申請書が提出された世帯に対しまして、9月の中旬、今週ですけれども、順次配送を行うところでございます。以上でございます。
201: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。
202:
◯地域創造部長(岩瀬修康) 本市では、今紹介がございました中小企業等緊急支援金や雇用調整推進奨励金、家賃軽減支援給付金のほかに、市内の消費拡大による事業者等への独自の支援策として、令和2年度の市商工会、大野城プレミアム商品券に対する市の補助額を増額し、販売額で3億円、プレミアム率20%をつけて実施をしております。7月1日から7月31日までの1か月間商品券購入者の募集を行ったところ8,021件、総額3億4,673万円の購入希望をいただいたところであります。
応募者多数のため、抽せんにより当選者を決定いたしまして、感染予防対策に配慮して販売を行っており、今年9月から令和3年2月末までの間に、3億6,000万円相当の商品券が利用されることになっております。以上です。
203: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
204: ◯9番(井福大昌) 多くの施策が有効的に申請されて活用されているというのが分かりました。特にプレミアム商品券には期待したいなと思っております。
では、申請をされました事業者の業種別などの件数をデータベース化されていますでしょうか。
205: ◯議長(山上高昭) 総務部長。
206: ◯総務部長(船越康二) 現在のところ、業種別の仕分というのはできておりませんが、今後行う予定といたしております。以上でございます。
207: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
208: ◯9番(井福大昌) 分かりました。ぜひ、申請された業種別のデータ、もしくはアンケートの影響があったと答えた業者の業種別などのデータを割り出して、正確な状況把握と適所への支援を随時お願いしたいと思います。
では、市内の商店会などで独自にやっている取組などは把握されていますでしょうか。また、それに対して何か支援はされていますでしょうか。
209: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。
210:
◯地域創造部長(岩瀬修康) 今回のプレミアム付商品券事業に当たりまして、地域経済の活性化とさらなる消費喚起を目的に、白木原、下大利、錦町通り、南ケ丘の市内四つの商店会におきまして、商品券や食事券が当たる抽せん会や、粗品を無償提供する特別イベントなどを実施されております。
また、その他の独自支援といたしまして、お客さんに来てほしくても呼べない飲食店と、お店に行きたくても行けないお客さんの間をつなぐプロジェクトとして、市商工会による「テイクアウト大野城」や、一般社団法人大野城市にぎわいづくり協議会による「大野城エール飯」が実施をされております。
市ホームページへの掲載による情報発信支援などを行い、市職員も平日ランチ時の弁当購入協力により、支援をいたしたところでございます。以上です。
211: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
212: ◯9番(井福大昌) 分かりました。今言われました4商店会の特別イベントのチラシを私も持っています。これのことだと思うんですけれども。商店会さん、特に厳しい飲食店さん、商品券や食事券など、あの手この手で頑張られておりますので、ぜひ情報発信や周知のお手伝いなど、ますます手厚いご支援をよろしくお願いいたします。
では、もし市内の事業者・商店で、感染者が確認された場合、消毒などの支援などはお考えでしょうか。
213: ◯議長(山上高昭) 長寿社会部長。
214: ◯長寿社会部長(若山純哉) 新型コロナウイルス感染症の事業所における感染予防対策や、感染者が確認された際の消毒方法につきましては、市商工会にご協力いただき、市内の事業者や商店の皆様にお知らせを行っております。
また、市内の全ての事業所に配布しております市広報紙で、「事業者・職場における新型インフルエンザ等対策ガイドライン」を紹介し、事業所の清掃や消毒について周知を行っております。
感染者が確認された場合には、感染された方が行動した場所や人がよく触れる箇所を消毒するようお願いをしております。
消毒箇所や方法について不安がある場合など、ご相談がありましたら、市の職員が現地において事業所の方と共に消毒活動を行うことといたしております。以上でございます。
215: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
216: ◯9番(井福大昌) なるほど、アドバイスだけでなく必要であれば現場に行って人的な支援も行ってくださるということで、これは心強いと思います。安心されると思います。
それでは最後の質問です。高架下の有効利用について、私は過去何度も質問してまいりました。今回も非常に気になっております。ずばり、コロナの影響によって、高架事業と高架下事業の進捗に影響はありますでしょうか。
217: ◯議長(山上高昭)
建設環境部長。
218:
◯建設環境部長(高原正宏) ではお答えいたします。現時点では、新型コロナウイルス感染症による影響はありませんので、令和4年8月末の高架切替えと、令和6年度の事業完了に向けた工事進捗に遅れはないと聞いておるところでございます。
しかしながら、今後現場事務所等で感染者が発生した場合には、一時的に現場作業を停止するなど、工事進捗に影響が及ぶことも考えられるところでございます。そのような場合でありましても、工期が厳守されますように、県及び西鉄と情報を共有しながら、連携を図ってまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。
219: ◯議長(山上高昭) 井福議員。
220: ◯9番(井福大昌) はい、分かりました。今のところ遅れなしということで安心いたしました。
今回、コロナの対策と支援について、質問をさせていただきました。事実は小説よりも奇なりとはよく言いますが、本当に映画や小説のような危機的世界が顕在化した今、チーム大野城、全ての議員、全ての職員、全ての市民、チームオール大野城で力を合わせて乗り切ってまいりましょう。これで私の質問を終わらせていただきます。
221: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。
──────────────・────・──────────────
休憩 午後1時48分
再開 午後1時49分
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222: ◯議長(山上高昭) 再開します。
8番、中村議員。
〔8番 中村真一議員 登壇〕
223: ◯8番(中村真一) 皆さん、こんにちは。議席番号8番、大野城自民党市議団、会派自民まどかの中村真一です。アクリル板が設置されてありますので、マスクを外して質問へ入ります。
私は、本定例会におきまして、本市内の各小中学校の校区と、校舎等学校施設整備について質問いたします。
現在、本市内において宅地開発や大型分譲マンションの建設が進んでいます。大型分譲マンションについては、西鉄天神大牟田線及びJR鹿児島本線沿線の交通アクセスのよい場所へ建設中です。工事完了後には、人口の増加、児童・生徒の増加も見込まれることが当然予測されますが、本市内における各小中学校の校区及び校舎等の施設整備について、どのような計画を立てられているかを質問させていただきます。
まず初めに、各小中学校の校区はどのような経緯で決定してありますか。
以上、壇上での質問を終わり、あとは質問席にて質問させていただきます。なお、質問席の前面にもアクリル板が設置されてありますので、マスクを外して質問をさせていただきます。
224: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
225: ◯教育部長(日野和弘) 本市におきましては、昭和40年代以降に行われた大規模宅地開発による児童・生徒の急増に対応するため、小中学校の新設を行ってまいりました。
各学校の校区につきましては、学校の新設時に合わせ、地域性、学校規模、通学路等を考慮しながら、教育委員会で決定しています。
また、開校以降に校区内で大規模な宅地開発がなされるなどの理由により、児童・生徒数の増加が見込まれ、校区変更を行う必要が生じた場合についても、同様に教育委員会で決定しております。以上でございます。
226: ◯議長(山上高昭) 中村議員。
227: ◯8番(中村真一) 分かりました。
それでは、予測をしていなかった宅地整備などが進み、児童・生徒数が急増し教室が不足した事例、また、逆に児童・生徒数が減り空き教室が増えた事例などはありますか。
228: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
229: ◯教育部長(日野和弘) 児童・生徒数が急増した場合には、多目的室などの特別教室を普通教室に転用させることで対応しており、教室が不足した事例はありません。
また、現時点では各学校において児童・生徒数が大きく減少していないことや、特別支援学級の増加により必要な教室が増えていることから、空き教室が増えた事例もありません。以上でございます。
230: ◯議長(山上高昭) 中村議員。
231: ◯8番(中村真一) 続きまして、3)と4)を併せて質問させていただきます。
私は、昭和47年、本市が大野町から大野城市へ変わった年から現在の山田地区に住んでいます。昭和56年度開校の御笠の森小学校、昭和58年度開校の御陵中学校へ開校当初から通っていましたが、私の子どもが小学校へ入学し、PTA本部役員を経験したときに、当時の学校区から途中変更になっていることに気づきました。
御笠の森小学校については平成17年頃です。開校当時、中区の児童は全て大野東小学校へ通学していましたが、私が気づいたときには、中1丁目、中2丁目の児童たちは御笠の森小学校へ通学していました。また、御陵中学校については平成23年頃です。開校当時、中区の川久保1丁目、2丁目、3丁目については全て御陵中学校の校区でしたが、私が気づいたときには、川久保1丁目と2丁目のみ御陵中学校へ、川久保3丁目の生徒は大野東中学校へ通学していました。
私は、自分の通っていた小中学校しか気づかなかったのですが、そのほかの学校区の中で、開校当初から学校区が変更になったところはありますか。また、変更になる場合はどのような手続を行い変更されているのでしょうか。
232: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
233: ◯教育部長(日野和弘) 学校の新設以外で校区を変更した事例としましては、今年度井の口区内で大規模な宅地開発が予定されている地域を、大野東小学校区から大城小学校区へ変更した事例があります。
校区変更の手続としましては、児童・生徒数の増加が見込まれる場合や、地域等から校区変更の提案があった場合に、まず教育委員会の会議において審議の必要性を検討いたします。次に、審議することが決定した場合は、行政区長、小中学校の校長、PTAや教職員の代表、学識経験者などから構成された学校区審議会に諮問します。これを受け、学校区審議会では各委員の専門性を活かした様々な視点から検討を行い、教育委員会に対して答申をします。最後に、教育委員会は学校区審議会の答申を踏まえ、校区の変更を決定し、市の広報などにより周知いたします。以上でございます。
234: ◯議長(山上高昭) 中村議員。
235: ◯8番(中村真一) 今後、学校区によっては児童・生徒数の増加が予測されますが、どの程度見込んでありますか。また、どのようにして予測を立てられるのでしょうか。
236: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
237: ◯教育部長(日野和弘) 児童・生徒数につきましては、福岡県教育庁からの依頼で毎年調査をしております今後5年間の児童・生徒数の見込みを基に、学校区ごとのマンション等の建設予定や、大規模な宅地開発等の地域性を踏まえながら予測を立てております。
なお、
大野小学校や大利小学校など、中央地区の小中学校については、学校区内の大規模マンションの建設予定があることから、今後5年から10年間にかけて、現在の児童・生徒数より各学年10名から20名程度の増加を見込んでおります。以上でございます。
238: ◯議長(山上高昭) 中村議員。
239: ◯8番(中村真一) 分かりました。
続きまして、(2)校舎等学校施設整備について質問します。
1)校舎などの学校施設整備計画は、どのようになっているのでしょうか。
240: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
241: ◯教育部長(日野和弘) 校舎等の学校施設につきましては、各施設の状況に応じた改修内容や改修時期などを検討した大野城市個別施設計画に基づき、大規模改修等の整備を行っております。なお、施設整備の実施時には、施設の劣化状況などを点検し、改めて改修の内容や時期などについて検討することとしております。以上でございます。
242: ◯議長(山上高昭) 中村議員。
243: ◯8番(中村真一) 今後、学校区によって、児童・生徒数の増加を見込んだ計画にはなっておりますでしょうか。
244: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
245: ◯教育部長(日野和弘) 各学校施設につきましては、必要な教育環境の確保がなされるように、施設の劣化状況だけでなく、各校区の児童・生徒数の将来動向も踏まえながら改修内容の見直しを行っております。以上でございます。
246: ◯議長(山上高昭) 中村議員。
247: ◯8番(中村真一) 次の質問に移ります。
現在、大野北小学校、大野東中学校の校区内にマンションが2棟建設中です。1棟は錦町1丁目交差点の角に15階建てファミリータイプ、112戸の分譲マンション、もう1棟はイオン大野城の旧国道3号線の向かい側、東側に13階建てファミリータイプ95戸の大型分譲マンションが建設中です。
また、大利小学校、大利中学校の校区においても大型マンションが2棟建設中です。1棟は、旧イオン下大利店もしくは旧ダイエー下大利店と言ったほうが分かりやすいと思いますが、その跡地に14階建てファミリータイプ303戸の分譲マンション、もう1棟はJR大野城駅と旧イオン下大利店のちょうど中間の辺りになる中央2丁目4番地内に13階建てファミリータイプ83戸の分譲マンションが建設中です。
今、述べさせていただいた小学校と中学校の学校区について、校舎などの学校施設整備の検討に入ってありますでしょうか。
248: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
249: ◯教育部長(日野和弘) 本市におきましては、西鉄天神大牟田線及びJR鹿児島本線沿線の大規模マンション開発などに伴う住宅開発により、特に周辺校区の児童・生徒数が増加していく傾向にございます。
大野北小学校及び大野東中学校の校区、大利小学校及び大利中学校の校区につきましては、児童・生徒数の増加に対応できるように、以前より計画的に整備を進めておりますので、現在把握している大規模マンション開発等による児童・生徒数の増加にも対応できる見込みとなっております。
今後も、将来の住宅開発の動向や、児童・生徒数の推移を的確に把握し、教室などの教育環境を十分に確保できるよう、引き続き検討を行ってまいります。以上でございます。
250: ◯議長(山上高昭) 中村議員。
251: ◯8番(中村真一) 各学校区によって、児童・生徒数の増減に偏りがあるように思われますが、学校区編成について見直しをしていく必要があると私は考えますが、いかがでしょうか。
252: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
253: ◯教育部長(日野和弘) 児童・生徒数につきましては、
大野小学校や大利小学校などでマンションの建築等により増加が見込まれる一方、下大利小学校は減少傾向となっております。同様の傾向が続いた場合、将来的に学校間の児童・生徒数の不均衡が大きくなる可能性もあると考えております。
これまで学校区につきましては、児童・生徒数の増減に基づき、学校規模や行政区・子ども会育成会等の地域性など、様々な視点から審議を行い、教育委員会で決定してまいりました。
今後につきましても、様々な視点から審議を行い、教育委員会で決定してまいりました。今後につきましても、教育委員会において、各学校区の児童・生徒数の推移などに留意し、地域と共にある学校づくりの視点を踏まえた望ましい学校区の在り方について検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
254: ◯議長(山上高昭) 中村議員。
255: ◯8番(中村真一) 現在、全国各地で人口減少が進んでいる自治体が多い中、本市においては現在も人口が微増しております。働き盛りの若い世代、その方々の子どもたち、皆さんがいつも思ってある未来を担う児童・生徒たちがこれからも充実した学校生活が送れるよう、教室などの教育環境整備の確保を引き続き検討し、小学校、中学校の学校区についても各学校の児童・生徒の推移を考え、地域からの要望を幅広く聞いていただき、地域の方と共にさらによりよい学校づくりを目指していくことを願いまして、私の一般質問を終わらせていただきます。
256: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。
──────────────・────・──────────────
休憩 午後2時05分
再開 午後2時25分
──────────────・────・──────────────
257: ◯議長(山上高昭) 再開します。
14番、松田議員。
〔14番 松田美由紀議員 登壇〕
258: ◯14番(松田美由紀) 皆さん、こんにちは。9月定例会において、中学校制服等や校則について質問いたします。15分という限られた時間ですので、早速質問に入りたいと思います。
中学校制服の選択制、標準服の導入について。
大野城市人権教育・啓発基本指針に基づく実施計画(第2次)平成30年度進捗状況報告書において、人権政策審議会で出された意見に対し、「制服の市内統一については、今後調査・研究としたい」との担当課の回答でした。また、令和元年6月定例会の答弁で、「現在のところ統一した制服選択制の考えはない。近隣市の動向や、生徒・保護者からの要望などを踏まえながら、校長会とも相談した上で調査・研究を行っていきたい」との答弁でしたが、その後の対応をお尋ねいたします。
以上、壇上からの質問は終わり、あとは質問席にて行います。
259: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
260: ◯教育部長(日野和弘) 中学校の制服につきましては、近年関心が高まっておりますので、今年度に入りまして、教育委員会と校長会とで協議を行い、検討を進めていくことを確認しております。また、本年6月には、市内全中学校の生徒を対象に制服に関するアンケートの実施を行っております。
引き続き、校長会とも協議を行いながら、検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
261: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
262: ◯14番(松田美由紀) 市内アンケートを行ったということで、一歩前進したというふうに思っております。アンケートの調査内容などは、明日も制服の一般質問もございますので、そちらで詳しくお尋ねしてくれるだろうと思っておりますので、私のほうからは別のほうの再質問をさせていただきます。
平成12年の一般質問では、当時の教育部長がこのように回答されています。「本市におきましても、良質で安価な制服の選定につきましては、各中学校とも努力しているところでございます。本市中学校校長会におきまして、より明確にするために申合せをいたしております。その一つは、制服業者は3年ごとに見直す、制服検討委員会を5年ごとに設置し、制服に関する検討をする」とのことでした。
制服検討委員会を5年ごとに検討するということは、この一般質問から20年近く経過しておりますけれども、現在も同様なのかお尋ねいたします。
263: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
264: ◯教育部長(日野和弘) 現在、本市の中学校では、制服検討委員会がおおむね3年から5年の間隔で行われております。なお、御陵中学校では、今年度から毎年開催することとなっております。以上でございます。
265: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
266: ◯14番(松田美由紀) 3年から5年ということで、長いところでは5年ということで、御陵中学校が毎年というのはかなり進んでいるなという印象があります。
5校のうち、近日中に検討委員会を設置するところはどこの中学校なのかお尋ねいたします。
267: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
268: ◯教育部長(日野和弘) 直近で制服検討委員会が開催されるのは、先ほど申しました御陵中学校で、今年度に開催される予定となっております。以上でございます。
269: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
270: ◯14番(松田美由紀) 今、ご回答にもありましたけれども、御陵中ということで、選択制や標準服を検討する場合は、5校一斉に実施したほうがいいと思いますので、その際はぜひ教育委員会が音頭を取って実施していただきたいと思います。
そのほか、これは自閉症の女の子を持つ保護者から相談がありまして、その子は中学校に入学するまではあと数年残されております。ですが、スカートをはくことに抵抗感がありまして、ズボンじゃないと学校には行きたくないと言っているそうで、数年後の入学を考え不安に思っているというものでした。そういった子もいるということを知っていただきたいと思っております。
他市の制服業者のホームページでは掲載しておりますが、制服検討委員会設置から納品までのタイムスケジュールが、一般的な例として約1年半かかるそうです。これも踏まえて実施時期を検討していただきたいと思っております。
では、(2)の中学校制服等購入時の負担感軽減について質問させていただきます。
入学時に必要な各中学校における中学校制服等の購入総金額は幾らになるのでしょうか、お尋ねします。
271: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
272: ◯教育部長(日野和弘) 入学時に必要となります制服等につきましては、制服、シャツ、かばん、ジャージ、体操服、体操帽子、体育館シューズとなっております。これらの物品の購入総金額につきましては、市内5中学校の男子生徒、女子生徒とも合計でおおむね5万円から6万円の価格帯となっております。なお、この金額は全て1点ずつ購入した場合の金額であり、シャツや体操服などを複数購入した場合、その分の金額が加算されることとなっております。以上でございます。
273: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
274: ◯14番(松田美由紀) 今、部長のほうからも、シャツ1枚……の金額が大体最低五、六万円だという回答をいただきましたが、実際は制服のシャツや体操服の上下などは洗い替えが必要になってきます。とても1枚では足りません。私も息子が今年中学生になったんですけれども、実際は10万円ほど支払っております。保護者が制服等を購入するとき、かなりの費用が要るというふうに知る時期が1月末から2月にある入学説明会しかありません。10万円ほどの大金を一気に準備するのは大変だという声も多数聞いております。
例えば、小学6年生の1学期が終了する夏休み頃に、制服代など大体これぐらいかかるというのが分かっていたら積立てもできると思いますが、早い段階で案内方法の検討はできないのでしょうか、お尋ねします。
275: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
276: ◯教育部長(日野和弘) おおよその参考価格につきましては、入学準備に要する費用として、早めにお知らせする方法を、学校とも相談しながら今後検討していきたいと思います。以上でございます。
277: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
278: ◯14番(松田美由紀) ぜひお願いします。
では、次の支払い方法について質問いたします。
制服等の採寸から代金までの支払いの流れをご説明いただけたらと思います。
279: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
280: ◯教育部長(日野和弘) 制服の購入につきましては、1月から2月頃に開催されます学校説明会の際に、採寸と購入の申込みを行い、後日物品の受渡しの際に、保護者から業者へ直接代金を支払っていただいております。以上でございます。
281: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
282: ◯14番(松田美由紀) その支払いは現金の一括払いでしょうか、お尋ねします。
283: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
284: ◯教育部長(日野和弘) 現金の一括払いのほかに、一部の業者はクレジットカードではございませんが、スマートフォンによりますキャッシュレス決済が対応可能となっております。また、市の商工会に加盟しております制服業者では、商工会の商品券による支払いも可能となっております。以上でございます。
285: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
286: ◯14番(松田美由紀) 先ほども現金一括のほかにもスマートフォン決済、あと商品券もあるというご回答ですけれども、大部分が現金で支払っている現状があると思います。市や大野城市商工会から制服販売業者に対してキャッシュレス決裁の導入の働きかけはされていますでしょうか、お尋ねします。
287: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
288: ◯教育部長(日野和弘) 制服販売業者への働きかけにつきましては、現在商工会等の情報は持っておりませんが、今後学校を含めまして、そういう働きかけにつきましての周知方法等を検討していきたいと思っております。以上でございます。
289: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
290: ◯14番(松田美由紀) 政府のほうでキャッシュレス・消費者還元事業が6月まで行われていましたけれども、キャッシュレス決済の利点は何かというと、分割で支払うことができるのがすごく大きいというのがあります。手持ちがなくても支払うことができるというのはかなりありがたいですので、商工会との連携でぜひキャッシュレス決済の実施の働きかけをお願いいたします。
市内の制服販売業者でプレミアム付商品券が使用できることを、小学6年生の保護者に案内したことがありますか、お尋ねいたします。
291: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
292: ◯教育部長(日野和弘) 案内をしたことはないと思われます。以上でございます。
293: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
294: ◯14番(松田美由紀) 今年はプレミアム付商品券の還元率が2割ということで、制服に商品券が使えるということを知っていれば、保護者が事前に商品券を購入することもかなりの確率で出てくると思います。実際に、他市で商品券が利用可能だとチラシで案内して実施しているところもあります。ぜひ、保護者が商品券で制服を購入できるということを知るという仕組を考えていただきたいと思います。
今後、制服等販売店で商品券が使用できるというチラシの掲示や、商工会と連携していただいてチラシ配布などの実施は可能でしょうか。
295: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
296: ◯教育部長(日野和弘) 今お話がありましたことも含めまして、積極的に情報提供につきまして学校を含めて今後検討してまいりたいと思います。以上でございます。
297: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
298: ◯14番(松田美由紀) お願いします。
では、次に移ります。中学校の校則についてです。日本の教育現場では、公立・私立を問わず、学校ごとに定めているのが一般的です。中でも中学校校則は、服装や髪型など、学校内外の過ごし方についてなど様々なルールが設けられております。
文科省の通知によると、児童・生徒が健全な学校生活を営み、よりよく成長していくための一つの決まりと定義されております。不条理で必要のない拘束をブラック校則と言うようですが、今全国でブラック校則を改善しようという動きが出てきています。
では、本市の中学校校則はどうなのか、一つずつ確認していきたいと思います。
まず、校則は各中学校によって違いがありますでしょうか。
299: ◯議長(山上高昭) 教育長。
300: ◯教育長(吉富 修) 校則につきましては、学校が中学校の教育目標を実現していく過程において、児童・生徒が遵守すべき学習上・生活上の規律として定められております。また、児童・生徒が健全な学校生活を営み、よりよく成長していくための行動指針ともなっています。
校則の内容は社会通念に照らして合理的と見られる範囲内で各学校の児童・生徒の実情、地域の状況、校風など、学校がその特色を活かし創意ある定め方ができるようになっています。
そのため、本市におきましても基本的な内容は同じですが細部で違いがございます。以上です。
301: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
302: ◯14番(松田美由紀) では、肌着の色を指定する学校もあるんですけれども、その指定する根拠をお願いいたします。
303: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
304: ◯教育部長(日野和弘) 肌着の色を指定する根拠につきましては、不必要に華美にならないこと、また保護者の経済的負担を減らすことを考慮して決められております。以上でございます。
305: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
306: ◯14番(松田美由紀) これは色の指定ではなく、目立たないシャツを着用するということに変更はできないのでしょうか。
307: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
308: ◯教育部長(日野和弘) 肌着の色を目立たない色とした場合、人それぞれで解釈が異なってまいります。曖昧な表現で規定をしますと、本来の校則の趣旨を逸脱していくおそれもありますので、各学校色を指定するなどしておるところでございます。以上でございます。
309: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
310: ◯14番(松田美由紀) 次の、靴下の色の白という指定と、長さがかかとから15センチ以上とかなり詳しく指定がある中学校もあるようですけれども、その根拠は何かお尋ねします。
311: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
312: ◯教育部長(日野和弘) 靴下の色や長さを指定することにつきましては、肌着と同様華美にならず、経済的な面からの意味、また中学生が様々なフォーマルな場面でも着用することも考慮して指定をしております。以上でございます。
313: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
314: ◯14番(松田美由紀) 他市では靴下の色を、白、黒、紺など色の指定のみであります。長さの指定までは必要ないのではないでしょうか。もう一度お願いします。
315: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
316: ◯教育部長(日野和弘) 靴下の長さは、極端に短いものや反対に長いものなど、生活指導上好ましくない変化につながることが多いため、ルールとして定めてきた経緯があります。ついては、長さを指定する必要があると考えております。以上でございます。
317: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
318: ◯14番(松田美由紀) 長さも必要があるということですが、次の防寒具として肌色の無地のストッキングを着用してもよいという決まりのある中学校もあるようですが、黒タイツ等は禁止しているのでしょうか、お尋ねします。
319: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
320: ◯教育部長(日野和弘) 黒タイツ等については着用を認めている学校と認めていない学校があり、認めていない学校についてはこれまで要望等が上がってきていないため、検討に至っていない状況であります。以上であります。
321: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
322: ◯14番(松田美由紀) 要望がないからいいというものではなくて、やはりどうすべきかというのを生徒たちを交えて考えていく必要があると私は考えております。ストッキングだけというところもありますので、ストッキングはすぐ伝線してしまいます。実際にはく生徒は少ないと思いますが、タイツでは駄目なのでしょうか。タイツの使用可と校則に明記することは認めてもらえないのでしょうか、お尋ねします。
323: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
324: ◯教育部長(日野和弘) タイツに限らず、校則に関する要望や意見がある場合は、まずは学校にご相談いただきたいと考えております。以上でございます。
325: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
326: ◯14番(松田美由紀) では5番目の、頭髪の規則と生活点検方法、違反した場合の対応について説明をお願いいたします。
327: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
328: ◯教育部長(日野和弘) 各学校の頭髪に関する決まりは、長さ、色、形状等がそれぞれ定められていますかが、ここでは長さについて回答させていただきます。
頭髪の長さにつきましては、学校により表現が若干異なることもありますが、おおむね男子は前髪は眉毛にかからない長さ、横の髪は耳にかからない長さ、後ろの髪は制服の襟にかからない長さとなっております。女子は、前髪は眉毛にかからない長さ、後ろの髪は肩にかかる長さを超える場合は結ぶこととなっております。以上でございます。
329: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
330: ◯14番(松田美由紀) 今の部長の答弁で、女子の髪型でポニーテールは駄目というのは言われなかったんですけれども、実際にポニーテール不可というふうに具体的に髪型まで示されているところもありますし、髪の結び目は両耳の穴を結んだラインよりも下で結ぶという規定がかなり細かいところもあります。これはもうちょっと校則を考えるべきだと思っております。
実際、本市の中学校で起こった事例を紹介いたします。
頭髪検査の前の日に散髪に行ったにもかかわらず、教師が前髪を手で押さえつけて眉毛の幅を1本でも超えたら駄目と言われたそうです。そして、違反の翌朝、職員室に行くことになったという声を保護者から聞いております。どこにも眉毛の幅を超えてはならないということは書いていないのに、これはあまりにも理不尽です。そのほかの事例としても、くせ毛だと髪を切っても耳にかかって見えるようで、よく注意をされるんだという生徒もいます。
前髪も耳も手を触れずに自然な状態を見て判断すべきだと思いますが、その点についてどのように考えていらっしゃいますか。
331: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
332: ◯教育部長(日野和弘) 過度な検査方法は是正が必要であると考えております。そういった事案があれば、まずは学校にご相談いただき、それでも是正されない場合は、教育委員会からも指導を行ってまいりたいと思います。以上でございます。
333: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
334: ◯14番(松田美由紀) 各中学校の校則は、定期的な点検見直しが行われていますでしょうか。また、教育委員会はそのことを把握・点検はしていますか。
335: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
336: ◯教育部長(日野和弘) 校則の点検・見直しにつきましては、各校定期的に行っております。
校則は、社会通念に照らして合理的と見られる範囲内で、小学校、中学校などの学校の種類や児童・生徒の実情、地域の状況、校風など、学校がその特色を活かし、創意ある定め方ができます。
教育委員会では、特段に各校の校則の点検などは行っておりませんが、社会通念上著しく趣旨を逸脱した校則がありましたら、適切に定めるよう指導してまいりたいと考えております。以上でございます。
337: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
338: ◯14番(松田美由紀) 大野城市の教育委員会では、把握・点検は特にしていないとの回答でしたが、福岡県教育委員会は3年ごとに校則に関する調査を実施しています。令和元年度に県教育委員会は、校長会に対して課題の整理や校則の見直しの方向性について検討を依頼したそうです。
本市は、課題の整理や校則の方向性についての検討依頼などは行っていますでしょうか、お尋ねします。
339: ◯議長(山上高昭) 教育部長。
340: ◯教育部長(日野和弘) 現時点で、教育委員会から各学校へ校則の見直し等検討につきまして、特段の指示は行っていない状況でございます。以上でございます。
341: ◯議長(山上高昭) 松田議員。
342: ◯14番(松田美由紀) 下着の色を白に指定するなど、いわゆるブラック校則の問題で、文科相は昨年9月の会見で、学校の校則について児童・生徒や保護者が参加して、絶えず見直しをしていく必要があるとの見解を示しました。文科省では、今後教育委員会向けの説明会などを利用して、校則の本来の趣旨について周知し、改善を促していく方針であります。
昨年11月の東京新聞記事では、東京都世田谷区の区立中学校が一斉に下着や男女別の髪型規定をなくすことを決め、今年度から適用されているということです。下着は目立たないシャツ、性別問わず清潔な髪型に変更されています。校則をなくしたことで、いじめや不登校が減ったそうです。
質問します。各学校の校則に対し、自らが考えたり話し合う機会の提供、権利規定があるかどうかお尋ねします。
343: ◯議長(山上高昭) 教育長。
344: ◯教育長(吉富 修) 校則の見直し等についてのただいまの議員のご指摘につきましては、基本的な考え方として持っております。校則は、規則を守らせる指導から、子どもたちが自主的に見守るような指導にしなければならないということと、文科省が出しております生徒指導提要にも積極的に校則等については見直していくことが前提であると述べてあります。
その校則というものも、子どもの意見をしっかりと受け止めながら、学校づくりに活かしていくということも、生徒指導の提要としてきちんと述べてあることから、部長が申し上げておりましたように、子どもたちの要望があれば、それをしっかりと学校として受け止めて、しっかりと話し合う中で、校則の必要性といったことについても、学校づくりに活かしていきたいと考えています。
345: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。
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休憩 午後2時53分
再開 午後2時53分
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346: ◯議長(山上高昭) 再開します。4番、原田議員。
〔4番 原田真光議員 登壇〕
347: ◯4番(原田真光) アクリル板等で新型コロナウイルス対策をしておりますので、マスクを外して発言いたします。
皆さん、こんにちは。本日のしんがりを務めます議席番号4番、会派自民令和の原田真光です。令和2年9月の本定例会におきまして、防災士について質問します。
私ごとではありますが、本年2月8日、9日に、防災士の講義、演習、試験を受けまして、防災士の資格を取得しました。防災士とは、自助・共助、共働を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な意識と一定の知識・技能を習得したことを日本防災士機構が認証した資格のことです。
内容としましては、命を自分で守る自助の大切さ、地域で防災活動を行う共助・共働の重要性、災害の仕組みや災害に関わる情報を知ること、減災や危機管理の手法を身につけることなど多岐にわたるものであり、防災について改めて考え直すきっかけになりました。
防災士においては、自助・共助、共働が基本になりますが、行政の視点を考慮すると、自助、共助、公助の三つの考え方が基本となります。自助、共助、公助の面から考える本市の防災について、市長の見解をお尋ねします。
壇上からの質問は以上としまして、続きは質問席より行います。
348: ◯議長(山上高昭) 井本市長。
〔井本宗司市長 登壇〕
349: ◯市長(井本宗司) 私も外させていただきます。
それではお答えいたします。市民の皆様が自らを災害から守る自助、地域社会がお互いを守る共助、地方公共団体の施策としての公助、それぞれの連携が防災において最も重要であると考えております。
その中でも、特に危機管理の観点においては、災害時の被害を最小限に抑えるために、まずは自分の身は自分で守る自助の考え方が基本になると考えております。
併せて、自助では対応できない要配慮者の対応や、資機材を要する救助活動などを共助や公助で補う必要があると考えております。
市といたしましても、警察や消防など、関係機関との連携を強化することで、公助の拡充を図りつつ、住民や地域が自らの安全を自ら守るという自助、共助の意識の啓発や、自主防災の活性化への支援など、誰もが安全で安心して暮らせるまちづくりを目指してまいります。以上です。
350: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
351: ◯4番(原田真光) 防災は、全ての市民に関わることですので、市長が重要だと認識されていることは大変心強く思います。菅義偉自由民主党新総裁も、自助、共助、公助の大切さを説いています。私も自助はもちろんのこと、市議会議員として共助、公助の面で大野城市を支えていきたいと思います。
質問に移ります。専門家の間では、かねてより避難所における集団感染の危険性が指摘されており、実際に東日本大震災では、宮城県名取市の舘越小学校でインフルエンザの集団感染が発生しています。阪神淡路大震災でも、災害関連死で最も多かったのがインフルエンザによる肺炎でした。
本市でも、感染症への対策は従前より行われてきたと思いますが、世界的な新型コロナウイルス感染症の蔓延により、避難所に対する市民の認識が大きく変化したと思われます。
避難所における新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症への本市の具体的な対策をお尋ねします。
352: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
353:
◯危機管理部長(山本一弘) 避難者が安心して避難生活を送るためには、避難所における感染症対策が重要であります。特に今年は、新型コロナウイルス感染症対策が必要となりましたので、市では避難所における新型コロナウイルス感染症対策マニュアルを作成し、マニュアルに基づき感染予防及び対策に必要な資機材の調達を行っております。
マニュアルでは、避難所での3密防止を目的とした収容可能人数の見直し、体調不良者が発生した際の動線や専用スペースの確保、避難所における感染症対策についての注意事項等を定めております。
また、6月には、マニュアルに基づいた実地訓練を公民館及びコミュニティセンターにおいて実施しております。以上です。
354: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
355: ◯4番(原田真光) 追加でお尋ねいたします。感染症対策に有効とされるパーティションやテント等の備蓄は、本市にあるのでしょうか。
356: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
357:
◯危機管理部長(山本一弘) パーティションは234張り、段ボールベッドは70個、テントは23張りを備蓄しております。以上です。
358: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
359: ◯4番(原田真光) では、災害発生時に感染を避けるため、在宅避難や車中泊等を選択する市民の増加が想定されます。ある民間企業が行ったアンケートによると、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、約7割の方が避難所へ行くことに抵抗感が強まったと回答し、災害時の避難行動では、約6割の方が在宅避難や車中泊等をするだろうと回答しました。
本市では、在宅避難や車中泊等を選択した市民への支援は考えているのでしょうか。
360: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
361:
◯危機管理部長(山本一弘) 在宅避難者への支援につきましては、大野城市地域防災計画において、避難所場入所者に準じた対応を行っていくことにしております。
具体的には、食料、水、日用品等の入手が困難な在宅避難者を対象に食料等の供給を行うとともに、健康状態の悪化が心配されることの把握に努め、必要な措置を取ることとしております。
また、今般の
新型コロナウイルス感染防止対策として、車中避難を希望される方が増えることが予想されたため、今年度から試行的に
大野城まどかぴあ立体駐車場を車中避難場所とし、対応しております。以上です。
362: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
363: ◯4番(原田真光) 大野城市でも、令和2年7月豪雨や9月の台風9号、10号で実際に避難をされた市民がいらっしゃいました。避難所の対応状況はどうだったのでしょうか。また、車中避難場所の運営状況と、もし運営に関して課題がありましたらお聞かせください。
364: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
365:
◯危機管理部長(山本一弘) 令和2年7月豪雨においては、マニュアルや訓練を踏まえた対応を実施したことで、特に混乱なく避難所運営を行うことができております。
また、先日の台風10号においては、公民館やコミュニティセンターに多くの方が避難されましたが、自主防災組織の協力を得て、問題なく避難所運営を行うことができました。なお、先ほど申しましたように、今年度より試行的に
大野城まどかぴあ立体駐車場を車中避難場所として対応しております。
しかし、今回の台風10号では、車中避難ではなく、事前に車のみの避難をされることが多く、駐車場が満車に近い状況となり、本来の目的である車中避難の希望者を一部受け入れられないという問題が発生しました。今回の課題を踏まえ、災害時の車中避難への対応については、市民への事前の周知方法や運用面など、早急に検討してまいりたいと思います。以上です。
366: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
367: ◯4番(原田真光) 災害は私たちの想定を超えてくることが多々あります。被害に遭ってからでは取り返しのつかないことになるので、あらゆる災害に対応できるマニュアルや体制へとブラッシュアップすることを期待しています。
さて、こちらにありますのが大野城市総合防災マップです。こちらは、ハザードマップ等と共に全戸配布されております。冊子とハザードマップがセットになっており、災害に関する情報がコンパクトにまとまったものです。平成31年に作成されましたので、感染症対策でこれまでと変わった部分があると思われます。細かな変更点に関して、毎回改訂を行うのは費用対効果の面から考えて非現実的ですが、新型コロナウイルス感染症の全世界的な流行が、私たちの避難所に対する認識に大きな影響を及ぼしたことは、先ほどのアンケートの結果で述べましたように紛れもない事実ですので、今回の避難に関する変更点は決して小さなものではないと言えるのではないでしょうか。
感染症対策を踏まえて、大野城市総合防災マップを改訂する必要があると考えますが、本市の見解はいかがでしょうか。
368: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
369:
◯危機管理部長(山本一弘) 現在の総合防災マップには、感染症対策に関する内容は掲載しておりませんが、令和3年度に改訂を予定しておりますので、その中で感染症対策を踏まえた内容となるよう検討したいと思います。以上です。
370: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
371: ◯4番(原田真光) さらにもう1点、追加でお聞きします。市長答弁にありましたように、防災の観点において基本となる自助を行うために、災害情報伝達システム通称防災無線は重要な設備です。重要であるがゆえに、屋外拡声子局いわゆる屋外スピーカーの音声が何を言っているのか分からないということは、市民にとって大きな不安の一つとなっています。サイレンは聞こえるが、音声が何を言っているのか分からないという市民の声を多数聴きます。屋外スピーカーの物理的特性上、ふだんは音声が聞こえる地点でも、一たび豪雨が降れば聞き取れなくなることも十分に考えられます。
そこで、令和2年6月30日に市のホームページが更新されました。音声が聞き取れなかった場合でも、ホームページを確認すれば放送内容が分かるようになりました。令和2年3月議会の一般質問は、新型コロナウイルス感染症により自粛することになりましたが、自粛をしなければこの問題を取り上げる予定でしたので、防災無線の放送内容をホームページに掲載するという変更は、満足のいくものでした。
さらに、ここから一歩踏み込んで、大野城市総合防災マップを改訂する際に、感染症対策に加え、防災無線の内容がホームページに掲載されている旨の表記の検討をしてみてはいかがでしょうか。
372: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
373:
◯危機管理部長(山本一弘) 防災無線の内容を市のホームページで確認できることにつきましては、広く市民に知っていただきたいと考えますので、総合防災マップを改訂する中で市民に周知できるよう内容を検討したいと思います。以上です。
374: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
375: ◯4番(原田真光) 以上の2点、ぜひ前向きな検討のほどよろしくお願いいたします。
次の質問に移ります。本市では、戸別受信機の導入が進められています。戸別受信機とは、各家庭で個別に防災情報を受信することができる小型の機械です。
こちらが実物の写真になります。屋外スピーカーの音声が聞きづらい場所にいても、ラジオのように手元で音声が聞こえるので、何を言っているのか聞き取れないという問題を大幅に解消できます。
本市が導入を検討している戸別受信機は何台配備する予定でしょうか。また、対象となる世帯はどういった世帯でしょうか。
376: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
377:
◯危機管理部長(山本一弘) 戸別受信機の導入につきましては、現在施工中の災害情報伝達システムデジタル化整備工事の関連事業となります。現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、当該工事に工期の遅れが生じていることと、無線方式の新方式を採用したことにより関連事業である戸別受信機の導入について、再度検討を行っております。
戸別受信機の導入対象となる世帯につきましては、高齢者を中心に希望される世帯を予定しており、導入台数については現在検討を行っているところであります。以上です。
378: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
379: ◯4番(原田真光) 戸別受信機の中には、ラジオつき等付加機能を持ったものがあります。本市は、付加機能がついたものを検討しているのでしょうか。
380: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
381:
◯危機管理部長(山本一弘) 導入する戸別受信機については、緊急地震速報や風水害時の避難情報など、屋外スピーカーから放送される内容と同じ内容を聞くことができるものを予定しており、その他の付加機能につきましては現在検討を行っているところであります。以上です。
382: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
383: ◯4番(原田真光) 各世帯への戸別受信機配備は、有償、無償のどちらになるのでしょうか。また、貸与、譲渡のどちらになるのでしょうか。
384: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
385:
◯危機管理部長(山本一弘) 戸別受信機導入における市民負担の有無や、受信機本体の貸与、譲渡につきましては、他自治体の導入事例等を調査・研究しながら現在検討を行っているところであります。以上です。
386: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
387: ◯4番(原田真光) 計画に大きな変更があったようで、具体的な答弁が得られませんでしたが、戸別受信機は市民の命と財産を守るための防災に効果的なものですので、検討を重ね、早急に結論を出すことを要望しまして次の質問に移ります。
大野城市山田にあります多目的倉庫は、災害対策の資材等を保管する備蓄倉庫としての側面があります。しかしながら、この地点は計画規模で0.5メートル未満、想定最大規模で0.5から3メートル未満の浸水のおそれがあります。単刀直入に申しまして、備蓄倉庫の立地条件としてふさわしくないのではないでしょうか。
388: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
389:
◯危機管理部長(山本一弘) まず、ハザードマップにおける想定降雨量についてですが、計画規模というものは、流域の24時間雨量325ミリメートルを想定しており、想定最大規模というものは流域の24時間雨量966ミリメートルを想定したものであります。
ご指摘のとおり、山田多目的倉庫周辺はハザードマップにおいて浸水想定区域とされており、この地点では計画規模の降雨想定で約0.4メートル、想定最大規模の降雨想定で約1.7メートルの浸水が想定されております。
本市では、備蓄倉庫の被災も想定し、山田多目的倉庫以外にも各地区コミュニティセンターに防災倉庫を設置して物資の分散備蓄を行っております。また、多目的倉庫におきましては、敷地内への浸水を防ぐための土のうの準備や、水に濡れてはいけない物資を棚の上段に配置するなど、浸水に備えた対策を行っております。
しかしながら、実際の災害の場面において、避難者に物資を確実にお届けする必要があることから、今後、移転の検討や分散備蓄をさらに進めるなどの対策を研究してまいります。以上です。
390: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
391: ◯4番(原田真光) 市で資材の全てをそろえるのは難しいので、県へ資材や保管場所を確保することの働きかけや、他の自治体と共同で管理すること等は考えていないのでしょうか。
392: ◯議長(山上高昭)
危機管理部長。
393:
◯危機管理部長(山本一弘) 現在、広域で備蓄倉庫を設置する予定はありませんが、県内の全市町村で災害時における相互応援に関する協定を締結しております。各自治体の備蓄の状況については情報共有を行っており、災害時に物資が不足する場合は広域での連携を行い、対応したいと考えております。以上です。
394: ◯議長(山上高昭) 原田議員。
395: ◯4番(原田真光) リスクマネジメントの観点からも分散備蓄は重要ですので、分散方法の見直しにより、災害が発生したときに迅速に対応できることを期待しています。さらに、西鉄大牟田線連続立体交差事業により生まれる高架下の空間の有効活用手段として、高架下に災害対策の備蓄倉庫を設けることを要望としまして、一般質問を終えます。ご清聴ありがとうございました。
396: ◯議長(山上高昭) 以上で、本日の議事日程は全て終了しました。
明日9月17日の会議は、議事の都合により、特に9時30分に繰り上げて開きます。
本日はこれをもちまして散会します。お疲れさまでした。
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散会 午後3時17分...