大野城市議会 2018-02-22
平成30年第1回定例会(第1日) 提案理由説明 本文 2018-02-22
1: 開会 午前10時00分
◯議長(
白石重成) おはようございます。
ただいまから、平成30年第1回
大野城市議会3月
定例会を開会いたします。
直ちに本日の会議を開きます。
本日の
議事日程は、お手元に配付しているとおりです。
これより議事に入ります。
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日程第1
会議録署名議員の指名
2:
◯議長(
白石重成) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
4番、
関井議員、15番、
田中議員を指名します。
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日程第2 会期の決定
3:
◯議長(
白石重成) 日程第2、会期の決定を議題とします。
本
定例会の会期は、本日から3月19日までの26日間としたいと思いますが、これに異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
4:
◯議長(
白石重成) 異議なしと認めます。よって、会期は26日間と決定しました。
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日程第3から日程第16まで
5:
◯議長(
白石重成) 日程第3、第1
号議案から日程第16、第14
号議案までを
一括議題とします。
提案理由の説明を求めます。
6ページをお願いいたします。
債務負担行為の補正につきまして説明をさせていただきます。
今年度中に契約を完了しておく必要があるものなど、41件の
債務負担行為を第3表のとおり補正をするものでございます。
8ページをお願いいたします。
地方債の補正につきまして説明をさせていただきます。
今回の補正は、第4表のとおり、3件の事業債の限度額の変更を行うものでございます。
続きまして、第23
号議案の
国民健康保険特別会計補正予算について説明をさせていただきます。
歳入歳出をそれぞれ7億3,763万3,000円減額し、補正後の予算額を103億9,157万4,000円とするものでございます。
最初に、歳出の
追加補正分について説明をさせていただきます。
14ページ、15ページをお願いいたします。
10款諸支出金は、1項7目償還金におきまして、平成28年度の
負担金確定による返還など、
決算見込みによる増減により、減額をするものでございます。
次に、歳入について主なものを説明させていただきます。
戻りまして、8ページ、9ページをお願いいたします。
2款国庫支出金、3款療養
給付費交付金、4款前期
高齢者交付金、5款県支出金、6款共同事業交付金は、交付額の
決算見込みに合わせて、それぞれ増減をするものでございます。
8款繰入金は、
歳入歳出の
決算見込みに合わせて、それぞれ減額をするものでございます。
戻りまして、3ページをお願いいたします。
債務負担行為の補正につきまして説明をさせていただきます。
今年度中に契約を完了しておく必要があるもの、1件の
債務負担行為を第2表のとおり補正するものでございます。
続きまして、第24
号議案の
介護保険特別会計補正予算について説明をさせていただきます。
歳入歳出をそれぞれ2億6,513万円減額し、補正後の予算額を55億9,714万7,000円とするものでございます。
歳出の
追加補正分はございません。
次に、歳入について、主なものを説明させていただきます。
8ページ、9ページをお願いいたします。
1款
保険料は、第1号被
保険者保険料の減によるものでございます。
2款国庫支出金、3款支払基金交付金、4款県支出金は、いずれも介護
給付費の減によるものでございます。
5款繰入金は、
決算見込みに合わせて、それぞれ減額をするものでございます。
次に、10ページ、11ページをお願いいたします。
6款諸収入は、
決算見込みに合わせて、それぞれ追加するものでございます。
戻りまして、3ページをお願いいたします。
債務負担行為の補正につきまして説明をさせていただきます。
今年度中に契約を完了しておく必要があるもの、5件の
債務負担行為を第2表のとおり補正するものでございます。
続きまして、第25
号議案の
後期高齢者医療特別会計補正予算について説明をさせていただきます。
歳入歳出をそれぞれ16万円減額し、補正後の予算額を12億6,866万9,000円とするものでございます。
歳出の
追加補正分はございません。
次に、歳入について説明をさせていただきます。
6ページ、7ページをお願いいたします。
3款繰入金は、歳出の
決算見込みに合わせて、減額をするものでございます。
以上で、第22
号議案から第25
号議案までの説明を終わります。以上でございます。
38:
◯議長(
白石重成)
上下水道局長。
39: ◯
上下水道局長(児玉裕二) それでは、私のほうから水道事業及び
下水道事業会計の
補正予算の概要についてご説明させていただきます。
最初に、第26
号議案の
大野城市
水道事業会計補正予算について説明いたします。
収益的収入におきまして、7,725万9,000円を増額し、予定額を22億1,321万2,000円とするものでございます。内容は、加入金等の増に伴う補正でございます。
次に、収益的支出におきまして、784万2,000円を増額し、予定額を20億9,416万9,000円とするものでございます。内容は資産減耗費等の増に伴う補正でございます。
次に、資本的収入におきまして、1,856万6,000円を減額し、予定額を3億1,974万9,000円とするものでございます。内容は、国庫補助金等の減に伴います補正でございます。
次のページをお願いいたします。
次に、資本的支出におきまして、679万3,000円を減額し、予定額を9億8,608万7,000円とするものでございます。内容は、執行残の調整等でございます。
次に、
債務負担行為の補正について説明いたします。
平成30年度当初から業務を開始する保守業務等におきまして、今年度中に契約事務を完了しておく必要があるため、それぞれの期間と限度額で追加するものでございます。
続きまして、第27
号議案の
大野城市
下水道事業会計補正予算について説明いたします。
収益的支出におきまして、1,620万9,000円を減額し、予定額を20億9,605万1,000円とするものでございます。内容は、執行残の調整等でございます。
次に、資本的収入におきまして、258万2,000円を減額し、予定額を10億7,730万9,000円とするものでございます。内容は、受益者
負担金の減に伴う補正でございます。
次に、資本的支出におきまして、4,567万1,000円を減額し、予定額を18億2,883万7,000円とするものでございます。内容は、執行残の調整でございます。
次のページをお願いいたします。
次に、
債務負担行為の補正について説明いたします。
平成30年度当初から業務を開始する保守業務等におきまして、今年度中に契約事務を完了しておく必要があるため、それぞれの期間と限度額で追加するものでございます。以上でございます。
40:
◯議長(
白石重成) 質疑は、3月2日の本会議で行います。
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日程第30から日程第37まで
41:
◯議長(
白石重成) 日程第30、第28
号議案から日程第37、第35
号議案までを
一括議題とします。
提案理由の説明を求めます。
井本市長。
〔
井本宗司市長 登壇〕
42:
◯市長(
井本宗司) 本日ここに、平成30年度予算案及び関連諸議案をご審議いただくに当たり、新たな年度に臨む私の所信の一端と市政運営の基本方針を申し上げ、
議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
2月9日に開幕をしました平昌オリンピックでは、90以上の国と地域が参加をし、日本選手団を初め、世界各地から集まったアスリートたちが日々熱戦を繰り広げております。今大会で獲得したメダルの数は過去最高の11個となり、多くの日本の選手たちが目覚ましい活躍を見せてくれております。
まず、日本勢第1号のメダリストとなった、モーグルの原大智選手や、2大会連続で銀メダルを獲得したノルディック複合・ノーマルヒルの渡部暁斗選手などは、その鍛え上げられた力強い滑りが非常に印象的なものでありました。
また、強風が吹き荒れる環境の中、連続でK点越えを記録したスキージャンプの高梨沙羅選手、大けがを乗り越え最高難易度の技を披露したスノーボードの平野歩夢選手など、困難に立ち向かうひたむきな姿も深く記憶に残っているところであります。
さらに、スピードスケートでは、小平奈緒選手が1,000メートルで銀メダル、500メートルでオリンピック新記録をマークして金メダル、高木美帆選手が1,500メートルで銀メダル、1,000メートルで小平選手とダブル表彰台となる銅メダルを獲得したほか、昨晩のチームパシュートでは見事にオリンピック新記録で金メダルを獲得するなど、連日うれしいニュースが届いております。
また、金銀メダルの栄誉に輝いたフィギュアスケートの羽生結弦選手と宇野昌麿選手も、ここ一番の大舞台で最高の演技を披露し、日本中が大きな感動に包まれました。
勝者にも敗者にも、このステージに立つまでにたくさんの物語があり、その選手たちの熱きパフォーマンスは、見る人の心に感動を与えるとともに、人種、国籍、信条の垣根を越えて、人権の尊厳と平和な社会を確立するために、大きな役割を果たしていることを証明してくれているように私は思います。
一方で、世界情勢に目を向けますと、朝鮮民主主義人民共和国のミサイル発射、核実験に端を発する米朝間の対立など、安全保障の混迷度はますます高まっているように思います。経済面では、不動産市場のバブルといったリスク懸念が残るものの、株高や内需拡大などにより、先進国、新興国の成長率は全体的に高まることが予測されております。また、我が国においては、名目、実質ともにGDPが上昇しているほか、就業者数の増加、賃上げなど、雇用、所得環境は改善の兆しが見え始め、緩やかな景気回復が続くことが期待されております。
このような中、安倍政権は戦後最大の名目GDP600兆円、希望出生率1.8、介護離職ゼロというアベノミクス「新・三本の矢」に沿って、「一億総活躍社会」の取り組みをさらに加速し、成長と分配の好循環の確立を目指しています。
2年後の2020年には、我が国にオリンピック・パラリンピックの聖火がともされます。
そして、時を同じくして、本市においては西鉄天神大牟田線連続立体交差事業に伴う高架への切りかえが予定をされています。まちの姿が大きく変貌しようとする時代を目前に控え、本市が未来へ飛躍していくための道筋を市民の皆さんとともに築き上げていく、まさにその時期に我々は位置しているのではないかと考えます。
私にとって、来る平成30年度は、昨年の市長選挙において市民の皆様方にお約束をした4期目の施策を着実に推進していくための1年となります。新たな年度に臨むに当たり、「今なすべき政策は、思い切って打つ」という方針のもと、市職員とともに一丸となって市政運営に取り組んでいく所存であります。
まず、その基本となる考え方について、次の2つの視点から申し述べます。
1点目は、にぎわいづくりや地域コミュニティ施策など、本市が将来にわたり成長を続け、選ばれる自治体を目指す、そういう取り組みについてであります。
昨年11月、日本経済新聞グループの日経BP社が発表した「シティブランド・ランキング住みよい街2017」では、「生活の利便性」や「子育て」「医療・介護」などの項目で高い評価を受け、全国1位に輝きました。市内外の皆様からこのような評価をいただきましたことは、光栄であると同時に、今後もナンバーワンの評価を維持していくことこそが使命であると考えております。市政のかじ取りを担うものとして、その重責を改めて感じ、身が引き締まる思いであります。
今、我が国は人口減少時代を迎えています。激化する自治体間競争を生き残るためには、これまで以上にさまざまな分野における競争力が問われており、今後も「
大野城市」というシティブランドをさらに浸透させていくことが重要です。多くの方々から「
大野城市に住んでみたい」「
大野城市を訪れてみたい」と思っていただく、すなわち皆様から「選ばれるまち」を目指すため、本市の強みを活かした独自の施策を展開してまいります。
まず、「第6次
大野城市総合計画」については、現在、総合計画審議会において議論を深めていただきながら策定作業を進めているところであります。今後、将来を見据えたビジョンを描く「基本構想」をお示しすることとしており、先人たちが築き上げてきた「
ふるさと大野城」を次の世代につなぐための基本的な方針と施策の方向性を明らかにいたします。
また、本年7月21日には、歴史資源を初めとする本市のさまざまな魅力を体感できる「
大野城心の
ふるさと館」が開館をいたします。新たに誕生する当館は、国の特別史跡「
大野城跡」を初めとする古代山城研究の第一人者であり、これまで九州国立博物館や九州歴史資料館において数々の企画展示事業などに携わってこられた赤司善彦氏を館長としてお迎えすることとしております。
そして、開館時には記念式典を初め、多くの皆様にお楽しみをいただけるオープニングイベントや、本市の主要文化財に関連する日本各地の文化財を集めた開館記念特別企画展を開催いたします。さらに、関係自治体が一堂に会する「第7回古代山城サミット」も本施設と連携しながら実施するなど、市民交流、情報発信、にぎわい創出の拠点施設として、特色ある取り組みを進めてまいります。
本市の魅力を市内外の方々に対して広くPRしていくためには、その戦略や手法についても研究をする必要があります。そこで「(仮称)シティプロモーション戦略」を策定することとしており、平成30年度は、そのための基礎調査やマーケティング分析などを実施いたします。さらに、本市のブランド戦略をテーマとした「(仮称)広報・広聴戦略プラン」を策定し、広報イメージの統一化やSNSの活用を初めとした広報・広聴機能を強化するための取り組みを具体的に展開してまいります。
また、まちの魅力向上のためには、本市の強みである地域活動や自助・共助の取り組みをさらに充実させていくことも不可欠であります。そのため、コミュニティ関連施策を「
コミュニティ構想ver.2 みんなが主役の
まちづくり編」に基づき、引き続き強化をしてまいります。
特に、平成30年度は、現在の社会情勢や地域の実情、課題を踏まえて、従来の「
コミュニティ運営委員会」を「(仮称)
まちづくり協議会」に進化、発展させることで、コミュニティ活動のさらなる活性化とステップアップを図ることといたしております。
さらに、市民公益活動の促進に向け、市内の活動の情報を集約し、情報提供によって活動の見える化を図る「総合ポータルサイト」の開設や活動を行った方に対してポイントを付与する「まどかぷらっと」の導入を行うなど、市民の皆様が気軽に活動に参画していただけるための
仕組みづくりを「市民公益活動促進プラットホーム構築事業」において進めてまいります。
市民一人一人が地域で輝き続けることができるよう、行政としても、関係機関の皆様方と手を携え、労力をいとうことなく邁進してまいります。
2点目は、このまちに暮らす全ての皆様が「やすらぎ」を実感していただくための、安全安心や社会福祉など「暮らしを守る」取り組みについてであります。
昨年7月に発生した九州北部豪雨では、朝倉市や日田市などで24時間降雨量が観測史上1位を更新する大雨となりました。発災から7カ月が経過した今なお、その爪痕は被災地に痛々しく残ったままであります。
近年、大規模な自然災害が多発しておりますが、いつ発生してもおかしくないという緊張感を常に持って、万全の備えを整えておかなければなりません。そのため、安全・安心の分野では、市内全域に及ぶ「災害情報伝達システム」のデジタル化及び子局の移設、増設を行うとともに、各
コミュニティセンター及び公民館に、災害情報を受信する個別受信機を設置いたします。
また、緊急地震速報や国民保護サイレンなどの「Jアラート」については、児童・生徒にも情報が行きわたるよう、全小中学校の放送設備との連携をし、各教室に放送されるよう整備をいたします。さらに、避難勧告などの情報を「緊急速報メール」で発信するなど複数の手段を駆使しながら、確実に市民の皆様に災害情報を届ける体制を整えてまいります。
また、市職員や自主防災組織、消防団員などを対象とした「防災人材育成事業」を実施することで、緊急時に八方に気を配ることができる人材の育成も進めてまいります。
このほかにも、身近なインフラの安全・安心を確保する取り組みとして、道路の陥没事故の未然防止を図る「路面下空洞調査」を緊急輸送道路などで実施するほか、「橋梁長寿命化」に向けた補修工事などを引き続き計画的に進めます。
また、市内の公共施設については、平成28年度策定の「
大野城市公共施設等総合管理計画」に基づき、各施設の点検や修繕、更新などについて定める「個別計画」を策定いたします。
次に、社会福祉の分野についてです。
まず、長寿支援のための取り組みとして、昨年10月、各
地区コミュニティにそれぞれ設置した「地区地域包括支援センター」が本格稼働するに当たり、介護、医療、予防、生活支援、住まいを包括的に確保する「地域包括ケアシステム」の仕組みを充実させ、より地域に根差した対応を実現してまいります。
また、
高齢者が住みなれた地域で暮らしていくため、在宅医療と介護を一体的に提供する「在宅医療・介護連携推進支援事業」を実施いたします。
子育て支援の取り組みとしては、施設の機能強化及び定員拡充を図るため、「
大野北保育所」の移転、建てかえに向けた取り組みを進めます。
また、幼稚園から認定こども園への移行を推進するなど、待機児童の解消に向けた取り組みにも引き続き努めてまいります。さらに、子どもたちや若者の健全育成に向け、総合的な施策の方向性を示した「夢とみらいの子どもプラン」の改定を行います。
子どもから
高齢者の皆様まで、「このまちに住んでよかった」と思っていただけるよう、きめ細やかな取り組みを重層的に展開してまいります。
続きまして、平成30年度の予算編成について申し上げます。
まず、平成30年度の国の予算編成は、財政健全化への着実な取り組みを進める一方、引き続き「経済再生なくして財政健全化なし」の考え方を基本とし、「人づくり革命」や「生産性革命」の実現に向けた重要な政策課題について予算措置を講じるとされています。このことから、
一般会計の予算規模は97兆7,128億円となり、6年連続で過去最大を更新することとなりました。
一方、「経済・財政再生計画」における集中改革期間の最終年度として、歳出全般にわたり、聖域なき徹底した見直しを推進するとされており、地方においても、国の取り組みと基調を合わせ、徹底した見直しを進めることとなっています。
地方への一般財源につきましては、今年度を上回る総額62兆1,000億円が計上されており、地方交付税につきましても16兆円が確保されています。しかしながら、地方への財政措置は、特例的な臨時財政対策債などに依存をせず、地方自治体の財政需要に応じ、安定的に講じられる必要があります。また、地方自治体の基金に関しては、地域の実情に基づき、そして、緊急時の備えなどとして
積み立てられているものであり、残高の増加を問題視する国の姿勢については疑問を呈さざるを得ません。
本市においては、市税歳入の伸びが引き続き堅調であり、全国的に見ても健全な財政力を維持しています。しかしながら、今後、少子高齢化の進展に伴う社会保障費の増大も見込まれることから、財政基盤の強化や公債費の縮減などに着実に取り組んでいかなければなりません。
平成30年度の
一般会計予算総額については350億7,500万円であり、前年度と比べて500万円の増となりました。「
大野城心の
ふるさと館」や「市庁舎耐震改修」などの整備は終了しましたが、子どもたちの教育環境の改善のための「校舎等大規模改修」や、災害時における警戒区域の崩落などを未然に防ぐ「急傾斜地崩落対策工事」を初めとした市民の皆様の暮らしと安全に密接に関係する取り組みを盛り込んでいるところであります。
また、私立保育所への運営支援や施設型
給付費、就学援助など子どもに関する
事業費として約65億円を、また、介護給付・予防給付事業や地域包括ケア構築に向けた事業など
高齢者に関する
事業費として約72億円をそれぞれ計上しているところであります。
このように、次世代に負担や責任を先送りしない「選択と集中」「先手、先取の対応」を基本とした戦略的な財政運営に平成30年度も引き続き努めてまいります。
続きまして、平成30年度の主要な施策・事業について、「第5次
大野城市総合計画後期基本計画」に沿って、概要を申し上げます。なお、平成30年度に取り組む予定の施策事業の詳細につきましては、「平成30年度当初予算の概要」及び「平成30年度主要施策事業」をあわせてご参照いただきたいと存じます。
まず初めに、総合計画における将来都市像「ともに創る 個性輝く やすらぎの新コミュニティ都市」の実現と、市民満足度の向上を図るため、特に重点的、先導的に展開する施策として位置づけられた「リーディング・プラン」に関連をする事業について説明をいたします。
「コミュニティ元気プロジェクト」では、「パートナーシップによる新しい自治」のテーマとして、
地区コミュニティにおける課題の解決や目指すべき将来の姿を実現するために、行政としての役割を果たしながら、地域との共働による
まちづくりを推進してまいります。
特に、現在、各
地区コミュニティにおいて地域住民の皆さんと協議を進めている「(仮称)
まちづくり協議会」の設立、そして、協議会設立後に策定される「コミュニティ別
まちづくり計画」により、各地区において「コミュニティ力」がさらに効果的に発揮されるための方向性を明らかにします。また、計画の内容につきましては、地域住民向け説明会などの機会を積極的に設け、広く周知に努めてまいります。
次に、「ひと・まちいきいきプロジェクト」では、「生きる力を育てる教育」において、学校、家庭、地域と行政が連携して実施している「
放課後総合学習ランドセルクラブ」を、大利、平野、下大利の各小学校にも拡大し、将来的な全校実施に向けた準備を進めてまいります。
学校の施設面では、計画的に大規模改修を進め、施設の維持、改善を図ってまいります。また、空調設備を平成32年度までに全小中学校に整備し、教育環境の充実に取り組んでまいります。
子どもたちへのサポート体制ですが、不登校状態の児童・生徒に対する支援をさらに充実させるため、北
コミュニティセンター内に設置している「適応指導教室」の指導員とスクールカウンセラーを増員し、学校復帰や社会復帰に向けた取り組みを強化してまいります。
さらに、外国人や外国から帰国した児童・生徒が年々増加していることから、各小中学校に「日本語支援ボランティア」を派遣し、コミュニケーション面のサポートを行うなど、教育現場における国際化への対応に取り組んでまいります。
最後に、「くらしやすらぎプロジェクト」では、「健康づくりと福祉の充実」において、「シビックゾーン第1次整備計画」に基づき、「すこやか交流プラザ」の改修工事を実施することで、子育て世代に対するサポート体制のさらなる充実と施設の健康増進機能の強化を図ってまいります。
また、「活力ある
まちづくりと健全財政の両立」において、西鉄天神大牟田線の連続立体交差事業の工事と並行し、未来の姿を見据えた長期的な
まちづくりの取り組みとして「中心市街地地区整備事業」を実施し、高架下空間の有効利用と調和した側道などの検討を進めてまいります。
次に、リーディング・プランを補完し、かつ相乗的に展開することとしている「分野別プラン」について説明をいたします。
「心豊かな人と文化を育むまち」では、「
大野城市公共施設等総合管理計画」の基本方針に基づき、学校施設の劣化度合いの把握と適切な維持管理を行うための「学校施設定期点検業務」を実施します。さらに、バスケットボール用のゴールなど学校施設に設置している設備を常に健全な状態に維持するための「吊物装置及び体育設備維持保全事業」もあわせて実施し、子どもたちが安全に学校生活を送ることができるよう、施設の予防保全に向けた取り組みを進めてまいります。
また、豊かな感性と想像力を実施できる
まちづくりを推進するため、「(仮称)
大野城市芸術文化振興プラン」の策定作業を始めることとしており、地域における芸術文化活動を将来へと継承し、発展させていく取り組みなどを検討してまいります。
「自然と共生する便利で快適なまち」では、将来にわたり持続可能な水道事業の実現に向けて、施設の統廃合などを盛り込んだ「水道施設再編計画及び更新計画」に基づいて、施設の再編や効率化などに向けた取り組みを進めます。
また、環境の分野では、森林保全などを行うボランティアの育成や、自然保護に関する啓発活動の推進、「トラストの森」や「さくらの森」などの整備に対する支援を行い、「里山活用・保全プロジェクト」として一体的に進めることで、自然との共生に向けた取り組みを展開してまいります。
以上、新年度に取り組む主要な施策、事業の概要とともに、市政運営に取り組む私の所信の一端と施政の基本方針を申し述べさせていただきました。
平成30年度は、「第5次
大野城市総合計画」の最終年度であります。各種事業の総仕上げと総点検を行っていく1年となります。10年前に市民の皆様とともに描いた「ともに創る 個性輝く やすらぎの新コミュニティ都市」。この将来像を実現するため、取り組みが道半ばとならないよう、最後の1年も目標達成に向けた施策遂行に集中し、全力投球にて諸課題に取り組んでまいります。
「平成」という時代が幕をおろすまで、残り1年余りとなりました。冷戦終結後の新たな枠組みの中で始まった30年間を振り返りますと、バブル経済の崩壊に続く「失われた20年」の到来、55年体制の終結と政権交代、東日本大震災を初めとする大規模災害の発生など、さまざまな出来事がありました。
そして、
大野城市では、この間、刻々と変化を続ける社会情勢に、機敏に、そして柔軟に対応しながら、
まちづくりへの新たな挑戦を日々積み重ねてまいりました。新たな時代へと移り行く、まさに今このときこそ、これまで歩んできた足跡を顧みなければなりません。過去を見つめ直すことは、我々が追い求める輝かしい未来の実現に向け、今後どのような姿勢で臨んでいくべきかについて、改めて考える契機ともなるからであります。
くしくも本年は明治元年から150年にあたります。我が国は明治維新以降、多岐にわたる近代化に向けた取り組みを進め、国家として持続可能な仕組みをこれまで築き上げてきました。
「事を成し、物に接するには、必ず『満身の精神』をもってせよ。ささいな事であっても、いい加減に扱ってはならない」。これは、日本資本主義の父と言われ、明治時代からさまざまな企業の設立、経営に携わった渋沢栄一氏の言葉であります。遠い将来の高みを目指しつつ、一歩一歩、懸命に歩みを進めていかなければならないというこの言葉は、現代の我々にとっても、深く心に銘記すべき大切なことを示唆しているのではないでしょうか。
困難多き時代だからこそ、その壁を乗り越えた先にある誇り高きまちの姿を市民の皆様とともに夢見ていきたい。そして、「よいものは残し、変えるべきところは変えながら、10万市民の思いや営みを次の時代につないでいきたい」と、選挙で選ばれた自治体経営のトップとして、思いを新たにしているところであります。
地方自治を取り巻く環境は、「2025年問題」などを抱え、今後さらに厳しくなっていくでしょう。しかしながら、我々には先人から培ってきた「市民力」、そして、現状の課題に果敢に立ち向かっていく「職員力」があります。私は行政府の長として、そして、この「
ふるさと大野城」で今を生きる一人の人間として、我がまちの宝を活かしながら、一日一日を「ふるさとの明日のために」というこの一事のため、「満身の気概」を持って進んでまいります。
市民の皆様を初め
議員各位のご理解とご支援、ご協力をここに改めてお願いを申し上げ、私の新年度に臨むに当たっての施政方針とさせていただきます。以上です。
43:
◯議長(
白石重成) 副市長。
44: ◯副市長(
興梠寿徳) それでは、予算書の資料として配布させていただいております平成30年度当初予算の概要に基づいて説明をさせていただきます。
まず、第28
号議案の
一般会計予算についてであります。
一般会計当初予算額は350億7,500万円で、前年度に比べて500万円増となっており、昨年度に引き続きプラス予算となっております。
最初に、歳入の主なものについて、前年度と比較をしながら説明をさせていただきます。
17ページをお願いいたします。
市税は、前年度比2.3%、2億9,844万6,000円増の132億9,659万6,000円となっております。主な理由は、納税義務者の増などによる個人市民税の増や、評価替えに伴い、近年の地価上昇を反映したことなどによる固定資産税の増などによるものでございます。
地方交付税は、総務省から公表されました平成30年度地方財政対策に示された総額から試算をいたしまして、1.1%の減となっております。
分担金及び
負担金は、1.6%、1,114万6,000円の増となっております。主な理由は、保育所入所者保育料が増となったことなどによるものでございます。
使用料及び手数料は、6.6%、2,991万8,000円の減となっております。主な理由は、ごみ処分手数料が減となったことなどによるものでございます。
国庫支出金は、3.4%、2億2,072万2,000円の減となっております。主な理由は、
大野城心の
ふるさと館などの整備に伴う社会資本整備総合交付金や街路整備
事業費補助金が減となったことなどによるものでございます。
県支出金は、2.0%、4,483万1,000円の減となっております。主な理由は、福岡県地域密着型施設等整備補助金や子ども医療費補助金が減となったことなどによるものでございます。
寄附金は5,082万5,000円の増となっております。主な理由は、平成29年10月からインターネットによるふるさと納税を開始したことにより、
寄附金が増となるものでございます。
繰入金は、8.1%、2億1,792万6,000円の増となっております。主な理由は、
公共施設整備基金繰入金や減債基金繰入金が増となったことなどによるものでございます。
諸収入は、12.7%、1億81万5,000円の減となっております。主な理由は、福岡都市圏南部最終処分場及び南部工場建設周辺環境整備事業が計画的に進んだことにより、福岡都市圏南部環境事業組合最終処分場地元環境整備交付金が減となったことなどによるものでございます。
市債は、8.6%、2億9,250万円の減となっております。主な理由は、歴史文化資産等保存施設整備事業債や街路事業債が減となったことによるものでございます。
続きまして、歳出について説明をさせていただきます。
18ページをお願いいたします。
歳出の目的別による前年度との比較では、議会費は2.0%の減、総務費は18.4%の減、民生費は0.9%の増、衛生費は2.9%の減、労働費は3.0%の増、農林水産業費は35.9%の減、商工費は2.9%の減、土木費は16.1%の減、消防費は2.1%の減、教育費は54.5%の増、公債費は5.0%の増、災害復旧費、諸支出金、予備費は、前年度と同額を計上させていただいております。
続きまして、第29
号議案の
国民健康保険特別会計予算について説明をさせていただきます。
戻りまして、16ページをお願いいたします。
予算総額は86億3,417万7,000円で、前年度に比べて22.4%の減となっております。
続きまして、第30
号議案の
介護保険特別会計予算について説明をさせていただきます。
まず、保険事業勘定の予算総額は58億5,018万7,000円で、前年度に比べて4.0%の増となっております。
次に、介護
サービス事業勘定の予算総額は2,130万9,000円で、前年度に比べて60.8%の減となっております。
続きまして、第31
号議案の
後期高齢者医療特別会計予算について説明をさせていただきます。
予算総額は12億7,652万5,000円で、前年度に比べて1.6%の増となっております。
続きまして、第32
号議案の公共用地先行取得事業
特別会計予算について説明をさせていただきます。
この
特別会計は、前年度と同様に
歳入歳出それぞれに名目1,000円を計上させていただいているとこでございます。
最後に、第33
号議案の土地区画整理清算金
特別会計予算について説明をさせていただきます。
御笠川西部土地区画整理事業の換地処分に伴う清算金の徴収業務のため、予算総額は21万8,000円を計上させていただいております。以上でございます。
45:
◯議長(
白石重成)
上下水道局長。
46: ◯
上下水道局長(児玉裕二) それでは、
水道事業会計予算及び
下水道事業会計予算についてご説明させていただきます。
平成30年度当初予算の概要の14ページをお願いいたします。
まず、34
号議案の
大野城市
水道事業会計予算について説明いたします。
最初に、業務の予定量についてご説明いたします。
平成30年度の水道事業の業務予定量につきましては、給水戸数が約4万3,000戸、年間有収水量が約816万立方メートルを見込んでおります。
収益的収支の予算規模は、収益が21億7,197万5,000円、費用が21億4,082万2,000円で、前年度と比べまして、収益1.7%の増、費用2.4%の増となっております。
資本的収支の予算規模は、収入が2億6,785万円、支出が9億9,674万9,000円で、前年度と比べまして、収入20.8%減、支出0.5%増となっております。収支不足額7億2,889万9,000円は、損益勘定留保資金などで補填することとしております。
平成30年度は、水道施設再編事業のほか、平成26年度に策定いたしました水道事業第2次中期経営計画にのっとり、配水管等整備事業、水道施設耐震化事業などの事業の推進に努めてまいります。
続きまして、第35
号議案の
下水道事業会計予算について説明いたします。
平成30年度当初予算の概要の15ページをお開きください。
最初に、業務の予定量についてご説明いたします。
平成30年度の下水道事業の業務予定量につきましては、水洗化戸数が約4万3,500戸、年間有収水量が約903万立方メートルを見込んでおります。
収益的収支の予算規模は、収益が22億9,429万1,000円、費用が20億5,090万4,000円で、前年度と比べまして、収益1.4%の減、費用2.9%の減となっております。
資本的収支の予算規模は、収入が9億7,803万2,000円、支出が18億340万8,000円で、前年度と比べまして、収入9.4%の減、支出3.7%の減となっております。収支不足額8億2,537万6,000円は損益勘定留保資金などで補填することとしております。
平成30年度は、平成27年度に策定いたしました下水道事業第2次中期経営計画にのっとり、雨水整備事業、汚水施設のストックマネジメント事業などの事業の推進に努めてまいります。以上でございます。
47:
◯議長(
白石重成) 質疑は、3月2日の本会議で行います。
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日程第38 第36
号議案
48:
◯議長(
白石重成) 日程第38、第36
号議案を議題とします。
提案理由の説明を求めます。
井本市長。
〔
井本宗司市長 登壇〕
49:
◯市長(
井本宗司) 第36
号議案は、公用車の交通事故による損害賠償の額の決定及び和解についてであります。
本件は、平成29年9月29日午前10時55分ごろ、
大野城市立中学校に勤務する教諭が公用車を運転中、太宰府市国分1丁目13番11号付近の路上において、前方不注意により相手方車両に接触し、相手方が負傷され、また相手方車両を損傷させたものであります。
このたび、その損害を賠償し、和解するに当たり、
地方自治法第96条第1項第12号及び第13号の規定により、議会の議決を求めるものであります。以上です。
50:
◯議長(
白石重成) 質疑は、3月2日の本会議で行います。
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日程第39 報告第1号
51:
◯議長(
白石重成) 日程第39、報告第1号を議題とします。
提案理由の説明を求めます。
井本市長。
〔
井本宗司市長 登壇〕
52:
◯市長(
井本宗司) 報告第1号は、
大野城市長の
専決処分事項の指定に関する条例第2条第1号の規定に基づき、損害賠償の額の決定及び和解について、平成30年1月17日付で
専決処分を行いましたので、その内容を報告するものであります。
この事故は、昨年6月8日午後3時50分ごろ、南パートナーシップ活動支援センター職員が公用車を運転中、旭ケ丘2丁目4番16号付近の交差点を左折しようとしたところ、相手方住宅の外壁に接触し、当該外壁を損傷させたものであります。
このたび、損害賠償の額の決定及び和解について、相手方と話し合い、報告書記載の内容で合意に至ったものであります。以上でございます。
53:
◯議長(
白石重成) 質疑は、3月2日の本会議で行います。
──────────────・────・──────────────
日程第40 諸報告
54:
◯議長(
白石重成) 日程第40、諸報告を行います。
議会報告事項として、皆様のお手元に配付しているとおりです。監査関係、会議等の内容につきましては、関係資料を事務局に保管しておりますので、必要に応じて閲覧していただきたいと思います。
以上で本日の
議事日程は全て終了しました。
次の3月2日の会議は、議事の都合により、特に9時30分に繰り上げて開きます。
本日はこれをもちまして散会します。
お疲れさまでした。
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散会 午後0時24分...