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平成29年第5回定例会(第4日) 一般質問2 本文 2017-12-15
平成29年第5回定例会(第4日) 名簿 2017-12-15

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  1. 大野城市議会 2017-12-15
    平成29年第5回定例会(第4日) 一般質問2 本文 2017-12-15


    取得元: 大野城市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-28
    1:                  開議 午前9時30分 ◯議長(白石重成) おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりです。  これより議事に入ります。      ──────────────・────・──────────────   日程第1 一般質問 2: ◯議長(白石重成) 日程第1、一般質問を行います。  通告順に発言を許します。  7番、平井議員。                〔7番 平井信太郎議員 登壇〕 3: ◯7番(平井信太郎) 皆さん、おはようございます。議席番号7番、自民大野城所属平井信太郎です。  12月の定例会におきまして、元号変更に伴う本市の対応についてと公園の管理と街路樹についてを質問いたします。  天皇陛下が生前退位できるようにする退位特例法が、6月に成立しました。天皇退位は、1817年の光格天皇以来約200年ぶりで、現行憲法下では初めてになります。天皇陛下が退位されますと、皇太子様が新しい天皇に即位されます。現在の制度では、天皇がかわると元号も変わるため、政府は平成にかわる新しい元号を検討します。  報道では、2019年4月30日に平成天皇が退位されて、5月1日から皇太子様が新しい元号の天皇陛下に即位されます。また、新しい元号の名称は、来年の夏ごろまでには発表される予定です。  約30年前に昭和から平成に変わったときは、昭和天皇が突然の崩御であったために、世の中が大混乱したことを思い出します。民間の会社にいた私は、大量の伝票や書類の元号変更に伴う作業を行ったことを覚えております。また、印鑑やゴム印等の新規取りかえやシステムの変更作業などもありました。市役所の書類などは、原則として元号表記となっているようです。今回の元号変更は、前回の昭和から平成の変更とは異なり、1年間近くの時間的な余裕はありますが、少なからずとも元号変更の影響があると思われます。また、今回の元号変更を前向きに捉えれば、経済的効果も期待できるのではないでしょうか。来年には、大野城心のふるさと館が開館します。新元号をビジネスチャンスと捉え、集客やにぎわいづくりでも効果が期待できると思います。  次に、公園管理と街路樹についてですが、市民の方から、いろいろな要望や提案がありますので、現在の状況と今後の対応についてお聞きしてまいります。  それでは、質問に入ります。  まず、元号変更に伴う本市の対応についてですが、元号が変更になった場合、業務上影響を受けるものにはどのようなものが考えられるでしょうか、お尋ねをします。  以上、壇上からの質問を終わり、あとは質問席にて質問をいたします。
    4: ◯議長(白石重成) 総務部長。 5: ◯総務部長(鐘江良介) それでは、お答えいたします。  元号変更による影響につきましては、元号を記載している公文書、それからシステム等への影響が想定されております。以上でございます。 6: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 7: ◯7番(平井信太郎) 文書類への影響についてお尋ねをします。  先ほど、壇上でも申し上げましたが、市役所の書類などは原則として元号表記になっているようです。平成表記の文書類は、平成から新元号への変更をしなくてはなりません。平成表記の文書類は何種類ぐらいありますでしょうか、お尋ねをします。 8: ◯議長(白石重成) 総務部長。 9: ◯総務部長(鐘江良介) 登録文書の日付につきましては、全て元号表記となっておりますので、平成28年度の登録文書の総数ということでお答えをさせていただきますと、7万7,465件ということになります。内訳といたしましては、紙の文書が4万4,836件、電子文書が3万2,629件ということになっております。以上でございます。 10: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 11: ◯7番(平井信太郎) それでは、文書類の元号変更に伴う費用はおおむねどのぐらいかかるか予想されていますでしょうか、お尋ねします。 12: ◯議長(白石重成) 総務部長。 13: ◯総務部長(鐘江良介) 厳密な費用の試算については行っておりませんが、ほとんどの伝票類や申請書等の様式類につきましては、毎年定期的に印刷をし直しておりますので、元号変更のためだけに印刷のし直し等が必要となるものはごく一部に限られることから、費用はそれほどかからないものと見込んでおります。以上です。 14: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 15: ◯7番(平井信太郎) 先ほどもおっしゃいましたけれども、たくさんの書類がございます。今回の元号変更に伴い、文書類を見直す、本当にいい機会だと私は思いますが、いかがお考えでしょうか。 16: ◯議長(白石重成) 総務部長。 17: ◯総務部長(鐘江良介) お答えいたします。法令や国、県等との関係、それから、長年にわたる公文書の慣行上、例規類や公文書の鑑の部分など、公文書の一定の部分につきましては、今後も和暦の単独記載が原則となるものと考えております。  公文書のその他の部分や伝票等の様式類、計画書、統計等につきましては、事務処理上の利便性、それから合理性、市民の利便性等を総合的に考慮いたしまして、判断してまいりたいと考えております。以上です。 18: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 19: ◯7番(平井信太郎) 先ほども申しましたけれども、国や県からの書類というのは、元号表記、和暦が多いんですが、国や県から影響を受けない大野城市独自の使用する伝票類とかは、西暦表示のほうが利便性の面、今、利便性とおっしゃいましたけれども、利便性の面からでもよいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 20: ◯議長(白石重成) 総務部長。 21: ◯総務部長(鐘江良介) 国、県など他の機関とは直接かかわらない伝票類につきましても、これは多種多様ございますので、こちらのほうも事務処理上の利便性、合理性、市民の利便性等を総合的に考慮して、判断してまいりたいというふうに考えております。以上です。 22: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 23: ◯7番(平井信太郎) よろしくお願いします。  それでは次に、元号が変更になるわけなんですけれども、文書類のコスト削減というのは何か考えられますでしょうか、お尋ねします。 24: ◯議長(白石重成) 総務部長。 25: ◯総務部長(鐘江良介) コストに関しましては、現在文書の収受、起案、発送などにつきましては、全てシステム化しておりますことなどから、元号変更に伴い、コスト削減につながるものは特段はないというふうに考えております。以上です。 26: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 27: ◯7番(平井信太郎) それでは、文書の中に計画書というのがありますけれども、計画書についてお尋ねします。  その計画書まで、私ども見るんですが、計画書の中には、「平成40年」とか「平成50年」とか表示されているものが今現在あります。平成の表示は、先ほども申し上げましたけれども、平成31年4月末までであります。それ以降は平成表示は使えない状況になります。新元号の表示になります。計画書の類いはたくさんあるんですが、これらは西暦表示がいいと思いますが、いかがでしょうか。 28: ◯議長(白石重成) 総務部長。 29: ◯総務部長(鐘江良介) 計画書の類いにつきましては、必ずしも和暦でなければならないということではございませんが、それぞれの計画書等への和暦、西暦の表示は、それぞれの計画書に関係する法令等々との関係、これを勘案しつつ、市民やその他の利用者の利便性を考慮して判断してまいりたいというふうに考えております。以上です。 30: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 31: ◯7番(平井信太郎) 今、部長の答弁の中で、利用者の利便性を考慮して判断するとおっしゃいましたけれども、利用者の利便性を考えれば、和暦、元号よりも西暦表示のほうが利便性は高いと私は思います。計画書というのは、各部各課、短期的なものから長期的なものまでたくさんあります。その大部分の計画書が元号表示になっとるわけで、それと元号と西暦の併記表記の計画書もございます。今回の元号の変更で、全て計画書を変更するわけなんですけれども、それらの計画書の元号を、元号が変わるたびに手直しを行う必要があるわけでして、本当に無駄ではないかと思っております。西暦に統一したほうが現実的だとは思いますが、いかがでしょうか。 32: ◯議長(白石重成) 総務部長。 33: ◯総務部長(鐘江良介) 既存の計画書等につきましては、元号が変更になっても、多くの場合、費用対効果の観点から、修正や再配付、差しかえ等を行うまでの必要はないものと考えておりますので、それほど無駄が生じるものではなく、やはり市民等の利便性を考慮して判断してまいりたいと考えておりますので、ご理解願いたいと思います。以上です。 34: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 35: ◯7番(平井信太郎) 文書類の表示で元号だけのものとか、元号と西暦を並列表記にしたもの、それと西暦表示だけのもの、これから管理する上で文書の種別をそれぞれ元号、それから元号と西暦の併記、それから西暦のものに分けて管理したほうがやりやすいのではないでしょうか、お尋ねします。 36: ◯議長(白石重成) 総務部長。 37: ◯総務部長(鐘江良介) 年の表記につきましては、特に基準を設けて管理しているわけではありませんが、今現在の和暦、西暦の使い方につきましては、ご提案のように、文書の種別や用途等によって判断して使い分けを行っているところでございます。以上です。 38: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 39: ◯7番(平井信太郎) ぜひ文書の用途を判断して行ったほうが管理しやすいと思われますので、よろしく対応をお願いいたします。  次に、各種システムへの影響についてお尋ねします。  各種システムを平成から新元号への変更をしなくてはなりませんが、平成表記のシステム類は、今現在、何種類ぐらいありますでしょうか。 40: ◯議長(白石重成) 企画政策部長。 41: ◯企画政策部長(中村明彦) それでは、お答え申し上げます。  現在、庁内で利用しておりますシステムは72種類ございます。そのうち、新元号へ対応が必要なシステムは30程度と見込んでおります。今後、さらに精査を進めまして、遅滞なく対応できるよう準備を進めてまいります。以上でございます。 42: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 43: ◯7番(平井信太郎) 元号変更に伴い、システム類コスト削減というのが考えられると思うんですが、コスト削減についてはどのようにお考えでしょうか。 44: ◯議長(白石重成) 企画政策部長。 45: ◯企画政策部長(中村明彦) コスト削減についてですが、現在のシステムは、既に日付管理を西暦で行っておりまして、和暦が必要な場合に、西暦から和暦に変換して画面表示や帳票印刷を行っているところでございまして、今回の元号変更に伴いますシステム改修におきましては、コスト削減は残念ながら難しいものと考えております。以上でございます。 46: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 47: ◯7番(平井信太郎) 了解いたしました。  それでは次に、文書類、システムを今お聞きしたんですが、それ以外のものはどのような影響が考えられますでしょうか。また、その影響に対し、対応はどのように行いますでしょうか、お尋ねをいたします。 48: ◯議長(白石重成) 総務部長。 49: ◯総務部長(鐘江良介) お答えいたします。  文書類やシステム以外の影響といたしましては、元号の表記が含まれる受付印や検収印などのつくり直しが必要となることなどが考えられます。元号変更による影響が極力生じないよう、今後、全庁的に十分留意して準備を進めてまいりたいと考えておるところでございます。以上です。 50: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 51: ◯7番(平井信太郎) 今、元号の表記が含まれる受付印とか検収印等のつくり直しが必要とおっしゃいましたが、これはそれこそ西暦表示でいいんじゃないかと思うんですが、例えば、受付印とか検収印を西暦表示に変えれば、要するに壊れるまで長く使えるわけなんですね。無駄がなくなります。西暦表示で印鑑等はよろしいんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 52: ◯議長(白石重成) 総務部長。 53: ◯総務部長(鐘江良介) 受付印等につきましては、ご提案の趣旨を踏まえまして、特に和暦とする必要がないものにつきましては西暦表示のみにするのがよいか、検討してまいりたいと思います。以上です。 54: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 55: ◯7番(平井信太郎) 私は、西暦表示のほうが絶対コストダウンになると確信しておりますので、検討をよろしくお願いいたします。  次に、元号変更による市民への影響はどのようなことが考えられるでしょうか。また、その影響に対し対応はどのように行うか、お尋ねをいたします。 56: ◯議長(白石重成) 総務部長。 57: ◯総務部長(鐘江良介) 市民への影響につきましては、昭和から平成へ元号変更が行われた際の経験、それから情報もあり、また、今回は改元の時期があらかじめ示されておりますことから、今のところ、本市におきましては、市民生活へのそれほど大きな影響は想定はしておりません。  本市といたしましては、元号変更による影響が極力生じないよう、今後、全庁的に十分留意して準備を進めてまいりたいと考えているところでございます。以上です。 58: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 59: ◯7番(平井信太郎) 今回の元号の変更は特例法でありますので、あくまでも今回だけのものです。今後、新たな法律ができて生前退位が恒久的になるかもしれませんが、昭和から平成に急に変わったときのように慌てなくてよいように準備をしていたほうがよいのではないかと思います。  次に、元号の変更が経済効果を上げると思われますが、本市としての対策はありますでしょうか。まず、商工会等との連携による経済効果対策はできないでしょうか、お尋ねをいたします。 60: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 61: ◯地域創造部長(三角哲朗) お答えします。今回は、天皇陛下の生前退位による元号変更でございます。皇太子様が天皇に即位されることから、お祝いムードになることが予想され、経済効果が高まることが考えられます。  市内の各施設や事業所への集客や経済効果につきましては、地域経済の活性化につながるよう、大野城市商工会や一般社団法人大野城にぎわいづくり協議会など各種団体と連携し、効果的な事業を検討してまいりたいと考えております。 62: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 63: ◯7番(平井信太郎) 今、部長がおっしゃったとおり、今回は生前退位ですので、日本全国がお祝いムードに包まれると思います。  来年の7月21日には、大野城心のふるさと館が開館いたします。大野城心のふるさと館では、例えば、新元号の時代が来ました、未来の大野城の姿を展示するとか、そういうふうなのが考えられます。元号の変更が、大野城心のふるさと館トレイル構想の集客対策につながるとは思いますが、どのように考えられていますでしょうか、お尋ねをいたします。 64: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 65: ◯地域創造部長(三角哲朗) お答えします。大野城心のふるさと館では、本市の歴史、それから民俗資料の展示や発掘調査の状況の紹介を行うなど、テーマ展示スペースを設ける予定としております。このスペースにおきまして、元号の変更時期に合わせ、例えば、元号の変遷をテーマにした展示を行うことなどもできるのではないかと考えております。  今後、元号にちなんだ事業の実施内容を関係課等と連携しながら協議検討するとともに、事業の実施に伴う集客により、経済効果につなげていきたいと考えております。以上でございます。 66: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 67: ◯建設環境部長(高原正宏) それでは、トレイル構想についてお答えいたします。  トレイルルートの集客対策としましては、元号の変更による各課イベントとの連携を含めまして、トレイルの集客力向上につなげることができないか検討をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 68: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 69: ◯7番(平井信太郎) 今おっしゃったとおり、ぜひいろいろなアイデアを出していただいて集客していただいて、大野城市を盛り上げていただきたいと思います。  2年後の2019年5月1日から新元号になります。少子化対策を行う上でも、新元号元年はよいチャンスではないかと思います。西暦2000年はミレニアムイヤーで、若者の結婚や出産が増えた年でありました。新元号元年は、記念として、若者の結婚が増えると予想されますが、市として、若者の結婚を応援するために補助等はできないでしょうか、お尋ねをいたします。 70: ◯議長(白石重成) こども部長。 71: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。昭和から平成の元号変更の際の婚姻数の増加はございませんでしたが、西暦2000年を迎えた際に全国的に増加した傾向が見られ、今回の新元号元年におきましても、同様に増加することも考えられます。  また、少子化対策に関する国庫補助事業といたしまして、婚活支援や新婚世帯への住宅費用補助が実施されており、過疎地域におきましては、結婚祝い金支給などの取り組みが実施されているところでございます。  なお、本市におきましては、平成24年度に開始された、おおのじょうまちなかわくわくパビリオンの中で、商工会や事業者の主催により、これまで12回にわたりさまざまな年代を対象とした婚活イベントが行われておりますが、行政の取り組みといたしましては、現時点では結婚推進に特化した事業は実施はいたしておりません。  しかしながら、少子化対策に取り組む上で、未婚者や若者に結婚を推進していくことは重要であり、検討課題と考えますので、2019年5月1日の新元号元年に向けて、国、県の動向を注視するとともに、他自治体の事例も研究し、対応を研究していきたいと考えております。  本市におきましては、保育需要が近年急増しており、待機児童対策は喫緊の課題となっております。幼稚園の認定こども園への移行や保育所の定員拡充などの待機児童解消に向けた取り組みを推進するなど、出産から子育ての切れ目のない支援施策の充実に引き続き努め、その施策を広く周知し、子育てに対する安心感を生み出していくことによって、結婚を後押しすることにつなげていきたいと考えております。以上でございます。 72: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 73: ◯7番(平井信太郎) ぜひ若者の結婚を後押しするような施策をお願いしたいと思います。  今、少子化問題、少子化対策が出ましたけれども、私は、これからの日本の最重要課題であると、少子化対策は認識しております。  国や県の動向も大事ですが、大野城市として、少子化対策を行う上で何ができるか、何をしなければならないかが、私たち行政にかかわる者として、これからの大きな課題であると思います。少子化問題につきましては、別の機会にまた質問させていただきます。  次、大きな2番に行きます。公園の管理と街路樹についてお尋ねをいたします。  まず、質問をする前に、公園街路課の対応についてお礼を申し上げたいと思います。  この写真は、南ケ丘1区の大浦池公園なんですが、市民の方から私に連絡がありまして、現地を見て、すぐ公園課に草刈りの依頼をしたんですが、翌日にはこのようにきれいに草を刈ってありました。また、街路樹の剪定につきましても、剪定の依頼をした翌日には、このようにきれいに剪定をしてもらっております。この場をかりましてお礼を申し上げます。素早い対応をありがとうございました。  それでは、質問に入ります。1、公園の遊具、遊び場について質問いたします。  子ども用の遊具が撤去されている公園、例えば、柳ヶ浦公園、紫池公園、野添公園等なんですが、どのような理由で撤去しているのでしょうか。  これは、南ケ丘1区の公民館横にある野添公園の遊具は、撤去されて半年以上経過しております。
     この写真は、紫池公園なんですが、やはり遊具を撤去して半年になろうとしております。まだ遊具は設置されておりません。今後の対応はどのようにするか、お尋ねをいたします。 74: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 75: ◯建設環境部長(高原正宏) それでは、お答えいたします。  遊具撤去の理由につきましては、市が実施する点検業務におきまして、危険であると判定された遊具を撤去しているものでございます。  今後の対応につきましては、地元区との協議が調った公園から、遊具の整備を進めることとしておりまして、来年3月までに代替遊具を整備する方針で進めているところでございます。  整備方針につきましては、遊具の利用状況などを踏まえまして、以前とは違う遊具を設置する場合や二つの小さな遊具を一つの複合遊具に統合することなど、既設の遊具にこだわらず、地元区と相談して決めているところでございます。以上でございます。 76: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 77: ◯7番(平井信太郎) この写真のように遊具を撤去された公園は、新しい遊具を設置するのに、先ほども申し上げましたけれども、半年以上経過しております。速やかに遊具の交換ができないものでしょうか、お尋ねします。 78: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 79: ◯建設環境部長(高原正宏) では、お答えいたします。  遊具点検で危険であると判定された遊具は、事故を未然に防ぐために早急に撤去をしている状況でございます。新しい遊具の設置につきましては、遊具の利用状況など市民ニーズなどを地元区に相談してから設置するようにしておりますので、時間を要しているというのが現状でございます。  今後は、遊具の撤去から設置までの期間をできるだけ短縮するように努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 80: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 81: ◯7番(平井信太郎) ぜひ期間を短縮して、市民の皆様のために遊具を速やかに入れかえていただきたいと思っております。  次に、この写真なんですけれども、これは月の浦の柳ヶ浦公園の本当に小さなジャングルジムの遊具なんですけれども、古い遊具を撤去した後の新しい遊具です。  今、説明がありました、遊具の利用状況などを踏まえて、以前とは違う遊具を設置する場合や二つの小さな遊具を一つの複合遊具に統合することだと思いますが、余り市民の声は反映されていないようです。既設の遊具にこだわらず、地元の区と相談して決めたということですが、ここには以前ブランコや滑り台がありました。それらを撤去して、このような小さなジャングルジムに変わったようです。地元の方は、なぜブランコや滑り台を撤去したのかと思われております。これからの新しい遊具の対応をよろしくお願いしたいと思います。  それから、遊具の納期が遅くなっている件ですが、遊具を楽しみにしている子どもを初め、市民の皆さんのために、もう一度早急の遊具設置をお願いしたいと思っております。  それから次に、子どもが体を動かせる公園、ボール遊びやスケートボード等の公園がほとんどない現状をどのように考えていらっしゃいますでしょうか。  この写真は、つつじケ丘の3号スポーツ公園というところなんですが、名前はスポーツ公園というだけあって、結構広さがある公園なんですが、キャッチボールやボール蹴り等のスポーツができない公園であります。  かわって、これは、お隣の春日市の春日公園スケートパークというところなんですが、これはスケートボードが遊べる遊具ですね。子どもたちがスケートボードを楽しんでいます。  このように子どもたちが体を動かせるような公園が大野城でもできないでしょうか。今、スケートボードで遊ぶ子どもたちは車道、車が通る道でスケートボードをしております。非常に危険な状況にあります。いつ交通事故に巻き込まれるかわかりません。このような状況をどのように思われますでしょうか、お尋ねします。 82: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 83: ◯建設環境部長(高原正宏) それでは、お答えいたします。  ボール遊びにつきましては、柔らかいボールを使用する遊びなど、他の公園利用者に迷惑をかけることがない場合には特に禁止をしておりません。遊びでありましても、野球やサッカーを試合形式で行うことや、スケートボードを小さな公園で行うことにつきましては、公園利用者や地域住民の理解を得にくいことから自粛していただく方針としているところでございます。  なお、この場合につきましては、近隣公園以上の比較的広い公園で、フェンスなどに分離され安全が確保されているグラウンドなどを使用してもらうようにお願いをしているところでございます。  公園の整備方針につきましては、公園を利用される方や公園の近くに住む方などの地域住民のご理解が必要であると考えておるところでございます。以上でございます。 84: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 85: ◯7番(平井信太郎) 本市の公園というのはたくさんあると思うんですよ。うちの周りでもたくさんあるんですが、どれも同じような公園が多いので、利用者が本当に少ないのが現状ではないでしょうか。例えば、どこの公園でもベンチがあって、簡単な遊具があって、本当に特色がない状況でございます。  これらの公園は、公園ごとに特色を出して、市民に喜ばれる公園を目指すべきではないでしょうか。例えば、ベンチがたくさんあって、高齢者遊具があって、充実している公園とか、小中学生の子どもたちが安全にキャッチボールなど体を動かせる公園、それとか幼児が安心して遊べる公園などです。そのような特色ある公園があれば、もっともっと市民の利用者が増えるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 86: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 87: ◯建設環境部長(高原正宏) 地域住民や公園利用者の理解を得ることができましたら、特色のある公園を整備することも可能であるのではないかと考えておるところです。  市としましても、このような特色のある公園を増やすことで、多くの市民に利用しやすい公園を増やしていきたいと考えているところでございます。以上でございます。 88: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 89: ◯7番(平井信太郎) その方向で進めていただければと思います。  次に、幼児用の遊び場、砂場なんですが、これが少ないというように見受けられます。また、猫のふん害で不衛生な公園の管理はどのように行っているのでしょうか。  この画像も、柳ヶ浦公園の砂場なんですが、周りには猫のふん害で利用する人が余りいないそうです。このような状況をどのようにお考えでしょうか。 90: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 91: ◯建設環境部長(高原正宏) では、お答えいたします。  砂場の衛生管理につきましては、年1回、砂場の砂の大腸菌などの検査を実施しているところでございます。この検査で不適合との検査結果が出た場合につきましては、速やかに砂の入れかえを行っているところでございます。以上です。 92: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 93: ◯7番(平井信太郎) 砂を入れかえれば済むというような問題じゃないと思うんですね。また猫が来て垂れ流すかと思いますので、猫等の動物の侵入のふん害により、不衛生な砂場の対策として、例えば、この周りにフェンスなどの防護柵を設け、動物が侵入できないようにするような対策はできないんでしょうか。 94: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 95: ◯建設環境部長(高原正宏) お答えいたします。ふん害対策としまして、砂場にフェンスを設置することは必要であると認識をしておりますが、利用されていない砂場も見受けられますので、地元区と相談しながら、フェンスの設置につきましても検討をさせていただきたいと思います。以上でございます。 96: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 97: ◯7番(平井信太郎) よろしくお願いします。以前は、砂場、それと滑り台がセットになっている公園が多かったんですが、やはりこれは別々にこれから設置したほうがよいと思います。  この写真は、小田浦公園というところの滑り台と砂場がセットになった遊具ですが、滑り台を使う子どもと砂場で遊ぶ子どもがぶつかって危ないと、非常に危険だと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 98: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 99: ◯建設環境部長(高原正宏) それでは、お答えいたします。  現在は、砂場で遊ぶ子どもの安全対策としまして、砂場と滑り台は別々に設置をするようにしております。今現在、砂場と滑り台がセットになっている公園につきましても、遊具の更新に合わせて改善を図っていく方針としているところでございます。以上でございます。 100: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 101: ◯7番(平井信太郎) 改善をしていただきたいと思います。  次に、また滑り台なんですけれども、滑り台は、これは違いますけれども、ステンレス製の滑り台が多く見られます。ステンレス製の滑り台は、夏場は直射日光が当たり、ステンレスが熱くなり利用しにくい状況になっております。これらの対策はありますでしょうか。 102: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 103: ◯建設環境部長(高原正宏) お答えいたします。ステンレス製の滑り台につきましては、夏場は熱く冬場は冷たいとの意見があることを認識しております。現在は、ステンレス製ではなくFRP製の滑り台を設置することで改善に努めているところでございます。以上でございます。 104: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 105: ◯7番(平井信太郎) 了解いたしました。  次に、大人の遊具なんですけれども、大人用の遊具が少ないという意見があります。健康寿命を延ばすためにも、大人用、高齢者用の遊具を増設するべきではないでしょうか。この前、我々議会報告会の中でも、高齢者用の遊具が欲しいとの要望がありました。  この写真は、柳ヶ浦公園の足ツボウォークという大人の遊具です。これは大人の遊具がついておるんですが、利用状況は余り芳しくないというのを聞いております。  それから、新しい大人の遊具として、ちょっとこれは資料を取り寄せたんですが、これ五つあります。そこに概要を書いておるんですが、特に高齢者の方々がお使いになると思うんですけれども、手や足、腰、肩など全身運動できる健康遊具でございます。これらは新しい大人の健康遊具としていろんな遊具があります。ここに載せているのはごく一部であります。高齢者の方々に健康で長生きしていただくために、このような健康遊具を増設していただきたいと思いますが、いかがでしょうか、検討していただけないでしょうか。 106: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 107: ◯建設環境部長(高原正宏) ご提案の高齢者を対象としました健康遊具につきましては、公園の整備を行う際にワークショップでの意見を採用しまして設置した実績がございます。新しい遊具を整備する場合につきましては、市民の皆様に利用していただくことが前提となりますので、既設遊具の利用状況や地域住民のニーズなどを把握いたしまして、大人用、高齢者用の遊具につきましても整備を検討していきたいと考えております。以上でございます。 108: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 109: ◯7番(平井信太郎) よろしく検討お願いいたします。  次に、小規模公園が市内にはたくさんあるんですが、小規模公園は削減されているようなんですが、今後の対応はどのように考えておられますでしょうか。  この写真、ちょっと見にくいかもわかりませんけれども、上大利紫公園というところなんですが、これは本当に小さい20坪程度の広さの公園なんですけれども、ほとんど利用されていないように思われます。このような公園を今後どのようにされるのか、お尋ねをいたします。 110: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 111: ◯建設環境部長(高原正宏) では、お答えいたします。  利用されていない公園の活用方法につきましては、各区の意見を参考にしながら、公園を利用した生活の質の向上や地域と企業との連携、既成概念にとらわれない柔軟な活用を目指すこととしております。  現在は、共同提案事業による実のなるコミュニティガーデン事業をつつじケ丘区と共働でつつじケ丘区で実施することにしておりますが、利用されていない公園を活用するためにはどのような問題があるのか、南地区の各区とともに検証作業を進めることとしております。以上でございます。 112: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 113: ◯7番(平井信太郎) これから、さらに地元の方々と協議を重ねていっていただきたいと思います。先ほど私が提案いたしました、スポーツ、体が動かせる公園とか、そういうのも頭に入れていただければと思います。市民の方が利用しやすい、新しい公園づくりをお願いいたします。  次に、街路樹についてお尋ねをいたします。  街路樹の剪定はどのくらいの頻度で行っていますでしょうか、お尋ねをいたします。 114: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 115: ◯建設環境部長(高原正宏) お答えいたします。街路樹の樹形を整えるための剪定につきましては、年に1回実施しているところでございます。  なお、街路樹が車両や人への通行等に支障が生じるような場合や地元の住民からの要望などが出ました場合につきましては、枝払いや枝落としなど適宜対応を行っておるところでございます。以上でございます。 116: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 117: ◯7番(平井信太郎) よく対応されていると思います。街路樹の剪定にかかる、これは結構費用がかかると思うんですが、年間の費用はどれくらいかかりますか、お尋ねをいたします。 118: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 119: ◯建設環境部長(高原正宏) では、費用についてお答えいたします。  街路樹の管理業務は、市内の県道31号福岡筑紫野線を境に、北と南の2地区に分けて年間を通して委託をしているところでございます。  それぞれの平成28年度の実績額につきましては、北地区において高木1,217本、寄せ植え5,520m2の管理等におよそ1,570万円、南地区におきましては高木1,341本、寄せ植え5,360m2などの管理におよそ2,040万円の費用を必要としているところでございます。以上でございます。 120: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 121: ◯7番(平井信太郎) 年間に、合わせると3,600万円程度、この剪定にかかっているということになります。  それで、この写真は南地区。南地区というのは、大体山が近くて緑が多い地区でございます。そこの街路樹です。このように緑が多い地域の街路樹で、低木の中に高木が植えられているところがありますけれども、緑の多い地区は低木だけでよいのではないでしょうか。低木だけだと、剪定するにも例えば、シルバー人材センターやボランティアの方々で対応でき、コストダウンになると思われますが、いかがでしょうか。 122: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 123: ◯建設環境部長(高原正宏) では、お答えいたします。  街路樹は、良好な街並みの形成や道路の景観向上だけではなく、防音効果や粉じん吸着作用、歩行者に対する木陰の提供などの機能がありまして、それらの効果を期待して整備していますことから、緑が多い地域でありましても、今のところ、高木を撤去する予定はございません。以上でございます。 124: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 125: ◯7番(平井信太郎) 私も、まちの景観というのは非常に大事だと思います。まちの景観を損なわないように、緑が多い地区の街路樹は低木に、緑が少ない地域には、例えば、中央地区等には高木を植えるような対策はできないんでしょうか。緑が多い地区の高木を緑が少ない地域に移植とかはできないんでしょうか、お尋ねいたします。 126: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 127: ◯建設環境部長(高原正宏) お答えいたします。防犯上の理由や市民による街路樹の自主管理などの理由により、地域での要望が高まりまして一定の合意形成ができた場合につきましては、必要に応じて、高木を移植することにつきましても検討をさせていただきたいと思っております。以上でございます。 128: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 129: ◯7番(平井信太郎) 検討をよろしくお願いします。  最後になりますけれども、歩道に二重の街路樹というのが、これはめったにないとは思うんですが、まあ、こういうところなんですけれども、歩道に内側と外側に街路樹があるわけなんです。外側、道路側には剪定して、内側には剪定してないですね。こういう街路樹があるんですが、これはもう一重でいいんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。 130: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 131: ◯建設環境部長(高原正宏) お答えいたします。ご指摘の街路樹につきましては、紫台の街路樹であろうと思いますが、紫台にある植栽帯につきましては、南ケ丘の土地区画整理事業において、関係地権者及び区との協議の上、地区の内外にわたって貴重な自然環境の一部を保全するために、現在の形で整備され、昭和63年に市に移管されたものでございます。  ご指摘の街路樹につきましては、都市景観の上からも良好な環境の形成に寄与していると考えておりまして、歩道を含めまして、道路としての機能上、支障はないと判断しているところでございますが、区及び地元住民から要望がありました場合につきましては、それら意見を聞きながら、今後の都市景観やまちづくりのあり方などにつきまして、検討をさせていただきたいと考えているところでございます。以上でございます。 132: ◯議長(白石重成) 7番、平井議員。 133: ◯7番(平井信太郎) このようになったのは、この場合はもう30年を経過したところですので、今現在、地域の要望がどういうものがあるか、どういうニーズがあるかというのを、それを返答していただければと思っております。これからも、市民の皆様が喜んでいただけるような対応をよろしくお願い申し上げます。
     結びにはなりますけれども、今年もあと半月になりました。師走の慌ただしい日々が続き、また寒い日が続きますが、皆様お体をご自愛されて、今年を乗り切っていただきたいと思います。そして、来年が大野城市民の皆様にとりまして、輝かしい1年になりますことを祈念いたしまして、私の一般質問を終わります。 134: ◯議長(白石重成) 暫時休憩します。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午前10時19分                  再開 午前10時20分      ──────────────・────・────────────── 135: ◯議長(白石重成) 再開します。16番、松下議員。                〔16番 松下真一議員 登壇〕 136: ◯16番(松下真一) 16番、日本共産党の松下真一でございます。  私は、12月定例会において生活保護行政について質問をいたします。  去る2017年1月17日付の読売新聞の報道をきっかけとして、神奈川県小田原市の生活保護担当部署の職員が、「保護なめんな」「不正を罰する」などと生活保護利用者を威圧するような言葉がプリントされたジャンパーを着て、保護利用世帯を訪問していたという事件が表面化をしました。  保護行政の中で、組織的な偏見や差別という人権侵害は、以前にも問題になりました。2005年から2007年にかけて「ヤミの北九州方式」による3年連続して起きた4件の餓死・自殺事件、また、2012年5月に、某国会議員によるお笑いタレントの母親に対する扶養義務問題を利用しての生活保護バッシングが起こり、その後、生活保護費が国会で問題視をされ、2013年8月1日から最大で10%の生活扶助費が引き下げられました。3年間の総額は670億円にもなります。  また、保護基準が引き下げられたことにより、福祉行政や子育て、介護、教育など多岐にわたって大きな影響が出ました。  なぜ、このような問題が起こるのでしょうか。自分より得をしている人が許せない、この人は本当に貧困と言えるのか、自分はもっと我慢をしているのに。今は生活保護を利用していない人でも、病気や失業、災害などの予期せぬトラブルで、いつ生活保護を受ける立場になるかわかりません。また、そういう視点が、相手の事情を想像する寛容さが見えない風潮を感じます。  このジャンパー事件は、小田原市だけの問題ではなく、多くの自治体で見えないジャンパーを着て生活保護行政を行っているかもしれません。  12月8日の大野城市人権週間講演会で、講師の佐々木雅弘さんは、「想いやりとは相手の心を読むこと。人権の尊重は、相手の人権を認め、尊重すること」と話されていました。当たり前の心に感謝の気持ちは育たないとも話してあります。  生活困窮者支援の先駆的な行政を行っています滋賀県野洲市では、2016年10月にくらし支えあい条例が施行をされました。この条例には、市の組織、機能の全てを挙げて、生活困窮者の発見に努める、市は、生活困窮者の諸課題の解決及び生活再建を図るために相談に応じ、必要な情報の提供、助言その他の支援を行うものとする、との内容が含まれています。  大野城市の生活保護行政は、どのような理念を持って行われていますでしょうか。市の現状を伺います。  では、まず1)の大野城市のホームページで生活保護制度の内容を検索した人は正しく理解できるかについて回答を求めます。  以上で壇上での発言を終わり、あとは質問席より続けてまいります。 137: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 138: ◯市民福祉部長(伊藤和久) それでは、お答えいたします。  生活保護事務は、困窮する国民の最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長するという国の責務を果たす部分につきまして、地方自治体が福祉事務所を設置し、実施責任を負う法定受託事務であります。  したがいまして、生活保護制度のホームページへの掲載につきましては、国や県のホームページに掲載されている内容との整合性を図り、生活保護のしおりを添付するなどして、閲覧者が制度を正しく理解できる構成になっていると認識しております。以上でございます。 139: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 140: ◯16番(松下真一) それでは、質問を続けてまいります。正しく表現をすることと、これを見たり聞いたりしている人が、その内容が正確に伝わっているかという意味で、正しく理解できるかという質問なんですけれども、これについてはどういうお考えでしょうか。 141: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 142: ◯市民福祉部長(伊藤和久) それでは、お答えいたします。  本市ホームページでの説明は、生活保護について当該制度の趣旨、生活保護を受けるための要件及び生活保護の内容、申請から決定までの流れなどにつきまして、全般的に理解できるよう構成されております。  また、構成内容につきましては、法定受託事務であることを踏まえ、厚生労働省ホームページの内容に準拠しております。  以上のように、ホームページ上で制度全般の説明を行っておりますが、閲覧者自身が抱えている問題はそれぞれであり、他施策などを適用し、問題の解決につながる場合もございますので、まずは困っていることを生活支援課に相談していただくよう、お願いしております。以上でございます。 143: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 144: ◯16番(松下真一) それでは、2番の生活保護のしおりについて質問をいたしますけれども、大野城市にはこうしたしおりがあります。中身を見ますと、大変よくできておりますし、ルビもちゃんと打ってあって、誰が読んでもわかるように書いてあります。このしおりなんですけれども、これは誰でも入手できるような、そういうことになっていますでしょうか。 145: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 146: ◯市民福祉部長(伊藤和久) では、お答えいたします。  生活保護のしおりにつきましては、市ホームページから、いつでもダウンロードできるようにしており、また、主に生活保護制度の説明を行う際に使用するものであるため、生活支援課にも常備しております。生活保護の相談や申請をされる方に限らず、希望をされる方には誰でも無償で配付をしております。以上でございます。 147: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 148: ◯16番(松下真一) ホームページ上にも、この生活保護のしおりがダウンロードできるようになっていますが、私が言っている誰でもというのは、こういったパソコンを持ち、ホームページを閲覧をして、PDFの資料をダウンロードをでき、印刷までをする。それをできない人も含めて、誰でも入手できるかということなんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。 149: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 150: ◯市民福祉部長(伊藤和久) では、お答えいたします。  高齢者の方など、パソコンなどでのダウンロードで生活保護のしおりを入手することができない方につきましても、希望される方につきましては、どなたでも無償で配付をしております。以上でございます。 151: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 152: ◯16番(松下真一) 支援課に行けば無償でということでありますけれども、支援課に行くことをちゅうちょしている人、また、相談に行く勇気がない人、この人については、例えば、市役所の窓口、誰でも見えるところ、公民館、コミュニティセンター、図書館、そういったところで入手できる準備ができているかどうか、これについてはどうでしょう。 153: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 154: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。生活保護のしおりにつきましては、現在、各区の公民館に閲覧用として一応配架をしております。生活支援課に直接相談することをためらわれる方につきましては、協力機関であります地域の民生委員さんを通じて、相談や生活保護のしおりの入手を生活支援課に依頼することも可能でございます。以上でございます。 155: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 156: ◯16番(松下真一) それでは、その申請の内容について質問いたします。  3番目ですけれども、生活保護の申請を考えている人が誤解をする内容になっていないかどうか、これについてはどうでしょう。 157: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 158: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。生活保護のしおりは、生活保護制度全般につきまして、フロー図や表などを用いながら、なるべく平易な表現でわかりやすく解説しており、制度について知りたい方や生活保護の申請を考える方が誤解をするような内容とはなっていないと認識しております。以上でございます。 159: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 160: ◯16番(松下真一) この件は壇上でも言いましたように、水際作戦を行っていないかということを伺っているわけでありますけれども、このホームページ上の保護の要件の欄の中に、申請の条件と間違って伝わるような表現になっていないか、この点についてはいかがでしょうか。 161: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 162: ◯市民福祉部長(伊藤和久) では、お答えいたします。  生活保護は、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものをその最低限度の生活の維持のために活用することが要件とされており、民法に定める扶養義務者の扶養及び他の法律に定める扶養は、保護に優先して行われるものであります。  したがいまして、実施要領におきましては、保護の実施機関の相談窓口に来所する方につきまして、保護の受給要件や生活保護制度の内容について知識を有しない場合があり、面接相談の場で保護のしおりなどを用いて制度の内容をよく説明し、十分な理解を得ることとあり、さらに他法、他施策の活用が可能な方につきましては、その担当者に引き継ぐなど、その活用について必要な助言を行うことも重要であるとされております。  さらに、実施要領におきましては、保護の申請に先立ち面接相談を行うことは、保護の申請権の侵害に当たるものではないとしております。以上でございます。 163: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 164: ◯16番(松下真一) 今、部長が言われたことはホームページ上を見ただけではわからないんですね。やはり相談に行かないとわからないんですけれども、相談に行った場合のことを想定して伺います。  4)番ですけれども、窓口で最初に相談に行ったとき、相談のみを行って、申請をさせないということで、一旦帰ってもらうということは行っていませんか。 165: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 166: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。生活支援課に相談に来られた方につきましては、困っている状況につきまして、念入りに聞き取りを行い、保護が必要と判断される方や申請意思が明確な方につきましては、速やかに申請の手続を行っております。  したがいまして、相談から申請までを一連の流れと捉えており、いつの時点でも申請を想定しながら相談を受けております。以上でございます。 167: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 168: ◯16番(松下真一) では、その場面のパターンを考えてみましょう。生活困窮の相談に来た人に最初にかける言葉は何、どういう言葉をおかけになりますか。 169: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 170: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。実施要領にあります生活保護実施の態度の中で、相手の立場を理解し、よき相談相手となるよう努めること。また、実態を把握し、事実に基づいて必要な保護を行うことが示されております。  そのような意味から、現場の職員は、相談に来られた方に対しまして、まず最初に「どうされましたか」という傾聴の呼びかけを行い、相談に来られた方が安心して相談できるように心がけております。以上でございます。 171: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 172: ◯16番(松下真一) その「どうされましたか」という言葉なんですけれども、相談員やケースワーカーがその対応に当たるんだろうと思うんですけれども、その伝える言葉、「どうされましたか」という伝える言葉、その中にはどういうメッセージが込められているんでしょうか。 173: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 174: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。生活保護法第2条におきまして、この制度の適用については、困窮の理由を問わない無差別平等が示されております。現場の担当者は、このことを十分に踏まえまして、困窮の状態を的確に把握し、実施要領にあります生活保護実施の態度に示される公平と遵法の態度で業務に臨んでいるところでございます。以上でございます。 175: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 176: ◯16番(松下真一) それでは、相談に移った場合を想定して伺います。  ケースワーカーは、相談表をもとにして、生活困窮者の実態を把握するように聞き取りをしますけれども、その相談表でできる実態の把握というのはどういう内容でしょうか。 177: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 178: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。相談記録表は、相談者の世帯構成、困窮の状況、他法、他施策の適用状況及び適用可否、申請意思などについて、世帯状況並びに生活困窮のおおよその概況を全体的に把握できるように構成されております。以上でございます。 179: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 180: ◯16番(松下真一) その相談で把握する内容なんですけれども、時として資料の提供を要求される場合がありますが、世帯の状況がわかる資料の提供は、相談員が求めるんでしょうか。それとも、申請の段階の中で、ケースワーカーがその資料の提供を求めるんでしょうか、どちらでしょう。 181: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 182: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。相談者から資料の提供がある場合には、保護申請前の相談時であれば主に相談員が、保護申請後であれば担当ケースワーカーが情報の提供を受けるようになります。以上でございます。 183: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 184: ◯16番(松下真一) それでは、(2)の生活保護の申請要件を正しく説明をしているかについて質問をいたします。  これが違法な行為をしていないかどうかということですね。先ほど言いました小田原市でのジャンパー事件とか、北九州方式というのがここで起こるわけですね。  まず最初に、生活保護の申請をする場合の要件。条件じゃなくて、要件とはどういうものかということを、まず説明をお願いいたします。 185: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 186: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。申請に当たりましては、生活保護法第24条第1項及び第2項に定める申請書に記載すべき事項と添付書類は必要となりますが、特段の申請要件はなく誰でも申請はできます。  ただし、保護の決定に当たりまして、申請後に資産、扶養義務調査等、法に基づいた調査を行うことになります。以上でございます。 187: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 188: ◯16番(松下真一) 生活保護法第1条及び第2条が要件の基本と考えるのが見解だろうと思いますけれども、先ほど調査というのがありました。その調査についても、これから質問をしますけれども、まず最初に、市のホームページの生活保護でよくある質問についてのクエスチョン1、生活保護制度の概要に対する回答が誤解を招くような表現がなされていませんか。これについて、どうでしょうか。 189: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 190: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。ホームページの内容につきましては、あくまでも生活保護制度について説明した部分であり、申請権を妨げる、あるいはそう感じさせるなど、閲覧者に誤解を与えるような表現はしていないと考えております。  特に、「民法に基づく扶養義務者、親や子、きょうだいなどの扶養につきましては、生活保護に優先します」とした記載は、生活保護法第4条第2項の条文にもあり、適切な内容であると考えております。以上でございます。 191: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 192: ◯16番(松下真一) 今言われました、ここのクエスチョン1では、扶養義務のことが書いてあるわけですけれども、生活保護法は民法を優先するというような表現になっています。で、扶養義務者の扶養の表現が、果たしてそれで正しいのかどうかということなんですけれども、この中で「援助」という言葉も出てきます。援助は、いつの時点の援助を示しているんでしょうか。 193: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 194: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。法の第4条に定められているとおり、生活保護は、利用し得る資産、能力、その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持に活用することを要件として行われるとあります。  また、民法に定める扶養義務者の扶養及び他の法律に定める年金や児童扶養手当などの扶助は、全てこの法律による保護に優先して行われるとありますので、扶養義務者の扶養を受けることが可能な方は、保護開始の後も可能な限り、これを受けていただくことになります。以上でございます。 195: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 196: ◯16番(松下真一) 扶養義務者の援助については、これは条件ではないし、要件でもない。生活保護を受給することになった場合、そういう援助があったときにはそれを優先するというのが本当の解釈なんですね。
     同じく、そのホームページ上のクエスチョン7で、生活保護の手続についてが書いてありますけれども、これも手続上、誤解を招くような表現が書いてあるんではないかと思いますけれども、その中の一つ、住まいに関することを伺います。  住まいを管轄する社会福祉事務所で受け付けますということが書いてあります。この場合の住所はどこを示すんでしょうか。  また、例えば、路上生活をしている人が申請をした場合、どこが住所になるんでしょうか。 197: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 198: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。住民票によらず、相談や申請をされる方が現にお住まいの居住地を指します。  また、居住地のない路上生活者の場合は、相談に行かれた福祉事務所が保護の実施責任を負うことになります。  なお、病院に救急搬送された路上生活者の場合には、救急車に乗車した場所を所管する福祉事務所が実施責任を負うことになります。以上でございます。 199: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 200: ◯16番(松下真一) 次に、生活保護法第4条第2項の、これは扶養義務者のこと。先ほど言われましたけれども、これも調査をされると思います。  ここで実例をお話しますけれども、大野城市で起こった事件ではありませんが、これを前置きしておきます。  離婚して親権を失った未成年の子、これは高校生なんですけれども、この高校生の子に対して、ケースワーカーが直接訪問をし、面談をする調査を行っております。これは果たして扶養義務者の調査として適正であるかどうか。大野城市ではありませんけれども、実例として、これは適正かどうか、どのように考えますか。 201: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 202: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。離婚により親権を失った場合であっても、民法877条などに定める扶養義務は消滅しないものと認識しておりますが、未成年者の学生である場合など明らかに扶養義務の履行ができない状態にある者に対しましては、扶養義務の履行を求める調査は適当でないと判断されるために行っておりません。  なお、被保護者が重篤な身体状態にある場合など、やむを得ず直接訪問等を行う場合は、その趣旨を事前に伝えるなどして、可能な限り事前に訪問の了承を得る手続を行っております。以上でございます。 203: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 204: ◯16番(松下真一) この扶養義務というのが非常に問題になるんですけれども、民法と生活保護法と同じ「扶養義務」という言葉が出てきますね。その解釈の仕方によって、過度な調査が行われてくるんですけれども、この民法と生活保護法で言う扶養義務の解釈は、同じ意味だと考えてはないですよね。それについてちょっと確認をしたいと思います。 205: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 206: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。生活保護法では、民法の解釈上、通説とされています夫婦間や親の未成熟の子に対する関係の生活保持義務関係と直系親族及び兄弟姉妹間の生活扶助義務関係の考え方を採用し、生活保護制度における扶養義務の取り扱いの目安としております。このため、民法上の扶養義務と同等のものとなっていると考えております。以上でございます。 207: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 208: ◯16番(松下真一) 今言われました夫婦間、それから親、兄弟、これは絶対的扶養義務者と言われます。で、3親等も扶養義務の中に入るんですけれども、これは相対的扶養義務というふうに言われておりますけれども、しかし、これは民法上の話でありまして、生活保護法第4条2項には、扶養義務者を優先として、要件とはしていない。その意味はどういうふうに解釈をされていますでしょうか。 209: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 210: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。法第4条第2項は、民法に定める扶養義務者の扶養は保護に優先して行われるものと定めてあるため、あえて、要件としてという文言は使っておりません。  例えば、保護受給者に対しまして、実際に仕送りなどの援助がなされた場合は、基準額から仕送り額を差し引きし、保護費の決定を行うという意味であり、扶養義務者による扶養は保護の要件とはなっていません。以上でございます。 211: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 212: ◯16番(松下真一) ということは、生活保護法の第4条2項の扶養義務と民法の定める第752条、また877条の1項、2項の扶養義務とは次元的にちょっと違うということですよね。で、民法上で3親等の親族間においても扶養の義務を負わせることができる条件があります。これは民法で定められていますけれども、これはどういう場合を想定して考えられますでしょうか。 213: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 214: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。民法877条第2項にあるとおり、3親等内の親族は特別な事情がある場合に、家庭裁判所の審判によりまして扶養義務を負わされるとあります。以上でございます。 215: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 216: ◯16番(松下真一) つまり、社会福祉事務所が勝手にするんではなくて裁判所の認定上でするということですね。あくまでも、民法と生活保護法では、この扶養義務は区別をしなければならないという認識を持っておかないと、先ほど言った高校生のところに調査に行ったりとか、過度な扶養義務のお願いに行ったりとかするような事件が起こって、それが水際作戦、北九州事件とか、北海道事件とかいろいろあるんですけれども、そうした事件に発展していくんではないかというふうに考えます。  ホームページ上から、生活保護の申請書を、これはダウンロードできないようになっているんですけれども、これはどうしてできないようになっているんでしょうか。 217: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 218: ◯市民福祉部長(伊藤和久) それでは、お答えいたします。  今、議員さん言われましたとおり、市のホームページからの生活保護申請書のダウンロードにつきましては対応しておりません。  生活保護の申請につきましては、当該制度の趣旨や仕組みを十分に説明し、申請者に一定の理解をしていただいた上で、項目について記入漏れや誤りなど2度、3度の手間となることを避けて申請をしていただくことが望ましいために、申請書につきましては福祉事務所に常備する対応としております。また、入院中の場合など、保護相談や申請意思のある方が来所できない場合には、職員が出向いて相談や申請手続など行う対応をしております。以上でございます。 219: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 220: ◯16番(松下真一) 先ほど、生活支援課に申請書は常備していると言ってありますけれども、窓口には置いてないですよね。で、申請の方法なんですけれども、申請の記入方法に規定はなくて、必要事項だけ記入することによって申請をすることもできます。また、口頭でもできる。しかし、口頭ですると、言った、言わないということが出てきますので、なるべくならば書面で申請するということになっているんですけれども、そのこともホームページ上には説明がされてない。このしおりの中にも、そういったことも書いてない。これは丁寧な説明じゃないと思うんですけれども、それについてはいかがお考えですか。 221: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 222: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。生活保護申請書につきましては、生活保護施行細則第1号様式として、定形の様式が定められており、この様式に従い、申請に必要な事項が漏れなく記載できますので、この様式を使用をしております。  また、この申請書は書面で提出され、福祉事務所に確実に受理されることにより、申請意思等が客観的に証明されるため、確実な内容を記載して申請を行っていただくためにも、可能な限りこの定形の様式を使用していただく対応としております。以上です。 223: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 224: ◯16番(松下真一) ここをなぜ言うかといいますと、まず、申請をしてからじゃないと調査は行われない。これには申請の通知、結果の通知に非常に関係してきます。  生活保護法では、14日以内にこの内容を決めなければならないと規定されています。それはなぜか。生活困窮者を、引き延ばすことによって、命にかかわるから早く決定をしなさいというふうに厚生労働省は書いてあるんですね。  生活保護法の第24条5項の扶養義務者の資産や収入の状況調査は、保護認定の要件に変更になったのかどうか。これはつけ加えられたんですよね。保護法の改正によって。また、ここにも特別な理由で30日まで延ばすことができるというふうに書いてありますけれども、特別な理由で30日まで延ばすというのは、どういった場合のことを指しているんでしょうか。 225: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 226: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。特別な理由につきましては、主に法の第29条に規定されています、保護の要否等の決定を行うために行う金融機関への照会、生命保険会社への照会といった資産等のほか、相談者の状況によりハローワーク等への調査も行っており、これら申請者の現状調査に要する期間と認識しております。以上です。 227: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 228: ◯16番(松下真一) 生活保護法第29条にも、決定期間の延長の理由、資料の提供等が書かれてあるんですけれども、相談に来た時点で、社協の生活福祉資金を利用しなければならないような状況に陥ってでも、14日以内に判定をすることをしないで30日までやはり調査をするということは行われているんでしょうか。 229: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 230: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。生活保護を申請される方で保護の決定までの生活が困難な方には、調査期間中の生活が安定するように、生活保護申請書を受理してすぐに社会福祉協議会の生活福祉資金の貸し付けや配食サービスをご案内しまして、生活保護が決定するまでの間、生活に困ることがないようにしております。以上でございます。 231: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 232: ◯16番(松下真一) これは申請者に対して丁寧に説明しているかどうかということなんですけれども、どうも暗に事務的に決定は1カ月後ですよというように言っているパターンが多いような気がするんですけれども、そういうふうに1カ月以内にすればいいんだというふうには考えてないんですよね。それについて確認したいと思います。 233: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 234: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。生活保護の申請時には、本人の困窮の状況を十分に聞き取り、調査期間中の生活が安定するよう、生活福祉資金の貸し付けや配食サービスをご案内し、病気療養が必要な方には医療要否意見書を交付し、直ちに医療を受けられるように手だてをした上で、調査期間の説明は十分に行っております。 235: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 236: ◯16番(松下真一) 次に、生活支援課の職員体制について伺いますけれども、やっぱり職員の事務が過度になってしまえば、やはり十分な対応ができないという結果になってくるだろうと思いますけれども、現在の大野城市のケースワーカーと査察指導員は何人体制になっていますでしょうか。また、その割合はどうなっているでしょうか。 237: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 238: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。生活支援課におきましては、ケースワーカーが12人、査察指導員が2人、この体制となっております。  ケースワーカーと査察指導員の割合につきましては、国の配置基準は、被保護世帯80件に対しまして1人のケースワーカーを配置することとなっており、その上で、国の指導基準でありますケースワーカー7人に対して査察指導員1名の割合を満たすこととなっております。  本市では、ケースワーカーの配置基準を満たした上で、ケースワーカー6人に対しまして査察指導員1人の配置体制となっていることから、国の指導基準を充足しております。以上でございます。 239: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 240: ◯16番(松下真一) 今の回答は、社会福祉法第16条の所員の定数の充足、これもきちんと守られているという話です。  では、ケースワーカーと査察指導員の勤続平均年数は、平均的に何年になっているでしょうか。 241: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 242: ◯市民福祉部長(伊藤和久) では、お答えいたします。  ケースワーカーにつきましては、経験年数が1年未満の者が3人、3年未満の者が3人、5年未満の者が4人、5年以上の者が2人の計12名となっており、平均経験年数は約3年でございます。  また、査察指導員につきましては、経験年数が3年未満の者が1人、5年未満の者が1人となっており、平均経験年数は約3年でございます。以上でございます。 243: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 244: ◯16番(松下真一) ケースワーカーも、それから査察指導員も、平均的にすると3年ということなんですけれども、もっと長く専門的にしてもいいと思うんですけれども、なぜ経験年数が低いんでしょうか。 245: ◯議長(白石重成) 総務部長。 246: ◯総務部長(鐘江良介) 職員全体の人事に関することでございますので、私のほうから回答させていただきます。  ご存じのように、ここ10年ぐらい職員の大量退職期が続いておりまして、ほぼ10年間で半数ぐらいの職員が退職をしております。退職人数が多くなりますと、どうしても昇格も含めまして人事異動が激しく行われますので、職員の異動がかなり大幅に動いております。その影響で、ケースワーカーに限らず職員全体、全庁的に経験年数が少ないという状況に今なっておるところでございます。以上です。 247: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 248: ◯16番(松下真一) 先ほど壇上で言いました小田原の事件とか、それから北九州の事件にしても、ケースワーカーの意識調査をした場合、仕事のやりがいを持っていない職員が結構多いんですね。早くここから、生活支援課、生活保護課から一般職に行きたいというような、そういったことを回答する職員もいると聞いています。  で、大野城市の中で、こうした仕事のやりがい調査というのをやったことがあるでしょうか。もし、したことがあるんであれば、その結果はいかがでしたでしょうか。 249: ◯議長(白石重成) 総務部長。 250: ◯総務部長(鐘江良介) ケースワーカーも含めまして、職員に対して仕事に対するやりがいの調査というのを行ったことはございません。以上です。 251: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 252: ◯16番(松下真一) それでは、市の職員の、社会福祉法にのっとった資格保持者かどうかについて伺いたいと思いますけれども、ケースワーカー、それから査察指導員は、この社会福祉法にのっとった資格を有した職員が当たっているんでしょうか。 253: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 254: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。生活支援課の職員のうち、社会福祉法第15条に基づく職員として、指導監督を行う査察指導員が2名、現業を行うケースワーカーが12名、事務を行う医療介護及び経理担当者2名を配置しております。  また、このうち、法にのっとった資格者としましては、査察指導員及びケースワーカーの14名であり、資格を要しない者は事務担当者の2名となっております。また、法外配置の職員としまして、管理職1名、面接相談員2名、精神保健福祉士1名、就労自立支援員2名、臨時職員2名、合計24名となっております。以上でございます。 255: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 256: ◯16番(松下真一) 専門職以外に加配の職員も配置されているということで、非常に優秀だなと思っておりますけれども、総務部長にお伺いしますけれども、市の職員の中で、管理職でケースワーカーの経験者の方はいらっしゃいますか。 257: ◯議長(白石重成) 総務部長。 258: ◯総務部長(鐘江良介) ケースワーカーを経験しております管理職は、現在3人おります。以上です。 259: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 260: ◯16番(松下真一) 職員体制については、非常に安心をしました。  次に、高齢単身者及び高齢世帯の住居問題について伺いたいと思います。  きのうも一般質問でこの問題は出ていましたけれども、この住所の要件、一番最初に聞きましたけれども、この高齢者に対しての住所の要件も同じと考えてよろしいんでしょうか。 261: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 262: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。申請時の住所要件につきましては、住民票上の住所によらず、実際の居住地や現在地を所管する福祉事務所が保護の実施責任を負うことになります。また、居住地がない場合には、相談を受けた福祉事務所が保護の実施責任を負うこととなります。以上でございます。 263: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 264: ◯16番(松下真一) 最近話題になっておりますけれども、ゼロゼロ物件とか、無料低額宿泊所などという貧困ビジネスの実態があるんですけれども、大野城市ではこういった実態は確認されていますでしょうか。 265: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 266: ◯市民福祉部長(伊藤和久) では、お答えいたします。  賃貸契約時に敷金、礼金が必要ない、いわゆるゼロゼロ物件や無料低額宿泊所などの所在や現状等の実態については、現在把握をしておりません。  しかしながら、本市では、居住地のない方が申請された場合、支給された保護費を寮費と称して徴収する、いわゆる貧困ビジネスに該当するような施設等には入所されないように配慮し、社会福祉法人などが運営します救護施設に入所いただいた上で、適正な保護となるように努めております。以上でございます。 267: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 268: ◯16番(松下真一) 危なっかしい物件には入っていないということでありますけれども、たとえ正規のアパートであっても、老朽化した賃貸物件の契約更新時に退去を迫られるという現実があります。  一つ実例を言いますと、アパートの修理費の見積額が高額になった場合、もう修理するんじゃなくて取り壊すので、そのときには退居することを約束する誓約書への署名捺印を強要する大家がいるという相談を受けたんですね。こういうことをケースワーカー、もしくは生活支援課の中でちゃんと把握をされているかどうか、これについてはいかがでしょうか。
    269: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 270: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。アパートの取り壊しなど、家主の都合で退去を求められる場合で、家主が転居費用を負担する場合はその費用による転居となります。  ほか、民間の契約事項につきましては、行政はちょっと関与できませんので、これは消費生活センターや無料法律相談の窓口などをご紹介をしております。以上でございます。 271: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 272: ◯16番(松下真一) きのうも同じような回答をされてありましたけれども、今アパートを借りるときに、高齢者の世帯等は保証人をつけなさいということをよく強要されます。で、家賃保証会社が保証人としてお金を払ってなってもらうわけですけれども、この家賃保証会社が自分ところの保身のために、そこが保証人をつけてくれということを言う場合があるんですよね。  これは、借地借家法にのっとっていない違法な契約ではないかと思うんですけれども、こうした法を悪用して退去を要求された場合とか、こういう契約を強要された場合とかいうふうなときも民間同士の契約だからということで、市は介入はできないという立場なんでしょうか。そうなってくると、生活保護を利用してアパートに入って、そこを追い出されたらどうしようかという非常な不安がつきまとうんですけれども、これについての、市は助言や指導は行わないんでしょうか。それについて見解をお伺いします。 273: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 274: ◯市民福祉部長(伊藤和久) お答えいたします。被保護者が契約、それから法的な問題で困っていることを申し出た場合には、消費生活センターや弁護士による法律相談を利用した解決をご案内しているところでございます。以上でございます。 275: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 276: ◯16番(松下真一) もう少しちょっと市が主導権を握って、踏み込んでいただきたいなという気がいたします。  今回、生活保護の問題をお伺いしたんですけれども、市長の見解を最後にお伺いしたいと思います。  生活保護制度は、福祉行政の最後のセーフティネットと呼ばれております。しかし、これは子育て世代や障がい者支援と同じで、市民や相談者に寄り添って、自立支援を助長することを目的としているという制度だと私は考えております。  しかし、生活保護制度は、壇上でも言いましたように、利用者を上から目線で見たり、監視をしたりとか、差別をするような、そうしたことが世間では常識のようになっておりますけれども、大野城市は職員体制は非常に充実しているという回答を得ました。  今後、生活困窮者の支援について、市はどのような理念を持って進めていこうかというふうにお考えでしょうか。市長の見解をお伺いしたいと思います。 277: ◯議長(白石重成) 井本市長。                  〔井本宗司市長 登壇〕 278: ◯市長(井本宗司) それでは、お答えをいたします。  本市の生活保護行政のあり方につきましては、最後のセーフティネットとして、生活保護制度の根幹をなします、最低限度の生活の保障と自立の助長という二つの目的を達成をするために、生活保護法及び保護の実施要領に基づき、日々適正な実施に努めております。  生活保護制度は、法定受託事務であるため、国により実施要領が細かく定められており、本市といたしましても、法を遵守し、その範囲内でしかるべき支援を行っているところであります。  しかしながら、そうした保護制度を進めるに当たり、市役所に相談に来られた方、あるいは現に生活保護を受給をしておられる方、生活困窮にある方に対しましては、単に法に基づいた指導、指示にとどまることなく、その方の立場に立って考え、その方に最適な支援策を提供できるよう、今後も引き続き生活支援サービスの充実に努めてまいります。  また、こうした姿勢が、住みなれた地域で健やかによわいを重ねることができる、全ての人に優しいまちづくりにつながっていくものと考えております。以上です。 279: ◯議長(白石重成) 16番、松下議員。 280: ◯16番(松下真一) 市長の回答で最後のほうに、この12月8日の日に人権週間講演で佐々木雅弘さんの講演を聞きました。市長も一番前で聞いてありましたし、この中で、おもいやりのおもうというのが思想の想ということを言ってありましたよね。で、相手の心を読む、相手に沿って考えるということを言ってありました。そのことを引用して回答されたことに関して、非常に安心をいたしました。監視をもっと続けるという回答をされるんじゃないかと心配していたんですけれども、そうじゃなくて非常に安心をしました。  今回、生活保護行政について質問をいたしましたけれども、大野城市では、世間から非難をされるような施策は行われないという回答を得まして、とても安心をしております。しかし、世間では貧困に関する言葉が氾濫をしています。例えば、ワーキングプア、リストラ、ブラックバイト、老後破産、滞納世帯、子どもの貧困、介護難民、貧困の連鎖、言葉を出せば幾らでも出てくるぐらいひどいものです。  しかし、これらは自己責任で人生を過ごすのが当たり前と考える社会が生み出した、その一線からはみ出した、たったそれだけの真っ当な市民の皆さんだということを忘れてはならないと思います。生活に困ったら、誰かの援助に頼って何が悪いんでしょうか。自分は困っている。誰か助けてください。それははっきり言っていいと私は思います。こうした市民の貧困のサインにいち早く気づいて支援を行えば、結果的にコストは少なくて済むし、いずれ納税者として自立につなげることもできるのではないかと思います。  生活保護の水際作戦がまかり通って、餓死や自殺者が出る自治体と、やむを得ず税金を滞納したら、野洲市のように、「ようこそ滞納してくれました」と言ってくれ、また、困り果てて役所にたどり着いたら、「もう大丈夫ですよ、私たちがあなたを応援しますよ」と言ってくれる自治体と、どちらに住み続けたいと思うでしょうか。  今回のテーマは、生活保護行政の問題ではなくて、市庁舎内全ての部署にかかわることだと考えます。市長も言われましたように、市民に寄り添って、困った人の気持ちになって考える、そういう行政を行ってほしいと思います。大野城市もこれから10万人を超えて発展していくだろうと思いますけれども、思いやりを大切にする、そういう大野城市であることを切望して、今回の一般質問を終わります。 281: ◯議長(白石重成) 暫時休憩します。再開を11時35分とします。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午前11時18分                  再開 午前11時35分      ──────────────・────・────────────── 282: ◯議長(白石重成) 再開します。12番、松田議員。                〔12番 松田美由紀議員 登壇〕 283: ◯12番(松田美由紀) 皆さん、こんにちは。12月定例会におきまして、選挙について、不育症について、マンホールカードを使った観光振興について、3点に関しまして質問いたします。  初めに、選挙について質問いたします。投票制度には、選挙当日に予定があって投票に行けないなどさまざまな状況を考慮した仕組みがあります。投票制度の一つに不在者投票があります。不在者投票の手続として、選挙人名簿登録地以外の市区町村の選挙管理委員会における不在者投票、指定病院等における不在者投票、郵便等による不在者投票があります。  本市における不在者投票の現状はそれぞれどのようになっているのか、お尋ねいたします。  以上、壇上からの質問を終わり、あとは質問席にて行います。 284: ◯議長(白石重成) 総務部長。 285: ◯総務部長(鐘江良介) それでは、不在者投票の現状についてお答えをいたします。  今年10月に執行された衆議院議員総選挙におけます不在者投票の受理件数は386件でございます。内訳といたしましては、本市以外の滞在地で行ったものが104件、それから、指定施設で行ったものが268件、郵便等による不在者投票、これが11件、そのほか、選挙権年齢未到達者、船員、特定国外派遣の者が行った不在者投票が各1件ございました。以上です。 286: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 287: ◯12番(松田美由紀) 本市に住民票があり、他市に住んでいる人や出張や旅行などで他市に滞在している人は不在者投票が可能なのか、お聞きします。 288: ◯議長(白石重成) 総務部長。 289: ◯総務部長(鐘江良介) 不在者投票を行うことができますのは、本市の選挙人名簿に登録がある方で、都道府県が指定する病院、または老人ホームに入所している人、それから、仕事や用事で市外に滞在している人など、本市の投票所に行って投票することが難しい、または困難な場合でございます。以上です。 290: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 291: ◯12番(松田美由紀) 今説明がありましたけれども、他市に住んでいる人、滞在している人というのは言われたんですけれども、さらに親元を離れて市外に住んでいる学生とかは不在者投票が可能なのかどうかをお尋ねします。 292: ◯議長(白石重成) 総務部長。 293: ◯総務部長(鐘江良介) 親元を離れている学生につきましては、これは住所というのは、地方自治法、それから住民基本台帳法による住所でございますが、学生や、これは単身赴任もなんですが、その住所については、国のほうがある判断を示しております。  これは、最高裁の判例等に基づいて示しているんですが、それによりますと、学生・生徒の住所は、勉学のために寮、下宿等に居住する者の住所は、その寮、下宿等が家族の居住地に近接する地にあり、休暇以外にもしばしば帰宅する必要がある場合など、特段の事情のある場合を除き、居住する寮、下宿等の所在地にあるとなっております。  単身赴任や入院等の場合の見解もあわせますと、実家を離れている期間が1年以下の場合や、1年以上であっても週末など休みのたびに実家に帰って、家族と生活をともにしている場合は、住所は実家にあるものと言えますが、それに当てはまらない場合は寮、下宿が住所となります。その場合には、住民基本台帳法上、住民票を動かすことが必要で、その住民票の異動先で選挙人名簿に登録され、そこで投票を行うというような形になります。以上です。 294: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 295: ◯12番(松田美由紀) 今、親元を離れて住んである学生の方の説明がございましたけれども、実際に市外に住んでいる学生の不在者投票を認めていない自治体も存在しているために、私、今回質問をさせていただきました。  毎日新聞が、昨年11月から12月にかけて全国1,741市区町村の選挙管理委員会にアンケートを行ったところ、1,500市区町村から回答を得たアンケート結果では、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた昨年の参議院議員選挙で、新たに選挙権を得た有権者のうち、72市町村の計2,909人が居住実態がないことを理由に不在者投票の申請をしても認められなかったり、選挙人名簿に登録をされていないということでした。そのうち、学生と生徒は少なくとも1,773人に上りまして、こうした学生・生徒は実家でも転居先でも両方投票ができなくなります。  民主主義の根幹である投票ということができるかどうかというのは、地域によって異なるということは大きな問題であると考えております。厳密に住民票を移していくことを求めていくのか、生活実態の判断をどうするのかなど総務省が共通見解をしっかりと出して、運用を進めていかなければならないと思います。  次に、住民票の異動と選挙権の行使の認知について、本市ではどのように周知されているのか、お尋ねします。 296: ◯議長(白石重成) 総務部長。 297: ◯総務部長(鐘江良介) ご質問の周知に関しましては、選挙時には市民窓口サービス課や住民票の異動手続を行った方に対しまして、不在者投票や期日前投票のご案内をしておるところでございます。ただ、選挙時以外には転入転出届に関するお知らせは、ホームページや広報等では行ってはおりますが、選挙権との関係まではお知らせしてはおりません。以上です。 298: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 299: ◯12番(松田美由紀) NHKの調査によりますと、18歳、19歳の半数以上の方が、住んでいる自治体に住民票を移していないと、その自治体で投票することができないことを知らないという結果が出ております。この事実を各自治体はしっかりと把握をする必要があると思っております。また、平成27年6月に、明るい選挙推進協会が実施した18歳選挙権認知度調査では、現在住んでいるところに住所を移しているかという調査を行ったところ、親元を離れて進学した学生等の63.3%は住民票を移していないという結果になりました。住民票を移していないと、転居先で投票できないことをしっかりと伝えることも非常に重要だと考えております。  この写真は、横浜市が作成した、住民票を移していない学生を対象に投票啓発をしたリーフレットになります。市内に住む大学生に対して積極的な投票を呼びかけております。本市も、この作成等を検討していただきたいんですけれども、福岡県全体で同様の取り組みが一斉に行われれば、福岡県全体の投票率も期待できるのではないかと考えております。  次に、本市のホームページでは不在者投票の案内を郵便投票のみに限定しているのはなぜなのか、お尋ねします。 300: ◯議長(白石重成) 総務部長。 301: ◯総務部長(鐘江良介) ホームページのほうに記載をしておりますのは、体が不自由な方が自宅で投票を行う不在者投票、これは郵便等投票と言いますが、これにつきましては選挙期間中以外でも申請を受け付けて証明書の交付を行っていることから、ホームページで常時お知らせをしているところでございます。  それ以外の滞在地や指定施設による不在者投票につきましては、選挙期間中のみ使用をします専用ページを作成して、その中で周知を行っているところでございます。以上です。 302: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 303: ◯12番(松田美由紀) 本市では、選挙期間中のみ選挙専用ページが設置されているということなんですけれども、他市でも、福岡県でも不在者投票の項目が全て常時記載されております。本市でも常時掲載をしてはどうかと考えておりますが、いかがでしょうか。 304: ◯議長(白石重成) 総務部長。 305: ◯総務部長(鐘江良介) お答えいたします。不在者投票請求書、それから宣誓書の様式、記載例、手続につきましては、選挙期間中のみ使用する専用ページで記載しているということでご回答いたしましたが、不在者投票請求書、宣誓書には、請求する選挙名の記載、その該当する選挙名の記載が必要でございまして、選挙名が空欄で請求された場合は再度請求書を送付するなど、選挙人の負担が生じるおそれがございます。このことから、今後も現在の方法で対応したいと考えております。以上です。 306: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 307: ◯12番(松田美由紀) 総務部長のほうから、不在者投票宣誓書のことが少し触れられましたけれども、次の質問にも関することですが、ホームページで「不在者投票」という言葉を入力しまして検索すると、過去の参議院議員選挙の不在者投票宣誓書が一番にぽんと出てきております。  例えば、衆議院議員選挙に対して不在者投票を申請するときに、過去の書類を間違えて提出することがないようにするためにも、不在者投票宣誓書を申請書ダウンロードのページに常設するか、投票の方法のサイトに添付掲載してはどうかと考えますが、再度本市のお考えをお尋ねします。 308: ◯議長(白石重成) 総務部長。 309: ◯総務部長(鐘江良介) 間違った申請書を出していただくと、非常にご迷惑をおかけすることになりますので、その点はホームページのほうもきちんとした形で、わかりやすいように、間違いがないような形にし直したいというふうに思います。以上です。 310: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 311: ◯12番(松田美由紀) よろしくお願いします。  では、次に期日前投票について質問します。  本市では、期日前投票所を昨年の参議院議員選挙から3カ所に増やしておりますが、今後の考えについてお尋ねします。 312: ◯議長(白石重成) 総務部長。 313: ◯総務部長(鐘江良介) 期日前投票所につきましては、昨年執行されました参議院通常選挙より増設をいたしております。今回の衆議院議員総選挙での期日前投票所の利用者数は1万5,661人で、全投票者数の35%を占めております。増設期日前投票所を含め利用者数が伸びており、十分定着していると考えられることから、今後もこの体制で実施をしていきたいと考えております。以上です。 314: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 315: ◯12番(松田美由紀) 私も、この期日前投票所を増設したということは大変投票率につながって有効だったと思っております。  その次の質問になりますが、期日前投票や投票日当日、入場券を持参し忘れたり、入場券をなくしてしまったという場合の対応についてお聞きいたします。 316: ◯議長(白石重成) 総務部長。 317: ◯総務部長(鐘江良介) 入場券を持参されてない場合には、期日前投票につきましては、期日前投票所宣誓書に氏名、住所、生年月日を記載していただき、受付で選挙人名簿と照合を行い、投票していただいております。当日投票におきましても、庶務係のほうにご案内し、氏名、住所、生年月日を選挙人名簿で照合し、投票をしていただいているところでございます。以上です。 318: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 319: ◯12番(松田美由紀) 私は、通常投票日当日に投票しておりますが、今回の衆議院議員選挙で初めて期日前投票を行いました。その際に、入場券のはがきの横についております宣誓書を事前に記載しておって、受付で入場券と宣誓書を渡したんですけれども、そのとき、生年月日なども何にも聞かれずに投票用紙を受け取れます。とても手軽で投票行動に向かいやすい期日前投票だなというふうにすごく感じた一方で、成り済ましがあったりしないだろうかという心配があったので、今回この選挙についての一般質問をしたんですけれども。  例えば、母と娘のように同性の親子の入場券があったとします。母は、娘に自分の入場券と宣誓書を記載したものを渡して、市役所で娘自身の期日前投票を済まして、母の分をコミュニティで例えば投票したとしたら、成り済ましを見抜けるのかどうか。また、日にちをずらして同じ場所に同じ人が投票に行った場合など、さまざまな疑問が、この期日前投票を行ったときにちょっと感じたんですけれども、今申し上げたのは、あくまで仮定ですけれども、そういった成り済ましを防止する対策というのは何か講じられているのでしょうか。 320: ◯議長(白石重成) 総務部長。 321: ◯総務部長(鐘江良介) 投票所で入場券を持ってこられた際には、誕生日をお聞きするようにしております。ただ、期日前投票の場合には、宣誓書のほうに生年月日を記載していただきますので、そちらのほうはあえて聞く必要がありませんので、聞いておりません。  ただ、当日投票につきましては、誕生日をお聞きして本人であることを確認した上で投票をしていただいておりますので、成り済ましは防止されているというふうに思っておるところでございます。以上です。 322: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 323: ◯12番(松田美由紀) 部長のほうから、成り済ましは防止できるというふうにご回答がありましたけれども、実際に行われた他市の成り済ましの記事をご紹介したいと思います。  富山県高岡市の選挙管理委員会は、衆議院の投票で別人による成り済まし投票が行われた可能性があると発表しました。高岡市の選管によりますと、入場券を持たずに投票に来た男に対して、氏名、住所、生年月日を確認し、担当者が入場券を交付して、男は投票を済ませたということです。しかし、その後、同じ人物の名前が印刷された入場券を持って別の有権者が投票に来たということです。運転免許証などから、その人は本人だとわかり、選挙管理委員会は仮投票を認める措置をとりました。選挙管理委員会は、警察に報告し、不正投票したと見られる男に交付した入場券など証拠品を提出するとともに、本人確認の方法を見直すことも含めて検討したいとしています。  本市も、今、当日は生年月日を聞いておりますけれども、身分証明書などの提示も必要ではないかと思いますが、その点についてお伺いします。 324: ◯議長(白石重成) 総務部長。 325: ◯総務部長(鐘江良介) 本人確認は非常に難しいことでございまして、今お話がありましたように、身分証明書を見せていただいてするのが一番確実ではございましょうが、そこまで選挙人の皆さんにお手間をとらせるというのも、選挙の会場での煩雑性、それから混乱を考えますと、ちょっと現実的ではないのかなというふうに考えております。今の段階では、やはり誕生日を聞くことで本人を確認するということが現実的ではないかというふうに思っております。以上です。 326: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 327: ◯12番(松田美由紀) 小さな村とか、町とかでしたら、近所のコミュニティとかしっかりしていて、どこの誰が投票行ったとか、行ってないとかぐらいまでわかるぐらい、顔が見える関係だと思うんですけれども、やはり10万都市になっていますので、なかなかその方が実際に本人なのかというのがわかりづらく、今後も人口が増えるにつれてなっていくので、そういう面も含めて何か対応を検討することも必要なのではないかということで、ご提案させていただきました。  次に、各地で投開票のトラブルが相次いでおりますけれども、トラブルを防止するためにチェック体制と報告体制はどのようになっているのか、お聞きいたします。
    328: ◯議長(白石重成) 総務部長。 329: ◯総務部長(鐘江良介) お答えいたします。投票におけるトラブルといたしましては、二重投票、これがまず挙げられますが、先ほどのように成り済ましとかじゃなくて、システム上間違った形でやられる二重投票、それにつきましてはシステムを入れておりますので、こちらのほうで同一人物を受け付けた場合はエラーメッセージが出るようになっております。  それから、期日前投票や不在者投票の集計漏れというのが、もう一つトラブルであるんですけれども、これにつきましては、いずれも期日前投票の最終日に、選挙管理委員会本部におきまして、複数の職員により、各投票所の投票録に計数した数字を記載し、計上漏れを防止いたしております。そのほか、投開票事務の各係員、こちらのほうに責任者を配置いたしまして、事前に研修を行い、トラブルの防止に努めているところでございます。以上です。 330: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 331: ◯12番(松田美由紀) わかりました。  では、次の質問に移ります。前回の衆議院議員選挙において、福岡県、全国の投票率に比べて本市の投票率が上回ったことについてどのように分析していますでしょうか。 332: ◯議長(白石重成) 総務部長。 333: ◯総務部長(鐘江良介) 投票率のアップにつきましては、期日前投票所の増設などの投票環境改善、それから大野城投票率アップの会の啓発活動、また筑紫中央高校での主権者教育等の取り組みが実を結びつつあると考えております。以上です。 334: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 335: ◯12番(松田美由紀) 今、部長がご回答いただきましたことは、非常に投票率アップにはつながる内容だと思っております。私も、今後もぜひ続けていただきたいと思っております。  次の質問なんですけれども、福岡県は無効投票、投票したのに無効になった分の無効投票率が全国8位と高い状況になっております。無効票をなくすための啓発や有権者としての意識向上のために、成人式での模擬投票を実施してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 336: ◯議長(白石重成) 総務部長。 337: ◯総務部長(鐘江良介) お答えいたします。本市の衆議院議員総選挙におけます投票総数は4万4,676票で、うち無効票は1,458票、これは全体の3.26%であり、県の無効投票率の3.24%を上回っております。  無効票の解消のためには、選挙権を得る18歳より前から投票になれ親しむことが必要であると考えておりますことから、筑紫中央高校での出前講座や各中学校の職場体験学習に議場見学や模擬投票、これらを盛り込むなど、主権者教育に力を入れているところでございます。  今後も投票率の向上、それから無効票の解消のため、先進地の事例等を研究しながら、あらゆるアプローチを検討していきたいと考えております。以上でございます。 338: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 339: ◯12番(松田美由紀) 本市で主権者教育が積極的に進められていることは非常にいいことだと思っております。皆さんご承知のとおり、本市は転入出がかなり激しい市でもありますので、大野城市で生まれ育った子どもたちは中学生のときと、地元の高校に行かれた方はそのように主権者教育が得られる機会があると思いますが、成人式のときに、よそから引っ越してきた子どもたちにもアプローチが必要ではないかと私は考えております。  この写真を見ていただきたいんですけれども、松戸市で成人式に模擬投票を行われた実際のものです。模擬投票の候補者は、松戸市のゆるキャラを使ったものでした。実際に投票してもらった結果も公表しているということですので、参考にしていただき、検討をお願いしたいと思います。  次に、不育症について質問をいたします。  厚生労働省研究班では、2回以上の流産、死産、もしくは生後1週間以内に死亡する早期新生児死亡によって子どもが得られない場合を不育症と定義づけております。妊娠した女性の約4割が流産の経験があり、流産を繰り返す不育症患者は全国で約140万人、毎年約3万人が新たに発症していると推計されております。  不育症の原因は、人それぞれでございますが、検査と治療によって85%以上の方が出産にたどりつくことがわかっています。つまり、不育症を知り適切に治療すれば、たくさんの命を守ることができることになりますが、不妊症と違い、いまだ認知度が低いというのが現状です。  私は、20代、30代のころから、友人や知人の中でも流産を経験して精神的につらい思いをしている方々を実際に見てまいりました。何年もかけてやっと子どもを授かった方も身近にいらっしゃいます。不育症のことを知らずに悩んでおられる方が本市にも少なくないのではないかと考えます。不育症に関する情報提供や適切な周知活動をどのように取り組まれているのか、お尋ねします。 340: ◯議長(白石重成) こども部長。 341: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。今、12番議員さんがおっしゃいましたように、現在のところ、不育症は、不妊症に比べまして、まだ社会的、一般的に認知度が高いとは言えない状況と考えております。このため、自分自身はもちろん、パートナーや家族などの周囲の人間も、流産や死産の原因について不育症かもしれないと気づくことができず、不育症のリスク因子の検査やその結果に基づく治療を受けられずにいる方がおられることも考えられます。  市といたしましては、不育症についての情報を市広報やホームページに掲載することにより、広く情報提供、周知を図り、不育症に対する認知度や理解度の向上に努めることにより、反復流産や習慣流産などに悩む方が早期に検査や治療を受けることができるよう、支援をしていきたいと考えております。以上でございます。 342: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 343: ◯12番(松田美由紀) 不育症の方、またその家族の方、市民の方にまずは知っていただくというのがとても大事かと思いますので、広報のますますの啓発をよろしくお願いいたします。  次に、不育症の相談体制についてお聞きします。  不育症は、流産や死産を繰り返すことで、精神的苦痛や不安ははかり知れないものがあると考えております。精神的なサポート、アドバイスを受けられる相談体制についてお尋ねいたします。 344: ◯議長(白石重成) こども部長。 345: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。こども健康課では、妊産婦の方などからのさまざまな相談に保健師を中心に対応しておりますが、不育症についての相談は、現在のところはございません。  不育症の場合は、繰り返される流産や死産の体験から不安障がいや鬱病となってしまうことも考えられますので、身体的なケアだけではなく、精神的な苦痛に共感し、その心情に寄り添って傾聴する精神的な支援が重要と考えております。  相談者への対応の際には、まず相談していただいたことに感謝をし、ゆっくりと話を聞き、その方が抱える不安や悩みを一緒に考えながら、解決に向けた支援を継続して行います。  また、相談の内容や相談者の様子から、専門的な相談窓口で対応することが望ましいと判断される場合は産婦人科などの医療機関へのご相談をお勧めするほか、専用電話による電話相談や、専門の医師、助産師による面接相談が実施されています福岡県の相談窓口であります不妊専門相談センター、女性の健康支援センターをご案内をいたします。以上でございます。 346: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 347: ◯12番(松田美由紀) 相談体制についてご説明がありましたけれども、実際に妊産婦と接する機会が多い保健師の方の研修等の参加状況などわかりましたら、お知らせください。 348: ◯議長(白石重成) こども部長。 349: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。不育症の専門的な研修ではございませんが、こども健康課の保育士は、母子保健にかかわる業務の研修に参加しております。その中には、妊産婦や女性の健康に関する研修もございまして、間接的には不妊症や不育症に対する知識の習得、理解の向上につながっているものと考えております。  今後とも、あらゆる研修機会を活用し、不育症についての知識の習得や理解の向上に努めるとともに、支援者として情報の提供を行うことやカウンセリングのスキルを身につけることで、相談者の不安や苦痛の軽減、安心感の向上に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 350: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 351: ◯12番(松田美由紀) とてもデリケートな内容ですので、接する対応も今後もよろしくお願いいたします。  不育治療として、ヘパリン、在宅の注射が平成24年1月から保険適用になって、不育症対策が一歩前進しておりますが、検査や治療の大半が自費診療になることから経済的負担が大きいために、自治体独自で助成金を始めるところが増えてきております。  平成29年11月現在、101の自治体が補助金を出しております。本市においても、公的支援を実施していただくことを要望いたしたいと思います。  札幌市が今年6月から、不育症の治療助成事業を始めております。ホームページでは、対象となる検査治療や対象者、助成額、回数、期間、申請に必要な書類など、非常にわかりやすく詳細に記載されております。本市もぜひ掲載方法など参考にしていただければと思い、今回紹介させていただきました。  次に、3点目のマンホールカードを使った観光振興について質問したいと思います。  現在258自治体、293種のマンホールカードが作成されております。今、このマンホールカードが非常に注目されておりまして、本市も導入する予定があるのかどうか。マンホールカードとはどういったものかも、概要を含めましてお尋ねします。 352: ◯議長(白石重成) 上下水道局長。 353: ◯上下水道局長(児玉裕二) ちょっと順番前後いたしますけれども、まず、マンホールカードとはどういうものかについて説明を先にさせていただきたいと思います。  道路上にあります下水道のマンホールぶたは、その土地にゆかりのある名所や名産品、スポーツ、キャラクターなどが描かれており、身近な路上の文化物となっています。マンホールカードとは、そのマンホールぶたの写真やデザインの由来、説明が記載されたカード型の下水道広報用のパンフレットのことであります。  このカードの作成は、各自治体が独自で作成するのではなく、公益社団法人日本下水道協会の中にあります下水道広報プラットホームに申請します。下水道広報プラットホームでは、地域バランスを考慮して、作成する自治体を選定し、共同制作することとなります。作成します自治体を選定するほかに、カードには統一したデザイン、配布場所は1種類につき原則として1カ所であるとか、必ず手渡しすることなど、さまざまな決め事があり、コレクションカードとして、楽しみながら下水道に興味を感じてもらうように作成されております。  また、マンホールカード導入のメリットとしまして、下水道のPRだけではなく、観光資源のPRやカードそのものを求めて訪れる観光客の増加も見込めることなどが挙げられております。  そのよう中で、マンホールカードに関しましては、観光客の増加、下水道以外のPR効果があることなどから、うちのほうでも、これまで作成に関します調査・研究を行ってまいりました。  今後につきましても、同様に調査・研究を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 354: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 355: ◯12番(松田美由紀) 皆さん、マンホールカードと言われても、なかなかなじみがないのではないかと思いまして、画像を載せたんですけれども、ちょっと小さくて見えづらいかもしれませんが、この写真は、今年12月9日に導入された第6弾のマンホールカードの一覧になっております。  先ほど、上下水道局長も言われましたけれども、日本のマンホールのふたは、全国各地デザインが違うご当地のものになっております。その土地にゆかりのある各所、各名産、キャラクターなどが描かれており、そのユニークさや美しさに引かれて訪ね歩くファンが急増する中、このマンホールカードが誕生しました。マンホールカードは、地域、都道府県、市町村、デザインなど、自分で好きな集め方を楽しめるように設計されております。  次の写真は、宗像市のマンホールカードです。マンホールカードの下の部分に緯度経度が記載しております。こちらは緯度経度を、スマートフォンなどにありますグーグルマップというのがあるんですが、そこに入力しますと、配布場所までどうやっていけばよいのかということも簡単に検索できるようになっています。  今やマンホールカードを集めて回るツアーもあるほどの盛況ぶりです。TBSの「マツコの知らない世界」という番組でも、「街に出たくなるマンホールの世界」というテーマで紹介をされておりました。さらに、今年の11月に倉敷市で開催されたマンホールサミットでは、1日で約3,500名の参加があったとのことです。マンホールカードの累計発行枚数が、昨年4月の配布開始から、何と100万枚を突破したと、今月7日に発表がありました。  私が今回提案をさせていただきたいのが2点ございます。1点目に配布場所についてです。  来年7月にオープンします大野城心のふるさと館で、マンホールカードを配付することを提案いたします。マンホールカードは、発行時期が4月、8月、12月と年3回発行されております。来年の4月、遅くとも8月の発行を目指していただきたいと。申請が採用されますと、下水道広報プラットホームが、大野城心のふるさと館で配布する情報を配布先一覧に掲載してくれます。費用なんですけれども、3万5,000円でマンホールカード2,000枚発行できます。特に市から広報する必要がなく、少ないコストで全国のマンホールカードファンに周知することができます。配布先の大野城心のふるさと館目指して、全国から集客が期待できます。  2点目に、マンホールカード作成と同時進行で新たなデザインのマンホールを作成することです。既存のマンホールを全て交換するというのではなく、大野城市の紹介したい場所や施設の近くに1枚だけでも構いません。例えば、心のふるさと館の近くのマンホール1枚を新しいデザインにするのはどうでしょうか。マンホールをこよなく愛するマンホーラーは、マンホールカードを手にした後、実物が見たくなるものです。なぜ熱く言っているかといいますと、私もマンホールが好きです。(笑声)レンタサイクルに乗って市内を散策してもらうアイテムになると、私は確信しております。この2点について、どのように考えられていますでしょうか。 356: ◯議長(白石重成) 上下水道局長。 357: ◯上下水道局長(児玉裕二) マンホールに対しまして熱い応援ありがとうございます。  まず一つ目のご提案でございます配布場所に関しましてでございますが、先ほど申しましたように、1種類のカードで原則として1カ所しか配れないとか、ちょっと規制もございますので、観光客を最大に呼び込めるように、現在、配布場所についても調査・研究し、関係課と協議を進めておるところでございます。  それから、2点目のご提案につきましては、新しいマンホールぶたをつくる場合の費用、これはカードをつくる費用以外にマンホールを新しくつくる費用もかかってまいります。限定ぶたとなりますと、1個のためにそれだけ費用をかけるかという問題もちょっとございますので、そのかかる費用、それから、どこに設置すべきか。交通量の多いところにふたを置いてしまうと、それを見るために交通事故が起こるというわけにもまいりませんので、どこに飾るかとかいうことも含めまして、今、調査・研究を進めております。そういうところでございます。以上でございます。 358: ◯議長(白石重成) 12番、松田議員。 359: ◯12番(松田美由紀) 熱く私も語っておりますけれども、SNSで多くのマンホールの写真が掲載されておりまして、インスタグラムという、流行語にもなりました「インスタ映え」のあのインスタグラムなんですけれども、マンホールの写真をインスタグラムに投稿した件数、19万件を超えております。どこにでもあるマンホールが、全国に大野城市を発信できるアイテムであるというふうに私は確信して申し上げております。上下水道とふるさと館とのコラボレーション企画で、大野城市の魅力発信をしていただくことを願いまして、私の一般質問を終わります。 360: ◯議長(白石重成) 暫時休憩します。再開を13時20分とします。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午後0時20分                  再開 午後1時20分      ──────────────・────・────────────── 361: ◯議長(白石重成) 再開します。19番、松崎正和議員。                〔19番 松崎正和議員 登壇〕 362: ◯19番(松崎正和) 4点についてお尋ねをいたします。まず第1点ですけれども、クリーンシティおおのじょうで出される可燃物、草ですけれども、可燃物の処理方法についてでありますけれども、年2回一斉清掃ということで随分古くから、クリーンシティおおのじょうが実施をされております。私のところも、隣組単位で公園清掃をやっております。私も欠かさず出るようにしていますけれども、先月のクリーンシティで私の隣組で出たごみが、45キロのごみ袋大体13から14袋ございました。  私の組だけでも、それだけのごみと言っても草ですけれども、出るんですから、大野城市全体、それも年2回となると、相当の量の草が、まさに石、土がまじって出されているんではないかと思いますけれども、まず、その量をどれぐらいの量出されているか、わかりやすくご報告をお願いをいたします。あとは後ほどお尋ねをいたします。 363: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 364: ◯建設環境部長(高原正宏) それでは、お答えいたします。  平成29年度のクリーンシティおおのじょうで回収した可燃ごみは、約89トンでございました。その約9割が草類でありましたので、計算上、年間80トンほどの草類を回収したことになります。これを45リットルの環境美化袋に換算しますと、約3万2,000袋となります。 365: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 366: ◯19番(松崎正和) 何千袋かと思ったら、3万2,000袋というのは、それだけの量が出されておるようですけれども、この処理ですけれども、焼却場までの運搬を業務委託していると思います。その委託料が幾らなのか、また焼却処理していますので、その燃料代がいかほどになるのか、ご報告をお願いします。 367: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 368: ◯建設環境部長(高原正宏) お答えいたします。運搬業者ですが、市内の11事業者に収集運搬業務を委託しておりまして、年間の委託料の合計は約773万円となっております。そのうちの約626万円が計算上の草類の収集運搬委託料となると思っております。また、クリーン・エネ・パーク南部での可燃物の焼却処理の費用ですが、こちらは全額免除となっております。燃料代といいますか、通常の搬入手数料に換算した場合、この場合につきましては112万円の焼却費が必要となるという計算でございます。以上でございます。 369: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 370: ◯19番(松崎正和) ご承知のとおり、かなりの重さですね。あれいっぱいになったら。お年寄りの方はちょっと抱えるのが大変だというぐらいの重さになります。それの処理に大体900万円近くの費用がかかっております。  私、随分前から、クリーンシティに出たときに、何でこれを税金使って運んで、税金使って燃やして、何でほかに方法ないのかなとずっと思っていました。ただ、それはルールとして、そういうふうにやっていますので、私がああしなさい、こうしなさいと言うわけにもいかず。  ただ、ここに書いていますけれども、草であり、土ですから、いずれは取った草も土に返るのはもう当たり前のことで。それで、私がやっています旭ケ丘公園に、その取った草を隅のほうに置いても何の支障もない。しかも、のり面があります。のり面に低木が生えています。その低木の根っこにでも置けば、それこそ何の不都合もないし、さっき言ったように肥料にもなります。900万円の税金を使って、わざわざ運んで、それを燃やして。土に返るものを。ちょっといかがなものかなと思っておるんですけれども、いかがでしょうか。 371: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 372: ◯建設環境部長(高原正宏) お答えいたします。クリーンシティおおのじょうは、市と区が連携して取り組んでいる清掃活動であります。長年、区の実施日に合わせまして、市が委託した業者がごみの収集運搬を行っていることから、そのシステムが市民に定着した活動となっておるところでございます。  一方で、草類を一部でも自然に返すことはごみ減量や経費削減の観点から、議員がおっしゃったとおり、有効な手段の一つであると考えますが、クリーンシティで取り除いた草類を公共用地に集積し、自然に戻すという取り組みにつきましては、集めた草類の飛散や虫の発生、悪臭の問題など、付近住民への影響などの課題がございます。  これらのことから、先進自治体の取り組み方法などを調査し、ご提案の事例を含めて、今後検討してまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。 373: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 374: ◯19番(松崎正和) 悪臭といっても、ほとんど公園でしょうから、そう影響はありませんよ。どうぞ土に返す方法でぜひ検討を進めてください。  次、前回9月定例会でお尋ねしました仲島区の老朽家屋の件ですけれども、市のほうは民法による解決を図ろうということの答弁があっておりました。私は、民法よりも税法による滞納処分での解決のほうが、よりスピーディーにできるんではないかということを言ったんですけれども、議事録とかを読み返しましても、いや税法ではちょっとだめなんだというニュアンスの答弁があっておりました。正直納得できないなということを言ったんですけれども、目的が滞納処分じゃなくてほかにあるんだろうということもありますし、改めて、再度答弁をお願いいたします。 375: ◯議長(白石重成) 総務部長。 376: ◯総務部長(鐘江良介) お答えいたします。前回9月定例会の一般質問での回答は、税法での適用はできないということではなくて、税法での適用はできるが、民法による対応も必要なので、時間は同じようにかかる旨の回答でございました。ただ、その理由の説明が不十分でございましたので、ご納得いただけなかったものと思っております。  そこで、今回改めてその理由も含めて回答をさせていただきます。  まず、市が相続人のいない物件の滞納処分を行う場合は、まず、市が利害関係人となりまして、家庭裁判所に申し立てを行い、家庭裁判所が相続財産管理人を選任した上で行うこととなります。この相続財産管理人が選任されれば、税の徴収を目的とした公売を国税徴収法に沿ったスケジュールにて実施することはできます。  しかし、今回の目的は、建物を売却することではなく、地域の安全・安心のために危険な建物を撤去するということでございます。仮に滞納が生じまして、税法に基づいて土地、建物を差し押えた場合、建物は撤去せずに現状のまま公売することとなるため、建物の所有者がかわるだけで本来の目的を確実に達成できるとは限りません。  こうした事情を踏まえまして、今回の案件に関しましては、弁護士や家庭裁判所とも協議を行い、地域の安全・安心のための危険な建物の撤去という目的を明確にした上で、市が必要な費用を支出し、選任された相続財産管理人が家庭裁判所の許可を得て建物を撤去するという、民法の規定にのっとった方法で進めていくことが適当だという結論に至ったものでございます。
     ただ、市は、家庭裁判所や相続財産管理人に任せ切りにするのではなく、議員さんのご質問の趣旨と同じでございますが、できるだけ早く建物を撤去されるよう、積極的にかかわっていくこととしております。以上です。 377: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 378: ◯19番(松崎正和) ありがとうございました。  ところで、相続財産管理人の選任は終わったんですか。 379: ◯議長(白石重成) 危機管理部長。 380: ◯危機管理部長(伊藤廣高) 私のほうから、お答えいたします。  9月定例会で予算について承認をいただいた後、裁判所のほうに予納金のほうの支払いをしております。裁判所に尋ねましたところ、相続財産管理人につきましては、12月終わりまでに選任ができるだろうということでお話をいただいておるところでございます。まだ、ですから、決まってはおりません。以上です。 381: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 382: ◯19番(松崎正和) どうぞスピーディーに、私からもお願いをしたいと思います。  次、行きます。議選監査委員の件ですけれども、現在の地方自治法196条には、議会選出監査委員は必ず置かなければいけない必置規定となっております。が、来年4月1日に施行予定の改正の地方自治法では、「条例で、議員のうちから監査委員を選任しないことができる」となります。これは、監査委員は、より独立性や専門性を発揮した監査の実施を目指し、議会は議会としての監査機能に特化することを考慮すべきであるという自治法改正の趣旨であろうと推察をいたします。  このようなことからも、自治法改正による勧告制度や監査専門委員の創設を見据え、議選監査委員を置かない方向での条例改正を検討すべきと思いますが、どうぞ市長の見解をお尋ねいたします。 383: ◯議長(白石重成) 井本市長。                  〔井本宗司市長 登壇〕 384: ◯市長(井本宗司) 今回の地方自治法の改正のもととなった地方制度調査会の答申は、「議選監査委員は実効性ある監査を行うために必要という考え方で導入されたものであり、そうした役割を担うことについて評価する考え方から、引き続き、議選監査委員を存置することも考えられる」ということも述べられております。  このことから、今回の改正は、議選監査委員の役割を評価した上で、監査は専門性のある識見監査委員に委ねるべきという新たな考え方も取り入れ、どちらを選択するかは地方公共団体の判断に委ねることとしたものであるというふうに認識をいたしております。  この法改正の趣旨を踏まえまして、議選の監査委員のあり方につきましては、今後、議会とも十分協議を行いながら、検討を進めていかなければならないというふうに考えております。以上です。 385: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 386: ◯19番(松崎正和) おっしゃるように、地方制度調査会から安倍総理に提出された答申によって、この自治法の改正が行われました。ぜひ、この答申の重さを考慮いただき、ご検討いただきたいと思います。  加えて、今、監査の重要性に鑑み、識見監査委員の今の非常勤、そして報酬が適正なのかどうか。ちなみに福岡市の識見の監査委員が月額62万円、これと単純に比較することはできませんけれども、10万都市の監査はほとんど大体が非常勤のようです。ただ、随分昔からの制度で、随分昔の監査委員の選出方法。私の想像ですけれども、ある意味名誉的なものもあったのかなという気がしないでもない。現在の監査の重要性を鑑み、ぜひとも識見監査委員の報酬についても、勤務体系についても一緒にご検討いただきたい。これは、あわせてお願いをしておきたいと思います。  次、行きます。心のふるさと館ですけれども、まず最初に、平成の石垣共感プロジェクト、今年の3月いっぱいで締め切ったようですけれども、その概要と結果。たしか議会でお聞きしてなかったんじゃないかと思いますけれども、それを報告をお願いいたします。 387: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 388: ◯地域創造部長(三角哲朗) それでは、お答えします。  平成の石垣づくり共感プロジェクトは、ふるさと納税制度を活用いたしまして、大野城心のふるさと館の開館をより多くの皆様に応援していただき、共感と期待の輪を広げる目的で行ったものでございます。  募集期間を平成28年9月8日から平成29年3月31日までといたしまして、大野城心のふるさと館1階入り口正面のアートウォールを構成するタイルに寄附者氏名を刻むものと、天井に設置する木製ルーバーに寄附者の氏名を刻むものの、2種類を募集いたしております。寄附金金額1口1万円のアートウォールは、申し込み501口、金額にして501万円。寄附金額1口8,000円の木製ルーバーは、申し込み193口、金額にして154万4,000円となり、合計で申し込み口数694口、寄附金額総額655万4,000円の結果となりました。  お申し込みいただきましたアートウォール、木製ルーバーにつきましては、既に館内に設置を終わらせていただいております。この場をおかりいたしまして、改めてご寄附をいただきました皆様に心よりお礼を申し上げたいと思います。以上でございます。 389: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 390: ◯19番(松崎正和) 壁画のタイルのほうは随分満タンになったようですけれども、天井のルーバーコースのほうが随分少なかったようですけれども、何か原因があるんですか。 391: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 392: ◯地域創造部長(三角哲朗) それでは、お答えします。  大野城心のふるさと館1階エントランスホール正面のアートウォールを構成するタイルの方が、耐久性や氏名が篆刻文字で刻まれるなどデザイン性が高かったことから、寄附申し込みが集中したものと推察しております。それによって、木製ルーバーのほうが少なかったという状況ではないかと推察します。 393: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 394: ◯19番(松崎正和) はい、いいでしょう。来年の7月21日でしたか、オープン。昨日の一般質問では、順調にオープンに向けて進んでいるという発言があっていたようですけれども、果たして、そうなのかどうか大変疑問に思っております。  まず、駐車場の問題。あれだけの施設の敷地内に駐車場がないというのは、恐らく全国、東京のど真ん中の施設は別にして、どこ探してもないんじゃないかと思いますし、じゃ、周辺に駐車場があるかとなると、今現在は非常に厳しい駐車場状況。それで本当に大丈夫なのかなと思いますし、オープンまで半年ちょっとの時期になっても、いわゆる条例、規則何も出てきてない。しかも、今まで議会の中でも、施設管理運営計画を検討中だと。2年ぐらい前から、そう言ってあったけれども、それも何も出てきてない。なのに、今回の議会で予算が出てきた。債務負担行為。どういうふうに運営していこう、どういうふうに管理していこうという、いわゆる説明責任は全く果たしていない中で、予算が出てきたわけですね。果たして、そういう行政運営でいいんだろうかと思います。  もう一つ重要なのが、国宝級の展示物を展示すると言いますけれども、具体的にじゃ、幾らかかって、どういう形でするのか。以前聞いたんですね。料金取るのかどうか。それは、施設管理運営委員会の中で検討中ですという答えしか出てきてない。今、そういう状況です。1点ずつ、ちょっとお尋ねしていきます。  まず、駐車場。これだけ、私以外の方も駐車場どうするんだろうかと思っていると思います。前回の議会でお尋ねしたときは、バスについては、立体駐車場の前で乗りおりする。本当にそんなことができるのか。じゃ、そのときに駐車場の出入りはどうするの。バスが1台とは限らない。2台、3台とまることもあるでしょう。そのとき、じゃ、立体駐車場にとめたい人、そのほかにも警察官舎の跡が駐車場になっていますし、ほかの駐車場の出入り、どうするのか。それで、市長、いかがですか、市長の、まさに肝入りでスタートした一大イベントというか、大きな施設で、駐車場問題について井本市長はどのような見解をお持ちなのか、ちょっとお聞かせいただけないでしょうか。 395: ◯議長(白石重成) 井本市長。                  〔井本宗司市長 登壇〕 396: ◯市長(井本宗司) 平成30年度の大野城心のふるさと館開館も視野に入れて、平成27年度に瓦田駐車場と西駐車場の整備を行い、駐車台数を110台増加をさせております。このことにより、市役所駐車場及びまどかぴあ立体駐車場と合わせて合計512台、駐車台数を確保いたしており、市役所、まどかぴあ及び総合福祉センターにお越しのお客様にご利用をいただいているところであります。  このたび、大野城心のふるさと館開館後の利用者予測に基づく駐車場の必要台数を試算をいたしましたところ、日常的に最も集客が多いと予想されます休日午後の時間帯において、駐車台数が90台ほど増加すると推定をいたしております。  大野城心のふるさと館の利用者が最も利用する可能性が高い駐車場は、その利便性の観点から、まどかぴあ立体駐車場であると考えますが、そのまどかぴあ立体駐車場における休日午後の平均稼働率が収容台数316台の60%となる約190台であることから、西駐車場及び瓦田駐車場との一体的運用を行うことで、駐車台数が大きく不足をする見込みはないというふうに考えております。  しかしながら、大野城心のふるさと館については、多くのお客様に利用していただくためのさまざまな工夫を行っていくことから、駐車場の利用状況につきましては、今後も注意深く状況を把握をしてまいりたいと思います。以上です。 397: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 398: ◯19番(松崎正和) 瓦田駐車場と西駐車場、警察官舎の跡のことでしょうかね。本当に、例えば、瓦田駐車場にとめた人に、ふるさと館まで歩いてきてくださいという想定なんでしょうか。 399: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 400: ◯地域創造部長(三角哲朗) お答えします。例えば、小中学生が学校連携で来館する場合など、日程調整を行った上で来館をお願いすることになると思うんですけれども、貸し切りバス、予定ではおよそ3台の来館となる予定でございます。  先ほど議員が言われましたように、9月定例会一般質問でもお答えいたしましたが、団体利用の乗降場所につきましては、まどかぴあ裏の立体駐車場前といたしまして、館の職員が横断歩道での誘導等、安全対策を講じたいと考えております。以上でございます。 401: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 402: ◯19番(松崎正和) バスの動線といいますか、どう入ってきて、どう出て、どこに待機して、どうなると。  それと、立体駐車場の前に、仮にバス3台とまる。おりるとき、当然乗るときも、そこにおるでしょう。そのときのほかの駐車場の利用者はどう考えているんですか。 403: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 404: ◯地域創造部長(三角哲朗) 先ほど申しましたように、バスが着いた場合に、館の職員がそれぞれ降乗について配慮すること。それから、立体駐車場等に入ります車についても、配慮しながら対応したいと考えております。以上でございます。 405: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 406: ◯19番(松崎正和) いやいや、配慮しますと言ったって、実際、現実問題として考えてくださいよ。あそこにバス3台とまるわけでしょう。そしたら、出入り、通れないでしょう、まず。で、おろすときもそれなりの時間かかりますよ。5分、10分じゃ、終わらんでしょう。で、乗せるとき、バスがそこに待機していくのか、それとも乗る人が出てきて、そこに待機して、バスが来たら、ばーっと乗るのか。現実問題として、職員が配慮しますって、それじゃ、全く想像もつかない。その辺、実際問題としてどうなんです。できるんですか、それ。 407: ◯議長(白石重成) 企画政策部長。 408: ◯企画政策部長(中村明彦) それでは、ご回答申し上げます。  ただいま心のふるさと館以外にも、この市役所周辺をシビックゾーンとして整備する計画を進めているところでございますが、大野城心のふるさと館へ貸し切りバス等で来館される方への対応につきまして、乗降場所の想定や職員による安全確保など、よりよい方法を考えているところでございますが、このシビックゾーンを考えていく中で、よりよい方策をさらに検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 409: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 410: ◯19番(松崎正和) よりよい方策って、あなた、もうあと7カ月後は開館ですよ。それを今からよりよい方法を考えますと言われたって、誰も納得しないでしょう。だから、納得できるような回答がない。ないんでしょう、それは。ないでしょう、恐らく。それでも開館するんでしょうから。  ただ、一つ提案しますけれども、市役所の南側の広場。今、フェニックスと、あれオブジェというんですか、があります、その広場。市役所周辺の空間というたら、県の二つの施設、それとあそこしかないでしょう。考え方としては、あそこを整備してバスの待機場所にして、そこで乗りおりさせる。それだったら、何とかいけるでしょう。  で、今のオブジェ、風でぐらぐらするんでしょう。トラロープで揺れないようにくくってある。市役所の玄関口に、それを今までにずっと長くしています。今からもずっと。それはちょっとまずいでしょうから。  先日の議会のシビック構想の特別委員会では、何かカフェがどうだこうだって、議論されていましたけれども、とてもじゃない。いかにして駐車場を確保するか、まさに喫緊の課題ですよ。  駐車場ばかり言っておくわけいきませんのでね、ぜひそこ検討してください。でないと、何回も言いますけれども、今からよりよい方法を考えるなんて言ったって、立体駐車場の前にバスが3台とまる。おりる、乗るとき、それ、職員が誘導してって。それは怒りますよ、駐車場とめようとする人、出ようとする人。通れないんだから。それが現実。  そういう都合のいい答弁をするんじゃなくて、しっかりした現実を踏まえて、ある程度、ああ、なるほどなという答弁をお願いしますよ。とにかく駐車場に関してはね。  それから、あの施設はあれだけの巨額な費用を投じてつくったんですから、費用対効果も考えて、より多くの人が来れるようにしないといけないでしょう。私は、決してあの施設は賛成はしませんけれども、税金使ってできるんですから、それはたくさんの人が来て、にぎわってほしい。我が会派の女性マンホーラーも、マンホールを利用して全国から来る。来ても、駐車場がなかったら困りますから、駐車場。すぐ、あしたは解決できないでしょうけれども、もう少し、ああ、なるほどなという答弁ができるようにしっかり考えてください。  それと、開館がもう迫っていますけれども、何回も今まで施設運営計画をつくりますと言ってきているんですよ。  平成27年の12月、ちょうど2年前、市民を対象に四つのコミュニティで報告会をやった。その後に、「その報告会の結果どうでしたか」と聞いた。その中に、当時の担当部長の回答に、「いろいろな意見を伺った。その意見については、これから策定を進めてまいります心のふるさと館の管理運営計画の参考にします」と言った。  それから、同じ2年前か、「入場料をどうするの」と聞いた。そしたら、「入場料も含めまして、施設の利用等に関しましては、先ほど申し上げましたようなふるさと館の管理運営計画の中で詳細に検討してまいります。入場料は、管理運営計画などで検討します」と、2年前に言ったんです。で、展示室、展示の入場料についても、同じように「管理運営計画の中で検討します」。何の答えもない。ただ検討しますだけ。  さらに、去年の6月、平成28年の総務企画委員会、「国宝級の展示をすると、今計画になっています。それは入場料も含めて、どういうふうに計画しているんですか」と聞いたら、これは課長かな。「費用についても、管理運営計画の中で予算組みをします」と。  もう一つ、去年の9月定例会である議員が、「あそこにつくられるカフェの運営についてはどのようにするんですか」と聞いた。そしたら、当時の担当部長、「現在策定中の施設管理運営計画の中で検討を行っておるところでございます」。まさに聞いたこと全てが管理運営計画で検討中だと。何の答えも出てない。それで、その管理運営計画って、できたんですか。何なんですか。 411: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 412: ◯地域創造部長(三角哲朗) まず、今の状況といたしましては、設置条例につきましては3月定例会への上程を予定しながら、現在、逐次準備を進めておるところでございます。  その根幹となります管理運営計画につきましては、現在、取りまとめが終わっておりますので、今回、会期中のシビックゾーン特別委員会の中でご説明をしていこうという考えでございます。以上でございます。 413: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 414: ◯19番(松崎正和) 私聞いたのは、条例はその後聞こうと思ったけれども、施設管理運営計画を策定すると何度も言っているんですよ。この施設管理運営計画なるものは何なのか、できたのか。それで、内容は何なのか、これを聞いているんですけれども、どうなんですか。  なぜ聞いたのか、これを策定中だと何回も答弁しているんですよ。で、聞いたことが全く答え返ってこなくて、「管理運営計画の中で検討しています」「策定中です」、これなんです。だから、これは何なんですかと言いよる。 415: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 416: ◯地域創造部長(三角哲朗) 管理運営計画についてご説明いたします。  管理運営計画は、大野城心のふるさと館の運営体制、それから市民の参画、市民サポーター等の考え方。それから、実際、企画展示とかいたしますので、その事業評価をどのようにやっていくかということ。それから、その事業の実施方針、また事業の内容等、それから広報宣伝計画等、そういうものを運営計画としてお示しをする予定となっております。 417: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 418: ◯19番(松崎正和) お示しする予定って、できているんですか、その計画というのは。できてる、できてない。 419: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 420: ◯地域創造部長(三角哲朗) 運営計画ができましたので、お示しを予定しております。以上でございます。 421: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 422: ◯19番(松崎正和) いつ、どこでお示しするんですか。 423: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 424: ◯地域創造部長(三角哲朗) 次回、まだ正式に決まっておりませんが、日程的にはシビックゾーン特別委員会の中でご説明をしたいと思っております。以上でございます。 425: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 426: ◯19番(松崎正和) 最近できたのか、今できたのか知りませんけれども、2年前から議会で聞いているんですよ。で、これで計画。できたら、まず議会に報告すべきでしょう。聞かれて、お示しします。それじゃ、だめでしょう。  それともう一つ、条例規則についても。まどかぴあ、隣によく似た、よく似たって、目的は全然違うんでしょうけれども、大きな施設ができている。これが平成8年の7月オープン、10カ月前、約1年前、平成7年の9月、条例ができています。その条例を受けての規則が約10カ月前にできています。これでも早くはない。これが普通でしょう。そして、管理運営要綱、少なくともこれが開館の半年ぐらい前につくられております。  だから、行政はこれだけの規模の、23億円ですか。しかも維持管理費、後で聞きますけれども。維持管理費プラス、また企画展かなんか運営費がかかるんでしょう。建設そのものは寄附金とかありますよ。それ以外は補助金にしても、もともと税金ですからね。維持管理費というのはまさに単費、税金でつくるんですから、それだけの市民の税金を使って運営していくんであれば、きちんと早目に市民に対する説明責任、当然あるでしょう。議会は、その市民の代表ですから。それを3月。もっと丁寧な行政運営をお願いしたいと思います。  と、もう一つ、先ほど言いました、私も予算委員会ですけれども、もう言わなかった、そのときは。条例規則も何もない。どういうふうに今から運営していきますよ、こういう展示会、展示物やりますよ、何の説明もない中で、合計1億6,200万円、債務負担行為お願いしますと。法律違反でもなんでもないですよ。こうこう、こういう形で運営していきますということをまず説明をして、ついては、これこれ、これだけの費用がかかりますというのが、まさに説明責任であり、いわゆる市民に対する責任でしょう。その点について、どう考えます。市長、いかがです。私が言っていること、間違ってますかね。  だから、運営するのに、特に維持管理費は億かかる。しかも、債務負担行為で伺ったのが、第1回企画展2,375万円、これを年3回やる。これだけでも7,000万円。開館イベントが1,000万円、これはいいです、1回だから。あと、警備員、年間3,700万円、こういうのを何の条例規則もなしに、ぱっと出てくる。これでよろしいでしょうか。いや、市長も県議会議員からずっと長くそういう経験ありましょうから。私も22歳で行政に入って、40数年経験していますけれども、初めて、こんなの。市長、いかが、どう思いますか。 427: ◯議長(白石重成) 井本市長。                  〔井本宗司市長 登壇〕 428: ◯市長(井本宗司) シビックゾーンの特別委員会ができたのが、ちょっと急でしたので、まだ1年半ですね。これは、大野城市議会のここの本会議場で、シビックゾーンにかかわる案件について特別委員会を設置しようということで、全会一致で設置が決められました。で、職員といいますか、行政側が提案をするときに、できるだけ早目に特別委員会をつくっていただきましたので、おしかりを大分いただいていますけれども、段取りをきちっとやりなさいということだと思います。手続。  ですから、松崎議員がおっしゃるようなことで、手順が、もし議員の思いと執行部の思いが違うのであれば、本会議場でやってもいいですけれども、適切にご指導いただいて一番いい方法に持っていかなければならないというふうに私は思います。  一方で、シビックゾーン特別委員会、この前の議事録も全部読ませていただきました。相当各論といいますか、具体的な提案をいただいておりますし、これは予算委員会の附帯決議から続いている問題であります。その中で、今、段階的に心のふるさと館エリア、すこやか交流プラザ、それから浄水場のあのエリア、大文字公園も含めて、提案をさせていただいておると。  ついては、さっきの管理運営の計画については、執行部としては、シビックゾーンの委員会にご提案をしようということで決定をしておるんだというふうに思います。議長に相談しながら、日程を決めていかなければならない。もう決まっておるのかもしれませんけれども、本会議場が先と、あるいは予算委員会が先ということであれば、議会のほうで、全体の総意としてお申し出をいただければ、私ども対応させていただきたいと思います。以上です。 429: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 430: ◯19番(松崎正和) 本会議場で議論することも、とおっしゃいました。だから、聞いたんですね。今まで議会でも、委員会でも。ところが、さっき言ったように、施設管理運営計画を策定中だと。何も返ってこないわけですよ。で、今聞いたら、何かもうできたようなことを言う。議論できないわけですよ、きょう聞いて、初めてそういうことを発言がある。条例にしても、そう。早くつくって、しっかりと市民にお示しをして、議論をして、特に運営規則なんていうのはね。まあ、規則は議決事項でもなんでもありませんけれども、こういうふうな形で運営しますよということをとにかく示さないと、いわゆる丁寧な行政運営とは言えない。そこを言っているんですよ。
     今、準備室ができましたけれども、担当職員の方、大変だと思うんです。恐らくかなりの残業もやってあると思います。それを担当職員がどうのこうの、能力がないとか、そんなこと全く言ってない。ただ、全体。行政の、このことに対する取り組み、説明責任がこれでいいのか。今さら、いいのかと言っても始まりませんので、私もたくさんの方が入場されることを願っていますよ。しかし、本当、これで、駐車場ね。駐車場がないのに、どうやって集めるのかな。  そういうことで、どうぞ大変でしょうけれども、しっかり検討して、そして、すぐにでも施設管理運営計画なり、条例なり、きちんと早目にご説明いただきたい。  もう一つお聞きしたいのが、国宝級を展示するということですけれども、まず、スペースは。私も中身知りませんけれども、国宝級を展示するだけのスペースはあるんですか。どうなんです。 431: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 432: ◯地域創造部長(三角哲朗) ふるさと館の建設に当たりましては、国宝級、または国の重要指定文化財等企画展示できるような企画展示室を建設をしております。以上です。 433: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 434: ◯19番(松崎正和) 建設しているのは知っていますよ。それで、ちょっと耳に挟んだところによると、ちょっと狭いですよ。余りにも狭い。国宝級を運び込むには狭いですよ。そういうことで、できるのは知っています。実際問題、現実問題として、展示できるんですかって。 435: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 436: ◯地域創造部長(三角哲朗) 企画展示室の建設に当たりましては、文化庁等と打ち合わせをしながら進めておりますので、展示はできるものと考えております。以上です。 437: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 438: ◯19番(松崎正和) 以前聞いてもお答えがなかった。いわゆるどういうふうなものを予定しているんですか。企画展示、今度オープンのときに。さっき債務負担行為に出てきていました。2,375万4,000円と具体的な数字も出ています。だから、恐らく詳細な計画もあるんでしょう。これだけの金額が出てきていますので。で、企画展示はどういうものを予定しているのか。それと国宝級、どういうものを予定しているのか。 439: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 440: ◯地域創造部長(三角哲朗) お答えします。本市は、歴史豊かなまちであり、さまざまな古代から残されました宝がございます。企画展の実施に当たりましては、まず、本市所蔵の文化財や本市の歴史資源、また、それと関係の深い日本各地の博物館等が所蔵する文化財を大野城心のふるさと館に集め、広く市民の皆さんに本市の宝、歴史の足跡を再認識していただけるような企画展を実施したいと考えております。  また、館そのものが、歴史、子ども、にぎわいをキーワードに、市民の心にふるさと意識を醸成する施設、ふるさと大野城を次代につなぐための市民交流、市内外への情報発信、にぎわい創出の拠点施設であることから、文化財の展示に限らず、幅広い市民からの関心をいただくことができ、かつ大野城心のふるさと館の体験が大野城市の愛郷心を育むことにつながるような企画展を、今後検討してまいりたいと思います。  なお、具体的な内容につきましては、現在、企画調整しておりますので、ここまでに。回答はこういうことでお願いします。 441: ◯議長(白石重成) 19番、松崎正和議員。 442: ◯19番(松崎正和) 支出単項費が細かく出てきた割には随分抽象的でした。時間がないので、最後に。いわゆる建設費が23億円、最初に聞いたのは。で、維持管理費が1億3,000万円と聞いていました。これプラス恐らく展示とかの費用がかかるんでしょう。幾らかかるのか。展示物とかも含めて、債務負担行為だけでも、展示会が年3回とか、警備員が3,700万円とか、これだけでも大概の数字になります。幾らかかるのか、最後にそれらのご報告を聞いて、終わりにしたいと思います。 443: ◯議長(白石重成) 地域創造部長。 444: ◯地域創造部長(三角哲朗) 企画展示について幾らかかるかということで、国宝級とか、国指定重要文化財を展示した場合の想定でお答えいたします。  大野城心のふるさと館には、国宝、国指定重要文化財など展示が可能な企画展示室を設け、2カ月から3カ月程度の期間を設定いたしまして、企画展示を実施する予定でございます。歴史系展示を行う企画展の実施に当たりましては、先ほども申しましたが、本市所蔵の文化財や本市の歴史資源と関係深い日本各地の博物館等が所蔵しております文化財をお借りする予定としております。  展示費用につきましては、お借りする展示の品物等により異なると思いますが、現時点で想定している概算の展示費用額は1回当たりおおよそ2,000万円程度となっております。以上です。 445: ◯議長(白石重成) 暫時休憩します。 446: ◯19番(松崎正和) そうじゃない。聞いたことと違う。 447: ◯議長(白石重成) 時間になってます。 448: ◯19番(松崎正和) 聞いたことが、今じゃなくて、最初聞いたのが23億円で、維持管理費が1,300万円と聞いていました。そのほかに幾らかかるんですかということを聞いたんです。 449: ◯議長(白石重成) 地域創造部長、回答。そこまで。 450: ◯地域創造部長(三角哲朗) 今、お答えしましたが、1回当たり2,000万円であることから、年間3回程度企画展を行いますので、約6,000万円程度を見込んでおります。以上でございます。 451: ◯議長(白石重成) 暫時休憩します。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午後2時14分                  再開 午後2時15分      ──────────────・────・────────────── 452: ◯議長(白石重成) 再開します。17番、清水議員。                〔17番 清水純子議員 登壇〕 453: ◯17番(清水純子) こんにちは。私は、12月定例会において、留守家庭児童保育所の充実に向けてと、災害時における大野城市在住の外国人への対応について、2点一般質問をいたします。  1点目は、留守家庭児童保育所、通称学童保育所、省略して学童とも呼ばれている留守家庭児童保育所についてです。  学童保育所は、家庭と学校の中間にあり、異年齢の学童が集団で相互にかかわり、親でもない、親戚でもない、先生でもない、支援員やボランティアとのかかわりの中で、さまざまな人に接し、学び成長する可能性を秘めた場所であり、学童保育所での経験は、子どもたちにとって豊かなものになる力を持っています。  共働き家庭やひとり親家庭などの放課後の生活の場である学童保育所が始まったのは1940年代と言われていますが、児童福祉法が改正され、放課後健全育成事業、すなわち放課後児童クラブとして学童保育が法制化されたのは1997年、その後、学童保育を利用する子どもの数が増加し、厚生労働省は、放課後児童クラブを生活の場として、児童の健全育成を図る観点から、ガイドラインを策定しました。以来、児童福祉法の改正もあり、現在では全国で約101万7,500人の子どもが学童保育所を利用し、1万7,000人の待機児童がおります。国は、2019年までに120万人を受け入れるとのことです。  大野城市では、駅周辺に次々とマンションが建設され、乙金地域も含めて子育て世代を迎え入れることになります。住みよいまち全国第1位の大野城市では、人口増加に伴う子育てや教育など、人を育む対策が急がれることになります。  質問に入ります。児童福祉法の改正に伴い、2015年9月、大野城市留守家庭児童保育所の条例改正を行い、入所要件などが1年生から3年生を1年生から6年生へと引き上げられましたが、入所児童数と施設の状況はどのようになっていますか。また、年齢拡大による増加は、多目的室を利用するなど学校施設内を利用し、大規模改修に合わせて検討するとのことでした。現状はどのようになっていますか。  以上、壇上からの質問とし、あとは質問席より再質問を行います。 454: ◯議長(白石重成) こども部長。 455: ◯こども部長(山口祥和) それでは、お答えいたします。  平成29年4月末の通常保育の入所児童数は、全10学童で1,033人でございます。入所要件が1年生から3年生であった平成27年4月末の入所児童数は848人で、当時から約22%増加しておる状況でございます。また、平成29年4月末の入所児童数のうち、1年生から3年生は918人で全体の89%、4年生から6年生は115人で全体の11%となっております。  施設の状況につきましては、学童専用施設や学童専用教室のほか、小学校の特別教室を使用しております。平成27年4月末では、四つの学童で特別教室4室を使用し、平成29年4月末では、五つの学童で特別教室6室を使用しておる状況でございます。以上です。 456: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 457: ◯17番(清水純子) 特別室の利用はよくわかりましたが、障がいを持っている子どもたちも今入っていますね。そうしますと、クールダウンする部屋とか、場所も今、現状を見させていただきましたけれども、なかなか場所がないということもあります。障がい児の受け入れは、支援員を含めて、施設含めてどうなんでしょうか。 458: ◯議長(白石重成) こども部長。 459: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。平成29年4月末現在で、支援が必要な児童数は11名でございます。児童の状態に応じて、児童1名もしくは2名に対して支援員1名を配置をしております。合計10名の支援員が対応しております。支援が必要な児童の多くは、学校の特別教室ではなく、移動の負担が少ない学童専用の施設で保育を行っております。以上です。 460: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 461: ◯17番(清水純子) 学童の現状の部屋で大丈夫なんです、間に合っているということで理解してよろしいんでしょうか。 462: ◯議長(白石重成) こども部長。 463: ◯こども部長(山口祥和) 先ほどもお答えをいたしましたけれども、現在は11名の支援が必要な児童がおります。現在は、先ほど申しましたように、学童専用の施設で多くの児童のほうをお預かりしている状況でございますので、現状といたしましては、現在の状況でこの対応ができておるものというふうに考えております。 464: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 465: ◯17番(清水純子) 特にトイレなんですが、男女別の施設が大城小学校区の学童のみとなっています。あとは全部男女一緒になっているんですね。今後の計画はどのようになっていますか。 466: ◯議長(白石重成) こども部長。 467: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。学童専用施設で、現在、男女別の設置をしておるのは、先ほど議員さんがおっしゃられましたように、大城学童のみでございます。  大野城市公共施設等マネジメント計画におきましては、劣化の状況に応じた補修を行うことにしておりまして、現在のところは、トイレを男女別に改修する予定はございません。以上でございます。 468: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 469: ◯17番(清水純子) 毎回というか、この男女別トイレの話は、ほかの議員さんも質問されていたと思うんですが、ちょうどこの時期、男女ともに心身ともに変化していく時期なんですね。恥ずかしくて、トイレを我慢しているという子どものことも聞きました。  小学校では、排尿とか排便の大切さを体の仕組みの中で教えていると思うんですね。そのことから考えてみると、健康面で、この男女別トイレがないということに対してどのようにお考えなんでしょうか。 470: ◯議長(白石重成) こども部長。 471: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。現在のところ、男女共用のトイレを使いにくいといった意見は上がっておりませんが、健康面への影響は認識しておるところでございます。  今後、特に高学年の児童は学校のトイレを使用できるよう、特別教室を保育場所に指定するなど、各学童で工夫をしていきたいというふうに考えております。以上です。 472: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 473: ◯17番(清水純子) 高学年だけじゃないんですね。今、保育園でも、多分幼稚園でも、既にトイレは男女別になっていると思うんですね。それが学校に入り、そして学童に行くと、男女別じゃなくて一緒になっているというところに、子ども自身からいろいろ意見を聞くというのは難しいと思いますが、その辺を考慮してほしいということで質問をしているわけです。マネジメント計画に載らないと、なかなか改築ができないということじゃなくて、子どもの健康面とか、そういうところもぜひ考慮していただきたいと考えております。  次の質問ですけれども、春、夏、冬の長期休暇中は、通年入所以外の児童も入所できるようになっていますが、集団生活になれていない児童も入ってくるわけですね。そうしますと、施設の面や、特に支援員の配置、こういうのはどのようになっていますか。  特に私のほうでお聞きしましたのは、大野小とか、大利小とか、大野南小、児童数が特に多いところの対応がなかなか難しいということをお聞きしましたので、その辺に対してどのようにお考えでしょうか。 474: ◯議長(白石重成) こども部長。 475: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。平成29年度の夏休みのみの入所児童数は8月末で369人で、平成29年8月末の通所入所の児童を合わせると合計1,379人でございます。特に多い学童は、大野学童の221人、それから大利学童の213人、大野南学童の177人となっております。そのため、長期の休暇中は入所児童数に応じて、使用する小学校の特別教室を増やし、支援員を増員するなどの対応を行っております。  それと、長期休暇のみに入所する児童と通年で入所している児童とのバランスにつきましては、長期休暇のみ入所する児童が学童における集団生活になれていないことを考慮いたしまして、一定の期間、通年入所の児童と部屋を分けるなど、各学童で工夫をしながら保育を行っているところでございます。以上です。 476: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 477: ◯17番(清水純子) 本当に限られた校舎、建物の中で、児童数がこれからももっと増えると思うんですね。私が聞いたところによると、学校から離れて公民館を活用させてもらったという話もお聞きしました。なかなか対応が難しいんだろうと思いますが、長期休暇中の入所申し込みの締め切りが過ぎても申込者があるわけですね。そんなときには支援員の配置なんか、急にはできないと思うんですが、どの辺まで対応なされているんでしょうか。 478: ◯議長(白石重成) こども部長。 479: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。入所申し込み期間後のお申し込みにつきましては、受け付けから入所するまで2週間から3週間の準備の期間をいただきまして、使用する施設や支援員の確保を行いまして、受け入れの体制を整えるようにしております。以上です。 480: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 481: ◯17番(清水純子) 入所申し込みの締め切りが終わった後に申し込んでくる人というのは、そんなに数は多くないと思うんですけれども、ぜひ、支援員の方が通常でも少ない中で大変だろうと思いますが、その辺のところを十分考慮していただきたいと思います。  それから、次の質問ですが、保護者と支援員との情報交換の場、あるいは懇談会などは設けられているのでしょうか。 482: ◯議長(白石重成) こども部長。 483: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。各学童におきまして、保護者会が開催され、支援員との情報交換を行っております。また、連絡帳でのやりとりやお迎えのときの保護者とのやりとりの中で、児童の様子などの情報交換を行っております。以上です。 484: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 485: ◯17番(清水純子) 保護者会と支援員との交流の中で、その交流について中身の報告等は上がってくるのでしょうか。  また、それに関して何か問題等はあったのでしょうか。 486: ◯議長(白石重成) こども部長。 487: ◯こども部長(山口祥和) お答えをいたします。保護者会で決定されましたイベント、それから、清掃活動などについて報告を受けております。  また、支援員が連絡帳やお迎えのときに行った保護者とのやりとりのうち、情報共有が必要な内容につきましては、事務局を経由し、電話やメール、日報などで確認をしております。その際に、例えば、学童の中でけがをしたとか、事故が起こったという分につきましては、すぐに報告を受けまして、こちらの市役所のほうで学童のほうに出向きまして対応しているところでございます。以上です。 488: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 489: ◯17番(清水純子) 現状では、保護者会と支援員の交流の場、意見交換の場では問題はないというところで理解してよろしいんですね。  平成17年6月に成立しました食育基本法は、「子どもたちが豊かに人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要である」として、「家庭、学校、保育所、地域などを中心に、国民運動として、食育の推進に取り組んでいく」ということにしています。特に、第5条、第11条は、子どもの教育、保育、そして介護などを行ういろんな社会福祉、医療及び保健に関する職務に従事する者など、関係機関及び関係団体は、あらゆる機会とあらゆる場所を利用して、積極的に食育を推進するとしていますが、学童のおやつはこの対象にはならないのでしょうか。  児童にとって、楽しみの一つであるおやつはどのような基準で出されているのでしょうか。もちろん、行政はもとより、保育園、幼稚園、小学校、中学校、あるいは高校、大学まで栄養士による食のバランスなどが配慮され、さまざまな機会を捉えて食育の推進に努力をしておられます。食育基本法と学童のおやつの位置づけや栄養のバランスはどのようになっていますか、どのようにお考えでしょうか。 490: ◯議長(白石重成) こども部長。 491: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。学童でみんなで一緒におやつを食べることは、食育基本法におけます食育の点からも、楽しい時間を過ごしたり、手洗いなどの習慣づくりに役立っておるものと思っております。  学童で提供するおやつにつきましては、厚生労働省による放課後児童クラブ運営指針に特に基準はございませんが、小中学校のように栄養士による管理は行っておりませんけれども、運営委託業者におきまして、栄養バランスや量だけでなく、季節感、それから子どもの好みを考慮いたしまして、メニューのほうを作成をしております。以上です。 492: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 493: ◯17番(清水純子) 確かに、運営指針にはうたわれてないんですね。これまでうたうと、おやつの中身というのは大変なことになるというんで、特に行政初め、諸団体に負担がかかるというところもあったんだろうと思うんですが、学童のおやつとして提供されている食べ物、ご存じですか。全てではありませんけれども、食品添加物とか、それから塩分などを多く含んだ菓子類なんですね。で、児童の成長や健康によくないとして、2015年から約2年間、福祉文教委員会にて調査しました。  その結果、障がい者就労支援施設でつくられている菓子類をおやつとして提供してはどうかということを提言しました。それは一つには、添加物がなく体によいおやつが子どもたちに提供できる。二つとしては、障がい者の自立支援につながる。もう一つは、子どもたちの食、食べ物への興味、関心の向上。このおやつは大野城市のこういう施設でつくられているんだよということで、時期を見て、例えば夏休みでもそういう施設に見学に行くとか、そういうことで効果が期待できるのではないかとして、担当課に提言をしました。その後の経過と今後についてお尋ねをします。 494: ◯議長(白石重成) こども部長。 495: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。手づくりのおやつや障がい者優先調達推進の趣旨から、学童の運営委託業者が市内の障がい者就労支援施設と協議し、本年の6月から三つの施設がおやつの提供を始めております。施設では一度に全ての学童分のおやつを製造、それから配達することが難しいため、1カ月に二つの学童に対しましておやつを提供し、11月までに全ての学童へおやつの提供を行ったところです。来年度のおやつの提供につきましては、これから運営委託業者と、それから各施設とで協議を行う予定としております。以上です。 496: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 497: ◯17番(清水純子) おやつを食べたその子どもの意見とか、保護者の意見は何か把握していらっしゃいますか。
    498: ◯議長(白石重成) こども部長。 499: ◯こども部長(山口祥和) お答えをいたします。保護者会の役員会におきまして、聞き取りの調査をしておるところでございます。その中での意見としましては、おやつの量、それからおやつの味、メニュー数、それから子どもにとってのおやつが楽しみかというふうな五つのアンケートを行っているところでございます。  おやつの量につきましては、ちょうどいいというのが61%、それから、おやつの味につきましては、ちょうどよいというのが83%、それからメニュー数につきましては、豊富というところが一番多くなっておるような状況でございます。おおむね、おやつに関する保護者の方の認識としては、今の現状に満足をいただいているものというふうに考えております。以上です。 500: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 501: ◯17番(清水純子) おやつに対して、保護者会からはほぼ満足だということなんですが、今、全国学童保育連絡協議会というのがありまして、そこで全国調査をしていると、ほとんど96.3%でおやつの提供があっているんですね。ですから、もっと、より中身が安全で安心なおやつにというふうに方向がもっと転換されるんじゃないかと思うんですが、おやつのメニューについて、保護者の方から欲しいという要望もあっているんですが、保護者に対する周知はできないんでしょうか。あわせて、全体は無理かもしれないにしても、保護者会の代表だけじゃなくって、アンケート調査等は実施できないのでしょうか。 502: ◯議長(白石重成) こども部長。 503: ◯こども部長(山口祥和) お答えいたします。現在、おやつメニューの周知の方法といたしましては、各学童に1カ月間のメニュー表の掲示を行っております。また、メニュー表が欲しいとおっしゃる保護者の方にはお渡しできるよう、各学童で準備をしております。  また、年に1回開催されます保護者役員会で、おやつの試食を行っておるところでございます。  今後は、各学童の保護者会や保護者役員会におきまして、おやつに関しての聞き取り調査を行うことなども検討していきたいというふうに考えております。以上でございます。 504: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 505: ◯17番(清水純子) ぜひ検討してください。というのは、学童の児童たちは集団下校しますね。そこでは、保護者が学校に来ることはない。でも、延長保育をした保護者が迎えに行っても、学童の保育所の中に入れないんですね。そうすると、メニューを自由にどうぞと言われても、どこでメニューをもらうかというのもありますし、メニューを要求すればいただけるということを知らない保護者もいますから、ぜひその辺は周知漏れがないようにしてください。現場の実情というのはそういうところもありますので、知っていただきたいと思います。  できれば、保護者会にも毎回というのは、年に1回か2回でしょうから、行政も委託に任せるわけにはいかないと思いますから、たまには保護者会に参加されてもよろしいんじゃないでしょうか。直接保護者の声を聞くこともできると思います。  毎日の生活の場である学童保育所で出る、このおやつというのは、子どもの栄養補給とともに、大きな楽しみ、それは部長もおっしゃいました。あわせて、くつろぎの時間をもたらす大切なものであるというふうに私は思っています。で、安全なおやつの提供、そして、おやつの時間などを利用して食育への動機づけを、できればさらなる食育の増進につながるのではないかというふうに思っています。この食育の基本法については、また別の機会に質問をさせていただきます。  続きまして、大きな2点目、災害時における大野城市在住の外国人への対応についてです。  厚生労働省の調査によると、外国人労働者が2016年10月時点、全国で108万人に達して、日本国内で働く労働者のうち、外国人の割合が59人中に1人というふうになっています。受け入れ職種にこれから介護が加わり、さらに外国人労働者が増える見通しになっています。  災害救助法は、国籍や住民票の有無にかかわらず、そこにおられる方全てが救助法による受益者、そして不法滞在者も同様とされていますが、東日本大震災や熊本地震においても課題が顕在化しました。言葉と文化、生活習慣の違いを受けとめるスキルとゆとりが、避難所運営管理者になかった。このことから、結果的に外国人の方は排除された現実があります。それは朝倉市においても同様なことがありました。  一方では、熊本大学黒髪体育館避難所での運営は大変すばらしかったとの評価もされています。それは、避難している外国人の中からボランティアを募集して、英語と日本語を共通言語として情報の共有と、英語と日本語以外の2カ国語の言葉を話せる学生が、自由にコミュニケーションができる多様な言語で、文化や生活習慣の違いを理解する活動をさり気なくされていたそうです。もちろん、災害が発生したとき、どこでもそのようなことができるわけではありません。  大野城市災害避難行動の要支援者支援計画には、自助と共助が基本となっています。そして、高齢者、障がい者、妊産婦、乳幼児、外国人などは要配慮者とされています。今回は、外国人への情報伝達や避難訓練の参加、避難所の受け入れなどを質問します。  最初に、大野城市在住の外国人の国別とその人数についてお伺いします。 506: ◯議長(白石重成) 市民福祉部長。 507: ◯市民福祉部長(伊藤和久) それでは、お答えいたします。  平成29年11月末現在の数値をお答えいたします。国別人数の上位3カ国は、中国240人、韓国187人、ベトナム141人であります。また、全体では38カ国、839人の外国人の方が在住されております。以上でございます。 508: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 509: ◯17番(清水純子) 国も一番多いのは中国ですね。31.8%。福岡県においても、32.2%が中国からの在住となっているようです。それで、災害のときの対応はどのように考えられていますか。 510: ◯議長(白石重成) 危機管理部長。 511: ◯危機管理部長(伊藤廣高) お答えいたします。災害時には、県、警察、国際交流協会、ボランティア団体などと連携し、外国人の方の被災状況の把握や相談対応を行い、必要に応じて外国語通訳ボランティアを確保することとしております。また、昨年度に国際交流協会と協定を締結しておりまして、避難所における通訳ボランティアの派遣や外国語による災害情報提供の支援を受けることとしており、災害時に迅速かつ的確な外国人の方への支援が行われるよう努めていきたいと考えております。以上です。 512: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 513: ◯17番(清水純子) そのことを大野城市に在住の外国人の方にもぜひ周知をしていただきたいというふうに思います。  先ほど申し上げました九州北部災害時に朝倉の杷木で、夫が日本人で長距離運転手でちょうど不在だったんですね。そのときに災害に遭って、中学生と小学校2年生の子どもを持ったフィリピンの妻が避難できなくて困っていたのを、ご近所の方が何度も何度も逃げなさい、逃げなさいと言われて、避難所に逃げ込んだそうです。そこで配られたお弁当を食べていると、何となく周りの雰囲気がおかしくなって、いたたまれなくなって車中避難となったそうです。  このことを聞かれた、いわゆる杷木町の社協で長年ボランティアをやっていた方が、長く人権講座なんかをしていて、まさかこういうことになろうとは想定外だったと言って、大変何というんですか、後悔というよりも悔やんであって、人権意識というのはなかなか変わらないもんだなというのをおっしゃっていました。  大野城市において、いただいた資料によりますと、約16歳未満の子どもが63人いらっしゃいますね。多分学校等に通っていらっしゃるかもしれませんが、世帯を持って生活をしていらっしゃることだろうと思います。災害時の対応として、外国人が居住していることを地域の方にも知らされているのでしょうか。 514: ◯議長(白石重成) 危機管理部長。 515: ◯危機管理部長(伊藤廣高) お答えいたします。現状では、災害時の地域における避難支援や避難所における配慮など、特に外国人の方への対応方法について、地域住民への啓発活動は行っておりません。  今後は、各区の自主防災組織や関係団体と調整しながら、地域における外国人の方への対応について、調査・研究していきたいと考えております。以上です。 516: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 517: ◯17番(清水純子) ぜひですね、災害というのはいつ来るかわかりませんが、私たちも備えとしていろんなことをやっているわけですので、各大学とか、民間団体、あるいは地域団体等の連携を図りながら、外国人の皆さんが防災訓練に地域活動の一環として、家族も参加できるような環境づくりが必要ではないかというふうに思っています。外国人の方たちが参加しての講座を開催したときに、そのときに合わせて日常の地域活動とか、例えばクリーンシティおおのじょうですか、そういう地域活動の中に参加してくださいという呼びかけなどをしながら、そういう広がりが必要ではないかというふうに考えています。  ですから、今後、そういうことを含めて検討していただきたいと思います。外国の方も、今情報をいただきましたけれども、大半がアジアの方ですから、通常だと私たちと変わらないわけで、私も諸外国へ行くと、チャイナって聞かれるぐらいですから、そういう意味では近所の方がわからないというとこもあると思いますから、ぜひそういうことで、少しでもきっかけをつかんで周知方法を考えていただきたいと思います。  次の質問ですが、私も先日知りましたが、スマホには外国語の変換機能がついているようですね。携帯電話やスマホにより、英語か、それぞれの母国語で周知することができないでしょうか。 518: ◯議長(白石重成) 危機管理部長。 519: ◯危機管理部長(伊藤廣高) お答えいたします。福岡県の防災メール・まもるくんでは、英語版が用意されており、英語による防災情報などが入手できるようになっております。また、携帯電話アプリでも情報が入手できるものがありますので、そのような情報ツールや防災情報の入手手段など事前周知に努めたいと考えております。  なお、本市では、英語、中国語、韓国語で表記した外国語版ハザードマップを作成し、外国人の方の転入時に配付しております。また、ハザードマップを活用した外国人の方への防災講座などの啓発活動を行っておりますので、今後もその充実拡大に努めていきたいと考えております。以上でございます。 520: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 521: ◯17番(清水純子) 先ほどもちょっとお話しましたけれども、避難所における宗教とか、文化の違いによる備蓄の食料などの選び方ですね。それから、野外避難者の状況把握など、こういうのはどういうふうにされるのか。なかなか食べ物も、お肉が食べられるとか、食べられないとか、一番大野城市にいる方はそういう文化はないかもしれませんけれども、でも38カ国の方が大野城市に在住していらっしゃいますので、宗教とか、文化の違いはあると思いますが、その辺の備蓄の食料の選び方はどういうふうに考えていらっしゃるのか。  それと、外国人の皆さんの視点に立った防災計画も必要ではないかと思うんですが、外国人の方の意見等はどのように把握されるのでしょうか。 522: ◯議長(白石重成) 危機管理部長。 523: ◯危機管理部長(伊藤廣高) まず、備蓄品についてお答えをいたします。備蓄品に関しましては、要配慮者やジェンダーの指定を持った品目の選定に努めており、アレルギー対応食や女性用品の備蓄などを進めているところであり、今後もさまざまな要配慮者のニーズに合わせた備蓄品目の選定に努めていきたいと考えております。  今、お話がありました宗教への配慮等につきましても、近年は宗教に配慮した防災非常食も販売されておりますので、そのような品目の選定についても今後検討していきたいと考えております。  次に、外国人の意見を聞いて、地域防災計画に反映させる件につきましてですが、外国人の方の意見を聞いて、地域防災計画や災害対応に活かしていくことは非常に重要であると考えております。  今後は、外国人の方向けの防災講座などの機会に、災害時の困り事や要望などの意見を聞き取るなど、当事者の意見を反映させた適切な支援が行えるような取り組みを調査・研究していきたいと考えております。以上です。 524: ◯議長(白石重成) 17番、清水議員。 525: ◯17番(清水純子) 人数が多い、少ないにかかわらず、やはり人の命は大切ですし、減災を常に言っておるわけですし、久しぶりに私もホームページというか、ネットで日本の地震の発生状況を見たら、すごいですね。特に1993年以降は毎年どこかで地震があっていますし、21世紀に入ったら、マグニチュード大体6以上ですね。7、8がとても多くなっています。地震だけじゃなくて水害も発生していますので、調査・研究を長くするんじゃなくって、緊急に対応していただきたいと思っています。  それから、私も携帯電話とか、スマホの話をしましたけれども、電波障害があるんですね。朝倉のときも体験しましたけれども、携帯で、あるいはスマホでかけても電波障害でつながらないというのがありました。  それで、避難所では、大野城もそうでしょうが、多国籍の方がおられる中で、それぞれの母国語に合った通訳を見つけるというのはとても難しいと思います。  で、今、政府でも検討しているというふうにお聞きしましたけれども、外国語の方にゆっくりとわかりやすい日本語で話してくれれば、そのことが仲間にも通じるというんですね。「危険」ということじゃなくて「危ない」、「避難」という言葉はわからないけれども、「どこどこへ逃げてください」と言えばわかるというふうに、難しい日本語じゃなくて、わかりやすい日本語でゆっくり話してくれれば日本語がわかるというふうに。  この研究は、青森県の弘前大学の社会言語学教室で実証されています。これは政府が何とかこれも取り込もうとしているのは、誰もがかかわれる心のバリアにもつながる手法としているようですので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。  それから、行政がいろいろと災害の減災のためにいろんな取り組みを出していますが、これは両方とも差し上げましたけれども、3.11で経験した人たちの、こんな支援が欲しかったという東日本の事例集、それから、先ほど申し上げました熊本大学黒髪避難所の運営の事例です。これは、大学生が非常にコンパクトにわかりやすくまとめています。ぜひこういうのを参考にしていただいて、外国人を含めた大野城市の災害計画をきちっと整えていただきたいと思いますし、私もできることがあったら、手伝おうと思いますが、もう体力的には自信がありませんので、せいぜい聞き役ぐらいで傾聴活動にも参加させていただきたいなと思っています。これで、私の一般質問を終わります。 526: ◯議長(白石重成) 暫時休憩します。再開を15時10分とします。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午後2時56分                  再開 午後3時10分      ──────────────・────・────────────── 527: ◯議長(白石重成) 再開します。8番、井福議員。                〔8番 井福大昌議員 登壇〕 528: ◯8番(井福大昌) 皆さん、こんにちは。自民党市議団会派自民大野城の井福でございます。  本定例会におきまして、一般質問のアンカーを務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。私で最後です。  今回、私は2年前に質問させていただきました西鉄高架下事業の進捗を中心に質問させていただきます。  さて、駅前や沿線のにぎわいといえば、私は、この間、10月29日に小倉駅に行ってまいりました。けさ方、7番議員さんも今上陛下のご譲位について触れておられましたが、実は私も小倉においでになられました今上陛下と皇后陛下の奉迎委員に志願いたしまして、行ったところでした。  小倉駅周辺といいますと、いわゆる第三セクターと言われる商業ビルや施設がありまして、ふだんのにぎわいという意味では、ちょっと言葉は難しいですが、余りうまくいっていない例として、事あるごとにやり玉に上げられているエリアだと事前に聞いておりました。  確かに、私と妻が駅に着いたころも、商業ビルの中は閑散として人通りがなく、寂しい風景ではありましたが、陛下の奉迎式典が始まる時刻が近づくにつれて、人が見る見るうちに増えまして、最終的には小倉駅周辺とミクニワールドスタジアムの中に合計1万2,000人の人が集結して、人がごった返しました。もちろん、これは今上陛下がいかに福岡県民に慕われているかの証左でありますが、やはり、にぎわいをつくる方法というのはまだまだたくさんあるんだろうなと実感したところでございます。  そこで、まず一つ目の質問です。私は、2年前の2015年の12月定例会におきまして、本事業の高架下の利用について質問させていただきましたが、あれから2年がたちまして、現在の進捗などをお伺いしたいと思います。  2年前当時は、西鉄の完成ビジョンをまだ市は把握できていないとのご回答でしたが、現在はいかがでしょうか。  以上、壇上からの質問を終わらせていただきまして、以後、質問席にて質問させていただきます。 529: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 530: ◯建設環境部長(高原正宏) それでは、お答えいたします。  高架下の利活用に関する西鉄との協議につきましては、基本計画案をもとに具体的な整備方針などの協議を現在も継続しているところでありますが、西鉄として明確な完成ビジョンは描いていないというふうにお聞きをしているところでございます。高架下の利活用のあり方などの将来像につきましては、市と西鉄がそれぞれで描くのではなく、共同で検討する方針としております。以上でございます。 531: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 532: ◯8番(井福大昌) わかりました。今のご答弁では、ということは高架下の利用について、今後も西鉄は、本市と共同してビジョンを決めていくつもりだということで、理解してよろしいでしょうか。 533: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 534: ◯建設環境部長(高原正宏) そのような考えで検討を進めておるところでございます。以上でございます。 535: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 536: ◯8番(井福大昌) わかりました。では、共同で今後決めていくビジョンですが、決めていくのは、現状で市が利用できると言われております15%の面積の話。要は、15%の面積についてのみの話なのでしょうか。 537: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 538: ◯建設環境部長(高原正宏) お答えいたします。市が固定資産税の代価として利用できる範囲だけではなく、西鉄分も含めた高架下全体を対象として考えているところでございます。以上でございます。 539: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 540: ◯8番(井福大昌) わかりました。今、パーセンテージのことを出しましたので、関連して次の質問なのですが、2年前のご回答で、高架下の利用面積は15%という枠にこだわらず、西鉄と協議をしていきたいとご回答をされていましたが、あれからパーセンテージの変更などはありましたでしょうか。 541: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 542: ◯建設環境部長(高原正宏) では、お答えいたします。高架下の利用面積の割合につきましては、都市における道路と鉄道の連続立体交差化に関する細目要綱におきまして、都市側が15%、鉄道事業者側が85%と定められておるところでございます。  しかしながら、実際には15%を超える公共利用が必要と考えておりますので、その部分の土地の取り扱いにつきましては、引き続き西鉄と協議をさせていただきたいと考えておるところでございます。以上でございます。 543: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 544: ◯8番(井福大昌) 15%を超えて協議を継続していくということでしたので、安心いたしました。パーセンテージは地元の市民が気にしている重要な項目の一つでありますので、1%でもより多くの面積を利用できるように、引き続きどうかよろしくお願いいたします。  では、次に同じくこれも2年前、市民が参加する会議ですね。今後、その高架下の利用を進めていく会議体がいろいろあると思うんですが、その中で市民が参加できる会議、ワークショップとか、私もずっと参加させていただきましたけれども、市民が参加する会議を準備中であるというふうに2年前にご回答をいただきましたが、その市民参加型の会議体は現在どうなっていますでしょうか。 545: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 546: ◯建設環境部長(高原正宏) では、お答えいたします。  高架下の整備や活用につきまして、具体的な計画を策定することを目的としまして、高架下利用推進協議会を本年10月に立ち上げたところでございます。  この協議会につきましては、市と西鉄が協議を行う調整会議、それから商工会、商店会、区長会、市民代表、筑紫中央高校、学識者などで構成し協議を行うまちづくり会議の、二つの会議で構成をしているところでございます。  なお、これらの協議会では、検討に必要な資料作成等の業務をコンサルタントに委託しておりますが、それら必要な経費につきましては、市と西鉄で負担をするということにしております。以上でございます。 547: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 548: ◯8番(井福大昌) わかりました。では、市民が参加される協議会の今後の開催頻度や大まかなスケジュールなどありましたら、教えてください。 549: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 550: ◯建設環境部長(高原正宏) 調整会議につきましては、随時開催する予定としております。また、まちづくり会議につきましては、おおむね3カ月に1回程度開催する予定としております。全体の進め方としましては、整備計画などのハード面を優先的に検討いたしますが、利活用計画などのソフト面についても並行して検討をしていく予定としております。以上でございます。
    551: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 552: ◯8番(井福大昌) わかりました。前半の私の質問に対して、西鉄は、本市と共同でビジョンを決めていくというご回答をされました。ということは、この本市というのは、イコール市民参画型の会議体も含むわけですから、ビジョンにはこの協議会の意思も大きく反映されるものと期待いたします。また、この市民参加型の協議会、先ほどご回答いただきましたように、市民代表がもちろん含まれているということですが、ただ、若い人がいないということを耳にしたことがあります。その点については後半でちょっと要望したいことがあります。一旦、次の質問に移らさせていただきます。  前回、2年前のご回答で、事業完成の3年前になったら、高架に誘致する店舗やテナントの検討に入るというふうにご回答されましたが、そろそろ3年前です。何かご検討されている商業店舗やテナントなど、西鉄さんから何か共有がありましたら、教えてください。  また、これは西鉄だけでなく、市として何か商業店舗やテナントなどを考えている、そういう何か種類がありましたら、あわせて教えてください。 553: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 554: ◯建設環境部長(高原正宏) では、お答えいたします。  高架下の商業施設やテナントなどの誘致につきましては、まずは市場調査が必要であると考えておるところでございます。このため、高架下利用推進協議会におきまして、さまざまな調査並びに整備計画などに係る資料作成や検討業務をコンサルタントに発注したところでございます。  今後、これらの調査結果を踏まえまして、高架下のみならず、周辺商店街などとの相乗効果を生むように商業施設やテナント、あるいは公共施設などの整備計画を検討したいと考えているところでございます。また、検討を行う中で、高架下の西鉄と市の利用面積などが決まっていくものと考えておるところでございます。以上でございます。 555: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 556: ◯8番(井福大昌) わかりました。そのコンサルの進捗も待っておきますので、必ずご周知いただけたらと思います。  では、高架のこの事業とタイミングを同じくして、電線地中化についても、私は以前質問させていただきました。この電線地中化も、あれから何か動きや進捗などありますでしょうか。そのあたりをお聞かせください。 557: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 558: ◯建設環境部長(高原正宏) 今おっしゃいましたのは、以前回答させていただきました福岡県筑紫総合庁舎付近の県道における電線の地中化ということだろうと思いますが、その電線の地中化につきましては、実現に向けて、現在、県との協議を行っているところでございます。市道における電線の地中化につきましては、市の基本的な方針を策定することとしており、そのための調査及び研究を現在進めておるところでございます。以上でございます。 559: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 560: ◯8番(井福大昌) 県との協議、ぜひよろしくお願いいたします。  では、次の質問に移ります。市としては、この高架の利活用を、例えば大野城市民だけのサービスとして重視して考えているのか、もしくは市外の人、集客といいますか、人を呼ぶためのものとして重視しているのか、もしくはその両方なのか。つまり、内向き重視か、外向き重視か、その両方なのかをお聞かせください。 561: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 562: ◯建設環境部長(高原正宏) では、お答えいたします。  高架下空間のにぎわいを創出し、それを維持していくためには、市民にとってもメリットがあり、そして、市外の方にも興味を持っていただけるような、バランスのよい活用が望ましいと考えておるところでございます。  わかりやすい事例を申し上げますと、湯布院のまちづくりがございます。このまちは、住みよいまちをつくっていくことが訪れたいまちになるということを念頭に置きまして、まちづくりを進めた結果、現在の姿、そして、にぎわいにつながっているということでございます。  本市としましても、市民が楽しみながら、そこに市外の方が訪れ、結果として大きな人の流れを生むように、そのようなものを目指していきたいと考えております。以上でございます。 563: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 564: ◯8番(井福大昌) わかりました。私も、湯布院行ったことありますし、今回の件で湯布院のことも調べさせていただきました。そこは本当、私も大きく同感です。住んでいる市民が楽しくなければ、もちろん外から来る人も楽しくないというか、もうそれ以前に、集まることはないだろうと、私も思っております。  前者の、外から集める、市外の方への集客、人の集まりを重視、見据えた場合に、ちょうど今、本市は大野城トレイル自然と歴史の散策路事業や、先日、ジョーバイクの実証実験なども行いました。それらとの何か連携、この高架下利用とそれらとの連携は考えていらっしゃいますでしょうか。  また、市外の人向けに、その高架下に観光案内所といいますと大げさですけれども、ちょっとした大野城市の総合案内所、本当2坪ぐらいの面積でいいと思うんです。ちょっとしたお出かけ案内所みたいなものを設置するお考えはありませんでしょうか。 565: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 566: ◯建設環境部長(高原正宏) それでは、お答えいたします。  大野城トレイルなど、現在市で取り組んでいる事業につきましては、積極的に連携を図ってまいる考えでございます。  また、ジョーバイクにつきましては、実証実験の検証中でございまして、連携については、その結果を踏まえながら考えてまいりたいと思います。  ご提案の総合案内所などの設置につきましては、基本計画書案の策定時において同様の意見をいただいておりますので、それらも尊重しながら協議を進めていきたいと考えておるところでございます。以上でございます。 567: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 568: ◯8番(井福大昌) わかりました。大野城トレイルですね、連携が何か進捗あり次第、また教えていただけたらと思います。  あとは、案内所のほうも、前向きに考えていただけるということで受け取らせていただきます。  では、今度は逆に内向き、大野城市民のため、大野城の市民へのサービスを重視、見据えた場合、利便性を考えて、これは私、最初の一般質問でもさせていただいたんですけれども、働くお母さんのために、例えば、通勤するときにさっと子どもさんを預けられる、そういった託児施設や、現代のペット社会の事情の中で要望が多いドッグランなどを設置するお考えはありませんでしょうか。あとは、地元白木原、下大利のそういった商店などの集客を絶対に圧迫してはなりませんので、例えば、地元の商店のアンテナショップ、こちらを設置するお考えは。ほかにも、例えば、大野城市で出店したい、大野城市で起業したいという人たちのためのチャレンジショップ、こういったものを設置するお考えがあるかどうかをちょっとお聞かせください。 569: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 570: ◯建設環境部長(高原正宏) それでは、お答えいたします。  先ほどの回答と重複いたしますけれども、ご提案のありましたアンテナショップとか、ドッグランとか、チャレンジショップなどの施設の設置につきましても、基本計画書案の策定時におきまして、同様の意見をいただいておりますので、それらも尊重しながら協議を進めてまいりたいと考えておるところでございます。以上でございます。 571: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 572: ◯8番(井福大昌) ありがとうございます。市民向け、市外向け、内向け、外向けともに尊重していただけると、前向きなご回答だと受け取りました。ありがとうございます。  私は、実は先日、商工会で行われました木藤亮太さんの講演会に参加させていただきました。木藤さんと言えば、日南市の油津商店街をリニューアルさせて大々的に復活させた仕掛け人です。これは実際スライドなども見させていただきましたが、閑散としていた油津商店街が今や人でにぎわっているという、そういった事例も含めた講演会の話でございました。実際に今、本市の高架下の活用のアドバイザーにもなられています。私が木藤氏の講演の中で一番感銘を受けたのは、若者を呼び込むうまさでした。  そこで、本市の若者を呼び込むことへのお考え、施策、アイデアなどありましたら、ぜひお聞かせください。 573: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 574: ◯建設環境部長(高原正宏) では、お答えいたします。  高架下につきましては、幅広い年齢層の方に利用していただけるような空間にしたいと考えておるところでございます。その中で、若い方を呼び込むアイデアなどにつきましては、今後の市場調査やまちづくり会議の委員として参加していただいている筑紫中央高校の協力などを得ながら、検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 575: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 576: ◯8番(井福大昌) わかりました。前半で市民参加の協議会の市民代表の若い人についての要望があると、私言っておりましたが、ここで言わせていただきます。  今後、市民参加型の協議会の委員を増やす予定が、もしあるようでしたら、私が耳にしたように、現在若い人がいないようですので、ぜひ若いアイデアを取り込むために、20代、30代などの若い人もその協議会の市民代表の中に数人起用していただきたいと思っております。これは要望でございます。  それでは、地元の声として、私がずっとこれは聞いている声でございます。普通の環境整備で終わらせるのではなく、市内、市外、内側、外側、どちらも含む集客のにぎわいを目指して、そのために、ほかの地区にはないような高級感のある街並みにするために、この宝物のような高架下の土地をうまく利用してほしいと、常々市民から声が上げられております。そのあたりを最後にお聞かせください。 577: ◯議長(白石重成) 建設環境部長。 578: ◯建設環境部長(高原正宏) それでは、お答えいたします。  高架下の活用につきましては、大野城市の顔となれるような魅力と活力にあふれた空間をつくりまして、市民のみならず、市外からの集客も含めました、にぎわいのあるまちづくりを目指していきたいと考えております。そして、そのにぎわいが、将来にわたり継続できるような街並みの整備、利活用について、しっかりと取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。以上でございます。 579: ◯議長(白石重成) 8番、井福議員。 580: ◯8番(井福大昌) わかりました。皆さんもご存じのとおり、本市は住みよいまち日本一に輝きました。  今後、この高架下をうまく有効利用できるかどうかも、日本一の座を守っていく上で大きな大事なファクターの一つになると思います。しかも、現在、4位、5位の自治体も懸命に追い上げてくるでしょう。10万市民のほとんどが、この西鉄連続立体交差事業の完成後、本市がどんなまちになるのか、わくわくして待っています。できるだけ多くの市民の声を聞いていただき、進捗があれば都度都度、できるだけ多くの情報を市民に提供していただきたいと思います。  私たち市民は前向きです。わくわくしています。もうできるだけのことをやっていきましょう。マンホーラーも呼びましょう。これで、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 581: ◯議長(白石重成) 以上で、本日の議事日程は全て終了しました。  次の12月19日の会議は、午前10時に開きます。  本日はこれをもちまして散会します。お疲れさまでした。      ──────────────・────・──────────────                  散会 午後3時36分...