春日市議会 2019-01-29
平成31年市民厚生委員会 本文 2019-01-29
1: 開議 午前9時57分
──── ─ ──── ─ ────
◯委員長(米丸貴浩君) おはようございます。全員出席であります。ただいまから
市民厚生委員会を開議いたします。
初めに、
委員会記録の署名委員を指名いたします。署名委員に
近藤幸恵委員を指名いたします。お願いいたします。
それでは初めに、
健康推進部の議会閉会中の調査事件を議題といたします。
なお、委員並びに説明員の皆さんに申し上げます。発言の際は、挙手で発言を求め、委員長の指名を受けた後、一問一答で簡潔明瞭に発言を行ってください。
それでは、
健康推進部の調査事件を議題といたします。
説明員の説明を求めます。
佐々木健康推進部長。
2:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) 皆さん、おはようございます。
健康推進部でございます。よろしくお願いいたします。
本日は調査事件が1件、報告事項が5件、及びその他の報告を予定いたしております。説明はそれぞれ担当課長がいたしますので、よろしくお願いいたします。
3:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
4:
◯高齢課長(武末竜久君)
地域包括ケアシステムの進捗について御説明いたします。
地域包括ケアシステムの構築は、団塊の世代が75歳以上となる2025年をめどに、重度な要介護状態となっても、住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される
体制づくりを進めていくものであります。
きょうは資料を配っております。きょうの資料は
地域包括ケアシステムの構築に向けた春日市の取り組みについてというもので、4月の委員会でお配りしたものから更新をかけたものについて、赤字で表記しております。
表のほうをごらんください。資料の2ページになります。
目指すところの一つ目ですね。「適切に
介護サービスを受けることができる環境がある」につきましては、介護基盤の整備1)の
居宅サービス、2)の
地域密着型サービスの欄で、
地域密着型通所介護事業所が2事業所、
認知症対応型通所介護事業所が1事業所減っております。
地域密着型通所介護事業所の廃止の理由につきましては、一つは経営効率を図るために近隣の同じ法人系列の事業所に統合されたもの、一つは
宿泊サービスの廃止に伴いまして利用者が減少し、
事業所運営が困難となったものでございます。
認知症対応型通所介護事業所の廃止理由につきましては、平成12年の開設以来、毎年、
平均利用率が40%を下回っており、利用者が少ない状況が常態化していたこと。一般の
通所介護事業所や小規模多
機能型居宅介護事業所において、重度の
認知症高齢者の在宅生活を支えていく体制が整いつつある中、
自己負担額が一般の
通所介護事業所より高い
認知症対応型への利用が見込めない状況であることなどを考慮し、併設の
通所介護事業所へ移行したものでございます。
利用者につきましても、混乱等が生じないように併設の事業所に移行し、適切なサービスを受けているところでございます。
市内には、
介護保険事業の普及に伴い、
介護保険事業に乗り出す事業者が増加してきた経緯があり、平成28年の法改正により利用定員の少ない事業所につきましては、
地域密着型事業所として利用者を市内に限定することや、市町村との連携を図ることなど、さまざまな取り組みを課すことなどによって、
介護保険事業者の意識が問われ、一定の整理がなされたものと考えております。
なお、
通所介護事業所の不足により、サービスの利用ができないなどの声は上がっておりませんので、サービスの提供については問題ないものと考えております。
また、新たな取り組みとして、介護人材を確保し、事業所の安定的な運営に資するために、春日市
介護保険サービス事業所就職フェアを開催しました。
3)の
施設サービスにつきましては、第7期計画期間中の
地域密着型特別養護老人ホーム等の整備を目指し、地元地域に対する
事業説明会を平日の午後、休日の午前、休日の夜の3回に分けて約60名の参加者に対して整備する福祉施設について説明を行いました。
また、
広域型特別養護老人ホームの整備につきましては、福岡県と
特別養護老人ホーム整備に向けての協議を行う法人を公募により選定し、県と協議中でございます。
この二つの施設が整備されると、109床の増加となり、在宅での生活が厳しくなった場合においても、施設へ入所し、住みなれた春日市で暮らすことができるよう、取り組みを進めているところです。
(2)の総合相談、支援体制の整備につきましては、
居宅介護支援事業者指定権限が県から移譲されたことに伴い、指導、助言という形で、8月21日に
居宅介護支援事業者の集団指導を行いました。その場において、10月に制度改正が行われました
厚生労働大臣が定める回数以上の
生活援助中心型の訪問介護を位置づける場合には、
当該居宅サービス計画について、市に届けることが義務づけられたこと、福祉用具の
全国平均貸与価格の公表及び貸与価格の上限額の公表等についてお知らせしました。
また、
住宅改修実施時に、複数の事業者から見積書を収集すること、その記録を
支援計画記録に残すことにつきましても、追って文書で事業者に通知しております。
自立支援型地域ケア会議につきましては、1月末までに16回開催し、28事例について検討しました。
次に、目指すところ2の「医療と介護のサービスが切れ目なく提供される仕組みがある」では、在宅医療・
介護連携推進事業を筑紫地区5市が共同して、事業の一部を
筑紫医師会に委託し、
筑紫医師会在宅医療・
介護連携支援センターを活用した事業を活用した事業を行っております。
今年度におきましては、
筑紫地区在宅医療・
介護連携推進検討会議を始めまして、それを受けて、医療・介護に従事しているさまざまな職種に呼びかけ、多職種・多
機関連携研修会を2回開催し、患者及び利用者が入退院するときに、医療と介護の連携がスムーズなサービスが提供できるには、どのような取り組みが必要なのかを検討しました。
また、平成31年1月26日の土曜日、この間の土曜日ですが、
クローバープラザにおいて、「みんなに知ってほしい在宅医療の
魅力~在宅医療の現場から」と題しまして、在宅医療・
介護連携推進の
市民公開講座として実施され、関係者、市民合わせておよそ180名程度が集まりました。
目指すところ3、4では、(1)の新しい総合事業の実施の欄の第7期事業計画の取り組みのところで、
国基準サービス、
現行相当サービスの報酬について、一部見直しを行いました。これまでの
月額包括報酬から原則として1回当たりの回数制を導入しました。昨年9月に事業者に対して説明会を開催し、本年の1月利用分からの取り扱いとしております。
(2)の
生活支援体制の整備につきましては、協議体の動きとして、昨年度は立ち上げ時で、第1層のみの開催でしたが、今年度は第1層の開催は2回予定しており、第2層につきましては、各中学校区の
福祉委員会に呼びかけ、順次開催しているところです。
また、
介護支援専門員情報交換会終了後に、
主任介護支援専門員をメンバーに、第2層協議体の専門部会を行いました。会の中では、
介護保険外のサービスや
保健事業全般についての意見交換を行いました。
また、介護予防・
生活支援ガイドブックについても、30年度版を作成しました。
あんしんコール事業の普及啓発、
高齢者運転免許証自主返納支援事業、
介護予防ボランティアポイント制度、
総合スポーツセンターでの
介護予防事業実施など、引き続き取り組んでいるところです。
地域包括ケアシステムの基盤となるのは、やはり地域の総合力であります。医療機関や介護の
専門事業者だけでなく、
ボランティア、自治会やさまざまな主体、地域のさまざまな人々にかかわってもらって、地域の中で高齢者を支えていただくことが必要となっています。今後ともこのような本市の特性を十分に生かしながら、地域全体で高齢者を支える
体制づくりを進めてまいりたいと考えております。
以上です。
5:
◯委員長(米丸貴浩君) 高齢課長の説明が終わりましたので、これより皆さんの質疑をお受けしたいと思います。前田委員。
6: ◯委員(前田俊雄君) 済みません、1の(1)で事業所が閉めた、減ったとかいう部分がありますけど、以前この春日市
介護保険サービス事業者ガイドブックというのをいただいているわけですが、この中でどの事業者がやめたとか、事業をやめたとかいうのは何かわかりますか。
7:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末課長。
8:
◯高齢課長(武末竜久君) それ、いつ時点でつくられたものですかね。
9: ◯委員(前田俊雄君) 29年6月更新。
10:
◯高齢課長(武末竜久君) 幾つかその中からでも減ったのがあると思いますが、随時更新したものがありますので、それに差しかえもできます。一つ一つの事業所、わかる分もありますけど、ちょっとわからない分もありますので、担当でちょっと確認したいと思います。
11:
◯委員長(米丸貴浩君) 前田委員。
12: ◯委員(前田俊雄君) 去年4月、一度説明いただいて、そして、またほぼ1年たって、今こうやっていろんな動きもあるわけです。これだけの事業所がやられているんですけども、こういう資料を見たときには、行政側から見た、いろんなサービス用意していますよという部分なんですけど、今度は利用者から見たときに、例えば
介護サービスを受けている方、また介護を支える家族の方から見たときにですね、例えば困った、こんなときどうすりゃいいんだという部分でわかるような仕組みというのは、今できつつあるんですか。やはりこれの
ガイドブックというのは一つはあるんでしょうけど、こういったものは今もう用意されているんですかね。
13:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
14:
◯高齢課長(武末竜久君) 介護のサービスを受ける人というか、地域で生活するにはですね、やっぱりその人その人の生活の仕方とか生き方、人生があると思います。その人一人一人にですね、提供するっていうか、自分が受けるサービスがどういうふうなものがあるかというのは、介護の状態になれば、
ケアマネジャーがつきますし、その前の状態であれば、
地域包括支援センターの支援が受けられると思います。
そういったところで、相談するというふうな意味で、一義的にはやはり
地域包括支援センターが高齢者の
総合相談窓口になっていきますので、そこでまず話を聞いていただく。そこでなければ市役所の高齢課に話をしていただければ、
地域包括支援センターをまた紹介したり、直接所管で話すこともありますけど、そういった形でその人その人の状態に合った、どのようなサービスがいいのかというのを、そこである程度の振り分けをして、その後のサービスにつなげるというところですね。
一人一人がやっぱり制度を理解するということも大切ですけど、自分にかかわりのないサービスについては、やはり聞き流してしまうというのはありますので、その状態その状態に合った
ケアマネジャーさんとかが情報を知って、その方に提供するという形がいいのかなと思っております。
15:
◯委員長(米丸貴浩君) 前田委員。
16: ◯委員(前田俊雄君) 課長がおっしゃるとおりなんですよね。ただ、
地域包括ケアシステムを議論し始めて随分たつわけですけども、一つとして──ごめんなさい、雑駁なお尋ねで申しわけないんですけど、春日市で、ああ、
地域包括ケアシステムがこれだけできたねというようなね、実感というか、目で見える部分というのがね、どうしても私は捉え切れないもんですから。
確かに一度整理しましょうということで、これだけのことを整理してもらって、必要なこと、今やっていることを整理してもらって、たくさんのことをやられているんですけど、実感として
地域包括ケアシステムができた、安心して暮らせるよねと実感としてね、何か形として見えない部分があるもんですから、ちょっとこんな表現になってきているんですけど。
そういった介護を必要としている方々への、こういったときは、困ったときにはすぐここに、
地域包括支援センターに電話してください、高齢課に電話してくださいというような周知なんかは行き届いてきているもんですか。
17:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
18:
◯高齢課長(武末竜久君) それはもう市報等でも十分周知していると思っております。まずは
市役所高齢課、
地域包括支援センターというところで整理したいと思っております。
19:
◯委員長(米丸貴浩君) 前田委員。
20: ◯委員(前田俊雄君) 市報も大事です。これも一つの手法なんですね。ただ、市報の場合はよく熟読する人、すっと読み流す人、いろいろあろうかと思うんですけどね。
私、最近ね、非常にいいなと思っているのがですね、
社会福祉協議会の
マグネットシート「お電話ここに」っていうのがあるじゃないですか。私はよく冷蔵庫に必要なものをマグネットするんですけど。あれがあるとですね、いつも毎日見ていると、
社会福祉協議会のあの大きい電話番号が目につくんですけどね。ああいったような、要するにサービスを必要とする、また将来必要になるだろうというような方も含めてですね、ああいった形をと。
市報も大事。そのときには、ここなんだねっていうのはわかっているんですけども、さあ、いざ困ったといったときに、介護を必要とする、サービスを必要とする方、またそれを支えている方、家族の方がですね、それをしっかりどっかに切り抜いて持っとくなり、市報を持っとくのがいいんでしょうけど、そうじゃないと思うんですよ。ですから、ああいった、社協が今使っているような
マグネットシートなんかでお配りするのも一つの手法かなということを思っているんですけど。そこら辺、市報だけやなくて別の周知の方法というのはお考えですか。
21:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
22:
◯高齢課長(武末竜久君) 御意見ありがとうございます。そこに関してはですね、特に今、まずは市役所に電話するという意識があればですね、市役所に電話していただければ、私どもは24時間受け付けできますので、警備にかかってきても、直接必要なときは
高齢者支援の担当のほうで、当番の携帯がありますので、24時間連絡いただけるというところではあります。そういった意味で、市役所に電話していただくのが、まず一義的かなとは思っております。前田委員の意見は大変参考になりますので、ちょっと考えてみたいと思っております。
23:
◯委員長(米丸貴浩君)
佐々木部長。
24:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) ありがとうございます。前田委員のほうから御紹介がありました
マグネット式で冷蔵庫に張る、恐らく地域支え合い活動の中でですね、行っている部分だろうと思います。
25: ◯委員(前田俊雄君) そうそう。
26:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) そういったところをですね、やっぱり地域支え合いは当然自治会、
社会福祉協議会、そして行政が一体となって進めていますので、そういったところで、支える人、支えられる人を今からも地道にふやしていくと。
そういった中で、今、前田委員がおっしゃったようなところですね。いざとなったらここに連絡をしてくださいと。そういったところがもっともっと周知できるように、そこはしていかないといけないかなと思っておりますし、当然、市報だけじゃなくて、御承知の「まごころ」ですね、ああいったものをもっと地域のほうでもっと見れるように、今、自治会のほうにも公民館にお配りしておりますけれども、そういったところをもっと周知していくとか、いろんな形で工夫はしていきたいと思っております。
生活支援体制事業等の中で、先ほど課長が説明しましたように、今、地域の福祉委員さんたちにかかわっていただいて、協議体等もつくっておりますので、そういった中でですね、地域の福祉委員さん、民生委員さんを通した形での周知、そういったことも必要になってくると思います。いろんな形で、高齢課も取り組んでおりますし、それを地道に広げていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。方向は一緒でございます。
27:
◯委員長(米丸貴浩君) 前田委員。
28: ◯委員(前田俊雄君) 先ほどから御説明いただいたように、かなりいろんなサービスができているんですけど、安心だよね、春日市でこうやって在宅しとってもね、安心だよねっていう、何というか、済みませんね、雑駁でですね、言いにくいんですけども、というような、こんなのがあるんだよねっていう実感がね、安心だよねという部分がね、まだまだ市民の間で十分周知なり実感としてないのかなという部分があるんでね。いろんな形で行政のほうで取り組んでいること、こういったことも周知とかを。だからもう細かいことはもう覚えなくていいですよと。ここに一報、電話、
ダイヤルインでいいですよということでもね、何かできれば安心だなというのがあるのかなと思って。
私が言った
マグネットシートは一つのアイデアですから。ほかにももっとあるのかもわかりません。だから、私自身がね、社協に対していつもそうやって毎日毎日拝んでおるじゃありませんけど、毎日見ているもんですからですね。ああ、いいねって思っているだけなんですけどね。
それで1点だけ。課長、今、市役所に電話してください、584-1111ですね。そこで24時間ということなんですけども、通常役所があいている時間っていう時間はいいんですけども、これは夜間はどうなっているんですか。連絡網は。
29:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
30:
◯高齢課長(武末竜久君) 夜間はですね、通常の対応であれば、緊急性がなければですね、翌日かけてくださいと警備の方にお願いしております。どうしても緊急的な対応、警察で保護されているとか、そういうのがあればですね、警察を通じてかかってきた場合については、一応警備のほうから担当のほうにかかる携帯電話がありまして、どうしてもしなきゃいけないこと、それは当番で担当で回しています。もちろん連絡があれば私にもちゃんと連絡いただくようには担当には常に言っておりますので。そういった仕組みはあります、緊急的な対応をするという。
31: ◯委員(前田俊雄君) わかりました。そこまで職員の方にね、御負担かけているんだなということに改めて敬意を表しますけど。ぜひともね、みんなで支え合うということでもあるんでしょうから、先ほど言ったように、まず一つは安心だよねという、市民の間での安心だよねっていう気持ちを構築できるようなものがあればですね、ぜひとも私も──雑駁なね、先ほどからの質問で申しわけなかったんですけど、よろしくお願いしたいと思います。
32:
◯委員長(米丸貴浩君)
佐々木部長。
33:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) ありがとうございます。前田委員のおっしゃっているとおり、やっぱり空気というかですね、雰囲気というか、安心だなという、そういう雰囲気をつくるというのは、時間がかかると思いますけれども、見える形でできるだけですね、工夫していきたいと思います。
先ほど高齢課長が話していましたのは、当番携帯ということで、職員に携帯電話を持ってもらっておりまして、夜間、休日、時々徘回される高齢者の方もいらっしゃいますので、そういったものにきちんと対応できるように、連絡体制をとっているということでございます。頑張っていきたいと思います。
34: ◯委員(前田俊雄君) 御負担かけて。ありがとうございます。
35:
◯委員長(米丸貴浩君) ほかに質疑ありませんでしょうか。近藤委員。
36: ◯副委員長(近藤幸恵君) 今の説明によりますと、
認知症対応型の
通所事業所が一つなくなってということで、諸事情いろいろあったんでしょうけれども、今からですね、認知症というのが非常に多くなるんではないだろうかと。最近もよくね、認知症の方が徘回じゃない、迷子になったという
通報メールがよく入ってきますね。そういうふうにふえていくんではなかろうかと思っております。そのときの対応とかいうのをですね、どのように認知症の増加とともに、予防というのもありますでしょうけど、それに関しての対応とか、そういうものをどうお考えなのかということをお尋ねいたします。
37:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
38:
◯高齢課長(武末竜久君)
認知症対応型通所介護はですね、できた当時がまだ平成11年、12年のころですよね。その当時と、認知症の患者さんというか、認知症の方がふえている今現在では、
社会的事情も変わってきまして、どの事業所でも認知症の方を受け入れる体制が今できていると。
この
認知症対応型の
デイサービスがあったころは、もちろん先ほど申しましたとおり小規模多機能型とかグループホームとか、そういうのがなかった時代ですから、そういったところの受け皿がふえてきた。通常の
デイサービスでも認知症の患者さんを受け入れる受け皿ができてきていますので。
ここに通うとですね、ほかのところよりやっぱちょっと金額が上がるといったところがあるので、やっぱり
ケアマネジャーさんも、その人その人の状況を見ながらサービスにつなげていますので、やっぱり利用が少ないといったところですね。
だから、ここの
事業所自体がなくなっても、ここの事業所は併設で通常の
デイサービスをやっていますので、スタッフも同じスタッフがそのまま受け入れるといった形で、ここに通われた方は
皆さん通常の
デイサービスに通われて、今までどおりのサービスを受けているといったところであります。
最終的にはですね、認知症に対応する方、
認知症サポーター養成講座とかで一般の方にも認知症の方の周知を今図っておりますので、やっぱり社会全体で受け入れる体制をつくるように進めているところです。頑張っていきたいと思っております。
以上です。
39:
◯委員長(米丸貴浩君) 近藤委員。
40: ◯副委員長(近藤幸恵君) 済みませんね、明確に質問をしなかったものですから、答えにくかったでしょう。認知症の数ですね、今から先。これはどのようにお考えでしょうか。ほぼで構いません。
41:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
42:
◯高齢課長(武末竜久君) 認知症と診断される方はやっぱり今後ふえていくと考えております。
43:
◯委員長(米丸貴浩君) 近藤委員。
44: ◯副委員長(近藤幸恵君) 認知症に対してはふえていくという漠然とした形で、数字的には非常にあらわれにくいでしょう。で、そこの中でやっぱり予防というのもとても大切になり、そういう地域で認知症というのを皆さんで支えられるようなシステムをつくっていくのが非常に大切でしょうけれども。
事業所というところでも、どこでも受けてくれる、
認知症対応ができるような事業所がたくさんできたから、今のところは特別こっちからは対応をする事業所をふやすとか、そういうことは考えなくてもいいという御回答、総合してそういうお考えでよろしいでしょうか。
45:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
46:
◯高齢課長(武末竜久君) はい、そのとおりです。
47:
◯委員長(米丸貴浩君) 近藤委員、どうぞ。
48: ◯副委員長(近藤幸恵君) わかりました。認知症もね、予防は一番大切ですのでね、そこを予防しながら、徘回者がなくなるように、地域としてもですね。さっき高齢課長おっしゃいましたね、地域の総合力だと。まさしくそうだろうと思いますので、その辺を総合力の一つとしてね、皆さんに、前田委員が言いましたような包括があるよという、目で見る、で、春日市にはこういうふうなシステムで皆さんを見守っているよと、いつでも相談できるよというところ、目で見えるもの、非常に大切かと思いますので、そこのところは今さっき答弁ありましたですね。そのように努力をもっともっとさせて、目で見えるですね、それを推し進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。
49:
◯委員長(米丸貴浩君) ほかに質疑ありませんか。西川委員。
50: ◯委員(西川文代君) ここにチラシをですね、入れていただいているんですけれども、市内16事業所の就職フェア、就職フェアの部分ですね。裏面を見ますと、参加事業所一覧(予定)ということでですね。この事業所が、まあ春日市は14.15平方キロメートルで、小さいのはあるんですけど、かなり偏りがある、地区によって。例えばですね、小倉は2カ所ですね、大谷も2カ所、須玖南は3カ所、天神山2カ所、春日は2カ所とかで、あと一の谷とか桜ヶ丘、平田台、松ヶ丘ですね。事業所の地区の偏り、そこらあたりっていうのは、どんなふうに捉えていらっしゃるんですか。
51:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
52:
◯高齢課長(武末竜久君) 地区の偏りはですね、北のほうになると、やっぱり土地が狭くなるし、福岡市に近いということで、一般的に土地代が高くなる。買えば高いし、借りれば高い。そういったところで、事業者さんがやっぱり安定的な運営をするために、場所としてやっぱり選んでいるところであると思います。今、準備している、例えば地域密着型の特別養護老人ホームは、春日市がここの土地を売りますので、ここに建ててくださいと。そういうふうなやり方だったら、ある程度こちらで恣意的に場所を分散できるとは思いますが、そういった状況ではないところでは、やっぱり事業者さんが運営をしながらサービスを提供するといったところで、御自分たちの財力というか、その資力に応じてやっていただいているので、そこについてはちょっと難しいかなと思っております。
53:
◯委員長(米丸貴浩君) 西川委員。
54: ◯委員(西川文代君) そういうことに対して、市民の皆さんから、例えば保育所もちょっと偏りがあるとかいう声を私聞いたことあるんですけど、やはり近いほうが好ましい、親御さんが入られた場合がすぐ行けるからとかあるみたいなので、市民の皆さんのほうからの何か偏りあるよねとか、そういう声とかは入ってきていないですか。
55:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
56:
◯高齢課長(武末竜久君) やっぱり家に近いところがいいという話はありますけども、
デイサービスにしても、まあグループホームとかであれば、そこに入るということですよね。通所介護、
デイサービスであれば、車が迎えに来て、通うというふうな形になりますので、高齢者の方、利用者の方が御自分で歩いていくということは余りないところではありますので。あとは、そのことを見守っている家族の方がどう考えるかということだとは思っています。
以上です。
57:
◯委員長(米丸貴浩君) 西川委員。
58: ◯委員(西川文代君) もう1点ですね。以前、和光市でしたかね、とにかくもう全部高齢者の方のことを、何ていうんですか、把握して、そしてここにはこういう方が多いから、例えば春日市だったら高齢化が進んでいる泉地区とかですね、だから、こういう施設が必要だろうとかいって、そういう形でも対応してあったんですね。今後春日市も、ちょっと難しいかもわかりませんけど、そういう部分というのは何か考え等ありますか。
59:
◯委員長(米丸貴浩君)
佐々木健康推進部長。
60:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) 西川委員がおっしゃっているように、地域的にですね、施設の立地等に偏りがあるというのは、これはもう事実でございます。春日市の場合はどうしても、先ほど高齢課長が説明しましたように、地価が高いということもありますし、非常に狭いですね、市域の中で、なかなかそのあたり調整するのも難しいということで、御承知のとおり介護保険の事業計画の中では、日常生活圏域を春日市全体にしております。
それはなかなか基本的には中学校区を日常生活圏域として、日常生活圏域ごとにバランスよく事業所等配置できればいいんですけれども、先ほど高齢課長が説明しましたような、そういう地価の問題もありますし、非常に狭い市域の中で公共交通機関等も発達しているということで、基本、春日市の場合はもう市域全体が日常生活圏域の中で、そして、その中で必要な事業所、サービス等を整備していこうという形になっております。
これまでそういう形で来ておりまして、確かにそれでもですね、狭い市域とはいいながら、偏りがあるのは間違いないんですけれども、なかなかそれを解消するのは現実的には難しいと。そういった中で、やはりできる工夫はしていかないといけないというふうには思っておりますけれども、それを誘導していくのはなかなか現実的に難しいのかなというふうには思っております。
61:
◯委員長(米丸貴浩君) 西川委員。
62: ◯委員(西川文代君) じゃあ、もう1点だけ。これはちょっと意見なんですけど、やっぱ今後
地域包括ケアシステムの構築をよりよいものにしていく場合にですね、やっぱり高齢者の方ってだんだん生活圏域に近いところで安心したい、先ほども前田委員が言われましたけど。そう考えると、やはり中学校ブロックぐらいではですね、何かそういう、ここでもう安心できるなっていう、確かに狭い春日市ではあるけれども、そういう考え方をですね、今後ちょっと取り入れて進めていただけたら、安心感も増すのかなと思います。
以上です。
63:
◯委員長(米丸貴浩君) ほかにありませんか。白水委員、どうぞ。
64: ◯委員(白水和博君) 今、ちょっと就職とかがありましたけど、施設が今度、109床ぐらいふえてということで、ここに介護人材の確保っていう部分で、今、国も外国人を雇ったり、春日市の今の介護人材の状況っていうんですか、努力はされていると思うんですけど、幾らいい施設をつくっても、ソフト面である人が、いろんなところで事件とか起きたりしていますけど、春日市の今の人材の現状っていいますかね、そこら辺は。余り変なうわさは聞きませんけど、人材の確保は十分施設に対して足りているのかなっていうのがちょっと率直な、聞いてみたいところなんですけど、いかがなもんですかね。
65:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
66:
◯高齢課長(武末竜久君) やはりですね、全国的に言われているように、やっぱり介護の人材が足りないという話は直接その事業者の連絡協議会からとかは聞きます。でも、だから全然そのサービスが提供できないとか、そういった状況まではまだ行っていないといったところではあります。
67:
◯委員長(米丸貴浩君) 白水委員。
68: ◯委員(白水和博君) 今のところそういうことなので、これからいろいろ外国人の、フィリピンあたりなんかは国を挙げてやっていますよね、日本に送ったり。これは当然日本が受け入れることなんで、国が受け入れれば当然市も受け入れていかなきゃいけないと思うんですけど、そういう外国人の雇用っていうんですかね、将来的にはそういうことも視野には入れられていると思っていていいんでしょうか。当然国がすれば、それにのっとってすれば当然市も受け入れなきゃいけないと思うんですけど。どんな感じですか。
69:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末課長。
70:
◯高齢課長(武末竜久君) そうですね、国の施策に応じた対応をやっぱり春日市では考えていくといったところですね。だから、今のところは特にその具体的な考えは持ち合わせておりませんが、国の施策としてそういうふうに推奨されて、またそういった人材不足でどうしてもというふうな場合にはですね、そういった判断も出てくるだろうかなとは思いますが、今のところは未定でございます。
71: ◯委員(白水和博君) わかりました。
72:
◯委員長(米丸貴浩君) これに関してはね、国が関与してくる部分がかなり大きくなってくるんじゃないかなと。さっきの就職説明会の、就職フェアかな、このお知らせも、これは市でできる取り組みの一つかなとは思いますけどね。
ほかにありませんか。前田委員。
73: ◯委員(前田俊雄君)
地域包括ケアシステムで、私自身が注目していますのがですね、医療と介護の連携という部分なんですけども、今、在宅を考えるときですね、往診していただける医療機関というのは何機関ぐらいあるんですか。
74:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
75:
◯高齢課長(武末竜久君) 具体的な数字は持ち合わせておりませんので、それは必要であればお調べして後ほどということになります。ただ、在宅医療を、うちは在宅医療だけやりますっていう前提ではなく、例えば御自分の診療所に通われている方が大きな病院に、入院で大きな病院に入って、そこからまた在宅に戻るといったときに、主治医としてのかかわりがあって、在宅診られるよという方は幾つかあると聞いております。ただ、その在宅を専門にやっているというところはまだ春日市にはございませんので。
76:
◯委員長(米丸貴浩君) 前田委員。
77: ◯委員(前田俊雄君) 確かに在宅を、往診とかですね、専門にやっている医療機関というのは私はないと思っておるんです。ただ、いろんな医療制度そのものを考えますとね、今、各保険者がですね、かかりつけ医を持とうということで、だから、今、徳洲会など大きな病院はですね、地域支援病院になっているんですね。できるだけかかりつけ医を持ちましょうというふうに変わっていっているんです。そういう中で、自分のところに通院している方については往診しますよというところもあるから。往診を専門にしている機関なんていうのは私はないと思っているんです。ただ、自分のところに来られている方に往診しますよというところはあろうかと思うんですけど。
じゃあ、今、自分のかかりつけ医のところはですね、「先生、ちょっともう高齢になったし往診してね」って言って、「はい、わかりました」って言ってですよ、全てがそうなっていないと私は思っているんですね。そこら辺はどうなんですかね。先ほど言った包括システムの中でですね、安心だねっていうのは、やっぱり医療が大きな鍵を握ると思っておるんですけど、私自身はね。そこら辺で、医療機関の実態というのはまだ現状においては把握はされていないということですか。
78:
◯委員長(米丸貴浩君)
佐々木部長。
79:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) これはたしか医師会のほうのホームページのほうで公開されておったと思いますですね。市のほうのホームページから医師会のほうのホームページも見られますし、医師会のほうのホームページで、どういった医療機関で、どういった場合に往診できますよとかいうことは載っていたと思いますので、そこは必要でしたらまた後日資料を……。
80: ◯委員(前田俊雄君) それは見てみます。だから、はっきり言ったら、先ほどの1回目の質問に戻るんだけども、そこら辺のときにね、やはり市民の方が安心だねっていう部分。1回1回ネット見るのかという部分もあるじゃないですか。こういった、また雑駁で申しわけないけど、やっぱり市民の方に安心してもらうためには、こういう医療機関なんかもあるんですよ、身近な病院に相談してくださいねって体制があるのか。一々ネットを見て、対応してくれる医療機関を探さないかんのか。それよりも、日ごろからのかかりつけ医のドクターに相談してね、声かけてくださいねという体制になるか、そこら辺どうなんですかね。
81:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末課長。
82:
◯高齢課長(武末竜久君) 後者のほうですよね。やっぱりその人その人の生活、生き方がありますので、どういうふうな形で望むのか。病院で入院したまま、そのまま人生を閉じるのがいいのか、自宅に戻って人生を閉じるのがいいのか、やっぱりそういう選択もありますし、そういった部分を
ケアマネジャーなりついていればですね、要介護認定を持っていて。そういったところで話し合って、どういうふうにするのかというところだと思います。
83: ◯委員(前田俊雄君) ごめん、ちょっと私の質問と全くね。ちょっと私の表現が悪かったから伝わっていないんだろうとは思うんですけども。要は在宅でですね、ついの住みかとして過ごすためには、
介護サービスはこれだけ充実してきていますけども、どうしても高齢になっていると病気もふえてくる。そういったときに、医療即介護じゃなくて、医療を必要なときに、さあどうするかといったときに、一々往診してくれる医療機関をネットで探してくださいねなんていうことはね、大変申しわけないけど、冷たいでしょうって。
私が望むのは、皆さんかかりつけ医をお持ちなんですよ、多かれ少なかれ、私も持ってますけど。だから、高齢になってきたときに、往診を必要なときに、かかりつけ医に相談をすれば、自分が行かれるのか、自分のところはできないんで、ここ紹介するねっていうような相談体制ができているんですかということをお聞きしたかったんです。
84:
◯委員長(米丸貴浩君)
佐々木部長。
85:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) 済みません、よくわかりました。おっしゃっているのはもうそのとおりだと思います。先日ですね、土曜日に
クローバープラザのほうで、先ほど課長が説明しました筑紫地区の在宅医療・
介護連携支援センター、そして5市、医師会が共同で、センターのほうに委託した形で講演会、研修会を開催いたしました。そういった中で、最後のですね、取りまとめとしては、今、委員がおっしゃいましたように、何かあったらまずかかりつけ医の先生に相談するなり、あるいは
地域包括支援センターに相談するなり、それぞれの市の高齢者の部門なりにきちんと相談してくださいと。そうしたら、そこで紹介できる体制になっていきますと。
ただ、先ほどからお話が出ていますように、今、全国的にはもう訪問診療を中心にやってあるところもあります。ただ、筑紫地区の中でなかなかそこまで、まだ少ないと、もうこれが実態でございます。
この間もですね、シンポジウムの中では、春日市の先生は出席されなくて、大野城市が2名だったかな、あと筑紫野市の方が研修会、シンポジウムに出てありましたけれども、春日市の中では専門にされているところはございませんけれども、実際に訪問診療に行かれているところもあります。そういったものにつきましては、やはり医師会なりの中で在宅医療・
介護連携支援センターのほうでの情報も持っておりますし、また、筑紫保健環境事務所の中にも、そういう紹介できる部門もございます。
ただ、なかなかそこもハードルは当然高いと思いますので、まずはかかりつけ医の先生なり、あるいは
地域包括支援センター、ケアマネさんのほうにお話をしていただければ、そこがきちんと情報提供できるように今努力もしておりますし、そのあたりは今からまたですね、医療・介護連携の中でまさにそこの部分が一番大事になってくると思いますので。
一つは在宅医療ができるところをふやしていくと。これはこちらのほうの仕事というよりも、むしろ在宅医療の推進というところで、県のほうがそれぞれの郡市医師会と協力しながらやっていただいております。在宅医療の推進そのものは。そして、高齢者の部門のほうでやっておりますのは、在宅医療と介護の連携というところで、そういった情報をきちんと把握しておいて、何かあったらきちんとつないでいくことができる、そういった部分ですので、そこは委員がおっしゃっているような形でですね、これからも、市民の皆さんが安心できるように、すぐ情報提供できるようにですね、していきたいと思っております。
86:
◯委員長(米丸貴浩君) 前田委員。
87: ◯委員(前田俊雄君) 私自身、
地域包括ケアシステムがですね、これから進みますよといったときに、また一番鍵を握るのはね、介護と医療の連携。特に春日市の場合には、1市1医師会ではないもんですから。筑紫地区という部分がある。また、医師会側から見れば、各市によってですね、その意識の温度差、レベル差というのもあろうかと思うし。例えば今度は春日市のほうが医師会に対して、医療機関ですからね、では、介護については大変失礼かもわかりませんけど、そこまでやっていかないかん、往診までやっていかないかんというようなですね、意識をお持ちのドクターが、医療機関がどのくらい、施設あるかわかりませんけど、そこら辺だろうと思うんですよね。
最終的にこのシステムが安心だねといったときはね、やっぱり医療機関との、介護・医療の連携できちっとして、市民の方が、ああ、ここできているんだね、安心だねといったときに初めて本当の形が、
地域包括ケアシステムのある一面、一定の完成形かなと思っておりますので。まあ、これ以上ね、現時点では言えないでしょうけど。そういったね、将来私も利用させていただきますので、そこら辺をですね、目指していただきたいと、そのように思います。
88:
◯委員長(米丸貴浩君) ほかに質疑ありませんか。吉居委員。
89: ◯委員(吉居恭子君) 4番目の介護予防ところなんですけど、地域の見守り、支え合い活動の推進というところなんですけどね、ここ一、二年で、どのぐらい進んでいるっていう感じがありますかね。
90:
◯委員長(米丸貴浩君) それは地域の支え合い活動がということですか。
91: ◯委員(吉居恭子君) その活動の推進がどれぐらい進んでいるのか。例えば市の支援もいろいろ、講師派遣とか支援事業とか書いてありますけど、具体的に市の予算的なものも含めて、どのぐらいの広がりがあると思われているかなって、市として、担当の。
92:
◯委員長(米丸貴浩君) 進捗率をどの程度かと。
93: ◯委員(吉居恭子君) 進捗っていうか、目標とかいうのは。
94:
◯委員長(米丸貴浩君) 今、市としてはそれをどの程度だと考えてありますかという質疑でしょうかね。
95: ◯委員(吉居恭子君) そうです。
96:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
97:
◯高齢課長(武末竜久君) どういうふうにお答えしようかなって、ちょっと難しいんですが。例えば安心生活創造事業、今、35地区全部でなされています。これは平成21年度に始まったんですけど、
社会福祉協議会と連携しながらですね、自治会の皆さんに少しずつ少しずつ話しながら、御理解していただいたところから始めてもらって、35地区広がったところでございます。
また、ふれあいサロンはですね、これも
社会福祉協議会に投げかけて、高齢者のサロンをしていただいております。カフェについては、このところずっとふえてきてですね、かなりカフェもふえてきているところです。これは特に呼びかけをどうもやったというわけではなく、やっているところのよさがほかの自治会に伝わってですね、自然的に広まっているところでございます。
あと、講師派遣事業をですね、地域リハビリテーション活動支援とかは、このサロンとかカフェとかの場を使ってですね、そこに集まったところに介護予防っていう考えをまた一つ入れて、十分な形ができていると思っております。
シニアクラブの活動もですね、グラウンドゴルフ、ゲートボールの大会とか、こちらも会員の集まりのときに、こういうリハビリテーションとか介護予防の講師派遣事業もやっておりますので、進んでいるところでございます。
大体そういったところで進んでいるというような形では言えますが。これでよろしいでしょうか。
98:
◯委員長(米丸貴浩君) 吉居委員。
99: ◯委員(吉居恭子君) いや、私、結構地域に依存ではないけど、自治会とかすごい大変じゃないですか。私は下白水北なんですけど、自治会は自治会で高齢者が一生懸命して、シニアクラブはシニアクラブでしてという、そういういろんな担当を持っているんですよね。でも、自分たちの介護予防にはなっているかもしれないし、そういうところでカフェとかして、みんなが来ることで健康のあれにはなっているとは思うんですけども、ちょっと過重負担というか、そういうところがちょっと心配なところがあるんです。まあ、人的にとかね、手伝いに来てもらうとか、そういうのがあったらもうちょっといいんじゃないかなという気がするんですよね。
それで、予算的なものもあるかもしれないけど、お祝い金とかが減って、あれしたやないですか。
100:
◯委員長(米丸貴浩君) 免許証返納の。
101: ◯委員(吉居恭子君) それで、車の免許証の返納もあるけど、予算的に見たら少ないじゃないかって言う人もいますよね、計算したらね。お祝い金として見ればですよ。今から先のことを考えると、そんなでもないっていう計算ではあるんだけど。ただ、もうちょっと目に見える形っていうか、市がしていますよっていうところをあれしたほうが、何かやらされ感みたいなところがちょっとね。
102:
◯委員長(米丸貴浩君) やらされ感……。
103: ◯委員(吉居恭子君) やらされ感じゃないけど。それはみんなのためではあるんだし、自分のためでもあるんだけど、支え合い、支え合いって言われてしているのが何かね。ちょっと言い方が難しいんですけど。ちょっと負担を軽くするような何かがあるかなと思って。結構ね、高齢者は自治会で目いっぱいですので。
104:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末課長。
105:
◯高齢課長(武末竜久君) これもまたどうお答えしていいか、ちょっと難しいところですが。私も高齢課長になる前は、地域づくり課で自治会の方とも十分こういうふうな話は聞かせていただきました。やはり地域の負担がやっぱりふえているというのは、私たちも感じているところです。やっぱりそういったところで、地域に対してどういうふうなことができるのかということで、やっぱり
ボランティアで頑張ってもらった人にこの
ボランティアポイント制度でちょっとお返しするとか、そうですね、先ほどの足りないって言われましたが、高齢者祝金をまちづくり交付金の中にちょっと高齢者の分で加算してふやしたりして、それで活動をしてくださいというような形でお勧めしているところではあります。
逆に、市がやっているというのは、余り多く出すと、逆にそっちでのやらされ感が出るのかなというところもやっぱりあると思います。
ボランティア活動とか自治会の活動も、やっぱり自分、活動する人自体がちょっと楽しみながらしていただかないと、長続きしないっていうところもちょっと、そういった考えもありますので、私が言うのもあれですが、やっぱり無理せずというか、できることをできるときに楽しくやるのが
ボランティアだという話は、以前の担当にいたときに自治会長の皆さんとちょっと話したことはあるんですが、そういった形でですね、考えていってもらいたいなと思っております。
106:
◯委員長(米丸貴浩君) 吉居委員がおっしゃることは、多分ほかの委員の皆さんも十分そう感じておられるのではと。吉居委員。
107: ◯委員(吉居恭子君) そこら辺で地域の格差が多分あるんでしょうね。感想です。
108:
◯高齢課長(武末竜久君) ありがとうございます。
109: ◯委員(前田俊雄君) 吉居委員、それは永遠の課題です。
110: ◯委員(吉居恭子君) そうですね。
111:
◯委員長(米丸貴浩君) 近藤委員。
112: ◯副委員長(近藤幸恵君) 確認させてくださいね。ふれあいサロンとカフェの数、今の実施数、現在どのぐらいになっていますか。
113:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
114:
◯高齢課長(武末竜久君) ふれあいサロンは全地区で行われています。
115: ◯副委員長(近藤幸恵君) 35地区ですか。
116:
◯高齢課長(武末竜久君) はい。カフェは、恐らく私が今把握しているところで26です。
117: ◯副委員長(近藤幸恵君) 26程度ということですか。
118:
◯高齢課長(武末竜久君) はい。
119:
◯委員長(米丸貴浩君) 近藤委員、よろしいですか。続いて、どうぞ。
120: ◯副委員長(近藤幸恵君) 多分カフェのところで余り把握されていないかもしれませんけど、月1とか毎週とかあると思うんですが、そのあたりの把握はこちらでなさっているんですか。把握してあるんだったら教えてください。細かくてごめんなさい。
121:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末課長。
122:
◯高齢課長(武末竜久君) 30年度の
生活支援ガイドブックの6ページに一応地区カフェの開催日時というのは情報を載せていますので、そこで御確認ください。
123: ◯副委員長(近藤幸恵君) それは近い時期の資料と考えてよろしいですか。直近の状況として捉えてよろしいんですか。
124:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末課長。
125:
◯高齢課長(武末竜久君) 往々にして、捉えていただきます。地区の事情によってもですね、やっぱり変わったりというのもありますので、私たちがこれを編集するときには聞きますけど、その一つ一つ地区のほうから報告してくださいっていうのは求めておりませんので。
126:
◯委員長(米丸貴浩君) 近藤委員。
127: ◯副委員長(近藤幸恵君) はい、わかりました。その内容、どのくらいやっているのかというのは、
社会福祉協議会のほうが把握していると捉えたほうがよろしいですね。どうでしょうか。
128:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末課長。
129:
◯高齢課長(武末竜久君) そうですね、そちらのほうも、はい、把握していると思います。
130:
◯委員長(米丸貴浩君) よろしいですかね。
131: ◯副委員長(近藤幸恵君) いいですよ。
132:
◯委員長(米丸貴浩君) ほかにありませんか。吉居委員。
133: ◯委員(吉居恭子君) さっきと同じところなんですけどね、自治会に加入している人と非加入者との関係で、ふれあいサロンとかカフェとかもそうですが、そういうところとつながりにくい人っていると思うんです。そういう人たちにはどういうふうな対応をしているのかなと。自治会の人とかがその人を誘うっていうのを待つ、そういう感じになるんですかね。
結構、加入者と非加入者の分で、もちろん高齢者のさっきの祝い金の予算が自治会に来ているから、本当はみんなのための予算なんですけど、自治会の役員さんにしてみると、自治会に来た、頭ではわかっていても、加入していない人の分まで面倒見切らんねみたいなところがちょっとあるんですよね。ちょっと答えにくいでしょうか。
134: ◯副委員長(近藤幸恵君) 自治会加入者と加入していない人と。
135:
◯委員長(米丸貴浩君) カフェに来られない人、それからシニアクラブにも来られない人、まあ、そういういろんな自治会と市も含めてやっている事業、それから自治会の催し等に来られない人には、どうやって光が届くのでしょうかということですか。
136: ◯委員(吉居恭子君) 加入してないとね、誘わないんですよ。
137:
◯委員長(米丸貴浩君)
佐々木部長。
138:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) 非常に悩ましい問題で、これは高齢者祝金の見直しのときもずっとそういう御指摘をいただいています。おっしゃるように、高齢者祝金を見直した形でのまちづくり交付金の
高齢者支援加算、これは自治会のほうにお配りしております。ただ、基本的には私たちがベースと考えておりますのは、地域支え合い活動ですね。
この地域支え合い活動につきましては、当然、
地域包括ケアシステムの基盤となるようなものだと考えておりまして、そこは民生委員の皆さんがほぼかかわっていただいていますので、当然民生委員の皆さんは自治会加入者、非加入者にかかわらずですね、そういった情報を自治会のほうに出していただいて、見守りには生かしていただいているというふうに思っております。そこがまずベースになると。
その上で、今後のですね、事業につきましては、それぞれ自治会のほうのやはりお考えもあります、体制もありますので、そこはお任せをしているというのが実態でございます。
ただ、そうやって地域支え合い活動なり日常的なですね、そういう
高齢者支援活動を充実していただくことが、いざ災害とか何か近所で異変があったとか、そういったときはもう自治会加入者、非加入者にかかわらずですね、自治会のちゃんと目が届いている、支援が届いているというふうに思っております。恐らく実態はそうだろうと思いますので、まずはそういったところを自治会でやれる範囲で、地域支え合いをベースとしながらですね、自治会でやれる範囲でやっていただくと。
そして、なおかつ、できるだけ多くの方に自治会に入っていただくということが最優先だと思いますので、その加算のほうは、そういう自治会加入者をふやしいただくほうにも使っていただいていいですよというふうには説明をしております。できるだけ多くの方に自治会に、高齢者の方も入って、とどまっていただいて。やはり自治会に入ると負担がふえるからなかなか入れないとかですね、いうこともありますので、そういったところを工夫していただいて、まずは参加者をふやしていただく。そして、支える体制をしっかりつくっていただく。そこが大事かなというふうに思っています。
ここになかなかですね、行政のほうからそこまで言っていきにくいというところもあります。それこそ押しつけとかですね、やらされ感になってはいけませんので、いろんなところでお話をしながら、そういう雰囲気をつくっていきたいというのがもう実態でございます。恐らく今もそういうことは変わっていないと思います。そういうことで済みません。
139:
◯委員長(米丸貴浩君) よろしいですかね。
140: ◯委員(吉居恭子君) はい。
141:
◯委員長(米丸貴浩君) ほかにありませんか。よろしいですかね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
142: ◯委員(米丸貴浩君) 課長、1点だけ確認をとってください。さっき
認知症対応型通所介護のお話で、今のところ事業所数がゼロになっているじゃないですか。事業計画の中ではですね、さっき課長がおっしゃったとおり、背景は、ほかでも小規模多機能とかでもやれるので、在宅生活を支えていく体制が整いつつあるので、今のところは、この計画では事業所をふやすつもりはありませんが、もうないわけですよね。でも、今の背景は、ほかでもやれるのでゼロでも、7期においては1がゼロになったけれども、それはこのまま現状ということになるんですか。
143:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
144:
◯高齢課長(武末竜久君) 今のところ特に公募で
認知症対応型の通所介護をふやそうという考えは今のところありません。今後の状況ですね、どういうふうな形で進んでいくかというのを見ながら検討はしたいと思っております。
145:
◯委員長(米丸貴浩君) ということは、ゼロのままでということですね、計画は1だけど。わかりました。
それでは、
健康推進部の調査事件、
地域包括ケアシステムの進捗については以上とさせていただきます。
では、引き続き報告事項の説明をお願いいたします。説明員の説明を求めます。貴島健康スポーツ課長。
146: ◯健康スポーツ課長(貴島宏一君) 春日市いのちを支える自殺対策計画の策定についての御報告でございます。
お手元にお配りしております、春日市いのちを支える自殺対策計画案という冊子をお配りしておりますので、そちらをごらんください。こちらが現時点での案になっております。
それでは、説明させていただきます。
2ページをお開きください。
計画策定の趣旨でございます。こちらに記載しておりますとおり、我が国の自殺対策は、平成18年に自殺対策基本法が施行され、翌年には自殺対策大綱が策定されました。
続いて、3ページをお開きください。
上のグラフをごらんいただくと、ピークであった平成15年に比べますと、自殺者数は減少しています。しかし、下のグラフ、人口10万人当たりの自殺死亡者数を示す自殺死亡率は主要国の中でもロシアに次ぐ高さとなっており、基本法施行以来、国を挙げて自殺対策を推進してきたものの、いまだ非常事態が続いているという状況です。
申しわけありません、もう一度2ページ目にお戻りください。
そうした中、基本法施行から10年の節目に当たる平成28年に、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指し、自殺対策をさらに総合的かつ効果的に推進するため基本法が改正されました。改正後の基本法では、第1条において、「自殺対策を総合的に推進して、自殺の防止を図り、あわせて自殺者の親族等の支援の充実を図り、もって国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的とする」とうたっております。
第2条に示されるとおり、自殺対策は保健、医療、福祉、教育、労働その他の関連施策と有機的な連携が図られ、生きることの包括的な支援として実施されなければなりません。
本市といたしましても、平成28年の法改正、平成29年の福岡県自殺対策計画の策定を受け、本計画、春日市いのちを支える自殺対策計画を策定するものでございます。
4ページをお開きください。
計画の位置づけ及び計画の期間でございます。本計画は自殺対策基本法第13条第2項に基づく市町村自殺対策計画となっており、計画期間は2019年度、平成31年度から2023年度までの5年間といたします。
続く5ページから9ページに、過去5年間の統計で見る春日市の自殺の現状を記載しています。
7ページをごらんください。
7ページの図4に年齢別の割合を記載しており、本市の特徴として、中高年の男性の自殺が多く、特に50代、60代の割合は全国や県を上回っております。また、20歳未満の割合も全国、県と比べて高くなっているものでございます。
続きまして、9ページをお開きください。
ここに上位5区分をまとめていますが、ここに記載しております背景にある主な自殺の危機経路という部分がございますけれども、こちらは自殺実態白書2013に基づき、あくまでも該当する性別や年代等の特性に応じ、全国的に代表的と考えられる自殺の危機経路を示すもので、自殺は複数の原因が重なったときに起こると言われており、総合的な対策が必要と言えます。
続きまして、11ページをお開きください。
先ほど、本市の特徴として、20歳未満の自殺の割合も全国、県と比べて高くなっていると御説明いたしました。全国の自殺死亡率においても、全体として低下傾向にあるものの、20歳未満は平成10年以降おおむね横ばいであり、若年層の自殺対策が課題となっております。改正された基本法にも、学校におけるSOSの出し方に関する教育の推進が盛り込まれており、若者の自殺対策のさらなる推進が重要となっております。
12ページをごらんください。
本計画の基本方針を三つ掲げております。生きることの包括的な支援として、総合的な対策として、実践と啓発を両輪として推進するものでございます。
13ページをごらんください。
ここで計画の目標を示しております。数値目標として、平成29年度の自殺死亡率16.8を平成35年度までに国の自殺対策大綱における目標である13.0以下とすることを目標としております。こちらに自殺者数と自殺死亡率の表を掲載しておりますが、本市の人口規模ですと、1人、2人の増減が自殺死亡率に大きく影響することがおわかりいただけることと思います。
下に評価指標を示しています。この指標による計画評価とあわせ、次の14ページから27ページにかけて掲載しております、生きる支援施策の実施状況等の把握を行い、それに基づく成果、動向等を健康づくり推進協議会に報告し、必要に応じ目標達成に向けた課題の整理と取り組み内容の見直しを行い、計画最終年度である2023年度に最終評価を行い、次期の計画策定に生かしていくこととしております。こちらに関しては、28ページの計画の進捗管理の項に記載しておるところでございます。
詳しい内容についてでございます。14ページからの生きる支援施策ですが、内容を地域におけるネットワークの強化、自殺対策を支える人材の育成、市民への啓発と周知、生きることの促進要因への支援、中高年・勤労世代への支援、こども・若者への支援の六つの施策体系に分類しております。
順に御説明いたしますと、まず、地域におけるネットワークの強化の項目では、九つの事業を、次の16ページに記載しております自殺対策を支える人材の育成の項目では、自殺対策に関する研修、さまざまな支援を行う人材の育成として、それぞれ一つの事業。
続く17ページに記載しております市民への啓発と周知の項目では、住民向け講演会、イベントの実施として三つの事業、リーフレットやメディア等を活用した啓発として八つの事業。次の19ページですね、生きることの促進要因への支援の項目では、社会参加、交流、活躍の場をふやすための支援として11の事業、各種相談支援として20の事業。
続きまして、24ページからの中高年・勤労世代への支援の項目では三つの事業。続きまして、25ページに記載しておりますこども・若者への支援の項目で、児童生徒への命の教育として一つの事業、若者の抱えやすい課題に着目した学生生徒等への支援として五つの事業、経済的困難を抱えるこども等への支援として八つの事業、こどもの居場所づくりとして四つの事業を掲載しております。
自殺対策とは、生きることの包括的な支援であるとの視点から、既存事業を最大限に生かし計画に盛り込むため、本市が実施しております事業を広く把握するため、各所管に事業の棚卸しを依頼し、ここに掲載しているものでございます。今御説明しました六つの分類による具体事業を示した表の前に、それぞれが自殺対策とどのようにかかわっているのかを記載しておるところでございます。
28ページをごらんください。
計画の推進体制を記載しております。本市における推進体制の意思決定機関である春日市いのちを支える自殺対策推進本部の説明。また、計画策定に当たって、春日市健康づくり推進協議会、福岡県地域自殺対策推進センター、福岡県筑紫保健環境福祉事務所から意見や助言をいただき、今後も連携協力して計画を推進していくことを明記しています。
今後のスケジュールでございますが、先週22日に開催されました春日市健康づくり推進協議会での説明を終えまして、その結果を踏まえた若干の加筆修正を加え、2月に入りましてパブリックコメントの募集、その意見の反映を経て、3月に策定を終えたいと考えております。
説明は以上でございます。
147:
◯委員長(米丸貴浩君) ありがとうございました。自殺対策計画案の説明が終わりましたので、これまた皆さんのほうでですね、一旦読み込んでいただいて、またお聞きしたいことは改めてされたほうがいいかと思っております。ちょっと内容がたくさんあるし。それから、今既にやっている事業をまとめていただきましたので、そういう形でよろしいですかね。1回読んでくださいね。
では、引き続き報告をお願いいたします。貴島健康スポーツ課長。
148: ◯健康スポーツ課長(貴島宏一君) 九州大学フレイル研究への協力についての御報告でございます。
それでは、御説明いたします。
九州大学さんのほうからいただいております調査報告書をお配りしております。2018年度春日調査報告書と題した資料を御準備ください。
昨年7月の委員会でも御説明いたしましたが、改めてフレイルという言葉について説明させていただきます。フレイルとは、加齢により運動機能や認知機能が低下してきた状態で、要介護に至る前の段階を指します。特徴としては、適切な介入によって機能の回復が見込まれるというものでございます。
今回健康スポーツ課のほうでは、この研究に御参加いただくモニター募集と元気度測定会、結果説明会の会場確保について御協力させていただきました。
めくっていただきまして、1ページ目に調査の概要が記載されています。
対象は春日市在住の60歳以上の方となっております。調査の流れですけれども、応募いただいた方には、九州大学から活動計とアンケートを送付し、1週間その活動計をつけていただいて、ふだんの生活をしていただいた上で、頭と体の元気度測定会に参加していただき、活動計やアンケートの回収、記憶や情報処理能力のチェック、体組成、握力、筋力、バランス力、歩行能力等のチェックを行いました。その後、再び活動計を1週間装着していただき、質問票に回答いただいた後、結果報告会開催という流れで行いました。
160名の応募者のうち、最終的なデータ解析の対象となったのは140名と聞き及んでおります。
次のページをごらんください。
対象者の基本属性と体力測定値になります。140名中男性が52名、女性が88名、平均年齢が74.4歳です。BMIの平均値は22前後で標準範囲内ですが、血圧は若干高く出ているようです。体力測定値の結果ですが、握力、開眼片足立ち、5メートル歩行、5回椅子立ち上がりテストを行った結果を新体力テスト実施要綱や介護予防マニュアルに基づき評価したところ、良好な数値が出ているとのことでございます。
3ページをお開きください。
活動計の測定結果で、対象者の身体活動・座位活動状況になります。一定以上の強度の活動と時間を掛け合わせたものをExという単位であらわします。一番下に記載がありますが、厚生労働省が策定しております健康づくりのための身体活動基準2013では、日本における18歳から64歳の成人の基準値は、1週間に23Exとなっています。表3の一番下の行をごらんいただくと、今回の調査では全体平均の29.2Exという数値が出ており、基準値を上回る活動状況であることがわかります。
次の4ページをごらんください。
今回の調査の判定結果ですが、認知機能検査は普通という評価。フレイルに関しては140名中91名が非フレイル、48名がフレイルの前段階であるプレフレイル、1名の方がフレイルと判定されました。このフレイルと判定された方は男性後期高齢者ということでございます。
体力測定値であるとか活動計の数値がかなり高いものとなっておりますが、これは今回健康スポーツ課でモニター募集の御協力をさせていただきましたけれども、いきいきプラザ3階のいきいきルームの参加者やヘルスリーダーの会などへの声かけを行ったため、ふだんから運動習慣のある方々の参加が多かったためと思われます。
このことについては、事前に予測できたため、依頼元の九州大学にはお伝えしておりましたが、結果として出てきたものを拝見しますと、やはり数値としてあらわれているところでございます。
そんな中、お一人だけフレイルと判定された方がいらっしゃいましたので、この方の認知機能、身体活動量などどのあたりが特に課題だったのか。後期高齢者の年齢ごとの平均値と比較しても低かったのか。また、全般的に質問票の回答内容と実際の御本人の活動量ですね、に大きな差異はなかったのか。年齢別、男女別での全国平均など、詳細についてお尋ねをしているところでございますが、現時点でちょっとまだ御回答いただいていないところでございます。
説明は以上になります。
149:
◯委員長(米丸貴浩君) ありがとうございました。7月にこれは報告があったと思いますけども、その結果でした。これもよろしいですかね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
150:
◯委員長(米丸貴浩君) では、引き続き報告をお願いいたします。岩隈健康スポーツ課主幹。
151: ◯健康スポーツ課主幹(岩隈和則君) 私からは、本日机上配付の資料に基づきまして、ラグビーワールドカップ公認チームキャンプ地の取組についての御報告をさせていただきます。
お配りしていますのはA4の1枚紙、あとチラシが2枚あるかと思います。よろしゅうございますでしょうか。
では、A4の1枚紙に沿って御説明させていただきます。
なお、私ども春日市と、大会を主管しておりますラグビーワールドカップの大会組織委員会との契約等に基づき、非公表の部分が多々ございまして、いろいろ私が言いはばかるところがあるかと思いますが、その点、御容赦ください。
まず、1番、施設整備状況につきましては、公園の管理棟のほうは都市計画課が所管しておりますけれども、基本設計は完了しまして、改修工事が入る予定でございます。こちらは本年6月までということです。内容については、屋上防水、ボイラー、シャワー、トイレ、諸室の改修を予定しております。
2段目、多目的広場の芝生、こちらも都市計画課でございますけれども、芝生管理の入札が間もなく行われる予定でございます。内容としましては、芝刈り、消毒、施肥、土壌改良、そして常駐作業、これは大会期間中に常駐して芝生の補修などを行うものでございます。
3段目、公園仮設施設設置工事の設計監理でございますが、こちらのほうは基本設計を30年度中、今年度中に実施いたします。プレハブ撮影台及び目隠し用バナーの支柱などの設計に入る予定でございます。
1点目の施設設備の状況は以上です。
2点目、今回大会に向けたイベント広報をしておりますが、まずチラシのほうをごらんください。こちらでございます。
春日市ラグビーフェスタ2019と銘打ちまして、主催が春日市と春日まちづくりパートナーズ、
総合スポーツセンターの指定管理者でございます。共催がラグビーワールドカップ2019公認チームキャンプ地・春日市実行委員会。期日がですね、次の土曜日、2月2日となっております。
会場は
総合スポーツセンターで実施しまして、内容は、御存じの方も多いかと思いますが、大畑大介さんをお呼びして、レジェンドトークライブ及びラグビークリニックということで、こちらはですね、初心者向けということで、大畑さんの知名度を生かしてですね、ラグビーと、まあ、運動にも余り関心がない方でも子どもさん連れで来ていただけるということを企画しております。
あわせまして、キャンプの実施国でありますアイルランドを知ろうということで、キルト文化についての御専門の日本キルト協会の山本先生の御講話、及び一番右下のほうでは、ラグビー体験ブースと飲食コーナーでアイルランドとカナダの料理の販売というのがありますが、有料でしていただくということをしております。
大畑氏、マコーミックさん──マコーミックさんは元日本代表で、初めて外国籍の方の日本代表キャプテンということで、お二人でお越しになるんですが、その方と大畑さんのサイン会、写真撮影会も計画しております。
また、春日市のラグビー協会のほうもですね、午前中にイベントを計画していただいて、コラボレーションしているんですけれども、近隣地区のラグビーチームのほうに声かけをしていただいて、こちらは実際部員の勧誘といいますか、体験入部をしていただくという企画がございます。
2月2日の春日市ラグビーフェスタについては以上でございます。
次です。ツイッターをようやく始めました。ラグビーに関すること──これも非常に規制が厳しくてですね。ラグビーワールドカップというふうなことで銘打ってはなかなか非常に難しい状況でございまして、このような形で、内容的には関連する情報盛りだくさんで発信していきたいと考えておりますが、まだまだ何分、ラグビーのこちらのツイッターのフォロワーは少のうございますので、ぜひきょうこれが終わりましたら、ツイッターをなさっている方はこのQRコードを使ってですね、フォロワーになっていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。運用は1月16日からでございます。
3番です。こちらのペーパーの3番、(3)ですが、小中学校の取り組み。先ほど校長会へ提案してまいりました。1)の小中学校共通としましては、都市装飾、のぼり、横断幕の掲示に御協力願いたいと。7月を予定しています。そのほか、次に食を通じた国際理解。給食でキャンプ実施国の料理が出ますので、そのことを児童生徒といろいろ話していただきたいという取り組みをお願いしてきました。
小学校に対しては、2)日本文化を伝えるということで、プレゼント用折り紙をつくっていただきたいと。児童1人1個以上ということでお願いしております。それは来訪者に対するプレゼントとして活用させていただきたいと考えています。
次がスポーツをする楽しさを体験、タグラグビー教室、こちらのほうは、小学校3年生、4年生ぐらいに出前授業をするもので、九州電力のラグビーチームであるキューデンヴォルテクスさんの全面御協力をいただく予定でございます。
3番目、社会科、世界の国と私たちでは、キャンプ実施国の学習をぜひ先生方取り入れてくださいという御提案をしております。
3)中学校、チームを歓迎ということで、夏休みの課題としてメッセージボードの製作をコンクール形式で実施したいという御提案をしております。各校1作品で実施を考えております。このメッセージボードは、作製していただいたものを各練習会場に掲示して、実際の歓迎の意を地域であらわしていきたいという、盛り上がりをつくりたいというふうに考えております。
次に、来訪者を歓迎ということで、スポーツ
ボランティアとしての活動を中学生もぜひとも参加していただけないかということで、これはまだ私ども計画の段階でございますが、市民
ボランティアを大人の市民100人程度ですね、
ボランティアを募りまして、実際、キャンプ地や都市、駅などですね、要所に配置して、活動していただきたいということで、詳細についてはまだ詰めている段階ですけれども、中学生もその中で土日を使ってですね、授業のない日を使って活動していただけないかということで、当然大人同様の研修等もございますので、その辺の制約はございますでしょうが、例えば学校に
ボランティア部というものがあると聞き及んでいます。そういった方のお申し込みを推奨していきたいと思っています。
イベント広報について、広報の今後の予定ということで、懸垂幕、横断幕、こちらはキャンプ実施国の3カ国目の公表がまだですが、できるだけ早く掲出したいと考えています。
2)が缶バッジの製作ということで、2月中にですね、市内全校児童へ配布する予定でございます。この春日市ラグビーフェスタ2019のイベント参加者等へも配布を予定しております。
3)ポスター、これは大会組織委員会から送ってきたものを、市内店舗等で掲出する予定で、商工会等と協議中でございます。
ラグビーワールドカップ2019公認チームキャンプ地の取組についての御報告は以上でございます。
152:
◯委員長(米丸貴浩君) ありがとうございます。お聞きしたところによりますと、大会組織委員会から、幾ら公認キャンプ地であっても、制約が非常に大きいということをお聞きしています。皆さんの中でもなかなか、ここまで来ているのに、横断幕がないとか、広報が足らないという意見もありますでしょうけれども、そのところは理解していただければと思っております。実際このチラシのほうも、春日市ラグビーフェスタですもんね。使える文言に非常に制約があるということですので、そこは御理解ください。また、いろいろ出ましたら、主幹、報告をお願いしますね。
153: ◯健康スポーツ課主幹(岩隈和則君) よろしくお願いします。
154:
◯委員長(米丸貴浩君) では、引き続き報告を続けてください。武末高齢課長。
155:
◯高齢課長(武末竜久君) 保険者機能強化推進交付金の状況について説明させていただきたいと思います。
本日配付しております資料の3ページ目をごらんください。高齢課の資料ですね。済みません。8月の委員会のときにお配りした資料を再度お配りしております。
もう一度復習の意味で趣旨の欄をごらんください。
この交付金の主な趣旨としましては、三つ目の丸の下から2行目の真ん中あたりのところです。市町村や都道府県のさまざまな取り組みの達成状況を評価できるよう、客観的な指標を設定した上で、市町村や都道府県の自立支援、重度化防止等に関する取り組みを推進するための新たな交付金として創設されております。
今年度の動きとしましては、10月に評価指標の該当状況調べがありましたので、それを提出し、12月28日に評価結果及び交付金の内示を受けているところです。評価指標につきましては、配付資料の参考2に記載してあるとおりです。それぞれの項目、点数を足し合わせると、61項目612点満点となっております。福岡県内の保険者の平均点が約440点となっております。春日市の取り組みの評価としましては、612点という満点の評価をいただいております。これに基づく交付金額が1,726万8,000円でございます。
このような評価をいただいたことは、春日市として施策の方向性が間違いではなかったということと、あと何よりも
介護保険事業にかかわる事業者や団体、地域の方々がさまざまな取り組みを進めていただいたことによるものだと考えております。第7期事業計画の基本理念である高齢者本人や家族の、地域からの孤立を防ぎ、健康づくりや住みなれた地域での生活を市全体で支え合うまちの実現に向けて取り組んでいきたいと思います。
今後の予定としましては、1月上旬において交付申請をしております。3月に交付金の交付予定でございます。また、交付金につきましては、次回の3月の定例会において補正予算として歳入増を計上する予定でございます。
説明は以上です。
156: ◯委員(米丸貴浩君) 満点という今、報告がありましたけれども、一千七百幾ら入ってくるじゃないですか。入ってくる予定ですけれども、これは今年度中に使わなければならないという制約はなかったですか。
武末高齢課長。
157:
◯高齢課長(武末竜久君) 今年度中に使う、新たな事業を起こすということは無理ですので、それは県に確認した上で平成30年度の特別会計のほうに充当するという形で処理させていただきます。
158:
◯委員長(米丸貴浩君) 保険者機能強化推進交付金、これについてはお聞きしたいことはありますか。よろしいでしょうか。
佐々木健康推進部長。
159:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) 先ほど高齢課長がですね、説明いたしましたように、今回、初年度ということで、これまでの春日市の取り組みを評価していただいて、満点の評価をいただいています。これは何よりもですね、この
市民厚生委員会の中でいろんな議論をしていただいて、政策の方向づけ、執行部とですね、議会のほうが一緒になって取り組んできた成果だろうというふうに思っております。この場をおかりしまして心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。
160:
◯委員長(米丸貴浩君) こちらこそありがとうございます。これが終わりじゃないですからね。また引き続き満点がとれるように頑張ってほしい。満点がとれるのが目標ではないですけど、これも一つの指標ですからね。ありがとうございます。
それでは、引き続き(5)の報告をお願いいたします。高尾国保医療課長。
161: ◯国保医療課長(高尾徳久君) それでは、(5)の保険者努力支援制度の状況について御説明いたします。
本日お配りしております表紙の下のところに
健康推進部国保医療課と書かれた資料、それを1枚めくっていただきたいんですけども。よろしいでしょうか。
この資料はですね、平成30年8月24日の
市民厚生委員会で御説明させていただいたときの資料と同じものになります。今年度につきましては、この各年度配点比較の平成30年度の項目について該当している旨、申請をしております。当初予算に計上しております金額とほぼ同額の3,999万7,000円の内示を受けております。
説明は以上でございます。
162:
◯委員長(米丸貴浩君) はい、ありがとうございます。内示ですね。これについてお聞きしたいことはありませんでしょうか。よろしいですかね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
163:
◯委員長(米丸貴浩君) それから、報告事項は、部長、以上ですね。
164:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) はい。
165:
◯委員長(米丸貴浩君) では、その他に移りましょうか。その他の事項の報告をお願いいたします。武末高齢課長。
166:
◯高齢課長(武末竜久君) やさしい福祉の町づくりについて御案内させていただきたいと思います。
配っているチラシをごらんください。チラシなんで済みません、ちょっと穴あけておりません。申しわけございません。
第12回やさしい福祉のまちづくりの開催について御案内させていただきます。この催しは、筑紫地区
介護保険事業連絡協議会が主催し、筑紫地区の5市が会場及び共催市を持ち回りで開催しております。
開催の趣旨は、誰もが住みなれた地域で暮らし続けることができるよう、医療・福祉事業者だけでなく、地域の住民や行政らとともに手を取り合って、やさしい福祉の町を目指すものです。開催日時は、平成31年2月23日土曜日午後1時半から4時20分まで、場所は春日市ふれあい文化センターサンホールでございます。
サブテーマは、春日市のイメージブランドである「みんなで春をつくろう」としまして、春日市介護を考える家族の会「ひだまりの会」の寸劇や筑紫女学園大学の学生たちの取り組みや「春日市で迎える老後を考える」と題したシンポジウムを行う予定です。
地域で活躍している方々、
社会福祉協議会、
介護保険事業者、行政などの
地域包括ケアシステム構築に向けた取り組みをですね、座長である筑紫女学園大学の山崎教授のもと考えていきます。その他、楽しいステージイベント等も予定されておりますので、お誘い合わせの上、ぜひ御来場いただきますようお願いします。
ここについては以上です。
167:
◯委員長(米丸貴浩君) よろしいですかね。23日の午後ありますので、時間のある方はどうかふれ文のほうに足を運んでいただければと思っております。
佐々木部長。
168:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) 補足で。この中でですね、先ほど前田委員からの御質問がありました、できるだけ見える形に、
地域包括ケアシステムがということもございますので、シンポジウムの中で資料としてですね、
介護保険事業計画の概要版、そしてその裏面に
地域包括ケアシステムの概念がわかるような図かな、をつけた形でお配りしようというふうに思っております。そういった形で、地域の方にも案内しておりますので、できるだけ理解が広まるようにしていこうと思っております。
169:
◯委員長(米丸貴浩君) では、次の報告をお願いいたします。武末高齢課長。
170:
◯高齢課長(武末竜久君) もう1枚配っているチラシの春日市
介護保険サービス事業所就職フェアについて、こちらも御案内させていただきます。これは事後報告になりまして申しわけございません。資料としましては、開催に向けて作成したチラシをお配りしておりますので、ごらんください。
第7期
介護保険事業計画では、介護人材の確保のための支援策の検討として、事業者に対して市ができることを整理しますと記載しておりました。これまでの市の支援策といたしましては、事業所一覧を作成して市民に配布することで、事業所の存在を周知するものでありました。このたびは、同じ市の中で保育所の人材確保のために就職フェアを開催しているということを聞きまして、それにヒントを得まして、試験的に介護保険サービス事業所の就職フェアを開催いたしました。
日時は1月19日土曜日正午から午後4時まで、時間内の出入り自由として春日市役所の大会議室で行っております。参加事業所は、市内の
地域密着型事業所に声をかけ、当初16事業所の予定でしたが、当日は15事業所で、11のブースを設置して、面談会形式で行いました。参加対象者は、春日市内の介護保険サービス事業所で働くことを考えている方であれば市内外どなたでも参加していただけるようにチラシ、ポスターを作成し、市報や市ウエブサイト、回覧板等で呼びかけを行いました。当日は24名の来場者があり、熱心に複数の事業者から話を聞く方もありました。先週末までの状況では、2名ほど採用が決まったという話を聞いております。
この事業の背景には、やはり多くの
介護保険事業者が人材の確保に苦慮している現状がありまして、ハローワークや民間の有料求人広告等によって求人を出している状況がありますので、春日市としてもできることを事業所と一緒にやってですね、市民の方に安定的な
介護保険事業の運営ができて、サービスが提供できるようにと考えて、今回試験的にやってみました。
報告は以上です。
171:
◯委員長(米丸貴浩君) 就職フェアの今報告がありましたけれども、先ほどとちょっと被りますけど、よろしいですかね。近藤委員。
172: ◯副委員長(近藤幸恵君) 年齢が少しわかったら。どのくらいの年齢帯が一番多いんですかね。
173:
◯委員長(米丸貴浩君) 武末高齢課長。
174:
◯高齢課長(武末竜久君) 50代、60代が多かったですね。互いに7名ずつでした。
175: ◯副委員長(近藤幸恵君) じゃあ、ほぼ50代、60代で、若い方はいらっしゃらなかったということですね。わかりました。
176:
◯委員長(米丸貴浩君) いいですか。
177: ◯副委員長(近藤幸恵君) はい、いいですよ。
178:
◯委員長(米丸貴浩君) ほかにありませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
179:
◯委員長(米丸貴浩君) では、引き続き報告をお願いいたします。貴島健康スポーツ課長。
180: ◯健康スポーツ課長(貴島宏一君) 毎回委員会のほうでお配りしております
総合スポーツセンター等の利用状況でございます。今回ちょっと間があきましたので、2カ月分、11月分と12月分をお配りしておりますので、後ほど御確認いただければと思います。
以上です。
181:
◯委員長(米丸貴浩君) これもまた確認をお願いいたします。これについてお聞きしたいことは、よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
182:
◯委員長(米丸貴浩君) それでは、引き続き報告をお願いいたします。貴島健康スポーツ課長。
183: ◯健康スポーツ課長(貴島宏一君) 年末からですね、本日にかけまして、大人の予防接種に関して、国と県、動きがございましたので、そちらの御報告を簡単にさせていただきたいと思います。
まず、高齢者肺炎球菌の予防接種についてですが、65歳のみが定期接種で、70歳以降5歳刻みの年齢を定期接種とする取り扱いを5年間限定でやっておって、筑紫地区ではもう65歳以上全ての年代について助成を行っていたところなんですけれども、国の方針でございます5歳刻みを定期接種とする取り扱いが、31年度から35年度までの5年間延長されることが決まりました。
現在、今後の筑紫地区の取り扱いについては調整中ですが、本市といたしましては、従来どおりの対応を続けたいと考えているところでございます。
それともう一つ、風しんについてです。こちらのほうも国のほうから予防接種についての指針が示されまして、対象としましては、ほかの世代に比べて抗体が低い39歳から56歳の男性、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの方に対して予防接種を無料で行うということが決定しております。
こちらについての背景ですけれども、日本全体の抗体保有率は約92%という高水準に達しているんですが、この年代の方々は1回もワクチンの接種をしていないということで、この年代の抗体保有率は79.8%、8割を切っているものでございます。
ただ、57歳以上の方も1回もワクチン接種をしておりませんけれども、こちらの抗体保有率は91.3%という高いものになっております。
先ほど申し上げました年代の方は、春日市民では12月末現在1万4,991人という状況です。
取り組みについてですが、まずはですね、ワクチン確保の観点からも、無料の抗体検査を受けていただき、抗体価が低い場合は予防接種という流れになる予定です。いずれも無料で受けられるものです。ワクチンにつきましては、原則MRワクチン、麻しん風しん混合ワクチンを使用します。現在、厚生労働省のほうでワクチン増産に向けた交渉をメーカーと行っているということで聞いております。
この取り組みにつきましては、3年間の時限措置になります。目標は、2020年東京オリンピック・パラリンピックまでに、先ほどの39歳から56歳の男性の抗体保有率を79.8%から85%まで、その翌年の2021年度末までに90%以上とすることを目標としておるものでございます。
こちら詳細な手順等につきましては、また今後国から示されることとなりますので、そちらが確定しましたら、また御報告させていただきたいと思います。
それともう1点、麻しんについてです。麻しんについて、昨年5月ぐらいですかね、ちょっと一時的な流行が見られたものでございますけれども、こちらについて福岡県麻疹予防接種助成事業というのが開始されまして、県2分の1、市2分の1の負担で実施されるものでございます。
趣旨といたしましては、児童福祉施設等における乳幼児の麻しんの感染拡大を防ぐもので、児童福祉施設等の職員でワクチン接種歴が1回以下の方を対象として助成を開始いたします。こちらにつきましては、市民という形ではなくて、児童福祉施設等の所在市町村が補助を実施します。補助につきましては、児童福祉施設等の管理者の方が職員の分を取りまとめて申請していただくか、また、職員の方お一人お一人が申請していただく形をとります。限度額は1万円か実際にかかった実費ですね、の助成を予定しておるところでございます。
大人の予防接種についての御報告は以上になります。
184:
◯委員長(米丸貴浩君) ありがとうございます。これについて、いいですか。確認しておきたいことはありませんか。近藤委員、どうぞ。
185: ◯副委員長(近藤幸恵君) 麻しんに関してですね、春日市の児童福祉施設等に勤務している方が対象になるんですけど、これはどの範囲、児童センターとかも入るってことでしょうか。福祉施設だから違うのかな。わからないですか。
186:
◯委員長(米丸貴浩君) 貴島課長。
187: ◯健康スポーツ課長(貴島宏一君) 一番多いのはやっぱり保育所とかですね、幼稚園であるとか、そういった施設が主になろうかと思います。事前にですね、予算確保の観点もありますので、こども未来課であるとか、福祉支援課の御協力を得て、各事業所のほうには個別に案内を出してもらって、対象者がどのくらいいらっしゃるのかという調査は今行っているところです。
児童センターはですね……。
ちょっとその辺がはっきりしませんので、また後日御報告させていただきたいんですが。
188: ◯副委員長(近藤幸恵君) 学童もありますよね。
189: ◯健康スポーツ課長(貴島宏一君) そうですね。県から示されている分では詳細にこういった対象施設っていうのが列挙されていました。ちょっと本日持ち合わせておりませんでしたので、報告させていただきます。
190:
◯委員長(米丸貴浩君) 課長、それは市のホームページを見ればわかるのかな、そうしたら。貴島課長。
191: ◯健康スポーツ課長(貴島宏一君) 今ですね、この予防接種の実施要綱を決裁中でございまして、まだちょっと公表はされていませんが、県のほうが先行してこの要綱についてはもう1月にさかのぼって、本市といたしましても、施行が1月にさかのぼって実施するんですけれども、開始しておりますので、県のホームページには恐らくその詳細が記載されていると思います。
192:
◯委員長(米丸貴浩君) わかり次第、こっちも確認しますけれども、わかり次第また課長のほうから報告をお願いいたします。近藤委員、それでよろしいですか。
193: ◯副委員長(近藤幸恵君) はい。
194:
◯委員長(米丸貴浩君)
佐々木部長。
195:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) 今の御報告は2月の閉会中の委員会でよろしゅうございますか。
196:
◯委員長(米丸貴浩君) いいですよ。
197: ◯副委員長(近藤幸恵君) 早いほうがいいですね。
198:
◯委員長(米丸貴浩君)
佐々木部長。
199:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) ちょっと昼からですね、私たちが出張するものですから。
200:
◯委員長(米丸貴浩君) そうしたら、部長、資料の提出ということでいいですか。1枚物でこうしてもらって。
佐々木部長。
201:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) はい、では資料の提出ということで。
202:
◯委員長(米丸貴浩君) はい。議会事務局に出していただければ。
203:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) いえいえ、きょうの委員会に間に合うような形でできるだけしたいと思いますので。
204:
◯委員長(米丸貴浩君) 近藤委員、それでいいですね。
205: ◯副委員長(近藤幸恵君) ええ、構いません。
206:
◯委員長(米丸貴浩君) じゃあ、提出をお願いいたします。
では、引き続き報告をお願いいたします。高尾国保医療課長。
207: ◯国保医療課長(高尾徳久君) それでは、後期高齢者医療制度のですね、保険料軽減特例の見直しについて御説明をさせていただきたいと思います。
本日お配りしております資料の3ページをごらんいただけますでしょうか。
208:
◯委員長(米丸貴浩君) どうぞ、いいですよ。
209: ◯国保医療課長(高尾徳久君) 後期高齢者医療制度の保険料均等割に係る軽減特例の見直しについてと記載されている資料になります。
資料を読み上げますと、今後の社会保障改革の実施について平成28年12月22日社会保障制度改革推進本部決定を踏まえまして、後期高齢者医療の保険料均等割に係る軽減特例、9割軽減及び8.5割軽減について、介護保険料軽減の拡充や年金生活者支援給付金の支給とあわせて見直しを実施することとし、2019年10月から当該軽減特例に係る国庫補助を廃止し、当該後期高齢者の保険料を本則の7割軽減とする。
なお、現行の9割軽減が適用される低所得者に対しては、基本的に消費税率の引き上げに当たって、年金生活者支援給付金が支給されることなどを踏まえ、現行の8.5割軽減が適用されるものに対し、2019年10月から1年に限り軽減特例に係る国庫補助の廃止により負担増となる所要額について特例的に補填を行うとなっております。
つまり、現在9割軽減の方はですね、10月からですね、年金生活者支援給付金が支給されるので、それに合わせてですね、こちらのほうの廃止をしてもですね、負担増にはならないと。ただ、8.5割軽減の方についてはですね、この年金生活者支援給付金が対象外になりますので、一時的に負担増になる。ですので、1年に限りですね、結果、特例的に補填を行うというふうな形になるというところで、済みません、次に資料の4ページを見ていただいてよろしいでしょうか。
平成31年度以降に規定する年間保険料の軽減措置の考え方と記載されている資料でございます。まず初めに、左側、現行の9割軽減の方は、31年度は10月以降の国庫補助、これが2割上乗せ分になりますけども、これが廃止されますので、31年度分としては、2割上乗せ分の半年分となります。保険料自体はですね、10月以降に軽減率を変更するということはできませんので、結果として、通年だと8割軽減という形になります。そして、32年度からは本則の7割軽減となります。
次に、右側の現行で8.5割軽減の方につきましては、31年度は10月以降の国庫補助1.5割上乗せ分が廃止されますけども、先ほど御説明いたしましたとおり、31年10月から32年9月までの1年間に限り特例的に補填されますので、31年度分としては結果的に変わらないというふうな形になります。
次に、32年度については、32年9月までの半年分は1.5割分が特例的に補填されます。先ほど言いましたように、保険料につきましては、年度途中での変更ができませんので、結果としてこちらは通年だと7.75割軽減という形になります。そして、33年度からはこちらも本則どおり7割軽減という形になるというのが、一部報道等でもあっていましたので、本日御説明させていただきました。
説明は以上でございます。
210:
◯委員長(米丸貴浩君) ありがとうございました。これに関するところは、以前委員会に出された意見書でしたかね、あの説明の中でたしか高尾課長からも説明をいただいたかと思っていますので、その当時の資料等もあわせて御確認をお願いいたします。
部長、以上でしょうか。
佐々木健康推進部長。
211:
◯健康推進部長(
佐々木康広君) 本日の説明は以上でございます。
212:
◯委員長(米丸貴浩君) ありがとうございます。
健康推進部の報告事項等が終わりましたので、全般を通じて
健康推進部にお聞きしたいことはありませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
213:
◯委員長(米丸貴浩君) ないようですので、これで
健康推進部の所管事務調査及び報告を終了いたします。執行部の皆さんは退席されて結構です。
ここで暫時休憩いたします。どうもお疲れさまでした。
──── ─ ──── ─ ────
休憩 午前11時51分
再開 午後1時00分
──── ─ ──── ─ ────
214:
◯委員長(米丸貴浩君) 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
それでは次に、福祉支援部の議会閉会中の調査事件を議題といたします。
なお、委員並びに説明員の皆さんに申し上げます。発言の際は、挙手で発言を求め、委員長の指名を受けた後、一問一答で簡潔明瞭に発言を行ってください。
それでは、福祉支援部の調査事件、子どもの貧困の実態と支援についてを議題といたします。
説明員の説明を求めます。筒井福祉支援部長。
215: ◯福祉支援部長(筒井ひとみ君) 福祉支援部でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、今回の閉会中の調査事件として報告を求められておりました福祉支援部の案件1のほか、報告事項1件、その他の報告事項1件につきまして、順次説明させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
まず、調査事件の子どもの貧困の実態と支援について、子育て支援課長が説明いたします。
216:
◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長。
217: ◯子育て支援課長(今福保幸君) それでは、子どもの貧困の実態と対策について、説明をさせていただきます。
子どもの貧困につきましては、平成28年11月の閉会中の委員会でも調査事件として、取り上げていただいております。お配りしております資料、今からの説明には、前任の高瀬課長の説明等と重複する部分もございますが、2年以上間もあいておりますので、おさらいも兼ねまして、改めて説明をさせていただきます。
まず、1の子どもの貧困に対する主な動きでございます。平成21年10月に、厚生労働省が子どもの相対的貧困率を初めて公表いたしました。なお、この相対的貧困とは、生命を維持するために、最低限必要な衣食住が満ち足りていない状況を指す絶対的貧困とは異なり、その人の属する社会における平均的な生活水準よりも著しく低い所得水準にある状況、つまり、普通の水準との比較によるものでございます。
平成25年6月には、超党派による議員立法で、子どもの貧困対策の推進に関する法律が成立、翌平成26年4月には、同法第15条第1項の規定に基づく、子どもの貧困対策会議の第1回会議が開催されております。
また、同年8月には、同法第8条第1項の規定により、子どもの貧困対策に関する大綱、以下、大綱と称しますが、この案が閣議決定をされ、正式なものとして公表されております。福岡県におきましては、この大綱を受けて、平成28年3月に、同法第9条第1項の計画である福岡県子どもの貧困対策推進計画を策定しております。
ここまでは、以前の閉会中の委員会でも説明をさせていただいていたところでございますが、その後の動きといたしまして、国は大綱の見直しに先立ち、25項目ある子どもの貧困に関する指標に、新たな指標として8項目を追加する方針を決め、平成29年3月の第3回子どもの貧困対策に関する有識者会議で報告を出しております。この8項目につきましては、当面は現指標を補完する参考指標として位置づけるということでありますが、特に有識者会議等でも異論はございませんでしたので、大綱の見直しで、この8項目が入ってくるような形になるのではないかと考えております。
次に、2の子どもの貧困に関する指標をごらんください。この子どもの貧困に関する指標というものは、指標の動向を確認することで、関係施策の実施状況や対策の効果などを検証、強化するとともに、必要に応じて、対策の見直しなどを行うために、大綱において設定されているもので、25項目がございます。項目の右側に示している数値は、矢印の左側が大綱策定時のもので、右側は直近値として、昨年12月の有識者会議で報告されたものでございます。
この25項目の指標につきましては、この数値を見ますと、一定の改善の方向にあるものと読み取れます。
なお、各指標の数値の出典元は、厚生労働省や文部科学省の関係課の調査や、全国母子世帯等調査など、複数の調査の集計結果であり、子どもの貧困に関し、総合的に実施された調査に基づくものではございません。したがいまして、調査によって、実施年度、調査方法、基準日などが異なります。したがって、単純に比較が、始点が違うもの同士で比較ができないということになります。
次に、国は、調査・研究報告に基づき、把握すべき状況と現行指標の体系化と整理を行っております。これにつきましては、後ろから2ページ目のところに、A3の国が作成した資料を添付しておりますので、後ほど御確認ください。このような整理をされているということでございます。
国のほうはこの体系化と整理を踏まえ、指標の充実が必要とされ、資料の25指標の下の部分に記載しており8項目を追加する方針を示しております。
先ほど申し上げましたとおり、当面はこの8項目が現指標を補完する参考指標として位置づけるということでございます。
なお、国は、指標のさらなる充実などについて引き続き検討を行うとともに、後ほど説明をいたします物質的はく奪率についてを引き続き研究を行うということでございます。
次は、3の子どもの貧困の定義でございます。子どもの貧困率の定義は、法第8条第6項の規定により政令で定めることとされており、政令にある相対的に貧困の状況にあるというのを、
厚生労働大臣が具体的に定めたものを矢印の先の四角囲いの中に示しております。
これはOECDの計算方法に準じたもので、このような所得分布に基づく相対的貧困率は、国際的にも認知されている貧困指標でございます。ただし、この指標だけによる貧困の測定というのは完璧ではなく、多くの制約があるとされております。国が相対的貧困率のほかに、多くの指標を設定し、それを体系化、整理をし、さらに、その充実について検討を続けているのも、子どもの貧困を多面的に捉える必要性が考慮されているものと思われます。
次は、4の物質的はく奪指標でございます。この物質的はく奪指標というのは、その国で典型的に保持、享受するものとされている財・サービスの欠如を示す指標であり、所得だけでは図ることができない生活の質、具体的な生活のありさまを大規模な社会調査により把握する試みとして、主にEUで作成され、公表されているものでございます。
つまり、子どもの貧困を把握する上で、金銭的な指標に加えまして、持ち物や経験といった非金銭的な指標で補完をしようとする試みということでございます。国の調査・研究報告を見てみますと、国におきましても、この中で、物質的はく奪指標の構成項目や作成方法の整理が行われております。しかし、残念ながら、社会的・文化的背景が異なる日本にEUなどが設定した必需項目をそのまま持ち込み、適用することは困難であり、今後の検討課題ということでございます。
つまり、日本で物質的はく奪指標を作成するには、参考のはく奪指標の作成手順の1)のところ、必需項目の特定において、日本の実情を踏まえた独自の必需項目の設定が必要ということでございます。EUなどでは、この必需項目の特定に当たって、まず項目の候補リストというのを作成いたします。その上で大規模なアンケートを行うことにより、そのうちどれが必需的であるかを調査し、その結果をさらに統計的に精査した上で必需項目を選定するという手順を踏んでおります。ただ、これには相当の費用と作業量が見込まれるため、その有用性が認められるものの、今後の検討課題とされたものであります。
次に、5の本市における子どもの貧困対策でございます。本市におきましては、子どもの貧困対策として特化し、または、これを第一の目的としている事務事業というのはございません。しかしながら、既に実施しております事務事業の中で、大綱の指標の目標分野である教育の機会均等、それから、すこやかな成長環境に資する効果が一定ある、あるいは、効果が期待できると思われるものがございます。一番最後につけておりますA3の別紙資料には、それらの事務事業を福岡県子どもの貧困対策推進計画の施策体系に沿って整理をしてみたものであります。市単独事業に加えて、国・県の制度に沿った補助事業、内容が近似している事業も掲載しておりますが、子どもの貧困対策として、既にある程度のことは実施ができている状況にあると考えております。
なお、子どもの貧困の実態の調査につきましては、指標の充実など、国の動向や他自治体の状況などを踏まえ、その実施内容、方法、時期を研究してまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
218:
◯委員長(米丸貴浩君) 今福課長の説明がただいま終わりました。前回の高瀬課長の説明に付加して、今の国の動き等をまた詳しく説明していただきました。また、新たに8項目の指標も加えますなどさまざまなものがあるようですけれども、これを踏まえまして、これはたしか吉居委員からの発議ではなかったかと思いますので、よろしければ、吉居委員から質疑をお願いいたします。
219: ◯委員(吉居恭子君) 2ページ目の子どもの貧困に関する指標のところで、これはここに書いてある以外のものをちょっと聞くというのは難しいのかもしれないんですけど、生活保護世帯とか、養護施設とか、ひとり親の世帯の分での進学率は書いてあるんですが、中退率というのが、2番目の高校の中退率だけなんですけど、中退率のほうは余り調べてはというか、資料はないんですか。生保の人とかが、このごろ少し改善はしているけども、大学に行くようになると世帯分離しないといけなくて、そこら辺で大変とかいうのがあったので、それで、中退してしまうような人が多いという話を聞いたことがあるんですけども、そういう意味で、進学率はちょっと伸びてるけども、中退率とかいうのもね、継続できないというところがあるんじゃないかなと。そうした指標は余りないんですか。
220:
◯委員長(米丸貴浩君) まずは、中退率に関する、今出ているのは、生保に関するところはあるけれども……。
221: ◯委員(吉居恭子君) 高校の分だけですね。
222:
◯委員長(米丸貴浩君) これ以外に、中退率を示す数字等はありますかということですけれども、何かありますか。
今福子育て支援課長。
223: ◯子育て支援課長(今福保幸君) 申しわけありません。国が示しているその25項目の指標に沿って調べておりますので、出典元の調査を当たってみないと、そういう数値が出ているかどうかというのは、ちょっと確認をしておりません。申しわけありません。
224:
◯委員長(米丸貴浩君) 吉居委員、よろしいですか。
225: ◯委員(吉居恭子君) はい。
226:
◯委員長(米丸貴浩君) 引き続き、質疑をどうぞ。
227: ◯委員(吉居恭子君) 子どもの貧困率自体は下がったっていうことですけど、貧困ラインも後ろのほうを見たら、結局、平成24年、27年は変わらないからですね。そういう意味では、少し改善というふうには言えるのかもしれないんですけど、その中で、消費税増税があったりとか、そういうのもあるので、単純によくなったとは言えないんじゃないかなと思うんですけども、私がずっと子どもの貧困対策とか、いろいろ勉強してきたところでですね、市長とかもよく言われるんですが、経済的なことだけじゃないって。情報とか、人間関係というか、つながりの希薄さで、子どもが成長しにくいというかな、成長するのに大変さというのがあるということなんですけど、貧困ラインというのに加えて、そんなのがあるんで、本当に悲惨だったりとかいうことがね、あるんだろうなって思うんですけど。
228:
◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長。
229: ◯子育て支援課長(今福保幸君) 貧困の実態をどのようにはかるかということですけれども、国がいろいろ手探りで指標を充実していったりしておりますが、実は簡単なもんではないんだというふうに考えています。先ほど、所得による相対的貧困の設定というのは、国際的にも認知されている方法だけど、限界があるというふうに申し上げましたが、実は、資産とか負債というのが考慮されていないんですね。だから、貧困ラインの外側にあっても、負債があれば、実際はもっと厳しかったりするということはあります。例えば、親の持ち家を引き継いで、家賃が要らない状況であれば、貧困ラインのちょっと内側でも、外側の人よりも生活が楽だったりいたします。そういうことがまず一つございます。
あと、所得も給与所得なのか、事業所得なのか、農業所得なのか、その辺でも、同じ所得金額でも、暮らしぶりというのは随分違うというのも聞いております。特に、農業であれば、恐らく野菜ですとか、お米だとかは、自分がつくったものを食べるので、現物給付があるという状態になります。それと、その世帯の状況とかによって、また、受けられる公共的な現物給付みたいなサービスも違ってくるし、利用者の負担金とかも変わってまいりますので、なかなか一筋縄でははかれないところだと思います。EUなどが、物質的はく奪指標というのを別に設定をして、所得による測定というのを補完しようとしているのが、やっぱりそういう動きじゃないかなと思います。
ただ、物質的はく奪指標というのは、先ほど申し上げたとおり、相応の手順を踏んでやらないと、せっかく調査をしても、実態と離れてたり、実態を正確にあらわしてないということがございますので、そこはちょっと国の動きを待たないと、物質的はく奪指標というのは、市単独でつくれるものではないのでですね、全国的な大規模調査をやらないと、つくれないということでございますので。その辺がはっきりしてくると、自治体とかでやってる調査を比較したりとかということもできてくるんじゃないかなとは思っております。
以上です。
230:
◯委員長(米丸貴浩君) 背景のところを、今、課長が言いましたんで、質疑をどうぞ。
231: ◯委員(吉居恭子君) さっき言われたとおり、子どもの生活の実態調査なんですけど、私も何回も何回も今まで言ってきながらですね、自分の中でも、でも、実態調査して、実際に書く人ってなると、逆に本当の貧困家庭で、そういうのが来ても、なかなか出せなかったりとか、そのまま書くのが嫌だったりとか、いろんなのがあって、正確というのは、本当には難しいんだろうなっていうのは思ったんですよね。
それで、この前、ちょっと視察に江戸川区さんに行ったんですけど、それで、沖縄の貧困の実態調査の分も見たし、福岡市の分も見たんですよね。いろんな区とか、そういうのも見たんですけども、そこでは一定のことはわかったんですが、この前行った江戸川区の場合はですね、アンケート調査をですね、実態調査のほうを、子どもとか親とかじゃなくて、それを客観的に見ている外側、保育士さんとか学校の先生、それから民生委員さんとか児童館の職員さん、学童保育の人、そういう人たちが、個人を特定する──本当に大変な人の場合は、個人特定して、こんな子がおってっていうのはあるかもしれない、名前とかですね。福祉につなげるというのはあるかもしれないけど、一般的な調査をしてですね、その人から見た、例えば春日市に、夏休み明けたら痩せてくる子がおるとか、あと、土曜日とかはお昼を抜いている子がいるとか、そういう現実的なとか、実際の生きてる子どもが置かれている状況を知っている大人が情報をみんなで集めて、じゃあ、何が必要かっていうのを研究して、その結果で、支援のですね、方法をずっとつくっていったというのがあったですよね。
一つが、お家食堂をつくったらと。子ども食堂というのは、子どもがそこに行かないと食べれないんですけど、なかなか自分から行きにくいとか、親も行かせたくないとか、そういういろんな気持ち的なのもあるということで、あれしたんですけど、例えばですね、そこは高齢者の家庭にヘルパーさんがいて、御飯つくってあげたりするやないですかね。そういう感じで、ヘルパーさんというか支援員さんが行って──ビデオで見た人のケースだとですね、お母さんが病気で、もう麻痺があって、座って、言葉もちょっと出にくくて、料理とかはちゃっちゃってできない人で、5、6年生の男の子が1年生の妹の面倒を見ていて、お父さんは仕事で朝から晩までで、洗濯もする、後片づけもするで、気持ちも荒れてパニックみたいになってたところに、週1回だけど、よそからね、おばさんがですね、来てくれて、食材も全部買ってきてくれて、御飯をつくって、その日は何か安心して御飯を食べれて、後片づけまでして帰っていくっていう、そういう支援のやり方があったんですよ。子ども分が例えば無料だけど、それ以上にかかった分は実費で出さないかんというようなやり方なんですけど、そんなのがあったりとかですね。
この前、アンケート調査をしたんですけど、その中に、うちは片親だから塾代が高くてやれない、学力の差が怖いっていう30代の女性の方の言葉があったんですけど、江戸川区の分ではですね。多分、そういうアンケートで、結果が出たんやないですかね。それで、無料塾をですね、区のほうでして、それも、学生さんの
ボランティア──福祉についてとか教育について勉強している学生さんに来てもらって、ほとんど実費で、交通費ぐらいは出すかもしれないんですが、そういうので、来てもらって、個別指導を。中学生が120人ぐらい。もちろん所得制限があるんですけどね。そういうのをしたりですね、できているんですよね。
だから、大々的な、必ずその人たちの生活を自分で書かないかんような実態調査じゃなくても、今の春日市の子どもたちの様子を知っている人が、外から見て、こんなのがあったらあの子は助かるよねみたいな支援につなげることができるから、そういう調査っていうか、今の時点でできる実態調査をしてもらったらいいんじゃないかなって思うんですけどね。大がかりじゃなくても。
232:
◯委員長(米丸貴浩君) 多分、答えられるんだろうけど、江戸川区の取り組みを今ちょっと紹介を受けたんですが、例えば、保育士さんでも、春日市でも多分やってあるのかなとは思うんだけれども、そのあたりの市の取り組み、今言われた外からの目で実態把握ができるような体制というのは何か、まずはあるんですか。
233: ◯子育て支援課長(今福保幸君) まず、貴重な御意見ありがとうございます。
234:
◯委員長(米丸貴浩君) こういうのをやったらどうかという提案と質疑じゃなかったかなと、私は思ったんですけれども。
235: ◯委員(吉居恭子君) アンケートというよりも、実態を把握してもらいたいなって。方法はいろいろあるけど。
236:
◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長、どうぞ。
237: ◯子育て支援課長(今福保幸君) 子どもの貧困という切り口ではございませんが、子どもが正常なケアをされていないということであれば、これはネグレクト、いわゆるマルトリートメントということになりますので、この場合は、保育所、幼稚園、それから学校も、全部通告の義務がございます。したがって、そういう状態にある子どもは、要保護児童対策地域協議会のほうでケース管理をしていく形になります。
それと、御家庭のほうに誰かがヘルプをする人が出向いて、食事をつくったりするという事業は、実はもう春日市は実施をしております。一つは、これはひとり親になるんですけれども、ひとり親家庭日常生活支援事業というのがございます。春日市の場合は、たしか無料、有料の場合でも1時間150円とか、極めて低い料金で御利用できる制度がございます。
それと、昨年度に、母親が骨折する、けがをしまして、急に入院をしなくならなくなった家庭、こちらは養育支援訪問事業という、これは利用料はかからないですけれども、こういう事業を使って、何回かこちらの家庭に行って、掃除ですとか、食事の用意というのをしたということはございます。これは実費だけの負担で、人を派遣する部分については、費用はとっておりません。ここの家庭は実は要保護世帯にもなっていまして、子どもたちは、初めてこんなおいしい御飯を食べたというような感想があったということでございます。
こんな形で、貧困という面からの切り口で取り組んでいる事業ではないんですけれども、ほかの要保家庭であるとか、ひとり親世帯であるとか、そういったその切り口で取り組んでいる事業は複数ございますので、学習支援もそうですね、県がやっている、学習支援の
ボランティアを使った事業もありますので、そういった事業が一定効果は及ぼしているんではないかと考えているところであります。
238: ◯委員長(米丸貴浩君) 吉居委員、どうぞ。
239: ◯委員(吉居恭子君) この前、春日市のあれを見てたらかな、アンケートをとるんですよね、この後の。何かの、全体の調査じゃないけど、ありましたよね、子どもの分で。あれは何やったっけ。
240: ◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長。
241: ◯子育て支援課長(今福保幸君) 恐らく子ども子育て支援事業計画のためのアンケートを言ってあるんじゃないかと思うんですけど、第二期計画を策定する必要がございまして、こども未来課のほうが主体になって、アンケートを実施したところでございます。また、これについては別途御報告させていただくことになると思います。
だから、貧困という項目はなかったと思います、そういった趣旨ではですね。あくまで、子どもの幼児教育、あるいは、学童保育のニーズとかを測定するためのものでありますので、主眼がそこですので。それと、次世代育成支援対策行動計画ですね。こちらも一体で策定をしておりますので、その見直しのためのいろんなデータをとるような内容になっております
242: ◯委員長(米丸貴浩君) はい。
243: ◯委員(吉居恭子君) 私もですね、何かね、貧困、貧困って言ったら、聞いた人がもう嫌がるみたいなね、嫌がるというか、心情的にね。嫌みたいな。自分も余り言うのもあれなんですけど、ただ、さっき言われた子どもが正常にというか健全に育つというところで、もちろん、お金がいっぱいあっても、愛情の不足とかで、子どもさんが育ちにくかったりとかもあるだろうし、そういう全面、もっと大きな意味での子どもの育ちを保障するみたいなですね。たまたま切り口が子どもの貧困対策というところでするもんで、本当はもっと大きいところなんだろうとは思うんですけど。でも、やっぱり、子どもの幸せを考えたときに、なるとしたら、貧困のところがかぶさっているところって、やっぱりかなりあるだろうなっていうところでですね。
親の責任って言ってしまうと、それまでっていう感じで、でも、子どもは社会で育てないかん子どもでもあるし、そしたら、親が気づかんかったり、親が自覚できなかったら、やっぱり周りがわかってあげて、一人の子どもを健康、健全に育てていくっていうところに持っていかないといけないんじゃないかなと思うんで。
今されているところにひっかかってくる子どもさんは多分助かるし、ずっと見ていってもらえると思うんですけど、そうじゃない人は、やっぱり気づける大人がですね、民生委員さんとか学校の先生とか保育士さんとか、そういうところで、どのぐらいの規模で、この春日市の子どもたちはそういう問題を抱えた子どもさんがいるかなっていう、ある程度の実態を把握してもらえたら、それに付随しての施策ができるかなと。
済みません、私のしゃべりが下手なので。もう終わります。
244: ◯委員長(米丸貴浩君) 近藤委員。
245: ◯副委員長(近藤幸恵君) 私のほうから、済みません。先ほどね、吉居委員のほうから江戸川区のほうを視察してまいりましたというところで、一緒に行ったんですよ。江戸川区はですね、貧困というところは、経済的貧困だけではないと。学習的貧困。お金はあってもですね、経済的に豊かであっても、食事がままならないとかってあるんですよ。お母さんが精神的病んでて、ならないとか。
だから、そういうところにきちっと入っていって、子どもに対して支援をしていこうということなので、江戸川区の場合はね、貧困対策じゃないんですよ。子どもの成長支援事業というタイトルなんです。そこには食事支援があったり、学習支援があったり、いろいろなんですけど、アンケートというところが、吉居委員が言ったように、実際、貧困家庭みたいな方たちにアンケートをとっても、自分のところは貧困じゃないよ、全然といって書きませんよね、ほとんどね。それでは正しい調査はとれないよねって。まず貧困の考え方が、食事だけとか、経済的だけではないということを捉えてくださいね。
じゃあ、どうやってアンケートをとっていったかというと、支援者です。要するに、さっき言いましたように、民生委員さんだったり児童相談室であったり、それから、いろいろ保育士とかもいろいろありますでしょう。そこのところからアンケートをとったんですよ。自分が今かかわったところで、どういう人、どういう子どもがいる、経済状態はどうなんだ、それから、どういう対策が必要なんだと。そこまでとったんです。1年かかってとったそうです。それを調整していって、では、江戸川区では、どのような支援が要るのかということを洗い出したそうです。そういう食事だけの問題ではないというところも洗い出していった。それで、細かい対策になっていった、成長支援事業というふうになっていったというところです。
これは財政的に豊かであればできるという考え方もありますでしょうけど、今、課長がおっしゃったようにですね、春日市では、いろんなものをやっています。社会福祉協会でも、市民の皆さんが、学力が不足しているような子どもたちにきちんと教えてらっしゃいますよね。そういうところもありますよね。発達障害児の子どもを集めてしてらっしゃるところもありますし、さまざまな地域資源というものが動いていますけど、そういうのを統括して、ここの課がですね、成長支援事業として行っているということです。ここの事業の中には、もちろん教育委員会が行っております放課後学習、放課後補習教室、そういうのも入っていますし、それから、学習面もそうですけど、放課後遊ぶというのもありますね、教育委員会で。そういうものも入っていて、一つのところが管理しているというものであります。
春日市も、そういう地域資源でやっているものとか、今行っているもの、それを洗い出してみるのも一つであって、さっきおっしゃったように、おのおのの支援者のほうから出てきているものを統合しながら、じゃあ、何が必要なのか、この子には何が必要なのかというのを洗い出す。すると、本当の貧困というのが洗い出していけるんじゃないかと。春日市の中から、子どもの貧困がなくなっていくのではないかということを私は思います。
その辺はですね、今から研究なさる必要があるのではないかと。経済的貧困だけではないと。食事が届かないだけが貧困ではないと。春日市の中にも、5団体がですね、子ども食堂というのをやってますよね。子ども食堂も、本当に貧困の食事がままならないような子どもたちに食べさせたいんだけど、ほとんど来てないんですよ。江戸川区もそうでした。そこではピンポイントに届かない。だから、アンケートとしては支援者側のほうからとったという経過がありましたね。今、春日市の食堂も、今、コミュニティ食堂に変わってますよね、どっちかって言えばね。もう御存じのとおりですけど。
そういうふうな貧困対策としたら、国のものばっかりを考えていくんじゃなくて、春日市独自のものを考えていってはいかがかという、私の提案でもありますし、吉居委員の思いでもあると思います。そういうことです。
だから、そういうところはですね、工夫ができるんじゃないかと思いますけど、いかがでしょうか、執行部のほう。
246: ◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長。
247: ◯子育て支援課長(今福保幸君) 子どもの貧困というのは、なかなかに難しい問題でありまして、貧困の定義もいろいろなものがございます。一つ、湯浅誠さんだっと思うんですけど、あの方が講演の中で言われてたのが、貧困というのは貧しいだけじゃないんだと。貧しくて、困っている状態だと。お金がないだけじゃなくて、つながりがない。それから、自信がない。この三つの状態が重なっているのが貧困じゃないかということをおっしゃられています。また一方で、こうなると、これは行政だけでカバーできることじゃないですよと。社会全体で支えていくような問題だと。ただ、大綱の基本的な方針の9のところで、官民連携で対策を国民運動として展開するということを書いてあるんですけれども、そういうのを意識されているのかなと思いました。
市としても、いろんな社会資源がございますので、いつかそういったものをちょっと整理していく必要があるのかなと。これは貧困対策ということでなくて、要保護対策地域協議会の取り組みの中でも、ちょっと職員に指示をしているんですけれども、社会資源を見つけたら、それを一人で抱え込むんじゃなくて、みんなで共有できるように整理をしてくれっていうのは言ってますんで、そういったものをまた要望の部分だけじゃなくて、集めて、整理をしていくという作業が一つ必要なのかなとは思いました。
248: ◯委員長(米丸貴浩君) 近藤委員。
249: ◯副委員長(近藤幸恵君) そのとおりだと思います。今からですね、貧困、貧困っていうと、どうしても経済的だとか、食が足りないとか、それだけですけど、これは子どもの成長支援だと、そういう捉え方のほうが正しいんじゃないかなと思います。そういう捉え方、そこを統括するのがこども未来課であって子育て支援課かもしれません。
そのあたりをですね、今からの春日市の子どもに対する、ですから、春日市の中で成長する子どもに対する考え方も、そのように考えていくと、もっと地域資源とかも活用しながら、いいものができてくるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。
こんな感じでよろしいですか。
250: ◯委員長(米丸貴浩君) 吉居委員。
251: ◯委員(吉居恭子君) 私も、子ども食堂をしてるんですけどね、結構ね、3分の2は大人で、3分の1が子どもぐらいなんです。3分の2が結構、ひとり暮らしの高齢者、早く奥さん亡くした人とか、そういう人が一人ひょこっと来たり、あと、高齢のおばあちゃんたちというか、私よりちょっと上ぐらいの人たちがグループで来たり。そして、大人が来てもらうと300円もらえるから、助かるんですね、食費としては。だから、いいですよ、来てくださいって言うんですけど。だから、どっちかっていうと、大人のほうが多いんですよね。それはそれで、子ども食堂……、コミュニティ食堂と言われて、それでいいと思うんですけど、子ども食堂をしよって、地域とかでいろいろ、たまたま話した人とかが、子ども食堂をしよるんやろう、寄附したいけど、どうしたらいいとか聞くんですね。やっぱりテレビとかでも、子どもの貧困をずっと言われているし、やっぱり興味ある人っていうか、何かしたいと思っている人、いっぱいいると思うんですよね。この前アンケートをとったんですよね、全市的に。子育て支援で何が一番大事というか、問題と思うかっていうところを見ると、1番がいじめとか不登校対策というだったんですけど、30%ぐらい、29.何%の人が貧困対策に丸をつけてたんですね。3分の1近くの人が子どもの貧困対策が大事と思ってたみたいです。
だから、市民の皆さんに、ある程度、協力を求めるというか、そうして、みんなで子どもを育てようというふうになれば、それはやっていけるんじゃないかなっていう気持ちは持っているんですよね。
アンケートの中に書いてた人が一人いたんですけど、高齢のおじいちゃんですね。高齢者の男性の方。隣の子が母子家庭で、お母さんが帰ってくるまで、家に遊びに来て、御飯食べて帰るとかね。そういうことをしている人もいるんですよね。市民も一緒に、高齢者問題ももちろん市民も一緒にって、支援の輪をというところがあるけど、やっぱり子どものこともみんな、やっぱりよその子でも心配しているっていうのはわかっていただけたら、参考になるかなと思います。
済みません、以上です。
252: ◯委員長(米丸貴浩君) いただいた資料の、本市の取り組み、別紙資料と書いてあるんですけど、これを見てたら、課長、どっかでほとんど何らかの事業がされているわけでしょう。いろんな事業があるんだけれども、うちがやっている事業の中で、さっき言ったように、貧困に特化したものではない、貧困を施策にしたものではないけれども、それに、ここにあるよね、類似したものがどこかでひっかかるようになっているわけでしょう。これがいわゆる整理されたものではないのかな。さっき整理されるって言ってあったけど、これではだめなのかな。
253: ◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長。
254: ◯子育て支援課長(今福保幸君) 先ほど申し上げたように、子どもの貧困対策というところが、例えば、つながりがないとか、自信がないとか、行政では行き届かない部分があるので、民間が取り組まれているものも含めて、何か整理ができていくと、いいのかなと。資源を我々が招致しますと、それこそ要対協とかでは、そこにつなぐという仕事が一つありますので、社会資源を知っていれば知ってるほど、つないで、その人が救われる、そこに支援が行き届くようになりますので、そういったものをこれからもっと充実していく必要があるのかなっていうところで、申し上げました。市がやっているものプラス、民間でやられているものとかもつけ加えていくといいのかなと。
255: ◯委員長(米丸貴浩君) そういう整理をしてみようという答弁ですね。
256: ◯子育て支援課長(今福保幸君) はい。
257: ◯委員長(米丸貴浩君) はい、わかりました。
258: ◯子育て支援課長(今福保幸君) それと、その資源をデータとして持ってますと、いざ何か情報が入ってきたときに、ここにつなげるんじゃないかというのが、過去にもちょっとありましたんで、全然知らなかったとかいうものが、制度があったりするので、そういうところをちゃんとみんながわかるようにしておくと、支援が充実するんじゃないかと考えているところであります。
259: ◯委員長(米丸貴浩君) この後、今福課長のところだけではなくて、当然、吉田課長のところや、それから、久保山課長、それから、ひょっとすると、納税とか、あっちのほうの話も、教育委員会も出てくるし、もう全庁的な話ですね。そういう形で整理をされるということですよね、今後。それをまた待ってね、今すぐできる話ではないし、そういう方向で、執行部は動きたいということですから、よろしいでしょうかね。
ほかに質疑はありませんでしょうか。
前田委員、どうぞ。
260: ◯委員(前田俊雄君) 根本的なお尋ねですが、子どもの貧困対策というのは、法が公布されてからかれこれ5年ぐらいたつわけなんですけれども、春日市としての子どもの貧困対策はやっていかなければならないというきちっとした位置づけは持ってるんでしょう。
261: ◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長。
262: ◯子育て支援課長(今福保幸君) はい。
263: ◯委員長(米丸貴浩君) はい、課長どうぞ。
264: ◯子育て支援課長(今福保幸君) おっしゃるとおりでございます。
265: ◯委員長(米丸貴浩君) 前田委員。
266: ◯委員(前田俊雄君) その部分が、まずきちんきちんとしてやっとかないとですね、前に進まないわけですね。それで、結構、国のことを言っているんですけど、子どもの貧困の実態を適切に把握した上で、そうした実態を踏まえて、施策を推進していく必要があるということは明言されてるわけです。ただし、この貧困の実態を正確に、適切に把握することが非常に難しいというのも方やあるということなんです。春日市でも貧困の実態を把握しようという意思はあるんでしょう。
267: ◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長。
268: ◯子育て支援課長(今福保幸君) おっしゃるとおりですが、なかなかその物差しが見つからないところでございます。
269: ◯委員(前田俊雄君) そこなんですよ。だから、要するに、意思はあるけども、実態を適切に把握する手法なりがですね、まだ確立されてないと。それを検討するということなんですよね。
270: ◯子育て支援課長(今福保幸君) はい、おっしゃるとおりでございます。
271: ◯委員(前田俊雄君) いずれね、そこら辺やっぱり、実態がきちっとされないと、必要な施策の立案もできないでしょうし、かと言って、過去の他市の事例とか、今、いろんなことを、大綱で言われている内容を見ますとですね、既にね、これ先ほど、委員長が言ったこの中でもですね、春日市でも、貧困の対策につながる事業というのは結構やっとるんですよね。それと思われるものはですね。そこら辺を最終的に、貧困対策として、将来的には構築していきたいという考え方でいいんでしょう。
272: ◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長。
273: ◯子育て支援課長(今福保幸君) はい、そのとおりでございます。
274: ◯委員長(米丸貴浩君) 前田委員。
275: ◯委員(前田俊雄君) 特にこれは、子どもという場合ですね、単に福祉支援部だけのことじゃなくて、教育委員会との連携も必要、子どもって言ったらですね。教育委員会との連携なんですけど、庁内で教育委員会と子どもの貧困対策が政策として必要だけども、今後、教育委員会としての考えは何かあるかというような協議なんかはしたことあるんですか。
276: ◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長。
277: ◯子育て支援課長(今福保幸君) まだ、貧困という切り口ではございません。別の切り口ではずっと協議をしているんですけれども、貧困という面ではまだやっておりません。
278: ◯委員長(米丸貴浩君) 前田委員。
279: ◯委員(前田俊雄君) 特に、国の大綱ではですね、学校を子どもの貧困対策のプラットホームと位置づけて総合的に対策を推進する。特に教育支援ということがあるんです。今後、必要になろうと思いましょうけど。できるだけ──もう今は少ないでしょうけど、かつての日本の行政というのは縦割り行政というのが専売特許みたいだったんでしょうが、今は大分、本市でも、他市でも、横断的にやられていると思いますんで、特に子どもというこの切り口においては、教育委員会との連携。協議というのが不可欠だと思いますんでね、今後の取り組みの中で、しっかり教育委員会とも協議をやっていただきたいと思います。お願いします。
280: ◯委員長(米丸貴浩君) ほかに質疑はありませんでしょうか。では、いいですかね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
281: ◯委員長(米丸貴浩君) 課長、いろんな庁内の動き等が、これに関するところで、今、いろんな質疑が出ましたけれども、整理が進んだり、それから、庁内でいろんな検討を始めましたとかいう動きが始まって、わかりましたら、委員会のほうに報告をお願いしますね。
282: ◯子育て支援課長(今福保幸君) はい。
283:
◯委員長(米丸貴浩君) それでは、福祉支援部の調査事件、子どもの貧困の実態と支援については、以上とさせていただきます。
では、引き続き、報告事項に移りたいと思いますので、報告事項の説明員の説明を求めます。筒井福祉支援部長。
284: ◯福祉支援部長(筒井ひとみ君) 次に、2の報告事項の放課後児童クラブの選考方針について、こども未来課長が説明いたします。
285:
◯委員長(米丸貴浩君) 久保山こども未来課長。
286: ◯こども未来課長(久保山竜治君) 御報告いたします。放課後児童クラブの選考方針についてでございます。特に資料のほうはございません。平成30年10月に開催をされました指定管理者選考等委員会におきまして、平成29年度の放課後児童クラブの業務実績評価の結果をこども未来課より報告させていただいております。委員会での議論の結果、総合評価としては、B──適正であると認められるとされたところでございます。評価段階につきましては、Sが一番上で、特にすぐれているでございますが、S、A、Bと段階があります。その下のC、Dというのは、さらなる努力が必要であると認められる、改善すべき点が多く見受けられるとありますが、指定管理契約そのものに問題が出てくるような評価でございます。
今回の平成29年度の放課後児童クラブの業務実績評価としましては、Bの適正であると認められるとされております。
続いて、審査をされました選考方法の検討におきまして、春日市の公の施設、指定管理者制度導入指針においては、指定管理者の選考方法につきましては、公募によることを原則とされ、毎年度実施します業務実績評価の結果等から、業務実績が良好であると認められる場合、2回まで再指定による選考を行うことができることとされております。
平成29年度の業務実績評価結果と、現在までに協定上、配置すべき支援員の不足が続いている現状、さらに、その改善の見込みが非常に困難な状況では、再指定による選考は難しい状況であると判断をいたしました。
また、指定管理期間中での委託料の増額によります処遇改善も非常に困難な中、この状況を改善するためには、公募の機会において運営基準の見直しと放課後児童支援員等の賃金水準の改善を図ることが必要であると判断し、次回、これは平成32年度からになりますが、その次回の選考方法は公募とすることで提案をし、同委員会で協議の上、市長決裁がなされております。
所管課でありますこども未来課としましても、一つ、少子高齢化が予測されているとはいえ、春日市の小学校の児童数については、いまだ微減、もしくは、ほぼ横ばいの状況であること。それから、女性の就業率は今後も高まることが容易に想定されること。もう一つ、今後、子ども・子育て支援新制度施行時からの子どもたちが小学校に上がってくること、それから、筑紫地区の周辺市町村に比べまして春日市の総児童数に対する放課後児童クラブの利用率はいまだ低いということ。これらの状況から、放課後児童クラブに対する需要は今後、急速に減に転じることは現時点では想定しずらいと考えております。
公募等を決定しました理由であります公募の機会を捉えての、何よりも放課後児童支援員等の賃金水準の改善を図ること。そして、保育の質を担保しつつ、事業手法や運営基準の検討、見直しは、今後のこの事業を継続のための最重要事項であると考えております。
また、現指定管理者におきましても、次の期間へ向けて、さまざまな点での検討や試算が早期に必要であると考えております。職員の採用に対する需要が非常に不足している中、残りの指定管理期間での処遇の改善、その後の計画や見通しにつきましても、次期へ向けて検討していただかなければならないと考えております。現指定管理者とは、今後も引き続き、意見交換を行い、助言、提案等を行いながら、事業を行ってまいります。
報告としましては、以上でございます。
287:
◯委員長(米丸貴浩君) ありがとうございます。放課後児童クラブに関しましては、これまで委員会で、もうたびたび機会を捉えて、それから現場も見て、いろんな面で、そして、最終的には、委員会としての提言を執行部を通じて、法人のほうに投げかけた、そこまでやった経緯があります。残念ながら、今回、29年度の実績評価は低いということ、それから、あと1年間、まだ期間はありますからね、その間に法人にどのような改善措置をとっていただけるかというところを我々委員会としても、注視していきたいというふうに思います。
これについてお聞きしたいことはありませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
288:
◯委員長(米丸貴浩君) それでは、報告事項は以上ですかね、部長。
289: ◯福祉支援部長(筒井ひとみ君) 報告事項は以上です。
290:
◯委員長(米丸貴浩君) では、その他に移ってよろしいですか。
291: ◯福祉支援部長(筒井ひとみ君) はい。
292:
◯委員長(米丸貴浩君) では、その他の報告をお願いいたします。筒井福祉支援部長。
293: ◯福祉支援部長(筒井ひとみ君) それでは、その他の報告で、先天性風しん症候群予防対策のための風しん予防接種補助金について、子育て支援課長が説明いたします。
294:
◯委員長(米丸貴浩君) 今福子育て支援課長。
295: ◯子育て支援課長(今福保幸君) 風しんが全国的な流行の様相を呈してまいりましたことを踏まえて、この先天性風しん症候群予防対策のための風しん予防接種補助金という制度を11月から開始をいたしております。開始をいたしましたところが、福岡県が本年1月から、この事業を実施する市町村に対する助成を開始いたしましたので、補助要綱の改正を行っております。主な改正点は2点ございます。
1点目は、助成の上限額を5,000円から1万円に引き上げております。2分の1が県から助成されるため、市の負担額というのは変わりません。これによって、麻しん風しん混合ワクチンを接種しても、接種者の負担はほぼ数百円程度でおさまります。風しん単体ですと、手出しがないという状態になるかなと思っております。
2点目は、助成対象者の拡大でございます。抗体検査は接種を受ける日の前、5年以内とかいうのを決めてたんですけど、こういった条件を取っ払ったということと、一番大きいのは、パートナーだけでなくて、妊婦の親兄弟、こういう同居者についても、抗体価が基準以下である者、その妊婦とか妊娠希望者ももちろんなんですけれども、その同居者についても、抗体価が基準以下であれば、接種の対象となるということで、対象者が広がっております。このことを踏まえて、要綱を改正いたしました。
なお、1月22日、先週の時点で、助成の実績が38件、予想よりかなり多くなっております。金額にして19万2,660円。予算が25万円でしたので、恐らく2月の途中で不足するので、再度、予算の修正で対応したいと思っております。
なお、歳入予算についてはですね、受け入れは恐らく出納閉鎖期間になりますので、これは通常どおり、3月補正予算のほうで受け入れて、歳出予算はありませんけれども、歳入予算について3月補正で計上する予定でございます。歳出のほうは緊急で、予算の修正で対応させていただいたということであります。
報告は以上です。
296:
◯委員長(米丸貴浩君) 風しんの予防接種の補助金の要綱が変わりますよと、今、課長の説明がありました。これについて、お聞きしたいことはいいですかね。対象者も広がったということですから、市民の皆さんにとっても非常にありがたい話ですよね。いいですかね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
297:
◯委員長(米丸貴浩君) ないようですので、先天性風しん症候群予防対策のための補助金については、以上にさせていただきますが、報告は以上でしょうか。
298:
◯委員長(米丸貴浩君) 筒井福祉支援部長。
299: ◯福祉支援部長(筒井ひとみ君) レジュメにはございませんけど、こども未来課のほうから追加で変更した案件がございますので、報告させていただいてよろしいでしょうか。
300:
◯委員長(米丸貴浩君) お願いいたします。久保山こども未来課長。
301: ◯こども未来課長(久保山竜治君) 保育所の申し込み状況について御報告をさせていただきます。
一斉申し込み期間におけます平成31年度保育所入所申し込み児童数でございます。これはいわゆる新規の人数が576人、前年度562人に対し、14人の増となっております。それから、あわせまして、新年度の継続申し込み児童、こちらの数が1,528人、こちらも前年度1,470人に対し、58人の増ということでございます。合計で2,104人。前年度が2,032人ということで、72人の増となっております。
あわせまして、この申し込み数の増に対してですね、やはり保育士の不足というのが、全体的に非常に厳しい状況でございます。その中で、また3月の定例会のほうで御審議いただくことにはなると思いますが、直営の保育所の嘱託保育士のほうがやはり不足の状況に、昨年度も御報告させていただいておりますが、拍車がかかってきております。嘱託保育士さんのフルタイムの状態で換算した人数で58人が必要数でございますが、現在、確保できているのが43.6人ということで、約13人以上が不足をしている状況でございます。昨年同時期に御報告させていただいたときが12人以上が不足ということで、不足の状況は、ふえているという状況です。
これに伴いまして、昨年度もですね、嘱託保育士さんの処遇について、担当別リーダーということで、一般の保育士の報酬と、それから主担任の報酬の間に担当別リーダーということで設定をさせていただいたんですけれども、さらにですね、この担当別リーダーさんというのは、担当になられた保育士さんが3人1組なんですけど、やっぱりリーダーさん以外の担任の方もやはりリーダーを補佐するというところで、やっぱり一般の嘱託の報酬とは、業務上、責任がやはり思いということで、担当別リーダーさんと一般保育士さんとの間にですね、担当保育士という段階を設けさせていただいております。これによりましてですね、これはちょっと所管の作戦ではあったんですけど、さらに担当別リーダーと主担任の保育士さんの賃金を押し上げるという形になっておりますので、さらにリーダーさん、それから主担任さんの報酬についても、業務に応じて改善できるような方向で提案をさせていただきたいと思っております。
ちょっと新年度で御了承いただいてからということが非常に残念なところではありますが、引き続きですね、31年度の歳入を受けて、また頑張ってまいりたいと思っております。
報告は以上でございます。
302:
◯委員長(米丸貴浩君) ありがとうございます。保育士さん不足はね、いろんな手立てを、委員会も含めて考えてきましたけれども、また予算のところで話をこれについてはしていきたいと思っております。これについてお聞きしたいことはありませんか。よろしいですか。いいですかね。吉居委員。
303: ◯委員(吉居恭子君) 済みません、申し込みが全部で2,104人ということだったんですけど、保育士さんが確保できれば、全員可能なのか。
304:
◯委員長(米丸貴浩君) 久保山こども未来課長。
305: ◯こども未来課長(久保山竜治君) 市内の保育所の定員というのが2,050人でございます。
306: ◯委員(吉居恭子君) 全員あれしたとしても、50人ぐらいはちょっと漏れるということですね。
307: ◯こども未来課長(久保山竜治君) 年齢構成等、いろんな状況によって、入れる限り受け入れるような形で……。
308:
◯委員長(米丸貴浩君) 未満児が増加しとるから。
309: ◯委員(吉居恭子君) そうですね。
310:
◯委員長(米丸貴浩君) ほかにありませんでしょうか。よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
311:
◯委員長(米丸貴浩君) 部長、以上でしょうか。
312: ◯福祉支援部長(筒井ひとみ君) はい、以上でございます。
313:
◯委員長(米丸貴浩君) ありがとうございます。
それでは、福祉支援部の閉会中の調査事件、それから報告については、以上とさせていただきます。
福祉支援部、全般を通じて、お聞きしたいことはありませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
314:
◯委員長(米丸貴浩君) ないようですので、福祉支援部については以上とさせていただきます。
執行部の皆さんは、これで退席されて結構です。どうもお疲れさまでした。
ここで暫時休憩いたします。再開を14時20分とさせてください。
──── ─ ──── ─ ────
休憩 午後2時07分
再開 午後2時18分
──── ─ ──── ─ ────
315:
◯委員長(米丸貴浩君) 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
それでは、次に、市民部の議会閉会中の調査事件はございませんが、報告事項を議題とさせていただきます。
なお、委員並びに説明員の皆さんに申し上げます。発言の際は、挙手で発言を求め、委員長の指名を受けた後、一問一答で簡潔明瞭に発言を行ってください。
それでは、報告事項の説明員の説明を求めます。冨永市民部長。
316: ◯市民部長(冨永 敬君) 市民部でございます。よろしくお願いいたします。
本日の委員会につきましては、報告事項1件を予定しております。
それでは、報告事項の所得税及び市県民税の申告受付について、久原税務課長が報告いたします。
317:
◯委員長(米丸貴浩君) 久原税務課長。
318: ◯税務課長(久原徳子君) お配りしております資料をごらんください。右上に市からのお知らせと書いてあるもので、市報かすが2月1日号のコピーになります。
まず、確定申告についてです。所得税は国税ですので、確定申告相談会は税務署で行います。日時は2月18日から3月15日まで、場所はイオンモール筑紫野です。ただし65歳以上の方、または、障害をお持ちで、イオンモール筑紫野まで行くのが困難な方については、所得の内容が給与と年金のみの方になりますが、2月18日から2月28日まで春日市役所の大会議室で受け付けます。
次に、裏面をごらんください。市県民税の申告についてです。申告期間は2月18日から3月15日まで、場所は市役所大会議室になります。市県民税の申告書は、該当と思われる方に2月8日に発送予定です。市報とあわせてホームページでも周知いたします。
所得税及び市県民税の申告受け付けについては、以上でございます。
319:
◯委員長(米丸貴浩君) ありがとうございます。税の申告の受け付けの御報告がありましたので、これについてお聞きしたいことはありませんでしょうか。いいですかね。前田委員、どうぞ。
320: ◯委員(前田俊雄君) 例年ですね、例えば、市の原課あたりにですね、この確定申告に関して、いろんなお問い合わせの電話なんかはあるんですか。
321:
◯委員長(米丸貴浩君) 久原税務課長。
322: ◯税務課長(久原徳子君) ありますね。詳しいことは、市の職員では、所得税になりますので、もう内容は、答えられることは答えておりますが、税務署のほうに問い合わせくださいということでお答えしております。
323:
◯委員長(米丸貴浩君) 前田委員。
324: ◯委員(前田俊雄君) 特に、そういったときにはですね、電話の応対だけはですね、丁寧にお願いしたいと。皆さんお忙しいですから、そのつもりはないんだけども、結果的に受けた方がですね、何か冷たかったとかいうのをたまに聞くもんですから。確かに所得税ですから、国税ですけれども、そのときはできるだけ、済みません、お忙しいんだけど、丁寧に対応をお願いします。
325:
◯委員長(米丸貴浩君) 久原税務課長。
326: ◯税務課長(久原徳子君) 気をつけます。
327: ◯委員(前田俊雄君) よろしくお願いします。
328:
◯委員長(米丸貴浩君) ほかにありませんか。よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
329:
◯委員長(米丸貴浩君) それでは、その他の事項に移りたいと思いますので、冨永市民部長。
330: ◯市民部長(冨永 敬君) 続きまして、その他の項目でございます。内藤市民課長から、1件報告がありますので、よろしくお願いいたします。
331:
◯委員長(米丸貴浩君) 内藤市民課長。
332: ◯市民課長(内藤厚幸君) 1月4日の金曜日早朝に窓口レイアウトオープニングセレモニーを開催したところ、多数の議員さんに御参加いただきました。まずもってお礼を申し上げます。ありがとうございました。
セレモニー終了後、議員の皆様方から、点字ブロックの配置が施工の途中である、椅子に座ったところ滑りやすいなど、細かい御意見をいただいております。点字ブロックの施工後より、椅子を滑りにくくする作業につきましては、1月20日までに完了しております。その件について、御報告いたします。
報告は以上でございます。
333:
◯委員長(米丸貴浩君) 全般としては、やっぱり私の聞いた声は、まずは標示、サインが見やすくなったよねっていうのをいろんなところで聞いたんですけどね。なかなかいいことは聞こえてきませんっていうか、執行部に直接、話はないでしょうけど。悪いことばっかり来ますからね。また、これで全てじゃないでしょうから、改善ができる範囲のところは、いろんな声を聞きつつも、時を見て、改善を進めていただければと思っております。また、課題の抽出等はいずれされるんでしょう、これで完全ではないでしょうからね。
内藤市民課長。
334: ◯市民課長(内藤厚幸君) 市民の皆様からいただいた声につきましては、まとめさせていただいて、対応できるものについては素早く対応させていただきます。
335:
◯委員長(米丸貴浩君) わかりました。また、対応事項については、御報告をお願いしますね。窓口改善でしたね。レイアウト等が変わりましたので、それについて、お聞きしたいことはありませんか。よろしいでしょうか。ないですか。いいですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
336:
◯委員長(米丸貴浩君) その他の事項は、部長よろしいでしょうか。
337: ◯市民部長(冨永 敬君) はい。市民部につきましては以上でございます。
338:
◯委員長(米丸貴浩君) 市民部全般にわたりまして、お聞きしたいことはありませんでしょうか。吉居委員、どうぞ。
339: ◯委員(吉居恭子君) 聞きたいことじゃないですけど、市役所きれいになったね、使いやすくなったねと聞きますね。
340: ◯市民部長(冨永 敬君) ありがとうございます。
341:
◯委員長(米丸貴浩君) ほかにありませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
342:
◯委員長(米丸貴浩君) 我々も1回、自分で証明をとってみらないかんですね。免許証の番号で入力できるって、何かそう聞いたんですけどね。私はその際に、暗証番号をどうも覚えていなくて、多分これだろうと思って、2回してだめで、3回目はやめてくださいって言われました。まず、自分で1回やってみましょう。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
343:
◯委員長(米丸貴浩君) ないようですので、市民部の議会閉会中の報告事項については、以上とさせていただきます。
市民部の皆さんは退席されて結構です。どうもお疲れさまでした。またいろいろよろしくお願いいたします。
〔執行部退席〕
344:
◯委員長(米丸貴浩君) 1月の議会閉会中の委員会については以上でありますけれども、そのほか、委員の皆様から何かございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
345:
◯委員長(米丸貴浩君) ないようですので、以上で本日の
市民厚生委員会を散会いたします。どうもお疲れさまでした。
──── ─ ──── ─ ────
散会 午後2時26分...