春日市議会 2011-03-25
平成23年第1回定例会(第6日) 本文 2011-03-25
1: 開議 午前10時00分
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◯議長(松尾浩孝君) おはようございます。
全員出席であります。ただいまから本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しております議事日程第6号のとおりであります。
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┌───────────────────────────┐
│日程第1
総務文教委員会審査結果報告、質疑、討論、採決│
└───────────────────────────┘
2: ◯議長(松尾浩孝君) 日程第1、第1号議案、第5号議案、第6号議案、第8号議案、第10号議案、第11号議案、第13号議案及び第14号議案を一括議題といたします。
総務文教委員会の審査結果の報告を求めます。
総務文教委員長、長能文代議員。
3:
◯総務文教委員長(長能文代君)〔登壇〕 おはようございます。
総務文教委員長の長能文代でございます。
今期定例会におきまして付託を受けました議案のうち、さきに審査結果の報告をし、御議決をいただいております
補正予算議案を除く8件について、
総務文教委員会の審査結果の報告をいたします。
まず初めに、第1号議案「春日市
長等政治倫理条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、政治倫理の一層の確立を図るため所要の規定の整備を行うことについて、市議会の議決が求められたものであります。
執行部から、議案の主な改正内容は、
資産等報告書の
提出義務者の範囲を、市長、副市長及び教育長並びに配偶者等までに拡大し、またその報告内容を拡充するとともに、市民の調査請求の要件を緩和することなどであるとの説明を受けております。
審査の過程では、他団体の状況や提案の時期について、虚偽報告等の公表に関して、市長は公表すると改正された理由についてなどの質疑が出され、執行部から、数年前から準備をしてきたが、結果的にこの時期となった。今回の改正で他団体と同様の内容となり、政治倫理のより一層の確立が図られた。市長が審査会の審査を求め、報告も市長が行うこととした。審査会の位置づけが変わり、公表までの責任は市長が負うこととなったとの説明がなされました。
なお、審査会の委員は学識経験者5名、市民公募2名の7名であるとの説明を受けております。
採決を行った結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第5号議案「証人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、地方自治法の一部改正に伴い所要の規定の整備を図ることについて、市議会の議決が求められたものであります。
執行部から、平成18年の
地方自治法の一部改正に伴う所要の規定の整備がなされていなかったために、今回条文の整理も含めて提案した旨の説明がなされ、議案の趣旨や目的及び改定内容などについても詳細な説明を受けております。
採決を行った結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第6号議案「春日市
特別会計条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、春日市
老人保健医療事業特別会計を廃止することについて、市議会の議決が求められたものであります。
執行部から、
老人保健医療事業は平成19年度で廃止になったが、
健康保険法等の一部を改正する法律附則第39条の規定に基づく3年間の特別会計の設置義務が平成22年度で終了するため、廃止するものであるとの説明を受けております。
審査の過程では、廃止後に残額が生じた場合の対応について質疑がなされ、執行部から、特別会計の廃止後は一般会計で取り扱うこととなっているので、残額が発生すれば一般会計として処理されるとの説明がなされました。
採決を行った結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第8号議案「春日市
のぼり窯体験広場使用料条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、公用文における時刻の表記を統一したことに伴い、所要の規定の整備を図ることについて、市議会の議決が求められたものであります。
執行部から、時刻の表記を24時間制から午前及び午後を使用した12時間制に改めるものであるとの説明を受けております。
審査の過程では、社会教育部の時刻表記はすべて午前及び午後を使用した12時間制に統一されたのかとの質疑がなされ、今回の改正によって
社会教育部関係ではすべて12時間制に改めたとの説明がなされました。
採決を行った結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第10号議案「春日市表彰条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、春日市
暴力団排除条例の趣旨にかんがみ、被表彰者に係る要件等に関し、所要の規定の整備を図ることについて市議会の議決が求められたものであります。
執行部から、議案の趣旨や目的及び被表彰者の欠格条項の追加や、
自治功労者からの除外など、改正内容の詳細について説明を受けております。
審査の過程では、「暴力団」や「暴力団員」の定義及び平成22年4月の春日市
暴力団排除条例施行後に入札等においての排除の事例があったのかなどの質疑がなされ、「暴力団」及び「暴力団員」は、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第2項に規定するものである。排除の事例はなかったとの説明がなされました。また、すべての公の施設について、暴力団排除に関する条例は網羅されたのかとの質疑がなされ、公の施設に関してはすべて網羅している。嘱託・臨時職員の採用等に関しては議論の必要があり、画一的な調査ではなく、個人情報について慎重に配慮することも含め、今後検討したいとの説明がなされました。
採決を行った結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第11号議案「春日市公の施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」及び第13号議案「春日市
スポーツセンター条例の一部を改正する条例の制定について」並びに第14号議案「春日市ふれあい
文化センター設置条例の一部を改正する条例の制定について」であります。
これら3議案は、春日市
暴力団排除条例第6条の規定に基づき、公の施設の
使用許可申請の不許可、使用許可の取り消し等に関し、所要の規定の整備を図ることについて市議会の議決が求められたものであります。
執行部から、これら3議案の趣旨、目的及び条例改定に至った経緯など詳細にわたって説明を受けております。
採決を行った結果、第11号議案「春日市公の施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」は、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第13号議案「春日市
スポーツセンター条例の一部を改正する条例の制定について」は、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第14号議案「春日市ふれあい
文化センター設置条例の一部を改正する条例の制定について」は、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
以上で、
総務文教委員会の審査結果の報告を終わります。よろしくお願いいたします。
4: ◯議長(松尾浩孝君) ただいまの
総務文教委員長の報告に対し、まず初めに質疑をお受けいたします。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
5: ◯議長(松尾浩孝君) 質疑なしと認めます。
これをもって、質疑を終結いたします。
次に、討論をお受けいたします。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
6: ◯議長(松尾浩孝君) 討論なしと認めます。
これをもって、討論を終結いたします。
直ちに採決に入ります。
第1号議案「春日市
長等政治倫理条例の一部を改正する条例の制定について」、
総務文教委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
7: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第1号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第5号議案「証人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について」、
総務文教委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
8: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第5号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第6号議案「春日市
特別会計条例の一部を改正する条例の制定について」、
総務文教委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
9: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第6号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第8号議案「春日市
のぼり窯体験広場使用料条例の一部を改正する条例の制定について」、
総務文教委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
10: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第8号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第10号議案「春日市表彰条例の一部を改正する条例の制定について」、
総務文教委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
11: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第10号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第11号議案「春日市公の施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」、
総務文教委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
12: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第11号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第13号議案「春日市
スポーツセンター条例の一部を改正する条例の制定について」、
総務文教委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
13: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第13号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第14号議案「春日市ふれあい
文化センター設置条例の一部を改正する条例の制定について」、
総務文教委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
14: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第14号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
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┌───────────────────────────┐
│日程第2
市民厚生委員会審査結果報告、質疑、討論、採決│
└───────────────────────────┘
15: ◯議長(松尾浩孝君) 日程第2、第15号議案、第16号議案及び第30号議案から第32号議案までを一括議題といたします。
市民厚生委員会の審査結果の報告を求めます。
市民厚生委員長、
塚本良治議員。
16:
◯市民厚生委員長(塚本良治君)〔登壇〕
市民厚生委員長の塚本良治でございます。
今期定例会において付託を受けました議案のうち、さきに審査結果の報告をし、御議決をいただいております
補正予算議案を除く議案5件について、
市民厚生委員会の審査結果の報告をいたします。
初めに、第15号議案「春日市
老人福祉センター設置条例の一部を改正する条例の制定について」及び第16号議案「春日市いきいき
プラザ設置条例の一部を改正する条例の制定について」であります。
これら2議案は、春日市
暴力団排除条例第6条の規定に基づき、公の施設の使用許可等に関し所要の規定の整備を図るものであります。
委員会では、これら2議案の条例改正の内容等について執行部に説明を求めました。
委員から、春日市
暴力団排除条例を追加することでの効果、窓口業務での対応などの質疑がなされました。
執行部から、効果として、公の施設を
暴力団関係者が使用することを排除するため、確認作業として警察に照会できるようになったことで、抑止力にもなる。窓口の対応については、券売機による利用券の販売など一部を除いて、施設の貸出予約の相手方が
暴力団関係者であるとわかった時点で使用許可を取り消すことができるなど、回答を得ております。
採決の結果、第15号議案「春日市
老人福祉センター設置条例の一部を改正する条例の制定について」は、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第16号議案「春日市いきいき
プラザ設置条例の一部を改正する条例の制定について」は、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第30号議案「平成23年度春日市
国民健康保険事業特別会計予算について」であります。本予算につきましては、
歳入歳出予算の総額を対前年度比3.7%増の99億3,863万円とするものであります。
主な歳入といたしましては、
国民健康保険税22億118万4,000円、対前年度比3.7%の減。
国庫支出金24億2,712万4,000円、対前年度比2.2%の増。
前期高齢者交付金17億7,759万2,000円、対前年度比10%の増。
共同事業交付金12億4,382万円、対前年度比11.4%の増。繰入金12億3,066万2,000円、対前年度比7.2%の増などであります。
主な歳出といたしましては、
保険給付費66億9,893万5,000円、対前年度比1.7%の増。
後期高齢者支援金等11億5,756万9,000円、対前年度比9.8%の増。介護納付金5億1,269万9,000円、対前年度比10.3%の増。
共同事業拠出金12億7,145万円、対前年度比5.1%の増などであります。
委員から、医療費の伸びの傾向や見通しについて、福岡市が保険料を引き下げることによる本市における協議の有無について、特定健診の受診率の推移についてなどの質疑がなされました。
執行部から、医療費の傾向については、国全体でも医療費は上がっており、医療の高度化などを反映して、本市においても被保険者数は減少しているものの、医療費は全体的に伸びる傾向である。福岡市の
保険料引き下げについては、本市では正式な協議は行っていないが、内部で福岡市との比較検討を行ったところ、まだ本市のほうが保険料は低いとのこと。特定健診については受診率が伸び悩んでおり、平成23年度は受診率30%の目標で予算編成しているとの回答を得ております。
委員会では、
歳入歳出予算事項別明細書を中心に慎重に審査した結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第31号議案「平成23年度春日市
後期高齢者医療事業特別会計予算について」であります。本予算につきましては、
歳入歳出予算の総額を対前年度比2.3%減の9億9,609万9,000円とするものであります。
主な歳入といたしましては、
後期高齢者医療保険料8億904万円、対前年度比3.7%の減。繰入金1億8,520万3,000円、対前年度比4%の増などであります。
主な歳出といたしましては、
後期高齢者医療広域連合納付金9億6,034万8,000円、対前年度比2.8%の減などであります。
委員会では、
歳入歳出予算事項別明細書を中心に慎重に審査した結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第32号議案「平成23年度春日市
介護保険事業特別会計予算について」であります。本予算につきましては、
歳入歳出予算の総額を対前年度比3.2%増の46億7,038万4,000円とするものであります。
主な歳入といたしましては、保険料9億7,991万5,000円、対前年度比3.2%の増。
国庫支出金9億4,606万2,000円、対前年度比3.7%の増。
支払基金交付金13億3,436万9,000円、対前年度比3.7%の増。繰入金7億2,562万5,000円、対前年度比2.4%の増などであります。
主な歳出といたしましては、総務費1億3,737万8,000円、対前年度比7.3%の減。
保険給付費44億881万8,000円、対前年度比3.9%の増。
地域支援事業費1億2,056万2,000円、対前年度比4.2%の減などであります。
審査の過程で、介護保険の基礎資料や県への提出資料をもとに、給付費の状況や推移、保険料の積算根拠などの説明を受けました。
委員から、
介護従事者処遇改善臨時特例基金での処遇改善の考え方、
一般高齢者施策事業の4市1町での取り組みについて、
特定高齢者施策事業での
アンケート調査の基本的な考え方や内容について質疑がなされました。
執行部から、
介護従事者処遇改善臨時特例基金は、第4期の中で保険料の高騰を抑えるために活用している基金であること、処遇改善については
介護サービス計画の状況で見ると多少改善されていると思われる。
一般高齢者施策事業については、平成23年度から筑紫医師会との連携によるものわすれ相談事業を4市1町で行うとのこと。
アンケート調査については、意向調査やパンフレットの配布による情報提供などを行っており、元気な高齢者が要支援にならないように実態把握を行い、早期発見、早期治療に努力しているとの回答を得ております。
委員会では、
歳入歳出予算事項別明細書を中心に慎重に審査した結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
以上で、
市民厚生委員会の審査結果の報告を終わります。よろしくお願いいたします。
17: ◯議長(松尾浩孝君) ただいまの
市民厚生委員長の報告に対し、まず初めに質疑をお受けいたします。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
18: ◯議長(松尾浩孝君) 質疑なしと認めます。
これをもって、質疑を終結いたします。
次に、討論をお受けいたします。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
19: ◯議長(松尾浩孝君) 討論なしと認めます。
これをもって、討論を終結いたします。
直ちに採決に入ります。
第15号議案「春日市
老人福祉センター設置条例の一部を改正する条例の制定について」、
市民厚生委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
20: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第15号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第16号議案「春日市いきいき
プラザ設置条例の一部を改正する条例の制定について」、
市民厚生委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
21: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第16号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第30号議案「平成23年度春日市
国民健康保険事業特別会計予算について」、
市民厚生委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
22: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第30号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第31号議案「平成23年度春日市
後期高齢者医療事業特別会計予算について」、
市民厚生委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
23: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第31号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第32号議案「平成23年度春日市
介護保険事業特別会計予算について」、
市民厚生委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
24: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第32号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
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│日程第3
地域建設委員会審査結果報告、質疑、討論、採決│
└───────────────────────────┘
25: ◯議長(松尾浩孝君) 日程第3、第2号議案から第4号議案まで、第7号議案、第9号議案、第12号議案、第17号議案から第21号議案まで、第33号議案から第35号議案まで、請願第1号及び請願第2号を一括議題といたします。
地域建設委員会の審査結果の報告を求めます。
地域建設委員長、
野口明美議員。
26:
◯地域建設委員長(野口明美君)〔登壇〕
地域建設委員長の野口明美でございます。
本定例会において付託を受けております議案のうち、さきに審査結果の報告をし、御議決をいただきました
補正予算議案を除く14件及び請願2件について、
地域建設委員会の審査結果の報告をいたします。
初めに、第2号議案「
人権擁護委員の候補者の推薦について」であります。本案は、平成23年6月30日付で任期満了となる米田東子氏を引き続き
人権擁護委員の候補者に推薦することについて、市議会の意見が求められたものであります。
採決の結果、全員が原案に同意することに賛成いたしております。
次に、第3号議案「
人権擁護委員の候補者の推薦について」であります。本案は、城田正博氏が平成23年3月31日付で辞任することに伴い、上原洋子氏を
人権擁護委員の候補者に推薦することについて、市議会の意見が求められたものであります。
採決の結果、全員が原案に同意することに賛成いたしております。
次に、第4号議案「
人権擁護委員の候補者の推薦について」であります。本案は、
人権啓発活動及び
人権擁護活動をさらに充実させるため、
人権擁護委員を増員するに当たり、秋枝惠美氏を
人権擁護委員の候補者に推薦することについて、市議会の意見が求められたものであります。
採決の結果、全員が原案に同意することに賛成いたしております。
次に、第7号議案「春日市公の施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、開発行為により市に帰属した施設を大土居第4児童遊園として適正な管理を図るものであります。
採決の結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第9号議案「春日市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、春日市と大野城市の境界変更による
南部白水地区地区計画の変更に伴い、
当該地区計画の区域内における建築物の制限に関し、所要の規定の整備を図るものであります。
採決の結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第12号議案「春日市地区公民館等設置条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、春日市
暴力団排除条例第6条の規定に基づき、市の事務または事業により暴力団を利することとならないよう、所要の規定の整備を図るものであります。
採決の結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第17号議案「春日市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、春日市
暴力団排除条例第6条の規定に基づき、市の事務または事業により暴力団を利することとならないよう、所要の規定の整備を図るとともに、開発行為により市に帰属した大丸池公園等の施設の適正な管理を図るものであります。
採決の結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第18号議案「春日市法定外道路管理条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、春日市
暴力団排除条例第6条の規定に基づき、市の事務または事業により暴力団を利することとならないよう、所要の規定の整備を図るものであります。
採決の結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第19号議案「春日市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、春日市
暴力団排除条例第6条の規定に基づき、市の事務または事業により暴力団を利することとならないよう、所要の規定の整備を図るものであります。
採決の結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第20号議案「春日市下水道条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、春日市
暴力団排除条例第6条の規定に基づき、市の事務または事業により暴力団を利することとならないよう、所要の規定の整備を図るものであります。
採決の結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第21号議案「春日市消防団員の定員、任用、給与、分限及び懲戒、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」であります。本案は、春日市
暴力団排除条例の趣旨にかんがみ、消防団員に係る要件に関し所要の規定の整備を図るものであります。
採決の結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第33号議案「平成23年度春日市下水道事業会計予算について」であります。予算の内容ですが、まず収益的収入の予定額を対前年度比3.3%増の21億6,261万9,000円に、収益的支出の予定額を対前年度比1.8%増の19億2,270万2,000円にするものであります。
また、資本的収入の予定額を対前年度比0.7%増の9億1,581万円に、資本的支出の予定額を対前年度比1.1%増の17億2,550万8,000円にするものであります。
委員会では、当初予算に関する説明書の節別明細表を中心に、慎重に審査いたしました。
委員からは、下水道使用料について、果たしてこれだけの伸びが見込めるのか不安があるので、支出は極力抑えていただきたいとの意見が出されました。
採決の結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、第34号議案「市道路線の認定について」であります。本案は、道路法第8条第1項の規定により市道路線を認定するに当たり、同条第2項の規定により市議会の議決が求められたものであります。今回の認定路線は、第1375号路線ほか2路線であります。
委員会では、執行部から位置図等により説明を受け、現地調査も行いました。
委員からは、第1375号路線は勾配が急であるが、市道路線としての基準を果たしているのか、また第1377号路線は途中に枝線が2本出ているが、本来は別途に市道路線とすべきではないのかとの質疑が出されました。
執行部からは、市道路線の勾配は11%まで可能であること、枝線については奥行きが20メートル以内であれば同一路線として可能であるとの説明を受けました。
採決の結果、全員が原案を承認することに賛成いたしております。
次に、第35号議案「福岡市・春日市ごみ焼却処理事務の委託に関する規約の一部変更に関する協議について」であります。本案は、春日市が福岡市に委託しているごみ焼却処理事務の委託期間を延長することについて福岡市と協議するため、
地方自治法第252条の14第3項の規定により市議会の議決が求められたものであります。
採決の結果、全員が原案を可決することに賛成いたしております。
次に、請願第1号「TPP(環太平洋経済連携協定)への対応に関する請願について」であります。本請願は、TPP交渉には断固として参加しないこと、農林水産分野以外にも国民の経済や生活に影響があることを国民に十分に説明することや、食料自給率の向上、農業・農村の振興などを損なわないよう対応することなどを求められたものであります。
委員からは、今の状況で協定を締結すれば、日本の農業は大変厳しい状況に追い込まれる。日本の農業のあり方をしっかりと見据えた中で対応していかなければ、日本国民が食糧難となる事態に陥ってしまうのではないかなどの意見が出されました。
採決の結果、全員が本請願を採択することに賛成いたしております。
次に、請願第2号「春日あんどんまつり(打ち上げ花火の中止)の撤回をもとめる請願について」であります。本請願は、春日あんどん祭りの打ち上げ花火を中止することについて撤回を求められたものであります。
委員会では、春日市民祭り振興会が花火の打ち上げを中止とする決定に至った経緯について、執行部から説明を受けました。平成23年1月25日に開催された春日市民祭り振興会理事会において、花火を中止すること、新たな祭りの方向性、祭りの名称及び開催日を変更することについて承認されたとのことであります。花火については、終了後、一時的に多くの来場者が移動することで、会場周辺の駅のホームや踏切が混雑して大変危険な状況になっていることから、危険回避を最優先し花火の中止を決定したこと、また古人の暮らしの光であったあんどんを会場内にともして、古人をしのび、市民の触れ合いの場とする新たな祭りの方向性、祭りの名称を「春日奴国あんどん祭り」とすること、開催日を10月の2日間に変更することなどの説明を受けました。
委員からの意見として、請願理由はわかるが、議会として春日市民祭り振興会理事会での決定事項について反対の意思は表明できないこと、これまで事故が起きなかったことが不思議であること、明石市の事故のような惨事が起きたときには、春日市民祭り振興会理事会としても責任がとれないことなどから、花火の中止はやむを得ないのではないかとの意見が出されました。
なお、花火の中止の件は市民等に十分な周知をしていただきたいとの要望が出されました。
採決の結果、本請願には賛成者がなく、不採択となりました。
以上で、
地域建設委員会の審査結果の報告を終わります。よろしくお願いいたします。
27: ◯議長(松尾浩孝君) ただいまの
地域建設委員長の報告に対し、まず初めに質疑をお受けいたします。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
28: ◯議長(松尾浩孝君) 質疑なしと認めます。
これをもって、質疑を終結いたします。
次に、討論をお受けいたします。
討論の通告がありますので、発言を許します。17番、藤井俊雄議員。
29: ◯17番(藤井俊雄君)〔登壇〕 17番、藤井俊雄です。
請願第2号「春日あんどんまつり(打ち上げ花火の中止)の撤回をもとめる請願について」、賛成討論をいたします。
思い起こせば、この花火大会は、昭和52年に市制5周年の記念事業として、春日市民あんどん祭りが行政主導で市の補助金を中心に開催されました。数年後には行政主導から、春日市商工会の役員を中心とした市民による実行委員会が運営を行う、現在の形態である祭り振興会が運営を行うこととなり、現在に至っていることは、皆さんも御存じのとおりであります。
また、私も子どものころからこのあんどん祭りは非常に楽しみであり、毎年この夏の花火大会を楽しみにしておりました。しかし、ここ数年は特に緊縮予算となり、打ち上げ花火の本数を減らし、以前は1時間あったものを45分間に短縮するなど、私どもが見ていてもその規模を縮小したことはわかるほどです。
ちなみに、昨年は春日市からの補助金が1,100万円と、振興会の皆さんが苦労して集めた協賛金や、県を説得し県営野球場を借り、市民の皆さんから入場料をいただき、総額1,800万円余りを総資金として、事前の準備から当日の運営、翌日のごみ拾いや後片づけなど、振興会のメンバーや市民ボランティア、出店者の皆さんの協力と努力で昨年まで開催できたことは言うまでもありません。
以前、祭り振興会が祭りについて検討をする中、市民に行ったアンケートでは、6割以上の市民の皆さんが花火の継続に賛成し、3割ほどの方々が花火に反対だったと聞き及んでおります。このように多くの市民の賛成があるにもかかわらず、今月の市報3月15日号で初めて花火がなくなることを知り、多くの市民の皆さんは夏の楽しみが一つなくなることを惜しんでおられます。祭り振興会では協議を重ねた熟慮の末の結論でしょうが、一般市民の皆さんにとって、この中止決定については突然のことでありました。
開催側の皆さんが資金集めや当日の運営で、明石での事故のようなことが起こらないように、警備など一生懸命にやっておられたこととは裏腹に、一部の心ない人々により、ごみの投げ捨てや大声を上げるなどのマナー違反、花火終了後の帰宅者の駅や踏切での危険行為や危険要因が人命をも脅かしかねない状況が原因で、苦慮の末の花火中止であったと聞きましたが、祭り開催のために費用負担をし、祭りを盛り上げるのに一役を担っていた飲み物や食べ物、ゲームなどの屋台を出していた皆さんにも、2月上旬に1枚の事務的な通知により突然に花火中止を知らされ、これは納得できないという声も多く聞きました。
祭り当日にこのように屋台などを出している出店者の皆さんからの話によりますと、祭り当日の売り上げが1店につき10万円前後あり、350店の出店で3,500万円、また原材料などを春日市内の業者から調達している経緯もあり、出店者以外にも地元業者を窮地に追い込んでいるとの声や、死活問題であるとの訴えを受け、私はこの3月、この議会の冒頭に花火中止の撤回を要望する請願を紹介議員として提出いたしました。
その後、3月11日に東北で起こった未曾有の東日本大震災により、2万人以上もの死亡や行方不明者がいまだにおられ、家や財産を失い避難をされている皆さんには、我が国国民だけでなく世界じゅうの人々が、犠牲になった方々への哀悼の意と早期の復興を願い、さまざまな協力をしなければならない現在、社会情勢がこのあんどん祭りでの花火復活を、今声を大きく訴える状況ではなくなりましたが、しかし、この春日の祭りが34回もの長きにわたって大きな事故もなく継続できたのは、関係者御一同の御協力のたまものであります。中止決定における市民や出店者の皆さんへの周知や説明などの対応が不十分であったことは否めません。
今後は新しいあんどん祭りを計画する上で、市執行部も祭り振興会や皆さんと協力をして、また出店者の皆さんとともに、これまで以上に十分な協議や調整を行って、すばらしい祭りとなるようにしていただきたいことを強く申し述べ、請願第2号の賛成討論といたします。
30: ◯議長(松尾浩孝君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
31: ◯議長(松尾浩孝君) 討論なしと認めます。
これをもって、討論を終結いたします。
直ちに採決に入ります。
第2号議案「
人権擁護委員の候補者の推薦について」、
地域建設委員長の報告は同意であります。
本議案について、同意することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
32: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第2号議案については同意することに決定いたしました。
次に、第3号議案「
人権擁護委員の候補者の推薦について」、
地域建設委員長の報告は同意であります。
本議案について、同意することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
33: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第3号議案については同意することに決定いたしました。
次に、第4号議案「
人権擁護委員の候補者の推薦について」、
地域建設委員長の報告は同意であります。
本議案について、同意することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
34: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第4号議案については同意することに決定いたしました。
次に、第7号議案「春日市公の施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」、
地域建設委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
35: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第7号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第9号議案「春日市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について」、
地域建設委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
36: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第9号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第12号議案「春日市地区公民館等設置条例の一部を改正する条例の制定について」、
地域建設委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
37: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第12号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第17号議案「春日市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について」、
地域建設委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
38: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第17号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第18号議案「春日市法定外道路管理条例の一部を改正する条例の制定について」、
地域建設委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
39: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第18号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第19号議案「春日市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について」、
地域建設委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
40: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第19号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第20号議案「春日市下水道条例の一部を改正する条例の制定について」、
地域建設委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
41: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第20号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第21号議案「春日市消防団員の定員、任用、給与、分限及び懲戒、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」、
地域建設委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
42: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第21号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第33号議案「平成23年度春日市下水道事業会計予算について」、
地域建設委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
43: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第33号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第34号議案「市道路線の認定について」、
地域建設委員長の報告は承認であります。
本議案について、承認することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
44: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第34号議案については承認することに決定いたしました。
次に、第35号議案「福岡市・春日市ごみ焼却処理事務の委託に関する規約の一部変更に関する協議について」、
地域建設委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
45: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第35号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、請願第1号「TPP(環太平洋経済連携協定)への対応に関する請願について」、
地域建設委員長の報告は採択であります。
本請願について、採択することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
46: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、請願第1号については採択することに決定いたしました。
次に、請願第2号「春日あんどんまつり(打ち上げ花火の中止)の撤回をもとめる請願について」、
地域建設委員長の報告は不採択であります。
よって、春日市議会会議規則第70条第1項の規定により、原案について採決いたします。
本請願について、採択することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
47: ◯議長(松尾浩孝君) 賛成少数であります。よって、請願第2号については不採択とすることに決定いたしました。
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┌─────────────────────────────┐
│日程第4 予算審査特別委員会審査結果報告、質疑、討論、採決│
└─────────────────────────────┘
48: ◯議長(松尾浩孝君) 日程第4、第29号議案を議題といたします。
予算審査特別委員会の審査結果の報告を求めます。予算審査特別委員長、前田俊雄議員。
49: ◯予算審査特別委員長(前田俊雄君)〔登壇〕 予算審査特別委員長の前田俊雄でございます。
今期定例会において付託を受けております第29号議案「平成23年度春日市一般会計予算について」、予算審査特別委員会の審査結果の報告をいたします。
まず、国におきます平成23年度の地方財政計画のポイントは、一つ目に地方交付税の増額確保が挙げられ、地方交付税総額が前年度に比べ0.5兆円増額され、17.4兆円となっております。
二つ目は一般財源総額の確保で、一般財源の総額が0.1兆円増額の59.5兆円となり、前年度並みに確保されております。これは、地方の一般財源総額については実質的に平成22年度の水準を下回らないよう確保するとの方針によるものです。
三つ目は地方財政の健全化で、臨時財政対策債が前年度に比べ1.5兆円の減額、率にして20.1%の減と、大幅な縮減となっております。
こうした背景を踏まえた本市の予算編成基本方針として、要求額は前年度当初予算を上限とすること、懸案及び課題事業の早期見直し、見直し基準による事務事業の見直し、実施計画事業の精査、経常収支比率の改善などを示し、予算編成した旨の説明を受けております。また、23年度の予算については、改選期ではあるが予算執行の空白を避けて、行政事務の継続性や事業の必要性等を勘案し、通常予算としている旨の説明も受けております。
さて、平成23年度春日市一般会計予算ですが、歳入歳出それぞれの総額は282億2,890万5,000円です。対前年度比5億9,710万8,000円の増額、率にして2.2%の増となっております。
執行部からは、市税等を中心とする自主財源の減少が見込まれる中、事務事業の見直しによる歳出の縮減を図りながら、一方で国の地方財政計画を受けて地方交付税の増額を見込むとともに、基金の取り崩しや市債の活用により必要な財源を確保したこと、これらによって扶助費等の社会保障関係費を確保し、教育環境整備、生活基盤等公共事業による景気・雇用対策などに配慮し、予算の重点配分を行った旨の説明を受けております。
歳入関係では、その根幹をなします市税は115億4,894万8,000円で、対前年度比8,708万7,000円の減額、率にして0.7%減となっております。対前年度3月補正後比では、額にして2,464万4,000円の減額、率にして0.2%減となっております。
次に、地方交付税とその一部であります臨時財政対策債を合計した実質的な地方交付税は、総額で57億8,654万3,000円で、対前年度比1億89万8,000円の増額、率にして1.8%増となっております。
次に市債ですが、起債額は20億2,620万円で、対前年度比3億3,360万の減額、率にして14.1%の減となっております。この主なものは、一般会計出資債3,410万円、連続立体交差関連公共施設整備事業債5,580万円、連続立体交差事業債5,920万円、須玖・岡本遺跡用地取得事業債2億3,720万円、臨時財政対策債16億3,990万円となっております。
以上が歳入関係です。
次に歳出関係です。性質別に義務的経費、投資的経費、その他の経費の3点について見ていきますと、まず義務的経費は153億4,646万7,000円、対前年度比5億4,522万9,000円の増額、率にして3.7%の増となっております。その要因ですが、人件費は退職手当の減等により4億4,955万7,000円の減額、率にして10.3%の減となりましたが、扶助費が子ども手当給付費と生活扶助費等の増により13億746万5,000円の増額、率にして18.3%の大幅増となりました。この扶助費の増が義務的経費の伸びの大きな要因となっております。なお、公債費は償還元利金の減により3億1,267万9,000円の減額、率にして9.4%の減となっております。
次に、投資的経費は17億5,968万6,000円、対前年度比3億8,389万6,000円の減額、率にして17.9%の減となっております。これは前年度に春日野中学校校舎増築事業や春日原保育所建替事業等の大型事業が完了したことによるものです。
次に、その他の経費は111億2,275万2,000円、対前年度比4億3,577万5,000円の増額、率にして4.1%の増となっております。
その内訳を見てみますと、物件費は子宮頸がん等予防接種業務委託料などの増のほか、じんかい収集運搬業務委託料約6億円について、決算統計上の性質区分が補助費等から物件費に変更されたことなどにより9億5,806万9,000円の増額、率にして29.9%の増となっております。
補助費等は、先ほどのじんかい収集運搬業務委託料の性質区分の変更により約6億円減少したほか、春日大野城衛生施設組合負担金の減などにより6億2,666万2,000円の減額、率にして13.6%の減となっております。
繰出金につきましては、国民健康保険事業特別会計繰出金などの増により9,827万円の増額、率にして4.8%の増となっております。
以上が平成23年度春日市一般会計予算の概要です。
委員会では、予算書及び予算に関する説明書の事項別明細書により執行部に説明を求め、慎重に審査を行ってまいりました。
債務負担行為については、電算端末機操作・戸籍タイプ業務委託料、窓口受付業務委託料、小中学校受水槽・高架水槽清掃手数料、小学校給食調理業務委託料、小学校雑排水ます清掃業務委託料などについて質疑、意見が出されました。特に電算端末機操作・戸籍タイプ業務委託料について、限度額の積算根拠についての質疑、意見が出されました。
歳入については、ゴルフ場利用税交付金の積算根拠、自動車取得税交付金の減の理由、市報・市ホームページ広告収入の減の理由、屋外広告物許可手数料に関しての許可のあり方、開発行為等に伴う寄附金の徴収の公平性、小学校体育館等使用料が自主管理に伴って減となる理由、特定健診国民健康保険特別会計負担金については本来原因者が負担すべき、市民税の滞納分の徴収実態、都市計画税の増の要因、都市計画税における評価額と課税額の関係の周知などについての質疑、意見が出されました。
歳出については、総務部関係では市政広報費、職員衛生管理費、春日那珂川水道企業団負担金、市営住宅建替事業費などについて質疑、意見が出されました。特に市政広報費委託料の予算額の計上のあり方、市政広報費印刷費の増の要因などについて質疑、意見が出されました。
都市整備部関係では、農業土木施設整備事業費における井堰の開閉自動化、南部白水地区における道路台帳整備及び町界町名地番整備事業費、天田交差点改良事業費、緑化管理費などについて質疑、意見が出されました。特に南部白水地区における町界町名地番整備事業での一丁目から五丁目までの割り振り方について、全体が完成した時点で矛盾が生じること、法務局の見解、隣接地の丁目が飛ぶことで利便性が悪くなるなどの質疑、意見が出されました。
学校教育部関係では、学校保健事業費における消耗品費、小中学校図面電子化業務委託料、「ことばの教室」事業における県費職員の配置、学校管理費の枠配分における児童数との関係、小学校外国語活動事業のあり方、小中学校施設耐震化事業の完了時期、学校保健事業費における心臓検診の内容、学力等検査の内容、中学校調理等業務委託料の予算の算定、中学校給食の喫食率アップの取り組み、少人数学級への取り組みなどについての質疑、意見が出されました。
社会教育部関係では、星の館管理運営の内容、ふれあい文化センター施設状況調査、文化振興課事務室移設工事、上散田池施設整備の内容、自主管理学校開放における使用料減免、自主管理学校開放事業補助金、温水プールの管理などについて質疑、意見が出されました。特に自主管理学校開放事業補助金について、補助金交付の目的、使途についての質疑が相次ぎ、補助金交付先の事業内容に合致した使途にすべきである、備品等の購入に充てるべきではない、使途を定めて交付すべきなどの意見が出されました。予算執行に当たっては、本委員会で出された意見を参考に、適切な使途に充てられるよう求めます。
地域生活部関係では、防犯・暴力追放事業補助金の使途、防犯灯のLED化、畜犬登録システムの内容、動物愛護事業、新南部工場周辺地元自治会交付金の負担者、家庭用廃食用油回収利用事業の内容と啓発活動、(仮称)大土居地区公民館の完成後の運営、男女共同参画ネットワーク春日補助金などについて質疑、意見が出されました。特に補助金等交付先の団体及び団体代表者の政治活動について、市民から疑義を持たれないよう執行部で十分議論し、整理していただきたいとの要望が出されました。
健康福祉部関係では、老人クラブ助成金、小規模多機能型居宅介護施設整備補助金、障がい福祉計画作成業務、障がい者自立支援給付事業、母子家庭自立支援給付事業、児童センターの指定管理への移行、白水児童センターの案内表示のあり方、生活保護認定における職員の事務負担、いきいきプラザ空調設備入替工事の必要性などについて質疑、意見が出されました。
市民部関係では、窓口受付業務委託料について、試行期間の予算と当初予算の額との整合性、6カ月間の試行を評価した上で予算化すべきなどの質疑、意見が出されました。
採決の結果、賛成16、反対2の賛成多数で原案を可決することに賛成いたしております。
以上で予算審査特別委員会の審査結果の報告を終わります。よろしくお願いいたします。
50: ◯議長(松尾浩孝君) ただいまの予算審査特別委員長の報告に対し、まず初めに質疑をお受けいたします。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
51: ◯議長(松尾浩孝君) 質疑なしと認めます。
これをもって、質疑を終結いたします。
次に、討論をお受けいたします。
討論の通告がありますので、発言を許します。4番、村山正美議員。
52: ◯4番(村山正美君)〔登壇〕 4番、日本共産党の村山正美です。
第29号議案「平成23年度春日市一般会計予算」に対する反対討論を行います。
予算審査委員長が指摘したとおり、平成23年度の春日市の一般会計予算では、地方交付税は増額され、臨時財政対策債が減額され、その合計額は前年度比1億89万8,000円の増額となっています。しかし、市長が初めて市長に就任された平成11年度の決算と、来年度の地方交付税と臨時財政対策債の合計額は、18億8,852万4,000円の減額です。一方、歳出では生活保護費などの国の負担割合が減らされ、市の負担割合がふやされていますので、当然、市の財政は苦しくなっています。
このような国の地方いじめのもとで、市長は一貫して財政の健全化を政策課題の第一に掲げられ、平成18年度以外、毎年繰上償還が行われ、その総額は約280億円で、起債残高は約200億円減少しています。繰上償還の財源は、人員削減や賃金抑制、民間委託とともに、ささやかな市民向けの福祉の切り下げでつくられています。また、歳入を少な目に計上し、歳出を過大に見積もり、繰越金を意識的に拡大し、繰上償還財源をつくっているのではと思えることがあります。
ことしも2月に行われた例月出納検査の結果を見ると、歳入の款レベルで予算計上額や調定額を上回る歳入済み額が上がっているのに、3月補正で計上されていないものがあります。また歳出で、執行率から見てももっと補正減ができるのではと思われるものが放置されているように見受けられ、結果的に繰越金が相当発生しそうに思われます。23年度の予算を対前年度比で見ると、ほぼ同じことが起きそうであります。起債残高の現状から見て、市民生活応援の方向にかじを切るべきです。
以上で、23年度の予算案に対する基本的見解を述べ、反対討論とします。
なお、一言つけ加えておきます。「春日民報」の3月号外を改ざんした出所不明の怪文書が配布されています。この怪文書は、日本共産党春日市委員会が発行した「春日民報」の3月号をカラーコピーし、継ぎはぎしたものです。これが3月号外の原文で、継ぎはぎされた怪文書はこういうものであります。この怪文書のねらいは、自衛隊の基地は春日市に固定資産税が入らないので、せめて固定資産税相当額を国は春日市に交付せよと国に要求する共産党の私に「これからも頑張って」とコメントを送る市長は何事だと言いたいのだと思います。しかし、自衛隊の施設に対する固定資産税相当額を国は春日市に交付せよとの主張は、春日市議会全員が平成21年6月の議会で全会一致で意見書で表明した立場です。
市長と春日市が市民生活向上のために、怪文書に惑わされることなく、議会意思実現の立場で今後も頑張られることを期待して、討論を終わります。
53: ◯議長(松尾浩孝君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
54: ◯議長(松尾浩孝君) 討論なしと認めます。
これをもって、討論を終結いたします。
直ちに採決に入ります。
第29号議案「平成23年度春日市一般会計予算について」、予算審査特別委員長の報告は原案可決であります。
本議案について、可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
55: ◯議長(松尾浩孝君) 賛成多数であります。よって、第29号議案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
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│日程第5 第1号意見書案の上程、質疑、討論、採決│
└────────────────────────┘
56: ◯議長(松尾浩孝君) 日程第5、第1号意見書案を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。地域建設委員、
野口明美議員。
57: ◯9番(野口明美君)〔登壇〕 第1号意見書案「TPP(環太平洋経済連携協定)への対応に関する意見書について」。上記の件について、春日市議会会議規則第14条第2項の規定により提出いたします。
平成23年3月25日。提出者、地域建設委員野口明美。賛成者、地域建設委員五藤源寿、同じく金堂清之、同じく村山正美、同じく近藤幸恵。
提案理由でございます。TPP(環太平洋経済連携協定)は、原則としてすべての物品について関税の撤廃を目指しているため、締結されれば国内の農業生産を初めとして、地域経済、社会、雇用が多大な影響をこうむることが予想されます。我が国の農業に対する壊滅的な打撃を与えるTPP交渉については、拙速に判断せず、参加の是非を国民に問うなど、国民的議論を踏まえて慎重に対応すること、国民の生活や経済にどのような影響があるのか国民に十分説明することや、食料自給率の向上、農業・農村の振興などを損なわないよう対応することなどを国に強く要望するため、意見書を提出するものであります。
案文はお手元に配付させていただいております。
なお、意見書案と請願書の請願事項に表現の違いがあり、請願書のとおりにすべきであるとの意見が出されましたが、全会一致を大事にしたいとの請願者の意思を尊重し、この案文となったものでございます。よろしくお願いをいたします。
58: ◯議長(松尾浩孝君) 以上で、提案理由の説明を終わります。
これより質疑に入ります。
第1号意見書案に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
59: ◯議長(松尾浩孝君) 質疑なしと認めます。
これをもって、質疑を終結いたします。
春日市議会会議規則第37条第2項の規定により、第1号意見書案の委員会付託を行わず、これより討論をお受けいたします。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
60: ◯議長(松尾浩孝君) 討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
直ちに採決に入ります。
第1号意見書案「TPP(環太平洋経済連携協定)への対応に関する意見書について」、原案のとおり可決することに御賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
61: ◯議長(松尾浩孝君) 全員賛成であります。よって、第1号意見書案については原案のとおり可決することに決定いたしました。
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│日程第6 議会閉会中における各委員会の調査事件の付託について│
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62: ◯議長(松尾浩孝君) 日程第6、議会閉会中における各委員会の調査事件の付託についてを議題といたします。
各委員長から、
地方自治法第109条第9項及び第109条の2第5項の規定に基づき、お手元に配付しておりますとおりに、議会閉会中における各委員会の調査事件の付託の申し出があっております。
お諮りいたします。
各委員長からの申し出のとおりに議会閉会中の調査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
63: ◯議長(松尾浩孝君) 御異議なしと認めます。よって、議会閉会中における各委員会の調査事件につきましては、お手元に配付いたしておりますとおりに付託することに決定いたしました。
以上で本日の日程のすべてを終了いたしました。
お諮りいたします。
以上をもちまして、
今期定例会の会議に付された事件はすべて議了いたしました。よって、本日をもって平成23年第1回春日市議会定例会を閉会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
64: ◯議長(松尾浩孝君) 御異議なしと認めます。よって、平成23年第1回春日市議会定例会をこれにて閉会いたします。
お疲れさまでございました。
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閉会 午前11時28分
地方自治法第123条第2項及び春日市議会会議規則第81条の規定により下記に署名する。
平成23年3月25日
春日市議会議長 松 尾 浩 孝
会議録署名議員(15番) 塚 本 良 治
会議録署名議員(16番) 近 藤 幸 恵...