行橋市議会 > 2017-03-22 >
03月22日-05号

  • 辞職勧告決議(/)
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  1. 行橋市議会 2017-03-22
    03月22日-05号


    取得元: 行橋市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-13
    平成29年 3月 定例会(第5回)         平成29年3月第5回行橋市議会            定例会会議録(第5日)1 日 時 平成29年3月22日(水)1 出席議員 別紙のとおり1 その他の出席者 (ア)職務のため出席した事務局職員   議会事務局     局 長 坪 根 義 光             次 長 川 中 昌 哉            議事係長 篠 田 浩 平             書 記 奥 畑 裕紀子             書 記 田 中 雅 俊 (イ)地方自治法第121条により出席した市職員    別紙のとおり1 本日の会議に付した案件及びその結果    別紙のとおり1 議事の経過    別紙速記録のとおり   平成29年3月第5回行橋市議会定例会議員出席表[第5日]                     平成29年3月22日(水)┌───┬───────┬───┐ ┌───┬───────┬───┐│席 順 │ 氏   名 │出 欠 │ │席 順 │ 氏   名 │出 欠 │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 1 │西 本 国 治│ ○ │ │ 12 │西 岡 淳 輔│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 2 │田 中 次 子│ ○ │ │ 13 │大 池 啓 勝│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 3 │瓦 川 由 美│ ○ │ │ 14 │澤 田 保 夫│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 4 │井 上 倫太郎│ ○ │ │ 15 │藤 本 廣 美│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 5 │小 坪 慎 也│ ○ │ │ 16 │鳥井田 幸 生│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 6 │工 藤 政 宏│ ○ │ │ 17 │田 中 建 一│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 7 │村 岡 賢 保│ ○ │ │ 18 │城 戸 好 光│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 8 │藤 木 巧 一│ ○ │ │ 19 │二 保 茂 則│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 9 │諫 山   直│ ○ │ │ 20 │豊 瀬   尉│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 10 │小 原 義 和│ ○ │ │ 21 │德 永 克 子│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 11 │大 野 慶 裕│ × │ │   │       │   │└───┴───────┴───┘ └───┴───────┴───┘         平成29年3月第5回行橋市議会定例会[第5日] 地方自治法第121条により出席した者                                 平成29年3月22日(水)┌───────────┬───────┬──┬───────────┬───────┬──┐│     職 名   │  氏  名  │出欠│    職 名    │  氏  名  │出欠│├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│市長         │田 中   純│○ │債権管理課長     │松 本 正 弘│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│副市長        │松 本 英 樹│○ │地域福祉課長     │橋 本   明│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│副市長        │山 本 英 二│○ │障がい者支援室長   │津 坂 咲 江│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│教育長        │笹 山 忠 則│○ │子ども支援課長    │上 原 圭 三│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│総務部長兼秘書室長  │灰 田 利 明│○ │生活支援課長     │有 松 正 一│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│市民部長       │白 川 達 也│○ │介護保険課長     │中 村 浩 行│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│福祉部長       │寺 尾 一 紀│○ │土 木 課 長      │中 原 和 美│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│都市整備部長     │龍 王 憲 和│○ │都市政策課長     │和 田 雄 二│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│産業振興部長     │鹿 島 英 樹│○ │建築政策課長     │黒 田 純 一│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│環境水道部長     │小 森 孝 義│○ │農林水産課長     │林   善 弘│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│教育部長       │米 谷 友 宏│○ │農林水産課参事    │西 村 佳 明│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│消防長        │進 谷   稔│○ │商業観光課長     │松 本   隆│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│消防次長兼消防署長  │髙 橋 一 文│○ │企業立地課長     │穴 繁 利 雄│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│総務課長       │梅 林 豊 実│○ │上水道課長      │杉 本 吉 満│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│総務課参事      │松 尾 一 樹│  │下水道課長      │加 来 和 喜│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│防災危機管理室長   │岡 野 雅 幸│  │環境課長       │井 上 淳 一│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│政策調整監      │上 田 直 美│  │環境課参事      │菊 池 慎 一│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│政策調整監      │岡 本 恭 典│  │環境課事業所長    │松 下 須賀男│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│政策調整監      │鶴   裕 之│  │会計管理者兼会計課長 │中 村 愛 晴│○ │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│政策調整監      │真 田 幸 典│  │選挙管理委員会事務局長│野 本   誠│○ │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│総合政策課長     │土 肥 麻 紀│○ │農業委員会事務局長  │辻  英  樹│○ │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│基地対策室長     │吉 田   実│  │監査事務局長     │渡 辺 浄 美│○ │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│財政課長       │田 原 康 行│○ │教育政策課長     │山 門 裕 史│○ │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│情報政策課長     │石 井 健 治│  │学校教育課長     │丸 山   剛│○ │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│契約検査課長     │新 家 敏 克│  │指導室長       │神 原 修 一│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│人権政策課長     │岡 田 正 二│  │防災食育センター長    │岩 本 秀 夫│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│税務課長       │池 永 正 行│  │生涯学習課長     │唐 﨑 欽 五│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│総合窓口課長     │岡 田 公美子│  │文化課長       │森   雅 代│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│市民相談室長     │置 鮎 保 之│  │文化課参事      │小 川 秀 樹│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│国保年金課長     │木 野 雅 博│  │スポーツイベント課長    │西 川 雅 隆│  │├───────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│収納課長       │宮 下 義 幸│  │           │       │  │└───────────┴───────┴──┴───────────┴───────┴──┘            平成29年3月第5回行橋市議会定例会              議  事  日  程[第5日]                             (平成29年3月22日)日程第1 審査終了事案の上程、委員長報告、質疑、討論、採決(文教厚生委員長) 1.議案第1号 行橋市美術館条例の制定について 2.議案第4号 行橋市放課後児童クラブ設置条例の一部を改正する条例の制         定について 3.議案第5号 行橋市敬老祝金支給条例の一部を改正する条例の制定につい         て 4.議案第6号 行橋市指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防         サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定め         る条例の一部を改正する条例の制定について(総務委員長) 5.議案第2号 行橋市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関         する条例の一部を改正する条例の制定について 6.議案第3号 行橋市税条例等の一部を改正する条例の制定について(建設経済委員長) 7.議案第7号 行橋市水道及び公共下水道企業職員の給与の種類及び基準に         関する条例の一部を改正する条例の制定について 8.議案第8号 行橋市共同利用施設の設置及び管理に関する条例の一部を改         正する条例の制定について 9.議案第9号 行橋市共同利用施設の指定管理者の指定について 10.議案第10号 行橋市共同育苗施設の指定管理者の指定について 11.議案第11号 音無苑処理能力増強工事請負契約の締結について 12.議案第29号 土地の取得について(各常任委員長) 13.議案第12号 平成28年度行橋市一般会計補正予算について(総務委員長) 14.議案第13号 平成28年度行橋市国民健康保険特別会計補正予算について 15.議案第14号 平成28年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予         算について 16.議案第17号 平成28年度行橋市後期高齢者医療特別会計補正予算につい         て(文教厚生委員長) 17.議案第15号 平成28年度行橋市介護保険特別会計補正予算について(建設経済委員長) 18.議案第16号 平成28年度行橋市農業集落排水事業特別会計補正予算につ         いて 19.議案第18号 平成28年度行橋市水道事業会計補正予算について(各常任委員長) 20.議案第19号 平成29年度行橋市一般会計予算について(総務委員長) 21.議案第20号 平成29年度行橋市国民健康保険特別会計予算について 22.議案第21号 平成29年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算に         ついて 23.議案第26号 平成29年度行橋市後期高齢者医療特別会計予算について(建設経済委員長) 24.議案第22号 平成29年度地方卸売市場行橋市魚市場特別会計予算につい         て 25.議案第25号 平成29年度行橋市農業集落排水事業特別会計予算について 26.議案第27号 平成29年度行橋市水道事業会計予算について 27.議案第28号 平成29年度行橋市公共下水道事業会計予算について(文教厚生委員長) 28.議案第23号 平成29年度行橋市・苅田町・みやこ町介護認定特別会計予         算について 29.議案第24号 平成29年度行橋市介護保険特別会計予算について(建設経済委員長) 30.29請願第1号 行橋市図書館等複合施設の建設白紙撤回を求める請願日程第2 新たな提出に係る事案の上程、提案理由の説明、     議案に対する質疑、採決 1.議案第30号 行橋市副市長の選任について 2.議案第31号 行橋市教育委員会委員の選任について 3.議案第32号 行橋市教育委員会委員の選任について 4.議案第33号 行橋市固定資産評価審査委員会委員の選任について 5.議案第34号 行橋市固定資産評価審査委員会委員の選任について日程第3 意見書の上程、質疑、討論、採決 1.意見書第1号 東九州自動車道の開通に伴う京築地域の産業及び観光振興の          経済効果向上に関する意見書 2.意見書第2号 ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」の整備促進          を求める意見書日程第4 議会閉会中の所管事項調査要求   (別紙所管事項調査表のとおり)日程第5 会議録署名議員の指名               平成29年3月22日(5)               開議 10時00分 ◎議会事務局長(坪根義光君)  開会前に御報告いたします。大野慶裕議員から、病気のため、欠席の届け出があっております。以上でございます。 ○議長(諫山直君)  おはようございます。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程につきまして、議会運営委員会で協議願っていますので、委員長から報告を願います。 議会運営委員会委員長。 ◆17番(田中建一君)  おはようございます。先刻、議会運営委員会を開き、本日の議事日程について協議を行いましたので、その結果を御報告申し上げます。 本日の議事日程は、日程第1として、審査終了事案の上程を行い、各委員長の報告を受けた後、質疑、討論、採決を行います。今回、審査が終了した旨、報告がなされているものは、議案29件、請願1件であります。 日程第2として、市長から新たな事案として人事案件5件が提出されておりますので、これを上程し、提案理由の説明を受けた後、議案に対する質疑を行い、直ちに採決することといたします。なお、この人事案件の採決方法は、議会運営委員会の申し合わせにより、無記名投票で行うことといたします。 日程第3として、意見書2件が提出されておりますので、これを上程し、議題といたします。 日程第4として、議会閉会中の所管事項調査要求を議題といたします。 日程第5として、会議録署名議員の指名を行って閉会といたします。 なお、次回定例会の招集告知日は、平成29年5月29日月曜日、招集日は平成29年6月6日火曜日の予定で、執行部との調整を行いましたので、議員並びに関係各位の御了承のほど、よろしくお願いいたします。 以上のとおり協議が整いましたので、議員各位の御賛同をよろしくお願いいたします。 △日程第1 審査終了事案の上程、委員長報告、質疑、討論、採決 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。報告のとおり御了承願います。 日程第1 審査終了事案の上程、委員長報告、質疑、討論、採決を行います。各委員長から審査が終了した旨の報告がなされているものは、お手元配付のとおり、議案29件、請願1件であります。これを一括上程し、議題といたします。 はじめに、議案第1号及び議案第4号から議案第6号までの計4件について、一括して、文教厚生委員長から、審査の経過並びに結果の報告を願います。 文教厚生委員長。 ◆10番(小原義和君)  おはようございます。それでは、文教厚生委員会に付託されました、議案第1号及び議案第4号から議案第6号の計4件につきまして、一括して、審査の経過と結果の報告をいたします。 はじめに、議案第1号行橋市美術館条例の制定についてでございますが、本案は、美術に親しむための場を提供し、市民の学術及び文化の発展のため、行橋市美術館の設置及び管理について、必要な事項を条例において定めようとするものであります。 審査の中で、委員より、美術館の駐車場の確保について質したところ、美術館を公の施設として使用するのであれば、公益財団法人所有分の駐車場を無償で貸していただけることになっている、との答弁を受けております。 取りまとめの中で、委員より、寄贈していただいた美術館なので、今後は市がより良いものにして、入館者が利用しやすいようにしていただきたい。また、今後は、公共施設となった美術館の建物自体にかかる経費も考えなければならないので、公共施設等総合管理計画の中で整備を進める必要がある、との意見が出されております。 次に、議案第4号行橋市放課後児童クラブ設置条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、行橋校区の児童クラブ入所児童数の増加に伴い、第2行橋小児童クラブを廃止し、社会福祉法人に事業委託することについて、所要の改正を行おうとするものであります。 取りまとめの中で、委員より、昨年6月に第2行橋小児童クラブを設置して、10カ月も経たずに廃止に至った。今後は現状把握を慎重に考えて設置すべきである、との意見が出されております。 次に、議案第5号行橋市敬老祝金支給条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、敬老祝金制度について、高齢化の進展に伴う対象者の増加を見据えて、対象となる年齢のうち満90歳を除くように改めようとするものであります。 審査の中で、委員より、他の自治体と比較した行橋市の敬老祝金の支給対象について質したところ、県内においては、改正後の行橋市と同等か、あるいは少ない自治体が大多数である、との答弁を受けております。 取りまとめの中で、委員より、福祉予算が増加している中、敬老祝金の対象者を減らすのは、やむを得ない。ただし、支給対象年齢の見直しについては、計画を立てて行っていただきたい、との意見が出されております。 次に、議案第6号行橋市指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、従来、通所介護事業は都道府県の管轄となっていましたが、介護保険法の改正により権限委譲がなされ、利用定員18人以下の通所介護事業については市町村の管轄する地域密着型サービスに移行されます。このため、地域密着型通所介護事業の運営基準に関する規定を条例に追加しようとするものであります。 取りまとめの中で、委員より、今後も市の業務量が増加傾向にあるので、この分野の専門職員を確保していただきたい、との意見が出されております。 採決の結果、議案第1号、議案第4号及び議案第6号につきましては、委員、全員一致で、また、議案第5号につきましては、委員、賛成多数で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、議案第1号行橋市美術館条例の制定について、質疑を行います。委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第1号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第4号行橋市放課後児童クラブ設置条例の一部を改正する条例の制定について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第4号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第5号行橋市敬老祝金支給条例の一部を改正する条例の制定について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、田中次子議員より討論の通告があっておりますので、これを許します。 田中次子議員。 ◆2番(田中次子君)  議案第5号行橋市敬老祝金支給条例の一部を改正する条例の制定について、日本共産党市議団を代表し、反対討論を行います。 この議案の目的及び理由には、高齢化の進展に伴う対象者の増加を見据えて、平成26年度から段階的な見直しを行っているとしています。 2年前の平成27年3月議会にて大幅な対象年齢の見直しの条例が可決されました。そのことにより、昨年の敬老の日前後には、それまで対象とされていた年齢を迎え、敬老祝金を楽しみにされていた高齢者の方々から、担当課にも多くの問い合わせがあったとのことです。条例改正によって、自身の年齢が敬老祝金の対象外となったことを知り、大変落胆した、これは市民の抗議の声です。 そして今回の議案は、また財政状況などを理由に、さらにその対象年齢を狭めるものです。満90歳の方を対象から外す、としています。 来年度は市内約300名の満90歳を迎える方々が敬老祝金の対象外となり、その結果、約300万円の予算減となります。しかしこの制度を見直したことにより、他で高齢者福祉事業の充実が図られるのならまだしも、そういった具体策は計上されておりません。 子どもや高齢者にやさしいまちづくり、そもそも敬老祝金とは、高齢者の長寿を祝い、これまで社会に貢献してきた労を労う意味のものです。財政状況を問題にするならば、金額を引き下げ、対象年齢を維持するという方法も考えることができます。 そして、本来の趣旨を考えれば、祝金の金額だけの問題ではなく、敬老行事の見直しも必要です。市は今回の敬老祝金制度の改正に向けて、当事者の声を聞いているのでしょうか。 今、ひとり暮らしの高齢者の方々が増加しています。全国でも孤独死が増えています。国の政策による医療費や年金の見直しに伴い、高齢者を取り巻く環境は、年々ますます厳しくなっています。このようなときにこそ、高齢者の暮らしの困難さを自分や家族のこととして、寄り添う温かい姿勢が、地方自治体には求められているのではないでしょうか。 米寿・白寿といった節目も大切です。しかし88歳から99歳までの10年間は、それまでの10年とは違う大変な年月です。満90歳の敬老祝金を廃止することは、大きな福祉の後退と言わざるを得ません。誰もが年を取ります。誰もが病気もします。安心してこのまちに住み続けていく魅力は、生産年齢人口と言われる世代のみが感じる一過性のものではないはずです。 子どもや高齢者などにやさしいまちづくりに向けて、市がいま見直さなければならない財源は、他にあるはずではないでしょうか。福祉は充実させていくべきものであり、決して後退させてはなりません。 以上、議案第5号についての反対討論といたします。 ○議長(諫山直君)  討論を終わり、これより採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、議案第5号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第6号行橋市指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第6号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第2号及び議案第3号の計2件について、一括して、総務委員長から審査の経過並びに結果の報告を願います。 総務委員長。 ◆12番(西岡淳輔君) おはようございます。それでは、総務委員会に付託されました、議案第2号から議案第3号までの計2件につきまして、一括して、審査の経過と結果を御報告いたします。 はじめに、議案第2号行橋市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、学校医及び学校歯科医に支給する報酬を、周辺自治体との均衡を図るため、改定しようとするものであります。なお、施行日は、平成29年4月1日となっております。 次に、議案第3号行橋市税条例等の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、消費税率10%への引き上げ時期が平成29年4月1日から平成31年10月1日に変更されることに伴い、所要の改正を行おうとするものでございます。 審査の中で、担当課から、法人市民税の税率変更の実施時期、及び軽自動車税における環境性能割の導入時期は、平成29年4月1日から平成31年10月1日に変更され、また、個人住民税の住宅借入金等特別税額控除の適用期限は、平成31年から平成33年に延長される、との説明を受けております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第2号及び議案第3号までの計2件につきましては、いずれも、出席委員、全員一致で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、議案第2号行橋市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について、質疑を行います。委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第2号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第3号行橋市税条例等の一部を改正する条例の制定について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第3号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第7号から議案第11号まで、及び議案第29号の計6件について、建設経済委員長から、審査の経過並びに結果の報告を願います。 建設経済委員長。 ◆14番(澤田保夫君)  おはようございます。それでは、当委員会に付託されました、議案第7号から議案第11号まで、及び議案第29号の計6件につきまして、一括して、審査の経過と結果を御報告いたします。 はじめに、議案第7号行橋市水道及び公共下水道企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、人事院の給与勧告に伴い、扶養手当の支給要件に関する規定を改正し、また、経過措置として、平成29年度においては従前の取扱いをしようとするものである、との説明を受けております。なお、条例の施行日は、平成29年4月1日となっております。 次に、議案第8号行橋市共同利用施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、現在、営業を停止している北大野井共同作業所について廃止するため、所要の改正をしようとするものである、との説明を受けております。なお、条例の施行日は、公布の日となっております。 審査の中で、委員より、北大野井共同作業所の廃止理由について質したところ、担当課より、作業所の運営状況や利用状況、また、過去に火災によって被害を受け、大幅な設備投資が必要になったことなど総合的に判断した結果、廃止に至った、との説明を受けております。 次に、議案第9号行橋市共同利用施設の指定管理者の指定についてでございますが、本案は、草場・平島共同作業所については、指定期間を平成29年4月1日から平成30年3月31日までの1年間とし、また、延永と椿市の各共同作業所については、指定期間を平成29年4月1日から平成31年3月31日までの2年間とするものです。 なお、各共同作業所の管理については、各利用組合を指定管理者の候補者にしようとするものです。 候補者の選定理由としては、当該施設が小規模零細な地域農家の負担軽減を図るために設置された、水稲の乾燥調製施設であり、各利用組合が、昭和50年代の設置当初から、施設周辺の地域ニーズに基づいた施設運営を行ってきたことなどを考慮した結果、各利用組合が候補者として適当である、との説明を受けております。 審査の中で、委員より、各共同作業所における払い下げについての考えを質したところ、担当課より、現在、草場・平島共同作業所については、一年後の払い下げに向け利用組合と調整を行っている。それ以外の2つの共同作業所については、早期の払下げに向け交渉を継続していく、との答弁を受けております。 次に、議案第10号行橋市共同育苗施設の指定管理者の指定についてでございますが、本案は、指定期間を平成29年4月1日から平成34年3月31日までの5年間とするものです。なお、行橋市共同育苗施設の管理については、福岡京築農業協同組合を指定管理者の候補者にしようとするものです。 候補者の選定理由としては、当該施設が水稲の苗を育成、販売するものであり、農家に対して、安定的かつ継続的に供給するには、平成8年度の施設開設以来、管理運営してきた実績や組織の規模・内容等を考慮した結果、福岡京築農業協同組合が候補者として適当である、との説明を受けております。 審査の中で、委員より、利用者への還元の観点から 指定管理候補者と苗代の値下げについて交渉を行ったのか、質したところ、担当課より、苗代値下げの交渉は行っていない。また、苗代について市としては、現状維持という考えである、との答弁を受けております。 この他、当該施設について、市への収入はなく経年により施設の老朽化が進み、維持管理費がかさむことが懸念される。そのため、早期の払下げに向け市の方針を明確にし、交渉を前進させるよう指摘します。 次に、議案第11号音無苑処理能力増強工事請負契約の締結についてでございますが本案は、し尿等処理広域化による、みやこ町のし尿等の受け入れに伴い、現状の処理能力を増強しようとするもので、去る1月30日に三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社九州支店と、4億6980万円で随意契約いたしましたので、請負契約を締結するにあたり、議会の議決を求めるものであります。 工事の概要についてでございますが、工事場所は、行橋市大字松原651番地、工期は、契約の効力の発生の日から平成30年3月31日までとなっております。 審査の中で、委員より、みやこ町とし尿等の共同処理を行うにあたっては、みやこ町の収集業者に対し、し尿等の搬入ルートについての指導を徹底してほしい、との意見が出されております。これに対し、担当課より、今後みやこ町と締結する、し尿処理基本協定において搬入ルートを明記すると共に、収集業者への指導を徹底する、との答弁を受けております。 このほかに、契約方法が随意契約となっていることについて、それに至った経過について説明をするべきではないか、との要望が出されております。 最後に、議案第29号土地の取得についてでございますが、本案は、長井浜公園整備用地として、取得しようとするものです。 主な内容についてでございますが、所在地は、行橋市大字長井136番地1及び136番地2、地目は、雑種地及び学校用地であり、地積は1万1298.85㎡、取得価格は5649万4250円となっております。併せて、地権者との売買交渉については、協議が整っている、との説明を受けております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第7号から議案第11号までの計5件につきましては、いずれも出席委員、全員一致で、原案のとおり可決すべきであると決し、議案第29号につきましては、出席委員、賛成多数で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、議案第7号行橋市水道及び公共下水道企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について、質疑を行います。委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第7号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第8号行橋市共同利用施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第8号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第9号行橋市共同利用施設の指定管理者の指定について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第9号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第10号行橋市共同育苗施設の指定管理者の指定について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第10号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第11号音無苑処理能力増強工事の請負契約の締結について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第11号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第29号土地の取得について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。 大池議員。 ◆13番(大池啓勝君)  29号の土地の取得についてでございますが、委員会では、土地の評価、ボーリング調査とか、前後しているわけですけれども、その部分について、今後はそういう方向性でいくのかという委員長報告の中身が、ちょっと薄いようにありますので、ちょっと委員長に意見を求めたいと思います。 ○議長(諫山直君)  建設経済委員長。 ◆14番(澤田保夫君)  いま大池議員の質問ですが、ボーリング、いわゆる地価の評価という意見が出ました。この中で、企業立地の補正の関係もありますけど、いわゆるボーリング調査というのは、先に調査するということは、いろいろ話も出ましたけど、一応、現況の地価の評価も今後検討していくということでありました。 そういう中で、委員会の報告は抜きにして、委員長報告には記載していませんけど、委員から、そういう質問が出ている次第でございます。 ○議長(諫山直君)  質疑を終わり、田中次子議員より討論の通告があっておりますので、これを許します。 田中次子議員。 ◆2番(田中次子君)  議案第29号土地の取得について、日本共産党市議団を代表し、反対討論を行います。これは、長井浜公園整備事業における公園用地を取得するものです。 長井浜海水浴場に面する雑種地及び学校用地を併せて1万1298平米の土地を5649万4250円の価格で、学校法人西日本工業学園と契約を交わすものです。 昨年12月議会に計上された一般会計補正予算の議案においても、德永克子議員が反対討論いたしましたが、行橋市民にとって、いま早急に都市公園を長井に造ることの必要性はありません。行橋市に都市公園の数が実際に足りないのであれば、市民の要望を聞き、他にも適した候補地はあるはずです。 また田中市長は、先日、市長と語る会の場で、この事業について、カフェやクラブハウス、海の家が並ぶ宗像市や糸島市のような海岸線のイメージ、という意味合いのことを今元校区の住民の方々に向けて話されました。 今回の土地取得に伴う費用は、約6千万円、坪単価は1万6504円です。あの土地の価値に対して、この価格が果たして適正かという問題もあります。また今後、市長がイメージしている、それら施設の建設工事費を含めると、これから一体どれほどの費用が必要となるのでしょうか。その事業効果は見込めません。 この数年、長井浜を利用したスポーツイベントも各種行われていますが、もちろんそれらに対する必要経費は、毎年、そして新たに一般会計に予算計上されているではありませんか。しかし、いま行橋市には野球ができる公式グラウンドがありません。中山グラウンドの夜間照明も撤去され、市民体育館に設置予定だったバスケットコート工事は、耐震性に欠けるとして中止。蓑島のサッカー場、ランニング用トラック整備も不十分、そして依然として市民プールの方向性は見えておらず、あの荒廃した状態のまま、警備委託の費用は引き続き必要となっています。 さらに今回、市内の公園10箇所の老朽化した遊具の撤去が予算計上されていますが、そこに新たな遊具設置の予定はありません。本来、市民が親しむスポーツや身近な公園の整備が十分に行き届いているとは、決して言えないのではないでしょうか。 このような状況において、スポーツ関連の対外的なイベント事業のためと言っても過言でないような、今回の土地取得の議案です。公園用地の取得においては、市民ニーズの把握と具体的な調査、研究を真摯に行うべきではないでしょうか。 財政面での問題、そして市民の要求にそぐわない点を大きな理由とし、議案第29号に対しての反対討論といたします。 ○議長(諫山直君)  討論を終わり、これより採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、議案第29号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第12号について、各委員長から、所管部分についての審査の経過並びに結果の報告を願います。 はじめに、文教厚生委員長。
    ◆10番(小原義和君)  それでは、当委員会に付託されました、議案第12号平成28年度行橋市一般会計補正予算について、文教厚生委員会所管部分についての審査の経過と結果を御報告いたします。 当委員会所管部分における補正は、2億6050万8千円の減額補正であります。補正の主な内容につきましては、各所管課においての事業費の確定や委託料及び工事費等の入札残など、決算見込みに伴う予算の調製を行い、減額補正されております。 一方、増額するものとして、子ども支援課では、国の保育単価等の改定に伴い、施設型・地域型保育給付措置委託にかかる経費として、1565万6千円が増額、また、生涯学習課では、椿市地域交流センター建設事業に係る防火水槽の設置及び用地等の取得にかかる経費として、1729万1千円が増額補正されております。 なお、子ども支援課における私立保育園施設整備推進事業、学校教育課における仲津中学校整備事業につきましては、年度内の事業完了が困難であるため、翌年度へ事業費を繰り越す、との説明を受けております。 続きまして、審査における質疑の主な内容及び意見等について、御報告いたします。 はじめに、子ども支援課では、私立保育園施設整備推進事業について、委員より、大橋保育園の建替工事の遅れの原因について質したところ、担当課より、熊本地震の復興工事の影響で、資材の調達や工事関係者の確保が困難であった。今後も事業者に対しては、早急に工事を完了するようにお願いをしていき、保護者に対しても、新園舎の工事の遅れのお詫びと、正確な工事完了日などの情報提供を行う、との答弁を受けております。 次に、生涯学習課では、椿市地域交流センター建設事業に係る防火水槽の設置及び用地等の取得について、委員より、施設を造る時は防火水槽の設置費用など予想できる費用に関しては、計画の当初段階から計上すべきであり、また、取得する用地に関しては、鑑定評価をしっかりと行っていただきたい、との要望が出されております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第12号のうち、当委員会所管部分につきましては、委員、賛成多数で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  次に、建設経済委員長。 ◆14番(澤田保夫君)  それでは、当委員会に付託されました、議案第12号平成28年度行橋市一般会計補正予算について、建設経済委員会所管部分の審査の経過と結果を御報告いたします。 当委員会所管部分における補正は、1億9154万9千円の減額を行おうとするものでございます。 今回の補正の主な内容につきましては、各所管課における事務事業決算見込みに伴う予算の調製のほか、委託料及び工事費等の入札残、事業費の確定、国等からの補助金減額などによる減額補正が計上されております。また、西泉調整池築造工事ほか2事業につきましては、年度内の事業完了が困難なため、翌年度へ繰り越す、との説明を受けております。 このほか、債務負担行為につきましては、行橋市図書館等複合施設整備事業にかかるアドバイザリー業務委託料について、平成29年度に新たに追加し、併せて、既に設定している行橋市図書館等複合施設整備運営事業費については廃止する、との説明を受けております。 それでは、審査における質疑の主な内容、及び意見等について、御報告いたします。 まず、都市政策課では、アドバイザリー業務委託料の債務負担行為補正の金額が多額であり、その妥当性に疑義がある、との意見が多々出されております。これに対し、担当課より、今後、再公募の手続きを進めていくにあたり、要求水準書の全面的な見直しをはじめ、事業契約締結に至るまでのアドバイザリー業務を行うには妥当な金額である。併せて、再公募に向け、職員だけではバリュー・フォー・マネーの計算など、専門的知識を必要とする業務への対応が困難である、との答弁を受けております。 このほかに、現状のコスメイト行橋にかかる年間の維持管理経費から考えると、今回の要求水準書による維持管理経費は少なく感じる。今後、要求水準書などの見直し後は、速やかに当委員会へ報告してほしい、といった意見が出されております。 次に、企業立地課では、今後、企業へ土地を売買する際に行われる地質調査については、買い手側の企業に行っていただくよう検討してほしい、との意見が出されております。 次に、下水道課では、西泉調整池築造工事について、計画と現地との土質条件の相違が、繰り越しをしなければならない原因となった旨説明を受けたが、今後、地質調査を業者へ発注する際は、粗雑なものとならないよう留意してほしい、との要望が出されております。 最後に、環境課では、廃棄物監視指導嘱託員に対し業務内容についての指導を徹底してほしい、との意見が出されております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第12号のうち、当委員会所管部分につきましては、出席委員、全員一致で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  次に、総務委員長。 ◆12番(西岡淳輔君)  それでは、議案第12号平成28年度行橋市一般会計補正予算について総務委員会所管部分における、審査の経過と結果を御報告いたします。 20170今回の補正は、既定額から3億2292万7千円を減額し、歳入歳出予算額を、それぞれ284億8788万3千円としようとするものであります。 補正の概要といたしましては、国・県補助金の内示及び決定に基づくもの、決算見込みに基づく係数調整に伴うもの、契約金額確定等に伴う予算不用額の減額、及び財源調整に伴う基金の積立等となっております。 歳入補正全体の主な内容についてですが、市税では、新築家屋の増加、及び工場設備投資や太陽光パネル設置による償却資産の増などにより、固定資産税が増額補正されております。 国庫補助金では、決算見込みに伴う事業費の減により、臨時福祉給付金給付事業費補助金が減額補正されております。 寄付金では、昨年11月の寄付返礼品見直し後、寄付者が大幅に増加したことにより、ふるさと応援寄付金が増額補正されております。 基金繰入金では、各事業の決算見込みに伴う事業費の減により、公共施設等整備保全基金を含む5基金が減額補正されております。 続きまして、当委員会所管の主な歳出につきましては、各事業の決算見込みの調整、並びに、事業の確定に伴う特別会計への繰出金を調整して計上されております。また、福岡県セキュリティクラウド開始時期の変更に伴い、機器賃借料等が減額補正されております。このほか、財政調整基金、減債基金、ふるさと納税基金への積立金が増額補正されております。 なお、水源開発出資金、防災行政無線管理費、個人番号カード交付事業につきましては、年度内の完了が困難なため翌年度に繰り越す、との説明を受けております。 また、センタースイッチ・サーバ機器等賃借料、及びアカウント管理サーバ等機器賃借料につきましては、平成29年度から平成33年度までを期間とする債務負担行為が設定されておりましたが、今回、平成29年度から平成34年度までの期間に変更されております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第12号のうち、当委員会所管部分につきましては、出席委員、賛成多数で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、質疑、討論、採決を行います。議案第12号平成28年度行橋市一般会計補正予算について、各委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、德永克子議員より討論の通告があっておりますので、発言を許します。 德永克子議員。 ◆21番(德永克子君)  議案第12号平成28年度一般会計補正予算について、日本共産党を代表し、反対討論をいたします。年度末の補正ですから、事業規模がほぼ確定することによる結果によるもの、執行残などが多くありますが、それ以外の問題点、反対理由を述べたいと思います。 まず第1です。債務負担行為補正として、1330万6千円のアドバイザリー業務委託料を追加し、49億4500円の行橋市図書館等複合施設整備運営事業費を廃止する問題です。 この事業に手を挙げる企業がなかったことにより、事業費を廃止するのは当然です。なぜ手を挙げる企業がなかったのか、その理由の一つは、市民が同意できない事業であると思われます。15歳以上の人口の4人に1人に当たる人々の署名が添付された白紙撤回を求める請願書が、この3月議会に提出されています。このような事業に、あえて実施をすることを選ばずに見送ったのだと思います。 これだけの市民の意思に耳を貸さず、アドバイザリー業務委託料の計上を図ることは、民主主義の根幹を否定するものと言わざるを得ません。 第2です。行政の進め方の問題です。椿市地域交流センター建設事業として、防火水槽の設置及び用地の取得等に、約1720万円の増額補正を行っています。椿市の小さな拠点づくり事業に防火水槽が必要だったということですが、この事業を統括する部署がなく、また事業全体の実施要項などもなしに、教育委員会と福祉部がそれぞれ事業を進めていることにより、椿市の小さな拠点づくり事業全体が把握されていないことから発生しているものと思います。 以前、市長はよく、縦割りの弊害をなくし横串を入れる、と言われておりましたけれども、その効果的な実施ができていないのではないでしょうか。 以上、問題点を指摘し、反対討論といたします。 ○議長(諫山直君)  討論を終わり、これより採決を行います。本案に対する各委員長の報告は、可決であります。本案は、各委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、議案第12号は、原案のとおり可決されました。 会議運営上、ここで10分間休憩いたします。               休憩 10時55分               再開 11時05分 ○議長(諫山直君)  定足数に達していますので、ただいまから会議を再開いたします。 次に、議案第13号、議案第14号及び議案第17号の計3件について、一括して、総務委員長から審査の経過並びに結果の報告を願います。 総務委員長。 ◆12番(西岡淳輔君)  それでは、当委員会に付託されました、議案第13号、議案第14号及び議案第17号の計3件につきまして、一括して、審査の経過と結果を御報告いたします。 はじめに、議案第13号平成28年度行橋市国民健康保険特別会計補正予算についてでございますが、今回の補正は、歳入歳出、それぞれ118万1千円を増額し、予算総額を108億3090万3千円としようとするものでございます。 補正の主な内容といたしましては、歳出では、退職者医療制度廃止に伴うもの、及び国庫補助金の確定による精算など、決算見込に基づくものであります。歳入では、歳出の補正に伴う収入見込の変更、及び今年度の徴収実績に基づく税収見込の増によるものであります。 次に、議案第14号平成28年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算についてでございますが、今回の補正は、歳入歳出、それぞれ223万8千円を増額し、予算総額を1616万3千円としようとするものでございます。 補正の内容といたしましては、決算見込に基づくものであり、歳入では、貸付金元利収入、及び雑入が増額補正されております。歳出では、事務費が減額補正され、一般会計への繰出金は増額補正されております。 次に、議案第17号平成28年度行橋市後期高齢者医療特別会計補正予算についてでございますが、今回の補正は、歳入歳出、それぞれ833万2千円を増額し、予算総額を9億8021万6千円としようとするものでございます。 補正の内容といたしましては、決算見込に基づくものであり、歳入では、保険料が増額補正され、保険基盤安定繰入金は減額補正されております。歳出では、後期高齢者医療広域連合納付金が増額補正されております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第13号及び議案第14号の計2件につきましては、いずれも、出席委員、全員一致で、議案第17号につきましては、出席委員、賛成多数で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。 これより、議案第13号平成28年度行橋市国民健康保険特別会計補正予算について、質疑を行います。委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第13号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第14号平成28年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第14号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第17号平成28年度行橋市後期高齢者医療特別会計補正予算について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、議案第17号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第15号について、文教厚生委員長から、審査の経過並びに結果の報告を願います。 文教厚生委員長。 ◆10番(小原義和君)  それでは、議案第15号平成28年度行橋市介護保険特別会計補正予算について、文教厚生委員会における審査の経過と結果を御報告いたします。 今回の補正は、歳入歳出、それぞれ2億480万円を減額し、予算総額を55億2238万円としようとするものでございます。 補正の主な内容といたしましては、居宅介護サービス給付費と施設介護サービス給付費において、実績見込みに伴う予算の調製による減額補正となっております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第15号につきましては、委員、賛成多数で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、議案第15号平成28年度行橋市介護保険特別会計補正予算について、質疑を行います。委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、議案第15号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第16号及び議案第18号の計2件について、一括して、建設経済委員長から、審査の経過並びに結果の報告を願います。 建設経済委員長。 ◆14番(澤田保夫君)  それでは、当委員会に付託されました、議案第16号及び議案第18号の計2件について、一括して、審査の経過と結果を御報告いたします。 まず、議案第16号平成28年度行橋市農業集落排水事業特別会計補正予算についてでございますが、今回の補正は、歳入歳出、それぞれ234万5千円を減額し、予算総額を7436万円としようとするものです。 補正の主な内容といたしましては、歳入では、消費税納付額の確定に伴う、一般会計繰入金の減額補正、歳出では、消費税納付額の減額補正が、それぞれ計上されております。 次に、議案第18号平成28年度行橋市水道事業会計補正予算についてでございますが、今回の補正は、資本的収入について、3982万9千円を減額し、総額1億3636万8千円とし、また、資本的支出について、4067万1千円を減額し、総額4億7974万7千円としようとするものです。 補正の主な内容としては、国からの補助金の減額によるもので、資本的収入では、企業債及び国庫補助金の減額補正、また、資本的支出では、事業費の減額補正がそれぞれ計上されております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第16号及び議案第18号の計2件につきましては、いずれも、出席委員、全員一致で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、議案第16号平成28年度行橋市農業集落排水事業特別会計補正予算について、質疑を行います。委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第16号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第18号平成28年度行橋市水道事業会計補正予算について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第18号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第19号について、各委員長から、所管部分についての審査の経過並びに結果の報告を願います。 はじめに、文教厚生委員長。 ◆10番(小原義和君)  それでは、議案第19号平成29年度行橋市一般会計予算について、文教厚生委員会の所管部分における審査の経過と結果を御報告いたします。 一般会計における所管部分の予算額は、福祉部、99億8619万4千円、教育部、30億5360万2千円であり、計130億3979万6千円となっており、これは歳出予算総額の47.5%を占めております。また、所管部分の予算額を前年度と比較してみますと、7億1107万円の減額となっております。 それでは、所管部分における今年度の新規事業や、主な事業を御報告いたします。 はじめに、地域福祉課では、総合福祉センター改修工事、がん検診委託料や休日・夜間急患センター負担金、高齢者インフルエンザ予防接種委託料などが計上されております。また、総合福祉情報システムに関する保守委託料や賃借料については、平成30年度から平成34年度までを期間とする債務負担行為が新たに設定されております。 次に、障がい者支援室では、障がい児通所給付費などの自立支援にかかる扶助費などが計上されております。 次に、子ども支援課では、行橋・京都病児・病後児保育事業委託料、待機児童対策の一環である、保育園の園舎老朽化に伴う建替工事等補助金などが計上されております。 また、新たな事業として、子育て支援情報を提供する保育コンシェルジュ事業と、児童の預かりの援助を受けたい人と援助を行いたい人との橋渡し役となり、相互援助活動を行うファミリーサポートセンター事業にかかる経費などが計上されております。 次に、生活支援課では、生活保護受給者への扶助費のほか、生活保護世帯の自立支援の充実のための就労意欲喚起等支援事業、生活保護に至っていない生活困窮者の自立のための生活困窮者自立相談支援事業にかかる経費などが計上されております。 次に、介護保険課では、保健・福祉・医療に係る人材育成、研修等の充実を図ることを目的として設置されている地域ケア複合センターの運営にかかる経費や、緊急通報システム業務委託料などが計上されております。 次に、教育政策課では、子ども議会の開催経費、パソコン教室の機器リース料やパソコンデータの消去にかかる経費などが計上されております。 次に、学校教育課では、児童・生徒が快適で安心した学校生活を送れるよう、教育施設の空調整備工事や屋上防水改修工事などの経費が計上されております。また、小中学校におけるICT環境の整備事業、仲津中学校整備事業、児童クラブ事業にかかる経費などが計上されております。また、小中学校におけるパソコンやタブレット等機器に関する賃借料として、平成30年度から平成34年度までを期間とする債務負担行為などが新たに設定されております。 次に、指導室では、教育相談充実のためのスクール・ソーシャル・ワーカーの増員、特別な支援を必要とする児童生徒に対し、個別のニーズに応じた支援を行うアシスタント・ティーチャーの増員、英語教育及びICT教育の充実のための指導員の増員にかかる経費などが計上されております。 次に、防災食育センターでは、学校給食の供給に伴う経費などが計上されております。 次に、生涯学習課では、研修施設や体育施設に係る指定管理料、延永公民館耐震診断事業、中山グラウンドのトイレ新設工事にかかる経費などが計上されております。 次に、文化課では、コスメイト行橋舞台設備改修工事費、行橋市増田美術館運営委託料、御所ヶ谷史跡自然公園整備工事にかかる経費などが計上されております。また、ゆくはしビエンナーレ2019補助金については、平成30年度までを期間とする債務負担行為が新たに設定されております。 最後に、スポーツイベント課では、ビーチバレーボール大会経費、シーサイドハーフマラソン大会経費、オープンウォータースイミング大会経費、東京オリンピック実施に伴うキャンプ地誘致活動経費などが計上されております。 続きまして、審査における質疑の主な内容及び意見等について、御報告いたします。 はじめに、子ども支援課では、子育て世代包括支援センターについて、委員より、妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目ない支援の実施とのことであるが、親子ともに支援しなければならない期間が長いので、関係機関等と協力していただきたい、との意見が出されております。また、保育コンシェルジュ事業のうちの業務の一つである子育て支援サイトの立ち上げについて、利用者である親のニーズをくみ取り、子育てに関する多くの情報を掲載していただきたい、との要望が出されております。 次に、教育政策課では、教育ICTの環境整備について、委員より、ICTに関しての予算が他の課に移管されたが、ICTは機器だけ導入すれば良い話ではなく、教材がなければ意味をなさない。いかに先生たちが、教育ICTにおける教材を作っていくかが重要である。また、先進校への視察などにより、ICをうまく利用するための研究をして、政策を作っていただきたい、との要望が出されております。 次に、学校教育課では、椿市地区小さな拠点づくり整備事業における児童クラブの建設ついて、委員より、この整備事業は、3つの課が関わっているので、とても分かりにくい。図面等の共通の資料を提出するなかで、整合性のついた説明をしていただきたい、との意見が出されております。 次に、指導室では、ICTの支援員について、委員より、学校の先生と支援員が密接に相談できるような環境を整えてほしい。例えば、支援員の業務委託時間を放課後まで対応するなど、柔軟な運用をしていただきたい、との要望が出されております。 次に、生涯学習課では、研修施設や体育施設等の指定管理について、委員より、今年度に、民間の強みを生かしたスポーツイベントや自主事業の開催の結果について質したところ、担当課より、参加者が少ない結果に終わり、体育施設等の利用数においても、極端な増加は見込めないままである。今後は、利用者の増加や利便性の向上を図るために、積極的な広報活動や管理運営に不備がないように、市のほうからその都度、状況を把握していきたい、との説明を受けております。 次に、文化課では、ゆくはしビエンナーレ事業について、委員より、本来なら、今回の事業における費用対効果を精査して予算に計上すべきではないか、と質したところ、担当課より、今年の3月末をもって、第1回目のビエンナーレが終了し、これから費用対効果が分かってくるので、決算時期には報告ができるのではないか、との答弁を受けております。 また、委員より、毎年、石の彫刻作品の公開制作を実施する計画になっているが、商店街だけに設置するのではなく、駅や学校への設置も検討していただきたい、との意見が出されております。 最後に、スポーツイベント課では、ビーチバレーボールフェスタ2017について、委員より、市の多額な補助金で事業を行っているので、集客予定数3500名を上回るための集客方法を考えていただきたい、との意見が出されております。 審査終了後、現地調査を行い、取りまとめの際、特に意見はなく、採決の結果、議案第19号のうち、当委員会所管部分につきましては、委員、賛成少数で否決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  次に、建設経済委員長。 ◆14番(澤田保夫君)  それでは、当委員会に付託されました、議案第19号平成29年度行橋市一般会計予算について、建設経済委員会所管部分の審査の経過と結果を御報告いたします。当委員会、所管部分における予算総額は、53億8773万7千円であり、前年度当初予算と比較しますと、1億8099万6千円の増額となっております。 それでは、所管部分における主な事業や、今年度の新規事業について御報告いたします。 まず、土木課では、社会資本整備総合交付金事業として、大橋三丁目地区の道路整備工事、特定防衛施設周辺整備事業として、東徳永地区の道路改良工事、再編関連訓練移転等交付金事業として、稲童地区における河川改良工事のほか、各事業において用地購入、物件移転補償金などが計上されております。 このほか、橋梁長寿命化計画に基づく事業、カーブミラーやガードレール等の設置を行う交通安全対策特別交付金事業や市道認定、道路改良事業による道路台帳補正の委託料などが計上され、あわせて行橋総合公園指定管理料が計上されております。 次に、都市政策課では、新規事業として交通交流拠点検討事業にかかる経費が計上されております。また、平成筑豊鉄道や路線バスにかかる経費や立地適正化計画策定事業、図書館等複合施設整備事業、長井浜公園整備事業の各事業にかかる経費、また、都市計画道路行橋停車場線街路事業負担金が計上されております。このほか、市営住宅及び公営賃貸住宅の維持管理に要する経費が計上されております。 次に、建築政策課では、行橋市耐震改修促進計画に基づく、耐震改修にかかる経費が計上されております。 次に、農林水産課では、新規事業として、農村地域防災減災事業や農業用施設管理適正化事業などが計上されております。また、農業者育成支援事業、沓尾漁港整備事業、稲童漁港整備事業が計上されているほか、特定防衛施設周辺整備事業として稲童地区の水路工事や、再編関連訓練移転等交付金事業として東徳永地区の水路工事、農村環境整備事業として下崎地区のため池工事などの経費が計上されております。 次に、商業観光課では、新規事業として、中心市街地活性化事業が計上されております。また、行橋夏祭りや行橋産業祭の実施経費、行橋プレミアム商品券事業、海岸地域活性化事業、観光地環境整備事業、まちづくりイベント助成事業が計上されております。 このほか、広域消費生活相談事業として、消費生活センターにおける人件費などが計上されております。 次に、企業立地課では、サンワークゆくはしの指定管理料のほか、立地企業に対する立地交付金が計上されております。 次に、下水道課では、市内5ヶ所の都市下水路と、4ヶ所の雨水ポンプ場の維持管理に要する経費や、みやこ雨水幹線建設事業における西泉調整池にかかる経費が計上されております。 最後に、環境課では、新規事業として、音無苑処理能力増強工事、老朽危険家屋等除去促進事業にかかる経費が計上されています。また、市が管理する納骨堂の維持管理に要する経費、やすらぎ苑施設改修事業、次世代自動車普及事業、合併浄化槽設置補助事業の各事業にかかる経費が計上されております。 それでは、審査における質疑の主な内容、及び意見等について、御報告いたします。 まず、土木課では、市道 広ワラ・上花松線の道路改良にあたっては、県道直方行橋線との交差点への信号機設置について警察協議を行ってほしい、との意見が出されております。 これに対し、担当課より、信号機設置は難しいと考えている。また、市道の幅員は現状維持する一方、歩道を新たに整備する計画である、との答弁を受けております。 このほか、カーブミラーやガードレールなどの設置箇所について、計画性を持つべきではないか、また、都市公園について、使用実態を調査し、使用実態がない公園については廃止を含め、今後の都市公園のあり方を研究するべきではないか、といった意見や、道路パトロール嘱託員が道路補修を行う手順をマニュアル化し、指導を徹底してほしい、という意見が出されております。 次に、都市政策課では、木造の市営住宅の建て替え方針について質したところ、担当課より、高額な改修費用がかかる場合は転居を促しており、今後、策定中の公共施設等総合管理計画も踏まえ検討していく、との答弁を受けております。 これを受け、委員より、グランドデザインを作り、早急に取り組んでいただきたい、との要望が出されております。 このほか、交通交流拠点検討事業については、事業のコンセプトや必要性、また事業効果が不明瞭であり、基本構想策定にあたっては、事業を実施ありきで進めないでほしい、といった意見や、平成筑豊鉄道にかかる多額の負担金を出すよりも、その予算を市内路線バスの充実に使うべきではないか。また、市として平成筑豊鉄道への支援を今後も継続することについて、抜本的に考え直すべきではないか、という意見、また、長井浜公園整備事業おける地質調査については、土地の取得前に実施し、適地であるか判断するべきではないのか、といった意見が出されております。 次に、建築政策課では、建築の技術職員を一元化していることによる弊害が出ていないか精査し、人事部局とも協議してほしい、との意見が出されております。 次に、農林水産課では、行橋市農業委員選考委員会委員について、市の行政職が10名中4名入っている理由について質したところ、担当課より、市での内部協議の結果そのようになった、との答弁を受けております。 これを受け、委員より、農業委員候補者の選考にあたっては、政治的な疑念をもたれないよう努めてほしい、との意見が出されております。また、市はどのような戦略を持ち、市の単独事業として牡蠣養殖事業推進給付金を生産者に給付するのか、質したところ、担当課より、ふるさと納税の返礼品や牡蠣の高付加価値化のため、牡蠣の生産量を増加させると共に、生産者や加工・流通業者と協議し、加工開発戦略を立てながら取り組んでいきたい、との答弁を受けております。 このほか、有害鳥獣対策について猟友会とも連携し対策を講じてほしい、また、市職員の箱わな設置の資格取得について積極的に推進してほしい、といった意見や工事の実施にあたっては、農林水産課と土木課において、連携をとり取り組んでほしい、という意見、また、プレジャーボート保管施設の管理運営方法について、精査してほしい、といった意見が出されております。 次に、商業観光課では、蓑島海岸における既設の観光トイレでは、貝掘り利用客が多い時期に不足が考えられるため、仮設トイレ設置などについて検討してほしい、との意見が出されております。 次に、企業立地課では、企業誘致活動についての将来的な考え方について質したところ、担当課より、企業より要望のあった土地を紹介するという、オーダーメイド方式による誘致活動を行っている。そのほか、企業誘致可能な土地の整理を行うことにより、新たな工業団地の整備についても検討を行っていきたい、との答弁を受けております。 次に、下水道課では、西部雨水ポンプ場の樹木管理について、適正に行ってほしい、との意見が出されております。 最後に、環境課では、市が管理している納骨堂について築年数から考え、将来にわたり改修工事の増加が考えられる。今後は、各地元で管理が行えないか質したところ、担当課より、従来、簡易な改修については各地元で行ってきているため、大規模改修については市で行ってほしいとの意見があるため、現状では難しい、との答弁を受けております。 このほか、老朽危険家屋の除却に関する補助金や電気自動車などの次世代自動車購入にあたっての補助金について、市民へ積極的な広報活動を行い、補助金の利用を促進してほしい、といった意見や、日々のごみ収集を行う中で把握した道路補修が必要な箇所などの情報を、土木課と共有する取り組みを行ってほしい、という意見が出されております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第19号のうち、当委員会所管部分につきましては、出席委員、賛成多数で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  次に、総務委員長。 ◆12番(西岡淳輔君)  それでは、総務委員会に付託されました、議案第19号平成29年度行橋市一般会計予算について、当委員会所管部分における審査の経過と結果を御報告いたします。 はじめに、平成29年度一般会計予算は、総合計画を基本とし、健全な財政運営、及び行政改革の推進を図ることを基本方針として編成している、との説明を受けております。 平成29年度予算総額は、歳入歳出、それぞれ274億4562万6千円で、前年度当初予算と比較しますと、1億1041万2千円の増額、率にしまして、約0.4%の増となっております。 平成29年度の予算を性質別にみますと、人件費や扶助費などの義務的経費は約123億8千万円で、前年度に比べ1.1%の増額となっております。一方、普通建設事業費などの投資的経費は約38億8千万円で、前年度に比べ18.1%の減額となっております。また、繰出金等、その他の経費は、約111億8千万円で、前年度に比べ8%の増額となっております。 続きまして、歳入予算の主な内容でございますが、まず、市税では、個人市民税、固定資産税、軽自動車税、たばこ税が増額計上され、法人市民税は減額計上されております。 次に、分担金及び負担金では、平成30年度からの、し尿処理広域化に伴う、音無苑の能力増強工事等に係る、みやこ町負担金が新たに計上されております。 次に、県支出金では、有害鳥獣広域捕獲対策補助金、及び2020年東京オリンピック・パラリンピックにおける外国選手団誘致のための、福岡県キャンプ地誘致推進事業費補助金が新たに計上されております。 次に、寄付金では、寄付者の増を見込み、ふるさと応援寄附金が増額計上されております。 次に、繰入金では、国民健康保険特別会計への繰出金の増額に伴い、財政調整基金からの繰入金が増額計上されております。 次に、市債では、仲津中学校本館棟校舎建替え完了などに伴い、減額計上されております。 続きまして、当委員会所管部分における、主な新規事業又は新たな経費について報告いたします。 はじめに、総務費では、平成28年度決算から新たな基準による財務書類を作成・公表するための、統一的な基準による公会計整備に係る移行支援業務委託料、旧魚市場屋根及び柱撤去工事費、市庁舎敷地内に設置される分煙室整備工事費、昨年発生した事故の反省を踏まえての刈払機取扱作業者安全衛生教育講習に係る経費、返礼品撮影料などふるさと応援寄付に係る経費、平成30年度の固定資産評価替えに向けた路線価付設委託料、住民票の写し・印鑑登録証明書・所得課税証明書のコンビニ交付サービス導入に係る経費が計上されております。 なお、グループウェア機器賃借料については、平成30年度から平成34年度までを期間とする債務負担行為が、新たに設定されております。 次に、消防費では、消防ポンプ自動車、及び高規格救急自動車更新のための車両購入費、施設老朽化に伴う消防団格納庫撤去・新設工事費が計上されております。 続きまして、審査における質疑の主な内容及び意見等について、御報告いたします。 はじめに、財政課では、地方債現在高見込が増えていることに触れ、今後の見通しについて質したところ、担当課より、地方債を発行することで、財政負担を平準化することができるうえ、一部、普通交付税での財政的な支援を受けることができる。しかしながら、資金を借り入れている事実に変わりはなく、今後とも、財政面において全体的なバランスを考慮しながら、過度な借り入れとならないよう十分に注意を払っていく、との説明を受けております。 また、財政調整基金のとりくずしについて質したところ、担当課より、国民健康保険特別会計における約12億2940万円の累積赤字を解消するため、特別会計への繰出金を5千万円から5億5千万円に増額することとなった。そのため、平成28年度に比べると、取り崩す額が増加している、との説明を受けております。 また、市報に行橋市の財政についての特集を掲載するなど、市民に分かりやすい広報をしていただきたい。さらに、市庁舎を含め公共施設等の老朽化が進んでいる。市民に危険が及ぶことのないよう、大規模修繕等の対応を早急にしていただきたい、との意見が出されました。 次に、総務課では、職員の有給休暇取得率の向上や、非正規職員の休暇制度充実など、職員の処遇改善のため最大限努力していただきたい。また、地域の防災力向上のためには、住民の防災意識を高める必要がある。そのためには、子どもたちへの防災教育が重要であり、防災活動に触れる機会をつくるなど、幼少期からの取り組みを推進していただきたい、との意見が出されました。さらに、行政は中立性、公平性を保つべきであり、各種団体等への負担金や助成金の見直しについても、公平を期すように、との意見が出されました。 次に、総合政策課では、ふるさと応援寄付の返礼品が過剰になっている自治体もあるが、ふるさと納税の原点を忘れず、行橋らしさを追求していただきたい、との意見が出されました。 次に、人権政策課では、最近は、ヘイトスピーチやSNS利用における被害が社会問題となっている。公民館出前講座などで取り上げ、市民意識の啓発に努めていただきたい、との意見が出されました。 次に、総合窓口課では、担当課から、証明書等のコンビニ交付サービス導入に当たっては、マイナンバーカードを利用することを念頭に置き、各種セキュリティ対策を実施するとともに、市民への機器の利用方法や安全対策の周知徹底、特に高齢者の方に丁寧に分かりやすく説明するよう努めていく、との説明を受けております。 次に、消防本部では、救急需要の高まりが見込まれるなか、市民の生命・財産を守るためには早期に3隊体制を実現する必要がある。消防本部においては、必要な人員を確保・育成するために、計画的な職員採用を強く要望していただきたい。さらに、市民の安全・安心を守るためには、AEDの設置数を増やすだけでなく、市民を対象としたAED講習を開催するなどして、AEDを使える人を増やしていくことも必要である、との意見が出されました。 また、消防団の現状について質したところ、担当課より、消防団員の高齢化が進んでおり、今後は、団員数の確保が課題となる。若者の消防団への加入を促す施策を考え、早期に取り組む必要があると考えている、との答弁を受けております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第19号のうち、当委員会所管部分につきましては、出席委員、賛成多数で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、質疑、討論、採決を行います。議案第19号平成29年度行橋市一般会計予算について、各委員長報告に対し、御質疑はありませんか。 小坪議員。 ◆5番(小坪慎也君)  文教所掌分について、委員長にお伺いいたします。委員長報告をまとめるに当たりまして、副委員長と相談されたと思いますが、否決に回った瓦川由美副委員長からの意見は、なかったんでしょうか。 ○議長(諫山直君)  文教厚生委員長。 ◆10番(小原義和君)  小坪議員の質問にお答えいたします。瓦川副委員長と委員長報告を作成するに当たり、そういうことは話しておりません。 ○議長(諫山直君)  小坪議員。 ◆5番(小坪慎也君)  取りまとめ採決におきまして、私も文教ですから見ておりました。反対意見や修正案は、私はなかったと思いますが、その後、正式な手続きをもって、委員長等に、実はこういうことを考えていたんだ、という申し入れ等々は、何かございましたでしょうか。 ○議長(諫山直君)  文教厚生委員長。 ◆10番(小原義和君)  今ちょっと聞き取れなかったんですが、もう一度お願いいたします。 ○議長(諫山直君)  小坪議員。 ◆5番(小坪慎也君)  委員長に対して、こういう理由で反対に回ったんだ、ということを正式に申し入れたりする議員は、否決に回った議員の中でおりましたでしょうか。 ○議長(諫山直君)  文教厚生委員長。 ◆10番(小原義和君)  小坪議員の質疑にお答えします。一人もおりません。 ○議長(諫山直君)  小坪議員。 ◆5番(小坪慎也君)  子ども会育成連合会の100万円等ですね、市民生活に重大な影響を与える予算でございます。ですので、これらの部分は、やはり反対意見がもしありましたら、委員長に、もし機会がありましたら、今後聞いてほしい。要望です。 ○議長(諫山直君)  大池議員。 ◆13番(大池啓勝君)  総務委員長の報告の中で、財政調整基金が、取り崩すだけということの報告なんですが、やっぱり委員の中から、いろんな方向性で、公会計について、そういう将来的にわたって、不安材料とかいう部分で議論されたかということが一つです。 市庁舎の老朽化を含めて、公共施設の見直し、どこからということで、将来的に予算の関係が出てくると思いますけれども、順序的に、どの公共施設からやっていくのかという議論。 もう一つは、消防団の高齢化が進んでいるということでございますけれども、中身として、高齢化が進んでいる、じゃあ若者を消防団に勧誘しようということで、具体的な考えの中で、そういう議論に至ったかということをお尋ねしたいと思います。 ○議長(諫山直君)  総務委員長。 ◆12番(西岡淳輔君)  大池議員から3点について質問がございました。まず1点が財政調整基金の取り崩しにつきましては、先ほど報告させてもらいましたとおり、平成28年度に比べますと約11倍の取り崩しになるんですけれども、これは30年度に県に移行するに当たりまして、今回こういった取り崩しをした、という報告を受けております。 次は、公共施設の順序はどうか、という質問がございました。これにつきましては、どこが一番はじめだ、二番目だということではなく、委員のほうからも、まず庁舎の中で悪い所を全部あげてみてはどうか、という細かい具体的な質問がございました。先ほど言ったとおり、順序というよりも、まず悪いところ、壊れた所、修繕しなくちゃいけない所をあげていただきたい、という具体的な意見がございました。 それと3点目です。消防団のことについては、これは非常に重要なことだと思います。自助・共助・公助といかたちから考えてみても、こういった消防団については、非常に重要な点でありますので、委員のほうからも、この消防団については採用を強く要望している、という意見がございました。以上です。 ○議長(諫山直君)  大池議員。 ◆13番(大池啓勝君)  庁舎の公共施設の部分なんですが、公共施設の長寿命化計画ということで、今から見直しをしていくということではなくて、現実的にはやっておられると思うんです。そういう報告の中で議論をやっていくということを、これからは所管として、やっていないなら、そういう考え方でやっていただきたい、ということでございます。以上です。 ○議長(諫山直君)  質疑を終わり、德永克子議員より反対討論、小坪慎也議員より賛成討論の通告があっておりますので、これを許します。 はじめに、德永克子議員。 ◆21番(德永克子君)  議案第19号平成29年度一般会計当初予算について、日本共産党を代表し、反対討論をいたします。 本予算について、日本共産党は、全てに反対するものではありません。例えば国保会計への法定外繰入金が、これまで5千万円であったものが、本年はさらに増額し、5億5千万円としています。国保制度が県単位になることから、赤字分の解消のためではありますが、我が党は、法定外繰入金の増額を一貫して主張してきたものです。 また、就学援助費の増額や水産産業振興費として、前年度より約800万円を増額するなど、積極的に評価をし、賛成するものは多くあります。しかし、大きくは、市民が主人公としての声に応えたものであるのか、疑問を持つところです。それでは、若干の分析をしながら討論をいたします。 まず、財政規模ですが、歳入・歳出のそれぞれの総額は、274億4562万6千円、過去最高で、前年度より1億1041万2千円の増、プールの解体事業が補正予算で落とされていますので、その分を差し引きますと、前年度より1億8407万円の増となります。総額270億円台になったのは、昨年度からです。27年度は260億円台、26年度は240億円台、25年度は250億円台と、田中市長になってから急激に大型になっています。 次に、過去最高規模の歳入についてです。自主財源が大きく伸びています。その中身を見てみます。 自主財源の内、前年度より伸びたのは、市税、分担金及び手数料、繰入金、諸収入です。市税は、個人市民税が前年度より約3560万円の増額ですが、特別徴収の人数は増えていますが、一人当たりの税額は増えていません。市民の所得が増えたわけではないのです。法人市民税は、約5800万円の減額です。固定資産税は家屋が増えたこと、軽自動車税とたばこ税が若干増えています。 分担金及び負担金の増額は、し尿処理広域化工事負担金として、みやこ町の負担金が初めての計上となり、約2億850万円の増です。 繰入金は、財政調整基金が前年度当初より5億6658万円多い、約7億5千万円となっています。諸収入の主なものは、寄附金です。ふるさと応援寄附金、前年度当初より2億3千万円の増の3億100万円となっています。この、ふるさと応援寄附金については、制度の可否をめぐって、全国的に議論が起きており、全面的に喜べるものではありません。 自主財源の内、前年度に比べて金額で一番伸びているのは、基金の繰入金です。これまで貯めていたものを使うということです。行橋の財政事業が好転したわけではなく、どちらかというと操作によって歳入が伸びたと思われます。 次に、地方交付税についてです。行橋市の地方交付税は年々減っております。29年度が40億7822万9千円、28年度は41億915万3千円、27年度は45億5305万8千円です。これは単に基準財政需要額と基準財政収入額との差し引きだけで、年々下がってきているとは思われません。 国の地方交付税等の総額は、年々減ってきているんです。統計交付税総額、平成26年度は16.9兆円、27年度は16.8兆円、28年度は16.7兆円です。臨時財政対策債も同様です。26年度が22.5兆円、27年度は21.3兆円、28年度は20.5兆円です。地方交付税の強化は、地方自治体の財政を支える基本の一つです。 地方交付税は、不交付団体を除き、全ての地方自治体に対する国の責任です。しかし、地方交付税や臨時財政対策債に大きく依存することは、今の政府の状況を見たときに、危険性があるのではないかと私は思います。国に対し、地方交付税の総額の大幅増を強く求めたいと思います。 次に、歳出についてですが、問題点を述べたいと思います。 まず第1です。市民が願っているのは、暮らしや福祉、教育、子ども支援などです。そこに財政を厚くしてもらいたいということです。しかし、本予算の目玉的な事業は、今川パーキングエリア関連整備事業、市単としては3035万1千円です。それから行橋停車場線拡幅の県営事業負担金として2億円、長井浜公園整備事業、また次年度ともあわせてのビエンナーレや各種のイベント事業、今後の多額な予算化を睨んでいる図書館等複合施設整備事業です。市民は、これらの事業を優先にすることについては、批判的です。市民の願いとかけ離れた、偏っている予算だと思います。 2番目に、行政の公平性・中立性に反している問題です。核廃絶の運動を進める団体が二つあります。その一つ、原水爆禁止協議会への助成金をゼロにしました。一方、もう一つの原水禁には、2万8千円の予算化です。昨年度はどちらも2万8千円でした。核廃絶の事業を減らすとかの意識ではなく、ただ単に市長の、一方の人間に対し、いわゆる報復をするためのもののようです。政治的な考えはいろいろあっても、行政は公平・中立を貫かなければなりません。市長のこの態度は、行政を私物化するものであり、絶対にしてはならないことです。 また研修会等参加助成金として、同和人権団体への助成金ですが、部落解放同盟は昨年と同額の171万2千円、全日本同和会は、昨年より3万9千円少ない141万6千円、自由同和会は、昨年より3万4千円少ない119万3千円、人権連は、昨年より27万7千円少ない82万5千円、人権対策連合は、昨年より1万6千円少ない64万9千円です。5団体の中で、昨年より減額になっていないのは、部落解放同盟だけです。これは何を意味するのでしょうか。もちろん同和事業に対する特別扱いはやめるべきであり、これらの助成金は全てゼロにすべきです。 3番目です。条例もでき、議会でも実現を求めている消防職員体制の充実、当初の予定どおり、2名の増員について、本予算には計上されておりません。また市長も、最大の効果があった、と議会で述べられており、議会の委員長報告の中でも指摘をされた、どちらも昨年9月議会ですけれども、住宅リフォーム助成事業も全く計上されていません。どちらも予算化すべきです。 次に基金と地方債についてです。基金の年度末残高は、本29年度は92億2498万9千円です。前年度の年度末残高見込額は、103億3853万2千円です。取り崩し額は、29年度は14億3898万3千円で、前年度の取崩見込額より、6億3725万円の増となっています。前年度までに積み立てたものを今年度は使うのかと思われます。この傾向は、財政調整基金についても見られます。 地方債の現在高、普通会計ですが、本29年度の見込み額は206億2011万円、前年度は見込みで197億5577万7千円、過去最高、初めて200億円台になっております。もちろんこの中には、臨時財政対策債の約108億円を含んでおります。 借金である地方債、臨時対策債を除きますが、この借金である地方債と貯金である基金がほぼ同額だから、プラスマイナスゼロになり財政事情は心配がない、と言われる方が時々いらっしゃいますが、それは錯覚だと思います。今後、公共施設やインフラの老朽化による改修や建替えがどうしても必要になってきます。高齢化がさらに進むための社会保障の自然増もしかりです。できるだけ地方債を増やさないことが必要です。 本29年度の予算案は、そういう意味からも、最高の財政だ、とは全く言えるものではありません。 以上、幾つかの点について問題点を述べ、反対討論といたします。 ○議長(諫山直君)  次に、小坪慎也議員。 ◆5番(小坪慎也君)  それでは、議案第19号平成29年度行橋市一般会計予算について、賛成討論を行います。少し短めにまとめていきます。 当初予算であるため、様々な事業が含まれた予算でありますが、これが文教厚生委員会という常任委員会で否決されたことも含め、文教委員会所掌分、教育委員会及び福祉部について、どのような事業が実施されようとしているのか、に言及しつつ、賛成討論を行います。 まず、私の基本的な考え方になります。地方議会は、憲法で定める議事機関であり、その役割は、市長提案の条例や予算案の審査・採決、市政運営が適正か否か、幅広い観点からのチェックが主なものであります。その目的は、本市の議会基本条例でもうたわれているように、市民の負託に応え、市民福祉の向上に寄与することであります。 一方、地方議会の構成員である議員の責務は、これも本市議会の議会基本条例にうたわれていますが、個別の事案のみにとらわれず、市民全体の福利の向上を目ざして活動し、市政全般についての課題、並びに市民の意見並びに要望を的確に把握し、市政に反映するよう努めること、とあります。今回、当初予算に賛成するにあたり、以上の観点を踏まえた討論を行います。 それぞれ委員には自由があります。議員にも自由があります。ですから反対するのは自由でありますが、なぜ反対なのか、という意見を述べるのは、議会人としての当然の責務でありましょう。私は、そのように考えています。 本会議の否決と同義ではありませんが、仮に予算が否決された場合、市民生活にどのような影響があるのか、私はそれを考えると、恐ろしい、そういうふうに感じる日もございます。理由も論拠も明らかにせず、一切の意見も述べずに否決した委員は、説明責任を果たしていないのではないか、と私は考えております。 具体的に問題点を列挙します。委員会で否決されたものの、意見がないため、教育委員会が問題であったのか、福祉部が悪かったのかという、どちらの所管分が批判され否決されたのかが、そもそも分かりません。また修正案などの提示がないため、仮に執行部が議決機関の重みを鑑み、委員会の判断を尊重しようとして予算の修正をしようとしても、その予算の修正のしようもございません。これは行政と議会の関係から極めて不健全な状態であると私は考えます。 教育委員会所管分について、仮に予算が停止した場合についてです。予算を潰された場合、まず小中学校の運営ができません。仲津中学校の整備事業も停滞し、生徒はもちろんのこととして、親御さん・地域住民にも多大な迷惑を掛けます。小学校の空調整備事業、暑い夏の学習効果を高めると期待されております。同じく老朽施設対策の屋上防水改修事業、ICT整備事業におきましては、業務委託のみならず、常駐雇用の予算が計上されておりまして、これは勤務時間中では質問が難しいという現場の声を反映したものとなっております。 3課にまたがった予算になりますが、小さな拠点まちづくり事業では、椿市公民館の建替えや、及び待機児童対策としての保育園の施設整備事業補助金など、地域住民が期待し、高い効果が期待できる事業もございます。 行橋市子供育成連合会の100万円の予算ですが、これも当初予算に計上されております。この予算が潰された場合、市内全域の子ども会の予算が停止されることと同義でありまして、子どもの健全な育成を祈って活動している団体の運営に重大な支障を来してしまいます。これらの事業、そのすべてを一切合切否定する理由は、どこにあるのでしょうか。 福祉部所管分について述べます。当初予算には生活保護の予算も計上されております。生活保護の適正運用ができなくなり、生活困窮者がさらに困窮してしまいます。待機児童対策の予算も計上されており、本市において市単独で行っている保育士の処遇改善補助金も停止されてしまいます。保育園の運営委託費が含まれているため、保育園の運営に重大な支障を来してしまいます。子育てをしつつ働くお母さんが多い中、どれほどの影響が出るのでしょうか。旧称子ども手当こと児童手当、及びひとり親世帯を支えるための児童扶養手当も計上されております。子育て世帯の家庭を直撃する重大な判断を委員会が下したことになるのではないでしょうか。 また、子ども医療をはじめとする各種医療費、あわせて妊婦健診や予防接種の予算も計上されております。まさに若者世帯の福祉そのものであり、この1年分そのものを論拠も示さず否定する意味が、私には分かりません。さらに徘徊老人対策も停滞し、迷子になったお年寄りの発見が遅れてしまう可能性があります。万が一があれば、御家族の悲しみたるや、いかほどでありましょうか。 福祉部所管分の新規事業についてです。効果が高いと全国的にも実績のある、子育て支援事業として、ファミリーサポートセンター事業の実施が執行部より提案されておりました。子どもを預けたい親と預かってもいいよという人を地方公共団体が媒介することで、安心・安全を担保する事業と私は理解しております。 あわせて子育て世代包括支援センター事業開設、これによって保健師等が妊娠期から育児期まで、切れ目のない子育て支援を実施するという施策です。 障がい者支援についてです。この予算も計上されています。障害者総合支援法の規定に基づき、平成30年度から32年度まで、障害者福祉サービスの提供体制、及び必要量の見込みを定める第5期障害福祉計画の策定ができなくなります。 市民生活について述べさせていただきましたが、当然、人件費も止まります。有期雇用の職員もいる中で、市民が求めるマンパワーを行政が提供できない可能性があります。また人件費の否定というのは、職員そのもの、人そのものを否定する行為のように、私は感じました。 全てを否定しない、という言い方から、常に反対する先輩議員もおられます。私は、このベテラン議員の反対討論を拝聴するに、正直いつももっともなことだと思って、考えておりました。確かにそういう考えもある、非常に勉強になっておりました。しかしながら、このような市民生活に重大な影響を与える予算を、意見も論拠も修正案も提示せずに、委員会で否決するということは、否決に回った委員は、市民に、そして執行部に対し、議員としての責任を果たしているのだろうかと、私はそのように考えております。 最後になります。市民の反対の意見をどう受け止めるのか、と市長を追求する議員が、今回、反対の意見もなく予算案を否決する、という判断をしております。冒頭にも言いました。繰り返しになりますが、議員は市民の負託に応え、市民福祉の向上に寄与することが責務です。反対することを批判するものではありませんが、反対の意見なく反対する判断というのは、いかがなものでしょうか。反対のための反対であれば、市民の信託に応えているとは言い難いと考えております。 私は、当初予算に賛成の立場です。一般質問でも指摘しておりますが、事業や政策の一つ一つ、全てを賛成するものではありません。しかし、私が疑問視する点については、今後の予算執行の段階で、議員個人としてチェックし、議会において質す、このことで議員としての職責を果たしていきたいと思います。 以上、賛成討論とします。 ○議長(諫山直君)  討論を終わり、これより採決を行います。本案に対する文教厚生委員長の報告は、否決、建設経済委員長及び総務委員長の報告は可決であります。これより、原案についての可否を採決いたします。本案は、原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、議案第19号は原案のとおり可決されました。 会議運営上、ここで暫時休憩いたします。               休憩 12時18分               再開 13時21分 ○議長(諫山直君)  定足数に達していますので、ただいまから会議を再開いたします。 德永議員。 ◆21番(德永克子君)  すみません。先ほどの私の討論の中での訂正をさせてください。臨時財政対策債の金額108万円と言ったんですが、108億円ですので、訂正をお願いいたします。 ○議長(諫山直君)  小原議員。 ◆10番(小原義和君)  午前中の委員長報告の中に、議案第19号地域福祉課の中に、債務負担行為、平成30年から37年と言ったそうで、34年に訂正をお願いいたします。 ○議長(諫山直君)  発言の訂正につきましては、会議規則第64条により、その会期中に限り、議長の許可を得て行うことができる旨、規定されていますので、発言の訂正の申し出を許可することといたします。 次に、議案第20号、議案第21号及び議案第26号の計3件について、一括して、総務委員長から審査の経過並びに結果の報告を願います。 総務委員長。 ◆12番(西岡淳輔君)  それでは、総務委員会に付託されました、議案第20号、議案第21号及び議案第26号の計3件につきまして、一括して、審査の経過と結果を御報告いたします。 はじめに、議案第20号平成29年度行橋市国民健康保険特別会計予算についてでございますが、歳入歳出予算額は、99億8984万円で、前年度対比4.22%の増となっております。 歳入の主な内容といたしましては、まず、国民健康保険税において、加入者の減少が見込まれるため、昨年度と比較して約2200万円の減額、国庫支出金、及び県支出金において、医療費支出の減などにより、約2億5300万円の減額、療養給付費交付金において、退職者医療制度加入者の減により、約1億5100万円が減額計上されております。また、前期高齢者交付金において、前期高齢者医療費の増加により、約2億4700万円の増額、繰入金において、累積赤字の解消のために、約5億円が増額計上されております。 次に、歳出の主な内容といたしましては、総務費において、国保広域化に伴う電算システム改修等により、約1600万円の増額、保険給付費において、加入者の減少が見込まれるため、約2億2500万円の減額、前年度繰上充用金において、累積赤字の解消のため、約5億円が増額計上されております。 審査の中で、委員から、若年層への健康対策や介護予防など、福祉分野と連携して総合的に事業を進めていただきたい。また、累積赤字については、早期の解消を図っていただきたい、との意見が出されております。 次に、議案第21号平成29年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算についてでございますが、本年度の当初予算総額は、歳入歳出、それぞれ341万9千円で、前年度と比べ、529万9千円の減額となっております。 歳入の主なものとしては、償還推進助成事業補助金、貸付金の元利収入などが計上されております。歳出の主なものとしては、事務費、及び一般会計への繰出金などが計上されております。 審査の中で、委員から、早期の事業完了に向けて、さらに努力していただきたい、との意見が出されました。 次に、議案第26号平成29年度行橋市後期高齢者医療特別会計予算についてでございますが、歳入歳出予算額は、10億3359万1千円で、前年度対比7.07%の増となっております。 まず、歳入の主な内容といたしましては、被保険者から徴収する保険料として、7億5800万7千円、また一般会計からの繰入金として、2億7339万4千円を計上しております。繰入金の内訳といたしましては、低所得者層の保険料軽減措置による、減収分を補てんするための保険基盤安定繰入金、及び事務費繰入金となっております。 次に、歳出の主な内容といたしましては、福岡県後期高齢者医療広域連合納付金として、9億9561万8千円が計上されております。この納付金の内訳は、市が被保険者から徴収した保険料負担金、保険料軽減分の保険基盤安定負担金、広域連合の事業運営にかかる事務費負担金となっております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第20号及び議案第21号の計2件につきましては、いずれも、出席委員、全員一致で、議案第26号につきましては、出席委員、賛成多数で原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、議案第20号平成29年度行橋市国民健康保険特別会計予算について、質疑を行います。委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第20号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第21号平成29年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第21号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第26号平成29年度行橋市後期高齢者医療特別会計予算について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、議案第26号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第22号、議案第25号及び議案第27号から議案第28号までの計4件について、一括して、建設経済委員長から、審査の経過並びに結果の報告を願います。 建設経済委員長。 ◆14番(澤田保夫君)  それでは、当委員会に付託されました、議案第22号、議案第25号、議案第27号及び議案第28号の計4件につきまして、一括して、審査の経過と結果を御報告いたします。 まず、議案第22号平成29年度地方卸売市場行橋市魚市場特別会計予算についてでございますが、本年度の当初予算総額は、歳入歳出、それぞれ3128万2千円で、前年度と比べ、8万3千円の増額となっております。 歳入の主なものにつきましては、魚市場使用料、一般会計からの繰入金が、歳出の主なものにつきましては、人件費などの事務経費、冷凍冷蔵庫などの修繕料、魚市場維持管理委託料、魚市場建設事業債の元利償還金が、それぞれ計上されております。 審査の中で、委員より、魚市場建設事業債の残高と償還の最終年度について質したところ、担当課より、残高は約8千万円であり、償還の最終年度は平成33年度を予定している、との答弁を受けております。これを受け、委員より、残高が約8千万円ということであるなら、償還利子を考慮し一括償還を検討してほしい、との意見が出されております。 この他に、委員より、魚市場の売上が年々減っている現状を受け、今後の魚市場のあり方について質したところ、担当課より、魚市場の運営会社は、人件費を含めた経費の節減などにより、今年度末には黒字化を見込んでいる。運営会社による、販路拡大についても実績が徐々に出てきているところであり、今後とも、魚市場が主体となり、漁業者、市の3者による取り組みを重ねていく、との答弁を受けております。 次に、議案第25号平成29年度行橋市農業集落排水事業特別会計予算についてでございますが、本年度の当初予算総額は、歳入歳出、それぞれ7748万8千円で、前年度と比べ、150万7千円の増額となっております。 歳入の主なものについては、処理施設使用料、一般会計からの繰入金、受益者分担金が、歳出の主なものについては、管理費では、使用料の賦課徴収にかかる事務経費、椿市汚水処理場の維持管理委託料、汚泥搬送委託料、建設費では農業集落排水接続工事費5件分、公債費では長期債の元利償還金が、それぞれ計上されております。 審査の中で、委員より、使用料の滞納分については、きちんと納付している者との不公平感が出ないよう対策を講じてほしい。また、市における汚水処理場の日常管理や委託業者に対しての指導を徹底してほしい、といった意見や、毎年、一般会計から繰り入れを行っているが、その金額が減るよう努めてほしい。また、汚水処理場の管理について、市職員が国家資格を取得し行う方法も考えてはどうか、という意見が出されております。 次に、議案第27号平成29年度行橋市水道事業会計予算についてでございますが、まず、収益的収支における収入では、営業収益として、水道使用料、口径別納付金などが、また営業外収益として、預金利息、他会計繰入金のほか、他の事業関連の配水管及び給水管切廻し等の負担金などが、それぞれ計上されております。 一方、支出では、営業費用として、浄水場の運転操作管理経費のほか、京築地区水道企業団からの受水費、配水管及び給水管の修繕費、検針及び収納等の窓口業務経費、減価償却費などが、また営業外費用として、企業債の償還利子などが、それぞれ計上されております。 この結果、収入額14億2939万4千円に対し、支出額11億3143万1千円を見積もっており、差引き2億9796万3千円の利益を生じる見込みとなっております。 次に、資本的収支における収入では、企業債や第5次拡張事業出資金、他課事業関連の工事負担金、国庫補助金、施設分担金などが、一方、支出では、配水管布設替工事費、他課事業関連工事費、矢留浄水場設備の更新工事費、第5次拡張事業として、矢留浄水場の配水池築造工事にかかる経費、このほか企業債償還金などが、それぞれ計上されております。 そのほか、配水池築造工事にかかる経費について、平成30年度の債務負担行為を新たに設定する旨の説明を受けております。 この結果、収入額2億7692万1千円に対し、支出額7億3244万5千円を見積もっており、差引き4億5552万4千円の不足額が生じる見込みとなっておりますので、過年度分損益勘定留保資金等による補てんを予定しております。 審査の中で、委員より、高度浄水施設における活性炭の入れ替え頻度について質したところ、担当課より1年程度での入れ替えを想定していたが、活性炭の機能調査の結果、活性炭の機能が維持されていることから、稼動から1年半年を経過しているが、入れ替えは行っていない、との答弁を受けております。併せて、活性炭の導入により、臭気に関する苦情が減っている、との説明を受けております。 この他に、矢留浄水場における配水池築造工事に関連し、配水池から給水する過程において水力発電を設置してはどうか。また、市職員について新たに有資格者を育成する考えをもってほしい、といった意見や、配水管布設替え工事等に伴い、道路の形状が悪くなっている箇所があるため、業者への指導を徹底してほしい、といった意見が出されております。 最後に、議案第28号平成29年度行橋市公共下水道事業会計予算についてでございますが、まず、収益的収支における収入では、営業収益として、下水道使用料、手数料などが、また営業外収益として、他会計負担金などが、一方、支出では、営業費用として、ポンプ場の維持管理経費、浄化センターの維持管理経費のほか、下水道使用料賦課徴収業務負担金、減価償却費などが、また営業外費用として、企業債の償還利子などが、それぞれ計上されております。 この結果、収入額8億9994万6千円に対し、支出額8億8813万円を見積もっており、差引き1181万6千円の利益を生じる見込みとなっております。 次に、資本的収支における収入では、企業債、他会計補助金、他会計負担金、国庫補助金、受益者負担金などが、一方、支出では、面整備工事費、建物等調査委託料、地下埋設物敷設替補償金、雨水幹線整備工事費、受益者負担金前納報奨金、このほか企業債償還金などが、それぞれ計上されております。 この結果、収入額8億2197万5千円に対し、支出額8億8623万円を見積もっており、差引き6425万5千円の不足額が生じる見込みとなっておりますので、過年度分損益勘定留保資金等による補てんを予定しております。 審査の中で、委員より、今後、資本的収支における赤字が増加することは間違いないと思われる。基金として内部留保を蓄えておくなど、財政部局とも協議を行い、将来にわたって安定した公共下水道事業の運営ができるように対策をとっていただきたい、との意見が出されております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第22号、議案第25号、議案第27号及び議案第28号の計4件につきましては、いずれも、出席委員、全員一致で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、議案第22号平成29年度地方卸売市場行橋市魚市場特別会計予算について、質疑を行います。委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第22号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第25号平成29年度行橋市農業集落排水事業特別会計予算について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第25号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第27号平成29年度行橋市水道事業会計予算について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、議案第27号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第28号平成29年度行橋市公共下水道事業会計予算について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、議案第28号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第23号及び議案第24号の計2件について、一括して、文教厚生委員長から、審査の経過並びに結果の報告を願います。 文教厚生委員長。 ◆10番(小原義和君)  それでは、議案第23号及び議案第24号の計2件につきまして、一括して、文教厚生委員会における審査の経過と結果を御報告いたします。 はじめに、議案第23号平成29年度行橋市・苅田町・みやこ町介護認定特別会計予算についてでございますが、歳入・歳出予算額は、3325万8千円で、前年度予算総額に対して、75万6千円の増額となっております。 歳入の主な内容といたしましては、行橋市一般会計からの繰入金、苅田町及びみやこ町からの負担金でございます。歳出の主な内容といたしましては、介護認定審査会委員の報酬・費用弁償、介護認定システムの移行に伴う委託料等でございます。 次に、議案第24号平成29年度行橋市介護保険特別会計予算についてでございますが、歳入・歳出予算額は、56億6771万1千円で、前年度予算総額に対して、1億5116万9千円の増額となっております。 歳入の主な内容といたしましては、第1号被保険者保険料、国・県の介護給付費負担金、支払基金交付金、また行橋市一般会計及び基金からの繰入金でございます。歳出の主な内容といたしましては、介護サービス給付費等であり、地域密着型介護サービスや介護予防サービスの利用者の増加に伴い増額となっております。 新たな事業として、6カ所の地域包括支援センターへの委託業務として、生活支援体制整備事業の生活支援コーディネーター配置委託料や認知症地域支援推進員配置委託料が計上されております。また、認知症施策として、行橋記念病院と連携し、早期から専門職の訪問や介入ができるように、認知症初期集中支援推進事業の委託料が計上されております。 審査の中で、委員より、徘徊高齢者対策について、GPSを活用した高齢者見守りかんたん位置情報サービス業務は先進事例であるので、広報活動を充実してはどうか、と質したところ、担当課より、個別に相談を受ける中で、給付の適否を決定しているので、広く周知することは考えていない、との答弁を受けております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、議案第23号につきましては、委員、全員一致で、また、議案第24号につきましては、委員、賛成多数で、原案のとおり可決すべきであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、議案第23号平成29年度行橋市・苅田町・みやこ町介護認定特別会計予算について、質疑を行います。委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立全員であります。よって、議案第23号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第24号平成29年度行橋市介護保険特別会計予算について、委員長報告に対し、御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、採決を行います。本案に対する委員長の報告は、可決であります。本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、議案第24号は、原案のとおり可決されました。 次に、29請願第1号について、建設経済委員長から、審査の経過並びに結果の報告を願います。 建設経済委員長。 ◆14番(澤田保夫君)  それでは、当委員会に付託されました、29請願第1号行橋市図書館等複合施設の建設白紙撤回を求める請願について、審査の経過と結果を御報告いたします。 本請願の請願項目は、行橋市図書館等複合施設整備事業の白紙撤回を求めるものであり、1万6299名の署名を添えて提出されております。 審査は、請願の趣旨や内容ついて請願者から説明を受け、質疑を行う方法で進めました。以下、請願者より説明を受けた内容について、御報告いたします。 署名活動を行っていく中で、積極的に旧ミラモーレ跡地に図書館を建てたほうが良いという意見は、あまり聞きませんでした。 先日発行された市報の中で、行橋市図書館等複合施設整備事業が行橋駅東口周辺に人の往来を取り戻し、地域と一体となり、まちを活性化するための牽引役となる、との記述がありました。そうであるならば、当該事業は市街地活性化を含め、今後の行橋市にとって重要な事業であると思います。また、市街地全体の活性化をどのように行っていくのか、議論を重ねその内容を市民に知らせる必要があると思います。しかし、その内容が市民に十分伝わっていないために、結果として旧ミラモーレ跡地に、なぜ図書館等複合施設を建設するのか、といった声が出てきています。 当該事業の理論的な考え方は分かりますが、旧ミラモーレ跡地に当該施設を建設するだけで、市街地が活性化するとは思えません。併せて、図書館のイメージやコンセプトについて、市民の考え方がどのように反映されるかも分かりません。昨年末、市は事業者からの応募がなかったことを受け、内容を見直す、との新聞報道がなされました。事業者が決まっていない今だからこそ、一度立ち止まり、再検討するには絶好の機会であると捉えています。市民に当該事業内容を示し、市民の意見を聴取し、市民と共に事業を進めることが肝要だろうと思います。 請願者からは、以上のとおり説明がありました。 審査の中で、約55億円をかけてまちなかに図書館を建設する、ということが全面に出されているが、施設建設費と15年間の運営費の合計金額であり、建設費のみで約55億円として理解されているのではないかと思われ、公平かつ平等な情報のもとで署名活動が実施されたか疑問がある。また、署名者を見ると、同じ筆跡と思われる複数名の署名がされていたり、市外の方が署名されていたりする。 そこで、署名を行橋市民に限定しなかった理由について、質したところ、請願者からは、署名は行橋市在住の方と、署名の趣旨が分かる方ということで進めてきた経過があり、市外の方の署名についても良いと理解している。また、約55億円という金額の記載については、私たちの思いの中で情報発信をしたものである、との回答を受けております。 これを受け、1万6299名の署名という新聞報道がされているが、市民に与える影響を考えた際に、同じ筆跡と思われる複数名の署名があることなどは、有効性に欠ける点がある。また、行橋市図書館等複合施設の建設白紙撤回を求める会の方が署名活動されるにあたり、当該事業内容について理解されていたのか質したところ、請願者より、当該事業内容の理解度について個々人でばらつきはあると思うが、様々なかたちで議論を行い、集会を通して学習をするなどして理解を深めてきた。併せて、本請願は、図書館等複合施設の建設自体に反対というものではないが、事業内容を含め不明点が多々ある中で、事業を性急に進める理由が分からない、との回答を受けております。 また、市民の声の結集が今回の署名につながったのだと思う。また、当該事業について賛否があることは良いと思う。市民は当該事業について一度白紙撤回を行い、数十年先の行橋市を考えるにあたり、ゆっくりと時間をかけ進めることを望んでいる、との意見が出されております。 また、当該事業は図書館等複合施設であるが、図書館ということがクローズアップされたと思う。そこで、現状を含め図書館についての認識や図書館のあり方についての考えを質したところ、請願者より、会として図書館についての考え方をまとめてはいないが、議論を行う中で、現状の図書館の検証を基に、今回、図書館等複合施設を建設しようとするものではなく、図書館を核とするという理由で当該施設が建設されようとしていることが理解出来ない。また、当該施設を建設するにあたり、現在の図書館について、今後の計画を示すべきだと思う、との回答を受けております。 そのほかに、請願者としては、市が旧ミラモーレ跡地を購入した経過を理解されており、また、図書館等複合施設の建設自体に反対ではないことが聴取できた。今後、市執行部に対して、丁寧な説明を行い予算計上するよう強く要請していく。また、当該事業について賛否があることは理解しており、市が市民に十分な説明を尽くした上で、当該事業を進めるべきであるのではないか、との意見が出されております。 審査終了後、取りまとめ、採決の結果、29請願第1号につきましては、出席委員、賛成少数で、不採択とすべきものであると決しました。 以上、御報告いたします。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。これより、29請願第1号行橋市図書館等複合施設の建設白紙撤回を求める請願について、質疑を行います。委員長報告に対し、御質疑はありませんか。 小坪議員。 ◆5番(小坪慎也君)  委員長にちょっと質問がございます。いま委員長報告の中でも触れられていたんですけれど、また報道でもあったんですが、特に反対をしていない、という言及があったということでしょうか。 ○議長(諫山直君)  建設経済委員長。 ◆14番(澤田保夫君)  小坪議員の質問ですが、私は、はじめから、この請願者からの説明を報告しましたので、十分その内容を精査してください。 ○議長(諫山直君)  小坪議員。 ◆5番(小坪慎也君)  委員長報告が正でありますので、私はもう聞いたときに、ちょっとびっくりしたんですけど、明確に反対しているわけではないのであれば、もう請願自体がどうしてあるのかなという部分があるんですが、請願自体について、どうしようという議論は何かございましたでしょうか。 ○議長(諫山直君)  建設経済委員長。 ◆14番(澤田保夫君)  請願者からは、十分行政の説明が必要ということで、今後そういう説明の場を大いにしてくれ、ということでありました。以上です。 ○議長(諫山直君)  質疑を終わり、小坪慎也議員、井上倫太郎議員より反対討論、瓦川由美議員、工藤政宏議員より賛成討論の通告があっておりますので、これを許します。 はじめに、小坪慎也議員。 ◆5番(小坪慎也君)  それでは、29請願第1号について、反対の立場から討論を行います。この請願は、行橋市図書館等複合施設の建設白紙撤回を求める請願、という名称でありますが、そもそも既に白紙ではないのでしょうか。私は現在、既に白紙である、という認識でおります。 図書館等複合施設の予算については、議会で議決を行ったわけでありますが、業者を募集したところ、入札者がなく、流れております。ほぼ自動的だと認識しておりますが、事務手続きとして、現時点では事業費としては、予算はゼロであります。まさに白紙。議会とは予算を審査する場所だと考えております。白紙とは予算がゼロという意味以外には理解できません。何か別の使い方があるのであれば、紹介議員の方から説明があってしかるべきかと思いますが、説明はありませんでした。 表現手法なのかもしれませんが、それは民間、有権者にとっては、私は大丈夫だと思いますが、ここは議会であります。用語は正しく用いていただきたい。既に白紙であるものをさらに白紙にせよと、この意味が説明できないのであれば、何を審議し、何の賛否をとるのか、私には理解ができません。 仮にそれが市長の脳内と言いますか、心中にある、推進したいという思いを撤回せよというのであれば、それは憲法で保障された思想信条の自由を侵す行為であります。 また田中市長は、市長選の最中及び直後より、図書館など複合施設に言及しております。首長が公約に掲げ、それを民意が選んでおります。議会人のそれぞれも市民から選ばれ、議場にあるわけですが、市長も同じく民意で選ばれております。 反対意見を述べることを否定するつもりはありませんが、気を付けないと、公職選挙法準拠法として、公約として掲げられた市民の意思を踏みにじる行為になりはしないでしょうか。 そもそも論になりますが、請願は、言うまでもなく、議会に提出されるものです。市長に宛てたものではありません。これらを鑑み、出し方・書き方、また求めるものを検討するに、特に予算が白紙となっている今の段階で、どうしてこれが出てきたのか。この請願は本会議で賛否をとることが果たして適切なのか、そのような疑問が手続き上、出てきます。 その上で、請願の趣旨について、何点か述べさせていただきます。まず請願の趣旨において、これは署名された方々の思いという部分で、請願の趣旨についてなんですけれども、子育て、福祉、教育等を優先させるべき、という考えが示されております。私は、請願趣旨のこの部分には、強く納得するものであります。 それで、さて、平成29年度予算を見ますと、子育てや福祉関係予算が前年度比で増額されております。また教育費は、ハード事業が一段落したことから、予算としては減額となっておりますけれども、市長が教育ソフト元年と言っておりますように、教育予算を政策的に増やそうとする方針を、確かに確認することができます。執行部より示されている方針とも、この請願趣旨は合致しているのであります。ですから私の思いも、請願の趣旨も、そして市長の市の方針も同じだと。 そもそも図書館等複合施設の中核である図書館は、教育施設そのものであります。その他の施設も、子育て、福祉の視点で設置することが要求水準書からも確認できます。しかも、ただ施設を建設して、後は指定管理者に任せますよというのではなく、運営面でも市民の声を反映させようとする市の意図が、同じく要求水準書から読み取ることができます。 私は、図書館の是非について論じているのではなく、請願趣旨との比較を行っているのでありますが、まさしく請願趣旨そのものであると、私には読み取れるのであります。 議会においては、ペーパーを重視するものかと思いますが、書面を比較するに、この点については相違点が見いだせませんでした。よって、この請願趣旨が何を目的に出されているのか、何が審議対象なのかよく分かりません、というふうに述べさせていただきました。 次に、図書館等複合施設で街が賑わうのかと、そのように疑問を呈されております。平成26年に発表されたデータによりますと、平成25年度の公立図書館利用延べ人数は、3億人を超えております。ここ6年間で約3割増えているとのことです。増えている理由ですが、先ほど言いました居心地のいい図書館運営を目ざしているからということです。現図書館は、利用者数は、年間約10万人でありますが、私は現図書館が悪いとは思っておりませんけれども、そもそも設計思想が異なるため、利用者数を増やすことは難しいと考えております。 具体的には学生の勉強などに提供するスペースの確保などであります。人を呼び込める居心地の良い施設となりますと、設計概念から変更せざるを得ません。請願趣旨にある賑わいの観点から論じますと、建替えしか選択肢はないのではないか、それが現実ではないでしょうか。それを中心市街地に建設することで、そのことが街の賑わいにつながるのだと思っております。 賑わいを取り戻すにあたり、図書館等複合施設が適切なのか、という議論であれば、私は大いにするべきだと思います。私もこの点には疑問もありました。しかしながら、これは行政が行うもので、対象が公共施設というカテゴリとなっております。公共施設というカテゴリで論じますと、図書館以上に人を寄せる公共施設はないと、そういう現実に直面してしまいます。賑わいの観点から論じていくと、まさに消去法ではあるのですが、これしかないと。私は図書館等複合施設に賛成した理由の一つであります。 議会として、この請願趣旨をどのように判断するかであります。まず私の基本的な考え方を述べさせていただきます。 私たち議員は、議事機関の一人として、案件を審査する際には、正しい情報をもとに審査し、判断を下し、議員として、その案件の内容や審査過程を正しく市民に説明しなければなりません。請願提出の背景や紹介議員の言動は、議員としての採決権を行使する上で重要だと考えております。 建設経済委員会では、請願提出者に入室を求め、質疑が行われていますが、署名の内、3%程度市外住民がいる、との発言がなされております。行橋市民が市民の税金を投じるか否か、そしてその行政サービスを受けるべきか否かを議論する際に、市外住民の人数が加味されることは、数を積み上げることによる政治パフォーマンス以上の意味があったのかは疑問です。 請願は紹介議員がいれば一人でも提出できることから、署名の数は問いませんし、この請願も正式な手続きで受理され、所管委員会で審査されております。しかし、図書館等複合施設建設に対しての一定の判断を出している議会に対して、署名の数の力を背景に、従前の議会判断を変えていただきたい、というのが請願事項であるならば、そのような思いが含まれているのであるならば、署名の方法や、その署名内容についても判断の材料にしなければなりません。ですから先ほど請願趣旨について、現在の施政方針と比較を行わせていただきました。 また、図書館建設まったの会の代表者である請願提出者は、先ほど、委員長への質疑にもありましたように、図書館建設そのものに反対しているものではないと、そのような発言もあったと伺っております。 しかし私の知る限りでは、いくら立派な図書館であっても、図書館建設そのものに反対している方もいらっしゃるんです。私は図書館建設に反対して悪いとは言っておりません。本当に心から何があっても反対だと、そのような思いで署名した方もおるようです。そう考えると、この請願に対する署名活動においては、請願の趣旨の説明が十分に説明されておらず、また理解しないまま署名した方も多数いると考えざるを得ません。 主催者は建設そのものに反対しているものではない、としたわけですが、署名した方の中には、いま述べましたように、何が何でも反対という方もいるんです。これらの署名が混在しており、つまり署名者が求める方向は一致していない、ということになるんです。果たして請願の署名の集め方として適切であったのか、これを議会として、どのように受け止めるべきかという部分が、私は疑問として払拭できません。 反対署名や反対活動そのものは否定しませんし、市外の方でも署名できることは存じております。しかし紹介議員の一人は、市外住民の署名や15歳未満の署名があること等を知っているにもかかわらず、署名人数を15歳以上の市民の数と比較し、それが4分の1を超えていると議場で発言、また図書館建設まったの会も、同様の内容を街宣車で訴えています。 異なるデータを無理やり比較することは、数字の改ざんとすら感じます。私は理系でありますが、数字に嘘をつく行為は技術者として許せません。無論、議会人としても許せません。 このような行為は、あたかも大多数の市民が反対しているかのごとく情報を流布し、そのことで市民を欺いているとしか思えません。かつ、その行為は真剣に署名した人たちの、その気持ちを冒涜するものであると思っております。 ものごとを針小棒大に論じ、既に誤った情報と言えるレベルの言説を流布、市民にいたずらに不安を与え、不和を生じさせることは、まさにポピュリズムの批判のそしりを免れず、一人の政治家として許されえぬ行為だと認識しております。まさに民主主義の破壊です。 最後になります。請願の提出者が委員会に出席した際、反対はしていない、ということを述べられています。であれば、この請願の内容を見ると、どうしても反対しているようにしか見えない。提出者が反対していない、と言われているのであれば、この請願は何のために議会に付託されているのでしょうか。 そしてそのような状態、提出者自体が反対していないというのであれば、紹介議員の方々は、紹介議員をおりて請願自体を取り下げるのが適切であろうかと私は思います。この請願は、どう見ても図書館に反対しているものとしか読めませんし、団体名が図書館待ったの会です。 最後になります。図書館等複合施設については、今後新たに調整をして、再度提案があろうかと思いますが、現時点での事業費は白紙です。請願の趣旨が現在の状況と合致しており、争点が見いだせず、議題が何であるか不明であり、また反対しているのか、反対していないのか、署名の集め方そのものに疑問が多く残ること。ゆえに本会議で何の賛否をとろうとしているのか理解できず、ただの政治ショーである危険性も鑑みれば、議会人の誇りにかけて、この請願に賛同することはできません。 以上、反対討論です。 ○議長(諫山直君)  次に、瓦川由美議員。 ◆3番(瓦川由美君)  市民の会の瓦川です。29請願第1号行橋市図書館等複合施設の建設白紙撤回を求める請願について、賛成討論を行います。 今回、行橋市図書館等複合施設建設白紙撤回を求める会から提出された請願では、行橋市図書館等複合整備事業は白紙撤回してほしい、と署名された方が、2月27日時点で1万6千人以上とお聞きしております。これだけ多くの方々が現在の行政の進め方に不安や疑問を持っておられるということだと思います。 当初は建設費に国庫補助金を含め、約25億円、維持管理費として毎年1億6300万円を15年間ですので、24億4500万円、総額約50億円もの大金を投入する予定で事業が進められてきました。 しかし、現在でも市民の多くの方々は、施設の概要や提供されるサービスの内容についても、知らないという状況です。この計画進行中の施設の維持管理費は、15年契約の予定で進められているところですが、建物は、それ以上に存続するわけです。となると、その後も、私たち、子どもや孫の世代と維持管理費だけでなく、補修費なども払い続けなければならないことになります。曖昧なままの内容で税金が投入されることに、納得が得られるのでしょうか。 行政は、図書館等複合施設建設をPFI方式で行おうとしていますが、どのような企業に設計・施工・管理を行わせるおつもりでしょうか。市外の企業では、長年積み上げてきた行橋市の歴史や今日まで築き上げてこられた先人たちの御苦労や、まちの特性、さらには本当に市民が求めているものなどは、反映されにくいと思います。 行橋市には優秀な職員の方や素晴らしい地元の企業の方々がおられます。知識や経験豊かな人材が、この行橋には大勢いらっしゃると思います。このまま一方的に事業を進めていくことになると、行政への不信感や不安を招くことにもなりかねません。 そうならないためにも、私はまちづくりというものは、このまちに住む方々の意見に耳を傾け、行政と市民とがお互いに英知を出し合い、議論を尽くし、つくり上げていくものだと思います。 今の行橋に本当に必要なものを見極め、図書館建設ありきだけではなく、これ以上混乱をさせないために、計画を白紙にし、真に市民が求めるものを把握していただき、それに応えていただきたいと思います。 議員の皆さんにおかれましては、私はこの請願に対して賛成の立場から申し上げましたが、請願の内容を十分に御理解いただきまして、市民の皆さんのために、そして行橋の未来のために御賛同いただきますよう、お願いいたします。 以上で、賛成討論を終わります。 ○議長(諫山直君)  次に、井上倫太郎議員。 ◆4番(井上倫太郎君)  29請願第1号について、反対討論をさせていただきます。この請願には、1万6299名もの署名が付いていたとお聞きしておりますし、また拝見させていただきました。 図書館を核とした複合施設についての賛否は別にしても、選挙での投票率が低下し、行政に興味がない方が増えている中で、これだけもの方が、市政、まちづくりに興味を持ち、参画し、意思を示していただいたということは、一地方議員として非常に嬉しく思います。また、本日はたくさんの方が傍聴に来られているということで、これも嬉しく思っております。 請願の内容を拝見させていただくとともに、建設経済委員会での提出者と委員のやり取りも録音で聞かせていただきました。図書館建設待ったの会や、この請願の内容や要望は、大きく分けて二つあると感じています。 一つ目は、議論する時間が短く、建設計画が市民に説明されていない、という部分。そして二つ目は、建設される立地についてであります。 一つ目については、皆さん御存知のとおり、旧ミラモーレ跡地活用については、前八並市政からの継続であります。平成23年6月15日の新聞報道では、前八並市長は、旧結婚式場、旧ミラモーレに歴史資料館移転を打ちだし、赤レンガ館との相乗効果で市中心部に人を呼ぶ狙い、コスメイトから歴史資料館を移転させることで、同施設内の図書館を拡充する予定、と答えられています。 この時点で、赤レンガ館との連携で市中心部に人を呼び込む、としておりますし、またコスメイトについては、貸館機能をメインで造ったため、図書スペースや学習スペースが手狭になり、増築しなければならないことは明確になっています。 また、平成25年3月議会、議案第26号平成24年度行橋市一般会計補正予算では、土地購入の予算が計上されています。その理由として、当該地は歴史遺産として高く評価され、また注目されていること。さらには赤レンガ館や旧飴屋とも近接していることから、歴史・文化・芸術の回遊ルートのひとつとして位置付けられる施設を考えている。市民が近代著名作家の作品を鑑賞できる場として市が保有する古文書、工芸品の貯蔵品を適切に収蔵管理する施設を考えている、という理由で、教育文化施設を目的に、国に防衛予算を申請し、1億2302万8千円で土地の購入をしています。 まず、時間がないという部分では、跡地の活用や図書機能が足りていないこと。旧市街地活性化は、前政権からの継続であります。行政の継続性を持ち、田中市政に引き継がれた事案である、と私は認識しています。 土地購入時に、私は議員ではありませんでしたが、旧ミラモーレ跡地の活用構想から約6年、土地取得からは約4年という月日が経過する中で、時間がなかった、早すぎる、ということは、私はないと感じています。 説明責任については、反省点は多々ありますが、一般質問で何度も問わせていただいた結果、市報の掲載や市長自ら市民への報告会など、是正も見られますし、私個人としても報告会を随時開かせていただいております。 二つ目の立地についてでありますが、よく、何であそこ、安川通り側の商業施設の横がいいのでは、という意見も聞きますが、それと建設経済委員会内でも、あんな場所、という同様の意見があっている、というふうに聞いております。 しかしながら、私は全くもって場所は問題ないと考えております。理由は、先ほど述べました土地購入時の経過で述べたように、歴史的価値も高く、回遊ルートに位置づけられていることや、古くから、現在でも中町商店、西町商店街、宮市商店街の皆様方が努力し、行橋中心部を支えていただいている場所だからです。 また最近では、まちなかアートオブジェクト、これはビエンナーレの関係でありますが、街中に海外から彫刻家を呼び、回遊するために石の彫刻を点在させるというような取り組みも、商店街の皆様に御尽力いただき、やっているところでございます。 また商業施設は、不特定多数の方をターゲットとしているため、その近隣にさらなる施設を造れば、慢性的な渋滞に追い打ちをかけることになります。殆どの方は一方通行というイメージから、利便性が悪い、あんな場所、となっているだけなんだというふうに私は思いますが、図書館や子育て支援といった限られた目的に対してと考えますと、決して利便性が悪い場所ではない、というふうに私は感じています。 まだまだ様々な理由はございますが、1万6千名以上の方、あるいはその署名をとるために1軒1軒回られた方たちに誠心誠意お応えするためにも、今一度、私自身立ち止まり、考えさせていただきました。 しかし、土地購入の前政権の流れ、あるいは先輩議員の議決、そして私自身、この議案について、3年間誠心誠意審議し、そして様々な提案をしてきた結果、以上のことから、この請願については反対の意を示させていただきます。 以上、反対討論とさせていただきます。 ○議長(諫山直君)  次に、工藤政宏議員。 ◆6番(工藤政宏君)  29請願第1号行橋市図書館等複合施設の建設白紙撤回を求める請願につきまして、20年後も現役世代であります、責任世代として賛成の立場から討論を行います。 本請願の趣旨・目的は、図書館等複合施設整備事業の白紙撤回でございます。この白紙撤回とは、図書館等複合施設整備事業についてのプロセスそのものに疑問を呈するものであり、一度ゼロベースに戻すこと、つまりゼロの状態から、本計画、事業の必要性も含めて、市民に開かれた環境で徹底的に対話、議論すべきであるということを意味するものであると認識しております。 誤解があってはいけませんので、申し上げますと、本計画は、なくなったものではありません。計画として残っております。その残っている計画そのものを一度ゼロベースに戻すべきである、ということであります。この点を議員各位はもちろん、議場にいらっしゃる全ての方々と再確認、再共有させていただきます。 それでは、先ほど土地の件も出ましたが、最初に、ミラモーレ跡地の購入について少し触れたいと思います。 僕が議員になって旧ミラモーレ跡地の購入が行われました。2013年3月、土地購入費用として約1億2千万円の予算が計上されたと記憶しております。その約1億2千万円の内、教育・文化施設整備という名目で、およそ7千万円の、いわゆる防衛補助が含まれていたと記憶しております。そもそもミラモーレ跡地を購入するか否かを最終決定したのは議会であり、僕にもその責任の一端があると考えております。 そこで、もともと土地購入に反対だった僕がなぜ最終的に旧ミラモーレ跡地の購入に賛成したのか、その理由を述べさせていただきます。 当時、ある部長からの説明、説得を受け、賛同するに至ったからであります。その説明・説得の内容は、行橋校区の公民館が行橋市中央公民館の一室を間借りしている状態であり、この状態を解決する必要がある。また市民から文化・芸術に接する機会への強い要望があるため、ミラモーレ跡地に歴史資料館や美術館的な要素を兼ね備えた公民館のようなコミュニティ施設を造りたい、といったものでした。 僕自身の判断としては、地元が公民館を必要としているということが決定打でございました。また当時のある部長から、公務員人生をかけて頑張りたい、との言葉があったため、僕自身としては、今後の公共施設等の長期的・戦略的な管理方法を提唱する立場から、建物建設に関しては、是々非々の議論をしながら進めるべきだという考えのもと、これまでの経緯や地元要望も踏まえ、跡地購入に賛成いたしました。 しかし、田中市政が誕生して、図書館建設案が浮上し、その後、多額の予算を必要とする事業となったわけでございます。つまり、議会として土地購入に賛成した2013年3月時点と現在とでは、全く状況が違うわけであり、ミラモーレ跡地を購入したから、図書館等複合施設を建設せねばならない、というロジックは成り立たないことを、ここに述べさせていただきます。 また3年近く、さらにはもっと長きにわたり議論をしてきた、という御意見に対しましては、本当に徹底した議論をしてきたのか、してきたとお思いなのか、と問いたいというのが僕の思いでございます。 さらに賛成理由、意見を述べさせていただきます。まず最も適当な時期に適切な情報を開示し、その上で対話、議論、合意形成をする必要があると考えております。 例えば、2月に公開された公共施設等総合管理計画案についてですが、この計画の中で、市が抱えるありとあらゆる公共建築物、公共インフラを更新していくと、向こう40年間で約2722億円、毎年約68億円掛かると、市が試算しております。しかしながら、この事実を知っている市民の方々は、殆どいないというふうに認識をしております。 また市が出している人口推計を見ると、今後確実に人口減少が起こるわけですが、今の税率を維持するならば、当然のことながら、市の税収が減り、財政における自由度が低くなることが容易に予想されます。 公共施設等の更新に、毎年約68億円が掛かるということを示すことはできずとも、今後数十年にわたり、年間数十億円は掛かるであろうということは、昨年秋の段階でも言及することができたのではないでしょうか。 また本事業の建設費は、半分近くが国の補助金で賄われる予定とのことですが、市税であれ、国税であれ、納税は、今、そして将来を担う市民でございます。市は、まずはあらゆる公共施設の今、そして将来についてしっかりと市民に情報を開示し、徹底して周知するように努め、議論と対話を展開する中で、新しい施設が本当に必要か否かの是非を決めていくべきであると考えます。 また、将来に大きな負担にならないか、との問いに対し、今の財政の健全さをアピールされる方がいますが、そもそも財政が健全であることは当たり前でなければならず、それをことさらに誇張すべきものではございません。また財政が健全であるという主張が将来世代に負担を強いるものではないか、心配だ、という懸念に対する正確な答えにはなっていないことも、ここで言及をしておきます。 55億円の内訳がちゃんと説明されていない、という御意見もあるようですが、誰かが作る請願、陳情、意見書、決議等について、一言一句、自分の考えと一緒であることが、果たしてどれほどあるでしょうか。大切なことは、その趣旨、つまり今回の請願では、一度ゼロベースに戻し、本計画、事業の必要性も含めて、市民に開かれた環境で徹底的に対話、議論してほしいという提出者の思いではないでしょうか。 また署名に関しては、筆跡が同じというような人もいる、との委員長報告もありましたが、その数がどれくらいあるかなど、細かいことは明らかにされておりません。署名なさった殆どの方々が善良な市民であることを、僕は信じておりますし、それは議員の皆様も同じではないかというふうに思っております。 さて、そもそも今回の図書館等複合施設に関する計画が、これほどまでに注目されるに至ったのは、単に本事業について白紙撤回を求めるというものではなく、田中市政の情報開示、情報提供、合意形成の進め方等について、市民の方々の中に不安や疑問が集積した結果であり、約3年間の田中市政に対するアンチテーゼとしての一つの象徴として顕在化したものである、と言えるのかもしれません。また議会、議員としての在り方も問われております。 もう図書館は決まったことだから、とある議員に言われた、という市民の方がいたと聞きました。もしそれが事実ならば、決まったんじゃない、あなたが決めたのです。 自戒も含めて申し上げます。議員の皆様、今一度、御自身の胸に手を当ててお考えください。果たしてこの計画が世に出て今日に至るまで、誠心誠意、市民の方々の声に耳を傾けてこられたでしょうか。 市長派だとか反市長派だとかありません。立場や世間体、レッテルに左右されることなく、あらゆる角度から客観的に将来を見据えて、調べ、考え、とことん議論し、決定していくのが、我々議会人としての責務ではないでしょうか。 ぜひとも議員各位におかれましては、本請願の趣旨を十二分に御理解いただくとともに、これほどまでの議論になっていることを重く受け止めていただきまして、数の論理である民主主義ではなく、少数の意見にも真摯に耳を傾ける成熟した民主主義を実践する議会人として、本請願に賛同していただくことを切にお願い申し上げます。 以上で賛成の立場から、討論を終えさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(諫山直君)  討論を終わり、これより採決を行います。本請願に対する委員長の報告は、不採択でありますが、採決は、本請願を採択することに賛成の方の起立を求める方法により行います。もう一度申し上げます。採決は、本請願を採択することに賛成の方の起立を求める方法により行います。お諮りいたします。本請願を採択することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立少数であります。よって、29請願第1号は採択されませんでした。 会議運営上、ここで10分間休憩いたします。               休憩 14時35分               再開 14時45分 △日程第2 新たな提出に係る事案の上程、提案理由の説明、 ○議長(諫山直君)  定足数に達していますので、ただいまから会議を再開いたします。 会議の途中でありますが、この際お諮りいたします。本日の会議時間は、議事の都合により、午後5時まで時間を延長いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり)御異議ないものと認めます。よって、本日の会議時間は、午後5時まで時間を延長することに決定いたしました。 日程第2 新たな提出に係る事案の上程を行います。市長より、新たに議案5件が提出されております。これを一括上程し、議題といたします。市長に、提案理由の説明を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中純君)  議員の皆様には、本日まで長期にわたり慎重な御審議をいただきまして、お疲れのところ誠に恐縮でございますが、本定例会に追加提案させていただきます案件につきまして、御説明申し上げます。 今回、新たに追加提案し、御審議をお願いいたします案件は、人事案件5件でございます。 まず、議案第30号の行橋市副市長の選任についてでございますが、これは、現副市長であります、山本英二氏から、平成29年3月31日付けでの辞職の申出がありましたので、福岡県職員であります義間健二氏を選任しようとするものでございます。 次に、議案第31号及び議案第32号の行橋市教育委員会委員の任命についてでございますが、これは、末次龍一氏及び水谷知子氏の任期が平成29年3月31日で満了となることから、両氏を引き続き任命しようとするものでございます。 次に、議案第33号及び議案第34号の行橋市固定資産評価審査委員会委員の選任についてでございますが、これは、現委員であります橋本茂順氏及び七樂直氏の任期が平成29年4月18日で満了となることから、橋本氏の後任に加来末好氏を、七樂氏を引き続き選任しようとするものでございます。 以上、追加案件の概要につきまして御説明申し上げました。よろしく御審議をいただきまして、御賛同賜りますよう、お願い申し上げます。 ○議長(諫山直君)  説明は終わりました。 お諮りいたします。ただいま議題となっております人事案件5件につきましては、直ちに本会議において審議することにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。              (「異議なし」の声あり)御異議ないものと認めます。よって、そのとおり決しました。 これより、議案第30号行橋市副市長の選任について、質疑を行います。御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。              (「異議なし」の声あり)御異議ないものと認めます。よって、そのとおり決しました。これより、採決を行います。この採決については、無記名投票で行います。投票の順序、方法等について、局長より説明させます。 ◎議会事務局長(坪根義光君)  御説明申し上げます。無記名投票でございますので、本案について賛成の方は賛成と、反対の方は反対と書いていただきます。なお、会議規則により、賛否が明らかでない投票、及び白票は反対とみなします。 議席1番の方から順次点呼いたしますので、後ほど配付いたします投票用紙に記載台で記載していただきまして、投票を願います。 以上で説明を終わります。 ○議長(諫山直君)  説明は終わりました。議場の閉鎖を命じます。ただいまの議長を除く出席議員は、19名であります。投票用紙を配付させます。投票用紙の配付もれはありませんか。              (「なし」の声あり)配付もれなしと認めます。投票箱を改めさせます。異常なしと認めます。それでは、これより点呼に応じ、順次投票を願います。点呼を命じます。                  (投票)投票もれはありませんか。              (「なし」の声あり)投票もれなしと認めます。投票を終了いたしました。議場の閉鎖をときます。これより、開票を行います。開票立会人を指名いたします。13番 大池啓勝議員、12番 西岡淳輔議員にお願いいたします。                  (開票)開票の結果を局長に報告させます。 ◎議会事務局長(坪根義光君)  開票の結果を御報告申し上げます。投票総数19票で、これは議長を除く在籍議員数と符合しております。その内、賛成11票、白票8票、したがって賛成多数であります。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。以上のとおりでありますから、議案第30号は、原案のとおり同意することに決しました。 次に、議案第31号行橋市教育委員会委員の選任について、質疑を行います。御質疑はありませんか。               (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。              (「異議なし」の声あり)御異議ないものと認めます。よって、そのとおり決しました。これより、採決を行います。この採決については、無記名投票で行います。投票の順序、方法等については、先ほど局長が説明したとおりであります。議場の閉鎖を命じます。ただいまの議長を除く出席議員は、19名であります。投票用紙を配付させます。投票用紙の配付もれはありませんか。               (「なし」の声あり)配付もれなしと認めます。投票箱を改めさせます。異常なしと認めます。それでは、これより点呼に応じ、順次投票を願います。点呼を命じます。                  (投票)投票もれはありませんか。               (「なし」の声あり)投票もれなしと認めます。投票を終了いたしました。議場の閉鎖をときます。これより、開票を行います。開票立会人を指名いたします。10番 小原義和議員、8番 藤木巧一議員にお願いいたします。                  (開票)開票の結果を局長に報告させます。 ◎議会事務局長(坪根義光君)  開票の結果を御報告申し上げます。投票総数19票で、これは議長を除く在籍議員数と符合しております。その内、賛成16票、反対1票、白票2票、したがって賛成多数であります。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。以上のとおりでありますから、議案第31号は、原案のとおり同意することに決しました。 次に、議案第32号行橋市教育委員会委員の選任について、質疑を行います。御質疑はありませんか。                (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり)御異議ないものと認めます。よって、そのとおり決しました。これより、採決を行います。この採決については、無記名投票で行います。投票の順序、方法等については、先ほど局長が説明したとおりであります。議場の閉鎖を命じます。ただいまの議長を除く出席議員は、19名であります。投票用紙を配付させます。投票用紙の配付もれはありませんか。                (「なし」の声あり)配付もれなしと認めます。投票箱を改めさせます。異常なしと認めます。それでは、これより点呼に応じ、順次投票を願います。点呼を命じます。                   (投票)投票もれはありませんか。                (「なし」の声あり)投票もれなしと認めます。投票を終了いたしました。議場の閉鎖をときます。これより、開票を行います。開票立会人を指名いたします。7番 村岡賢保議員、6番 工藤政宏議員にお願いいたします。                   (開票)開票の結果を局長に報告させます。 ◎議会事務局長(坪根義光君)  開票の結果を御報告申し上げます。投票総数19票で、これは議長を除く在籍議員数と符合しております。その内、賛成16票、白票3票、したがって賛成多数であります。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。以上のとおりでありますから、議案第32号は、原案のとおり同意することに決しました。 次に、議案第33号行橋市固定資産評価審査委員会委員の選任について、質疑を行います。御質疑はありませんか。                (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり)御異議ないものと認めます。よって、そのとおり決しました。これより、採決を行います。この採決については、無記名投票で行います。投票の順序、方法等については、先ほど局長が説明したとおりであります。議場の閉鎖を命じます。ただいまの議長を除く出席議員は、19名であります。投票用紙を配付させます。投票用紙の配付もれはありませんか。                (「なし」の声あり)配付もれなしと認めます。投票箱を改めさせます。異常なしと認めます。それでは、これより点呼に応じ、順次投票を願います。点呼を命じます。                   (投票)投票もれはありませんか。                (「なし」の声あり)投票もれなしと認めます。投票を終了いたしました。議場の閉鎖をときます。これより、開票を行います。開票立会人を指名いたします。5番 小坪慎也議員、4番 井上倫太郎議員にお願いいたします。                   (開票)開票の結果を局長に報告させます。 ◎議会事務局長(坪根義光君)  開票の結果を御報告申し上げます。投票総数19票で、これは議長を除く在籍議員数と符合しております。その内、賛成18票、白票1票、したがって賛成多数であります。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。以上のとおりでありますから、議案第33号は、原案のとおり同意することに決しました。 次に、議案第34号行橋市固定資産評価審査委員会委員の選任について、質疑を行います。御質疑はありませんか。                (「なし」の声あり)質疑を終わり、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり)御異議ないものと認めます。よって、そのとおり決しました。これより、採決を行います。この採決については、無記名投票で行います。投票の順序、方法等については、先ほど局長が説明したとおりであります。議場の閉鎖を命じます。ただいまの議長を除く出席議員は、19名であります。投票用紙を配付させます。投票用紙の配付もれはありませんか。                (「なし」の声あり)配付もれなしと認めます。投票箱を改めさせます。異常なしと認めます。それでは、これより点呼に応じ、順次投票を願います。点呼を命じます。                   (投票)投票もれはありませんか。                (「なし」の声あり)投票もれなしと認めます。投票を終了いたしました。議場の閉鎖をときます。これより、開票を行います。開票立会人を指名いたします。3番 瓦川由美議員、2番 田中次子議員にお願いいたします。                   (開票)開票の結果を局長に報告させます。 ◎議会事務局長(坪根義光君)  開票の結果を御報告申し上げます。投票総数19票で、これは議長を除く在籍議員数と符合しております。その内、賛成18票、白票1票、したがって賛成多数であります。 ○議長(諫山直君)  報告は終わりました。以上のとおりでありますから、議案第34号は、原案のとおり同意することに決しました。              (執行部一同、起立、礼あり) それでは、先ほど行橋市副市長に同意をいたしました、義間健二氏、また行橋市教育委員会委員に同意をいたしました、末次龍一氏、並びに水谷知子氏より挨拶をいたしたいとの申し出があっておりますので、これを受けることにいたします。 義間健二 君)。 ◎義間健二 君) 議長より発言の機会をいただきましたので、一言御挨拶申し上げます。先ほど、副市長の選任の同意を賜りました義間でございます。選任の同意につきまして、厚く御礼申し上げます。 もとより私、微力ながら、今後、田中市長を補佐し、本市が直面する行政課題の解決と市民の皆様の福祉の一層の向上のため、誠心誠意努力してまいる所存でございます。 議員の皆様方におかれましては、格別の御指導と御鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げまして、簡単ではございますが、私の御挨拶とさせていただきます。 ありがとうございました。                  (拍手あり) ○議長(諫山直君)  次に、末次龍一君。 ◎教育委員会委員(末次龍一君)  こんにちは。先ほど承認いただきました、末次龍一でございます。このような時間をいただきまして、ありがとうございます。 3期目になりますが、4月より、新たな気持ちで務めてまいります。今後ともよろしくお願いします。                 (拍手あり) ○議長(諫山直君)  次に、水谷知子君 ◎教育委員会委員(水谷知子君)  ただいま御承認をいただきました、水谷知子でございます。大変微力ではございますが、市の教育行政のために、また保護者としての意見を出しながら、今後とも2期目の教育委員として頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。本日は御承認いただきまして、ありがとうございました。                   (拍手あり) △日程第3 意見書の上程、質疑、討論、採決 ○議長(諫山直君)  日程第3 意見書の上程を行います。今定例会に意見書2件が提出されております。これを一括して上程し、議題といたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております意見書2件については、委員会審査を省略し、直ちに本会議において審議することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり)御異議ないものと認めます。よって、そのとおり決しました。 はじめに、意見書第1号東九州自動車道の開通に伴う京築地域の産業及び観光振興の経済効果向上に関する意見書について、審議いたします。本件につきましては、德永克子議員より質疑の発言通告があっていますので、発言を許します。 德永克子議員。 ◆21番(德永克子君)  質問いたします。この記と書いてある、1・2・3と、3つあるわけですけれども、2と3については、分かるんですが、1の問題です。対面通行の走行性や安全性の課題解消、これは私も非常に賛成なんですが、現在の交通量、そんなに多くないと思いますので、4車線化をしなくても対面通行の走行性、安全性については、他の手立てをとってもできるんではないかなというふうに思うんですけれども、4車線化の必要性について、お伺いいたします。 ○議長(諫山直君)  提出者に答弁を求めます。 豊瀬議員。 ◆20番(豊瀬尉君)  德永議員の御質問に提出者を代表して、お答えいたします。本来、一般道では、信号があったり、あるいは追い越し車線があったりということであるわけですが、それを解消するために、走行性、時間も十分確保でき、あるいは安全に走行するために高速道路が整備されているわけでございますけれども、本来、高速道路そのものは、既定路線とすれば4車線というふうに理解をしております。 しかし、予算の関係上、暫定2車線というかたちで全国津々浦々、高速道路が走っているわけですが、先ほど德永議員の指摘もありましたように、2車線で対面通行である暫定2車線において、かなりの交通事故が起こったり、あるいは車がエンストを起こしたりということで、本来の高速道路としての機能を失う、そういう観点からも4車線というのは既定路線であります。こういった既定路線の4車線化を他の市町村でも、他の既存の所でも早期実現をしているようでございます。 早期に私たちも4車線化の実現を図るべく、意見書を出して、そういった課題に早く対応するために、今回の意見書になっております。
    △日程第4 議会閉会中の所管事項調査要求 △日程第5 会議録署名議員の指名 ○議長(諫山直君)  質疑を終わり、討論を省略し、これより採決を行います。本案は、起立により採決いたします。本案は、原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                 (起立あり)起立多数であります。よって、意見書第1号は、可決されました。 次に、意見書第2号ホームドアの設置と内方線付き点状ブロックの整備促進を求める意見書について、審議いたします。本件につきましては、発言通告がございませんでしたので、質疑、討論を省略し、これより採決を行います。本案は、起立により採決いたします。本案は、原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。                  (起立あり)起立少数であります。よって、意見書第2号は、否決されました。 日程第4 議会閉会中の所管事項の調査要求について、議題といたします。各委員長から所管事項につき、閉会中の調査の申し出があっております。調査事項につきましては、お手元に配付いたしました所管事項調査表のとおりであります。 以上、報告いたします。 日程第5 会議録署名議員の指名を行います。平成29年3月第5回行橋市議会定例会の会議録署名議員に、12番 西岡淳輔議員、10番 小原義和議員を指名いたします。 以上で本日の日程は、全て終了いたしました。 市長から発言を求められておりますので、発言を許します。 田中市長。 ◎市長(田中純君)  平成29年3月第5回行橋市議会定例会の閉会にあたりまして、一言御礼を申し上げます。 議員の皆様には、去る2月28日の開会以来、市政運営上、重要な案件につきまして、精力的に御審議を頂戴し、いずれも原案どおり御賛同を賜りまして、誠にありがとうございました。審議を通じまして、皆様方からいただきました御意見・御指摘につきましては、十分にこれを尊重いたしまして、今後の市政運営に取り組んでまいる所存でございます。 昨年の熊本地震からまもなく1年が経とうとしておりますが、昨日は当市でも最大で震度2ながら、揺れを感じる地震がございました。いつ起こるか予測困難な自然災害でありますが、万全の体制で臨めるよう、職員一丸となり災害に強いまちづくりを進めてまいります。 さて、彼岸明けを控え、日ましに春めいてまいりました。今川の河川敷でも桜のつぼみが膨らみ、開花が心待ちにされるところでございます。 これから、それぞれの地域におきましても春の行事が行われますが、この季節は花冷えの時季であり、何かと体調を崩しやすい季節でもございます。 どうぞ、議員の皆様におかれましては、くれぐれも健康に御留意くださいまして、今後とも市政発展のため御尽力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会にあたってのお礼の御挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。 ○議長(諫山直君)  議員の皆様には、議会運営に対し、御協力いただきまして、厚くお礼申し上げます。閉会の前に、3月31日をもって退職される職員の皆様へ御挨拶を申し上げます。 退職される職員の皆様におかれましては、長きにわたり、行橋市民のため、行橋市発展のために御尽力されたことに対しまして、心から感謝申し上げます。退職後は健康に留意され、いつまでもお元気で、行橋市のさらなる発展のため、御協力をいただきますよう心からお願いを申し上げます。 それでは、これをもちまして、平成29年3月第5回行橋市議会定例会を閉会いたします。               閉会 15時44分地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。      議 長 諫 山   直      議 員 西 岡 淳 輔      議 員 小 原 義 和            平成29年3月定例会提出               意見書一覧表(意見書)                    平成29年3月22日┌──────────────────────┬───────────┐│        件    名        │  提出者・賛成者  │├──────────────────────┼───────────┤│(意見書第1号)              │提出者 豊 瀬   尉││東九州自動車道の開通に伴う京築地域の産業  │提出者 城 戸 好 光││及び観光振興の経済効果向上に関する意見書  │提出者 小 原 義 和││                      │提出者 藤 木 巧 一│├──────────────────────┼───────────┤│(意見書第2号)              │提出者 德 永 克 子││ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」│賛成者 二 保 茂 則││の整備促進を求める意見書          │賛成者 瓦 川 由 美││                      │賛成者 田 中 次 子│└──────────────────────┴───────────┘意見書第1号      東九州自動車道の開通に伴う京築地域の産業及び      観光振興の経済効果向上に関する意見書地方自治法第99条の規定による別紙意見書を会議規則第13条により提出します。 平成29年3月22日      提出者 市議会議員 豊 瀬   尉      提出者 市議会議員 城 戸 好 光      提出者 市議会議員 小 原 義 和      提出者 市議会議員 藤 木 巧 一 行橋市議会議長 諫 山 直 様 提出先 国土交通大臣、福岡県知事       東九州自動車道の開通に伴う京築地域の産業及び       観光振興の経済効果向上に関する意見書 東九州自動車道は北九州市を起点とし、福岡、大分、宮崎、鹿児島の各県を結び鹿児島市に至る計画延長約436kmの高速自動車国道で、東九州地域の活性化のみならず、九州縦貫道及び九州横断道と一体となり、広域的な高速ネットワークを形成し、九州の均衡ある発展に寄与する最重要路線です。 平成28年4月には福岡県内区間の椎田南~豊前インター間が開通し、北九州市から宮崎市までつながるなど着実に整備が進められています。 京築地域では東九州自動車道により、都市間の結びつきが深まり、人とモノの交流が一層促進され、さらなる産業振興、観光振興、新たな地域間交流の活発化、新鮮な農水産物の販路拡大など、今までにない京築地域全体の活性化に大きな期待をしています。 しかしながら、福岡県内区間約49kmのうち8割超の約41kmの区間は、2車線での供用となっております。これは諸外国にも例を見ない特殊な構造であり、対面通行の走行性や安全性、大規模災害時の対応などの課題を有しております。 4車線化を早期に実現し、高速自動車国道としての本来の機能を確保することが京築地域のさらなる発展には必要不可欠です。 また、苅田北九州空港インターから上毛スマートインター間、約37.3km区間に9ヶ所のインターが完成しました。平均4.1kmに1インターです。これは全国的にも例がなく非常に珍しい環境が生じております。そこで次世代型自動料金収受システム「ETC2.0」計画の指定の実現と、週日割引適用の実現により観光振興・地域間交流の活発化を目指すことが肝要であると考えます。 これらのことから、京築地域の産業及び観光振興をはじめとする地域のさらなる活性化を図るためにも、次の事項について要望いたします。                   記1.暫定2車線区間については、対面通行の走行性や安全性などの課題解消を図るため、早  期に4車線化を実現すること。 2.苅田北九州空港インターから上毛スマートインター間を上下線どちらでも一時退出し、  一定時間内に再進入してもETC車両は料金が退出したようにはならないという次世代  型自動料金収受システム「ETC2.0」計画の指定を実現すること。3.苅田北九州空港インターから上毛スマートインター間を週日割引適用すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。平成29年3月22日                                 行 橋 市 議 会意見書第2号 ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」の整備促進を求める意見書(案)地方自治法第99条の規定による別紙意見書(案)を会議規則第13条により提出します。 平成29年3月22日      提出者 市議会議員  德 永 克 子      賛成者 市議会議員  二 保 茂 則      賛成者 市議会議員  瓦 川 由 美      賛成者 市議会議員  田 中 次 子 行橋市議会議長 諫 山 直 様提出先 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、国土交通大臣、    厚生労働大臣  ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」の整備促進を求める意見書(案) 昨年8月、東京メトロ銀座線青山一丁目駅で、盲導犬を連れた視覚障がいのある男性が駅ホームから転落し死亡するという大変痛ましい事故が起きました。また、その対策に動き出した矢先の10月には、近鉄大阪線河内国分駅で、全盲の男性が駅ホームから転落し、特急電車にはねられ亡くなるという事故が発生しました。 国土交通省によると、平成28年3月末現在、全国で1日に10万人以上の乗降客がある251駅のうち、ホームドアが設置されている駅は77駅にとどまっています。また、全国約9,500駅のうち、ホームドアの整備が完了しているのは665駅です。駅の安全対策の観点から列車との接触や転落防止に効果が高いホームドアや転落防止柵の設置は急務です。 また、ホームドア等が設置されるまでの対策として、視覚障がい者が駅ホームの内側を判別できる「内方線付き点状ブロック」の整備も重要です。現在、1日の利用者が1万人以上の駅での整備率は63%ですが、全駅において整備を進めるべきです。 よって、国におかれては、視覚障がい者をはじめ駅利用者が安心して駅ホームを利用できるよう、転落事故防止対策を急ぐとともに、駅ホームのさらなる安全性向上に向け、下記の事項について、早急に取り組むよう強く要望します。                   記1.ホームドアの設置に当たり、全ての鉄道駅ホームの危険箇所の実態調査を速やかに行うこ と。とりわけ、転落の危険性が高い駅については、現在計画中の駅とあわせて、速やかな設 置を促進すること。2.「内方線付き点状ブロック」の整備について、全駅での整備を促進するための予算措置を 講ずること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。平成29年3月22日                                 行 橋 市 議 会            所 管 事 項 調 査 表                                                (平成29年3月22日)┌─────────┬─────────────────────────────┐│   委 員 会   │調   査   事   項                │├─────────┼─────────────────────────────┤│         │○ 地方創生について                   ││         │○ 行政運営について                   ││         │○ 財政問題について                   ││   総 務   │○ 財産管理について                   ││         │○ 入札及び契約について                 ││   委 員 会   │○ 消防行政について                   ││         │○ 国保行政について                   ││         │○ 後期高齢者医療について                ││         │○ 住宅新築資金等貸付事業について            │├─────────┼─────────────────────────────┤│         │○ 学校教育について                   ││   文教厚生   │○ 生涯教育について                   ││         │○ 文化行政について                   ││   委 員 会   │○ 介護保険について                   ││         │○ 福祉行政について                   ││         │○ 健康づくり行政について                │├─────────┼─────────────────────────────┤│         │○ 上下水道事業について                 ││         │○ 住宅建設事業について                 ││         │○ 都市計画事業について                 ││   建設経済   │○ 土木行政について                   ││         │○ 農林水産業振興について                ││   委 員 会   │○ 企業誘致について                   ││         │○ 商工振興について                   ││         │○ 環境及び清掃行政について               ││         │○ 観光行政について                   │├─────────┼─────────────────────────────┤│   議会運営   │○ 定例会及び臨時会の会期日程について          ││         │○ 議会の運営について                  ││   委 員 会   │○ 議会の会議規則、委員会に関する条例等について     ││         │○ 議長の諮問について                  │└─────────┴─────────────────────────────┘        平成29年3月第5回行橋市議会定例会議決結果表┌───────┬──────────────────────┬───┬─────┐│  議案番号  │      件        名      │議 決│賛否の状況││       │                      │結 果│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 報告第1号  │議会の議決により指定された市長の専決処分事項│報 告│     ││       │についての専決処分の報告について      │の み│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第1号  │行橋市美術館条例の制定について       │原 案│ 全員一致 ││       │                      │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第2号  │行橋市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費│原 案│ 全員一致 ││       │用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定│   │     ││       │について                  │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第3号  │行橋市税条例等の一部を改正する条例の制定につ│原 案│ 全員一致 ││       │いて                    │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第4号  │行橋市放課後児童クラブ設置条例の一部を改正す│原 案│ 全員一致 ││       │る条例の制定について            │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第5号  │行橋市敬老祝金支給条例の一部を改正する条例の│原 案│ 賛成多数 ││       │制定について                │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第6号  │行橋市指定地域密着型サービス及び指定地域密着│原 案│ 全員一致 ││       │型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営│   │     ││       │に関する基準等を定める条例の一部を改正する条│   │     ││       │例の制定について              │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第7号  │行橋市水道及び公共下水道企業職員の給与の種類│原 案│ 全員一致 ││       │及び基準に関する条例の一部を改正する条例の制│   │     ││       │定について                 │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第8号  │行橋市共同利用施設の設置及び管理に関する条例│原 案│ 全員一致 ││       │の一部を改正する条例の制定について     │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第9号  │行橋市共同利用施設の指定管理者の指定について│原 案│ 全員一致 ││       │                      │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第10号 │行橋市共同育苗施設の指定管理者の指定について│原 案│ 全員一致 ││       │                      │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第11号 │音無苑処理能力増強工事請負契約の締結について│原 案│ 全員一致 ││       │                      │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第12号 │平成28年度行橋市一般会計補正予算について │原 案│ 賛成多数 ││       │                      │可 決│     │└───────┴──────────────────────┴───┴─────┘┌───────┬──────────────────────┬───┬─────┐│  議案番号  │      件        名      │議 決│賛否の状況││       │                      │結 果│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第13号 │平成28年度行橋市国民健康保険特別会計補正予│原 案│ 全員一致 ││       │算について                 │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第14号 │平成28年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別│原 案│ 全員一致 ││       │会計補正予算について            │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第15号 │平成28年度行橋市介護保険特別会計補正予算に│原 案│ 賛成多数 ││       │ついて                   │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第16号 │平成28年度行橋市農業集落排水事業特別会計補│原 案│ 全員一致 ││       │正予算について               │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第17号 │平成28年度行橋市後期高齢者医療特別会計補正│原 案│ 賛成多数 ││       │予算について                │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第18号 │平成28年度行橋市水道事業会計補正予算につい│原 案│ 全員一致 ││       │て                     │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第19号 │平成29年度行橋市一般会計予算について   │原 案│ 賛成多数 ││       │                      │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第20号 │平成29年度行橋市国民健康保険特別会計予算に│原 案│ 全員一致 ││       │ついて                   │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第21号 │平成29年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別│原 案│ 全員一致 ││       │会計予算について              │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第22号 │平成29年度地方卸売市場行橋市魚市場特別会計│原 案│ 全員一致 ││       │予算について                │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第23号 │平成29年度行橋市・苅田町・みやこ町介護認定│原 案│ 全員一致 ││       │特別会計予算について            │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第24号 │平成29年度行橋市介護保険特別会計予算につい│原 案│ 賛成多数 ││       │て                     │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第25号 │平成29年度行橋市農業集落排水事業特別会計予│原 案│ 全員一致 ││       │算について                 │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第26号 │平成29年度行橋市後期高齢者医療特別会計予算│原 案│ 賛成多数 ││       │について                  │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第27号 │平成29年度行橋市水道事業会計予算について │原 案│ 賛成多数 ││       │                      │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第28号 │平成29年度行橋市公共下水道事業会計予算につ│原 案│ 賛成多数 ││       │いて                    │可 決│     │└───────┴──────────────────────┴───┴─────┘┌───────┬──────────────────────┬───┬─────┐│  議案番号  │      件        名      │議 決│賛否の状況││       │                      │結 果│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第29号 │土地の取得について             │原 案│ 賛成多数 ││       │                      │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第30号 │行橋市副市長の選任について         │原 案│ 賛成多数 ││       │                      │同 意│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第31号 │行橋市教育委員会委員の選任について     │原 案│ 賛成多数 ││       │                      │同 意│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第32号 │行橋市教育委員会委員の選任について     │原 案│ 賛成多数 ││       │                      │同 意│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第33号 │行橋市固定資産評価審査委員会委員の選任につい│原 案│ 賛成多数 ││       │て                     │同 意│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 議案第34号 │行橋市固定資産評価審査委員会委員の選任につい│原 案│ 賛成多数 ││       │て                     │同 意│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 29請願第1号 │行橋市図書館等複合施設の建設白紙撤回を求める│不採択│ 賛成少数 ││       │請願                    │   │     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 意見書第 1号 │東九州自動車道の開通に伴う京築地域の産業及び│原 案│ 賛成多数 ││       │観光振興の経済効果向上に関する意見書    │可 決│     │├───────┼──────────────────────┼───┼─────┤│ 意見書第 2号 │ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」│原 案│ 賛成少数 ││       │の整備促進を求める意見書          │否 決│     │└───────┴──────────────────────┴───┴─────┘...