田川市議会 > 2019-03-01 >
平成31年第1回定例会(第3日 3月 1日)

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  1. 田川市議会 2019-03-01
    平成31年第1回定例会(第3日 3月 1日)


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    平成31年第1回定例会(第3日 3月 1日)          平成31年3月1日(金)            (第  3  日) 平成31年第1回 田川市議会定例会会議録           平成31年3月1日 午前10時00分開議 出席議員   議席番号  氏   名         議席番号  氏   名    1番   吉 岡 恭 利       11番   植 木 康 太    2番   田 守 健 治       12番   尾 﨑 行 人    3番   柿 田 孝 子       13番   北 山 隆 之    4番   佐 藤 俊 一       14番   梅 林   史    5番   原 田   誠       15番   加 藤 秀 彦    6番   村 上 卓 哉       16番   高 瀬 冨士夫
       7番   今 村 寿 人       17番   陸 田 孝 則    8番   香 月 隆 一       18番   小 林 義 憲    9番   石 松 和 幸       19番   竹 内 徹 夫   10番   藤 沢   悟 地方自治法第121条により出席した者    事務局出席職員氏名  市長          二 場 公 人   局長       金 子 正 人  副市長         松 村 安 洋   局長補佐     河 端   太  教育長         吉 栁 啓 二   係長       森 山   章  病院事業管理者     齋 藤 貴 生   主任       村 吉 忠 義  総務部長        米 田 昭 彦   主任       今 城 慎 矢  市長公室長       平 川 裕 之  市民生活部長      宮 崎 博 士  建設経済部長      須 藤 乃 式  病院局長        肥 川 一 元  水道局長        木 戸 信 博  教育部長        矢 野 俊 昭  総合政策課長      小 川 貴 子  総務課長        盛 坪 達 人  財政課長        崎 原 敏 幸  環境対策課長      二 場 孝 博  会計管理者       西   昭 二       平成31年(第1回)田川市議会3月定例会議事日程第3号                        平成31年3月1日午前10時開議 第 1 一般質問                本日の会議に付した事件 第 1 一般質問                              (開議10時00分) ○議長(吉岡 恭利 君)  どなたもおはようございます。  議員定数20名のうちただいま出席議員は19名であります。よって本会議は成立いたしました。  これより直ちに会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元配付のとおりであります。御了承願います。  日程第1「一般質問」を行います。  一般質問につきましては、昨日も述べましたとおり、質問時間は答弁を含め、原則として1時間程度といたします。質問はわかりやすく、執行部の答弁も質問の要旨を理解し、明確にお願いいたします。  これより順次質問を許します。香月隆一議員。(拍手) ○議員(香月 隆一 君)  おはようございます。私は、地域公共交通網形成計画について、そして30人以下学級の実施について、この2点について個人質問を行います。  まず1点目の地域公共交通網形成計画について伺います。  当初予算の説明資料に、平成31年度に1千万円の予算を組んで地域にとって望ましい公共交通網の姿を明らかにする計画、マスタープランである地域公共交通網形成計画の策定を予定していると書かれています。人口減少と過疎化が進み、高齢化が着実に進行する中で、バスや鉄道などの公共交通を地域の実情に合った形で、地域にとって望ましい姿で整備していくことは大変重要なことだと思います。地域公共交通網形成計画をどのように策定をしていくのか、検討状況を伺います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 建設経済部長。 ○建設経済部長(須藤 乃式 君)  お答えいたします。  田川市では地域の実情に沿った最善の公共交通網の形成及び持続可能な公共交通ネットワークの構築を図ることを目的として、平成31年度に田川市地域公共交通網形成計画を策定するための準備を進めているところでございます。本計画の策定に当たっては、平成30年度、31年度2カ年で策定を予定しております田川市立地適正化計画との整合性を図りながら、アンケート調査ワークショップなどを実施するとともに、市民ニーズを的確に把握し、分析した上で、デマンド交通などの新たな手法を導入するなど、今後の公共交通全体のあり方を検討する予定でございます。  現在は、計画策定を支援する業者をプロポーザル方式で選定しているところでございます。以上でございます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 香月議員。 ○議員(香月 隆一 君)  アンケート調査などで市民ニーズを的確に把握をし、今後の公共交通全体のあり方について検討していくということでありますが、市民ニーズアンケートとかワークショップなどで的確に把握すること、そのことが私は大変重要なことだと思います。  選挙前の今の時期は、多くの市民の皆さんと話をする機会があります。市民の皆さんからコミュニティバスに関する意見や要望をよくお聞きします。つい先日も鎮西校区の方から後藤寺方面のバスが欲しいと、後藤寺商店街とか田川病院、特に田川病院に通院できるようなバスが欲しいという強い要望もお聞きしました。これも以前から私の地域ではよく言われていることでありますが、今回、地域公共交通網形成計画、それを策定するに当たっては、市民の皆さんが安心できる公共交通網にしていく、特に今から高齢化がまだ進んでいきますので、そういった本当に超高齢化社会になっても市民の皆さんが安心できる公共交通網にしていくために、現在、市内6路線でコミュニティバスが運行されてますけど、今度の計画でその6路線のコミュニティバスをちょっと扱うような、そういった計画じゃなくて、もう抜本的に改善する、抜本的に充実させる、そういった計画を立てていく必要があると思います。そして、そのためにも、市民の皆さんのニーズを的確に把握し、そしてそれがしっかりと反映された計画策定を進めていただきたいというふうにまず要望させていただきます。  デマンド交通などについても検討していくという答弁がありましたが、1便当たりの乗客数が今非常に少ないですね。3人前後という、6路線合わせて1便当たり3人前後という状況です。そういった状況ですから、当然デマンド交通の検討なども必要なことだと思いますが、ただデマンド交通といっても、今、全国各地でいろんな形でデマンドバスデマンドタクシー、いろんな形でデマンド交通、運行されていますけど、メリットもあればデメリットもありますので、そこは十分に検討を進めていただきたいというふうに思います。  もう1点、質問いたします。現在コミュニティバスを利用されている市民の方から、バス停に椅子やベンチを設置してほしいという要望を、今回何人かからお聞きをいたしました。バス停への椅子やベンチの設置について考えをお聞きいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 建設経済部長。 ○建設経済部長(須藤 乃式 君)  お答えいたします。  本市のコミュニティバスは、議員御指摘のとおり、現在6路線で運行を行っております。年間の利用者でございますが、約6万2千人が利用していただいているという状況でございます。このコミュニティバスのバス停でございますが、107カ所ございます。そのうち8カ所のバス停でベンチ等の設置が確認されているところでございます。  これらは例えば病院の利用者のために、市立病院であったり田川病院であったりという病院が設置しているものや、後藤寺バスターミナルの廃止に伴い、西日本鉄道株式会社が設置しているものなど、事業者が利用者の利便性向上を図るために設置しているものでございます。今後、現在、策定を進めております、先ほど申しました田川市地域公共交通網形成計画を議論する中において、地域の実情に合ったベンチ等の設置についても、一緒に議論していきたいと考えております。以上でございます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 香月議員。 ○議員(香月 隆一 君)  現在107カ所バス停があり、そのうち8カ所にベンチ、椅子等があると。それは事業者の方が設置をしていただいているということで、その他につきましては、今から計画をしていく地域公共交通網形成計画の中で検討していくという答弁をいただきました。椅子やベンチの設置、これも小さなことかもしれませんけど、ぜひ十分に検討していただきたいと思います。  コミュニティバスを利用されている方の多くの方はもう高齢者の方々です。高齢者の方々は早目早目にバス停に行ってバスを待っておられます。足腰が弱っているから、そこで立って待っているのがつらくなるという状況でありますので、高齢者が暮らしやすいまちづくりに向けて、バス停への椅子やベンチの設置、これは大事なことだと思います。  私は、市民や企業の皆さんに協力してもらって、椅子やベンチを設置していく、そういったやり方もあるんじゃないか。平成筑豊鉄道枕木オーナー、あの枕木オーナーのような形で、ベンチオーナーとか、市民の皆さんに幾らかなと寄附を出してもらって、事業者の皆さんに寄附を出してもらって設置をしていくとか、そういったやり方も考えられると思いますので、これもぜひ検討していただければと思います。  今回、公共交通網の質問をさせていただきましたが、市民の皆さんのバスなどに関する公共交通に関する関心というのは非常に高いというのを今回私は実感をしています。今後さらに高齢化が進んでいく田川市でありますので、抜本的な公共交通の改善、交通網というぐらいですから、網は網の字を書きますので、まさに網の目になるような安心できる公共交通の整備を目指して取り組んでいただきたいということを要望し、まず1点目の質問を終わります。  続いて2点目の30人以下学級について質問をいたします。  田川市は、平成22年度から1学級35人以下の少人数学級を導入し、そして小学校低学年から徐々に対象学年を拡大し、現在、小・中学校全ての学年で35人以下学級が実施をされています。平成31年度の予算書では、小学校少人数学級運営事業費として5,348万5千円、中学校少人数学習指導事業費として578万2千円、合わせて約5,900万円の事業費が計上されています。これらの予算をかけて、これまで約9年間実施をしてきた少人数学級でありますが、その少人数学級の実施状況について、またその成果等について質問をいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 教育長。 ○教育長(吉栁 啓二 君)  お答えします。  子供たちに豊かな教育環境を整えていくことは、全ての子供たちの学力、進路保障、人格の完成という学校教育目標達成にとって重要なことであると考えております。  議員の御指摘のとおり、学級編制に関する定めにつきましては、国において、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律にて、小学校、中学校とも40人以下で編制することと定められております。そして、平成23年度に同法の改正がありまして、小学校1年生の35人以下学級が実施されました。本市におきましては、議員が言われましたが、県内他市に先駆けまして、本市議会の議会と協力を得まして、平成22年度から市費講師の配置を行うことにより、小学校、中学校全ての学校において、35人以下学級が実施され、現在に至っております。平成30年度は11名の市費講師を任用しておりまして、議員が言われましたように、人件費としまして合計5,917万9千円を支出しております。  成果等については、ことしの重点施策の来年度の重点施策のところでも申しましたが、標準学力テスト等、成果が出ておりますのは、いろんな取り組みの成果だと思っておりますが、一つはこの少人数学級の配置も要因として挙げられると思っています。このように今、市長部局の本市教育政策に対する配慮と、市議会の理解によりまして、30人以下学級が導入されていることは、大変ありがたく教育委員会は思っております。以上です。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 香月議員。 ○議員(香月 隆一 君)  少人数学級、平成30年度は11名の市費講師を配置し、5,917万円の予算を使って実施をしていると。確かに予算はかかっておりますが、予算かかっていますが、私は児童・生徒にとって、そして教職員の皆さんにとって大変意義のあることだと思っています。子供の貧困対策推進計画、現在策定中でありますが、その中でも明らかになったように、家庭環境の厳しい、大変厳しい子供たちがこの田川市には多くおります。そういう田川市だからこそ、しっかりと学べる教育環境の整備、これは少人数学級というのは大変重要な取り組みだと思っています。  続いて質問します。  この大変意義のある少人数学級、その教育効果をさらに高めていくために、一人一人の子供たちにさらにきめ細やかな対応をしていくために、30人以下学級を推進していく必要があると思います。勉強の仕方を身につける、学習の基礎を身につける、大事な時期である小学校の低学年、小学校1年生、2年生には、30人以下学級を導入すべきだと思いますが、教育委員会の考えを伺います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 教育長。 ○教育長(吉栁 啓二 君)  お答えします。議員の御指摘のように、義務教育の入門期であります小学校の1年生、2年生の低学年においては、よりきめ細やかな教育の実施が大変重要であると考えております。小学校低学年における30人以下学級の導入実施につきましては、現在、本市の厳しい財政状況の中で、本市単独での市費雇用は困難な状況であり、国や県の財政支援が必要であります。したがいまして、国の平成23年度の法改正に際して、小学校2年生から6年生及び中学校にかかわる学級編制の標準に順次改定を検討すると附則に明記されていることから、国や県に対し強く要望していきたいと考えておりますので、市議会におかれましても御理解と御協力方よろしくお願いしたいと思っております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 香月議員。 ○議員(香月 隆一 君)  大変厳しい田川市の財政状況の中では、今実施していくことは厳しい。国・県の助成が必要だから、国・県に対して要望していく必要があるという答弁だったと思います。仮に小学校1年生・2年生、現在30人学級を実施した場合、32カ学級を実施した場合、教員が今より何名ぐらい必要で、予算的にどのくらいかかるのか、そういった試算はされておられますでしょうか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 教育部長。 ○教育部長(矢野 俊昭 君)  今、手元のほうにその詳しいデータがございませんので、まとまり次第、また後日、御報告させていただきたいと思います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 香月議員。 ○議員(香月 隆一 君)  多分、多分ですけど、今より二、三人雇用すればいいぐらいだと思います。二、三人だったら1千万円前後ぐらいになると思いますが、私はその予算は子供たち教育環境を整備するための必要経費だと思います。私の地域の鎮西小学校、今、1年生が75人です。75人ですから25人、25人、25人の一クラス25人の3クラスになっています。先生方に聞きますと、大変落ちついて授業ができているというふうに言われています。それが次の1年生、次の1年生は66人というふうに聞いています。66人だったら、多分33人と33人の二クラスの編制になるだろうというふうに思います。これがもし今田川市が30人以下学級を実施していたと考えれば、33人の学級じゃなくて、66人ですから、22人、22人、22人の3クラスにすることができます。小学校1年生の学級で、一クラス33人と一クラス22人では、教育問題、素人の私でも、これはもう大きな違いがあるんだろうなというのは、容易に想像がつくところであります。  教育長が仮に、鎮西小学校の校長先生だったら、鎮西小学校の次の1年生の担任の先生だったら、それはもう田川市にぜひ30人以下学級、小学校低学年、大事な時期だから実施すべきだと、私はやっぱり強く要望していただけるんじゃないかなというふうに思っています。  30人以下学級、この30人以下学級の実施によって、小学校の不登校が減ったという報告もあります。児童・生徒一人一人に目が届きやすく、きめ細やかな指導が行いやすくなります。30人以下学級にするとクラスに落ちつきがあらわれ、先生も児童・生徒も学習に集中しやすくなります。そのことによって、児童・生徒がどの場所で悩んでいるのか、どういうところが苦手なのか、どういうところが得意なのか、そのことを十分に把握し、その子に合った対応をすることができます。学習指導生活指導をしっかりとやることができます。学校行事等においても、児童・生徒一人一人の個別の活動機会を設定しやすくなります。先生と子供たちの触れ合いが一層密になります。
     少人数学級が子供の学習に効果があることは、アメリカなどでの研究でも明らかになっています。また、現場の先生方に聞いても、20人台なら一人一人のつまずきがよくわかるが、30人以上になると、難しくなると言われています。それが小学校低学年ならなおさらだと言われています。文部科学省が実施した国民へのアンケートでも、6割以上の人が望ましい学級規模として、これは5人単位で設定している問いに対して、26人から30人、26人から30人が6割以上の国民の皆さんが、それがやっぱり望ましい学級規模だというアンケートに答えています。  現場の教職員も国民も望んでいる30人以下学級です。私はメリットしかないと思います。もしデメリットがあるとすれば、先ほど教育長が言われた、それは予算がかかるということだと思います。ただ、次世代の子供たちを育てるという、この世の中で一番重要なことに対して、私は予算をかけてでも実施すべきだと思います。小学校低学年にはぜひ30人以下学級を実施すべきだと思いますし、家庭環境の厳しい子供たちが多くいる田川市の教育現場には、本当に必要なことだと思いますので、財政面、ぜひそれはクリアをしていただいて、30人、小学校低学年以下から、ぜひそのことを実施していただきますように、教育委員会においては十分に検討していただきますことをお願いをし、大変短いですが、私の質問を終わります。 ○議長(吉岡 恭利 君)  以上をもちまして、5番香月隆一議員の質問、答弁を終結いたします。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  一般質問を続けます。  6番藤沢悟議員の質問を許します。(拍手) ○議員(藤沢 悟 君)  どなたも改めましておはようございます。議長から御指名を受けましたので、ただいまから質問をさせていただきます。  27年の4月に当選をいたしまして、はや4年がたちました。早いようで遅いような4年間でした。私どもは、ここにおる20人は、全員とは申しませんが、4月の21日の採用試験を受けて、またここに上がってくることになりますが、この採用試験に上がりませんと、ここに立って、あなたたちに政策に対する論戦を挑むことはできません。ですから、きょうは場合によったら最後の質問になるかもわかりません。ですから、楽しく厳しく、本日の質問をさせていただきます。  私は、市長の4つの柱、その最も関心を持っておりますのは教育改革です。教育改革にはずっと4年間、市長の教育改革に取り組む姿勢を拝見させていただきました。大変極めてかつて経験をしたことのないような市長さんじゃないかと。予算は本当にどんどん投入していきます。そして、どんどん教育の効果が上がっております。かつて経験したことのないような大市長さんじゃないかと、私はそのように思っております。  それから、教育長さんも、教育長になられまして市長の政策にきちんとその政策を受けとめながら、本日まで政策の推進に努めてきたということは、私は大変評価しなきゃいかんと思っております。  しかし一方で、教育の一丁目一番地、いわゆる中学校の再編問題は、じゃあ、どうなっているか。これをずっと私はこの問題を追い求めてまいりました。評価をする一方、やはり政策の一つ一つを持続可能な政策にしていくということは、批判なくして、その政策は鍛えられません。進化しません。これはもう歴史が物語っているんです。ですから、批判なきところに政策は練り上がりませんし、進行しません。私はそういう思いで、この中学校問題をずっと、ある意味、意見・要望を申し上げてきました。  そうしたことの中で、少し経過に触れますと、私は前回30年6月の22日に、ここで一般質問いたしました。そのときに、私はこの基本計画の策定が学校再編の骨格になる。基本になるこの再編基本計画は、どのように肉づけをされ、今後の教育の基礎になるのか、これをずっと考えてきました。そのときに、6月22日の教育長の答弁は、このような答弁がありました。ちょっと申し上げますよ。  まず、本市の新中学校創設基本計画の策定に向けた地域説明会、それから学校の保護者等の説明会、懇談会、こういった説明を繰り返してまいりました。あなたの答弁ですよ。そのときの結果として課題が幾つかの課題が浮かび上がってきました。その一つの1点目として、なぜ学校位置が南北から東西に変わったのかという、これは決して蒸し返すんじゃないですよ。あなたが答弁したことを私が率直に言っているわけですから。この経緯がわからないと。こういうことをあなたは説明しました。二つ目、小中一貫校の設置にかかわる請願、いわゆる金川校区のことについては、まだ理解の求める促進をしていかなきゃいかんということを申し上げていましたね。それから三つ目、新中学校の創設に伴う活性化協議会などの地域コミュニティの枠組みの見直し、いわゆるこれは中央校区です。これが依然としてまだ理解が進んでいないということをあなたは申し上げました。その他として、学校規模が大きくなることによって、通学路の安全確保、遠くなることによって、通学路の安全対策。それから安心して学べる教育環境について等々の意見があっておることを答弁がありました。これは間違いありませんね。  そこで、じゃあ、それに対して教育委員会、あるいは市長部局がどういう対応をしていくのか、この課題に対してどういう対応をしていくのか、今後は。いわゆる昨年の6月22日以降もう1年ぐらいたってますが、この間、どんな対応をしていくのかということについて、教育長はあるいは執行部は課題への対応につきましては、こう答えていました。学校位置の変更対象となった鎮西校区並びに田川校区地元説明を繰り返し開催するなど、理解を得られるように取り組みを行ってまいりますと、こう言っておりますね、そうでしょう、それしかありませんから、ほかにね。それから二つ目、金川中学校小中一貫高の設置については新中学校の再編の軸とはしない、こう言っておりました。しかし、依然として金川には説明責任をしなきゃならん責任があります。だから、しっかりこれは説明してまいりますと、この二つ目をあなたが申し上げました。これ議事録読んでください。  それから三つ目、中央校区活性化協議会などの地域コミュニティの枠組みの見直しの必要性は、その後、結論が出ていないこともありますので、これもやはり地元の説明を繰り返していくと、こう言っています。そして4つ目、通学路の整備としては、国道322の歩道整備の見直しについては、国道322の東町の交差点から、中学校までのあの両サイドについては、県土整備事務所と今、要請をしておりますと、こういう話でした。その他5番目として、桐ケ丘地区を中心とする近隣関係者への説明会など、まだ解決しなきゃならん幾つかの問題がありますと、こういうお言葉、いわば説明がありました。  それから実は1年たちました。だから、きょうお尋ねしたいのは、その後、どのような対応をしたんですか、この問題解決に向けて、さらには新たに浮上した課題について、どのように市長部局と一心同体になってこの問題解決にどのような取り組みをしたんですかということを、きょうここでお尋ねしたい。まず一つね。  それから、もう一つは、これは次にお答え、今回、後でいいですが、このような流れの中で、既にもう1年半近くこのスケジュールがおくれている。予定から。4年かかると、学校開校までは4年かかるという、そういったことを言っておきながら、もう既に1年数カ月はたっている。そういった中で、34年開校できるんですかと。議員さん方は、市民から聞かれたときに、知りませんとは言えんですよ。34年開校と言わなきゃいけないんですよ。私は少なくともそう言わなきゃいけない。それじゃあ、市民に対して背信行為とならないような34年開校に向けて、その見通しも、本日ここで明らかにしていただきたい。その2点についてお尋ねいたしますが、まず第1点、あなたが説明したこの件について、その後どうなっているのか、それを説明していただきたい。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 教育長。 ○教育長(吉栁 啓二 君)  お答えします。議員も言われましたが、平成29年の9月に田川市新中学校創設基本計画案を市教委は作成いたしました。その後、市議会に報告を行った後に、小学校校区単位で住民説明会及び保護者懇談会を行ったところです。今年度につきましては、実際に新中学校に通うことになる小学生の保護者、PTA役員との懇談会を計23回実施しております。この懇談会では、通学路の安全確保対策や、通学方法、子供たちの事前交流などの具体的な意見や要望が出されております。保護者の方からは、通学する学校が遠くなるといった意見や、生徒数が増加することで、子供たちの人間関係が心配であるといった声が多く聞かれておりましたが、懇談会を重ねるにつれて、子供たちによりよい教育環境を早急に整備してほしいといった声や、子供たちが部活動の活動や拡充を望んでいるなど、開校に向けた要望が多くなり、保護者の意識の変化を感じております。  さらに保護者からの要望を受けて、8月に近隣の再編中学校である宮若市立宮若東中学校及び仮設校舎を現在使用しています川崎町立川崎中学校の視察を行いました。9月には12月の総務文教委員会でも報告しましたが、就学前児童を含む保護者及び無作為抽出した2千人の市民にアンケートを実施しました。これら以外にも、専門家による意見を踏まえながら、学校施設のさまざまなレイアウト案の作成や、通学路の整備方法等についての調査を実施しています。さらに本年度には、教職員による教育課程、生徒指導、特別支援教育及び事前交流等のさまざまな教育課題について検討する教職員の研究会を設置し、ソフト面に対する検討を開始しています。教職員による研究会からは、小学校における事前交流を来年度から開始することが提案され、その具体的な方法について、小学校校長会で検討しています。これまで説明会や保護者懇談会の開催により、中学校再編の必要性については、意識の醸成がなされてきたと思いますが、しかしながら、アンケート結果にもあらわれていますように、新中学校創設基本計画学校位置については賛成、反対、どちらでもないがほぼ同程度であります。賛成理由の多くは学校位置にかかわらず、教育環境をよくするほうが望ましいためでありました。また、反対理由の多くは、家から遠くなり、通学に係る負担が大きくなるため、通学路の安全確保が難しいのではないかと思うためでありました。このことから、市長部局で指導管理を所管する土木課の協力を得ながら、整備計画の策定を進めており、これら通学に関する課題の解決を図ることが、保護者等の新中学校創設に関する理解の促進につながると考えております。今後も懇談会など機会あるごとに保護者の意見を聞くとともに、設置予定である開校準備委員会において協議していきたいと考えております。ただし、学校位置においては、賛成・反対がほぼ同程度であり、いまだ保護者及び住民の合意が十分に得られていない課題もありますし、議員からも言われましたが、その他再編に伴う通学区域及び地域コミュニティの見直し、猪位金学園校の方向性など、保護者や地域の意見を十分に聞きながら、検討していくことにしたいと思っております。  スケジュールにつきましては  (「スケジュールはいい、後でいいです」の声あり)  では、スケジュールは後で述べさせてもらいます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 藤沢議員。 ○議員(藤沢 悟 君)  大変懇切丁寧な御説明を受けましてありがとうございました。  非常に厳しいですね、一言で言うと。そんなに生易しくこの問題はクリアできないんじゃないですか。今、私が一般質問した30年6月22日以降、執行部が新たに取り組んだことについて、今、教育長から説明がありました。主に五つありましたね。何かといいますと、市民アンケートの実施をいたしました。この再編の可否についての含めた学校位置の問題について等の住民アンケートをとりましたと、これは私も総務文教委員会で説明を受けましたから、十分に聞いております。それから、二つ目として、専門家による意見を踏まえ、専門家による意見を踏まえて、それでレイアウトの作成に入ります。新しい学校の施設設備の配置計画に入りますと。専門家に聞いてね。それから通学路の整備の方法等については調査をしますと。さらには、学校現場の先生方、いわゆるソフトの面で先生方のいわば教職員による教育課程、生徒指導、特別支援学級等々の指導のあり方について意見交換会を進めております。これはソフトの面ですね。でき上がってから必要になってくるでしょう。それから、今、最後におっしゃった校長会でも積極的にこの問題に取り組んで議論しておりますと。こういう、今、教育長から4項目なり5項目の、私が1年前に質問した後のこういう作業をしてきましたと、こういうことの説明がありました。  その作業をしてきた結果、どうであったかということについては、今、教育長からの説明では、まず、中学校再編については、それなりに意識の醸成がなされていると、一定の理解が進んでいるのではないだろうかと、こういった前向きな話がありました。  それから、二つ目、これは大変な問題ですね。学校位置については、賛成と反対とどちらもないが同程度です。これはどう理解しますか。どう理解したらいいんですか、今この時期に来て。これは相当の努力をしないと、この理解を求めるには時間がかかりますよ。今後はそれは教育委員会がそれなりの知恵と努力で、この同程度を少なくともやはり賛成を多数に持っていかなきゃいけない努力は、それはもうあなたたちの力にかかっている。しかし、これは全く不透明、意外と私もこれ今あなたから聞いてびっくりしました。意外と反対が多いなということを実感しました。  それから、もう一つ、通学路の安全確保については、今、執行部で土木課でその整備計画を立てて、建設部長、整備計画を立てて、これからその解決の課題に進みますと、こういう答弁がありました。それはそうしかできんでしょう。あれだけの大きな国道322の両サイド、少なくとも東側が片方だけなら、それなりにまた作業も軽減されますが、あれだけのものを34年開校にということは、極めて厳しいでしょうからね。そういった問題もありますと。そういう話でしたね。結果として、今後もこれは今、教育長の話にありましたように、今後も懇談会など機会あるごとに保護者には意見を聞くとともに、さらなる理解を求めていきたい、こういうことのようでありましたね。  そうしますとね、教育長、まだこの問題は少なくともこの学校再編の骨格になる、中学校再編創設基本計画というのは、基本計画ですよ、まだこれから地域説明をしながら、さらに理解を深めていくと、こういうことになるんですか。それとも、もう見切り発車で、もうこれはもう先々作業を進めますという、それはどちらなんですか。ここは大事なことですよ。基本計画を固めるのには、基本計画というのは、教育長、これはこの政策の方向性を示すんですよ。基本計画というのは、誤解のないように。私の認識は、構想というのから一歩進んで、基本計画というのは、もうこの方向性を示すための計画ですよ。そして、この後に実施計画が出てくるんですよ。それは細かい数字、ものが上がってくるんです。だから、基本計画が骨格になるんです。これは一番大事な作業なんですね。これは今の現状のままで、もう見切り発車で、固めてしまうんですか、それともまだ地域説明会をさらに進めていく、どちらなんですか、あなたのお考えは。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 教育長。 ○教育長(吉栁 啓二 君)  お答えします。  今、議員が指摘されてますように、スケジュールについては、基本計画案と比べまして遅延している状況があります。そこで、複数の先進自治体を視察して、今、スケジュールの見直しのための調査・研究を行っております。専門家の意見を聞きながら、専門的な観点から、短縮可能な行程や方法を検討し、スケジュールの見直しを行っています。また、財源確保のために県教育委員会にもスケジュールについての相談を行っているところです。そういったスケジュールの見直しを含めて、今言われました保護者、地域の声をどのように受けとめて進めていくか等を、次回6月の議会において所管の総務文教委員会にスケジュールと一緒に示したいと考えております。以上です。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 藤沢議員。 ○議員(藤沢 悟 君)  私が問うているのはそうやない。教育委員会は今作業を進めている新中学校創設基本計画の案を計画として固めるのには、今、幾つかの課題が残ってはおりますが、さらにまだ理解を求める作業をするんですか、それとももうここで見切り発車をして、計画を固めるんですかということを聞いているんです。そこを聞いてるんです。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 教育長。 ○教育長(吉栁 啓二 君)  本来は中学校再編については、全ての保護者なり住民から合意を得ることが望ましいんですが、実際上、なかなか難しい問題であります。そこで、今、アンケート結果をもって、各小学校PTA役員さん中心に説明会等をして、理解をいただけるように、またいろんな課題、いただいているんですが、そういった努力を重ねましても、しかし、どこかの時点で決断しないことには、早くよりよい教育環境をという願いがたくさん出されておりますし、また教育委員会もそのような適正規模でよりよい教育環境でという方針持っておりますので、どこかの時点で判断をしなくてはならないと思っております。それで含めて、スケジュールの見直し等も含めて、今後の進め方については6月議会でお示しをしたいと思っております。以上です。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 藤沢議員。 ○議員(藤沢 悟 君)  いずれにしましても、非常にこの創設基本計画を固めるということについては、まだ幾つかの課題がある。さまざまな課題があるということに私は理解をして受けとめます。  特に、考えておかなきゃいかんのは、私も考えとかないかんのは、学校位置について、賛成、反対、どちらでもないがほぼ同程度ということについては、私どもはそこには重大な関心を持っておかないかん、そういうことをまず私は念頭に置きながら、今後もこの問題を注視していきたい、このように思っております。  そこで、いずれにしましても、どこかで固めなきゃいけないんでしょうが、私のきょうまでの教育委員会と執行部の作業の進め方を見たときに、やっぱり教育委員会のレベルだけでこの問題は作業を進めているんじゃないかね、あなたたちだけでこの作業が進めているんじゃないかねと。そうやなくて、もう少し市長部局も入れて、緻密な計画を立てながら、やっぱり用意周到をしながら、この作業はしていかないと、もうあなたたちだけではもう限界に来てますよ。なぜかというたら、1年たっても何も進んでない。そう私は考えるんです。  ですから、今後はもう少し市長部局を入れて、緻密な用意周到な計画を立てながら進めていかないと、私はなかなか進まんのではないかという気がいたします。私の老婆心であるか、それは、それであればいいんですが、そういったことも思っております。  それから、一応そういうことで、まだまだ結論としては、もう少し合意を得るには時間がかかると、まだ桐ケ丘地区の合意も得てないというような話も聞いておりますので、まだまだ少し時間がかかるのかなというふうに思っております。私の実感としてね。  そういったことからいったときに、次の質問事項の今後のスケジュールということに入っていきますが、私は本当に34年開校ができるのか、みんな心待ちにしている、そういった状況の中で、本当に34年開校ができるのであれば、私は大変喜ばしいことですが、前回も申しましたように、これは厳しいんではないですかと。  そこで議長にお願いがあります。資料を私用意していますので、配付させていただきたい。よございましょうか。 ○議長(吉岡 恭利 君)  はい。 ○議員(藤沢 悟 君)  執行部、執行部の方と、議員と、できれば傍聴の方にも配ってください。  ではお尋ねします。今後のスケジュールということになりますとね、今、教育長は設計に2年、建築に2年、こういうお話がありました、4年。しかし、何か他市の川崎と若宮ですか、そこは非常に短時間でやれたと、そういう神の手がどこにあるか私もわかりませんが、そんなことがあったら、もう本当大変なこれはもう画期的なことですが、どこか神の手がありましたかね、ちょっと私も頭ひねりますが。それは置いとって、この中学校再編スケジュールを見ますと、これは私の記憶では29年9月21日に全員協議会でこれ配付しました。だから議員さんみんな知ってるわけです。それから29年の10月の26日、総務文教委員会が終わった後、各議員さんにこれ配付しました。大事なことですから。議員全員に配付しました。私は事務局に配ってくれと言いました。だから、この資料は議員さん全員に渡っている。みんなわかってる。  そうしますとね、この絵図でみると、31年3月って、これアンダーラインを引いたら、これだけの作業が残ってるんです。これだけの作業が残ってる。何も手ついてない、これ。ただ、この中にですね、矢野部長、これ漏れているのがある。解体はどこに入れるのか。解体作業は。これ解体作業入ってない。伊田中の子供が伊田小に移動せないかん。帰ってこないかん。その期間はどこに入っておるんかね。こんなね、ずさんなスケジュールを出してさ、34年開校なんかあり得んやろう。それをなぜ6月まで待たなきゃ、これ説明できない。それは国の統計不正じゃないけど、何か背景にあるんかねと。あるべき姿をきちっと市民に説明しなさいって。  だから、この表を見たときに、神の手がない限りに、絶対に34年の開校は私は難しい。だから本当に教育長34年開校できますか、これ見て、あなた。責任持って言えますか。言えるなら言ってください、ここで、34年開校って。そんな6月の総務文教委員会では報告はしますとか、そんなことでは、この問題は解決しませんよ。そういった姿勢がここまでずっとこの問題を引きずってきたんです。そうしか言いようがないじゃないですか。だから、やはり真実はきちっと市民に説明する責任が執行部にあるんです。  なぜ今ここに来て、こういった厳しい現状にあるのに隠すんですか。34年にできないならできないでいいやないですか。市民にきちっと説明して、そして説明責任を果たして、そして開校を延ばすなら延ばしてもいいやないですか。そしてもう少しお落ちついて、地に足の着いた作業をしていかないかんやないですかということなんです。それは事務方はたまりませんよと。そこに座ってる二人に、私がこれを見せたら、できますって言い切れんでしょう。どうなんですか、教育長。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 教育長。 ○教育長(吉栁 啓二 君)  お答えします。  先ほども述べましたが、確かにスケジュールは遅延している状況はありますが、近隣の福智町や川崎町では3年弱の期間で新中学校の建設を行っている事例もあります。それらの事例について現在検証しており、専門家の意見を参考に本市の新中学校創設のスケジュールを早期に作成しまして、繰り返しになりますが、6月議会で所管の総務文教委員会にお示ししたいと考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 藤沢議員。 ○議員(藤沢 悟 君)  じゃあ、あなたは何ですか。この問題については真剣にまだ議論してないんですか。ここまで追い込まれてるのに。ここまで追い込まれてるのに、まだそんな、今から議論して6月に報告します、そんなものなんですか。これは教育長、そんなものなんですか。  まだ言うなら、あなたの31年度の教育方針を見てごらんなさい。学校再編問題、4行しかないんですよ、ここに書いているけど。市長に至っては一言もない。教育改革の中に学校再編問題のことは一言も触れていない。あなたは4行しかない。中学校再編問題、努力します。ここまで追い込まれておきながら、それは本当に無責任きわまりないやないですか、もう。あなた、もう職務怠慢じゃないですか、これは。  こんなことで教育改革が、よく言う一丁目一番地ですよ。学校再編計画というのは一丁目一番地ですよ。今、いろいろな議員さん方が質問しているのは、全てここに凝縮されているんですよ。ここからがスタートなんですよ。これをきちっとやり遂げんことには、今いろんな議員さんの教育問題というのは解決しない。全部基本が変わってくるんですよ、本質が。だから、私はあなたにこの再編問題の本質の議論を求めているんですよ。そうせんと、今後の教育方針にも影響が出るでしょうが。こんな中途半端なことでずるずる、ずるずるひっぱってきよると。もう責任とか、そんな話じゃない、僕は。そんなことをあなたに求めているわけじゃないんです。もう少し、しっかり誠意のある責任を持って、リーダーとして自覚をせないかんとじゃないですかと。かぶるべきものはかぶりなさいと。違いますか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 教育長。 ○教育長(吉栁 啓二 君)  施策方針のときにも述べましたが、成果の一つとして、教育改革で、一つは英語教育があります。県大会、県の英語スピーチ大会で田川市の子供たちが最優秀、優秀をとれましたのも、事前の8校の中学生同士が市の大会でせめぎ合いをした、鍛え合いをした成果だと。それが新中学校ができれば、日常的にそういう鍛え合い、伸び合いができるわけです。田川市の子供たちの可能性というのはすばらしいと思います。だから、新中学校を一日もはやくというのは審議会での願いでもありましたが、市民の願い、子供たちの生徒会サミットでの願いでもあります。  だから、それについては今、繰り返し述べておりますが、一日も早くというところはずっと変えておりませんので、6月の議会でスケジュール含めてお示しいたします。以上です。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 藤沢議員。 ○議員(藤沢 悟 君)  まだ時間じっくりありますから、私はさっき冒頭に申しましたように、この問題はこだわっていく、厳しくきょうは質問を求めますということは、こういうことなんです。ですから、今、教育長が言っているのは、組織というトップの立場にありながら、いわゆる公的な立場でありながら、この現状に真実に反するようなことをあなたはやっぱりそれを現実はもう間に合わないということをわかっておきながら、やっぱりあなたは真実と異なる説明をしている。それはもう私はそう思う。ほかの人はどう思うか知りませんがね。それが一番だめだということを言ってるんですよ。それが将来にどんだけ問題を残すかということを言ってるんです。34年開校でみんな子供さんも親もみんなそれに期待しとるんです。それを来年の、ことしの6月、突然できませんなんてことはあり得ますかと。恐らくあなたは6月議会が終わったら、6月議会で間に合いませんから35年か6年に開校を延ばしますと言うでしょう。できないわけですから。それは今言えないと言うから、もうここはここで追及をしません。もうみんなわかってる。なぜあなたが口が裂けてもそれが言えないかというと、わかってる。それはね、私は行政に対する市民の信頼をなくしますよ、この作業は市民の信頼なくしてできない作業ですよと。反対、賛成がほぼ同数という状況を見たときに。  ですから、私は最もしてはならんことを今執行部はやってるんじゃないですかということを申し上げてるわけです。何か意見ありますか。教育長、意見ありますか。なければもういいです。説明求めなくていいです。  そこで、市長にお尋ねいたします。今の私の教育長のやりとりを見た中で、教育総合会議のトップとして、この問題をどのように認識しているのか、どのように教育委員会にアドバイスしているのかをお尋ねしてみたい。教育長に。市長に。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市長。 ○市長(二場 公人 君)  教育行政と市長部局というのは、基本的には離れたものであるということだろうと思います。教育総合会議の中では、いじめ問題とか、そういうときに早急に対応するということの中で、この会議が成立していくということを考えて、基本的には教育行政が教育現場でしっかりとやってもらうということが基本だろうと思います。  ですから、私はこの問題に関して早くやれとかあれとか言うことはなかなかできない状況にあります。ただ、この統合問題につきましては、庁内検討委員会というものを立ち上げておりますので、その中で話し合ってきた経緯があります。それは今でも続いているものであり、今回のこの工期の問題とか、今、住民説明がどのようになっているのかというのは、逐次その検討委員会の中で話される状況の中にあります、今。  藤沢議員が御心配されるように、工期的なものはどうなのか、間に合うのかといったようなところの中で、先ほど教育長が述べておりましたが、今、ぎりぎりの線で、我々もいろいろ説明を受けました。先ほどありましたように、川崎中学校とか福智等々が3年弱でできるような計画も今進めているということで聞いておりますので、これを進めていけば3年で何とか、34年開校には間に合うというところで、ぎりぎりの線だということも認識しております。ですから、これをどのように今後、この先ほどから話がある問題となっているのは、やはりいろんな学校の安全の問題とか、通学路の安全の問題とか、さまざまな問題がありますが、ここをいかにクリアするかということでありますが、その辺に関しましては、我々も県土木のほうと協議をしながら、そこを早く進めていただくとか、市ができる通学路の整備はそれまでにはしっかりできるような体制づくりを今やっております。  一番問題なのは学校の位置の問題、今言われるように、半々と、どれも、どちらでもないを入れたら同数ぐらいの問題である。反対の意見の中では、結局、通学路に対する心配、距離が長くなる心配、そのようなことが、そこがクリアできれば、この反対が賛成に回るということであります。南北が東西に変わったという、これはここは地域コミュニティということでありますので、この問題よりも、学校が2校になることによって、通学路がどの配置にしてもそれは同じことであります。そこが心配のもとであるので、反対をするんですよというところが、かなりのところを占めている。ですから、そこを今説明しているということがありますので、そこがクリアできれば、この問題が進展していくと私は思っておりますので、ぎりぎりの線で今、この計画が34年にできるかできないかという、今、ぎりぎりの線だと思いますので、ここをしっかりとこの2カ月の間にさらに深めていただいて、6月に出す計画の中では、そこも含めて、この34年、できるかできないかというところを、総務文教委員会のほうに提案をしたいということでありますので、そこを私は見詰めていきたいと思います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 藤沢議員。 ○議員(藤沢 悟 君)  結局、市長は、この基本計画策定教育委員会の責務ですから、あなたたちの今後の作業を注視していきたいと、これが市長の見解。だから、あなたたちにかかってるわけです。それで、もうこれ以上は言いません。ただ一つだけ言っておきます。34年開校、これをずっとこだわるんです。なぜかといったら、もう父兄はここ待望しているわけですから、反対の者は別としてね。そうすると、事務方、よく覚えておいてくださいよ。今後作業を進めていく上で必要なことは、基本計画の策定と用地取得、この作業がまだ残っているんですよ。いいですか。私が34年開校が無理ということを言っている以上は、私もその根拠をここで明らかにしなきゃいけないんです。責任があるんです、質問する者として。根拠のないような質問しません、私は。だから、神の手があれば別。そんなものあるわけがない。やっぱりちゃんと建設法で基づいて事業を進めていくのに、神の手なんてありはしない。3年なんかあり得ない。  そこでですね、まず基本計画に入りますよ。策定に。これが終わったら用地取得に入っていくんですよ。どういう進行でもいいんですよ、それはあなたたちが。ここがあなたたちが言う短縮ということなんでしょう。それはそれでいいです。少なくとも基本計画とこのスケジュールから見たら、基本計画と用地取得はどういう変更であっても、少なくともやり方としては基本計画を固めて、実施計画を固めて、用地取得に入っていくんです。  それが終わったら、子供は引っ越しさせないかん。なぜかって解体があるから。生徒は伊田小学校に移動させないかん。その際に、仮設校舎を建てないかん、伊田小学校に。そして、子供を伊田小に引っ越しさせないかん。それが終わって解体工事に入っていくんです。そして、解体が終わったら、造成の前期造成をやらないかん。いわゆる外構をやらないかん。そして、それが終わったら工事の建設に入っていかないかん。そして、それが終わったら、また造成せないかん。仕上げの造成を。そして、生徒が引っ越しせないかん。戻ってこないかん。その間に設計が入る。これだけ申し上げておきます。  これだけの作業を残しておきながら、神の手がない限り、3年間でできるわけがない。それを6月までできませんというのは、あなたたちの職務怠慢以外何物もない。今後はそこをしっかり教育長自身を中心にして自覚をして、できないものはできない、早く市民説明をして、もう少し時間をとって、ゆとりのある作業をする、それが今の最大の私は考えなきゃならん問題だと思っております。ですから、これはこの作業は私は再任のときに申し上げたでしょう。吉栁教育長が再任するときに、教育には極めてエキスパートですが、学校再編というのは、そうはいきませんと。行政経験の豊富な人でないとできないと私は言いました。だから、あのとき私は明らかにこういったことがわかっとったから言うたんです。まさにずばり当たったやないですか。  以上をもって、私の一般質問を終わります。 ○議長(吉岡 恭利 君)  以上をもちまして、6番藤沢悟議員の質問、答弁を終結いたします。
      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  これより暫時休憩いたします。再開を11時20分とします。                                 (休憩11時09分)                                 (再開11時20分) ○議長(吉岡 恭利 君)  再開いたします。  休憩前に引き続きまして、一般質問を行います。  7番佐藤俊一議員の質問を許します。(拍手) ○議員(佐藤 俊一 君)  皆さん、おはようございます。日本共産党市会議員団、佐藤俊一です。通告に基づいて質問をさせていただきます。よろしくお願いします。  まず初めに、市職員による市民等の個人情報漏えい問題についてお尋ねをいたします。  平成30年10月31日付で、二場市長が吉岡市議会議長に宛てた議員宛て匿名文書に係る内部調査依頼に関する調査結果について回答という文書を議会事務局からいただきました。これは9月の上旬に、私ども市議会議員に、差出人不明で市民の個人情報が付され、議員や民間の方々の名誉を損ねるような文書が市議会事務局に郵送され、それを私たちが受け取りました。聞くところによると、この文書は行政区長の方々にも郵送されているということを聞いております。  こうした事態を重く受けとめた吉岡議長が、二場市長に調査依頼を行ったことへの市長からの回答書ということで、これはよろしいでしょうか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  はい、そのとおりです。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  それでは、その市長の回答書によると、事件が匿名で行われた。議員に郵送された封書文書に、個人情報が付されていたことから、文書に触れることのできる職員への聞き取り等を行い、疑義が深まったXという職員のパソコンを引き上げ、データの復元や解析を行った結果、市議会議員等に送った原本文書等の編集、印刷、保存を行っている。市議会議員の委員会名簿を閲覧している。宛名シールを印刷している。このような調査内容をもとに、Xという職員に事情聴取を行ったところ、各議員等に郵送された文書の作成及び発送を行ったということを自供したということですが、これは間違いありませんか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  おおむねそのとおりでございます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  わかりました。それでは、市長の回答書には、事の発端は、過去に配付文書中にあったSさんを市が臨時職員として採用した際に生じたSさんの個人情報の漏えいに関するいざこざであるということのようですが、このいざこざというのはどのようなものでしょうか。お尋ねします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  Sさんの個人情報に触れることになりますので、詳細にはお答えできませんが、概要としましては、Sさんが市の臨時職員として任用された際に、職員XがSさんの個人情報を正規の手続を経ずに取得したことにより、その個人情報が同じ部署の職員数名に広がり、後日そのことをSさんが知り、トラブルになったというものであります。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  要するに、Xという職員が、当時、臨時職員として雇用されていたSさんの個人情報を漏えいしたことによるものだということですね。ということは、Sさんも被害者であり、また文書中に出てくる議員や民間の方々も被害者であるということでしょうか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  程度の差はありますが、一方的に名前が挙げられているという時点で、匿名文書に名前が記載された方は全て被害者だと言えると存じます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  わかりました。  それからこの市長の回答書の中に、昨年6月にSさんから総務課に苦情申し立てが行われ、総務課がSさんの申し立てにより、過去の全容を把握した。そして、Sさんに対して、過去の経緯等から一定の決着を見ており、その主張を認めることはできかねるということを8月31日にSさんに回答したということですが、過去に一定の決着を見ているというのは、どのように解決したのかお尋ねをいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  7年前にSさんと職員Xの間で生じた個人情報の漏えい等に関するいざこざの決着については、当時、当事者に直属の上司等を交えて、何度も対応について話し合いを行いまして、その結果、職員Xに対しては所属長から厳しく注意を与え、猛省を促すとともに、Sさんには職員Xが上司の立ち会いのもと謝罪し、一定の決着を見たものであります。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  わかりました。それではですね、市長の回答書の中で、調査結果についての判断として、Xの言い分はどうであれ、一方的なSさんの発言や真偽の定かでないうわさを真に受け、このような行動に及んだことが問題であり、意図的に個人情報を漏えいしたことは重大な問題である。行政職員としては、いかなる場合でも責任ある態度を保たなければならず、情報漏えいという罪、他者に対する名誉毀損のおそれなど考慮しなかった、安易な考えに基づく行為は、情状酌量の余地はないものである。今後の対応としては、自供に基づく行為そのものが地方公務員法等に違反するという事実は明白であり、これに伴い、厳正に対処しなければならないということですが、10月31日に議長に市長が回答するまでに、職員Xに対してこうした市の考え方を伝え、指導したのかお尋ねいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  職員Xが行った問題行為への指導につきましては、調査の過程の中で問題行為が明らかになる都度、その行為を戒めるとともに、所属長からもさらに厳重に注意・指導を行っています。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  わかりました。それではちょっともう一つ聞きますが、10月29日付で教育委員会所属の職員の名前で、印鑑まで押して、陳情書という文書が一部の市議会議員に議会事務局に郵送されています、私にはこれは届いていませんが、同僚の議員から写しをいただきました。この文書には、先ほど個人情報を漏えいされたSさんとその家族の個人情報が添付されておりました。また、同じように議員や民間の方々の名誉を損ねるような内容も記されております。  これについてお尋ねしますが、この文書は本当に教育委員会所属の職員が作成及び発送を行ったのかお尋ねいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  確かに平成30年10月29日付で、教育委員会に所属する職員名で、SさんとSさんの母親の個人情報が記された陳情書と称する文書が一部市議会議員の皆様に届いておりますが、これを実行したのは教育委員会の職員ではなく、その名を語った職員Xによるものと確認しております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  職員Xはですね、指導されたにもかかわらず、また10月29日に第2弾の文書を送りつけるということが行われたということですね。  この陳情書という文書も、そういうXが発送したということですが、Xはどこに所属しているんですか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  具体的な部署まで申し上げられませんが、市民生活部に所属しております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  じゃあ、この陳情書という文書はどの範囲まで発送されたんですか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  送付先でございますが、職員Xから聞き取ったところでは、市議会議員10名のほか、区長、民生委員等含め、合計で19通が送られております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  職員Xは、この陳情書という文書を一部の市議会議員や行政区長などに発送しているということですが、この陳情書という文書に登場してくる、また議員や民間の方々、並びに名前をかたられた教育委員会所属の職員も被害者ということでいいですか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  先ほどの答弁と同様に、名前が挙げられた時点で職員Xの行為による被害者であると考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  それでは、職員Xはわかっているだけでも3回、Sさん等の個人情報を漏えいしたということだと思いますが、それで間違いありませんか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  正確に申し上げますと、7年前の事案については、法令違反が問われる個人情報の外部への漏えいではなく、市役所内部において不適切な取り扱いが行われたとの認識でありますが、いずれにしましても、個人情報の取り扱いに関し3回の問題行為があったと認められます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  この陳情書という文書に、紙媒体でSさんなどの行政が集めた個人情報が記載された文書が添付されておりました。職員Xはこの文書をどのように手に入れたのか、市民生活部に所属しているそうですけど、担当職員だったんですかね。それと、Sさんなどの行政が集めた個人情報の管理体制というのは、どのようになっていたのか教えてください。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  まず、職員Xが今回漏えいした行政が集めた個人情報を取り扱える立場にあったのかということにつきましては、直接的な担当ではありませんが、担当職務を遂行する上で日常的に取り扱える立場にあったことが認められます。  そこで管理体制についてでございますが、本市では個人情報の適切な保護を図るため、法令等に沿ってさまざまな対策を講じているところでありますが、今回の事案のように、意図的な行為を防ぐことは難しく、法令違反の責任を問うことで、その抑止を図るほかないと考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  じゃあ、職員Xはこれまでにどんな罪を犯していると考えておられるのかお尋ねいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)
     地方公務員法に規定する守秘義務違反のほか、これは司法が判断するものでございますが、文書偽造等の罪に問われる可能性があると考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  そのような罪に当たるということですね。ほかにもまだあるかもしれませんけど、それはわかりました。  私は管理体制のところでいうと、鍵がかかっているところに置いているかとかいうのもあったかと思いますが、それはいいです。それはまたどこかで聞きたいと思います。  それでは10月31日付の市長から議長宛てに提出された回答文の中に、先ほども言いましたけど調査結果についての判断で、行政職員として情報漏えいという罪、他者に名誉毀損のおそれなどを考慮しなかった安易な考えに基づく行為は、情状酌量の余地はない。自供に基づく行為そのものが、今も言いましたけど、地方公務員法等に違反するという事実は明白であり、これに伴い、厳正に対処しなければならないとしておりますが、市として現在、この職員による個人情報漏えい問題について、どのような対応を行っているのか、行ってきたのか、行っているのかですね、お尋ねいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  今回の事案に対する対応でございますが、先ほど答弁しましたとおり、職員Xがした一連の行為は、地方公務員法の守秘義務違反のほかに、文書偽造等の罪に問われる可能性があります。このため、現在、地方公務員法以外の司法上の法令違反について、顧問弁護士に今回の一連の事案に対する対応を含めて相談を重ねているところでありまして、一定の結論が得られ次第、速やかに対処したいと考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  昨年の10月31日に、市長が議長に宛てた回答書の中に、今後の対応について、議長から調査回答を行うまで、さまざま調査を行ったということは、今も行っているそうですけど、それはさまざま行ったんでしょうけど、もうやってるんでしょうけど、一応、市長が回答した、議長に回答した、その回答書の中には、さまざま調査を行ったけど、これ以上のことを確認する手段はないとして、自供に基づく行為そのものが、地方公務員法等に違反する事実、これに明白であり、これに伴い厳正に対処しなければならないというふうに回答書はなっているんですね。だから、どんな対応をしてきたのですかというふうに私はお尋ねしたんです。あれから3カ月なんですよ、3カ月。現在までの市としての対応については、どんな罪があるのか、今対応しているとか、今からどうするのかとかいうのを今検討しているというふうに言われますけど、3カ月たっているんですよ、もう、あれから。私はこれは被害者や住民目線からすると、かけ離れた対応ではないかと、本当に理解しがたいもので納得ができません。後でこのことは触れたいと思いますので、次に行きます。  それでは、今回の職員Xによる情報漏えいについて、市として再発防止に向けてどのような手だてを講じているのか、お尋ねいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  今の御質問は、今回の問題を受けてどう再発防止を図っていくかということでよろしいでしょうか。再発を防止する対策でございますが、従前から職員に対しては綱紀粛正と服務規律の確保の徹底を求めるとともに、全職員を対象に法令遵守の研修等を行ってまいりました。今回の問題を受けて、職員の資質向上の観点から、改めて綱紀粛正と服務規律の確保の徹底を図るとともに、職員一人一人が全体の奉仕者としての自覚と責任を高めるための職員教育を強化し、倫理の保持と公正な職務の執行の確保を図ってまいります。その上で、これに違反するような行為が認められた場合は、厳正に対処し、再発防止をさらに図ってまいりたいと考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  ちょっと今の答弁、どうなのかなと思いますね。職員Xは法令に違反しているということは、先ほど総務部長も言いましたけど、市長も認めているじゃないですか。今の話は一般的な職員教育の話だと思うんですね。それやったら、ああそうですねというふうに私も思います。しかし、今回の再発防止策というには、これはそういうものに言えるとは私は感じません。でしょう。と私は思います。例えば再発防止がこのようにしましたと、まだ具体的に二次被害をどうするとかって、いろいろあると思うんですよね。それまた後で述べますので、いいです。  それでは、先ほど職員Xは市民生活部に所属をしていると。直接担当ではなかったが、担当職務を遂行する上で、個人情報を日常的に取り組める環境にあったというようなことが言われておりましたけど、そういう立場で認められたということでしたが、じゃあ、職員Xですね、9月上旬に個人情報を漏えいして、その後、議長が市長に調査依頼をして、そして執行部の中で調査をする過程で、こういうことはやっちゃいけないよという指導をしたということでしたけど、そういう市の指導があったにもかかわらず、再度、10月29日に個人情報の漏えいを行っているんですね。じゃあ、9月上旬から今日まで、人事異動を行ったんですか、それをお尋ねいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  再発防止の観点からも、個人情報を扱わない部署へ異動させるべきとの御指摘と思いますが、この辺は十分に理解できます。本市といたしましても、そのことは考慮いたしましたが、まず市の部署の中で個人情報に全く触れない部署は考えられないこと、それから通常問題行為を指摘された職員は、以後、猛省し、再び行えばより重い責任が問われる問題行為を繰り返すことは考えにくいこと、それからさらに今回の事案は特定の目的を持って、特定の個人情報のみを漏えいした特殊な事案であって、不特定多数の個人情報漏えいしたものではないこと、そして今回の一連の事案の推移を熟知し、職員Xの性格や行動特性を把握している元所属長の監視下に置くことが確実な服務管理につながると判断し、現部署にとどめ置いているものであります。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  それは私はあり得ないでしょうと思いますね。それはないでしょうという感想です。再発がないというけど、10月31日に議長に市長が回答をする、その2日前ですよ、その前に指導されているはずなんです、再発防止、再発しているじゃないですか。だったら、個人情報が扱わないところがないとか言われますけど、例えばですよ、重大な問題というんであれば、例えば市長のところの管理下に置くとか、副市長の管理下に置くとか、いろんな調査がまだ進んでいるんで、処分とかもできないんでしょうけど、そうしたら何かそういう手だて、これも1つの再発防止じゃないでしょうかね。と私は思います。それはちょっとどうなんかなと思いますね。いかがなもんかと。  何回も言いますけど、市長が議長宛ての回答書で、法令違反に当たる行為を行った事実は明白であり、厳正に対処しなければならないと示してあるんですよ。このことについては、私は出した当時ですね、市長が議長に回答書を出したときに、やっぱりしっかり問題の本質を見抜いて、厳正に対処していくんだなと、本当に高く評価をしておりました。  しかし、本日、議論を深めてみると、いつまでも個人情報がたくさんあるんですね。市民生活部の部署に配属したままで、人事異動さえも行っていないというのは、セキュリティーという観点から、この観点が少し欠如しているんじゃないかと、この問題の解決に向けた市長や執行部の熱意というのが見えてこないのは本当に残念です。高く評価をしておりましたけど、残念でなりません。  次の質問を、私、これ心配事なんですけど、職員Xが一連の文書作成及び発送をしたとする文書に、Sさんやその家族、個人情報が付されていること、そこに登場する議員や民間の方々の名誉を損なうような内容も付されておりますが、こうした方々が市に対して職員の監督責任を問い、損害賠償など請求されたりするおそれはないのか、ここを一番私心配しているんですが、その点についてどのように考えておられるのかお尋ねいたします。市長お願いします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  損害賠償が生じるのではないかという御質問で、職員Xの行為によって、市にも損害賠償が生じるのではないかという御質問については、一般論として職員が市の管理監督のもとでの職務上の行為によって違法に第三者に損害を与えた場合、市はその賠償責任を負うこととされております。このことを踏まえますと、今回のこの職員Xがした行為は、市の管理監督を逸脱した職務外の行為でありますので、その対象には当たらないのではないかと現時点では考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  わかりました。私が心配しているようなことがなければ、本当にいいことだと思う、それがあれば、本当に田川市にとって大きな汚点になるというふうに思いましたので、質問させていただきました。  それでは、いずれにしても、市職員の起こしたことに対して、市長は最高責任者として、さっき言いましたけど、再発防止も含めて、管理責任というのも一定あるかなと思ってますが、市長はどのように受けとめられておりますか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市長。 ○市長(二場 公人 君)  今回のことに関しましては、本当に管理、組織的にも非常に今後十分我々は考えていかなくちゃならないし、しっかりとしたこの管理体制をまた整えていかなくちゃいけないということを今感じております。その中で、今回、形といたしましては、もう先ほど佐藤委員長も御指摘のとおりでありますが、二度とこのようなことが起こらないように、しっかりと再発防止に向けて取り組んでいくということ、そしてしっかりとした体制をつくり上げていくということが、私の責任だと思っております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  職員Xは、市のパソコン機器などを使ってさまざまな行為をやったということが判明したから、職員Xだと断定できたということですが、市のそういう機器を使うということであれば、最終的に管理責任というのは問われるわけですからね。市長は二度とないようにということですけど、あってはいけないことですね。  それで市長に伺いたいと思いますけど、何回も言いますけど、職員Xは住民の個人情報の漏えいをわかっているだけでも3回、行っているのが明らかになってまいりました。市長が議長に宛てた回答書には、地方公務員法等に違反するという事実は明白であり、厳正に対処しなければならないと回答してから3カ月がたっております。何度も言いますけど。厳正に対処していくということについて、具体的にいつどのように厳正に対処していくのか、その内容とかいつとか、そういうのを市長の考え、聞かせてください。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市長。 ○市長(二場 公人 君)  この分におきましては、先ほど総務部長の答弁の中にもありましたように、弁護士等と今話をしているという最中でもありますので、その結果が出次第、厳正に対応していきます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  3カ月ですよね、3カ月。それはないんじゃないかなと思いますね、その間にいろいろと検討する時間あったんじゃないかと思うんですよ。そこまで市長が言って、私はさっき言いましたけど、高く評価して、やっぱりこんなことやっちゃいけないよね、みんな思ってると思いますよ、傍聴者の方も。やっぱりそういう意味じゃ、市民目線からかけ離れた対応じゃないかというふうに、私は先ほども言いましたけど、指摘をしておきたいと思います。  それでは次に、この個人情報漏えいされた方や、名誉を傷つけられているような方々もたくさんおられます。市長は市の最高責任者として、この方々に対して今後どのようなことをしなければならない、しようと思っているかとか、そういうことを考えておられるのがあればお尋ねいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市長。 ○市長(二場 公人 君)  これは総務等々と十分しっかり協議をして、今後、進めさせていただきたいと思います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  デリケートな話ですからね、なかなかぱちっというような話ができないんでしょうけど、ただ、いずれにしても、私は一般的な話かもしれませんけど、市民の個人情報が漏えいしたその事故が起こって、全容は把握をした。被害が特定できた。一定ですね。というなら、普通一般でいうと二次被害が起こらないようにする、そして被害者に対して誠心誠意謝罪を含めて対応することなど、最高責任者としてどの団体でもこういったことは行うんじゃないでしょうか、民間でも。どこでもですね。そして、再発をさせないように、しないように、起こらないように、防止策を強化していく、これがとるべき姿じゃないかなと思いますけど、再発防止策についても、なるほどというような中身にはなっていないと思います。  だから、こういうプロセスがあると思うんですが、こういう今回このようなプロセスが見えてこないというのは、非常に残念でなりません。市長、今からでも早急に必要な手だてを講じて、田川市の信頼回復に力を尽くしていただきたいと思います。このことを私は要望して、この質問は終わります。  それでは次に、市営住宅の街灯や階段灯のLED化についてです。  国がLED照明などの次世代照明の100%化を目指すとして、2020年までに出荷で100%に、2030年までに設置で100%にすることを発表しています。こうした国の動きを受けて、大手メーカーが次々と蛍光灯器具や蛍光ランプの生産終了を発表しています。蛍光器具や蛍光ランプの生産終了によって、LED照明への取りかえが必要になってきました。本市においては、市営住宅住棟周辺の街灯を計画的にLED化への取りかえを進めていますが、その進捗状況と今後についてお尋ねをいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 建設経済部長。 ○建設経済部長(須藤 乃式 君)  お答えいたします。  市営住宅の住棟周辺における街灯のLED化への対応は、平成26年度から実施しております。現在、棚木市住、下吉田市住、後藤寺東団地、大藪団地、三井伊田団地、松原団地、これは第一を除いてLED化は完了している状況でございます。また、大浦市住、上伊田市住の一部につきましても、建てかえを行った際にLED化への工事を完了しております。進捗率でいきますと、約6割が今完了している状況でございます。  次に、今後の対応でございますが、平成31年度は昭和団地、芳ヶ谷団地、鎮西団地、後藤寺西団地の計4団地で実施する予定で、予算を計上しているところでございます。来年度末時点での進捗率は約8割になるということを見込んでいるところでございます。  なお、平成23年度以降の具体的な計画は現時点ではまだ確定してはいませんが、引き続き速やかにLED化への工事を続けていきたいと考えております。以上でございます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  2019年度が終われば8割が完了すると、街灯ですね。ということは、2020年度以降に2割の団地が残るということですね。これについては速やかにLEDに入れかえる工事を続けていくということだと思いますので、早期完了を目指していただくことを要望しておきます。  それから次に、市営住宅の階段灯のLED化についてですが、市営住宅の階段灯の蛍光灯は、階段の蛍光灯のLED化も図らなければならないと思っています。今、使っている製品が故障して、代替品が手に入らないということになると、暗くて入居者の暮らしに影響を及ぼすことなどの事態も起きてきます。そこで、早急に市営住宅階段灯のLED化を進めていただきたいと思いますが、市の考えを伺います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 建設経済部長。 ○建設経済部長(須藤 乃式 君)  お答えいたします。市営住宅における階段灯のLED化への対応は、平成25年度から田川市住宅管理公社委託料の受託修繕費で実施してきております。現時点では、城山団地、昭和団地、川宮団地、田川団地、西ヶ浦団地の工事が完了しております。また、今年末までに大藪団地、芳ヶ谷団地、後藤寺西団地で工事が完了する予定となっております。この工事ですが、基本的には階段と水道メーターの集中検針盤、テレビアンテナ用のブースターなどの漏電事故及び経年劣化による電気系統の故障等の多い団地から取りかえを行っているところでございます。また、その現状に合わせて実施してきております。今後につきましても、現場の状況を見きわめながら、適宜かつ計画的に実施してまいりたいと考えております。以上でございます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  今年度末までに約34%、全体から見ると、と思いますけど、とにかくこれから計画的に実施していくということでしたが、入居者の声として、高齢化で蛍光ランプが切れてランプを取りかえるにも大変苦労する。何とか早く蛍光灯からLED灯に切りかえてもらえないか、電気代が下がれば、共益費などの負担も少なくて済むのではないかなどの声も寄せられています。来年度以降、残っているものについても、住宅管理公社の修繕費の中だけで進めていくというのには、相当の時間がかかるんではないかと思います。そこで、できればストック改善事業など外壁を塗装したりとか、そういう計画もあると思うんですけど、そういうものと合わせて取り組むなどして検討して、計画的に一日も早く階段灯のLED化を図っていただけないかと思いますが、いかがでしょうか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 建設経済部長。 ○建設経済部長(須藤 乃式 君)  議員御指摘のところも検討しながら、この計画的な実施に取り組んでまいりたいと思っております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  検討していきたいということでしたので、ぜひ効率的に早期に階段灯のLED化が完了することを期待いたしまして、この質問を終わります。  それでは次に、公契約条例の制定についてです。  今、民間企業で働いた労働者のうち、年収200万円以下のワーキングプアが1,100万人を超え、4人に1人が働く貧困層となっています。こうした状況を自治体が生み出している状況も指摘がされております。民間委託によって最低賃金ぎりぎりで雇用され、その仕事での給料だけでは生活できない、官製のワーキングプアと言われるものです。  そもそも公契約によって市の業務を外部に発注したときに、公共サービスの質を確保する責任が市にはあります。その公共サービスの質を確保するためには、公契約による業務に従事する労働者の労働条件についても、発注元としての市は責任を持つべきだと考えます。そのためにも、公契約条例を制定して、委託先の従業員の労働条件、賃金の適正化を図る必要があるものです。  ワーキングプアを本市の発注による業務で生み出さないために、公契約条例の制定が必要であることを求めてきました。2016年の12月議会において、私は公共工事や公務、公的サービスの公契約において、その品質を確保し、業界の健全育成や地域全体の雇用、賃金、労働条件の確保という点で大きな効果を発揮している公契約条例制定に向けて商工業者の代表や建設業者の代表、労働組合等の代表、学識経験者等で構成する検討委員会等を設置して検討を進めてはどうでしょうかということで提案をさせていただきました。  そのとき二場市長は、佐藤議員の言われることは十分わかる。市としても昨年、前の年に私が質問してましたので、検討すると言ってできてなかったんですね。だから、1年以上経過するけど、まだ議論に至っていないということでした。今言われました検討委員会なども視野に入れながら内部で検討すると約束をしていただきましたので、期待をしております。その後の進捗状況をお尋ねいたします。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。 ○総務部長(米田 昭彦 君)  公契約条例の制定に関しては、既にこの条例を制定している自治体を初め、制定に向けて検討段階にある自治体の条件について継続的な情報収集等を行っております。収集した内容をもとに課内では随時協議を行っております。しかしながら、議員が提案している検討委員会等の設置など、具体的な検討には至っていません。
     (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  2年前も同じような答弁を聞かせていただきました。2015年、市長が就任してから約半年後ですね、5カ月後ぐらいの9月議会で、私は公契約条例の制定を求めて質問したときに、市長は公契約条例の制定については検討に値する。必要とあらば、この公契約条例の制定について検討してまいりたい。そして、私が先進地の事例を紹介しながら、再度、条例制定に向けて市長の考えをただしたところ、市長は、議員御指摘のとおりでありますので、これは十分いろんな事例も参考にさせていただきながら、検討していきたいという答弁がありましたけど、その検討も1年間されていなかったんですね。だから、私が検討委員会等の設置をまた求めたんですね。  この3年間、私はこうした二場市長の答弁を信じて、期待をしておりましたが、そういった約束は果たされず、残念な思いでなりません。担当課の答弁も3年前から何も変わっておりません。それで、市長は検討委員会設置を視野に入れて内部で検討するというのを忘れていたというわけではないんでしょうけど、もう一度、市長に公契約条例の制定に向けての考え方を伺いたいと思います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市長。 ○市長(二場 公人 君)  忘れていたわけではありません。随時この公契約条例については検討するように、前回も言いましたように、この検討委員会等々含めた中で、担当課において検討してくれということは言っておりました。そこで、内部的にも検討してきた結果、現在の状況で社会情勢の変化等々もありますし、そのようなことを鑑みた中で、まだ今後検討は続けていくということで報告を受けておりますので、そのことでしっかりこの他市の状況等々も踏まえながら、これは継続的に検討していくように指示はしております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  市長は、検討委員会の設置も含めて指示をしたんですね、担当課に。しかし、そこまでは進んでいないと。しかし、今からまた引き続き検討するように指示をすると。検討委員会を設置してもらって、そこでいろいろたたいてもらって、最終的に条例制定をするのかしないのか、もうこういうこととかも含めて、ただやっていただけないかなと思いますけど、市長、どうですか、こういうこと。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市長。 ○市長(二場 公人 君)  これはですね、このような情報等々がやっぱり一番情報収集できるような関係課が、しっかりと全国情報、またいろんな他市の情報等々を集約しまして、検討しておりますので、私がそこに強権をもってこれを設置しろといったようなことは今のところ言っておりませんが、しかし、これは担当課のほうでこれは必要性があるということであれば、しっかりとこれをやりながら進めていくと、このように考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  情報収集は3年前聞いたときも既に行っているんですよ。2年前聞いたときも情報収集等やってますという答弁なんですね。今回聞いても情報収集を、他市の状況と、もう準備は整っていると思うんですよ、準備は。だから今からまた情報収集するというても、もう一定のものはあると思うんで、だから私は検討委員会などを設置して、いろんなさまざまな方面から意見を聞いてもらいたいと言っているんですね。  しかし、強権的なことはとか言われますけど、保育料は政治決断したわけですから、無料化は。市長、これは、一定検討してくれとぐらい、指示ぐらいですね、検討委員会の設置、目指してくれというぐらい言えないですか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市長。 ○市長(二場 公人 君)  それは検討委員会を立ち上げることは、もう前回指示をしておりまして、もうそれ以降ですね  (発言する者あり)  そうですよ、これも含めてということで言っておりますので、それは含めて検討してくれということは言っております。ですから、そこで関係課といたしましては、現在、公共単価も6年連続ずっと上昇中だし、田川市もそれに準じてずっと上げてきておりますので、その当時と現在の状況が変わってきたということもあります。そういう新たな状況の中で、またこの問題を検討していくということでありますので、これを設置しろとか、そういうことじゃなくて、これを含めたところで前回の質問がありましたので、していくようにということは指示はしております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  指示はしておるということですから、私は指示はされてないかと思いました。答弁がずっと変わらんからですね。3年前に、1年後に聞いたときも、検討に至っていませんですね。それからまた今度、2年前聞いても、現在のところ検討に至っていません。それからまたことし聞いても、今聞いても検討に至っていませんって、これ3回同じ答弁がずっと繰り返されているから、指示されてないかと思ってたんですけど、されてるんですね。わかりました。そうしたら、担当課のほうでよろしくお願いしたいと思います。  私はもう一つお尋ねしたいと、次に移りたいと思いますけど、この公契約条例の運用については、そもそも契約を結ぶための入札制度、これが適正かどうかという関係してきますので、この間、論議の経緯の中で、私は公契約条例の制定については、入札改革と合わせて並行しながら検討していただきたいというふうにお願いをしておりました。お願いをしておりましたが、これはちょっと通告はしておりませんけどね、2月の上旬に4月から全ての入札を指名競争入札にするという通知が業者宛てに届いたということをお聞きしました。これは入札制度の大きな方向転換ではないかと思っております。私が聞いた話ですけど、これは今後の条例制定に向けての課題とも関連しますので、その経過と理由をお尋ねしておきたいと思います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 副市長。 ○副市長(松村 安洋 君)  佐藤議員の御質問にお答えいたします。  入札制度の改革につきましては、かねてより随分、もう10年ぐらいになると思いますけれども、ずっと改革をしてまいりました。しかしながら、事、ここ数年来ですね、入札価格の高どまりといいますか、そういったものが発生しておりますので、今回、この指名競争入札をすることによって、入札参加者を類推できないような状況に一時的に置こうということで、今回の改革でございます。以上でございます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。 ○議員(佐藤 俊一 君)  入札制度をずっと改革をしてきました、契約の改革をしてきました。とにかく公契約条例をつくっていただけませんかということを言うと、入札と契約管理のことをずっとやってきました、それが優先するんだということは言ってきたのは事実であります。  理由と経緯についてです。今、説明がありましたけど、国は今、10年前から入札改革をやってきたと言いますけど、10年以上前から機会均等の原則にのっとり、透明性、競争性、公正性、経済性も確保できる一般競争入札について、全ての自治体に導入を求めています。そのことを受けて、本市もこれまで執行部は入札、契約改革を長年にわたって検討して、今の制度を確立したものではないかと思っております。  それを国の資料によれば、談合が容易で、指名される事業者が固定化する傾向が高い指名競争入札というのに、本市がなぜ今唐突に後戻りしなければならないのかという、私は疑問が残ります。入札金額の高どまりとかありますけどね、国は総合評価方式とか、さまざまお金だけじゃないですよと、いろんなものから判断して、やる方法とかも導入を進めて拡充をしていこうというふうに、それに対して、それができない脆弱な地方自治体には技術支援もしますよというようなことも行っていますので、私はそういった改革というのが必要であったんじゃないかなと思いますが、これは私もこれ以上言いません。この件については、所管の委員会で十分に審議していただきたいというふうに思っております。  きょう、公契約条例が必要であるという、私は理由をこれまで何度も自治体の事例を紹介して、説明をしてきましたけどね、その根幹となるものについては、平成21年7月ですね、公共サービス基本法というのが施行されて、国及び地方公共団体は安全かつ良質な公共サービスが適切かつ確実に実施されるようにするために、公共サービスの実施に従事する者の適正な労働条件の確保、その他の労働環境の整備に関し、必要な施策を講ずるよう努めるものとすると規定をされておりますので、市長は今までも必要とあらばというふうに言われておりますけど、私は必要であるというふうに思います。  それから自治体には雇用、環境、福祉などの社会的価値の実現を図る責務もありますので、このような施策を実現するためには、従来の価格入札から、先ほど私が言いました、こうした社会的価値の実現を図るための公正・公平で適正な価格での入札へ転換する必要があると思います。さっき言いました総合評価方式というのも一つではないかと思っております。  だから執行部におかれましては、こうしたことも踏まえて、引き続き、公契約条例の制定が一日も実現するのが早くなるように検討していただきますように強く要望して、この質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。これで終わります。 ○議長(吉岡 恭利 君)  以上をもちまして、7番佐藤俊一議員の質問、答弁を終結いたします。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  これより暫時休憩いたします。再開を13時とします。                                 (休憩12時13分)                                 (再開13時00分) ○議長(吉岡 恭利 君)  再開いたします。  休憩前に引き続きまして、一般質問を行います。  8番植木康太議員の質問を許します。(拍手) ○議員(植木 康太 君)  皆さん、お疲れさまです。最後のトリを務める会派リベラルの植木です。個人質問をいたします。  このような機会をいただけるのは大変ありがたいと思ってます。何と申しましても、我々議会、第19議会の最後の質問です。そして、平成最後の質問になります。そしてさらにもう一つ、もしかして、我が議会人生の最後の質問になるかもしれません。そのようなことがないように頑張ってまいりますが、複雑な思いを込めて、生活排水について、外国人対応について、そして二元代表制についての三つの質問をさせていただきます。  まず、生活排水処理について質問いたします。  市長は、昨今、議会において公共下水道からの撤退を宣言いたしました。全域合併浄化槽でやる。その上で30年間積み立ててきた公共下水道建設のための基金17億円を自治法の規定に反して用途変更いたしました。郊外のお宅ではありがたい、非常にありがたいですね。100万円を超える額が出て浄化槽がきちっと設置されます。  しかし、これ自体は結構なことでありますが、私が住んでいるような、あるいは商店街のアーケードの中での中心市街地での浄化槽の整備は、非常に困難で、いまだその地域の整備手法を明らかにしてはおりません。また、公共下水道で整備が決まっていた中心市街地の300ヘクタールの中に位置する市営住宅20カ所の大型合併浄化槽は、そのまま改修更新をしながら維持管理を行う計画だと言います。しかし、分散した20カ所の合併浄化槽を公共下水道に取り込めば、管理は不要になり、非常に効率だということは明らかであります。  このようなことを踏まえ、市街地、いわゆる中心市街地の浄化槽での整備方針を、どうぞここで示していただきたいと思います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市民生活部長。 ○市民生活部長(宮崎 博士 君)  お答えいたします。  本市の汚水処理につきましては、市内全域を合併浄化槽によって整備するため、昨年9月議会におきまして、田川市浄化槽の普及等の推進に関する条例案及びその財源として田川市下水道施設整備基金を充てるため、田川市下水道施設整備基金条例の一部改正案を上程し、いずれも可決されたところでございます。  これを受けまして、平成31年4月からは、本市が独自で創設した個人設置・公的管理型浄化槽整備事業によって、市内全域の合併処理浄化槽整備の推進を図り、生活排水による水質汚濁を防止するとともに、公衆衛生の向上及び生活環境の保全を目指すものでございます。  これまで伊田・後藤寺の中心市街地においては、地元の主催で区画整理事業などの勉強会が行われていたことから、計画段階では2段階目以降で検討することとしておりましたが、しかしながら、伊田・後藤寺両地区とも区画整理事業を行わないという方針がその後示されたことから、伊田・後藤寺地区においても、市内の他の地域と同じように平成31年4月から実施する個人設置・公的管理型浄化槽整備事業によりまして、合併処理浄化槽による整備を推進していくことといたしております。以上でございます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 植木議員。 ○議員(植木 康太 君)  なかなかほかの手法が見つからないということでございますが、果たしてこの隣近所住んでるところで合併浄化槽が設置できるのか、私は非常に疑問に感じます。そういう根本のところの地域の方針を出さないまま、この事業に取り組むということに関して、行政の責任を放棄したものじゃないかと思ってます。  例えば一つ事例を申し上げます。2年前に後藤寺商店街の中に公衆トイレを設置したことは、まだ記憶に新しいと思いますが、皆さん思い出してください。開所式に行ってみると、何とトイレの奥に鉄骨足場みたいな物の上に、巨大なタンク、何だろうと思ったら、これが何と浄化槽です。どうして地下に埋めないの、土地更地になってるんですよね。そのところにトイレをつくる。当然、浄化槽は地下に埋めると思ってましたが、埋めてないんですね。鉄骨やぐらの上に浄化槽をつくって、ポンプアップをしてその中で浄化をしている。こういうことが起こってます。私はなぜこんなことをするんかと聞くと、植木議員、ここ掘れないんですよ、こういう答えをいただきました。掘れないってどういう意味か。掘ったら周りの建物に影響して大変なことになる。ああ、なるほどねって、もう私はこれが象徴していると思います。  いつも言うように、私の家もそうです。掘る前にまず家を壊さんとだめですね。こういうことを本当に中心市街地の中でもやっていこうとしているのか、これは方針を決めたという方向にはならんと思いますよ。その辺いかがですかね。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市民生活部長。 ○市民生活部長(宮崎 博士 君)  お答えいたします。町なかの中心部となる、そういったところに見られる合併浄化槽、このスペースですね、設置スペース、この確保が困難と思われるところ、いわゆる合併浄化槽の設置困難箇所、これにつきましては、個別にその状況を確認する必要があると認識しておりますが、伊田・後藤寺両地区につきましては、今後、合併浄化槽の困難箇所、この状況把握のための調査を予定しております。また浄化槽の施工に関しましては、田川市独自の工事基準を設けるなど、それぞれの状況に応じた個別の対応が行えるよう準備を進めているところでございます。  さらに、合併処理浄化槽に関する全国唯一のシンクタンクであります公益財団法人日本環境整備教育センターや、合併処理浄化槽メーカーの全国団体でございます一般社団法人浄化槽システム協会に参加いただいている田川市浄化槽技術向上協議会の協力を得ながら、状況に応じて適切に対応してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 植木議員。 ○議員(植木 康太 君)  私は、形式的なことを聞いているわけじゃない。個別に調査をして、入れられないとなったらどうするんですかと聞いてるんです。先ほど事例を言いましたよね。だったら、ここになぜ入れなかったか。掘れないから入れられないんでしょう。じゃあ、ほかのその隣の土地はいかがなんですかね。じゃあ、そのまた隣、また隣、結局みんな入らんですよ。その入らんところを個別に調査して、何か対応できるんですか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市民生活部長。 ○市民生活部長(宮崎 博士 君)  繰り返しになりますが、それぞれの対応に応じた個別の対応ができるように、そこで適切に対応してまいりたいと考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 植木議員。 ○議員(植木 康太 君)  だから、その適切という言葉は当然ですけども、具体的に頭に描いてください。アーケード街の1軒1軒に浄化槽を入れていくと言っているんですよ。それが可能なんですか。それを聞いているんです。それに対してどういう政策が打ち出されようとしているのか、個別対応とかいったってわからない。何とか機構に聞いてとか言ったって、そんなものは私はわからん。もう既に17億円を使い始めるんですよ。政策も決まってないのにお金だけがどんどん垂れ流す。そんなのは行政責任の放棄でしょう。しっかりした方針を聞きたいです。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市民生活部長。 ○市民生活部長(宮崎 博士 君)  済みません、何度も繰り返しになりますが、ケース・バイ・ケースに応じた対応をしてまいりたいというふうに考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 植木議員。 ○議員(植木 康太 君)  宮崎部長は最近来たばっかしで、なかなか詳しいところがわからんかもしらんけども、一般的に考えて、本当に入りますかという感想はいかがですか、感想。浄化槽を入れていくことができるか。多分ですね、私は、ちょっとうがった言い方すれば、コミプラか何かを商店街の出口か何かにセットして、それで対応するのかなという気はありますよ。しかし、それにしても、そのコミプラの処理場の用地を確保して、また施設を埋めて、また管理をしなきゃいけない。そういうことがまちの中で可能ですか。だから、具体的な方針を聞きたいと言ってるんですよ。ないならないで、ないと言ってください。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 環境対策課長。 ○環境対策課長(二場 孝博 君)  部長の補足をいたします。まず、議員が御指摘をされました後藤寺商店街のトイレにつきましては、当然、公衆トイレということで人槽が大きくございます。その関係で床掘ができなかったというふうに私どもも把握をいたしております。仮にですね、5人槽の寸法をちょっと御紹介したいと思います。最近の5人槽のコンパクト型というのが、幅が98センチ、長さが1メートル58センチ、過去の平成24年に出されている製品と比べますと、幅で約13%減、長さで約28%減と、かなりコンパクトになっております。部長が言いましたように、10軒あれば10軒、さまざま条件が違うと思われます。こういった形でコンパクトになっている状況ですんで、現場を1軒1軒、相談があれば確認をして、入れていきたいというふうに考えております。以上でございます。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 植木議員。 ○議員(植木 康太 君)  課長のおっしゃること当然だと思いますが、小っちゃくなったといえども、やっぱり深さ1メートル50から2メートル掘って埋めて、設備をせないかん。例えばうちの家の合併浄化槽を、いつも言ってますけどね、撤去して埋めるには家を壊さないかんですよ。金がないからそんな家を建てかえるわけにはいかんです。そういうところに対して、どういう施策を打ちますかと言っているんです。多分、まちの中に住んでいらっしゃる皆さんもそういう状況と思いますよ。なかなか子供が帰ってこない。今さら家に投資してもという状況の中で、合併浄化槽をいかに設置していくか、私はもうこれは至難のわざと思ってます。方針が出てこないということで理解しておきます。
     浄化槽の目的はトイレの水洗化と台所から出る生活排水の処理であります。浄化槽が埋められない状況でこれが実現できるのでしょうか。大変疑問に思いますが、もっと現状を直視し、実現可能な整備方針を一日も早く、17億円がなくなる前に示してほしいと思います。要望しときます。  次に、外国人対応についての質問に移ります。  去る12月議会で同じ質問をさせていただきました。というのもあって、同じことは繰り返しませんが、それ以来、政府の方針はどんどん変わって、変わってというよりも、前向きにどんどん出てきてます。私がちょっと今気になってるのは、外国人窓口をどうつくるかということで、国が交付金1千万円をつける、これはしめたと思ったら、かなり条件が厳しい。5千人以上の住民に占める外国人の割合が2%以上とか、とてもこれ田川市に適用できるような内容ではないというのがわかりました。  それで、政府や国のほうから何か新しい情報等は来ておりませんか。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 建設経済部長。 ○建設経済部長(須藤 乃式 君)  お答えいたします。  議員御指摘の事業につきましては、先ほど述べられたとおり、田川市で該当するということはないかと思っております。しかしながら、こういうふうな事業について必要なところがありましたら、田川市単独ということは難しゅうございますので、県等に例えば筑豊ブロックとかいうような範囲を指定していただくような形で、県に設置していただけないかとかいうような要望をしていきたいと思っております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 植木議員。 ○議員(植木 康太 君)  そういう考えは非常にいいですね。小っちゃい市町村でやるよりも、この筑豊地区とかですね、そういう形ででも、ぜひ早急にこういう制度を、制度というか、対応する窓口をつくっていただきたい。  実はですね、先日、私のところにある女性から相談がありました。旦那さんは日本人の方です。奥さんはタイの方。その御夫婦に子供さんがいらっしゃる。中学校ぐらいの女性みたいですけど、子供さんですけども、中学校に入りたいと相談をしたけれども、なかなか学校側の対応もタイ語がわからんし、日本語はしゃべれないし、子供がですね、いろいろ話をしたけども、お父さんのほうが心配されて、ちょっとまだ学校に行けんかなというような感じになってるみたいですね。  今はここに田川市に住んでらっしゃる、そういう子供たちが何人もいらっしゃると思います。聞くだけでも何人かいらっしゃいます。今後、政府の外国人労働者の施策は2025年には39万人ぐらい来ていただこうというふうになってます。しかし、彼らの処遇の仕方には何も示しておらず、現場の自治体任せになっています。そこで、彼らの外国人といえども、ともに地域を支える隣人として、一番市民に近い市町村がどう対応しようとしているのかをお聞きしたいと思います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 建設経済部長。 ○建設経済部長(須藤 乃式 君)  お答えいたします。先ほど申しましたように、個別の事案で人数的なものだとか、そういうものを対応する全てを市町村だけで設置しようというのは難しいかと思います。そこは県だとかいろんなところと協議しながら対応できればというふうに考えておりますし、どちらにしましても、そういう困った方がおられるということであれば、しっかりと連携とりながら対応していくことが必要だと考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 植木議員。 ○議員(植木 康太 君)  前回の質問でも市長さんは、非常に前向きに答弁をいただきました。当然、対応していかなきゃいかんということでいただいていますが、ただ行政の場合は、意外と長期計画というか、3カ年計画とかいうのは得意なんですが、即対応しなきゃいけない状況というのが今あるわけですね。今困っていらっしゃるその方々に対してどういうふうに取り組んでいくか、これは今、部長も答えていただきました、個別に対応していくしかないとおっしゃってますが、私もそう考えています。  ただですね、これは一つの提案というか、思いつきなんですが、市役所の窓口に専用窓口ぐらいやっぱり設けて、どこの国の方がいらっしゃるかわかりませんので、電子翻訳機、今、結構安くで売ってますよね、通販でも。ポケトークとかいうんですかね。何カ国語もこっちがしゃべると向こうの言葉に直しますね。そういうことぐらいはすぐできるんですね。だから、そういうなるべく対応を急ぐという意味で、やれることはどんどんやっていただきたいということでお願いをしたいと思います。これは答弁要りません、よろしくお願いします。  ということで、外国人対応については質問終わります。  3番目、二元代表制について。  ちょっと冗談ぶって、大きなことを掲げましたけども、要らんこと掲げたなと思って反省はしてるんですが、市民から直接選ばれた市長と議員。その意味はお互いの車の両輪となって市政をよりよい方向に転がってほしい、これが地方自治法の趣旨であります。市長は事務執行、議会は、これ我々が認識せないかんね。決定権者、つまり立法、いわゆる条例制定、予算決算の議決、市政への管理監督、監査と規定されています。  しかし、現実は市長の一元政治に見えるのは私だけでしょうか。なお、その理由としては、ちょっと言葉が過ぎるかもしれませんが、昔、市長がよくおっしゃってました。議会を軽視した行政運営、その例として、市長就任以来の事業の決定のやり方、これをちょっと今から御披露したいと思います。  市長が就任されて非常に行動力があり、英断でいろんな事業を展開されてます。このことに関しては私は評価をしているところではありますが、ただ問題は、その決定ですね、決定に至る過程です。例えばいいかねパレット、プロポーザルといいながら、その選定委員会は市長、副市長、教育長、その課の女性職員二人、こういう方が選考委員会として選考してます。事業を選考してます。いわゆる業者を選定している。  パプリカは、これはなかなかすぐれてるんですね。選定委員会として、構成員は市、JA、県、生産者、アドバイザー、これはなかなか立派ですね、私はぜひこういうふうにやってもらいたいと思ってます。  問題が出てくるのは伊田駅、プロポーザル選考、これがですね、基本的に大まかな企画を委託した業者さんが、ある業者さんを連れて来て、その業者さんを内部の審査会で審査をして、決定をしている。その内部の委員さんというのは、市長、副市長、建設経済部長、課長3名、これ全くプライベートですよね。もうほとんど。  あとですね、これはまだこれからの話になるんですが、先日、2月5日に建設経済委員会で糒でのバイオマス発電所の提案がありました。これは5次総合計画にも載っておりません。誰が決めたかといったら、産業振興課が決裁による決定です。ただ、これはこれからの話ですので、余り突っ込みはしませんが、それと最近ちょっとひどいなと思ったのが、保育料の無償化です。2月7日の議会運営委員会で、突如出てきました。その一日二日前には、議会の申し入れあるいは厚生委員会等もあって、これを突然出す理由は何にもないんですね。市長は随分前から熟慮して出したとおっしゃるんなら、ぜひもうちょっと前から余裕を持って議会に説明をすべきだと思いました。  こういうふうにプロポーザルというのは、なかなか私は問題が多いと思ってます。公平性・平等性に欠けているんじゃないかというふうな問題を指摘しておきます。  賛成、反対で対立することは不毛です。政争に明け暮れ、不毛の議論を繰り返しする現状を打開するためには、どのようにすればいいか、毎日考えております。  そこで、いろんな本をちょこっとかじってみましたが、政策決定のあり方が問題という本がありました。その政策決定のあり方の中で、市民の声を聞けということをうたってます。議会が割れ、その支持者たちが割れる。市民がまた反目になる。これでは市民一丸となっていい政策ができない。予算、政策、これは執行部が提案します。そして、議会が承認する。今の状況はほとんどセレモニーに近い。ですから、今、後ろに区長さんたちがいらっしゃいますが、議会不要論が生まれるのではないかと考えてます。議員の数を減らせ、これ市民の声なんですね。しかし、残念ながらというか、ありがたいことに、市長をなくせとは言わないですね。政策を議会全員で討論、検討し、お互い譲り合って議会の意思をまとめる。こういう政策議会への改革が必要ではないか。私たちは、みずから勉強不足で、努力不足で、要らぬ対立を生み出している可能性があります。そのため、議員の力を発揮できてないんではないか。議会がしっかりと政策を持ち、もう片方の車であります市長と渡り合い、議論し合い、譲り合いながら最適解を模索する。これが田川を活性化し、創造していく道と考えてます。  その結果、市長、議会の両輪が共同歩調で進むことができます。つまり、このことが田川市発展の原動力となっていく、そう信じるところであります。このような二元代表制のあり方について、市長さんのお考えをお聞きしたいと思います。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 市長。 ○市長(二場 公人 君)  二元代表制ですね、今、植木議員がいろいろ言われました。市民によって選ばれる市長、そしてもう一方では議員、議会が選ばれるということになります。そこで、市長がさまざまな政策提案、条例提案、あるいは予算等々を提案をし、これを議会が判断をしていくというのが、二元代表制だと、このように考えております。  その中で、今、さまざまな御指摘がありましたが、私は決して議会軽視といったようなことはやってきたつもりはありません。政策決定に当たりましては、まずは市長に立候補するに当たりましては、議員の皆さんも同じだと思いますが、公約というものを掲げます。その公約に沿ってやはり政策を進めていくというのが、一つの政策提案の形だろうと思います。  そして、市には総合計画がありますので、その総合計画に沿った政策を進めていくというのも、提言の一つであろうと。また市民の意見を聞くということで、これは市長と話す会等々も、もう40回以上やってまいりましたが、この中で出された意見等々も聞いてまいりましたし、市民の代表である議員の皆さん方がこういう一般質問の場等々におきまして、いろいろな提言をしていただきます。これも市民の声と考えております。このようなところも、私はこの4年間の中で、皆さん方から提案されたこともさまざま政策として打ち出し、そして、それを認めていただいた経緯もございます。また、時代の流れの中で、いろんな国、県がさまざまな政策を打ち出す、これに沿った政策を田川市もしていくということもあります。このようなさまざまな観点から、いろんな政策を立て、予算をつけ、そして私は議会に提案をしております。決して専決で、どんどんやったというようなことは一度もなかったかと思いますし、全て議会に諮って、そして議決をいただき、いただいたものに対して政策を進めてきたということで、私、この4年間の中ではこの二元代表制ということに外れた形はやっていない、このように考えておりますし、各委員会の中でも施策に対しましては、議論をいただいてきたということもあります。今回の政治決断においては、十分時間があることもありますし、今回、皆さんから叱責いただきましたけど、急な決断ということもあろうかと思いますが、それも全て議会のほうに提案をして、審議していただくという形をとっておりますので、この二元代表制というものは、私は決して軽視しているものではなく、それに沿った市政運営は進められていると、このように考えております。  (「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(吉岡 恭利 君) 植木議員。 ○議員(植木 康太 君)  市長はそのようにお考えだと思いますが、先ほど言ったように、議員の中にもかなり不満が残っている方もいっぱいいらっしゃる。先ほどずらっと並べましたね。いろんな事業についても、決して反対をしているわけじゃない。当然反対もありますけどね。ただ、特に保育料の無料化なんていうのは、皆さんやりたいと言ってるんですよ。ところが、そういう出し方にね、もうちょっと丁寧にやってほしい。申し受けにしないで議会運営委員会に出てくるなんていうことは普通ルールはないんですよね。だから、そういうことで誤解を招いては市長も損をしますので、きちっとなるべく時間をとって、議会に、あるいは議員に説明をしっかりされて、みんながまとまって事業に取り組めるように頑張ってほしいと思います。  実はですね、埼玉県の志木市に穂坂邦夫さんという非常に斬新な市長さんがいらっしゃいます。いらっしゃいましたか。これ2001年からたった1期しかやられてないんですね。ところが、前歴とかいろいろ市議会議長、県議会議長とかやられて、かなりすごい人みたいなんですが、現在、地方自立政策研究所とか、地方自治経営学会とかの要職をやられて、そういう自分の経験の中から、とにかく行政制度の改革が必要だということを唱えています。片方に市民に寄り添った弱者配慮の政策、もう片方に、行財政の平等性・公平性、この二つのてんびんをいかに調整するかが、議員なり市長の役割というふうに言っています。  この穂坂さんというのは、もう随分前に助役の廃止を実現した方ですね。本当は本人が市長のときに、市長は要らないと言い出したんですね。市長は要らないというのは、そういう先ほどから述べてるように、市長と議会ががたがた、がたがたして、もう一つも進まない。だから議会の中でまとまった案を市政の中で反映していったほうがいいじゃないかということで、シティマネジャーをつくろうというようなことで、いろいろ提案をされています。また、市民の声を聞くということで、市民パートナー制度、こういうことも提案をされています。1億円以上の工事については、市民審査会でやろうと、議会や議員さん、しっかりしなさいよというのが、穂坂邦夫さんの提案です。  こういうことをいろいろ見てみると、議会は立法、予算決定、決算認定、管理監督、監査、議会は市政の全てに決定権を有しているということを認識し、二元代表制の趣旨の研さんを積まれ、そのことをしっかり認識をせないかん。  最後になりますが、市民、市長及び議員各位におかれましては、この地方自治法の趣旨を十分研さんされ、今後の市政運営に当たっていただくことを祈念して、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(吉岡 恭利 君)  以上をもちまして、8番植木康太議員の質問、答弁を終結いたします。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  以上で、本日の議事日程は全て終了いたしました。  (「議長」と呼ぶ声あり) 石松議員。 ○議員(石松 和幸 君)  少し時間をいただきたいというふうに思います。  今、植木議員の一般質問の中で、議会全体に対する不適切な発言があったというふうに私は認識しました。議会の権能を果たしてないというようなことの発言があったような気がしますので、この後、議会運営委員会を開いていただいて、その発言の確認をさせていただきたい、このように考えますので、よろしくお取り計らいをお願いします。 ○議長(吉岡 恭利 君)  とりあえず、議事日程は全て終了いたしました。  一旦、本日の議事は終了し、散会いたします。後ほどまた検討します。                              (散会13時39分)...