田川市議会 2019-02-15
平成31年第1回定例会(第1日 2月15日)
平成31年第1回定例会(第1日 2月15日) 平成31年2月15日(金)
(第 1 日)
平成31年第1回田川
市議会定例会会議録
平成31年2月15日 午前10時00分開会
出席議員
議席番号 氏 名 議席番号 氏 名
1番 吉 岡 恭 利 10番 藤 沢 悟
2番 田 守 健 治 11番 植 木 康 太
3番 柿 田 孝 子 12番 尾 﨑 行 人
4番 佐 藤 俊 一 13番 北 山 隆 之
5番 原 田 誠 14番 梅 林 史
6番 村 上 卓 哉 15番 加 藤 秀 彦
日程第3議案第1号「平成30年度田川市
一般会計補正予算」から日程第8議案第6号「平成30年度田川市
病院事業会計補正予算」までの概要について、一括して御説明申し上げます。
まず初めに、
一般会計補正予算について御説明申し上げます。
今回の補正は、
決算見込みに基づく計数整理並びに国の
補正予算に伴う事業の追加を中心に編成いたしております。
この結果、一般会計の
補正予算額は、歳入歳出とも10億7,838万3千円の減額となっており、補正後の予算総額は286億9,295万4千円となっております。
また、年度内に完了が困難な事業につきまして、
繰越明許費の設定を、あわせて行っております。
それでは、歳出について、主な内容を御説明申し上げます。
2款総務費では、
オリンピック・
パラリンピックの
関連事業費に充てるよう用途指定のあった寄附金につきまして、平成31年度以降の事業費の財源として活用するため、
ふるさと人づくり基金へ積み立てることといたしております。また、
ふるさと寄附につきまして、当初
予算計上額に比べ、寄附金額が減少すると見込まれることから、寄附者への返礼品に関する経費等を減額いたしております。
3款民生費では、平成31年10月の
消費税率引き上げによる低所得者及び
子育て世帯の消費に与える影響を緩和するとともに、地域における消費を喚起するため、国の補助金を活用し、
プレミアムつき商品券を販売する予定としており、本
補正予算におきましては、
事前準備等に係る経費を計上いたしております。
このほか、
生活保護費では減少傾向が続き減額補正となっており、一方、
障害者福祉費では増加傾向が続き増額補正となっております。
4款衛生費では、国の
補正予算に計上された補助金を活用し、現在39歳から56歳までの男性を対象に、風疹の抗体検査を実施する予定であり、所要の経費を計上いたしております。
6
款農林業費では、
農業用施設改修事業におきまして、国の
補正予算に計上された補助金を活用し、県が追加で事業を行うこととなったため、
農業用ため池改修事業の市負担金を追加いたしております。なお、県の補助金が不採択となった
農村環境整備事業費の一部を減額したため、事業費全体としては減額となっております。
8款土木費では、
国土調査事業におきまして、国の
補正予算に計上された補助金を活用し、位登地区など計4地区の調査を追加で実施する予定であり、所要の経費を計上いたしております。
9款消防費では、
田川地区消防組合に対する負担金が増額となっております。これは、組合が
施設等整備費の財源として借り入れた組合債の借入時期を早めたことに伴い、平成30年度分の
元利償還金が増額となり、その
交付税措置分を各構成団体が負担する
特別負担金が増額となったものであります。
10款教育費では、平成31年度に実施予定でありました小・中学校における
ブロック塀安全対策工事につきまして、国の
補正予算に計上された交付金を活用できることとなったため、所要の経費を前倒しで計上いたしております。
以上が歳出の主なものであります。
続きまして、歳入について主な内容を御説明申し上げます。
まず、市税につきましては、近年の健康志向や社会的な禁煙・分煙運動などの影響もあり、
たばこ消費本数が減少傾向にあるため、
市たばこ税は減額となるものの、設備投資の増加などにより
固定資産税が増額となるほか、
個人市民税も増額となり、市税全体としては、増額となる見込みであります。
次に、
国県支出金につきましては、国の
補正予算に計上された
ブロック塀・
冷房設備対応臨時特例交付金などを計上いたしております。
次に、
ふるさと寄附金につきましては、当初予算の2億円に対し約1億5千万円の見込みとなり、減額をいたしております。
また、
事前キャンプの合宿施設として活用予定の
トレーラーハウスの整備など、
オリンピック・
パラリンピック関連事業費に充てるため、市内外の企業等からの
寄附金募集を開始しており、本
補正予算では3件分の270万円を計上いたしております。
このほか、事業費の変更などに伴う
国県支出金等の特定財源の調整及び
基金繰入金等の整理などを行い、収支の均衡を図っております。
次に、
繰越明許費につきましては、
事業執行段階において関係者との調整等、やむを得ない理由により年度内の完了が困難となったものなど、16件を追加するほか、2件の金額を変更いたしております。
次に、
債務負担行為につきましては、年度内に契約を締結する必要がある
健康診査業務委託料を追加いたしております。
次に、特別会計について御説明申し上げます。
まず、
国民健康保険特別会計につきましては、計数整理に伴う県納付金の減額などにより6,692万4千円を減額いたしております。
また、
債務負担行為につきまして、年度内に契約を締結する必要がある
特定健康診査業務委託料など3件を追加いたしております。
後期高齢者医療特別会計につきましては、
広域連合納付金の減額などにより1,291万8千円を減額いたしております。
急患医療特別会計につきましては、インフルエンザに係る医薬品費の不足が見込まれることなどにより98万2千円を増額いたしております。
次に、企業会計について御説明申し上げます。
まず、
水道事業会計につきましては、
収益的収支において、収入では給水収益の減等により1,370万8千円を、支出では
職員給与費の減等により418万7千円を、それぞれ減額いたしております。
また、
資本的収支において、収入では
有価証券売却代金の増等で1億379万9千円を増額し、支出では
投資有価証券の減等により1億289万8千円を減額いたしております。
次に、
病院事業会計につきましては、
収益的収支において、収入では3億3,947万2千円を増額をいたしております。
これは、一人当たりの診療単価の上昇による入院及び外来収益の増加が主な理由であります。
次に、支出では2,923万6千円を増額いたしております。
これは、給与費や材料費、運営に係る各種経費など、全体を通して決算を見込んだ調整を行ったことが主な理由であります。
この結果、
収益的収支において、当初予算では非常に大きな赤字を見込んでおりましたが、
特別事業計画等の実施により、当初予算と比較して3億1,023万6千円の収支改善が図られ、686万1千円の黒字を見込んでおり、今後も引き続き、決算に向けて収支の改善を図るよう努力してまいりたいと考えております。
以上、
補正予算の概要を申し述べましたが、本件につきましては、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(吉岡 恭利 君)
ただいま提案理由の説明が終わりました。これに質疑はありませんか。
(「議長」と呼ぶ声あり) 佐藤議員。
○議員(佐藤 俊一 君)
ちょっと一つだけ教えてください。
先ほどありました
ふるさと人づくり基金積立金ですね、
オリンピック・
パラリンピック関連の事業に充てるようにという指定があったということですが、どのような方が何件ぐらい寄附をしていただいたのかというのを教えていただけませんか。
(「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。
○総務部長(米田 昭彦 君)
寄附と
ふるさと寄附の分もありますので、全ての件数がわかるわけではないんですが、代表的なところとしては、添田のたしか
有限会社小川商事さんが寄附をしていただいているとか、
田川液化石油ガス事業協同組合さんからの寄附をいただいているとか、そのほかにも
ふるさと寄附で数件あるということで、全体で今この金額になっているということです。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。
○議員(佐藤 俊一 君)
総務文教委員会でもそういったことも議論されると思いますので、そこにはちゃんとした資料が提出されると思いますので、もしよかったら、その資料を分けていただければと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(吉岡 恭利 君)
ほかにございませんか。 (「なし」の声あり)
ないようでありますので、ここで議案の委員会付託を行います。
ただいま提案されました各議案につきましては、お手元配付の
議案委員会付託表(その1)のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしますので、休会中十分審査を願い、2月28日の本会議で採決いたしたいと思います。そのように取り計らうことで御了承願います。
次に移ります。
日程第9議案第14号「田川市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 (「議長」と呼ぶ声あり) 副市長。
○副市長(松村 安洋 君)
日程第9議案第14号「田川市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について」御説明申し上げます。
本案は、働き方改革に伴う民間労働法制の改正を踏まえた国家公務員の超過勤務命令の上限設定等に係る取り扱いに準じ、本市職員の超過勤務命令の上限を定めることなどの措置を講じることができるようにするため、所要の改正を行うものであります。
よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(吉岡 恭利 君)
ただいま提案理由の説明が終わりました。これに質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑がないようでありますので、次に移ります。
日程第10議案第15号「田川市職員退職一時金、退職年金、
遺族扶助金並びに
死亡給与金条例及び平成元年4月分から同年7月分までの
遺族扶助金に係る加算の年額等の特例に関する条例の廃止について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 (「議長」と呼ぶ声あり) 副市長。
○副市長(松村 安洋 君)
日程第10議案第15号「田川市職員退職一時金、退職年金、
遺族扶助金並びに
死亡給与金条例及び平成元年4月分から同年7月分までの
遺族扶助金に係る加算の年額等の特例に関する条例の廃止について」御説明申し上げます。
本案は、昭和37年12月に施行された地方公務員等共済組合法による共済組合制度の発足以前に退職した職員に給付する退職年金等に関し、その給付を受けるべき者が存在しなくなったため、関係条例を廃止しようとするものであります。
よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(吉岡 恭利 君)
ただいま提案理由の説明が終わりました。これに質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑がないようでありますので、次に移ります。
日程第11議案第16号「田川市
手話言語条例の制定について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 (「議長」と呼ぶ声あり) 副市長。
○副市長(松村 安洋 君)
日程第11議案第16号「田川市
手話言語条例の制定について」御説明申し上げます。
本案は、手話が言語であるとの認識に基づき、手話の理解を広げ、全ての市民が互いに心を通わせ、支え合い、安心して暮らすことができる地域社会を目指すため、条例を制定しようとするものであります。
条例の主な内容は、第1に、手話に対する理解の促進及び手話の普及に関する基本理念を定めること、第2に、市の責務並びに市民及び事業者の役割を定義すること、第3に、市が実施する施策について定めること等であります。
よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(吉岡 恭利 君)
ただいま提案理由の説明が終わりました。これに質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑がないようでありますので、次に移ります。
日程第12議案第17号「田川市部落差別の解消の推進に関する条例の制定について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 (「議長」と呼ぶ声あり) 副市長。
○副市長(松村 安洋 君)
日程第12議案第17号「田川市部落差別の解消の推進に関する条例の制定について」御説明申し上げます。
本案は、部落差別は決して許されないものであり、その解消のための施策を講じていくことが市の責務であるとの姿勢を明確にし、その具体的な取り組みを定めるため、条例を制定しようとするものであります。
条例の主な内容は、第1に、市の責務及び市民の役割を定義すること、第2に、教育及び啓発、推進体制並びに相談体制の充実について定めること、第3に、田川市部落差別解消審議会を設置すること等であります。
よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(吉岡 恭利 君)
ただいま提案理由の説明が終わりました。これに質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑がないようでありますので、次に移ります。
日程第13議案第18号「田川市
人権擁護条例の一部改正について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 (「議長」と呼ぶ声あり) 副市長。
○副市長(松村 安洋 君)
日程第13議案第18号「田川市
人権擁護条例の一部改正について」御説明申し上げます。
本案は、人権教育及び啓発活動を効果的かつ計画的に推進するための田川市人権教育・啓発基本計画を策定することを定めるもののほか、所要の規定整備をしようとするものであります。
よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(吉岡 恭利 君)
ただいま提案理由の説明が終わりました。これに質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑がないようでありますので、次に移ります。
日程第14議案第19号「田川市
中小企業融資制度審議会条例の一部改正について」及び日程第15議案第20号「田川市
育英資金条例の一部改正について」の2議案を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 (「議長」と呼ぶ声あり) 副市長。
○副市長(松村 安洋 君)
日程第14議案第19号「田川市
中小企業融資制度審議会条例の一部改正について」及び日程第15議案第20号「田川市
育英資金条例の一部改正について」一括して御説明申し上げます。
この2議案は、田川市附属機関等の設置に関する基準に基づき、議案第19号は、田川市中小企業融資制度審議会について、議案第20号は、田川市育英資金委員会について、それぞれ組織構成の見直しを行うため、所要の改正をしようとするものであります。
よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(吉岡 恭利 君)
ただいま提案理由の説明が終わりました。これに質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑がないようでありますので、次に移ります。
日程第16議案第21号「田川市水道事業の設置等に関する条例等の廃止について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 (「議長」と呼ぶ声あり) 副市長。
○副市長(松村 安洋 君)
日程第16議案第21号「田川市水道事業の設置等に関する条例等の廃止について」御説明申し上げます。
本案は、平成31年4月1日から、田川地区水道企業団とその構成団体の水道事業が統合され、田川広域水道企業団が本市を含む4市町の水道事業を実施することに伴い、本市の水道事業に関係する条例を廃止し、あわせて、廃止する条例の規定を引用した条例等の規定整備をしようとするものであります。
よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(吉岡 恭利 君)
ただいま提案理由の説明が終わりました。これに質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑がないようでありますので、次に移ります。
日程第17議案第7号「平成31年度田川市
一般会計予算」から日程第23議案第13号「平成31年度田川市
病院事業会計予算」までの7議案を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 (「議長」と呼ぶ声あり) 市長。
○市長(二場 公人 君)
平成31年度の当初予算の提案に当たりまして、所信を申し述べさせていただきます。
平成27年4月に市長に就任して以来、本年4月をもって市長として4年間の任期が満了することとなります。私は、この間、全ての市民が誇れるまち田川の実現に向けて、美しい街づくり、新産業創出、教育改革、子育て支援という4本の柱を掲げ、市政運営に取り組んでまいりました。
その結果、5千人ボランティア組織体制の確立、
パラリンピックの事前合宿誘致の決定、子育てクーポン券の支給、青山学院大学と連携した英語教育の推進、支援を要する子供たちに関する情報の継承と共有を主たる目的とする子ども支援連携推進室の設置など、確かな実績を上げることができました。さらに、大きな政策課題であったごみ処理施設の整備については、広域で取り組むことを決定し、
子育て世帯などから強い要望があった中学校給食の実施についても実現することができました。これもひとえに
市議会、市民の皆様の御協力の賜物であると感謝申し上げます。
平成31年度におきましても、市民の皆様が田川に誇りを持ちながら、より豊かに生活できるよう、4本の柱に基づく政策を推進してまいります。
まず、美しい街づくりについてであります。
私の公約である、まちをきれいにする取り組みの一つの5千人ボランティアについては、目標を達成して以降も登録者数はふえ続け、12月末現在で7,228人の方にボランティア登録をしていただいております。今後は、登録いただいた多くのボランティアの協力を得ながら、さまざまな活動を展開してまいります。
あわせて、平成30年度から新たに開始した協働事業提案制度については、二つの市民団体の取り組みについて支援を決定しましたが、平成31年度からは、担当部署と市民団体が協働して、行政課題に対応した事業に取り組むなど、市民協働のまちづくりを実践してまいります。
加えて、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会の
事前キャンプ誘致に関しましては、昨年8月に、ドイツ連邦共和国の車椅子フェンシング部門と、
事前キャンプ実施の協定を締結いたしました。また、昨年12月、京都で行われた車椅子フェンシングの世界大会に参加した、ドイツ連邦共和国のチームが田川市を視察した際には、総合体育館で公開トレーニングを行うとともに、子供たちと触れ合う機会を設け、合宿本番の成功に向け、その一歩を踏み出したところでもあります。
今後は、市全体に機運を高める必要があることから、6月には各種の市民団体などから参画をいただき、実行委員会を立ち上げ、7月には1年前イベントを開催いたします。そのことにより、キャンプ地としての歓迎ムードをさらに盛り上げるとともに、スポーツ振興と市民の国際交流に対する意識向上に努めてまいります。
事前キャンプのため宿泊施設については、車椅子対応型の
トレーラーハウスで整備を行うこととし、準備を進めておりますが、キャンプ終了後も、これらの施設を活用して、障害の有無にかかわらず、多くの人々がスポーツを楽しめる環境を提供してまいります。なお、宿泊施設整備の費用につきましては、企業版ふるさと納税等による財源の確保に向けて積極的に広報活動を行い、寄附の受け入れに努めてまいります。
加えて、市内にある防犯灯約3,200基を一斉にLEDへ交換することに関しましては、本年5月までに工事が完了する見込みであります。
さらに、特色ある街路の整備として、桜町・新町線や石炭記念公園下の鉄砲町・後藤寺線の工事を実施するとともに、オンリーワンの公園整備のため丸山公園の整備に着手しており、引き続き、美しい街づくりに向け邁進していきます。
次に、新産業の創出であります。
まず、田川伊田駅舎施設については、本年4月に改修工事を完了する予定としており、リニューアルオープンを記念して、オープニングセレモニーを開催することとしております。本施設の運営につきましては、全国的にも先進的な運営権という手法をとり、この施設を核とし、田川に滞在して観光ができる環境をつくり、流入人口の増加を目指します。また、オープニングに合わせて、田川伊田駅や石炭・歴史博物館を含む駅周辺地域のにぎわいを創出するため、炭坑をテーマとしたアート事業を行う予定としており、昨年から事業の実施に向けて進めております、地元食材を生かした料理を提供し日本一ゆっくり走ることをコンセプトにした平成筑豊鉄道の観光列車の運行や、田川伊田駅ホームマルシェをうまく組み合わせて人の流れをつくってまいります。
また、高校生と食をテーマとした御当地映画の制作を通して、新たな特産品の開発や観光客の誘致を行ってまいります。
さらに、若者が求める魅力ある仕事を創出し、若者人口の維持・増加につなげるため、平成30年度から若年者雇用増加対策事業を開始しており、具体的方策を検討する中で、本市への進出を検討している企業を後押しするため、改修費などの補助金を交付する田川市雇用機会創出補助金を創設し、1社でも多く企業を誘致できるように努めてまいります。
農業の面においては、パプリカの実践型栽培施設で、2組が研修を開始しておりますが、既に出荷を始めるなど、着実に成果があらわれているところであります。また、オリーブ栽培については、田川科学技術高校との連携により、平成29年11月に実証栽培の植えつけを行った結果、昨年10月に収穫・搾油を実施し、一定の成果があらわれたところであります。今後は産業化に向けた検討のため、実証栽培を引き続き進めてまいります。
さらに、有害鳥獣の鹿やイノシシを地域資源として有効に活用するため、ジビエ食品加工施設の運営を開始しておりますが、ジビエ肉を活用した商品化が行われるなど、成果があらわれております。
加えて、いいかねパレットの稼働や、おしごとテラス・カテテのオープン及び地域新電力会社ココテラスたがわ株式会社の設立など、これまでの取り組みの成果である会社や拠点を活用して、引き続き産業の振興に努めてまいります。
続いて、教育改革についてであります。
本市においては、ICT教育の環境を整備するため、先進的に市内全小・中学校の全学級に電子黒板を導入いたしましたが、その取り組みの成果が評価をされ、ICTを活用した教育を表彰する日本ICT教育アワードにおいて、審査委員長賞を受賞いたしました。今後も引き続きICT教育を推進するため、平成31年度には、市内全小・中学校にタブレットパソコンを導入することといたしております。
これにより、既に導入をしている電子黒板と、タブレットパソコンを連動させ、知識・技能等の情報を活用する能力を育成するとともに、アクティブラーニングの質と量の充実を図ることが可能となります。これらの取り組みが、現在まで実施してきた青山学院大学と連携した英語教育、陰山メソッドや小河式といった学習法と相まって、さらなる学力向上が図れるものと期待しているところであります。
加えて、小・中学校の施設面においては、児童が学校生活をより安全・快適に過ごせるよう、トイレの全面改修及び校舎外壁改修並びに危険な
ブロック塀の改修を順次進めておりますが、さらに昨今の記録的な猛暑を踏まえ、全小・中学校の普通教室等に冷房設備を整備することとしており、早期の設置に向け準備を進めてまいります。
次に、子育て支援についてであります。
これまで満2歳未満の乳幼児を対象とした子育てクーポン券の支給、中学校給食の実施など、
子育て世帯への支援を充実させてまいりました。
また、昨年4月に、子ども支援連携推進室を設けたことにより、教育部門と福祉部門の協力体制が強化されました。今後も支援を要する子供やその家庭への速やかな対応に努めてまいります。
さらに、10月から予定している国の幼児教育無償化に先立ち、本市では、全世帯の無償化を4月から完全実施することとしております。これにより、若者の移住・定住に結びつく政策の推進を図ってまいります。
次に、その他の事業について説明いたします。
高齢者の介護予防のため、平成29年度から本格的に導入したケアトランポリン事業について、平成31年度もさらに実施する公民館数を増加させるなど、他の介護予防事業を含めた総合的な取り組みの中で、市民の皆様の健康寿命を延ばし、ひいては医療及び介護の負担軽減につなげたいと考えております。
加えて、スマートウェルネスシティー、いわゆる健幸都市の実現のため、先進地視察等を行いながら、検討を進めてまいります。
また、人口減少が進んでいる本市においても都市機能を維持していくため、引き続き立地適正化計画の策定を進め、本市にふさわしいコンパクトシティーのあり方を探求してまいります。加えて、この計画と密接に関係する持続可能な地域公共交通ネットワークを再構築するための地域公共交通網形成計画策定についても、同時に進めてまいります。
さらに、冒頭にも触れましたが、ごみ処理施設とし尿処理施設につきましては、田川市郡8市町村で策定した田川広域定住自立圏共生ビジョンに基づき、広域で取り組んでおります。特にし尿処理施設については、平成30年10月に起工式を行ったところであり、早期稼働に向けて進めてまいります。
また、三井田川鉱業所伊田坑跡を含む筑豊炭田遺跡群が、昨年の10月に国の指定史跡となりました。今後、有識者などで構成する委員会を設置し、適切な保存活用計画を策定いたします。
加えて、汚水処理に関しましては、昨年の9月議会で議決をいただき、個人設置・公的管理型浄化槽整備という新たな合併浄化槽の整備手法を確立いたしました。平成31年度からの事業実施に合わせ、くみ取り便槽や単独処理浄化槽から合併処理浄化槽へ転換する場合の補助内容を重点的に拡充することにより、早期の汚水処理の概成を目指します。
また、水道事業におきましても、昨年の9月議会で議決をいただき、平成31年度から1市3町の経営統合により運営を開始いたしますが、統合の目的である水道事業の経営基盤、技術基盤の強化と安定した経営を行うことにより、住民に対して、より安全で安心な水道水を供給することに努めてまいります。
次に、田川市立病院についてであります。
田川市立病院は平成20年度と21年度に不良債務を計上し、経営と医療の両面で破綻状態に陥りましたが、平成22年度に招聘をした
病院事業管理者のもと、経営と医療の改革を進め、平成26年度決算から4年連続の経常収支黒字を計上し、平成28年度に病院再生の成就を宣言いたしました。
しかしながら、平成28年ごろから田川医療圏以外で受診する患者が急増するとともに、人口減少が進んだことにより、田川医療圏の病院における患者数が減少したため、病院経営に影響を及ぼす事態が発生しております。そこで田川市立病院では、ホリスティック・マーケティングを導入した特別事業計画を作成し、田川医療圏の住民を対象としたアンケート調査や医療機関への訪問等を行い、住民や医療機関のニーズに応えられる医療を提供する取り組みを行っております。幸いその効果が認められつつあるところであり、引き続き健全経営を継続できるよう努めてまいります。
最後になりますが、本市においても人口減少が進む中、限られた人材と財源の中で、田川市第5次総合計画を確実に推進する必要があります。
新たな行政需要に対応しながらも、選択と集中による、合理的な市政運営が必要となることから、現在策定を進めている第6次田川市総合計画や、来年度に策定を予定している第2期の田川市未来創生総合戦略の中で、具体的に方針を定めたいと考えております。
また、近年国内各所で、大規模な災害が多発しております。そのような状況の中、市民の生命・財産を守るため、
長崎県島原市や新潟県見附市との間で災害に関する連携協定を締結いたしました。実際に被災された自治体のノウハウを取り入れ、本市の防災に対する備えを一層強めてまいります。さらに、市内全校区で自主防災組織が設立できるように支援を行い、防災体制の充実を図ってまいります。
以上が平成31年度当初予算に係る私の所信でありますが、4月の選挙において、市民の審判を仰ぎ、当選した暁には、4本の柱を中心に新たな政策の実現を図りたいと考えております。今後とも御支援と御協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。
引き続き、平成31年度当初予算の概要を御説明申し上げます。
この概要につきましては、ただいまの所信と重複する部分もございますが、触れなかった部分を中心に、財政的な視点から御説明申し上げます。
まず、国の動向でございますが、国におきましては、平成31年度は地球環境と両立した持続的な成長経路の実現に向けて、潜在成長率を引き上げるため、経済財政運営と改革の基本方針2018に基づき、一人一人の人材の質を高める人づくり革命と、成長戦略の核となる生産性革命に最優先で取り組むこととしております。
一方で、平成37年度の国・地方を合わせた基礎的財政収支の黒字化という財政健全化目標を掲げており、同時に債務残高対GDP比の安定的な引き下げを目指すことも堅持していることから、これらを踏まえ、めり張りのきいた予算編成を行うという考えが示されております。
また、地方財政対策に関しましては、地方が人づくり革命の実現や地方創生の推進、防災・減災対策等に取り組みつつ、安定的に財政運営を行うことができるよう、地方交付税等の一般財源総額について、前年度を上回る額を確保することとされております。
今回の当初予算につきましては、以上のような国の動向を踏まえつつ、4月の市長選挙を間近に控えていることから、政治的経費を抑え、義務的なものや経常的なものを中心とした骨格予算として編成を行っております。
この結果、一般会計の総額は、284億5,983万7千円となっており、前年度と比較しますと1億5,004万1千円、0.5%の減となっております。
全体の費目にわたる職員人件費につきましては、前年度に比べ、1億6千万円程度増加し、約32億円の計上となっております。これは、水道事業の広域化に伴い、水道事業に係る職員を本市から田川広域水道企業団へ派遣することとなるため、給与等の支払いを一旦、本市の一般会計で行うこととなることが主な要因であります。
なお、この派遣職員分の人件費につきましては、田川広域水道企業団から年度末に精算を受けることとなります。
2款総務費につきましては、自治総合センターの助成金を活用した田川伊田駅周辺における炭坑をテーマとしたアート事業に係る経費、東京
オリンピック・
パラリンピック大会の1年前を記念したイベントの実施経費などを計上しております。
また、4月に予定されている県知事・県議及び市長・市議に係る選挙並びに7月に予定されている参議院議員選挙の執行に係る経費も計上いたしております。
3款民生費につきましては、
生活保護費は平成27年度をピークに減少傾向が続いており、前年度に比べ、約2億円減少する見込みであるものの、
障害者福祉費の増加が続いている影響などもあり、総額は約1億3千万円増加いたしております。
4款衛生費につきましては、単独浄化槽等から合併浄化槽への転換を促すため、浄化槽設置費に係る補助制度を拡充し、所要の経費を計上しています。
また、田川広域水道企業団におきましては、水道事業の広域化に係る事業の実施が予定されており、同事業に対する出資金を計上いたしております。
7款商工費では、高校生と食をテーマにした御当地映画の製作を予定しており、所要の経費を計上いたしております。
8款土木費につきましては、骨格予算編成に伴い、普通建設事業の計上を見送ったことや田川伊田駅駅舎改修事業が平成30年度で完了することなどの要因により、前年度と比べ9億円程度減少し、約21億円の予算計上となっております。
10款教育費につきましては、児童・生徒が主体的に対話し、深く学び合うアクティブラーニングに取り組むため、小・中学校にタブレットパソコン及び無線LANを導入する経費を計上いたしております。
また、東京
オリンピック・
パラリンピックのキャンプ施設として活用予定である
トレーラーハウスの購入経費を計上いたしております。
これらの事業を実施するための財源に関しましては、まず、市税につきましては、景気の緩やかな回復基調が続いており、
個人市民税が前年度の当初予算比で約2千万円増の17億円程度になると想定しております。
また、
固定資産税につきましては、市内企業の設備投資に伴い、前年度の当初予算比で約5千万円増の24億1千万円程度となる見込みであります。
この反面、
市たばこ税につきましては、近年の健康志向や社会的な禁煙・分煙運動などの影響もあり、
たばこ消費本数が減少傾向にあるため、前年度の当初予算比で約1千万円減の5億1千万円程度の収入を見込んでおります。
なお、市税全体では、前年度当初予算と比べ6,207万3千円増の51億5,497万3千円を計上いたしております。
次に、地方交付税の普通交付税に関しましては、前年度の当初予算比で1億3千万円減の62億1千万円を計上いたしております。前年度当初予算編成時点の見込みが過大であったため、当初予算比では減収となっておりますが、平成30年度の決定額は約61億6千万円でありますので、実質は約5千万円の増額見込みとなっております。
また、臨時財政対策債につきましては、5億2千万円と前年度の当初予算比で1億3千万円の減額を見込んでおります。
ふるさと寄附金につきましては、前年度の当初予算と同額の2億円を計上いたしております。今後も、魅力的な返礼品の発掘や都市部へのPR強化などによりまして、さらなる増収を図ってまいります。
また、
事前キャンプの合宿施設として活用予定の
トレーラーハウス整備など
オリンピック・
パラリンピック関連事業費に充てるため、市外企業からの企業版
ふるさと寄附金の募集を開始しており、当初予算では2社分の700万円を計上いたしております。
また、10月から予定されております国の幼児教育無償化に先立ち、本市では4月から幼稚園・保育所等の保育料を全世帯、無償とすることとしており、保育料保護者負担金は、前年度の当初予算比で約3億円減となる見込みであります。
そのほか歳入につきましては、国・県支出金や地方債といった歳出事業に伴う特定財源等を計上いたしております。
この結果、歳出から財源調整前の歳入を差し引いた財源不足額は、前年度に比べ、4億5,951万9千円増加した15億946万7千円となっており、この不足額につきましては、基金の取り崩しなどによって収支の均衡を図っております。
このほか、
繰越明許費につきましては、子育てクーポン券支給事業費を計上いたしております。これは、年度を越えてクーポン券の有効期限を設定するためであります。
債務負担行為につきましては、U・Iターン者の移住・定住を奨励するためのふるさと就職奨励金や、市内の事業者に非正規雇用から正規雇用への転換を促すため正規雇用転換奨励金など計12件を計上いたしております。
次に、特別会計の概要を御説明申し上げます。
まず、
国民健康保険特別会計につきましては58億530万4千円を計上いたしております。前年度に比べ、4億2,402万3千円、7.9%の増となっております。これは、一人当たりの医療費の増加により、保険給付費が増加見込みであることが主な要因であります。
続きまして、
後期高齢者医療特別会計については、7億1,884万2千円を計上いたしております。前年度に比べ466万8千円、0.7%の増となっております。これは、被保険者数の増加に伴い、後期高齢者医療保険料が増加見込みであることが主な要因であります。
急患医療特別会計につきましては、1億6,353万8千円を計上いたしております。前年度に比べ、561万7千円、3.6%の増となっております。
これは、新天皇の即位に伴い祝日が増加するため、急患センターの診療日が増加することが主な要因であります。
住宅新築資金等貸付特別会計につきましては、1,134万7千円を計上いたしております。前年度に比べ428万1千円、27.4%の減となっております。
これは、地方債の償還が進み、公債費が減少していることが主な要因であります。
田川市等三線
沿線地域交通体系整備事業基金特別会計につきましては、1億8,391万9千円を計上いたしております。前年度と比較しますと479万7千円、2.7%の増となっております。これは平成筑豊鉄道経営安定化補助金が増となることが主な要因であります。
最後に、
病院事業会計について御説明申し上げます。
収益的収入及び支出でございますが、病院事業収益を58億8,245万8千円、対する病院事業費用は58億8,534万2千円を、
資本的収支では収入が7億725万5千円、費用は9億1,281万6千円をそれぞれ計上いたしております。
収入及び支出につきましては、新しい医師の赴任に伴い、常勤の医師の増員が予定されておりますので、増員に合わせて収益と費用をそれぞれ試算しております。
その結果、病院事業全体の収支である
収益的収支の差し引きでは、2,765万5千円の赤字を見込んだ予算編成となっております。
今後につきましても、引き続き特別事業計画の実施により、収支の改善を図るよう努力していきたいと考えております。
以上が、当初予算の概要であります。
よろしく御審議の上、御賛同いただきますようお願いを申し上げます。
○議長(吉岡 恭利 君)
これより暫時休憩いたします。再開を11時10分といたします。
(休憩11時00分)
(再開11時10分)
○議長(吉岡 恭利 君)
それでは、再開いたします。
休憩前に引き続きまして、会議を行います。
教育施策方針について説明を求めます。
(「議長」と呼ぶ声あり) 教育長。
○教育長(吉栁 啓二 君)
平成31年度の教育施策の方針と重点施策の説明をいたします。
1ページをごらんください。
現在、世界はすごいスピードで変化しています。コンピューター、人工知能、ロボット等、技術革新が進み、我々の生活も世の中の仕組みも人々の意識も大きく変化しようとしています。また、人生百年時代と言われるように、人の寿命も驚異的に延びており、教育、仕事、引退という3ステージの生活スタイルから、4ステージ、5ステージの生活スタイルにかわり、人生の途中で新たなスキルを身につけ変身を遂げることが必要な時代となってきています。このように私たちを取り巻く国内外の環境は、グローバル化、技術革新、長寿化、少子高齢化等、急激に進み、予測困難な時代となってまいりました。このような予測困難な時代を迎え、子供たちも我々大人も社会の変化に適応するだけではなく、よりよい人生とよりよい社会を創造する主体者となる資質能力が求められております。
このような中、田川市教育委員会は、みんなが誇れる教育と文化のまち田川市を目指し、厳しい生活実態の子供たちが多いからこそ、最高の教育環境づくりを、強いきずなで結ばれた家庭・地域社会づくり等のスローガンを掲げ、行政ぐるみ、学校ぐるみ、地域ぐるみで取り組みを進めてまいりました。
平成30年度の主な成果を2ページから3ページにまとめておりますが、そのうち主なものを述べさせていただきます。
昨年の夏の猛暑により工事のおくれ等が心配されましたが、平成29年度の弓削田小、大浦小に続きまして、平成30年度は鎮西小、伊田小、大藪小の小学校のトイレの改修工事が計画どおり完了いたしました。学校現場からは、9月からきれいで明るいトイレを使用できるようになり、子供たちは大変喜んでいます、掃除も今まで以上に頑張っていますという報告を受けております。
次に、学力面では、全国学力テストの国語A、基礎基本において全国平均との差を小学校は1.8ポイント差に、中学校は6.5ポイント差に縮めることができました。算数におきましても、1月中旬に行いました標準学力テストの結果が昨日届きましたが、算数におきまして、小学校の場合、全国平均を超える学校が多数出てまいりました。
またNHK杯全国中学校放送コンテストのテレビ番組部門において、市内中学校生徒が最優秀賞を獲得しました。英語教育では、第1回福岡県中学生英語スピーチコンテスト筑豊大会で、市内中学校代表が最優秀賞と優秀賞を獲得するなど、青山学院大学と連携して進めてきました成果が出始めました。
さらにICT教育においても、田川市の行政と学校が一体となって進めてきた電子黒板、デジタル教科書等の整備と、それらを活用した授業改善の取り組みが評価され、2019日本ICT教育アワードにおいて審査委員長賞を受賞することができました。また、地元企業の科学研究所と連携協定を結び、小学校高学年を対象とした第1回田川ジュニアサイエンスセミナーを実施し、子供たちが生き生きと実験、観察、そしてまとめをする姿が見られました。2年前より子供たちの学習習慣の育成を目指して取り組んでいる学校、家庭、地域の連携事業、放課後子どもチャレンジ教室を4校から6校へ拡大することができました。
また、東京
オリンピック・
パラリンピック大会の
事前キャンプに向けて田川市総合体育館の冷暖房設備の設置やトイレ、シャワー設備等のバリアフリー化改修を実施し、利用者の利便性を高めることができました。
さらに三井田川鉱業所伊田抗跡が国の史跡に指定され、田川市石炭・歴史博物館は世界の記憶遺産と国指定史跡、世界と日本の宝を感じることのできる場所となりました。
また、学校現場と福祉行政をつなぎゼロ歳から18歳までの子供たちとその家族に切れ目のない支援を行うために、市民生活部内に新設された子ども支援連携推進室が、関係部署の支援状況を把握できる情報共有システムづくりや、教育と福祉職員の相互理解と支援のスキルアップを目指した研修会の実施等の実動を始めることができました。
教育委員会だより「ぐるみ」を年に3号発行し、英語教育やICT教育等の成果、新中学校創設に向けての取り組み状況、食育の推進状況、放課後子どもチャレンジ教室に関する取り組み等について、市民に発信することができました。
本文には掲載しておりませんが、市立図書館が図書館を使った調べる学習コンクールにおいて、学校、地域を巻き込んだ、本で調べる習慣を普及させる取り組みが評価され、総務大臣賞を受賞しました。このような成果がある一方、学力の二極化、不登校やいじめの解消、子供の養育環境の格差、家庭、地域の教育力の向上、新中学校創設の基本計画の策定等の課題は、依然と残っております。
そこで、このような教育課題の解決を目指して、平成31年度の教育施策の方針と重点施策を作成いたしました。3ページをごらんください。
田川市教育の基本目標を3ページ下段の4点とし、学校教育施策の目標理念を自己有用感を育む学校、家庭、地域、行政の四位一体の教育、社会教育の施策目標理念を市民の豊かな心と創造力を育み、地域の歴史・文化を守り育てるといたしました。
次に、4ページをごらんください。
学校教育の施策方針の説明をいたします。
田川市の目指す学校像は、全ての子供に居場所と基礎学力を保障する学校、子供一人一人のよさ・個性・体力を伸ばす学校、子供の育ちの姿とデータの両方で、家庭や地域に元気と勇気を与える学校の三つです。
平成31年度の学校教育の重点施策は、気持ちよく学べる教育環境の整備・充実、二つ目は、確かな学力、豊かな人間性、健康・体力・自立心を育む学校教育の推進、3番目は田川ならではの教育の推進の三つです。
では、教育環境の整備充実の重点施策を説明いたします。
小学校トイレ、外壁、
ブロック塀改修を中心に、老朽化した学校施設の改修を行うとともに、市内8小学校、猪位金学園の普通教室等にエアコン整備を行います。
よりよい教育環境整備を目指した新中学校創設の推進に取り組みます。
安全・安心な給食を提供するとともに、児童・生徒が食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけるための食育の推進を図ります。
特別支援教育のさらなる充実を図るため、子供一人一人の発達上の特性や課題に応じた個別の支援計画、指導計画を作成するとともに、福祉行政、医療機関等との連携を強化いたします。
市内の小・中学校勤務実態調査をもとに、教員の勤務時間の長時間化を防ぐための業務の役割分担や適正化、必要な環境整備に各学校の校長とともに取り組みます。さらに教職員の校務の情報化にも努め、教員が子供たちと向き合える時間の増大を目指します。
保護者や地域住民に信頼される開かれた学校づくりを推進するため、地域住民への学校公開日等の検討を進めます。
二つ目の柱は、確かな学力、豊かな人間性、健康・体力・自立心を育む学校教育の推進です。6ページをごらんください。
学習意欲、基礎学力なしでは思考力も判断力も表現力も伸びません。平成31年度も陰山メソッド、小河式による読み・書き・計算の徹底反復学習及び集中速習学習に取り組み、全ての子供たちの学習意欲、集中力、基礎学力をさらに向上させます。子供たちの基礎学力、活用力、問題解決力、自学自習力が身につくように、教員の授業力の向上に取り組みます。そのため公開授業を中心とした研修会を実施します。
電子黒板、デジタル教科書、実物投影機等のICT機器を有効活用して、学習への興味・関心を高め、わかる、楽しい授業や、子供たちが主体的に課題を追求する授業を実現し、基礎学力及び活用力を育成します。
ふるさと田川の歴史や文化に深い理解と愛着を持ち、田川のよさを発信する郷土愛いっぱいの子供たちを育成するため、全教科、全領域で、地域の人、物、事を生かした学習を進めます。
三つ目の柱、田川ならではの教育の説明をいたします。7ページをごらんください。
子ども支援連携推進室を初めとする福祉行政及び関係機関との連携を強化しながら、乳幼児期、就学前、学齢期、高校への切れ目のない包括的な支援を進め、不登校、問題行動の解消、全ての子供たちの学力、進路保障に取り組みます。
社会の急激な変化に対応できる力、情報活用力を育成するため、最先端の情報教育研究者及び学校現場代表等で組織する田川市ICT教育推進本部を中心に、田川ならではの教育の情報化、田川スタイルの確立を目指します。
青山学院大学と連携し、読む、書く、話す、聞くの4技能の習得と、それらを駆使して田川の文化や歴史を国内外に発信、紹介するインバウンド教材作成及び活用に取り組むことで、郷土愛、コミュニケーション能力、異文化理解能力を育成してまいります。
平成31年度は福岡県立大学の交換留学生を招いての国際理解教育の推進や、教職課程の学生のインターンシップ制度の充実だけでなく、社会福祉士の教育実習生の受け入れなど、福岡県立大との連携をさらに強化していきます。
田川市中学校生徒会サミットが年に2回、定期的に開催されています。各中学校がそれぞれの学校の課題や取り組みを持ち寄り協議し、互いのつながりや自主性を高め合っていますが、今後はサミットで協議、決定したことを実践化できるように支援を強化いたします。
次に、社会教育の施策の方針を説明いたします。9ページをごらんください。
笑顔の挨拶あふれる強い絆で結ばれた家庭・地域社会づくり、安全・安心かつ美しい街づくりに進んで貢献する家庭・地域社会づくり、互いの人権を守り合う、ふるさと田川の文化・歴史を大切にする家庭・地域社会づくり、以上の三つの施策方針のもと、平成31年度の社会教育の重点施策として七つの柱を設定して取り組みます。
一つ目の柱、学校や校区活性化協議会を中心に笑顔のハッピーオーラ挨拶運動や、ボランティア活動、ふれあい交流活動、国際交流活動等に取り組み、地域、世代を越えた幅広い交流を進め、強いきずなで結ばれた地域共同体づくりに取り組みます。
二つ目、中央公民館講座や地域公民館の学習活動の内容及び市立図書館の整備充実を図り、いつでもどこでも学べる生涯学習環境づくりを推進します。
三つ目、家庭教育支援事業の深化・拡充及び地域の子供を地域で育てる青少年の健全育成体制を強化することを通して、家庭・地域の教育力を高める取り組みを進めます。
四つ目、近年、内容が充実し、参加者も増加している田川市人権・同和教育中央講座等の研修会をさらに拡大・深化させ、部落差別を初めあらゆる差別をなくし、互いの人権を守り合う人権のまちづくりを推進します。
五つ目、社会体育施設の整備・充実、東京
オリンピック・
パラリンピック事前キャンプ誘致に伴う国際交流の取り組み等を通して、市民の誰もが生涯にわたり楽しめるスポーツ活動の活性化に努めます。
六つ目、市民文化活動を拡大・充実させるとともに、市立美術館の整備・充実にも取り組み、教育と文化のまち田川を目指します。
七つ目、世界記憶遺産に登録され8年を迎える山本作兵衛コレクションの保存・管理に取り組むとともに、活用面においても企画展、日本台湾石炭交流事業と、外に向けた情報発信、交流事業に取り組みます。また、平成31年度は子供たちを対象とした体験学習、郷土史講座等に力を注ぎ、多くの児童・生徒が訪れ、活用する石炭・歴史博物館を目指します。
平成31年度は、以上のような方針のもと重点施策を進めてまいりますが、初めに申し上げましたが、現在、世界、そして日本ともに過去の産業革命、情報革命以上の大きな変革の時代を迎えようとしております。今後、10年先、20年先の世界、日本、地域社会の急速な変化を見据えて、田川市の学校教育、社会教育のプランの見直しについても、市長部局と連携しながら教育委員会総体で進めていきたいと考えております。
以上で、平成31年の教育施策の方針と重点の説明を終わります。御理解と御協力よろしくお願いいたします。
○議長(吉岡 恭利 君)
ただいま市長及び教育長から提案理由の説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告があっておりますので、発言を許します。
(「議長」と呼ぶ声あり) 石松議員。
○議員(石松 和幸 君)
大変お疲れさまです。
私からは平成31年度当初予算案についてお伺いをいたします。
私が議会運営委員会に出たときの資料によりますと、予算編成のポイントとして、まず、市長選を控えるための骨格予算であるということが挙げられています。しかし、4点目には、特筆すべき点として、4月1日から保育料の完全無償化を実施するとの説明を受けましたし、きょうもまた市政所信の中でそのことが述べられています。そこでお尋ねをしますが、一つには、市長は骨格予算をどのようにお考えなのかですね。それともう一つは、2月7日の議会運営委員会で、いわゆる唐突な感じで、この乳幼児教育の無償化の提案がありました。これについてどのような経緯をたどって、提案に至ったのか。それとこの乳幼児教育無償化事業を継続的に安定的に行うための財源確保を市長はどのようにお考えなのかについてお伺いをいたします。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 市長。
○市長(二場 公人 君)
まず、石松議員の骨格予算に関しての認識ということでありますけど、骨格予算とは、法律的な概念はないと考えております。ただ、首長選挙等々控えた中で、改選時には政策的な判断ができにくいようなものとか、新規事業等々におきましては、これを見送るといった形の中で、義務的経費やそういうものを中心に編成されたのが骨格予算だと私は考えております。
ただ、今回の骨格予算がちょっと大幅に前年度よりはふえて、骨格予算は今回はちょっと大きなものになっておりますけど、これは私は今回は街路整備や、あるいは中学校の統合問題に関する予算等々はこの中には入れておりませんし、削るところは削った中でやってきた予算の総計が今回の総額になったといったような形だと認識しております。
そして次に、議会運営委員会のときに唐突にこの問題を出したんではないかなということでありますが、この問題につきましては、私は市長就任時から子育て支援を4本の柱として掲げておりました。この中で子育てクーポンの発行とか、中学校給食、これも実施してまいりましたし、ゼロ歳から18歳までということで、子ども支援連携推進室、これも立ち上げて、子育て支援、これを今やってまいりました。
ただ、その中で、私の今回の公約にも掲げておりましたけど、保育料への支援というものが全くなされておりませんでした。これをいつかやりたいなという思いがずっとこの4年間あったわけです。そして、これは市長会においても、議会運営委員会のときでも説明いたしましたが、このことにつきましては、市長会を通じて重点政策の一つとして、ずっと国による完全無償化、これを訴えてきたところであります。ただ、今回、国はこのような訴えを聞き入れていただいて、無償化ということは今回やるんだということを表明いたしましたが、しかし、それは私が望んでいた完全無償化ではなく、3歳から5歳、そしてゼロ歳から2歳までの非課税世帯ということになって、不完全なものと今回なっております。
そこで私はこの問題について、国が一応方針を出しました。そこで、私もこの国の方針でいいのかなという思いと、いや、田川市であれば、今後、移住定住政策、これを進めていくためにも、やはり完全無償化というものを目指すべきではないかといったような思いがずっとありまして、これをずっと考えておりました。判断をするために時間を要したわけであります。
その中で、まずは今言ったように、完全無償化をやるのかやらないのかということ、そして時期、国は10月から、これはもう国が方針出しましたので、全国でこれが実施をされます。それに先駆けて田川市は10月でいいのか、4月からやるのかということもずっと考えてまいりました。それと、財源はどうするのかといったようなことも考えながら、判断をずっと迷っていたところでありますが、これが議会運営委員会のときまでにはやはり判断しなくてはいけないということで、最後の最後まで悩んだ末に、やるんだと、4月からやる、そして完全無償化をやるということを決断いたしまして、議会申し入れのときにはまだ悩んでおりましたので、最終的に予算提案をするときまでに、ちょっとおくれましたが、そこで最終的判断となったということであります。これはやはり今後田川市が移住・定住施策、これを進めていく、そして子育てをしっかりやっていくということを、やはりしっかりとアピールをしていきながら、そして、進めるといったようなことは、私はやるべきであると、このように判断をいたしました。時期はもう最後の最後になりましたけど、そういう判断をさせていただいたということで、唐突に出したということではないということは御理解いただきたいなと思っております。
そして、財源についてどうするのかと、これも判断基準の一つになります。今回これをするためには、田川市は単費で約2億5千万円ぐらいが平成31年度は必要であるといったようなことでありますが、この分に関しましては、平成31年度におきましては基金を取り崩してこれに充てるということで財源を調整したいと、このように考えております。
では、その一般財源、財政、非常に厳しい中、投入するのかということでありますけど、これはやると決めた以上はやはり早くやる、そして子育てには待ったなしということでありますので、そこにこの財源を投入するということは、私は将来の田川を考えたときには、正しい判断じゃないかなと思っております。ただ、これは2億5千万円というのは1年間のことであり、平成31年度の分であり、32年度からは約1億5千万円から8千万円といったようなことであります。この分に関しましては、再来年度からは消費税の増額分、これは田川市にも分担されます。また、ごみ、し尿処理場、ここが稼働いたしますと、当然、田川市単独でやるよりも広域でやるほうが経費が削減できるということになります。この二つ、消費税増税分、そしてごみ、し尿による経費の削減、これらは田川市の一般財源の余裕が生まれるということになります。この余裕分を恒久的にこの子育て支援の分に投入できると、私は判断しております。ですから、平成31年度のこの2億5千万円分に関しましては、財政調整基金から投入させていただく、強いて言えば一般財源から投入させていただくということで考えております。ただ、この分に関しましても、ふるさと納税等々の中でしっかりとこれをPRをしながら、納税分をここに充てていくといったような政策も当然考えていかなくちゃいけない、このように考えております。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 石松議員。
○議員(石松 和幸 君)
3点についてお伺いしましたが、いつ意思決定したのかということでは、御自分でお考えになったという、今、答弁だったというふうに思います。ということは、市長の政治判断であったということであろうと思います。私はそれはそれでいいだろうというふうに思うんですけども、市長が政治判断するとしたら、この乳幼児教育の完全無償化に対する財源の確保、これについてはもっと明確に私は議会に説明をすべきだと思うし、市民にもそういう説明が必要ではないかというふうに思います。今、市長の答弁を聞きますと、ごみ焼却場の経費が削減されるというお話です。しかし、これは現在使っている予算から、例えば何億円削減されるということではなくて、将来的な見通しとして不必要になるという架空の数字じゃないですか。私はそう思います。この架空の数字を当てはめて、財政に投与していくことになれば、財政規模というのはどんどん膨らんでいきますよね。そのことが将来的には私は本市の財政の危機を招くんではないかというふうに危惧をしているところです。このことについては、十分に判断をする必要があるんではないかなというふうに思ってます。
それと、もう1点、国は消費税増税をした後、10月から財源ができたら、その財源を確保されたことを担保にしながら、この完全無償化をやっていきますと、財源の確保をきちっとするということです。それまでの間に、田川市が4月から9月ですよね、スケジュール表によりますと、10月から国は実施するわけですから、4月から9月までの間、財源が今の市長の説明でも2億3千万円ぐらい要るんではないかということですよね。これは市の単費で出さなくてはいけない。何で10月に待てないのか。政策としては私は進める政策だろうというふうに思いますが、財源の確保がない中で、なぜ半年、国の制度設計が整ってから田川市もやっていくということが、私はなぜできなかったのかなということが疑問に思います。そこに市長の政治判断ということも先ほどから何回も言われてますけども、であるなら、なおさら財源の確保、継続的・安定的な財源の確保については、もう少しきちっとすべきだろうというふうに思います。
また、ゼロ歳から2歳までのいわゆる課税世帯、10月から実施しますということです。1年間に約2億円、これは少なくともこの分については田川市単独でやるということですから、1年間に2億円の財政が必要になります。財政がですね。ということは10年すれば20億円。財政調整基金が19億円ぐらいしかないんですね。この財源の確保についてどうするのかですね、私は明確にすべきだろうと。そして、明確にした上で、このような施策の拡充をすべきだろうということを、本当にこれ疑問に思います。市長の政治判断、それから、4月を何で急ぐのかですね、このことについてもう一度お尋ねをしたいというふうに思います。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 市長。
○市長(二場 公人 君)
先ほど申し上げましたとおりでありますので、同じ答えしかできません。もう一つつけ加えるならば、10月に全国で一部無償化が始まりますが、このときに田川市が実施をするということであれば、やはり全国一斉にやるということで、ここに混乱が生じ、保育士の確保とか、あるいは受け入れ体制とか、そういうのも出てこようかと思います。であるならば、田川市はそういうところも少し踏まえた中で、しっかりと今、保育士も確保しながら、そしてこれに備えるんだというところも一つ、先ほど言っておりませんでしたけど、これも踏まえた判断ということで、御理解いただければなと思っております。あとは先ほどの答えと同じ。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 石松議員。
○議員(石松 和幸 君)
今、市長もいみじくおっしゃりましたけども、この無償化を受け入れるための準備が必要になりますよね。保育士あるいはもう一つ言うならば、今、家庭で保育をしている、ゼロ歳から2歳までの子供たちの数、この人たちが全員、この施策を受けたいということで希望した場合にどうなるのかですね、そういうところの細かな政策の協議が必要だろうというふうに思います。この点については、所管の委員会がありますので、その所管の委員会の中で十分に説明をしていただきたいというふうに思います。政策そのものの方向性は私は正しいと思います。しかし、財源をどうするのか、この一つの施策をすることによって、田川市が財政的な危機に陥らないような、そういうスキームをどうつくるのか、そのこともあわせて委員会の中ではぜひ市長の明確な答弁を期待をして、私の質疑を終わります。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 市長。
○市長(二場 公人 君)
先ほど言われました家で今、ゼロ歳から2歳の中で保育をしている、自宅でやっているという方々に対する、どうするのかといったようなことでありますけど、これに関しまして、田川市が4月からやるということでありますので、これは早急にアンケート等々を実施して、アンケートというか周知ですね、田川市は今からやるんですよという方向性で、これをアンケート調査をいたします。そして、その内容では市がやります。そしてその中で、今後どのようにゼロ歳から2歳までの方々が、もし無償化になれば、預けるのか、そういったようなニーズ調査、これもあわせて、その中でやるというのは、当然やらなければいけないということになりますので、アンケートは実施していきます。
それと、財源、先ほどちょっと言い忘れておりましたけど、財源確保ですね、これは先ほど言いましたように、もう1年間のことでありますし、恒久的な財源ということで、財政的な余裕ということで、今、先ほど2点言わせていただきました。消費税が10%になる、その分担金が田川市にもやってまいります。その数字は明らかではないんですが、調べてもらったところ、単純計算をしたら2億数千万円が田川市に来るだろうと。その中で、軽減税率等々を踏まえれば2億円ぐらいのところになるんじゃないかなといったような返答が来ております。であれば、来年度からは2億円をそのまま全部ここに投入すれば、恒久的な財源確保ということになるということも判断材料の一つとさせていただき、また、ごみ、し尿は、それはやってみなくてはわからないかもしれませんけど、単独でやるよりは広域でやったほうが当然そこの経費が削減されるということになりますので、そこで財政的な余裕も出てくると、このような総合的な判断をしたところ、これは実施しても1年間は一般財源からの投入になりますが、しかし、これは市民のため、子供たちのためということで、私は判断させていただいたと。
○議長(吉岡 恭利 君)
よろしいですかね。 (「議長」と呼ぶ声あり) 石松議員。
○議員(石松 和幸 君)
今、市長が考え方を示されましたけども、そのことも踏まえて、そのことも全て所管の委員会の中で論議をしてほしいということを、重ねて要望しておきます。
○議長(吉岡 恭利 君)
ほかに質疑はありませんか。 (「議長」と呼ぶ声あり) 藤沢議員。
○議員(藤沢 悟 君)
私の今お尋ねしたいことは、おおむね石松議員が問いましたので、細かいことは申し上げませんが、この制度を導入したときに、むしろ不公平感が出るんではないですかと、市民の中で。そこを私は非常に危惧するところなんですね。逆にこの制度を導入することによって、市民の中から不公平感が出る。それどういうことかといいますと、ここがきちんとしとかないかんと思いますが、まずですね、一つ考えなきゃいかんのは、今、市長の説明によりますと、10月からの地方消費税交付金の増額分、おおむね2億5千万円ぐらいですね、これを全額充てると、こういったことを言っておりましたけど、そうしますと、例えばこの保育の無償化を受けられない方、同じゼロ・5歳で、自宅で子供の面倒を見ている家庭は、全くこの恩恵を受けられない。全員が幼稚園と保育園行ってるわけやないんです。家庭でいろんな事情でどうしても家庭の中で保育をしなきゃならん家庭がたくさんあるわけです。その方は全く恩恵を受けられない。地方消費税はそういう目的でしとるわけじゃないんです。ですから、私はこの制度をしたときに、その不公平感が生じますよと、それはどのように住民説明をしていきますか、そこはしっかり念頭に置きながらしていかないと、逆にそういった問題が生じてくるということを、まず一つ考えます。
それから二つ目は、むしろもう少し浅く幅広くこの消費税を生かしていくならば、学校給食費の無償化あるいは一部軽減ということもあるんやないですか。これずっと市長も一つの政策で言ってきております。財源がないということで。だったら、この財源の一部を学校の小学校と中学校の幅広い人たちに無償化なり給食費の一部軽減をしていくといったほうが、よほど市民には理解を得られるんではないかと。私は二つ目はそのように考えますね。
それと三つ目は、このことによって他の事業に影響が出る。他の事業の推進に影響は出ませんか、全てこれに充ててしまうということは。地方消費税分の交付金を全額これに充ててしまったときに、本来目的に沿った使い方になりますか。ほかの事業の推進に影響が出ませんか。そこはやっぱりしっかり考えておかないかんのやないですか。
それともう1点、本当に市長さん、このやり方をしたときに、これから田川市が最も考えなきゃいかん成長基盤、まちを成長させていく、その基盤整備の金はどこに求めますか。これは最大のポイントですよ。これからまちを、田川のまちを発展させていく、成長させていく基盤整備の金はどこに求めますか。
例えば、今からやらなきゃならんのは、学校建築ですよ。それから社会保障費は確実に増加してくるんです。それから四つ目は、東高校跡地も整備せないかんとです。それから庁舎の建てかえも考えていかないかん。それから、公営住宅の建てかえも、もう始まってくるわけです。こういったインフラ整備はどこに財源を求めますか。財政調整基金は恐らくもう平成32・3年ごろはもう10億円を切るかもわかりません。だから、これが悪いというわけじゃなくて、その辺を包括的に俯瞰的に見ながら市民にしっかりと説明してください、こういうことなんです。私はこれがどうこう言ってるのではありません。どうぞ進めてください。世論がどうとるか、それは別です。ただ、そこはしっかりそういった問題を踏まえながら、市民に説明責任を果たしてください。市民に丁寧な説明をしてこの事業を実施してください。私はそういったことを含めて、もう少し厚生委員会の中でその辺をしっかり議論していただきたいということを申し上げて、私はこういう予算に対する思いを申し上げておきたいと思います。以上です。
(「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君)
ほかございませんか。 (「議長」と呼ぶ声あり) 今村議員。
○議員(今村 寿人 君)
所管の厚生委員会ですけども、内容は乳幼児教育の無償化ですね。これについて内容はしっかり委員会で審議をしたいと思うんですけど、一言ちょっと意見を言わせていただきたいなと思います。
これは市長は記者発表をして新聞等々に出たときに、私は、私自身も6歳、3歳の子供もいますし、保育園の保護者役員とか、小学校PTAの役員もしておりますが、大変子育て世代の方々には喜ばれていますし、これは田川市のイメージアップにもかなりつながると思います。親御さんとおじいちゃん、おばちゃんたちの声を聞くと、3歳までは家で親御さんの手で育てたいという方もおります。無償化になったとしてもですね。けど、保育料の関係でいたし方なく保育園に行かせ切れない家庭もあります。そういう全般の方々において、これはすばらしい取り組みだという声を聞きますので、これは市長の英断だと思います。これは移住・定住施策で見ても、若い世代の方々がしっかり働いてくれて、税金を納めていただくわけですから、これは税収アップにもつながると思いますし、財源の観点で見ても、これはし尿、ごみ処理場は必ず建設しないといけないということで、今、広域で進めてますけど、広域じゃないとしても田川市で単独でやっていかないといけないという現状ですので、これはランニングコストという面で、広域的にした場合のランニングコストの削減ということは、もう確約されているわけですので、これは恒久的にこの財源に充てられると私もそう思っております。
時期に関しては、今、公民館で実施しているケアトランポリン事業ですね、これは平成28年から導入されたんですけど、このとき骨格予算でしたので、6月の下旬から開始されたわけですね。このケアトランポリン事業は、今に至っては成果が出て、介護保険料もAグループからBグループに下がって、地域の高齢者の方々の笑顔も見られて、日に日に集まる地域の高齢者の方々ふえているという現状があります。物すごいケアトランポリン事業もすばらしい事業なんですけど、これは28年度の4月から開始をしたところと、田川市は6月ですけど、この2カ月の差で、2カ月のマイナスの効果が出てるわけですね。こういうすばらしい取り組みはやっぱり少しでも早くしてもらいたいと思いますので、今3月議会でしっかり審査して、通過した後、4月1日からしっかり始めてもらいたいなと思っております。
詳細については、委員会でしっかり審議をしていただきたいと思います。以上、意見です。
○議長(吉岡 恭利 君)
意見ですね。 (「議長」と呼ぶ声あり) 香月議員。
○議員(香月 隆一 君)
消費税の増額分として、毎年約2億円入ってくるということで言われましたが、その使い道を改選前のこの3月議会で重要な使い道を決めてしまう、決めるということに、私は大きな違和感を感じております。そのことは厚生委員会の中でもまた議論していきたいと思います。
2点ほど質問をいたします。
まず、個人設置・公的管理型浄化槽整備事業、これ平成31年度から実施されますが、予算的には2億4,070万1千円組まれております。地方債が1億1,350万円で、多分後で提案される
過疎地域自立促進計画の変更で、これに浄化槽設置整備事業が今度含まれるようになるという提案ですから、過疎債等を活用して事業をやっていこうということであると思いますが、去年、基金を下水道施設整備基金から浄化槽整備基金に変更しました。約17億円。その17億円を取り崩しながら、この事業を進めていくのかなと思っておりましたが、今回予算書を見ますと、その基金、浄化槽整備基金の取り崩しが1,093万7千円、約1千万円で、国や県の支出金があって、地方債、過疎債になると思いますが、そこが大きく1億1,350万円という財源内容となっておりますが、今後こういった形で浄化槽の整備を進めていく、財源としてはそういうふうに充てていくという考えというふうに理解していいのかというのが1点ですね。
もう一つは、
オリンピック・
パラリンピックでドイツの車椅子フェンシングのチームが決定したということは大変喜ばしいことだと思いますが、今までの説明では、ホストタウンとして登録していただいたドイツを対象にして
オリンピックでは空手道、
パラリンピックでは今回の車椅子フェンシングや車椅子ラグビー、卓球等、そういったのに誘致を当たっていくという説明を受けておりましたが、その方針が市政所信で出されていませんので、一応、車椅子フェンシングが決定したということで、そういったキャンプ誘致の施策が終了してるのか、それともまた引き続き取り組みを進めておられるのか、その点お尋ねをいたします。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。
○総務部長(米田 昭彦 君)
私から先ほどの財源の関係でちょっと答えさせていただきます。この分につきましては、過疎債の充当は可能ということでありますので、この過疎債の充当は、継ぎ足し単独部分に対して過疎債が充当可能ということなので、まさに基金を充当する部分について、こういう財源が可能になりました。そのためこういう形で、過疎法の制限の関係もあるかもしれませんが、こういう過疎債が充当できる限りこういう形で実施していくということで考えております。今のところ、過疎法が2年間ということで、この形で2年間は確実にできるということです。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君)
市長公室長。
○
市長公室長(平川 裕之 君)
オリンピック・
パラリンピックの関係ですが、一応、先ほどの香月議員の空手道ということで、実はおととしまで進めてまいりました。ただ、空手道に関しましては、日本空手道連盟等を通じて誘致活動を行ってたんですが、ドイツとしては沖縄ということが決まりました。そこで一応、同時に誘致してました、先に車椅子フェンシングが決まったと。ただ、おととし、ブランデンブルク州のスポーツ関係者が5人、田川市に来ました。そのときにできたらボクシングという誘致も行ってほしいということで、現在進めている状況です。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 香月議員。
○議員(香月 隆一 君)
過疎債の充当が今のところ2年間、この継ぎ足し部分に充当できる、継ぎ足しというのは、50万円の加算措置がされる分で、その後はまた基金等も考えられるかもしれないし、またその過疎債の延長ということも考えられるかもしれませんけど、そこのところはまた厚生委員会で審議させていただきます。
オリンピック・
パラリンピックのキャンプ誘致につきましては、ボクシング等可能であれば、さらに努力していただいて、いい結果が出るように御努力をしていただきたいというふうに思います。
あとは質問じゃありませんけど、市政所信で4月に予定されている県知事、県議及び市長、市議に係る選挙並びに7月に予定されている参議院議員選挙の執行に係る経費も計上しておりますというふうに書かれておりますが、県議、市議で意味はわかりますけど、その後に参議院議員というふうに書かれているのであれば、私は県議会議員、
市議会議員と、ちゃんと丁寧に記載すべきではないかなというふうに思います。その点は指摘させていただきます。
○議長(吉岡 恭利 君)
ほかにございませんか。 (「議長」と呼ぶ声あり) 梅林議員。
○議員(梅林 史 君)
当初予算の編成の提案でございますので、若干質問させていただきます。
先ほど来、予算全般についての財源確保の問題が指摘されております。大変重要なことだと私も思います。そこで、かねてから私がいつも申し上げておるのが、行財政改革の推進にもっと力を入れるべきだということで、今まで述べてまいりました。そして、その結果がこの広域行政によるごみ・し尿の市郡の統一をした、このことがもう既に事業が進められておりますが、目に見えた財源の確保につながっているんですね。お金には色がついておりませんよ。いろんなところを節約し、そしてまた有効に、自分のやりたい施策につぎ込む、これは当然当たり前のことで、そのために私は市長に立候補し、市の行政を引っ張っていただいておると、こういうふうに認識するわけですね。
そこで、現実に先ほどの保育料のあるいは幼稚園の保育料、それから授業料の無償化については、当然これは年度途中からやるような事業じゃないんですよ。入所申し込み、入園申し込みが4月1日からあるわけですから、一斉にですね。だから、当然4月1日から実施するのは、これはもうごく自然な話なんです。そして、このことがどこに問題があったかというと、唐突に出たという感じを皆さんが抱いておると。これは先ほどの市長の説明では、もう市長就任以来ずっとこのことは考えておったということですので、それはそれでいいじゃないですか。
そして、その財源は単年度分だけ、今年度分だけは、平成31年度ですよ、財政基金の取り崩しを行う、こういうことのために財政調整基金というのがあるんですよ、こういうことのために。調整しなきゃ、必要がなかったら、積み立てる必要ないんです。だから積み立てておったわけですよ。しかも、年度当初では40億円ある、今回15億円使う、25億円ぐらいになると、こういう話ですから、そこはまたさらに財源確保、あるいは行政改革をして、将来的な安定的な運営を心がけるということ以外にないんです。これはもう非常に高い評価を得てます、既に。新聞で発表されたように。ですから、市長の骨格的な政策ですから、思い切って、そして市民に応えるべき内容を充実した保育、あるいは幼稚園教育といいますか、幼児教育に取り組んでいただきたい。私は意見を申し上げて終わります。
○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。
ほか質疑はございませんか。 (「議長」と呼ぶ声あり) 佐藤議員。
○議員(佐藤 俊一 君)
私もちょっと意見を、質疑をさせていただきます。きょうは初日ですけど、何か最終日のような討論が行われておりますけどね。質疑ですので、質疑をさせていただきます。要望としては要望であったらいいと思うんですけど。
今ちょっと議論されております保育料の無償化ですね、の問題。これね、私は基本的に、私たちも保育料の無償化を求めてますので、市長がその立場に立ったということは評価をしております。ただですね、唐突にと先ほど石松議員が言われましたけど、これは私もそう思ってます。なぜならば、その前の日、厚生委員会あったんですよね、厚生委員会。そのときに言っていただかなければ。次の日じゃないで。今言われたような議論を言って報告をしていただいとけば、私もいろいろと説明ができたと思うんですね、委員長として。
だけど、いきなり出てきたんで、私も議会運営委員会の委員さんからとか、いろんな人から知っちょったんやないかとか、いろいろ私も言われました。でも、やっぱりそこは市長、きちっとルールというんですか、前の日あるわけですから、議会を軽視したとまで私言いませんけどね。しかし、やっぱりそこで言っていただかないといけないので、そういう立場に立っていただきたいというふうに思ってます。
このことについて、今さっき石松議員が幾つか言いました。市長は今の思いがあります。それはもう聞きましたけど、わかりませんので、この間、委員会したときに、条例提案を今度しますというのは、きちっとなぜ、いつごろから経過がきちっと書かれてましたね。効果があって、なぜそうなったのか、いつから検討を始めたのかとか、きちっと経過が書いてありました。そして、市長がさっき言った思い、述べたことはきちっとペーパーにして出してください。そして議論させてください。新聞報道もありますけど、だから、そこからまず今度委員会ではそういう準備をしていただきたいということ、このことについては言っておきます。
あとは財源の問題は本当にどうなのかというのがありますので、今さまざま議論されたことも、最終的には皆さんが関心を持っているということで、私も最後はまとめて委員長報告をしなければならないんで、そこはしっかりと示していただかなければ、私も困りますのでね、そこはしっかりとしていただきたいということだけ、このことについては、そう要望しておきます。
あと、細かい話になると思いますけどね、まず、当初予算編成案についてで概要版みたいなものをいただいておりますね。それで、7ページに、介護保険広域連合の負担金というのがあります。説明の中に、10月から消費税の引き上げに合わせて、低所得者対策をすると。その保険料の軽減措置が拡大される予定で、当該軽減分に係る負担金が増額となる見込みであるということを書いておりますが、消費税が引き上げられて、軽減するんであれば、国が何か措置するんじゃないんかなと思うんですね。それはなくて、田川市が単独で、田川市というか、構成市町村が負担しなければならないのか、ここちょっとわからないんで、教えていただきたいのと、それからですね、給付費の減少傾向が続いていて、その負担金が減っていると。さまざまな要因があろうと思いますけど、先ほど今村議員も言われましたケアトランポリンとか予防活動、いろいろやったりとか、そういうのもあるでしょうけど、今も含めてどんな要因があったのかというのもちょっと教えていただきたいなと思ってます。
それから、15ページに、公営住宅等ストック総合改善事業費というので、団地の街灯をLED化するということが書かれておりますが、これはもうこれで全て終わるんですかね、今までちょっとやってきているというのを聞いておりましたけど、この辺ちょっと何団地で、今どこまで行っているのかというのがあれば、これで終わりなのかとかいうのが教えていただきたいというふうに思います。
それから、所信の中で、自主防災組織のことが8ページに書かれております。これについて各校区でこれが大体めどがついたのかなというふうに思ってます。今度、田川校区もこれをやろうということで、この間、役員会で進めることになっておりますので、これで全部なのかですね、そこを教えていただきたいというところと、もう1点は、炭坑をテーマとしたアート事業というのが出てきましたね。これはどんな事業なのか、これを教えていただきたいと思います。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君)
市民生活部長。
○
市民生活部長(宮崎 博士 君)
私からは、介護保険の広域連合の負担金の増額について説明をさせていただきます。
まず、概略ですが、介護保険広域連合負担金、これの増額については平成31年、今言われました10月からの消費税引き上げということで、これに合わせて低所得者保険料の軽減、これがずっとされてきたと。その強化をしたため、公費投入額が増加するというものでございます。具体的には、介護保険広域連合、この負担金には広域連合規約による負担金、それから低所得者保険料軽減というのがあるということで、広域連合による負担金は介護給付の減少に伴いまして、予算では741万円減となっております。しかし、低所得者保険料の減額分につきましては、平成31年10月からの消費税引き上げに伴いまして、これに合わせまして、低所得者高齢者の保険料の軽減が強化されるため、公費投入が増額したと、本市では1,290万9千円と、この増額になると、差し引きしますと、負担金全体では549万9千円増額になったという理由でございます。
それから、国の手当等あるんじゃなかろうかということですが、ちょっとそこのところは把握できておりません。以上です。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君)
建設経済部長。
○
建設経済部長(須藤 乃式 君)
私からは、LED計画についてお答えいたします。
これはストック事業で計画的に公営住宅の外壁等の補修、修理を行ってきております。その際に合わせて、団地内の街灯についてLED化を図っていくということでございます。御質問の最後に、今回行われる5団地で全部終わるのかということなんですが、そこはちょっと今把握しておりませんので、後ほどお答えしたいと思います。
一緒にアート事業のほうもよろしいですか。これは伊田駅の通路がございます。代表的なことを言いますと、そこの通路の中の壁等、黒田征太郎さんというイラストレーターの方がおられて、その方と地域の子供たちが絵を描いていくとかいうような事業を計画しております。詳しくは、建設経済委員会のほうで御報告したいと考えております。以上でございます。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。
○総務部長(米田 昭彦 君)
自主防災組織ですが、田川校区ができまして、あと残るのは大浦校区だけです。大浦校区については、今、前向きに話し合っているという状況です。
(「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。
○議員(佐藤 俊一 君)
もう介護保険のことは、また別で聞きますが、街灯のLED化については、いろいろ今までやってきたものと、今わからないということでしたので、それはまた後ほど、やってきたことでやろうとしていることがあれば教えてください。
それから、アート事業はわかりました。あと一つですね、自主防災組織がつくられていくということで、校区単位で、これ今度は、行政区単位でもつくるということになっていくこともあるんじゃないかなと思い、もっと細かくいく必要があるんですね。その場合、例えば自主防災組織を校区でつくったら、倉庫をどうするかとかいうのも、何か支援があるんですかね。それとか、防災グッズとか、そうなった場合、行政区単位でしたときにも、またそれがあるんでしょうか、そこら辺だけちょっと教えていただきたいんですけど。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。
○総務部長(米田 昭彦 君)
今現在、課題となっているのが校区に対してきちんと自主防災組織を設立しますということなので、今そこに注力しているところです。当然、行政区で、もし対応できるところがあれば、そこも当然そういう形でしていくほうがよりきめ細かい対応ができると思いますので、そこは十分検討していきたいと思っています。
(「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 佐藤議員。
○議員(佐藤 俊一 君)
校区単位でそういう組織をつくったら、さまざま要ると思うんですね。防災グッズとか、それを保管する倉庫とか、これは今やろうとはしているんではないかと思うんですけど、そのことと、行政区単位でなったときは、それもやっぱり必要になるんじゃないかなということなんですよ。だから、そこら辺ですね、行政区単位はまだ考えてないなら、ないでいいんですけど、校区単位ではそういうのはあるんですかねということなんです。そこだけ教えてください。 (「議長」と呼ぶ声あり)
○議長(吉岡 恭利 君) 総務部長。
○総務部長(米田 昭彦 君)
校区単位でそういう防災機材とか、そういうのは購入するときに補助金も出してますし、そこは自主防災組織が設立できているところは、どこにちゃんと保管して、それを活用するということは、ちゃんとできていると聞いております。
○議長(吉岡 恭利 君)
ほかございませんか。 (「議長」と呼ぶ声あり) 藤沢議員。
○議員(藤沢 悟 君)
教育長にお尋ねいたします。今年度の歳入予算ですか、総務部長でいいんですかね。歳入予算の中で、補正で、ごめん、これは補正はもう終わったか。済みません。終わりました、ごめんなさい。
○議長(吉岡 恭利 君)
ほかございませんか。 (「なし」の声あり)
なければ、今までさまざまな御意見がありました。また資料の請求等もございましたので、所管の委員会でしっかりとそこら辺のところ審議をしていただきたいと思います。
次に移ります。
日程第24議案第22号「
過疎地域自立促進計画の変更について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 (「議長」と呼ぶ声あり) 副市長。
○副市長(松村 安洋 君)
日程第24議案第22号「
過疎地域自立促進計画の変更について」御説明申し上げます。
本案は、過疎対策事業債を財源として活用する事業の実施に当たり、
過疎地域自立促進計画に浄化槽設置整備事業、総合福祉センター改修事業及び図書館トイレ改修事業を計上する必要が生じたため、過疎地域自立促進特別措置法第6条第7項において準用する同条第1項の規定により、議会の議決を求めるものであります。
よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(吉岡 恭利 君)
提案理由の説明が終わりました。これに質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑がないようでありますので、ここで議案の委員会付託を行います。
ただいま提案されました各議案につきましては、お手元配付の
議案委員会付託表(その2)のとおり、それぞれの所管の常任委員会に付託いたしますので、休会中十分に審査を願い、3月14日の本会議で採決いたしたいと思います。そのように取り計らうことで御了承願います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。大変に御苦労さまでございました。
(散会12時22分)
議案委員会付託表(その1)
平成31年2月15日
3月(第1回)定例会
┌──────┬─────────────────────────┬─────┐
│議案番号 │件 名 │付託委員会│
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第 1号│平成30年度田川市
一般会計補正予算 │別表1 │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第 2号│平成30年度田川市
国民健康保険特別会計補正予算 │厚 生 │
├──────┼─────────────────────────┤ │
│議案第 3号│平成30年度田川市
後期高齢者医療特別会計補正予算 │ │
├──────┼─────────────────────────┤ │
│議案第 4号│平成30年度田川市
急患医療特別会計補正予算 │ │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第 5号│平成30年度田川市
水道事業会計補正予算 │建設経済 │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第 6号│平成30年度田川市
病院事業会計補正予算 │厚 生 │
└──────┴─────────────────────────┴─────┘
別 表 1
平成30年度田川市
一般会計補正予算
┌─────────┬────────────────────┬───────┐
│ 条 │付 託 事 項 │付託委員会 │
├─────────┼────────────────────┼───────┤
│ 第 1 条 │第1表 歳入歳出予算補正 │別表2 │
├─────────┼────────────────────┼───────┤
│ 第 2 条 │第2表
繰越明許費補正 │各常任委員会 │
├─────────┼────────────────────┼───────┤
│ 第 3 条 │第3表
債務負担行為補正 │厚生 │
├─────────┼────────────────────┼───────┤
│ 第 4 条 │第4表 地方債補正 │総務文教 │
└─────────┴────────────────────┴───────┘
別 表 2
第1表 歳入歳出予算補正
(歳 入)
┌────────────┬──────────────────┬──────┐
│款 別 │付 託 事 項 │付託委員会 │
├────────────┼──────────────────┼──────┤
│1,2,3,4,5,6,7,9,11, │全 款 │総務文教 │
│ ├──────────────────┼──────┤
│12,13,14,15,16,17, │各所管に係わるもの │各常任委員会│
│19,20 │ │ │
└────────────┴──────────────────┴──────┘
(歳 出)
┌────────────┬──────────────────┬──────┐
│款 別 │付 託 事 項 │付託委員会 │
├────────────┼──────────────────┼──────┤
│1,2,3,4,5,6,7,8,9, │各所管に係わるもの │各常任委員会│
│10,11,12 │ │ │
└────────────┴──────────────────┴──────┘
議案委員会付託表(その2)
平成31年2月15日
3月(第1回)定例会
┌──────┬─────────────────────────┬─────┐
│議案番号 │件 名 │付託委員会│
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第 7号│平成31年度田川市
一般会計予算 │別表1 │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第 8号│平成31年度田川市
国民健康保険特別会計予算 │厚 生 │
├──────┼─────────────────────────┤ │
│議案第 9号│平成31年度田川市
後期高齢者医療特別会計予算 │ │
├──────┼─────────────────────────┤ │
│議案第10号│平成31年度田川市
急患医療特別会計予算 │ │
├──────┼─────────────────────────┤ │
│議案第11号│平成31年度田川市
住宅新築資金等貸付特別会計予算 │ │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第12号│平成31年度田川市等三線沿線地域交通体系整備事業基│建設経済 │
│ │金特別会計予算 │ │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第13号│平成31年度田川市
病院事業会計予算 │厚 生 │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第14号│田川市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正│総務文教 │
│ │について │ │
├──────┼─────────────────────────┤ │
│議案第15号│田川市職員退職一時金、退職年金、
遺族扶助金並びに死│ │
│ │亡給与金条例及び平成元年4月分から同年7月分までの│ │
│ │
遺族扶助金に係る加算の年額等の特例に関する条例の廃│ │
│ │止について │ │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第16号│田川市
手話言語条例の制定について │厚 生 │
├──────┼─────────────────────────┤ │
│議案第17号│田川市部落差別の解消の推進に関する条例の制定につい│ │
│ │て │ │
├──────┼─────────────────────────┤ │
│議案第18号│田川市
人権擁護条例の一部改正について │ │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第19号│田川市
中小企業融資制度審議会条例の一部改正について│建設経済 │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第20号│田川市
育英資金条例の一部改正について │総務文教 │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第21号│田川市水道事業の設置等に関する条例等の廃止について│建設経済 │
├──────┼─────────────────────────┼─────┤
│議案第22号│
過疎地域自立促進計画の変更について │総務文教 │
└──────┴─────────────────────────┴─────┘
別 表 1
平成31年度田川市
一般会計予算
┌─────────┬────────────────────┬───────┐
│ 条 │付 託 事 項 │付託委員会 │
├─────────┼────────────────────┼───────┤
│ 第 1 条 │第1表 歳入歳出予算 │別表2 │
├─────────┼────────────────────┼───────┤
│ 第 2 条 │第2表
繰越明許費 │厚 生 │
├─────────┼────────────────────┼───────┤
│ 第 3 条 │第3表
債務負担行為 │各常任委員会 │
├─────────┼────────────────────┼───────┤
│ 第 4 条 │第4表 地方債 │総務文教 │
├─────────┼────────────────────┤ │
│ 第 5 条 │一時借入金 │ │
├─────────┼────────────────────┤ │
│ 第 6 条 │歳出予算の流用 │ │
└─────────┴────────────────────┴───────┘
別 表 2
第1表 歳入歳出予算
(歳 入)
┌────────────┬──────────────────┬──────┐
│款 別 │付 託 事 項 │付託委員会 │
├────────────┼──────────────────┼──────┤
│1,2,3,4,5,6,7,8,9, │全 款 │総務文教 │
│ ├──────────────────┼──────┤
│10,11,12,13,14,15, │各所管に係わるもの │各常任委員会│
│16,17,18,19,20,21 │ │ │
└────────────┴──────────────────┴──────┘
(歳 出)
┌────────────┬──────────────────┬──────┐
│款 別 │付 託 事 項 │付託委員会 │
├────────────┼──────────────────┼──────┤
│1,2,3,4,5,6,7,8,9, │各所管に係わるもの │各常任委員会│
│10,11,12,13,14, │ │ │
└────────────┴──────────────────┴──────┘...