直方市議会 2024-06-20
令和 6年 6月定例会 (第5日 6月20日)
令和 6年 6
月定例会 (第5日 6月20日)
令和6年6月20日(木)
1.会議の
開閉時刻 開議 10時00分
散会 11時40分
1.
議事日程(第5号)
1.出席及び
欠席議員の氏名
1番 宮 園 祐美子
2番 紫 村 博 之
3番 岡 松 誠 二
4番 篠 原 正 之
5番 野 下 昭 宣
6番 澄 田 和 昭
7番 中 西 省 三
8番 草 野 知一郎
9番 那 須 和 也
10番 渡 辺 和 幸
11番 髙 宮 誠
12番 村 田 明 子
13番 矢 野 富士雄
14番 松 田 曻
15番 渡 辺 幸 一
16番 渡 辺 克 也
17番 森 本 裕 次
18番 安 永 浩 之
19番 田 代 文 也
1.職務のため議場に出席した
事務局職員職氏名
議会事務局長 武 谷 利 昭
次長 佐 伯 優
係長 天 野 浩 輔
書記 新 豊 絵 美
1.説明のため出席した者の職氏名
市長 大 塚 進 弘
副市長 秋 吉 恭 子
教育長 山 本 栄 司
総合政策部長 坂 田 剛
市民部長 村 津 正 祐
産業建設部長 田 中 克 幸
教育部長 熊 井 康 之
上下水道・
環境部長 宇 山 裕 之
消防長 宗 近 正 道
各
課長省略
1.会議に付した事件
日程第1
一般質問
┌──────────┬──────────────────────────────────┐
│ 議 員 名
│質 問 事 項 │
├──────────┼──────────────────────────────────┤
│ 安永 浩之 │1.
新幹線新駅の設置について │
├──────────┼──────────────────────────────────┤
│ 篠原 正之 │1.
ワンヘルスの推進(特に
①人獣共通感染症対策④人と動物の
共生社会に│
│ │ ついて)及び
野良猫対策について │
├──────────┼──────────────────────────────────┤
│ 松田 曻 │1.直方・鞍手新
産業団地とその周辺の開発について │
└──────────┴──────────────────────────────────┘
───── 10時00分 開議 ─────
○議長(
田代文也)
おはようございます。
これより本日の会議を開きます。
日程第1
一般質問を行います。
昨日同様、順次発言を許可します。
なお、質問に当たっては、
通告事項に従い簡明に、また、答弁に当たっては、
質問要旨を把握し、的確なる答弁をお願いします。
18番
安永議員の発言を許可します。
(18番
安永議員 登壇)
○18番(
安永浩之)
おはようございます。
安永浩之でございます。
事前の通告に従い、
新幹線新駅の設置について、1点のみ質問させていただきます。
新
産業団地の造成が進み、活況を見せる
植木地区で、
新幹線新駅の設置に向けた検討が始まっております。今回は、この
新幹線新駅の設置について、近年の
取組内容や期待する新駅の機能と役割、今後の
スケジュールなどを確認した後に、
新駅設置への市長の思いを伺いたく思います。
最初に、過去の
検討経緯と近年の取組についてお尋ねをいたします。
直方市では、
新幹線新駅の設置に向けて、これまでどのような検討がなされてきたのか。その経緯について御答弁をお願いします。また、近年の取組については、どのような動きを行っておられるのか、併せて御答弁ください。
○
企画経営課長(
山中伸朗)
まず、過去の検討の経緯についてです。
本市では、平成3年1月に策定しました第3次直方市
総合計画マイタウン2001におきまして、福岡市、北九州市両都市圏の接点に立つ
交流都市を目指しまして、
新幹線新駅設置構想を掲げております。
当時の施策の内容としましては、「人、物、情報の交流を盛んにし、地域の活性化を図るため、
山陽新幹線新駅設置を目指すとともに、
在来線筑豊本線と結節させ、
県央中核都市としての
機能集積を促進する」という内容の施策が掲げられておりました。
しかしながら、その後
調査検討を進めました結果、多額の事業費を要することが判明し、平成19年に
新駅設置構想は事実上一旦凍結をしております。
ただし、その構想については、その後も継続して持ち続けており、令和3年に策定した第6次直方市
総合計画におきましてもその理念を引き継いでいるという状況でございます。
次に、近年の取組についてですが、今回改めて新駅の設置に向けた取組を開始しましたのは、新
産業団地の
造成事業と
データセンター誘致の動きは、一つの契機となってございます。
植木地区の新
産業団地の
造成計画の策定と並行しまして、令和4年12月に、新たな動きとして市主催で第1回目の勉強会を開催しております。
この勉強会では、
九州運輸局交通政策課長を講師にお迎えしまして、「九州における
公共交通の現状と国における最新の
議論状況について」というテーマで講演を行っていただきました。
勉強会には、香原
県議会議長、直鞍地区の首長及び
宗像市長、さらには、県の
担当部署の方など、15名の方に御参加をいただいております。
またその後、さらに直近の取組となりますが、本年3月には国の
国土審議会の委員などを務められ、本市の第4次、第5次
総合計画の審議会にも携わっていただいた
中央大学の
山﨑教授を講師にお迎えしまして、仮称でございますけれども、「
福岡中央駅の建設に向けて」というテーマで、第2回目の勉強会を開催しております。
この勉強会では、第1回目に御参加いただいた方に加えまして、
花田県議会議員、
直方市議会議員の皆様、そして直鞍地区の
商工会議所・商工会の皆様など、全体で約40名の方に御参加をいただいております。以上です。
○18番(
安永浩之)
平成3年1月に策定した第3次直方市
総合計画マイタウン2001、今から30年以上前に
新幹線新駅設置構想を掲げられ、平成19年に
新駅設置構想は一旦凍結されたものの、
構想自体は継続して持ち続けている。そして、新
産業団地の
造成事業と
データセンターの動きが一つの契機となり、改めて新駅の設置に向けた取組を開始したとの答弁に接し、直方市及び
周辺自治体の未来を切り開くためにも何とか実現してほしいと、私たちも一緒になって実現したいと感じておるところでございます。
さて、これまでに2回の勉強会を開催されたとの答弁もありましたので、それぞれの勉強会についてお尋ねいたします。
まずは、令和4年12月に行われた第1回目の勉強会、
九州運輸局交通政策課長を講師にお迎えし、「九州における
公共交通の現状と国における最近の
議論状況について」というテーマで勉強会を行ったとの答弁がございました。
香原
県議会議長、直鞍地区の首長及び
宗像市長、さらには、県の
担当部署の方など、15名の方に御参加いただいたとのことでした。
この1回目の勉強会、どのような内容だったのか、御答弁をお願いいたします。
○
総合政策部長(坂田 剛)
勉強会につきましては、名称を「
直方宗像線沿線の
広域交通を考える会」としておりまして、1回目につきましては、これからの広域における
公共交通を考えるということで開催し、
新幹線新駅設置を単独のテーマとせずに、今後の
人口減少社会における
公共交通につきまして、全国における
先進的取組や
福岡県内の
先進的取組等について勉強いたしました。講師の
九州運輸局交通政策課長からは、
公共交通の再構築は急務であるが、
自治体ごと、
事業者ごとの取組では限界感があることから、今後は自治体や
競争関係にある
交通事業者など、垣根を越えて
地域一体となって再構築に取り組む必要があり、単独の自治体や事業者では得られない
スケールメリットを関係者と一体となって獲得することが必要との意見をいただきました。あわせて、自治体の垣根を超えた
地域公共交通計画が必要との意見もいただいております。
また、
意見交換会では、
宗像市長が出席されておりましたので、宗像市の日の里地区で
実験運行が始まったAIによる
オンデマンドバス「のるーと」が、利用する市民が多く、好評を得ているとのことで、宗像市の
オンデマンドバスについて
意見交換を行っております。以上です。
○18番(
安永浩之)
次に、本年3月に行われた第2回目の勉強会、国の
国土審議会の委員長などを務められ、本市の第4次及び第5次
総合計画の審議会にも関わっていただいた
中央大学の
山﨑教授を講師にお迎えし、「
福岡中央駅(仮称)の建設に向けて」というテーマで勉強会を行ったとの答弁がございました。第1回目に御参加いただいた方々に加え、
花田県議会議員、
直方市議会議員、直鞍地区の
商工会議所、商工会の皆様など、全体で約40名もの方に御参加いただいたとのことでございました。
県議や直鞍地区の首長及び
宗像市長、
商工会議所会頭からどのような意見が出たのか、それぞれの立場の方々の
新幹線新駅の設置に対する思いについて御答弁をお願いいたします。
○
総合政策部長(坂田 剛)
まず、
福岡県議会議員の香原議長についてです。
香原議長からは、勉強会の冒頭に御挨拶をいただく中で、
新幹線新駅の設置は、私たちが次の世代に残すべき大切な財産である。過去に直方市単独で事業を進め、頓挫した経験を教訓に、直方、宮若、宗像、鞍手といった立場を抜きにして、広域の視点を大切にすることが大切であるという御意見をいただきました。
また、地域の中でしっかりとこの
新幹線新駅設置に向けて機運を高めることが大切になる。今後は福岡県としっかり連携することが大切であり、その窓口として私
たち県議会議員の役割があると考えているとの力強いお言葉をいただきました。
直方商工会議所の谷会頭からは、当日の勉強会での発言はいただきませんでしたが、会頭の意見としては、現在の地域の状況を変えるには、
新幹線新駅が必要との立場であり、6月号の市報において御意見をいただいております。
改めて会頭の意見の概要を申し上げますと、平成3年4月に行われた
新幹線新駅に向けての
署名運動の趣意書では、
山陽新幹線と
JR筑豊線が交差する
植木地区への
新幹線新駅を設置し、
九州縦貫道との
アクセスを実現させることは、
地元住民、
関連地域住民の強い願いであるという旨が明記されていた。
それから40年近くが経過し、将来を見据えた
地域浮揚のためには大きな仕掛けが必要となるが、
新幹線新駅は、その仕掛けになり得るものである。直方だけでなく、
近隣自治体の
民間団体の機運を盛り上げ、
新駅設置の取組も進めていきたいと思うということで、前向きな御発言をいただいております。
さらには、宗像市の
伊豆市長からは、勉強会の最後に御質問と併せて御提案のお言葉をいただいておりますので、概要を御紹介させていただきます。
直鞍地区と宗像市は同じ経済圏にある。
トヨタ自動車九州の8,000人の従業員のうち、1,300人が宗像市に居住していただいている、その
トヨタ九州の工場と新駅は約15分程度の距離にある。現在、
トヨタ本社から
トヨタ九州に行く場合は、博多に来て特急に乗換え、赤間駅から車を使って
トヨタ九州に来られている。その現状から、
トヨタ本社と
トヨタ九州を
新幹線新駅で直線的に結ぶことは、
交流人口の拡大に期待が持てる。
また、この一帯から熊本の
TSMCに新駅を使って働きに行くことができる。逆に
TSMC第3工場の誘致等にもつながる可能性がある。また、人口が増加している
福北ゆたか線の沿線からの連携も期待できるという御発言でした。
こちらも
新駅設置に対しまして、大変前向きな御発言だったと捉えているところです。
○18番(
安永浩之)
近年の勉強会における発言を御紹介いただきました。印象的であるのは、香原
県議会議長や、直方の
商工会議所会頭、そして
宗像市長と、
新幹線新駅設置に強い関わりを有する官民の代表が、同じベクトルで前向きに取り組む意思を表明していただいていることです。
新
産業団地の
造成事業と
データセンター誘致も、いよいよ来年度に迫っており、今議会の
提案説明時にも、新たな
工業団地の
適地調査業務委託料が提案されました。
地方都市の
工業団地における課題として、新
物流システムの構築や物流の効率化を図るための取組が挙げられています。
直方・鞍手新
産業団地や、その周辺のポテンシャルを最大限に生かしていく上で、
新幹線新駅の設置は大きな要素の一つであり、機を逃さずに取り組んでいかなければなりません。
一旦凍結した計画ではございますが、よい花は後からという言葉もございます。過去の経験を糧に、
スピード感を持って進めていただければと思います。
それでは、2点目の質問に移ります。
この新駅に期待する機能や役割について、どのようなものが想定されるのか。現時点で想定されるところについて、御答弁をお願いいたします。
○
総合政策部長(坂田 剛)
新駅の設置におきまして、期待される機能としてまず挙げられるのが、福岡市、北九州市の両
政令市中心部への
アクセス向上機能です。
本市は、この両政令市の
中間地点に位置しており、これまでも
公共交通機関の結節点であることと併せて、都市の強みの一つとしてまいりましたが、新駅の設置が実現した場合、さらなる利便性の向上が見込まれ、両都市圏の
通勤圏都市として、都市の持つ魅力が飛躍的に増大するものと考えております。
また、2点目に挙げられる機能が、
九州北部エリアの外から見た本市への
アクセス向上機能がございます。新たに造成を進めております新
産業団地とその
周辺地区につきましては、今後、産業の集積を狙った
エリアマネジメントを行っていく必要があります。
新
産業団地に進出する企業や、その
関連企業から見た
アクセスのよい
産業集積地を形づくっていくための一つの仕掛け、機能として新駅の設置には大きな期待がございます。
そしてさらには、物流の拠点としての機能も、この新駅に期待する役割の一つです。近年、物流の2024年問題が取り沙汰され、
鉄道輸送、
新幹線物流の可能性についても注目が高まってきております。
この新駅の可能性といたしまして、直鞍・
宗像沿線のみならず、周辺の北九州、中遠地区、嘉飯地区の物流の拠点、例えば、
生鮮果物、野菜等の積出し駅としての役割等についても、将来的に期待できるものがあるのではないかと考えるところです。以上です。
○18番(
安永浩之)
新駅に期待する機能や役割として、福岡市、北九州市の両
政令指定都市中心部への
アクセス向上機能、
九州北部エリアの外から見た本市への
アクセス向上機能、そして、物流の拠点としての機能の3点を御答弁いただきました。
本年3月の勉強会において講師をしていただいた
山﨑教授は、
九州新幹線と
西九州新幹線の整備による
ネットワーク拡大や
新幹線通勤、
福岡空港、
北九州空港への
アクセス、在来線、
高速バス乗り場との接続などを
ポイントに挙げておられました。
平均駅間距離30キロの
山陽新幹線において、小倉・博多間は実距離56キロメートルと最長であり、
新駅建設の合理性と正当性を有するとも評されておられました。
こういった点について、市としてどのように考察されたのか、御答弁お願いいたします。
○
総合政策部長(坂田 剛)
ただいま議員から御案内いただきました、
山﨑先生から御教示いただいた3つの
ポイントにつきまして、現時点で市として抱く所感という観点から御答弁申し上げます。
まず、
九州新幹線と
西九州新幹線の整備による
ネットワーク拡大や
新幹線通勤についてです。
この点につきましては、従前の検討の際にはなかった新しい要素といたしまして、
西九州新幹線の整備は追い風であると捉えております。
当初想定しておりました博多・小倉への
アクセス向上に加え、九州各県、各都市への
アクセス向上は、
通勤利用者の通勤圏の飛躍的な拡大という意味で大きな可能性を秘めるものです。この点につきましては、過去にはなかった可能性という意味で、今後再度のマーケティング、
利用者見込み調査が必要と考えるところです。
次に、2点目の
福岡空港、
北九州空港への
アクセスについてです。
この点に関しましては、
福北ゆたか線、長者原駅から直接
福岡空港への鉄道、地下鉄の乗り入れの構想があります。
また、
北九州空港の
滑走路延長、3,000メートル化に伴う輸送量の増加等、
空港アクセスや
空港そのものの
機能向上による
相乗効果も見込まれるものがあるのではないかと考えるところです。
こちらにつきましても、時代の変化の中で
新幹線新駅の新たな可能性を示唆するところではないかと考えております。
最後に、3点目、在来線、
高速バス乗り場との接続についてです。
この点につきまして、
山﨑先生からは、
新幹線新駅と
高速道路の
バス乗り場が直結しているという初めての新幹線の駅となることは合理性があり、検討する必要があるとの御説明をいただいております。
この点につきましては、
日本道路公団との
協議いかんによっては、
道路公団側にも
メリットがあり、
費用負担の
協議材料になり得るのではないかと所感を抱いております。
以上、依然
行政内部での青写真の段階ではありますが、従来の構想の段階とは変化した
社会情勢、
地域情勢の中で、新たな可能性とその再度の考察の必要性を感じているというところです。以上です。
○18番(
安永浩之)
御答弁いただきましたとおり、
山﨑教授からいろいろ、種々提案いただいた中で、やはり当時とは状況がかなり変わっておりますので、新たな可能性とその再度の考察の必要性を感じている、という御答弁いただきました。しっかりと進めていただきたいと思っております。
それでは、次の質問に移ります。
新駅の設置に向けては、行政を含めて、様々な角度から積極的なアプローチが必要となっていると思います。
今お考えのところとして、今後の動き方の
スケジュールについてどのように想定されているのか、御答弁をお願いいたします。
○
総合政策部長(坂田 剛)
新駅の設置に向けて、
鉄道事業者をはじめとした各方面への
働きかけは、直方市単独で行えるものではなく、国や県、さらには周辺の自治体との連携が大変重要となってきます。
また、行政だけではなく、産業界からの
働きかけも重要であり、
官民一体となった地域全体での
働きかけが必要となってまいります。
産業界につきましては、今年度
商工会議所のほうでも、かつての
新駅実現に向けた取組から長い期間が経過していることを踏まえて、改めて勉強会を開催する準備をしていると伺っております。
一方で、今後の本市の動きです。
まずは、
新幹線新駅の設置と併せまして、新
産業団地完成後の地域の振興策が必要という考え方を持っております。
植木地域だけではなく、
近隣地域を含め、将来の振興を見据えた計画が必要と考えているところです。
そして、この
振興計画につきましては、直方市だけではなく、影響が広範囲に及ぶことから、福岡県に
働きかけ、広域の計画として取り組めないかという動きを行っていきたいと考えております。
また、
新駅設置は多額の事業費が見込まれるという調査結果により凍結しておりますが、
前回調査から相当の期間が経過しておりますので、事業費に関する再調査を行う必要があると考えているところです。
新駅の設置は、広域での
経済効果、
波及効果も大きな事業であることから、先ほど申し上げました
振興計画と併せて、県主体の
調査事業の可能性に向けて、本市からの
働きかけを行っていきたいと考えております。
また、これまで行ってきました2度の勉強会の延長線上の取組として、今後直鞍地域だけでなく、
近隣自治体を母体とする期成会の
立ち上げについて取組を進めるために、
近隣自治体への
働きかけが必要になると考えているところです。
スケジュールですが、今後の取組として、期成会の
立ち上げ、
産業団地を含めた広域の
振興計画、
新駅設置に係る事業費の再調査等につきまして、どのような
スケジュールで進めていくのか、協議が必要と考えております。以上です。
○18番(
安永浩之)
今いただきました答弁のとおり、
新幹線新駅の設置は、直方市単独で行えるものではなく、国や県、さらには
周辺自治体との連携に加え、産業界からの
働きかけも重要であり、
官民一体となった地域全体での働き方が必要です。
福岡県に
働きかけ、広域の計画として取り組むことが欠かせない要素であり、県主体の
調査事業の可能性に向けて
働きかけを強めたいとの内容もありましたが、他力本願であるとの認識による
マイナスイメージを招かないためにも、本市がどのような独自性のある取組案を持っているかといった点は、今の時代において大変注目されるところでもございます。
本年3月の勉強会にて、
山﨑教授より、
建設コストに関する御提言もいただいています。コストに対するベネフィットを担保する上でも、
周辺自治体の支援とJRの負担、地上権、
土地売却益、
不動産投資信託を含む賃料、企業版を含む
ふるさと納税の活用、
駐車料金を含む
駅使用料金の賦課、博多、または小倉の回数券といった返礼品を伴う
クラウドファンディングなど、興味深いものでございました。
こういった提言について、市としてどのように考察されたのか、御答弁をお願いいたします。
○
総合政策部長(坂田 剛)
財源確保に関する御質問と考えますが、御承知のとおり、
前回計画の
凍結理由は、多額の事業費、すなわち、
財源確保の問題でした。
この問題につきましては、解決されたものではなく、資材の高騰等によりさらなる
コスト増も予想しておりますので、今回も同様に大きな課題となるものと考えております。
しかしながら、
山﨑先生の講演の中でも御紹介をいただいたとおり、現在では
企業版ふるさと納税や
クラウドファンディングなど、新たな
財源確保の仕組みも出てきており、可能性としては広がっている要素もございます。市としては、県の力を借りるところは借り、一方で、市独自でもこれまでになかった手法による
財源確保に向けて、
民間事業者の持つノウハウも含めて調査研究し、具体的な
財源確保の在り方について追及が必要と考えております。以上です。
○18番(
安永浩之)
近年の取組として、2回の勉強会の内容を御答弁いただき、新駅に対する機能や役割、そして、今後の
スケジュールについて伺ってまいりました。
最後に、市長へお伺いをいたします。
新駅の設置について、どのような考えをお持ちなのか、
新駅建設への思いについて御答弁をお願いいたします。
○市長(大塚進弘)
担当といいますか、
総合政策部長並びに担当課長が御答弁申し上げましたとおり、勉強会を重ねながらということで、御案内のありましたように私ども、多額の費用を要するということも含めて、断念を、一時期中断をしたという経過もございまして。
ただし、皆さんの共通の認識としては、香原議長のお話にあったように、将来の人たちへの、ある意味では私どもの責務としてそういった切り口を開くことが大切だという認識は、私自身持っておりまして、私も企画の課長時代に、先ほどの
調査事業等もやったことと併せて、当時、財源問題が大きな課題ということも含めて、新たな都市開発の可能性といった調査を当時の地域振興整備公団だったと思いますけれども、していただいて、3年ほど私もヒアリング等を受けていた経過がございます。
公団事業による開発ということが可能性がどうかということで、この開発利益を新幹線の、請願駅ですから地元負担の財源にできないかというような
調査事業をやっておりました。しかし、なかなか、その当時の条件的には難しいという判断もございまして、そのときの結論的には、私どもが今、県事業による直方・鞍手の新
産業団地の開発に伴う装置としては、インターチェンジのほうがいいだろうということで、インターチェンジを県による開発インターという形で、最終的に決着を見たと私は思っておりますが、改めて今回、私が新幹線ということに再度思いをいたしたのは、服部知事が
データセンターということも踏まえてですけれども、直方というのは北九州と福岡都市圏の中間点にあって、いい立地環境にあるんだという、県の知事自らがその立地場所についての認識を新たにしたというのは、私はある意味で千載一遇のチャンスだろうという思いもございまして、今回
データセンターを含めて、さらに、私どもはどうやって多額の負担に対して、様々な手法が、当時とは違ってあり得るとは言いながら、地元自治体の多額の負担が想定される中で、
財源確保のためにも、
データセンターも含めて、新たな、地域としての財源を稼ぐ、産業立地とかそういうことも今回の
調査事業等でさらに広げながら、
財源確保と併せて
周辺自治体の協賛を得るような方向性というものを見いだしていかないといけないというふうに思っています。そのための期成会づくりについても、私ども、これは一朝一夕にできる話ではないと思っていますけれども、やっていかないといけないと思っていますし、また、福岡県の交通ビジョンといったものにも織り込むことができておりません。先ほど御案内のあった
福岡空港からの地下鉄の延伸の話等については、もう既に、福岡県の交通ビジョンの中にもしっかりと落とし込んでいて、期成会もできていうことで動いていると。その
調査事業も県による
費用負担で
調査事業も行われるというような形でございますので、香原議長からの話ではありませんけれども、県とやっぱりしっかりと連携を取って、県の中においての位置付けというものもしっかりと私どもやっぱり、要望を挙げながらやっていって、ある意味では、新都心みたいなものになるかどうか分かりませんけれども、そういった構想そのものを、やはり県を巻き込んで、直方だけがちまちまと絵を描くという話ではないというところに帰結させていかないと、恐らく、遠賀郡も含めて、それから飯塚、田川を含めて、このエリア全体の発展のために、どう、そのことが地域振興につながるかということに協賛をいただくような話をつくっていかないと、なかなか期成会をつくっても負担の問題等を含めて、難しい話があるかなと思っておりますし、幸い、植木は北九州市の八幡西区木屋瀬とも近接をしておりまして、北九州市の方々の中には、やはり、木屋瀬地区にそういった駅をつくったらどうかというような御意見があることも私は承知いたしておりますので、北九州市という政令市にもしっかりと連携がとれる体制をつくると、そういったことを積み上げていって、初めてこの事業が、我々の願いが成就できるのではないかなというふうに思っておりますので、ある意味では、焦らず、しっかりとそういった構想も練りながら、関係者を巻き込んで事業を進めるという形が取れればというのが私の思いであります。そう意味では、今、徐々に機運が盛り上がりつつありますので、経済界のみならず、かつてあった期成会のようなものも、あるいは、県議会の中の議員の皆さん方もそういった方向で動いていただくような取組、そしてまた、知事にもしっかりとこの地域の振興発展のために、新幹線の駅をつくるという意味での
アクセスポイントを開くことが、この当該地域のみならず、南北の軸に対しても有効なんだということをしっかりと認識していただくような取組を、私も含めて、県議と連携を取りながらやっていきたいというふうに考えております。以上です。
○18番(
安永浩之)
今、市長の思いをお伺いいたしました。
将来の切り口を開く、当時はインターチェンジということになったけれども、やはり地域としての財源を稼ぐためにも、こういった開発は必要だと。あとは、知事自らが植木という立地の、直方という立地の優位性について新たに認識いただいたというふうな、
新幹線新駅への前向きな考え、確認できたところでございますが、まだまだ県の交通計画には載っていない等々の厳しい課題もあろうかと思います。
今、2回の勉強会が開催され、市報でも
県議会議長や
商工会議所会頭の前向きなメッセージも紹介されておられましたが、いまだ担当課は未決定ございまして、調査等の予算付けもまだなされていない状況でございます。
県や
近隣自治体及び
商工会議所関係者など、関係者と連携、協力し、
新幹線新駅設置に向けた検討を進め、期成会の設立など取組につなげていきたいと、これも市報に掲載されておりましたが、なかなかタイム
スケジュールなどの目標、明確化されていない状況がうかがえます。直方・鞍手新
産業団地、来年度にも造成完了見込みでございまして、あと2年を切っております。一つの事業が終わってから次の事業に取り組む、取りかかるということでは、機を逃す可能性が否定できません。
山陽新幹線の小倉・博多間は、実キロベースで55.9キロメートルございます。新幹線駅の駅間距離としては、青函トンネルを通る北海道新幹線、奥津軽いまべつ・木古内間の74.8キロと東海道新幹線、米原・京都間の68.1キロに次いで長いことからも、本市だけではなく、周辺エリアも含めた交通利便性の向上における
新駅建設の合理性と正当性は、多くの方々が認めるところでもございます。
また、近年、物流は、2024年問題も相まって、先ほど部長答弁にもございましたが、トラック等の自動車で行われる貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換するモーダルシフトが改めて注目をされています。
貨物輸送の方法を転換することで、
鉄道輸送では約90%、船舶利用なら約80%ものCO2排出量削減できるとの試算もあり、SDGs未来都市に選定される本市としても、
鉄道輸送の可能性を広げることは、率先して取り組んでいかなければならない命題の一つでございます。
本市及び
周辺自治体の未来をさらに切り開くために、早急に具体的な取組を始めていただくことを要望いたしまして、質問を終わります。
○議長(
田代文也)
4番 篠原議員の発言を許可します。
(4番 篠原議員 登壇)
○4番(篠原正之)
おはようございます。
今回は、一つ、
ワンヘルスの推進、特に一つ目の課題である人獣共通感染症対策、4番目の課題である人と動物の
共生社会について、及び
野良猫対策について。
野良猫対策については、昨年の9月議会で岡松議員も触れられておりますので、少しかぶる部分があるかもしれませんが、御容赦願いたいと思います。
まず一つ目の質問は、直方市における
ワンヘルスへの取組についてお尋ねしたいんですが、これについては少し前段がありますので、少しばかり述べさせていただきたいと思います。
皆さん方も御存じだと思いますが、
ワンヘルスとは、人の健康、動物の健康、環境の健全性、これを一つの健康と捉えて一体的に守っていくという、これが考えでございます。
私たちが健康に暮らしていくためには、地球に暮らす動物、そして地球自身も健康である必要が当然あります。そして、この考え方は世界中に今広がってきております。
具体的には、森林破壊や気候変動などが引き金になっている人獣共通感染症や、抗菌薬が効きにくくなる、また、効かなくなる薬剤耐性に関し、
ワンヘルス・アプローチに基づいて取り組んでいくことが、G7サミットや生物多様性条約第15回締約国会議などの国際間の枠組で合意されております。
ワンヘルスの経緯は2004年、アメリカで開催されましたワンワールド・
ワンヘルスをテーマにしたシンポジウムにおいて、世界保健機構(WHO)など、世界中の専門家が感染リスクの抑制を図る戦略的枠組として提起した12の行動計画、マンハッタン原則と申しますけれども、これが制定され、その後、2012年に世界獣医師会と世界医師会が
ワンヘルス推進の覚書を調印したことで、
ワンヘルスへの取組は、医学と獣医学の垣根を越えて世界に広まることになりました。
2010年に動物と人の健康は一つ、そして、それは地球の願いの下、日本獣医師会活動指針を制定されております。2012年、先ほど述べましたが、世界医師会と世界獣医師会が
ワンヘルス推進の覚書に調印しております。
日本においても、2013年、日本医師会と日本獣医師会が、
ワンヘルス推進のための学術協定を調印し、
ワンヘルスの理念の実践に向けた取組を進めてこられましたが、2016年、平成28年ですが、11月、北九州市で世界31か国から600名を超える医師及び獣医師が参加し、第2回世界獣医師会・世界医師会
ワンヘルスに関する国際会議が開催されております。
医師と獣医師が
ワンヘルスに関する重要な課題についての最新の情報交換と有効な対策など、協力関係の強化、
ワンヘルス実践の礎となる四つの項目から成る福岡宣言が採択され、2020年12月、本県議会において
ワンヘルス実践に関する条例として、世界で初めてとなる福岡県
ワンヘルス推進基本条例が議員提案により可決、成立されております。
その後、六つの基本方針が示されており、福岡県は福岡宣言の地として
ワンヘルスの推進にまさしく取り組む発信地の位置付けということになっております。
2022年1月の第208回通常国会参議院本会議の自民党松山政司議員による代表質問において、
ワンヘルスの推進について岸田文雄首相は、政府としても福岡県の取組も参考にしつつ、今後とも
ワンヘルス・アプローチに基づく感染症対策に取り組んでいくと答弁されております。
では、六つの基本方針、六つの課題への取組とは、まず1番目が、一つ目、人獣共通感染症対策。これは、医療、獣医療をはじめ、各分野と連携し、発生予防、蔓延防止を図るということです。二つ目、薬剤耐性菌対策。薬剤の適正使用を推進していく。三つ目、環境保護。自然環境の保全を図る。四つ目、人と動物の
共生社会づくり。動物愛護の推進と野生動物の理解と共存を図る。五つ目、健康づくり。自然や動物との触れ合いを通じた健康づくりを提唱しております。六つ目、環境と人と動物のよりよい関係づくり。健全な環境下における安全な農林水産物の生産・消費・食育を推進する。この六つで組み立てられております。というものであり、以上の要項に取り組むため、関連省庁である厚生労働省、農林水産省及び環境省は、情報共有や
ワンヘルスの推進、
ワンヘルス・アプローチへの強化に垣根を越えて取り組んでおります。
直方市も2021年、令和3年10月1日、福岡県で2番目となる
ワンヘルスの推進宣言をされており、ホームページにおいても、みんなで広げよう
ワンヘルス、人と動物の健康と環境の健全性は一つと、先に述べました六つの基本方針が記されておりますが、当市における
ワンヘルス推進への取組は、どのようになされておりますのか、お尋ねをいたします。
○健康長寿課長(梅原達巳)
本市の取組について御答弁いたします。福岡県では、自然環境など、
ワンヘルスに関連のある活動、または体験が行えるような資源を持っており、
ワンヘルスに関する理解を深めるための取組が行われている施設を、福岡県
ワンヘルス啓発施設として認定をしております。
令和5年6月に本市の福智山ろく花公園が
ワンヘルス啓発施設の第3号として認定されております。
花を中心とした自然との触れ合い、園内施設のドッグランスペースの利用などによりまして、
ワンヘルスを学び、体験することができます。
本年3月には、利用者の
ワンヘルス理解促進のため、
ワンヘルスの概要を説明した看板の設置も行っております。
また、人と動物の共存の取組として、愛玩動物を飼育することは、生活に潤いや安らぎをもたらすとともに、コミュニケーションが増加するなど、身体的、精神的、社会的な健康の増進に寄与すると言われております。そのため、動物と触れ合える機会の提供なども行っております。
例えば、イベントの際にセラピードッグを呼ぶ触れ合い体験なども実施しております。さらに、
ワンヘルスの理念や、具体的な内容を理解するための普及啓発も行っております。福岡県では
ワンヘルスの基本から実践的な取組例までを教えることができる人材を福岡県
ワンヘルスマスターとして認定し、地域や職場、学校等で学習会等を開催される方に対して、講師として紹介する事業を実施しております。
この
ワンヘルスマスターは、現在、県内で12名、直方市では、福智山ろく花公園の園長が認定されております。今年度、市主催で園長を講師としてお招きし、
ワンヘルスの基本を学ぶ学習会の開催を
予定しております。
また、
ワンヘルスに関する教育分野での取組につきましては、一部の小・中学校において、授業の中で
ワンヘルスの理念を学ぶ機会を設けております。
人、動物、環境、それぞれの関係性が大切であることを理解することで、持続可能な社会のつくり手の育成につながる取組を推進していきたいと考えております。
なお、10月20日には、福岡県主催の
ワンヘルスフェスタが、直方市を会場として開催される
予定になっております。
福岡県と連携し、本イベントを通して
ワンヘルスを身近に感じ、楽しみながら様々な体験をしていただきたいと考えております。以上でございます。
○4番(篠原正之)
ありがとうございます。
福岡県
ワンヘルスマスター、12名、福岡県で、1名が直方市、福智山ろく花公園の園長がなられているということですが、もう少し望めば、なるべく市の職員の方で取得できる方がいらっしゃれば、もっとよいのかなと思っております。
また、先ほど御答弁の中で、10月に直方市において
ワンヘルスフェスタが行われるということです。これは、大変大きいことだと思っております。市長もぜひ、力を入れて取り組んでいただきたいと思っております。
それでは、二つ目の質問をさせていただきます。
六つの課題の最初に記されております人獣共通感染症、これはギリシャ語で、ズーノーシスと以前から申しておりました、ズーというのは動物、ノーシスというのは病気という意味でございます。厚生労働省では、以前から動物由来感染症という言葉を使っておりますし、多分現在もこの言葉を用いておるんじゃないかなと思いますが、伝播というか、分かりやすく言えば伝染の仕方、これは、直接伝播、直接伝染ですね。これはかまれる、引っかかれる、飲み込む、吸い込む、触れる、またその排せつ物、そういったことなどが直接伝わるということで、直接伝播として挙げられています。
間接伝播、これ、間接的につながるものですが、これはダニ、蚊、ノミ、ハエなどによるベクター媒介と呼ばれるもの。それから、水質汚染、土壌感染など、環境媒介と呼ばれるもの。それから、肉、鶏卵、魚肉等、動物性食品媒介と呼ばれるもの。主にこの三つの媒介等示されております。
そのほかにも、空気感染、母子感染、胎盤感染、経皮感染などが挙げられておりますが、まず、病原体ですね。病原体はまずウイルス、ウイルスで一番この中で有名なのは、狂犬病ですとか、日本脳炎、デング熱、ダニ媒介脳炎、E型肝炎などが挙げられます。
リケッチア、コクシエラ、クラミジア、これについては、Q熱、オウム病、ツツガムシ病などが挙げられております。
細菌、これはペスト、サルモネラ症、レプトスピラ症、猫ひっかき病、ブルセラ症などが挙げられております。
真菌は、皮膚糸状菌症、クリプトコッカス症などが挙げられております。
寄生虫、トキソプラズマ症、それから回虫症、エキノコックス症などが挙げられております。
プリオンとして、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病などが挙げられており、動物由来の感染症は極めて多いものがございます。
まず、国の調べでは、動物を介しての感染症は、全ての感染症の過半数を占めておると記されておりますが、一部では、60%以上占めているという説もございます。
例を挙げます。まず、キタキツネ、皆さん方御存じだと思います。キタキツネ物語など、ドラマにもなっておりましたが、印象的には非常にかわいいです。ですけど、このキタキツネのふん、個体にもよりますが、中にはエキノコックスという病原菌を含んでおります。キタキツネは当然、小川の水を飲みますし、それから、排便も山や小川の近くでいたします。これが、雨が降り、また雪などによって溶けて、この細菌が地下に潜り、あるいは川に流れ、地下水となり、それが井戸水として生で飲んだ場合によく感染の報告が上がっておりました。どういう症状が起こるかと言うと、肝機能障がい、腹水、黄疸、重度の肝機能不全などが挙げられておりまして、人によっては、感染してから12年以上たっての発症という事例も挙げられております。
それから、私たちの身近な存在で挙げれば、犬と猫。犬については、典型的なものは狂犬病ですね。これは、人では恐水症と呼ばれておりますが、発病した場合、重篤な神経症状を伴って、ほぼ100%死亡いたします。ほぼと書いてありますが、これは100%です。死亡いたします。ただし発病すればです。
日本では、1957年、昭和32年以降、ワクチン接種や検疫チェックの厳しさなどのおかげで発症報告はありませんが、2006年、平成18年ですが、フィリピンで感染した犬にかまれた邦人、日本人ですね。が帰国後に発症し、死亡したという事例が生じております。
少し古いデータではありますけれども、これは2004年のデータなんですが、世界保健機構(WHO)の推計では、アジア地域やアフリカ地域などでは、年間大体5万5,000人が狂犬病によって死亡しております。日本ではとても考えられないことであります。
猫について述べさせていただきますと、猫のふん、これにも個体差はありますが、トキソプラズマという菌が入っております。これは経口感染、口から主に感染するということで、急性の場合は、発熱、脈絡網膜炎、脳症状、こういったものが見受けられますが、これが気がつかずに先天性となりますと、先天性の場合は、今述べました発熱、脈絡網膜炎、脳症状のほかに脳水症、水頭症、発育障がい、こういった症状が見られます。
無症状感染も大変多く見られ、気がつかなくて妊娠した方が子供を産むと、先天性の場合ということで、どうかすれば水頭症や発育障がいを起こす子供が生まれるということです。妊婦さんは特に注意ということが記されております。
近年、また、山口県の一部や栃木県などでは、まだ野良犬が生息しているようです。先日テレビで見受けましたが、50頭近くが群れを成して、野生化しているということで、怖いなと思いまして、とても信じられない風景でした。直方市も含めて、福岡県では全くといっていいほど見かけません。皆さん方で野良犬を見かけられた方はいらっしゃいますか、この中で。いらっしゃらないでしょ、ほぼ。
一方、野良猫は至るところで見かけますし、地域住民の方も野良猫によるふん害の相談もまた私のところには持ち込まれております。
ある試算によると、1匹の母猫から出産される子猫は、平均で5から6匹、その子猫から出産される猫、猫、猫と続きまして、不妊手術をしなければ、1年後には、大体、これは試算上ですけど、50から70匹になるとも言われております。
昨年の9月議会で、岡松議員が野良猫の問題を取り上げていますけれども、人獣共通感染症、猫由来の感染症という観点からも、野良猫のふん害がトキソプラズマ症の大きな原因となっていることが挙げられますし、これもまた事実でございます。
ワンヘルス推進宣言をなされた直方市においては、この問題及び対策をどのようにお考えなんでしょうか。お尋ねいたします。
○環境政策課長(平山慎弥)
環境政策課では、ふん害をはじめといたします野良猫問題対策として、野良猫に餌やりを行い、苦情が寄せられている方に対しまして、置き餌は絶対にしない、排せつ場をつくり、しつけをする、近隣住民の理解を得る努力をする、新しい飼い主を探す、不妊・去勢手術をして増やさない、といったことを周知、依頼いたしまして、これ以上野良猫が増えないよう、取り組んでおりますが、なかなか御理解いただけないことが多く、大変苦慮しているところでございます。以上です。
○4番(篠原正之)
置き餌については、私、自治会の区長もしており、周辺をほとんど毎日、ずっと見て回りますけど、私の住んでいる地区においては、まだ田んぼも多くて、田んぼの端っこ、あるいは、踏切の草むらの中、大体四、五か所、毎日といっていいほど、ほとんど置き餌がされております。
そういったところに、置き餌はしないでくださいというような看板を設置したとか、あるいは、広報にもっと載せて、こういった協力を願いたいというものを、もう少し広報を、周知を広めていただきたいということが望まれると私は思っております。
今の御答弁の中にありましたけれども、不妊・去勢手術を受けさせるにしても、前段でまず、その野良猫を、あくまでも保護を目的での捕獲をしなければならない。実際、先月もほかの自治会の役員さんより、餌づけをしている野良猫に避妊手術をして飼い猫にしたいという方がいらっしゃる。避妊手術は自分が出しますと。ですけど、高齢でつかまえることができないのだが、保護目的での捕獲器はありませんかという御相談を受けました。たまさか、県のほうに伺いまして、県というか、嘉穂・鞍手保健所、別途の用事がありましたので、立ち寄って猫用のこういった捕獲器というのは、法律上ないだろうと聞いたら、いや、ありますよと。は、と思いまして、ちょっと見せてもらえますかと。いや、ちょうど今、今日貸出しをしたばかりで、今ないんですが、ジュラルミン製で、すごく軽量でできていますということで、私も初めて猫のトラップというものの存在を知りました。この件につきましては、当局側にもお伝えしておりますが、その後、直方市では、保護を目的とした捕獲器の貸出しについては、どのように考えていらっしゃいますか。お聞かせください。
○環境政策課長(平山慎弥)
御答弁申し上げます。
確かに、野良猫に不妊・去勢手術を受けさせるには、まずは猫を保護する必要がございます。現在のところ、猫の保護器等は準備できておりませんけれども、今後、猫の保護器の貸出しについても検討していく必要があるというふうに考えております。以上です。
○4番(篠原正之)
保護器、捕獲器ですね、これの検討、また検討する場合においては、併せてそれについての市民への周知方法も併せて検討していただけたらありがたいと思っております。
この野良猫問題につきまして、昨年度に岡松議員を中心に、議員ですから公人ですので、お名前を述べても差し支えないと思いますが、岡松議員を中心にして宮園議員、紫村議員を含む有志によってボランティア団体である直方市動物愛護の会が設立されております。
現在これは会員数が36名、公式LINE登録者数が95名、ちなみに私も末席にちょこんとだけ腰かけさせていただいておりますけれども、動物愛護の名前のとおり、犬、猫の譲渡会や保護活動全般を視野に入れてはおりますが、まずは、たくさんは一遍に無理ですので、野良猫を地域猫にする活動に現在、岡松議員を中心にして着手しております。
また、本年2月20日、21日の両日、NPO法人犬猫みなしご救援隊に来ていただき、この直方市内で野良猫が80匹集まっております。これにつきましては、行政側の御協力もいただき、ありがとうございました。それに加え、また佐賀県より130匹が合流され、合計210匹、実に200を超える避妊・去勢手術がこの直方市で行われております。
猫1匹の費用は、さくら耳カット、およびノミ・ダニ駆除込みでオスが4,500円、メスが5,500円で、別途手術に必要な消耗品費が500円と、普通の動物病院に比べれば、かなり負担が軽く済んでおります。
岡松議員の
一般質問の中にも上がっておりましたように、近隣の動物病院を調べましたら、高いところで四、五万円近くまでかかるというようなことを伺っております。
この活動、こういったボランティア活動に直方市が連携して支援できることは、何かございませんでしょうか。お尋ねいたします。
○環境政策課長(平山慎弥)
御答弁申し上げます。
直方市動物愛護の会の活動については、行政として取り組みにくい分野に積極的に携わっていただいておりまして、非常に心強く思っております。
議員に御紹介いただきました様々な課題を、直方市動物愛護の会の皆さんとそれぞれの立場で、できることを互いに協議しながら、支援策を検討し、
ワンヘルスの推進に向けて尽力していきたいというふうに考えております。以上です。
○4番(篠原正之)
ありがとうございます。ぜひ、情報共有、並びに御支援をお願いしたいと思っております。
私、今日、
一般質問しているのは、あくまでも後方支援的な形でございます。あくまでも中心は岡松議員、宮園議員、紫村議員が中心になって、私は末席にちょこんと腰かけておるだけですので、勘違いをなさらないようにしてください。
また、今月の27日、延岡市で行われますみなしご救援隊のTNR活動、野良猫を地域猫にする活動に、直方市から野良猫30匹を連れてまいる
予定になっております。
前回、2月の避妊・去勢手術、今回受ける延岡市での手術の件で、強く支援していただきたいこと、先ほどの答弁にございました、支援策を考えていかれるということですので、こちら側としてはちょっと支援していただきたい旨のことを具体的に少し述べたいと思います。
一つ目、まず、この手術を受けるには、野良猫を集める必要がございます。これについては、市民の皆さんへの周知、広報への御協力を前回同様お願いしたいと思っております。市報だとか、いろんなものでお願いしたいと思っています。
二つ目が、手術を行うに際しての、まず、岡松議員が一番困ったのは、場所の確保でした。手術前日の猫の保管から、手術が終わった後の猫を放つ。いわゆるリターンまで、猫を保管する場所。これは当然、猫は生き物ですから、エアコンがついている部屋じゃないと、これは困ります。命に関わりますので。
当日手術が行える電気、水道のある広い会場。大会場ですとか中ホールなど。こういった、それにまた伴う駐車スペース、それから、手術台となるテーブルの用意、こういったものが非常に確保が困難であるということでございます。
それから、前日から準備をしなければいけません。どういった準備をするかというと、ブルーシートだとか、新聞紙を敷き、衛生面に対する配慮への作業、それから、手術前日までの餌、水の管理作業。猫は非常に不安がりますので、精神的に落ち着かせるための保護器やゲージ周りを覆う、覆って暗くしてあげる、こういった作業、それから、手術後の片づけなど、これについては、人手が大変必要となってまいります。
一応マニュアルでは、搬入・搬出係2名、ゲージ掃除2名、麻酔補助2名。麻酔自体は獣医師がなさいます。毛刈り等、手術準備が2名、手術器具洗い2名、手術のケアが2名だと、大体十二、三名程度のスタッフが必要かと思っております。
それから4番目が、今度延岡市に、これ走るに当たりましては、エアコン付のワンボックスカーが必要で、これも岡松議員が手配するのに苦慮され、最終的には、友人である髙宮議員のワンボックスカーをお借りすることにいたしました。岡松議員には、猫の毛を散らかしたまま返したほうがいいんじゃないかと申しておりますが、今のは冗談でございます。
それから、5番目として、毎月の定例会の場所、現在、中央公民館を使用しております。また、ポスター作製など、宮園議員が手がけられておりますけど、全ての費用というのは、会費と寄附金、こういったもので成り立っております。活動費が非常に、確保に困難しているという状態。こういった面につきましては、
クラウドファンディングなどの支援策というものがないか、そういったものの御検討も願いたいと思っておりますが。
六つ目として、公益財団法人どうぶつ基金ですね。これ、本年6月現在で、累計実績が34万3,514匹のTNRを行っておる大きな団体でございます。
前回、9月議会で岡松議員がこれに対しての行政枠での登録を検討していただけないかということでしたが、当時は、福岡市にしか提携する病院がございませんでした。その後、田川市にここと提携する病院ができております。実際、昨日私も電話で少しお尋ねをいたしました。
現在、公益財団法人どうぶつ基金に行政登録をされているのが、504の自治体と申しましょうか、504あります。うち、福岡県は30の自治体が登録されております。近隣では、芦屋町、飯塚市、遠賀町、古賀市、宗像市、八女市などが登録されております。
これの何が利点かといいますと、行政枠、もちろん申請して、向こうが認可されなければいけないんですが、行政枠、団体枠、一般枠とございまして、行政枠は地方公共団体などの登録ですけれども、これについては、手術無料チケット応募、これはワクチン、ノミ駆除つきで、上限がありません。行政が申請した場合。団体枠、これはNPO法人などでございますけど、この団体が申請した場合は、40枚まで無料チケット。一般枠、その他グループや個人申請では、10枚まで。ただし、行政枠と団体枠については、ワクチン、ノミ駆除はついておりません。
また、もう一つは、出張手術の要請ができるのは、行政に限るというふうに、一応、公益財団法人どうぶつ基金では、そのように記されておりました。
もう一つ、先ほど出ました公用車の貸出しにつきましては、ぜひ、車を延岡までは借る、また今後もまたこういった問題が生じるかもしれませんが、これにつきましては、公用車の貸出しというものをぜひ検討していただけませんでしょうか。
最初、これを話しましたら、冗談ですけど、市長が少しカチンとこられるかもしれませんけど、公用車を借りたらどうかいなと言ったら、いや、ルール上の問題はあるけんねと。いやいやそうやないと。直方市はけちいけんねというような会話を、実はなされておりますが。
それはさておき、実際、奈良県生駒市、これは公用車を貸し出しております。どういった方に貸し出しておるか。しかも、使用料、燃料費は無料でございます。ぜひ、これは後で見ていただきたいと思いますが、奈良県生駒市の例を取りますと、対象は自治会、市民活動推進センター及びサポート団体、PTA、子供会、幼稚園の父母会等の団体、市内NPO法人、また、市長が認めた団体、こういった方々に対しては、公用車の貸出しを一定のルール、手続の下で進められております。ぜひ御検討願いたいと思います。
それから、もう一つ、最後に、先ほど最初に述べました、避妊手術だけじゃなくて、先々は譲渡会も視野に入れていると申しましたけれども、自治体主催の譲渡会というものも先々御検討願いませんでしょうか。実際に、神奈川県、また北九州市などが、自治体主催でこの譲渡会というものを催しております。
特に、北九州市は、動物管理センターの所長が、当時獣医さんでもあった関係から、そのセンター長が先頭を切って、譲渡会というものを、これはテレビでも北九州のあれがかなり載っておりましたけれども、これの極めつけは、私びっくりしたんですけど、殺処分場の中を全部公開してくれました、テレビで。ここで犬や猫が殺処分されるんですよと。そして、こうも言われております。動物を飼うときは、最後まで面倒をみてくださいと。私たちは一匹たりとも殺したくはないと。そういった点も踏まえまして、自治体主催の譲渡会、こういったものも先々の視野に入れて。
すみません、先ほどのを訂正いたします。
国会でのあれは、松山せいじさんじゃございません。松山政司さんでございました。おわびして訂正いたします。
自治体主催のこういったものも視野に入れて御検討お願いしておきます。
かなり言いたいことを申し上げましたけれども、なるべくこういったボランティア活動をやっております。これも先ほど申しました
ワンヘルス、あるいはSDGs、こういったものにもつながってくると思いますので、できる範囲で結構ですので、今後の支援というものを御検討願えたらありがたいと思っております。
これで質問を終わらせていただきます。
○議長(
田代文也)
ここで、10分間程度、休憩します。
───── 11時11分 休憩 ─────
───── 11時19分 再開 ─────
○議長(
田代文也)
休憩前に引き続き会議を再開します。
14番 松田議員の発言を許可します。
(14番 松田議員 登壇)
○14番(松田 曻)
14番 松田 曻です。
通告どおり、直方・鞍手新
産業団地とその周辺の開発について質問いたします。
直方・鞍手新
産業団地の現在の進捗状況はどうなっていますか。直方・鞍手新
産業団地の進捗状況から見て、順調に進んでいると思われますか。今後の
スケジュール等に変更はないですか。
新
産業団地は県と直方市と鞍手町で進めていると思われますが、
データセンターについて、何も変更はないですか。鞍手町が独自で民間の
データセンターを誘致しているとの話がありますけど、それについては何か情報を持っていますか。
直方市も何か周辺整備に関して何かいい情報はありませんか。何か
周辺地区に関しても動いているというような明るい情報はありませんか。
○商工観光課長(細川貴文)
まず、進捗ですが、福岡県にて、最初の工事となる伐採開始に向けた準備が進められております。
本市におきましては、のり面や緑地等の仕様の詳細検討、騒音・振動等に係る規制地域の指定変更、雨水の放流に関する開発区域内外の調整などについて、福岡県企業局や鞍手町、地元水利組合など関係各所と協議や手続を進めております。
また、地元説明としましては、本年4月に植木校区公民館運営委員会におきまして、事業の概要と工事に係る地元周知の方法につきまして説明をさせていただきました。
6月18日には、同委員会におきまして、福岡県企業局から伐採工事の詳細と
スケジュール等について説明を行いました。今後、伐採工事に続き、造成、調整池、のり面、上下水道、雨水排水、道路、公園緑地等の工事が
予定されております。
これまで同様、福岡県、鞍手町との連携の下、令和7年度の造成完了を目指して事業を進めてまいります。
また、鞍手町独自の民間
データセンター誘致につきましては、鞍手町によれば、あくまで民間独自の開発との認識であり、現時点では正確な情報は把握していないとのことです。
周辺整備に関しましては、直方・鞍手新
産業団地周辺のエリアの地理的優位性や、産業集積などの高いポテンシャルにより、
関連企業の進出や既存企業の規模拡張等が期待されます。
一方で、当市では、工業用地が不足しております。台湾大手半導体企業の熊本県への進出を契機に、半導体
関連企業等の九州北部への進出ニーズも高まっておりまして、
周辺自治体も企業誘致に取り組む中、本市におきましても、新たな取組としまして、本議会において補正予算を上程し、
植木地区も含めた市内全域の工場適地
調査事業を行うこととしております。以上です。
○14番(松田 曻)
多くの自治体が
データセンターの誘致に取り組んでいるようです。昨年の8月にも直方や北九州市が、2か所目の
データセンターをつくるという話が報道されました。あれはどうなったのか把握していますか。誘致に関して、自治体間の競争も激しくなる中、
データセンターの話がもし流れたら、どのような対応を考えておられますか。
○商工観光課長(細川貴文)
昨年8月、北九州市において、令和5年度9月補正予算として、
データセンター事業用地の売却に係る歳入予算が計上され、報道されたことは承知しております。北九州市によれば、具体的な計画は現時点では未定とのことです。
また、当市の対応ですが、まずは令和7年度の直方・鞍手新
産業団地の完成に向けて全力で取り組んでまいります。
誘致に関しましても、他自治体の誘致情報の収集、情報の把握に努めつつ、福岡県と密にコミュニケーションを図り、進めてまいります。以上です。
○14番(松田 曻)
段取り七分と言って、段取りでほぼ決まります。しっかり準備を進めて、チャンスを逃さないように進めてください。
それでは、直方・鞍手新
産業団地の周辺のことについて質問します。
まず、筑豊高校の跡地について、
データセンターができたら、その関連設備が来るのではと言っておられます。何か目途があるのでしょうか。
○商工観光課長(細川貴文)
過ぐる令和5年9月の定例会におきまして答弁申し上げておりますように、旧筑豊高校跡地につきましては、小・中学校の再編計画に基づく学校用地等の教育施設として活用する目的により、平成27年4月1日付で、本市が無償で福岡県から譲渡を受けております。
しかし、同跡地は、企業等の立地条件として大変優位性が高いことから、研究開発や生産工場等の企業用地として活用できないか検討を進めております。
そのためには、利用目的の変更が必要でありまして、福岡県との調整・承諾を受ける必要がございます。
今後、市内全域の新たな工業用地の確保の取組とともに、同跡地利用につきましても、引き続き検討を行ってまいります。以上です。
○14番(松田 曻)
旧筑豊高校跡地には、やはり、新学校建設、体育館、地域のコミュニティセンターなどに利用すべきだと思いますが、教育委員会の見解を聞かせてください。
○
教育部長(熊井康之)
旧筑豊高校跡地を新学校建設用地や体育館用地として活用したらどうかとの御質問でございますけれども、まず、新学校建設用地として活用することについては、平成30年4月の教育委員会におきまして、新学校建設を見送り、他の教育施設に活用すると決定しております。
また、体育館の施設用地については、直方市スポーツ推進計画の趣旨、理念を踏まえた上で、直方市全体の施設配置、土地活用の計画などと整合を取りながら、体育施設の個別施設計画を策定する中で検討してまいります。
○14番(松田 曻)
筑豊高校の跡は、市長は、教育長とかに体育館等の話をしたときにも、何か全然違うような、ありましたけど、やっぱり学校の関連施設を建てるんですかね。
○
教育部長(熊井康之)
学校関連施設に関しましても、繰り返しの答弁になりますけれども、平成30年、教育委員会におきまして、新学校建設は見送り、他の教育施設に活用することと決定しておるところでございます。以上です。
○14番(松田 曻)
筑豊高校の土地が、非常に植木の人は心配して、長い間ほっとかされておるもんで、その前、市長と話したときには、
データセンター来たらほかのも来るやろうという話やったもんで、今の話では、学校関連施設っちいうことでございますので、そこら辺のことをよろしくお願いしておきます。また後で市長にお話を伺います。
天神橋架け替えについて、現在の進捗を教えてください。
○国・県対策課長(和泉貴盛)
天神橋架け替え事業につきまして、進捗状況でございます。
令和元年度より現地測量、道路、橋梁の予備設計を行いまして、関係機関と協議しながら、計画を作成し、令和4年度から事業を着手しております。
計画につきましては、
植木地区及び新入地区の住民の皆様を対象に、令和3年度と令和4年度に事業説明会を開催し、多くの皆様より御意見、御要望をお伺いしております。
現在、事業着手後に実施した詳細設計を基に、事業に影響する土地について、境界を確認する用地測量を行いまして、建物が支障となる皆様方には、建物の補償費を算定すための物件調査を適時実施しているところで、用地境界を確定させながら、橋梁架け替えに関係する箇所を優先しまして、想定される約60件の物件調査の約半分を進めているところでございます。
今後は、調査が完了した箇所から用地提供の相談を進めると同時に、本線への取付道路及び側道、道路構造物の詳細設計を実施していくと伺っております。
市としましても、事業に関する周知や説明、御理解、御協力のお願いにつきまして、
地元住民の皆様に適宜行いまして、本事業の早期完了に向け、県と連携し、事業を推進してまいります。よろしくお願いします。
○14番(松田 曻)
新幹線の駅に関しては、さっき
安永議員のがありましたので、一応、もし追加で報告することがあったら教えてください。
○
総合政策部長(坂田 剛)
先日、新聞報道におきまして、東
九州新幹線の整備推進に向けた期成会設立要望の記事がありました。
これが、福岡県知事に出されております。
新幹線の整備ということは、県の予算の関係で、競合する部分にもなり得るものであり、うちの
新駅設置についても影響は出てくるものとも想定しておりますが、
新駅設置は県の協力なくしては実現困難な事業と想定しておりまして、本市としては、県への
働きかけを行いながら、関係者からも調整を進めていきたいと思っております。以上です。
○14番(松田 曻)
新幹線の駅をつくるまで、まだ長い道のりだと思います。
新幹線の駅ができた後のまちづくりも重要ですが、それまでの間、植木のまちづくり計画を立てておくことも必要です。今の段階で、植木をどのような地区にしていこうと考えておられますか。
○都市計画課長(田辺裕司)
植木地区は、年間17万人の乗客数を有するJR筑前植木駅の駅前を中心に、住宅地が形成されており、鞍手インターチェンジに近接しているとともに、高速バスの乗り場があることで、福岡や北九州、宗像など、周辺都市と
アクセスしやすく、交通利便性が特に高い地区であります。
市全体の人口は減少していますが、
植木地区の用途地域内の人口は、平成28年から令和4年の間で、僅かですが増加しています。
議員御案内の今段階の植木をどのような地区にしていくか、ということでございますが、直方市立地適正化計画において、JR筑前植木駅東を集約型都市構造の形成を目的とした居住誘導区域に指定しており、現段階では積極的に居住を推進することとなっております。
今後、拠点性がより高まった上で、段階的に施設誘導を図っていく都市機能誘導区域を含んだ生活拠点に位置づけていきたいと思っております。以上です。
○14番(松田 曻)
直方・鞍手新
産業団地及びその周辺について、今のところ、市長の構想はどのようになっておるのですか。
それと、今までの答弁の中で、私の質問が悪いで飛び飛びになりましたけど、大体、全体的に市長はどういうふうに考えておられるのかというのを教えてもらって、できたら、一つ一つ言ってもいいですけど、できるだけのことを教えてください。
○市長(大塚進弘)
ちょっと聞き取りにくいところもありまして、なかなか的確な答弁になるかどうか、ちょっとあると思いますけれども。
私ども、先ほど都市計画課長も含めてですけれども、その前、18番
安永議員からの御質問にも新幹線の話がありました。そのきっかけとなったのは、私、申し上げましたように、知事がそういう立地条件がいいんだということも含めて、そこに
データセンターということで、知事も発言を修正しているわけではございませんので、私どもはしっかりと知事を信頼しながら、県と連携を取って、一つは、今の23ヘクタールの開発区域の問題があって、それ以外にもインターチェンジ、県がつくっていただいた開発インター、鞍手に至近の距離にはございますので、周辺地域のポテンシャルをさらに顕在化するという意味で、私ども今回
調査事業も行わせていただいて、これは
データセンターに関わる関連産業だけでなくて、今私ども、私も先般、市長会で上京した折にも、そういった関係の方ともちょっとお話をさせていただく機会がありましたら、
TSMCも第2棟を熊本でつくるという話がもう既に行われております。第3棟目の話もあります。それも今、誘致合戦が
福岡県内と、それから関西とかで行われているという話の情報もありました。いずれかで、その半導体関連産業もさらに集積が進むという意味が一つあります。
それから、自動車もEV化も含めて、新たな形の展開が予想されているということも含めて、それは燃料電池なのか、いろんなこともあるかと思っていますけれども、そういった意味での、新たな産業立地というのが、本当にめじろ押しに今から起こってくるんではないかと。
そのことは、福岡県も知事が就任後、100ヘクタールの団地造成をやるんだと。その前段のところでは、なかなか福岡県、底地の用意すらできていなかったということもあって、機を逃さないようにしっかりとやるという意味では、私どもも、先ほどの例でありましたように、新幹線の駅で、通勤の話もあるかもしれなかったり、あるいは、物流含めてそういう製造拠点も含めて、インターチェンジという拠点も近隣に持ち合わせておりますので、そういったことをにらみながら、直方市そのものが、本当に稼ぐ地域になれる千載一遇のチャンスだと思っていますので、そういった条件整備を我々がしっかりやるということと併せて、私は地域産業も含めてなんですが、やはり、これからそういったものをリードしていくような研究開発機能みたいなものをやっぱりしっかりとセットで誘致することも極めて重要かなという思いがございます。
そういった意味では、
データセンターで、ある意味ではサーバーとか、そういうことが置くだけじゃなく、AIとかそういうものに関わる、関連のその開発機能みたいなものも誘致できないかというようなことも視野に入れて、これからの時代を開く地域として、
植木地区、あるいは周辺地域を含めて、直方市が
福岡県内における、しっかりと、ある意味ではポテンシャルを顕在化しながら、直方市の存在価値を高める取組を県にも訴えて、取り組んでまいりたいなと思っています。
そのために、
植木地区の皆様方には、これまで、松田曻議員からも常々、植木の発展なくして直方市の発展はないと、何度も言っておられますので、私どもはそのことを肝に銘じて、私自身も植木がしっかりと、そういう意味では、ポテンシャルを持ってるというふうに思っています。
植木の皆様方にも御理解をいただいて、様々なこれから事業が動いていくであろうことについて、御理解を賜りたいというふうに思っております。私からは以上です。
○14番(松田 曻)
植木はですね、今まで、私の家からも外を見たら、田んぼは見えよったのですが、もう見えんのですよね。建売かなり建ってますけど、売れ残りないんです、建売住宅は。
これ、本当言うて、学校の設置、そんなとこのエリアでしょうし、地理的なものもあってするんですけど、この間も言われましたでしょう、工業用地が不足したとか、言われますけど直方どの程度するかによって早くしないと、今住宅化してしまいようもんで、飛び飛びで住宅が入ったら、動きが取れんのやないかと思うんですよ。そこらのことをどうかしてもらいたいと思います。
これ、新幹線の件もですね、期成会も
立ち上げないといけないのではないかなと思っていますけど。今まで何もできなかった、何もかんもなくなってしまいよった植木が、今一番、建売住宅っちいうのが一番売れようちゅう話があるもんでそういうところで建売ができたら、もうほか来れんごとなると思うです。するんやったら工場用地とかにしとったって、狭くなってしまってですね。そこら辺のことを考えて、できるだけ早急に動くというようなことはできんか、それだけ、一言だけお願いして、質問を終わります。
○市長(大塚進弘)
今の松田曻議員の御質問は、
植木地区も、先ほど人口が、という話も含めてですけれども、宅地化が進んだりして、そのことによって将来の開発に支障を来すのではないかということの御懸念だと思いますので、私どもも、先ほど申し上げた、
総合政策部長が申し上げましたように、事前
調査事業等をやって、駅舎そのものについては、こういう形になるだろう、その事業費はこれぐらいだという話はありますけれども、駅舎以外のところの絵をどう描くかというところも併せて、私どもは地域の皆様方の理解を得ないと、単に乗り継ぎのための駅ができるだけかという話になってまいりますので。これは、18番
安永議員からの御質問に答える形にもなるかと思っていますけれども、駅周辺を含めた土地利用の在り方についても、しっかりと絵を描きながら、皆さん方にお示しをして、同意を得ていきたいなというふうに思っております。
○議長(
田代文也)
これをもって
一般質問を終結します。
本日の日程は、全部終了しました。
21日は、議案考査のための休会。
22日、23日は、休日のための休会。
24日、午前10時より会議を再開することとし、本日は散会します。
───── 11時40分 散会 ─────...