久留米市議会 > 2019-12-11 >
令和元年第6回定例会(第5日12月11日)

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  1. 久留米市議会 2019-12-11
    令和元年第6回定例会(第5日12月11日)


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    最終取得日: 2021-05-05
    令和元年第6回定例会(第5日12月11日)              令和元年12月11日(水曜日)               会    議    録                  (第5日)              令和元年12月11日(水曜日)                      =午前10時00分開議=   〇出席議員(34名)    1番 小 林 ときこ 君    2番 金 子 むつみ 君    3番 古 賀 としかず 君    4番 轟   照 隆 君    5番 南 島 成 司 君    6番 松 延 洋 一 君    7番 中 村 博 俊 君    8番 堺   太一郎 君    9番 吉 武 憲 治 君
      10番 井 上   寛 君   11番 田 中 貴 子 君   12番 秋 永 峰 子 君   13番 山 田 貴 生 君   14番 田 住 和 也 君   15番 権 藤 智 喜 君   16番 石 井 秀 夫 君   17番 早 田 耕一郎 君   18番 松 岡 保 治 君   19番 原     学 君   20番 原 口 和 人 君   21番 森 﨑 巨 樹 君   22番 太 田 佳 子 君   23番 山 下   尚 君   24番 藤 林 詠 子 君   25番 吉 冨   巧 君   26番 原 口 新 五 君   28番 市 川 廣 一 君   29番 永 田 一 伸 君   30番 大 熊 博 文 君   31番 石 井 俊 一 君   32番 甲斐田 義 弘 君   34番 佐 藤 晶 二 君   35番 塚 本 弘 道 君   36番 田 中 功 一 君 〇欠席議員(2名)   27番 田 中 良 介 君   33番 栗 原 伸 夫 君 〇地方自治法第121条に基づく出席者  市 長              大久保   勉 君  副市長              中 島 年 隆 君  副市長              森     望 君  企業管理者            徳 永 龍 一 君  教育長              大 津 秀 明 君  総合政策部長(兼)シティプロモーション担当部長(兼)広報担当部長                   國 武 三 歳 君  総合政策部理事東部地域振興担当)(兼)田主丸総合支所長                   山 本 修 司 君  総合政策部理事西部地域振興担当)(兼)三潴総合支所長                   松 野 誠 彦 君  総務部長             楢 原 孝 二 君  協働推進部長           秦   美 樹 君  会計管理者            井 上 益 規 君  市民文化部長(兼)久留米シティプラザ統括部長                   宮 原 義 治 君  健康福祉部長           窪 田 俊 哉 君  子ども未来部長          大久保   隆 君  環境部長             甲斐田 忠 之 君  農政部長             山 口 文 刀 君  商工観光労働部長         吉 田 秀 一 君  都市建設部長           長 友 浩 信 君  北野総合支所長          豊 福 和 行 君  城島総合支所長          平 田   茂 君  上下水道部長           井 上 秀 敏 君  教育部長             井 上 謙 介 君  契約監理担当部長         石 原 純 治 君  総務部次長            境   克 浩 君  財政課長             黒 岩   章 君  総合政策課長           白 石 浩 之 君 〇議会事務局出席者  事務局長             野 口   正 君  次長(兼)総務課長        柴 尾 俊 哉 君  議事調査課長           古 賀 裕 二 君  議事調査課課長補佐(兼)主査   下 川 広 明 君  議事調査課事務主査        新 村 利 恵 君 〇議事日程(第5号) 第 1 一般質問 第 2 第 95号議案 交通事故による損害賠償専決処分について 第 3 第 96号議案 市職員の過失に起因する負傷事故による損害賠償専決処分に             ついて 第 4 第 97号議案 交通事故による損害賠償専決処分について 第 5 第 98号議案 令和元年度久留米一般会計補正予算(第5号) 第 6 第 99号議案 令和元年度久留米国民健康保険事業特別会計補正予算(第2             号) 第 7 第100号議案 令和元年度久留米介護保険事業特別会計補正予算(第2号) 第 8 第101号議案 令和元年度久留米下水道事業会計補正予算(第1号) 第 9 第102号議案 田主丸地域情報通信基盤設備破損事故による和解契約締結につ             いて 第10 第103号議案 久留米市市民センター多目的棟指定管理者の指定について 第11 第104号議案 久留米市身体障害者福祉センター等指定管理者の指定につい             て 第12 第105号議案 久留米市田主丸老人福祉センター指定管理者の指定について 第13 第106号議案 久留米市三潴総合福祉センター指定管理者の指定について 第14 第107号議案 久留米市城島保健福祉センター指定管理者の指定について 第15 第108号議案 久留米市北野複合施設指定管理者の指定について 第16 第109号議案 青木繁旧居指定管理者の指定について 第17 第110号議案 久留米市生涯学習センター等指定管理者の指定について 第18 第111号議案 久留米市野中生涯学習センター指定管理者の指定について 第19 第112号議案 久留米市体育施設(三潴・城島地域)の指定管理者の指定につ             いて 第20 第113号議案 山川小学校校舎増築工事請負契約締結について 第21 第114号議案 訴えの提起について 第22 第115号議案 市道路線の廃止について 第23 第116号議案 市道路線の認定について 第24 第117号議案 長門石橋取付高架橋耐震補強(3期)工事請負契約締結につい             て
    第25 第118号議案 久留米市職員給与条例等の一部を改正する条例 第26 第119号議案 中高年齢労働者福祉センター条例を廃止する条例 第27 請願第  1号 久留米市に障害者差別禁止の条例を制定することについて 〇議事の経過 ◎ 開     議 ○議長(永田一伸君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。 ◎ 日 程 第 1 ○議長(永田一伸君) まず、日程第1、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  14番田住和也議員。(拍手)  〔14番田住和也君登壇〕 ○14番(田住和也君) 皆さん、おはようございます。  14番、明政会議員団田住和也です。通告に従い、順次質問させていただきます。  まず、1項目め、市有地の利活用についてです。  他自治体も含め、市有地の利活用については必要不可欠だということは言うまでもありません。  そこで、お尋ねします。現在、久留米市が所有する土地のうち、利用予定のない、また利用されていない土地、いわゆる未利用地は何カ所あるのか、全体の面積を含めた現状をお聞かせください。  また、その未利用地については、歳入確保が厳しい中、財政面からも速やかに売却すべきと考えられますが、いかがでしょうか。  次に、2項目め、小学校給食についてです。今回は、わかりやすくするため、ハード面ソフト面に分けて質問します。  まずは、ハード面です。  9月議会での南島議員、先日の金子議員の一般質問と重複するところもあるかとは思いますが、再確認の意味を含め、小学校給食室環境改善についてです。  御承知のとおり、ここ数年の夏場は、異常気象と言われるぐらいの猛暑、酷暑の日が続き、熱中症という言葉や文字が毎日のように飛び交っています。そのような状況の中、火や熱湯を使用する小学校給食室も当然例外ではありません。  現在、大規模改修工事が実施されていない学校については、スポットクーラーの設置や熱中症対策グッズを現場に支給するなどで対応はしているものの、ほとんどの小学校で課題解消に至っていないのが現状です。  栄養士の調査によりますと、最も高い数値の小学校で、室温46度、湿度98%、それに伴う体調不良を訴えた人数が、最も多い小学校で1日7人との報告書が作成されています。これは、さまざまなことが原因として考えられます。  例えば、衛生基準などが大変厳しいため、窓やドアを完全に閉め切った状態で作業をしていること、外気を取り入れたり排出したりする設備が十分に機能していないため、室内の熱気と湿気の換気が不十分であることなどです。  これにより、体調不良の調理員のほとんどが、頭痛、目まい、吐き気、腹痛、発汗などの熱中症や脱水症と思われる症状を訴えています。このように、小学校給食室の現場は大変厳しい状況です。  そこで、お尋ねします。このような現状を市としてどう捉え、そこから見えてきた課題にどう対処、改善しているのか、改めてお聞かせください。  次に、ソフト面です。  学校給食は、明治22年、1889年、山形県鶴岡町の小学校で、貧困家庭の児童を対象に、無料で昼食を提供したことが起源とされています。それ以降、全国に広まり、昭和29年、1954年6月に学校給食法が制定され、正式に制度が始まりました。  その後、児童生徒の食生活を取り巻く社会環境は大きく変化し、現在では、カルシウムの不足、脂肪の過剰摂取など、偏った栄養摂取、肥満などの生活習慣病の増加など、食に起因する新たな健康課題がふえてきています。  そのような中、学校給食は、生涯にわたって健康で充実した生活を送るための基礎を培う健康教育の一環として、その指導の重要性が一層高まってきています。また、学校給食の狙いは、毎日を健康で生き生きと生活できるようにするために、食事、運動、休養の調和のとれた生活習慣を身につける必要があることを伝えることにあります。  特に、心身ともに成長発達の途上にある児童生徒にとって、栄養バランスのとれた給食をきちんととり、合理的に栄養摂取することは、健康な生活を送る上で基本となるものです。また、友達や先生と和やかに食事をすることは、豊かな心や望ましい人間関係を育成する点からも、大切な役割を果たすものであります。  そのような考えに基づき、我が久留米市も、市教育委員会及び市栄養教諭等研究会において、栄養バランスが整っていることはもちろんのこと、児童生徒にとって魅力的なものであるように、豊富な種類の食材料やバラエティーに富んだ料理を取り入れながら、さまざまな食品に親しませるよう、毎日の献立に変化と工夫を持たせるよう計画していくため、平成27年4月から学校給食費が月額500円増額されました。  しかし、児童生徒一人一人が、そのような思いや食の大切さ、ありがたさを感じ、感謝することは、正直、難しいかもしれません。とはいえ、保護者としてぜひ伝えていくべきことでもありますが、伝わっていない結果として、給食の食べ残し、いわゆる残食にあらわれているようです。  そこで、お尋ねします。直近の小学校給食の残食率の状況と、考えられる原因や課題をお聞かせください。  次に、3項目め、働き方改革についてです。  国が定める一億総活躍社会の実現に向けての働き方改革とは、働く人たちが個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で選択できるようにするための改革のことで、日本が直面する「少子高齢に伴う生産年齢人口の減少」、「働く方々のニーズの多様などの課題に対応するため、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境をつくることが必要です。  また、働く人たちの置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現することで、成長と分配の好循環を構築し、働く人一人一人がよりよい将来の展望を持てるようにすることを目指すとされています。  主な見直し内容は、①1947年に制定された労働基準法から、初めての大改革となる残業時間の上限を規制する。ただし適用については、2020年の4月1日から、また猶予・除外する事業や業務があります。②1日の勤務終了後、翌日の出社までに、一定時間以上の休息時間を確保する仕組み、勤務間インターバル制度の導入を促す。③使用者が労働者の希望を聞き、その希望を踏まえて時期を指定し、年5日の年次有給休暇を取得してもらうこと及び労働時間の状況を客観的に把握することを企業に義務づけることなどです。  今回は、長時間労働をなくし、年次有給休暇を取得しやすくするなど、個々の事情に合った多様なワーク・ライフ・バランスの実現について、絞ってお尋ねします。  時間外、休日勤務を含めた長時間労働及び有給休暇取得について、(1)市職員、(2)教職員、(3)幼稚園教諭と保育士、それぞれの現状と課題をお聞かせください。これで1回目の質問を終わります。                      =〔降 壇〕= ○議長(永田一伸君) 大久保市長。 ○市長(大久保勉君) おはようございます。  田住和也議員の1回目の質問にお答えしたいと思います。  まず、1問目、市有地の利活用については楢原総務部長より、そして2問目、小学校給食につきましては井上教育部長より回答させていただきます。  3.働き方改革について、(1)市職員の現状と課題についてでございます。  現状の課題としましては、時間外勤務の縮減につきましては、平成26年比10%減という目標に対し、平成29年度から改めて事前命令の徹底や定時退庁日取り組みの厳守などを強化した結果、平成29年度は約13%の減少となっており、その後は横ばいの状況でございます。  また、年次有給休暇の取得につきましては、10日以上取得した職員の割合を80%とする目標に対して55%程度にとどまっており、さらなる取り組みが必要だと考えているところでございます。  今後の取り組みに関してでございますが、時間外勤務につきましては、特別職も入った毎月の会議において、時間外勤務が特に多い職場・職員の状況等を把握し、改善に向けた取り組み等を管理していくことといたします。また、来年4月から、国の取り組みに準じた上限規制を導入する予定としており、新たな制度の運用により、さらなる取り組みを進めたいと考えております。  あわせて、勤務時間終了後のパソコン強制終了システムを導入した大阪府寝屋川市など、他の自治体の動きを研究していきたいと考えております。  また、休暇の取得促進に関しましては、計画的な取得を周知するとともに、部長級を初めとした管理職の連続休暇の取得を推進しております。  さらに、今年度から新たな取り組みといたしましては、年度半ばの9月末時点において、取得が5日に達していない職員及びその所属長に対し、個別に取得を促しているところでもございます。継続的にフォローしていきたいと考えております。  今後も、引き続き、事務事業の見直しやICTの利活用等により業務の効率を図りながら、さらなる時間外勤務の縮減並びに休暇の取得促進取り組み、働きやすい職場づくりに努めてまいりたいと思います。  続きまして、(2)教職員の現状と課題につきまして御質問ございました。  まず、教職員の長時間勤務の現状に関して申し上げます。  市教育委員会では、教職員の勤務状況の把握のため、ICカードタイムレコーダー等によりまして出退勤時間を集約しており、夏季休業中、8月を除いた本年5月から10月までの平均では、いわゆる過労死ラインと言われます月80時間以上の超過勤務を行っている教員が全国平均を下回っております。小学校で11.6%、中学校で25.4%という結果となり、大変厳しい状況でもございます。  市教育委員会では、教育部内に「久留米市立学校における働き方改革推進本部」を昨年5月に設置され、長時間労働改善策の協議や、直接学校を訪問し、教職員に勤務状況を尋ねて現場の実態を把握されております。  そして、お盆の時期に5日間の学校閉庁日の実施や留守番電話の設置、印刷やデータの入力など事務作業を支援するスクール・サポート・スタッフの試行的な導入、テレワークの試行、PC等IT機器活用促進、学校に対する調査業務の精査等に取り組まれております。  今後とも、学校と連携を図りながら、教員の時間外での活動や休日の研修会への参加など、長時間労働につながる仕組みや制度の見直しを含め、総合教育会議等で議論しながら、教職員の働き方改革についても進めていきたいと考えております。  (3)は子ども未来部長より回答させていただきます。私からは以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 楢原総務部長。 ○総務部長(楢原孝二君) 田住和也議員の1項目めの市有地の利活用についての御質問にお答えします。  まず、未利用地の現状ですが、現在、市が所有する未利用地は41カ所、約4万3,000平方メートルあります。これらの中には、いびつな形状の土地や山林など、ほとんど利用価値が見込まれないものも含まれていますが、市営住宅跡地で入札を行っても購入希望者がないといった物件もございます。  こうしたことから、今年3月議会におきまして条例改正をして、購入希望者がない物件につきましては、予定価格を下げて売却することを可能といたしました。現在のところ、改正条例を適用した値下げ売却には至っていない状況ですが、引き続き検討を行っているところでございます。  また、駅周辺や人気のある住宅地にある市営住宅につきましても、老朽や未利用となっているところが残っており、市営住宅の統廃合を行うとともに、新たな住宅跡地民間売却の検討も進めているところでございます。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 井上教育部長。 ○教育部長(井上謙介君) 2項目め、小学校給食についての御質問にお答えいたします。  2点、御質問がございました。  まず、給食調理室と調理員の熱中症対策についてでございます。  給食調理室につきましては、国が定めた学校給食衛生管理基準への適合、また調理員の労働環境の改善という面からも、空調設備の設置は必要であると考えております。自校方式の給食調理室については、空調設備の設置を含めた改修工事を計画的に進めておりまして、現在、自校方式42校のうち6校で空調設備を整備しております。  なお、応急的な措置として、衛生面や構造上、設置が可能な学校34校にスポットクーラーを配備しております。  現在、調理員の熱中症予防といたしましては、空調設備のある休憩室を積極的に活用し、小まめな休憩と水分補給を行うよう、朝礼などの際に注意喚起を行うこととしております。また、学校給食調理等業務の受託業者において、経口補水液の常備、さらには保冷材ベストの着用などといった対応がとられております。  今後は、これまでの取り組みに加え、保冷材ベスト着用のさらなる促進や、熱源を抑制できる献立の工夫を行うとともに、他自治体の状況も調査しながら、有効な対策を検討していきたいと考えております。  次に、残食率の現状と課題についてでございます。  残食率の現状は、第3次食育推進プランでは、令和2年度までの小学校の残食率の目標指数、パン3.0%、米飯2.0%、副食2.0%に対しまして、平成30年度は、パン2.6%、米飯2.3%、副食2.5%となっており、一部未達成の結果となっております。  残食になりやすい食材としましては、家庭で不足しがちな野菜、魚、豆、海藻、キノコ類などがあり、また家庭で食べなれていない、かみ応えのある献立が残食となる傾向がございます。  今後、児童の健やかな心身の成長と健康の保持増進のため、献立や調理方法の工夫によって、魅力ある給食を提供するとともに、食育の観点から、食事の重要性や楽しみなどを教えていくことが必要であると考えております。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 大久保子ども未来部長。 ○子ども未来部長(大久保隆君) 3項目めの(3)幼稚園教諭と保育士の現状と課題についての御質問にお答えいたします。  久留米市では、市内在住の保育士の登録者を対象に、離職理由や保育士として再就職意向の有無等を把握するため、平成30年度にアンケート調査を実施しました。  離職理由としましては、「結婚・妊娠・出産・介護等」による本人の事情が49%と最も多かったものの、次いで「処遇に対する不満」が15%、「休暇取得体制に対する不満」が6%など、処遇改善の必要性の認識を新たにする結果となりました。  そのほか、保育士の現状把握に関しましては、認可保育所への指導監査において、有給休暇取得状況の確認や、事業主による職員の出退勤時間の把握についての助言等を行っております。  また、福岡県でも、平成29年度に保育士再就職意向調査を実施していることから、県との情報共有に努めております。  現在、待機児童が生じている久留米市では、保育士の離職防止は課題の1つであると捉えております。アンケート結果からも、保育士が抱える悩みや不満の解消に向けた取り組みは重要であると考えております。  なお、幼稚園教諭につきましては、幼児教育を行う学校施設の職員であり、指導監督の管轄が都道府県となることから、久留米市内幼稚園教諭に対する支援につきましては、国や県等の動向を注視してまいります。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 14番田住和也議員。  〔14番田住和也君登壇〕 ○14番(田住和也君) それでは、2回目の質問をさせていただきます。  1項目め、市有地の利活用についてです。  御答弁がありましたとおり、市が所有する未利用地は41カ所で、面積にして約4万3,000平方メートル存在しているとのことでした。この中には、これも答弁がありましたが、いびつな形状や山林など、ほとんど利用価値が低い土地、いわゆる遊休地も含まれているようですが、売れずに利活用されていない現状を市としてどう受けとめているのでしょうか。  また、本年3月議会において、財産の交換、譲与、無償貸付け等に関する条例の一部を改正する条例第3条第2項、「普通財産は、売払いに係る競争入札に付し入札者がないとき、又は再度の入札に付し落札者がないとき、または随意契約を行うために契約を結ぶ者を募集したものの、当該募集をした日の翌日から起算して1年を経過してもなお申込みがないときは、時価より低い価格、これは競争入札に付するときに定めた予定価格の10分の7以上の額ということになっています、で譲渡することができる」という議案が可決承認、施行されました。にもかかわらず、その後、この条例改正を適用した売却物件はないとのことでしたが、本当に売却しようとする意思があるのかという疑問さえ感じます。  また、市のホームページを確認したところ、入札による市有地売却がゼロ件、事業提案評価による市営住宅跡地の売却、これもゼロ件、図書館西分館跡事業提案評価方式による売却、これもゼロ件、先着順による市有地売却、いわゆる売り払い物件として市営住宅跡地3物件、その他9物件、これは対象2校区のみです、しか掲載されておりません。  そこで、お尋ねします。売却促進への取り組みが積極的に行われていないように感じますが、現在、どのような手法で周知しているのか。また、売却先が決まらない原因や課題をどのように分析しているのか、お聞かせください。  あわせて、どうしても売却先が見つからない、売却できない物件などは、民間企業や個人への賃貸は考えられないのか、お聞かせください。  次に、2項目め、小学校給食についてです。  ハード面については、予算の関係で限度があることは十分理解しています。しかし、老朽対策や新規設備投資など、大規模改修を中長期的にただ待つだけで、本当に大丈夫なのでしょうか。言い過ぎかもしれませんが、命の危険に及ぶおそれがある深刻な事態で、緊急を要することだと私は認識しています。  自分の体調は二の次、場合によっては体調不良や休憩することさえ我慢しながら、児童生徒への安心・安全、温かいものは温かい状態で、冷たいものは冷たい状態で、つまり少しでもおいしい状態で給食を提供する、また児童生徒の喜ぶ笑顔のために一生懸命働いている姿を見ますと、議員として、保護者として、何とかしてあげたいと私は思っております。  そこで、お尋ねします。各数値が異常値とまでは言えない範囲であったり、体調不良者が全く出ていない学校も含め、各校の現状を改めて調査・分析し、かつ優先順位を定め、センター方式に切りかえずとも、現在の自校方式のままで、しかも予算の範囲でできる改修工事を実施するなど、具体的な検討を早急に行うべきだと考えられますが、いかがでしょうか。
     ソフト面については、献立内容などによりばらつきがあるようですが、これは単純に児童生徒の食べ物に対する好き嫌いだけではなく、学校やクラスの雰囲気も大きく影響しているようです。  そこで、お尋ねします。残食の原因や課題への対応や今後の取り組み、また食材の地産地消の割合をふやし、普及させることを含めた食育・環境教育についてどう考えているのか、お聞かせください。  次に、3項目め、働き方改革についてです。  市職員、教職員、幼稚園教諭と保育士、それぞれの現状や課題について御答弁をいただきました。  市職員については、次世代育成支援対策推進法に基づく久留米市特定事業主行動計画第3期計画の実施状況を確認しましたところ、平成30年度の正規職員1人当たりの平均時間外勤務時間数は、平成26年度比13.2%縮減しているものの、年間194.4時間となっており、また年次有給休暇を10日以上取得した正規職員の割合は54.9%、平均取得日数11.6日と、目標割合の80%には遠く及ばない状況です。  これは、いかに市職員の仕事量が減っておらず、夜間、土日祝日の勤務も多いことに加えて、有給消化が思うように進んでいないことを裏づける結果となっており、働く環境の抜本的な改善が求められています。  ただし、一方で、市民サービスが低下しないようにしなければならず、大型連休、ゴールデンウイークや年末年始時の一時開所日を設ける必要もあるなど、全体的なバランスを考慮し、今後、十分に協議すべきだと思う私見もここで申し添えておきます。  教職員については、ICカードタイムレコーダーによる勤務状況の把握、お盆5日間の学校閉庁日の実施、留守番電話の設置による対応など、長時間労働の改善や年次休暇取得の支援に取り組んでいるとのことでしたが、過労死ラインと言われる月80時間以上の超過勤務を行っている教員が、全国平均を下回っているとはいえ、小学校11.6%、中学校25.4%と、依然として厳しい状況です。  幼稚園教諭と保育士については、主に保育士確保対策における離職防止を重要な課題と捉え、離職者の離職理由の1つである処遇や休暇取得の体制に対する不満の割合が21%となり、改めて処遇改善の必要性が浮き彫りになる結果となっています。  また、12月1日付の西日本新聞の一面に、「幼稚園教諭の支援置き去り」と掲載されていたように、保育士以上に厳しい労働環境にある幼稚園教諭の早期離職者も多いようです。  市職員、教職員、幼稚園教諭と保育士、それぞれに共通して言えることは、人手不足でかわりがいない、通常業務に加えイベントや行事、研修や会議などが多い、以前よりも1人当たりの負担が増加しており、また上司や管理職などを含めて職場の環境や雰囲気で左右され、大きく変わってくることなどです。  具体的に言いますと、職場全体が残業しているので帰りたくても帰りにくい、また上司や管理職が有給休暇を使用しないため、平日に休みたくても休みにくいなど、本音として少なからずあるようです。  そこで、お尋ねします。職場の管理職の意識改革、非効率な業務プロセスの見直し、取引慣行の改善を通じて、長時間労働をなくしていくことが必要であると厚生労働省も明記していますし、また上司や管理職、職員間のコミュニケーション不足や、残業・時間外労働が多く、休みが少ないことが原因によるストレス増加、事件や事故を含む不祥事を防止することなど、悩みや問題を解消するため、市として相談窓口を設置し、現場の声を聞くことや実態を把握するなど、久留米市に住んでいる人、働いている人にもっと寄り添う支援が必要であると思いますが、いかがでしょうか。市職員、教職員、幼稚園教諭と保育士、それぞれの見解をお聞かせください。これで2回目の質問を終わります。                      =〔降 壇〕= ○議長(永田一伸君) 大久保市長。 ○市長(大久保勉君) 田住和也議員の2回目の質問にお答えします。  まず、3の働き方改革について、市職員の現状と課題についてお答えいたします。  休暇の取得につきましては、部局により取得日数の差がある状況となっております。現在のところ、相談窓口は設けておりませんが、職員の自己申告書における自由意見の中で、休暇が取りづらいとの意見も若干見受けられております。  このようなことから、各職場における計画的な業務管理及び分担業務の調整、職員相互の応援体制の構築等を行うとともに、所属長等の率先的な休暇取得など、引き続き周知徹底してまいりたいと考えております。  また、時間外勤務と同様に、特別職が入る毎月の会議におきまして、休暇の取得が少ない職場の状況を把握し、取得促進に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  続きまして、(2)教職員の現状と課題についてでございます。  まず、管理職のリーダーシップの育成という観点でお答えします。  校長を初めとする管理職がリーダーシップを発揮し、働き方改革を率先垂範することで、学校全体に業務改善や負担軽減に取り組もうとする意識が生まれてくると考えております。  一方で、このような管理職のマネジメントの発揮を促すために、職員間のコミュニケーションを活性させる、さらには風通しのよい職場環境をつくる、こういったことも重要であると認識しております。  休暇を取得しやすい環境づくりへの支援に関して答弁いたします。  年次休暇の取得促進のためには、管理職が年次休暇を取得しやすい環境づくりに努め、管理職みずからも年次休暇を計画的に取得することが重要と考えます。私は、それを促進するためにも、取得日数の目標設定を行い、その達成度を管理職の人事評価に反映することを総合教育会議で提案したいと考えております。  今後とも、全ての教職員が、休暇を取得しやすい環境づくりへの支援に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 楢原総務部長。 ○総務部長(楢原孝二君) 1項目め、市有地の利活用についての2回目の御質問にお答えいたします。  未利用地を売却することは、売却収益が見込めるだけではなく、売却後の維持管理経費が不要になるとともに、固定資産税収入が見込めることになります。  まず、売却の周知につきましては、広報くるめや市のホームページで周知を行っているところでございます。  また、売却できない物件の理由といたしましては、売却予定価格が需要と乖離していることが考えられるほか、物件の形状や所在が利活用しにくいものもあると考えております。そうした中、未利用地の早期売却につきましては、その必要性を認識しており、改正条例の適用も行いながら、早急に進めていきたいと考えております。  また、未利用地の賃貸につきましては、現在は民間への長期貸し付けは、厳しい条件をつける必要があることから行っておりません。  しかしながら、今後、他の自治体等での状況等も参考にしながら、今後は賃貸についても研究をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 井上教育部長。 ○教育部長(井上謙介君) 2項目め、小学校給食についての2回目の御質問にお答えいたします。  まず、調理員の熱中症対策の具体的な検討についてでございます。  当面は、これまでの取り組みを徹底するとともに、現場で働く調理員や学校栄養士の意見も聞きながら、効果のある改善策について検討していきたいと考えております。  特に、学校独自の取り組みや状況などにより、体調不良者が出ていない学校もあることから、それらの学校の現状を分析するとともに、他自治体でとられている対策も調査しながら、より有効な取り組みをしっかりと検討していきたいと考えております。  また、自校方式やセンター方式のお話がございましたが、給食調理室の課題を解決するためには、長期的には自校方式からセンター方式への切りかえも、解決の手法の1つとして検討する必要があると認識しているところでございます。  なお、検討を行う際には、保護者を初め学校関係者、そして市議会の皆様と、しっかりと協議をさせていただきたいと考えております。  次に、残食の課題への対応についてでございますが、残食率を減らす取り組みにつきましては、児童の体調等に配慮した配膳を心がけるとともに、残食状況を分析しながら、魅力ある献立や調理方法の工夫に努めております。  あわせて、食への関心を高める取り組みとして、給食時間に学級担任と栄養教諭等が、給食に含まれる栄養素の話や健康によい食事のとり方を児童にわかりやすく指導しております。  また、地産地消による食育につきましては、野菜づくりや生産者との交流を通じて、地元生産者への感謝の心を養い、残さず食べることの大切さを学ぶ取り組みを進めております。  今後とも、食の大切さ、食への関心、食への感謝の心を養い、残さず食べようという意欲を持たせる取り組みをさらに進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 大久保子ども未来部長。 ○子ども未来部長(大久保隆君) 3項目めの(3)幼稚園教諭と保育士の現状と課題についての2回目のお尋ねにお答えいたします。  久留米市では、幼児教育・保育施設で働く保育士等が、職場環境や処遇など、さまざまな悩みについて気軽に相談できる場として、平成25年度に保育士・保育所支援センターを設置し、保育士や保育士資格取得希望者からの相談対応等を行っています。  現職の保育士から職場環境等に関する相談を受けた場合は、保育士経験の豊富な職員が対応し、必要に応じて施設に事情を聞くなどの対応を行っています。幼稚園教諭からの相談には、趣旨の聞き取りをした上で、福岡県の所管窓口に円滑につなぐよう、連携した対応に努めています。  また、対象者には、このセンターがあることについて着実に届くよう、情報提供に努めていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 14番田住和也議員。  〔14番田住和也君登壇〕 ○14番(田住和也君) それでは、3回目の質問をさせていただきます。  1項目め、市有地の利活用についてです。  値下げをしても売却が困難な物件に対しては、なかなか打開策が見つからないようでしたので、私はあえて賃貸という選択肢はないのかお尋ねしたところでしたが、長期貸し付けについては、契約期間中の解除や、その損失補償といった厳しい条件があるため、現時点では実施されていないとのことでした。  しかしながら、土地の価格は一部を除き基本的に下降傾向であり、時間がたてばたつほど需要は減っていきます。また、食べ物と一緒で、新鮮で旬なうちに打つ手を打たないと、維持管理、また固定資産税を含めた収入確保も見込めず、キャッシュフローも改善されません。長期期間の貸し付けに対するリスクについては、貸付期間の賃貸料を全額前払いしてもらうとか敷金を預かることで、万が一の貸し倒れや不払いが回避できます。  そこで、お尋ねします。遊休地を含む未利用地が発生している校区の方々へ情報を周知し、地元からの利用要望を優先的かつ最大限に配慮するなどの対応が必要と考えられますが、いかがでしょうか。できれば、大久保市長御本人の見解や思いをお聞かせください。以上で、私からの一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)                      =〔降 壇〕= ○議長(永田一伸君) 大久保市長。 ○市長(大久保勉君) 田住議員の3回目の質問にお答えしたいと思います。  こちらは市有地の利活用に関して、ずっと質問を聞いておりまして、非常に内容のある、また非常に考えることが多い、いい質問だと思っておりますし、非常に同意する点もたくさんあります。  特に、条例を変えたのに、まだ実施されていないということに関しては至急調査するように、今さっき担当部長に伝えた次第でございます。やはり、議会の皆さんに条例を審議していただいて通したということですから、しっかりと実施しないと意味がないと思いますから、そういったことはしっかりやっていきたいと思います。  その中で、個別の土地に関しましては、相手があるということでございますから、なかなか売れないものもありますから、そういう意味ではいろんな工夫が必要でありますし、賃貸も含めて考えないといけないと思います。  こちらに関しては、それぞれの課題がございますから、ただ一方で、土地等を貸し出した場合は、日本の民法上の取り組みに関しましては借りた人の保護というのもかなり強くなっておりますから、何か新たな施策を実施することが急に決まった場合に、その施策ができないという負の面もございますから、そのあたりは総合的に考える必要がございます。  ただし、田住議員の趣旨に関しては非常に同意いたしますから、しっかりと売却できるものは売却をし、そして民有地にすることによって固定資産税をしっかりと取っていく、こういった政策も久留米市の活性につながると思いますので、しっかりと検討していきたいと思います。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 13番山田貴生議員。(拍手)  〔13番山田貴生君登壇〕 ○13番(山田貴生君) おはようございます。  13番、明政会議員団、山田貴生です。通告に従いまして、質問をさせていただきます。  まず、災害に強い久留米市づくりについてです。  森林整備につきましては、堺議員のほうからも今議会で一般質問がなされておりましたので、できるだけ重ならないような形でやらせていただきたいと思います。今までの一般質問でもやらせていただいた中のお話ではございますけれども、森林環境譲与税に関してもかなり堺議員のほうから突っ込んだ要望が出ておりましたので、その分は省いて質問をしようと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  昨今の大雨に関しましては、皆様も御存じのとおりでありますし、また今議会でもかなり議論が行われていたところでございます。また、市長におかれましても、大雨の対策に関しては、しっかりとやっていかなければならないという立場の御答弁をいただいているところだろうと思っております。私としましては、いつも申し上げているように、森林整備、これを行う中で、少しでも下流域に至る雨量を少なくしていく、これが非常に大事なことではなかろうかと思っております。  森林の保水力を高める件に関しましても、堺議員のほうからも申し上げておりましたけれども、少しでも整備を進めて土壌を確保して保水能力を高める、荒れた山地よりもしっかりと整備された森林のほうが3倍も4倍も保水能力が高まるという話も聞いております。  やはり、下流域の浸水に関しましては、今、どうにか解消していかなければいけないという非常に大きな問題でございますけれども、これを解消するためにも、そこが10センチでも被害が少なくなるように、どうにか森林整備を進めていかないといけないと思っております。  このように、森林整備自体、災害防止として非常に有効であるし、重要であると思っておりますけれども、現在、森林経営管理制度の進捗状況をお尋ねさせていただきます。  次に、荒廃地・未利用地の利活用について。  これに関しましては、大雨が下流域にできるだけ行かないようにどうすればいいのかというのを非常に考えていたんですけれども、既存のため池の活用というのも一つある中で、逆に、今、余り利用されていない土地、こういった土地をどうにか調整池なり、ため池なりという形で大雨対策に使っていくことができないだろうかというふうに考えております。  こういった浸水被害の軽減を目的とした未利用地を活用した調整池、こういったものを整備するにはハードルもあるかとは思いますけれども、これに関して市の考えを伺いたいと思います。  次に、河川の管理・整備についてです。  これに関しましては、朝倉の大雨であったり、過去、この近年、非常に大雨が続いている中で、筑後川自体にも土砂の堆積が非常に進んでおります。今現在、国のしゅんせつ、これが何カ所かにわたって進められている、もう既にやっていただいているという話も聞いておりますけれども、やはり現状を見ますと、今まではやってきていたシラサギが余り筑後川に来なくなった。そしてまた、ウ飼いのウですね、ウ、こういったものがやはり本流ではなく、支流のほうに餌を探しに行くようになった。  こういった現状を鑑みますと、やはり朝倉、こういった大雨のときに流れ込んだ土砂がシジミであったり、こういった貝類を死滅させる、そしてまた川の瀬がなくなることにより、小魚が住めない環境になっている。当然、昔からアユも有名でありましたけれども、ここ近年はアユももうほとんど釣れていないというお話です。  こういった河川の環境が乱れていることを鑑みましても、そしてまた、防災の観点からも、しゅんせつというのは非常に有効な手段だという御答弁も、今議会でもあっておりましたとおり、考えましても非常に有効なことだと考えておりますけれども、現在の筑後川のしゅんせつ状況について御質問いたします。  また、大雨が降る中、河川、この水の流せる量ですね、これは非常に昔とは違ってきていると思います。現状では、昭和28年の大雨のときの水量・雨量をもとに計算がなされているということですけれども、現在の雨の降り方は昔と違っておりまして、線状降水帯、こういったものが局部的に大雨を降らすような形になっておりますので、昔のまんまではなかなか水をはかせることができないということが起こっております。  当然、私、山のほうに住んでおります。川上のほうになるんですけれども、浸水被害は川下のほうだけではなく、やはりそういった大雨の被害、局地的な大雨になってきますと、川上、山沿いでも起こってまいります。浸水、床上浸水が起こるような物件もやはり山の上のほうでもございますので、これをどうにかしていくことができないだろうかと考えております。  この現在の雨の降り方を考えると、やはり水路、河川の整備を今後どうしていくのかというのは、非常に重要な課題だと思うんですけれども、市の管理河川において、今後の気候変動を考慮した、こういった整備方針についてどうお考えなのかを伺います。  次に、歴史的資源の広報・啓発についてです。  この久留米地区には、非常に多くの歴史的資源があると思っております。有史以前からの古墳等もございますし、いつも石井秀夫議員が宝の山とおっしゃっています高良大社、これもまた昔の文献を読んでおりますと、非常にたくさんの神社仏閣があり、また日本でも3本の指に入るぐらいではないかというような権威を誇った時代もあったようでございます。  また、古い時代に筑後国府跡、今の県庁のようなものでございますけれども、こういったものも朝廷のもとつくられ、非常に長い期間、この久留米市にあったということも伺っております。  また、高良大社には、もう神話の時代に近いかもしれませんけれども、古事記や日本書紀、こういったものの文献に登場される神功皇后であったり、いろんな方がこの高良大社、そしてまた大善寺の玉垂宮、そしてまた筥崎宮、いろんなところをつなぐ物語が存在しております。  こういったいろんな歴史的資源であったり、物語が数多くこの久留米に存在していると思うんですけれども、これらの広報や啓発、これについては、今までも十分やっていただいているとは思うんですけれども、どのような取り組みをしているのか教えてください。以上です。1回目を終わります。                      =〔降 壇〕= ○議長(永田一伸君) 大久保市長。 ○市長(大久保勉君) 山田貴生議員の1回目の質問にお答えしたいと思います。  まず1項目め、災害に強い久留米市づくりについて、(1)森林整備につきましては、山口農政部長より、そして(2)荒廃地・未利用地の利活用につきましては、長友都市建設部長より、(3)河川の管理・整備につきましては、森副市長より回答させていただきます。  2項目、歴史的資源の広報・啓発についての御質問がございました。  まず、広報・啓発に関しまして申し上げます。久留米市には177件の国・県・市の指定文化財と7件の国登録文化財がございます。さらに未指定のものも含めますと、数多くの文化財が市内各地にございまして、歴史的資源が豊富なまちと言えます。  文化財につきましては、指定や登録によって保存を図り、市民にその重要性を知っていただくために、広報、啓発活動を行っております。  具体的に申し上げますと、1.郷土の文化財、2.歴史散歩、3.文化財マップ、こういったものの印刷物を作成するとともに、市のホームページにおいて公開しているところでございます。  また、文化財など、歴史的資源を御利用いただくためには、文化財企画展、出前講座、歴史ルートづくり事業、発掘調査現地説明会など、さまざまな啓発活動に取り組んでいるところでございます。私からは以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 森副市長。
    ○副市長(森望君) 山田貴生議員の質問1項目め、災害に強い久留米市づくりについての(3)河川の管理・整備について回答させていただきます。  この中で、まず筑後川のしゅんせつについて御質問がございました。筑後川のしゅんせつにつきましては、平成29年度から今年度までの3カ年間で、筑後川河川事務所におきまして、3万1,600立米の堆積した土砂の撤去が実施されております。  続きまして、市管理河川での今後の気候変動を考慮した整備方針につきましてでございますけれども、この近年の気候変動による豪雨の増加によりまして、全国において甚大な浸水被害が発生しておりますが、このような状況を踏まえて、国土交通省は平成30年4月に有識者からなります「気候変動を踏まえた治水計画に係る技術検討会」を設置しまして、その検討会におきまして、令和元年10月に「気候変動を踏まえた治水計画のあり方 提言」がまとめられました。  この提言では、治水計画の立案に当たって、実績の降雨を活用した手法から、気候変動により予測される手法の降雨を活用する手法に転換することなどが示されております。  国では、この提言に基づき、河川整備基本方針が取りまとめられるということになっておりますので、今後はその動向に注視してまいりますとともに、適切に対応してまいりたいと考えています。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 山口農政部長。 ○農政部長(山口文刀君) 山田貴生議員の御質問1項目めの災害に強い久留米市づくりについての(1)森林整備についてお答え申し上げます。  近年は、局地的な集中豪雨が頻発する傾向が強まっており、地域によってはこれまでにない甚大な災害の発生リスクが高まっています。そのような中、久留米市では、森林の山地災害防止機能を高めるため、これまで実施してきた森林整備に加え、森林経営管理制度を活用してまいりたいと考えております。  その活用につきましては、福岡県が作成した「森林環境譲与税ガイドライン」において、まずは適切な森林管理が行われていない森林を抽出し、森林所有者の今後の経営方針の意向を確認することとされております。  このようなことから、本年度から三、四年かけて市内の森林全域の森林状況等の調査を実施する計画としておりまして、今年度は耳納連山の南西部約1,000ヘクタールの調査に着手したところでございます。  その後、調査で得られた情報をもとに優先順位を決定し、条件が整った森林については、適切かつ効果的な森林整備を計画的に実施してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 長友都市建設部長。 ○都市建設部長(長友浩信君) 1.災害に強い久留米市づくりについて、(2)荒廃地・未利用地の利活用について御回答します。  近年、気候変動の影響等により、雨の降り方の局地・集中などにより、河川への流入量が増加する中、浸水被害軽減を図るため、河川整備とともに浸透ます設置など、流出抑制対策の推進を図っております。荒廃地など未利用地を活用した調整池、貯留用の池などの貯留施設の設備についても、流出抑制の推進を図る上で有効と考えられます。  その一方で、荒廃地など未利用地の所有者が不明であったり、連絡がとれない案件などの課題もあります。  そのような中、平成30年7月豪雨を受けて発足した国・県・久留米市等で構成する浸水対策検討会において、総合的な浸水対策について検討しておりまして、貯留施設を含めた浸水被害軽減対策についても検討を進めております。  なお、整備箇所の選定をする場合には、被害軽減効果や経済性を考慮して決定する必要があると考えており、荒廃地など、未利用地の活用に当たっても十分な検討が必要と考えております。以上です。 ○議長(永田一伸君) 13番山田貴生議員。  〔13番山田貴生君登壇〕 ○13番(山田貴生君) 2回目の質問を行わせていただきます。  御答弁ありがとうございました。まず、森林整備についてですけれども、確かに、いつも質問させていただく中で、進めていくというお答えをいただいている中、なかなか今まで久留米市にとっても、林業、また森林整備というのは産業としても少なく今まで仕組みというか、何もなかった状態から始めていかなければならないといった点では、非常に今、苦労しておられるのじゃなかろうかというふうに思っております。  ただ、やはり、その中で、予算も何も今までなかったけれども、国から森林環境譲与税という形で予算をいただいて整備を進めていく形になった。そして、今、その調査を進めておられるということでございます。  ただ、この森林環境譲与税に関しましても、経営できるような森林に関しては、なかなか使えないということもございまして、今、調査を進めていただいている中で、所有者の意向も含めて考えますと、歯抜けのような形で整備ができたとしてもやっていく形になるんじゃなかろうかと思っております。  ただ、この調査に関しましても、所有者の意向を伺うに関しましても、ある程度どういうふうにやっていくという絵ができていなければ、なかなか前に進まない話だと思っております。どこでもかんでも間伐してさっぱりさせればいいという話でもございませんので、例えば、道路沿いであれば、広葉樹を巻き込んで、もう林業をしないということであれば、もう針広混交林という形で自然の森の状態に近くしてやる、こういった考え方も必要であると思いますし、所有者と話すときに、どういう意向でそれを取り組んでいくのかというのは、まずもって話を持っていく側がイメージを持っていなければならないと思っております。  そういう部分を含めて考えますと、まだまだ取り組むべき部分が多くあるのではなかろうかというふうに思っているところでもございますし、保水機能の強化に関しましても、さまざまな方法があると思います。  今申し上げたような針広混交林に関しましても、やはり根の深さが違う、そしてまた、土壌に降り注ぐ葉っぱの質が違うということで腐食を起こしやすくなって、土が非常によくなっていく、こういったことも考えられるわけですから、針広混交林を進めるのか、それとも林業を進めるということで全て間伐してしまって、杉やヒノキを健康な状態で育てられるような状況をつくっていくのか、こういったことを考えていかなければならない中で、どちらにしても健全な森が育つということは保水機能の強化につながっていくと考えております。  現在調査中ということではございますけれども、それ以外の方法を駆使しながら、やはり譲与税を活用して対応していくべきだろうと思っております。調査以外の方法もいろいろある中だろうとは思いますけれども、森林環境譲与税を活用したこの保水機能の強化、こういったことにどうつなげていかれるおつもりなのかをお教えください。  次に、荒廃地・未利用地の利活用についてです。  これに関しては要望とさせていただきますけれども、やはりこれだけ浸水被害が大きくなってきますと、また、どこでどのような浸水被害が起こるかが全くわからないといった雨の降り方になっておりますので、ぜひとも活用できる場所は活用していっていただきたいと思っております。  未利用地に関しましても、今後、活用できるようになるような法整備も国会で話されているということも聞いておりますので、今後どうなっていくかはわかりませんが、未利用地、その所有者が不在の土地ですね、こういった土地も活用する方針が見えてくるんじゃなかろうかと思っております。  また、やはり災害につながる部分ですので、経済性というのは非常に重要な部分だろうと思っておりますけれども、経済性だけではかれる部分ではなかろうと思いますので、どうぞその辺を含めてお考えいただければと思っております。  次に、河川の管理・整備についてです。  御答弁の中にありましたように、今現在、もう既に筑後川のほうもしゅんせつも進めていただいているということでありますけれども、やはり川で漁をしておられる方々の話を聞いたりしておりますと、今でもやはり2メーターぐらい、朝倉の災害の前から比べると堆積した土砂が川床にあって、やはり小魚であったり、貝類に影響を及ぼしているという話もございます。  どういった部分が環境に配慮した対応ということになるのかはわかりませんけれども、やはり貝類であったり、小魚がいなければ、当然、先ほど申し上げたように、シラサギも来なくなります。やはり環境保全の観点からも考えていかないといけない部分ではなかろうかと考えております。  また、そういったことを考えておりますと、昔は砂利組合など民間で川砂利をとっていた時代があったなということに思い至りまして、川砂利を砂利組合にとっていただくという手法に限らず、今の時代に即した形で民間を活用した取り組みというのも非常に有効ではなかろうかと考えているんですけれども、どのようにお考えかを伺います。  次に、歴史的資源の広報・啓発についてです。  確かに、いろんなペーパーであったり、ホームページであったり、いろんな形で広報資料をつくっていただいて、啓発に努めていただいていると思います。ただ、やはりつくっただけでは自己満足になってしまいますし、それをどう広げていくか、そしてまた、どうおもしろく広げていくかというのが非常に大事なんじゃなかろうかと思っております。  吉武議員が教育にかかわる漫画の話をしておられましたけれども、私自身も図書館で、漫画、歴史、昔話のような本を読んで歴史に、世界の歴史に興味を持った記憶があります。それを考えますと、やはり久留米の歴史に関しても、漫画本のようなものがあってもおもしろいのかなとも思ったりもするんですけれども、やはりそういった形で楽しく興味を持つ、それをどう啓発していくか、これが一番大事ではなかろうかと思っています。  こういった歴史的資源の広報・啓発といったものは、もうほぼロマンの世界じゃなかろうかと思います。もう、どれだけ何が掘り出されて、それが証拠になったとしても、そこにあった物語自体は、もう確認するすべもほとんどありませんし、想像するしかありません。  ただ、やはりそういったものを想像するのが楽しいから、歴史的資源の遺跡であったり、いろんなところに人は足を向けるんだろうと思っておりますので、そういったものをやはりつくっていかなければいけないと思っております。  ただ、現状を鑑みますと、久留米市に数多くある歴史的資源、こういったものの近所に住んでおられる方々、そしてまた、子供たちにとって、もっと久留米の歴史に興味を持って学べるような広報・啓発の取り組みといったものに関して、今のままでは十分とは言えないのではなかろうかと思っております。もっと広報や啓発を充実させるべきだと考えておりますけれども、いかがでしょうか。以上で2回目を終わらせていただきます。                      =〔降 壇〕= ○議長(永田一伸君) 大久保市長。 ○市長(大久保勉君) 山田貴生議員の2回目の質問にお答えしたいと思います。  2の歴史的資源の広報・啓発に関してということでございまして、特に自己満足に終わっちゃいけないと、どうおもしろく広げていくか、例えば、漫画・イラストの活用でロマン性を強くするという御視点で質問されたと思います。私も全くそのとおりだと思いますから、そのあたりはしっかりとこれから研究していきたいと思います。  まず、広報・啓発の重要性について答弁しますが、文化財や歴史的資源の保存と活用を図るためには、広く市民に御理解と御協力をお願いすることが不可欠でございまして、また、そのためにはわかりやすい広報や啓発が重要であると認識しております。  例えば、そういった観点で、実際にやっている実験もございます。その具体的事例の一つとしましては、「ドイツさんと久留米」という写真やイラストを交えた読み物を8回のシーズンで市のホームページに連載中でございまして、第一次世界大戦時に久留米市に設置されましたドイツ人俘虜収容所のドイツ人たちが、久留米市の産業や文化に与えた影響を紹介しております。  あわせて、年末にはベートーベンの交響曲第九番、いわゆる「第九」の久留米初演100周年記念事業として企画展を展開し、市民団体による「第九」の演奏会につきましても、久留米市内外に発信いたしております。  こういったことで、これまでから見たらちょっとはみ出したようなやり方もどんどんやろうということで、例えば、この「ドイツさんと久留米」を書いていますのが職員なんですが、あえて「小澤先生」、イラストを描いていますのが「坂本画伯」と、こういったことを言って、何だろうと、もっとおもしろいんじゃないかということで興味を持たせるということを行っておりますし、また、このイラストはJR久留米駅にもポスターを掲示しています。そういう形でしっかりと考えていきたいと思います。  今後も、市民の皆様に興味を持っていただきますように、例えば、最初の質問でございました高良大社なども含めまして、歴史的遺産をストーリーによって関連づけ、わかりやすく情報発信することを心がけながら、さまざまな媒体による広報や参加型のイベント講座を企画し、工夫しながら広報・啓発をさらに充実させるよう努力してまいります。  さまざまな媒体による広報というのは、例えば、「ドイツさんと久留米」に関しては、NHKとさらには民放等にもしっかりと発信するようにお願いをしておりますし、事実、西日本新聞のコラムの中には、こういったものに関してはしっかりと取り上げております。  こういうことで、さらに関心を持ってもらいまして、ストーリー性を高めていくと。最終的に、それが観光資源になったらいいかなと思っております。こんなふうに、どんどん市議会の先生方の御意見も聞きながら、前向きに対応していきたいと思います。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 森副市長。 ○副市長(森望君) 御質問の1項目め、災害に強い久留米市づくりの(3)河川の管理・整備についてで、民間を活用した砂利採取についての市の見解ということでございますけれども、筑後川における砂利採取につきましては、筑後川河川整備計画の河川環境の整備と保全に関する事項によりますと、動植物の生息・生育・繁殖環境保全のため、筑後川大堰下流区間では平成13年度から河道内の砂利採取が禁止され、上中流区間でも採取が規制されております。  また、河川環境に配慮した適切な土砂管理を行うため、砂利採取を必要最小限にとどめ、削減する方向性もあわせて記載されているところでございます。  こういった点から、民間活用による砂利採取の実施につきましては、河川管理者と十分な協議が必要になるなと考えております。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 山口農政部長。 ○農政部長(山口文刀君) 1項目めの災害に強い久留米市づくりについての(1)森林整備についての2回目の御質問にお答え申し上げます。  森林整備につきましては、現在実施している森林の現況調査をもとに計画的に実施してまいります。その整備に当たりましては、樹齢や木材としての資源量、あるいは荒廃の進みぐあいなど、それぞれの森林の状態や森林所有者の意向など、さまざまな条件を加味しながら進めてまいります。その際、大雨被害対策の視点も踏まえて、整備エリア等を検討してまいります。  また、人工林としての整備のみならず、針葉樹と広葉樹が混在し、水源涵養機能が高いと言われている針広混交林への更新も視野に入れて、森林所有者の意向を聞きながら、整備内容を検討してまいります。  これらの森林整備には多額な財源を必要とすることから、森林環境譲与税を有効に活用しながら、森林の持つ公益的機能を効果的に発揮できるように実施してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 13番山田貴生議員。  〔13番山田貴生君登壇〕 ○13番(山田貴生君) 3回目を行わせていただきます。  まず、森林整備についてです。やはり筑後川への雨の流入を少しでも減らすためには、森林の保水機能を保全していくことについて、やはり筑後川流域全体の市町村間での共通認識が必要だと思っております。久留米市の森林だけで抑えられる量、そしてまた、それ以外の流域での量というのは非常に違ってくると思っておりますので、やはり協力体制を敷きながら、共通認識のもと、同じように考えていかなければならないのではなかろうかと思っております。  そうすることによって、筑後川に流れ込む水の量が少しでも減ってくるようであれば、この久留米に対しても、そしてまた、さらに下流域に対しても浸水被害を少しでも軽減できるのではなかろうかと考えておりますので、この流域市町村間での共通認識、これに関して市ではどのように考えておられるのかをお尋ねいたします。  そしてまた、森林整備に関してなんですけれども、やはり今後進めていく考えも持っておられるという御答弁ではありました。ただ、現時点でも人材育成であったり、団体の育成、こういったものに関しては、もっと力を入れていかなければならないんじゃなかろうかと思っております。  実際、将来的に整備に手をつけるようになったとしても、先ほど申し上げたように、歯抜けのような形で整備ができる部分、整備ができない部分というのは非常に多く出てくるだろうと思っております。それ以外の部分を整備していくためには、やはりマンパワーといいますか、団体であったり、協力者の力添えが必要ではなかろうかと思っております。  何もゼロから立ち上げるという形ではなく、今、山登りを楽しんでおられる方々、こういった方に声をかけていくとか、また、御井町のほうでは石井秀夫先生を中心に非常に山のほうの整備のボランティア等もやっておられますし、久留米大学の学生たちも竹林の再生という形で研究をしたりもしております。  こういったいろんな方にお話をしながら、啓発を進めて、森林の整備、山裾の整備であったり、いろんな形でお手伝いいただくような体制づくり、これに関しては、森林・山村多面的機能発揮対策交付金であったり、今回の森林環境譲与税であったり、いろんな交付金、譲与税も使えるかと思っております。  また、近くには大野城市に緑のトラスト協会といったものもありまして、こういった山での活動、これは非常に参考になる団体ではなかろうかと思っておりますし、また京都のほうでは、全国的に知られているモデルフォレスト活動というものもあっております。参考にできる活動は多々ございますので、久留米市における人的育成、また、そういった体制、準備、こういったものにつなげていくために、もっと御尽力をいただければと思っておりますが、このあたりについて、どうお考えかをお尋ねいたします。  河川の管理・整備についてです。  ありがとうございます。現状進めておられ、また民間の活用についても環境保全のため、こういった視点もありまして中止になった、控えるようになったというふうに御答弁がありました。それでもやはり環境保全、先ほど申し上げたように、シラサギが戻ってくる、貝が戻ってくる、小魚が戻ってくるような川にするためには、現状、堆積している土砂をしゅんせつしなければなりません。こういったしゅんせつ作業のためにも、久留米市が中心になって周辺地、筑後川の流域市町村で力を合わせて、国に今まで以上に強く要望していただきたいと思いますが、この考えをお聞かせください。  また、最後です。合川校区には国指定史跡の筑後国府跡があります。この重要な史跡について、周辺の住民であったり、子供たちに対してはなかなか十分な啓発・広報ができていないようですが、どのようにお考えでしょうか。以上で質問を終わらせていただきます。(拍手)                      =〔降 壇〕= ○議長(永田一伸君) 大久保市長。 ○市長(大久保勉君) 山田貴生議員の3回目の質問にお答えします。  歴史的資源の広報・啓発で、具体的には、筑後国府の広報・啓発についての御質問でございました。史跡筑後国府跡につきましては、平成7年度の国指定以降、指定地の公有と管理を継続し、史跡の保護に努めているところでございます。  また、現在、文化財保護法に基づく史跡保存活用計画の策定を進めているところでございます。  市民への広報につきましては、「ガイド・散策マップ 筑後国府跡」、さらには「筑後国府通信」など、印刷物を発行・配布しております。あわせまして、啓発の取り組みといたしましては、合川小学校などへの出前講座や校区コミュニティセンターにおける筑後国府展の開催、発掘調査時の現地説明会、体験発掘会などを行っているところでございます。  さらには、私も筑後国府をどのように発信したらおもしろいかと、いろいろ考えているところでございます。その中で、例えば、筑後国府に関する今年度の新たな取り組みといたしましては、夏至の日に、ちょうど高良大社、筑後国府、日吉神社、篠山神社を一直線に伸ばした線上に夕日が沈むということでございます。これはおもしろいなということで、こういったところの写真やストーリーを市のフェイスブック、また私のフェイスブック等で発信をしております。また、広報くるめ等でこのことも紹介しております。  今後も、これまで以上に、やはりストーリー性を持って、これはおもしろいなと、不思議だなと、こういったことをしっかり発信することによって、市民の皆さんもしくは市外の皆さんが興味を持つと、場合によっては、そのことによって新聞もしくはテレビ局が関心を持つと、そこでさらに発信すると、こういったことを一生懸命やっていきたいと思いますので、ぜひこれからも御指導をお願いしたいと思います。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 森副市長。 ○副市長(森望君) 御質問1項目めの(3)河川の管理・整備についてでございますが、筑後川のしゅんせつについて、国へ強く要望をするということについての御質問でございますけども、これまでも筑後川のしゅんせつにつきましては、あらゆる機会を通して国へ要望してまいりました。その結果として、この3年間で、先ほど申し上げました、3万1,600立米のしゅんせつを行っていただいたものというように認識しております。  今後につきましても、しゅんせつは流下能力確保という観点から、有効な手段でございますので、必要に応じてしっかりと国へ要望してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) 山口農政部長。 ○農政部長(山口文刀君) 1項目めの災害に強い久留米市づくりについての(1)森林整備についての3回目の御質問にお答え申し上げます。  まず1点目の流域市町村との共通認識の件ですけども、筑後川流域の各市町村が、それぞれに適切な森林整備を実施していくことで、河川全体の流入の影響が緩和され、災害防止につながるものであり、その共通認識を持つことは、とても重要であると考えております。  こうした認識のもと、一定規模以上の公有林野を有する市町村で構成されております福岡県公有林野協議会などで、防災としての森林整備の重要性についての認識の共有を図ってまいりたいと考えております。  2点目の体制づくりですが、森林経営管理制度を活用し、森林管理を実施していくに当たりましては、林業専門職のいる福岡県や浮羽森林組合などとの相談や協議、さらには連携の強化を図るなど、円滑に進めていく体制づくりが必要であると考えております。  そのため、まずは福岡県に対して、専門的、技術的な支援等について要望してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(永田一伸君) これにて一般質問を終結いたします。 ◎ 日程第2~日程第26 ○議長(永田一伸君) 次に、日程第2、第95号議案から日程第26、第119号議案までを一括議題といたします。  これより質疑に入りますが、通告があっておりませんので、質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております各議案については、お手元に配付いたしております議案審査付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ◎ 日 程 第 27 ○議長(永田一伸君) 次に、日程第27、請願第1号を議題といたします。  本請願については、お手元に配付いたしております請願文書表のとおり、教育民生常任委員会に付託いたします。  以上で、本日の議事日程は、全部終了いたしました。
     お諮りいたします。  委員会審査等のため、あす12日から17日までの6日間、休会いたしたいと思います。  これに御異議はありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田一伸君) 御異議なしと認めます。よって、あす12日から17日までの6日間、休会することに決定いたしました。  来る18日、午前10時から本会議を開きます。  本日は、これにて散会いたします。                      =午前11時23分  散会=...