久留米市議会 2019-03-05
平成31年第1回定例会(第6日 3月 5日)
平成31年第1回定例会(第6日 3月 5日) 平成31年3月5日(火曜日)
会 議 録
(第6日)
平成31年3月5日(火曜日)
=午前10時00分開議=
〇
出席議員(36名)
1番 金 子 むつみ 君
2番 緒 方 正 子 君
3番 山 田 貴 生 君
4番 田 住 和 也 君
5番 山 村 太 二 君
6番 早 田 耕一郎 君
7番 松 岡 保 治 君
8番 佐 藤 晶 二 君
9番 森 﨑 巨 樹 君
第29 第28号議案 久留米市
民生委員定数条例の一部
を改正する条例
第30 第29号議案 久留米市
国民健康保険条例の一部
を改正する条例
第31 第30号議案 久留米市
高額療養費支払資金貸付基金条例の一部
を改正する条例
第32 第31号議案 久留米市
老人いこいの家条例
の一部
を改正する条例
第33 第32号議案 久留米市
介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営
の基準に関
する条例
の一部
を改正する条例
第34 第33号議案 久留米市
災害弔慰金の支給等に関する条例
の一部
を改正する条例
第35 第34号議案 久留米市
子育て交流プラザ条例の一部
を改正する条例
第36 第35号議案 久留米市水道
の布設工事監督者の配置基準及び
資格基準並びに水
道技術管理者の資格基準に関する条例及び久留米市
専用水道の水
道技術管理者の資格基準に関する条例
の一部
を改正する条例
第37 第36号議案 久留米市
モーテル類似施設の建築規制に関する条例
を廃止する条
例
第38 第37号議案
久留米市営住宅条例の一部
を改正する条例
第39 第38号議案 久留米市
都市公園条例の一部
を改正する条例
第40 第39号議案 久留米市廃棄物
の処理及び清掃に関する条例
の一部
を改正する条
例
第41 第40号議案 財産
の交換、譲与、無償貸付け等に関する条例
の一部
を改正する
条例
第42 第41号議案 久留米市
児童福祉施設の設備及び運営
の基準に関する条例
の一部
を改正する条例
第43 第42号議案 久留米市
教育集会所の指定管理者の指定について
〇議事
の経過
◎ 開 議
○議長(佐藤晶二君) 皆様、おはようございます。
これより本日
の会議
を開きます。
◎ 日 程 第 1
○議長(佐藤晶二君) まず、日程第1、
一般質問を行います。
個人質問を順次許します。
11番
太田佳子議員。(拍手)
〔11番
太田佳子君登壇〕
○11番(
太田佳子君) 皆様、おはようございます。
11番、
公明党市議団の太田佳子でございます。通告に従い、順次質問させていただきます。
早いもので1期4年間が終わろうとしています。私は、これまで
人工内耳装用者の方々とともに、
人工内耳へ
の公費助成を目指し取り組んでまいりました。今回は、その集大成として、1項目め、
人工内耳体外装置更新費用の助成促進について質問
をさせていただきます。
人工内耳のことは、世間ではまだまだ理解されておりませんので、少し
説明をさせていただきます。
ディスプレーをお願いいたします。
〔
ディスプレーに資料
を表示する〕
人工内耳の構成について。
人工内耳は、体内に埋め込む
インプラントと
体外装置である
サウンドプロセッサーから構成されます。
サウンドプロセッサーは、
送信コイルと本体からなる耳かけ型とコイル一体型があり、頭皮
を隔てて磁力で
インプラントに張りついてきます。
サウンドプロセッサーは、洗髪時には取り外すことができます。電池は、補聴器と同様に
サウンドプロセッサー内に入れて交換します。
画面
を切りかえてください。
人工内耳の聞こえ
の仕組み。
1、
体外装置である
サウンドプロセッサーのマイクロホンが音
を拾い、拾った音
をデジタル信号に交換します。
2、
デジタル信号は、
送信コイルを通して皮膚
の下にある
インプラントに送られます。
3、
インプラントは、受信した
デジタル信号を電気信号に変換し、蝸牛に挿入されている電極に送ります。
4、
インプラントの電極が、蝸牛
の聴神経
を刺激し、この刺激が脳に送られて音として認識されます。
耳
の後ろと内耳に
インプラント電極を埋める手術
を行い、二、三週間後に
サウンドプロセッサーをつけて音入れ
を行います。
成人
の場合、電気的なプログラム
を調整し、定期的に
言語訓練を続けることで、徐々に
人工内耳の音になれていきます。
小児
の場合、
音声言語による
コミュニケーションを獲得するために、療育・
言語訓練と、家庭において話し言葉
の発達
を促す継続的な働きかけが必要となります。
聴覚障害児の言語
の発達や学力向上、また、人格形成にも大きな影響
を及ぼすことから、今後も未就学児
の装用手術がふえることが予想されます。
ありがとうございます。
〔
ディスプレーで
の資料表示を終了する〕
人工内耳のこと
を広く皆様に知っていただきたいと思い、平成28年9月9日、「
人工内耳の日」
を選んで
人工内耳機器の買いかえ、修理及び
電池購入費用の助成について質問
をいたしました。
市も支援
の必要性
を認識され、平成29年4月から
人工内耳に使用する電池
を日常生活用具の対象品目とし、新たに追加
をし、その
購入費用の助成が始まりました。
平成30年3月に、さらに、
人工内耳体外装置の買いかえに対する
助成促進について、市長
の見解
をお尋ねいたしました。
大久保市長は、「最初に取りつける際
の手術費用及び購入費は、
健康保険の適用となるものの、買いかえる際
の費用は
公費助成がないため、
全額利用者の自己負担となっており、支援
の必要性は十分に認識している。
人工内耳体外装置についても、他市
の実施状況や専門家
の意見等も参考にしながら検討したい」と答弁されました。
「ACITA
の会」によると、私が最初に質問
をした平成28年9月
の段階では、
体外装置の助成
を行っている
政令指定都市及び中核市は、67市
のうち13市で、約2割が助成
を実施、
福岡県内では、筑後市が
日常生活用具に追加
をして、上限100万円
を助成。
みやま市は、
単独事業給付で50万円
の助成でした。
現在、
福岡県内でも幾つか
の自治体が
体外装置へ
の助成
を始めたようですが、市長はどのように把握
をされていらっしゃいますか、お尋ねいたします。
2項目め、
風疹対策について。
平成25年
風疹患者数1万4,344
人と大流行
の後、患者数は減少傾向にありましたが、5年置きに大流行
をし、昨年
の平成30年7月以降増加
をしています。
患者
の中心は、30代から50代
の男性です。東京、神奈川と、関東
を中心に感染が広がり、福岡、大阪及び愛知において大幅に増加
をし、昨年
の全国
の患者数は2,917
人となっております。今後、感染
の拡大が懸念されます。
ことしに入り、既に全国で367
人、福岡県内で35名が確認されており、2月14日現在、その勢いはとどまっておりません。
風疹は、
風疹ウイルスによって起こる感染症で、流行は春から夏にかけて多く見られます。潜伏期間は約二、三週間で、患者
のくしゃみやせきなどで感染し、発熱や発疹、リンパ節
の腫れなどが症状となっています。
近年、大人
の間で感染が広がっており、大人
の場合、発熱や発疹
の期間が、子供に比べて長く、関節痛もひどいことが多いようです。1週間以上、仕事
を休まなければならない場合もあります。
最も心配される
のは、妊娠中
の女性へ
の感染です。妊娠20週ぐらいまで
の妊婦が感染した場合、胎児にも感染
をし、難聴や白内障、心臓病など
の先天性風疹症候群の子供が生まれる可能性があります。深刻な障害が残って死亡するケースもあるそうです。
風疹患者が1万7,000
人近くに上った平成24年から25年には、45
人の赤ちゃんが、この
先天性風疹症候群と診断され、そのうち11
人が1歳半までに亡くなったと報告されています。
風疹は、インフルエンザ
の2倍
の感染力が強く、マスクや手洗いだけでは不十分とされており、
ワクチン接種が最も有効な予防法と言われています。風疹
の定期予防接種対象者で、1歳児と
小学校入学前1年間
の幼児は無料で接種できます。また、妊娠後は、
ワクチンを接種できないため厚労省は妊娠
を希望する女性や
妊婦同居家族に
抗体検査を呼びかけ、免疫力が低い
人に
ワクチン接種を勧めてきました。
2020年オリンピック・パラリンピックが開催され、各国から多く
の訪日客
の増加も見込まれる中、早急に風疹
を制圧する必要があります。
国は、本年
の4月以降、2021年まで
の3年間、公的な
予防接種を受ける機会がなかった世代で、
抗体保有率が低い39歳から56歳、1962年4月2日生まれから1979年4月1日生まれ
の男性
を対象にした
抗体検査と
予防接種を原則無料化にすることにしました。
国は、短期間に
受検希望者が集中すると
抗体検査キットが不足
をするおそれがあることから、19年度はまず患者が多い39歳から46歳
の男性に無料
の受診券
を送り、まず、検査
を促し、十分な抗体がないと判明した
人に
予防接種を無料で行います。
そこで、久留米市
の風疹対策の取り組みについてお尋ね
をいたします。
3項目め、
ヘルプマーク及び
ヘルプカードについて。
昨年
の10月、
公明党市議団では、「障がい
のある
人もない
人も共に生きる
社会づくり条例」
を学ぶため、青森市に視察に行ってまいりました。青森市が作成した「障がい
のある方へ配慮ある対応
をするため
の職員マニュアル」
を使って、障害
を持つ方が支援や配慮
を受けやすくするため
の大切なツールとなる
コミュニケーションボードや
ヘルプカードについても丁寧な
説明を受けました。
私は、以前に、
内部障害がある若い女性が外見では障害
の有無がわかってもらえないので、
障害者手帳を手に持って優先席に座ることがあったという話
を聞いたことがありました。
人に優しい
まちづくりに向けて、
ヘルプカードがあれば、周囲
の配慮や手助けが受けやすくなる
のではと思った次第です。
ディスプレーをお願いいたします。
〔
ディスプレーに資料
を表示する〕
ヘルプマークは、義足や
人工関節を使用している方、
内部障害や難病
の方、また、妊娠初期
の方など、外見からわからなくても援助や配慮
を必要としている方々が周囲
の方々に配慮
を必要としていること
を知らせることで、援助
を得やすくするように作成されました。
ヘルプマークを身につけた方
を見かけた場合は、電車やバスで席
を譲る、困っているようであれば、声
をかけるなど、思いやり
のある行動が必要となります。
次
をお願いいたします。
赤字に白い十字架と
ハートマークが描かれており、このマーク
を使って
カード形式にしたものが
ヘルプカードです。青森市
のヘルプカードには、赤字で「手助けが必要です!カード
を開いてみてください!」と書かれており、裏には、氏名、住所、生年月日、血液型や連絡先
を記入、裏には、障害名、病名、連絡先、服薬
の有無
を記入、配慮してほしいことは、該当するところにチェック
をするようになっています。
ありがとうございました。
〔
ディスプレーで
の資料表示を終了する〕
青森市
のヘルプカードの例
を挙げましたが、福岡県にも福岡県版
のヘルプカードがあるようです。私
たち久留米市民は、どのようにしたら、この
ヘルプカードを入手することができる
のでしょうか。
福岡県
のヘルプカードは、名刺大
の大きさで、少し厚目
の紙
の表に、
ヘルプマークと、「あなた
の手助けが必要です」と書かれており、私が手伝ってほしいこと
を記入するようになっています。
カード
を17万5,000枚作成したそうですが、ばらまいただけ
の感があり、余り見かけたことがなく、活用されていないように思われます。
本来、外見ではわからない障害
を持つ方が支援や手助け
を必要としていること
を知らせるカードなので、かばん
の中にしまっていては意味
をなさない。見える化して発信しないと周囲
の人に気づいてもらえません。
そこでお尋ねいたします。
久留米版ヘルプカードを作成する予定はおありでしょうか。
ヘルプマークだけでは、いざというとき必要な情報が得られにくいので、
ヘルプカードにして必要な情報
をカードに記入し、それ
をカードケースに収納し、首からかける
ストラップ式か、かばん
の外にかけるキーホルダー
の形式にしてはどうかと提案
をいたします。これで1回目
の質問
を終わります。
=〔降 壇〕=
○議長(佐藤晶二君)
大久保市長。
○市長(
大久保勉君) おはようございます。
太田佳子議員の1回目
の質問にお答えしたいと思います。
1項目めに関して答弁いたします。
人工内耳の利用者
の増加に伴いまして、
体外器更新費用の助成
を開始した自治体が全国的にふえてきているところでございます。今年度、市が行った中核市に対する聞き取りでは、約4割
の中核市で
助成制度があるという回答
を得ているところでございます。
また、県内におきましては、平成28年度から筑後市が開始し、現在、8自治体が助成
を実施しているところでございます。
久留米市におきましては、
人工内耳を利用している方
の経済的負担を軽減するため、昨年度より、
人工内耳に使用する電池について、
日常生活用具給付事業
の対象品目として新たに追加し、
購入費用の助成
を実施しているところでございます。
しかしながら、
人工内耳の体外器につきましては、片方で約120万円かかり、高額でございますことから、更新
の際には公的
助成制度がなく、更新に伴う費用
の全額
を利用者が負担することになっております。利用者にとっては
経済的負担が大きい状況であるという認識でございます。
続きまして、2項目、
風疹対策について答弁いたします。
現在
の状況に関しまして申し上げますと、久留米市では平成25年に風疹が流行した際に、妊娠
を希望する女性及び風疹に対する免疫が不十分な妊婦
のパートナー
を対象に無料
の抗体検査を開始したところでございます。
この
抗体検査につきましては、今年度、風疹が再度流行したことや、国が
風疹対策の追加的政策
を実施すること
を受けまして、他
の自治体に先んじて、久留米市におきましては、本年2月8日より
予防接種を受ける機会がなかった現在39歳から56歳
の男性等も対象に加えて実施しております。
久留米市では、しっかりと他
の自治体に先んじて実施しているということ
を強調したいと思います。
あわせまして、風疹
の感染拡大
を防ぐためには、
抗体検査の結果、免疫が不十分な方へ無料
の予防接種も開始しているところでございます。
また、広報くるめや市ホームページへ
の掲載
を初め、庁内関係部署、ハローワークや税務署等
の関係機関、医療機関や商業施設等におきましてポスター
の掲示やチラシ
の設置
を行い、これら
の制度
の周知及び啓発
の徹底
を図っているところでございます。
3項目め
のヘルプマーク及び
ヘルプカードについて
の御質問がございました。
福岡県におきましては、
ヘルプマークを表示しました
ヘルプカードを作成しております。県
の窓口やホームページで入手できるほか、久留米市でも障害者福祉課
の窓口や相談支援事業所などで配布しているところでございます。
しかしながら、
ヘルプマークは意味が認知されていないこと、現在
のヘルプカードにつきましては、携帯
のしにくさや具体的な使い方がわからないなど多く
の声も寄せられているところでございます。十分に活用されていない状況でありますから、こういった状況に対して何とかしないといけないという認識でございます。
こうした状況
を踏まえまして、久留米市では、障害当事者や市内事業所、基幹相談支援センターと連携しまして、久留米市版
ヘルプカードの作成等
を現在検討しております。今後も利用者
の声
を反映しながら、使い勝手
のよいものとなるよう調査・研究
をしてまいりたいと考えております。以上、答弁でございました。
○議長(佐藤晶二君) 11番
太田佳子議員。
〔11番
太田佳子君登壇〕
○11番(
太田佳子君) 2回目も質問といたします。
1項目め、
人工内耳体外装置更新費用の助成促進について。
久留米市における
人工内耳装用者の数は、九州大学病院、福岡大学病院、久留米大学病院、長崎にある沖田ENKクリニック
の協力による調査では、1歳から10歳が12名、10代が6名、20代から30代が4名、40代から50代が2名、60代以上が6名と報告されています。そして、両耳とも装用されている方が少なくとも6名はいらっしゃいます。
久留米市在住
の中村さんには、3
人のお子さんがいらっしゃいます。長男さんは、現在高校1年生、長女さんは中学1年生、次男さんは小学4年生です。3
人のうち長男さんと次男さんが先天性
の難聴で、2
人とも
人工内耳を両耳装用しています。
長男さんは、3歳
のときに長崎で手術
をし、療育に、月に何度も長崎まで高速道路
を走って通われました。苦労して育てた長男さんがアルバイト
を自分で探してくるほどたくましく成長された姿に、お母さんも感無量
の様子でした。
次男さんは、1歳2カ月
のときに長崎で手術
をし、赤ちゃん
のころから「マンマ」、「バイバイ」と話せたそうです。今では普通学級に通い、友達と元気に毎日
を送っています。
3
人を育てた経験から、早期手術、早期療養するほど効果が大きいこと
を実感されておりました。
それにしても、2年後にはトリプル卒業、トリプル入学と、ただでさえ教育費がかかる中、5年ごとに1
人200万円、2
人で400万円かかるとなると、その経済的な負担ははかり知れません。今までは親族
の応援も得て何とか乗り越えてきたものの、多額
の経済的な負担が一生続く
のです。
大久保市長、この切実な現状
をどう思われますか。
最近は、未就学児
の装用手術がふえており、かつ両耳装用がふえています。
人工内耳体外装置の更新費用
の助成促進を強く強くお願いしたいと思いますが、
大久保市長、今後
の取り組みについて、お尋ねいたします。
2項目め、
風疹対策について。
早急な対応ありがとうございます。ホームページ、広報くるめにもわかりやすく平易な言葉で
説明がされておりました。久留米では、2月8日から既に135
の医療機関で風疹
の抗体検査及び
予防接種が実施されています。妊娠中
の方は、
予防接種は受けられませんが、妊婦健診で無料で
抗体検査を受けることができるそうです。
風疹
の感染拡大
を防ぐには、無料化対象となる男性
の抗体保有率をいかに高めるかが重要です。
ただ、無料化
の対象となる39歳から56歳
の男性は、ばりばり
の働き盛り世代です。平日
の日中には、医療機関に足
を運ぶ時間がない場合も多いと思われます。働き盛り
の世代へ
の対応等どう考えていらっしゃいますでしょうか、お尋ねいたします。
3項目め、
ヘルプマーク及び
ヘルプカードについては、平成24年東京都で作成が開始され、その後、導入、また、検討
を開始している自治体もふえております。福岡県でも平成28年1月、全国で2番目に導入
をしております。
この
ヘルプカードや
ヘルプマークは、援助や配慮
を必要とする方が所持・携帯しているだけではなく、その周辺
の方々がよく理解
をしていないと意味がありません。また、交通機関
の事故や災害時、臨機応変に対応することが困難な方がいること
を把握し、適切な支援につながるようにもしていかなければなりません。
今後は、その意味
を広く市民全体に周知
をし、思いやり
の行動
をさらに進めていくことが必要です。市民全体における認知度はいまだに低い状態です。さらなる普及推進
を図るために、どのように取り組んでいくおつもりか、お考え
をお尋ねいたします。以上で2回目
を終わります。
=〔降 壇〕=
○議長(佐藤晶二君)
大久保市長。
○市長(
大久保勉君)
太田佳子議員から3つ
の2回目
の質問がございました。
順番に申し上げたいと思いますが、まず1点目に関しましては、
人工内耳体外器更新費用の助成促進についてでございますが、障害
のある方
の日常生活
の便宜
を図る「
日常生活用具給付事業」には、給付
対象品目の追加等に関するさまざまな要望が寄せられておりまして、
対象品目の見直しは、より専門的な知識が必要であると考えております。
このような中、久留米市といたしましては、今年度、医師や理学療法士などで構成いたします
日常生活用具検討会
を設置しまして、専門的な立場から
対象品目の妥当性、優先度について検討しているところでございます。
これからが肝心なんですが、
人工内耳体外器
の更新費用
の助成については、給付
対象品目として優先度が高いという検討会
の意見
を踏まえ、国や県
の動向
を注視しながら、前向きに検討
を進めているところでございます。
こちら、繰り返しますが、優先度が高いということで、前向きという
のが今回
の検討会
の御意見でございますから、そういったことも踏まえて適切に検討して、政策に実施してまいりたいと思います。
続きまして、2項目め、
風疹対策について
の質問がございました。
今回
の流行においても、罹患者
の多くが働き盛り世代でございまして、この世代へ
の対策は重要であるということでございます。
このため久留米市では、これまで月に1回、保健所で実施しておりました
抗体検査を市内135カ所
の医療機関で実施することによって、対象者
のほうが受診しやすい環境
の整備
を行います。これは、かなり大きな変化だと思います。1カ所から135カ所でございます。こういったことも行っているということ
を申し上げたいと思います。
また、市内企業
の健康管理室や労働基準監督署等にポスター、チラシ
を送付しまして、事業主並びに働き盛り世代へ
の制度
の周知
を図っているところでございます。
今後
の対応に関して申し上げますと、商工労働ニュースへ
の啓発記事
の掲載
を初め、さまざまな機会
を捉えまして、制度
の周知・啓発
を行っていく予定でございます。企業や事業主に
風疹対策の重要性
を理解してもらい、従業員
の受診
を促すよう取り組み
を実施したいと思っております。
さらに、現在、国におきまして、全国
の医療機関で利用できる無料クーポン券
の発行や、職場健診
の際に
抗体検査を受けることができる環境
の整備等について検討されております。
久留米市といたしまして、こうした国
の動向
を注視いたしまして、適切に対応してまいりたいと考えているところでございます。
最後
の答弁でございますが、
ヘルプマーク及び
ヘルプカードについて2回目
の質問がございました。
現在、
ヘルプカードをより使いやすいものとするため、久留米市版
ヘルプカードの作成
を検討しておりますが、いまだ
ヘルプマーク自体
の認知度が低い状況でございまして、認知度向上と普及啓発が重要であると認識しております。これは太田議員
の御指摘
のとおりでございます。
今後、久留米市では、より効果的に活用するため、広報紙で
のPRや研修会、イベント等
のあらゆる機会
を捉え、普及啓発に努め、
ヘルプマークや
ヘルプカードが十分に認知された、そして、安全で安心して暮らせる
まちづくりに努めてまいりたいと思います。
今回
の普及啓発、もしくは認知
を高めていくということに関しては、今回
の質問という
のも非常に重要だと思っております。以上、答弁
を終わります。
○議長(佐藤晶二君) 11番
太田佳子議員。
〔11番
太田佳子君登壇〕
○11番(
太田佳子君) 3回目は要望といたします。
人工内耳体外装置費用
の助成促進について。
以前から、私や田中貴子議員が新生児
の聴覚検査費用
の助成についても訴えておりましたが、来年度
の予算案に盛り込まれているようです。
助成があることで、検査
を受ける機会が100%に近くなり、早期発見、早期療養が可能となり、
人工内耳装用者がふえることが見込まれます。
しかし、同じ日本に生まれながら、生まれた場所によって、自治体によって100万円前後
の助成があるところとないところがある
のは納得できません。国
の給付制度である補装具として、ぜひ認めていただけるよう、また、更新時においても
健康保険制度
の適用となりますよう、引き続き、国へ
の要望
をお願いいたします。
風疹対策について、働き盛り世代
の方々が受診しやすい環境整備
を進めるには、自治体にもさまざまな工夫が求められます。
まず、6月から始まる久留米市
の特定健診
を活用したり、事業所における健診
の機会
を活用したりして、可能な限り
抗体検査を受ける機会
をふやせるよう各関係機関と連携
を密に取り組んでもらいたいと思います。
さらに、シティプラザや大型ショッピングセンターなどで啓発イベント等も実施して広く周知してくださること
を要望いたします。
そして、久留米市
の対象者39歳から56歳まで
の男性3万3,789
人が確実に受診され、
抗体保有率を高め、そして、久留米市から風疹
を制圧していきたいと思います。
妊婦さん方が
先天性風疹症候群の心配なく、安心して妊娠・出産できる体制
を整えてあげたいと思います。これで私
の質問
を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
=〔降 壇〕=
○議長(佐藤晶二君) 16番石井秀夫議員。(拍手)
〔16番石井秀夫君登壇〕
○16番(石井秀夫君) 皆さん、おはようございます。
16番、明政会議員団
の石井秀夫であります。
4年に1回来る、声変わり
の時期になっております。申しわけございません。このままお聞き苦しい声
のまま続けさせていただきます。よろしくお願いいたします。
きょうは、市内各地から大勢
の市民
の皆様に傍聴
をいただいております。本当にありがとうございます。張り切って質問
をさせていただこうと思いますので、市長も踏み込んだ答弁
を期待
をするものであります。
それでは、1項目め、久留米市新総合計画
の政策評価制度についてお尋ね
をいたします。
大久保市長は、先日
の提案理由
説明の中で次
のように述べられました。
平成31年度は新総合計画第3次基本計画や市地方創生総合戦略
の計画期間
の最終年度に当たり、計画に掲げる施策及び事業など
の着実な進捗
を図るとともに、目標達成に向け積極的に取り組んでいく必要があると目標達成に向けた意気込み
を力強く述べられました。
そのような中で、本市では、久留米市新総合計画
の進捗状況
を管理
をするために、政策評価制度
を導入し、毎年度評価
を実施し、公表もされています。
内容としては、人口問題
をまちづくりの総合的な課題と捉え、人口30万5,000
人の維持や、人口動態に影響
を及ぼす、市民が住みやすい、あるいは愛着
を感じている割合など
の3項目
を総合成果指標として位置づけがなされ、現在公表されている
のは、平成29年度末
のものが最新となっておりますけれども、その中で、人口については「達成
の見込み」とされておりますけれども、住みやすさや愛着
を感じている市民
の割合は伸び悩んでいます。特に、男性では30歳代と、女性
の18から29歳代において愛着がない
の割合が他
の年代に比して高いという結果になっています。
また、基本計画
の「目指す姿」
の達成見込み
を評価するために、17項目
の「目指す成果」と48項目
の「補助指標」
を用いて進捗
の管理がなされ、こちらについては達成困難な事業はないものの、単年度で見ますと48項目中16項目で達成ができていないなど課題もあると私は考えております。
そこでお尋ねですが、現在
の基本計画は31年度までですが、現状や今後
の取り組みについて、どのようにお考えな
のか、お答え
をください。
2項目めであります。スタートアップ支援(創業
の支援)についてお尋ね
をいたします。
先月、2月12日、株式会社資生堂
の久留米進出
の立地協定が結ばれました。その後、その資生堂
の名前が市内各地で毎日
のように飛び交っております。それだけ市民
の期待も大きく膨らんでいると感じますし、
大久保市長も最大限
の支援
を行うと述べられております。その資生堂進出により、多方面にわたる効果があると私は考えています。
その中で、私が一番期待
をしている
のは、このスタートアップ、いわゆる創業
の増加であります。今でも町
のあちこちで新しいタイプ
のお店、新しいタイプ
の事業所
を見ることがふえてきたと市民
の皆様も感じておられる
のではないでしょうか。そのような中で
の、資生堂
のビックニュースでありますから、今後、企業や個人からも新しい提案で
のスタートアップが増加していくものと考えております。
御案内
のとおり、スタートアップは、商工業
の活性化のみならず、まち
の元気
のもとと考えます。「宝
の山高良山から久留米
の元気
をつくる」と、これ
をモットーに議員活動
をしている私も約40年前スタートアップ
をいたしましたが、その当時は、ちょうど久留米岩田屋さんが開店
をするなど、まち
のにぎわいが、まち
の元気が大きく膨らんでいった時期と重なるように感じます。
4年前
の議会で、「創業
の取り組み
を進めるため、産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画について国から認定
を受け、関係機関が一体となった取り組み
を進め、ワンストップ窓口で
の設置などで支援
を強化
をする」と
の答弁
をいただいております。
本市では、スタートアップ支援について、どのような方針で取り組みがなされている
のか。また、その取り組みがどのような成果につながっている
のか、お答え
をください。
3項目め、平成30年7月豪雨についてお尋ね
をいたします。
これは、昨年
の9月、その議会において同僚である権藤智喜議員から合川校区にある下弓削川河口
の枝光排水機場
の水門や、ポンプ操作について質問がなされました。
また、議会や委員会においても多く
の議員
の皆さんから同様
の質問がなされておりますし、市長も提案理由
の中で、豪雨災害における治水対策について報告
をいただいたところではありますけれども、少し視点
を変えてお尋ね
をしていきたいと考えます。
私は、先月2月18日、ゆめタウン東側にある枝光排水機場
を視察
をさせていただきました。
モニター
をお願いいたします。
〔
ディスプレーに資料
を表示する〕
まず、この写真は、取水施設であります。ごみ
を除去するため
の除じん装置が設置
をされ、その右下にはポンプ稼動
の目安となる海抜7.4メートル
の黄色いラインが見ることができます。
次
の写真
をお願いします。
これは、屋内
の操作盤でありますけれども、右上に筑後川
の水位と下弓削川
の水位が表示されています。それぞれ右横にあるモニター画面で外
を確認しながら、その操作がなされると
のことでありました。
次
の写真
をお願いします。
中央左がポンプ本体で、その右側
のところにエンジンがありまして、最大で1秒間で5立方メートル
の排水能力
の装置が3組設置
をされておりますので、1秒間で15立方メートル
の水が排水
をされるという設備であります。
モニター
を消してください。
〔
ディスプレーで
の資料表示を終了する〕
そこで、7月
の豪雨から7カ月
を過ぎましたので、その検討
をいただいている久留米市街地周辺内水河川連絡会議
の進捗についてお答え
をください。
次に、被災
をされた地域へ
の対応について、どのように
説明がなされている
のか、また、地域
の皆様にどのような手だてにて御理解
をいただいておる
のでしょうか。被災した地域によって状況は異なる
のでしょうが、丁寧な上にも丁寧な
説明や対応が求められると思います。
床上浸水で避難や転居
をし、炎天下で
の後片づけに追われた方、事務所や店舗が浸水
の被害で休業
の損害となられた方、アパートなど
の浸水で大きな損害となった家主さんや、入居されている方、そして、農家
の皆さんは作物や農業施設
の被害も甚大でありました。
被災
をした地域や市民
の皆さんへ
説明や意見交換について、どのように取り組みがなされている
のか、また、どのような意見が寄せられている
のか、お答え
をください。以上で1回目
の質問
を終わります。
=〔降 壇〕=
○議長(佐藤晶二君)
大久保市長。
○市長(
大久保勉君) 石井秀夫議員
の御質問にお答えします。
本日は、石井議員
の宝
の山、その関係者が多く見えていらっしゃいます。しっかりとした答弁
を、これまで同様行ってまいりたいと思います。
まず、1項目め、久留米市新総合計画
の政策評価制度に対しまして御質問がございました。
現状について申し上げますが、平成29年度
の評価結果によりますと、総合成果評価並びに総合成果指標として掲げております人口につきましては、目標値
を上回っております。しかしながら、目標達成に向けて予断
を許さない状況でもございます。
また、住みやすさ、愛着度につきましては、基準値は上回っておりますが、伸び率は鈍化、また、横ばい傾向で、目標達成には努力
を要するという状況でございます。
このような状況
を踏まえまして、今度は評価結果に基づく適切な見直し並びに改善
を行い、事業
を着実に推進する必要があると考えております。
そのため、豊かな自然、町並み、食文化、充実した医療環境など、久留米
のポテンシャル
を生かした
まちづくりを進めてまいるとともに、日常生活
の利便性向上や安定した雇用
の創出、さらには、子育て、教育環境
の充実など
を進めてまいりたいと思います。
御質問でございました資生堂
の久留米進出、こういったことも大きく、こういった目標達成に寄与すると考えております。
今後とも久留米で暮らすこと
の魅力
をさらに高め、それ
を市内外に向けて積極的に情報発信してまいりたいと考えております。
続きまして、2項目め、スタートアップ支援につきましては、鵜木
商工観光労働部長に回答させていただきます。
3項目に入ります。平成30年7月豪雨につきまして御質問いただきました。
これまで
の進捗状況について申し上げますと、平成30年7月豪雨による浸水被害
を受けまして、各河川管理者が速やかに対応できる対策
を実施しているところでございます。
国、県、久留米市、近隣自治体、学識者で構成いたします、久留米市街地周辺内水河川連絡会議におきましては、浸水状況と原因
の検証並びに今後
の対応について協議
を進めているところでございます。
そして、この会議におきましては、1つ目は、ハード整備と情報伝達等
を含むソフト対策
の両面で
の一体的な治水対策が必要であるということ。
2つ目、水害
の防災・減災には限界があること
を住民
の皆様に理解してもらいまして、自助・共助
の力
を最大限発揮することが重要である、こういった提言が示されたところでございます。
この提言
を踏まえまして、河川、下水道、農地等
のあらゆる観点から検討
を行う必要がございますために、連絡会議
のメンバーに各実務担当者
を加えましたそれぞれ
の河川浸水対策検討会が平成30年11月に発足したところでございます。
この検討会におきましては、被災された地域
の皆様と意見交換
を開催いたしまして、現在、それぞれ
の河川
の特性
を踏まえたハード整備やソフト対策
の両面で
の総合的、効果的な対策
の検討
を行っているところでございます。
続きまして、被災した地域と
の意見交換に関する御質問がございました。
それぞれ
の河川浸水対策検討会におきましては、被災された地域
の皆様
の意見や要望等
を今後
の取り組みに反映するために、本年2月上旬に意見交換会
を開催したところでございます。
この意見交換会におきましては、堤防
のかさ上げ、排水ポンプ
の新設や能力アップ、避難行動につながる水位計やライブカメラ
の設置など、幅広く御意見、御要望
をいただきました。
また、私と
まちづくり振興会と
の意見交換会
の中でも、振興会幹部よりさまざまな意見
を伺いまして、個別
の対応
を行っているところでございます。
今後、このような地域
の皆様からいただきました御意見、御要望
を真摯に受けとめまして、国、県、市が一体となって早急な対策
を取りまとめてまいりたいと私は思っております。
例えば、意見交換会でございました水位計、ライブカメラ
の設置、もう既に済んでおります。こういったことで、できるところは、もう速やかにやっていくと。どうしても国とか県にお願いして調整
を要するものに関しましては、しっかりと国、県に働きかける、こういったできるところは全てやる。
そして、一歩でも住民
の皆様に寄り添って行っていくと、こういったことは石井秀夫議員
の政治スタンスと同じでございます。以上で終わります。
○議長(佐藤晶二君) 鵜木
商工観光労働部長。
○
商工観光労働部長(鵜木賢君) 2項目め、スタートアップ(創業)支援についてにお答え
をいたします。
スタートアップ支援につきまして、久留米市は、平成26年度に国から産業競争力強化法による創業支援事業計画
の認定
を受け、その計画に基づいて、商工団体や金融機関等と連携した「くるめ創業支援ネットワーク」
を組織し、相談窓口
の設置、創業セミナー
の開催、創業融資など、計画的な事業推進
を図っております。
中でも、久留米市が開設した創業支援施設くるめ創業ロケットでは、創業に関するワンストップ相談窓口
を設置するとともに、創業・経営セミナー、金融機関と
の相談会など
を開催
をしております。
これら
の取り組み
の成果でございますが、くるめ創業ロケット
の利用は年々増加
をしておりまして、平成29年度
の相談者は、前年
の約2.7倍
の637名、セミナー受講者は前年
の約1.5倍
の1,176名となっておりまして、これら
の中からは、少しずつではございますけど、具体的な創業につながっているところでございます。
市が把握しております創業件数でございますが、創業融資
を受けたものには限られますものの、平成29年度は93件。くるめ創業ロケット開設前
の平成27年度
の69件と比べ増加
をしておりまして、くるめ創業ロケット設置による創業効果も出ているものと考えております。しかしながら、福岡市など他
の先進地域に比べて、まだ改善
の余地があるという認識でございます。
そのような課題解決
のためには、今後も引き続き、商工団体や金融機関などと
の連携
を強化し、さまざまな創業希望者
のニーズに応じた的確な相談対応及び支援
の充実
を図ってまいりたいと考えております。
また、久留米市が、福岡県と連携して取り組んでおります福岡バイオバレープロジェクト
を通じた創業支援も有効な取り組み
の一つであると考えております。
こうした支援により、バイオ企業
の中には、大手化学メーカーと
の医薬品開発事業
を進め、多く
の研究者など
を雇用し、近く株式上場
を目指す成長企業も創出
をされております。
さらに、創業企業が、国内外で証券上場するなど
の成功事例
をつくり出し、成功者は、新しいスタートアップ企業に資金
を提供するというような循環する仕組みづくりも進めることで、創業しやすい環境づくり
を推進してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 16番石井秀夫議員。
〔16番石井秀夫君登壇〕
○16番(石井秀夫君) 2回目
の質問
をさせていただきます。政策評価制度についてであります。
本市では、平成12年12月に、21世紀
の四半世紀における長期的な都市づくり
の指針として、久留米市新総合計画基本構想、これ
を策定
をし、「水と緑
の人間都市」
を基本理念に、3次にわたる基本計画
を推進
をしてきました。これまで
の間、広域合併や中核市へ
の移行、九州新幹線
の開業、シティプラザやアリーナ
の開館など、都市
のポテンシャル
を飛躍的に高めてきたと私は評価
をしております。
しかし一方で、人口減少、少子高齢社会
の本格的な進行、そして、九州北部豪雨など毎年
のように起こる、この自然災害、グローバル化
の急速な進展や社会基盤施設
の老朽化など、時代
の潮流は急速に変化
をしています。今後、久留米市が持続的に発展
をしていくために、こうした時代
の変化
を的確に捉え、さらなる飛躍
を目指す必要があると考えます。
そこで、現在
の総合計画は、31年度末までとなっており、残り1年でありますけれども、久留米市として目指す都市像
を実現するために、どのように取り組んでいかれる
のか、いま一度お答え
をください。
スタートアップ支援についてであります。
本市では、ワンストップ支援窓口となる、くるめ創業ロケット
を中心商店街に整備
をし、相談会やセミナー
の開催などスタートアップ支援について着実に取り組んでいる。また、創業者
の創出など
の成果が出ていることについて、その答弁
をいただきました。
しかし、私
の経験から、創業後安定的に経営
を続けて、事業
の継続
を図っていくことは大変困難なことも多いと考えます。その点についても安心して相談ができる、そのような環境
を持つことは、商工業
の活性化には重要なテーマであると考えられます。本市では、スタートアップ後
のフォローアップについては、どのような取り組み
をなされている
のか、今後、どのようにそれ
を進めていく
のか、お答え
をください。
7月豪雨についてであります。
久留米市街地周辺内水河川連絡会議が3回も開かれ、その提言が示されたとありました。その中で、「水害
の防災・減災はいろいろな面で限界であること
を市民に十分に理解
をしてもらうことが必要で、市民はいかにして自助・共助
の力
を最大化するか
を考える時期に来ている」、そのような提言であります。行政として、今後どのようにして、その市民
の理解や、自助・共助
の最大化について取り組み
を進めていく
のか、お示し
をください。以上、2回目
を終わります。
=〔降 壇〕=
○議長(佐藤晶二君)
大久保市長。
○市長(
大久保勉君) 石井秀夫議員
の2回目
の質問にお答えします。
私に対する質問は、2つございました。まず、久留米市新総合計画
の政策評価に関する答弁
を行います。
今後も久留米市が自主自立
の自治体経営
を行いながら、持続的に発展していくためには、都市活力
の基盤としまして一定
の人口規模
を維持することが重要であると考えております。そのためには、市民
の皆様が住み続けたいと思い、市外
の方々が久留米で暮らしてみたいと思っていただけるような
まちづくりが必要であると考えております。
そこで、私
の就任以来、最も重視する政策
の一つでございます都市づくりPTにおきまして、30万都市にふさわしい新しい都市計画
の策定
を行っております。JRや西鉄
の主要駅前
を中心とした地域
の開発及び地域
の中心となりますコンパクトシティ
の取り組み
を進めているところでもございます。また、中心市街地
の一層
の緑化並びに住みやすい、移り住みたい
まちづくりを行っているところでございます。
続きまして、2つ目
の質問に対してお答えします。こちらは、平成30年7月豪雨に関する関連質問でございます。
自助・共助
の充実・強化は重要であると考えております。これまで校区防災訓練へ
の支援、防災士など人材育成、防災活動に必要となる資機材整備など
を実施してまいったところでございます。また、本年度より、校区
の実情にあわせました「自主防災マニュアル」、「避難所運営マニュアル」
の作成支援、地域と
の協働による避難所運営
を開始するなど、地域と連携した取り組み
を進めているところでございます。
今後につきましては、3月議会に災害対応
の部署
を総務部へ移管する条例案
を提出しているところでございます。庁内
の組織変更も行いまして、しっかりとソフト面で
の強化も取り組んでいきたいと考えております。
ここで強調したい
のは、やはり防災、特に、防水でございましたら、これまではどちらかと言いましたら、ハード面、ポンプアップとか、もしくは堤防、こういったものが中心でございましたが、地球温暖化
の影響によりまして、ほとんど毎年何らかの内水被害、もしくは河川
の氾濫等起こってくると、こういう状況でございますから、こういった状況におきましては、ハード面はもとより、ソフト面が重要であると。そのソフト面
の対応に関しましては、いろんな施策
を打っておりますし、地域
の皆さんと
の協働も必要であると、こういったこと
を行っております。
さらに、今回は、市役所
の組織も変えてまで、しっかりとソフト対応したいということでございますから、ぜひ議員
の先生方、御理解
をよろしくお願いしたいと思います。これで答弁
を終わります。
○議長(佐藤晶二君) 鵜木
商工観光労働部長。
○
商工観光労働部長(鵜木賢君) 2項目め
のスタートアップ(創業)支援について
の2回目
の御質問にお答え
をいたします。
創業後
の経営
の安定化や事業継続につきましては、将来的に地域経済活性化
の一翼
を担う企業に成長
をしていただきたいという期待から、創業時
の支援と同様に重要であると考えております。
そのため久留米市では、まず創業時におきまして、実効性
のある事業計画や資金計画など
の準備
を整えていただくよう、商工団体や金融機関と連携した「創業塾」
の開催や経営指導により、計画性
の高い創業へ
の誘導
を図っております。
また、創業後
のフォローアップにつきましては、くるめ創業ロケットでは、創業後
の経営相談や経営後も活用できるセミナー
を開催し、創業後
のスキルアップにも活用いただいているほか、関係する商工団体や金融機関による経営指導など
を行うことで、経営
の安定化や事業
の継続
を図っているところでございます。
久留米市では、今後におきましても、商工団体や金融機関などと連携
をしまして、創業時から創業後
の継続したフォローアップ
を行うことで、創業後
の経営
の安定化
を図り、久留米市における経済活動
の活性化へとつなげてまいりたいと考えております。
また、有望なスタートアップ企業に対して、資金調達や取引先紹介など企業が成長するため
の側面的支援
を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 16番石井秀夫議員。
〔16番石井秀夫君登壇〕
○16番(石井秀夫君) 3回目は要望とさせていただきますけれども、政策評価制度についてであります。
1月16日、私は久留米市新総合計画次期基本計画
の関係団体懇談会
を傍聴させていただきました。委員
の方から気になる発言がありました。「男女
を問わず若い世代に愛着がない、この割合が高いことは、その自治体にとって致命的であり、暮らしやすい、子育てしやすい実感がないこと
のあらわれではないか」と
の意見がありました。
このような課題についても、愛着
を感じていただけるように、目標達成に向け着実に施策
を推進していかなければならないと考えます。
31年度末までに、さらに政策
を磨き上げ、その成果
を市民
の皆様にわかりやすくお示し
をし、誰もが「住みやすさ日本一」
を実感ができる取り組みとなるよう強く要望
をするものであります。
スタートアップ支援であります。
先ほど
の鵜木部長
の答弁では、県と連携
をして取り組んでいる福岡バイオプロジェクト
を通じた創業支援では多く
の研究者
を雇用
をし、株式上場
を目指す成長産業が創出
をされていると
の回答でありました。
現在も脈々と久留米
のものづくり
の技術
を生かした新しい会社と商品が生まれている。再認識
をさせていただいたところです。このような成功事例によって、ものづくり
のまち久留米、これ
をさらにPRすることが大切であろうと考えます。
さらに、久留米
の元気
をつくるため、今必要なことは、私は、県南
の広域圏
の中で連携
をしたスタートアップ支援、こういうものが必要だろうと考えておりますので、取り組み
をお願い
をしたいと考えます。
このバイオバレー
の話も出てまいりましたので、宇都宮大学に児玉先生という研究者がいらっしゃいます。バイオサイエンス教育センター
のリーダーとして活躍され、世界的にもその論文が認められております。久留米市御井町
の出身でありますけれども、こういう先生にも、しっかりと御協力
をいただいて、そのバイオ
の力
を久留米から発信
をしていくということも、そういう取り組みも、今後さらに進めていってほしいというふうに私は提案
をさせていただきます。よろしくお願い
をします。
それから、7月豪雨についてでありますけれども、自助・共助
の取り組みは大変重要でありますけれども、これが重要である部分、大変難しい問題でもあろうかとも思いますので、例えば、私は、先ほどここ
の写真で見ていただいた、あの排水機場あたり
を、毎年でも市民
の皆さんに公開
をし、見学
をしていただく。そして、理解
をいただく。
それから、もう一点は、その浸水するような地域
の道路に、その海抜
の表示
をしていたらどうかと思っておるんですね。高いところ、低いところ何メーター違うと。そういうこと
の重要さがわかってくる
のではないでしょうか。そういうことについても検討
をお願い
をしたい。
最後になりました。時間がありませんが、傍聴席
の皆さん、本日はありがとうございました。今後とも久留米市
の市政へ関心
をいただいて御意見賜りますようよろしくお願い
を申し上げまして、私
の今回
の一般質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
=〔降 壇〕=
○議長(佐藤晶二君) これにて
一般質問を終結いたします。
◎ 日程第2~日程第43
○議長(佐藤晶二君) 次に、日程第2、第1号議案から日程第43、第42号議案まで
を一括議題といたします。
これより質疑に入ります。
通告があっておりますので質疑
を許します。
25番古賀敏久議員。(拍手)
〔25番古賀敏久君登壇〕
○25番(古賀敏久君) おはようございます。
古賀敏久です。第5号議案 平成31年度久留米市
一般会計予算について、2点絞って質問
をさせていただきます。
まず1点目、ふるさと納税についてです。
私は、もう議員になってから、このふるさと納税制度ができて以降ですね、まだ久留米
の寄附額が少ないころからこの納付制度についてはずっと質問
をしてまいりました。と申します
のも、やはり久留米市、この自治体における税収外
の収入、こういったやつ
をやっぱりきちっと確保していって、本当に必要とする方にそういう費用
を充てていく有効な制度であろうというふうに考えておったわけです。
一方、ふるさと納税制度
の発足から、予想以上に返礼品
のお祭りが始まりまして、最近では閉店セールと称した寄附
を受け付ける自治体があらわれてきたほどであります。
こういった中で、ふるさと納税、これ
をどう活用していくかというところはきちっと考えていく必要があるというふうに思っております。
2回に分けて質問
をします。
1回目は、まず、ふるさと納税として久留米市が受けた寄附
の額。今度は、その寄附
の額には、それに係る返礼品
の費用が発生してきます。この費用と、それ
を差し引いた金額がどうなる
のか。
あわせて久留米市在住
の方が、ふるさと納税
を他市等に行った方々
の寄附額と、それによる久留米市へ
の住民税
の控除額はどうなっておりますでしょうか、お答えください。
2点目、校務テレワークについて質問
をいたします。
今回
の予算書
を見させていただいた中で、2点ほど、「あれっ」というところがありました。
1つは、プレミアムつき商品券
の発行事業、プレミアムつき商品券、もう久留米市
の予算としては、もうおなじみ
のものかと思っておりましたが、県としてあわせてやる商品券ではなくて、今回
の消費税対策費として行われるプレミアムつき商品券ということだそうで、金額的には相当大きな金額が今回
の増額
の要素になっております。
これに関しましては、質問は省きますが、校務テレワークについて。
久留米市、市長就任以来、民間企業と
のいろいろ連携
を図っていかれる中で、テレワークについて
の講習会が行われました。
テレワーク、いわゆる在宅で勤務
をする、もしくは、その通勤に係る時間等
を短縮して効果的に業務ができる仕組みづくり、もしくは、障害者
の方が働きやすい職場として
の活用である、そういう便利な道具なんですが、今回ちょっと校務テレワークという形で、ちょっと私
のイメージと違う内容なんで、これについて事業
の内容と、それによる効果について、まずお知らせください。1回目
を終わります。
=〔降 壇〕=
○議長(佐藤晶二君) 徳永
総務部長。
○
総務部長(徳永龍一君) 第5号議案 平成31年度久留米市
一般会計予算について
の御質問
の1項目め、ふるさと納税につきましてお答え
をいたします。
3点にわたって御質問ございましたので、順次お答えいたします。
まず、今年度、平成30年度
のふるさと納税
の見込み額と返礼品に係る費用について
のお尋ねでございました。
平成29年度
のふるさと納税
の受納額は10億1,372万円に対して、今年度、平成30年度
の寄附見込額につきましては、前年比48.5%減
の5億3,500万円
を見込んでおります。返礼品等にかかりました費用につきましては、郵送費等も含めまして2億4,000万
を見込んでおります。
次に、久留米市民がふるさと納税
を行ったことによる税
の控除額についてでございますが、数字的には平成29年中
の実績になりますが、久留米市民
の方が久留米市
を含め、全国
の自治体に対しふるさと納税
をされ、市民税
の寄附金控除
を受けられた額は2億4,826万円となっております。
次に、平成31年度
のふるさと納税
の見込み額でございますが、地方税法改正によるふるさと納税制度
の見直しなども踏まえまして5億4,000万円
を見込み予算
を計上させていただいております。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 大久保
教育部長。
○
教育部長(大久保隆君) 第5号議案 平成31年度久留米市
一般会計予算(2)
の校務テレワークについてお答えいたします。
校務テレワーク
の導入は、ワーク・ライフ・バランス
を確保することにより、教員が心にゆとり
を持って日々
の業務に当たり、学力
の保障と向上にも資すること
を目的としております。
現在、運用している学校ネットワーク
の認証
の仕組み
を活用し、自宅から学校ネットワークにアクセスすること
を可能といたします。初年度は申請により200名が校務テレワーク
を利用できるようにする予定です。
校務テレワークでは、仕事
の量は変わりませんが、仕事
の場所や時間
の選択ができ、特に育児や介護
をする教員にとっては働きやすい環境
を構築できるものと考えております。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 25番古賀敏久議員。
〔25番古賀敏久君登壇〕
○25番(古賀敏久君) 2回目
の質問
をします。
ふるさと納税についてですけれども、実際その、久留米
の場合は自転車
をやめてから随分、金額的には下がってきたと思うんですが、こういう、もう返礼品に対するお祭り騒ぎちゅうのは、これからもう収束していくだろうと思います。
ただ、じゃ、ふるさとに納税
をしよう。そういった純粋なマインドという
のは、ある意味一定あるんじゃなかろうかというふうに私は思っています。2000年前後、もう20年近く前ですけれども、東京におる友人が、ふるさと
の久留米に寄附
をしたいと言うてきました。そのときに、「ああ、そうしたら、青木繁
の生家
の保存運動が今寄附
を、募金
をしよるから、それに対して寄附
をしたらどうね」という話
をしました。その友人は、それに対して寄附
をいたしました。
その友人がここにおりますので、寄附
の額については言いませんけれども、実際、本当に、東京でとか、大阪、大都市で働いて、そこでしっかり納税
をして、その税金
の循環がですね、じゃあ、ふるさと
のほうに来ないじゃないかと、そういったところから、このふるさと納税という仕組みができたんだというふうに私は認識しております。
その税収外収入
を含めて、雲南市というところに視察に参りました。ここは人口4万
人弱で、面積が久留米
の倍以上、553平方キロあります。ほとんど山間地で、自治体
の説明された方が、いわくほとんどが過疎であると、そういった地域なんですけれども、そこで、もう校区単位
のまちづくり振興会じゃフォローできませんので、それ
をさらに分割化したところで、その集落集落で、その協議会
をつくって、その地域に独特
の問題
を解決すると。そういったこと
をやっています。
このまち
の収入源、その事業
の収入源
の中でおもしろい
のがありましたので披露したいと思います。水道
の検針、この水道
の検針業務
の委託
を受けていた業者が、ある地域はもう複雑過ぎて割に合わんというところで、その検針事業
を、その
まちづくり振興会が受託
をしたんです。そして、その費用
をその事業に充てる。どういう事業に充てるかちゅうかと、検針という形で見守りですよ。地域
の見守り活動、こういった形に充てていく。そういった事業もありました。
今後、国
のお金、福祉
のお金が全国津々浦々に平等に降り注ぐという時代は、なかなか難しいんじゃなかろうかと思います。そこで、そこに暮らす
人たちが、僕たちは、こういうものが必要だ。そういったところ
をきちっと用意
をして、それに対する費用、収入
をどう求めていくか。こういったことも非常に必要な観点だと思っています。
ですから、ふるさと納税によって、それ
を何とかカバーできるんじゃないかなというところで、同じ取り組み
をしているところが松阪市。
松阪市
の場合は、ふるさと納税
のいわゆるこういったことに使いますというところで、各校区単位で
の事業
を紹介しています。ですから、例えば、安武であったらこういったこと
をやりますんで、それに対して
の寄附
をお願いします。そういう校区ごとに、そのPRが出ています。
こういった使い方
をする。こういった寄附
を求めるときにアピールがきちっとできるような寄附
の集め方
を今後考えていく必要があるんじゃなかろうかと私は思いますけれども、それに対してお答えください。
それと、校務テレワークについてです。
道具として、非常に使いやすいものであると思っています。ですから、非常にそこは有効に活用していただきたいと思うんですが、道具ですから、使い方
を間違えますと、家に持ち帰ってできるなら家に持ち帰ってどんどん仕事
をしてくださいよと。そういうふうに安易に考えてもらっては困る。多分、教育現場
のほうでは、そういった1点
の心配が非常に高いだろうと思いますので、そういったことがないような使い方
を考えていらっしゃる
のか、再度お尋ね
をいたします。以上で質問
を終わります。
=〔降 壇〕=
○議長(佐藤晶二君) 徳永
総務部長。
○
総務部長(徳永龍一君) ふるさと納税に係る2回目
の御質問にお答え
をいたします。
御質問
の御趣旨は、返礼品によらず、特定目的
の応援メニューによるふるさと納税
の確保だったというふうに思いますので、その点についてお答え
をいたします。
久留米市では、寄附
をされる方々
の思い
をいかに生かしていくかということで、「こども生き生き応援事業」
を初め、ふるさと納税
の応援メニュー
を6項目設定いたしまして、寄附者御自身に寄附
の使い道
を選択していただいております。
そのような中、今年度は、昨年7月
の豪雨災害で、久留米市も甚大な被害
を受けたこともありまして、復興支援
を目的といたしました平成30年7月豪雨災害支援
を新たにメニューに加えましたところ、返礼品がないメニューにもかかわらず、192件、500万円
を超える寄附
をいただいております。
今後はさらに寄附者がその効果
を実感できるような特徴
のある具体的な応援メニュー、例えば、地元
の高等教育機関やバイオ産業、芸術分野など
を支援するようなメニュー
の設定や寄附金
の集め方
を工夫するなどで、新たな寄附
の獲得につなげてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 大久保
教育部長。
○
教育部長(大久保隆君) 2項目め、校務テレワークについて
の2回目
の御質問にお答えいたします。
今回
の校務テレワークは、本来的なテレワークではなく、子育て等
を抱える教員
のワーク・ライフ・バランス
の維持向上
のため時間外に運用する限定的なテレワークでございます。
その運用に関しましては、安易に自宅で
の時間外勤務
を推奨する
のではなく、やむを得ない場合に限り許可することとし、実際に自宅で勤務した時間については、校長が報告
を受け、勤務時間として把握することとしたいと考えております。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 13番甲斐征七生議員。(拍手)
〔13番甲斐征七生君登壇〕
○13番(甲斐征七生君) おはようございます。
13番、日本共産党
の甲斐征七生です。
私は、第5号議案 平成31年度
一般会計予算案について、同和行政に絞って何点か質問
をいたします。
これは、私一貫して、逆差別
を生むと言われている同和行政については、国
の特別措置法も終わっておりますし、久留米市においてはやめるべきだということ
を一貫して求めてまいりましたが、今回もその立場で質疑
を行うものであります。
1点目、個人給付事業についてであります。
これは、支給される根拠、それから、支給される受給者
の認定について、予想される件数、予算について明らかにしてください。
2点目、団体補助金について、団体ごとに補助金
を明らかにしてください。
同和住宅について、これは昨年もお尋ねしましたが、入居はどのようにして決められていますか。一般住宅はもちろん、公募による抽せんで行っているわけですが、同和住宅についてどうな
のか。入居率はどうでしょうか。明らかにしてください。
それから、久留米市人権・同和教育研究協議会に対して補助金
を出しておりますが、その補助額と、それから、この団体と学校教育と
の関係、久留米市教育委員会は、その関係
をどのように位置づけている
のか、明らかにしてください。
5点目、質問教室について伺います。これは、対象者はどういった子供に限られている
のか。それから、質問教室
の予算、年間回数、参加者、質問教室に参加する教師、教師に対する手当、それから、年間平均、どれぐらい教師が参加
をする時間がとられている
のか、明らかにしてください。
それから、次に、2項目め、42号議案についてであります。
教育集会所の指定管理者の指定についてという議案ですが、これは12月議会におきまして議案が撤回
をされたものであります。それが再度出されてきておるわけですが、12月議会で撤回
をした団体と同じ団体にまた指定
をするという案になっております。この理由について、撤回した意向、なぜ撤回
をした
のか、それから、その後
の経過や改善したことがあれば明らかにしてください。
普段、普通だとこういった事例は考えられない
のではないかという気持ちがするからであります。以上、1回目
を終わります。
=〔降 壇〕=
○議長(佐藤晶二君) 楢原
人権担当部長。
○
人権担当部長(楢原孝二君) 甲斐征七生議員
の御質問、第1項目
の第5号議案 平成31年度久留米市
一般会計予算、同和行政について
の御質問ですけれども、まず、久留米市
の人権行政
の方向性について述べさせていただきながら回答させていただきます。
今日、人権行政
を取り巻く状況は、同和問題
を初め、女性、子供、高齢者、障害者、外国
人など、さまざまな人権問題や新たな人権課題
の対応が求められております。
そこで、昨年、人権施策推進委員会
を設置し、これまで市が取り組んできた人権・同和行政
の検証と、人権施策
の基本的な方向性について御意見
をお聞きしているところであり、今後
の同和問題
を初めとする人権行政につきましては、その御意見も踏まえて進めてまいりたいと考えております。
それでは、1点目
の御質問、個人給付認定と件数と予算についてお答えいたします。
個人給付につきましては、対象者
の方々
の教育格差や就労格差
の解消
を図るため実施しているものでございます。平成31年度
の予算につきましては、就職支度金として4件、18万円、保育所入所支度金・奨励金として43件、296万3,000円、就園就学支度金・進学奨励金・修学旅行費として60件、715万5,000円
を計上させていただきます。
なお、該当者
の認定につきましては、申請
の際に、それぞれ
の当事者団体から証明
を提出していただいて認定
をしているところでございます。
次に、2点目
の団体補助金についてお答えいたします。
団体補助金は、同和問題
の早期解決
を図るため、各団体が果たしている啓発等
の役割から補助
を行っているものでございます。
平成31年度
の予算につきましては、市長部局から部落解放同盟久留米市連絡協議会へ1,089万1,000円、全日本同和会久留米支部等へ568万3,000円、福岡県地域人権運動連合会へ43万7,000円、また、教育委員会からは、部落解放同盟久留米市連絡協議会へ836万円、全日本同和会久留米市支部等へ347万8,000円
を計上させていただいております。
続きまして、2項目め
の第42号議案 久留米市
教育集会所の指定管理者の指定についてお答えいたします。
まず、事案
の経過及び指定議案
の再提出
の理由についてでございます。
教育集会所につきましては、
指定管理者である久留米市
教育集会所運営委員会連絡協議会
の事務員による私的流用が発覚したことから、昨年12月10日に指定議案
を撤回させていただいております。
市では、その後、当該協議会に対して事案
の全容解明、ガバナンス
の改善等
を求めており、先月、その結果報告
を受けたところでございます。
まず、事案
の全容解明につきましては、私的流用総額と、その原因が明らかにされたこと、本人からその金額が全額返還されたこと、事務員
の処分がなされ、会長
の辞任意向が示されていること。
ガバナンス改善につきましては、再発防止に向けて
会計管理者や
事務局長の新設、
外部幹事による
監査の実施等に伴い、二重、三重
のチェック体制
をとられること、規約や規定等
の整備がなされること。また、これら
の内容について第三者である弁護士により全容解明
の経過やガバナンス改善
の内容が適正であることが確認されたと
の報告
を受けております。
これら
の報告内容並びにこれまで
の事業実績等
を総合的に勘案し、今回、指定議案
を再度提出させていただいているところでございます。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 志賀
都市建設部長。
○
都市建設部長(志賀浩二君) 甲斐征七生議員
の1項目め、(1)同和行政について
の同和住宅
の入居についてと予算について
の質問にお答えさせていただきます。
まず、入居手続についてでございますが、お尋ね
の住宅につきましては、住宅
の確保に特に配慮が必要な世帯であること
の確認といたしまして、関係団体から書類
の提出
をお願いしているところでございます。
なお、この件につきましても、人権施策推進委員会
の御意見
をお聞きし、そのあり方については検討していきたいと考えております。
次に、入居率についてでございますが、お尋ね
の市営住宅につきましては、入居率は60%でございまして、1年前と比べマイナス1.6ポイントとなってございます。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 大久保
教育部長。
○
教育部長(大久保隆君) 同和行政について
の4項目め、久留米市人権・同和教育研究協議会についてお答えいたします。
久留米市人権・同和教育研究協議会、いわゆる市同研でございますが、市同研へ
の補助金は平成31年度予算において440万円
を計上しております。市同研は、部落差別
を初め、あらゆる差別
をなくしていくため
の人権・同和教育に関する実践研究
をしている教育研究団体でございます。学校教育と
の関係については、市同研が発行している研究課題冊子など
の成果物
を各学校
の教職員が資料として活用したり、市同研が主催する各種研修会に教職員が自主的に参加し、人権・同和教育について学ぶ機会となっている状況でございます。
次に、5項目め
の質問教室についてお答えいたします。
質問教室は、隣保館や
教育集会所など市内9カ所にて週2回程度開催されており、平成30年度は70名
の児童生徒が参加しております。同和地区児童生徒
を対象としているほかに、現在では、約半数
の質問教室において外国にルーツ
を持つ児童生徒
を初めとする地区外
の児童生徒
の学習へも広げているところでございます。
質問教室へ
の補助金につきましては、久留米市質問教室運営委員会に対する事業補助として700万円
を予算計上いたしております。質問教室では各学校で広く教職員に参加
を呼びかけ、自主的に参加した教職員と人権・同和教育課雇用
の学習指導員計5名とが指導に当たっておりますが、例年、教職員は約6,900名余りが参加しているところでございます。参加した教職員に対しましては、費用弁償として1回当たり1,000円が支出されているところでございます。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 13番甲斐征七生議員。
〔13番甲斐征七生君登壇〕
○13番(甲斐征七生君)
大久保市長のもとで初めて、見直し
の作業は進められているなという感
を抱きました。しかし、最初に申し上げましたように、もう特別措置法は終わっているわけですね。それで、しかし、なお、例えば、久留米市
の教育集会所条例
を見てみますと、第1条に、目的及び設置ということで、本市は「同和対策対象地域住民」という表現があるんですね、条例に。久留米市が同和対策地域
を指定しているという
のをまだ言っているんです。
今、同和地域という
のは、これは国
のほうも認めておりますが、混住が進んで、その地域
の中でも誰が旧同和地域
の住民な
のか。その
人に対していろんな事業
を行うことは困難だということは国も言っているわけですね。だから、今、答弁にもありましたように、例えば、同和住宅
の入居は、団体が選んだといいますか、団体が指名
をした
人でないと入れない。個人給付も、団体が「この
人はそうですよ」と言った
人でないと個人給付は受けられないという、非常に行政としてはあるまじき行為だと思うんです、私は。
だから、その団体と幾ら信頼関係がありますよと言ってもですね、それ以前
の問題だと思うんです。だから、これは、一日も早くその見直し
を進めていただいて、全国でも多く
の自治体で今同和行政
を終結しているという自治体が
福岡県内でも進んでおります。一日も早くこの同和行政
を終結させるという英断
を大久保市長のもとでぜひ行っていただきたいなと強く思うわけですが、市長に見解
を問うわけにはいきませんので、そのことは要望と言いますかね、発言だけにしておきます。
2回目ですけれども、個人給付ですね、これはいつも教育格差、あるいは就労格差
を根拠に言われます。それは、果たして旧同和地域
の住民だけな
のか、世帯だけな
のか。そうではないと思うんですね。
今、子供
の貧困は、本当に多くうたわれておりますし、就労問題も非正規
の雇用だとか、大変な状況に来ている。それに対して久留米市は全体的には、教育
の格差について、学力
の引き上げとか、就職
のあっせんとか、いろいろ全体的に久留米市としては対応しているわけなんです。それでやるべきであって、それ
を、そういう窓口がある
のにもかかわらず、「いや、この
人は特別に個人給付は必要だ」ということ自体が久留米市民
の納得は得られないなというふうに思いますが、もう一回お願い
をいたします。
それから、市同研
の440万
の補助金。学校教育と
の関係は非常に、これは一研究団体
の域
を超えてですね、学校教育現場にその方向が押しつけられているという感が私はずっと持っております。その点
をもう一回お願いします。
質問教室、これは、700万
の予算
をやって、先生方が年間延べ6,900名参加、これはちょっとびっくりしますけれども、この1,000円という手当は何ですか、これは。残業手当ですか。
この収入は、どういうふうに位置づけられる
のでしょうか。
教師
の多忙化が今非常に問題になっております。残業も非常に大変な事態に来ているというふうに言われている中で、これも自主的に参加しているというふうには言われますけれども、教育現場
の経験者、あるいは教育現場
の現役
の教師から
の訴えと言いますか、そういう手紙が私
のところによく寄せられます。質問教室に対する不満だとか、あるいは、節目
の事業という
のは別にありますけれども、それについて
の取り組み、あるいは解放同盟など
の介入に対する不満だとか、よく来ますけれども、そのたびに取り上げておりますが、そういう学校現場と市同研、解放運動団体、その関係も、やはり同和行政教育
を終結させるということ
を中心に据えてやるべきだと思いますが、答弁できればお願いします。
それから、42号議案ですが、会長がかわるからと言われましたが、これは内部問題ですよね。内部問題で会長がかわったから、じゃあまだいいでしょうということには私はならないと思う。ですから、こういう
のも、じゃ一般
の団体とか企業に、これ
指定管理者でできるかというと、それはできないんですね。
教育集会所という特別
の先ほども言いました
教育集会所の条例
の第1号に同和対策
を対象にした集会所になっていますから、なかなか一般
の団体や企業ではできないという
のがあると思うんです。私は、これは再提案そのものがおかしいなと思いますが、見解
を伺います。以上で終わります。(拍手)
=〔降 壇〕=
○議長(佐藤晶二君) 楢原
人権担当部長。
○
人権担当部長(楢原孝二君) 甲斐征七生議員
の2回目
の御質問、1項目め
の同和行政について
の1点目、個人給付
の認定について
のお答え
をいたします。
個人給付につきましても、これまで必要に応じて廃止や見直し
を行ってきたところでございます。今後とも事業内容や効果につきまして、これまで同様しっかりと精査
を行ってまいりたいと考えております。
2項目め
の久留米市
教育集会所の指定管理者の指定についてお答えいたします。
教育集会所は、近年、周辺住民と
の交流
のため
の施設としても活用されてきております。女性や外国
人の子供等
の交流事業も展開されているところでございます。
今回、
指定管理者である当協議会から、今後
の事業方針として、さまざまな人権問題や新たな人権課題
の解決に向けて積極的に取り組むと
の報告も受けているところでございます。
また、現在、人権施策推進委員会におきましても、当該施設
の活用等についても御意見
をいただくこととしており、その御意見
を踏まえて、人権関連施設
の活用も含めて、今後
の人権施策
のあり方について検討してまいりたいと思っております。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 大久保
教育部長。
○
教育部長(大久保隆君) 同和行政について
の4項目め、久留米市人権・同和教育研究協議会について
の2回目
の質問にお答えいたします。
久留米市人権・同和教育研究協議会、いわゆる市同研は、研究団体であり、教職員
の自主的な研修や実践交流
の機会
の提供、また、人権・同和教育
のすぐれた実践
の収集、研究成果
の発信など
を行っております。各学校は、必要に応じて、これら
を有効に活用し、研修に生かしている状況でございます。
それから、5項目め、質問教室について
の2回目
の御質問にお答えいたします。
参加している教員へ
の手当でございますが、質問教室に自主的に参加した場合
の実費弁償として、質問教室運営委員会から参加した教員に1,000円が支出されているものでございます。
教職員と
の関係でございますが、教職員は質問教室に参加することで参加児童生徒に学力
をつけていくとともに、みずからも教室や授業で
の教育実践
を振りかえる機会となり、そのことは全て
の児童生徒
の学力
の保障と向上に寄与することとなっております。各自が、その意義
を捉えて自主的に参加しているものでございます。以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) これをもって質疑
を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案
のうち、第5号議案から第17号議案まで
の各議案、及び第30号議案については、10
人の委員
をもって構成する予算審査特別委員会
を設置し、これに付託
の上、審査することにいたしたいと思います。
これに御異議はありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤晶二君) 御異議なしと認めます。よって、第5号議案から第17号議案まで
の各議案、及び第30号議案については、10
人の委員
をもって構成する予算審査特別委員会
を設置し、これに付託
の上、審査することに決定いたしました。
次に、ただいま設置されました予算審査特別委員会
の委員
の選任については、委員会条例第6条第1項
の規定により、議長が指名いたします。
予算審査特別委員会
の委員に指名する議員
を書記に朗読させます。
○
議事調査課課長補佐(兼)主査(古賀裕二君)
6番 早 田 耕一郎 議員
10番 田 中 貴 子 議員
21番 原 口 和
人 議員
22番 塚 本 篤 行 議員
27番 永 田 一 伸 議員
28番 原 口 新 五 議員
29番 別 府 好 幸 議員
31番 八 尋 義 伸 議員
33番 石 井 俊 一 議員
38番 坂 井 政 樹 議員
以上でございます。
○議長(佐藤晶二君) 以上
の10
人を、予算審査特別委員に指名いたします。
なお、予算審査特別委員は、委員長及び副委員長
の互選
のため、散会後、議運・特別委員会室に御参集願います。
次に、ただいま予算審査特別委員会に付託いたしました案件
を除く各議案については、お手元に配付いたしております議案審査付託表
のとおり、それぞれ
の所管
の常任委員会に付託いたします。
以上で、本日
の議事日程は全部終了いたしました。
お諮りいたします。
委員会審査等
のため、あす6日から24日まで
の19日間、休会いたしたいと思います。
これに御異議はありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤晶二君) 御異議なしと認めます。よって、あす6日から24日まで
の19日間は、休会することに決定いたしました。
来る25日午前10時から本会議
を開きます。
本日は、これにて散会いたします。
=午前11時49分 散会=...