○議長(
栗原伸夫君) 25番
森多三郎議員。
〔25番
森多三郎君登壇〕
○25番(
森多三郎君) それでは、2回目でございますが、要望と質問2つ行いたいと思います。
まず1点目、
グリーンツーリズムでございますが、市長の答弁では、
グリーンツーリズムを
みどりの里づくり中心の説明でありますけれども、今日まで長い年月をかけて
みどりの里づくりをやっておられますが、
グリーンツーリズムはそれをさらにもう一段飛躍させるものであると思います。ポイントだけ申し上げますと、
農村宿泊という観点もございますので、そういった観点から検討していただきたいと。
安心院町における
グリーンツーリズムの理念が6つ、7つございますが、その中でポイントを二、三述べておきます。
1点が、農村の日ごろの生活の中に、ありのままの生活の中に外からのお客を温かく迎え入れるところの農村経営であると。
2番目は、都市と農村、消費者と生産者の共生、一度訪ねると遠い親戚、10回来れば近い親戚になると。そのような、情報によるとこの知的親類関係を結ぶ。
3番目が、農村の豊かな自然と人々の笑顔を求めて、
都市部の人々が、旅人が心の洗濯に訪れるということであります。そのことによってまちの品位を高めるし、それがまちの経済も潤すということでございますので、そのような理念を考えつつこの検討をしていただきたいと思います。
かつて大分県の村おこしは、「一村一品運動」として全国に、そして世界に広がったわけであります。ハワイに遊び、あるいはイスラエルのキブツ農業共同体に学びました。スローガンとしてはグローカル。グローバルな視野でローカルな活動をしていこうということであります。
そして、今
グリーンツーリズムを掲げながらヨーロッパに学び、これを普遍化しようとしているわけであります。まさにセマウル運動、新しい村づくり運動であります。この村づくりには大きな可能性があると思います。もし全国にこれが普遍化するとするならば、1点は農業等の実践体験によるところの青少年の健全育成につながる。2番目が、就農者の少ない農家への労力提供にもなります。3番、農地を集約し、大規模化できない中
山間地域農家の生き残り、それから、里山の維持保全がございます。
こういった観点から、ぜひとも
担当者の方が現地での宿泊体験、あるいはうきは市との連携をしていただきたいと、このように感ずるところであります。
次、
クロスロード連携に関連して、道州制の州都に対するスタンスについて質問いたします。
先日の
シンポジウムにおいて、将来道州制が導入されたときには、道州制の州都にふさわしい地域となるよう、
クロスロード地域が一体となって住みよい地域づくりを進めようという御発言がありました。
クロスロード協議会では、これまで道州制についての勉強会や
シンポジウムを開催するとともに、平成18年には道州制の州都を目指して提言を発表されております。
楢原市長は、道州制の州都に対してはどのようなお考えをお持ちか、お尋ねいたしたいと思います。
福岡空港の代替案につきましては、これは現状の拡幅でございます。県単位では、やはりこのレベルでありますが、九州道、道州制の実現によってこれが有明海域に変わる可能性がございます。
また、水と緑の保全確保には、水源の森を大切にしなければならないわけであります。しかし、現状では水源地と下流では県が異なるので、有効な措置をとることができません。現在発生している
筑後川水源付近での牛ふんの違法な大量廃棄は、本市や下流の200万市民に深刻な被害をもたらす可能性がありながら、適切な措置、対策を講ずることができないでおります。
そのような観点からも、道州制が期待されるわけですが、もし実現の暁には、九州府州都の所在が課題となってくるということでございますので、このことについて市長にお尋ねいたしたいと思います。以上で終わります。(拍手)
=〔降 壇〕=
○議長(
栗原伸夫君)
楢原市長。
○市長(
楢原利則君)
森多三郎議員の2回目の御質問に
お答えをいたします。
クロスロードの
都市連携についての道州制の州都に対する私の考えをということでございますが、道州制につきましては、平成16年から
クロスロード協議会におきまして道州制勉強会を設置をして検討を重ねまして、平成18年に道州制の州都にふさわしい地域づくりに向けた提言を行ったところでございます。
一方で、国の道州制に対しますスタンスは、昨年9月の政権交代後、以前に比べて後退をした印象を受けております。ことし6月に閣議決定されました
地域主権戦略大綱には、道州制の検討が盛り込まれたものの、消極的な表現にとどまっております。
一方、九州においては、「九州はひとつ」の旗印のもとで、昨年6月には九州の全知事と経済界の代表で組織をする九州地域戦略会議の第2次道州制検討委員会が、九州が目指す姿、将来ビジョンを報告をし、本年5月の九州市長会におきましては、九州府推進機構準備検討委員会が設立されるなど、九州府の実現へ向けた動きが進んでおります。
また、地域の情勢としまして、
生活圏や社会経済活動は県境を超えて広域化しているわけでございまして、少子高齢化が進む中で、限られた
地域資源や財源で多様な住民サービスを提供することが求められているところでもございます。
このような状況から、
クロスロード地域としましては3市1町が効果的に役割分担、機能分担を行いまして、地域が一体的に発展するような
取り組みを積み上げていけば、その結果として州都にふさわしいまち、地域となり、将来道州制が導入される場合には、地理的な優位性も含めまして、州都決定の際優位に立てると、このように考えております。
アジアを視野に入れて、九州の拠点となる地域として今後ますます3市1町の連携と協調を進めていきますとともに、将来を見据えて地域住民の皆様と一体となった地域づくりを進めることが、将来の
久留米市の発展につながるものと考えておりますので、議員の皆様の御支援をよろしくお願い申し上げたいと思います。以上でございます。
○議長(
栗原伸夫君) これにて
一般質問を終結いたします。
◎ 日程第2~日程第25
○議長(
栗原伸夫君) 次に、日程第2、第108
号議案から日程第25、第132
号議案までを一括議題といたします。
これより質疑に入りますが、通告があっておりませんので、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております各議案については、お手元に配付しております議案審査付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
以上で、本日の
議事日程は全部終了いたしました。
お諮りいたします。
委員会審査等のため、明8日から13日までの6日間休会したいと思います。これに御異議はありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
栗原伸夫君) 御異議なしと認めます。よって、明8日から13日までの6日間休会することに決定いたしました。
来る14日午前10時から本会議を開きます。
本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。
=午前10時44分 散会=...