大牟田市議会 2018-12-18
12月18日-04号
平成30年 12月 定例会(第501号) 平成30年度
大牟田市議会第3回
定例会会議録--------------------------------------- 平成30年12月18日
--------------------------------------- 平成30年度
大牟田市議会第3回
定例会議事日程(第4号) 平成30年12月18日 午前10時00分 開議日程第1 請願第1号、同第2号上程(2件) 請願第1号 大牟田市明るい
町づくり推進協議会の
防犯灯設置事業に関する請願書 同 第2号 保健所の
設置主体変更に伴う大牟田市における食の安心・安全を守るための支援を求める請願日程第2 議案第32号~同第49号上程(18件) (
質疑質問-日程第1の2件を含む) (
委員会付託)---------------------------------------本日の会議に付した事件 (議事日程のとおり
)---------------------------------------出席議員名 1番
古庄和秀議員 2番
平山光子議員 3番
北岡あや議員 4番
塩塚敏郎議員 5番
城後徳太郎議員 6番
中原誠悟議員 7番
山口雅夫議員 9番 平嶋慶二議員 10番
森田義孝議員 11番
橋積和雄議員 12番
今村智津子議員 13番
島野知洋議員 14番
田中正繁議員 15番 森 竜子議員 16番
徳永春男議員 17番
松尾哲也議員 18番 高口講治議員 19番
大野哲也議員 20番
三宅智加子議員 21番
平山伸二議員 22番 森 遵議員 23番 塚本二作議員 24番 光田 茂議員 25番 境
公司議員欠席議員名 なし
---------------------------------------説明のため出席した者 中尾昌弘 市長 甲斐茂利 副市長 坂田昌平 副市長 企画総務部 井田啓之 部長 吉田尚幸 調整監 鴛海 博
契約検査室長 藤丸直也
総合政策課長 高口雅実 財政課長 冨安 徹 人事課長 市民部
甲斐田みゆき 部長 城戸智規 調整監 市民協働部 中村珠美 部長 中島敏信 調整監 産業経済部 副枝 修 部長 黒田省二 調整監 都市整備部 末藤隆生 部長 米崎好美 調整監 環境部 岡田和彦 部長 伊豫英樹 調整監 保健福祉部 岩成寿美 部長 池田武俊
健康福祉推進室長 桑原正彦
子ども未来室長 消防本部 馬場邦弘 消防長 甲斐真治 消防署長 企業局 松田雅廣 企業管理者 松崎伸一 局長 教育委員会 安田昌則 教育長 大迫孝博
事務局長---------------------------------------事務局職員出席者 中園和彦 局長 平野裕二 次長 前田浩孝 主査 松尾英樹 書記 谷川秀和 同 戸上和弘 同 内野 明 同
--------------------------------------- 午前10時00分 開議
○議長(境公司) 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。御了承願います。 直ちに議事に入ります。
---------------------------------------
△日程第1 請願第1号、同第2号上程(2件)
○議長(境公司) 日程第1、本日新たに提出された請願第1号大牟田市明るい
町づくり推進協議会の
防犯灯設置事業に関する請願書、及び同第2号保健所の
設置主体変更に伴う大牟田市における食の安心・安全を守るための支援を求める請願の2件を議題といたします。 お諮りいたします。 ただいま上程した請願2件については、お手元に印刷配付の請願書写しによって趣旨はそれぞれ御理解いただけるものと存じますので、紹介議員の趣旨説明は省略したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(境公司) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
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△日程第2 議案第32号~同第49号上程(18件)
○議長(境公司) 次に日程第2、議案第32号から同第49号までの18件を一括議題として、ただいま上程した請願2件を含め、本日の質疑質問を行います。 発言通告の順に従い、発言を許可します。 最初に、
田中正繁議員。 〔14番
田中正繁議員 登壇〕
◆14番(田中正繁) 質問も最終日となりましたので重複する質問があるかと思いますが、よろしくお願いいたします。 それでは、発言通告に従い、一問一答方式にて質問いたします。 大きな1点目、平成31年度の予算編成の考え方についてお尋ねいたします。 中尾市長は、6月の定例会において、本市の財政状況が今後も難しいものになってくると想定される中にありましても、未来に向けた投資を確実に進めていく必要がございます、そのため、限られた資源をより有効な事業に投下できるよう、
スクラップ・アンド・ビルドの視点を基本としながら、また、事業の見直しを適宜行いながら、新たな事業に取り組んでまいりたいと考えておりますと答弁され、平成30年度における新たな取り組みとしては、
子育て世代包括支援センターの開設や、市内事業所に就職する若者に対しての奨学金の返還支援、新大牟田駅南側の土地の活用、動物園の利便性や魅力向上に向けた環境整備、放課後に行う補充学習のさらなる充実などを図られました。 これからも未来に向けた投資として新規事業に着手することが必要であることは、私も同感です。 しかしながら、今後の財政状況の見通しは厳しく、何の手だてもなくこのままいけば、平成33年度には
財政調整基金が底をつくという状況にもあります。 そこで、各種事業の
スクラップ・アンド・ビルドの推進と
アクションプログラムのローリングにより見直す事業をどのように考えてあるのか、また、予算配分においては一律カットではなく、事業選択によるめり張りのある編成をしていただきたいと思いますが、これらのことについて市長はどのようにお考えか、お尋ねいたします。 以上で壇上での質問を終わり、あとは質問者席にて質問いたします。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 田中議員の御質問にお答えを申し上げます。
アクションプログラムは、本市を取り巻く状況の変化に対応し、毎年度必要な見直しを行うことといたしております。 現在、平成29年度に取り組んだ施策や事業の評価と検証結果等を踏まえ、より効果的に施策を推進していくために必要となる新たな事業の追加や既存事業の拡充、一方では、縮小等について協議を進めているところでございます。 その上で、人口減少問題を本市の喫緊の課題と捉えており、安心して子供を産み育てたいと思えるような環境づくり、教育の向上、そして、産業の多様化と雇用の場の確保の3本柱を軸とした事業の展開や、移住・定住促進に向けた積極的な
シティプロモーションについて、引き続き進めてまいりたいと考えております。 しかしながら、今後も厳しい財政状況が続きますことから、新たな事業の開始や事業費の増額が必要な場合には、現在行っている事業の統廃合や
スクラップ・アンド・ビルドを基本として対応していく必要がございます。 来年度の具体的な事業につきましては、現在、予算編成と一体的に協議をいたしております。来年の2月の全員協議会において、
アクションプログラムの改訂案としてお示しをしてまいりたいと考えているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) 今、御答弁いただきましたように、
アクションプログラムのローリングとか、それから、
スクラップ・アンド・ビルド、これにつきましては前々からお話をさせていただいておりますけれども、やはり事業をどのように考えていくかと、これは非常に大事なことで、既にもう厳しい状況ということに変わりはありませんので、31年度、来年に向けては、やはり事業の拡充というのも必要でしょうけれども、どれだけ縮減また統廃合とかをやっていくかというのは、本当に重要なことだと。 このままいけば、また
財政調整基金から繰り入れての予算編成ということをせざるを得ないということであるならば、やはり早目に手を打っていくというのは必要なのかと。 これが、例えば1年ではなかなか難しいということであるならば2年計画ぐらい、2カ年の年次で検討した上でやっていくとか、何らかの手だてをしないと、やはり最初申しましたとおり、
財政調整基金もどんどん、どんどん、減っていくというようなことになるかというふうに思います。 これまでの質問とかでもございましたとおり、
財政調整基金を30億円ぐらいは持っておきたいというのは確かにあるかと思います。 ただ、前は何もない状況でやっていたということもありますので、ゼロベースといいますか、そういうものがないという中でもどうにか検討していけるんじゃないかなというような素地は、行政として大牟田市は持っているんじゃないかなというようなことも思うわけでございます。 そういうところで、ことしは、先ほど申しましたとおり、市長の6月の答弁にもありましたとおり、いろんな事業を推進されました。そういうものが、来年も何らかのやはり新規事業といいますか、未来へ向けての投資ということでの必要性はあるかというふうには思います。 ですから、それがどういうものを今度打ち出されてくるかということはあるかと思いますけれども、やはり市民の皆様が希望の持てるような、何か明るい話題ができるような事業をやはりどんどん考えていただくと。 それと並行してですけれども、先ほどから話しています
スクラップ・アンド・ビルド、それから、ローリングをしながら、本当にきちんと評価をしていただいて、進めていっていただけたらというふうに思います。 ここで来年何をされますかと言ってもお答えが出るということはないかと思いますので差し控えますけれども、また、その中でやはり3本柱をきっちりと踏まえて、それから、移住・定住、これはどの自治体もやっていることではございますけれども、やはりそこに大牟田らしさをいかに出して、人に対しての魅力をつくり上げるといいますか、そして、関心を持っていただいて大牟田によければ来ていただきたいということは、やはり考えていかなければならないかというふうに思います。 そういうことで、選ばれるまちというのがどこでも一つのキーワードになっておりますけれども、
シティプロモーション戦略ということで打ち出されて進めておられますが、昨年は100周年というものがございました。ことしはジャー坊ということで、どちらもいろんな形でのメディアとかいろんなものに載せていただいて、大牟田というものを知っていただくという機会にはなったかというふうに思います。 もう一つ、動物園という大きなものを持っております。これはこれでいろんな取材が来たり、番組で取り上げていただいたりということもあっておりますけれども、やはりジャー坊とかに続く後のものを考えるとか、それから、今後、市外に向けてどのように考えていくのかというのは物すごく必要なことだと思いますが、今後の取り組み方として、その辺について何か御見解をお持ちでしたらお伺いいたします。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之)
シティプロモーションの今後の進め方ということでのお尋ねでございます。 先日の森田議員の御質問でもお答えを申し上げましたが、本市の
シティプロモーション戦略では、市民の大牟田への愛着と誇りの醸成、それと、市外から見た大牟田のイメージと知名度の向上、これを目指すということといたしております。 今年度は、御案内があったようにジャー坊を活用しまして、まずは大牟田のことを知ってもらう、市外の方にも大牟田に関心を寄せてもらう、そういったことに力を入れて取り組んできたところでございます。 大牟田の情報発信では、このほかにもSNSなどの既存の
情報発信ツールに加え、今年度から
高校魅力化プロジェクトの中で立ち上げた
情報発信サイト、名前が「こぷろばい」という名前になっておりますけども、このサイトでの高校生の視点による地域情報の発信、また、
大牟田キューピッツに登録いただいている皆様からの情報発信など、さまざまな媒体などを使いながら情報発信を行っております。 また、現在進められている動物園を舞台にした映画制作といったものも始まったところでございます。 それから、移住・定住支援としましては、お試し居住やお試しツアーで大牟田の暮らしを知っていただく取り組みを行っております。お試し居住も4月から開始しておりますけれども、最初はなかなかお問い合わせが少なかったんですが、夏前ぐらいから結構お問い合わせをいただいて、それからずっと途切れることなくお試し居住をしていただいています。今まで1件の移住ができておりますし、また、2件の移住の申し入れがあっているということでございます。 さらに、お試し居住やお試しツアーで大牟田の暮らしを知っていただくような取り組み、それから、住まいの情報についても御相談に応じて提供するような仕組み、そのほか、おおむターンズでの情報発信、こういったものも行いながら移住・定住に結びつくよう取り組んでおります。 このような中、議員お尋ねの今後の
シティプロモーションの進め方につきましては、ジャー坊の活躍により、大牟田に目を向けていただいている方もふえているこの機会を捉えて、ジャー坊を活用し、本市のさまざまな地域資源の情報を市外には効果的に発信をしてまいりたいというふうに思っております。 また、大牟田市民の方には、愛着と誇りの醸成に結びつくような、そういう地元のニュース等も発信をしてまいりたいと。 そういったことから、市民の皆さん、あるいは市外の皆さんにも、大いにまた大牟田への興味・関心を深めていただいて、選ばれるまち、住んでよかったと思われるまち、そういったものになるように進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) やはりいろいろなやり方、一番大事なのは、情報をどうやって発信していくかということかと思います。 そういう中で高校生の方にも頑張っていただいておりますし、また、
キューピッツの方の登録数もふえていくと。 ただ、大牟田の地域資源としては、やはり今、1番は動物園かと思いますし、あとは世界遺産、それから、祭りの大蛇山とか、いろんな形がございます。 ただ、インターネット上、
フェイスブックとかで急に広がるというのは、やはり口コミの方々の分ですね。最近、ここ数年では歴女--歴史に興味がある女性の方々、福岡県内では一時期はちょっと朝倉のほうを大分御旅行してありました。 そういう方々もいらっしゃいますし、それから、刀剣女子というのが昨年ぐらいから全国的にふえてきております。大牟田も大典太光世とかございますし、いろいろな仕掛けを民間のほうでもやっていただいております。 そういうものといろいろリンクをしながらということもあるかと思いますが、
ターゲット先の絞り方というのも非常に重要なことかというふうには思っております。 全国的にという話もございますけれども、やはり移住・定住を考えたときに、重要なのは大都市圏と、それから、九州でいきますとまずは交通の利便性のいい福岡ですね。150万を超えるところで、もう東西に延び切ってしまっていますし、今、南下で柳川ぐらいまでは大分来ているかと思いますけれども、そういうことで、福岡都市圏にどれだけのアピールできるかと。それから、人口としては50万人、熊本ですね。そういうところもあります。 やはり通勤の利便性がいい、時間的に早いというのも打ち出しの一つかと思います。ですから、やっぱりそういうのも含めた上での組み合わせと、それから、どこに発信をしていくかとか、そういうのも含めてやっていただけたらというふうに思いますのでよろしくお願いしたいと思います。 それから、市内向け、市民向けというのも一つ、きっちりとしなければならない分ですけれども、市民の皆さんに向けてということでは、今後、どのように進められるか、お伺いいたします。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之)
シティプロモーション戦略では、市民の皆さんに大牟田への愛着と誇りを思っていただいて、大牟田に住み続けたいと思っていただく、こういった取り組みが必要だというふうに思っております。 そのため、大牟田の、先ほどいろいろ歴史ですとか文化とかのお話もいただきましたけども、そういったところをさらに市民の皆さんにも御紹介する。あるいは、大牟田でこういう方がこういう活動をしていらっしゃるとか、そういったところも、今、広報おお
むたでシリーズを組んで御紹介をするようにいたしておりますし、そういう住んでいてもなかなか目につきにくいといいますか、でも、大牟田はこういう他都市に自慢できるようなところがあるんですよといったもの発掘をしながら、そういったものをさらに市民の皆さん方へもいろんな情報発信をしていく、そういったところでの愛着と誇りの醸成、こういったところも力を入れてやってまいりたいというふうに思っています。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) 今、お話にありましたとおり、やはりいろいろな地域で持ってあるもの、これは非常に重要なことですし、また、これに関しまして私も前から申し上げておりますけれども、世界遺産がありますけれども、いろんな登録文化財とか、地域で持ってあるいろんな文化伝承的なものもございますし、そういうところの整備もしていくというのも一つ重要なもので、やっぱり市民の皆さんが知らない、地域の人でも知らないということも多々ございますし、そういうので歴史に関連づけていって、ひもといていけば、いろんなことがつながっていくとか、点であったものが面になっていくとか、それが一つの新しい観光ルートをつくっていくとか、そういうことにもつながっていくかというふうに思いますので、やはり地域での発掘が何らかあったとするならば、それをどういうふうにやっていくかと、それをどのように使っていくのかというのが非常に重要なことになってくるかと思いますので、その辺もやはり含めて検討といいますか、予算づけも含めてですけれどもお願いをしたいというふう思います。 それから、1点、これは長洲町のほうで子育てに関してのアプリといいますか、一方向だけの情報発信というのをスタートされていますけれども、先進地では、今はもう双方向というものでどんどん、どんどん、組み上げられております。 後で子育て関係の話はしますけれども、子育てのアプリで今一番進んでいるところは双方向通信ということで、いろんなイベントの案内をして、参加するとか、そういうのも最初に予約ができるとか、
各種予防接種等で、いつごろにしたほうがいいかとか、そういう案内とかも含めて多種多様なやり方をやってあるところもあります。 そういうのも一つのツールとしては考えられますので、最初は一方向からでも結構でしょうけれども、やはりそういうのでスマホ世代の若い方々に対してのそういうアプローチ、それから、サービスというのも必要じゃないかというふうに思いますので、やはりその辺を早期に--ここで御答弁は要りませんけれども、そういうものも考えていただいて、一番欲しいのは子育て世代の方、乳幼児を抱えてある方、妊娠期の方もそうですけれども、不安とかいろんなお悩み、そういうのを手軽に相談とかできるとか、そういうシステムの開発とかもやっぱり内向きとしては、市民にとってはありがたいものかなというふうに思いますので、その辺の御検討もよろしくお願いをいたします。 それでは、続きまして大きな2点目、市庁舎整備の考え方についてお尋ねいたします。 前回の質問で、本館は耐震ではなく免震工法による整備が検討されていることについて質問いたしました。免震工法の優位性について、事務継続性なども含めていろいろと答弁をいただきました。 また、
庁舎整備検討委員会からの答申も出されましたが、内容としては議論が二分していました。 現在、整備手法等についてヒアリングも含めて検討してありますが、ここで一つの考え方として、先に耐震診断の結果が悪い新館の建てかえについては、有利な財源を利用して早急に建てかえを進め、
市民サービスの窓口業務が必要なセクションをフロアにまとめて開設し、それと並行して、
登録有形文化財である本館については、解体する場合、耐震と改修をして利活用する場合など、十分に議論を深めてから事業に着手するようにしてはどうかと考えますが、工期を2期に分けて進めるということを検討することはできるのか、お尋ねいたします。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) これまでも御答弁をしてきたとおりでございますが、庁舎整備の検討に当たりましては、まずは庁舎に求められる機能、これに対応していくことを第一に考えております。そのため、検討に当たっては、庁舎全体でのスペースの活用ですとか機能の配置、こういったことを考えていくことになります。 したがいまして、本館の取り扱いにつきましては、他の庁舎と分けて検討するのではなくて、庁舎全体の整備として検討していく必要があると考えております。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) それでは、ちょっと話を変えまして、庁舎全体として検討するときに、例えばですけれども、問題はバリアフリーの問題とか、非常に使い勝手の悪いという部分が本館にはございますので、私のちょっと個人的な考え方ですけども、前から話していますが、1、2階部分に関しては、基本的には市民の方の対応窓口というのは置かずに、今、いろんなところで進んでいる考え方としましては、市役所に用事があっていくところに今なっていますけれども、市役所に人が集うところとか、何か交流できるものをする、イベントとかもそうですけれども、大きいところになりますと市役所内にホールが組み込んであります、300人ぐらいですね、多目的ホールとか。 いろんなスタイルがあるんですけれども、そういうふうに何かを組み合わせると。で、バリアフリーの問題とか防災拠点とかいろんな考え方、それから、今、ばらばらになっていますけれども、今のスタイルの庁舎の窓口体制のつくり方といいますか、そういうフロア配置やそういうものは新館のほうに全部入れるという考え方をすれば、意外と柔軟的に考えられるんではないかというふうに思いますけれども、その辺のすみ分けといいますか、考え方についてはどういうふうにお考えでしょうか。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 二つに分けて整備をする、で、一番最初にはそういう窓口関係を全部集約して、本館についてはじっくり議論をしながら、また、あり方を検討するということでの御提案だと思いますけれども、例えばその窓口関係を新館とかのほうに整備をして、結局、最終的に本館を、議論の末、やっぱりバリアフリーとかそういった機能に対応するために改修が必要だということになると、また別途、そういう建物の整備が必要になってくるということでございます。 そうすると、例えば二つの施設を建ててそのまま維持管理していくということになりますので、じゃあ、もともと一つの建物を整備したほうが効率的ではなかったかというような、当然、そういった議論も出てくるというふうに思っております。 ですから、そういったことを避けるために、やはり私たちとしては、一つの建物としてどういう機能が必要なのか、どういうスペースが必要なのか、そういったことをあわせて一体的に考えていく必要があるんではないかというふうに考えているところでございます。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) そしたら、先にちょっと本館についてのお話をさせていただきます。 本館については、基本的には--本館といいますか、全体がシミュレーション上は四つの考え方プラスほかの場所でということで、現在、なっていますが、この本館が
登録有形文化財ということで、建ててから82年がもう経過をしているという建物であることは皆さん御承知かと思いますけれども、基本的に、大牟田のシンボルとか大牟田の中心はどこなんだとか、そういうのを考えたときに何があるのか。 ちょっと無理な質問かもしれませんけど、部長はどのようにお考えでしょうか。大牟田のシンボルとか、中心は何なのかということに対しては。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 大牟田のシンボルというと、やっぱり大牟田を代表するようなものということでございますので、当然、市役所の庁舎もある、そういう御意見もいただいております。また、世界遺産などもあったり、いろんな近代化遺産などもある。そういったことが通常、シンボル性があるものとして取り上げられるんではないかと思います。 中心ということになると、やっぱりそのまちの中心は中心市街地という考え方がございますので、新栄町から大牟田駅までの100ヘクタール、こういったところがいわゆるまちの中心というようなことではないかというふうに考えております。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) まちの中心的とは、行政的には中心市街地ということになるかと思いますけれども、単純にイメージとして、私たちが小さいころは松屋だったんですね、まちの中心というのは。要するに、なかなか行くことができない、行くことがあればわくわくして、本当、小さいころは正装して行けみたいな話もあったりというような、やはりそれだけのものがあったかと思います。 そういうものは、やはり大事にすべきものかというふうに思いますけれども。市役所の本館がそこまでのものがあるかというのは、市民意識の中にはわかりませんが、考え方としましては、大牟田の歴史、これまでのよかった時代、悪かった時代も含めまして、そういういいときに建てられて、戦災も逃れてきたというような建物でもございます。ですから、やはりここはじっくり考えていただきたいというのが一つです。 それから、先日、戸畑図書館のほうを見に行ってまいりました。同じところで、九大のほうで、福岡県のほうですね、最後は、実施設計はされて、ここの本館よりも3年前にできた物件でございます。 私も建築関係ですけれども、全く、予想もしていないといいますか、今までに見たこともないような耐震化をしてありました。それも一つの考え方かなとも思いますので、やっぱりじっくり考えて取り組んでいただきたいというふうに思っております。 それから、大牟田市にはいろんな方々から、何十年にもわたって寄贈していただきました、歴史資料館に前、収蔵されていたもの等もまだございます。そういうものもどこかに展示すると。やはりきちんとした形で、大牟田の歴史の一部でございますので、市民の目に触れるということは何らかの形でしていただきたい。 そういうことで、私は本館の2階にどうかという話をしておりましたけれども、市民にも、子供たちにも、郷土愛の醸成とか、そういうことでいくならば、世界遺産だけではなく、やはりいろんなものを含めたところできちんと見る。それから、いろんなお話を聞ける。それがやっぱり教育だというふうに思いますし、本当に地域の誇りを見ることができる場所は必要だというふうに思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 この項で最後のちょっと質問ですけど、来年、基本方針を発表してというお話で、しかしながら、市民意見としてのパブリックコメントを実施しないというお話が出ておりましたが、もう1回、再度、この件に関して、どういう考えでそういうふうにされたのかをお伺いいたします。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 先日の橋積議員の御質問に御答弁をいたしておりますけれども、庁舎整備というのが非常に大きな事業費を伴うものでございますので、どこのまちでも慎重に議論を進められてございます。 その際、他都市の例を見てみますと、まず、市が方針案なり構想案を出されて、それに対して市民の皆さんからの御意見をお聞きして最終的に決めていくというやり方、それから、逆に、市民の皆さんが庁舎整備に対してどういう御意見を持たれているのか、そういったものを広く聞き、その後でそれらをまとめる形で方針を出すやり方、この大きく2通りがあるというふうに思っております。 本市としては、後者の方法をとりながら進めてまいりました。今までも市民アンケート、団体アンケート、意見交換会、そういったことを行いながら、それを踏まえた形での
庁舎整備検討委員会という審議会での御検討をいただいて、答申をいただいたということでございます。 私どもとしては、それらいただきました意見等を踏まえて方針案を決めていきたいということで考えておりますので、そうしたことでまとめた方針案というのは、まさしく市民の意見だということで捉えていただきたいというふうに思っております。それを再度パブリックコメントにかけるという予定はございませんということでございます。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) 唐突に市役所の庁舎建てかえという話のアンケートを受け取って書かれた方とかも、私も何人か存じ上げておりますけれども、わからない中で書きましたという方がほとんどで、その後に少し考えが変わったとか言われる方もいらっしゃいます。 やはり市民の意見は大事なので、何らかの形でその辺を聞き取ることができるのかどうか、そこは考えていただけたらというふうには思います。 それでは、続きまして大きな3点目、動物園の駐車場整備事業と絵本ギャラリー整備の考え方についてお尋ねいたします。 大牟田市動物園は、年間20万人以上の来場者を迎える本市としても重要な観光資源であり、教育施設でもあります。 しかしながら、平日はともかく、土日祝日には自家用車での市外からの来場者も多く、駐車場不足により、東は上官ロータリー付近、西は白金町交差点より先の有明海沿岸道路のインター近くまで渋滞するときがあります。 そこで、動物園の来場者への駐車場不足を解消することと、周辺道路の渋滞緩和対策として、これから延命中学校跡地に駐車場を整備されますが、駐車場の出入り口となっている正面ロータリー付近でのタクシーや送迎などの車による混雑もあります。 その解消のために、駐車場予定地の中にタクシーや利用者の送迎のための乗降車場を整備することも必要かと考えますが、現在の計画の中に盛り込むことができるのか、お尋ねいたします。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 大牟田市動物園につきましては、市内外から多くの方々にお越しいただいており、その来園者のうち9割の方が自動車でお越しになっております。 動物園の周辺では、春や秋の行楽シーズンを中心に、長年、駐車場不足による渋滞が発生しており、これを解消するため、旧延命中学校の跡地を駐車場として、平成30年度から31年度にかけて整備をすることとしております。 現在、来年度の駐車場の舗装工事や駐車ゲート等を設置するための実施設計を行っているところであり、1台でも多くの車が駐車できるよう検討を進めているところでございます。 タクシーや一般の乗降用のスペースの確保につきましては、周辺の道路状況や利用状況、さらには、駐車場のレイアウトや来園者の安全確保等を踏まえる必要があるため、警察を初め道路管理者や指定管理者等との協議を十分に行い、検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) やはり幼稚園・保育園とかで時期的には集中しますけれども、それでバスで来られる方々、これは本当、市外からもたくさんお見えになられますけれども、本当に混雑して、あの辺がバスとかでいっぱいになるというのも年に数日ございます。 そういう中でも、やはり正面ロータリー付近で家族を置いてお父さんは別に行くとか、仕事とかですね。そういうことでの送迎の車とかも多数、時期的には集中してきますけれども、やはりその辺をうまく誘導できるといいますか、そういうものをつくっていただきたいと。 基本的には、今の正門のところ、あの辺にゲートが来る可能性が高いかというふうに思いますけれども、やはりあの辺を、少し整備していただいてでも、うまく誘導できるようなスペース等も考えていただけたらというふうに思いますので、その辺を御検討のほど、よろしくお願いいたします。 それから、続きまして、駐車場予定地の旧延命中学校の跡でございますが、今、校舎が一部残るということになっておりますので、ここを利用して、目的外使用にはなるかと思います、何らかの方策は必要かと思いますが、やはり市外から来られる方が多いと。なおかつ駐車場スペースは広いということもありますので、一階部分にお土産物--物産とか、それから、軽い軽食などがとれるとか、それから、休憩スペースがあるとか、そういうことでの利活用というのは考えることはできますでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 先ほどお答えいたしましたとおり、本年度と来年度にかけ、旧延命中学校の跡地を駐車場として整備することとしております。 駐車場の整備に関しましては、駐車台数をふやせないかとの本年3月議会での御指摘を踏まえまして、教育委員会や消防と協議を行い、当初予定していなかった卓球場のある木造校舎やプールの解体を行うことといたしました。このため、一部残す校舎につきましては、宅峰中学校卓球部の部活動の場所として活用される予定となっております。 生徒たちが利用する学校施設であり、不特定多数の来場者の方が利用する立ち寄り施設としての活用は困難であろうと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) 卓球場を2階に上げるとかいう考え方もあるかもしれませんけれども。大牟田は今、観光についておもてなしということで話をされていますが、来てそのまますぐ帰りなさいというような施設にしたいのかどうかというのが一番だと思います。 車で来られる方のほとんどは市外の方ですよね。そういう方々に大牟田の物産品とか、そういうことの御紹介もなく、動物園に上がっておりてきて、きついまんま車に乗って帰らざるを得ない状況にするのかということですね。そういうことも少し一考していただきたいというふうに思います。 とにかく動物園に来て、よその久留米の人とかから言われるのは、動物園に行ったらそのまま帰りますと言う人が非常に多い。なぜかというと、やはり何もないからですよね。それがほとんどの答えです。ですから、何かをつくるということは必要かというふうに思いますので、その辺は御検討のほどをよろしくお願いしたいと思います。 それから、続きまして、今度、絵本ギャラリー自体の話ですけれども、これにつきましては、動物園からいろんな形で動物園の施設整備についての御要望は上がっていたかと思います。その辺については、休憩場であり、動物の本や資料、そういうものを展示したり、それから、イベントなどで使えるスペースということでの、ほかにもあったかと思いますが、その辺についてどのようにお考えでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 絵本ギャラリーにつきましては、現在、関係者の皆さんの御意見や類似施設を参考としながら、基本設計を進めているところでございます。 動物園は、休憩室が不足しており、特に雨天時における遠足などの団体客に対し十分な対応ができていない状況であり、休憩室の整備は駐車場の整備と同様、長年の課題でありました。 絵本ギャラリーの休憩室につきましては、指定管理者との協議を踏まえ、動物園の資料展示を初め動物園が実施する講演会やワークショップ等のイベントなどに活用できるよう、検討を行っているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) やはり今度、絵本ギャラリーということですけれども、その辺のうまいすみ分けですよね。その辺と活用しやすい間取りとかも含めて御検討していただきたいと思います。 とにかく絵本ギャラリーというよりも、動物園に来る人が基本かと思いますので、やっぱり動物園の職員の方々が使い勝手のいいといいますか、いろんな企画ができるような施設ということでしていただけたらというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。 それでは、続きまして大きな4点目、
子育て世代包括支援センターの現状と課題についてお尋ねいたします。 市長のまちづくりの柱の一つに、安心して子供を産み育てたいと思えるような環境づくりがあります。 そこで、本年度の新規事業として、妊娠期から就学前までのワンストップの相談窓口である
子育て世代包括支援センター、愛称はぐはぐOomutaを開設されました。 開設から半年が経過しましたが、現状と課題についてお尋ねいたします。
○議長(境公司) 桑原
子ども未来室長。
◎
子ども未来室長(桑原正彦) 御質問にお答えいたします。 平成30年4月に開設しました
子育て世代包括支援センターはぐはぐOomutaでは、妊娠期から子育て期にわたる各種相談に、助産師・保健師といった専門職が面接・電話・訪問などで対応し、妊産婦や乳幼児に寄り添った支援を行っております。 センター開設に伴い、妊娠8カ月以降の全ての妊婦へ電話相談--はぐはぐコールといいますけれども、これを実施するとともに、11月からは医療機関との連携のもと、宿泊や日帰りでの産後ケア事業も開始し、産前産後の支援の充実を図っております。 はぐはぐOomutaへの相談は、授乳や育児、発育・発達に関するものが多く、専用電話を設置したことで、電話による相談対応は11月末で延べ1,354件と、昨年同時期の母子保健担当への597件と比べ大幅に増加しております。 また、面談室は、相談のほか、赤ちゃんの体重測定や授乳などにも利用されております。 一方、課題としましては、はぐはぐOomuta、相談等あっておりますけれども、周知がまだ十分であるとは言えず、また、切れ目ない支援を行うためには、さらなる関係機関との連携が必要であると考えております。 このため、リーフレットの配布などにより、さらに周知を図るとともに、関係機関とのネットワークをつくり、取り組み支援の充実に努めてまいりたいとにいうふうに考えております。 以上でございます。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) 電話相談が2.5倍くらいですかね、非常にふえているということで、やはりそれだけの不安を抱える方とか、いろんな問題を持ってある方が潜在的にいらっしゃったということで、今のお話でいきますと、周知とPRということがございます。これは、どんどん、どんどん、相談件数がふえるとか、そういう状況になるかと思いますが、それだけの市民の方への対応というのは必要なことかというふうに思いますので、今まで以上に皆さん、頑張っていただきたいというふうに思います。 そこで1点、まず質問ですが、これはあくまでも就学前までということで、これは国の制度上、どれを選択するかということでもありますけれども、やはり小学校、それから、中学校、義務教育間、それから、高校までというところもございます。 その辺について、現在、何か対応とか検討がございましたら、お伺いします。
○議長(境公司) 桑原
子ども未来室長。
◎
子ども未来室長(桑原正彦) 御質問にお答えいたします。 現在、はぐはぐOomutaでは、未就学児とその家庭を中心に相談支援を行っております。ただし、そうした中でも就学後の子供に関する相談もあることから、はぐはぐOomutaと同じく子ども未来室内に設置しております児童家庭相談室と連携して問題解決を図っているところでございます。 児童家庭相談室では、児童虐待や不登校など、さまざまな子供に関する相談に対応しており、複雑な問題に対しましては、医療・教育・福祉など16の関係機関で構成する大牟田市子ども支援ネットワークにおいて、多機関連携のもとで対応を図っております。 このようなことから、今後も就学後の子供にかかわる相談をはぐはぐOomutaで受けた場合については、児童家庭相談室、さらには、教育委員会等の関係機関との連携をしながら、対応を行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) 私の質問に対しての答えとしては、対応は十分にできる環境は整えてあるということですね。 その環境を整えてあるという中で、議会からも、私もそうですけれども、ソーシャルワーカー、要するに学校関係はスクールソーシャルワーカーということで、今、活動していただいておりますけれども、厚労省で言いますと、家庭教育支援とかそういうところでソーシャルワーカーの設置ということで補助金を出したりとかもしておりますけれども、やはりソーシャルワーカーは、幾つかの資格を持っている有資格者の方がソーシャルワーカーとして機能できればいいというお話ですけれども、その辺の対応としてはどうなんでしょうか、考え方としては。
○議長(境公司) 桑原
子ども未来室長。
◎
子ども未来室長(桑原正彦) 御質問にお答えいたします。 ソーシャルワーカーに求められる役割としましては、相談・支援や課題の分析、支援機関との連携調整などがあると考えております。 現在、はぐはぐOomutaでは、助産師・保健師が中心となって、センターだけでは解決できない相談に関しましては、庁内の関係部署、さらには関係機関と連携しながら対応を行っております。 そのような中で、不登校となった児童等にかかわる場合については、児童福祉司任用資格者や教員資格者などの専門職を配置しております、先ほど御答弁しました児童家庭相談室と連携を行っております。 また、不登校等の問題解決に当たりましては、教育機関との連携が不可欠であり、教育委員会やスクールソーシャルワーカーとの連携を図っております。 このようなことから、各機関の連携によりソーシャルワーカーの機能は果たせているものというふうに考えております。 しかしながら、今後も引き続き、現在配置しております専門職の効果的・効率的な活用と、関係機関とのさらなる連携によりまして、子供や子育て家庭の抱える問題の解決に努めていきたいというふうに考えております。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) 一応機能的には持たせてあるということでございます。 そこで、今、8050問題--80歳の親に対して50歳の子供の問題ですね。かつてニートであったりひきこもりと言われた人たちがとうとう50まで来たという問題で、今後どうするのかという話ですが、それにつきましては、前、厚労省の調査でありました。39歳までは出ていましたが、年齢的にですね、今度、50歳ぐらいまでの調査ということで出てくるかと思いますけれども、これの8050問題の対応としては、今の子育て包括のほうなのか、それとも、また別のところで対応されるのかをちょっとお伺いいたします。
○議長(境公司) 岩成保健福祉部長。
◎保健福祉部長(岩成寿美) 8050問題につきましては、今のところは社会福祉協議会に設置しております生活困窮者の自立支援センターの窓口、あるいは市役所の庁舎内におきましては、健康長寿支援課の総合相談窓口等で一義的に相談をお受けいたしまして、関係機関におつなぎし、対応することになると考えます。 以上でございます。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) これは、学校の不登校とか、ひきこもりの延長線上にほぼある問題ですので、やはり心理的状況とかいろんなこと、仕事をしたことがないとか、いろんなことがございますので、やはりソーシャルワーカー的な方々の必要性というのはあるかというふうに思います。 新しい厚生労働省の調査結果が出てくると、どういうふうにと。それに対する対応ということもまた出るかと思いますけれども、そのときは速やかに対応できるようによろしくお願いをいたします。 それでは、続きまして大きな5点目、農業振興と遊休農地の今後の考え方についてお尋ねいたします。 本市の就農人口は減少の一途をたどり、10年後には半減するとの見方もあります。農業関係者の方々からは、大牟田の農業を次世代へつなぎ、時代に即した魅力のある農業をつくり上げていくためにも、諸課題の解決や農業環境整備、そして、後継者・担い手の育成などについての農業政策に関する要請書も出されています。 そこで、これから先を見据えて取り組んでいる本市の遊休農地の今後の考え方についてお尋ねいたします。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 遊休農地に対する本市の考え方について御答弁申し上げます。 本市における遊休農地は、農業委員会の平成29年度調査では約90ヘクタールほどあるとお聞きしております。これらの遊休農地は、農業従事者の高齢化や後継者不在のほか、農地が狭く不整形といった耕作条件がよくないことが主な要因と考えられます。 本市といたしましては、これ以上遊休農地をふやさないためにも、上内・今山・櫟野地区などの中山間地域の耕作条件の厳しい農地約60ヘクタールを対象に、圃場整備事業に鋭意取り組み、耕作しやすい環境整備に努めているところでございます。 また、本市では、国の農業次世代人材投資事業や、本市独自制度である中高年就農給付金を活用し、担い手の育成と確保に努めながら、少しでも遊休農地の解消が図られるよう努めているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) 今、お話がありましたとおり、圃場整備、これをいかに急いでやっていくのかということで、大分やり方としては緩和されてきているかと思いますけれども、やはり圃場整備に取りかかります、でき上がりました、作物を植えて実際にそれを収穫してというまでの期間は、作物の種類によって違うかとは思いますけれども、やはりその期間というのが、10年後ぐらいには就農者がどこまで減るのかというお話も出ている中で、実際、圃場整備したときに携わる人がどれだけいらっしゃいますかという話も、片やあるかと思います。 認定認定農業者の方とか農業法人の方でどこまで広げて、それをやっていただける方があるかというのも片方にはあるかと思いますけれども、やはり就農される方、新規の方とか、その辺の、もっと早目に手を打つといいますか、圃場整備もそうですけれども、その辺を加速化していく必要性は非常にあるかというふうに思っております。 それから、もう1点、考え方としましては、農業団地という考え方と、それから、ビニールハウス等の栽培をされる場合のスタート時、その時点での物すごく多額の費用がかかるという問題もございます。 ですから、ある一定の、もしでき得るならばですけれども、農業団地の整備ということで、リース的な考え方とかで、初期投資の額を減らして新規に農業を始めるとか、そういう考え方はとっていくことができるのか、お伺いいたします。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 先ほど御答弁いたしましたように、現在の新規就農者の就農に当たりましては、農地の確保がやっぱり一番の課題ではないかなというふうに考えております。 このため、本市におきましては、農業委員会やJA南筑後等と情報交換を行いながら、新規就農者の農地の確保に向け、取り組んでいるところでございます。 しかし、なかなか新規就農者が求められるような農地、これがなかなか提供できるような状況ではないということでございます。 今、議員御提案の新規就農者へのそういったスタートアップに向けた、そういった農業団地ということでは、一つの利活用の対策としては有効な部分があるかとは思いますけれども、まずは、本市におきましては、圃場整備事業、こういったものの早期実現を目指しながら、優良農地の確保に努め、そういったものを新規就農の方々に提供してまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) 中小企業等の対策に関してはスタートアップセンターで、今度、また1カ所は売却いたしますけれども、農業も、やってみたいと思う方でも、やはり初期投資の大きい部分に関しましてはなかなか難しいということもあるかと思いますので、いろんな形での検討をお願いをしたいというふうに思います。 それから、あと、これはもう先進地ではあることですけれども、学校の跡地を利活用ということで、既にグラウンドいっぱいビニールハウスを建ててやっているというようなところもございます。やはりそういうところも、何といいますか、職員の方々も勉強していただいて、いろんなやり方、先進農業、LED栽培とかで学校の教室を使ってとか、いろんな形でのやり方がありますので、その辺はよくよく検討していただきたいと思います。 それから、最後に1点質問します。 あと、最近、イノシシ、それに鹿も加えてとか、それから、有明海沿岸では鳥の問題とか、野鳥ですね、そういうことでの農業被害、有害鳥獣対策ということで、捕獲数の確保に向けてというお話もございます。やはりこの辺も、せっかくつくったのに本当に無駄になるというか、被害に遭われてかわいそうでもあります。 その辺の対策も早急に必要かと思いますが、どのようにお考えでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 特に近年、今、議員からお話がありましたように、イノシシがまちなかにも出没している、そういった状況にございます。 本市におきましては、猟友会のほうとも協議を行いながら、市街化調整区域、農地とかそういった中山間地におけるイノシシの駆除、こういったものに努めているところでございます。 ただ、そうは言いながらも、駆除するよりもそういったイノシシの被害、こちらのほうが多いような状況でございますので、そういった分については引き続き取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) やはり猟友会の方々も高齢化、それから、人数ですね。会員さんの減少とか、そういうこともございます。非常にこれも今後にいろんなまだ大きな被害をもたらす可能性もありますので対応を、県の協議も必要かと思いますが、よろしくお願いをいたします。 それでは、続きまして大きな6点目、防犯灯設置費補助と電気料補助の今後の考え方についてお尋ねいたします。 本市の防犯灯の設置等に関する制度は、他市に類を見ないすばらしい事業であり、これまで安心・安全のまちづくりの一環として市民の暮らしには欠かせないものとなっています。 現在、市内には約8,300基の防犯灯が設置され、うち約3,750基がLEDに交換され、残りの約4,550基のLED化が急がれます。 また、水銀灯は、平成33年からは使用できなくなっていくため、早急に切りかえなければなりません。そして、これまでにLEDに切りかえたところの電気料金が下がることにより、電気料補助は減額していく方向にあります。 そこで、防犯灯設置費補助と電気料補助の事業予算を合わせて総額で捉えて、予算を減らすことなく、中長期の計画を立てて取りかえ数をふやし、LED化を早期に進めていくことができるのか、お尋ねいたします。
○議長(境公司) 中村市民協働部長。
◎市民協働部長(中村珠美) 御質問にお答えいたします。 防犯灯のLED化を早期に進めていくためには、14日の森田議員と橋積議員、17日の
平山伸二議員の御質問にお答えしましたように、まずは、限られた財源の中ではありますが、全ての防犯灯が早期にLED化となるための予算の確保に努めてまいることが重要であると考えております。 一方で、電気料補助につきましては、平成23年度時点での福岡県内の自治体における調査において、本市を含めまして15の自治体が行っており、筑後地域におきましては本市のみとなっております。 本市としましては、今後も地域のニーズに対応できるために、両制度の予算の確保に努めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) やはり8,300基、これが寿命等を考えますと、最低でも年に800基ぐらいの交換が、今度、LEDからLEDというのが発生し得るということと、それから、自治会や町内公民館とかない地域では全く設置がないという地域もまだございます。そういうことで、新設もふえる可能性もあるということも考えた上で、長いスパンでどういうふうに見ていくかと。 水銀灯から変える、それから、普通の白熱球から変えるといった場合で、10分の1から3分の1ぐらいまで電気料金が下がるということもありますので、これは補助金の問題になりますと、これは逆に補助率を上げていってもいい可能性は出てくるということですね。3分の1になるとか、全体がですよ。 例えば25%のやつをまずは50%ぐらいにできるとか、そういうことも含めた上で、やっぱり長期的な考え方を持ってやっていただかないと、毎年、年に800基は出ますよという状況になって、さあどうするでは困るかと思いますので、その辺につきましてはよくよく御検討をして取りかかっていただきたいと。 とにかく皆さん、いろんな形で困っていらっしゃいますので、よろしくお願いをいたします。 それでは、大きな7点目、旧船津中学校跡地の利活用の進捗状況についてお尋ねいたします。 これまで統廃合後の学校跡地利用については、公共施設の維持管理計画や今後の学校再編整備の費用の観点から、公的な利用ができなければ売却するようになっています。 そのような中、統廃合後の学校跡地利用については、旧上官小と旧船津中の校区については要望もあり、旧上官小については大牟田中央校区まちづくり協議会が暫定的に利活用してあります。 旧船津中学校跡地については、要望はあったものの、民間からの公募によるサウンディング調査が実施されました。 その結果についての所見と、今後の進め方について、現在の検討状況はどうなっているのか、お尋ねいたします。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 昨年度末にお示しをしました公共施設の利活用に関する方針2018において、旧船津中学校の跡地につきましては、公共利用は行わず、民間での活用を行うと。その民間での活用に当たっては、民間事業者の意見を聞きながら進めるサウンディング調査を実施するということにいたしておりました。 サウンディング調査に先立ちまして、ことしの9月21日に現地で見学会を行い、事業者の皆さんに建物や敷地、こういったものを実際にごらんいただきました。見学会には、6事業者が参加をされたところでございます。 10月の下旬に、このサウンディング調査の事業提案を受けたところでございますけれども、実際、3事業者から事業の提案がございました。 サウンディング調査では、民間事業者からの提案に対し、庁内関係部署によるヒアリング、意見交換を行いながら、去る12月4日に調査結果の公表を行ったところでございます。 今回の調査では、居住、健康づくりなどの生活関連事業、さらには、地域交流などの御提案をいただいたところでございます。 今後は、これらを踏まえ、庁内関係部署と協議を行い、また、地元の皆様とも意見交換を行いながら、公募条件の整理を行ってまいることといたしております。 ただ、現在、跡地の権利関係の整理を行っておりますけれども、裁判による解決が必要となる案件がございます。裁判となりますと、決着まで最低でも来年度の第4四半期、ほぼ1年ぐらいの時間がかかるということになってしまいますので、公募につきましては、そういったものを、十分進捗を踏まえながら実施をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(境公司) 田中議員。
◆14番(田中正繁) 公募した中、3件上がっていたかと思いますけれども、二つは何らかの形で利用するが、1件としては分譲して売るかなみたいな考え方ですね。 やはり大きい土地であって、なおかつ耐震化したものを持っているという非常にもったいないといいますか、ここは考え方かと思います。 私としましては、やはり何らかの形で行政管理のもとに、いろんな、今、必要な競技会ができないスポーツ団体とか、例えばサッカーもそうでしょうし、正式なサッカー場といいますか、できるところがないです。野球と併用しているところではなかなか無理なんですね。それから、ミニバスケット等もございますし、いろんな形で必要としてあるところはあると。 本校舎に対しても、どう考えるのかというのもあるかと思いますけれども、やはりいろんなことを検討した上で進めていただけたらというふうに思います。やはり地域の声もお忘れなきようお願いしたいということで、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(境公司) お諮りいたします。 次の質疑質問に入ります前に、ここで暫時休憩したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(境公司) 御異議なしと認めます。 再開は午前11時10分に予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、暫時休憩いたします。 午前11時01分 休憩
--------------------------------------- 午前11時10分 再開
○議長(境公司) 会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、質疑質問を行います。 次に、
三宅智加子議員。 〔20番
三宅智加子議員 登壇〕
◆20番(三宅智加子) 発言通告に従い質問いたします。 これまでの質問と重複することがあるかと思いますが、御了承願います。 大きな1、大牟田市動物園と絵本ギャラリーについて。 小さな1、絵本ギャラリーの整備。 新たな次の100年へのスタートを切った現在、絵本ギャラリーの整備は大牟田のまちづくりに資する取り組みだと考えます。 ともだちや絵本ギャラリー実行委員会の方が、当局との意見交換の中で、絵本ギャラリーの整備は絵本文化とまちづくりにどうつなげるかという二つの視点から考える必要がある、まちづくりが目的で絵本ギャラリーは手段であるので、ぜひまちづくりに生かしてほしいと述べられているとおり、私も、絵本ギャラリーはまちづくりのために幾重もの貢献をする一つの手段になると思います。 先日、都市環境経済員会に施設整備の概算事業費や管理運営費などの報告がありました。 そこでお尋ねいたします。 絵本ギャラリーの整備に対する市長の取り組む姿勢をお聞かせください。 以上で壇上での質問を終わり、あとは質問者席にて質問いたします。
○議長(境公司) 中尾市長。 〔中尾昌弘市長 登壇〕
◎市長(中尾昌弘) 三宅議員の御質問にお答えをいたします。 絵本ギャラリーの整備につきましては、絵本を通じたまちづくりに寄与するとともに、絵本や原画に親しむことにより、人々の豊かな感情や情緒を育むことを目的といたしております。 これまで、市議会を初め関係者の皆さんの御要望を踏まえ、検討を行い、絵本を通じたまちづくりに寄与するものと判断し、大牟田まちづくり総合プラン・
アクションプログラムにおいて事業選択を行い、整備を行うことにいたしました。 また、これまでの間、絵本ギャラリーの整備に御賛同いただきました企業や団体、個人の方より御寄附もいただいているところでございます。 絵本ギャラリーの整備は、動物園を見学される多くの皆さんに、動物をテーマとした本物の原画に触れていただくことで興味や感動を与えることができると考えております。 また、長年の課題でありました動物園の資料展示やイベントなど、多目的に使える休憩室等を併設しますことから、動物園の魅力や利便性の向上等にもつながるものと思っております。 本市の財政は大変厳しい状況ではございますが、駐車場整備や解体費など、過疎債が活用でき、財源面でも単費を大きく減らすこともできます。 このようなことから、皆様方の御賛同を得て積極的に事業を進めてまいりたいと、そのように考えております。 以上でございます。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) 答弁ありがとうございました。 私は、6月議会でも述べましたが、絵本ギャラリーの整備がまちづくりに資する三つの理由を改めて述べたいと思います。 1つ目は、心豊かな情操を育む子供たちの環境整備ができる。2つ目は、絵本ギャラリーに市内外から多くの方がみえる。特に、市外県外からのお客様、交流人口の増加につながる。3つ目が、「おれたち、ともだち!」シリーズの原画を見るために、絵本ギャラリーのある大牟田にいらした方々が、動物園や絵本ギャラリーを通して大牟田に好印象を持たれ、大牟田のまちのイメージアップにつながる、以上の三つの観点からまちづくりに資すると考えております。 基本的な考え方は市長と同じでございます。 特に、現在の大牟田は、以前と違いまして1カ所で長い時間を楽しむ、そういう機会が大型商業施設以外はないと思います。そういった意味では、当初は、中心市街地の活性化に資するために実験的に行われましたまちなかの絵本ギャラリー、この取り組みがありましたので、中には、なぜ動物園にという市民の方もいらっしゃるかと思いますが、私は、動物園に併設するという話を聞いたときに、ああ、柔軟な発想だなと逆に思いました。 それは、今、大牟田市の動物園は、平成18年の指定管理者制度への移行以来、指定管理者の方、また、働く職員の皆様の情熱と知恵でもって、今や全国ネットの有名な動物園となっております。その動物園のすばらしさはすばらしさとして、単独でもすばらしいと思います。 そこにまたもう一つ、市外県外から多くのお客様を呼び込める絵本ギャラリーが、もう一つ強みができるということです。そうすると、この大牟田市は、今、どちらかといいますと観光としては通過点になっていると思いますので、そこの大牟田への滞在時間を延ばしていただく、そういった場所になるのではないかなとも考えております。 1つ目の観点は、確かにこれまでのともだちや絵本ギャラリー、期間限定、あるいはカルタ館での展示、あるいは一昨年行われました三池地区公民館での「わらうだいじゃやま」の原画展示展といったことで事足りると思います。十分過ぎると思います。しかしながら、この市内外からの多くのお客様に来ていただくという観点を考えたときには、この絵本ギャラリーの整備は重要不可欠だと思っているところでございます。 先ほど、市長のほうから整備の財源のことにも少し触れていただきましたが、整備の財源としては、林野庁補助金と過疎債を活用予定ですが、その内訳についてお聞かせください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 絵本ギャラリーの整備につきましては、概算事業費として建築設備工事・外構工事が約2億7,000万円で、こちらのほうの財源といたしましては、林野庁の補助金、こちらのほうが対象工事費がありますので、その15%ということで2,100万円の林野庁補助金を見込んでおるところでございます。 そのほか過疎債ですね。70%の交付税措置がある過疎債ということで施設整備のほうを行うことといたしております。 以上です。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) きのうの質問でも確認をされておりましたけれども、動物園の機能強化事業として、今年度は旧延命中学校の校舎解体費、また、来年度は駐車場の整備費などが、あと、また、絵本ギャラリーの建設予定地の旧老人福祉センターの解体費を合わせて約2億8,800万円が予定されておりますけれども、これに対して過疎債が使える、そういった意義ということを改めて確認いたしたいと思います。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 本年度から動物園の機能強化事業ということで、校舎を解体し、その跡に駐車場整備を行うこととしております。あわせまして、男女兼用トイレ、こういったものを改善していく必要があるだろうということで、本年度、トイレの改修工事も行うと。そういった中で、今後、動物園の敷地を拡張し、旧老人福祉センター、こちらのほうも解体し、その跡に絵本ギャラリーを整備するということで予定しております。 そういったことから、校舎の解体費であるとか駐車場整備、こちらのほうは一般の起債--交付税措置がない起債ということで、当初、予定しておったんですけれども、新たに動物園を敷地拡張し、絵本ギャラリーを整備するということで、昨日、財政課長が答弁いたしましたように、福岡県と協議を行いました結果、本年度行います駐車場の校舎解体費約1億円、それと、来年度に整備を予定いたしております駐車場の整備費約1億4,400万円、それと、旧老人福祉センターの解体費、こちらのほうも4,400万円を見込んでおりますけれども、こういったものが一般の起債ではなく、70%の交付税措置がある過疎債の対象となったということでございます。 以上です。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) これまで市の単費で行わなければならないと思っていた事業の負担が、絵本ギャラリーを整備することにあわせてという捉え方で負担が軽減するのは、大変意味のあることだったなと思っております。 抜本的な質問ですけれども、過疎債というこの起債の持つ意義について確認したいと思います。お聞かせください。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 過疎債につきましては、過疎地域に認められている有利な財源でございまして、起債の償還に当たりましては7割が交付税の基準財政需要額に措置されるというふうなことでございますので、そういった部分を活用しまして、有利な財源でございますので--充当率は100%ということになりますので、一時的な負担もほとんどなくなるという部分もございます。 こうしたところから、過疎地域の振興のために、さまざまな事業に活用させていただいているというものでございます。 以上でございます。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) 過疎地域の振興のためにということでは、先ほどの質問で、たしか井田部長の答弁の言葉で、未来への投資という言葉が出たと思いますが、今回のこの事業はまさしく過疎債を使った未来への事業だと、私は捉えております。 一番問題になりますのが、管理運営費だと思います。年間1,600万円、人件費を含むということですけれども、貴重な原画を扱うということ、また、それを生かした展示を構成していくという上でも学芸員の必要性があると考えます。 見解をお聞かせください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 本年度、絵本ギャラリーの基本設計を進める中、これまで関係者の方々へのヒアリング調査や全国の類似施設への聞き取りを行っております。 その中で、他の施設から原画等を借り受ける場合には、学芸員を配置していたほうがやりとりがスムーズに行えるようですが、小さな施設には学芸員が配置されていない状況も一部見受けられます。 先日、阿蘇の葉祥明美術館へ見学に伺いましたが、絵本が好きなスタッフの方々がギャラリーへの原画の展示を初め、ショップやカフェ等にも従事されておりました。 今後、学芸員の配置につきましては、絵本ギャラリーの運営方法等にあわせ検討を進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) 学芸員の配置につきましては、私たち公明党議員団で11月の下旬に、さいたま市立漫画会館という漫画のルーツ、北沢楽天さんのお住まいだったところを利用した漫画会館を視察してまいりました。 やはりそこで働いていらっしゃった学芸員の方がいろいろお話をする中で、こういう予定があるんですということで絵本ギャラリーの話をしましたところ、それだけすばらしい原画が集まるのであれば、ぜひとも学芸員がいたほうがより効果的な運営ができるのではないでしょうかということでしたので、そこのところをしっかりと、今後、検討していただきたいと思います。 あともう一つ、現在、施設管理運営費が約1,600万円絶対にかかる、あるいは赤字になるかもしれないという懸念を持っていらっしゃる方もいると思います。私も、赤字になるものは逆につくらないほうがいいと思います。 でも、逆に、この5月12日に行われました「おれたち、ともだち!」シリーズの作者である内田麟太郎さんと、絵を担当される降矢ななさんの対談、1日だけでしたけれども、400名の方が集まられまして、4割が市外県外の方だったということを伺っております。そのことを考えますと、この「おれたち、ともだち!」シリーズの原画が全部この大牟田の地にそろうということは、かなりの財産であり、全国への発信力も伴っていると思います。 そういうことを考えますと、管理運営を工夫すればこの約1,600万円、しっかりと、言葉はちょっと短絡的ですが、自力で稼ぐことができるのではないかとも、私は思っております。 そういう意味では、絵本ギャラリー内での物品販売の内容が重要になってくると考えますが、見解をお聞かせください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 基本設計の中間報告の中で、施設の管理運営につきましては、全国の類似施設から推計し、年間1,600万円として所管委員会のほうに御報告したところでございます。 また、施設内には、絵本や関連グッズ等を販売するためのショップを設置する予定といたしております。仮に、指定管理者による管理運営を行うことになった場合、ギャラリー内で販売するグッズ等の売り上げは指定管理者の収入となりますことから、これを踏まえ、指定管理料の算定を行っていく必要があると考えております。 そういった意味では、物品販売の内容は重要であり、今後、絵本や動物、ジャー坊の関連グッズを初め、地域特産品とコラボした商品やお土産などをショップに設置し、入館者に楽しんでいただくとともに、収益が図られるよう検討を進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) 先ほど
田中正繁議員もおっしゃっていたように、やはり大牟田に滞在していただいて、お金を使っていただく、そういう対象のところがないとお金は使っていただけませんので、そういったところの工夫もしっかりと、今後、検討していただきたいと思います。 また、運営体制については、ボランティアの方々の活用も考えられると思います。公明党議員団でこれまで視察しました石川県小松市の空とこども絵本館、東京都板橋区のいたばしボローニャ子ども絵本館では、ボランティアの方々の協力で運営がなされておりました。運営に携わる皆さんの心配りが感じられる空間でもございました。 運営面でのボランティアの方々の活用についての見解をお聞かせください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 絵本ギャラリーにおけるボランティアの活用という御質問でございます。 これまで、絵本ギャラリーの検討を進めるに当たりましては、いろんな関係者の方々へのヒアリングであるとか意見交換を行ってきております。 そういった中で、大牟田市内の読み聞かせグループ、ボランティア団体の皆様、こういった方々にも今回の絵本ギャラリーの整備に向けた考え方、こういったものも各団体ごとにお話をさせていただいております。 そういった中で、当然、絵本ギャラリーに対する期待でありますとか、そういったものがオープンした日には協力をしたいということでお話をいただいているグループ・団体もあるところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) 関係者の意見交換の主な内容の中にも、やはりこんなことがありました。絵本ギャラリーにいろいろな人が関係し、参加することで、整備に向けたムードを盛り上げることができるとあります。やはり運営に多くの方が携わることで、この宝をさらにすばらしいものに育てていくこともできると思いますので、ボランティアの方々の活用も考慮していただきたいと思います。 続きまして、企画展示室を活用したさまざまなイベントの開催も可能だと考えます。 その見通しについてお尋ねします。また、現在も動物園内での展示室で行われているイベントとの共催も可能ではないでしょうか。見解をお聞かせください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問についてお答えいたします。 現在、動物園で実施される講演会やイベントは、昨年度、国際ソロプチミストの御協力により、内装を改修いただいた展示レクチャー休憩室を活用しております。 絵本ギャラリーの展示室につきましては、企画の内容に応じて室内のレイアウトを変更し、常設展示と企画展示ができるような構造を予定いたしております。常設展示の部分は、基本的には絵本作家の作品等の紹介、展示が中心となりますが、企画展示の部分につきましては、絵本関連の企画展のほか、郷土の作家等の企画展示も検討してまいりたいと考えております。 また、休憩室につきましては、動物園の資料展示を初め、動物園が実施する講演会やワークショップ等のイベントなどに活用できるよう検討を行っております。 イベント等の開催につきましては、指定管理者とも十分協議を行いながら、絵本ギャラリーの休憩室と動物園の展示レクチャー休憩室を、その内容に合わせ、活用を図ってまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) やはりいろいろな企画展示を行うことで、多くのお客様をリピーターとして迎えることができると思います。 先ほど話しました漫画会館でも、北沢楽天漫画大賞という、この方は1コマ1枚漫画のルーツの方ですので、そういう作品を募集されております。33回になります。ことしは、韓国・トルコほか、海外からの応募もあったと聞いていますので、やはりしっかりと大牟田のイメージアップ、あるいはお客様に来ていただく、そういった取り組みにもなると思いますので、工夫をして取り組んでいただきたいと思います。 では、次に小さな2、動物園の整備。 動物の福祉を理念として運営されている大牟田市動物園と、内田麟太郎さん作品の「おれたち、ともだち!」シリーズを初めとする絵本の原画の展示などを行い、絵本を生かしたまちづくりに資する絵本ギャラリーは、それぞれに強みを持っていると考えます。それぞれのよさを発揮することで、それぞれが本市への交流人口の増加、知名度アップなどにつながると考えます。 そういう意味では、平成4年にリニューアルオープンした動物園自体のインフラ整備にも目を向けるべきだと思います。動物園職員の皆さんの努力で、今や全国ネットで有名になった動物園ですが、正門でさえかなり老朽化しています。獣舎や駐車場の整備などに取り組まれますが、全体観に立った見直しを検討すべきだと考えます。 見解をお聞かせください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 大牟田市動物園は、昭和16年に無料動物園として開設されました。昭和31年に、大牟田科学博覧会の開催とあわせ整備され、名称も大牟田市動物園となり、有料化されました。その後、平成4年にリニューアル整備が行われ、現在の動物園の形となっております。 それ以降、展望デッキや動物園病院の整備は行いましたが、動物園の大規模な整備は行っておりません。このため、まずは動物園の機能強化として、長年の課題であった駐車場を初めトイレや獣舎等の整備を行うとともに、絵本ギャラリーを整備し、休憩室を設置する予定といたしております。 以上です。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) 休憩室からは有明海も望めると伺ったのですが、いかがでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 絵本ギャラリーの整備を予定しております旧老人福祉センター、こちらのほうが高台にございまして、そちらのほうからですと有明海が一望できるというような状況でございます。 以上です。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) 考え方によっては、新たな観光名所にもなるのかなとも思います。 正門前の話ですが、先日、羽村市動物公園を視察してまいりました。開園40周年を記念して正門前をリニューアル。ガバメント・クラウド・ファンディングを利用されて、1カ月で目標の500万円を達成したそうです。羽村市出身のアーティストSANAさんの作品によってすばらしいリニューアルがされておりました。 動物園自体は、大牟田と一緒で、結構小さなお子さん連れが回りやすい、童話と動物をコンセプトとした動物園で、大変武蔵野の面影を残す、木もたくさん、樹木もあり、すばらしい落ちつく場所でございました。 今後、こういったGCFも使って取り組むべきと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) ガバメント・クラウド・ファンディング、絵本ギャラリーの整備にあわせて、中のそういった備品であるとか、そういったオブジェ、こういったものを全国に寄附をお願いするということで、来年4月から目標額3,000万円ということでGCFをスタートする予定でおります。 9月議会でも御意見等をいただきまして、当然、ガバメント・クラウド・ファンディングをするに当たりましては、大牟田市動物園のPRであるとか、ゆめ基金の御紹介、こういったものも行いながら取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 三宅議員。
◆20番(三宅智加子) 動物園本体のほうの整備もしっかりと取り組んでいただき、職員の皆さんたちの頑張りに、しっかりと応えていただきたいと要望いたしまして、私の質問を終わります。
○議長(境公司) お諮りいたします。 次の質疑質問に入ります前に、ここで暫時休憩したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(境公司) 御異議なしと認めます。 再開は午後1時10分に予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、暫時休憩いたします。 午前11時34分 休憩
--------------------------------------- 午後1時10分 再開
○議長(境公司) 会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、質疑質問を行います。 次に、森遵議員。 〔22番 森 遵議員 登壇〕
◆22番(森遵) 発言通告に従い、一問一答方式で質問します。 大きな1点目、今後のまちづくりと財政運営について。 小さな1点目、来年度の予算編成についての考え方をお示しください。 以上で壇上での質問を終わり、あとは質問者席で質疑質問いたします。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 森遵議員の御質問にお答えをいたします。 平成31年度の予算編成につきましては、財政構造強化指針で示す三つの基本方針に基づき行うことといたしております。 1点目は、持続可能な財政運営を行うため、市税を初めとする歳入の確保並びに既存事業の見直しなどによる歳出の削減を行っていくことといたしております。 2点目として、全ての世代が本市で暮らし続けたいと思える魅力的なまちづくりであり続けるために、未来に向けた投資を積極的に行うことといたしております。 3点目として、将来世代へ負担を先送りしないための取り組みとして、公共施設の長寿命化、施設の統廃合を行うとともに、過大な投資により大きな財政負担を残さないため、市債発行額の抑制に努めることといたしております。 これらを踏まえながら、第5次総合計画の最終年度として、安心して子供を産み育てたいと思えるような環境づくり、教育の向上、及び産業の多様化と雇用の場の確保に引き続き重点を置き、限られた資源を重点的に投下することで、次の世代に選ばれるまちづくりを行ってまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 今年度の普通交付税は、当初予算と比べ5億6,300万円の減少となりました。この理由と、来年度以降の傾向について、どのように考えているか、教えてください。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 30年度の普通交付税、こちらが当初予算と比べ減少した要因といたしましては、基準財政需要額の算定費目の中で高齢者保健福祉費、65歳以上の人口をもとに算定されるものでございますが、こちらにおきまして介護予防・日常生活支援総合事業の早期開始団体への加算措置が29年度までございましたが、これがなくなったこと、また、地方財政の危機対応のために設けられておりました歳出特別枠、これが廃止は予定されておったんですが、この影響が想定よりも大きかったことにより、基準財政需要額のほうが大きく減っております。 また一方で、固定資産税におきまして、当初予算で組んでおったものよりも多く増収が見込まれたということで、基準財政収入額のほうは増加したこと、こちらが普通交付税の減少要因になりますけども、こうしたことなどが挙げられます。 来年度以降につきましてでございますが、消費税改定による影響もございまして不透明な部分も現段階では多いというふうに考えておりますが、さらなる歳出削減に向けたトップランナー方式、こちらも進められていくということもございまして、また、国の財政状況も非常に厳しいということもございますので、普通交付税につきましては、増加を見込むのは非常に難しいのかなというふうに考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 8月に作成されました大牟田市財政構造強化指針の今後の財政の試算に反映されておりますように、大体4億円とか5億円ぐらいずつ、これから減っていくことを覚悟しなきゃいけないのかなというふうに、私は考えているところです。 今後、見込まれる交付税のこれまでとのベースの減少に対して、来年度以降、どのような対処をするように考えてあるか、お聞かせください。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 来年度以降の普通交付税がどうなっていくかというのに、どう対処していくかということでございます。 まずもって、来年度の普通交付税につきましては、12月末に示されます地方財政対策ですとか、算定に用いられる直近の数値などをもとに推計をしていくこととしております。 これらとともに、先ほども申しましたが消費税改定の影響も考えられますことから、現時点で見込むというのは非常に厳しいというふうに考えています。 いずれにしましても、今年度の決定額が大幅に予算を下回っております。こうしたことから、こうした状況を踏まえまして、次年度以降の普通交付税を見込んでいく必要があると思っております。 このため、
アクションプログラムのローリングにおける一般財源を大幅に来年度は圧縮するというふうな取り組みも行っております。これ以外にも、可能な限りの財源対策等も講じながら、予算編成であったり、次年度以降の財政計画のほうを考えていきたいというふうに考えております。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) ありがとうございます。30年度の予算特別委員会だか、ちょっと私も時期は失念しましたけども、
財政調整基金の残高の目標ということで質問いたしましたときに、
アクションプログラムの31年度の試算が16億円になっているので、それが目標であるということを答弁でいただいたことがあったと思うんですが、来年度はどのように考えていらっしゃいますか。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 来年度の
財政調整基金の残高がどのようになるかということでございますが、先ほどもありましたが、今年度の普通交付税が大幅に予算を下回っております。こうした状況を考えますと、今年度、かなりの額の財源不足が生じまして、今年度自体も
財政調整基金の取り崩しを行わざるを得ないのかなというふうに思っております。 現段階では、なかなか今年度の決算見込み、見通しづらい部分もございますので、そういった今年度幾ら取り崩すかということと、来年度予算につきましても、交付税の見通しもなかなか今の段階ではということもございますので、来年度での
財政調整基金につきましては、幾らなのかというのはちょっと見通しづらいという部分があるということでございます。 以上でございます。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) この
財政調整基金については、以前、上の目標じゃなくて下の、守る目標を立てたほうが現実的ではないかというようなお話をしておりました。 やはりいざというときのための基金ですから、あるから仕方がないということで使っていくと、いつの間にかなくなるということがあると思うんですが、そこの下限の目標というようなことについては、全然今のところ検討されていないんでしょうか。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之)
財政調整基金でございますけれども、ことし8月につくりました財政構造強化指針、この中でも一定財政収支試算をお示しいたしております。 その時点では、31年度末では11億4,000万円ぐらいの残になるんではないかというような見込みを一応載せておりますけれども、この強化指針をお示しいたしましたところでも御説明をしましたが、何もしなければこうなるというようなことでの推移を今回載せておりますので、当然、こういうことにはならないように、私どもとしましても歳出削減等の努力、歳入確保の努力を一層していく必要があるというふうに考えているところでございます。 ですから、何もしなければ11億円まで減ってしまうというようなことですけども、そうはならないように、私どもとしましては対応していきたいというふうに思っております。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 私が聞きたいのは、40億円を目標とするというのは出ていますよね。ただ、こういった今のような場合、やっぱりいざというときのことを考えたら、最低ここは守るぞということをもって予算編成を今から組み立てていかないと、もうあっという間に11億円が見えるような状況になっていますので、ここまでは守りながら財政運営をしていくぞという数値が必要じゃないかという意味で聞いております。いかがですか。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 当然、財政構造強化指針でも、一方では、40億円までこの
財政調整基金を積み立ててまいりたいという目標を掲げておりますので、それが達成できるように取り組んでいきたいというふうに思っております。 もう一つ、黒字化を達成していくというような目標もございますので、そういう意味では、
財政調整基金を取り崩さなくても済むような、そういう財政運営を心がけていくということで、当然、
財政調整基金の目的は、例えば大きな経済の変化に伴って税収が非常に想定よりも下回るというようなところに補填をするようなそういう趣旨でもためてまいりますので、一定、そういったことが可能になるぐらいの
財政調整基金の額は確保してまいりたいというふうに思っております。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) そこをどれぐらいと見込んであるのかなということで、そこら辺は今後検討していただければと思います。 先に行きます。
○議長(境公司) はい、どうぞ。
◆22番(森遵) 小さな2点目、政策の優先順位について。 今後、施策・事業の優先順位をつけていくのにどのような方針で臨まれるのか、お聞かせください。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 本市におきましては、現在、総合計画に掲げる都市像の実現を目指し、諸施策を推進しております。 議員御案内のとおり、財政状況が非常に厳しい中でございますので、事業の優先度に応じた取捨選択や事業の規模の縮小などについて、厳しく判断していく必要があると存じております。 そうした中、毎年度、市民ニーズや事業効果などから
アクションプログラムのローリングを行い、事業の必要性、優先度、後年度の財政負担などを見きわめ、より施策目的の達成に寄与する事業への資源の重点投下、あるいは構成事業の統廃合を行う一方で、新規事業の創設も行うことといたしております。 また、本市が持続的に発展していくためには、未来に向けた投資を確実に進め、次の世代に選ばれるまちづくりを行うことが必要と存じております。 とりわけ、本市の喫緊の課題である人口減少に歯どめをかけるべく、まちづくりの柱として掲げております安心して子供を産み育てたいと思えるような環境づくり、教育の向上、産業の多様化と雇用の場の確保、あるいは
シティプロモーションなどについて、引き続き、重点的に資源を投下してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) ありがとうございます。その子育て、教育、雇用の確保というセットは、私も同感するところですけども、やはり雇用ですね。 やっぱり人口減少をとめるには、何だかんだ言っても働く場所がないととどまりようがないと。しかも、やはり若い人たちが残るような、就職したいようなところをどうやって引っ張ってくるかということで、ここから5年、10年、企業誘致、産業振興というところを重点的にもっともっと、今でもある一定やられていると、御努力されているというところは認めますが、もっともっとそこのほうに人、お金を重点配分してほしいと思っております。 9月議会でもお話しましたけども、外部から人を呼んでもいいし、中で拡充してもいいと思いますが、今、大牟田の最重要課題である雇用、若者が働きたいと思う仕事をどうやって引っ張ってくるかと。 今、いろいろ新大牟田駅の近くの事業とかもやられているんで、原課のほうはかなり忙しくなっているみたいなんで、そういったところも含めて拡充というか、てこ入れをお願いしたいと思います。これは要望です。 あと、先ほど、優先順位ということで、今進めて、とありましたけれども、例えば施設で言えば市庁舎やごみ処理施設のように必要不可欠で、あすにでも市民生活に影響が出るもの、また、体育館や図書館のように、どこのまちでも市民生活に必要なものとして、一定の理解が得られて市民に根づいている、そして、利用が多いもの、それから、必ずしも必要とは言えないため、どこのまちにもあるわけではないけども、市民の憩い、誇り、まちの魅力づくりのために貢献するもの--動物園だったり石炭館だったりだと思うんですけども、大牟田では、こういったものがあると思います。 やはりいざ厳しくなってくると、そういったところも優先順位をつけて。ソフト事業でも同じようにどこはもう外せないな--きのうからいろいろ質問もこの議会で出ていますけど、ここはやっぱり安心・安全のところは外せない、ここの部分はやっぱり切り込んでいくしかないと、そういったものの優先順位というのが、私たちにも見える形でお示しいただければなと、これからいろんな予算編成のときに、と思います。 また、今ありましたけど、近代化遺産等の整備については、庁舎や体育館の整備のめどがつくまでは先送りしてもいいんじゃないかと思っておりますけど、いかがでしょうか。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 私どもとしましては、例えば世界遺産を有するまちでございますけれども、これは、逆に言いますと、世界遺産をきちっと守っていくような責務があるというふうに考えております。 そのため、ユネスコに提出しました保存・活用計画をもとに、適切な保存をしていく必要がございますけれども、これも今議会で御答弁を申し上げましたように、当然、毎年毎年の財政状況、こういったものも見込みながら、予算編成の中で精査をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) よろしくお願いいたします。 平成31年度予算は、財政構造強化指針が改定されてから初めての予算です。今後予定されている大きな事業をしっかりと実現するためにも、必要な予算を確保しながら財政に目配りした予算編成を要望いたします。 大きな2点目、絵本ギャラリーについて。 最近、絵本ギャラリーに対する疑問の声をしばしば耳にいたします。大まかにまとめると、今の厳しい財政状況で、動物園側から必ずしも求められていない絵本ギャラリーを、入園料の値上げまで見込んで何のために整備するのかと。もっと言えば、整備する必要があるのか、ほかに優先すべき課題があるのではないかという疑問です。 そこで、諸点質問いたします。 小さな1点目、これまでの経緯。 9月議会の議論の後、市長は、記者会見で、概算費用を出して最終的に進めるかを決める、民意が得られなければ整備しないことも考えられると表明されました。 このたび、中間報告という形ですが、多忙な中、先日の都市環境経済委員会までに基本設計の大まかな形や総事業費と運営費の概算をお示しいただいたことは、議論を進める上で貴重な材料であり、感謝いたします。 一方、この間、何人かの関係者の方のお話を聞いたり、読んだりする機会があり、これまで見えていなかったものが見えてきた部分もあります。 そこで、まず、まちなか絵本ギャラリー開催に至るところから、動物園での絵本ギャラリー建設提案に至るまでのこれまでの経緯をお聞かせください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 平成25年度に、大牟田商工会議所において、絵本をテーマとした文化交流拠点整備の調査が行われるとともに、原画展等が実施されました。 また、平成26年度には、大牟田商工会議所が主体となり、2カ月間、銀座通り商店街の空き店舗を活用し、絵本や原画の展示、読み聞かせなどを行うともだちや絵本ギャラリーが開設されました。 さらに、平成27年度には、ともだちや絵本ギャラリー実行委員会が組織され、以降は実行委員会と主体となり、大牟田商工会議所やえるるにおいて、「おれたち、ともだち!」シリーズに係るイベントが毎年開催されているところでございます。 こうした中、絵本ギャラリーにつきましては、これまでの市議会を初め、大牟田商工会議所や関係者の方々から、整備に向けた御要望をいただいているところでございます。 こうした経緯を踏まえ、本市といたしましては、本年2月の常任委員会において、長年の課題でありました駐車場の整備を初め、トイレの新設、獣舎の整備とあわせ、絵本ギャラリーの整備について御説明をさせていただきました。 また、6月の常任委員会では、絵本ギャラリーの候補地の検討状況等について御報告を行い、動物園の敷地を拡張し、旧老人福祉センターへ整備することといたしたところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 私は、当初のともだちや絵本ギャラリーが開催されたときには、動物園の魅力アップではなくて、まちなかのにぎわいが目的であったというふうに聞いておりますが、そういうことでいいですか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 大牟田商工会議所におかれましては、平成24年度に、商業者・企業・居住者・行政が、将来のまちのイメージを共有し、まちづくりを実現することを目的として中心市街地グランドデザインを策定されました。 このグランドデザインにおいて、短期的かつ重点的に取り組むことが重要な事業の一つとして、街なか交流拠点整備が提案されました。 また、平成25年度には、会議所において、街なか交流拠点整備の一環として、絵本をテーマとした文化交流拠点整備の可能性調査を実施するとともに、原画展等を開催されたところでございます。 中心市街地に常設の絵本ギャラリーを整備する構想もありましたが、新たな用地取得や施設整備等の費用が大きかったこともあり、ソフト事業として絵本ギャラリーなどのイベントを継続して実施されてきたところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 目的については、また次の項で議論をしたいと思っております。 休憩室等の整備については、かねてより動物園から要望が出ていたけれども、これまで実現しなかったと聞いています。 理由をお聞かせください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 動物園には休憩室が不足しており、特に、雨天時における遠足などの団体客に対し十分な対応ができていない状況であり、旧ゾウ舎付近における休憩室の整備は、駐車場の整備と同様、長年の課題でありました。 これまで実現しなかった主な理由としましては、財源を初め、動物園内に休憩室を整備するための十分なスペースがなかったことが挙げられます。 以上でございます。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 要望されていたということなので、中にあるスペースの中でも休憩室をつくるということも、現場としては考えられていたんじゃないかというふうに、私のほうでは思っております。 休憩室だけの新設でもいいんじゃないでしょうか。いかがですか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 休憩室の整備の場所についての御質問かと思います。 休憩室につきましては、リニューアルした平成4年以降、特に雨天時における遠足などのそういった食事会場、こういったものがないということでの要望、こういったものも、私が当時、担当しておりましたころから上がっておりました。 それで、今回、動物園内にそういった休憩室--絵本ギャラリーを整備するということで、当然、私どもも指定管理者のほうと協議を行い、園内を回った結果、これは以前からそうなんですけども、なかなか旧ゾウ舎、キリン舎前、あちらのほうはピクニック広場と申しますか、そういったお天気のいいときなどは御家族で御利用されている、そういったスペースでございます。 そういった観点からも、そういった建物をつくるに当たりましては、既存の動物園の敷地内ではなかなか難しい部分がございまして、今回、敷地拡張を図り、旧老人福祉センターのほうに絵本ギャラリーとあわせ整備するということで予定しておるところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 場所について、私が聞いている範囲だと、つくれんことはないというようなことも、場所は何とか休憩室だけならというふうにも聞いていたところがありました。 あと、この絵本ギャラリーの設置が整備の条件となっているんでしょうか。休憩室だけの新設ということではできないんでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 絵本ギャラリーをつくるに当たっての特段、条件というのはございません。ただ、私どもといたしましては、動物園の長年の課題でありました駐車場と、それと、休憩室、それと、男女兼用のトイレ、こういったものの改善を図るために、動物園の機能向上というような観点で検討いたしまして、2月の常任委員会のほうに御説明させていただいたというふうな状況でございます。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 済みませんね、私の質問が悪いんでしょうか。絵本ギャラリーがなくても、その他の部分の整備ということはできるんじゃないかという質問です。 絵本ギャラリーというのは、絵本ギャラリー部分ですね。休憩室がある、例えば休憩室に、先ほどのように、動物の理解を深めるための標本の展示や、もしくは動画とか、そういったものを使って、絵本ギャラリー部分がないような整備の仕方というのはできないんですかと。絵本ギャラリーがくっつかないとほかの整備はできないのかというふうに聞いています。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 先ほど御答弁いたしましたように、今回、動物園の機能拡充ということで、旧延命中学校の校舎解体、その後への駐車場の整備、あわせまして旧老人福祉センターを解体・撤去いたしまして絵本ギャラリーを整備すると。 その絵本ギャラリーの中には、繰り返しになりますけども、休憩室でありますとか、ショップ、あと、授乳室、あと、トイレ、こういったものも整備するということで予定しております。 今回、絵本ギャラリーを整備することによりまして、これも繰り返しになりますけども、校舎の解体・撤去費でありますとか、駐車場整備、旧老人福祉センターの解体費、こういったものが過疎債の対象となるということで、取り組みたいということで考えているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 過疎債の対象にしていただいたというのは、現場のすごい御努力もあったと思うんですが、例えば、先ほど言いました休憩室に動物の理解を深めるための標本とか、動画だったり、取り組みがわかるようないろいろな機能を付加した場合、絵本ギャラリーがなくてもキリン舎の拡張とかそういった一体的な整備の中で過疎債の活用というのができるんじゃないでしょうか。いかがですか。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 昨日、古庄議員に御答弁いたしましたとおり、過疎債が認められる施設であっても、駐車場単体であったり、駐車場の拡充のみでは認められないという県の見解が、まず、ございます。 その中で、今回、絵本ギャラリーを動物園のほうに機能拡張することによりまして、一定数入場者数等もふえるということで、駐車場の必要性が認められるというふうな部分もございまして、校舎の解体であったり、駐車場の整備に対しての過疎債が認められたというところでございますので、議員がおっしゃられているような部分は、改めて検討・協議等もしてみないとわからないというふうには思っておりますけども、現時点ではもうそういった中身で、現在、県との協議が整っているというような状況ではございます。 以上でございます。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) いろいろ、過疎債が使われた例とかも聞きますけど、かなりいろんなことで理屈を組み立てながらやっていただいていて、そういった休憩室の機能強化、新設ですかね、休憩室自体は、という形であそこのキリン舎の拡張とか、一体的な整備の中で、一定、過疎債の活用はできるんじゃないかというふうにも思っております。 そうなると、動物園の現場の意向に沿った形でのより簡素、安価な整備のやり方もあると思います。 現場の方々にデザインや部屋の配置なども考えてもらい、使い勝手、管理の仕方をよくすれば、現状の指定管理費のままでも、休憩室ですかね、ギャラリー部分がないですから、受けていただき、また、広さも今の3分の1強ぐらいで済み、建設費も大幅に下がる可能性があるというふうに考えますけど、いかがでしょうか。
○議長(境公司) 中尾市長。
◎市長(中尾昌弘) 先ほど来のお話を伺っておりますと、休憩室機能を現在の動物園に付加するということのみを、今回、考えたらいかがかというような御提起に思えるわけでございますけども、そうした場合には、先ほど高口課長が御答弁申し上げましたけれども、動物園の機能そのものには何ら変わりがないわけでございまして、絵本ギャラリーという別の機能を持たせるというふうなことでもございませんので、それで、例えば休憩機能を付加したところで、来園者がふえるとか何とかという理屈は非常に立てにくいんだろうというふうに思います。 そうなってしまうと、実は、駐車場の部分であったり何だったり校舎の解体であったり、そうしたところに過疎債の適用とかというのは、普通に考えれば、まず、説明が難しいなというふうに思います。 休憩施設そのものについては、例えば園舎とかと一体となってそういうふうな機能をつけ加えますというふうなことであれば、それは休憩施設についての過疎債は多分使えるんではないかなというふうには考えますけれども、それはあくまでもその分にとどまるだろうというふうに思います。 そして、なおかつ、先ほど副枝部長も答弁しておりましたが、現有の動物園の施設内でというふうなことであれば、それはあそこのピクニック広場のところ、そこの機能というのが大幅に阻害されるというふうなことがあるわけでございましょうから、そうした意味でも、それが全て、何といいましょうか、全体的な動物園の課題解消につながるというふうなことにも、また、ならないんではないかなというふうにも思います。 確かに、御提起された休憩機能のみの付加をというふうなことは、検討には値するんだろうと思いますけれども、さまざまな課題もあるんだろうというふうに思うところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 最初に休憩室のみではと言いましたけども、その後には、休憩室に標本を置いたりいろんな形の動画を見たりとか、新しい機能を付加して、キリン舎等の拡張と一体的に考えれば、入場者の増加も見込まれるというようなことでの話もできるんではないかということで、私も詳しい人に少し聞いて、そういった可能性はあるなということを聞いた上での質問をさせていただいているところなんで、そこら辺は検討をもしいただけるんであれば、調べていただいて検討いただければと思います。 そうしましたら、運営費というのがかからないでいいようになる可能性もあると思います。ギャラリー部分以外は、そのまま同じような状態でも運営費がかからないと。建設費も減るということも考えられるんじゃないかというふうに思っております。 先に進めます。 2、絵本ギャラリーの目的。 先ほど、もともとは、まちなかのにぎわいが目的だったんじゃないかということで、お話を私は聞いたわけですけど、今回の絵本ギャラリーの設置の目的についてお伺いします。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 本議会で御答弁いたしましたとおり、絵本ギャラリーの整備目的につきましては、絵本を通じたまちづくりに寄与するとともに、絵本や原画に親しむことにより、人々の豊かな感情や情緒を育むことを大きな目的としております。 また、絵本ギャラリーは、動物園を敷地拡張し、整備することとしております。動物園を見学される多くの方々に、動物をテーマとした本物の原画に触れていただくことにより、興味や感動を与えることができると考えております。 動物園の長年の課題でありました駐車場や休憩所の不足などの整備につきましても、絵本ギャラリーとの一体的な整備により、改善を図られることとなります。 今後、本市の動物園は、国際条約等により飼育動物数や種類が減少していく状況にありますことから、将来的な動物園の魅力向上を図るため、動物園の敷地拡張を図り、絵本ギャラリーを整備するものでございます。 また、動物園の命の大切さを感じ取れる場としての役割や、動物福祉への取り組みと人々の豊かな感情を育む絵本のコンセプトは同じ方向にあり、相乗効果が期待できるものと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) まず、確認しますけど、これは動物園の魅力アップということですから、主役は動物園ということでよろしいんですかね。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 今回、動物園の機能向上ということで先ほど御答弁いたしましたとおり、当然、駐車場の整備でありますとかトイレの改善、それと、休憩所、こういったものに関しては動物園の機能向上、こういったものにつながるものということで考えております。 それと、絵本ギャラリーの整備につきましては、先ほど申し上げましたように、動物をテーマとした本物の原画に触れていただくことにより、興味や感動、こういったものを来園される多くの方々に与えることができるのではないかなと。そういった意味では、その件に関しましては、動物園の魅力の向上というふうな感じで捉えているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) じゃ、そういう魅力の向上によって、どのような効果を期待しておりますでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御答弁いたします。 効果と申しますのは、繰り返しの御答弁になるかと思いますけども、現在、動物園には市内外から24万、25万人という多くの方々にお越しいただいているところでございます。そういった中で、観光の動線といいますか、大きな人の流れがあると。 そういったところに本市の絵本ギャラリーを整備するということにつきましては、広く市内外に動物園の中にある絵本ギャラリーということで、これは全国的にも類のないような珍しい、そういった施設になりますことから、動物園とそういった絵本ギャラリー、こういった相乗効果も生み出せるのではないかというふうに考えているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 先ほど言った建物の例で言うと、これは、市民生活に不可欠のものではない中でこういったものを新しくつくるということですから、例えば成果指標と言うと何ですけども、成果はどのような効果を期待しているのかというのは、入場者数のアップを期待しているのか、これによって入場料を上げても皆さん来てくれるだろうとか、そういうアウトプットの定量的な何かそういったものの目標というか、効果を期待していないということですか、逆に言うと。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 今回、動物園の機能強化ということで、先ほどから御答弁しておりますとおり、駐車場の整備でありますとか、絵本ギャラリーの整備、それと、獣舎の増設、こういったものも検討しておるところでございます。 そういった部分に関しましては、動物園の約8割の方が、今、市外からお越しになっておられるということもありまして、一定、受益者負担の観点から入園料、こういったものをやはり改定していく必要があるのではないかというふうに思っておるところでございます。 御質問の絵本ギャラリーを整備してどれぐらい、例えば具体的な来場者数の増加が見込めるのかということでの御質問かと思いますけども、現時点におきましては、私どもは、関係者の方々であるとか、全国の類似施設、こういったものの調査を把握しながら、議会にもお示しをし、基本設計をとり行っておるところでございます。 現時点では、議員から御質問のそういった具体的な数値、こういったものは現時点では持ち合わせていないというところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 本来、何か始めようとするときには、こういう効果を期待するというものがはっきり示されて、それが達成できるかどうかやってみないとわからないところもありますけど、そこが今回は非常にわかりにくい感じになっているんではないかなと。 大牟田にこういうのがあるんだと発信できるとか、見に来ていた人が少し情緒的に--そこは認めますよ。そこに行っていいものがあったら、その分、行った価値が上がるというところは認めますが、それが一体、その後、かけたコストだけの価値があるのか、それはどうやって評価していくのかというのが、いま一つ、この今回のことではわからないということで質問をさせていただいております。 以前、中心市街地ではなかなか来場者が見込まれないというようなことも発言されていたというふうに記憶しているんですけども、そういうことでよかったんでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 午前中の三宅議員の御質問にありましたように、これまで、ともだちや絵本ギャラリー実行委員会主催のイベントが開催されておりまして、市内外から多くの方にお越しいただいておるところでございます。 これまで、関係者との協議によりまして、市外からの多くのお客様がお見えになっているわけでございますけれども、より御満足いただくためには、多くの原画の寄託を受け、展示し、ごらんいただくことが重要ではないかということで考えておるところでございます。 また、多くの原画を寄託いただくことによりまして、運営費を安く抑えることができるものということで考えております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 多くの寄託をすると運営費が安くなるというのは、ちょっと私にはイメージできないんですけど、そこはいいです。ここで深くは追及しません。 私は、最初にこの話を聞いたときには、絵本のまちづくりというかな、絵本を通して子供たちの育みというのをどうやって広げていくのかというのが目的だと思っていたんですね。なので、何であんなところにつくるんだというふうなのが非常に残っていたんですけども、だんだん、お話を聞いていると、動物園に来た人に絵本の原画を見てもらうというのが、基本的なこの絵本ギャラリーのコンセプトというか、そういったことでいいんですかね。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 今回、動物園の敷地拡張を図り、旧老人福祉センターに絵本ギャラリーを整備するということでしております。 これは、今議員がお話しされたように、単に市外の方だけにそういったものをごらんいただくということでなくて、当然、施設自体は動物園を敷地拡張し、整備するわけでありますけれども、当然、そちらのほうにはもちろん市内外から、市内の子供さんたちも遠足等で来ていただく部分もございますし、当然、そちらのギャラリーを拠点として、これまで例えば実行委員会等で、えるるであるとか三池地区公民館、こういったところでも原画の展示、こういったものを行っております。 今回、ガバメント・クラウド・ファンディング、4月から目標額3,000万円ということで取り組む予定としておりますけども、そういったクラウドファンディングには、当然、そういった絵本ギャラリーを拠点に市内の各地に出向いて、例えば子供たちにそういった絵本の楽しさであるとか、そういったものも説明しながら、活動を図っていけたらなということで考えているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 今のような活動に、絵本ギャラリーが常設で必要かというのは、ちょっと私はいま一つ理解ができないところです。そこはそれで1,600万円のうちの10分の1でもかければね、物すごいソフト事業が多分できるはずなんですよ。 それが、ハードで、ここで原画を飾ると、そこで見てもらうというところに、それだけのね。確かにさっき言ったように魅力は上がるでしょう、動物園の。ある意味ですね。園がどう思おうとですね。ただし、そこにそれだけのコストをかけて、本当の絵本のまちづくりというコンセプトには、もっとお金の使い方があるのではないかというふうに考えます。 今のは意見です。 今言いました運営費の10分の1もあるなら、ソフト事業の充実はかなりできると思うんですが、絵本の、まちづくりのソフト事業については、今後、どのようなふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 絵本ギャラリーのソフト事業につきましては、先ほど経緯の中でも御答弁いたしましたとおり、平成25年度と26年度の2カ年、こちらにつきましては、大牟田商工会議所が実施主体となり、絵本や原画の展示、読み聞かせなどが行われております。 平成27年度から、ともだちや絵本ギャラリー実行委員会、こちらの事務局は商工会議所のほうでとり行われておりますが、組織化されまして、以降は実行委員会が主体となられて、大牟田市まちづくり基金や国の子どもゆめ基金、こういったものを活用し、商工会議所やえるるを会場に、「おれたち、ともだち!」シリーズに係るイベント、これを毎年開催されてきたというところでございます。イベント時には、毎回、多くの方々が市内外からお越しになられております。 これらのイベントにつきましては、実行委員会の皆様を初め、市や会議所も支援を行い、取り組んできたところでありますが、それでも1回当たり数百万円の費用がかかり、そういった費用面での事業の継続実施、こういった課題もございました。また、展示スペースを初め、照明や温湿度など、原画の展示を行うには課題もありました。 こうしたことから、継続的に事業に取り組んでこられたともだちや絵本ギャラリー実行委員会や商工会議所からは、市に対しまして常設展示場の御要望をいただいているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) そうしますと、数百万円というのはどれぐらいのことなんですか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 参考までに、平成25年度と26年度、こちらは大牟田商工会議所が実施主体ということで、25年度が約400万円、それと、26年度が約450万円でございます。 27年度が実行委員会の開催ということで、27年度が約250万円、それと、28年度が210万円ということで聞いております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) さっき言いましたように、この1,600万円を毎年使う、常設で使う。そこで、動物園に来た人に見てもらうというのは、少しやっぱりコスト的にどうなのかなと、今の大牟田の状況でですね。私は、ちょっとそこを今、考えております。 絵本の、じゃ、どこに持っていくのかというのがあって、カルタ館は狭くてだめですよと書いてありましたけども、えるるで私が見たときは、かなり、小研修室か何かで原画が飾ってあるのを見たんですよね。そういうのを見ていると、そんなに広いスペース要らないんじゃ--何で今回、二百六十、七十平米もあるのかなというのも不思議に思っているところです。 例えば以前からありますように、カルタ館のところであるとか、ちょっと手を入れなきゃ仕方ないですけど、えるるところのつどいの広場の前の部分とか、少年センターのとか、そういったもうちょっと手軽に入れる、アクセスがね。 原画を見たい人がやっぱり動物園の中をずうっと歩いていくというのは、ちょっと私は、余り考えにくいなと思っていますので、アクセスのいいところというところで、もう少し手軽に原画が見れるような環境を整えることもできるのではないかと思いますけど、いかがでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 これまでの関係者等、いろいんな方々と協議を行っております。 先ほど、より多くの原画の寄託を受けたら運営費が安くなるということで私の御答弁をさせていただいたわけなんですけれども、例えば類似施設におかれては、展示する原画の数が少ないということもありまして、よその施設からお金を出して借りて、それを展示される。もしくは購入をして展示される。いろんなスタイルがあるわけでございます。 そういった中で、私どもとしては、そういった毎年の管理費用を抑えるために、多くの原画の寄託を受けると。寄託を受けた原画を展示しながら、そういった維持管理費を抑えることができないかなと、こういった検討も、関係者の皆様の御意見を聞きながら検討を進めているところでございます。 ただ、原画の寄託を受けるためには、紫外線をカットした展示スペースの確保、それと、照明設備、温湿度管理が行える保管庫を整備し、寄託いただける方々の作品を責任をもって管理し、展示を行っていく必要がございます。単に保管をするじゃなくて、やはり数年に一度は預かっている貴重な原画を展示していくと、こういった責任も果たしてまいりたいと考えております。 また、絵本作家の方々が、要は原画の管理、やはり温湿度管理とかこういったものをやる必要がありますので、苦労されているというお話も関係者の方々から聞いております。適切な原画の管理を本市の絵本ギャラリーで行うことができれば、より多くの寄託を受けることも可能になるのではないかなと考えております。 このため、適切な原画の管理や展示ができる常設の施設ですね。6月議会のほうにいろんな比較検討の御説明をさせていただきましたけれども、結果的には、動物園の敷地を拡張し、旧老人福祉センターに絵本ギャラリーを整備したいと考えているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 今、聞いていますと、非常にやっぱり預かっているものの管理だけでも大変な重荷というか、責任というか、もあることを、今、やろうとしていると。 私たちも2カ所、3カ所、見に行きましたけど、やっぱりもうライフワークにしている人がきっちりその場を管理していると。その人がプロデュース--ここも最初からそういう人が来て、動物園ともちゃんとこういうコンセプトでやりましょうとしっかり握手をしてうまくやっていけば、もっと違った展開が見れたかなと思うんですけども、動物園は今、園長を初めライフワークとしてやっていらっしゃる。だから、磨き上げられてきた。 今、そのような方というのはいらっしゃいますでしょうか。また、必要じゃないでしょうか。
○議長(境公司) 坂田副市長。
◎副市長(坂田昌平) 議員も南阿蘇の葉祥明阿蘇高原絵本美術館をごらんになられたりとか、木城えほんの郷をごらんになられたりというようなことで、いろいろごらんいただいておると思います。 私も、各地の絵本美術館を合計で十数カ所ぐらいですか、拝見しまして、いろいろな方からお話を聞いてきた印象からちょっとお答えするのがふさわしいかなと思ってお答えさせていただきますけれども、確かに、議員おっしゃるとおり、何というか、本当にライフワークのように10年、20年にわたって管理をされている方というのもいる感が多いなという印象を持っています。 さらに言えば、絵本を書かれる方、あるいは彫刻をされる方とか、芸術家の方が実際やられているという方があるというのも、我々は感じております。 そういう意味で言うと、大牟田の中で、今、民間ベースで頑張っていただいているのは絵本の読み聞かせのグループの方々なんかは、本当に絵本に対する深い愛情を持って取り組まれていただいていると思いますので、そういう熱意を持った方というのは大牟田にもまだいらっしゃるんではないかなというふうに思っております。 一方で、実は、長野で指定管理とか幾つか見てまいった印象で申しますと、指定管理者の中には、まさに指定管理の中の競争で勝ち抜いて提案の中でとられているという方もいらっしゃいます。そういった館長の方にも二、三人、お話を聞くことができました。 そういった館長の方から聞いておりましても、そういう指定管理で手を挙げられてとった方でも、十分熱意を持って、相当な理解力を持ってやっていらっしゃる方がいらっしゃいますので、そこはうまく指定管理の募集条件が整えられれば、今、大牟田にいないからといって直ちに悲観する必要はないのかなというふうに思っておるところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) どうもありがとうございます。 それじゃ、建設・運営コストのほうに、3の先に進めます。
○議長(境公司) はい。
◆22番(森遵) 建設・運営コストの見込みについて御説明ください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 現時点の絵本ギャラリーの整備に係る概算事業費は約2億7,000万円、人件費を含めた施設の管理運営費は年間約1,600万円としているところです。財源といたしましては、過疎債や林野庁の補助金を活用することとしております。 絵本ギャラリーの整備費につきましては、基本設計の中間報告として算出したものであり、現在、建物の構造、設備や仕上げなど、コストの削減に向けた検討を進めているところでございます。 また、管理運営費につきましては、本市がことし10月に実施いたしました絵本美術館に関するアンケートを参考としたものでございます。 現在、関係者の皆様の御意見、類似施設などを参考に、設計業者等と協議を行っているところであります。 今後、削減に向け、整備費や管理運営費の費用を精査し、これらの金額が明らかになった時点、遅くとも2月をめどに御報告を行い、御理解をいただきたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 市長はせんだっての記者会見で、コストが高いという発言をされていましたけども、幾らぐらいなら適切というふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 先ほど御答弁いたしましたとおり、絵本ギャラリーの整備費については、ギャラリーの整備に係る概算事業費が約2億7,000万円、人件費を含めた施設の管理運営費が約1,600万円であることを基本設計の中間報告として御説明いたしました。 市長からは、木造平家建てとしては建設コストが高く、外構工事も含め削減を図るよう指示を受けているところでございます。 現在、基本設計の作業を進める中で、建築・設備工事や外構工事などの概算工事費や管理運営費の削減の検討を行っているところであり、先ほどを申し上げましたとおり金額が明らかになった時点、遅くとも来年2月をめどに御報告を行い、御理解いただきたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 自分が思っていた金額より高いという感じで考えていらっしゃるということですかね、そしたらね。特に根拠があってのことではないということでよろしいですね。
○議長(境公司) 中尾市長。
◎市長(中尾昌弘) これまで担当部長が御答弁申し上げておりますように、今回の絵本ギャラリーにつきましては、木造平家建てというふうなことで考えておるわけでございます。そうして、先ほど来申し上げておりますように原画を保管するとか、そんなふうな意味で、例えば直射日光が当たらないような工夫であったり、紫外線カットであったり、あるいは温度管理・湿度管理、そうしたものをきちんとできるような保管庫、そういう特殊な、通常の建物ではないような機能、そんなものを一方では備えなくてはならんという、そういったことはあるんですけれども、やっぱり普通に考えまして、木造平家建てで、しかも一般流通材を使って建築しようという中において、700平米ほどの建物で2億7,000万円と言われたら、それは皆さん高いと思われるんじゃないかなというふうに思います。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 特殊な部分なんで、これがどれぐらいにきいてきているのかというのがあるんで何とも言えないところだとは思いますけども、わかりました。市長の考え方はわかりました。 かねてより入園料の値上げを示唆されていますけども、その考え方について教えてください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 動物園につきましては、多くの方にお越しいただいており、来園者の8割の方が市外から、また、9割の方が自動車でお越しいただいています。これまでもお答えいたしましたとおり、来園者の利便性や動物園の魅力向上のため、本年度は駐車場の整備に向けた旧延命中学校の校舎の解体や園内トイレの新設の取り組み、今後は絵本ギャラリーや獣舎の整備を行う予定としております。 これらの整備により、来園者の利便性や動物園の魅力向上につながる一方で、整備や維持管理費用が発生いたします。 絵本ギャラリーや獣舎などの整備により、より充実した魅力ある動物園になります。しかし、来園者の8割が市外からお越しいただいているという状況の中、動物園の運営管理に市税を中心とした財源を充当していくことに関しては、検討していく必要があると考えております。 こうしたことから、近隣の類似施設を参考としながら、入園料の改定を検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 現状において非常に、ことしはわかりませんけども、入場者数は、注目を浴びて、ここ数年いい状況ですけども、現状、値上げの必要があるのかどうかお伺いします。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 先ほど来御答弁いたしておりますように、本年度から動物園の利便性向上ということで、旧延命中学校の校舎の解体、こういったものに既に着手いたしております。それと、来年度は駐車場の整備ということでしておりますことから、先ほど御答弁いたしましたように、こういった利便性向上、魅力の向上、こういったものを全て市民の方々の税金で賄うのはいかがなものかということで、料金の改定の必要があるのではないかということで考えているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) ということは、料金を値上げしたら、今以上に市民に還元されるということは、絵本ギャラリー両方合わせた指定管理料が下がるという理解でいいんですね。市民に還元されるということは、動物園やその一帯に係る大牟田市からの持ち出しが下がるということでいいんですか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問に対するお答えにはならないかとは思いますが、今後、十分検討する必要はあるかと思いますけども、例えば駐車場の整備、こちらにつきましては、校舎の解体をして、来年度アスファルトの舗装、ゲートの設置、こういったものの整備を予定しております。 これは十分検討をしながら進めていく必要があるんですけども、例えば駐車場のそういった料金収入、これは類似都市を参考としながら、当然、議会にも御報告しながら決定していく必要があると思いますが、例えばそういった駐車料金を有料にして市で直接管理をすると。 当然、動物園には大型バス等も来ますので、単なる機械警備だけではなくて、一定、人による警備、こういったものも必要かと思いますけども、そういった警備を市の直接の管理でやっていくということになりますと、当然それは市の歳入に入ってくると。 ただ、入園料に関しましては、当然それは今現在も指定管理者の方の収入と。それで足らない分を指定管理料ということで年間8,700万円程度ですかね、委託料を払っておりますので、今回、絵本ギャラリーをどういった運営にするかということでは、それは十分な検討を行いながら、議会にも報告して決定していく必要があるかと思っております。 ただ、入園料をアップした分につきましては、当然、そういった指定管理者への収入になるのではないかなというふうに考えております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 先ほどね、いろいろ市から投資をしていると。だから、市民の税金だから入場料で一定負担していただきましょうという話ですよね。だから、そこは指定管理料が下がるなりして市のほうに返ってこないと理屈が通らないんじゃないですか。いかがですか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えしいたします。 当然、指定管理者とは5年ごと、次回が多分32年度だったかと思います、指定管理料の見直し、こういったものも行っていく必要がありますので、当然、今、議員からお話がありましたように、料金の改定、それに伴う指定管理料をどうするのかいうことに関しましては、今後、指定管理者と十分協議を行っていく必要があるというふうに考えております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 最初のほうで、成果指標ということも使って聞きましたよね。入場者数が上がると思っているのかどうか。コストをかけて、結局、コストはかかりました、入場料も上がりました、だけど、市の持ち出しもふえましたと、指定管理料もふえましたみたいなことは、大変ですよね。大変ですよね、これ。本末転倒ですよ。 確かに魅力は上がるというのはわかりますけど。原画の魅力でですね。 そういったことは、やっぱり長い目で見ると、本当にこの場所につくることがそういった意味で動物園の永続性というか、長続きさせるために動物園の負担が軽くなり、これからやっぱりどうしても財政も厳しくなる中、市民の負担も軽くなる、動物園もやりやすくなる、そういった形のものとしての魅力アップにこれが資するのかというところで、どうしてもまだ私は、現在、すとんと落ちていないところがあります。 そういう意味で言うと、先ほど、最初に申しました過疎債が使えるものなら、休憩室にいろんな機能を付加して、それで何とか県のほうに交渉して、今の管理料のまま指定管理者に引き受けていただいて、ギャラリーについては、せっかくの絵本の原画を貸していただけるんであれば、別のところで子供たちにいつでも気軽にちょっと見てもらえるような場にやるというのも、よくよく考えてみたら、ありなんじゃないかというふうに思っておりますけど、いかがでしょうか。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 先ほど来、休憩室、これは当然長年の課題でありますので、まず、休憩室を動物園内にという御質問かと思います。それに加えて別のところにそういったギャラリー的なものをということでの御質問かと思います。 私どもといたしましては、本年2月に、議会のほうに動物園の機能強化事業、こういったものを御説明した後、議会のほうからも指定管理者等、動物園の方ですね、あと、関係者、読み聞かせ団体であるとか、これまでの実行委員会の方々、十分意見交換を行って進めるようにということで御意見等もいただきましたことから、指定管理者とは、毎月、定例的に会議等も行っております。 ただ、その中では、動物園に休憩室だけを整備してくれという意見は、あいにくちょっと聞いていないところでありまして、当然、職員の方々とも意見交換会--ただ、職員の皆さんは、一遍に皆さんとというわけにはいきませんので、小分けに、回数を分けながら実施しておるというような状況で、継続的に実施しておるところでございます。 当然、それは、基本設計が終わった後も、当然、指定管理者の方との意見交換、こういったものは継続的にやっていく必要があるということで、逐次、そういった意味では指定管理者からの意見・要望、こういったものは把握して取り組んでおるつもりなんですけれども、ちょっと先ほど、敷地内に休憩室だけというような御意見もあったんで、再度その辺は、本当にそういった意向があるのかどうか、ちょっとその辺は、ちょっと確認しながら取り組んでいきたいと思っております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) いや、敷地内じゃなくてもいいんですよ、広げてもらっても。ただ、過疎債が休憩室にいろんな機能を付加してできるということであれば、絵本のギャラリー部分がなくても過疎債が使える可能性があるんだったら、それを追求してもらったほうが、動物園の財政的な永続性も含めて、市としてもそちらのほうがいいんじゃないかというふうにも思うんで、そういったことも検討してもらっていいんじゃないかと。 せっかく今、とまって考えようということを言っていただいているわけなんで、私は、ちょっとそこを真剣に考えていただきたいです。 午前中にすごく内田麟太郎さんの絵本の魅力ということを言っていただいていましたけど、私が見たところでは、ギャラリーなのか絵本館なのか、非常にやっぱり苦労されています、どこでも。そういう中で、これを今の動物園に付加することが、魅力は確かに上がる分があっても、財政面も含めてそれが本当に長続きするものに資するのかどうかというところの、私はまだ疑問点を持っているということです。 それで、基金のほうに移ります。 動物園ゆめ基金には、動物園を応援するたくさんの方々の寄附が入っており、中には絵本ギャラリーへの寄附も入っています。御寄付いただいた方には大変ありがたく、この場をかりてお礼申し上げます。 ところで、指定管理者が別となると、財布は別だが預金通帳は一緒ということになりますが、そこはどのように考えているのか、教えてください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 これまでの動物園ゆめ基金には、サポーターの皆様からの寄附金、キリン募金の際の寄附金の積み立てを行っております。これに加えて、今までいただいた絵本ギャラリーへの寄附金と、今後予定するGCFでの寄附金を合わせた金額を積み立てることとしております。それぞれの金額につきましては、市で適切に管理を行い、事業の目的に応じて活用させていただいております。 当然、動物園ゆめ基金につきましては、先ほどの指定管理者のお話が出ましたけれども、十分協議を行いながら、活用を図っているというところでございます。 それと、絵本ギャラリーにつきまして、ちょっと先ほど質問の答弁みたいな感じになるんですけれども、指定管理者とは頻繁に協議を行っておりまして、そういった中では、絵本ギャラリーの整備、これについてはむしろ指定管理者等は歓迎の意をあらわしていただいておるという状況でございます。 以上でございます。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 大分いろんな御説明の中で理解が得られているというふうに理解したらいいんですかね、今のところは。 ただ、先ほど言いましたように、やはりコストと、それが長期的に見合うものになっていくのかということは、重々検討はいただきたいと思っております。 それと、市長が、賛同が得られなければ整備しないこともあるという御発言がありましたけども、その場合、いただいていた御寄附はどうなるのかということについてお伺いします。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。あくまで一般論ということでお答えさせていただきます。 目的とする事業を行わなかった場合には、御寄附をいただいております企業や団体、個人の方へ、事業を取りやめた経緯などを、当然、御説明する必要があると思っております。その上で、一旦お返しをするのか、または別の目的で活用させていただくのか、御意向をお聞きしながら丁寧に対応していくことが必要なのではないかと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) ありがとうございます。その場合でも対応の仕方があるということで受け取らせていただきます。 いろいろ疑問に思っていたことが、大体いろいろと整理ができました。動物園は、大牟田市があくまでもオーナーであり、決定権があるというのはそのとおりですが、この10年の歩みを見ると、本当に動物園のことを考えれば、現場の意思疎通の必要性は大きいと思います。 園長さん以下スタッフさんはかわりがきかない方々と、私は認識しております。手続論、組織論で押し切ると、この事業はうまくいかないと思っております。 まだまだちょっと準備ができていないのかなという中で、見切り発車的に事が進んでいくことを大変懸念しています。ごみ処理施設や図書館のように市民の目的・理解が得られやすいものと違います。 今の大牟田市の財政状況やほかの施策・事業とのバランスも考え、絵本ギャラリーの目的と効果、動物園の将来にとって何がいいのか、総合的にもう一度必要性を検討していただきたいと思います。その際、きょう議論させていただいことも、ぜひ検討の材料としていただきたいと思います。 今度の予算のときに、どういった事業が予算の中から削られて、どういった事業がつくのかといった、そういったことも総合的に見ながら、最終的にこの事業に対しての態度を決めていきたいというふうに思っております。 次、大きな3点目に行きます。
○議長(境公司) はい、どうぞ。
◆22番(森遵) 介護予防・日常生活支援総合事業について。 3月議会で、基準緩和型通所サービスの事業運営について質問しましたが、その後の検討状況についてお知らせください。
○議長(境公司) 岩成保健福祉部長。
◎保健福祉部長(岩成寿美) 質問にお答えいたします。 昨日の古庄議員の御質問にもお答えいたしましたとおり、3月議会以降、他市町村の実施状況の調査、それから、事業所との情報交換会などで基準緩和型通所サービスと介護保険通所介護サービスの併用についての御意見を伺ってまいったところでございます。 本市では、基準緩和型通所サービスは、自立に導く支援を行うことを目的としておりますことから、要介護者等を対象とする通所介護サービスとの混同が生じませんよう、別の場所で行うこととしてまいったところでございます。 しかしながら、例えば身体介護を必要としない利用者でございましても、通所介護事業所以外に支援者がなく、社会的なつながりを構築できない場合など、現在、関係性を持っておられる事業所が支援を継続することが、御本人にとって必要になることなどもあると考えるに至ったところでございます。 したがいまして、利用者福利の確保の観点から、介護予防事業としての要件を踏まえつつ、特例的な取り扱いとして、通所介護事業所において基準緩和型通所サービスが提供できるよう、できるだけ早い時期に制度構築を図ってまいります。 介護予防・日常生活支援総合事業を開始いたしましてようやく2年が過ぎたところでございますので、まずはこのような形で運用を行い、次期の介護保険事業計画を策定するまでの間にさらによい制度となるよう、検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) どうもありがとうございます。柔軟な対応をこれから考えていただけるということで、しっかりと御対応をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に行きます。
○議長(境公司) はい、どうぞ。
◆22番(森遵) 4、市庁舎の整備について。 小さな1点目、これからの市庁舎に求められる機能。 各種アンケートでは、8割近くの方々の来庁目的は、戸籍、住民票、印鑑等の登録届け出・証明関係です。 大牟田市では、住民サービスの向上と窓口の混雑緩和のため、印鑑証明と住民票のコンビニ交付を実施していますが、現在の利用状況と今後の取り組み及び将来の見通しについてお伺いします。
○議長(境公司) 甲斐田市民部長。
◎市民部長(
甲斐田みゆき) マイナンバーカードにつきまして、コンビニの交付の利用状況等についてお答えいたします。 まず、マイナンバーカードの交付状況でございますけれども、平成30年10月末現在、マイナンバーカードの交付数は1万6,893件で、同日現在の人口11万5,434人に対する交付率は14.6%となっております。 また、住民票及び印鑑証明書につきましては、平成29年度の交付総数8万3,266枚のうち、コンビニでの交付数は6,355枚、交付率は7.6%となっており、交付率につきましては、毎年度、徐々に上昇している状況でございます。 今後の取り組みといたしましては、マイナンバーカードの普及につきましては、引き続き、申請用写真の無料撮影、企業等へ出向いての申請受け付け等を行ってまいります。 コンビニ交付につきましては、戸籍や税証明を対象とすることが可能となっており、本市としても対象の拡大について検討しているところでございます。 これらの取り組みにより、多くの市民が身近なコンビニで証明書の取得ができるようになり、窓口の混雑緩和につながるものと考えております。 以上でございます。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) なかなかマイナンバーカード、質問していて言うのも何ですけど、私もまだ持っていないんですね。早速、つくりに行こうとは思いますけど。 普及しても、なかなかそんなにしょっちゅうとりに行くものじゃないんで、どのようにしていったら今後、マイナンバーカードの中身というか、利用の仕方というのがやっぱりこれから補充されていく中で変わっていくものだと考えております。 次に、来庁者の利便性を考慮したいわゆる
総合窓口機能については、本市の場合、どのサービスをどのように組み合わせ、どれぐらいのスペースが必要となるのかお尋ねします。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 総合窓口につきましては、これまでも議会のほうからもぜひ導入を要望したいというようなお声もいただいておりますし、私どもとしましても、やはり
市民サービスを提供していく上では、市民の皆さん方に使いやすい、そういった窓口の提供をしていく必要があるというふうに考えてきておりました。 さまざま検討しておりましたけれども、やはり今の庁舎ではそういった総合窓口の実現は難しいということで、新しい庁舎になったときにそういう総合窓口を考えていきたいというような希望を持っていたところでございます。 今回、庁舎整備の検討を行う際には、やはりこの総合窓口、こういったところの設置についても中心に考えてまいりたいというふうに思っております。 総合窓口につきましては、やはり他都市の例を見ますと、例えば市民部関係ですとかの転出入のときに、総合してその届け出関係を集中的に取り扱うようなもの、あるいは、世代別に、お子さん、あるいはお子さんがいる家庭については、そういった窓口を近接化させ、一度に御相談ができるように、あるいはお年寄りといった世代別、そういった考え方もあろうかと思います。 ですので、総合窓口を設置するに当たっては、どのようなサービスを組み合わせるかということが重要というふうに思っておりますので、それにつきましては、今後の庁舎整備の中の検討課題というふうに考えておりますけども、一方で、スペースにつきましては、近年、建設された他都市の中で、その総合窓口を設置されている他市の事例から見ますと、おおよそ2,000平米から3,500平米程度を確保されているというような事例が見てとれるところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) なぜ聞いたかといいますと、やはり市庁舎をどうするかというときに、こういった今後考えられる基本的な機能の部分、求められる機能の部分についてのある程度の下調べというか、要素を調べておく必要があるんじゃないかと。 ここで、市庁舎の機能で、この答申で書いてあるのが、効率的にサービスを提供するというのが3番目に載っていますけども、まず、庁舎に求められる機能というのが五つ出ておりますが、こういったものがどういうふうに、今言ったように、どれぐらいのスペースが要るのかとかがわからないまま、私は、庁舎を崩すとか、崩したほうがいいのかとか、そういう大きな判断ができにくいんじゃないかと、逆に思っております。 けさ、田中議員が言われた今の新庁舎のところを壊してとか、2回に分けてとかいう話がありましたけど、私も新庁舎を壊して真ん中の広いところに建ててみて、どうにか安く上がるんだったらそっちのほうがいいなとか、いろいろ考えるんですが、素人考えの中でもいろんなパターンがやっぱりあると思うんですけども、今の進め方だとそうなっていないのかなというふうに思います。 2の現在の検討状況に進めます。 そこで、9月議会でさまざまな意見があり、10月に答申が出ていますが、そのさまざまな意見の中ではこういったことも検討してみたらどうかと、いろいろアイデアもあったと思うんですが、現在の検討状況をお知らせください。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 庁舎整備の検討状況につきましては、本議会におきましてもこれまでお答えをしてきたところでございます。 本年5月、市の附属機関でございます大牟田市
庁舎整備検討委員会に、一つには、庁舎に求められる機能について、二つには、本館の取り扱いを含む整備手法について、3つ目には、建てかえの際の建設場所について、4つ目には、その他整備手法等を決定するに当たり必要と思われることについて、以上の4項目について市長のほうから諮問がされ、10月に答申をいただいたところでございます。 この答申と市民アンケートを初め、さまざまにお聞きしてまいりました市民の皆様の御意見を踏まえ、現在、庁舎整備に関する基本方針の策定に取り組んでおります。 検討に当たりましては、まず、庁舎に求められる機能の実現、これを大きな視点として考えております。そして、これらを実現するための整備手法や建てかえる場合の建設場所の検討とともに、事業の財源や目標年度、公共機能や民間機能の導入の可能性などについても検討を行っていく必要があると考えております。 基本方針の案につきましては、来年の2月の全員協議会でお示しをし、内容については御説明をしたいというふうに考えております。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) この答申に書かれてある五つの求められる機能とか、建設場所のベストのところをやろうと思うと、現地の建てかえになっちゃうんですよね。それ以外に多分考えられないと思うんですが、当局の今議会の答弁を聞いていても、これを100%尊重していったら現地建てかえになるなと思って聞いているんですけども、いかがでしょうか。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 市民の御意見ですとか答申、こういったところを踏まえながら、建てかえをするのか、それとも改修でいくのか、そういったところではどの程度機能が確保できるのか、こういったところを検証しながら進めていく必要があるというふうに思っておりますけれども、今議会でもお話をしておりますように、庁舎整備の考え方については、私どもとしましては、まず方針を出して、市民の御意見をいただくんではなくて、市民の皆さんから庁舎整備に係る御意見等をいただいて、また、検討委員会からの答申を踏まえ、市民の意見を踏まえたところでの方針案を出してまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) すると、例えば市民の意見で小学校の跡地とかいって、具体的に名前も出ていましたけども、そういったことについても検討されているということでしょうか。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 今回の検討で、建設場所についても検討していくことといたしておりますけども、庁舎を建てかえるとした場合の建設場所に関しましては、市民アンケート調査では、公共交通の利便性の確保が大事であるというようなことや、大通りや駅前などのわかりやすい場所がいいですというようなこと、また、既存の市有地を活用することというような御意見をいただいております。 また、市の附属機関でございます
庁舎整備検討委員会からの答申では、公共交通の確保や都市機能の集約化の観点から、現在地が最も適切であるという答申がございましたが、仮に現地以外であれば、現在地周辺の市有地や再編後の学校敷地が考えられるとされております。したがいまして、基本方針では、再編後の学校敷地などについても選択肢の一つとして検討してまいります。 それらについて、結果を2月の全員協議会でお示しをし、検証の結果を含めて内容を御説明したいと考えております。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) 私も幾つか先進地というのを視察--先進地と言っていいんでしょうかね、いろんな工夫をしているところを見てきましたけども、やっぱり各自治体とも自分のところに与えられた条件、高校の跡地ができましたとか、別の新しい--あれは、一つは小学校ですかね、土地を返還したりとか、いろいろ与えられた条件の中で、いろいろ工夫、知恵を出して、できるだけやっぱりコストを下げていこうと。やっぱり庁舎に余りお金を使うということは考えられていないんですよね。 そういったことで、高校跡地だったら、その後80年も多分使えないでしょうね。そういったことでも、やっぱり今ある中の知恵を出して、一番ベストの状態というのは何かというのを考えてあるんですけど、今の進め方だと、建て直しますかどうかと決めた後に民間資金を使おうかとか、総合的に一番ベストの解を決めていくのに、決めやすいとは思うんですね。 ここまで決めましょう、いいですね、ここまで決めましょう、いいですね、次はこれですねというのは、非常に合意をとっていくのにはやりやすいかなと思いますけども、じゃ、今の大牟田の中で、お金も何とかせないかんという中で、本当にベストの解をそれで見つけられるのかというと、私はちょっと疑問に思っているところがあります。 そういうことで、例えば民間資金の可能性とかいうことも、建てかえるかどうか、この建物をね、残したほうがより長い目で見たら、今のこの10年、15年、お金を使って、先ほど言ったように、どうやったらより多くの職場をつくり、雇用をつくり、そういったところにより重点的にやっていかなきゃいけない中で、その10年、15年を大事に考えたら、この建物をどうしたらいいのかとか、もうちょっと複合的な考え方で何がベストなのかなという。 それは人それぞれで違ってくるかもしれませんけど、今の進め方だと、どちらかというと一番簡単なと言うとちょっと申しわけないですけど、決めやすい方向になって、ベストの解というのが見つからないんじゃないかと。 やっぱりいろんな方がいろいろおっしゃるときには、それぞれのことについて事前にやはりシミュレーションと。この4案だけじゃなくて、もう少し多種多様なシミュレーションということは重要だと思うんですが、いかが考えられますか。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 庁舎整備に当たりまして、想定できるような四つのシミュレーションをお示しし、庁舎整備に関する御意見もいただいてきたところですけれども、そこにも書いてありましたように、庁舎整備は本当にさまざまな手法があるわけでございます。 その中で代表的と思われる四つをお示ししたわけですけども、この中からどれかに決めるわけではないというようなことも繰り返し申し上げてきておりますので、まずは、私どもとしましては、どういう機能を持った庁舎を建設するのか、そのためには改修でいくのか、あるいは建てかえをするのか、こういったところを含めて検討し、その答えを出していく必要があるというふうに思っておりますので、シミュレーションの数を幾つかふやしたからといって、その中から選ぶということではないというような検討の仕方をやっているということは御理解をいただきたいというふうに思っております。 また、15年、20年をとりあえず過ごして、必要とされる事業をやってということでございます。確かに、財政に余裕がない状況の中でそういう大きな事業費用というのはわかるわけでございますけれども、15年、20年たった後に、またそういう庁舎整備の議論が出てくるわけでございますので、それは後世代への負担の先送りというようなことにならないように、私どもとしても取り組んでいく必要があるだろうというふうに思っています。
○議長(境公司) 森議員。
◆22番(森遵) そこなんですね。15年、20年ね、そこでどういう知恵が出るかというのが、各自治体がいろいろ考えているところだと思っています。ただ延ばすということじゃないです。 じゃ、大牟田にその可能性があるかどうかというのはわかりませんけども、ここにある4案のところで区切っていくと、例えば民間のホテルの合築とかがあるかどうかというので、どの案がいいのかというのは変わるかもしれないですね。そうしたら壊したほうがいいよとなるかもしれませんし、そういう前もっていろんなシミュレーションをもう少し広げてやっておかないと、後から、こうしとったがよかったねということがないようなシミュレーションというか、もう少し幅を広げた検討をお願いします。 よろしくお願いします。終わります。
○議長(境公司) お諮りいたします。 次の質疑質問に入ります前に、暫時休憩したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(境公司) 御異議なしと認めます。 再開は午後2時55分に予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、暫時休憩いたします。 午後2時40分 休憩
--------------------------------------- 午後2時55分 再開
○議長(境公司) 会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、質疑質問を行います。 次に、塚本二作議員。 〔23番 塚本二作議員 登壇〕
◆23番(塚本二作) 発言通告に従い、一問一答方式にて質疑質問を行います。 1、西鉄バス上官線(庄山系統)の維持存続について。 (1)路線確保の状況。 西鉄バス上官線(25番庄山系統)は、大牟田市街地と荒尾市庄山を結ぶ幹線系統であり、平日は1日9.5往復し、通行距離は片道10.5キロ、利用者は1年間で4万3,190人で、1日平均120人が利用していましたが、本年3月、西鉄バス大牟田から福岡県バス対策協議会に対して、本年10月以降の運行に関して廃止の申し出があったとの報道がありました。 そこで、その後の同路線の交通手段の確保の状況についてお伺いします。 以上、壇上での質問を終わり、事後は質問者席にて質疑質問を行います。
○議長(境公司) 末藤都市整備部長。
◎都市整備部長(末藤隆生) 塚本議員の御質問にお答えいたします。 西鉄バス上官線(庄山系統)は、大牟田市と荒尾市・南関町を結ぶ幹線路線であり、これまでは国・県による補助を受け、運行をされてきました。 しかしながら、利用者の減少に伴い、本年3月にバス事業者より廃止の申し出があったところです。 廃止となった場合、勝立から荒尾市庄山間が公共交通空白地域になること、また、教楽来地区から宮原中学校への通学生にも影響があることから、運行継続のため、本年10月からの1年間、国・県に加え、本市も財政支援を行うことといたしました。 なお、運行に際しましては、効率化による採算性向上を目指し、これまで1日9.5便往復していましたが、利用者が少ない時間帯を外した7往復に減便をし、現在、運行をされております。 以上です。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) ありがとうございました。 次に、将来の交通手段の確保について。 減便されたとはいえ、一定の交通手段が確保されたことは評価をします。が、しかし、同路線が廃止されれば、先ほど答弁でありましたように、勝立-庄山間が公共交通空白地域となる一方、教楽来地区の宮原中学校通学支援としても利用されているため、生徒の通学にも影響が出てくると思います。 そこで、来年10月以降の交通手段の確保について、当局の考え方をお伺いします。
○議長(境公司) 末藤都市整備部長。
◎都市整備部長(末藤隆生) 来年10月以降の交通手段の確保についてお答えをします。 来年10月以降の対応につきましては、現状の路線バス運行を基本としつつ、地域住民のニーズや利用実態を確認し、路線バスに限らず、他の交通手段による対応も含め、当該地域にとって安価かつ最適な交通手段に関する検討・調整を行い、よりよい公共交通体系の構築に努めてまいります。 以上です。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) ありがとうございました。交通手段の確保・提供は、行政機関の責務の一つと考えます。来年10月以降の交通手段の確保についても最善の策をとってほしいと思います。 次に、関係機関等との連携協力について。 同路線沿いの公共交通手段の存続確保のため、大牟田市地域公共交通活性化協議会のテーマに取り上げたり、荒尾市・南関町の両自治体や関係まちづくり協議会等々、早期に連絡協議すべきだと思いますが、当局の見解をお願いします。
○議長(境公司) 末藤都市整備部長。
◎都市整備部長(末藤隆生) 上官線(庄山系統)沿線の公共交通手段の存続に関する関係者との協議ということで、お尋ねにお答えをいたします。 大牟田市地域公共交通網形成計画の策定に当たりましては、大牟田市地域公共交通活性化協議会を設置し、交通事業者や市民などに加え、周辺市町であります荒尾市や南関町にも御参加をいただき、協議・調整を図りながら計画を策定いたしております。 上官線(庄山系統)につきましては、関係する荒尾市や南関町との調整、本年の6月に開催をしました本協議会における協議を経て、廃止申し出のあった路線を維持・確保することといたしております。 今後も、本協議会での調整・協議に加え、関係する校区まちづくり協議会との協議も行いながら、地域にとって安価で、かつ最適な交通手段の維持・確保に努めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) ありがとうございます。重ねてお願いします。来年10月以降、当該地域が公共交通空白地域とならないよう、努めて早い段階から緊密に連絡協議を進めてほしいと思います。 次に2、自動車運転免許証更新手続の大牟田警察署での実施実現について。 荒尾警察署での更新手続の現状と根拠条例等。 多くの市民の方々から自動車運転免許証の更新手続が荒尾警察署ではできるのに、なぜ大牟田警察署ではできないのかという質問を受けます。 私は、恐らく県ごとに条例か何かの定めがあり、それぞれの実情に応じて業務処理の要領が異なるのでしょうと答えていますが、市民福祉の向上に責任を持つ一議員として、熊本県の最北端に位置する荒尾市でできるのに、福岡県の最南端に位置する大牟田市でなぜできないのか、我々の努力が足りないのではないかと思っている次第です。 そこで、まず、荒尾警察署での同更新手続の現状と、その根拠条例等についてお伺いをします。
○議長(境公司) 中村市民協働部長。
◎市民協働部長(中村珠美) 荒尾警察署での自動車運転免許の更新ができる根拠等についてお答えいたします。 熊本県警察に確認したところでは、熊本県在住者の免許証更新の申請場所等は、道路交通法及び熊本県道路交通規則に基づく熊本県公安委員会告示において定められており、同告示の中で荒尾警察署は免許証更新の申請場所とされているところです。 なお、荒尾警察署での手続では、即日交付ができず、申請と交付で合計2回、警察署へ出向く必要があるとのことでございます。 以上です。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) 私なりにまとめてみますと、熊本県道路交通規則第24条第1項及び同条の2第1項の規定に基づき、申請または届け出の場所、期日及び受け付け時間が定められており、その中の場所に警察署(一部を除く)とあります。 この中に荒尾警察署が含まれているからだろうと思うんですが、確認をいたします。
○議長(境公司) 中村市民協働部長。
◎市民協働部長(中村珠美) 議員御指摘のとおりです。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) 次に、福岡県内における更新手続の現状と根拠条例等について。 大牟田警察署で同手続ができない理由、根拠条例等、及び、逆に県内で同手続ができる試験場・センター等の状況についてお伺いをします。
○議長(境公司) 中村市民協働部長。
◎市民協働部長(中村珠美) 大牟田警察署での運転免許証の更新ができない理由、根拠等についてお答えいたします。 福岡県警察に確認したところでは、福岡県内での免許証更新の申請場所については、道路交通法に基づく福岡県道路交通法施行細則、こちらに定められており、福岡・北九州・筑豊・筑後の各自動車運転免許試験場が更新の申請場所となっています。また、優良講習対象者及び高齢者講習受講済みの方たちは、渡辺通り及び黒崎の各ゴールド免許センターでも更新の申請ができます。 さらに、糸島・宗像・朝倉・行橋・豊前・小郡・うきは、これらの各警察署及び八女警察署黒木交番、こちらは、遠隔地警察署として指定されており、警察署が所在する指定された地域に居住している方で、優良及び一般講習対象者並びに高齢者講習受講済みの方、こちらの方は当該地域の遠隔地警察署での申請もできるとのことでした。 大牟田警察署については、同細則に定める免許更新に係る申請場所に指定されていないことから、同警察署での申請はできないとのことでございます。 以上です。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) それでは、その手続ができる場所の指定をする、その指定権者はどなたですか。県条例に基づくのか、あるいは公安委員会の規則等に基づくのか、そのあたりから推測して、場所は誰が指定するのかについてお伺いします。
○議長(境公司) 中村市民協働部長。
◎市民協働部長(中村珠美) 熊本県も福岡県も、いずれも県の公安委員会、こちらの規定に基づいて運用されております。 以上です。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) そうすると、公安委員長ですか。
○議長(境公司) 中村市民協働部長。
◎市民協働部長(中村珠美) 公安委員会でございます。 以上です。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) わかりました。 次に、先ほどちょっとお触れになった遠隔地警察署指定の可能性について。 八女警察署の黒木交番は、遠隔地警察署に指定されているようですが、なぜかと。八女市より圧倒的に多くの人口を要する大牟田市ないし大牟田警察署が、遠隔地警察署に指定されない理由についてお伺いをします。
○議長(境公司) 中村市民協働部長。
◎市民協働部長(中村珠美) 大牟田警察署が遠隔地警察署に指定されていない理由についてお答えいたします。 福岡県警察に確認したところでは、運転免許試験場まで一定の距離があり、公共交通機関等の利便性が比較的悪い地域に居住されている方々への利便性の向上を図るため、当該地域に所在する警察署を遠隔地警察署として運転免許更新に係る申請場所に指定されているとのことであり、人口規模での指定ではないとのことでございます。 また、八女警察署黒木交番で申請できる人は、旧黒木警察署の所管であります旧上陽町、黒木町、矢部村及び星野村に居住されている人に限定されているところです。 大牟田市は、公共交通機関等の利便性が悪い地域には該当しない、そのようなことから、大牟田警察署は遠隔地警察署として指定されていないようでございます。 以上です。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) ああ、そうですか。わかりましたけど、県内では、先ほど申し上げるように、大牟田市は福岡市・北九州市・久留米市・飯塚市に次ぐ人口を要している。それに応じて、いわゆる運転免許証の取得者も多いと思うんですが、県南では筑後市と遠隔地警察署としての八女市の黒木交番だけです。 そこで、いわゆるそういう状況であれば、実施・実現の困難性はあると思いますが、多くの市民から要望がある大牟田警察署での自動車運転免許証更新手続の実施・実現に向けての当局の考え、ないしは決意、努力についてお伺いします。
○議長(境公司) 中村市民協働部長。
◎市民協働部長(中村珠美) お答えいたします。 警察署での申請受け付けについては、試験場から離れている地域の利便性向上を目的とされております。 一方、本市は、
シティプロモーションにおいても交通の利便性がよいまちとしており、要件にはなかなか合わないものと考えております。 なお、現在、本市では、市民から直接このような要望は受けてはおりませんが、もし要望があった場合につきましては、権限を持つ福岡県警察にお伝えしたいと思っております。 以上です。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) 部長のお答えでは、余り声がないということですが、私などはよく聞きます。したがって、せめて優良運転者や高齢者の運転者だけでも大牟田警察署で更新手続が実施できるように努力をしていただきたいと思います。 次、大きな3、大牟田市財政構造強化指針の来年度予算編成での具体化について。 平成31年度予算編成方針の冒頭で、本市では、平成30年8月に一時的な取り組みに頼ることなく収支均衡を継続させ、同時に未来への投資を与えるような基礎体力を強化するために、財政構造強化指針(強化指針)の見直しを行った。 見直しを行った強化指針では、本市の財政構造の硬直化が一層進んでいる現状や、今後の収支試算における大幅な財政不足が見込まれることを示した上で、持続可能な財政運営を行う、未来に向けた投資を行う、将来世代への責任を果たすという三つの基本方針を掲げている。 この三つの基本方針のもと、投資の選択と集中による財源確保、歳出構造の改革、公債費の抑制、基金残高の確保、特別会計の健全化という五つの取り組みを着実に行っていく必要があると述べてあります。全くそのとおりだと思います。 一方、強化指針の財政収支試算、31年度分では実質収支が見込みでは7億6,300万円の赤字、財政基金残高11億4,100万円となっておりますが、まず、来年度予算編成段階での実質収支目標について、どれぐらいに見積もってあるのか、お伺いいたします。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 予算編成段階におきましては、議員も御承知のとおり、歳入・歳出同額とする必要が、そういったことが基本でございますことから、その段階では収支均衡と、予算の中ではなるということでございます。 ただし、決算時ということになりますと、歳入が予算どおり、見込みどおりに入ってきたとしまして、歳出につきましては、入札残等により、一定減額が見込まれるということからしますと、通常は実質収支の黒字ということになるものでございます。 しかしながら、本市におきましては、予算編成段階において
財政調整基金からの繰り入れを大幅に見込まざるを得ないというような予算編成を行っているというところでございます。 また、8月に改定しました財政構造強化指針における財政収支試算では、先ほど議員のほうから御案内もございましたとおり、31年度では財源不足額を7億6,300万円と見込んでいるところでございます。 来年度の予算編成に当たりましては、この財源不足額を可能な限り圧縮を図り、
財政調整基金からの繰り入れが極力少なくなるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。 いずれにしましても、来年2月に
アクションプログラムの改訂案に合わせて、見直し後の財政計画をお示しする中で、来年度の見込みについてもお示ししていきたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) 現段階で具体的数字を出すのは難しいと思いますが、とにかく実質収支を圧縮するほうでやっていただきたいと思います。 そこで、次に、来年度予算での重点施策・事業について。 予算編成方針の大きなⅢ、基本方針の1、歳出構造の改革(1)まちづくり総合プランの確実な推進では、平成31年度は現総合計画の最終年度であり、まちづくり総合プランで掲げる各施策及び
アクションプログラムに掲げる各施策・事業の成果を出すときであることから、確実な推進を図ることとする。ただし、財源不足を解消する必要があるため、平成30年度予算編成時点での選択案において、平成31年度の主要一般財源は9億2,800万円の予定としているが、これを8億5,000万円まで削減することとすると。 削減に向けた
アクションプログラムのローリングに当たっては、行政評価による事業の有効性等に関する評価・検証結果等を踏まえ、施策目的実現の観点から、より目的達成に寄与する事業への資源の重点投下、あるいは構成事業の再構築を行うこと。その際、新たな事業や事業費のビルドに必要な財源については、先ほどの資源の重点投下という視点により、原則として部内において同等以上の事業の廃止や事業費の縮減--スクラップにより生み出すことと述べてあります。 そこで、所要一般財源の減額7,800万円は、資源の重要投下という視点により行われるものと思いますが、重点施策・事業についてお伺いをします。
○議長(境公司)
井田企画総務部長。
◎
企画総務部長(井田啓之) 本市では、喫緊の課題でございます人口減少に歯どめをかけるべく、まちづくりの柱として安心して子供を産み育てたいと思えるような環境づくり、教育の向上、産業の多様化と雇用の場の確保を掲げ、さまざまな施策や事業に取り組んできております。 来年度におきましても、引き続き、この3本の柱を軸とした事業展開を行っていきたいというふうに考えております。 しかしながら、行政資源には限りがありますので、より有効性の高い事業に対し、重点的に投下していく必要がございます。具体的な重点施策・事業につきましては、現在、予算編成の中で検討を進めておりますところでございますので、来年2月に部局の方針及び
アクションプログラムの改訂案においてお示しをしたいと考えております。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) ありがとうございました。全体のバランスも考えながら、ある程度、重点施策・事業に力点を置きながら、いわゆる抑制すべき事業はちゅうちょすることなく抑制してほしい、やっぱりすべきだと、健全財政を維持するためには、そういうふうに思っております。 では次に、経常経費の抑制について。 (2)経常経費の抑制では、枠配分以外の経費の増加や今後の収支試算における財政不足を圧縮するため、翌年度となる平成32年度予算編成において3%の削減を行うこととする。このため、今年度から既存事業の廃止や統廃合に向けた取り組みを進めること、一方で、平成31年度予算においては、平成30年度枠配分と同額を基礎として配分するが、平成31年10月に予定されている消費税増税の対応はこの中で行うものとする。 各部局においては、限られた財源の効果的・効率的な活用を基本に、行政サービスの維持が困難になることも想定されるという前提の上で、取り組むべき行政課題の緊急性・重要性をゼロベースの視点で検証し、歳入に見合った歳出という考え方を徹底し、事業の取捨選択を行うこと。 また、普通交付税においてトップランナー方式による算定が進められていることから、算定に応じた歳出削減に取り組むべく検討・実施を行うこと。 なお、業務最適化計画に掲げる取り組み、また、RPAの実施など、業務量や経費の縮減につながる取り組みに要する経費については別枠で設けることから、費用対効果を検証した上で要求を行うことと述べてあります。 そこで、3%の削減は、各部ごと一律の削減を意味しているのか、各部局の経常経費の中身まで精査して、やはりそこにある程度の差をつけて削減すべきだと思いますが、当局の見解をお伺いします。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 人件費や扶助費等を除きます経常経費につきまして、先ほど御説明もしていただきましたけども、今後見込まれる財源不足を圧縮するため、次の年度になりますが、平成32年度の予算編成におきまして、さらに3%の削減を行うこととしております。 こうしたことを前提に、現段階から改めて各事業についてゼロベースの視点で検証を行いまして、優先度等によりまして既存事業の廃止や類似事業の統廃合、こういったものに取り組んでいく必要があるというふうに考えております。 お尋ねの各部局ごとに一律の枠配分の削減を行うのかということについてでございますが、一律の削減が困難となってきているという状況もございますことから、先ほどのような検討に加えまして、各事業の事業費であったり、事業内容につきましても精査を行いながら、経常経費については削減に取り組んでいく必要があるというふうに、現段階では考えております。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) そうですね、今、触れてくれました。これを一律削減では、ちょっと矛盾があろうと。 つまり、重点が、先ほどおっしゃっている子供を産み育てること、教育、それから、産業構造の多様化、そして、雇用の創出とか。だから、それに関係する部局の分は、削減をやや少なめにというかな、そこはよく加減しながら。そうでないと、全部切れというわけにはいかないけど、それは考慮に入れなきゃ、若干そこで削減率に、各部局によって差をつけるべきだというのが、私の考え方であります。 次に、社会保障費増加への対応について。 指針の(5)増加する社会保障への対応では、生活保護や障害福祉サービス、あるいは児童保育や児童手当などに係る扶助費と、国民健康保険会計、介護保険会計に対する公的負担となる繰出金、いわゆる社会保障費については、少子高齢化の進展や子育て支援策の充実などにより、年々増加している。 増加する社会保障費への対応は喫緊の課題であるため、適正給付の推進や健康づくり事業の推進、後発医薬品使用の促進による医療費の抑制、健診受診率の向上などにより、さらなる適正化も含め、対応を図ることと述べてあります。 そこで、この方針に対し、社会保障費の多くを所掌する保健福祉部長の対応についてお伺いをします。
○議長(境公司) 岩成保健福祉部長。
◎保健福祉部長(岩成寿美) 社会保障費の増加に対する保健福祉部の対応について答弁いたします。 平成29年度の一般会計決算を見てみますと、社会保障費の多くを占める扶助費は180億円を超えており、今後も少子高齢化等への対応により、増嵩が続くと予想されます。 一方、人口減少社会を迎え、財源はますます先細ると考えざるを得ないため、増加する社会保障費の対応は大きな課題であると認識をいたしております。 そのため、各社会保障制度における適正給付の推進はもちろんのこと、医療扶助における後発薬品の使用促進や、かかりつけ医を持つことによる医療機関の適正受診の啓発など、医療費抑制の取り組みにも努めているところでございます。 また、市民の自主的な健康づくりを初め、生活習慣病の予防や介護予防、重度化防止などによる健康寿命の延伸が、将来にわたって社会保障費の増加を抑制することにつながると考えているところでございます。 このため、健康いきいきマイレージ事業や大牟田市初の取り組みとなります公式アプリを使いましたウォーキング推奨事業--プラスウォーキング等による運動への動機づけ、がん検診の受診勧奨や食生活の改善、さらには、介護予防事業の充実やハイリスク者への保健指導等に取り組んでいるところでございまして、今後もこのような取り組みを強化してまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) 部長の努力、意気込みはわかり、十分伝わってきました。 そこで、いわゆる当初予算ベースで、今年度の当初予算から来年度の当初予算を比較した場合の社会保障費の増加額は、幾らぐらいと見積もってありますか。
○議長(境公司) 岩成保健福祉部長。
◎保健福祉部長(岩成寿美) 保健福祉部の所掌経費のうち扶助費につきましては、高齢化の影響、それから、福祉サービスの利用料の増加等により増額が見込まれているというところではございます。 しかしながら、具体的な額につきましては、現在、まだ編成作業中で流動的であることもございますので、お答えは差し控えさせていただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) データが出たならばそこで、大体なところでですね。 恐らくこのあたりは圧縮しないと歳出は、全体は圧縮できないというふうに私は思いますから、今、質問をしました。 では、次に、公債費の抑制について。 指針の2、公債費の抑制では、公債費の抑制並びに平成29年度末まで466億円に上る市債残高の抑制を図るため、原則として新規の市債発行額(過疎対策事業債・臨時財政対策債を除く)を当該年度の市債の元金償還額を勘案し、20億円以内とすると。 なお、過疎対策事業債については、交付税措置が有利であるため積極的に活用を行っているが、30%は市の負担であり、年々元利償還金が増加していることから、事業の必要性の検証や事業費の削減を図ることにより、計画的に活用することと述べてあります。 そこで、過疎対策事業債の現在高、あるいはその中での将来の市の負担額の総額、31年度予算編成ベースでの新規発行予定額、最終償還期限についてお伺いをします。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 過疎対策事業債の現在高についてでございます。 平成29年度末で93億2,300万円ほどとなっております。ここから普通交付税措置されます7割分の65億2,600万円になりますが、こちらを除きますと市の実質的な負担は27億9,700万円となるところでございます。 また、平成31年度の新規発行予定額につきましては、現在予算編成中でございますので、まだはっきり固まっていないというところでございます。 最終の償還期限ということでございますが、31年度の予算で過疎債を借り入れた場合につきましては、平成43年度、西暦でいきますと2031年度となるものでございます。 なお、平成30年度から学校施設の償還期限につきましては、25年に延長されておりますので、こちらでございますと平成56年度、西暦で2044年度ということが最終償還期限となるものでございます。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) ありがとうございました。いわゆる後年度負担ということを頭に置きながら、お互い考えていきたいと思います。 そこで、財政規律の維持については十分配慮しての予算編成と推察いたしますが、実質公債費比率のここ数年間の推移についてお伺いをします。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 実質公債費比率の推移ということでございます。 25年度から申し上げさせていただきますと、25年度が10.5%、26年度9.4、27年度9.0、28年度8.9、29年度におきましては9.1ということになっております。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) ありがとうございました。これを類似団体と比較した場合には、数値が高いのか低いのか、ほぼ同等なのかについてお答えを願います。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 類似団体との比較ということでございます。 直近の数字、類似団体でわかっておりますのが28年度ということになりますけども、28年度類似団体は5.0ということですので、その時点で本市は8.9ということでございますので、かなり高いというふうに考えております。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) わかりました。そこはちょっと、もう御存じのとおり、市町村ではこの値が25%以上になると早期健全化団体となります。過疎債の過剰な発行にも、我々としては目を配る必要があるということを申し述べて、次に移ります。 次は、基金残高の確保について。 強化指針の財政収支試算、平成31年度によると、
財政調整基金残高は11億4,100万円となっておりますが、予算編成方針の3、基金残高の確保では、基金の確保を行うことは経済状況の悪化に伴う市税の大幅な税収や不時の支出増加に対処し、中長期的な視野に立った安定的な財政運営を行っていく上で重要であると。
財政調整基金、退職手当積立基金及び庁舎等建設積立基金については、強化指針に掲げる目標値に向けて計画的に積み立てていくこととし、それ以外の基金についても、基金の内容に応じた残高の確保に努めつつ、さらなる有効活用を図ることと述べてあります。 そこで、目標とする来年度予算編成段階での
財政調整基金残高見込みについてお伺いをします。
○議長(境公司) 高口財政課長。
◎財政課長(高口雅実) 財政構造強化指針におきます
財政調整基金の積み立ての目標額につきましては、類似団体の平均値であります40億円としております。 今後も経済状況の悪化ですとか、頻発する自然災害などに備え、一定程度基金を積み立てておく必要があるというふうに考えておるところでございます。 しかしながら、平成30年度、今年度の決算見込みでは、普通交付税の大幅な減額もございますことから、財源不足額が出てくることによりまして、一定程度取り崩しをしていかざるを得ないというふうに考えております。 また、現時点の財政収支試算におきましては、来年度以降も財源不足が続くものと見込んでおりますが、財政構造強化指針に基づきまして来年度予算編成を行ってまいります。その中では、歳入の確保、さらなる歳出削減等も行いながら、できる限り
財政調整基金の残高の確保に努めてまいりたいというふうに考えておりますが、ちょっと金額につきましては、現時点では申し上げにくいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) だけど、ある程度目標を持って、経常収支比率なんかのデータも、財政の指標も含めて、ある程度目標を持って、それに向かって予算編成をやるのが常道じゃないかというふうに私は思います。今の段階で数字が出なければ、それで結構です。 では次に、特別会計の健全化について。 国民健康保険会計や水道事業会計などの特別会計は、保険料や使用料で運営していくことが基本であり、これまで以上に独立採算を徹底すること、その際、強化指針を踏まえ、一般会計と同様に財政の確保やさらなる経費削減に取り組むこと、また、年々増大する医療費等については、長期的に抑制するための方策を実施し、特別会計の健全化及び一般会計の負担軽減に努めることと述べてあります。 そこで、本市の水道事業について若干触れてみたいと思います。 国会では、水道事業を民営化しやすくする改正水道法が通過をしました。全国的に見れば、水道事業は、人口減や節水により水の使用量が減る中、水道管の更新費用が負担となり、経営悪化が懸念されております。 なお、同改正法は、事業の基盤強化を主な目的としており、争点となっているのはコンセッション方式と呼ばれる民間委託の手法であります。公共施設の所有権を自治体が持ったまま、運営権を長期間民間に売却できる手法で、今回の改正で自治体が水道事業者という位置づけのまま導入できるようになります。事業者が給水の最終責任を負うため、災害や運営企業の経営破綻時の給水体制を自治体が担保し、導入する狙いがあります。 他方、災害時の給水、復旧懸念等、民営化のさまざまな問題も指摘されており、官民連携はあくまで選択肢であります。 そこで、改正水道法の趣旨と本市水道事業の現状に鑑み、改正同法に対する企業管理者の所感をお伺いします。
○議長(境公司) 松田企業管理者。
◎企業管理者(松田雅廣) 水道法改正について御答弁申し上げます。 14日の本会議におきまして、森田議員、橋積議員の御質問にお答えいたしましたとおり、今回の水道法の改正は、人口減少に伴う需要の減少、水道施設の老朽化など、水道事業が直面している課題に対応し、水道の基盤強化を図ることを目的に改正が行われております。 改正の概要といたしましては、国、都道府県及び水道事業者である市町村の責務の明確化、広域連携の推進、水道事業者の適切な資産管理、官民連携の推進、指定給水装置工事事業者制度の改善が定められております。 中でも官民連携の推進におきましては、官民連携の選択肢を広げる観点から、地方公共団体が水道事業者としての位置づけを維持しながら、民間事業者へ公共施設等運営権を設定できる、いわゆるコンセッション方式が盛り込まれております。具体的には、地方公共団体はPFI法に基づく議会承認を経るとともに、水道法に基づいて厚生労働大臣の許可を受け、民間事業者に施設の運営権を設定できるものでございます。 このように、これまでどおり、法に定めます市町村による経営の原則が変わるものではございません。 改正法の成立を受けまして、今後国から示されます水道基盤強化のための基本方針や、コンセッションに関しますガイドライン等を注視してまいりたいというふうに考えております。 今後の本市の水道事業の運営に当たりましては、将来にわたって市民の皆様に安全な水道水を供給することを大前提といたしまして、議員御質問の趣旨にもございます事業会計の健全化を初めといたします経営基盤の強化を図るため、自治体の状況に応じた最適な官民連携や広域連携のあり方を検討していくべきと考えております。 以上でございます。
○議長(境公司) 塚本議員。
◆23番(塚本二作) ありがとうございました。いわゆる目下の水道事業会計は健全運営だろうと認識しており、当面は公営を基本とし、できるものから民間委託をすべきだろうと、私は考えております。ありがとうございました。 最後に、来年度予算編成が財政破綻の危機を二度と招かぬ予算編成の第一歩となるよう念願し、私の質問を終わります。
○議長(境公司) お諮りいたします。 次の質疑質問に入ります前に、ここで暫時休憩したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(境公司) 御異議なしと認めます。 再開は午後3時50分に予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、暫時休憩いたします。 午後3時34分 休憩
--------------------------------------- 午後3時50分 再開
○議長(境公司) 会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、質疑質問を行います。 最後に、
島野知洋議員。 〔13番
島野知洋議員 登壇〕
◆13番(島野知洋) 発言通告に従い、質疑質問をいたします。 質疑質問の最終日、ラストバッターです。質問が一部重複すると思いますが、よろしくお願いいたします。 大きい1点目、市長の政治姿勢についての小さい1点目、産業の多様化と雇用の場の確保について質問します。 中尾市政における人口減少対策として、2大重点施策は、産業の振興による雇用の場の確保と教育の充実による子育て支援と承知しております。 その産業の振興につきましては、市内の工業団地などへ企業誘致や地域企業の支援など、雇用の場の確保に向けた各種取り組みが進められております。先月には、地域企業の株式会社文田建設が、大牟田エコタウンへの進出が決まり、企業立地協定調印式がとり行われております。 そこでお尋ねします。 産業振興の成果として大牟田市にどのような企業が進出されたのか、また、地域企業の拡充も含めてどれぐらいの雇用拡大が図られたのかをお伺いします。 以上で壇上での質問は終わり、あとは質問者席より一問一答方式にて再び質問いたします。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 島野議員の御質問にお答えいたします。 産業振興における企業誘致と雇用創出の状況について御答弁いたします。 本市では、産業の多様化と雇用の場の確保をまちづくりの大きな柱に掲げ、国・県など関係機関と連携を図り、企業誘致に取り組んでおります。 平成27年12月からこの3年間の企業立地の成果としまして、大牟田テクノパークにはクリーンルームの製作、半導体分野等の中古産業機械の販売を行う株式会社アスカインデックスや、半導体及び液晶製造装置部品の加工・組み立てを行う有明技研株式会社、産業用丸のこの製造を行う天龍製鋸株式会社等が進出されております。 また、みなと産業団地には、金属のレーザー加工等を行う株式会社ダイチが進出されるなど、市外企業10社の新規立地により、約190人の雇用につながっております。 また、市内企業では、株式会社日立ハイテク九州の事業拡張や、株式会文田建設の大牟田エコタウンへの進出など、延べ19社の増設により、約240人の雇用創出となったところであり、合計で延べ29社、約430人の雇用創出につながっております。 本市が、少子高齢化や人口減少などの喫緊の課題に直面する中、企業誘致は雇用の創出を初め、地域企業の取引拡大、税収の向上、さらには移住・定住の促進に寄与する重要な施策でありますことから、引き続き、全力を挙げ取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) 今ありましたように、新たな雇用の場というのは拡大されつつあるようです。 先日の徳永議員の質問のお答えにもありました本市、いわゆる若者の新卒者の市内就職率は、ここ数年、約2%ずつ増加傾向にあるとのことでした。本市における新たな雇用の場、そして、市内で働きたいと思う若者の数、ともに好調の兆しが見えてきたということだと思います。 次に、企業誘致に関する質問ですが、市内の工業団地を紹介する企業誘致パンフレットが一新されたと、11月20日の地方紙に取り上げられておりました。 そこには、そのパンフレットには、自然災害が少ない地域を強調、とあります。自然災害が少ないということは、私たち地域で暮らす者も実感していることだと思います。 その自然災害が少ないを重視して本市に進出されたのが、今、紹介にもありました株式会社日立ハイテク九州です。全国の候補地を比較検討された中、BCPの観点から、自然災害の少ない大牟田市が最も優位と判断され、進出を決定されたと伺っております。 そこでお尋ねします。 もっと自然災害が少ないという発生状況などにおける客観的なデータを提示していけば、アピール効果が増すと考えますが、本市は企業に対してどのようにPRしているのか、教えてください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 企業誘致に際しましては、工業団地や優遇制度のほか、本市の強みである九州新幹線、有明海沿岸道路、三池港等の広域交通ネットワークや、自然災害が少ない地域であることなど、すぐれた立地環境を積極的にPRしながら企業誘致活動を展開しております。 新たな進出を計画されている企業に対しては、その企業が候補地の選定において重要視される項目、例えば取引先へのアクセスや人材確保の支援策などに関する具体的な資料を提示しながら、誘致活動を行っております。 自然災害につきましては、例えば地震の発生状況や活断層の分布図等の情報を提供し、自然災害が少ない地域であることを積極的にPRしております。 特に、株式会社日立ハイテク九州は、全国25カ所の候補地を比較検討され、事業継続計画、いわゆるBCPの観点から、自然災害が少ない本市に立地いただきました。株式会社ヤヨイサンフーズや天龍製鋸株式会社におかれましても、同様に評価をいただき、立地につながっております。 引き続き、自然災害に関する情報を初め、企業が求める具体的な情報や客観的データを収集し、本市の優位性を積極的にPRすることによって、1社でも多くの企業誘致につなげてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) 本市としては、具体的な情報に対する引き出しは持ってあり、相手によって提示ができる用意はあるということだと思います。 ここで、私も先ほど挙げました株式会社日立ハイテク九州を少し御紹介します。 御存じの方もあるかと思いますが、東日本大震災で企業として被災されたのを機に、2016年9月に大牟田市に進出されました。主に、バイオメディカルの分野で活躍する分析装置やその消耗品などを研究・設計・製造されております。 こちらに来られての当初の採用目標は、2020年に従業員が200人ということでしたが、現在、既に従業員は200人いらっしゃいます。こちらに来られてからの採用は150人ほどで、うち大牟田市からの採用は7割ほどになっているということでした。本市にとってはとてもありがたいことだと思います。 そして、BCPの観点から本市を選ばれた天龍製鋸株式会社が、それに続いたと思います。 そこで一つ御提案なのですが、本市企業誘致の大きなアピールポイントの一つでもあるこの自然災害が少ない地域について、各種現存するデータと、歴史的にさかのぼり本市地域で起きた災害や、また、将来予想される災害について加味したものを、大学などに調査・研究を委託するなどしてデータの整備を集約したものを持ち合わせることは、企業誘致への有力なツールだと考えます。第三、第四のBCPの観点からの進出は、これからも続くはずです。御検討のほど要望いたします。 次、よろしいですか。
○議長(境公司) はい、どうぞ。
◆13番(島野知洋) 大きい2点目、安全で快適な教育環境の整備についての小さい1点目、通学路の安全確保について質問いたします。 ことし6月18日午前7時58分、大阪府北部を震源とする大きな地震が発生しました。最大震度は6弱を観測し、建物の崩壊や火災により、多数の方が被害を受けました。報道でも大きく取り上げられましたが、高槻市の小学校では、プールのブロック塀が倒壊し、通学中の4年生女子児童が下敷きになり死亡するという悲惨な事故が起きてしまいました。安全であるべき通学路において、このようなことは絶対に起きてはならないことだと思います。 本市では、大阪地震後、直ちに通学路に面するブロック塀の緊急点検が実施されたと聞いております。 そこでお尋ねします。 通学路に面した危険なブロック塀の緊急点検後の改修状況についてお聞かせください。
○議長(境公司) 末藤都市整備部長。
◎都市整備部長(末藤隆生) 御質問にお答えいたします。 6月の大阪北部地震を受けまして、本市では、本年7月に小中学校の敷地から500メートルの範囲の通学路に面するブロック塀などの緊急点検を実施いたしております。 総点検数は7,389件、そのうちブロック塀があったのが1,935件、また、その中で改善を要するブロック塀が333件あったことを確認しております。 改善を要するブロック塀の位置は地図にプロットしており、今後、年2回の建築物防災週間に合わせてフォローアップ調査を行うこととしております。 そうしたことから、ことし10月には第1回目のフォローアップ調査、これは4校区145件を行っておりまして、その中で8件が改善されていることを確認いたしました。 また、改善が行われていない所有者に対しては、再度、適正管理を求める文書と啓発のリーフレットを配付し、継続的に指導することといたしております。 以上です。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) ありがとうございます。膨大な数の緊急点検後もフォローアップ調査を行うなど、実施されているようですが、なかなか改善が進まないといった実態があるようです。 地道ではありますが、行政の継続的な指導が大切であろうと思います。 また、ブロック塀は個人の財産でありますことから、所有者が責任を持って対応されることが前提となります。 そこで、危険なブロック塀の所有者への指導に対する反応状況についてお聞かせください。
○議長(境公司) 末藤都市整備部長。
◎都市整備部長(末藤隆生) 危険なブロック塀の所有者への指導に対する反応状況についてお答えをいたします。 先ほどお答えいたしましたが、緊急点検時には、適正管理を求める文書と啓発のリーフレットを配布しており、フォローアップ点検を10月に行った際にも同様に配布をいたしております。また、あわせて、これは7月15日号に載せておりますが、広報おおむたや、ホームページにもブロック塀等の安全性に関する記事を掲載し、所有者への啓発に努めているところです。 しかしながら、大阪北部地震の発生時や緊急点検の実施時は、月に10件以上の問い合わせがあっておりましたが、現在は、月に数件程度にとどまっている状況です。 以上です。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) フォローアップ調査や広報おおむた、また、ホームページでの所有者への啓発では限界があるのかもしれません。 しかしながら、通学路の安全確保は喫緊の課題であり、危険なブロック塀の改修を加速させる必要があると思います。 そこで、危険なブロック塀の改修に対する補助制度について、本市の考え方をお聞かせください。
○議長(境公司) 末藤都市整備部長。
◎都市整備部長(末藤隆生) 危険なブロック塀の改修に対する補助制度についてお答えをいたします。 昨日の
平山伸二議員の質問にもお答えいたしましたが、現在、国の補助金及び福岡県の助成金を活用したブロック塀などの撤去に関する補助制度を、今、前向きに検討しているところでございます。 本来であれば、先ほど島野議員の御指摘ありましたように、ブロック塀は所有者自身が管理すべき財産でありますことから、補助の対象としましては、通学路の安全性の確保を目的に、通学路に面し、著しく危険な状態にあるブロック塀等を要件とすることを、今、考えているところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) この補助制度の創設に前向きに検討していただいているということで、安心しました。この補助制度の早期の創設と、地道な、継続的なフォローアップ調査の実施について要望いたします。 次に、児童生徒が毎日登下校するには、今取り上げましたブロック塀だけでなく、さまざまな危険箇所があると考えられます。 そこでお尋ねします。 各学校の通学路における危険箇所について、どのように把握して、その改善などがどのようになされているのかをお聞かせください。
○議長(境公司) 大迫教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(大迫孝博) 各学校での通学路の危険箇所の把握とその対策についてお答えを申し上げます。 本市におきましては、平成26年度に、教育委員会や警察、道路管理者を中心に、大牟田市通学路安全推進会議が設置をされました。その中で、通学路の危険箇所の把握、対策が行われているところでございます。各学校から報告をされた通学路の危険箇所につきましては、通学路安全推進会議において共有をされ、各関係機関によりそれぞれ改善が図られているところでございます。 各学校においては、毎年、学校職員による現地調査や、保護者、それから、まちづくり協議会等の地域の方々との情報交換等を通じ、危険箇所の把握を行っておるところでございます。さらに、児童生徒、地域、PTAの方々と協力をしながら、通学路安全マップなどを作成し、危険箇所の共有を図るとともに、通学路安全マップを活用した安全指導を行っておるところでございます。 今後も、児童生徒の安全な通学のために、危険箇所などの確実な把握に努めるとともに、各関係機関との連携を密にし、通学路の安全確保に努めてまいりたいと考えておるところでございます。 以上でございます。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) ありがとうございました。今のお答えにありました子供たちが安全マップをつくり合うというようなことはすばらしいことだと思いますし、よろしければこういったものを地域に御提示していただくと情報の共有ができるのかなと、今、思いました。 朝、見守りに立っておりますと、走って行く児童が、ばたっと側溝のふたに足先をかけて転倒する姿を見ることがあります。児童生徒の安全行動もありますが、通学路に潜む危険箇所は点在するものです。それらに対して、毎年、危険箇所の把握と対策を、関係機関が連携して実施されているとのことで安心しましたが、さらに充実を図っていただきたいと思います。 ここで、最近、相談を受けた事例をお示しします。 高取校区の見守り隊の方から相談を受けました。 その箇所は、陸橋になっておりまして、ガードレールなどの安全対策はなされておりますが、幅が狭いため、雨天時に傘を差して児童が通行すると、傘と自動車が触れる危険性が高いようです。高取小学校の児童数は210名ほどでしょうが、180人ぐらいがここを通って学校へ行くようです。 その写真がこれですね。(資料を見せる)10メートルちょっとの陸橋なんですが、一部はかなり細いところがありまして、それに対しては安全のポールを立ててあります。反対から見るとこうです。恐らく子供たちが2列とかで並んで行くと本当に危ないのかなと思いまして、私もその見守り隊の方からお話をお聞きした次第です。 見守り隊の方は、登下校で、毎日カウンターで人数も数えてあります。本当にその辺を改善できないだろうかという切実な事例でした。 また、改善をいただいている事例もお示しします。 これは、萩尾町一丁目付近の通学路です。(資料を見せる)樹木が空き家から甚だしく道路のほうに出ておりまして、車はそれを避けるんで、通行部分はおのずから狭くなっていった状況ですが、改善していただきまして、甚だしい雑木については、行政で切っていただきました。 最後になりますが、通学路の安全確保については、引き続き、充実を図っていただきたいと思います。 この項の最後に、本市中学校の再編に伴い、自転車通学をする生徒がふえていると思います。事故が発生した場合、被害者のみならず加害者になる可能性もあるということを危惧しておるところであります。 そこで、先ほど、通学路における児童生徒の安全行動に少し触れましたが、中学校の再編に伴いふえた自転車通学における安全教育は、これまで以上に重要だと思います。 中学校での安全教育はどのように行われているのか、お聞かせください。
○議長(境公司) 安田教育長。
◎教育長(安田昌則) 議員御案内のとおり、再編した中学校は校区の範囲が広がったために、自転車通学を行う生徒がふえております。 教育委員会では、安全教育につきまして、毎年度当初に小・中・特別支援学校の安全教育担当者の教職員を対象に、安全教育についての研修会を実施し、自転車通学における安全教育についても研修をしております。 安全教育担当者は、この研修会を踏まえ、各学校の実態に応じた安全教育に努めております。具体的には、各学校で大牟田警察署から講師を招聘し、安全教育を開催し、その中で生徒に対し交通ルールや自転車の乗り方についても指導しております。また、定期的に、学年集会や全校集会で交通安全についても指導を行っております。さらに、自転車通学する生徒を対象に、自転車点検を実施しております。 このような安全教育の取り組みについて、学校通信を通して生徒や保護者に啓発を図っているところでございます。 教育委員会といたしましては、今後、さらに自転車通学の生徒を初め、全校生徒に交通ルールを遵守することや安全確認を十分行うことなどを指導していくとともに、生徒みずからが、危険を予知し、危機回避していく力を育んでいくようにしていきたいと考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) 各学校で安全教育が実施されておりますが、事故はいつ起こるかわからないというのが世の常でございます。今後も、より一層、児童生徒の命を守るための教育の充実をお願いして要望いたします。 次、よろしいですか。
○議長(境公司) はい、どうぞ。
◆13番(島野知洋) 大きい2点目の小さい2点目、学校施設の整備について質問いたします。 文部科学省が公表した平成28年4月1日現在のトイレの洋式化の現状は、全国平均43.3%、福岡県平均48.9%、大牟田市51.8%となっております。 学校施設でのトイレの洋式化は、子供たちの学校での生活の快適性と健康維持の観点から、緊急性があると思います。 そこで、大牟田市の学校全体の洋式化の現状をお聞かせください。
○議長(境公司) 大迫教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(大迫孝博) 学校トイレの洋式化の現状についてお答えをいたします。 本市では、児童生徒が1日の大半を過ごす学習・生活の場である学校におきまして、教育環境の向上を目的に、平成20年度から計画的に和式便器を洋式便器に取りかえを進めております。 平成30年4月1日現在の小・中・特別支援学校のトイレの洋式化率は、校舎、体育館、プール及び運動場を合わせまして、60.7%となっております。 今後とも、各学校の意見を聞きながら、トイレの洋式化を進めてまいります。 以上でございます。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) 今お聞きしたように、学校トイレの洋式化は、平成28年と比較すると進んでいるようですが、今後の推進に当たっての課題を教えてください。また、洋式化を急ぐ場合に、据え置き型の洋式便器を設置する方法もあるかと思いますが、整備の考え方についてお聞かせください。
○議長(境公司) 大迫教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(大迫孝博) 学校トイレ洋式化推進に係る課題と、据え置き型の洋式便器の設置について、御答弁を申し上げます。 学校トイレ洋式化につきましては、1基当たりの工事費が平均で約20万円程度要することから、限られる財源の中で計画的に推進をしておるところでございます。このために、洋式化の進捗には一定の期間を要するものというふうに考えております。 次に、御提案のその据え置き型の洋式便器を設置する方法につきましては、安価な整備費となるため、設置箇所数をふやすことができ、より早い洋式化が可能となるなど、一つの有効な手段というふうに考えられます。 しかしながら、据え置き型の洋式便器の材質や据え置きという方法が、耐久性でありますとか衛生などの維持管理上、長く使用しにくい状況でございますことから、緊急性のある場合などを除き、据え置き型の洋式便器につきましては、設置をしていない状況でございます。 学校トイレの洋式化につきましては、今後も引き続き、着実に推進をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) 私も、緊急性がある場合は据え置き型も検討できるのではないかと思っております。 再編後の宅峰中学校の洋式トイレを見せていただきましたが、恐らく今、喜んで使ってくれていると思います。 その後に再編された新しい学校も、全て洋式化がなされておりますか。
○議長(境公司) 大迫教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(大迫孝博) 再編に伴うトイレの改修につきましては、洋式化を基本として、ほぼ全て洋式化という形で進んでおるというふうに承知しております。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) 先日、こんなことがありました。小学校の4年生、5年生と、3泊4日通学合宿をともにしまして、一人の4年生の女の子が、雑談の中でトイレの洋式をふやしてくださいと話しかけてきました。学校ではまだ数が少ないので、混むときは探して回らなければならなくて大変だと言うのです。一応、学校にお尋ねしましたが、やはりそのような場面もあるようです。 私たちは、そのような小さな声ではありますが、切実であれば、大いに耳を傾けなければなりません。児童生徒が安心してトイレを使用できる環境整備には、保護者からの要望も出ております。必要性に応じた多目的トイレの整備も含め、学校トイレの洋式化のさらなる推進を図っていただくよう要望いたします。 次に、特別教室へのエアコン設置について質問いたします。 ことしの夏は、災害とも言える猛暑と言われましたが、本市としては、いち早く小中学校普通教室へのエアコン設置が完了しており、児童生徒を含め、多くの人がありがたいと感じたのではないでしょうか。 このように、教育環境の充実が図られたところではありますが、さらに快適な学習活動が行われるよう、市議会からも要望しておりますように、特別教室にもエアコンを設置していく必要があると思います。 そこで、今般、国の補正予算が成立し、臨時特例交付金制度が創設されましたが、この交付金の内容と、特別教室へのエアコン設置が交付金の対象とされているのかについて教えてください。
○議長(境公司) 大迫教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(大迫孝博) 国が新たに創設をいたしました臨時特例交付金についてお答え申し上げます。 お尋ねの交付金は、正式には、ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金と申します。臨時特例的な措置として、1年限りで創設をされました。補助率が3分の1となっておりまして、残りの3分の2は起債が充当をされるものでございます。 児童生徒等の健康被害を及ぼさないように、熱中症対策としての空調設備の整備が対象となってございます。 また、国の通知によりますと、普通教室への設置事業を最優先とするというふうに記載をされてございますが、特別教室については、特にその対象外というふうな記載はなされておりません。 以上でございます。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) 前回の決算特別委員会で、全委員の合意形成を図った意見・要望には、小中学校の特別教室への設置については、各学校の意向調査も行いながら、国などの有利な財源が確保できる場合にも即応できるよう、鋭意準備を進められたいと要望しております。 そこで、この交付金を活用して、本市教育委員会では、特別教室へのエアコン設置に向けた準備をされているのか、お聞かせください。
○議長(境公司) 大迫教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(大迫孝博) 小中学校の特別教室へのエアコン設置についてお答えを申し上げます。 特別教室へのエアコン設置につきましては、議員御案内のとおり、さきの決算特別委員会において全会派並びに無所属委員全員の賛同により合意形成が図られ、議会の総意として、議会への新年度の予算提出時までに、市長に考え方を文書で回答するように求められているところでございます。 また、PTAなどからも、特別教室へのエアコン設置の要望が出されております。 教育委員会といたしましては、これらの要望を真摯に受けとめまして、特別教室へのエアコン設置について、国の新たに創設されました臨時特例交付金の活用も含めて、現在、鋭意検討をしておるところでございます。 以上でございます。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) ありがとうございます。真摯に受けとめられて、鋭意検討してあるということです。 保護者や私ども議会からも要望がある特別教室へのエアコン設置です。各学校の意向調査も行いながら、また、特別教室の優先順位等も鑑みながら、この交付金活用も含め検討していただき、早期の導入に向けて努力していただきたいことを要望いたします。 次、よろしいですか。
○議長(境公司) はい、どうぞ。
◆13番(島野知洋) 大きい3点目、道の駅おおむたについての小さい1点目、出荷者の現状と地域貢献について質問します。 中尾市長は、ことし6月の定例会見で、道の駅おおむたの現状の厳しさについて言及され、地元の特産品や農産物などの品ぞろえが不十分であることが原因の一つとして考えられると述べられております。 そこでお尋ねします。 道の駅が魅力と活気あふれる施設となるためには、地元ならではの新鮮な農産物などを充実しておくべきだと考えますが、農産物を出荷される方の現状はどのようになっているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 農産物を出荷されている方の現状についてお答え申し上げます。 道の駅おおむたには、道の駅農産物出荷協議会の会員の方々を中心に、農産物を出荷いただいております。現在、約70名の会員のうち、実際に出荷されている方は、時期にもよりますが、45名程度と伺っております。このほか、会員以外の方が30名程度出荷されております。また、出荷していただいている方々は、四ヶ、上内などの市内の方が中心で、高齢な方が多いとのことです。 なお、出荷されている主な農作物としましては、春はタケノコやキャベツ、夏は巨峰やピーマン、秋は栗や米、冬はミカンや白菜など、旬の野菜や果物となっております。 以上でございます。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) 今、お聞かせいただいたように、道の駅おおむた、開駅して15年以上経過し、当初に比べると高齢化や後継者の問題もあり、実際に出荷されている人数やそのものの量も減っていると思います。 このような現状の中、農産物などが不足する場合もあると思いますが、どのように対応されているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 農産物が不足する場合の対応についてお答え申し上げます。 道の駅には、地元ならではの新鮮な農産物の種類や量を充実させておく必要がございます。先ほどお答えしましたとおり、高齢の出荷者の方が多いことから、指定管理者におきましては、農産物を運ぶことが困難な方々を対象に、庭先まで集荷に伺う庭先集荷事業を平成28年8月から開始され、農産物の充実を図るよう取り組まれております。 実績としましては、28年度が12の農家に合計51回、29年度が15の農家に合計134回、伺っております。 収穫量や出荷量が少なく、年間を通じて不足するニンジン、ジャガイモ、タマネギなどの農産物につきましては、独自調達により安定供給に努められております。 以上です。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) 新しく取り組まれている庭先集荷事業と、従来の独自調達を充実して対応していくということだろうと思います。 道の駅おおむたの存続には、農産物の品ぞろえの充実は喫緊の課題であろうと考えます。ぜひとも充実を図っていただくよう要望いたします。 次に、道の駅おおむたは、地域の交流拠点としての機能も有する施設だと認識しております。 そこで、現在、地域にどのように貢献されているのかをお伺いします。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 地域貢献の状況についてお答えいたします。 道の駅おおむたでは、地域との交流やにぎわいづくりのためのイベントを実施されております。具体的には、年5回程度の季節ごとの感謝祭や収穫祭を初め、10月には開駅の周年祭、毎月のサックス演奏会などの定期的なイベントに加え、平成29年度から、ゴールデンウイークには四ヶ町活性化協議会と連携したグリーンフェスを開催されております。 また、隔年8月に、四箇新町ふれあい公園で開催される四ヶ夏祭りでは、会場設営に協力されております。 さらに、日ごろからの道の駅おおむた周辺の清掃活動に加え、四ヶ町活性化協議会と立地企業による大牟田テクノパーク清掃活動にも積極的に参加され、地域の環境美化に取り組まれるとともに、大牟田テクノパーク清掃活動後の交流会では、施設提供や会場設営を行い、地元住民や企業との親睦を深めるよう努められております。 また、去る12月4日には、上内小学校の児童が育てたお米、上内っ子米の販売会場としての施設提供のほか、その開催についての広報活動など、地域イベントの情報を発信されております。 このほか、平成28年度から、市内の4小学校と中学校給食センターに農産物を納入し、地域と連携し、地産地消の推進も取り組まれておるところでございます。 以上です。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) ありがとうございます。 次、よろしいですか。
○議長(境公司) はい、どうぞ。
◆13番(島野知洋) 今後の方向性について質問いたします。 今の御回答にありましたように、地域の交流拠点として地域とのかかわりや、にぎわいづくりのため、各種イベントを実施されているところです。イベントについては、地域のにぎわいや道の駅おおむたの魅力発信や集客につながるよい機会であり、大いに期待しております。 一方、にぎわいという観点で、平常時に来場者がふえ、売り上げもふやす取り組みも必要ではないかと思います。 そこで、毎年、来場者と売り上げも減少し、厳しいという認識ですが、現状の厳しさを打開するために、今後、どのような考えを持たれ、取り組まれていかれるのかをお伺いいたします。
○議長(境公司) 副枝産業経済部長。
◎産業経済部長(副枝修) 御質問にお答えいたします。 道の駅おおむたは、来館者、売り上げともに年々減少し、厳しい状況にあると認識しております。 指定管理者におかれましては、本年9月からマーケティング担当者を配置され、道の駅おおむたの魅力向上に向け、取り組まれております。具体的には、大牟田市の特産品等の品ぞろえの充実を図るため、新たに菓子店等7件と取引を開始され、引き続き、新規取引の拡大に努められております。 また、道の駅おおむたは、大牟田テクノパークの利便機能を担う施設でありますことから、企業へのお弁当の配達サービスに向け、取り組まれております。 さらに、道の駅おおむたは、花ぷらす館という名称でもありますことから、花にちなんだ商品やパッケージデザインの開発、ガーデン展示室の有効活用についても検討されているところでございます。 今後も引き続き、道の駅おおむたのにぎわいづくりや魅力向上に向け、指定管理者と連携して取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(境公司) 島野議員。
◆13番(島野知洋) 今後の取り組みに期待しております。 中尾市長の会見にもありましたように、来場者、売り上げともに減少している厳しい現状です。 私もよく行きます。気になったので、近隣の直売所と車の駐車台数を比較してみました。道の駅おおむたの建物の南東側、未舗装地、砂利のところの駐車場の駐車台数はカウントしておりませんが、11月のあるウイークデーの13時、道の駅おおむた15台、いきいき村77台、11月のある日曜日13時、道の駅おおむた22台、いきいき村180台、車の駐車台数の差はおよそ予想どおりでありましたが、最近ではいつもそのような状況だろうと思っております。 これも施設のにぎわいを示す要素であろうと思います。 私は、平成27年度の第5回定例会で、道の駅おおむたの現状と目指す施設像を質問いたしました。そのころに比べ、にぎわいという観点では減少していると言わざるを得ません。 市長の会見で結ばれているように、道の駅おおむたのにぎわいづくりに向け、指定管理者と連携して取り組んでいく、まさにその言葉に尽きると思います。 平成31年度までが、5年間の現在の指定管理者に施設の管理運営を行っていただく期間であろうと思います。次を見据えるのであれば、今後一層、道の駅おおむたのにぎわいづくりや、魅力向上のための取り組みの強化を図っていただくことを強く要望いたします。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(境公司) お諮りいたします。 以上で、発言通告による発言を全て終わりましたので、これにて質疑質問を終結したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(境公司) 御異議なしと認めます。質疑質問を終結いたします。 この際、ただいま上程中の議案及び請願の全部を各関係常任委員会に付託いたします。 各関係常任委員会におかれましては、12月19日中に付託事件の審査を終わっていただきますよう御協力をお願いいたします。 さらにお諮りいたします。 本日はこれにて散会したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(境公司) 御異議なしと認めます。 つきましては、次の本会議は12月21日、午後1時30分から開くことになっておりますので、御承知おき願います。 それでは、本日はこれをもって散会いたします。 午後4時38分 散会
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