大牟田市議会 > 2018-09-11 >
09月11日-04号

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  1. 大牟田市議会 2018-09-11
    09月11日-04号


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    平成30年  9月 定例会(第500号)          平成30年度大牟田市議会第2回定例会会議録---------------------------------------             平成30年9月11日---------------------------------------        平成30年度大牟田市議会第2回定例会議事日程(第4号)             平成30年9月11日             午前10時00分 開議日程第1 議案第14号~同第31号、報告第9号~同第15号上程(25件)     (質疑質問)     (委員会付託)---------------------------------------本日の会議に付した事件     (議事日程のとおり)---------------------------------------出席議員名             1番  古庄和秀議員             2番  平山光子議員             3番  北岡あや議員             4番  塩塚敏郎議員             5番  城後徳太郎議員             6番  中原誠悟議員             7番  山口雅夫議員             9番  平嶋慶二議員             10番  森田義孝議員             11番  橋積和雄議員             12番  今村智津子議員             13番  島野知洋議員             14番  田中正繁議員             15番  森 竜子議員             16番  徳永春男議員             17番  松尾哲也議員             18番  高口講治議員             19番  大野哲也議員             20番  三宅智加子議員             21番  平山伸二議員             22番  森  遵議員             23番  塚本二作議員             24番  光田 茂議員             25番  境 公司議員欠席議員名             なし---------------------------------------説明のため出席した者             中尾昌弘   市長             甲斐茂利   副市長             坂田昌平   副市長            企画総務部             井田啓之   部長             吉田尚幸   調整監             鴛海 博   契約検査室長             藤丸直也   総合政策課長             高口雅実   財政課長             冨安 徹   人事課長            市民部             甲斐田みゆき 部長             城戸智規   調整監            市民協働部             中村珠美   部長             中島敏信   調整監            産業経済部             副枝 修   部長             黒田省二   調整監            都市整備部             末藤隆生   部長             米崎好美   調整監            環境部             岡田和彦   部長             伊豫英樹   調整監            保健福祉部             大久保徳政  部長             池田武俊   健康福祉推進室長             桑原正彦   子ども未来室長            消防本部             馬場邦弘   消防長             甲斐真治   消防署長            企業局             松田雅廣   企業管理者             松崎伸一   局長            教育委員会             安田昌則   教育長             大迫孝博   事務局長---------------------------------------事務局職員出席者             中園和彦   局長             平野裕二   次長             前田浩孝   主査             松尾英樹   書記             谷川秀和    同             戸上和弘    同             内野 明    同---------------------------------------                              午前10時00分 開議 ○議長(境公司)  定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。御了承願います。 直ちに議事に入ります。--------------------------------------- △日程第1 議案第14号~同第31号、報告第9号~同第15号上程(25件) ○議長(境公司)  日程第1、議案第14号から同第31号まで及び報告第9号から同第15号までの25件を一括議題として、本日の質疑質問を行います。 発言通告の順に従い、発言を許可します。 最初に、森竜子議員。     〔15番 森 竜子議員 登壇〕 ◆15番(森竜子)  発言通告に従い、一問一答方式にて質疑質問いたします。 大きい1、市長の政治姿勢について。 小さい1、今後の財政運営と市民が求めるまちづくりについて。 人口減少や少子高齢化がますます加速し、市税収入の大幅な増加が見込めない一方で、扶助費などの増加や老朽化している公共施設の維持管理・改修など、多くの財源が必要となっている課題もあり、本市における今後の財政は、より厳しい状況になっていくものと考えられます。 そこで、本市においては、一時的な取り組みに頼ることなく、収支均衡を継続させ、同時に未来への投資を行えるような基礎体力を強化するため、大牟田市財政構造強化指針の見直しが行われました。 この中で、財政健全化に向け、三つの基本方針が定められました。 1、持続可能な財政運営では、既存事業の廃止・縮小。2、未来に向けた投資では、アクションプログラムのローリングを行いながら、選択と集中の考えのもと、限られた資源を重点的に投下すること。3、将来世代への責任を果たす項目では、公共施設の統廃合や市民サービスの縮小などが挙げられています。 いずれも、厳しい財政状況にある本市にとってはやむを得ないことであると思いますが、これらに取り組むに当たっての判断基準が重要になってくると考えます。行政がやりたいこと、やるべきと思うことと、市民が求めるものの優先順位が一致していればよいのですが、そうとも言い切れません。市民の満足度を上げていくことが定住策であると思いますが、基本方針に基づく財政健全化への取り組みに当たって、市の取捨選択をどのように行っていくのかお聞かせください。 以下は質問者席にて質疑質問いたします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  今回の強化指針の改定案では、厳しい財政状況であることから三つの基本方針を定めており、政策経費についてもスクラップ・アンド・ビルドを徹底するため、新規事業や事業費の増額に対して必要な財源については、事業の廃止や事業費の縮減により、確保することをルール化しております。 これを受けまして、平成31年度の予算編成方針においては、今回改定しました財政構造強化指針の基本方針に基づき、政策経費については、アクションプログラムにおいて、同年度に予定をしていた一般財源をさらに圧縮するとともに、新たな事業や事業費の増額のために必要な財源については、同等以上の事業の廃止や事業費の縮減により、生み出すことを前提として取り組むことといたしております。 このため、市民の方が何を望んでいらっしゃるのかといった市民ニーズを我々としましても的確に捉えますとともに、行政評価等による事業の有効性等に関する検証結果等を踏まえた事業の再構築を行うことといたしております。 これらを踏まえながら、総合計画策定会議における議論を行い、より有効な事業に限られた財源や資源を重点投下してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  手法的と言いますか、やり方としては、今お話しいただいたとおりかと思うのですが、今お話の中にありました市民ニーズを的確に捉えていくというお言葉、ここが一番難しいところでもあり、また行政の考え方といいますか、視点とどう整合性を図っていくかというところが問題かと思います。その市民ニーズを捉えるというのは、どういった方法で考えられているのでしょうか。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  これまでも、そのマスタープランを受けて、いろんな各事業の取り組みの方向性等をまとめた個別の計画等をつくってきております。 そういった中では、市民のアンケートなども実施をしながら、市民のニーズを捉えて、それを事業に生かしていくというようなやり方をいたしております。 それと、当然行政としましては、日ごろから市民の皆さん方と向き合いながら、いろんな相談等もお受けしておりますし、そういった中で市民ニーズにどういうものがあるのかを、十分把握をしておく必要があるだろうというふうに思っておりますので、そういった所管の意見等を踏まえながら、事業の選択をしていく必要があるというふうに思っております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  市民アンケートというのも一つの方法と思いますが、その市民アンケートもやはり設問の仕方であったり、また、相手の取り方によっても、それがそのまま本当に市民ニーズに合致しているかというところは分析が重要になってくるかとも思いますので、そこは慎重にやっていただくように重ねてお願いしたいと思います。 また、初日の代表質問でも御答弁されておりましたように、このまま何ら対策を講じなければ32年度には財政調整基金が底をつき、33年からは9億5,000万円余りの赤字になるという試算になるため、選択と集中により、取り組みがなされるということで、当然そこには市民の痛みも伴うものになるかと思います。 だからこそ、市民理解が得られる選択と集中でなければならないと思いますし、先ほど部長のほうからも、市民のニーズをしっかりというお話がありましたが、我々議会としても、市民の皆さんの声をしっかりとお聞きし、反映させていかなければならないと、今改めて思ったところであります。 それらも踏まえまして、次の質問に移らせていただきます。 小さい2、都市計画マスタープランの改定と実現化。 都市マスタープランは長期的視点に立った都市の将来像を明確にし、その実現に向けての大きな道筋を明らかにしているものであり、持続可能で活力ある地域づくりを進めるに当たっての役割は大きくなってきているものと思います。 本市において、都市計画マスタープランは、平成16年度に策定されましたが、10年以上が経過し、その間には、九州新幹線新大牟田駅の開設や有明海沿岸道路の整備といった都市機能の充実が図られたほか、老舗デパートの閉店や大型ショッピングセンターの相次ぐオープンなど、市を取り巻く社会情勢、経済環境も変化しております。 本年度、都市計画マスタープランの見直しが行われておりますが、改定に当たって、これまでに見えてきた視点などがありましたらお聞かせください。 ○議長(境公司)  末藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(末藤隆生)  都市計画マスタープランの改定に当たっての視点についてお答えをいたします。 都市計画マスタープランは、おおむね20年後の都市の将来像を設定し、その実現に向けて土地利用や道路、公園、下水道などの都市整備に関する基本的な方針を示すものでございます。 今回の都市計画マスタープランの見直しでは、現行の都市計画マスタープランに掲げる区域区分の継続など、基本的なまちづくりの考え方を引き継ぎながら、本市を取り巻く社会経済状況の変化や近年の都市政策の動向を踏まえた上で、改定を行うことといたしております。 具体的には、コンパクトシティ・プラス・ネットワークのまちづくりや都市のストックを活用した効率的なまちづくり、地域包括ケアの推進や校区まちづくり協議会による地域で支え合うまちづくりなどを主な見直しの視点としております。 このような視点を本プランに盛り込むことで、今後の人口減少や少子高齢化に対応した、市民にとっても利便性の高い、効率的で効果的な都市経営を実現し、長期的にも都市の活力が維持できる持続可能なまちづくりを目指すものでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  今お答えいただきましたように、都市基盤の強化とともに、やはり市民協働のまちづくりというのが、今後は重要な課題になってくるかと思います。 どの計画も同じですが、計画を立てたり見直しすることは決してゴールではなく、さらにその計画を実現化していくことが最も重要であります。実現化方策の基本的な考え方がありましたらお示しください。 ○議長(境公司)  末藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(末藤隆生)  都市計画マスタープランの実現方策の基本的な考え方についてお答えいたします。 今後、人口減少や少子高齢化の影響による税収の減少、社会保障費の増大などによる市の財政状況を鑑みますと、全ての施策を同時に取り組むことは困難と考えております。そのため、本プランの実現化方策においては、本市が直面するさまざまな課題の解決に向け、短期的にはおおむね5年間で集中的に取り組むもの、中長期的にはおおむね10年・20年間でどのような取り組みを重ねて都市の将来像に至るのかといった、段階的なプロセスを実現化のシナリオとして定めることといたしております。 また、この実現化のシナリオを実効性のあるものとするため、さらなる協働のまちづくりの推進や本プランの進行管理にも取り組むことといたしております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。
    ◆15番(森竜子)  実現化の方策として、今回新たに実現化のシナリオというのが新しく加えられまして、今おっしゃったように、短期、中長期的に具体的な取り組みが示されていることは大変評価いたしますが、今おっしゃったように、その取り組みの評価であったり、進捗状況を勘案しながら、また新たに検討をしたり、見直したり、連携を図りながら取り組んでいくことが大切になってくるかと思います。 市民によるまちづくりという言葉は、言葉で聞くと大変美しいのですが、なかなか実現するというのは厳しいことかと思います。住み、働き、にぎわう持続可能な快適環境都市~みんなでつくる安心して豊かに暮らせる人にやさしいまち~という都市の未来像が示されておりますが、これが5年、10年、20年後、必ず実現されますよう鋭意努力されることを要望いたします。 続きまして、小さい3、公共施設維持管理計画の進捗状況に移らせていただきます。 大牟田市公共施設維持管理計画は平成27年度から36年度までの10カ年を期間とし、31年度に中間見直しが行われることになっております。これまでの進捗状況についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  平成27年度に策定をいたしました大牟田市公共施設維持管理計画につきましては、計画の中で定めております基本方針や施設別方針に基づき、取り組みを進めてきております。 計画の目標としましては、建築物について、計画期間であります10年以内に、施設総量を延べ床面積換算で20%縮減することといたしております。 策定する前年度の平成26年3月末の時点で、本市が保有する建築物の延べ床面積の合計は約50万平方メートルでございましたが、その後、庁舎東別館を解体・撤去いたしましたので、そういったところを減じてきておりますものの、高泉市営住宅や新たに中学校給食センターがふえましたので、平成30年3月末では1.04%、逆に増の約50万5,000平米となっております。 ただ、これには機能を廃止したものの解体されずに残っている建物の面積も含まれており、廃止をいたしました旧船津中、旧延命中、旧上官小、旧勝立中、旧駛馬南小の延べ床面積の約2万7,000平米を減じますと、実質的には約4.34%の減が行われている状況にございます。 また、インフラにつきましては、数値目標は立てておりませんが、施設規模の縮小と長寿命化の推進を目標として、各施設の長寿命化計画を作成し、それにのっとった取り組みを進めるなど計画的な維持管理に努めております。 また、予防保全を目的として、一般施設の長寿命化計画に基づく各施設の工事を行っておりますけれども、財政構造強化指針の中でもお示しをしたように、計画どおりの予算配分がなかなか厳しくて、27年度から30年度までの実施率は約6割となっている状況でございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  今お話しされました施設総量の20%削減という目標に対して4.34%ということで、しかも大半が学校の再編による廃止というか、縮小ということで、20%の目標を達成するのはなかなか厳しい数値で、今の現段階ではあるのかなと思いますが、そもそも、以前もお話ししましたが、20%削減したからといって、その後にかかってくる維持管理費に対する予算の確保というのはなかなか厳しい状況であるので、20%が最終目標じゃなく、その後もいろいろ考えていかなければならないという御答弁もあっていたかと思います。 そういった意味では、施設総量を20%削減していくという目標が現在厳しい状況であること、また、先ほどお話になられました公共施設の長寿命化を図っていくための維持・改修、更新などの予算確保もなかなか難しいということで、いろんな課題が見えてきたかと思います。 先ほどお話しいただいた財政構造強化指針の見直しの中でも、個別施設の具体的な方向性を示しながら施設総量の縮減を図っていくとありますが、公共施設維持管理計画の中間見直しに当たっての、そういうところの視点についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  公共施設維持管理計画は、平成27年3月の策定時から来年度で5年を経過し、財政状況や基礎データ等が変化をしていることから、計画に記載しておりますように、来年度中に中間見直しを行うことといたしております。 現時点で考えられます見直しの方向性につきましては、計画に記載をしております現状分析が5年たってどのように変化しているかや、財政構造強化指針の推進を初め、策定以降の新たな行政運営に関する課題を再整理する必要があると思っております。 その上で、これまでの取り組みの問題点を洗い出し、目標達成のための基本方針、また、さらには施設別の方針を再検討することといたしております。さらに、年次計画でございます一般施設長寿命化計画についても見直しを行ってまいります。 なお、中間見直し方針が整理をできた時点で所管委員会でお示しをして、御説明差し上げたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  今見直しの視点ということで、一つの提案といいますか、私なりに考えたところなんですが、先ほどお話しした都市計画マスタープランにもかかわってくるお話になるかと思います。橋梁長寿命化修繕計画というのが立てられておりまして、これは悪くなってから修繕する事後保全型から、早目に修繕して橋を長持ちさせる予防保全型への管理へ転換することで、修繕費用の縮減や延命化を図っていく計画でして、約300橋を10年間で点検していくことになっているかと思います。 この対象となっている橋のほとんどが、高度成長期に集中して建設されたもので、老朽化もしているでしょうが、先ほど述べましたように、本市を取り巻く社会環境や都市機能・基盤も変化しており、交通の動線も時代とともに変わってきているのではないかと思いますし、厳しい財政状況が続くのであれば、橋梁に関しても廃止や統合といった視点も今後は取り入れていかなければならない時期に来てるのではないかと思います。見解をお聞かせください。 ○議長(境公司)  末藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(末藤隆生)  本市の管理する橋梁というのは今現在480橋ございまして、先ほど議員から御指摘がありましたように、事後修繕ではなく予防的な修繕ということで、現在、橋梁の延命化、長寿命化を図って対応しているところです。しかしながら、将来的には寿命となり、かけかえが必要になることは避けられないため、その橋梁の重要性を評価し、存続か廃止かの選択が必要になってくるものと思われます。 例えば、老朽化が進んでいる、極端に利用者が少ない、近接した場所に同じような橋がかかっているといった場合は、地域住民の利便性が大きく損なわれないような橋梁については、住民の御理解を得られることを前提に、今後、廃止または統合といったことを検討していかなければならないというふうに考えているところです。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  今おっしゃったように、確かに、地域住民の方の御理解が一番重要かと思いますが、昔のままの社会情勢であったり交通状態とまた違った環境も生まれてきているかと思いますので、おっしゃったように、重要性であったり、どれぐらいのコストがかかるのか、また、どれだけの利用頻度があるのかということも含めて、検討に当たっては廃止や統合ということも今後は厳しく見ていかなければならないのかなと思いましたので、あえて提言させていただきました。 また、道路の植樹帯についても同じようなことが言えるのではないかと思います。法律上の問題や植樹帯の必要性もあるかとは思いますが、地域住民で維持管理していくには、人口減少や高齢化により、管理では限界もあるかと思います。また、これを業者への委託となると、費用も膨大になるのではないかと思います。 これらの視点も踏まえ、来年度の見直しを行っていただくよう要望いたします。よろしくお願いいたします。 続いてよろしいでしょうか。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆15番(森竜子)  大きい2、観光振興とシティプロモーションについて。 小さい1、動物園整備と絵本ギャラリー。 大牟田市動物園は昭和16年に開園され、リニューアル整備された平成4年には来園者が40万人を突破するなど、多くの市民に親しまれてきましたが、閉山後の人口減少などの影響もあり、平成16年には13万人台まで減少。閉園が検討されましたが、存続を求める市民運動が起こり、平成18年に指定管理者制度が導入され、現在の管理運営体制となりました。 指定管理者制度導入後約10年、動物福祉を伝えるというコンセプトに基づいた取り組みが全国的にも注目され、平成28年には来園者が25万人を突破し、歴代3位の記録をつくったほか、エンリッチメント大賞を受賞。先日発表されたばかりですが、地方創生ムービープロジェクトの舞台にも選ばれました。 そこでお尋ねいたします。 指定管理者制度導入後の取り組みに対する本市としての評価、また得られた効果をお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 大牟田市動物園につきましては、平成4年のリニューアル時には来園者が40万人を超えましたが、その後減少し、平成16年度の公共施設の見直し方針により、平成18年度より指定管理者制度を導入しております。 その後、魅力ある動物園づくりが行われ、近年、動物の飼育環境や健康管理に関する先進的な取り組みを評価いただき、動物福祉を伝える動物園としてメディアにも数多く取り上げられるなど、全国的に注目を集めているところでございます。 このほか、DIYなどの参加型イベントの開催や動物園のオリジナルグッズの商品化、飼育員の手づくり看板、SNSを活用した積極的な情報発信など、動物園と来園者との距離が縮まるような趣向を凝らした取り組みが行われ、動物園の魅力につながっていると考えております。 本市といたしましては、指定管理者による経営努力を初め、園長や若いスタッフの方々の熱意や動物に対する愛情、そして、日々の努力の結果が来園者の共感を呼び、平成28年度には25万人、平成29年度には24万人を超える多くの来園者数になっているものと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  指定管理者制度を導入したことによる経費面での削減効果をお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  申しわけございません。経費面に関する削減効果という御質問でございますけれども、あいにく本日は資料のほうを持ってきておりませんので、後日また御報告に上がりたいと思います。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  これは当初予算ベースなんですけれども、平成17年度の動物園の歳入は約3,200万円、歳出が1億7,600万円で1億4,400万円の赤字ということもあって、閉園も検討されたということですが、平成18年度に指定管理料8,500万円で委託し、約5,900万円の削減となっております。 平成29年度で見ますと、指定管理料は8,700万で、入園料が約4,500万、ベビーカー貸し出しなど自主収入が約260万円となっておりまして、サービスの向上が図られる一方で、経費の削減も同時に達成されるというすばらしい効果を上げられております。 初日の代表質問の中で、入園料の値上げについて、整備を行うには受益者負担のあり方も考えていく必要があるというような御答弁があったかと思います。そこで確認したいのですが、動物園は利用料金制度をとっており、納入された利用料金、つまり入園料は指定管理者の収入となるようになっております。園内の整備に当たって、入園料をアップしても市の歳入とはならないのですが、かかった整備費用分を指定管理料から差し引くのか、現状のままなのか、どのような調整を図られるのかお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  指定管理料に関する御質問かと思います。 指定管理者制度につきましては、施設運営の必要経費から入園料等の収入を差し引いて、賄えない部分を指定管理料として市からお支払いするというような仕組みになっております。そういったことで、指定管理を考えておりますので……。済みません、施設整備という御質問だったですかね。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  入園料をアップするのは、施設整備を行うので、その分は受益者負担という観点からも入園料を上げることも考えるという御答弁があったので、入園料は上がっても、それは動物園の収入になるので、市として整備した費用をどこから捻出するのかというふうに考えたときに、入園料からアップした分をくださいとおっしゃるのか、それとも、指定管理料の中からその分を差し引くのか、どういうふうにその整備費用を得るのかというところをお聞きしております。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  失礼しました。今回、動物園の機能拡張ということにつきまして、本年度から駐車場の整備でありますとか、トイレの改修、それと絵本ギャラリー、キリン舎の改修を考えております。 そういった中で、まず駐車場、これが近隣の福岡市でありますとか、熊本市の動植物園を見ますと、ほとんどの施設が有料駐車場となっております。そういった観点から、駐車料金については、今後検討を進めてまいりたいと。駐車料金につきましては、市で整備する駐車場ということもありまして、それは市の歳入とするのか、指定管理者の収入とするかは、十分検討が必要であろうというふうに考えております。 それともう一つ、施設の入園料につきましては、先ほど御説明しましたように、入園料については、当然指定管理者の収入となり、それで賄えない部分を市のほうから委託料ということでお支払いしております。ですから、入園料の改定ということになりますと、指定管理者とも十分協議をしながら、当然、契約の変更、こういったこともございますことから、十分検討をしていく必要があると考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  わかったようなわからなかったような気もしますが、今の答弁を簡単にまとめると、駐車場の整備に当たっては、これまで無料だったけれども、有料になる可能性もある、そういうことも検討されているということだったかと思います。 来園者の方の声をネットなどで見ますと、入園料が安いのに内容は充実していてコスパがいいとか、安いから何度もリピートして来れるという御意見がほとんどでした。例えば、これまで無料だった駐車場が有料になって、入園料もアップとなったときのイメージとか、影響というのはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 動物園につきましては、多くの方々にお越しいただいておりまして、実はその来園者につきましては、8割の方が市外からお越しということでございます。それと、9割の方が自動車でお越しになっているということで、御質問は今まで無料だった駐車場が今度有料になるということでの御意見だろうと思いますけれども、当然、駐車場の整備となりますと、一定の整備費用、こういったものがかかるわけでありまして、それを全て税金で賄うのかということで、そういった意味では、近隣他都市の状況等も検討しながら検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  だから、お聞きしてるんですけど。結局税金で整備しますよね。その整備費用をどこから当て込むのかというところで、入園料をアップするのなら、それをどこから市のほうの歳入に持ってくるのかなというのがわからなかったので先ほどお聞きしたんですけれども。利用料金については、上限を市が定めるようになっておりますが、指定管理者があらかじめ市長の了承を得て定めるとなっております。入園料のアップによる影響が出てくるとなれば、そういった意味では、市の判断で上限額をアップしたとしても、指定管理者が経営判断をして据え置くことも可能なのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 ただいま議員からお話がありましたように、入園料の上限は市のほうで定めることになってまして、具体的には指定管理者と協議を行いながら、指定管理者のほうで判断して定められるということでございます。 ただ、私が先ほど申し上げました駐車場の料金につきましては、例えば市営駐車場が大牟田駅の東口にもございますけども、どういった管理をするかというのは、業務委託方式でもありますし、指定管理者を導入することも考えられると思いますので、そういった意味で、今後検討しながらということで御回答をさせていただいた次第でございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  駐車場については、そういった収益の上げ方というか、料金を取るのか取らないのかとか、管理をどうするのかというのは今後の課題になってくるかと思います。そういった行政的な考え方ももちろん一定理解いたしますが、指定管理者制度の導入というのは、民間ノウハウの活用ということも含まれているでしょうし、実際に、これまでサービスの向上と経費削減という両方を達成されていらっしゃる今の指定管理者でありますから、そういった実績や行政の視点とは違った民間の経営感覚を持った指定管理者の意向もしっかりと踏まえて、入園料については検討していただくように要望いたします。 続いて、本市を舞台とした地方創生ムービープロジェクトで動物園をモチーフとすることになったのは、どのような点が評価されたのか。おわかりでしたらお聞かせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  今回、映画のお話をいただきました瀬木監督は、地方創生ムービーということで、これまでもさまざまな都市のPR映画を撮っていらっしゃいます。今回の大牟田については、テレビとかで取り上げられて、命の大切さを伝えている動物園ということで注目をされておりまして、ぜひ、そういった意味では、動物園を大牟田市の特徴といいますか、他都市に堂々とPRできるような素材であるというようなことで、そういった意味では、動物園を中心とした映画を撮りたいというような、瀬木監督からお申し出があったということで。私たちとしましても、大牟田市のPRにもなってまいりますので、そういう意味では、ぜひ市を挙げて応援をしていきたいというようなことで、お話をさせていただいたということでございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  今おっしゃったように、動物園に注目をしていただいたということ、そして一番最初のほうにお話しいただいた指定管理者を導入した効果の中で、部長からも御答弁いただいたような動物福祉を考えるというコンセプトに共鳴した共感した飼育員さんたちが全国から集まり、また、動物たちと向き合いながら信頼関係を深めていかれたこと。 また、スタッフの方が動物とだけでなくて、動物と来園者をつなぐガイド役になったことなど、また、飼育動物の幸せな暮らしについて、みんなで考えて取り組んでいくという協働の動物園づくりが要因になったのではないか、また、評価されたのではないかと思っております。 一方で課題もありまして、先ほど来からお話がありますような施設整備の問題ですとか、トイレ、また駐車場という課題もありますので、決算特別委員会のほうでも合意形成を図り、要望したところであります。それで、早速トイレの新設ですとか、駐車場整備にも着手されているところではありますが、中長期的に見た動物園の施設整備や動物の飼育・繁殖・展示についての計画も、やはり今後は必要かと思います。 そういった意味で、本市として、大牟田市の動物園の将来展望をどのように考えておられるのかお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  動物園の将来展望、将来像についてお答えいたします。 大牟田市動物園では、動物福祉を伝える動物園をコンセプトに、飼育動物の暮らしを豊かにするための取り組みが積極的に行われており、本市動物園の特色となっております。 動物園を取り巻く環境としましては、野生動物保護に関する国際条約の強化や動物の購入価格の上昇により、国外からの新規動物の導入は大変困難な状況になっております。また、動物の高齢化に伴い、今後も飼育動物数が減少していきますことから、本市動物園の長期的な展示計画を検討する必要がございます。 動物園の将来像としましては、現在のコンセプトと同じ、動物福祉を伝えることを基本に取り組んでまいりたいと考えております。あわせて、動物の展示につきましては、本市動物園での繁殖や他の動物園からの受け入れ、ブリーディングローンの活用等によりまして、飼育動物の維持を図り、来園者に喜んでいただけるような動物園づくりに取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  そういったお話も含めたところで、先ほど言った決算特別委員会の意見・要望に対して、2月に当局から答弁いただいた中に、そういったお話も入っておりました。 また、その中で、その回答をそのまま引用させていただくと、「生きた動物以外での魅力向上を図る観点から、絵本ギャラリー整備に向けた取り組みを進めます。絵本ギャラリーの整備に際しては、休憩室不足などの課題にも対応していきたい」というふうにあります。 3月にも質問させていただいたのですが、絵本ギャラリーの設置場所として、現在考えておられる動物園内がベストなのか、まだ疑問が拭いきれないところが本音でございます。 そこで、まずお聞きしますが、絵本ギャラリーを動物園内に整備することによって、対象年齢が近いことから相乗効果が見込まれると3月の議会でも御答弁いただいておりますが、具体的にどのような相乗効果があるのかお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 本市動物園には、幼稚園や小学校を初め、子供連れの御家族など市内外より多くの方々にお越しいただいており、絵本ギャラリーとは主な客層が一致すると考えております。先ほど御答弁いたしましたとおり、動物園では動物福祉に関する取り組みを積極的に行っておりますほか、動物や人に対する思いやりのある行動を育むことを目的に、動物の触れ合いなど各種イベントに取り組んでおります。 絵本の中には、動物が登場する絵本も数多くございます。今回、絵本ギャラリーの検討のきっかけとなった内田さんの絵本「おれたち、ともだち!」シリーズには、友達とのかかわり、友達の大切さ、人への思いやりが描かれており、大きくは動物園の取り組みとテーマが一致していることから、絵本ギャラリーの整備による相乗効果が見込まれるものと考えております。 さらに、絵本ギャラリーは動物園を敷地拡張し、旧老人福祉センターの跡地に整備することで計画しています。ギャラリーには、来園者のための休憩室や授乳室、トイレ等を整備しますことから、限られた動物園内のスペースを拡張できることや、来園者の利便性向上の観点からも効果があると考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  そうなると、それは相乗効果じゃなくて、整備による効果だと思うんですね。相乗効果というのは、二つ以上の要因があって、それが相まって二つ以上の効果が得られることが相乗効果なんですけど、今おっしゃっていることは、自己完結になってしまわないのかなという心配があるのですが。じゃあ、絵本ギャラリーを整備されることによって、例えば、わかりやすく言うと、来場者はどれくらい増加すると見込まれているんでしょうか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  絵本ギャラリーの整備によって具体的にどれぐらいの来場者が見込まれるのかという御質問でございます。 これに関しましては、当然、動物園の来場者数、こういったものも大きく影響してくるかと思うんですけども、熊本市動植物園が、復興支援によって開園するという状況もございます。こういった中で、当然、絵本ギャラリーによって、来場者数、こういったものを私どもとしては、動物園との連携を図りながら動物園全体の来場者数を伸ばしたいと考えておりますけども、現在、この前御答弁いたしましたように、全国の類似都市、こういったものを調査も今行っているところでございます。そういった意味では、具体的に絵本ギャラリーで何人ふえるというのは、きょう現在、この場では数字を持ち合わせていないという状況でございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  今、動物園の入園者がどんどん減ってきているというのであれば、絵本ギャラリーを整備することによって、お互い対象年齢も近いので相乗効果が得られるのでないかというおっしゃり方ならわかるんですけれども、動物園の入園者は今もふえてきてるんです。年によって若干の上下はあるにしてもですね。そういった意味では、相乗効果というのは、もっと中身をきちんと精査していかないと、絵本ギャラリーができたから相乗効果ですよということにならないと思うので。それに、来場者の増加だけが相乗効果とは私も思っておりません。 そういった意味では、現在も図書館と動物園で共同イベントをされて、図書館で、まず、動物のことのお話を聞いたり、本で調べたりした後、実際、動物園に行って動物に触れたり飼育員さんからお話を聞いたりして、また、それを図書館に戻ってレポートとしてまとめるといった取り組みもされて、大変喜ばれております。 こういったことも相乗効果の一つではないかと思うのですが、そういった意味で、絵本ギャラリーをどういうふうに相乗効果となるよう効果的に活用していくか、どういう方針であられるのかお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  先ほどもお答えいたしましたけれども、動物園では、人に対する思いやりのある行動を育むことや動物の触れ合い、こういったことでイベントをしてございます。 絵本には、動物が数多く登場するような絵本もあるわけでありまして、実は先週の土曜日に、職員が読み聞かせグループ、団体の皆様のほうへ意見交換会に行っております。たまたまそのときの読み聞かせの団体の方が、ちょっと本の名前は忘れましたけど、ザリガニをテーマとした絵本の読み聞かせをされてあったということで、読み聞かせが終わった後、実際のザリガニを出されたり、その次にカエルの絵本読まれたら、カエルを出されたりして、子供たちが目を大きく見開いて非常に喜んでいたということでございます。 そのグループの方々との意見交換会の中では、動物園に絵本ギャラリーができると、先ほど申し上げましたように、絵本には多くの動物たちが登場するわけでありまして、その動物の絵本を話しながら、実際そこに実在の動物がいるということで、先ほど議員もおっしゃいましたけども、そういった効果も十分期待されるのではないかなというふうに考えています。 その読み聞かせのグループの方々、これは皆さんではないかもしれませんけども、非常に動物園に絵本ギャラリーができることは期待しておりますという励ましの言葉をいただいたところございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  私も絵本ギャラリーができることは非常に期待しておりますし、読み聞かせしていく中でも、ただ本を読むだけじゃなくて、例えば、果物のお話をしたときは、実際イチゴを持ってきたりとか、照る照る坊主を実際につくって、みんなで顔を描いてみようねとかということを実際やっておりますので、今おっしゃったお話は十分わかります。 ただ、そういった動物園との相乗効果というお話の中で、都市環境経済委員会で御説明になった資料によると、施設概要で延べ床面積600から800平方メートル、絵本の雰囲気と調和し、木のぬくもりが感じられる木造建築とあります。絵本ギャラリーなので、絵本と調和した雰囲気というのはわかるんですけれども、動物園の中につくる動物園の施設であれば、施設といいますか、動物園内につくるものであれば、動物園と調和した雰囲気であるべきと思うのですが、どういった見解からこういった表現になったのかお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  絵本ギャラリーの木造建築に対する御質問かと思います。 動物園に関しては、私も以前担当のころ所管していたことがあるんですけれども、以前は緑の中の動物園とか、そういったキャッチフレーズですね。リニューアルしたとき、そういった表現なんかもしておりました。 絵本ギャラリーということに関しましても、やはりイメージ的には延命公園の中の一画、緑の中の一画ということもありまして、やはり木造というのが非常に絵本のイメージに合うんじゃないかなと。 当然一方では、建設費用、こういったものを、要は15%の林野庁の補助金、こういったものを導入したいという思いもありますけれども、そういった木のぬくもり、それと財源、こういったものを含めまして、木造による整備を考えておるところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  あわせてお伺いしますが、ガバメント・クラウド・ファンディングによる寄附金の使途について、動物園内の整備と絵本ギャラリーの備品等購入とありますが、園内整備について動物園内を絵本の世界に演出するための整備費とあります。これは、先ほどお話しした動物園のコンセプト、動物福祉を伝える動物園と合致しているのか、ちょっと疑問に思うところです。 動物園内を絵本の世界にする演出とは、どういうものなのか、具体的にお聞かせください。また、その内容は、動物福祉を伝える動物園のコンセプトを損なわないのかお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  今回、ガバメント・クラウド・ファンディングということで、3,000万円を目標にことしの12月から予定しておるところでございます。そういった中で、3,000万円を目標にやっていくわけでありますけれども、その中でGCFに係る事務費というのがございまして、これは大体約520万円程度で、残りの費用で整備をやっていきたいということです。こちらも本議会で御答弁いたしたかと思うんですけれども、基本的に、絵本ギャラリーの施設整備につきましては、林野庁の補助金、それと過疎債を財源として取り組んでいきたいと考えております。 ただ一方では、絵本ギャラリーの中に、例えば、これまでまちなか絵本ギャラリー実行委員会の皆さんがされてあったように、えるるでそういったイベントをするときに、オブジェなんかを用意するわけなんですね。そういった絵本の世界を演出するための室内の装飾品、こういったものにまずは充てたいと。絵本ギャラリーのそういったオブジェ、絵本の世界を演出するようなものに関しては、なかなか補助金であるとか、起債の対象にならないということもございます。 それと、次に動物園内につきましては、昨年、「内田麟太郎の世界」ということで、動物園内の植栽の中にそういった動物の看板を置いたりとか、入り口からレッサーパンダに行く、展望所に行くまでの間に、絵本のそういった看板を読みながら子どもたちが歩いて行けると。 そういった動物園内全てを、とても2,500万程度の費用じゃなかなか難しいと思いますので、まず絵本ギャラリーのほうの費用に充てて、あとは動物園内のそういったサイン、看板が、ある程度、絵本の世界のイメージにつながるような案内ができればなと。当然、指定管理者の方々とも協議を行いながら、それが日々の、日常の動物の飼育の管理運営の邪魔になるような、支障が出るような感じではいけませんので、そういったものにも充てたい。 あわせまして、当然これまでも、えるるでありますとか、中心市街地、あと大牟田商工会議所を舞台としてイベント関係も行ってございます。そういった意味では、単に動物園内に絵本ギャラリーがあるということではなくて、そういった絵本ギャラリーの世界を、例えば市内の公共施設のほうで、そういったイベントなどの部分にまちづくりという観点で活用できないか。そういったものにガバメント・クラウド・ファンディングでの資金を充てたいということで考えているところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  若干質問の趣旨とずれてはいるものの、今のお話を総合してお聞きすると、私の見解としては動物園が絵本ギャラリー化するようなイメージに聞こえてしまうんですけれども。さっき園内の日々の活動に邪魔にならないようにというお話をされていたんですけど、そうではなくて、動物園は今、動物福祉を伝えるというコンセプトで、看板も手づくりにされてとか、そういうほのぼのとしたところとか、温かみを感じるところが一定評価されたりもしてると思います。そういうところに、それと全く違った絵本の世界のオブジェであったり、そういう看板であったりというのが園内各地に設置されて、動物園内全体が絵本の世界になるというのはいかがなものかと思うので、そこら辺の整合性をお聞きしているのですが。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  申しわけございません。実は、先ほど言いましたように、ガバメント・クラウド・ファンディングということでは、例えばギャラリーの中の装飾オブジェとか、こういったものでかなりの費用を要するのではないかと。本議会でもいろいろ御要望いただきましたように、例えば駐車場からギャラリー側の入り口のほうに歩く、そういった部分でも案内ができるような看板となりますと、当然そういった費用も結構かかるわけでありまして、とても動物園内全体を装飾できるような費用を捻出できるような金額ではないのかなと。 例えば、先ほど具体的な数字を申し上げましたけれども、2,500万円をギャラリーであるとか、動物園、また市内の公共施設に持ち出すための備品の購入等々を考えますと、動物園内の整備ということでいきますと、500万から600万円程度で動物園内と周辺のそういった駐車場、通路、こういった部分の整備を考えたいということですので、議員が御心配されるような感じで、全体を絵本ギャラリーにやり上げるというような費用ではないというふうに考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  費用があればできるようなふうにも聞こえますけれども。そこら辺は指定管理者の方としっかりお話しいただいて、どこまで、どういう整備が必要なのか。また、そういう演出も今動物園がなさっていらっしゃるコンセプトから外れることがないように、ぜひそこは慎重に管理者と御協議いただきたいと思います。 今、使い方のお話もあったんですけれども、備品の購入は、初日の答弁では、基本設計をつくっている段階なので建設費用は今のところわからないというか、出せないというお話だったんですけれども、どんな建物ができるか固まってない段階で、その建物で使う備品とか空間演出に必要な種類とか数量とか大きさがなぜわかるのか。私はちょっと矛盾しているようでわからないのですが、そこら辺をお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  ガバメント・クラウド・ファンディングでの目標額3,000万円ということで、先ほど私が言いましたようなオブジェや、まちなかへ持ち出す備品ということで概算的に申し上げましたけれども、実はその1つ1つについて、今のところこういった備品を予定しているということではございません。今回、ガバメント・クラウド・ファンディングをすることによりまして、日本で唯一の動物園にある絵本ギャラリー、こういったものを大牟田市において整備するんだということを、一つは全国に向けて発信できるのかなというPR効果的なものも考えています。もう1点は、絵本ギャラリーを32年度に整備することを予定しておりまして、当然整備しますと、中のそういったオブジェであるとかの装飾品、こういったものもオープンに合わせて整備する必要があります。 ただ、目標額を3,000万円という高い額に設定しておりますので、そういった短期間では、なかなかこれ、全国に募金をお願いしても集まらないのではないかなと考えているということでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  どんな絵本ギャラリーになるか、全体像が見えないものに対して、果たしてどれだけの協力が得られるのかなという懸念があるところですし、今おっしゃったGCFを活用する効果としては、そういうふうなPR効果があるので先行して行うというお話でしたけれども、主なターゲットとして絵本ファンをターゲットとするのか、動物園ファンをターゲットにするのかというところをお聞かせ願いますか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 その点につきましては、実は、今、指定管理者のほうとも協議を行っております。協議の中では、動物園のファンの方々、それと絵本のファンの方々、当然そういったファンの方々が全く同じであればいいんですけども、必ずしも、そういった意味では、十分指定管理者とも協議を行いながらやっていく必要があるのかなと。 ただ、私どもとしましては、先ほどの繰り返しになりますけども、要は動物園には幼稚園や小学校など市内外から多くの方がお越しいただいています。特に御家族連れとかですね。そういった方々からすれば、動物園と絵本ということではテーマの一致性、こういったものも十分あるんじゃないのかなと考えておりますので、当然、引き続き指定管理者と十分協議を行いながら取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  今おっしゃったように、まさに絵本ファンと動物園ファンが必ずしも一致はしていないというところで、そういった意味では、PRするという意味では相乗効果が得られるせっかくのいいチャンスなので、ここはしっかり中身を精査するべきかと思います。 返礼品についてですけれども、今のところは、作製委託費150万で、ともだちシリーズの何かグッズ的なものを開発したいというふうに聞いておりますが、動物園ファンを考えるなら動物園グッズ--カレンダーとかつくられたりとか、いろいろされていると思いますけど、あとズーフェスで地元のお店とコラボして開発された新商品なんかもたくさんありますよね。そういうふうなものを返礼品に入れることによって、地域の活性化にもつながるし、動物園ファンにも絵本ファンにも、いろんな広がりを持つことができることこそ相乗効果であるのではないかと思うんですけれども、その辺の当局の見解をお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。GCFの返礼品についての御質問ということでございます。 三宅議員の御質問にもお答えいたしましたように、今回のGCFに関しましては、絵本ギャラリーに関する寄附ということで全国にお願いしたいと考えておりまして、そういった観点で返礼品につきましては、「おれたち、ともだち!」シリーズのオリジナルグッズ、こういったものを中心に、今現在考えているところでございます。 特典につきましては、内田麟太郎さんや絵を担当される降矢さん、絵本の出版社とも協議を行いながら、絵はがきでありますとか、マグカップ、トートバックということで作製を予定しています。当然、議員からお話がありましたように動物園のPRになるのではないかということでありますので、その辺につきましては、返礼品と寄附をいただいた方へのお礼状、こういった部分をいろいろ含めまして、GCFのPRとあわせて本市動物園のPRといったものも図っていきたいと考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  今のお答えだと返礼品はオリジナルグッズに限定しているということですか。今の御答弁、ちょっとわからなかったんですけど。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  済みません。返礼品に関しましては、まだ現時点でこれということで確定しているわけではございませんし、商品開発も行っているわけではございません。 今御答弁申し上げましたのは、今回絵本ギャラリーとあわせて動物園、そういったものを全国にPRを図りたいというふうに考えておりますので、そういった観点で、どういった返礼品がいいのかということは検討していきたいと。第一義的には、絵本ギャラリーのGCFなので、そういったものにしたほうが全国の絵本ファン、こういった方々にやはり訴えられるのではないかというふうには考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  12月にスタートするのに、まだ今の段階で返礼品をつくっていなくて間に合うんでしょうか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  返礼品に関しましては、トートバッグであるとかオリジナルマグカップ、当然こういったものに関しましては版権の問題等々ございますので、出版社等との協議を行っているところでございます。 ただ、12月から募集開始をいたしましても、返礼品に関しては、いただいたらすぐお返ししたほうがいいかとは思うんですけども、時間的にはまだ十分間に合うかなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  済みません、私、わからなかったんでいろいろ調べたんです、ネットでどういうふうなのがあってるのかなって。返礼品もきちんと写真とか載せてあって、これ定価だと幾らだけど、幾らもらったらこうですよとか、その特産品の紹介があったり、どうかすると、その町の特産品とか商品とか地元産品をずらっと何千種類も載せていらっしゃるような市もありました。要は、そういうことで市のPRもされているのかなと思ったんですけど。 それと、絵本ギャラリーに対する寄附と先ほどから何度もおっしゃっていますけど、これは動物園整備で、動物園のPRをするためにこのGCFを活用されるという二つの目的があるんじゃないですか。絵本ギャラリーだけじゃなく、大牟田市とか動物園をPRするという目的はないんですか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  先ほど御答弁したかと思うんですけれども、今回GCFを行うに当たっては、絵本ギャラリーを整備しますというのを全国に向けて発信して、寄附のお願いなんかもするわけですけれども、当然、それは大牟田市が動物園内に整備をするということでございますので、市、動物園、こういったものの紹介、PR、こういったものにつながるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  そういった意味で、相乗効果を図るためには、そういう返礼品なんかも動物園関連のものとか、大牟田市のPRも兼ねたものがよろしいんじゃないかと思うので、御提言させていただいているところです。GCFについては、まだまだ今お聞きしているだけでも、コンセプトが絵本ギャラリーのためなのか、動物園全体というか、将来像のためなのか、また、何を一番PRしていきたいのかというところが、ちょっと曖昧な点も今の御答弁にはあるように感じますし、12月にどうしてもスタートしなければならない何か特別な理由があるんでしょうか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  12月に必ずスタートしなければならないかという御質問です。 私どもとしては、先ほど言いましたように、3,000万円の目標額、それと全国に向けてのPRということで12月を予定しておりますけれども。必ず12月でなければだめなのかということになりますと、12月になりますと確定申告がございます。前回、この前もちょっとお答えさせていただいたんですけども、炭鉱電車の移設のときも、3,000万円を目標に努力したわけですけども、どうしてもやはり寄附をされる方々は確定申告、こういったものも念頭に寄附をされる方が多うございますので、そうなると12月であるとか、そういった月をまたいだほうが、同じ期間であっても、GCFであったり、ふるさと納税、こういったものついては効果が上がるのかなということで、一つは12月ということでお示しをさせていただいたところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  ふるさと納税の効果的な時期が12月スタートということが、一つの理由というふうにお聞きいたしましたが、やはり今おっしゃったように、いろいろPRできることとか、よりもっと効果的にPRできる内容とか商品であったりとかありますし、そもそも500万円かけてこの事業に取り組むわけですから、やってみて集まりませんでしたよりも、やはり中身をより精査して、よりよいものにしてPR効果であったり寄附の効果があるもののほうが、時期を優先するよりもよろしいんじゃないかと思いますので、このGCFの実施については、精査、検討いただくように要望いたします。 続きまして、済みません、公共施設維持管理計画の基本方針における施設の新設の基本的な考え方を、お聞かせいただけますか。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長
    企画総務部長(井田啓之)  公共施設維持管理計画の中では、公共施設自体が非常に多いことをとらまえて、今後の維持管理を考えるとなかなか新設というのは厳しいだろうということになってございます。そのため、原則としては、公共施設の新設というのは行わないというのを原則としておりますけれども、その中でも全ての公共施設をつくらないということにはならないわけでございます。やっぱり行政を展開していく上で、公共施設というのは非常に大きな役割を果たす部分もございますので、一概に全部だめということにはしておりません。ただ、その際には、目的ですとかトータルコスト、そういったものもきちっと御説明をした上で、市民の皆さんからの御意見をいただきながら、政策的に判断をしていきますというようなことで計画の中には規定をいたしております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  おっしゃるとおりなんですけれども、それで建設時のコストのみならず、管理運営、維持改修、解体、更新に係るライフサイクルコスト全てと、利用者がある場合は適正な利用者負担、管理手法などを市民に示しながら、施設の必要性について検討した上で政策的な判断をするというふうにあります。 建設コストや管理運営などのライフサイクルコストをまだ示されていないと、絵本ギャラリーについては思うのですか、この基本方針のルールに沿って、この整備事業が進められているのかお尋ねします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  絵本ギャラリーというものは、今までイベント的な展開がされてきたわけでございますけれども、そういったものをぜひ常設でというような、市民の皆さん、あるいは経済界の皆さん、それから、議会からもそういう御意見をいただいております。そういったところで、絵本ギャラリーをつくっていく上で、どこが適切な場所なのかを含めて検討した結果、今回、動物園ということでございました。 そういったものにつきまして、確かにトータルのライフサイクルコスト等については十分なお示しができてないというふうに私も思っておりますけれども、そういった意味合い、意義づけ、それと政策的に目的として合致するのか、文化振興ですとか、動物園に付加価値をつけていくことでの交流人口の増とか、そういったところを総合的に判断した結果として、政策的に取り組む事例ということで判断をし、マスタープランにも提示をしてきたという経過がございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  そういった意味でも、ライフサイクルコストをぜひお示しいただきたいと思います。今回の議会では全体像が見えていないので建設費がまだ示せないということになると、このライフサイクルコストを私たちがどう判断していいのかという判断材料がないわけですね。そこはしっかり示していただきたいと思います。設置目的については私も理解しておりますし、本当に必要なというか、つくっていただきたい施設というのは十分私も思っておりますので。ただ、それを裏づけるといいますか、責任を持ってこういうのをつくるんだという裏づけがないと、私たちもどう判断していいかというところがありますので、ぜひお願いしたいと思います。 今お話がありました。候補地としていろいろ検討された結果、動物園ということだったんですけれども、カルタックスが手狭だったので候補地にならなかったというふうな御答弁もあったかと思いますが、具体的に絵本館としてどの程度の面積が必要なのか。逆に言えば、カルタ館だとどれくらい足りないのかをお聞かせ願いますか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えします。 今回、絵本ギャラリーということで、床面積を、平屋建てで大体600平米から800平米を予定いたしております。その広さについては、当然展示場でありますとか保管庫、休憩室、授乳室、こういったものを全て入れたところでの面積と。800平米といいますと20メーター掛けるの40メーターということになります。 そういったものを、例えば、カルタックスに持っていきますと、何と申しましょうか、入ってすぐ右側にあります子供さんたちの読み聞かせ、あれだけでも全然足らないし、それこそ、カルタ館だけでも広さ的にいってどうなのかなと。当然そのほかにも文化会館、こういったところも見に行ったんですけども、なかなかスペース的に確保できない、仮に確保したとしても既存の機能を損なうということでございました。 動物園内も検討したんですけども、そういった20メーター掛けるの40メーター、これキリン舎の前も非常に……ということでございますので、そういった意味で、今回、動物園の敷地を拡張して、旧老人福祉センターに整備したらどうかということで検討になったものでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  動物園に設置するから休憩室に必要な面積も出てくると思うので、実際に絵本ギャラリーに必要なスペースとなると、原画とかを展示するスペースであったり、絵本を置くスペースであったり、読み聞かせのスペースなんかもあるといいなということかと思います。 例えば、カルタ館だと、まず絵本の読み聞かせのスペースは既に図書館のほうにありますし、保管庫、これもカルタを保管されていらっしゃる保管庫もありますし、展示スペースという点であれば、入ってすぐの人形とか置いてあるところとか、畳敷きのとことか、ああいうところのレイアウトをいろいろ考えれば、そういうスペースも確保できると思うし、実際、カルタ館には今カルタを展示されている、そういう備品とか設備も整っているので、カルタ館とうまく整合すればやれないこともないのかなと。これはあくまでも素人考えではありますが、そういうふうに思います。 そういうふうに考えれば、旧老人福祉センターの解体費用4,400万と、先ほどからおっしゃっているガバメント・クラウド・ファンディングで寄附金を募る費用プラスアルファで何とか整備できるんじゃないかなというふうに思うんですけれども。そういった意味でも、動物園に整備した場合等の総工費とか建設の全体像が示されていないので、比較検討することができないんですね。そういうことも踏まえて、例えば、カルタ館と動物園を比較検討するような資料をぜひお示しいただきたいのですが、いかがでしょうか。今は無理でも。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  6月の市議会の常任委員会のほうで、先ほど申し上げました中心市街地、あと文化会館--カルタ館ですね、それと旧老人福祉センターとこういうことで、スペース的な部分で一応判断をして、資料もお出しして、御説明させていただいたところでございます。 ただ、今議員がおっしゃった費用も含めてということになりますと、何度も繰り返しますけれども、現在、基本設計を行っているところでございますので、そういった中で、概算事業費でありますとか、そういったものについてお示しをしていきたいと考えています。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  そういう具体的な数値とかが出てきたときは、そういうほかの施設も比較検討したような資料をぜひ議会に提示いただきたいと、お願いいたします。 本市としましては、これまでどおりの動物福祉を伝える動物園というコンセプトに沿っていくのか、日本で唯一、動物園に絵本ギャラリーがあるということを前面に出していくのか、その目指す動物園の将来像というのをきっちり見ていかなければならないかと思います。何度も言っておりますけど、誤解ないように言いたいのですけど、私は絵本ギャラリーはつくっていただきたいと願っております。 また、これまで本市に多大な御協力、御支援をいただいている内田麟太郎さんには心から感謝しておりますし、これからも御活躍いただきたいと思っております。今回も絵本ギャラリー整備に当たって協力を申し出ていただいている内田さんのためにも、また、全国から注目を集めるような動物福祉を伝える動物園をつくり上げてこられた指定管理者の御努力に対しても、また、市民の皆さんに対しても、後で後悔するような施設にはしてはならないからこそ、いろいろ御質問させていただきました。 今後の動物園の将来像や方向性、絵本ギャラリーの効果的な整備については、いま一度精査・検討され、適宜、市民や議会に対しても情報公開されながら取り組まれるよう要望いたします。 続けてよろしいでしょうか。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆15番(森竜子)  小さい2、第57回おおむた「大蛇山」まつりの総括と今後の取り組み。 まずは、第57回おおむた「大蛇山」まつりの総括についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  第57回おおむた「大蛇山」まつりの総括についてという御質問でございます。 ことしの大蛇山まつりは7月14日の港まつりを皮切りといたしまして、8月11日のおおむた海上花火大会までの期間中、さまざまな催しが行われまして、盛況のうちに終了したところでございます。 まず、港まつりにつきましては、昨年同様、三川坑跡を会場にして開催をされまして、来場された多くの方々に近代化遺産にもあわせて触れていただいたわけでございます。 次に、大正町おまつり広場行事でございますが、7月28、29の両日で実施の予定でございましたけれども、29日の行事につきましては、ちょうど台風12号の接近というようなことがございましたので、その接近に伴いまして、大変残念ではございましたけれども、来場者及び参加者の安全・安心を優先いたしまして、全ての大正町おまつり広場行事を中止することになったわけでございます。 28日土曜日に行われました1万人の総踊りでは多くの方に御参加をいただきまして、祇園六山巡行では迫力ある大蛇山の巡行も行われました。 また、ことしは会場における来場者や参加者の安全確保をテーマの一つとして取り組んだわけでございますが、周辺地域の皆さんの御協力もいただき、また、警察あるいは大牟田移動商業組合等の御協力もいただいたわけでございまして、祭り会場内の露店のレイアウトを大幅に見直すことによりまして、御来場の方々に安全で安心な祭りを楽しんでいただけたのではないかなというふうに考えております。 そして、おおむた「大蛇山」まつり、最後のイベントでございます8月11日のおおむた海上花火大会におきましては、レーザーショーやミュージック花火等が行われまして、祭りのフィナーレを飾りました。 ことしの大蛇山まつり期間中の来場者につきましては、7月29日の大正町おまつり広場行事の中止もありまして、全体で約19万4,000人程度の来場ということになったわけでございます。 市民や企業を初め、関係者の皆様方の御支援、御協力のもと開催できましたことを深く感謝申し上げる次第でございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  安心・安全な祭りの実現のために、さまざまな関係団体の方と御協議いただいて、新しい取り組みをいろいろされたということで、今回出てきた課題も踏まえて、来年度につなげていただきたいと思うところでありますが、今回、台風接近により中止の判断が午前11時にされたということで、各地域では明るい時間に各山ごとに調整を図られて、まちなかには出て行けずに、最近大蛇山を見られなかったという方が、地域でそういう行事があったおかげで久しぶりに大蛇山が見れたとか、あと夜遅く今まで行われていた山崩しが早い時間に行われて、初めて見ることができたという思わぬ効果も生まれたところです。これも判断が早かったことや前日から関係者で情報共有することができたからこそ、対応できたものではないかと思っております。 昨今の激しい気象の変化に対するこのような臨機応変な取り組みというのが今後も必要になると思いますが、当局の考え方をお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 7月29日のおまつり広場行事につきましては、台風の影響等もあり中止という判断をしたところでございます。 大蛇山まつりの大正町おまつり広場行事は祭りのメーン行事でありまして、例年多くの来場者でにぎわっておりまして、その運営につきましては、多くの関係者や参加者の皆さんが携わっておられることから、中止との判断は天候の状況を見きわめつつ、可能な限り早い段階で行うこととしております。 今回は、台風12号の接近に伴いまして、28日のおまつり広場終了後、夜遅く関係者が集まりまして協議を行い、翌29日の午前11時に緊急実行委員会を開催し、祭りの開催について最終決定しようということでしておりました。29日の緊急実行委員会では、最新の気象データをもとに祭りの可否について検討を行い、その結果、来場者、参加者の方々の安全確保は困難であるという結論に至りまして、全て中止するという運びとしたところでございます。 その後速やかに、警察でありますとか消防、関係機関、あと報道機関のほうへ連絡を行って、会場周辺での広報車による中止であるとか、ホームページ、愛情ねっと、FMたんと、こういったものを活用しながら、中止の連絡をしたということでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  そういった情報の共有であったり協力というのは大切かと思いますので、今後もお願いしたいと思います。 本年は、来場者数調査や来場者アンケートが行われたということですが、調査結果についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 今回初めて、おおむた「大蛇山」まつりの大正町おまつり広場行事について、通行量調査の専門業者による来場者数及びアンケート調査を実施いたしました。 本来であれば、7月28日、29日の両日に調査を実施する予定でしたが、先ほど申し上げましたように、台風接近により29日の行事が中止となったため、28日のみの実施となりました。 まず、来場者数の調査につきましては、大正町おまつり広場及び新栄町えるる周辺に13カ所の調査箇所を設定しまして、1時間ごとの来場者数を計測いたしました。また、実施したアンケートより、来場者の滞在時間の回答をもとに、来場者の平均滞在時間から祭り開催時間中の来場者の回転数を割り出しました。 これらの結果を、観光庁から出されている観光入込客統計に対する共通基準調査要領をもとに、来場者数を推計したものでございます。その結果、7月28日の大正町おまつり広場行事における来場者数は約13万5,000人となりました。 次に、アンケート調査でございますが、大正町おまつり広場及び新栄町えるる周辺で実施し、318件の回答が得られました。その結果を見ますと、来場者の約65%が市内居住者であり、滞在時間としては平均で約3時間でございました。 また、会場までの交通手段は自家用車が圧倒的に多く、祭りの平均消費額は1グループ平均で約4,000円、約75%が日帰りの見学という回答になっています。 これまでの大正町おまつり広場行事への来場回数につきましては、5回以上が過半数の約52%を占め、多くの方が、複数回、祭りに参加されているなどの結果となったところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  今お答えいただいた数値を私なりに計算してみますと、市内からの来場者が65.3%、滞在時間が約3時間、利用料金は3人で約4,000円ということなので、1人当たりにすると約1,360円。これを来場者数の13万5,050人に当てはめると、大牟田市民を約11万6,000人で計算した場合、全市民の76%に当たる約8万7,800人がそこに来場したことになり、おまつり広場で1億8,366万8,000円の売り上げがあったことになります。 私には、ちょっとこの数字はにわかには信じがたいのですが、市長も定例記者会見の中で、私も疑問を持っているというような発言があったと報道されている新聞社もあります。今回の来場者調査やアンケートの結果について、市長の見解をお聞かせください。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  今、大牟田市の人口などにも触れてお話になられましたけれども、私自身も同様に、例年1日当たり十数万人ぐらいの来場者というふうなことで発表がされていたわけでございまして、その結果、先ほど御答弁申し上げたような1日13万5,000人というふうな結果になっておったわけでございますので、印象として、これは多いなというふうに思ったところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  印象ということでしたけども、来場者調査のアンケートが2日目に実施されなかったということで、サンプル不足もあるかなというふうにも思いますし、来場者数の調査の対象となる面積範囲をどう捉えるかということも今後検討すべき点であるのかなと思います。 調査によって見えてくる課題に取り組むことが、大蛇山まつりをさらに盛況に、また効果的に開催することへつながっていく早道でもあると思いますので、ぜひこの調査のあり方については検討を要望いたします。 続けて済みません、3番、ジャー坊によるシティプロモーション。 ジャー坊誕生から今日までの効果についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  ジャー坊については、子供たちだけではなくて、多くの市民の方に親しまれる存在になったと私どもも実感をしているところでございます。 ジャー坊の認知度も上がり、イベントに出かけたときにはジャー坊の周りに多くの方が集まっていただきます。そこに集まった皆さん、子供からお年寄りまで、皆さん一様に笑顔になっていらっしゃいます。 そういった大牟田市民を笑顔にさせるのがジャー坊の役割でもあり、また最大の効果であろうというふうにも考えております。 そのほかにも、三宅議員の答弁の際に市長がお答えをしましたが、ゆるキャラグランプリで昨年は6位という結果を残し、そして、ことしは現在1位という成績から、テレビや新聞に取り上げられる機会もふえるなど、ひいては市の知名度の向上にも大きく寄与していると感じております。さらには、ジャー坊のイラストを活用したグッズの売り上げに伴う地域経済の活性化にも、一定の効果が出始めているというふうにも思っております。 今後もジャー坊の活動を通し、大牟田を元気にすることができるよう、精力的に活動を行っていきたいというふうに思っております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  今回、ゆるキャラグランプリにエントリーされたことによって大牟田市の知名度がアップしたことも一つの効果かなと思いますが、一方で実行委員会を中心に行政や企業、団体、そして1人1人の市民の皆さんが、それぞれで行う役割分担ができて、その中で取り組みがなされ、一つの市民協働のあり方が見えてきたのかなというふうに思っております。 これも成果の一つであると思いますが、今後どのようにまちづくりに生かしていくのか、今後の取り組みも含め、お聞かせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  議員もおっしゃっていただいたとおり、昨年度の出場、ゆるキャラグランプリへのエントリーは、やっぱり知名度の向上が一番念頭にあったわけでございます。それで、6位という成績をおさめさせていただいておりますけれども、2年目となります今回の出場は、その知名度の向上に加え、市民の盛り上がりや一体感を醸成するということも目的といたしております。 昨年、市制100周年を迎えた本市では、次の100年を考えてまちづくりを進めていく必要があるというふうに思っております。そのときにはやはり市民が同じ目標に向かって取り組むことが大事であるというふうに考えております。そして、市民の皆さんの投票で1位ということになれば、投票してくださった方の間には、やはり達成感、こういったものも生まれてくるというふうに思います。その達成感が成功体験となり、次への意欲にもつながっていくというふうに思います。まさに、これこそが大牟田市のこれからのまちづくりの大事な礎になるものというふうに考えております。 ジャー坊についても、こういった市民が一丸となる際のキーマンというか、中心になれるものというふうに思っております。ジャー坊には今まで知名度向上に頑張ってもらっていますけれども、やっぱり三つある役割のあと二つ、子どもたちを笑顔にするですとか、地域を元気にする、こういったところに今後は力を入れて頑張っていきたいというふうに思っております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆15番(森竜子)  お金から得られるものもあるかと思いますが、そういった意味で、お金ではなくて得られるものもたくさんあるかと思います。本日るる述べてきましたように、行政の視点と市民の求める視点をマッチングさせた選択と集中でなければ、せっかくよい取り組みであってもその効果を最大限発揮することができないこともあろうかと思います。 ぜひ、選ばれるまち大牟田となるように期待いたしまして、質疑質問を終わります。 ○議長(境公司)  お諮りいたします。 次の質疑質問に入ります前に、ここで暫時休憩したいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。 再開は午前11時35分に予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、暫時休憩いたします。                              午前11時25分 休憩---------------------------------------                              午前11時35分 再開 ○議長(境公司)  会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、質疑質問を行います。 次に、光田茂議員。     〔24番 光田 茂議員 登壇〕 ◆24番(光田茂)  発言通告に従い、一問一答方式で質疑質問をいたします。 ことしの日本列島は、北陸豪雪に明け、大阪北部地震、西日本豪雨、猛暑、数多い台風による被害、そして9月6日の北海道地震発生と、過去に記憶のない大きな災害の連続です。この災害に被災されました皆さん方にお見舞いと、またお亡くなりになられた方の御冥福をお祈り申し上げます。幸い、大牟田市は被害が少なかったが、何が起こるかわからない今日です。危機管理にさらなる注意を払いながら、安全・安心なまちづくりに努めていただきたいと願います。 それでは、大きな1番、市長の政治姿勢について。 中尾市長は就任3年目です。大牟田市では、老朽化による市庁舎や体育館建てかえ計画、また、平成30年度普通交付税の大幅減など、多くの財政問題が山積みです。そこで、政治家として市長の采配を求められているところでございます。 そこでお尋ねします。戦後のある総理大臣の言葉です。「方針を定めるのが政治家の仕事。役人は生きたコンピューターで、方針を示さない政治家は役人以下だ」ということでございます。もう一つ、「できることはやる。できないことはやらない。しかし、それはわしが責任を負う」。 この言葉を聞かれまして、市長はどのように思われますか、お聞かせください。 以上で壇上の質問を終わり、引き続き質問者席にて質問をいたします。 ○議長(境公司)  中尾市長。     〔中尾昌弘市長 登壇〕 ◎市長(中尾昌弘)  光田議員の御質問にお答えをいたします。 議員御案内の言葉は、元内閣総理大臣の田中角栄氏の言葉であろうと思います。 政治とは、つまり事をなすということであって、政治とは、理念や思想とは別に、物事を具体的に動かし変えていくということではないかと考えております。また、その田中角栄氏が大蔵大臣の就任時に官僚に向かって言われた発言、「我と思わん者は大臣室に来てくれ。上司の許可は要らない。何でも言ってくれ」というふうに発言をされたというふうなことでございますけれども、この発言の後に言われた言葉が今御紹介がありました、「できることはやる。できないことはやらない。全ての責任はこの田中角栄がとる」という言葉だそうでございます。 この言葉からは、リーダーとは、決断ができて、その決断に対して責任をとられる立場の人間のことだなというふうに思いますが、まさしく、そのお手本となるような発言である、そのように感じているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  御答弁ありがとうございます。大変失礼だったかと思いますけど、私が申し上げたいのは、先ほど言われたように、やっぱりリーダーとは道しるべを示せないといかんと。私は中尾市長は役人としては最高の人であり、それプラス政治家であっていただきたいという願いを込めての質問でございます。 続きまして、小さな質問の1番、地域振興に配慮した物品購入。 8月2日付の新聞で、市内大手印刷業者の自己破産を知り、大変驚きと不安を感じました。私は、平成25年第4回定例会一般質問で、地域振興に配慮した物品購入で最低制限価格の設定をお願いいたしました。その市の答弁では、よりよいものをより安くという考え方のもと、公平性、競争性、経済性を考慮した物品購入を行っております、また、最低制限価格につきましては、設定はできないが、福岡県または一部の自治体では、印刷物購入について、製造の請負という取り扱いで最低制限価格を設定できる場合もあります、設定につきましては、法律上の取り扱いを含め、今後の研究課題として考えたいとあります。 また、6月の議会における他の議員の質問で、本市中小企業支援の基本的な考え方についての市長答弁で、市内の中小企業におきましては、人口減少や少子高齢化の進展による、市場規模の縮小等の影響もあり、売り上げの減少を初め、資金調達や人手不足などの課題を抱えているというふうに認識をし、引き続き、中小企業の振興・発展に向け、積極的に支援を行ってまいりたいというふうに答えられました。 そこでお尋ねします。印刷物価格の基準となりやすい市の入札価格が、市外の大手業者の参入等により毎回異常な安値で落札されていることは御存じだと思います。また、このような安値の落札が続けば、多くの業者は、雇用促進どころか、人員整理を強いられ、最悪の場合は、また倒産、廃業へと追い込まれていく可能性があります。 よって、印刷物購入入札の最低制限価格制度の早期見直し、また設定を、市内中小企業支援育成のためにもお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(境公司)  鴛海契約検査室長。 ◎契約検査室長(鴛海博)  印刷物の最低制限価格制度の早期導入につきまして、お答えいたします。 印刷物の購入につきましては、より品質のよいものをより安い価格で調達することを前提としつつ、受注意欲の高い市内業者の入札参加機会を拡大するために、市内業者で行える印刷物につきましては市内業者に優先発注できるよう入札制度の改善に取り組んでいるところでございます。 こうした中、印刷物につきましては、近年の需要の低迷等の影響により、議員御指摘のように、低価格での落札が見受けられるようになってきております。こうした状況が継続すれば市内の印刷業者の衰退を招き、ひいては印刷物の良質で安価な調達ができなくなるのではないかと懸念しているところでございます。このため、印刷物の品質や価格の面において契約の内容に適合した確実な履行がなされるよう、最低制限価格の導入を含め、検討を行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  答弁ありがとうございます。 倒産されたことは決して市の責任ではありませんが、このような傾向が続けば、印刷だけじゃなく、いろんな長年のれんを上げられた中小企業の皆さんが困るだろうという一例の話でございます。 このように、税金を使って安く買うことが本質的でありますが、予定価格よりも安くなった差額について、従来はどのような処理をされておられますか。 ○議長(境公司)  鴛海契約検査室長。 ◎契約検査室長(鴛海博)  従来、印刷物につきましては最低制限価格制度を導入しておりませんので、一番安い業者に落札決定をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  私が、ちょっと済みません、大変聞き方がまずかったんですけど、例えば、50の設定で25になったときに、その差額が出てきます。入札の差額がですね。その額はどのようにお使いになっているのかをお聞きしたかったんです。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  基本的には予算の執行につきましては、予算で予定しております金額から落札残、入札残等によって減少した分については執行しないことにしておりますが、場合によっては、ほかの費用等に、予算の組み立ての中ではっきりと、そういったいろんなものを含んだ中で立てておりますので、使用する場合もあろうかと思います。 以上でございます。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  ありがとうございます。それから、私の記憶からすると、前は工事のほう、土木建設においても最低制限価格がない時期があって、やはり最低制限価格を設けてということでありますけど、大変申しわけないんですけど、その経緯とそれからその目的というものをちょっとお聞かせください。 ○議長(境公司)  鴛海契約検査室長。 ◎契約検査室長(鴛海博)  最低制限価格制度の目的といたしましては、低価格によるダンピング受注の防止と企業の健全な育成のためというふうに認識しているところでございます。それをもちまして、工事につきましては、平成24年度(後ほど「平成26年度」に訂正の発言あり)からだと思いますけども、最低制限価格制度を導入しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  ありがとうございます。そういうことで、先ほど室長の答弁にありましたように、印刷価格についても今後検討をしていきたいということで、ぜひ中小企業の支援というものを含めて、適切で結構ですけど、やはり今後、企業が暗くならないような政策をぜひお願いしたいと思います。 この項を閉じます。 続きましてよろしいでしょうか。 ○議長(境公司)  はい。 ◆24番(光田茂)  続きまして、小さな2番です。 市庁舎の整備手法の検討についてでございます。 平成28年4月に発生した熊本地震を契機に、庁舎整備の検討等が行われております。検討の結果を、ことしの2月9日に市議会全員協議会に示されました。議会からの意見として、整備手法検討など適時情報公開をされたい、また、有利な財源等の活用に即応できるようにお願いしたい、また、創設された国の支援事業の延長も求められたいというふうな議会からの申し出をしておりました。 市からの回答は、庁舎の整備には多額の費用を要しますことから、国からの財政支援は不可欠であります、このため、市長会を初めさまざまな場面において、事業実施に必要な地方公共団体の庁舎改修、建てかえなどに対する国の財政支援について、期限の延長、支援内容等の拡充を求めたいという考えを聞きました。本当にありがたい話でございます。 そこで、市庁舎、いろんなことありますけど、これは、50年、100年に一度の大事業でございます。私は、大牟田市全体の公共施設維持管理計画や学校再編など、また、中心市街地の活性化や魅力ある都市空間の創出につながる今後のまちづくりの観点から考えてみる必要があるかと思います。 そこでお尋ねします。 大牟田駅前地区再開発事業として、ホテルや高層住宅など一体型の新庁舎建設はいかがでしょうか。当局のお考えをお知らせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  庁舎整備の手法につきましては、現在、附属機関でございます庁舎整備検討委員会で協議が行われている最中でございます。今後は、その答申をいただいた後に、これまでいただいておりました市民アンケートなどを踏まえて、行政の対応方針案を検討することといたしております。 仮に庁舎を建てかえることになった場合、建設の場所ですとか整備手法としてのPFI、あるいは民間施設を含む合築などの検討も行っていく必要があると考えております。 議員の御提案につきましては、再開発事業は別としまして、合築につきましては、そういった整備手法の検討を行う際の参考とさせていただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  ぜひお願いしたいと思います。そのほか、いろいろ市議会への報告の中でも建てかえにつきましては、非常に興味があると。どういう興味があるかと言うと、ほとんどの方は市役所に行ったことがなくて、市役所を建てかえる必要があるのかなという人が多いわけでございます。しかしながら、市役所に行けば、わかりにくいとか、古いとか、危険だというのがあるわけでございます。 そんな中、今後の課題として意見が出されております。例えば、中友小学校の跡はどうかとか、もし新栄町が開発されたらどうか、そういうことを踏まえながら、私の大牟田駅前地区の再開発含めて、よろしく検討をお願いしたいというふうに思います。 よろしいでしょうか。次いきます。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆24番(光田茂)  では続きまして、小さな3番、(仮称)大牟田市総合体育館建設。 何点かお聞きします。まず、新しい体育館のイメージについてお聞きします。 市民体育館の建てかえについては、平成26年度の基礎調査並びに29年度には民間資金等の活用について等々が行われております。このような調査を進めながらも、市民体育館の建てかえに向けて少しずつ進んでいることに対して大変ありがたいと思っております。 皆様の御承知のように、市民体育館は昭和49年に建設されています。見た目よりも老朽化が進み、外壁や躯体そのものが果たしていつまでもつのかというのが現在でございます。さらに、災害時の地震避難場所としては指定されておりません。一刻も早い建てかえが必要だと思います。 また、平成29年度調査で、民間資金等の活用と聞くと、民間企業が展開している興行を意識するスポーツアリーナ的なイメージを受け、市民の中には、新しい体育館はスポーツアリーナを建設するのかという声も聞きます。 そこでお尋ねします。 今までの検討・議論の中では、市民体育館の建てかえについて、スポーツアリーナという発想はなかったかと思いますが、当局としては、どのような体育館整備をイメージしておられるのか見解をお伺いいたします。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  新しい総合体育館の建設を今さまざまな形で考えているわけでございますけども、そのイメージというようなことでございます。 私は、これまで御答弁申し上げておりますように、新しい体育館につきましては、現在の施設と同様に、各種スポーツの大会はもとよりでございますが、やはり市民の健康づくりの拠点にもなる施設というようなことを期待しているわけでございます。 また、見るスポーツ、これも大切というふうに考えているわけでございまして、現在の施設のように、バレーボールあるいはバスケットボールなどのトップクラスの選手のゲームをするところが見れるというようなことになれば、それは子供たちにもスポーツに対する夢あるいは目標、そうしたものを持ってもらう契機となるようなことも期待できるんだろうと思っております。 さらには、先ほどお触れになられましたけれども、災害時の避難所機能というものも、やはり必要というふうに考えているわけでございます。 新しい体育館の整備は数十年に一度というような、多分大型のプロジェクトというようなことになるだろうというふうに思われますので、だからこそ、多くの市民の皆さんに使ってもらえるような、以前、使い倒すという言葉も使わせていただいたことがありますけども、そんなふうに使ってもらえるような施設になるように、しっかりと検討を行いまして進めていく必要があるだろうというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  ありがとうございます。今、市長のお考えを聞いて安心いたしました。 やはり体育館の建設は、今市長がおっしゃったように、スポーツをやるだけのところではないと。特に、こういう時世でございます。高齢化でございます。やはり、子供が、高齢者までが、あそこに行って、健康で楽しく過ごせるような場も必要であるかと思うし、健康は自分のことでございますので、将来的にはやはりお金をかけてでも健康をかち取るというのが個々の健康のあり方だと思い、そのためには、その施設がやはり市民体育館に設けられるよう期待をしております。 また、各公共施設の整備において、従来の古い体育館等もなくなり、いろんな、労働福祉会館等もなくなるような計画もあります。であるならば、体育館にいろんな施設を設けて、そして、より使いやすい、そして、将来このように使ってよかったと、中尾市長さん、すごいなと後世に残るように頑張っていただきたいというふうに思っております。 それから、先ほど話しましたけど、一刻も早いというのは、ちょっと表現でございますけど、皆さんが思っていらっしゃるように、外見よりも非常に躯体とか屋根とかが傷んでいるところでございますので、早急というのは、ここ1年じゃなくても、10年以内、5年ぐらいでというふうなことで、ちょっと表現がまずかったと思いますけど、よろしくお願いいたします。 それでは、この項を閉じます。 続きまして、2つ目です。 次に、今、市民のために体育館が必要であるということをお聞きしました。 それでは、どのような手法で行われているのか。さきの議会の中でも、過疎債を中心にした一般的な整備のあり方、また、PFIを使ったやり方ということでございますけど、検討の現在の状況をお伺いします。 ○議長(境公司)  中尾市長、どうぞ。 ◎市長(中尾昌弘)  総合体育館の事業手法のお尋ねでございます。 新しい体育館の整備につきましては、これまで各種調査を実施しながら建てかえの実現に向けて検討を進めているところでございますが、現時点におきましては事業手法の決定までには至っていないところでございます。 従来手法、それからPFIとかの手法、それぞれのメリットあるいはデメリット、課題の整理があるわけでございますので、課題等の整理検討を行いまして、本市にとっで最も実効性の高い事業手法を選択したいと考えているところでございます。 また、体育館の整備に当たりましては、公共施設維持管理計画との整合、さらには、今般、財政構造強化指針というものを改定しましたが、今後の厳しい財政見通しを踏まえますと、この指針との整合も図る必要があるというふうに考えております。 しかしながら、私といたしましては、体育館の建てかえは、今後、本市が魅力的なまちであり続けるための投資であると、そのように考えているわけでございます。このため、課題を解決して、引き続き実現に向けて具体的な検討を進めてまいりたい、このように考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  ありがとうございます。このような手法がどうであるかということで、前の議会でも質問がありましたように、いろんな新しいやり方、資金調達のために民間資金ということがあります。しかし、現実、日本国内の中で幾つかちょっとお聞きし、また、視察の中で、PFIというのを使用した場合、大変建設まではうまくいくということ、しかしながら、管理している市が思っているような運営についてはなかなかやりにくいというのが、各自治体の担当者が言いにくく、奥歯に物が詰まったような発言をされております。 ぜひ、これからの体育館は市民の体育館であり、どのような体育館かということをしっかりしながら、従来の方式またはPFIとすることをお願いしたいと思います。 また、私個人的な考えでございますけど、専門家に任せるんではなくて、我々がつくるんだから、どんなものをつくるか、まず下地の絵ぐらいは我々が描いて、1階はこの広さだと、この部屋がこうだと、そしてトレーニングはこうだと、アリーナはこうなんだと、照明はバレーをするのに最低どのくらい要るんだと、バスケットは幾ら要るのか、なぜサブが要るのかとか、いろんなことをして。 私は、個人的なことですけど、自分の家を建てたときに建坪が七十数坪でございましたので、1階を駐車場にして、鉄骨で2階に家を建てて、そして、尺貫法ですけれど、1間、2間の考え方で、図面に全部書きました。そのせいか、建築の設計士さんが、すごいね、こんなことは初めてですよと言われて。それからずっと何十年も、私がその部屋で生活する中で、やっぱり自分の考えが正しかったと。玄関は毎日、トイレとお風呂、それからキッチン、それから居間というのがほとんどで、座敷などほとんど年に1回か2回しか使わないと。あとは入るだけということで。 私は自分で設計して、みんな、まずうちに来て、トイレが「広さあ。ここで体操ができる」と。トイレぐらい広くしたらいいんじゃないかと。風呂が「広さあ」と。狭いところに入るよりも、毎日365日だからということで私は設計をしたわけです。高さが何センチというのも、あんまり高いと年寄りがということです。 下は五、六台は駐車場があります。ところが、最近年とってきましたので、上がるのが苦痛になりまして、やっぱり平屋がよかったかなということを思っておりますけど。(笑声) 僕が言いたいのは、体育館を建築屋さんに任せるんじゃなくて、絵をみんなで描こうじゃありませんかと。やる人、使う人で部屋がどのぐらい要るのかって。そして、つくりは安く、設計も安く、50億を40億にして、50億の建物にして、そして、材質を落として、そして、末長く使うような体育館にするのが我々市民の仕事だと思っておりますので、これからの事業手法につきましては、さらに検討されまして、大牟田にとって一番いい方法をよろしくお願いします。 最後になりますけど、これからの建設に向けての今後のスケジュール等がありましたらお願いいたします。 ○議長(境公司)  中村市民協働部長。 ◎市民協働部長(中村珠美)  御質問にお答えいたします。 新しい体育館の整備につきましては、これまで実施してまいりました各種調査や市民の皆様の御意見を踏まえ、検討を進めているところでございます。今後のスケジュールにつきましては、今年度中には基本計画等の整備方針を決定し、アクションプログラムに反映をさせてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  ぜひ、計画等をしながら頑張っていただければ。 それから、ちょっと先ほど話をされたんですけど、例えば建設は、もし資金繰りがなるならば、場所の問題でございます。私は、スポーツに長く携わっております。大牟田から10年、15年は離れておりましたけど、延命公園がよかな、今度は諏訪公園がよかなとか、いろんなことでしたけど、最近このような災害が頻繁に起きる。諏訪公園にすると、海に近い避難場所に行くのか。また、小川町や小浜町の通り、私が小さいときからあそこは一番大牟田の水害の多いところで、水害のところを通って避難場所に行くのかとか個人的にございますので、ぜひ市長さんもそういうことを踏まえて、これからの場所等については御検討をよろしくお願いいたします。 では、この項閉じます。 よろしいですか。 ○議長(境公司)  光田議員、大きい2番に行く前に。今、1番が終わったわけでしょう。 ◆24番(光田茂)  はい。 ○議長(境公司)  済みません。市長の政治姿勢についてで、契約検査室から答弁のやり直しの申し出があっておりますので、それを聞いた後に。済みません。 ◆24番(光田茂)  よろしくお願いします。 ○議長(境公司)  鴛海契約検査室長。 ◎契約検査室長(鴛海博)  まことに申しわけございません。先ほどの光田議員の再質問の中で、工事の最低制限価格の導入につきまして、平成24年度と申しましたけれども、正しくは、平成22年の6月でございました。おわびして訂正させていただきたいと思います。お願いいたします。 ○議長(境公司)  それではどうぞ。光田議員。 ◆24番(光田茂)  ありがとうございました。 次は、最後に、大きな2番の問題で、西鉄観光列車についてでございます。 その中の小さな1、西鉄観光列車の対応ということです。 私はこの話は、都市環境経済委員長でございますので、観光協会の理事をやっておりまして、先月の観光協会の理事会の中でお聞きをいたしました。 国内にはすばらしい景色を車窓から眺めながら食事などを楽しめる観光列車が運行しております。九州では、JR九州のななつ星や特急A列車、また、三セクの肥薩おれんじ鉄道などがあります。 このような中、来年の3月から西日本鉄道株式会社により、観光列車ザ・レールキッチン・チクゴの運行が開始されるということが発表されました。これにつきまして、市内の経済倶楽部関係につきましては、先ほどの日程で視察もなされているところでございます。 この観光列車は、沿線の知られざる魅力や地域資源を発掘、また活用し、情報発信することで、地域の活性化の一助となることを目的にしております。この列車は、西鉄天神駅から大牟田駅の区間を運行し、柳川駅のみに停車すると聞いております。このことは、福岡都市圏を中心に、広域の来訪者を見込むことができ、大牟田市として絶好のチャンスであると認識しております。 しかし、観光のまち柳川に停車し、ここでほとんどおりてもらっては困るわけでございます。できる限り多くの乗客を大牟田に呼び込み、観光していただけるような魅力的な取り組みを早急に立てるべきではないかと思います。 そこで、西鉄観光列車について、大牟田市の取り組み状況についてお聞きします。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 平成31年3月、西日本鉄道の観光列車ザ・レールキッチン・チクゴの運行が開始されます。この列車は、ただいま議員から御案内がありましたとおり、沿線の知られざる魅力や地域資源を発掘・活用し、情報発信することで、地域活性化の一助になることを目的とされております。 車両は3両編成で、座席数は52席、週末の金曜日から日曜までと祝日に、福岡天神駅と大牟田駅間を、食事をしながら2時間をかけ1日1往復運行し、途中の乗降駅は柳川駅のみとなっております。この観光列車につきましては、本市を初め、大牟田観光協会、大牟田商工会議所、大牟田たーんとよかとこ協議会が連携して、西日本鉄道とも協議を行いながら対応の検討を進めております。 具体的な来訪者への対応としましては、二次交通に観光タクシー等を活用した市内観光ルートを検討しており、近代化産業遺産を初め、寺社の御朱印めぐりやカフェをめぐるコース等を考えております。広域観光ルートとしましては、荒尾市を初め、山鹿や平山の温泉をめぐるコースの設定に向け、関係団体と協議を行っているところでございます。 このような中、8月31日に大牟田経済倶楽部から本市へ、西鉄観光列車の活用による地域活性化に係る提言書をいただいております。その内容としましては、西鉄大牟田駅西口における観光案内機能の充実やにぎわいの創出を初め、トイレの改修などの環境整備や乗客に対するおもてなし対応、利用促進に向けた取り組みの提言となっております。 西鉄観光列車の運行は、福岡都市圏を初め、広域地域からの来訪者に対し、地域資源を紹介、活用する絶好の機会であると考えております。このため、今回の提言等を十分に踏まえまして、関係団体や西鉄とも十分に協議を行いながら、取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  ありがとうございます。私もパンフレットもらって、すばらしい、新しい列車3両で、真ん中がキッチンということで、本当にうれしいことでございます。 何でこの質問をしたかというと、チャンスがあるのに、柳川でおりたら、お客さんにとって、いろんな長年のルートを持っておりますので、来ていただければ扱えると思うけど、大牟田はそれに対して非常にまだ弱い。弱いというか、観光のまちではなかったので、どこに連れていこうかとか、どこに泊まろうかとかいう。 今、部長の話で、いろんな市外とも連携しながらこれを早急にやっていただかないと、せっかくの西鉄さんの計画が、柳川でおりるならいずれ柳川でとめておこうかという話に、先ほどではないけど、だんだん流れていくと思います。それで、部長にお願いしたいのは、市長さんに緊急に、予算もありましょうが、この課題については、民間の業者、民間のたーんとよかとこ協議会だけではなくて、率先してリーダーシップをとってやっていただきたいというふうに要望いたします。 済みません。よろしいでしょうか。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆24番(光田茂)  続きまして、小さな2というところでございます。 この小さな2というのは、大牟田駅西口の利便性向上ということであります。 私は、中友・松原ですから、まさに近所で育ったわけでございます。昔は裏口って言ったんですけど、今は西口ですけど、「なーし西口だけいっちょんようならんとやろうか。通勤客は多かばい」というふうな気持ちを持っておりました。しかしながら、いろんな感覚で見ておりましたけど、JRが西鉄と離れて、西鉄のみの駅になったということであります。 この際、僕は大牟田の西口、今は帝京大学とかいろんなことで、バスで、島原とかに行く高速船も行っております。前に広場があります。そのためには、まず、この間もちょっと寄りましたけど。トイレが汚いということを感じております。恐らく部長は行かないと思います。聞くだけでね、行かないと思います。 そのような状況のところで、質問は、せっかく西鉄の電車が来るに当たり、あそこをもう一度ですね。東口は観光案内もある。お店もある。しかし、何とかこの際、西口を利用したらどうかという質問でございますけど、この点についての御見解をお聞きいたします。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長
    ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 大牟田駅は、JRと西鉄を含めますと1日平均1万4,600人以上の乗降がある本市の玄関口でございます。西口につきましては、帝京大学や大型商業施設行きのバスの乗り入れもありますが、東口と比べますと、観光案内、こういった機能もなく、トイレ等も老朽化している状況にあり、何らかの対策を講じる必要があるということを考えております。 本市といたしましては、大牟田駅西口の乗降客の利便性向上の観点からも、また、観光案内機能の充実やにぎわいの創出を初め、トイレの改修など早急に検討を進めてまいる必要があると考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  それでは、あそこの広場にいろんな案内所とか、さっきと同じ意見ですけど、具体的な考え方は何かありますか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  西鉄観光列車が来年春から運行ということでございまして、残り期間もあと半年ぐらいで、いよいよ列車が来るわけでございます。そういった観点から、大牟田駅西口については市が所有している広場でございますので、そちらに常設の建物というのはなかなか難しい部分もございますので、その辺は都市整備部のほうとも十分協議をしながら検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  光田議員。 ◆24番(光田茂)  ありがとうございます。西口のほうは、前から地元のほうから、ハローワークに行きたいけど迷ってわからないとか、社会保険事務所がどこだとかわからないとかいうのがありますので、都市整備部の担当だとは思いますが、それも含めて、親切でやさしい大牟田のチャンスだと思いますので、ぜひこういうことをしていただいて。 質問を終わります。 ○議長(境公司)  お諮りいたします。 次の質疑質問に入ります前に、ここで暫時休憩したいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。 再開は午後1時20分に予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、暫時休憩いたします。                              午後0時15分 休憩---------------------------------------                              午後1時20分 再開 ○議長(境公司)  会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、質疑質問を行います。 次に、森遵議員。     〔22番 森  遵議員 登壇〕 ◆22番(森遵)  質問に入ります前に、ことしは大阪の地震、西日本豪雨、台風21号、北海道地震と大きな災害が続いています。亡くなられた方々へ哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。重ねて、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。 それでは、発言通告に従って、一問一答方式にて質疑質問します。 大きな1点目、今後のまちづくりと財政運営について。 小さな1点目、財政構造強化指針の改定。 先日、大牟田市財政構造強化指針案が示されましたが、平成35年度までの収支試算を見て、大変驚きました。平成29年度末で約26億円ある財政調整基金を取り崩した上に、約20億円の累積赤字になると試算されています。 そこでお尋ねします。 昨年、ローリングしたときのアクションプログラムにおける財政計画と今回の試算の違いについてお伺いします。 以上で壇上での質問を終わり、あとは質問者席より質問します。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  森議員の御質問にお答えいたします。 ことし2月にアクションプログラムとともにお示ししました財政計画につきましては、30年度当初予算編成時点での29年度の決算見込みや30年度予算計上額に基づき試算していたものでございます。今回の強化指針とともにお示ししました財政収支試算につきましては、その後、平成29年度決算や30年度の普通交付税が決定しましたことから、時点修正を行い推計をいたしているものでございます。 このうち、30年度の、今年度の決算見込みにつきまして、前回の収支試算と比べまして、普通交付税が大幅に減少したことですとか、29年度に過剰交付されておりました国県等支出金の返還金、こちらが見込みより増加をしております。こうしたことから、アクションプログラムの策定時点から収支が悪化しているものでございます。 また、31年度につきましても、30年度の普通交付税の交付決定額をベースに試算をしておりますことから、収支悪化の要因となっているものでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  今、お伺いしましたけれども、交付税が主な要因というふうに聞きましたが、交付税の要因がなかったとしても、かなりの程度の悪化が見込まれていたという、今までは32年度ぐらいまでしか見れませんでしたけれども、そういうことでよろしいんでしょうか。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  アクションプログラムの財政計画におきましては31年度までしかお示ししておりませんでしたけれども、今後の収支を見込んでいく中では、収支改善の要素というのが余り見当たらないということもございまして、基本的に収支は赤字が続いていくというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  そもそもそういう体質になりつつあるということだと思いますけども、前回の財政危機を乗り越えたときの主な対策と要因は何だったのかお尋ねします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  本市では以前から厳しい財政状況が続いておりますけれども、近いところでは平成13年度から実質収支の赤字が続いてきたため、財政再建緊急3か年計画というものを平成15年7月に策定をしております。そうしたことで、さまざまな行財政改革を行ってきたところでございます。 しかし、こうした取り組みにもかかわらず、三位一体の改革で非常に大きな交付税の減少がされたわけでございますけれども、こうした影響等もあり、平成19年度の決算において、10億円を超える累積赤字となったところでございます。また、その時点の収支試算では、平成24年度時点で80億円を超える赤字が見込まれ、財政再建団体への転落も危惧されたことなどから、平成20年に財政健全化計画を策定し、歳入歳出両面からさらなる行財政改革を行うこととしたところでございます。 その計画の主な取り組みといたしましては、経常経費の枠配分額の10%の削減、さらには補助金や繰出金の見直し、職員の給与カットや職員数の削減による総人件費の縮減、さらには公債費の抑制、使用料や手数料の改正、また、それに合わせ軽自動車税率の改定なども行ったところでございます。 こうした取り組みとあわせ、リーマンショック以降、地方財政が危機的な状況に陥ったことから、国において地方交付税の臨時的な上乗せが行われたことなどにより、普通交付税等が大幅にふえ、計画から1年前倒しとなる平成22年度において、累積赤字の解消が図られたところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  私もその当時、議員を平成15年からやっておりますので、その過程をいろいろ見させていただいておったんですけども、当時は、おっしゃったようにリーマンショックがあり、大型補正もかなり地方財政にはプラスになった。行革もいろいろと、まだ職員数も多かったため、打つ手があった。 ところが、今回は打てる対策がかなり限られているんじゃないか。やれることをやってきたと、前回。ということで、前回よりも今回のほうが状況が厳しいというふうに認識しているんですが、市長の認識はいかがでしょうか。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  確かに、今、御指摘になられましたように、これまで改革で手をつけるべきといいましょうか、そうしたところが具体的に見えていたというふうなことがあったと思います。そして、そういったことを着実にやってきまして、平成22年度以降ずっと黒字を続けているという状況になってきているんですけれども、例えば、経常経費の枠配分に示されますようなことをずっと続けてきておりますけれども、ある程度絞るべきところを絞ってきたというのがありますので、俗に言うような、乾き切った雑巾を絞るようなというような表現があったりしますけれども、完全に乾き切ったとは申しませんけれども、確かに、ここをやれば抜本的に財政構造に改善が行われて、そして収支が均衡していく、ないしは黒字化していくというようなものが具体的に見えているということではありません。 したがいまして、今回の議会を通じてずっとお話があっておりますように、一定程度、行政サービスの縮小とかというのも、今後は、いろんな状況を加味しなくてはいけませんけれど、また、市民の皆さん方の御理解をいただかなくてはなりませんけども、そうしたところまで手をつけざるを得ない、考えざるを得ない、そんなふうなところまで来ているんだろうというふうに思っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  私も今回の試算を見たとき、「ええっ」と思って、これはかなり厳しいなということを思ったわけです。だから、その後、今回の議会の質問の件もありまして、いろんな職員さんと話をする機会がありましたけども、前回、財政危機を乗り切ったせいか、今回、前回ほどの危機感をまだ感じていない、職員さんから私が感じていない、感じられない気がしております。 その危機感の薄さを一つ感じる一例が、財政調整基金40億という目標です。去年の9月議会でも指摘しましたけども、このような状況の場合では、40億を目指すというよりも、最低何億は基金を守っていくよと、いざというときのためにここは守っていくよと、そっちのほうがむしろ目標になる数字だと思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  財政調整基金の残額につきましては、経済状況の悪化による税収減ですとか自然災害が発生した際にあっても、持続可能な財政運営を行うために基金をためておくという性格のものでございます。類似団体が保有する平均値でございます40億円が一つの目標ということで、今回設定をいたしております。 一方で、現時点の財政収支試算においては財源不足が続くものと見込んでおりますが、この収支試算は、何度もお話をしておりますが、あくまでも現時点で考えられる一定の前提条件のもとで推計をしているものであり、しかも、今後何ら対策を講じなかった場合、大きな財源不足に陥ることをお示ししているものでございます。 当然、こうした事態とならないように、今回の強化指針では、目標の1番目に実質収支の黒字化の継続というものを掲げておりますので、これをぜひ継続していくため、また、今回改定しました強化指針においては、持続可能な財政運営に向けて三つの基本指針を定め、スクラップ・アンド・ビルドの徹底を初めとする具体的な取り組みやルールの見直しを行いながら進めていくことといたしております。 そのため、できる限り財政調整基金の取り崩しを行うことがないように、財政健全化に向けた取り組みを行ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  そういうことを言っているうちに10億を割り、5億を割りとなってくると、また空財源を組まなきゃいけないような事態を生じてくるということですね。まちづくりのためといっても、やっぱり財源をある程度確保しとかないと、なぜ財政調整基金が必要かということが一定ありますので。 財政調整基金の条例で、処分することができる条件というのがありますが、そこを教えていただけますか。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  財政調整基金条例におけます処分ができる場合につきましては、以下のとおりでございます。 経済事情の著しい変動等により財源が著しく不足する場合において、当該不足額を埋めるための財源に充てるとき。2、災害により生じた経費の財源、または災害により生じた減収を埋めるための財源に充てるとき。3、緊急に実施することが必要となった大規模な土木その他の建設事業の経費、その他必要やむを得ない理由により生じた経費の財源に充てるとき。4、長期にわたる財源の育成のためにする財産の取得等のための経費の財源に充てるとき。5、償還期限を繰り上げて行う市債の償還の財源に充てるとき。 以上が条例での処分可能な場合でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  これを忠実にやっぱり実行していただきたいなというふうに思います。例えば、長期にわたる財源の育成のための財産の取得とかいうところは、新駅の南側の開発といったことが当たるのかなと思いますので、全く使うなとは言いませんが、やはりまちづくりのために手を緩めてはならないという理由だけで使うことは、やはり重々自重していかないといけないかなと思っています。 といいますのも、15年前、市長がかわりまして財政改革が始まったときに、ある部長幹部の方が「あと10年早ければよかったんですけどね」とおっしゃったんですね。というのは、間に合わないだろうと、当時の状況だったら。そしたら、先ほどおっしゃったように三位一体改革から逆にリーマンショック以降に国のスタンスも変わったとか、さまざまな原因があって、やっと現状までたどり着いたというふうに認識しております。くれぐれも厳しい認識が必要だと思っています。 そこでお尋ねしますが、来年の予算提出のタイミングでは、前回のような2019年度版の財政健全化計画のように、具体的な数字を入れて、こういうふうに財政を保っていくよというような計画をお示しいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  先ほども御答弁をさせていただいたところですけども、さきの財政健全化計画、平成20年度に策定した計画ですけども、その時点では10億円を超えるような累積赤字の状況であったということ、さらには5年後を見通したところで80億円を超えるような大きな財源不足が見込まれたと。そういう状況にあった中で財政健全化計画をつくり、具体的な取り組みを示し、効果額を示してそれに対応したということでございます。 今回改定をしました強化指針では、平成20年に策定をしました健全化計画のように具体的な効果額は盛り込んではおりませんものの、財政健全化に向けた基本姿勢を初め、スクラップ・アンド・ビルドの徹底を初めとする財源確保や公債費の抑制、さらには歳出構造改革のためのさまざまな取り組みやルールを掲示しております。今後は、この強化指針に基づき、毎年度の予算編成の中で具体的な項目を掲げ、取り組んでいくことといたしております。 31年度におきましては、アクションプログラムの実施に必要な一般財源額をさらに圧縮するというようなこと、また、新たな事業等の実施に必要な財源について、同等以上の事業の廃止等により生み出すことを前提として取り組むことも掲げております。 また、経常経費につきましても、翌年度となる平成32年度予算編成において3%の削減を行うため、現段階から既存事業の廃止や類似事業の統廃合に向けた検討を行っていくようにというようなことも中身として含めて、予算編成方針の実施計画として取り組んでいくことといたしたところでございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  やはりこの数値をもってあらわしてきたわけですから、それに対して長期的な見通しをある程度示していくことは非常に大事なことだし、責任ある態度じゃないかなと私は思っております。現状まだお答えできなくても、やはり数字を示した上での今後の行革の計画というものをぜひ御検討いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 小さな2番目にいきます。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆22番(森遵)  雇用の創出について。まず、直近の有効求人倍率の推移についてお伺いします。 ○議長(境公司)  黒田産業経済部調整監。 ◎産業経済部調整監(黒田省二)  有効求人倍率の推移についてお答えをいたします。 ハローワーク大牟田から出されております平成30年7月の雇用失業情勢によりますと、7月の有効求人倍率は全国が1.63倍、福岡県が1.64倍、ハローワーク大牟田管内の大牟田・柳川・みやまの3市では1.34倍となっております。 大牟田管内の有効求人倍率の年度の推移といたしましては、平成25年度には0.79倍と1倍を切っていたものの、平成26年度は1.06倍と1倍を超え、平成27年度1.18倍、平成28年度1.38倍、29年度1.49倍と年々上がっておりまして、本年7月まで49カ月連続で1倍を超えている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  次に、人口の社会移動の増減の直近の推移についてお伺いいたします。 ○議長(境公司)  吉田企画総務部調整監。 ◎企画総務部調整監(吉田尚幸)  本市の人口の社会動態の状況について、直近5年間の推移をお答えいたします。 住民基本台帳ベースで申し上げますと、平成25年度につきましては494名の減、26年度につきましては389名の減、27年度は551名の減、28年度は343名の減、29年度は394名の減となっております。いずれも3月中の減少がほとんどを占めておりまして、5年間トータルで社会動態の減のトータルが2,171名の減、このうち、その3月中の異動に伴うものが1,605名、約74%を占めているという状況でございます。 以上ございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  市長は、就任この方、人口減少を本市の最大の課題として、雇用の確保、教育・子育て施策の充実というものを掲げてこられました。人口ビジョンで示されている2040年での社会移動を均衡させるという目標はどのようにして設定したのか、どうやってそこに向かってやっていこうとしているのかお知らせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  本市の人口ビジョンにおける2040年の社会動態が均衡という条件につきましては、これは国のまち・ひと・しごと創生長期ビジョンの中で、2040年までに全国の合計特殊出生率が2.07程度で上昇をし、移動が均衡した場合の地域別の高齢化率の長期的な見通しというものが示されておりますので、その条件を勘案し、設定をしたところでございます。 人口減少への対応は、本市として取り組むべき喫緊の課題であり、人口減少を緩やかにするには、その取り組みが早ければ早いほど効果が見込まれるものであると考えております。あわせて、こうした人口減少抑制といいますか、取り組みは一つの自治体だけでできるというものではございませんで、国や県における少子化対策、あるいは東京一極集中の是正に向けた取り組み、こうしたところも当然あわせてやっていくことが不可欠であり、そうした結果として2040年の均衡というものが描かれているというふうに思っております。 本市における社会動態による人口減につきましては、推移を先ほど調整監が申し上げましたけども、10年前は1,000人を超える減少数でございました。近年では、先ほどお話をしたとおり300人から500人程度になるなど、改善の傾向も出てきているのではないかというふうに思っています。これは社会経済の動向とあわせて、本市のこれまでの取り組みも一定程度寄与しているんではないかというふうに私どもは考えております。 こうした人口減少に対する現状や将来の展望、危機感について、行政のみならず企業や団体、市民の皆さんと共有しながら、引き続き、さまざまな取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  国がそういう数字を出しているので、人口ビジョンのところでは2040年に均衡にしてあるということでございました。 大牟田市として、均衡させる目標というのは特にお持ちですか。 ○議長(境公司)  もう1回質問を。 ◆22番(森遵)  大牟田市として、社会移動の均衡をさせる目標年度として何かお持ちでしょうか。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  目標年度ということでございますけれども、毎年300人から500人程度の方々が、転入よりも転出のほうが多いというような状況でございます。10年前が1,000名程度でございましたので、10年間で約半分程度になっているのではないかというふうに思っております。できることならあと10年間で均衡できればというふうに思っておりますけども、当然、その社会情勢とかがまた変わっていって、今、雇用、求職者数とかも非常に多い状況であり、そういった中での改善もあるかと思いますけれども、そういう社会情勢への影響が、やはりこういう問題では出てくるんだろうというふうに思っておりますので、10年あるいはそれ以上かかるかもしれませんけども、それがなるべく早く均衡できるように、それは目標年次ということではなくて、1年でも早くそういう状況になるように頑張ってまいりたいというふうに思っています。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  なかなか目標を計算するというか、設定するのは難しいのかなとは思いますけれども、やはり人口減少を食いとめることを最大の目標に掲げているわけですから。人口ビジョン自体も、数年前だったら「そんなの出ませんよ」と多分言ってたと思うんですよ。やっぱりそれについては、小さな集落とか、日本の中であと何人ぐらい持続可能にするために産まなければいけないという目標を決めてやっているところもありますけど。大きいのは大きいのでそう簡単にはいかないというのはわかりますけども、そこをしっかり見据えた産業政策をとっていかなきゃいけないかなというふうに思っています。 そこで、最初に聞きました有効求人倍率で、雇用は充足しているという部分が出てますよね。なかなか人が集まらないという、市内ではそこそこいい会社も人を探してらっしゃるというのも出てきております。 ただし一方で、新卒の若者が働きたいと思える職場がまだまだ不足しているのかなというふうにも思いますが、人口の社会減少をとめるために、どういう分野の仕事をどれぐらいふやすのか、今後の産業育成、企業誘致の考え方についてお伺いします。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  今後の産業の育成、企業誘致の考え方についてお答えいたします。 まちづくり総合プランの基本方針では、これまで取り組んできました環境・リサイクル、エネルギー関連産業を初め、新しい可能性を切り拓く産業を育成・支援するとともに、企業誘致による新たな産業の創出に取り組むこととしております。 まず、産業の育成につきましては、本市には重要港湾三池港があり、臨海部には工業団地や工場適地がありますことから、環境・リサイクル産業を初め、新エネルギー関連産業の導入等を視野に入れ、取り組んでいるところでございます。また、福岡県では、先端技術分野として医薬品製造業や医療用機械器具製造業などを位置づけており、本市には化学工業や機械器具製造など一定の立地がありますことから、こうした企業の育成や誘致を図ってまいりたいと考えております。 次に、企業誘致につきましては、雇用の創出に向け、製造業を中心に本市のすぐれた交通インフラや産業の集積などの強みを生かしながら、全力を挙げ推進しております。さらに、地域活性化センターを初め、関係機関との連携による地域企業への支援事業や商工会議所と連携した創業塾の開催など、産業の振興に取り組んでいるところでございます。 こうした取り組みに加えまして、昨年8月、商工会議所から提言のありました宿泊施設の誘致につきましても、観光産業の育成や域内の消費拡大という観点から調査・検討してまいりたいと考えているところでございます。 引き続き、産業の育成に努めるとともに、1社でも多くの企業誘致を実現してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  どうもありがとうございます。 この質問をして、私がやはり将来ですね--今、やっていただいているのは、この間も実績を言われていましたけど、すごく成果も出ていて、いい取り組みだなと思いますけども、なかなかそれだけでは大牟田の人口減少はまだまだとまらない部分もあるので、先ほど言った若者が働きたいと思える職場というものを目指していきたいなと思っております。 そこで、大牟田では、去年、タウンマネージャーさんを導入して、まちなかの活性化ということはできております。私たちも日南市に視察に伺いました。そういうまちづくりを聞きに行ったんですけど、実はそこに行って気づいたことは、IT企業がその商店街に10社ぐらい誘致されていて、その時点でもう100人雇用があると。5年後には300人ぐらいになりますと。やはり、お店を活性化するというのも一方で大事ですけど、雇用ということがセットになって、それが行われていると。そのために、別のタウンマネージャー、別の人材をまた同じぐらいの高給で雇ってやっていると。やっぱりそういう新しい産業、若い人が根づく産業みたいなもの、そこら辺も、タウンマネージャーだけじゃなくて、大牟田市も学びとるところがあるんじゃないかというふうに思いますが、そこら辺の御見解をお願いいたします。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 日南市の油津商店街のお話かと思います。実は、私も油津商店街には勉強に行きました。日南市は人口5万4,000人ぐらいということで、大牟田市よりもちょっと小さいような町ですが、そこの中心市街地、商店街は非常ににぎわっておりまして、その中には、今、議員がお話しされておりましたようなサテライトオフィスという感じで、IT関連企業ですね、こちらのほうがにぎわっていると。聞くところによりますと、日南市には12社のIT産業が進出してきておりまして、そのうちの10社が油津商店街のほうで操業してあるということでございます。 先ほどお話がありましたタウンマネージャー以外に、たしか民間のリクルートか何かの御出身の方でマーケティング専門官、こういった方を市のほうが特別に任命をして、そういったIT関連企業の誘致の任に当たってあるということでございました。 そういったものも含めて、当日は商工会議所と市のほうで合同視察という感じで勉強に行きまして、そういった観点から、大牟田市におきましても大牟田商工会議所と、先ほど御答弁いたしましたように、創業塾、こういったものも開催しているということでございます。特にITということにはこだわっておりませんけれども、ただ、平成27年度から29年度までで申し上げますと、そういった創業塾を受講されて新規開業された方々が、延べになりますけども、56社いらっしゃるということでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  なぜ、今、ITを取り上げたかというと、大牟田の中にもまちなかシリコンバレーということで頑張ってらっしゃるところがありますけど、そこの親会社さんというところが佐賀で起業して、300人ぐらい雇用されているように聞いております。また、これはマイクロソフトのビル・ゲイツが、「これからは起業するならAIとバイオとエネルギーだ」と言っていたらしいんですが、やっぱりこれから伸びるボリュームゾーンをいかに市内に産業として取り込んでいくかというところが非常に戦略的に大切かなと。できる・できないより、まずやってみようということです。 そこで、今ちょっと日南市の記事というか、調べていて若干ありましたので、ちょっと御紹介させていただきますと、その記事の中で、これはちょうど先ほど言ったのと一緒なんですが、都会に出ないとできなかった仕事が地元にあるというすばらしさとか、あるルポライターさんが書いた記事ですけど、その中で、人気の秘密はスピードあふれるベンチャー行政だったいうことで、最初は正直、人口の少ない日南に出すことを迷っていたと。しかし、市長が東京の本社を訪ねてきて、地方で起業することの課題を出してくれたと。その課題を解決しなければ我々は行けないよと言うと、半年後ぐらいに答えが返ってくると思ったら2週間後に返ってきたと。これにはさすがに驚いて、こういう真摯な姿勢の行政とならしっかり組んでやっていけるという確証が持てたので決めましたと。これが1社だけじゃなくて、10社、12社ということなので、やはりそれなりに行政のスタンス、姿勢というものが実を結んでいるんではなかろうかというふうに思います。 ぜひ、そういったことも取り組んでいただきたいと、今後、思っております。よろしくお願いします。 それと、未来投資戦略2018というのが、今、政府のほうから出ていまして、その中で、次世代ヘルスケアシステムの構築というのがあるんですけども、その中に「認知症の人にやさしい」新製品・サービスを生み出す実証フィールド整備とかいうのがあります。このように、国は、将来ここは伸びるだろうというところに手を打っていこうということなんですが、大牟田のほうでは何か動きがありますでしょうか。 ○議長(境公司)  池田健康福祉推進室長。 ◎健康福祉推進室長(池田武俊)  今のお尋ねは、ICT等を使っての動きかと思います。 御案内のとおり、今年2月にNTTとの間で実証実験の協定を結んでおりますが、現在、リビングラボと称しまして、ベンチャー企業のような幾つかの企業さんのICT製品を実際に試しに使っているというようなこと、そこを通して商品化を目指すといったような動きをしているところでございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  済みません、これちょっと通告が不足していたのかなと思いますけども。 以前、大牟田でも医工連携の取り組みとかいろいろ頑張られて、結果的にそんなに大きく花開いた感じにはならなかったと思うんですけど、そういうチャレンジングなことを行政側もいろいろ情報収集して引っ張っていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 次に行きます。 小さな3点目、市庁舎の整備について。 市庁舎の整備の現在の進捗状況についてお伺いします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  庁舎整備の検討の進捗状況ということでございます。 今年度は、これまでも耐震診断調査やシミュレーション結果などをもとに、市民意見の聴取等を行ってきております。また、本年5月には学識経験者、公募市民等で構成されます附属機関の庁舎整備検討委員会を立ち上げ、庁舎整備の手法について諮問をいたしました。 また、市民アンケート、団体アンケート、インターネットアンケートの各種アンケート調査や希望する団体等との団体説明会、さらには市長が直接市民と対話します意見交換会などを実施しており、その結果を集約し公表するとともに、庁舎整備検討委員会にもお示しをし、協議のための資料としていただいたところでございます。 なお、庁舎整備検討委員会につきましては予定どおり協議が行われておりまして、答申につきましては、9月の下旬から10月上旬ごろにかけて行われる見込みとなっております。 審議会からの答申を受けた後、庁内で検討を行い、当然、いただいた市民アンケートなどの結果を踏まえ、来年2月ごろをめどに改修または建てかえという整備手法、建てかえの場合は現地建てかえなのか、現地以外での建てかえなのかという建築の場所、また、目標年度等の対応方針案をまとめて皆様に御提示をし、議会でも御議論をしていただいた後に、年度内に決定できればというふうに考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  先ほど質問しました財政構造強化指針では、市庁舎、体育館、高泉市営住宅(Ⅲ期)の事業を全て行った場合、平成35年度の累積赤字は、先ほど申し上げた20億円から倍増し、40億円近い赤字が見込まれるとあります。このほか、学校再編整備事業、ごみ処理施設建設事業も検討中であり、10年のうちに実施していくのは困難とあります。 事業の必要性、優先度、後年度の財政負担などを見きわめ、選択と集中を行うとありますが、どのような考えでこれらの事業の選択と集中を行うのかお伺いします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  今回改定いたしました財政構造強化指針でお示しをしております財政収支試算につきましては、繰り返しになりますが、あくまでも現時点で考えられる一定の前提条件のもとで推計をしているものであり、しかも、今後何ら対策を講じなかった場合、大きな財源不足に陥ることをお示ししているものでございます。 当然、こうした事態とならないように、黒字の継続を目標として、スクラップ・アンド・ビルドの徹底を初めとする具体的な取り組みやルールの見直しについても定め、財政健全化に向けたさまざまな取り組みを行っていくことといたしております。 このような中で、議員御案内のとおり、今後、庁舎整備などさまざまな大規模な事業の検討を進めていく必要がございます。これらにつきましても、他の事業と同様、毎年度のアクションプログラムのローリング並びに予算編成、あるいは次期総合計画の策定の中で、事業の必要性や優先度、事業の規模、財源の有無、あるいは後年度の財政負担、全体の財政計画との整合、こういったことを図りながら、事業選択について慎重な議論を進めていく必要があると考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  最初の項目で、非常に対策が限られているという中でどうしていくのかというのが見えないんで、お伺いしてるんですけども、今のところ、頑張りますというような感じにしか聞こえないんですよね。具体的でないからですね。 やはり、先ほど言いましたように、来年度予算をつけたりするときに、どういうスケジュール感でこういった事業が今後できるのか、それに対してどういう財政対策を打っていくのか。こうやって聞いていると、何かほかに隠し玉でもあるのかなって思うぐらいの何も出てこない感があるんですけども。 保健所というのは一つあると思うんですよね、将来的には。ただ、いろいろ昨日も厚労省の話が出ましたけども、どれぐらいのことを大牟田市がやっていかんといかんのか、やっぱり覚悟を決めようという数字だと今回思ったんで、それなりのものを出してきてほしいと、私はそういうふうに思っています。そうしないと議論が進められないのかなと。もうちょっと早く始めればよかったねというようなことをもう二度と思いたくないもので、ぜひ重ねてお願いします。 庁舎の話でしたので。この大牟田市の庁舎の話というのは、市民の方に、今、使い勝手が悪いため不便をかけていますけども、耐震の話がなければこれで我慢していたのかなと、今のまま我慢してたのかなというふうに私は思っておりますが、そこら辺のお考えはいかがですか。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  庁舎につきましては、本庁舎が昭和11年に建った建物でございまして、80年以上経過しているということもあり、やはり耐震化というのは必要な検討項目だろうと考えておりまして、今の総合計画についても、31年度にそういった耐震調査を行っていくということにしていたわけでございます。それが、熊本地震を契機として、やはりいざというときの防災拠点として庁舎は耐震化をして備えておく必要があるということがございましたので、それを28年度に前倒しをして実施したということでございます。 ですから、そのままにしておくということは考えてはおりませんで、31年度をめどに耐震調査を行い、その後、庁舎の建てかえについての議論を行っていく予定であったということでございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  私は、多少使い勝手が悪くても、耐震化があるから仕方がないと、何かの手を打たなきゃいけないと。耐震の問題がなければ、このまま我慢して使いたいなとむしろ思っているぐらいであります。 そこで、さまざま、財政が厳しい中で、どこを大きく削れるのかなと、どこに工夫の余地があるのかなと思うと、やっぱり一番に浮かぶのが、僕は、この庁舎の部分であります。 それで、今、シミュレーションの4案というのが出て、先ほど、今年度中にある程度の方向を示すということでありますが、今の中でも、今日の午前中も一つ提案が出ましたけども、中友小学校の跡の利用などということも出ていますが。そういったやり方についても同時に検討を進めているのかどうかお伺いします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  庁舎整備につきましては、先ほども今後のスケジュールを御説明しましたとおり、現在、検討委員会での議論を行っていただいております。論点としましては、庁舎に求められる機能、それから整備手法、それから建てかえる場合の建てかえの場所、その他建てかえに当たって必要となるような課題、そういったところでの御議論をいただいております。 9月末から10月にかけて答申をいただくこととしておりますけれども、その答申を受けた後に、市民アンケートでいただいた意見を踏まえて、対応方針について決定することにしております。 したがいまして、建てかえるのか、改修でいくのか、そういったところの議論はこれからということでございますので、当然、建てかえるとした場合の建設場所の問題ですとか、どういう整備手法でいくのか、それについては今後の検討ということになってまいります。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  例えば、中友にして、私たちは、高校跡地、体育館とかを活用しているところも見に行ったりしましたけども、同じく、一言で中友小跡でといっても、既存の施設を利用するのか、場所だけなのかとか、いろいろあると思いますけども、それによっては整備手法も全然また変わってくる。選択肢としての意味合いが変わってくる。午前中ありました、ホテルと合築ということを考えるときも、場所次第では全くのってこない、それだったらここの場所しかあり得ないとか、ちょっとこの4案だけでは話を決められないような、複雑なことがあると思うんですね。やっぱり決めるときには、そこら辺のところもきっちりと検討した上でいかなきゃいけないので、担当部局は大変お忙しいんでしょうけども、そういったところを3月までに各種いろいろ御検討をいただきたいというふうに思っております。 それと、先ほどここで削るしかないだろうということを言ってたので、多少話を膨らませると、例えば、30年後の職員数を前提に、75年もつ、新築するならと。これからの御時世、いろいろIT技術も発達し、いろいろな変化が考えられる。30年後の職員数に75年もつ庁舎が本当に必要なのか。例えば、ドラッグストアとか近所にもありますけれども、割と簡単な建物で、しばらくそれで我慢するとか、さまざまな考え方があると思いますので、やはり利便性というのもありますけども、やはりこれだけの財政の数字を見ると、どれだけそこをうまくやるのかと。 例えば、議場にしても、ここをそのまま使うんだったらこれでいいと思うんですけど、新しく建てるなら、普通の会議室みたいなところ、全協の会議室をちょっと広くしたぐらいのところでもできないことないのかなとか、そういったさまざまな工夫をして、これからの財源の確保も踏まえた上で、こういう庁舎の検討というのをやっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 次に行きます。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆22番(森遵)  近代化遺産の活用ということであります。 まず、世界遺産登録前年度からの来場者数の推移と事業費についてお伺いします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  近代化遺産に係る事業費と来訪者数についてのお尋ねでございます。 まず、事業費でございますが、平成21年度にユネスコの暫定一覧表に記載をされ、本市として、世界遺産登録に向けて本格的な取り組みを開始した平成22年度から登録までの27年度の間の主なものを御説明をしたいと思います。 宮原坑用地取得や宮原坑駐車場整備、旧長崎税関三池税関支署整備並びに三池炭鉱専用鉄道敷跡の整備などで、総額で約5億4,200万円となっております。また、三川坑については、27年度に三川坑跡保存・活用計画を策定し、整備を進めております。27年度から29年度においては、トイレ改修や大斜坑の改修、港倶楽部との通路確保などを行い、約8,200万円の整備費用となっております。 合計で約6億2,400万円かかったわけですけれども、そのうち財源として、産炭地域活性化基金、国・県からの補助金、過疎債などを活用し、市の一般財源からの支出は約9,700万円となっております。 また、世界遺産登録後の維持管理費といたしましては、宮原坑と鉄道敷跡の除草や、三川坑を含む各施設の受付・ガイドに要する費用が主なもので、27年度から29年度の3カ年平均で年間約3,300万円となっており、こちらは全額一般財源で対応いたしております。 次に、来訪者数についてお答えを申し上げます。 平成27年度の登録から平成29年度の3年間の来訪者の累計は、石炭産業科学館を含め約37万7,000人となっております。登録前後の世界遺産構成資産への来訪者数を比較いたしますと、27年度の宮原坑と長崎税関への来訪者数は合わせて約8万人で、26年度の3,500人と比べますと、23倍近くの来訪者があったことになります。28年度は、宮原坑、長崎税関、三池港展望所3カ所で約6万1,000人、29年度は約5万5,000人と、登録効果の一段落により、減少傾向にございます。30年4月から7月の4カ月間におきましても4カ月間で約4万4,000人と、前年度同期間比約6,000人の減となっております。 三川坑跡については、定期公開を始めた27年度が約1万人、炭鉱電車を移設した28年度が約1万5,800人、29年度が約1万5,500人となっており、炭鉱電車移設の効果が一段落をしたものの、施設整備の進捗や地域との協働によるイベント等により、ほぼ前年並みの状況を保っている状況にございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  近代化遺産の部分についても、私は、住民福祉に直結する、市民サービスに直結する部分ではないので、見直しの余地が大きいんじゃないかというふうに思っております。 そこで、3月議会において、私の質問での答弁じゃないんですが、宮原坑の整備活用計画について、財政状況等を考慮しながら事業の計画、こういったものも一定必要になれば見直しをしながら進めていく用意があるという答弁がありました。これについては、もう既に来年度から修正をかけなきゃいけないような状況じゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  ことし、ユネスコに対しまして、三池炭鉱跡の保存・公開・活用に関する計画をお出ししております。この計画は、世界遺産登録時のユネスコからの勧告を受け、人類で共有すべき世界遺産の顕著な普遍的価値を維持し、保存・活用を図ることを目的として、29年11月30日に保全状況報告書としてユネスコに報告をしたものでございます。したがいまして、各構成資産では計画に沿った保存活用事業を実施していく必要がございます。 この計画は、本市の財政状況等も勘案し、事業費の平準化の観点から、18年というかなり長期の計画となっております。その中で、構成資産の価値の保全とその理解促進に向けた整備を優先的に進めていくことといたしております。 今後、整備を進める上では、当然、財政状況等も勘案をしながら、毎年の予算編成、あるいはアクションプログラムのローリングの中で、事業費の抑制ですとかスケジュールの見直しなどについて検討をしていく必要があると考えております。 来年度の事業費につきましては、調査事業を行っておりますので、その事業等の継続性、こういったものも含めながら考えていく必要があるというふうに思っています。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  継続性があるものには、ある一定程度仕方がないのかなと思いますけども、先ほど言いましたように、住民福祉に直結しないなと私は感じておりますので、精査のほうをお願いしたいと思います。 それと、私は以前、石炭館の機能を三川坑に一部、引っ越す準備を始めたらどうか、そういうことを考えたらどうかということを御提案して、それは今でも私はあるんですけども、宮原坑もこういう計画が出ると、手を広げていっているなと、本当にこれだけのものが必要なのかなと。将来的な維持費も含めてですね。例えば、万田坑と宮原坑をつなぐというのは私はすごくいいなと思います。だけども、同じまちにあったら、両方にガイダンス施設つくるんやろかと。これは、荒尾市さんとは浄水場も一緒ですから、あの辺は一体的にやっていくとか、大牟田は別のところで、三川坑なら三川坑を担って関連づけてやっていこうとか、そういった広域的なことも考えていただいていいのかなと思います。 それと、前にも言いましたけど、私はどっちかと言うと歴史の中身、今回の議会でも負の遺産ということで、負の歴史かな、ありましたけど、やっぱり歴史の中身をどう伝えていくかということが非常に重要であるということと、宮原坑については子供たちにうまくそれを活用した教育、ああいう活動は非常にいいなと思っていますが、ハード整備みたいなところは、今後を考えて少し抑えぎみでやっていっていただきたいと思います。これは要望にしておきますので、よろしくお願いします。 次に、いきます。 大きな2点目、大牟田市動物園と絵本ギャラリーについてお伺いします。 3月議会でも申し上げましたけれども、一時は閉園も含めた検討の対象となりましたが、今や大牟田市の顔として、市民の誇れる財産の一つになっております。ひとえに指定管理者の皆さんの地道な努力のたまものであり、園長を初めとする現場のスタッフの皆さんに敬意と感謝を表します。 今議会でもさまざまな議論が行われていますが、私はこの事業には大きく二つの論点があると思っています。1点目は動物園との相乗効果、2点目は絵本を通したまちづくりとの関係です。 そこで、小さな1点目、動物園と絵本ギャラリーの相乗効果についてお尋ねします。 まずは、基本設計も含めた総事業費と維持管理費の概算についてお伺いします。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  総事業費と維持管理費についての御質問についてお答えいたします。 平嶋議員の御質問でもお答えいたしましたとおり、絵本ギャラリーにつきましては、現在、基本設計を行っており、展示室や休憩室など部屋の配置や広さなどについて検討を進めております。建物本体の建設費やアプローチ等の外構工事、給排水を含む機械設備工事等の概算費用につきましては、関係者の皆様の御意見を反映する必要がございますことから、今後、基本設計の中でお示ししたいと考えております。 また、施設整備に関する財源でございますけれども、一般財源を少なくするため、林野庁の補助金や過疎債の活用を検討してまいりたいと考えております。 施設の管理運営に当たりましては、展示の切りかえの頻度や動物園との一体的な運営の検討、市民ボランティアの皆様からの協力が得られるかどうかなど調整を行い、検討を進める必要がございます。このため、管理運営費につきましては、関係者の皆様の御意見を反映し、さらには類似施設を参考にしながら、基本設計に合わせ、検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。
    ◆22番(森遵)  私、非常に不思議な気持ちでおります。ただアイデア段階でそういう答弁だったらいいんですよ。こういう話がありますと。でも、基本設計、予算が出て、今回、クラウドファンディングをやろうというんですよね。広く呼びかけて、早いうちにということです。 今度は市長にお伺いしたいんですが、この絵本ギャラリーの事業を、よし、いいぞ、やるぞと決められたときに、建設や維持に大体どれぐらいかかるかという見込みなしに決定されたのでしょうか。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  今回の議会でもずっとそういった御質問があっているわけなんですけれども、全く想定なしといいましょうか、腰だめの数字というふうなことがあるかもわかりませんけども、そうしたところでの考えはあるわけでございますけれども、やはり数字を具体的な形で、例えば申し上げたりすると、今度はそれがひとり歩きして、幾ら幾らというところだけが先行していくことがありますので。やっぱり今、基本設計をやっている以上、基本設計をちゃんとやったところで概算費用が固まってくる、そんなふうなことのほうがより混乱を与えずにいいだろうというようなことから、基本設計を、今、出しておりますので、それらに基づいたところできちんと御説明しようというようなことでございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  言わんとするところはわかるんですけども、私たちも、基本設計--ですから3月で本来もうちょっと詰めるべきだったなと私は思ってるぐらいなんですけども。クラウドファンディングでこれから寄附を呼びかけますよと。「幾らすると」、わからんと。「運営はどげんなっと」、まだ決まっとらんと。こんなことに私たちが予算をつけられるのかなと、私は非常に不思議な感じでおります。 腰だめの数字と市長は思ってらっしゃるみたいですけど、あと1億かかるのか2億かかるのか3億かかるのか、私たちはわからないんですよ。私たちに、じゃあ議会で独自で調べろと言うのかと。やっぱり、クラウドファンディングを実施するかどうかという補正予算を審査するに当たっての議論の入り口ですよ。大体幾らかかるか、立ち上げに。大体どういうふうにして、どれぐらいの費用がその間かかると見込まれるか。つくる過程で実施設計したら、こう思ったけどこうでした、そういうのはあると思いますよ。ひとり歩きするといっても、何もなしで審査しろというのは、非常に不誠実というふうに私は思いますけども、いかがですか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 絵本ギャラリーの概算事業費等、これにつきましては、本年7月、業者が決定いたしまして、現在、他都市の類似施設の状況、こういったものを調査しながら、概算事業の積算でありますとか、管理運営費の設計、管理運営費の概算ですね、こういったものの検討を行っているということでございます。 本年度、基本設計を行っておりますけれども、これは決して、来年の3月、年度末に議会の皆様に御報告をするということではなくて、調査である程度、概算事業費、積算が固まった段階、管理運営費ですね、こういったものも、他都市の類似施設の状況、こういったものをお示ししながら、なるべく早い段階で議会の皆様にもお示ししたいということを考えております。 そういった中で、GCFを今のところ12月から始めさせていただけたらということで考えているところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  早くいただけるのはありがたいんですけどね、ただ、クラウドファンディングの予算を考えるのに、皆さんだってそうでしょう、幾らかわかりませんというものを審査して結論を出してくれというのは、ちょっと余りにも先走りじゃないかと。私はクラウドファンディング、ほかにも論点あるんですけど、これ一つとっても、今回の審査するには材料が不足していると思いますよ。自分たちだったらどう思われますか。皆さん、そう思われないのかなと不思議なんですよ。こういったことを議論するのに、大体どれぐらいかかるか、それぐらいのことは教えていただいていいんじゃないですか。いかがですか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  先ほども御説明いたしましたように、本来であるならば、基本設計を行いながら概算事業費をお示しして、それでクラウドファンディングのそういった目標額をお示しすべきという御指摘かなと思っております。 ただ、繰り返しになりますけど、今現在、概算事業費、そういった施設の管理運営費を含め検討しているところでございますので、そういった部分については、なるべく早い段階でお示しをしたいということでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  私は、基本設計じゃなくて、今、皆さんが把握してらっしゃる概算の数字、これを知りたいんですよね。今、ここで結論を出せとは言いませんけど、あした常任委員会がありますから、できればそれまでには、大体どれぐらいかかると思っているという数字ぐらいはお示しいただいていいんじゃないかと思いますので、強く要望しておきます。 その先に移っていきます。 次に、あくまでも、でも、それは議論のためのスタート台ということですね。絵本ギャラリー整備後の入場料についての考え方についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 先ほど森竜子議員の御質問でもお答えいたしましたとおり、動物園につきましては、多くの方にお越しいただいており、来園者の8割の方が市外からお越しいただいております。 来園者の利便性や動物園の魅力向上のため、本年度から駐車場の増設や園内トイレの新設、絵本ギャラリーやキリン舎の整備を行うこととしております。この整備により、来園者の利便性の向上や動物園の魅力向上につながる一方で、整備費や維持管理に費用が発生いたします。入園料につきましては、絵本ギャラリーやキリン舎などの整備により、より充実した魅力ある動物園になりますことから、近隣の類似施設を参考としながら入園料の改定を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  絵本ギャラリーの運営というのは、動物園と同じ指定管理者さんが請け負うんでしょうか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  絵本ギャラリーの運営についての御質問でございます。 先ほどお答えいたしましたとおり、現在、関係者の皆様や類似施設を参考としながら、運営のあり方についても検討しているところでございます。 絵本ギャラリーは、民間活力を導入し、指定管理者制度の導入を基本に考えております。絵本ギャラリーは、動物園と相互に連携しながら運営を図っていく必要がございますが、専門性のある新たな業務となりますことから、事業者の選定につきましては、十分な検討を行ってまいる必要があると考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  指定管理料が幾らぐらいかというのもまだわからないということですよね。先ほどの流れでいくとですね。 動物園の魅力アップという位置づけだけども、指定管理者は別にしようというふうな感じで考えていいんですかね。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 指定管理者制度絵本ギャラリーについても民間活力の導入を図るという視点で検討を進める必要があるということで、御答弁をさせていただいところでございます。そういった中では、今の指定管理者なのか、もしくは専門性があるということで別の指定管理者にするのか、その辺は引き続き十分な検討を行っていく必要があると考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  これからということですけども。 大牟田市動物園は、近年、来場者も増加、マスコミへの露出もふえ、大牟田市のイメージアップと知名度向上に多大な貢献をしています。一方、動物の高齢化と新たな動物の入手の困難さという動物園固有の課題にあわせて、少子化と人口減少、さらには財政上の制約という大牟田市の課題もあります。大牟田市動物園の現在の魅力と将来の運営、将来像について、当局の考えをお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  動物園の魅力と将来像という御質問についてお答えいたします。 森竜子議員にもお答えいたしましたとおり、大牟田市動物園では、動物福祉を伝える動物園をコンセプトに、飼育動物の暮らしを豊かにするための取り組みが積極的に行われており、本市動物園の特色と魅力となっております。 動物園を取り巻く環境としましては、野生動物保護に関する国際条約の強化や動物の購入価格の上昇により、国外からの新規動物の導入は大変困難な状況になっております。また、動物の高齢化に伴い、今後も飼育動物数が減少していきますことから、本市動物園の長期的な展示計画を検討する必要がございます。 動物園の将来像としましては、現在のコンセプトと同じ、動物福祉を伝えることを基本に取り組んでまいりたいと考えております。あわせて、動物の展示につきましては、本市動物園での繁殖や他の動物園からの受け入れ、ブリーディングローンの活用等により、飼育動物の維持を図り、来園者に喜んでいただけるような動物園づくりに取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  大牟田市動物園の魅力、やっぱり動物福祉を今、伝えてらっしゃると。それがハズバンダリーとかそういう取り組みであるということだと思うんですよね。 動物園の魅力アップ、相乗効果ということであれば、動物園本来のビジョン、理念、そういう動物福祉というものと、絵本ギャラリーというのがどのように相乗効果を発揮するのかというふうに私なんかは思うんですけども、当局の考えを教えてください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 森議員の御質問にもお答えいたしましたとおり、本市動物園には幼稚園や小学校を初め、子供連れや御家族など、市内外より多くの方にお越しいただいており、絵本ギャラリーと主な客層が一致すると考えております。 また、動物福祉に関する取り組みを積極的に行っておりますほか、動物や人に対する思いやりのある行動を育むことを目的に、動物との触れ合いなど各種イベントに取り組んでおります。 絵本の中には、動物が登場する絵本も数多くございます。今回、絵本ギャラリーの検討のきっかけとなった内田さんの絵本「おれたち、ともだち!」シリーズには、友達とのかかわり、友達の大切さ、人への思いやりが描かれており、大きくは、動物園の取り組みとテーマが一致していることから、絵本ギャラリーの整備による相乗効果が見込まれるものと考えております。 さらに、絵本ギャラリーは、動物園を敷地拡張し、旧老人福祉センター跡地に整備することを計画しております。ギャラリーには来園者のための休憩室や授乳室、トイレ等を整備しますことから、限られた動物園内のスペースを拡張できるということや、来園者の利便性の向上という点からも効果があるものと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  それではお伺いしますが、その相乗効果、市の考える相乗効果というものは、動物園の現場のスタッフさんとかにも理解を得られている、共有できている、そういうふうにお考えですか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  本年度から市のほうでは動物園の機能拡張ということで計画しておりまして、繰り返しになりますけども、駐車場の整備、トイレの整備、絵本ギャラリーの整備、さらにはキリン舎の拡張ということで計画をいたしております。 こういった部分に関しましては、2月に市議会常任委員会に報告した後、指定管理者のほうとは、随時協議を行わせていただいているところでございます。 御質問は職員の方々という御質問かと思いますけれども、職員の皆様に関しては、4月に、そういった考えであることを、議会にもお示しした資料をもとに説明をさせていただいたところでございます。その後は、広くは各団体、関係者のほうにも意見を求めてということで、議会のほうからも御意見をいただいたところでありますので、ともだちや絵本ギャラリー実行委員会の皆様とか読み聞かせの団体、それと関係者の方々、内田麟太郎さんとかといった方々にお話をしておりまして、引き続き、動物園の職員の皆様に関しては、今後とも継続して協議をして、先ほどから申し上げます相乗効果でありますとか、そういったテーマ性、こういったものが同じ方向に向かうように協議してまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  私は、共有されているとはまだ思えないんですよね。これが一番大事なところじゃないですか、今回のこの事業をやるに当たって。さっき予算の話をしましたけど、ここでも私は、とても、今、クラウドファンディング始める状況じゃないんじゃないかと。ビジョンとか基本構想を共有して初めて外に向かって打ち出せるんだと思うんですよね。 例えば、私はこういうお話を聞いたことがあります。動物園は自然科学の世界ですと。絵本はファンタジーの世界ですと。私も3月議会で言いましたように、どうやったらそれをうまくできるかなと。アイデアはおもしろいと思ってるんで、どうやったら一番いい形になるかなといろいろ考えてたんですけども、そういったことを耳にしますと、すごい浅はかだったなって自分で反省するんですね。場現で本当に毎日それに向かっている人がどういうビジョンと考えを持っているかというのを知らずに、自分の頭だけでこうやったらおもしろいだろうなということを考えて、自分もちょっと反省しているんですけども。そのまま、今の乗りで、乗りで言ったらあれですが、そのままの形で、今、事業が進んでいって、もうクラウドファンディングでやりますよと。これはちょっとあんまりじゃないかというのが私の考えなんですよ。 そこでちょっと市長にお伺いしますが、先ほどは予算の話をしましたけども、市長、この事業を決定するに当たって、動物園側が、今、どういうふうな思いにあるかということを御存じでしたでしょうか。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  産業経済部におきましては、毎月、指定管理者であります動物園側とずっと協議をやっているわけですね。先ほど、副枝部長も答弁しましたように、ことしの2月議会、それを受けた後、また、動物園側とも協議をしているというような報告は受けているわけでございますので、そうした意味では、動物園側との意思疎通、これはできているものというふうに承知をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  よくよく、またそこら辺も聞いてみてください。とても、今の状況で、私はこのまま進んでいってはいけないんじゃないかと思って、ここで取り上げております。 先ほど、園のおかげで、現場の方のおかげでここまで動物園がきたという話をしましたけど、やっぱり今の園の方の考え方、スタンスというものが、今後、園をどうやっていくかというのに関しては一番勉強になるというか、尊重されてしかるべきだと私は考えますけど、いかがですか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 繰り返しになりますけども、動物園の動物福祉の取り組み、当然、指定管理者の方の経営努力、園長を初め若いスタッフのそういった情熱であるとか思い、こういったものが共感を呼んで、こういった多くの来場者にお越しいただいていると思っております。そういった意味では、日々のそういった日常の仕事、動物園での業務の中において、そういった方々の努力というのは、十分、私どもも認識しているということでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  今後の動物園のあり方を決める上で、そういった方々の--私は現場が言っていることが絶対とかそういうことを言うつもりはないんですよ。ただ、そこは非常に尊重されるべきじゃないかと聞いていますけども、いかがですか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 先ほどお答えいたしましたように、随時、指定管理者、園長を初めですけども、打ち合わせであるとかそういったことは行わせていただいております。ただ、なかなか職員の皆さんに集まっていただく全体説明会ですね、こういったものを行ったのはことしの4月が第1回ということで、担当職員のほうは随時動物園にお伺いして、そういった協議のほうもさせていただいています。 ただ、今、議員からお話がありましたように、そういった園で働いている方々、個別でのそういった日々のやりとりもあるんでしょうけども、やはり情報共有を含めまして、そういった全体説明会ですね、こういったものも今後は継続的にやっていく必要があるんじゃないかということを思っているところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  市は、指定管理をする側なので、上の立場にあるんで、謙虚さを持って、私もこれは反省するところですけど、慎重に耳を傾けていただきたいと思います。 それと、やはりクラウドファンディングをするきには、内田麟太郎さんとか動物園の園長初め、スタッフの人が満面の笑顔で、こういう動物園、こういう絵本ギャラリーにしますよというのを発信できてこそ、初めてクラウドファンディングをする意味合いがあるんじゃないかと。そこまではちゃんと最低でも持っていかないと、クラウドファンディングは私は時期尚早だと思いますけど、市長、いかがでしょうか。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  今回、9月補正予算の中で、クラウドファンディングに係る費用ということで予算計上させていただいているわけでございますけれども、もとより、整備すべき絵本ギャラリーの内容等について、それを伏せたままといいましょうか、出さないままでクラウドファンディングを始めるつもりは毛頭ございませんで、ずっと産業経済部長が答弁しておりますように、やはり、今、やっております基本設計、こういうものが当然でき上がってまいりますと、パースだったり何だったり、そんなものがお示しできるような形になるわけでございまして、そういったものを出しながら、こういうような絵本ギャラリーというものをというのを前面に出して、そして、ガバメント・クラウド・ファンディングを進めていくというような考えに立っておったものでございます。 それで、12月、12月というのを繰り返し申し上げておったわけでございますけれども、その12月というのは、今、申し上げたような準備に要する期間、それとあわせまして、この前にも答弁しておりますけれども、ふるさと納税等の年末調整の関係とか、そんなふうなこと等もございますので、12月は一つのめどになるということで、今回の9月の補正予算の中に計上させていただいて、取り組ませていただければというようなことで進めておるものでございます。 したがいまして、何もかんもすっ飛ばしてというとちょっと語弊がありますけれども、そんなふうなことで進めようということで考えておったものではございません。そこは御理解をいただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  市長は、コールセンターの件でもバランスよく判断をしていただけましたので、ここも先ほど言ったように、やっぱり動物園のスタッフの皆さんと内田麟太郎さんが一緒に手を携えて、頑張るぞと、そこまでは持っていかないと発信してはいけないと私は思っておりますので、よろしくお願いします。 そういったものの、本当に今の場所でいいのかどうかというのは、私はさらにまだ疑念がありまして。私のほうもですね。 そこで、まず、絵本を通したまちづくりの活用ということについての考え方についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  中村市民協働部長。 ◎市民協働部長(中村珠美)  絵本を通したまちづくりへの活用について御答弁いたします。 絵本には、その世界観を通して、子供たちの想像力を育み、心を豊かにするとともに、幅広い世代との交流を広げる効果などがあります。 本市におきましても、本市でお生まれになった新生児に絵本をプレゼントするブックスタート事業や絵本による赤ちゃんとのコミュニケーション講座を実施しております。また、市立図書館や地区公民館を初め、各学校においても、読書ボランティアの皆さんによる読み聞かせの活動も盛んに行われております。 さらに、多くの方に絵本の魅力に気軽に触れていただくため、これまでも三池地区公民館を会場とした、わらうだいじゃやま絵本展や、福岡県庁や動物園、三池カルタ・歴史資料館、石炭産業科学館を会場とした、内田麟太郎の世界展などの事業を実施してまいりました。 そのほかにも、商工会議所や、ともだちや絵本ギャラリー実行委員会によります絵本を活用したイベントが、中心市街地や商工会館、えるるなどを会場として取り組まれた実績もございます。 今後も、このような活動を通して、引き続き、絵本を通して、人づくりだけではなく、まちづくりというものにも貢献してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  さまざまないい取り組みは現在もなされているんですよね。今のままでもいいんじゃないかと、毎年毎年同じようにイベントをやってもらう形でもいいんじゃないかな、私はそういうところもあります。常設の絵本ギャラリーを設置する必要性についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 絵本ギャラリーの設置につきましては、5年ほど前になるかと思いますけども、これまで市議会を初め、昨年8月には、大牟田商工会議所から動物園の絵本ギャラリーの設置、こういった御要望をいただいております。 そのほか、ともだちや絵本ギャラリー実行委員会、これまでイベント等を開催された皆様やその際に来訪された多くの皆様から、施設整備、こういった御要望をいただいております。 6月の市議会常任委員会で御報告させていただきましたが、そういった中で、ギャラリーの候補地としては、中心市街地、大牟田文化会館、カルタックス、老人福祉センター跡の4カ所ということで、原画展示に十分なスペースが確保でき、相乗効果による集客も望める老人福祉センター跡地に常設の絵本ギャラリーを設置することといたしたところでございます。 絵本ギャラリーの設置は、動物園の魅力向上を初め、休憩室等の設置による来園者の利便性向上等もあわせて図ることができるものと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  スペースの話が出てましたけども、ギャラリー部分のスペースというのはどれぐらいですか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  御質問にお答えいたします。 絵本ギャラリー全体の広さとしては、大体600から800平米ということで、現在、基本設計を行っているところでございます。 具体的なギャラリー部分の広さということでございますけれども、現在、例えば、読み聞かせの団体の皆様であるとか、原画の展示方法、こういったものを検討しておりまして、そういった中で、絵本ギャラリー部分、展示部分ですね、こういった部分についても検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  ちょっともう時間がなくなったんで閉めていきますけど、私が以前、話出しました阿蘇の美術館は、建物50坪、ギャラリー部分は20坪で66平米です。まちなか絵本ギャラリーで、えるるでギャラリーに使った部分は小研修室で多分65平米ぐらいです。そんなに、場所がない、場所がないと言うほど、どういうものをつくろうとしているのか私はちょっとわかりません。今のところですね。 今、検討するに当たって、アドバイザー的な人っていらっしゃいますか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  建物の設計に当たりましては、7月からコンサルタントの業者、木造設計専門にされてあるコンサルにお願いしながら、現在、基本設計を進めているところでございます。 ただ、そういった部屋のレイアウトとかデザイン、こちらのほうにつきましては、当然、内田麟太郎さん初め、降矢さん、それとこれまでまちなか絵本ギャラリーなんかで携わってきていただいておりまして、いろんなアドバイス--部屋のオブジェであるとか、子供目線でのそういった原画の親しみ方、そういったことに長けてある、福岡にいらっしゃるんですけども、そういった方のアドバイスをいただきながら、それとまた関係者の皆さん、先ほど申し上げました読み聞かせの皆様とかそういった方々の御意見をお聞きしながら、部屋のレイアウト、広さ、間取り、ドアの配置といったものを検討しているところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  最後に提案ですけども、先ほど言った阿蘇の館長と一昨日電話で話をしてたんですが、非常に関心を持っていらっしゃるんですね。おもしろいと。おまえ、あんまりマイナスな言葉で考えるなということを言われてるんですが、民間で十何年間運営されてきて、もう倍つくろうと思ったけど、やっぱり半分にしといてよかったなという話でした。そういった方のアドバイスを受けてみたらどうかなと。お金が非常にない中で苦労してやってこられてるので。動物園の園長もそうですね、民間の動物園にいらっしゃった。やっぱりそういう創意工夫、何が絵本ギャラリーに必要かということを非常によくわかっていらっしゃると思うので、そういった方に何が一番ベストなのかと、虚心坦懐に聞いてみられるのもいいのかなと思うので御提案します。 以上です。 ○議長(境公司)  お諮りいたします。 次の質疑質問に入ります前に、ここで暫時休憩したいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。 再開は午後3時ちょうどに始めますので、よろしくお願いいたします。 それでは、暫時休憩いたします。                              午後2時45分 休憩---------------------------------------                              午後3時00分 再開 ○議長(境公司)  会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、質疑質問を行います。 最後に、塚本二作議員。     〔23番 塚本二作議員 登壇〕 ◆23番(塚本二作)  発言通告に従い、一問一答方式にて質疑質問を行います。 最後になりました。できるだけ早く終わります。(笑声) まず、市保健所の県への移管(パート2)について。 私は、さきの6月定例会において、市保健所の県への移管について質問し、その中の今後のスケジュールについての項目で、県への移管に伴い複雑多岐にわたるであろうさまざまな問題を浮き彫りにし、その対策を発案し、適時、議会にも報告してほしいと思いますが、市の方針の決定、県との調整、保健所政令市の解除申請等のスケジュールと、県への移行完了の時期をいつごろと見込んでおられるのか、また、議会としてやるべきこと等についてお伺いをしましたところ、所管部長は、「保健所政令市の解除は前例がないことから、国及び福岡県に本市の状況を説明するとともに、不明な点については問い合わせるなどを行ってきたところでございます。いずれにしましても、国や県、本市にとりまして前例がない取り組みであることから、現時点での移行完了の時期を明言することはできない状況でございます。市民の健康管理にかかわる重要な案件でもございますので、できるだけ早く議会からも御理解をいただき、国及び県への要望を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます」と答弁をしてくれました。 そこで、6月定例会後の進捗状況についてお伺いします。 以上、壇上での質問を終わり、自後は質問者席にて質疑質問を行います。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  塚本議員御質問の6月定例会後の進捗状況について御答弁いたします。 保健所政令市の解除につきましては、前例がないことから、本市では、国及び福岡県に状況を説明し相談をしたところ、まずは保健所を廃止するか否かについて、議会も含め市の意向を明確にしてほしいとのことでございました。 したがいまして、本市では、大牟田市保健所の設置主体の変更等に係る基本方針を取りまとめ、さきの市議会全員協議会で御説明をするとともに、6月定例市議会において議員各位よりさまざまな御意見をいただいたところでございます。 また、市民の皆様の理解を深めるため、本市の基本方針をホームページや広報おおむた8月1日号に掲載するとともに、各地区公民館等にも備え置き、周知に努めたところでございます。 今後におきましては、できるだけ早い時期に市議会の皆様の御理解をいただき、国及び福岡県との協議を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  御苦労さまでした。 次に、改定財政構造強化指針との整合性について。 改定指針の基本方針では、「次の世代に負担を先送りすることなく、将来にわたって持続可能な財政運用を構築するためには、未来に向けた投資を行いながらも、行財政改革などにより歳出の削減も図っていく必要があり、両者のバランスを見きわめることが重要です。そのため、本市では、3つの基本方針を以下のとおり定め、財政健全化の取組みを行っていきます。(1)持続可能な財政運営を行います。(2)未来に向けた投資を行います。(3)将来世代への責任を果たします」とあり、さらに3の中身を見ると、「平成30年度以降の財政収支試算では、大幅な財源不足が見込まれることから、これまでと同様の行政サービスを維持することが困難になることも予想され、公共施設の統廃合や、市民サービスの縮小などについても検討していく必要があります。こうしたことから、人口減少が進む中にあっては、未来に向けた投資を行っていく一方で、将来世代へ負担を先送りしないための取組みを行っていかなければなりません。多くの市民が利用する施設についても、新設、建て替えは難しくなっていることから、維持・長寿命化のための予防保全工事を実施する一方で、施設の統廃合による保有規模を縮小するとともに、維持管理費の縮減についても並行して行います。」と述べてあります。 そこで、私は、市保健所の県への移管と、この基本方針とは矛盾するものではないと、私は認識しておりますが、当局の見解を伺います。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  議員御質問の大牟田市財政構造強化指針との整合性について御答弁をいたします。 議員御案内のとおり、大牟田市財政構造強化指針は、将来にわたって持続可能な財政運営を構築するため、財政健全化の取り組みを行うものでございます。 今般の保健所の設置主体の変更等につきましては、広域自治体である県と基礎自治体である市の役割分担を見直し、市民の健康危機管理体制の強化と財政負担の軽減を図るものであり、大牟田市財政構造強化指針の趣旨に沿ったものであると考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  矛盾してたら大変ですからね。とにかく、諸条件をクリアしつつ、財政構造強化のため、努めて早期に保健所を県に移管し、年間約1億5,000万円の財源の涵養を実現していただきたいと思います。 次に、庁舎整備手法との整合性について。 (仮称)保健センターの設置について、当局は、地域保健法第18条で、市町村は市町村保健センターを設置することができると規定され、市町村保健センターは住民に対し、健康相談、保健指導及び健康診査、その他地域保健に関する必要な事業を行うことを目的とする施設と位置づけられているため、保健所の設置主体の変更に合わせ、現保健所の建物を保健活動の拠点として、新たに(仮称)大牟田市保健センターを設置し、市民の健康増進を図るための健康相談、健康教育及び健康診査等の総合的な対人保健サービスを実施する考えのようですが、現在作業中の庁舎整備計画、四つのシミュレーションとの整合性についてお伺いをします。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  御質問の(仮称)保健センターの設置と市庁舎整備手法との整合性について御答弁をいたします。 本年2月に取りまとめられました、庁舎整備手法検討に係るシミュレーション結果報告書におきましては、庁舎の改修あるいは建てかえなど、四つのパターンのモデルケースをお示ししているところでございます。 整備手法は必ずしもこのモデルケースの中から選択するものではございませんが、いずれのケースにおきましても、現保健所には一定の耐震性が確認されたことから、継続して使用することとされております。 一方で、大牟田市保健所の設置主体の変更等に係る基本方針におきましては、保健事業を行う拠点として、新たに(仮称)大牟田市保健センターを設置することとしております。保健センターの設置に当たりましては、現保健所の建物を活用することを基本としておりますが、庁舎整備計画との整合性を図りながら進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  1点確認をさせていただきます。 (仮称)保健センターの設置に当たり、その規模、機能、床面積等について、県の許可は要らないのかお伺いをします。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  (仮称)保健センターの設置に関する御質問でございます。 先ほど議員のほうから御案内がありましたように、市町村は地域保健法の規定に基づきまして保健センターを設置することができると規定されておりまして、県への許可等についてはないものと考えております。 今後、保健所の設置主体の変更に伴いまして、さまざまな取り組みが出てまいりますので、保健センターの設置に当たりましても、国・県とちゃんと情報を共有しながら、遺漏がないように進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  安心をしました。 次に、最低限の市民サービスの確保と迅速な移管(スケジュール)について。 保健所設置主体の変更事由に、1、設置意義の変遷、2、設置要件との乖離、3、都市機能の縮小、4、財政基盤の脆弱性、5、専門職確保の困難性等、6、健康危機対応のリスク、7、災害時等対応のリスクが挙げられていますが、私は今日の本市の市政運営上、変更事由として財政基盤の脆弱性を最も重視しております。 また、現在の当市の保健所は、地域保健法に基づき、感染症対応や災害医療等の広域的、専門的な健康危機管理の拠点として、人材確保や専門機器等の整備が不可欠ですが、その財源が普通交付税措置額では賄えず、市税等の自主財源による費用捻出が大きな負担となっており、その額は年間約1億5,000万円に上っておりますと述べてあります。 私はここで最低限の市民サービスを確保しつつ、可及的速やかに県へ保健所を移管すべきと考えますが、そのスケジュール等、当局の見解をお伺いします。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  御質問にお答えいたします。 保健所の設置主体の変更に当たりましては、市議会の皆様方の同意をいただき、本市の意思決定をすることがまずは第一と考えております。 その上で、国及び福岡県との協議を開始し、具体的な役割分担や課題を整理しながら、スケジュールを明確にしてまいりたいと考えております。 また、具体的な作業に当たりましては、国・県の御理解と御協力を得ながら、可及的速やかに進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  もう1回、確認させていただきます。 先日、どなたかの質問にも、国・県との正式な協議ができるようになったならばという答弁を何回も伺っておりますが、もう1回そのあたりを詳しく教えてください。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  御質問にお答えいたします。 今回の保健所の設置主体の変更については前例のない取り組みでありますことから、国・県にこれまでも御相談をさせていただきました。その中で、行政だけの判断ではなくて、議会の総意のもとで意思決定をして正式な相談をしてほしいということでございますので、今議会も含めましてさまざまな御意見をいただいているところでございまして、できるだけ早い時期に議会の同意をいただいて、手続を開始できればと思っております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ありがとうございました。 可及的速やかに、つまり、できるだけ早くという意味です。in English,as soon as possible.Auf Deutsch So schnell wie moglich.のスタンスでやってほしいと思います。 次に、大きな2、大牟田市財政構造強化指針の改定について。 私は、さきの2月定例会において、平成23年8月の財政構造強化指針で定めた基本方針、つまり、1、実質収支の黒字を継続すること、2、財政調整基金を一定額確保すること、3、経常収支比率を一定水準以下に抑制することと、大牟田市まちづくり総合プラン・アクションプログラム平成30年度改訂版の財政計画との食い違いや整合性について質疑質問を行い、新たな財政構造強化指針の早急な策定を求めました。早期の対応を評価します。私には到底できません。 そこで、今回の指針改定の趣旨について改めてお伺いします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  これまで、平成23年8月に策定をしました強化指針をもとに、歳入確保、歳出削減の取り組みを行ってまいりました。これらの行財政改革の取り組みにより、実質収支の黒字が継続できておりますけれども、今後の財政状況はより厳しくなることが想定され、何ら対策を講じなかった場合、今後は大幅な財源不足も見込まれるところでございます。 こうした中、持続可能な財政運営のため、歳入の確保とさらなる歳出削減の取り組みを継続しながら、一方で、人口減少の抑制に向け、未来への投資を行っていくことも必要でございます。一時的な取り組みに頼ることなく、収支均衡を継続させ、同時に未来への投資を行えるような基礎体力を強化するために、本指針の見直しを行うこととしたものでございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。
    ◆23番(塚本二作)  全く私もそう思います。 そこで次に、改定前・後の指針の類似点・相違点について伺います。 改定前の指針の歳出構造の改革、予算編成における経常経費の抑制の項で、「本市では、各部局が創意工夫による主体的な行政運営ができるように、経常経費について所要一般財源を各部局へ枠配分するという予算編成の手法をとっていますが、近年の歳入環境の悪化に伴い厳しい財政運営を強いられているため、各部への枠配分額を削減してきている状況です。今後も厳しい歳入環境が続くことが見込まれるため、枠配分を継続して実施していくこととし、枠配分の中で新規事業を実施する場合は、既存事業の廃止(スクラップアンドビルド)を行うなど事務事業見直しを行い、経常経費の抑制に努めます。また、本市のまちづくりのために必要な先進的あるいは独創的な事業については、当面、別枠で予算措置していくことにしますが、その分の財源については政策予算を含めた総予算の中で調整します。」ということで、ルール2として、経常経費の枠配分を継続して実施します、及び、まちづくりのために必要な事業を別枠で予算措置しますとありますが、一方、改定後の指針の歳出構造の改革、政策経費の確保の項では、「次の世代が、本市で暮らし続けたいと思える魅力的なまちでありつづけるためにも、未来へ向けた投資を行っていく必要があります。しかしながら、今後の厳しい財政状況を踏まえると、これまで以上の財源確保は難しい状況です。そこで新たな事業や事業費の増額「ビルド」にあたっては、必要な財源と同等以上の事業の廃止や事業費の縮減「スクラップ」が必要です。アクションプログラムのローリングの中で、さらなる「選択」と「集中」を行い、政策経費の確保を図ります。」ということで、ルールの2、「新規事業や事業費の増額に対して必要な財源については、事業の廃止や事業費の縮減により確保します。」とあります。 スクラップ・アンド・ビルドの考えは、改定前及び改定後の指針の両方にあるわけですが、今回の改定後の指針のほうが、スクラップ・アンド・ビルドの考え方を強く打ち出してあると理解しておりますが、当局の見解を伺います。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  今回の強化指針の改定案では、厳しい財政状況にあることから、政策経費についてもスクラップ・アンド・ビルドを徹底するために、新規事業や事業費の増額に対して、必要な財源については、事業の廃止や事業費の縮減により確保することをルール化しているところでございます。 このため、平成31年度の予算編成方針では、政策経費については、アクションプログラムにおいて同年度に予定していた一般財源額を圧縮するとともに、新たな事業や事業費の増額のために必要な財源について、同等以上の事業の廃止や事業費の縮減により生み出すことを前提として取り組むことといたしたところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ありがとうございました。 改定指針の財政収支試算の結果を見てびっくりしていたところです。この際、聖域なき行財政改革をやらないと、約15年前ごろのいつか来た道に戻ります。二度と戻したくありません。当時、財政再建を争点に栗原市長と古賀候補は選挙で戦ったと思います。ぜひ、来年度予算編成に当たっては、恐らく痛みも伴いますが、スクラップ・アンド・ビルドの精神を徹底してほしいと思います。 そこで次に、経常収支比率の推移と教訓について。 改定指針の見直し後の目標の一つに、経常収支比率について類似団体平均値を目標としつつ、まずは95%を目指すこととしますとありますが、この目標値は着実な目標達成のためには妥当性があると私は思います。改定指針の中の、これまでの検証、Ⅱ-1目標達成の状況③経常収支比率(類似団体平均値)を見ると、「経常収支比率については、本市、類似団体ともに90%を超える状態で推移していますが、依然として本市は類似団体よりも高い比率となっており、目標の達成はできていない状況です。特に平成28年度決算では99.2%まで悪化しており、財政構造が硬直している状態が続いています。また、経常収支比率の分子となる経常経費充当一般財源(歳出)についての推移を見てみると、人件費や公債費の割合が減少している一方で、扶助費や物件費、繰出金が増加しており、経常経費充当一般財源(歳出)の合計については、ほとんど減っていないことがわかります。」と分析をしています。なるほどなという思いでいっぱいです。 また、平成23年8月以降の経常収支比率の推移を見ますと、平成23年は96.0%、平成25度は96.3%、平成27年は94.9%、平成29年は96.3%であります。そこで、この中の平成27年に最良の経常収支比率94.9%をマークした原因は何であったと分析しておられるか、当局の見解を伺います。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  平成27年度の経常収支比率が改善しまして、94.9となった要因について御説明いたします。 この要因といたしましては、経常収支比率を算定します際の分母となります経常一般財源等収入、歳入でございますが、におきまして、法人市民税や地方消費税交付金、これが大幅に増となったこと、また、これらの増が普通交付税の算定上の基準財政収入額におきまして実際の収入よりも少なく見積もられまして有利に働いたこと、これが二つ重なりまして、前年度と比較しまして経常一般財源収入が17億3,800万円の大幅な増加となっております。分母が大幅に増加しております。 一方で、経常収支比率の分子となります経常経費充当一般財源でございますが、退職者数の減により退職手当が大幅に減少しまして人件費は減少しておりますが、扶助費の増加などによりまして、全体として分子は2億9,600万円、こちらは増加をしております。こちらは悪化要因ではございますが、先ほどの分母の大幅な増によりまして、平成27年度の経常収支比率が一時的に改善したような形になっております。 29年度の数値について改善しているのも、法人市民税の一時的な増の影響によるものが大きいのかなというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ありがとうございました。 そうすると、やはり臨時的な収入があるから、その年に限っては経常収支比率が好転しているということで。重ねて申し上げますけど、今度の新しい財政構造強化指針でも、あれだけの財源不足が出るわけですから、相当切り込まないといけないなというように思っております。ぜひ、今度の次年度予算編成に当たっては、これは重ねて申しますけど、痛みを伴うけれども、そこは市民の皆さんにも理解していただきたいと私も思っています。 そこで、きょうの最後です。 最後に大きな3、世界遺産登録に伴う経済効果について。 報道やちまたの声として、しばしば次のことを耳にします。世界遺産登録3年を迎え、経済効果が2億円だった(試算)と発表されていますが、幾つかの疑問点があります。 まず、これまでに世界遺産関連の支出がどれくらいだったかを明らかにされていない。登録前から看板やのぼり、パンフレット、宮原坑前の駐車場の土地取得と整備に幾らかかったのか。三池税関支署の建物改修には1億円以上はかかっていたように記憶している。国や県の補助金も出ていると思うが、大牟田市の税金での支出はこれまでに幾らだったのかは、累計すれば正確に数字が出るはずです。ぜひ明らかにしてという声もあります。また、市は2億円の根拠となった集計データを速やかに公表してください、などです。 そこで、経済効果2億円の積算根拠と、これまでの大牟田市が支出した額、つまり収支試算を公表すべきだと思います。先ほどの森議員の説明と重複する分は結構ですが、端的に言えば、2億円の積算根拠と大牟田市が支出した額、これを公表することについての当局の見解をお願いします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  私のほうからは、大牟田市が支出した額を公表すべきだと思うがという御質問にお答えを申し上げます。 世界遺産関連事業の経費につきましては、先ほど森議員の御質問にもお答えをしましたけれども、世界遺産登録に係る費用については、平成22年度から27年度の間、主なものとして、宮原坑用地取得や宮原坑駐車場整備、旧長崎税関三池税関支署整備、看板・案内板等設置並びに三池炭鉱専用鉄道敷跡整備など、総額で約5億4,200万円となっております。 そのうち、国・県の補助金や産炭地域活性化基金、過疎債などの財源の活用により、市の一般財源からの支出は約8,900万円となっております。 また、世界遺産登録後の維持管理費といたしましては、宮原坑と鉄道敷跡の除草や各施設の受付・ガイドに要する費用が主なもので、27年度から29年度の3カ年平均で年間約2,800万円となっており、こちらは全額一般財源で負担をいたしております。 こうした所要経費につきましては、市議会に御説明をいたしておりますほか、決算書や成果報告などで広く公表をいたしております。 以上です。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  私のほうから、2億円の積算根拠についてお答えいたします。 先日、平嶋議員の御質問に市長がお答えいたしましたとおり、世界遺産登録推進関連事業につきましては、平成23年12月に出された議会決議や大牟田市近代化産業遺産を活用したまちづくりプランの趣旨を踏まえ、本市の炭鉱の歴史を後世に伝承するとともに、市民の我がまちへの愛着・誇りを醸成することを第一の目的として進めてまいりました。 7月の定例市長会見において、記者の皆様からの御質問に対し、世界遺産の経済効果については算定できないとお答えをいたしました。しかし、何らかの数値を示していただきたいとの御指摘をいただきましたことから、2億円は世界遺産関連施設での消費額の推計としてお答えしたものでございます。 積算根拠につきましては、世界遺産関連施設の来訪者数を10万人、来訪者1人当たりのお土産購入額を2,000円として積算いたしました。 まず、来訪者数ですが、宮原坑、三池港展望所、三川坑跡、旧長崎税関三池税関支署、石炭産業科学館の5施設への平成27年度から29年度の延べ来訪者数が約37万7,000人でございました。1人が平均2カ所を見学したと仮定し、この37万7,000人の半数の約18万8,000人を実来訪者数と見込み、さらに近代化遺産一斉公開時の来場者アンケート結果から、その5割以上が市外からの来訪者と見込み、10万人としたものでございます。 次に、お土産購入額2,000円でございます。 平成28年度及び平成29年度に、本市の観光施設を組み込んだバスツアーへの補助事業を実施いたしました。このバスツアーに参加された方、約2,000人の方へアンケート調査の結果、その平均の額が1,944円でありましたことから、2,000円としたものでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ありがとうございました。 聞くと「ああ」と思いますけど、公表してもらいたいという声もありますので、そういう声が上がったら答えていただきたいと思います。 ありがとうございました。 以上で私の質疑質問を終わります。 ○議長(境公司)  お諮りいたします。 以上で、発言通告による発言を全て終わりましたので、これにて質疑質問を終結したいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。質疑質問を終結いたします。 この際、ただいま上程中の議案第14号から同第20号までの7件を除く議案及び報告の全部を各関係常任委員会に付託いたします。 各関係常任委員会におかれましては、9月12日中に付託事件の審査を終わっていただきますよう御協力をお願いいたします。 さらにお諮りいたします。 本日はこれにて散会したいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。 つきましては、次の本会議は9月14日、午後1時半から開くことになっておりますので、御承知おき願います。 それでは、本日はこれをもって散会いたします。                              午後3時28分 散会---------------------------------------...