大牟田市議会 > 2018-03-08 >
03月08日-05号

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  1. 大牟田市議会 2018-03-08
    03月08日-05号


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    平成30年  2月 定例会(第498号)          平成29年度大牟田市議会第5回定例会会議録---------------------------------------            平成30年3月8日---------------------------------------        平成29年度大牟田市議会第5回定例会議事日程(第5号)             平成30年3月8日             午前10時00分 開議日程第1 議案第68号~同第103号、報告第14号~同第16号上程(39件)     (質疑質問)     (議案第68号~同第80号の委員会付託)日程第2 予算特別委員会の設置について     (設置)     (議案第81号~同第103号、報告第14号~同第16号の委員会付託)     (委員の指名)---------------------------------------本日の会議に付した事件     (議事日程のとおり)---------------------------------------出席議員名             1番  古庄和秀議員             2番  平山光子議員             3番  北岡あや議員             4番  塩塚敏郎議員             5番  城後徳太郎議員             6番  中原誠悟議員             7番  山口雅夫議員             8番  今泉裕人議員             9番  平嶋慶二議員             10番  森田義孝議員             11番  橋積和雄議員             12番  今村智津子議員             13番  島野知洋議員             14番  田中正繁議員             15番  森 竜子議員             16番  徳永春男議員             17番  松尾哲也議員             18番  高口講治議員             19番  大野哲也議員             20番  三宅智加子議員             21番  平山伸二議員             22番  森  遵議員             23番  塚本二作議員             24番  光田 茂議員             25番  境 公司議員欠席議員名             なし---------------------------------------説明のため出席した者             中尾昌弘   市長             甲斐茂利   副市長             坂田昌平   副市長            企画総務部             井田啓之   部長             吉田尚幸   調整監             鴛海 博   契約検査室長             猿渡隆弘   総合政策課長             高口雅実   財政課長             冨安 徹   人事課長            市民部             甲斐田みゆき 部長             城戸智規   調整監            市民協働部             中村珠美   部長             中島敏信   調整監            産業経済部             副枝 修   部長             森 智彦   調整監            都市整備部             末藤隆生   部長             米崎好美   調整監            環境部             岡田和彦   部長             黒田省二   調整監            保健福祉部             大久保徳政  部長             池田武俊   健康福祉推進室長             桑原正彦   子ども未来室長            消防本部             小宮孝一   消防長             馬場邦弘   消防署長            企業局             松田雅廣   企業管理者             松崎伸一   局長            教育委員会             安田昌則   教育長             大迫孝博   事務局長---------------------------------------事務局職員出席者             中園和彦   局長             平野裕二   次長             前田浩孝   主査             谷川秀和   書記             戸上和弘    同             廣重智郷    同             内野 明    同---------------------------------------                              午前10時00分 開議 ○議長(境公司)  定足数に達しておりますので、ただいまより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。御了承願います。 直ちに議事に入ります。--------------------------------------- △日程第1 議案第68号~同第103号、報告第14号~同第16号上程(39件) ○議長(境公司)  日程第1、議案第68号から同第103号まで及び報告第14号から同第16号までの39件を一括議題として、本日の質疑質問を行います。 発言通告の順に従い、発言を許可します。 最初に、三宅智加子議員。     〔20番 三宅智加子議員 登壇〕 ◆20番(三宅智加子)  発言通告に従い、質問いたします。 質問4日目ということで、質問項目が重複いたしますが御了承願います。 大きな1、市政運営方針の柱、子育て支援について。 小さな1、学童保育所・クラブの拡充。 学童保育所・クラブの待機児童の解消に当たっては、平成29年度の手鎌校区で第2学童クラブを開設するとともに、民間放課後児童クラブの創設、新年度に吉野校区における第2学童クラブの開設、白川校区における白川学童保育所の支援単位の見直しによる定員の増、学童保育所・クラブ未設置校区の送迎事業の拡充、民間放課後児童クラブの補助の継続実施など、当局にはこれまでの市議会からの意見・要望に応えていただいております。しかし、中にはこれまでの通っていた学童保育所から、新年度は定員オーバーになるため受け入れられないとの通知を受け取った複数の保護者がいます。 そこでお尋ねいたします。 新年度に発生する待機児童の現状と対策についてお聞かせください。 以上で壇上での質問を終わり、以下は質問者席にて質疑質問させていただきます。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  新年度に発生します待機児童の現状と対策について御答弁いたします。 初日の森竜子議員、2日目の橋積議員の質問に答弁しましたとおり、平成30年度当初の学童保育所クラブ入所については、第一次受付期間の申し込みを対象とし、2月21日に入所決定した時点では、入所児童796名、待機児童48名となっております。入所児童数待機児童数につきましては、現在も入所受け付けを行っていること、また、入所辞退もあることなどから、今後、変更が見込まれると考えております。 待機児童の解消に向けた対策としましては、議員御案内のとおり、平成30年度では吉野校区における第2学童クラブの開設、白川校区における白川学童保育所の定員の増、上内校区での送迎事業の実施、及び民間放課後児童クラブの補助の継続実施に取り組むこととしていますが、平成30年度当初では一定の待機児童が発生する見込みでございます。 本市としましては、厳しい財政状況の中ですが、このような取り組みを進めるとともに、指定管理者等と定員を超えた弾力的な受け入れの協議も行い、待機児童の解消に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  ありがとうございます。 現在、指定管理者と弾力的な定員増のあり方についても検討しているということですが、実際にこれまで学童保育所等に入所していて、入所を今回は、新年度はできないと言われた、そういった保護者に対しての具体的な対応等、わかりましたら教えてください。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  例えば、昨年度におきまして、1年生で入所はできていたと。さらに今年度2年生に上がった段階で入所ができなくなったという声も聞いております。そういった方々からお電話等も受けた中では、基本的には指定管理者と協議を行うという説明、さらには、もう一つは近隣で、これは非常に放課後ということですので送迎については難しいという状況はありますけれども、近隣での空き状況等も御説明しております。ただし、それが解決に至るという状況にはないと認識しております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  近隣の空き状況ということで、具体的にかなり遠くのところを紹介されたということもあり、それは逆に紹介しないほうが、何か思いとしては親切なのかなと思った事例もございました。そういった意味では、初日に森竜子議員との議論の中であったと思うんですけれども、今後、子供の居場所とか、あと、こういう保健福祉の分野でない、学校の施設を使った、学童保育所とは違った、結構、関西地域で取り組んであると思うんですけれども、放課後残る児童は名前をきっちりと記して学校内で過ごすといったこともあるかと思います。そういったことも含めて広く検討する必要があるのではないかなと考えておりますので、また、御検討をお願いいたします。 また、先ほどの中でもありましたけれども、平成29年度に創設されました民間放課後児童クラブの補助制度の現状と課題についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  民間放課後児童クラブの補助制度の現状と課題について御答弁いたします。 本市では、待機児童や未整備校区等の課題の解消を図るため、(第3次)学童保育所(クラブ)整備方針に基づき、平成29年度に民間放課後児童クラブへの補助事業を創設しました。この補助事業は、保育料や預かり時間などを、と同じ基準内容で事業を実施します施設を対象とした事業費補助金と、保育料などは独自に定めて事業を実施する施設を対象としました受入促進補助金となっております。 現在、二つの補助事業について、それぞれ1カ所の民間放課後児童クラブが補助の決定を受けており、平成30年1月時点では、事業費補助金を受けている施設では2名、受入促進補助金を受けている施設では12名の児童が利用されています。課題としましては、この補助制度につきましては、利用児童数が非常に学童保育所の場合、変動をしていきます。この変動する中で、事業者において、事業を継続して行う場合の安定した利用児童数の確保が課題になってきているものと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  現在、補助制度の中でも2通りの方法があるということでお聞きしました。また、課題として、利用児童数、継続して施設を運営するためには必要なことと思います。今後、この民間放課後児童クラブの補助制度が待機児童解消につながっていくためには、やはり利用児童数の確保に対する対応が必要かと思いますが、そこのところについては何か手だてを考えてありますか。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  今年度実施しました一つの補助金制度を使った施設につきましては、利用が先ほど2名とお答えしております。その部分につきましては、その校区に待機児童対策として学童クラブはございますけれども、天領校区におきましては待機児童がおりまして、その待機されている児童に対しては連絡もこちらののほうからも入れて、こういう施設ができましたということ、さらには、学校のほうを通じまして、全児童に対して、こういう民間学童クラブができましたという御案内もしておりますけど、なかなか伸びていないところでございます。 それと、これにつきましては、年度途中から補助を開始したということもありまして、児童の受け入れが9月からという開始もありまして、非常に途中からの入所を判断されるのに保護者としても厳しい状況があったということですので、事業開始につきましては、年度当初を基本としながら事業を組み立てていき、その中で待機児童解消につなげていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。
    ◆20番(三宅智加子)  今年度、平成29年度は途中からの事業の開始ということで児童数もなかなか集まりにくかったという課題もおっしゃいましたので、今後とも、もちろん民間の方の努力もありますが、としてもしっかりと、こういう学童保育所もありますよといった情報発信には、しっかりと努めていただきたいと思います。 次に、現在、市議会からの意見・要望にも応えてくださいまして、利用時間の延長等の諸課題の解決に向けた検討を進めていらっしゃると思います。これまでの議論の中で大きな課題となっているのが、やはり支援員の確保だと思います。例えば、給食調理員さんの代替要員として、調理員の登録を行ってありますね、現在。運営はあくまで指定管理者制度となっていますけれども、としても、学童保育所クラブ支援員の登録制度を創設して、長期的な視点で人材確保できるような支援ができるのではないかと考えます。御見解をお聞かせください。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  支援員確保に向けたの支援策という御質問かと考えております。 学童保育所・クラブにおける支援員の配置につきましては、児童40人を預かる場合においては、放課後児童支援員の資格を持つ者一人以上を含みます二人以上の支援員の配置が必要となってまいります。支援員の確保につきましては、現在、指定管理者または業務委託者が、各自の責任において確保されているところでございますが、指定管理者等からは、支援員の勤務時間が不規則で短時間となっているなどの状況もあり、事業者のみの努力では確保が厳しくなってきているというお話も伺っております。本市としましても、支援員の確保は待機児童解消や預かり時間を延長する場合において、大きな課題になると考えています。 今後、議員御指摘の支援員の登録制度等も含めて、他の状況等について調査・研究を行うとともに、指定管理者等支援員確保に向けた対策、どうしていくのかというのを一緒に協議・検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  ぜひとも、長期的視点に立って人材確保に努めることができる体制をとっていただきたいと思います。平成29年のちょうど1年前、私の知り合いの支援員をされている方が、自分の勤めている学童保育所関連施設で足りないということで、一件一件資格がありそうな、経験がある方に電話をされて、その結果、現在、若い世代の方が勤めているという事例もあります。 ただ、そのときになって慌てて探してもなかなか見つからないこともございますので、しっかりとした人材確保できるような支援を検討していただきたいと思いますし、短時間労働なので勤めたくないという方もいれば、逆に今は、労働時間が短い中でも働いてみたいというような方もいらっしゃると思いますし、大牟田でもそうだと思いますが、今は男性にもこういった支援員のお仕事をなさっている方もいると思いますので、広く分母を広げて人材確保に努めていただきたいと要望いたします。 続けまして、よろしいでしょうか。 小さな2、寡婦(寡夫)控除のみなし適用。 厚生労働省は、新年度から、経済的に厳しい状況に置かれがちな未婚のひとり親を支援するため、保育料などの負担軽減に乗り出します。具体的には、婚姻歴のあるひとり親が、税法上の所得控除を受けられる寡婦(寡夫)控除が適用されるものとみなして、保育料などを算出します。これまで、一部の地方自治体が独自に実施してきましたが、社会状況の変化も踏まえ、公明党は全国展開されるよう国のほうで推進しました。 厚労省は、保育料や難病の医療費助成、ひとり親の資格取得を後押しする高等職業訓練促進給付金を含めた25の事業などで、同控除のみなし控除を行う方針を決定。政令や通知などを改正した上で、ことし6月から9月にかけて、順次実施することとしています。 そこでお尋ねします。今後、予定されている保育料などのみなし控除の取り組みについてお聞かせください。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  寡婦(寡夫)控除のみなし適用の取り組みについて御答弁いたします。 議員御案内とおり、厚生労働省は平成30年度から保育料などの25の事業等において、未婚のひとり親に対しても寡婦(寡夫)控除があるとみなすことにより、負担の不公平感を解消することにしております。 本市といたしましては、今のところ、国から詳細な情報が示されていないということから、情報収集を行っているところでございます。今後、詳細がわかり次第、必要な対応を図ってまいりたいと考えております。 なお、対応する場合につきましては周知が重要になってまいりますので、周知につきましては、広報おおむたやホームページ等利用して情報発信を行うとともに、該当する未婚のひとり親家庭に対して、お知らせ等の配布を行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  私、最初、この項目の題名を言うときから、寡婦(寡夫)と言っておりますけれども、寡婦は「婦」、「(寡夫)」は「夫」ということで、これはひとり親家庭、男女問わずみなし適用がなされるものでございます。先ほどおっしゃいましたように、今後の国からの通知だと思いますけれども、申請主義になっておりますので、しっかりとこういう申請できる権利があるのに、知らなかったということがないような周知徹底をしていただきたいと思いますし、保育料以外にも25の事業がございますので、障害をお持ちの方とか難病とかいろいろございますので、そういった関連での窓口に見えたときなどに、この方は対象ではないか、そういった観点でしっかりと職員の皆さんにも周知徹底をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に移ります。 大きな2、市政運営方針の柱、教育の向上について。 小さな1、スクールソーシャルワーカー活用事業。 スクールソーシャルワーカー活用事業は、いじめ・不登校などのさまざまな課題を抱える子供たちへの支援に大きく貢献している専門職を活用した事業です。平成29年度から1名増員し、2名体制として体制の強化が図られました。 そこでお尋ねします。 スクールソーシャルワーカー活用事業の現状と課題についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  議員お尋ねスクールソーシャルワーカー活用事業の状況と課題についてお答えをいたします。 近年では、児童生徒を取り巻く環境が複雑化し、学校だけでは解決困難な事案が増加をしておりまして、専門的知見を有したスクールソーシャルワーカーのきめ細かな対応へのニーズが高まってきております。そこで本市では、平成29年度からはスクールソーシャルワーカーを1名から2名に増員をいたしました。1名を経験豊富で指導的な立場であるスーパーバイザーとし、増員したもう1名を学校への派遣を中心とし、個々の案件に応じて2名で協力しながら対応する体制をとっております。 このようなスクールソーシャルワーカーの2名体制で、次の三つの対応により、困難な案件の解決につながったと報告を受けております。1つ目は、児童生徒への精神的ケアや保護者への育児相談などの支援・相談・情報提供。2つ目は、教職員との相談、情報提供や、学校内におけるチーム体制への助言。3つ目は、学校と病院や福祉施設などの関係機関との効果的なネットワークの構築です。 課題といたしましては、今後も相談内容が複雑化・深刻化することが懸念されるため、より高度な専門機関との連携での課題解決を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  平成29年度から体制が強化されたということですが、テレビなどの報道番組を見ていましても、子供たちを取り巻く環境は、本当に大人も絡めて複雑になってきております。これまでの1名体制から2名体制になったことで、これまでよりも体制が強化されたと思います。けれども、今後のことを考えますと、スクールソーシャルワーカーの人員配置はもっと強化していくべきではないかなと考えますが、そこのところはどうお考えでしょうか。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  先ほどもお答えしましたように、相談内容が複雑化、それから多様化、そしてさらには深刻化という懸念の状況でございます。そういう相談内容に応じて相談体制ということを検討していかなければならないと思います。 大牟田の現状、実情に応じながら、この相談体制についても、今後、検討していかなければならないというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  相談体制ということで、子供たちを取り巻く、保護者を初めとして学校の先生方、すぐ相談できる、そういったまず初めの一歩の窓口が大切だと思います。これまでの質問の中でも、そのことを初日に取り上げられたと思いますし、昨日も取り上げられたかと思います。 以前、まだ市民教育厚生委員会ではなく教育厚生委員会だったころに新居浜のほうに視察に行きまして、それは一度この場でも皆様にもお知らせをしたところです。そこは、ゼロ歳から二十歳までの子供たちを全部対象として、この場所に行けばともかく相談を聞いてもらえる、そういった体制を組んでありました。そういった意味で、大牟田もそういった一つのワンストップの、まず最初の一歩の窓口をというお話を当時もしたかと思います。 今回、待ちに待ちました大牟田子育て支援包括支援センター、愛称はぐはぐOomutaも4月2日からオープンしますけれども、そういった中で質問があった場合は、教育委員会でなければ対応できないものはそこにつないでいくと桑原室長から御答弁があっておりました。そういった意味では、体制は今後、ゼロ歳から二十歳、成人するまでの子供たちといった体系的な対応ができるようなことも視野に入れて相談体制をとっていかないといけないのではないかなと思います。 あわせて、先ほどもありましたように、複雑多様化しているその相談に対応するためのスクールソーシャルワーカーの人材をふやすという意味では、これもお金が要ることですので、これは市長にお願いしたいのですが、今後、大牟田の現状を踏まえた上で、スクールソーシャルワーカーの増員の検討をぜひともしていただきたいと、これは要望いたします。 そして、次の質問に行きますが、平成30年度に新規事業が予定されておりますけれども、その内容と期待される効果についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  議員お尋ねの、平成30年度の新規事業の内容と期待する効果についてお答えいたします。 先ほど申し上げましたとおり、児童生徒に関する相談の内容が複雑化・深刻化することが懸念されております。そのような案件が発生した場合、早期発見、早期対応、早期解決に向け、大学等の専門機関と連携し、専門機関が持つ、より高度な専門性や知見を活用しながら、対応の充実を図るように考えております。これによりまして、適切で円滑な解決に向かうものと期待しているところでございます。 今後、教育委員会といたしましては、教育委員会を中心に関係者によりますプロジェクトチームを設けて、多様な相談への対応に努めてまいりたいと考えております。 以上でござます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  専門的な、そういった知見を現場で生かせるということは非常に重要なポイントだと思います。 これも、以前、宮田教育長のころに私がここでお話ししたのですが、兵庫県の明石では、不登校予防のための早期対応システムに取り組まれて数年たっています。「ストップ不登校あかし」ということで、(資料を見せる)毎年、こうやって新しい年度で示されて、こういったことの説明を現場の方にもきっちりと講習を行っておられるようです。 ここのすばらしい点は、最初が肝心ということなんですね、不登校になるときの。ということで、ここは、連続欠席が2日続いたときに家庭訪問をする。断続欠席で2日から6日間は電話連絡と家庭訪問をするということで、子供の実態を即家庭に出向いて把握する。そして、その後まだ続いたときは、連続欠席3日目と断続欠席7日目からが、子供理解シートというのがありまして、これに記入をして、教育委員会のほうに学校現場から送ります。たしかここには、専門的な知見を持った方が教育委員会に常駐してあるんですね。 なかなかこれをすぐ大牟田に求めても厳しいかと思うのですが、今回、私が、平成30年度の新規事業で、これは不登校対策に生かせるのではないかと思った大きな点はここです。やはり専門家の知見を、早い段階で現場の子供の実態に合わせてしっかりと精査した上で、その子供に個別の対応をする、そういったことに大変役立つのではないか、有効ではないかと思っておりますが、そこのところはいかがでしょうか。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  確かに、明石の、今、取り組みの紹介をしていただいたところなんですけれども、いわゆる不登校に限りますと、不登校の状況、欠席が始まるような状況に対して、現在、大牟田におきましても、明石さんと同じような取り組み、対応をしているところでございます。ただ、今、御案内のとおり、教育委員会事務局内にはそういう専門家はおりませんけれども、今、延命庁舎、生涯学習センターのほうに教育相談室を置いて、そこに相談員さんがいらっしゃるということでございます。そこで、学校からの連絡が教育委員会に上がりましたら、そこの相談室と連携を図りながら、今、対応しているところでございます。 さらに、先ほどから課題となっております今後の、子供たちの教育相談内容の複雑化、多様化、深刻化ということについては、より高度な専門の先生からの知見もいただくということで、そのような、現在スクールソーシャルワーカーさんもいらっしゃるわけですので、そのソーシャルワーカーさんも含めた大学との連携による新規事業ということで取り組みたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  新規事業は、これからの取り組みですので、子供たちのためによりよい取り組みとなるように願っております。 次の質問に移ります。 小さな2、小中学校での心肺蘇生教育(AED使用など)。 突然の心停止から救える命を救うためには、心肺蘇生・AEDの知識と技能を体系的に普及する必要があり、学校での心肺蘇生教育はその柱となるものであります。我が国では、平成16年に市民によるAEDの使用が認められて以降、急速にその設置が進み、AEDの使用によって救命される事例も数多く報告されています。しかしながら、いまだなお、毎年7万人に及ぶ方が心臓突然死で亡くなっているとともに、学校でも毎年100名近くの児童生徒の心停止が発生しております。その中には平成23年9月のさいたまでの小学校6年生の女子児童の事故のように、AEDが活用されず救命できなかった事例も複数報告されています。 そのような状況の中、既に学校における心肺蘇生教育の重要性についての認識が広がりつつあり、平成29年3月に公示された中学校新学習指導要領保健体育科の保健分野には、応急手当てを適切に行うことによって傷害の悪化を防止することができること、また、心肺蘇生法などを行うことと表記されているともに、同解説では、胸骨圧迫、AED使用などの心肺蘇生法、包帯法や止血法としての直接圧迫法などを取り上げ、実習を通して応急手当てができるようにすると明記されています。 そこでお尋ねします。 本市においても、児童生徒、教職員に対する心肺蘇生とAEDに関する教育を普及推進するとともに、学校での危機管理体制を拡充し、児童生徒の命を守るための安全な学校環境を構築することは喫緊の課題と考えます。本市の小中学校における児童生徒への心肺蘇生教育の現状についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  議員お尋ねの本市小中学校におけるAEDの使用方法に係る学習の実施状況について、お答えをいたします。 救命においてすぐれた効果が発揮されるAEDは、公共施設や学校、大規模な商業施設などでの設置が推奨されており、本市の全ての公立学校に設置をしております。そこで、その役割や使い方について学習することは大切であると考えております。 まず、小学校におきましては、体育科の保健の学習においてAEDの果たす役割について学習したり、親子学習会で実際にAEDの操作を体験したりしております。中学校におきましては、全ての学校において、大牟田消防署等から専門的な知識を有する外部講師を招きまして、AEDを用いた心肺蘇生法についての理解を図るとともに、AEDを実際に使用した応急手当の実習を行っていると伺っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  本市におきましては、小学校においては体育科で、また親子学習会の折に実践を、また中学校におきましては消防署からの職員さんの派遣による外部指導を取り入れているということで、実際にAEDの操作をする機会もあるのかと思います。全国的には、全児童生徒を対象にAEDの使用を含む心肺蘇生教育を行っている学校はなかなかまだ少ないそうです。平成27年度実績で、小学校で4.1%、中学校では28.0%、高等学校でも27.1%と非常に低い状況にあるそうです。 私たちも、数年前に市議会の研修会で、消防署からおいでいただいてAEDの実際の訓練もいたしましたし、地域の防災訓練でもAEDの訓練は、今は人工呼吸とかとあわせてやる機会もあります。ただ、ポイントは、続けて行わないと、実際その場で使用しなければならない場面において体が動かないというのが本当のところではないかなと思いますので、今後もさらに教育現場で、できれば実践訓練ができるような、そういう機会をしっかりと設定していくように要望いたします。 では、続きまして、次に参ります。 小さな3、小中学校の施設の充実。 現在、学校再編整備が推進されております。児童生徒数の推移を考慮した上で再編に臨まれていますが、再編が済んだ幾つかの学校において、児童数の増加に伴う学級増により普通教室が不足し、特別教室の普通教室への転用が行われ、例えば図工室がないなど新たな課題が生じています。 そこでお尋ねします。 現状と今後の見通しについてお聞かせください。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  議員お尋ねの特別教室を普通教室へ転用している現状と今後の見通しについてお答えをいたします。 学校における学習の場の確保につきましては、子供たちの学校生活の中心の場となる普通教室の確保を最優先としております。その上で、そのほか必要とされる特別教室を確保しております。 市内の学校におきまして、一時的な学級増に伴い、図工室、音楽室といった特別教室を普通教室として転用している小学校がございます。この場合、子供たちが落ちついて学習できるように、棚や黒板などの教室環境を整備しております。また、学習内容に応じて学校で創意工夫しながら運用されているところでございます。このように短期的に教室不足が発生する場合につきましては、特別教室を普通教室として一時的に転用することで対応しております。さらに学級数が多くなり、一時転用ができないときは、一定期間、仮設教室を設置することにより対応したいと考えております。 今後も、児童生徒の教育活動に大きく影響が生じないよう、校長からの意見も踏まえながら対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  ただいま、仮設教室の設置というお話がありましたが、これは特別教室についても仮設教室の設置を考えておられるのでしょうか。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  それぞれの学校の状況といいますか、全て違うわけでございます。そこで、一時転用なり、それから仮設ということになりますので、そこは優先すべきところは普通教室ということになりますので、普通教室、そして特別教室というように、それぞれの学校の施設の状況に応じて対応していきたいというふうに考えております。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  子供の数も推移しますので、いつまでも特別教室が使えない状況にはないかもしれませんが、中には子供があと一人、二人ふえれば、その学年はまたクラス増になり、今度は、先ほど教育長もおっしゃったように音楽室を転用しなければならないといった状況も発生する可能性もあります。特別教室も、ランチルームであれば我慢できますが、やはり図工室、音楽室といった、その存在そのものが必要な特別教室もありますので、今後、そういった状況になりましたときには、しっかりと仮設の教室--普通教室が優先でしょうが、特別教室についてもしっかりと対応できるようにしていただきたいと要望します。 あともう一つ、このごろは特別支援学級も個に応じた対応をされるので、昔は1クラスしか設定していなかった場合でも2クラスになる場合があると思います。今後、再編するに当たっては、そういったことも含めて、教室の数をしっかりとそういった先も想定した上で施設整備も行っていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 では、次に参ります。 大きな3、大牟田の宝を生かしたまちづくり。 小さな1、延命公園の整備。 大牟田動物園の整備事業が示され、その内容は、市議会を初め、経済界や来園者からの意見・要望に応えるものとなっており、今後、来園者の利便性の向上とともに、さらに特色ある動物園へとなっていくのではと期待しているところです。 来園者が増加し、マスコミにも取り上げられる機会がふえた動物園がある延命公園全体においても、利便性の向上を図るべきではないでしょうか。この数年で配水池の改修工事や体育館建設の動向など不確定な要素もあり、延命公園整備の全体計画を考えるのは、なかなか難しいかと思います。延命公園の東側の自然林は貴重な生物が生息する場所と認識していますが、休養する場所が少なく、場所によっては薄暗いため、女性一人や子供たちだけでは利用しにくい環境となっています。利便性の向上を図るためには、貴重な自然をアピールするとともに、利用ニーズを踏まえた取り組みが必要ではないでしょうか。 そこでお尋ねします。 延命公園の東側の利便性の向上を図るための今後の取り組みについてお聞かせください。 ○議長(境公司)  末藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(末藤隆生)  延命公園東側の利便性向上を図るための今後の取り組みについてお答えをいたします。 議員御案内のとおり、公園の東側はクスノキを主体とした緑豊かな自然景観が形成され、絶滅危惧種に指定されている貴重な生物が生息するなど豊かな生態系が確認されており、環境学習の場としても重要な場所となっております。本市では、この豊かな自然環境を保全するとともに、利用者の安心・安全を確保するため、休憩や散策などに利用する場と、生態系に配慮が必要な箇所との差別化を図り、それぞれの区域の特性に応じた維持管理を行っているところでございます。 また、園内につきましては、老朽化施設の更新を主体としながらも、休養施設の拡充など利便性の向上にも努める必要があると認識をしておりますが、現在、動物園整備事業や展望所として利用されております延命配水池の更新計画、また、総合体育館の建設候補地選定などさまざまなプロジェクトが控えております。このことから、まずはこれらの課題を優先的に進め、一定のめどが立った中で検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  延命公園は大変可能性を秘めた場所だと思っております。動物園以外ですね。動物園はごく一部であり、ほとんどの面積がかなり老朽化しております。そうはいっても職員さんの努力はわかります。手入れが大変行き届いております。ただ、やはりお金の必要なベンチであったり、案内板--案内板は手づくり感が満載です。職員の皆さんが努力されているなと思います。先ほど、魅力の一つの自然林とか、あと鳥とかも、地元の小学校でもネイチャーガイドの方の指導のもとに教育で学ぶ、そういった機会もあるようです。 しかしながら、そういうすばらしい自然があるということ自体が全くわかりません。そういった表示もしていただきたいと思いますが、これは職員さんの努力の域を超えますので、そういったことにもしっかりと取り組んでいただきたいと思いますし、先ほど、部長もおっしゃいましたように、これから行われる延命配水池のさまざまな改修、また周辺の公園の環境も、工事が始まれば周りは工事車両が走るということで、今のままではないと思います。 また、体育館も先日の質問の中でも、今後、場所の確定等進んでいくやに聞いておりますので、しっかりと庁内の連携も図った上で、この延命公園、後で述べますけれども、せっかく動物園がこれだけ日本全国の脚光を浴びていますのに、その横にある延命公園は、ここは何かちょっと寂しいなという印象を持って、特に市外の方に帰っていただいたらこれを大きなマイナスだと思いますので、しっかりと、今後、公園の整備については考えていただきたいと要望いたします。 続きまして、小さな2、大牟田動物園の整備事業(絵本ギャラリー)。 動物園の整備事業では、絵本ギャラリーの整備についても示されています。これまで会派としても、絵詞作家内田麟太郎さんの、(仮称)まちなか絵本ギャラリーや郷土出身の人的資源の活用などを提案してきましたので、実際に絵本ギャラリー整備についてペーパーに記載されているものを拝見し、期待でいっぱいになります。 しかし一方で、市民活動等多目的交流施設えるる建設時のように、市民や市議会の施設に対する指摘・要望が生かされなかったことを振り返りますと、基本設計は大変重要だと考えます。 そこでお尋ねします。 平成30年度に実施予定の基本設計について、どのような観点に立ち、行われるのかお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  平成30年度に実施いたします絵本ギャラリーの基本設計についてお答えいたします。 光田議員にお答えしましたように、絵本ギャラリーには動物を題材とした絵本の原画展示コーナーを初め、原画の保管、絵本の読み聞かせや子供たちが絵本を読んだりするスペースのほか、休憩室や販売コーナー、トイレなど、600平米から800平米程度の施設規模を想定しております。これらについて、平成30年度に実施します基本設計で詳細な検討を行ってまいりたいと考えております。 基本設計に当たりましては、類似施設等を参考にしながら、市議会はもとより、内田麟太郎さんを初め、商工会議所や、ともだちや絵本ギャラリーに携わってこられた読み聞かせボランティアの方々など、関係者の皆さんの御意見を広く反映して取り組んでまいりたいと考えております。 あわせて、絵本ギャラリーの運営方法や市民やボランティア団体による協力など、ソフト面の検討も進め、動物園の来園者に喜んでいただけるよう、魅力ある施設にしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  今、部長おっしゃった観点が本当に大切だと思います。前回のえるるのときにも、市民の皆様から意見を聞きましたとおっしゃっていたのですが、実際に苦情の話がありました。畳のお部屋をよく使う、茶道をされる方が、本来であれば茶道は待機のお部屋があるとよりよいのですが、それはなかったと。そういった、本当にその施設に合った意見・要望を吸い上げる、その体制をしっかりとった上で基本設計をしていただきたいと思いますし、例えば、絵本ギャラリーという名前なので、絵本館とはちょっとまた違うのかなと思いますが、そこのところはいかがでしょうか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  先ほどの御答弁いたしましたように、内田麟太郎さんが作品に携わってあります「ともだちやシリーズ」、こういった原画を中心に展示でありますとか、そういったことで考えています。当然、そこで絵本を読んで読み聞かせができたり、動物園に来園された方々が休憩される、そういった部分のコーナーも考えておりますので、呼び名としては、絵本ギャラリーということで、今、議会のほうでも御答弁をさせていただいているような次第でございます。 以上です。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  今後、さまざまな関係者の方から、内田麟太郎さんを初めとして御意見を伺う中で、いろんな間取り等も考慮されると思うのですが、以前、商工会議所を中心に、まちづくり基金を利用して行われた、まちなか絵本ギャラリーが、第1回目は銀座通り商店街で行われました。敷地的には狭かったのですが、昭和の「三丁目の夕日」じゃありませんが、大変まったりとするような、子供と大人が両方、絵本も楽しめるといった大変すばらしい、あの1回目の絵本ギャラリーが私は一番好きだったのですが、そういった中で休憩室もあるようなところもあると、600から800平米という広さがどうなのかというのも、私は、今、これで足りるのかなという印象を持っているのですが、いかがでしょうか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  現在、600平米から800平米ということで、具体的には平成30年度に予定しております基本設計の中で、具体的にどういったコーナーをどれぐらいの広さで設けるのかという検討を行ってまいりたいと考えております。ただ、これまで内田麟太郎さんと何回かお会いしてお話しする中では、原画の展示をするのであれば、例えば小さな部屋でもいいんですけれども、3室ぐらい、導入があって、場所を移動しながら見て回る、そういったストーリー性のある原画の展示のほうがいいんじゃないかというようなアドバイスもいただいているところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  原画の魅力はすばらしいもので、本当に絵本も感動しますが、原画の発する魅力というのは本当にすばらしいです。2回目に商工会議所でありましたときにボランティアで携わってあった方が、この原画がいつでも見られる環境ができればいいのにですねとおっしゃっていました。そういった意味では、皆さんこの絵本ギャラリーができるということは大変な希望だと思いますので、しっかりと。今の内田麟太郎さんのアドバイス一つなんですけれども、それだけでも、ああ、なるほど専門家だなと思いますので、しっかりと意見を聞いた上で基本設計に移っていただきたいと思いますし、基本設計が終わった後も逐一議会にも報告していただいて、意見を取り入れていただきたいなと要望をいたします。 では、次に行きます。 ○議長(境公司)  どうぞ。 ◆20番(三宅智加子)  絵本ギャラリーなんですけれども、大牟田は内田麟太郎さんのほかにも多くの漫画家を輩出しております。この大牟田の特色を生かした取り組みについては、大牟田文化芸術振興プランの中でも取り上げられております。テーマ別、絵本、漫画、アニメ展覧会事業等の実施など。これは前倒ししていただいて、100周年事業に合わせて内田麟太郎さんのいろいろな展示もしていただいて、そこは感謝をしているところです。そういった意味では、こういった麟太郎さん以外の方の作品とかも展示できるのかなと思うのですが、そこのところの御見解をお聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  動物園に整備を予定します絵本ギャラリーにおける、郷土出身の作家の方でありますとか、漫画家の方の紹介についてお答えいたします。 以前から、三宅議員より、市内の公共施設を活用して郷土出身の作家等の紹介を行ってはどうかという御意見いただいているところでございます。今回の絵本ギャラリーは、内田麟太郎氏の絵本、「おれたち、ともだち!」シリーズに多くの動物が登場し、動物というテーマにおいて動物園と親和性があることから、内田氏の作品を中心とした展示を行い、動物園の魅力向上につなげてまいりたいと考えております。また、日本を代表する絵本作家である内田氏の作品を展示する動物園になりますことから、多くの方に注目され、訪れていただける施設になるものと考えております。 一方、本市には、内田氏以外にも著名な郷土出身の作家などの方がいらっしゃいますことから、企画展などでの紹介を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  ぜひとも積極的に進めていただきたいと思います。ジャー坊の生みの親であるレベルファイルの妖怪ウォッチとか、あとマカロニほうれん荘の鴨川つばめさん、あと昨年、地元紙でも紹介されましたけれども、34歳で逝去した漫画家の三隅健さん、また、現在、東京宝塚劇場で公演が行われております「ポーの一族」の作者は萩尾望都さん、この萩尾望都さんも大牟田出身でございます。そうそうたるメンバーが大牟田にはいらっしゃいますので、そういった方の企画展、すごく市民の希望にもなると思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。 では、次に参ります。 小さな3、三池炭鉱跡の保存・公開・活用に関する計画。 1月9日の市議会全員協議会において、当局より三池炭鉱跡の保存・公開・活用に関する計画が説明されました。明治日本が短期間で近代化を推し進めることができた近代化産業遺産の普遍的な価値を保全し、後世に伝えていくことはとても大事なことと考えます。 そこでお尋ねします。 概算事業費とスケジュールの考え方についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  三池炭鉱跡の保存・公開・活用に関する計画は、本市の地域資源でございます三池炭鉱跡を世界遺産として適切に保全・管理をするとともに、その価値について理解を促進すること目的に策定をしたところでございます。 計画でお示しをいたしております概算事業費といたしましては、整備工事関係費を4億160万円、重要文化財修理関係費、宮原坑跡の修復が主なところでございますけれども、こちらに2億1,700万円、さらに発掘調査・測量調査関係費に6,150万円、また、設計関係費を1億2,150万円と試算をし、合計で8億160万円の概算の総事業費を掲げているところでございます。 これは、あくまで現時点における概算事業費であり、確定した額ではございません。年度ごとの事業実施に当たっては、本市の厳しい財政状況や必要な行政需要が山積をしていることに鑑み、実施時期や事業費の精査を適宜行っていきますとともに、文化庁の補助金を活用するなど、有効な財源を検討してまいりたいと考えております。 本計画のスケジュールにつきましては、まず整備に入る前に、宮原坑の採炭システムの実態を解明するための事務所跡等の発掘調査や地形測量調査、三池炭鉱専用鉄道敷跡の谷状や丘状の地形を把握するための測量調査等も行います。これらの調査により、資産の重要性を明らかにした上で、歴史資料を生かした具体的な整備に着手をすることとしております。 本市の財政状況を考慮した中での長期的な計画となっておりますが、財政の均衡化、そういったところもあわせて検討したスケジュールとなってございます。また、整備に当たりましては、遺産の体験や学習など世界遺産の価値理解につながるインタープリテーションに関する整備、こういったものを優先して行いたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  まず、保存することが世界文化遺産に登録された最初の使命だと思います。総工費が約8億円ということで、大牟田の出し分が2億8,000万、計画の期間が18年なので、単純に割ることはできませんが、年間に直せば1,500万円ぐらいということになります。 そういった中ではありますが、市民の中には整備をしっかりしてほしいと。今回、計画に入っていたような宮原坑の駐車場へのガイダンス機能、これは昨年の、炭鉱(やま)の祭典で、初めて私は文化遺産を巡りましたという御婦人が「必要じゃないですか」と言われたので、私は石炭産業科学館の役割について、いや、あそこは狭いから無理でしょうというような話をしておりましたところ、計画に入っていたので、それはよかったのですけれども、そういうふうにつくってほしいという意見と、いや、これにお金を使うなら違う部分に使ってほしいという、市民のいろいろな意見があると思います。 ですので、今後、スケジュールも、今、お聞きしまして、全てが全てこの計画がコンクリートで固まったわけではなく、財政状況にもよるし、必要性にもよるし、それぞれの意見も聞きながらということになるのでしょうが、今後、計画を進めるに当たって、市民にはどのように情報発信をして伝えていくのか、そこをお聞かせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  今回、策定をしました、三池炭鉱跡の保存・公開・活用に関する計画は、先ほども御答弁をしたように、まずは本の地域資源である三池炭鉱跡を世界遺産として適切に保全・管理をすることと、その価値について理解を促進していくことを目的に策定したところです。この計画を市民の皆様の御理解を得て進めていくためには、やはり三池炭鉱の価値を十分御理解いただく必要があるというふうに思っております。 こうしたことから、私どもといたしましては、各種啓発活動等を含め、さまざまな情報発信を行いながら取り組みを進めていく必要があると考えております。これまでも、世界遺産及び近代化遺産に関する情報発信につきましては、ホームページの開設やイベント等を通じて実施をしてきたところでございます。 特に、昨年11月に開催をいたしました炭鉱(やま)の祭典や、市制100周年記念事業として実施をしました、世界遺産うまかもん散策では、楽しみながら世界遺産を見学していただき、クイズやスタンプラリーなど遺産の価値を理解していただく取り組みなども行いました。また、市内小学校全6年生を対象とした近代化遺産バス見学会は、平成25年度から実施をしており、将来を担う子供たちに、本市発展の歴史ですとか先人の偉業を学び、近代化遺産への理解を深めてもらっております。 さらに、平成30年度には、新たに市民向けの公開講座、こういったものも計画をしており、本市の世界遺産の価値について御理解を深めていただきたいと考えております。 今後も、引き続き、これらさまざまな啓発事業を通じた情報発信を行ってまいりますけども、イベント等の実施に際しては、こうした計画の内容等についても周知を図ってまいりたいと思っておりますし、さらにイベントの実施後に、適宜アンケート調査等も行いながら、市民や来訪者の皆様から御意見をいただき、そういったものを含め、本計画の理解につながるような取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  よろしく取り組みをお願いいたします。 では、次に移ります。 小さな4、シティプロモーションの展開。 3月1日号の広報おおむたで、大牟田市制施行100周年記念オリジナル合唱曲「ずっとずっと」を作曲した長友仍世さんが、郷土大牟田への思いを語っております。長友さんは、大牟田大使としてもさまざまな機会を捉えて、大牟田のPRにも努められていることと思います。 そこでお尋ねします。 大牟田大使の活躍状況についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  これまでも大牟田大使をお願いし、大牟田のPR等にも御協力をいただいてきました。平成29年度は、本市にゆかりのある方々という人的資源の積極的活用を図ってまいりたいという考え方から、新たに11人の方に大使への御就任をお願いし、現在では合計34人の方々が大牟田大使として御活躍をいただいているところでございます。 議員も御案内にありましたとおり、長友仍世さんも大牟田大使にことし就任をしていただきました。100周年を記念に作曲をしていただいた「ずっとずっと」だけではなくて、ゆるキャラグランプリのテーマソングにもなりました「ジャー坊のテーマ」、こういったものにも御協力をいただいております。また、広報3月1日号、100周年記念の特集号だったんですけど、それへのメッセージも御寄稿いただいたほか、先日行いました羽田空港での大牟田の観光PR活動への御協力もいただきました。また、平素からラジオ番組でのPRもしていただき、港まつりやおおむた100フェスなどにも御出演をいただいたところでございます。 そのほかにも、内田麟太郎さんは、昨年、動物園、石炭館、カルタ・歴史資料館で絵本の原画展等を開催していただき、平素からもSNSなどでの大牟田のPRもしていただいております。さらに、きのうですか、御紹介いたしましたレベルファイブの日野社長、長野ディレクターにおかれましても、ゆるキャラグランプリでのジャー坊への投票の呼びかけを、御自身のツイッターなどでも行っていただいているところでございます。そのほかにも、大津英敏さんは東京駅での大牟田PRイベントの機会もつくっていただいたところです。 このほかの大使の皆様方におかれましても、例えば西村健さんは大牟田での御講演、森下玲可さんはおおむた100フェスへの御出演、さらに廿樂美登利さんにおかれても市制100周年の市民提案自主事業への御支援といったように、それぞれのお立場で本市の事業やPR活動に御協力をいただいているところでございます。 今後も引き続き、本市のPR活動や本市で開催するイベントへの御出演、御出展などの御協力をお願いしてまいりたいと存じているところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  初日の森竜子議員の質問の中でも出たかと思うのですが、私も他と比べると、他はふるさと大使の方のことがホームページでも出てくることがあるんですけど、大牟田はそれがないんですね。今後は、広報おおむたでは取り上げようと考えているというふうにも聞いておりますけれども、ホームページなどでも発信することで、市民の皆さんもうれしい、誇りに思われると思うので、そこのところの取り組みもよろしくお願いいたします。 あともう一つは、大牟田大使の方をつてとしていろいろな事業が開かれるということもあると思いますので、そういったところの橋渡しもしっかりと取り組んでいただきたいと要望いたします。 では、次に参ります。 3月1日に満1歳の誕生日を迎えたジャー坊は、大牟田市民、とりわけ子供たちに希望を与える存在となっています。ゆるキャラグランプリ2017では、初エントリーながら、ご当地部門の6位というすばらしい結果を残しました。グランプリをとった成田市のうなりくん、2位の知立のちりゅっぴも、前年22位、32位と数年かけて上位にランキングされていることを思うと、ジャー坊の6位は快挙といえます。 きのうの質問での中尾市長のお話にもあったとおり、ジャー坊の生み親であるレベルファイブの日野社長とデザイナーの長野さんの後方支援のおかげもあったと思います。そういう意味では、1票を投じてくださった、毎日1票を投じてくださった皆さんの中には、ジャー坊の活躍を知りたいという方々も多いのではないでしょうか。 昨年、大牟田のホームページにジャー坊のサイトが開かれました。ジャー坊の活動の様子の発信が余りできていないなと思っていましたが、少しずつ改善されております。 そこでお尋ねします。 今後のジャー坊のサイトの展開についてお聞かせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  現在のジャー坊のウエブサイトは、昨年の9月から本市の公式ページ内に開設をしておりまして、ジャー坊の紹介、ジャー坊の予定、イラスト利用の御案内、グッズの紹介、また、ゆるキャラグランプリの投票期間中は、得票数と順位を毎日更新してきたところでございます。一方、イベント等の活動状況は、どうしてもスピードが求められますことから、SNSの情報拡散力を活用し、ジャー坊の公式ツイッターでほぼ全てを公開いたしております。現在、850名を超えるフォロワーの方がいらっしゃるところで、多くの方にジャー坊の活動を拡散していただいております。このように、現在は公式ウエブサイトとツイッターの二つを利用して情報発信を行っているところでございます。 このような中、ウエブサイトの展開でございますが、最近ではジャー坊の予定のページでの早期の情報提供に心がけていくとともに、また、グッズ紹介ページでのバリエーションもふやしております。さらには、わくわくひろば、主な活動報告をしているページでございますが、このページはSNSが先にそういった、情報拡散力といいますか、スピード感があるわけでございまして、そっちのほうを優先して更新をしてきておりますけれども、当然、こちらのわくわくひろばのページの更新頻度につきましても、随時ふやしていくなど充実を図ってまいりたいというふうに思っております。 今後とも、公式ウエブサイトやツイッターとともに、多くの方にごらんいただけますような積極的な情報発信に努めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  今、急を要するので公式のツイッターということでしたが、ホームページから公式ツイッターには入っていけるのでしょうか。ジャー坊サイトから入っていけますか。 ○議長(境公司)  吉田企画総務部調整監。 ◎企画総務部調整監(吉田尚幸)  ジャー坊の公式サイトからリンクを張っておりまして、ツイッターに飛ぶようなつくり込みもやっておるところでございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  中にはツイッターとかは余り開かないという年齢層の方もいらっしゃいます。例えば、2014年にゆるキャラグランプリをとったぐんまちゃんは、ぐんまちゃん日記ということで、しっかりとバックナンバーまで載せてあるんですね。残念ながら、ジャー坊の場合はバックナンバーがないので、そういったことも載せていただきたいと思いますし、LINEスタンプを購入できるとか、いろいろなバリエーションがあると思いますので、今後工夫をよろしくお願いいたします。 また、昨年9月の本会議の質問で、私は、市民や企業の皆さんに親しんでもらうためにも、動物園のようにサポーター制度を取り入れてはどうかと提案しました。中尾市長も、昨年12月の定例会見で、サポーター制度導入を考えていると発言されました。制度の検討状況をお聞かせください。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  今後も、さらなるジャー坊のPR強化を行う上で、新たなファンの獲得に向けた取り組み、こういったものが非常に重要だと考えております。そのような中で、他では会員制のサポーター制度を設けている事例もございますことから、昨年12月の市長の定例会見におきましても、市長のほうからサポーター制度の創設について、検討してまいりたいという発言もあったところでございます。 他の事例を見てみますと、企業会員ですとか個人会員といった会員の種別や会費の有無はさまざまでございまして、それらに応じて会員限定のグッズやイベントなどの特典が設定をされたりしております。また、実施主体につきましても、が直接行っているところもございますし、観光協会などがキャラクター運用と一体となって行っているところもあり、それぞれの自治体で実施主体も異なっております。 現在は、こうした先進事例の情報収集を行っている段階でございます。あわせて、ことしのゆるキャラグランプリへもエントリーを予定しておりますことから、民間団体との連携のあり方も含め、この投票に向けた動きが、より活発化できるようなものとなるような連携についても検討を行っていく必要があるというふうに考えております。 今後、早急にサポーター制度の検討を行い、実施をしていきますとともに、ジャー坊自身も新たなファンの獲得につながるような展開を図ってまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  11月に6位に入りまして、もう数カ月たちました。やはり、鉄は熱いうちに打てでございますので、しっかりとジャー坊の発信ができるようにしていただきたいと思いますし、中尾市長自身も来年はトップをとると決意表明をされておりますので。私も初に行きました。また、新たな決意をお聞きかせ願えれば。お願いします。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  この前、御答弁をさせていただきましたとおり、やはり出るからには上位を目指してということで、公式にはより上位を目指すというふうなことを言っておりますけれども、私自身の気持ちからすれば、この前、初のとき申し上げたように、やっぱり、1位をとるぞ、というふうな気持ちでおるわけでございます。そのことを初のときに申し上げさせていただきまして、会場からもそういった意味では御賛同の拍手もいただいたというふうに思いますので、ぜひとも、そういうのは、じわっと胸に秘めながら頑張っていきたいと、このように思っております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  三宅議員。 ◆20番(三宅智加子)  ことしは、昨年末からジャー坊へ年賀状を出そうという取り組みも郵便局のほうで行われました。そして、その様子が地元のこの新聞の号外にも出ておりましたけれども、その中の一部を紹介いたします。 「昨年はゆるキャラグランプリ6位おめでとう。グランプリで初めて知ったけど、ジャー坊がかわいくて癒やされたよ。ことしも会えるといいな。大牟田に会いに行きたいな。」 ジャー坊は見事に役割を果たしております。交流人口につながるのではないかと思います。また、長野さんの思いとして、子供の集まるところには希望があると、その希望の象徴がジャー坊であるともおっしゃっておりますので、しっかりとこのジャー坊を活用して、大牟田のまちに希望があふれる、そういった取り組みを私自身も取り組んでいきたいと決意しまして、質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(境公司)  お諮りいたします。 次の質疑質問に入ります前に、ここで暫時休憩したいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。 再開は午前11時20分に予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、暫時休憩いたします。                              午前11時09分 休憩---------------------------------------                              午前11時20分 再開 ○議長(境公司)  会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、質疑質問を行います。 次に、塚本二作議員。     〔23番 塚本二作議員 登壇〕 ◆23番(塚本二作)  自由民主党の塚本二作でございます。 発言通告に従い、一問一答方式にて質疑質問を行います。 市長は本年1月15日付の広報おおむたの新年の御挨拶で、次の100年を見据えた新たなまちづくりへと述べた後、まちづくりの柱として安心して子供を産み育てたいと思えるような環境づくり、教育の向上、産業の多様化と雇用の場の確保を掲げ、さまざまな施策に取り組んでいるところです、市民の皆様と行政が一致協力して同じ方向に進めば、きっとすばらしいまちづくりができると私は信じています、次の100年に向けて新たなスタートを切った大牟田が、協働の輪をさらに広げ、誰もが住みやすく、あらゆる世代が成長ができるまちとなりますよう、積極的に取り組んでまいりますと、新年度の施策についての決意を表明しておられます。 そこでまず、新年度予算案とまちづくりについて、新年度予算案の特色についてお伺いします。 以上で壇上の質問を終わり、事後は質問者席にて質疑質問を行います。 ○議長(境公司)  中尾市長。     〔中尾昌弘市長 登壇〕 ◎市長(中尾昌弘)  塚本議員の御質問にお答えをいたします。 30年度予算案では、私がまちづくりの柱として考えております、安心して子供を生み育てたいと思えるような環境づくり、教育の向上及び産業の多様化と雇用の場の確保を中心とした、さまざまな取り組みをさらに充実させてまいりたいと考えております。 まず、子育て支援策の充実としましては、子ども医療費助成事業、保育所等の保育料の軽減、学童クラブの新設のほか、子育て世代包括支援センター、愛称はぐはぐOomutaでございますが、これを開設し、妊娠期から子育て期まで切れ目ない支援を行ってまいります。 教育の向上といたしましては、ユネスコスクール・ESDのまちおおむた宣言に掲げる持続可能なまちづくりを全体で進めてまいります。また、児童生徒の学力向上及び英語の実践力の向上のため、学力ブラッシュアップ推進事業や英語教育ステップアップ事業などのさまざまな事業の取り組みを行ってまいります。 産業の多様化と雇用の場の確保といたしましては、企業誘致や地域企業の支援に加え、奨学金の返還を支援する事業を実施することといたしております。 このほか中心市街地の活性化、動物園の魅力向上、健康づくりの取り組み、さらにはシティプロモーションなどに取り組むことといたしておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ありがとうございました。 内容については過去3日間で聞いたこともありますけれども、市長の戦略的思考の深さに驚きをいたしました。願わくば、やや下火にはなりましたけれども、国としては地方分権の底流はあると考えます。もう少しスケールを大きく、有明定住自立圏42町の中心として、その構想実現のための牽引役になってほしいと思います。 さらに、市民要望の反映度の面からお伺いします。 先日、大牟田小学校PTA連合会と中学校PTA連合会から、教育委員会に陳情が行われ、その回答が明らかになりました。陳情内容のうち、2017~8年度中に対応完了予定、または学校配当予算での対応が決まっている案件は、小学校は59.6%、中学校は52.4%となっているとの報道がありました。 片や、大牟田再生に向けたさまざまな施策や事業を積極的に提案することを目的に、商工会議所内に設置された大牟田再生プロジェクト策定特別委員会を中心に、大牟田再生に向けた人口減少対策に係る提言が取りまとめられ、8月末日、市長に手交されました。それによれば、新大牟田駅周辺の土地利用プロジェクト、日本一出逢いを応援する街おおむたプロジェクトなど11項目があるわけですが、教育委員会の小中PTA連合会に対する対応と同じ基準で見た場合、これら商工会議所の提案プロジェクトの対応率はおおむね何%であるかについてお伺いをします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  大牟田商工会議所大牟田再生プロジェクト特別委員会から出されました、大牟田再生に向けた人口減少対策に係る提言につきましては、本提言書は、人口減少が地域経済に多大な影響を与えることに対する強い危機感のもと、大牟田の経済を持続的に発展をさせていくためには人口10万人維持が必要と判断をされ、大牟田再生に向けた提言として取りまとめられたものでございます。そして、その実現に向けては、商工会議所もと一丸となって取り組むとされているものでございます。 提言の具体的な内容としましては、大牟田3駅プロジェクトへの挑戦、少子高齢化対策プロジェクトへの挑戦、魅力ある街づくりプロジェクトへの挑戦という大きく三つの項目が掲げられており、それぞれ18の事業により構成をされているものでございます。現在は、大牟田再生プロジェクト特別委員会に提言項目ごとに三つのグループが組織をされ、それぞれにの担当部署も入り、意見交換を行いながら、ともにその実現に向けて協議を進めているところでございます。 そのような中、新年度予算案での対応率についてのお尋ねでございますのでお答えをさせていただきますと、提言に掲げられております18事業の中には、どうしても法的な問題ですとか財源の制約から、直ちに実施できるものばかりではございません。中長期的に取り組むべきものもございます。そうしたことを勘案しながら予算化をしてきておりますけれども、18の事業のうちの12の事業、率にして66.7%におきまして、平成30年度予算に計上ができている状況にございます。 以上です。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ありがとうございました。 また、1点だけお伺いします。先ほど、プロジェクトの100%対応できなかった理由の中で、財源とおっしゃったと思いますが、確認をさせていただきます。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。
    ◎企画総務部長(井田啓之)  財源と申しました。プロジェクトの中には、例えばですけれども、出生祝い金みたいなものを出したらどうかというような御提言もあります。そういう出生のインセンティブになるような金額を御用意するというと、非常に多額の財源等も必要になってくるわけでございます。そういったところは直ちにというわけにはまいりませんので、そういったところを指して財源と申し上げました。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  やはり財源あってのことをでしょうね。コンサバティブ・ポリティシャン--保守政治家の真骨頂でありますと申し上げて、次に、財政構造強化指針と財政計画について。 平成23年8月、全員協議会まで開催して決めた大牟田財政構造強化指針によれば、その基本方針として、1、実質収支の黒字を継続すること、2、財政調整基金を一定額確保すること、3、経常収支比率を一定水準以下に抑制することと定めてありますが、現実に大牟田まちづくり総合プラン・アクションプログラム平成30年度改訂案の財政計画では、実質収支、財政調整基金残高ともそれが達成されておりません。 そこで指針と計画との食い違い、整合性について、当局としてどのように捉えてあるかお伺いします。 ○議長(境公司)  井田企画総務部長。 ◎企画総務部長(井田啓之)  大牟田財政構造強化指針では、議員先ほど御案内をいただきました三つの基本方針を掲げ、歳入・歳出両面からの取り組みを行ってきているところでございます。この取り組みなどによって、方針の一つである実質収支黒字を継続することができており、また、財政調整基金につきましても一定額が確保ができつつございますが、経常収支比率等については、いまだに類似団体の平均値よりも高い状況にございます。 このような中、28年度に策定をしました大牟田まちづくり総合プランでは、本市の喫緊の課題である人口減少に歯どめをかけるために、少子化対策などの積極戦略に一刻も早く取り組むことといたし、数多くの新規・拡充事業を行ってきているところでございます。このため、この4年間においては、これまで積み立ててきた財政調整基金の取り崩しについても、一定程度やむを得ないというふうに考えております。 また、実質収支の黒字の分ですけれども、財政計画におきまして実質収支が赤字となっておりますが、これは単年度収支の推移を明らかにするために、財政調整基金からの取り崩しを含まず集計をしているところでございます。実質の決算では基金からの取り崩しも収支ということになってくるわけでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ありがとうございましたと申し上げますけれども、29年度の改訂案と30年度の改訂案をじっくり見て、私なりの分析としては、部長、29年度の場合には、実質収支、あるいは財政調整基金とも黒字でありますが、それは特別な法人市民税の収入があったからであって、大きな底流としては、やはり基本方針どおりにいっていないだろうというのが私の見方であります。 なお、この経常収支について若干触れます。経常収支比率は、この予算案が100%そのとおり執行できた場合、幾らの値になるかについてお伺いします。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  経常収支比率についてお尋ねでございます。 経常収支比率につきましては財政構造の弾力性をあらわす数値でございます。この数値につきましては、28年度決算につきましては99.2ということで、類団の平均値93.5と比較しますと非常に高いところになっています。 この指標につきましては、あくまでも決算の統計作業を通じまして、決算の数値を歳入、歳出ともに、経常的なものか、臨時的なものかを分析し算定するものでございまして、予算の段階での算定は非常に難しいというふうに考えております。ただ、大まかに28年度決算と比較しまして、予算上を見込んでいる数値から増減の傾向を考えてみますと、分母となります経常一般財源収入につきましては、税、交付税が減、分子となります経常経費充当一般財源、歳出のほうになりますが、公債費、補助費に充てる一般財源につきましては大きく減少すると見込んでおります。ただ、一方で扶助費、繰り出し金については増加していくということでございますので、大きく改善することは非常に厳しいのかなというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  厳しいところが厳しいんです。かねて、私、何回も過去に言いましたけれども、やはり計画を立てるに当たっては、その達成目標をまず決めて、そのためにいかにすべきかという思考過程を踏むべきだと思います。今回もはっきりと財政課長は言われなかったけれども、いつもより若干進歩したようです。 重ねて申し上げますけれども、先ほど前提でつけましたように、この予算が100%執行できた場合は何%いくかということを、来年というか再来年度予算あたりで詰めていただきたいというふうに要望します。 なお、平成30年度予算編成方針でも、大牟田財政構造強化指針の遵守をうたってあります。現実の財政計画に指針の完全適用が無理であれば、新たな財政構造指針の早急な策定を求めます。 さらに投資的経費について見てみます。アクションプログラムの平成30年度改訂案を見ますと、平成29年度改訂案の投資的経費が31億1,500万円であるのに、平成30年度改訂案では39億1,700万円と8億200万円増加しておりますが、この急増の理由は何であるか。また、その主な事業と額についてお伺いします。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  アクションプログラムにつきましては、事業の進捗や情勢の変化なども踏まえながら、毎年ローリングを行ってございます。これに合わせて財政計画も見直しているところでございます。このようなことから、昨年度を示した財政計画と今年度示しております財政計画を比較しますと、30年度の投資的経費については大きく増加をしておるところでございます。 この主な要因でございますが、新栄町駅前の市街地再開発事業ですとか、高泉公営住宅の建てかえ事業に係る経費が、事業の進捗に合わせて大幅に増加しておるところでございます。また、動物園につきましても、来園者の利便性ですとか園の魅力向上のために、駐車場の拡充や絵本ギャラリーの整備に向けた基本設計を行うこととしておりますため、これに係る事業費が増加しておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ですが、一般的に積極予算、積極的に投資をしていけば予算規模は大きくなるはずなのに、昨年度に比べたら30年度は緊縮型になっている。その理由が私には余り理解できない。財政課長、御説明をお願いします。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  先ほど御説明しましたように、普通建設事業につきましては大幅に増加をいたしております。ただ、全体予算額の規模としましては、29年度に比べまして来年度は3億6,000万円の減となっています。 この主な要因でございますが、リサイクルプラザなどの施設建設時の借入金の償還がほぼ終了したことに伴いまして、公債費が大きく減少しております。また、大牟田・荒尾清掃施設組合の負担金におけます、こちらにも施設建設時の借入金の償還に伴う負担がございましたけれども、こういった部分の償還も終了しております。こういうことで補助費等も大きく減っているところでございます。 こういったことによりまして、全体の予算規模としては減少しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  歳出規模の面もわかりましたけれども、恐らくそれ以上に歳入の規模に左右されているんじゃないかと思いますが、財政課長どうですか。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  予算規模は、基本的には歳出のほうに合わせて歳入を組むということになりますので、先ほど申したようなのが大きな原因でございますが、一方、歳入におきましても、普通交付税につきましては、今年度の税収入等から基準財政収入額が見込まれることの影響によりまして、大きく普通交付税が減るというようなところも歳入の規模が減っている一つの要因かと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  わかりました。 また、減債基金について見てみます。 平成28年度決算特別委員会で報告をされた財産に関する調書によれば、減債基金の決算年度末現在高はゼロ円になっております。平成30年度予算でも積み立ての対象になっておりません。 そこで、なぜ長年--これは平成元年だと思います、平成元年の条例第9号--長年、減債基金の現残高をゼロにしたままであるのかお伺いします。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  減債基金についてお尋ねでございます。 減債基金につきましては、債の償還に必要な財源を確保し、もって将来にわたる財政の健全な財政運営に資するための基金でございます。平成元年に設置をしておりますが、もともとバブル景気の影響等により、国において税収が大きく伸びまして、これに比例して交付税も大幅に増加することになったため、各自治体においてその増加分を、減債基金ですとか、福祉振興基金等に積み立てるよう国からの要請があったところでございます。こうしたことから、本市の厳しい財政状況の中、そういった基金を積み立てることがなかなかできなかったということでございますが、そういったときに減債基金等の造成を行ったものでございます。 その後、バブルの前後を中心に、債の償還等のため、積み立て、また取り崩しを行ってまいりましたが、財政状況の厳しさと相まって、平成18年度におきまして全て取り崩しを行っております。それ以降、積み立てることができておりません。 一方で、それまでのさまざまな行財政改革や国による地方交付税の臨時的な大幅な増によりまして、13年度から続いておりました実質収支の赤字が解消されたことなどから、22年度に財政の年度間の財源の調整を図り、もって将来にわたる財政の健全な運営に資するため、財政調整基金のほうを造成したところでございます。その後、財政構造強化指針におきましても、基本方針の一つとして積立残高といった目標を定めまして、積み立てのルール化も行っております。これまでは順調に積み立てを行ってきているところでございます。 財政調整基金、減債基金、どちらの基金にしましても、決算上の剰余金等によって積み立てるものでございまして、本市の厳しい財政状況、あるいは強化指針の目標等を考え合わせまして、まずは財政調整基金について、一定額の確保を優先したいというふうに考えておるところございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  繰り返しになりますけれども、いわゆる減債基金に積み立てるべきところを、名前を変えてというか、それを財政調整基金に積み立てているということですか。確認をします。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  目的につきましては、減債基金については公債費の償還に充てるということでございます。財政調整基金につきましては、年度間の財源調整を行うというのが主な目的でございまして、目的は若干違っておりますけれども、決算上、ある程度剰余金を見込んだ中で積み立てを行っていくという意味では、非常に二つの基金は似通っていると思いますが、先ほど御説明しましたとおり、財政状況等を考え合わせまして、まずは財政調整基金の残高を優先したいというふうに考えております。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  財政課長が、今、ちょっと触れましたように、財政調整基金というのは、歳入のほうの基金なんですよ。減債基金は歳出のほうの基金なんですよ。そのあたりを明確にしながら、今後また議論を進めていただきたい思います。 いわゆる減債基金は、地方債の償還及びその信用の維持のために、地方自治法第241条の規定に基づいて設けられる基金の一つであると理解をしています。そこで、今まで積み立てなかった理由の一つに、わくわくシティでは基金の額が示してあるにもかかわらず、この減債基金については、基金の額の条例の定めがないというのが一つの理由じゃないのかというのが私の推測なんですが、お答え願います。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  議員御指摘のとおり、減債基金につきましては公債費の増嵩等に備えまして準備しておく積立金でございます。しかしながら、決算上の剰余金等によって積み立てることとなりますことから、同時に、先ほど申しましたとおり、財政調整基金と減債基金を同時に積み立てることは厳しいと考えて、財政調整基金のほうを優先したいというふうに考えています。 わくわくシティ基金のように、条例上に金額の定めのある基金というのは逆に言うと非常にレアなケースかと思っておりますが、そういった部分の金額がないから積み立てない、積み立てるということではないというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ありがとうございました。これはこの辺で。 ところで、新年度予算案を見ますと、地方債(債)の30年度末現在高の見込み額は473億2,105万5,000円となっております。そこで、地方債の現在高の倍率は幾らか、そして、それは類団と比して多少はどうかということについてお伺いします。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  地方債現在高倍率につきましては、地方債の現在高が標準財政規模に対してどれぐらいあるのかを示した数値でございます。27年度の決算になりますけれども、本は1.71、類似団体の平均値は1.6ということで、それほど大きく乖離していないのかなというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  大きく乖離していないというお答えでしたけれど、これを目指してやっていただきたいと思います。 というのが、かつて約十五、六年前です、公債費の増嵩をもって空財源や、あるいは予算操作の財源を組まざるを得ないときがありました。そして、結果的には議会もその予算を通した経緯があるので、やはり早い段階からここに目配り、気配りをすべきだと思うから、今、質問をいたしました。 もう1点。新年度予算案では、債が46億3,510万円計上してあります。財政構造強化指針のルール5、債の新規発行額を元金償還額の3分の2以内にしますということになっておりますが、現実に組んでどういう状況であったかについてお願いをします。 ○議長(境公司)  高口財政課長。 ◎財政課長(高口雅実)  財政構造強化指針で示しております公債費、債の発行ルールについてお尋ねでございます。 来年度予算におきましては、この発行基準額につきましては、臨時財政対策債、過疎債の70%分を除くところで、発行の基準額が15億6,100万円となってございますが、実際の発行額、こちらも臨時財政対策債、過疎債の70%を除いたところでということになりますけれども、実際の発行額が17億9,700万ということで、ルールの遵守ができていないというような状況でございます。 この要因でございますが、発行の基準額としております元金償還額が、先ほど御説明したリサイクルプラザですとか東部環境センターの債の償還が終了しますことから、基準額が大きく減っております。これが一つの守れていない要因でございます。 もう一つ、逆に実際の発行額につきましても、高泉の公営住宅であったり、新栄町駅前の再開発、こういったところの事業の進捗によりまして、当初の予定から大きく事業費と財源となります債発行についてもふえているという状況でございます。この二つの要因が重なって、来年度はこのルールを守れていない状況でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  いろいろ、それは考えに考えてしていただいた結果だと思いますが、この項で最後ですけれど、最近非常に過疎債が増発されているように思われますので、将来の公債費の増嵩を見込んで、減債基金の積み立ても検討していただきたいと思います。 この大項目の最後、自立した財政運営について。 市長が提案理由説明書の中で述べられました、自立した財政運営の確立とはどういうイメージでおられるのか、市長にお伺いします。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  自立した財政運営ということでございます。これは明確に定義があるわけではないんだろうと思いますけれども、私どもは税を中心とした自主財源、これを安定的に確保することで、国の地方交付税でありますとか、あるいは国庫補助金、こうしたものに過度に頼らなくても将来的なまちづくりに向けた投資が行える、そういったみずからの意思と責任でもって自治体運営、経営、こうしたものができる状態、それが持続的に行える状態、そういうことになるんだろうというふうに思っておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  そのとおりだと思います。 自分で稼いだ金で自分の政策を打っていくことだと思いますが、幸か不幸か地方交付税に大きく依存せざる得ないような体質だということは、率直に認めなければならないと思います。 そこでこの項でもう一言、市長、今度、新年度予算編成をやっていただきましたけれども、市長の自信のほどをお伺いします。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  済みません、自信のほどというのは、提出した予算案が、何か私が不安を持って出しているとか、そんなふうな意味でございましょうか。ちょっと質問の意図をもう一回お願いいたします。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  いやいや、そういうことじゃなくて、この当面の大牟田市政に、市政を運営するに当たって、揺るぎない予算編成をしたという、例えばそういうふうなお答えが欲しいんです。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  冒頭、壇上での御答弁でも申し上げたわけですけれど、三本の柱というものをさらに充実させていこうとかということで、そういった意味ではさまざまに盛り込めたというふうに思っております。一方で、市民の皆さん方が日常生活でいろいろ生活される上で、例えば道路の維持であったり、あるいは水路の維持であったり、あるいは学校の、何と言いましょうか、教材の問題であったりとか、そんなところに御不便をかけているというのも事実でございます。しかしながら、そうした全体的なものを踏まえまして、未来に向けての一歩を踏み出せる予算になっていると、そんなふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ありがとうございました。私も賛成のほうにだんだん傾きました。ということで若干。 次に、高齢者虐待の防止・撲滅と行政の役割について若干触れてみたいと思います。 まず高齢者虐待の通報・相談・対応事例等の現状について。 本年1月、福岡県内で介護施設に入所したり訪問介護を受けたりする65歳以上の高齢者が、2016年度に介護や看護する立場から虐待を受けた件数は26件あり、過去2番目に多かったことが県のまとめでわかりました。家族など身近な人からの虐待も495件で、高どまりが続くとの報道がありました。がっかりした次第なんですが、高齢者虐待に対するとしての対応は、主に地域包括支援センターを中心になされていると思いますが、全体としての高齢者虐待の通報、相談件数、虐待者、被虐待者対応事例等の現状についてお伺いをします。 ○議長(境公司)  池田健康福祉推進室長。 ◎健康福祉推進室長(池田武俊)  高齢者虐待の通報・相談件数、虐待者、被虐待者の現状についてお答えいたします。 平成18年4月に、高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律が施行され、虐待を発見した者は通報の努力義務、特に家庭や施設などにおいて、高齢者の生命または身体に重大な危険が生じている場合には、市町村への通報が義務化されています。 本における相談・通報件数は、平成26年度は48件、27年度は53件、28年度は47件でございました。このうち虐待として対応いたしましたのは、それぞれ34件、24件、16件と年々減ってきている状況です。 28年度の16件の内容ですが、家庭における虐待で、主に身体的虐待と心理的虐待となっています。そのうちの15件は女性で、80歳以上で認知症のある方が多数を占めており、虐待者のほとんどが同居の子供という状況でございます。 以上です。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  わかりました。かなりあるんですねと申し上げて、次に、法的根拠に基づく行政としての対応とその限界についてお伺いします。 ○議長(境公司)  池田健康福祉推進室長。 ◎健康福祉推進室長(池田武俊)  本市では、高齢者虐待防止法に規定されています市町村の責務と役割に基づき、高齢者本人だけではなく、養護者に対する支援も行っております。 虐待対応の流れといたしましては、相談・通報対応があった場合、関係機関との情報共有、事実確認に基づき、緊急性の判断や支援方針の決定を行い対応しています。緊急の場合は、一時的に保護するため迅速に施設に入所させるなど、適切に老人福祉法に基づく保護のための措置を講じ、高齢者の生命や身体に重大な危険が生じているおそれがある場合には、立ち入り調査を行います。 虐待の対応に当たりましては、高齢者は夫婦、親子の関係性の中で、虐待を受けてもなお、虐待者への依存心から、再びもとの状態に戻ることもありまして、解決を図ることが非常に困難な場合もございます。今後も、高齢者本人、養護者の人権に配慮しながら、関係機関等と連携して高齢者虐待防止に努めてまいります。 以上です。 ○議長(境公司)  塚本議員。 ◆23番(塚本二作)  ありがとうございました。 法令に基づく措置権限と、個人の人権、プライバシーの保護とのはざまで御苦労も多いと思いますけれども、高齢者虐待の防止・撲滅のため、一層努力をしてほしいと思います。 最後に、稲田元防衛大臣が教育勅語について、かつて参議院外交防衛委員会で、教育勅語の中にある親孝行とか夫婦仲よくするとか、日本は世界中から尊敬される道義国家を目指すべきだという考え方が核だと認識していると発言されましたが、この考え方は、今の日本にこそ必要であるということを申し上げて、私の質疑質問終わります。 ○議長(境公司)  お諮りいたします。 次の質疑質問に入ります前に、ここで暫時休憩したいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。 再開は午後1時10分に予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、暫時休憩いたします。                              午前11時56分 休憩---------------------------------------                              午後1時10分 再開 ○議長(境公司)  会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、質疑質問を行います。 次に、島野知洋議員。     〔13番 島野知洋議員 登壇〕 ◆13番(島野知洋)  発言通告に従い、一問一答方式にて質疑質問をいたします。 質問の最終日ですので、重複する質問があるかと思いますが、よろしくお願いいたします。 大きな1点目、ふるさとのシンボルである三池山の活用についてお尋ねいたします。 その小さな1、子供の自然体験活動と三池山。 平成29年3月に新学習指導要領が告示され、今後、育むべき子供たちの学びの力や教育活動において重視されるべき学習内容が6点ほど示されております。 その中の一つに体験活動の充実があり、生命の有限性や自然の大切さ、挑戦や他者との協働の重要性などを実感するための体験活動の充実が示されております。これは、最近の子供たちは自然の中での遊びや活動などの体験が十分に行われておらず、子供の人間形成においても問題であるからではないかと思います。 そこで教育長にお尋ねいたします。 この自然体験の意義について、どのようにお考えなのかお聞かせください。 以上にて壇上での質問を終わり、後は質問者席にて質疑質問させていただきます。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  議員お尋ねの自然体験活動の意義についてお答えいたします。 議員御案内のとおり、自然体験活動などの意義については、新学習指導要領の総則で、児童が生命の有限性や自然の大切さ、主体的に挑戦してみることや多様な他者と協働することが重要であると述べられております。各学校においては、地域の実態や児童生徒の発達段階に応じた自然体験活動が行われていると伺っております。 具体的には、小学校においては、緑豊かな自然の中で体験する野外活動や、季節の変化を見つける生活科での町探検、春や秋の公園や山への遠足など、中学校においても、身近な公園などへの遠足などで、自然環境と触れ合う活動や野外活動での登山などが行われているとの報告を受けております。また、教育委員会の事業の一つとして、ネイチャースクールを開催し、自然豊かな大牟田に生息する動植物について関心を高めるとともに、自然愛護の心情を醸成し、環境保全に対して積極的に行動できるような児童生徒の育成に努めております。 今後も、教育委員会といたしましては、各学校に対し、児童生徒の発達段階に応じた体験活動が充実するよう指導してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  島野議員。 ◆13番(島野知洋)  ありがとうございます。 現代の子供たちの人間形成において、とても重要な自然体験であり、児童生徒の発達段階に応じて、活動をさらに充実させていくよう指導をなされるということだと思います。 昨年12月に吉野小学校で行われました大牟田のESDにかかわる公開事業に参加しました。そこで、生き生きビオトープ大作戦のブースをじっくり見せていただきました。 かつて、ネイチャーガイドさんたちと一緒にビオトープらしきものをつくって管理していた経験がありまして、まさにそこでは命のつながりを学んで、動植物の命を守り、育てることの大切さを学習することができているなと思いました。また、そのビオトープを守るために、どのように管理して、どのようにすれば生き物がすみやすくなるかを子供たちが考えて、それを後輩に引き継ぐことも貴重な経験だと思い、見せていただきました。 この子供の成長にとって欠かすことのできない自然体験については、昨年12月に本市教育委員会で作成されました大牟田版SDGsの中にも書かれており、特に海の豊かさを守ろうと陸の豊かさも守ろうの二つの取り組みが、先ほど述べました自然体験と大きくかかわってくるのではないか思っています。 私は、常々、大牟田は海や山に囲まれた大変自然豊かなまちであると思っております。その中でも、三池山はふるさと大牟田のシンボルであり、多くの市民からも親しまれ、身近な自然の一つであると思います。 そこで、大牟田版SDGsの陸の豊かさに示されております、三池山の活用の現状と今後の活用についてお尋ねいたします。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  大牟田版SDGsの陸の豊かさの中の三池山の活用についてお答えいたします。 議員御案内のとおり、大牟田版SDGsは国連で採択された2030アジェンダに基づき、本市の実態や各学校の取り組みをもとに、昨年12月に大牟田版として教育委員会が作成したものでございます。 議員お尋ねの陸の豊かさについては、市内の学校が重点的に取り組む目標の一つとして、大牟田版SDGsに取り上げており、三池山は自然豊かな環境がある学習対象の一つとして示しております。具体的な活用として、各学校では季節を感じることができる歓迎やお別れの遠足、秋の鍛錬遠足や、小学校の生活科における季節の変化を見つける学習などを行っているとの報告を受けております。 本は、海や山などの多様な自然環境が多数あり、本市の豊かな自然を教材に、自然環境に対する理解と、郷土の自然を守る取り組みに主体的に取り組む子供の育成を目指しているところでございます。そのために、郷土の自然に詳しいゲストティーチャーなどを活用し、三池山を初めとする本の豊かな自然を生かした体験活動の充実に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  島野議員。 ◆13番(島野知洋)  今、お聞かせ願いました大牟田版SDGsにある、陸の豊かさも守るについては、重点的に取り組む目標の一つであり、三池山も学習対象の一つであるということだと思います。 さきに、三池山はふるさと大牟田のシンボルであると言いました。市内多くの学校の校歌の歌詞で歌われていることは御存じだと思います。また、市制100周年記念ソング「ずっとずっと」でもイの一番に登場しております。三池山にはそのような背景もあり、自然豊かでかつ歴史上の史跡も多い、まさに子供たちの自然体験だけでなく、学習の場としても高いポテンシャルを持ち合わせた自然環境だと言えます。 先ほど申し上げた、大牟田版SDGsの学校別SDGsマトリックスを見ましても、各学校で既にいろいろなゲストティーチャーを招いた自然体験は行われておりますが、先ほど教育長もおっしゃいました、今後さらに、三池山や有明海など、大牟田の自然を活用した学習や体験活動が推進されることだと思います。そして、この学校における自然体験や大牟田の自然を理解する学習を支援していく仕組みとして、学校でのゲストティーチャーのニーズもさらに高まってくるものと思われます。したがって、大牟田の自然にかかわる活動団体もさまざまありますが、そのような団体やその担い手の育成がこれまで以上に必要になってくると思います。 そこで、本市の自然にかかわる活動団体が同じく抱える担い手不足問題に対して、行政の支援策についてお尋ねいたします。 ○議長(境公司)  中村市民協働部長。 ◎市民協働部長(中村珠美)  市内には、三池山を初めとする里山の保全活動や環境保全活動等に尽力されている市民活動団体があることは承知しております。そして、市民活動団体が抱える担い手不足の問題は、活動分野を問わず、市内の市民活動団体の共通の課題と捉えております。このため、の支援策としては、えるる内の市民活動サポートセンターにおいて、29年度からボランティア入門講座等を定期的に実施するなど、担い手の育成に取り組んでおります。 一方で、活動への参加意欲がある方であっても、会員としてではなく、まずは活動時のボランティアから始めたいといった声が、市民活動サポートセンターにも寄せられております。 そこで、えるるでは30年度は会員募集情報等に加え、活動時の随時のボランティア募集情報、そのようなものについても提供できる仕組みづくりを行い、ボランティアをしたい人とボランティアを募集している団体をマッチングしていくことで、担い手不足の緩和につなげていきたいと考えております。また、市民活動サポートセンターでは、常時、相談員を配置し、市民活動団体のさまざまな相談に対応しておりますので、団体の皆さんには気軽に相談に来ていただければと思います。 以上です。 ○議長(境公司)  島野議員。 ◆13番(島野知洋)  ありがとうございます。 この質問で、各団体が同じく抱える担い手不足問題だと述べました。冒頭から述べております三池山や大間山、稲荷山、甘木山など、市内各地で団体や個人でたくさんの方が緑地・里山保全の活動をされております。おのおのでは運営資金を確保することも苦労されておると思いますが、何より活動を持続していくための担い手不足問題に苦慮されている現状です。 そこで一つ御紹介します。 このような話題を取り上げる際、甘木山も私としては触れておかないと都合が悪いもので、手前みそで申しわけないのですが、甘木山の里地・里山整備活動始めて10年ほどになる、手鎌歴史と里山の会の活動の一部を紹介いたします。 甘木山ではその団体のほかに他の団体や個人でも活動されておるんですが、手鎌歴史と里山の会では、おおむたハイツの南側とテニスコート西側で主に作業しております。そのテニスコートの西側などは、この活動が始まる前、シダやカヤなどに人の胸ほどまで覆われておりました。そこを年に3回から4回、校区まち協を含めたところでの作業を進めてまいりました。当初より、高校生や甘木中学校の生徒さんのボランティアの助力も得ております。 雑草を刈り開いた場所には植樹を進めており、もみじや松や桜、現在まで約900本の苗木の植樹を完了しております。実生の雑木を除伐した木材はシイタケ栽培に利用しています。シイタケの菌打ちなどは広く子供たちに体験の場として開放しており、植樹においても同様に子供たちを招いて行っております。また、除伐した竹はチップ化して堆肥として再利用したり、かかしまつりなるもの催して、そのオブジェとして生まれ変わらせたりしております。 これら全ての活動は本の管理されている土地で行われており、活動には許可も得ております。整備作業においては、保健福祉部からもボランティアで御参加いただいておるところです。テニスコートの西側は、先ほども申し上げたとおり、もともと立ち入ることが困難なような場所でしたが、現在では、日々多くの方々が憩いの場として訪れられております。 その手鎌歴史と里山の会は、里地・里山の保全や学校へのゲストティーチャーとしても貢献しており、活動自体うまくいっているかと思われているような団体のようですが、先ほどから申し上げております活動の担い手不足には、人材発掘をするなど努力はしているものの切実な悩みであることに違いはありません。 ちょっと写真をお持ちしたのですが、(資料を見せる)当初の写真です。シダが胸の丈ほどありまして、以前にアスレチックがあって、水飲み場が出てきてびっくりしているところです。(資料を見せる)これはスライダー--滑り台がありまして、出てきました。現在では、(資料を見せる)その滑り台は、このように姿があらわになりまして、(資料を見せる)その滑り台の下の段には遊歩道も復活することができています。 (資料を見せる)このような西側の奥の場所ですけど、前あずまやがあった近くなんですけれど、この辺も恐らく入ることができませんでした。今ではこういう自由に使える場所が新しく生まれたということになります。 (資料を見せる)先ほど申し上げた植樹です。子供たちと一緒にやっております。(資料を見せる)これは3月3日、先日の日曜日に実施したシイタケの菌打ち。植樹も3月3日だったんですけど、毎回、結構楽しみにして子供たちは訪れてくれております。 そこで、先ほど部長にお答えいただいた、えるるを中心に行われる事業として、活動自体とボランティア募集の情報提供、また、ボランティアを必要とする側、ボランティアをしたい人のマッチングなど工夫していただいて、その充実を図っていただきたいことを要望いたします。 次よろしいですか。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆13番(島野知洋)  小さな2、観光資源としての三池山。 三池山は登山者も多く、市外からの登山者も多く見られます。先日、西日本新聞社の季刊誌「のぼろ」2018年冬号に三池山登山の魅力の記事が5ページにわたり紹介されました。また、市内のタウン誌「どがしこでん」、よく御存じだと思いますが、「どがしこでん」の2017年12月号でも三池山特集、また、生物愛好会さんの記念誌「三池山の自然ガイドブック」などでも三池山の魅力が発信されて、関心は高まっていると思っております。 (資料を見せる)これは「のぼろ」です。西日本新聞社さんの季刊誌です。これも5ページにわたって、「ふるさとのかわいいお山案内」という切り口で特集されております。(資料を見せる)「どがしこでん」はよく御存じだと思います。それと、(資料を見せる)これが生物愛好会さん。広くお配りいただいていると思いますけど、「三池山の自然ガイドブック」というガイドブックですが、中はすごく写真が豊かで、かなり時間を使ってつくってあるなというのがわかります。 それと、今、みやまや糸島などでは、オルレといいまして、観光資源としての活用が始まっております。オルレとは自然を感じながら歩くトレッキングコースの総称です。 (資料を見せる)これはみやまのパンフレットです。みやまの清水山一帯で3月18日に行われるということです。内容は、トレッキングと散策を合わせたような形です。各史跡ポイントを回ったり、途中スイーツの提供などあって、ゴールはお楽しみ抽選会、場所が道の駅と。なかなかいい案ができているなと思って、私も行ってこようかなと思っております。 この紹介したオルレですけれど、それを三池山一体でやりましょうという提案ではないのですが、いろいろな三池山の魅力を考えますと、点と点をつないでいくとできそうな気もしております。 このように、これまで述べたように多様な活用においてポテンシャルの高い三池山ですが、行政としても活用できるところは活用し、より多くの方に訪れていただけるよう、さらにPRするなどして支援をしていこうということだったと思います。 また、ここで一つ紹介したいと思います。 昨年の10月に、三池山を守り楽しむネットワークというネットワーク組織が発足しております。新聞報道などで取り上げられましたので御存じかと思いますが、そこでは、近い将来、三池山において、さまざまな要因から登山道の荒廃による安全性の心配や放置竹林、雑草などが繁茂して荒廃が進み、結果として登山客が減少して市民から遠く離れた存在になってしまう、三池山が遠く離れた存在になってしまうという懸念から活動を始められました。その三池山ネットが思う懸念にあるように、現在、子供たちや未経験者の方が安全に入山するには難しい部分があるのは確かです。 いわゆる登山道は、一部はの所有の部分もあると聞いておりますが、その多くは私有地だったり、里道だったりします。よって荒れてしまったら復旧のすべは苦慮するしかないという現状です。現在、三池山一帯に設置してあるベンチやトイレの整備は、本市農林水産課や昔の商業観光課の予算の一部をやりくりしてできたとのことでした。 この質問で捉えております、多様なポテンシャルの高い三池山に、安全に安心してたくさんの方に訪れてもらうためには、今後、案内板の整備や駐車スペースの確保などが必要です。また、いわゆる登山道が荒れてしまって、誰も管理する人がいないというのは私は問題だと思います。各部署において、それに充当できるような予算を、知恵を出して捻出していただき、また、有利な財源があれば活用していただく努力をお願いしたい旨、要望いたします。 また、三池山を守り楽しむネットワークや、手鎌歴史と里山の会を例えに挙げましたが、そのようなさまざまな団体との連携を深めていただきたい旨もあわせて御要望いたします。 次、よろしいですか。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆13番(島野知洋)  大きな2、学校再編整備について。 その小さな1、市立学校適正規模・適正配置計画の中間見直し。 私の昨年6月の質問では、本市の特色ある中学校教育について取り上げ、その中でこの市立学校適正規模・適正配置計画の中間見直しについて、どのように進められていくのかをお聞きしたところでした。そこでは、本計画が策定されたときと同様に、検討委員会を設け、昨年の7月ごろに諮問を行い、今年度末ごろまでには答申を受けたいとのお答えでした。 そこで、その検討委員会からの答申の時期が少しおくれるということになっていると聞いております。これまでの検討状況についてお尋ねいたします。 ○議長(境公司)  大迫教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大迫孝博)  中間見直しの検討状況についてお答えを申し上げます。 先日の森竜子議員の御質問の際にもお答えを申し上げましたように、中間見直しの検討に当たりましては、平成29年、昨年7月に大牟田市立学校適正規模・適正配置検討委員会を設置し、教育委員会から諮問を行いました。 検討委員会では、現地視察なども含め、これまでに7回の委員会が開催されているところでございます。本計画が策定されました際にも、校地の位置など十分に御議論された上で、再編後の学校位置とされました橘中学校を含め、各学校の特徴や課題などについて検討がなされておるところでございます。 このような中、学校施設の活用についても、委員の皆様方から出された多くの意見を踏まえ、本計画が策定をされたときに議論された案なども参考にしながら検討資料として取りまとめ、それをもとに、現在、議論が重ねられているところでございます。今後、再編時期や小学校の再編、小中一貫校などについても協議、検討される予定となっております。 このようなことから、当初は本年度末をめどに答申をいただく予定でございましたが、丁寧な議論を重ねていただいておりまして、答申の時期が若干おくれる見込みとなっております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  島野議員。 ◆13番(島野知洋)  私も行われておりました検討委員会には、非公開の現地視察以外はほとんど傍聴させていただきました。検討委員会の委員さんが現地視察を終えられると、今定例会でも森竜子議員や松尾議員の御質問の回答にあったような理由から、再編校を橘中学校として使うには課題もあるよね、という委員さんの大方の意見のようでした。 先ほどのお二人の議員の質問の回答にあったような理由というのは、きょう傍聴に来ていただいている方もいらっしゃいますので重複して述べますが、橘中学校を再編校として使用する場合、橘中学校の敷地は狭く、敷地内に高低差があり、敷地内に市道も入っており、木々が多く死角も多い、そして、体育館などは古くて狭いなどの意見だったと思います。 また、その際は仮校舎として田隈中を2年間使用することになるのですが、田隈中は委員さんが視察して思われたように、比較的広い、そして、少し高台にあるので水はけもよい、体育館などはほかに類を見ないようなすばらしい体育館で、バレーボールコートは3面とれる、そのような理由だったと思いますが、橘中学校を使うには課題もあるという大方の意見でした。 その後、橘中学校の現敷地を活用する案や敷地を拡張する案を、それぞれの総工事費の提示を踏まえて検討され、橘中学校の現敷地のみを活用する案の費用は、これまで行われた宅峰中学校の約2倍ほどであり、期待される効果と係る費用の大きさからも見て、そこを再編校として使うには課題があるという意見がさらに多くなった印象でございました。 それを受けて、委員の皆さんの御意見であった近隣校を活用する案については、案の一つとして、再編校として田隈中学を使う案と、案の2として再編校として田隈中学校を使い、かつ甘木中学校を再編の枠組みから外して暫定的に使う案のようですが、それぞれの案での学校については、適正規模などの基準に合致しているのか。また、今回の中間見直しで、その適正規模などの基準や考え方を見直すことがあるのかをお聞かせください。 ○議長(境公司)  大迫教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大迫孝博)  適正規模の基準や考え方などについてのお尋ねでございます。 学校規模につきましては、国において標準的な規模を定めております。本市においても、現計画ではこの国の標準規模を参考とし、小中学校ともに1学校当たり12クラスから18クラスを適正な規模としております。一方で、平成27年に国から出されました、公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引の中では、この学校規模について、教育上の課題などを捉えながら弾力的な運用の必要性なども示されているところでございます。 このようなことから、現在、本における学校規模の考え方についても、検討委員会で御議論をいただいておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  島野議員。 ◆13番(島野知洋)  ありがとうございます。 去る、先日の2月24日に、手鎌地区公民館において、私の活動報告会を実施しました。 そこでは、ちょうどこの中間見直しが新聞報道でなされたばかりで、参加者から今回の中間見直しの経過と今後の見通しについて質問を受けました。そこでは、私が検討委員会を傍聴しておりました内容からお答えした次第です。 これまでに、学校再編を経験された地域、将来経験するであろう地域やそうでない地域において、アンケートの結果などからわかるのですが、子供たちの学校環境をよりよくするためには、苦労や困難はあるものの、人口は減少しているので、学校再編についてはあってしかりだという、保護者や地域においての大方の意見だと思います。 この活動報告会でいろいろな御意見をいただきました。例えば、先ほどの近隣校活用の案の2であったように、倉永の北部から田隈中まで通学するのは遠いよねとか、甘木中学校がこれから10年ぐらいは生徒数が減らず、むしろ微増するということで、適正規模であるならばこのままでいいのじゃないか、また、地域では大牟田北高校が吉野地区に移って活用もなされていない状況で、さらにすぐお隣の甘木中学校が再編でなくなってしまうのは、まちづくりにおいてもマイナスであるなど、再編自体を、ある意味、容認していた市民の方々から声をお聞きするよい機会に私はなったと思います。 先ほどの御答弁でありましたように、国が言う適正規模の基準や考え方を持ちつつも柔軟性を持つという視点は、これからの学校再編において重要なことだと思います。検討委員会の今後の御審議においても、このような点を含め検討されることだと思っております。 そこで、昨年12月に松原中学校の代表の方々から、松原中学校の小中一貫校の設置検討を求める要望書が提出されました。この小中一貫校について、検討委員会では、このような意見が地域にはあるという報告がなされた程度であったと思います。 本市において、小中一貫校を設置することの是非といいますか、よりよい教育環境の整備として、それがそぐうのか否かについては、課題として検討委員会においても十分な議論がなされるべきだと思いますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(境公司)  大迫教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大迫孝博)  先ほども少しお答えをいたしましたとおり、小中一貫校の設置検討についての要望書は、昨年末に提出をされております。この要望書の内容につきましては、御要望をお受けした後、最初に開催をされました検討委員会において報告をいたしております。 今後は、本検討委員会において、小中一貫校につきましても検討がなされる予定でございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  島野議員。 ◆13番(島野知洋)  ありがとうございます。 検討委員会では、結果的に延長されて、さらに委員さんにはお時間をいただき、御検討いただくということになっております。委員の方々には御負担をおかけしますが、この点も含め、これまで述べてきたようなことをじっくり御審議いただきたいことを要望いたします。 この項の最後に、現計画の見直しについて、計画策定やその実施があれば市民への周知を十分に行う必要があると思いますが、どのようにお考えなのかお聞かせください。 ○議長(境公司)  大迫教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大迫孝博)  計画策定や実施に当たっての周知についてお尋ねでございます。 現在、検討委員会で中間見直しについての検討を重ねていただいております。今後、答申をいただきましたら、その内容につきまして児童生徒の保護者や地域の方々への説明会の開催、広報おおむたやホームページの開催などで周知に努め、幅広い御意見もいただきたいと考えております。 その後、教育委員会として計画の成案化を図る予定といたしておりますが、その際にも、パブリックコメントや地域における説明会などを実施して周知を図り、多くの御意見をいただきながら進めてまいりたいというふうに考えております。 また、検討委員会からの答申や計画策定の進捗状況などは、これまでと同様、折に触れ市議会に御報告をさせていただき、御意見を賜りたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  島野議員。 ◆13番(島野知洋)  ありがとうございます。 現計画がある以上、今の御答弁にあるように、検討委員会からの答申により見直し案が成案となる際は、再度になりますが、地域や関係団体への十分な周知に努めていただきたい。そのことについて強く要望いたします。 次、よろしいですか。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。
    ◆13番(島野知洋)  大きな3、おおむた「大蛇山」まつりについて。 その小さな1、観光資源としての積極的活用。 このおおむた「大蛇山」まつりについては、昨年の6月にも質問させていただきました。 昨年は、市制施行100周年を記念しての実施になりましたが、大蛇の化身ジャー坊の活躍もあり、また、1万人の総踊りの参加者が8,000人を超えるなどして盛大に開催された印象でございます。 このおおむた「大蛇山」まつりは大牟田の誇るべき祭りであり、観光資源として、また、本市シティプロモーション戦略の柱の一つとして積極的に活用していく必要性があると思いますが、いかがでしょうか、お聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  大蛇山まつりの活用についてお答えいたします。 大蛇山まつりは本が誇る最大の催しであり、市内外より多くの方に訪れていただいております。特に、昨年の祭りでは、市制施行100周年を記念し、盛大に行事が開催されました。 大蛇山まつりは観光資源として最大限活用を図っていく必要があると認識しており、関係団体と連携を図りながら、マスコミへのPRを初め、福岡などにおけるプロモーション活動や、博多どんたくへの出展など、さまざまな機会を捉えて大蛇山まつりのPRに取り組んでおります。 課題としましては、観光資源として大蛇山まつりをさらに活用を図る上で、会場の大正町おまつり広場は歩行者の安全性の確保など課題もありますことから、おおむた「大蛇山」まつり振興会において改善に向けた検討が行われているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  島野議員。 ◆13番(島野知洋)  今、お答えにありました、昨年出展された博多どんたくには私も行ってまいりました。そのどんたくでは、何と言いますか、壮絶な天気の中で、大蛇山の持つ力強さや魅力が遺憾なく発揮されたと思います。在福の本の縁者だけでなく、福博のまちに十分アピールできたと思います。また、現場でもそのようなお話を聞くことができて、私は本当にうれしかったです。 このように、さらなるPRによって、本市最大の祭事である大蛇山を多くの方々に知っていただくよう努めていただきたいと要望いたします。 次、よろしいですか。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆13番(島野知洋)  小さな2、安全対策。 今、部長から御答弁いただきました。安全性確保に課題があるとの答えでした。私も、前回の質問でも一部述べましたが、会場のあり方や山車の運行を含め、祭りの伝統を守りながらさらに発展させていくためには、安全性の確保が不可欠であると思っております。 前回の私の質問の後に行われました昨年の開催では、露店の配置など見直しが行われておりました。しかしながら、現存するさまざまな課題を踏まえ、祭りの安全性の確保をどのように図っていくのか、お聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  大蛇山まつりの安全性の確保についてお答えいたします。 昨年の祭りでは、警察の御協力のもと、関係団体と協議を行いながら、会場である大正町おまつり広場の露店の配置を一部見直し、歩行者の動線確保を図ったところでございます。一定の効果はありましたが、歩行者の安全性の確保が十分ではなく、警察等からさらに改善するよう御指摘をいただいております。 昨年は、手持ち花火によるやけどの事故もあり、より安心・安全な祭りの実現に向け、引き続き取り組んでいく必要がございます。 昨年12月のおおむた「大蛇山」まつり振興会役員会及び総会におきましては、歩道の露店配置の見直しと大蛇山の安全な山車の運行方法などについて、早急に改善を図るべきとの方針が出され、具体的な検討が進められております。 検討結果につきましては、ことしの祭りへ反映させますとともに、今後も改善と検証を繰り返しながら、安心・安全な祭りの開催に向け、取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  島野議員。 ◆13番(島野知洋)  ここで一つ例に出しますが、労働災害の現場などにおいては、ヒヤリハットの法則というのが重要視されております。一つの重大事故の背景には29件の軽い事故・災害が起きており、さらに事故には至らなかったものの、一歩間違えれば大きな事故になったであろうヒヤリハットする事例が300件潜んでいるという法則です。今、御答弁いただいた内容をお聞きすると、このことを当局には、祭りにおいて考えおきいただきたいと感じております。 今の御答弁では、祭りの安全性の確保には、まつり振興会にて検討が進められているようですが、当局のイニシアチブによって、より安心・安全な祭りの実現を図っていただくことを要望いたします。 また、おおむた「大蛇山」まつりは、これまで長い伝統と歴史の中で全市を挙げて取り組んでおり、主催団体であるおおむた「大蛇山」まつり振興会におかれましては、市内の各団体の各事業を主管して実施され、官民を挙げての祭りの開催に御尽力いただいているところであります。しかしながら、事務局体制がわかりにくく、対外的な窓口がわかりにくいという声が聞かれるところです。 今後、対外的なやりとりをスムーズに行い、祭りの運営や諸問題の解決を図っていくためには、そうした窓口を明確にしておく必要性を感じますが、いかがお考えでしょうか、お聞かせください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  大蛇山まつりの窓口、事務局体制についてお答えいたします。 おおむた「大蛇山」まつりは、これまでの経緯もあり、総踊りや六山巡行、大集合パレードなどの各行事部会ごとに取り組まれております。事務局につきましては、大牟田商工会議所、大牟田青年会議所、大牟田観光協会、大牟田の4団体で役割分担や連携を図りながら、多岐にわたる祭り業務に対応いたしております。 これまでも、祭り全体を統括する事務局の窓口がわかりにくいという御指摘をいただいており、おおむた「大蛇山」まつり振興会において、規約の改正や事務局の連携・強化などを検討し、早急に改善を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  島野議員。 ◆13番(島野知洋)  ありがとうございます。 近年では、各地でロードレースなど公道を使用する催しが行われております。本市においても、そのような催しが幾つか実施されております。その実施の際は、事前に警察と主催者が十分な事前協議をして、安全性が担保された計画でないと道路の使用許可がおりないこともあるということを耳にしております。 先ほどから申し上げるおおむた「大蛇山」まつりにおいても、祭りにおける危険性の除去について、以前よりまつり振興会へ是正依頼がなされているようです。「大蛇山」まつりにおいて、警察の許可がおりないようなことは絶対に避けねばなりません。このようなことを踏まえまして、当局としましても、祭りのスムーズな運営ができるようお図りいただくことを要望いたします。 以上にて、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(境公司)  お諮りいたします。 次の質疑質問に入ります前に、ここで暫時休憩したいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。 再開は午後2時5分に予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、暫時休憩いたします。                              午後1時56分 休憩---------------------------------------                              午後2時05分 再開 ○議長(境公司)  会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、質疑質問を行います。 最後に、森遵議員。     〔22番 森  遵議員 登壇〕 ◆22番(森遵)  発言通告に従い、一問一答方式にて質疑質問をいたします。 1、動物園の整備事業について。 大牟田動物園は厳しい財政状況の折、一時は閉園も含めた検討の対象となりましたが、今や来場者数は25万人を超え、大牟田の顔として市民の誇れる財産の一つとなっています。これもひとえに指定管理者の皆さんの地道な努力のたまものであり、園長を初めとする現場のスタッフの皆さんに敬意と感謝の意を表します。 さて、先日の都市環境経済委員会において、来園者の利便性向上と動物園としての魅力向上、ひいては来園者の数と満足度の向上を目的として、今後の動物園の整備方針が示されました。 そこで諸点お尋ねします。 まず、入場者数はどれくらい伸びしろがあると考えてらっしゃいますか。 以上で壇上での質問を終わり、後は質問者席から質疑質問します。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  動物園の入場者数の御質問についてお答えいたします。 大牟田動物園につきましては、動物福祉の先駆的な取り組みについてメディア等でも数多く取り上げられており、平成28年度の来場者数は25万人を超え、平成4年のリニューアル時の40万6,000人、翌平成5年の28万2,000人に次ぐ3番目に多い来園者数となりました。来園者のうち約8割が市外からお越しいただいており、福岡や佐賀方面に加え、熊本からも多くの方に御来園いただいている状況でございます。 平成29年度は、秋の行楽シーズンに雨天が多かったことなどの影響もあり、23万人程度になるのではないかと見込んでおります。 今後は、キリンの繁殖による子供の誕生に加え、絵本ギャラリーの整備により動物園の魅力向上が図られますことから、さらに多くの方にお越しいただけるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  目的として、満足度の向上のところに来園者の数と書いてあるので、どれぐらいを目指していらっしゃるのかというのがあれば教えてください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  先ほど申し上げましたように、絵本ギャラリーを32年度整備すると。あわせましてキリンの繁殖に伴うキリン舎の拡張整備ということでございまして、平成4年のリニューアル当時とまでは申しませんけれども、より多くの方にお越しいただきたいと。具体的に何万人とかいう数字は現時点では持ち合わせていません。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  魅力をアップして来場者数をふやして、地域の活性化に結びつけたいということでしょうから、正確にということで求めているわけじゃありませんが、やはりここら辺を目指していこう、ここら辺を目指していこうと。我々だけでは難しいかもしれませんけれども、毎日動物園にいらっしゃる方とかいろいろな専門の方をすれば、大体どういうところを目指していったらいいのかというのが見えてくるんじゃないかと私は思いますので、そういったことも含めて整備事業を推進していってほしいなと思っております。 また、経済効果を生み出す取り組みについても引き続き進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、キリン舎についての質問をいたします。 先日、動物園に行ってきました。現地を改めて整備計画という目で見てきたのですけど、一番魅力はキリン舎の整備かなと思って見てきました。あそこを広く、象舎のとこまできて、あの空間を子供のキリンが生まれて、3頭と4頭のキリンが歩いていたら、非常に魅力的な空間になるだろうということで、キリン舎の整備というのは非常に私は期待を持って、今から想像してわくわくしたという次第でございます。 それで、光田議員ができることは早くやったほうがいいという質問を前回されておりましたけれども、私も同感で、キリン舎、先日、メスのプリンちゃんがやっと雄のリン君と一緒になるようになったということで、キリン舎の整備を1年前倒し--来年度が基本設計で、実施設計ですかね。再来年、32年度が建てるということでしょうけれども、1年前倒しにしたほうがいいんじゃないかと思うのですが、いかがですか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  キリン舎についてのお尋ねでございます。 キリンにつきましては、繁殖を図ることを目的に、平成27年にメスキリン購入のための募金プロジェクト、リン君の婚活大作戦を実施しました。市民を中心に、全国から1,800万円を超える御寄附をいただき、平成28年3月に、埼玉県よりメスキリンのプリンが来園いたしました。 今春から繁殖を図ることとしており、キリンは妊娠期間が約1年2カ月と長いことから、出産は早くて平成31年の夏ごろとなります。その後、生まれた子供は最長で2歳ごろまで母親と過ごすことができるため、現在の獣舎での対応が可能であると考えております。 なお、母親のプリンをブリーディングローンにより、埼玉県こども動物自然公園より借り受けておりますので、第1子については埼玉県の所有となり引き渡すことになります。第2子につきましては本の所有となりますことから、第2子の誕生に向け、平成31年度に実施設計、平成32年度にキリン舎の増築を行うことで予定しております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  第1子は返すにしても、しばらくはとどめ置けるということなので、できるだけ早く、どうせやることであればやったほうがいいのかなと思っておりますので、そこら辺も検討をお願いいたします。 次に、絵本ギャラリーについて質問いたします。 絵本ギャラリーの中身と想定される建設予算についてお伺いいたします。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  絵本ギャラリーについてお答えします。 これまで、本議会で御答弁いたしましたように、絵本ギャラリーにつきましては、動物を題材とした絵本の原画展示コーナーを初め、原画の保管、絵本の読み聞かせや子供たちが絵本を読んだりするスペースのほか、休憩室や販売コーナー、トイレなど600平米から800平米程度の施設を想定しております。これらにつきましては、平成30年度の基本設計において詳細な内容を検討してまいりたいと考えております。 また、想定される建設費用等の概算につきましては、平成30年度の基本設計でお示しをしたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  先ほど、現地をそういう目で見てきたという話をしましたけれども、キリンのところが拡張されると、休憩室というのが非常に重要になるかなと思って見てきましたので。むしろそっちのほうがニーズが高いのかなと、今の段階で感じたことでした。 それで、絵本ギャラリーというのが、中身について、今現在、あらあらのところでお知らせいただきましたけど、動物園の中に絵本ギャラリーがある意義というのは何でしょうか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  動物園への絵本ギャラリーの整備の意義についてお答えいたします。 絵本ギャラリーにつきましては、市議会からの御意見を初め、大牟田商工会議所からの提言書をいただいております。また、以前より、内田麟太郎さんからは、動物園への絵本ギャラリーの設置を御提案いただいているところでございます。 絵本ギャラリーの動物園への整備につきましては、絵本の読者と動物園の来園者とは対象年齢が近いことから相乗効果が見込まれることに加え、絵本「おれたち、ともだち!」シリーズには多くの動物が登場し、生きた動物以外での動物園の魅力向上を図ることができるものと考えております。 また、動物園では、動物福祉を初め、動物や人に対する思いやりのある行動を育むことを目的に、動物との触れ合いなど各種イベントに取り組んでおります。絵本「おれたち、ともだち!」シリーズは、友達とのかかわり、大切さや思いやりが描かれており、動物園が取り組んでいるテーマと一致しますことから、こうした観点からも整備による相乗効果が見込まれるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  基本的には対象年齢と動物という共通点があるという、少し膨らんだ、きょうは答弁もいただけましたけれども、相乗効果--私たち、秋にこの話が出てから、2カ所ほど九州の絵本美術館を見に行って、相乗効果っていう意味でいうと、どちらも、宮崎の木城町も阿蘇も絵本自体が目的じゃないよと。阿蘇の場合は、この絵本美術館があること、絵本を通じて阿蘇の自然を残していきたい、後世に残していくんだということで、きれいな阿蘇の風景を描いた絵本をたくさん、阿蘇の蜂とか、ちょっと変わった色の蜂とか、そういったものを主人公に、最近はくまモンも後世代に残していこうと、50年、100年後に残すにはということで、そういった絵本もつくられていると。やっぱり絵本から阿蘇を知ることもできるし、逆に阿蘇から絵本が生まれると。そういった感じの、本当の意味での相乗効果みたいなものを感じてきております。 ですから、動物園に絵本ギャラリーがあることによって、動物の理解がより深まる。今の段階で、動物が主人公だけだと擬人化された動物ですから、動物そのものの理解が深まったりとか、あと、動物園にある意義というものについて、もうちょっと深堀したものを私たちも見つけていきたいと思うし、当局のほうでも検討していただきたいと思います。 それと、内容についても聞きましたけれども、これは動物園に来る人に見てほしいというようなコンセプトなのか、ギャラリーそのものを訪れたくなるというようなものにしていきたいのか、その辺の考え方はいかがでしょうか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  午前中の三宅議員の御質問のときの答弁でもお話しさせていただきましたけれども、何度か内田麟太郎さんとお会いし、お話しする機会があっております。その中で、内田麟太郎さんからのアドバイスといたしましては3点ございまして、一つは、例えば絵本ギャラリーを整備するに当たっては施設にどういう強みを持たせるのか。2点目が、飽きのこない展示であるとかイベントを展開すること。3点目が、施設の外との連携を行うことというような感じのアドバイスをいただいております。 1点目の施設の強みということでは、地域との関連性を持つテーマ、こういったテーマに関しては他にないものを打って出るということで、私どもとしましては動物園に絵本ギャラリーを整備することによって、全国的にもまれな動物園の中にある絵本ギャラリー、テーマ性が同じ、親和性もあるということで第1点目を捉えております。 第2点目の飽きのこない展示イベント、このアドバイスにつきましては、常設展示であっても一定期間で作品の入れかえ行うことで、多くの来園者の方に楽しんでいただけるのではないかと。それと企画展示でありますとかイベント、こういったことを打つことによって、ますます来園者のリピーターが高まるのではないか。 3点目が施設の外との連携を行うことと。周辺地域の歴史や文化、あと地域の資源、こういったものと連携するようなギャラリーを整備するということがポイントと。 最後にもう1点が、やはり絵本というのは子供が対象になるので、緑を感じられるような場所、こういったアドバイスをいただいているところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  初めてそういうちょっと深いところの話が聞けたので、少し安心しました。私たち、先ほど言ったように2カ所を見に行ったときに、両方で感じたことは、これを維持するのは大変だなと、この魅力を維持し続けるということは非常に大変な努力が必要だと。どちらもこの人がいるからもっているなという守り神みたいな方がいましたし、どちらもさっき言ったように絵本自体が目的じゃないと。地域を守る、それを発信する。もしくは宮崎のほうでは自然豊かなまちなので、その自然体験を子供たちにさせるための、一つのシンボリックな象徴の場所だという位置づけでありました。 そういった意味では、今、内田先生がこういったことでアウトラインの方向性を示していただいているいうことなので、それに向かってやっていけるのかなと、少し、今、安心をしました。 それで、続いて質問いたします。 昨年、市制100周年記念事業「内田麟太郎の世界展 in Zoo」が開催されましたが、その実績と効果について、どのように分析しているか教えてください。 ○議長(境公司)  中村市民協働部長。 ◎市民協働部長(中村珠美)  内田麟太郎の世界展の実績と効果についてお答えをいたします。 この内田麟太郎の世界展は、本市の特色、文化資源を生かしたテーマ別展覧会として、市制100周年に合わせて開催したものでございます。昨年29年7月から8月にかけての県庁よかもん広場を皮切りに、動物園や石炭産業科学館を会場に開催し、市内外に広くPRできたものと考えております。 内田さんの代表作である「おれたち、ともだち!」シリーズは、動物たちの友情を描いたものであり、教科書にも採用されるなど、来園者との親和性から動物園を会場の一つとしたところでございます。 動物園一円に、作者・作品を紹介する看板やパネル絵本、大型看板などを設置するとともに、クイズラリーやおはなし会、ワークショップを実施いたしました。会場が動物園で展覧会自体の観覧者数の把握はできておりませんが、10月24日から11月12日の3週間の会期中に、2万5,381人の方に御来園いただきました。また、クイズラリーの景品として用意していた5,000個のグッズも全てなくなり、多くの来園者の皆様、特に子供たちに楽しんでいただいたと考えております。 動物園とともに、絵本作家・絵詞作家の内田麟太郎の魅力を知っていただくよい機会になったと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  これは、タイミング的にも、私は今度つくる予定の絵本ギャラリーのための、プレマーケティングを兼ねたイベントだというふうに思っていたんですね。そういう目で私は見ておりました。だから、レクチャールームのあのところが絵本ギャラリーになって、こういう感じでつくっていくのかなといったふうに思って見ていたのですけれども。そういう意図ではなかったということなんですが、しかし、あの時点で絵本ギャラリーの話が出ておりましたし、プレマーケティングができる絶好の機会ではあったと思うんです。 そこで、産業経済部長にお尋ねしますが、「内田麟太郎の世界展 in Zoo」においての教訓というと変ですけど、今度の設置に向けた学びみたいなものがありましたら教えてください。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  内田麟太郎の世界展、私も園のほうに足を運びまして、そちらのほうで感じましたのが、その日、子供たちも非常に多かったのですけれども、要は、今回絵本ギャラリーの整備を計画しておりますけれども、単に施設だけでそういった絵本ギャラリーを展示するのではなくて、例えば動物園を入った入り口から、あと通路で、ちょうどあのときはユキヒョウの入り口のところにもそういった、アーケードじゃないけど工作物がありましたので、そういった園全体でイメージができるような、絵本の世界をイメージできるような、そういったものが非常によかったなと。そういったものが学べたということを感じました。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  私も全く同じ思いをしました。 実は、会場というか、休憩室、レクチャールームのところに行ったときには、建物も少し、今は対処していただきましたけれど、暗い感じで、これじゃあちょっと内田麟太郎さんに申しわけないなという感じの、正直そういう感じを受けたんですけど、園を歩いていくにつれて、園全体がギャラリーとなっていると。何ですかね、横の柵に絵本がずらっと1ページ、1ページ並んで、一つの絵本が読めるようになっていたりとか、大きな仕掛け、小さな仕掛け、いろいろなものが入っていて、非常に楽しい、園全体をギャラリー化していると。ああいう感じのものをつくって、空気感で感じられるというのは、非常に魅力的だなと思いましたので、ぜひ参考にしていただきたいと思いますし、そのほかにも、せっかくの機会でしたから、今からでも遅くないので、いろいろなスタッフの方とかに話を聞かれて、参考にできるところを参考にしていただけたらと思います。 あと、絵本のまちづくりというのが脇山副市長時代からありまして、それでまちなか絵本ギャラリーというイベントがありましたけれども、その絵本によるまちづくりの取り組みとの関連性については、どのように考えたらよろしいでしょうか。 ○議長(境公司)  副枝産業経済部長。 ◎産業経済部長(副枝修)  これまで、まちなか絵本ギャラリーということで、平成26年度は商工会議所が事業の実施主体となって、27、28年度では実行委員会を関係者の皆様で組織されまして、まちなか絵本ギャラリーの事業を3カ年、それぞれ会場のほうは、26年度が中心市街地--銀座通りになりますけれども、27年度が商工会館、28年度がえるるということで3年間実施されております。その中では、当然、読み聞かせを行われるボランティアの方々との御協力、あと内田麟太郎さんの御協力も得ながら実施したわけでございます。 私どもといたしましては、単に動物園で絵本ギャラリーを整備するのではなく、これまでのそういった3カ年の事業実績を踏まえまして、引き続き関係者の御意見をお聞きしながら、30年度に予定する基本設計に反映いたしますとともに、引き続きそういった絵本に関するイベント、こういったものの実施に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  せっかく、私から見たらそういった地道な活動が、今回の内田麟太郎さんもそこら辺から本格的に大牟田のほうにコミットしてこられたのかなという印象もありますし、その結実が今回の形なので、そういった方々の思いもきちんと酌み取った形で事業を進めていただきたいと思います。 原画の話が出たので一つ御紹介をしておきますが、宮崎の木城町に行ったとき、世界中から結構、視察にというか、見学に来たり、見に来たり、ファンがいるような場所なんですけれど、あちこちから原画の寄附の申し出があるそうです。あなたなら大切にしてくれるだろうと、あなただったらいいという。ところが全部お断りしていると。なぜかというと、自分が死んだときにこれがどうなるかという保証ができんと。だから寄託という形にしているということです。 今回、原画を寄附いただくような話もありますけど、非常に重たい、ありがたくも重たいことだというふうに思いますので、やはりいただくにしても、心してそれを大切にしていかなきゃいけないし、その場というものは、非常にこれからも長年市民に愛される場所にしていかなきゃいけないというふうに思います。 そこで、大牟田動物園の主人公は動物であると同時に、現場のスタッフさんだなと思っています。これは大牟田の一つの特徴であるかなと思うんですが、テレビとかで取り上げられるときに、動物そのものがフィーチャーされるよりもスタッフさんの仕掛けとか、スタッフさんが非常に映っていることが多いのかなと私は非常に感じております。 そういう意味では、そういうスタッフさんこそが、その場をどのようにしたら魅力的にできるのかということを非常にわかっていらっしゃるんじゃないかなと思いますので。先ほど三宅議員のときの質問ときに、副枝部長がこういった方々からお話をということで、その中にスタッフさんのほうが入っていなかったので、私、ちょっと気がかりだった部分もあるんですが、特に、みんな集まって会議をするというのじゃなくて、現場の人たちが自由に発言できるような、そういう場で意見を吸い上げていただくと本当にいいものにできるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に行きます。 ○議長(境公司)  どうぞ。 ◆22番(森遵)  2点目。スクールソーシャルワーカーの活用について。 平成29年度、二人体制に一人増員となりましたが、1年たちその効果についてお尋ねします。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  議員お尋ねスクールソーシャルワーカーを増員した効果についてお答えをいたします。 先ほど、三宅議員での質問でもお答えしましたとおり、スクールソーシャルワーカーを2名に増員したことにより、困難な案件に対しても、次の三つの対応により解決につながったと報告を受けております。 1つ目は、児童生徒への精神的ケアや保護者への育児相談等の支援・相談、情報提供。2つ目は、教職員との相談、情報提供や学校内におけるチーム体制への助言。3つ目は、学校と病院や福祉施設などの関係機関との効果的なネットワークの構築でございます。 各学校より、スクールソーシャルワーカーが2名体制になることで、課題に至った要因の早期発見や解決に向けた早期対応にもつながったとの報告を受けております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  私が聞き及んでいるところでは、新しい方については1中学校区を中心に、その中学校区の小学校・中学校を担当していただいて、もう一人のベテランの方がほかの学校を網羅してカバーしているというふうに聞いております。早期発見、早期対応という効果も出ているというふうに聞いておりますが、いかがですか。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  議員に、今、御紹介いただきましたように、一人のこれまでのスクールソーシャルワーカースーパーバイザーという形で、教育相談室のほうにおいでいただいて全市を網羅していただいているということでございます。 もう1名の新しいスクールソーシャルワーカーにつきましては、スーパーバイザーとの連携をとりながら、重点的な学校に主に行っていただいておりまして、そして、連携を図りながら対応していると。そういう面で、より、これまでの1名体制から2名体制ということで、きめ細やかな対応になっているということでの早期対応、早期解決につながっているということでございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  昨年の議会で1中学校に一人という体制が望ましいのではないかと。これは国のほうでもそういったことを打ち出しているそうですけれども、今後の体制充実に対する考え方について教えてください。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  議員お尋ねスクールソーシャルワーカーの今後の体制充実についてお答えをいたします。 議員御案内のとおり、本年度より個々の案件にきめ細かな対応ができるように、1名から2名に増員したところでございます。先ほど申しましたように、1名を経験豊富で指導的な立場であるスーパーバイザーとして位置づけ、増員したもう1名を学校への派遣を中心とし、児童生徒、保護者の実態を十分に踏まえながら、個々の案件に応じて2名で検討・協議し、協力しながら対応する体制をとっております。 現在、スクールソーシャルワーカーにつきましては、県や市町村教育委員会での活用が広がっております。そのため、専門の資格を有するスクールソーシャルワーカーの新たな人材の確保が大きな課題でございます。 今後、新たな人材の確保や県や国の動向を注視しながら、本市の実態に応じた体制について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  議会のほうでは、議会一致ということで人員増の要望を出させていただきました。PTAの陳情でも、配置時間の増加という要望が出ていたと、陳情が出ていたと思います。 平成30年度予算は特にふえておりませんが、今の話でちょっと、現状は今のままで十分ということか、それとも、先ほどおっしゃられた、人材確保がかなえばふやすこともあるというようなお考えなのか、そこはどうでしょうか。 ○議長(境公司)  安田教育長。 ◎教育長(安田昌則)  スクールソーシャルワーカーにつきましては、児童生徒の抱えるさまざまな問題に対して、病院や福祉、行政などの多様な関係機関との連携の中で、きめ細かな対応を行うことが重要であると考えております。したがいまして、本市の児童生徒の実態を把握し、市内の関係機関とのネットワークを有している方の配置が、より適するものと考えております。 平成30年度は、平成29年度の体制を継続し、2名体制での対応を予定しております。複雑化・深刻化する学校や保護者などからの相談の対応には、人的拡充も重要ではありますが、まずは本の状況を把握していただいている現在のスクールソーシャルワーカーの継続配置を第一に、新たな人材の確保も検討しながら、対応の充実に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  何か継続配置を第一にというと継続できないようなふうにも聞こえるので、我々としてはやはり増強をお願いしたいと思っています。もちろん資格があればいいというんじゃないと、適材を見つけるのは大変だということなんで、逆に言うと、いらっしゃったときにはスピーディーに対応しなきゃいけない部分も出てくるのかなという部分と、育てていかなきゃいけない部分がある。 それと維持しなきゃいけないということは、一つは待遇、処遇という面についても、奪い合いというと大げさですけれど、どこも優秀なこういった人材が欲しいということですから、国の方針もあって、福岡が一気に3倍ぐらいに増やしたということなので、人材確保はますます熾烈になっていくと。処遇面も含めて再考いただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 続いて行きます。 3番、学童保育について。 昨年8月に大牟田放課後児童健全育成事業に係る基本調査が実施されましたが、このアンケート結果を受けての行政の考え方についてお尋ねいたします。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  アンケート結果を受けての行政の考え方について御答弁いたします。 本市では、放課後児童健全育成事業を利用する児童の保護者の意向を把握するため、平成29年8月に、年少児から小学5年生までの保護者を対象にした、大牟田放課後児童健全育成事業に係る基本調査を実施しました。 この調査による主な課題としましては3点ございます。 1点目は、今後の利用希望者数の増加見込みへの対応でございます。調査結果に基づく試算によれば、今後の利用希望者数は、平成30年度726人、平成31年度889人、平成32年度1,007人と増加傾向にございます。ただし、平成30年度につきましては、現状におきましては昨年同様の800人から900人近い利用が見込まれると思っております。本といたしましては、厳しい財政状況の中ですが、(第3次)学童保育所(クラブ)整備方針に基づき、第2学童クラブの開設や、民間の放課後児童クラブへの補助等により、今後も待機児童の解消に向け、取り組みを進めてまいります。 2点目は、預かり時間の延長でございます。今回の調査により、授業がある日や土曜日等、さらには長期休暇等の授業がない日、ともに一定数の方が預かり時間の延長を希望しておられることが明らかになっております。預かり時間を延長するためには、支援員の確保や労働条件の変更などの課題があることから、現在、事業の実施者である指定管理者等と協議・検討を進めているところでございます。 次に、3点目でございます。3点目は、利用者の経済的負担についてでございます。今回の調査では、学童保育所・クラブの利用料金について、「高い」と回答した保護者が48.9%、「適当」・「安い」と回答した保護者が合わせて48.4%となっております。しかしながら、一方では、平成28年度に学童保育所・クラブの実際の利用者を対象としたアンケートにおきましては、「高い」は25.2%、「適当」・「安い」と回答した保護者は合わせて74.4%という結果でございました。利用料金の見直しにつきましては、近隣の状況、受益者負担のあり方や財源確保等について、総合的に判断する必要があると考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  今、29年度は、要はアンケートの対象者が違うということだと思いますが、これは、直接比較できるデータというのはないのでしょうか。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  保育料についての、平成28年度調査と29年度調査の違いについてということかと思います。 平成28年度の利用者アンケートは、先ほども申しましたとおり、学童保育所・クラブを実際利用されている保護者の方を調査対象として。一方、今回実施しました平成29年度の基本調査では、学童保育所・クラブの利用の潜在的なニーズも含めて、さらには預かり時間の意向等について広く把握するということで、年少児から小学5年生まで保護者全体を対象として調査したものでございます。この両者を比較するという形が、やはり比較する部分というのは非常に難しいと考えております。 ただ、先ほど御答弁しましたとおり、両調査の間で、利用料金に対する意見が異なる結果が大きく出ておりました。こちらにつきましては、実際に利用されている方が、学童保育所・クラブで提供されるサービス等について、一定満足いただいておる、これはアンケート結果からも出ておりますけれども、満足度が高いというところから違いとしてあらわれたものではないかというふうに認識しております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  28年度との直接の比較はできないということでいいですかね。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  29年度の調査が無記名という形でございますので、利用している方の部分だけを抜き出すということができませんので、直接比較はできないということです。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  この利用者アンケートというのは、毎年やっているのですか。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  毎年度実施しております。29年度の調査につきましても、現在、指定管理者、業務委託者のほうで配付、回収をしていただいている途中ですので、まだ現状としては最新の結果が出ていない状況でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  その結果を待ってみれば、今の考え方でいいのか、また状況が変わっているのかというのが大体わかってくるという感じになるのかなというふうには思います。 次に、大牟田にも所得に応じた軽減制度というのはありますけれども、多子世帯への軽減制度はありません。今議会で、既に議論があったところですが、私も多子世帯の軽減措置を検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  多子世帯の軽減につきましては、本市では利用料金については応能負担という形で、生活保護世帯、前年度分の市町村民税の非課税世帯、前年度分の市町村民税課税世帯の三つの区分で現在負担していただいております。 この多子軽減につきましては、他におきましては入所の兄弟児の数等で、例えば、1人目よりも2人目が1,000円安いとか、3人目が安いとかいうことはございます。これは、久留米以南の自治体では1カ所での実施ということで認識しております。また、他におきましては、先ほど申しました、それぞれの生活保護世帯と市民税非課税世帯、課税世帯、この区分もなくて同一の金額という自治体もございます。 本市におきまして、多子軽減につきましては、利用料金全体の中で、近隣の状況、受益者負担のあり方を、さらには財源確保等についても総合的に今後検討した上で判断をしていく必要があるかというふうに考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  済みません、私、所得に応じという表現を使ったんですけれど、生活保護世帯と非課税世帯とその他というぐらいのくくりというつもりで申し上げました。 それと、多子世帯の軽減制度については、引き続き検討をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 次に、預かり時間の延長について質問します。 報告書では、預かり時間の延長に向けた課題として、指定管理者では学童保育所支援員の労働条件の変更や人員確保、では財源確保とされていますが、預かり時間を延ばすとの負担はどれぐらいふえるのでしょうか。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  預かり時間を延ばした場合のの負担について御答弁いたします。 現在、本市の学童保育所・クラブの預かり時間は、小学校の授業日では放課時から午後6時まで、土曜日や夏休み等では、午前8時から午後6時までとしています。 先ほども御答弁いたしましたとおり、基本調査においても預かり時間の延長については一定のニーズがございますことから、現在、指定管理者と協議・検討を進めているところでございます。なお、預かり時間の延長を実施する場合になったとしても、実施日、日数の問題、さらには延長時間を30分、1時間とか、さらには利用者の負担をどうするか等により、の負担も変わってまいりますことから、現時点では金額面をお示しすることは難しい状況にあると考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  わかりました。事業者さんといろいろ詰めなきゃいけないことが先にあるというふうに理解しました。 預かり時間の延長については、何年も議論が続いておりますけれども、なかなか前に進みません。先日、ある事業者さんと話をする機会があり、休日や長期休暇中は預かり時間が長いのでなかなか難しいけれども、平日だけなら何とかなるかもしれないなというお話を聞きました。仮に、平日だけだとしても、預かり時間が6時半、7時半となれば、多くの保護者の方が助かるのではないかと思います。 そこで、この際、まずは平日の預かり時間の延長だけでも検討してみる価値があるのではないかと思いますが、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(境公司)  桑原子ども未来室長。 ◎子ども未来室長(桑原正彦)  平日だけでの預かり時間延長についての検討という御質問かと思います。 検討に当たりまして、先ほどから答弁しておりますけれども、時間的な部分、実施日を含めて、これから指定管理者等と具体的な協議を進めていく中で、平日のみの実施という場合も含めて、手法も含めて検討させていただければというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。
    ◆22番(森遵)  平日だけでもいいよというニーズがあるのかどうかというのもまだ聞いておりませんが、事業者側からしたら可能じゃないかという方もいらっしゃったということで検討いただければと思います。 次に行きます。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆22番(森遵)  4、介護予防・日常生活支援総合事業について。 国の社会保障審議会介護給付費分科会における議論の中で、現行の介護報酬体系において、利用者の要介護度が改善すると報酬が減少し、このことが事業者に利用者の状態の改善に向けた取り組みをちゅうちょさせているので、是正すべきではないかとの論点があり、要介護度に応じた報酬体系をとりつつ利用者の状態改善に取り組むなど、質の高い介護サービスを提供する事業者が経営上不利にならないよう、質の高いサービスに対し、加算等により評価していく方針が示されています。 昨年の決算特別委員会において、大牟田の今後の取り組みについて尋ねましたところ、第7期計画策定時に議論するとの回答でありましたが、どのように反映されているのかお尋ねします。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  自立支援に向けた事業者のインセンティブについて御答弁をさせていただきます。 昨年の介護保険法の改正におきましては、介護保険の理念や目的を踏まえまして、安心・安全で自立支援、重度化防止に資する質の高い介護サービスの実現が大きな柱の一つとなっております。しかしながら、法改正に伴う介護報酬等の詳細が、ことしの1月末に示されたことから、本市の第7期介護保険事業計画の策定において、具体的な検討ができなかったところでございます。 したがいまして、今後、事業者に対するインセンティブの内容やその影響、効果等を把握し、本市の介護保険事業の適正な実施に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  国の方向として、要介護度を下げていくという前向きな取り組みを評価するということの流れが大きくあるということで、質問をさせていただきました。 続いて、これまた昨年の決算特別委員会で質問した件です。 12月議会で古庄議員にも取り上げていただき、当局の見解はお伺いしておりますが、どうしても腑に落ちませんので質問させていただきます。 大牟田では、基準緩和型通所デイサービスが、地域交流拠点またそれに準ずる施設に限られています。その理由について御説明をお願いいたします。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  本市では、基準緩和型通所介護の実施場所を介護予防拠点・地域交流施設と限定をしております。この介護予防拠点・地域交流施設の設置目的は、介護が必要となっても、それまでの近隣住民との交流を継続し、一緒に介護予防活動に取り組むことで、介護度の軽減や自立に導くことにありますことから、基準緩和型通所介護の実施場所としているものでございます。 この基準緩和型通所介護は、活動や交流機会の提供による社会性の維持・回復、それから運動機能向上が必要な人が対象となります。 一方で、通所介護は、一般的には食事や入浴介助などの身体介護が必要な要介護者を対象としており、基準緩和型通所介護とはサービスの質と量が異なっております。 したがいまして、基準緩和型通所介護の利用者が通所介護を利用することは、自分でできることも介護職員に介助してもらうことにつながりやすく、そのことで自立を妨げる可能性がありますことから、基準緩和型通所介護の実施場所を、通所介護と異なる介護予防拠点・地域交流施設に限定しているものでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  まず、私がこの問題を取り上げるようになったきっかけとなった事例を紹介させていただきたいと思います。 とても利用者さんが多いという事業者さんのうわさを聞きまして、知り合いの方を通して紹介を受けてお話を聞きに行きました。リハビリを中心としたデイサービスをやられている事業所さんですが、利用者さんがどんどん元気になっていかれるんで、あの人があんなに元気になったということで、自分からヘルパーさんに希望してそこを利用される方も多いということでした。 そのときに、私が話を聞きに行ったときに、基準緩和型サービスの話が出まして、御自分のところの利用者さんで機能が回復して、要介護から要支援になった方々がいると。ここに来なくなったらまたもとに戻ると思うので、収入は減るが今の定員のうち5名ぐらいの枠を設けて基準緩和型サービスを使い、そういった方々を受け入れたいというお話でした。 私は、すばらしいなと思って。当時の基準緩和型サービスはなかなか事業所も見つからん、利用者さんが行くところもない、業者さんもなかなかという中で、わあ、ここすばらしいなと思って感動したんですね。 市長、これはいい話だと思われませんか。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  利用者の方々の身体上のさまざまな不自由を解消させると、解消するというふうなことを真摯にやっておられる、そんな事業所さんなんだろうなというふうに思いました。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  後半のところが問題なんですね。要支援になったと。だけど、このままうちを利用しなくなったらまた悪くなるんじゃないかと。だから、要支援だと7掛けだけど、それでも自分のところで受け入れて、もう少しよくなるまで、もしくは維持できるように受け入れていこうと。これ、私はすばらしいと思いますけれども、この点いかがですか。 ○議長(境公司)  中尾市長。 ◎市長(中尾昌弘)  先ほど、森議員、介護保険の評価の仕方が今度若干変わって、介護度を下げたり何たりしたらそれに対して評価をしようという動きがあるというようなことを、まず冒頭でおっしゃいましたけれども、そんなふうな観点に立てば、確かに介護度が下がっていって、日常生活がより容易に過ごせるようになるというのはとてもすばらしいことだろうというふうに思います。そうしたことにみずから取り組んでいこうというお考えには、大変敬意を表したいというふうに思うわけでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  ありがとうございます。大体この話をすると、みんないいねということを、10人が10人とも言っていただけるんですよ。ところが、これは皆さん御案内のように続きがありまして、その方がに相談すると、そういうサービス、基準緩和型をやるんだったら別の場所を借りてやってくださいと。今までのデイサービスを受けているのと同じ場所ではやらんでくださいと、別の場所を借りてやってくださいということを言われて、さすがにそれはできませんと。別の場所を借りて、設備も整えて、リハビリ型ですかね、それはできないと。熊本から来てある事業者さんなんですけど、熊本はできるのに何でできないんでしょうねと。私もこれはびっくりしまして、何で大牟田ではできないのかなということで、この問題に取りかかるようになりました。 そこで、ちょっと一つお尋ねしたいのですが、この制度というのは、誰のための、何のための制度か教えてください。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  先ほどの御説明と重なりますけれども、基本的な介護を必要とされる方の自立支援、もしくは介護の軽減のための制度というふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  利用者さんが自立できるための制度と、私は簡単に言えばそういうふうに理解しております。 この方は、そこに行って介護度が下がってきて、事業者さんも引き続き、多少下がっても受け入れようと。その方も行きたいと。マッチングしているんですよね、その思いは。介護利用料を大きく請求をするわけでなく、基準型の7掛けでいいよと。これが利用できないということ、しかもそれが大牟田だけだと。大牟田独自の制度によってそれができないんだということは、私には非常にそこは納得がいかないところなんですよ。どうしてそういうことになるのか、何でそういう人たちが、せっかくマッチングしているのに利用できないのか、そこのところを教えてください。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  介護予防・日常生活支援総合事業ですけれども、28年の10月に開始する前に、介護サービス事業所の方ともいろいろ意見交換をさせていただいて、この制度を始めたところです。制度の趣旨は、先ほど申し上げましたように、介護を必要とする方の介護の軽減、自立支援、これを助長するための制度ございます。 すみ分けをしているのは、先ほど冒頭で御説明したように、その方の介護の状態に応じて社会性をきちんと維持するものか、もしくは介護サービスというふうに提供すべきものか、その違いの中でこういう仕組みをつくっているところでございます。 ですから、この制度につきましては、昨日の北岡議員にも御答弁させていただきましたけれども、事業者の御理解・御支援をいただいて、12事業所が今やっておりますけれど、4月からまた4事業所拡大することになっております。したがいまして、一応この考え方でこの制度を充実させていくべきものだというふうに、今、考えているところございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  この、今、つくられている制度は、私、すばらしいなとは思っています。非常に国の方向性とも合致している部分もありますし、7掛けもの基準だと思いますけど、7掛けの中で、同じ敷地内にあったら兼務していいよと。これもやっぱり事業者さんの負担を考えて、実際運用ができるような形でやったんだろうと。そういう交流施設が、多分よそと比べても大牟田は多いのかなと思いますので、そういう背景もあってこういう仕組みをつくられた。それ自体は非常に練られているなと、なかなか事業者さんには厳しいところもあるかもしれないけれども、いろいろすり合わせて練られたなというふうには思っております。 ただし、先ほど言ったように、利用者さんが別に自分で--どこかおかしいなと思って、私もやっと自分の中で頭が整理できたんですが、この仕組み自体はすばらしい。だけど、利用者さんの選択権というか自己決定権を奪う形になっているんですね、一方では。その制度しか認めないから。そこが一つの問題点じゃないかと思います。 近々でもさまざまな看護とかのセミナーが、帝京大学とかエコタウンとエコサンクとかでありましたけれども、やっぱり大事なのは自己決定権で、その人らしさをどう受けとめるかということでいうと、この方なんかは特に、先ほど頼るようになったら悪くなるという話もありましたけど、まさに、この方は、そういう場において介護度がよくなっているんですよ。そこに通い続けることが悪いことのようには全く思えませんし、それぞれ居場所、社会というのは、それぞれ自分が決めたほうがいいかなと。自分の地域にあるからこっちがいいですよって言われても、合う合わないは--皆様、御存じのように、介護施設、合う合わないところなんかいっぱいありますよね。あそこは合うけど、やっぱりここじゃなきゃだめだと。 そういう意味では、ある程度の選択権、自己決定権というのは認められていいんじゃないかと。大きくは、新しく出てきた方、そういう方に地域交流施設のを紹介するといった部分ではいいと思うんですが、こういう経緯で私はここになりたい、ここに行きたいという部分に対しては、それを認めていくというちょっとした柔軟性というか、例外規定というか、そういったものがないと非常にかたいものになって、本当に1人1人の状況に合った支援ができないんじゃないかというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  利用者の選択権を尊重することは何よりも基本だと思っております。ただ、適切なケアマネジメントを行う上では、利用者だけではなくて、サービスを提供される側、それから保険者側の観点も必要だと思っておりますので、先ほども森議員から御紹介ありましたような事業所の御意見もわかりますし、ケアマネージャーの意見等を我々もきちんと拾った中で、今後の事業運営の参考とさせていただきたいと思っております。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  もう一つ。これは私、事業者さんが言われたわけじゃないですけれど、この問題について一つ問題があるのかなと思います。高齢者の介護給付のピークというのはいつになりますでしょうか。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  まず、高齢者人口の推移のほうから御答弁させていただきます。 今回、第7期の介護保険事業計画を策定するに当たりまして、大牟田住民基本台帳をもとにコーホート要因法を用いて推計を行いました。それに基づきますと、高齢者人口ですけれども、平成31年ごろをピークに減少していく見込みでございます。しかしながら、後期高齢者、75歳以上ですけれども、ここにつきましては今後も増加が見込まれております。 後期高齢者になりますと介護需要が高まってまいりますので、現在、介護給付費ベースでいきますと、給付費のピークを26年度で迎えて、少しずつ下がっておりますけれども、これからまた後期高齢者の方がふえていくことが予想されていますので、給付費そのもののピークはまだふえていくのではないかと推計しているところでございます。 以上です。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  いずれにせよ、大牟田は数的には頭打ちがそろそろ見えてきてたとも言われていまして、業者の方の淘汰というとあれですけれど、が始まってきた、競争が激しくなってきたというふうにも聞いております。 そこで、この仕組みをすると、場所を、介護拠点の場所を持っているところに全て、要支援者というのはその後、要介護者への、ある意味、言葉を選ばなければ予備群でもある。そういう人たちは、みんなその施設を持っているところにしか行けないんですよね。制度としてはすごくよくできているなと思うんですけど、反対側から見ると、それを持っていない事業者から見たら、自分たちの先はもうないんじゃないかと見えてしまうんじゃないかと思うんですよ。 そういう意味では、の制度が事業者の選別を自動的にやっていくような形にもつながるんじゃないかなと思いますが、いかがですか。 ○議長(境公司)  大久保保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(大久保徳政)  決して我々としては限定しているわけでございませんけれども、先ほどの趣旨に基づいて事業を運営しているのでございますけれども、今、申されたようなことも踏まえて、今後の事業運営の参考とさせていただければと思っております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  そういう意図がないことは重々承知ですけれども、結果としてそういったことも出てくるんじゃないかということを思いますので、やはり高齢者福祉の先進都市大牟田にふさわしい制度として、もう少し利用者さんの気持ちも受けとめた、また、事業者さんの前向きな取り組みを後押しできるような形での柔軟な対応を要望いたしますので、よろしくお願いいたします。 次に、進みます。 ○議長(境公司)  はい、どうぞ。 ◆22番(森遵)  学校再編について。 島野議員が、先ほどあるところまでは質問戦を展開していただいたんで、少しはしょって続きから行きます。 平成26年3月策定の大牟田学校適正規模・適正配置計画では、基本方針の中で再編基準の見直しが行われ、特に、中学校では、同じ教科を担当する教員を複数配置できることでの教科指導体制の充実や、生徒の希望する部活動の設置を可能にするなど、学校の活性化への効果は大きいと考えられるとして、再編の基準を最小の学校規模を下回る場合から、本市にとって適正な規模・配置へと見直しを行うとなっており、中学校の適正規模を12から18学級としています。 この基本方針に変更はないのかお尋ねいたします。 ○議長(境公司)  大迫教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大迫孝博)  適正規模についてのお尋ねでございます。 先ほどの島野議員の御質問にもお答えをいたしましたように、学校規模につきましては、国において標準的な規模を定めておるものでございます。本市におきましても、現計画では、この国の標準規模を参考といたしまして、小中学校ともに1学校当たり12クラスから18クラスを適正な規模といたしております。 一方で、平成27年に国から出されました、公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引きの中では、学校規模について、教育上の課題などを捉えながら弾力的な運用の必要性なども示されておるところでございます。 このようなことから、現在、本における学校規模の考え方について、検討委員会で御議論をいただいておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  今回の委員会では、その適正規模という考え方についての見直しもあり得るというような意味合いですか。 ○議長(境公司)  大迫教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大迫孝博)  今回の検討委員会の中で、先ほども申し上げましたように学校規模の考え方について議論いただいておるところでございますので、それが変わる変わらないということではございませんで、今、議論を行っていただいている最中ということでございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  そうですか。私はこの基本方針に基づいての議論が基本的には行われているという理解でしたので、ちょっとそこは違うということでいいですかね。わかりました。 先日の市民教育厚生委員会でも、小中一貫校の陳情に対しての説明の中で、規模が小さいと部活や教員数などの望ましい教育が保てないという説明もありましたが、今回浮上した6中学校案における甘木中は具体的に9クラスということが載っておりましたけれども、そのような心配はございませんでしょうか。 ○議長(境公司)  大迫教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大迫孝博)  検討委員会の中では、適正規模の基準といたしまして、これまで12学級から18学級を基準としながら議論がなされておるところでございます。検討委員会の中間見直しにおきまして、学校規模についても、先ほど来申し上げておりますように議論がされておるところでございます。 一般的にはでございますが、学級数が6学級となれば、中学校で学習をする10教科に対しまして教職員は10名の配置となりまして、1教科に一人の教職員配置となることから、厳しい状況となるものでございます。教職員の配置につきましては任命権者が県教育委員会となりますことから、小規模化が進むその学校の教職員の配置につきましては、児童生徒の教育環境が保てるように、基準外定数の要求などに努めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  先ほど読みましたけど、教員の複数配置や部活動の設置ということでの教科指導体制の充実や、部活の設置を可能にするための適正規模ということで議論が進んでいたわけですよね。でも通学距離等いろいろ諸問題があって、それがかなわないとしても、原則、適正規模はその数字だということであれば、そのかなわない分だけ、規模が小さくなっただけ、例えば、ある教科の先生が一人になってなかなか研修に行けないとか、そういった不都合が生じるときには、それに対してのきっちりとしたサポートがないと、平等な学習環境が保てないおそれがあると思いますが、そこら辺に関する考え方はいかがでしょうか。 ○議長(境公司)  大迫教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大迫孝博)  小規模化が進む中では、そのような議論も今後は進めていかなければならないと思います。 国におきましては、地域の実態などに応じて、9学級規模の考え方も出てきております。検討委員会でも御議論をいただいておる最中でございまして、現時点で教育委員会として見解を申し上げるというような段階ではございませんので、先ほど来申し上げておりますように、中間見直しのの中で検討をされていくものというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(境公司)  森議員。 ◆22番(森遵)  これを決めるときに、例えばこれぐらいのクラスだったらこうですよと、こういう事態が起きますよと。それについては教育委員会としてはこういうサポートができますよとか、そういうことがあったほうが委員さんも判断しやすいんじゃないかなというふうには思います。 それと、コスト面についても、例えば橘中の3パターンの比較のときに、我々は、市庁舎もそうですけど、全体の事業費よりもの持ち出しが幾らかというのを非常に気にするわけですけれども、そういったものも載っておりませんでした。今回の3案、田隈中を機軸とした案については、コスト比較すらもありませんでした。 そういったものも含めて、きっちりとした判断ができるような材料をきっちり提供していただきたいと思います。これは小中一貫の陳情のときにも申し上げましたけれども、きっちりとした判断ができる資料を、皆さん真剣に討論されているのは存じ上げておりますし、それに対して物申すつもりもありませんけど、よろしくお願いいたします。 終わります。 ○議長(境公司)  お諮りいたします。 以上で発言通告による発言を全て終わりましたので、これにて質疑質問を終結したいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。 質疑質問を終結いたします。 この際、ただいま上程中の議案第68号から同第80号までの13件を各関係常任委員会に付託いたします。各関係常任委員会におかれましては、3月9日中に付託事件の審査を終えていただきますよう御協力をお願いいたします。--------------------------------------- △日程第2 予算特別委員会の設置について ○議長(境公司)  最後に、日程第2、予算特別委員会の設置についてを議題といたします。 お諮りいたします。 ただいま上程中の議案第81号から同第103号まで及び報告第14号から同第16号までの26件を審査するため、議員全員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託したいと存じますが御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。 よって予算特別委員会を設置し付託することに決定いたしました。 この際、議員全員をただいま設置されました予算特別委員会委員に指名いたします。 予算特別委員会におかれましては、3月20日までに付託事件の審査を終わっていただくよう御協力をお願いいたします。 さらにお諮りいたします。 本日はこれにて散会したいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(境公司)  御異議なしと認めます。 つきましては、次の本会議は、3月13日、午後1時30分から開くことになっておりますので、御承知おき願います。 なお、この後、予算特別委員会が開かれることになっておりますが、会議の準備がありますので議員の皆さんは自席にてそのままお待ち願います。 それでは、本日はこれをもって散会いたします。                              午後3時15分 散会---------------------------------------...