9
◯議長(森 英鷹) 第5
委員会委員長、
阿部真之助議員。
10 ◯20番(
阿部真之助) ただいま議題となっております議案中、第5
委員会に付託を受けました議案8件につきましては、審査の結果、いずれも原案どおり可決すべきものと決しました。
以上で、報告を終わります。
11
◯議長(森 英鷹) 本案に対し、討論の通告があります。順次これを許します。
宮本秀国議員。
12 ◯50番(
宮本秀国)登壇 私は、
日本共産党市議団を代表して、本議会に提案されている諸議案のうち、議案第174号ないし176号、178号ないし180号、182号、184号ないし187号、201号、208号ないし212号、215号ないし221号、224号、225号、227号ないし229号、233号ないし235号に反対し、討論を行います。
まず、議案第179号、
職員給与条例改正案及び議案第185号、
学校職員給与条例改正案についてです。
今回
給与改定は、ことし10月の
人事委員会勧告に基づき、職員の給料表を
引き下げることなどにより、0.06%の
引き下げを行うものです。これによって、現行より年4,000円の減額となります。
本市職員の給与については、1999年以来、この13年間、賃上げは一度もなく、毎年のように
引き下げられており、その影響は、通算すれば年額86万7,000円、教職員では本俸だけでも85万円にもなるのであります。職員からは、
生活設計が成り立たなくなる、給料を下げられるような働き方をしていないという声が上がっています。今、貧困の広がりや国の
各種制度変更などによって、業務量がふえ、多忙を極める中、たとえ賃下げが続いても、職員の皆さんは
公務員としての誇りを持って、日々奮闘しています。また、
東日本大震災という国難の中で、
住民奉仕という
公務員の使命が改めて見直されています。賃金を初め、
公務員の身分をしっかり保障してこそ、
心身ともに健康を維持しながら、全体の
奉仕者としての職務に専念することができるのであります。
給与引き下げは、これに真っ向から反するものと言わなければなりません。もともと
人事委員会制度は、
公務員が
ストライキ権など
労働基本権を制約されていることの
代償措置として設けられたものであり、
給与引き下げを勧告すること自体、その役割を放棄しているのであります。市長が間違った勧告に従わなければならない道理はありません。
また、
職員給与の
引き下げは、
嘱託職員や
臨時職員、
委託業務にかかわる
労働者、保育士や
福祉関係など、幅広い
労働者の賃下げに連動し、
民間企業の給与にも影響を与え、可
処分所得と
消費購買力の
マイナスは、市内全体で見れば数億円規模になります。
景気回復のためには、
内需拡大こそ求められており、
地域経済を一層冷え込ませる賃下げは、許されません。したがって、我が党は
職員給与の
引き下げにかかわる
条例案に反対するものであります。
次に、議案第186号、
博多南地域交流センターに係る
指定管理者の指定について外、公の施設の
指定管理者の指定に係る議案20件についてであります。
1点目は、
各区市民センターの
指定管理者の指定7件についてです。
市長は、
市民センターの
管理運営について、今回初めて
指定管理者を公募し、来年4月から7カ所すべてで現在の直営をやめて、
民間企業に
管理運営を任せるとしています。言うまでもなく、
市民センターは、大ホールや中小の会議室、
視聴覚室、図書室などを備え、市民が安価で気軽に利用でき、学習や
文化活動、交流ができる
拠点施設であり、市民の
社会教育にとって、なくてはならない施設です。だからこそ、その
管理運営は市が直営で行い、職員を配置して、責任を持って運営されてきました。ところが、今回、
管理運営を任されようとしているのは民間の
ビル管理会社であり、市民の
社会教育活動が保障されるとは言いがたいものです。当局は問題ないと言われましたが、
社会教育など利用者の活動と、施設の
管理運営は密接なものであります。さらに、
コスト削減の名で、結局は人件費が抑えられることになり、窓口の職員が低賃金の非
正規労働者に置きかえられて、しかも、次々入れかわり、ひいては公正、公平な運営や
サービスに支障を来すことにもなりかねず、
個人情報の漏えいも危惧されます。
市民センターの
管理運営は、これまでどおり直営で行うべきであります。したがって、
市民センターの
管理運営を
民間営利企業に任せる
指定管理者の指定に係る議案に反対するものです。
2点目は、その他の公の施設の
指定管理者の指定に係る議案のうち、体育館4カ所、
市民プール6カ所、
地域交流センター2カ所、駐車場4カ所についても
民間営利企業を指定するものであり、我が党は反対します。
我が党は、公の施設の
指定管理者制度について、
営利目的の
民間企業にゆだねれば、行政の責任があいまいになり、住民と議会による
チェックができにくくなるとともに、
サービスの低下や
住民負担の増加、
個人情報の漏えいの危険などを伴うものだと繰り返し指摘してきました。
博多、南両
市民プール及び体育館の
指定管理者、ミズノ・
日本管財グループによる協定違反問題が発覚し、我が党の指摘が現実となりました。事前の計画書では、
受付業務に正社員を置くとしていながら、実際は再委託して別会社に行わせていたこと、プールの
水質検査を毎月することが義務づけられていたにもかかわらず、4カ月も行わなかったこと、修繕費を不当に水増し請求していたこと、こうした悪質な
協定違反行為が本
市監査委員の監査によって、ことし発覚しました。後に改善されたからよしとし、
契約解除などの厳しい対応をとらなかった当局の態度は問題です。さらに深刻なのは、所管の
市民局は
モニタリング要綱を設けて、定期あるいは随時点検することになっていたものの、
現場立ち会いも
抜き打ち点検も、3年間一度も行っていないということが明らかになったように、行政による
チェックが全く機能していないということであります。
また、
市営築港駐車場の
指定管理者である
九電工関連会社は、収納した
駐車場料金を自社の売上金と混同させたため、実際よりも少ない金額で市に払い込んでいたことが判明しました。
サービス向上どころか
サービス悪化、
コスト削減どころか
不当請求、不適切な
会計処理まで起きている。ミズノと
日本管財、
九電工グループといえば
業界大手ですが、やはり、
もうけ優先の
営利企業では、こうしたことが繰り返されることは避けられません。
我が党がこうした問題を指摘し、公の施設の
管理運営に
民間営利企業を参入させないよう要求したのに対し、市長は相変わらず、民間のノウハウを活用するなどと言って推進する姿勢ですが、事実を見ない態度は許されません。もともと
指定管理者制度は、財界の要求を受けて、官から民へのかけ声のもと、国、地方自治体の業務、施設を民間に開放して、ビジネスチャンスをふやすという戦略に基づいて導入されたものです。公の施設の
管理運営は数十兆円の市場と言われ、民間等が大もうけをねらう中、本市においても、公の施設を次々
民間営利企業に投げ渡してきたのであります。ところが、この間、さまざまな問題が起きています。
市民生活にかかわる公の施設の
管理運営は
原則直営に戻すよう求めるものです。
次に、議案第235号、土地の処分についてです。
今回議案は、
須崎ふ頭の1.2ヘクタールの市有地を、約12億5,800万円で
日清製粉株式会社に売却するためのものです。
当該土地の売却をめぐっては、
既存施設の解体、撤去や
物件補償に係る経費が当初予算に計上されていたものの、不足が生じたとして、さきの6月議会において、約2億円追加し、10億1,900万円とする
予算補正が行われました。我が党は、不可解な経緯についてただしてきましたが、今回の質疑によって新たな問題が判明しました。
港湾局は
日清製粉と昨年6月から交渉を始め、12月には
高島市長名の文書で
誘致願いを行い、
日清製粉はことし1月31日に、
須崎ふ頭への
工場進出を記者発表しました。ところが、その時点では
既存施設の2階部分を所有する企業2社との立ち退き協議が行われておらず、2日後の2月2日にようやく
協議開始となったものの、
必要経費を適当に計上したために、4月の再協議でも補償費の折り合いがつかず、
予算オーバーとなったのであります。
こうした経緯を見れば、
港湾局が
日清製粉誘致ありきの不正常な取り扱いを進めてきた結果、税金を余計に費やすことになったと言わなければなりません。また、
日清製粉との交渉についても、
土地取得を約束する文書を得ないまま、一貫して口頭で行われ、本市は
港湾計画の変更、
臨港地区の将来にわたる維持などを誓約する一方的な内容の
誘致願いを出したのであります。余りにも卑屈な態度であります。市民から、なぜそこまで
日清製粉を優遇するのかと厳しい指摘の声が上がるのも当然です。
港湾局長は、
製粉工場誘致で雇用や税収の効果があるなどと言われましたが、一体何
人雇用するのか、先方からの約束を一切取りつけることもなく、単なる
希望的観測を述べたにすぎません。既存2社の立ち退きによる
マイナス効果を無視した意味のない
経済効果を言うのは、不見識にもほどがあります。したがって、こうした不可解な経緯のある今回
土地処分は、我が党の容認できるところではありません。
次に、議案第178号、
事務分掌条例改正案についてです。
今回議案は、現在の
経済振興局の名称を、
経済観光文化局に変えるとともに、
市民局にある
文化部門及び
教育委員会にある美術館、博物館、
文化財部門を移管する
組織改編を行うものであります。市長は、文化を
観光行政の中に位置づけようとしていますが、
文化芸術振興基本法は、
芸術文化を創造し享受することは国民の権利であることを記し、人々によって
芸術文化がなくてはならないものと位置づけており、国、地方に
条件整備を進める責務を課しています。
文化行政が
観光集客の部署と一緒にされて、
経済効果を求めるということになれば、役に立たないとみなされる
文化活動は抑圧されて、法の精神がゆがめられることになりかねません。とりわけ本市の
文化財部門については、最近も、
元岡古墳群から庚寅の銘が入った
象嵌太刀、まさに国宝級の貴重な発見があったように、我が国の歴史を解明する上で、重要な役割を果たしています。
文化財保護法は、政府及び
地方公共団体は、
文化財がわが国の歴史、
文化等の正しい理解のため欠くことのできないものであり、且つ、将来の文化の
向上発展の基礎をなすものであることを認識し、その保存が適切に行われるように、周到の注意をもってこの法律の趣旨の徹底に努めなければならないと定めています。本市の
文化財を多くの
人に見ていただくのは当然ですが、どれだけもうかるかという尺度を、
文化財部門に押しつけるべきではありません。
文化財や美術館、博物館を
経済振興関係の部署に統合する、そのようなことをしている政令市は一つもありません。
経済部署から独立させて、
文化行政の充実、発展を図るべきです。
また、
高島市長は観光に力を入れることを強調し、会見でも、観光を全面に出していくということは福岡の財源もしっかり涵養していき、これからの福祉に回す
お金づくりということは非常に重要になってくると述べていますが、観光によって潤うのは一部の
サービス産業であり、それによって、本市の財政が豊かになるというのは幻想です。ましてや、観光で税収をふやさないと福祉をよくしないと言わんばかりの態度は、許しがたいものであります。今、最優先で取り組むべき
経済政策は、家計を応援し、福祉を充実させ、雇用と生活を支えている
中小企業・業者を支援する
内需拡大型の
景気対策であります。したがって、我が党は、問題の多い
組織改編に係る
条例案に反対します。
次に、議案第174号、
一般会計補正予算案中、
本庁舎1階
ロビー改修工事関連についてですが、市長は今回1億3,800万円を新たに追加して、年度内に
改修工事を始めようとしています。
西側広場の
改修工事と合わせた総事業費は、概算で2億3,000万円と言われています。市が業者に委託してつくった福岡市
本庁舎等の利活用に関する
基本計画を見ると、1日30万
人が乗降する
天神地区は、
観光客を含めて多くの
人がやってくることを指摘した上で、
本庁舎は
シティプロモーションなどの
都市戦略上の重要な役割を担える
立地条件を備えている、また、
市役所西広場は、
利活用効果の高い
都市装置となる可能性があると述べています。
また、We Love
天神協議会が作成したガイドラインを示して、毎日が
フェスティバル戦略において、
市庁舎広場は
イベント中心核として位置づけられているとし、
本庁舎の
利活用計画も、こうした
まちづくりの意識、戦略上にとらえる必要があるなどと述べています。つまり、市役所を、
人をたくさん集めてもうけるための
イベント会場や
観光施設に変質させようというものであります。財政局は、
パネル展など現在無料で市民に開放されているものを、一部有料化することを否定しませんでした。これでは、市民が気軽に相談に訪れたり、憩う場として利用したりしにくくなるのではないかと危惧せざるを得ません。市長は、来年の
どんたくに間に合わせようとしているようですが、年度途中に多額の
予算補正までする必要性も緊急性もありません。したがって、我が党は
一般会計補正予算案に反対します。
次に、議案第184号、
小学校設置条例改正案及び議案第174号、
一般会計補正予算案中、住吉中
ブロック小中連携校(仮称)
新設工事実施設計業務委託に係る
債務負担行為補正についてです。
教育委員会は、
学校規模適正化の名のもとに、
住吉小学校、
美野島小学校の2つの
小学校を統合し、
住吉中学校との
小中連携校を設置するため、新校舎の
基本計画をまとめました。説明によると、現在の
美野島小学校用地1万1,000平方メートルに、地上6階の校舎を建設するとのことですが、800
人を超える
児童生徒数見込みに対して、余りにも狭過ぎます。とりわけ3階部分に設置されるというグラウンドは、
小学校設置基準及び
中学校設置基準に従えば、9,300平方メートル必要であるところ、わずか5,200平方メートルしかなく、トラックは1周150メートルしかとれません。これは、照葉及び計画中の
舞鶴小中連携校のわずか3分の1の面積であり、こんな不平等はありません。
小学校と
中学校が同時に使うことができないため、体育の授業の調整に苦労することは目に見え、
教育条件の劣悪化は避けられません。さらに、
小学校の
校庭開放と、
中学校の野球部など部活動とは両立できず、中学生が校区外まで出かけることになります。また、
基本計画の具体的な姿が見えてきた時点で、
保護者や
地域住民に広く知らせ、多様な意見を聞いて取り入れていく丁寧な対応が求められていますが、市教委は必要以上に急いでおり、このままでは、
住民意見が十分反映されないまま強行されることになりかねません。住吉小、
美野島小、住吉中の
児童生徒が毎日楽しく通うことのできる
学校づくりを目指し、
住民参加であらゆる知恵を集め、合意を得ていく必要があります。また、
学校跡地の貴重な市有地を、安易に売却すべきではありません。
教育環境を明らかに悪化させる計画を容認し、狭い学校に詰め込まれることになる
子どもたちの気持ちがわからない
高島市長、あなたの責任は極めて重大です。したがって、我が党は住吉中
ブロック小中連携校の設置に係る
関連議案に反対するものであります。
以上で、我が党の
反対討論を終わります。
13
◯議長(森 英鷹)
荒木龍昇議員。
14 ◯45番(
荒木龍昇) 私は、今議会に上程されている諸議案のうち、議案第174号、178号、212号に反対して討論いたします。
まず、議案第174号、平成23年度
一般会計補正予算案のうち、歳出2
款総務費、
庁舎改修について、
反対理由を述べます。
この
補正予算案は、
市庁舎1階ホールを改装し、喫茶店や
観光案内コーナーなどを設置する
改修費用1億3,800万円の
補正予算となっています。その目的は、
天神中心部にある庁舎を改修することで、
にぎわいを創出するとしています。
市庁舎を市民に開放し、
にぎわいの場にすることは、必ずしも反対するわけではありません。しかし、今回の改修は、市民に開放される
オープンスペースというよりも、
観光施設と考えられます。福岡市の
観光戦略の一つでしょうが、多くの市民が利用できる
オープンスペースの機能を持たせ、市民がさまざまに参画できる場にすることが、ひいては国内外の
人たちを引きつける魅力を生み出すことと考えます。
市民の声を生かす、そのためには、一部の者だけでの検討ではなく、
公募市民を入れた幅広い議論が必要です。運営についても、
公募市民を入れた
運営委員会をつくり、多様性を発揮できる場にしていくことが大事です。多様な意見を生かし、市民に支持されてこそ、息長く活用されるものとなります。
例えば
放射能測定室を1階に設け、だれでもが利用できるようにすることです。厳しい
財政状況の中で、事業の
優先順位を考えれば、多くの父兄が望む
放射能測定器設置を優先すべきです。この声を生かして、1階に
放射能測定器を設置する、
子どもたちも体験できる
コーナーをつくるなどで
情報発信の場にもなります。
よって、市民の切実な要望を生かさない予算のあり方に反対し、
市庁舎1階
改修事業の見直しを求めるものです。
次に、議案第178号、福岡市
事務分掌条例の一部を改正する
条例案について、
反対理由を述べます。
この
条例案は、
観光集客及び文化に係る取り組みを充実、強化するために、
経済振興局に
文化政策を集約し、同局の名称を、
経済観光文化局に改めるというものです。私は、福岡市が持つ歴史、文化、自然を生かして
観光行政を進めること自体を否定するものではありません。名は体をあらわすと言われますように、
経済観光文化局と名称を変えることで、
観光行政を進める意気込みはよいのですが、
文化政策を
経済振興局に集約することに疑念を持つものです。
経済的価値を優先する余り、
観光客向けの整備が行われ、
学術的調査、研究、保全や
教育的価値が損なわれるおそれを感じます。これまでの
縦割り行政によって、歴史的、
文化的遺産が活用されないという問題を感じていますが、そもそも福岡市がトータルな
ビジョンを持たなかったことに本質的な問題があると考えます。
文化財行政を
教育委員会から
経済振興局に移すことが解決になるとは思えません。
現在、
景観計画が策定されつつありますが、将来
ビジョンは全く見えません。それは、トータルな
ビジョンがないからです。また、
文化行政についても同様に縦割りの弊害が感じられ、トータルな
ビジョンが見えません。局の壁を越えて、横断的な
文化政策が必要です。音楽、演劇、絵画など芸術は子どものときからよいものを見て、体験し、感動する芽が育たなければ、市民には根づきません。市民に根づかない観光のために進められるものは廃れます。文化も、
歴史的遺産も、自然も、景観も、市民が育てなければ生きてきません。市民がよいまちと思わなければ、よそからの
来訪者もふえません。市外の
来訪者を市民が案内する場所は、市民が利用する場所なのです。
今、福岡市に求められているものは、メッキを施した都市ではなく、ほんなもんの福岡市ではないでしょうか。そのためには、トータルな
ビジョンを持ち、全庁的な
総合調整機能を持つことが必要です。しかし、それは必ずしも
文化財行政を
教育委員会から切り離すということではありません。よって、議案第178号に反対するものです。
次に、議案第212号、市営川端地下駐車場に係る
指定管理者の指定についての議案について述べます。
まず、駐車場そのものを市が設置すべき施設なのかという疑問があります。特に市営川端地下駐車場は、購入費63億円もかかっており、当初から駐車場購入費の償還が見込めないことが指摘されてきました。平成22年度決算でも、一般会計から1億5,000万円余の繰り入れがなされています。厳しい
財政状況で、いまだに博多リバレイン救済を続ける意味があるのでしょうか。ランニングコストさえ賄えず、償還もできない、まさに市民に負担だけが強いられるような事業を、市長は市民にどのように説明するのでしょうか。このような事態を招いた市の無責任体制は、厳しく問われなければなりません。また、当初から、都心部に自動車を誘導するような施設を市が設置することに反対してきましたが、都心部交通対策が問題となっている今日、なおさら市営川端地下駐車場を維持する理由はありません。この際、市営川端地下駐車場は廃止すべきです。
最後に、一言申し述べます。
高島市長が旗を振るアジアのリーダー都市を目指すには、それにふさわしい都市の品格が必要です。今の福岡市に、その品格があるでしょうか。うそをつき、市民を冒涜し、市政に対する信用を失墜させる行為を正さなくて、アジアの
人たちに尊敬されるでしょうか。
以上で、
反対討論を終わります。
15
◯議長(森 英鷹) 以上で討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、議案第177号、議案第181号、議案第183号、議案第188号、議案第189号、議案第202号ないし議案第207号、議案第213号、議案第222号、議案第223号、議案第226号、議案第230号ないし議案第232号、議案第236号及び議案第237号、以上20件を一括して採決いたします。
本案に対する
委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
16
◯議長(森 英鷹) 全員賛成であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第175号、議案第176号、議案第180号、議案第182号、議案第184号、議案第186号、議案第187号、議案第201号、議案第208号ないし議案第211号、議案第215号ないし議案第221号、議案第224号、議案第225号、議案第227号ないし議案第229号、議案第233号ないし議案第235号、以上27件を一括して採決いたします。
本案に対する
委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
17
◯議長(森 英鷹) 賛成多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第174号、議案第178号及び議案第212号、以上3件を一括して採決いたします。
本案に対する
委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
18
◯議長(森 英鷹) 賛成多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第179号及び議案第185号、以上2件を一括して採決いたします。
本案に対する
委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
19
◯議長(森 英鷹) 賛成多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第238号を採決いたします。
本案に対する
委員長の報告は、原案承認であります。
本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
20
◯議長(森 英鷹) 全員賛成であります。よって、本案は原案のとおり承認されました。
次に、日程第2、議案第190号ないし議案第200号、以上11件を一括して議題といたします。
この際、地方自治法第117条の規定により、
松野隆議員の退席を求めます。
〔松野 隆議員退席〕
21
◯議長(森 英鷹) この際、
委員長の報告を求めます。第2
委員会副
委員長、中山郁美議員。
22 ◯43番(中山郁美) ただいま議題となっております議案11件につきましては、審査の結果、いずれも原案どおり可決すべきものと決しました。
以上で、報告を終わります。
23
◯議長(森 英鷹) 発言の通告があっておりませんので、直ちに採決いたします。
議案第190号ないし議案第200号、以上11件を一括して採決いたします。
本案に対する
委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
24
◯議長(森 英鷹) 全員賛成であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、日程第3、議案第214号を議題といたします。
この際、地方自治法第117条の規定により、笠康雄議員の退席を求めます。
〔笠 康雄議員退席〕
25
◯議長(森 英鷹) この際、
委員長の報告を求めます。第4
委員会委員長、
田中丈太郎議員。
26 ◯54番(
田中丈太郎) ただいま議題となっております議案第214号につきましては、審査の結果、原案どおり可決すべきものと決しました。
以上で、報告を終わります。
27
◯議長(森 英鷹) 発言の通告があっておりませんので、直ちに採決いたします。
議案第214号を採決いたします。
本案に対する
委員長の報告は、原案可決であります。
本案は、
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
28
◯議長(森 英鷹) 全員賛成であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、日程第4、23年請願第17号を議題といたします。
議会
運営委員会における審査の結果は、お手元に配付いたしております請願審査報告書のとおりであります。
本請願に対し、討論の通告がありますので、これを許します。
荒木龍昇議員。
29 ◯45番(
荒木龍昇)登壇 私は、平成23年請願第17号、こども病院調査特別
委員会設置に係る請願に賛成して、討論いたします。
こども病院人工島移転について、2007年9月に、福岡市の鶴川前副市長ほか職員で構成する、人工島事業検証・検討チームがまとめを報告しました。
公表された報告では、現地建てかえ費用について、700万円をかけてPwCアドバイザリー社に見積もりを依頼し、得た85億5,000万円という金額を、1.5倍に水増しした128億3,000万円としております。吉田前市長は、この水増しされた現地建てかえ費用128億3,000万円を用いて、繰り返し現地建てかえは高いとして、人工島移転の必要性を市民に説明してきました。PwCアドバイザリー社が出した現地建てかえ費用を1.5倍に水増しした額をもって現地建てかえ費用としたことの根拠について、吉田前市長ほか市職員は、ゼネコン3社にヒアリングをした結果、1.5倍が妥当だという返事を得たためと説明してきました。
しかし、当初から、RKBテレビの報道でも根拠がないのではないかと指摘されていました。また、私たちが、関係職員がゼネコン3社にヒアリングをした記録について情報公開請求を行ったところ、ヒアリングのメモは破棄したとして、文書の不存在を主張しました。
私たちは情報公開審査会に不服申請を行い、情報公開審査会は、記録を残さない福岡市の行為は、情報公開条例の本旨にもとるとし、福岡市が市民の知る権利を侵害したことを認定しました。
さらに、このことは昨年の市長選挙でも争点となり、
高島市長は、移転経緯が不透明とし、こども病院移転の見直しを公約しました。
高島市長は
当選後、ことし1月から5月にかけて、こども病院移転計画調査
委員会を開催しました。この
委員会においても、現地建てかえ費用の根拠はなかったとされました。その後、こども病院住民訴訟において、福岡地方裁判所の嘱託調査が行われ、裁判所はゼネコン3社の回答を裁判の証拠に採用しました。
裁判所による嘱託調査のゼネコン3社の回答は、2社は依頼は受けていない、1社は依頼は受けたが、現地も見ていなければ、1.5倍ということも言っていないと答えています。そもそもヒアリングのメモは存在しなかったのです。住民訴訟が始まるや否や、うその上塗りをするため、税金140万円を新たに投じて、市の息のかかった事業者から現地建てかえ費用の見積もりをとるという、卑劣なことまで行いました。このようなことが許されていいはずありません。福岡市の信頼を著しく傷つけ、市民の政治不信を助長させた前市長ほか関係した職員、そして、今なお、このうそを言い続ける
高島市長ほか職員の行為は、極めて責任重大です。
先日の議会
運営委員会での請願審査では、採択しない理由に、係争中であること、証拠として採用されたことが必ずしも事実と認定されたことではないとしています。裁判所が証拠として採用したことは、大変重たいものです。市民の負託を受けている議会の責任として、事実を明らかにしなければなりません。これから裁判で証人尋問が始まり、裁判所によって事実の認定がされることになりますが、果たして議会としてこれでいいんでしょうか。ケヤキ・庭石事件では、議会によって事実を明らかにすることができました。議会は今、再び市民の声にこたえるときです。本請願を採択し、調査特別
委員会を設置することを議員各位に強く求めます。
以上で、討論を終わります。
30
◯議長(森 英鷹) 以上で討論を終結いたします。
お諮りいたします。
本件は、請願審査報告書のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
31
◯議長(森 英鷹) 賛成多数であります。よって、本件は請願審査報告書のとおり決しました。
次に、お手元に配付いたしております請願15件については、各常任
委員長から閉会中の継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。
本請願は、各
委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
32
◯議長(森 英鷹) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
次に、今期定例会においてその後受理した請願は、お手元に配付の請願文書表のとおりであります。
お諮りいたします。
本請願は、所管の常任
委員会に閉会中の審査を付託いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
33
◯議長(森 英鷹) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
次に、各常任
委員長及び議会運営
委員長から、お手元に配付いたしております申出書に記載の事件について閉会中の調査の申し出があります。
お諮りいたします。
各
委員長から申し出のとおり、閉会中の調査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
34
◯議長(森 英鷹) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
次に、日程第5、議案第239号を議題といたします。
お諮りいたします。
本案については、提案理由の説明、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
35
◯議長(森 英鷹) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
議案第239号を採決いたします。
本案は、原案に同意することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
36
◯議長(森 英鷹) 賛成多数であります。よって、本案は原案に同意することに決しました。
次に、日程第6ないし日程第8、以上3件を一括して議題といたします。
職員をして案文を朗読いたさせます。
〔職員朗読〕
37
◯議長(森 英鷹) お諮りいたします。
本意見書案については、提案理由の説明、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
38
◯議長(森 英鷹) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
本意見書案を一括して採決いたします。
本意見書案は、原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
39
◯議長(森 英鷹) 全員賛成であります。よって、本意見書案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、日程第9、意見書案第19号を議題といたします。
この際、綿貫英彦議員から提案理由の説明を求めます。綿貫英彦議員。
40 ◯37番(綿貫英彦)登壇 私は、自由民主党福岡市議団、公明党福岡市議団、みらい福岡市議団、社民・市政クラブ福岡市議団、日本共産党福岡市議団を代表いたしまして、環太平洋パートナーシップ(TPP)に関する意見書案を提案いたします。
以下、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。
環太平洋パートナーシップ(TPP)に関する意見書
野田佳彦内閣総理大臣は、11月13日のアジア太平洋経済協力会議において、環太平洋パートナーシップ(以下「TPP」という。)の交渉参加に向けて関係国との協議に入ることを表明しました。
TPPは、原則として全ての物品について関税の撤廃を目指しており、仮に締結されれば、農業を始めとする関連産業に極めて深刻な影響を及ぼし、ひいては雇用や
地域経済に大きな打撃を与えることが懸念されます。また、金融、保険、医療、政府調達の自由化や労働市場の開放等、参加の条件によっては、経済や生活に係る多様な分野について基準や仕組みを根本的に変更することになり、「国のかたち」が一変してしまう可能性も否定できません。
こうした懸念に対して、福岡市議会は昨年12月に、国民的議論を踏まえた慎重な対応、政府から国民への十分な説明、農業・農村の振興や食料自給率の向上等の農業施策を打ち出すことを政府に求めましたが、これらが十分に果たされたとは言えません。また、農業、医療の諸団体や被災自治体などから、TPP参加への懸念の声が上がっています。
よって、福岡市議会は、政府が、TPPについて国民的議論を十分に尽くした上で慎重に対応されるよう強く要請します。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成 年 月 日
内閣総理大臣、外務大臣 宛て
議 長 名
議員各位の御賛同をよろしくお願いいたします。
41
◯議長(森 英鷹) お諮りいたします。
本意見書案については、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
42
◯議長(森 英鷹) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
意見書案第19号を採決いたします。
本意見書案は、原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
43
◯議長(森 英鷹) 全員賛成であります。よって、本意見書案は原案のとおり可決されました。
ただいま議決いたしました意見書の事後処理については、議長に御一任願います。
この際、人事
委員会委員に就任されます一丸孝憲さんからあいさつしたい旨の申し出がありますので、これを許します。一丸孝憲さん。
44 ◯人事
委員会委員(一丸孝憲) 御紹介いただきました一丸でございます。人事
委員会委員就任に当たり、御同意いただきまして、大変ありがとうございました。もとより微力ではございますが、誠心誠意努めさせていただく所存でございます。皆様の御指導、御鞭撻をよろしくお願いいたします。
簡単でございますが、あいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
45
◯議長(森 英鷹) 次に、
高島市長からあいさつしたい旨の申し出がありますので、これを許します。
高島市長。
46 ◯市長(高島宗一郎)登壇 本日ここに、本年最後の議会の終わりに当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
去る12月13日から、
一般会計補正予算案を初め、総計66件の提出議案につきまして、議員各位の終始御熱心なる御審議をいただきましたことを、深く感謝申し上げます。
さて、本年は、保育所待機児童解消に向けて、過去最大の1,770
人分の整備予算を確保するなど、着実に市政に取り組むとともに、福岡市が何をしているのか、市民の皆様にわかりやすくお伝えする
情報発信に力を入れてまいりました。
また、本年は、未曾有の大災害となりました
東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故が発生した年でもありました。これらの災害に対しましては、福岡西方沖地震の際に、全国の皆様からいただいた御支援に対する御恩返しをしたいという思いで、被災者及び被災地への支援を行ってまいりました。今後とも、息の長い支援に取り組んでまいりたいと考えております。
一方、福岡市におきましては、本年3月に九州新幹線が全線開通するとともに、JR博多シティが開業いたしました。また、2月には、福岡都市高速5号線と西九州自動車道がつながり、昭和46年の事業着手以来、長年にわたって整備に取り組んできた都市高速道路の環状線がほぼ完成するとともに、4月には、福岡外環状道路が全線開通いたしました。このように、
人の流れが大きく変わり、より便利になった1年でありました。
こども病院につきましては、アイランドシティ移転を決定したプロセスの合理性、妥当性について検証するため、こども病院移転計画調査
委員会を設置し、すべての過程をオープンにして、議論していただいたことにより、こども病院の課題を市民の皆様と共有でき、理解いただけたのではないかと考えております。この調査
委員会報告書を踏まえ、また、私自身も専門家との意見交換などを行い、これまでの議会の議決も尊重して、アイランドシティ移転との最終的な結論を出させていただきました。
また、アイランドシティ整備事業につきましては、アイランドシティ・未来フォーラムにおいて、
まちづくりの課題やコンセプトについて御検討いただき、夢のある未来に向けた、よい方向性を打ち出していただきました。今後、いただいた提言を踏まえ、市民の代表である議会の御理解をいただきながら、具体的な施策を決定し、事業を着実に推進してまいります。
本年はまた、福岡ソフトバンクホークスが8年ぶりに悲願の日本一を達成し、先日、優勝パレードが行われたところです。ホークスの活躍は、福岡市民に大きな夢と感動を与えてくれました。
福岡市民が夢を抱いて暮らしていけるよう、短期的な課題に対し、スピード感を持って問題解決を図るとともに、将来を見据え、中長期の
まちづくりを考えることも必要であり、このたび市民の皆様に御意見を伺いながら、新しい
ビジョン、みんなが描いた福岡市の未来を取りまとめました。
今後、これをしっかりと受けとめて、議会の皆様の御意見もお聞きしながら、経済的な成長と安全、安心で質の高い暮らしとのバランスがとれた、
人と環境と都市が調和のとれた
まちづくりをさらに発展させた、新たな総合計画をつくってまいります。
これからもスピード感と発信力を大切にし、アジアのリーダー都市を目指して、全力で市政運営に取り組んでまいりたいと考えております。皆様方のなお一層の御指導と御協力を心よりお願い申し上げます。
最後になりますが、皆様方におかれましては、御家族ともども希望に満ちた新年を迎えられますよう祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。ことしも1年ありがとうございました。
47
◯議長(森 英鷹)登壇 皆さん大変お疲れさまでございました。本年最後の議会を終えるに当たりまして、ごあいさつ申し上げます。
去る5月の初議会におきまして、第70代の議長に御選任を賜り、大石副議長を初め、議員の皆様方の温かい御指導、御協力のおかげをもちまして、大過なく議長職を務めることができましたことを、ここに厚く御礼申し上げたいというふうに思います。
議会は二元代表制の一翼として、市長とともに自治体運営に当たる責任を有しておりまして、社会の変化に応じて多様化する市民ニーズを的確にとらえ、市政に反映することが求められており、私ども議会の果たす役割や機能は、一層重要性を増しております。執行機関に対する監視機能や政策立案機能など、議会機能をさらに高め、本市のさらなる発展と、よりよい
市民生活の実現を目指してまいりたいと考えております。
本年を振り返りますと、3月11日に、我が国観測史上最大のマグニチュード9.0を記録した
東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故が発生し、東日本の広い範囲に甚大な被害をもたらした未曾有の大災害となりました。改めて、被災されました皆様方にお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられました方々に心から哀悼の意を表するものであります。
本市からは義援金や支援物資を送るとともに、被災地への緊急消防援助を初め、上下水道の復旧や仮設住宅建設、医療、福祉分野などの支援職員の派遣など、さまざまな支援を行っており、今後も被災地の一日も早い復興のため、継続して支援に取り組んでまいります。
本市におきましては、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業、福岡外環状道路の全線開通及び博多港の日本海側拠点港へのトップ選定など、本市の都市機能のさらなる充実、発展が期待される1年でありました。また、福岡ソフトバンクホークスが8年ぶりに悲願の日本一となる、大変喜ばしいニュースもございました。
市民生活におきましては、博多駅証明
サービスコーナーの開設、博多駅地下通路の開通及び東部療育センターの開所など、より一層の利便性の向上、療育体制の充実が図られているところであります。さらに、これから本市が目指す都市像を示す新
ビジョンが取りまとめられ、今後、新たな総合計画策定に向けた動きがスタートいたします。
我が国は
東日本大震災の影響などにより、依然として厳しい経済状況にあり、本市におきましても幅広い業界で影響が生じ、厳しい財政運営が強いられておりますが、活力と魅力にあふれ、安心で住みやすい
まちづくりを進め、また、夢と希望のある福岡を築いていくため、今後とも、一層の努力をしてまいりたいと、決意を新たにいたしております。
最後になりますが、議員の皆様方、また、市長以下理事者の皆様方におかれましては、御家族ともどもお健やかな新年を迎えられますことを心から祈念申し上げまして、簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。1年間ありがとうございました。
48
◯議長(森 英鷹) 以上で、今期定例会の議事は全部終了いたしました。
これをもって平成23年第5回福岡市議会定例会を閉会いたします。
午後2時14分 閉会
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