越前市議会 2023-06-15
06月20日-03号
令和 5年 6月定例会 令和5年6月
越前市議会定例会(第3号) 令和5年6月15日の会議に引き続き、令和5年6月20日午前10時から会議を再開した。 =======================================1 議事日程┌─────────────────────────────────────────
┐│ 令和5年6月
越前市議会定例会議事日程 ││ 令和5年6月20日午前10時開議 ││ 第 3 号 ││ 第1 一般質問 │└─────────────────────────────────────────┘ =======================================2 本日の会議に付議した事件 日程第1 一般質問 =======================================3 出席議員(20人) 1 番 能 勢 淳一郎 君 2 番 土 田 信 義 君 3 番 畑 勝 浩 君 4 番 近 藤 光 広 君 5 番 佐々木 哲 夫 君 6 番 橋 本 弥登志 君 7 番 清 水 一 徳 君 9 番 桶 谷 耕 一 君 10番 砂 田 竜 一 君 11番 大久保 健 一 君 12番 小 玉 俊 一 君 13番 川 崎 俊 之 君 14番 題 佛 臣 一 君 16番 安 立 里 美 君 17番 大久保 惠 子 君 18番 小 形 善 信 君 19番 川 崎 悟 司 君 20番 城 戸 茂 夫 君 21番 前 田 修 治 君 22番 吉 田 啓 三 君4 議 事 開議 午前9時59分
○議長(吉田啓三君) 皆さん、おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の会議の遅刻届が城戸茂夫議員から参っておりますので、御報告いたしておきます。 ================
△日程第1 一般質問
○議長(吉田啓三君) 本日の日程に入ります。 日程第1一般質問を行います。 一般質問につきましては、一問一答方式により、質問、答弁を含めて50分以内を上限とする時間制限により行います。 議員各位には、簡明な発言に努められますよう、また理事者におかれましても質問の趣旨に沿った適切な答弁をされますよう、改めてお願いを申し上げます。 所定の日時までに、15人の諸議員から発言の通告がありました。発言は、お手元に配付いたしてあります
発言通告項目一覧表により順次行います。 まず、発言順位1番、近藤光広議員。 なお、近藤光広議員の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたしてありますので、御了承願います。 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) おはようございます。まずトップバッターということで、多少なり、2期目ですけれども、緊張しております。会派郷働の近藤光広です。よろしくお願いします。 発言通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 本日は、1番目に新幹線駅開業に向けての観光誘客について、2番目に道の駅の開業後の状況についてと、以上2点の質問を大枠としてはさせていただきます。 まず、新幹線駅開業に向けての観光誘客についてでございますが、この質問を、前回もそうだったんですけれども、なぜしていくのかといえば、越前市にお越しいただいて、まず県外の方に、もしくはまた海外の方に越前市のファンになっていただき、住んでみたいと思う人を増やすことが究極の目的だと思っております。 (資料を示す)ここにスクリーンがございますけれども、5月7日の福井新聞でございますが、Iターンの人数が増えております。要するに、3年間コロナでかなり苦しい状況があったんですけれども、確実に伸びてるということでございます。こういうことで、ここに越前市がどうだとかという分析は書いてございませんので、このグラフの数値のうちどれぐらいの数が越前市に住まれるようになったのか、そこら辺のところを質問させていただきたいと思います。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 令和4年度に県や市の支援を受けて県外から県内へ移住された方は、県全体で1,229人でございます。 内訳としましては、Iターン者数が881人、新規卒業者を除くUターン者数が348人と。 本市においては県外から移住した方は142人となっておりまして、県全体の11.5%となっており、県内で2番目に多い割合ということでございます。 県全体のIターン者数881人のうち、本市のIターン者数は97人で、11.0%を占めているというところでございます。 令和4年度と3年度の本市のIターン者数を比較しますと24人増加しておりまして、割合も1ポイントの増加というところでございます。 本市においても、県全体と同様に、Iターンが増加している傾向であるというところでございます。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) よく分かりました。 越前市が2番目ということで、それなりに、それなりって失礼なんですけど、越前市に魅力を感じて住んでいただけると。特にIターンの方が増えてるということで、Uターンも本当にしっかりと対応していかなくちゃいけないんですけれども、Iターンの人たちが増えてるというのは心強い限りでございます。細かい数字まで言っていただきまして、前年比も24人、Iターンが増えましたとか、そういったところでいきますと、県全体の12%弱、11%、Iターンも97人程度増えたという話でございますので、しっかりとこれからもこれは対応していきたいと。我々も議員としてそういったところを皆さんと一緒に考えていきたいし協力もしていきたいと思いますので、しっかりと対応していただきたいと思います。 ここから観光誘客に向けての幾つかの質問をさせていただきます。 まず、丹南5市町と開業後の越前たけふ駅からの二次交通体系の協議、これはもう進んでおられるかどうか、そこら辺をお示しください。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 越前たけふ駅からの二次交通ということでございますが、越前たけふ駅の駅西交通広場の乗り入れに関しまして、今年5月ですが、北陸新幹線「越前たけふ駅」
設置促進期成同盟会、この
丹南市町課長会議で越前たけふ駅からの二次交通について情報提供を行って、各市町から各交通事業者等へ情報提供をお願いをしたというところであります。 その結果でありますが、タクシーについては、鯖江市の2社、越前町の1社、また越前町の旅館の送迎バスとか貸切りバス、高速バスについても乗り入れの意向があるというところでございます。 現在、デマンド運行の実証実験としまして、北陸新幹線越前たけふ駅から武生駅までのシャトルバスの運行等、こういったものを計画をしてまして、武生駅から各市町への接続と、こういったものも考えているというところでございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) 分かりました。 タクシーも越前市だけじゃなしに、鯖江市、越前町の業者さんも参画されるということで、観光客の足をしっかりと確保するような方向には進んでると。あと、シャトルバスということですね。 越前市単独での二次交通は、市長の所信でもあったような、
デマンド実証実験を開業時までに間に合わせようとしていると。そういうことなのか、それともレンタカーやシャトルバスだけで当面対応しようとしているのか、もう一度所見をお願いします。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) もう少し詳しく御説明させていただきますと、越前たけふ駅からの二次交通、タクシーのほか、朝夕のタクシーが不足する時間帯にも対応できますように、新幹線の発着に合わせまして越前たけふ駅から武生駅へのシャトルバスの実証実験を行って、新幹線開業には間に合わせて行っていきたいというふうに考えておりますし、また10月からデマンドの実証運行を行うという予定でありまして、武生駅と越前たけふ駅を結ぶ北日野、北新庄地区を含むエリアと、もう一つ越前たけふ駅と味真野、粟田部、岡本地区を含むエリア、この2つを設定をしてデマンドの実証運行をやりたいというふうに考えています。 この2つのエリアは越前たけふ駅を乗り継ぎ拠点としてありますので、越前たけふ駅からの二次交通として利用できるというふうに考えています。新幹線開業時以降もこのデマンド運行を継続して、本格運行につなげたいというふうに考えているところであります。 加えまして、レンタカーにつきましても、JR駅レンタカーが営業開始ということでありますので、そういったレンタカーの利用についてもしっかり準備をしていきたいというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) よく分かりました。 そういう形で、こちらに降りられる方がしっかりと足を、歩いていただくことも非常に大切なんですけれども、中心街に行くまでにはちょっと距離がありますので、それとまた丹南エリア全域に対してもこの駅が非常に重要なポジションでございますので、しっかりと対応していただきたいなというように思ってます。 以前から私からも要望している金沢から敦賀延伸によるダイヤの組み方で、観光客の入り込み数も変わってまいります。 例えば、最低限上下1本から2本ずつでも構いませんので、かがやき停車とか本数面も含め、ダイヤのJRへの申入れ、これはどのように今要望し整理され戦略化されているのか、そこら辺をお聞きしたいと思います。 さらに、新幹線の敦賀から大阪延伸の要望まで含め、どのような状況かお示しいただきたいと思います。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) JRへの要望についてでありますけれども、本年3月に市長と議長とそして武生商工会議所の会頭がJRの西日本金沢支社に出向きまして、
北陸新幹線開業時における観光客の利便性向上を図るため、越前たけふ駅へのかがやきの停車、またJR武生駅と鯖江駅間での
特急列車停車本数と同等数を停車するよう要望してきたところでございます。 さらに、7月でありますけれども、丹南市町合同でJR西日本に対しまして重ねて要望を行っていきたいという予定でございます。 あわせまして、敦賀駅から関西方面への乗り継ぎの利便性と乗り継ぎ割引の適用、また
東海道新幹線経由との均衡の取れた価格設定についても要望してきてございます。 北陸新幹線の開業効果は、大阪までの全線開業によって最大限整備効果が図られるというふうに考えております。引き続き、県や沿線市と協力して、早期全線開業を求めていくのと同時に、越前たけふ駅には無料の
パーク・アンド・ライド駐車場が約600台あるということ、また併設して道の駅があるということ、こういったことを越前たけふ駅の魅力と利便性をPRして利用促進を図っていきたいというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) よく分かりました。 来月、丹南5市町の長の方とか一緒にまた再度JRのほうに要望に行かれると。しっかりと要望していただきたいと思いますし、乗り継ぎ割引とかそこら辺のそういうチケット、そういうものもしっかりと、これは市民のために、または観光者の方にもプラスになるような形に持っていければいいかなというふうに思ってます。 しっかりと対応していただきたいんですけれども、この
ハピラインふくい鉄道や福井鉄道──えちぜん鉄道もあるんですけれども──のダイヤも同じように工夫されていく必要があると思います。今議会の
一般質問通告期限の2日前の6月13日に、県からこの件につきまして、
ハピラインふくい鉄道は、例えば快速電車は福井-敦賀間は1市1駅停車だけの快速電車を朝夕4便ずつとするとか、増やすというんですか、それから最終電車を今までのJRより繰り下げるとか、そういうふうな案が発表されたんですけれども、これらの内容は越前市としては要望が満たされている内容と見てるか、そこら辺をお示しください。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 議員御紹介いただきました
ハピラインふくいでは、福井-敦賀間に快速列車を朝方と夕方、4便ずつ新設をすると。さらに、福井発敦賀行きの最終列車の繰下げを検討してると先日発表されました。 加えまして、福井-敦賀間で走らせる快速列車の途中駅停車を鯖江と武生と南条か今庄のどちらか、その3つの駅を想定しており、福井-敦賀間の現行の運行時間から10分程度の短縮が図られるということでございます。 こういったことは武生駅の乗客にとって利便性が図られるということでありますので、要望は満たされているというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) 分かりました。 そういう要望を満たしてるということでございましたけど、まだほかに考えられること、市民にとっての利便性とか、市民にとってプラスになるようなことはこれからも深めていっていただきたいなと思っております。 次に、具体的な東京圏はじめ全国への誘客発信活動は観光協会との連携でされているとはお聞きはしておりますが、どのような活動をしているのか、さらにこれから開業までどのような活動をしていく御予定なのかお示しください。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 北陸新幹線の県内開業に向け、県や県観光連盟、丹南5市町と連携しながら、首都圏をはじめ関西圏、中京圏で宣伝活動に参加し、本市のPRに努めているところであります。 首都圏への誘客発信活動については、6月3日と4日に東京の上野駅での
県観光PRキャラバンに参加しまして、期間中約2万人ほどの来場者がありました。 また、例年春と秋に開催されます県大阪事務所での物産会に市観光協会が参加しているところであります。 今後につきましては、県主催の長野市、高崎市、大宮市での
出向宣伝キャラバンや、さらに
首都圏マスコミ向けのPR会に参加します。 11月には、
全国宣伝販売促進会議が福井市のほうで開催されます。旅行会社向けの商談会や現地視察での本市のPRを行ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) 県と一緒にやるということはいいんですけれども、独自性というんですか、そういうものも期待したいところではございますが、今日はその論議はしませんけれども、これから県と長野市と高崎市、大宮市、そこら辺も対応していくということでございますので、しっかりと対応してやっていただきたいなと思ってます。上野駅の件は、結構1万人ぐらい来られたというふうにお聞きもしてます。越前市のほうは1,000人ぐらいとか、逆ですか、1万人ですか。(「全体で2万人。」と呼ぶ者あり)2万人ですか。すみません、ごめんなさい、ちょっと情報を間違えました。しっかりと対応していただきたいなと思っております。 3月議会やこれまで私のほうから提案し要望してきた、都市間物語で誘客を図る施策です。これは総合計画の中でも、プロジェクト3、
観光産業拡大プロジェクト5、41ページの5にあります広域視点での観光推進に記載もございます。「北陸新幹線の県内延伸を契機として、金沢、富山などの沿線都市をはじめ、首都圏や軽井沢等のエリア向けの誘客事業を展開します」と。私の考えも含めていただきまして明記していただきましたのには感謝します。 そこで、ここまで明記してプロジェクト化した以上、本気でこの目標に邁進するべきときが今だと思っております。都市間物語で誘客を図る施策、石川県、富山県、長野県、東京圏との各都市間の観光戦略、金沢、高岡、軽井沢等との都市間の協力等で誘客に向けた取組、今までの経過をお示しください。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 北陸新幹線の沿線都市との連携につきましては、金沢市において5月の
テレビ局イベント、6月の金沢百万石まつりに参加しまして、紙すき体験とPR活動を行いました。7月には富山市におきまして
テレビ局イベントに参加し、
北陸新幹線県内開業に向けたPRを行ってまいります。 また、軽井沢町では、5月18日に龍田副市長が
軽井沢観光協会を訪問しまして、富裕層向けの誘客に向けた連携を協議しました。また、6月1日、2日には山田市長が軽井沢町長や
軽井沢観光協会長と面談しまして、伝統工芸をはじめ越前ブランドのトップセールスを行ったところであります。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) 結局、最終的に観光客といいますか、県民の方たちにそれが行き渡る、そういうふうな形の浸透を図るということが最大の目的でございますので、これをしました、あれをしましたというのはいいんですけれども、じゃあそれに対してどれだけの効果が出ましたとか、そういったところをやっぱりしっかりとつかんでいっていただきたいというのが私の思いでございます。 それでは、今後の計画は、そういった私の気持ちも含めまして、どのようにしていくのかお示しをください。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 今後の計画についてでありますけれども、
北陸新幹線県内開業に向けまして、沿線都市との観光連携に取り組んでまいりたいと考えております。 軽井沢町においては、まず富裕層での本市への認知度向上につなげるための情報発信をしっかりと行うこと、また軽井沢町から本市への誘客にもしっかり取り組んでいきたいなというところで、これから具体的に取り組んでいきたいというふうに思っております。 また、前田家にゆかりのある金沢市、高岡市とは、城下町のまち歩きをテーマに、まちなかを歩いて学び、回遊する事業を展開していきたいというふうに考えております。 また、紫式部関連におきましては、宇治市と大津市との間で連携協定を締結しております。それぞれの市の紫式部ゆかりの観光素材を生かした情報発信と誘客に取り組んでいきたいというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) いきたい、いきたいということで、そういうような形で、それが数字に現れるようにしっかりと対応していただきたいと思います。そういった思いがございますので、しっかりとお願いします。 ところで、3月議会の私の一般質問でも取り上げました高岡市等と、それから富山県内の各市町で、金沢に訪れる爆発的な観光数──これ1,000万人ですか、年間、たしか新聞につい最近出てました──を誇る観光客、特にインバウンドを誘引していく着地型観光に力を入れているというのが高岡市とか富山県内の市町の取り入れ方です。 この着地型観光は、旅行会社ではなく、その地域を知り尽くした地元の方が企画を行うことによる、マニアックかつ独自性の高いプランを提供できるというのが着地型観光の一番の特徴ということでございます。 まず、富山県内の高岡市などは金沢市とどのように金沢に来る観光客を着地型観光として誘引できるようにしていこうとしているのか、そこのノウハウはつかんでこられたんでしょうか、お示しください。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 着地型観光につきましては、5月に担当者が高岡市のほうを訪問しまして、現状を確認したところであります。 高岡市では、
加賀藩前田家ゆかりのストーリーや2つの国宝の寺があるまちを切り口として誘客を図っているところであります。 あわせて、金沢市を訪れる観光客に対し、高岡市へ呼び込む着地型観光にも今年度から取り組んでいるようであります。 具体的に、地元の旅行会社が市内の観光地を複数巡るお得な観光商品を市の支援を受け販売を始めたところであります。 今後は、
ボランティアガイド、また小売業者や飲食業者とのさらなる連携を働きかけて盛り上げていきたいというふうにお聞きしております。 金沢市との連携は始まったばかりで、今後お互いの強みを生かしながら内容を検討していくというふうにお聞きしているところであります。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) よく分かりました。 そういうことで行きますと、旅行会社も介するという形もあるということでございますね。私は、発地型と着地型、従来は発地型というんですか、旅行会社がパックを組んでどっとお連れするという観光が主だったんですけれども、これからは着地型ということで、これも旅行会社がかむということもございました。あとは地域でいろんな有志が集まってそういうものを企画するとか、そういうことも可能だと思います。私はその両方とも取り入れたらいいかなと思っております。いかがでしょうか。 (資料を示す)それで、今議会の市長所信でも発表のあった越前市観光協会の「越前叡智 手仕事を巡り、地域社会と関わる本物の旅」が観光庁の
観光再始動事業に採択され、これも旅行会社を通じてされると思うんですけれども、直近の6月13日に福井新聞も、金沢市が観光客に体験型の旅行をつくってますということで、こういう新聞記事が載っておりました。シリーズで新幹線をめぐるいろんな課題とか情報を流していただいておるんですけれども。 まさしく、この越前市は伝統産業、有機農業をはじめとする豊富な食材もございます。この観光スタイルは有効ではないかと思いますが、着地型観光を大いに推進していくスタイルもいいんじゃないかなと思いますが、それについての所見をお願いいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 最初の御質問でありますけれども、観光庁の
観光再始動事業につきましては、市観光協会が観光庁に申請し、本年3月に採択されたところであります。
観光再始動事業につきましては、全国津々浦々で観光回復の起爆剤となる特別な体験や期間限定の取組などを自然、文化、食、スポーツ等の様々な分野で創出するとともに、全世界に発信し、インバウンドの本格的な回復に合わせて受入れ態勢の支援を図る事業というふうなところであります。 また、本市での着地型観光につきましては、本市の食や伝統産業、観光資源について、それに携わる人々や市民がその価値を改めて認識し、
市観光振興プランにもあるように、一人一人が自分たちの地域に誇りと自信を持って来訪者を迎え、市民が主体的に本市の魅力を伝えていくことが必要であるというふうに考えております。 そういった意味で、着地型観光の考え方については必要であるというふうに考えております。 一方、現状は
着地型観光商品の開発に必要な市全体の観光地を熟知した観光ガイドの確保がなかなか難しい状況にあります。 今後、市観光協会と共に、着地型観光の本市へのメリットを探りながら、魅力的な旅行商品の開発や観光ガイドの育成に向け、引き続き検討してまいりたいというふうに考えているところであります。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) しっかりと、ここらも大事なポイントだと私は思ってますので、対応していただきたいと思います。また、これからもウオッチしていきますので、お願いいたします。 この越前の食文化、自然の幸、野菜、魚介類、越前若狭も取り込んだ上でのお話なんですけれども、そしてこの味つけ、これなんかは関西系のコク、うまみ、これが十分ある本県であり本市であります。これは東京圏との味つけとの違い等もございます。京に送り届けられた和食文化の素材の原点でもある魚介類の食材と越前市の打刃物、和紙、指物、そして越前町にあります器、それと鯖江市にある漆器、伝統工芸品と食の高いコラボによるPR、これはしっかりとしていただきたいなというふうに思っております。 さらに、新農産品、ワイン等を含めたコラボ提案、こういうものもいいんじゃないかなと思うんです。食と伝統工芸産業と、食とのコラボによる国際または全国大会、こんな開催もしたらいいかなという夢も膨らんでまいります。 5月29日に産業建設委員会で視察にお伺いしましたエイティーンスコーポレーションが、新幹線開業の2月に高級レストランをオープンするというお話もございました。ぜひ、このような視点で新幹線開業と絡ませて火をつけたいというふうに思いますが、このような御提案についていかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 新幹線開業を控えまして、新幹線の駅前ともう少し東側にエリアを広げまして、あの一帯を農と食の資源を有効に活用して、あるいは6次産業を集積させることで誘客を図ろうということで、5月に関係者と協議会を持って今協議を進めているところでございます。 既にあの辺り、年間40万人と言われる誘客を誇っておりますそばの里がございます。さらには、隣接してイチゴのハウスがございます。3倍から4倍の規模にしようということで、今工事を行っておるところでございます。また、それに隣接しましてカフェがございます。大変若い人に人気でございます。さらには、来年の2月を目途にイタリアンレストランを造る予定をお聞きしております。お近くで栽培しているトマトを利用したイタリアンレストランと聞いております。 それと、議員御指摘のとおり、葛岡町には白山産のブドウを使ったワイナリーもできております。このワイナリーでは、既に越前焼のつぼでワインを醸造しているところでございます。さらには、それに隣接したレストランの予定がございまして、このレストランでは廊下と壁に越前瓦、包丁、ナイフ、フォークには越前打刃物、それとエチケットラベル、ワインの、それとクロスには越前和紙、それと越前箪笥、こちらは食器棚に使うということも聞いております。そういうふうなことで、近隣の伝統産品をふんだんにお使いいただいたレストランということで、そのことも併せて情報発信するというようにお伺いしておるところでございます。 また、駅周辺の農地を利用いたしまして、日本一の六条大麦あるいはおそば、こういったものの風景をお見せすることによって、併せて麦でしたらクラフトビールですとか、あるいは麦の麺を今、麺類組合さんに開発いただいておりますが、そういったものをお出しするとか、あるいはそばの場合はそば、こういったものをしっかりお出しするような体制が取れないかということで考えているところでございます。言わば、食と風景のコラボレーションができないかというふうに思っております。 なお、県では、そばのほうでございますけれども、御賛同いただいて御関心いただいております。県のほうでは既に認証店制度、そばの認証店制度を発足するというようにお聞きしておりますし、来年度、日本全国そばグルメ博という全国大会も誘致をするように要求しているところでございまして、そういったところと連携を深めまして取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) 県のほうもそういうしっかりした企画も用意してるということですので、越前市も独自性を生かしてそういうイベントもどうかなと私は思いますので、よろしくお願いします。 (資料を示す)次に、ちょっと話は変わるんですけれども、まちなかのサイン、案内板とか、このお話なんですけれども、手元のスクリーンを見ていただきたいんですけれども、これは市内にどれだけの数があり、補修が必要なサインはどれだけあるかということをお答え願いたいんですけれども。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 市内の観光サインにつきましては、北陸新幹線の県内開業に向け、観光客の来訪に対応するため、令和4年度に現況調査を実施したところであります。 調査では、まちなかエリア、味真野エリア、今立五箇エリアで、合計563か所のサインを確認したところであります。 サインにつきましては、修繕、撤去等が必要なものが半数程度あるというふうな認識でおります。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) (資料を示す)また、そういう数は分かりましたけれども、補修が必要なことというのはかなりあると思います。その数はしっかりとつかんでいただきまして、しっかりと対応していただきたいなと思うんですけれども。私は、今この写真でお示ししました寺町通り、これ引接寺さんの前のところなんですけど、これはどうも入っていないと、今回、というふうにお聞きしてるんです。そうしまして、今年度、予算に関わる内容、もう一度お示しください。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 今年度におきましては、調査した観光サインのうち、まちなかエリアで、大型のサインで誤った情報の修正につきまして15か所を修正していきたいというふうに思っております。この修正に係る費用については430万円を予定しております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) 分かりました。 (資料を示す)それで、今この写真で示した引接寺の前のところの寺町通りの──これは一つの越前市の観光目玉なんですけれども──ここのサインが今回は今年度に入ってないというふうにお聞きしてるんですけれども、ここはしっかりと対応されたほうがいいんじゃないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 議員よりお示しいただきました寺町通りにある石造りのタイプの観光サインにつきましては、まちなかエリアに9か所、全体であります。 これらを含め、観光サインには武生中央公園内に従前の野球場とか体育館など、既に存在しない建物が示されているものがあります。 今年度、まずはまちなかエリアでの大型サインの修正を行います。 ただ、北陸新幹線の県内開業に向けまして、修正が必要な観光サインについては、改めて確認しながら本年度の対応も検討していきたいというふうに思っているところでございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) しっかりと対応ください。せっかく観光に来られても、その辺のを見てやっぱりがっかり、もう既に来られてる方を私実際に見てるんです。それを見てる人もいるんです。だから、そういったところはしっかりと対応していただきたいと。本年度中にしっかりとやってほしいな。 それで、まち歩きの話なんですけれども、まち歩きのコース、このコース設定は従来からあることは理解はしてるんですが、再度観光協会や専門家等と協議して、新たなコース設定はされているのか。年代別、性別によってはまだまだ増やせるコースもあるかと思うんですけれども、現状いかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 市観光協会のほうでは、これまで市内全域で延べ60ほどのまち歩きコースを検討してきたというふうに聞いております。 お勧めするコースとして、武生エリア篇と今立五箇篇の2つの「むかし まち あるき」のマップを配布しているところであります。 さらに、越前、武生旧北陸道かいわいや今立五箇の2つの手仕事のまち歩きマップも作成したところであります。 これらの4つのまち歩きマップを活用しながら、現在年間2,000人程度がこのまち歩きを楽しんでいるようであります。 北陸新幹線の県内開業を契機に、多くの観光客が本市を訪れられます。これまで作成したこういったマップをしっかり活用しながら、来訪者の目的に合ったマップを持ってまち歩きを楽しんでもらいたいなというふうに思っているところであります。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) しっかりと対応してください、これも。やはり、2,000人という、これが100倍になってほしいんです。そうです。まさしくそうで、私も提案してます北府駅から歩くとか、今度
ハピラインふくいになりますからそこから歩くとか、そういう形で福井市に来られた方も越前市に来ていただけるようなそういう誘客を図っていただきたいと思っております。 さらにお聞きしますけれども、観光していただき、それが大きな利益につながるということです、まずは。でも、宿泊していただくことが最も大切だと思っております。現在の越前市の宿泊できる施設、件数は厳しい状況の中、今後の早急な対応はどのようにされるのかお示しください。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 本市の観光における課題の一つとして、日帰り客がメインであるため、観光消費額が小さいことが挙げられております。まずは、市内に宿泊していただくことが重要であります。 既に新聞報道されておりますけれども、新たなビジネスホテルが国高地区の国道8号沿いに進出する計画をしており、令和7年冬頃の開業を予定しているとお聞きしております。 また、引き続き越前たけふ駅周辺、また、まちなかへの宿泊施設の誘致を市としても進めていきたいというふうに考えているところであります。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) これ非常に大切な課題です。市の駅前の土地の課題もありましたけれど、宿泊するというのが、お金を落とすというのは失礼なんですけれども、使っていただけるということで、宿泊していただくことはやっぱり非常に大きな課題でございますので、しっかりとこれも対応していただきたいと思います。 次に、少し早いかもしれませんけど、新幹線開業日のセレモニー──来年3月なんですけれども──及び例えばカウントダウン、これ石川県も金沢の石川県庁の上にカウントダウンの日数とかデジタルで表示されてました。カウントダウンやほかのイベント等を考えてるのであれば教えていただきたい。 また、開業が3月になるため本年度の予算で執行になると思いますけれども、これは各部署関連でいろいろと予算になると思いますけれども、そこら辺も分かれば教えていただきたいですし、県内の越前市以外の沿線3市のイベント等の状況が分かれば教えてください。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 今年8月末に武生商工高校の生徒によりますカウントダウンボード、この製作発表を予定しております。また、秋に試験走行セレモニー、こういったものを通しまして開業への機運を高めていきたいというふうに考えてます。 開業当日でありますけれども、JR主催の式典とか、出発式の後は沿線市町主催の開業記念セレモニー、また道の駅越前たけふ駅での開業イベントを予定しておりまして、丹南地域全体でお祝いをしていければなというふうに考えています。 予算でありますけれども、開業記念事業として600万円、開業イベントとしましては2,000万円の予算を計上させていただいております。 県内沿線市の福井市、あわら市、敦賀市におきましても、本市と同様、今年秋の試験走行セレモニーを開催するというふうにお聞きしてますし、開業当日は記念式典、開業イベントが開催される予定であります。そのイベントの内容等については現在検討中というふうにお聞きをしております。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) 小松からはじめ敦賀まで、沿線市の皆さん、イベントをいろいろと独自性を持ってやられると思います。話題性を持てるように全国に発信、これも発信するというのは大きな要素でございますので、芸能人を呼ぶとかというのもあるんでしょうけれども、いろんな形で考えていただきたいなというふうに思っております。しっかりと対応をお願いします。 それで、次は大河ドラマ館、来年からいよいよなんですけれども、大河ドラマ館は5月16日、これも産業建設委員会で視察に静岡市に参りまして、静岡市では目標来館者数が50万人に対して、5月14日現在で8万7,000人と目標に至っていないということでございました。 団体客が伸びなく、個人の来館者が多いということ、このような状況を視察しまして、認知度が静岡市より低いと言うとちょっと語弊があるんですけれども、越前市が相当なプロモーションとかをかけないと目標に達しないというふうに思っております。それについて見解をお願いします。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 大河ドラマ館の目標入場者数でありますけれども、本市としては25万人を掲げているというところであります。本市は、紫式部が唯一都を離れて暮らした地であること、この地での暮らしが源氏物語の創作に大きな影響を与えたことなど、こういったことを広くPRしていかなければならないというふうに考えております。 大河ドラマの放映においては、紫式部が本市で暮らした様子ができるだけ多く、そして魅力的に描かれるように源氏物語アカデミーにも御協力をいただいたり、ドラマのプロデューサーや脚本家に紫式部と本市に関わる資料や当時の越前市の暮らし、産業などの資料をアカデミーにも協力いただいて資料の提供を行っているところでございます。 先月、5月24日でありますが、山田市長が杉本知事と一緒に、様々な番組で本市を取り上げてもらえるようにNHKに要望活動に行ったところでございます。 また、撮影開始日でありますけれども、ドラマの制作統括からも、越前で新しい何かを得て都に戻るというふうに描けるようにしたいと、そういった期待が高まるコメントをいただいたところでございます。 そのほか、パブリックビューイングやドラマの出演者によるトークショーなどの実施については、県やNHKと検討しているというところでございます。 また、現在公募している大河ドラマ館の運営事業者には、大手旅行会社の参加を見込んでいるということでありますので、誘客に向けての情報発信、ツアー造成、入場券の販売促進など、営業活動に連携して取り組んでまいります。 新幹線の開業年でもありまして、県の新幹線開業プロモーションとかJRのデスティネーションキャンペーン、こういったものとも連携して情報発信に取り組んでまいります。 このように様々なプロモーションを行っていきたいと考えていますが、市民全体で盛り上げていきたいというふうに考えてます。ぜひ、議員各位にも御協力を賜ればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) しっかりと対応していただきたいです。越前市が目標が25万人です。11か月やるとして、月2万人ぐらいですよね。そうしますと、静岡でいいますと、5月14日、これを参考にしますと、8万人以上、1月から5月に来ていただかないと数字が追いつかない。ただ、物語によって越前市がいつ出るかというところによってかなり違ってくるかとも思います。私も、委員会でもお話ししましたけれども、フラッシュバックなんていうとあれなんですけれども、越前市の衝撃というんですか、越前市に住んだことが回想できる、そういう場面が何回も出ると越前市をもっとPRできると思いますので、そういったことをNHKに期待したいと思いますので、また再度機会がありましたらよろしくお願いします。 6月10日に越前市で行われました式部ゆかりの連携都市、宇治市それから大津市、越前市の連携協定ですが、これの今後の活用の仕方をお示しください。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 紫式部とゆかりのある3市、大河ドラマ「光る君へ」の放映を契機としまして、平安時代の歴史文化等を活用した魅力発信や観光誘客の取組等について連携、協力していこうというものでございます。 取組の内容につきましては、3市共同運営のホームページを開設したり、SNSでの情報発信、そして3市を周遊するスタンプラリーの実施などを予定しておりますが、具体的な内容については今後詰めていきたいというふうに考えています。 この3市の連携、協力によりまして、相乗効果を発揮しまして、紫式部への全国的な関心の高まりをつくることでゆかりの地全体の認知度も高まって、広域的な観光誘客の促進につながるものというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) 静岡のその大河ドラマ館へ行きましたら、スタンプラリーじゃないですけど、スタンプを押していって、押すごとに1つの絵が完成するという形、そういうものも非常に有効です。そういうものを参考にされたらいいかなと思っております。 次に、埋蔵物調査が今年度9月から本興寺で始まります。すばらしい埋蔵物が発見されることを期待したいと思います。これもまた新幹線開業までに何らかの発見がなされるよう願うのですが、適宜経過をメディアに発信し観光誘客につなげることができるよう、さらに市内、市外、県外の子供までもが興味を引いてもらえるものにまでしていただければ、新幹線で行ける越前市に注目が集まると思います。ここもしっかりと対応をしていただきたいと、これは要望に置いときますのでよろしくお願いします。 それでは、2番目の道の駅の開業後の状況報告についてお伺いします。 3月18日に開業して、入り込み数については市長所信の中で、今年度目標売上げ2億5,000万円に対して、6月12日現在で1億1,000万円を突破しましたと。入り込み数は今年度目標の25万人に対して15万人を突破したと、指定管理者である鮮魚丸松さんからの報告を受けたということでございます。新幹線駅に立った話題性と、それから駐車場も広く各イベントも功を奏したかなというふうに私は思っております。この水準をさらに向上できればと期待しているんですけれども、以下のような課題に対して改善を図っていただきたいと思っております。 すなわち、改善すべき項目として、1つ目は越前市の地場産、特に越前市産の野菜とかそういうものが非常に少なかった。これは開業当日から私の目に入りまして、これはどうなのかなということでございます。 それから、2つ目に全体に狭いレイアウト。これは設計段階で工夫、協議はなかったのか。物販エリアの狭さ、それから販売量の少なさ、これを市民に問われると、なかなか私らも説明しにくいということでございます。どうしても他市町の道の駅との比較、山海里とか、今度、美浜の道の駅ができました。私も行ってきましたけれども、そういった形で非常にやっぱりそこは比較されるということで、我々議員もレイアウトとかハード面に関してはいろいろなかなか協議ができないということでございますので、そういったところがちょっとどうなのかなと思っております。 それから、売場に鮮魚コーナーがあり、魚の臭いが鼻につくと。さばいた魚の後始末がよろしくないんじゃないかなという意見があるんです。駅とかそういう人が集まるところというのは、匂いというのは結構プラスの効果もあると。だから、市場とか駅の周辺とか人が行き交うところの匂いというのは非常にこれがプラスになることもあるんですけれども、鼻につく人も中にはおられるということで、換気の問題とか、鮮魚の仕事での後始末の仕方、ここらは配慮をお願いしたいということでございます。 それから、4つ目に売場に強い西日が入り込みます。西日が入って商品の傷みが早いということではこれは改善しているようですけれども、商品を傷めない程度にまで改善されたのかどうか。 それから、道路案内です。これは特に国道から入る際の道案内表示が分かりにくいと。 以上、まだ細部にわたればいろいろありますけれども、まずはこの5つの課題について御答弁をお願いいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 私のほうから最初の4つを回答させていただきます。 まず、野菜の問題であります。 開業当初は、季節的に地場産の野菜が少ない状況でありました。現在は越前市産のトマトや新タマネギ、コマツナなどが販売されておりまして、今後も地場野菜の品ぞろえを強化していくよう、指定管理者と協議をしているところであります。 特に、本市の特産品でありますけれども、トマトの紅しきぶ、きゅうりの緑しきぶ、しらやま西瓜についても、観光客をターゲットに販売していくよう、JA越前たけふや卸売業者と指定管理者とで協議をしてまいりたいというふうに考えております。 また、2つ目の質問になります会場のレイアウトが狭いというところでありますけれども、当道の駅の建築面積につきましては、平成27年12月に策定しました北陸新幹線南越駅周辺整備基本計画におきまして道の駅の施設面積が定められておりまして、当時の標準的な道の駅の事例を基に算定されているところであります。 その後、全国的に大型の道の駅が建設されるようになり、相対的に当道の駅はコンパクトな建物というふうに感じているところであります。 当道の駅につきましては、丹南地域のゲートウェイとして、伝統的工芸品をはじめ丹南5市町の5つの拠点に誘導する中で、伝統、歴史、文化により深く触れてもらいたいとも考えております。 今後は、隣接します県の休憩施設も含めましてしっかり活用しながら、食と農を提供する施設なども含め、越前たけふ駅周辺エリア全体で、市民、観光客が集う魅力あふれるスペースとなるよう、様々な取組を行っていきたいというふうに考えているところであります。 3つ目、魚の臭いの件であります。 魚の臭いの対策につきましては、24時間の換気や調理場の床下洗浄等の清掃を徹底していることを私どもも確認しているところであります。 魚をさばいた後のあらの処分につきましても特に注意を払い、臭気が漏れないよう専用の容器に入れ、プレハブ冷蔵庫に保管した上で適正に処理しているということを確認しております。 臭気対策の改善については、引き続き指定管理者と連携しながら継続していきたいというふうに考えております。 4つ目であります売場について西日が強いというところ。オープン当初、西日の影響により野菜、チョコレートのお菓子などの商品が傷む状況がありました。 そこで、対策として、4月下旬に建物西側の窓ガラスに遮光フィルムを貼るとともに、1階にはよしずやロールスクリーンを設置したところであります。 また、冷凍ショーケースには冷気を逃がさないよう蓋を設置し、さらには24時間、売場のエアコンを稼働させながら商品の品質管理に努めるというふうに確認しております。 以上であります。
○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。
◎建設部長(松村英行君) 国道から入る道路案内表示が分かりにくいという御指摘でございますが、道の駅の案内看板につきましては、県と市が役割分担して整備をしております。県におきましては、県道武生インター線と越前たけふ駅線に5か所設置しております。市では、国道8号に2か所、国との協議によりまして既設案内看板に添架する形で道の駅越前たけふ開駅に合わせて設置したところでございます。 3月18日に、道の駅の開駅後でございますが、道路案内が分かりにくいとの道の駅利用者からの声もあったため、市としましても通行車両に対して分かりやすい案内看板が必要と考えており、市長が直接国や県に対して案内看板の増設について要望し、現在国道8号の設置について国と協議を進めているところでございます。 看板の設置方法によりまして事業費も大きく異なることから、事業費が確定した時点で議会にも相談したいと考えております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) 分かりました。では、しっかりと対応していただきたい。 市長の所信にもありましたけれども、改善ミーティングをやってるということでございますけれども、これちょっと具体的に簡単にお示しください。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 定期的に改善ミーティングを開催しているところであります。 野菜の品ぞろえ、物販のレイアウト、あと臭気対策、誘導看板、イベントなどについて協議しております。 特に、エビなどの鮮度が重要な商品についてはしっかり売れる場所に置くようにしながらPRし、特徴も出すようにというふうに努力しているところであります。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広議員。
◆(近藤光広君) 以上で終わります。ありがとうございました。
○議長(吉田啓三君) 以上で近藤光広議員の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午前11時ちょうどといたします。 休憩 午前10時51分 再開 午前10時58分
○議長(吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位2番、土田信義議員。 なお、土田信義議員の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたしてありますので、御了承願います。 土田信義議員。
◆(土田信義君) 皆さん、おはようございます。市民ネットワークの土田信義です。 事前にお出ししました事前通告に従いまして質問させていただきます。しかしながら、ちょっと順番を変えまして、鳥獣害対策についてから質問させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 さて、越前市はコウノトリをシンボルに希少野生生物の保護に力を入れ、大きな成果を得ています。コウノトリ呼び戻す農法らを推進する方々の熱い思いが、日本で一旦絶滅した、越前市でも一旦絶滅したコウノトリを復活する、こういったすばらしいことを成し遂げてきています。越前市の誇り、越前市の最高のこれは宝物だなって感じています。 一方、有害鳥獣も生態系を構成する重要な要素の一つです。役割を果たしています。例えば、人に危害を加えることから絶滅に追い込んでしまったニホンオオカミ、このニホンオオカミが今現在細々とでも生息していれば、今日のような多くのイノシシ、鹿による被害がなかったかもしれないからです。生態系の保全は大切なことです。 このような反省の中から出てきた法律が鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律、つまり鳥獣保護法です。環境省が所管省庁です。 一方、近年イノシシ、鹿などの被害は全国的に深刻な状況です。この越前市においてもどれだけ被害があるか分からない、皆さん泣いています。深刻な状況です。これに対処すべく、議員立法でできた法律が鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律、つまり鳥獣被害防止特措法です。これは農林水産省が所管です。農林水産大臣による鳥獣害対策の基本指針の策定、市町村による被害防止計画の作成、鳥獣被害対策実施隊の設置などについて定め、鳥獣に対する被害を防止することを目的としています。 今回は、鳥獣の保護ではなく、鳥獣害対策の視点から質問をさせていただきます。 付け加えさせていただきますが、この担当の部長、課長、非常によくやってらっしゃるなって感じています。市長の有機農業プロジェクト、これを率先してやってらっしゃる。市長、川崎部長のライン、さらには高橋農林整備課長、よくやっている。私は今ここへ来るまでに、先般、産業建設委員会でも有機農業の現地視察をさせていただきました。コウノトリ呼び戻す農法、白山の方々、それから白山でのブドウ作りについて、それを6次化してワイナリーにしようというような取組、先ほど同僚議員のお答えで川崎部長も説明されてきましたが、それを現に目の当たりにしてきました。明城ファームでは越前市の昔からの特産品、トマトに加えてイチゴについて非常に熱心に取り組まれている。イチゴのカフェなんか非常に繁盛している。農家の手取りなんかを増やすために6次化に率先して推進していらっしゃると、肌で感じたところです。 さらには、産業建設委員会では越前市のピロール農法についても学びました。ピロール農法なんかはシアノバクテリアが、バクテリアなんかは嫌気性を好むんですが、このシアノバクテリアは光合成により酸素を発生する、その酸素を発生することによって植物の根詰まりなんかを防止する効果がある、これを有機農業の推進なんかに使えないか。なかなか面白い取組だ。これは福井県独自、越前市独自の取組です。世界が注目しているようなこと、これも楽しみだなと思っています。 そういったことを視察させていただきながら、一方では鳥獣害対策の取組についてもいろんな人に質問するに当たってお伺いしました。最前線で取り組んでいる山で鉄砲を撃つ猟友会の方々の御意見も幾つか聞かせていただきました。今立の方、越前市の方。そうした中で、私も前から評価はしてたんですが、思いのほか評価が高かったのが高橋課長です。現地現場主義でよくやってるな。大分よいしょしているようですが、今から落とすので、(笑声起こる)前もって評価してるということを伝えてから言わないと誤解されるかなと思ってあえて言っています。そういった意味で、よろしくお願いします。 ついては、資料をお願いします。スライドをお願いします。 (資料を示す)まず、鳥獣の捕獲についてです。 ここらはまだ落とさないんですが、後ではもうちょっと厳しいことを言わせていただきますので、よろしくお願いします。質問です。 野生鳥獣による農林水産業の被害の概要ですけれども、これは農林水産省の資料です。野生鳥獣による農産物の被害は令和3年度で155億円。相当な内容で、全体の7割が鹿、イノシシ、猿だと。森林の被害面積は全国で年間約5,000ヘクタール、令和3年度の実績です。このうち、鹿の被害が7割とのことです。 さて、越前市ではどうでしょう。令和4年度の越前市の鳥獣被害の状況です。令和5年度に改定された越前市鳥獣被害防止計画より抜粋させていただきました。令和4年度では、被害額が2,362万7,000円。多くは鹿、次にイノシシ、鹿の被害が77%、イノシシは21%、猿の被害は2%、表面上はこのような状況になっています。しかしながら、農家の方々は、もっと実態はすごいぞ。農作物の共済に伴う被害なんかはこのように上がっているけれども、実際にうちで作ってる自家用作物はどんだけ奪われてるやら分からない、被害に遭ってるか分からない。ここに表れている以上の金額的な被害もある。 さらには、鳥獣による農作物の被害面積、全国と同じように7割を超えた鹿の被害があります。イノシシの被害は全部で26%、これも先ほど申し上げたとおり、実態はもっともっと多いんだというような背景があります。 さて、質問ですけれども、令和4年度のイノシシ、鹿の捕獲実績を教えてください。あわせまして、令和4年度と令和5年、今年からの5月末までのおりの設置台数、それから稼働率を御教示ください。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 令和4年度の実績でございますけれども、イノシシが140頭でございます。ニホンジカが570頭でございます。 おりの設置でございますが、令和4年度は115基、令和5年度は118基となっておりまして、いずれも稼働率は100%でございます。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 理解しました。 稼働率が100%。設置はしているけれども、それがきちんと維持管理されているかが課題かと思います。その維持管理なんかが重要で、それでイノシシを誘引できるか、鹿を誘引できるか、そういったところもぜひとも取り組んでいただきたい。 次のスライドを御覧ください。 (資料を示す)これは国が示している鳥獣被害対策の3本柱です。1つ目には個体群管理、つまり鳥獣の捕獲です。いかに射殺するか、それが1番目だよ。2番目が侵入防止対策。柵を設置しよう、いかに山際に柵を設置するか、それが課題か、それが2番目。3番目が生息環境の管理です。これが3番目といいますが、3番目は緩衝帯の設置です。奥山から里山、里地に出てくるに当たって、生き物は、鹿とかイノシシ、臆病なので隠れ家があると際まで来ます。その隠れ家をなくしていこうと、それを緩衝帯。そういうなのを地域ぐるみでなくしていくことが大事な、この3本柱が基本と言われています。 そういった中で、旧武生のほうはかなりこういった緩衝帯、柵、進んでいるとお伺いしています。ところが一方、旧今立のほうではそういったところが進んでいない、いろんな苦情を聞きました。どうも周知が足りないのではないか、そういった懸念もお伺いします。そのことについて御所見がありましたらお願いします。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) まず、周知でございますけれども、毎年でございますが、1月から2月にかけまして各地区の水田協議会、こちらのほうで必ず鳥獣害対策の御説明をしているところでございます。 その上で、さらに市内山際の集落、131ございますけれども、こちらの区長さん、農家組合長さんに今、議員が申されましたワイヤーメッシュ、電気柵等の侵入防止柵、あるいは大規模緩衝帯の整備についての情報の提供と、それと御要望をお聞きしているところでございます。 御希望になる集落に関しては、詳しくヒアリングをかけているところでございます。 これら全地区に対して実施をしているところでございまして、今後ともしっかりと周知をしてまいりたいと思っております。 そこで、議員御指摘の旧今立地区では、水田を電気柵で囲むというやり方でこれまで鳥獣害対策をしてきたというふうにお聞きしております。 今後は、大規模緩衝帯あるいは防護柵の設置、こちらも効果的でありますので、同地区にはさらに詳しく御説明をして、この補助事業の御活用をしていただきたい、このように考えてございます。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 理解いたしました。 山際でのイノシシ、鹿の侵入対策、柵が有効だと言われて、今立なんかでは田んぼごとにやっている、そういったところで課題がある。やりたくてもできない、集落ぐるみでやろうと思ってもできるところとできないところがある。なぜできないかというと、高齢化している、過疎化している、そういった人材がいない、何とかしてくれ。 先般、市長が立候補するに当たって各地で事前に説明するときに、そりゃあ限界だ、市長さんはこうおっしゃってました。これは公的にせなあかんのじゃないんか、公共事業にすべきだ。多くの賛同を得ていました。そのことについて、今年の当初予算に顔出しがあったのかな、去年の当初予算にあったのかなと見ましたが、なかなか出てきていない。どのようにお考えかお伺いします。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 議員の御指摘のとおり、山間地においては高齢化が進んでおります。さらに、人口も減少していると。こういった中で鳥獣害対策ということは、やはり人員が決定的に不足していると。こういうふうな危機的な課題だというふうに思っております。 そこで、我々といたしますと、昨年来、国・県重要要望事項におきまして、鳥獣害のワイヤーメッシュ柵の設置について、集落で人員不足で施工ができないという状況がありますから市が応援をしたいと。そういったときに、国の資材費のほうは下げられてしまうと。これはいかにも不合理ではないかと。実態を反映してないんではないかということで、市長も農林水産省に直接赴いたときもございますし、私ども県に強く要望してきたところでございます。 中山間地において特に人口が少ないところ、あるいは高齢化が進んだところから優先的にその施工費もしっかりカバーしていただかにゃあいかんということを、あるいは資材費も併せてカバーしていただけないかという要望をしてきたところでございます。 昨年度においては、県のほうは大変理解をしていただいていると私ども感じております。さらに、まず国の仕組みを変えることでしっかりと中山間地を守っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 今年の重要要望の中でも、県、国に対して鳥獣害対策事業への支援の拡充ということでお話を聞いています。今、部長の説明のとおりかと思いますが、資材費について業者なんかに委託すると2分の1になるというようなことですが、それは人件費も含めて全体の中で2分の1になる。つまり、メーターで例えば1,000円かかるところが、業者に委託すると3,000円かかる。それの2分の1を国が助成しますということなので、全体的には国の支援が増える、それにいかに県が支援してもらえるか、市が支援するか、そこが課題かと思います。 国になかなかできないようなことをいつまでも要望するんじゃなくて、その中で工夫をして何とか進めていく。農村においては、自分らはもう年を取ってできないけれども、例えば農地、水、緑なんかで頂いた資金があったり、これから森林環境譲与税なんかを活用するとかいろいろアイデアがあるかと思いますので、そういったところでこういった対処ができないか、再度お伺いします。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) まずは、私どもは国の責任として中山間をいかに守っていくかという、この鳥獣害だけではございません。そういった国の関与というものを強く働きかけをしていきたいと思います。その上で、議員が申されたとおり、県と市と役割があるんであれば考えていきたいと思っております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 理解いたしました。 ぜひとも、そのような方向で進んでいただきたい。住民の方がそういった設置に関わることによってその後の管理にもつながると思いますので、部長の方針、非常に大切だと思っております。 次に、中山間地の中でそういった緩衝帯を設けようと思うと、なかなか今まで50年来手をつけていない山がたくさんあります。中には孟宗竹の密集林、そういったところも多々見受けられます。そういったところで、竹を切っても竹が倒れてこない、竹の処分をまた山積みにしようとするとそこが隠れ家になる、そういった課題があります。 そういう中で、県がウッドチッパー、破砕機ですけれども、それを無償で貸し出すような仕組みをしていますが、どうしてもみんな使いたい時期が決まってくるんですってね。田植の時期はなかなか無理でしょう。刈取りのときも無理でしょう。冬もなかなか現実的には無理。となると、限られたところで集中する。稼働率は低く見えるかもしれませんが、使いたいときに使えるような仕組みが必要ではないか、ついてはそのようなウッドチッパーに対する設置なんかを──県はもう既にしていますが──台数が少ないのでもっと身近な市のほうでも設置ができないかお伺いします。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 現在、ウッドチッパーを市で導入するという計画はございませんけれども、森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業でございますけれども、こちらのほうで地元の活動団体の皆様が竹の伐採及び搬出を行うこともできるということでございます。 採択されれば、国、県、市の支援がございますので、まずはこちらの御検討をいただきたいと思っております。 さらにはまた、森林マスタープランの策定を行いますので、その中でまた御助言いただければと思っております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) ありがとうございます。 森林多目的発揮交付金、これについても十分に活用できるようにアドバイスなんかをしていただきたい、さらにはマスタープランなんかでもそういったことを御検討いただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に、鳥獣の捕獲、処分についてお伺いします。 有害鳥獣で捕獲した個体、これは誰がどのようにして処分する、それをどのように助成しているのかお答えください。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 有害鳥獣の捕獲、殺処分でございますけれども、鳥獣被害対策実施隊員が行っているところでございます。 ただ、わなによりまして処理する隊員が異なっておりまして、特に箱わなにつきましては獣害防止対策ネットワークから選出された実施隊員が処理しているということでございます。 一方、くくりわなでございますが、こちらは猟友会の会員の皆様に推薦いただいた方が実施隊員として処理をしていると、こういうことでございます。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) ありがとうございます。 今、鳥獣被害対策実施隊のことについて言及があったかと思いますが、その実施隊についてはどのような組織かお知らせください。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 越前市鳥獣被害対策実施隊でございますけれども、鳥獣によります農林水産業等への被害防止を目的といたしまして、対象鳥獣の捕獲、防護柵の設置、こういったことの被害防止対策を実施する実施隊でございます。 隊員でございますが、県猟友会の南越支部及び今立支部の会員の皆様、あるいは市獣害防止対策ネットワークの職員の中から任命するということでございます。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) ありがとうございます。 スライドのほうを御覧ください。 (資料を示す)今御説明いただきました鳥獣害防止措置法に基づく特別措置の中でそういった実施隊が設けられる、計画に基づいて鳥獣の保護じゃなくて、鳥獣害を防止するために駆除する、できるというような制度ができています。その実施をするのがこの実施隊。市長の任命によって隊長は部長というようなことでお伺いしています。その制度は、市の制度に基づく組織となっていますが、多くの自治体なんかは条例で定めているところが多い。越前市の場合には規則に定めているが、条例などに格上げする必要があるのではなかろうか。それぐらい大切な業務、ましてやライフル銃、猟銃なども使う、そういったところで規則等では不十分ではなかろうかと思いますが、御所見ありましたらお願いします。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 私どもの法令の理解でございますけど、やはり条例に定めるということになりますと、市民の皆様の権利義務、こういったものを確定するような際の条例によるものというふうに考えております。 今、議員が申されたとおり、確かに銃器をお使いになるお仕事でございますので、しっかりとした定めが要るとは思いますけれども、こちら法律のほうでしっかり定めがございます。それを受けての規則での運用ということでございますので、当面このような形で運用していきたいと思っております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 鳥獣害被害が非常に拡散している中、先般も長野県長野市で不幸な事件が起きました。そういった猟銃を取得するのを国の法律の中で厳しく制限されていますが、それを特別に緩和されたのがこの実施隊です。実施隊なんかもきちんと関与していかなければならないのではないか。それを任命するのは市長、それの隊長は部長です。その実施隊員は非常勤の公務員扱いです。そういった立場から、非常に公益性が高いところで公務を担う方々、そういった意味できちんと手当てをすべきではないか。 この鳥獣害対策の特別措置法、令和3年に改正をされています。といいますのは、平成25年に国はイノシシとか鹿の有害鳥獣の個体数を半減するぞというような計画を立てて今進めていますが、なかなか半減にならない。一旦イノシシについては豚コレラで今ちょっと鳴りを静めていますが、もう既にそれの兆候が始まっている。そういったのをきちんと抑えていきたい、そういった流れで強化されました。令和3年に改正された内容です。改正内容については、その実施隊の範囲が市町村を越えて、鹿とかイノシシなんかはどこまでが市町村区切りやら分からないのでエリアが非常に広範になっている。猿なんか特にです。そういったところに対処すべく法も改正された。 これ鳥獣害防止対策法の資料ですけれども、御覧ください。 (資料を示す)令和3年の改正のところですけれども、県による市町村をまたいだ被害防止に関する措置、これができるようになった。それから、研修を実施しなければならない、いろんなところでそういった止めさしの猟銃なんかも扱うところで十分な教育がなされていないのではないかというようなところで、研修がきちんと法的に裏づけられたところです。 次のページを御覧ください。次のページ、スライドですけれども、複数の市町村をまたぐ広域的な捕獲の強化ということで、法自体が変わったことをシミュレーション化しています。改正前はこうだった、改正前はこうだった、改正後はこんなことになるんだというようなところです。 次のスライドを御覧ください。 (資料を示す)全国的に捕獲人材が少なくなっている。この資料を見ますと、全国的には昭和55年には56万人の捕獲従事者がいたにもかかわらず、直近の令和3年では9万人に減ってしまった。越前市でもこのような状況ではないかと思われます。そういった中で都道府県、市町村による体系的な研修を受けていただいて人材を発掘しよう、さらにはそういった事項の内容にしましょうというようなのが右側の図示です。 研修の体系的なイメージ。最初は猟銃免許を持っていない方を対象に猟銃免許取得のための研修、講習なんかをしたらどうか公的に定められています。さらには猟銃免許を持った直後の方、初心者の方、そういった方に対して新規猟銃取得の支援やOJT研修を実施したらどうか。国のほうのイメージとしては、ここまでは主として市町村が実施したらいいんではないかと。さらに、捕獲技術の高度化を目指す方、スペシャリストを養成する方は、都道府県と市町が連携して研修をしたほうがいいんでないか、このようなことを示しています。 越前市の試験を受けて試験採用された公務員でも初心者研修、地方自治はどんなものか、福祉六法はこうなんだぞ、あるいは税制はこんなんだと改めて研修を受ける。接遇なんかもしますよね。こんな銃器を持っている人にただ市長が委嘱するだけでは危なくていけない。こういった法改正に基づいたきちんとした学習、レクチャーをするような制度を、これは市町村の役割になっていますが、福井県は小さいです。そういった中で市町がまとめて県のほうへ要望する、県のほうできちんとやっていただく。市の職員の研修なんかも県のほうでまとめてやっていただいてますよね。これと同じように自治体の研修なんかも県のほうでまとめてやっていただく、そして事故のないようにやっていただく、それを提案したいと思いますが、御所見ありましたらお願いします。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) やはり現場に行っていただける方の資質向上といったことは非常に重要だというふうに思っております。免許を取得される際にはしっかりと法令のことも学んでいただいたと思いますが、その後のチームワークですとかあるいはスキルですとかそういったことを磨く研修も非常に必要だと思っております。県や県警あるいはそういったところと連携しながら研修の充実に努めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 御回答ありがとうございます。ぜひともそういうふうな方向で進んでいただきたいと思います。 続きまして、関連ですけれども、後継者、担い手の育成について。 ここからが苦言なんですけれども、越前市の中で事故が起きました。どんな事故かといいますと比較的若い方、私よりも若い方、そういった方が猟友会の仲間になって、銃器を使用しておりの中に入った有害鳥獣を止めさし、ライフルで命を奪うというような状況、それを行った。通常ならば自治体、越前市の中で行う分には全然問題ないんですけれども、たまたま隣町の方から御依頼があって、その隣町の自治体の方と一緒に行ってその越前市の方が止めさしを行った。それが今回とがめられて剥奪処分、さらには実施隊も当然任を解かれた。非常な不利益。その人にとってはボランティアで何とかそういった地域の声に応えようと思ってわざわざそこまで行って、みんなと一緒に止めさしを行った。みんな止めさしするのは嫌ですよね。カモを撃つのは楽しみがあるけれども、そんなことするのは嫌なんだ。なかなかそう簡単にやってくれないんですよ、現状は。そういった中で、以前お世話になった集落だからしてあげようというような、そういった気持ちでしたにもかかわらず、そのような処分を受けた。これからの担い手になるべきような人がそんな処分を受けるのを周りの方はみんな見てますから。その人のハンター人生、またぎ人生を奪うだけじゃなくって、後継者を奪うことにもなりかねない。ついては、この市町村をまたいだ制度、令和3年に改正があって隣町なんかとも連携しながら実施隊が組めるようになっているのに福井県はまだそのような状況にしていない。だからおとがめを受けた。これがしてあれば感謝される。ああ、よかったな、ありがとうなって言われるようなことが批判されて法令違反というようなことで、とんでもないことに怒っています。これを、県にそのようなことが起こらないように仕掛けをお願いしたいと思いますが、御所見をお願いします。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 議員と同じように大変残念な事案だったというふうに振り返って思っております。ここでもう少し詳しく申し上げますと、実は南越前町のある方から通報いただきまして、そういう越前市の方が南越前町で銃を使ったと。我々は、真偽は分かりませんでしたので、本人に御確認したところ認めていただいたということになります。今後の対応をどうしたらいいかと県に聞いたところ、県警への通報を指示されました。県警に通報したところ、県警が動かれまして書類送検をされたということで、2つの法令に違反をしていたわけでございますので、それでもって不利益処分を受けたと、こういう流れでございます。 ただ、このことをもって我々は責任はないとは考えておりません。今後ともこうした再発防止策はきっちりやっていく必要があると思いますので、重要なハンターの方々をしっかりお守りするためにも、先ほど申しましたとおり研修の充実をしっかりしていきたいと思いますし、所要の法改正が必要であれば、それは県に対してしっかり申していきたいと思っております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 本人にも事情聴取して県のほうへ相談したということですが、県のどこの部職に相談したのかお伺いします。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 県の所管課は今把握しておりませんけれども、私が部下にそういう形で指示をして意見を伺いといったところでございます。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 私が聞いているところでは、県の所管課は自然環境課のほうへ報告したというふうにお聞きしています。何で自然環境課なのか。自然環境課は、先ほど申したように希少野生生物を守る法律の所管課なんですってね。その方は実施隊、農林水産部局の特措法に基づいた活動をなさってるんでしょ。何でその所管課へ報告しなかったのか。そこが行き違いの原因でこんなことになってしまったのではなかろうか。そこら辺について御意見ありましたらお願いします。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) どの課に問い合わせましても、法令違反を認定したのは県警でございます。県警に通報するように確かに指導を受けたかもしれませんけれども、これを取り締まるべきは県の警察でございますので、そちらの判断ということで御理解いただきたいと思います。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 残念な事案ですけれども、そういった事案、決して悪意なく、しかも本来ならば称賛されるようなことが、そういった制度が不備なためにこのようなことになってしまった。さらには相談する場所も違って、直接ストレートにそういった処分が下った。結果は同じでも過程が違うんですよ。これからの行政というのは、結果だけじゃなくって過程も大事にしていかないと住民の支持は受け入れられないと思います。そういった意味でぜひともそこら辺の御注意をいただきたいと思います。そこが言いたくて、川崎部長を責めるつもりではないんですが、今後ぜひとも改めていただきたいなと、そういった意味でよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、この猟銃の所持の更新に当たり、猟友会の方々は非常に苦慮していらっしゃいます。これを更新しようと思うと非常に多額の費用がかかる。鉄砲を1発撃つだけでも相当な費用がかかるんだ、これを毎年更新するような費用に対して助成がしてもらえないのかについてお伺いします。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 実施隊員の皆様に対しましては、対象鳥獣捕獲等参加証明書等、こういったものを交付することによりまして更新時に必要となる講習受講料が免除になるということがございます。さらなる負担軽減についてはまた皆様と御相談しながら考えていきたいと思っております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) ありがとうございます。 最後に、部長がかねがねおっしゃっていました、地域でそういった鳥獣から守る鳥獣自警隊、そういったことをお聞きしましたが、それについての具体的な構想なんかがありましたらお聞かせください。
○議長(吉田啓三君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 各集落におきましては獣害対策のリーダーはこれまで農家組合長様あるいは区長様でございまして、1年や2年の任期で替わっていくということでなかなかノウハウがたまりにくいということがございましたので、恐らく各御町内にもあるような自警隊といったものに似たような組織にできないかということで今検討を進めております。何が違うかといいますと、やはりリーダーの方をある程度固定をする、そういう形で隊員を指揮をしていただく。あるいは柵の設置といったものに専門性を発揮していただく。こういったことができないかということで今モデル地域を2つ、3つ選定いたしましてやっているところでございます。うまくいった場合、水平展開を考えていきたいと思っております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) ありがとうございます。ぜひともそういった立場で獣害対策に臨んでいただきたい、また人材育成にも努めていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 続きまして、人口減少社会における本市のかじ取りについて質問をさせていただきます。時間も大分超過しちゃいましたので、ちょっとはしょりながら進めたいと思いますので、よろしくお願いします。 少子化は日本が直面する最大の危機だ、そう警鐘を鳴らす政府のこども未来戦略方針が先般決まりました。岸田内閣が掲げる異次元の少子化対策を実行する総合計画です。児童手当やら育休手当などの子供予算を増やし、そのお金を一元管理するこども金庫という新たな特別会計をつくるとのことです。しかしながら、その金庫に入るお金の出どころがまだすっきりしていない、課題だと考えています。果たしてこの少子化対策は、子供予算の増額で解決するのでしょうか。この対策で最大の危機を回避できるのでしょうか。 国は、若年人口が急減する2030年までがラストチャンスと言っています。国も地方も、私たち自身が知恵を出し合い、取り組まなくては解決できない課題だと思います。地方だからこそできること、越前市の特徴を生かして取り組めることは何か、これを探るべく質問させていただきます。 事態はすこぶる深刻です。先般、厚生労働省は令和4年の人口動態統計を発表しました。これによると出生数は77万747人で、過去最低とのことです。7年連続の減少です。統計を始めた1899年──明治32年ですけれども──それ以降最小とのことです。合計特殊出生率は1.26でこれも過去最低。7年連続の低下です。 合計特殊出生率とは人口統計上の指標で、1人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までに産む子供の数の平均を示したものとのことです。人口の維持に必要な目安は2.07とか2.08と言われています。 質問です。では、本市の状況はどうなのか。本市の合計特殊出生率についてお伺いします。
○議長(吉田啓三君) 高橋市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(高橋透君) 厚生労働省が公表しております人口動態保健所・市区町村別統計によりますと、本市の合計特殊出生率は1.61となっております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 1.61。全国の1.26に比較すると高い数字ですけれども、人口を維持できるであろう数字2.07、2.08に比べるとかなり低い数値。これから高齢者の死亡数の増加と相まって急激に人口が減少されることが予想されます。 ついては質問です。人口が急激に減少すると、私たちの暮らしの中で困ることは何かをお伺いします。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) まず、一般的にでありますけれども、人口が急激に減少しますと、経済活動はその担い手である労働力人口に左右されるということでありますので、経済規模の縮小など経済成長にブレーキがかかるということでございます。 また、少子・高齢化の進展によりまして、人口構造が少ない若年層が多くの高齢者を支えるという逆ピラミッド型へ変化していくということによりまして、医療、介護費の増大など社会保障制度の給付と負担のバランスの崩壊、そして歳入減による財政危機を招くなど、様々な社会的、経済的な課題が深刻化すると認識しております。 また、地域におきましては担い手の減少により町内会の持続が難しくなったり、伝統行事や祭りの開催、奉仕作業の実施等が困難になるほか、空き家の増加とか商店の閉店、地域公共交通の縮小、病院の縮小など、市民生活に大きな影響を及ぼすというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 部長がおっしゃるとおり、困ることはいろんなところに出てくると思われます。中でも15歳から64歳までの生産年齢人口が減ることによって生産活動が縮小される。そういった中で社会保障の維持が難しくなるというような課題がありますが、地域の中では今おっしゃったように区長さんが見つからない、民生委員さんが見つからない、福祉の推進員さん、いろんなところでもう既にそういった地域を敬愛していた人材が確保できなくなってきたというような課題が上がっています。そういった人材確保が地域の中で困難ですけれども、今後この人口減少社会の中でどのような展望をお持ちなのかお伺いします。
○議長(吉田啓三君) 蒲総務部長。
◎総務部長(蒲久美子君) 私のほうからは、町内会や自治振興会に関することについてお答えをさせていただきます。 地域における担い手不足につきましては、人口減少や核家族化の進展、若者の転出超過、高齢者のみ世帯の増加、さらには定年延長や様々な働き方の創出など、社会情勢の変化に伴い、地域で活躍できる人材が減少していることなどが大きな課題であると認識をしております。このような社会構造の変化により、人材を含め町内会や自治振興会における地域自治の在り方や公共との役割分担など、見直しが必要となってきていると考えております。 自治振興会におきましては、学生や外国人市民にも興味を持って参画してもらえる事業を実施し、多様な人材の発掘につながるよう創意工夫をされている例もありますが、今後は地域におきましても人口構造の実態に見合った体制や事業内容となるよう見直しが必要となってくるものと考えております。
○議長(吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 私のほうからは、民生委員、児童委員をはじめとする地域福祉の担い手につきましてお答えさせていただきます。 こちらのほうにつきましても定年延長の影響などによりまして人材確保が困難となっていることは認識しているところでございます。確保が難しいとしましても、地域福祉の担い手の皆様については、地域福祉を推進する上でなくてはならない存在でございます。支援が必要な人に対する日常的な見守り活動、行政の目が届かない、そういったところをケアしていただき感謝しているところでございます。 配置につきましては、民生委員、児童委員の皆様につきましては世帯数を勘案しまして担当区域を決定し、複数の町内を担当している場合もございます。今後は、さらなる人口減少の進展によりまして一人一人の担当区域がさらに広がることも想定されます。こういったことから町内福祉連絡会の開催などをしていただきまして、各町内の区長さんや福祉推進員さんなどそういった地域の方々と協力しまして、お一人お一人の負担軽減を図り、効果を図っているところでございます。引き続き、皆様が活動しやすい体制づくりを推進していく考えでございます。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) なかなか課題が多い中で、そういった取組をどうぞよろしくお願いします。 少し質問を飛ばしまして、人口減少社会における公共施設の在り方という中で、先般、斎場の建て替え計画が出てきました。この斎場の建て替え計画の概要について御説明ください。意図としては、人口減少社会の中で今こんな建て替えが必要なのかと、そういった意味で質問をしています。よろしくお願いします。
○議長(吉田啓三君) 前田市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(前田博士君) 越前市斎場につきましては、建築後50年が経過をしております。既存の火葬炉につきましても更新時期が迫っております。そこで、将来の火葬需要への対応を含めまして長期的な展望に基づいた対策が必要であることから、昨年度施設更新の方向性を導くための調査を実施したところでございます。 この調査の結果でございますが、まず火葬炉につきましては、現在のれんが炉は製作や補修に特殊な技術が必要で、職人の減少から将来的には補修対応ができなくなるおそれが高いこと。そうしたことから、次期更新においては現在主流となっておりますセラミック炉の導入が推奨されたところでございます。 次に、建物につきましては、内外の壁や屋上の防水設備がかなり劣化が進んでおりまして、またプライバシー保護の観点からも改築の必要性があるということになっております。そこで、既存建物の長寿命化、それと現地建て替えの比較を行った結果では概算事業費では大きな差はなく、斎場としての機能を充足させ、工事期間中も火葬の継続が可能な現地建て替えが現実的であるとの結果となっております。 次に、必要な火葬炉数につきましては現在5基ありますが、4基導入でも現状と変わらない受入れが可能という結果となっております。 こうした調査結果を踏まえまして、今後事業費や事業スケジュール、財源を検討しまして、本年度中に市公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画の策定を行っていきたいというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 御回答ありがとうございます。 そういった中で築51年が経過しているとのことですが、鉄筋コンクリートなんかの耐用年数は何年なのか。耐用年数は法定耐用年数、これは税制上削減できるような耐用年数。でも、寿命はもっと長いのではなかろうか。どのように捉えているのか。さらには、この前提となる、こちらのほうにも上がっているれんが炉の状況の中で、火葬炉の次回更新は遅くとも令和12年度にしなけりゃならないんだと。30年に1度なんだと。 次に、火葬設備の排ガスには法的規制はないけれども、通例として準拠するダイオキシン類の削減対策指針の条件を満たすには、火葬炉の後で再燃焼するか集じん装置をより大きなものと考える必要があるとなっていますが、燃やすのは、斎場なので人間。廃プラを燃やすわけではない、塩化ビニールを燃やすわけではない。そういった中でダイオキシンが出る可能性がない。だから法規制がないにもかかわらず、何でこのような過大な投資をしようと考えているのか。私は、もっと簡単にできるような、長寿命化であって孫の負担を軽減するような、そういった施策を考えていただきたい。越前市では公共施設の長寿命化計画というのは持っていますが、それを尊重していないのではなかろうか。あたかも狼少年のごとく大きく膨らまして、業者に言われたとおりのことを提案しているように思えてなりません。所見がありましたらお願いします。
○議長(吉田啓三君) 前田市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(前田博士君) まず、建物の耐用年数でございますが、現在の斎場につきましては鉄筋コンクリート造ということで50年としております。ただ、建物の寿命につきましては、社団法人日本建築学会の建築物の耐久計画に関する考え方、こちらによりますと、置かれた環境や用途によりまして50年から80年と幅があるというふうになされております。 今回、火葬炉の改修も含めての調査結果を報告させてもらいましたが、現状でいいますと既存のれんが火葬炉、こちらでございますが、この10年間の間に年平均1,100万円程度の修繕を行っております。これは、火葬炉の中が800度以上で燃焼するということで非常に消耗が激しいというところで、毎年のように修繕を行っているような状況でございます。 今回、令和10年にはこの設備の補償期間が終了することもありまして、今後さらに使い続けることは現実的ではないというふうなことで判断をさせていただきました。斎場につきましては市民に身近ななくてはならない施設でありますので、安定して稼働する、休止することなく稼働していくにはやはり計画的な更新計画は必要であるというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 土田信義議員。
◆(土田信義君) 前段の設定でもう少し理解ができない。私は、れんが炉の製作や耐久補強は特殊機能を要し、現在その職人は減少の一途で将来的に補修対象にできないことが想定される。だからこそれんが炉の職人なんかを維持するためにも、一つずつこういった長寿命化においての方針が望ましいのではなかろうか。前段一つ一つがどうも私には響いてこない。そういった意味で再検討をお願いしたいなと要望して終わらせていただきたいと思います。 以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(吉田啓三君) 以上で土田信義議員の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。 休憩 午前11時47分 再開 午後 0時58分
○副議長(橋本弥登志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位3番、能勢淳一郎議員。 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) 皆さん、こんにちは。会派創至、能勢淳一郎です。引き続きまして一般質問をさせていただきます。 今日は、午前中にも土田議員のほうからありました地域の担い手不足、これの民生委員に限って質問をさせていただきます。 では、始めます。 今年1月13日、厚生労働省のほうから発表がありました。昨年11月に民生児童委員の一斉改選がありましたが、これの集計発表でした。全国23万人の民生委員の定員の中で、1万5,000人もの欠員があったという発表でした。これは戦後最大の欠員数で、欠員の数は前回より32%の増ということです。 まず、お聞きします。 民生児童委員は越前市も全国も同じルールでやってるんですが、どのような手順で決められているのでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 民生委員、児童委員の選出についてでございますが、各町内会で候補者を選んでいただきまして、地区自治振興会を通じまして委員を推薦いただいているところでございます。特に区長の皆様には御理解、御尽力をいただき、心から感謝申し上げて手続を進めているところでございます。 地域福祉推進の上で地域住民にとって安心感、納得感を得られる方を選んでいただくことが重要であるため、活動内容を示して依頼しているところでございます。そのため、町内の実情に通じた区長様に民生委員、児童委員を選出いただくのが最善と考え、今の手続を取っているところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) これは全国で同じルールです。各地域で区長が候補者を選びます。それを自治振興会を通じて市町の推薦会というところを通りまして、都道府県の知事の推薦を得ます。その後厚生労働大臣が委嘱するという、この流れになっています。 何が問題かというと、先ほども御答弁いただいたように、一番最前線の先頭に区長がいるんだという。区長も成り手不足だという。その成り手不足の区長が成り手不足の民生委員を選んでるという、ここが最初につまずいたところであります。成り手不足の最前線の候補選びに成り手不足の区長がいると。多くの区長から、特に在任期間が短い区長さんのほうから前より民生委員さんを選ぶのが大変なんですよという、うちは見つからないんですよという声を何度か聞いてました。そして、在任期間にかかわらず多くの区長さんが、私も含めて民生児童委員が非常に難航していると、そういう声も前から聞いてます。長い前振りではありましたが、先頭に区長がいるんだということが今回私がここで一般質問をさせていただこうと思った動機であります。 それでもう一つは、長いこと区長をやってるんですが、この長い間に民生委員さんのことはあまり知らずにというか、ここまで知らずに民生委員さんの候補者をお願いしてたんだなという自責の念も含めてここで質問をしつつ、皆様に民生委員とはこういうものであるということを少し分かっていただきたいと、こういう思いで今日は一般質問をさせていただきます。 この一般質問が、私も含め市民サイドの理解を含め行政サイド、民生委員サイドの3者、この3者が協力して少しでも成り手不足の解消の道が見いだせればという思いでこの後の質問に入らさせていただきます。 では、次の質問です。 本市では、令和4年一斉改選でこの民生児童委員の定数の欠員数はどのようなもんだったでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 本市は令和4年12月1日に一斉改選があったものでございますが、本市の民生委員児童委員の定数は198人で、現在197人の方に委嘱をお願いしており、1人が欠員という状況でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) 欠員が1だというすばらしい数字を本市は残しております。これはひとえに区長の尽力であろうと思います。また、民生委員サイドさんも欠員が出そうなところ、区長が難航しているところは民生委員さん自らその御町内に赴き、区長と一緒になって民生委員を探したという声も聞いております。 197名の民生委員さんが決まった。その中身なんですけれども、よほど苦戦なされたのか御家族の名前を書かれた町内もあり、また御本人の名前も書かれたという。区長と民生委員を兼ねられてるという、こういう難航の跡が見られる、そういう結果になった御町内もあります。もちろん自分で民生委員をやりたいんだという区長さんもおられたかもしれませんが、その中にはそういう方も交じってるということです。 区長は20人から30人の町内外の役職を決めることが義務づけられております。毎年毎年これも年度初めなんですが、20人から30人の人に頭を下げてこの役をやってくれないかということを区長の責務として負っております。 民生委員はといいますと3年に1回なんですが、年度初めを外れて11月になるという、このちょっとしたタイムラグが選びにくい一因にもなっているんじゃないかと、そう思っております。 私の母親の話になりますが、昭和の時代、古い話です。昭和の時代に民生委員をやりました。そのときには無報酬の名誉職なんだと、これは母親から聞きました。これは名誉なことなんだと。それで、業務の内容のこともあり、これは地域の信頼で地域の名士しか周りの人はやってないんだって、こんなことも聞きました。私の母は違いますけれども、もしくは経済的に裕福であるということも任命の条件であったように私は聞いてました。要するに区長さんが20人、30人選ばれる中では、非常に異色の歴史をたどった役職がこの民生委員であります。 ここでお聞きします。そもそも民生委員制度の成り立ちを教えてください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 民生委員制度の成り立ちでございますが、これは大正6年、1917年に岡山県で誕生した済世顧問制度が始まりとされています。また、翌大正7年には大阪府で方面委員制度が発足し、昭和3年には方面委員制度が全国に普及し、福井県にも制度がありました。戦後、昭和21年に民生委員令の公布によりまして名称が現在の民生委員に改められたという経緯がございます。 始まりは当時の社会的な不況、そういったところが契機でございまして、まず都道府県の制度からスタートし、国の制度に成り代わったという形になっておりまして、一貫して生活困窮者に対する支援活動に取り組み、戦後の混乱期を経て時代の変化に応じた新たな活動に取り組むなど、地域の福祉増進のために常に重要な役割を果たしてきたという認識を持ってお願いしております。
○副議長(橋本弥登志君) 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) とても長い歴史の中で崇高なスローガンを掲げ、高い志とプライドの中で日々やりがいと充実感の中で尽力されてます民生委員さんには本当に敬意を表したいと思います。 一方で、その民生委員さんの業務が多いと。まず、職務が重いというようなイメージが根強くあります。このことがやはりちょっと民生委員さんは勘弁してやという一因にもなってるんじゃないかと思っております。 ここから待遇改善と負担軽減、でしたらこの待遇改善、負担軽減はできるのか、できないのか。できるとしたら何ができるかというお話をさせていただきたいと思います。 まず、質問です。2つあります。 民生児童委員個人に費用弁償として支給される活動費の金額が1つ。 もう一つは、所属する地区民児協議会──民生委員児童委員協議会──に支給される福祉六法事務委託費、これの金額を教えてください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) まず、民生委員、児童委員個人のことでございますが、無報酬ではございますが、交通費、通信費、研修参加費等の必要な費用弁償として活動費が支給されているもので、委員1人当たり年額6万200円、こちらが県から個人の口座に支給されるものでございます。 一方、本市のほうでは、地区民生委員協議会のほうに生活保護、老人福祉、障害福祉、児童福祉、母子・父子福祉、その他関係制度に関する各地区民生委員児童委員協議会と福祉六法事務委託という形で協定をしております。 金額につきましては、福祉六法事務委託が716万8,000円、8地区の地区民生委員児童委員協議会に委託契約としてお支払いさせていただいているものでございます。これは、様々な地域福祉課題に対応するために民生委員、児童委員間の情報交換や研修会等の開催を通した研さん活動が必要であること、また各地区協議会の組織強化と活性化が必要であることから市は地区に事業を委託しているものでございます。 委託料の内訳につきましては、地区協議会の事務費のほか、民生委員、児童委員の数に応じた毎月の定例会のための費用、また地区協議会の組織強化、活性化のための費用などを計上しております。 金額につきましては、内訳としまして、委員1人当たりの活動費として年額3万2,400円、地区事務費としまして年額9万4,000円を8地区に契約させていただいているものでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) ありがとうございます。割り算していただいて一人頭3万2,400円と、ごめんなさい、ちょっと聞き逃したんですけど、その後は。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 六法事務委託の委員1人当たりの活動費が年額3万2,400円、また8地区の各地区事務費としまして年額9万4,000円、こちらを契約させていただいております。
○副議長(橋本弥登志君) 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) 民生委員個人に6万200円。あと、一人頭の割り算になるんですが3万2,400円、9万4,000円が地区に入る。地区に入って、そこで地区のいろんな総会であるとかいろんなスキルアップの事業に使ってるということです。 それに対して、出るお金のほうをお聞きします。越前市の場合、民生児童委員が支払っているケースが多いんですが、県や市の協議会とか社協に民生児童委員が支払ってる会費等の金額はお幾らになるでしょうか。地区民児協会費は把握できないと思いますので、除いて結構です。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 民生委員、児童委員に関する会費等につきましてこちらも集計いたしましたところ、委員1人当たり年額1万4,100円と把握させていただきました。その内訳でございますが、市民生委員児童委員協議会連合会というのを結成しておりますのでそこに7,000円、全国民生委員互助共励事業としまして1,900円、全国民生委員児童委員連合会に700円、あと県ですけれど、県の民生委員児童委員協議会に3,500円、そして福井県社会福祉協議会に1,000円、この合計が1人当たり年額1万4,100円となります。
○副議長(橋本弥登志君) 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) 先ほど、6万200円民生委員さん個人にお金が入ってますと。個人から出るお金が1万4,100円会費が出るということです。なかなか私がお願いした民生委員さんが会費を払っているというのは、今回恥ずかしながら初めて知りまして、ほんでこれ以外に民生委員さんは地区の協議会、地区がそれぞれの活動に応じて決めた会費をそれから払っているということになります。 私の調べたところによると、その会費が1万5,000円から少ないところは0円というところもございました。1万5,000円がアベレージに近いかなと、そんな感じがしてます。民生委員さんは自ら会費を支払い組織を維持し、それで総会だのスキルアップの研修だの歓送迎会とか情報交換を自らのお金でやってるという、ここはあまり市民の方には知られていない部分であろうかと思ってます。 市が把握してます差引き1人当たりの民生児童委員の手元に残る活動費というのはお分かりになりますか。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 民生児童委員1人当たりの県支給の活動費は年額6万200円でございますので、会費が年額1万4,100円でありますことから差額は4万6,100円という計算にはなります。
○副議長(橋本弥登志君) 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) 4万6,100円ですね。ここから自分が所属する地区の民児協議会に会費を、1万5,000円から0円までいろいろあるんですが、これを納めている。大体3万円強のお金が民生委員さんの手元に残る。これが民生委員さんの全ての活動費、費用弁償額だと思っていただければいいと思います。実はこの金額が分からないという、今のお話だと分からない、見えてこないということが、最前線にいる区長さんが民生委員さんを探す際に一番難しいところでつまずいてるわけです。これぐらいの年会費の費用弁償がありますよというお話が区長さんのニュースとして入ってこない。実は私にも入ってこなかった。実は分からなかった。聞けばよかったんでしょうけれども、ここが1つネックになっているんじゃないか。 それで、この3万円強というお金なんですけれども、このお金の年額が民生児童委員さんの成り手不足の要因だとは私は結論づけはしません。でも、もし増額の道、何かの手だてがあれば、増額の道が開かれれば依頼する側、一番最前線で依頼する区長さんには朗報であり、好条件であると思います。それで、民生委員さん自身にもこれはやはりモチベーションの一つになり得ると思います。何より我々が民生委員さんの事業、活動を応援するエールにもなるんじゃないかと。そう思ってこれの増額という道を、民生委員さんの手元に残る金額をちょっとでも増やせないかと、そういう思いがあります。 それでは次に、業務負担のお話です。 いろんな民生委員さんが日々やられてるわけですけれども、市としては年々民生委員の業務が増えているという認識はございますか。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) まず、民生委員、児童委員の皆様には地域の見守り活動の中核を担っていただいていること、まずここに深く感謝しているところでございます。そして、ますます進行する少子・高齢社会や核家族化によりまして、日常的な見守りや支援が必要な市民が年々増加しているという背景があります。 一例といたしましては、高齢者の増加、ここだけに注目しても、65歳以上の独り暮らしの高齢者は10年前に比べまして2,844人から4,303人に増加。これは51%の増となります。こういった民生委員、児童委員の皆様が関わっている独り暮らしの高齢者の数が1.5倍になっている、こういったことからも負担増になってきた認識はございます。 さらに、自然災害が増加しております。こういった中で避難行動要支援者の個別避難計画の作成にも御協力いただいています。市や地区における充て職や依頼事項が多いから負担に感じているという声もいただいてはおります。民生委員、児童委員の負担軽減を図るよう市としましても国、県にまずは要望してるところではございますが、市としましてもあらゆる書類を点検いたしまして、独り親家庭等の書類などに係る民生委員証明などが昔は必要だったんですが、こういった形式的な証明事務の削減はこれまでも取組を行ってきましたところで、認識としましては業務が多くなっている分、市としても努力はしてきたところではございます。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) まさにそのとおりです。対象となる総数が増えてる。やはりここが一番全ての負担が増えてる根っこじゃないかと私は思います。対象は高齢者のみならず障害者、児童、母子世帯と多岐にわたっていて、その実態把握とそれからそこからの相談、支援、各種行事への参加協力、福祉以外でも先ほど御説明がありましたように災害時の支援、高齢者の例えば悪質商法被害防止なんていうのも民生委員さんのお仕事として入って、幅広い活動を行っています。この総数が増えているというところに一つの要因があるということです。先ほどもお話がありましたように、行政機関からの協力依頼が多いというのがお話を聞いてみて一番におっしゃってたことです。行政機関の協力も多い。この調整をしてくれないかという、行政内での調整が必要だと思う。これは話は飛びますが、区長にも同じようなことが言えてまして、区長に下りてくる、振興会に下りてくる仕事をちょっと行政内で調整してもらえないかというお話もあります。 また、民生委員でなくても対応可能なこと、これが福祉と名前がつけばすぐ民生委員に下りてくるとおっしゃってた民生委員さんもおりました。先ほどもありましたように、民生委員という身近な相談員というところから結構充て職が多いことも、主婦とかそういう方には負担が大きく感じられるということ。これは市民サイドもそうですが、行政サイドにもともに一考ありと考えますので、課題としてお持ちいただければと思います。 ここで、先ほどの手元に残るお金というのを増やせないかというお話をしますと、活動費にせめて先ほど計算いただいた会費相当分の1万4,100円、これの増額というのは短絡的なんですけれども、増額はできないもんでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 今、合計1万4,100円の活動費を増額する考えはということでございますが、そもそものこの民生委員、児童委員の活動費につきましては、その活動内容に値する費用の増額を図るよう本市としても今継続的に国、県に要望しているところでございます。県におきましても、市町で集めまして担当会議でこういったところの負担軽減、増額、そういったところについて頭を突き合わせて会議を開いてきたところでございます。 本市としましては、福祉六法事務委託料につきまして、これまでも実情を踏まえて増額を行ってきた経緯がございます。会費を含めまして、活動費として必要な実費弁償の額につきましては、民生委員、児童委員の皆様から実情を聞きながら改めて把握させていただきたいと考えております。よろしくお願いします。
○副議長(橋本弥登志君) 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) 短絡的に会費を、1万4,100円は今要望中であるという、そういうお答えでした。そうすれば、今お話が出たように六法事務委託費の中のお金の使い方をもう少し緩やかにして、会費相当分1万4,100円もその中に含んでもよろしいということの契約を結んでいただくと地域の民児協は楽になると思うんですが、これはいかがでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 今、議員から御提案がありました福祉六法事務委託につきましては協定を結んでおりますが、ここにおいて民生委員、児童委員が業務を円滑に遂行し相互に協力し、資質向上を図るため、資料及び情報の収集、収用などに関する協力、連携体制をつくることも依頼しておりますので、こういった業務として福祉六法事務委託料からの会費支出は差し支えないと考えております。ただし、この地区協議会は8個ありましたが、この8地区の活動につきましてはそれぞれの地区のやり方、考え方がございますし、これまでの歴史もございますので、福祉六法事務委託の在り方につきましては各地区協議会の会長、また皆様と継続して協議していきたいと思いますので、いましばらくお時間をいただきたいと思っております。
○副議長(橋本弥登志君) 能勢淳一郎議員。
◆(能勢淳一郎君) 次回の改選まであと2年。2年間で何かアクションを起こしておかないとまた2年後には同じことになってしまうんで、国への要望を出してるとかというのもそれはそれでよろしいんですけれども、取りあえずできることから先にやったほうが2年後の同じ改選で区長も苦労しないで済む、民生委員さんもそれほどバタバタしないで済むという状況になるんじゃないかと。そんなに時間はないと思うので、急いでやっていただきたいと思います。待遇改善や負担軽減、同じように最前線の区長は苦労しておりますので、同じような結果にはならないように。もう2年しかありませんので、ルールを変えるには足りないような気もします。ぜひとも急いでやっていただきたいと思います。 先ほども申しましたように市民レベル、行政レベル、そして一番本元にある民生委員さん御自身の3者が協力し合い、今できることを全て出しながら最善の道を探っていただくように要望いたします。 時間が余りましたが、私の質問は以上です。ありがとうございました。
○副議長(橋本弥登志君) 以上で能勢淳一郎議員の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後1時40分といたします。 休憩 午後1時28分 再開 午後1時39分
○副議長(橋本弥登志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位4番、畑勝浩議員。 なお、畑勝浩議員の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたしてありますので、御了承願います。 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 畑勝浩、誠和会であります。 発言通告に従い一般質問を行います。 改めて申し上げますが、いまだて芸術館はすごい。先月末、粟生寺さん、718年にできたお寺さんなんですけれども、そこの落語会がいまだて芸術館でありました。それで、頑張って前の席を取りました。すごく音響がいいんですけれども、またあそこの照明がすばらしいです。ぜひいまだて芸術館に行って、前のほうに座ってそれを味わってほしいです。 春風亭一之輔師匠、今かなり有名になられて笑点に出られてるとか。うちはテレビがないもんですから、いまだに笑点は三波伸介師匠がやられてるもんだと思ったら時代は変わってたみたいで、一之輔師匠のお話がなかなか飲み込めなかったんですけれども、しかしすごいですね、一之輔師匠。もう飛ぶ鳥を落とす勢いの方であります。しかし、前の席に座ったのが悪かったんです。飛ぶ鳥を落とせる師匠でも、飛ぶ蚊は落とせないんです。その蚊が師匠の近くにこう来るんですけど、そのたびに師匠がうまく体をよけるんです。あれを見てる間に1時間半たってしまいました。楽しい時間を過ごしました。 昔から言います。笑う門には、福井県。何かちょっと違う気もしますが、ぜひ今回の一般質問も理事者の方は笑いながら厳しい答弁をいただけるようにお願いいたします。(「答弁は。」と呼ぶ者あり)いや、質問。厳しい答弁は質問者を燃え上がらせます。ぜひ厳しい答弁を。 初めは一之輔師匠みたいな一般質問をしたいなと思ってシミュレーションしたんですけれども、駄目でした。一之輔師匠みたいなしゃべり方をすると、質問はいいんですけれども答弁も自分でしちゃうもんですから、50分1人でしゃべって終わってしまうと。落ちがいいようで。(笑声起こる)そろそろ早う質問せえという天の声が下りてきそうですので、こちらの質問に入ります。 お願いします。 (写真を示す)画像を御覧ください。場所はパプアニューギニアです。御覧になってください。もしかしたら皆さんも写ってらっしゃるかもしれないですね。パプアニューギニア、山が高いんです。4,500メートルですかね、最高4,508メートルって出てたと思います。川が深いんです。すごく水の量も多くて、それで道路がつながってないんです。これは男性です。これがパプアニューギニアの人たちの自然の生活なんです。一番初めの極楽鳥をつけてるお兄ちゃんも含めて、この人たちのふだんの生活、ふだんの姿なんです。面白いところで、観光化されてないものですから、唯一のお土産がこの標高2,000メートルのところぐらいで売ってるアンモナイトの化石。これが非常に興味深くて今でも印象に残っております。 なぜ見ていただいたかといいますと、観光です。今どんどん観光の方が日本に入ってこられてます。それで、私なんかは田舎のほうに住んでるんですけれども、それでも毎日観光の方をお見かけいたします。パプアニューギニアは山が高く川が深く、道路がつながらないという条件の下でしたので、自分たちの生活を維持できてます。維持できてるので、その異文化に興味を持って世界から人が訪れます。さて、本市はいかがでしょう。そんなに来るのも難しくなく、新幹線もつながりますからすごく往来が楽になります。なおかつ紫式部のことなどもあり観光に力を入れてることもあり、どんどんどんどんこれからまた観光客の方がお見えになると思います。その中で私たちの生活、そして生活形態、それとあと産業形態、それをどう守りながら観光化していくか、見ていただけるか。これはこれから重要な課題ではないかと思い、今パプアニューギニアの方の写真を見ていただきました。 今日朝、近藤議員のお話にもありました。いろいろ観光のこと、そして観光に伴う外国との関係のことについて今回少々質問したいと思っております。市長の市政運営、所信、そして新聞発表にもありました。 お願いします。 (資料を示す)来年、2024年ですが、国際木版画協会のラボ、実践研修所が河口湖から越前市に移転してまいります。そこでは、アーティスト・イン・レジデンス、つまり海外の芸術家が滞在しながら作家活動をするということが行われます。今、これは写真を見ていただいてますのは、その国際木版画ではなく卯立の工芸館で昨年行われた木版画教室です。こういうものが木版画です。昔の小学校でやった、こうがあっとやって黒いのを何か塗ってぺたっと、そうではなく色もついております。その木版画協会のラボなんですけれども、一期間35日で6人、基本的にそれを6回、回されるそうです。それで、もう来年の6月から9月の教室は既に定員に達し、募集を締め切ったとのことであります。これで人気の度合いが伝わってまいります。会自体は30年の実績がありますので、移転後の参加者確保には何ら問題がないと思っております。文化県都宣言を挙げる越前市にとっては、越前伝統工芸を売り込むいい機会が巡ってきたと思います。市としては、どんな政策をもちましてこの団体、施設をバックアップしていくのでしょうか。お尋ねいたします。
○副議長(橋本弥登志君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 現在、山梨県の富士河口湖町にあります特定非営利法人の国際木版画協会の活動施設であります国際木版画ラボの本市への移転につきまして、和紙工業協同組合と連携して木版画協会へ働きかけているところでございます。ラボでは水性の木版画研修のプログラムが実施され、アーティスト・イン・レジデンスとしても国際的に高い評価を受け、多くの海外アーティストからも支持されております。アーティストたちは、木版画として表現したい自分たちの作風に合う和紙を求めており、アーティストが求めるこれらの和紙の製作が和紙職人と実現できるなど、越前和紙産地へのラボの移転の効果は非常に大きいものというふうに考えております。アーティストがインフルエンサーとなり、越前和紙ブランドを世界に発信していくことや、芸術分野で越前和紙の需要と販路拡大につなげていきたいとも考えております。これらの相乗効果が最大限得られるよう引き続き和紙工業協同組合と連携しながらラボ移転の実現に向けて取り組んでいきたいというふうに考えているところであります。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 政策を練っていただけるようでありがたいです。過去にも河口湖に滞在しながら越前和紙を見学にって来た芸術家の方に何人かお会いしましたけれども、非常にレベルが高いというか、熱心に紙、やっぱ版画は紙だというんで紙のことを本当に熱心にお聞きになると。それで産地のほう、作ってるすき場にも行ってみたいんだとか、この原料は何だとかすごく熱心に来られた方をよく思い出しました。現実的にはいかがなものでしょう。もう何か滞在中はこちらからこういう助成金を出すとか、もしくはこういうレセプションをしましょうとかそういう計画はあるのでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) まずは移転に向けて、ハード整備をどう整備していくか。合宿しながら製作活動をするということで、まずは生活しやすいような体制をしっかり整えながらその辺をまず考えていきたいと。その後にはその地元の方と交流しながら、和紙職人との交流とか生活の中での交流とか、そういったところもしっかりフォローしていきながら喜ばれる体制をつくっていきたいなというふうには思っております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 今、部長の中にありました地域の人ともというのは非常にありがたいというか大切なことだと思います。この人口減の中で人がいなくはなるのですけれども、なかなか新しい人を迎えることがない。それも外国の方、違った文化や違った知識を持っていらっしゃる、そういう人と地元の人間が交流をして、それで新しい知識を入れて、それがまちづくりにつながるというのは伝統工芸のほかにも非常にプラスの影響があると思います。ありがたい話です。 この団体に限らずもっと多くの芸術家や作家が本市に滞在し、もしくは居住していただいて、そして本市の魅力を世界中に広げていただけることを期待しております。滞在者、移住者に対しての助成制度のますますの充実が欠かせないようになってきていると思います。小回りが利き、そして求められる人には与えられる、そんな制度が世界の人をもっともっと越前市に近づけてくれる、そういうような手段の一つになることは間違いないと思います。 画像をお願いします。 (写真を示す)EUの博物館、美術館を見ていますと独自に海外の施設と提携し、個性を出しているところが多いです。一方、日本の博物館、美術館といいますと、どちらかというと展示を主として、そして事業効果を生み出すという意識はあまり高くないように見えます。これは、以前も見ていただいたんですけどポーランドの漫画博物館で、ドゥシニキ・ズドルイの国立の紙の博物館です。こういう中でもいろんなことが展開されています。 海外の博物館と越前市の博物館の姉妹提携を進めることが、越前市が誇る伝統工芸を海外に宣伝する手段として非常に有効だと思います。人的交流を含め、活用する方向に進むべきではないかと思います。どうお考えになられますか。
○副議長(橋本弥登志君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 特に越前和紙と関係する海外との連携におきましては、紙すきの道具一式を寄贈し、関係者の皆さんが文化功労賞を贈られたポーランド、また画家のレンブラントとのつながりのあるオランダ、そのほか先日、卯立の工芸館で展示会を開催したドイツの芸術家の皆さん、そういった方々の国との関係があります。このような越前和紙と芸術的、文化的な関係を生かすこともひっくるめて、海外と本市の博物館、美術館同士がどのように連携できるのかを人的交流も含めながら産地の皆さんと共に勉強しながら検討していきたいなというふうに思っているところであります。具体なところはこれから検討していきたいというふうに思っております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 具体的なところは今からということでございますが、きっと部長の頭の中にもいろんな考えが、市長の頭の中にもいろんな考えが浮かんでいらっしゃるのではないかと思います。私は、ぜひこの文化勲章まで下さったポーランドとの関係を深めていけたらなと思っております。 私ごとですが、来月このドゥシニキ・ズドルイの博物館と漫画博物館から招待を受けてまして、今後のことについていろいろ話合いをします。ともかく越前市と越前和紙に強い興味をお持ちです。ぜひ候補に挙げていただいて、今までの結びつきがかなり強くなっておりますので、それを生かさない手はないと思います。ぜひ具体的な案を出されるときには考慮に入れていただきたいと思います。 それと、以前の議会でも質問いたしましたが、伝統工芸アンバサダー、仮称でございますが、要はここまでいろんな方が入ってこられると、ヨーロッパでありアジアでありアメリカ大陸であり、どこにしてもやはり拠点というものが必要になってくると思います。これだけの人口ですから、むやみやたらに宣伝をしても宣伝効果がなかなか出てこない。やはり拠点づくりというものが必要だと思います。そして、拠点づくりの後は拠点になる人物、要は伝統工芸の大使のような、勝手に伝統工芸アンバサダーと名づけましたが、その国、その地方に合った宣伝の仕方であり、例えば和紙であれば和紙の使い方、使い方というのは、なかなかこっちの人間がこれがいいですよって言っても生活習慣も違いますからなじまないこともあります。地元で、越前和紙であれば越前和紙を愛して知識がある人、そういう人と越前市が提携を組んである程度お願いしますと、こういうことをやってもらえませんかという広報、一つの手段ですけれども、そんなのもあるのではないかと思います。また御検討いただけないでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 今ほどありましたとおり、博物館、美術館の連携、そして人的交流とかそういったところ、またそのPRをするためのそういうアンバサダーという制度もいろいろあると思います。そうしたものをひっくるめてまた皆さんと協議しながら、いいものになるよういろいろ検討していきたいなというふうに思っております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 検討ありがとうございます。ぜひ交ぜていただきたいと思います。 ちなみになんですけれども、新聞発表にもありましたが、来月には敦賀の高校生12人と同行の大人3人ですけれども、ポーランドの博物館に招待されて、あちらで研修をしてまいります。ヨーロッパの人はうまいですね、やっぱり。関係をつくるときに理由どうのこうのじゃなくて、ああ、何かやってくれてる、自分の場所に来てくれよ、もっと見てくれよって。もともとは人権ミュージアムで高校生がグループをつくって敦賀のことを外国の人に説明すると。それを、連携を密に取ってるもんですからそれがすぐ相手国にも伝わる。伝わるとすぐ同時にいらっしゃいって招待いたします。こういう手法は、日本人はなかなか難しいと思うんですけれども、少しまねてやっていただけるといいかなと思います。 次です。 本市は、市民総数における外国系市民の割合が福井県ナンバーワンでございます。総数では福井県福井市が1番になってしまいました。でも、まだまだ国際的な市であります。しかし、外国系市民の割合がナンバーワンなんですけれども、その主なところというのは、市内のある大手企業1社に勤めるブラジル人の人であります。最近は、市内の中小企業に勤めるベトナムの労働者の方も増えているようではあります。約4,400人の外国系市民と本市との関係づくりはどうなっているのでしょうか。 国際交流といえば、越前市国際交流協会があります。委託金の支払いが協会の年間収入の大きな一つに挙げられています。どのような業務を委託されているのでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 蒲総務部長。
◎総務部長(蒲久美子君) 市国際交流協会への委託事業についてでございますが、市多文化共生推進プランに掲げる施策でございまして、その具体的な内容を申し上げますと、市広報紙の翻訳や地区や町内会からのお知らせ等の翻訳、SNSを使用した多言語での情報発信等でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) かなりの業務を委託されてまして、合計の金額はこの前の総会で288万5,940円とかお聞きしまして、あちらの交流協会の規模も考えますとかなり大きな業務になっているのではないかと思います。 越前市国際交流協会においてですけれども、見た感じこちらは時代の流れとともに在住される外国系市民の方が多くなられましたので、どちらかというと生活支援というのが多くなってるように思うんですけれども、たくさんの業務をお渡しすることによって本来の国際交流、交流というところの業務を妨げているということはないでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 蒲総務部長。
◎総務部長(蒲久美子君) 今、議員御紹介のとおり、国際交流協会設立当初はやはり交流というところが主流でございましたが、入管法の改正等もありまして越前市に住む外国人市民がかなり増えてきたというところから、国際交流から多文化共生へという目的がちょっと変わってきたかというふうに感じております。 市国際交流協会では、市からの委託事業とは別に日本語教室とか多文化共生交流イベントなども行っておりまして、協会として希望する活動が制限されるようなことはないというふうにお聞きをしているところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 支障が出てなければ何の問題もないんですが。 交流というんですか、外へ行く、こんな円安ではございますが、外に行って交流をするということも本市の魅力を外に広げて、また多くの方に住みに来ていただく、観光に来ていただくということに結びつくのではないかと思いますので、また市全体ではいろんな面で国際交流というものに目を向けていかなければいけないと思います。そういう中で、この越前市とか福井県に興味を持っていただける若者、特に世界の若者、そういう方のお手伝いができたらどうかなと思います。 日本人は、どちらかといいますと生まれたところに住み続けるという傾向がありますが、これまた世界全部で通用する傾向ではなく、自分の生まれたところは生まれたところ、好きだけれどもそこを離れてまた別のところで生活する、そういう生活形式を持ってらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。 画像をお願いします。 (写真を示す)来月と言ってもすぐですが、7月1日土曜日ですけれども、香港の高校Bishop Hall Jubilee Schoolの高校生の生徒40名が学習の一環として越前市にやってくると耳にしました。修学旅行です。主管は若狭三方五湖観光協会で──嶺南のほうですね──から来られるわけですが、日本文化学習に非常に真面目に取り組む高校生ということをお聞きしてます。どんどん新しい知識、経験を持ってもらおうと観光協会のほうも頑張られているようです。7月1日には本市に来てくださるんですが、これです。おいしそうでしょ、これ。これがその方のお昼御飯の場所です。すごくいい場所なんです。赤坂みらい塾というところです。ここで40人で、同行が5人ですので45人の方にお昼御飯をここで食べていただくと。こういう感じのところです。地元でも赤坂に住む人に悪い人はいないというぐらい(笑声起こる)赤坂はすごくいいところだと聞いております。ここに今度一帯で45人が食事をされます。その後、紙すき、パピルス館や卯立の工芸館を見学された後に岩野平三郎さんの工場、あいにくというんですか、たまたまというんですか、たまたまではありませんね。土曜日の夕方になりますので仕事をしてないんです。仕事をしてないので40人が一度に入れるというありがたい機会をいただいて、こういうところです。これは季節は冬なんで湯気が立ってますけど、今は湯気は立ちません。ここで勉強をしていただけるということです。 越前市観光協会にお伺いしましたら、越前市観光協会では昨年ですか、もう一昨年ですか、最近1つの学校で350人という、これはまたまたかなり大変だったと思うんですけれども、でかい高校の修学旅行生を受け入れたとお聞きいたしました。 そこでなんですけれども、海外からの修学旅行生を越前市観光協会でも受け入れたことはあるのでしょうか、お尋ねいたします。
○副議長(橋本弥登志君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 市観光協会が窓口となりまして海外から修学旅行を受けたという実績は今のところございません。ただ、修学旅行団体の受入れについては、伝統工芸の体験や見学を通して本市の歴史文化を学んでもらい、本市に再度また来てもらいたいなというところでは非常に重要な取組だと思っております。各施設と連携しながらしっかり対応していきたいなというふうには考えているところであります。
○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 私も県時代に観光営業部というところにいまして、台湾の子供たちの修学旅行を受け入れる提携をやっておりました。三方のほうはやっぱり台湾との交流がすごく盛んで熱心に観光協会もやってたというふうに思いますけれども、そういう活動を県とか県の観光連盟と協力しながら展開することも大事かなというふうに思っております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 市長から直接力強い言葉をいただきました。(笑声起こる)また、やってやろうという気持ちが非常に伝わってまいりました。今日は越前市観光協会の方もお聞きになっていただいてると思います。一緒に頑張りましょう。 修学旅行が全てではありませんが、やはり若い人たちに知識を持ってもらう、その中で越前市というすごいところがあるんだぞって、日本という国はすごい、そこの中にまた越前市というすごいところがあるんだぞと、こういう意識を若いうちに持っていただけるとこれからどんどんどんどん交流が増えると思いますので。ありがとうございます。その言葉を信じてついてまいります。(笑声起こる) 最近ですが、コロナ禍が下火になり海外からの来訪者、すみません、さっきのお話になりますけれども、日本全国で増えております。本市、市役所にいる限りあまり外国人観光客という部分にはお会いしませんが、私が住んでいる近くに和紙の里通りってありまして、そこに博物館が3つあります。パピルス館、卯立の工芸館、紙の博物館、3つあります。そのうちの一つ、卯立の工芸館で統計を取っていただきました。3月20日から昨日まで、6月19日、ちょうど3か月なんですけれども、そこの1つの博物館だけで19か国270人の方に来ていただいております。ヨーロッパ、アジア、中近東、南北アメリカ、かなりいろんなところから来ていただいております。やはり円安と日本の物価安、この2つが後を押してるような気がします。それと、だんだんだんだん宣伝がどうも広がってるようで、特定の国、特にスイスのお客さんが今年はすごく増えております。すごいなと思ったんですけれども、あちらですかね、敦賀市。すみません、方向が分からないんですけれども。(笑声起こる)すぐ近くです。敦賀市の敦賀ムゼウム、あそこも博物館です。1つ、2017年、2018年は各年1,700人で、2019年には2,045人を受け入れてらっしゃいます。ゼロが1個多いかなと思います。それは市の成り立ち、歴史もいろいろありますので一概にそこだけで比較はできないと思います。 敦賀ムゼウムの方にいいですねってことでいろいろお聞きしたんですけれども、ところが敦賀って目立った伝統工芸がないと。敦賀の方にしてみると越前市はいいですね、あんなにたっぷり伝統工芸があって。しかも、越前町や鯖江市も伝統工芸がたくさんある。滞在して観光できるじゃないですかって。敦賀は敦賀ムゼウム自体の入り数は多いんですけれども、やっぱり関西方面や中京方面からの日帰りが多くなってしまうと。それもお聞きしまして、新幹線もできることで駅1つですから瞬間移動みたいなもんですね。座ろうと思ったら着いちゃったという、そんな時間の感覚で敦賀市に着くんじゃないかと思いますが、敦賀市とは何か仲よくタッグを組んで、お互いに補完しながら観光とかの業務とかができるような気がします。また、敦賀市は国際関係に非常に明るいです。そういうところで何か敦賀市と一緒に組んでやろうということは計画の中にはないのでしょうか、お尋ねいたします。
○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 敦賀市に限らず、ほかの市町との連携というのは極めて大事だと思ってます。敦賀市はやはり敦賀港がありますので、かつてから国際都市、港を持ってるということで、人権の関係でいうと杉原サバイバーのユダヤ系の人たちもたくさん来てますし、私もイスラエルの大臣とお会いしたことがありますけれども、あとポーランドとかという深いつながりがあります。 もう一つは、コロナでしばらく頓挫してましたけど、国際クルーズ船があそこには入るんです。国際クルーズ船が入ると数千人の人が朝入ってきて、1日観光して夜また船で次のところへ行くというときに、やっぱり1日観光するコースにクルーズ船を運営する会社は非常に興味があるわけです。そうしたときに、おっしゃるように越前市内にある、あるいは周辺の市町にあるような伝統工芸とか体験とかというものは極めて大きな武器になると思います。敦賀新市長が米澤市長になりましたので、先日もお話ししてまた一緒にやりましょうって言っておりますので、いろんなものを連携しながらやっていきたいというふうに思っております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 市長の答弁で思い出しました。2019年人数が多いのはクルーズ船の影響だって言ってました。努力してどうのというよりも、やっぱりクルーズ船は大量の人を連れてくるので大きいと。今度から新幹線でその方を越前市にお連れして観光していただくと、そういうのもすごくいいのではないかと思います。 それで、今敦賀の話をしていましたらちょっと頭に思い浮かんだんですけれども、越前市の方向に向かっていくと、今関西、京都とか大阪へ行くときサンダーバードに乗ってぴゅっと行きますが、新幹線開通とともにそれがなくなります。ということは、関西方面に行くのはしばらく、すぐ大阪まで北陸新幹線は延線するとは思うんですけれども、それまでの間だけちょっと不便かなと思いまして、それで先々週ぐらい、先週ですか、東京に行ったんですけれども、Suica、あれでもうどこでも行けます。私鉄もJRも地下鉄も相互乗り入れをしているから、さっさっさっと行けて、そうストレスがないんです。 あの人口の多い東京都と全てを比べられるわけではないんですけれども、いかがでしょう、ハピラインとJRが乗り入れをして、今のJRの武生駅、あそこから快速電車で播州赤穂とか姫路、今行ってるやつ、ああいうやつを相互乗り入れでこっちまで持ってきていただくという、そういうJRとの交渉というのはしていただけないものでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 龍田副市長。
◎副市長(龍田光幸君) 県職員時代の最後の4年間携わった仕事なので、私のほうから御答弁させていただきます。(笑声起こる)多少厳しい答弁になるかもしれませんが、よろしくお願いします。 JRの新快速電車の並行在来線区間への乗り入れにつきましては、県並行在来線会社、沿線市町間との間で、やりたくてもやれないというのを、一定の認識が共有されているところでございます。 その理由といたしましては、新快速がもし乗り入れる場合ですけれども、敦賀から以西の北陸線の区間につきましては、交流区間ということになってございまして、そこに例えば敦賀からあっちの以西のほうの、敦賀-米原間であったり、琵琶湖線の区間であったり、京都線の区間であるというところを走ってる新快速の車両が乗り入れることは、まず物理的にできませんということでございます。湖西線につきましても、同じように、直流の電車が走っておりますので、物理的にできないというのが一つの理由。 そうしますと、これを解消しようとしますと、別途工事をしなくちゃいけなくなりますが、それはJRも経営分離をしようと思ってるので、そんなことはしてくれませんから、我々のところでそれをやろうということをしますと、試算したところ、相当膨大な費用が発生するわけでございまして、それを会社であったり県であったり市町であったり、負担するということは、経営とか財政の面からすると非常に厳しいということでございます。 一方、ハピライン側の交直車両という、交流でも直流でも走れる、今の特急電車みたいなもんですけれども、車両をあちらに乗り出すというようなことも検討したわけですけれども、そうしますと車両を増車しないといけないとか、運転士を増員しないといけないという、向こうの安全装置でいうATSとこちらの装備も違うとか、向こうへ行って帰ってこられなくなってしまったらダイヤがばらばらになるとか、あっちで事故を起こしたら誰が責任を持つんだというような様々な問題がありまして、地域交通としての定時性であったり利便性、あるいは経営のリスクから、それは難しいというような一定の判断でございました。 しかも、それを無理してさらにやろうとしましても、新快速に対する需要という点におきましては、新快速に乗られた方は分かると思うんですけれども、湖西線では近江舞子駅からは各駅停車、近江今津で、湖北へ来ると4両しか止められないホームなんで、切り離しております。あちら側の湖東側のほうに回ってくる電車も、同じく米原で切り離しているところでございます。 こうしますと、非常に今の在来の特急よりも時間がかかって、車両の揺れも相当ですから、利用が転換するということも見込めない。 よって、冒頭申し上げましたように、知事が会長を務められて、沿線首長などが取締役となって構成するハピラインの取締役会で、地域鉄道の使命を果たすことが経営理念の念頭に置かれていると、現在の経営計画が決められるということで、今準備を進めているということでございますので、その点、御理解願いたいと思っております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 詳しい説明をありがとうございます。 何か快速を夢見ていたのですが、かなり難しいという印象を持ちました。大阪延線までのしばらくの間ですので、どうにかしばらく我慢するなり、ほかの方法を考えなければいけないようです。 次なんですけど、また観光の話なんですけれども、NHK大河ドラマの観光への影響は大きいようであります。本市も、今、紫式部で沸き立っております。かなりの予算も組まれております。 そんな中でありますが、再来年、2025年のNHKの大河ドラマが蔦屋重三郎に決まったと報道がありました。 1750年生まれの重三郎、江戸時代の出版人であり、狂歌師や絵師たちを集めて新しい企画を生み出したプロデューサーでありますとウィキペディアに書いてありました。 浮世絵では、喜多川歌麿の名作を世に出したり、東洲斎写楽を育てたりしました。また、歌川広重の錦本も出版しております。馬琴や十返舎一九も育てました。これも、ウィキペディアに書いてありました。 現在の日本で浮世絵の版画用紙といえば、越前生漉奉書であります。しかも、越前和紙の産地では、最上級の紙から廉価版まで、幅広い価格の紙をそろえております。 2025年の大河ドラマでも、越前紙は脚光を浴びることになると思います。かなり高い確率でそうなると思います。2年連続でNHK大河ドラマの恩恵を被ることになるのではないかと思います。 2匹目のドジョウを、これをどう狙われますか。
○副議長(橋本弥登志君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 2025年の大河ドラマということでありますが、まずは2024年の大河ドラマ「光る君へ」の放映におきまして、紫式部をきっかけに本市の認知度を向上させまして、当時から高い技術があった越前和紙などの魅力発信に全力で取り組むことが重要だと考えております。 2025年の大河ドラマは、「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に決まったということでございます。浮世絵の版元蔦屋重三郎を主人公とした作品ということで先日発表されておりますが、浮世絵は和紙に刷られた木版画でありまして、折しも国際木版画協会の活動拠点とか、国際木版画会議の開催を今現在、誘致しているというところであります。 再びこの大河ドラマを、2025年も好機としまして、木版画を通した越前和紙の魅力発信を行うなど、本市のブランド力向上につなげていきたいというふうに考えております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 越前市に大きな風が吹いております。向かい風じゃなくて追い風です。力強い追い風をいただいてると思います。 今回、国際関係のことを幾つか質問いたしましたが、国際関係といっても仕事の幅は広くて、そして知識と経験が必要とされております。外交儀礼上、失礼な点が公にして指摘されることはありませんが、現実には見限られて、その後の交流が進まないということがあります。 細かい点はその都度県に聞くことにしても、市として恥ずかしくない程度の業務を通常こなせるようにしておく必要はあるのではないかと考えます。 現在、総務部の中に担当の方がいらっしゃると思います。三、四年後の活躍を見据え、今から国際関係に精通する部署、または人を養成していくといいのではないでしょうか。市長の御意見をお伺いいたします。
○副議長(橋本弥登志君) 蒲総務部長。
◎総務部長(蒲久美子君) 国際関係の対応につきましては、観光、文化や多文化共生など多岐にわたっておりまして、各部署におきまして通常業務の一部となってきております。したがいまして、特定の部署を設けて対応するよりも、引き続きそれぞれの所管課で対応するほうが適切であると考えております。 なお、対応に当たりましては、必要に応じて市国際交流協会等と連携、協力を行い、より効果的なものとしていきたいと考えております。 また、人材の育成につきましては、様々な主体が連携して国際対応をしていく中において、市内外の動きを注視しつつ、まず地方公共団体の職員にどのような知識やスキルが必要なのか、どのような人材育成が効果的なのかを研究してまいりたいと考えております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 国際関係がうまく進んでいけば、何でもありません、それが一番でございます。やり方よりも、きちっとしていただける、恥ずかしくない、これが越前市だというのをちゃんと世界中に見せられれば、それでオーケーだと思います。 それでは、画像をお願いします。 (資料を示す)先月ですか、二、三週間ほど前に議員有志で市内視察を行いました。そのときのシックススリーエステートワイナリー、ここも視察の中に入っておりまして、いろいろ感じることがありまして、質問をいたします。 東京へ出かけようとかなんとかというときに、手土産、手土産がなかなか越前、あるのはあるんですよ、でも越前で作られたもので、すごいぞ、おいしいぞ、うまいぞというものは数少ない中で、越前市を代表するようなおいしいワインが出来上がると、これは期待するところが非常に大きいです。 ここを見てますと、助成金をたくさん受けてらっしゃいますね。去年の9月の補正予算で助成金が通ってるんですけれども、その後、助成金の変更はないのでしょうか、お尋ねします。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 変更はございません。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 簡潔な回答、ありがとうございます。(笑声起こる) ここの生産量推移というのを、ここに計画書があるんですけれども、見てますと、シャルドネと、あとカベルネ・ソーヴィニヨンの生産量がすごく上がっております。これは、このワイナリーの会長がおっしゃられてたところの、ナチュラルワインを目指すという、そこと何か関係があるのでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 当該事業者がピノ・ノワールですとかシャルドネ、カベルネなど西洋品種を採用しておりますのは、白山地区の環境、風土をワインに最大限に反映させることで、同じ品種により、違いを際立たせまして、同地区の個性を世界で訴えたいというふうにお聞きをしております。 したがいまして、ワイン醸造法とワイン醸造用のブドウの品種とは、直接関係のないものと考えております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) 日本海側では絶対に無理だって、ふくいワインカレッジですか、でも言われたという西洋品種のブドウの栽培、それに挑戦というんで、これはすごいことで、果敢に挑戦されてると、これはすごい、結果がすごく楽しみであります。 ただ、現在の時点ですと、ワインを混ぜてるものですから、実際ワインの中の1割程度しか越前産のワインが入ってないということです。でも、それを飲んでみたいとか、人に持っていきたいと思うんですけれども、計画書を見てると、飲食店直売としか書いてないんですけれども、税金も使ってるわけですし、私たち市民が普通に手に入れることはできないんでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 当該ワインでございますが、主に県内の飲食店に直接販売しているということでございます。 出荷先を限定してるわけではございませんけれども、防腐剤が入っておりませんので、できるだけ温度管理ができる近いところでということでございます。 今後、ブドウが増産してまいりますので、ワインの出荷本数も増えてくると思います。その際には、市内にも流通するものも増えてくるだろうと思っております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩議員。
◆(畑勝浩君) その日を楽しみにしております。 (資料を示す)これは、ナチュラルワインですね、簡単な図で、今フランスに出張中の寺下さんから許可をいただいて、今掲示しております。これくらい、この上の黄色いところ、これがナチュラルワインの場所だそうです。かなり難しいことに挑戦されてる、それも果敢に取り組まれてると、越前市の誇りとなるようなワインを生産していただけるとありがたいです。 時間があまりないんですけれども、客単価三、四万円のレストランを併設するとお聞きいたしました。先ほど近藤議員の質問に答えていただいて、内装とか、いろんな福井のことをアピールする場所だというのもお伺いいたしました。インバウンドと世界の富豪が相手だとお聞きしました。そうしますと、ワインのことなんか、品質もかなり厳しくなると思うんですけれども、そのあたりの指導もされるんでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎環境農林部長。
◎環境農林部長(川崎規生君) 今回の事業について少し詳しく申し上げたいと思います。 市が支援申し上げたのは、越前市中山間園芸作物6次化推進事業補助金でございます。その名のとおり、市内の中山間地域で園芸作物を栽培いたしまして、その収穫物を加工、販売する6次化事業に対する助成でございまして、主にワインの醸造設備への支援でございます。 ワインは県内の飲食店に直売をしているとお聞きしております。 富裕層のインバウンド対象とは、恐らくレストランの経営方針であろうかと思っておりまして、そこに公費投入はございません。 本事業、こういったふうに中山間地でしっかり園芸作物を育てていただいて6次化すると、こういった趣旨でございまして、コウノトリをシンボルとした白山の自然を存分に海外の方に味わっていただきたいと考えております。
○副議長(橋本弥登志君) 以上で畑勝浩議員の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後2時40分といたします。 休憩 午後2時30分 再開 午後2時40分
○議長(吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位5番、清水一徳議員。 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) 一志会の清水でございます。発言通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 時間がもったいないので、2項目、今回は質問をさせていただきます。 1つは、千年未来工藝祭について、まずお尋ねをしたいと思います。 この千年未来工藝祭、ちょうど私が議員に初当選しました7月、その翌月に第1回目が開催された事業でございます。ですから、私にとっては、ライフワークのような、本当に親しみのある事業でございます。ですから、これをますます発展させたいという思いで質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 まず、昨年、千年未来工藝祭、コロナが大分収まったということで、昔どおりとは言いませんけれども、大分お客さんも増えて、事業も展開されたと思いますけれども、昨年の統括をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 昨年の千年未来工藝祭につきましては、コロナ禍にもかかわらず、延べ1万200人の来場があり、盛況のうちに終えることができました。 昨年のアンケート調査では、来場者の91.3%が満足され、出展者1社当たりの売上平均額は2019年の11万円から14万円に伸びており、出展者の97%がまた出展したいというふうに述べているところであります。 昨年取り組んだマテリアルツアーには、BAMBOO EXPOのプロデューサーなど5名を招聘し実施したことで、産地との人脈につなげることができました。今年4月には、プロデューサーやデザイナーが再び本市を訪れ、5月に東京で開催されましたBAMBOO EXPOのトークセッションと特別展示にて越前和紙を取り上げていただくなど、来場者に越前和紙の魅力と建築資材としての可能性を発信することができたというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) 大分戻ってきたということですから、今年がまた期待されるところでございます。 出展者、昨年は何店舗だったのか、また今年は何店舗で、応募がどれだけあったのか、もし分かりましたらお聞かせ願いたいと思います。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 出展者の数については、枠はもう決まっておりますので、例年100前後の枠の中でやっております。これまでも、非常に多くの方に応募いただいて、審査会の中で落ちる方もいらっしゃるというような現状で、非常に出展を希望される事業者さんが多くなっているのが実情であります。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) それだけ人気のある事業になってきたということで、非常にありがたいことだなというふうに思います。 また、先ほどおっしゃっていただいたマテリアルツアー、これは本来、BtoC向けのイベントであるこの千年未来工藝祭、そうしたところで、消費者の方々に直接お売りをするということで、自分のところの商品、そうしたものの評価とか、いろいろ聞かれるということで、自分のところの商品の今後の新商品開発とか、そういったものに非常に役に立っている事業ではなかろうかというふうに思います。 その中で、マテリアルツアーを開催していただきました。このマテリアルツアーのメンバー、これがすごいメンバーだと私は思います。乃村工藝社、これはトップと言っても過言ではない、小坂竜氏ですか、それと及川誠氏。この及川誠氏という方が、毎年、BAMBOO EXPOという、要するに商材を集約したといいますか、空間、例えば壁紙ですとか、そういった空間の商材を展示する、そういうエキスポをやっておられる。 そこに、今回、5月17、18ですか、東京にて開催されましたけれども、行きたかったんです。ただ、産業建設委員会の研修旅行がありまして、旅行でないわ、研修視察がありまして、申し訳ございません、言い方を間違えるととんでもないことになりますから。(笑声起こる)同じ行った人に言われております。行きたかったんですけれども、行けなかったということですけれども、そこでおっしゃっていただいたようにトークセッションがございました。非常に効果があったんじゃないかなというふうに思います。 このマテリアルツアー、今後も、今年もやられるのかどうかお尋ねをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) このマテリアルツアーについては、千年未来工藝祭と並行してずっとやってる事業でありますので、もちろん今年度もやっていく予定で今のところおります。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) ぜひやっていただきたい。と申しますのも、以前にインバウンド事業で、国の1億円の予算をもらってインバウンドの事業を展開しました。そのときも、マテリアルツアーと称して、乃村工藝社とか、そういった方々が産地を訪れて、そしてそこの産地の商材を使って紫式部の今の会館を造るということもございました。 その当時、ああ、これはいいことだということで、完成したものを見ますと、全くがっかりしました。壁紙はビニール、展示に使う和紙は四国の徳島の阿波和紙、越前和紙は使われてない、どういうことだというふうに私は非常に憤慨したんですけれども、今回のマテリアルツアーでは、この産地の技術、和紙、打刃物、たんす、これらをしっかり見ていただいて、そして感激していただいて、そしてその商材というものを日本に、世界に発展させたいということで、BAMBOO EXPOというところに展示をさせていただいたということですから、私は非常に期待を持っておるんです。 こういう交流、そうしたものが千年未来工藝祭から派生していって、越前の伝統工芸がますます世界に認められることを非常に期待をしております。 そこで、今年の千年未来工藝祭の計画というものをお尋ねいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 今年の千年未来工藝祭につきましては、CoNEXTion(コネクション)共創──共に創るという共創と書いて──2023をコンセプトに開催する予定です。 今年も、全国から総勢100を超える個々の職人が集結し、技や製品、そして作り手の人柄に触れてもらいながら、使い手に手仕事を身近に感じてもらうとともに、次の世代への継承を目指した全国に誇れるマーケットイベントを目指していきたいというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) (資料を示す)持ってまいりましたポスター。目立つポスターです、色も、非常に分かりやすいといいますか、貼って目立つポスターです。ちなみに、私も、これを一目見て、ああ、また今年もやってくると。 そうした中で、出展者の募集中ということで、クラフト、加工食販売100ブース、ワークショップが20ブース、キッチンカーが30ブースということで、合計150ブースですか、それを募集されてるということで、また今年も多分たくさんの応募があって、それを選定するのに大変苦慮されてるんじゃないかなというふうに思います。 そうした中で、今年の千年未来工藝祭をぜひ成功させるためにも、スケジュールは毎年2日間て決まってますよね、予算なんですけれども、1回目は大体500万円でしたか、最初の千年未来工藝祭、2年目から900万円、そして今1,000万円を超える金額になってると思うんですけれども、その予算編成について、この実行委員会とか、やってらっしゃる方々からの要望というものはなかったのかお尋ねをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 非常に大きな会場で、屋外も使いながらということで、いろんな経費がかかっているところであります。そういった中ではありますけれども、限られた枠の中の予算の中で収まるよう努力しているところであります。ただ、いろんな方からあれもこれもというところで、その辺をどうしていくか、予算に合わせた事業に抑えるのか、さらなるほかに予算を確保する動きをするのか、そういうところもひっくるめて実行委員会の中でもいろいろ議論しているところです。引き続き、また議論しながら、いいものにしていきたいというふうに思っております。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) またそれと、スケジュールなんです。8月に開催されまして、そして終わります。終わりましたら、大体、反省、いろいろな集計を取りながら、次に向けてということなんでしょうけれども、毎年のように大体年度末ぐらいからスタートなんです。多分今年もそうだったというふうに伺っております。 一般的に、企業でしたら、そういう毎年行う事業でしたら、終わったら反省をして、そして次の事業に向けて、来年の事業に向けてもう早速予算化とか計画とか、行うわけなんですけれども、この自治体事業というのは、そういう点、年度末とか、そういったもののネックがあるんです。それを何とか解消できないかというふうに私は思うんですけれども、行政側としてどのようにお考えなのかお尋ねをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) この千年未来工藝祭については、非常に全国的に有名なイベントになっております。そういった意味で、年間を通していろんなところでこの講演をするとか、発表するとか、そういった機会があって、年中いろいろ検討してる状況にあります。そういったところで、終わったからということよりも、反省しながら次はどうしようとか、そういったものはプロデュースしている方もひっくるめながらいろいろ考えてるところでありますので、その年度で区切ってというふうなところは思ってないつもりです。実行委員のメンバーさんにおいても、今年はあれしよう、これしようというのは常に会えばいろいろ話をお聞きする機会もありますので、そういったところで絶え間なくこの事業を展開してるつもりではあります。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) そういったことは、スケジュールにしても予算にしても、次の開催に向けて練りに練っていただいて、よりよいものを築き上げていくということが、私は大変必要なことではないかなというふうに思います。そういった意味においても、計画をして、そして計画の中でしっかりとした予算立てをする、その予算をしっかりと今度はつかまえに行くといいますか、そういう行動も必要なのではないかなと。毎年こういう予算があるからそれを引っ張ってくるというのではなくて、新しい企画をして、またそれに合った予算を取ってくる、それぐらいの気合といいますか、そうしたものをやっていただくと、ますますこの事業というものが発展していくんではないかなというふうに私は考えますけど、自治体の考えをお聞かせ願います。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 財政的には、今は国、県の補助金を活用しながらやってるところでありますけど、民間企業さんとも、そういったところで何か連携できるものがあればそういったものとどんどん連携したいという思いではおります。そういったところもしっかり、あとクラウドファンディングという手法もあるなとか、そういったところも今考えてるところであります。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) これを申しましたのは、隣の鯖江市さんがやっておられるRENEW、もうほとんど自立されている事業でございますから、千年未来工藝祭も行く行くは行政体から自立した、日本で千年未来工藝祭があるというような、そういう事業に本来発展していっていただきたいなという思いもあって、そういう方向性に行っていただけないかなというふうに、これは期待をするところでございます。 それと、この前、5月ですか、越前鯖江デザイン経営スクールというものが発表されました。 山田市長、そしてお隣の鯖江市の佐々木市長、このお二人によってこの計画というものが発表されたわけですけれども、このコンセプトといいますか、目的といいますか、そうしたものをお尋ねいたします。
○議長(吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 今回の越前鯖江デザイン経営スクールですけれども、おっしゃるように、両市が連携して、ブランドの構築とかイノベーションの創出のために、デザインという物の考え方を学ぶ、そういう場をつくろうということでございます。 ここで言うデザインというのは、単なる色だとか形だとか模様だとかということではなくて、例えばアップルがiPhoneを生み出したような、そういう新しいものづくりをするイノベーションを起こすための物の考え方です。 参考になるのは、もう大分前になりますけど、川崎和男さんがSSIDという鯖江のデザインスクールをやられましたし、あるいはナイフビレッジで新しいものづくりを教えられたと。ああいったものが、伝統工芸品あるいは眼鏡の産地に息づいている、そういったこともありますし、国も今デザイン経営ということを言っておりますので、職員の皆さんもそうですけれども、経営者の皆さんに学んでいただく、そういう機会にするのが、これからのものづくりの両市にとって意味があることではないかというふうに考えて、スタートさせたものであります。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) 懐かしい名前が出ました、川崎和男先生。私も、ちょうど越前和紙青年部会に在籍しておった折には、その青年部会のメンバー、大体、頭が40から30代のメンバーで、オータキペーパーランドという組織をつくりまして、川崎先生とデザインをしながら、和紙の創造性のあるいろいろな商品開発というものをやっていた記憶もございます。残念ながら、途中で越前和紙の場合は挫折をしましたけれども、ナイフビレッジの場合は、いまだにナイフビレッジが、あれほどの企業というか、組合になってるということは、川崎先生のデザインの効果というものは大きなものがあろうかというふうに思います。 それが、今回、デザイナーとすると、ツギの新山さん、そしてヒュージの内田さん、ともに鯖江市、越前市と、両市にそういうデザイナーがおられるんで、非常にいい企画だなというふうに思いますし、また伝統工芸にしても、鯖江は眼鏡もございます、いろんな産業がございます。そうした中で、これからの経営者としては、ただ物をつくるだけではなくて、世間に、社会に認められるような、そういうものづくりというものをどうしたらつくったらいいかというところで、デザインというものがあるんだろうというふうに思いますんで、これは非常に期待するところでございます。 このデザインスクールというものは、7月、来月ですか、来月7日から開催をされるということでございますけれども、対象となられる企業、そういったものはもうお決まりになっておられるのかお尋ねをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 事業としては、最初に大きなイベントをやって、その後、小さなグループの中で勉強会をやるとか、ワークショップをやるとか、そういった展開をしていきますので、まずは、7月7日だったと、七夕の日やったと思うんですけれども、最初の大きなシンポジウムがありますので、そこをしっかり募集をかけているところであります。引き続き、その後、いろんなワークショップについても募集をかけていく予定で今進めているところであります。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) ぜひ参加したいなと思うんですけど、残念ながら、また東京出張になりました。行きたいなという事業がなかなか見られないというのは、非常に残念に思いますけれども。 また、ほかに県が推奨しましたF-TRAD、FUKUI TRAD、デザイナーさんというかプロデューサーというか、3人の方が来られましたよね。まだ北新庄のほうか、何か民家を借りて、そして活動されてるというふうに聞いているんですけれども、そういった方々との連携というものは考えてらっしゃるのかお尋ねをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 北新庄にお住まいのというのはペリメトロンさんやと思うんです。ああいう方々は、役所がどうこうというよりも、その皆さん皆さんで個々にペリメトロンさんと組んでいろんなことの事業を展開されております。ベースは県の事業でありますけれども、そういったところで主体的に行っておりますので、越前市がどうこうというところは入らないほうがいいのかなと思います。そういったところで、しっかり見守っていきたいなというふうには思っております。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) 以前、私も、そのところへお邪魔したんです。冊子が発行されたということで、興味があって行かせていただきました。非常にエネルギッシュな方々ばかりで、新しい風といいますか、越前市にとっても、鯖江市にとっても、新しい風がこれから吹いてくるのかなというふうに思います。 デザイン経営スクールと同時に、そういった方々との交流というものも考えながら、ますます。当然、ペリメトロンのメンバーの方々ですから、いろいろな人脈といいますか、そういったものもお持ちですから、ぜひともこれを利用しない手はないなというふうに思いますので、ただ見守るだけではなくて、積極的に関わっていただきたいなと、諸山部長によろしくお願いいたします。 こうした千年未来工藝祭が、もう8月に開催されます。しかしながら、来年開催するに当たっては、まさかりどんの館というものは大河ドラマの展示館になるわけです。そういったときに、この影響というものがどのようにあるか、お考えなのかお尋ねをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 今、先ほどの話の続きになりますけれども、今クリエーターという話が出ました。今回、総合計画の中で、クリエーターというのは非常にキーワードになっておりまして、人口を増やすために、クリエーターの皆さんを通していろんな交流人口、関係人口を増やしていきたいなというところもあります。そういったところで、クリエーターを大事にしながら、伝統工芸なり、ものづくり、しっかり今後やりたいなというふうに思ってるところであります。 それと、今おっしゃられたところについては、今後どうしようかなというところは今悩んでおりますけれども、しっかりやっていきたい。ただ、バスで多くの方がいらしてる、そこの近くにいらっしゃるんなら、こちらのほうにも来てくださいということで、見ていただく方が増える非常に大きなチャンスでありますので、そういったことをしっかり活用しながら、紫式部と越前市の伝統工芸、そういったところもしっかりアピールしていきたいなというふうには思っております。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) 来年のことですけれども、だからこそ、もう決まっていることですから、そういうまさかりどんの館が使えないということであるならば、どのような形で今度は企画していくかということを実行委員会の方々に考えていただくためにも、早急に、終わったらすぐに来年のことを計画していただくということで、私はそういう機会をなるべく早い機会で展開していっていただきたいなというふうに要望をしたいというふうに思います。 続きまして、都市公園の包括管理業務委託についてでございます。 これは、私の、12月議会でしたか、紫式部公園の高木の樹木の剪定の予算というものが補正予算で出てきました。そのときに、都市公園、紫式部公園にしても、包括管理でたけふ未来さんが管理してるんじゃないかと、全て管理しているのに、何でそこだけまた予算がつくんですかとお聞きしましたところ、高木についてはその管理の対象外なんだというふうにお聞きをいたしました。 そうした問題もありまして、だったら、だったら紫式部公園はそういう専門的な造園業者の方々に管理を任せたらどうだという意見も出させていただきました。 そこでまず、質問でございますけれども、都市公園の包括管理委託業務は今年度末で一応契約が切れるというふうにお聞きをいたしました。契約更新を迎えるとのことですけれども、現在の契約委託の内容をお知らせください。
○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。
◎建設部長(松村英行君) 都市公園の包括管理業務委託につきましては、市内94の都市公園のうち、武生中央公園、日野川河川緑地、丹南総合公園以外の91公園で実施をしているところでございます。 業務期間につきましては平成31年4月1日から令和6年3月31日までの5年間で、受注者はたけふ未来有限責任事業組合でございます。 主な業務内容でございますが、日常的な巡視や清掃の実施、定期的な中木類、低木類の樹木の管理や芝生の管理、除草、草刈り等のほか、遊具などの公園施設の小修繕を実施しているところでございます。また、地元との街区公園の管理協定締結業務や光熱水費の支払い業務、団体利用等の利用調整業務を担っていただいてるところでございます。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) ありがとうございます。 公園の管理ということでございます。大きな公園も小さな公園も一まとめということで今お聞きしました。 そうした中で、今お話の中にありました街区公園、私が住んでるような小さな町のところにも公園がございます。それを街区公園と言うんだろうと思いますけれども、その公園に対して契約をされてるというふうにお聞きをいたしました。 ちょうど私が、4年前ですか、区長をさせていただいているときに、そのたけふ未来さんから、この公園の草むしり──除草です──除草とか掃除、そうしたものの業務というものを区でやってくれないかというふうな御相談がございました。そして、契約を結んで、その契約によって、何がしかの契約金といいますか、それを毎年お支払いするという形で契約を結んだわけです。 その理由として、そうやって管理委託、管理をしているのは結構なんですけれども、地元の方々がもう任せっ切り、公園の管理を、ということは、親しみというか、愛着といいますか、そういったものが湧かないんじゃないかと。地元の方々がそうやって自分の地区にある公園を草むしりしたり、掃除をしたり、またはその公園でラジオ体操とかいろいろやりますから、そうした親しみを持つためにも、委託契約をして、そして地区の方が管理をしてくださいと。それなら、それは意義があることだということで、私の地区は契約をいたしました。 この街区公園というものは、この越前市全体、91公園を管理していると今おっしゃいましたけれども、そのうちの幾つ街区公園があるのか、それと私の地元のように地元の方とその公園の管理締結契約はどれぐらいのところがやっているのか教えてください。
○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。
◎建設部長(松村英行君) 街区公園としましては、都市公園の中で住民にとって最も身近な公園というところで、市内に76公園ございます。 現在、地元と包括管理業務委託者が公園の維持管理について協定を結んでいる件数でございますが、実績としましては、令和4年度末で76か所の街区公園のうち、43公園で包括管理業務委託者と協定を締結しております。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) 街区公園は、たくさん、76あるということです。 それぞれに地元、地区というものがあるわけですから、でき得る限り地元の方がその管理をするということが、管理というか、草むしりとか、どちらかというと簡単なことですよね、年に何回か社会奉仕で掃除をすればいいわけですから、そうしたところで、またその公園に愛着を持ち、そして自慢できる公園にするためにも、そういう契約を結んでいただいて、そして管理をしていただく、そうしたことを進めていただくのは非常に私はいいことだなというふうに思います。 しかしながら、76のうち43、まだ半分ちょっとですよね。まだ半分近くの自治会といいますか町内の方は結んでいないということでございますから、その進め方というものはどのように考えていらっしゃるのか、考えをお聞かせ願います。
○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。
◎建設部長(松村英行君) 管理協定を締結していない街区公園の対応としましては、引き続き包括管理業務委託者と連携しまして、協定締結に向け、自治振興会や地元区長に対する説明を行いまして、住民主体の身近な公園の維持管理を推進していきたいというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) この包括管理を委託してからもう何年もたってるわけですけれども、その何年かの中で、いろいろと御苦労されて、これだけの43の締結をされてきたんだろうというふうに思います。 しかしながら、まだまだ、地元の公園というものを地元の方に愛してもらう、そして誇りに思えるような、そういう公園というものを築き上げるためにも、そういう締結をしていただいて、地元の方が掃除をしたり、そういう集える場所にしていただくことが、これからまた地域の結束化といいますか、そうしたものにもつながるんではなかろうかというふうに思いますので、ぜひともこれは早急に、なるべく早い段階で締結をしていただいて、そして地元の方に管理をしていただくような方向に持っていっていただきたいなというふうに思います。 それに反して、大きな公園、先ほど私が申し上げましたような紫式部公園ですとか、芦山公園、また今立にもございます、小次郎公園と、大きな公園がございます。そういったところの公園というものは、高木になりますと管理ができないということですから、であるならば、その管理のできるような業者、例えば造園業者の方々に管理をしていただくという方向性は考えていらっしゃらないのかどうかお尋ねをいたします。
○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。
◎建設部長(松村英行君) 紫式部公園や芦山公園、小次郎公園などは、来園者の目的が景色の観賞や園内の散策でございまして、都市公園の中でも特に景観が重視される公園でございます。 今回の包括管理業務委託の更新につきましては、国道417号の冠山峠道路開通や
北陸新幹線県内開業、それから中部縦貫道全線開通等、本市を巡ります広域交通の整備による交流人口の増大や、また大河ドラマ「光る君へ」の放送開始による本市への関心の高まる時期に当たります。 これらの本市を取り巻く状況の変化を本市のイメージアップの好機とするために、景観が重視される都市公園については、さらなる磨き上げが必要と考えているところでございます。 そのためには、特に樹木の維持管理が重要で、造園協会などの専門家の御協力を得ながら、樹種に応じたきめ細やかな管理が行えるように、今回の更新に際しては維持管理形態を見直していきたいというふうに考えております。 なお、紫式部公園につきましては、昨年度、紫式部プロジェクトの一環としまして、包括管理業務とは別に園内の高木の剪定を行ったところ、修景が回復しまして、来園者からも好評を得ているというところでございます。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) でしょ。専門家に任せればいいんですって。そういう景観が重視される公園であるならば、その景観をしっかりと管理できる、そういう業者に私は任せるべきじゃないのかなというふうには思います。 それと、花筐公園を例に出しますと、あそこは唯一の風致公園ですけれども、顕彰会というものがございまして、地元の方が大切に守ってらっしゃる。地元の方もしっかりとその公園に関わるということ、それが必要なのではないのかなというふうに思います。 ただそういう業者に任せるだけではなくて、包括管理で全てを包括するような管理の仕方ではなくて、そういうものはしっかりとその地域地域に合った景観の管理、そうしたものをしっかりとやっていただきたいというふうに思います。 今立の服間の小次郎公園にしても、地元の方々がちゃんと草むしりとか掃除をしてますよ。池の管理も、地元の方々が一生懸命管理をされて、そういう愛着を持った公園だからこそ、来る人に対して感動というか、何かほんわかとした、そういう思いが伝わるんだろうというふうに私は思います。 紫式部公園にしても、やっと藤棚ですか、あれも回復をしてまいりました。専門家に任せた、その効果だというふうに私は思います。 今までが悪かったということではなくて、今後そういう景観というものをしっかりと守っていただくためにも、せっかくの機会ですから、今、部長がおっしゃったように、管理の方向性というものも考えていただきたい。 包括の中では、各地区のそういう締結、そうしたものはしっかりと包括して管理をしていただいて、景観を重視する大きな公園は専門家の業者に任せるような、そういう管理をしていっていただきたいなというふうに思いますので、最後、もう大分時間が余りましたね。法話がなかったでかな。(笑声起こる) 公園について、部長のお考えはお聞きをしました。最後、市長はその公園について、越前市を代表する公園ですから、芦山公園にしても、そういったところで、部長と同じような考えなのかお聞かせください。
○議長(吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 今、部長が答弁したとおりでありますけれども、花筐公園にしても、地元の人の愛着、小次郎公園もそうですし、芦山公園、今回いろいろ手を入れるようにしましたけれども、そういう形で、市民が憩い、あるいは市外から来られた人も楽しめるような、そういう公園にしていくことが、せっかくの財産ですから、有効に使えるようにしたいというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 清水一徳議員。
◆(清水一徳君) ありがとうございます。 地元の方が愛さなければ、県外の方、よその方が来て、いい公園だと思えるはずがありません。まずは、地元の方々としっかりと公園を管理していくという姿勢で今後臨んでいっていただきたいなというふうに思います。 これで私の一般質問を終わります。
○議長(吉田啓三君) 以上で清水一徳議員の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後3時30分といたします。 休憩 午後3時18分 再開 午後3時30分
○議長(吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位6番、桶谷耕一議員。 桶谷耕一議員。 なお、桶谷耕一議員の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたしてありますので、御了承願います。 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 公明党の桶谷耕一です。 最初に、観光の推進、振興について一般質問をいたします。 令和5年4月11日付の福井新聞の論説に丹南の産業観光推進の記事が掲載されておりました。 記事の内容を紹介いたしますと、丹南地域に集積する数々の伝統工芸などの産業を観光につなげるよう、一般社団法人SOE(ソエ)が、本年度から体験型の工房見学や産地を巡るツアーを年間を通じて開催をする。県外から移住した若者らが、モノづくり企業と連携をし、魅力的なコンテンツづくりに取り組んでいる。産業の観光化は、丹南の行政や観光団体も従来から目指すところだが、外からの視点を持つ若い世代の自由な発想が大いに魅力をアップさせるのではないかと期待をされている。丹南地域は、越前漆器や越前和紙、越前打刃物、眼鏡など、7つの産地が10キロ以内に集中、全国的にも珍しい地域だということで、記事は続いておりますけれども、最後には、来年、北陸新幹線が県内で開業すれば、商圏は格段に広がる。斬新な企画の数々を武器に、飛躍を果たしてもらいたいとありました。 この記事を参考に、広域観光推進についてお伺いをいたします。 この記事を受けて、丹南地域の広域観光についてどのように考えているのかお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 丹南地域の広域観光につきましては、北陸新幹線の県内開業に向け、道の駅越前たけふを丹南地区のゲートウェイとして、伝統的工芸品、越前ガニ、越前おろしそばなどの地域の強みをPRし、丹南5市町が連携を深めることで、広域観光の相乗効果が図られるものと考えております。 特に、SOEでは、伝統産業の5つの産地を巡るツアーを検討しておりますが、市観光協会と各産地の工房との連携を密にしながら、3者で取り組んでいく必要があります。 さらに、この産地ツアーに各市町の観光資源を絡めることで、より魅力を高め、二次交通や宿泊などの課題に対して、丹南地域全体で連携し、カバーすることが必要であるというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 質問します。 まずは、新幹線開業が来春と迫る中、広域観光の情報発信、PRについてお伺いをいたします。 市や丹南広域観光協議会では、現在どのように実施されているのかお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 本市では、北陸新幹線の県内開業に向け、道の駅の中に越前たけふ観光案内所を3月18日にオープンしたところであります。 この案内所では、丹南地域の5つの伝統的工芸品をはじめ、県内の観光地や体験メニュー、食事、お土産などの紹介を行っております。 オープンからこれまで来られた方については、1万3,300人ほどで、そのうち相談をされた方は2,500人ほどです。週末には、多い日で300人ほどが来られているという状況であります。 また、丹南広域観光協議会では、この新幹線の県内開業に合わせ、情報誌やウェブ等を活用して広報活動を展開しております。また、県主催の新幹線沿線での観光PRキャラバンや、県観光連盟が主催します大都市圏での観光商談会で営業活動を行っているところであります。また、今年度からでありますけれども、丹南地域の観光スポットを巡るデジタルスタンプラリーを新たに実施する予定であります。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) (資料を示す)資料を見ていただきますと、この前視察に行きました信越自然郷というのがあります。これは、その次が、道の駅に設置したものです。その次は、手仕事のまち歩きということで、昨年の資料なんですけれども、これしかありませんでしたので、こういうのに多くの方が参加をしているということであります。 丹南広域観光協議会と越前市の観光に関する役割分担について、現在どのように協議をして推進をしているのかお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 丹南広域観光協議会では、丹南地域周遊・滞在型の観光推進計画に基づきまして、事業を展開してるところであります。 具体的には、丹南地域の特性や歴史、文化やものづくり等の魅力を生かした付加価値の創出やストーリーづくりを行いながら、旅行商品を造成しているところであります。 令和4年度、昨年度でありますけれども、丹南5市町の観光素材集を作成し、それぞれの市町でもこの周遊観光のPRに生かしているところであります。 本市におきましては、特にこの素材集を活用し、道の駅越前たけふ観光案内所におきまして丹南の周遊観光のPRを行っているところであります。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) ところで、先ほど説明のありました、広域観光の拠点であります道の駅越前たけふ観光案内所の運営については、どのようになっているのかお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 越前たけふ観光案内所の運営につきましては、市のほうから市観光協会に運営を委託しているところであります。 この案内所では、本市の観光案内とともに、丹南5市町の周遊観光、県内の観光案内も行っております。営業時間については午前8時から午後6時まで、外国人の観光客にも対応できるよう、英会話のできる職員を配置しているところであります。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 先ほどお見せしましたけれども、昨年11月1日、2日にかけて、福井県丹南広域組合で、長野県飯山市に行政視察に行かせていただきました。 飯山市では、北陸新幹線飯山駅があり、これらの構内に信越自然郷の観光案内所がありました。3市4町3村の9市町村で、広域で運営をされておりました。 現在実施しております道の駅越前たけふ観光案内所を広域観光の拠点と位置づけるのでありましたら、丹南広域観光協議会など、広域での運営は想定していないのかお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 越前たけふ観光案内所の運営につきましては、越前たけふ駅が立地する本市がリーダーシップを取り、丹南5市町と連携する中で、越前の多様な素材をPRでき、誘客の相乗効果が図られるものというふうに考え、取組を進めております。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 自分たちのまちのよいところを持ち寄り、自分たち自身で企画運営していけば、各市町の機運醸成にもつながります。市町を横断した観光コースの案内もできるものと考えております。ぜひ実現をしていただきまして、その次に行かせていただきます。 次に、
観光再始動事業、近藤議員もお聞きをいたしましたが、丹南地域の広域観光の大きなテーマであります産業観光についてお聞きをいたします。 まず、越前市観光協会が官公庁の
観光再始動事業の採択を受けましたが、この事業について、先ほどお聞きをしましたが、詳細についてお聞きをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 本市では、市総合計画2023における
観光産業拡大プロジェクトとして、手仕事を生かした認知度向上と消費拡大を目指し、本格的な体験コンテンツの開発と磨き上げに取り組んでいるところであります。 市観光協会では、手仕事を巡り、地域社会と関わる本物の旅をテーマに申請しまして、インバウンドのハイエンド層をターゲットに、高付加価値の旅行商品を企画したところが評価され、官公庁に採択されたところであります。 この事業におきましては、通常、非公開である伝統産業の工房の見学や体験、職人とのコミュニケーションを取る一連のプログラムに、高いレベルのガイドと伝統的工芸品を使った料亭やレストランでの食事などを加えた、高付加価値の観光プログラムを造成する予定であります。 なお、事業費につきましては、1,600万円で、国の補助金は1,300万円というところであります。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 分かりました。 この事業の今後の展開についてお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 今後の展開につきましては、今回の補助事業を通しまして、伝統的工芸品の手仕事に着目し、インバウンドのハイエンド層をターゲットに高付加価値商品を造成し、誘客を図ることで、新たなビジネスチャンスにつなげていきたい、また一般的な客層に対してもこの効果を波及させながら、本市の観光の振興をしっかり図っていきたい、そういうふうに考えているところであります。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 補助事業がなくなっても、継続してやっていただきたいと思います。 次に、親子ワーケーションについてお伺いしたいのですけれども、内容については質疑のほうでお聞きをいたしました。 それについて、事業を今後導入することに当たって、地元のメリットや効果はどのように発生するかお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) この親子ワーケーション事業により、伝統産業や地域での体験事業、また農家や民宿、ゲストハウスへの宿泊者が増えることで、観光消費額が増加し、地域の経済の活性化にもつながると思われます。 また、本市の知名度向上や、交流人口、関係人口が増大し、市総合計画で目指す10万人の元気と活力の増大につながっていくものというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) また、地域がどのようにこの制度を導入して変化をしていくことを望まれているのかお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君)
諸山産業観光部長。
◎産業観光部長(諸山陽一君) 今回のこの親子ワーケーションを受け入れることで、大都市圏の親子と地元住民との触れ合いにより地域の魅力を再発見し、ふるさとへの誇りにつながるなど、地域住民、地元住民の意識の変化が期待できるのかなというふうに考えているところであります。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 親子ワーケーションによく似た事業で、保育園留学というのがあります。この事業は、都会は園庭がない保育施設も多く、子供を自然の中で伸び伸び遊ばせたい親に選ばれたそうです。宿泊は、ゲストハウスや一棟貸施設、子供は滞在先の保育園や認定こども園に通い、親はリモートワークで働くケースが多いそうです。 この事業もそうですが、観光担当課が、市の定住担当課や福祉部門、教育委員会も含めて、今後連携して推進いただくことを願いまして、次の質問に行きます。 次に、障害のある子供にインクルーシブ教育をについて一般質問をいたします。 2022年、昨年の8月22日、23日に、スイス、ジュネーブの国連欧州本部において、日本政府は障害者の権利に関する条約──以下、障害者権利条約というふうに言わせていただきます──に関する初めての審査を受けました。 障害者権利条約とは、2006年に国連が採択をし、2014年に日本においても批准をいたしました。 この条約は、障害のある人の権利を保障するための国際条約で、障害者権利条約の成立過程においては、私たち抜きに私たちのことを決めるななどをスローガンとして、多くの障害者当事者が策定に関わりました。 批准をした国については、障害者権利条約を政策などに反映していく必要があります。 昨年の8月の審査には、100人もの障害者当事者が日本から渡航し、権利委員会の委員に日本の現状を訴えたそうです。審査を踏まえ、9月9日に、国連の障害者権利委員会から日本政府に勧告が出されました。勧告には、インクルーシブ教育の権利を保障すべきとの記述がありました。障害者権利条約第24条には、教育について示されておりまして、勧告については、第24条、教育についての障害者権利委員会の懸念事項と強く要請する事項が示されていました。強く要請する事項では、6点が指摘されたそうです。 この勧告に対して、国ではいち早く回答をしています。その内容は、インクルーシブ教育システムを推進するということで、勧告内容の改善をすると言われています。 そこで、各市町単位でできるインクルーシブ教育の推進についてお聞きをいたします。 まず、ある文献を参考にさせていただきますと、インクルーシブ教育は、多様な子供がいることを前提とし、その多様な子供たち──排除されやすい子供たちを含む──の教育を受ける権利を地域の学校で保障するために、教育システムそのものを改革していくプロセスと定義をされていました。 まず、昨年9月9日に国連から障害者権利条約の第24条に係る勧告がされました。他の項目も勧告を受けたとお聞きをしました。 今回、教育についてお聞きをいたします。 昨年9月9日に国連が日本政府に勧告を出された教育についての内容について分かりやすくお示しをください。
○議長(吉田啓三君) 見延教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(見延政和君) 国連の委員会の教育に関する勧告内容は、主に2つあります。 1つに、障害のある子の中に、いわゆる通常の学級で学べない子がいることを問題視されました。 もう一つは、日本の特別支援教育は、インクルーシブ教育システムに照らすと、分離されているとの指摘があり、改めて国の行動計画の策定が求められました。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 次に、国連の勧告に対する日本政府の回答について、その内容を分かりやすくお示しください。
○議長(吉田啓三君) 見延教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(見延政和君) 永岡文部科学大臣が記者会見でコメントとして発表されているものがあります。その内容は、多様な学びの場で行われている日本の特別支援教育を中止することは考えていないが、国連の勧告の趣旨を踏まえ、インクルーシブ教育システムの推進に努めていくというものであります。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 日本の政府の回答で、国連の勧告に対する改善ができることについて、国の判断でありますので、この場では避けさせていただきます。 国連からの改善勧告を受けている課題であることを示しておきたいと思います。 石川県白山市では、今年4月に入学する児童で、全保護者向けに配った就学相談の案内で、障害のある子供の就学先に通常の学級が記載されていなかったことが分かったそうです。地元新聞にも掲載をされました。 障害のある子供の保護者が通常の学級に入学する選択肢がないと誤解しかねないと指摘があり、市教育委員会で直ちに修正をし、就学先に通常の学級、通常の学級及び通級指導教室、特別支援学級、特別支援学校と明記をしたそうです。 地元の白山・野々市つながりの会の代表の方は、障害のある子供、ない子供も一緒に学ぶことができる環境が必要であると、選択肢を暗に奪っていると言われていました。 そこで、障害のある子供もない子も一緒に学ぶことができる環境の一つに、通級指導教室の増設を提案したいと思います。 通級指導教室とは、通常学級に在籍をしながら個別の学習支援を受けることであります。 インクルーシブ教育の権利を保障する上でも、全ての子供の学ぶ人権を守る上においても、通級指導教室の拡大が必要と考えます。 越前市の学びの場について、特別な支援が必要な子供たちに、学びの場の選定はどのようにされているのかお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君) 澤崎教育長。
◎教育長(澤崎秀之君) 本市におきましては、就学に際しては、今、話題にも上げられましたが、通常の学級それから通級指導、特別支援学級それから特別支援学校に関する多様な学びの場の説明を行わせていただいて、まずは就学相談というふうにつなげさせていただいてます。 もう少し具体的に申し上げますと、保護者との相談の機会を複数回設けまして、保護者の心情に寄り添いながら、御本人それから及び保護者の教育的ニーズやそのお子さんに応じた必要な支援について、丁寧に合意形成を図りながら、学びの場を設定していくというふうに本市では取り組んでおります。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 現在の越前市の通級指導教室の実態について、現状についてお示しをください。
○議長(吉田啓三君) 澤崎教育長。
◎教育長(澤崎秀之君) 今、通級指導についてということですが、通級指導についてちょっとだけ説明を加えさせていただきますと、通級指導の中身については非常にたくさんありまして、言語障害それから情緒障害等の困難さを抱えている児童・生徒に対して、通常学級から通級指導教室に場所を変えまして、困難さの解消に向けた自立活動を行うという教育の一つの形態です。 令和5年度、本市におきましては、約120名の児童・生徒に対して、それぞれ週当たり1時間から2時間にわたりまして、個々の障害の状態に応じて、特別な通級の指導を実施しているところです。 その際、本市の対象となる児童・生徒につきましては、市内のほぼ全ての小・中学校に在籍をしておりまして、通級指導の担当教員が学校を巡回しまして指導を行っているのが本市の状況となっております。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 県内の他市の保護者のお話なんですけれども、通常学級に籍を置いて、時々、通級教室に通っているという人で、通常学級に子供さんが戻ったときにゲストとして大歓迎で迎えていただけるそうです。 ですけれども、保護者の思いについては、ゲストではなく、普通に学級の一員として関わってほしいという思いがあったそうです。 今、現状ですけれども、通級指導教室は今、現時点では足りているのか、もう少し増やしたほうがいいのか、ありましたらお伺いいたします。
○議長(吉田啓三君) 澤崎教育長。
◎教育長(澤崎秀之君) 通級指導につきましては、市の教育支援委員会の就学判断に基づきまして、本人及び保護者が通級を希望した場合に実施をしております。通級判断がありまして、本人、保護者が通級を希望される場合は、本市において全て現在も通級指導を受けているところです。 なお、今の御質問のありました部分で、課題と言うとあれなんですけれども、言語障害とか情緒障害、それから自閉症であったり学習障害、それから注意欠陥多動性障害、いわゆるADHD、それから難聴などの様々な困難さを克服するあるいは改善する必要が通級指導の中では求められますので、指導をしていく教員のスキルアップを図るというところが今、本市の課題となっております。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 今回こういう一般質問をさせていただいた理由としまして、大分前になりますけれども、娘が保育園、小学校で同級生の方がおられました。小学校高学年になりますと、武生駅前からバスに乗って学校へ行くということを目にしましたので、目の前に小学校があるのにどうしてあのバスに乗っていかなきゃいけないのかなというのにすごく疑問がありまして、こういう質問をさせていただきました。 最後になりますけれども、インクルーシブ教育について、教育長のお考えを教えてください。
○議長(吉田啓三君) 澤崎教育長。
◎教育長(澤崎秀之君) 学校教育におきまして、共生社会を具現化していくためには、日本で行われている特別支援教育を通じて、このインクルーシブ教育システムを構築していくということが非常に大切だというふうに私は考えています。 その際に一番大切にしていかないといけない視点は、その当事者である子供たちが授業の内容をきちんと理解ができる、そして学習活動に参加している中で、子供たちが学んでいるという実感であったり達成感を持ちながら、その子その子の生きる力を身につけていくことが重要かなというふうに感じているところです。 多様性の中で生きていく、今後生きていく子供たちが、それぞれの教育的ニーズに応じながら、安全かつ円滑に交流学習であったり共同学習を行いながら、共に学ぶという環境を整える中で、一人一人の自己実現を図れるというのが、この考えの非常に重要な部分だというふうに私は考えております。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 次に行きます。 次に、音声コードUni-Voiceの普及について一般質問をさせていただきます。 社会には、読むという当たり前のことが当たり前じゃない人たちがいらっしゃいます。目の不自由な方はもちろん、お年寄り、高齢者にとっても、読むことは重労働です。日本に住む外国人の方も、見知らぬ文字に囲まれ、不安な毎日を送っています。 今回、紹介する音声コードUni-Voiceで、日常生活の中で読めるをもっと当たり前にすることができるアプリだそうです。 Uni-Voiceとは、Uni-Voiceコードにスマホをかざすだけで印刷物の内容を読み上げてくれる、iPhoneとかアンドロイドのスマホ向けのアプリだそうです。目の不自由な視覚障害がある方、お年寄り、高齢者の方の音声通知だけでなく、多言語対応にも活用ができるということです。 現在、ねんきん定期便、マイナンバー通知カードといった通知物から、観光地での多言語対応まで、様々な場面で活用されております。 Uni-Voiceの機能は、音声読み上げ機能のほか、テキストの表示、メール送信機能、日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語など、20言語に対応ができています。 もう少し詳しく機能を説明しますと、音声読み上げ機能というのは、スマホをかざすだけで文字情報の読み上げができます。目の不自由な方、お年寄りの方だけでなく、日本語が読めない外国人向けに音声による情報提供ができるということになります。外国語では、20か国語に対応をしていますと。 次に、テキストの表示ですけれども、機能は、音声コードから読み取った情報をテキストで表示ができます。音声読み上げが難しい場面でも、情報を読み取ることができると。 3番目のメール送信機能というのは、読み込んだテキストのデータをメールで送ることができると。誰かとシェアをしたり、自分のメモとして活用ができるということになります。 もう少し具体的にどういうふうに利用するかといいますと、音声コード作成ソフトがあり、そのソフトを利用することによって、誰でも簡単に、ローコストで音声化がされた印刷物を作成し、提供ができるということです。 最初に音声コードを作りたい文章を作成をしまして、JAVIS APPLIというのがありまして、それでコードを作ると音声コードができると。ワード文書に音声コードを貼り付けて文書を作成して、印刷をしたり、関係する市民の方に郵送したり、手渡しをしたりするということができますということです。 音声コードで読み上げます音声を聞くためには、QRコードに似ていますけれども、QRコードではなくて、音声コードという、Uni-VoiceリーダーアプリをiPhoneなどに読み込んで、スマートフォンで聞くという形になります。 それでは、お願いします。 文章を音声として確認ができる。 そこで、行政全般にこのUni-Voiceコードを取り入れていただくために、御質問をさせていただきます。 これは、他県の資料ですけれども、こういう視覚障害のある方について、こういうチラシができておりまして、皆さんに配布してるということです。 現在、越前市内の、視覚障害の方、高齢者の方、外国人の市民の方の数を教えてください。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 視覚障害者ですが、令和5年3月末現在で214人、65歳以上の高齢者は、令和5年5月末現在で2万3,860人、そして外国人市民は、令和5年5月末現在ですが、4,409人ということです。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 現在、視覚障害者向けに広報を音声として提供しているとお聞きをしました。それについて御紹介ください。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 視覚障害者の方に対する音声の提供でありますけれども、まず市のホームページにおきまして、記事の音声読み上げ機能、リードスピーカーというものがございます。 また、市ホームページに掲載しています市の広報紙とか、特別給付金などの案内文などを、音声読み上げソフト、カタログポケットというのがあるんですが、それを利用して読み上げができるサービスも提供してるところでございます。 さらに、市広報紙につきましては、ボランティア団体でありますきくの会が広報紙を読み上げたものをCD化していただきまして、視覚に障害のある方のうち、希望される方にお送りをしております。あわせて、それについては、市ホームページ上でも翻訳版として配信をさせていただいてるところでございます。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 次に、外国人向けの広報等で音声を提供しているものがありましたら、御紹介ください。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 市ホームページにはですが、日本語以外の言語、ポルトガル語、ベトナム語、英語、中国語を選択すると、多言語で表示する機能がまずあります。 そして、広報紙については、市ホームページ上に掲載している広報紙を、今ほど御紹介したカタログポケットの機能によりまして、音声読み上げをしたり、8か国の多言語で閲覧したり、聞き取ったりすることができます。 さらに、市の国際交流協会に委託をしまして、広報紙の特に重要な記事をポルトガル語、ベトナム語、中国語、そして易しい日本語に翻訳しまして、外国人の雇用企業さん等に配布をしているところです。 また、本庁1階の総合窓口でありますけれども、お呼出しのアナウンスを3か国語、ポルトガル語、中国語、英語で対応をしています。 さらに、外国人の総合相談窓口では、16か国語に対応した多言語電話通訳機を2台導入しまして、行政手続での翻訳用に利用しているところでございます。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 今回御紹介させていただきました音声コードUni-Voiceコードについて認識をお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 今ほど御紹介いただいてます、そのUni-Voiceでありますけれども、スマートフォン等で印刷物の文字情報を読み上げることができるため、視覚に障害のある方や高齢者など、誰にでも易しく、手軽に活用できるものと認識をしております。また、観光パンフレットなどにおける多言語対応ツールとしても有効であるというふうに考えております。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) 音声コードUni-Voiceを導入している自治体はまだまだ多くはありませんが、例としまして、福島県郡山市でいち早く全庁実証実験を実施したそうです。理由としましては、障害者の方が自立して生活を営むことができる社会インフラ整備の一環として、実施をしております。自治体の情報のユニバーサルデザイン化を進めていたことだそうです。 越前市では、外国市民も多く住んでいらっしゃいます。それが特徴やと思います。 音声コードUni-Voiceコードを導入する機会は、行政情報等の発信は多岐にわたっております。導入に向けての考えと、まずは研修会を立ち上げて勉強会から進めてはどうかと考えておりますが、これについてのお伺いをいたします。
○議長(吉田啓三君)
奥山総合政策部長。
◎総合政策部長(奥山茂夫君) 現在、今ほど御説明したとおり、市ホームページや市広報紙に掲載している情報につきましては、カタログポケットというソフト等の導入によりまして、対応はできているのかなというふうに考えているところでございます。 Uni-Voiceは、その一つの音声コードに収められる情報が約800文字という制限があるというふうに、そんな課題もあるというふうに認識をしてるところであります。 市広報紙以外の文字情報が少ない、800文字という制限以内でありますが、そういった、水道料金のお知らせであったりとか、通知文書、そういったことについて、今後、利用者ニーズとか費用などについて研究をしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一議員。
◆(桶谷耕一君) ありがとうございます。 こういうUni-Voiceコードを一つ一つ文書に付け加えていただくことによって、住みやすい環境ができるんではないかなというふうに思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 以上で終わります。
○議長(吉田啓三君) 以上で桶谷耕一議員の質問を終了いたします。 ================
○議長(吉田啓三君) 本日はこれをもって延会いたします。 次会は6月21日午前10時から再開いたします。 延会 午後4時09分〔 参 照 〕 一 般 質 問 発 言 通 告 項 目 一 覧 表 (令和5年6月
越前市議会定例会)順位通告者発 言 の 項 目答弁を求める者1近 藤 光 広1 新幹線駅開業に向けての観光誘客について市長
関係部局長2 道の駅の開業後の状況について市長
関係部局長2土 田 信 義1 人口減少社会における本市のかじ取りについて市長
関係部局長2 鳥獣害対策について市長
関係部局長3能 勢 淳一郎民生児童委員のなり手不足について市長
関係部局長4畑 勝 浩1 再び活発化した国際関係への対応について市長
関係部局長2 シックススリーエステートワイナリー進捗状況について市長
関係部局長5清 水 一 徳1 千年未来工藝祭について市長
関係部局長2 都市公園の包括管理業務委託について市長
関係部局長6桶 谷 耕 一1 観光の推進、振興について市長
関係部局長2 障がいのある子どもにインクルーシブ教育を市長
教育長
関係部局長3 音声コード ユニボイスの普及について市長
関係部局長7小 玉 俊 一1 少子化について市長
関係部局長2 空き家対策について市長
関係部局長3 デマンド交通について市長
関係部局長8大久保 惠 子1 環境農林部創設に当たって市長
関係部局長2 市の障害者雇用について市長
関係部局長3 庁内の危機管理体制について市長
関係部局長9安 立 里 美1 市総合計画2023 地域交通ネットワークから市長
関係部局長2 市総合計画2023 地球にやさしい環境から市長
関係部局長3 市総合計画2023 高齢者の元気応援から市長
関係部局長4 チャットGPTの取り組みに関して市長
関係部局長10大久保 健 一1 市長・副市長のトップセールスについて市長
関係部局長2 有機農業拡大プロジェクトの進捗について市長
関係部局長3 農業における脱炭素の取り組みについて市長
関係部局長11佐々木 哲 夫1 まちづくり計画と市民参加市長
関係部局長2 次代への森づくり市長
関係部局長12前 田 修 治1 教育費負担軽減で、給食費の無償化について市長
教育長
関係部局長2 地域文化活動の支援と育成について市長
関係部局長3 マイナンバーカードの不安拡大について市長
関係部局長13川 崎 悟 司1 人口減少時代の福武線について市長
関係部局長2 これからの農業政策について市長
関係部局長14砂 田 竜 一1 水害に備えて市長
関係部局長2 本市の観光振興市長
関係部局長15題 佛 臣 一新たな市多文化共生推進プラン改訂に向けて市長
関係部局長...