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09月07日-03号

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  1. 越前市議会 2022-09-02
    09月07日-03号


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    令和 4年 9月定例会         令和4年9月越前市議会定例会(第3号) 令和4年9月2日の会議に引き続き、令和4年9月7日午前10時から会議を再開した。  =======================================1 議事日程┌─────────────────────────────────────────┐│           令和4年9月越前市議会定例会議事日程            ││                         令和4年9月7日午前10時開議 ││  第 3 号                                  ││ 第1 一般質問                                 │└─────────────────────────────────────────┘  =======================================2 本日の会議に付議した事件 日程第1 一般質問  =======================================3 出席議員(21人)     1 番 能 勢 淳一郎 君         2 番 土 田 信 義 君     3 番 畑   勝 浩 君         4 番 近 藤 光 広 君     5 番 佐々木 哲 夫 君         6 番 橋 本 弥登志 君     8 番 中 西 昭 雄 君         9 番 桶 谷 耕 一 君    10番 砂 田 竜 一 君        11番 大久保 健 一 君    12番 小 玉 俊 一 君        13番 川 崎 俊 之 君    14番 題 佛 臣 一 君        15番 三田村 輝 士 君    16番 安 立 里 美 君        17番 大久保 惠 子 君    18番 小 形 善 信 君        19番 川 崎 悟 司 君    20番 城 戸 茂 夫 君        21番 前 田 修 治 君    22番 吉 田 啓 三 君  ───────────────────────────────────────4 欠席議員(1人)     7 番 清 水 一 徳 君5 議  事        開議 午前9時59分 ○議長(吉田啓三君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議の欠席届が清水一徳君から参っておりますので、御報告いたしておきます。 ここで御報告いたします。 9月2日の本会議終了後、決算特別委員会を開催し、正副委員長の互選を行っていただきました結果、決算特別委員会委員長橋本弥登志君、副委員長に近藤光広君がそれぞれ当選されましたので、御報告いたします。 この際、申し上げます。 今定例会も、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスク着用の上、演台、一般質問席以外での答弁については自席に着席したままで実施しますので、御理解、御協力をお願いいたします。  ================ △日程第1 一般質問 ○議長(吉田啓三君) 日程に入ります。 日程第1一般質問を行います。 一般質問につきましては、一問一答方式により、質問、答弁を含めて50分を上限とする時間制限により行います。 議員各位には簡明な発言に努められますよう、また理事者におかれましても質問の趣旨に沿った適切な答弁をされますよう、改めてお願いをいたします。 所定の日時までに、18人の諸君からの発言通告がありました。発言は、お手元に配付いたしてあります発言通告項目一覧表により順次行います。 まず、発言順位1番、川崎悟司君。 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) おはようございます。会派郷働の川崎悟司でございます。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 私ども会派郷働は、ふるさとのために働くという思いで、住民目線でしっかり活動してまいりたいというふうに考えております。市民と共に学び、歩み、そしてこの越前市をつくっていく、そういう思いで前進をしていきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 8月3日ですか、4日、大変大雨が降りました。被災された皆様方には、心からのお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧、復興を願っておるところでございます。 7月に我々は市議選がございました。新しい22名の議員での初めてのこの論戦でございます。市民の負託に応え、住民目線でしっかり開かれた議会を目指し、議論を尽くし、市政の発展に寄与してまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いをいたしたいなというふうに思うところでございます。 そして、今現在、新型コロナウイルスの感染がまだまだ止まらないという状況でございます。この2年半以上経過する中で、社会生活にも大きな影響と支障を来してきております。大きな失われた時間、かけがえのない空間、そういったものがなくなってしまったという思い、残念であるなというふうにも思います。そして、死への恐怖、こういったこともあるわけであります。いつどこで誰がというような状況でもあるわけであります。見えない敵との戦い、今後も続くと言えると思います。そんな中でも、心の距離だけはしっかり密を保ってまいりたいというふうに思います。 終わりの見えない、泥沼化している感じの国際情勢、ロシアのウクライナ侵攻、こういったことやら、異常気象、作物の不作や人件費の上昇、様々なことで暮らしを直撃する物価の上昇、こういったものが続いておるところでございます。あらゆる品目が値上げをして、あらゆる分野での上昇、様々な業界の現状を注視しながら、関係団体との連携を密にし、市民生活を守っていただけるよう、よろしく理事者の皆様方にはお願いをするところでございます。 24年春開業の北陸新幹線、長年の地元の夢、こういったものの実現が一日一日近づいてきているという状況かなと思います。多くの先人の皆様方の御苦労、こういったことにも感謝をするところでもございます。 しかしながら、駅はできるわけでありますけれども、周辺整備については100年に一度のビッグチャンスとの大きな期待を感じていた市民も多くいたわけであります。しかしながら、具体的な計画、輪郭がなかなか見えてこない、そんな思いでこの開業を待っている、そういう、ただ座って待っているわけにはいきません。 開業時にはどのような景色が広がっているのか、これまでに約100ヘクタールのエリアで官民協働での開発、こういったことも進め、パートナー企業として戸田建設と共に前に進めてきたわけであります。地権者の意向、進出する企業の考え方や方針、待ったなしの状況でもあります。 開発に当たっては、農地転用許可手続を得なければならず、その前提には農業振興地域の除外申請も踏まえなければなりません。そうなりますと、開業時期から逆算をすると、本年度中の手続、これはどうしても取らなければならないと思うところでございます。 地元地権者、市全体の機運醸成はどのように見られているのか、私は少し盛り上がりに欠けるのではないかというような思いを心配するところでもあります。 まず、新幹線越前たけふ駅前整備の進捗状況は現在どのようになっておられるのかお聞きをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 越前たけふ駅前の整備の進捗状況でございますけれども、先端の研究施設やホテル、商業施設などに対しまして市長、副市長がトップセールスを行う中で、進出を検討する複数の企業と協議を開始しているというところでございます。 このうち、先端の研究施設につきましては、福井村田製作所を念頭に誘致を進めておりまして、これまでにパートナー企業である戸田建設株式会社と共に4月と6月に地権者説明会を開催しまして、また戸別訪問を2回実施しているというところでございます。さらに、地元、関係団体等との協議を行い、誘致の実現を図るため取組を進めているというところでございます。 また、直近の進捗状況としましては、交渉条件等を改めて提示する地権者説明会を今度の土曜日、9月10日土曜日に開催をしまして、その開催後に3回目の戸別訪問をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。 以上です。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 市長、副市長がトップセールスとして様々な企業、その中でも村田製作所さんを念頭に地権者説明会も、9月10日ですか、実施をするというような答弁でありました。 しかしながら、地権者の意向、そういったことは避けて通れないわけであります。そういった意味では、地元の人の中には、人気番組でもあります、道の駅が「ポツンと一軒家」になってしまうんでないんかというような笑い話をしておられる方もいたわけでありますが、新幹線駅の越前たけふ駅開業を1年半後に控えているわけであります。この新幹線開業時の駅前の風景、駅舎から見た風景というのはどのようなイメージになるのか、お聞きをいたしたいと思います。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 令和6年春の北陸新幹線越前たけふ駅開業時でございますが、駅前の風景としましては、令和5年3月に開通予定であります県道武生インター線、そして県道越前たけふ駅線、この2路線が整備をされます。また、道の駅や駅西交通広場、そして多目的広場、パーク・アンド・ライド駐車場、こういったものが開業しているという状況でございます。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 私がお聞きするのは、要するにこれまで計画をしてきたスマートシティであるとかフォレストシティ、そういって、今お話の出ました村田製作所さんの事業者のそういう建物であるとか研究施設、そういう感じのものがこの駅前にどのように風景として並んでいるのかということをお聞きをしたわけであります。そういったことについてさらにお聞きをするわけであります。 (仮称)南越駅と言ってたわけでありますけれども、その後も1年延びた経緯があるわけであります。また、駅前の開発構想策定スキームづくりには、コンサルティング費用や多くの職員が関わってきたわけであります。こういった大きな時間と経費、こういったことについてはどのように精査、検証をしておられるのか、お聞きをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 越前たけふ駅周辺の整備を進めるに当たりまして、これまでに、令和2年3月でありますが、先端技術を取り入れたスマートシティや緑豊かな景観を掲げたフォレストシティを基本的構想として策定しました南越駅周辺まちづくり計画を策定をし、そして令和3年3月には開発ルールを示した新幹線駅周辺まちづくりガイドライン、そして企業間の連携を図り、新たな産業と新たな事業を生み出すためのオープンイノベーション推進ビジョン、この3つの計画を策定し、これら計画に基づいて現在事業を進めているというところでございます。 この3つの計画にかかった経費でありますが、委託費としまして合計約4,700万円という事業費でございます。 以上です。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 4,700万円という数字が出てきたわけであります。大きい小さい、いろいろあるかと思いますけれども、非常に多額の金額がこの計画等々に使われてきたという現状があるわけであります。 そういった意味では、今、先ほどの答弁の中にありましたように、道の駅であるとかその駅舎、駅前の風景、こういったことについては、はっきり申し上げて、市民の期待、そういったものにはあまり沿ってないというふうに言わざるを得ないなというふうに思います。 そして、この4,700万円の費用とこれまでかけてきた時間、こういったものをどういうふうに市民に説明をするのか、そういった説明責任が私はあるのではないかというふうにも感じますが、その点についての御見解があればお聞きをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) これまでの取組を市民の方にどう説明するのかというお尋ねかと思います。 越前たけふ駅の周辺整備を行うに当たりましては、これまで、今ほど申し上げました南越駅周辺まちづくり計画、そして新幹線駅周辺まちづくりガイドライン、それとオープンイノベーション推進ビジョン、この3つを策定をしまして、この計画等に基づいて事業を進めているというところでございます。 これらの事業は、イメージなどを示した基本的な構想でありまして、財源、事業規模、スケジュールが具体的に示されていないということで、時間軸をはっきりさせて、実現可能なものから、オープンイノベーション推進ビジョンの核となる先端の研究施設、こういったものをコアとして、具体的に誘致を進めているというところでございます。 また、次世代交流拠点というふうなことにつきましては、商業施設と一体的な整備について実現を可能とする方向で議論をしたりする次世代交流拠点整備に関する研究会、こういったものをこの秋にスタートさせまして、この研究施設はいろんな情報収集という、庁内に置くというふうなそういったものでありますけれども、来年度に構想を策定する準備に着手して、具体的に企業誘致の方向性を示しながらこのプロジェクトを進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。
    ◆(川崎悟司君) 後でまたそういった分野について少し詳しくお聞きもいたします。 それで、4月から龍田副市長が就任をされました。この新幹線駅前整備について専門的にといいますか、やるということでの就任ということでございます。この4月から御奮闘されてきたということで思うわけでありますが、企業誘致についても延べ26社へのトップセールスとして働きかけているという説明もあったわけであります。この数か月間をどう総括をされているのか、お伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 龍田副市長。 ◎副市長(龍田光幸君) 4月に着任して以来、今日まであっという間に時間が過ぎたような感じがいたしております。 従前から交渉しておりました先端研究施設でありますとかホテル、商業施設などにつきましては、交渉のレベルを上げまして、投資判断が行える方々に対して市長共々トップセールスを行ってまいりました。 その中身につきましては、いろいろとございますので、感触がいいものもあれば、そうでないものもあります。そういったことを踏まえながら今後も進めてまいりたいと考えております。 また、思いますのは、こういった新規のトップセールスの件数を増やしていくということが非常に重要かと思っておりますので、そういったことにも汗をかいておりまして、さらにこれまでのネットワーク等を生かして増やしていく中で、確実にそのパイの中から誘致に結びつけられるよう頑張ってまいりたいと、現在ではそう思っております。 また、立地候補企業の一つであります福井村田製作所先端研究施設等の誘致につきましては、大前提となります今御指摘がありました用地の確保、これが円滑に進むかどうかということで、地元説明会まちづくり協議会、そういった役員会に出席させていただいて様々な御意見を伺っているところでございます。また、企業サイドとの打合せにも必ず出席させていただいて、具体的な意見交換等も行っております。 引き続き、地元と企業、両方のサイドの御理解が深まるよう、殊に尽力を尽くしまして、本プロジェクトが前に進むよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 今ほど副市長の力強いといいますか、これまでの経緯、それからこれからの思いについて答弁いただきました。 いずれにいたしましても、地権者そして進出する企業、そういった方々とも膝詰め、そして信頼関係もしっかり構築をしていただく、そういったことがまずは大事かなというふうにも思いますし、市民の期待、大きいものがあるわけでありますので、しっかりと前に進めてほしいなというように思います。しかしながら、残された時間、こういったこともあまりあるわけではありません。そういったこともしっかりにらみながら、お願いをするところでもございます。 それで、心配されるのは、瓜生工業団地の件でございます。これのときにも、議会に対しても多くの御批判をいただいたところでございます。結果責任とともに説明責任を果たされていないというお叱り、こういった声も多数あったところであります。今回も、議会としても結果責任、説明責任を負うわけであります。前回の瓜生のことがありますので、今回はなおさらある意味厳しい声を受けているというのも正直なところでございます。 市のトップ政策として、これまで議会でも多くの議員から質疑があったわけでもあります。また、100年に一度の好機として市民の関心と大きな期待が持たれる中、理事者はこれまでの取組の総括を市民にどう説明していくのか、議会としてもそれを基本に対応する、そういうことになるんかなというふうにも思いますが、まずはお考えをお聞きをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 今ほど御説明しました3つの計画、この計画に基づいて事業を進めているというところであります。 そして、今現在でありますが、時間軸をはっきりさせて実現可能なものからと、そういったところで、その先端研究施設をコアにして、そういったことから具体的な誘致を進めていきたい、膨らませていきたいというふうに考えているところです。 そして、もう一つは、次世代交流拠点でありますけれども、ここについては商業施設と一体的な整備の実現可能性を、そういったところを研究する、その先ほど申し上げた研究会をこの秋にスタートさせて、来年度の構想の準備に着手していきたいというふうに考えております。 そういったところから現在進めておりますので、今後もこういったプロジェクトの進捗状況につきましては、市民の皆さんをはじめ、議会の皆さんにも適宜御説明をさせていただきたいというふうに考えてるところであります。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 現状は、村田製作所さんの14ヘクタールに及ぶ研究施設と生産施設の誘致に取り組んでいるというふうに理解をしているところでございます。 土地の買収交渉の状況、これがどうなっているのか、先ほど、今週土曜日ですか、地権者説明会に入りたいというような発言、答弁あったわけでありますけれども、実際に今年の農振除外申請に間に合うのか、また買収単価、これはどうなっているのか、実際には近隣には買収事例はなく、まずは新幹線関連土地取得単価が基本というふうな考え方もできるのではないかというふうにも思うわけであります。最初に提示した1万2,600円という単価、こういったことは今現在どのようになっておられるのかお聞きをいたします。 あわせて、市はどのように関わっているのか、このことが重要かなと思います。そのことについても御答弁をお願いいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 現在のその先端の研究施設の誘致につきましては、地元の御理解が大前提ということでございます。 2回目の地権者説明を6月下旬に開催して以降、地元の役員さんをはじめ、関係者間で交渉条件についてそれぞれ、またスケジュールについても協議を行いまして、今ほど申し上げた、今度の土曜日9月10日に3回目の地権者説明会を開催させていただいて、今御質問いただいた単価であったり、事業のスケジュールについて御説明させていただきたいというふうに考えてるところであります。 また、買収単価につきましては、進出企業とパートナー企業である戸田建設株式会社が協議を行っているというところでございます。 企業誘致に関わる市の関わりでありますが、地元調整や戸別訪問、そして土地改良区等の関係団体との調整、そのほかに農産法、農村産業法に基づく導入実施計画策定による所得税の軽減、また今ほど議員御質問の農振除外等の手続、そういったことを県と調整して、開発がスムーズに進むよう関わっておりまして、このプロジェクトに市としては関わって進めているというところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 6月ですか、地権者説明会をして、今週の10日の改めての地権者説明会、こういったことの予定を、経緯をお聞きをしたわけでありますけれども、現状、地権者の皆さん方のこの事業に対する認識、それから地元としてどういうふうに受け止めているのか、機運の醸成といいますか、そういったものは市として、担当者として、今現在どのような感じ方をされているのかお聞きをいたしたいなと思います。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 地元のそういった方々の雰囲気とか機運醸成、どう感じているか、担当者としてというふうな話であります。 私どもとすれば、そのパートナー企業と一緒になって、我々ができることに対して一生懸命やらせていただいているという、そういう認識であります。 地元の役員の皆さんとか関係団体等、その都度、そういったタイミングでいろいろなことについてお話をさせていただいてます。地元の交渉の進め方についても、地元の役員の皆様といろいろ協議をしながら、じゃあ3回目を今度の土曜日にやろうと、その中でこういった話をさせていただこうというふうなことについていろいろと御相談させていただきながら、そういった地元の皆さんや地権者と寄り添って対応させていただいてると、パートナー企業戸田建設株式会社と共に対応させていただいてると、そういうふうに考えてるところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) しっかり地域に寄り添う、そして進出企業のいろんな意向、そういったことも調整して、県、関係団体ともしっかり協議をするという大きな役割をこれからもしっかり果たしていってほしいなというふうにも思います。 それで、パートナー企業であります戸田建設、これまでの多くのいろんなノウハウや様々な分野での事業展開など、いろいろ大きな期待をするところでもございます。今後の在り方、関わりはどうなっていくのか、この14ヘクタールだけの関わりということではないというふうに思いますが、永遠にこの市と戸田建設の関係は続いていくともなかなか考えにくいところはあるんですけれども、そういうめどというんですか、これはどのように考えればいいのかお聞きをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) パートナー企業である戸田建設株式会社とは、令和3年8月に基本協定書を締結しまして、この越前たけふ駅周辺のまちづくりに取り組むというふうなところで行っているというところでございます。 ただ、この越前たけふ駅周辺の開発につきましては、戸田建設株式会社との連携をベースに全体のまちづくりには取り組んでいくということになるというふうに考えております。 その中で、個別の企業誘致とか個別の開発については、様々な企業との連携を図りながら、こういった越前たけふ駅周辺のエリアの事業が進んでいく、そういうふうに考えております。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 当然時間との闘い、こういったことは避けて通れないわけであります。当然、民間企業でもございますので、商売、要するに利益がなければ、それぞれ考え方は出てくるんだろうなというように思います。これを止めるということは、我々できるわけではありませんが、しっかり戸田建設さんのいろんなノウハウを吸収しながら進めていくという、そういったこともぜひぜひ考えてほしいなというふうに思います。 (仮称)南越駅周辺まちづくり計画の理念であるフォレストシティや越前市版スマートシティは、実際継続をされていくのか、これまでも何回も確認をされてきたわけでありますけれども、再度確認のためにお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 越前たけふ駅周辺のプロジェクトにつきましては、南越駅周辺のまちづくり計画に基づき、このプロジェクトを推進しているというところでございます。 この計画でありますが、緑と建物がバランスよく配置され、緑の景観に溶け込んでいる、そして整備された林のようなイメージとしてのフォレストシティというものを掲げております。また、モビリティー技術や通信技術、脱炭素を取り入れたスマートシティの実現ということにも向けまして、土地利用の方向性を掲げた基本的構想ということでありますので、現在進めていることとはそごはございません。この計画は、基本計画に基づいた企業誘致もその一環ということでございます。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 進めている方向性の中ではそごはないというような答弁でありますけれども、実際には具体的に形が見えていない状況であります。そういったことでは、この継続、一体フォレストシティってのは実際何だったんだろうというような意見を聞くことも多々あるわけであります。そういったことについて、具体的な取組、そして具体的に目に見える形、こういったことはしっかり必要があるなというふうに思うところであります。 そこの中で、次世代交流拠点施設という、市長の所信の中に出てきたわけであります。これに関する研究会を秋にスタートをさせると、商業施設等、一体的な整備を行う方向で検討すると言われたわけでありますけれども、先ほど答弁の中でも少しあったわけでありますけれども、どういう機能を持たせるイメージなのかお聞きをいたしたいと思いますし、いろいろ駅前の周辺整備、こういったことが具体的に目に見えない形の中での新たなこの次世代交流拠点整備と言われても、なかなか議会である我々、そして市民も簡単には何か受け止められないというんか、イメージが抽象的過ぎて、物事が本当にしっかり進んでいくんかという不安、こういったことがどうしても拭えない、そんな思いを抱く市民の方もいらっしゃるなという印象であります。そういったことを含めまして、分かりやすくお答えをいただきたいと思います。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 次世代交流拠点につきましては、検討の対象というふうな例示でございますけれども、市民や研究者などが集うオープンスペースやカンファレンスホール、また子供向けの施設、伝統産業を含む物づくりの発信拠点、こういったものを例示ということで挙げさせていただいた次第でございます。 具体的には、次世代交流拠点は商業施設と一体的な整備を実現するために、庁内に機能や整備を研究します次世代交流拠点整備に関する研究会をこの秋にスタートさせまして、来年度に構想を策定するため、その準備に着手したいというふうに考えています。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 再来年、本市に新幹線駅が開業されるということでございます。今年度、観光振興プランの改定を行っているわけでありますけれども、現プランとの施策の位置づけ、これはどうなっているのか、この観光ということも、この誘客というものも非常に大事な分野でもあるわけであります。しかしながら、昨今コロナの影響というものが避けては通れない状況があるわけでありますけれども、現時点ではどのようなお考えなのかお聞きをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 令和6年春には、北陸新幹線越前たけふ駅が開業します。 現時点では、令和4年度までの市観光振興プランに基づきまして、伝統工芸や食、歴史・文化など、本市の観光資源の磨き上げ、そして観光二次交通の取組、観光ガイドの養成、インバウンド対策など、受入れ環境の整備を進めているというところでございます。 本年度に改定を行う令和5年度から5年間の次期観光振興プランでありますけれども、新たな圏域からの来訪者やインバウンド、富裕層など、現状を正確に把握した上で、観光客入り込み数の増加を図る施策を実施するとともに、観光消費額や来訪者満足度など、新たな指標を定めまして、事業の推進を図っていく予定でございます。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 本市の観光コンテンツとして考えているものはどういうものがあるのか、多分野におけるコンテンツの開発や広域的な連携、非常に重要な部分であるなというふうにも思うわけですが、どのようにお考えなのかお聞きをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 本市の観光コンテンツとしましては、丹南地域に伝統工芸の5産地が集積する全国的にも珍しい地域というものでございます。ものづくりのまちとして、職人の技を見せたり体験したりするコンテンツ、そして職人が生み出す一流の製品が展示される千年未来工藝祭などのイベントのほか、越前国府の歴史や文化、市内全域で味わえる越前おろしそばなどの食があるというふうに考えております。 これら地域に根づいている資源を生かした企画を実施してるところでございますが、引き続き新たな企画を観光協会と連携して開発してまいります。 また、新幹線開業に向けまして、来年3月にオープンする道の駅越前たけふにおきましては、広域的な観光案内をはじめ、丹南地域の越前ガニをはじめとする海産物などを販売できるよう準備を進めておりまして、PRイベントなども含めまして、丹南市町と連携して実施していく予定でございます。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 本市の持つ物づくりのまち、伝統工芸、こういったことを中心に、観光という誘客、こういったことを図っていきたいというようなことでございます。 また、他市町における観光地、そういったことへの二次交通も非常に重要なことではないかというふうに思います。 他地域へ波及するための仕組みづくりやかつてのオンデマンド交通の実証試験の結果や今後の考え方、こういったことはどういうふうに精査をされているのか、具体的に明確にお答えをお願いをいたしたいと思います。 ○議長(吉田啓三君) 西野企画部長。 ◎企画部長(西野吉幸君) 令和2年11月から12月にかけまして、コロナ禍の状況ではありましたが、モネ・テクノロジーズ社のシステムを利用いたしまして、スマートフォンなどから予約ができるデマンドバスと定額タクシーを組み合わせた二次交通の実証実験を実施いたしました。 この実験の結果、貸切りバスの運行や予約のシステムに係る経費が観光客の利用人数に見合う費用対効果が得られないというふうに判断をいたしました。 したがいまして、現在その導入を見合わせまして、500円の定額タクシー──迎える車と書いて迎車でGO!といいますけれども──を実施しているところでございます。 また、本年5月に実施いたしました二次交通に関する需要調査の結果、これを現在取りまとめているところではございますけれども、現在集計途上におきまして見えてきました方向性について申し上げますと、本市や丹南地域を訪れる観光客は、少人数でタクシーやレンタカーなどによって点在した観光地を巡るスタイルが主流となっている、このようなことが分かってまいりました。 したがって、二次交通につきましては、越前たけふ駅から中心市街地や他地域への交通手段といたしましては、タクシーやレンタカーを中心に想定すべきであろうというふうに考えているところでございます。 しかしながら一方で、調査に寄せられた意見には、越前たけふ駅とJR武生駅間のシャトルバスの運行要望というものもございました。朝夕のピークタイム、昼間のオフピークタイムといった時間帯に応じまして、既存の路線バスの延伸や定時定路線型のシャトルバス、定額タクシーや乗合タクシーなど、複数の交通モードを組み合わせて効率的に移動できる仕組みも併せて検討する必要があると考えているところでございます。 なお、これら今申し上げたシステムについては、開業後、中期的な視点、これを持って取り組むべきであろうと考えているところでございます。 一方、長期的な視点と申しましては、越前たけふ駅周辺の整備状況、そして20年後には実用化が見込まれるであろうオンデマンド自動運転の車、小型モビリティの共同利用など、交通システムの技術動向、こういったものをしっかり見据えながら研究する必要があると考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 中・長期的な感覚、観点において、様々な状況の中でこの二次交通についてはつくっていく、構築をしていくというようなことでございます。そのときの開業時にどうなっているのかということが重要な事柄かなというふうに思います。他市町ともしっかり連携をするということも重要かと思いますので、しっかりそこはやってほしいなというふうに思います。 次に、9月6日ですか、新聞に県議会のことが載ってたんですけれども、県営産業団地の公募について、8月31日ですか、これは締切りということで、福井、勝山、敦賀、小浜市がそれに応募したというような記事でございました。そういったことにつきまして、本市としてどのような考え方で臨まれてきたのか、また臨んでいくのか、スケジュール等があればお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 県営産業団地ということでございますが、現在県に対しまして、この公募条件で示されている財政負担などについて弾力的な運用を求めているというところでございます。要件緩和がなされるのであれば公募に応じていきたいという趣旨につきましては伝えておりまして、お伝えさせていただいておりまして、現在のところ正式な応募には至ってないというところでございます。引き続き、そういった要件緩和についての要望は行っていきたいというふうに思っているところでございます。 また、重要要望におきましても、市の負担軽減を最大限図って、弾力的な運用を図るよう要望してるところでございます。 県が想定している事業スケジュールにつきましては、令和6年度から造成工事を行いまして、令和8年度中に分譲開始予定というふうなスキームでありますが、このことについても弾力的な運用を求めていきたいというふうに考えております。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 県に対して弾力的な運用ということでの依頼といいますか、そういったことについてはしっかりやってるということでございますが、県もなかなか重い腰が上がらんのかなというふうにも思うわけでありますし、本市だけ特別というような点も考慮をしなければならないというふうにも思うところでございます。 そこで、この本市の越前たけふ駅前も駅周辺もこの候補地として考えるのかということでございます。要件の中には、交通網のしっかりとしたいいところというようなことで書いてあったかなというふうにも思うんですが、その点についての考え方をお聞きをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 越前たけふ駅も候補地として考えているのかというふうな御質問ということでございます。 越前たけふ駅周辺エリアについて、候補地を選定、候補地とするという場合、その課題というところでございますが、1つ目にその県営産業団地では製造業が中心となる可能性が高いため、その見極めが大事であるということ、そして地元がその要望をしている商業施設の立地が対象とならないということから、地元まちづくり協議会等の意向が反映できなくなる可能性があるということ、2つ目として現在誘致しているその研究施設のタイムスケジュールと県営産業団地の分譲開始スケジュールが合わないということ、こういったことが課題として考えられますが、県が弾力的な運用について対応いただけるということであれば、候補地としての検討は可能であるというふうに考えております。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) いずれにいたしましても、これまでの議論の経緯を踏まえ、私としては議会への説明責任がしっかり果たされてきたのかなというふうに思うところでございます。地権者に対してもしかり、これから進出企業等の意向や動向の報告、それから今回の産業団地への申込みというんですか、こういったことへのプロセスについてしっかり役所内で議論をした、そして議会へも責任、説明を果たしてきたというようには私はどうも見えないなというような思いをするわけであります。 ここで一回しっかり精査をしていただいて、大きな節目として、議会としっかりがっぷり四つに組んで、しっかりとした方向性を見いだす、こういったことも必要でないかなというふうにも思います。 議会への説明責任、こういったことが果たされているのかということをお聞きしたいのと、新幹線の駅前は他の地域、特に県内ですと福井市や敦賀市、こういったこととも非常に風景が違ってきているなというふうにも思います。 当面100ヘクタールの一部として、緑の田園広がる景色や自然環境との調和、脱炭素、こういったことを先進的な取組として本市として訴えていくような取組、こういったことも考えていくべきではないかというふうにも思うんですが、お考えをお聞きをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 最初に、議会への御説明ということでございますが、市民の皆さんをはじめまして、議会各位についても、適宜その都度、丁寧に説明を行って、また進捗状況等についても報告をさせていただいているというふうに考えておりますし、今後もしっかり対応していきたいというふうに考えております。 そして、後段の自然調和とか脱炭素についてのお尋ねでありますが、議員仰せのとおり、南越駅周辺まちづくり計画におきましては、緑豊かな景観を位置づけているフォレストシティ、そしてまた脱炭素、こういったものを念頭に置いて、企業誘致や次世代交流拠点の整備を進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 再度議会への説明責任、そういった情報共有、こういったことはしっかり、ほかの分野でも、今回の新幹線のことだけではなくて、いろいろ決算の質疑の中でもあったわけでありますけれども、そういうようなこともしっかり踏まえていただいて、副市長、しっかりお願いします、ぜひぜひお願いをいたしたいと思います。 最後に、今、目が合いましたんで、山田市長に最後お聞きをいたしたいと思います。 新幹線の越前たけふ駅前の周辺整備につきましては、市、事業者、地元、こういったことがウィン・ウィンの関係、こういったことが重要だというふうに考えるわけであります。これまでの経緯も踏まえ、総括的な考え方、これからどのように進めていくのか、しっかり、抽象的な考えというものから実際には具体的な一歩、確実な一歩、こういったことを市民が望んでいるというふうにも言えるところでございます。市長の言葉で総括的な今後の見通し、考えをお示しをいただきたいと思います。 ○議長(吉田啓三君) 山田市長。 ◎市長(山田賢一君) 今ほどあった議会に対する説明につきましては、ぜひしっかりとやるように、やり方も含めて今後相談させていただきたいと思っております。 この越前たけふ駅周辺のプロジェクトでございますけれども、もともとまちづくり計画あるいはオープンイノベーションなど、既存の計画があったわけでございます。このまちづくり計画、示されているものは大阪開業の頃までにこういうふうにやりたいという夢と希望を掲げたということでございまして、その中には地元の方々の様々な御意見が反映されておりますので、私としてもこれをしっかり尊重しながら具体化していきたいと思っております。 具体化に当たって、今、少なくとも私が就任した段階では、その裏づけといいますか、実際に誰がお金を出してやるのかというところが明確でなかったものですから、その第一歩を踏み出すためには、やはり具体的に誰がそこに投資をするのかというところを第一歩としてやる必要がある、再開発事業とか公共事業とはちょっと違う課題がありますので、そこが非常に難しいところでございます。 まずはそういう投資をやってもいいと、やろうという企業を見いだすことから始めないといけないということで、先ほどありましたように、副市長と共にトップセールスに努めているところであります。 先ほどの福井村田さんが、全国各地の候補の中の一つとして、たけふ駅前はいろいろ越前市とゆかりもあるので、候補地に入れてもよいということでしたので、ぜひとも我々としては誘致をしたい、それが将来の人口減少時代にUIJターンを進めて若者が定着するために、私は越前市にとって必要なことではないかと思ってますし、それができることによって周辺にいろんなものが張りついて交流人口が広がる、あるいは市の財政にとっても非常に意味があるということで、誠心誠意進める必要があるというふうに考えております。地元の方にいろいろ思いがありますし、御理解をいただくことがまず大事だと思ってますので、そういったことは真剣に受け止めて、ぜひとも実現したいというふうに思っております。 それから、次世代交流拠点ですけれども、これは従来、異世代交流拠点とか商業機能ということで言ってた部分を次世代交流拠点というふうに銘打って、いろんなものを複合的にできる可能性がないかということを研究したいと、いろんな民間企業とかにも声をかけて一緒にやらないかと、やり方としては例えばPFIとか民設民営、いろんなやり方があると思いますので、整備の中身あるいは整備の手法などについてしっかり庁内で研究をし、有識者の声も聞いて、先例なんかも調べて、具体的に進める可能性を見いだした上で具体的な構想づくりに入りたいというのが私の考え方でございまして、冒頭申し上げましたように、ぜひともあそこを、せっかくのエリアでございます、立地条件が非常によくなりますので、それを企業の方に理解をしていただいて、投資を働きかける、これに全力を挙げたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田啓三君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 私、最後に、地元の皆さん方がこういった事柄で分断をされてしまうというか、そういうことはあってはならんなというふうに思いますので、そこもしっかり行政として目配りをお願いをいたしたいなというふうに思います。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉田啓三君) 以上で川崎悟司君の質問を終了いたします。 暫時休憩します。 再開は午前11時といたします。       休憩 午前10時49分       再開 午前10時58分 ○議長(吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位2番、中西昭雄君。 中西昭雄君。 なお、中西昭雄君の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたしてありますので、御了承願います。 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) おはようございます。会派創至の中西です。 私も、さきの選挙で2期目に入らせていただきまして初めての一般質問になります。また、私の所属します会派創至も、新たなメンバーを加えて2期目の活動を始めております。心新たに市民の負託をいただいた責任をしっかり果たしてまいりたいというふうに思っております。 まずは、市民に開かれた分かりやすい論議を目指し、一般質問もできるだけ分かりやすく進めてまいりたいと思います。私も、なるべく分かりやすい質問をいたしますので、分かりやすい御答弁をよろしくお願い申し上げます。 では、私は2つ質問をさせていただきます。 まず、1つ目は、伝統産業の育成についてであります。 先日開催された千年未来工藝祭、野外ライブも同時開催で、約1万人の来場があったと伺っております。私も、お伺いいたしました。プライベートで来られていた市長が、人混みに紛れて一瞬見間違えるぐらいにぎわっていらっしゃいました。プライベートと仕事の装いがギャップが激し過ぎたんで分からなかったんですけれども、そんな日常が越前市のルーチンであるとすばらしいなというふうな、思った次第であります。 また、今回、清水議員もこの千年未来工藝祭の質問をしようかということだったんですけど、残念ながら欠席でありますので、私もその部分が、通告はしてませんけれども、何か質問が併せてできればいいなというふうに期待をしながらやっていきたいというふうに思ってます。 話は変わりますけれども、先日福井新聞で物づくり企業5社が伝統産業や地場産業を世界に発信するという団体が設立されたという記事があります。 越前市は、皆さんも御存じのとおり、信越さん、アイシンさん、村田さんなどの大手企業を中心とした工業都市であり、その傍らって言い方はおかしいですけれども、伝統産業や地場産業、このあたりは地道に事業を営んでらっしゃる。このような構図として見られがちでありますけれども、今、先ほど申し上げたそのような記事を見ると、伝統産業や地場産業も頑張ってる、このように思っておりますので、だからこそ改めてこんな伝統産業、地場産業の育成についての質問をしていきたいというふうに思います。 越前市では、これまで伝統産業の育成に関しては様々な取組をされてきました。どちらかというと、新商品開発補助金とか展示会出展補助金など、企業の主体的な活動に対する支援という側面が強かったんではないかなというふうに思います。それはとても重要であり、今後そのような支援は引き続きお願いをしたいわけでありますけれども、今時代は地方創生というふうにうたわれてます。全国各地でその地域の伝統産業、地場産業を基盤とした新たなビジネスが全国に向けて展開されてる、そんな事例が少なくはないです。つまりライバルがたくさんいるということなんです。 そんな中、越前市の伝統産業や地場産業が発展していくためには、自身の、自社のさらなるイノベーションが必要であり、行政もこの形式的な補助でなくて、ビジネスモデルのイノベーションを後押しするようなソフト部門での支援が必要なんではというふうに思います。 私は、そういう観点から考えると、3年ぶりに対面で開催された千年未来工藝祭がとても重要な意味を持つのではと感じております。 大変前置きが長くなりましたけれども、具体的な質問に入りたいと思います。 まず、千年未来工藝祭が開催に至った経緯とその趣旨、目的について改めて教えてください。 ○議長(吉田啓三君) 宮田産業環境部理事。 ◎産業環境部理事(宮田尚喜君) まず、開催に至った経緯について説明をいたします。 千年未来工藝祭は、生活様式の変化などがございまして、手仕事による製品の需要が減りつつあり、事業継承あるいは後継者の育成といった課題がある中、以前行っていた3産地の若手職人の交流会、ここにおいて作り手が直接一般の消費者と対話できるような、そういった場をつくれないかという意見があったことから、千年未来工藝祭の開催に至ったものでございます。 次に、その目的としまして、若者たちに作り手の技、製品また人柄に触れていただき、工芸や手仕事を身近に感じてもらうとともに、次世代への継承のきっかけづくり、こういったものを目指すイベントとして平成30年から始まったものでございます。 以上です。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) ありがとうございます。確かに伝統工芸、物づくりに一般の方々に触れてもらうというイベント的な色合いが強いかなというふうに感じておりますけれども、コロナ禍の中、2年ばかりそれができなくなって、今回初めて開催をして大変なにぎわいがあったというふうに感じてますけれども、今回の開催の結果詳細というのが、まだ集計できてるかどうか分かりませんけれども、分かる範囲で結構ですから教えていただきたいと思います。 ○議長(吉田啓三君) 宮田産業環境部理事。 ◎産業環境部理事(宮田尚喜君) まず、出展者の内訳でございますが、本年の千年未来工藝祭には、メインアリーナでクラフトマーケットエリアとしまして88者、サブアリーナについてはワークショップエリアとして12者、ローカルフード、ドリンクエリアで10者、野外のキッチンカーエリアに12者、合計122者の出展がございました。 市内、県内、県外の内訳でございますが、市内が38、県内が41、県外が43の出展でございました。 次に、来場者でございますが、8月27日土曜日が約4,000人、28日日曜日が約6,200人の合計約1万200人の方に御来場をいただいております。 工芸、手作りの魅力を多くの方に身近に感じていただけたというふうに考えている次第でございます。 なお、売上げにつきましては、現在出展者に対するアンケート調査を行っているところでございまして、把握に努めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) ちょっと意外だったのが、市内が38者、意外と少ないなというふうな感じがしておりまして、それはそれで、伝統産業、クラフトの発展という観点から見てると考えると、それはそれでいいのかなというふうに、いいのかなというか、ますます張り切ってほしいなというふうに思いますので、そのあたりの検証をぜひ出展者の皆さんにも、特に市内の皆さんにもお伝えいただければなというふうに思ってます。 数字的な実績は分かりました。今後また分かりましたら教えていただきたいというふうに思います。 では、内容についてなんですけれども、このようなクラフトのイベントというのは、お隣鯖江市、皆さんも御存じかと思いますけど、RENEWというのが開催をされてます。有名ですよね。これは、もともと河和田地区を中心に開催をされてきましたが、その範囲を次第に広げてきて、越前市や越前町も巻き込んだ広域的な連携を取られてるというふうに思います。 そこで、質問ですけれども、千年未来工藝祭としては、そのような広域的な連携というのについての取組はその中で行われていたのか、その確認をさせてください。 ○議長(吉田啓三君) 宮田産業環境部理事。 ◎産業環境部理事(宮田尚喜君) 千年未来工藝祭は、伝統工芸に限定をせず、出展者を広く県内外から募集をしているところでございます。 本年度は3年ぶりの開催にもかかわらず、クラフト展示販売の出展者数は伝統工芸が29、伝統工芸以外が59者あり、県内外の様々なジャンルとの幅広い交流、連携が期待できるところでございます。 また、伝統的工芸品の産地であります鯖江市、越前町からの出展もございまして、鯖江市から8者、越前町から5者が出展されており、十分連携ができていると考えているところでございます。 なお、初日には、本市の市長、鯖江市長、越前町副町長がそろって視察をしていただきまして、丹南地域の物づくりの発信に連携して取り組んでいくことを改めて確認しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 広域的な、すなわちいろんな分野の方、越前市のみならず、いろんな市、県、町から人をお呼びするという部分においての連携を行われてるというふうなことは理解をいたしましたが、やはりイベントという部分で、私としてはRENEWとか、そのあたりの連携というのをもうちょっと深くしてったらいいのではないかなというふうに思ってたわけですけれども、これは千年未来工藝祭の実行委員会の方々にヒアリングいたしましたけれども、千年未来工藝祭は先ほどのように8月の開催、そしてRENEWは10月の開催ってこういうふうになっているそうですね。 そこで、それぞれの、千年未来工藝祭のコンセプトは、先ほど理事おっしゃったように、作り手の技や製品、人柄に触れて、工芸や手仕事を身近に感じてもらうと、こういったイベントの趣旨で開催をされていたと。他方、RENEWというのは、簡単に言うと工房見学を中心にやっていくよというようなコンセプトで進められているということであります。 つまり、8月に千年未来工藝祭に来られて、その作家さんとか工芸品をその工芸イベントの中で見て、すごく興味を持って触れ合ったときに、今度10月のRENEWでこのような実際にそのお宅へ行く、工房へ行く、そしてもっと深い物づくりを見ていくと、こういうような連携が次第にできてきたというふうにおっしゃってました。 だから、確かに市長とか鯖江市長も来られたというふうに伺ってます。南越前町は副町長ですか、が来られたというふうに伺ってますから、そのあたりの連携の部分をしっかり酌み取ってもらって、それに対してどういうふうにやっていこうかというような、せっかくここまでやられてるわけですから、そのあたりをやっぱりぜひ酌み取ってやっていただきながら発展をさせていただければなというふうに思います。 また、先ほどにもありましたけれども、やはりその広域的な募集というようなこともそうなんですけれども、その地場産業との連携というんですか、そういう重層的な連携ということについてもう少し詳しく教えていただければお願いしたいんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(吉田啓三君) 宮田産業環境部理事。 ◎産業環境部理事(宮田尚喜君) 千年未来工藝祭が開催されるまでは、市内伝統産業の3産地の中でもあまり交流が図られていない状態でしたが、このこういったイベントをきっかけに、例えば刃物のケースを指物で作る、こういった業種を超えた事例もございまして、新しいつながりが生まれているところでございます。 今回、全国からクラフトの作り手が集まっていることから、1日目、メインアリーナの閉館後に出展者の交流会、これをまさかりどんの館で開催いたしまして、新たなビジネスチャンスにつなげることができたというふうに考えております。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 分かりました。ありがとうございます。 この千年未来工藝祭、山田市長も主催者側として初めて開催されたわけでありますけれども、今議会の冒頭の所信の中でも工芸の魅力を身近に感じるクラフトイベントとして定着をされたと、そしてそのレベルの高さを実感されたというふうにおっしゃってました。 私は、この千年未来工藝祭がただ単にビー・ツー・シーのクラフトイベントだけではなく、もったいないなというふうに思ってます。 千年未来工藝祭は、文字どおり未来に向けて、参加された企業間の出会い、そして伝統産業に限らず、訪問されたあらゆる人の出会いの場として重要ではないかなというふうに感じてます。さらには、先ほどおっしゃったような、むしろそのイベントの後が大切で、この千年未来工藝祭をきっかけとした出会いから連携に発展して、それぞれの企業のイノベーションを起こしながら新たなビジネス展開が生まれていく、いわゆるビー・ツー・ビービジネスの場としてすごく重要だというふうに感じています。 そんな取組全てを千年未来工藝祭ビジネスモデルなんていうふうにして、市が支えていきながら、イベント予算だけでなくて通年型予算とか、そういうのを計上しながら、伝統産業を基軸とした地場産業を含めた伝統工芸祭産業として確立できないかなというふうな、夢みたいな話ですけれども、思っているところでありますけれども。 ここで市長にお伺いしたいんですが、この千年未来工藝祭をどのような形で展開したいとお考えでらっしゃいますか。 ○議長(吉田啓三君) 山田市長。 ◎市長(山田賢一君) 千年未来工藝祭は、伝統産業だけではなくて、県内外から非常に技術が高い、質の高い魅力的な製品が出てましたし、その職人さんがそこにおられるということ、いろんなコミュニケーションができる、それは多分物づくりにも反映できるし、おっしゃったようにビー・ツー・ビーも世界に展開することができるかなと思いますが、あの内容からすると、もっともっとたくさんの人に来てもらえるようなイベントにするということがまず大事ですし、おっしゃるように、これをきっかけに新たなビジネス展開あるいは商品開発、そういったものにつなげるようなものにする必要があるかなというふうに思います。 もう一つは、RENEWは産業観光という工房見学という位置づけですけれども、まさにこの伝統工芸産地の中に、それぞれの産地あるいは工房を見て楽しめるような、あるいは物が買えるような仕組み、そういうものを広げていくことが、恐らくそれぞれの産業の発展にとっても大事ですし、これからの新幹線時代の観光誘客の最大のコンテンツになると思っておりますので、私の願いとしては、一年中いつ行ってもどこかでそういったものをやっているとかどこかが見られるとか、そういうふうな、これは越前市だけではなくて鯖江市とか越前町も含めて、丹南エリアはそういう場所で、いつ行ってもそれが体験できるあるいは楽しめる、物が買えると、そういうふうな状況に持っていくことが大事かなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 分かりました。 市長のお考えとしては、連携をしながら、それで人を呼び込むと、そういった考え方でやっていきたいというふうにお考えは分かりました。 だからこそ、先ほど申し上げましたとおり、通年型予算を組みながら、しっかりとイベントのみならず、年間通じてやれるような仕組み、サポートをしてやっていただきたいなというふうに思いますし、もう一つやっぱり打って出るといったこと、産業としてしっかりと育ててやっていただきたい、このようなことも思っているわけであります。これは要望でありますので、今後御検討よろしくお願いしたいと思います。 そして、最後の質問として、次世代交流拠点整備ということをうたっていたわけでありますけれども、先ほど川崎議員が大分質問されたので、そのあたりの中でちょっと気になった部分について質問をさせていただきますが、次世代交流拠点整備については商業施設との一体型整備というふうにおっしゃってましたけれども、じゃあ一体この施設はこれはどういうふうに誘致をやってるのか、このあたりの経緯って具体的な構想とかそういったのがあるのかどうかということについて関連で教えていただきたいと思います。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 先ほど御答弁した方向の中で、次世代交流拠点、こういったものをつくっていこうと、それから商業施設を誘致していきたいというのは、これまでの計画の中でも御説明させていただいたというところでございます。 こういった2つのものを一体的にそういう整備をすることで、その手法とか機能はどういうふうにしたらいいかというものを研究するために、いろんな形で外部有識者等にいろいろ聞きに行ったり資料を集めたりして検討していきたいなというふうに考えてます。 もともとその商業施設についても、トップセールスを行う中で誘致を図っているというところでございます。 そういった中で、事務的にも様々な形で連絡等は取りながら、今現在事業を進めている、誘致を進めているというところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) まだその具体的な商業施設は明らかにはならないんでしょうけれども、ぜひ、それがあってこそ初めての地域交流拠点の成功になるのかなというふうに思うので、並行してしっかりとお願いをしたいと思いますし、こういう腰を据えた事業でありますので、やっぱり庁内の組織体制ということについても、1年2年でころころころころ変わるんじゃなくて、中・長期的な専門な部署をこしらえるなり、そういうふうにして、じっくりと腰を据えた形でぜひ庁内でも取り組んでやっていただきたいというふうに思います。 以上で伝統産業の件については終わりたいというふうに思います。 続きまして、次の質問に入りたいと思います。 お願いします。 (資料を示す)写真が多いんであれですけれども、まず冒頭です。 8月4日、南越前町で発生した豪雨の災害に対して、心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日でも早い復興をお祈りいたします。 私も被災現場に入り、被災状況を目の当たりいたしましたけれども、幸い人命被害がなかったことが幸いであってですけれども、土砂浸水被害そしてライフラインの不通、寸断など、その被害状況はとても甚大で、福井豪雨を思い出した次第であります。 そんな中、数多くのボランティアの皆さんが越前市からも来られ、復旧に向けた活動をされていることに敬意と感動を覚えた次第でありますけれども、冒頭越前市としてどのような支援をされたのかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(吉田啓三君) 西野総務部長。 ◎総務部長(西野孝信君) ボランティアなどの越前市としての対応ということでお答えをさせていただきますと、まず災害復旧におきましてボランティアの支援、これは大きな力であり、またボランティアと被災者をつなぐボランティアセンター、この役割は極めて重要であると考えています。 南越前町でのボランティア活動につきましては、当初、町内限定でありましたが、その後県内全域に拡大をされた、このことから職員が南越前町のボランティアセンターに出向き、支援内容を協議をしてまいりました。その結果、ボランティアセンターの運営スタッフ不足、これによりまして被災者との支援の調整、マッチングというんですけれども、このマッチングに時間を要するということが大きな課題であったといったことから、このボランティアセンターに職員を派遣することとしたところであります。 本市におきましては、福井豪雨を教訓として、ボランティアセンターを設置、運営する組織である市災害ボランティアセンター連絡会というのを日赤奉仕団や仁愛大学、その他10の団体で構成をし、その事務局を市民協働課が請け負う中で、設置、運営訓練などの研修を定期的に行ってきています。 今後の支援におきましても、この連絡会の構成団体に協力依頼をしたところ、市民活動団体であるNPO法人のっぽえちぜん、こちらからも協力を得る中で、8月10日から28日までの19日間、職員と合わせ延べ36人が支援を行ったといったところであります。 そのほかといたしましては、南越前町への災害支援として、災害直後の5日、これは断水への対応として2トンの給水車両1台、これを貸与、7日からは今庄の斎場が道路寸断で利用ができなかったといったことから、本市の斎場、これを減免をする形で利用していただいたところです。 また、8日、9日の両日におきましては、南越前町の窓口業務、これを支援するため、職員2名を派遣をしました。 また、10日、この日には市長が南越前町長に直接お見舞金をお渡しをする中で、今後の支援について協議を行ったところであります。 同じく10日から14日まで、こちらのほうには、県の要請に基づき、家屋の被害認定調査、この支援に職員を延べ7名派遣をし、13日から19日までは妊婦、高齢者宅を訪問支援するため、保健師を延べ7名派遣をしてるといったところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 大変細かい説明、ありがとうございます。 いずれにしろ、要望、要請を受けての迅速な対応ということで、改めて敬意を表したいというふうに思います。 さて、越前市でも、日野川が危険水位を超えて、避難指示が発令をされました。こちらのほうは重大な被害はなかったものの、改めて水害の危険性を肌で感じた次第であります。 私は、6月議会でこれからの季節の安全対策ということで一般質問をさせていただきました。まさしく今回のことを想定してのことであります。理事者の皆さんも対策を練られていた中で、非常に残念ですけれども、発災をいたしました。 そこで、それらの備えがどのように機能したのかを質問をしてまいりたいと思います。 じゃあ、越前市に関してでありますけれども、8月4日、5日に発生した大雨による被害状況について教えてください。 ○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。 ◎危機管理幹(見延政和君) 市内の被害状況についてお答えさせていただきます。 まず、人的な被害はありませんでしたが、住家などの建物の床下浸水による被害が王子保、岡本、味真野、吉野の4地区5町内で10件でございます。 次に、土砂災害につきましては、王子保、味真野、岡本の3地区4町内で4件発生をしております。 また、河川、用排水路の越水による道路等の冠水は、4日と5日の両日で8地区、15町内で17件であります。 そのほか、農地や農道、林道への土砂堆積、水田畦畔の崩壊など、農林関係の被害が6地区11町内で12件、市の公共施設の雨漏りなどの被害が10件発生しております。 なお、こうした大雨に関する被害状況や対応につきましては、市のホームページで詳細をお知らせしてございます。 以上でございます。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) これは、ホームページも拝見してますので、大体の被害状況ということについては分かりました。 では、この大雨に際して、市部局内での対応状況、これについて教えてください。 ○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。 ◎危機管理幹(見延政和君) 市の主な対応状況につきまして、項目を4つに分けてお答えをさせていただきます。 まず1つ目として、気象情報等の収集につきましては、私を含めて防災危機管理課では、福井地方気象台から8月4日からの大雨の見通しについてということで2日の時点で注意喚起がなされたことから、警戒感を持ち、以後発表される注意報、警報など、警報が解除されるまで最新の気象予想などの情報を収集し、さらには福井地方気象台長からも直接電話で情報交換を行っております。また、雨量や河川の水位観測地点での状況、土砂災害の危険度なども、職員が待機し、常時確認、調査を行っております。 次に、2点目として、危険箇所のパトロールや土のうの搬送についてであります。建設部や産業環境部、今立総合支所の職員が、警報発表前から浸水や土砂災害の危険箇所などを巡回パトロールし、警戒に当たりました。また、消防組合も、区長や住民からの要請で、都度、浸水危険箇所に土のうの搬送を行ったところであります。 次に、3点目として、災害対策本部等の設置でありますが、4日の正午過ぎから浸水や土砂災害に関する大雨警報、洪水警報が次々と発表されまして、今後の気象予想や鞍谷川や服部川の水位上昇を踏まえまして、危険性が高まる前の14時に市警戒本部を設置いたしました。 その後、県及び福井地方気象台から土砂災害警戒情報が発表されたことから、17時に市災害対策本部を設置し、災害発生の危険度が下がったことから、19時30分に市警戒本部に移行をしたところであります。 翌5日でありますけれども、早朝の7時30分に、日野川、大塩谷川の水位上昇により洪水や土砂災害の危険性が高まり、再び警戒本部を災害対策本部に切り替えまして、その後、17時に警戒本部に移行し、6日16時に警戒本部を廃止したという経過でございます。 最後に、4つ目の各部局の対応であります。 災害対策本部設置後につきましては、各課の災害対応の班体制の下に、本部長である市長の指示により、災害対応を行ってまいりました。 その主なものとして、建設班、農林班は現場パトロールによる被害状況等の情報収集と通行確保と応急対策、避難広報班は広報車による避難指示等の対象区域内での広報活動、広報班は本部班と連携して市民への災害情報等の広報と報道機関との連絡調整、情報提供、以上が主な対応状況でございます。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 分かりました。 これは、地域防災計画のマニュアルに基づいて動かれるんでしょうけれども、それぞれのこの設置のタイミングというんですか、そのあたりはどのような感じでやってらっしゃるんでしょうか。 ○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。 ◎危機管理幹(見延政和君) 自然災害に関する災害警戒本部や災害対策本部の設置基準につきましては、市地域防災計画一般災害編でそれぞれ示されています。 ここで詳細は申し述べませんけれども、近年、全国各地で予想をはるかに超える自然災害が頻発しているので、市では初動態勢を重視し、状況に応じて、基準にとらわれず柔軟に早め早めに本部の立ち上げを行い、災害対応に臨んでいるところであります。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 分かりました。 マニュアルにとらわれず、タイミングを持って柔軟に対応してると、それは大変すばらしいことだと思いますので、今後もしっかりとやっていただきたいと思いますが、先ほど伺ったんですけれども、土のうが遅れてたというふうにいいますので、そのあたりの具体的な細部についてもしっかりとやっぱり指示、命令をやっていただきたいというふうに思います。 では、今は庁内体制とかそのあたりの質問でありますけれども、今度は被害、避難状況についての質問でありますけれども、発令状況と周知状況、このあたりの中において、前回の質問の中ではいろんな技術でもって、ホームページとか文字情報とか、そういうふうな形で周知するというふうに言われてましたが、その周知方法で今回不具合点はなかったのか、また前回の質問のときには外国人に対する周知が課題だというふうにおっしゃられてましたけれども、それに対する対応、工夫というのはどのようなことをされていましたでしょう。
    ○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。 ◎危機管理幹(見延政和君) 避難情報等の周知につきましては、報道機関での文字放送によるお知らせ、市ホームページや区長への緊急メールの配信や送信、一斉電話配信により、お知らせをきめ細かく行ったところであります。 今、議員が申されましたが、外国人市民に対しましては、これまでも情報伝達を大きな課題として対応を進めてきました結果、市ホームページで外国語翻訳版の掲載のほか、市からLINEで外国人市民防災リーダーに情報を伝え、そのリーダーを通じてSNSにより外国人コミュニティに発信できたことで、迅速な情報伝達ができたのではないかというふうに考えております。 また、今回の大雨は、平日だったため、避難情報等につきましては外国人を雇用されている企業、事業者等からも情報が伝わったものというふうに捉えております。 以上です。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 平日だったから企業を通じて周知できたというのは、よかったというか、結果的にそうだったということでありますけれども、そのあたりはそれでよかったなというふうに思います。 続いてですけれども、避難所開設の状況、そして避難者の状況、このあたりを教えてください。 ○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。 ◎危機管理幹(見延政和君) 避難所の開設の状況と避難者の状況についてお答えをいたします。 8月4日の14時、午後2時に今立4地区と味真野地区の合わせて5地区の6つの広域避難場所を自主避難場所として開設いたしましたが、いずれも避難者はありませんでした。 翌5日は、早朝7時30分に大雨の際に指定している市内24か所全ての広域避難場所を開設しました。避難者の数につきましては、避難指示発令後、王子保小学校に64人、国高小学校に21人、吉野小学校に6人、北日野小、武生第二中学校で各1人ずつの、広域避難場所5か所で延べ93人が避難したという結果となっています。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 分かりました。 王子保小学校64人って、何か学童か何かなんかなと思うんですけど、64、ちょっと多いなとは気になりましたけれども、概して避難者についてはそういう数字であるということでありますが、気になっていたのは、要支援者に対する避難状況について、ちゃんと機能したかどうかということも含めて教えていただきたいんですけれども。 6月議会では、家族はもちろん、区長、民生委員、児童委員さん等々、地域の皆さんにお力添えをいただきながら、お声かけ、見守りして、個別避難計画を作成しているというふうに言われましたが、これがじゃあどういった状況だったのか、これを教えてください。 ○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。 ◎危機管理幹(見延政和君) 自分で避難が困難な、いわゆる災害時の要支援者への対応につきましてでありますが、市では、平日だったこともあり、支援者となる御家族の多くが仕事で外出していること、独り暮らしの高齢者などは避難の移動中に被災する危険性も踏まえまして、広域避難場所などの屋外への避難だけでなく、自宅の2階以上への屋内での垂直避難などの避難行動を関係区長に対しまして緊急連絡メールや一斉電話で伝達し、対応を促したところでございます。 聞くところによりますと、町内によっては、区長や民生委員、児童委員が中心となり、災害時要支援者を含めた全住民に対し、情報伝達や安否確認、安全な場所への避難誘導を行ったと報告を受けております。 また、災害対策本部の福祉班では、地域包括支援センターなどの福祉関係機関に依頼し、避難支援が必要な高齢者及び障害者へ個々の対応を図ったという報告を受けております。 以上です。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) それぞれ、各論の中では、ちゃんとやっているというところがありますけれども、先ほどおっしゃったように、平日という中で、例えば御家族の方がほかのところに仕事に行っていて、なかなか帰ってこられない、ましてや区長さんとか、民生委員さんも、民生委員さんは地元の方、ふだんからいらっしゃる方が多いでしょうけれども、区長さんなんかも最近は勤め人が多いですよね。そんな中で、それを想定してるかどうか分かりませんけれども、個別避難計画、それがそのとおり実施されてるかどうかというのは非常に気になるところであるんですけれども、今回のことを踏まえて、改めてその改善を行うのが必要ではないかというふうに私は感じますけれども、そのあたりどのようにお考えでらっしゃいますか。 ○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。 ◎危機管理幹(見延政和君) 今回、本市では人的被害はございませんでしたが、災害時要支援者の個別避難計画の実効性、これを高めるには、あらゆる状況に備えまして、複数の支援者の確保が改めて重要であると感じたところでございます。 今後、この個別支援計画を充実させていくための見直しを行いまして、地域における支援者の確保や福祉サービス事業者などの御協力をさらに求めてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 分かりました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 今までは、特に人的な部分についての質問でありました。いよいよ土木部門の質問をさせていただきたいと思います。 まず、時間もないので、パトロール状況とか事前予防対策、このあたりはぐるぐる回ってらっしゃるのは十分承知しておりますので、そのあたりの詳細は割愛をいたしまして、この被害に対する対応状況、このあたりについて教えていただきたいと思います。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) 市道におけます被害の対応状況につきましては、冠水により通行止め措置を行った路線が8か所、土砂流出により通行止め措置を行った路線が2か所でございました。 市管理河川におきます被害の対応状況につきましては、大塩谷川や八ケ川におきまして越水が生じたため、土のう設置などを行いました。 なお、災害協定を締結しております越前市建設業会の協力を得まして、市道の土砂撤去作業や日野川の大型土のうの設置などを行い、早期に通行止めを解除したものでございます。 床下浸水した住家など、建物被害の対応状況につきましては、区長や被害を受けた方からの連絡や通報によりまして、必要とする消毒剤等の配布を行いました。 また、罹災証明の発行等に必要となるため、被害状況調査を行いました。 以上でございます。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 建設業会さんとかそういった方のお力添えをいただきながら対応していたということでありますので、そのあたりは分かりました。 では、災害の要因、このあたりについて、部長、どういうふうにお考えでいらっしゃいますか。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) 災害発生の要因につきましては、アメダスの武生観測所におきまして、8月4には日降水量が164ミリを記録し、2005年の統計開始以降、過去3番目の雨量があったことから、用水路や道路側溝などの断面が不足し、越水による市道冠水や山からの土砂流出が発生したものと考えております。 また、南越前町に降った大雨によりまして、日野川の中平吹観測局におきまして氾濫危険水位4メートルを超える4メートル32センチを記録するなど、水位が大きく上昇し、日野川へ流入している河川や水路等から排水ができなかったことも要因の一つと考えているところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 今は直接的な被害、越前市の上に降った雨以外でも、南越前町に降った大雨の災害が日野川を通じて我々のほうに来ているという、二次災害とは言いませんけれども、関連災害ではないかなというふうに思いますが。 (資料を示す)ここでようやく写真の出番が参りました。21枚あるので早々と話をしていきたいと思いますけれども、まず御覧いただきたいのは、ここは吉野地区家久地係です。我々石ノ塔地区と呼んでますけれども、日野川に隣接した場所であります。一番注目してほしいのが、越前市の浄化センターから北側が浸水したという状況、水色の斜線の部分が浸水状況です。 続いて、被災したその朝の日野川の写真であります。ここまで増水をしています。ちなみに、一昨日撮ってきた写真がふだんはこういう感じです。これがこんなんなったというようなことで、どれだけ南越前町に雨が降ったのか、これを見れば明らかだなというふうに思います。 じゃあ続いて、まず今回の家久に限ってのことですけれども、なぜこういう浸水が起こったのかという原因の一つとして、ここの星印に注目をしてください。これは下水処理センターのところであります。これが一昨日撮った写真、これがふだんの下水処理センターの。ここは実は処理した水を日野川に放流するための排水溝なんですけれども、ふだんはこういった状態でおります。実は、動画を撮ってまして、動画を撮りたかったんですけれども、お分かりいただけますか。ここの部分、先ほど蓋をしているところから下水処理水がオーバーフローして、この用水に流れ出してたんです。これが要因の一つでありました。 続いて2番目、こちらですけれども、これがどうなるかといいますと、このような状態で氾濫をしておりました。この要因が、日野川から流れ出てきている用水がさらに先ほどの下水用水と合流して越水をしているという形であります。そして、じゃあこれが住宅地、石ノ塔団地にどのように来たかというところですけれども、先ほどの堤防から見た写真であります。このように越水をした。本来はこのような形で排水をするわけでありますけれども、流入数が多かったのでこの辺りでオーバーフローして浸水したという形になります。こちらのほうで自警隊の皆さんが一生懸命排水ポンプを出しております。これが現場であります。よく見てほしいのがこの靴の位置です。こんだけ浸水しています。そして、終わった後、大変御苦労さま、自警隊の方々ですけれども。御覧いただきたいのはこれの水位、これだけの水が入っているというところであります。じゃあ、なぜそこに詰まったのかと考えますと、この矢印の部分ですが、これだけ水がたまってますというところです。これは排水路であります。実は、よく見てほしいのが、これ波を打ってるんですけれども、これは向こうから流れてるわけじゃなくて、日野川からこっちに逆流しているバックウオーターなんです。このような状態で、ここの先にポンプを設置して、ここから吐き出していた。本来はここから日野川に流さなきゃいけないんですけれども、それができなかったというような状況であります。ふだんがこれです。あれだけ水がたまっているので、結果的に上流からのふん詰まりになっているという状況です。 先ほどおっしゃったように、日野川の水位が上がったためにこのような状況になるということでありましたけれども、先ほど越前市では164ミリの降雨があったということであります。南越前町では42時間で426ミリの降雨、そして日降雨量は229ミリだったそうであります。あの福井豪雨でさえ24時間で美山で285ミリ、それを上回った雨であります。今回、幸い吉野瀬川、鞍谷川、服部川、浅水川などの関連の河川流域ではそれほどではなかったんですけれども、仮に今庄と同じタイミングで同じ量が吉野瀬川流域に降ったらどうなるんだ。空恐ろしい話であります。ちなみに、吉野瀬川ダムの洪水の災害に対する計画雨量は166ミリです。それだけひどいということであります。 そんな状況下の中でありますけれども、これから発生した災害に対して、今後どのような対策を考えていらっしゃいますか。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) 今後の対策につきましては、近年の気候変動の影響によりまして、局所的な短時間での集中豪雨が頻発化しており、今回の大雨も踏まえまして、被害抑制に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。 まず、内水による家屋の浸水のおそれがある箇所につきましては、ポンプ設置箇所や台数を見直すなど、水害防止対策の強化を図っていきます。 例えば、先ほどの家久町の石ノ塔団地におきましては、道路冠水を抑制するため、日野川と尼寺川の合流点におきまして、排水ポンプの設置を検討していきたいと考えております。 また、市管理河川の流下能力を確保するため、土砂しゅんせつや雑木伐採、河川改修などの促進、河川監視カメラの増設などによる管理体制の強化などを計画的に進めてまいりたいと考えております。 なお、今回の大雨で被害が生じました日野川と大塩谷川につきましては、堤防かさ上げの早期事業化を国、県への重要要望事項に追加したところでございます。 以上です。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 分かりました。 河川しゅんせつとかそういったことは必要でありますけれども、特に私は先ほどの下水処理場のオーバーフローの件に関して、やはり下水処理場、これは配水場なんですけれども、この写真、そうなんですけれども、この近くにオーバーフローしないように貯水池を一回造って、そこでためてそこで排出するというような具体的な対策を取るなり、いわゆる入水を少しでも減らしながら入水の段階で少しでも外に出していく。川上の段階から外に出していくという施策のためのポンプの増設、これ非常に大事だと思いますし、あとは水門、これをいかに管理するかということを今後やっていただきたいというふうに思いますし、また護岸工事、これは市民に任せるというんじゃなくて、やはり公共工事化して、しっかりと定期的に管理をしていただきたいというふうに思います。 最後に、これも市長所信の中で、いつどこで発生するか分からない災害に対する備えを行うとおっしゃっておりましたけれども、この予防法的な対策について、今後予算措置も含めてどのように備えていくのか、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(吉田啓三君) 山田市長。 ◎市長(山田賢一君) 近年、集中豪雨が頻発しておりますので、やはり浸水被害というものをしっかり軽減させないといけないと、それによって市民の安全・安心を守らないといけないというふうに思っております。日頃の準備、訓練、あるいはソフト面での対応も必要ですし、やっぱり治水対策というのは極めて重要だと思います。 今回のことでいろいろ被害が発生したところはしっかり要因をチェックして、それに対する対応をするということも大事ですし、治水対策、川全体あるいは流域全体の課題ということで、どこかを抑えるとどこかがというところもあるので、そういう総合的対策が必要ですけれども、まずは国と県に対して日野川それから大塩谷川の堤防のかさ上げ、これは緊急に要望に追加したところであります。あわせて、大雨の復旧については今議会中に追加で予算を上程させていただきたいと思っております。 なお、災害復旧につきましては、国庫補助の関係で災害査定を受けた後、12月の補正予算案でお示ししたいなというふうに思っております。いずれにしても、総合的な対策、治水を含めて、自然災害への備えというのを強化していく必要があるというふうに考えております。 ○議長(吉田啓三君) 中西昭雄君。 ◆(中西昭雄君) 以上で終わりたいと思います。今後も、中・長期的な対応も含めてしっかりと確認したいと思います。 以上です。 ○議長(吉田啓三君) 以上で中西昭雄君の質問を終了いたします。 暫時休憩します。 再開は午後1時といたします。       休憩 午前11時49分       再開 午後 0時59分 ○副議長(橋本弥登志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位3番、土田信義君。 土田信義君。 ◆(土田信義君) 市民ネットワークの土田信義でございます。先般の市議会選挙で初めて当選させていただきまして、今日の一般質問が初めてでございます。市民の負託に応えつつ、市政の課題を分かりやすく明らかにし、いろんなことを詰めていきたいと思います。そして、住みよい越前市を築いていきたい、そういった思いで質問させていただきます。どうぞよろしくお願いします。 さて、私は小さい頃、東京に遊びに行ったことがあります。東京には兄がいました。兄の彼女が、日頃うちのばあちゃんが作ってくれていた芋の煮っ転がし、あれの変化球でフライドポテトを買って持ってきてくれました。あわせて、シェイクも持ってきてくれました。びっくりしました。感動しました。都会は違うなあ、一事が万事、都会はいいなあ。僕も、こんな当時、武生の田舎じゃなくて都会へ住もう、都会に行こうと思っていました。 大学時代、くしくも地元の青年団の方から誘いを受けて青年団に入りました。すると、私の考えが見る見る変わっていきました。都会の魅力よりもこの越前市、旧武生市の魅力、もっと大きいものがあるな、そのように感じました。それから45年ぐらいたちますでしょうか。そういった思いの中で、この議会活動もさせていただきたい、質問もさせていただきたい、そういった思いで取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 まず最初は、北陸新幹線たけふ駅の周辺開発について質問させていただきます。 市長が所信で述べられた研究開発施設、つまり株式会社福井村田製作所を市が誘致しようとしていることについて、村田製作所がそれに応えようとしていることについて、非常に私は歓迎したいと思います。ありがたいなと、心よりぜひそういった誘致の実現を希望していきたいと思います。これまでの越前市の取組、パートナー企業、戸田建設の取組、それらのまちづくり協議会の皆様、そして地元関係者様の今日までの御尽力に感謝申し上げます。 さて、そういった中で、新幹線の駅前開発、非常に大事なところだと思いますが、先ほどの川崎悟司議員への御回答でありました県営産業団地についてもう少し御質問をさせていただきたいと思います。 越前市は県の産業団地の募集に手を挙げなかったというようなことでお答えをいただきましたが、なぜ県の産業団地に応募しなかったのか。山田市長、龍田副市長、並々ならぬ御尽力でそういった制度をつくっていただいたと私は理解しているんですが、そういったところになぜ手を挙げられなかったのかをお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) まず最初に、県営産業団地の公募要件について御説明させていただきたいと思います。 まず1つ目に、開発面積が20ヘクタール以上であること、そして2つ目に売却単価が平米2万5,000円を目安とし、その超えた分は売却単価に含めずに、今回応募した応募市町に負担を求めることなどとなっているというところであります。県が想定をしております売却単価、平米当たり2万5,000円で、開発面積、例えば20ヘクタールを産業団地として整備しますと事業費は約50億円ということになりまして、市負担は事業費の3分の1を持つということになっておりますので、約17億円を負担するということになります。さらに、平米当たり2万5,000円を超えた額は応募市町に負担を求めるということになっておりますので、例えば2万5,000円を超えた額を1万円というふうにしますと、開発面積が20ヘクタールの場合は約20億円を別途市が負担することになりまして、売却先が決まらないと最大37億円の負担を負うことになると、こういう状況でございます。 こういった条件につきましては、本市にとっては厳しい内容ということでございまして、例えば弾力的な運用というものを求めていきたいということでありますけれども、1つ目の20ヘクタールということについては、開発面積については売れ残りリスクを避けるため、一気に20ヘクタールを開発するというのではなくて、例えば進出企業が決まった、話がまとまったような場所から開発して、またその20ヘクタールを一気にじゃなくて、工事や工期に分けることを可能にする、そして2つ目に平米2万5,000円の売却単価を超えても全額を売却益で回収する、そして市町に負担を求めない、こういった弾力的な運用ができないかということを最大限図っていただくように要望してるということから、今回8月31日には至らなかったということでございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) よく分かりました。そういったところを詰めていただきまして、ぜひともそういった県営産業団地ができましたら取り組むことができるように御尽力をお願いしたいと思います。地元の方々は、民民の売買を望んでいるわけではないというような声を多々聞きます。公の公共に協力する、そういったところですと親戚なんかの理解も得やすいんだというような声も聞こえます。ぜひとも取り組んでいただきますようよろしくお願いします。 次に、新幹線たけふ駅周辺開発に関する計画について御質問させていただきます。 南越駅周辺まちづくり計画が幾つか示されています。先ほどの御質問でも幾つか御答弁がありました。私は、大変よくできている計画だなと感じております。今後、このような計画に示すような都市が私たちの今後を明るい未来に変えてくれるのではないか、快適に暮らせる社会につながっていくのでなかろうか、私はぼんやりですがこのように感じています。 そこで御質問です。 市はこれらの南越駅周辺のまちづくりについてどのように捉えていらっしゃるのか、御所見をお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 先ほども御説明したとおり、3つの計画、南越駅の周辺まちづくり計画、そして新幹線駅周辺まちづくりのガイドライン、それから市オープンイノベーション推進ビジョン、こういった3つの計画につきましては、地域の代表とか外部有識者から御意見をいただいて策定をしてきたものだということでございますので、こういった計画に書かれているまちづくりの方向性と土地利用の方針に基づきまして、今後も整備や企業誘致を行っていくというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございました。 市長にお伺いします。 このようなまちづくり計画の中で、市長が特に大切だと思っていること、重点的にやりたいこと、力を入れてやりたいことがありましたらお願いします。 あわせまして、次の質問、併せて回答いただけるとありがたいんですが、これらの計画を推し進めることによって、私たち市民は暮らしがどのように変わるのか、私たち市民はどのような便益を得ることができるようになるのか、市長の御所見をお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。 ◎市長(山田賢一君) 幾つかの計画があるわけですけれども、大阪開業頃を念頭に置いた夢を描いたものということでありました。それを新幹線がもう間もなく開業しますので、できるところから着手をして、一個でも確実に実現をすると、具体化をするということが何よりも大事だというふうに私は思っております。もちろん、いろんな計画というのは地元で議論をしつくり上げたものですので、まさに市民の声ですから、これを大切にして実現したいと思いますが、その内容を具体的に言うと、研究施設であるとか、ホテルとか飲食施設、商業施設などが集積するようなことが最終的には理想だろうというふうに思います。その辺でも様々なルートで企業誘致に努めておりますけれども、まずは福井村田さんが候補の一つとして取り上げていただいたということで、まず第一歩目を実現することがその後のいろいろな集積につながっていくんだろうというふうに思って、私としては地元の皆様、地権者の皆様に御理解をいただいて前に進めたいなというふうに努力してるところであります。 おっしゃったように、民間投資ということでありますので、投資意欲のある企業をどうやって見つけるかということが大事でございますので、そのトップセールスと地元の理解の促進を並行して進めるという非常に難しい作業もありますけれども、できるだけ実現するように全力を挙げたいというふうに思ってます。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) 市長、ありがとうございました。私も同感で、そういった立場で私も進めたいというふうに考えております。 続きまして、既存の計画の理解の浸透についてお伺いします。 これらの計画には、キーワードとしてフォレストシティスマートシティオープンイノベーション、そういったことはもとより端々にSociety5.0、RE100、モビリティー、ウエルビーイングなどの用語が散見されます。片仮名や英語表記が多く、理解し難いのが短所です。市民の方々、進出に意欲ある企業の方々にこれら目指す概念が伝わっているのかどうか、このことについて御所見をお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) まず、この各種計画でありますが、例えばまちづくり計画もそうでありますけれども、新幹線の大阪延伸という一つの大きなめど、そこをめどとしまして、例えば2040年の将来の姿を描いているというものでありまして、財源とか事業規模、スケジュール、こういったものが具体的に示されていないということであります。 そういったことから、具体化してお伝えする必要があるんだろうなというふうに考えてるところであります。そのためには、一つずつ具体化していくに当たっては、丁寧な説明に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございます。特に、市民の方々、地元には丁寧な説明をお願いしたいなと思います。 こういった計画を進めていくに当たり、市の役割は何か、これを問いたいと思います。 民間主体の開発で、こういった今言われたような概念の都市が果たして出来上がるのでしょうか。市の役割はどのようなものがあるか、御認識をお伺いします。お願いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) まず、計画の概念に基づいた計画都市が出来上がるかというふうなお尋ねに対してのお答えでありますが、南越駅周辺まちづくり計画の土地利用ゾーニングに沿った先端の研究施設、商業施設などの誘致ターゲットを設定しまして、また誘致企業に対してまちづくりガイドラインで定めた開発方針を丁寧に説明し、これらの計画に基づいた整備が着実に進むよう努めてまいりたいというふうに思います。 そしてもう一つ、市の役割についてのお尋ねでございますが、新幹線駅周辺の整備につきましては、大部分が民間企業の開発によって構成されるということになりますけれども、市としましては、企業誘致に当たってはパートナー企業と共に企業や地元に理解してもらえるよう事業を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございました。 私は、それだけでは不十分ではないか、そういったところで今回所信で出てきました次世代交流拠点みたいなのが出てきたのではないかなんて勝手に想像しておりますが、市長が所信で次世代交流拠点について、この越前たけふ駅周辺で整備を進めたい旨、おっしゃいました。この施設の機能とこれらの計画、今までの大きな3つの計画なんかの関連について御所見をお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 次世代交流拠点の機能と各種計画の関連はということでありますけれども、まず次世代交流拠点につきましては、検討の対象として市民や研究者などが集うオープンスペース、カンファレンスホール、子供向け施設、伝統産業を含む物づくりの発信拠点などを例示をさせていただいたというものでございます。 この南越駅周辺まちづくり計画でお示ししている土地利用ゾーニングの中で、特ににぎわいを担う未来創造ゾーンとか、次世代を担う先端産業が立地する先端産業ゾーンの形成を図ることにつきましては、加えてオープンイノベーション推進ビジョンもそうでありますけれども、これまでにも合致したものであると、そういった次世代交流拠点の今後事業化の可能性について、手法とかそういうものについて研究を庁内で行っていきたいというふうに考えておるところでございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ぜひとも研究を進めていただけるといいなあと思います。そういった研究が新たな企業を呼び起こすのではなかろうか、あるいは地元の理解がより進むのではなかろうかというふうにも思います。 続いては、この整備構想を策定するため、研究会を立ち上げる旨、御説明がありました。どのような研究会を立ち上げようとしているのか御説明をお願いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 次世代交流拠点整備に関する研究会でありますけれども、来年度に予定をしている拠点整備の構想策定に向けた準備に着手するため、庁内に設置しようとするもので、民間参画の可能性としてどういう機能なら民間に出資していただけるのかとか、また整備する手法がどういうものがあるのかとか、国や県の支援など、そういったことについて、事例研究とか外部有識者の意見を収集するというものであります。また、その研究状況の内容につきましては、随時議会等にも御報告させていただきたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございます。様々な視点から御研究をお願いしたいと思います。PFIでの整備方法、民間でつくって民間で整備する、公設で民間が整備する、いろいろな手法があるかと思います。その研究会のメンバーなんかもいろいろな手法があるかと思いますが、期待して見ていきたいと思います。よろしくお願いします。 次に、道の駅のオープンに向けた進捗状況についてお伺いします。 指定管理者が決まり、道の駅のオープンに向けて準備を進めていらっしゃることと存じます。どのようなテナントが入り、どのような市民サービスを提供しようとしているのか、進捗、準備状況、オープンの期日等が分かりましたらお知らせください。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 進捗、準備状況につきましてのお尋ねでございます。 道の駅越前たけふは、今年の8月5日に国土交通省によりまして正式に登録されたということでございまして、先般報道等もされたところでございます。 施設の進捗状況についてでございますが、今年度3月末のオープンに向けまして、観光案内所や飲食物販コーナーなどがある本館と24時間利用できる道路情報施設の建屋が完成しまして、屋外の駐車場、イベントに利用できる広場は現在工事中、そして現在建屋内の共用部分の備品等の整備、そして指定管理者と管理運営に向けて協議を進めてるというところでございます。 道の駅では、カフェやスイーツ、お土産品、農産物の販売のほか、観光客に向けて越前ガニなどの海産物、また越前おろしそばなど、越前の食をPRする食の提供ができるよう、飲食物販運営事業と準備を進めているというところでございます。 12月議会には道の駅全体の詳細やオープン日などをお示しさせていただけるかなというふうに思いますので、改めて御報告させていただきたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございます。それでは、また12月議会に進捗なんかを教えていただけるとありがたいと思います。期待して見守っていきたいと思います。 次に、モビリティーについて御質問させていただきます。 先ほど、企画部長のほうからデマンド交通、20年後には自動運転なんかも視野に入れてるんだというような御説明をいただきました。わくわくしているところでございます。そういったことに先駆けて、RE100、つまり再生可能エネルギー100%で小型電気自動車のレンタカー、そんなものを先行して設置できないか、そのような計画について御質問させていただきます。お願いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 脱炭素の取組ということは非常に大事かなというふうに考えております。越前たけふ駅に出店するレンタカー事業に対しまして、そういった小型電気自動車の利用について働きかけを行っていきたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございました。 次に、新幹線駅周辺の開発と財政の健全化についてお尋ねしたいと思います。 まず、財政健全化の指標についてです。令和3年度の決算では、財政健全化の指標である実質公債費比率は10.2%でした。将来負担比率は118.1%でした。ともに市の目標値15%、150%以内を堅持しています。本市では、財政健全化の目標指数を目標値として15%並びに150%以内としていますが、根拠等がありましたらお教えください。 ○副議長(橋本弥登志君) 西野企画部長。 ◎企画部長(西野吉幸君) 合併に伴います庁舎建設などの大型の施設整備、これがおおむね完了したことから、令和2年度からの行財政構造改革プログラムⅤ、これは令和5年まで使用するものでございますけれども、これにおきまして合併当時の目標値、これを上限に設定させていただきまして、15%以内、150%以内という数値を用いてるといったところでございます。 本市のこの2つの比率で申し上げますと、今ほど議員御紹介いただいたとおり、目標値の範囲内ということもありますし、またいろんな財政指標の中で財政力指数というものがございます。こういったものは他市と比べましても本市は高い状態にありますことから、総合的に見ると健全な財政運営を行っているなという認識をしているところでございます。 令和2年度の決算ベースで申し上げますと、施設の更新や企業支援が続いたことで今ほどの両数値が上昇いたしまして、県内の9市の中でも将来負担比率が最も悪いと、そして実質公債費比率は2番目に悪いという状況でありますので、特に財政運営においてはこういった指標が悪くならないように配慮しながら運営をしていっているという状況でございます。 なお、来年度改定予定の行財政構造改革プログラムでは、単年度でぽっと悪くなることはあると思うんですけれども、それを捉えて判断するよりも、しっかりと傾向を把握する中で目標値の設定についてもしっかりと検討していく必要があるなと考えているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございます。分かりやすい回答だったと思います。越前市、既に多額の起債をしています。ちなみに、今、令和2年度、令和3年度の事例を挙げていただきましたが、中期財政計画の中で令和5年度、ゼロシーリングの場合、実質公債費比率並びに将来負担比率はどのような数値になるのかお示しください。 ○副議長(橋本弥登志君) 西野企画部長。 ◎企画部長(西野吉幸君) このたび公表いたしました中期財政計画は、本年7月時点で予測可能な限り令和9年度までの5か年分の財政推移について試算をしたものでございます。 中期財政計画策定時点から新たな政策的事業や景気変動による影響等が、今ほどゼロシーリングとおっしゃられましたので、そういったものが全然発生しないというふうに仮定した場合には、令和5年度の実質公債費比率は11.0%、将来負担比率は135.3%になると見込んでいるところでございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございます。将来を見据えた健全運営というのは大切なことだと理解しております。しかしながら、この北陸新幹線越前たけふ駅周辺の目指す姿に向けた開発には、今後一層公金の投入が私は必要だとこのように感じています。地元の地権者の御理解と御協力を促すために、また市長、副市長自らトップセールスで商品を売り歩いていただいていますが、その商品が魅力ある本物だというふうに体感していただくためにも、この企業誘致を確実にするためにも、公共の役割は大きいというふうに考えています。 具体的には、道路の整備、路側帯、街路樹、下水、上水、5G、6GあるいはRE100などの電力線の地中化、再生可能エネルギーやゼロカーボンシティへの取組、例えば周辺地域や公共施設への太陽光発電設備や蓄電池の設備、その設備への助成など、今、おっしゃられました次世代交流拠点もこのような公共投資の対象かと思います。オープンイノベーションを促す仕組み、カンファレンスホールなんかを持ち得るような施設をというようなお答えでしたが、コンベンション機能なんかも大切かと思います。そういったところを十分配慮していただくと、公金の役割は大きいと思います。これらの基盤の投資が求められます。当初の一時期、財政健全化の指標は公金を投入すれば低下すると思います。しかしながら、企業が立地し活動が始まりますと、法人税、固定資産税、個人市民税等々の増収が見込まれます。逆に、財政健全化に寄与することにもなり得る事業だと私は思っています。 越前たけふ駅前に具体的な進出企業が見込まれる、具体的には今、福井村田製作所等が見込まれているとのことですが、積極的な先行投資が今望まれるのではなかろうかと思います。御所見をお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 西野企画部長。 ◎企画部長(西野吉幸君) 越前たけふ駅周辺におきます、今ほど議員さんおっしゃられましたように、新たな市の負担による施設の整備というのは恐らく今後考えていく必要があるだろうというふうにも考えております。それに加えまして、企業誘致に係る支援、こういったものもしっかりしていく必要があると考えております。こういったことは現時点で策定いたしました中期財政計画、これに盛り込んでいないようなことを今後想定しなくちゃいけないということは当然起こり得ることというふうに認識をしているところでございます。 越前たけふ駅周辺の整備につきましては、これまでも市長及び理事者が申し上げてきておりますように、民間の整備というものを中心に考えているところでございますけれども、市が担うべき整備、これにつきましては得られる収入と支出における、例えば支出におきましても国や県の支援、あるいは起債可能額、そういったものをできるだけ長期間で試算をし事業に臨むことが重要であると考えているところでございます。 また、現在の社会情勢を見ましても、まだ不安定要素が大きく、本市の経済情勢が急激に変化するということも十分念頭に置く必要があるというふうに考えてございますので、そういった点をいろいろ総合的に判断しながら、設備投資、そしてそれで得られる収入、そういったものをしっかりと考えていきたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございます。総合的に判断しながら着実に進めていただけるとありがたいと思います。 さらに、これらの増収が進めば学校給食の無料化、子育て支援の充実、福祉の底上げ等々いろんなところに期待ができます。新たな雇用が生まれ、交流やにぎわいの創出、新しい総合計画が示す人口8万人の維持、それも可能なことになるのではなかろうか、この投資がいい循環を生み出すというふうに考えます。 冒頭、私は芋の煮っ転がしとフライドポテト、アイスクリンとシェイクのお話をさせていただきましたが、この地域の持ち味を生かしながら、私はそれも一つのイノベーションだと思っています。そういった分かりやすいイノベーションが起こるに違いないと感じています。自然と人間の共生する未来、そして人工知能が活躍する未来、それがフォレストシティであったりスマートシティではなかろうか、このように感じているところです。地元の地権者の方々にとっても、進出企業にとっても、市民にとっても、よかったなと思えて幸せになる。つまり、市長がおっしゃってるウエルビーイングを期待し、北陸新幹線越前たけふ駅周辺開発の質問を終わらせていただきます。 次に、豪雨の対応について質問をさせていただきます。時間がないので、申し訳ございません、健康な長寿のまちづくりについては割愛し、こちらのほうに移らせていただきます。 先般の大雨により被害に見舞われた市民の方々、また大規模な災害に見舞われた南越前町の町民の皆様に対し、お見舞いを申し上げます。一日も早く日常生活を取り戻されることを心よりお祈り申し上げ、質問させていただきます。 さて、8月4日から5日にかけて福井県内は発達した積乱雲が次々と流れ込み、南越前町と敦賀東部を中心に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降りました。日野川の源流地域に当たる南越前町の今庄では、24時間雨量が405ミリと同地点の観測史上最多を更新しました。平年の1か月分の2倍以上に相当するとのことです。 そういった中、本市においても市中心部を流れる日野川では大きな白波を立て、いつ堤防を超過してもおかしくないような勢いで流木などを取り込み、濁流化して流れていました。先ほど、中西議員さんも御指摘のとおりです。中でも、右岸の帆山町から村国1丁目にかけては局部的に堤防が低い場所があり、豪雨時に当たって身の危険が増すようなそういった状況でした。 これらの背景の中、幾つか質問をさせていただきます。 まず、8月5日の日野川の水位の状況はどうだったのかお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 田中建設部理事。 ◎建設部理事(田中和利君) 日野川の上流域であります南越前町を中心に降りました大雨の影響によりまして、日野川に設置されております今庄の水位の観測局では、5日の9時に氾濫危険水位の2.8メートルを超過いたしまして、9時40分に3メートル21センチの最高水位を観測しております。 また、中平吹観測局では9時30分に氾濫危険水位の4メートルを超過いたしまして、10時に4メートル32センチの最高水位に達しております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございました。とても危険な状況だなというふうに感じました。 そこでお伺いします。 今回の豪雨に当たり、上流にあります広野ダム、桝谷ダム、緊急放流があったのかどうかお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 田中建設部理事。 ◎建設部理事(田中和利君) 議員の御質問のダムの異常洪水時防災操作、いわゆる緊急放流でございますけれども、これはダムが満水に近づいたときに、ダムからの放流量をダムへの流入量と同程度となるように近づけていきまして、満水になったら流入量をそのまま下流域に通過させるというダムの操作でございます。 今回の大雨では、桝谷ダムと広野ダムの貯水量には余裕がございまして、緊急放流を行うことはなかったと県より聞いております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございました。少し安心でございますが、まだまだ予断を許さないというような心配もあります。 そこで次に、日野川河川のしゅんせつについてお伺いします。 丹南土木にて、数年前から一昨年にかけて河川内の樹木の伐採や土砂のしゅんせつをしていただきました。多少なりとも安心かなとも思っていましたが、最近の豪雨はまだまだ予断を許しません。帆山橋上流の右岸、矢船町から帆山町にかけて堤防を守るために、流速を弱めるであろうテトラポッドが置いてあります。しかし、いまだそのほとんどが土砂の中に堆積してしまっています。私たちが子供の頃はそれが現れていました。その頃から比較すると、大人の背丈分ぐらいは土砂の堆積があるのではなかろうかと推測されます。豊橋の下流の右岸から中部にかけては、河川敷の中に20メートルの高さの樹木がかなりの本数、40本から50本ぐらいが残っています。今回の豪雨では流木などが引っかかり、集団で激流に抵抗し、日野川の水位を上げていました。 私たちは身近な河川の排水路のしゅんせつを江掘り、えんぞほりなどと称して社会奉仕に組み入れ毎年実施しています。一方、日野川はどうでしょう。日野川も私たちが子供の頃は河川での土砂採取が認められ、毎年多くの土砂が搬出され、しゅんせつされていました。あれから半世紀以上しゅんせつがなされていないのではなかろうか。一昨年、多少の土砂を搬出してもまだまだ背丈ほどの土砂がたまっている、このような状況でも不思議ではないと思います。 市は、河川管理者の県に対して、堤防のかさ上げについていち早く書面で要望を上げていただきました。大変評価します。本格的なしゅんせつを河川管理者に市からも併せて要望を上げていただきたいと思いますが、御所見をお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 田中建設部理事。 ◎建設部理事(田中和利君) 洪水を安全に流下させるためには、定期的にしゅんせつとか伐木等を実施しまして、河道の流下能力を確保するということが必要でございます。 日野川におきましては、河川管理者である県が堆積土砂や樹木の繁茂の状況を確認して、緊急度の高い箇所からしゅんせつや伐木を実施しているというふうに聞いております。 しゅんせつや伐木の日野川での実施状況につきましては、令和2年度に日野大橋下流から日之出橋の区間におきまして伐木を実施し、令和3年度、昨年度には家久町地係のJR橋周辺の樹木の繁茂している箇所において伐木や除根を実施しております。 また、本年度におきましては、8月に松森町地係におきまして伐木を実施し、非出水期となります10月以降にしゅんせつを予定しているというふうに聞いております。 本市といたしましても、必要なしゅんせつや伐木の実施につきまして、引き続き県に対し強く要望してまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございました。よろしくお願いします。 次に、日野川の堤防補強、かさ上げについて御質問です。 市は県に書面で要望を上げていただきました。先ほども申し上げましたが、迅速な対応について大変評価いたします。県は、河川は川下から整備するというような御説明とのことですが、お伺いします。 越前市の局部的に堤防が低い場所、今にも氾濫しそうな危険な場所があります。その場所について、川下から順番に整備をするとなるといつ頃になるというふうに考えていらっしゃるのか、河川管理者はどのように想定してるのかお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 田中建設部理事。 ◎建設部理事(田中和利君) 日野川の河川整備につきましては、県が平成19年に九頭竜川水系日野川ブロック河川整備計画を策定しまして、帆山橋下流の村国工区において築堤工と護岸工の整備を実施する計画としております。 計画期間につきましては、おおむね30年というふうになっておりますけれども、災害の発生状況や流域の開発計画などの社会情勢の変化等を適切に反映できますよう、必要に応じて変更するというふうに県から聞いております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) 再度お伺いします。 先般の計画で、越前市の帆山町から村国1丁目の堤防が低いところの計画は、30年後に整備するというような計画というような御説明でしたか、お伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 田中建設部理事。
    ◎建設部理事(田中和利君) 平成19年に策定した計画において、計画期間についてはおおむね30年というふうに記載がされております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) ありがとうございます。よく分かりました。まだまだ整備がされないということがよく分かりました。 河川は川下から整備するというなのが基本かとは思いますが、そればかりでなく、危ないところからも補修、整備が必要ではないか。今お聞きしますと、これから先15年ぐらいは整備されない。それまで不安でずっといろと言うのか。地域では雨の降り方が変わっている、局地的な豪雨もある、そういった中で今回のような災害が起こった。いつ何どき越前市のほうに向かって線状降水帯が入ってくるかもしれない。そういった中で、人の命を守る、財産を守る、このような堤防の築堤が15年後でよろしいのでしょうか、市の認識をお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 田中建設部理事。 ◎建設部理事(田中和利君) 県の河川整備計画でございますけれども、日野川での工事箇所といたしましては、今ほどの村国工区のほか、福井市の清水山工区、それから松ケ鼻頭首工上流部の下平吹工区が位置づけられております。 今現在では、国のほうで直轄事業といたしまして、福井市の久喜津、朝宮地区におきまして河道掘削が進められている状況でございます。 これらの箇所はいずれも治水安全度が現在非常に低いという箇所でございまして、下流の区間の整備を行うことによりまして上流区間の水位を下げるといったような効果も発揮されることから、下流の整備を行うことを原則として実施時期を検討していくというふうに県から聞いております。 市といたしましては、日野川の村国工区の早期事業化に向けまして、引き続き強く県に対し要望していきたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) 市としての御見解、ありがとうございました。そちらのほうでどうか強くおっしゃっていただきますようによろしくお願いします。 続きまして、山林の手入れ、間伐、多様性のある山林の育成について御質問させていただきます。 山林、特に私たちの身近で人が手入れをしてきた里山は、本来水源を豊かにし、土砂災害を抑える、人の心を癒やしてくれる、二酸化炭素を吸収する、そういった多くの役割を持っています。里山の土壌は、有機物や様々な生物によってスポンジのような構造となっているため、痩せた土地と比べて雨水を地中に浸透させる能力にたけています。このため、雨水を十分土壌中に蓄え、ゆっくりと河川に流すことができ、洪水や渇水を緩和すると言われています。土壌の表面を覆う落ち葉や下草等によって雨などによる土壌の流出を抑え土砂災害を未然に防ぐ、こういったことも役割があるとされています。これらは私が子供の頃の里山のイメージそのものです。しかし、近年は違います。 私は近年、獣害対策が御縁で再々村国山に登り、密集林の伐採や登山道の整備をしてきました。ここで見る里山の景色は、子供の頃の里山のイメージとは全く異なります。未整備の密集した竹林や杉林などでは、暗くて怖い場所となっています。密集林の土は痩せこけ、樹木の根があらわになっています。昭和56年、五六豪雪で倒壊したと思われるような倒木があったり、近年の倒木まで長い間間伐もされない、倒れた木が放置されたままになるなど荒れた状態です。これらの倒れた木や倒れた竹が大雨によって谷に流され、谷がせき止められて流れなくなった雨水が一気にたまって濁流化し、次々と堰を切り、水流を増し、下流では大きな土石流被害を巻き起こす、こういった一因になってるのではないかと思われます。現に、大雨が降ると竹や流木が一気に流れて大きな被害が出ています。 そこでお伺いします。 里山の持つ治水力を回復すべき里山の整備が必要です。もはや、森林事業者や山林事業者だけの問題ではなくなっていると思います。越前市の取組をお聞かせください。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。 ◎農林審議監(川崎規生君) 山林の災害の対応のお尋ねだと思います。 まずは、ふだんにおいて行われております間伐あるいは保育といった基本的な保全管理がなされることが重要かと思っております。このような適切な森林環境が維持されること、これがすなわち議員御指摘の災害への備えとなるものと考えております。 これまでの基本的な森林管理をしっかりと進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) 越前市の取組は分かりました。 山の機能は林業としての建築材の供給ばかりではなくて、水をためる、土砂を防ぐ、大気を浄化する、豊かな生態系、美しい景観をつくるなど、公益性が高い機能を持っています。越前市では、これら公益性が高い機能の回復を目標とした里山整備、これができないか、あるいは助成ができないのかお尋ねいたします。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。 ◎農林審議監(川崎規生君) 現在、検討しております総合計画でございますけれども、この中では今後の山林の在り方といたしまして、あるいは施策の展開の方向性といたしまして3つの柱を考えてまいりたいと考えております。 まずは、先ほど御紹介いただきました防災でございます。これは鳥獣害対策から治山事業による災害対応、こういったものを含むものと考えております。 2つ目には、やはり産業としての林業の可能性、こういったものをしっかり位置づけたいと思います。 それと最後に、今御紹介いただきました里山としての保全と活用、こういったところでございます。特に、里山の保全と活用でございますが、二酸化炭素の吸収、あるいは生態系の保全といった環境的側面でございます。また、美しい景観の維持あるいは登山、トレッキング、こういったものの活用など、公共性は非常に高いものと考えております。 多面的な公共性が高い機能をバランスよく維持するために、限られた財源をどう配分するかを総合的に検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) 御検討、よろしくお願いします。 次に、森林環境譲与税についてです。 このような公益性が高い機能の回復を目標として森林整備に活用はできないのか、これをお伺いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。 ◎農林審議監(川崎規生君) 森林環境譲与税でございますけれども、人材育成や担い手の確保、森林整備及びその促進に関する費用に充てるものとされているところでございます。 当面、優先すべきことでございますが、議員御指摘のとおり、森林整備が進まないことにより倒木、土砂災害など、被害が想定される森林の整備を優先的に進めるというふうに考えております。 森林環境譲与税の活用でございますが、都道府県、市区町村が地域の実情に応じて森林整備を行うことができることから、本年計画いたします総合計画あるいは国や県の計画と整合性を保つ中で、本市の森林に関する長期的な考え方をまとめたマスタープランを来年度には作成してまいりたいと考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) マスタープラン、理解いたしました。できましたら、そういったマスタープラン、それも大事ですけれども、どこかにこのように森林を整備するといいんだよというようなモデルを一つつくっていただけると、ああ、こんなふうにするといいんだなというのが分かりやすくなるんでないかと思います。例えば、越前市の中央にある村国山、越前市が持っている土地もたくさんあります。そこも公園の周辺道路の周りはきれいになっていますが、一歩中に入るとかなり怖い山になっています。そういったところを、昔の里山のように復元できるというようなモデルをつくっていただけるといいんかなと思います。今、10月9日にそうだ!村国山に行こう!なんていうイベントも行われています。市民からも非常に親しまれているし、期待が高まっている山、そういったところを森林整備のモデルにできないか、そういったことも併せて御検討いただけるとありがたいと思います。 次に、林業事業者など森林整備を行う事業の主体、これはじり貧です。越前市で林業事業者数を調べると、出てこないぐらいもうなくなっています。従前の経済活動では既に限界に達していると思います。林業従事者、森林所有者、森林組合以外であって、地域で里山整備に取り組む多様な団体、これを支援の対象にできないか、またこれらの団体を育成できないかお尋ねいたします。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。 ◎農林審議監(川崎規生君) 今、御提案いただきました森林整備でございますけれども、森林環境譲与税の基金事業でございますけれども、この中に森林整備面積が5ヘクタール未満の小規模森林を対象に、小規模間伐、あるいは作業道の整備を行う小規模森林間伐促進事業がございます。 本事業の事業者には、森林組合のほか、集落、事業者、森林所有者有志などが対象となりますので、御活用の御検討をいただきたいと考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 土田信義君。 ◆(土田信義君) 御回答ありがとうございました。ぜひとも、期待していますのでよろしくお願いします。 豪雨の対応について、河川のしゅんせつや堤防の改修、これは当然のこととして必要なことだと思っております。また、山林は自然の貯水ダムとも言われてきました。山林の機能回復が求められます。異常気象と言われてきた気象が常態化しています。人の命を守る、財産を守るために、その源流である里山にも目を向け、災害を少しでも少なくするため、あるいは小さくするため、さらには持続可能な社会をつくっていくためにも早急な取組をお願いして、私の質問を終了させていただきます。どうもありがとうございました。 ○副議長(橋本弥登志君) 以上で土田信義君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後2時といたします。        休憩 午後1時49分        再開 午後1時58分 ○副議長(橋本弥登志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位4番、川崎俊之君。 なお、川崎俊之君の一般質問に関し、資料をお手元に配付してありますので、御了承願います。 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 誠和会の川崎俊之でございます。マスクを外して質問させていただきます。 まず、8月の大雨で県内では奥越地方、さらには南越前町で甚大な災害が起き、多大な被害が出ました。被害に見舞われた皆様に対しお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く正常な生活が戻りますことをお祈りを申し上げたいと存じます。 それでは、一般質問をさせていただきます。 まず1点目は、北陸新幹線越前たけふ駅周辺整備について。この質問に関しましては同僚の議員がお二人、いろんな角度から御質問をされておりますが、重複するところもありますがそこはなるべく避けて質問してまいりたいなと思っております。 最初に、我々議会に令和4年3月17日現在での企業誘致の方向性についての資料を頂いております。それが一番最新版だと聞いておりますので、後で御紹介しますが、本市は交通結節点であるエリアのポテンシャルを生かし、企業、人材が集う高次機能の集積に向けて段階的に企業誘致を図るとして、短期、中期誘致を目指す産業等として2つ挙げております。 まず、先端の研究施設、ホテル、飲食施設、この中にはこれと別に園芸施設、植物工場、農業6次化施設など。もう一点は、異世代交流拠点の形成、いわゆる学術研究と人材育成等ということでございます。 そこで、この方向性は駅周辺全体のものなのか、また短期、中期的に目指していく計画だとお聞きをしておりますが、それぞれどれぐらいの年数で進めていくのかをまずお聞きしたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 企業誘致の方向性についてでございますが、まずは駅周辺におきまして、短期的な期間としましては5年以内程度、中期的な期間としましては10年以内をめどということで施設の誘致や整備を図ろうというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) たしか午前中の質問でも市長がお答えした大阪開業までというのも言葉に出てたと思うんです。その辺はいいとしても、先ほど言いました先端の研究施設という先ほどから答弁がございますように、福井村田等ということで理解をしてもいいのかなと思います。ただ、ホテル、飲食施設、さらには園芸施設、植物工場、農業6次化施設というのは現在、話が止まっているような感じがするんですけど、この計画をお聞きしたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 短期、中期で誘致する企業として、今、議員御紹介いただいた例示といいますか、私どもが書いた資料でありますけれども、そういったものを中心に、まずは期間、時間軸をしっかりしながら短期的な期間、中期的な期間、そういったものを具体的にしながら誘致を行っていきたいというふうに考えているというところで、現在その誘致を進めていると、トップセールスをはじめとして様々な形で取組を進めているというところでございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 今、奥山部長がおっしゃったように、並行してこういったことも進めているというところで理解をしました。 そこで、この次の質問も、以前に議員さんが質問をしておりますが、8月31日の市長の提案理由の説明の中で、次世代交流拠点という言葉が出てきて、同僚の議員も質問をされております。内容、イメージ等は聞こうかなと思ったんですけど、もう理解しましたので。ただ、この次世代交流拠点整備に関する研究会というのをこの秋にスタートさせるということで、この研究会の内容も少し先ほど土田議員が聞いたところかなと思うんですけど、このメンバーはどういう方で、何人ほどでスタートをさせたいのかお聞きをしたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) まずは、この庁内において我々職員で研究していきたい。その研究に当たっては、資料を準備したり、また外部の有識者の方にお話をお伺いして、先ほど申し上げたいろんな整備の手法であったり、どうやったら民間にここへ出てきていただけるのか、そういった国やら県の支援制度、そういったものをまずは研究をしていきたいと、資料を集めていきたいと、そういう内容というそういう庁内のメンバーで行っていきたいというところでございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 何か研究会というと少し堅苦しいなあとは思うんですけれども、この辺も十分市長も精査いただいてこの中に入っていただけると思ってますので、よろしくお願いしたいなと思います。 そこで、先ほど言いました企業誘致の件です。 3月に説明を受けたときには、この資料では異世代交流の形成、異なるということが出てました。学術研究、人材育成等々。しかし今回、次世代の次、次世代交流拠点と、こう変わってきてるんですが、これは一緒のことなんでしょうか、全く違う意味でしょうか。お聞きをしたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。 ◎市長(山田賢一君) 大変紛らわしくて申し訳なかったんですけれども、異世代というのは学生さんと成人あるいは高齢者という世代の違いを表していたものなんですけれども、それにとどまらず、例えば研究者同士であるとか、もう少し幅広い概念で次世代に向けた交流拠点をつくるということのほうが包括的な考え方であろうと思いましたのと、いわゆる商業施設を単独でやるのか、あるいはこういったものに合体させるといいますか、そういったものも包含できないかということを研究したいという考え方で次世代という言葉に変えさせていただいたということです。申し訳ありません。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 市長おっしゃったように、その言葉の含みと大きなところを捉えて、異世代、異なるから次世代に変わったということですね。 それはいいんですけれども、この次世代交流拠点、このイメージ、先ほど言いましたが、お聞きをしました。これもなかなか難しいなと思っております。いろんな計画があります。先ほど御説明いただいた市民や研究者等が集うオープンスペースやカンファレンスホール、子供向け施設、伝統産業を含む物づくりの発信拠点などと、さらには商業施設と一体的な整備を行うという方法。これ一言、長いんですけど、私は頭が悪いんかも分からんですけど、全く分からない状況です。これ市民の皆さんにも聞きましたが、分からないとおっしゃっております。さっき一体感という言葉が出ました。同じ建物の中にこういった整備を将来していくのか、別々の施設を造ってやっていくのか、これはどうなんでしょう。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 商業施設と次世代交流拠点、商業施設の誘致を図るというふうなことも含めまして一体的に整備をする、そういう方向の中で企業誘致も図っていきたいというところでございまして、その手法、どういう形で一つにするかということについては、今後またいろいろと研究をしていきたいというところでございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 構想が今、先行してるんです。それで、この次世代交流拠点、これ今後14町分の開発分は分かります。しかし、ここをどういったゾーン、エリアに持っていくのかまでは決めてないと思うんですが、いかがでしょうか。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 議員おっしゃるとおり、まだこれからでございますが、次世代交流拠点を整備するゾーニングでありますけれども、まずは地元や地権者、土地改良区、地元まちづくり協議会の御意見、御理解、そういった御理解をいただくということが大前提ということでありますが、商業施設とのそういった一体的な整備を行う方向については、いろんな今後の進出企業の意向、そういったものを確認して、さらにはこれから秋からいろんなものを研究しながら検討していきたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 次の構想ということであると思います。 午前中、川崎悟司議員からも出ました言葉で、私も一緒の言葉が書いてあるんですけど、まずこのような次世代交流拠点、大きな構想だと思うんです。こういったことは、やはり市長の提案説明の前に我々議会に途中経過でも何でもいいので説明をしてほしいんです。こういったものでぼんと出てもこういったところで質問するしかないので、この辺はこれからしっかりと議会に対して説明をお願いしたい、そのように思いますが、このことについて御返答お願いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。 ◎市長(山田賢一君) 所信で議会に対して説明するのが一番公式の場かなというふうに私は考えまして所信で申し上げたということで、決して議会等に説明しないつもりであったわけではないというのが1点と、もう一つはそういった構想を描きたいというお話であって、その内容は例示はしましたけれどもこれから考えます。おっしゃったように、集合施設にするのか、分散型にするのか、民間だけでやるのか、公共投資を少し入れるのか、PFIでやるのかといろいろな手法が各種でありますので、そういったことをこれから研究して、具体的な構想は来年度以降につくっていきたいという、その内部の作業の準備をさせていただきたいというふうに申し上げたつもりで、内部の作業をあえて申し上げる必要はなかったのかもしれませんけれども、少しでも申し上げたほうがいいかなということで所信でも言わせていただいたということで、今後気をつけたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 我々も、これを市民の方に聞かれても答えられないのが現状なんです。だから、そこら辺は市長、よろしくお願いしたいなと。担当理事者に対してもよろしくお願いしたいと思っております。 次に、現在進めてる地権者説明会での用地14ヘクタール、協議状況についてお聞きします。これも午前中の質問回答で得ております。9月10日、3回目の戸別訪問、これをやっていかれると。これからまた再交渉ということだと思いますので、この辺は少し飛ばしていきたいなと思います。 そこで、先端の研究施設についてということで、当地に縁のある企業、福井村田製作所、先ほど出ております。どうもこの辺が候補に挙がってるんだろうなと思ってます。以前、APBも出ました。この辺も含めて、最終的に村田さんに決まったのか、APBはどうなっているのかお聞きをしたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) まずは、先端の研究施設として福井村田製作所を念頭に誘致を進めているというところであります。市と戸田建設株式会社が一緒になって進めてる、取り組んでいるというところでございます。 地元や地権者をはじめ関係団体の御理解が得られるというふうな段階で、改めて、最終的に企業が立地を決定する際には、社内手続等を経て、正式に企業の方が発表されるものだというふうに考えております。 また、現在地元説明会や戸別訪問を実施する中で、地権者や地元役員の関係者の御理解が進むよう、今協議を行っているというところでございます。 ごめんなさい、議長、APB、すみません、答弁漏れがございました。 APBにつきましても、そういった研究施設につきましては引き続き誘致を図っていきたいということで、継続した取組といいますか、お話合いをさせていただいているというところでございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 今、APBもこれからということで、この14町、この分の中には多分入っていないのかなという気がします。引き続きということですから、精力的な交渉をお願いしたいなと思っております。 そこで、市長の、これも提案理由の説明の中でいろんな、副市長共々トップセールスをかけて26社を対象にしていると、そしてまだまだ増やしていきたいという午前中の龍田副市長の答弁もいただいております。それと、いい返事のあったのと、あまり、感触は悪いよというのもあったとおっしゃってましたよね。我々、そこはさっぱり分からない、決まらないと言えないというのは、我々も少し寂しい気がするわけなんです。いつもトップセールストップセールスという言葉が出てるわけです。何をしてどうやってやって、この辺は可能性はあるんだとか、言えないのならいいんだけど、やはりそういった報告も我々議会にいただきたい、先ほど言ったように。これは、我々議会軽視として捉えられても仕方ないと思ってますので、その辺をどう思ってらっしゃるか、お願いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 企業誘致につきましては、先ほどから申し上げていますとおり、短期、中期で目指す、そういったものを決めまして、延べ26社、トップセールスを行っているというところでございます。全体の環境は厳しいという中でも、関心を持っていただいている企業もあるということであります。手応えということでありますけれども、新幹線開業だけではなくて中部縦貫自動車道、そして国道417号、そういったものの開通によりまして、新幹線、インターチェンジ、国道8号が半径1キロ圏内に集積する交通結節点としての魅力というものがあるということで、企業から特に関心を持っていただいているというふうに感じているところであります。複数の企業と立地に向けた協議を進めているところではありますけれども、企業の進出につきまして、また交渉等につきましても、あくまでその進出企業自らが発表する案件ということでありますので、企業が発表した後、我々としてはしっかりと議会に御報告させていただきたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。 ◎市長(山田賢一君) 今、個別の交渉の話を多分おっしゃっているわけではないと思いますので、その概要とかどの辺までなら概略を言えるのかという、そういうことでおっしゃっていると思いますので、その辺はしっかり心がけたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 言える範囲でもっと言っていただきたいというのが本音でございます。よろしくお願いします。 (資料を示す)ここからは、今図面が出ましたが、これは皆さん議員が持っていらっしゃいますが、これが、ピンクのところ、赤ですか、これが今先行する14ヘクタールの整備図であります。ここからは、地権者の代表の方に何回もお話を聞いてまいりましたが、いろんな地権者の方も同じ考えなんだろうなということを集約して聞いてきました。これは3点、地元の皆さんに関しまして不満と不安があるように感じております。まず1点目は、本市の交渉の進め方が親身になっておられない感じがする、これは一生懸命やってはおられると思います、思いますが、受け手にとってはそういうふうに感じているということなんです。本気で開発を進めていく感じがしないと、例えば土地の交渉でも戸田建設に任せっきりじゃないのかなというような声も出ております。このことについて御所見をいただきたいと。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 越前たけふ駅周辺事業につきましては、官民連携プロジェクトとしてパートナー企業である戸田建設株式会社と一緒になって事業を進めているというところでございます。その中で、市の役割でありますけれども、地元や地権者、土地改良区、地元まちづくり協議会、こういった皆さんとの調整は、市が前面に立ってこの事業に対して丁寧な説明をさせていただいているというふうに考えています。しっかり地元に寄り添って、御意見を十分お伺いしているということでございますが、民間投資が前提でありますので、その中でできる限りの努力をしているというところでございます。議員御指摘の内容もありますが、今後も引き続き、地元や地権者に対して市がしっかりと丁寧に全力で対応していきたいというふうに考えておるところでございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) その気持ちはいまいち伝わってないのかなというような感じもします。 そこで、2点目はこの駅前に企業を誘致するということなんだろうと思うんです。ということで、景観が損なわれるんじゃないかという御指摘もいただきました。まさにそのとおりだなと。じゃ、企業の横に何か樹木でも立てるんだと、それで済むような問題ではないのかなと思いますが、この地元の意見に対してはどう答えていらっしゃるんでしょうか。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 議員おっしゃった御意見というのは、私どもも地元から、そういった地権者の方から直接お話はお聞きをしております。先端の研究施設につきましては、新幹線駅周辺ガイドラインに基づきながら、地元からの御意見がある景観については十分に配慮するよう、また建物デザインにつきましては駅周辺と調和が図られるよう、さらに外観につきましてもできるだけ低層、低い建物の施設となるように市としても働きかけていきたいというふうに考えております。 また、市民から要望が多いそういった商業施設につきましては、企業にとって条件が厳しいという部分もありますので、次世代交流との一体的な整備の検討を行って商業施設の誘致も図っていきたい、そういった中でにぎわいを図っていきたいというふうに考えているところでございます。 さらに、飲食施設につきましてもいろいろとお話をさせていただいておりまして、民間投資が前提となりますので、どういう形ならば投資可能なのか、そういったところもお話合いをさせていただいているというところでございます。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) それから、もう一点あるんです。これは、地元地権者に対して本格的に戸別的に説明会をしているんですけれども、その中で期限を切っていると。農振除外手続の期限を令和4年10月までに説明されていると、これは拙速ではないかなと。時間もないのは分かりますが、これは地権者に対して失礼かなという気もします。そういう面で、地元の役員の会議、さらには地権者会議、なかなか理解が得られない。また、例えばそこで農業をされている、1町分の田んぼをされている方もいらっしゃいます、そういった方の代替の農地をどうしたらいいかとか、そういった親身な相談とか交渉もしていただきたい。それをやらないと、気持ちよく土地を売っていただく気持ちにならないんです。そういったことをこれからしっかりと対応していくべきだと考えますが、9月10日からの交渉に関して少し考えていただきたいと思いますが、御答弁をお願いします。 ○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 現在取り組んでおります研究施設の誘致につきましては、パートナー企業の戸田建設と共に、4月以降につきましては地元役員会や地権者説明会を2回開催しまして、また戸別訪問を2回実施する中で、地元や地権者の皆さんの御意見をお伺いしながら丁寧に説明、対応をさせていただいているというふうなところでございます。 今後でありますが、3回目の地権者説明会を9月10日に予定しておりまして、例えば今御指摘の事業スケジュールとか単価についても、具体的な交渉条件について改めてこの9月10日に提示をさせていただく予定でございます。その後、戸別訪問を実施する予定でありますが、その中で地権者の要望、今議員おっしゃった農地の代替、こういった御意見も十分お聞きしながら個別の対応を行っていきたい、そういう戸別訪問の内容ということになるということでございます。 こういった全体の交渉のスケジュールについては、地元の役員の皆さんと十分協議、確認をしながら、じゃあこういう段取りでいこうというふうなことで進めているところでございます。重ねて答弁させていただきますが、引き続き丁寧な説明に努めまして、御意見を十分に伺いながら地元にしっかり寄り添ってこの事業を全力で進めていきたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) この質問、最後ですけど、今部長おっしゃったとおり、今後も粘り強く親切丁寧に交渉していただきたいというのが私からのお願いであります。 新幹線、いよいよ開業まであと1年6か月しかないわけです。今回の補正予算でもありましたが、紫式部プロジェクト事業、これも大変すばらしい事業ではあります。しかし、開業したら駅前には道の駅しかできていないというようにならないよう、まず地権者、14ヘクタール、32人ですか、の地権者に本当に寄り添って現実味のある計画を進めていただきたい。 そこで、最後に市長の意気込みをお願いしたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。 ◎市長(山田賢一君) 繰り返しになりますけれども、今回のプロジェクトは大阪開業頃をめどとする夢を描いたプランというものを実現する、具体化するまず第一歩目を何とか踏み出さないと、2歩目、3歩目ができなくて永久にあそこにたどり着けないということになりますので、まず何とかそれをやりたいというふうに思っています。特に、今回企業誘致でありますので、誘致企業の都合、事情、スケジュール、そういったものと、地元の皆様方のお気持ちとかリクエストというもののすり合わせというのは非常に難しい面もあるんですけれども、そこを市の役割として、民間企業にお任せするのではなくて精いっぱいやりたいと思っています。いろいろ足らざるところはあると思うんですけれども、前に進めるようにぜひとも御指導いただくようにお願い申し上げます。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) まさしく、市長、そのとおりで、地権者の方、提案もされてると思うんです。例えば、先ほど出ました6次産業、これは地元農家、集落もあります、法人化もあります。これは、協力できるところがあると、そういった意見も聞いています。さらには、駅周辺がにぎやかになってほしい、これは切実な思いなんです、地権者も。だから、いい条件がそろって、我々の意見も聞いてほしい、これなら土地を売りたいなとなるんじゃないかなと思うんです。田んぼをしたい人もいます、しかしそこを上手に交渉していく、これが交渉のプロではないんかなと思っておりますので、官民連携でこれからも粘り強くやっていただきたいと思いますので、このことはしっかりと要望をしておきます。 次に2番目、中学校部活動の地域移行について、このことも最近いろいろと言葉が出てきました。そこで、これも補正予算の質疑でも出ました。もう一度言いますと、公立中学校の運動部活動改革を検討するスポーツ庁の有識者会議は、令和4年5月31日に2025年度末を目標に休日の部活動指導を地域のスポーツクラブや民間のジムなどに委ねる地域移行を実現すべきだとする提言を了承したというところです。これは、理由として御存じのとおり、少子化であったり教員の働き方改革です。学校単位の運営は困難になると判断をした、私から見ると少し丸投げなのかなと感じております。先生の正式教員を増やしていくというのが本来のいい形だと思うんですけど、これも仕方ないかなと思っております。財務省が駄目だと言えばそれまでですから。そういったわけで、受皿になるのはスポーツ少年団やクラブチームなどであります。文部科学省の外局であるスポーツ庁と文化庁は、関係者の連絡調整を行うコーディネーターを自治体に配置した体制整備を進めることを決めたわけでございます。県内でも、昨年から地域移行のモデル事業が始まっております。敦賀市では吹奏楽かな、鯖江市も8つ、鯖江市は後で言います。さらには美浜町はボートかな、そういった準備を進めている、福井市では令和4年度に剣道を移行している。さらには、大野市も国の指定でサッカー、軟式野球、バスケットボールをやっておられるということであります。 そこで、8月下旬に県内自治体のスポーツ担当者の、課長会議かな、会議が開催されたとお聞きをしますが、どのような内容で今後地域移行を進めていくのか、また越前市として参考になったことがあったか、お聞きをしたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 藤原教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(藤原義浩君) 今、御紹介のありました県内9市の体育課長会議でございますが、8月26日に鯖江市で開催されました。今回の会議で取り上げられたテーマは、部活動、特に運動部活動の地域移行についてでございました。 御承知のとおり、鯖江市は昨年度から国の指定を受けましてモデル事業に取り組んでおります。この事業を担当しております鯖江市教育委員会学校教育課の学校地域連携推進コーディネーターの方から、他県の状況をはじめモデル事業の経験を踏まえた課題、今後の進め方等について説明をいただきました。地域の実情は各自治体によって様々でございます。本市に当てはめた場合、共通の課題、こちらについては非常に参考になりました。しかし、本市の実情や地域性に応じた課題、こちらについては今後整理をする必要があるというふうに考えております。 以上です。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 先ほど、今藤原事務局長から話が出ました。私も鯖江市、ちょっとお伺いをしてきました。すごい熱い方がおられました。名前は控えますが、市教育委員会学校教育課学校地域連携推進コーディネーター、すばらしい方でした。全部熟知しています。総合型を立ち上げたときからいらっしゃって、学校の校長もされている。そして、地域の顔、経営にも県にも行ったことがあるという方で、私が質問するよりしゃべるのを聞いただけというような感じになってしまいましたが、いろいろ課題も聞いてきましたので後で御披露します。 そういうことで、鯖江市の場合は今国の指定でやってるんです。鯖江市は3中学があるわけで、中央中学は鯖江北コミュニティースポーツクラブ、さらには鯖江中学はさばえスポーツクラブ、東陽中学の拠点では東陽スポーツクラブということで、競技をずらずらっと言いたいんですけど、鯖江中学では4つぐらいの競技かな、中央中学では、これも4つぐらい、東陽中学では男女バスケットということで、結構やられている。来年度は、もう広くやっていく、吹奏楽部も含めて、そういったことをお聞きしております。そういう意味で、令和5年度補助事業の種目と地域移行できる部活動を移行する予定です、全て、今言ったように、鯖江市では。 越前市では、来年度から休日に生徒が地域で活動できるような新たな環境整備につなげるために、スポーツや文化芸術活動を行う地域の団体等で構成される越前市の子どもの新たな活動環境に関わる検討委員会、これは16人でしたっけ、設置をすると市長の提案理由や説明を受けた。これは具体的に進めていくのかどうかというのは少し、前回の質疑でお聞きしましたが、これはあくまでもこの検討委員会の中でいろんな柱をつくっていくのか、誰か一人を立ててその人中心にやるのか、ここだけお聞きしたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 藤原教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(藤原義浩君) どのように進めるかということでございますが、その検討会議の中で意見をいただきながら検討を重ねていって進めていきたいと、誰か1人にというような考えではございません。というのも、先ほど御紹介のありました16人ほどの委員さんを予定しておりますが、それぞれの考え方というのがあると思いますし、それぞれの団体にも課題があるかというふうに思っております。そういったことから、その検討会の中で意見をいただきながら進めていきたいと思っております。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) なかなか、これも後で提案をしていきたいなと思うんですけど、中学校の部活動、地域への移行というのは非常に大変な険しい道であると思います。 実は、鯖江市でこのコーディネーターの方と話をして、帰るときに廊下で教育長にお会いしました。鯖江さんてうまくいっているんですねと私から言ったら、教育長、いやあ、大変なことが多いんですと、実は大変ですとおっしゃいました。やってる方は一生懸命やっているのでそれはそれでいいんですけど、これは大変だなと私もつくづく思いました。 そこで、先ほどの検討委員会の中で議論される一つとして総合型スポーツクラブの問題があると思うんです、これも検討委員会の中でやられるんかなと思いますが、越前市では現在小学校区を中心に8つの総合型スポーツクラブがあるわけです。白山地区は、今現在停止しているということをお聞きしている。鯖江市みたいに中学校区で展開をしていくのか、さらには今までどおり小学校区、越前市は小学校区で展開していくのかということですが、教育委員会としてはまだ決めかねてはおると思いますが、現在の考え方をお聞きしたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 藤原教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(藤原義浩君) 議員御紹介のとおり、本市の総合型地域スポーツクラブは主に小学校区単位で構成をしております。また、各クラブの活動内容ですけれども、こちらも主にニュースポーツを中心にやられていると。鯖江の場合は中学校区でございますが、本市においては小学校区ということで、この活動範囲というのはこのままいくんじゃないかなというふうに考えております。地域の実情でございますけれども、各自治体によって様々であると考えています。受皿の確保につきましては、総合型地域スポーツクラブ、こちらも一つだとは考えておりますけれども、本市にとって最も適した環境を今後検討会で御意見をいただきながら考えていきたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 越前市内の小学校区にはないんです、全小学校区に。これは、なかなか厳しいと思うんです。中学校区でやったほうが、指導者も出てくるし場所もたくさんある。当然、小学校区も借りればいいということであるんです。ここは十分検討していかないと上滑りというような形になるので、だから先ほど言ったように、検討委員会の中に、後で提案しますが、そういった方が要る、どうしても必要だと私は思います。 (資料を示す)そこで、鯖江で聞いたところの、今、図、出ました、資料が。これにたくさん問題、課題もありまして、いろいろたくさんありまして、指導者不足の解消とか経済的に困窮する家庭の生徒に対する支援、これは会費等の問題、鯖江市さんはたしか年間6,000人だったかな、スポーツクラブはまた別途ということでした。そして、楽しみたいとか勝ちたいという子供たちのニーズに対応できるスポーツクラブが必要、そして次にスポーツ少年団や高校生との共同、これはできるんです、陸上なんかは高校生たちが鯖江で使ってるということで高校生に教えていただける、そういったことを言っておりました。そして、一番肝腎なのは練習場所の確保、さらには新たな保険の加入。問題が起きたときの際の責任、誰が取るんだと。そして、子供の競技成績や母校の伝統に執着する保護者への理解促進、さらにはこれからの国、県からの支援などなど、たくさんの課題、これ以外にもたくさんあると思います。そういった課題をまとめてきました、鯖江市さんの意見を聞きながら。 そういった意味で、ここから経験豊富なコーディネーターの配置が必要だと私は考えております。 (資料を示す)これです。これも少し私なりに書いてきました。部活動地域移行の体制整備のイメージということで、この真ん中にコーディネーターさんが要るんです。こういった方が、中学校とスポーツクラブとかスポーツ協会、さらには文化芸術協会、民間事業、これを調整する役がいるんです。こういった方を即座に採用していただきたい。そのように思っていますが、このことに対してどう思われていますか、お聞きをしたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 藤原教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(藤原義浩君) コーディネーターの御提案でございますけれども、まず国のほうの方針でございますが、国は体制整備を進めるために、令和5年度の概算要求におきまして部活動の地域移行に係るコーディネーター配置の予算を盛り込むという方針を出しております。ただ、この詳細が決まってまいりますのが年明けになるかと思っております。 本市におきましても、コーディネーターの配置につきましては検討委員会の委員の皆様から御意見をいただく中で、どういった形で配置していくのが一番いいのかというふうなことを検討してまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 十分考えていただいて、検討委員会の中で進めていこうといってもそれは無理なことで、全ての経験がある方、なかなか大変です、このコーディネーターという方は。相当熱いものを持っていないと引っ張っていけない、そのように感じております。 そういった意味で、このスポーツ振興は歴史的な転換期になっていくというようなことだと思うんです。そういう意味で、今度地域スポーツへ移行していくと、先ほど言ったように生活困窮者の方とか親の送り迎え、こういったいろんな問題もありますが、それで参加を諦めるということも考えられます。これも多分検討委員会の中で出ると思います。そして、教育の機会の均等が今以上に崩れていくということも考えられます。また、先ほど言ったように何か大きなけがをしたとき、訴訟の問題、こういうことも、誰が責任を取るんだということで、非常に道のりは険しいと思っております。 もう一度言いますが、しっかりとしたリーダーシップが取れるコーディネーターを採用し進めていくべきと思いますが、今後の進め方に教育長の考え方をお示しいただきたいと思います。 ○副議長(橋本弥登志君) 澤崎教育長。 ◎教育長(澤崎秀之君) 今御提案いただいたとおり、いわゆる統括のコーディネーターの必要性については私も十分に認識をしているところであります。持続可能な仕組みであったり、指導体制をどうやって本市に合った状態で築いていくのかということは本当に大事な部分でありますが、コーディネーターの方に何をコーディネートしていただくのかというところは十分に精査をしていく必要があるというふうに考えております。まず、本市の子供たちが将来にわたって様々な新たな機会を得られるように、その機会の確保を進めていくためには、この本市の指導を担っていただける可能性のある方、いわゆる団体等との連携が不可欠ですので、その各種団体とのコーディネートをしていただける方をまず考えていきたいというふうに思っております。 1つ、今考えているところを少しだけ御紹介させていただきますと、先ほど小学校区単位とか中学校区単位とかいろいろ話はありましたけれども、それをフラットな状態にしまして、本市の場合はスポーツ推進委員協議会とかスポーツ協会あるいはスポーツ少年団、それからスポーツ指導者の方の協議会、あるいは今の現在の総合型地域スポーツクラブであったり、文化のほうでは文化協議会あるいは青少年の吹奏楽団とか、あるいは研究会であったりPTA連合会あるいは校長会、さらには民間のクラブの団体の方からも御意見を聞きながら、どの部分を指導で担っていただけるのかというところのコーディネートをしていただける方が必要というふうに思っておりますので、その方をどのように採用するのかというところも含めて、市全体でどの部分をコーディネートしていけるのかというところも改めて議論をしていきたいなというふうに考えております。 以上です。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) 教育長、しっかりと考えていらっしゃることがよく分かりました。 まず、こういったことをやる前に、保護者とか子供たちにアンケートというのも取っていただかないといけない。鯖江市さんも取っている。浜松市さんのも参考にしてるとおっしゃってましたが、いろんなところを聞いていただいて、よりよいいい形の移行にしていただければと思っておりますし、なかなか、何回も言いますけど、非常に厳しい道のりであることはもう間違いないんです。 そこで、最後に教育委員会のことなんですけど、市長にも十分トップとして責任があるわけですから、今質問することについて最後に御答弁をいただきたいと、今言いますが。 今後は、休日の移行実現に向けて具体的なスケジュールを定めた、当然この推進計画をやられると思うんです。そして、様々な課題、いろんなところの自治体でやっていることの課題や効果を検討した上で、休日の活動から今後は平日の活動になっていくわけですけど、ここが一番最大の、これも課題であります。そして、中学校の部活動地域への移行について、最後に、私、ずっと今質問してきました、教育長のすばらしい回答も得られましたが、市長としてどうお考えになっているのか、未来の子供たちへのメッセージをお願いしたいと思います。
    ○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。 ◎市長(山田賢一君) 少子化が進んで、子供さんの数が減っていて、学校の部活動だけではスポーツも文化も十分にやれない状況がもういよいよ目の前に起きているわけです。同時に、子供さんの中学校の時代からスポーツとか文化活動をやるということは、生涯にわたって健康で幸せに生きる基盤をつくる極めて重要なものだと思っておりますので、私たちも精いっぱいその移行に向けた課題の解決のために支援をさせていただきたいというふうに思っております。 ○副議長(橋本弥登志君) 川崎俊之君。 ◆(川崎俊之君) これは教育委員会だけでなくて、本庁全てで協力していただいて、すばらしい越前市の地域移行にしていただきたい。私らもいろいろ協力をしていきたいなと思いますので、よろしくお願いしたいなと思っております。 これで私の質問は終わります。 ○副議長(橋本弥登志君) 以上で川崎俊之君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後2時55分といたします。        休憩 午後2時42分        再開 午後2時54分 ○議長(吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位5番、桶谷耕一君。 なお、桶谷耕一君の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたしてありますので、御了承願います。 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 公明党の桶谷です。発言通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。 最初に、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施についてお伺いをいたします。 人生100年時代を見据え、健康寿命を延ばすことが大切であります。そのためには、高齢者の介護予防や健康づくりを推進することが大変大事になっています。高齢者になると有病率は高くなっており、早期発見、早期対応を行うこと、それ以上悪化しない重症化予防が課題になっています。特に、75歳以上の後期高齢者になりますと生活機能も急速に低下し、介護が必要になる要介護高齢者の割合が急速に増加してきます。そのためには、高齢者が参加しやすい活動の場の拡大やフレイル対策を含めたプログラムの充実が課題になっています。さらに、介護予防と生活習慣病対策とフレイル対策は実施主体が別々で、介護事業と保健事業が一体になって実施されており、高齢者に一体的に提供されるよう連携することが課題となっております。 そこで、新たにフレイル対策等の介護予防と生活習慣病の疾病予防、重症化予防を一体的に実施する枠組みを構築することの必要が出てきました。国では、後期高齢者医療広域連合が高齢者保健事業を国民健康保険事業及び介護予防の取組と一体的に実施する取組が令和2年4月から開始されました。後期高齢者医療広域連合は、その実施を各市町に委託することができることになりました。令和6年度までに、全ての市町村において一体的な実施を展開することを目指しております。越前市においても、本年度から予算措置がされ、受託を受けながら実施されると思いますので、その経緯などの内容についてお伺いをいたします。 (資料を示す)最初に、図面ですけれども、高齢者の健康状態の特性ということで図に表しています。少しずつ健康からフレイル状態、身体機能の障害ということで機能が落ちてきています。フレイル状態になる前から予防をしていくことが大事だということになります。高齢者の特性を踏まえた保健事業のガイドラインの2の中に、目標設定の考え方として生活習慣病の重症化予防、高齢期による心身機能の低下予防ということで、いろいろな取組をしていくということで書いてあります。 ということで、1番目に質問をさせていただきます。 高齢者の保健事業と介護予防を一体的に実施することになった背景とはどのようなものがあるのかお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 背景といたしましては、今後日本の総人口が減少に転じていく中、高齢者の占める割合は増加していき、2055年には日本全体で人口の4人に1人が75歳以上になると推計されたことにあります。そこで、国では高齢者の医療や介護の制度上の課題を解決して健康寿命の延伸につなげたいとしております。 制度上の課題については2つございまして、1つ目が、高齢者が加入する医療保険は75歳になりますと国民健康保険や社会保険から後期高齢者医療制度に切り替わることから、健診の結果や保健サービスが途切れてしまい、継続的な支援を行うことができないという課題。2つ目として、高齢者の保健事業と介護予防事業は別々に実施されておりまして、健康状態などの課題が一体的に対応できないといった課題がございますので、これらの課題を解消し、高齢者が地域で健康的な生活を送れるよう、国により法改正や実施体制が整えられまして、高齢者の保健事業と介護予防を一体的に実施する取組が開始されました。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 今、背景をいただきました。 一体的な実施に関することとなった経緯についてお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 国の経緯について申し上げますと、平成26年に初めて高齢者の虚弱を指しますフレイルが日本老年医学会で提唱されました。平成27年度には、後期高齢者の保健事業の在り方に関する研究が立ち上げられ、その中でフレイルの概念整理と取組のエビデンス検討、ガイドラインの素案が作成されています。その後、平成28年度から関連法律の改正が始まり、令和2年4月に医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部改正が施行されまして、後期高齢者医療制度の運営主体である広域連合が一体的実施の取組を開始しました。 本市では、生活習慣病の発症予防から重症化予防、介護予防、フレイル対策などの健康づくりの取組が効果的に実施されるよう、本年度から一体的な実施の取組を開始しております。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 次に、高齢期になりますと健康状態がどのように変化し、どのような特性があるのか、お伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 一般的に、高齢者の健康状態については、高血圧や心疾患、糖尿病などの慢性疾患と加齢による認知機能障害や筋力低下、視力障害、貧血、嚥下障害などの老年症候群、これが相互に影響し合って健康状態を左右させる特性があると言われております。 本市では、第8期市高齢者福祉保健計画・介護保険事業計画策定に向け、令和元年12月に要介護認定を受けていない無作為に抽出した高齢者約1,000人を対象に健康状態についての調査を実施しております。この調査結果によりますと、高齢者の50.9%が運動器の機能低下、39.6%が口腔の機能低下の該当者となっております。また、認知機能低下の該当者は85歳以上で20%を超えております。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 今回の保健事業と介護予防の一体的な実施に取り組む際に、参考となるガイドラインが検討をされました。高齢者の特性を踏まえた保健事業のガイドラインがどのように変更されたのか、またガイドラインの概要についてお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 国のガイドラインには、一体的実施に伴い2つの内容が新たに加えられております。1つ目が、広域連合が実施することが望ましい保健事業の内容や手順について科学的知見を踏まえた内容、2つ目が、広域連合と市町村が協働して、高齢者の健康づくりや介護予防等の事業と連携しながら保健事業を実施する場合の役割分担や留意点、これらが加えられております。 ガイドラインでは、後期高齢者の特性を挙げ、その特性を踏まえた保健事業に求められるポイント、広域連合と市町村の役割と両者の連携、国、都道府県、関係機関等の役割、また、どのような対象者にどのような支援を行うかなどについて分かりやすく整理されています。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 次に、後期高齢者の75歳以上の特性に応じた保健事業についてお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 先ほど申し上げましたとおり、後期高齢者の特性としまして、加齢に伴うフレイルが顕著に進行することに加え、複数の慢性疾患を保有し症状が混在することから、国のガイドラインに合わせ、本市では3つの保健事業に取り組みます。1つ目が、体重や筋肉量の減少を主因とした低栄養や口腔機能、運動機能、認知機能の低下等のフレイルに着目した対策、2つ目が、生活習慣病の発症予防よりも重症化予防への取組、3つ目が、かかりつけ医と連携の上、医療専門職によるきめ細やかなアウトリーチを主とした健康支援、この3つの保健事業に取り組んでまいります。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) ありがとうございます。 保健事業を推進するに当たり、各関係機関の役割分担、連携についてお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 高齢者の保健事業を推進していく上では、広域連合と本市の役割分担を明確にし、連携して取り組んでいくことが重要となります。広域連合の役割は、健診、レセプト等の情報を包括的、総合的に管理して、対象者の抽出、評価などを行うとともに、本市の事業評価について支援を行います。また、積極的にデータ活用するよう本市へ周知、啓発を行うことも役割の一つです。 本市の役割といたしましては、広域連合から提供される健康・医療情報などを活用しまして、本市の高齢者の疾病構造や健康課題を把握した上で、介護保険や国民健康保険等の保健事業と整合性を図りながら事業を推進していくという役割になります。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 今回の一体的実施では、どのような方を対象にどのような支援を行うのか、また対象者の階層についてお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) まず、対象者については在宅の高齢者であり、国のガイドラインでは4つの階層に分けて支援を行っていくとなっております。階層を健康リスクの高い順に申し上げますと、1番目が不必要な入院、再入院を繰り返している高齢者、2つ目が在宅で療養している高齢者、3つ目がフレイル、虚弱な高齢者、4つ目が元気高齢者になります。 以上でございます。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) なら、次に行きます。 介護予防と連携した取組について、どのような取組を考えているのかお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 本市の介護予防と連携した取組につきましては、市と地域包括支援センターが連携して情報の共有を図りながら、医療や介護サービス等につながっていない健康状態不明な高齢者の実態把握を行います。また、フレイル高齢者、元気高齢者への介護予防として、町内集会所などで実施しております通いの場いきいきふれあいのつどいにおいて、フレイル予防に欠かすことのできない栄養や口腔に関する指導として、しっかりかんでしっかり食べることを重点的に取り入れました医療専門職による健康講座を充実させていきます。 以上でございます。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 次に、国保等、壮年期の医療保険から連携した取組について、どのような取組を考えているのかお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 高齢期におけます健康状態は、それ以前からの生活習慣等が大きく関わっていることから、壮年期からの取組と継続的な実施が有効であると言われております。本市でも、働き世代の生活習慣病対策については、国民健康保険加入者への働きかけはもちろん、企業等にも健康経営の推進を促すなど、保健事業を共有し協働した取組を行っております。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 保健事業ガイドラインの中には、目標の設定の考え方があります。目標設定の考え方について、どのように考え設定をしていくのかお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 国では、住み慣れた地域でこれから先も健康で健やかな生活を送ることができる高齢者を増やすことを目指していることから、本市では短期と中・長期の目標を設定して取り組んでまいります。 短期目標では、虚弱、フレイルな高齢者や在宅で療養している高齢者の健康状態や生活状況等を包括的に把握して、それぞれの状態に応じた健康支援を行うことを目指していきます。1つの具体例を申し上げますと、3年間健診受診なし、医療受診なしの健康状態が不明な高齢者を個別に訪問しまして、健康状態の把握、健診の受診など必要なサービスにつなげ、健康状態不明な高齢者の数を減らすことを目指していきます。 中・長期目標といたしましては、医療費の減少や要介護認定率の低下につなげることを目指してまいります。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) ありがとうございます。 次に、平成18年度に介護保険の中で介護予防に全面的に取り組むことになり、越前市でも多くの介護予防事業に取り組んできました。今回、保健事業と介護予防の一体的実施をすることになり、具体的な対策と新たに追加する事業とはどのような事業を実施していくのか、お伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 本市の新たな取組につきましては、糖尿病性腎症が重症化するおそれのある方への支援として、75歳以上になり後期高齢者医療保険対象者になっても継続した生活習慣病の重症化予防の取組をかかりつけ医と連携して実施いたします。また、先ほども御紹介いたしましたが、3年間、健診も医療も受診していない健康状態不明者の方を個別に訪問し、状態を把握し、健診や医療受診へつなげてまいります。さらに、介護予防と連携した取組といたしまして、虚弱高齢者や元気高齢者に対する支援となる、町内ごとに開催されております地域における高齢者の通いの場いきいきふれあいのつどいで、医療専門職による口腔、栄養、お薬などのプログラムを充実させてまいります。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 分かりました。新しくということで、幾つか推進をされていくということでお伺いをいたしました。 次に、事業推進のための予算措置はどのような仕組みになっているのかお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 事業推進に当たっての令和4年度の本市の予算措置につきましては、保健師等の専門職の人件費、町内単位で開催されていますいきいきふれあいのつどいにおける口腔、お薬、栄養などの健康教育を行う際の講師謝礼、健康状態不明な高齢者を把握するため個別訪問を行う看護師等への謝礼及び訪問時に使用する血圧計等の備品購入費、またフレイル啓発用のパンフレットなどの消耗品、このようなものを当初予算で計上しております。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 予算措置というのは、国のほうから後期高齢者医療広域連合のほうから予算がつくということですね。分かりました。 最後になりますが、健康寿命延伸の取組に向けて市民へ伝えることがありましたらよろしくお願いいたします。 ○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。 ◎市民福祉部理事(山崎智子君) 国のほうでは、健康格差の解消により、2040年までに健康寿命を3年以上延伸、平均寿命との差を縮小することを目指しています。 本市では、健康寿命の延伸に向け、全ての世代の方の適切な生活習慣の定着を図り、市民一人一人の健康づくりを支援してまいります。また、企業、地域、大学、関連団体と連携した生活習慣病対策に取り組むほか、ICTを活用した新たな健康づくり事業についても検討しております。 これらの取組を効果的に連動させるためには、まずはできるだけ多くの方が健診を受けられ、自分自身の健康に関心を持つことが大切だと思いますので、毎年の健診受診のほうをよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) ありがとうございます。この事業をどんどん推進していくことを希望します。 次に、古民家の利活用の推進についてお伺いをいたします。 近年、空き家等の問題は、地域における人口減少や既存の住宅、建築物の老朽化、社会的ニーズの変化及び産業構造の変化等に伴い、全国的な問題として一層深刻化していくことが懸念されています。空き家等の中には、適切な管理が行われていない結果として、安全性の低下、公衆衛生の悪化、景観の阻害等、多岐にわたる問題を生じさせ、地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしています。2015年5月に全面施行されました空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、空き家の適正な管理を進めるための計画を策定し、推進している自治体が全国に広がっています。管理が不十分な空き家は、老朽化による倒壊のおそれに加え、治安や防災、衛生などの点で地域環境に及ぼす影響が大きく、いまだ全国には約849万戸の空き家があり、対策を一段と進める必要が生じています。自治体の中には、子育て世帯や高齢者を対象にリフォームした空き家を低家賃で貸し出したり、都市住民が地方にも生活拠点を設ける二地域居住に空き家を活用するといった取組に努力されている自治体もあります。越前市においても、越前市空家等対策計画にも、空き家等の流動化を促し利活用や建て替えを含めた流通を進め、また古民家や町家については社会的ストックであるだけでなく景観、文化的資源でもあるため、その保全を図るためにも空き家等の有効活用を推進していくとありますので、今回は空き家、空き家古民家の有効活用についてお伺いをいたします。 越前市の空き家の現状については、現在、市が掌握している空き家は1,351戸とお聞きをいたしました。市内を回ってみますと、空き家、空き地が目立つ地域が多いことを心配しています。 まず質問させていただきます。 福井県が認定しているふくいの伝統民家がありますが、その定義について御教示をお願いいたします。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) ふくいの伝統的民家の定義につきましては、屋根の形状が切り妻で、その下の壁面が柱とはりで格子状になっているなど、県内の各地域で受け継がれてきた外観の意匠を基調とした木造の建物でございます。また、在来工法による木造2階建てであり、外観は終戦前の地域の伝統的民家の意匠を基調とした民家、または県が地域固有の伝統的民家と認めたものと定義されております。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) すみません、写真の説明を忘れました。 (資料を示す)こういう古民家がありまして、リフォームしますと室内はこういうふうになっていると。室外のほうにも工夫をして、こういうふうにリフォームをされていると、そういう見本でございます。 実際、越前市にはふくいの伝統的民家として認定を受けている家屋がどれだけあるのか御教示をお願いします。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) 本市におけますふくいの伝統的民家の認定数につきましては、令和3年度末で211戸になっております。 以上です。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 古民家という定義は大変難しいということですが、越前市にどれだけの古民家や遊休施設などが空き家等として再び利活用できているのか、アバウトになるかもしれませんけど御教示をお願いします。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) 古民家につきましては、議員おっしゃるとおり明確な定義がないため、市内の古民家についてはどの程度再利用されているかは把握しておりません。しかし、本市のほうでは利活用が可能な築10年以上の空き家改修の支援としまして空き家等リフォーム補助制度を設けておりまして、平成28年度から令和3年度までに合計22戸の住宅が再利用されております。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 次に行きます。 現在、越前市において古民家を利用して民泊やレストランの利活用をされている状況を、把握できている範囲で結構ですが、御教示願います。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 古民家を利活用してのレストランの実績としましてですが、市中心市街地で申し上げますと、寺町通りにそば屋さん、総菜屋さん、そしてパスタカフェ、フレンチレストラン、そういった古い民家の利活用によりまして5店舗が開業しているというところです。また、農家民泊の数につきましては、市内全体で24件でございます。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 次に、福井県伝統耐震補助事業の利用促進についてお伺いをいたします。越前市においての補助金の活用状況についてお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) 県木造住宅耐震化促進事業における伝統的な古民家の耐震改修につきましては、各市町が相談や補助申請の窓口となっているところでございます。本市におけます補助金の活用状況でございますが、市伝統的古民家耐震改修促進事業補助金につきまして、平成27年度から令和3年度までに合計15戸が活用されているところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) ありがとうございます。 解体時の古材リユースにおける、環境問題に貢献をする後押しについてお伺いをいたします。 脱炭素の取組に炭素の固定化は重要な策となります。空き家を単に解体促進、除却するのではなく、解体時に使える資材、リサイクルからリユースへにするために、その後押しをするような補助金なり助成金などを支出することにより、リユースできる部材が増える、環境に優しくなると考えますが、それに対するお考えをお伺いいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 古民家の解体時に発生する古材のリユースについて、環境省は、新築住宅やDIYなどに古材を再利用することで、循環型社会の形成の推進、廃棄物の削減、そして温室効果ガスの排出削減につながりましてSDGsの多くのゴールの達成に寄与する取組として促進しているというところでございます。しかしながら、古材の多くはケヤキや桜など銘木と呼ばれるもの、また現在では入手困難な貴重なもの、そういったものでありまして、専門業者によりまして買い取られ、古民家の持ち主の収入となる事例が多くあるというふうにお聞きしております。売却できる古材のリユースに対して補助金を交付するという考えは、現時点ではございません。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 分かりました。また新しく環境的に変わると思いますので、そのときはまた御検討をお願いしたいと思います。 次に、空き家問題の解決の一つとしてDIY型賃貸借の制度があります。まず、DIY型賃貸借について御教示を願います。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) DIY型賃貸借とは、借主の意向を反映して住宅の改修を行うことができる賃貸借契約や賃貸物件のことでございます。借主が改修する場合や専門業者に発注する場合など、工事の実施方法は様々でございます。国土交通省では、全国の空き家の総数が増加の一途をたどっているという背景から、個人住宅の賃貸流通を促進することを目的としまして、平成25年度に個人住宅の賃貸流通を促進させるための指針を取りまとめまして、貸主が修繕を行わず、借主が自費で修繕やDIYを行う借主負担型の賃貸借契約に係る指針を整備したというところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) ということで、国土交通省の空き家課題解決の一つの対策としてDIY型賃貸借を推進し、一定の大きな成果を出しているということだそうです。 越前市においても、古民家も含む空き家課題解決へDIY型賃貸借を推進し、予算について確保いただけないか、お伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) 現在、県内の各自治体におきましてDIY型賃貸借の活用事例はございません。本市では、住宅支援制度であります空き家リフォーム等補助金におきまして、賃貸借する空き家の改修については賃貸する者及び賃借する者の双方を補助対象としているところでございます。今後、空き家の利活用の手段の一つとして、個人住宅の賃貸流通を促進することを目的とするDIY型賃貸借につきましては研究してまいりたいと考えております。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) よろしくお願いいたします。 次に、持ち主に愛着を持ってもらう空き家発生の抑制につなげる活動として、他県では市の単位で安価にリフォームし、古民家の改修をすることができるDIY教室を開催しているところがあります。越前市でも、古民家改修を安価にでき、愛着を持ってもらえるDIY教室を開催することを提案いたしますが、御所見をお願いします。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) 古民家に愛着を持ち利活用することは、地域の活性化に結びつく一つの手段として有効なものと考えております。DIY型賃貸借の研究と併せまして、空き家発生の抑制につながる活動を行う団体等との連携を図りまして、DIY教室の開催につきましても研究してまいりたいと考えております。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 最後の質問になります。 地域には、空き家がどんどん増えてきております。単に人口減少対策からということで、移住だけに頼るのではなく社会公共性の高い利活用、関係人口増加につながる利活用が必要不可欠になります。古民家等で十分利用できる家屋を活用し、二地域居住につなげたり、農泊、民泊、レストラン、テレワーク、ワーケーション施設への推進ができ、その地域の活性化にもつなげることができると考えます。市のお考えをお示しください。 ○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村英行君) 議員御提案のとおり、空き家等の利活用の観点から、利用可能な古民家等を活用しまして本市へ都市住民を誘導し、将来的に移住につなげることは、持続可能な地域の形成を図るための一つの方策であると考えているところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 核家族化が進展すれば、ますます空き家が増えてきます。古民家を活用して地域の活性化につないでいただくことは、大変有意義な取組であると考えておりますので、この推進についても強く要望して、次の質問に移ります。 最後の質問になりますが、野良猫対策についてお伺いをいたします。 犬猫は、家族の一員として迎えられて幸せな一生を送ることができる子たちがいる一方で、様々な理由から引き取り手もなく行政による殺処分で命を奪われてしまう子たちも多く存在します。愛犬、愛猫家であれば、殺処分が行われている現実に心を痛めている方も多く存在いたします。近年は、動物愛護の観点により殺処分を減らす取組が各自治体に求められております。 今回、一般質問をさせていただきます猫は、繁殖が激しく、1匹の猫は1年に3度の出産を繰り返し増え続け、1匹の猫から1年間で79匹にも増えてしまうということです。実際は、厳しい自然環境の下ですので約半数しか生存ができませんが、何もしなければどんどん増えていくそうです。猫の不幸をなくし、猫をめぐるトラブルを防ぐには、猫の不妊、去勢の手術をきちんと実施することが大切になります。本来、野良犬、野良猫の駆除相談の窓口は福井県保健福祉センターや福井県動物愛護センターでありますが、駆除相談が近年大変多くあります。特に、野良猫の駆除相談件数は近年大変増加しておりまして、令和2年度の丹南健康福祉センターでは191件、令和3年度で319件の駆除相談が来ているそうです。また、福井県動物愛護センターでは今年度は引取り数が多く、逆に譲渡数が少ないため、いつもより100頭近く多く、現在満杯の状態だそうです。 (資料を示す)写真を見ていただきますと、これは犬ですけれども、これは猫の状態でもうおりがいっぱいで満杯の状態であるということであります。 福井県では、高齢者の相談窓口の地域包括支援センターが高齢者に一番近いということで、多頭飼育防止のチラシの配布や地域情報の把握をお願いしているそうです。越前市において、本年度から野良猫の不妊、去勢手術の補助金の制度が創設をされ、9月補正にも追加が計上されておりますので、越前市の取組や地域での取組についてお伺いをいたします。 最初に、野良猫の不幸な命を減らし、環境美化を図るための不妊、去勢手術について、どのように推進していくのかお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長
    産業環境部長(奥山茂夫君) 飼い主のいない猫の不妊手術の推進ということでございますが、一般的に野良猫と呼ばれる飼い主がいない猫、そして地域住民がお世話をしている猫、いわゆる地域猫などの繁殖を制限し、殺処分される猫を減らすとともに市民の生活環境を保持することを目的に、本年度から飼い主のいない猫対策事業を新たに創設しまして、野良猫、地域猫の不妊手術費用の一部補助を実施しているところでございます。 具体的には、福井県獣医師会が県内居住者を対象に実施しております飼い主のいない猫の不妊手術支援事業におきまして、1匹当たり雄は1万円、雌は1万5,000円で手術を行い、これに対しまして本市が雄5,000円、雌7,000円の補助金を交付し、申請者の費用負担を軽減することで、野良猫、地域猫の不妊手術を推進しているというところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) ありがとうございました。 本年度からの不妊、去勢手術補助金を予算措置していただきました。当初予算として、内訳は雄6匹、雌13匹の19匹でありました。今回、9月補正に上げていただいているのは、雄10匹、雌20匹の計30匹の追加補正をいただいております。この計上になった経緯についてお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 補助金の利用状況につきまして、当初予算においては19匹を見込んでいたと、過去の実績を見ながら当初予算に計上したというところでありますが、この補助制度の新規創設に伴いまして、申請者の自己負担が軽減されたということで、年度当初からの想定を超える申請が寄せられまして、予算の上限に達することになったというところでございます。そこで、今回の9月補正に計上させていただいて、上半期の実績を見ながら30匹分を追加させていただいて、合計49匹、金額として19万6,000円の9月補正の増額を計上させていただいたというところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 市民の方からの、この補助金を利用するに当たり改善してほしい部分とか要望等がありましたらお聞かせください。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 本年度から初めてスタートしたという状況でございますが、この利用に関する市民からの要望ということでありますが、現在の補助制度では申請者1人当たり年間での申請上限を2匹というふうにしたところでございますが、これを例えば5匹に増やしてほしいとかといった御要望を伺っているところでございます。今後、そういった申請者からの実情などをお伺いしながら、1人当たりの申請上限を引き上げるということについて、来年度に向けて、そういった活用しやすい制度になるよう検討していきたいなというふうに考えております。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 野良猫対策の地域の取組として、TNRという言葉があります。この言葉の内容についてお伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) TNRとは、捕獲器などで野良猫を捕獲し、不妊手術を行い、元の場所に戻す、トラップ・ニューター・リターンを略した言葉ということでございます。飼い主のいない猫の繁殖を制限して、殺処分される猫を減らすのに最も有効な手段と考えられているというところでございます。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) リターンというのは、なかなか、猫も縄張がありまして、違うところへ帰すと排除されてしまうと、そういうことがあるそうです。このTNRの活動を実施している団体に、NPO法人福井犬・猫を救う会の方がいらっしゃいます。福井県内中に赴いていただいて、地域の苦情や要望により活動をしているそうです。福井市に拠点があるため、駆けつけて推進していただけることも、福井県内全域になりますので限界があるように思われます。今後は、TNR活動等の地元のボランティア活動に対して、ボランティア協力者への謝礼制度の創設についてお考えをお伺いいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 本市の飼い主のいない猫の不妊手術に対する補助制度は、市内に住所を有する個人、またNPO、町内会の団体がボランティア活動として行っていただいています不妊手術の費用に対しまして、その金額を助成するというものでありますから、ボランティア活動を行う市民や団体に対しまして、手術費用の助成制度に加えてさらに謝礼制度を創設するという考えは現時点ではございません。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) これも全国的に推進されると思いますので、そのときにはまた再考していただけるようにお願いを申し上げます。 今、一番深刻な問題になっている野良猫問題が福井県各地で発生をしております。越前市でも例外ではありません。動物愛護センター、一部のボランティアのみでは十分な対応ができていないのが現状であります。そのため、動物愛護センター、市の獣医師の先生方、ボランティアの方々、心のある市民の方々たちで構成される(仮称)動物愛護協議会を設置し、野良猫問題の解決に取り組めるようにとの要望をいただきました。越前市では、今年度から出発をしたわけですが、市内の現状、約半年分の実績を踏まえて、この提案をいただいた(仮称)動物愛護協議会の設置について、現時点でどのようにお考えか、お伺いをいたします。 ○議長(吉田啓三君) 奥山産業環境部長。 ◎産業環境部長(奥山茂夫君) 動物愛護に関する協議会の設置につきましては、動物愛護に関する業務を所管する福井県が動物愛護及び管理に関する法律に基づきまして、学識経験者、獣医師団体、動物愛護団体、行政団体らで構成されます福井県動物愛護管理推進協議会を設置しまして、動物愛護管理に関する施策等について必要な協議を行うということになっております。 本市としましては、この協議会に対し、飼い主のいない猫に関する問題の解決に向けた対策について協議をいただくよう、今後求めてまいりたいというふうに思います。 ○議長(吉田啓三君) 桶谷耕一君。 ◆(桶谷耕一君) 分かりました。 これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(吉田啓三君) 以上で桶谷耕一君の質問を終了いたします。  ================ ○議長(吉田啓三君) 本日はこれをもって延会いたします。 次会は9月8日午前10時から再開いたします。        延会 午後3時43分〔 参 照 〕            一 般 質 問 発 言 通 告 項 目 一 覧 表                      (令和4年9月越前市議会定例会)順位通告者発 言 の 項 目答弁を求める者1川 崎 悟 司北陸新幹線越前たけふ駅前開発について市長 関係部局長2中 西 昭 雄1 伝統産業の育成について市長 関係部局長2 8月4日、5日大雨に関する対応について市長 関係部局長3土 田 信 義1 北陸新幹線「越前たけふ駅」周辺開発について市長 関係部局長2 健康で長寿のまちづくり(介護予防・医療・福祉の一体的取り組み)について市長 関係部局長3 豪雨への対応について市長 関係部局長4川 崎 俊 之1 北陸新幹線 越前たけふ駅周辺整備について市長 関係部局長2 中学校部活動の地域移行について市長 教育長 関係部局長5清 水 一 徳1 国道417号開通について市長 関係部局長2 和紙の里通り、紙の博物館に関する問題について市長 関係部局長3 千年未来工藝祭について市長 関係部局長6桶 谷 耕 一1 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施について市長 関係部局長2 古民家の利活用の推進について市長 関係部局長3 野良猫対策について市長 関係部局長7近 藤 光 広1 市長の昨年選挙時に公約された内容について市長 関係部局長2 南越前町への災害援助について市長 関係部局長8能 勢 淳一郎1 北陸新幹線延伸に伴う並行在来線「新駅」について市長 関係部局長2 自治振興会の現状と課題について市長 関係部局長3 紫式部関連事業について市長 関係部局長9砂 田 竜 一1 コロナ禍における保育所の体制について市長 関係部局長2 行政DX推進と市民サービスについて市長 関係部局長10佐々木 哲 夫1 総合計画について市長 関係部局長2 農と食の取組みについて市長 関係部局長11前 田 修 治1 新型コロナウイルス感染防止対策について市長 関係部局長2 選挙の投票率について市長 選挙管理委員長 関係部局長3 地域ブランディング構想について市長 関係部局長4 老朽原発の再稼働について市長 関係部局長12橋 本 弥登志1 指定管理者制度について市長 関係部局長2 地域の減災について市長 関係部局長13安 立 里 美1 家屋の都市計画税の誤徴収と課税漏について市長 関係部局長2 すべての子どもが安心して生活できる越前市に市長 関係部局長3 地域防災のあり方について市長 関係部局長4 在宅介護の現状と課題について市長 関係部局長14三田村 輝 士1 並行在来線と福武線の利用促進について市長 関係部局長2 中学校部活の地域移行について市長 教育長 関係部局長3 新型コロナウイルス感染症と物価高対策について市長 関係部局長15畑   勝 浩1 国際化への進め方について市長 関係部局長2 人口減少対策について市長 関係部局長3 公園の新たな整備について市長 関係部局長4 局地的災害への対応について市長 関係部局長5 霊感商法への対応について市長 関係部局長16城 戸 茂 夫1 市長の政治姿勢について市長 関係部局長2 令和3年度決算から市長 関係部局長17題 佛 臣 一1 孤独・孤立対策について市長 関係部局長2 観光誘客について市長 関係部局長3 パートナーシップ宣誓制度について市長 教育長 関係部局長18大久保 惠 子1 「パートナーシップ制度」導入に当たって市長 関係部局長2 手話の普及に向けて市長 関係部局長3 香害について市長 関係部局長...