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06月17日-03号

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  1. 越前市議会 1993-06-16
    06月17日-03号


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    最終取得日: 2023-05-20
    武生市議会 平成 5年 6月第 4回定例会          平成5年第4回武生市議会定例会(第3号) 平成5年6月16日の会議に引き続き、平成5年6月17日午前10時から会議を再開した。  =======================================1 議事日程          平成5年第4回武生市議会定例会議事日程                       平成5年6月17日午前10時開議  第 3 号 第1  一般質問  =======================================2 本日の会議に付議した事件 日程第1 一般質問  =======================================3 出席議員(28人)     1 番 福 田 修 治 君         2 番 蔭 山 千代治 君     3 番 上 田 忠 男 君         4 番 嵐     等 君     5 番 長谷川 仙一郎 君         6 番 玉 村 正 夫 君     7 番 橋 本 亮 一 君         8 番 伊 藤 藤 夫 君     9 番 前 田 修 治 君        10番 山 本 清 内 君    11番 高 森 保 治 君        12番 玉 川 喜一郎 君    13番 江 指 傳兵衛 君        14番 金 子 芳 巧 君    15番 山 影 忠 裕 君        16番 片 粕 正二郎 君    17番 道 上 利 美 君        18番 光川 利右衛門 君    19番 玉 村 和 夫 君        20番 桶 谷 昭三郎 君    21番 夏 梅 治 隆 君        22番 芦 田 盛 治 君    23番 井 上 幹 夫 君        24番 宮 本 義 利 君    25番 石 本 幸 夫 君        26番 尾 形 清 孝 君    27番 岩 瀬 信 雄 君        28番 西 生 和 秀 君4 議  事       開議 午前10時01分 ○議長(光川利右衛門君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議の遅刻届が岩瀬信雄君から参っておりますので御報告をいたしておきます。  ================ △日程第1 一般質問 ○議長(光川利右衛門君) 日程第1一般質問を行います。 昨16日に引き続き、一般質問を継続いたします。 発言順位4番、伊藤藤夫君。 発言の要旨、 1 保健医療行政の進め方について 2 北陸自動車道救急災害事故について 答弁を求める者、市長、関係部長。 伊藤藤夫君。 ◆(伊藤藤夫君) 〔登壇〕おはようございます。きょうは静かな議場でおつき合いをいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 まず初めに、今議長から御紹介いただきました2つの問題について質問いたしたいというふうに思いますが、保健医療行政の問題から質問させていただきます。この質問の要旨については、昨日芦田議員の質問の中で私の質問したいことがほとんど入っておりましたので、私はその際の理事者答弁も含みながら、より具体的な課題についてお尋ねをしたいと思います。 最初は、保健計画の問題です。きのうの答弁にもありましたように、平成元年に作成された保健計画は平成4年度までの実施計画期間が終了したものの、計画どおりに進展をしていないことが多いまま、今年度は実施計画さえ存在をしない空白の1年として進んでいます。そこで質問いたしますが、市の保健計画はこれまでの5年間でどの程度の達成をしたと総括していらっしゃるのかお聞かせください。 あわせて、今年度中に次の計画を策定をするという御答弁でありましたけれども、作成の日程や取り組みの進め方について具体的な考えをお聞かせをいただきたいと思います。 さて、今日までの保健医療行政はどちらかといえば早期発見、早期治療という病気を治すための対策が第一義的に考えられ、財政の投入もその方向で進められてきました。しかし、今後は疾病の発生予防、健康増進などの一次予防が名実ともに重視されなければなりません。同じような例としては、寝たきり老人への対策よりも寝たきりをつくらない対策、また施設介護よりも在宅介護での看護というような視点での行政が大事であります。そこでは、市民の健康づくりに対して今日の社会環境や疾病構造の変化に対応する行政の意欲的な対応が求められます。 幸いに、武生市では関係者の皆さんの努力によって成人病健康診査の受診者は年ごとにふえ、平成3年度では集団検診4,981人、医療検診1,741人、合わせて6,722人という数字が出ています。しかし、この集団受診者の総合判定を見ますと、そのうちで医療を要する人が26%、指導を要する人は32.5%、異常を認めずという方々は41.5%という数字になっています。また、このうち老人の一般健診では、異常を認めないという方は34.5%であり、65.5%の人は何らかの対応が必要となっています。この数字を見るとき、改めて日常的な健康づくりの大事さを感じます。 健康づくりの方法につきましてはいろんなことがあると思いますが、次の点についてそれぞれお答えをいただきたいと思います。 1つは、食生活からの指導と実践を行うために食生活改善推進員制度がありまして、昨年4月では232名の方がおられます。厚生省の目標としては70世帯に1人ということになっておりますけれども、その計算でいけば30人ぐらいまだ不足をしている。そして、その不足をしている地域がどこかと申し上げますと、旧市内の東、西、南と、こういう旧市内に集中をしている。その反面、地域によっては目標数の4倍以上の方がいらっしゃるというところもあるわけです。こういった地域格差、アンバランスをこれからどのように是正をされていくのかお答えをいただきたいと思います。 2つ目は、健康づくりの指導体制の問題です。現在策定が進められております老人保健福祉計画でも、具体的な福祉サービスの水準を確保するためにマンパワーの確保が位置づけられていると思いますが、市民全体の保健医療の推進の中でも、きのう市長はマンパワーの必要性と確保を強調をされました。訪問介護、訪問看護、健康指導、機能訓練などを必要とする人もふえると思いますし、今でも171人の方が寝たきりでいらっしゃる。しかし、現実に訪問介護や指導などで対応できているのは半分近くにすぎないんじゃないでしょうか。今後とも現在の体制ではとてもできないと思います。看護婦、保健婦、栄養士、理学療養士の確保、充実に必要な具体的な人員数、年度計画などはどのような形で明らかにされていくのか、お答えをいただきたいと思います。 体制についてもう一つ。市長はきのう、市民の健康づくりのために関係組織の育成をするというふうな答弁をなされておりました。現在、市民組織としては母子愛育会保健推進委員会食生活改善推進委員会、民生委員、福祉推進委員会等があり、それぞれに活躍をいただいています。しかし、もう一つ欲を言えば、これらの組織が町内単位ぐらいで一緒になって地域に根づいた活動をしていただけたら、また新しい形が生まれるんではないかと思います。例えば、花のまちづくりモデル地区ではありませんが、健康づくりモデル地区を指定して、その町内の健康づくりの活動に対して一定の助成、奨励をしながらやっていただく。その指導的な役割を担ってもらうのは、さきに上げた各推進委員の方たちと。病気になってから金を使うよりも、病気にならないように頑張る人たち、そのための活動に金を使う発想、このことによって総体的な医療費が少なくなることは全国の実例がたくさん紹介をされています。 これからの地域医療の進め方として、町内単位の健康づくり組織モデル指定など身近な健康づくりの対策に一層の研究と踏み込んだ実践を求めますが、こうした検討計画についての考え方についてお伺いいたします。 次に、健康情報管理システムの問題についてです。現在武生市の健康診査を受けた方については、その記録が個人の健康情報としてコンピューターに登録をされています。そのデータは、現在どのように活用されていますか。私の知るところでは、データとしてはあっても、余り有効な活用がなされていないんじゃないかと思います。 市長も御存じのとおり、最近全国多くの自治体で健康ICカードなどが利用され、1枚のカードに個人の健康や病気、あるいは福祉に関する情報が入力をされ、そのカードさえ持っていればどこの医療機関でもその人の健康状態などが一目でわかるシステムが推進をされております。例えば、ひとり暮らしの人が自分で病状を説明できない場合でも、あるいは重病で急に口が聞けなくなっても、そのカードさえあれば医師は適切な対応ができると言われています。健康情報のカードを初めとする有効的な情報システムの導入について私は積極的な検討が必要だと思っておりますけれども、どのようにお考えなのかお答えいただきたいと思います。 続いて、保健、医療、福祉の連携を取れるシステムを確立をしたいと市長は言われました。健康づくりの保健、病気治療の医療、弱い立場に立ったときの福祉とも言えるこの3つの問題。今日の長寿高齢化社会、核家族化や住宅事情などによる在宅介護力の低下など、社会的な事情からもより緊密な連携と総合化が求められています。しかし、現実にはサービスを実施する側の法制度の仕組みが異なるために、必ずしも連携が十分とは言えません。例えば、発病して入院、治療、リハビリから家庭復帰、ホームヘルプサービス、デイサービス、その後の健康指導、これら一連の過程を考えても、単一のサービスが分離しているのではなく、関係者が連携をして一連のサービス処遇をしてこそ安心して生きられる体制がつくれると思います。具体的には、さきのようなサービスや処遇が求められる人が発生したら、その情報をキャッチした機関が保健、医療、福祉、いずれのところであってもすべてに情報が伝わり、一貫したサービスが提供されるようなシステムが必要です。全国の自治体でいろんな試みが始まっておりますし、きのう市長もシステム確立をしたいと言われておりました。武生市ではどのようなシステム確立が可能だというふうにお考えですか、お聞かせいただきたいと思います。 次に、医療体制の問題です。昨年12月の医療法の改正によって新たに療養型病床群制度という法制化が行われまして、成人病の慢性疾患への対応なども強化される動きがあります。このような動きによって現在の医療圏域のベッド数が限られているわけでありますけれども、この中では高齢者の長期入院者が一時的に退院を余儀なくされるということも想定をされるわけですが、武生市としてどのような実態把握や現状認識を持っているのかお尋ねをします。 さらに関連をいたしまして、医療機関としても最近は病院内での医療から在宅ケアとしての医療も行うような時代になりまして、市内でも幾つかの病院が取り組みを始めています。また最近、かかりつけ医者の重要性、そして院内感染予防体制などの医療をめぐる問題もあります。これらの問題について、武生市として医師会や市民に対しどのような対応を行ってきたのか、お尋ねをしたいと思います。 この問題の終わりに、地域医療協議会について質問いたします。これは、議会からも代表者が選出をされていますが、きのうの答弁にあったように、昭和63年3月18日に開催をされて以来5年間、一度も開催をされておりません。きのうの市長公室長の答弁では、その必要性がなかったとのことでありましたけれども、私はそういう認識をしておりません。 お尋ねをいたしますが、協議会の会長はどなたですか。また、この協議会と地域医療の関係をどのように位置づけされてきたのか御答弁をいただきたいと思います。 2つ目の事項であります北陸高速道での救急災害事故についてお尋ねをいたします。消防組合議会が6月には開催されないようでありますので、この議会で管理者であります小泉市長にお尋ねをいたします。 先日、このような残念な事故を二度と発生させないために、事故原因の徹底究明と今後の安全対策の確立を目的とする国会議員4名と関係団体による調査団が福井に参りまして、県警、県の消防防災課、道路公団、南越消防組合等を調査、視察をいたしました。私も地元との議員として参加を要請をされ、行動をともにいたしました。残念ながら、県警は国会議員と県会議員にしか会わないということで、私は中へ入ることができませんでしたけれども、そのほかのところではすべて同席をいたしました。 それらの中で最も問題になっていたのは、高速道路における救急活動のマニュアルが存在をしているのか。あったとすれば、当日はそのとおりに処理をされていたのかということでした。この点については、事故を報道したマスコミの記事によれば、関係者はいずれもマニュアルどおりに作業に当たったとの発言であったように書かれています。しかし、調査団のその後の調査によれば、県警の内部資料としては街頭における交通警察活動中の警察官の事故防止のためのマニュアルというようなものが存在をし、その中には高速道路における交通事故処理の場合の規制距離は、事故内容にかかわらず事故発生現場から最低300メートルをとることというような表現があると聞き及んでいます。また、雨や雪の場合はさらに規制区間を延長するのも当然だと思われます。残念ながら、当日の規制は第1事故車から45メートルのところに高速警察隊のパトカーが置かれ、その後100メートルにわたってカラーコーンを置いて車の誘導と発煙筒がたかれていたと新聞に書いてありました。私は、当時の警官の行動は、危険なところでの交通規制としては精いっぱいやっていただいたと敬意を表しますが、さきのマニュアルに比べ、かなり違う距離であることは間違いありません。 念のため申し添えますが、私は今このときの県警高速隊員の対応や先日の国会調査団に対して極めて傲慢で不誠実な対応だった道路公団の態度を問題にしているのではありません。また、消防組合についての質問もきょうは差し控えます。ここで消防組合管理者としての市長に申し上げることは、事故で亡くなった救急隊長の行動がさきに申し上げたような状況、いわゆる救急隊の方には全くミスがないにもかかわらず二次災害が発生した状況の重みを正しく認識をしていただき、普通の公務災害として認定されることはもちろん、その中でも最大の補償が遺族に対して行われるよう市長として汗を流す特段の要請を関係機関に対して行ってほしいということです。そのことを言える背景は十分にあると私は思っています。 消防組合の事務局では、既に特殊公務災害としての認定取り組みを申請していただいておるようでありますけれども、事務局の行動と管理者や副管理者一体となった要請行動では、また重みも違うのではないかと思います。この点について、管理者としての市長の御見解をお尋ねをいたします。 次に、消防組合として道路公団や県警に対してその後安全対策の充実を求める要望書が出されたと聞いておりますが、その内容について議会を通して市民や関係者に報告をいただきたいと思います。主な事項で結構ですので、お示しをください。 あわせて、その要望書が出される中で、消防組合、公団、県警の3者による検討委員会が設置をされ、来年の3月末までに一定の改善策が出されるような感触をさきの調査団は発表しておりましたが、管理者としてその対策が少しでも早く、実のあるものとして実施されるよう、地元の声として特に強調されるように求めます。これは、あのような事故が二度とあってはならないと思う私ども議会はもちろん、地元住民全体の声でありますので、ほかの機関に臆することなく堂々と発言をしていただきますよう特に要望したいと思いますが、御見解をお尋ねをいたします。 以上よろしく御答弁のほどお願いいたします。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕ただいまの伊藤議員の一般質問にお答えをさせていただきたいと存じます。 まず、第1点の武生市の保健計画に関連してのいろいろなお尋ねでございますが、武生市におきましては昭和63年に策定をいたしました保健計画を社会変化に対応したものとすべく改定作業を進めておるところでございますが、御指摘の保健事業の推進のための主軸となるべく保健婦の数は7名でございまして、県下の7市のうちでは大体中位を占めている数であると思われますが、スタッフの配置と人員増につきましては今後必要に応じて考えていかなければならないというように思っております。 また、健康づくりにつきましては、武生保健所の御指導をいただきながら、市民組織であります旧村部10地区の母子愛育会、また旧市内の3地区の保健推進委員会または食生活改善推進委員会禁煙友の会運動普及推進委員等との連携を取りながら保健活動を推進いたしたいと考えております。 また、保健計画の平成4年度策定予定が平成5年度にという1年間のブランクが生じているのではないかとの御指摘、それに対するところの理由のお尋ねでございますが、改定期に来ている市町村の保健計画老人保健福祉計画策定と同時期に見直すことが望ましいという県の御指導のもとに、老人保健計画との整合性を図ることを主目的に目標年度を平成11年度といたしまして、初めの年度を平成6年度として平成5年度中に策定するということにいたしましたのでそのような状況になったところでございました。 この1年間ブランクの間に実施計画の存在しない1年間はいかがしたらよろしいかとの御質問でございますが、これは社会情勢の変化に対応することや、各市町村になじまない問題点等の見直しをさらに行いまして、発表した国の第3次保健事業の8カ年計画を指針といたしまして現在保健事業を進めているわけでございます。なお、武生市保健計画は、この国の第3次保健事業8カ年計画に沿ったものに改定をいたしてまいらなければならないと考えております。 また、この保健計画の中に未執行のものがあるのではないかとの御指摘でございますが、御案内のとおりでございまして、これは人的配置につきましては全市として見る必要がございまして、ある分野に限定して考えるには課題がありますけれども、御指摘のとおり老齢者の人口の増加は確実でございますので、健康増進のための施策を遂行するには効率的かつ効果的な人員配置をすることが必要であると考えております。 また、平成4年度において保健婦1名を厚生省の保健運動の指導士の養成所に派遣をいたし、資格を取得させておるところでございますし、平成5年度におきましても1名養成所に派遣をいたしまして市民の健康づくりのニーズにこたえるための資質の向上に努めてまいっておるところでございます。 また、健康情報管理システムの問題の中で、健康ICカードの導入についての御提言と御質問でございますが、個人の医療、また保健、福祉情報の一体化を図りながら、トータルケアを目指して、しかも病状の変化を迅速に把握でき、また救急医療等にも活用できるという面で今後健康管理や行政サービスに役立てることのできるシステムでありますので、大変ユニークで、しかもその必要性があるという認識は持っております。現在、出雲市や、あるいは新潟県の大和町などでは採用いたしておるようでございますが、さらに研究を重ねていきたいと考えております。 また、このシステムを導入することによりましてのメリットは確かに今ほど申し上げたようにあると思いますが、反面実施団体の実情を見ておりますと、情報の入力にかなり人手がかかるという問題、またはすべての医療機関が導入しなければその十分な価値を発揮することができないというような問題もあるようでございます。したがいまして、武生市におきましても医師会との話し合いの中で考えていく必要があるのではないかというように考えておりますので、十分検討をさせていただきたいと存じます。 次に、在宅ケアについてのお尋ねでございますが、在宅ケアをより効果的に遂行するための対象者の把握につきましては、現在訪問看護ステーション、また老人保健施設からの情報提供システムや、また保健所からの脳卒中情報システムが稼働いたしておりまして、そのほか医療機関社会福祉課または社協等からの情報によってそれらの把握を行っているところでございます。 サービスの提供につきましては、医療機関を初めといたしまして高齢者サービスチーム等関係機関との連携を取りながら実施をいたしておるところでございます。 現在実施中の訪問指導、それから健康相談、さらには健康教育、機能訓練等在宅ケアに属する諸事業につきましては、国の提示いたしております第2次5カ年計画の目標実施数をクリアをいたしておると思います。なお、平成4年度からは第3次老人保健8カ年計画を今現在遂行中でございます。 次に、武生市の医療行政の対処策についてのお尋ねでございますが、当市におきましても県下各市町村と同様でございますが、人口の高齢化、疾病構造の変化等と相まって、市民の保健医療に対する需用は大変多様化をいたしております。こうした中で、市民がいつでも適切な保健医療サービスを受けられるような保健医療の供給体制の確保は大変大切であるという認識をいたしております。 平成4年度の医療法の改正、また福井県の保健医療計画を存守する中で、武生市は施策を遂行していくこととなりますが、医療圏域的には武生1次医療圏としての体制の充実を促しますとともに、第2次医療については広域的な立場の中で近隣市町村との連携をいたしながら、関係機関等との調整に努力をいたしていきたいというように考えております。 また、医療法の改正に伴います特定機能病院または療養型の病床群等の法制化もされましたが、これらも今後の高齢化社会と疾病の多様化等に対処するため必要な制度であるとの認識から、関係機関との連携、協議する中で、高齢化社会と疾病の多様化に対応できる医療へとその発展を促していきたいと考えております。 なお、地域医療協議会の点につきましては、関係者から答弁をいたさせます。 次に、先般の大変残念な事故でございました故安川消防司令の補償についてでございますが、前の3月の南越消防組合の定例会でも御報告をさせていただいたところでございますが、私も大変遺憾な事故でございまして、何とも申しようのない感慨を持っておるわけでございまして、故人には心から御冥福をお祈りし、今後御遺族に対しまして私どもでき得る限りの対応をしていかなければならないと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと存じます。 この故安川正晴消防司令に対します公的な補償といたしましては、地方公務員災害補償法に基づきます遺族補償年金、または県市町村職員共済組合からの遺族共済年金などがありまして、いずれもこれは手続を済ませております。また、補償とは異なりますけれども、消防職員が殉職をされた場合に、国、県及び福井県市町村消防団員等公務災害補償等組合などからの賞じゅつ金の制度がございます。それらの適用につきましては、従来の規定などに制限されずに、できるだけ上位にランクされるよう今お願いをいたしておるところでございます。 さらに、地方公務員災害補償法で特に危険な災害現場などでの殉職につきましては支給年金額が割り増しをされるという特殊公務災害という制度があるわけでございますが、これらにつきましては従来の規定によりますと見通しは決して容易なものではございません。しかしながら、ぜひこの特殊公務災害に認定をしていただくよう、意見書等を持ってお願いをいたしているところでございまして、補償及び見舞い金等を含めまして、残されました遺族の方々のためにもできる限りの努力をいたしてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解をいただきたいと存じます。 なお、3者検討会に臨む私の態度についてのお尋ねでございますが、去る4月20日に南越消防組合から道路公団及び県警に対しまして高速道路におけるところの消防活動の安全の向上について申し入れをいたしております。これに基づきまして、南越消防組合を含めました3者の検討会を持って検討を行うこととなったものでございますが、今後の再発防止に万全を期してまいりますために、申し入れ内容の趣旨に基づく効果的な対策を県警及び道路公団とともにできるものから順次速やかに対応していただく必要があるとの認識から、私といたしましてもそのための最善の努力をいたしてまいりたいというように考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。 以上、私の方からの答弁は終わらせていただきます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 山村市民生活部理事。 ◎市民生活部理事(山村勝君) 〔登壇〕先ほどのお答えのうち、食生活改善推進員の数が不足しているのではないかという御指摘でございますが、御指摘のとおり東地区、西地区、南地区と、いわゆる市街地につきましては不足をいたしております。村部につきましては充足率は達成いたしております。今後とも、旧市内地区につきましても十分に区長さん等との連絡をとりながら充足に努めていきたいと思います。 それから、訪問看護が十分でないのではないかということでございますが、現在武生市におきましては7名の保健婦を配置いたしておりまして、武生市内の訪問看護を必要とする老人者を対象に訪問看護をいたしております。 訪問看護と申しますのは、訪問する回数も重要なことではございますが、訪問する時期と申しますか、タイムリーと申しますか、そういうものも適切に訪問をいたしませんと実を上げることができないということもございますので、回数並びに質の内容も高めまして充実をしていきたいと思っております。 それから、市内の組織づくりでございますが、これは我々保健行政を進める上で、行政としての限界がこれはおのずとございます。当然、地元の住民の皆様方の御協力を得なくしては十分に健康づくりの推進を進めていくことは困難でございますので、今後とも十分に地元等の御協力を得ながら、組織づくり、町内単位でやっていきたいと思っておりますので、よろしく御協力のほどをお願いいたしたいと思います。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 綿谷市長公室長。 ◎市長公室長(綿谷行慶君) 〔登壇〕地域医療協議会にかかわる部分について御答弁を申し上げます。 今ほど議員の方から昭和63年3月18日が最後云々ということでございましたけれども、このときに保健対策の第3次分の報告をいただいたわけでございます。その後、63年の夏に保健計画の策定等についての要請がございまして、開会をいたしております。また、64年1月に老人保健につきまして検討の場をこの協議会で設けてございます。あるいはまた、平成元年には5カ年の保健計画についてそれぞれ協議をいたしておるところでございます。 それから、この協議会の会長云々ということでございますけれども、当て職でございまして、助役がその会長の職に充てられるわけでございます。 次に、3点目の地域医療との関連についてお尋ねでございましたけれども、この協議会は3つの協議会を統合いたしまして地域医療協議会という1つの大きなものにまとめたという経緯からいたしまして、保健、衛生、あるいはまたその対策、または地域ケア等々について、それぞれ要請に応じて協議する場というふうに位置づけております。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 伊藤藤夫君。 ◆(伊藤藤夫君) 今、それぞれ御答弁をいただきました。 今回、なぜ私がこの質問を行ったかと申し上げますと、一つは先ほどから話題になっております保健計画の策定の時期であるということ、そしてもう一つは、厚生省が今後の地域保健の方向を審議するために実は地域保健基本問題研究会というものを設置をしておりまして、この6月にその検討結果がまとめられて公衆衛生審議会に報告をされると、こういうことになっております。この中では、特に強調されてまいりますのが、まず市町村の役割重視と、住民に身近な対人保健サービスを行うのはすべて市町村の仕事なんだということをかなり強調をしてくることになっています。そして、生涯を通じた健康づくりの推進栄養指導員の新たな設置、母子保健サービスの市町村での一元的実施、現在は保健所で行われているような各種の訪問指導は基本的には市町村で実施、また保健計画についてはこれから法定化、そして市町村保健婦の倍増計画、栄養士の増員、こういった活動強化方策が実際に示されてくることになっているわけです。 老人保健福祉計画と同じように、市町村の意思にかかわりなく、いや応なしに武生市としての具体的な計画が必要となってくる。ですから、今度つくっていただく保健計画は、これまでのように計画をつくって、何%かの達成化、あるいはそういったことの点検もないままの計画ではだめだということになると思います。 そういうことから見れば、先ほどから言っております保健計画、これで約5年近くたったわけでありますけれども、その状況を点検をしてみますと、一体どうなっているのかといいますと、きのうも話が出ておりましたけれども、施設整備については施設の増築あるいは新築につき検討をするということが書かれてありましたが、きのうありましたように隔離病舎の問題すら何も変わっておりませんし、返ってくる答弁はいつ聞いても同じだという状況です。保健婦栄養士、機能訓練スタッフ、あるいは福祉部のスタッフの増員を図るということにもこの保健計画には書かれてあるわけでありますけれども、実際に平成元年とことしの状況とを先日お尋ねをいたしましたら、ほとんど変わっていないというのが実態なのです。この保健計画事業の執行管理のために武生市保健計画事業推進委員会を設置をすると、こういうふうに書かれてありましたけれども、これも設置はなされていない。平成2年度に第2次保健計画を策定をする作業委員会を経て初めて協議をする、こう書かれてありますけれども、これはありませんし、今もない。 私は、一々揚げ足を取って責めているのではありません。現場のスタッフが実際に現場を見詰めて一生懸命に作成した計画、このように大変立派な一冊の本としてなっているわけでありますけれども、市長を初めとする幹部クラスが本当にこういう計画を見て本気を持って進めてきたのか、その姿勢を問いたいわけです。このことについては、今後のこともありますので、市長の御見解と決意をもう一回お尋ねをしたいと思います。 それから、先ほどの答弁もいろいろいただきましたけれども、私はかなりきめ細かに聞いてるつもりでありますけれども、答弁は大体抽象的に返ってくると、こういうふうに感じました。 1つは、地域医療協議会の問題です。平成5年の、平成元年から今まで開かれていないということでありましたけれども、実際に地域医療協議会の規約というものはありますけれども、この中の協議事項については、医療機関の充実に関すること、予防、保健等の健康管理体制の確立に関すること、リハビリテーション、アフターケア体制の確立に関すること、広域医療体制の確立に関すること、その他必要と認める事項と、こう書いてあるわけです。この5年間、こういった問題について地域医療協議会の中で、医師会はもちろん議会の関係者、あるいは市民の関係各団体の声を聞いて、本当に論議する場所が必要なかったのかどうか、私は非常に疑問を感じてます。非常に私は医療という問題について、武生市の行政としては大体医師会にお任せと、こういう部分が非常に強いんじゃないかと、こういう気がしているわけであります。そういう点では、市長はきのうもきょうも、何回も医師会や関係機関と十分な検討をすると、こういうふうに言われておりますけれども、これから実際にこの協議会の運営、活用をどう具体化をさせていくのかお尋ねをしたいと思います。 それから、在宅介護などに関するマンパワーの確保でありますけれども、役所というところは大体申し出なければ何もして当たらないというのが、大体そういうケースがあるわけです。そういうことから関しますと、先ほど私は寝たきりの人の例を挙げて、なかなか十分に今の体制では無理なんじゃないかというふうに申し上げましたけれども、これからもぜひマンパワーの確保というものについては真剣に取り組んでいただきたいというふうに思います。 かって市長は、行政サービスセンターの設置に当たりまして、役所の中から市民の中へ出ていくサービスの重要性を強調をされました。その言葉を私は忘れておりません。ぜひこういった介護在宅ケアの問題にしても、この言葉どおりの対策を立てていただきたい。先ほど、人数についてはどの時点で明らかにされるのですかとお聞きをしましたけれども、具体的答えはありませんでした。 私は、今回の保健計画の策定、在宅ケアの問題について、利用者や関係者からの多くの声を聞き、やっぱり要求の掘り起こしというものもやっていただきたい、こういうふうに思いますけれども、もう少し市長の考えがあったらお聞かせをいただきたいというふうに思います。 健康データの問題につきましては、平成4年度で市が持っている7,154件のデータがあるというふうに聞いておりまして、5年間保存をされるというふうにも聞いております。しかし、データは保健センター以外の医療機関や福祉部門とのかかわりには出ていかないんじゃないかというふうに思います。台帳として整備、保存されても、有効的な活用が余りないんじゃないかと。銀行へ預けたまま、死ぬまで一回も出さない貯金のようなものだというふうに私はちょっと感じているわけでありますけれども、データは活用してこそやっぱりいいんじゃないかというふうに思いますので、いろんな問題あろうかと思いますが、真剣な検討を、これは要望いたしておきます。 それから、医療問題で先ほど申し上げました。特にこの中で、最近院内感染というんですか、難しい名前で言うとメチシリン耐性黄色ブドウ球菌という、こういうものが非常に話題になっているそうでありまして、病院などの施設内感染ではなくて、寝たきり老人を抱える在宅や老人ホーム、こういったところでもかなり感染をしている人が多いという数字が全国的にも明らかにされておりまして、いろんな自治体ではそういったホームの職員を集めたり、ヘルパーさんを集めたり、いろんな人を集めて研修会を開いているんです。こういったことももう取り組む時期に来ているんじゃないかなと思いますので、そういった点についてもやる気があるかどうかお聞かせいただきたい。 かかりつけの問題についてもいろんなところでモデル事業が進んでおります。 それからもう一つ、健康問題で提案をしたいんですけれども、健康診査に最近骨粗鬆症というんですか、骨が簡単に折れやすくなる病気らしいんですけれども、それを加えている自治体が大変ふえております。この問題については、特に中高年の女性の方が多いそうでありますけれども、健診の中に加えていったらどうかというふうに私は思いますが、御検討をいただきたいと思いますので、これは回答をいただけたらと思います。 高速道路での救急災害事故の問題ですけれども、私はこの前、調査に入りまして非常に感じましたのは、高速道路というのは一応道路公団が管理責任を持っているわけでありますけれども、現実的に見てまいりますと、当日でも事故を一番最初に受けるのは道路公団、しかし現場に到着するのは20分以上もおくれて一番最後に着くのが道路公団、こういうことになっている。そして、いろいろ調査をして資料を出しなさいと言っても、全く出さないという道路公団の体質、非常に問題だなあというふうに感じました。 また先ほど、私は県警のマニュアルについて聞き及んだことをちょっと御紹介をいたしましたけれども、現実的には先ほど申し上げたような最低300メートル以上はとることという、こういうマニュアルが書いてあるということは公式的には県警の方々は表明をされていないんです。私は、当日最後に安川さんの霊前にも参らせていただきましたけれども、現実の実態にもきちっとやっていかないという、そういったようなことについては、非常に亡くなった方に対しても不誠実でないかなというふうに感じています。 県会議員でありませんので直接の訴えはできませんけれども、そういった事実関係をきちっと明らかにしていただくことがこれからの災害の補償にも、またこれからの安全対策を確立をするということにもつながっていくんではないかなというふうに思いますので、こういった問題を含めて、市長はまた知事にも直接お話をしていただきたいというふうに、これも要望をしておきます。 それから、消防組合の方にも、今回の問題については職員の士気について非常に大きな影響があったんではないかなというふうに思うところでありまして、例えば全国的には訓練の際の事故の問題なんかもたくさん報告をされておりますし、体が悪くても訓練に出かけなければいけないというようなこともたくさんあるそうでありますけれども、南越消防組合においてはそういった全般的な健康管理を含めた安全対策をこの事故を契機にやっていただきたいと、これも要望をいたしておきます。 それから、先ほど3者のところに出した、公団、県警に出した要望書の中身についてお知らせをいただきたいと、こういうことを発言をいたしましたけれども、なぜか報告はありませんでした。いろんな事情があるのだと思いますが、報告できなければまたそれは仕方ありませんけれども、できれば大まかな骨子でも議会という場を通して示していただくのが市長の役割ではないかなというふうに思いますので、この点については御見解をいただきたいと思います。よろしくお願いします。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) まず、第1点の保健計画についてでございますが、これは先ほども申し上げたとおりでございますが、御案内のとおり近年急速に進展をいたしております高齢社会の状況をかんがみて、国においてはいろいろな諸施策、制度を整備をいたしております。それが、非常に短期間の間に提言をされ、また県を通じ、私どもの方にそれらの作業を中心に指導体制が敷かれているわけでございまして、いろいろな各面から検討されていろいろな方策が提言をされておるわけでございますけれども、受け皿といたしましては最終的には私ども地方自治体に一手にかかるわけでございます。したがいまして、今ほど議員の申されたように、ふくそういたしておりますものの中で整理がつかないという、手がつかないというところも確実に私どもも認めておりますし、反省もいたしております。一方では、各自治体の実情に応じた対応をしなければならない、またそれに適切に対象者に対して満足をしていただける、また精神的な面も含めましてそれらの人的な対策も講じていかなければならないという課題が山積をいたしておるわけでございます。 御説のとおり、まだまだその十分な対応には至っておりません。そして、いろいろな制度からいたしまして、これに迅速に対応するためには財政的な問題、あるいはスタッフの問題等もございますので、十分でないことは重々反省をいたしておりますけれども、今日までの保健計画をさらに整理をいたしまして、先ほど御答弁申し上げたような体制で取り組んでおりますので、ひとつ議員からも御理解をいただきながら、また適切な御指導を賜りたいというように考えております。 なお、よく似たケースでございますけども、地域医療協議会につきましても室長の方から答弁をさせていただいたとおりでございますが、その間、それでは地域医療に関する討議をしていなかったかということになりますと、そうではないのでございますが、この地域医療協議会としての機能については一次停止をしていた状況でございますが、その間いろいろな諸問題に対しまして、例えば健康医療運営に関する協議会であるとか、あるいは具体的に診療所の内容等を十分検討するための協議機関であるとか、そういうような個々の協議会方式での検討会は幾つか持っておりまして、それぞれの問題提起に対して適切な対応をするべく対策は講じておるつもりでございます。 次に、在宅ケアでございますけども、これも先ほど申し上げたとおりでございますが、対象者に対しまして十分な在宅ケアをしていかなければならないということは終局の目的でございますし、また今までのようにこちらで待つサービスではなしに、むしろ積極的に出向いてサービスしなけりゃならないということも、私はこの在宅ケアについてのみならず保健衛生全般にかかわる姿勢として認識をいたしておりますので、これからもさらにスタッフの充実とともに在宅ケアの拡充に努めてまいりたいというように考えております。したがいまして、これらについては非常に専門的な知識を必要とする部門、または大変体力を必要とする部門、さらには男性、女性の立場での問題等もございますので、きめ細かな対象者サービスということになりますと、なお一層研修制度の確立もしていかなければならないだろうということを考えております。 なお、医療体制の中で院内感染についての職員の研修体制についての考えのお尋ねでございますが、これは時期を見てそうした体制に取り組むべく研究をさせていただきたいと思っております。 私の方から、最後でございますが、事故に際しましての道路公団等とのかかわり合いについての再度のお尋ねでございますが、今ほど最後にありました申し入れ事項の内容について、できることならばということでございますが、何もこれを隠し立てする必要はないというように思っております。どのようなことで申し入れ事項を申し上げたかといいますと、概要的には、1つには高速警察隊、道路公団に対しますところの標識車などが早急に現場に到着できるようなソフト、ハード、両面での対応をしてほしいということが第1点でございますし、第2点といたしましてはドライバーの高速走行マナー向上のための広報、指導、それらを適切にしていただきたい。そして、3つには全面交通どめとする事故の範囲の拡大、これらについて十分検討していただきたいというこの3点について要望を申し入れをいたしたところでございます。 私も、当時早速道路公団の方では金沢の方から、県警の方に対しましても消防庁を中心に詳細について打ち合わせ、あるいは検討させていただいた経緯がございます。その折にも申し上げてまいったつもりですが、何としてでも決めとしてはあるでしょうけれども、事故を防止をするためには最善の努力をしなければならないのはその務めでございます。私どもは、地方自治体にありましては、また端の消防組合にありましては、事故が発生してからの対応しかできないという受け身型の対処でございますのでいかんともしがたい面があるわけでございます。ただ、誠心誠意その事故処理について努めるということと、後の補償等について最善を期するというのが大きな課題であるとの認識もいたしております。しかし、それを未然に防止をするためには施設の問題、あるいはいろいろなケースを想定しての訓練の問題、それらがつまびらかに今回なったわけでございますので、これからもそれらの実情を十分勘案いたしまして対処するべく強硬な申し入れをいたしてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 伊藤藤夫君。 ◆(伊藤藤夫君) もう、大体答弁をいただきました。それぞれ申し上げたことについて、ぜひ誠意を持って保健計画に書かれたことは責任と財にも裏づけをしながら、例えば今度つくるときにまた同じようなことを言われないようにぜひやっていただきたい。 消防組合の問題につきましても、私市長を信頼しておりますので、そういう方向で特段の御努力をお願いしたいと要望いたしておきます。ありがとうございました。 ○議長(光川利右衛門君) 発言順位5番、橋本亮一君。 発言の要旨、  市長2期目のスタートに当たり諸政策の対応について 答弁を求める者、市長。 橋本亮一君。 ◆(橋本亮一君) 〔登壇〕ただいま議長から御紹介のありました市長2期目のスタートに当たり諸政策の対応ということで、非常に期間的にも長い、いわゆる4年間にわたるという観点から、膨大な事業が控えているということもありまして、いろんなことについてお尋ねをしてみたいと思います。 第1期目の4年間の実績を踏まえられまして去る5月17日に無投票で2期目の当選をされ、市政を担当されることとなり、お祝いを申し上げますとともに、今後の御活躍を願うものであります。一議員としても車の両輪のごとく協力をして対応したいと考えております。 さて、市長は選択集約型の行政理念でやる、常々申されておられますが、歴史上から見ましても、越前国の国府であった武生市を福井県の中核都市として、また地方拠点都市として指定を受けまして、広域行政をどのように推進されるのか。現在対応が迫られている各事業を見ましても多額の投資を必要といたしますが、財政健全化との整合性は。 第1期目中のバブル経済の余波の時期とは違い、バブル経済崩壊後の税収悪化の時期に突入して財政調整基金が15億円になったと実数を喜ぶのではなくして、歳出の大きなウエートを占めます高齢化対策や出生率低下による労働人口の減少、環境問題への対応等が成長制約となり、短期的には公債費比率云々、長期的には起債制限比率等々だけでは財政健全化の達成は望めないと考えられます。地方自治体の歳入原資は税収が主体ですが、国家予算の懐が寂しいなら地方の財布を当てにして景気配慮の公共事業を積むことが可能でした。しかし、現在の経済状態になりまして、歳出の効率化などでそういうような対応をしてきましたが、改革が急務と提言される時代に入ってきました。 2期目の市長として、地方拠点都市のリーダーとして、財政の健全化、整合性について具体策をどのように推進されるのかお伺いをいたします。 特に、地方自治体等におきましては、武生市も御多分に漏れず法人・市民税の収入等から見た場合に、第1期の4年間の税収の実績と、既に平成5年度は減少しているその傾向があらわれてきておりますが、第2期間の見通しと、投資額操作のバランスが困難と考えております。そういう意味からいたしましても、ここについてはまた後ほど市長のお考えをお聞きしてからまた質問をさしていただきますが、そういう中にあって、いわゆる武生市の都市開発というのはどういうぐあいにしてやっていくのか。いわゆる中心市街地の活性化事業として現在新規事業を取り組むことが可能なのか。計画決定されている事業との融合性、対策をお伺いしたいと思います。 この地区にということで区切ってみますと、文化財等の保護、あるいは旧跡地の保存、そういう問題も含まれている。歴史ある地区であるだけに大変だろうと思います。 そういう中にあって、蓬莱町地域とか駅北側とか、南側とか、いろんな事業が計上されておりますが、それらを総合的にどういうぐあいにしてまとめていこうとしているのかをお尋ねしたいと思います。 それから、もう一つ。東部地区開発と計画であると思います。よく、副都心と言われておりますが、北陸自動車道、あるいは国道8号バイパスが完全開通している中で、サンドーム福井の完成のめどが立ってきました。いわゆる鯖江の世界体操選手権大会の会場であります。とするならば、その周辺の開発は何か具体策があるのかどうなのか、お伺いをしたいと思います。 そういう中であって、大きな地区を眺めた場合に、問題が4つほどあると思います。 現在行われております国高南部区画整理、これらといわゆる隣接します、あるいはサンドーム福井の地籍にまたがる区画整理がどうなってくるのかということも入ってくると思います。 また、これは国の事業ですから時間を要することは事実だと思いますが、新幹線南越駅周辺対策の見通しというものも計上せざるを得なくなってくる。新幹線整備の4月以降の経過等と進展についてということでも報告があったようですが、これらについて市長はどういうぐあいに取り組もうとされているのかお伺いをしたいと思います。 さて、財政政策でございますが、冒頭に最初に法人税、市民税の収入についてということで触れましたが、市街地再開発、副都心東部地区開発等を踏まえまして、来年度は大型プロジェクトとして皆さん御存じの第四中学校、あるいは粗大ごみ処理場、さんさん愛ランド土地の購入等考えられますが、それらに加えて拠点都市としてのプロジェクトを組むが財政的に可能なのかどうなのか、大きな問題があろうと思いますが、推進具体策をお伺いしたいと思います。 最後に、新規機構対策でございます。いわゆる5年度の新年度を迎えるに当たりまして、今申し上げたようないろんな事業がふくそうしている。そういう中で、推進するためにいわゆるシンクタンクと言われるポジションを機構改革を行って設置されたのが市長公室だろうというぐあいに私は理解しています。また、教育委員会内部の統廃合による人材育成、教育を考えて、そういう統廃合があったんだろうというぐあいに理解をしておりますが、この新規機構改革に望むものは何なのか、どういう考えで取り組んだのかということの御所信をお伺いしたいと思います。 以上、大きな事業というとらえ方の中でお伺いをいたしましたが、細部にわたっては後ほどまた自席から質問させていただくというようにいたしまして、壇上からの質問はこれで終わらせていただきます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小泉市長。
    ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕ただいまの橋本議員の一般質問にお答えいたします。 まず、第1点のお尋ねでございます財政の健全化についてのお尋ねでございますが、この4年間、私も市民の皆様方を初め、議会等にもおかれましても適切な御指導をいただきまして財政の健全化に努めさせていただいたところでございます。おかげさまでそれぞれの立場で御理解をいただきながら執行させていただきました結果、それなりの成果をおさめさせていただいたと総括をいたし、さらに健全化に向けて努力をしていかなければならないということでございまして、今もなお引き続き健全化に向けての諸施策の取り組みをさせていただいてるところでございます。 今ほどもありましたように、財政調整基金15億円とのお話もございましたが、私はこの7万都市武生の財調基金が15億円が適正であるのか否か、またはどのような活用を目的として財調の基準的なものを設けるのかということは、これはそれぞれの見解もあろうかと思いますが、私なりに考えてまいりますと、15億円という財調が十分であるという金額ではないというように判断をいたしておりまして、さらに財政力を持った力強い行政を推進するためにはいま少し財政力をつけなければならないという考えを持っております。 もちろんのことながら、今ほどありました公債比率等については、これは一つの物差しでございまして、それがすべて市の財政力を判断するのにふさわしいものであるというような考え方ではございません。しかしながら、一定の基準を示すものといたしましてはこの公債比率は極めて貴重な資料になりますので、私どもはこれらの基準的な比率も対象にしながら健全化を図ってまいらなければならないと思っております。 当然のことながら、収支のバランスはそれらの状況を見ながら常に適正化を図ることが課題でございまして、財政当局を初め事業の集約、選択にいたしましても、それらの状況を勘案しながら収支バランスを常に考えながら取り組みをさせていただいているつもりでございます。また、今後もそうさせていただきたいと考えております。 次に、武生市の大きなプロジェクトについての御提言がございましたが、これらはいずれも今武生市が抱えております直面する課題でございまして、御提言のとおり武生市の市街の再開発ビジョンについて等に関しましてもこの蓬莱地区、JR駅北、それから駅南、いずれも課題として取り組んでおりまして、今それぞれの成果をおさめるための準備をいたしております。 つい先般、駅南等につきましてはおかげさまで地権者の皆様方、それからデベロッパー等との調印も行われまして、私も立ち会いをさせていただきましたが、これらの一つの拠点施設が整備をされることによって、駅前を中心、武生市の中心市街地の開発に一段と弾みがつくのではないかという期待、それから今日まで歩んでまいりました経過を考えますと、それぞれの地域の開発についてのモデルケースになるであろうということから、私ども慎重に皆様議会とも御相談をいたしながら対処していかなければならないということでの意思表示をさせていただいたところでございます。当然のことながら、駅北の問題、蓬莱再開発につきましても同様な考え方でおりますので、御理解をいただきたいと存じます。 また今回、県の方で設置をされておられます丹南地区の産業拠点整備といたしまして──通称丹プラと言っておりますが、丹プラ周辺の整備計画等につきましても今広域的な観点から助役を中心といたしますところの研究討議会が設置をされておりまして、これから十分な審議経過を経て整備計画の基本をつくっていくべく段階を迎えております。大体、ことしの秋口ごろには一つのめどが示されるのではないかという期待をいたしております。それによって、私どもの独自の武生市の計画案も随時明確にされてくるはずでございますので、御理解をいただきたいと存じます。 また一方では、北陸新幹線の状況についてのお尋ねでございますが、北陸新幹線は今ちょうど国にありましても平成5年に行われる予定の政府・与党の見直しの時期を迎えております大変大事なときでございまして、これは北陸新幹線各関係の都府県、それから沿線の県を中心といたしまして、また関係市町村等で積極的な陳情をいたしており、またそれぞれの諸課題を提起をいたしておるところでございます。特に、我が福井県にありましてはこの北陸新幹線整備計画の中で最もおくれているというような観点から、今回の見直しの時期にもし漏れるようなことがあってはならないということで、福井県知事以下各団体、そして各地方自治体こぞって積極的な運動をきょうまでも展開をいたしておりますし、それが決定されるまでさらに引き続きその運動を進めてまいりたいと考えておるところでございます。 概要でございますけれども、もう御案内かと思いますが、福井県の場合には小松─南越まではルートは決定をいたしておりまして、福井市には準備作業所もあるわけでございますが、工事認可の申請がまだされておりません。それをまず何としてでも格上げをしていただくべく努力をいたしておりますのと、福井県内にありましてはまず着工優先区間を昨年来の研究会等での決議を得て上申をいたしまして、県でも御決定をいただきまして、今回福井駅から北陸トンネル北町を敦賀駅まで延長させていただいて、これを着工優先区間として政府あるいは関係当局に申し入れをいたし、その評価をいただいたところでございます。私は、これらの県内で極めて明確な要望として絞り上げられたその成果は高く評価を受けているとの認識から、今回の見直しに対する大きな期待がかけられているところでございまして、ぜひ優先着工区間の認定をいただくと同時に、南越─小松間の工事認可申請が一日も早く出されるように、今努力をいたしておるところでございます。 当然のことながら、南越駅以西の問題についても論議のとおりでございますが、県におきましては基本的には政府決定をいたしておりますところの若狭ルートというのがあるわけでございますけれども、暫定的な段階的整備ということで敦賀から湖西線を回るというのが大体既成の事実のような感がいたしておりますし、おおむねそのことについて了解がいただいているのではないかという判断をいたしております。したがって、今回敦賀駅までの最優先着工区間としての整備計画の中に組み入れをしてほしいという要望はそういうことを十分勘案しての判断でございますので、私もそれらの決定について同調をいたしながら積極的な推進をしていきたいというように考えております。 なお、最後にございました財政の問題が再度御質問でございましたが、武生市は今ほどのように広域行政の中の拠点地域でもございますし、また今回指定を受けました状況等をかんがみまして、いろいろな点で財政上の負担が大きくなってくることは十分予測をされます。地方拠点都市としての指定を受けたことによりまして、国のこうした制度またはそれらに対するところの事業の取り組み方があるのかということも十分今後研究をいたしながら、財政規模の中で適正な事業の運営を図るのが大変肝要であるという認識に立ちまして、これまた選択集約型行政の理念に基づいて必要なものを適切に把握しながら取り組みをしていかなければならない。その折の財政の健全化に向けての理念を忘れることなく順次整備をしていかなければならないと考えておりますので、非常に厳しい財政状況ではございますけれども、議会の適切な御指導をお願いを申し上げたいというように考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと存じます。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 谷口教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(谷口国男君) 〔登壇〕最後の御質問でありました教育委員会の課の統合についての考え方ということでお答えをさせていただきます。 日ごろ、橋本議員さんにはいろいろ御指導をいただいておりますし、また社会教育委員さん方からも御指導や御指摘をいただいているわけでございますけれども、生涯学習の推進体制の強化というようなことが目的で統合をいたしたわけでございます。 どんな組織でも、計画部門、あるいは実施部門というような機能が分かれてあるわけですけども、生涯学習の推進に関する限り、現場の課題をすぐ計画に反映させるというようなことが必要ではないかというようなことを感じているわけでございます。問題をすぐ反映させるという意味では計画部門、実施部門、一緒にした方がいい。つまり、従前の社会教育課、生涯学習センターを一本にした方がいいと、その方がより効率的であるというような考え方に基づくものでございます。 今回の機構改革を契機といたしまして、今の市の機構全体を最大限に活用しながら、生涯学習センターの充実に取り組んでまいりたいというふうに考えております。よろしく御理解をいただきたいというふうに思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕失礼をいたしました。先ほどの御質問の中で、市長公室のあり方についてのお尋ねでございました。御案内のとおり、今回市長公室を新しく設置をさせていただきましたのは、今日までありました総合行政の取りまとめ役的な立場と、それから直接、間接にかかわらずそのシンクタンク的な役割を果たすことを目的といたしておるところでございます。したがいまして、これらの諸課題につきまして部課の連絡調整を図りながら効率的な行政運営を図るために必要であるとの観点から市長公室を設けさせていただき、さらにその新しい機構を十分活用していただくような各部の体制につきましても今後鋭意努力をしていきたいという考え方でございますので、ひとつよろしく御理解をいただきたいと存じます。 以上です。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 橋本亮一君。 ◆(橋本亮一君) 私の壇上での質問ということでは、どういう感覚でとらえてこの問題を設定したか、いわゆる質問という形で提案させていただいたかといいますと、えてして行政内部での仕事の進め方というものが中心になろうとします。しかし、7万市民の住みよい町をつくるには、行政が必要だということで要求されてるものだろうと思います。ですから、第1期目ということで市長が4年間実績をつくられまして、それを踏まえて2期目へという形の4年間がこれからでございます。都合、前後8年間です。市民は、小泉市長にまちづくりを委託したわけです。 そういう観点から見て、昔よく十年一昔という言葉がありましたが、現在の情報化、経済の回転、あるいは政治的にもいろんな形での時間的要素にとらわれまして、回転が速くなってきてる。単なる距離だとか、そういうことじゃなくして、今の時代は十年一昔じゃない、4年なのか5年なのかということはいろんな意見がございましょうが、そういう8年間の中で市長はどういう施政を行い、取り組んでいこうとしてるのかというもとにこの質問をさせていただいたわけです。 ですから、機構改革の中で総合的に調整あるいは新企画という形でそのポジションを設定ということでされたということは理解できるわけですが、市長が今度の選挙に臨まれるに当たりまして、4年度中に5年度の予算編成に当たって質問が出ておりました、そのときに私は骨格予算でかなというぐあいに理解をしとったんですが、そういうことを抜きにして、一般的に全部肉づけもされて提案させていただきますというようなことで取り組んでこられたわけでございます。であるならば、なるほど5月の選挙を終わってそんなに日にちはたっておりませんが、機構改革に示したようにいろんな案の検討はもう既にテーマを与えてされているんじゃないかというぐあいに私なりの思いでございましたが、今のお答えをお聞きしてますと、これからだというような考えでございます。担当者ベースならばこれからかもしれませんが、テーマを与える、テーマを受けるということは、もっと早くかかってもいいんじゃないかというぐあいに私は考えております。 先ほど、財政の話は一番最後に申し上げますが、開発と保存ということで市街地活性化事業の大きなものが固まってる。それらの対応ということで先日新聞等に出ておりました駅南地区開発の云々ということで出てきているわけです。これは、確かに10年前から検討されてきたことですが、今度の地係者の協議のもとに縮小はされましたが、一歩進んできた。そういう意味での立ち会いという形で市長も御出席になられてますが、ほかの蓬莱町、あるいは駅北と、そういうようなものに対しての動機づけには確かに大きい影響があると思います。 それはそれとして、蓬莱地域の再開発の事業というものが現在どのようになってるのか、どう取り組もうとしてるのか、その方向づけがもう少し鮮明に出てもいいんじゃないかと、そういうような私は思いもありまして、今回の質問の中に入れさせていただいたわけです。 北部は、本年度から取り組んで、区画整理事業という形のとらえ方の中で開発という形の問題に取り組んでおりますから、これはこれからどういうぐあいに進展していくかというその進行状況ということになろうかと思いますが、蓬莱町地域の再開発がおくれているのは、いいとか悪いとかじゃなくして、どういう方向づけをしようとしてるのか。いろんな案件がまとまらないならば、いろんな方法があると思います。小休止というのも一つの方向づけだろうし、あるいはその地域の関係者との対応ということであるのも一つの方向づけだと思います。 4年間の実績を踏まえてのこういう事業の対策ということでお尋ねをしておりますので、ことしじゅうとか来年中とかいうことじゃなくして、どういう形でリーダーシップを発揮していくのかということをお尋ねしたいと思います。 それから、東部地区の開発ということで先ほど市長の方から、いわゆる研究協議会をつくりまして、ことしの秋ごろには何とか御相談できるような協議事項ができるんじゃないかというぐあいなお話でございましたが、サンドーム福井の完成のめどというのが──めどというよりも、世界体操選手権に間に合うようにつくらなきゃいかん。それとともに、武生市としてはまだいろんなことでできないんですという形の中では、拠点都市地域として指定されたそのリーダーシップをとろうとする武生としては、もう少し積極性が欲しいな、そういう考え方もございますので、改めて市長の御決心をお伺いしたいと思います。 新幹線問題のことがございますが、これについては敦賀の市長の方でもよくいろんな新聞紙上話題を提供されておりますが、機構の中に新幹線の対応という形で、先端車といいますか、そのポジションが設定されております。だから、企画段階での対応ということではもう少しはっきり取り上げて解決をしていく。1年で解決できないということであるならばなおさらのことだろうと思いますが、そういうような方向づけをぜひお願いしたいと思います。 この財政状態ですが、えてして武生市を単位とした財政ということでは、いろんな場所を通じてのお話がございますから理解もできますし、今後の対応ということでここの問題を分析しながらということでいかれますが、大事なそれらをどういうぐあいにして推進していくのか、その対策というものの表現が欲しかったんですが、それらを取り組むに当たって市長部局内のポジション、部長会だとか、あるいはいろんな会合がありますが、今後のそういうあり方という形でテーマを示して取り組んでほしい。そうなってきますと、いろんな情報の収集だとか、そういう形になりますが。 情報というのは、機構図の中に各ポジションが設定はされておりますが、そのポジションの要求じゃなくして、そのポジションに座る人、その人が本当に勉強をして取り組んでいかないと情報になりません。本当に欲しいという情報は、ほかのところに求めていく。何のためにということで目的を持って出ていく。それが情報という形で自分のポジションに返ってくるんだろうと思います。そういう意味からも、市の中でもいろんな形での対応ということでもう一つ具体策が欲しいなというぐあいに考えております。 財政問題については、特に大きなプロジェクトを含めておりますから、本年度から来年度、あるいは今後の事業の継続ということからもいろんな問題が出てくると思いますが、そのポジションはどこでどういうぐあいにしてやるのかということで市長の御決心をお伺いしたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 先ほどの御質問を私十分理解ができ得なかったことを申しわけございません。 それでは、今ほどの御質問を順を追ってひとつしたいと思うんですが、市街地の再開発のビジョンについてのお尋ねでございますが、その中で具体的にということでございますが、進捗状況等を示せということでございますが、蓬莱地区、駅北、駅南について簡単に御説明を申し上げたいと思います。 大きく分けまして2つの点があろうかと思います。第1点は、地方拠点都市としての整備を進めるに当たりましての基盤づくりのためにも中心市街地の再開発及び新幹線対策等を含めた東部の開発計画が必要であるが、どのような計画を進め、また中核都市としてどのようなリーダーシップをとっていくのかという御質問。 ということと、もう一つには具体的なそれぞれの地区に対しての御質問であったかと思います。 まずは蓬莱地区の再開発の現状でございますが、御案内のとおり私も過去4年間私なりに誠心誠意務めさせていただいたつもりでございます。時には、直接地元に説明会ということで私ほか部長、そして関係課長も含めまして説明会に連日寄せていただいた経過もございますし、皆様方の御意見等をお聞かせをいただきながら、地元の皆さん方の努力と、そして私どもの行政の対応、さらにはデベロッパー等、計画をいただいておりますコンサル等との話し合いも何回か努めてまいりました。そうした中で、現在核となるホテルと、サブ的な核となる商業施設と、さらには駐車場施設の構成で再開発プランが立てられているところでございます。その後、時間も経過をいたしてまいりまして、地元の方々におきましても地元の役員体制の立て直しも行っておるところでございまして、それらをもって再スタートの決意を持っておられることが示されたところでございます。 そうしたことから、この計画の実現に向けて引き続き行政といたしましても積極的な努力をいたしてまいりたいというように考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 また一方、駅の北地区につきましては、これもいろいろな情報をお持ちであろうかと思いますが、武生駅北の土地区画整理事業といたしまして本年の3月に知事の認可を得まして事業の第一歩を踏みだしたところでございます。本年度は仮換地の指定を行う計画でありますけれども、指定を行う前に実施いたしてまいります土地区画整理審議会の審議員の選出等を行うための諸手続について先般説明会を開催いたしたところでございまして、8月中にはこの審議委員会の委員を選出する予定となっております。これらの作業と並行いたしまして、地元の事業推進母体となりますまちづくり協議会を設置いたしたいと考えております。また、前年度に引き続きましてこれらの公用地の取得を行っていきたいと考えております。 また、駅南につきましては先ほど御説明申し上げたとおりでございますが、当地区は十数年前より再開発事業に取り組んでおったところでございますが、諸般の事情で事業の着手には至っておりませんでした。最近になりまして、当事業の中心的な施設としての計画をいたしておりますホテルにつきましては福井の福井パレスホテルを経営する土田産業株式会社が進出の意向を示しておられましたので事業が推進する運びとなったところでございます。そこで、つい先日、地元では権利者に皆さん方全員の合意を得まして事業化に向けて取り組んでおるところでございます。土田産業株式会社とは本年2月に準備組合との間で進出の覚書を交わしておりまして、また先日6月15日に事業推進者として参画をいたしますところのデベロッパー大成建設との間に覚書を調印をさせていただいたところでございます。 これらの事業の概要につきましては、JRの駅前広場南側に隣接するところでございまして約0.4ヘクタール、再開発ビルは一部9階建てで延べ面積約1万1,100平米、1、2階を商業施設、ホテルロビー、3階にはコンベンション機能を持たせた多目的ホール、4階から9階をホテルの宿泊施設として130室と別棟で74台収容の駐車場等も計画されております。 こうしたことから、今後のスケジュールといたしましてはことしの7月に高度利用地区と市街地再開発事業の内容について都市計画決定を行う予定でございまして、6年2月には建設着工ができるように計画を進めてまいりたいと考えております。 また、市といたしましては丹南地区の玄関口にふさわしい整備を進めてまいりますために事業が円滑に実施されるよう議会の皆様とも十分御協議をいたしながら事業を進めてまいる所存でございますので、ひとつよろしく御理解をいただきたいと思います。 次に、東部地区の開発計画でございますけれども、これは御質問の内容では詳細にわかりませんでしたので失礼をいたしましたが、1つには丹南プラザを中心といたしました周辺の整備計画、これは先ほど申し上げましたとおりでございまして、現在懇談会形式で今持っておりますので、先ほども申し上げたような体制で今、ことしの秋ぐらいには具体的な一つのたたき台ができるのではないかというように考えておりますのと、それから区画整理事業、そして下水道の整備、さらには新幹線の南越駅周辺計画につきましては先ほど申し上げたような経過でございますが、いずれもこれらの事業は大変大きなプロジェクトでございますので、また大変な投資、財源を必要とするものでございますので今軽々に具体的な計画がというわけにはまいりません。十分な基礎調査をいたしましてそれぞれの事業の内容を明確にいたしまして、さらに具体化いたしたものから議会に御相談をさせていただく予定をいたしております。いずれにいたしましても、この地域は将来武生市の二極の一極になる、そうした大事な地域でございますので計画的開発が最も望まれるところであるという認識から慎重な上にも適切な地域開発、さらには拠点づくりをしていかなければならないというように考えておりますので、ひとつ御理解をいただきたいと存じます。 最後に、財政問題でございますが、これも先ほど申し上げましたとおり、この武生市単独で取り組める財政力というものにはおのずから限度がございます。したがいまして、国の制度、あるいは県、そして今回受けました地方拠点都市の利点を十分生かしながら、よりよい制度の導入とそれらの活用を図りながら取り組んでいかなければならないということでございますので、これらにつきましても具体化し次第議会にも御相談を申し上げながら取り組んでいきたいと思いますので、具体的な対応につきましては今これからが検討に入るわけでございますので御理解をいただきたいというように考えております。 最後になりましたが、一番最初に御提案がありました4年間の経過を踏まえてこれからの4年間、計8年間をどのようにするのかとの御質問でございましたが、私は当初にも申し上げましたとおりこの4年間の経過を十分反省をしながら、さらに市民の福祉のために、また武生市の郷土の発展のためにひとつ適正な財政の運営と、持てるスタッフの十分な活用を図りながら努めてまいりたいと思いますので御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 橋本亮一君。 ◆(橋本亮一君) ただ今、答弁が市長の方から各項目を地区ごとにとっての取り組み方ということで御返事がございました。今後の具体策ということではいろんな各分野との提携、あるいは相談というような具体的なものが出てくると思いますが、これを取り組みますにしましても過去4年間の実績をどういうぐあいに分析をするのかというところから入っていかなきゃだめだと思います。特に、4年度、あるいは5年度、そういうような経済のちょうど変わり目に来てるときの財政はどうであったかというその掌握も、過去の実績も大事だと思います。そういうようなものを分析するポジション、いわゆるシンクタンクと言われる市長公室を設定されたんだろうと思います。 その取り組み方ということでは私も大賛成ではございますが、大きな問題、時間を要する、金がかかるということもございますので慎重に対応しなければいかんというお考えはわかりますけれども、事務部門での事業の分析、そういうようなものにはもう既に入っているのかどうなのか。いわゆる市長公室というところでの調整、あるいは企画ということが主体になるというようなお話でございましたが、その辺のテーマをどういうふうに設定されてるのか、具体的にはまだ決まってないというような御返事があるかもしれませんが、いわゆる方向づけをこういうぐあいにして、5年度中にはどうするのか、6年に対してはどうだというようないわゆるそういうようなマクロ的な取り組み方ということも、あるいは考え方というものから入っていかなければ今後の事業の推進というのは非常に難しくなるということも考えられますので、特に今後の市長公室の仕事のあり方ということで我々も非常に大きな期待をしておりますとともに、いわゆる理事者側、あるいは議会側という形の中で協力ということがより一層必要になってくるという意味も踏まえられまして、ミクロの集約、分析、マクロの方向づけという形でのとらえ方でもう一遍新規ポジションをつくった、それこそ非常に対応がしやすいと思います。今まであるものを一部改革ということで非常にやりにくいんですが、いわゆる新規ポジションをつくってという、白紙で臨むんだと、発想の転換をしていくんだ、あるいは逆転の発想をするんだという考えのもとに取り組んでいただきたいと思います。 そういう意味で、いわゆる市長公室というのが機構図の中でもトップのところに位置づけをされてますので大いに期待をしておりますので、今後とも市長のテーマ設定とそれの具体策ということで協力体制をいかに敷いていくのかということでの細かい問題でも結構です、関係部局に情報を流し、あるいは自分で情報を収集する、そこによる人材が本当に考えないと情報というのは生きてきません。あるいは、どういう情報が欲しいというその情報もわからない、いわゆる情報多寡時代と言われておりますが、そういうような中での分析、みんなで勉強するということも必要だと思います。研究会を設置するというようなお話もさっきございました、東部地区の関係について市長からもございましたが、そういうようなところで勉強をしていく。それでは、各関係者がどう協力していくのかということで発想の転換をしながら将来の武生市設定、拠点都市のリーダーとしての構成を考えていただきたいと思います。 ですから、私はきょう本当を言ったらいわゆるこの第1期目の税収入の推移、いわゆる市民税と言われてる中で個人の市民税と法人市民税の変動というものが非常に大きな変動を来してくると思います。そういうようなものについての分析等にも入っているというようなお話があるかと思いましたが、ございませんでした。そういう形での分析、ミクロのいわゆる分析も非常に重大な要素となりますので今後の皆さんの御協力、あるいはそのポジションでの問題提起のあり方ということでより一層のひとつ努力をしていただき、今後の対応ということで活躍していただきたいと思います。 以上をもちまして、私の所見を述べまして今回の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(光川利右衛門君) 暫時休憩いたします。       休憩 午前11時42分       再開 午後 1時30分 ○議長(光川利右衛門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 発言順位6番、玉村正夫君。 発言の要旨、 1 資源回収業者の育成対策とごみ減量化問題について 2 市公共工事の請負契約方法について 3 障害者やお年寄りの住みよいまちづくりについて 4 北陸自動車道での救急隊員の事故死について 答弁を求める者、市長、関係部長。 玉村正夫君。 ◆(玉村正夫君) 〔登壇〕日本共産党の玉村正夫でございます。ただいまから一般質問を行います。 まず最初は、資源回収業者への育成対策とごみ減量化問題についてであります。 市内の資源回収業者は古紙などの回収価格の暴落で大変な経営危機に見回れ、同業者の方々はみずからの経営と生活を守るため回収価格が下がった分を回収量をふやして収入減をカバーしなければならない。しかし、回収した古紙も価格の暴落でだぶつき、古紙問屋の方が心よく引き取ってくれないなど大変な深刻な事態となっております。 過日、日本共産党の小沢議員は衆議院商工委員会で古紙の暴落で業者が次々と廃業に追い込まれている現状を指摘し、業界団体である日紙連の要望に基づき古紙などの再生利用を促進し業者救済策を強める中で、国の再生紙需要拡大の努力を求めました。これに対する答弁で政府は、91年度では国の全省庁のトイレットペーパーは100%、コピー用紙は60%まで再生紙を使用しており、今後地方自治体にも要請を続けると約束をし、古紙の再生利用についても94年度の55%目標を達成するため全力を挙げると答弁をしています。このように、国政の場でも業者救済策についての論議が行われているのが現状であります。 そこで、お聞きしますが、今年度から武生市はごみ対策係を設け、ごみ減量とリサイクルを本格的に進めようとしています。同時に、業者の育成対策も欠かすことのできない課題となっています。市独自の業者育成対策を今後どのように行っていくのか。 あわせて、ごみ減量化問題についてでありますが、全国市長会は無料でのごみ処理は各市が多大の財政支出を余儀なくされている事実を忘れさせ、結果的にごみの増加をもたらしているとして家庭ごみについても減量化に対する意識を高めるためにも各家庭が広く薄く手数料を負担すべきだと、このほど家庭ごみの収集の有料化を提案しました。このごみ減量化を目的とするごみ収集の有料化については、これはごみの減量に市民が協力するかどうかはお金を払うか払わないかにかかっているとするもので、ごみ減量に努力しようとする市民のモラルや自治意識を金銭ではかろうとするものでとんでもない矛盾である。有料化にしても、ごみそのものは減らない、分別、リサイクルするから減量できる。自治体はもっと市民を信頼して、力を合わせ環境を守る仕事をする時代である、有料化なんて言ってる時代ではない。有料化はごみ急増の真の原因者、企業やメーカー、スーパーの責任をかえって免罪することにならないかなどの批判的な意見が多くあります。私どもの立場もこれらの意見と同じで、家庭ごみ有料化は絶対反対であります。市長は家庭ごみ有料化についての全国市長会の提言についてどのような見解を持っているのか、以上2つの点について市長の答弁を求めます。 続いての質問は、市公共工事の請負契約の方法についてであります。 6月9日から6月11日にかけての一般新聞各紙は武生市内の全中学校に導入する冷房設備工事に絡み業者間で談合が行われたことが関係者の証言で明らかとなり、市は9日緊急に会議を開き事実関係を詳しく調べてみる必要があるとして10日の入札を延期することを決めたと一斉に報道をいたしております。そして、その中で総務部長は入札の方法も含めて改めて検討したいと話していると伝えられています。 私は、この機会に市の公共工事における請負契約の方法の改革について市当局の考え方をお聞きをいたします。平成2年8月の市議会臨時会で、私は指名競争入札は指名獲得をめぐっての汚職とか業者間の談合などの不祥事件を発生させるので一般競争入札にすべきとの質問に対し、市長は「建設業界と私ともども信頼関係で成り立っている。そのようなことは絶対ないという確信の上で指名入札制度を取り入れている」という答弁でした。しかし、市長が議会の場で言明された「絶対にない」といったことが現実に一般新聞で談合の事実が関係者の証言でわかったと報道されたわけであります。 5月11日付の讀賣の社説では、「公共事業の入札を透明で公正なものにするには入札制度を抜本的に改革するしかない。指名競争入札は数が少ないので談合に結びつきやすい。政治家にとっては指名をめぐって介入し、談合を調整して金を得るチャンスが多い」と指摘し、指名競争入札を改め一般競争入札にすべきであると主張をしています。 私はこの際、武生市がこれまで行ってきた指名競争入札制度を大手の一般新聞の社説で一般競争入札に踏み切るときだと主張してる中、私はこれを改め、市公共工事の請負契約の方法を一般競争入札にすべきと思うが、これについての市長の見解をお聞きします。 そして、現在市の公共工事での談合疑惑が新聞で報道されている中、これまでの入札方法に対する改善策はどう進めているのか総務部長の答弁を求めます。 続きまして、障害者やお年寄りの住みよいまちづくりについてであります。 現在開かれている国会においては、去る11日障害者のあらゆる分野への活動参加への機会保障をうたい、国に障害者施策の計画づくりを義務づけた障害者基本法案が全会一致で衆議院本会議で可決されました。この法案は23年経過した心身障害者対策基本法を抜本的に見直したもので、障害者を社会を構成する一員と規定し、完全参加と平等の趣旨を法の基本理念としています。そして、国、県、市に対し障害者施策の基本計画を立てることを義務づけ、12月9日を障害者の日と定めること等が主な内容となっています。この障害者基本法が国会で正式に成立すれば、国の障害者に対する施策が大きく進んでいくことになります。 また、福井県においてはこのほど障害者等の完全参加と平等を達成するには福祉環境の整備が重要であるとして障害者や高齢者が利用しやすい施設の標準を記載した「福井県福祉環境整備指針」を公表しています。そして、この指針は公共的建築物、道路、公園、公共交通機関等を新たに整備したり改善を行う際のガイドラインとして福祉環境の整備を推進しようとするもので、県はこの指針の目的を達成するため市町村、関係機関に対し指針への理解と協力を求めるとしています。 しかしながら、この指針は今のところ努力目標であって指針に適合するよう改善に努めてほしいとの呼びかけにとどまって拘束力がなく実効が上がらないおそれもあり、一定の拘束力を持った条例の制定が必要であるとの一般マスコミの指摘もあります。障害者やお年寄りのためのまちづくりといえば何か一部の人たちのためのまちづくりのように聞こえるかもしれませんが、今は若くて健康でも必ず老いは訪れるものです。また、いつ何時交通事故に遭って障害者となるかもわからない。障害者やお年寄りにやさしいまちづくりは、社会全体にやさしい町となります。昨年6月の市議会定例会で、私の質問に対し「県の示すガイドラインに沿い、21世紀を目標とした福祉のまちづくりを進めていく」という基本的な考え方を福祉部長は答弁されました。 そこで、お聞きしますが、このほど県が策定した福祉環境整備指針に沿って、市は今後どのように具体的に障害者やお年寄りの住みよいまちづくり、福祉のまちづくりをどのように具体的に進めていくのか、そのための条例制定についての考え方もあわせて市長の答弁を求めたいと思います。 質問の最後は、北陸自動車道での救急隊員の事故死についてであります。 去る3月24日発生した北陸自動車道での救急隊員の事故死についてでありますが、質問に入る前に不幸にも事故の犠牲となられた故安川正晴氏の御冥福をお祈りするとともに、残された御遺族の方々に心からのお悔やみを申し上げたいと思います。 さて、この北陸自動車道での救急隊員の事故死は高速道路での救助活動や事故処理での危険性を浮き彫りにし、あわせて高速道路での事故処理、救急出動のあり方に大きな問題点を投げかけました。事故後の一般新聞では、事故の翌日消防長は職員に対し「事故の再発防止と救急現場での安全対策の再点検を指示し、今後は情報の収集、分析を進め、安川君の死がむだにならないように救急活動要領の見直しも検討したい」と述べ、事故直後に開かれた南越消防組合議会では市民連合の伊藤議員の質問に答え、小泉市長は「関係方面と連絡を取り、原因の徹底究明と調査を行う」と述べられたことが報道をされております。 そこで、お聞きをしますが、事故の原因の徹底究明の中でどのようなことが問題点として明らかになってきたのか、そしてその対策はどのようにとられているのか、また事故の再発防止、安全対策の再点検、救急活動要領の見直しはどのように行われているのか、そして当然のことながら実際に高速道路で事故処理を行う救急隊員の意見の集約はされていると思いますが、それをどう救急活動での安全対策に生かしていこうとしているのか、総務部理事の答弁を求めます。 そして、南越消防組合の管理者である市長に申し上げますが、この事故での御遺族に対する補償については遺族の方々へ十分な補償が行われるよう組織を挙げて関係機関に働きかけるよう強く要望いたしまして、この場での質問を終わります。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕ただいまの玉村正夫議員の一般質問にお答えいたします。 まず第1点の、資源回収業者の健全育成とそのごみ減量化の対策問題についてでございます。資源回収業者の問題につきましては、有価物の余剰が深刻化をいたしてまいり、回収価格も大変低迷をしているということで資源回収業者が抱えている内情については理解いたしておりますが、この問題は単に武生市一自治体だけの問題ではなく全国的な問題として考えております。御案内のとおり、全国市長会等を通じ国や県に大きく働きかけておるところでございますし、今後もその方向で取り組みをいたしてまいりたいと考えております。 なお、ごみの有料化の問題につきましては、これも今ほどありましたように御存じのとおり全国市長会におきまして「ごみの減量化とリサイクル化の推進を図るための廃棄物問題を中心とした都市の環境問題に関する提言」ということで、それをまとめまして発表いたしたところでございまして、その中でも触れておりますが、導入をいたしております都市におきましてはかなりの排出抑制の効果があらわれているという実情もございます。しかしながら、一方では不法投棄等の問題等も絡みまして幾つかの問題点もあるようでございます。したがいまして、武生市におきましてもなお慎重に対処いたしてまいりたいと考えております。 なお、有料化の意味でございますけれども、これは単にキロ当たり幾らとかというようないわゆる単価体制をとるというのではなしに、どのような方法で負担をしていただくかということについての提言でございますので、いろいろな取り組み方については方法があるということでございます。当然のことと思いますが、それらを含めて検討する余地は十分にございます。 次に、市の公共事業の請負契約の方法についてのお尋ねでございますが、特に一般公開入札にした方がよいのではないかとの御提言でございます。市の公共工事の入札におきましては、現行行っております指名競争入札にかえて一般競争入札にした方がよいのではないかとの御質問でございます。一般競争入札になりますと過当競争の発生、また不誠実な業者の排除等が大変困難であるということから良質な工事が期待できないというようなことが想定されます。したがいまして、地元中小企業者の育成を踏まえました工事の種類及び事業量に応じたランクづけによりますところの最適業者の指名競争入札が現在のところ最も適当な入札の方法であるという考え方を持っておりますので御理解をいただきたいと思います。 次に、障害者やお年寄りの住みよいまちづくりについてでございますが、このほど県より福祉環境整備指針が出されましたが、それに沿い福祉のまちづくりをどのように進めていくのか、またそのための条例制定についてはどう考えているのかとのお尋ねでございます。今日までも市の建築物等に対しては段差の解消であるとかスロープの設置、またはトイレの改造など障害者等への配慮はいたしてまいってきておるところでございますが、今後とも福祉環境の整備指針に基づきまして引き続き整備を進めてまいる所存でございます。したがいまして、現在のところこれに係る条例の制定については考えておりません。まだまだ高齢者、あるいは障害者の方々にとって完全に住みやすい町であるというところでは現況ではございませんけれども、市民のニーズに基づきながら、現在策定中の武生市の老人保健福祉契約の中でも十分検討いたしながら障害者やお年寄りにやさしいまちづくりを目指しまして鋭意取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 私の方からは以上でございます。残りにつきましては担当者の方から答弁をさせていただきます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 野尻総務部長。 ◎総務部長(野尻暉二君) 〔登壇〕 入札契約方式につきます改善の具体的な方法について、改善の方法がないのかどうかという御質問につきましてお答えさせていただきたいと思います。 入札方式につきましては、ただいま市長が申し上げましたとおり指名競争入札契約方式を基本といたしているものでございますが、具体的な事務につきましては今後の入札制度の改善についてでございますが、昨日西生議員さんの御質問の中でも御回答いたしましたように、現在国におきまして進められております建設省の入札手続改善検討委員会における検討内容、それから自治省、建設省で協議がされることになっております入札制度改善方策が今なされているわけでございますので、この出ました結果に基づきまして今後対処してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 鶴来総務部理事。 ◎総務部理事(鶴来啓市君) 〔登壇〕 今回の事故につきまして、議員の皆様には大変御心配をおかけしましたことにつきまして心からおわび申し上げます。 さて、先ほどの御質問の中の職員の殉職事故の原因究明についてでございますが、本事故は雨のためにスリップしました乗用車の単独事故でございまして、その傷病者の救急活動時に発生いたしましたもので、当時現場付近では速度規制がなされておりまして、今庄インターチェンジ及び南条のサービスエリアのところにあります電光掲示板によって事故の内容等は周知されておりました。また、現場には救急車と県警のパトカーの赤色灯が点滅しておりますし、さらに警察官による発煙筒が4本点火されておりまして相当手前から何らかの異常が発生しているということはわかるような状況にありましたが、またドライバーが通常の注意力を持ってして運転していればこの事故は発生し得なかったものであるというように考えております。しかし、この大型トラックの運転手は速度規制が50キロのところを110キロのスピードで走行いたしておりますし、南条のサービスエリアに気をとられたわき見運転をしておりましたので警察官の交通規制に気づくのがおくれまして、通常では考えられないような無茶な行動をとりまして、結果的には救急隊長が死んだものであります。この事故の原因につきましては、雨の高速道路での安全走行の基本を全く無視した大型トラックの無謀な運転によるものというように、原因があるというように理解をいたしております。 次に、事故の再発防止対策についてのお尋ねでございますが、3月24日の職員の殉職に伴いまして職員が相当動揺しておったのは事実でございます。このために3月25日の朝7時半に小隊長、中隊長以上の幹部を全員緊急に招集いたしまして、まず事故が発生したことからの顛末をすべて説明をいたしまして今後の対応について指示をいたしました。 その内容でございますが、まず第1には災害現場における指揮官の心得、これの再確認、また災害現場における指揮官を含めました隊員個々の安全管理のあり方について、3点目には「高速自動車国道における消防活動の諸注意事項」というのをその都度出しておりましたが、これらについての再確認を具体的事例を上げながら再確認をいたしました。その上で、あらゆる災害現場における指揮官というものは現場の状況を十分に把握し沈着冷静に状況を判断しまして戦術を決定し、その災害に果敢に対処するようにという指示をいたしております。 次に、救急活動要項の見直しでございますが、これは御案内のとおり各種災害現場における消防活動というものは南越消防組合警防規定に規定されております。その中には出動途上の対応、災害現場での対応、また隊員の完全管理等について規定がされておるわけでございますが、今回の事故に伴いまして救急活動要項の中にも「救急活動における安全管理に関する条項」というのを一文入れまして、今後これによって対応していくというように考えております。 次に、救急活動時の安全対策についてのお尋ねでございますが、今回の事故によりましてこの事故の再発防止ということを固い決意を持って現在取り行っているところでございますが、従来の安全管理に関する事項、安全装備等の見直しを今回図ることといたしまして、まず第1には体制の整備、第2には装備の充実、第3には出動体制の見直し、第4には現場活動におけること、この4項目に分けまして再発防止のために改善対策を立てて、できるものから順次実施していきたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 玉村正夫君。 ◆(玉村正夫君) 一通り答弁をされたわけでありますが、まず最初の資源回収業者の育成対策とごみ減量化問題でありますが、地元の資源回収業者、この育成について、もちろん再生紙の利用率のアップ、これは大きな問題ですけども、全国的にやってる。国会の中でも各自治体でも再生紙をもっと利用するよう要請はし続けていると、こういうように国会の中では答弁されております。 それで、武生市で事前に聞きましたらトイレットペーパーについては再生紙を100%使うてると、しかしまだあと事務用紙とか広報などに使う用紙については明らかでありませんが、その辺の庁舎内での再生紙の利用率アップについてどのようにやっていくのか、その点をあわせて伺いたいと思いますが、それと地元の業者の育成問題ですが、少なくとも私は今の有価物集団回収、この現状は今後とも続けていかなければ私はこの再生回収の資源回収業者の営業すら守れないと、そういう点で有価物の集団回収の援助金について援助金を上げているところもあると聞いています。武生市ももっと援助金をアップするようなことを考えないのか、業者対策の育成上からお聞きをいたしたいと思います。 それから、ごみ有料化の問題ですが、実はこれは聞きますとこの市議会の議会運営委員会の行政視察等でも北海道の伊達市へ行ったと聞いております。私、直接伊達市の地元の人に電話で聞いたわけです。そうしましたら、確かに有料化でもってごみは減った、ごみは減って、37%減ったと聞いてます。しかし、これは絶対量が減ったかというとそういうもんじゃない。山や川やその他のところへ不法投棄が大変多くなった。それから、先ほど市長そういうことを申しておりましたが、それとドラム缶を穴をあけて家庭ごみの簡易な焼却器をつくった。それで、どんどんごみを燃やすもので悪臭とか煙害とか、それからビニール物を燃やすんで非常に有害物が市に蔓延するようになったと、こう言うております。 それから一番問題なのは、減ったというけども、ここ伊達市はほとんど埋め立てをやったそうです、ごみは全部、ほとんど。その当時どうしてごみの量をはかったというと、2トン車なら2トン車でごみを捨てに行ったら2トンと、そういうように計算してごみ量をはかったと。今度、有料化されたら実質のごみ量の計算をしてはかる。当然のことながら、減量化ということはこういう実態です。減量化というのは、30%も40%もできるわけない。幾ら頑張っても1%かそこそこと言ってます。こういうはかり方をしているので、こういう三十何%も40%も減量がされたちゅうことです。実態はそうなんです。そういう点で、これは市長、先ほど有料化のところとについても研究したいと言っていましたが、研究にはならない。こういう研究はやめた方がいいと思います。 それで、静岡県の沼津市では一たん市民団体に有料化を提案したがもう引っ込めたそうです。それは市民団体の方がよく説得して、有料化よりも当面の課題は事業所系の紙ごみをもっと減量化すべきだと、そういう納得して今は沼津市では有料化を撤回したようであります。そして、川崎市なんかではそれこそもう大変なごみのふえ方ということで事業所に対してごみ減量化計画書を提出させて、そしてそれまで毎年5%以上ごみがふえてたのが逆に1%減ったと、こういうことがあるそうであります。 そういう点で、私はごみの有料化を研究するのではなしにもっと市民に対しごみ減量、分別収集、分別リサイクル、これをもっと強めると、それと同時に先ほど言いました市内の事業所に対してごみ減量計画書を提出させると、そして本格的な事業所での特に紙ごみの減量化を促進すると、こういうことが非常に僕は今ごみを減らすためにとっては必要でないかなと思います。 そして、新聞によりますと県は平成4年度に策定した廃棄物減量化、再生利用推進計画に実効性を持たせるため県内を5地域に分けてごみ減量化地域別推進協議会を発足したと、こういう報道があります。武生市においてもこの際行政側、それから各事業所、一般市民、それからそこへ資源回収業者も参加してこの人たちで構成する、そういうごみ減量化推進のための協議会、これらをぜひつくって、それも地域ごとにきめ細かい減量対策を進めるべきだと私は思います。 そういう点で、市民生活部長、ぜひこの点の私の提案も含めて、それから市長にはごみ有料化、研究したいと言ってましたが、市長の任期期間はごみの有料化はしないと、こういうふうに断言をしてほしいなと、この点で市長の答弁を求めたい。そして、ちょっと前後しますが、先ほどの庁舎内での再生紙の利用、その利用率を高めるためにどうするか、これもあわせてお伺いしたいと思います。 ごみ減量化については以上です。 それから、市の公共工事の請負契約の方法ですが、これまでの指名競争入札制度は今後も続けるというような答弁ですが、一般競争入札の短所というか、これが一般に言われてるのは入札参加者が多いために時間がかかる、審査に時間がかかる、それから手抜き工事がふえる、それから大手ゼネコンばかりが落札する、地元中小業者の育成に役に立たない、こういう理由で各自治体は一般競争入札には踏み切れない、そういうことですね。これは先ほど紹介しました一般紙でももう一般競争入札に踏み切るときだというように主張したように私はやっぱり一般競争入札に向けて研究なり、そしてどういう方法があるかということを研究する必要があると思います。 その点では、これは6月3日の中日新聞にも載ってましたが、愛知県の岡崎市で制限つきの一般競争入札というのをもう昭和56年ぐらいから導入している、こういう事例があります。これは地方自治法施行例167の5、それから5の2に基づいて制限つきの一般競争入札ができると、このように法令でもちゃんと書いてあるんです。この点、私は談合問題が騒がれているこの市でぜひとも、まずは先進例の研究はする必要があるなと。 そして、その研究するばかりではなしに今の入札制度、指名競争入札制度の中でもやはりこれも一般新聞でも指摘されているんですが、入札制度に関しての密室性を解消すると、これが今一般競争入札へ行くまでの過程で非常に大事だと。そういう点で、指名業者の公表、これは武生はしておりますが、指名結果の公表、これについては私以前にこの議会でも要望したと思いますが、これは今されているんかどうか、されていないのならきちっとされるべきだと、こういうようにして思います。それで、この入札問題はこれで終わります。 それから、障害者、お年寄りのまちづくりについてですが、今一通り聞いたわけですが、ガイドラインが県から示されたけれども、今のところそのガイドラインに沿ってまちづくりは進めてるけども、条例の制定までは今のところ考えてないと、こういうことですが、私は、一般新聞でも先ほど紹介しました、やっぱり拘束力を持ったガイドラインにするためにはどうしても拘束力を持つ条例制定、これは神戸市なんかとか兵庫県、ここではもう先駆けて福祉のまちづくり条例を制定しているんです。この点も研究していただいてぜひお年寄りや障害者に住みよいまちづくりを、実効あるまちづくりをやっていく、こういう点をぜひ条例制定について研究していただきたい。 そして、平成2年度に60歳以上の人口1割に当たる1,383名の方の無作為に抽出してニーズ調査を市がやられたということを私知ってます。そういう点で、このニーズ調査の中で公共交通機関に対する要望、それから道路や歩道、公園、公共施設に対するお年寄りの立場での問題提起、改善についていろいろお年寄りの方々の要望事項がされています。そしてまた、ボランティア団体の方が車いすトイレや、それからヘルパーの方々の位置を示すマップづくりをされたり、それから身障者の団体の方も毎年のように市内を回って障害者やお年寄りのためのまちづくりとなってるかと、そしてなってないところは市に要望してるとか、こういうこともやっておるようであります。昨年6月にはアクセスチェック実行委員会という方々が障害者や老人などから見た駅の実態調査をされてる、こういうことも明らかになっております。 そういう点でこれらをお年寄りや障害者などの利用を配慮したまちづくりにどう生かしていこうとしてるのか、この点を特に具体的に歩道の整備、音の出る信号機の増設とか老人や障害者のための交通安全対策、そしてお年寄りや障害者が個人住宅を改造する場合、助成等も私はまちづくりの一環としてやっぱりするべき、こういう時代に来ていると思います。そういう点で、担当の部長の答弁を求めたいと思います。 それからあと最後の、北陸自動車道での救急隊員の事故死についての再質問でありますが、午前の市民連合の伊藤議員の中でも質問をされたと思いますが、その中で市長の答弁の中で警察とか公団に道路の全面閉鎖とか、それからドライバーへのPRとか事故時の公団の警察の迅速な対応、こんなことを求めたとしておりますが、その改善の可能性は、要望されたらこの要望事項の改善の可能性がすぐあるのかどうか。私は先ほどの伊藤議員の質問を聞いてますとなかなかすぐは改善されないと、こういうような姿勢もうかがえます。そういう点で、警察や公団の事故時に対する対応に対するその改善ができないのなら、せめてこの南越消防組合の中でどんなことが対応としてできるのか。そういう点では、先ほど総務部理事から答弁がありましたが、いろんな装備の充実、そして救急車、消防車のまた改造、車の改造等も当然出てくると思います。 そういう点で、私は当然予算が伴うことですからこれは予算措置をしなきゃならん。そして、私はこういう救急活動はもう毎日のように起きている、今でも起きんとも限らない。そういう点では9月の議会とか、そういう機会を待たずにやれることはやるべきだ、そういう立場でおりますが、その点での装備の充実とか救急車、消防車の改造の予算についてすぐ予算措置をして対応する考えがあるのかどうか、私は担当部長に答弁をお願いをいたしたいと思います。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 福田市民生活部長。 ◎市民生活部長(福田国男君) 玉村議員の御質問にお答えいたします。 市における再生紙利用の状況について述べよと御質問でございますけども、現在、今議員さんもおっしゃいましたとおりトイレットペーパーにつきましては本庁舎、分庁舎、ほかの各施設におきまして年間5万8,000個ぐらい利用いたしております。それから、パンフレットにつきましては今南越清掃組合のパンフレット等にも再生紙を一部利用いたしております。それから、議員さんやら職員のあっせんの名刺の用紙、あれが再生紙でございまして、4年前から利用いたしております。それから、普通紙でございますけれども、普通紙は今の段階では製造段階、流通段階で全般的に再生紙の方がやや高くなっております。その関係もございますし、それから役所の書類といたしまして長期保存にたえるということになりますと再生紙は酸性紙でございますので長期保存に耐えないという決定もございますので、今後はその用途に応じまして拡大を図っていきたいと、そう思っております。 それから、先ほど市長が有料化については研究いたしますと申しましたけども、これにつきましては慎重に対処してまいりたいと申し上げましたので、よろしくお願いいたします。 それから、ごみの減量化、資源化につきましては国においても再生資源の利用の促進に関する法律、それや廃棄物の処理及び清掃に関する法律の改正法を施行いたしまして国、地方自治体、事業者、地域住民が一体となり地球的規模でごみの減量化再資源化の促進や資源の有効利用を図ってまいろうといたしております。 それからまた、県においては県内を5つの地区に分けまして地域別ごみ減量化推進協議会を設置いたし事業者から出るごみを含め、ごみの減量化、リサイクル化を図るための県廃棄物減量化再生利用推進計画をまとめているところであります。 武生市といたしましても、多様化いたしておりますごみの排出抑制や分別収集の徹底を図ることによりごみの減量化、資源化を促進してまいりたいと考えております。また、庁内の関係機関によるごみの減量化資源化を考える推進委員会を設けまして新しいごみの排出、収集システム等を含めいろいろな課題についてただいま検討いたしております。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 野尻総務部長。 ◎総務部長(野尻暉二君) 入札結果表の公開の点でございますが、これにつきましても昨日議案の御討議の中で御説明、御回答いたしておりますとおりでございまして、昨年4月1日より契約検査課におきまして既に備えつけの帳簿により閲覧を認めておりますのでそのようにお答えさせていただきます。 なおもう一件につきまして、契約につきましては言うまでもなく御存じのとおりでございまして随意契約、一般競争入札契約、指名競争入札という3つの方式があるわけでございまして、随意契約と一般競争入札の長所をとって設けられたのが指名競争入札ということでございまして、全国的にもそのような形で行われているわけでございます。したがいまして、指名競争入札を基本といたすということでございますが、なお事務的な内容につきましては先ほど御回答いたしましたとおり、国の動向を見ながらまたそういったところで研究をさせていただきたいということでございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小田島福祉部長。 ◎福祉部長(小田島慎一君) 私の方では障害者やお年寄りの住みよいまちづくり、これにつきましての3点ほどの質問がありましたのでお答えしてまいりたいと思います。 まず、条例の制定で再質問がまた出てきましたんですが、先ほど市長が現在のところ条例制定を考えてないんだというような前置きでございます。「現在は」というようなことでございまして、実は社会福祉協議会が今マップをつくってございます。このマップが印刷が多分今月末ぐらい上がってこようかと思います。身体障害者の方が町へ出る場合にどういうところに自分らが行けばトイレがあるかとか段差が解消されてるとか、そういうような自分らが日常生活で行動範囲を広げるために障害者のためマップをつくったというような性質のものでございます。こういうものが住民に行き渡りまして、条例となりますと規制関係が出てまいりますんで、そういう啓発事業というんでしょうか、そんなのを事前にやらせていただいてから考えてまいりたいというのが1点ございますし、もう一点といたしましては県の方が現在「福祉環境整備指針」というのが出ましたが、その後、県の部内においてそれを検討し計画書をつくるんだというような文面が教科書に書かれております。したがいまして、そこらの整合性というものございますんで、そういう時期をはからいながら条例も考えていきたいと、このように考えております。 なお、先ほど議員さんが言われました大阪とか兵庫とか、また東京でも町田市などもございますが、非常に人口規模が大きく生活圏自体がその市だけでできるというようなとこがほとんどでございます。武生のような人口規模、また生活圏においての広がりから考えますと時期的にまだ早いんではなかろうかというのが現状の私の考えでございます。 その次に、平成2年に行った高齢者の意識実態調査、それからアクセスチェック実行委員会が行ったJR、福鉄などの実態調査にどう対処していくかというような御質問もございました。これにつきましてですが、現在の社会環境が高齢者、また障害者に安全かつ快適な生活が送れるよう完全に適合しているかということは私どもそうは思っておりません。高齢者の意識調査に見ましても、市民ニーズというのでとらえております。現在、市長がお答えいたしましたとおり老人保健福祉計画の中で十分練ってまいりたいと、このように考えております。 なお、この中でアクセスチェックの実行委員会が行った実態調査でございますが、これはJRさん、それから私鉄2社、これは福井県の中の交通機関を中心に行われているものでございますが、40項目にわたって調査がされていることでございます。これは評価点でAからEまでの5ランクに分けてその評価がされておりますんですが、その中におきましてはJR武生、それから福鉄さんの武生新、非常にいい評価をいただいてるとこでございます。私どもも喜んでいるものでございますが、これからもこのようなのが前進していくことを望んでいるとこでございます。 なお、福祉の環境整備というのは官公庁だけがやっててもなかなか進んでいくものではございません。したがいまして、公共性の高い民間の施設管理者も責任を負っていただくというような自覚を持っていただきたいと、このように私ども考えているものでございます。 それから最後でございますが、お年寄りや身体障害者の方の住宅改造についての助成関係はどうかというような御質問があったかと思います。これにつきましては、当初予算におきましては身体障害者の住宅改造を私ども当初予算に計上させていただいております。現在、もう執行済みというようなことでございますが、障害者が明るい暮らしをするためにはやはり一番重要なのが自分とこの住宅でございます。したがいまして、県におきましてもこの単価が改正されて本年度から上がっております。私どももそういう制度をPRしながらこの事業は進めてまいりたいと、このように思っております。 私の方からは以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 鶴来総務部理事。 ◎総務部理事(鶴来啓市君) 救急活動時の安全対策の中の装備の充実についてのお尋ねでございますが、救急車には大型回転灯を整備しますし、また現在積んであります発煙灯をふやすとか、それから停止灯をふやすとかというようなことと、救急車自体に反射式のマグネットを取りつける、また現在救急隊員は夜間には反射チョッキを着用しておりますが、これからはヘルメット、また長靴にも反射テープを取りつけるなどいたしまして事故表示の拡大を図っていくように考えておりますが、現在対応できるものについては順次実施しております。また、大型回転灯につきましては経費も相当かかりますので9月補正でお願いするように現在考えているところであります。 また2つ目お尋ねの、警察、公団と三者会議の検討会のことでございますが、これは先ほど市長が伊藤議員のお尋ねにお答えしたとおりでありますので、よろしく御理解賜りたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 玉村正夫君。 ◆(玉村正夫君) 質問最後になりますが、どうしても私は市長に答弁してもらいたいんですが、家庭ごみの有料化問題です。私はどうも慎重に対応するとか、これはいただけない答弁です。私、伊達市の例を言いました。これが実態ですわ。それで、もう一度言いますが、少なくとも小泉市長の任期中は私は有料化は絶対行わない、家庭ごみの有料化は行わない、このような答弁をしてほしいと思いますが、市長、答弁を求めます。 それからもう一点、これも市長にお伺いしますが、先ほどの福祉の問題ですが、福祉環境整備指針の中で「公共交通機関は移動に制約を受ける障害者やお年寄りにとって大変重要な移動手段である」と、「細かな配慮をすること」というふうにガイドラインで述べております。そういう点で言いますと、今駅前の再開発が進められようとしています。ここんとこはぜひお年寄りとか障害者が本当に歩きやすい、そういうまちづくりにするよう組合の方へ強く働きかけてほしい。 それから、これは私のJR関係で大変申し述べにくいことですが、実態が実態だから言いますが、県下の主な駅、敦賀、福井、鯖江、これ全部車いすのまま、そのまま待合室まで行けるんです。しかし、この武生の駅は段があるために車いすが上れない、こういう状況があります。何か担当課に聞きますと、もう何遍もJRへ言ってるがさっぱり言うことを聞かないと、こういう状況があるようであります。これはもうどうしても市長の出番ですわ、ぜひ関係機関へ働きかけて、福祉のまちづくりを今進めようとしているこの市が、その玄関が段差がついているんではこれはもうどうしようもない。こういう点で、市長、ぜひ段差解消、スロープ化を実現するよう、もうことしの最大限の仕事として市長頑張っていただきたいと思います。その点で答弁をお願いします。 最後に、昨日の一般質問で、議長、聞いてほしいんですが、上田議員が先般行われた市議補選での── ○議長(光川利右衛門君) 静粛に願います。 ◆(玉村正夫君) (続)我が日本共産党の市民の心を的確に得た正々堂々とした政治活動、選挙活動を、特に中学校給食の実現をと訴えたことが市民の大きな高まりとなったわけです。(「おい、やめんか。」と呼ぶ者あり)── ○議長(光川利右衛門君) 静粛に願います。 ◆(玉村正夫君) (続)これがよっぽど上田議員は気になったのか身にこたえたのか、事実に基づかない最大級の批判、中傷を──。 ○議長(光川利右衛門君) 玉村正夫君に申し上げます。 一般質問と関係ないことは中止してください。 ◆(玉村正夫君) (続)───────────────────────────────── ○議長(光川利右衛門君) 再度申し上げます。一般質問と関係ないので発言を中止してください。 ◆(玉村正夫君) (続)─(発言する者多し)─────────────────────────── 以上です。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 先ほどの質問にお答えいたします。 有料化の問題につきましては、当初申し上げましたとおり有料化の意味を十分御理解をいただきたいというように思います。もう既に部分的な有料化に入っていることは事実でございますし、単なる単価有料化という意味ではございませんけれども、これからの減量化対策の中ではそういう方向があることを示唆していることについては私も認めざるを得ないということでございます。 なお、当武生市におきましても減量化に対しましてはコンポスト、焼却炉の購入の場合の補助金制度であるとか、あるいはこの役所内におきましてもそれぞれの自助努力をいたしております。ごみというものにつきましては、御案内のとおり現在のところ毎日130トンからのごみが排出されております。その中の100トンは可燃ごみでございます。その可燃ごみの中で約70%は約紙類でございますが、それらを資源化できるもの、できないもの、そして不燃物の中でさらにアルミ、鉄缶、あるいはその他瓶類等につきまして今ほどは分別収集方式でやっておるわけでございます。この方法もかなり効果を出しております。したがって、努力することによって減量化対策に大きな貢献をしていることも事実でございますし、当担当職員におきましては連日各御町内に出向きまして説明会等を通じてそれらの協力依頼をいたしております。それでもなお、必要な部分について有料化になる部分があるとするならばそれは検討しなければならないということでございますので御理解をいただきたいというふうに思います。 それから、福祉につきましては開発地、これからについては当然のことながらそうした対策をとっていかないと自分のお店、あるいは企業、それらの繁栄はないということでございますので十分そういう対処をしていただけるというように期待をいたしておりますし、JRにつきましては玉村議員御自身がJRにも関係がおいででございますのでなお一層御協力をいただきながら努力をいたしたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 石本幸夫君。 ◆(石本幸夫君) ただいま、玉村正夫君が一般質問の終わりの方で議題と全く関係のない事柄の発言がございました。一般質問というのは理事者に対して市政全般について質問するというのが一般質問の性格でございまして、いわゆる相手議員に対する誹謗とか、そういうようなものは差し控えるのが当然であるというふうに考えます。したがいまして、後半の一部につきましては議事録に記載することは不適当であるというふうに考えますので後ほど議長の方で本人とよく話をされましてお取り計らいをいただくようにお願いを申し上げます。(発言する者多し) ○議長(光川利右衛門君) ただいま石本幸夫君から、玉村正夫君の発言は不穏当と認められるから議長において発言の取り消しを命ぜられたいとの要求がありました。議長において後刻調査の上、措置することといたします。 暫時休憩いたします。       休憩 午後2時34分       再開 午後2時52分 ○議長(光川利右衛門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 理事者の答弁は簡潔にお願いいたします。 発言順位7番、金子芳巧君。 発言の要旨、 1 福祉の苑(さんさん愛ランドたけふ)の今後の対策について 2 高齢者向き市営住宅のあり方について 答弁を求める者、市長、関係部長。 金子芳巧君。 ◆(金子芳巧君) 〔登壇〕質問に入る前に市長に対しましては4年間の功績と申し上げましょうか、業績大なるものがございまして、無投票当選の栄を得られましたことに対しまして心からお喜びを申し上げます。とともに2期目を迎えまして今後また4年間お務めになるところでございますが、市民の要望と申し上げましょうか、武生市の行政のあこがれの的になられるような行政を心から念じておるところでございます。 なお、ただいま議長の方から質問の要旨の通達がございましたが、これに従いまして御質問いたします。 まず初めに、さんさん愛ランドたけふの今後の対策についてをお尋ねいたします。 本市におきましては、平成3年3月に福祉の苑基本構想を策定をされ、この中でノーマライゼーションを基本としてすべての市民が共有できるレクリエーション施設と福祉施設を配置し、真の福祉のふるさとづくりの拠点とすることを目標にされ、この間2年と数カ月の歳月を有し、ようやくゲートボール場、すなわちスパーク武生もオープンをし、生きがいゾーンの第一歩を踏み出されたことは非常に喜ばしい限りであります。だがしかし、福祉の苑整備年次計画書等を拝見いたしますと、平成3年度に始まり平成11年度に全施設が完了をされ、平成5年中期より敷地造成、給排水処理、電気等設備、身体障害者福祉工場等々が着手される計画になっておりますが、ここでお尋ねをいたしますが、敷地造成にあっては未買収地が点在をいたしておりますが、今後どのように取り扱われていくのか、また現時点において今後どのようにされていくのか、具体的な御説明を求めます。 2点目に、福祉工場の現在までの進捗状況とあわせて給排水処理についてはどのように取り扱われていくのかお尋ねをいたします。 次に、白崎公園を含む生きがいゾーンを、各種団体を初め集落よりイベント的催し物開催の場として借り入れ申し込みがあれば貸し出しを行うのか、また子供連れで出向いたときには何ら遊具がないが遊具等について何かお考えをお持ちなのか、あればお示しをいただきます。 4点目に、冒頭申し上げました福祉の苑生きがいゾーンの計画策定はもとより用地買収を初め今日に至る間、白崎町住民の並み並みならぬ努力、協力があればこそ今日を迎えることができたのではないかと察しておるところであります。この間、当初に白崎町区との申し入れ書を取り交わしてあると聞いているがどのようなことか、また区に対し返答をされてあるのか、最近になって地元の話し合いはスムーズに運ばれているのかお尋ねをいたします。 次に、高齢者向き市営住宅のあり方についてお尋ねをいたします。 今や我が国は長寿高齢化社会を迎え、武生市においても高齢者数も年々増加をいたしてまいっていることは喜ばしい限りであり、また市の長期構想の中にもあります10万都市を目標に向かって市民を挙げて努力をいたしておる中で、各種老人向けの施設や事業等々を初め市営住宅新設等にも一部組み入れられて前進をいたしておるところでありますが、現在の武生市では産業部門は県下一、福祉も充実をなしてきておる中で、企業で働く者の住宅難を初め定年を迎えられた方々の入居される住宅が不足をいたしておるところであり、現在行っている市営住宅への入居は所得優先であり、年金生活者は到底入居はできないありさまでありますのでお尋ねをいたしますが、現在入居取り扱い市営住宅建築等々は建設部所管で行っておりますが、福祉部も加わり福祉助成を取り入れた高齢者住宅建設をと考えるものでありますが、この点について何か具体的なよいお考えをお持ちであればお聞かせをいただきたいと思います。 また、国が発表いたしております公営住宅シルバーハウジングプロジェクト推進事業なるものがあるようにも聞いておりますが、この点についても市長はみずから取り組んでは考えますが、市長の御所見をお尋ねいたします。 最後に当たり福祉行政について市長の行おうとされている福祉行政は、弱者救済を初めほかに何を行おうとされているのかお尋ねをいたします。 以上、何点かお尋ねをいたしましたが明確な御答弁を願って壇上よりの質問を終わります。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕ただいまの金子議員の一般質問にお答えをさせていただきたいと存じます。 その冒頭に今ほどは大変御丁重なごあいさつをいただきましてありがとうございました。 なお、お見受けをいたしますところ体調を崩しておられるようでございますが、どうか十分お気をつけをいただきますように。 それでは、お答えを申し上げます。 まず第1点に、福祉の苑(さんさん愛ランドたけふ)の今後の対策についてのお尋ねでございます。その中で、さんさん愛ランドたけふの名称は、生きがいゾーン、健康ゾーン、ゆとりゾーンの3ゾーンを総称いたしました愛称でございまして、福祉の苑対策は行政組織上の名称でございまして、さんさん愛ランドたけふの愛称は事業名として市民に親しんでもらえるものと考えておりますので、今後も使用させていただきたいと考えております。 次に、生きがいゾーンの中で、未買収地があるが今後の施設計画との絡みについてはどうかというお尋ねでございますが、御案内のとおり生きがいゾーン内の施設配置等につきましては、今基本設計が現在進行中でございます。未買収用地がありますが、それらを勘案しながら作業を進めておるところであります。 なお、この未買収の2名の方々につきましては、今後鋭意努力をし用地交渉を進めてまいり、精力的に進めてまいることによりまして御理解をいただきたいと念じておるところでございます。 次に、地元からのそれぞれの申し入れ書についての対応と地元住民のコンセンサスについての御指摘、御質問でございますが、これも今ほど御案内ありましたとおり、地元からの申し入れ書が提出をされておるところでございますが、市といたしましては基本設計等の策定に際しまして地元の意見を聞きながら今後とも事業を進めることを基本といたしております。 また、地元のコンセンサスにつきましては、策定委員会の委員の立場で地元の代表の方も入っておいでになられますので、今後とも十分配慮をさせていただきたいと考えております。 なお、申し入れ書の中に地元が大変重視をいたしておりますのは、農業集落排水事業でございました。これも平成6年度の重要要望事項といたしまして、私どもといたしましては県に対しまして去る6月10日に陳情をいたしておるところでございまして、それらを含めまして今後適正な対応をしていきたいというように考えております。 もちろんこれだけにかかわらず市と地元との間で誠意を持って対応していくということで地元の同意をいただいておるところでございます。 次に、高齢者向けの市営住宅のあり方についてのお尋ねでございます。 近年の全国的な高齢化の進行とともに、住宅政策でも高齢化に対する対応が極めて急務な状況となってまいりました。高齢者が健康で社会生活を送るために市営住宅も高齢者に配慮した住宅を平成5年度の家久住宅から建設をいたしてまいります。 高齢者対応住宅の特徴といたしましては、先般も論議があったかと思いますが、玄関、浴室、洗面、脱衣室、便所等に手すり等を設けること、また外部の階段及び廊下に手すりを設け、1階についてはスロープを設置いたしまして車いす等の使用の利便を図るというようなこと、また玄関及びトイレの入り口等には段差をなくすというような配慮、そしてトイレには暖房器の設置のためのコンセントを設ける一方、1階については電気温水機等を設置をいたしまして、各戸にはクッキングヒーター等を設置をできるようなコンセントを設けているというような各例でございます。 高齢者向けの住宅の中で改造の助成についてのお尋ねでございますが、これにつきましては、現在居室整備資金の貸付制度を行っておるところでございます。貸し付けの限度額は130万円ということで、利率を低利率にいたしまして貸し付けを行っております。 また、高齢者の多くは介護が必要になっても住みなれた家庭や地域で住み続けることを希望いたしておりますので、一般的な家屋は要介護老人が在宅生活を維持するには必ずしも適しているとは言いがたい現状であることは現実でございます。このために在宅で生活をする65歳以上の要介護老人の属する世帯の住宅改造助成につきましては、今年度の早い時期に助成措置をするべく現在準備中でございますので、御理解をいただきたいと思います。 なお、福祉行政の理念でございますが、これは私は当初から今後次の時代に向けてこれからあるべく福祉行政は総合福祉社会の構築ということを大前提としたしまして、障害を持たれる方も健常者もそれぞれ同一なレベルで一緒な生活ができるということが最も望ましいことでございまして、今ほどありましたように地域福祉社会、ノーマライゼーションの実現を期してこれからも懸命に取り組みをしていきたいというように考えておりますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 金子芳巧君。 ◆(金子芳巧君) ただいま市長の方から御答弁を種々いただきましたが、内容等について、私は地元でございまして私が耳にいたしておる内容とは非常に食い違いがございます。と申し上げますのは、今ほどの説明でお聞きをいたしますと、部落の申し入れ書の協定、協定までは参っておりませんが、申し入れ書に対しまして適切な対応をされておるのかという質問でございまして、それはされているような御答弁でございますが、その内容と申し上げますのは、今ほど前段で申し上げましたとおり、この施設におきましては武生市が整備年次計画というものをお立てになりまして、ちょうど今年度は平成5年度に当たる年でございまして、図面上、日付は打ってございませんけれどもこの斜線からいきますと中期を、中期と申し上げましょうか本年度の中旬を目指して敷地の造成、給排水、防災施設、それから身体障害者福祉工場の設計がされていくというふうに相なっておるわけでございまして、そうなりますと今ほど市長が申されました、ここに対するところの排水問題でございます。これは白崎町が望んでおられる農業集落排水のみではなくして共同でもよいから、施設と共同された排水施設でもよいからお願いをしたいというふうに申し出もあり、我々も聞いておるところでございます。となりますと、これが代表者のお話を聞きますと、その説明もいまだかってないと。そうなりますと、いろいろ十何項目かにつきまして、14項目ですか申し入れ書を提出され、それが期日は平成4年の4月13日に提出をされてると。そういたしますと、逆算いたしますと1年強の歳月を有してると。その間何ら前向きな話し合いがないというのが実態でございまして、その実態を聞いて今質問に立っとるわけでございまして、そうなっていく中で、当然武生市もお願いをしなければならないという立場にありながら、申し入れ書を受け取りながらなぜされておらないのか再度お尋ねをいたします。 それから、高齢者向け住宅でございますが、これは福祉につきまして何年か前に類した御質問をいたした経緯がございますが、今市長が申されたのは私が喜んでいる次第ですと、市営住宅の中で高齢者施設的な住宅を取り入れていただいているのは非常に市民が喜んでいるという言葉で、私の申し上げたいのは、その施設はそれなりとして、それで満足をされているのか、まだまだ高齢者が住宅難で苦しんでおると、申し出ても住宅難で住宅がないというのが実態でございますので、非常に武生市の市営住宅という言葉を使わせていただいておりますけれども、内容の中身によっては福祉部と建設部とが並行して老人向けの市営住宅のお考えをただしたわけでございますので、この点もひとつ再度をお尋ねをいたします。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小田島福祉部長。 ◎福祉部長(小田島慎一君) 第1点目の申し入れ書の件でございますが、申し入れ書の末尾に区長さんの方から出されてる書類を見ますと、武生市と地元双方が協議し合意に達した時点で協定書をつくるんだというような形の文章が入ってるもんでございます。こういうようなことで現在うちの方の事務局の方では御理解をいただいてるというような解釈をしてるもんでございます。しかし、協議の場を長きにわたって延ばしてるということはベターな方法ではないことは私どもも理解してるもんでございます。 現在、事業の進捗でございますが、基本設計をつくってるというようなことで、基本設計ができることによってまた協議の場につく事案なども出てこようかと思います。早い時期にそういう事案につきましては地元と協議を進めてまいりたいというように考えております。 それから、施設ごとの排水計画でございますが、これにつきましては、まだ用地が全部買収されてないというような観点もございまして、現在の屋内ゲートボール場のように、その施設一つ一つに浄化槽をして一時的にお願いしたいというようなことを地元に申し上げてるとこでございます。 それから、2点目の住宅関係でございますが、実は福祉サイドでの年寄りの住宅というものが制度上に載ってんのもございます。確かに所得層の低い方につきましては、非常に福祉サイドといえども今の寿楽園のように養護老人ホーム、こういうような形のものしかございませんし、お金のある方っていうことになりますと有料老人ホームという、これは三国、芦原にあるような非常に高額なグレードの高い施設でございますが、これらも福祉の制度の中の入所の住宅という区分の中には入ってございます。それのほかに軽費老人ホームというのもA型、B型、それから最近ばやりのケアハウスというのもございますが、非常に運営をする場合においての経費が合わないということで、建設が非常に進んでいかないというような現状でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 金子芳巧君。 ◆(金子芳巧君) なかなか実態と合った御答弁をいただけないので苦しんでおるところでございますが、私は市民のこのお世話になった方々の言葉の中に武生市は、武生市と申し上げましょうか、その前にこの申し入れ書について議員の一員として協力依頼をいただいた経緯がございまして、いろいろお話を聞いたわけでございますが、その経緯の中でお話を聞いたことを今申し上げたところでございますが、最近になりましてもう市会議員の方もどなたも必要ございませんと。というのは、武生市はうそつき行政やと、そういう言葉がちらほら出ておるのが現状でございます。 そうなりますと、非常に多額な金を有し、当初は非常に構想の高いと申し上げましょうか大規模な福祉の苑であったものが、だんだん縮小されましてちっぽけな福祉の苑に変わってきておると。そうして、これは用地面積等々もございますけれども、縮小されてきているのが現実でございますが、その中で今後問題になりそうな福祉工場とか授産施設とか、いろいろな施設を設けていくと、また設けていかなければならないというやさきになりまして、是が非でもこの解消をしていただきたいと。それで、あくまでも申し入れ書でございますので、それは話し合いは必要がないといえばその点も考えられます。しかし、受領をした以上、または今後協力を依頼する以上にあっては1年強も音信不通というのはいかがなものかと思いますので、早急に話し合い等によりまして解決をしていただき、前向きに「福祉の苑」に取り組んでいただくことを要望して質問を終わりますが、今ほど申し上げましたことにつきまして、しつこいようでございますが、再度部長の方から御説明を求めて終わります。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 小田島福祉部長。 ◎福祉部長(小田島慎一君) 申し入れ書が全部で14項目ございます。この14項目の中には地元の方が守るべきっていうんでしょうか、厳守するんだというような項目も中に入ってございますし、現在までに解決がされてるもんもこの中に五、六件ございます。というのは、協議会へ参加するようなことを地元の方からも希望が出、うちの方もその協議会の組織はつくってるんですが、その中にお二人入っていただいてるとか、そういう案件もあります。確かに議員さんが言われるとおり1年近くを計画しております。早急に私ども地元のお力添えをいただきながら用地買収関係を進めておりますんで、代表者の方々とお会いし解決に向けて早く進めてまいりたいと、このように思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 宮本義利君。 ◆(宮本義利君) 先ほどの質問の中に、いわゆる議会というのはルール規則に従って、静々粛々と行っていくとこだというふうに思うわけでございますけども、武生市議会会議規則55条1項に違反するような議題をオーバーした質問等がありましたので、そういう場合は議長におかれて即刻2項の規定で発言禁止をしていただくように要望しときます。 ○議長(光川利右衛門君) 発言順位8番、前田修治君。 発言の要旨、 1 都市公園等の安全管理について 2 小・中学生の市施設使用料について 答弁を求める者、市長、教育長、関係部長。 前田修治君。 ◆(前田修治君) 〔登壇〕日本共産党の前田修治でございます。 一般質問を行います。 最後になりましたので、あとしばらく静かにおつき合いをいただきたいと思います。 都市公園等の安全管理についてお尋ねをいたします。 今回の議会で私どもいただいております武生市文化振興施設管理事業団の事業報告書及び決算書の中で、事業の概要として平成4年度事業計画に基づき各施設の適正な運営と安全で効率的な利用促進に努力をした。特に遊具類の保守点検と安全性確保を実施したと記されておりますように、理事者並びに施設管理事業団におかれましては施設公園等の安全管理、市民サービスに御努力をいただき感謝をいたしているところでございます。 さて、事業団ではこの報告書にもあるとおり多くの施設管理に当たられているわけでありますけれども、私はここでは市民の身近な施設として頻繁に利用されております都市公園についてお尋ねをしたいと思います。 都市公園では総合公園や地区公園、近隣公園、児童公園外48公園、84.71ヘクタールの管理を行い、樹木、花卉の手入れ、剪定、施肥、除草、園内の清掃、安全確保のための遊具類の点検修理を行い、市民の憩いの場として環境美化整備に努めたと報告書にありますけれども、幼児を遊ばせる地域の公園などでは殺虫剤や除草剤の散布に対して安全性の面では問題はないのか、子供を素足で走らせたり、あるいは土いじり、砂遊びをさせても大丈夫なのかなどとお母さん方から不安の声も聞かれるわけでありますけれども、この点につきまして理事者の御見解をひとつお聞かせをいただきたいと思います。 一口に殺虫剤や殺菌剤、除草剤といっても多種多様で、植物のふるもんだけを破壊し、あるいは昆虫類にだけ影響を与え人体には全く害のないものとか、あるいは浸透移行性で人体の細胞を侵したり、体内に蓄積され後に人体に影響を及ぼすものなどもあるわけですけれども、本市の公園などで使用しているものは、これらの部類の中でどういう性格のものなのか、人体への影響や危険はないのかお聞かせをいただきたいと思いますし、また散布の時期や回数はどういうふうになっているのかをお聞かせをいただきたいと思います。 さらに、危険がないのであれば、そのことを利用する市民にも知らせて安心して利用していただく心配り必要だと思いますので、その辺のお考えについてもお聞かせをいただきたいというふうに思います。 次に、2点目の小・中学生の施設の使用料についてお伺いをいたします。 現在、小・中学生の校外スポーツ活動等に必要な施設の使用料に関しては地区のスポーツ少年団活動や子供会活動などは小学校の体育館、地区体育館が無料開放されておりますし、市の施設においても市主催事業、学校教育活動、体育協会加盟団体、その他特に指定する団体などの減免適用でおおむね無料となっているようであります。しかしながら一部、これは週2回武道館を利用して行われている40名ぐらいの小・中学生を対象とした柔道教室が有料となっているそうで、毎回使用料を払ってるそうであります。指導されている方もこれは営利目的ではなくてボランティア的に指導されているようでありまして、なぜ減免対象となっていないのかわかりませんけれども、地区のスポーツ活動は無料でできて、市全域の小・中学生を対象とするスポーツ活動は有料というのもおかしな話だと思いますので、青少年の健全な育成、スポーツ振興という立場からもこの際小・中学生のスポーツ活動については、地区の施設と同様に無料開放にしてもいいのではないかと思いますので、そういったお考えはないのかどうか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。 次に、東運動公園の器具使用料についてお尋ねをいたします。 市の有料公園施設もたくさんありまして、小・中学生は一定減免措置されているようでありますけれども、東運動公園陸上競技場の器具使用料については減免対象となっておりません。陸上競技には多くの種目があり、練習等において当然種目に応じた器具が必要であります。これらの器具に、例えば疾走競技用器具一式300円、ハードル競技用器具一式1,000円とか、3,000メートル障害物器具一式400円など、砲丸、円盤、ハンマーの1個30円に至るまで細かく値がつけられておりまして、これらについては学校で負担をしているようでありますけれども、こういったものは陸上競技場の使用と一体のものと考えるべきで、学校教育活動などで使用する際は当然減免対象とすべきものだと考えるわけですけれども、理事者の考え方をお示しをいただきたいと思いますし、これらの使用料が年間どのくらいになっていて、あえて使用料としてもらわなければ成り立たないほどのものなのかどうか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。 以上で壇上からの質問を終わります。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村貞夫君) 〔登壇〕ではお答えいたします。 まず、1点目の公園等の除草剤使用は人体に影響はないかと、また使用はやめるべきではないかというような御質問があったと思いますが、除草剤の使用につきましては、できるだけ人体に影響のない低毒性のものを使用しております。また、動力不足をカバーする意味からも機械力で除草ができるところは機械で行っております。また、今後とも除草剤の使用につきましては最少限度の範囲で行っていきたいと思っとります。 散布の回数につきましては、公園によって差異はございますが、2回から3回だろうというように聞いております。 それから、3点目の東運動公園陸上競技場の器具の使用でございますが、減免につきましては、武生市都市公園条例施行規則第6条の減免基準をもとに適用しておりまして、市の主催する事業、それから学校教育活動団体及び体育協会加盟団体等の使用につきましては減免をいたしておりますが、しかし私用で利用される分につきましては受益者負担の原則に基づきまして料金を徴収することが適正だろうと考えておりますので、御理解賜りたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 谷口教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(谷口国男君) 〔登壇〕市施設のうち体育館、武道館の施設使用料の減免についてお尋ねでございますので、それについてお答えをいたします。 武道館、体育館の使用料も今建設部長が器具使用についてお答えをしてるわけですけども、おおむねそういった同じような考え方で減免を行っているわけでございます。したがいまして、個人的に利用した場合、これは使用料を徴収させていただくということになっております。これは管理規則でそういうことになっておりますので御理解をいただきたいというふうに思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 前田修治君。 ◆(前田修治君) もう大変簡潔でわかりやすい御答弁でございましたけれども、最初に都市公園の除草剤の散布ですけれども、低毒性であるということ、それから機械力でやってるということ、それから今後最少限の散布にするということ、大体わかりましたけれども、低毒性っちゅうのはやっぱり低いけれども毒があるということです。ですから、これが本当に人体に無害なものかどうか、これは確信を持っておられるのかどうか再度お尋ねをしたいと思いますし、それから田畑と違いまして公園等に散布する場合には、農薬取締法の対象にならないということで、散布する側のモラルに一定任されてるということでありますけれども、これが農薬取締法が適用されるとしてもそれには全く抵触しないのかどうか、そういうやり方をされてるのかどうか、これについてもお答えをいただきたいというふうに思います。 それから、散布時期ですけれども、2回か3回ということですけれども、回数は、その時期的なもんがあると思うんです。一番効果がある時期に最少限の散布で最大限の効果が上げられる時期、あるいはまた幾らまいても効果が非常に少なくなる時期、そういうものがあると思うんですけれども、それらはきちんと見きわめてやっておられるのかどうか、この点もお聞かせをいただきたいと思うんです。例えば、今アメリカシロヒトリという虫がちょうど今わいてる時期らしいんですけれども、大体これは5月20日から30日ごろにアメリカシロヒトリガっちゅうのが飛んできて産卵すると。これが5月26日ぐらいに卵になって6月15日から20日ごろはふ化初期といいまして、御承知だと思いますけれども、生まれたばっかりでうじゃうじゃと1カ所か2カ所に固まってるらしいんです。これがもう2週間ぐらいたつと2レイチュウ、3レイチュウっちゅうことで大きくなりまして、分散して木全体、隣の木、隣の木といって大変な状況で農薬も余計まかなあかんと、金も余計かかると、そういうふうになるらしいんですけれども、このアメリカシロヒトリなどにつきましては、これは散布する今が一番いい機会と思うんですけども、この計画があるのかどうか、またアメリカシロヒトリに対しては散布する対象になっていないのかどうか、これもお聞かせをいただきたいと思います。 それから、ふ化幼虫初期の時期ですと、これは薬をまかなくてもずっと見て歩けばぐうんと固まってるのがわかるんで、これは何か手でむしってそれを焼却すれば木は助かるというようなこともありますんで、そういうふうに別に薬をまかなくても済むような状況の場合にはそういうふうにやるおつもりがあるのかどうか、ひとつお聞かせをいただきたいと思います。 それから、先ほども言いましたけれども、本当にこれは市民にとって安全なものならば、市民にとって確信を持って安全ですと言えるものならばやっぱり近隣の方々に対してはその散布方法とか、あるいは使用している農薬の性格とか、そういう安全性の問題でも心配がないような、そういうお知らせ等もやっぱりしていただきたいと思うんですけれども、これについてお答えをいただきたいというふうに思います。 それから、施設の使用料の問題ですけれども、確かに個人で使っていただく場合には使用料ということでありますけれども、さっきも言いましたこの柔道の、これなんかを見ますと、ちょっと勘違いかもしれませんけども市主催の柔道教室のような名目らしいんですけれども、ですから私は何でこれが有料になってるんかわからないんですけれども、もしこういう事情がおわかりでしたらお知らせいただきたいというふうに思います。 それから、いずれにいたしましても営利目的ではなくて真にスポーツを楽しもうとか、そういう気持ちの小・中学生のやっぱり活動に対してはやっぱり減免規定あって、大体がその対象となってますけども、残りあとわずかと思いますんで、その辺は無料開放にこの際やっぱりしてもいいのではないかというふうに思いますので、そういうお考えがないのかどうか、先ほどは現状の状況は聞きました。現状は聞きましたので、今後そういうお考えはないのかどうかをお聞かせいただきたいと思います。 それから、東運動公園のこの器具の使用料ですけれども、これについては条例でも減免の対象になってないというふうになってます。ですから、先ほど言いましたけども、陸上競技場そのものについては学校の教育活動の一環として、あるいはそういう形で使用すれば運動場そのものは使用料は無料でありますけれども、今言いましたように走るときの器具とか、ハードルの器具とか、そういったものに対してはこの使用料を払わなきゃならないというふうになってるわけです。そして、学校が今負担してるというふうに聞いとりますんで、これらを今お話聞きますと、そういうことできませんでしたけれども、陸上競技場とこういう器具っちゅうのは一体のもんだというふうに考えていく必要があると思うんです。 例えば、レンタカーでも自動車借りたらタイヤがなかったとか、こんなことはないわけですから、やっぱりボディーとタイヤは一体で車ですから、それと同じようにやっぱり陸上競技がある以上はその運動場とそういう器具一式がやっぱり一体のものであると、こういうやっぱりとらえ方が必要だと思うんですけれども、そういうお考えで減免にしていくつもりがないのかどうかと、こういうことをお尋ねをしとりますんで、ひとつこれにつきましても明快にお答えをいただきたいと思いますし、それから使用料が大体どのくらいになってるかという質問しましたけれども、お答えありませんでしたけれども、事業団で資料もらったのを見ますと、器具類の使用料は年間で1万6,180円ですか、こういうふうな値段です。ですから、これがあえてわざわざもらって使用料取ってるぞというような悪い印象を与えるようなほどの金額ではないと思いますんで、やっぱりこれは考えていっていただきたいというふうに思いますので、もう一度お答えをいただきたいというふうに思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村貞夫君) 非常に多くの質問がございましたので、ちょっとお答え漏れがあるかもしれませんが……。 まず、毒性の問題でございますが、これによりますとランクづけというのがございまして、AランクからDランクまでございます。私ども今公園で使用している除草剤につきましてはAランクのものでございます。通常の使用法では影響にないというようなデータが出ておりますので、私どもはこれを仮定しながら使用さしていただいております。 それから、散布のときには、しかしやはり小さい子供さんも使われる場合もございますから、散布の作業中、あるいは済んでしばらくは看板等を出して啓発をしております。 それから、散布の時期のところでアメリカシロヒトリですか、これの適正な実施時期はどうかというような御質問でなかったかと思いますが、これにつきましては卵がちょっと見えたときにやらなければ1日置きますともう非常な繁殖をいたしますので、これは専門の造園業者に委託をしまして、常にパトロールをお願いをいたしまして、そういうな時期が見えましたら的確に散布をいたしておりますので、たまたま3年ほど前にはちょっと機械がうまく作動しなかったんで非常に迷惑かけたことがあると思いますが、万全を期しているとこでございます。 それから、東運動公園の陸上競技の使用料につきましては、先ほども答弁さしていただいたように現在のままの形態でいきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 谷口教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(谷口国男君) 建設部長とおおむね同じような結果になると思いますけども、公共の施設といえおのずからそこには限界が出てくると思います。市といたしましてもできるだけ市民の皆様に御利用いただけるように減免の範囲を拡大をしているわけでございます。いかんせん個人ということであればやはりそこはけじめはつけなければならないというような気持ちでおります。したがいまして、今後もこれでいくことになるというふうにお答えをさしていただきます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 前田修治君。 ◆(前田修治君) 私の趣旨とちょっと違う答弁もありましたけれども、運動場の公園はわかりましたけど、減免になってるし、ならない部分もあると、器具の問題については全然お答えなかったわけですけれども、御存じないのかなあとも思いますけれども、ひとつそういう状態になっとりますんで、これは今後は検討をしていただきたいと思いますし、それから公園なんかの安全管理についてもやっぱり市民が安全に使用できるような手だてを、これは講じていただきたいというふうに思いますし、極力低毒性といえども毒は毒ですから、そういったものをまかないようにひとつお願いをしたいと思います。 これたまたまこの間の市会議員補欠選挙のときにあそこら辺回って演説してましたら、ちょうど利用してる市民からそういうふうに言われたわけなんで、非常に選挙時にはやっぱりそういう関心が高いんだなあというふうに思いました。 選挙といえば、きのうの上田議員一般質問の中で、明らかに私ども日本共産党の選挙活動、政治活動に対するものとわかる誹謗、中傷的発言がありまして、そのことはとりもなおさずその党の一員として(発言する者あり)── ○議長(光川利右衛門君) 静粛に願います。 ◆(前田修治君) (続)活動している私どもに対する誹謗中傷でありますので(発言する者あり)── ○議長(光川利右衛門君) 私語は禁止いたします。 ◆(前田修治君) (続)当事者として若干意見述べますけれども── ○議長(光川利右衛門君) 前田修治君に申し上げます。 ただいまの発言は一般質問の範囲を超えておりますから注意いたします。 ◆(前田修治君) (続)上田議員は補欠選挙の中で善良な市民をあきれさせる誹謗中傷があったとしていますけれども、何を指してそういってるのか。我が党のこの間の── ○議長(光川利右衛門君) 前田修治君に申し上げます。 ただいまの発言は一般質問の範囲を超えておりますから注意いたします。 ◆(前田修治君) (続)政治活動として発行したビラなどは、あくまでも事実に基づいて党の政策を有権者に知らせる政党として当然の活動でありますし、また我が党は(発言する者あり)── ○議長(光川利右衛門君) 前田修治君に申し上げます。 ただいまの発言は一般質問の範囲を超えておりますから注意いたします。 ◆(前田修治君) (続)日ごろ民主主義を口にし、市民の味方であるといいながら実は民主主義を踏みにじるという態度をとっているというに当たっては全く事実から目を背けた中傷のための発言とした言いようがありません。あえて選挙における民主主義を問題にされるならば、ある企業においては労働組合で選挙においては特定の政党や候補者を支持し、協力することを組合に押しつける。集会に強制的に出席させる── ○議長(光川利右衛門君) 前田修治君、発言が一般質問の範囲を超えております。 よって、会議規則第5条第2項の規定により……。 暫時休憩します。        休憩 午後3時44分        再開 午後4時01分 ○議長(光川利右衛門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(光川利右衛門君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村貞夫君) 何回も答弁させていただきますが、減免の対象になっておりませんので、よろしくお願いいたします。  ================ ○議長(光川利右衛門君) 以上をもって一般質問を終了いたします。 本日はこれをもって散会いたします。 なお、18日は休会といたします。 次会は25日午後2時から再開いたします。        散会 午後4時01分...