鯖江市議会 2016-11-30
平成28年12月第407回定例会-11月30日-01号
議会事務局主任 佐々木 裕 基
…………………………………………………………………………………………
開会 午前10時03分
○議長(
小竹法夫君) おはようございます。
ただいまから、第407回
鯖江市議会定例会を開会いたします。
教育総務課長、
福岡正義君から、都合により欠席の届けが出ております。
本日の
議事日程はお手元に配付いたしましたとおりと定め、直ちに議事に入ります。
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△日程第1.
会議録署名議員の指名
○議長(
小竹法夫君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第86条の規定により、本
定例会の
会議録署名議員に、20番
菅原義信君、1番 福野 葵君、2番
大門嘉和君、以上3名を指名いたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第2.会期の決定
○議長(
小竹法夫君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員会が開かれておりますので、その結果について
委員長の報告を求めます。
議会運営委員長 玉邑哲雄君。
〇
議会運営委員長(
玉邑哲雄君)登壇
◎
議会運営委員長(
玉邑哲雄君) おはようございます。
第407回
定例会の運営につきまして、去る11月4日ならびに22日に開催いたしました
議会運営委員会における
審査の結果につきまして御報告を申し上げます。
今期定例会に付議されます案件は、議案といたしまして
補正予算6件、
鯖江市
農業委員会の
委員の定数に関する
条例の
制定議案1件、
鯖江市
印鑑条例の一部改正など、
改正議案7件、
市道路線の認定および
廃止議案1件、
専決処分の
承認議案が1件の計16議案と、また請願1件、陳情2件であります。
さて、これら案件の
審査に要する日程でありますが、本日は、前回の第406回
定例会で
決算特別委員会が閉会中の
継続審査とされていました
平成27年度
一般会計および
特別会計の決算の認定についての議案8件について、
委員長から
委員会の
審査の経過および結果の報告を受け、質疑、討論の上、採決をいたします。引き続き、市長の
施政所信表明ならびに各
議案等に対する
提案理由の説明を行い、散会といたします。
明日12月1日から11日までは、
一般質問の聞き取りのため休会とし、12日、13日、14日に本
会議を開き、各
議案等に対する質疑の後、
代表質問、引き続き
一般質問を行います。これらの質問に対する
発言通告書の
提出期限は、明日の9時から12月5日月曜日の正午までといたします。各
常任委員会の
審査日程につきましては、12月15日、16日、19日の3日間といたします。また、議会・
行政改革推進特別委員会および
総合戦略等特別委員会は、ともに12月20日に開催し、そして12月22日を
最終日として本
会議を開き、
委員会における
審査結果の報告を行い、質疑、討論の上、採決を行う運びであります。
以上のとおりの
議会日程をもちまして、本
定例会の会期は、本日から12月22日までの23日間とすることで意見の一致を見た次第であります。本
委員会の
決定どおり、
議員各位の御賛同と御協力をお願い申し上げまして御報告といたします。
○議長(
小竹法夫君) お諮りいたします。
今期定例会の会期は、
議会運営委員長の報告のとおり、本日から12月22日までの23日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は本日から12月22日までの23日間と決しました。
…………………………………………………………………………………………
△日程第3.諸般の報告
○議長(
小竹法夫君) 日程第3、諸般の報告を行います。
お手元に配付してあります議会報告(第4号)をもって報告といたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第4.請願・陳情の受理
○議長(
小竹法夫君) 日程第4、請願・陳情の受理について報告を行います。
本日までに受理いたしました請願1件、陳情2件につきましては、お手元に配付いたしました請願文書表および陳情文書表のとおり、所管の
委員会に付託いたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第5.議案の
審査結果(
継続審査)
○議長(
小竹法夫君) 日程第5、議案の
審査結果を議題といたします。
第406回
定例会において
継続審査となりました議案第51号
平成27年度
鯖江市
一般会計歳入歳出決算の認定についてから、議案第58号
平成27年度
鯖江市
水道事業会計決算の認定についてまで以上8議案について、決算特別
委員長から、
審査の経過ならびに結果について報告を求めます。
決算特別
委員長 木村愛子君。
〇決算特別
委員長(木村愛子君)登壇
◎決算特別
委員長(木村愛子君)
決算特別委員会の
審査の経過につきまして御報告を申し上げたいと存じます。
さきの第406回9月
定例会におきまして
決算特別委員会が設置され、付託の上、閉会中の
継続審査となっておりました議案第51号
平成27年度
鯖江市
一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第52号
平成27年度
鯖江市国民健康保険事業
特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第53号
平成27年度
鯖江市後期高齢者医療
特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第54号
平成27年度
鯖江市介護保険事業
特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第55号
平成27年度
鯖江市農業集落排水事業
特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第56号
平成27年度
鯖江市総合開発事業
特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第57号
平成27年度
鯖江市下水道事業
特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第58号
平成27年度
鯖江市
水道事業会計決算の認定について、以上決算議案8件につきまして、その
審査の概要ならびに結果を御報告申し上げます。
決算の
審査は、9月20日および9月21日において、総務、
産業建設および
教育民生の分科会ごとに行い、決算書および主要な施策の成果に関する説明書に基づいて理事者の説明を受け、監査
委員の歳入歳出決算
審査意見書を参考に
審査を行いました。10月12日には総務、
産業建設および
教育民生の各分科会で分科会ごとのまとめを行い、10月21日には
決算特別委員会委員長、副
委員長、各分科会
委員長および副
委員長、それに正副議長で調整
会議を行い、質疑事項5項目を選定いたしました。そして11月11日は、各分科会でまとめた質疑事項5項目について、市長、副市長、
教育長を初めとする理事者の出席を求め、総括
審査を行った次第であります。
また、この総括
審査につきましては、議員全員の参加で行われたこと、およびUstreamによる映像の配信を行っていることにより、今回の報告につきましては採決結果のみの御報告といたします。
以上、
決算特別委員会の御報告といたします。
また、市長におかれましては、9月
定例会で付託を受け、この
決算特別委員会最中での市長選挙であり、3期目を総括した年度の決算の
審査となりました。総括
審査での5項目のほか、今回は、
委員長総括で4期目に対する市長の方針を明示していただき、その上で、29年度予算に対するお考えも頂戴したところであります。
決算議案8件を採決いたしました結果、議案第51号から議案第58号の8議案につきましては、いずれも全員の賛成をもって原案のとおり認定すべきものと決しました。
なお、理事者には、総括
審査での5項目には、特に留意されるとともに、この報告以外の分科会における細かい指摘や要望事項についても十分に尊重し、今後の予算編成への反映や改善に、さらに一層の努力を払われるよう要請するものであります。
○議長(
小竹法夫君) ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君) ないようでありますので、質疑を終結いたします。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君) ないようでありますので、討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議案第51号
平成27年度
鯖江市
一般会計歳入歳出決算の認定について採決いたします。決算特別
委員長の報告は認定であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(
小竹法夫君) 起立多数であります。
よって、議案第51号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第52号
平成27年度
鯖江市国民健康保険事業
特別会計歳入歳出決算の認定について採決いたします。決算特別
委員長の報告は認定であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(
小竹法夫君) 起立多数であります。
よって、議案第52号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第53号
平成27年度
鯖江市後期高齢者医療
特別会計歳入歳出決算の認定について採決いたします。決算特別
委員長の報告は認定であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(
小竹法夫君) 起立多数であります。
よって、議案第53号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第54号
平成27年度
鯖江市介護保険事業
特別会計歳入歳出決算の認定について採決いたします。決算特別
委員長の報告は認定であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(
小竹法夫君) 賛成多数であります。
よって、議案第54号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第55号
平成27年度
鯖江市農業集落排水事業
特別会計歳入歳出決算の認定について採決いたします。決算特別
委員長の報告は認定であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(
小竹法夫君) 起立全員であります。
よって、議案第55号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第56号
平成27年度
鯖江市総合開発事業
特別会計歳入歳出決算の認定について採決いたします。決算特別
委員長の報告は認定であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(
小竹法夫君) 起立全員であります。
よって、議案第56号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第57号
平成27年度
鯖江市下水道事業
特別会計歳入歳出決算の認定について採決いたします。決算特別
委員長の報告は認定であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(
小竹法夫君) 起立多数であります。
よって、議案第57号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第58号
平成27年度
鯖江市水道事業会計歳入歳出決算の認定について採決いたします。決算特別
委員長の報告は認定であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(
小竹法夫君) 起立全員であります。
よって、議案第58号は原案のとおり認定されました。
…………………………………………………………………………………………
△日程第6.議案第59号
平成28年度
鯖江市
一般会計補正予算(第4号)から
△日程第21.議案第74号
専決処分の承認を求めることについて(
鯖江市長等の給与および
旅費等に関する
条例の
特例条例の一部改正について) まで
○議長(
小竹法夫君) 日程第6、議案第59号
平成28年度
鯖江市
一般会計補正予算(第4号)から、日程第21、議案第74号
専決処分の承認を求めることについて(
鯖江市長等の給与および
旅費等に関する
条例の
特例条例の一部改正について)まで、以上16件を一括議題といたします。
理事者の
提案理由の説明を求めます。
牧野市長。
〇市長(牧野百男君)登壇
◎市長(牧野百男君) 第407回
鯖江市議会定例会の開会に当たり、
平成28年度
補正予算案を初め、各議案の御審議をいただくに際し、市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要を御説明申し上げます。
初めに、さきの市長選挙におきまして、私が無投票当選の栄誉に浴し、4期目となる市政の重責を担うことになりました。これまで同様、現場百遍を教えとし、常に市民目線、生活者視点に立った市政運営を心がけ、市民の皆様の負託に応えられるよう、初心に返り全力で職責を果たしてまいります。
議員各位を初め、市民の皆様の御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
さて、私はこれまでの3期12年間を通して、市民主役のまちづくりを基本に、地方から国を変える意気込みで他の自治体にも横展開できる
鯖江モデルの創造を目指して市政に取り組んでまいりました。
先日25日には、国土交通省が主催する
平成28年度地域づくり表彰に、近松の里づくり事業推進
会議が全国6団体の一つに選ばれ、
審査会特別賞を受賞しました。これは創意と工夫を生かしたすぐれた自主的活動を顕彰し、地域間の連携と交流によって個性ある自立を促すもので、近松関連イベントの開催を通して「近松のまちさばえ」を地域住民が一体となって全国に発信し続けていることが高く評価されたものであります。
また、FBCかがやき基金において、河和田アートキャンプの活動を行う「学生との連携によるうるしの里活性化推進事業
委員会」がかがやき賞受賞の内定を受けました。
平成21年度の地域づくり総務大臣表彰、26年度のグッドデザイン賞、昨年度の地域再生大賞ブロック賞に続くものであり、これも地域の皆様の御理解と御支援のたまものであります。経験者の中には、河和田地区で起業したり移住したりする者も出てきており、地域に活力を生み出す原動力となっております。
本市はこれまでの先人のたゆまぬ努力と今に生きる市民の皆様の英知の結集により、県内はもとより、全国からも注目される自治体の一つになり、人口は市制施行以来、増加し続けております。
しかし、地方創生に向けた都市間競争はますます激しくなり、本市においても喫緊の課題が山積しております。
その一つが北陸新幹線敦賀開業後の特急存続問題であります。先月末には、特急サンダーバード・特急しらさぎの存続を実現する会が発足し、市議会、商工
会議所、区長会連合会等の市民団体から45名の皆様に参加いただき、関西・中京圏との利便性を維持するため、福井駅までの特急存続の実現に向けて市全体が一体となって活動していくことを決議しました。
また、今月6日には、活動の一環として、国土交通省鉄道局次長をお招きし、北陸新幹線に関する意見交換会を開催しました。整備新幹線の考え方や在来線の取り扱いについての説明に対し、参加者からは、関西・中京圏との利便性低下を危惧する声やフリーゲージトレインの開発状況等に関する質疑がありました。これを受け、採算性の点で、敦賀駅での乗りかえの利便性向上を図ることに理解を求められた一方で、「今回、いただいた皆様の切実な思いを東京に持ち帰り、省の幹部を含め協議させていただく」との回答をいただいたところであります。
現在、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームにおいて、敦賀以西ルートについて検討が進められておりますが、北陸新幹線におけるフリーゲージトレインの代替機能としての特急存続についても議論が高まるよう、引き続き積極的な活動を続けてまいります。
次に、
鯖江の顔となる中心市街地活性化に向けた取組についてであります。
鯖江商工
会議所の呼びかけにより、地域住民や商店主を初めとする男女、幅広い年齢層の方々が参画され、5年、10年先を見据えたまちづくりについて協議する場として、中心市街地みらい創生
委員会が10月24日に新たに発足しました。今後は中心メンバー18名で組織する役員会が核となり、活動内容や進め方について協議を重ねられていくとのことであり、主体性を持った実効性のある取組に期待をしております。
市では、個々の商業者の意識改革や何度も訪れたくなるような個店の魅力アップに向けて、外部専門家を委嘱し、おもてなし商業エリア創出事業に取り組みます。店舗の改修や経営指導など、具体的なアドバイスを通して、商店街全体の魅力向上に取り組んでまいります。
また、人口減少と高齢化社会への対応に向けて、行政と住民、民間事業者が一体となって、持続可能で安心して暮らせるまちづくりが必要となることから、本市では立地適正化計画を策定しております。都市再生協議会でまとめていただいた素案をもとに、昨日29日には都市計画審議会において御意見をいただきました。これらの意見も参考に計画を取りまとめ、中心市街地を核としたコンパクトシティを推進してまいります。
次に、地方創生に向けた取組についてでありますが、総合戦略に掲げる「世界にはばたく地域ブランドめがねのまちさばえ」を国内外に情報発信するため、魅力ある雇用の場の創出など、国の地方創生関連交付金を活用した事業に取り組んでまいりました。
まず、次世代産業創造支援として、
鯖江ならではのチタン等の微細加工技術を生かした医療やウエアラブル情報端末などの成長分野への参入を目的とした新技術開発事業を3件、これら成長分野における海外販路開拓を目的とした国際見本市への出展や情報発信などの取組4件を採択し、支援しております。
また、19年ぶりに産地で開催された眼鏡見本市サバエメガネメッセ2016への開催支援やホームページによる各種産地情報の発信、著名タレントや全国メディア等との協業による産地PRなどを展開し、ものづくりのまち
鯖江のブランド化に向けた取り組みを支援してまいりました。
さらに、本年6月から丹南地域の伝統工芸5産地連携で取り組んでおります東京浅草の「まるごとにっぽん」での展示販売については、12月15日から1カ月間、全国のセレクト商品を販売するフロアにおいて、新たに丹南5産地ショップの開設を予定しております。期間中は、職人の実演や正月商戦を見据えた品ぞろえをすることで、産地PRや消費者ニーズの把握だけでなく、実際の商品販売にも結びつくものと期待しております。
一方、県の支援を受け、丹南地域5市町にて策定を進めております丹南地域周遊・滞在型観光推進計画については、エリアの現状分析とともに、豊かな観光資源の強みと伝統工芸5産地の特色を生かした越前ならではの本物の体験と追求をコンセプトに、伝統工芸の美しい技や歴史、文化、暮らしに触れられるモデルルート設定、関連事業の精査を行っております。今後は、計画策定後のプロモーション活動や推進体制も含めた協議を行うとともに、県内の他のエリアとの連携も視野に入れた実効性のある広域観光施策を進めてまいります。
次に、慶應義塾大学メディアデザイン研究科との連携事業についてでありますが、河和田地区のコラボレーション拠点として5月に設置した、慶應義塾大学プロジェクトルームCOTOBAにおいて、3Dプリンターを活用し、産地企業の新商品開発に向けた試作品づくりの支援やIT機器の講習会、小学生を対象にしたものづくり教室等を行っており、地域に溶け込んだ活動を展開しております。
本市には、眼鏡、繊維、漆器、農業、ITなどの産業を初め、市民協働のまちづくりや学生など若い人たちとの交流、さらには歴史、伝統、文化、自然など豊かな地域資源が満ちあふれております。この4期目において、これらの地域資源をさらに掘り起こすとともに、国内外に積極的、効果的に情報発信することで、地域全体のブランド力が向上し、新たな産業や文化、地域資源を創造する原動力を生み出し、市民のふるさと愛への誇りと自信が一層高まるよう、「世界にはばたく地域ブランドめがねのまちさばえ」のシティプロモーション活動を積極的に展開してまいります。
それでは、当面する市政の諸課題について申し上げます。
まず、
平成29年度の予算編成に向けた動向についてでありますが、国においては、概算要求が出そろい、関係省庁において調整が進められております。
一方、地方財政の分野においては、8月31日に総務省が公表した
平成29年度の地方財政の課題において、まち・ひと・しごと創生事業費を含め、地方の安定的な財政運営に必要となる一般財源の総額について、
平成28年度地方財政計画の水準を下回らないよう、実質的に同水準を確保するとされております。また、地方行政サービス改革を推進するとともに、公共施設等の最適化、地方公会計の整備、地方団体の財政の見える化、公営企業会計の適用拡大等の経営健全化の推進など、地方財政のマネジメントの強化に取り組むこととされております。
これを受けた
平成29年度の地方財政収支の見通しを示す総務省の仮試算では、地方の一般財源総額は前年度比0.7%増の62兆1,000億円と、ほぼ今年度と同水準が見込まれておりますが、国の
一般会計の概算要求において、地方交付税は出口ベースで前年度比4.4%減の15兆9,588億円とされております。
また、同じく8月2日の閣議において決定された事業規模約28兆円の未来への投資を実現する経済対策の第1弾となる総額4兆1,000億円の歳出の追加を行う第2次
補正予算が、臨時国会において10月11日に成立しております。本市においても、今議会に提出した12月
補正予算案に2次補正に伴う各種事業を計上いたしました。
こうした中、本市の財政見通しは、歳入の根幹をなす市税収入が景気の回復による個人所得の増等により増加したものの、扶助費等の社会保障関係経費など義務的経費が高い水準で推移しており、財政の硬直性は依然として高い状態にあります。
また、公営企業会計や
特別会計の市債残高の合計は、
一般会計を上回る286億円余となっております。今後はその償還に加え、老朽化した関連施設の維持更新コストの増大により、近い将来の使用料値上げは不可避な状況にあることから、経営努力によって値上げ幅を圧縮することはもちろんのこと、財務・経営状況の透明性を図ることが必要となっております。
このように、国の動向や本市の財政見通しが厳しい中ではありますが、先般、
平成29年度予算編成方針を示し、現在、各部において当初予算の編成作業を行っております。
人口減少や地域経済の低迷に歯どめをかけるために、地方創生事業や中心市街地の活性化、新産業の創出等、
鯖江市独自のまちづくりを打ち出すことが求められております。そこで、
平成29年度は、「魅力ある雇用の創出」など総合戦略の4つの基本目標を推進するための施策について、財源を重点的に配分することといたします。
国は、概算要求基準において、1億総活躍社会の実現や成長戦略を推進する施策に重点配分することとしておりますが、本市の当初予算編成においても、若手職員チャレンジ枠の継続のほか、めがねのまちさばえ枠など新たな特別枠を創設し、本格的な人口減少社会を見据えた対策を全庁的に推進するため、地方から国を変える意気込みで積極的かつ斬新な提案を期待するものであります。
また、自主財源の確保に向けた取組についてでありますが、クラウドファンディング「FAAVOさばえ」およびふるさと納税制度につきましては、多くの方から御支援をいただいており、順調に推移しております。10月21日と22日の2日間、「FAAVOエリアオーナーキックオフミーティング in SABAE」を開催したところ、全国各地のエリアオーナーや自治体職員など約130名が参加され、各地の事例紹介などの情報交換を図りながら、地域活性化につながるクラウドファンディングの活用方法への理解を深めたところであります。
また、同じ21日には、クラウドファンディングの仕組みを活用したふるさと納税Webサイト「F×G」がスタートしました。これは各自治体が企画する事業の中身に光を当て、ふるさとへ思いを届ける本来のふるさと納税の趣旨に立ち返ろうというものであります。
本市においては、その第1弾として、
鯖江駅東口からめがね会館へと続く道路をメガネストリートとする事業を立ち上げたところであります。
さらに、市民の皆様の行政への参加意識の向上に向けた施策として、昨年度に引き続き、元気さばえっ子・ゆめみらい債を発行いたします。今年度は12月と1月に分けて発行し、12月は法人向けに1億円、1月は個人向けに4億円の発行額を設定いたしました。
今後、地方自治体の財政運営はますます厳しい状況になると予想される中、「入るを量りて出ずるを制す」というのが地方財政の基本であり、新しい歳入構造の構築を図っていく必要があります。事業の構築に当たっては、多様化する市民ニーズに的確に対応するため、国・県の補助、各種団体の助成金のほか、引き続き新たな財源の確保と経常経費の縮減に取り組み、厳しい中でも夢の持てる持続可能な行財政運営の確立に努めてまいります。
次に、公共施設等総合管理計画について申し上げます。
これは、将来的に公共施設等を維持、活用するために、施設の長寿命化に必要な大規模改修や施設機器の更新など、財政的に多額の負担が想定される中、施設管理の基本的方針を定めるもので、現在、策定作業を進めております。将来のまちづくりを見据え、公共施設等の統廃合も視野に入れた最適な配置を考える必要があります。具体的には、地域児童の居住地域に見合った児童センターの再配置や幼稚園、保育所の認定こども園化に向けての統廃合を検討してまいります。持続可能な行財政運営の確立には、将来への負担を軽減することが必要であり、市民の皆様の御理解をお願いいたします。
次に、マイナンバーカードを利用した証明書自動交付サービスの開始について申し上げます。
現在、たんなんカード、住民基本台帳カード、マイナンバーカードを利用し、丹南圏域内において自動交付機による各種証明書を発行しておりますが、
平成29年4月からは、マイナンバーカードを利用して、コンビニエンスストアで各種証明書を取得できるサービスを開始いたします。全国の主要な店舗で、年末年始を除いた午前6時30分から午後11時まで証明書の発行に対応ができ、全国いつでもどこでも交付が可能となります。これに伴い、
平成29年度は、たんなんカード、住民基本台帳カードによる自動交付機での交付を併用期間として継続しますが、来年度末をもって廃止いたします。
国は、各種行政手続のオンライン申請など、マイナンバーカードの利用を進めており、本市においても普及促進に努めるとともに、このサービスのスタートに向けて、今議会において、コンビニに設置されているマルチコピー機で印鑑登録証明書の交付申請ができるよう、
鯖江市
印鑑条例の一部を改正する議案を上程させていただきました。
それでは、地方創生の推進に関する主な事業について、四つの基本目標に沿って申し上げます。
まず、基本目標Ⅰ「魅力ある雇用の創出」に向けた取組についてですが、5回目となる、さばえものづくり博覧会2016が10月21日から3日間開催されました。ことしも長野県岡谷市を含め195事業所の出展があり、新たに13のブースで体験コーナーが設けられ、市内の中学1年生全員を含めて1万1,900人の来場者でにぎわいました。
期間中には、世界最高のデザインファームIDEOによるデザイン思考を活用し、柔軟な発想法を学ぶワークショップや、地元大学や福井高専の先生方が参加しためがね工場めぐりバスツアーを実施するなど、各企業の高い技術力を紹介することで、今後の産学官連携や後継者育成につながっていくものと期待しております。
次に、第33回伝統的工芸品月間国民
会議全国大会福井大会が、今月24日から4日間、サンドーム福井等で開催され、期間中7万人もの来場者でにぎわいました。記念式典および全国伝統工芸士大会、全国の伝統的工芸品の展示販売、実演・体験などが開催され、越前漆器のほか、丹南地域に集積する伝統的工芸品の卓越した技術力を感じていただく機会となりました。特にバイヤーを対象にした工房ガイドツアーでは、産地見学後、食と器の提案会および企業との商談会を開催し、参加者からはビジネスに発展する期待の声が寄せられました。
一方、漆文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けての活動についてでありますが、10月11日に加賀市で開催された第24回ジャパン<漆>サミットにおいて、漆文化の再認識に向けた共同宣言が行われました。また、6月の国際シンポジウムに続き、今月15日から12月10日まで国際漆芸展示会「~三田村有純と各国の精鋭達~漆芸 未来への提言2016」がうるしの里会館で開催されており、漆の表現の広さや可能性を感じ、未来へとつなげる展覧会となっております。漆文化は、守るべき大切な日本の伝統文化であり、ユネスコ登録は今後の漆器産業の海外展開を見据える上でも大きな意義があることから、越前漆器協同組合と連携して登録へ向けた活動を展開してまいります。
次に、今月19日と20日には、雨模様の中ではありましたが、1,600本のもみじが見ごろを迎えた西山公園において、第11回さばえもみじまつりが開催され、8,800人の来場者でにぎわいました。ことしは吉川ナスが地理的表示(GI)に登録された記念として、吉川ナスを添えた「さばえ聯隊カレエ」の販売、PRパネル展示に加え、恒例となったおもてなしテント市や水ようかんフェスタ、JK課スイーツ販売などの企画で来場者をおもてなししたほか、ライトアップに彩られた幻想的な夜のもみじを満喫し、四季を通じて楽しめる西山公園の魅力に触れていただけたものと感じております。
次に、農業振興についてでありますが、本市がブランド米として推奨するさばえ菜花米の本年産は、約2,300俵と見込まれ、道の駅西山公園や福井駅前のハピリンでの新米フェア等でPRするなど、販路拡大に努めております。ハナエチゼンやコシヒカリの1等比率も昨年より上昇し、取引価格が高くなる傾向にあり、さらには
平成28年度産米では、生産数量目標における過剰作付が解消され、生産者にとっては価格回復への期待が高まっているところであります。
一方、国は新たな農業・農村政策により、昭和45年から続いてきた国主導による生産数量目標の配分を
平成30年度から廃止し、地域や農家等が自らの経営判断で需要のある作物が生産できる環境づくりを進めるとしております。このような状況の中、本市では、農地中間管理事業を活用した農地の大規模化と汎用化、生産コスト低減、米の主食用以外への活用の模索、大豆などの地場産物を用いた6次産業化、経営の多様化としての園芸振興などを推進する必要があります。
特に、「吉川ナス」はもとより、太くてやわらかく香りのよい「川島ごぼう」、冬野菜の「さばえ菜花」、さらには二期作も可能と言われる「さばえ時無しソバ」、丹波黒大豆よりも収穫期が1カ月早い「さばえ大黒大豆」といった、今後期待できる作物につきましても、新たな
鯖江のブランド産品化を目指し、実地検証してまいります。
こうしたさばえ野菜の普及を目指すべく、「さばえさんどーむブロッコリー」を初めとした野菜の共同選果による品質の統一を行い、販売単価の向上、生産量の拡大を目指すため、JAたんなんが
平成29年度に完成を目指しております野菜集出荷貯蔵施設の整備計画を支援してまいります。
次に、農業農村事業の進捗状況について申し上げます。
初めに、集落基盤整備事業で整備しています舟枝町、橋立町、下新庄町の排水路や吉谷町の用水路改良工事の延伸につきましては、本年度完成を目指して事業を進めております。また、新たに川去町の排水路や吉谷町の道路拡幅に着手するとともに、日野川右岸の西番町、杉本町の堤防道路拡幅や南井町の流雪舗装等、農村集落の生活環境の向上に向けて工事を進めてまいります。
一方、経営体育成基盤整備事業、漆原下野田地区につきましては、本年度から建設発生土を受け入れるため、用水路や貯水池改修の工事に着手しております。また、農業用河川工作物応急対策事業で、来年度から工事着手予定の河端頭首工につきましては、土質調査や実施設計を行っております。さらに、
平成29年度からの浅水川から取水する殿後頭首工の改修、
平成30年度からの北中山排水機場とその上流の排水路の改修につきましても、国・県の
審査や土地改良法に基づく同意を得る手続等を行い、新規採択に向けて事業を進めてまいります。
続きまして、基本目標Ⅱ「若者が住みたくなるまちの創造」について申し上げます。
今月12日には、ITに親しむことを目的に毎年開催しております「IT推進フォーラム~第3回電脳メガネサミット~」に100名の方に参加いただきました。スマートグラスのコンセプトモデルの試作品や市内企業におけるウエアラブル用メガネの開発など、楽しみな動きが始まっており、こうした取組が新たな産業につながるものと期待しております。また、同時開催の「電脳メガネコンテスト2016」では、一般部門に21点、こども部門に564点の応募があり、その中からこども部門5作品を含む8作品の発表が行われ、いずれも新たな市場を感じるアイデアに心強く感じました。
また、3年連続となる一般社団法人コード・フォー・ジャパンのコーポレートフェローシップ事業において、ことしはヤフー株式会社からお二人の方に、11月から1月まで来ていただくことになりました。今回は、ITによる公共交通の振興という課題の解決に向けて現状を調査し、ITを活用した住民満足度の高いコミュニティバス、公共交通のアイデアが提案されるものと期待しております。
次に基本目標Ⅲ「若くて元気なまちの創造」について申し上げます。
まず、来年度から始まります介護予防・日常生活支援総合事業についてでありますが、現在、住民代表、福祉団体、介護事業者等による介護予防・日常生活支援推進協議会を設置し、住民の皆様が主体となった地域づくりに主眼を置いて、介護予防の促進、地域での支え合い活動等をコーディネートする地域支え合い推進員の配置など、体制整備を進めております。また、介護保険要支援者のデイサービスが市独自の基準による介護予防・生活支援サービス事業に移行しますので、現利用者の方々の不安や混乱を来たさないよう、十分な周知に努めますとともに、サービス提供事業者との調整など円滑な移行に向けて準備を進めてまいります。
次に、小中学校のトイレの改修についてですが、国の経済対策等を活用しながら、順次、バリアフリー化、設備機器および内装の改修を進めております。
平成27年度に追加採択を受けた
鯖江東小学校北校舎の改修が9月に完成し、さらに、国の第2次
補正予算の決定に伴い、
鯖江東小学校南校舎、片上小学校、東陽中学校の3校、5棟のトイレ改修事業の追加採択が認められましたので、今議会に
補正予算案を上程させていただきました。今後も、国の経済対策などの動向に留意しながら財源の確保に努め、順次、教育環境の改善に努めてまいります。
次に、幼稚園の保育料について申し上げます。現行の保育料は、
平成14年度から入園料1万円、保育料は月額5,900円と据え置いておりますが、
平成29年4月からは、入園料を廃止するとともに、保育料は国の基準に沿った所得段階別に改正するべく、今議会に幼稚園保育料の改正案を上程させていただきました。保育料無償化の範囲を従来の生活保護世帯や市民税所得割非課税のひとり親世帯から、全ての市民税所得割非課税世帯まで広げることにより、経済的困難な家庭の支援に努めてまいります。なお、来年度新入園児から対象としてまいりますので、今議会終了後、入園希望者への十分な周知に努めてまいります。
次に、総合体育館の耐震補強工事につきましては、長い間、利用者の皆様に御不便をおかけしておりましたが、今月末でおおむね工事が完了し、12月以降は、玄関ホールやアリーナ床などの仕上げ、1階廊下の内装仕上げ、外構工事などを実施してまいります。来年2月20日までには全ての工事を完了し、2月26日開催予定の第41回市民なわとび大会を使い始めとして予定しております。
次に、2020年東京オリンピック体操競技事前合宿の本市への誘致につきましては、去る10月3日に、事前合宿誘致推進
委員会を設立し、中国代表チームの誘致を念頭にした本格的な活動をスタートさせました。10月18日には、東京で行われた国際体操連盟(FIG)総会の会場にブースを設置し、練習施設や宿泊施設を紹介したパンフレット、紹介ビデオ、PRパネルなどを使って誘致活動を展開いたしました。中国体操協会の関係者との意見交換では、「世界体操競技選手権
鯖江大会におけるおもてなしが今も強く印象に残っている」とのコメントがございました。今後は、本市を事前合宿地とすることについての基本的な合意書を交わすための実務的な協議を進めてまいります。
次に、基本目標Ⅳ「安心で快適に暮らせるまちの創造」についてでありますが、去る10月23日に立待地区におきまして市総合防災訓練を実施いたしました。総勢約2,400人の市民の皆様が参加され、「防育」をテーマに、次世代を担う子ども達に防災学習授業、地域住民の方々による避難所運営訓練、福祉施設と協働した福祉避難所への避難訓練、仮設トイレ設置訓練など、熊本地震での教訓を生かした訓練を実施しました。
また、初めて陸上自衛隊
鯖江駐屯地に参加いただき、
鯖江警察署等との連携確認を行うなど、市民と関係機関が一体となり、自助、共助そして協働による減災・防災の備えの大切さを改めて認識した訓練となりました。
ことしも11月22日の小雪を過ぎ、いよいよ本格的な雪の季節となりました。今月7日に除雪対策本部を設置するとともに、雪害対策関係行政機関等連絡会を開催し、雪害対策を能率的かつ効果的に実施することや市民生活の安全を確保するための連絡調整を図りました。市民の皆様には、冬の生活モラルの遵守をお願いするとともに、関係機関と一体となった市民協働による雪に強いまちづくりに努めてまいります。
次に、都市整備の状況についてでありますが、冠山峠道路の整備では、福井県側の冠山峠2号トンネルは、本年10月31日現在で、2,395メートルまで掘削が進み、総延長の49.5%まで完了しております。また、岐阜県側の冠山峠1号トンネルについては、本年7月から工事が始まり、343メートルまで掘削が進み、総延長の27.7%まで完了しております。福井県、岐阜県の3市4町で構成する冠山トンネル早期開通促進期成同盟会では、工事の事業促進と早期完成および道路整備に必要な財源の確保について、福井河川国道事務所や近畿地方整備局、さらに今月18日には国土交通省に対して要望活動を実施いたしました。このトンネルの完成により、安全・安心な交通の確保や防災面・観光面での広域的連携が強化されることから、今後も県や近隣自治体との連携を密にして、関係機関への要望活動に注力してまいります。
主要地方道
鯖江美山線は、朝倉氏遺跡や丹南地域の観光資源を結ぶ「ふくいやまぎわ天下一街道」の主要ルートであります。しかし、金谷町地係の幅員狭小なカーブ区間においては、大変危険な状況のため、県に対し道路整備を要望してきた結果、一部の工区において用地買収が完了しましたので、来年度の早い時期から工事に着手してまいります。
国道417号の本町・桜町間における電線類地中化の整備につきましては、現在、全区間の埋設工事を12月末までにおおむね完了します。また、歩道・消雪工事にも着手し、
平成29年度事業完了を目指しておりますので、御理解と御協力をお願いします。
次に、県道青野
鯖江線の吉川橋からの西縦貫線との交差点は、車道幅員が十分でなく、混雑することから、県に対し交差点改良の要望を行ってまいりました。既に用地買収を完了し、来年1月から工事着手することになりました。また、県道三尾野
鯖江線の未整備区間520メートルについても県に要望してまいりましたが、8月に住民説明会を開催し、現地測量および道路詳細設計を行っております。今後は地権者の皆様の協力を得ながら、用地買収を進めてまいります。
次に、河川整備の状況について申し上げます。論手川の排水機場から和田川の排水機場までの改修工事につきましては、農林事業を活用し、
平成29年度の新規採択に向けて、国の
審査や土地改良法に基づく同意を得る手続を進めております。また、論手川排水機場については、老朽化した設備の一部更新を行うとともに、立待排水機場につきましても、樋門、樋
管等河川内の工事を進めるなど、継続的に治水安全を図ってまいります。
次に、吉野瀬川の放水路工事につきましては、現在、分水堰下流部の築堤や護岸の工事を行っており、既に増水時には緊急的に放水できるようになりました。
平成29年度内の全体完成を目指すとともに、流域の安全・安心を早急に確保するため、残りの放水路事業の早期完成について引き続き要望してまいります。また、現河川の堤防かさ上げ工事対策につきましては、この夏に地元説明会を開催し、現在は土質調査を行っており、今後、詳細な設計を進め、放水路が完成する
平成29年度中には対策工事に着手する予定となっております。
次に、上河内町の赤谷川および四方谷町の西出川の砂防工事につきましては、現在、堰堤等の工事を進めるとともに、尾花町の毘紗川については、工事施工に向けて地元との協議を行うほか、上戸口町の小谷川については
平成29年度、沢町の上谷川については
平成30年度の新規採択に向けて手続を進めてまいります。これらの事業が一日も早く完成し、住民生活の利便性ならびに安全性が確保されるよう、引き続き国や県に対し要望してまいります。
次に、治水対策事業でありますが、引き続き御幸神中一号
雨水幹線の整備を推進するとともに、水落舟津
雨水幹線は来春の完成を目指しております。さらに今議会に
補正予算を計上しております柳二号
雨水幹線と日之出舟津
雨水幹線の2路線の整備を実施してまいります。また、田んぼの貯水機能を生かして降雨時の
雨水を一時的に
貯留し、冠水被害を抑制するため、農業者の皆様の御理解を得ながら、河和田地区の9町内を初めとする市内13町内において田んぼダム事業を引き続き整備してまいります。
さて、上下水道事業のより効率的な経営改善を推進するため、10月1日からお客様センターを開設いたしました。窓口・電話受付を初め、メーター検針や料金等の調定・収納、開閉栓、排水設備申請受付などを一括委託しており、民間ノウハウによるきめ細やかな対応を生かした市民サービスの向上に努めてまいります。
次に、環境施策の推進について申し上げます。ヤフー株式会社とエコプラザさばえとの三者で締結しましたリユース協定により、9月6日から10月14日まで実施しましたインターネットオークション「サバオク」は、市民の皆様から御提供いただいた不用品309点が落札され、45万円余の収益を上げることができました。この収益はエコプラザさばえで実施する子ども達への環境体験学習に活用させていただきます。
次に、許佐羅江清水を地域の宝として将来にわたり保全していくため、市と許佐羅江清水を守る会は、
鯖江東小学校3年生の子どもたちを招いて、トミヨ復活放流会を実施いたしました。この事業は、トミヨの保護やバイカモの育成活動を通して地域の自然の復活、再生に取り組むというもので、今後もこの活動を継続し、湧水の里の復活を目指してまいります。
また、ごみの減量化に向けた取組については、ごみ問題懇話会において、さらなる分別の徹底、啓発とあわせて、指定ごみ袋への記名欄の追加および料金、流通経路の見直し等について、早急に取り組むべきとの方向性を示していただきました。今後、クリーンセンターの施設更新など、コスト負担の増大が懸念されるところであり、啓発活動を充実させるとともに、市民の皆様の御理解のもと、実効性の高い減量化策を推進してまいります。
市では、防災拠点施設の旧
鯖江土木事務所の耐震補強工事に合わせて、太陽光発電設備および蓄電池の設置工事を10月から実施するとともに、広域避難所である丸山公園の太陽光発電によるLED誘導灯も導入してまいります。災害発生時の初動体制で必要な電源を確保するとともに、エネルギー自給率を向上させ、低炭素社会の推進に取り組んでまいります。
一方、まち美化の活動については、現在、JK課のピカピカプランといったごみ拾い活動への支援、イエローカード作戦、外来植物防除活動支援といった取組を進めております。また、今年度から実施しているまち美化実践事業所への登録活動は、既に40事業所に上り、今後も御理解をいただきながら登録事業所をふやし、福井国体に向けたまち美化活動を実施してまいります。
それでは、本日御提案いたしました主な議案について申し上げます。
初めに、議案第59号
一般会計補正予算案についてでありますが、今回の
補正予算は、国の2次補正に伴うものや人事院勧告に伴う人件費の補正、次年度の予算執行に向けて準備作業を伴う債務負担行為の設定などについて補正するものでございます。
まず、総務費では、市税の還付金の増に伴い、市税過誤納還付金に1,000万円を計上しました。
民生費では、利用者や医療扶助の増により、児童デイサービス等事業費、生活保護扶助費、中国残留邦人等支援扶助費において、4,400万円の追加補正を計上しました。
農林水産業費では、国の2次補正に伴い、集出荷貯蔵施設の整備への補助などに5,890万円余、営農団体への大型農機具購入補助に563万円余、県営事業負担金に740万円の補正を計上いたしました。
商工費では、国の補正の採択を受けて、都市部のベンチャー企業などのサテライトオフィス誘致を支援する事業に780万円を計上するとともに、次年度事業分について1,720万円の債務負担行為を設定いたしました。
土木費では、除排雪協力業者への機械購入補助として道路除雪費に750万円、国の2次補正による追加を受けて都市再生整備計画事業に4,775万円を計上いたしました。
教育費では、国の2次補正に伴い、2小学校と1中学校のトイレ改修に1億1,200万円、小・中学校の新年度用の机、椅子などの備品購入費として600万円を計上いたしました。
その他、人事院勧告に伴う職員給与費、それに伴う
特別会計への繰出金の補正、次年度予算執行に向けて健康診査等事業、ごみ収集委託の債務負担行為の設定を計上いたしました。
これらの結果、
一般会計の補正額は3億2,100万円で、補正後の予算総額は266億700万円となり、昨年の12月補正後と比べ、1.1%の減となりました。
また、
特別会計におきましては、国民健康保険事業
特別会計、後期高齢者医療
特別会計、介護保険事業
特別会計、水道事業会計、公共下水道事業会計において所要の補正を計上いたしました。
これにより、
特別会計等を含めた
平成28年度の
鯖江市の予算総額は、472億9,050万円となり、昨年の12月補正後と比較して3.3%の増となりました。
次に、議案第65号
鯖江市
農業委員会の
委員の定数に関する
条例の制定についてでありますが、今年4月の
農業委員会に関する法律の改正により、従来の選挙と選任による農業
委員の選出方法が、応募・推薦のあった方から、市長が議会の同意を得て任命する方法に改正されました。新制度への移行は、現体制の任期満了となる
平成29年7月末となりますので、今議会において議案を上程させていただきました。
以上、私の市政に対する所信の一端と今回提案いたしました議案について申し上げました。何とぞ慎重に御審議賜りまして、妥当な御決議をいただきますようお願い申し上げます。
○議長(
小竹法夫君) 以上で、本日の
議事日程は全て終了いたしました。
次の本
会議は12月12日午前10時から開議することとし、これをもって散会いたします。
御苦労さまでございました。
散会 午前11時08分...