鯖江市議会 2016-08-24
平成28年 9月第406回定例会-08月24日-01号
平成28年 9月第406回
定例会-08月24日-01号平成28年 9月第406回定例会
第406回
鯖江市議会定例会会期日程
会期 平成28年8月24日(水)開会
9月16日(金)閉会 24日間
┌──────┬─┬────┬───────────────────────┐
│ 月
日 │曜│ 時
│ 内 容 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 8月24日
│水│ 10時 │ 本会議(
提案理由説明) │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 25日
│木│ 9時
│ 休 会
一般質問通告受付開始 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 26日
│金│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 27日
│土│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 28日
│日│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 29日
│月│ 12時
│ 休 会
一般質問通告〆切 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 30日
│火│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 31日
│水│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 9月 1日
│木│ 10時
│ 決算特別委員会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 2日
│金│ 10時
│ 議会・
行政改革推進特別委員会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 3日
│土│ │ 休 会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 4日
│日│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 5日
│月│ 10時 │ 本会議(質疑、
一般質問) │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 6日
│火│ 10時 │ 本会議(
一般質問) │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 7日
│水│ │ 休 会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 8日│木│ 9時30分
│ 常任委員会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 9日
│金│ │ 休 会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 10日
│土│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 11日
│日│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 12日
│月│ 11時
│ 総合戦略等特別委員会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 13日
│火│ │ 休 会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 14日
│水│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 15日
│木│ 10時
│ 産業建設委員協議会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 16日
│金│ 9時
│ 議会運営委員会 │
│ │ ├────┼───────────────────────┤
│ │ │ 10時 │ 本会議(
委員長報告・採決) │
└──────┴─┴────┴───────────────────────┘
議 案 審 議 結 果 一 覧
市長提出 (9月16日議決)
┌─────┬───────────────────────┬─────┬────┐
│
議案番号 │ 件 名
│付託委員会│ 結 果 │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第49号 │平成28年度鯖江市
一般会計補正予算(第3号)
│総務・産建│ 可 決 │
│ │ │教民 │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第50号 │平成28年度鯖江市
介護保険事業特別会計補正予算│ 教育民生 │ 〃 │
│ │(第1号)
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第51号 │平成27年度鯖江市
一般会計歳入歳出決算の認定に│ 決算特別
│継続審査│
│ │ついて
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第52号 │平成27年度鯖江市
国民健康保険事業特別会計歳入│ 〃 │ 〃 │
│ │歳出決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第53号 │平成27年度鯖江市
後期高齢者医療特別会計歳入歳│ 〃 │ 〃 │
│ │出決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第54号 │平成27年度鯖江市
介護保険事業特別会計歳入歳出│ 〃 │ 〃 │
│ │決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第55号 │平成27年度鯖江市
農業集落排水事業特別会計歳入│ 〃 │ 〃 │
│ │歳出決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第56号 │平成27年度鯖江市
総合開発事業特別会計歳入歳出│ 〃 │ 〃 │
│ │決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第57号 │平成27年度鯖江市
下水道事業特別会計歳入歳出決│ 〃 │ 〃 │
│ │算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第58号 │平成27年度鯖江市
水道事業会計決算の認定につい
│ 〃 │ 〃 │
│ │て
│ │ │
└─────┴───────────────────────┴─────┴────┘
議員提出 (9月16日議決)
┌──────┬─────────────────────┬──────┬────┐
│
市会案番号 │ 件 名 │
付託委員会 │ 結 果 │
├──────┼─────────────────────┼──────┼────┤
│ 第 2
号 │地方財政の充実・強化を求める意見書について│ ─ │ 可 決 │
└──────┴─────────────────────┴──────┴────┘
陳情の審査結果一覧
┌────┬──────────────┬──────────┬─────┬───┐
│ 番 号
│ 件 名 │ 提 出 者
│付託委員会│結 果│
├────┼──────────────┼──────────┼─────┼───┤
│ 陳 情
│地方財政の充実・強化を求める
│自治労福井県
本部 │ 総 務 │採 択│
│ 第1号
│意見書採択について
│執行委員長 橋岡克典│ │ │
└────┴──────────────┴──────────┴─────┴───┘
第406回
鯖江市議会定例会会議録
…………………………………………………………………………………………
平成28年8月24日(水曜日)午前10時00分開会
…………………………………………………………………………………………
〇
出席議員(20人) 1番 福 野 葵
2番 大 門 嘉 和
3番 山 本 敏 雄
4番 佐々木 一 弥
5番 福 原 敏 弘
6番 佐々木 勝 久
7番 小 竹 法 夫
8番 林 太 樹
9番 遠 藤 隆
10番 帰 山 明 朗
11番 石 川 修
12番 奥 村 義 則
13番 木 村 愛 子
14番 丹 尾 廣 樹
15番 平 岡 忠 昭
16番 末 本 幸 夫
17番 水 津 達 夫
18番 蓑 輪 昇
19番 玉 邑 哲 雄
20番 菅 原 義 信
…………………………………………………………………………………………
〇
欠席議員(0人)
…………………………………………………………………………………………
〇説明のため出席したもの 市長 牧 野 百 男
副市長 池 田 達 昭
教育長 辻 川 哲 也
地方創生統括監 三 上 裕 介
総務部長兼
危機管理監 青 山 英 彦
健康福祉部長 友 永 英 宣
産業環境部長 中 村 修 一
都市整備部長 安 原 俊 憲
教育委員会事務部長 軽 部 利 宣
会計管理者 大 滝 清 治
監査委員事務局長 山 本 忠 志
…………………………………………………………………………………………
〇
説明補助者として出席したもの
総務課長 畠 中 則 幸
秘書広報課長 関 本 光 浩
財政課長 中 嶋 誠 一
社会福祉課長 五十嵐 彰
商工政策課長 西 村 郁 夫
農林政策課長 宮 本 昌 彦
土木課長 塚 本 一 浩
教育審議官 澤 和 広
教育総務課長 福 岡 正 義
…………………………………………………………………………………………
〇職務のため出席したもの
議会事務局局長 高 尾 副 次
議会事務局次長 桶 谷 秀 二
議会事務局参事 山 口 達 哉
議会事務局課長補佐 小 澤 仁 美
議会事務局主任 佐々木 裕 基
…………………………………………………………………………………………
開会 午前10時02分
○議長(
小竹法夫君) おはようございます。
ただいまから、第406回
鯖江市議会定例会を開会いたします。
本日の
議事日程はお手元に配付いたしましたとおりと定め、直ちに議事に入ります。
…………………………………………………………………………………………
△日程第1.
会議録署名議員の指名
○議長(
小竹法夫君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第86条の規定により、本定例会の
会議録署名議員に、17番 水津達夫君、18番 蓑輪 昇君、19番
玉邑哲雄君、以上3名を指名いたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第2.会期の決定
○議長(
小竹法夫君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員会が開かれておりますので、その結果について委員長の報告を求めます。
議会運営委員長 玉邑哲雄君。
〇
議会運営委員長(
玉邑哲雄君)登壇
◎
議会運営委員長(
玉邑哲雄君) おはようございます。
第406回定例会の運営につきまして、去る7月26日、8月17日に開催いたしました
議会運営委員会における審議の結果につきまして御報告申し上げます。
今期定例会に付議されます案件は、議案として
補正予算2件、決算8件、報告2件、陳情1件であります。さらに
決算特別委員会を設置し、
決算審査について審査することといたします。
決算特別委員会は、会期中において、9月1日に開催し、正副委員長の互選および
審議日程を決めることとし、
内容審査につきましては、閉会中の
継続審査とすることにいたします。
さて、これらの案件の審査に要する日程でありますが、本日は市長の
施政所信表明ならびに各議案等に対する
提案理由の説明を行い、引き続いて、
決算特別委員会を設置し、委員の選任を行い、散会といたします。明8月25日から9月4日までは休会とし、5日、6日、7日に本会議を開き、各議案等に対する質疑の後、
一般質問を行います。これらの質問に対する
発言通告書の提出期限は、明日の9時から8月29日月曜日の正午までといたします。各
常任委員会の
審査日程につきましては、9月8日および9日の両日といたします。また、議会・
行政改革推進特別委員会は9月2日に、
総合戦略等特別委員会は9月12日に開催し、9月16日を最終日として本会議を開き、委員会における審査結果の報告を行い、質疑、討論の上、採決を行う運びであります。
以上のとおりの
議会日程をもちまして、本
定例会会期は、本日から9月16日までの24日間とすることで意見の一致を見た次第であります。本委員会の
決定どおり、
議員各位の御賛同と御協力をお願い申し上げまして御報告といたします。
○議長(
小竹法夫君) お諮りいたします。
今期定例会の会期は、
議会運営委員長の報告のとおり、本日から9月16日までの24日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は本日から9月16日までの24日間と決しました。
…………………………………………………………………………………………
△日程第3.諸般の報告
○議長(
小竹法夫君) 日程第3、諸般の報告を行います。
お手元に配付してあります
議会報告(第3号)をもって報告といたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第4.請願・陳情の受理
○議長(
小竹法夫君) 日程第4、請願・陳情の受理について報告を行います。
本日までに受理いたしました陳情1件については、お手元に配付いたしました
陳情文書表のとおり、
総務委員会に付託いたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第5 議案第49号 平成28年度鯖江市
一般会計補正予算(第3号) から
△日程第16 報告第10号 平成27年度
資金不足比率の報告について まで
○議長(
小竹法夫君) 日程第5、議案第49号 平成28年度鯖江市
一般会計補正予算(第3号)から、日程第16、報告第10号 平成27年度
資金不足比率の報告についてまで、以上12件を一括議題といたします。
理事者の
提案理由の説明を求めます。
牧野市長。
〇市長(牧野百男君)登壇
◎市長(牧野百男君) 第406回
鯖江市議会定例会の開会に当たり、平成28年度
補正予算案を初め、各議案の御審議をいただくに際し、
市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要を御説明申し上げます。
初めに、北陸新幹線問題について申し上げます。
先月29日に、市議会や
商工会議所の皆様とともに、
地元選出国会議員の皆様などに、
北陸新幹線金沢・
敦賀間開業後の福井駅までの
特急存続について要望してまいりました。
開業予定である平成35年春には、現在の
JR北陸線金沢・敦賀間は
JR西日本から経営が分離され、中京圏との往来には、将来にわたって敦賀駅での
乗りかえが必要になります。また、関西圏との往来についても、
並行在来線の経営分離に同意するに当たっての前提であった大阪・富山間を直通運行するフリーゲージトレインの開発が、開業までに間に合わない状況であることから、中京圏同様、敦賀駅での
乗りかえが必要となります。
この敦賀駅での
乗りかえについては、
新幹線ホームと
北陸線特急ホームとの高低差や、
在来線駅までの距離があること、また「しらさぎ」と「サンダーバード」の全車両が敦賀駅で
乗りかえることによる混雑など、ホーム間の移動負荷は極めて深刻であると想定され、観光等で本県を訪れる
鉄道利用者の減少につながりかねないと危惧されております。
地元選出国会議員の皆様からも、特急の存続に向けては地元の熱意が一番大事との助言があり、
鯖江市民一丸となって全力で取り組むことが求められていることから、一昨日の22日に、市内の経済界を初め、各種団体の皆様にお声かけをし、
特急存続に向けた
意見交換会を開催しました。当日は、
与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの委員で、福井駅
先行開業等検討委員会の委員長でもある
山本拓衆議院議員にも御同席いただき、市民運動としてこの問題に取り組む意義を確認できた会合となりました。
報道によれば、
JR西日本社長は、現時点では福井駅までの
特急乗り入れは困難と発言されているようではありますが、
西川福井県知事は、
県民の利便性が高まるよう、
与党検討委員会で議論してほしいとも発言されており、今後、この
特急存続問題が国政の場でも広く議論されることを期待しております。
一方、鯖江市の
公共交通網の再編につきましては、鯖江市
地域公共交通網形成計画に基づき、
再編実施計画の策定作業を進めております。
まず、
つつじバスについては、東西を結ぶ
幹線路線の創設による速達化や、通勤通学への対応を初め、
JR鯖江駅や
福井鉄道神明駅等の鉄道駅から各地区を巡回する
既存路線の見直しや
広域路線バスとの連携など、路線と
運行ダイヤの設定作業を進めております。また、
広域路線に関しましては、
福井鉄道路線バスによる鯖浦線の
JA北鯖江駅までの延伸や、南越線の
北中山公民館までの延伸により、
通学利用への対応に加え、隣接する越前陶芸村や越前和紙の里など、
市内産業観光施設等との連携を図ってまいります。
今議会において、
運行委託費および車両費に係る
債務負担行為を計上しておりますが、
新規路線の
運行事業者および運行に必要な車両導入の準備作業を行い、11月末には
再編実施計画を国に提出し、来年2月には計画が認定される予定となっております。
次に、
中心市街地活性化に向けた取組について申し上げます。
先般、
鯖江商工会議所から御提案をいただきました
本町通り東側一部の
複合ビル建設構想につきましては、
県外開発業者と協議が進められてきましたが、調整がつかず、一旦白紙に戻りました。
商工会議所では、10月ごろをめどに地元の住民や商店街、若者等で構成する新たな組織を立ち上げ、
JR鯖江駅から西山公園を含めた
中心市街地エリア全体の
まちづくりを検討するとお聞きしております。今後は、この組織を主体として検討が重ねられ、地元の皆様の創意による
活性化策が提案されるものと期待しております。
このように、北陸新幹線の金沢・
敦賀間開業に伴う
特急存続問題を初め、
中心市街地活性化問題など、市民生活に直結する課題が山積しております。来る市長選挙において、市民の皆様の御信任が得られるのであれば、引き続き市政を担当し、産業振興や市民の安全・安心な暮らしの実現、そしてふるさと鯖江の発展に全力投球してまいります。
さて、台風到来の時期を迎えましたが、4月の熊本地震以降、市民の皆様の防災に対する関心が高くなっております。ことしの総合防災訓練は、立待小学校をメーン会場として、10月23日に「防育」をテーマに実施します。地域コミュニティをより深める訓練として、地域住民の方々による避難所運営訓練、福祉避難所への避難訓練、仮設トイレ設置訓練など、熊本地震での教訓を生かした新たな課題への対応を盛り込むとともに、次世代を担う子どもたちに、防災への関心を持っていただくための防災学習教育も実施してまいります。また、陸上自衛隊鯖江駐屯地にも御協力いただき、地震による倒壊家屋からの救出訓練や、鯖江警察署による被災状況収集および被災者誘導訓練、鯖江観光事業協同組合によるライフライン復旧訓練など、市民と関係機関が協働した訓練を実施します。
防災訓練は、緊急時の対応行動を体得するとともに、地域や組織など集団による連帯意識と行動を醸成することも重要となります。訓練を通して、減災・防災における自助、共助、そして協働の大切さを認識するとともに、防災協働社会を目指して市民の皆様との参加と協働による災害に強い
まちづくりに努めてまいります。
次に、鯖江の子供たちの活躍について申し上げます。
まず、テニスの全日本学生選手権では、東陽中出身で早稲田大学の林恵里奈さんがシングルスとダブルスの2冠に輝くという快挙をなし遂げました。また、体操競技では、インターハイにおいて鯖江高校男子体操部が、全日本ジュニア選手権において鯖江体操スクール男子がともに団体3位に、個人総合でも谷田雅治君が3位となりました。なぎなた競技では、インターハイにおいて鯖江高校が5位に、全日本少年少女武道錬成大会において、演技の部で中央中学校の高島都加さん・野沢桜子さん組が、試合の部では武陵館中嶋道場の窪田妃那さんがともに優勝しました。
さらに、現在開催中の全国中学校体育大会では、陸上走り高跳びにおいて中央中学校の蓑輪夢未さんが、体操競技において中央中学校男女体操部の活躍が期待されるなど、2年後の福井しあわせ元気国体や4年後の東京オリンピックに向けて、夢が広がる夏となりました。
一方、ことしも全国から多くの学生諸君が本市に滞在し、多様な観点からの
まちづくり活動がスタートしています。ことしで12回目となる河和田アートキャンプは、今月17日にキャンプインし、ことしは社会人5名を含む総勢60名余の若者たちが、古民家を拠点として個性豊かなアート作品の制作や地域交流に取り組みます。
また、アジア12カ国から24名の大学生が参加して、アジア建築学生サマーワークショップが、うるしの里会館を中心に開催されています。この事業は今月2日から空き家利活用に向けて現地調査を実施した一般社団法人日本建築設計学会が実施するもので、建築の専門家の指導のもと、今月19日から9日間にわたり、河和田地区の竹や杉材、板材などを活用し、建築空間を組み立て設置いたします。河和田を舞台に日本を含めたアジア各国からの参加により、お互いの文化や生活様式を背景にした交流から、新たな発見が生まれ、国際交流が進展することが期待されています。
そのほか、地域活性化プランコンテストを初め、金沢大学
まちづくりインターンシップや明治大学鯖江ブランド創造プロジェクト、早稲田大学環境ロドリゲスなど、おなじみのフィールドワークも実施されます。大学のないまち鯖江に、国内はもとより、海外からも若者が集まり、市民の皆様との交流を通して地域コミュニティの再生や新たな地域資源の発掘、地域産業の創出、観光の振興など、地域活性化につながるものと期待をしています。
それでは、当面する市政の諸課題について申し上げます。
政府は、去る8月2日、平成29年度予算の概算要求基準を閣議了解いたしました。要求は今月末で締め切られますが、要求の総額に上限を設けることは、4年連続で見送られております。要求基準の大枠は、平成28年度の基準をほぼ踏襲するとされ、年金・医療などの社会保障関係経費については、高齢化に伴う自然増分として、前年度当初予算比6,400億円の増額要求を認めていますが、公共事業などの裁量的経費は、前年度よりも1割削減するよう要請しています。その上で、削減後の要望基礎額の3割の範囲内で、優先課題枠として4兆円程度の要望をできることとされ、骨太の方針や成長戦略に盛り込まれた課題に重点配分されることになります。
また、同日の閣議では、事業規模28兆1,000億円程度の未来への投資を実現する経済対策が決定されました。このうち、国と地方の直接の歳出となる、いわゆる真水分は7兆5,000億円程度とされ、そのうち約4兆5,000億円が9月に召集される予定の臨時国会で、第2次
補正予算案として審議されることになっております。特に、地方創生に取り組む自治体の施設整備事業を支援するため、新たな交付金も
補正予算に盛り込まれることになっております。従来のソフト事業中心から、産業振興の拠点施設といったハード整備に充当され、使い勝手をよくするとのことであり、今後の国の動向に注視しながら、本市の財源確保に努めてまいります。
次に、本市の平成27年度の決算状況について申し上げます。
一般会計の決算につきましては、歳入総額272億2,708万円余、歳出総額268億8,365万円余となり、実質収支は3億2,099万円の黒字決算となりました。
次に、主な財政指標について申し上げます。
まず、一般会計の赤字の程度を指標化し、財政運営の状況を示す実質赤字比率については、引き続き実質赤字額は生じておらず、黒字の2.19%となりました。また、特別会計を合わせた全ての会計の赤字や黒字を合算して、自治体全体としての赤字の程度を指標化し、財政状況を示す連結実質赤字比率につきましても、黒字の19.64%といずれも早期健全化基準を大きく下回っており、良好な状況にあります。次に、特別会計や一部事務組合を含めた地方自治体全体の実質的な借入金の元利償還額の大きさを指標化し、資金繰りの危険度を示す指標である実質公債費比率は、普通交付税の増加等により、昨年度比0.1ポイント改善し、10.6%となり、財政健全化計画の策定が必要となる25%を大きく下回っております。
さらに、土地開発公社を含めた市全体の借入金や退職手当、
債務負担行為のうち、将来にわたって一般会計で負担すべき額を財政規模と比較して指標化した将来負担比率は、支出予定額の減少により、昨年に比較して14.7ポイント改善し、7.2%となり、早期健全化比率の基準である350%を大きく下回っております。
次に、上水道事業や下水道事業などの公営企業の経営状況を料金収入の規模と比較して指標化した
資金不足比率につきましては、農業集落排水事業特別会計、総合開発事業特別会計、下水道事業特別会計および水道事業会計のいずれにおきましても、資金不足は生じておらず、おおむね良好な経営状況となっております。
また、市債の残高につきましては、平成27年度末の一般会計では、前年度より851万円余減少し、265億5,912万円余となりました。これに特別会計を含めた市全体の市債残高は、前年度より6億5,877万円余減少し、総額で551億6,836万円余となり、市民1人当たりに換算しますと、約79万8,000円となりました。
次に、基金の残高についてでありますが、財政調整基金につきましては、平成27年度末の残高は27億4,620万円とすることができました。これにより、緊急の行政課題に加え、一定の政策的経費や臨時的経費にも、ある程度柔軟に対応できるものと考えております。また、減債基金につきましては8億2,060万円を確保することができました。
県内経済は、一部に弱さが見られるものの、緩やかに回復していると言われていますが、景気の状況は、まだ先行き不透明であり、今後も社会保障費等の増加などが見込まれる一方で、税収等の大きな伸びも期待できないことなどから、本市の財政運営は引き続き厳しい状況が続くものと予想されますので、効率的で効果的な財政運営に努めてまいります。
次に、昨年10月に策定しました本市の総合戦略の進捗状況についてでありますが、今月10日に、鯖江市総合戦略推進会議を開催し、総合戦略ならびに地方創生先行型交付金活用事業で設定しました数値目標の達成状況について御意見をいただきました。その結果、総合戦略については、現状値が把握できる47指標のうち83%に当たる39指標が目標に向けて向上するとともに、先行型交付金活用事業については、12の指標全てにおいて目標を達成しているとされたほか、ごみの資源化率や子育て環境の課題などに関する意見がありました。市では、数値が改善していない8指標を含めて、平成31年度の目標達成に向けて、各事業の充実を図ってまいります。
次に、6月に国の地方創生応援税制、いわゆる企業版ふるさと納税の1回目の募集に申請していました本市の空き家を活用した都市部企業とのマッチング事業を内容とする地域再生計画が、今月2日に認定されました。既に今月2日から6日にかけて、建築の専門家と4大学の学生チームによる空き家の現地調査が行われ、その結果をもとに都市部企業のサテライトオフィスや短期滞在住宅としての利用など、新たな地域資源としての利活用に向け、国や県の支援制度も活用し、空き家改修の支援方法などを提案してまいります。
また、同じく、国の地方創生推進交付金に申請していました「
つつじバスによるコンパクトシティ・プラス・ネットワーク推進計画」が、同じく今月2日に内示があり、事業費ベースで3,765万円余が認定されましたので、バス停の上屋など、環境整備に取り組んでまいります。
一方、道整備推進交付金に係る地域再生計画についても認定され、事業費ベースで1億9,296万円余の内示がありました。新たに創設される交付金の活用も視野に入れながら、引き続き地方創生事業に取り組んでまいります。
それでは、地方創生の推進に関する主な事業について、総合戦略の四つの基本目標に沿って申し上げます。
まず、基本目標Ⅰ「魅力ある雇用の創出」に向けた取組についてでありますが、去る7月9日にハローワーク武生と共同で、来春卒業の高校生およびその保護者を対象とするサマー求人企業説明会を開催しました。参加企業63社中、市内からは26社が出展し、生徒476名、保護者432名の参加がありました。製造業を中心に若年労働力の確保が重要な課題となっていることから、市内企業と就職希望者のマッチングを進めてまいります。
また、福井工業大学との連携につきましては、市内企業1,746社に対して行ったインターンシップの意向調査結果をもとに精度の高いマッチングに取り組むことで、市内企業への就職率を高めてまいります。
同じく、昨年4月に連携協定を締結しました学校法人二本松学院からは、昨年に引き続き、学生が漆器工房において、塗りや加飾の技術指導を受けているほか、10月には産地見学ツアーが予定されており、将来、伝統産業・地域経済の活性化の一翼を担うものと期待しております。
一方、産業観光の取組についてでありますが、丹南地域は、越前漆器を初め、国の伝統工芸品指定を受けた五つの産業が集積するまれな地域であり、この強みを生かし、7月15日から21日まで、東京駅前の商業施設KITTEにおいて、「越前ものづくりの里・福井物産展 美食&伝統工芸めぐり」を開催し、伝統工芸品の展示販売、各産地職人による実演体験および「吉川ナス」など特産物の販売を行いました。期間中は1日約3,000人が来場し、高額商品も売れるなど、今後の5産地連携の可能性を感じるイベントとなりました。
今年は、第33回伝統的工芸品月間国民会議全国大会福井大会が、11月24日から27日まで、サンドーム福井を会場に開催されます。全国の伝統的工芸品の展示販売、実演・体験、若手職人の作品展、工芸と菓子のコラボ展および工房ガイドツアーなど、丹南地域に集積する伝統的工芸品の技術力を感じていただきます。
なお、越前漆器協同組合では、漆文化のユネスコ無形文化遺産登録に向け、この全国大会に先駆けて11月5日から30日まで、国内外の漆芸家の作品展示である国際漆芸展を予定しております。
現在、日本漆器協同組合連合会加盟の産地や、漆にかかわる産業の方々との連携を進めており、登録に向けた運動の一環として機運を高めてまいります。今後も組合と連携してユネスコ無形文化遺産登録に向けた活動を全面的に支援してまいります。
次に、ことしで5回目の開催となります「さばえものづくり博覧会」を10月21日から23日までの日程で開催します。眼鏡・繊維・漆器の地場産業を初め、商工業関連企業、学校、さらには3年連続で参加される長野県岡谷市も含めた197の企業・団体からの出展が計画されております。バイヤーと市内のものづくり企業とのマッチングや商談につながるような取組を進めてまいります。ことしは、ポスターデザインを福井工業大学、京都精華大学の学生から公募し、学生の感性でつくられた開催告知が、若い世代の来場につながるものと期待しております。
また、ものづくり博覧会の開催に合わせて、鯖江繊維まつり「第2回さばえハロウィンコンテスト」が開催されます。本市の生地素材を使用した手づくり衣装のできばえを競うもので、鯖江産繊維のPRに努めてまいります。
次に、農業振興について申し上げます。
平成28年産米につきましては、出穂後に高温が続いている影響から、白未熟粒の発生が懸念されてはおりますが、おおむね順調に生育しております。本市のブランド米である「さばえ菜花米」の作付面積は年々ふえるとともに、その評価と鯖江のブランド米としての位置づけも次第に定着しつつあります。本年は、昨年よりも約2ヘクタール増加の32.6ヘクタールの圃場で栽培されており、平成29年産米は33ヘクタールの栽培を計画しております。第3次鯖江市農業・林業・農村ビジョンで掲げている40へクタールを目標に、生産拡大を図ってまいります。
一方、大麦につきましては、既に調整、検査も終え、品質は全量1等で昨年よりも10アール当たり2キロ多い、248キロとなりました。市では、農地の有効活用として、国の経営所得安定対策や市の助成制度により、麦跡の大豆やソバの二毛作の作付を推進していますが、ことしも昨年並みの麦跡大豆は90ヘクタール、同ソバは120ヘクタール程度を見込んでおります。米価が先行き不透明な中、農家の経営安定に向け、今後も生産拡大を支援してまいります。
園芸作物では、吉川ナスが国の地理的表示保護制度GIに登録されました。同制度がスタートした昨年6月からの登録申請受付後、夕張メロンや神戸ビーフなど名立たる産品が登録されてきましたが、今回、吉川ナスが伝統野菜では全国初、地域では、北陸初の登録となりました。
このGIとは、名称から産地がわかり、25年以上の作付実績があり、気候、栽培方法といった地域の特性と、品質、社会的評価など産品の特性との結びつきが特定できる表示のことであり、本市のブランド品として安定した収穫・収入のある産品へと成長するよう、ブロッコリーや葉物野菜である「さばえ菜花」などのブランド化とともに推進してまいります。
次に、鳥獣害対策についてですが、人と生きもののふるさとづくりマスタープランが今年度末で第1次の目標年度を迎えるため、改訂作業に着手しました。新たな5年に向け、市民主役で取り組む地域ぐるみの鳥獣害対策を継承しつつ、深刻になっている猿の群れへの対応のほか、鹿やアライグマ等の外来生物についての対策も検討するなど、地域を見つめ直すことのできる計画にしてまいります。
次に、農業農村事業の進捗状況について申し上げます。
初めに、集落基盤整備事業で整備しています舟枝町、橋立町、下新庄町の排水路や吉谷町の用水路改良工事の延伸につきましては、本年度完成を目指して事業が進められています。また、新たに川去町の排水路や吉谷町の道路拡幅に着手するとともに、日野川右岸の西番町、杉本町の堤防道路拡幅や南井町の流雪舗装等、農村集落の生活環境を向上させる工事を進めてまいります。
一方、経営体育成基盤整備事業、漆原・下野田地区につきましては、本年度から建設発生土を受け入れるため、用水路ならびに貯水池改修の工事に着手してまいります。
来年度から工事着手予定の農業用河川工作物応急対策事業、河端三ヶ地区につきましては、土質調査や実施設計を行っております。さらに平成29年度からの一級河川浅水川から取水する殿後頭首工の改修、平成30年度からの北中山排水機場など、その上流の排水路の改修につきましても、国・県の審査や土地改良法に基づく同意を得る手続等を行い、新規採択に向けて事業を進めてまいります。
続きまして、基本目標Ⅱ「若者が住みたくなるまちの創造」について申し上げます。
ことしも「河和田くらしの祭典」を9月17日と18日に開催します。中道アートや歩楽里かたやまのほか、河和田アートキャンプ、参加学生の作品を通りに展示し、ものづくりとアートの融合、さらには地域の人々のおもてなしにより来訪者を歓迎いたします。この2日間には、越前漆器協同組合による「越前漆器山車・漆器まつり」も開催され、山車引きを皮切りに、漆器の即売市や特設ステージでの各種イベントが行われるほか、ラポーゼかわだにおいても「いい湯いっぷく秋のアユまつり」が同時開催されるなど、各事業主体が連携した河和田の魅力満載の2日間となっております。
また、同じくこの2日間、一般財団法人地域活性化センターが主催する地方創生実践塾が開催されます。地域再生と活性化に向けた人材育成を目的とするこの実践塾は、毎年、全国10都市で開催されており、その一つに本市が選ばれました。「若者が集まる田舎のヒミツ」をテーマに、JK課、ゆるい移住、河和田アートキャンプ、市民主役の
まちづくりの推進など、先駆的な取組を地域づくりの具体的事例として意見交換する構成となっており、全国各地から約40人の若者が河和田地区に集まります。
一方、県内の大学生を対象とした事業として、文部科学省が提唱する「地(知)の拠点大学による地方創生事業」に、福井大学の「地域創生の担い手を育み活力あるふくいを創造する5大学連携事業」が採択され、10月から県内大学生を対象とした「地方創生福井モデルの事例研究-鯖江学-」が開講されます。本市の特色ある取組をテーマにした講義を通して、地域が求める人材養成につながるものと期待しております。
次に、市民が主役の
まちづくりについて申し上げます。3年目を迎えた鯖江市役所JK課プロジェクトは、現在、六つの高校などから24人が元気に活動しております。最近、全国からこの取組が注目されており、愛知県豊橋市や新潟県上越市などで「JK」という呼称を使った女子高生グループが立ち上がり、全国で横展開が始まりました。このような中、行政や地域等と協働して
まちづくり活動を行う六つの高校生グループが、明後日26日から2泊3日の日程で鯖江に集結し、活動報告やワークショップ、まち歩き企画など、JK課プロデュースによる全国高校生
まちづくりサミットを開催します。地域から国を変えるという意気込みのもと、横展開できる地方創生モデルとして積極的に情報発信してまいります。
また、女性が集い、県内外で活躍している人と情報交換を行うことで、より一層元気で楽しく
まちづくりを推進することを目的として、9月3日と4日に「全国OCサミットin鯖江」を開催します。女性の活躍が地域に与える影響などについて意見交換を行うとともに、「ものづくり産地を支え、輝く女性めぐりツアー」を開催します。このサミットを通して、
まちづくりで元気に輝く女性の姿を鯖江から発信し、未来のリーダーの発掘につなげてまいります。
次に、今年で6回目となります「さばえIT推進フォーラム」についてでありますが、今年は電脳メガネサミットとして11月12日に開催します。昨年10月には、株式会社村田製作所との共同プロジェクトでスマートグラスのコンセプトモデルを公開しましたが、AR、拡張現実という技術は、最近話題のポケモンGOにも採用されるなど、広く普及しつつあります。この流れを受けて、電脳メガネサミットの柱の一つとして電脳メガネコンテストを実施し、次世代に向けたアイデアを広く募集します。電脳メガネのアプリはもちろんのこと、アイデアについても応募していただくことができるほか、小中学生を対象としたこども部門も設けています。電脳メガネサミットに、眼鏡業界はもとより1人でも多くの皆様の参加をお待ちしております。
次に、基本構想Ⅲ「若くて元気なまちの創造」について申し上げます。
まず、予防接種法施行令等の改正に伴い、本年10月1日からB型肝炎ワクチンが定期予防接種として追加されます。対象者は、平成28年4月1日以降生まれの1歳未満の乳児で、3回接種を実施します。今年度の対象者は520人を予定しておりますが、対象者には個人通知や広報等により啓発を行い、ワクチン接種を推進することで、乳児期からの感染症の予防に努めてまいります。
次に、第73回国民体育大会 福井しあわせ元気国体の体操競技プレ大会として、第70回全日本学生体操競技選手権大会が今月18日から21日までサンドーム福井で開催され、4日間で約9,500人の選手、役員、観覧者等の来場者を迎え、盛大なプレ大会を行うことができました。この期間中、来場者には特産物をふるまうなど本市のPRに努めるとともに、今大会の反省と経験を生かし、来年5月開催のなぎなた競技プレ大会の円滑な運営と再来年の本大会成功につなげてまいります。
一方、2020年東京オリンピックは、国や世代、文化を超えた交流を通して、活力ある
まちづくりを進めるための絶好の機会となります。本市では、オリンピック組織委員会に対して、事前キャンプ地の受け入れ意思表明をしております。本市での事前合宿が実現しますと、市民の関心・意識の高揚はもとより、観光振興や国際交流の推進、知名度アップなど、地域経済の活性化にも大きな効果が期待されることから、市を挙げて誘致を進めるための推進委員会を立ち上げる準備を進めてまいります。10月中旬には東京で国際体操連盟の総会が行われ、事前合宿誘致に立候補している自治体が説明ブースを設けるイベントが開催されます。本市としては、眼鏡産業や体操、動物、駅伝など、交流のある中国体操代表チームの誘致を念頭に、福井県、福井県体操協会、鯖江市日中友好協会とも連携しながら、誘致PRを展開してまいります。
次に、基本構想Ⅳ「安心で快適に暮らせるまちの創造」について申し上げます。
まず、都市整備の状況についてでありますが、冠山峠道路の整備では、福井県側の冠山峠2号トンネル(仮称)が本年7月末現在で2,174メートルまで掘削が進み、総延長4,834メートルのうち、45%まで完了しております。また、岐阜県側の冠山峠1号トンネル(仮称)についても、本年7月末現在で76メートルまで掘削が進み、総延長1,239メートルのうち、6.1%まで完了しております。平成34年度完成をめどに整備が進められております。このトンネルの完成により、防災面に加え、観光面においても福井・岐阜両県の広域的な連携が強化されることから、今後、県や近隣自治体とともに、国への要望活動に注力してまいります。
主要地方道鯖江美山線につきましては、越前漆器、越前和紙、朝倉氏遺跡などの観光地間を結ぶ「ふくいやまぎわ天下一街道」の主要なルートであり、広域観光の連携に大きく貢献する重要な路線となっております。しかし、金谷町集落からトンネルまでの山間部の道路は、幅員狭小なカーブ区間であり、県に対し、道路整備の要望を行ってまいりました。県では、一部の工区において、現在、用地の確認を行っており、用地買収完了後、速やかに工事に着手してまいります。
国道417号の本町・桜町間における電線類地中化の整備につきましては、市民ホールつつじから本山誠照寺までの区間において、管の埋設工事が完成しました。今年度、全区間の埋設工事を完了する予定であり、引き続き、平成29年度事業完了を目指して、歩道・消雪・舗装工事を順次進めてまいります。
次に、県道青野鯖江線の吉川橋からの西縦貫線との交差点は、車道幅員が十分でなく混雑することから、県に対し、交差点改良の要望を行ってまいりました。県では、現在、丈量測量を終え、用地買収完了後に工事着手してまいります。
次に、河川整備の状況について申し上げます。
鞍谷川では、川島町地係の高水護岸の整備やポンプなどの取水施設の整備がおおむね完了し、今年度は工事用道路の撤去などを行います。論手川の排水機場から和田川の排水機場までの排水路改修につきましては、平成29年度の新規採択に向けて、国の審査や土地改良法に基づく同意を得る手続を進めてまいります。また、論手川排水機場につきましては、老朽化した設備の一部更新を行い、継続的に治水安全を図るとともに、立待排水機場につきましても、近く樋門、樋管等河川内の工事に着手してまいります。
次に、吉野瀬川の放水路工事につきましては、現在、分水堰下流部の築堤や護岸の工事を行っておりますが、既に増水時には緊急的に放水が可能となっております。平成29年度内の全体完成を目指すとともに、現堤防の対策につきましても、予備設計をもとに、引き続き検討を行っているところであり、放水路の完成後には対策工事に着手してまいります。
次に、上河内町の赤谷川および四方谷町の西出川の砂防工事につきましては、現在、堰堤工事を進めるとともに、上戸口町の小谷川においても、平成29年度新規採択に向けて手続を進めております。
これらの事業が一日も早く完成し、住民生活の利便性ならびに安全性が確保されるよう、引き続き国や県に要望してまいります。
次に、立地適正化計画の策定状況について申し上げます。
去る6月28日に2回目の都市再生協議会を開催し、
まちづくりの理念、基本方針、まちの将来像、さらには居住誘導区域、都市機能誘導区域の考え方を整理し、検討を行いました。今後は、さらに居住誘導区域、都市機能誘導区域、都市機能誘導施設等の議論を深め、素案を策定し、パブリックコメント等を通して市民の皆様から幅広く御意見をいただき、都市計画審議会の意見を求めた上で、今年度中に立地適正化計画を取りまとめてまいります。
次に、治水対策事業についてでありますが、引き続き御幸神中1号雨水幹線の整備に取り組むほか、三六町や糺町など、市中央部の浸水解消を図るため、水落舟津雨水幹線の来春完成を目指して整備を進めてまいります。また、田んぼの貯水機能を生かして雨水を一時的に貯留し、冠水被害を抑制するため、河和田地区の9町内を初めとする市内13町内において、引き続き田んぼダム事業を整備してまいります。
次に、上下水道事業の窓口サービスの向上、抜本的な経営改善を目指し、民間の専門性の高いノウハウを活用した包括的民間委託事業を10月から開始いたします。これは、上水道課で担当する窓口・電話受付業務、メーター検針、料金等の調定・収納業務、開閉栓業務等と、下水道課が担当する受益者負担金業務、排水設備等申請受付業務等を一括して民間事業者に委託するもので、上下水道お客様センターを設置し、住民サービスの向上に努めてまいります。
次に、省エネルギーの取組について申し上げます。今年もクールビスの実施期間を5月から10月まで設定し、ノー上着等を実践し、冷房中の室温を28度にするなど、夏季の省エネルギーに取り組んでおります。昨年度の公共施設のエネルギー使用量は、原油換算値で5,290キロとなり、基準年度である平成21年度比では870キロ、率で14.1%の減となりました。これは省エネ法で定められている基準年度比5%の削減目標を達成しており、引き続き、市施設の節電、省エネ活動を推進し、エネルギー使用量の削減に努め、地球温暖化防止に努めてまいります。
また、本市は、6月27日にヤフー株式会社とエコプラザさばえとの三者で、リユースを通じた地域活性化についての連携および協力に関する協定を締結しました。市民の皆様から御提供いただいた不用品についてインターネットオークションを行う「サバオク」を実施し、「まちをあげてのリユース大作戦」に取り組んでまいります。
市では、燃えるごみのさらなる減量化を進めるために、4月から容器包装以外の製品プラスチック類の分別収集をスタートし、6月には、職員による現地啓発を実施しました。今後も分別収集の徹底に御協力いただきますようお願いを申し上げます。
また、家庭系燃えるごみ指定袋について、記名欄を設けることや指定袋の厚み、材質、大きさなどの規格や小型家電の回収場所や方法等についても、ごみ問題懇話会において御意見をお伺いしながら見直しを進め、さらに適正なごみの減量化・資源化を推進してまいります。
以上、地方創生の推進に関する主な事業について申し上げました。
それでは、本日御提案しました主な議案について申し上げます。
初めに、議案第49号
一般会計補正予算について、その主なものを申し上げます。今回の
補正予算は、国や県の内示等を受けて実施する事業の決定に伴う補正などが主なものであります。
まず、民生費ですが、介護サービス事業所の職場環境整備を図るため、国の地域介護・福祉空間整備推進交付金を活用し、マッスルスーツなど介護用ロボットの導入経費に対する補助として254万円余、私立保育所における園児台帳の作成などのシステムの導入に係るICT化の推進および事故予防用のカメラ設置補助のために、国の保育対策総合支援事業の内示を受け、850万円を計上しました。
商工費では、県内外からの誘客に対応するため、おもてなしを充実した商業エリアの形成とエリア内の店舗の改修・新築の支援により、中心市街地の魅力向上を目的に、県の3カ年事業を活用し、おもてなし商業エリア創出事業費として95万円を計上しました。
教育費では、国の内示を受け、小中学校の理科教育設備の整備として、小学校に461万円余、中学校に218万円余を計上しました。また、東京オリンピック体操競技の事前合宿誘致に伴う国際体操連盟総会時におけるブース出展負担金として150万円、国体のなぎなた競技の練習会場となる三六武道館2階の床研磨工事に係る経費として100万円を計上しました。
また、新年度からのコミュニティバスの
新規路線運行のための業務委託として9,290万円、2台分の小型低床車両リース料について4,930万円、それぞれの
債務負担行為について追加計上いたしました。
これらの結果、一般会計の補正額は2,130万円となり、補正後の予算総額は262億8,600万円で、昨年の9月補正後と比べ1.2%の増となっております。
特別会計におきましては、介護保険事業特別事業会計において所要の補正を計上いたしました。
これにより、特別会計を含めた平成28年度の予算総額は469億1,210万円となり、昨年の9月補正後と比較して4.7%の増となりました。
次に、議案第51号から議案第58号は、平成27年度の各会計の決算の認定を求めるものでございます。
以上、私の市政に対する所信の一端と今回御提案いたしました議案について申し上げました。何とぞ慎重に御審議の上、妥当な御決議を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
…………………………………………………………………………………………
△日程第17.
決算特別委員会の設置
○議長(
小竹法夫君) 日程第17、
決算特別委員会の設置を議題といたします。
お諮りいたします。
議案第51号 平成27年度鯖江市
一般会計歳入歳出決算の認定についてから、議案第58号 平成27年度鯖江市
水道事業会計決算の認定についてまで、以上8議案については、
決算特別委員会を設置し、委員会付託の上、閉会中の
継続審査とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君) 御異議なしと認めます。
よって、決算関係8議案については、
決算特別委員会を設置し、委員会付託の上、閉会中の
継続審査とすることに決しました。
ただいま設置されました
決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっております。
お諮りいたします。
決算特別委員会の委員の選任については、議長において指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君) 御異議なしと認めます。
よって、本委員会委員の選任は、議長において指名することに決しました。
決算特別委員会委員には、議長と監査委員を除く全議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君) 御異議なしと認めます。
よって、議長と監査委員を除く全議員を
決算特別委員会委員に選任することに決しましました。
ただいま、副議長 帰山明朗君から辞職願が提出されました。その対応を協議するため
議会運営委員会を開催いたしますので、暫時休憩いたします。
休憩 午前11時00分
再開 午後1時31分
○議長(
小竹法夫君) 再開いたします。
20番、菅原義信議員から、早退の届出が出ております。
先ほど
議会運営委員会が開催されておりますので、その結果について委員長の報告を求めます。
議会運営委員長 玉邑哲雄君。
〇
議会運営委員長(
玉邑哲雄君)登壇
◎
議会運営委員長(
玉邑哲雄君) 先ほど、帰山副議長より辞職願の提出を受けまして、
議会運営委員会の審議結果につきまして御報告申し上げます。
審議をいたしました結果、今議会に帰山副議長の辞職および副議長の選挙を日程に追加することで意見の一致を見た次第であります。本委員会の
決定どおり、
議員各位の御賛同と御協力をお願い申し上げまして、御報告といたします。
○議長(
小竹法夫君) お諮りいたします。
議会運営委員長の報告のとおり、副議長の辞職および副議長の選挙を日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君) 御異議なしと認めます。
よって副議長の辞職および副議長の選挙を日程に追加し、議題とすることに決しました。
…………………………………………………………………………………………
△追加日程.副議長の辞職
○議長(
小竹法夫君) 副議長の辞職を議題といたします。
地方自治法第117条の規定により、10番 帰山明朗君の退場を求めます。
(10番 帰山明朗君 退場)
○議長(
小竹法夫君) 事務局に辞職願を朗読させます。
◎
議会事務局局長(高尾副次君) 朗読いたします。
辞職願。このたび一身上の都合により鯖江市議会副議長を辞職いたしたく、ここにお願い申し上げます。平成28年8月24日、鯖江市議会議長
小竹法夫殿。鯖江市議会副議長 帰山明朗。
以上でございます。
○議長(
小竹法夫君) お諮りいたします。
帰山明朗君の副議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君) 御異議なしと認めます。
よって、帰山明朗君の副議長の辞職を許可することに決しました。
10番 帰山明朗君の入場を許可します。
(10番 帰山明朗君 入場)
○議長(
小竹法夫君) 前副議長 帰山明朗君から、挨拶を述べたい旨、発言を求められておりますので、これを許可いたします。
帰山明朗君。
〇前副議長(帰山明朗君)登壇
◆前副議長(帰山明朗君) 副議長の退任に当たりまして、一言御挨拶を申し上げたいと思います。
約1年余りの期間にわたりまして、副議長を務めさせていただきました。もとより浅学非才、若輩者ではございましたけれども、末本議長、そして小竹議長、すばらしい議長のもと御指導いただき、牧野市長初め、理事者の皆様の温かい御指導、そして御鞭撻をいただきながら、何よりも
議員各位の大きなお力添え、そしてアドバイスの中、何とか職を務めることができました。これもひとえに皆様のおかげと、心から御礼を申し上げたいと思います。
これからは、一議員という身に戻りまして、小竹議長、そしてまた新しく生まれます副議長、そしてまた議会の皆様ともに一議員として議会の発展、そしてまた鯖江市政の発展、そしてまた市民の皆様の幸福のために精いっぱい努めてまいりたいと思います。どうもありがとうございました。
甚だ簡単ではございますけれども、一言、退任に当たりましての御礼の御挨拶とさせていただきます。(拍手)
…………………………………………………………………………………………
△追加日程.副議長の選挙
○議長(
小竹法夫君) ただいま副議長が欠員となりました。よって、副議長の選挙を行います。
副議長の選挙は
投票で行います。
議場を閉鎖します。
(議場 閉鎖)
○議長(
小竹法夫君) 選挙準備のため、暫時休憩いたします。自席でしばらくお待ちください。
休憩 午後1時37分
再開 午後1時38分
○議長(
小竹法夫君) 再開します。
ただいまの
出席議員数は19名です。
会議規則第31条第2項の規定により、立会人に4番 佐々木一弥君、13番 木村愛子君を指名いたします。
投票用紙を配付いたします。
(
投票用紙配付)
○議長(
小竹法夫君)
投票用紙の配付漏れはございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君) 配付漏れなしと認めます。
投票箱を点検いたします。
(
投票箱点検)
○議長(
小竹法夫君)
投票箱に異常なしと認めます。
ただいまから
投票を行います。
念のため申し上げます。
投票は単記無記名です。
投票用紙に候補者の名前を記載の上、
投票箱に投函してください。点呼に応じて順次
投票をお願いいたします。
投票用紙の投函は、
投票箱に向かって左側から登壇し、投函の後、右側から降壇してください。
事務局に人員の点呼を命じます。
◎議会事務局長(高尾副次君) それでは、議席番号とお名前を読み上げますので、順番に
投票をお願いいたします。
1番 福野 葵議員、2番 大門嘉和議員、3番 山本敏雄議員、4番 佐々木一弥議員、5番 福原敏弘議員、6番 佐々木勝久議員、8番 林 太樹議員、9番 遠藤 隆議員、10番 帰山明朗議員、11番 石川 修議員、12番 奥村義則議員、13番 木村愛子議員、14番 丹尾廣樹議員、15番 平岡忠昭議員、16番 末本幸夫議員、17番 水津達夫議員、18番 蓑輪 昇議員、19番
玉邑哲雄議員、最後に7番
小竹法夫議員。
以上でございます。
○議長(
小竹法夫君)
投票漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
小竹法夫君)
投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
開票を行います。
立会人の4番 佐々木一弥君、13番 木村愛子君の立ち会いをお願いいたします。
(開 票)
○議長(
小竹法夫君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数19票、これは
出席議員の数に符合しております。
有効
投票18票、無効
投票1票です。有効
投票のうち、林 太樹君18票、以上のとおりです。
この選挙の法定得票数は4.5票です。
よって、8番 林 太樹君が副議長に当選されました。
議場を開鎖いたします。
(議場 開鎖)
○議長(
小竹法夫君) ただいま副議長に当選されました8番 林 太樹君が議場におられますので、本席から
会議規則第32条第2項の規定により、告知をいたします。
副議長に当選されました8番 林 太樹君の御挨拶をお願いいたします。
8番 林 太樹君。
〇8番(林 太樹君)登壇
◆8番(林太樹君) ただいまは
議員各位の御選任により、鯖江市議会の副議長という大変重責を仰せつかりまして、心より感謝を申し上げる次第でございます。もとより微力ではございますけども、しっかりと小竹議長を支えまして、全力で重責を、その職責を全うさせていただきたいと思います。
現在は大変時代の激動の中にあります。鯖江市もしっかりと基盤を整える中で、重大なこの時期にあって、皆様とともに鯖江市議会はもとより、鯖江市の発展、さらには市民の皆様方の安心・安全をしっかりと築いてまいりたいと思いますので、今後とも議員の皆様方の御指導、御鞭撻、さらには牧野市長を初め、理事者の皆様方の御指導をいただきまして、全力を尽くしてまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
一言御挨拶にかえさせていただきます。きょうは本当にありがとうございます。(拍手)
○議長(
小竹法夫君) ここで、牧野市長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
牧野市長。
〇市長(牧野百男君)登壇
◎市長(牧野百男君) 一言、お祝いの御挨拶を申し上げます。
ただいまの選挙によりまして、林 太樹議員が副議長に選出されました。その御就任を心からお祝い申し上げます。林副議長におかれましては、平成15年に市議会議員に就任以来、
総務委員会委員長、産業建設委員会委員長などの要職を歴任され、御活躍をいただいております。林副議長には、これまでの豊富な経験を生かしながら、小竹議長と力を合わせ、議会の円満な運営、発展と鯖江市政の進展にさらなる御尽力を賜りますよう、心からお願い申し上げますとともに、今後とも健康に十分御留意いただき、御活躍されますよう御祈念申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
○議長(
小竹法夫君) 以上で、本日の
議事日程は全て終了いたしました。
次の本会議は9月5日午前10時から開議することとし、これをもって散会いたします。
御苦労さまでございました。
散会 午後1時52分...