以下同文につき省略させていただきます。
おめでとうございます。(拍手)
○
議長(末本
幸夫君) ここで、
受賞者を代表いたしまして、
水津達夫君から御挨拶をいただきます。
17番
水津達夫君。
〇17番(
水津達夫君)
登壇
◆17番(
水津達夫君) お許しをいただきまして、
受賞者を代表いたしまして
一言御礼を申し上げます。
ただいまは
議長より
北信越議会議長会表彰を、また
市長より
感謝状を賜りまして、まことにありがたく、厚く御礼を申し上げる次第でございます。どうもありがとうございます。
私たち、15年余の
間議員活動を務めてこられましたのも、多くの市民の
皆様方、また先輩、
同僚議員、そして
市長を初め
理事者の
皆様方の深い御理解と御声援のたまものでありまして、心より感謝を申し上げる次第でございます。今後も
鯖江市発展のために、また
市民福祉の向上のために、微力ではございますが力いっぱい
努力精進をしてまいる所存でございますので、
皆様方の今後とも変わらぬ御指導、御鞭撻を賜りますよう、心からお願いを申し上げまして、まことに簡単ではございますが、御礼の言葉にかえさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。(拍手)
○
議長(末本
幸夫君) 以上で、
表彰の伝達および
感謝状の贈呈を終わります。
…………………………………………………………………………………………
△
日程第4.
議案第39号
平成27年度
鯖江市
一般会計補正予算(第1号)から
△
日程第17.
報告第6号
公益財団法人農業公社グリーンさばえの
経営状況について まで
○
議長(末本
幸夫君)
日程第4、
議案第39号
平成27年度
鯖江市
一般会計補正予算(第1号)から、
日程第17、
報告第6号
公益財団法人農業公社グリーンさばえの
経営状況についてまで、以上14件を
一括議題といたします。
理事者の
提案理由の
説明を求めます。
牧野市長。
〇
市長(
牧野百男君)
登壇
◎
市長(
牧野百男君) 昭和30年1月21日に、第1回
鯖江市
臨時市議会が開催されて以来、400回目となる節目の
定例会でございます。この間、議場において、本市の発展に向けた真摯で熱心な議論が展開され、今日の繁栄があることに対し、心から敬意を表するところでございます。
また、本日は、
議員の皆様の発案により、議場に
河和田塗りの掛け時計や、
質問席のプレートが設置されたほか、眼鏡や、3月25日に福井県
郷土工芸品の指定を受けた
石田縞のはっぴを着用いただいており、これを契機といたしまして、本市の誇る
地場産業が、さらに多くの人に認知されますことを期待しております。
それでは、
平成27年度
補正予算案を初め、各
議案の御審議をいただくに際し、
市政運営に当たっての所信の一端を申し述べさせていただきます。その市政の諸課題につきまして、その概要を御
説明申し上げます。
初めに、この春の
イベント開催状況と、道の
駅西山公園の現状について申し上げます。まず5月3日から5日にかけて、5万株の満開のツツジに囲まれる中、「さばえ
つつじまつり」を開催いたしました。今年は
眼鏡産業発祥110年、
西山動物園開園30年、
世界体操競技選手権
鯖江大会開催20年を記念しての開催となりました。一時小雨に見舞われた4日を除き、おおむね好天に恵まれ、約19万9,000人の人出となり、西山公園一帯は終日県内外からの来園者でにぎわいました。3日と4日には、今年もJR
鯖江駅やめがねミュージアム、越前漆器まつり会場を結ぶ「さばえものづくり号」が運行され、河和田越前漆器まつりにも、県内外から1万2,000人の漆器ファンでにぎわいを見せました。また、5月10日の
鯖江つつじマラソンには、3,000人余のランナーが、満開のツツジの花が咲き誇る沿道を、さわやかに駆け抜けました。これより一足先の4月18日と19日に開催された「さばえ菜花まつり」も、菜花食堂やサクラマスの放流など多彩な催しが開催され、18日土曜日が絶好の好天に恵まれたこともあり、2日間で約1万2,000人の人出となりました。なお、
つつじまつり期間中、道の
駅西山公園および西山動物園ともに、オープン時間を延長して対応したところ、道の駅には約2万7,000人、動物園には約2万人もの方が訪れました。
この道の駅でありますが、4月にオープン1周年を迎えました。1年間の来場者数は、当初の目標であった25万人を大きく超える約52万8,000人となり、5月1日には
鯖江市制60周年にちなんで、来場者60万人達成式を行いました。
また、西山動物園の新レッサーパンダ舎につきましては、7月初旬に着工する予定でございます。工事の施工に際しまして、公園利用者の皆様には大変御迷惑をおかけいたしますが、来年3月の完成を目指して鋭意努力してまいりますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。
次に、当面する市政の諸課題について申し上げます。
まず、国の地方創生の取組を受けた、本市の対応についてでありますが、去る4月11日に安倍首相が、地方創生に向けた先進的な取組を視察する目的で、本市の株式会社シャルマンを視察されました。シャルマンでは、眼鏡製造のチタン加工技術を生かしたメディカル事業への参入の取組を視察され、現場では、世界トップレベルのチタン加工技術で作られた医療器具を実際に手にされるとともに、堀川会長から、ものづくりにかける地方企業の、熱意ある挑戦について
説明を受けられました。安倍首相からは、「地方において、創意工夫で新たな活力を引き出そうと頑張っている皆さんを応援したい」と、地方創生に向けた激励をいただきました。また、翌12日には、自民党政調会長の稲田朋美衆議院
議員が、誠市、ご縁市などを御視察され、市民ホールつつじで、オープンデータの取組や、市民主役のまちづくりなどについて、市民の皆さんと意見交換を行うとともに、道の
駅西山公園において、私から、
鯖江版総合戦略の基本的な考え方を御
説明させていただきました。シャルマンの堀川会長や、ボストンクラブの小松原社長からは、若者に魅力ある雇用の創出に向けた、スマートグラスやメディカル分野への進出の取組を御紹介いただき、それを受けて、稲田政調会長からは、「
鯖江は、地方創生や成長戦略の理念の核となることを先進的に取り組んでいる」と評価をいただくなど、今後のさらなる取組に期待を寄せていただいたところでございます。
ことし10月には国勢調査があり、来年2月ごろには、速報値として人口が発表されると聞いており、その推移が気になるところでございますが、4月1日の住民基本台帳人口では、対前年同日比で22人、5月1日現在では16人の増加となりました。去る4月28日には、産官学金労言など有識者の皆様20人で構成する、
鯖江市総合戦略推進
会議の1回目を開催したところでございますが、今後も本市の人口が持続的に増加することを目指し、10月末をめどに
鯖江版総合戦略「
鯖江市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定してまいります。
また、全国的に人口減少、高齢化が進む中、特に地方都市においては、地域の活力を維持するとともに、医療、福祉、商業等の生活機能を確保し、高齢者が安心して暮らせるよう、地域公共交通と連携して、コンパクトなまちづくりを進めることが重要との考えから、昨年8月に都市再生特別措置法の一部改正法が、11月には地域公共交通活性化再生法の一部改正法が、それぞれ施行されました。
これに伴いまして、公共交通のマスタープラン的な位置づけとなる、
鯖江市地域公共交通網形成計画を今年度策定し、
平成28年度には、同計画の具現化を図るため、コミュニティバスの再編を主とした、
鯖江市地域公共交通再編実施計画を策定いたします。北陸新幹線敦賀開業時に、金沢−敦賀間の北陸本線が並行在来線に移行することで、幹線交通網が大きく変化する本市において、幹線交通と二次交通のネットワーク化の再構築は必要不可欠でございます。さらに、コンパクトなまちづくりを推進する上で、公共交通は、地域間をつなぐ手段として大きな役割を担うことから、両計画を策定するため、去る4月1日に、
鯖江市地域公共交通活性化協議会を設置いたしました。あわせて、立地適正化計画につきましても、「
鯖江市まち・ひと・しごと創生総合戦略」、および
鯖江市地域公共交通網形成計画と連携して、公共交通と一体となったコンパクトなまちづくりを進めるべく、今年度基礎調査を行った上で、
平成28年度に本計画を策定してまいります。
次に、
平成26年度の財政状況について、御
報告申し上げます。
平成26年度一般会計の最終予算は、歳入歳出それぞれ1億2,190万円を減額し、248億3,670万円となりました。これは、事業費の確定に伴う補正が主なものではございますが、3月に示された
平成26年度の普通交付税の額が872万円余、特別交付税の額が8,934万円余、予算に比べて増額となりました。一方、法人市民税や地方消費税交付金の減、事業費確定に伴う起債の精算等による減に伴い、減額補正となったものでございます。これらの結果、
平成26年度末の市債残高は、266億7,783万円余となる見込みでございます。交付税の振替財源である臨時財政対策債を除く残高は163億7,139万円余となり、
平成25年度末の残高より7億3,797万円を削減できる見込みとなりました。
一方、財政調整基金につきましては、年度内の運用益により2,200万円を積み立てたものの、補正予算の財源等に1億6,050万円を取り崩したことにより、
平成26年度末残高は23億6,370万円、また減債基金の残高は5億6,910万円となりました。今後、低金利が続く中、公金の効率的な資金運用を図る観点から、財産基金の一部を安全・確実で利回りの高い長期国債等によって運用するほか、ふるさと納税の普及やクラウドファンディングの活用など、自主財源の確保にも努めていくことで、行財政構造改革アクションプログラムの目標年度である
平成28年度末には目標指標を達成できるよう、最善の努力をしてまいります。
次に、北陸新幹線の現状について申し上げます。
現在、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームにおいて、福井までの先行開業に関する議論が進められております。4月11日に安倍首相が福井を視察された際には、「大変強い地元の熱意を感じた。一日も早い、福井までという気持ちは当然」と述べられました。実現に向け、前向きな姿勢を示されたところでございます。また、沿線では、機構と集落との間で設計協議が進められております。本市では6集落のうち、既に二つの集落において設計内容の同意を得て、用地測量に入りました。3月末には、沿線住民約30名の皆様に御参加をいただき、富山県と石川県の2カ所の構造物を御視察いただきました。参加された皆様には、直接現地で騒音や振動などを体感し、また、周辺住民に聞き取りを行うなど、構造物を選定するに当たっての参考とされたところでございます。市といたしましては、今後も住民不安を解消するための対策に取り組むとともに、地域振興策など要望事項についても、引き続き全庁体制で対応してまいります。
次に、現在着工しているJR
鯖江駅のバリアフリー化工事についてでありますが、エレベーター2基を含む専用の跨線橋の設置を初め、点字案内板や音響誘導装置などを設置することとなっており、日本最大規模の観光キャンペーンである北陸ディスティネーションキャンペーンが開始される10月までには、完了する予定となっております。完成いたしますと、高齢者や障がい者はもとより、全ての利用者にとって利用しやすい施設として生まれ変わることになります。工事に伴い、
鯖江駅東第1駐車場の半分の利用が制限されますが、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
次に、
鯖江公民館の改築工事についてでありますが、既に今月18日には解体工事に着手しており、解体終了次第、建築等の工事に着手してまいります。現在、公民館事務は本町通りの空き店舗で行っており、また、利用者に支障が生じないよう、他の公共施設を利用しております。可能な限り早い完成を目指してまいりますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。
それでは、主要な事業について申し上げます。
まず、市内の消費拡大を目的に、国の地域活性化・地域住民生活等緊急交付金を活用した、「さばえプレミアム商品券」および「さばえものづくり商品券」の販売状況でございますが、4月29日から販売を開始いたしましたところ、1万円で1万3,000円の買い物ができる「さばえプレミアム商品券」につきましては、3日間で2万9,000セットを完売いたしました。さらに、
鯖江の三大
地場産業である眼鏡、繊維、漆器の購買促進を図るための、2,000円で3,000円のお買い物ができる「さばえものづくり商品券」は1万2,000枚発行し、現在全体の93%を販売している状況でございます。登録していただきました市内約300店の小売店等での、消費拡大が期待されるところでございます。なお、「さばえプレミアム商品券」は、1セット1万3,000円のうち2,000円分は、県外資本チェーン店や大型ショッピングセンターを除いた小規模店のみで使用できる券となっていることから、市内商店街等への効果も期待をしているところでございます。
一方、県では5,000円分の宿泊料が減額される旅行券や、宿泊施設で御購入いただけるプレミアム率20%のお買物券を、7月から販売する予定とのことであり、本市を訪れる観光客による消費拡大も期待しております。
また、中心市街地商店街においては、県の「おもてなし商業エリア創出事業」の支援を受け、市、商工
会議所、
鯖江地区商店街が連携して、「街なか商店街ホームページ」の整備や、道の
駅西山公園から街なか商店街への誘導案内板設置、店舗の紹介や特典を掲載したクーポンつきスタンプラリー「さばえ街なかあるクーポン春号」を発行いたしました。さらに、
鯖江地区商店街連合会では、「さばえプレミアム商品券」の販売や
つつじまつりの開催に先立ち、4月17日の早朝に、「さばえ街なかピカピカday」と銘打ち、「街なかをきれいにし、おもてなしの心でお客様を気持ちよくお迎えする」との趣旨で、店主や店員約60人が中心市街地商店街の清掃を行いました。これら中心市街地商店街の取組と「さばえプレミアム商品券」など、消費拡大策の相乗効果により、中心商店街のにぎわい創出につながることを大いに期待をしております。
次に、大学との連携事業についてでございますが、去る4月15日に
鯖江商工
会議所と、全国で唯一工芸学部を有する京都美術工芸大学や、伝統工芸のわざを身につけることができる京都伝統工芸大学校などを
運営する、学校法人二本松学院との三者による相互連携協定を締結いたしました。
越前漆器の産地河和田は、業務用漆器の全国シェア8割を占め、全国漆器展で最高賞の内閣総理大臣賞を4年連続で受賞するなど、高い技術力のある産地でございますが、反面、職人の高齢化が進み、後継者の育成が急務となっております。既に、京都伝統工芸大学校の卒業生6名が、漆器企業や越前漆器協同組合で後継者として働いておられます。このたびの連携により、人材育成、文化、学術などの分野で広範な連携・交流が図られ、卒業生のさらなる産地への受け入れと、産地での後継者の育成など、相互の発展に結びつくことを期待しております。
また、今月22日には、福井大学の研究生たち約20名による、市内企業の訪問を予定しており、企業の経営者と学生たちが対話することにより、ものづくり企業への理解を深めていただくほか、西山動物園拡張整備においても、周囲の景観や環境に配慮した整備のあり方等の共同研究を、引き続き行っていただきます。
さらに、福井工業大学教授などの研究者による市内企業の訪問が予定されているなど、企業と研究者とのマッチングも進めてまいります。
京都精華大学につきましては、今年度から同大学で、日本初のアイウエアデザイン教育が行われ、市内眼鏡企画会社のデザイナー2名が講師として招かれておりますので、これを契機に講義の受講生を含め、眼鏡のデザインに興味のある学生を対象にした、市内の眼鏡企業等の見学を行っていただきます。
また、明治大学においては、環境に優しい塗料としての漆の研究が進められているほか、慶応大学大学院メディアデザイン研究科と越前漆器協同組合の連携のもと、国内外から募集したデザインを3Dプリンターなどで造形し、漆塗りのアクセサリーなどを製作するとともに、多言語対応のウエブサイトを作成し、世界に産地の情報を発信することによりまして、国内だけでなく海外の消費者等も産地に呼び込む取組を始めることになっております。市といたしましても、これら大学との共同研究や新たな技術開発等を支援してまいります。
次に、産業支援についてでありますが、昨年4月に、
鯖江市中小企業創業支援連携協議会を設立し、1年間、創業者の掘り起こしや創業塾、創業パネル展、個別相談などさまざまな支援を行ってまいりました。その結果、一昨年には2人であった創業者が、昨年は15人となるなど、一定の効果を得ることができました。本年度は、連携協議会の中で、産官学金の連携をより一層強化し、個々に対するよりきめ細やかなフォローや、女性に特化したセミナーの開催などにより、女性企業家の育成にも努めてまいります。
また今年度から、新製品・新技術開発や新事業創出・業種転換、特許・実用新案権に係るチャレンジ企業応援補助金の補助率を、昨年度の2分の1から3分の2へ引き上げたほか、創業支援の補助金については、特定創業支援事業受講認定者の特典として、スタートアップに係る設備投資経費を支援する補助金を創設するなど、制度の拡充を図ったところでございます。今後も、産地企業の活動を後押しする補助金制度となるよう、企業への訪問調査、アンケート調査等により、企業の声を反映してまいります。
次に、6次産業化の取組についてでございますがが、豊地区の農業生産法人の子会社が、農林水産省の6次産業化ネットワーク活動交付金の認定、および官民ファンドの農林漁業の成長産業化支援機構からの出資を受け、JAたんなん、農業生産法人、加工業者とのネットワーク化に取り組んでおります。本事業では、地場産の玄米や大豆を材料とした、肉に似た加工品と玄米パンの製造に取り組み、県内はもとより、関東など都市部で営業しているスーパーマーケットでの販売を予定しております。市では、新たな6次産業化への取組として支援してまいります。
次に、6月の食育月間に合わせ、6月15日から24日まで文化の館において、食に関係する団体の、日ごろの活動を紹介する食育パネルの展示を行います。特に、19日の食育の日には、市内産野菜を100%使用する地場産野菜学校給食の日を、市内小中学校、幼稚園、公立保育所で実施し、さらなる食育の推進を図ってまいります。
次に、鳥獣害のない里づくりに向けた取組についてでありますが、既に鳥獣被害対策実施隊の体制を整備し、防除対策の知識や技術のある民間の方3名を、隊員として任命させていただきました。今後は、この方々を中心に、未対策地域の市民の取組を、ともに汗し支援することで、全市民的な活動への展開を図ってまいります。
次に、農業用河川工作物応急対策事業による上河端町の鋤ヶ崎頭首工の改修事業は、ことし秋からの工事着手に向けた発注準備を行っております。農村災害対策事業による中河排水機場の改修工事は、現在2期目のポンプのオーバーホールを終え、現地に据えつけを行っており、今月下旬までには運用ができる予定でございます。あわせて、建屋耐震補強など付帯施設の整備も行っており、今年度中には、中河排水機場の全ての工事が完成する予定となっております。また、立待排水機場の改築につきましては、用地取得に向けた交渉に取りかかっております。さらに漆原下野田地域が、今年度経営体育成基盤整備事業に新規採択されましたので、今後詳細設計を行い、秋には、下野田町地係の排水路整備に着工する予定となっているなど、引き続き、よりよい農村環境の整備に取り組んでまいります。
次に、環境政策について申し上げます。
ことしも5月11日から10月9日までをクールビズ期間と定め、全職員がノーネクタイ、軽装で業務を行いながら、冷房機器の使用抑制や昼休みの消灯など、市施設の省エネに取り組むとともに、環境教育支援センターを拠点として、グリーンカーテンの活用など、家庭や事業所における省エネ活動の啓発にも取り組んでまいります。
また、本市の循環型社会に対応した取組についてでありますが、市では環境基本計画に基づき、行政、市民、事業者が一体となって、ごみの発生抑制、再使用、再資源化によりごみを減らす3R活動を推進しております。
平成26年度の、市民1人1日当たりのごみの排出量は955グラムとなり、前年度に比べまして13グラムの減少となりましたが、環境基本計画における
平成28年度末の目標でございます900グラム以下の達成には、さらに削減が必要となっています。そこで3月に策定した、
鯖江市一般廃棄物処理基本計画に基づきまして、特に、燃えるごみの約4割を占める生ごみのさらなる減量化に向け、生ごみ堆肥化の推進や料理の食べきり運動、生ごみの水切りの徹底等の意識啓発に取り組みます。あわせて、ごみの資源化を促進するため、ごみ分別の徹底や、紙類、空き缶の集団回収の奨励、使用済み小型家電製品のイベント時の回収などにも取り組み、ごみの減量化、資源化を着実に推進してまいります。
一方、まち美化の推進についてでございますが、市では、「住みたくなるまち・住み続けたくなるまち」づくりに向けて、市民参加によるまち美化活動を拡大するため、市民団体やグループ等が自主的に実施する美化活動への支援を行うとともに、市民のまち美化意識の高揚を図るため、「まち美化ポスター・標語コンクール」において入賞された作品をデザインした看板を設置いたしました。また、地域の環境美化のため、カメラによる不法投棄の監視に加え、新たに、犬の飼い主のマナー向上のためのイエローカード作戦や、オオキンケイギクなどの外来植物の防除活動を支援するとともに、地域のために人知れずこつこつとまち美化活動に献身されている方や団体等を顕彰して、清潔で美しい誇りの持てるふるさと
鯖江の環境づくりを進めてまいります。
次に、教育、文化の振興について申し上げます。
まず、総合教育
会議についてでありますが、私と教育委員で構成する総合教育
会議を設置し、5月7日に初めての
会議を開催いたしました。
会議では、市の教育に関する総合的な施策の基本目標や基本方針となる「教育の振興に関する施策の大綱」を、教育委員と協議し策定をいたしました。大綱では、第5次総合計画の重点施策に掲げてございます、「郷土の誇りを未来につなぐまちづくり」、「若者が住みたくなる・住み続けたくなるまちづくり」の実現を図る教育の方向性を示し、ふるさとに自信と誇りの持てる教育を推進していくこととしました。この総合教育
会議の設置を契機に、今まで以上に教育
委員会との情報共有を図り、それぞれの立場を尊重して、より緊密な連携のもと、諸施策の推進に取り組んでまいります。
また、まなべの館が
平成22年2月にリニューアルオープンしてから、本年は5周年を迎えます。これを記念して、世界的なアニメーション作家で、まなべの館の名誉館長である久里洋二氏の米寿記念企画展を、8月20日から9月21日まで開催をいたします。「アニメーション王国さばえ」をテーマに、1,000号サイズの新作やマンガイラストの展示、アニメーション映像の放映のほか、
鯖江市役所JK課やOC課、河和田アートキャンプの学生等と連携したシンポジウムやワークショップ、ナイトシアターを開催いたします。さらに、久里氏がデザインした、ハートの木をモチーフにしたグッズの開発も検討してまいります。
次に、安全・安心のまちづくりについて申し上げます。
ことしも梅雨時期に備え、明日21日には自衛隊や丹南土木事務所など関係機関で構成する
鯖江市水防協議会を開催し、関係機関との緊密な連携を図ることや、水防体制等について協議し、出水期を迎えての事前対策に万全を期してまいります。また、7月3日には、市職員、消防職員、消防団員、防災士、および防災リーダーによる水害発生時における水防工法の再確認や、関係機関の現場活動を迅速かつ的確に行うための水防訓練を、日野川河川敷において実施いたします。このような事前対策を通して大地震や集中豪雨による自然災害に備え、地域住民の安全・安心を確保するために、自助、共助、公助、協働の連携強化を図り、市民協働により、災害に強いまちづくりに努めてまいります。
次に、都市整備の状況について申し上げます。まず、西尾
鯖江停車場線・五郎丸踏切の拡幅と、歩道整備事業についてでございますが、既にJRと踏切の線形などの計画協議を終え、概略設計が完了いたしております。今年度は用地交渉に取りかかるとともに、JRと実施協議を行いながら、詳細設計を行ってまいります。この路線は小中学校の通学路でもあり、踏切が前後の道路より狭いことから、危険の解消に向けて、早期に整備されるよう要望してまいります。また、歩道の段差を解消するバリアフリー化と、電線類の地中化を進めています国道417の本町・桜町間の歩道整備につきましては、市民ホールつつじから本山誠照寺間の工事は完成し、今年度は、
鯖江商工
会議所と西
鯖江駅間の電線地中化の工事を行う予定となっております。工事期間中は、騒音や交通規制等により大変御迷惑をおかけすることになりますが、1日も早い完成を、引き続き国・県に要望してまいります。
一方、市道
鯖江駅北線の、JR
鯖江駅から元三大師通りまでの歩道段差解消事業につきましては、今年度はJR
鯖江駅からリハビリセンター王山の間で、工事を行う予定であります。また、市道上戸口三峰線の上戸口町地係にあります、二口橋のかけかえ工事につきましては、既に橋梁のかけかえを終え、今後取りつけ道路の工事などを行い、7月末には完成する予定となっております。
次に、河川改修工事についてでありますが、浅水川下流部と鞍谷川、河和田川下流部につきましては、全面的に改修工事が進められており、治水安全度が向上してまいりました。浅水川では、梅雨時期前の完成に向けて、米岡橋と三六橋の間と天神橋下流の低水護岸の工事を行っており、鞍谷川では、今年度、川島町の水落堰において、ポンプなどの取水施設の整備を行う予定となっております。また、黒津川のポンプ場改修につきましては、現在2基あるポンプのうち、1基目のポンプの部品製作を行っており、台風シーズンが終わる秋ごろから、ポンプの部品交換を行う予定になっております。
さらに、吉野瀬川の放水路工事につきましては、現在、分水堰のゲートの取りつけにかかっており、今年度は下流部の築堤、護岸の工事を行う予定となっております。吉野瀬川流域の安全・安心を早急に確保するため、越前市と一体となって、
平成28年度中には放水路の完成もしくは通水できるよう、引き続き強く要望してまいります。なお、現堤防のかさ上げ工事につきましては、予備設計をもとに、引き続き河川協議を行っているところであり、放水路の完成に合わせて着工できるよう要望してまいります。
また、砂防工事についてでありますが、別司町の荒木川につきましては、堰堤が完成し、現在、工事用道路の復旧に取りかかっているところであり、上河内町の赤谷川につきましては、堰堤工事に着手しているところでございます。さらに四方谷町の西出川につきましては、今年度、用地買収に取りかかり、買収後に工事に着手してまいるとともに、尾花町の毘沙川につきましても、今年度新規採択となる見通しであり、採択となり次第、着工に向け測量設計を行ってまいります。これらの事業が1日も早く完成し、住民生活の利便性ならびに安全性が確保されるよう、引き続き、国や県に強く要望してまいります。
次に、治水対策についてでありますが、日之出雨水幹線が
平成27年度に完成となり、長泉寺町から旭町、柳町周辺の冠水解消が期待されます。また、御幸神中一号雨水幹線の整備を引き続き進めるとともに、
平成27年度から新たに、水落舟津雨水幹線の整備に着手し、長年の懸案でございました三六町や糺町など、市中央部での冠水被害の軽減に努めてまいります。
次に、
鯖江市上下水道料金等改定検討
委員会の設置についてでありますが、節水意識の向上や節水器具の普及により、使用料収入が毎年減少している中、水洗化率の向上や経営改善を推進しているところでございます。しかし、上下水道施設の整備や更新、および維持管理には多額の経費がかかり、厳しい
経営状況にあることから、将来にわたり安定的かつ持続可能な上下水道の経営を図るため、学識経験者および使用者の代表の方々で構成する
鯖江市上下水道料金等改定検討
委員会を設置し、事業経営のあり方を検討してまいります。
次に、ITのまちづくりについてでありますが、今週末の23日には、4回目となるアプリコンテストを開催します。今回は、電脳メガネ等のウエアラブルアプリについて1次審査を経た企画部門5作品、およびアプリ部門1作品のプレゼンテーションによる公開審査が予定されており、斬新なアイディアを楽しみにしております。
次に、昨年12月にスタートいたしましたクラウドファンディング事業「ファーボさばえ」が、もうすぐ半年を経過いたします。おかげさまで、スタート時に募集を開始した、つつじマラソンコースにツツジの花を咲かせる事業、
鯖江市役所JK課の活動支援事業、どんぐりからの森づくり事業に続き、吹奏楽フェスティバル事業や西山動物園事業につきましても、全てが目標金額を達成することができました。現在、手をつないで子どもを交通事故から守ろうキャンペーン事業に加え、さばえ秋HANABI事業を新たに挙げさせていただいており、既に目標金額を達成した事業の一部も含めて、引き続き支援を募集しております。今後もクラウドファンディング「ファーボさばえ」では、市民からの提案事業や市の事業に対する支援を広く求めることにより、
地場産業の発展、新技術・新商品の開発、地域活性化につながる市民の皆様の活動などを応援してまいります。
次に、市民主役事業の取組についてでありますが、5月2日に
鯖江市役所JK課プロジェクト2015をスタートしました。現在、県内の県立高校や高等専門学校から集まった14名が、JK課2期生として、メーデーでのJK課スイーツ販売を初め、つつじマラソン給水ボランティアに取り組まれ、今週末23日には、JK課主催によりますごみ拾い企画「ピカピカプラン4」を開催する予定でございます。今後もメンバー自身が考えたものづくり活動を計画しているとのことでございますので、さらなる御支援と御協力を賜りますようにお願いを申し上げます。
それでは、本日御提案いたしました主な
議案について申し上げます。
初めに、
議案第39号
平成27年度
一般会計補正予算案について、その主なものを申し上げます。今回の補正予算は、国や県、各種団体の財団の助成の採択を受けて実施する事業の決定に伴う補正などが、主なものでございます。
まず総務費でございますが、7月より、国から派遣される地方創生統括監の人件費として659万円余、先般本市に初めて法律事務所を開設した、谷口法律事務所への顧問弁護士の委託費用として19万円余、自治総合センターの一般コミュニティ助成事業の採択に伴う、2町内公民館の備品整備の助成として330万円、地域公共交通網形成計画の策定調査業務委託に450万円、めがね広告塔改修に伴うふるさと納税のお礼品にかかる経費として60万円、防犯隊の定員増に伴う報酬や制服等の増額に160万円、自治総合センターの地域防災組織育成助成を活用し、2町内の自主防災組織への備品等の整備のための助成として400万円、マイナンバー制度の開始に伴う通知カード、個人番号カード作成等の関連事務の、地方公共団体情報システム機構への委任にかかる交付金として2,380万円余を計上いたしました。
民生費では、結婚を望む若者の新たな出会いの場を創出することで、若者の結婚を応援する、若者出会い創出応援事業に60万円を計上いたしました。
商工費では、地域おこし協力隊員の1名増により報償費等に434万円、橋立山のめがね広告塔の改修費として3,930万円を計上いたしました。なお、この事業の財源には、ふるさと納税、およびクラウドファンディングを活用したいと考えております。
土木費では、木造住宅の耐震診断や改修費用の支援として、住宅・建築物耐震改修等促進事業費に478万円余、多世帯家族の同居や近隣への居住のためのリフォームや住宅取得、U、Iターン者の空き家バンク登録住宅の購入やリフォーム支援として、住宅リフォーム支援事業費に310万円を計上いたしました。
教育費では、環境・エネルギー教育支援事業費に、教材費として350万円、自治総合センターの助成の採択による町内公民館の整備補助に1,500万円、近松座設立10周年記念活動補助に、公益財団法人地域社会振興財団の助成を受けて100万円、日本スポーツ振興センターの補助採択を受け、立待体育館の跳馬着地マットの購入等に389万円余を計上いたしました。
これらの結果、一般会計の補正額は1億2,100万円、補正後の予算総額は257億5,700万円となり、昨年6月補正後と比較して7.0%の増となりました。これにより、特別会計を含めた
平成27年度の予算総額は445億8,110万円となり、昨年6月補正後と比較して5.2%の増となりました。
次に、
議案第41号
鯖江市長等の給与及び
旅費等に関する
条例等の一部改正についてでありますが、地方教育行政の組織及び
運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う教育
委員会制度の改正により、新たに置かれる
教育長が、特別職としての身分のみ有することになることから、給料の額を定めるものであります。
その他の
議案につきましては、それぞれの理由に基づき御提案をいたしました。
以上、私の市政に対する所信の一端と、今回提案をいたしました
議案について申し上げました。
何とぞ慎重に御審議の上、妥当な御決議を賜りますようによろしくお願い申し上げます。
○
議長(末本
幸夫君) 以上で、本日の
議事日程は全て終了いたしました。
次の本
会議は6月1日午前10時から開議することとし、これをもって散会いたします。御苦労さまでした。
散会 午前11時09分...