鯖江市議会 2010-08-26
平成22年 9月第379回定例会−08月26日-01号
平成22年 9月第379回定例会−08月26日-01号平成22年 9月第379回定例会
第379回
鯖江市議会定例会会期日程
会期 平成22年 8月26日(木)開会
9月17日(金)閉会 23日間
┌──────┬─┬────┬───────────────────────┐
│ 月
日 │曜│ 時
│ 内 容 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 8月26日│木│ 10時 │本会議(提案理由説明) │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 27日
│金│ │休 会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 28日
│土│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 29日
│日│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 30日
│月│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 31日│火│ 12時 │休 会 一般質問〆切 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 9月 1日
│水│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 2日
│木│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 3日
│金│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 4日
│土│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 5日
│日│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 6日
│月│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 7日│火│ 10時 │本会議(質疑、一般質問) │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 8日│水│ 10時 │本会議(一般質問) │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 9日│木│ 9時
│常任委員会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 10日│金│ 9時
│常任委員会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 11日
│土│ │休 会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 12日
│日│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 13日
│月│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 14日│火│ 9時
│議会等改革特別委員会 │
│ │ ├────┼───────────────────────┤
│ │ │13時30分
│決算特別委員会(
正副委員長互選、分科会審査依頼)│
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 15日
│水│ │休 会 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 16日
│木│ │ 〃 │
├──────┼─┼────┼───────────────────────┤
│ 17日
│金│ │本会議(委員長報告、採決) │
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議 案 審 議 結 果 一 覧
市長提出 (9月17日議決)
┌─────┬───────────────────────┬─────┬────┐
│ 議案番号
│ 件 名
│付託委員会│ 結 果 │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第46号 │平成22年度
一般会計補正予算(第3号)
│総務・産建│可 決 │
│ │ │教民 │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第47号 │平成22年度鯖江市
国民健康保険事業特別会計補正│ 教育民生 │ 〃 │
│ │予算(第1号)
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第48号 │平成22年度鯖江市
介護保険事業特別会計補正予算│ 〃 │ 〃 │
│ │(第1号)
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第49号 │平成22年度鯖江市
下水道事業特別会計補正予算(│ 産業建設 │ 〃 │
│ │第1号)
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第50号 │平成21年度鯖江市
一般会計歳入歳出決算の認定に│ 決算特別
│継続審査│
│ │ついて
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第51号 │平成21年度鯖江市
国民健康保険事業特別会計歳入│ 〃 │ 〃 │
│ │歳出決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第52号 │平成21年度鯖江市
老人保健特別会計歳入歳出決算│ 〃 │ 〃 │
│ │の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第53号 │平成21年度鯖江市
後期高齢者医療特別会計歳入歳│ 〃 │ 〃 │
│ │出決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第54号 │平成21年度鯖江市
介護保険事業特別会計歳入歳出│ 〃 │ 〃 │
│ │決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第55号 │平成21年度鯖江市
農業集落排水事業特別会計歳入│ 〃 │ 〃 │
│ │歳出決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第56号 │平成21年度鯖江市
総合開発事業特別会計歳入歳出│ 〃 │ 〃 │
│ │決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第57号 │平成21年度鯖江市
土地区画整理事業特別会計歳入│ 〃 │ 〃 │
│ │歳出決算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第58号 │平成21年度鯖江市
下水道事業特別会計歳入歳出決│ 〃 │ 〃 │
│ │算の認定について
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第59号 │平成21年度鯖江市
水道事業会計決算の認定につい
│ 〃 │ 〃 │
│ │て
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第60号 │鯖江市
認定こども園設置等に関する条例の制定につ│ 教育民生 │可 決 │
│ │いて
│ │ │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第61号 │鯖江市
環境市民条例の一部改正について │ 産業建設 │ 〃 │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第62号 │市道路線の廃止について
│ 〃 │ 〃 │
├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤
│ 第63号 │福井県
丹南広域組合ふるさと市町村圏基金に係る権│ 総 務 │ 〃 │
│ │利の一部を放棄することについて
│ │ │
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陳情の審査結果一覧
┌────┬────────────┬───────────┬─────┬───┐
│ 番 号 │ 件 名
│ 提 出
者 │付託委員会│結 果│
├────┼────────────┼───────────┼─────┼───┤
│ 陳 情
│人権侵害救済法の成立に反│日本の子供の未来を・守│ 総 務 │趣 旨│
│ 第4号 │対する意見書の提出につい│る会
│ │採 択│
│ │て(
継続案件) │福井支部 荒井 万
記子│ │ │
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第379回
鯖江市議会定例会会議録
…………………………………………………………………………………………
平成22年8月26日(木曜日)午前10時00分開会
…………………………………………………………………………………………
〇出席議員(19人) 1 番 高 田 義 紀
2 番 帰 山 明 朗
3 番 石 川 修
4 番 奥 村 義 則
5 番 佐々木 勝 久
6 番 遠 藤 隆
7 番 小 竹 法 夫
8 番 海 野 宣 彦
9 番 平 岡 忠 昭
10番 丹 尾 廣 樹
12番 木 村 愛 子
13番 佐々木 敏 幸
14番 加 藤 拓 雄
15番 山 崎 文 男
16番 水 津 達 夫
17番 末 本 幸 夫
18番 蓑 輪 昇
19番 玉 邑 哲 雄
20番 菅 原 義 信
…………………………………………………………………………………………
〇欠席議員(0人)
…………………………………………………………………………………………
〇説明のため出席したもの 市長 牧 野 百 男
副市長 池 田 達 昭
総務部長 千 秋 冨 秀
政策経営部長 山 本 信 英
健康福祉部長 藤 井 勇 二
産業環境部長 竹 内 秀 博
都市整備部長 田 中 憲 男
会計管理者 加 藤 政十司
教育委員会事務部長 宇 野 徳 行
…………………………………………………………………………………………
〇説明補助者として出席したもの
総務課長 酒 井 誠
秘書広報課長 牧 田 泰 一
総務部危機管理監 佐々木 博
政策推進課長 佐々木 繁 樹
財政課長 伊 部 雅 俊
社会福祉課長 東 井 忠 義
商工政策課長 中 村 修 一
都市整備部次長 杉 森 惣 市
道路河川課長 勝 木 勘 充
教育政策課長 辻 川 哲 也
監査委員事務局長 有 澤 一 之
…………………………………………………………………………………………
〇職務のため出席したもの
議会事務局長 伊 部 孝 幸
議会事務局次長 窪 田 育 男
議会事務局参事 五十嵐 彰
議会事務局次長補佐 丸 田 美智代
…………………………………………………………………………………………
開会 午前10時00分
○議長(山崎文男君) ただいまから第379回
鯖江市議会定例会を開会いたします。
藤原教育長から、都合により欠席の届け出が出ております。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりと定め、直ちに議事に入ります。
…………………………………………………………………………………………
△日程第1.
会議録署名議員の指名
○議長(山崎文男君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第79条の規定により、本定例会の
会議録署名議員に、13番 佐々木敏幸君、14番 加藤拓雄君、16番 水津達夫君、以上3名を指名いたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第2.会期の決定
○議長(山崎文男君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員会が開かれておりますので、その結果について、委員長の報告を求めます。
議会運営委員長 水津達夫君。
〇
議会運営委員長(水津達夫君)登壇
◎
議会運営委員長(水津達夫君) 皆さんおはようございます。
第379回定例会の運営につきまして、去る7月26日および8月19日に開催いたしました
議会運営委員会における審査の結果につきまして御報告を申し上げます。
今期定例会に付議されます案件ですが、議案は、一般会計などの補正予算4件、各会計決算10件、そのほか条例制定など4件の計18件、そして報告2件であります。
この中で、特に決算につきましては、従来
どおり決算特別委員会を設置し審査することといたしますが、委員の選任につきましては、議長を除く全議員を委員とし、議長はオブザーバーとして出席することといたします。
会期中においては、正副委員長の互選、審査日程および分科会への審査事項を決めることとし、決算の内容審査につきましては閉会中の継続審査といたします。
内容審査でありますが、分科会ごとに、予備日を含め9月28日から30日までの3日間の日程で行い、翌月の10月28日を総括審査とし、各分科会の委員長報告と、それに対する質疑、それから理事者に対する質疑、討論を経て採決を行う予定であります。
なお、最終的には
決算特別委員会で決定をいたしたいと思います。
さて、案件の審議に要する日程でありますが、本日は、
決算特別委員会を設置し、委員選任を行い、次に、市長の施政所信表明ならびに各議案等に対する提案理由の説明を行い、散会といたします。
明8月27日から9月6日までは休会といたし、9月7日、8日の両日に本会議を開き、各議案等に対する質疑の後、一般質問を行います。
これらの質問に対する発言通告書の提出期限は、8月31日の正午までといたします。
各常任委員会の審査日程につきましては、9月9日、10日の両日といたします。
また、
議会等改革特別委員会および
決算特別委員会は14日に行うことといたします。
そして、9月17日を最終日として本会議を開き、委員会における審査の結果の報告を行い、質疑、討論の上、採決を行う運びであります。
以上のとおりの議会日程をもって、本定例会の会期は、本日から9月17日までの23日間とすることで意見の一致をみた次第であります。
本委員会の決定どおり、議員各位の御賛同と御協力をお願い申し上げまして、御報告といたします。
○議長(山崎文男君) お諮りをいたします。
今期定例会の会期は、
議会運営委員長の報告のとおり、本日から9月17日までの23日間といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(山崎文男君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は、本日から9月17日までの23日間と決しました。
…………………………………………………………………………………………
△日程第3.諸般の報告
○議長(山崎文男君) 日程第3、諸般の報告を行います。
お手元に配付してあります議会報告第3号をもって報告といたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第4.
決算特別委員会の設置
○議長(山崎文男君) 日程第4、
決算特別委員会の設置を議題といたします。
お諮りいたします。
議案第50号 平成21年度鯖江市
一般会計歳入歳出決算の認定についてから、議案第59号 平成21年度鯖江市
水道事業会計決算の認定についてまで、以上10議案については、
決算特別委員会を設置し、付託の上、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(山崎文男君) 御異議なしと認めます。
よって、決算関係10議案については、
決算特別委員会を設置し、付託の上、閉会中の継続審査とすることに決しました。
ただいま設置されました
決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっております。
お諮りをいたします。
決算特別委員会の委員の選任については、議長において指名いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(山崎文男君) 御異議なしと認めます。
よって、本委員会委員の選任は議長において指名することに決しました。
決算特別委員会委員には、議長を除く全議員を指名いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(山崎文男君) 御異議なしと認めます。
よって、議長を除く全議員を
決算特別委員会委員に選任することに決しました。
…………………………………………………………………………………………
△日程第5.議案第46号 平成22年度鯖江市
一般会計補正予算(第3号)から日程第24.報告第10号 平成21年度
資金不足比率の報告についてまで
○議長(山崎文男君) 日程第5、議案第46号 平成22年度鯖江市
一般会計補正予算(第3号)から日程第24、報告第10号 平成21年度
資金不足比率の報告についてまで、以上20件を一括議題といたします。
理事者の提案理由の説明を求めます。
牧野市長。
〇市長(牧野百男君)登壇
◎市長(牧野百男君) 第379回
鯖江市議会定例会の開会に当たり、平成22年度補正予算案を初め各議案の御審議をいただくに際し、市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要を御説明申し上げます。
初めに、全国で多くの100歳以上の高齢者の所在がわからなくなっている事態を受けまして、本市では、今月4日までに市内在住の100歳以上の高齢者40名の所在確認を行い、全員の所在を確認いたしました。
今後、対象年齢を75歳以上に引き上げ、区長や民生委員を初めとする地域の皆様の御協力を得ながら、さらに調査を進め、正確な所在確認を期してまいります。
さて、この夏は連日最高気温が35度を超える猛暑日が続いております。
こうした中、今月4日に沖縄県那覇市で開催されました
全国高校総合体育大会、インター杯の
体操競技男子団体総合におきまして、鯖江高校が見事、悲願の初優勝を果たしました。女子団体も4位と健闘し、また、
男子個人総合では、岡準平選手が優勝するなど、すばらしい成績を上げました。
男子団体総合では、公立高校が優勝を飾ったのは、実に33年ぶりという快挙でありました。続いて、17日に開催された
全日本ジュニア体操選手権においても、
鯖江体操スクールが、男子団体一部で準優勝。12月に開催される
全日本団体種目別選手権大会へ初出場を決め、また、二部においても、同スクールが3位となりました。さらに、昨日まで山口市で開催されていた
全国中学校体育大会では、
中央中学校男子体操部が団体で準優勝に輝き、体操のまち鯖江を全国に発信してくれました。
一方、野球では、中学硬式野球の
全日本選手権大会で、
鯖江ボーイズが見事3位となり、また、
県知事杯学童野球大会では、吉川小学校が準優勝を果たしました。
さらに吹奏楽では、福井県代表として北陸大会に出場した
鯖江中学校吹奏楽部が金賞、中央中学校と東陽中学校は銀賞に輝き、小学校の部に出場した惜陰小学校も金賞に輝きました。また、
県合唱コンクールにおいては、
鯖江中学校合唱部が金賞に輝き、9月に開催される中部大会に出場が決まりました。
これらのことは鯖江市の大きな誇りであり、将来を担う鯖江の子供たちの前途洋洋たるものを感じ、うれしい限りでございます。
さらに、この8月9日をもって鯖江市が「交通死亡事故ゼロ1年」を達成し、このたび、福井県警察本部から顕彰を賜りました。本市は主要幹線道路が南北を貫き、通過する車両や人が集中し、いわゆる交通の要衝となっております。このような条件の中で、交通事故による死亡事故発生を1年間にわたり防止できましたことは、関係機関、団体の皆様の日ごろからの御尽力のたまものであり、心から敬意を表し、感謝申し上げます。
さて、鯖江の新しい夏の風物詩となりました、学生諸君によるまちづくりの取組みが、ことしも始まりました。
もうすっかりおなじみとなりましたが、
河和田アートキャンプはことしで6年目を迎え、ことしも8月から9月にかけて、京都精華大学を中心に県内外の11におよぶ大学から約150人、延べ2,000人を超える学生たちが鯖江にやってきます。約1カ月をかけて河和田町の古民家で共同生活をしながら、伝統産業、農業、林業、学育、食育、健康をテーマとした六つのプロジェクトと、町カフェ「蔵BAR」や
イベントプロジェクトを実施しております。
9月2日から5日にかけては、河和田地区内の各展示会場において、その成果を発表するさまざまな催しが行われることになっておりますので、ぜひともおいでいただきますようお願いいたします。
河和田アートキャンプは、福井豪雨がきっかけで始まった事業でありますが、今日まで本事業を継続できましたのは、河和田地区の持つ自然環境や地域性であり、そして、何にも増して、学生たちを受け入れていただいている河和田地区の皆様の人情であります。この事業を通して、京都精華大学の卒業生3人が鯖江市に住所を移して、
眼鏡関連企業等に就職しており、定住化という二次的な成果が生まれてきていることは、うれしい限りであります。
次に、鯖江市
地域活性化プランコンテストでありますが、9月11日から13日までの3日間にわたって、本山誠照寺での開催が予定されております。
ことしで3回目を迎えるこのイベントには、昨年の約2倍の応募で、大学別では京都大学、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、立命館大学、同志社大学、中央大学、金沢大学、また地元の福井大学や福井県立大学など23の大学79名の学生から申し込みがあったとのことでございます。
ことしは、これまでより1チーム多い計8チーム、24名が、約4倍の倍率の中で選考され、鯖江市長になって鯖江の課題を見出し、プランを考えていただくことになります。
期間中は、市内各地で事前調査を初め聞き取り調査等を行った上、学生の感覚と発想で鯖江の
活性化プランを考え、最終日の午後1時から誠照寺のお御堂にて公開発表していただくことになっております。
このほか、ことしからは、新たに金沢大学の「
まちづくりインターンシップ」と「地域調査実習」や、明治大学の「
鯖江ブランドづくりに関する
フィールドワーク型キャリア支援プログラム」などが加わり、8月から9月にかけて、延べ3,000人余の学生の皆さんが、市内各地でまちづくりの調査・研究等に取組みます。学生の皆様の柔軟な感性や奇抜な発想に接し、私たち市民もまた大きな発見があるものと期待しております。
次に、特急列車のJR鯖江駅停車便数の拡充運動の一環といたしまして、去る7月31日に、特急列車を利用した「鯖江市民号」京都・奈良方面への旅を企画いたしましたところ、ことしもほぼ募集人数いっぱいの119名の市民の方に御参加いただきました。
また、8月12日には、
山崎市議会議長、
野村鯖江商工会議所会頭、
園鯖江公共交通振興会鉄道部会長とともに、
JR西日本荻野金沢支社長に対し、特急列車の停車便数の拡充を初め、JR鯖江駅の
バリアフリー化、五郎丸踏切の改良などの要請に行ってまいりました。荻野支社長から、特急列車の停車便数の拡充については、「平成23年春の
雷鳥号全車サンダーバード号化に伴うダイヤ改正で検討する」という回答をいただきました。
次に、公立丹南病院の再整備につきましては、去る6月30日に起工式を終え、平成24年5月開院を目指した新
病院建設工事に着手できました。今後、丹南医療圏の
中核総合病院としての規模と機能を兼ね備えた病院建設を目指し、救急医療、災害時医療、周産期医療および小児医療等の充実を図り、地域の方々の期待にこたえてまいります。
次に、本年は5年に一度実施されます国勢調査の年となっており、10月1日現在で全国一斉に調査が実施されます。今回の調査からは、調査票を封筒に入れ封印して出す完全封入方式、または郵送方式に変更となり、個人情報の保護に関しましては一層の強化が図られました。市民の皆様には、国勢調査の趣旨を御理解いただきまして、調査への御協力を何とぞよろしくお願いを申し上げます。
さて、国におきましては、来年度の予算編成に向けて平成23年度予算の概算要求組替え基準を閣議決定し、今月末の
概算要求締め切りを前に各省庁での最終的な作業が進んでおります。
来年度予算は、6月に閣議決定された新成長戦略を着実に推進し、元気な日本を復活させるための重要な予算と位置づけられており、固定化していた予算配分を、省庁を超えて大胆に組み替えることにより、財政規律の維持と国民目線、国益に立脚した予算構造に改めるとしております。
また、公債費を除く一般歳出の総枠は、前年度並みの71兆円を堅持し、国債発行額も前年度当初予算の発行額44兆円を上回らないよう、財政の健全化に取組むとともに、1兆円を相当程度に超える額の元気な
日本復活特別枠を確保することとしています。
組み替えの財源としては、既存の経費のうち、年金・医療、
地方交付税交付金等、予備費などを除いた経費について、その9割を概算要求枠とした上で、縮減された財源をもってこれに充て、マニフェストの実現、デフレ脱却・経済成長に資する事業、雇用拡大に特に資する事業、人材育成、国民生活の安定・安全に資する事業の4項目に限り、各省庁からの要望を受け、個々の施策の経済成長への寄与などにより優先順位をつけて予算配分をすることとしています。前例にとらわれない予算配分の再構築については、大いに評価するところではありますが、総枠が変わらない中で、地方の実情を反映した予算配分になるのかどうか、注目してまいりたいと思っております。
一方、地方の本来あるべき姿の実現に向けて、6月に閣議決定された
地域主権戦略大綱については、改革の概要は示されたものの、さきの通常国会では、
地域主権関連3法案が継続審議となりました。具体的な内容や実施手順については、なお今後の検討にゆだねられている部分も多く、一刻も早く
地域主権国家の実現の道筋が明確に示されるよう要望するところであります。
国会は、先月の
参議院議員選挙での与党敗北の結果を受け、再びねじれ現象が生じました。さきの臨時国会におきましても、衆参両院での議論は
政治的駆け引きに終始し、今後の国会審議の行方が心配されております。今後、平成23年度予算案や
地域主権関連法案など、地方にとっても重要な施策の審議が控えております。元気な日本、元気な地方の再生のため、与野党ともに、国民の目線に立った実のある議論を交わしていただくことを期待しております。
さて、本市におきましては、平成17年7月に、鯖江市単独での持続可能な行財政構造を確立するため、平成21年度までの5カ年を計画期間とする鯖江市
行財政構造改革プログラムを策定し、具体的な取組項目を定め、積極的かつ着実に推進してまいりました。このたび、平成21年度決算の数値を踏まえ、この5年間の取組みの状況をまとめましたので、その概要を御報告申し上げます。
まず、具体的取組み58項目のうち、平成21年度までに実施済み、または実施中であるものは57項目で、達成率は98.3%となりました。また、これら取組みにより、5年間で40億895万円の財政効果額となりました。
また、プログラムに掲げた財政指標等の数値目標6項目については、経常収支比率を除き目標値をクリアしており、プログラムはおおむね
計画どおり目標を達成しました。
引き続き、改革の手を緩めることなく、本年3月に策定した第2次鯖江市
行財政構造改革プログラムに基づき、持続可能な
自治体運営基盤の確立に努めてまいります。
次に、平成21年度の決算状況について申し上げます。
一般会計の決算につきましては、歳入総額240億4,564万円余、歳出総額234億8,641万円余となり、
歳入歳出差引額の形式収支は5億5,923万円余、平成22年度への繰越すべき財源を差し引いた実質収支は4億7,274万円余の黒字決算となりました。
次に、平成21年度決算における主な財政指標について申し上げます。
まず、
実質赤字比率ですが、これは一般会計の赤字の程度を指標化し、財政運営の状況を示すものですが、鯖江市の場合、実質赤字額は生じておらず、黒字の3.8%となっております。
また、特別会計を合わせたすべての会計の赤字や黒字を合算して、自治体全体としての赤字の程度を指標化し財政状況を示す
連結実質赤字比率につきましても、黒字の17.85%となっており、いずれも
早期健全化基準を大きく下回っており、良好な状況にあります。
次に、特別会計や一部事務組合を含めた地方自治体全体の実質的な借入金の元利償還額の大きさを指標化し、資金繰りの危険度を示す指標である
実質公債費比率は、市税の減少などから昨年度より1.7ポイント悪化し、12.9%となっております。この
実質公債費比率が18%を超えますと、地方債の発行は知事の許可が必要となり、25%を超えますと
早期健全化段階となり、
財政健全化計画の策定が必要となってまいりますが、当面そのような水準に達するものではございません。
また、土地開発公社を含めた鯖江市全体の借入金や退職手当、債務負担行為のうち、将来にわたって一般会計で負担すべき額を財政規模と比較して指標化した将来負担比率は、昨年度より2.1ポイント改善し、46.6%となり、
早期健全化比率の350%を大きく下回っております。
次に、上水道事業や下水道事業などの公営企業の経営状況を公営企業の料金収入の規模と比較して指標化した
資金不足比率につきましては、
農業集落排水事業特別会計、
総合開発事業特別会計、
土地区画整理事業特別会計、
下水道事業特別会計および
水道事業会計のいずれにおきましても資金不足は生じておらず、おおむね良好な経営状況であります。
また、市の借金である市債の残高につきましては、平成21年度末の一般会計では、前年度より約8億5,953万円減少し、285億6,627万円となりました。これに特別会計を含めた鯖江市全体の市債残高は、前年度より約13億1,732万円減少し、総額で602億3,982万円となり、市民1人当たりに換算しますと約88万9,000円となりました。
次に、基金の残高でございますが、
財政調整基金の平成21年度末の残高は13億9,270万円となり、
行財政構造改革プログラムの目標残高より約7億円上回る額を確保することができました。これにより、突発的な災害や緊急の行政課題に加え、一定の政策的経費や臨時的経費にもある程度柔軟に対応できるものと考えております。
また、減債基金につきましては、平成19年度から行っている政府系資金の
高金利地方債の繰上げ償還の財源として減債基金を活用したため、2億8,800万円を取崩しました。その結果、減債基金の平成21年度末の残高は3億9,260万円となりました。
今後も景気の停滞に加え、国の歳出削減の動向や財政状況など、地方自治体を取り巻く環境を考慮いたしますと、財政運営は依然として厳しい状況が続くものと予想されますが、鯖江市の財政状況を分析し、より効率的で効果的な財政運営を図ってまいりたいと考えております。
それでは、次に、主要な事業について申し上げます。
今、商店街を取り巻く環境は大変厳しい状況にありますが、一方で、地域住民の皆様から商店街に寄せられる
地域コミュニティの担い手としての期待は、これまでになく高まっております。
商店街や商店主の皆様には、困難を乗り越え、
地域コミュニティの担い手としての自覚と誇りを持って創意工夫あふれる取組みに挑戦し、住民の豊かな生活と地域の発展に貢献することを通じ、商店街の活性化を図ることが求められております。
このような状況を踏まえ、国では、商店街の意欲ある取組みを支援する措置を抜本的に拡充していくため、昨年8月に、
地域商店街活性化法を施行したところであります。
この
地域商店街活性化法に基づく、補助率を拡充した国の手厚い財源支援を受けるためには、商店街の組合の皆様が、地域住民のニーズにこたえて実施する
商店街活性化の取組みをまとめた
商店街活性化事業計画を策定し、国の認定を受ける必要があります。
今回、商店街の組合の皆様におかれましては、事業計画の主体となる法人設立や、
商店街ビジョン作成に向けた検討を始められましたので、認定取得に向けての支援をしてまいりたいと考えております。
次に、「作るだけの産地」から「売れるものを創って・売る産地」への転換を目指して取り組んでまいりました「めがねのまち鯖江」
元気再生事業でございますが、平成20年度から2カ年にわたり、内閣府の地方の
元気再生事業に採択される中、産地を挙げて各種の実証実験に取組むことで、産地再生につながる複数の成果を見出すことができました。
3年目となる本年度は、昨年度末で地方の
元気再生事業が終了したことから、新たな国の支援制度を模索する中で、本年4月に
中小企業庁所管の地域資源活用新
事業展開支援事業に応募し、採択を受けることができました。
今年度は、これまでの市を主体とした組織から、産業界主体の組織へと発展させ、本市産業界を代表して
鯖江商工会議所の野村会頭が協議会会長に就任するとともに、新たに鯖江市繊維協会、
越前漆器協同組合にも参加していただき、産業界を挙げて、めがねのまち鯖江の活性化に取組むこととなりました。
今年度は、昨年度に引き続き、20代から40代の
男性層向けサングラス、
ファッショングラスの開発をテーマとした「第2回
sabaeサングラス・
デザインコンペティション」の開催と、
タレント事務所との連携によるタレント協業(コラボ)サングラスの開発を予定しております。これらの事業を通じて、ファッションを切り口とした新たな製品開発の手法の確立や、新規市場参入、
ファッショングラス産地“sabae”としての産地のブランド化を進めていく予定であります。
次に、
石田縞手織りセンターですが、先月7日に織機を10台にふやし、場所も繊維会館の3階に移して、
リニューアルオープンいたしました。
今回の
リニューアルオープンに伴い、体験日は、毎月3回から、毎週月曜日から金曜日までのすべての平日に拡充されるとともに、9月からは、毎月第2・第4土曜日も体験日として開場される運びとなりました。さらに、体験以外にも、第4火曜日には、石田縞を使った
クラフト表装講座も開講して石田縞の伝統技術を伝え、本市における産業観光拠点として、これまで以上の盛り上がりを期待しております。
次に、農業政策についてでありますが、平成22年度産の水稲の本県の作柄は、
米穀データバンクの収穫予想によれば、「作況指数102のやや良」と見込まれており、主食用等米の収穫予測は13万6,000トン余、対前年5,600トンの増加と予想されています。
また、収穫が既に終了しています大麦につきましては、10アール当たり191キログラムの収量となり、昨年と比較しますと30%強の減少となりました。10月には、平成23年産麦の播種の時期を迎えますが、来年は豊作となることを期待しております。
大豆、そばにつきましては、麦跡の農地の有効利用としての周年作作物として推進しておりますが、ことしは周年作の大豆60ヘクタール、そば25ヘクタールの作付が見込まれており、国の
水田利活用自給力向上事業および市の
地域営農推進事業の二毛作助成により支援してまいります。
今後も、平成23年度からの
戸別所得補償制度の本格実施に向けて、食料自給率の向上、農業と地域の活性化が図れるよう、施策の展開に努めてまいります。
また、特産の
マルセイユメロン「夢てまり」につきましては、本年は9,800個余が出荷されましたが、春先の低温により品質が低下し、大きさも小ぶりなものが多く、品質の目安となる秀・優品率は62%と、昨年に比べ2ポイント減少しました。本年の実績を検証し、来年の品質向上につなげてまいります。
次に、渇水対策でありますが、本市では、7月16日以降わずかな降雨しか見られなかったため、干害対策として8月9日にJAたんなんにて鯖江市
農作物渇水対策連絡会を開催しました。各
地区農家組合長協議会、各
土地改良組合の代表者の方々と市、県、JA、
NOSAI等が出席し、農作物の被害状況、農業用水の水量の状況、桝谷ダム、広野ダムの貯水率状況と推移報告の後、現状についての意見交換を行い、今後の市、県の対応等について協議したところでございます。
今回の連続干天日数が
干害対策等特別事業の基準日数を超えたため、
土地改良組合、農家組合が、干害対策で要する揚水ポンプなどの整備費用が助成の対象となりましたので、9月補正で210万円を予算計上し、良質な鯖江米を初めとする農産物の生産を支援してまいります。
一方、公園や街路樹につきましては、8月9日より緊急かん水をしております。また、県道の街路樹についても、同日からかん水を行っていただいております。
次に、米の
戸別所得補償モデル対策事業については、6月末の
加入申請書提出期限までに主食用水稲を作付した農家の中で、
戸別所得補償交付の対象となる10アールを超える作付農家の方、1,117名全員が申請をされました。今後は、米の需給調整の
目標達成状況を確認後、12月中に、国から該当する農家の方の口座に交付金が振り込まれるよう、市、JA、国が協力して手続を進めてまいります。
次に、山際の周辺農地の
鳥獣被害対策についてでありますが、平成16年度より電気さくの設置を推進してまいりましたが、現在、山際約20メートル程度を下刈りし、刈り取った雑木等を帯状に置き、その上に防御ネットを張ることで、人とイノシシのすみ分けをする
緩衝帯設置事業を進めております。今回新たに2,400メートル分、2,000万円を9月補正で予算計上し、市北部の片上地区等での整備を進めます。すべて完了しますと、延べ1万6,400メートルの緩衝帯が整備されることになります。
次に、本年度から抽出方式により実施されました小学6年生と中学3年生を対象とした全国学力・
学習状況調査の結果が、先般、文部科学省から公表されたところですが、福井県は、小学校、中学校ともに、国語、算数、数学の全教科において、都道府県別で3位以内という結果となり、4年連続で
全国トップレベルの学力を維持しております。これは、県の少人数学級への取組みに加え、市におきましても、教員みずからが問題を作成し実施している市独自の確認テストや、学校生活・学習支援員を各校に配置し、きめ細かな指導をしてきた成果であると思われます。
また、本市では、抽出校以外の全小中学校が、この学力テストに参加しており、今後は、県で分析されるデータを活用して、学力の定着度を検討するとともに、教員の指導力の向上につなげていきたいと考えております。
また、いよいよ来年度からは小学校が、そして平成24年度からは中学校が、新
学習指導要領へ完全移行となるところですが、このたびの補正予算におきまして、新
学習指導要領移行に伴い、必要な教材の整備を図ることといたしました。
次に、今回条例案を提案させていただいておりますが、本市で最初の
認定こども園となります「鯖江市
ゆたかこども園」につきましては、平成23年4月の開園に向けまして、現在準備を進めているところでございます。
この
認定こども園は、地元の要望を受けまして、豊幼稚園とみのり保育所とが相互に連携し、就学前の子供に対する教育・保育の一体的な実施と、地域の子育て家庭への支援を行い、子供が地域において健やかに成長する環境を充実させるため開園するものであります。
次に、近松のまちづくりにつきましては、近松の里を訪れた人たちに多様な情報を提供するために、立待公民館のロビーを改修し、
観光情報センターを設置いたします。ここでは、パネル展示やディスプレー・音声による情報提供のほか、市内在住の創作紙ねんど
人形作家かとうかずお氏による「鯖江に住んでいた近松」の5場面を再現してまいります。
また、
近松門左衛門ゆかりの地、米岡町の湧水、榎清水が、8月3日、福井県から「ふくいのおいしい水」に認定されました。
榎清水は、千古の昔よりの湧き水で、1645年に福井藩の支藩として誕生した吉江藩の藩主松平昌親公によって整備されました。吉江藩の藩士であった杉森信義の次男として生まれた信盛、後の近松門左衛門が吉江で過ごした幼少期、この清水で仲間とともに水遊びに興じたと伝えられております。その後も地域の人々の生活用水として大切に守られ、今日まで一度もかれることなく地域住民に愛され、親しまれている清水であります。今後、地域の宝として、まちづくりに生かしてまいりたいと考えております。
次に、
防災危機管理体制についてでありますが、例年、豪雨や地震などの大規模災害発生に備え、鯖江市
防災総合訓練を実施しておりますが、今年度は10月24日に立待地区民を対象に、
立待小学校グラウンドにて実施いたします。今回の総合訓練では、従来の
災害対処型訓練や避難訓練のほか、各御家庭や個人レベルの防災意識を強化していただく意味で、消火器訓練や応急担架訓練、あるいは防災リーダーによる救出救護訓練など、
市民参加型訓練メニューを充実し、より多くの方々に訓練に御参加いただく予定でございます。
さらに、今回から新たに開発された防災ラジオを活用し、避難勧告などの緊急放送、道路や水道・電気などのライフラインの被災状況や
復旧見込み情報、
救援物資配布情報などを災害現場の
臨時FMスタジオから放送する
災害情報放送訓練を県内で初めて実施いたします。
次に、台風時期を控えての各事業の進捗状況について申し上げます。
まず県事業の
鞍谷川災害復旧助成事業についてでありますが、浅水川合流点から川島大橋までの区間でほぼ完成しております。また、橋梁工事につきましては、鯖江市管内架け替え11橋のうち、5月に松成橋が完成し、10橋が完成しておりましたが、この8月11日に越前市境界の川島橋が完成し、供用開始されました。これで
鞍谷川災害復旧助成事業に伴う橋梁の架替が完了し、福井豪雨に関する工事がほぼ終了いたしました。また、川島大橋上流の護岸工事等についても、所定の安全度を確保すべく工事が進められております。また、浅水川改修についても、鞍谷川の改修に見合う河川断面がほぼ確保され、吉江橋付近の工事を少し残すのみとなっております。
次に、河和田川上流での狭隘箇所の阻害部を除去する改修工事は、平成19年度に事業着手し、片山橋、北中橋の改築が完了いたしました。現在、黒金橋については、上部工の橋げたも設置され、今後、橋の高欄や取りつけ工事を行い、10月末の完成を目指しております。
また、片山の堰については、この5月に工事に着手し、集落側の護岸工を施工しており、今後、山側の護岸と魚が遡上しやすい段差のない斜路の工事を、来年春の完成を目指し進めてまいります。
残る上河内の堰については、現在地区と調整を行っているところでございます。
次に、去る6月1日に発足いたしました鯖江市
水門等管理連絡調整会の運用状況について申し上げます。
この連絡調整会では、大雨等に関する気象情報を
携帯電話緊急メールシステムを利用して、いち早く
水門等管理者にお知らせし、日野川等の河川と桝谷ダムから取水している日野川用水などの外水の流入防止を図るとともに、内水の排出を速やかに行っていただくことを目的としております。6月17日には水門等の管理者の皆様に御参加いただき、適正管理に対する研修会を開催いたしました。
これまでの実績でありますが、研修会の翌日に、大雨注意報が発令されたのを皮切りに、本日までで延べ8回の
大雨注意報等が発令されました。特に7月12日早朝、3時50分には大雨警報が発令され、私も現場を見回りましたが、一部地域では道路冠水した箇所がありました。しかし、水門等につきましては、管理者の皆様の御努力により、ほとんどの場所で適正に管理されており、これまで以上の成果が上がったのではないかと考えております。
水門等管理者の皆様には今後とも、水害予防対策のさらなる強化に御協力いただきますことをお願い申し上げます。
次に、
空き缶ポイ捨て等に対する罰則の導入についてでありますが、日ごろより循環型社会の形成や、地球規模の
環境保全活動の推進などに加え、空き缶・たばこの吸い殻等のごみのポイ捨て禁止や、飼い犬等の愛玩動物のふんの適切な処理など、まちの環境美化や
生活環境保全のため、日常生活のモラル遵守を広く啓発してまいりましたが、市内の河川、道路、公園等でのごみのポイ捨てや飼い犬等のふん放置が後を絶たず、市民の皆さんからの苦情も多く寄せられております。
そのため、今回、これらの行為に対する罰則規定を加えた条例改正を行い、目に見える形での規制を行うことで環境美化に対する意識を高め、ごみのポイ捨てや飼い犬等のふん放置の抑制、防止を図りたいと考えております。
次に、本年は市制55周年の年であり、また、西山動物園が開園し、中国から
レッサーパンダを迎え入れてから25周年の記念すべき年でございます。これを記念いたしまして、10月11日に、「
SABAEレッサーパンダ・サミット」を開催いたします。
西山動物園ゆかりの
レッサーパンダの飼育担当者や研究者を迎え、今後の
動物園づくりを考えるワークショップ、
パネルディスカッション等を開催する予定でございます。
くしくも6月には、市川動物園から嫁いだ直後に逃亡劇を演じ、世間をお騒がせしました
冒険娘ミンファに赤ちゃんが2頭、鯖江生まれのララにも2頭の赤ちゃんが誕生しました。現在のところ順調に生育しており、
レッサーパンダサミット当日から一般の方々にお披露目したいと考えております。これまでも、西山動物園の
レッサーパンダの繁殖率は、全国的にも大きな評価を得てきたところではございますが、今後とも、情報発信に努めるとともに、新たな西山公園の歴史をつづってまいりたいと考えております。
次に、
市民主役条例の推進に向けた取組みでありますが、このたび鯖江市
市民主役条例推進委員会が発足し、推進に向けた一歩を踏み出したところであります。委員会では、新しい公共の担い手となる市民が気軽にまちづくりに参加できるような環境づくりや、市民が主役となって行う事業の具現化を推進することを目的としております。活動を開始するにあたり、委員会と行政との関係や役割を明確にすることや、相互の連絡調整を図るため、7月7日に協定書を締結しました。
また、7月19日には鯖江市
区長会連合会主催による、市民主役のまちづくりを考える「ふるさとさばえ
市民主役フォーラム」が嚮陽会館にて開催されました。フォーラムでは、元千葉県我孫子市長の福嶋浩彦氏による「市民が主役の
まちづくり実践」と題する御講演や、
市民活動団体のメンバーを交えて討論が行われ、新しい公共のあり方について、市民の皆様とともに認識を新たにしたところであります。
今後は委員会が中心となり、具体的な活動計画を定めていただくことになりますが、活動の基本理念は、第5次総合計画が目指すまちの将来像、「自信と誇りの持てる 自主自立のまち」の実現に向け、市民がともに支え合い、助け合い、行政と一体となったまちづくりを目指すものであります。
それでは、本日御提案いたしました主な議案について申し上げます。
初めに、9月補正予算について主なものを申し上げます。
まず、民生費では、小規模多
機能型居宅介護事業所の
スプリンクラー整備や、民間保育所の耐震補強工事に対する補助金を計上しました。また、制度改正により、父子家庭に対し、児童扶養手当が支給されることになりましたので、その経費として520万円を計上しました。また、衛生費におきましては、健康増進を図るため、緊急雇用制度を活用し、
特定保健指導実施率向上のための勧奨事業に要する経費として93万円余を計上しました。
次に、農林水産業費におきましては、国の緑の
分権改革推進事業により、さばえ菜花を活用し、農産物のブランド化や
農商工連携事業に要する経費として400万円を計上、また、鯖江市
総合治水基本計画に基づき排水路の改修を進めておりますが、国の追加内示に伴い3,840万円を計上しました。
次に、土木費におきましては、
地域活力基盤創造交付金の追加内示に伴い、道路整備の経費として1,303万円を増額補正するとともに、市道の改修等の要望にきめ細かく対応するため、単独の道路整備費を4,000万円増額補正しました。
次に、教育費につきましては、小中学校の理科教材や、来年度から順次導入される新
学習指導要領実施に必要な教材備品の購入、そのほか公民館などの老朽化に伴います修繕費などを予算計上いたしました。なお、今年度の普通交付税の交付額および
臨時財政対策債の発行限度額が当初見込み額より多く決定されましたので、今後の財政需要に備え、増加相当額の4億1,500万円を
財政調整基金に積み立てることとしました。
これらの結果、一般会計の補正額は、6億9,500万円となりました。また、補正後の予算総額は234億6,450万円となり、昨年の9月補正後と比べ0.5%の増加となっております。
また、特別会計におきましては、
国民健康保険事業特別会計、
介護保険事業特別会計および
下水道事業特別会計において所要の補正をいたしました。
これによりまして、特別会計を含めた、平成22年度の鯖江市の予算総額は400億920万円となり、昨年の9月補正後と比較して0.7%の減少となっております。
次に、議案第50号から議案第59号は、平成21年度の各会計の決算の認定を求めるものであります。
次に、議案第63号 福井県
丹南広域組合ふるさと市町村圏基金に係る権利の一部を放棄することについては、福井県
丹南広域組合の
電算処理システム更新に係る財源として、同組合の
ふるさと市町村圏基金を充てるため、基金の出資金に係る権利のうち、本市の
負担金相当額に係る権利を放棄するものであります。
その他の議案につきましては、それぞれの理由に基づき御提案申し上げました。
以上、私の市政に対する所信の一端と今回御提案いたしました議案につき申し上げました。
なにとぞ慎重に御審議の上、妥当な御決議を賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(山崎文男君) 以上で、本日の議事日程はすべて終了いたしました。
次の本会議は9月7日午前10時から開議することとし、これをもって散会いたします。
御苦労さまでございました。
散会 午前10時53分...