鯖江市議会 2007-03-02
平成19年 3月第361回定例会−03月02日-01号
14番 佐々木 敏 幸
15番 若 林 政 幸
17番 蓑 輪 昇
18番 蓑 輪
安兵衞
19番 玉 邑 哲 雄
20番 高 島 哲 夫
21番 山 本 又一郎
22番 岩 野 甚四郎
23番 菅 原 義 信
24番 山 口 導 治
25番 笹 川 希
26番 増 田 光
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〇
欠席議員(0人)
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〇説明のため出席したもの 市長 牧 野 百 男
助役 吉 村 治
教育長 今 立 善 教
総務部長 笠 嶋 宗 雄
企画財政部長 千 秋 冨 秀
福祉環境部長 三田村 勉
産業部長 森 本 茂
都市整備部長 田 中
伯太郎
教育委員会事務部長 山 川 光 雄
産業部技監 藤 山 健 人
都市整備部技監 松 田 正 一
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〇
説明補助者として出席したもの
総務課長 五十子 利 雄
秘書広報課長 中 村 修 一
企画政策課長 岩 壁 範 幸
財政課長 辻 川 哲 也
社会福祉課長 福 田 末 隆
商業観光課長 竹 内 秀 博
都市計画課長 伊 部 孝 幸
教育総務課長 宇 野 徳 行
出納課長 山 本 信 英
監査委員事務局長 平 井 勝 治
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〇職務のため出席したもの
議会事務局長 岡 山 和 市
議会事務局次長補佐 高 尾 副 次
議会事務局次長補佐 笹 本 光 子
議会事務局次長補佐 宮 田 幹 夫
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開会 午前10時00分
○議長(玉邑哲雄君) おはようございます。
ただいまから第361回
鯖江市議会
定例会を開会いたします。
ご報告いたします。
石橋政之議員が2月28日にご逝去されました。
故人は、市議
会議員として数々の常任・特別の副委員長の要職につかれ、円滑な議会運営にその手腕を発揮されました。また、3期12年にわたり市民の生活向上に誠心誠意努められ、その活躍、そして功績はまことに顕著でありました。
ここで、石橋議員のご冥福をお祈り申し上げます。黙祷をささげたいと思います。皆さん、ご起立ください。
◎
議会事務局長(岡山和市君) 黙祷。
(黙 祷)
◎
議会事務局長(岡山和市君) 黙祷を終わります。
ご着席ください。
○議長(玉邑哲雄君) 次に、平成19年1月31日付で、山田利信君から辞表が提出され、辞職を許可いたしましたので、会議規則第138条第2項の規定により、ご報告いたします。
24番 山口導治君から遅刻の届けが出ております。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりと定め、直ちに議事に入ります。
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△日程第1.
会議録署名議員の指名
○議長(玉邑哲雄君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第79条の規定により、本
定例会の
会議録署名議員に、2番 林 太樹君、3番 空 美英君、4番 丹尾廣樹君、以上3名を指名いたします。
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△日程第2.会期の決定
○議長(玉邑哲雄君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員会が開かれておりますので、その結果について、委員長の報告を求めます。
議会運営委員長、蓑輪
安兵衞君。
〇議会運営委員長(蓑輪
安兵衞君)登壇
◎議会運営委員長(蓑輪
安兵衞君) 皆さん、おはようございます。
ご報告を申し上げます。
第361回
定例会の運営につきましては、去る2月2日及び23日に開催いたしました議会運営委員会における審議の結果につきまして、ご報告を申し上げます。
今期
定例会に付議されます案件は、現時点で議案32件、報告2件、請願1件、陳情1件及び市会案1件であり、会期最終日には人事案件5件が追加提案される予定であります。
また、福井県後期高齢者医療広域連合議
会議員の選挙もあわせて行うものであります。
さて、これら案件の審査に要する日程でありますが、本日は、福井県後期高齢者医療広域連合議
会議員の選挙を行った後、市長の施政所信表明並びに各議案等に対する提案理由の説明を行い、その後、予算の執行を配慮して、議案第10号 平成18年度
鯖江市
一般会計補正予算(第6号)から議案第15号 平成18年度
鯖江市下水道事業特別会計補正予算(第4号)までの補正予算議案6件について審査を行います。
各常任委員会の審議の後、各委員長の審査結果報告、質疑・討論の上、採決をいただき、続いて市会案第1号 「飲酒運転根絶に関する決議」の採決もいただきたいと存じます。
明3日から12日までは休会といたし、13日、14日の両日に本
会議を開き、各議案等に対する質疑の後、代表質問並びに
一般質問を行います。これらの質問に対する発言通告書の提出期限は、6日の正午までといたします。
各常任委員会の審査日程につきましては、15日、16日の両日といたし、19日を予備日といたします。
そして、23日を最終日として本
会議を開き、委員会における審査の結果の報告を行い、質疑・討論の上、採決を行う運びであります。
以上のとおりの議会日程でもって、本
定例会の会期は、本日から23日までの22日間とすることで意見の一致を見た次第であります。
本委員会の決定どおり、議員各位のご賛同とご協力をお願い申し上げまして、ご報告といたします。
終わります。
○議長(玉邑哲雄君) お諮りいたします。
今期
定例会の会期は、議会運営委員長の報告のとおり、本日から3月23日までの22日間といたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ご異議なしと認めます。
よって、会期は、本日から3月23日までの22日間と決しました。
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△日程第3.諸般の報告
○議長(玉邑哲雄君) 日程第3、諸般の報告を行います。
お手元に配付してあります議会報告(第1号)をもって報告といたします。
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△日程第4.請願・陳情の受理
○議長(玉邑哲雄君) 日程第4、請願・陳情の受理について報告いたします。
本日までに受理いたしました請願1件、陳情1件については、お手元に配付いたしました請願・陳情文書表のとおり、所管の委員会に付託いたします。
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△日程第5.福井県後期高齢者医療広域連合議
会議員の選挙
○議長(玉邑哲雄君) 日程第5、福井県後期高齢者医療広域連合議
会議員の選挙を行います。
本件については、
鯖江市議会から2名を選出することになっております。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております福井県後期高齢者医療広域連合議
会議員の選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ご異議なしと認めます。
よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
お諮りいたします。
指名の方法については、議長において指名することにしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ご異議なしと認めます。
よって、議長において指名することに決しました。
事務局より発表いたします。
◎
議会事務局長(岡山和市君) 本件につきましては、さきの議会運営委員会で議長及び所管の総務委員長を選出することで了承をいただいております。
氏名を申し上げます。
議長、19番 玉邑哲雄君、総務委員長、14番 佐々木敏幸君、以上であります。
○議長(玉邑哲雄君) お諮りいたします。
ただいま発表いたしましたとおり当選人とすることにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ご異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました諸君が、福井県後期高齢者医療広域連合議
会議員に当選されました。
ただいま当選いたしました福井県後期高齢者医療広域連合議
会議員が議場におりますので、本席から
会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。
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△日程第6.議案第1号 平成19年度
鯖江市
一般会計予算から
日程第39.報告第2号 財団法人農業公社グリーンさばえの経営状況についてまで
○議長(玉邑哲雄君) 日程第6、議案第1号 平成19年度
鯖江市
一般会計予算から 日程第39、報告第2号 財団法人農業公社グリーンさばえの経営状況についてまで、以上34件を一括議題といたします。
理事者の提案理由の説明を求めます。
市長、牧野百男君。
〇市長(牧野百男君)登壇
◎市長(牧野百男君) 冒頭に、一昨日急逝されました石橋政之氏の訃報に接し、ここに謹んで哀悼のまことをささげます。
故人は、連続3期にわたり市議
会議員にご当選され、その間、総務、経済企業、建設、
教育民生の各副委員長など、数多くの要職を歴任され、12年間の長きにわたり卓越した識見で地方自治の振興に取り組んでこられました。
今、その石橋政之議員を失うことは、本市にとりまして大きな損失であり、痛惜のきわみであります。
今はただ、在世中の数々のご功績と高い人徳に対し敬意と感謝の意を表し、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
それでは、第361回
鯖江市議会
定例会の開催に当たり、提案いたしました平成19年度当初予算案をはじめ諸議案のご審議をいただくに際し、市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要をご説明申し上げます。
さて、我が国の経済は、都市と地方、企業規模等によって景気回復にばらつきがあることから、格差の固定化への懸念が生じております。
また、いよいよ現実化してきた人口減少問題、さらに広がりを見せる地球規模での環境問題、極めて厳しい国や地方自治体の財政状況など、中長期的な課題にも直面しており、その解決のためには、創意と工夫で個性と活力にあふれる地域社会を構築し、地方の生み出す活力を国全体の活力につなげていく真の地方分権の取り組みに大きな期待が寄せられているところであります。
私は、これまで市の機構改革や総合計画の策定により、「自主自立した個性ある分権のまちづくり」に向けた体制整備を行い、新しい
鯖江市づくりに取り組んでまいりましたが、この大きな時代の変革期に臨んでは、分権、自立に向けた取り組みをさらに強めることが必要であります。
私は、市長就任3年目、総合計画2年目の
鯖江市単独での自主自立を目指した「足場固め」の年に当たり、江戸末期の
鯖江藩において、藩主在任48年の長きに及ぶ中で、幕府の老中など幕閣の中枢としても活躍された第7代藩主間部詮勝公に学ぶことが重要であると考えております。
詮勝公は、みずから倹約の陣頭に立ち、質実剛健の気風を目標として、平日は一汁一菜を旨とし、居間での燭台は用いなかったと言われております。
常に、幕閣の要職にあったことから、藩財政は極めて厳しく、藩の年間収入の実に9倍にも及ぶ17万両余りの借財を抱える中でも藩政に意を注ぎ、藩校進徳館などによる教育の充実、産物会所や両替店の設置など産業の奨励、また将軍家より賜った5,000両の築城費も、城を建てることもなく、領民救済に充て、藩政の改革に取り組みました。特筆すべきは、藩主みずから率先垂範して、すき、くわを持ち、陣頭に立って西山嚮陽渓を領民ともどもの憩いの場となる公園として造成されたことであります。
昨年10月には、領民とともに楽しみを同じくして自然に触れ、勤勉で思いやりのある人間形成を願った詮勝公の思いと志が国に認められ、この嚮陽渓を核とした西山公園が「日本の歴史公園百選」に選定されたことは、本市の誇りであり、自慢であります。
間部詮勝公と一緒になって、この
鯖江の地を支え、盛り上げてこられた先人に学び、市民の皆様と職員と私が一体となった「参加と協働」のまちづくりに向け全力投球する決意を新たにしているところであります。
さて、それでは、今回の平成19年度当初予算編成の概要について申し上げます。
まず、行財政構造改革プログラムの目標値との整合性を図りながら、第4次総合計画の着実な推進を図ることにあわせて、「ものづくり」や「歴史・伝統・文化」など、本市の特性を活かしたまちづくりを進める中で、市民の皆様に郷土を愛する心や地域への誇りをはぐくんでいただくことを念頭に予算編成に努めました。
また、昨年12月末に示された平成19年度の地方財政計画では、地方交付税の対前年比4.4%の減少が示されるなど、地方財政規模の抑制や地方交付税の減少傾向はこれからも続くものと思われますので、今後の財政運営の大きな負担となる国営日野川用水事業の長期的な負債の一部、約16億円を繰り上げて一括償還していくこととしました。これにより、交付税措置される金額を差し引いた実質的な負担におきましても、3億2,700万円程度が軽減されます。
昨年以上に一般財源の確保が厳しい中ではありましたが、財政調整基金及び減債基金の平成19年度末残高見込みにおきましても、行財政構造改革プログラムに掲げる目標残高を確保できる見通しとなりましたので、将来の財政運営を考慮し、財政健全化に向けた「足場固め」の予算編成といたしました。
それでは、当面する市政の諸課題と新年度の基本的な方向性について申し上げます。
まず、地場産業の振興につきましては、景気回復の波がいまだ地方や中小企業には及んでおらず、依然として厳しい状況にあります。
そこで、新年度の振興対策といたしまして、これまでの業界団体が実施する事業への支援を継続いたしますとともに、新たに販路開拓や異分野進出などを積極的に展開される意欲のある企業への直接支援を行ってまいります。
次に、産業観光の推進につきましては、丹南地域全体が協働する形での誘客のための取り組みを継続してまいりますとともに、市内の受け入れ態勢の整備といたしまして、産業観光ボランティアガイドとしてご活躍いただく産業観光マイスターの認定、ものづくり職人の紹介など、人間力を充実してまいります。
また、産業観光を支える基幹道路の整備として、主要地方道福井今立線の戸口トンネルを含む前後の区間の交通障害を解消するため、かねてから念願の戸口トンネル線の整備を進めてまいります。
次に、農業の振興につきましては、新たな施策であります経営所得安定対策等大綱が本年4月からスタートいたします。
市では、地域の実態に応じて、さらに担い手の育成を進めるとともに、これらの担い手が安定した農業経営を営み、安心して農業に取り組めるよう支援してまいります。
また、農地・水・環境保全向上対策につきましては、農地・農業用施設の質的向上や農村環境の向上活動に有効に活用していただくことを期待しております。
次に、子育て支援対策につきましては、保育の充実や保護者への経済的支援などとともに、家庭・地域・行政が協働で温かく子育てを見守りながら、地域全体で子育てを支援し、市民の皆様が未来に希望を持ち、安心して子供を産み育てることができる「子育てにやさしいまちづくり」を推進してまいります。
次に、教育振興対策につきましては、青少年の規範意識や道徳心の低下、いじめや不登校、学級崩壊、学ぶ意欲の低下、家庭や地域の教育力の低下など、多くの課題を抱えております。
こうした中で、学校教育におきましては、人間形成の根幹にかかわる食育を教育の基盤として位置づけた上で、知育・徳育・体育のバランスのとれた子供の育成を基本方針に、各施策を推進してまいります。
また、生涯学習におきましては、家庭教育の支援とともに、大人と子供が地域に集い、触れ合う機会を設けて、地域の教育力の向上に努めてまいります。
また、スポーツにおきましては、地域住民が運営する総合型スポーツクラブの育成支援など、子供から大人までがいつでも誰でも気軽に参加できる環境の整備に努めてまいります。
次に、環境まちづくり対策の一環として、本市では、ごみの資源化・減量化を目指した循環型社会の構築のために、昨年10月から試行してまいりました「燃えるごみの指定袋制」をこの4月より完全実施いたします。この機会に合わせ、さらなるごみの分別や生ごみの水切りなど、一人一人ができる身近な取り組みを進めてまいります。
また、環境教育支援センターを中心に、市民団体の皆様や企業・学校との連携を強化し、環境フェアや環境講座、体験学習など、地域や企業との協働での環境保全活動をさらに充実してまいります。
次に、本市には、これまで継承されてきた豊かな歴史・伝統・文化を代表する資源として、間部詮勝公が開園した「日本の歴史公園百選」の西山公園があります。
また、幼少期を
鯖江の地で過ごした近松門左衛門や越前漆器の発祥と、深い結びつきのある継体天皇ゆかりの地でもあります。
これらの資源を地域の宝として、さらに愛着と誇りをはぐくめるよう、嚮陽庭園のライトアップをはじめとして、それぞれの地域資源に対する理解を促進する事業や市内外へのPR事業などに積極的に取り組んでまいります。
次に、中心市街地の活性化は、喫緊かつ重大な課題であります。これまでも、TMOの主体である
鯖江商工
会議所が中心となり、各種のにぎわい創出事業に熱心に取り組んでいただいております。
市といたしましても、これらの事業を引き続き支援してまいりますとともに、新たに実施する中心地の活性化事業に積極的に支援してまいります。
また、学生をはじめとする若者の市政への参加と協働を推進する施策を展開し、いろいろな世代の人たちが市政の各分野でともに知恵を出し、汗を流し、互いに支え合う機運を醸成しながら、人にやさしく活気のあるまちづくりを進めてまいります。
一方、大規模集客施設の郊外進出について、国では、人口減少・少子高齢社会の進展に対し、都市機能がコンパクトに集積した、歩いて暮らせるまちづくりの実現をねらいとして、「まちづくり三法」の
改正を行いました。この
改正を契機として、県内でも大規模集客施設の立地規制に関する議論が活発化しております。
県においては、「
改正まちづくり三法」を踏まえて、昨年、福井県中心市街地活性化懇話会を設置し、先月8日には、懇話会からの最終答申が行われ、現在、「コンパクトで個性豊かなまちづくりの推進に関する基本的な方針」の年度内策定に向けて最終的な調整を進めております。
また、
鯖江商工
会議所においては、昨年、商業まちづくり推進委員会を設置し、本年1月30日には、その中間取りまとめの報告が行われました。
それぞれの方針や報告の内容を見ますと、両者とも大規模集客施設の郊外出店を抑制すべきとの大変厳しいものとなっております。
現段階では、今後明らかにされる商業まちづくり推進委員会の最終答申の内容や、それを受けての
鯖江商工
会議所のご意見、また県の基本的な方針における広域調整の手続や判断基準の方向性を十分に見守っていくことが必要と考えております。
次に、コミュニティバスにつきましては、利用実績やアンケート調査結果などをもとに、運行システムの方向性について検討を重ねました結果、コミバスの運行は、「子供たちの体験学習や社会参加の促進」「地球環境問題への対応」「街への外出の楽しみ」などといった側面的な効果も期待されておりますので、これらのことも踏まえ、新年度からは乗っていただくことを第一に、高齢者の方の足の確保と利用率・利便性の向上を目指した、市民に愛され親しまれるコミバスとして再スタートしたいと考えております。
運行形態としまして、高齢者の方から要望の多い通院や買い物に合わせたダイヤ編成とし、各路線から中央線へ直接乗り入れる便も新設して、利便性を高めます。
また、利用料金につきましては、ご要望を踏まえ、1回乗車につき一律ワンコインの100円とし、小学生以下の子供さんや障害者の方々につきましては無料といたします。
今後とも、利用実績などを十分に踏まえる中で、乗っていただける公共交通運行システムとしての確立を目指してまいります。
また、福井鉄道福武線につきましても、利用者は年々減少を続けておりますが、沿線3市では、通学・通勤などの公共交通としての重要性に加え、高齢化社会や環境問題などへの対応策として、さらに支援を強化していくことにいたしました。
公共交通機関は、乗っていただかなければ継続は困難であります。市民の皆様と一緒になって、より強力な利用促進運動を推進してまいります。
次に、神明苑につきましては、このほど県から土地収用法に基づく事業認定をいただきました。今後、独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」との売買仮契約を行いたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
購入後の運営につきましては、現在の健康増進機能のほか、同施設を活用した「障害福祉サービス事業」なども追加した多機能型健康福祉施設として整備してまいりたいと考えております。
次に、まちづくり交付金事業の進捗状況でありますが、まず河和田地区につきましては、大門橋のかけかえ工事を年度内完成に向けて進めております。
また、中道線の道路拡幅につきましては、沿道地権者のご了解もほぼ得られ、平成19年度では、支障物件及び拡幅の工事を進めるとともに、下水道工事につきましても順次進めてまいります。
次に、神明地区につきましては、昨年末に「神明まちづくり委員会」がまとめられた整備計画のご提言を受け、神明公民館周辺の駐車場を含めた三六公園及び市道の改修を進めていく予定であります。
次に、立待地区につきましては、平成19年度新規採択を受け整備を進めるものでありますが、地元で組織した「たちまち近松の里創生事業検討委員会」で協議を重ね、本年1月にまとめていただきました整備計画を受け、七曲り通りを中心とした道路整備事業に着工していく予定であります。
次に、県事業の鞍谷・河和田川災害復旧助成事業につきましては、現在、浅水川合流点から松成町下流までの区間において護岸工事等を施工しており、落井橋から川島大橋までの区間においても、築堤や護岸の工事等を実施しております。
また、河和田川の鞍谷川合流点から落井町中橋までの区間におきましても、築堤と護岸の工事がおおむね完了し、間もなく残工事等に着手する予定であります。
家屋移転等につきましては、移転先の確保などで地権者の皆様に大変なご心労をおかけしておりますが、住宅・工場・公民館等の移転対象物件21件のうち、現在、6件の契約が完了しております。今後とも、関係者のご理解を得られるよう、引き続き努力してまいりますとともに、平成20年度事業完了に向け、全力で取り組んでまいります。
次に、先月15日、国土交通省と県は九頭竜川水系の河川整備計画を策定し、公表が行われましたが、河和田川については、鞍谷川合流点から天神川合流点までの区間と、天神川合流点より上流の流下能力が部分的に著しく低い片山町から上河内町の区間が今回新たにこの整備計画に組み込まれました。
また、災害に強い農村づくりを目指し、平成16年度から基盤整備施策の柱として取り組んでまいりました「河和田地区・中山間地域総合整備事業」は、平成19年度新規の県事業として採択予定であります。
この事業採択に向けた諸準備には、これまで地元の皆様の熱意と多大なご協力並びに関係機関のご支援を賜り、深く感謝いたしますとともに、今後とも議員各位のさらなるご支援・ご協力をお願い申し上げます。
それでは、以下、その他の主要事業につきまして申し上げます。
まず、災害に強いまちづくりにつきましては、本年度作成した「日野川洪水ハザードマップ」に引き続き、県が作成した浅水川・鞍谷川の両河川の浸水想定区域図をもとに、「浅水川・鞍谷川洪水ハザードマップ」を作成し、配布したいと考えております。
次に、防災体制づくりといたしまして、二つの防災訓練を実施いたします。
一つには、昨年2月に開局したデジタル同報防災行政無線を使用した
鯖江市防災総合訓練を本年8月に片上地区で実施する予定をしております。
加えまして、集中豪雨による土石流などの土砂災害を想定した初の防災訓練を河和田地区を対象に県と合同で本年6月に実施したいと考えております。
また、自主防災組織をより実効性のある組織として育成するためのリーダー研修会を本年7月に実施いたしますとともに、防災マップを作成される際には、その経費の一部を助成してまいります。
次に、雨水の排水対策費につきましては、老朽化している市管理の東工雨水ポンプ場の改修事業を行っており、平成21年度の完成に向け努力してまいります。
また、日野川右岸排水路の立待水落雨水幹線につきましては、平成19年度を最終年度として、全線の整備完了を目指すとともに、北野町地係の西雨水幹線水路の流量の緩和対策として、立待水落雨水幹線水路への分水工事を平成20年度に実施してまいります。
次に、道路の環境整備につきましては、
鯖江東部地域の地域再生計画により、別所中央線の道路整備や、県の鞍谷川・河和田川河川改修事業の橋梁かけかえ工事に合わせて、松成橋・川島橋の橋梁拡幅を実施してまいります。
また、通学路の歩道整備は急務でありますので、立待小学校付近の杉本西番線や文化の館・健康福祉センター付近の
鯖江駅北線、また桜町2丁目地係の上
鯖江線歩道のバリアフリー化や拡幅などの改良事業に取り組み、誰もが安全で安心して通行できる道路交通環境を整備してまいります。
次に、昨年12月から地下水を水源とした上水道に桝谷ダムの水を利用した日野川地区水道用水を加え給水を実施しておりますが、県水の単価につきましては、
消費税抜きで1立方メートル当たり113円で購入しております。
この受水費用のほか、県水受水施設の建設費、また現施設の老朽化による維持補修費用など、かなりの負担増となってまいりましたので、本市の水道料金については、平成12年7月に改定したのを最後に据え置いてまいりましたが、今回、長期的で健全な運営を図り整備を円滑に進めるため、本年7月1日使用分から段階的に料金の値上げをお願いいたしたく、今議会に料金改定のための条例
改正案をお諮りしておりますので、議員各位をはじめ市民の皆様のご理解をお願い申し上げます。
次に、JR
鯖江駅の利便性の向上については、今年は明治40年にJR
鯖江駅舎が落成してから100周年という記念すべき年でもありますので、「JR
鯖江駅舎なつかしの写真展」や「JR
鯖江駅舎100周年記念サンダーバード号市民号」などを企画し、市民の
鯖江駅への愛着を深めるとともに、サンダーバード号の
鯖江駅への停車本数増を目指してまいります。
次に、情報ネットワークの環境整備の一環といたしまして、「電子申請・施設予約サービス」の運用を昨日より開始いたしました。今後も、対象とする行政手続を拡大し、市民サービスの一層の向上に努めてまいります。
次に、公共下水道の整備につきましては、河和田地区の旧県道沿いの片山町付近と河和田町の一部及び中野町原と川島町の整備を行い、年度内に供用開始を行う予定であります。
また、農業集落排水事業の吉川東地区につきましては、現在、処理場を建設中で、来年4月に供用開始してまいります。
次に、障害者福祉につきましては、本市の今後の障害者福祉の方向性を示した障がい者計画・障がい福祉計画の基本目標を実現するための施策を障害者自立支援法に基づく新体系事業や地域生活支援事業などとあわせ、積極的に推進してまいります。
次に、健康づくりの推進につきましては、地域の健康づくり風土を醸成するため、各種健診などの健康づくりに関する事業や情報を一覧的に掲載したカレンダーを全世帯に配布し、健康づくり事業の周知と参加を呼びかけるとともに、市民の健康づくりの取り組みや市の各種講座の実施風景などを掲載した『健康づくりかわら版』を年4回程度発行してまいります。
また、妊娠期における健康管理を支援するため、第1子・第2子の妊婦に対して既に実施しております前期・中期・後期の健康診断3回に加え、さらに2回分の健診費用を助成してまいります。
このほか、妊娠届け出の機会に保健相談や指導、情報提供を行い、妊娠や出産に関する健康支援を行うため、届け出窓口を新年度から健康課に変更いたしますが、窓口におきましては、その際に母子健康手帳とあわせて父子健康手帳を交付し、父親の育児参加への呼びかけも行ってまいります。
次に、水落町1丁目に建設が進められてきた水落児童館につきましては、福井県平和祈念館と合築した施設として、来る4月10日に落成式を予定しております。
それでは、次に観光や産業の振興施策などにつきまして申し上げます。
まず、まちなか観光につきましては、昨年、西山公園が「日本の歴史公園百選」に選定されたことを契機に、観光案内看板等を設置して、観光客などの皆様が西山公園とまちなかとを回遊できるまちづくりを強力に推進したいと考えております。
次に、地域住民みずからが地域の宝を見出し、地域活動として維持、保全し、地域が誇る観光施設として後世に残していく積極的な取り組みに対し、今後も支援を継続してまいります。
本年は継体大王即位1500年という記念すべき年でもありますので、市指定の天然記念物の「薄墨桜」、口碑伝説が語り継がれる「的岩」などの周辺整備や、上河内町の水源地などの整備に対し支援をしてまいります。
次に、地場産業の振興に関しまして、まず眼鏡産業ですが、昨年、県との連携により実施いたしました企業100社のインタビュー調査結果をもとに、市内の眼鏡企業が取り組まれる「中国市場での販路開拓」や「異分野進出」「自社ブランドの育成」等への支援策を新設いたしました。
また、国が取り組む予定の中小企業地域資源活用プログラム事業や県事業などの新規施策も見込まれておりますので、これらの施策とあわせまして最善の支援を行ってまいります。
さらに、多様な支援メニューを各企業にお知らせするための「産業支援相談会」を県や県産業支援センターなどの協力を得ながら開催し、実効性をより高めてまいりたいと考えております。
次に、繊維産業でありますが、本市の繊維産業の変遷をまとめた小冊子の作成や石田縞の復元など「
鯖江の繊維ルネッサンス事業」に支援を行い、繊維産業の活性化を目指してまいります。
次に、漆器産業ですが、本年は漆器産業とゆかりの深い継体大王即位1500年という記念すべき年であります。
また、昨年の12月には、国から県内第1号の地域ブランドの認定もいただき、産地のさらなる発展に期待を寄せているところであります。
この機会を活かし、うるしの里会館では、うるし職人の皆様の紹介コーナーを設けるとともに、ホームページでの情報発信などを行い、越前うるし産地の総合拠点としてさらなる充実強化を図ってまいります。
次に、IT産業に代表される新事業への支援につきましては、この4月に福井工業高等専門学校が地域連携テクノセンター内にオープンするビジネス・インキュベーション施設への協力支援を行ってまいります。
また、
鯖江商工
会議所と連携し、起業・創業を目指す方への相談業務の支援を行うほか、同施設での課程を修了された方が市内に事業所を賃借する場合に、その賃料の一部を補助し、市内への定着を促進してまいりたいと考えております。
次に、中小企業に対します制度融資につきましては、低利な融資を金融機関と協調して行っておりますが、新たに「開業支援資金融資」を創設し、IT企業など時代の最先端に挑戦される方々などの資金需要にこたえてまいります。
次に、農業の振興については、米の需要が少なくなる中、生産調整は集落の将来の営農体制と深く関係してまいりますので、新規事業として農業生産法人化や米の品質向上に係る取り組みへの支援を展開してまいりたいと考えております。
次に、園芸作物ですが、マルセイユメロン、ブロッコリー、ミディトマト、大玉トマト、ほうれん草などの軟弱野菜を中心に、特産物としての作付面積も年々拡大してまいりましたので、引き続き水田園芸産地育成事業を柱に、機械や施設への助成を行ってまいります。
次に、食育の推進については、来る6月9日、10日の2日間、「第2回食育推進全国大会」がサンドーム福井で開催されます。食育に関する啓発や普及、食育活動を広めていく絶好の機会でもありますので、市民の皆様にも参加していただき、食に関する知識などを深めていただくとともに、地域の食文化や自然、歴史的背景などを活かしながら、
鯖江の特色を全国発信してまいりたいと考えております。
また、夏休み期間中には、市内の子供たちの参加も得ながら、食の大切さをいま一度見直す取り組みとして、食と農の体験実習事業などを実施してまいります。
次に、鳥獣害状況につきまして、昨年の秋には100件を超えるクマの目撃情報や痕跡情報がありましたが、その要因としましては、木の実の不作や森林の荒廃が上げられます。
市では、新たに市民を対象とした講演会やワークショップを開催し、市民一人一人が自分でできることを模索していただくとともに、森林の現状を知る体験活動、炭焼きやキノコ栽培などの資源を利用する体験活動などを実践することにより、市民レベルでの森づくりや森林保全意識の高揚を図ってまいりたいと考えております。
次に、働きやすいまちづくりにつきましては、本市に住んでいる、あるいは縁のある団塊の世代の方を対象に意向調査を実施し、また
鯖江商工
会議所の協力も得ながら、市内企業の需要調査や従業員の意識調査なども行いたいと考えております。
この調査を通じ、本市の団塊の世代の実態を明らかにして、産業人材の発掘・登録だけでなく、必要に応じて企業とのマッチングのためのシステムを研究してまいります。
また、定年退職者や中途退職者の再チャレンジ支援として、国の地域創業助成金制度の活用も積極的に図ってまいりたいと考えております。
次に、高年大学においては、平成19年度から2カ年をかけ福井大学との連携により、市が推進している健康長寿の視点などから、学習内容の調査や検証、分析を行います。高年大学のあり方や運営方法についてアドバイスを受けるとともに、受講生が高年大学で吸収した知識や経験をもとにして、地域に出向いていける高年大学づくりを目指したいと考えております。
次に、
鯖江の歴史・伝統・文化の継承と活用については、まず間部公の多くの遺徳をしのび、その顕彰に当たるための事業の一環といたしまして、間部公の歴史をはじめ
鯖江の歴史や文化を学ぶ専門的な講座として「間部学講座」を開設いたします。
次に、継体大王即位1500年を記念し、県や民間団体と連携を深めながら、即位1500年記念事業への支援を行いますとともに、これまで申し上げました関連事業にも積極的に取り組み、継体大王が永く地域の宝となるよう努めてまいります。
また、近世の世界的文豪である近松門左衛門につきましては、今後とも「近松生誕の地」としての
鯖江を市内外にアピールしてまいりたいと考えております。今回、資料館に「近松の部屋」を設置いたしましたので、この「近松の部屋」を中心にさまざまな情報が発信できればと考えております。
また、従来から開催しております近松に関する学習会につきましても、一層の内容の充実を図りますとともに、立待地区のまちづくり交付金事業の取り組みも含め、総合的に進めてまいりたいと考えております。
次に、
鯖江のまちには、まだ各地区に明治期から戦前にかけて建てられた「古建築」と称される建物を見ることができますが、これらの古建築は各所有者のご努力のもと、長年の風雪に耐え今日に伝えられたもので、古風な建築様式、その高い技術など、後世に伝えていくべきものであります。
今回、市内における「古建築」の建物を調査し、記録保存を行い、この中から歴史的、また景観的に優れたものについては、所有者のご了解をいただいた上で、「国登録文化財」の措置をとらせていただくとともに、国登録文化財の保存修理費に対する補助枠を新設し、保存促進を図っていきたいと考えております。
次に、国指定史跡兜山古墳につきましては、古墳整備の基本設計を行い、今後の環境整備事業に備えたいと考えております。
また、資料館につきましては、市の歴史・伝統・文化の拠点施設として重要であり、今後の方向性を検討する委員会などを設置し、どのような機能やあり方が望ましいかを検討してまいりたいと考えております。
次に、市民が支え合い助け合うまちづくりを進めるため、現在策定中の「地域福祉計画」における基本施策を推進していくこととし、推進体制の構築と福祉関係団体等への計画内容の周知を図りながら、福祉のまちづくりを進めてまいります。
次に、未来を担う人づくりですが、まず学校での食育の推進につきましては、昨年から市内全小学校で知育・徳育・体育のバランスのとれた学校教育の基盤づくりとして、「ジュニア・キッチン」などを通した食育活動を推進しております。
これまでにも、片上小学校の「全国食育コンクール」での優秀賞受賞や、吉川小学校の『食育白書』での紹介など、着実に食育活動が浸透しております。
新年度は、全幼稚園における早寝・早起き・朝ご飯の推進や「キッズ・キッチン」など、より広範な食育活動を進めてまいります。
次に、食育同様、子供たちには幼児期からスポーツに親しむことが大切でありますので、市内の保育所・幼稚園を巡回する幼児体操ふれあい事業を実施してまいります。
次に、小学校の学校生活学習支援につきましては、これまで肢体不自由児など特別な支援を必要とする児童の支援員を配置しております。
近年、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)などさまざまな障害を持つ児童・生徒が増えてきており、より適切な教育を行うため、生活や学習上のサポートを行う支援員を増員してまいります。
また、全国的にいじめを苦にした児童・生徒の自殺が発生しており、本市では、この1月にPTA、スクールカウンセラー、指導担当教諭など11名からなる「
鯖江市いじめ問題対策協議会」を組織しました。近々、アンケート集計結果の分析等を行い、具体的ないじめ防止対策案を協議し、その対策を各学校に周知してまいります。
次に、市内の各中学校におきましては、しっかりした校風・伝統をはぐくんでおり、本年度も
鯖江中学校の吹奏楽部や剣道部、中央中学校の合唱部や駅伝部、東陽中学校の新体操部などが全国や県のレベルで目覚しい活躍を遂げております。この伝統をさらに着実な歩みとして未来へとつなげるため、新たに中学校伝統づくり補助金を創設し、各中学校の伝統づくりに支援してまいります。
次に、教育施設の整備でありますが、まず中河小学校の改築事業につきましては、このたび屋内運動場が完成し、今月6日に使い初め式を行います。平成19年度には旧屋内運動場を解体した後、グラウンドなどの屋外環境整備を行い、秋までにはすべての事業が完了いたします。
次に、豊小学校の改築につきましては、昨年、校舎及び屋内運動場の耐力度調査を実施いたしました。今後も、期成同盟会の皆様と十分協議を行いながら改築準備を進めてまいりますが、まず平成19年度では、敷地の測量とともに基本計画を策定してまいります。
次に、家庭や地域の教育力の低下が指摘される中、子供たちの安全で健やかな活動場所の確保を図るため、地域のボランティアの皆さんのご協力を得ながら、10地区公民館と児童センターが連携し、放課後や週末に子供たちが体験学習をしたり自由に遊んだりできる子供さんの居場所づくりを実施いたします。自然観察、農業体験など親子で参加できる事業や食育にかかわる事業などを実施し、家庭や地域の教育力の充実強化を図ってまいります。
次に、市の行財政基盤づくりですが、昨年度から導入いたしました行政評価の取り組みといたしまして、事務事業の改善や新規事業の実施の可否の判断を行う事務事業評価と第4次総合計画の目標達成に向けた最適な事務事業の組み合わせを判断する施策評価に取り組んでまいりました。
平成19年度からは、第三者による評価も実施し、平成20年度からは、総合的な政策判断の効果等を評価する政策評価を本格的に導入してまいります。
次に、指定管理者制度につきましては、新たに「夢みらい館・さばえ」のほか、11カ所からなるスポーツ施設と立待体育館の計3施設で導入いたします。
以上、平成19年度の当初予算案に掲げる主要な施策や事業を中心に概略を申し上げましたが、一般会計の予算総額は228億1,800万円となり、昨年に比べ22億6,300万円、率にして11.0%の増となりました。
これに見合う歳入予算につきましては、市税91億3,170万円、地方交付税37億8,000万円、国庫支出金15億6,648万円余、県支出金11億7,818万円余、市債28億8,990万円などを計上いたしました。
また、国民健康保険事業など七つの特別会計の総額は、昨年に比べ3.3%増の215億1,220万円、また水道事業会計は29.3%増の20億6,010万円となりました。
次に、平成18年度
一般会計補正予算案でありますが、立待小学校の耐震補強工事、平成20年4月から施行される高齢者医療制度の創設に向けた電算システム改修費、中小企業等に対する制度融資の利子・保証料補給の増額、財政調整基金への積み立て、事業量の確定などに伴う予算額の補正などを中心に、合計で1億7,000万円の増額補正をいたしました。
この結果、平成18年度の予算総額は211億9,810万円となり、昨年の3月補正後の額と比べ9.5%の減となりました。
また、特別会計では、国民健康保険事業特別会計をはじめ老人保健特別会計、介護保険事業特別会計、農業集落排水事業特別会計、下水道事業特別会計におきまして、平成18年度の事業費の見込みがほぼ確定したことに伴います補正予算を計上いたしました。
この結果、特別会計などを含めた平成18年度の
鯖江市の予算総額は439億215万円となり、昨年同期と比べ12億2,924万3,000円、2.7%の減となりました。
その他の議案につきましては、それぞれの記載の理由に基づき提案いたしました。
以上、私の市政に対する所信の一端と市政の諸課題、予算案等について申し上げました。
何とぞ慎重にご審議の上、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。
──────────────────────────────────
日程第40.議案第10号から議案第15号まで6件に対する質疑
○議長(玉邑哲雄君) 日程第40、議案第10号から議案第15号まで6件について質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ないようでありますので、質疑を終結いたします。
これより議案の付託を行います。
ただいま議題となっております議案第10号から議案第15号まで6件については、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、各常任委員会に付託いたします。
お諮りいたします。
ただいま各常任委員会に付託いたしました議案については、
会議規則第44条第1項の規定により、本日午後3時30分までに審査を終えるよう期限をつけることにいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ご異議なしと認めます。
よって、議案第10号から議案第15号までの6件については、本日午後3時30分までに審査を終えるよう期限をつけることに決しました。
本
会議再開は午後4時30分を予定いたしております。
また、あらかじめ時間の延長をいたしておきます。
それでは、各常任委員会で付託議案の審査をお願いいたします。
休憩いたします。
休憩 午前11時00分
再開 午後 5時22分
○議長(玉邑哲雄君) 再開いたします。
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日程第41.議案第10号から議案第15号までの6件の審査結果
○議長(玉邑哲雄君) 日程第41、議案第10号から議案第15号まで、平成18年度補正予算6件の審査結果について、各常任委員長の報告を求めます。
最初に、総務委員長の報告を求めます。
総務委員長、佐々木敏幸君。
〇総務委員長(佐々木敏幸君)登壇
◎総務委員長(佐々木敏幸君) 総務委員会に付託を受けました議案3件について、審査の概要及び結果について、ご報告を申し上げます。
はじめに、議案第10号 平成18年度
鯖江市
一般会計補正予算(第6号)中、第1表歳入歳出予算補正、(歳入)全般、(歳出)款2総務費(交通対策費を除く)、款3民生費(老人医療費)、款4衛生費(国民健康保険事業費)、款12公債費、第2表繰越明許費補正、款2総務費、第3表地方債補正についてでありますが、嚮陽会館費の会館施設維持補修費については、多目的ホール横の厨房改修を行うということであったが、これは利用者全体が必要とする箇所ではないと思われるが、このような場合の改修は指定管理者みずからが改修すべきではないのか。との質疑に対し、各種利用団体から以前より要望が出ていたもので、今回、流し台や換気扇などの入れかえ及び内装等の補修をするものである。また、補修に係る費用額で指定管理者が行うものか、市が行うものか分けており、今回は市で補修するということになった。との答弁がありました。
これを受けて、今後、いろいろな施設が指定管理者へ移行していくということになるから、指定管理者がみずから行う改修や補修と行政が行うべき改修をきちんとすみ分けをするよう要望がありました。
次に、議案第11号 平成18年度
鯖江市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)及び議案第12号 平成18年度
鯖江市
老人保健特別会計補正予算(第3号)、これら議案2件については、理事者の説明を了とし、特段申し上げる質疑はございませんでした。
以上のような結果を踏まえ採決いたしました結果、議案第10号、議案第11号、議案第12号については、いずれも全員の賛成をもって原案どおり可決するものと決しました。
以上で総務委員会の報告を終わります。
○議長(玉邑哲雄君) 次に、建設委員長の報告を求めます。
建設委員長、末本幸夫君。
〇建設委員長(末本幸夫君)登壇
◎建設委員長(末本幸夫君) 建設委員会に付託を受けました議案3件について、審査の概要並びに結果についてご報告申し上げます。
最初に、議案第10号 平成18年度
鯖江市
一般会計補正予算(第6号)中、第1表歳入歳出予算補正、(歳出)款6農林水産業費(農業集落排水事業費)、款8土木費、款11災害復旧費、第2表繰越明許費補正、款8土木費、款11災害復旧費(土木施設災害復旧費)につきまして、主な質疑の内容を申し上げます。
繰越明許費のうち道路橋梁費の地域再生道路整備事業費2,160万円の根拠は。との質疑があり、これに対し、総事業費4,000万円のうち平成18年度において事務費及び委託費並びに工事前払金を執行し、工事費の前払い金残額を平成19年度繰り越しすることとなる。との答弁がありました。
次に、議案第14号 平成18年度
鯖江市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)及び議案第15号 平成18年度
鯖江市下水道事業特別会計補正予算(第4号)、以上につきましては、特段申し上げる質疑はございませんでしたが、議案全体を通して繰越明許費が多いのではないか。との意見がありました。
これに対し、予算執行に当たっては、単年度決算に努めているが、補助事業については、国・県に対し事務処理を行った後、執行することとなるため、日数を要することもある。また、事業執行に当たっては、地元調整や情報収集に日数を要することもあり、今回のような繰り越しせざるを得ない状況となった。今後は、できる限り適正執行に努めていきたい。との答弁がありました。
以上のような経過を踏まえて採決いたしました結果、いずれも全員の挙手をもって、議案第10号、議案第14号及び議案第15号は原案のとおり可決するものと決しました。
以上で建設委員会の報告を終わります。
○議長(玉邑哲雄君) 次に、産業経済委員長の報告を求めます。
産業経済委員長、平岡忠昭君。
〇産業経済委員長(平岡忠昭君)登壇
◎産業経済委員長(平岡忠昭君) 産業経済委員会に付託を受けました議案第10号 平成18年度
鯖江市
一般会計補正予算(第6号)中、第1表歳入歳出予算補正、(歳出)款2総務費、交通対策費、款6農林水産業費(農業集落排水事業費を除く)、款7商工費、第2表繰越明許費補正、款6農林水産業費、款11災害復旧費、農林施設災害復旧費につきまして、審査の概要及び結果についてご報告申し上げます。
まず、農林水産業費の土地改良事業費(県補助)の減額についてでありますが、福井県の事業見直しに伴い、当初予定していた4件の工事が施工できなくなったとのことであるが、地元住民の方には十分な説明を行ったのか。との質疑があり、これに対して、地元住民の方には事情を十分に説明し、理解をしていただいた。来年度、事業が実施できるように県への働きかけを行っていきたい。との答弁がありました。
次に、商工費についてでありますが、商工振興費に中小企業経営健全化支援資金損失補償費295万6,000円が計上されている。平成17年度に中小企業経営健全化支援資金の融資を受けた市内の企業2社が倒産したことにより発生した融資残高の損失を補償するとのことだが、市の負担割合はどのようになっているのか。との質疑があり、中小企業経営健全化支援資金の融資を受け、倒産した企業の融資残高の2割を市が負担し、残りの8割を中小企業金融公庫が負担することになっている。なお、中小企業経営健全化支援資金については、平成19年10月に国の保証制度が
改正されるため、本年度3月末をもって廃止する予定である。との答弁がありました。
以上のような経過を踏まえ採決いたしました結果、議案第10号は全員の賛成をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で産業経済委員会の報告を終わります。
○議長(玉邑哲雄君) 次に、
教育民生委員長の報告を求めます。
教育民生委員長、加藤拓雄君。
〇
教育民生委員長(加藤拓雄君)登壇
◎
教育民生委員長(加藤拓雄君)
教育民生委員会に付託を受けた議案2件について、審査の主な概要並びに結果について、ご報告申し上げます。
それでは、最初に議案第10号 平成18年度
鯖江市
一般会計補正予算(第6号)中、第1表歳入歳出予算補正、(歳出)款3民生費(老人医療費を除く)、款4衛生費(国民健康保険事業費を除く)、款10教育費、第2表繰越明許費補正、款3民生費、款10教育費についてでありますが、まず衛生費、教育費に土地開発公社所有の健康福祉センター及び文化の館の用地の一部を買い戻す費用が計上されているが、公社が取得した価格で買い戻すとのことであるが、公社が取得した当時より市場価格は下がっていると思われる。財政的な事情もあると思うが、今後もう少し早目に買い戻すこととした方がよい。との意見がありました。
続いて、第2表、款3民生費の地域密着型サービス施設4カ所の整備事業費補助金6,000万円の繰越明許でありますが、事業者が用地取得などに時間を費やし、事業の遅れが生じたため、平成19年度に繰り越すとのことであるが、各施設の完成はいつを予定しているのか。との質疑があり、これに対して、小規模多機能型3カ所の東部地域の「おしどり荘」は4月末、西部地域の「ありんこ」は7月末、神明地域の「いこいの館 いろり」は5月末を、それから認知症高齢者グループホーム「つつじ」は6月末を予定している。との答弁がありました。
最後に、議案第13号 平成18年度
鯖江市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)についてでありますが、健康寿命いきいきサロン事業費でありますが、サロンの当初見込みまで伸びなかったため減額しているが、どのような状況であったのか。との質疑があり、これに対して、当初は80サロン見込んでいたが、実際には57サロンであり、想定数まで伸びなかった。新年度には、増加に向けて取り組みたい。との答弁がありました。
以上のような経過を踏まえ採決いたしました結果、議案第10号及び議案第13号は、いずれも全員の賛成をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で
教育民生委員会の報告を終わります。
○議長(玉邑哲雄君) ただいまの各常任委員長の報告に対し質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ないようでありますので、質疑を終結いたします。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ないようでありますので、討論を終結いたします。
これより採決いたします。
最初に、議案第10号 平成18年度
鯖江市
一般会計補正予算(第6号)を採決いたします。
本案に対する各常任委員長の報告はいずれも可決であります。
各
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(玉邑哲雄君) 起立全員であります。
よって、議案第10号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第11号 平成18年度
鯖江市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。
本案に対する総務委員長の報告は可決であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(玉邑哲雄君) 起立全員であります。
よって、議案第11号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第12号 平成18年度
鯖江市
老人保健特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。
本案に対する総務委員長の報告は可決であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(玉邑哲雄君) 起立全員であります。
よって、議案第12号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第13号 平成18年度
鯖江市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)を採決いたします。
本案に対する
教育民生委員長の報告は可決であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(玉邑哲雄君) 起立全員であります。
よって、議案第13号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第14号 平成18年度
鯖江市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)を採決いたします。
本案に対する建設委員長の報告は可決であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(玉邑哲雄君) 起立全員であります。
よって、議案第14号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第15号 平成18年度
鯖江市下水道事業特別会計補正予算(第4号)を採決いたします。
本案に対する建設委員長の報告は可決であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(玉邑哲雄君) 起立全員であります。
よって、議案第15号は、原案のとおり可決されました。
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日程第42.市会案第1号 飲酒運転根絶に関する決議について
○議長(玉邑哲雄君) 日程第42、市会案第1号 飲酒運転根絶に関する決議についてを議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。
18番 蓑輪
安兵衞君。
〇18番(蓑輪
安兵衞君)登壇
◎18番(蓑輪
安兵衞君) 市会案第1号 飲酒運転根絶に関する決議についてを提案させていただきます。
これは、福井県警察本部から、職員をはじめ地域住民の飲酒運転根絶意識の醸成に関する取り組みの依頼が、県内各自治体へ依頼が出されているものでございます。
議会運営委員会で協議いたしました結果、この委員で市会案を提出することとしたものでございます。
意見書の案文の朗読をもちまして、提案理由の説明にかえさせていただきます。
飲酒運転根絶に関する決議
交通事故のない安全で安心して暮らせる社会の実現は、私たち
鯖江市民すべての切実な願いである。
しかしながら、交通事故により毎年多くの方が犠牲となっており、特に飲酒運転による死亡事故や人身事故等の発生も依然として後を絶たない状況にある。
飲酒運転根絶のためには、運転者はもとより同乗者、家庭や職場、さらには地域一体となって飲酒運転を絶対に許さないという強い意志を示さなければならない。
よって、本市議会は、ここに改めて交通安全意識の徹底を強く呼びかけるとともに、市当局をはじめ関係機関・団体等の連携を強化し、市民と一体となって飲酒運転の根絶に向けて全力を挙げて取り組むことをここに決意する。
以上、決議する。
平成19年3月2日
鯖江市議会
であります。
議員各位のご賛同をよろしくお願い申し上げます。
○議長(玉邑哲雄君) ただいまの説明に対し質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ないようでありますので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております市会案第1号 飲酒運転根絶に関する決議については、
会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ご異議なしと認めます。
よって、市会案第1号については、委員会の付託を省略することに決しました。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(玉邑哲雄君) ないようでありますので、討論を終結いたします。
これより採決いたします。
市会案第1号 飲酒運転根絶に関する決議についてを採決いたします。
本案は原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(玉邑哲雄君) 起立全員であります。
よって、市会案第1号は、原案のとおり可決されました。
以上をもちまして、本日の議事日程はすべて終了いたしました。
次の本
会議は、3月13日午前10時から開議することとし、これをもって散会いたします。
長時間ご苦労さまでございました。
散会 午後5時45分...