鯖江市議会 > 2004-06-23 >
平成16年 6月第343回定例会−06月23日-03号

ツイート シェア
  1. 鯖江市議会 2004-06-23
    平成16年 6月第343回定例会−06月23日-03号


    取得元: 鯖江市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-21
    平成16年 6月第343回定例会−06月23日-03号平成16年 6月第343回定例会            第343回鯖江市議会定例会会議録    ──────────────────────────────────        平成16年6月23日(水曜日)午前10時00分開議    ──────────────────────────────────    〇出席議員(26人)             1番  木 村 愛 子                           2番  林   太 樹                           3番  空   美 英                           4番  丹 尾 廣 樹                           5番  福 岡 宏 明                           6番  平 岡 忠 昭                           7番  水 津 達 夫                           8番  岩 佐 常 守                           9番  黒 田 重 治                          10番  山 崎 文 男                          11番  加 藤 拓 雄                          12番  山 田 利 信                          13番  末 本 幸 夫                          14番  佐々木 敏 幸
                             15番  若 林 政 幸                          16番  石 橋 政 之                          17番  蓑 輪   昇                          18番  蓑 輪 安兵衞                          19番  玉 邑 哲 雄                          20番  高 島 哲 夫                          21番  山 本 又一郎                          22番  岩 野 甚四郎                          23番  菅 原 義 信                          24番  山 口 導 治                          25番  笹 川   希                          26番  増 田   光    ──────────────────────────────────    〇欠席議員(0人)    ──────────────────────────────────    〇説明のため出席したもの  市長           辻  嘉右エ門                  副市長          瓜 生 守 幸                  副市長          飯 嶋 信 次                  収入役          梅 田 幸 雄                  教育長          田 中 榮 一                  特命監          岡 山 和 市                  特命監          森 本   茂                  特命監          福 田 栄 喜    ──────────────────────────────────    〇説明補助者として出席したもの                  未来政策課長       友 兼 由紀子                  市長課長         友 永 英 宣                  総務課長         天 谷 武 博                  監理課長         山 本 信 英                  税務課長         福 岡 敏 男                  IT推進課長       中 村 修 一                  地域づくり課長      加 藤 政十司                  民間活力(NPO)推進課長藤 井 勇 二                  男女平等推進課長     青 柳 敬 子                  ユニバーサルデザイン課長 宇 野 徳 行                  市民課長         堀   勝 子                  福祉課長         野 村 かよ子                  こども課長        酒 井   誠                  おじいちゃん・おばあちゃん課長                               平 井 勝 治                  健康課長         斉 藤   勉                  環境課長         福 田 末 隆                  ファッションタウン課長  伊 部 孝 幸                  産業と生活課長      辻 川 哲 也                  地場産業振興支援課長   軽 部 利 宣                  農林課長         末 本 勝 志                  道路建設課長       千 秋 冨 秀                  道路維持課長       福 岡 数 吉                  公園住宅課長       田 中 伯太郎                  土地開発課長       山 川 光 雄                  上水道課長        田 中 憲 男                  下水道課長        横 田 繁 一                  教育委員会事務局長兼庶務課長                               三田村   勉                  生涯学習課長       竹 内 秀 博                  文化課長         竹 内 信 夫                  スポーツ課長       佐々木 繁 樹                  出納課長         宮 川 敬 一                  監査委員事務局長     齋 藤 久 義                  市民広聴室長       松 村 里 見                  ファッションタウン2005                  ファッションタウンメモリアル推進室長                               辻 本   正                  環境政策室長       加 藤 泰 雄    ──────────────────────────────────    〇職務のため出席したもの  議会事務局長       笠 嶋 宗 雄                  議会事務局次長      米 田 康 宏                  議会事務局参事      丸 田 時 雄                  議会事務局参事      高 尾 副 次                  議会事務局主任      宮 田 幹 夫               開会 午前10時00分 ○議長(高島哲夫君) これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりと定め、直ちに議事に入ります。    ────────────────────────────────── △日程第1.一般質問 ○議長(高島哲夫君) 日程第1、一般質問を行います。  発言通告書に基づき、順次発言を許します。  最初に、8番 岩佐常守君。              〇8番(岩佐常守君)登壇 ◆8番(岩佐常守君) おはようございます。今日は、一般質問の2日目ということで、質問項目によっては若干ダブルところもあろうかと思いますが、ひとつお許しをいただきたいと思います。  それでは、質問通告書に基づき順次質問を行いたいと思います。  初めに、鯖江市の産業活性化対策についてお尋ねをしたいと思います。  鯖江市は、眼鏡、漆器ならびに繊維産業中小企業を中心とした地場産業のまちであることは今さら申し上げるまでもありません。そこで、日本経済バブル崩壊後、産業構造が、中国ならびに東南アジア諸国の産業の発展による輸入の拡大、あるいは電子産業技術の発展に伴う技術革新等により、その構造と経営方針が大きく変化せざるを得ない状況にとなっております。特に、これからの中小企業の経営においては、従来の下請け事業体制では企業の発展は望めないことは産業界における常識となっております。そのなかにあって、国ならびに福井県においては、中小企業の成長と産業界の発展のためにさまざまな施策を講じようとしております。特に福井県においては、平成15年12月、挑戦(チャレンジ)ふくい、いわゆる福井県経済社会活性化プランを策定し、産業の再生化に向けた具体的な取り組みが動き出したわけでございます。このプランにおいては、産官学連携による新たな技術開発ならびに新商品開発とこれに伴う企業のオンリーワンを目指した新しい構想に向けて各施策が講じられ、福井県が新しい産業圏を目指した第一歩を踏み出そうとしているわけでございます。  そこで、鯖江市においても、これらの状況のなか、平成16年4月、鯖江市産業ビジョンを策定し、地場産業を中心とした眼鏡、漆器ならびに繊維産業の活性化に向けた取り組みが行われたことは極めて高く評価をしたいと思います。この鯖江産業ビジョン計画の中では、地場産業の現状認識のもとで、鯖江市の地場産業の将来性と方向性を明確にしたうえで問題点と課題を提起し、具体的な基本方向を述べておられます。そして、最後のところで、このビジョンの推進方法が詳しく述べられております。このビジョン全体として極めてわかりやすく説得力のある構想であることは私も高く評価をしたいと思います。特に、鯖江市産業の将来像として、下請け企業からの脱却、販売力を強化、あるいは企画力、デザイン力の強化、さらには異業種交流による活性化などを挙げています。確かに鯖江市の産業の将来と日本経済構造的問題点を考えたとき、現状から的を得た内容と言えると思います。しかしながら、鯖江市の産業が特色である中小企業ということを考えると、企業が対応できる方策には大きな限界を考慮しなければならないと思います。そこで、行政としてのこのビジョンの実施に向けては、極めて重い責任を負わなければ実現は不可能だと思います。  そこで、幾つか市長にお尋ねをしたいと思います。  初めに、鯖江市は、今申し上げました鯖江市産業ビジョンの策定に先立ち、今日までに地場産業のそれぞれについての鯖江市繊維産業ビジョン2001、鯖江市眼鏡産業ビジョン2003および鯖江市漆器産業2003を相次いで作成しているわけでありますが、このそれぞれ計画の実現に向けての鯖江市としての平成16年度においてもどのような行政施策を講じられているのかお尋ねをしたいと思います。  2点目は、この策定いたしました産業ビジョンの計画実現に向けてのこれらの具体的な取り組みについてお尋ねをしたいと思います。  3点目は、鯖江市の地場産業の発展には関係業者のそれぞれの企業努力は当然でありますが、鯖江市における行政施策による支援なくしてはその達成は極めて困難と考えております。特に、眼鏡ならびに漆器産業においての商品開発ならびに販路開拓あるいは資金の援助、または融資制度の拡充と行政の果たす役割は極めて大きいものがあると思います。そこで、鯖江市の地場産業である眼鏡、漆器ならびに繊維産業の活性化に向けた戦略への具体的な指標がこの鯖江市の産業ビジョンであろうと思います。現在、鯖江市の地場産業の発展には、今後、行政として何が必要か、このビジョンの推進にあたっての率直なご意見をお聞きしたいと思います。  次に、鯖江市の三位一体改革と財政問題についてお尋ねをしたいと思います。  この財政問題については、市長は施政所信の中でも最重要課題としてその考えを詳しく述べられております。そこで、市長は、この所信で、「単独で市政を進めるにあたって一日も早く財政健全化の道筋をつける必要があります」と述べられ、そのための国の制度のあり方、または6月補正予算の考え方、そして、最後に、財政健全化計画の策定について触れられております。また、その方策として、市町村合併は最も有力かつ最優先に検討すべきテーマであるとも述べられています。これらのことは、確かに財政の健全化に向けての一つの課題であることには異論はありませんが、市長の考えを聞いておりますと、その考えが抽象的でしかも具体性に乏しく、また、他力本願的な感じがしてなりません。  そこで、三位一体改革と鯖江市の財政問題についてお尋ねをしたいと思います。  小泉政府、このほど6月4日に骨太の第4弾として平成17年度の予算編成等の指針となる経済財政運営構造改革に関する基本方針2004が閣議決定されたところです。この三位一体改革具体的内容は、今ここで詳しくは述べませんが、その内容を総合的に考えてみますと、国の変革に伴い、地方の自主・自立が強く求められており、その受け皿となる地方自治体の国から地方への変革の対応が喫緊の課題ではないかと思います。ここでこの三位一体改革について市長のお考えをお聞きしたいと思います。  さらに、この三位一体改革が具体的に鯖江市の予算編成にも大きな変化をもたらしております。さきの平成16年度当初予算を審議した3月議会においても、市長は市民の皆様の負託にこたえるため、大変苦慮しながら、1つには削る、一方では送る、また崩すというような対応の予算の編成をしたと説明されております。私は、財政問題の解決には、財政収入財政支出とがバランスよく維持され、限られた収入の中で市民の福祉向上を図るための施策をどうするかという市政の政策論を最優先するうえでの議論をし、財政運営をどうするかという議論が財政健全化に向けた極めて重要な道筋であると考えます。収入だけ議論して財政論議することは片手落ちの感じがいたすところでございます。この点において、今後の財政運営にあたっては、現在の財政状況の細部にわたる分析、市政の政策形成過程においての中長期的な総合計画の立案、行政効果の判断等を細かくチェックし、最もふさわしい事業とは何であるかを的確に判断してから、これに対する財政運営をどうするか検討すべきであると私は考えます。いかがでしょうか。  市長の施政所信だけを聞いておりますと、まず確保すべき財源のみを議論し、財源があればこの財源で何でもできるという極めて短絡的で一方的な考えであると思います。このことから、私は、議員として最初に市長にお尋ねしたのは、財政の民間手法に倣った財務手法による評価制度の導入を提案し、財政運営の健全化を強く求めてまいったところでございます。この結果、鯖江市は、平成12年、平成13年度の一般会計ならびに特別会計を含めたバランスシートならびに行政効果コストの計算書をそれぞれ発表いたしておるところでございます。また、市長は、平成15年度当初予算の編成にあたっては、事務事業の見直しを図るため、事務事業見直し検討委員会を組織し、事業の選択を行い、異例の6月補正予算において最終的な予算編成となったことは記憶に新しいところであります。さらに、財政運営と極めて関係の深い行政改革においても、市長は3つの柱からなる方針を定めております。1つは、事務事業の見直し、2つは効率的な行財政の運営、さらに環境に優しい役所づくりとなっております。  そこでお尋ねをいたします。  鯖江市の福井市等との合併問題がなくなった今日、今後、鯖江市は単独での市政運営が求められるわけでありますが、この財政健全化問題は避けて通れない極めて重要な問題であります。そこで、市長の申しておられる財政健全化計画の策定にあたっては、単なる数字合わせではなく、鯖江市の総合計画財政効果の分析、行政効果の評価ならびに行財政改革等のすべての財政要因を検討してその結果を定めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  さらに、市長は、市税財源確保を図るために、平成14年度において市町村法定外目的税についての検討委員会を組織しておりますが、この経過についてもお尋ねをしたいと思います。
     以上、財政問題についてお尋ねをいたしましたが、今日の鯖江市の置かれた環境を考えるとき、厳しい現実であり、この問題が市民の福祉の向上につながる重要な問題だけに、一刻も早い対応を切に要望したいと思います。  次に、合併破談による市町村との行政のあり方についてお尋ねをいたしたいと思います。  申し上げるまでもなく、鯖江市は、丹南地区の中核都市として今日まで丹南地域の発展に大きな役割を果たしてまいりました。しかしながら、この丹南地域においても、丹生郡の4町村の合併、武生市と今立町との合併、さらには南条町、今庄町ならびに河野村の合併と鯖江市を除く各市町村は、さまざまな紆余曲折はあったものの順調に合併に向けて事務が進められております。そこで、この丹南地域においても、それぞれの市町村が関連する行政課題が幾つかあります。まず、北陸新幹線の問題、桝谷ダムの建設に伴う上水道ならびにかんがい用水問題、あるいは広域基幹道路建設等問題が山積いたしておるところであります。また、鯖江市は、近隣市町村との一部事務組合組織による広域行政として消防、衛生、公立丹南病院等においては、これからもその主体性をもってその運営に当たらなければなりません。そこで、市長にお尋ねをいたします。  鯖江市の合併問題の破談により、これらの事務事業に影響を来さないか、まずお尋ねをしたいと思います。  次に、北陸新幹線については、県を挙げての政府への強い働きかけにより、自民党本部において一部前向きの姿勢が示されました。確かに北陸新幹線は、現状では今日までの経過から鯖江市は単なる通過市に過ぎないと思いますが、今後の進路進展によっては、市民の財産である土地の用地買収あるいは市町村への財政負担ならびに環境アセスメントと厳しい問題が予測されるわけでございます。また、桝谷ダムによる上水道水源の単価問題も一応は落ち着いたものの将来に向けてどのような推移されるか疑問であります。この問題は一例ではありますが、丹南は一つというコンセプトと、これからの丹南地域の発展を考えるとき、鯖江市の置かれる立場を今から明確にしていかなければならないと思いますが、市長の考えをお聞きしたいと思います。  さらに、鯖江市広域行政の市町村の枠組みが大きく変わろうとしているとき、その維持のあり方についてもお尋ねをしたいと思います。  次に、神明地区中心市街地活性化と旧アゼリア跡地問題についてお尋ねをしたいと思います。  この問題につきましては、私は、3月議会においてもお尋ねいたしました。そのとき市長の答弁の中では明確な方策は聞かれませんでしたが、基本的には前向きの姿勢を示されたわけでございます。そこで今回は、アゼリアの跡地問題に焦点を絞り、お尋ねをいたしたいと思います。  現在、このアゼリアを含めてすべての財産は破産管財人の管理のもとで債権者との間でその処分の方法について協議であります。しかしながら、いつまでこの状況が継続するかは全く予断を許しません。仮に裁判所の判断により競売手続が開始されますと、この旧アゼリア跡地は第三者に移転することも可能となるわけでございます。そうなると、この跡地は民間による自由な開発計画が進められると、神明地区の中心地に大きな禍根を残すことになろうかと思います。3月にもお尋ねしましたとおり、神明地区中心市街地の活性化問題とアゼリアは極めて関連の深い施設であり、このアゼリア用地を抜きにして活性化の方策は考えられません。聞き及ぶところによりますと、債権者の中心的役割を果たす金融機関においては、この神明地区の活性化に関心も高く、今私が申し上げた考えに極めて協力的であると思います。  そこでお尋ねをいたします。  アゼリア跡地の活用においては、極めて難しい問題であり、地元としても、さまざまな面から跡地利用を検討しており、住民の英知と知恵を結集し、現実を直視し、早急に対応策について集約したいと考えております。そこで、地元としてもリサーチできるような専門家を交えて早急に跡地の活用案をつくりたいと考えますので、市としても支援をしていただけるのか、または、鯖江市として当該用地の先行取得等についても特段の配慮をお願いしたいと思いますが、市長のお考えをお聞きしたいと思います。  次に、パブリックコメントの制度の導入についてお尋ねをいたします。  このパブリックコメント制度につきましては、今さら申し上げるまでもなく、政府は平成11年3月23日の閣議において、規制の設定または改廃に係る意見提出手続の決定したことを契機として、政府の各省は平成11年4月から各都道府県ならびに市町村の政策形成過程において急速に発展し、この制度の適用は一般化してまいりました。特に福井県においては、平成12年度において、全国の都道府県に先駆け実施していることはご承知のとおりであります。また、福井県の市においても、福井市あるいは武生市、小浜市もこのパブリックコメントを導入しているように伺っております。この制度は、重要な施策の策定にあたり当該施策の趣旨、目的、内容等の必要な事項を広く公表し、公表したものに対しての関係者の意見を考慮して、意見、意思決定を行うという極めて有意義な制度であると考えます。市長は、今日まで行政に関する新しい手法をいち早く導入するということで高い評価を受けておりながら、どうしてこのパブリックコメント制度については一度も触れられておらないことに私は疑問を感じるところであります。いかがでしょうか。この導入についてのお尋ねをしたいと思います。  以上で質問を終わりますが、最後に、私の要望を含めて1つだけお願いをしたいと思います。  まず、3月議会あるいは合併協議会の状況を見ますと、合併協議会の参画した委員の1人としてやむを得ないものと思いますが、今6月議会の市長の所信あるいはここに来て冷静になって考えてみますと、現在政府が進めております道州制のあり方、あるいは財政と極めて深く関係する三位一体改革による財政問題、鯖江市の全体的なまちづくり計画等を考えますと、最終的には合併の道を選ばなければならないと思います。この辺のとらえ方を市長はどのように判断しているか、お尋ねをしたいと思います。  また、私は、昨日の議会を聞いておりますと、特にその議論の内容が市長に対しての中傷あるいは誹謗が多く、いわゆる議会本来の政策論等に若干欠けていたようにも思うし、また、私、議員としても寂しい思いをいたしたところでございます。市長は、リコールに値するような該当性がないと明言をしているわけですから、市長は自信を持ってこれからの新しい鯖江のために、そしてまた市民のためになお一層のご尽力をお願い申し上げたいと思います。  また、最後に、「新しき明日の来るを信ずるという自分の言葉にはうそはないけれど」と、石川啄木は歌ったわけでございますが、地方自治にとっての新しい明日は来るものではなく、つくり上げていくものだろうと私は確信をいたします。  以上、質問を終わらせていただきます。 ○議長(高島哲夫君) 市長、辻 嘉右エ門君。             〇市長(辻 嘉右エ門君)登壇 ◎市長(辻嘉右エ門君) 岩佐議員のご質問にお答えしてまいりたいと思います。  まず、最初に、産業の振興策の関係でございまして、市役所はどこまでやれるのかというようなところのご質問であったと思っております。どちらにいたしましても、直接おやりいただくのは産業界の方々でございまして、そこへ行政が入っていってどうということは、これは基本的に成り立たないところでございます。そういう意味では、どういうよう環境づくりをさせていただくことが必要なのか、このことは非常に大事なところにあろうと思っているわけでございます。そういうなかで、点々点々と我々を取り巻く環境、特に消費者を中心としたいろんなニーズだとか価値観の激しい動きが出ているわけでございます。そのなかでどうしていったらいいのかなということでございまして、大変難しい問題でございます。流れといたしまして、大まかにはやはりどんどこどんどことものをつくってそれを買っていただければいいという考え方から、いやそうではなくて、もっと個別的なことをひとつ販路の中で求めていくような時代の背景に立っているという流れのなかで、また、最近、いいものはどんどんとつくればいいのではないかという考え方もまた一方で出ているわけでございます。そこらあたりは産地としてどういうとらえ方をしていったらいいのか、このことが非常に大変難しい問題でございますけれども、必ずこれをひとつ対応していかないけないということでございまして、直近の動きのなかで、一昨年の12月に、ご案内のように、繊維をはじめといたしまして、ビジョンの策定をやり、年明けて1月、2月にかけまして引き続きめがね、漆器という格好で今そういう格好のものを上げていただいてまいったところでございます。しかし、今鯖江全体的な産業を考えていったときに、産学官の連携をしながらいろんなことをしていって、新素材の開発だとか、新製品のそういうもののこれからの取り組みというものだとか、いろんな問題がございます。そしてまた、産学官が一体化をしていき、その中で異業種に対してどういうような取り組みができるのか。そこで隙間がどこかあったらば、その隙間を産業としてとらえていけないか。こういうことを考えていくために、改めて総合的に産業ビジョンというものが絶対に必要だという考えのもとに第4弾目に当たりますところの産業のビジョンを先般、岡崎福井県立大学の先生の援助のもとに仕上げていただきました。本当に関係の方々に大変なお力をいただきまして、これが仕上がったこと、そして、第4弾は、1、2、3と合わせまして機能することが出発でき得ましたことも大変ありがたく、この場所をおかりいたしましてお礼申し上げるところでございます。  それをこれからどういうような形でやっていくかということについては、もう既に産業界の方々にご認識をいただいております。それを着実に進めていくためにはどうだということではいろんな問題がまだまだあります。そのことにつきましては、さらに支援体制がひとつ目いっぱいとっていかなきゃいけないと思っておりますので、このことを基本として、これからこの産業ビジョンは先発の3つのビジョンと合わせましてひとつやっていけるように考えてまいりたいというふうに思っているわけでございます。あくまでも環境づくりが私たちの最大の仕事でございますから、そのことは今後もビジョンができ上がったからということで終わったわけではございません。その都度いろいろとお考えをちょうだいしながら、ひとつまたいろんな変化の中で仕事しっかりと対応していきたいと、こういう考えを持っておるわけでございます。今回のビジョンは、やはり我々の産地産業、誇りを持ってひとつこのグローバル化時代のなかでしっかりと対応できるものにしたいということを基本にしながら上げさせていただいているわけでございます。そういうことを基本にしながらひとつこれからも目いっぱいの支援体制を確立していきたいと、こういうふうに思っております。  次、三位一体の非常にいいものでございますけれども、現実はとんでもない形で我々のところに直面をしているわけでございまして、昨日からもお話も申し上げておりますし、また、説明責任という話も昨日から出ております。合併も絡ませまして、至るところでこの問題はずっと今お話をしてまいっておるわけでございます。100回以上そういう話をさせていただいていると思っておりますけれども、非常に事ほどさように大変な問題でございます。どうするんだということでございますけれども、今、地方の一市が今そこで大きな声をただ一つ出していくなかで解決するものではございませんので、やはりこれは連携をしっかりしながら、全国一つ一体化をしながらこの問題をひとつ乗り切っていきたいということでございますので、このことについては積極的にいろんな機会をとらえながら、ひとつそういう運動を展開して本当にあるべき姿の三位一体、今、大変欠けておりますところの地方分権を支えていくべく、税の移譲、各自治体が自分の考えで選択してやっていき、そしてその責任をとるということが基本でございますから、そういう形のためには税の移譲ということの関係が非常に今全く欠けているわけでございますから、このことをひとつ働きかけていたいと思いまし、また、差し当たっての問題として、今、事業計画を決定しております。その中で財源をどう使うかということでございますので、何となくお金をもらってきて何かに使おうという考えではないのでございまして、計画は既に打ち上げておりますので、その計画を何とか実現をしていけないかということでございますので、その線に沿って今、必要な財源はやはり確保していき、選択をさせていただくといたしましても、今の計画がそんなに違ったものになるとは思っておりませんので、そのことを基本にしてやっていこうと思っております。  それから、この今やっておりますいろんなことが果たして必要なのかどうか、効率性があるのかどうかということにつきましては、バランスシートのもっともっとちょっと内容の濃い形をやりたいということで、構想日本のお力もいただきまして、3年にかけまして広田先生にこちらにおいでいただいたりしておりましたけれども、そのことをまだ現在しっかりと追っかけておりますし、それから、最近、おととしの暮れぐらいから行政の経営品質、このことについて本格的に取り組みをしている最中でございます。近々年内の終わりまでにはしっかりした方針が出て、その線に沿って具体的にいろんな事業を見ながら進めていくという時期が近々来ると思っておりますので、そのために今一生懸命やっておりますから、議員ご指摘のことにつきましても大事なことをご指摘されていらっしゃいますから、そのことに沿って、今のようなやり方のなかで進めていきたいというふうに思っておりますので、ぜひひとつご理解をちょうだいいたしたいというふうに思っております。  それから、合併の関係でございますけれども、まずは、今もちょっと触れましたけれども、三位一体改革というのが前々からやるぞやるぞという格好でございましたけれども、いいものを待っておりましたけれども、こういう状態になってしまっております。そんなに大きく理想的な線に行くということも大きな期待もできない状況下にあるわけでございますので、やはりこれから市民の皆様がぜひひとつそういう格好で安全・安心なまちづくりをしていきたいというなかで、打ち上げました事業計画、こういうものやはりしっかりと実現していくためには、この現状のなかで選択肢の中でやはりどうしても合併というものうとらえていかなければいけないというふうに今認識をしているところでございます。  それから、丹南の合併問題に入りますけれども、丹南の合併問題、私は、できるならば丹南は一つで歴史的にも沿革的にもずっと一緒に来ておりますから、そのほうが望ましいという考え方をずっと持ってまいりました。ところが、専門的にいろんなことを国の方針を見ながら、内容を見ながらやったときに、これはやはり大変厳しいものになってしまうということで、各自治体、丹南の自治体も首長の皆さんにいろいろとお話を何回も何回も申し上げてきたわけでございます。一緒に一挙に大きくなる格好になりますけれども、規模の大きい合併というものを考えていけないかということをいろいろとお話をして、最終的にそれぞれの立場があるということで、そういう意味のご理解をいただいて中核市という格好で議会の議決をいただきまして、やってみろということで、条件つきではございますけれども、進めさせていただいていたところでございます。  そういうことでございますので、ある日突然さよならという格好で現在いるわけでは全然ございませんので、そのことについては先般の丹南広域組合の管理者会におきましても、そういうようなことでご理解をいただきまして、ひとつ一緒にやっていきましょうということで、確認を得たところでございます。その経緯の中で、福井市を中心とした合併になるわけでございますので、一部事務組合の問題が非常に丹南広域の一部事務組合を構成されている各自治体の町村の方におかれましては、危惧されていらっしゃいました。消防の関係もそうでございますし、また、衛生関係もそうでございましたけれども、いずれも皆さんのご要望、ご要請に沿いまして、ご要請どおりその話で進めていたところでございますから、そのことについてもよい理解をいただいていたものと思って今いるわけでございます。  それから、いろんな諸問題が当然丹南にございます。日野川水系をはじめといたしましていろんな問題がありますけれども、そういうことは、現在は鯖江市の単独で来年の2月までいくということを基本でやっておりましたから、あくまでも鯖江市という立場で臨んでおりましたので、さほどそこで違和感というものはなかったものでございますし、それで支障があったことでもありません。だから、そういう意味の心配は全くしておりませんし、そういうこともないものだと思っているわけでございます。11というのが数が変わってまいりますし、また、これから変わる様相を呈しているのもありますけれども、どうなるかわかりませんけれども、それの関係を見極めながら、いろいろと具体的なことについて、またいろいろと対応していきたいと、こういうふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたしたいと思っております。  それから、皆さんもご心配でございますけれども、特に地元ということで、大変頭を悩ませていらっしゃる神明の活性化の問題でございます。特にアゼリアの跡の関係がかなり急速にいろんな展開もあることも事実でございます。そういうことで、神明全体の活性化ということは当然でございますけれども、まず核になるアゼリア問題を中心に考えていき、なおかつ連携をしなきゃいけませんけれども、そういう考え方が必要であろうというご指摘を関係の皆さんからいただきましたので、それもそうだということで、シフトをちょっと替えにかかりまして、なお一層重要な問題も幾つも幾つもございます。というのは、三位一体というのはこういう形で出てまいりまして、公共事業補助金の関係が随分といろいろと怪しくなってきたものもございますので、そういうものもしっかりと見極めをしながらやっていかなければいけないということでございますから、そういうことも含めまして、もう一度見直しもかけたいということで、先送りじゃなくて、できるだけ早い段階で解決策を見出していかないけないということでございますので、そういうことで進めていただいでおり、なおかつやはりああいう特殊ななかで、また、社会背景も特別なところにございますから、これに十分耐え得るものでないといけないわけでございますので、そういうことも考えて専門家の方のご意見もちょうだいしなきゃいけないということで、そういう方々にもその組織の中に入っていただいて、これからなるだけ早い段階で結論を出すべく最大の努力を払っていきたいと、こういうふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(高島哲夫君) 地場産業振興支援課長、軽部君。 ◎地場産業振興支援課長(軽部利宣君) 地場産業の各ビジョンについてのお尋ねでございます。  このビジョンにつきましては、ビジョン策定後直ちに各3組合さんとビジョン推進委員会が立ち上がりまして、ここで今日まで熱心なお取り組みをいただいているところでございます。あと、行政支援といたしましても、このビジョン実現化の推進のために、このビジョンに明記されております実施事業について行政支援を行うという形のスタンスで支援をさせていただいております。  まず、眼鏡ビジョンにおきましては、やはり主要な事業といたしましては、産地ブランド「THE291」確立事業がございます。この事業によって、現在続々と高品質なが新ブランドが誕生してまいっております。このように、市場とか顧客からの視点からのものづくりという事業が現在ミド展とかIOFT等の主要展示会への出展、また、産学官のデザイン開発事業等におきましても、このような自社ブランド確立に関連した事業展開が推進されております。現在約20社、114モデルが既にラインアップされております。  次に、繊維ビジョンにつきましては、やはり下請け構造や賃加工生産形態からの脱却を目指しましては、市場起点の経営哲学への転換の事業ということで、産地関連系新素材開発事業、ファッションコンペ開発事業、ユニバーサルファッション事業等が展開されております。  また、このビジョンができまして早々に、経済産業省の中間確保の自立事業に市内の2社が採択されたということが非常にこのビジョンが推進されているということで考えてございます。  また、漆器産業につきましては、やはりうるわし回廊に代表されますように、ファッションタウン構想と連動したまちづくり、地域の文化と一体化した産業観光ということが推進されまして、このようなことがビジョンの実現に推進していると考えております。  さらには、環境対策に対する研究に対しても、ご支援を申し上げていきたいと考えております。  最後に、商品開発や販路開拓についてでございますが、各組合さん等が行っております事業にもご支援してございますし、また、個々の企業に対しても、中小企業高度化補助事業等におきまして、ご支援させていただいております。この事業、昨年15年度におきましては、34件の申請がございまして、非常に皆様から好評を得ているというところでございまして、ご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(高島哲夫君) 産業と生活課長、辻川君。 ◎産業と生活課長(辻川哲也君) 次に、産業ビジョンの具体的な取り組みについてのお尋ねでございますけれども、今ほど市長の答弁にもございましたように、今後は、産業ビジョンに掲げられております重点プロジェクトを中心に、産業界と協議しながら、実効性を検証しつつ、着実に実施してまいりたいと考えております。  また、このたびの推進体制の整備につきましても、現在お取り組みの繊維、眼鏡、漆器の各ビジョンの推進委員会や、今回産業ビジョンを策定していただいた委員様、それから、市内でご活躍の若手企業家の方々を中心に整備してまいりたいと検討いたしておりますところでございますので、ご理解とご助言を賜りたいと存じます。  それから、次に、制度融資の件についてでございますけれども、ビジョンの策定のヒアリングの中でもご要望が多くあり、本年度から中小企業振興資金につきまして一部見直しを図り、条件の緩和を行い、利用者の利便を図ったところでございます。具体的に申し上げますと、これまで1事業所当たり設備資金3,000万円、運転資金1,000万円を限度に必要経費の80%以内で融資をしておりましたが、必要経費の全額を融資の対象とするとともに、その年度における1事業所当たりの融資限度額を4,000万円までとし、制度の拡充を図ったところでございます。将来的には今までの制度融資に加えまして、幅広い中小企業の資金需要にもこたえていくために、地域金融の仕組みにつきましても、金融機関と連携しながら研究してまいりたいと考えておりますで、ご理解を賜りますようお願いいたします。  以上です。 ○議長(高島哲夫君) 市民広聴室長、松村君。 ◎市民広聴室長(松村里見君) 次に、パブリックコメントの導入についてでありますが、議員ご指摘のとおり、この制度は、市の基本的な政策などの策定にあたり意思決定する前に、素案と概要資料などを市の情報公開コーナーや市ホームページなどで公表し、一般市民の皆様からご意見を電子メールや郵便などで募集し、意思決定に反映させることを目的としたものでございます。従来から政策立案にあたり、市民の意見は公募委員を入れた各種審議会やワーキンググループなどでいただきながら、行財政運営に反映してまいりました。特に、男女平等参画推進条例策定の段階ではこのパブリックコメントを取り入れておりますし、また、市民活動によるまちづくり推進条例においては、さらに進んで市民が主体となって作成をいただいたところでございます。新しい制度でありますパブリックコメントは、不特定多数の一般の市民から意見を受けつけるもので、市行政の一層の透明性を向上させ、市民のまちづくりへの参加の意識を促す意味では大変意義ありますので、現時点では制度として確立しておりませんが、今後、検討させていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(高島哲夫君) 8番 岩佐常守君。 ◆8番(岩佐常守君) 時間が迫ってきましたので、できるだけ簡略にご返答いただきたいと思います。  まず、初めに、先ほど発表された鯖江市産業ビジョン、大変立派な資料ではないかなと思っております。これをつくるためには大変な時間の浪費と大変多くの投資をしてこういうような立派な資料ができたと思います。ですけれども、つくるだけじゃなくし、やはりこれらを有効に活用していかなければならないと思うんですね。ですから、そういうことをいち早く手がけていただきたいと。  それから、過日、福井新聞にも、勝山市が、産業活性化への本腰ということで産官学の連絡協議会、産官学戦略会議というものを立ち上げたと、このようなことを勝山市もうたっているわけなんですね。ですから、鯖江市も、先ほどから市長のほうにいろいろ言葉がありましたけれども、やはりそういうことを早急に対処しないと、なかなか産業というのは難しいものですから、やはりこういう連携を保っていただきたいなと思うんです。  それから、やはりこの3つの業界、繊維、それから眼鏡、漆器、この3つの業界のいわゆる懇話会というんですか、情報を兼ねたそういう合同会議、そういうものを実施しているのかどうか、その辺ひとつお尋ねしたいと思います。  それから、この三位一体、財政の問題ですね。私、いつも思うんですけれども、122年、13年度においても、諸表というものはでき上がっているわけなんですね。しかし、14年度においては、これもちょっとお尋ねしましたら、まだできてないと、このようなことなんですね。ですけれども、やはり3月が一応締めということになりますと、2カ月間というものはいわゆる出納の整理期間というんですか、そういうものがあるわけなんですね。ですけれども、普通の会社ですと、3月が決算ですと2カ月の間、4、5、2カ月の間で決算を申告しないといけないんですね。そういうシステムですけれども、行政の場合は出入り期間というものが相当余裕がありますから、どうしてもそれは時間がかかるということはわかるんですけれども、やはりもう少し早急にやはりスピードアップしながらこの資料づくりというものをしていただきたいなと、このように思います。今ごろこのような14年度の決算の諸表が出てくるということを見ますと、次の段階でもうこの秋には次の予算編成をしていかないといけないということですから、非常に時間のずれが出てくるわけなんですね。ですから、そういった意味において、もう少し早く対応していただきたいということをひとつ要望としてこれは伝えていきたいと思います。  それから、予算編成にあたりましては、やはり市長が言っております、送る、削る、崩すですか、この3つの言葉、こういう言葉を予算編成にあたって考えていると、これはどういうところの基準でこれをこのような言葉を適用しているのか。逆に私は、また、3つの言葉で比例的に見ますと、やはり緊急性、あるいは重要性、あるいは有効性、そういったものも考えにしていかなければならないんではないかなと、私は思います。  それから、もう一つ、国の予算編成にあたっては、基準としているのはやはりシーリング方式、これを適用していると。これは、鯖江市でも当然そういうふうなシーリング方式というものは適用していると思いますけれども、やはりこれからの三位一体というこういうなかで、なかなか厳しい予算編成をしていかなければならないといったなかにやはりシーリング方式あるいはゼロベース方式ですか、そういった両面のそういうような対応を考えていくのかどうか、もっと違う方向があるのか、そういうこともひとつお尋ねをしたいと思います。  それから、神明地区の活性化、これは、私は、アゼリアに関しては3回ほど連続して議会で質問しておりますし、神明を含めますと、これ、4回ほどやっているわけなんですね。まだ、なかなか前が見えてこないというような状況でありますけれども、やはり市長も力強いご答弁をいただいたので、我々も期待をしているわけですけれども、今言われているのは、既にもうこういう時間的な余裕がないというところでやはり業者がそういうふうな買いに入っていると、こういうことも我々聞き及んでいるわけなんですね。ですから、むしろそういうような状態になった場合に、先ほども申し上げましたように、やはりそういう業者が入ってきて開発をするということになりますと、神明地区としては大変大きな禍根を残すんじゃないかなと、私はこのように思っております。ですから、この辺もひとつ行政のお力、いわゆる官と民とが一緒になって、そういう神明地区のあり方、あるいはアゼリアの対応、そういったものを一緒に考えていきたいなと、このように思っております。  それから、パブリックコメント、これは、一応こういうような形式的なものが採用しているのかどうかちょっとわかりませんけれども、やはり市長が市長に初めて当選なさって就任したときに、ちょっとこれ、間違いかどうかちょっとわかりませんけれども、あの当時は市長の私的な機関として、いわゆる公開というものがあったように伺っているんですね。ですけれども、そういったものがそれ以後どうなったのか、そういうふうな機関がないのかあるのか、そういうものをちょっとお尋ねしたいと。やはり私は、このような非常に厳しい行政のなかにおいては、やはり市民と行政とが一緒になって協働しながら行政を運営していくと、そういうような立場を考えていくと、やはりパブリックコメントというものはぜひ導入していかなければならないんではないかなと、このように思います。  一応この辺で切ります。 ○議長(高島哲夫君) 市長、辻 嘉右エ門君。             〇市長(辻 嘉右エ門君)登壇 ◎市長(辻嘉右エ門君) 一番最初のビジョンをつくっても絵にかいたもちでは困るということでございまして、そのとおりでございまして、既にその取り組みをさせていただいているところでございますけれども、あと課長のほうから細部にわたってお答えをしてもらいたいと思います。  次に、三位一体の関係を絡めまして、予算だとか決算だとか、いろんな関係についていろいろと改善すべきところがあるだろうということでございまして、まさにそのとおりでございまして、できるところからやっていかないけません。特に、複数年予算というのは政府のほうでやりにかかろうかというところにも入っておりますから、市におきましても、前々からちょっとそういう形をとれないかなと思っておりましたので、一回新たに単年度予算でなくて、もっと複数年にまたがっていろんな取り組みをやっていくということも非常に大事なところもあろうと思いますので、そういうこともこれからひとつ考えてまいりたいというふうに思っております。もう少し資料が早く出せないかということも、決算の関係で制約があるわけでございますけれども、これもいろいろと予算の組み方によりましては、取り組み方によりましては、このことも変わってくると思います。変えれると思いますから、全体的に考えていかないけないのかなと、こういうふうに思っておりまして、議員のご趣旨に沿った線でなるべく早く具体化できないかということも検討してまいりたいと思っております。  それから、アゼリア問題でございますけれども、なかなか本当に難しい問題でございますけれども、デベロッパーがいろんな計画をしてなんか終わってしまったとき大変なことになるんじゃないかというご懸念もありますけれども、当然今、その前に事前に相談はある仕組みになっておりますから、その段階で皆さんとよくご相談をするということもしていきたいと思っておりますので、ある日突然何かが起こるということだけはない形をひとつ考えていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(高島哲夫君) 8番 岩佐常守君。 ◆8番(岩佐常守君) 時間がないから、私のほうでちょっと一言だけ言わせていただきたいと思いますが、特に、この今三位一体の中で非常に財政が厳しいというところで、全国の各自治体で任意公募債というものが自治体によって採用されてるわけなんですね。これはどういうことかといいますと、住民の理解と協力によって財源を確保していくと、こういうことなんですね。総務省の発表によりますと、各自治体で14年度の場合は約35自治体が採用しております。金額にすれば1,500億円ほど調達していると。それから、平成15年度においては70団体がこれを適用していると。金額にすれば2,600億円ほど調達をしていると、こういうことで、やはりこれだけの三位一体の中でやはり財源がなかなか確保できないということになりますと、こういうミニ公募債というのも一つの考え方ではないかなと、私は思います。そういったことで、こういうことがもし可能ならば、こういう対応もひとつ今後仕掛けていただければ大変ありがたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(高島哲夫君) 市長、辻 嘉右エ門君。             〇市長(辻 嘉右エ門君)登壇 ◎市長(辻嘉右エ門君) ミニ公募債が今三位一体でこういうなかで財源確保ということでは非常に意義のある必要なものではないかというふうに思っております。これ、一長一短と申しましょうか、いろんな問題もあります。やはり一番私にとりましてコミュニティというんでしょうか、まちづくりで大事なことで、私はこれ、プラス志向としていいなと思っておりますのは、市民の皆さんがじかに鯖江のまちづくりのためにお金を出すよということで公募債に応じていただくということは、これはやはり非常に今後そういうことでは意義のあるところであろうというふうに思っております。しかし、金利の関係が、ご案内にように、通常のものから見れば少し高めに設定しているということ、高めに設定しておりますからすぐ売れちゃうんですけれども、そこらあたりが普通のことから見ると、ちょっとコスト高になるかなということでございますけれども、お金が非常に財政的に逼迫している。そして、市民の皆さんのまちづくりの意識を高揚するということのプラス面、マイナス面はそういうようなことでございますけれども、ここらあたりをまた引き受けをしていただく金融機関もなければ当然できるわけじゃありませんから、そういう作業もございます。でございますので、今後、総合的に考えて、またご相談申し上げるときにはひとつよろしくお願いいたしたいと、こういうふうに思っておりますので、私の考えを申し上げて、ご答弁にかえさせていただきます。 ○議長(高島哲夫君) 次に、1番 木村愛子君。              〇1番(木村愛子君)登壇 ◆1番(木村愛子君) おはようございます。  市長リコールの署名が行われ、市内が二極化され、市民が二分してしまい、今現在行われております24日までの署名簿の縦覧期間に、議会であえてこのような状態をいつまでも続けていては、市民にとっても鯖江市にとっても何の得策でもないなと思う一人であります。  今回のリコール署名は、相手に応じていろいろお誘いのマニュアルがあったようでございますが、合併できなかった責任があるんでしょうと署名に応じられた理由をある女性の方からお聞きしました。責任をとってもらうのなら、きちんと後始末、わかりやすく言わせていただければ、しりぬぐいをしていただいて、そのことの仕事をしていただくことが責任論の本筋ではないのかなと思うところであります。  市民が主体を住民投票という直接民主主義にすり替えられた昨日の一般質問ではありましたが、議員は、議会の場での真正面からの政策論争が大切だと思いますが、いかがでございましょうか。新人ですので、生意気なことを少々申し上げているかもしれませんが、ごく市民に近い立場から申し上げている議員とお酌み取りいただきまして、少々えらそうなことを申しましたらお許しいただきたいと思います。  地場産業に従事されている普通の市民の方は、この時期に合併がなくなり、解職請求などそんな時間がないと冷やかに見ておられました。一日も早い景気浮揚、回復を心から願っております。もう明日にはうちもどうなるかわからんと、地場産業界の現場で汗水を流して仕事をされている皆さんの本音ではないでしょうか。  皆さんここでやじられることが議員の仕事とは思いません。私は、今、地場産業界のことを申し上げるための前段のごあいさつをしております。静かにお聞きいただきたいと思います。  女性の中には、この先どうなるんですかと心配げの方も多くいらっしゃいます。署名された方ばかりが鯖江市民ではないということであります。政治の空白、空洞化を起こしつつある現状、市役所業務もスローダウン気味です。このことは、だれもが思っていることです。このことを今回少しでも打破する力になればと思いまして、議会で質問をさせていただきます。  ここから皆様ご指摘のように、通告書に基づきまして、一般質問をさせていただきます。その前に通告書の文字の訂正をさせていただきます。小さい(2)番のうるし産業文化創造都市連合の推進についてというふうに都市連合を加えさせていただきます。  まず、大きく2点にわたって、市長ならびに理事者のご所見をお伺いしたいと思います。  まず、第1に、地域経済の活性化と産業観光・産業振興についてでございます。  まず、自信と誇りに満ちた鯖江型のものづくりの原点の評価についてでございます。  このたび、先ほどの岩佐議員のほうからもご質問がありましたので、重なるところも多々あるかと思いますが、私は私なりのご質問をさせていただきます。  鯖江市産業ビジョン策定委員会からの報告をもとに鯖江市産業ビジョンが発表になりました。その中には、鯖江市のあるべき姿、望ましい姿へ飛躍するための長期的な政策が示されていて、鯖江市の産業全般にわたり地域経済の活性化の指針、手だてになるものと確信いたしております。ものづくりのまち鯖江市では、中小規模の事業者が多く、特に女性パワーがみなぎるというのが、県内でも大きな特徴だと思われます。このビジョン策定は、これまで鯖江市民の皆様が営々と培ってこられたものづくり鯖江をなお一層推進し、地域経済の活性化に向けて第一歩を歩み始めたのかなという気がいたします。今後は、このビジョンをつくっただけではなく、ビジョンの実現化であり、自信と誇りに満ちた鯖江型のものづくりが原点であり、この事業を成功させるためには、先を見た行政の指導のもとでどのように展開するかということであります。ご所見をお伺いいたします。  さらに、時代に即応したどのような情報発信をするかについても、このことが事業の成功に向けてポイントになると思いますが、いかがお考えでありましょうか。ご所見をあわせてお伺いいたします。  また、これらの政策等に基づき鯖江ブランドギラリー事業を市役所の市民ホールで展開され、市役所を訪れられる多くの方に地場産業をより理解していただき、また、情報発信の場になっていることと思われます。この成果も少しずつ出てきているのではないかと期待をするところであります。  先般、県外からの訪問者がブランドギャラリーをごらんになり、「都会では考えられないことだ。これだけ緑豊かな自然の中で市役所という市の中心地でミニギャラリーが展開されていて、都会では遠くまで行かなければ自然に出会えない。文化と自然が融合していて大変うらやましい」との言葉もありました。実施事業の一例、鯖江ブランドギャラリーは、2005年メモリアル事業に向けてのスタートでもあるわけですが、ただ単にセレモニーだけでない、産業と市民生活の側からの一つの事業を手作りでプロデュースされた鯖江を再認識するとともに、楽しいメモリアル事業になっていると思われますが、見通しはどのようでありますでしょうか、お尋ねをいたします。  次に、うるし産業文化創造都市連合の推進についてお伺いいたします。  地域経済活性化のために産業観光・産業振興まちづくりにも力を入れて進めている鯖江市におきまして、市長の所信表明にもございましたが、市長の提案で設立されたように伺っております、うるし産業文化創造都市連合におきましては、来年の愛知万博への共同出展事業など、既に活動が始まっているわけでありまして、行政側のコーディネートが大変重要だと思われます。そこで、どのように事業推進を図られようとしているのか、お伺いいたします。  漆器産業の活性化がそこに住む人々の河和田地区の発展につながり、将来的に鯖江市の活性化を促していく、そう考えられるのではないでしょうか。鯖江市の産業ビジョンを行政側は、各産業界が、漆器産業界、そこにかかわる市民が本当に動きやすい資源の循環を考慮した鯖江型のものづくりの特徴を生かして進めることにあると思います。さらに、自然、歴史、文化、食、観光地、特産品、産業などの、私たちが全国に誇れる地域資源を最大限に生かせる方法として、県などが行っている地域ブランド創造活動推進事業なども視野に入れながら、今後ますます行政と地域住民が主体性と創造性を発注しがら、眼鏡、繊維の分野までも戦略を練っていく必要があるのではないかと考えます。地域資源を十分に生かし、他事業と連携をとって地域経済の活性化も欠かせない事業だと思いますが、今後、これらの事業とどう連携をとられるのか、お考えをお尋ねしたいと思います。  一乗谷朝倉遺跡周辺地域を対象に、県、福井市は、先般、「越前一乗谷戦国ロマン再生計画」の認可を国からいただかれたようであります。金谷町のトンネル工事の着工予定も急がれます。山向こうの一乗谷にみえた観光客を鯖江市に誘致拡大することも産業観光・産業振興まちづくりにおける展開方法の一つに考えられるのではないでしょうか。地域資源を生かしたこれらの事業実施にあたっては、特に、今回、昨年の12月の異動で特命監体制のもと急遽設置された環境政策室から提案された環境省の「平成まほろばまちづくり事業」が採択を受け、鯖江市には願ってもない補助事業ならびに交付金なわけでございます。環境と経済の好循環のまちづくりモデル事業が環境を切り口にして経済波及効果をねらった事業がメーンになるのかと思われますが、事業実施を大いに期待するところでございます。  次に、ちびっ子による情報発信・広報についてお伺いいたします。  子供たちがふるさと大使ならぬ修学旅行などで県外に出かけるときに、ふるさと資源を子供の企画、アイデアでPRしてくれるちびっ子広報マンを鯖江市から情報発信する、ならびに地場産業の活性化という観点からも、提案をいたしましたところ、3月議会で、検討したいとのご答弁をいただき、成果があらわれることを期待いたしております。  これらの事業にあたって、福井県で、地元の新聞等、マスコミ等に鯖江市を、子供たちの活躍を取り上げていただくだけでなく、現地でのマスコミに取り上げてもらえるような働きを進めてはいかがでしょうか。全国紙を利用するために、行政として先方の市当局に記者室の投げ込みを依頼するなどの働きかけが功を奏するのではないかと思うところでございます。この際、地場産業の活性化の方法論の一つに、圏域を越えた信頼感のおつき合いを行政だから可能な分野で広報広聴の立場からも進めていただきたいと要望いたします。  次に、協働パイロット事業についてお伺いいたします。  市民協働推進会議に新しい公共のサービス事業がこれまでに2件出され、3カ月ほどの審査を受け、市長の所信表明にもございましたが、協働パイロット事業の指定がそのうち1件出されました。市民と行政が対等の立場で協働して新しい公共サービスを創造するためには、直接の窓口となるNPO課はポジションを担い、どういう役割をされているのか、お伺いいたします。  また、市民協働推進会議がどのような位置づけに置かれ、業務が遂行されているのかもお伺いいたします。  現状は、この辺が少しばかり見切り発車的な部分があったのではないかと危惧いたします。協働事業がまちづくり推進条例規定に基づき、市民、市民団体もしくは市等から市民協働推進会議に事業が提案され、会議において審議され、この際、提案者や関係者とも連携を図りながら、市民協働パイロット事業の指定に意欲的に行動されていることに敬意を表するところでございます。ただ、協働パイロット事業に提案された事業が市民側からいつ出てくるかわからない事業に関係課では事業の準備金をそろえて待っている余裕は鯖江市に現在ないことは市民も理解し承知しておりますが、パイロット事業に指定になり、それから予算づけでは市民にとってはまどろっこしいことは甚だしいのではないでしょうか。市民協働推進会議で指定された以上、行政は、即刻その対応が必要だと思いますが、いかがでしょうか。このことは、市民協働推進会議にどれだけの責任と権限があるかということではないかと思います。市民協働推進会議に少し重みをつけることも大切です。当然、NPO課では、関係課の準備ができるまでの頭出しの予算を持つことは、鯖江市の住民自治を進めるためにも必要なことではないかと考えますが、いかがでございましょうか。  東京都の港区では、NPOとの協働事業のために港パートナーズ基金を1億円も創設して事業を導入しています。これほど大きな規模ではなくても、NPO課に頭出しの事業費を持つことがメリットばかりではないかと思われますが、予算化しておくことも大切かもしれません。ただ、今後、地域においてまちづくり推進協議会の組織がしっかり立ち上がり、地域の課題を主体的にとらえ、地域で解決していく機運が高まれば、この点は幾分違ってくるのかなと思われますが、現在のところ、行政コストの費用対効果などをにらみながら、スピーディーな判断のもと、先進地らしい夢ある「元気さばえ」の取り組みを推進することではないでしょうか。
     最後に、議員皆さんに、環境議員連盟の設立をお呼びかけしておりますが、「夏至には明かりを消してろうそくでスローな夜を」と、節電、省エネを楽しく取り組むライフタイルを30代の女性の方からお誘いをいただきました。環の国鯖江から市民の皆さんと協働作業を大きく広げていけたらと思っております。  このように、市民生活は何ら変わることなく日々営まれております。行政は、それにこたえなければいけません。また、議員も同じことでございましょう。市長におかれましては、今日の福井新聞のこだま欄に、市民の女性の方からのご意見がありましたが、市民の声をしっかり聞いていただき、国も地方も変革の時期にあるこの大変厳しい局面にある鯖江市のかじ取りを今後もしっかり担っていただき、将来にわたって安心・安全の住みよい鯖江市に市長としての責任を果たしていただくことが大切だと思うところであります。市民と議会と行政はお互いが反目し合うのではなく、一緒に力を合わせて協働してこそ責任ある大人の生き方を子供たちに伝えることができるのではないでしょうか。  これで私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(高島哲夫君) 木村君の冒頭の発言でございますが、質問の範囲を超えておりましたので、今後ないよう、注意をいたします。  市長、辻 嘉右エ門君。             〇市長(辻 嘉右エ門君)登壇 ◎市長(辻嘉右エ門君) 木村議員のご質問にお答えしてまいりたいと思います。  産業ビジョンをいよいよ策定が終わりまして、今スタートを切りにかかったところでございます。これは、3つの関係のそれぞれ地場産業ビジョンを終えまして、第4弾目ということも先ほど申し上げたとおりでございます。これは、1つには、さき申し上げましたように、3つのそれぞれの分野で間にある隙間のところ、ニッチなところを埋めていただけるようなものにしていきたいということ。  もう一つは、新たにもう一つ何か乗せていこうという相乗効果、シナジー効果をねらっていこうと、そういうことがねらいとして第4弾目を策定をいただいたわけでございます。そういうようなことでございますので、これを具体的にどうして進めていくかということについては、今、関係の皆さんと相談いたしております。そして、先ほど岩佐議員のほうからご質問ございましたけれども、常に企業、事業所に向けまして足を運んで、いろんなことをお聞きをしてずっと来ております。何かあったら来てくださいということではなくて、足を運んでお話を聞き取りをしていくということを基本にしておりますので、そういうなかでこのビジョンが1、2、3と、それから4弾目のビジョンがお互いにいい内容の機能を持ちながらひとつ進めていって、そして、その先には「元気さばえ」があると。それも産業を中心にしてあるということを目指しているわけでございますので、そういうことにひとつまた一生懸命に環境づくりを市といたしましてはしてまいりたいと、こういうふうに思っておるわけでございます。  そこで、ファッションタウン構想というのがあり、それは、ものづくり、まちづくり、くらしづくりということでございますけれども、これは、一つには、大きな柱として産業観光というのがあります。その産業観光を何とかひとつ一日も早く実現をしていきたいということでございます。そのために、今、めがね関係がようやくそういう展開に鯖江市内で入っていただいております。当然、漆器関係はその前にいろいろとお取り組みをいただいて進めていただいているところでございます。もっと本格的に、やはりこの鯖江のまちのなかでそうあるべきだということでございますので、先般の平和堂の跡地のこの次に、まちの中心にそういうもう一つぜひ機能を持たせていくようなものを考えていきたいという事業の計画がもう既に進んでいるわけでございます。そういうようなことで、眼鏡協会とも話を進めておりまして、その機能を果たしていただけるようにお願いをしていきたいなということで今まず鯖江市としてやっております。  それから、いろんなものが考えられるわけでございますけれども、これからやはりどうしても直接アンテナショップを中心としたものもありますけれども、直接販売をするという形がどうしても流通の関係で大事でございます。そういうものを何とかひとつ実現をしていきたいということで、まずは鯖江ブランドギャラリーを市民ホールに設けさせていただきまして、それも買っていただこうということで、すぐ申し込みがあったらそれに応じていただけるようなシステムでございます。こういうことを今実は展開の最中でございまして、私個人としての考えでございますけれども、やはり大都市でそういう拠点、つまりアンテナショップというのがめがねを中心として眼鏡協会から非常に強いお声が出ております。「THE291」という県の関係する施設が青山にあるわけでございますけれども、これをただ2、3日か1週間使うということではなくて、めがねでも繊維でも漆器でも、その他陶器でも何でもいいんでございますけれども、少なくとも循環的に最低2年ぐらいのインターバルであそこを貸していただくということが、これからの流通の関係で、卸とか何とかという格好じゃなくて、直接市民の皆さんが足を運んで買うということの流れになっておりますから、私は、県に対しましてもまだ言っておりませんけれども、現場で言ってきましたけれども、トップのほうには言っておりませんが、こういうことこそ今非常に流通の中で大事だろうと私は思っております。3日か4日ちょこちょことやってたって、それはなかなかそこにそれやってるなんて浸透いたしません。やはり最低少なくても1年以上、長いことやってるとほかの業界との関係もありますから、いろいろと支障を来すかもしれませんけれども、そういうことを考えていくということが非常に大事なところにあろうと思っております。その先駆的なやり方として、まずは鯖江市で産業観光の拠点として今鯖江でそういうものをやっていこうということで、そのためには回遊性の道路も必要であろうということで、今回非常に残念でございましたけれども、ちょっと一服いたしましたけれども、そういう全体的な構想の中で進めているわけでございます。これがやはり産業観光としてこれからやはり地場産業がしっかりと活力を持って勝ち抜いていくためには、絶対に必要な一つのやり方であろうというふうに思っているわけでございます。  そして、このことは、何も鯖江だけでやるものではありませんので、産業観光というのは、やっぱり広域的な連携が必要でございます。一緒なときに鯖江に来たときに隣の今立もあり、また武生でもあり、そして福井のほうでもあるということで1週間ちょっとこちらに来ようというときにいろんなところが一緒な機会でそこに鯖江のすばらしい地場産業、福井県の地場産業、近隣の地場産業に触れられるということが、これがファッションタウンのねらいとすることでございまして、その柱の一つが産業観光でございます。このことを、今立さんとの関係ではおかげさまで今うまくいっておりますけれども、これも隣の武生だとか、また福井だとか、宮崎でもどこでも越廼でもどこでも一緒なんでございますけれども、これをやはり連携してやっていくということが非常に大事なところに来ているわけでございます。このことがファッションタウンのねらいとする産業観光ということでございますので、そういうことをひとつまたこれから展開を早い段階でしていかなければいけないというふうに思っているわけでございます。  それから、環境問題について昨日からいろいろとお話しておりまして、いろんなご意見もちょうだいいたしましたけれども、やはり産業と連携をさせていくということが非常に大事でございます。このことも産業のビジョンでうたっております。だから、そういう意味で、今回、環境省が産業と環境との好循環をするまちづくりにしようということでございますので、これはもう最高のものでございますので、そこにどっと乗らせていただいたわけでございます。これを最大限に利用していって、今、まほろば事業については、直接には新たな異業種の産業というところまではちょっとまだいっておりませんけれども、これを契機としてこの今回の事業を契機としてそういうところに広がっていくということが非常に大事なところに来ております。だから、この環境をしっかりと、環境だけではなくて、環境は大事です。そこにもっともっと地場産業の鯖江として新しい分野をここへつくっていくということもビジョンにうたっておりますので、それも今具体的に取り組みをいただいているスタートであろうと思っておりますので、そういうようなことでひとつぜひ木村議員におかれましても、そういうことでまた旗振り役をしていただきたいなと、こんなふうに思っております。  最後に、協働パイロット事業、後から課長からご答弁申し上げますけれども、やはりこれから本当に元気なまちづくりのためには、行政と民間の皆さんが対等にいろいろと協働でまちづくりをしていくということが非常に大事なところにまいっております。そういうことで、あっちこっちそういう環境が必要だということで情勢ができ上がってきております。これはやはり流れでございますので、そのことをしっかりととらえていっていかないけません。そういうようなことで、指定管理者制度というのもその一環であろうと思いますし、このことについては、もう随分前からそのことを指摘をされている識者もありましたけれども、20年前からありましたけれども、いよいよ現実的にそういうところに差しかかっているわけでございます。このことをひとつ市といたしましても、最大限の環境づくりにひとつこれからも努力をしてまいりたいというふうに思っておりますので、どうかひとつまたそのほうでのお力をいただきたいと心からお願い申し上げるところでございます。  あとは課長のほうから答弁させていただきます。 ○議長(高島哲夫君) メモリアル推進室長、辻本君。 ◎2005ファッションタウンメモリアル推進室長(辻本正君) ただいま鯖江ブランドギャラリー等、2005ファッションタウンメモリアル事業の今後の展開につきましてのご質問がありましたので、お答えをさせていただきたいと思います。  ご承知のとおり、4月1日に市役所の市民ホールにおきましてメモリアル事業のインフォメーションコーナーを開設するとともに、メモリアル事業の一環であります鯖江ブランドギャラリーをオープンをさせていただいたわけであります。これまでに企業の皆さんの積極的な参加、活用を踏まえての参加をいただきまして、これまでに2週間単位で展示品を替え、今日までに6回目を迎えております。また、その間、市民の方々にもアンケートをいただくなどして、その中には「もっと展示数を増やしていただいたり、人が集まる場所で展示してほしい」という声もいただいているところでございます。市民の方にはこういう展示場を通じまして興味を持っていただき、また、市内の企業、個人にこのようにすばらしいものづくりの力があるということを実感をしていただきたいと思っております。また、この展示に関しましても、先ほど市長が申しましたように、企業名、価格、または企業におけます連絡先としての名詞を設置するなど、作り手と買い手、消費者であります交流の一環としての活用の場にもなっているところでございます。また、21日、今週の初めでございますが、初めての企画展といたしまして、内容につきましては、「夏の到来」ということで、メイドイン・さばえ・サングラス展の企画展をしております。ぜひ手に取って、ものを、技術力やデザイン力などの魅力を感じ取っていただきたいと思います。今後もこのような常設展示、企画展示等を交えながらメモリアル事業として取り組んでまいりたいと思っておりますので、今後とも楽しみに期待をしていただきたいと思っております。  また、これとあわせまして、JRにありますウエルカムセンターにおきましても、5月のつつじまつりにあわせまして鯖江のお土産品といたしましての地場産品などの展示販売も開始をしたところでございます。観光客、来客者からは好評を得ておりますので、これも引き続きメモリアル事業の中で鯖江のものづくりのすばらしさを展開をしていきたいと思いますし、メモリアル事業の中でも随所にこういうものを出していきたいという考えを持っております。そういうようななかで、2005年1月27、28日に開催予定をしております「全国もの・まちづくり都市ファッションタウンサミット鯖江大会」、また、5月26日から6月5日までの11日間におけます「愛・地球博」でのクリエイティブジャパンへの参加などによりまして、さらに鯖江市のほうから積極的にこういう「ものづくりのまち」というものを情報発信を全国、世界に向けてやっていきたいと思っております。議員もご承知のとおり、鯖江市は全国でも類のない産業集積都市であります。これらにつきましても先人の方々がこれまで残してくれた産業資産でありますし、また、豊かな自然があります。こういう宝を最大限に生かしながら、「元気さばえ」の実現に産業界、市民、皆様ともどもに協議しながら取り組んでまいりたいと思います。また、そういう気運をこれからさらに強めていきまして、「幸せを感じる我がまち鯖江」の愛着を持てる鯖江としまして一緒につくり上げて、また新たな次世代に残していきたいということを考えておりますで、議員の皆様、産業界の皆様、市民の皆様のご理解を賜りたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(高島哲夫君) 地場産業振興支援課長、軽部君。 ◎地場産業振興支援課長(軽部利宣君) うるし産業文化創造都市連合の推進についてのお尋ねでございます。  経済産業大臣から伝統的工芸品の指定を受けた漆器産地の自治体首長会議であるジャパン漆サミットがございます。これは、現在19都市が加盟しておりますが、この会議は、実は年に1度だけ漆器産業の振興支援策について各首長が語り合うという会議でございました。それだけではやはり年に1度だけではやはり時間が少ないということで、今後はその産地間が連携して共同事業等考えまして、いろいろな産地間に起こっている問題をいろいろ討議していこうということで、昨年5月のジャパン漆サミット高松大会におきまして、鯖江市長がその連合の設立を提案をいたしまして、満場一致で可決されたところでございます。この連合は、現在、ご案内のとおり、愛知万博におきまして、クリエイティブジャパン共同出展事業というのを推進しております。西洋人が漆器をジャパンと呼んだように、まさに日本を代表す文化でもあります漆器産業、漆文化を万国博覧会というステージから全世界に向け情報を発信するということで漆器産業の振興に寄与したいと考えております。また、鯖江市におきまして、今般、ジャパン漆サミットおよびうるし産業文化創造都市連合の公式ホームページを開設いたしております。また、各19都市連合の担当者がインターネットで瞬時に連絡を取り合えるというシステムも構築いたしました。今後もこのように同連合による産地間連合が強化されて、内容のある事業が展開していくものと思っておりますので、ご理解、ご支援をお願いいたしたいと思います。  次に、ちびっ子による情報発信・広報についてのお尋ねでございますが、鯖江市の小学校教育課程の中で鯖江市の産業に対する認識と理解を深めるために、地場産業を学ぶという目的で鯖江市内の工場見学等を行っております。この校外学習の次のステップとして子供たちが修学旅行や県外に行った際に、広報マンとして鯖江市の産業産品の情報発信を行うということは鯖江市の産業のPRを担うとともに、子供たちにとってもすばらしい体験学習であると思っております。平成14年、15年には河和田小学校の修学旅行におきまして宿泊した旅館の方々へ漆器を贈呈したり、また、京都における自由行動のときに子供たちがそれぞれ漆器を人々にPRを行ったと聞いております。このような活動は、やはり小さいころから地域の文化、産業に誇りを持つ産業ビジョンのメーンタイトルでもあります鯖江プライドの確立のための典型的な活動であると高く評価している次第でございます。既に教育委員会と連絡、連携しておりますが、今後は学校関係者の方々と協議し、現地マスコミ等に連絡するなど、さらにご支援をさせていただきたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(高島哲夫君) 民間活力推進課長、藤井君。 ◎民間活力[NPO]推進課長(藤井勇二君) 次に、協働パイロット事業についてでありますが、市民、行政が連携協働する新しい公共サービスの創造の先導を目的に設けられたものであります。これまで市民ニーズが存在しながらも従来型の行政中心の公共サービスでは実現できなかった事業に対し、市民協働の推進を図る市民組織である市民協働推進会議が協働パイロット事業として指定し、市民と行政が指定事業の実現に向けてお互いに誠実に取り組むことが認められております。  この会議では、単に事業の採択を書類のうえで行うのではなく、事業の提案をされた市民と行政の担当者等を交えて検討会を開催し、事業の趣旨、市民と行政の役割分担、事業に参加する市民の連携、事業の実現性、継続性などについて業者の十分な話し合いを促し、市民と行政の協働によるより効果の高い実効性のある協働パイロット事業が生み出されるよう積極的に活動を行っております。民間活力推進から会議のサポート役として会議の準備や会議が求める情報、資料の調査、提供など、会議の運営を事務的に支援する立場にあり、協働パイロット事業の指定等においては、市民と行政の間の橋渡しや調整を行っております。  このことから、民間活力推進課が協働パイロット事業の行政側の直接担当課となるのではなく、個々の協働パイロット事業は直接業務を担当する課と市民がパートナーシップに基づいて取り組むことになり、事業に予算を要する場合には個々担当課において措置することとなります。  市民、行政の協働は、現在、全国の多くの自治体で取り組まれており、その中には一定の予算を確保し、市民活動団体やNPOの事業に直接補助金を交付するものや、具体的な公益事業を公募し、直接的に予算を投入するものもございます。  対しまして、本市の協働パイロット事業の特徴は、市民、行政ともに自由に事業の提案ができ、また、市民と直接事業を担当する課が対等の立場で対話を重ねながら事業の実現を図っていくものであり、そこに他の自治体の施策とは違う独自性があると言えます。市民活動を推進するセクションだけでなく、市役所の組織全体として協働事業の開発にかかわっていくことで、市民と行政がともに担っていく新しい公共サービスが形成されていくものと考えております。  このパイロット事業の検討・実施・評価の各段階において、市民、行政が同じテーブルに着き試行錯誤を繰り返すなかで、市民と行政が協働することの理解を深め、ともに地域のまちづくりを担っていくことにつながるものと考えております。いずれにしましても、この制度を通じ、多くの新しい公共サービスが立ち上がり、協働の輪が一層広がり、多様な提案が円滑に具体化するよう、市といたしましても、職員の協働事業に対する啓発を図るとともに、関係課の連携に努めてまいる所存でございますので、ご理解、ご支援をお願いしたいと存じます。  以上でございます。 ○議長(高島哲夫君) 1番 木村愛子君。 ◆1番(木村愛子君) かなりいろいろと市民のレベルで努力するところもありますけれども、やはり行政側の力に頼るというのではなく、行政側のコーディネートという、これからの時代の流れに沿った大きな動きを要望いたしまして、質問を終わらせていただきます。 ○議長(高島哲夫君) 休憩いたします。再開は1時といたします。               休憩 午前11時44分               再開 午後 1時04分 ○議長(高島哲夫君) 再開いたします。  一般質問について、議会運営委員会をただいまから開催いたしますので、休憩いたします。               休憩 午後 1時05分               再開 午後 2時16分 ○議長(高島哲夫君) 再開いたします。  議会運営委員会が開かれておりますので、その結果について委員長から報告を求めます。  議会運営委員長、加藤拓雄君。            〇議会運営委員長(加藤拓雄君)登壇 ◎議会運営委員長(加藤拓雄君) ただいま開催いたしました議会運営委員会における審議の内容につきましてご報告を申し上げたいと存じます。  先ほどの一般質問の発言につきまして、質問通告外にわたる発言があったこと、およびその発言内容についての対応について審議いたしました。  その結果、本会議で議長が当該議員に注意をしたこと、および今回の発言内容についてさらに今後とも十分な慎重な言動を求めるということで意見の一致を見た次第でございます。議員各位のご協力をよろしく申し上げたいと存じます。  以上です。 ○議長(高島哲夫君) 加藤議員。            〇議会運営委員長(加藤拓雄君)登壇 ◎議会運営委員長(加藤拓雄君) 私のほうから当議員そういう旨を伝えるということで、私のほうから伝えました。  以上です。 ○議長(高島哲夫君) 玉邑議員。 ◆19番(玉邑哲雄君) 私、議運のメンバーでございますけれども、議運の委員長の報告と、今、議運の審議内容とが私は違うということで再度議運を開いていただくようにお願い申し上げます。 ○議長(高島哲夫君) それでは休憩いたします。               休憩 午後 2時18分               再開 午後 2時42分 ○議長(高島哲夫君) 再度再開いたします。  議会運営委員会が開かれておりますので、その結果について委員長から報告を求めます。  議会運営委員長、加藤拓雄君。            〇議会運営委員長(加藤拓雄君)登壇 ◎議会運営委員長(加藤拓雄君) 先ほどの委員長報告が委員会の内容とちょっと違っていましたので、その点だけ皆さんにご報告を申し上げて、理解を求めたいと存じます。  本会議で議長が当該議員に注意をしたこと、および今回の発言内容等について、さらに今後とも十分慎重な言動を求め、最終日までにその結果を報告することで意見の一致を見た次第でございます。  以上でございます。 ○議長(高島哲夫君) 引き続き一般質問を行います。  18番 蓑輪安兵衞君。             〇18番(蓑輪安兵衞君)登壇 ◆18番(蓑輪安兵衞君) 発言通告書に基づきまして辻市長の政治姿勢と諸施策について質問をさせていただきます。これが本会議場で市長に質問をさせていただきます最後の場となるかもしれませんので、よろしくお願いをいたします。したがいまして、この答弁は辻市長だけで結構でございますので、あらかじめお断りを申し上げておきます。また、私が申し上げたいことにつきましては、昨日来の同僚議員の質問の中にも大方出されておりまして、重複していることもあろうかと思いますが、まずはお聞きいただきたいと思います。  4回の住民発議の行動のなかで大変感じましたことは、市民の皆様が大変熱心に我々に訴えてこられましたことをここで申し上げてまいりますが、大変私も残念であると思いますが、市長にとりましても大変お耳苦しい点もございます。どうかひとつ我慢をしていただきまして、これも身から出たさびと思われまして、ひとつお聞きいただきたいと思います。  まず、全く必要のないこの市長応接室にトイレ設置をなさいました。全く必要のないこのトイレを設置したことは、その後の辻市政のあり方を示唆したものとなってまいりました。その後の辻市政はまさに協働性のないワンマン行政そのものであり、行政を私物化したものとなっていく姿を多くの市民は見てまいりました。  ファッションタウン構想につきましても、いまだに投資に見合う何の成果も上がっておりません。辻市長が会長をしているファッションタウン推進協議会に補助金を出していることも疑問でありますが、さらには、その業務のほとんどを市の職員が行っているのが実態であるとも聞いております。この協議会とは何を目的とした団体なのかという疑問を持っているのは私だけではありません。投資効果のないミラノ事務所を固守し続け、辻市長のリコール運動が始まるや、泥縄式に撤退すると言い出しました。もちろん私はこの撤退に賛成するものであり、むしろ遅すぎたと考えております。それにしても市長リコールが叫ばれるまで強引に推し進めてきながら、その撤退を合併破綻と財政問題にすり替えるとはあまりにも無責任であり、場当たり的な政策と言わざるを得ません。  辻市長のワンマン体制を実現するために部長制度を廃止し、市役所の組織を弱体化しました。その結果、組織機能としては壊滅的状態であることはだれの眼にも明らかであります。  大手建設業者しか参加できないPFI事業を推進し、地元業者の工事受注の機会を奪ってきました。「21鯖江の華」事業と称して補助金をカットしたうえ、いたずらに市民の競争心をあおり町内会の貴重な財源である区費、町費等のむだ遣いをさせ、まちづくり協議会の推進と社会教育専門員制度の廃止を絡ませて教育委員会への不当な権力介入をしてきました。既に地域自治組織として確立され活動している区長会へのまちづくり協議会設置による不気味な介入を画策しております。極めつけは、自ら強引に推進してきた福井市等との市町村合併を市民への責任転嫁のなかでの白紙撤回であります。  市長は、福井市等との合併について、市民の意見を聞くための住民投票は必要ないと一貫して主張されました。そして、合併を断念する際には、市民の意見を聞かず唐突に白紙に戻したのであります。  そして、これらの施策は、全部議会に諮っているとの答弁で、市長の見通しの甘さと誤りを棚に上げ、責任を転嫁する態度は、辻市長の無責任さを露呈するものと言わざるを得ません。我慢強い鯖江市民も辻市長の欺瞞に満ちた施策に耐えきれなくなったのであります。  市政をチェックする議会がその機能と責任を放棄したとき、議会制民主主義が正当な機能を果たさなくなったと市民が判断したとき、最後は直接民主主義に頼らざるを得ないのであります。  合法的に市民が直接市長任期半ばで解任する最後の手段が今回の署名数が2万3,000を超えた辻鯖江市長の解職請求の連署であります。多くの賢明な鯖江市民は、断腸の思いでこの署名に参加されたのであります。市長にこそ市民と価値観を一つにしてほしいと願っているのであります。数々の圧力と妨害をはねのけながら、署名活動の受任者や署名をした市民の皆様の鯖江市の民主主義を守ろう、子孫に残すすばらしい鯖江を守ろうという熱い熱い本当に燃えるような熱い思いがこの2万3,000票という数字にあらわれているのであります。  鯖江市の有権者は、合併の是非を問う住民投票を実施してほしいと言っていたのです。にもかかわらず署名の数が多かったことを理由にして合併を白紙に戻しました。市民の意見を聞くための住民投票を実施しなかったのであります。そうであるならば、2万3,000以上の辻鯖江市長の解職を請求する署名が明らかになった今、速やかに辞職されるのが筋ではないでしょうか。今や市長が鯖江市長として存在していることこそが鯖江市の行政の空白期間を長引かせる根源であります。市民生活に重大な陰を落とすことになっているとはお考えにならないのでしょうか。  市長の所信では、あろうことか、市民の市長解職請求を「二河白道」を引き合いに出し、市民を敵視していることがありありと読み取れまことに残念であります。善導大師もこのようなふうに使われるとは思いもよらなかったに違いありません。  市長、今も市政が正しいとお考えになるのであれば、市長の解職の投票が実施される前に速やかに鯖江市長を辞職し、再度市長選挙に立候補され、市民の審判を仰ぐべきではないでしょうか。そのうえで辻市長と再びこの本会議場で鯖江市長としてお目にかかることとなったときには、改めて今後の鯖江市のありようについて議論をさせていただきたいと思います。このことこそが辻市長の名誉を守る最後のチャンスであると考えるものであります。  言うまでもなく、解職の投票による失職は、法的に辻市長でなくなることであり、決して市民の意見を聞いたことにはならないのであります。2万3,000人の市民の意見は、辻市長の解職であります。最後まで市民の意見をお聞きにならないのでありますか。ぜひ住民投票を待つのではなく、直ちに辞職されることを辻市長の名誉のためにお勧めをいたして私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(高島哲夫君) 市長、辻 嘉右エ門君。             〇市長(辻 嘉右エ門君)登壇 ◎市長(辻嘉右エ門君) いろいろとご指摘をいただきましてありがとうございます。  先ほど議運の関係がございまして、ちょっと休憩がありまして。わずかな時間でございますけれども、初めて正式に手続をいたしまして、署名関係縦覧に参ってここに戻ったところでございます。  私自身が行ったのは初めてでございまして、いろんな思いであそこで見させていただきました。一部でございますけれども、正確に書いてございました。本当に、有権者の半分までいかないわけですけれども、かなりの量が数として上がっておりますので、このことについては、なかなか大変な仕事でございますから、この結果は最大の尊重をしなきゃいけないと、こんなふうに感じてこの壇上に今いるわけでございます。  そして、中をつぶさにとは言いませんけれども、時間の許される範囲内で見ましたところ、いろいろとおつき合いが今日までございます、深いつき合いと申しましょうか、日ごろいろいろとお話をするおつき合いの方もあり、あまりその辺でそういうことのできない方もございます。いろんな団体がありますから、そういう皆さんとの確執もあるところもございます。生きた推移でございますから。それも政治の一つかなと思って感じておりましたけれども。  その中で、先ほどから説明責任という話が出ております。合併問題につきましても、私なりでいろいろとお話をしてきておりますけれども、もう少し説明責任というところをそういう方々にしなければいけないのかなということも実はちょっと感じていたところでございます。市民の皆さんというのは、今、大分たくさんの方がお住みになっていただいております。そのなかで、有権者の方もかなりの数になってきております。そういう方々の全体的なご意見を聞いて、そしてまた、平均的なところを行政のなかでやったり、また、やはりほかとの市町村で平均ではないところも場合によっては必要なところもございます。こういうこと、方向づけをさせていただくのもリーダーの仕事だと思っております。ただし、その手法というのは、ただ思いついてこうだということではありませんけれども、そういうことが非常に首長としてのリーダーの大変大事なところであろうと思っております。そこの兼ね合いをどういう形でやっていくかということが非常になかなか難しいわけでございまして、そのバランスをよくとっていかないけないわけでございますけれども、時には、今2つ申し上げましたほうの先が走っていったり、また、逆なところが走ったりと、こういうこともあるわけでございますけれども、そこらあたりを議会を通じまして、また、市民の皆様のお声を聞いてやってきたつもりでございますけれども、満足していただけなかったこともあったかと思っております。やはり市民の皆様というのは、今回署名された方が市民イコールということではございませんし、やはり全体的ななかで考えていくのが、今私に置かれている非常に大切なことではないかなと、こんなふうに思っております。  いろいろと例を挙げていただきまして、これはよくないよという話でございますけれども、それも一面当たっておりますけれども、また別の見方をいたしますと、それはそれなりに必要性を感じまして、今進めさせていただいているわけでございます。  結論的なことを申し上げますと、ずっと今回のことにつきまして、私の基本的な考え方はずっと申し上げてきておりますから、十二分にご承知のことでございます。全部の皆さんの、市民の皆さんの全体の判断、審判をこの次に、8月の下旬にいただきたいと思っております。そこで、一部ではなくて、全体の市民の皆さんのご判断をちょうだいしたいと思っております。これが今非常に大変な状況下に各自治体がございます。一日も休みはとれません。そういうときでございますから、やめて一定の空白期間をつくるということ、それから、政策的なことにつきましても、いろいろと評価があろうと思いますけれども、私は、議会の皆さんに決めていただいてやっております。否決されたことは一つもやっておりません。これは、市民の代表である皆さんの議会で決めていただいたことをやっております。この仕事を完遂する私は責任があるわけでございます。その仕事がよくないと言うのなら否決されて、そこで消していただかないけないものでございます。いろいろ意見があったといたしましても、やりなさいということでお認めをいただいているわけでございます。私は、そのことをやる責任がございます。そして、そのことがよくないということなら、議会の中でやはりよくないよという意思表示を議決の中でいただくというのが議会制民主主義のあり方だと思っております。私は、民主主義の議会版の中で着実に一つ一つ積み重ねをさせていただいているつもりでございます。しかし、やり方について、もう少しこうしたほうがいいよという話はこれは謙虚に聞かなきゃいけませんし、そのことが今回の補正の一端でもございました。なんか言ったから聞いたのかと。言ったかっていいことは聞いたほうがいいんです。何でも絶対に後から言うたこと聞いちゃいけないんではないんでありまして、いいと思ったことはやはり聞かないけないと思っております。ありがたいと思っております。言っていただいたことでございますから。だけども、今回、今そういうグループの方たちの話だけでもありませんでしたけれども、いろいろとあったわけでございます。結論を先に申し上げましたけれども、そういう考えで今市民の皆様といろいろとお話をし、理解をいただいて、協力していただいて、何とかひとつこういう今やろうとすることを具体的に実のあるものにしてまいらなきゃいけないなというふうに思っておるわけでございます。  先ほどの冒頭でファッションタウンの話がありました。ファッションタウンって名前はいいんですけれども、今日も新聞をごらんになられたと思います。今日、ファッションタウンの関係のある市の議決が今日発表されておりました。金沢市でございます。ファッションタウン産業都市宣言を議会で満場一致で可決をされました。さかのぼること4年前、福井県はまだやっておりませんけれども、石川県におかれまして、知事さんが6月の議会でファッションタウン構想の策定の宣言をされました。石川県でございます。福井県はまだありませんけれども。そして、その4年後、今日発表あって昨日ですけれども、何とかひとつ金沢を、繊維が中心のまちでもありましたけれども、産官学が一緒になり、そして、異業種の連携をしっかりやっていき、人材の育成をやっていって、その中で産業と生活を結んだ生活文化創造都市を何とか実現したいということで、いよいよ本格的に出発をされるということでございます。ファッションタウンに対しますところの理解というものにつきましても、これはやはり名前はどうでもいいわけでございますけれども、産業都市としての鯖江がこれからしっかりやっていくためには、絶対にそういうことが大切なものでございます。産業と消費者、そして、それを応援する市民、これが一体化しなければならないわけでございます。今日、熱心に漆器関係の方も傍聴を朝からされていらっしゃいます。これからのやり方はどうしても市民が一体となって産地を守っていくという気概がなければ、これは絶対に産業の振興というのは成り立たないわけでございます。このことは、これから鯖江市が元気でいくために欠くことのできない政策だと私は信じておりますし、また、私のみならず、産業界の関係の方々は商工会議所の皆さんも、各組合の方も、そうだ、やりましょうということで、今日までずっとやってきていただいているわけでございます。その広がりは、何が原因でそこでとまっているのか。これは、これからも努力しなければいけませんけれども、蓑輪議員におかれましても、十二分にご理解済みのことではないかと思っております。しかし、それを越えていかないと鯖江の明日がないと思っております。このことが非常に大事なところに今あるわけでございます。このことをしっかりとやっていかなければならないわけでございます。  そして、PFIの参入が地元ができないことをなぜやるのかというご指摘がございました。このことにつきましても、かねがね申し上げております各業界の皆さんにいろんな総会があるたびに申し上げておりますのは、公共事業に依存したやり方というのは、これから考え方を変えないと明日がありませんよという話をしております。だから、そのためには、新産業の関係についても、いろんなことの場を徹底的に提供いたしますということを申し上げてきております。でも、できるだけの支援体制はそれでやっていきます。やっております、私は。今まで参入できなかった分野、当時の建設省からそれはだめだと、資格がないよと言われても、あえて逆らってでも参入をしてやっている分野が広くなってきております。今それは認めてもらっているような感じで、特に問題はありません。文句言ってきてませんから、やっております。そういうことをできることをやりながら、これからの方向づけのことをお話するのも行政、市長の仕事であろうと思っております。そういうようなことでございますから、今回のPFIの複合福祉施設につきましても、数年前からこういう形でやっていきたいと、ぜひひとつそういうことでの研究はしていただけたらと、そして、そういうようなこところでそのコンソーシアムの形の組み合わせだとか、いろんなことをやって研究してくださいということはかねがね投げております。これはやはり今までのように、公共事業があるから何とかやっていけるような社会背景ではありません。どんどんと今三位一体の関係からもおわかりのように、今、公共事業そのものもそういう格好でございます。昨日ゼネコンの発表がございました。合併をして生き残りをやろうとして計画を立てている、そういう合併も会社そのものが目標額に対してどれだけの数字を上げているかというのが昨日数字で出ていたと思います。こういう状況下にございます。したがいまして、やはり行政というのは、そういうお話もいろいろとしていかなきゃいけないと思っております。そして、それと同時にできるだけ地元の関係については、地元の方々が参入できるように配慮していかないけないわけでございます。何でもかんでももうとにかく地元にお願いするということが、最後ツケは市民に来るわけでございますから、そこのところはどこでどう線を引くかはやはり責任者としてよく考えていかなければならないわけでございまして、そして、これからの方向づけのなかでよく研究をしていただくということと、その研究材料としてPFIが今回ございました。結果は、いろいろとこれから内容のあるものが出てくるものということで、審議会のそういう答申をいただいて進めているわけでございます。でございますので、何でもかんでも前のまましなきゃいけないという、そういう考え方をする限り、だんだんだんだんと先が細くなってしまうということでございます。これは、国の方向づけでございますから、このことはやはり非常に大事なところに来ているというふうに感じておりまして、そういうことを今一つ一つ、突然やるのではなくて、前々からそういう話をし、とにかく身いっぱい仕事があるときは皆さんにやっていただくようにいたしますけれども、だんだん細くなりますよという話を建設関係、水道、いろんなところ、この間、設計事務所のあるところでもお話いたしました。そういう方面でいろいろとこれから視野を広げてやっていただきたいと。そしてまた、できるだけ地元の方にやっていただきますようにお話をしたいということで先般もカネボウさんの設備投資の話をいたしましたけれども、それについても、設計関係についても、ぜひお話をひとつ言っておきましたから、お願いに行ってくださいというようなお話だとか、いろんなことをそれはやっております。しかし、抜本的な対応もこれは同時にやっていかないと、これはもたないわけでございますから、そういうことを今、全体的にやっているわけでございます。部分的なことを見られて今、少ないな、これは世界体操選手権のピークのときにどっとこどっとこと仕事をやってきたその関係から見れば、これはなかなかそういうわけにはいかないです。右肩上がりのちょうどぎりぎりの状態でございましたけれども、今そういうわけにはいかないわけでございますから、そういうなかでこれからどうするんだということをやっていかないと、もうやはり成り立たないわけでございまして、そういう方向転換をやっていただいているそういう企業もだんだんと今少しずつ出てまいっております。その関係については、新産業の創造だとか、異業種の中でそういうこともやっていくということを身いっぱい支援体制をとりながらひとつ進めていきたいということで、今やっているところでございます。また、公民館の話につきましても、慣れたところがすればいいと、それは確かに慣れてやりやすいところがありますけれども、慣れているからといってずっといいかというと、そういう背景ではない、つまり地方分権、地域は地域でやっていくという時代になっておりますから、やっぱりそれに沿って国もいろんなことをやってきておりますから、急激なことはしてはいけませんけれども、そういう体制に入っていただいて、やはり地域は地域で考えていただこうということでございます。そういうことで今回も何かわからなかった。言うことが違うという、それは一部ございましたけれども、こちらの関係で一部ございましたけれども、最初からねらいは、地域の自主的なご判断で地域の活力を出してくださいということでございます。だから、今のままでしばらくいいという方はそれでもいいし、いや、この際、そういう枠をとってくれるんだったら考えようじゃないかという地区は地区、町内は町内でやっていただければよろしいわけでございます。そういうことを私は最初から皆さんにお願いをしているわけなんです。そして、「21鯖江の華」にいたしましても、これはやはり昨日も申し上げておりますように、交付金という関係でやっていただいて、町内と地区とが連携をしながら、カバーをし合いながら、ひとつ「21鯖江の華」をしっかり咲かせていただきたいということをずっと申し上げてまいっているわけでございます。このことは、地方分権の時代、方向づけとして非常に大切なことだと思っております。しかし、急激なことをやりますと、皆さんは戸惑いされますから、急激なことをしないで、その方向づけがわかった段階で徐々にそういう格好でやっていただいたらいいということでございまして、今回も公民館という館長という名前でも、それから地域まちづくり推進協議会という会長の名前でも、名前は何でもいいですけど、1人にしてくださいよと申し上げているわけですね。頭は1つにしてくださいと。村長さんが2人いても困るし、ただそれをやっていく事務局長さんをつけられればいい。それを促進するために、だれが欲しいっていう補佐的な、それはやられればいいです。それは大いにやっていただければいいし、何人置いても結構でございますし、そのことは言わないわけです。ただし、頭が幾つもありますと、どっち向いてやるかわからなくなってしまいますから、これはなかなかそういう整合性がとれませんから、それだけひとつやってください。しかし、二頭立てでしばらくいきたいという方だったら私はいいと思いませんけれども、どうぞと言っているんです。二頭立てでも三頭立てでも結構ですと。しかし、それはいい格好ではないと私は思っておりますということを申し上げているわけです。だから、それは自由にやってくださいと。環境づくりは引き続きしっかりやっていき、また、21の華というのを最大限に活用いただいて、もっともっとしっかりとした花を咲かせていただくのもいいのではないでしょうかということで、随分と幅を置いてやってもらっています。その間、社会教育専門員の方々も活躍されてきていらっしゃいますけれども、そういう関係のことについても、前よりはしっかりとした、安心して働けるような格好をひとつしていただきたいと。教育関係のそういうこともしっかりとこれからもやっていきましょうということでございます。そういうことでございますので、私はそんな不自由なことを何か突然、時代逆行的なことが、針が反対に回るようなことをお願いをしたり、考えていただきたいということではないのでございまして、そこらあたりもひとつぜひご理解をちょうだいしたいと思っております。  合併につきましては、スタートの段階、蓑輪議員はそう心底に思っていらっしゃるかどうかは知りませんけれども、市長が勝手に始めて勝手にやめたと、こういう話がよく言われる方があるのでございますけれども、勝手にやるということと、どういうことがいいのか、何がいいのかということは勝手じゃなくてやらないけません。何が一番いいかということを今いろんなモデルを出して、シミュレーションした結果を出して、そして、議会でご審議をいただいてまいっているわけでございます。これがこういうことでこっちがいい、こういうことでこっちのほうがちょっとよくないんじゃないかというのが出てきております。そのことについては、ものの見方によっていろいろと違いがあるでしょうけれども、しかし、それは議会の数で決めてくださいということで多数決をもって議会制民主主義のもとに進めさせていただいて今日になってきたわけでございます。その間、最初は事務的なことが多かったわけでございますが、順調にいきました。しかし、その後、対等合併ということでございますから、やはり鯖江市といたしましては、鯖江のよさというのはやはり残していかないけません。そういうことで生命線ということを出しました。この間ちょっと福井のある方とお会いしておったんですが、2日ほど前でございますけれども、鯖江市が考えている生命線というのはそういうことだったのかと。バスの関係で環境庁の話が出ました。平成まほろば事業ですね。それならあれは、そういう内容だったらいいことではないのかという話がございました。やっぱり損したなという話もありました。結局、あくまでも編入合併ではありません。今、福井市とあと3町村の方は、いろいろとお取り組みの最中でありますけれども、大変苦労されております。そういう意味では申しわけないなと今思っておりますけれども、しかし、それ以上に私たちは鯖江市民の皆さんの安全・安心を守ることが大事でございます。でございますので、これだけひとつ守ってひとつわかっていただけないかなということでやってまいりました。その先は経過を十二分にご案内でございます。そのことについては改めて申し上げませんけれども、いろんなことがございまして、最終的に4月までということで延ばしていただいたんでございますけれども、その途中でいろいろとございまして、福井市のお立場でああいう表明をされてそれを受けましてどうしたらいいのかなということで私もいろんな方と相談をして結論はこういうことになったわけでございます。結果については、非常に、このことはずっと説明責任を果たしているつもりでございます。もういろんなところへ行っていろんな話をしてきているわけでございますけれども、残念なことになりまして、このことについては、市長といたしまして、議会の皆さんとともどもに進めてまいったわけでございますけれども、いろんなことがあって、ちょっと考えられないこともありまして、結論はそういうことでまずい結論になったわけでございます。このことについては、本当に申しわけないなと今思っておりまして、この申しわけないという気持ちを今いろんな政策を具体化しつつございますから、しっかりとこれからやっていくことが本当に鯖江にとって大事なことでございます。ここでまたやめて次、選挙に出て、そしてまたそこで出てきてもらったらという話もちょっとあったようでございますけれども、やはりそういう責任のない形はこの状況下のなかにおいてもとるべきではないという私は信念を持っているわけでございます。これについては、市民の皆さんがご判断いただければいいと思っております。蓑輪議員と私と考えが今日の話が終わって一致すれば、こんないいことはありませんし、一致しなきゃ一致しないでこれは困ったことでございますけれども、とにかく私はそういう心情で今市民の皆様の大事な仕事をしていくわけでございます。また、していかないけないと思っております。  そういうようなことでございますので、どうかひとつ私の思いを改めてひとつまたご理解をいただき得れば非常にありがたいと、こういうふうに思いまして、ご質問に対しましての答弁にかえさせていただきたいと思います。 ○議長(高島哲夫君) 18番 蓑輪安兵衞君。 ◆18番(蓑輪安兵衞君) 人間は、昨日の議論の中で完璧というのは、お互いに完璧でないことは十分承知しておりますけれども、三位一体、財政の緊急性を論ずるときにやはり環境問題の施設、複合施設等々考えますと、非常にもう少し時間をかけてじっくりと対応されたほうがいいんじゃないかなという発想もございますし、こういうお互いにかみ合わない議論をさせていただくのもどうかなというように思いますので、この辺で今日は終わらせていただきます。大変ありがとうございました。皆さんのご協力に感謝します。どうもありがとうございました。 ○議長(高島哲夫君) 以上で通告による質問は終わりました。  関連質問はありませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(高島哲夫君) ないようでありますので、これをもって一般質問を終結いたします。
     以上で本日の議事日程はすべて終了いたしました。次の本会議は6月29日午前10時から開議することとし、これをもって散会いたします。ご苦労さまでした。               散会 午後3時25分...