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令和 4年 9月定例会(第2号 9月12日)

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  1. 勝山市議会 2022-09-12
    令和 4年 9月定例会(第2号 9月12日)


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    令和 4年 9月定例会(第2号 9月12日)                   令和4年9月               勝山市議会定例会会議録第2号 令和4年9月12日(月曜日) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――                         令和4年9月12日(月曜日)午前10時開議 第 1 一般質問 本日の会議に付した事件 第 1 一般質問 出席議員(15名)       1番  松 本 聖司郎 君      2番  中 山 光 平 君       3番  安 岡 孝 一 君      5番  高 間 清 一 君       6番  久 保 幸 治 君      7番  竹 内 和 順 君       8番  吉 田 清 隆 君      9番  下 牧 一 郎 君      10番  近 藤 栄 紀 君     11番  下 道 惠 子 君      12番  丸 山 忠 男 君     13番  松 山 信 裕 君      14番  帰 山 寿 憲 君     15番  乾   章 俊 君      16番  山 田 安 信 君
    欠席議員( 1名)       4番  冨士根 信 子 君 説明のため出席した者    市       長      水上 実喜夫君    副   市   長      小沢 英治 君    教育長            油谷  泉 君    政策幹(兼)危機管理幹    伊藤 寿康 君    福祉政策幹          西 美智子 君    技幹             木下 秀樹 君    会計管理者          櫻井 陽子 君    消防長            千京 修一 君    総務課長           三屋 晃二 君    未来創造課長         谷内 英之 君    財政課長           壺内 幹治 君    市民課長           天立 雅浩 君    福祉児童課長         黒瀬 しのぶ君    健康体育課          木船 栄士 君    商工文化課長         畑中 健徳 君    農林課長           鳥山 健一 君    建設課長           藤澤 和朝 君    営繕課長           木下 大史 君    上下水道課長         泉川 通子 君    監査委員事務局長       寶珍 伸一郎君    教育委員会事務局長      北川 昭彦 君    消防署長           有馬 雄二 君 事務局出席職員      局   長  竹 生 禎 昭      書   記  今 井 正 敏      書   記  櫻 井 光 雄                 午前10時00分開会 ○議長(乾 章俊君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。             ――――――――・―――――――― ○議長(乾 章俊君) 会議録署名議員は前回のとおりであります。             ――――――――・―――――――― ○議長(乾 章俊君) この際、諸般の報告をいたします。  冨士根信子議員は、所用のため欠席する旨の届出がありました。 ○議長(乾 章俊君) 以上で諸般の報告を終わります。             ――――――――・―――――――― ○議長(乾 章俊君) 直ちに日程に入りまして、これより日程第1、一般質問を行います。 ○議長(乾 章俊君) 順次質問を許可いたします。 ○議長(乾 章俊君) まず、下牧一郎議員の質問を許可いたします。 ○議長(乾 章俊君) 下牧議員。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) おはようございます。  新風会・公明の下牧でございます。  本日は1番目ということで、元気よく、張り切って一般質問させていただきたいと思いますが、一般質問させていただく前に、8月4日の豪雨で被災された市民の皆様に心よりお見舞い申し上げます。本当に大変でございます。  それでは一般質問に入らせていただきます。  まずは、現地災害対策本部の設置の必要性についてですが、勝山市災害対策本部運営要綱というのがあります。その第5条に、本部長が必要と認めたときは、現地災害対策本部を置き、応急対策実施の指揮及び現地での応急対策活動にかかわる関係機関との連絡調整活動を行うとともに、災害対策本部長に応急対策の実施状況を報告する。また、現地災害対策本部の廃止は、状況に応じ本部長が決定する。  2番目、現地災害対策本部は、災害現場近くで活動に支障がない場所に設置する。  3番目、現地災害対策本部長は、副本部長、本部員、その他の職員のうちから災害の状況に応じ本部長が任命する。  4番目、現地災害対策本部の業務は次のとおりとする。1つ、本部との連絡調整に関すること。2つ、区長等地区関係者との連絡調整に関すること。3つ、避難所の開設及び連絡調整に関すること。4つ、被害状況等の情報収集に関すること。5つ、応急対策活動の実施に関すること。6つ、その他現地災害対策本部の運営に関することとなっています。  集中豪雨が終わり、浸水した自宅や小屋の後片付けが始まった8月5日に現場でよく言われたことが、ごみを家の前の道路に積み上げておけばいいのか、積み上げたごみは自分で処分しなければいけないのか、市が片付けてくれるのか、この泥をどう処分すればいいのか、土嚢袋があると助かるのだけれども、市は持ってきてくれないのだろうかという声を行く家々で必ず言われました。  4日には災害対策本部が立ち上がって庁内で対応を協議していたときだと思いますが、市の動きよりも市民の動きの方が早く、1時間でも早く被災前の生活に戻りたいと必死に動いていました。  この状況の中で、市民が求めているのは情報と指示でした。  ごみ処理や泥の処分をどうすればよいのか、明確な指示やアドバイス、誰か助けに来てくれるんだろうか、ボランティアは募集しているのだろうか、家が元に戻るまでの間の仮住まいをどこかにできるところがあるのだろうか等々です。  この経験から申し上げたいのは、災害対策本部を庁内に立ち上げると同時に、現地災害対策本部もふれあい会館等に立ち上げ、情報収集をすると同時に市民の皆様の声を聞き、相談に乗り、今すぐに必要なものの手配をどうすべきかを庁内と連絡を密に取りながら対応すべきだったのではと思います。  例えば、伊波区なら5日の朝から現地災害対策本部に市職員を3、4名程度常駐させ、うち一人をリーダーとして災害対策本部との連絡相談、他はリーダーの指示に従って伊波区を歩き回って、日々変わる状況の把握とリーダーへの報告、現地の常駐職員は目立つ色のベストを着用して遠くからでも識別できるようにし、災害対策相談用の携帯電話を持たせ、その携帯番号を書いた紙を被災された家々全てに配付して、市民の困りごとを全て聞ける体制を取るべきだったのではないでしょうか。  また、現在の技術なら、スマホから災害対策本部ライブ配信も可能なので、現地の状況を見ながら対策会議をしたり現地への指示を出したりすることもできます。  どこまでやる必要があるかは、災害の状況や規模によって変わるとは思いますが、いずれにしても現地の対策本部は必要だったと強く思います。  今ほどごみと申し上げましたが、昨日までは財産だった家財道具や農機具が、一瞬で泥水に浸かってごみとして処分するしか他に方法がないものになってしまいました。  このことを考えると、被災された市民の皆様の小さな声も聞き逃すことなく、聞いて歩くということは行政にとって大変重要なことだと考えます。  以上のことから、現地災害対策本部の速やかな設置について市長の見解を伺います。  次に、見舞金ですが、新聞報道等で他市の見舞金が報道されて当市と比較するとかなり少ないのではないかと思います。  市民からもコロナウイルス対策として小さな子供を抱えてる家庭や大学生に対する補助金、飲食店やバス、タクシーといった公共交通への補助金やガソリン高騰に対する補助制度は他市に誇れる内容だったのに、なぜ水害の見舞金はこんなに少ないのかという不満の声が多く聞こえてきます。  個人市・県民税、固定資産税国民健康保険税後期高齢者医療保険料介護保険料、水道料金、下水道使用料等の減免は、大変素晴らしいことですが、これにプラスして目に見える形の見舞金の大幅増額が必要ではないでしょうか。  被災前の生活を取り戻すには、お金がどれだけ必要になるか見当もつかないというのが切実な問題です。  この辺のところを十分に考慮していただき、現行の金額を大幅に増額してはどうかと思いますが、市長の見解を伺います。  次に、ボランティアについてですが、6日に災害ボランティアセンターを立ち上げて被災地に多くの方が派遣され、被災された方々と一緒になって泥上げやごみ出し等の作業を行っていただいたことには大変感謝申し上げたいと思います。  被災された方々も、日々大変感謝されていました。  ただ、少し反省点として、ボランティアの方々を適材適所に割り振る対応がスムーズに行われておらず、1箇所に固まってしまっていたことが見受けられましたが、対応が後手に回ってしまったところもあったように思うのですが、現地でのボランティア割り振り等は誰が行っていたのかお聞きしたい。  次に、災害時応援協定についてですが、当市は自治体や民間企業等と40件の応援協定を結んでいます。  その中でも、特に今回はぜひとも応援依頼を要請し、すぐに対応していただきたいと思ったのが、災害時等における小型無人航空機の支援協力に関する協定、いわゆるドローンによる支援協力協定です。  この協定は、勝山市(甲)、学校法人A(乙)、損害保険会社B(丙)との三者間で結ばれています。  この協定は、ドローンで災害現場を空撮して災害規模や状況を的確に把握し、復旧作業に活用すると同時に、今後また起こるかもしれない災害を未然に防ぐのに活用したり、被害を最小限にするための情報収集には絶対必要なことだと思います。  勝山市も、そのことを考えて応援協定を結んでいたのだと思います。  今回の豪雨災害は、数十年から100年に一度の災害と言われていますが、世界的に見ても気候変動が激しく、世界各地で大雨や猛暑、大寒波などによる被害が多発しています。  この協定の第3条、乙の協力内容には、勝山市(甲)は学校法人A(乙)に対し、次に定める事項について協力要請をすることができるものとすると書かれています。  イ、災害時等の発生状況を把握するために、ドローンを活用した必要な映像や画像等の情報収集及びその提供に関する事項。ロ、ドローンを活用した人命救助、情報収集に関する事項。ハ、その他、甲、勝山市ですが、甲がが必要と認めた事項と書かれています。  さらに、第14条、平時における連携、甲及び乙及び丙は、平素から情報交換を行うとともに、災害発生時の体制整備や勝山市民への防災知識の普及啓発に向けた取り組みに関して、甲から協力を求められた場合、乙及び丙は実施可能な範囲でこれに応えるものとする。2、乙は甲から求められた際には、ドローン活用に向けた甲職員の知識及び技能育成に関する支援を行うものとすると書かれています。  そこで市長に伺います。  協定の第3条に書かれてある乙に対してドローン撮影の協力要請をされたのですか。  また、平時において情報交換や市民への防災知識の普及啓発や市職員の技能育成は行われていますか、お伺いします。  今後ですが、市内を流れる全ての河川をドローン撮影して、平時の様子を記録し、その上で今回被害が大きかった皿川、野津又川、滝波川、暮見川の平時の画像をもとに県内の大学や高専高校に協力をお願いして、例えば降雨量が100ミリから500ミリになるまでの河川が変化していく様子をCGやAIを使って、河川の状況がどのように変わっていき、堤防が崩れていったのかを再現すると同時に被害の拡大を防ぐにはどうすればよいかを研究する必要があると思いますが、市長の見解を伺います。  最後に、災害時に備えていろいろな物資を当市として備蓄していると思いますが、今回の場合だと道の駅にある災害時用の備蓄物資が伊波区に近く、すぐに持って行くことができて役に立ったのではないかと思いますが、どういう品目、例えばタオルや石鹸が役に立ちましたか。  また、逆にもっと多く備蓄する必要があると感じたものは何ですか、お伺いします。  また、支援物資が大量に集まりましたが、これらの物資は被災家庭に公平に配分されたのでしょうか。支援物資の配分を指示しているリーダーは市職員ですか、社協職員ですか、お答えください。  また、配分は、被災過程を一軒一軒訪ねて行き、手渡ししたのでしょうか。それとも、ふれあい会館のようなところにまとめて置いて、必要な人が必要な分だけ取りに行ったのでしょうか、お伺いします。  以上、まとめて質問しましたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(乾 章俊君) 水上市長。               (市長 水上実喜夫君 登壇) ○市長(水上実喜夫君) おはようございます。豪雨災害についてのうち、私の方からは、現地災害対策本部の設置についてお答えをいたします。  初めに、8月4日、勝山市を襲った局地的大雨により被災された皆様には、心よりお見舞いを申し上げますとともに、災害ボランティアとして参加いただいた多くの皆様や支援をいただいた方々に対し心からお礼を申し上げます。  今回の災害では、幸いにして人的な被害がありませんでしたが、河川の氾濫による床下、床上浸水、土石流などによる家屋への被害など、市民生活に甚大な被害が発生しました。  勝山市としては、引き続き被災者の皆様に寄り添い、1日も早い生活再建に向けた支援に取り組んでまいります。  さて、8月4日当日の災害発生を受けた勝山市の対応状況について御説明を申し上げますと、福井地方気象台が大雨(土砂災害)警報を発令した午前7時30分には、総務課、建設課、農林課職員によります待機体制に入り、8時5分には野津又川支流の氾濫により、敷地内に水が流れ込んだ市民からの連絡を受け、建設課職員が土嚢の運搬を実施しています。
     8時半に勝山市災害対策室を設置、10時半にはこれを勝山市災害対策本部に改組しています。  今回の大雨では、皿川の堤防を越えた水が流れ込んだ荒土町伊波地区において、家屋等への浸水被害が集中しました。  市では、現地に市職員を派遣し、地元区長と連絡を密にしながら必要な物資の供給、災害ボランティアの手配、災害ごみの対応などを実施するとともに、動員市職員による直接支援作業を実施しています。  今回、午前9時30分に市内10地区のまちづくり会館等において、一時避難所を開設しました。4月1日付の機構改革に伴い、新たに地域防災の拠点として再定義したまちづくり会館としては、初の一時避難所の開設となりました。  改めて、まちづくり会館の施設及び職員の重要な役割として平時における災害への備えと災害時における地域住民への連絡、支援を位置付けてまいります。  今回のような大規模な災害が起こった場合、勝山市災害対策本部の設置に連動して、被害の大きな地区のまちづくり会館地区災害対応支部を設置することで、地域住民の避難誘導、地元区長との連絡調整、被災地の被害状況の調査、被災者のニーズ把握などの面で有効であると考えます。  早期に勝山市地域防災計画を改正し、現行の現地対策本部の機能と情報収集機能を包含する地区災害対応支部制度の迅速な設置を行ってまいりたいと考えています。 ○議長(乾 章俊君) 黒瀬福祉児童課長。             (福祉児童課長 黒瀬しのぶ君 登壇) ○福祉児童課長黒瀬しのぶ君) 災害見舞金についてお答えします。  勝山市の災害見舞金は他市と同程度ですが、災害対策本部災害対策室ができた際の追加の規定がありまして、この点で他市よりも高くなっております。  災害見舞金は、生活再建のための資金というより、お見舞いという性質でございます。  金額につきましては、社会経済情勢の変化にあわせて検討してまいります。  次に、ボランティアの割り振りについてお答えします。  災害ボランティアセンターでは、毎日作業の終了時にスタッフである防災士や勝山市社会福祉協議会職員が被災地区へ赴き、状況を確認し、かつ、区長や被災者のニーズをお聞きしました。  また、被災者から個別に電話等でボランティアの派遣依頼もあったことから、それらを総括し、参加されるボランティアの方々の数等を調整して、スタッフである防災士が当日早朝にボランティアの割り振りを担っておりました。  また、ボランティアは3つの時間帯ごとに派遣を行っておりましたので、最初に派遣したボランティアが帰ってきてから現地の情報等を聞きとり、次の派遣先に関しての調整を行いました。  今回のような大きな水害に対して災害ボランティアセンターを立ち上げたのは初めてであり、その活動内容をしっかりと検証し、反省点については今後に生かしてまいります。 ○議長(乾 章俊君) 伊藤政策幹。               (政策幹 伊藤寿康君 登壇) ○政策幹(伊藤寿康君) 豪雨災害についてのうち、まず災害時応援協定についてお答えをいたします。  勝山市とそのほかの自治体及び民間企業と災害時応援協定を締結している中の1つでございます、議員御指摘の災害時等における小型無人航空機の支援協力に関する協定、いわゆるドローンによる支援協力協定でございますけども、これに基づきまして、今回の災害発生に際してドローンによります被害状況の確認や映像による情報収集の依頼を検討いたしましたんですけども、今回におきましては、市所有のドローンで野津又川と牛ヶ谷川の状況を確認できたことから、協定先の方に要請は行いませんでした。  また、協定締結以降、情報交換や市民への防災知識の普及啓発及び市職員への技能育成は行われておりませんでしたが、今回の災害を機に災害時応援協定を締結しております企業との協定内容の実施について見直しを検討してまいります。  さらには、議員御指摘のとおり、災害発生前後の画像を県内の大学や高専に提供いたしまして、河川等への被害の発生過程検証の協力につきましては、大学等側と協議をしてまいりたいと思います。  次に、災害時の物資についてお答えをいたします。  今回の災害では、住宅等への床上・床下浸水及び上水道の断水被害が発生しましたことから、日々の生活で大きな支障が生じました。  8月7日以降、県内外の企業等からタオル、飲料水及び食料品など多くの支援物資をいただきました。  市では、被災地区の各区長に連絡を取り、必要な支援物資について御意向をお聞きして、区長宅または地区のふれあい会館にお届けをいたしました。  浸水被害及び断水被害ということもあり、タオル、飲料水のニーズが多くありました。  反面、食料品等のニーズがございませんでしたのは、長期間にわたり孤立した集落が無かったことに起因しているのではないかと考えております。  その結果、いただきました支援物資で賄うことができたことから、道の駅の備蓄品は今回は使用しませんでした。  しかしながら、災害の規模によりましては道の駅等の備蓄品が必要になるかもわかりませんので、常にさまざまな想定をしながら備蓄品を準備しておくことの必要性を改めて感じております。  また、支援物資の配分については、先ほども述べましたように災害本部にて被災地区の区長に連絡を取りながら配分を行いました。  なお、災害ボランティアセンターが立ち上がりましてからその後は、その支援物資の配分につきまして災害ボランティアセンターに引き継ぎを行ったところでございます。 ○議長(乾 章俊君) 下牧議員。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) はい、ありがとうございます。  最初に、市長の答弁で地区災害本部を立ち上げると、そういう方向性を考えているということでしたんで、大変いいなと思いますんで、速やかな立ち上げができるように、十分、今回のことを反省点を踏まえて、ぜひとも速やかな立ち上げができるようなことを考えてください。  これはやはり、現地に行きますと、対策本部という庁内でいろいろ検討はされてたんでしょうし、状況も聞いていたんでしょうけど、刻々と状況が変わるんですね、やっぱ現地は。で、必要なものも変わっていくし、やはりそういう声が常に届いているとは思えなかった、今回の災害対策本部にね。  やはりタイムラグがあると。  現地を歩き回ると、そういう声が必ず聞こえるんですね。  だから、現地にそういう人たちがいて、市職員が責任を持って本部に届けるという役目の人間がいると、市民の方もやっぱり安心するんですね。そういうことを私、大変痛感しましたので、ぜひとも現地での対応というのが重要だなと思いましたので、やはり現地での災害対策本部というのは速やかに立ち上がるように、今回の反省点を踏まえて、ぜひ要綱なりなんなりを変えて、対応をお願いしたいと思います。  次に、お見舞金の件ですけども、今ほどお見舞金も世の中の情勢を考えて、これからまだ今回のお見舞金の件も含めて検討するという答弁がありましたので、ぜひお願いします。  今、世間では物価高が非常に叫ばれて、いろんなものが2割、3割高くなってますんで、そこも含めて、お見舞い金も世間の情勢を鑑みて、さらにお見舞金という、やはり災害にあった方限定ですので、極端な話、現在のお見舞金が倍、3倍になったところで、大きな市単費の金額にはならないと思いますので、ぜひとも見える形での増額を、大幅な増額をお願いしたいなと強く思います。  次に、ボランティアですが、これもまた現地へ行くと、ボランティア来ていただいたのは非常に助かったと、本当にありがたいという声は、行く先々で聞かれました。  で、確かにボランティアの方は脇目も振らず、休んでくださいと家の人が言うんだけど、一つも休まずに、逆に本当に休んでほしいって困ってるんですよっていうぐらい一生懸命ボランティアの方が働いておられた姿を私も目の当たりしてますし、行く家先々で本当にありがたいなというふうに感じました。  ただ、残念なのは、ボランティア、これは市職員もボランティアで行ってますけど、民間の普通の方々がたくさんボランティアで入ってるんですけども、被災された家に満遍なくボランティアの方が入っているかというと、そういう結果ではなかったようにあとで聞きました。  確かに、市職員がその場で助けに入ってる家もあったんですが、一般の方がボランティアとして登録されてる方が入ってきた記憶はないという家もございました。  そこで、やはりボランティアも本部で、ボランティアセンターで何人登録して、今日は何人で何時から何人って、それはやっておられたんでしょうけども、現地でまたそれをやはり行ったときに、家の人がちょっと助けてくれってボランティアの人に声をかけると、やはりそこへ行かざるを得ないという状況も多分にあったと思うんですね。それは、まあしょうがないですね。家の人も一生懸命、泥を出して、重い家財道具を運んでるんで、ちょっと今、一人、二人欲しいんだっていうようなことで、ボランティアの方に声をかける。そうすると、そこで1時間、2時間、時間が過ぎていく。と、あそこの家ばっかりいっぱいボランティア来てるんだけど、何でうち来んのやっていう話も聞こえてしまうと。  これもまた、現場でボランティアを采配するということができていないなと、それがほんの何日もわたってのことじゃないんですけども、やはりそういうことも目にしましたので、そういうことも反省点と踏まえて、ボランティアセンターで割り振るのは当然必要ですけども、現地でもそれを踏まえた上でのボランティアの方々の割り振りというのは、現地においても必要だったんじゃないかなと。  やはり一番大変なのは、ボランティアセンターが大変なんじゃなくて、現地で働いてる人が大変で、被災された方が大変なんで、やはり現地ありきでよろしくお願いしたいなと思います。  あと、支援物資等も今ほど区長さんの要望で、ふれあいセンター等に置いておきましたという話でしたが、そこもやはりふれあいセンターにどういうものがあるのかがわかってないんですね、実際は。それは、区長さんも忙しくて、なかなか一軒一軒歩けなかったということもあると思うんです。  今回、伊波区は非常に範囲が、小学校の下の家、坂降りたとこの下の家からずっと範囲が広かったんですね。集中してたのは、一番床上、床下浸水の多かった市道の沿線なんですが、範囲的にはそこ以外でなくて、まだ他にもずっとあったもんですから、やはりそこまで区長さんも歩ききれない、手が回りきれない、他にやることもいっぱいあって大変忙しかったと思うんで、そうするとやはり支援物資というのがどこに何がどういうものがあるかって、そういう情報が行き渡っていなかったように思いますんで、この辺も1つの反省点として、やはり支援物資は公平に皆さん行き渡るのが一番いいと思いますので、その辺もまた支援物資の配布の仕方というのも大いに反省点だなと思いますんで、ぜひとも今後対応していただきたいなと思います。  最後に、このドローンなんですが、私はこの協定書を見たときに、ぜひこれ、ドローンで細かに水が出た川、皿川、滝波、暮見等々の大きな川を全部撮ってほしいなと、撮ってくれてるといいなと思ったんですが、今ほどの答弁で、せっかく協定があるんだけども要請をせずに市職員で対応したと。それはそれでいいんですけども、結局、市職員で対応できる範囲というのは、今ほど答弁された2つの川だけで、皿川は撮ってなかったし、暮見川も撮ってなかったように答弁されてましたけど、やはり今回の集中豪雨なんて、数十年、100年に一度起こるかもしれない、でもこれがまた2年後、3年に起こらないとも言えないわけで、やはり今回のようなことが起きた場合は、隅々まで、今ドローンという大変素晴らしい機械があるんで、で、協定という大変いいものがあるのにも関わらず、これを利用せずに市職員だけで対応したというのは大変残念な結果だなと。  今後、もう一度この協定内容を見直していただいて、協定した相手側と話し合いをして、ぜひとも今回の水害だとやっぱりドローンというものが非常に活躍するだろうと、これは誰が見てもそう思うと思うので、ぜひともそうゆう協定というものを結んでいる以上は活用して、今後、災害起きたときに最小限で食い止める、また今回のような大雨が降っても、堤防が崩れない、堤防が決壊しないというようなそういうことになるような強靭な勝山市にしていただきたいなと、そのためのドローン活用であってほしいなと強く思いますんで、ぜひとも協定内容はもう一度見直していただきたい。  ただ最後に、県内の大学、高専高校と協力をお願いして、今回の河川の状況を、ドローンで撮影したあとに大雨が降ったときの河川の状況をCGやAIを用いて刻々と変わる状況を研究していって、今後の災害に備えるというようなことを今からやりたいというふうにおっしゃっていただきましたんで、これはもうぜひとも早急に進めていただきたいなと強く要望します。ぜひともこれはお願いしたいことと思いますんでよろしくお願いします。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(乾 章俊君) 次に、山田安信議員の質問を許可いたします。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 日本共産党の山田安信です。今回の質問も一問一答で行いますので、よろしくお願いいたします。  まず、8月の豪雨により被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、被害対策や復旧支援に奮闘された方々に心からお礼を申し上げます。  勝山市は近年、豪雪と豪雨の災害がまさに連続して発生しています。  特に、2年連続した豪雪では、例年の雪害対策と災害救助法適用時の対応が連動して機能するように、例えば雪下ろし支援事業の見直しなど、次の雪害にも対応できる対策を講じてきました。  この豪雪対策と同時に、今回の豪雨災害で明らかになった課題と対策について質問します。  今回、水害による家財道具や畳などの罹災ごみは、罹災証明書を提示すればごみ処理施設に無料で持ち込むことができ、さらに罹災証明書の対象でなくても、区長さんからの申請で勝山市が公布した証明書を提示すれば、災害ごみを無料で持ち込むことができました。  これら勝山市の緊急対応は評価していますが、同時に災害ごみの取り扱いにはさまざまな問題があることも明らかになったと考えています。  そもそも、災害救助法では、水害で家屋に流れ込んだ土砂などの撤去を国と都道府県の負担で実施する規定があり、実はこの規定を準用して屋根雪下ろしの支援制度ができたんです。  ところが、水害で家屋に流れ込んだ土砂や災害ごみの撤去を法的支援で実施できたでしょうか。現実には、災害ボランティアの方々の支援などに頼っていたのではないでしょうか。  私は、公的支援制度は目一杯活用して、それでも不足する部分を共助などで補う、これができるように制度運用を整えるのが原則であり、利用できるはずの制度が使えない、これは行政の責任で、克服すべき課題です。  そこで、土砂や災害ごみの撤去を公的支援で実施するのに改善すべき課題はなかったのか、市長の見解を伺います。  次に問題になったのは、撤去したごみなどの処分です。  当初、勝山市は、災害ごみは一旦堆積させてから処分しなければ国の財政支援の対象にならないとしていましたが、これは実態に合わないし、無駄な作業と経費が増えてしまいます。  勝山市のように災害ごみも既存のごみ処理施設を利用して、それが財政支援の対象になれば、仕事は二度手間にならず、しかも無駄な支出が抑えられます。  雪下ろし支援事業でも、事前に業者との契約が条件とされ、勝山市は独自の工夫をして改善していますが、今後、全国で発生する災害にも役立つようにすることも大事な仕事だと考えます。  そこで、災害ごみは一旦堆積させてから処分しなければ国の財政支援の対象にならないのは問題があると考えませんか。問題があるんなら、改善を求めるべきと考えますが、見解を伺います。  次に問題なのは、災害ごみの処分費用は誰が負担するのかという問題です。  勝山市が、災害ごみを広域ごみ施設で無料で受け入れたのは適切な対応だと評価しています。  しかし、当初、一旦ごみを堆積して民間事業者が処分したら国から支援されるのに、今回の勝山市のような対応をしたら財政支援がないとの判断だったようですが、これは疑問です。  この費用負担の問題の認識と対応についても見解を伺います。  また、勝山市は、罹災証明書などで災害ごみを区分していますが、これも疑問です。  そもそも、ごみは地域のごみステーションに出せば無料ですから、地域の環境を守るためにも災害時に期間を決めて持ち込みごみも全て無料にしても問題ないと私、考えます。  そこで、広域事務組合でこうした問題を検討する考えはあるのか、見解を伺います。 ○議長(乾 章俊君) 天立市民課長。               (市民課長 天立雅浩君 登壇) ○市民課長(天立雅浩君) 山田議員の御質問にお答えいたします。  まず、8月4日に発生した大雨による災害に伴う災害廃棄物の処理対応について御説明申し上げます。  8月4日に大雨による被害状況を確認し、大量の災害廃棄物が発生する見込みであることがわかりました。  そのため、災害廃棄物の処理を行うに当たり、大野・勝山地区広域行政事務組合、大野市と協議し、3者間で覚書を交わして災害廃棄物のうち、ビュークリーンおくえつで処理できるものは持ち込んで処理を行い、その際には罹災証明書を提示することで持込手数料はそのときには徴収せず、後日、市が負担することといたしました。  ビュークリーンおくえつで処理できないものは、旧雁が原スキー場駐車場跡地に木材類、瓦等のがれき類、家電リサイクル対象製品など分別して仮置きすることといたしました。  旧雁が原スキー場駐車場跡地に仮置きしております廃棄物の処理については、福井県が一般社団法人福井県産業資源循環協会と締結している、大規模災害時における災害廃棄物の処理等に関する協定書に基づき、福井県産業資源循環協会の協力を得て処理するため、県から協力要請していただくよう依頼をしたところでございます。  議員御質問の、一旦堆積させてから処分しなければ国の財政支援の対象にならないという点について、福井県を通じて環境省に確認いたしました。  その結果、仮置場等を設置して集積しなくても、災害廃棄物の処理費用は国庫補助金の対象になるとの回答をいただいたところでございます。  災害廃棄物を一旦堆積することは補助の要件ではございませんが、災害時に発生する廃棄物は可燃物や不燃物、がれき類などさまざまな廃棄物が混在した状態になります。これらの廃棄物が大量に発生した場合、それを適切に処理するためには、一旦集積いたしまして分別する必要がありまして、その際必要となる仮置場までの収集・運搬、分別や処理施設までの運搬などの費用についても国庫補助金の対象となります。  次に、災害廃棄物の処分費用の負担の問題についてですが、勝山市が負担することとしたビュークリーンおくえつへの持込手数料、福井県産業資源循環協会の協力を得て処理する災害廃棄物の処理費用、家電リサイクル対象製品のリサイクル手数料など今回の災害廃棄物を処理するために勝山市が負担する費用は、全額国庫補助金の対象になると見込んでおります。  国庫補助金の補助率は2分の1、残りの勝山市負担分のうち80パーセントが特別交付税で措置され、全体の費用の90パーセントを国からの支援を受ける予定となっており、可能な限り国の支援を受けることになると考えております。  次に、家屋に流れ込んだ土砂や災害ごみの撤去を公的支援で実施する対応についてと、災害ごみの処分について広域事務組合で対応を検討することについて、あわせてお答えさせていただきます。  家屋に流れ込んだ土砂や災害廃棄物の撤去、搬出については、ボランティアの方々や動員した市職員が作業にあたり、被害を受けた方を支援してまいりました。  また、罹災証明書で災害廃棄物であることを確認する対応についてですが、今回は被災地域の特定が比較的スムーズにできたため、有効に機能したのではないかと考えています。  なお、ビュークリーンおくえつに持ち込まれました災害廃棄物は、約49トンということになりました。
     しかしながら、今回のボランティアの方々や市職員の作業については、国の財政支援の対象とならないこと、また、被害地域が勝山市全域に及んだような場合には、災害廃棄物の量はさらに増えるものと予想しており、今回の対応についての検証を踏まえ、さらに公的支援を活用できる方法や勝山市全域に被害が及んだような場合の対応方法については、大野・勝山地区広域行政事務組合とも協議してまいります。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) ごみ処理については、これからも水害、もっと大規模に起こる可能性があると、その通りだと思うので、しっかり事前の対応を検討しておく必要があるなって痛感してます。  そこで、次に災害復旧への対応と災害復旧対応マニュアルの策定も重要な問題だと考えます。  今も指摘したように、家屋の土砂撤去なども屋根雪下ろしのような運用マニュアルが必要だと思うんですね。  また、用水路の取入口に土砂が堆積しまして、水路が埋まるということも各地で発生しました。  この用水路の確保は、実は市内の業者だけでは緊急対応ができないという事態になったんですね。  私の地区でも8月11日に区民総出で用水路の確保をしましたが、災害時には業者だけでは緊急対応に限界があるんなら、各地区の住民による復旧作業が不可欠だと思うんですね。  この際に課題になったのは、復旧工事が確定しない段階でどこまで作業するか、その費用は誰が負担するのかなど、さまざまな調整が必要になりました。  このように、災害復旧工事を最大限活用しながら応急処置を市民の協力も要請できるような災害復旧の対応マニュアルが必要だと思うんですね。  他にも多くの課題があると考えますが、災害復旧への対応と、このマニュアルの策定について、市の見解を伺います。 ○議長(乾 章俊君) 伊藤政策幹。               (政策幹 伊藤寿康君 登壇) ○政策幹(伊藤寿康君) ただいまの災害復旧への対応と、災害復旧の対応マニュアルの策定についてお答えをいたします。  今回のような災害が発生いたしますと、道路、河川、水路、農地などさまざまな箇所に大きな被害をもたらします。  その災害復旧には、被害箇所の確認及び被害額の算定、その後、国の災害査定を受けたのち工事の発注となることから、復旧事業の完了までには早いものでも数ヶ月以上を要することになります。  この本復旧を待たず、今回もそうですけども、夏の時期であれば農地への水の供給、また冬であれば水路を流雪溝として使用するなど生活や産業にかかわることについては、早期の応急対応措置が必要となります。  今回の大雨災害においても、稲作収穫期の約1ヶ月前であったといったことで、用水の確保が喫緊の課題となりました。  そのため、各地区の区民の方によります復旧作業、または各地区から業者の方への発注が行われたとお聞きをしております。  このような各地区で直接行われる応急復旧について、いつ、どのように行うと災害復旧事業費の対象となるのか、こういった点をなるべく速く、速やかに各地区にお知らせすることが求められております。  この点は、今回のいくつかあります課題の一つとして認識しておりますので、できるだけ早期に今回の災害対応の課題を今の点も含めまして検証いたしまして、次への備えといたしたいと思います。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) もう一つは、過疎地域に指定された勝山市には、実は独自の対策が必要だと痛感しています。  今回、水害で農地や山林が大きな被害を受けました。  そこで、勝山市は、農地の復旧は公益性が高いとして地権者等の負担を求めないことにしましたが、私たちもこの対応には賛成です。  しかし、林道や山林は、地権者負担が必要で、もし地権者などが負担せずに放置すると、この有利な災害復旧制度は使えず、しかも次の災害で下流域に深刻な被害を及ぼす危険すらあります。  元々山林は、農地以上に収益性がなくて山林の関係者からも支援を求める声を聞いています。  勝山市は、林道などの災害復旧工事を地権者の判断に任せてしまって、勝山市として積極的に対応しないで地方自治体としての責務が果たせるのだろうかと危惧しています。  私も、この負担を全て地方自治体が負担することは難しいと理解しますが、農地と同様な独自の支援も検討しつつ、最も大事なのは、国土保全の観点から全国の自治体とも協力をして、国の対策を求めるべきだと考えますが、見解を伺います。 ○議長(乾 章俊君) 伊藤政策幹。               (政策幹 伊藤寿康君 登壇) ○政策幹(伊藤寿康君) ただいまの点についてお答えをいたします。  今回のような激甚災害では、被害額が膨大となるため、通常の地元負担率を適用いたしますと地元負担が大きくなりまして、復旧を著しく妨げることになります。  このため、今回、農地、農業用施設及び林道の復旧にかかる地元負担金については、国の激甚災害に指定されたことに加えまして、農地については降雨時の雨水を一時的に貯留する機能を有しており、防災の観点からも重要な社会インフラとして位置づけられます。  また、中山間農地につきましては、災害によりそのまま耕作放棄地になる可能性が高いことから、離農抑制も理由といたしまして、今回、地元負担はなしといたしました。  農業用施設である農道についても、市道と同等に一般に利用されており、社会インフラとして認知されていること、また、農業用水路につきましては、農業用のみならず流雪溝、道路排水などの生活用水として利用されており、公共性があるということから農業用施設についても地元負担はなしといたしました。  林道につきましては、市が管理しております基幹林道と地区や組合等で管理されているその他の林道がございます。  基幹林道については、元来より地元負担はございませんが、その他の林道につきましては、木を切り出すための作業用道路といったことで、受益者が限定されることから地元負担は補助残の15パーセントといたしました。  今回は、以上のような負担軽減を図りましたが、今後、全体のバランスを勘案しつつ、各種事業の地元負担金について研究いたします。その中で、必要に応じまして国への要請や他自治体への働きかけを行ってまいります。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 市が今回の災害で今後必要になる復旧工事費の概算、約36億だったかな、出したと思うんですね。そのうち、林道関係は4億円を超えるんですよね。これの15パーセント負担となると、かなりの額です。本当に山林の所有者の人たちに、全額じゃないですけど、負担を求めるとなると、せっかくの工事がゼロになっちゃうんですね。地域に落ちてこないんですよね。それでいいのかって話もありますし、災害が続く可能性があるんですよ、雪も2年続きましたからね。  直さないで放置していって、そこでもう1回雨降ったら、もっと大災害ですよ。  山林にとどまらずに、その土砂はどこ行くかっていったら、全部川に流れ込むんですよ。  だから、下流域も含めて、危険を未然に防止するっていうんであれば、公益性ありと見て、ここは本当に考えなきゃいけないと。  次回の制度に間に合うだけじゃなくて、今回の復旧作業に間に合うように見直しをするっていうことでいいのか、ちょっと確認をしておきます。  同時に、次の問題に入りますけども、今回の水害では人的被害なくてほんとよかったと思っていますけれども、同時に被害を未然に防止する点で改善すべきこともあるなというふうに考えています。  これまでも、雨が小降りになっても、上流からの増水で被災する危険性は指摘されてきました。実は、私も伊波付近を9時ごろ通りかかりまして、皿川の溢水に遭遇しまして、本当に自分も出かけていたので、人ごとじゃないというふうに反省しています。  市長もどうも、地元で水害に遭われたので、特に人的被害を未然に防止する対策の必要性を痛感されたんじゃないかなというふうに思っています。  私も、この危機的な状況との認識が若干不足していたという反省も込めてですけど、もし防災サイレンが鳴り響いて、防災放送で不要不急の外出を避けてくださいって呼びかけがあったら、外出を控えていたかもしれません。  最近の予測はどんどんよくなってきまして、しかも誰もが利用できますので、この情報を活用して、さらに既存の防災サイレンや防災放送などの施設を使えば、市民への危機への周知ができるじゃないかなと考えますけれども、こういう防災対応で改善することはなかったか、見解を伺います。 ○議長(乾 章俊君) 伊藤政策幹。               (政策幹 伊藤寿康君 登壇) ○政策幹(伊藤寿康君) 最初に、地元負担率の軽減の見直しを、今回からなのか、次回なのかといった点ですけども、先ほど申し上げた軽減については、今回させていただきますけども、見直しについては次回といいますか、といったことで考えています。  なお、山田議員が言われました、例えば林道の15パーセントが相当な額になるとおっしゃったんですけど、これは国庫補助したあとの15パーセントでございますので、今回、激甚災害に指定されましたので、国庫補助率が90パーセントになりますので、その残り10パーセント程度の15パーセントといったことになりますので、御理解をお願いしたいと思います。  それでは次に、人的被害などを未然に防止する対策の課題についてお答えをいたします。  8月4日の大雨災害におきましては、幸い人的被害がなかったものの、氾濫による家屋への床下・床上浸水、土砂災害など広範囲に甚大な被害を受けました。  大雨に関する情報といたしまして、7時13分から9時39分の間に福井地方気象台より大雨(土砂災害)警報、大雨(浸水害)警報、洪水警報、記録的短時間大雨情報は2回、土砂災害警戒情報、そして県内初となりました顕著な大雨に関する気象情報が発表されました。  これらの情報を受けて、勝山市は9時52分に一時避難所の開設、10時10分に避難指示を発令し、ホームページ、ライン、緊急メールを使用して市民の方々に周知をいたしました。  ただし、防災行政無線による災害情報の周知は行いませんでした。  防災行政無線は本来、このようなときに使うことを目的に多額の費用をかけて整備いたしたものでございますので、防災行政無線を駆使して市民の方々に災害情報の周知を行うべきであったと反省しております。  これも、今回の一連の災害対応の中で大きな課題の1つであると認識しております。  今後は、防災行政無線やサイレンといった音声による呼びかけ、ライン、緊急メール、音声一斉配信サービス、市のホームページなど、今ある手段を最大限活用いたしまして市民の方々へ災害情報の周知を行ってまいります。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 林道は今回は対象にしないっていう話は、私、納得できないんですね。なんでかというと、実際にこれからいくら負担額が発生するかわかってきます。それに伴って、負担払えないって話になっちゃうと、その工事そのものが実施しなくて、お金返しちゃうって話ですよ。  私は、そうではなくて、やっぱり現場に応じて、山林所有者の方の負担が難しくて、しかも次の災害の危険性も高いと、公益性を判断して柔軟に対応していくっていうことが絶対必要だというふうに考えますので、この点については予算委員会も含めて今後も議論していきたいと。納得してませんから、言っておきます。  次に、統一教会に関する問題と、安倍氏の国葬に国民から反対する声があることについて質問します。  私は、安倍氏が選挙中に襲われて死去されたことにはお悔やみを申し上げます。  しかし、岸田内閣が閣議決定で安倍氏の国葬を行うとしたことと、統一協会と政治家との関係が次々と明らかになったことは納得できないとする声が、どんどん広がってるんです。  8月5日の憲法研究者による声明は、政府による安倍元首相国葬の決定は、日本国憲法に反するとして、我々は憲法学を専攻し研究する者として、この国葬が行われた場合には、それが単に法的根拠を持たないだけでなく、日本国憲法に手続き的にも実態的にも違反すると厳しく指摘をしています。  しかも、マスコミの世論調査では、賛成よりも反対が多く、国会議論一切なく、体面優先、世論置き去りとマスコミも報じています。  また、松野官房長官は、9月27日の国葬当日に地方自治体や教育委員会などに弔意の表明の協力を求めない方針を示したとして、政府、想定外反発に苦悩、弔意の強制、払拭躍起と報じました。  そこで、勝山市は、市役所、学校、その他でどのように対応されるのか、説明を求めます。  そもそも、安倍氏の国葬には、さまざまな論点があります。  憲法違反だとの指摘、安倍氏が行った憲法違反の法律制定の問題、桜を見る会、加計 問題などの政治の私物化、安倍氏を含む政治家と統一協会との関係など、いずれも大きな問題です。  しかも、これらの問題は地方自治体にも関係するので、安倍氏の国葬に賛成することはさまざま問題について、自らの見解を示す責任が問われると考えます。  そこで、市長は安倍氏の国葬は憲法違反だとの指摘や国民の多くが反対していることをどのように受け止めていますか、見解を伺います。  もう一つ、安倍氏が襲撃され、死去された事件から統一教会と政治との関係がクローズアップしてます。  岸田首相は当初、政治家個人の問題であり、自民党は関与していないという態度でした。  ところが、こんな説明では国民は納得せず、内閣支持率は下がり続け、ようやく当該団体としての関係を断つことを自民党の基本方針とし、徹底すると大転換しました。  そうなると、関係を断つとした統一協会を日本に持ち込んだと指摘されている岸元首相や関係があった安倍元首相の行為はどうなのかという問題も出てきます。  しかも、自民党国会議員の半数が何らかの関係があり、しかも安倍派の国会議員の比率が高く、安倍派幹部の名前が次々と出ています。  しかも、統一教会の問題は地方自治体にも及び、首長や議員はもちろん、地方自治体の関与も指摘されています。  そこで伺いますが、これまで勝山市と水上市長は統一教会等との関係はあったのか、説明を求めます。  さらに今後、統一教会等とのかかわりをどうするのかも、見解を伺います。 ○議長(乾 章俊君) 伊藤政策幹。               (政策幹 伊藤寿康君 登壇) ○政策幹(伊藤寿康君) まず、安倍氏の国葬について、勝山市はどのように対応するのかについてお答えをいたします。  国葬当日の弔意の表明について、政府から地方自治体や教育委員会などへの弔意表明の協力要請は行わないとの方針が出ておりますので、勝山市役所や小中学校等での弔意表明を要請することは、現時点では考えておりません。  ただし今後、国、県からの指示があった場合につきましては、他の自治体の状況などを見まして対応を検討したいと考えております。  次に、安倍氏の国葬には、さまざまな論点があるのかといった点についてお答えいたします。  安倍氏の国葬は憲法違反だとの指摘や国民の多くが反対しているといったことについてどのように受け止めるかについては、国政にかかわる事項でございますので、見解については差し控えさせていただきたいと思います。  次に、勝山市と市長は、統一教会や関連団体との関係があるかについてお答えをいたします。  市長は、統一教会や関連団体との関係は一切ありません。  また、勝山市としましても統一教会や関係団体であることを認識して関係を持ったことは一切ございません。  今後も同様な対応をしてまいりたいと考えております。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。
                 (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 今現時点では、市役所や学校やそういうところで弔意の表明を求めないと言っているけども、さらにいろんなことがくっついてきちゃって、国や県やらそういうところが全国の様子みてって話ですけど、政府は弔意の協力を求めないって言ってるんですよ。  ところが、それに反して、県が求めたらそれには従うっていうのもおかしなことになっちゃうし、行動したら何が起こるかっていったら、自己責任が問われるんですよ。国でも協力を求めないのに、勝山市長として、教育長もだけど、職権でこれを求めたら、どういう法的根拠やらさまざまな問題でそんなことになっちゃったのって、今度は政府じゃなくて、実施したところが責任を問われることになりますよということを指摘しておきます。  それから、これだけ国葬が大変問題になってるっていうのに、見解を示さないっていうのも私、見識なさすぎると思うんですよ。法治国家ですから、憲法問題についての見識もないし、政治的な評価についても見解を示さないし、しかも統一協会の問題まで見解も示さない、一体どうなってるのかというふうに私は思いますけども、これはきちんとした対応を今後するように強く求めておきます。  次に、中学校を勝山高校の敷地に建設する計画の問題点と対応について質問します。  まず、市民説明会での市民の意見とその対応について伺います。  私は、4回の説明会に参加し、その中で感じたことは、勝山市は参加者の意見は十分に聞くために運営に配慮されたことで、これはよかったと評価をしています。  しかし、せっかくの意見を生かすという点では、改善すべき点もあると感じています。  まず、勝山市のホームページに録画がアップされていますが、私、聞きましたけども、音質が不明瞭で聞き取れないと思うんですが、市長と教育長はこのままでいいというふうに考えておられるのか、まず伺います。  もう一つは、参加者からも説明会で出された意見は今後どうするのかという質問がありましたが、これは大事な指摘です。  これまでも、体育の授業で利用するジオアリーナへの移動に問題があると指摘されたら、慌てて3億円で地下通路をつくると、これも勝手に変更しちゃって、スクールバスの発着場所も旧市営体育館跡地からジオアリーナ駐車場に変更し、部活動では高校生が勝高グラウンドを優先的に利用して、中学生は長山グラウンドや他の施設を利用するというふうになっちゃってるんです。  そもそも、既存の中学校を使えばこんな問題は全く発生しないのに、勝山高校の敷地に中学校を建設することに固執するから、次々と問題が発生しているんです。  しかも、事前の検討が不十分で、問題を指摘されたら慌てて市の独断で計画変更しています。  これでは、市民の理解も納得も得られないのは当然じゃないでしょうか。  私は、冷静な姿勢で徹底的な議論を大切にする、それが大事だし、そのためには貴重な意見や指摘を生かすことが不可欠だと考えます。  参加者から要請された説明会で出された意見を今後どうするのかという課題について、どのような対応をするのか見解を伺います。 ○議長(乾 章俊君) 油谷教育長。               (教育長 油谷 泉君 登壇) ○教育長(油谷 泉君) まず、市民説明会の音声が聞き取りにくいという件についてお答えをいたします。  今回の市民説明会におきましては、議員の皆様方にもお越しいただいたり、ユーチューブをごらんになったということもお聞きしておりますので、まず感謝を申し上げたいと思います。  さて、このユーチューブでの配信でございますけども、会場によりまして音の響き方ですとか、あるいはワイファイ環境等によりまして聞き取りにくい点があったことは、まずお詫びを申し上げたいと思います。  今後、お問い合わせがありましたら、市民会館で開催した際の動画が一番聞き取りやすいと思いますので、御案内を差し上げたいと思っておりますし、ホームページにもその旨掲載をさせていただいております。  また、中高再編の趣旨につきましては、説明会での御要望に応じてホームページに新たに掲載させていただきましたので、こちらもあわせてごらんいただきたいと存じます。  次に、参加者から要請された説明会で出された意見を今後どうするのかということについて、どのような対応をするのかお答えをいたします。  説明会での説明内容に関していただいた御意見、例えば、勝高敷地内の立地ではグラウンドなど狭いのではないかとか、建設期間の生徒の学習や部活動に支障はないのか、同じ敷地内で高校生と一緒では、中学生が委縮するのではないか、また、スクールバスの時間や本数、部活動後の運行など乗車時間や保護者の送迎の実態などシミュレーションが必要、部活動の選択肢が増えるが、勝高でできるのか、正規の教科教員が充足するのかなど十分な検討が必要、こういった御意見につきましては、これまでも再編準備委員会におきまして検討しておりますが、今後も引き続き市民の皆様にお答えできるように協議をしてまいりたいと考えております。  一方で、説明内容に関するものとは別にいただいた御意見、例えば、再編計画等について、どのように市民の理解と納得を確認するのか、再編統合するメリットは何か、背景や目的、費用の面などホームページ等で示してほしい、3中学校は維持できないのか、3中学校を残す維持費と新中学校に係る建設費・維持費などの比較を教えてほしい、なぜ勝高に建設するのか説明が不十分ではないかなどの御意見につきましては、これまでの再編計画策定に至る経緯を踏まえ、ホームページ等を活用し、再編の趣旨が伝わるようお示しをしていきたいと考えております。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 今回、この説明会をもったのも、市民の方々に直接説明をして理解を得ることが最大の目的だったと私も思うんですよ。  しかし、説明会の発言者の多くは、中学校を勝山高校の敷地に建設することには反対していたというふうに受けとめましたし、この説明会で市民の理解と納得が、この答えで得られたとは言えないと私も受けとめました。  そこで、この説明会で市民の理解と納得は得られたと考えているのか、市長の考えを伺います。 ○議長(乾 章俊君) 油谷教育長。               (教育長 油谷 泉君 登壇) ○教育長(油谷 泉君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  今回の説明会では、延べ200人の方に御出席いただき、ユーチューブによる配信は1,200回を超える視聴をいただいております。これで全ての市民の理解と納得を得られたとは考えてはおりませんけども、これまで市の広報やホームページによる情報提供などを含め、一定の周知は進んでいると考えております。  今後も、再編準備委員会の進捗状況については、市議会を初め、市民の皆様にもホームページ等を通じてお知らせをしていく所存であります。  また、PTA関係の皆様など御要望に応じて御説明もさせていただきたいと考えています。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 私は、市長に聞いたんですよ。質問原稿も渡してありますから、教育長の見解を聞いたんではなくて、市長はこれをどう感じているのかと聞いたのに、お答えもしないっていうのはどういうことかと私は思うんです。 ○議長(乾 章俊君) 水上市長。               (市長 水上実喜夫君 登壇) ○市長(水上実喜夫君) 一般質問へ答弁する一般的な考え方としてお答えをしますが、全ての答弁に自分は全部目を通して、自分で筆を入れています。  したがいまして、私が直接答えようが答えまいが、全てそれは私の答弁、そういったものをそれぞれ担当に応じ、教育長、副市長、政策幹、各課長が細かいこともございますし、趣旨、連続的にしっかりと検討してることもございますので答えてます。  そういう意味では、答弁については自分が責任をもって、誰の答弁であろうと私の答弁というふうに解釈していただければ結構かと思います。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) わかりました。  じゃあ、次、質問しますけども、実は、説明会での市民からの意見、これはネットを見ますと19の箇条書きにまとめられています。  教育長は、実は準備会で、これらについては丁寧に答えさせていただいたとして、現時点では市議会や市民の大多数が反対している状況ではないと考えておりと述べています。  私は、この準備委員会の議事録を読んで、実は驚いたんです。市民からの説明会で出された意見を今後どうするのかとの指摘に、これが答えなんですか。  それなら教育長、伺いますけども、勝山高校の敷地に中学校を建設することに市民の大多数が賛成しているというふうに考えていらっしゃるんですか。そうなら、何を根拠にそう考えているんですか、説明を求めます。  私は、意思表明をしていないのは、賛成だと言えないと思うんですよ。意思表明しないのは賛否不明だ、これが合理的な判断だと思うんですが、いかがですか。 ○議長(乾 章俊君) 油谷教育長。               (教育長 油谷 泉君 登壇) ○教育長(油谷 泉君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  中高再編につきまして、市民説明会の会場ですとか、その後メール等でいただいた御意見の中には反対の声もございましたが、別途、支持をしていただいているという声も届いております。  このことをもって、市民の大多数が賛成しているとまでは申し上げることはできませんが、説明会のユーチューブ配信ですとか市の広報、ホームページ等での周知を通して、一定の御理解は得られているものと考えております。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 今、教育長がおっしゃったように、大多数が賛成してるって言える状況でも客観的なものはないというのは、その通りだと私、思うんですね。  で、もう一つは、この説明会だけでなく、準備委員が指摘されたことも解決していないのに、計画案がそのまま進められる問題です。  準備委員から3中学校の連携と中高連携は現場でも実施でき、すでに実践が始まっているとの報告とか、小中高の総合的な連携も提案されています。  この指摘は、小学校も中学校も高校も校舎が離れていても連携はできる、つまり高校敷地内に中学校を建設する必要性が薄いことを私、示していると思うんです。  これは、市内に限らず、日本どころか世界中とも連携できる、まさに未来を展望した指摘です。インターネットの時代に距離が課題だとの理由は時代遅れですし、ましてや教員の移動が楽だからと、勝山高校の敷地に中学校をわざわざ建設する必要があるんでしょうか。この指摘は、実は全く議論されていないです。  2つ目は、地下通路には防犯と防災、安全、安心の問題があり、スクールバス等との発着場所の問題も指摘されました。  委員長は、最初に出ていた案をもう一度検討すべきという意見、これは事務局の方で検討課題としてお願いしたいと述べていますが、そもそも、中学校に体育館がないことや勝山高校の正門への交通アクセスが極めて悪いことが原因なのに、取り繕いの検討しかない。これこそが問題なんです。  結局、勝山高校の敷地に中学校を建設する計画以外の対策は、全く議論されていません。比較検討もしていません。  準備委員会で指摘された問題だけでも解決していないのに、ましてや説明会で市民から指摘されたさまざまな問題も、このままの状況で市長も教育長も計画案を強行するのか見解を伺います。 ○議長(乾 章俊君) 油谷教育長。               (教育長 油谷 泉君 登壇) ○教育長(油谷 泉君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  1点目の連携は現状でも可能という御指摘についてですが、再編準備委員の関係部分の御発言を議事録から抜粋して、確認のために申し上げますと、中高連携をするということが頭の中にある。何年後か先にこういうことになったらこんなふうにしようではなくて、やれることは今からやろうという思いで4月からいろんな活動に取り組み始めさせていただいている。今のこのままの体制でも充分できることがあって、その辺を少し報告させていただいて、この後どんなふうに持っていくといいのかということの参考にしていただければという内容の発言であります。また、後半の部分では、高校生の子に中学校に来てもらって、いろんな活動を少しずつ広げている。太鼓の日本文化部がそれぞれの中学校を訪問して先輩の姿を見せてくれるとか、いろいろな探究活動のグループが中学校を訪問して子供たちとの交流をしてくれるとか、そういうことは非常にいい影響が出ていると考えているという御発言もいただいております。  こういったことでございますので、この委員の発言につきましては、議員御指摘に沿った趣旨の発言ではないと受けとめております。  また、この発言に関連して、別の委員からは、勝山の教員みんなで勝山の子を見ていこうという話は以前から私たちの中にある。それを元にしてこの新中学校を考えていくというのはとても意味があると思っているという御発言もいただいております。  2点目の地下通路に関する御発言は、スクールバスの発着場を含め、防犯と防災、安全、安心の面から心配であるという趣旨の御意見でございました。  私どもも安全安心対策については、最優先で考えていくこととしており、現在は、まだ現地の測量を進めている段階でもありますので、それを踏まえて具体策を検討してまいりたいと考えております。  ちなみに、この委員からは、中学校再編はものすごくいいことで、子供の将来のためにやっていただきたいと思うという御発言もいただいております。  先ほどの答弁の繰り返しにもなりますけども、説明会を初め、いただきました御意見については、引き続き協議を重ねながら御理解いただけるよう進めてまいりたいと考えております。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) どうも私の理解と、油谷先生の理解の仕方が違うみたいです。私は、発言者の全てのことを全部取りまとめて話をしてるんじゃないですよ。発言者の中のエッセンスとなる項目について指摘をしていて、それについて問題が解決してないんではないかという話です。  さまざまな意見ありますから、全部ひっくるめて全体は賛成だから、ほんで賛成なんだと、こんなざくっとした話ではすまないというふうに指摘をしておきます。ここについては、今後の議論になるでしょう。  次に、9月4日から始まった署名運動について、これも見解を伺いたいと思います。  説明会でも、もうこの計画は決まっているのかっていう質問があって、勝山高校に併設は前提だが、議会と市民の多数が反対ならできないということが、私、再確認されたと思うんです。  この住人こそ主人公という原則を守る、これが今回の署名運動の土台にあって、私たちのまちは、自分たちのまちは自分たちで考えて判断して行動する、これを勝山市で実践するという熱いものを感じます。  3月議会に提出された陳情と署名は、賛成、反対じゃなくて、基本計画の策定の前に慎重な議論をすることを求めたのに、議会は不採択にしてしまいました。  また、市長は議会に提出されたものだと、まるで人ごとのような対応をしました。  今回の新たな署名は、こうした経過を考慮した内容になっています。  その特徴の一つは、宛先を水上市長、乾市議会議長、油谷教育長、この3名にして、人ごと扱いにはできないようになっています。  2つ目は、計画を凍結することと中学校のあり方を再検討することとして、勝山高校に同居することと、この中学校の再編問題、これ別の問題として対応策をわけて求めています。  三つ目は、3月に提出された4,000人以上の市民署名でも、勝山市も市議会も多数でないと門前払いするんなら、市民の過半数を超えようという意気込みが示されています。  四つ目は、その署名の呼びかけ人が前回よりも増えており、市民は諦めていないことと賛同者が広がってることを示しています。  そこで、市長と教育長は、この署名の趣旨をどのように受けとめているのか見解を伺います。もし、市長と教育長が市民の声を受けとめて、計画案を凍結して、中学校のあり方を再検討すると判断すれば、市民からは市民の声を聞いてくれたと高く評価されると思いますが、それでも勝山高校との同居型連携に固執をされるのか見解を伺います。  もう一つ、以前私が市の職員や教職員などが、関係者が署名したら不利益を与えるのかと質問しました。  理事者側は、不利益を与えるようなことはしないと答弁されたと思いますけども、これは変わっていないかどうか、改めて見解を伺います。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員、持ち時間あと4分30秒です。よろしくお願いをいたします。  油谷教育長。               (教育長 油谷 泉君 登壇) ○教育長(油谷 泉君) ただいまの御質問にお答えをいたします。
     署名運動につきましては、これは関係団体のお考えで実行されるものでごさいますので、そのことについて特段の思いはございません。  私どもとしましては、これまでの経緯を踏まえて策定した再編計画に基づいて、新中学校が魅力ある学校になるよう検討を進め、その内容を市民の皆様にお示しするとともに、いただいた御意見等を踏まえて、よりよい方向に進めていきたいと考えていることに変わりはございません。  また、署名は個人の意思でされるものでございますので、御指摘のような不利益を与えるというようなことはございません。 ○議長(乾 章俊君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 最後に、不利益を与えないって言われたのは、私、当然だと思うんですよ。  教育というのは、未来にかかわる、勝山市の将来にかかわる問題ですから、いっときの誰かが判断したからそれに従えなんて、独裁国家じゃあるまいしと私は思ってたんですけども、そうじゃないよと言われたので、これは市民に広く、皆さんの意思で行動してもらっていいですよということは、私たちも訴えていきたいと思っています。  実は、この勝高につくるという計画は、事前の検討が不十分なために、次々と問題点を指摘されて計画変更してきたと、先ほど指摘をしました。  同じように、今回の説明会での説明と質疑でもさまざまな変更が見られます。  その一つは、連携クラスはつくらず、先取り授業もせず、TT授業を全クラスで実施するとしたことです。  梅田前教育長は、県内の連携クラスはうまくいっていないと言われましたが、連携クラスに問題があるからTT授業に変更してるんじゃないかなっていうふうに私は推察します。  しかし、勝山市教育委員会は、中高連携の実績もなく、しかも現状では当事者でもないし、そのような審議をする機構も持っていないのに判断できるとは考えられません。  それなら、県立高校でも中高連携を担当している福井県教育委員会が、勝山市の中高連携は全クラスでTT授業が適切だと判断したんでしょうか。そんな報告は聞いたことがありません。  そこで、この連携クラスをやめてTT授業にすることを、どこで審議したのか説明を求めます。  さらに、勝山市で実施するTT授業とは具体的にどのようになるのか、全く説明がありません。  そこで伺いますが、中高連携のTT教育は、中学校3年生だけなんでしょうか。もし、中学校3年生だけだと、多様な進路選択の時期に混乱を招かないのか。  また、わずか1年間のTT授業で効果があり、どうしても必要なのかを示す事例等があるのか説明を求めます。  もし、3年生に限らないとなると、教員の負担は大丈夫なんでしょうか。県内の事例では、連携クラスは中学校3年生の1学級だけに限定ですが、全クラスでTT授業をすると、高校の教員は高校の授業に加えて、中学校全クラスのTT授業も担当になります。  中学校が、1学年、統合して5クラスなら ○議長(乾 章俊君) 山田議員、あと1分です。 ○16番(山田安信君) 半分しか進学しない勝山高校は、2クラスか3クラスですよ。  そこで伺いますが、このTT授業はどの教科でやるのか、時間割を検討したのか、TT授業の準備時間なども検討したのか、検討したっていうなら、その資料の提出と概略の説明を求めますし、高校は県教委が所管していますので、福井県教委がこの問題を検討した資料はあるのか、これも資料の提出を求めます。  答弁の時間がなくなったら、答弁書をつくられているのはわかってますので、それまたいただいて、その判断で私は理解しますけれども。  もう一つ、TT授業も教育委員会が発案して押し付けちゃってるなら、問題だと思いますよ。  これまでも、学校の先生から通常のTT授業でも教員の連携が難しいと指摘があったはずです。 ○議長(乾 章俊君) 時間切れでございますので、まとめていただきたいと思います。 ○16番(山田安信君) こういう問題、本当に検討しているのかいないのか、簡単にそれだけ説明して。資料があるなら、資料あります、提出しますというだけ答えてください。 ○議長(乾 章俊君) ありましたら資料を提出すると。ありましたらということで、この時間は随分オーバーしておりますので、これでもって終了したいと思います。 ○議長(乾 章俊君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午前11時39分 休憩                 午後 1時00分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○副議長(吉田清隆君) 再開いたします。 ○副議長(吉田清隆君) 午前に引き続き一般質問を続行いたします。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山忠男議員の質問を許可いたします。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) 市政会の丸山でございます。議長から質問のお許しを得ましたので、私は先の令和4年8月大雨災害についてを議題として、いろいろと御答弁いただきたいと思います。一問一答形式でお願いいたします。  まず概要でございますけども、最初に今回の8月4日の大雨で被災されました多くの方々に対しまして心から深くお見舞いを申し上げます。  私は、昨年の3月議会の一般質問で、令和3年1月上旬の大雪を取り上げまして、自宅前の商工会議所裏の用水からあふれた雪水が自宅の店舗内に入り、床下浸水をした、そのときの体験をもとにいろいろと申し述べましたが、その際に、勝山市は災害がほとんどなく、あっても雪に対する備えができていればいいというような発言をしました。  しかしながら、今回の大雨に接し、他の自治体同様に大雨の対策が必要であると、身をもって体験させられた次第であります。  テレビの天気予報で、気象予報士が線状降水帯や記録的短時間大雨情報について番組の中で報告をしていましても、全くよそごとであると意に介しなかったのですけども、今回の大雨で線状降水帯とか記録的短時間大雨情報なるものを体験しまして、地球を取り巻く気象状況について、また災害の対応についても認識を新たにしたものであります。  これは全国的に見ますと、国土交通省は8月3日からの大雨により、6日は午前8時までに東北地方や北陸地方など10県の62河川で氾濫が起きて、家屋の浸水も各地で相次ぎ、6日午前中までの総務省消防庁のまとめでは330棟が床上浸水し、また全半壊した家屋も多数あり、住宅被害は合計1,130棟に及んだとしています。  人的被害については、幸いにもいいますか、行方不明が2人となっています。  今回、勝山市を襲った線状降水帯は、3日から4日にかけて青森、秋田、山形、新潟、福井の各県で発生し、局地的な大雨をもたらしました。  このような線状降水帯が広い範囲で頻繁に発生するのは非常に珍しく、異例なことで、6県で54万人が一時避難対象となりました。  気象庁は、台風を起源とする大量の水蒸気が前線へ流れ込んだのが原因と分析しています。  これ、ちょっと文章長いので、割愛させていただきまして、この線状降水帯が頻繁に発生するケースはこれまでにもあったようで、昨年も全国的には8月の2日間で7回、今年は7月18日から19日にかけて5回記録しています。  この記録は、九州北部を中心とする同じ地域で発生していましたが、今回は東北地方から北陸地方までの広い範囲で確認されました。  気象庁の分析によれば、日本海から北日本を通って太平洋に伸びた前線が3日からゆっくりと南下し、日本列島の西にあった台風6号が消滅した後の低気圧由来の水蒸気が前線に向かって流れ込み、この影響で大気の状態が急速に不安定となり、東北の日本海側や北陸で積乱雲が発達して次々と線状降水帯の形成につながったようです。  3日から4日にかけて数年に一度程度の大雨で発表する記録的短時間大雨情報を東北、北陸を中心に8道県で合計36回発表しています。  気象庁は、線状降水帯の発生可能性が高まった場合には、全国を11地方にわけて、半日前から6時間前に予測情報を発表する運用を6月から始めていましたが、土砂崩れや洪水などの水害が起こる前に自治体や住民に備えを促す狙いがあるが、今回は事前に公表できなかった模様です。  線状降水帯は局地的に発生するために、事前に捉えるのは大変難しいとされていて、形成のメカニズムが完全にわかってないことも予測することのハードルを上げているとしていますが、今回予測ができなかった背景を今後さらに検証するとしています。  ここもちょっと割愛させていただきまして、福井県内は4日午前中に線状降水帯が発生し、奥越を中心に記録的な大雨が降り、福井気象台は県内初となる顕著な大雨に関する気象情報を嶺北対象に発表しました。  (2)、勝山市の状況についてを申し上げます。  雨は嶺北の広い範囲で断続的に非常に激しく強く降り続き、土砂災害警報発令以降も降雨が継続してさらに雨が降り続くことが見込まれたことから、勝山市は午前8時30分に勝山市災害対策警戒連絡室を設置いたしました。  非常に機敏で、適切な配置だったんじゃないかと思います。  その後、午前10時に市内全域を対象に市民の安全を確保するために避難指示を発令するとともに、勝山市災害対策本部を設置しました。  気象庁は、記録的短時間大雨警報を勝山市に2度発表し、北谷町谷では午後5時までの24時間の雨量が305ミリに達したと報道されました。  時系列的には、勝山市は午前8時18分に記録的短時間大雨情報として90ミリ、8時35分に土砂災害警戒情報、9時39分に顕著な大雨に関する気象情報が勝山市には80ミリの雨が降ったとして線状降水帯が発生したと発表されました。  その後の報道では、勝山市で4日午前中の12時間降水量が、8月で観測史上最大の127ミリが観測され、4日午後7時現在では178ミリが観測されました。  各地で河川が氾濫し、土砂崩れや道路の冠水も相次ぎ、勝山市では4日午後5時現在で床上浸水10件、床下浸水多数の報告がありました。  その後、9月4日現在、床上浸水16件、床下浸水49件、合計65件と修正されています。  4日午前10時に避難指示が出されましたが、その時点で滝波川、皿川、暮見川、野津又川の各河川が氾濫し、市内各所で道路の冠水が見られ、同時に家屋の床上、床下の浸水が見られました。  特に、滝波川と暮見川では、護岸の一部が損壊しています。  これにより、河川の流域に居住する地区の被害が大きく、家屋に土砂が流れ込んだ野向の北野津又地区、その上流の地区の養魚場や釣り堀、さらには北谷の渓流魚のイワナ養魚場に至っては壊滅的な状況となっています。  まだ全容が把握されていない野向町や荒土町地区の田畑の被害も甚大な被害となるのではないかと思います。  また、スキージャムに至る有料道路の崖崩れに至っては、間一髪で人的被害を免れたとの報告を受け、驚いた次第であります。  4日は嶺北地方に大きな被害を及ぼしましたが、翌5日には丹南と嶺南東部を中心に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降り、南越前町今庄地区で鹿蒜川が氾濫して、浸水した住宅に取り残された住民が自衛隊に救助される事案が見られましたし、またJR北陸線の線路が複数箇所で冠水し、北陸線敦賀と武生間で線路に甚大な被害が確認されたため、少なくても9日まで運転を見合わせるとした事案も発生しました。  北陸自動車道と国道8号も土砂の流出が相次ぎ、嶺北と嶺南を結ぶ交通網が寸断されるという事態となりました。  今回の令和4年8月大雨災害における勝山市の被害状況については、8月26日の全員協議会で詳細な報告を受け、さらに9月6日の全員協議会では、市長から直接に今回の災害に対する対策や被災者支援について報告を受けました。  今日は一般質問で今一度、市長を初めとする担当課の見解や答弁をいただきたいと思います。  それでは、質問事項の項目として1点目、令和4年8月大雨災害についてでございますが、この災害に対する市長の見解について、最初にお伺いをしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 水上市長。               (市長 水上実喜夫君 登壇) ○市長(水上実喜夫君) 令和4年8月大雨災害に対する見解についてお答えをいたします。  8月4日に勝山市を襲った大雨により、野津又川、皿川を初めとした河川が氾濫し、多くの家屋等が床上、床下浸水し、農地、水路、河川、道路、そして上下水道施設などに甚大な被害が発生しました。改めて自然災害の脅威を思い知らされるとともに、市民の皆様の安全安心のための防災減災対策の重要性を痛感いたしました。  1ヶ月が経過した今も、市内各所に大きな爪痕が残っています。完全復旧には、多くの労力と長い時間を要する状況でございます。1日も早い復旧を市の最優先事項とし、組織を挙げて取り組むとともに、きめ細かな被災者支援を進めてまいります。  先日、開催されました市議会災害対策本部支援会議で申し上げましたとおり、農地や農業用水路、農道の復旧に際しては、地元負担を無料とすることで農業者の意欲の減退を防ぎ、ひいては農村集落の持続を支えてまいりたいと考えています。  改めて当日の経過を申し上げますと、午前7時30分に福井地方気象台による大雨(土砂災害)警報が、7時50分には大雨(浸水害)警報が発令されました。8時5分には野津又川支流が氾濫しまして、民家の敷地に水が流れ込んでいました。その後、9時31分に顕著な大雨に関する福井県気象情報が発表されるまで2時間の間に約7回の警報級の気象情報の発表がありました。  市では、7時30分に総務、建設、農林の担当職員の招集を行いまして、8時30分には勝山市災害対策室、そして10箇所の一時避難所の開設や市内全域を対象とした緊急避難指示を発令しています。  しかしながら、台風など、これは議員の方からもありましたが、進路の予測ができる風水害と違いまして、ほとんど前触れなく襲ってきた初めての線状降水帯による豪雨への対応については、市としても反省する点が多々あります。  災害対策本部設置や避難指示発令のタイミングはよかったのか。市民への情報伝達手段、あるいは災害対策本部の体制や機能はこれでよかったのか。あるいは、災害ボランティアセンター対策本部との連携など課題になった点につきましては、今、一つずつ検証しているところでございます。  災害には常日頃からの備えが大切ですが、やはり発生の初期においては、一人一人の市民の方が自分の命、そして家族の命を守るための行動が大切になります。いわゆる自助しか、最初は頼るとこがありません。  同時に、地域コミュニティが自分たちの村を、自分たちのまちを、自分たちのコミュニティを自分たちで守るという、こういった共助の意思と共助の体制があるかどうかが大切になります。  この地域の共助の体制の要となるのが、自主防災組織です。  自主防災組織には、災害時における初期活動、住民の避難誘導、応急手当等大変重要な役割が期待されています。  ぜひ、今回の災害を機に自主防災組織が未設立の地区においては組織の立ち上げを、そして設立されている地区では継続的な研修や実地に即した避難訓練をお願いしたいと思います。  市では、市内全域を対象とした、地域防災組織連絡会の組織化を目指しています。  今回のように被害が急速に拡大した場合は、特に自主防災組織間の連携が必要となります。  地域防災組織連絡会は、市内に約250名おられます防災士の方々との連携を図り、防災減災につないでいく役割も担っております。ぜひ、組織化への御支援、御助言をお願いしたいと思います。  今回の大雨災害の経験を生かし、市民の皆様の安全安心を第一に市議会と一体となり、地域防災力の向上を図ってまいりたい、そのように考えています。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) はい、ありがとうございました。  市長からは招集挨拶並びにさきの全協で細かい報告をいただきましたけども、今またさらに御見解をお伺いして、私も新たに自分の身を律するとともに、今後もさらにこういった事態に対して備えたいなという気持ちでいっぱいであります。  今も御披露いただきましたけれども、線状降水帯なんていうのは、気象情報で見ていましたけども、それを身をもって体験するという機会、まあこんなことはもう二度と受けたくありませんけども、そういうものを受けて、本当に泥水、土砂、そういうものの恐怖というものを目の当たりに見て、本当に私も大変な被害があったなと思っております。  市長が今、おっしゃっていただきました、自助、共助、この辺のところ、自主防災組織活動、そういうもの、できてないところを立ち上げて、そしてまたは避難訓練等もやってく、そういった予防対処も今後必要になっていくのかなと思いますので、私の町内もそういうのも含めて対応していきたいなと思います。  さきに、災害被害額上限を36億円に見られて、上限を大きな視野でもってみて36億円と、そういうふうに対応能力に柔軟性をもたらしたことに対しまして、まさに賢明なお考えであるということを深く敬意を表したいなと思います。
     市長は、冬には流雪溝にもなる農業水路の被害が大変多く、仮復旧が必要として、また農村被害は農業への意欲減退につながり、産業的な観点からだけでなく生活や農村を守るという支援が必要だと、そういう言葉を重ねてお聞きして、私も重く受けとめたいと思います。ありがとうございました。  2つ目であります。被災者に対する勝山市の支援制度についてお伺いしたいと思います。  国は、南越前町に対しては被害が甚大であるということで、特に住宅の再建支援として最大で建設購入で300万円、補修で200万円ということで報告がありましたけども、勝山市は該当しなかったのかどうか、改めてお聞きしたいと思います。  それと、県は住宅建設購入費用の4分の3を補助するとして150万円から400万円、補修の場合は50万円から300万円を提示しております。  県は、緊急被災者支援金としても床上浸水が10万円、床下浸水2万円の支給をするとしています。  また、南越前町は床上浸水または全壊半壊家屋に対しては10万円、床下浸水または一部損壊についても3万円の支給となっておりますけども、勝山市は住宅の全壊見舞金6万円、150センチ以上に対しては3万円に対して、また床下浸水は見舞金なしだとしています。  市として、この見舞金という額、どこまですればいいのかわかりませんけども、少しは見直してみる必要はないのかと思います。  と言いますのは、ちょっとまたさきにも触れましたように、昨年の1月大雪、あのときに私の家も床下浸水したんですけども、雪の場合は何といいますか、さほど大したことないという言葉が適当かどうかわかりませんけども、汚いのは汚いかもしれませんけども、どこまで汚いかというと、今回の土砂災害のような泥が中に入ってきたのとはちょっと違うんじゃないかなと思います。  そして、その際もお見舞い金を出たところを見ますと、それは非常に少ないのかなと思いますので、あとでちょっとお答えをいただきますけども、ちょっと見直してみる必要は私はあるのではないのかなと思います。  北野津又地区とか薬師神谷地区、また伊波地区の被災者3件が、市営住宅に避難入居されたということも伺っています。床上浸水と床下浸水の差、これとても大きいと感じます。  薬師神谷の現場を視察しましたが、床下浸水の被害を受けた家屋ですけども、座敷の畳は全てまくってしまって、そして敷板もめくり、そして土砂を取り除いています。床上の場合とそんなに変わらないということで、土砂でなくても生活用水の場合でも衛生面からみれば大変だと思いますので、こうしたときは床上、床下の区別なく、臨機応変に、また杓子定規に捉われず現状第一の対応をお願いしたいなと私は思います。  他に支援制度として、市は市民税、県民税の減免とか、固定資産税の減免、国民健康保険税の減免、後期高齢者医療保険料の減免、介護保険料の減免、水道料金の減免、下水道使用料の減免、農業集落排水処理施設使用料の減免があるとしていますけども、これらの減免制度も非常に大切なことだと思いますけども、先ほども言いましたように、お見舞金の額とかそういう見直せるところを見直すというところの見解を一つお伺いしたいと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 黒瀬福祉児童課長。             (福祉児童課長 黒瀬しのぶ君 登壇) ○福祉児童課長黒瀬しのぶ君) 令和4年8月大雨災害についてのうち、被災者に対する支援制度についてお答えいたします。中でも、災害見舞金についてお答えいたします。  下牧議員の答弁でも申し上げましたとおり、勝山市の災害見舞金は他市と同程度ではありますが、災害対策本部災害対策室ができた際の追加の規定がございまして、この点で他市よりは高くなっております。  災害見舞金は、生活再建のための資金というより、お見舞い金という性質でございます。金額につきましては、社会経済情勢の変化にあわせて検討してまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) 先ほどの下牧議員とお答えが一緒ですけど、まあ、答えが違ったらいかんですけども、一度、見直していただくよう、ここで要望いたしますので、対応をよろしくお願いしたいと思います。  次に3項目に移ります。  今後の対策についてでありますけども、いろいろ10項目までありますので、そのうち一つ一つお伺いをしていきたいと思います。  まず、河川の氾濫対策であります。  氾濫した河川のうち、皿川が182ミリ、滝波川、野津又川、暮見川がいずれも181.9ミリ、まあ182ミリと同じですけど、4つの川より多く降った九頭竜川が、2日間で410ミリ、浄土寺川が1日で214ミリと、氾濫した川よりも多いのですが、実際には九頭竜川、浄土寺川は氾濫していません。  その違いは、ダムのあるなしと考えますが、見解は同じだと思いますけど、一応お聞きしたいと思います。  暮見川は、滝波のラコーム横の土手が削り取られています。  滝波川については、以前から疑問だったのですけども、今回のような大雨が降った場合は、鉄砲水のようになるのではないかと思っていました。今の滝波川は、治水対策で結構年数前だと思いますけど、護岸整備もしっかりとできていて、心配ないと考えていたんでしょうけども、私は違っていました。つまり、川というものは曲がりくねっているのが正常であって、直線的な川は治水対策で人工的に直さない限りは起こりません。  ということで、もう一つ、さらに深いどんぶが一つもないんですね。そして、大きな石もありません。ストレートな直線的な川ではなくて、曲がりくねった、蛇行した川が私は正しいんじゃないかと思うんです。  昔の滝波川は違いました。放流すると、鮎は上流にさかのぼりますけども、鮎の場合、これをさきの例で合わせますと、せっかく上流まで登っても、深い箇所も大きなよい石もないと川を下ってしまいまして、本流に戻ります。  今回も一定の深い箇所がいくつかあれば、また人工的に流れが弱まるようにすると、水の勢いもある程度は防げたのではないのかなと思います。  自然に任せた川は蛇行していますので、滝波川はまっすぐです。なぜあのような川になったのか不思議です。  野津又川は、北野津又で道路や田畑の崩壊、皿川は伊波地区で護岸堤防の崩壊や床下、床上浸水、滝波川は黒原用水の取水口が崩壊しました。  洪水警報、大雨警報が解除されたのが午後7時13分で、土砂災害警戒情報が解除されたのが午後7時40分となっています。そして、翌5日、午後8時16分に大雨土砂災害警報が解除されました。  こういうこと今、るる述べましたけども、これを捉えまして、担当課がどのようにお考えなのか、一つここで見解を伺いたいと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 藤澤建設課長。               (建設課長 藤澤和朝君 登壇) ○建設課長(藤澤和朝君) 令和4年8月大雨災害についてのうち、今後の対策についてのうち、河川氾濫対策についてお答えします。  まず、議員がおっしゃるとおり、皿川などの4つの河川より多くの雨が降った浄土寺川が氾濫しなかったのは、浄土寺川ダムの洪水調節が有効に機能したものだと考えております。  次に、滝波川をなぜまっすぐにしたのかとの御質問でありますが、蛇行した川では、増水した際に湾曲部に、特にカーブの外側に水の流れが強く当たりまして、大きな石や流木の衝突により護岸の欠損が生じやすくなります。また、欠損箇所から堤防の土砂が吸い出されたり、護岸が崩れたりする危険性が非常に高くなります。また、強い流れにより河床が洗堀されることにより、護岸の基礎が浮き、こちらの現象でもまた護岸の陥没や崩壊する危険性が非常に高くなります。  蛇行した河川は、まっすぐな河川に比べて洪水時の流れを阻害し、上流部の水位が上昇することになります。これにより、上流部では堤防越水による危険性が、また高まってまいります。  過去の河川改修により、蛇行した河川がまっすぐに整備されたものだと考えております。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) このことは、聞き取りのときに木下技幹の方からお伺いしましたけども、一歩譲って、曲がりくねった川、全国いろいろあると思うんですけども、もちろんダムのない川もありますが、曲がりくねってるからこそ、そういう一直線でスピードをもって流れ落ちるというのがないのじゃないかなと、私自身はこう思ってるんですけど。まあ、それを専門家の考える方が正しいとして受け取っても、今度は逆に、鮎の生態系から見ましても、ちょっと違うなという感はあります。  ここで今、そういうことを、私の思いを言っているだけで、また専門家の意見をお聞きしましたので、そういうふうに受け取っていきます。  何しろ、そういう災害が起きない川に、また今度いろいろお考えいただいて、そういう強い川をつくっていただきたいなという思いであります。  次にいきまして、上下水道インフラ対策についてお伺いをいたします。  上水道の断水は、北野津又地区で9軒、谷地区で16軒、上下水道施設被害は、滝波町、荒土町新道、北谷町谷、村岡町浄土寺、勝山170字、野向町北野津又、野向町薬師神谷、の7地区、また上下水道施設が8箇所、最大被害8,000万円という担当課からの報告をいただいておりますけども、これ以外に何かあればお伺いしたいと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 泉川上下水道課長。              (上下水道課長 泉川通子君 登壇) ○上下水道課長(泉川通子君) 令和4年8月大雨災害についての今後の対策についてのうち、上下水道インフラ対策についてお答えいたします。  今回の大雨災害により、地中に埋設しております下水管渠や水道管の破損、水源地の取水施設の崩壊など上下水道施設も甚大な被害を受けました。  まず、下水道施設の被害状況でございますが、滝波町1丁目では暮見川護岸の崩壊、また野向町北野津又地区では土石流により下水管渠等が破損いたしました。  次に、上水道施設につきましては、7箇所が被災いたしました。そのうち、野向町北野津又地区では、道路等の損壊に伴い水道管が破損、北谷町谷地区では、水源地の取水施設が崩壊し、取水不能となったことにより、それぞれ断水に至りました。断水により御不便をおかけします御家庭に対しましては、ポリタンク等による応急給水を行いますとともに、入浴施設の無料券をお配りいたしました。  今回被災いたしました上下水道施設の応急工事につきましては、市と災害時の応援協定を締結しております勝山建設業会、勝山管工事業協同組合、勝山市下水道工事店組合の皆様の御協力により、迅速かつ円滑な対応ができたと考えております。業会及び組合の会員の皆様に心より感謝を申し上げます。  今後進めてまいります上下水道施設の本復旧のうち、道路や河川の復旧にあわせた復旧が必要な箇所につきましては、県を初めとする各関係機関としっかりと協議を行い、1日も早い本復旧を目指して取り組んでまいります。  また、今回の災害を踏まえまして、災害時における応急給水などの迅速な対応と1日も早い施設の復旧が可能となりますよう、定期的な訓練や関係機関との応援体制の強化に努めてまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) 全協の方でいろいろ報告を受けてますと、一早くそういう被害を受けられた方のところに水を差し伸べるという取り組み、非常に早かったなと思います。いろいろありがとうございました。  次に3つ目、農業用水取水口損壊の回復についてであります。  滝波川は、黒原用水の取水口が崩壊してますけども、1日も早い復旧工事をお願いしたいところであります。  用水は、冬になりますと流雪溝になると市長もお話ししていただきましたけども、本当に早い復旧を頼みます。  滝波川以外の農業用水の損壊状況についてはいかがかなと思いますので、担当課の方で見解があれば、これについてもお伺いしたいと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 鳥山農林課長。               (農林課長 鳥山健一君 登壇) ○農林課長(鳥山健一君) 次に、令和4年8月大雨災害についての今後の対策についてのうち、農業用水取水口損壊の回復についてお答えいたします。  今回の災害では、河川から農業用水を取り込むための取水施設が被災していますが、土砂の堆積による水路の閉塞だけでなく、黒原用水取水口など構造自体に損傷が発生した施設が数多くあります。  災害が発生した8月4日の時点では、まだ水稲育成に用水の確保を必要としていたため、北陸農政局より借り受けた大型水中ポンプを設置して用水を確保するとともに、大きく損傷した取水施設を中心に緊急対応工事を発注いたしました。  こうしたポンプの設置や緊急対応工事に際し、勝山建設業会の皆様には多大な御協力をいただき、深く感謝申し上げます。  今後、冬季や春の代かき期にはさらに必要となる水量が増えることから、水中ポンプによるポンプアップだけでは水量不足が懸念されるため、現在はパイプ等を用いた仮設水路への切り替えを進めているところです。  今後は、河川護岸の復旧を行う福井県と協議をしながら用水路の改修を進めてまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) 滝波川の黒原用水の現場は私も行ってみまして、本当にすごいなあと、よくこれだけ壊れてしまうんだなと思います。  実は、鮎を放流するときに、あそこには必ず放流してるんです。というのは、どういう川に、どういう場所に行くかっていいますと、我々放流するところに最初行かれて、それからまた鮎が生息するのにふさわしいなと思う雰囲気のあるのは何となくわかるわけです。  私たちも放流するときには、いろいろ限られた、もう決まってるところがあるんですけど、その一つが黒原用水のところです。  非常によくできてるなと思うのは、上の方から引っ張ってきて、自然に田んぼの方に入っていくように、よく工夫したところで、いつも行って眺めていても飽きないような、そういう場所だったと思います。  それが、今回、壊れてしまっていますので、緊急に水を入れる、そういったものをしていただいて、やがてはまた前のような復活をして、きれいな場所にしていただきたい、そういうものを期待しております。よろしくお願いしたいなと思います。  次に、4点目です。生活に密接な農業用水対策、これは地元負担の割合についてをお聞きしたいなと思います。  用水もいろいろあります。  例えば、栃神谷などでは民家の上にある用水を地区住民が総出で回復していました。  しかし、薬師神谷の場合は、民家の裏山を登ったところに用水があって、そこを土砂が塞いでしまっていました。急な山道の上に竹やぶがあり、その上にある用水なので、人の力だけでは回復できないということで、重機を入れて修復していました。  地元負担を免除するようにお願いする予定でしたが、地元負担なしということで報告を受けてますので、ここでの見解をお伺いして、改めて確認したいなと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 鳥山農林課長。               (農林課長 鳥山健一君 登壇) ○農林課長(鳥山健一君) 次に、生活に密接な農業用水対策(地元負担割合)についてお答えいたします。  勝山市では、従来から農業用水路は冬期の流雪目的など営農以外の生活用水路として利用されているほか、道路排水にも利用されています。  また、農地は雨水を一時的に貯留し、洪水や土砂崩れを防ぐ一種のダムの役割を担っております。  また、農道についても市道同様に地域の方々の生活になくてはならない社会インフラとして認知されております。  農業者の高齢化が進む農村集落や耕作放棄地の増加といった現状を踏まえ、市で支えていくことが必要であるとの観点から、農業者の営農環境の維持と離農抑制を図るため、今回の農業用施設の災害復旧事業にかかる地元負担金については求めない方針としたところです。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) はい、その答えをお聞きして、本当に安心しています。  地元負担なしということで、今後またいろいろ災害が起きると思いますけども、そういう対応でありがたいなと思います。  5項目め、土石流被害、それから市管理の河川被害、道路復旧作業について、今後の対策について見解があれば伺いたいなと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 藤澤建設課長。               (建設課長 藤澤和朝君 登壇) ○建設課長(藤澤和朝君) 土石流被害、市管理河川被害、道路復旧作業についてお答えいたします。  8月4日の大雨により道路、河川、谷川など多くの箇所で土砂が流出いたしました。
     市では、大雨が降り止んだ8月5日より連日、勝山建設業会の協力をいただき、孤立している住宅や施設へ通じる市道に流れ出た土砂の除去や2次災害の恐れがあった小河川の埋塞土砂の撤去などを進め、8月25日には生活に著しく支障となっている市道等について応急的な対策を終えることができました。勝山建設業会会員の皆様には深く感謝申し上げます。  現在は、国に災害復旧を申請するために被災箇所の調査、復旧方法の検討及び設計を進めておりますが、被災箇所が多く、大規模であるため、奥越地区測量設計協同組合の協力や福井県からの派遣職員の助言をいただきながら作業を進めているところでございます。  10月中旬より1ヶ月程度かけて国の災害査定が行われ、災害復旧費が決定いたしますので、その後は順次工事発注を行い、1日も早い復旧に努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) はい、ありがとうございました。  本当に建設業の人には、大変お世話になったなという気持ちでいっぱいです。  北野津又川の上流、北野津又地区に、たまたま山崎先生と一緒になって視察させてもらいましたけれども、ほんとすごいですよね。それを建設会社の人が、本当に寝る暇も惜しんで取り組んでいる姿を見ましたし、職員の方、また県の方からも出向してこられて、いろいろ御指導を仰ぎながら、またそういった調査をしていただいていたわけですけども、そういう取り組みも含めると本当によくやっていただきました。  今後も引き続き、まだちょっと時間かかってやるんでしょうけども、ぜひとも早い回復をしていただくようにお願いいたします。  6項目め、道路の冠水対策であります。  これ、意外なところで今回は水つきがありました。本町の、私は上袋田区ですけども、下袋田地区で床上浸水があったわけです。床下浸水ならばわかるんですが、床上浸水があったと。それ、場所どこだというふうに見ますと、通称、きしのしたという地区です。下袋田の一番端っこの方ですけども、毘沙門さんから沢から下りてくる道につながる、そういう河岸段丘の一旦、七里壁の下なんです。ですから、上からの水が落ちてきたわけです。具体的に言いますと、元町1丁目のお医者さんのところから流れ込んだ水が、きしのしたに落ち込んで、床上浸水1軒と床下浸水4軒が発生する事案がありました。  これなんかを見ますと、大蓮寺川からのあふれた水が流れ込んだわけですけども、意外なところでこういう浸水被害もあった。  また、昭和町の方も水がついたということは、やはり大蓮寺川と何かこう関係があるのかなと。  そう言うと、今ちょうど大蓮寺川の工事をやっています。  先日、私の地区にもその工事現場を見る機会がありましたので行って見てきましたけども、大きな土管がずっと一つずつサンプラの方に送られていくわけですよね。私は、もちろん先端は大きな歯で回転して削り取っていくわけですけども、それが先行していって、あと何もこうというとおかしいけど、そこにずっと土管をつなげていって、一番下のところから、つまり商工会議所前のところからずっと順送りで運んでいく、つながっていくっていうのをお聞きして、またそこを見て、ものすごい工事だなと思いました。  それができれば、こうした問題点は解消される見込みという話もお聞きしましたので、そういったことも含めまして、これについての見解をお伺いしたいなと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 藤澤建設課長。               (建設課長 藤澤和朝君 登壇) ○建設課長(藤澤和朝君) 道路の冠水対策についてお答えいたします。  沢町の石畝歯科医院付近で発生しました道路の冠水につきましては、その原因が市役所の前を流れる水路が溢水したものでございますが、その原因は、流れ込む大蓮寺川の水位が護岸ぎりぎりまで上昇したことによりまして、流れ込む側の水路がせきとめられるというふうな形になったことが原因で、水があふれ出しました。  そのため、大蓮寺川におきましては、福井県が元禄線放水路の整備工事を進めておりますので、令和6年度中に完成する予定であるとお聞きしておりますので、この放水路が完成すれば今回発生したような大きな冠水はなくなっていくのではないかというふうに考えております。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) この工事が令和6年に終わる、終われば今のような被害はないということをお聞きしました。それはまた、被災されたところにお伺いをして報告をさせていただきたいと思います。  今も披露ございましたけども、今回、大川に皿川の水が流れ込んで、そのまま流れていかないで、大川の水位が高いから、皿川の水が逆流して伊波の方に道路に冠水をする、そして道もあふれて、人家に水が入った。  今回の、今披露しました石畝歯医者さんの水も大蓮寺川が満水だったので戻されてしまったと、そういう報告を受けまして、これもいろいろ他の日本の河川を見て、大きい川に枝川が負けてしまうと。負けてしまった結果、さかのぼった水流が被害を及ぼしてるというそういった光景は、これまでも大きな水が出て、被害があるところの報告を聞くと、それは本当に大変なことだなと思いましたけども、現実にここ勝山でも起こったということをみますと、護岸のそういった堤防の整備もさることながら、逆にいろいろ対策を迫られているのじゃないかなと思います。  しかしながら、一夕一朝にしてできるようなもんではありませんけども、またいろいろとお考えいただいて、また二度とないようなそういう災害が起こらないようにしていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいなと思います。  7項目ですけども、農地被害、農業用施設(水路、農道等)、また林道等施設、農地被害について、これまで49ヘクタールの被害があったということございますけども、これについて、いろいろとこれからちょっとお聞きしたいなと思いますので、見解をよろしくお願いします。 ○副議長(吉田清隆君) 鳥山農林課長。               (農林課長 鳥山健一君 登壇) ○農林課長(鳥山健一君) 農地、農業用施設(水路、農道等)の被害についてお答えいたします。  まず、今回の災害は激甚災害として指定される見込みですが、現時点では内閣府にて激甚災害指定とする政令の制定に向けた手続きを進めている状況と聞いております。  また、国の農地、農業用施設の災害復旧事業の事業採択については、これから国による査定を受けてまいります。  その中で、例えば、農地に堆積した崩土については10センチ以上の堆積が採択条件となります。  また、農業用施設の機能が損なわれていない場合は対象とならないなど、さまざまな条件に合致する箇所のみが国の災害復旧事業の対象になるわけですので、全ての被災箇所が国の補助対象とすることはできませんが、これとは別に、国の補助を受けられない被災については、福井県独自の補助事業も検討中と聞いておりますので、元の農地に復旧できるよう県と協議しながら進めてまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) 一つ忘れてしまいました。  内水面産業施設被害については、先に復興支援に向けた新たなスキーム、枠組みですけども、県と検討していくというようには市長から全協で報告を受けましたけども、そのほかに九頭竜川の釣り客用の漁場の修復っていうことについても考慮していただきたいなと思いますけども、この辺で見解を伺いたいなと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 鳥山農林課長。               (農林課長 鳥山健一君 登壇) ○農林課長(鳥山健一君) 水産業施設の被害についてお答えいたします。  市内淡水魚養殖場2施設については、現在、県におきまして、被災した内水面養魚施設に対し、取水設備の復旧、親魚、種苗の購入経費の3分の1を支援する内水面災害特別支援事業を県議会9月定例会に御提案いただいております。  市といたしましても、県と協力し、被災した淡水魚養殖場を支援してまいります。  また、内水面産業施設被害の九頭竜川の修復に要した費用については、県水産多面的機能発揮対策地域協議会と国への追加要望について協議しております。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) 内水面っていうと、ちょっと言葉がよく理解できないかもしれませんけど、要するに海と違って山間部の川、湖、池、こういうところの漁業を内水面というんですけども、この被害が今回あったと。北野津又の上流の方の魚が9割方死んでしまうと。それから、谷の方ではイワナが全滅したと。  そういうふうな話を聞きますと、何とかしていただきたいなと思います。いろいろと難しい面もあるかもしれませんけども、じっくりと、またなるべく早く、対処方法をお考えいただきたいなと思います。  8項目めです。田んぼダムの導入についてであります。  市長も6日の全協で田んぼダムの効果についてお話をしておられましたけども、田んぼダムについては以前新聞でも紹介してました。  ただ、勝山市のような周囲が山で囲まれているような山間部の水田にそれができるのだろうかという声もありましたけども、田んぼで囲まれていた住宅に被害が出なかったことを思いますと、効果があったのではないかとも思います。  決して平野でなければならないということではないことが立証されたのかなと思いますけども、ここでの見解を一つ伺いたいなと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 鳥山農林課長。               (農林課長 鳥山健一君 登壇) ○農林課長(鳥山健一君) 田んぼダムの導入についてお答えいたします。  まず、田んぼダムとは、田んぼの排水口に直径5センチ程度の穴を開けた板を設置し、排水量を少量に制限し、畦畔の高さである20センチ程度をダム機能として、雨水が河川に流れ込むまでに一時的に貯留する仕組みで、管理などの労力をかけずに大雨対策ができるのが特徴です。  今回の災害は、線状降水帯を原因とした大雨のため、地域により差がありますが、田んぼの排水能力を越える降雨によりためきれなくなった雨水が畦畔を乗り越えてしまい、畦畔の表土が流され、また、法面が崩壊してしまった箇所もありました。  よって、田んぼダムに過大な評価を求めることはできないと考えております。  しかしながら、平野部など法面崩壊等の心配がない地域においては、少なからずの効果は期待できます。  市の課題の一つである大蓮寺川の流域治水対策の一つとして効果が発揮できるのではないかと考えていますので、まずは平野部から設置の検討を行い、さらに研究してまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。残り時間、3分30秒です。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) また研究していただいて、いい報告を期待してます。  次に、災害ボランティア活動の見解についてです。午前中、このことにつきましてはありましたけれども、災害ボランティアというと、テレビもいろいろ私も見ていますけども、難しい面もいろいろあるわけですね。  これを勝山市として今後どのようにして受け入れていくかということについて見解を伺いたいなと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 黒瀬福祉児童課長。             (福祉児童課長 黒瀬しのぶ君 登壇) ○福祉児童課長黒瀬しのぶ君) 令和4年8月大雨災害についての今後の対策についてのうち、災害ボランティア活動の見解についてお答えいたします。  勝山市災害ボランティアセンターは、勝山市社会福祉協議会、勝山青年会議所、勝山ボランティアセンター運営委員会、勝山市で構成されています。  今回の水害に際し、8月5日から11日までの間、災害ボランティアセンターを開設し、延べ336人の方々が被災地区において活動に従事されました。  令和3年度に勝山青年会議所、勝山市社会福祉協議会、勝山市の3者で災害時における相互協力に関する協定書を締結、令和4年度には勝山ライオンズクラブとも同様な協定を3者間で結びました。  今回、この協定がボランティアセンターの開設及び運営において大きな力になったと言えます。  ボランティアセンターの運営に関しましては、このほかに福井県防災士会、勝山市内郵便局長会等関係団体の方々や大野市社会福祉協議会職員もスタッフとして参加いただき、ボランティアの手配、現地への送迎、資材調達、被災地区や住民からのニーズの聞き取りなど多くの支援をいただきました。この場をお借りしましてスタッフ及びボランティアの方々に厚く感謝を申し上げます。  今回、ボランティアの派遣方法に関しましては、1派遣2時間の活動に限定しまして、3つの時間帯にわけて派遣を行いました。  酷暑の中での活動ということもありまして、熱中症を一番に危惧いたしましたが、ぐあいの悪くなったという報告はございませんでした。そのおかげもありまして、ボランティアのリピーターの方が多くありました。  改めて、ボランティアの方々の協力が不可欠であることを認識いたしました。  今回のような大きな水害に対して、災害ボランティアセンターを立ち上げたのは初めてだったこともありまして、反省する点もございますが、運営委員会等で活動内容をしっかりと検証し、今後に生かしてまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 丸山議員。もう20秒切りましたので、まとめてください。              (12番 丸山忠男君 質問席登壇) ○12番(丸山忠男君) コロナ禍であって、非常に難しかったんでないかと思いますけども、ありがとうございました。  最後は、職員の動員状況についてお聞きしたかったんですけども、まとめまして、この場をお借りして、市長のもと、災害の復旧にあたって職員各位が非常に御尽力いただいたということで、私だけでなくして、皆さん本当に感激しています。感謝します。  今後も、こんなことはあっちゃいかんのですけども、また一つ御努力いただいて、ねぎらいの言葉というにはちょっとあれですけど、本当にありがとうございました。おかげで助かりました。  これをもって終了いたします。 ○副議長(吉田清隆君) 次に、竹内和順議員の質問を許可いたします。 ○副議長(吉田清隆君) 竹内議員。              (7番 竹内和順君 質問席登壇) ○7番(竹内和順君) 新風会・公明の竹内和順です。  9月定例会一般質問の前に、この夏の8月4日、局地的豪雨がこの勝山市を襲いました。  幸いにして人的被害はございませんでしたが、被害に遭われました方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます。  1日も早い復興を念ずるとともに、行政、そして議会一丸となって復旧活動に取り組んでいきたい、そのように思っています。  また、そんな中、8月28日に東京で開催されましたバドミントン世界選手権大会におきまして、勝山市出身の山口茜選手が2連覇という偉業を達成されたという一報が入ってきました。手を叩いて、勝山市全体が喜んだのではないかなというように思っています。  彼女に対しまして心からの敬意と感謝を申し上げたいなというふうに思います。  それでは私の一般質問、4問、よろしくお願いいたします。  まず、第1問ですけど、勝山市市民憲章についてでございます。  今年度4月に勝山市市民憲章が制定されました。ようやく勝山市にも市民憲章が誕生したわけで、素晴らしいことかと存じます。  市役所本庁を初め、市内各公共施設や小学校、中学校等に掲示されています。  そして10年後のまちの姿に掲げる勝山市の実現のため、市民一人一人が未来を展望し、誰もが住みたくなるまちを築くために市民憲章を掲げています。  勝山市は雄大な九頭竜川の流れに抱かれた豊かな自然の中で、伝統、文化、産業を育んできたまちでございます。  私たちは、この美しい郷土を愛し、誰もが安心して暮らせる希望と活力あふれる未来を実現するため、ここに市民憲章を定め、行動しますと、第6次勝山市総合計画にうたわれています。
     そこで、現在、この市民憲章をどのように利活用されているのかお尋ねしたいと思います。  市民憲章は、全国の都市のうち、約9割近くが制定をしています。  以前まではあまり大きな話題にもなることなく、ただの飾り物で、鏡餅の上のみかんのようなものだなどと言われてきた市民憲章でもありましたが、ここ数年前からまたさらに注目が集まっているようでございます。  一つには、イギリスの市民憲章にならって行政サービスの見直しが進められてきている。二つに、地方分権の流れに沿って地方自治条例が具体的に検討されつつある。三つに、まちづくりへの市民参加意欲を喚起するツールとして利用されつつある。四つに、声に出して読む美しい日本語の例として市民憲章の文書が見直されてきている。五つに、地域における生涯学習や初等教育のテキストとして利用されつつあるなど、市民憲章は一人一人の日本人が21世紀の日本の社会を考える上で大きな意味を持つようになってきているわけでございます。  本市勝山市にあっては、市民憲章は誕生したばかりで、検証しようがないのかもしれませんが、逆にそのような点を考慮して今後の利活用に生かすことはできるのではないかと考えます。  市民憲章には、市民の皆さんのまちに対する愛情を醸成し、まちづくりへの参加意欲を喚起するという大きな意義がございます。  自分の住むまちへの愛情が芽生え、まちづくりへの関心や意欲がわくとしたら、それは強制や義務や利害関係ではなく、例えば、繰り返し声に出す、心を込めて願う、親しい人とともに作業するといった理屈を超えた行為が契機となります。  したがって、小中学生でも理解ができ、音読したとき心地よく耳に入ってくるという市民憲章は、多くの市民の皆さんの参加意欲を潜在的に決定づける力を持っていようかと考えます。  このように、日本の市民憲章は唱和されるに適した言語表現がなされていますから、成人式や祝賀式などの公式行事の場において市民憲章を唱和する市は、少なくございません。一緒に声に出して言うことの意義は大きいかと考えます。  市の見解をお伺いしたいと思います。  その前に、改めて市民憲章を音読したいと思います。  一つ、わたしたちは いつも共につながり合い 地域の未来を創ります  一つ、わたしたちは いつも気持ちを高め合い まちの楽しさを創ります  一つ、わたしたちは いつもお互いを支え合い 暮らしの安全安心を守ります  一つ、わたしたちは いつもお互いを理解し 力を合わせる心を大切にします  一つ、わたしたちは いつも夢をもち チャレンジする心を大切にします。  素晴らしい市民憲章かと思います。  市の見解をお伺いしたいと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 谷内未来創造課長。              (未来創造課長 谷内英之君 登壇) ○未来創造課長(谷内英之君) 勝山市市民憲章についてお答えをいたします。  この4月にスタートいたしました、第6次勝山市総合計画策定に合わせまして制定いたしました勝山市市民憲章は、総合計画に掲げた10年後のまちの姿「わいわいわくわく安全安心のまちかつやま」を市民、行政、各関係機関等が一体となりまして実現していこうという思いを、今、竹内議員、音読していただきました5つの項目に込められているところでございます。  そのために、より多くの市民の方に触れていただけるように、現在、市内の各公共施設に掲示しているほか、市のホームページのトップページへの掲載、さらには各御家庭、地域、企業などにおいて掲示していただけるように、ホームページからポスターを自由にダウンロードできる、こういった取り組みなどをして浸透を図っているところでございます。  御質問の市民憲章につきましては、まずは小中学校などの教育現場、それから社会教育活動などさまざまな機会を捉えた周知をやっていき、なおかつさまざまな媒体を利活用しながら広く市民に浸透させていくこと、これをやっていきたいと思います。  それとともに、これが一番大切になろうかなと思いますが、やっぱり市民憲章は、多くの市民の皆様に共感していただける、こういったことが一番大切かなというふうに考えております。  こういったことを第一に、今後のまちづくりを通じまして、取り組みを進めてまいりたいというふうに感じております。 ○副議長(吉田清隆君) 竹内議員。              (7番 竹内和順君 質問席登壇) ○7番(竹内和順君) どうもありがとうございました。  御答弁にありました、共感していただくのがまず第一というお言葉でした。  つくって終わりじゃなく、やはりこんな立派なものを飾っておいて終わり、こんなもったいない話はないかなと。  つくり上げたときには、行政の英知を結集して、この5つの文言はできあがったんではないかなというふうに思います。  そしてまた、市民の皆さんに周知して、そして共感をいただく、そしてこんなまちをつくっていこさという皆さんの心の中に浸透していく、これが市民憲章。  この2万2,000のみんなが、それに向かって、こういうまちで頑張っていこうと、みんながこれなったら、それはそれはすごい勝山市の力になるんではないかなというように思いますので、共感、そして皆さんでその行動をともにする、いうふうなことを念じてやみません。どうかよろしくお願いします。  二つ目に、平泉寺白山神社三十三式年祭に当たって御質問したいと思います。  平泉寺白山神社33年目のお開帳が、令和7年に迎えることになります。平泉寺では、お開帳、お開帳って俗に言わさせてもらっています。  前回のお開帳は、平成4年5月14日から18日まで5日間にわたって行われていました。  お開帳というものはどういうものかと言いますと、仏像、祖師の像、あるいは霊宝などは秘蔵扱いのため平生は拝めることができませんが、一定期間だけ広く一般に公開、拝観させる行事が開帳というものでございます。  古くは唐の時代、釋尊の指の骨を開帳するとか、国家の平安を祈ったというのが有名でございます。  日本でも中世以降、善光寺、醍醐寺、法輪寺などで行われたと言われています。  平泉寺は、神仏分離によって白山神社になりましたが、お開帳は続けられていまして、ただし三十三式年祭と名前を変えたものでございます。  平泉寺の歴史本、平泉寺史要によりますと、「中宮平泉寺の本尊、すなわち白山大権現の開帳は33年ごとに行われ、本地は十一面観世音なるをもって今もなお三十三式年祭と称して開帳を執行す」との記載がございます。  その後の開帳は、昭和元年4月、次いで昭和34年7月、そして平成4年5月と続くものでありました。  前回の平成4年はまた、昭和37年11月に白山が国定公園から国立公園に昇格して30周年の記念の年と重なることとなり、国立公園の記念行事を勝山市が主催し、お開帳にあやかって5月に記念式典を挙行、各種行事が開催され、式典には県知事を初め、環境庁、その他の来賓の方々が参列されまして、当時の今井市長が挨拶され、栗田知事からも祝辞を頂戴されているということでございます。  今度のお開帳にあたって、市の取り組みの考えのほどをお伺いしたいと存じます。  令和7年の1年前の令和6年は、北陸新幹線福井県内開業の年でありますし、1年後の令和8年春には中部縦貫自動車道全線開通の運びとなります。  県とタイアップして記念事業を行うに当たって、勝山市のアピールするいい機会ではと考えます。  市の御所見をお伺いします。 ○副議長(吉田清隆君) 水上市長。               (市長 水上実喜夫君 登壇) ○市長(水上実喜夫君) 平泉寺白山神社三十三式年祭についての御質問にお答えをいたします。  令和7年に予定されています式年祭は、平泉寺白山神社の重要な行事であると同時に、私ども勝山市にとっても大変大切な行事、イベント事業になると思っています。  前回の平成4年には、約14万8,000人の参拝者があったとお聞きをしています。  私も、30年前、当時、職員の一人として、精進坂の下でいろんなお客様の御案内をさせていただいたことを、よく覚えています。  今ほど、令和6年、そして令和8年と私どもが控えています、いわゆる高速交通体系の整備のお話がありました。今、おっしゃったように、令和7年の前後に本当に長い間待ち望んだ、福井県勝山市にとって大切な高速交通体系の整備があるんですが、令和6年は勝山市も市制施行から70年というような1つの節目を迎えます。  それから、前年、令和6年秋には、これは北陸新幹線にあわせてということではございますが、JR北陸デスティネーションキャンペーンが予定をされています。  今、おっしゃるように、令和7年前後にはそういった観光関連イベントが多数揃っているとこでございます。  いうまでもなく、白山平泉寺は私ども勝山市が全国に誇る歴史文化遺産でもあり、私どもにとって最も重要な観光資源であると、そういった認識を持っています。  私どもも、ぜひ、これにあやかりたいと、前回、国立公園昇格30周年というような形であやかったように、私どももぜひ、大勢の観光客の方がお見えになる可能性のある式年祭を、そういってはなんなんですが、活用させていただくべきだと考えています。  式年祭の中心となります平泉寺白山神社、それから地元の平泉寺区、あるいは六千坊、こういったところと協力をしながら、記念行事、観光振興イベントを開催することで、気運の盛り上げ、PR、来訪者の受け入れなどを進めてまいりたいと思います。  詳細につきましては、地元の平泉寺区や株式会社六千坊と協議をさせていただきながら、できるだけ早い段階で白山神社など中心となる関係者の御意向などもお聞きをしながら、それぞれできること、できないことはかなり明確にありますので、私どもが市制施行70周年記念、あるいはデスティネーションキャンペーンの形の中で、精一杯のことをやりたいと思っていますので、役割分担、スケジュール調整を図ってまいりたい、そのように考えています。  いずれにしましても、竹内議員におかれましては、地元のこういった諸事情にも詳しく、また式年祭についての知識も豊富とお見受けをいたしますので、ぜひ市と地元区との懸け橋として御支援、御協力をお願いしたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 竹内議員。              (7番 竹内和順君 質問席登壇) ○7番(竹内和順君) 市長、御答弁どうもありがとうございました。  また、心強い御答弁頂戴しまして、身に余る思いでございます。  住民と言いましょうか、市民と言いましょうか、今からもう緊張しているわけなんですけど、33年に一度回ってくるのにはなかなか巡り会うことがなく、この歳でまた巡り合わさせてもらったなっていうな御縁に合わせてもらえるのはありがたいなというように思ってます。  日本中、あるいは世界から来ていただきたいなと、そのためには区民として、区としてどのようにお迎えすることができるかというようなことで、今から緊張してるとこなんでございます。どうかまたよろしくお願いしたいなというように思います。  3点目ですけど、市民交流センターについてでございます。  現在の勝山市市民交流センターは、9年前の平成25年4月1日から、財団法人奥越地域地場産業振興センターが解散され、同日付で勝山市が譲渡を受けたものでございます。  勝山市の公共施設、勝山市市民交流センターとして活用することとなりまして、現在に至っているものと認識しています。  しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして、令和2年4月25日より健康の駅「湯ったり勝山」の営業は休業となっておりまして、あわせて施設内の勝山市地域子育て支援センター「カンガルーのお部屋」も今年度から閉館となっております。  当施設は、市民活動センター機能等を市民交流センターに移転しまして、児童福祉、高齢者福祉、まちづくり、産業振興等の複合施設として整備されまして、遊休施設を有効活用して公益機能の再編、集約化を図る目的でスタートしたものと聞いています。  奥越地域地場産業振興センター施設が有していました機能は、一つにインキュベート、二つにマイワークかつやま、三つに子育て支援センターで、新たに移転した市民活動センターが有していました機能の四つ目、市民活動ネットワーク、そして五つ目の健康の駅「湯ったり勝山」が合わさった五つの分野が機能している施設でございます。  そこでお伺いいたします。  まず、当施設の5機能のうち、子育て支援センターと湯ったり勝山は閉館及び休業で、2機能は活動していなく、他の3機能は稼働しているのか、その状況をお教え願います。  湯ったり勝山が休業ということは、現在、高齢者福祉事業はどのようになっているのか。公共サービスが低下していることにはなっていないのか心配でございます。  また、子育て支援センターについては、福祉健康センターすこやかに、その機能を相談所として開所しているとのことで、児童福祉事業はうまく回転してるのかなと思っていますが、この両施設ともコロナ感染でこのようになってしまったものですが、両者とも児童福祉と高齢者福祉、どちらかと言いますと弱者的な立場の機能がこのようでは残念でなりません。  弱者にこそ手を差し伸べるのが、行政の大事な一面ではないかなというようにも思います。  アフターコロナの時代もそう遠くはないのではと思いますが、今後の見通しはどうなっているのかお伺いします。 ○副議長(吉田清隆君) 谷内未来創造課長。              (未来創造課長 谷内英之君 登壇) ○未来創造課長(谷内英之君) 御質問のございました市民交流センターについてのうち、初めにインキュベート施設、マイワークかつやま及び市民活動センターの現在の稼働状況についてお答えをいたします。  まず、勝山市インキュベート施設でございますが、この施設はこれから市内で創業、もしくは創業後3年以内の企業、または個人を支援するために活動スペースとしてお貸しをしているもので、現在、3部屋ございますが、そのうちの2部屋で入居がございまして、それぞれが事業活動を行っているところでございます。  次に、マイワークかつやまにつきましては、ハローワーク大野に場所をお貸ししまして、職に関する相談業務を運営しているもので、今年8月末時点の利用者数は、延べ2,575人となっております。  そして、市民の自主的な社会貢献活動を支援する勝山市市民活動センターにつきましては、運営する市民活動ネットワークに現在、41団体が加盟しておりまして、事務スペースや会議室、並びにイベント会場として活用しているところでございます。 ○副議長(吉田清隆君) 木船健康体育課長。              (健康体育課長 木船栄士君 登壇) ○健康体育課長(木船栄士君) 市民交流センターについてのうち、湯ったり勝山休業における現在の高齢者福祉事業についてお答えします。  新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、令和4年4月末より湯ったり勝山の入浴機能については休業となっております。  従来、湯ったり勝山では、高齢者の介護予防教室として、おでかけサロン事業やアンチエイジング講座等を実施しておりましたが、入浴機能の休業及び感染症拡大防止対策に対応するため、令和2年度から介護予防教室の内容の見直しを行っております。  市では現在、高齢者の介護予防に向けまして、レクリエーション等による交流を目的としたいきいきサロン、運動を目的としたアンチエイジング講座を実施しております。  また、市内の介護サービス事業所において、運動指導と送迎付きのはつらつ教室を実施しておりますので、高齢者の方には御本人様の状態や御希望に応じて、どちらかの教室を選んでいただき、参加していただいております。  今後も、継続して高齢者の介護予防事業を推進してまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 黒瀬福祉児童課長。             (福祉児童課長 黒瀬しのぶ君 登壇) ○福祉児童課長黒瀬しのぶ君) 市民交流センターについてのうち、子育て支援センターの児童福祉事業についてお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症への対応のため、市民交流センターでの開館を停止しています子育て支援センターについては、現在、福祉健康センターすこやか内で相談業務を中心にさまざまな工夫をしながら実施しています。  当面は、健康体育課の保健師や管理栄養士、福祉児童課の保育士などの支援により、充実した相談体制が確保できる現在のすこやかの中で運営を続けてまいります。  なお、児童福祉事業については、令和5年4月に国で子ども家庭庁の設置が予定されていることから、今後の子供たちに対する支援のあり方も変わってくることが予想されます。
     中央公園や教育会館を含めた公共施設の再編も検討されている中で、国の動向を注視し、関係機関と連携をとりながら施設のあり方を検討してまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 竹内議員。              (7番 竹内和順君 質問席登壇) ○7番(竹内和順君) それぞれの部署の課長さん、どうもありがとうございました。  市民交流センターっちゅうと、イメージが湯ったり勝山とカンガルーっていうイメージがちょっと強うございまして、そんなあったんかって失礼な、もっと通わなあかんかったなって、ちょっと反省してるとこでございますけど、それぞれで事業がなされているということをお聞きしまして、さらに宣伝というか、こんなこともやってるんだっていう、僕だけかもわからないですけど、もうちょっと知っててもらえるとありがたいなあなんて、ちょっと思います。  また、湯ったり勝山のところでは、介護予防事業を継続的にまた変わった形できちんとされているということであれば、高齢者福祉のサービスが低下してることではないんだという話を聞きまして、ちょっと安心しました。  それと、カンガルーの児童福祉サービスですけど、すこやかの方で、私も見させてもらいまして、あそこにはこんな畳の部屋があるんだなって初めて知ったわけですけど、あそこに行って、委員会でも話が出てきてるんですけど、今、答弁にもありました、いろんな方が、すこやかに専門家がきちんと常駐しているというのは、お母さん方にとっては非常に安心かなというふうに思いました。  やっぱ、病児時とか、初めてのお子さんをもったときには、それはそれは不安かと思います。  ちょっとしたことで相談したいというようなことがあろうかと思うんですけど、すぐ側にそれぞれの専門の先生がおられるというのは、ありがたいなというのと、1階ですので、ちょっと外に出て、芝生がありますんで遊ぶこともできるし、気持ちもいいなと。窓があったかなっていうのはちょっと心配だったんですけど、そのような形で、今ほどの家庭庁等の動向を見ながらというようなことでございましたので、それも大事やなというように思います。  すこやかの相談所は、うまいこといってるかなというふうな感じはしました。  それと最後に、公共施設のどうのこうのという話がありまして、市民交流センターも立派な建物ですけど、何年たったんかあれですけど、そのような時期が来たら、いいものを考えてほしいなというふうには合わせて思いました。  それでは最後に、4番目の広報紙「広報かつやま」について質問させてもらいたいと思います。  どの自治体にとりましても、情報発信や広報というものは大事な機能でございます。  昨年12月議会で下牧議員が、情報発信の重要性について、戦略的な情報発信についての観点から質問されていまして、市長の見解を伺ったところでございますが、今回、私の方からは、勝山市が出しています広報紙「広報かつやま」に限っての広報についてお尋ねしたいと思います。  広報かつやまは、勝山市内の約7,200世帯に配付されています。1世帯に1部でございます。3人家族、5人家族のような複数家族のあるお家では、家族内で順次手に取って読んでもらったり、あるいは家族内でこんなことが書いてあったよと、内容などを団らんの中で共有する御家族もあろうかと思います。  いずれにしろ、どれだけの人がこの広報紙を手に取ってくれているのか、読んでくれているのか、例えペラペラとページをめくるだけでも、手に取ってくれているだろうか、広報紙担当者にとっては、もちろん全ての勝山市民の方に手に取っていただきたいと願っていることと思います。  その思いのほどをお聞かせ願えればありがたいかなというふうに思います。  小学校や中学校、そして高校でこの広報紙を教材として使っていただければ、若者世代も含めて、また多くの目にもとまることになるのではと思います。  とにかく、多くの方に手に取ってもらいたいと考えます。  市の広報紙はそのくらいの重要度を持っていると私は考えます。  2点目ですけど、全国広報コンクールというものがございますが、当コンクールに応募したことが勝山市はあるのでしょうか。  1964年に始まった同コンクールは、公益社団法人日本広報協会が年一度主催していまして、地方自治体の広報活動の向上を狙いとしているものでございます。  このような機会を利用して、広報活動の質を上げるとともに、今度は入賞を狙っていこうなどと仕事に張りが出てきますし、やる気も起きてくるのではと思います。  やはり入賞作品というのは、それだけいいものだということで、勝山市民の皆さんにも伝わるものがあるのではと思います。  何よりもそれが市民の皆さんに還元されることなら本望ではないかというふうにも考えます。  最後に、広報紙発刊にはいろいろな目的が考えられますが、役所の職員にとって発表の場でもあるのではと考えます。  学芸員ばかりが特集記事等を担当するのではなく、各部署の職員もその道のプロでございます。その部署で学んだことや、今やっている事業の本位、その心など市民の皆さんに役所の仕事をわかってもらえるいい機会になるのではと考えます。  役所と市民の皆さんとの橋渡しのツールになり、信頼関係も深まるのではないでしょうか。  今度はどの部署の内容が掲載されるかなと、読み手にわくわく感が起きてくるのではと考えます。  以上、市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 三屋総務課長。               (総務課長 三屋晃二君 登壇) ○総務課長(三屋晃二君) 広報紙「広報かつやま」についてお答えします。  最初に、広報かつやまに対する思いについてお答えします。  広報かつやまは、勝山市の情報発信において最も重要な手段の一つであると位置づけています。  広報かつやまの作成は、表紙の写真や特集記事、市からのお知らせなどの記事の内容や掲載する時期について十分に検討した上で、さまざまな機関や各種団体、市民の皆様に取材を行いながら作成しています。  より多くの市民の皆様に手に取っていただきたいとの思いから、令和4年2月からはスマートフォンでも読める電子版「広報かつやま」のラインでの配信を開始しました。  また、今年度からは、新たな取り組みにも挑戦しています。  その一つが、広報かつやまの表紙に掲載するモデルの募集です。  広報かつやまの表紙に、勝山市にかかわりがある方に登場していただくことによって、市民の皆様からの関心を高めて、多くの世代から親しまれる広報紙となることを期待しています。  今後も、若者世代も含めた多くの市民の方々に広報かつやまを手に取っていただけるよう取り組んでまいります。  次に、全国広報コンクールへの応募についてお答えします。  全国広報コンクールは、福井県広報コンクールで優秀な成績を収めた自治体が、福井県から推薦を受けて応募することができるコンクールです。  勝山市においては、令和3年度の福井県広報コンクールの写真部門において、広報かつやまが優秀賞を受賞し、全国広報コンクールに応募いたしました。  残念ながら入賞はかないませんでしたが、引き続き、県広報コンクールで選抜され、全国広報コンクールに応募できるよう研鑽してまいります。  最後に、広報かつやまが市職員の発表の場になり得るのではないかについてお答えします。  広報かつやまでは毎号、勝山市から市民の皆様に今一番伝えたいことをテーマにした特集ページを4、5ページ設けています。  特集ページでは、行政からのお知らせや各種制度の説明のほかに、特集テーマに関連する市民の皆様に登場してもらい、その生の声をインタビュー記事として掲載しています。  今後は、特集に掲載する行政からのお知らせを通じて、担当する市職員が紙面に登場する機会を増やしていきたいと考えております。  市職員が紙面に登場し、担当する業務をわかりやすく説明することで、より信頼できる広報紙になるよう努めてまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 竹内議員。              (7番 竹内和順君 質問席登壇) ○7番(竹内和順君) どうもありがとうございました。  この広報紙、いっとき、この紙質ちょっと変わったなと思って、なんやこれって思ったときあるんですけど、また復活して、いい紙っていいましょうか、に戻ったみたいで、ほっとしたわけですけど。  よく委員会とかでも広報紙で周知してます的な答弁がよく出てくるんですね。それ読んでるんかって思うんですね。まず、やっぱりどんなものであろうと読んでもらうと、手に取ってもらうというのが第一かなと思うんですね。そこに置いてあるのはわかってるけど、開いたことがないじゃなくて。  しかし、最近の広報紙は手作り感があって、いいなとは思ってます。そんなこと言うと怒られますけど、行政的情報さえ出していればみたいなんじゃなくて、手作り感があるななんて思って見させてもらってます。  そういう意味では、福井県の広報コンクールにそういうおかげで優秀賞を取ったんじゃないかなというふうに思います。  やっぱ、手作り感っちゅうのは、読者にしてみれば必ずわかります。本当に伝えたいと思っているんかどうかっていうのは、市民の皆さんには1年や2年ではわかんないかもわかんないですけど、ずっと見てるとわかります。  そういう意味では、この広報紙というものは非常に大事やなというように思います。  そのような思いで、一月一月ですので大変なのは大変なんですよね、これ。年に4べんだけとかっていうんではなく、一月にあれ一冊仕上げようと思うと、相当の労力がいようかと思います。まあ、それで頑張っていただいて、市民の皆さんと行政とがつながっていく唯一の手段かなと、まあいろいろありますけど、そのように思いますんで、さらに精進していただいて、いい広報紙をつくってほしなというように思います。  以上で私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○副議長(吉田清隆君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午後 2時46分 休憩                 午後 2時58分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○副議長(吉田清隆君) 再開いたします。 ○副議長(吉田清隆君) 木船健康体育課長。              (健康体育課長 木船栄士君 登壇) ○健康体育課長(木船栄士君) 先ほど竹内議員の御質問に対しまして答弁させていただいた点で訂正がございましたので、よろしくお願いします。  湯ったり勝山の休業についてですが、先ほど令和4年4月末とお答えをさせていただきましたが、実際には令和2年4月から休業しておりますので、訂正の方よろしくお願いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 安岡孝一議員の質問を許可いたします。 ○副議長(吉田清隆君) 安岡議員。              (3番 安岡孝一君 質問席登壇) ○3番(安岡孝一君) 新風会・公明の安岡です。議長より質問の許可をいただきましたので、質問をさせていただきます。  5問、大項目で質問させていただきますので、一問一答にてお願いをいたします。  最初に、令和4年8月4日大雨災害についてをお伺いをいたします。  先月の4日に発生した大雨災害は、人的被害がなかったものの、大きな災害をもたらしました。  被災された全ての皆さま方に心からお見舞いを申し上げます。  今回の大雨について、気象庁が8月22日に開いた検討会では、慎重な表現ではありましたが、極端な猛暑や大雨などの気象について地球温暖化が影響している可能性に言及をいたしました。このような極端な高温や大雨が発生する頻度が上がり、その程度が大きくなるといいます。  この分析を受けて、現在の治水対策や土砂対策、住民避難のあり方を見直すことが重要であると同時に、温室効果ガスを減らす努力をしていかなければならないと提案をしております。  災害現場では、被災された方を助けようと8月6日から11日まで災害ボランティアセンターを立ち上げてくださり、336名のボランティアが災害現場に入って作業をしてくださいました。  また、登録はしていなくても親戚や友人、会社の同僚の方がボランティアとして参加してくださいました。  市の職員、会計年度職員、延べ767名も参加して、泥のかき出しや廃棄物の処理に頑張ってくださいました。  被災された方々からは、駆けつけてくれて本当にありがたかった、ボランティアがなかったらこんなに早く片づかなかったとのお声を聞いております。  私も半日作業を4回させていただきました。  今回の災害で御要望や御意見をお聞きしましたが、床上、床下浸水が32棟と被害が大きかった荒土町伊波地区の住民に対して、安心して生活をしていただくため、皿川の氾濫箇所の堤防のかさ上げ工事や川底の掘削工事が必要と思いますが、今後の対応をお聞かせください。  また、あまごの宿付近、野津又川の護岸崩壊の復旧工事はどうなるのでしょうか。  また、ボランティアの皆様が大勢集まるところには、仮設トイレの設置が必要ではないでしょうか。猛暑の中で小まめに水分補給をしてくださいと言われても、女性の方はトイレの心配があるため、水分補給が十分にできない現実があります。熱中症防止のため、女性目線の対策をお願いいたします。  また、酷暑の中での作業なので、飲み物を冷やす簡易な冷蔵庫が必要ではないか。市役所に何台かあると思いますが、台数を増やして冷えたドリンクなど水分補給ができるとよいのではないでしょうか。  また、災害復旧全般についても市の御所見をお伺いをいたします。  以上よろしくお願いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 水上市長。               (市長 水上実喜夫君 登壇) ○市長(水上実喜夫君) 御質問の令和4年8月4日の大雨災害についてお答えをいたします。  気象庁の公式ホームページによりますと、全国アメダスの1時間降水量50ミリ以上の年間発生回数が、過去10年間平均と1975年からの10年間平均、これ比較しますと約1.4倍に増加していると。地球温暖化に伴う変化と整合していると考えるとしています。  さらなるデータの蓄積が必要との慎重な言い回しではありますが、気象庁公式ホームページも地球温暖化の影響が、国内の大雨の増加に関連していると記載されています。  子供たちの未来のため、持続可能な社会の構築に向けて、私たち地方自治体も温室効果ガス削減に向けた真剣な取り組みが必要であると考えています。  また、今回の大雨の経験から、今後より一層、大雨、猛暑日、あるいは豪雪などの極端な現象の増加を前提とした地域づくりや防災対策が必要になると痛感をいたしました。  御質問のうち、皿川の今後の対応についてお答えをいたします。
     8月6日に杉本知事が、伊波区の浸水被害の原因となった福井県管理の一級河川皿川の護岸決壊箇所や伊波区の浸水状況を確認されました。その際、地元伊波区の境区長から知事に対しまして、区長さん御自分で用意した資料、図面で右岸、左岸の堤防の状況、あるいは右岸側のかさ上げの必要性について説明を直接されました。  その後、奥越土木事務所から今回の大雨で溢水した箇所については、再度の災害防止の観点から護岸崩壊箇所の復旧工事だけではなく、堤防のかさ上げや川底に堆積した土砂の浚渫を実施すると、そういったお話もお聞きをしています。工事の詳細については、今後、奥越土木事務所から地元へも説明がある見込みです。  次に、野津又川の護岸崩壊の復旧工事についてお答えをいたします。  今回の大雨によって、皿川支川の野津又川の上流から下流まで本当に多くの箇所、ほとんどの箇所で護岸が崩壊しています。  野津又川は、土木事務所の管轄範囲と勝山市の管轄範囲、両方ありますが、大きな被害がありました、御質問の横倉区のあまごの宿付近の護岸については、市が災害復旧事業として、現在、申請をしています。災害査定で認められ次第、復旧工事に着手してまいります。  次に、ボランティアへの対応についてお答えをいたします。  今回の災害は、8月の猛暑のさなかに発生したことから、災害ボランティアの方々には活動中の熱中症を防止するため、小まめな水分補給、そして休憩を呼びかけました。  北野津又地区の土石流発生箇所では、ライフラインが破壊され、断水となったため、トイレが使用できませんでした。被災者の方やボランティアの方々が使用できる仮設トイレを8月7日から8月17日までの間、設置をいたしましたが、本来であれば災害発生直後から設置の必要があったと考えます。次回はしっかりと対応させていただきたいと思います。  また、バッテリーを電源とするクーラーボックスにつきましては、市に10台ございます。ボランティア活動中の熱中症対策のため、被災現場において使用いたしました。  今回は、被災箇所がある程度限定されていたため、10台のクーラーボックスで不足はありませんでしたが、今後の大規模災害への備えとして、買い増しを検討してまいりたいと思います。  最後に、災害復旧につきまして、勝山市所管の工事だけでも8月30日に私どもが県へ報告した要望額としましては、何度か申し上げてますが、36億円を超える大規模な災害復旧工事が必要となります。  今回、いろんな精査が今後入る予定ではありますが、非常に大きな金額になっています。  先日の勝山市議会災害対策支援本部会議にて御説明をさせていただきましたとおり、まずは安全安心、次に今冬の雪にどう備えるか、そしてさらには来春の農作業、順次こういったものに対応すべく優先順位を明確にした上で、一日も早い復旧を目指してまいりたいと考えています。  酷暑の中、安岡議員を初め、多くの市議会議員の皆様が、繰り返し災害ボランティアに参加していただいているお姿を拝見いたしました。また、関係国会議員、県議会議員の先生方の御案内を市議会議員の方々にお手伝いいただいたこと、本当にありがたかったです。この場をお借りしましてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 ○副議長(吉田清隆君) 安岡議員。              (3番 安岡孝一君 質問席登壇) ○3番(安岡孝一君) 御答弁ありがとうございます。  私どもも、しっかり市、県、国とネットワークの力で対応してまいりたいというふうに思っておりますので、今後ともよろしくお願いをいたします。  次に、業務改善助成金の活用についてお伺いをいたします。  全ての労働者に適用される最低賃金が10月以降、全国平均で31円アップの961円時給に決まりました。  福井県におきましては、現行の858円が30円アップの888円になりました。  コロナ禍や物価高の影響が深刻な中で、賃上げを進め、国民の生活を支えることは重要です。  しかし、一方で企業にさらなる賃上げの努力が求められることは、企業経営が苦しくなる面もあります。  そこで、中小事業者を対象に賃上げとそのための生産性向上を図る設備投資などを支援する業務改善助成金があります。  この業務改善助成金は、事業所内で最も低い水準の賃金を一定額以上アップして底上げをした上で、設備投資など生産性向上への取り組みを行った中小企業、小規模事業者を対象に設備投資などの費用の一部を助成するものです。  助成額の上限は30万円から600万円で、労働者の数や引き上げの額によって変わります。  例えば、事業所内で賃金が最も低い労働者2人に30円の賃上げを行い、設備投資をする場合、上限額の50万円まで助成が受けられます。  助成率は、設備投資などの費用の4分の3ですが、事業所内の最低賃金が900円未満の場合などには助成が拡充されます。  助成金が何に使えるのかは、厚生労働省のホームページを参照していただきたいが、機器、車両の導入、専門家の助言、研修など幅広く活用できます。  中小企業、小規模事業者が人材不足に悩む中、賃上げのような人への投資は、長期的に見ればプラスになりますが、容易ではありません。  生産性向上への経営努力を支え、実感できる賃金増に恒常的に取り組めるように、今回の業務改善助成金を利用していただくため周知と寄り添った対応をお願いしたいが、市の御所見をお伺いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 畑中商工文化課長。              (商工文化課長 畑中健徳君 登壇) ○商工文化課長(畑中健徳君) 業務改善助成金の活用についてお答えをいたします。  業務改善助成金は、国が目指します最低賃金の大幅な引き上げに対応するため、令和3年度に創設された中小企業や小規模事業者を支援する制度であります。  御質問の中で議員から御紹介がありましたとおり、機械設備、コンサルティング導入、人材育成などの投資により、生産性を向上させ、事業所内での最も低い賃金の引き上げを図る事業者を支援するものでございます。  最低賃金の引き上げにつきましては、コロナ禍の影響で雇用維持が重視されました令和2年度を除き、平成28年度以降は毎年継続されており、政府が本年6月に閣議決定をいたしました2022年の骨太方針におきましても、最低賃金について、できる限り早期に全国加重平均1,000円以上を目指すということが盛り込まれています。  議員の御発言にもありましたが、賃上げは事業者にとって容易なことではございません。  しかし、長期的な計画の中で本助成制度を活用していただき、人への投資のためにも積極的な賃上げを図っていただくよう期待をしたいと考えております。  また、通常の制度とは別に、既に新型コロナウイルス感染症の影響により、売り上げ等が30%以上減少している事業者を対象に、設備投資額などに対する助成範囲や助成率を拡大しました業務改善助成金「特例コース」が設けられているのですが、今月1日からは新たに物価高騰等により利益率が5パーセント以上低下した事業者を対象とする制度拡充が行われています。  本助成制度の周知、追加制度のことも含めまして、福井労働局や福井県、勝山商工会議所などの関係機関と連携をいたしまして、中小企業の皆様にホームページ等でお知らせするほか、毎月行っております中小企業診断士との巡回相談においても積極的な制度の紹介や活用を促してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、本助成制度に限らず、事業者への制度周知や相談等の対応につきましては、事業所に直接出向くなどして、聞き取りにより詳細に事業者の実態を把握することや事業者の不明な点にわかりやすく、丁寧な説明を行うなど事業者に寄り添った支援、対応を行ってまいりたいと考えております。 ○副議長(吉田清隆君) 安岡議員。              (3番 安岡孝一君 質問席登壇) ○3番(安岡孝一君) 丁寧な御答弁、本当にありがとうございます。  この周知と寄り添って、本当に皆さんに賃上げを恒常的に取り組んでいけるよう、どうかよろしくお願いいたします。  この業務改善助成金とは別に、中小企業の業態転換を促す事業再構築補助金というのもございますので、あわせて周知、活用をお願いをいたします。  3番目に、子供のワクチン接種についてお伺いをいたします。  日本小児科学会は8月10日、新型コロナウイルスワクチンの5から17歳への接種について、従来の意義があるとの見解を推奨するに強めました。子供の感染者の増加やワクチンの有効性が確認されたことを踏まえたものと思います。  直近の報告では、人口10万人当たりの新規感染者は、10歳未満が最も多く、10代も高い水準が続いています。  小児感染者が95パーセント以上は軽症だが、重症化し、死亡する例が増加傾向にあります。  ワクチンの効果については、5から11歳では重症化、予防効果が40から80パーセントに上るなど、有効性が確認されたとしています。  副反応についても国内のデータが蓄積され、12から17歳における発生率は、若年成人と同等で、5から11歳はより軽い傾向が確認されました。  一方、子供の感染者が重症化して、脳症や心筋炎を発症し、入院するケースが増加し、8月に入ってからはけいれんで入院する子供の割合も増えているそうです。  このため、小児科学会が、重症化予防などのメリットが副反応のデメリットを大きく上回るとの判断を示し、子供へのワクチン接種を推奨するとしました。  また、厚生労働省は、ワクチン接種の努力義務について、これまで対象外だった5から11歳にも9月6日に適用が決まりました。ただ、努力義務については、強制ではないとしています。  新学期に入り、子供の感染機会が増えることが予想されます。  ワクチン接種は、感染拡大を抑える重要な手立ての一つでありますが、子供のワクチン接種はあくまでも本人と保護者が納得した上で判断するものなので、保護者にはより丁寧な情報の周知に努めていただきたいですが、市の御所見をお伺いをいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 木船健康体育課長。              (健康体育課長 木船栄士君 登壇) ○健康体育課長(木船栄士君) 子供のワクチン接種についてお答えします。  現在、5歳から17歳までの子供へのワクチン接種については、5歳から11歳までの小児接種に関しては、ファイザー社製の小児用ワクチンによる1、2回目接種を実施しており、12歳から17歳までの接種に関しては、ファイザー社製、モデルナ社製、武田社製のワクチンによる1、2回目接種を、そして3回目の追加接種をファイザー社製ワクチンにより実施しているところです。  この度、国から5歳から11歳までの小児接種について努力義務を適用すること、また、3回目の追加の小児接種を行うこと、そして新たに12歳以上の2回目接種完了者へのオミクロン株対応ワクチンの接種を行うと示されました。  この努力義務とは、接種を受けるよう努めなければならないというもので、義務ではなく、感染症の緊急のまん延予防の観点から、皆様に接種の御協力をいただきたいという趣旨のものとなります。  オミクロン株以降の第7波での感染動向において、子供たちへの感染が増えており、また子供から大人への家庭内での感染が増えていることを受けた国の方針と思われます。  勝山市においても、今定例会の招集挨拶でも市長が述べましたが、勝山市の累計感染者数約2,000人弱のうち、先月8月だけで半数以上の1,000人を超える方が感染しており、年代別の感染率を見ますと、5歳から11歳の28.6パーセントが最も高く、次いで12歳から17歳の17.3パーセントと、子供たちの感染割合が非常に高くなっており、今後の子供へのワクチン接種、オミクロン株対応ワクチン接種に向けて、勝山市医師会の協力のもと準備を進めているところです。  その中で、子供へのワクチン接種に関しては、議員のおっしゃるとおり、本人と保護者の方が納得した上で判断することが何より大切であると考えておりますが、新型コロナウイルス感染症から子供たちの生活を守るためには、ワクチン接種が重要となっています。  今後のワクチン接種、特に子供への接種については、市の広報紙、ホームページ、チラシ等でワクチンに関する情報をわかりやすく掲載してまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 安岡議員。              (3番 安岡孝一君 質問席登壇) ○3番(安岡孝一君) 御答弁ありがとうございます。  どうか、何回でも丁寧な説明を行っていただいて、このコロナを防いでいく最大の手段がワクチン接種であるということで、取り組みをお願いしたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、道の駅「恐竜渓谷かつやま」の駐車場についてお伺いをいたします。  2020年6月20日、道の駅「恐竜渓谷かつやま」がオープンいたしました。  新型コロナウイルスの影響で、オープン予定を遅らせての出発となりましたが、天候にも恵まれ、多くのお客様に訪れていただきました。  それからコロナウイルスの感染症の広まりによる行動制限や恐竜博物館の営業休止などにより、来客数の低下など大きな影響を受ける中での営業を強いられました。  この間、感染対策をしながら設備の維持管理や販売商品の開発等、道の駅職員の皆様の御尽力に対して感謝を申し上げます。また、清掃を担当してくださる方にも重ねて感謝を申し上げます。  道の駅のトイレは、日本一きれいだと私は思っております。  駐車場にもごみ一つ落ちてないということは、本当に素晴らしいことだと思います。  そして、今年に入り、2年ぶりに行動制限のない夏休みを迎え、恐竜博物館も営業する中、大勢のお客様が訪れ、この間の売り上げがオープン当初に近づいているとお聞きをしました。  約2年3ヶ月後にオープン当初を凌駕する勢いというのは、かなり難しいことではないでしょうか。  しかし、現場の思いとして、ゴールデンウィークや夏休み期間の繁忙期、またイベント開催時に駐車場が不足することを先々心配をしております。  道の駅を訪れるお客様は車で来られるお客様がほとんどで、駐車場の不足はせっかくのお客様を逃してしまい、売り上げの低下に直結します。  駐車場にとめられる台数に比例して売り上げが上がるといっても過言ではないようです。  今回、道の駅の東側隣接地で新たな事業者を公募することになりましたが、事業者が決まり、お店が増えていけば、今よりも駐車場が不足することが予想されます。  隣接地の整備計画が練られる際は、駐車場不足をできるだけ解消できるような計画をしていただきたいと思いますが、市の御所見をお伺いをいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 木下技幹。                (技幹 木下秀樹君 登壇) ○技幹(木下秀樹君) 道の駅「恐竜渓谷かつやま」の駐車場についてお答えします。  議員からお話がありましたとおり、2年ぶりの行動制限のない夏休みになり、7月、8月の利用者数、売り上げともに道の駅がオープンしました令和2年を上回る結果となりました。  また、市内全体の観光入り込み客数も徐々にコロナ前に戻りつつあります。  懸念されます駐車場につきましては、現在のところ渋滞等の問題は発生しておりませんが、道の駅に訪れた観光客が駐車できずに帰ってしまった事案がなかったとは言い切れません。  そのような事態にならないよう、道の駅隣接地に新しく設置しました25台の駐車場を年内に供用開始していきたいと考えます。  福井県立恐竜博物館のリニューアルオープンによる来館者の増加に対応してまいりたいと考えております。  また、道の駅隣接地の駐車スペースにつきましては、既に決定しております進出事業者は、事業に要する駐車場の設置を計画しており、9月1日から募集しています分譲地への進出事業者に対しても、募集要領において、事業に要する駐車場の設置を条件に加えております。  今後、恐竜渓谷かつやまエリアにおける各イベント及び運営計画などを協議・調整し、来場者の満足度向上と協力体制の構築を目的とした、仮称でありますが、恐竜渓谷かつやまエリア運営連絡協議会の設置を計画しておりますので、この協議会を中心に駐車場だけではなく、今後発生するさまざまな課題等に対応してまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 安岡議員。              (3番 安岡孝一君 質問席登壇) ○3番(安岡孝一君) 御答弁ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。  最後に、サニタリーボックス、汚物入れの設置についてお伺いをいたします。
     近年、前立腺がんや膀胱がんを患う男性の増加に伴い、男性でも尿漏れパッドを着用する人が増えています。  男性トイレには、サニタリーボックス、汚物入れがないため、使用済み尿漏れパッドなどを捨てる場所に困るケースが生じています。  これを受けて、男性トイレにもサニタリーボックスを置く動きが、自治体や商業施設で広がっています。  愛知県の扶桑町では、前立腺がんの手術を受けて尿漏れパッドを着用している男性から、役場のトイレにパットを捨てる場所がなくて困っているとの相談があり、また新聞でも少なからずこのようなケースが報道されていることを知り、扶桑町ではデリケートな問題は男性も声を発しにくいとして、町の役場と保健センターの男性トイレ各個室に設置を決めました。  また、北名古屋市では、市健康ドームなどの施設の男性トイレ各個室にサニタリーボックスを設置、ボックスは足でペダルを踏んで開ける仕組みで、市の担当者は困っている人のためになればと話しています。  日本トイレ協会の砂岡豊彦運営委員は、御自分が足の付け根に強い痛みを伴う変形性股関節症を患い、痛み止めの座薬が溶けて漏れてしまい、その処理に難儀して、汚れたものを持ち帰っていた体験をお話しをされました。  今年2月に当協会がインターネットで実施したアンケートでは、尿漏れパットや紙パンツを使う男性の7割が、捨てる場所がなくて困っていたと回答しています。  国連が掲げるSDGsには、トイレに関して女性や女の子、弱い立場にある人がどんなことを必要としているのかについて特に注意するという項目があります。御病気を患う男性も同じではないでしょうか。  当市におきましても高齢化が進行する中、前記のような病気などを患いながらも適切な支援により社会とのつながりを維持し、心配なく活動できるように配慮すべきではないでしょうか。  また、不特定多数の方が利用される市の施設、観光施設に関しても、男性用個室トイレに設置することにより、施設を利用される方に衛生上のメリットと安心感を持っていただけるのではないでしょうか。  市の御所見をお伺いをいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 壺内財政課長。               (財政課長 壺内幹治君 登壇) ○財政課長(壺内幹治君) サニタリーボックスの設置についてお答えいたします。  サニタリーボックスは、もともと生理用品を念頭に女性用トイレに設置されてきましたが、御質問にあったとおり、近年は病気や高齢によって尿漏れパッドやおむつを使用する人が安心して外出していただけるよう、男性用トイレにもサニタリーボックスを設置する動きが全国的に進んできております。  現在のところ、県内では男性用トイレにサニタリーボックスを設置している自治体はまだ少なく、福井市が今年から庁舎の男性用トイレに5箇所、サニタリーボックスを設置したとお聞きしております。  勝山市の現在の設置状況は、教育会館の1階と3階の男性用トイレに2箇所ずつ設置してありますが、市役所本庁舎を初め、他の公共施設にはまだ設置されておりません。  今後は、病気を患われている方や高齢者の方が安心して市役所や他の公共施設に訪れていただけますよう、順次設置を進めていきたいと思います。  また、指定管理施設につきましても指定管理者に設置を求めてまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 安岡議員。              (3番 安岡孝一君 質問席登壇) ○3番(安岡孝一君) 御答弁ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(吉田清隆君) 次に、下道惠子議員の質問を許可いたします。 ○副議長(吉田清隆君) 下道議員。              (11番 下道惠子君 質問席登壇) ○11番(下道惠子君) 11番、市政会、下道惠子でございます。議長のお許しが出ましたので、大きい項目5件の質問をさせていただきます。一問一答でお願いいたします。  まず1番目ですが、食材高騰による小中学校の給食費について。  新型コロナウイルスの収束がまだ見えない中、いろいろなものが値上げされています。電気やガソリンなどの光熱費、そして燃料、チョコレートなどの菓子類、そしてマヨネーズなどの調味料、またインスタント食品やレトルト食品などたくさんあります。値上げ幅は少ないもので約3パーセントから上限は20パーセント以上もあります。どんどん家庭経済を圧迫してきている現状です。  当然、小中学校の給食においても食材の仕入れにおいては大いに影響があると思います。  今後、現在の給食費では予算的にやっていけないとなったとき、例えば、給食内容を1品減らしたりするとか、給食費の値上げを考えているのではないかと思い、心配になりました。  そこで、この高騰化に対して、家庭に負担をかけないためにどのようにしていこうと考えているのか市の見解を伺います。  また、最近、日本全国であちこち給食費無償化のニュースが報道されております。  今回、3中学校を再編して新中学校になった場合、給食費の無償化をすることを検討してほしいと思いますが、それも市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 油谷教育長。               (教育長 油谷 泉君 登壇) ○教育長(油谷 泉君) 食材高騰の影響による給食費の保護者負担についてお答えをいたします。  食材につきましては、議員御指摘のとおり軒並み高騰しており、給食についても多大な影響を受けておりますが、勝山市の給食現場では、小学校、中学校を問わず、まずは栄養など給食の質が悪くならないよう配慮しながら献立等を工夫し、給食費の値上げ、つまり保護者の負担の増加がないようにさまざまな努力をしているところでございます。  具体的に申し上げますと、自校式にて給食を提供している小学校においては、缶詰等の単価の高い食材が必要となる献立の見直し、ご飯より単価が高いパンや麺類の提供回数の減、特に高騰している油の使用量を減らすために揚げ物の回数減、また、できあいのオムレツを手作りの洋風卵焼きに変更したり、9月の十五夜用献立、秋祭り用献立など、毎月2回程度実施している行事給食を減らして、単価の高いゼリーやプリンなどのデザートの提供頻度を減らすなど、少しでも給食費を抑える努力をしております。  一方、中学校給食は業者委託のため、仕入れ業者等の変更でより安く食材を仕入れたり、食品ロスを減らすなどの企業努力をしていただいておりますが、中学校給食は小学校給食と異なり、食材の高騰だけでなく、電気やガス、重油等の光熱水費の値上げの影響も受けるため、より深刻な状況にあります。  小学校も中学校も給食現場でありとあらゆる努力をしておりますので、少なくとも今年度は給食費の保護者負担の増額はしたくないと考えておりますが、今、申し上げた給食現場の努力ではどうしようもない状況になることも今後は想定されるため、保護者の負担増をお願いせざるを得ないことも考えられます。  今年の6月補正でお認めいただき、原油価格・物価高騰等に直面する生活者支援の一環として、18歳以下のお子さん全員に6万円を給付させていただいた「かつやまっ子元気応援臨時給付金」は、このような事態も想定して給付をさせていただいておりますので、もし給食費を増額せざるを得ない状況となりましても、保護者の皆様には御理解をいただきたいと考えております。  次に、新中学校に再編された場合の給食費の無償化についてお答えをいたします。  給食費の無償化につきましては、昨年12月議会において、久保議員の一般質問でもお答えをしておりますが、学校給食法並びに同施行令において、学校給食に係る経費の負担が示されており、給食実施に必要な施設や設備、関係職員の人件費等以外の学校給食に要する経費は保護者の負担とされているところです。  教育委員会としましては、給食提供に係る食材費分を保護者負担でお願いしているところですが、その保護者負担について小中学校で差をつけることは考えておりませんので、このことも踏まえつつ、中学校再編後の給食費の無償化については、経済状況の推移や新中学校の特色などさまざまな観点から小学校の給食費もあわせて慎重に検討してまいりたいと考えているところです。 ○副議長(吉田清隆君) 下道議員。              (11番 下道惠子君 質問席登壇) ○11番(下道惠子君) はい、ありがとうございます。  今、お伺いしておりますと、やはり現場の方では、栄養士さんらが苦心しながら献立を決めておられるのがよくわかりました。  育ち盛りの中学生の食に関して、食材が高くなったからとメニューをあんまり安価なものにしたりとか減らしたりするってそういったことで栄養が不足しないように、本当に頑張っておられるなとは思います。  中学校の方の企業の方も大変だってのも伝わってくるんですが、ちょっと政府の方、国の方では、令和4年4月に新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の方で、コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分を創設して、そしてその中でも厚生労働省子ども家庭局というところから、その対象事業の中で特に学校給食費等の負担軽減が挙げられておりましたので、保護者さんに影響がいかないようにと思いまして、質問させていただきました。  保護者さんの中には、少しぐらい値上げしてでもおいしい栄養のあるものを子供さんに出してほしいって方も中にはいるかもわかりませんけれども、全家庭がそうではないってことですね。仕事での収入がなかなか増えないのに、子供さんの給食代が少しでも上がると、やはり一人のお子さんでなく二人、三人で毎月少しでも高くなると生活に影響のある家庭も出てきます。  ここはよく検討していただいて、極力現状維持に努めていただくことをぜひともお願いしたいと思います。  それから新中学校につきましてですが、以前、独自の給食室をつくれないかって質問させていただいたときに、難しいっていう御返事をいただきましたので、その代わりに給食費の無償化ということで、少しでも家庭の負担が軽くなるというメリットを一つつけたらいいかなと思って申し上げてみました。  まだちょっと時間がございますので、ぜひとも先ほどおっしゃってくださったように、小中学校まとめて再検討をお願いしてくださったらありがたいと思います。よろしくお願いいたします。  では、2番目にまいります。  物価高騰による福祉施設への支援について。  勝山市の高齢化率は、令和4年度には37.4パーセントとなり、年々増してきている現状です。  健康で自宅で生活されている方はいいのですが、施設の入所数はもう満杯の状態で、デイサービス、通所サービスを利用している方も多く、申し込みしてもなかなか受け入れ施設が決まらない状況だと聞いております。  受け入れ先の福祉施設においても、小中学と同じく新型コロナウイルス禍による光熱費や食材費などの物価高騰の影響で経費負担が増しているのではと思われます。  それでも施設の方では、業者さんに対してこれまでと生活環境が変化しないように常に気配りをしていただいております。  介護保険料の値上げもない現状がありながら、電気料金や食材とかが高くなってくると本当に苦しいのではないでしょうか。  神戸市の方では、市内の介護施設と障害者施設へ事業規模に応じた給付金を支給したとありました。入所やデイサービスという区分ごとに利用した一人当たり1日30円から90円を1年間補助するようです。  市でもこうした支援を検討してほしいのですけれども、市の見解をお伺いしたいと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 木船健康体育課長。              (健康体育課長 木船栄士君 登壇) ○健康体育課長(木船栄士君) 物価高騰による福祉施設への支援についてお答えします。  ロシアのウクライナ侵攻による原油や穀物の供給不安と日米の中央銀行の金融政策の違いに起因する物価高騰は、私たちの生活の多方面に大きな影響を与えています。  福井県では、物価高騰による福祉施設の支援策として社会福祉施設の省エネ設備の改修及び更新に必要な経費を支援する社会福祉施設における省エネ設備等支援事業が令和4年度9月補正予算案に計上されました。  こうした国の原油価格・物価高騰に対する政策や地方創生臨時交付金の拡充などの動向をみながら、検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(吉田清隆君) 下道議員。              (11番 下道惠子君 質問席登壇) ○11番(下道惠子君) ありがとうございます。  物価高騰による影響ですけれども、学校と一緒のように福祉施設にも及んでいるのは間違いないと思いまして質問させていただきました。  福祉施設さんも頑張ってるかもしれないし、もしかして、これは本当に憶測ですが、その値上げ分が利用者負担として食事代や部屋の光熱費などに加算されてしまっているとしたら、それは支払う御家族さんが大変になります。どちらにしても心配になります。  今後、福祉施設さんの事情をよく調査していただきまして、少しでも市が相談に乗れるよう支援がありましたらどうぞ力になっていただければと思います。よろしくお願いいたします。  3番目ですが、先ほど安岡議員の方から質問がありましてお答えをいただいてる分なんですが、私も同じ内容の質問させていただきまして、最後にちょっと違うのがあるので、一旦読み上げさせていただきますが、回答の方はその最後の方だけお願いします。  質問の方は、男性用トイレにサニタリーボックスを設置することについてです。一応、読み上げだけお願いいたします。  これまで女性用トイレにのみ設置されていたサニタリーボックスを、公共施設の男性用トイレにも設置される動きが一部の自治体に広がっています。  サニタリーボックスというのは、前立腺がんや膀胱がんの治療などで尿取りパッドやおむつを使用する人が外出時、交換するときに捨てる汚物入れのことです。  大体は家に持ち帰るか、もしくは飲食店などのトイレで紙タオルとかのごみ箱に捨てさせてもらっているようです。  また中には、水洗トイレで流してしまって、詰まってしまい大騒ぎを起こした方もあるそうです。  皆さん、尿取りパッドを使用しているけれども、世間ではあまり大きな声をあげられなくて困っているとありました。  自治体では、さいたま市が先行して区役所に男性トイレにサニタリーボックスを設置しています。今後は、体育館や文化施設にも拡大していくそうです。  愛知県の日進市や三重県伊勢市、お隣の白山市でも市庁舎での対応をしているとの調査結果があります。  先ほどおっしゃっておりました、日本トイレ協会のアンケートの中でも、女性から男性になった性同一性障害の方にも意見を聞いておられまして、とても切実なニーズがあるとありました。  それから、尿取りパッドの入ったバッグなどをトイレの中に置く棚か荷物台もあるといいと思います。これは男性用だけでなく、女性用トイレにも必要です。  扉についてるフックはほとんど高い所にあり、高齢者で腰が曲がった方や背の低い人では届かないからです。  これについて市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 壺内財政課長。               (財政課長 壺内幹治君 登壇) ○財政課長(壺内幹治君) 男性用トイレにサニタリーボックスを設置することにつきましては、先程、安岡議員の御質問でお答えさせていただいたとおり、順次、各公共施設への設置を進めていきたいと思います。  また、御質問にありました尿取りパッドの入ったバッグなどを置く棚につきましても、サニタリーボックスを設置するトイレブースのスペースなども配慮し、スペース的に余裕がある箇所につきましては荷物台を、スペースに余裕がない箇所につきましては、高齢者で腰の曲がった方や背の低い方でも利用できる高さにフックの増設などを検討してまいります。 ○副議長(吉田清隆君) 下道議員。              (11番 下道惠子君 質問席登壇) ○11番(下道惠子君) ありがとうございます。  サニタリーボックスについてですが、トイレの中に荷物置きを整備してもらうという件ですけれども、私なんか背が低いので、本当にフックが届かない、荷物、かばんを必ず持って入るので、置くとこがなくていつも困っていましたのですが、高齢になって腰が曲がってしまった方の方が絶対に大変だなと思っていたわけです。  それに、男性の方もそういったのを持ち運んでいるっていうのをちょっと聞きまして、これはどっちにしてもあった方がいいなと思いました。  例としまして、皆さん入ったことあるかどうかわかんないですが、えちぜん鉄道の駅舎のトイレには荷物置きがあります。これ、実は駅舎を改修してるときに、社長にお土産を買った人がそれを置く荷物台をおいてもろたらいいんじゃないですかとお願いしましたら、すぐに対応してくださいまして、ちゃんと荷物置きをつくっていただきました。  市の公共トイレも、かばんを置く場所があれば私たちも本当に助かるので、ぜひともよろしくお願いいたします。
     4番目、まいります。すくすく育成奨励金の見直しについて。  勝山市の子育て支援の一つに、すくすく育成奨励金があります。  この内容は、勝山市民で保護者と生計を一にする第三子以降の乳幼児を対象に、出生月の翌月末に一律20万円を一括交付しますというものです。  これは、子供を3人持つと、育児にお金もかかり大変だから支援をしましょうという、とてもいい施策ではありますけれども、ちょっと見方を変えれば、女性差別になるのではと考えました。  なぜなら、1人産むためにも涙ぐましい苦労をされている方もあるからです。  不妊治療をして、やっと1人授かった方にとっては、2人目でさえ頑張れと言われても辛いのに、3人頑張ったら20万あげますよっていうのは、本当になんか不平等ではないかと思いました。  また、昨今は晩婚化も進み、1人目が30代となると、年齢的にも子供は2人でおく、そういった家庭があるのではないでしょうか。  それから、出産費用において正常な妊娠出産は病気でないとみなされ、保険適用がありません。出産一時金として、原則42万円が支給されますが、出産費用は年々上昇しており、全国平均では約45万円から50万円となって、追い金が少なくとも10万円くらいはほしいという現状があります。  福井県のある病院でお聞きしましたが、50万円前後が平均で、それに個室料金や分娩が土曜や日曜日だったり、早朝や深夜になると時間外料金が加算されまして、60万円ぐらいになったっていう家庭もあると聞いております。  政府は、2023年には出産一時金を増額すると言っておりますが、それにあわせて病院がまた値上げするかもしれず、不安を抱えている御夫婦の話も聞いています。  そこで、すくすく育成奨励金の3子目の20万円ですが、1人目から金額を10万円出すとしたらどうでしょうか。2人目に10万円、3人目にも10万円出します。  現在の勝山市の出生数は、平成21年度では196人でしたが、どんどん減り続けまして令和3年度では107人となってしまいました。約半分です。  子供をこの勝山市で産んで育ててくれる御夫婦への感謝の気持ちとして、10万円は安いんではないでしょうか。  すくすく育成奨励金を1人目から支給してあげることに対して、市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 水上市長。               (市長 水上実喜夫君 登壇) ○市長(水上実喜夫君) すくすく育成奨励金の見直しについてお答えをいたします。  勝山市では、かなり以前から、子育て支援日本一を目指す、そういうふうにして、さまざまな形で子育て世帯への支援を行ってまいりました。  コロナ禍におけるさまざまな給付、給食費の増額の中なんかにも対応してほしいというふうな給付もさせていただきましたし、あるいは保育料の減免については、県内でもっとも減免してるんだということを長く続けてきました。  それから、児童センター、児童館などの完全無料化、あるいは対象年齢なども、おそらく今でも全国に誇る施策だと思っています。  子育てについては、現金給付以外にもさまざまな事業をやってまいりましたし、これからもしっかりと対応していきたいと思っています。  そうした中、平成4年度から実施しています、「ふれあいの里・かつやまっ子すくすく育成奨励金」は、子育て世帯、特に多子世帯への経済的支援を通じて人口減少への対応と子育ての経済的負担軽減を図るための重要な施策となっています。  若干、制度は途中で変えてはいるんですが、30年間続けている事業です。  残念ながら、子育てに関する意識の変化などにより、すくすく育成奨励金による人口減少の抑制効果は限定的だったというふうには思っていますが、かなり以前ですけど、実施した対象者へのアンケート等によりますと、その経済的な支援効果は、高い評価をいただいています。  一方、勝山市では、勝山市育英資金奨学金による貸与型の奨学金制度によりまして、高校、あるいは大学への進学を支援してまいりました。  しかしながら、昨今の社会情勢の変化から、卒業後に多額の奨学金の返済を要する貸与型奨学金制度については、当然メリットはあるものの、そのデメリットについても社会問題として広く議論されるようになってきています。  また、日本育英会ですとか銀行などの教育ローンなど類似の制度が充実している、非常に金利や安くなっているというような状況も事実です。  こうした状況、ニーズの変化を踏まえまして、勝山市では勝山市育英資金奨学金制度を現在の返済を前提とした貸与型から返済不要の給付型に切り替えることを検討しています。誕生から18歳、あるいは20歳までの全ての子供たちを広く支援していきたい、そのように考えています。  御質問のありましたすくすく育成奨励金については、この奨学金制度改正とあわせまして改正を考えていきたいと思っています。  出生から成人までの子育て期間における支援のタイミング、あるいは金額、もちろん財源、そのあり方について、すでに庁内で検討を始めていますので、今しばらくお時間をいただきたいと思います。  また、子育て家庭への経済的な負担の支援だけではなく、保護者からの要望をお聞きしている屋内、屋外の遊び場、こういったものを進めながら、先ほどのさまざまな施策とあわせまして、出産、育児、育ち、生活への不安など一つ一つ取り除くために妊産婦の方や子育て世帯、子供の一体的な相談体制の強化、こういったことも今後の国の制度改正もみながら、組織改正などもみながら考えてまいりたいと思います。  全ての子育て家庭が、安全で安心して生み育てられる包括的な支援のあり方の中で検討させていただきたいと思います。 ○副議長(吉田清隆君) 下道議員。              (11番 下道惠子君 質問席登壇) ○11番(下道惠子君) はい、ありがとうございます。  今ほどお話しありましたけども、私も勝山市の子育て支援に関しては、本当に県内ではいつも一歩進んでいると思っております。  さっき言いました、放課後児童クラブ利用料金については、県内調べてみたんですが、本当に月額5,000円から8,000円、月額なんですね、払ってるところがほとんどなのに、勝山市は無料でどの子でも受け入れるっていう姿勢が本当に素晴らしいなと思ってるんですが。これを市民の方が意外とわかってないということがすごく残念っていうか、無償で当たり前だっていうとこがちょっとあるので、結構会う人には、すごいいんですよって私は宣伝を結構しております。  そんなんもありますように、それから、全天候型遊び場をつくっていただくっていうお話とか、医療費の無償、高校生までやってらっしゃるとか、そんなこともありますし、今回の件についても、給付型の育英資金も考えて検討してくださるっていうことですので、今までよりも随分よくなったと思うようにぜひとも期待したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  最後の質問にさせていただきます。  最後になりまして、午前中から結構皆さんおっしゃっておりました、8月4日の水害被害の検証についてでありますが、まず遅くなりましたけども、災害に遭われました皆様方に対しまして心よりお見舞いを申し上げたいと思います。  8月4日の突然の大雨は、勝山市の至るところに被害をもたらしました。  河川崩壊で、私、地元ですが、荒土町伊波地区では床下浸水や床上浸水も出ました。  野向地区は、河川の崩壊に加え、川魚のアマゴ養殖場がほとんど全滅でした。  また、農業用水の取水口が流れてきた岩石で入り口をせきとめられて、田んぼへの水が来なくなりましたが、それはすぐに応急手当として除去作業をしてもらい、本当に皆さん助かったとおっしゃっております。  北谷地区では、水道の水源地が崩壊して断水が起こってしまいました。  荒土や野向の水害地区においては、たくさんのボランティアの方々に来ていただき、泥の撤去やごみの処理が早くに進みました。本当に感謝の一言に尽きます。ありがとうございました。  今回、初めて水害というものを目の当たりしまして、その怖さを実感した市民の方も多かったのではないでしょうか。私もその一人です。  そこで、被害に遭われた方に聞いたことや私自身が感じたことにつきまして、いくつもあったんですが、その中から3つだけ質問させていただきたいと思います。  3つありますが、3つまとめて読み上げさせていただきますので、まとめての御返答でお願いいたします。  1番目、乳児、妊産婦さんの専用避難所を開設したらどうか。  水害が出た当日、避難所である荒土まちづくり会館に行きましたところ、子供連れの家族さんが何組か避難されておられました。避難指示が出て、こども園からここへ家族で来られたようでした。  高齢者の方も同じ場所になるのが気になりました。  今回は、早く雨が上がり、短かったのですが、もし長引いたとすると、夜中に赤ちゃんが泣いたりとか授乳する場合でもお母さんにはとてもストレスがかかります。  例としまして、長崎県諫早市の方では、一般の人と一緒の避難所はつらいという、そんなお母さんの声が多く出ましたので、市立保育所を乳児、妊産婦専用避難所として開設しました。事前登録制にしておくことで、当日の人数制限もできます。  市でもできるなら避難場所をわけてあげるといいのではと思いますが、市の見解をお伺いいたします。  2番目、河川の監視ライブカメラの増設について。  市では、監視ライブカメラを今年度7月に28台設置したとありました。  しかし、水害の当日、確か皿川にもあったはずだとパソコンを立ち上げ、確認しましたら、現在休みとなっており、結果、全然間に合わなかった状態でした。ちょうどシステムの不具合中だったと聞きましたが、本当に残念でした。  今後、もし取り付けを検討するなら、崩壊した地点が見えるようにしてください。そして、できればもっと数も増やしてほしいと思います。現場の川の近くに角度を変えて配置してもらえたらと思います。検討をお願いいたします。  3番目、水害時の避難訓練を1年に一度はしたらどうか。  傷んだ河川の復旧は、いつになるかわかりません。また、今回のような水害が今後ないとも限りません。来年に起こるかもと想像したら怖くなります。  火災訓練だけでなく、水害時の避難訓練も1年に一度はしてほしいし、学校でも今回の例をもとにして教えてほしいと思います。  水害にあった方にお聞きしましたが、泥水はあっという間に押し寄せてくるので、持って逃げるものを普段から用意しておくことが必要だと言ってました。その方は、避難所まで膝までの泥水の中をかき分けながら歩いて、気が付いたら携帯一個しか手に持っていなかったと言われていました。  その方の家は床上浸水で、畳が泥まみれになっております。  茨城県の防災危機管理課の方で、マイタイムラインをつくろうというのが、ホームページに出ていました。緊急警戒レベル3になったら、スマートフォンを充電しておくとか、どこに避難するか、知人、親戚などに連絡しておくなどを準備するものを自覚できるチェック表です。一つ一つボタンを押さえてチェックしていくことで、今することがしっかりわかります。  こういうのを市でもホームページにあげてもらえたらいいのではないでしょうか。市の見解をお伺いいたします。  この3件をお願いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 伊藤政策幹。               (政策幹 伊藤寿康君 登壇) ○政策幹(伊藤寿康君) ただいま御質問の、8月4日の水害被害の検証についてお答えをいたします。  まず、全般的なお答えですけども、今回の水害は、これまで経験のなかった線状降水帯による局地的な大雨、しかも台風などと違い、前触れがなかったといった、今まで経験のないものでした。  こういったものに対し、我々経験のない行政、市民の皆様もともに準備不足があったのではないかと思っておりますので、今後に向けて改善すべき点が多数あると認識しております。  最初に、乳児・妊産婦さんの専用避難所を開設したらどうかといった点についてお答えをいたします。  勝山市の避難所は、一時避難所、拠点避難所、指定避難所及び福祉避難所に区分されておりまして、それらいずれもその避難所運営におきまして、男女のニーズの違い等に配慮しまして、女性や子育て家庭のニーズにも配慮した避難所運営に努めるといったこととなっております。  それぞれの避難所では、若者、高齢者、障害者及び子育て世帯などさまざまな立場の避難者が一緒に避難生活を送ることになりますが、避難所の施設内に必要に応じて専用スペースを設置して対応してまいります。  今回は、まちづくり会館に一時避難所を開設いたしましたが、避難状況や避難の時間が短かったこともあり、乳児・妊産婦さんの専用の部屋は設けておりませんでした。  ただ、今後必要に応じまして、乳児・妊産婦さんが避難された場合には専用の部屋を設けることを含めまして、それぞれの避難所の環境改善策を検討してまいります。  また、ちょっと話はずれるんですけど、今回の大雨災害におきまして、コロナ禍、第7波のさなかであったといったことでもありまして、市民交流センターを新型コロナウイルス感染症の患者の方及びその家族の専用避難所として初めて開設をいたしました。  実は、この新型コロナ専用避難所につきましては、開設直後に内閣府から設置に至った経過等の問い合わせがありまして、その後、内閣府からこういった新型コロナウイルス感染症患者の方等の専用避難所を設置することが望ましいという旨の通達が発せられまして、効果と先進性を評価されたのかなというふうに考えております。  次に、河川の監視ライブカメラの増設についてお答えします。  勝山市では、現在、23台の監視カメラを市内の河川や用水路の周辺に設置しており、1時間ごとに映像を撮影いたしまして、市のホームページでは、23台中16台の監視カメラ映像を公開しております。  しかしながら、8月4日の大雨時のライブカメラ画像の配信につきましては、その直前に実施をいたしましたメールサーバーの無害化処理、こういったシステム改修をやりまして、それによる想定ができなかった不具合が発生いたしまして、議員御指摘のとおり、当日は閲覧できない状況になっておりました。これに関しましては、深くお詫びを申し上げますとともに、このような不具合が再発しないように努めてまいります。  なお、監視カメラにつきましては、使っていない予備のカメラが5台ありますので、より有効な設置場所や撮影角度等を検討いたしまして、増設してまいりたいと思います。  また、今後、自主防災組織からの御要望などいただきまして、必要に応じてさらなる増設を行いたいと考えております。  次に、水害時の避難訓練を1年に一度はしたらどうかといった点についてお答えをいたします。  先ほど申し上げましたけども、今回の大雨災害は、線状降水帯の発生により極地的に大雨が降ったことにより起こった災害であり、近年、経験したことがない大規模な水害でした。  今、日本の各地で自然災害が発生していることを考えますと、勝山市においても、また明日にでも大雨災害が起こっても不思議ではない状況だと思っております。  勝山市では、毎年7月に大雨による土砂災害警戒情報の発表及び地震の発生に伴う複合災害を想定いたしました、勝山市の総合防災訓練を実施してまいりました。  しかし、令和2年以降は新型コロナウイルス感染症拡大により中止をしていましたが、本年度は10月8日土曜日ですけども、勝山市で開催されます福井県総合防災訓練に合わせまして勝山市の総合防災訓練も同時開催する予定でございます。  また、来年度以降につきましても、今回の大雨を教訓に、継続的に実践的な訓練を実施をしてまいりたいと考えております。  また、子供たちへの防災教育でございますけど、やはり弱者であります子供たちに防災への認識を深めてもらい、災害への備えや発生時の心得などを学んでもらえるよう実施しております、小中学校の防災教育を引き続き実施をいたしまして、子供たちに命を守る、防災減災の大切さの必要性を伝えてまいりたいと思います。  また、8月に全戸配布いたしました勝山市防災ハザードマップでございますけども、終わりの方にマイタイムラインのページがあるんですけど、これを盛り込んであります。  マイタイムラインを作成していただくことで、災害時の避難行動等について確認することができます。これが非常に大切だと思いますので、ぜひとも御家族や地域の方々とマイタイムラインの作成、活用をお願いしたいと思っております。 ○副議長(吉田清隆君) 下道議員。              (11番 下道惠子君 質問席登壇) ○11番(下道惠子君) ありがとうございます。  今までも他県の災害を聞いておりまして、ニュースとか報道で見てみても、勝山市は雪はたくさん降るけれど、大雨とか地震には強いと本当に思い込んでたんですが、まさか、まさかですね、このような水害が起きて、あっという間に河川が氾濫するっていうのは本当に驚きでした。  そして、8月に分けたハザードマップですが、今までもらってもそんなにじっくり見なかったんですけど、今回はじっくり、終わってからですが見させていただきまして、先ほど言われましたマイタイムラインについても今月号の広報にちょっと書いてありました、あるんですって書いてありました。35ページ、6ページ、マイタイムライン、何からするといいですよ、で、チェック表が書いてありました。  これも今までじっくり見なかったので、すみませんでしたと言いたいところです。  そういうのも今後はしっかり見てかなきゃいけないと思うし、それからちょっと勝山市の災害記録を調べてみたんですけど、大雨でひどかったのは1959年、昭和34年9月26日、27日で、伊勢湾台風ってありまして、そのときに明治29年以来65年ぶりの大洪水で、被害の大きかった荒土町妙金島が堤防が決壊しまして、2日間孤立状態になったと。北部中学校も床上浸水になったと、そんなんありまして、今回本当に北部中学校大丈夫かと思って心配しておりましたら、なんと伊波の方が大変だったので、あ、そういう感じなんだと思って、今回思ったんですけれども、そのときに明治から65年ぶりってありまして、今回それから63年後なんですね。
     本当に60年ぐらい1回はこれ絶対来るんだっていう、かといって安易には考えられない時代なので、来年にまた来るかもしれませんので、いろんな検証をしていただいて、今後の災害対策に役立てていただきたいと思っています。  私たちも本当に勉強しなきゃいけないと、つくづく今回は思いました。  最後になりましたけれども、皆様の初めての大きな災害にもかかわらず、市長を初め、市の職員の皆様方には日夜問わず災害対応を迅速にしていただきまして本当に御苦労様でございました。そしてありがとうございました。  これをもって私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 ○副議長(吉田清隆君) 次に、高間清一議員の質問を許可いたします。 ○副議長(吉田清隆君) 高間議員。              (5番 高間清一君 質問席登壇) ○5番(高間清一君) 市民の会の高間でございます。今回、3つの質問をさせていただきますので、一問一答でお願いいたします。  まず1番、道の駅の隣接地における恐竜渓谷かつやまエリア地区計画についてお伺いいたします。  道の駅「恐竜渓谷かつやま」の東側隣接地で進む産業団地整備計画で、分譲予定地であった14,500平方メートルのうち、2,800平方メートルは食品製造会社、山一食品が取得するとの報道がありました。  私、地元企業ということで、非常にうれしく思い、頑張っていただきたいと思いますが、しかし残念にも、もう1社が辞退いたしております。  勝山市は、9月1日からこの残った土地を4つの区画に分けて分譲する計画ですが、ただ心配なのは、今回の撤退は、材料費等の高騰が主たる原因とのことです。  この収まらないコロナ禍の中での他の原因も加味すると、公募に参加する企業や条件の合わない企業があることも予想されます。  また、私、先日の勝山市都市計画審議会に出席させていただきましたが、恐竜渓谷かつやまエリアの地区計画で、建築物等の整備の方針や用途の制限、壁面の位置の制限、壁面後退地域における工作物の設置の制限、建築物の高さの最高限度、形態または色彩、その他の意匠の制限、建築物の緑化率等の制限など、かなり厳しい条件がついておりました。  このような条件の中で、市としてはある程度、今後ある程度条件を緩和するというお考えはないのでしょうか、お伺いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 水上市長。               (市長 水上実喜夫君 登壇) ○市長(水上実喜夫君) 道の駅隣接地における恐竜渓谷かつやまエリアの地区計画についてお答えをいたします。  地区計画は、都市計画が都市全体の計画を定めるのに対しまして、都市計画法第12条の4で規定されていまして、一定の地区、一定の範囲の中で、地区レベルにあった詳細なまちの計画を定めるものです。  恐竜渓谷かつやまエリア地区計画は、道の駅とその隣接地を含めたエリアの賑わいの実現を目指し、道の駅を補完する機能の適正誘導を図るとともに、背後に連なる白山連峰への眺望景観等との調和を図ることを目的としています。  具体的には、建築物の整備の方針や用途の制限など、今ほどの御質問にあった項目それぞれにおいて、数値、種別等を定め、進出いただく事業者の方に基準を順守していただく、そうした計画としていただくものとなります。  勝山市では、以前から特定用途制限地域の設定や勝山市景観計画における届け出制の導入など、今回の地区計画に近い規制を設定し、運用はしています。  9月1日に開催されました第59回勝山市都市計画審議会でも、委員の方々から同様の御提案、御指摘をいただいているとお聞きをしています。  市といたしましては、当エリアが観光誘客施設の立地場所として非常に恵まれた条件を有している、また立地条件など都市計画では長期的なまちづくりが基本であり、地区計画による一定の規制の中で付加価値の高い当エリアの開発をお願いしたいと考えています。  御提案の趣旨は十分できますが、いずれにしましても、現在、こちらは都市計画審議会で審議中の案件ですので、私としましては審議会での議論の経過を見守りたいと今は考えています。 ○副議長(吉田清隆君) 高間議員。              (5番 高間清一君 質問席登壇) ○5番(高間清一君) 市長、御丁寧に御答弁ありがとうございます。  1日も早く、4つの残った区画が解決というか売れるっていいますか、本当にうれしいと思うのですが、せっかく決まった企業がまた辞退するというようなことがないような、やっぱり慎重に決めていただきたい。私は、早く決めていただきたいですけども、そういったことを踏まえて、慎重に決めていただくと。そして、この道の駅周辺が、やっぱり大いに賑わって、今後頑張ってやっていただくというようなことを期待して質問を終わります。  第2問目、東山いこいの森などの施設の再利用についてお伺いします。  東山いこいの森や北郷町の旧岩屋のオートキャンプ場など、これまで多くの人々に親しまれてきた施設が現在、利用休止となっています。  県内外のキャンプ愛好家に穴場的な人気があったこれらの施設ですが、現在の状況はどんな状態なのでしょうか。  また、これらの施設の今後の利活用計画はあるのでしょうか、お伺いいたします。 ○副議長(吉田清隆君) 鳥山農林課長。               (農林課長 鳥山健一君 登壇) ○農林課長(鳥山健一君) 東山いこいの森などの施設の再利用についての御質問のうち、まず、東山いこいの森の施設の再利用についてお答えします。  東山いこいの森は、森林の総合利用を促進し、市民の健康増進及び林業の振興を図るため、昭和55年4月から供用を開始した施設であります。平成18年度までは、谷生産森林組合、平成20年度までは、九頭竜森林組合と業務委託契約を締結し、運営を行っていました。その後、谷の山を愛する会との指定管理制度に運営を移行し、平成26年度からは東山応援隊との業務委託契約により管理運営を行ってきました。  令和3年度中に、受託者から高齢化及び体力の低下を理由に、令和4年度以降の業務委託は受けられないとの意向が示され、他に管理運営受託者が見い出せなかったことから、東山いこいの森は令和4年4月から施設を休止している状況です。  現在、キャンプ場の運営を希望する民間事業者と来年度のキャンプ場事業再開に向けて、現地での施設確認や条件整備などの協議を始めています。  管理棟、屋根付き広場及び五右衛門風呂の3施設については、農林水産省所管の木造公共施設整備促進事業などの補助事業を受けて設置しており、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律により処分に制限がかかる施設となっているため、その取り扱いについて国、県との協議を進めています。  敷地等については、全て市有地となっていますので、これらの協議が整い次第、建設産業委員会に御報告させていただきます。  次に、旧岩屋オートキャンプ場についてお答えします。  旧岩屋オートキャンプ場につきましては、令和2年度をもって施設を廃止しており、市としては現在、トイレ等の管理を行っているものの、市営キャンプ場としての再開の予定はありませんが、活用を検討している民間事業者からの提案を受けていますので、市として活用方法や運営について地元地権者と民間事業者との間に入り、協議を行っているところです。協議の結果が整い次第、建設産業委員会に御報告させていただきます。 ○副議長(吉田清隆君) 高間議員。              (5番 高間清一君 質問席登壇) ○5番(高間清一君) はい、今お聞きしますと、かなりやっぱり厳しいなという気もいたします。  しかしながら、やっぱり努力していただいて、当然、我々も頑張らなくちゃいけないんですけど、今後またこういった施設が活用できるような場にしていただけたらいいかなという気もしております。  では3番目です。大蓮寺川元禄放水路整備工事など、これ当然、県の工事ですけど、市の関連工事を含めてお伺いいたします。  平成26年、県発注工事として最初に弁天の河川敷に堤防から本流までの工事が行われ、それ以来、今日もずっと続いております。  特に、郵便局前の工事では、非常に土壌が固く、地元住民の方には騒音や交通の便で大変御迷惑をおかけしたと伺っております。  現在も工事は進行中でありますが、当初の予算ではこの工事として約10年で60億円程度と聞いております。  現在、メイン工事としてサンプラザ前にて推進工事が行われておりますが、今後の計画として県発注工事や市発注工事がどのようになるのでしょうか。  また。今現在、仮設で車道として使っておりますが、この車道を歩道に戻す工事や舗装工事など、最後の工事になるかと思いますが、全ての工事が完成するのはいつごろになるのでしょうか、お伺いします。 ○副議長(吉田清隆君) 藤澤建設課長。               (建設課長 藤澤和朝君 登壇) ○建設課長(藤澤和朝君) 大蓮寺川元禄線放水路整備工事及び市の関連工事についてお答えします。  大蓮寺川元禄線放水路につきましては、放水路の形状や施工方法等によりまして、下流側から堤防区間、土留開削工法区間、推進工法区間に区分されております。  現在の進捗につきまして、事業主体であります福井県奥越土木事務所に確認したところ、堤防区間につきましては平成29年度に完成しており、土留開削工法区間につきましては平成30年度に工事着手し、現在、後町通り交差点付近の工事を実施しており、今年度に完成する予定とお聞きしております。  また、推進工法区間につきましては、現在、左支川の工事を勝山商工会館付近から福井新聞勝山販売店に向かって進めており、今年度中に完成するとのことです。  さらに、右支川の工事につきましては、契約手続き中で、来年度に完成すると聞いております。  その上流で、勝山市が実施している大蓮寺バイパス幹線につきましては、平成26年度に工事着手し、来年度中に完成いたします。  平成26年度から始められました大蓮寺川元禄線放水路整備工事は、左支川が現川に取りつく分流工区分を含めて、全ての工事が令和6年度中に完成するとお聞きをしております。  このようなことから、市が行う道路整備につきましては、令和5年度から福井県の工事が完成している勝山郵便局交差点から元町交番交差点に向かって順次進めてまいりたいと考えておりまして、令和7年度までに全ての整備を完了したいというふうに考えております。 ○副議長(吉田清隆君) 高間議員。              (5番 高間清一君 質問席登壇) ○5番(高間清一君) 市発注工事はもとより、県発注工事まで丁寧に調べていただき、本当にありがとうございます。  今、説明のとおり、令和7年度には全ての工事が終了し、またこの通りが活気あるメイン通りになるよう願っており、私の今回の質問を終わらせていただきます。 ○副議長(吉田清隆君) 以上で本日は散会いたします。           ―――――――――――――――――――――――           午後 4時35分 散会...