勝山市議会 2021-03-22
令和 3年 3月定例会(第5号 3月22日)
道の駅の
機能強化を言うならば、今はハードの整備ではなく、観光の方向性やこれからの
運営計画の見直しなど、
アフターコロナ、そして
ウィズコロナを見据えたソフトの整備を図るべきだと、ソフトの強化をすべきだと考えます。
さらに、
温泉センター管理費、
源泉掘削1億4,398万円ですが、前回の改修と今回の予算合わせて、この施設に投じる
事業費約3億5,000万円の税金は、市民1人当たりに換算すれば1万5,000円、1
世帯当たり4万3,000円のお金になってしまいます。
今回、1億4,398万円かけて源泉を掘削する予算が計上されましたが、多くの市民の
利益還元という観点から
費用対策、費用対効果は薄いように思われます。市民からも必要がないんではないかと多くの声も聞かれているのも事実です。
この
一般財源の1億4,000万円近いお金は市民の税金です。1
世帯当たりの負担にすれば1万8,000円以上の金額にもなり、
コロナ禍にこれだけの
市民負担を負わせることの責任は非常に大きいと考えます。
水芭蕉に温泉を掘るからと市内の各世帯に1万8,000円を集金に歩いても、そんなもんは要らない、今はそれどころじゃないと言われるでしょう。役所への義理や忖度でお金を集めたとしても、500万円も集まらないでしょう。
この
コロナ禍に直面して、温泉は本物でなければならないというような源泉の差別化による集客や満足感を求めることは、何でもありの
バブル時代の寝言のように聞こえます。少なくともこの事業は、今行う事業ではないと考えます。
次に、教育費の
市民文化振興の予算についてですが、
文化芸術は、その
開催方法や集客、展示などが
コロナ禍においてさま変わりしています。新たな政策が
文化振興のために求められているわけです。そんな中で、
市民総合文化祭を初めとする
文化団体の
文化芸術の活動は、
コロナ感染予防などでその発表の場所や方法などが制限されてきています。
ウィズコロナの
市民文化芸術の活動を根本的に支援していく
予算措置ができていないように感じます。
市民総合文化祭を2日間開催して28万円、各地区の
文化祭開催費用に59万円、感染の終息が見込めない状況でも前年同様に同じような98万6,000円で組まれた
文化振興事業費では、
コロナ禍における
市民文化の振興や発展の継続は望めないと考えます。
高齢化が進み、年金が低くなり、消費税などの税金が増えていき、景気が低迷、経済の停滞が予測される中で、予算の全てではありませんが、中には
市民負担が大きく市民の利益の少ない事業も見受けられます。暮らしやすいまちとはどのようなまちなのか、再考・再検討をすべきだと考えます。
討論時間の制限もありまして、全ての問題に触れることはできませんが、以上をもちまして議案第51号、令和3年度勝山市
一般会計予算の
反対討論といたします。
○議長(
松山信裕君) 次に、
山田安信君の発言を許可します。
○議長(
松山信裕君)
山田議員。
(16番
山田安信君 登壇)
○16番(
山田安信君)
日本共産党の
山田安信です。私は、議案第51号、令和3年度勝山市
一般会計予算について
反対討論をします。
さきに同僚の
久保議員が
反対討論をしましたので、私は主にその他の問題について指摘をします。
本
予算案には評価する事業もあります。
地域経済振興会会議委託料200万円の事業は、
コロナ感染等による
社会構造の変化を積極的に捉え、高い専門性を持つ人材に指導や助言を受けて地域や行政の課題を解決し、企業や
サテライトオフィスなどの誘致につなげようとするもので、これは、これまでの私たちの提案とも一致する新たな視点での取組だと評価しています。
ただし、この新たな視点が他の事業では欠落していることも多く、この問題は後で厳しく指摘をします。
また、
雪害対策では、3年前の雪害を受けて改善した取組が、今年の豪雪でも不十分だったことを反省して、
道路融雪装置の改善や先進地の再視察で雪に強い
まちづくりに取り組む姿勢は評価します。
しかし、今回も
雪害救助法による
雪下ろし作業の経費が
公的支援の対象になるのに、制度が
半数程度しか利用されなかったことは、行政の
制度運用の責務が十分果たされていない反映でもあることを厳しく指摘しておきます。
また、過去に何度も指摘しながら改善されていない事業も多く、早急な対応を求めます。
その一つは、
市町総合事務組合の課題で、市長・町長の
退職金が
総理大臣の
退職金よりも高額で、しかも掛金よりも支給金が高く、実質的には
一般職員の資産の横取りになっている問題、
参加自治体の首長と
議会代表すら
基幹運営に関与できない構造的な問題、ゼロ金利で資産の運用益がほぼなくなり、
IT技術で事務の効率化が進む中、
組織改革が遅れている問題、これらの課題は勝山市だけでは改善できないことは承知していますが、
構成団体の一員の勝山市も責任が問われる問題だと指摘しておきます。
なお、他の一部
事務組合や
自治体連携などでも、私たちが指摘した改善の具体的な提案を放置することなく取り組むことを強く求めておきます。
また、
公共施設等総合管理計画で
インフラ管理を具体化することが進んでいないことも問題です。勝山市の財政力では、既存の
公共施設が全ては維持できなくなると認識しながら、
勝山ニューホテルや道の駅などの
観光施設への
財政負担を続ける一方、
財政負担を理由に中学校の統廃合を推進するのは、事業の
優先順位の判断が間違っていると再度厳しく指摘しておきます。
また、本
予算案には、国や県の事業に連動するものが多くありますが、この中で市民にとって利益になるのか、この視点で問題があれば改善を求め、場合によっては安易には追随しない対応も必要です。例えば、
住基ネット事業は、
マイナンバーカードにより
住基ネットカードが使いものにならなくなり、
マイナンバーカードも
個人情報保護の問題が指摘されるなど、さらに
IT弱者への対応なども含めて慎重な対応が必要です。
福井県の
電子入札制度に参加する事業165万円が計上されていますが、この制度に参加すると年間300万円の新たな経費が必要になり、しかも福井県の制度に準拠することになって、勝山市独自の
総合評価点などが維持できなくなる危険性なども対応も不明であり、
入札情報の秘密を拡大する
プロポーザル入札の改善も含めて
入札制度には問題があると指摘しておきます。
さらに、この
予算案には、賛成できない事業が多くあります。
まず、
温泉センター水芭蕉の
温泉掘削工事は、1億4,398万円が令和3年度から3か年で実施する
予算案に私たちは同意できません。
その理由の一つは、この工事の費用対効果の検討が不十分だからです。水芭蕉は既に
改修工事2億円を実施し、
指定管理費の追加分で令和7年度までの5年間で7,000万円を既決しています。
ところが、
温泉掘削による
経費削減の
見込み資料では、毎年、水道料約95万円と電気料約211万円が削減できるとしていますが、
入浴利用者が増えて
指定管理費が削減できるとはなってません。民間の
スーパー銭湯でも、湯の華などの
温泉成分を利用しており、1億4,000万円もの
温泉掘削費を使う必要が本当にあるのか真剣に検討すべきであり、こんな安易な
温泉掘削を認めることには反対です。
第2の理由は、
コロナ感染で
温泉センターの経営がどうなるのか予測すらできない時期に、緊急性のない
温泉掘削は急ぐべきではないと考えます。
コロナ感染後の社会の変化を見極めずに、思い込みのような
事業計画を進めることには反対です。
二つ目は、道の駅に隣接する
産業団地事業で、
土地開発公社の
債務保証2億8,139万円を追加することで、これも新たな
コロナ禍という
環境変化を考慮せずに、従来の計画をどんどん進めるという問題があります。私たちは
事業そのものに頭から反対しているのではなく、過去の失敗から学ぶべきだと指摘しているんです。
三つ目は、
観光事業の理念に一貫性がなく、連携できずにばらばらの対応は問題だということです。勝山市
観光まちづくり株式会社には、勝山市には
事業費を負担して
観光DMOの役割を持たせているのに、会社の利益が優先されて
観光DMOの役割が十分に果たされていないことは問題です。
長尾山公園PFIも、
産業団地も、そもそも市街地の商業を活性化することが忘れられ、
立地場所に事業を囲い込む計画では本末転倒になる危険があると考えます。
こうした場当たり的にも見える事業は、3月
補正予算の
コロナ対策で
キッチンカー整備に3,000万円を使うなどにも端的に表れていると考えます。
討論時間が制限されていて、全ての問題を指摘することはできませんが、
予算委員会で指摘したことも含めて、本
予算案には問題が多く、抜本的な見直しが求められると考えます。特に来年度は勝山市
総合計画を策定するので、この機会に
市政運営を総点検する必要があります。
そこで私たちの提案があります。勝山市の出生数が、
中学世代では年間200人程度なのに、ここ数年は110人程度と、このままではさらに少子化が進み、これまでの政策の延長では対応できなくなる危険が目の前に起きています。勝山の未来を担うのは
子どもたちなら、どうやったら
子どもたちが増えるのか、これを
政策判断の第一の指標にする、これを提案します。
子どもが増えるなら、出生も移住も同じとの視点で、過去の経緯を考慮せずに全ての事業を再検証する、新しい
チャレンジ事業を考え出す、ここに腹を据えて取り組むことです。住み続けられる
まちづくりなど、その他の指標も重要ですが、第一の指標は
子どもが増えるかどうかを捉えるべきだと考えます。そうすれば、
温泉掘削や中学の一校化も、それで
子どもが増える効果があるのかが問われ、別の方法はないのか、本気の検討が求められると考えます。
以上、幾つか指摘しましたが、こうした理由で私たちは議案第51号には反対を表明して討論を終わります。
○議長(
松山信裕君) 以上で討論を終結いたします。
○議長(
松山信裕君) これより採決いたします。
○議長(
松山信裕君) 本件については、押し
ボタン式記名投票により採決いたします。
○議長(
松山信裕君) 議場の閉鎖を命じます。
(
議場閉鎖)
○議長(
松山信裕君) ただいまの
出席議員数は15名であります。
○議長(
松山信裕君) お諮りいたします。
本件については、
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は
投票機の
賛成ボタンを、反対の諸君は
投票機の
反対ボタンを押して投票願います。
(投 票)
○議長(
松山信裕君)
投票漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君)
投票漏れなしと認めます。
○議長(
松山信裕君) 投票を終了いたします。
○議長(
松山信裕君) 議場の閉鎖を解きます。
(
議場開鎖)
○議長(
松山信裕君) 投票の結果を報告いたします。
○議長(
松山信裕君)
投票総数15票、これは先ほどの
出席議員数に符合いたしております。
そのうち、賛成13票、反対2票。
○議長(
松山信裕君) 以上のとおり、賛成多数であります。
よって、本件については、
委員長報告のとおり決しました。
――――――――・――――――――
○議長(
松山信裕君) 次に、日程第2、議案第52号から日程第15、議案第78号までの14件を
一括議題といたします。
これら14件については、かねてその審査を
総務文教厚生委員会に付託してありましたので、これより同
委員長から
審査経過並びに結果の報告を求めることにいたします。
○議長(
松山信裕君)
竹内総務文教厚生委員長。
(
総務文教厚生委員長 竹内和順君 登壇)
○
総務文教厚生委員長(
竹内和順君)
総務文教厚生委員会に付託されました事件に対する
審査経過並びに結果の報告をいたします。
本
委員会では、
付託事件18件のうち議案4件については、3月5日の本会議で議決をされましたので、残る14件について、去る3月8日、
委員会を開き、
理事者から詳細な説明を聴取し、慎重に審査をいたしました。
その結果、議案第52号、令和3年度勝山市
国民健康保険特別会計予算
議案第53号、令和3年度勝山市
後期高齢者医療特別会計予算
議案第54号、令和3年度勝山市
介護保険特別会計予算
議案第55号、令和3年度勝山市
育英資金特別会計予算
議案第69号、勝山市
行政組織条例の一部改正について
議案第70号、勝山市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部改正について
議案第71号、勝山市
国民健康保険条例の一部改正について
議案第72号、勝山・
永平寺衛生管理組合規約の変更について
議案第73号、勝山市
介護保険条例の一部改正について
議案第74号、勝山市
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について
議案第75号、勝山市
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部改正について
議案第76号、勝山市
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに
指定介護予防支援等に係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部改正について
議案第77号、勝山市
火災予防条例の一部改正について
議案第78号、勝山市
消防職員特殊勤務手当支給条例の一部改正について
これら14件については、いずれも原案のとおり可決することに決しました。
以下、
委員会にて審査された内容について、主立ったものを報告いたします。
まず、議案第54号、令和3年度勝山市
介護保険特別会計予算ですが、委員からは、
コロナ禍における各事業の内容や介護人材の確保についてなどの質疑がありました。
コロナ禍における各事業については、いろいろな事業を組み換えて、感染症予防をしながら行っていく。現在取り組めている事業は継続して実施していきたい。介護人材の確保については、いろいろ考えて事業所と相談をしているが、勝山に合う方法を見つけないといけない。事業所と一緒に考えていきたい。また、市では介護人材確保奨励金の補助制度があるが、使いやすい制度になるように検討していくとの説明を受けました。
委員会での採決の結果、全会一致で原案を可決しました。
次に、議案第70号、勝山市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部改正について及び議案第78号、勝山市
消防職員特殊勤務手当支給条例の一部改正についてですが、この議案はいずれも新型
コロナウイルス感染症拡大に伴い、職員が当該感染症患者に対して作業を行った場合における職務の困難度や危険性を考慮し、特例措置として
特殊勤務手当を支給するためのものでした。
委員からは、作業を行う職員の防護衣等の備蓄状況や財源についての質問がありました。
理事者からは、防護衣などの必要数は確保している。財源は特例交付金を充当するとの説明がありました。
委員会での採決の結果、全会一致で原案を可決いたしました。
以上で報告を終わります。
○議長(
松山信裕君) これより
委員長報告に対する質疑に入ります。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
○議長(
松山信裕君) これより討論に入ります。
(「討論なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○議長(
松山信裕君) これより採決いたします。
○議長(
松山信裕君) これら14件に対する
委員長報告はお聞きのとおりであります。
○議長(
松山信裕君) お諮りいたします。
これら14件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 御異議なしと認めます。
よって、これら14件については、
委員長報告のとおり決しました。
○議長(
松山信裕君) 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。
――――――――・――――――――
○議長(
松山信裕君) 次に、日程第16、議案第56号から日程第22、陳情第5号までの7件を
一括議題といたします。
これら7件については、かねてその審査を建設産業
委員会に付託してありましたので、これより同
委員長から
審査経過並びに結果の報告を求めることにいたします。
○議長(
松山信裕君) 吉田建設産業
委員長。
(建設産業
委員長 吉田清隆君 登壇)
○建設産業
委員長(吉田清隆君) 建設産業
委員会に付託されました事件に対する
審査経過並びに結果の報告をいたします。
本
委員会は、
付託事件11件のうち議案4件については、3月5日の本会議で議決されましたので、残る7件について、去る3月9日に
委員会を開き、
理事者から詳細な説明を聴取し、慎重に審査をいたしました。
その結果、議案第56号、令和3年度勝山市
下水道事業特別会計予算
議案第57号、令和3年度勝山市
農業集落排水事業特別会計予算
議案第58号、令和3年度勝山市
水道事業会計予算
議案第59号、令和3年度勝山市
市有林造成事業特別会計予算
議案第79号、勝山市
道路占用料徴収条例の一部改正について
議案第80号、勝山市
岩屋オートキャンプ場の設置及び管理に関する条例の廃止について
これら6件については、いずれも原案のとおり可決することに決しました。
また、陳情第5号、市道認定についての陳情書
これについては、採択すべきと決しました。
以下、審査された内容について、主立ったものを報告いたします。
まず、議案第59号でありますが、県が市有林で実施してきた造林事業で15ヘクタールを皆伐し、そこに2万5,000本余りのいわゆるドングリの木を植林して市に返還されたことを受けて、そのドングリの木をしっかりと育てていくために下草刈りの業務委託費を計上しているとの説明がありました。
採決の結果、全会一致で原案を可決いたしました。
次に、議案第80号でありますが、平成15年度にオープンした
岩屋オートキャンプ場の施設の老朽化や管理運営者の高齢化等により、令和2年度をもって営業を終了することに伴い、当該条例を廃止するものです。
市のホームページや看板を設置してキャンプ場の廃止を周知していく一方、施設周辺には地元の神社や観光資源として価値の高い大杉もあることから、トイレ等の管理は引き続き実施していくとの説明がありました。
採決の結果、全会一致で原案を可決いたしました。
以上で報告を終わります。
○議長(
松山信裕君) これより
委員長報告に対する質疑に入ります。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
○議長(
松山信裕君) これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許可いたします。
○議長(
松山信裕君)
山田議員。
(16番
山田安信君 登壇)
○16番(
山田安信君)
山田安信です。私は、
日本共産党議員団を代表して、議案第56号、議案第57号及び議案第58号の3件について
反対討論をします。
まず、議案第56号は、下水道利用料金の値上げを続けることを前提としていますが、私たちはこの値上げの必要性はなく、直ちに利用料金を元に戻すべきだと考えます。
第1の問題は、そもそもの値上げが国の交付金を得るために必要だとして実施されたものであり、この理由がなくなったのに値上げを続けるのは市民への約束を破るものです。
第2の問題は、値上げによって下水道事業は黒字が続き、値上げを続ける必要性がないことです。下水道料金は平成22年に値上げされ、令和元年度までの10年間で総額8億961万円も使用料で負担すべき基準額よりも取り過ぎ、今後も毎年約6,000万円の取り過ぎになる見込みです。しかもこの財源は、下水道事業会計には全く明記されず、一般会計の財源に組み入れられているんです。
第3の問題は、ジオアリーナと三谷川による浸水対策である雨水事業は一般会計で負担するとしていますが、これも起債償還の内訳などが下水道会計には全く明記されていません。この値上げによる黒字と雨水事業の二つの問題を明確にすることは、下水道会計に基金制度を導入し、雨水事業を明記した会計処理を行うなど会計制度の改善が必要だと提案してきましたが、こうした改善が全く行われていないことも問題です。
第4の問題は、一般会計の負担が類似団体と比べても極端に少ない問題です。下水道事業は
市民生活にとって必要不可欠な事業なのに、国も
事業費に財政支援をし、さらに勝山市はインフラ整備の財源として都市計画税などを賦課してるんですから、国の
予算措置に加えて勝山市が一般会計で支えるのは当然です。値上げ前でも勝山市の
財政負担は類似自治体に比べて少なかったのに、これでは下水料金は取り過ぎであり、直ちに値上げを元に戻すべきです。
第5の問題は、農業集落排水事業の赤字補填を公共下水道利用者に負担させる問題です。
理事者は、農業集落排水と合算すると一般会計の負担は多いと説明していますが、この論理だと実質的に下水道利用者だけに農業集落排水の費用まで負担させることになり道理がありません。政策的に利用料金を均一するのですから、この費用は一般会計で負担すべきです。
次に、議案第57号には、賛成できるものと賛成できないものがあります。
賛成するのは、新たに
平準化債を借り入れずに起債償還を行い、必要な償還財源を一般会計で負担するのは適切な対応だと考えます。
賛成できないのは、公営企業会計移行支援事業として、令和6年度までに約125万円を債務負担することで、独立採算など不可能で、会計規模が極めて小さな農業集落排水事業に新たな支出をしてまで公益企業会計に移行する必要があるのか疑問です。
こんな経費をかけるよりも、政府が過疎で独立採算が厳しい簡易水道や農業集落排水の国の財政支援を切り捨てていますが、こんな地方切捨て政策を止めさせる、これこそ地方の行政と議会に求められている役割であり、政府の言いなりでは
市民生活は守れないと厳しく指摘しておきます。
次に、議案第58号ですが、水道事業は様々な問題を抱えています。
一つの問題は、簡易水道事業の統合による費用負担の問題です。これまで簡易水道事業は、独自運営が困難な事業なので国の財政支援は水道事業よりも手厚くなっていました。ところが、国は簡易水道を上水道に統合させて、国の財政支援を免れようとしています。この結果、統合事業で従来の簡易水道加入者では負担できない費用を、既存の上水道加入者に転嫁させることになっています。
さらに、勝山市も簡易水道の運営事務費などを一般家計で補填してきたのに、これも統廃合で負担をしないという
予算案になっています。これでは統合によって国や市の
財政負担を軽くして、上水道加入者に負担を転嫁させることになり、この問題を解決するためには一般会計で負担すべきだと考えます。
二つ目の問題は、リゾート開発に伴う負担金の問題です。討論時間が制限されていて詳しく説明できないのが残念ですが、
理事者の対応は第6次拡張事業でのリゾート負担を適切に請求していなく、私はこの対応は徴収義務違反の疑いがあると考えます。
以上、指摘した理由により、私たちは議案第56号、57号、58号の3件には反対をいたします。
○議長(
松山信裕君) 以上で討論を終結いたします。
○議長(
松山信裕君) これより採決いたします。
○議長(
松山信裕君) ただいま建設産業
委員長から報告のあった7件のうち、議案第59号から陳情第5号までの4件を一括して採決いたします。
○議長(
松山信裕君) これら4件に対する
委員長報告はお聞きのとおりであります。
○議長(
松山信裕君) お諮りいたします。
これら4件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 御異議なしと認めます。
よって、これら4件については、
委員長報告のとおり決しました。
○議長(
松山信裕君) 次に、議案第56号について採決いたします。
○議長(
松山信裕君) 本件については、押し
ボタン式記名投票により採決いたします。
○議長(
松山信裕君) 議場の閉鎖を命じます。
(
議場閉鎖)
○議長(
松山信裕君) ただいまの
出席議員数は15名であります。
○議長(
松山信裕君) お諮りいたします。
本件については、
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は
投票機の
賛成ボタンを、反対の諸君は
投票機の
反対ボタンを押して投票願います。
(投 票)
○議長(
松山信裕君)
投票漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君)
投票漏れなしと認めます。
○議長(
松山信裕君) 投票を終了いたします。
○議長(
松山信裕君) 議場の閉鎖を解きます。
(
議場開鎖)
○議長(
松山信裕君) 投票の結果を報告いたします。
○議長(
松山信裕君)
投票総数15票、これは先ほどの
出席議員数に符合いたしております。
そのうち、賛成13票、反対2票。
○議長(
松山信裕君) 以上のとおり、賛成多数であります。
よって、本件については、
委員長報告のとおり決しました。
○議長(
松山信裕君) 次に、議案第57号について採決いたします。
○議長(
松山信裕君) 本件については、押し
ボタン式記名投票により採決いたします。
○議長(
松山信裕君) 議場の閉鎖を命じます。
(
議場閉鎖)
○議長(
松山信裕君) ただいまの
出席議員数は15名であります。
○議長(
松山信裕君) お諮りいたします。
本件については、
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は
投票機の
賛成ボタンを、反対の諸君は
投票機の
反対ボタンを押して投票願います。
(投 票)
○議長(
松山信裕君)
投票漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君)
投票漏れなしと認めます。
○議長(
松山信裕君) 投票を終了いたします。
○議長(
松山信裕君) 議場の閉鎖を解きます。
(
議場開鎖)
○議長(
松山信裕君) 投票の結果を報告いたします。
○議長(
松山信裕君)
投票総数15票、これは先ほどの
出席議員数に符合いたしております。
そのうち、賛成13票、反対2票。
○議長(
松山信裕君) 以上のとおり、賛成多数であります。
よって、本件については、
委員長報告のとおり決しました。
○議長(
松山信裕君) 次に、議案第58号について採決いたします。
○議長(
松山信裕君) 本件については、押し
ボタン式記名投票により採決いたします。
○議長(
松山信裕君) 議場の閉鎖を命じます。
(
議場閉鎖)
○議長(
松山信裕君) ただいまの
出席議員数は15名であります。
○議長(
松山信裕君) お諮りいたします。
本件については、
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は
投票機の
賛成ボタンを、反対の諸君は
投票機の
反対ボタンを押して投票願います。
(投 票)
○議長(
松山信裕君)
投票漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君)
投票漏れなしと認めます。
○議長(
松山信裕君) 投票を終了いたします。
○議長(
松山信裕君) 議場の閉鎖を解きます。
(
議場開鎖)
○議長(
松山信裕君) 投票の結果を報告いたします。
○議長(
松山信裕君)
投票総数15票、これは先ほどの
出席議員数に符合いたしております。
そのうち、賛成13票、反対2票。
○議長(
松山信裕君) 以上のとおり、賛成多数であります。
よって、本件については、
委員長報告のとおり決しました。
――――――――・――――――――
○議長(
松山信裕君) 次に、日程第23、議案第81号 勝山市
教育委員会委員の任命について、日程第24、諮問第2号
人権擁護委員の推薦について意見を求めることについての2件を
一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○議長(
松山信裕君) 水上市長。
(市長
水上実喜夫君 登壇)
○市長(
水上実喜夫君) 上程されております議案第81号及び諮問第2号の2件につきまして、その提案理由の説明を申し上げます。
最初に議案第81号、勝山市
教育委員会委員の任命についてですが、現在の
教育委員会委員であります、若林正三郎氏62歳が、令和3年3月25日をもちまして任期が満了となります。
そこで、新たに勝山市平泉寺町赤尾第50号5番地、齊藤雅昭氏68歳を、勝山市
教育委員会委員として任命いたしたいと存じます。
したがいまして、この件について地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定により、議会の同意をいただきたいものでございます。よろしくお願い申し上げます。
次に、諮問第2号、
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについてですが、現在の委員であります笠羽忠恭氏が、令和3年6月30日をもちまして任期が満了となります。
そこで、引き続いて笠羽忠恭氏70歳を、
人権擁護委員の候補者として推薦いたしたいと存じます。
したがいまして、この件について
人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の御意見をいただきたいものでございます。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○議長(
松山信裕君) これより質疑に入ります。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
○議長(
松山信裕君) お諮りいたします。
○議長(
松山信裕君) ただいま議題となっておりますこれら2件については、会議規則の定めるところにより、
委員会の付託を省略いたしたいと存じます。
○議長(
松山信裕君) これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 御異議なしと認めます。
よって、これら2件については、
委員会の付託を省略することに決しました。
○議長(
松山信裕君) これより討論に入ります。
(「討論なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○議長(
松山信裕君) これより採決いたします。
○議長(
松山信裕君) ただいま議題となっている2件のうち、まず議案第81号について採決いたします。
○議長(
松山信裕君) お諮りいたします。
本件については、これに同意することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 御異議なしと認めます。
よって、本件については、これに同意することに決しました。
○議長(
松山信裕君) 次に、諮問第2号について採決いたします。
○議長(
松山信裕君) お諮りいたします。
本件については、異議がないということに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 御異議なしと認めます。
よって、本件については、異議がないということに決しました。
――――――――・――――――――
○議長(
松山信裕君) 次に、日程第25、議案第82号
勝山市議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正について、日程第26、議案第83号
勝山市議会会議規則の一部改正についての2件を
一括議題といたします。
○議長(
松山信裕君) お諮りします。
これら2件については、会議規則の定めるところにより、提案理由の説明を省略することにいたしたいと存じます。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 御異議なしと認めます。
よって、これら2件については、提案理由の説明を省略することに決しました。
○議長(
松山信裕君) これより質疑に入ります。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
○議長(
松山信裕君) これより討論に入ります。
(「討論なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○議長(
松山信裕君) これより、これら2件を一括して採決いたします。
○議長(
松山信裕君) お諮りいたします。
これら2件については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
松山信裕君) 御異議なしと認めます。
よって、これら2件については、原案のとおり決しました。
――――――――・――――――――
○議長(
松山信裕君) 次に、日程第27、特別
委員長の報告を求めることにいたします。
最初に、
総合計画特別
委員長の報告を求めます。
○議長(
松山信裕君) 乾
総合計画特別
委員長。
(
総合計画特別
委員長 乾 章俊君 登壇)
○
総合計画特別
委員長(乾 章俊君)
総合計画特別
委員会の報告をいたします。
本
委員会は、12
月定例会以降、3回、
委員会を開き、第6次勝山市
総合計画策定に向けて
理事者から説明を聴取し、議論をいたしました。
1月29日の
委員会では、第6次勝山市
総合計画策定のスケジュールと市民アンケートの実施について説明を受け、委員からは、市民から広く意見を求める形づくりが重要であるとの意見がありました。
2月17日の
委員会では、前回の
委員会で出された意見を基に、策定スケジュールや計画の構成の見直しについて説明がありました。また、委員からは、特に若年層からの意見集約に力を入れるようにとの意見がありました。
3月17日の
委員会では、2月に実施した市民アンケートの集計速報の報告があり、委員からは、この後はその集計結果の分析を進め、市民の幅広い意見を集約して計画の中にしっかり反映させていくようにとの意見がありました。
以上で報告を終わります。
○議長(
松山信裕君) 次に、議会改革特別
委員長の報告を求めます。
○議長(
松山信裕君) 帰山議会改革特別
委員長。
(議会改革特別
委員長 帰山寿憲君 登壇)
○議会改革特別
委員長(帰山寿憲君) 議会改革特別
委員会の報告をいたします。
本特別
委員会は、18日に
委員会を開き、議論をいたしました。
本特別
委員会では、最初に、議会改革の各項目について、前回協議されました主な点について確認いたしました。
その後の協議では、議員定数について、新型
コロナウイルス感染のため見合わせてきました各種団体との意見交換会を早急に開催するため、方針やメンバー構成などを決めました。
今後の詳細な事項の決定や
開催方法等については、このメンバーを中心に取り組んでいくことになりました。
また、今回タブレットが導入され、活用を始めたことから、より有効的な活用方法について協議する中で、前回策定しました運用規程などを修正するとともに、適切な活用について再度確認をいたしました。
その他では、お知らせ通知をタブレットで行うことの確認や、議会改革の広報、議会広報の内容などについて
種々議論をいたしました。
その他、
議会運営委員会及び議会広報特別
委員会においても、議会改革に向けて各種議論を行っております。
今後も社会情勢や改革の度合いなどを考慮しつつ、活発な議論を重ねてまいります。
本特別
委員会では、市民の負託に応えるべく、二元代表制の一翼を担う議事機関としての責務、役割をしっかりと果たすため、今後も透明性、公平性、公正性を保持しつつ議論を重ねる中で、議会改革に邁進する所存でございます。
以上で報告を終わります。
○議長(
松山信裕君) 以上で、今期
定例会に付議されました事件の全てを議了いたしましたので、今期
定例会はこれをもって閉会いたします。
――――――――・――――――――
午後5時07分 閉会
――――――――・――――――――
押し
ボタン式記名投票における賛否の氏名
事件番号および事件名 議案第51号
令和3年度勝山市
一般会計予算
投票総数 15票
有効投票 15票
無効投票 0票
賛成に投票した議員 13名
1番 松本聖司郎君
2番 中山光平君
3番 安岡孝一君
4番 冨士根信子君
5番 高間清一君
7番
竹内和順君
8番 吉田清隆君
9番 下牧一郎君
10番 近藤栄紀君
11番 下道惠子君
12番
丸山忠男君
14番 帰山寿憲君
15番 乾 章俊君
反対に投票した議員 2名
6番
久保幸治君
16番
山田安信君
事件番号および事件名 議案第56号
令和3年度 勝山市下水道事業特別会計
予算
投票総数 15票
有効投票 15票
無効投票 0票
賛成に投票した議員 13名
1番 松本聖司郎君
2番 中山光平君
3番 安岡孝一君
4番 冨士根信子君
5番 高間清一君
7番
竹内和順君
8番 吉田清隆君
9番 下牧一郎君
10番 近藤栄紀君
11番 下道惠子君
12番
丸山忠男君
14番 帰山寿憲君
15番 乾 章俊君
反対に投票した議員 2名
6番
久保幸治君
16番
山田安信君
事件番号および事件名 議案第57号
令和3年度 勝山市農業集落排水事業特
別会計予算
投票総数 15票
有効投票 15票
無効投票 0票
賛成に投票した議員 13名
1番 松本聖司郎君
2番 中山光平君
3番 安岡孝一君
4番 冨士根信子君
5番 高間清一君
7番
竹内和順君
8番 吉田清隆君
9番 下牧一郎君
10番 近藤栄紀君
11番 下道惠子君
12番
丸山忠男君
14番 帰山寿憲君
15番 乾 章俊君
反対に投票した議員 2名
6番
久保幸治君
16番
山田安信君
事件番号および事件名 議案第58号
令和3年度 勝山市
水道事業会計予算
投票総数 15票
有効投票 15票
無効投票 0票
賛成に投票した議員 13名
1番 松本聖司郎君
2番 中山光平君
3番 安岡孝一君
4番 冨士根信子君
5番 高間清一君
7番
竹内和順君
8番 吉田清隆君
9番 下牧一郎君
10番 近藤栄紀君
11番 下道惠子君
12番
丸山忠男君
14番 帰山寿憲君
15番 乾 章俊君
反対に投票した議員 2名
6番
久保幸治君
16番
山田安信君
地方自治法第123条第2項の規定に基づき上記会議の次第を記録し、これを証するために署名する。
令和 年 月 日
勝山市議会議長
令和 年 月 日
勝山市議会副議長
令和 年 月 日
署名議員
令和 年 月 日
署名議員...