勝山市議会 2021-03-04
令和 3年 3月定例会(第3号 3月 4日)
第15 議案第64号 令和2年度勝山市
育英資金特別会計補正予算(第3号)
第16 議案第65号 令和2年度勝山市
下水道事業特別会計補正予算(第3号)
第17 議案第66号 令和2年度勝山市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)
第18 議案第67号 令和2年度勝山市
水道事業会計補正予算(第2号)
第19 議案第68号 令和2年度勝山市
市有林造成事業特別会計補正予算(第2号)
第20 議案第69号 勝山市
行政組織条例の一部改正について
第21 議案第70号 勝山市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部改正について
第22 議案第71号 勝山市
国民健康保険条例の一部改正について
第23 議案第72号 勝山・
永平寺衛生管理組合規約の変更について
第24 議案第73号 勝山市
介護保険条例の一部改正について
第25 議案第74号 勝山市
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関
する基準を定める条例の一部改正について
第26 議案第75号 勝山市
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び
運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る
介護予防のた
めの効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部改正に
ついて
第27 議案第76号 勝山市
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに
指定介護
予防支援等に係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する
基準を定める条例の一部改正について
第28 議案第77号 勝山市
火災予防条例の一部改正について
第29 議案第78号 勝山市
消防職員特殊勤務手当支給条例の一部改正について
第30 議案第79号 勝山市
道路占用料徴収条例の一部改正について
第31 議案第80号 勝山市
岩屋オートキャンプ場の設置及び管理に関する条例の廃止
について
第32
請願陳情について(報告)
本日の会議に付した事件
第 1
一般質問
第 2 議案第51号から議案第80号
第 3
請願陳情について(報告)
出席議員(15名)
1番 松 本 聖司郎 君 2番 中 山 光 平 君
3番 安 岡 孝 一 君 4番 冨士根 信 子 君
5番 高 間 清 一 君 6番 久 保 幸 治 君
7番 竹 内 和 順 君 8番 吉 田 清 隆 君
9番 下 牧 一 郎 君 10番 近 藤 栄 紀 君
11番 下 道 惠 子 君 12番 丸 山 忠 男 君
13番 松 山 信 裕 君 14番 帰 山 寿 憲 君
15番 乾 章 俊 君
欠席議員( 1名)
16番 山 田 安 信 君
説明のため出席した者
市 長 水上 実喜夫君
副市長(兼)
政策幹財政課長事務取扱
小沢 英治 君
教 育 長 梅田 幸重 君
行政管理幹(兼)
危機管理幹監理・防災課長
伊藤 寿康 君
地域振興幹上下水道課長 山本 典男 君
技幹都市建設課長(兼)
建築営繕課長
木下 秀樹 君
教育委員会事務局長 谷口 文弘 君
消防長 本田 康雄 君
未来創造課長 谷内 英之 君
総務課長 三屋 晃二 君
環境政策課長 藤澤 和朝 君
福祉・
児童課長 西 美智子 君
健康長寿課長 櫻井 陽子 君
商工観光・
ふるさと創生課長 北川 昭彦 君
農林政策課長(併)
農業委員会事務局長
竹生 禎昭 君
教育総務課長 鳥山 健一 君
事務局出席職員
局 長 山 岸 善太郎
書 記 須 見 大二郎
書 記 櫻 井 光 雄
午前10時00分開会
○副議長(乾 章俊君) おはようございます。
これより本日の会議を開きます。
――――――――・――――――――
○副議長(乾 章俊君)
会議録署名議員は前回のとおりであります。
――――――――・――――――――
○副議長(乾 章俊君) この際、諸般の報告をいたします。
松山信裕君は、所用のため遅刻する旨の届出がありました。
近藤栄紀君は、所用のため遅刻する旨の届出がありました。
山田安信君は、所用のため欠席する旨の届出がありました。
○副議長(乾 章俊君) 以上で諸般の報告を終わります。
――――――――・――――――――
○副議長(乾 章俊君) これより日程に入りまして、昨日に引き続き、日程第1、
一般質問を行います。
○副議長(乾 章俊君) まず、
下道惠子君の質問を許可いたします。
○副議長(乾 章俊君)
下道議員。
(11番
下道惠子君
質問席登壇)
○11番(
下道惠子君) 皆さん、おはようございます。11番、市政会、
下道惠子でございます。議長のお許しを得ましたので、5問の質問をさせていただきます。一問一答でお願いいたします。
まず1番目からですが、
コロナワクチンの副反応への対処について。
昨日よりこういう件がいっぱい出ておりまして、重なる部分もあるかと思いますけれども、またよろしくお願いいたします。
新型コロナワクチンが福井県にも回ってきました。この2月19日には県内最初に
福井勝山総合病院の
医療従事者の方々が接種されました。
この
コロナワクチンについては、これまで日本中の大抵の方が待ち焦がれていたようにメディアでは報道されていましたが、ここに来て副反応について心配だという声も上がってきています。
海外からの情報によるものですが、16歳から55歳までの
治験データに参加した方からの情報として、接種したすぐに83%の方に痛みがあると答えています。そのうちの30%の方は、日常生活に支障が出るほどの痛みだったそうです。倦怠感や筋肉痛が数日続いた方もいました。
中でも
アナフィラキシーショックと呼ばれる
アレルギー反応が怖いのです。じん麻疹や血圧低下、唇や舌などが腫れる、また呼吸困難や低酸素症などの症状が現れ、命にも関わることがあります。
報告では、110万回に5件という程度ですが、その5件の中にもし自分がと思うと心配になります。絶対に入らないとは言い切れません。どんな薬でも副反応はついてくるものなので、受ける受けないは最終的には自己判断によるべきでしょうが、この
ワクチンは世界でも初めてというものなので、個人では判断が難しいと思われます。
接種会場には問診をする過程があると聞いていますが、持病がある方々が服用している薬について、
ワクチンとの併用はいいかどうかなど、当日、御本人が病院に確認してきていればいいですが、うろ覚えで答えることもあるかもしれません。違うことを答えたりして、急に
アレルギー反応が出ることも考えられます。
そうでなくても高齢者の方々は幾つもの薬を飲んでいる方が多いものです。その中でも血圧を下げる薬を飲んでいると、
アナフィラキシー症状が出た場合に打つ
アドレナリン注射が効きにくくなると言われているそうです。妊婦さんは、私たちの倍以上心配だろうとも考えます。
その場で1人ずついろいろ聞いていると、その箇所で渋滞が起こる可能性もあります。それで、
コロナワクチン接種前に前もって各家庭に薬と
ワクチンの関連した説明書と、お一人ずつに問診票を分けておくほうがいいのではと思いますがいかがでしょうか。
また万が一、
アレルギー反応が出て、救急搬送して入院になったりした場合のそういった補償はどうなっているのでしょうか。
コロナワクチン接種前に説明書と問診を分けておくことと、副反応が出た場合の対処等について、市へお伺いいたします。
○副議長(乾 章俊君) 西福祉・
児童課長。
(福祉・
児童課長 西美智子君 登壇)
○福祉・
児童課長(
西美智子君)
コロナワクチンの副反応への対処についてお答えいたします。
新型コロナワクチン接種後の副反応については、先行する海外での情報やメディアを通じて報告されていますが、未知の感染症に対応した初めての
ワクチン接種ということで、市民の皆様には様々な不安と期待があることと思います。安心して接種できるよう、
ワクチン接種に関する情報を市の広報や
ホームページ等で周知してまいります。
高齢者の方、いわゆる令和3年度に65歳以上となる方につきましては、勝山市への
ワクチン搬入に合わせて、順次3月下旬以降に接種券と予診票、
ワクチンに関する説明書を徐々に送付していく予定です。
また、持病をお持ちの方は、日頃から健康状態を把握している
かかりつけ医での接種をお勧めしてまいります。
現時点では、
ワクチンの供給量が段階的になされる見込みなので、全ての高齢者の方々に行き渡るには一定の時間がかかる見込みです。
集団接種会場では、看護師を配置し接種後の状態観察を行い、
アナフィラキシーショック等に対する救急対応ができるよう酸素や輸液、
アドレナリン注射や救急用品の準備をするとともに、医師会や消防署と連携し、救急時の
受入れ体制を整えていきます。
救済制度につきましては、
予防接種により健康被害が生じ、医療機関での治療が必要になったり、
万が一障害が残った場合に、
予防接種法に基づく救済、医療費とか
障害年金等の給付ですけれども、それが受けられるようになります。
○副議長(乾 章俊君)
下道議員。
(11番
下道惠子君
質問席登壇)
○11番(
下道惠子君) ありがとうございます。
今ほどお聞きいたしまして、説明書とか接種券とか問診票を先に分けていただくとお聞きしましてちょっと安心いたしました。
ワクチンが来るまでは、早く来てほしいと思っていた人でも、近頃のテレビとか新聞報道で、過剰に副反応の怖さを訴えていたりするので、心配しているのではないかと思っております。
厚生労働省の
ホームページを見ますと、私も見たんですけど、こんなぐらいいっぱいQ&Aで、こうなった場合はああですと副反応に関していろんなのが書いてあるんですけども、そういったのを見れる人はいいんですけど、見れない人は調べないといけなくて、その当座で私こんな薬飲んでるとかそんな話が出たら大変かと思って質問させていただきました。
そして補償の件ですけれども、私も調べた中では、もし万が一死亡してしまったら、4,420万円支払われるといったことがあります。そして、介護で障害年金として年額505万6,800円、入院せずに在宅の場合だと年額84万4,300円の介護加算されることもいろいろ
ホームページには出ておりました。
そういったこともありますが、注射して何かそんなことになった場合は、本当に大変なので、その前に予防ということでぜひとも高齢者の方には特に、薬の関係もありますので、その点よろしくお願いいたします。
2番目に行かせていただきます。小学校の
高学年教科担任制導入への対応について。
文科省は、令和4年度をめどに小学校の高学年の
教科担任制の導入を提言しました。現在は、外国語、理科、算数の3教科が上がっていますが、今後、具体的な教科を決めるようです。それに並行して、小中学校の35人学級化も進めていく方針ですが、そうなると教職員が現状のままではどうしても不足になると考えられます。
令和3年度中に
公立小学校の教職員になった人の採用倍率は全国平均で過去最低だったことが文科省の調べで分かったと新聞報道でありました。その理由としては、ある世代においてたくさん採用された教職員が定年などで退職され、新採用の門が広くなったにもかかわらず、受験者が減少しているからです。加えて、近頃の学校現場の厳しさが問題となっていることが、学生の志望を迷わせることの原因にもなっているようです。
コロナ禍により、
教職員研修も
オンライン受講により受けているそうですが、人と人のつながりが必要な仕事の代表である教職員の大事な研修を、
オンライン受講だけで受けるようになってしまうことによる弊害が将来的に出てくるのではないかと心配もいたします。
また、大都市辺りでは、何人も要する余り、質より数の原理で採用することにもなるのではないかと危惧しているところです。
福井県では、以前より少人数学級を推奨していたと聞いてはいますが、もし勝山市で
教科担任制が導入された場合に、教職員が不足になるのか、そしてこの制度への対応をどのように考えているのかお伺いいたします。
○副議長(乾 章俊君)
梅田教育長。
(教育長
梅田幸重君 登壇)
○教育長(
梅田幸重君)
小学校高学年への
教科担任制導入についてお答えいたします。
現在、勝山市の小学校では、
学級担任以外の教員が授業を受け持つケースといたしまして、理科、社会、音楽、体育などの教科で、それぞれの学校の教員配置の状況に応じて実施されております。
国が令和4年度から本格導入しようとする
教科担任制では、実施教科として、外国語、理科、算数が例示されております。当該教科において全て専門の教員が担当することが原則になりますので、授業の質の向上、そして中1ギャップへの対応など、多くのメリットが考えられるところであります。
ただ、既存の
教職員定数での教員の配置や時間割の組み方など検討すべきことが多々ある中で、必要な教員数やその手当の方法が明確になっていないのが現状でございます。
そのため、今後、県の
教育委員会と十分協議、相談いたしまして、また全国の
先行事例等も参考にしながら、今後は教員確保を含めた
教科担任制導入に向けての準備をしっかりと進めてまいりたいと考えているところでございます。
○副議長(乾 章俊君)
下道議員。
(11番
下道惠子君
質問席登壇)
○11番(
下道惠子君) ありがとうございます。
まだ仮定の状態の中での話だということでしたので、でも将来的には担任制になることも期待いたしまして質問させていただきました。
教科担任制導入の利点としますと、先生方の働き方改革につながるのではないかと言われています。負担の多い英語や理科、算数が担任の先生の持ち授業から離れることで、
小学校教職員の過重労働の軽減に少しでもなればと思います。
個人的な時間ができて、児童1人1人を見詰めていく時間が増え、心に余裕が生まれることで、先生方のストレスも少しは軽減されるのではないかと思います。そして、そうなっていただきたいと思っております。またよろしくお願いいたします。
3番目に参ります。
キャッシュレス化の子どもへの影響について。
この2月14日に、
男女共同ネットワーク主催で、おや
こdeチャレンジ講座を募集し、市内10組の親子さんが参加されて、お
買物講座とダンスをいたしました。
お
買物講座の講師は、福井県
広報アドバイザーの万久弘子氏でした。まず、親子で夕食のメニューを考えて、1,500円のお金、これも疑似のお金ですが、持って野菜やお肉などを並べた疑似のスーパーで買物をするというものです。内容はごく簡単なことです。
しかし、その講師の方から、最近の小学生は、地域に駄菓子屋さんみたいなのがなくなり、自分でお金を持って買物に行く機会が少ないので、お釣りをすぐに計算できない子が統計的に増えてきているとのちょっとびっくりするような話がありました。そういいますと、スーパーやコンビニに行くにも、ほとんど大人についていって、子どもが自分で支払いをしないことが結構多いです。
また、市でも
キャッシュレス化を推奨していて、スマホをかざしたら支払いができるお店も増えてきています。そして、私
たち大人自身でもスマホで支払ったり、
カード支払いをしている家庭も増えているのが現実です。
この先生の話を聞きまして、もしかすると将来的に子どもにとっては大変なことなのかもしれないと思いました。大人でもパソコンで文章を作成するようになりまして、漢字がなかなか書けなくなってきたり、計算もスマホに頼ったりとか、進化しているのもある代わりに、ちょっと退化していくこともあることを感じています。
教育の中では、低学年でお金のことを勉強する時間はあるのでしょうが、高学年になってお金に関する勉強はどのようになっているのか、またこのような現代の子どもの
金銭感覚について、どのように考えられているのかをお伺いいたします。
○副議長(乾 章俊君)
梅田教育長。
(教育長
梅田幸重君 登壇)
○教育長(
梅田幸重君)
キャッシュレス化の子どもへの影響についてお答えいたします。
小学校高学年における
金銭教育では、5年生の社会科の情報化した社会と産業の発展という学習で、
電子マネーについて触れております。
また、家庭科に生活を支えるお金と物という学習があり、買物の仕組みや消費者の役割、物や金銭の大切さと計画的な使い方について学ぶ授業もございます。
また、本年度は
コロナ禍のため実施できませんでしたけども、例年は市の
消費者センターから市内の小学校、中学校、
児童センターそれぞれの何か所かに講師を派遣していただき、健全な
金銭感覚の育成を図るため、それぞれの世代に応じた内容で、
消費者教育の一環としての
金銭教育を実施しているところであります。
キャッシュレス化は、利便性が高い反面、
金銭感覚を失いがちになるというリスクも含んでおり、
子どもたちのみならず、私たち大人にとっても対応を求められる大きな社会の変化でございます。
金銭に関わることは、常に節度、節制の心を持つとともに、トラブルのもとにもなりやすいものでございますから、慎重に扱わなければならないという姿勢は、昔も今も、そしてこれからも変わらぬ必要な価値観であろうと思っております。
そうした点もしっかり踏まえながら、家庭との連携を図り、
学校教育の様々な場面を捉えて、IT化の進む
社会的変化の中でもバランスのよい
金銭感覚を身に付けた子どもの育成に努めてまいりたいと考えております。
○副議長(乾 章俊君)
下道議員。
(11番
下道惠子君
質問席登壇)
○11番(
下道惠子君) この勝山市では、今のところ、まだ神経質になって心配するまでもないことかもしれません。でも、この何年か先には、本当に現金を見ずにして
電子マネーのみで生活する時代が来るのではないかと想像できます。
しかし、今、高学年の児童が
電子マネーなどの仕組みをきちんと教科書の中で習っていることをお聞きしまして安心いたしました。親としては、目に見えてなくても使っているお金は家族が汗水垂らして働いて得た大切なお金だということを、まず
子どもたちに分かってほしいと思っているんです。カードなどを使っていると、そうしたことが頭の中から離れてしまって、お金とは幾らでも湧いてくるような感覚に陥ってしまうのをちょっと心配しております。
メリットとしましては、
キャッシュレス決済をしていますと、利用履歴が残って、
子どもたちが何に対してお金を使っているか親が把握できるのもあると言えます。しかし、その中でも全部使ってしまうのではなく、貯蓄することも教えていかなければならない難しい時代かと思っております。
何にしても子どもだけでなく、大人もまだまだ慣れていない
キャッシュレス化をこれから一緒に学んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
4番目に行きます。
取立山登山口の冬の
駐車スペースについて。
今年の1月8日からの突然の大雪は、高速渋滞や市内の除雪の遅れだけでなくガソリンの不足など、あわや平成30年の豪雪を超えるのではないかと思われましたが、ひどかったのは3日間で、あとは収束に向かいました。しかし、改めて雪の怖さを思い知らされました。
昨年などは雪も少なく、勝山市も雪国返上かと言っていたのが、うそのような3日間でした。そして、暖かくなってきて久しぶりに晴れた月末の日曜日に、ある方から私の携帯に連絡が入りまして、取立山の登り口の道路が登山者の車でえらいことになっているのでということでしたので、すぐに車を出して様子を見に行ってきました。
駐車場が除雪されていなくて、車が置けないのかと思って行ったら、何の駐車場は満杯で、そこから白峰のほうに向かって道沿いにずらっと車が並んでいるんです。そのときはもうお昼でしたので、左側に20台くらいで、右側には30台くらい、中には白い歩道車線からはみ出しているのも何台もありました。冬場なので通る車は少ないとしても、カーブにも置いてあるのでとても危険な状態と見ました。
県外ナンバーも結構ありました。
ちょうど山から下りてきた御夫婦に聞いてみましたら、毎年、冬の取立山に来ているとのこと。そして、今日は晴れたから、待ち切れなくて来たということでした。冬の取立山は登りやすく眺めがよいので、仲間うちではとても好評で登山者が多いのだそうです。
それはそれでうれしかったのですけれども、駐車場が少ないですねと言われ、この危険な車の置き方だけでも何とかしないといけないのではと思って帰ってきました。天気にもよりますが、毎年こんな様子だそうです。
事故が起きる前に、現在の駐車場をもう少し広げるか、近くにあった個人のお店の駐車場を冬場だけ借りて
駐車スペースを確保しておけないか、市のお考えをお伺いいたします。
○副議長(乾 章俊君)
北川商工観光・
ふるさと創生課長。
(
商工観光・
ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇)
○
商工観光・
ふるさと創生課長(
北川昭彦君)
取立山登山口の冬の
駐車スペースについてお答えいたします。
取立山は、冬季であっても比較的安全に登れ、山頂から白山及び加越国境の山々の眺望がすばらしいことなどからとても人気が高く、県内外から多くの登山者が訪れております。
冬期間は
東山いこいの森は閉鎖されますので、敷地内は除雪がされておりません。そのため、取立山への最短ルートであります
東山いこいの森入り口付近の国道157号が積雪時の登山口として利用されることが大変多くなっております。
現在、入り口付近の国道横にある駐車場は、国のフォレストコミュニティ総合整備事業により、遊歩道の利用者のために整備されたものでありまして、駐車台数も限定的でございますし、天気のいい週末には駐車台数が不足するため、国道の路肩に駐車する状況になることは把握しております。
付近にありました民宿の跡地の駐車場を借りることも考えられますが、当然お金も発生いたしますし、確保できる駐車場台数も限られております。さらに、毎回新たに除雪をしなくてはいけません。そういったことから、費用対効果の面からもちょっと難しいのではないかと考えております。
そうは申し上げながらも、今後、安全な
駐車スペースの確保に向けて、国道を管理している奥越土木事務所等といろいろ相談をしてまいりたいと考えております。
○副議長(乾 章俊君)
下道議員。
(11番
下道惠子君
質問席登壇)
○11番(
下道惠子君) ありがとうございます。
ちょうどこの3月3日の新聞にも、取立山登山の写真が大きく出ていたところなんですけども、そして偶然にも私の友人から、今日はとてもよく晴れたので、取立山登山をしているとメールが入ったんです。駐車場は混んでなかったかと聞いたら、いっぱいだったけど、ちょうど1台分空いたんで何とか止めれたと返事が来ました。道路にもたくさんあったそうです。本当に人気のある山だということも、私は水芭蕉のことしか知らなったので意外にびっくりしました。
それから、あの駐車場が取立山登山者の専用駐車場でないことも、正直、私も初めて分かったんですけども、登山用ボックスとか置いてありますので、その取立山専用の駐車場と思い込んでいた、皆さんそう思い込んでいるみたいなんですがそういう感じでした。
でも、冬場はあそこしか駐車場がないわけです。夏とかになりますと、東山には上がりますけど、あそこはないんで、毎年この季節にはこのように満杯になって、路肩にずらっと車、それも路肩のほうが結構広いんです、1台こう入れるぐらいなんですが。真っすぐ並んでいればいいんですが、混んでくると直角に止めだして、前の先が道のほうに出てしまうんです。そういった感じがカーブのほうで見られましたので、これは危ないと思いました。何か危険だということを知らせてほしい、何かしてほしいと私は思って、今、質問をさせていただいたんです。
国道にもなりますので、国、県とも相談していただいて、何か対策をしていただきたいと思いますので、事故が起きてからでは遅いので、ぜひとも早い対応をよろしくお願いいたします。
では、最後5番目に参ります。男女共同参画の今後について。
東京五輪・パラリンピック組織委員会の元会長の女性蔑視発言に関しては、国内どころか世界中から批判が来るという大きな波紋を起こしました。
しかし、私は、この日本では各地で日常茶飯事的に誰かが発言されているようなことのような気がしました。
現在でも、女性が長とか委員になってちょっとミスをすると、やっぱ女はあかんと陰口を言われたりしているのを聞いたことがあります。元会長も常日頃から、女性は話が長くて会議を伸ばすと思っていたので、つい言ってしまったのでしょう。
また、同じ年代の方からは、辞めさせられてかわいそうと擁護する声まで出ました。しかし、日本だけの問題でしたら、もしかしたらそのまま会長で続行になったかもしれません。
今回、世界中のあちこちから非難されて、会長を代えなくてはならないことになり、たくさんの方々が日本人の感覚はちょっと違う、欧米などとは随分遅れているんではないかと目の前に突き付けられた気がしたのではないでしょうか。少なくとも私はそう感じました。
元会長が若い頃の昭和の年代は、女性は表に出ることが禁じられているような風潮がありました。地域の集まりには男性だけしか出られないとか、区長など役職を選出するときには、ほとんど男性から選出するのが決まりでした。また、家でする冠婚葬祭には、男性が表に出て、女性は裏方と決まっていました。
昭和の終わりから平成になり、それが大きく変化してきて、今や男女共同参画の言葉も古くなりつつあるように見えてはいます。でも、やってきたことは、男性も家事や育児をしようというような、それぞれの性別と役割を超えてしまうようなことだけを追ってきた気がします。性別で差別するという根本的なことを真から考えてこなかったのではないかと思うのです。女性の進出を最初から閉じてしまっているような雰囲気をつくってしまっているということです。
男性より女性が劣っていると思っている古い世代の感覚の方々が、いまだいろんな高い要職に就いていて、仕切っていたりする日本です。今回の事件は、そうしたことにも穴を開ける第一歩となったのではないでしょうか。改めて男女共同参画の市の方向性をお伺いいたします。
○副議長(乾 章俊君) 水上市長。
(市長 水上実喜夫君 登壇)
○市長(水上実喜夫君) 勝山市における男女共同参画の今後の考え方についてお答えいたします。
市では、今進んでますのは、平成25年に策定しました第2次勝山市男女共同参画基本計画の中にあります。この中で市民1人1人がお互いの生き方、考え方、個性を尊重し合い、共に思いやり、責任を担い合うことができる共生社会の実現に向け、様々な取組を進めてまいりました。少しずつではありますが、家庭、職場、地域などでこうした理念的なものは広まってきたかとは考えています。
しかしながら、こうした理念の普及、男女共同参画という言葉の普及にかかわらず、実際の意識、それから実践に至りますと、まだまだ性別による役割分担の考え方が男女双方に根強く残っているのも事実です。
人口減少、そして少子高齢化の進展などにより、地域コミュニティの活力維持、そして事業の継続などが大きな課題となってきています。勝山市が目指す持続可能なまちづくり実現のためには、こうした性別による役割分担の意識、そして、解消しながら実践を進めていくとともに、社会全体の流れや仕組みにおいて改善が必要なところを変えていく必要があると思います。
第2次で進めてきました理念の普及といったものを、実際の意識の変革と実践につなげてまいりたいと考えています。
加えまして、近年、ジェンダーという言葉を耳にすることが増えてまいりました。一般にジェンダーは生物学的な性差に付加された男らしさ、女らしさという、私たちの無意識の中にある性別に対する社会的概念を表しているとお聞きしています。
近年、このジェンダーはこうした生物学的な性別に捉われない多様な性自認、あるいは性的指向があることから、世界中でLGBTなど性の多様性への理解も求められてきています。
現在策定を進めている第6次勝山市総合計画では、まず前々から課題になって、常に様々な問題が起きているこの男女の役割分担の意識の解消、そして実践へつなげていくと同時に、LGBTを初めとする全てのジェンダーの権利を守り、活躍できる社会を実現するための考え方をしっかりと示してまいりたいと考えています。
その上で、市民、地域、各事業所等との共通認識の下、次期、第3期になります男女共同参画基本計画を策定して、しっかり進めてまいりたいと思います。
こうした
下道議員らによる積極的な社会参加、こういった議会での活動が、勝山市の男女共同参画の意識の変革、さらには実践につながるものと期待をしているところです。
○副議長(乾 章俊君)
下道議員。
(11番
下道惠子君
質問席登壇)
○11番(
下道惠子君) ありがとうございました。
私も男女共同参画の第3次を検討するに当たりまして、改めて深いところから考えなくては目標を立てられないと思いましてお伺いいたしました。市の方向性をしっかり伺いまして、よかったと思っております。
ちょうど今は、先ほども言いましたけども、明治、大正の方もまだ残っているし、昭和、平成、令和まで通じまして、年代によって意識がかけ離れている過渡期だと思っております。
50年前、私たちはまだ中学校ぐらいのときが、女子は家庭科、男子は技術科と分けられていました。自然に女子は家庭に入る、男子は外で働くという教育を受けてきた年代が、親であったり祖父母であったりする年代ですので、奥深いところに性別、役割分業としての男女差別が残っているのが今の日本だと思います。
先日、ある経済同友会の代表幹事の方が、企業に女性役員が少ないことにつけて、女性側にも原因がないわけではない、チャンスを積極的に取りに行こうとする女性が少ないのだと言っておりましたけれども、チャンスがあっても自分から取りに行けない、一番つらいときもあります。
そういう年代におきまして、家庭のことだったり、それから介護をしなければいけない、子どものこと、いろいろ考えるとやはり諦めてしまう方も多いです。中には仕事より家庭だと割り切って、最初から行かない方もいますけども、苦しい中で諦める方も多いです。
今回の事件で、日本中のいろんな分野から、女性や男性も含めて声が上がってきたことが、結果として本当によかったと言えるのではないでしょうか。
2月20日の新聞に出てたんですけども、農林水産省のほうから農業分野の女性たちの意識改革なんですけども、他の産業と比べたら家事労働時間が長く、農業経営に口出しもなかなかできない。また、家庭外に出る必要もないという古い意識が依然として残る地域があるとして、意識改革の必要性ありと、何と28年ぶりに提言書を作成したとありました。私としたら今頃って感じですけども、やっと提言書を直したということなのでびっくりしました。表では女性活躍と言ってるんですけど、なかなか進展してない日本の実態などもよく分かった気がいたします。
先ほどジェンダーギャップとか話が出ておりましたけれども、世界の中でジェンダーギャップの日本の位置なんですが、これ説明書があるんですけども、153の国のうち121番目、日本は本当に低いところにあります。韓国とか中国よりも低いところにあります。そういった理由がちょっと分かったような気がいたしました。
現在は、男女のことだけではなく、LGBT・多様性な性もまた考えていかねばならない時代なので、本当に難しくなりましたけれども、それも含めて真剣に今後検討していかなければいけないと思っておりますので、またいろいろとよろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(乾 章俊君) 次に、近藤栄紀君の質問を許可いたします。
○副議長(乾 章俊君) 近藤議員。
(10番 近藤栄紀君
質問席登壇)
○10番(近藤栄紀君) 市政会の近藤です。通告書に従いまして、質問をさせていただきます。
最初に、この1月の大雪に際しまして、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。
また、職員や除雪業者の皆様など、雪害対策に関わられた方には大変御苦労さまでした。深く感謝を申し上げます。それでは、質問に入らせていただきます。
雪害対策について。
一つ目、除雪対策について伺います。
今冬も2018年の豪雪の要因にもなったラニーニャ現象により、数年に一度とされる強烈な寒気が居座り、日本海上に発達した雪雲の帯が絶え間なく福井県付近にぶつかり、雪を降らし続けました。
今回の大雪で、2018年と同様、北陸自動車道で車両約1,500台が立ち往生しました。NEXCO中日本や国土交通省は、2018年を教訓に、大雪時には除雪のため並行する国道8号線を交互に通行止めにするとして南北の大動脈を確保するとし、体制を強化したとしていましたが、現状ではこのあおりを食った形の国道8号でも、渋滞が発生するなど教訓が生かされたとは到底言いがたいと言わざるを得ません。
また、勝山市にとって特に重要な道路である中部縦貫自動車道も北陸自動車道とほぼ同時に通行止め、さらに国道416号、県道17号は、小型車がやっと通れる状態で大型車は走れる状態ではありませんでした。それに加えて、福井方面への通勤、通学の移動になくてはならない市民の足であるえちぜん鉄道も運休、代替バスも運行できない状況でありました。このような状況は、道路で1月13日まで、えちぜん鉄道が1月15日まで続きました。
幸いにも大雪で混乱している時期は、たまたま土、日、祝日と3連休のため、混乱は最小限に免れたのではないかと思います。しかしその間、物流はほとんどストップしていました。パン、牛乳等の食料品、軽油等もそうです。
また、新年早々、他市・他県に出荷も、また逆に入荷もできないということです。産業界ではジャストインタイムとなっておりまして、必要なものを必要なときに必要な量を供給することは生産管理システムの常識となっております。物流が完全に止まることは状況によっては死活問題になりかねません。
福井県勝山市は、雪に弱い市だと風評被害が出る可能性もあります。さらにU・Iターン政策、産業・観光振興政策、企業誘致政策を進めるにおいて、大きなマイナスの要素になると思います。このような状況を市長はどのようにお考えかお伺いします。
今回、自衛隊の出動要請を再三されたと伺いましたが、出動がなかったのはなぜでしょうか。そのためにえちぜん鉄道の復旧が遅れたのではないですか、お伺いいたします。
当市においても、2018年の大雪を踏まえ対策を講じたことだと思いますが、除雪対応が追いつかない状況になったと思います。2018年と比べ、業者数、除雪車台数、オペレーター数などの除雪体制をお聞きいたします。
昨日の
一般質問でも他議員から話がありましたが、今回、市民の皆様から2018年より除雪状況は悪いということをよく聞いております。道は開いていますが、1車線だけで擦れ違いもできない、圧雪による凸凹でスタックにより車は動けないといった状況がよく見られました。1次、2次、3次路線と優先順位がはっきりしているのか、主要な幹線道路をしっかり開けていただかなければ、市内の物流もままなりません。業者間エリア、業者間連携、市の指示方法等の見直しが必要ではないかお伺いします。
除雪車が出動する場合、1回目は10センチで市の指示で出動すると聞いていますが、2回目以降はどのようなタイミングで出動するのかお伺いいたします。
平成30年12月の
一般質問においてもお聞きしましたが、除雪車にGPSを搭載し、効率的な除雪を目指したらどうかという質問に対して、奥越土木事務所が委託する勝山市内の国道・県道を担当する除雪車54台に搭載し、当市においてもGPSの搭載を検討するとのことでしたが、それぞれのその後の状況をお伺いします。
今回、2018年ほどではないですが、1月10日に既に除雪車の燃料が足りなくなり制限され、フルに除雪ができなかったようにお聞きしています。2018年の教訓が生かされていなかったのではないでしょうか。除雪車のフル稼働を行える体制づくりは行われていたのかお伺いします。
今回、もう一つ大きな問題がクローズアップされました。それは、除雪担い手不足が深刻化しています。作業を担う建設業者は、人手不足と高齢化でオペレーターが足りないということです。除雪車は空いているが、交代要員がいなかったため出動できていないという業者もあったようです。オペレーターの育成も必要ですが、業者そのものの育成が必要でないかお伺いします。
二つ目、融雪装置の充実についてお伺いします。
勝山市も融雪装置の拡充に取り組んでいるところですが、市では、今回のような一気に積もった雪には効果がなかったと言われていますが、十分な水源と融雪装置の方法が整えば、十分に有効であると考えます。また、通常の積雪では除雪車の出動も必要ありません。
当初予算では、融雪装置の改修工事として596万円計上されていますが、今後、新設の計画はあるのかお伺いします。
三つ目、除雪機配備についてお伺いします。
当初予算の防災対策費において、今回の雪対策の強化に取り組むため、市内各地区公共施設に除雪機を配備し、公共施設のほか周辺の狭隘路線等の除雪にも即時に対応できる体制を整えるとありますが、どこにどのような体制をつくられるのかお伺いします。
私の地区も今回の大雪でほとんど融雪措置が有効に働かず、地区で区長が中心となり自主防災組織の除雪機や個人の除雪機、またトラクター、軽トラックでほとんどの市道を除雪しました。今回は、他の地区でも同じことをしたと思います。
今後、今回のような場合、市に代わって市道の除排雪に協力した地区対象に補助金を検討する考えはないかお伺いします。
○副議長(乾 章俊君) 水上市長。
(市長 水上実喜夫君 登壇)
○市長(水上実喜夫君) 私からは、雪害対策についてのうち除雪対策の大枠についてお答えをしたいと思います。
今回の大雪に関する御質問を、今定例会で多くの議員の方からいただいています。今年の大雪につきましては、低気圧が日本海を急速に発達しながら、北陸地方の上空に氷点下12度以下の強い寒気が流れ込み、それによりまして私どものほうに北朝鮮から二手に分かれて吹き込む、いわゆる日本海寒帯気団収束帯が発生しまして、福井県嶺北地方の平野に流れ込んだといったことは繰り返し申し上げてもいますし、分かっているところでございます。
これによりまして、短時間で大量の降雪があったため、嶺北一帯で道路除雪が追いつかず、各地で交通障害が発生、一部物流のストップも招いています。
勝山市が雪に弱い市といったイメージを市外の方に持たれることは、決して好ましいことではありません。しかしながら、この福井県、この勝山、ここが雪の多いまちであることは事実です。この後も、恐らくこういった想定を超えるような雪は降ると思いますし、私どもの除雪能力は公助、共助、自助、それぞれの能力を超えるといったシーンはこの後も起こると思っています。
今年のような大雪がこれからも頻繁に起こり得るという想定の下、雪に対する様々な備えを進めていくことは本当に大きな課題だと思っています。
大雪の際であっても、中部縦貫自動車道など市外から勝山への物流ルートをしっかり確保できるよう、国、県と連携し除雪体制を構築してまいりたいと考えています。
今回、福井河川国道事務所とは事前に連携しまして、最後まで情報を共有しました。中部縦貫自動車道は、以前と違いまして、実は予防的に完全に夜間、意識的にシャットアウトしまして、徹底的にできるだけ車の少ない間に除排雪を一気に行うといった手法を取りました。
前回、少しずつ除排雪をしながら止めずにやったことによって、かえって全線開通が長引くといった知見に基づきまして、福井河川国道事務所は予防的な通行止めをしながら、短期間での除排雪を実施されていました。
同じようなことが実はえちぜん鉄道も福井県もいろんなところの協力体制、8号線も含めてやりました。しかしながら、今申し上げましたように、この雪を完全に防災することはできません。いかに減災していくか、これがこれからの大きな課題だと思っています。
今ほど地域のほうでしっかりと共助の体制をとっていただいて、市道をも除雪をしていただいたお話を伺いました。市内各所で同様のことが起こったことに対して、本当に皆さんにお礼を申し上げたいと思います。
私どものいわゆる行政も、ふだんであれば個人のこういった財産、個人のところに除雪に入るようなことはいたしませんが、今回は、こういったときには公助、共助、自助の枠を超えて相互が助け合って減災をなす、これが大事なことだと思います。それぞれ私どもとしては、しっかりと自助や共助をサポートする体制をとっていきたい。そして、勝山市は雪は降るけど、雪に対して様々な対応をしているまちであるといったことが分かっていただけるようなまちづくりを進め、こういったものを移住にもつなげていきたいと考えています。
いずれにしましても、今年の雪の反省に立ちまして、この新年度第1四半期の間に各地の視察、それから様々な情報を集めまして、次の雪のためにいかに減災をなすか、完全に防ぐことはできなくても、少しでも雪の被害を少なくする、備えるといったことには全力を尽くしたいと思っています。
○副議長(乾 章俊君) 藤澤
環境政策課長
(
環境政策課長 藤澤和朝君 登壇)
○
環境政策課長(藤澤和朝君) 除雪対策のうち、自衛隊派遣要請とえちぜん鉄道の復旧の遅れについてお答えいたします。
勝山市災害対策本部では、1月10日付で高齢者世帯の除雪や屋根雪下ろしが困難となり、家屋倒壊や破損のおそれがあることと、道路の狭隘路線の除排雪が滞っており、日常生活に重大な支障があり、救急車等の緊急車両が近づけないため生命・安全に関わる状況であることを理由に、福井県知事に対して自衛隊派遣要請を行いましたが、結果的に福井県の判断により自衛隊派遣には至りませんでした。
勝山市としましては、この期間中に雪による死亡事故も発生しましたし、火災が発生して結果的に類焼には至りませんでしたが、消火活動の際の現地の状況やそのほかに救急搬送などの事案がありましたので、自衛隊の派遣を受けるべき状況にあったと考えております。
また、えちぜん鉄道では、8日の段階で平成30年豪雪と同様の対応が必要と判断して、大雪に備えた準備を行いました。しかし、今回の雪は福井市内でも2日間で1メートルを超える雪となりまして、市内の道路交通は完全に麻痺したため、社員は徒歩で移動しながら人力による除雪を行いました。
また、えちぜん鉄道の社員だけでは対応できないため、鉄道関係の建設事業者に応援を要請するとともに沿線市町への自治体にも要請がございました。そのため、勝山市におきましても職員が駅舎やホームの除雪を行っております。
線路の除雪につきましては、積雪が2、30センチメートル程度であれば、足の速いラッセル車で作業ができるのですが、積雪が1メートルを超えてきますとロータリー除雪車による除雪が必要となってきます。ロータリー除雪車は、作業するときは時速3キロメートルぐらいの速度しか出ませんので、全路線の除雪を行うのに非常に長い時間を要する結果となりました。
また、踏切などの除雪の際には、機器を保全する必要があるため人力による除雪が必要となります。さらに除雪が完了した後も、全ての踏切やポイントにおいて機器が正常に作動することを確認しなければ運行を再開できないため、勝山永平寺線の勝山駅までの全線開通は15日の午後5時となったものでございます。
勝山市内の道路でバス運行ができるようになった1月15日の日中には、勝山市内のバス事業者を手配して山王駅までバスによる代行措置を行っております。
先般もえちぜん鉄道と除雪体制や運行時の代替え輸送について協議いたしました。えちぜん鉄道からは、雪に強い鉄道となるための除雪機械の更新など除雪体制の強化に取り組むとお聞きしております。
○副議長(乾 章俊君) 木下技幹。
(技幹 木下秀樹君 登壇)
○技幹(木下秀樹君) 私のほうから、除雪対策についてのうち2018年度と比べた業者数、そして除雪車台数、オペレーター数等の除雪体制につきましてお答えいたします。
業者数につきましては、2018年の40社に対し2021年は39社、民間委託除雪車台数につきましては、2018年の132台に対し2021年は同数の132台、そして、オペレーター数につきましては、2018年の191名に対し2021年は189名となっており、大きな減少はございません。
次に、業者間エリア、業者間連携、市の指示方法等の見直しが必要ではないかについてお答えします。
各エリアの除雪業者につきましては、現道の構造物や幅員及び雪押し場の位置、除雪の経路順など、各地区の状況を的確に把握している業者が作業することが最も安全で、そして効率的なため、地区の状況を熟知しています地元の事業者を優先的に配置しております。
これまでも急なアクシデント等が生じた場合には、近隣の除雪業者であったり、直営による応援を行ってきました。今回の大雪により除雪作業の負担が大きく除雪が遅れた路線につきましては、早急に聞き取りを実施し、除雪範囲の見直しを検討してまいります。
次に、2回目以降はどのタイミングで出動するのかについてお答えいたします。
降雪により除雪作業の出動指示が想定される場合には、深夜2時半をめどに、市の職員によるパトロールを初め積雪深が10センチを目安に除雪作業の指示を行っております。引き続き降雪が予想される場合には、午後の除雪に向けたパトロールを実施し、必要に応じて2回目の出動を指示しております。
ただ、今回の大雪では、各除雪業者はほぼフル活動しておりまして、想定外の急激な積雪だったため、作業に長い時間を要し、幹線道路や生活道路の除雪が間に合いませんでした。
今後、2回目の日中除雪についても、業者から聞き取りを実施し、効率的な作業を行えるよう検討してまいります。
次に、GPSの掲載の検討についてお答えします。
平成30年度に市の保有の除雪車1台に搭載しまして、位置情報のデータを取るための実証実験を実施しました。その後、少雪の影響、そしてシステムが目的に対して少し不向きであったことから、今のところデータの収集が不十分であることから、実施の可否判断までには至っておりません。
昨年度、ふくい連携中枢都市圏形成ビジョンに基づき、それを推進する除雪力向上広域連携ネットワーク形成事業において、その中のワーキング部会の中で、GPSによる位置情報システムについての意見交換を行いました。令和3年度中に同システムを活用している自治体へ、先進地の視察等を通じて再度検討・研究してまいります。
次に、除雪車のフル稼働を行える体制づくりは行われていたのかについてお答えします。
平成30年2月の福井豪雪では、北陸自動車道や中部縦貫自動車道が通行止めとなり、国道8号でも最大1,500台の車両が長時間にわたり滞留し、主要な道路で大規模な交通障害が発生しました。食料や生活必需品、燃料不足など、市民生活に大きな影響を与えました。
そのときの教訓を踏まえ、今回の大雪では勝山管内の国道157号や416号で一部通行止めが生じたものの、国道158号を使って美山を経由して勝山へ運ぶルートの利用や、永平寺ルートから市内ガソリンスタンドへのアクセスとなる国道157号、県道の滝波長山線、国道416号を奥越土木事務所及び除雪委託業者が連携して幹線道路の集中除雪を実施しました。
結果的に、一部のガソリンスタンドで一時的に軽油の給油制限が発生したものの、燃料不足で除雪車が出動できなかったといった最悪の事態は避けられ、フル稼働の体制につきましてはおおむね維持できたと考えます。
続きまして、オペレーターの育成、業者そのものの育成が必要ではないかについてお答えします。
早朝除雪の作業時間が長くなり、交代要員がない中で、除雪業者や作業を担うオペレーターの方々には大きな負担となりました。今後は、暖冬時でも業者が影響を受けないよう、また予想される人材不足やオペレーターの高齢化も踏まえまして、オペレーターの人材育成支援や人件費を保証する制度について継続して研究し、国や県に対しても強く要望してまいります。
○副議長(乾 章俊君) 木下技幹。
(技幹 木下秀樹君 登壇)
○技幹(木下秀樹君) 続きまして、融雪装置の充実についてお答えいたします。
勝山市では、平成26年に策定しました勝山市総合克雪・利雪・親雪計画に基づき、基本的には機械除雪を行うものとしまして、狭小であったり雪押し場がないなどの理由で除雪車が入れない路線、かつ十分な水が確保できる路線につきまして消雪装置の設置を検討しております。
消雪装置につきましては、センサーが降雪を検知するとポンプが起動し、散水するシステムでございます。電源は商用電源を利用しております。
当初予算で計上しております596万円は、24時間散水可能とするための既設の消雪施設の配電盤の改修と、流雪溝へ送水するための循環用揚水ポンプの更新でございます。
新規の消雪施設につきましては、現在、沢町2丁目で整備を進めております。今後も条件に合致する路線での整備を検討してまいります。
○副議長(乾 章俊君) 小沢副市長。
(副市長 小沢英治君 登壇)
○副市長(小沢英治君) 私からは除雪機配備についてお答えいたします。
除雪機の配備につきましては、避難所等々となる施設を中心に配備し、平常時には敷地内及び進入路周辺の除雪を行い、大雪時には職員の動員体制を強化して、施設周辺の狭隘路線等についても市職員が対応できる体制を整えてまいりたいと考えております。
今冬の大雪のような短期間での大量降雪時には、作業人員の確保が課題となりますが、今回は公民館などの公共施設を一時閉鎖することで雪害対応に一定の動員職員数を確保することができました。
これらを踏まえまして、今後の雪害対応時におきましても、柔軟な職員配置による人員の確保と、新たに配備いたします除雪機による除雪を含めた雪害対応により市民生活の安全安心の確保に努めてまいりたいと思います。
各地区や各自主防災組織等への補助金につきましては、各地区が冬期間の道路の安全な通行の確保を行うために行う除雪活動に対し、維持管理費相当、これは固定費になりますが、これらを支援いたします勝山市除雪活動費助成金という制度がございます。今年度は29区に対して助成を行っております。
また、自主防災組織を対象とした制度といたしまして、除雪機の購入補助、資機材の購入補助、活動補助、連携補助などの補助メニューがございますので、これらの制度の活用と周知を丁寧に行ってまいりたいと思っております。
併せまして、今冬のような災害級の大雪、具体には災害救助法の適用といったものが想定されますが、ここらに対するこういった時の支援制度についても、例えば既存制度の運用条件の緩和をするとか、それとかメニューを新たに加えて制度を改良するとか、もしくは新たな制度そのものを創設することなど、適切な支援策について研究し、きっちり対応してまいりたいと考えております。
○副議長(乾 章俊君) 近藤議員。
(10番 近藤栄紀君
質問席登壇)
○10番(近藤栄紀君) 市長を初め答弁ありがとうございました。
一番最初、私が一番言いたいとこは、福井の出入り、そこで今、NEXCO中日本と国土交通省、近畿地方整備局、北陸自動車道と国道8号線対処方法、今年の場合は交互に通行止めですか。さらに今後は同時通行止めというような、うまくいくのかいかないのかちょっと分かりませんが、そういう方法をもう既にやっているわけなんですが、私としましては、この福井県の嶺北に関しましては、次に重要な路線は中部縦貫道であり、国道416号であり、国道157号であり、国道158号、これらが重要な路線になってくるのかと思っています。
そういった意味で、この奥越にとって中部縦貫道もしくは国道416号の必ずどちらかが開いていることを国、県に要望してほしいと思うんです。これは可能だと思うんです。
市長も御存じのとおり、国道157号は石川・富山方面へ、国道158号は中京方面へ重要な路線で、またこれは迂回道路としても利用されています。この2路線は、今回の大雪時も、また3年前の2018年の豪雪時も、大型車が十分往来しています。今年もそうです。これを考えれば、中部縦貫道を開けるのなんかはわけがないんでないかと思うんです。
それと3年前の
一般質問で聞いた中には、中部縦貫道の福井北インターから大野インター間は25キロあります。この間に除雪トラックが3台、ロータリー車が1台、凍結防止散布車が2台、計6台で対応していたと聞いているんですが、これちょっと質問事項に書いてなかったんですけど、今現在どういう体制でやっているのかお分かりですか。
○副議長(乾 章俊君) 水上市長。
(市長 水上実喜夫君 登壇)
○市長(水上実喜夫君) 今ほど議員のほうから、しっかりと要望していけ、国道416号と中部縦貫のどっちかを開けろと。要望してまいります。
しかしながら、今回もずっと私どもも注意深く見てました。8号線もしかり、そして北陸自動車道もしかり、この災害級の大雪にあっては、一時的に全てがストップすることはこれからもあると思います。
雪の量というのはもうどうにもならない部分もありますので、除雪能力を超えるという話は、先ほどのえち鉄の話でもありましたし、車の通行量の少ないところですと、かなり除雪が効果的にいけるときもありますが、車が1台、2台でも前に止まっていると、完全にもうストップします。もう1台、2台止まってしまえば、幾ら重機が何台あろうが全く除雪ができないといった状況が今回も各所で起きています。そういう意味で、一斉に仕事を休む、学校を休むといったことも含めながら、中部縦貫が今年やったような、河川国道事務所がやったような、夜間一斉に通行止めをしてやる手法も必要だと思います。
今回、除雪機器が今何台あるかという細かいデータは持ち合わせていませんが、早い段階から近畿地局のほうからいろんな段取りをして、もう全体から何十台ものこういった重機、トラックを準備して運び入れていただきました。そういった結果があって、今回比較的それでも早く解消できたと思っています。
いずれにしましても、今あったような要望も含めてしっかりしながら、次年度に向けて頑張ってまいりたいと思いますが、ともかく災害級の大雪に対して100%は無理だと今も思っています。しっかり減災の備えをしながら、繰り返しになりますが、各企業も雪が降るんであれば、想定されれば、あらかじめ物を移動する代替え措置をとるといったことを、ほかの地震ですとかと違いまして、予想のできる災害です。そういった準備を各家庭でも、地域でも、私たちもやっていきたい、また企業にも求めていきたいと考えています。
○副議長(乾 章俊君) 近藤議員。
(10番 近藤栄紀君
質問席登壇)
○10番(近藤栄紀君) 私も100%きれいにせえということじゃないんですね。どちらか通れるような要望していただきたいと。
先ほど何回も言いましたとおり、国道157号なり158号は、もういつ行ってもきれいに開いてたね。やっぱり多い時期、国道157号でも4メートル、5メートルありますから、そういったことも参考というか、業者の話を聞いてやっていただきたいと思います。
あと業者間エリアの連携とか縄張、これは連携に関しては縄張等もあると思うんです。先ほど木下技幹が説明されたとおりだと思います。また、オペレーターの経験等もあると思います。やっぱり業者でもそういう話が出てるというのを聞いてますんで、当然技幹はそういう話を聞いてると思いますけど、きちっとそこら辺をもう一回検討していただきたい。
それと、当然細かいとこは僕はそれでいいんかなと思うんですけど、一番肝腎な勝山市にとって国道416号、あと県道17号勝山丸岡線、ここは当然当たり前にきちっと開けてほしいのと、やはりいつも出るのが西環状線、それと交差する立川線とか、サンプラザ前とか、あの道を最優先で開けていただくような方法をとってほしいです。
西環状線ですと、私も調べてきませんでしたが、あの区間で複数の業者が入ってるらしいんです。それを最小限、それが1社でいいのか、2社でいいのか、そこをきちっとしてもらうと、1回走るだけで十分とは言えませんけど、これが複数の業者が入るもんで、まちまちで入るもんで、いいとこはきれいに開けてる、うまくないといいますか、やり方が悪いとこは圧雪40センチ、50センチあるとこもあるんです。そういうとこをなくすことを真剣に考えていただいて、勝山のメイン道路の幹線道路は重要道路になりますから、そこは雪が降って、2日もかかってたらおかしいんです。1日でスカッとやってもらうようにしてもらわなあかんのかなと私は思っています。
あとGPSですが、昨日かおとといですか、福井市の
一般質問でもちょっと出てましたけど、福井市は2018年で大雪を受けて、同年度から最重点除雪路線などに除雪機を担う除雪車にGPSを試験導入して、本年度から民間除雪車など26台にGPSを搭載したそうです。今後もさらに増やしていくと聞いてるんですが、これは先ほど言いました広域の関係とはまた別の話なんでしょうか。
○副議長(乾 章俊君) 木下技幹。
(技幹 木下秀樹君 登壇)
○技幹(木下秀樹君) 近藤議員の再質問について、分かる限りといいますか、説明させていただきます。
県のほうは、路線が幹線道路ということの中で、一直線といいますか、大きい路線ということの中で既に配備をされたということで、近藤議員の御質問の中にもありました。
市町のことを言いますと、勝山市は網状に小さい路線まで入ってくるんで、なかなかそのデータの解析といいますか、しっかりとしたシステムの構築の部分で引っかかったということで導入しておりませんが、先ほど言いました福井の中枢連携都市のワーキングの中でそういうお話がありまして、広域的に連携をしながら進めたいということでございます。
しかしながら、今の福井市の話であったり、大野市のほうも一度予算のところを見ましたら、GPSも書かれてました。各市町で当然動き出しているということでございますが、どの市町も同じシステム上であれば、市の境等もしっかり確認もできるということになりますので、関係部署としっかりと対応しながら進めさせていただきたいと思います。
○副議長(乾 章俊君) 近藤議員。
(10番 近藤栄紀君
質問席登壇)
○10番(近藤栄紀君) ありがとうございました。広域で取り組まれるということで、なるべく早くお願いしたいと思います。
私の知ってる
福井在住の人で、何人かは3年前より福井は開くのが早くなったと言う。新聞を見てますと遅い遅いと書いてあるんですけど、地区によるのかもしれませんけど早いという。教育長もそんな目をしてましたんで、効率がいいんであればなるべく早くお願いしたいと思います。
あと業者の育成ですが、私も何がいいかというのは分かりませんけど、先ほど話に出ました、いろいろ補助とかあると思いますが、ちょっと具体的に話をさせてもらいますと、例えば除雪車での物損の保険ですとか、あと除雪車の消耗品、チェーンといったものの補助とか、あと先ほど話にありました除雪車の資格取得のための費用補助とか、そういったものの話を聞くんです。というのは、高齢化して辞めていく、新しく募集するのに資格者と出してもほとんど入ってこないです。資格のない人が入ってきて資格を取らす、そのためには当然お金がかかるんで、そういうこともちょっと考えていただけたらと思います。
最後、副市長のほうできちっとしたろって言われてたんですけど、市道の除雪地区なんかへの補助ですけど、今回、除雪機10台と言いますけど、例えば、多分私の北郷では公民館かなと自分では思ってたんですけど、これが結局話を聞きますと、具体的に動かすのは市が対応するということなんですが、今回のような大雪の場合もそういうことでよろしいんですか。それとも、自由に私たちがかりに行って使うということはできるんでしょうかね。ちょっとお願いします、そこだけ。
○副議長(乾 章俊君) 伊藤危機管理幹。
(危機管理幹 伊藤寿康君 登壇)
○危機管理幹(伊藤寿康君) 新年度予算で予算を計上しております除雪機については、避難所を中心に配備をしたいと思っております。それで、いわゆる通常の冬については、敷地内とか周辺の除雪を、施設管理をしております職員がすることになると思います。
今回のような大雪時には、例えば公民館ですと、公民館の周りのいわゆる狭隘な路線の除雪を市の職員、今回対策本部を立ち上げましたけども、全庁体制で動員をかけますので、市の職員が除雪機を操作して除雪に当たりたいと考えております。
○副議長(乾 章俊君) 近藤議員。
(10番 近藤栄紀君
質問席登壇)
○10番(近藤栄紀君) また、それは配備されてからゆっくりお話ししたいと思います。
本当に先ほど質問でも言いましたとおり、私の地区はほとんどの道が融雪されているんです。今回、県道の融雪は有効にずっと効いていました。あとの道は、ほとんど雪に埋もれて通れない状態で、1月8日から16日まで、地区の区長以下役員さん、あとボランティアぐらいで10数名ですか、順番に雪を除排雪したということです。
あと伊知地大橋のとこに臨時駐車場みたいなのをつくって、10日ですか、そこに車が約20台ぐらいは止められるんですけど、そこへ止めていただいて家へ戻っていただくというようなこともやっていました。自分とこばっかり言うわけじゃないですけど、質問でもしましたが、ほかのとこも結構そういうことをやっていると思います。やっぱりそういうときの補助なんかは、真剣にお願いしたいと思います。
市長が就任されてから安全安心な新しい勝山を目指すと言われていますんで、さっきも言われてましたが、雪にも強い、みんなが住みたくなる勝山にしていただきたいと思います。
これで質問を終わります。
○副議長(乾 章俊君) ここで暫時休憩いたします。
―――――――――――――――――――――――
午前11時32分 休憩
午後 1時00分 再開
―――――――――――――――――――――――
○議長(松山信裕君) 再開いたします。
○議長(松山信裕君) 午前に引き続き
一般質問を続行いたします。
○議長(松山信裕君) 高間清一君の質問を許可いたします。
○議長(松山信裕君) 高間議員。
(5番 高間清一君
質問席登壇)
○5番(高間清一君) 5番、市民の会の高間でございます。今回、三つの質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
第1問目、大雪時における除雪体制についてお尋ねします。
世界的な温暖化による気象状況の変化。気象学者は3年ぐらいに一度の割合で集中豪雨や異常な寒波が発生すると言っております。まさに本年1月8日からの大雪は、平成30年2月の大雪に迫る激しい降り方となりました。
気象庁が平成30年の経験を踏まえて新設した顕著な大雪に関する気象状況、今回初めて適用することからも、今回のこの大雪のすさまじさが分かります。主要幹線道の通行が不能になり、生活必需品の不足、要するにスーパーやコンビニ等で品切れが相次いだということです。
また、除雪用重機、主にタイヤショベル等なんですけども、などに使用する燃料の確保ができなかったということです。私は今回、この軽油の確保について、第1問目としてお尋ねします。
今回のように、集中的に大雪が降るような場合には、福井にあります、三国と言うたらいいですか、臨港の石油備蓄基地から勝山までの輸送ができなかったということです。ちょうど平成30年のときと同じように、主要幹線道路そのものが通行困難になってしまったということです。
そこで、実際に、これは知ってる方もいらっしゃると思うんですけども、私はもともと油屋におったもんですから、今回、勝山市内の油屋さんにお願いをして、直接福井にも備蓄基地ではないんですけど輸送場というのがありまして、そこにある程度の量を確保しております。そこまで勝山市内の石油会社の方に直接自社のローリーで3回、2日間行っております。これで何とか今回、軽油の確保ができたという状況なんです。
そこで、油屋さんにも苦労をかけたわけなんです。行く時間が非常にかかってしまったと。ただ、皆さん御存じのとおり、大型ローリーというのは四駆でないんです。通行がほとんど駄目なんですけども、普通の油屋さんが持っているローリーというのは全部四駆ですから、多少のところは行けるということで福井まで行ってもらって、3台のローリーが2日間、勝山まで油を運びました。そういうことで何とか勝山市内の除雪業者の方が油をつなぐことができたというのが現状です。
この課題を幾つかの解決法として私は考えたわけなんですけども、一つは、あらかじめ除雪用軽油を福井地区にあるように奥越地区にも備蓄しておく方法です。しかし、これは毎年大雪が降るというものでもございません。備蓄にかかるコストが高くなり、管理も大変です。現実的な案とはちょっと言えないでしょう。
二つ目は、他の市町と連携して主要幹線道路の除雪を確保する体制づくりです。この勝山市、大野市というのは、非常に県からも除雪が優れていると言われております。現に取引業者といいますか、福井のほうから来た業者が、勝山へ入ってくるとほっとすると言うんです。余りにもきれい。ただ、我々市民は、満足のいってない除雪かもしれないけれども、他市から比べたら非常に勝山、大野は優れているんです。
そういった意味においても、それを確保するには、解決するにはどうしたろうかということで私考えまして、要するに福井市や坂井市は除雪しなければならない道路面積に対して、重機やオペレーターが十分に確保しているとはいえないんです。3年前もそういうことが起きたんですけども、今回も同じようなことが起きてしまったと。
ならば勝山市は、他の市や町と連携して主要幹線道路だけでも除雪する体制を構築するべきだと。この案に対しては、先ほど近藤議員からの質問、市長が明確に、今そういう形で進めていることをお答えになりましたのでこれはいいでしょう。当然これは県の協力も必要なわけですから、そういう形で前向きに話をしていただきたい。
三つ目は、勝山市内の除雪業者は朝の2時頃から、基本的に8時、9時までに除雪をしなさいという市からの委託を受けてやっているわけなんです。私も見ておりますと、今回のような雪の多かったときの9時にはみんな各事業所は帰ってきてるわけなんです。そういった意味からも、非常に無理をかけるかも分からないけれども、そういった時間的に余裕のある業者を、こういう言い方は申し訳ないかも分からんけど、市内を除雪している業者は、今言うように、拡幅とか圧雪を起こしてるとか、町の中の除雪に入るわけなんですけど、県を担当している業者は、朝8時、9時に帰ってくると、時間的に余裕があるんです。
どういうことかと言いますと、先ほどどなたかの質問で、県の除雪というのは、10センチあったらもう自分の判断で出ればいいんです。市の除雪は、やっぱり一遍一遍お伺いして、除雪に出てもいいでしょうかという形で了解の下に動いているわけなんです。市の除雪の方を、今言うように圧雪やら拡幅道路がこうなりますから、なかなか難しいかもわからんけれども、県指定の業者を他市へ回すんです。これは無理かも分かりません。人的に無理をかけるかも分からんけども、時間的な余裕は必ずあるはずです。そこで、何が言いたいかというと、やっぱり市が他市と連絡を密にしていただいて、少しでも道路の確保ができるように。
私は平成30年度、大雪が降ったときには議員はしておりませんでした。たまたまスタンドでNHKの記者と会って、ちょっとお話をしてもいいですかということでインタビューを受けております。そのときに、そのNHKの記者も、勝山はやっぱりすごいですねと言うてるんです。きれいに開いてますねと。なぜこういう形できれいなんですかということで、いろいろと説明をさせてもらったんですけど、そのときに私、そのNHKの記者にも、縦割りではなしに横の連絡を密にとって、県の協力も必要ですけども、お互いの協力が一番大切ではないかということを申しております。それが二つ目です。
それから三つ目は、勝山市内の石油業者は、勝山市と緊急災害協定を結んでおります。これは間違いないと思うんです、この前の新聞にも出ておりましたから。そこで私は、この市内にある給油所のあおい商事と勝山商事に対して軽油の備蓄量を増やしてほしいというお願いに行ってきました。例えば、あおい商事は、灯油50キロと軽油30キロのタンクを持っているわけなんです。知ってるとおり、あの滝波のあそこに。この軽油と灯油を逆にしてくれと。同じ第4・・・類ですから簡単にできるんです、消防法でも。
勝山商事さんは、20キロと30キロのA重油のタンクを持っているわけなんです。せめてこの30キロのA重油を軽油に切り替えてくれと。そうすれば、勝山のを別に新設するわけではございませんから、内容を変更するだけですから、コスト的にはさほどかからない。タンクの清掃やそういうのはありますけども、そんな難しい問題ではないだろうということでお願いに行ってきました。
両社とも前向きに検討しますと。正直言いまして、どこの給油所も皆今年は困ったわけですから、そういう返事をいただいております。そこで、全然難しい問題ではないんで、私は市長にここでもう一遍、そういった油屋さんに勝山市としても何とか軽油の確保ができることに対して協力してほしいという形でのお願いをしたい。この三つを私は質問として、どういう考えでいらっしゃるか市の回答をお願いいたします。
○議長(松山信裕君) 水上市長。
(市長 水上実喜夫君 登壇)
○市長(水上実喜夫君) 今ほど大雪における除雪体制のうち、奥越地域、勝山での除雪用軽油の備蓄について三つの御提案をいただきました。
市内の給油所は、基本的によく御存じのとおり、坂井市の備蓄基地から石油製品を搬入し、しかしながら3年前とか今回のような大雪の際には、途中の道路の除雪の状況が悪いため、給油所への輸送が滞る事例が3年前はかなりきつく、今回も若干発生しております。
こうしたリスクを回避する方法として幾つか考えられるわけでございますが、一つは、奥越地域に備蓄できる専用施設を確保、これにつきましては、高間議員からもありましたように、使用頻度ですとか維持管理の面から幾つかの課題の解決が必要だと思います。
もう一つ、主要幹線道路の確保する体制というお話で幾つかお話をいただいていますが、今冬、市内の軽油の備蓄が逼迫した際には、坂井市から永平寺町の国道416号、あるいは勝山丸岡線において本当に多くのスタック車両が発生しています。
実は輸送に9時間ぐらいかかってしまったといった実態がございます。県では、この状況を踏まえまして、令和3年度中に道路除雪計画を見直し、軽油の輸送ルートを国道158号をメインにして、国道416号を副ルートとするといった検討もされているとお聞きしております。
また、今回の大雪に際し、土木管内を超えて土木を集めまして、業者の方々とお話をして、幹線道路の持分を超えた除雪の協力体制などもされているようでございます。今後、物流を確保するための応援体制の構築に向けて、県と連携しながらうちも検討したいと思います。
また、先ほど近藤議員の御質問でもお答えしましたように、県のほうにもどちらかの道は必ず開けてくれとお願いはしてまいりたいと考えています。
三つ目、給油所の備蓄量を増やすということで御提案をいただいています。御案内のとおり、勝山市は嶺北石油組合と災害時応援協定を結んでおりまして、災害時においては、嶺北石油組合の協力を求めることができます。雪も当然災害でございますので、そういったことをお願いしております。
しかしながら、今回のように市外からの油が入ってこないことになりますと、幾ら努力していただいても、もう頂く油がありません。市内全体で軽油が不足している、それが今年も発生した状況かと思います。
そこで、その解消方法の一つとして、給油所の既存の灯油タンクと軽油タンクを入れ替える、あるいはA重油のタンクを軽油タンクにするといった御提案をいただきました。ここはA重油と灯油への影響もありますが、今ほどのお話ですと、特にこの業界に詳しい高間議員の御提案でございまして、事業者の方ともそういった前向きの回答もいただいているということでございますので、しっかりと今後、嶺北石油組合とお話をさせていただきたいと考えています。
○議長(松山信裕君) 高間議員。
(5番 高間清一君
質問席登壇)
○5番(高間清一君) 市長のほうから前向きな返事をいただきましたので、どうか勝山も何とか備蓄ができるような体制で、今後ともよろしく頑張っていただきたいと思います。
二つ目です。屋根雪下ろしについて質問いたします。
勝山市では、地域ぐるみ雪下ろし支援事業を行っています。対象者としては、1、65歳以上の独り暮らしまたは高齢者のみ世帯。2番目、独り暮らし、身体障がい者世帯で、かつ市の福祉票登録者で市民税非課税世帯となっております。
内容としては、雪下ろしにかかる費用として1回につき8,000円を限度に補助が行われています。補助回数としては、豪雪地域は4回、それ以外は2回、要するに豪雪地帯というのは北谷とかそういう部落のことだと思うんですけども、そこでは4回、町うちでは2回以内と聞いております。災害救助法が適用されれば、今年のようなときですね、一定額まで無料と聞いております。
私は、この制度は非常にいいと思います。この地域ぐるみ雪下ろし事案について、ただ補助になる世帯とならない世帯があるということで、この制度についてお尋ねします。
それから、今回のこのような大雪のときに、市に電話をしても、市も大変苦労なされたと思うんですけども、なかなかしていただけない、業者を呼んでいただけないのが現状でございました。そこで、仕方なく知っている大工さんやら知人の方を含めて個人的にお願いをしたら、今まで4、5万円のところが10万円以上も取られた話も何件か聞いております。雪下ろしにかかった費用です。
昔から、屋根雪下ろしはマンパワーの確保が大切だと言われます。自分の家の屋根雪は自分で下ろす、これは当然のことです。しかし、過疎化と高齢化が進んだ現在の勝山市では、もはやこの原則は成り立ちません。それならば、地域で助け合って屋根雪を下ろせばいいのですが、屋根雪を下ろすにしても、その地域に高齢者しか住んでいないのでは、掛け声だけで終わってしまうばかりです。
ある地域では、今回の大雪で民生委員さんに大変な負担がかかったと伺っております。以前は大学生のバイトを雇ってという案もあったと思いますが、そもそも屋根雪下ろしの経験のない若い方にお願いすることは考えられません。
市長もここにいらっしゃいますけども、勝山市のモットーである安全安心の住みよい勝山、そういった意味でも長期的な視点から抜本的な体制づくりが望まれるところですが、まずは短期的な視点で屋根雪下ろしの人材バンクをつくる。これはまた私の案ですけども、もう既に勝山市とそういった協力業者といいますか、何件かあると思いますけども、ただお願いしたいというだけではなかなか協力してもらえない。なぜならば、ある業者に私は直接行ってお話をしてきました。何と言われました、高間さん、市の協力はしてあげたいよ、それでも単価が安過ぎると平然と言うんです。個人的に行ったほうが率がよっぽどいいと。
それは、今言うように勝山市の単価ではなかなか厳しいかも分かりません。ただ、単価を上げるとかそれはなかなか難しいと思いますので、私はそこで、この屋根雪下ろしも災害協定がございまして、道路除雪をしている業者は総合評価入札がございまして、その総合評価入札で加点されるんです。屋根雪業者もそういう形でここに組み入れたらどうかと。そして、入札を少しでも有利にしていただくといったことで、1件でも協力業者を増やしてやったらどうかという案なんですけども、これについて市のお考えをお聞かせください。
○議長(松山信裕君) 西福祉・
児童課長。
(福祉・
児童課長 西美智子君 登壇)
○福祉・
児童課長(
西美智子君) 屋根雪下ろしについてお答えいたします。
地域ぐるみ雪下ろし支援事業は、高齢者や障がい者等が地域で安心して生活するために、屋根雪下ろしに対して援助を行うことを目的としています。
対象者については、議員の御質問にもありましたように、世帯及び災害救助法が適用されたときに移行できるよう、今年度からは中学生以下の母子世帯も対象としました。また、費用は1回当たり8,000円を限度として助成しております。
今年1月の災害救助法適用下においては、雪下ろし費用については13万7,900円を限度として国及び県の助成があったため、ほとんどの方が無料となりました。
しかし、今回の大雪で課題も見えてまいりましたので、地域ぐるみ雪下ろし支援事業が高齢者等にとってよりよい制度となるよう対象者、助成額、雪下ろし業者の確保方法も含めて検討してまいりたいと思います。
○議長(松山信裕君) 伊藤監理・防災課長。
(監理・防災課長 伊藤寿康君 登壇)
○監理・防災課長(伊藤寿康君) 私からは、除雪作業員の登録を増やす御提案についてお答えをさせていただきます。
勝山市では、屋根雪下ろし作業を主といたしました除雪作業を有料で行っていただける登録者を募集しておりまして、令和2年度では、これは2月末の時点でございますけども、29社の方に御登録をいただきました。
先般の大雪の際にも、市民の方々からこの登録業者の連絡先等の問合せも本当に多数頂きました。ただ、短期間、一時に集中したといったことで、屋根雪下ろしの依頼時期が集中いたしましたので、その登録業者の作業自体が追いつかず、なかなか依頼を受けてもらえないといった苦情も市民の方から多数頂きました。
そのような状況の中、今、議員御提案の市内の建設業者の方々が除雪作業員として登録をしていただくことは非常にありがたいお話であると思います。ただし、建設業者の方々につきましては、いわゆる市内の県道・市道の除雪委託を受けていただいておりますので、議員御提案の総合評価落札方式の加点方式とすると、今度は道路除雪業務の人員不足に拍車がかかることが懸念されます。
そうはいっても、作業員の登録を増やすことはやっていかないといかんと考えておりますので、この点について建設業者の方々も含めて周知を行いまして、除雪作業員の総数を増やしてまいりたいと考えております。
○議長(松山信裕君) 高間議員。
(5番 高間清一君
質問席登壇)
○5番(高間清一君) 今、お答えいただきましてありがとうございます。
なかなかこの件数を増やすことは非常に難しいと思います。確かに今おっしゃるように、除雪する時期と屋根雪時期が一緒になりますから、ただ建設業者だけでなしに、そういったいろんな業者を増やしていくのも当然必要になってくるかも分かりませんけども、ただ総合評価の加点となってくると、その辺も含めて難しいかと思います。
ただ、このままでは年々年々除雪をしてくれる業者がいなくなってしまうということで、何かまたいい案があったら前向きに考えていただきたいと思います。
三つ目です。市内小中学校の再編についてお尋ねします。
今年の2月8日に、大野市は小中学校の再編に関して検討委員会が市
教育委員会に提出する報告案をまとめました。現在の五つの中学校を2024年をめどに2校に、10の小学校を2026年をめどに7校に統合する案です。
このように、大野市では学校再編が急ピッチで進められておりますが、小中学校の再編について、勝山市の今後の予定はどのようなものでしょうか。ただし、中学校の今後の問題は、昨日、帰山議員のほうから質問をいただきましてお答えをいただいておりますので、小学校のほうだけでもお答えいただければ幸いと思います。お願いします。
○議長(松山信裕君)
梅田教育長。
(教育長
梅田幸重君 登壇)
○教育長(
梅田幸重君) 勝山市における小中学校の再編の市の今後の考え方についてお答えいたします。
今ほど御質問がありました中学校に関しましては、昨日、答弁でお答えしたとおりで、小中学校の再編に関しては、中学校の再編を先行する方針に基づいてやっていくということでございますので、よろしくお願い申し上げます。
そこで、小学校でございますけども、そもそもが勝山市における小中学校の再編に関しましては、平成18年度にまとめられました検討委員会報告書に基づきまして、当初は小学校を9校から3校にする、中学校は3校を1校にするといった素案をお示ししました。
しかしながら、その後いろんな各界、各層の市民の皆さんの御意見をお聞きいたしまして、平成22年度に、今申し上げたように中学校を先行するけれども、小学校に関しましては、今後、保護者及び地域の皆さんの御意向を尊重して対応するといった考え方でまとめました。
要は最初、小学校を3校にする素案を出しましたけども、それを変更したわけでございます。ということで、その後、今現在もそのときの市の方針、考え方を現在も続けておりまして、当分この考え方でいきたいと思っております。
したがいまして、重ねて申し上げますけども、小学校に関しては、今のところ、いわゆる行政主導型で再編・統合を進める形ではなくて、地域のほうからもうどうだ、そろそろ再編したらどうだというお声をいただければ、それに対応していくといった考え方でいるわけでございますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(松山信裕君) 高間議員。
(5番 高間清一君
質問席登壇)
○5番(高間清一君) 今、教育長のほうから本当に貴重な意見を伺いました。
私も、やっぱり小学校というのは地域性が強いということで、その辺の保護者の方にある程度の理解をしていただいて、話を進めていくのが一番いいんではないかと思っております。
今後ともどういう形になろうかと思いますが、その辺のことを一番重点的に話を進めて、もしこういう話が出たときには、そういう形でやっていただきたいと思っております。よろしくお願いします。
以上で、私の質問を終わります。
○議長(松山信裕君) 次に、松本聖司郎君の質問を許可いたします。
○議長(松山信裕君) 松本議員。
(1番 松本聖司郎君
質問席登壇)
○1番(松本聖司郎君) 新風会・公明の松本聖司郎です。通告に従いまして、三つの質問をさせていただきます。
まず第一に、勝山市の観光案内事業についてであります。
現在、勝山市観光まちづくり株式会社が率先して観光案内事業等を行っていることと思いますが、別団体である観光ガイドボランティアクラブ等観光団体の方々の活動について、市はどれだけの活動を把握されているのでしょうか。
一部の方々からお話をお聞きしますと、市と団体との連携ができていないのかと判断されるような内容でございました。中には大野市の観光団体と協力してやっていきたいと考えている方もいらっしゃいました。こういった状況がありますが、今後どのように観光案内の向上を図っていくのか、市の見解をお伺いいたします。お願いいたします。
○議長(松山信裕君)
北川商工観光・
ふるさと創生課長。
(
商工観光・
ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇)
○
商工観光・
ふるさと創生課長(
北川昭彦君) 勝山市の観光案内事業についてお答えいたします。
観光ガイド団体等と市の連携につきましては、今年度から観光ガイド育成支援事業補助金を創設し、研修会の講師謝礼などを補助することで、自己研鑽などといった自主的な活動に対して支援を行っております。
また、情報共有等は随時行いながらも、各団体の活動状況の把握にも努めているところでございます。今後も補助金等の支援を通じ、各観光団体との連携を図ってまいります。
また、恐竜博物館の令和5年の機能強化リニューアル、北陸新幹線敦賀駅開業及び中部縦貫自動車道の県内全線開通などにより、予想される観光客の増加に備え、観光案内事業を一層強化していく必要があるとは考えております。
現在、勝山市ではジオターミナルに観光コンシェルジュを配置するとともに、道の駅でも観光案内を実施しております。両施設の指定管理者である勝山市観光まちづくり株式会社と情報共有・連携を図りながら、市内外の観光スポット案内や市内飲食店の紹介等を充実させていくことによりまして、観光客の周遊性を高めてまいります。
また、奥越前観光連盟によるバーチャル観光ツアーの活用や、大野市、永平寺町など近隣市町の道の駅との連携を図るなど、今後も観光客の滞在時間の延長を目指してまいります。
○議長(松山信裕君) 松本議員。
(1番 松本聖司郎君
質問席登壇)
○1番(松本聖司郎君) 御答弁ありがとうございます。
観光のことについて、講習会等に補助金を出していただけるとか、周遊を促すような対策をとっていただけるということで、周遊を促すためには、興味で観光でそのまちには来ても、そこから巡ってもらうためには人が重要だと考えておりますので、そちらのほうの育成向上にまた御尽力いただけたらと思います。こちらも頑張らせていただきます。
続いての質問に参ります。小舟渡の橋についてです。
旧窯風呂温泉前にある橋が、市外から来られた、橋を見ることになる永平寺道の駅禅の里のルートから来られる方、またえちぜん鉄道利用のお客様両方からお聞きしたところなんですが、それを見て田舎だなと思った、あそこに何かあったんですかという話の中で、崩れそうですね、道こっちで合ってるのかなと思いましたと不安に感じる意見もございました。
私自身のアイデアといたしましては、橋のアーチの部分を利用して、首長竜が迎えてくれる看板的役割の橋にリニューアルすることを提案いたします。市内部ですと、条例により看板が立てづらい場所等々も多くありますし、えちぜん鉄道のアテンダントさんのアナウンスも、あそこから九頭竜川、白山といったロケーションの説明等々が行われます。
電車でも自家用車でも車窓から恐竜のまち勝山に来たことを強く感じていただけることと考えます。この橋への対応について、市の見解をお伺いいたします。お願いします。
○議長(松山信裕君) 木下都市建設課長。
(都市建設課長 木下秀樹君 登壇)
○都市建設課長(木下秀樹君) 小舟渡の橋についてお答えします。
一級河川九頭竜川に架かる小舟渡橋は、福井県が管理する橋梁となっております。福井県では、橋梁の定期点検の結果を踏まえ、架け替えではなく、現状のままで昨年と今年2か年で、橋桁と床版の補修工事を行っております。橋梁の長寿命化対策を行っている次第でございます。
今後、上部のトラス部分の補強及び塗装の補修を行うとお聞きしております。
○議長(松山信裕君) 松本議員。
(1番 松本聖司郎君
質問席登壇)
○1番(松本聖司郎君) 対応については、補強工事をされているということで、看板的役割にするのは難しいかと思います。
先日、この質問を事前提出した後だったのであれなんですけども、小舟渡駅の周辺が崖崩れを起こしまして、この質問を出すのもどうなのか、タイミングがいいのか悪いのかはよく分かりませんでしたけども、出させていただきました。
そこの改善について、勝山の入口の場所でもあると皆さんも認識されていることと思いますので、要対応を引き続き行っていただきたいと思います。
続いての質問に参ります。産婦人科の充実について。
この産婦人科の充実については、以前、ほかの議員からも質問、要望等をされていることと思いますが、今回の大雪で福井市のほうまで健診に行くことが非常に危険であったとのお話がありました。
それを受け、子育て世代である私の同級生や同世代、U・Iターン者の方にもお話をお聞きしたところ、何と全員同じような苦労があった、福井のほうに行くのが怖い、特に勝山までは除雪がうまいから安心だが、福井市に入ると怖過ぎたと異口同音におっしゃっておりました。併せて、勝山に住んでいるのだから勝山で産みたいと強く思われている現在妊娠中の御家族もいらっしゃいます。
私自身の話になり恐縮ですが、学歴的には保育所から高校まで勝山市なのですが、生まれたのは石川県金沢市内灘、生後半年で勝山に来たため、たった半年ではありますが、どうしても勝山市で生まれたとなかなか言えず、長々とこういった説明をする場面がこれまでの人生で何度もありました。新しい世代に勝山を誇りに思ってもらうという観点から見ましても、生まれから勝山市はとても重要な要因になり得ると考えます。
恐竜学部の誘致にもなれば、理想である生まれてから大学まで全て勝山市が実現できるかもしれない。これは、市長の掲げる安心安全なまちだからこそ実現できるものと思います。その起点となる産婦人科の充実について、市の見解と今後の方針についてお伺いいたします。お願いいたします。
○議長(松山信裕君) 水上市長。
(市長 水上実喜夫君 登壇)
○市長(水上実喜夫君) 産婦人科の充実についてお答えいたします。
平成19年3月で現
福井勝山総合病院からいわゆる常勤の産科医がいなくなり、そこから勝山では出産ができない状況が続いています。平成30年4月から1名常勤医が来て、それから福井大学との連携の中で様々なことができるようになっていますが、出産できない状況は引き続き続いている状況でございます。
市では、市内の妊婦の皆様方の利便性向上や
福井勝山総合病院の産婦人科の利用促進のため、平成24年からにこにこ妊婦奨励金の交付、そして現在、市内在住の妊婦の方の45%以上の方がこの奨励金を利用されています。
全国的にも産科医に限らず、実は特に産科医の医療人材の確保が大変難しくなっています。そういう意味で、かつてのように勝山の中で出産できる状況がすぐにできるとは思いません。なかなか復旧は困難だと思っています。
今ほど申し上げましたように、平成30年4月からは常勤の産婦人科医の方が1名配置されておりますので、妊娠中だけではなく産婦健診、あるいは母乳相談、令和2年8月からは産後のショートステイ事業も実施するなど、
福井勝山総合病院での産後のケアの充実も図っております。
今後も地元で安心して、妊娠、出産、子育てができる環境を目指してまいりたいと考えています。
○議長(松山信裕君) 松本議員。
(1番 松本聖司郎君
質問席登壇)
○1番(松本聖司郎君) 市長からの御答弁、ありがとうございます。
いろんな検査と補助金等を出していただいているということで、そちらのほうのPRももちろんですし、子育て世代である自分たちの回数が増えればもっと充実した検査等々、分娩等々が行えるようになっていくのかと思いますので、同級生と競い合いながら、まだできてませんけども頑張っていきたいと思います。
以上をもちまして、先週奥歯を抜いたので、ちょっとお聞き苦しい点がございましたが、これで質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(松山信裕君) 次に、乾章俊君の質問を許可いたします。
○議長(松山信裕君) 乾議員。
(15番 乾 章俊君
質問席登壇)
○15番(乾 章俊君) 新風会・公明の乾章俊です。以下3項目について質問をいたします。
その前に、皆さん、昨日から大変お疲れのことかと思います。私を含めてあと3人でございますので、どうかいましばらくお付き合いをお願いしたいと思います。
質問の前に一言、水上市長におかれましては、第18代勝山市長就任、誠におめでとうございます。改めて謹んでお祝いを申し上げます。
コロナ禍の中、地球温暖化、人口減少、IT化等への対応など、社会の価値観や生活様式が問い直され、変化が求められております。
また、新幹線や中部縦貫自動車道の開通を目前にして、当市にとりましても100年に一度とも言われます飛躍への絶好のチャンスのときでございます。水上市長におかれましては、市民の皆様とともに、豊かで希望に満ちた明るい将来を開いていくために、全力挙げて市政運営に御尽力いただきますようお願いいたします。
併せてどうか御健康には十分御留意されますよう願っております。私も一議員の立場として、微力ではありますがしっかりと協調・協力を惜しみません。よろしくお願いいたします。
それでは、質問に入りますが、一問一答でお願いいたします。
観光振興の視点から1・2番を質問いたします。勝山市観光まちづくり株式会社の活動強化についてです。
当市観光振興の中核となって、大きな役割を果たす目的を持って期待され設立された当会社ですが、5年目に入っております。初めての取組であり、大変な御苦労の連続の中で今日の日を迎えておりますことは、関係者の御尽力のおかげでありまして、深く敬意と感謝を申し上げます。
現在、
コロナ禍に翻弄されておりますが、ポストコロナ、また目前に迫る高速交通網の開通により、安定した観光客の来訪が見込まれるものと期待されております。
観光客受入れの拠点となる施設整備が進み、これからはお客様に宿泊を含めて長時間市内に御滞在いただくなど、ソフト面の充実に重点を置いた事業活動への展開が当会社に求められます。
これまでの貴重な実践経験から得られた情報・データを検証し、当面する課題解決の対応や、また
コロナ禍によって人々の観光に求める価値観に変化が見られている現況において、それら需要を的確に見極めながら、今後の進むべき経営方針に向かって、着実に前進する運営体制の確立に努力いただきたいと思います。
行政として、当会社のこれまでのあゆみをどのように評価され、また課題となる点を改善していきたいとお考えかお聞かせください。
当会社は、設立当初から数年かけて経営を軌道に乗せるという計画の下で事業を推進してきておりますが、現状においては、なお引き続き強い行政支援が必要と私は判断いたしております。
当会社が民間の立場で、自由な発想の下で当市の観光振興を盛り上げ、市内の経済効果や雇用の創出に大きな成果を上げられるよう、行政としての支援強化が必要と思います。現時点において、どのような支援策が考えられるかお聞かせいただきたいと思います。
○議長(松山信裕君) 水上市長。
(市長 水上実喜夫君 登壇)
○市長(水上実喜夫君) 勝山市観光まちづくり株式会社をどう評価するのか、そして活動強化についてどう考えるのか、御質問にお答えいたします。
同社は、多様な観光関係者と協同してマーケティングやマネジメントにより観光地域づくりを行う組織であるDMOを目指しまして、勝山商工会議所を中心に、私ども勝山市、そして金融機関等の出資により、平成28年6月に設立されたものです。
当初の候補DMOを経まして、令和2年1月には正式に観光地域づくり法人、いわゆるDMO法人として観光庁に登録されているところでございます。
設立後、最初の事業として、閉鎖され取壊しを待つのみとなっていた花月楼を市・県とタイアップして取得し、地域産品を使った飲食の提供や左義長まつりの体験など、市街地におけるにぎわいの創出を図ってこられました。
平成30年には恐竜博物館前にジオターミナル飲食物販施設を自ら整備するとともに、勝山市の観光交流施設の指定管理者として施設の運営を行っていただいています。ここでコンシェルジュを置きまして、観光案内をさせていただいています。
そして、昨年6月からは勝山市道の駅恐竜渓谷かつやまの指定管理者として地域産品、農産物等の販売や地域情報の発信に取り組んでいるところでございます。
当初より計画しておりましたこの3施設、3拠点を一体的にマネジメントすることにより、勝山市へやってこられる観光客の方の周遊を促し、観光の産業化の推進を図るとともに、現在では関連会社を含めまして40名を雇用する若者の地元定着にも寄与していると考えています。
今年度は中部運輸局観光部による公募事業の採択を受けて、外国人の専門家ですとか、ヨーロッパに拠点のある旅行会社を招いた視察ツアーを実施しています。
先般、新聞等でも報道されましたこのツアーを通じて、市内の観光コンテンツの磨き上げを行い、コロナ後におけるインバウンド誘客を目指しているところでございます。この検討会議には、私ども勝山市の職員も参加し、商品化に向けて共に準備を進めているところです。
今後は、市内の観光関連事業者から意見を集約しながら、地域の合意形成を主導する役割、これもDMOとしての非常に重要な機能になりますので、これを機能強化していくことが課題、これがこれからかと私どもは考えています。
勝山市観光まちづくり株式会社と市の連携、この民間と行政とが補完をしながら、勝山市の観光の産業化を目指していきたいと考えているところでございます。
行政支援につきましては、当初、市議会の御理解をいただく中で、積極的に補助事業、委託事業を受けていただき、そういったところでしっかりと勝山市の観光の現状の調査などもし、トレーニングも積み、そして市のほうからは様々なこの補助事業もしています。そして、自らの努力により建物の取得・運営をする、あるいは指定管理の手を挙げるといったことをしておられます。
今後、私どもも、市はしっかりと連携をしていきながらも、今年度やっておられるように直接観光庁の事業を取る、あるいは自ら商品開発をするといった中で、勝山市全体の観光の産業化に向けて、民間としての立場からしっかりとやっていただきたいと期待をしているところでございます。
○議長(松山信裕君) 乾議員。
(15番 乾 章俊君
質問席登壇)
○15番(乾 章俊君) 40人の雇用につながっていることもお聞きいたしておりまして、今後に大いに期待するところでございます。
実は私は、以前に観光担当より、長野県の飯山市をまちづくり会社として見てこいという紹介をいただきまして視察してまいりましたけれども、そこで、実はここのまちづくり会社は大変大きな成果を収めているという事業の運営の実態に目をみはりました。
当市と同規模の人口の市でございまして、市の職員数が300人程度でございますが、まちづくり会社関係の市の職員は220人いらっしゃるということでございました。この市の助成金はもちろん、委託金もございますけれども、150余りの様々なアクティビティ活動を世界的に発信して、そして御参加いただいた方から料金を頂いて、そして実は運営をしているということでございます。
お聞きしますと、長野県内のまちづくり会社は全て同じ運営体制で成果を上げているということでございました。飯山市は、20年余りかかって今日の時代を築いてきているわけでございますので、その辺は飯山市などを参考にして、雇用の拡大につながるよう全力を今後とも挙げていただきたいと思うところでございますし、おっしゃるように組織推進の体制づくりが非常に重要かと思うところであることを、市長のお話をお聞きしながら感じておりました。
実は多くの産業振興ということで、産業関係の雇用の創出ももちろん関係しているわけでございますし、それがひいては当市の経済効果につながるということで、それぞれの場所において雇用の拡大も考えられるわけでございます。
そういう意味で、当市の人口減少対策といいましょうか、そういう意味におきましてもこの雇用の確保として産業振興が十分必要であると思うところでございますので、今後とも全力を挙げて前向きに取り組んでいかねばいけないと思いますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。
次に、恐竜を題材にした文化・芸術・ものづくり活動についてでございます。
来訪する多くの観光客は、恐竜博物館を見学後、そのまま勝山市を離れてしまうことを私はとても残念に思ってきました。私たちは何とか市内に1人でも多く長時間御滞在いただくための様々な方策について熟慮を重ねてきているところではあります。
私は、以前にこの課題に関連して、
一般質問で恐竜を題材にした文化活動を通して市内滞在人口の増加につなげてはいかがかと提案したことがございます。その後数年経過しておりますので、再度これまで温めてきた思いを加えて、表題のことについて提案をいたします。
まず、当市の最大の観光の目玉である恐竜でございますが、私たちは恐竜が発信するこの物すごい影響力を改めて見直し、恐竜をもっと活用した交流活動を市内で醸成してはいかがかと考えるのです。
まずは身近な日々の暮らしの中や趣味活動で、またそれぞれの御商売やお仕事の立場から恐竜を題材にしたものづくり活動や文化・芸術として市民の皆さんから遊び心のある面白いアイデアのある創作作品を募集し、例えばその発表会を開催してはいかがかと思うのです。
つまり、市民の皆さんにこのような活動を通して恐竜のまちづくりに御参加いただくのです。そうした地道で継続した市民参加型の活動を基に、県内はもとより国内、海外、特に恐竜化石産出地や恐竜に関心のある芸術家等へネットで情報を発信して、人と人との交流を促し、将来は恐竜をテーマにした祭典にまで発展させていくことを夢、目標としてはいかがかと思うのです。
これまで私たちは、恐竜といいますと学術的なものとして遠くの存在であったと思います。もっと恐竜を身近なものとして捉える必要があると思います。とりわけ
子どもたちにはこれからの社会に大切となる外国語、ITを駆使して外の世界との窓口を開くきっかけにもなります。それら取組がほかにない恐竜のまちづくりへの起爆剤となり、結果として自然を生かしたアウトドア活動と連動してにぎわいが創出され、御来訪いただく観光客の増加につながることになるのかと思います。拙い提案でございますが、いかがお考えかお尋ねいたします。
○議長(松山信裕君)
北川商工観光・
ふるさと創生課長。
(
商工観光・
ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇)
○
商工観光・
ふるさと創生課長(
北川昭彦君) 恐竜を題材にした文化・芸術・ものづくり活動についてお答えいたします。
勝山市は、国内屈指の恐竜化石発掘地としての利点を生かし、恐竜のまち、恐竜王国としてイメージアップを図ってまいりました。長尾山総合公園に誘致しました県立恐竜博物館は、勝山市の観光誘客の中心として今もにぎわいを見せております。
恐竜を題材としたものづくりといたしましては、恐竜ブランドのアパレルを初め市内菓子店によります恐竜をモチーフとしたお菓子の製造や、ボルトやナットを使った恐竜の造形物、あるいは市内企業によります鉄の打ち出しから作った恐竜化石の模型であったり、あるいは最近では段ボールで製作されました恐竜の模型を店内に展示するなど、市民による活用や情報発信が行われております。これらのように、恐竜を活用したものづくり等の活動については、市民レベルから企業にまで広がっております。
市といたしましては、これらの活動を支援していくため、恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク魅力活用事業におきまして、お土産品や各種PRグッズ等を商品化するための補助金を整備しておりまして、既に恐竜マスクや恐竜手ぬぐいなどが商品化されております。
また、昨年8月には地域おこし協力隊員の企画によりまして、恐竜を題材とした日本画や造形作品を一堂に集めました日本画恐竜展を花月楼において開催いたしまして、注目を集めております。この取組につきましては、令和3年度も同じ開催を予定しております。
こういった取組を通しまして、市民が恐竜を身近に感じ、またこれまで学術的なものとしてちょっと遠く捉えられてきた恐竜を文化・芸術作品の域へ高めていくような取組につなげてまいりたいと考えております。
また、勝山ニューホテルにおきましては、客室のうち4部屋を恐竜の世界をコンセプトに、ディノアメイジングルームとして昨年リニューアルを行い、現在予約が大変好調だと聞いております。
また、ホテルハーヴェストスキージャム勝山におきましても、恐竜の壁紙をしつらえ、恐竜フィギュアがお出迎えする恐竜ルームを用意しております。これらの取組を市内外へ発信していくためにも、積極的にSNS等のインターネットの活用をしてまいりたいと考えております。
○議長(松山信裕君) 乾議員。
(15番 乾 章俊君
質問席登壇)
○15番(乾 章俊君) 私が心配いたしますのは、例えば福井駅に恐竜のモニュメントがあったり、大野にあったりということで、国内でもいろんな恐竜の化石産出地が出てきておりますけども、最初の恐竜王国としての勝山を、何もしないと埋没してしまうんではないかと非常に危惧しているところでございます。
しかしながら、今、課長からお話がございましたように、いろんな恐竜を題材とした取組も始めているということでございます。今御紹介いただいたほかにも、鹿谷で栽培されている恐竜によく似た農作物であったり、あるいはマンホールの蓋のデザインとか、あるいは先般、東京で新聞を粘土化して、それをちぎってつくった作品展、これは美大の先生方が作られているものです、そういったこともございましたし、坂井市の眼鏡フレームを恐竜マグネットで作ったものが紹介されておりました。
また、長尾山の公園の恐竜の頭に似ているという新聞報道がございましたが、これもまさしくアートだと思いますので、こういった恐竜のまちづくりを進めている実態、それをさらに、これを芸術文化も含めてものづくりに発展していくことを通して、そういった展示会をしたり、あるいはそれぞれ人との交流といいましょうか、外の人との交流、お見えになる方々との交流を通して人と人の交流の輪が広がって、それがひいては勝山市での滞在時間につながることも思うところでございます。
以前に、当市の友好都市でありますアスペンのビュースターリングという人が勝山にお見えになりましたときに、・・には文化が必要なんだということを盛んにおっしゃっておられました。アスペンは、数千人の人口の町でございますけれども、夏には音楽祭であるとか、あるいはいろんな研究会議が世界中から集まってきて10万人以上の人でにぎわうということでございます。
そういったような文化といいましょうか、芸術といいましょうか、そういうものが非常に大事なことでございまして、我々もよく勝山へいて、もっと規模の大きい会議をするところはないのかと言う人がいらっしゃいますけども、スキージャム辺りを紹介をしたりはしておりますけども、どうしてもなかなかキャパ的にも難しいことでございます。
もう一つ御紹介したいのは、当市の恐竜博物館がモデルとなっているカナダのティレル博物館、私も建設に当たって訪問したことがございますけれども、あそこもティレルの友として世界中に友を作ってるんです。そして、クラウドファンディングでお金を集めたり、そういうようなことで世界に開かれた博物館ということで活動されておりましたことが非常に強く印象に残っております。
最後に、御答弁は特に頂かなくて結構でございますけれども、こういったまちづくりの活動というものを、本当は昨日の段階までは、まちづくり会社に委託してはどうかなとも思っておりました。やっぱり民間の自由な発想を最大限に生かすことにおいても、民間の会社のほうがいいんではないかと思っておりましたが、昨日、まちづくり協力隊の北川課長の話の中で、協力隊に新たな地域プロジェクトマネージャー制度導入について実は触れられておられました。この恐竜のまちづくりを勝山に聞きにいらっしゃるんでございますけれども、彼らに非常にやりがいのある仕事としてお願いしてはどうか。そして、国内や国外に発信する重要な仕事を担っていただく、具体的な仕事として担っていただく、能力をいかんなく発揮して非常にやりがいのある仕事ではないかということで、そういうことを通して生き生きとした彼らの姿が見られるのではないかとも考えておりました。
これは昨日、今日のお話でございますので、こういったことにつきましても、若い力を活用しての取組も十分考えていかれてはいかがかと思いますので、これらも併せて提案を申し上げておきます。特にこのことについては、回答は求めません。
次に、3番目の脱炭素社会の取組について質問をさせていただきます。再生可能エネルギーについてということでございます。
政府は、2050年の温暖化ガス排出量をゼロにするカーボンニュートラルを目指すと宣言されました。発電分野では、再生可能エネルギーへシフトする様々なエネルギー政策転換への速度を上げております。
自治体として、当市として、国際社会共通の目標であるSDGs・持続可能な開発目標を重点課題として、各分野において前向きに取り組み始めていると承知いたしております。
そこで今回、再生可能エネルギーに絞って私の思いを御提案申し上げ、新たな電化社会対応への問題提起にいたしたいと思います。
昨年、ある会社が防犯カメラやWi−Fiの通信機能がついた小型風力発電機を全国自治体を中心に販売を始めるとの新聞記事を目にしました。かねがね私は、当市に向いている再生可能エネルギーが何かないかと思案してきました。小水力発電、太陽光発電などがありますが、風力発電がもっと活用できないかと思いましたが、設備がこの羽、とても大きくて不向きであることで終わってきたところでございます。ところが、今申し上げたような大きな羽ではなくて、今まで、本当はここでカメラで写真紹介をしたいんですけど、残念ながら今できないということでございますので、ちょっと説明をさせていただきます。
そういうものが開発されて、今年、埼玉県の大宮でもう実際に始まっているというようなことでございました。そんなことで、私は新聞記事を読んで、浜松市で実際に稼働している現物を視察してきました。
マイクロ風車の鉄柱の高さは9メートル、幅は21センチ、風車は超軽量でございまして、上のほうにドラム缶の大きさのようなもので非常に軽いということでございました。今までの羽と風車というものではないということでございました。
出力は500ワットの小型発電機で風速2メートル、そよ風程度でも発電する。音は静かで市街地や建物の屋上にも設置可能である。風力発電、太陽光発電、蓄電器の組み合わせにより電源供給をする。緊急避難場所での電力通信手段として携帯・インターネット等の通信を守る。費用は設置会社持ちで、リース料として年間数万円、蓄電システムで持ち運びが可能なバッテリーを内部に登載等々でございます。
当企業は今年に埼玉県、今申しましたように、大宮市で事業を開始していますが、雪のことで実証実験したいとの意向を持っているということで、経費は企業の全額負担でございます。当市が試験的に手を挙げることも含めて検討されてはいかがと提案をいたします。
災害時や冬の停電時等の防災面からも、将来は何らかの形で自然可能エネルギーを活用した独自の電力の確保は避けて通れません。いずれにしましても、私の提案が自然可能エネルギー活用推進への取組の参考になればと申し上げました。お考えをお聞きいたします。
○議長(松山信裕君) 藤澤
環境政策課長
(
環境政策課長 藤澤和朝君 登壇)
○
環境政策課長(藤澤和朝君) 脱炭素社会への取組についてお答えします。
勝山市の環境基本計画では、温室効果ガス排出量の削減を推進し、低炭素社会の構築を目指すを基本政策と掲げ、具体的には、省エネルギー対策による温室効果ガス排出量の削減や当市の豊かな自然環境を活用した雪氷熱、小水力等の再生可能エネルギーの普及促進の取組において、市民、事業者、行政の連携を推進し、低炭素社会を目指すとしております。
勝山市の取組といたしましては、平成22年度に市庁舎前に設置してあります風力と太陽光発電を併設したハイブリッド型の街路灯の設置をいたしました。
また、平成27年、平成28年度には、国のグリーンニューディール事業を活用して、避難所や避難場所となる施設を中心に太陽光パネルで発電するLED街灯を100基設置するなど、再生可能エネルギーの活用を進めてまいりました。
勝山市内では、民間事業者による小水力発電の検討が行われており、数か所で調査中であるとお聞きしておりますし、浄土寺川ダムでは福井県が平成26年度から小水力発電を実施し、ダムの管理に必要な全電力を自家発電で賄っているとお聞きしております。
勝山市の水力発電のポテンシャルは高く、北谷町の中尾発電所は福井県では2番目の水力発電所として知られるなど、勝山市は年間を通して水量が確保でき、地形的にも水力発電に適していることは明らかであります。
また、風力発電については、気象庁のアメダスデータによりますと、勝山市の年間の平均風速はおおむね2メートル以上となっておりますので、マイクロ風車を活用した発電の可能性も期待できるのではないかと思います。
勝山市としましては、再生可能エネルギーの活用のうち、発電については民間事業者の事業化を基本と考えておりますが、事業者が積雪地での実証実験の意向をお持ちであるということでしたら、情報提供を初め様々な協力ができると考えます。
勝山市といたしましても、再生可能エネルギーに関する新しい技術開発の動向などについて、情報収集に努めてまいります。
○議長(松山信裕君) 乾議員。
(15番 乾 章俊君
質問席登壇)
○15番(乾 章俊君) いろんな視点からの検討が必要であることの一つとしてこの点を提案いたしたわけでございます。
もし実証実験についても考えるならば、私は、例えば家電のある今の道の駅の辺りに実証実験として設置してはどうかと考えておりますし、市役所の屋上でも結構かと思います。庁舎前に置いてある太陽パネル電池の鉄柱と同じぐらいの大きさでございますし、場合によってはもう少し熱効率をもっと高める場合は、それを積むこともあって、柔軟に対応できるようなことになっておりますので、一つの参考として今、お考えをいただければ大変いいのではないかと申し上げまして、私の質問はこれで終わらせていただきます。
○議長(松山信裕君) 暫時休憩いたします。
―――――――――――――――――――――――
午後 2時23分 休憩
午後 2時36分 再開
―――――――――――――――――――――――
○議長(松山信裕君) 再開いたします。
○議長(松山信裕君) 次に、冨士根信子君の質問を許可いたします。
○議長(松山信裕君) 冨士根議員。
(4番 冨士根信子君
質問席登壇)
○4番(冨士根信子君) 市民の会、冨士根信子でございます。
水上市長におかれましては、昨年末の選挙戦を勝ち抜き、このたび勝山市の新市長として当選されましたこと、誠におめでとうございます。
コロナ禍で難しい時代ではありますが、これまでの行政経験を生かして、巧みなかじ取りをお願いできるのではないかと心より期待し、議員としても市政運営の両輪として、共に歩んでいきたいと思っております。
私からは、二つの項目から5点質問させていただきたいと思います。項目ごとに一問一答でお願いしたいと思います。
市長の市政運営方針について。
公約として当選直後の新聞などで拝見いたしました。大きく三つの項目が掲げられていたと思います。
一つ、全ての分野でICT活用を図り、人や企業に選ばれる勝山へ既存産業の活性化や魅力ある企業の誘致、新規創業支援でU・Iターンを促進する。
二つ、安全・安心の市政でみんなが笑顔の勝山へ。今のいい施策を磨き上げ、新たな課題に積極的に取り組み、一つでも多くの困ったを解消する。
三、持続可能な政策を進め、次世代を担う
子どもたちのまち勝山へ。子育てや学習の環境を整え、情報モラルを向上し、子どもの個性と思いやりを育む。
この方針の内容について幾つかお伺いします。
まず、1項目に、全ての分野でICT活用を図りとあります。私も
コロナ禍でICT活用はますます発展したと実感しております。遠隔での会議など一気に広がったのではないかと思います。
私たちの年代にはついていくことがやっとという人も少なくない中で、市長のおっしゃる全ての分野でのICT活用とはどのようなことを考えておられるのか、また、さらなるICT活用の中でどのような効果を期待できるのかをお伺いします。
次に、2番目の項目にありました安全・安心について伺います。
コロナ対策については、県や国との連携があり、勝山市独自の長期的な安全・安心とは少し分けて考えなければならないものと思います。勝山市が独自で市民の安全と安心を守る政策とはどのようなものでしょうか。先般の大雪への対策もその一つだと思いますし、防犯対策や災害対策なども挙げられると思います。
そこで、安全・安心な勝山市に向けての市長が考えておられる政策についてお伺いします。
以上、2点について、まずお伺いいたします。
○議長(松山信裕君) 水上市長。
(市長 水上実喜夫君 登壇)
○市長(水上実喜夫君) 市長の市政運営方針についてのうち、御質問いただきました全ての分野でICTを活用する、それから、安全・安心なまちに向けた取組、まず、この安全・安心なまちに向けた取組ついて、私のほうから御説明をさせていただきます。
安全安心、やさしい市政、これは私の政策の柱の一つであり、地域や年齢、職業、様々なそういった1人1人の立場によって異なるニーズに対応し、一つでも多くの困ったの解消を目指していく、現時点における最重要課題は日本全体の課題ではありますが、新型コロナウイルスに対する感染症対策、そして地域経済対策だと思っています。近々で言えば、今、
ワクチンをどのように接種していく、これは本当に大きな課題だと思っています。
では、勝山市独自と言えば、今ほど議員のほうからもありましたし、今議会で多くの方から御指摘をいただいています雪対策です。本年の大雪の課題となった雪対策の強化につきましては、何度かお答えしてますが、市内の各地区の公共施設に除雪機械を配置する、これを市の職員が、特に大雪のひどいときには自らの敷地から出て、狭隘な道路ですとか困った方のためにしっかりと除雪をしていくような体制を取りたいといったことを考えています。
大雪時には、即時対応できるような市の職員体制というものも各地区に職員がおりますので、自分はこのための職員だということではなく、市民のための職員ということで、いろんなことに活躍をしていただきたいと思っています。
新潟県や東北地方の日本海側は、この勝山を超える豪雪地帯というのは実はたくさんあります。そういったところを視察し、効果的な雪対策の調査研究をまずやりたいと思っています。
もちろん、雪以外にも風水害あるいは震災対策としては、危機管理幹を中心に防災訓練を継続的に実施しまして、市民の防災・減災意識の醸成を図りたい。自助・共助が減災につながる、これは雪に限らずですが、自助・共助というのをどうバックアップしていくのか、そして公助がしっかりとやっていくのか、この三つが柱になると思いますので、自主防災組織の設立、さらにその強化・支援、継続的な支援にもつなげてまいりたいと思っています。
防犯対策につきましては、地区の防犯活動や小学校の登下校の見守り活動、あるいは警察署や防犯隊等関係機関との連携、防犯カメラの設置、補助事業の継続といったことをしながら、犯罪抑止に努めてまいります。
その他獣害対策も、今、冬でしたので少しあれですが、実は勝山市は同時に熊などの獣害も私どもにとっては安全安心の一つの障害となっています。さらには、安心して育児ができるための福祉政策の充実も安全のためには大切だと思っています。
そして、ここで暮らし続けるためには、地域経済の下支えも安全安心のまちの今大切な基礎だと思っています。こういったことを、環境なども含めてしっかりと包括的に対応してまいりたいと思います。
安全安心、やさしい市政の実現に向け、市民の皆様方と一緒に、一つでも多くの困ったを解消できるよう、各分野においてあらゆる取組を実施し、人や企業に選ばれる新しい勝山市を目指してまいりたいと思います。
全ての分野でのICTの活用、これは今、何度か申し上げているかもしれませんが、全く新しい、誰も見たことのないすばらしいICT技術、それを勝山で取り入れたいといったことを申し上げているのではありません。
私どもが市議会のリーダーシップによって、今、こうしたタブレットで議会の答弁もさせていただいています。このタブレットは、昨日今日できたものではありません。もう何年も前からこういったものはあった。しかしながら、こうして何か思い切っていかなければ取り入れることができない、私どもの行政分野にはそういったことがたくさんあります。とっくにできるんだけど、惰性で今までどおりやっているといったものを一つずつ活用していきたいというのが、私の言う、全ての分野でのICTの活用です。
したがいまして、何となく今やっている、ちょっと面倒くさいな、でもそういったものには積極的に挑戦をして、一度始めたことは戻らない、一度挑戦したことは戻らずにしっかりと前を向いて進めていくといったものが、私はICTの利活用の全体としてそう思っています。
いずれにしましても、今、冨士根議員からもありましたように、この市政運営は車の両輪、本当に昔から言われていることですが、市議会の皆様方と私ども理事者とが車の両輪として新しい勝山、安心安全な勝山、ICTの活用などにしっかりと努めてまいりたいと考えております。
○議長(松山信裕君) 三屋
総務課長。
(
総務課長 三屋晃二君 登壇)
○
総務課長(三屋晃二君) 市政運営方針のうちICT活用について、今、市長が申し上げましたが、それにもう少し加えてお答えさせていただきます。
平成27年にマイナンバー法が施行され、オンライン上で本人確認ができるようになりました。また、令和元年の消費税率引上げに伴うキャッシュレス・ポイント還元事業によって、多くの方が
キャッシュレス決済を使い始めました。
今回、新型コロナウイルス感染症に対応するため、広くウェブ会議が活用されるようになり、同じく特別定額給付金の申請をきっかけにオンラインでの行政手続が一般に普及しつつあります。
しかし、感染症への対応を通じて様々な行政分野で勝山市のICTへの取組が大きく遅れていることが明らかになりました。
社会の変化に対応し、よりよい行政サービスをより効率的に提供するため、令和3年度予算には複数のIT関連の施策を計上しておりますが、大きく分けますと二つの方向性がございます。
一つ目は、行政手続きのオンライン化による市民の利便性向上です。マイナンバーカードと
キャッシュレス決済の普及によって、市民が行政手続をオンラインで行うための下地が整ったことを踏まえ、市民及び市内事業者が自宅または外出先から行政手続を行えるように環境を整備したいと考えております。マイナンバーカードで本人確認を行い、手数料の支払いが必要な場合には、
キャッシュレス決済を利用できるように検討します。
また、スマートフォンで公式
ホームページを日本語及び外国語で音声読み上げできるようにするなど、障がいのある方、高齢の方、外国人の方が情報を入手しやすくしてまいります。
二つ目は、行政事務の効率化です。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、分散勤務や在宅勤務を検討した際に、市の重要な情報が全て紙ベースであることが足かせとなっておりました。
また、決裁等の内部事務についても、同時にオンライン化を進めなければ事務効率が向上しないことが分かりました。これを受け、現在、決裁の電子化と決裁後の文書管理の電子化を検討しています。
そのほかペーパーレス会議の推進、音声認識AIによる議事録作成、RPAによるパソコン操作の自動化等を導入することで、
コロナ禍や少子高齢化においても行政事務が滞ることがないよう事務効率を向上させ、市民サービスの向上に努めてまいります。
このようにICT活用の効果として、市民の利便性の向上及び行政事務の効率化が期待できると考えます。
○議長(松山信裕君) 冨士根議員。
(4番 冨士根信子君
質問席登壇)
○4番(冨士根信子君) これからのICT活用、私たちの年齢には大変扱いが難しゅうございますが、勝山にいかにこのICT活用を効果的にできるよう期待しております。
次2番、生きづらさを感じる児童等への支援について。
次に次世代を担う
子どもたちに向けた政策についてです。
市長は新聞取材の際、子育て支援策を名実ともに日本一にしたいと話されていました。さらにお年寄りの笑顔を守り、障がい者の方々と一緒に生きたいと言葉に力を込めておられました。
最近、障がいがあるお子さんを養育している保護者の方と話す機会がありました。その方は、もしも私がいなくなったら、動けなくなったら、この子はどうなるんだろう。親は老人ホーム、子どもは施設に入ればいい。親子で共に暮らすことはできないのか。施設には入れない家庭もある。勝山にはそのような障がい者施設が十分にあるのか。みんな最後まで自宅で過ごさないといけなくなるのではないか。とても不安と話されました。
障がいがある子どもだけでなく、今の社会で生きづらさを感じている
子どもたちに関わるいろいろな方からお話をお聞きしました。
市では、乳幼児健康診査として、1歳6か月児、3歳児に加え県内でもほとんど実施されていない5歳児健診が行われています。勝山市の就学前の児童に対する支援が充実していると実感しました。こういった機会の中で気がかりな
子どもたちを早期に適切な期間へつなぐことができ、就学に当たって教育機関とも連携が図れるとのことでした。とてもすばらしい取組だと思いました。
ただ、専門機関につなげるときに問題があるようで、体の障がいについては、小児科への受診を経て、比較的速やかに適切な専門機関につながることができるようですが、知的や発達障がいについては、市内を含め医療機関が不足しているようで、受診まで相当な期間、順番待ちの状態であると聞いております。
私は、近隣の病院にこういった機能が備わるといいと思っています。そこで、
福井勝山総合病院にこういった診療科を設けてもらえるよう、市から働きかけていくことはできないかとお伺いいたします。
発達障がいなどがある幼児・児童は増えているように思います。発達障がいなどの研究が進み、先ほど申し上げた就学前の児童の相談なども増えてきていることは容易に想像できますが、現在、10名の保健師の方がそういった相談・対応をされていることをお聞きして、頭が下がる思いでございます。
繰り返しになりますが、5歳児健診の実施による早期発見、就学支援委員会での連携や小中学校での個別支援などが功を奏しているのでしょうか。
不登校の児童生徒は減っていると聞いていますが、人手不足もあると思います。それぞれの保護者の方が望む支援は十分にできているのか、個別の対応についても相談がありました。
発達障がいの疑いや傾向にある児童生徒の中には学校生活になじむことができず、不登校になったり、学校に行きにくくなったりする子もまだいます。本人、家族も含め関係者も苦しむことがあるそうです。こういった児童生徒、そして保護者に向けた学校と家庭以外の第三の居場所、相談支援の場の創出について、市の取組を伺います。
また、学校現場において、生きづらさを感じている児童生徒の支援について、現状と今後の考えをお伺いいたします。
○議長(松山信裕君) 西福祉・
児童課長。
(福祉・
児童課長 西美智子君 登壇)
○福祉・
児童課長(
西美智子君) それでは、生きづらさを感じる児童等への支援についてのうちの診療科の増設についてお答えいたします。
市では、1歳6か月、3歳児、5歳児健診で発達等の気がかりな幼児については、児童発達専門医や臨床心理士、言語聴覚士に相談できるのびのび相談会を実施しています。令和2年度は17組の幼児と保護者が相談会を利用されています。健診や相談会等で継続した支援が必要と思われるお子さんについては、すこやかを会場として臨床心理士によることばの育ちの教室の利用をお勧めしています。
また、平成29年からは、奥越地域で専門医療機関の受診を待たずに市内小児科医の意見書で、言葉や発達に関することで療育が必要な方を対象とした大野市児童デイサービスセンターくれよん教室を利用できるようになり、適切な時期に療育ができるよう体制が整っております。
福井勝山総合病院における専門医による診療科の増設については、医療人材の確保は課題が大きく難しいのが現状ですが、新型コロナウイルス感染症対策が落ち着く、いわゆるアフターコロナにおける課題の一つとして、機会を捉えて提案してまいります。
次に、相談支援の場の創出についてお答えします。
令和3年度当初予算の中で、児童の相談・居場所強化事業として140万4,000円の委託料を計上しました。これは、学校生活や友人になじめない児童生徒に、家庭、学校以外の社会性を育む場を提供し、健やかな発達を支援することを目的としています。
対象となる児童等の日頃の状況を支援員が観察し、状況に応じて家庭、さわやか教室、医療機関、福祉事務所等と連携を密にした上で、福祉的視点からアプローチを試みるパイロット事業として実施するものです。
生きづらさを感じる児童等の成長過程で、個々の児童に応じた方法で社会性を身につけ、社会の中で自分らしく生きられる場所を見つける方法を身につけることはとても重要なことと認識しており、その一翼を担えるよう試行錯誤してまいりたいと思います。
こういった事業は短期間で成果が現れるものではありませんが、10年後、15年後に関わった児童などが自立した生活を送れるよう事業効果を高めてまいります。
○議長(松山信裕君)
梅田教育長。
(教育長
梅田幸重君 登壇)
○教育長(
梅田幸重君) 私からは、勝山市の学校現場における児童生徒への支援の現状と今後の考え方につきましてお答えいたします。
学校では、様々な児童生徒への対応が必要であり、子どもの発達段階に応じてたくさんの目で
子どもたちを見守り、学びをつなげていくことが重要となっております。そのため、まず小学校入学時においては、市の健康長寿課、福祉・児童課とも連携を取りながら、子ども1人1人の特性をしっかり把握いたしまして、保育園等から小学校へスムーズに移行できるよう、十分な配慮と支援に努めております。
そして、入学後は個に応じたきめ細やかな教育を行うために、各学校の状況に応じて支援員を配置し、複式校の学習指導や小学校低学年の多人数学級、別室登校児童生徒、特別な教育的支援を必要とする児童生徒などにそれぞれ対応しているところであります。
さらに、個別の児童生徒の支援や指導については、県の教育特別支援センターや奥越特別支援学校の巡回相談を活用したり、校内で特別支援教育に関する研修を行うなどにより、日々児童生徒への対応について情報共有を行い、学校全体で取り組んでいるところであります。
そして、学校以外の場の支援といたしましては、青少年センター内に設置しております適応指導教室において、学校に行きたくても行けない児童生徒の対応や訪問指導による相談援助、保護者の教育相談を行っております。
また、同センターには関係機関と連絡調整を図るコーディネーター的な役割を担うスクールソーシャルワーカーも配置いたしまして、児童生徒や保護者、学校の相談に応じております。
今後も支援員の配置に関わる人件費の財政的な補助等を国や県に強く要望するとともに、関係機関との連携を図りながら、そうした教育体制の充実に取り組んで、個に応じた指導支援を切れ目なく行っていけるように努めていきたいと考えております。
○議長(松山信裕君) 冨士根議員。
(4番 冨士根信子君
質問席登壇)
○4番(冨士根信子君) 今ほどとても分かりやすい説明をいただきました。
勝山にもかなり気がかりな
子どもたちがだんだんだんだん増えてきているので、私のほうにもかなり相談とか、どうしたらいいやろという話があります。
ソーシャルワーカーの方がいらっしゃるんですけれども、今、1人とお聞きしてますので、どうかだんだん
子どもたちも増えますので、そういった方の支援、もっともっと相談者に気楽に話ができて、そういう場があるといいなと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
最後に、今回このような質問をさせていただくに当たり、たくさんの支援される方、保護者の方とお話をさせていただきました。その感想を一言だけ述べさせていただきます。
社会の多様性とよく言われます。多様な考え方や特性を受け入れる社会の寛容さが、これは日本全体かもしれませんが、まだ足りないのではないかと思いました。多様な生き方、考え方、受け入れることで組織の活性化が図られる企業もあります。社会もそうではないかと思います。
皆さんも多様な考え方、生き方を受け入れるといった社会を望んで、私も思っております。今回は
子どもたちに焦点を当てて質問させていただきましたが、勝山市が寛容な社会となり、多様な方を、いろんな方が受け入れられるまちになるよう、今後も私なりに一生懸命、皆さんと市民とともに働きかけていきたいと思います。そして、たくさんのことを議論させていただければと思います。
また、議員としては、市長を初め行政の方々とのパイプ役として、市民の人の困った、ちょっと聞いていいですか、何とかなりませんかと言われたら、すぐに行動して、現場に行って話を聞いたり、よりよい対策、納得いく解決方法はないかなど、市民の幸せのためにこれからも努めてまいりたいと思っております。
以上をもちまして私からの質問を終わります。
○議長(松山信裕君) 次に、中山光平君の質問を許可いたします。
○議長(松山信裕君) 中山議員。
(2番 中山光平君
質問席登壇)
○2番(中山光平君) 2番、中山光平です。
新たなIT化推進策の発現とその支援策と、SDGsの捉え方と進め方について質問いたします。よろしくお願いします。
昨年の12月議会の
一般質問において、これからのIT化の在り方を語り、具体例として、市民と行政の双方にとって情報伝達が容易に可能となる既存のアプリの紹介をしました。
そして、その裏では、市在住の専門家等とともに同じような機能を持つアプリの開発も進めており、その雛型は1月下旬に市長にお見せしたとおりです。以上を前提に質問いたします。
これから勝山市でIT化を進めていく中で、市民と協力し進行しているこの事例を周知することは、よい指針の一例足り得ると考えます。これはIT教育においても同様であり、これから学ぶものが具体例としてイメージしやすく、学習のモチベーションになると予想できますが、市はどのように捉えていますか。
併せて、プログラミング教育の現状と勝山市が目指すプログラミング教育の目標及びそこに至る道筋をお聞かせください。
また、このアプリの開発は市在住の専門家の方が運営するクラブに所属する小学生がメインとなって開発されております。こういった事例一つ考えても、今後の部活動の在り方について、学校外での活動を部活として認めるというような多様性を持たせることで、より意欲的な活動を推進できるように考えられます。
そもそも、学生のこれがしたいというような意欲を支えられる教師が学校に在籍しているとは限りません。また、学生の意欲が多様かつそれを受け入れる用意が学校にあっても、顧問として指導できる部活の数も限られます。つまり、学生の意欲と教師の専門性の不一致の可能性、そして教師の時間と人数の問題です。
そうしたことも踏まえ、学校外の部活動に対してどのように考えるかお聞かせください。
次に、SDGsの捉え方と進め方についてお聞きいたします。
SDGsは基本的にかなり広範囲に及ぶ目標が前提であるため、地方などの現場に落とし込む場合には、各地において変化させ、地方に合わせていくことが重要であると考えます。
なぜなら、ある地方では重要度が高い物事でも、別の地方では重要度が低いなど、事情が違えば問題も利益も異なるからです。付随してそのような事実と合わない、実情に合わないことを推進していては、市の利益が無為に失われます。
根本的な話になりますが、SDGsとはSが意味するように、持続可能という点がメインテーマです。そのテーマにのっとった目標が国連から示されたわけですが、それは他国においては持続的か否か懐疑的な部分も多々見られますが、日本の行政においては既に行ってきたこととも言えます。日本語にはもったいないという言葉もあるように、物事を持続的に捉えた考え方が根づく民族であると推察できます。
当然、全ての事業などが持続可能な観点で構築されているとは言いませんが、持続可能であると言える、またはそれに近しい事業は多くあると思われます。そういった物事に関しては、二つの方法で対処してはどうかと考えています。
一つはラベリング、既に行ってきたが、SDGsに当てはまる事業に対してSDGsのラベルを張ることです。その際、より持続的となるよう修正する必要はあるかと考えます。
二つ目はインフォメーション、ラベリングした物事を周知することです。
既存の事業などとSDGsがかぶるものは、この方法をとることで以前から勝山市はSDGsに貢献してきたと知らしめるとともに、そのほかのSDGsに当たらず、かつ市の利益となる事業に集中して取り組むことができます。限られた予算、時間、人材の中で、持続的に取り組むためにもSDGsという言葉に捉われ過ぎずに向き合う必要を感じます。
その際の注意点として、SDGsに取り組んでいるようで実態が伴わないという、いわゆるSDGsウォッシュと非難されないように取り組むに必要があると考えます。
以上を踏まえて質問いたします。市では、SDGsをどのように捉え、また推進していくのかお聞かせください。
○議長(松山信裕君) 水上市長。
(市長 水上実喜夫君 登壇)
○市長(水上実喜夫君) 私のほうからは、SDGsの捉え方と進め方についてお答えをいたします。
SDGsが掲げる誰一人として取り残さない、あるいは持続可能な社会の構築、こういった基本的な理念につきましては、日本の地方自治法第1条の2にあります住民の福祉の増進を図ること、この地方自治体の理念とまず一致しているとそのように考えています。
しかしながら、今御質問にもありましたように、SDGsは世界全体の社会変革に向けた目標を掲げたものであり、ここに掲げられています17のゴールと169のターゲット、この中には日本の地方自治体にとってはなじみにくい大きな課題といったものも多々ございます。
そこで、SDGsの目標を私ども各自治体が持つ独自性や課題などを踏まえた目標に整合性をもって置き換える、それは本当に必要だと思います。市といたしましても、独自性や課題を整理した上で、ゴール、ターゲット全体を見渡し、優先順位の設定が重要となると思っています。
勝山市の自然や風土、伝統、歴史、産業など地域の魅力を活用し、市民、行政及び各種団体が一体となって取り組んでいる今の勝山市のまちづくりの方向性は、このSDGsが2016年に掲げた基本理念ゴールターゲットと方向性が一致しています。今までも私どもは勝山市のまちづくりを進める中で、既に6年目になるこのSDGsに沿った活動をしてきたと考えています。
また、小中学校を中心に取り組んでいるESD、これはまさにその視点はSDGsと同じく持続可能な社会の構築にある、ESDの推進によってSDGsを担う次世代が着実にこの勝山でも育ってきていると思っています。
このように、勝山市が市民福祉の向上のために進めてきた一つ一つの取組がSDGs、ゴールズの達成につながっているものと考えています。SDGsのゴールやターゲットから必要なものをピックアップし、これを勝山市の施策や事業に置き換えることで、策定中の第6次勝山市総合計画の中にSDGsの理念を盛り込んでまいります。
これによりまして、行政、市民が一体となったSDGsへの取組ができると考えております。
○議長(松山信裕君) 三屋
総務課長。
(
総務課長 三屋晃二君 登壇)
○
総務課長(三屋晃二君) 新たなIT化推進の発現とその支援策についてのうち、市民と協力し進行している事例の周知についてお答えします。
本来、行政サービスは国・県・市が直接行うことが基本となっていますが、ニーズの多様化などに伴い、行政に求められる公共サービスも多様化してきました。
その結果、様々な分野において、市民と行政との協働が求められるようになってきており、現在では各地区、町内会、そしてNPOを初めとする公共的団体や様々な知識、経験を持つ個人が、市などの委託を受けて行政サービスの一部を担うことが増えてきています。
勝山市のIT化推進についても、高い専門性を持った市民との協働で進めることは有効であると考えますので、新たに設置するITアドバイザーと協議をしてまいります。
また、取組事例について、広報による啓発等を検討してまいります。
○議長(松山信裕君)
梅田教育長。
(教育長
梅田幸重君 登壇)
○教育長(
梅田幸重君) 子どもへのプログラミング教育についてお伺いいたします。
新しい学習指導要領においては、小学校プログラミング教育について、特別な時間にプログラミングの言語やシステム自体を学ぶだけではなく、各教科の特質に応じて論理的思考を育むとされております。そういった考え方に基づきまして、各小学校では全ての教科を通して論理的思考を育む、これは俗にプログラミング的思考と言っておりますけども、そういった論理的思考を育むことを目標に事業を進めているところであります。
このために
教育委員会では、幅広い教員に対しまして、各教科における実践事例の提供や勝山市教育研究会と連携した研修会を開催するなど、プログラミング教育推進の支援をしているところであります。
なお、市内において、市民と協力しながらアプリケーションの開発が進められていることは、
子どもたちにIT化を身近に感じさせたり、イメージを膨らますことに大きな刺激となるものと思われますので、今後、開発者の方とも連携を図って、教育の場に取り組み、また普及をしていく方向のことを研究していきたいと考えております。
次に、学校外の部活動についてであります。
勝山市の中学校における部活動は、生徒の自主性・自発的な参加が基本にあります。しかしながら、少子化という現象の中で、部活動の数が減っているという現状にあります。一方で社会の情報化とかグローバル化等の変化に伴って、生徒のニーズは逆に多様化しているというのも現状であります。
そうしたことを踏まえながら、各中学校の部活動については、現在そうした多様なニーズにできるだけ応えていけるように努めているところであります。
具体的に申し上げますと、生徒が水泳やピアノ、陸上など、明確な目的や所属先、そして練習予定等を申し出るといった手続によりまして、中学校では学校外での活動についても、当該学校の部活動として認めております。
ということで、御質問の件につきましても、ITを専門とする方が勝山市におられ、
子どもたちと活動を進めているということを聞いておりますので、今後、ITやプログラミングの分野においても、学校外での活動を申し出てくる生徒が出てくれば、同様な対応をしてまいりたいと考えております。
これからも学校の部活動の所属の在り方については、学校現場の状況を注視しつつ、
子どもたちの意欲と能力を高めるということを大切にしながら、適切に対応してまいりたいと考えております。
○議長(松山信裕君) 中山議員。
(2番 中山光平君
質問席登壇)
○2番(中山光平君) プログラミング教育に関しては、おおよそ想像し得るアプリ開発ですとかロボコン的な活動なんかございますけども、そういったものに限らず論理的な思考の構築もプログラミング教育と呼ぶとのことでした。
もちろん、論理的思考は、例えば人に自分の思いを伝えますとか、そういった日常においても磨いておいて、当然損のないすばらしい能力であります。が、その先といいますか、アプリ開発とかそういったところも、これからのニーズとして見ていていただきたいと思います。
また、SDGsについてですけども、非常に現実的な回答を得られてうれしく思います。とはいえ、現在は多様な考え方とか感性が多く流入し、変化がかなり起こっている時代です。そのような時代に対応するためにも、市民、行政、議員のより強い連携が必要であると感じ、私自身も相互理解と協力関係を構築するとともに、民間活力の発掘、支援、連携を通じ市の利益となるよう邁進する所存です。
以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(松山信裕君) 以上で
一般質問を終結いたします。
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○議長(松山信裕君) 次に、日程第2、議案第51号から日程第31、議案第80号までの以上30件を一括議題といたします。
○議長(松山信裕君) これより質疑に入ります。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(松山信裕君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
○議長(松山信裕君) ただいま議題となっております各議案については、お手元に配付の委員会付託表のとおり、議案第51号を含む2件を予算委員会に付託いたします。議案第52号を含む18件を総務文教厚生委員会に付託いたします。議案第56号を含む10件を建設産業委員会に付託いたします。
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○議長(松山信裕君) 次に、日程第32、
請願陳情について報告ですが、2月25日までに受理いたしました
請願陳情は、お手元に配付の
請願陳情文書表第1号のとおりであります。建設産業委員会に付託いたします。
○議長(松山信裕君) 以上で、本日は散会いたします。
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午後 3時28分 散会...