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令和 2年12月定例会(第3号12月 8日)

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  1. 勝山市議会 2020-12-08
    令和 2年12月定例会(第3号12月 8日)


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    令和 2年12月定例会(第3号12月 8日)                   令和2年12月               勝山市議会定例会会議録第3号 令和2年12月8日(火曜日) ───────────────────────────────────────────                         令和2年12月8日(火曜日)午前10時開議 第 1 一般質問 第 2 請願陳情について(報告) 本日の会議に付した事件 第 1 一般質問 第 2 請願陳情について(報告) 出席議員(16名)       1番  松 本 聖司郎 君      2番  中 山 光 平 君       3番  安 岡 孝 一 君      4番  冨士根 信 子 君       5番  高 間 清 一 君      6番  久 保 幸 治 君       7番  竹 内 和 順 君      8番  吉 田 清 隆 君       9番  下 牧 一 郎 君     10番  近 藤 栄 紀 君      11番  下 道 惠 子 君     12番  丸 山 忠 男 君
         13番  松 山 信 裕 君     14番  帰 山 寿 憲 君      15番  乾   章 俊 君     16番  山 田 安 信 君 欠席議員( 0名) 説明のため出席した者    市       長      山岸 正裕 君    教   育   長      梅田 幸重 君    行政管理幹(兼)危機管理幹監理・防災課長                   伊藤 寿康 君    政策幹財政課長        小沢 英治 君    地域振興幹上下水道課長    山本 典男 君    技幹都市建設課長(兼)建築営繕課長                   木下 秀樹 君    教育委員会事務局長      谷口 文弘 君    消防長            本田 康雄 君    総務課長           三屋 晃二 君    市民・税務課長        河野  誠 君    健康長寿課長         櫻井 陽子 君    商工観光・ふるさと創生課長  北川 昭彦 君    農林政策課長(併)農業委員会事務局長                   竹生 禎昭 君    教育総務課長         鳥山 健一 君    生涯学習・スポーツ課長    中村 千鶴子君 事務局出席職員      局   長  山 岸 善太郎      書   記  須 見 大二郎      書   記  櫻 井 光 雄                 午前10時00分開会 ○副議長(乾 章俊君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。             ――――――――・―――――――― ○副議長(乾 章俊君) 会議録署名議員は前回のとおりであります。             ――――――――・―――――――― ○副議長(乾 章俊君) この際、諸般の報告をいたします。  松山信裕君は、所用のため遅刻する旨の届出がありました。 ○副議長(乾 章俊君) 以上で諸般の報告を終わります。             ――――――――・―――――――― ○副議長(乾 章俊君) これより日程に入りまして、昨日に引き続き、日程第1、一般質問を行います。 ○副議長(乾 章俊君) まず、高間清一君の質問を許可いたします。 ○副議長(乾 章俊君) 高間議員。              (5番 高間清一君 質問席登壇) ○5番(高間清一君) おはようございます。5番、市民の会の高間清一でございます。今回、二つの質問をさせていただきます。一問一答でお願いいたします。  まず第1、第3波感染とも言われている新型コロナウイルス感染症についてお尋ねいたします。  今、世界中で爆発的に広がっている新型コロナウイルス、当然、日本でも各地で感染者、そして死者の数が増えております。この福井県でも感染者が出ている現在、勝山市は幸いにも1人の感染者も出ておりません。市の指導や市民の皆様の御協力の結果だと思っておりますが、いつ感染者が出てもおかしくありません。GoToトラベルGoToイートなどを含めた全体的な予防について、市はどのようにお考えかお答えください。 ○副議長(乾 章俊君) 伊藤監理・防災課長。             (監理・防災課長 伊藤寿康君 登壇) ○監理・防災課長(伊藤寿康君) 議員お尋ね新型コロナウイルス感染症についてお答えをいたします。  新型コロナウイルス感染症は、依然として猛威を振るい続けております。11月18日に日本国内ですけども、初めて1日の感染者数が2,000人を超えました。そして、昨日、11月7日までちょうど20日間ありますけど、そのうちの15日間、4分の3が1日2,000人を超えているといった状況でございます。  そういった中、感染が急拡大しているわけでございますけども、国内外でワクチンや治療薬の開発が進められまして、政府は来年早期の全国民へのワクチン接種に向けて準備を進めているところでございます。ただし、少なくともあと1年程度、感染収束は期待できないのではないかと考えております。  こうした中、福井県におきましては、11月13日から感染拡大注意報を発令いたしまして、これは今のところ、あさっての12月10日までとなっております。その中で、県民の皆様にマスク着用、3密の回避、検温などの体調管理、県外訪問先での感染対策、そして感染防止徹底宣言ステッカーの掲示など、感染対策の再徹底を進めておられます。  国におきましても、第3次補正予算案の編成作業の佳境に入っておりまして、聞くところによりますと、本日閣議決定をされるとお聞きしております。当市といたしましても、国や県の切れ目のない対策に対応するため体制を整えまして、場合によっては必要に応じて市単独での対策も検討していきたいと考えております。  こうしたウィズコロナの社会に対処しつつ、さらにはアフターコロナの社会の姿を見据えまして、当市が持続的に発展していくために、新しい生活様式に対応しながら感染リスクをコントロールしまして、社会経済活動を継続する取組を、今後も国、県と一丸となって実施してまいります。  議員御指摘のとおり、幸いにも当市におきましては、昨日まで感染者が発生しておりません。この状態をできるだけ長く続けられるよう、市民の皆様には、引き続き新しい生活様式に沿った感染予防の徹底の取組をお願いしてまいりたいと考えております。 ○副議長(乾 章俊君) 高間議員。              (5番 高間清一君 質問席登壇) ○5番(高間清一君) 今後も1日も長く、このコロナウイルス感染者が1人でも出ないように、市民全員の頑張りと行政側のしっかりしたよき指導を今後も行ってほしいと思います。よろしくお願いいたします。  では続きまして、二つ目の質問に入らせていただきます。道の駅隣接地の現状についてお尋ねします。  現在、造成工事が行われていますが、工事の進捗状況や事業用地の取得状況、そして出店を考えている事業者など、どの程度お話が進んでいるのかお答えください。 ○副議長(乾 章俊君) 木下都市建設課長。              (都市建設課長 木下秀樹君 登壇) ○都市建設課長(木下秀樹君) 道の駅隣接地の現状についてお答えします。  道の駅隣接地は、その交通の利便性のよさを生かし、勝山市に新たな企業を誘致するための産業団地や、道の駅の機能を補完する施設を整備するものとし、勝山市土地開発公社が勝山市から依頼を受け、用地の取得及び造成工事を実施しています。  道の駅隣接地につきましては、主要地方道勝山丸岡線と九頭竜川の堤防に囲まれたくぼ地でございます。そのため、造成には約4万立方メートルの大量の土砂が必要となります。そういったことから、工事費が安価となるよう国や県と調整をし、公共事業により発生する残土を活用することとしております。  現在は、土地開発公社での事業のほかに、民間事業者がイチゴ栽培を行うため、ハウスの建設を前提とした盛土工事、基礎工事を行っております。  令和3年度の着工を予定しています造成工事の準備として、国が実施する中部縦貫自動車道大野油坂道路の工事で発生した土砂の受入れも同時に行っております。  事業用地につきましては、現段階では売買契約が締結できるものにつきましては全て契約を締結し、今後は所有権移転の登記を進めることになっております。  一部買収ができない土地につきましては、開発行為の区域から除外しておりますが、道の駅隣接地として支障のないよう、借地による対応も含め、今後も土地の買収に向けて関係者と協議を重ねていきたいと考えております。  また、道の駅隣接地における事業者の出店につきましては、現在、ハウスの建設に向けた工事を実施しております民間事業者農家レストランの建設と運営を予定しております。  今後、新型コロナウイルス感染症の影響も懸念されますが、中部縦貫自動車道勝山インターチェンジに近く、そして県立恐竜博物館への導線上という好立地を生かして、今後も魅力ある企業の誘致に積極的に努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(乾 章俊君) 高間議員。              (5番 高間清一君 質問席登壇) ○5番(高間清一君) ただいま前向きな回答をいただきましたが、何分にも交渉相手がいらっしゃることですので、なかなか難しく大変かと思いますが、粘り強くいい方向に解決できるよう一層の努力をしていただきたいと思います。そして、道の駅及び隣接地ともどもが、今後ますます発展できるよう願っております。  また、最後になりますけども、私、昨年、初めて市議に当選させていただき、市長とは1年余りのお付き合いでございました。市長、この20年、本当に御苦労さまでした。  どうか今後とも、新たな道を送られるわけでございますけれども、御健勝、御多幸をお祈りいたしまして、私の質問とさせていただきます。本当に御苦労さまでした。 ○副議長(乾 章俊君) 次に、松本聖司郎君の質問を許可いたします。 ○副議長(乾 章俊君) 松本議員。              (1番 松本聖司郎君 質問席登壇) ○1番(松本聖司郎君) 新風会・公明の松本聖司郎です。一問一答にてお願いいたします。  市内に点在する空き地の利用についてでございます。  勝山市内では、各所に工務店等が管理する空き地が点在しております。土地の評価額サイトを調べますと、元町で坪10万495円、長山町で4万6,280円と、少しでも中心部から離れた場所では倍近く変わってくるという数字が上がっております。そういった市内中心部から離れた価格の比較的安い場所を、宿泊施設の誘致に利用してはいかがでしょうか。  現在の恐竜博物館の来訪者の数を、その半分が宿泊、そして1部屋4人と仮定し、さらに日割計算をいたしますと、最高で約410の部屋が必要になりまして、勝山市の現在の部屋数は、ホテル、簡易宿泊所等を含めまして270程度と聞いております。もちろん、シーズンごとでばらつきは出ますが、平泉寺、そのほか合宿の誘致等々を考えますと、あとプラス100はあっても問題はないかと考えます。  現在でも車両での来訪者は多くありますが、今後の中部縦貫道の開通により車両での来訪客がさらに見込まれ、駅の近く等の条件がなくとも立てるメリットはあると考えます。コロナ終息後のことも考え、今から準備に入ることを考慮してはいかがでしょうか、見解を伺います。 ○副議長(乾 章俊君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君)  市内に点在する空き地の利用についてお答えいたします。  現在、勝山市では市内の空き地や空き家の活用策として、商業施設出店促進事業補助金を設けています。この事業は、空き地や空き家を活用して出店しようとする新規の事業主、あるいは新分野に進出しようとする企業者に対しまして、店舗の開設に係る費用の一部を補助するもので、毎年、新規創業者がこの事業により空き地や空き家を活用し出店されております。もちろん、宿泊事業を起業しようとする新規創業者がこの事業を活用することも可能となっております。  ただ、市内中心部から離れた価格の比較的安い場所への宿泊施設の誘致ということでございますけれども、もちろんそれは民民の間、いわゆる民間事業者間での売買となりますこと、あるいは宿泊施設となった場合には、勝山市においては駐車場も必要になるところもございますので、ほかにもいろいろな課題があると考えております。  現在、勝山市におきましては、道の駅の隣接地でありましたり、民間資金を活用したかつやま恐竜の森長尾山総合公園への整備運営事業を検討中でございまして、宿泊施設の誘致はそちらも中心に進めながら、市街地周辺への誘致につきましては、先ほど申しましたような課題を一つずつクリアできるような体制を別途研究してまいりたいと考えております。 ○副議長(乾 章俊君) 松本議員。              (1番 松本聖司郎君 質問席登壇) ○1番(松本聖司郎君) 答弁ありがとうございます。  いろいろ研究されていくということで、まちなか誘客、その他空き地等々、かなり点在しておりますので、その利用をされて、さらに勝山が潤うような形をとっていっていただきたいと思います。  続きまして、勝山勤労青少年体育センタ―跡地についてでございます。  さきの令和元年度決算特別委員会におきまして状態をお聞きしましたが、更地の状態になった体育館の跡地なんですが、周りは数人の地主の持つ土地で囲まれ、真ん中の部分が市有地であるとの説明がありました。こちらの場所の今後の利用予定をお伺いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 中村生涯学習・スポーツ課長。            (生涯学習・スポーツ課長 中村千鶴子君 登壇)
    ○生涯学習・スポーツ課長中村千鶴子君) 勝山勤労青少年体育センター、通称勤体と呼ばれておりましたが、の跡地の今後の利用予定についてお答えいたします。  同センター及び旧弓道場の跡地の利用につきましては、解体前に借地の地権者や関係課と十分に協議をいたしました。地元区からの要望により、跡地の北側に接する市道の拡幅は検討されておりますが、全体の有効な利用は見いだすことができなかったため、借地につきましては契約を解除し、一部市有地が残る現在の状況となっております。  跡地の面積は約3,950平方メートル、そのうち市有地は約450平方メートルで全体の約11%であり、形状は細長く斜めに敷地を分断する形で位置しておりますため、市有地単体としての利用も難しい状況となっております。 ○副議長(乾 章俊君) 松本議員。              (1番 松本聖司郎君 質問席登壇) ○1番(松本聖司郎君) 答弁ありがとうございます。  全体の11%のみが市有地で、使い勝手もちょっと考えづらいというところと、あと通ってみると分かるんですけど、あそこの道路はかなり狭いところもあって、若干学生たちが自転車で通ると車が通りづらいとか、ちょっと危ないという話も聞いておりますので、道路の拡張等々も今先ほどお話が出ていたと思うんですけども、気を入れていただいてあそこの利用をどうにかして、こちらでも考えていこうかと思いますのでよろしくお願いします。  続きまして、AYA世代の活動に対する考えについてでございます。  AYA世代は、Adolescent and Young Adultの略で、主に15歳から39歳までの世代を指し、学業、就職、恋愛、結婚、出産など、様々なライフイベントが集中する時期のことです。こちらは特に医療関係で使われる用語なんですが、私の思う世代とマッチしていると考え、今回この言葉を使わせていただきます。  現在まで、特にこのコロナ禍において、学生への補助、年配者への補助等はよく耳にしております。それは、もちろん必要なことだと思っています。  では、このAYA世代の活動についてはいかがでしょうか。県に対する要望書の最重要項目として恐竜学部の誘致があります。目的は若者の流入ですと行政の方からもお話をいただきました。勝山でも「いんとろ」といった冊子を作り、学生たちに配布したり、IT関連のその他に対する企業補助等は行っていますが、この勝山でAYA世代が頑張れる環境であると、来てくれた学生の方たち、今いる学生の方たちの目に映らなければ、その後の定住にまでは至りません。  この定住については、最近の県外からのIターン者の例で言いますと、大阪から御夫婦での移住の方が越前大仏の門前町で苔テラリウム、先日ニュースでも放送されていましたが、愛知県からの移住でハープ奏者、神奈川県からの移住の方で、今回DIYを駆使して空き家を改装し、自分のようなIターン者を引き込む活動をしたいという方がこの勝山に実際にいらっしゃいます。いずれもAYA世代の方たちです。  活動するプレイヤーが少ないと嘆かれる勝山市の発展のためには、この世代の活動の強化こそが必要と考えますが、市の見解を伺います。よろしくお願いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 谷内未来創造課長。            (未来創造課長 谷内英之君 登壇) ○未来創造課長(谷内英之君) 若者の活動強化に対する市の考え方についてお答えいたします。  持続可能なまちづくりを実現するためには、若い世代の人たちが様々なシーンで積極的に活動できる環境づくりが必要であると考えます。  そのため、幅広い活動への支援強化、これはもちろんでございますが、昨日の下道議員の御質問の中でも申し上げましたが、自分たちの活動がまちづくりにしっかりとつながっていることを、若い人たちが実感できることが重要であると考えております。  若い世代が活躍できる環境の創出は、現在、策定準備を進めています第6次勝山市総合計画の重要政策の一つになると考えております。  今後、計画策定に向けた市民アンケートや若者世代との意見交換、SNSによる政策提案募集等を通じまして、学生や子育て世代を初め、既に様々な活動を展開されておりますU・Iターン者の方々などから、若い世代の考え方やニーズをしっかりと捉えながら、意見交換を深め、より実効性のある政策を進めて、若者が様々な活動を積極的に行える環境を整えることで、若者から選ばれるまちの実現を目指してまいりたいと思います。 ○副議長(乾 章俊君) 松本議員。              (1番 松本聖司郎君 質問席登壇) ○1番(松本聖司郎君) 御答弁ありがとうございます。  本当にこの世代の活躍を皆さんに見ていただきたいというのもありますし、10年、20年とこういう世代がどんどん頑張れるとなると、ずっと続いていくものにつながると本当に私も思っておりますので、これからもいろいろと御支援等々をいただきたいと思っております。よろしくお願いします。  最後になりますが、勝山市長、20年、本当にお疲れさまでございます。初めてお会いしましたのが9歳のときで、女の子に間違われて以来なんですけども、僕が15歳の頃に市長になられて、ちょっと中学時代が暗黒な時代だったもので、これを次に来る弟たちに味わせたくないと思っていたときに、その後10年、中学生に弟たちがなって、ブラスバンドで金賞を頂いたり、宇田兄弟のスキーの活躍、山口茜さんの活躍等々が見えて、教育機関の関係に、大きく私たちの弟世代を明るく輝かせてくれたかなと思っております。  輝くということで、成人式のときに毎回言われている、きらりと光る勝山のお話、ラジオパーソナリティ時代にも御要望でいただいて頑張らせていただきましたが、もうそういう輝かすのを今、先ほど申し上げたAYA世代のほうでまたより輝かせて、勝山を楽しいまち、笑顔あふれるまちにしていきたいと思っておりますので、今後、退陣されましても温かく見守っていただきたいと思います。変わらぬ笑顔で、この後も御養生ください。  以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(乾 章俊君) 次に、冨士根信子君の質問を許可いたします。 ○副議長(乾 章俊君) 冨士根議員。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) 4番、市民の会、冨士根信子でございます。議長のお許しをいただきましたので、一問一答でお願いいたします。  この場をお借りしまして、市長には市政20年、本当にお疲れさまでございます。  勝山ニューホテル勝山温泉センター「水芭蕉」の今後の見通しについてお聞きします。  9月の定例市議会である議員が、温泉センターの5年間で7,000万円の指定管理料追加と市長が専決した勝山ニューホテルの3,617万円の市民負担と5年間で1,500万円及び宿泊者納付金の免税で1,500万円、合わせて3,000万円の市民負担が増えることについて、今後の見通しへの不安があります。勝山ニューホテル温泉センターの見通しについて、後ほどお伺いします。  9月の定例市議会では、私もこの議案に賛成したことですが、本当に5年間で1億5,000万円以上の税金を追加し、勝山ニューホテル温泉センターの債務による市民負担が増えることを疑問に思い始めました。  その原因は、議会での議論、討論の少なさにあります。市民の意見を反映する私たち議員が、市民の皆さんの税金を使うときに専決に承認を求め、それに応じることは正しいことなのだろうかと疑問に思い始めました。そんなとき、総務省のホームページに、地方議会の在り方に関する研究報告書を見つけました。  これは平成26年に総務省に提出されました地方議会の在り方に関する研究会報告書です。令和2年の9月には、地方議会と議員の在り方に関する研究会報告書も提出されました。  平成26年の研究会の報告では、地方議会の在り方に地方分権の進展に伴い地方公共団体自己決定権・自己責任が拡大されることに伴い、地方議会に期待される役割は一層重要になってくると述べています。  その一方で、地方議会の現状については、その果たす役割を十分に果たしていないのではないかとの指摘も見られることから、地方議会の抱える課題や各議会の取組の事例などを踏まえて、今後の地方分権時代にふさわしい地方議会の在り方に関する研究をしたものであると述べています。つまり、国が地方分権改革の進展、地方議会の現状と課題などから、地方議会の在り方を研究したものです。  では、平成26年の研究報告書の地方議会の在り方のところを紹介します。まず、議会の存在意義とは何か。民主制の理念に立ち返り、議会の存在意義を再確認することが重要だと述べています。  民主主義と議会では、本来は住民が一堂に会して行う直接民主制が民主主義の在り方の一つの姿であると言われているが、現実では困難であることから間接民主制が行われている。  この間接民主制では、議会は不可欠の存在である。議会制民主主義における議会の本質的な役割は、公共の場において地域の多様な意見をもとに行われる討議を積み重ねることを通じ、物事を決定していくことにある。すなわち合議制の機関としての議会は、熟議が行われる場であり、その意思決定の過程が住民に見える形となっていることが重要であると述べられています。  議会と長との関係では、長が団体意思の決定から事務の執行までを行い、政策決定のプロセスを公開し、政策形成過程において住民の参加を取り入れるなど、積極的に住民の意見の反映を図ろうとする取組が進むにつれ、住民の代表機関である議会の存在意義は薄れてしまうことになる。  そこで、多様な層の幅広い住民の意見を反映・集約し、その政策決定のプロセスを住民の批判と監視の下に置くためには、合議制である議会において議論を積み重ねることが重要であり、これは住民の代表機関である議会だからこそ可能であると言える。長一人で住民各層の意見を代表することには限界があり、長のみではどうしてもこぼれ落ちてしまうような住民の意見や地域の課題を拾い上げていくことが、議会の重要な役割の一つと言える。  議会と長のそれぞれの特徴を踏まえると、長が提示する政策の原案に対して、多様な利害関係に基づく議論を通じて議会が必要な修正を行うことや、長が重点的に取り組んでいないような論点を議会がくみ取ること、または、長で拾いきれないような地域の課題を解決するための政策の提案を議会が行うこと等により、地方公共団体として最適な意思決定、政策決定を行うことが議会に求められている。  また、長をけん制し、抑止力を発揮する意味でも、議会と長の健全な緊張関係が必要であり、これにより地方自治の適切な運営を実現することができると述べられています。  さらに、議会の意思決定を支援する機能の充実、議会と住民との関係の中に、公共施設の統廃合や住民サービスの従来水準からの引下げなどの負担の分かち合いや、新たな負担を求める改革を行う必要性が今後増大することを考慮すれば、住民参加の在り方については事後的な監視のみならず、事前の方針決定に対して、住民が当事者として参加することが議会による意思決定に対する住民の納得感の向上にもつながってくるものと考えられると述べられています。  次に、令和2年の9月の報告にあった内容です。  議会には、多様な民意の反映、様々な利害の調整、住民の意見の集約などの役割があること、住民にとって納得感のある合意形成を進めていくことのように、議会、議員は住民のことを意識して、民意を反映しながら議論することが重要である。そして、住民に市政に対して関心を持ってもらえるように、各方面で幅広い検討に資するため、一定の結論や方向性を出すことにこだわらず、各構成員から述べられた意見を幅広く紹介することが重要であると述べられています。  私は本当に住民のことを考え、議論し、幅広く正直に住民に伝えてきたのだろうかと反省しました。  長い話になりましたが、初めて知った方や知ってはいたが読んでいない方、もう一度読んでみようと思われる方は、総務省のホームページで地方議会・議員の在り方に関する研究会報告書と検索して御覧ください。  報告書には、これからの議会の幅広い検討を行う上での資料となることを願うものであると書かれていました。私たち議員で現在の議会の在り方について検討会を持ち、今後、事業を十分に議論する場を設けてはいかがでしょうか。  検討会で話し合われて、新しい社会にふさわしい議会になれば、それを市民に伝えることで議会に対する理解が深まり、市長を初め議員への信頼感、安心感が一層得られるものと考えます。  以上のことを念頭に置きながらお伺いいたします。勝山ニューホテル温泉センターについて、運営面や財政面の見通しの計画があると思いますのでお伺いします。健全で適切な税金の運用であると市民に伝えることができるように御説明をお願いします。               (「議長、休憩」と呼ぶ者あり) ○副議長(乾 章俊君) 休憩の動議がございましたが、続行いたします。 ○副議長(乾 章俊君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 勝山ニューホテル勝山温泉センター「水芭蕉」の今後の見通しについてお答えいたします。  勝山ニューホテル及び勝山温泉センター「水芭蕉」の今後の運営面につきましては、今年7月に指定管理者から、当初の勝山市の利用者予測等を下回る部分がありながらも努力を続けて運営してまいりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、今後の運営については非常に難しいという旨の申出がございました。  勝山ニューホテルは、観光の産業化を推し進める勝山市においては、市内の中核宿泊施設として、勝山温泉センター「水芭蕉」は観光客のみならず市民の憩いの場としても重要な施設であることから、指定管理者や市内部での協議を重ねた結果、9月定例会で指定管理料の債務負担行為額を増額する予算を上程させていただき、議決を頂いたところでございます。  その根拠となる今後の収支予測につきましては、7月13日に開催されました全員協議会でお示ししております。勝山ニューホテルで令和5年度、水芭蕉につきましては令和6年度に収支の黒字化を今見込んでいるということでございます。  両施設の現状ですが、勝山ニューホテルにつきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、休業を実施するなど、今年度の上半期は例年の半分以下の宿泊者でございました。ところが10月の実績では、前年比85%まで回復をしてきております。これはGoToトラベルの波及効果はもちろん、修学旅行の目的地として県内の移動があったという特殊要因によるものがございますが、勝山市が観光地として一定の評価を受けているものであるといったことも事実の表れであると考えるとともに、指定管理者がいち早くこのコロナの状況下で国の支援策を取り入れながら、新たな顧客の開拓に努力した結果でもあると考えています。  また、現在、整備しております恐竜ルーム4部屋につきましても予約が好調であり、1月末までの祝休日の前日はほぼ満室となっております。  次に、温泉センター水芭蕉についてですが、8月から改修のため休業しており、新型コロナウイルス感染症の影響については非常に検証が難しい状態でございますが、近隣の入浴施設の状況からも、回復にはいましばらく時間を要するものと考えています。  しかしながら、現在実施中の改修により、入浴客だけではなく観光客の食事や宿泊の需要を取り込んでいくことによりまして、施設内の消費額の拡大に努力してまいります。  今後の新型コロナウイルス感染症の終息については、まだまだ不透明な部分があり、また、北陸新幹線福井開業が遅れる見通しが示されているなど、またマイナス要因も当然そこにはございますが、勝山市と指定管理者が協力し、観光客にはもちろん、市民の皆様にも愛される施設として、指定管理者と協議を続けながら、サービスのさらなる向上を図り、今後の健全な運営を目指してまいります。 ○副議長(乾 章俊君) 冨士根議員。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) これからの企業側の営業努力、おもてなしの強化を期待いたします。  再質問、今よろしいでしょうか、させていただきます。  5年後に経営不振、赤字になった場合、一つの企業、会社の借金の肩代わりをするのでしょうか、お答えください。 ○副議長(乾 章俊君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君)  5年後に赤字になった場合どうなるかというお話でしたが、企業の赤字を補填するとかそういう話ではなく、それまでに当然、経営状況というのは明らかになりますので、その都度、当然協議するべきものだと考えております。 ○副議長(乾 章俊君) 冨士根議員。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) 先を見通しての経営状態を今から一緒に検討していくということですね。  次に、指定管理というのはどこまでが市の責任なのかをお聞きします。 ○副議長(乾 章俊君) 追加の質問で、通告をしてないということですが、関連ですので、もしお答えできるならば。 ○副議長(乾 章俊君) 休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午前10時52分 休憩                 午前11時40分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○副議長(乾 章俊君) 再開いたします。 ○副議長(乾 章俊君) 冨士根議員。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) 先ほどは言葉足らずでございました。  勝山ニューホテル温泉センターの指定管理のどこまでが市の責任なのかをお聞きしたいと思います。 ○副議長(乾 章俊君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 水芭蕉とニューホテルにつきまして、指定管理と市の責任範囲でございますが、皆さんにお答えできますのは、基本的には市と指定管理者の間で、基本協定というものを結んでおります。ここに書いてあること、この範囲内がすべてということで、そこに書いてあるのが、市の責任の範囲ということになるかと思います。  基本的には、施設の管理運営をまずはお願いした上でということであります。 ○副議長(乾 章俊君) 冨士根議員。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) これで質問を終わります。 ○副議長(乾 章俊君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――
                    午前11時43分 休憩                 午後 1時01分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○議長(松山信裕君) 再開いたします。 ○議長(松山信裕君) 午前に引き続き、一般質問を続行いたします。 ○議長(松山信裕君) 山田安信君の質問を許可します。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 日本共産党の山田安信です。今回の質問も一問一答で行います。  山岸市長は今月末で退任されますので、今回の質問は、これまでの市政運営の課題などから、今後の勝山市政に何が求められているのか、この観点を軸に質問します。  まず、さきに行われた勝山市長選挙についてです。  今回の選挙の特徴は、水上氏が自民党と公明党、区長連合会など200以上の推薦を受け、他方、松村氏は政党の支援はなく、団体の支援などの比較では、水上氏が圧倒的に優位でした。  ところが、選挙結果は、水上氏7,291票、松村氏5,995票で、前回の市長選挙よりも得票差は大きくなったものの、新聞でも市政変革の訴えには一定の得票が集まった。現市政への疑問、不満が少なからずあることの裏返しだろうと指摘しています。  しかし、市政への疑問、不満は、松村氏に投票した市民だけの声でしょうか。私たちは、どちらの候補者も支援していないために、市民から率直な声を聞くことができ、その中で多くの市民が悩みに悩んで投票されたと感じています。  市民の声で特徴的だったのは、どちらも応援したくないけど、どちらか選ぶしかないからと消去方式で投票された方が多かったことです。こうした市民の声を冷静に見るなら、無効の208票と松村氏の5,995票だけでなく、水上氏に投票した方の一部も含めてかなりの市民は、市政を新市長に白紙委任したわけではないと感じますが、水上氏を後継者として指名された市長の見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 三屋総務課長。               (総務課長 三屋晃二君 登壇) ○総務課長(三屋晃二君) 勝山市長選挙の結果についてのうち、市民は新市長に白紙委任をしたわけではないについてお答えします。  さきの勝山市長選挙において、前副市長の水上実喜夫氏が初当選されました。山岸市政を継承しながら、新しい勝山をつくるという訴えを、市民が選択した結果であると認識しています。  御質問の市民は新市長に白紙委任したわけではないについては、今回の市長選の投票率が69.94%と前回市長選より6.59ポイント増えたことや、各得票数も7,000票を超えたことから、多くの市民は水上氏を支持し、投票されたものと考えております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 今回の市長選挙で、市民が悩んでいたのは、これまでの市政の延長で本当にいいのか、市政を変える必要性を感じるけれども、今後の展望が見えない、これが特徴的で、選挙結果は出ましたが、市民の悩みは解決していない、これが現状ではないでしょうか。  このことから、今後の市政に求められるのは、何をどう変えるのか、徹底的な議論で模索し続けるしかないと感じます。  新市長がこの立場で市政運営されることを期待すると同時に、私たち議員も市民の負託に応えて、この役割をしっかり果たすべきだと考えています。  市長選挙の結果を受けて、全ての市民の声をしっかり受け止めた市政運営が必要だし、これが市民の声だと考えますが、見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 三屋総務課長。               (総務課長 三屋晃二君 登壇) ○総務課長(三屋晃二君) 勝山市長選挙の結果についてのうち、全ての市民の声をしっかりと受け止めた市政運営が必要についてお答えします。  水上氏は、現市政を継承しながら、新しい勝山をつくるという方針を打ち出しています。子育て環境日本一、観光の産業化、安全安心、やさしい市政に磨きをかける一方、ICT活用など新しい勝山への挑戦も目指されています。  今後、引き続き市民、議会との徹底した議論と、市民の声をしっかりと受け止めた市政運営が必要だと考えております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 今後、新市長には、議会の論戦も市民の声もしっかり受け止めた市政運営を期待したいということだけ表明しておきます。  次に、コロナ危機を踏まえた観光政策の見直しが求められていることを質問します。  コロナ感染の第3波で医療崩壊を何としても避けようと、Gotoトラベルの見直しが大きな問題になっています。しかもコロナ危機が収束しても、観光産業がV字回復しないのではないかというのが一般的な見方で、観光産業は従来の延長で考えていたら、時代の変化に対応できなくなる危険があります。私たちはこういう変化に的確に対応するには、既存の計画も含めて冷静な判断が必要だと考えています。そこで幾つか質問します。  勝山市は、勝山ニューホテル温泉センターだけでもどれだけ市民負担が増えたでしょう。勝山ニューホテルでは、指定管理費と納付金免除の合計で、今年度は既に3,617万円、来年度からの5年間で約3,000万円、合計6,600万円を超える追加負担となっています。温泉センターでは、指定管理費と休業補償の合計で、今年度は既に1,400万円、来年度からの5か年で7,000万円、合計8,400万円を超える追加負担となっています。この二つの施設だけで、コロナ対策だけでも合計1億5,000万円も市民負担が増えるのです。  県内の自治体でも、こうした宿泊施設や温泉施設を中止、撤退する事例も広がっています。私たちは、市民負担を最小限にする対策を真剣に考えるべきだと考え、これまでも様々な提案をしてきましたが、こうした見直しをする必要性すら感じていないのか、見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) コロナ危機で膨れ上がる市民負担をどうするかについてお答えいたします。  勝山ニューホテル及び温泉センター水芭蕉は、勝山市において重要な施設であり、最大限の努力をしながら運営を続けていく必要性、それにつきまして9月議会の一般質問でもお答えしております。  最大限の努力とは、今回の新型コロナウイルス感染症対応の一環として、指定管理者が今後も継続していけるようにすることでもありますが、ウィズコロナアフターコロナを見据えながら、勝山市として市民の皆様の負担をより抑えられるように利用者増に向け、より一層努めていくとともに、指定管理料についても必要に応じて議会とも協議し検討してまいりたいと考えております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 市民負担を抑える方向でもしっかり考えなければいけないという点では、共通認識だと受け止めました。  ところが、市民負担はこれだけではありません。温泉センター水芭蕉の改修工事が2億円をかけて12月末の再オープンを目指しています。しかも追加工事570万円が増え、工事の遅れで休業補償費も増えるんです。  そもそもこの改修工事は、恐竜博物館の来場者をターゲットにして、利用料金収入を増やす計画ですが、私たちは恐竜博物館の来場者は親子連れが多く、実績を冷静に見れば、この投資事業には無理があると指摘してきたんです。  再オープンでこの追加投資の正否が明らかになります。勝山市の財政が厳しい中で、こうした観光関連事業が失敗したら、推進した責任は免れないと考えますが、市長の見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 温泉センター水芭蕉につきましては、緊急を要する追加工事等もあり、当初の予定が延びまして12月31日の大みそかに再オープンする運びとなりました。  今回の改修につきましては、飲食や宿泊機能の拡充・強化によって、入浴者数の伸びだけではなく、令和5年にリニューアルされる恐竜博物館やスキージャムなどに訪れたお客様が、食事のみでも利用いただけて、今も問題になっております市内のランチ需要の増にも対応できると考えておりますし、宿泊でも利用していただけることで、施設全体での消費額を上げることを目標としております。  当然、市民の皆様方の福祉の増進に寄与するための重要な施設でもありますので、今後も市民及び観光客の皆様の様々なニーズを捉え、より多くの方に利用いただける施設運営を目指してまいります。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 今、水芭蕉の改修工事は、食事とか新規の需要が増えるということを目的にしているという話でしたけども、それならば9月議会で、今後5年間で7,000万円追加負担をすると、このときにこの収入増は十分検討されていたのかというと、されておりません。  そういう点で言うと、7,000万円の債務負担行為をどれだけ少なくしていくかと、これが大きな課題になるということだけ指摘をしておきます。  さらに勝山市は、道の駅の隣接地にホテルなどを誘致するとして、産業団地を造るとしています。新市長の水上氏も、山岸市長の後継者としてホテル誘致などを推進するとしています。  しかし、コロナ危機で観光事業は危機的な事態に直面しているんです。私たちは勝山市のリスクを避けながら、効果的な事業の在り方を積極的にこれまでも提案してきました。事業が具体化した農家レストランは、民間売買にすれば可能で、勝山市の負担を最小限にできる。長尾山2期事業と同様に、事業が具体化するまでは事前の土地取得をしなければ、市民負担の危険性は避けられるのです。  水上氏を後継者に指名した市長は、産業団地の今後にも責任を負う考えがあるのか、見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 次に、コロナ危機を踏まえた観光政策の見直しが求められているのうち、産業団地についてお答えいたします。  従来、勝山市が進めてきた企業の進出が決まってから産業団地を造成するという手法では、企業が求めるスピード感に対応できず、他市との競争に後れをとることが少なからずございました。そのため、今回の道の駅隣接地に当たっては、産業団地の造成を先行した上で、進出企業を誘致したいと考えております。  先行投資によるエリア全体の整備を行うとともに、北陸新幹線の県内開業、中部縦貫自動車道県内全線開通、そして福井県立恐竜博物館のリニューアルなどを大きなチャンスと捉え、交通の利便性の高さを前面に打ち出していくことによりまして、勝山市に新しく目を向けてもらえる企業や施設を積極的に誘致してまいりたいと考えております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 勝山市が今どうなっているかと言いますと、先ほど指摘したように、勝山ニューホテルは多少回復したというものの、前年度に比べて85%の売上げにとどまっているという説明をしたばっかりなんですよ。本当に採算が取れるのであれば、このホテルへの市民負担をゼロにすると。  観光産業というのであれば、赤字補填が続くということは異常なことです。民間なら不可能なことです。この状況を考慮して、私は慎重に対応すべきだと。やめろと言っているわけではないですよ。慎重に対応すべきだということをずっと言い続けてきているし、この立場は変わらないし、ここを考慮せずに従来の計画どおり進めるということについては、責任が問われるということだけ指摘をしておきます。  次に、プロポーザル入札で、入札参加者、入札金額まで秘密にしていることについて質問します。  学校に整備するタブレットパソコンの入札が、プロポーザル方式で実施されましたが、この入札では落札業者以外の入札参加業者名も秘密、応札金額も同様に秘密、しかも評価内容も評価点数も全て秘密。さらに、応札業者には異議申立てなど一切禁止しています。私は、これでは公平公正な入札であったのか、議会でさえも確認できないし、制度の改善を提言することもできない重大な問題があると考えます。そこで幾つか質問します。  今回のプロポーザル方式の秘密扱いは、他の入札制度と比べて疑問があります。  まず、入札参加者を秘密にする理由です。そもそも入札制度は、入札に参加する業者は公開するのが原則だと思いますが、他の入札方式で入札参加書を秘密にしている事例はあるか、プロポーザル方式で入札参加者を秘密にしなければならない理由は何か、この2点について説明を求めます。  次に、落札業者以外の応札金額を秘密にする理由です。そもそも行政が行う入札は、競争原理により最小の費用で事業を実施するのが原則です。しかし、今、金額だけで評価するのも問題もあるとして総合評価方式を実施していますが、この方式でも応札金額と評価点数は公開され、誰でも確認できるようにしています。  そこで、他の入札方式で応札金額を秘密にしている事例はあるか、プロポーザル方式で応札金額を秘密にしなければならない理由は何か、説明を求めます。  次に、評価項目と評価点などを全て秘密にしている理由です。今回のプロポーザル方式では、評価項目と評価点などを全て秘密にしていますが、これでは審査が適正だったか誰も確認できず、議会でさえ制度の改善を提言できません。こんなブラックボックスのような制度にした理由はなにか、説明を求めます。  さらに、応札業者に異議申立てを一切禁止している理由です。一般的に行政が行う行政処分には、異議申立てをする権利が保障されています。そこで、他の行政処分で異議申立てを禁止している事例があるのか、プロポーザル方式で異議申立てを禁止する理由は何か、説明を求めます。 ○議長(松山信裕君) 伊藤行政管理幹。              (行政管理幹 伊藤寿康君 登壇) ○行政管理幹(伊藤寿康君) ただいま御質問のプロポーザル入札で、いろんな入札情報を私たちは公表していないという認識なんですけども、その理由についてお答えいたします。  まず、ほかの入札方式ではどうかといった点ですけれども、一般競争入札におきましては、入札の参加者及び応札金額を公表しております。総合評価落札方式では、それに加えまして評価項目、それとその評価点を公表しております。  では、なぜプロポーザル方式ではこれらを公表していないかといったことでございますけども、まずプロポーザル方式とは、価格だけでなく企業の提案や技術力等を総合的に勘案して、最適な業者を決定する方式でございます。そのいわゆる入札情報の公開につきましては、勝山市プロポーザル方式の実施に関するガイドラインの第9条に明記しております。  議員お尋ねの勝山市内各小学校におけるICT環境整備につきましても、このガイドラインに基づき決定者以外の参加者名、提案された金額、評価項目、評価点等は非公開としております。これは、決定者以外の企業名と提案内容の詳細が公表されることになりますと、他社と比較をされまして低く評価されている項目が明らかになります。  そして、選定されなかったという事実以上に、その企業の社会的地位やその他正当な利益を害する可能性があると考えられるためでございまして、同じような考えで福井県、それから県内の他市についてもプロポーザルの詳細については、全てを公表している自治体は現在ございません。  また、審査結果に関する異議申立てを受け付けていない理由としましては、審査委員は客観的な数値で示されていない参加者の提案内容や業務遂行能力等を評価する必要があることから、いわゆる絶対的評価ではなく相対的な評価をいたします。その審査結果の異議を求められた場合、客観的なそれに対する回答が困難であるといったことでございますので、異議申立てについては受け付けておりません。  また、そういったことを条件の下に応募をしていただいております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) この方式で一体何が具体的に起こるかといいますと、今回はそうではなかったようですけれども、価格がはるかに高くても、落札したとしても、その価格がどれだけの差があったかすら分からないんです。総合評価方式だったら、価格はみんな公開、しかし総合評価点数によって逆転が起こるので、その結果は分かるんです。  ところが、完全ブラックボックスだと、価格ははるかに安くても落札しなかった、その合理さがあるのかということすら分からない。実はこういう問題はほかでも起きてるから、私はこれを質問したんです。こんなことを秘密にする必要性はないと考えます。  それから、企業の秘密だと言いますけれども、提案内容を個々具体的に公開してしまえば、それは秘密事項に当たるかもしれません。しかし、どう評価したか、その評価項目と評価点数を公開しただけで、それが企業評価につながるとは決してならないと。逆にそこに合理性がないという判断をした企業には、異議申立ての権利も認めるというのが私は行政処分としては当然の扱いだと指摘をして、これについては、この入札制度を導入した、これは一体誰なのか、市長か教育長が指示されて検討されたのか、それとも職員から自発的な提案があって採用されたのか、説明を求めます。 ○議長(松山信裕君) 伊藤行政管理幹。              (行政管理幹 伊藤寿康君 登壇) ○行政管理幹(伊藤寿康君) ただいまの誰がプロポーザル方式にしたのかというお尋ねでございます。  先ほど申し上げました、勝山市プロポーザル方式の実施に関するガイドラインの第3条第1項第3号に、プロポーザル方式を採用することができる業務を規定しておりまして、その中では実績、専門性、技術力、企画力、創造性等、いわゆる価格以外の要素を含めて総合的に判断する必要がある業務だといったことで幾つか例規がされておりますけども、システム開発など、そういった業務にはこのプロポーザル方式によることができると定めております。  今回の案件は、勝山市内各小中学校におけますICT環境整備を実施するに当たりまして、設定金額の範囲内でタブレットPCの性能、それからよりよい教育用ソフトの提案、最適な通信環境、これらの構築等を総合的に判断する業務であったということで、まず教育委員会でプロポーザル方式採用の検討が行われまして、これを勝山市競争入札参加者資格等審査委員会に付議して審査を行いまして、市長決裁を経てプロポーザル方式の実施を決定いたしました。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 実はこのプロポーザル方式は、今回初めてではないんです。私の記憶では、新体育館の設計もこの方式だったと記憶をしております。
     当時はどうしてたかというと、どういう作品が出たのか、市民にもオープンにして全部公表しましたよ。しかも審査する人の中には、建築の専門家の方も選ばれてきたと。  今回聞きますと、いろんな専門性が問われるような審査ということですけども、市の職員が中心に審査されて、第三者は参加していないと私は理解しています。つまり今回のプロポーザル方式は、秘密範囲が広過ぎる、しかも判定委員もこれまで秘密、専門性の公募もしていない、これは改善する必要があると考えますが、市長には改善する必要があるとの認識すらないのか、見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 伊藤行政管理幹。              (行政管理幹 伊藤寿康君 登壇) ○行政管理幹(伊藤寿康君) ただいまの、このプロポーザル方式の勝山市のやり方を見直す考えはないのかといった点にお答えいたします。  先ほどの繰り返しになりますけども、プロポーザル方式の結果公表につきましては、調べました結果、いわゆる法的根拠や国等の指針といったものは見つかりませんでした。ということは、この審査結果の公表の判断は各自治体に今のところは委ねられているといったことになっております。  先ほどお答えしたとおり、非公開としている理由につきましては、決定者以外の企業名と提案内容の詳細が公開されれば、他社と比較され、評価されている項目が明らかになり、選定されなかったという事実以上にその企業にとっては不利益をもたらす可能性があるといったことが理由でございます。  しかしながら、我々が心配しているようなことがもし問題ないことになりましたらでございますけども、入札の透明性を図るといったことは、山田議員が言われているような様々なリスクを低減することにつながるといったことも認識しておりますので、また全国の自治体では、このプロポーザル方式の入札情報について公開されている自治体も、多くはありませんけどもございますので、そちらの公開内容、それからどういった考え方で公開をされているのかを研究してまいりたいと思っております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 私が指摘したように、このプロポーザル方式は勝山市が実施した事例を比較しただけでも、全て秘密にしているわけではないんです。私は、先ほど伊藤管理幹から市民への公開性、透明性を踏まえて今後検討するということなので、こんなやり方は私は通用しないと。こういう市政運営が続くのであれば、私は市民の信頼を損なう事態にもなりかねないことを強く指摘しておきます。  次に、指定管理者に、契約が不履行なのに指定管理費を全額支払った問題について質問します。  白山平泉寺観光施設拠点の指定管理は、株式会社六千坊と契約され、昨年度分の指定管理費が契約金額どおりに全額支払われました。  ところが今年度になってから、業務仕様書で定められている業務の一部が実施されていないことが判明し、勝山市が指定管理料の一部を返還請求し、指定管理者が勝山市に返納したとされています。そこで幾つか質問します。  まず、返還請求と返納の内容を確認します。今回、返還請求した未実施の業務内容と返納額の説明を求めます。  さらに、この未実施の業務は契約文書で明記されているのか、それとも口頭で伝えただけなのか説明を求めます。  また、完了検査もせずに指定管理費を支払ったのはなぜか、こうした事態は一般的に発生する制度なのか、事前防止対策は講じられていないのか説明を求めます。 ○議長(松山信裕君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 返還請求と返納の内容についてお答えいたします。  未実施の業務内容と返納額につきましては、AEDの未設置分としまして2万6,945円、利用者賠償保険の未加入分が19万990円、消防用設備点検分といたしまして6万1,564円で、返還額の合計は27万9,499円となっております。  また、今回未実施であった業務につきましては、管理運営業務仕様書において明記されております。  次に、完了検査をせずに指定管理料を支払ったのはなぜかについてお答えいたします。  指定管理料につきましては、業務運営に係る原資となっていることから、年度協定において、前払金として前期分、後期分の2回に分けて支払うこととしております。そのため、事業年度終了前に全額支払い済みでございました。  その後、指定管理者より事業報告書の提出を受け、その報告書を確認した結果、業務内容に一部未実施の項目があることが判明いたしました。  なお、事業報告書は年度終了後60日以内に提出することとされていることから、当該年度ではなく令和2年度においての返還となっております。  本来、市と指定管理者がお互いに業務内容について定期的に実施状況を確認することとなっております。今回のケースでは、市が十分に確認ができていなかったこともあると認識しております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 私は、契約不履行の発生は、異常な事態だという認識でいます。  先ほどの説明によっても、保険が未加入だったことは重大です。もし保険対象になる事故が発生していたら、損害賠償の責任が生じ、事業者の責任だけでなく、保険契約書を確認していなかった責任も問われることになる、こうした認識はあるのか伺います。  AEDが設置していなかったことも重大です。もしAEDが必要な事態が発生していたら、契約不履行の責任が問われる可能性もあったことをどのように認識されているのか伺います。  契約文書で明記したのであれば、最大の責任は指定管理者にあることは明らかです。議員の一部に市の職員が十分な説明をしなかったからだなどの意見がありますが、契約書に記載しているのに履行しなかったら、その責任は不履行者にあることは明白です。この指摘は間違っていますか、見解を伺います。  もちろん、行政側にも様々な責任があります。しかも決裁をしたのは市長でしょうから、市長も責任があると考えますが、市長の見解を、以上3点について伺います。 ○議長(松山信裕君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 契約の不履行に対する問題の認識についてお答えいたします。  未実施の業務があったことにつきましては重大な問題であり、市だけでなく指定管理者にも責任が問われる可能性があったことにつきましては十分認識しております。  今後は、指定管理者との連携をさらに密にし、再発防止に努めてまいります。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 再発防止に努めるのは当然だと思うんですけども、契約不履行という今回の事態は、単に指定管理料を返納したから解決したとはならないと考えます。  そこで、この契約の不履行に対する処分規定はどうなっているのか、さらにこの処分はいつ行われる予定なのか説明を求めます。 ○議長(松山信裕君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 契約の不履行に対する処分規定についてお答えいたします。  市と指定管理者との基本協定書におきまして、指定管理者から提出のあった事業報告書に基づき業務の実施状況を確認することとされておりますが、その結果、仕様書を満たしていないと分かった場合には、改善を勧告することが規定されております。  市におきましては、本規定に基づき書面による改善勧告を行うとともに、関係課と協議の上、未実施事項項目相当分の指定管理料の返還請求を行っております。  今年度につきましては、未実施事項の対応をしているということ、そして過年度分ではございますが返還に応じており、既に対応は完了しているものと考えております。  また、今ほど申し上げた対応内容につきましては、弁護士に相談もかけまして、妥当であるとの判断はいただいております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 改善勧告で済ませたとの話ですが、聞きますけども、土木工事、建築工事等の一般公共工事で契約の不履行が確認された場合には、今後しないようにという改善勧告だけの処分で止まりますか、説明を求めます。 ○議長(松山信裕君) 伊藤行政管理幹。              (行政管理幹 伊藤寿康君 登壇) ○行政管理幹(伊藤寿康君) 山田議員の今のお尋ねは、いわゆる一般論としてのお尋ねと認識しておりますが、よろしいでしょうか。  今回の指定管理のような、役務の提供の契約に関しまして、いわゆる契約の不履行等、指名停止等になり得る場合の措置要領といたしまして、市では勝山市物品購入等契約に係る指名停止等の措置要領といったものを規定しております。  その第3条に、業務担当課長が指名停止の措置要件に該当すると認められるとき、また該当する疑いがあると認められるときは、規定では今、総務部長となっているんですけども、今ですと監理・防災課長に報告をいたしまして、さらに重要案件の場合については、先ほども申し上げました勝山市競争入札参加者資格等審査委員会の審議を得るといった規定になっておりますので、今回の案件に関しましては、先ほど北川課長が答弁したとおり、基本決定書に基づき改善勧告を行いましたけども、この入札参加資格委員会にはまだ諮っておりませんので、早急に諮ってまいりたいと考えております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 今、伊藤管理幹から説明があったとおり、まだ最終的な対応はしていないという説明でした。これは非常に重大な話なんですけど、この対応を先ほど質問しましたけど、いつ行われる予定ですか。 ○議長(松山信裕君) 伊藤行政管理幹。              (行政管理幹 伊藤寿康君 登壇) ○行政管理幹(伊藤寿康君) 今ほど申し上げたとおり、入札参加者資格等審査委員会で諮ると申し上げました。  いつかというお尋ねでございますけども、明日、審査委員会を、この案件だけではもちろんございませんけども予定しておりますので、明日諮りたいと考えております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 明日やるということですけど、その結果は当然議会への報告があると思うんですけども、議会への報告はいつになりますか。 ○議長(松山信裕君) 伊藤行政管理幹。              (行政管理幹 伊藤寿康君 登壇) ○行政管理幹(伊藤寿康君) あしたの午前中に審査会を予定しておりますので、建設産業委員長の御許可をいただければ、あさっての建設産業委員会で結果を報告させていただけないかと思っています。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 今議会には、指定管理契約、本件のが出てますので、まだ結果が出てない前提での報告があるということなので、それを踏まえて今後判断していきたいことだけ言っておきます。  次に、コロナ対策についてです。  コロナ感染は、今は第3波で、医療崩壊の危機が指摘される事態になっています。安倍内閣時には、全国一斉の学校休校、アベノマスクと酷評された国の対応、緊急事態になっても自助・共助を優先して、公助の責任を果たさない政府の姿勢。しかも、安倍内閣を引き継ぐことを柱にした菅内閣は、GoTo事業見直しを都道府県の判断に任せて国が責任を取ろうとしない。  その一方で、学術会議では6人の任命拒否し、桜を見る会に関する国会の説明が虚偽との指摘に、検察の調査を理由に自らの調査すら拒否する。私には、チコちゃんの「ボーっと生きてんじゃねーよ!」のフレーズが聞こえてきます。  政府の取組が不十分なら、地方自治体から声を上げて、政府に実行を迫ることが必要です。さらに、地方自治体でもできることに直ちに取り組むことも必要です。そこで、幾つか提案も含めて質問します。  まず必要なのは、医療崩壊を防ぎ、医療従事者を支援する取組です。これは、国と県が職務権限を持っているので、この役割が大前提です。  しかし、医療の現場では、病院経営が厳しく、冬のボーナスがカットされるのではないかと不安の声が聞かれます。コロナ対策で、感染の危険を抱えながら奮闘している医療従事者には、GoToトラベルなど利用できない、それなのに賃金カットでは余りにもひど過ぎます。  医療や福祉の従事者には支援金が支給されましたが、ボーナスカットでは支援金の意味すらなくなります。この対策として、国や県に支援を要請しつつ、勝山市独自でも新たな支援金の給付など実施する考えはないか、見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 山田議員、あと残り時間は10分となっています。 ○議長(松山信裕君) 櫻井健康長寿課長。              (健康長寿課長 櫻井陽子君 登壇) ○健康長寿課長(櫻井陽子君) コロナ対策についてのうち、医療崩壊を防ぎ、医療従事者を支援する取組が必要についてお答えします。  医療崩壊を防ぐための取組は喫緊の課題となっており、勝山市独自の支援策としては、医療・障害・介護施設応援給付金を給付しているところです。  また、地域医療を守るために、11月6日には新型コロナ禍から地域医療を守る北信越市長連盟が設立されました。11月17日、18日には、新型コロナ禍から地域医療を守る北信越市長連盟要望書を厚生労働省、財務省、総務省、公明党、自由民主党に提出し、医療機関への支援や安定的経営の堅持及び医療従事者の安全対策等について要望したところです。  コロナ禍が続く中、今後も国や県に支援を強く要望してまいります。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 北信越の市長連盟が設立されて要望活動をしていることは本当にいいと私は思っていますし、私たちもこれに協力していきたいと。私、こういうところは評価をちゃんとします。  しかし、コロナ対策が経済的に弱い立場の市民に届いていないことも大きな問題です。市民からは、ぎりぎりの生活で、旅行には行けないし、クーポンも買えないという声が寄せられています。  実際、勝山市のプレミアムお買物券は販売目標額に届かず、理事者も過去の消費税対策の事業でも低所得者が購入した割合は少なかったとしています。しかも今回のクーポン券は、スーパーでは使えません。このように、低所得者は消費税は取られているのに、GoTo事業は使えず、支援が届いていないのが現実です。  一方、10万円の給付金は市民の99%以上が取得し、これなら低所得者にも支援が届きます。  そこで、今後の経済対策は、経済的に弱い立場の市民にきちんと届く事業を重視するべきだと考えますが、見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 経済的に弱い立場の市民を重視することが必要についてお答えいたします。  国では、第3次補正予算案の編成作業が佳境に入っており、第3波移行の感染拡大防止及び追加の経済対策がその柱になるものと考えております。中でも経済対策の対象は、コロナにより影響を受けている企業のみではなく、国民あるいは市民、生活に関わるものも含んでいると思われます。当市といたしましても、これが迅速かつ効果的に実行できるよう取り組んでまいります。  また、国や県の施策でカバーできないものがあれば、必要に応じて市独自の施策も検討してまいります。そのためにも財源が必要であり、国の3次補正に盛り込まれると思われております新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用していきたいと考えております。
    ○議長(松山信裕君) 山田議員。  あと5分でございます。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 全国でコロナ感染が広がる中で、GoTo事業が制限され、事業者からも不安の声が広がっています。この問題を解決するには、GoTo事業を地域密着を重視する事業にすれば、感染拡大を最小限にでき、感染状況で混乱することもなく、市民も市内事業者も支援でき、地元経済支援としての効果も高いと考えます。  そこで、既存の制度も含めて地域密着になるようにすべきだと考えますが、見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 北川商工観光ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) コロナ禍に対する経済対策事業は、地域密着型を重視することが大切という質問についてお答えいたします。  国内の新型コロナウイルスの新規感染者が増大する中で、一部地域においてはGoToトラベル事業から除外となるなど、その影響が全国に広がり始めています。  勝山市においては、地域経済の活性化を図るために、11月から楽天トラベルと連携しました宿泊キャンペーンを実施しており、好調に事業が進んでおります。  幸い、勝山市内では現時点において新型コロナウイルスの感染者は確認されておりませんし、また市の宿泊キャンペーンは市民も利用が可能であります。かつ国のGoToトラベル事業と併用することも可能でございますので、その点を踏まえまして地域密着型の事業として、市民の皆様がより一層利用しやすいプランを市内宿泊施設事業者の方々にご検討いただくよう周知していくとともに、市民の皆様にも改めて利用を呼びかけてまいります。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 工夫すれば効果が発揮できるということで努力を期待いたします。  次に、消費税の減税こそ最も効果的で即効性のある経済対策であることについて質問します。  市民や事業者から、経済対策というなら消費税をやめてほしいという声が寄せられています。勝山市が実施したプレミアム付きお食事券は1万円で1万1,000円が使えますが、このプレミアム分は10%で消費税が軽減されるだけ、しかも事業費に1,000万円もかけています。こんなコロナ経済対策をするよりは、消費税を減税したほうが無駄な経費も要らなくなります。  そもそも消費税は、所得が低いほど負担率が高くなる税制ですから、低所得者を支援するなら消費税を減税するほうが効果的であり、国民に10万円を給付するよりも消費に直結します。政府が本気で国民消費を拡大して経済を支援する、低所得者などの生活を支援するなら、消費税の減税こそ急ぐべき対策だと考えます。  市長や理事者は、いつまでも消費税の減税に反対する姿勢を続けるのではなく、私は市民の声に応えることこそ地方自治体の役割だと考えますが、見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 三屋総務課長。  簡潔に答弁のほどお願いします。               (総務課長 三屋晃二君 登壇) ○総務課長(三屋晃二君) 消費税の減税こそ、最も効果的で即効性のある経済対策についてお答えします。  新型コロナウイルス感染症拡大により、様々な国の経済対策が実施されています。消費税の減税についてですが、消費税は国民各層に社会保障の安定財源の確保のための負担を求めることにより、社会保障の充実安定化と財政健全化の同時達成を目指すものであり、現役世代に負担を集中することなくあらゆる世代が広く負担し、将来世代へ負担を先送りにしないためには避けて通れないものと考えます。  これまでどおり全国市長会を通じて、国民の負担がアンバランスとならないような税制度の在り方や経済対策について、地方の意見を十分反映し、適切に実施するよう国に提言を行っていくというのが基本的なスタンスと考えております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員。  残り1分。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) もう時間がなくなりましたので、この項目で止めたいと思っていますけども、今、コロナ対策で国は莫大な支出をして、何とか経済を支えようと躍起になっているんです。社会保障の将来負担だとかそんなことを言っていて、今の経済対策を冷え込ませてどうするんだという議論をしてるのに、全く現状認識が甘くて危機感がない答弁を続ける、こんな市政を継続するのは、私は市民への信頼負託には応えられないことを強く指摘して、一般質問を終わります。 ○議長(松山信裕君) 次に、近藤栄紀君の質問を許可いたします。 ○議長(松山信裕君) 近藤議員。              (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) 市政会の近藤です。通告に従いまして、4項目質問させていただきます。  その前に、まず昨日の丸山議員の一般質問において、山岸市長の20年の業績と市長自身の心情をお聞きいたしました。私もいろいろ思い浮かべることができ、その中でも今まで特に記憶に残っているのは、多くの市長の業績があると思いますが、昨日話がありました2期目の選挙です。多数の議員、団体が対抗馬を支持し、前半は不利でしたが、日を追うごとにだんだん形勢が変わっていくのを感じました。  当時、私はフクタカに勤務しており、当時の社長をトップに、全社員、仕入先、関連会社一丸となって応援したことを今でも覚えております。特に後半3日間は、鳥肌が立つような興奮感があり、決まったときには社員や仕入れ先の仲間と抱き合って喜んだことを覚えております。この勝利があって、勝山の将来の路線が決まったと思いました。それで今の勝山市が存在していると私は思っています。  勝山市長、本当に長い間、ありがとうございました。大変御苦労さまでした。  それでは、1問目の質問をさせていただきます。マイナンバーカードの交付について。  平成28年からマイナンバーカードの交付が開始されました。マイナンバーカードは、本人確認のための身分証明書として利用ができるほか、自治体サービス、e−Tax等の電子証明書を利用した電子申請等、様々なサービスに利用できるとありますが、勝山市のサービスとしてはどのようなものがありますか。  普及率は今年度当初は14.7%にとどまり、国もマイナンバーカードを申請し、マイナポイントの申込みをすると5,000円分のポイントがもらえるなど、普及率を上げるため躍起になっています。  当市においても、マイナンバーカードの交付申請、マイナポイントの申込みのため、市役所内で専用窓口を開設したり、公民館での出張窓口を開設、さらに企業で出張窓口を開設されていると聞いています。このように様々な努力をされていますが、現在の普及率はどのようになっているのでしょうか。  2021年3月からマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになり、2022年にはマイナンバーカード機能のスマホへの搭載、2026年には運転免許証の情報をマイナンバーカードのICチップに登録し一体化する方向で検討しています。このようにマイナンバーカードの活用が拡大する中、勝山市はどのようにマイナンバーカードを普及させていくのかお伺いいたします。 ○議長(松山信裕君) 河野市民・税務課長。             (市民・税務課長 河野 誠君 登壇) ○市民・税務課長(河野 誠君) マイナンバーカードの交付についてお答えします。  マイナンバーカードは、住所、氏名、マイナンバー、生年月日等が記載された顔写真つきのプラスチック製のICチップ付きカードで、平成28年1月より交付を開始いたしています。  マイナンバーカードのサービスの利用として、身分証明書としての利用、電子証明書を利用したe−Taxでの確定申告やマイナポータル上での電子申請のほか、勝山市独自のサービスとして令和2年5月より印鑑登録書としての利用ができるようになりました。  また、令和3年3月から健康保険証としての利用が可能となり、活用シーンも拡大することを踏まえ、今後市として付加サービスの利用について庁内で検討してまいります。  次に、当市のマイナンバーカードの普及率についてお答えします。  普及率向上のため、市といたしましては市民・税務課での専用窓口の設置のほか、新型コロナウイルス感染症拡大が落ち着いた8月より、すこやかでの健診時や各公民館において出張申請窓口開設を行っております。  現在、当市のマイナンバーカード交付率は、令和2年11月15日現在で23.81%であり、県下で一番高い率となっております。また、全国平均が22.43%ですので、全国平均よりも1.38%高い率でございます。  政府も令和3年3月までとしていたマイナポイントの実施期間を令和3年9月まで期間延長をする方針を固めようとしていることや、マイナンバーカードの利活用シーンなどの拡充、普及促進を強化しており、今後、当市においても企業への出張申請や確定申告会場での出張申請窓口開設等を行うなどして、さらなる普及向上に努めてまいります。 ○議長(松山信裕君) 近藤議員。              (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) 昨日もこの質問があったんですが、今、河野課長の話を聞いていても、先がどうなるのかというのが一つもないんです。  例えば、コンビニの対応というのもいつ頃からできるのかと予想もないんですか。例えば今日なんですけど、県会の昨日の一般質問だったと思いますが、新聞の記事に2023年頃に検討していくような回答がたしかあったんです。2023年をめどに全ての行政手続を電子申請できるようにしていくというようなことがあったんですけど、勝山市は、例えばそういうのに並行してなるとか、そういったことも全然ないんですか。まだ全くなしという状況なんですか、マイナンバーカードを利用できる方法というのは。印鑑証明書だけなんですよね、今は。  昨日の答弁でもそういうような言い方で、総務課長もそのような感じでしゃべっておられたんですけど、どうなんでしょう、今後の先行き。というのも、マイナンバーカードが余り浸透しないということなんですが、それをどうするかというのは今話をされましたけど、余り変わらないということですよね。そこをちょっとお願いします。 ○議長(松山信裕君) 河野市民・税務課長。             (市民・税務課長 河野 誠君 登壇) ○市民・税務課長(河野 誠君) 市民・税務課では、特に中心となってやっていかないといけないのは、コンビニでの住民票とか交付だと思われるんですけども、これ実は毎年のように庁内の中で検討させていただいているんですけども、どうしても費用がたくさんかかるということで、今年も庁内で検討させていただいたわけですけども、現在、またデジタル庁ができて、国から何か有利な補助とかそういうものが新たにできないか、国がどこまで、変な話ですけども、力を入れてくれるのかという支援も期待しておりまして、いつまでにというのは今お答えできないんですけども、そういうところに着目しておりまして、今後何かそういう形で進めていきたいと思っているところでございます。 ○議長(松山信裕君) 近藤議員。              (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) ありがとうございました。  結局、国の施策に乗った方向でということなんで、お金もかかるのも分かりますが、昨日言われていたと思いますが、少しずつでもできるように、またPRできるように、勝山市のホームページもマイナンバーカードで出してみますと、2018年6月に更新したきりなんです。内容としましては、ごく一般のどこにも載っている内容だけなんです。  結局、総合サイトへ行くようになってるんですけど、勝山市の意志というのか、PRというのはひとつもできないのもあるのかもしれませんけど、今後どう勝山市がやっていくかというのを入れておいてほしいと思います。  次に2番目、雁が原の活用についてお尋ねいたします。  雁が原については、9月の全員協議会において勝山観光施設株式会社の破産の手続が3月1日、2者の再生事業者の募集報告、3月23日、4月1日が2者の辞退、8月21日、換価未了の資産の買取り打診があり、市としては、当面、雁が原を活用する見込みがないため、取得はしないことにしたと経過報告がありました。  そこでお伺いします。2者の辞退はどのような理由か、現在、雁が原はどのような状況なのかお伺いいたします。  雁が原は、土地の大部分を勝山市が保有しています。この土地を積極的に活用しなければならないと思いますが、いかがお考えでしょうか。  雁が原は、県立恐竜博物館にも近く活用価値があると思います。自然公園、キャンプ場、自然牧場、駐車場など、さらに永平寺のように自動運転車を雁が原と恐竜博物館の間を走らせるのも夢があり、現実味が私はあると思います。市は積極的に雁が原の活用をお考えかお伺いします。 ○議長(松山信裕君) 竹生農林政策課長。              (農林政策課長 竹生禎昭君 登壇) ○農林政策課長(竹生禎昭君) 雁が原の活用についてお答えします。  破産管財人がスキー場再生事業者の募集を行い、申出のあった2者の辞退の理由につきましては、スキーシーズンの営業に関し、今後の降雪の見込みが不安定なことや、グリーンシーズンの営業利益でスキーシーズンの損失をカバーできる事業計画の策定が難しいこと、加えて新型コロナウイルスによる影響で試算ができないとの理由であるとお聞きしております。  現在の雁が原の状況につきましては、破産管財人による破産手続が引き続き行われています。また、恐竜博物館の機能強化整備に伴う建設発生土を雁が原に仮置きしたい旨、県より申請があり許可しましたので、令和5年10月まで正面ゲレンデに、高さ約7メートル、約9,800立米の土砂が仮置きされます。  今後の雁が原の活用につきましては、現時点において市の負担が発生するような活用は困難でありますが、民間事業者等からの御提案に対しては、常にオープンな状態で協議に臨んでまいりたいと考えております。 ○議長(松山信裕君) 近藤議員。              (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) 今、雁が原のお話を聞きまして、これも去年の3月ですか、山田議員等も質問されておりました。その後に全協等でお話をお聞きしました。  ただ、私も雁が原があのままなくなってしまうというのはどうしても惜しいので、今、恐竜博物館、また水芭蕉が近くにありますんで、民間資本では何かなると思います。絶好の場所だと思いますので、積極的にもし募集等でもあれば、前向きに進めていただきたいと思います。  次に、学校給食の公会計化についてお伺いいたします。  文部科学省では、教員の業務負担の軽減等に向け、学校給食費の公会計化を促進するとともに、保護者からの学校給食費の徴収・管理業務を地方公務員団体が自らの業務として行うことを促進している。  勝山市では、教員の業務分担、給食費の滞納をどのように把握していますか。  福井新聞によりますと、福井県ではあわら市、池田町、若狭町、おおい町、高浜町の5市町で公会計を実施しており、福井市など9市町と特別支援学校などの県立高校は導入を予定していないと書いてありました。  残る勝山市と越前市は導入を検討しているとありましたが、現在の状況をお伺いいたします。 ○議長(松山信裕君) 鳥山教育総務課長。              (教育総務課長 鳥山健一君 登壇) ○教育総務課長(鳥山健一君) 学校給食費を自治体が徴収する、いわゆる公会計化については、県内では給食センター方式の学校のみが採用しており、当市のように自校式の学校では公会計化が進んでいない現況にあります。  また、他市町の公会計化を導入済みの学校においても、依然として徴収は教材費等と併せて学校が行った上で、給食費相当額を学校から市町に納める形としており、集金業務の負担の面では個別の会計方式と大きく変わらない状況にあります。  勝山市では、食材の購入に地元業者を使っていたり、地元農家から提供される野菜などを献立に取り入れるなど、細やかな対応をしており、このためには個別会計方式のほうが都合がよい面があります。  なお、給食費の集金の確認や食材費の支払いは、各学校の給食費会計担当の教員が行いますが、口座振替が導入されて以来、教員の業務負担は大幅に減少しています。  また、滞納が発生した場合は、管理職を初め担任や学年主任、事務職員などが協力して対応することになりますが、現時点で滞納はほとんどありません。  一方、教員の働き方改革の一環として、学校給食費の公会計化も課題として挙げられていることから、給食の提供方法全体を見直す中で、文部科学省が作成した学校給食費徴収・管理に関するガイドラインや、既に実施している自治体の運用方法などを参考にしながら、学校給食費の公会計化についても研究してまいります。 ○議長(松山信裕君) 近藤議員。              (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) ありがとうございました。  前回、私は質問させていただきましたが、調理員の関係といいますか、将来的にセンター方式でやることも考えていかなければならないような答弁をされてましたけど、そういったとこも含めて公会計が始まるということで理解すればいいんですか。 ○議長(松山信裕君) 鳥山教育総務課長。              (教育総務課長 鳥山健一君 登壇) ○教育総務課長(鳥山健一君) ただいまの御質問にお答えします。  前回の近藤議員の質問に、給食調理業務の業務委託であるとか、センター化なども含めて検討していくとお答えしております。給食の提供方法が変わっていく中で、そういう全体を見直す中で、一緒に公会計化についても検討していきたいということでございます。 ○議長(松山信裕君) 近藤議員。
                 (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) 今後もよろしくお願いいたします。  最後になりますが、4番目、中学校の再編についてお伺いいたします。  6月定例会におきまして、丸山議員の一般質問におきまして、梅田教育長は、県より高等学校教育問題協議会に今後の県立高校の在り方について諮問し、小規模な学校であっても地元市町の密接な協力を得ながら、高校の魅力化を進めて、地域のためにできる限り存続させることが望ましいと答申がありました。  また、その中で勝山高校など地域の普通科系高校においても、進学を支援する新たなシステムの導入や夜間の自習室などの環境整備などに加えて、中高の一貫した教育体制の充実についても提言され、それを踏まえ市教委と県教委との間で、主に中高併設・連携の意義について話合いを進めており、今後は勝山高校も含めて具体的な連携の在り方、内容についてすり合わせを行い、できるだけ早くいい形で協議が整うように尽力し、勝山市における教育環境の向上を目指していきたいと答弁されました。その後、進展があればお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長(乾 章俊君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 昨日の吉田議員の御質問では、中学校再編に関しましての現状、あるいはまた当面のスケジュール、そしてまた市民等への説明の在り方等々につきまして、私どもの現時点で考えている状況につきまして答弁をさせていただきましたけれども、今ほど近藤議員からは、県の高等学校教育問題協議会、いわゆる高問協と申しますけども、そこの答申が出てから後の、今日までの進展が何かあったのかどうかといった御質問でございますので、それに対してお答えいたします。  中高連携と勝山高校の魅力化を一体的に捉えて取り組もうとする私どもの考え方につきましては、いわゆる高問協の答申内容と方向性を一にするものと捉えているところであります。そして、県の教育委員会におきましても、我々と同様といいますか、共通認識を持っていただいていると受け止めております。  そこで、これまでは市の教育委員会と県の教育委員会との間で事務レベルでの話合いをしてまいりましたけども、今年6月に高問協から答申が出されて以降は、より具体的な検討をするための場を持つことにいたしました。  昨日もちょっと申し上げましたけども、いわゆる三者協議という形なんですけども、それに先立ってまず勝山の地元で市の教育委員会、そして中学校の校長、そこに勝山高校の校長にも加わっていただいて、三者協議によってすり合わせを行っているということでございます。  我々、机上の考え方だけではなくて、中学校、高校の学校現場、それとのすり合わせということであります。地元ではそういう形なんですけども、県においては県教委、市教委、そして勝高の校長、この三者協議という形で話合いを進めてきているところでございます。  そこで、その協議の中身は何だということでございますけども、中高連携に取り組む場合に、まず、あくまでも高校の魅力化・特色化とここの生徒数の増、これを図ること。そして、新中学校の活性化も図る二つのことを大きな命題として、これを大前提として、それでは中学校と高校の連携はどういう場面で、どういう形態で、どういう内容で実施が可能かなどなどについて協議をしているところであります。  現時点におきましては、まだ基本的な考え方のすり合わせでございますけども、この先、県が正式に勝山市での中高の併設・連携の方向性を表明していただければ、さらに詳細な詰めをしていきたいと考えているわけでございます。  もちろん、その際には市議会にも進捗状況を御説明しながら、また十分御意見をお聞きして、その先の作業を進めていきたいと考えている次第であります。 ○議長(松山信裕君) 近藤議員。              (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) ありがとうございました。  高校の話になってしまうんですけど、県立にかかわらず福井市内の私立高校が、北陸、仁愛、福井工大福井、それと啓新、これが進学コースの併願専用が、来年から併願が廃止になって専願制になると聞いています。特進はまだ検討中だということでしたが、その中で啓新の荻原校長の記者への答えの中で、少子化が進む中で、選ばれる高校になるために魅力を出していかなければならない、最初から行きたいという学校になっていかなければ発展は望めないというコメントを出しておられるんです。私立も必死でいい生徒を取りたいというような方向で進んでいるんだと思います。  中学校の再編と勝山高校の併設というのが並行になっていますけど、昨日の教育長の答弁で、時期はまだ2024年から25年という目標がありましたが、それにこだわらずにやっていくコメントがあったんですけど、なるべく早く結論を出していただいて、その前に、今言われるとおり、勝山高校をどうしていくのかが一番大切になってくるかと思いますので、その辺も中学校と高校とダブルになってしまいますけど、よろしくお願いしたいと思います。  これで終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(松山信裕君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午後 2時36分 休憩                 午後 2時50分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○議長(松山信裕君) 再開いたします。 ○議長(松山信裕君) 中山光平君の質問を許可いたします。 ○議長(松山信裕君) 中山議員。              (2番 中山光平君 質問席登壇) ○2番(中山光平君) 2番、中山です。よろしくお願いします。  これまでの新型コロナの対応を見ていると、新型コロナ自体の情報とその対応策の情報、また支援策、助成金やキャンペーン情報など、日々変わっていく新しい情報を追っていくだけでも苦労したという声を多く聞きました。  勝山市では、そういった情報を伝える主な媒体として、広報誌やホームページ等を利用していますが、伝えるべき情報が増加、更新を続ける非日常においては、広報誌では対応が遅くなってしまいます。逆にホームページにおいては、情報の更新は早いものの、受取手が能動的に情報を取得する必要があり、情報技術が進んできた現在においては、受け取りやすいとは言いづらい状況かと思います。  これらの問題を解決する一例として、LINE SMART CITY GovTechプログラムの活用を提案いたします。このプログラムは、LINE Fukuoka株式会社と福岡市が共同で福岡市LINE公式アカウントの機能を拡張してきたものです。  このプログラムの何が評価されているのか、その答えは機能にあると思われます。機能を三つほど抜き出して簡単に紹介いたします。  一つ目は、セグメント配信です。この機能を利用すると、指定したユーザーだけに情報を配信することができます。例えば、防災や子育て、イベント情報などを必要な方に配信可能です。また、市民側からも欲しい情報を選択することもできます。このセグメント配信を使用することで、日々更新されていく情報でも即時配信、受信が可能となります。  二つ目は、アンケート機能です。これはLINE上で展開するアンケートフォームを使ったウェブフォーム形式で行うものです。  三つ目、チャットボットを使ったよくある問合せの自動案内機能です。日常における使用例としては、各家庭で出たごみの名前を入力すると、ボットが分別方法などを回答するということが可能です。また、各種手続を案内することも可能であり、実際に福岡市では特別定額給付金案内機能を提供し、10万回以上の利用がありました。  このような機能を使うことで、日常、非日常を問わず情報伝達速度が高まり、市民との情報の双方向性も強化されます。また同時に、電子機器の扱いになれない方もいることは事実であります。その対応も模索し続ける必要がありますが、情報を受け取れる方にはしっかりと届けることができる体制をつくる必要があると考えます。勝山市の見解をお聞かせください。 ○議長(松山信裕君) 三屋総務課長。               (総務課長 三屋晃二君 登壇) ○総務課長(三屋晃二君) 情報伝達機能の強化案についてお答えします。  スマートフォンアプリとして定着しているLINEは、ユーザー同士であれば国内、海外、通信キャリアを問わず、無料で音声通話、ビデオ通話、チャットが楽しめるコミュニケーションアプリです。  2011年6月にサービスが開始されて以来、世界230以上の国と地域で利用されています。日本国内での利用者は8,400万人以上おり、日本の人口の66%以上をカバーしている、まさに生活インフラと言えるアプリです。  LINE株式会社は、昨年の5月21日から地方公共団体プランの提供を開始し、地方公共団体はLINE公式アカウントを無償で利用できるようになりました。この地方公共団体のLINE公式アカウントを活用し、プログラム等により機能拡張することで、市民の方々は各種申請や届出、モバイル送金決済サービス、LINEペイを利用した税金のキャッシュレス支払い、災害時における市民の避難方法の緊急連絡など、様々なサービスを提供できるようになります。  議員御提案の福岡市の事例のほか、東京都渋谷区、神奈川県、大津市、伊勢市など、全国の多数の自治体で既に運用されています。勝山市としても、LINE公式アカウントの立上げ準備を行い、サービスを提供するためのシステムの研究を既に行っているところです。  昨日の安岡議員にも御答弁いたしましたが、IT投資の効果を高めるため、一体的なシステム企画を適切に行い、引き続き導入について検討してまいります。 ○議長(松山信裕君) 中山議員。              (2番 中山光平君 質問席登壇) ○2番(中山光平君) 今回の一般質問では、あくまで一例として当プログラムを提案いたしましたが、今後におきましては、ITを利用・消費するだけではなく、IT関係の人材の育成や育成した人材の働く場づくり、そして生産した商品の販売までを強く意識してIT化を推進していくことが肝要であると考えます。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(松山信裕君) 次に、下牧一郎君の質問を許可いたします。 ○議長(松山信裕君) 下牧議員。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) 新風会・公明の下牧一郎でございます。今定例会、最後の一般質問となりました。  また、市長に対しましても、20年間での最後の一般質問となりますので、私の一般質問が終わりましてから、市長に改めて感謝の言葉を述べたいと思いますので、先に一般質問をさせていただきたいと思います。  私の一般質問は、平泉寺及び周辺観光資源のこれからについての1問だけでございます。  新型コロナウイルスの感染拡大以降、日本の観光産業は大きなダメージを受けています。これからどうなるのか、今何をするべきなのかと多くの観光事業者の方々が悩んでいます。  政府は、GoToキャンペーンを打ち出し、観光産業を含む地域経済を再生しようとしましたが、残念ながらコロナの第3波が起きてしまい、計画の見直しを余儀なくされています。  コロナウイルスが拡大するまでは、大きな盛り上がりを見せていたインバウンドは、訪日観光客の突然の消滅で関係者が大きな影響を受けており、インバウンド依存からの脱却という言葉すら聞こえてくるほど風当たりが一気に厳しくなりました。  確かに、インバウンドに偏った事業展開を行っていた事業者は特に困窮しています。既に立ち行かなくなってしまったケースでは、インバウンドへの一極集中が理由の一つとして挙げられています。  そんな中、これからは国内需要に集中と方針転換を決める声も聞こえてきます。インバウンドが活況であればインバウンドに集中し、インバウンドがゼロになれば、今度は国内に集中する。  日本国内の観光マーケットには、それだけではいずれ事業が立ち行かなくなってしまう構造的な問題が存在しています。この問題を解決するためには、インバウンドは必要不可欠であり、そのため国が一丸となってインバウンドの取り込みに力を注いできました。  しかしながら、コロナにより大きく世界が変わった今、これまでと同じやり方ではいけないことも確かだ。日本の観光が持続的発展を遂げていくためには、中長期的な視点で、全く新しい戦略を組み直す必要がある。新しい戦略とは何か、そして新型コロナウイルスにより観光の形が変わる中、行政は今何をすべきか。  この予想だにしなかった窮状の中、それでもインバウンドにこだわるのは、インバウンドこそが日本の観光マーケットの構造的な問題を解決し、観光全体の振興に効果をもたらすと考えます。  日本の観光マーケットの構造的な問題とは何か。  まず、平日と休日の需要格差が挙げられます。日本の観光は土日、夏休みなど、決まった曜日や時期に集中し、通常の平日やオフシーズンの時期とのギャップが激しいため、そのため安定的な事業運営や雇用を確保することが難しいのが実情です。  次に、少子高齢化の問題があります。  日本は2025年、高齢者が3割を超える超高齢社会に突入します。消費の担い手である労働人口が減少することで、経済成長も鈍化することが予想されています。特に地方においては、若年層人口の流出に加え、労働人口の減少が進むためさらに深刻です。そんな悩みを解決してくれたのがインバウンド客だったのです。  訪日旅行者は、当然ながら休暇のパターンが日本人と異なります。そこで、平日やオフシーズンの需要を日本人に代わって埋めてくれる存在になります。また、年々労働人口が減り、苦しむ地方の方々が地域全体で生き残っていくため、観光需要の平準化に加え、消費額も多いインバウンドの取り込みに力を入れてきたことはごく自然な現象だったと言えます。  インバウンド旅行者は、多少の不便は気にせず、むしろ公共交通が発達していない地方でしか味わうことができない日本的なもの、日本独特なものに対してインバウンド客は魅力を感じます。特に日本の伝統文化や自然、神社、寺院などに関心があります。また、日本特有の生活様式を体験してみたいという方も多く、需要と供給がうまくマッチしています。  日本人観光客だけを見てみると、多くの団体客は比較的年齢層が高い人が積極的に活発に観光バスに乗って、平日の比較的移動しやすい時間帯に観光地巡りをしているように思われます。  以上を踏まえて、勝山市の観光を考えると、今は恐竜博物館に親子連れが、土日や連休、春休み、夏休みなどに観光客が殺到し渋滞が発生し、この対応に県と市が連携して進めています。  しかし、私が思う観光地とは平泉寺であり、平泉寺を中心とした越前大仏や勝山城だと思います。特に平泉寺には、長い歴史と日本特有の文化があり、日本遺産にも認定されています。  市長は、市政20年間で一貫して平泉寺に力を注いでこられ、今の平泉寺が出来上がりました。もちろん、平泉寺町民の並々ならぬ平泉寺愛が市長の心を動かし、行政を動かしてきたことは言うまでもありません。  特に平泉寺町民の平泉寺愛は、簡単にまねできるものでもなく、もちろんお金で買えるものでもありません。この平泉寺愛こそが観光客を呼び込み、特にインバウンド旅行者には、日本に来てよかった、日本人はすばらしいという感動を与えます。この感動こそが観光地にとって最も大切で持続的発展を可能にする最大要因だと思っています。  そこで、市長に伺いたいのですが、勝山市の観光の中心になり得る平泉寺及び周辺観光資源のこれから進むべき道をどのように思い描いておられるのか伺いたい。ちなみに周辺観光資源とは、越前大仏や勝山城、九頭竜川の景観や鮎、里山の風景などです。  以上、ぜひとも市長の御答弁をお願いいたします。 ○議長(松山信裕君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 以前にジャーナリストの三神万里子さんとお話をしていた折に、勝山市はタイムマシーンのようなまちですねと言われたことがあります。それは、1億年前の恐竜に始まり、7000年前の三室山縄文遺跡、中世の白山平泉寺、江戸時代末期の旧木下家、大正時代の雰囲気が残るえちぜん鉄道勝山駅舎や花月楼、機やの歴史を伝えるゆめおーれ勝山など、どれも本物の遺産に触れ、悠久の歴史に浸ることができるからです。  その中で、白山平泉寺は特異な光を放って多くの人を引きつけています。平成29年、2017年ですが、このときの白山開山1300年祭がきっかけとなって、白山平泉寺の魅力が多くの人に知られ、昨年の観光客入込数は20万人を超えております。  平泉寺の人気は年々高まってきておりまして、私の手元に毎日届けられるんですけれども、まほろばの業務日誌から、訪れる多くの人からの絶賛の声が届けられてきます。例えば、コケが美しくてすばらしい、境内に入ると観光地という言葉がそぐわない、霊気とも言える独特の空気があると絶賛の声が届けられております。  なぜこのように絶賛されるのか、それは見てもらいたい、来てもらいたいとこびる観光地ではないことがまず第一だと思っております。また、本物の遺跡や遺物を見て、往時の世界に引き込まれ、非日常に没入できること。さらには突然消失した大規模な宗教都市の解明されていない未知の部分に、自分なりの想像を巡らすことができる楽しみなど、こういった知的好奇心を刺激されるこのような要素が人を引きつけているのではないかと私なりに解釈しております。  そして、この境内がはるか昔からすばらしい状況を維持保全してこられたのは、議員の言われる平泉寺町民のまさしく平泉寺愛によるものであると、私も同感しております。したがって、白山平泉寺エリアの指定管理業務は、平泉宮司さんとの信頼関係もあって、私は平泉寺町民の参加なくしては成り立たないと思っております。  また、定番の京都、奈良に飽き足らないインバウンド旅行者には、白山平泉寺はこれから大きな人気が出てくると思います。現に新型コロナによって実現しませんでしたけれども、昨年、私はタイの旅行者の社長を平泉寺に案内して、エージェントを対象にしたツアーを組んでくれるところまで話がいっておりました。  平泉寺の発掘とこれからについては、次のように考えております。  まず、歴史的に平泉寺坊院跡などの発掘調査が始まったのは、平成元年、1989年からです。昭和10年に白山神社境内の約14.6ヘクタールが国史跡に指定されておりましたけれども、その後、この史跡周辺において、土地改良事業など各種の開発工事が行われるようになりまして、遺構の破壊が進む状況となりました。  そこで勝山市では、平成元年度から5か年計画で重要遺跡緊急確認調査事業により、遺構の広がりや性格を確認する発掘調査を実施いたしました。今井市長の時代です。  その結果、数百の僧坊跡や縦横に走る石畳道、石垣などが良好な状態で確認されたのであります。平泉寺遺跡の範囲は、現在の集落を中心に約200ヘクタールにも及ぶことも分かりました。これほど広大で貴重な遺跡を末永く保護していくためには、史跡の範囲拡大を図ることが急務となり、平成6年に史跡範囲の拡大を申請し、平成9年3月に認可されました。  そして、史跡保存管理計画書を策定いたしまして、史跡公有地化や発掘事業、保存修理事業、またガイダンス施設である歴史探遊館まほろばの整備などを進めてきたわけであります。  しかしながら、現在まで発掘調査が完了しているのは、史跡面積全体200ヘクタールの僅か1%程度です。1%発掘するのに30年がかかっておるのですから、100%完了するまで、ピッチを上げてもあと何十年、何百年かかるかもしれない大事業であります。  しかし、私は焦ることはないと思っています。なぜなら、史跡に指定されている200ヘクタールの保存を確実にしておけば、その地面の下に眠っている遺跡や遺物は、発掘されるまでなくなることはなく、手つかずの状態で眠り続けているからです。  または、思わぬ大発見があって、その全貌を解明するために一気に発掘調査を進めることになるかもしれません。200ヘクタールの史跡の中には、まだ発掘されていない西蓮院や明王院など多くの坊院跡があり、往時の隆盛を忍び、今後の発掘調査によって500年前の栄華の時代の全貌が明らかになる。そして、往時の隆盛を忍ぶことができる日が来ることを心待ちにしております。  また、越前大仏、勝山城博物館は、平泉寺と近接した位置関係にあり、連携した観光ができるロケーションにあると思います。今後、勝山ニューホテルに宿泊して、この3か所を回る滞在型の観光コースを積極的に売り出す工夫が必要だと思います。このことは、次期市政へしっかりと引き継いで、平泉寺、そしてその周辺の観光の発展を図っていきたいと考えております。 ○議長(松山信裕君) 下牧議員。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) ありがとうございました。  今ほど市長の答弁で、平泉寺の発掘の歴史やら、そして勝山城、越前大仏の連携の観光の重要性などたくさんよい点と、これから我々もそれに向かって、議会としても一致団結して協力していきたいと、今改めて強く思いました。  今回、私の質問でインバウンドという観光客のことを申し上げましたが、本当にコロナが発生してから、もうインバウンドという言葉がニュースでもテレビでも一切聞かなくなりました。しかし、これは必ずまたコロナが収まると、復活してくると私は思っております。
     実はつい先日、NHKの東京本社からスタッフが平泉寺に来まして、2日間かけて平泉寺を録画していきました。なぜ東京本社からわざわざ、福井でなくて東京本社のNHKが来たのかということを不思議に思いましたら、宮司さんいわく、平泉寺の案内を全編、英語バージョンで海外放送するためにわざわざ東京本社から来たんだと。それで、2日間かけて平泉寺を撮っていったと。  それを聞いたときに、まさにNHKもこのままでは観光というものが駄目になるのではないか、そして海外のお客様をこの平泉寺へ、日本全体のことを指しているとは思いますけども、やはりインバウンドというのが日本にとっても大変必要だろうという大局から、改めてこの時期に平泉寺に来て、丁寧に2日間も滞在して録画していったんだろうと、私はそのように前向きに考えております。  やはりこのことから考えましても、勝山市としても長期的な視点から、平泉寺の観光、平泉寺、そして勝山城、そして越前大仏というものを長期的な視点で長い目を持って大切に大切に育てていきたいなと。  また、理事者の方々もぜひともそういう観点から、平泉寺のことを大事にしていただきたい。我々議会もそれを一生懸命バックアップしていきたいと思いますので、どうかこれからもよろしくお願いしたいと思います。  これで私の一般質問は終わりたいと思いますが、最後に、山岸市長、市政20年間、本当にありがとうございました。  私が議員になりましてすぐに、市長と何回か個人的にもお酒を酌み交わしながら熱い市長の思い、市政に対する思いをお聞きした覚えがあります。  実は先日も、これは奥様とふいに町でお会いしたときに、市長は県議を5年ですか、で市長20年と、合計25年の政治家生活ということで、その間、多分奥様の言葉の裏には、奥様も大変苦労されたんではないかという勝手な憶測ですけども思いがちょっと伝わってきました。  しかし、私が思いますのに、市長はもう私が知る限りにおいては、一度も病気もせずに1年365日、ほとんど休まずに勝山市政のために頑張ってこられた。本当にありがとうございました。お疲れさまでした。  終わります。             ――――――――・―――――――― ○議長(松山信裕君) 以上で一般質問を終結いたします。 ○議長(松山信裕君) 次に、日程第2、請願陳情について報告でございますが、12月1日までに受理いたしました請願陳情は、お手元に配付の請願陳情文書表第1号のとおりであります。総務文教厚生委員会に付託いたします。 ○議長(松山信裕君) 以上で、本日は散会いたします。           ―――――――――――――――――――――――          午後 3時21分 散会...