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令和元年 9月定例会(第3号 9月18日)

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  1. 勝山市議会 2019-09-18
    令和元年 9月定例会(第3号 9月18日)


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    最終取得日: 2023-06-14
    令和元年 9月定例会(第3号 9月18日)                   令和元年9月               勝山市議会定例会会議録第3号 令和元年9月18日(水曜日) ───────────────────────────────────────────                         令和元年9月18日(水曜日)午前10時開議 第 1 一般質問 第 2 議案第16号 令和元年度勝山市一般会計補正予算(第2号) 第 3 議案第17号 令和元年度勝山市国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 第 4 議案第18号 令和元年度勝山市介護保険特別会計補正予算(第2号) 第 5 議案第19号 勝山市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の制定            について 第 6 議案第20号 勝山市職員の育児休業等に関する条例の一部改正について 第 7 議案第21号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う            関係条例の整備に関する条例の制定について 第 8 議案第22号 消費税及び地方消費税税率引上げに伴う関係条例の整備に関す            る条例の制定について 第 9 議案第23号 勝山市行政財産使用条例等の一部改正について 第10 議案第24号 勝山市印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正について 第11 議案第25号 勝山市子どものための教育・保育に係る利用者負担額に関する条
               例の一部改正について 第12 議案第26号 勝山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関す            る基準を定める条例の一部改正について 第13 議案第27号 勝山市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部            改正について 第14 議案第28号 勝山市火災予防条例の一部改正について 第15 議案第29号 勝山市体育施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について 第16 議案第30号 勝山市道の駅「恐竜渓谷かつやま」の指定管理者の指定について 第17 認定第 1号 平成30年度勝山市歳入歳出決算の認定について 第18 認定第 2号 平成30年度勝山市水道事業会計利益の処分及び決算の認定につ            いて 第19 請願陳情について(報告) 第20 議会広報特別委員会の設置について 第21 議会改革特別委員会の設置について 追加日程 第 1 誘客拠点整備に関する特別委員会の設置について 第 2 決算特別委員会の設置について 本日の会議に付した事件 第 1 一般質問 第 2 議案第16号から議案第30号、認定第1号及び認定第2号 第 3 請願陳情について(報告) 第 4 誘客拠点整備に関する特別委員会の設置について 第 5 決算特別委員会の設置について 第 6 議会広報特別委員会の設置について 第 7 議会改革特別委員会の設置について 出席議員(16名)       1番  松 本 聖司郎 君      2番  中 山 光 平 君       3番  安 岡 孝 一 君      4番  冨士根 信 子 君       5番  高 間 清 一 君      6番  久 保 幸 治 君       7番  竹 内 和 順 君      8番  吉 田 清 隆 君       9番  下 牧 一 郎 君     10番  近 藤 栄 紀 君      11番  下 道 惠 子 君     12番  丸 山 忠 男 君      13番  松 山 信 裕 君     14番  帰 山 寿 憲 君      15番  乾   章 俊 君     16番  山 田 安 信 君 欠席議員( 0名) 説明のため出席した者    市       長      山岸 正裕 君    副   市   長      水上 実喜夫君    教   育   長      梅田 幸重 君    政策推進部長財政課長事務取扱 小沢 英治 君    総務部長           伊藤 寿康 君    健康福祉部長福祉児童課長事務取扱                   谷出 雅博 君    産業・観光部長林業振興課長事務取扱                   山本 典男 君    建設部長都市建設課長事務取扱 木下 秀樹 君    消防長            横山 定守 君    教育部長           谷口 文弘 君    総務課長           三屋 晃二 君    未来創造課長         谷内 英之 君    健康長寿課長         櫻井 陽子 君    市民・環境・税務課長     河野  誠 君    商工観光・ふるさと創生課長  北川 昭彦 君    上下水道課長         山内 千鶴代君    農業委員会事務局長農業政策課長                   竹生 禎昭 君    消防署長           本田 康雄 君    会計管理者兼会計課長     西  美智子君    教育総務課長         鳥山 健一 君    生涯学習・スポーツ課長    中村 千鶴子君    監査委員事務局長       池田 西弘 君    廃棄物対策室長        藤澤 和朝 君    文化財保護室長        寶珍 伸一郎君 事務局出席職員      局   長  山 岸 善太郎      書   記  北 川 一 雄      書   記  須 見 大二郎                 午前10時00分開議 ○副議長(乾 章俊君) これより本日の会議を開きます。             ――――――――・―――――――― ○副議長(乾 章俊君) 会議録署名議員は前回のとおりであります。             ――――――――・―――――――― ○副議長(乾 章俊君) この際、諸般の報告をいたします。  松山信裕君は、所用のため遅刻する旨の届け出がありました。 ○副議長(乾 章俊君) 以上で諸般の報告を終わります。             ――――――――・―――――――― ○副議長(乾 章俊君) 昨日に引き続き、日程第1、一般質問を行います。 ○副議長(乾 章俊君) まず、冨士根信子君の質問を許可します。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) おはようございます。4番、市民の会、冨士根信子です。2点について質問させていただきます。一問一答でお願いいたします。  このたび当選させていただきました。4年間一生懸命務めさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。  最初に、勝山市生涯学習センター友楽喜についてお尋ねいたします。  去る7月14日の福井新聞に、定例市議会で来年3月をめどにした勝山市生涯学習センター友楽喜を閉鎖し、生涯学習の機能を市民会館などに移す方針について、利用者の話をよく聞いて、結論を急がずベストの方向は何か検討していきたい、山岸市長は述べておられます。そして、市教育委員会はこれを受けて友楽喜の閉鎖時期にこだわらない姿勢を示したとあります。  そこで、まず確認のために質問いたします。行政の立場は、生涯学習センター友楽喜の移転時期を見直すだけで、移転することは変わらないという立場なのでしょうか。それとも移転の時期を見直すだけで、友楽喜を移転することも見直すとの立場なのでしょうか、お伺いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 谷口教育部長。               (教育部長 谷口文弘君 登壇) ○教育部長谷口文弘君) 冨士根議員の御質問にお答えいたします。  生涯学習センター友楽喜の今後の移転の方針についてということでございますけれども、現段階では、移転の中身を含めまして、特に定めを設けず、利用者の方々と話し合いを続けていきたいと考えてございます。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) 時期を見直すだけで、いずれ移転したいというお答えでしょうか。ありがとうございます。  友楽喜の現在の利用者の実績をお伺いいたします。
    ○副議長(乾 章俊君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 質問の内容と違うんですね。事前に通告しているんですから、しっかり事前通告した項目に従って答弁をしたいと思いますが、議長の判断で許可するんですか。一般質問は事前通告制になってるんですよ。 ○副議長(乾 章俊君) 休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午前10時06分 休憩                 午前10時07分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○副議長(乾 章俊君) 再開いたします。 ○副議長(乾 章俊君) 通告の中にはなかったということでございますけれども、概要だけは申し上げることはできるということでございますので、その辺は判断をいたしましてお答えをさせます。 ○副議長(乾 章俊君) 中村生涯学習・スポーツ課長。             (生涯学習・スポーツ課長 中村千鶴子君 登壇) ○生涯学習・スポーツ課長中村千鶴子君) 生涯学習センター友楽喜の利用者数をお答えさせていただきます。  平成29年度の延べ利用者数は1万3,584、平成30年度につきましては1万4,290名でございます。以上でございます。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) ただいまの報告では、友楽喜の利用状況は大変よいようですね。なのに友楽喜を移転したい理由は何でしょうか、お伺いします。 ○副議長(乾 章俊君) 谷口教育部長。               (教育部長 谷口文弘君 登壇) ○教育部長谷口文弘君) 生涯学習センター友楽喜につきましては、利用状況のことについても緩和してございますけれども、平成28年5月に策定されました勝山市公共施設等総合管理計画に基づきまして、教育委員会におきまして所管する施設のあり方について検討した中で、友楽喜につきましては市の中心部に立地し、冷暖房やエレベーターなどの設備が整った勝山市民会館教育会館に機能を集約・複合化することが、サービスの質を維持しながら公共施設全体の効率化に資するとの結論に至りまして、その結果、移転を皆様にお伝えしたわけでございます。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) ただいまの理由状況をお聞きして、友楽喜を移転する理由が納得できません。  今おっしゃったように、平成29年度延べ利用者数は1万3,584、平成30年度は1万4,289、自主グループ17団体、約170が利用活動し、勝山市民総合大学40講座が設けられ、約3,400が受講し、学びの場として活用しております。この利用者が全て受け入れない状況にあると思います。  その上、少子高齢化社会を迎え人生100歳時代、これから高齢者はまだまだふえていくことでしょう。そのたちが生き生きと活動するために、趣味や特技、学習を楽しんでもらい、健康長寿を目指してもらわなければなりません。そのためには、十分な活動ができる環境を整えることが大切です。友楽喜を移転する理由が納得できません。  友楽喜が移転した後、現在使われている建物はどのように利用されるのでしょうか、お伺いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 谷口教育部長。               (教育部長 谷口文弘君 登壇) ○教育部長谷口文弘君) 生涯学習センター友楽喜がもし移転した場合でございますけれども、その後の跡地利用については、現在のところ特に定めているものはございません。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) ありがとうございます。  建物はまだ検討されていない、どうなるか決まっていないとおっしゃいましたが、以前の説明会のときに、5月でしたか、なくなった後はどこか誘致する企業を探して、それからまたどこか、何かを考えるという答えでした。  でも、友楽喜の移転問題でどうしても納得がいかないのは、友楽喜の移転が利用者に説明されたのは4月26日でした。利用者に説明する前に、行政は友楽喜の移転について既に決定されていた様子でした。友楽喜を今年度をもって移転する計画は、どのように立てられ、どのようなプロセスを経て決定されたのかお伺いしたいです。お願いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 谷口教育部長。               (教育部長 谷口文弘君 登壇) ○教育部長谷口文弘君) 先ほど述べましたとおり、平成28年5月に策定されました勝山市公共施設等総合管理計画に基づきまして、教育委員会におきましては、市民会館や教育会館に機能集約・複合化することが、サービスの質を維持しながら公共施設全体の効率化に資するとの結論に至りました。  またその際に、これらの施設に移転した場合の部屋割りや利用時間等を試算したところ、多少の調整は必要なものの、集約は十分可能と判断されたことから、平成32年、令和2年4月を目途に移転を進めたいという方針を立てました。  こうした市の方針につきましては、昨年12月に議会に御説明し、その際に利用者の意見をよく聞くようにとの御指示をいただきましたので、本年5月までにかけまして、同センターの利用者への説明会を3回開催するとともに、生涯学習センター友楽喜運営審議会定例教育委員会、勝山市文化協会の総会、社会教育委員の会などにおいても説明をさせていただいて進めさせていただいたところでございます。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) ありがとうございます。  なぜ、市民会館、教育会館は利用者が少ないのでしょう。意外でございます。  今、友楽喜の移転を決定するプロセスを答弁いただきました。なぜこのようなことをお伺いするのかといいますと、友楽喜の利用には本当に寝耳に水の状態で、一方的に説明を聞かされました。それ以来、活動が先行き不安になったと聞いております。  市民としては、行政は結論ありきで言っているとの思いが強くなりました。一番最初に利用者に意見を聞いてもらえなかったとの悔しさをよく耳にしました。まちづくりは、行政と市民との信頼関係がとても大切だと思います。市民が主体になってこそ活力が生まれてくると思います。行政と市民が何事にも相互の立場を理解して、まちづくりをしてくことの大切さを私は学びました。  このたび友楽喜を移転する方向性を白紙にしていただき、一から利用者や市民とともに議論をしていただけませんでしょうか、お伺いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 谷口教育部長。               (教育部長 谷口文弘君 登壇) ○教育部長谷口文弘君) 生涯学習センター友楽喜の移転につきましては、施設管理の上もございますが、まず立地につきまして、市の中心部に立地すること、そのことによりまして、特に市の南部の方々からは通行の便がさらに高まるということで、むしろ生涯学習センターの機能を高める目的もございまして決定したものでございます。  先般6月議会の際にも御指摘がございましたが、我々から利用者の方に対する説明に拙速な面があったことについては、私どもも十分認識させていただいております。ただ長い目で見たときに、どのような形が市民全体の生涯学習の推進に役立つかも踏まえまして、今後よく利用者の方々と相談をさせていただいた上で、この移転のことにつきまして考えていきたいと思っております。  先ほど議員が御説明されましたが、市長のほうも今後期限を定めずに、利用者とともに語り合ってベストな方向を目指したいということでございますので、その方針でもって進めていきたいと考えてございます。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) ありがとうございます。  友楽喜の建物はまだまだ使えるのに、一方的に移転しなさいと行政が言ってきました。我々は難しいことを要求していません。一からよい方法を話し合いましょうと言っています。これからどうか話を、市民とともによい方向に行けるよう願っております。  最後に言わせていただきます。人生の先輩たちが生き生きと笑顔あふれるコミュニケーションの場所として活動し、そこで心身ともに健康になり、子どもたちは学ぶ姿勢を大人たちを見て学ぶ、活動することの楽しさをしっています。どうか友楽喜の維持・継続をよろしくお願いいたします。  では2番、福祉バスについて。  私は、平泉寺保育園野向保育園4、5歳児にお煎茶の指導、主に礼法を教えています。その際、毎年1回は両園で交流茶会を公民館、あるいは保育園の午睡室で行っていました。  しかし、近年、4年ほど前でしょうか、福祉バスが使えなくなりできないことを知り、残念に思っていました。いつも秋ごろには、お互いの保育園で交流することにより、子どもたちの変化が著しく成長したのを体感しております。子どもたちはお互いにいいところを見せようと、いつもより頑張ります。子どもの目は輝いていました。先生にお聞きすると、交流茶会をした後、子どもたちにやる気が出てきて、園での生活にも変化が出てきたそうです。  子どもの感性は、大人にははかり知れないほどすばらしく、より多くのさまざまな体験をして培っていくものと思っております。どうか幼少期、たくさんの園外学習を体験させていただき、勝山の自然、歴史、多くのとの交流をして、子どもの成長と市民みんなで育てていく社会づくりをしていってほしいものです。  それで、どのような団体が、どのような目的で福祉バスを利用しているのかお伺いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長谷出雅博君) 福祉バスの利用状況と利用方法についてお答えいたします。  福祉バスの運行は、勝山市福祉バス運行実施要綱に基づいて運行してございます。この要綱は、実は平成26年2月に、国の法改正に伴う運賃・料金体系の見直しによる営業用貸し切りバス運賃の大幅な値上げによる運行経費の増大や利用団体、利用方法の拡大による不適切な利用や予約の争奪の激化緩和などの理由から、平成27年にバスを営業用、いわゆる緑ナンバーから自家用、白ナンバーバスへ変更した上で、28乗りの1台体制としまして、利用団体、利用回数、利用範囲などを見直すために必要な改正を行ったもので、現在はその改正後の要綱に基づいて福祉バスを運行してございます。  利用できる団体と利用目的につきましては、市主催行事や高齢者・障がい者・社会福祉協議会関係団体や小・中学校などが行います公共施設・史跡等の見学、研修、交流、社会参加など、社会福祉活動等に限り利用できることになっております。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) ありがとうございます。  過去3年間における福祉バスの使用状況を見てみますと、平成28年度、平成29年度、平成30年度とあるんですけれども、だんだん利用時間も回数も団体も減ってきております。もっと多くの団体が利用してもらえる方法は何かお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長谷出雅博君) ただいま議員からの説明がありましたように、平成30年度の福祉バス利用団体数は37、利用延べ回数は110、そして、利用時間は357と、ここ3年間で比べてみますと、低減の傾向も見られるわけでございますけれども、年によっては利用団体数や利用回数が減少しているという状況ではありますけれども、乗客が14以上での利用が可能になっているということでございまして、一つの小学校の1学年で14に満たない場合は、2校が連携して活動する場合がございます。そういった見かけ上の減少も含まれておりますので、御理解いただきたいと思います。  また、要綱の中で1日1回1団体の利用とともに、各団体の年間利用回数の制限規定を設けていますが、これは過去に2団体以上の運行を行いまして、遅延が生じたことで、後に利用する団体に御迷惑をおかけしたことがあったことにより規定されているものでございます。  ただ、こういった取り扱いでございますけれども、そういった取り扱いが年々定着していっていると理解しておりまして、この利用回数につきましては平準化に向かっているものと理解しております。  したがいまして、今後も要綱を遵守いたし、より安全で確実な運用に努めたいと思っておりますので、利用者の方の御理解と御協力をいただきながら、今後も運用を行ってまいりたいと思っております。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) ありがとうございました。これからも期待しております。  公立保育園バス利用借り上げとして、2園で31万2,000円が予算計上されております。その算出の根拠についてお聞かせいただけますでしょうか。 ○副議長(乾 章俊君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長谷出雅博君) 当市には公立保育園が2園、野向と平泉寺保育園がございます。その2園が毎年度バスを利用した園外保育を年間計画に基づき実施している状況でございます。  園外保育の日程や行き先などは各園が決めておりまして、今年度においては各園8回実施予定であり、そのうち4回を合同で実施し、2園同士の交流も図っているところでございます。  園外保育実施日が近くなりますと、各園から園外保育届、工程表を提出いただき、その都度、市内のバス会社3社より順番にバスを借り上げている状況です。利用人数によってはジャンボタクシーを利用する場合もございます。  公立保育園2園の年間31万2,000円のバス借り上げ料の算出根拠につきましては、園外保育計画に基づき行き先の往復距離、時間運賃、借り上げる車の種類等により算出した金額となっております。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) ありがとうございます。  突然、借り上げバス利用となった場合、応じてもらえるのでしょうか、お伺いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長谷出雅博君) 福祉バスの突然の利用ということで理解すればよろしゅうございますね。  実は、先ほどの運行の実施要綱がございまして、そこの中には、申し込み団体の方につきましては、まず仮予約ができるのですが、利用希望日の3カ月前から利用する日の15日前までに事前にお申し込みをいただくことになっております。ただし、申込書の提出後に変更等が生じた場合には、それでも利用日の5日前までにお申し出をいただきたいとなっておりますので、事前申し込みのほうを持っていただきますようお願いしたいと思います。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) 毎年、子どもの状態によって活動の仕方も変わってくるのに、同じ借り上げ料の金額というのには疑問がありまして、園には突然、行事が出てくる場合もあると思います。そのときにもバスの借り上げは3カ月前に申請を出してということですね。 ○副議長(乾 章俊君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長谷出雅博君) 先ほどお答えいたしましたのは、福祉バスを利用する場合に限ってということでございまして、今、借り上げバスとおっしゃっておられますけれども、こちらのほうについては、公立保育園、それから私立保育園、それぞれに借り上げ料という形で予算措置してございますので、先ほど申しましたとおり、園が行います園外保育の日程とか行程とか、そういったことは、それ以降は園のほうで計画いただいて、適宜バスを予約いただいた上で実施いただけるという状況になってございます。その辺は園の裁量となっておりますので、御理解いただきたいと思います。
    ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) 子どもたちの健やかな成長を願って保育している場として、保育園には交流活動を活発にしてほしいと思っております。  そこで、借り上げバスの予算に合わせて行事予定を組むのではなく、行事予定に合わせて予算を組んでほしいと思っております。もちろん、行事予定の全てを行政に予算化するのは無理です。保育園のやりとりの中で行政にも保育園の思いを酌んでほしいのです。  そこでお伺いします。行政は公立保育園のさまざまな活動を予算づけるときに、どのような方法をとっておられますでしょうか。 ○副議長(乾 章俊君) 今の御質問は通告にないので、御理解いただきたいのですが。事前の通告制になっておりますので、この件に関しては全く違う話でございますので。御理解いただけますか。 ○副議長(乾 章俊君) 休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午前10時36分 休憩                 午前11時06分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○副議長(乾 章俊君) 再開いたします。 ○副議長(乾 章俊君) 冨士根議員に申し上げます。今の御質問に関しては直接ありませんので、取り下げをということで御理解いただきたいと思います。よろしいですか。 ○副議長(乾 章俊君) 4番。              (4番 冨士根信子君 質問席登壇) ○4番(冨士根信子君) ただいまはどうも申しわけございませんでした。以後気をつけます。ありがとうございました。 ○副議長(乾 章俊君) 次に、松本聖司郎君の質問を許可します。 ○副議長(乾 章俊君) 1番。              (1番 松本聖司郎 質問席登壇) ○1番(松本聖司郎君) まずは、さきの選挙戦におきまして当選させていただき、まことにありがとうございます。  新風会・公明の松本でございます。楽しい勝山を目指して頑張らせていただきます。4年間よろしくお願いいたします。それでは質問に移らせていただきます。  まず一つ目、鳥獣害対策についてでございます。  選挙遊説の際に、一番話を聞かされたことは獣害についてでございました。私自身も酪農家の息子としてこの問題に対峙してきた一であります。  まず一つこの中で気になったことなんですけども、カラス等の鳥類を捕獲するおりが北谷に一つだという点でございます。鳥害に対しては、平泉寺、鹿谷、遅羽、荒土において、スイカに穴をあけられたりですとか、トマトを食い荒らされて困っているという話を聞きました。  この市役所近辺でも、特にカラスが多く見られ、中央公園のところをとまり木にしてたむろっている状況が見られて、ふん害として周囲の景観を損ねるなど、市民だけでなく観光客にも不快感を与えているという話を聞いております。あわせてケイテー保育園のほうから、外の遊具で遊ばせられないという話も挙がっておりました。  このカラスの捕獲おりの増設等のお考えはあるのでしょうか。この件について、その現状と対策についてお尋ねいたします。お願いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 山本産業・観光部長。             (産業・観光部長 山本典男君 登壇) ○産業・観光部長(山本典男君) 鳥獣害対策についてのうち、カラス捕獲おりの増設等、現状と対策についてお答えいたします。  現在、勝山市のカラス用捕獲おりとしては、移動式のおりを1基保有しております。北谷地区に設置している捕獲おりは、要望に応じて設置したものであり、ほかの地区からも要望があれば移動し設置することが可能であります。  カラス対策としまして、従前より捕獲に主眼を置いてきましたが、カラスなどの鳥類は飛翔能力があるため、捕獲しても再び周辺から集まり、効果が得られていないというのが実情であります。  最も確実な被害対策としては、防鳥ネットで作物を完全に覆うことですが、農地の規模が大き過ぎることなどから、なかなか困難となっております。  ほかにも音や視覚などの刺激になる追い払い、テグスなどによる侵入防止、登録農薬の忌避剤の利用などを組み合わせた対策がございますが、いずれの方法も絶対的な効果はありません。  生息するカラスの個体数は、その地域の餌となる食物の量によって決まると言われています。勝山市の場合、市街地周辺に農地が多く、畑の片隅に捨ててある廃棄果実や生ごみなどは、周辺に生息するカラスにとっては栄養に富んだ高カロリーの餌となっており、気づかないうちにカラスに餌づけをして、そしてふえたカラスによって農作物の被害や市街地でのふん害といった悪循環とならないように、市民の皆様全体の意識の向上が重要となってきます。  そのため、収穫しない野菜を農地に残さない、生ごみやくず野菜を庭先や畑に廃棄しない、稲刈り後の秋起こしにより二番穂や雑草の発生を抑える、放置された柿などの果樹を伐採もしくは必要な大きさに剪定し管理するなど、カラスを初めとする野生鳥獣を寄せつけない地区とするためには、住民全体で防御する意識が重要となってまいります。  市としましては、チラシを全戸配布するなどして呼びかけてはおりますが、まだまだ不十分の感は否めないため、今後も継続して市民の皆様への周知に取り組んでまいります。 ○副議長(乾 章俊君) 1番。              (1番 松本聖司郎 質問席登壇) ○1番(松本聖司郎君) カラス捕獲おりに対しての御答弁ありがとうございます。  意見といたしましては、収穫の少し早いハナエチゼンの後穂を食べて、こちらのほうに渡ってきているのではないか。先ほど秋起こしの話もございましたので、それを周囲の県内各地にも周知していただいて、対策をとられるのもよろしいかという意見も挙がっておりました。  この件に関しまして、サンプラザのほうからも捕獲に対しては協力を惜しまないというお話も伺っておりますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、もう一つ獣害対策なんですけども、獣害対策の獣害処理施設についてでございます。  施設の処理については、大きく分けて二つございます。焼却処理と食肉加工処理に分けられるかと思います。そのうちの一つ、食肉加工処理については、野向町のほうからできないかというお話も聞いております。私自身も年間に十数頭のイノシシの処理を行っておりますが、そちらに関しまして画像をお持ちいたしましたのでごらんになっていただきたいと思います。  こちら、一晩でイノシシに穴をあけられてしまった箇所でございます。これが私の牧場地域だけでも10数カ所ございます。  こちらごらんになれますでしょうか。こちらが今までとれた中で一番大きなイノシシでございます。推定7歳、160センチ、体重145キロでございます。  これを、画像的にはちょっとあれなんですけども、さばいた状態がこちらです。各部位にこれから分けていきます。  周りがバタバタなのは御容赦願いたいのですが、こちらがとれた肉のようでございます。これは80キロ級のときの肉のとれた量でございます。  これらの肉をどうにか処理できないか、加工できないかというのを研究いたしまして、獣肉の中で一番鉄を含んでいるのはシカ肉でございます。イノシシはビタミンB1とアルギニンを多く含み、それらの臭みをとるために使用するのは、髪によいとされているツバキの枝を使用いたします。これを2時間から6時間一緒に入れて煮込みますと、においがとれるという農家の知恵がございます。  肌によいリコピンを多く含み、加工したほうがリコピンが吸収されやすいと言われているトマト、これはカゴメの研究所が発表しております。アレルギー対策に米粉の麺ということで、地元産のエゴマ油をオリーブオイルのかわりに使用するといった、特に女性に優しいパスタ等を独自で開発しております。これはナポリタン風にしたものでございます。自分のうちのバターが上に乗っております。  こういった形で獣害を地産地消を含めた地元の名物として転用することを考えましても、獣害処理施設の整備は有用かと考えますが、どのようにお考えでしょうか。こちらも現状を踏まえてのお答えをいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 ○副議長(乾 章俊君) 山本産業・観光部長。             (産業・観光部長 山本典男君 登壇) ○産業・観光部長(山本典男君) それでは、獣害処理施設の整備についてお答えいたします。  9月12日現在、今年度の有害鳥獣としまして、当市で捕獲したイノシシは216頭、シカは4頭となっており、捕獲したこれらの鳥獣のうち小さな個体につきましては、ビュークリーン奥越の動物用焼却炉で焼却しており、その焼却炉で処理できないような大きな個体につきましては、民間事業者のほうに処分を委託しております。イノシシやシカの肉は、一般のにとってなじみが薄く、食肉として加工されても、その消費量に対する課題もございます。  昨年、勝山高校の家庭科の授業で、福井県内でとれたイノシシ肉を使った調理実習を行ったところ、どの生徒さんもイノシシの肉を食べるのは初めてということでしたが、それほど抵抗もなく食べることができた、今後も機会があればジビエ肉を食べていきたいといった感想が多くありました。  厚生労働省からは、野生鳥獣の捕獲数が増加するとともに、捕獲した野生鳥獣の食用としての利活用が増加することを見込み、野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針を作成しており、その指針においては、野生鳥獣肉の利活用に当たっての捕獲、運搬、食肉処理、加工、調理及び販売、消費の各段階における適切な衛生管理の考え方も示されています。  食肉加工処理施設につきましては、民設民営が基本であると考えておりますが、施設の整備や新商品開発、販路開拓などについて、国からのさまざまな支援制度もありますので、意欲のある民間事業者の方から食肉加工処理施設の整備について、御相談を受けた際には積極的に対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(乾 章俊君) 1番。              (1番 松本聖司郎 質問席登壇) ○1番(松本聖司郎君) 御解答ありがとうございます。  先ほどとれているイノシシの数が290頭、約300頭という話でありましたけども、こういう施設の利用に対して食肉転用を考えるならば、1,000頭というデータもございました。そのためには、ハンターの数もふえていかなければならないのかと思います。  現在、県内のハンターの数というのは、過去5年を見ましても3倍に、必要に駆られてふえております。そういった方に対してのPRをすることによって、先日、安岡議員のおっしゃっていた空き家利用等々にもつながってくるのかと思います。前向きに御検討をお願いいたします。  続きまして、道の駅についてでございます。  まず、道の駅について気になったことなんですけども、計画の建物等々の図面上に、日常的にお客様を連れてきてくださるバスの乗務員のためのスペースがない点でございます。地元の観光地にて私も商売を続けさせていただいている身といたしましては、観光バスで来てくださるお客様はとても貴重な存在でございます。  平日来られたお客様に対しても、がっかりさせないという意味を込めて、オンシーズンは休みなしということでさせていただいているんですけども、平日にお客様が来ないとなると運営のほうにもかかわってくる問題でございます。その中で、平日にもお客様を連れてきてくださる観光バスのほうには、もう足を向けて寝むれないほどのありがたみを感じている次第でございます。  実際、ほかの道の駅としても、乗務員室を設けているところというのは、観光会社のコースにも組まれやすくなっており、売り上げを維持向上しているところが多くございます。私が聞いた多くの乗務員の方々のお話にもあったのですが、あったほうが仕事に励むことができる、6時間も運転してきて、こちらのほうまで来ていただいて、気を休める場がないとやはりきつい、気を休めることができたら、その後の運転業務にも明るくのぞむことができるというお話でございました。  昨今では、高速道路上でのバスの事故が発生したニュースも多く見られ、そのために観光バスの乗客が減り、それにつながる観光地は大きな打撃になるところも少なくございません。勝山にまた安全にお客様を連れてきていただくためにも必要かと思いますが、どのようにお考えでしょうか、お尋ねいたします。よろしくお願いします。 ○副議長(乾 章俊君) 水上副市長。               (副市長 水上実喜夫君 登壇) ○副市長(水上実喜夫君) 道の駅についてのうち、ただいまのバス乗務員の方のスペースについてお答えいたします。  勝山市の道の駅は、主要地方道勝山丸岡線、そして一般県道勝山インター線の交差部に位置することから、両路線の計画交通量をもとに、道路利用者のために必要な休憩機能、情報発信機能、そしてトイレ、休憩所の面積を算定、農林水産業を含めた観光の産業化を目指した飲食、物販施設等の地域の連携機能全体を合わせまして、約700平米といたしました。  御質問のありました乗務員の方の休憩スペースは、図面上でお気づきのとおり、特に確保はされておりません。しかしながら、御指摘いただきましたように、多くの観光バスの立ち寄りが想定されますので、今後、指定管理予定者であります勝山市観光まちづくり株式会社ともお話をしながら、バス乗務員の方に対する配慮につきましては研究し、対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(乾 章俊君) 1番。              (1番 松本聖司郎 質問席登壇) ○1番(松本聖司郎君) 乗務員室に対してのお答えありがとうございます。  続いてもう一つ、この道の駅のコンセプトである「が集い、出会い交流し、地域に広げる恐竜渓谷ジオパーク」の基本方針の中にある、勝山市にを呼び込む、出会いそして交流する、市内外周遊とリピートを促すという三つの要項があると思いますが、私も案内、青少年育成事業等々を実家の店や各イベント会場などで行って10年以上たっております。中学から合わせると20年以上やっております。そのため、とても重要な方針とこちらも認識しております。  先日の下道議員の答弁に、観光戦略のことでも、ゆめおーれですとか、道の駅、ジオターミナル、各所からめぐっていただく話があったと思いますが、こちらの方針を強く理解し、利用者の前に立てる案内の育成、または案内内容の掲示方法等はどのようにお考えでしょうか、お答え願います。 ○副議長(乾 章俊君) 水上副市長。               (副市長 水上実喜夫君 登壇) ○副市長(水上実喜夫君) 御質問の道の駅での案内機能についてお答えいたします。  道路利用者だけではなく、この道の駅は市民の方や近隣住民の方にも利便が図られるような、多くの方に愛される施設整備を目指し、これまで市議会と協議を重ねてまいりました。  その協議の中で、道の駅には恐竜博物館前のジオターミナルといった専門のインフォメーションのソフト機能は持たせず、お客様へのお問い合わせに関しては販売・接客のスタッフが対応することを想定しています。  現在、ジオターミナルで配布して好評の現在地から各地への道路マップといったものは道の駅でも作成・配布し、案内機能の向上を図りたいと考えています。  道の駅の指定管理予定者であります勝山市観光まちづくり株式会社では、これまでもジオターミナルの観光案内機能をやっておりますので、そういった中での研修・人材育成といった実績はございます。  また、東京のほうのTIC、森トラストが行いますレベルの高い案内所との提携なども通じまして、そういった案内機能の向上、案内スキルの向上は継続的に図っているところでございます。  道の駅全スタッフに市内及び周辺地域の観光情報の勉強会も開いていきたいとお聞きしていますし、オープン後には運営方法、配置方法、お客様からの指摘をスタッフが確認、情報共有できる体制をとるとともに、中での対面会議などにより改善点を検討するなど、しっかりと従業員全体での情報の格差がないようにしたいとお聞きしています。  道の駅での案内掲示については、施設内でのパンフレットの配置、それから、現在デジタルサイネージを活用した情報発信といったものがジオターミナルで先行していますので、それを例に実施してまいりたいと考えております。 ○副議長(乾 章俊君) 1番。              (1番 松本聖司郎 質問席登壇) ○1番(松本聖司郎君) 御解答ありがとうございます。  先日、高間議員もおっしゃっていたように、繊維産業から観光に移っていく点に関しましても、これから20年、30年、この観光案内を続けていくことにもなりますので、最初の一歩でつまずかないことも大事かと思います。その点に関しましても、皆さんの交流を図って、知識の平均化を図られるということでございますので、それが10年、20年、30年と続けていく勝山観光産業としての基盤になっていくことを願うばかりでございます。  私自身もラジオパーソナリティーとして1年間、勝山を取材、発信させていただいた本人でございます。ゆめおーれ勝山の観光案内DVDをつくらせていただいたのも私でございます。そういった点もございまして、知識は多く持っておりますので御協力は惜しむつもりはございませんので、どうかよろしくお願いいたします。  以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(乾 章俊君) 次に、山田安信君の質問を許可します。 ○副議長(乾 章俊君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 日本共産党の山田安信です。今回の質問も一問一答方式で行います。  まず、中学校の再編問題の考え方について質問します。  昨年の6月議会の一般質問で、私は検討委員会での議論の参考になることを期待して、さまざまな課題について、私たちの考え方や具体的な提案も含めて指摘しました。  私たちは、全国一律の基準に合わせるのではなく、勝山市の特徴を生かした未来志向型の学校はどうあるべきか、この視点で議論をしてきました。しかし、梅田教育長は従来の見解を繰り返し、私たちの提案とはかみ合っていない答弁でした。
     その後、他の議員から、新しい中学校を勝山高校に併設または近設できないかとの提案があり、これが新たなテーマになりましたが、私は勝山高校の定員割れ問題は、原因分析と的確な対策こそが必要だと具体策を提案しました。  また、教育長の中学校の再編が中高連携という形で実現すれば、これが勝山高校の活性化にも大きく貢献するとの答弁には、私は1中学校で3小学校と小中連携できるのに、高校だと1中学校でなければ中高連携ができないとは全く理解できないと批判しました。  ところが、この議論からわずか1カ月の7月26日に、検討委員会から答申が提出されましたが、その内容は、これまでの梅田教育長の答弁そのままのように感じます。  今回の答申には、平成19年3月の勝山市の小中学校の望ましいあり方についてという報告書とは異なる内容も含まれており、検討委員会ではさまざまな意見が出されたと思います。  そこで、まず伺いたいのは、答申内容に委員からは異論は全くなかったのか説明を求めます。  さらに、答申内容と異なる少数意見を、今後の議論の参考にするお考えはないのか説明を求めます。 ○副議長(乾 章俊君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 中学校の再編に関しての御質問にお答えいたします。  検討委員会の議論に関してでございますけども、検討委員会におきましては、これまでの山田議員の御意見、御指摘も含めて、中学校再編に係るさまざまな角度から協議をしていただきました。その上で、最終的にまとめられた答申内容については、委員1の考えでは、積極的賛成の方もいれば、消極的賛成の方もいらっしゃったのではないかとは思われますが、最期は委員会の総意といたしまして、今回の答申内容にすることで全員拍手をもって委員会が閉じられたところであります。  各委員からは、答申に沿って再編が進められる際に、配慮すべき事項等についての意見や提案をいただいておりますので、それらについては十分参考にしていきたいと考えております。 ○副議長(乾 章俊君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 私は少数意見もあったという答弁なので、答申についていろいろ問題があると考えております。  特に適正な学校規模という考え方について質問いたします。  まず、学力の点では、国際的な教育環境調査では、統計的な分析の結果、1学級20程度、学校規模は100程度が教育環境として最適とされています。一方、文科省は、中学校の適正な学校規模は、1学年4から6学級だとし、これは経験的な判断だとしています。  国際的な統計調査と文科省の経験的な判断のどちらを判断基準として採用されるかと問われれば、統計調査を採用するのが妥当ではないでしょうか。  私たちは、全国学力テストを競争をあおる使い方には大反対ですが、この資料を利用すれば、学力から見た適正規模を客観的に判断できます。ことし6月の竹内議員の質問に教育長は、平成30年度につきましては、勝山市の小学生は際立ってよい成績でございました。  それに比べますと、中学校はやや低いような感じは受けますが、そもそも福井県は全国トップレベルにあるわけでございます。中学校についても、決して憂慮すべきものはございませんと答弁しています。つまり、学力テストの結果は、勝山市の現在の小学校と中学校の教育環境は、実は国際的な調査結果と一致して抜群な教育環境であり、文科省が示す適正規模よりも小規模のほうが有利なんです。  現在の勝山市のこの小中学校の規模と教育環境に、自信を持つべきだと考えます。そこで、検討委員会では、生徒の学力の視点から適正な学校規模についてどのような議論がされたのか説明を求めます。  さらに昨日、教育長は適正規模は法令に基づいていると説明されましたが、それなら勝山市では4から6学級という適正規模はいつまで維持できるんでしょうか。実は昨年度生まれた子どもさんは、実は一番下の124で、この年になりますと、4学級わずか4上回るだけなんです。  また、年間出生数が90以下になり、1校にしてもこの適正規模が維持できなくなった場合は、通学バスでの対応が可能なら、子どもの教育環境を重視して、近隣に自治体の中学校との統合もあり得るという考えなのか、説明を伺います。 ○副議長(乾 章俊君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 適正な学校規模についての委員会での議論に関しまして、学力との関係はどんな議論がされたかということでございますが、まず市町におきまして、全国学調結果を学校ごとに県内、あるいは全国の学校と比較できないシステムになっているということにつきましては、これまでにお答えしたとおりでございます。  ただ、学校規模と学力の相関関係につきまして、県の教育委員会に照会いたしました。その結果、県からは、その点については明瞭な相関関係は認められず、また小規模な学校ほど学力が高いという結果は出ていないとの回答でございました。  そうしたことから、中学校再編検討委員会では、狭い意味での学力のみではなくて、中学生が身につけるべきさまざまな力を育む観点から、文部科学省の公立小中学校の適正規模・適正配置に関する手引きも参考にしながら協議をしていただいたところであります。  そしてまた、いつまで適正規模が維持できるのかという御質問でございますが、中学校生徒数の今後の見込みは、あくまでも現在の住民基本台帳に基づき推計したものでございます。その後の人口動態につきましても、少子化傾向は続くものと考えられておりますけれども、検討委員会では、1校にした場合、何年先に再び適正規模を下回るまでは論及してございません。その前に、10年15年先の生徒数を見て、やはり早く1校への再編が妥当ではないかといった御意見をいただいたところであります。  したがって、適正数を下回るようになった場合に、近隣自治体との統合もあり得るのかという御質問ですが、検討委員会でそういった点については議論をしておりません。ただ、現在の市内の小学校は、国が示す適正規模に満たない学校がたくさんあります。  文科省の手引きにも記述されているといいですね。学校と地域の結びつきを重視して、小学校は地域の意向を尊重するというのが私どもの方針でございまして。今後中学校がそういった形になった場合には、同様な考え方でのぞむべきではないかと思っております。 ○副議長(乾 章俊君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 私たちは、文科省が示す4学級、6学級という適正規模と言われるものに合わせた統廃合は安易にすべきではないと考えますし、実は文科省も市町村の判断を尊重するとしているわけです。  そこで、今後の人口動態がわからないという話なんですけども、実は答申では、統合によって学校がなくなると、その地域が過疎化するとの指摘がある。もちろん子どもや保護者にとって、学校ができるだけ最寄りにあることが望ましく、学校の存在が居住地を選択する要素の一つであることは否定できないとしています。  一方、活力ある学校を求めて転出入する家庭もあることを想定し、勝山市では早く魅力ある中学校に再編統合すべきとの積極論が出されたともしています。  そこで検討委員会は、1校にすると大野市や永平寺町などの市外から勝山市に転入者がふえると想定しているのか。また、学校から遠くなる地域からの転居先は、新小中学校の周辺になって、市外への転出はほとんど起こらないと想定しているのか、説明を求めます。 ○副議長(乾 章俊君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) お答えいたします。  検討委員会で事務局から学校がなくなると地域が過疎化するとの指摘について、私どもの事務局のほうから委員に御意見を伺いました。  その中で、委員からは、小学校と中学校では保護者の意識が異なるのではないか、中学校については、いい学校があれば近隣自治体に転出する家庭もあり得る時代だと思う、したがって早く勝山市でしっかりした中学校をつくるべきといった御意見があったということが答申に書かれているわけでございます。  私どもも、魅力的な中学校であれば近隣自治体から転入もあり得るのではないかとは考えております。  なお、市内での転居につきましては、小学校とは異なり、中学校が仮に1校になっても、余り考えられないのではないかと今考えている次第であります。 ○副議長(乾 章俊君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 私は、勝山で中学校にしたら、大野から永平寺やら近隣から自治体に、勝山市内に転居するがふえるというのは何の根拠もない、まさに思い込みに近いと私は考えます。実際に、勝山市から転居しているのは、近隣の永平寺町や福井市、坂井市、そういうところに転出しているのが現実です。  そこで、これ1校にすることで、転入者よりも転出者が上回りますと何が起こるか、勝山市内の子どもが、今は先ほど示した数値よりもさらに減っていく可能性がある。そうすると、勝山市の活力も低下して、実は中学校の統廃合が悪影響を及ぼす危険があると私は考えています。  次に、生徒数の減少というのは、勝山市に限った問題ではありません。日本中で進む少子化に対応するためには、古い適正規模という価値観で判断することが、実は過疎化が進む地方の自治体に合わなくなっていると考えています。  私たちは、勝山市のスローガンである小さくてもキラリと輝くまちのように、都市圏とは異なる価値観で地域づくりを進めると同様に、勝山市の特長を生かして学校のあり方を考える、このことこそ求められていると考え余す。  つまり、今後もさらに進行する少子化に対応するには、小規模校だからだめという悲壮感から、小規模校を魅力にする学校づくりというこの発想の大転換が必要だと思っています。  しかも近い将来、必ずこの取り組みに真正面から立ち向かざるを得なくなるんです。日本中で進む少子化に対応するには、古くなった適正規模にかえて小規模校を魅力にする学校づくりという新しい考え方が必要だし、この考え方に、例えば新しい対策も見えてくると考えますが、こうした議論は検討委員会では行われなかったのか、説明を求めます。 ○副議長(乾 章俊君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 適正規模に関する検討委員会の議論についてのお尋ねでございます。  これからの教育のあり方についてはさまざまな考え方があり、私どもが山田議員の捉え方を否定するものではございませんが、検討委員会におきましては、今の学校をどのようにして残していくかではなくて、教育を取り巻く変化に伴って、勝山の生徒が有為な人材として成長していくための教育環境をどのように整えていくべきかとの視点で意見交換が行われたところでございます。 ○副議長(乾 章俊君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 実は答申の別紙2には、学校規模による教育環境の課題としてさまざまな問題点を列挙しているんです。  しかし、この指摘されている、例えば学級数による問題は、3中学校の連携でかなり解消できますし、教員数による問題は行政の取り組みで改善できるものです。しかも、適正規模になったら全てバラ色になるというのは幻想です。  私たちは、少子化という社会変化を冷静に受けとめて、学校に生徒を集めないと人間形成ができないのか本当に真剣に考えて、新たな社会変化も活用して、直ちに対策を講じることのほうがはるかに現実的な対応だと考えています。  私たちの昭和の時代ではインターネット環境もなく、子どもたちを1カ所に集めましたが、今はネットで世界とつながる時代であり、人数が必要な場合だけ生徒を移動したほうが、毎日移動するよりはるかに合理的です。  そこで、検討委員会では、少子化という社会変化を冷静に受けとめて、新たな社会変化も活用して直ちに対策を講じるべきだとの意見は全くなかったのか、説明を求めます。 ○副議長(乾 章俊君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 基本的には、先ほどお答えしたとおりの視点から、検討委員会で協議が行われたわけでございまして、もちろん、ITあるいはAIといったものの進展、こういったものを教育の中にどういった形で取り込むかという御意見も折に触れてありましたけども、中学校の再編に関しては、議員のおっしゃるような切り口での御意見はございませんでした。 ○副議長(乾 章俊君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 私たちは、未来永劫この中学校の統廃合が必要ないと言っているわけではないんです。ただし勝山市の状況は、少なくとも12年間は統廃合を急がなければならない事態はないと考えています。  これは勝山市の子ども数の推移です。実は1学級になるのは、黄色でマーキングしてありますけれども、今後12年間で北部中学校区の現在の5歳児とゼロ歳児だけの世代で、2年続けて1学級には今のところなっていないんです。  しかもこのアンダーラインを引いてあるところですが、一昨年に生まれた子どもさんが中学校に入学するときは、3中学校の学年の人数はほぼ同数になっており、北部中学校区が一番子どもの減少が少ないのです。  これは福井県内の中学校規模の資料です、何ページもありますけども。実は県内の中学校76校のうち、適正規模の学校は実は30校しかない。1学年2学級以下は、実は30校もあるんです。大野市の上庄中学校・尚徳中学校、永平寺町の上志比中学校、永平寺中学校、ここも1学年2学級以下なんです。  私たちは、平成19年3月の報告書で示された1学年1学級が連続する場合に、統廃合の検討を始めるという姿勢は、最低でも守るべきだと考えていますし、それまでには全国でさまざまな取り組みも実践されて、今とは違った考え方が必ず議論されると考えています。  私たちは、古い価値観で統廃合を急ぐ必要はないと考えますが、検討委員会ではこうした意見は全くなかったのでしょうか、説明を求めます。 ○副議長(乾 章俊君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) お答えいたします。  現在の学校システムが古い価値観かどうかは、いろいろ御意見もあると思われますけども、日本の教育システムが今後、いつ、どのように抜本的な変革が行われるのか、あるいはまた行われないのか、現時点では確たる見通しが示されておりません。  したがいまして、そういう中においては、先般の検討委員会では、現在の学校の基本的なシステム、根幹部分ですけども、そういったものは当面続けられる想定で議論をしていただいたものと認識しているところであります。 ○副議長(乾 章俊君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 実は全国でも、勝山市と同じ1学年3学級以下の中学校は約4割に達しているんです。全部適正規模ではないと言われているんです。しかもこれまでの学校単位の部活動では対応できなくなっており、文科省も学校と地域との連携の取り組みを急いでいます。  ところが答申では、さまざまな課題があって、すぐにできないとして1校にする理由としています。  しかし、全国の状況を見ると、近い将来、自治体を超えた連携も必要になると思われ、そうなると学校統廃合だけでは対応できなくなるんです。  また、部活動の問題は、スポーツ少年団で取り組んでいたからこそ部活動のギャップがあると思われます。それなら、スポーツ少年団を小学校だけでなく中学校まで拡大できれば、部活動の問題はかなり解決できる可能性があると考えますし、そうすれば自治体を超えた連携にも対応できます。  私は、部活動問題を学校統廃合で対応するその場しのぎの対応でいいのか、学校や地域との連携をできない言いわけで取り組まなくてもいいのか、真剣に考えるべきだと考えますが、検討委員会ではこうした議論がされたのか、説明を求めます。 ○副議長(乾 章俊君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 部活動に関しまして、検討委員会での議論はどうだったかということでございますが、学校から部活動を切り離して地域スポーツへ移行していくいう国のスポーツ省が示した方向性につきましては、少子化対応に加えまして、教員の働き方改革にも資するといった観点から、方向性としては十分理解できるものであろうと考えております。  ただ、例えば、現在、制度化が既にされておりますけれども、中学校で特定の部活動のサポートをしていただく非常勤の部活動指導員は勝山市の中学校で1ずつ配置させていただいておりますけども、県内の中学校のうちまだ半分の学校しか配置できていない状況にあります。すなわち必要な地域人材が不足しているのが現状でございまして、これをあらゆる部活動において適切な指導者を確保して、地域スポーツとしての受け皿を整えるのは、口で言うのは言えるんですけども、現実的には極めて困難な状況にあるのではないかと考えております。  また、このガイドラインは高校にも適用されまして、例えば卑近な例で言いますと、甲子園での野球大会を初めとする各種競技大会をどういう形にするのかとか、あるいはまた、いわゆるスポーツを売りにしている私立の高校もたくさんございますけども、そういった環境はどうなるのか等々、多くの課題を調整したり解決するためには、相当の時間を要するのではないかといったことも委員の中で議論になりました。  そういったことで、検討委員会はそうした実情、今後の推移の動向も踏まえて議論をしていただいた次第であります。 ○副議長(乾 章俊君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 今の答弁を聞いても、検討委員会が中長期的な理念や方向性をしっかり踏まえて議論されたものではなくて、当座の対応として学校統廃合しかないという判断だと私は理解してしまいます。  そこで、実はこの答申では、子どもや保護者にとって学校は最寄りにあることが望ましいとしています。私たちもそのとおりだと考えます。  そもそも義務教育の学校設置の原則は、国民の生活環境に合わせて学校を設置することであり、離島や山間部では分校を設置してでも教育環境を整備する、これこそ義務教育の原点であり、だから全国には勝山市の学校規模よりも生徒数が少ない中学校は約4割もあるんです。  また、国民の生活環境に合わせて学校を配置するためには、子どもたちが自力で通学できる距離、小学校だと徒歩で4キロ、中学校だと自転車で6キロ、これが学校設置基準の一つとされています。実は現在の勝山市の3中学校は、自転車通学を考慮して6キロ、この基準で設置されており、かなり合理性が高い配置になっています。  私たちも、スクールバスの運行で対応することを全面否定までしませんが、過去に中部中学校でスクールバスが廃止されたように、スクールバスが未来永劫運行できるとは誰も確約できませんが、生徒が自力で通学できる学校ならば、自治体財政に左右されずに済むのです。検討委員会ではこうした議論がされたのか、説明を求めます。 ○副議長(乾 章俊君) その前に、大項目の一番終了まで参りたいと思います。 ○副議長(乾 章俊君) 梅田教育長。
                  (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) スクールバス、あるいはまた通学に関しての御質問でございますが、文部科学省の手引きにおきましては、これまでの通学距離という概念に加えまして、通学時間の概念も示されております。それは、スクールバス等での通学事例が多くなっているという現状に鑑みて、通学時間をおおむね1時間を目安にすべきとの考え方であります。  今後、中学校が1校になった場合には、生徒の足の確保は不可欠な要素でございまして、そのためのスクールバスの運行は、生徒や保護者の意見を十分聞いて対応すべきとの御意見を検討委員会でいただいている次第でございます。 ○副議長(乾 章俊君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 一つ目の最後なんですけども、実は議員の中には勝山市の財政状況から中学校の統廃合を主張する意見があります。しかし、私たちは義務教育は国が責任をすべきであり、市町村の財政状況で左右されるべき課題ではないと考えています。  しかも安倍首相は、教育の無償化を憲法に書き込むと言っているんです。私たちは憲法改正なんかしなくても、政府の責任で学校予算を確保することですぐにできると考えます。  過去にも学校の耐震工事やクーラー設置などは、当初は全額が自治体の負担でしたが、自治体財政で対応できないとの声が強まって、国が財政負担をするように変わりました。私たちは、財政力の弱い全国の小さな自治体と連携して、国に財政負担を求めることこそ道理ある対応だと考えます。  そこで、検討委員会では、勝山市の財政状況で判断するのではなくて、国にもきちんと負担を求めるべきだとの意見はなかったのか、説明を求めます。 ○副議長(乾 章俊君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 検討委員会におきましては、さまざまな観点からの協議項目の一つとして、今後の学校の維持管理と市の財政との関係についても意見交換をいたしました。  その中で、議員おっしゃるように、全て国の負担で今後学校を維持していくべきであろうとの御意見はございませんでした。 ○副議長(乾 章俊君) ここで暫時休憩します。           ―――――――――――――――――――――――                 午後 0時02分 休憩                 午後 1時01分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○議長(松山信裕君) 再開いたします。 ○議長(松山信裕君) 午前に引き続き、山田安信君の質問を行います。 ○議長(松山信裕君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) それでは、次に答申の「勝山高校への併設案」について質問いたします。  市民からは、統合中学校の立地場所は、勝山高校に併設することで決まったのかと聞かれます。しかし答申では、中部中学校敷地案と勝山高校への併設案の2案が記載され、しかも、いずれも案と記述されています。  また、これまで梅田教育長は、答申はあくまでも答申であり、市民や議会での議論を踏まえて勝山市としての方針を決めると説明してきました。  答申後の8月25日に、3中学校区ごとの説明会があり、マスコミでは出席者からさまざまな意見が出されたと報じられており、これで市民の理解が得られたとは言えません。また、議会では正式に議論されてはいないと思います。  そこで確認ですが、検討委員会も勝山市教育委員会と勝山市も、現時点では勝山高校併設を決めてはいないと理解していいのか、見解を伺います。  また、今議会の全員協議会で、梅田教育長は、併設とは勝山高校の敷地内に新中学校も建設することで、近設とは勝山高校の敷地ではない別の場所に建設することと説明され、これまでの話し合いで、福井県からは併設は困難だが近設は検討の余地があると言われていると説明されたと思いますが、これに間違いはありませんか伺います。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 新中学校の勝山高校への併設案に関しましての御質問にお答えいたします。  検討委員会では、従来の中部中敷地案と新たな勝山高校への展開案を比較検討し、勝山高校への併設による中高連携を進める形がすぐれた点が多いとの理由から、勝山高校併設案を強く推奨するといった結論であります。しかし、まだ答申をいただいたところでございまして、もちろんこの案が決定したわけではございません。  そして、また県教委との話し合いに関してでございますが、当初は確かに併設の考え方にやや否定的な感じでございました。しかしその後、話し合いを重ねる中で、県としては敷地内建設の可否については今後検討するが、中学校の近設の場合でも中高連携を進めましょうというところまで進んでございます。 ○議長(松山信裕君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 実は、これは8月6日に勝山市長が福井県知事に提出した重要要望です。勝山市としての方針がまだ決まっていないのに、この要望は何を要望したのか、説明を求めます。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) お答えいたします。  今後、答申に基づいて再編計画案をつくるに当たっては、県の考え方が明確にならないと具体的な案を議会や市民にお示しできないわけであります。  そこで、まず勝山市の行政としての考え方を例年の県への重要要望にあわせて知事に説明・要望したところでございます。  市議会議員選挙の関係で、議員の皆さんに答申の説明や県への要望内容についての事前説明ができなかった点についてはおわび申し上げますが、もちろん、仮に併設について県の同意があった場合でも、その後に計画案をつくり議会での審議、市民の意見交換等により十分議論をお願いすることになります。 ○議長(松山信裕君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 私は、まだ議論が進んでもいない時点からこういう要望を出すということは、拙速だと感じております。  そこで、次に勝山高校併設案の内容について質問します。  答申の別紙3で、勝山市における中高併設についての考察が示されています。この資料は、質の高い教育の推進として中高連携による系統的で一貫した質の高い授業や学習展開が可能になるとか、中学校と高校の教員兼務などができるなどが記述されています。完全な中高一貫校なら、これらは期待できるかもしれません。しかし、高校併設では、高校進路がばらばらな勝山市立中学校と普通科しかない福井県立勝山高校では、全く条件が違います。  これは、勝山市の中学生の進路状況を示す資料です。これを見ますと、中学生の約4割は職業系の高校や私立高校などを選択し、しかも勝山高校の定員数から見ても、中学生のほとんどが勝山高校に進学する条件はありません。  そこで、検討委員会では、職業系の高校や私立学校などを選択する約4割の中学生には、どのような影響が出ると判断されたのか、説明を伺います。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 勝山市で、中高連携が実現いたしましても、もとより中学生はそれぞれ志望する進路を目指すことには変わりはありません。考察に示した中高連携による系統的で一貫した質の高い授業や学習展開につきましては、中学生がどの進路を選択するかにかかわらず、必要な能力を高めることが可能と考えます。  普通科高校から大学進学を目指す生徒の習熟度に応じた授業等により、中学生の段階で伸びる生徒をさらに伸ばすと言ったことも考えられますが、学力だけではなく、スポーツや芸術・文化、さらにはふるさと学習などの面で中高連携の効果は期待できると思います。検討委員会では、そうした視点から意見交換をしていただきました。 ○議長(松山信裕君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) この資料は、勝山高校の進学者増と高校の活性化として、勝山高校への進学者増につながるとしています。  しかし、勝山高校には普通科しかなく、職業系など中学生の多様なニーズには対応できません。そうなると普通科志望で市外の高校を選択する生徒に絞られますが、この生徒さんが、単に中学校と勝山高校が近いという条件だけで勝山高校を選択するでしょうか。  そこで伺いますが、検討委員会では、普通科高校を選択する中学生が、市外の普通科高校を選択する原因について、どのように分析されたのか、説明を伺います。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 検討委員会におきましては、中学生の進学状況とその主な理由についても議論をいたしました。  その際、中学生から直接聞き取りをした情報を事務局で紹介いたしました。それによりますと、市外の普通科高校を選択する生徒が、難関大学を目指してより切磋琢磨する環境を求める場合、さらには競技力の高い部活チームを目指して、他の市の高校を選択するケース等が主な理由であり、中高連携によってその流れをできるだけ食いとめたいということであります。  それは、中学と高校が距離的に近くなればという理由ではありません。さまざまな場において、勝山高校の教師と中学生、勝高生と中学生のの結びつきが深まり、いわゆるとのきずなで勝山高校への進学者増が期待できるというものでございます。 ○議長(松山信裕君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 私は、きずなだけで高校選択をしているとはとても思えないです。この議論は、さきの6月議会でもよくやりました。  次の問題に入りますけども、実はこの資料は効率的な施設利用として、ジオアリーナと長尾山公園グラウンドの利用を基本とすると書いてあります。そうすると、体育の授業が雨天や雪の場合、校舎からジオアリーナまでの移動を考えると、校舎はジオアリーナに隣接させる必要があると思います。  しかも授業間のわずかな移動時間で、ジオアリーナと長尾山公園グラウンドを使うとなると、校舎はジオアリーナと長尾山公園グラウンドの中間点しか考えられません。  そこで伺いますが、中学校の体育施設として、ジオアリーナと長尾山公園グラウンドの利用を基本とするなら、中学校の校舎の位置はどこだと想定しているのか、説明を求めます。  また、検討委員会では、併設、近設の場合の配置図計画で具体的な問題を検討したのか、説明を求めます。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 中学校の立地場所につきましては、高校敷地内併設と近接立地により異なりますが、敷地内においても幾つかの候補場所が考えられます。  検討委員会では、勝山高校及び周辺図により意見交換いたしましたけれども、県の意向が不明確な段階で詳細な議論には及びませんでした。  また、もちろん、中学校自前の体育館とグラウンドを有することがベストでございますが、立地場所を勝山高校へ展開すれば、市の所有施設も有効利用することも可能になることについて、委員会では理解が得られたものと考えております。  ちなみに、現在の高志中・高校の体育館とグラウンド面積は、今の勝山高校とほぼ同じであります。そして、仮に5、6年先に勝山市の中学校が1校になったとした場合の中学校の生徒数とそのときの勝山高校の生徒想定数を合わせても、現在の高志中・高校の生徒数のほうが多い状況にあります。  そうしたことを考えれば、新しい中学校の体育の授業等において、できるだけ勝山高校の空き時間を活用させていただくようお願いすることも可能ではないかと考えている次第であります。 ○議長(松山信裕君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 実は今、答弁されましたけど、ジオアリーナと長尾山公園グラウンドとの間の山の際、こんなところにしか近設だと場所がないんです。  旧市営体育館にしても、体育館まではすごい距離があるわけです。グラウンドへ行こうと思ったら大変なことになります。果たして、これが休憩時間の10分で移動できる距離なのか、物理的に私は立地が困難だと思う。  併設にしても、この勝山高校のグラウンドを使わないと、ジオアリーナに横断しなければいけない。ここは今、横断できないです。地下トンネルを掘るか歩道橋をつくるか、これは国交省に許可を得なかったら勝手なことはできない、そういう問題も今後起こってくることだけ指摘しておいて、こういうことも議論しないで、安易に勝高併設案という話になるのは私は全く理解できないと指摘しておきます。  実はこの検討委員会の資料では、国道157号線沿いに立地する勝山高校に中学校が併設になれば、スムーズなスクールバスの運行やジオアリーナ駐車場の利用が可能となり、生徒の通学を初め保護者の学校行事等への参加における交通の利便性が確保されるとしています。  しかし、現在の勝山高校は、157号線からは直接入れず、ぐるっと迂回して長尾山公園入り口から入り、しかも周辺の道路が狭く、高校生の送迎での学校敷地への乗り入れは勝山高校は禁止しています。このように、現状では勝山高校への交通の利便性は決してよくありません。  一方で、中部中学校の敷地に関してはどう書いてあるか。駐車場や周辺道路の狭隘についての適切な対応が必要と考えると指摘しているんです。私は、勝山高校併設でも同様のことが発生すると考えますが、検討委員会では勝山高校併設での周辺道路の狭隘についての適切な対応は必要ないと判断されたのか、説明を伺います。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) お答えいたします。  検討委員会におきましては、スクールバスの発着は現在の勝高の進入口よりも、今おっしゃった市営体育館跡地の現在の駐車場を利用するほうが利便性が高いという考え方に至っているところであります。 ○議長(松山信裕君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 勝山高校の併設についても、市営体育館のところにバス駐車場をつくったら、じゃあ近設案は学校をどこに建てるの。山の際しかなくなるんですよ。その案で、実はそんなことで決めているという点についても全く理解できないと指摘をしておきます。  次に、中学校の再編問題のさまざまな課題の対応と今後のスケジュールについて質問いたします。  これまで中学校を統廃合する際には、スクールバスを運行すると説明してこられました。文科省の基準では、スクールバスの対象は通学距離が6キロ以上になると思います。  これは勝山高校にもし併設した場合の通学距離が6キロ以上となる地域名と距離の資料です。文科省は、6キロメートル以下の場合は、自転車または徒歩通学を原則としていて、国の財政措置もないと思いますが、スクールバスの対象外の地域からもバスに乗せてほしいという声は必ず出てくると思います。  そこで、勝山市はスクールバスの対象とする条件、さらに自転車通学の対象とする地域の条件をどのように考えているのか、説明を伺います。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) まず、スクールバスについてお答えいたします。  三つの中学校を再編統合いたしますと、その中学校の場所がどこであれ、通学距離が遠くなって、通学に支障を来す生徒が多く生じることは当然であります。それに対しては、スクールバスの運行を前提としたいと考えております。
     現在の規定では、通学距離については、中学校ではおおむね6キロ以内であることが適正とされておりまして、スクールバスなどの通学手段を確保する目安になっております。ただし、当市のように特別豪雪地帯に指定されている地域は、積雪等のある間は距離要件が中学校では3キロメートルが適用されます。現時点では、通学距離が3キロメートル以遠の生徒で希望する生徒は、最寄りのバス停から学校までスクールバスを用意し対応したいと考え方でおりますけれども、今後、関係者とよく話し合って決めていきたいと考えております。  一方、自転車通学でございます。中学校2年生の通学と心身の負担に関する調査がございまして、それによりますと、自転車の場合、6キロメートルを超えるとストレスを感じる生徒がふえるというデータがあり、これが一つの目安になると考えられますけれども、明確な基準はございません。現在の勝山市内の中学校では、それぞれの学校が実情に合わせて定めており、南部中、中部中は1.5キロメートル以上、北部中は距離による制限はありません。  これらスクールバスの運行形態や運行ルート、そして自転車通学の対象地域など詳細につきましては、単なる距離だけでなく、安全などの観点、地理的な事情や降雪などの気候条件なども考慮しながら、今後、各地区別に具体的に検討、協議を進めていくことになると考えております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員、発言はあと6分弱です。 ○議長(松山信裕君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 実は、現在の中学校がある近隣の方々からは、統廃合した跡地はどうするのかと不安の声が寄せられています。現状のまま維持しては新中学校の施設がふえるだけになって、借地は地権者に変換するとか、公有地を売却するとしてもそう簡単ではありません。  そこで、統合の際に既存の中学校の施設や跡地をどのようにするのか、基本的な考え方について見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 再編後に空き施設となる学校施設につきましては、地域の実情や必要性により施設や土地の有効活用についても検討する必要があると考えております。  3中学校の敷地は、ほとんどが借地であることから、市有地以外の地権者の方々と協議することになると思われますけれども、体育館は災害時の避難所として指定されておりますし、また社会体育施設としても利用されていることを考慮すべきと考えます。  また、校舎は多世代が集う地域住民のコミュニティの活動拠点、市内外の企業による利活用ができないかなども模索していく必要があると考えております。  今後、中学校の再編計画を進めていく上で、そうした施設や土地の有効な活用方法について十分調査研究していきたいと考えます。 ○議長(松山信裕君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 実は、今回の検討委員会は中学校の問題に限り、小学校を対象にしていません。私たちは、小学校の統廃合は、平成19年のこの最終報告書の内容を尊重する立場で統廃合は慎重にすべきだと考えています。しかし、子どもの数の減少の影響は、中学校よりも小学校のほうが6年も早く出てきます。  そこで今後、小学校の統廃合も進めざるを得なくなった場合、既存の小学校の併合で対応するのか、それとも中長期的な計画を立てて新たな小学校として対応するのか、この判断が求められることは容易に想定できます。  そこで伺いますが、今後の小学校のあり方については、どのように対応する考えなのか見解を伺います。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) ずっと先のことにつきましては、現時点で申し上げることはできませんけれども、現在の方針は、地域の意向を最大限尊重して対応するとの考えに変わりございません。  今後もその方針を続けるとするならば、児童数の減少にもかかわらず、地域が学校存続の意向であるとすれば、小学生を育んでいく上で大切な学校と地域の連携を大事にしながら、小規模校の課題をできるだけ克服していく対応策を講じていく必要があると考えております。 ○議長(松山信裕君) 山田議員、3分を切りましたので、そろそろまとめてください。 ○議長(松山信裕君) 16番。              (16番 山田安信君 質問席登壇) ○16番(山田安信君) 今、小学校は地域の要望を見つけて、小規模校だから統合を急ぐことはしない考え方は、非常に大事だと思っています。それを、なぜ中学校では全国一律でやるのか。私は全く理解ができない。  私たちの現時点での考え方は、中学校の統廃合は市町村合併と同じように、地域の過疎化を加速させる危険があるので、当面は3中学校の連携などでぎりぎりまで維持するように努力する。同時に、社会変化も考慮して、慌てて対応することがないように準備を怠らないこうした議論はする。  さらに、地方の立場から同じような自治体と連携して、国や福井県にも制度改善などを要請する。こうした取り組みこそ大事であると考えていることを申し上げておきます。  質問時間は終わりましたか。続く予定でしたけども、残余の問題については、予算委員会、常任委員会等で質問させていただきます。 ○議長(松山信裕君) 次に、近藤栄紀君の質問を許可します。 ○議長(松山信裕君) 10番。              (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) 市政会の近藤栄紀でございます。  まず、今回の市議会選挙におきまして、市民の皆様に御支援をいただき、2期目の当選をさせていただきました。心を新たにしまして、しっかりと4年間務めてまいりますので、よろしくお願いいたします。  さて、今回の選挙におきまして、投票率が63.7%、前回を7.5ポイントも下回り、過去最低となりました。これは、勝山市民の議会に対する信頼度が問われる結果となりました。私たち議員、本来の使命と役割を再確認し、市民福祉のためにより一層努力していかなければならないと改めて心を引き締めていくものでございます。  それでは、通告に従いまして、3点に対して質問いたします。一問一答でお願いします。  まず第1点、勝山高校の今後について。  7月26日に中学校再編検討委員会は、勝山北部・中部・南部3中学校再編について、1校に統合し、勝山高校との併設が最も望ましい、また併設が困難な場合にあっても、勝山高校への近接立地により中高連携を進めるべきであるとした答申がありました。これを受け、8月6日には山岸市長が杉本知事に特別要望書として提出されました。  私としては、中高連携の内容、通学手段など、さまざまな課題を抱えていると思いますが、1校に統一し、勝山高校との併設の実現を支持します。先ほど山田議員の話もありましたが、財政とかではなく、保護者、また子どもたちのためであると一言添えておきます。  しかし、勝山高校との併設は、勝山高校の活性化を図る唯一の手段ではありません。中学と併設、連携さえすれば勝山高校への進学者がふえることにはならないと思います。まず、勝山高校の魅力を高め、生徒が勝山高校へ行きたいと思う学校にすることが大事かと思います。  ことしの勝山市全体の卒業数は200名で、勝山高校へ進学した生徒はたった83名で42%、昨年より21名減少しています。残りの117名、58%の生徒は、57名が大野もしくは奥越明成高校へ、60名が福井方面へと進学しています。  これらの理由については、3月の一般質問でもお答えいただきましたが、一つ目は、職業系高校へ志願する生徒、二つ目、特定の部活動を目標にしている生徒、三つ目、難関大学を目指す生徒などが主な原因であるとお聞きしました。これら全てが勝山高校において対応できないことは承知しておりますが、それに加えて来年度、私立高校の授業料の無償化、入学金も県立高校並みになるとのことですが、私立高校への志願者がさらにふえるのではないかと思います。  来年春に丹南高校を統合する鯖江高校の普通科に、スポーツ・福祉・IT・デザインコースを新設するとのことですが、これは、普通科高校の枠を超えるものではないでしょうか。  たとえ丹南高校が技術系の高校であったとしても、スポーツに特化したカリキュラムを導入するのはおかしいのではないでしょうか。それならば、勝山高校でもバドミントンやスキーに特化したコースを新設の要望としてもよいのではないでしょうか。教育長の見解をお伺いします。  また、普通科高校として進学率、特に難関大学の合格率を上げる努力が必要ではないでしょうか。県の主導を待っているのでは、近い将来、勝山高校がなくなるような気がします。再三一般質問でお聞きしましたが、勝山市独自の進学塾または民間へ委託する6月の山田議員の質問でもありましたが、通信制予備校などを提案しましたが、どのような対応をお考えかお伺いいたします。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 勝山高校の今後についての御質問にお答えいたします。  まず、勝山高校のバドミントンやスキーに特化したコースの新設要望についてはどうかということでございますが、勝山高校では、バドミントン及びクロスカントリースキーについて、特色選抜という一般入試とは異なる制度を実施しておりまして、現在、バドミントンでは3学年で23、クロスカントリースキーでは3の生徒が在籍しております。  御提案のとおり、生徒や保護者にとって魅力あるコースが設けられれば、勝山高校の活性化や志願者の増加に資するものとは考えます。ただ、例えば探求科とか、こういったスポーツあるいは芸術も含めてですけども、コースの設置は、あらかじめ募集定員を定めることになります。一方、少子化が進んで競技人口が少ない種目では、将来にわたりクラスを構成する一定数の生徒が確保できるかどうかといった問題がございます。  それともう一つは、担当する教員や指導者もしっかりと確保すること、あるいは遠方出身の生徒のための寮の必要な整備が求められるといったさまざまな条件整備が必要になってくるわけでございます。  そのため、科とかコースを勝山高校で直ちに新設することは難しいのではないかと考えられますけれども、県の高等学校教育問題協議会が始まります。そういった議論の中で取り上げていただく、あるいはまた県教委や勝山高校との協議を通じて、勝山市としての勝山高校の特色づくりと魅力向上方策の具現化、に向けて努力をしていきたいと考えている次第であります。  次に、勝山市独自の進学塾あるいは通信制の予備校などについてでございます。地域に根差した学校である勝山高校には、地元の生徒・保護者の幅広いニーズに応えてもらう必要があって、進学に関する期待が大きいことは確かであります。  本年3月の卒業生には、勝山高校から京都大学や福井大学医学部など、いわゆる難関大学への進学者があり、生徒も先生も大変頑張っていただいたと思っておりますけれども、できうれば遠路、福井市の高校に通うまでもなく、地元にいても希望の進学がかなう高校であってほしいと願っております。  生徒がより高いレベルを狙うため、あるいは基礎的な部分を固めるためには、高校の授業時間だけでは足りない部分を補うことが有効であるという観点から、現在、市として対応可能な支援策について、勝山高校と協議しながら検討を行っている段階であります。  その中で、例えば大手進学塾の公設民営方式なども考えられますけれども、多額の費用が要するといった課題があるため、できれば教員OBによる塾を開設できないかについて研究をしているところであります。  ただその場合、適切な人材をどのように確保するかというのが一つの大きな壁になっておりまして、今後、その面での努力をして、具体案がお示しできる段階で議会にも御相談をさせていただきたいと考えております。 ○議長(松山信裕君) 10番。              (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) 今ほど答弁いただきましたが、若干前の答弁よりは前へ進んでいるのかと思いますけれども、スポーツとかに特化したコースのほうですが、今ほど教育長がおっしゃいました、太鼓の日本文化部なんかも今まで全国で2回ほど優勝したりして、結構その道では有名な学校になっていると思います。  スポーツにしても文化部にしても、なかなか科として設置できないのであれば、部としてもっと市が支援していく、また全国にPRして募集といいますか、全国から勝山高校へ来てもらうことも必要ではないかと思います。  わかっている、またそれに集中しているというのは勝山高校を知っているので、その道へ進みたい子は、教育長も言われましたが、受け入れ態勢ができないといけないのはよくわかりました。ただ、やっぱり何かしら特徴を出していくことに対しては、ある程度支出も必要ではないか。その準備もしていくことが必要でないかと思います。  今、勝山市でよく市長が言われています、他市に先駆けてALTを配置して英語教育に取り組んでいる、これも結構全国的に勝山は注目されて視察に来ている状況ですけれども、こういったところを勝山高校まで継続して、例えば聞く、話すを特に強化する英語教育推進校というのがあるらしいのですけど、そういったものも特化してやっていく。きょうび外国語が普通になってきてますので、この聞く、話すを特化した教育を勝山高校はやっているんだというのを見せられればいいかと思います。  実際、今のニーズに合った高校にしていただくといったことを最大限努力していただければ、勝山高校としても先はいい方向へ見えていけるのではないかと思います。  それでは二つ目、恐竜博物館構想について。  これは昨日、丸山議員が質問されて重複するかもしれませんが、よろしくお願いいたします。  第2恐竜博物館構想が知事交代により県立恐竜博物館のリニューアルと増改築へと方向転換されることになりました。コンセッション方式による民間活力導入も見送り、従来と同じ公設公営で事業化する方針に変わり、年間約140万の集客を目指すとしています。  現在の県立恐竜博物館を増改築して機能強化を図るとしていますが、この構想において勝山市は何らかの要望を出しているのでしょうか、お伺いします。  杉本知事は、今の建物だけをきれいにするのではなく、増設した上で全体規模を大きくする、博物館が立地する長尾山総合公園全体で受け入れ態勢を整えるという意味では相当な規模になる、さらにアクセス道路、駐車場の整備、道の駅や周辺飲食店にパークアンドライド用のバスを巡回させ、自由に乗降できるようにするなど、回遊性の向上や周辺の渋滞緩和も地元の勝山市と対策を講じるとしています。これを受け、勝山市はどのようなかかわり方をするのかお伺いいたします。  また、杉本知事はリニューアルに伴う展示やサービスの向上に見合った観覧料の設定も議論するとしています。県は勝山市に今現在どのような事業に幾ら利用料を払っているのかお伺いします。  今後、財源確保に駐車場の有料化、パークアンドライドの有料化、利用料金の設定など考える時期ではないかと思いますが、市の見解をお伺いいたします。 ○議長(松山信裕君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 恐竜博物館構想については、昨日、丸山議員の質問に答えておりますので、重複する部分があるかもしれませんけども答弁いたします。  福井県は、令和5年を目標に恐竜博物館の機能強化に向けた基本計画に着手していると聞いております。機能強化に当たっては、収蔵庫の増設やレストラン、ショップの拡充、屋内における発掘体験場の設置などにより、年間140万の来園者を目指すとしているところであります。  これにより、さらなる来客者の増加が見込まれることから、渋滞解消に向けた取り組みは重要な課題として位置づけ、知事への最重要要望として、去る8月6日にアクセス道路や駐車場整備に向けた県の支援及び増大する長尾山総合公園の維持管理に係る支援を要望いたしました。  また、恐竜博物館の機能強化に合わせた長尾山総合公園全体での受け入れ態勢や市内への回遊、渋滞対策などについて、県と勝山市が力を合わせて検討していく必要があることから、福井県庁、勝山市役所、双方の担当者によるワーキンググループが設置され、恐竜博物館の機能強化に向けた諸課題や、長尾山総合公園全体の魅力アップに向けた検討を開始しているところです。  次に、県は勝山市に今現在どのような事業に幾ら利用料を払っているかについては、県はゴールデンウイークやお盆の繁忙期に実施しているパークアンドライドのバスの費用及び駐車場の誘導整理費用など、年間約1,800万円を負担しております。  令和2年6月末に福井県立恐竜博物館の設置期限が到来し、更新されることも踏まえて、新たな財源確保に向け、引き続き県に強く要望してまいります。 ○議長(松山信裕君) 10番。              (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) 県と市が実際うまく協力し合って歯車が回ってきているということですので、よろしくお願いしたいと思いますが、いろいろ聞いていますと、今後、車の混雑やの混雑を考えますと、駐車場の整備、アクセス道路をつくるとありますが、昨日、丸山議員の質問の中にありましたが、雁が原スキー場の利用は大変よいことだと思います。さらに、例として、例えば弁天の駐車場、農協マーケットの跡地など、市街地の中の新しい場所に駐車場を設けて、パークアンドライドにて公園内にを誘導したほうが、さらに市街地活性化にとっても効果が出るのではないかと思います。  今現在、長尾山の駐車場は1,500台とお聞きしましたが、残りはパークアンドライドにて誘導していくような考え方もよいのではないでしょうか。  先ほど市長がお答えいただきました財源確保については、来年度、正式許可更新があるということですので、よろしくお願いいたします。  次に、高齢者の交通手段についてお伺いします。  高齢運転者による交通事故が全国で相次いでいることを受け、65歳以上の高齢者からの運転免許証の返納がふえているそうですが、どうしても自動車がなくなると家に閉じこもりがちで、健康に悪い方向に進みがちです。バス路線の維持・充実させ、できるだけ活動的な生活を送る支援も必要だと思います。  10月よりコミュニティバス遅羽線で、嵭﨑ふれあい会館前にバス停が設置されますが、地元のも大変喜んでいると思います。今後も市民の意見を聞き、さらに充実していただきたいと思いますが、見解をお伺いいたします。  車社会と言われる県内では、なかなか免許証は手放せません。県では、ブレーキとアクセルを踏み間違えた際に、急発進を抑制する後づけ装置の補助など事故防止対策も進んでいます。勝山市も事故防止対策として、これから普及啓発されるのかをお伺いいたします。 ○議長(松山信裕君) 河野市民・環境・税務課長。             (市民・環境・税務課長 河野 誠君 登  壇) ○市民・環境・税務課長(河野 誠君) 高齢者の交通手段についてお答えします。議員御指摘のとおり、全国的に高齢者が第一当事者となる悲惨な交通事故が多発し、幼い子どもが事故に巻き込まれるなど、高齢者の事故防止対策が非常に重要になっていると感じております。  御存じのとおり、勝山市の高齢ドライバー免許自主返納者には、勝山市運転免許証自主返納支援事業として、コミュニティバスの無料乗車券を交付しており、近年の実績としましては、平成28年度は60名、平成29年度は82名、平成30年度は74名の方に無料券を交付しております。今年度につきましては、9月11日現在で既に50名の方に無料乗車券を交付しており、このペースでいけば昨年を上回るものと思われます。  しかし、高齢者の中には、このような支援事業を十分認識されていないために、運転免許証の返納をちゅうちょされる方も多くいらっしゃるのではないかと推測でき、さらに支援事業の啓発に取り組まなければならないと考えております。  また、議員から御指摘のあった嵭﨑バス停の新設事案のように、公共交通担当といたしましては、地域住民、とりわけ交通弱者の声に耳を傾け対処していくことが重要と考え、地区の老人会の集まりなどに出かけ、バスの乗り方教室を実施する中で、公共交通に関する意見等もお聞きし対応してまいりますので、今後もこのような取り組みを継続してまいります。  また、バスの乗り方教室においては、福井県の行っている乗用車への後づけ安全装置への補助事業である高齢運転者交通事故防止事業や福井県警が行っておりますドライブレコーダーの貸付事業を紹介するなど、事故防止対策の普及啓発の取り組みを行ってまいります。  また、10月29日には、関係団体と協力して勝山市自動車学校を会場にブレーキアシストカーの体験会を行う予定で、次回広報誌で案内する予定でございます。  このように機会を捉えて、高齢者の事故防止対策の普及啓発に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(松山信裕君) 10番。
                 (10番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○10番(近藤栄紀君) 先ほどもお話ししましたが、本当に嵭﨑のお年寄りは喜んでいました。500メートルほど歩かないといけないのが半分になったとか、近くになったかいうことで、やはりどの地区もそういうはいますので、よろしくお願いしたいと思います。  先日、敬老の日15日付で総務省が発表した人口推計によりますと、65歳以上の高齢者は前年より32万多い3,588万で、総人口に占める割合は28.4%、過去最高を更新しましたとありました。2025年には30%、2040年には35.3%に達するようです。特に70歳以上は団塊の世代が含まれて、前年度から98万ふえたそうです。このように急速に高齢化が進んでいます。今後、通院や買い物などの移動といった生活の支援拡充が急務であると思います。  また、筑波大学の市川教授が車の運転をやめて自由に移動する手段を失った高齢者は、運転を続けると比べて要介護状態になるリスクが2.2倍になるという研究結果を発表しました。教授は、事故の危険だけを考えるのではなく、バス路線を維持・充実させるなど活動的な生活を送る支援が必要だとしています。  昨日の下道議員の質問の中にもありましたけど、介護施設の入居問題といった対策にもなるのではないかと思います。  しかしながら、高齢者にとってバスなどの移動手段はさらに重要になってきます。できる限り今後こういった状況を踏まえて、高齢者の手足になる移送手段を充実させていただきたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(松山信裕君) 次に、帰山寿憲君の質問を許可します。 ○議長(松山信裕君) 14番。              (14番 帰山寿憲君 質問席登壇) ○14番(帰山寿憲君) 14番、市政会、帰山です。  今回は野外教育施設についてお伺いしたいと思います。  現在、勝山市には、さまざまな野外教育施設があるわけですけれども、福井県立恐竜博物館、ゆめおーれ勝山等も含まれますけれども、今回はいわゆる純粋にキャンプ場についてあり方を伺いたいと思います。  勝山市内のキャンプ場は、勝山市が運営にかかわる施設が東山いこいの森、岩屋オートキャンプ場、民間の施設が六呂師と芳野ヶ原に各1カ所の合計4カ所があります。平泉寺にも類似の施設がありますが、そちらはキャンプ場ではありませんとおっしゃっているようなので除外いたします。  現在、第2次もしくは第3次と言われるアウトドアブームと言われていますけれども、形態は従来型のファミリーキャンプだけではなく、グランピング、ソロキャンプ、女子キャンなど多彩となっております。中でもトレンドは、たき火とワンポールのテントになっているようです。  近年のキャンプ場は管理者が常駐し、必要なものは全てがそろう売店があり、レンタル品も最新のギアが充実している。サイトは区画されており、個別の電源、そしてお湯が出る炊事場がそろっている。当然、洋式水洗トイレもあるというような高規格のキャンプ場がふえつつあります。  また、キャンプフィールドと呼ぶようなアウトドアメーカー直営のキャンプ場もふえつつあります。施設の設備として、ツリーハウスやドッグランを設置するところもあり、通年型の施設もふえています。当然、その分利用料は高くなるわけですけれども、ハロウィンのようなイベント期間中ですと、さまざまな催し物があり、各サイトはさまざまな飾り物が見られまして、子どもたちも非常に楽しい時間を過ごしているのではないかと思います。  一方で、炊事場とトイレはあります。しかしながら、申し込みのみで使用料無料のキャンプ場もあるわけです。ただ、近年の課題として、どちらのタイプもマナーの悪さから閉鎖するところもふえてきているようです。  さて、勝山市の施設はこれまで野外教育施設の場として整備提供されてきました。しかし、近年の流行もありますけども、ある程度はアウトドアを楽しむたちにも対応すべきと考えます。  今後の運営整備方針をまずお伺いしたいと思います。その上で、現在、勝山市が管理する二つの施設について伺います。  最初に、東山いこいの森について伺います。  雁が原のキャンプ場が閉鎖されて以降、学校教育の場として利用されてきたキャンプ場です。これまで上水の不足を補うために、給水施設の整備、老朽化したコテージ・バンガローや場内照明施設等の整備、五右衛門風呂の設置等施設の充実に努めてきました。  以前は指定管理者制度を導入して運営を行いましたが、現在は委託運営となっています。夏休み期間中には、市内小学生等により一定の需要があり、必要な施設であると考えます。しかし、全体として客数の伸びや利用率の向上、収益性の向上が感じられません。  施設としては、全体的に老朽化が目立つとともに、オートキャンプができない、サイトに電源がないなど、利用客から見る状況は厳しいものがあります。立地は高地でありますが、どちらかといえば急斜面であり、現在以上の整備は厳しいかもしれません。現在の運営状況と今後の運営方針を伺いたいと思います。  次に、岩屋オートキャンプ場について伺います。  6月定例会でも触れましたが、行財政実施計画に基づく公共施設のあり方の中で、岩屋オートキャンプ場は平成32年度までに廃止となっています。現在は委託方式により運営されています。  この夏、現地を改めて確認してみましたが、岩屋川の清流、芝生のテントサイト、幹線道路からの所要時間等、小さいながらもキャンプ場としての要件を満たしていると感じました。駐車場も整備されており、携帯電話も以前に補助金によりアンテナを設置しており使用可能です。  基本的な施設としては、管理棟とトイレのみです。この何もないことが幸いして、直接的な維持管理は、現在の委託費から見ても大きくないと思います。課題があるとされるアクセス道も思ったよりはよく、山間部のキャンプ場では許容範囲だと思います。キャンプ場としての価値は高く、存続すべきと考えますが、廃止理由と今後の運用方針を伺います。  以上の2カ所は、それぞれ施設の主たる目的を定めて、今後も施設の充実と維持を図る必要があると考えます。しかし、先に述べて近年要求されるキャンプ場の水準まで整備することは厳しいと思います。  先般、公共下水道関連で滋賀県の湖南市を視察してきましたが、その際に同市の十二坊温泉ゆららキャンプ場は、近年すばらしいにぎわいを見せていると聞きました。それではと思い確認してみますと、確かに11月末まで、週末は全てのサイトにあきがありませんでした。新潟のアウトドアメーカーの提携キャンプ場であり、設備が充実しているようです。市街地に近く温泉があり、スポーツ施設を併設していました。  勝山市で該当する条件に近いところが水芭蕉になります。比較的低地であり、住宅地との位置関係でも厳しいかもしれませんが、キャンピングカー対応のオートキャンプ場としてなら検討の余地はあると思いますし、近隣の雁が原の活用も含めて検討できるかもしれません。  また、法恩寺の勝山森林公園等も活用できるのではないでしょうか。勝山森林公園といっても、ほとんどの方が場所がわからないと思います。スキージャムを過ぎた右側に設置されているこの公園は、トイレ、水飲み場があるあずまやが設置されており、上下水道は延長する枝管の布設だけですし、電気も来ています。スキージャムに隣接しているため、徒歩での温泉の利用も可能です。管理棟は必要かもしれませんが、さまざまな運営形態が可能かと考えます。  小さい負担で高水準のキャンプ場が整備できる可能性があります。また、維持管理費も抑えられる可能性もあります。整備を検討してもよいかと思います。  また、既存の岩屋オートキャンプ場も整備を進めれば、すぐれたキャンプ場になると考えます。キャンプ場はさほど大きくないかもしれませんが、宿泊施設ですから、一定の雇用と消費は生み出せると考えます。お考えを伺いたいと思います。 ○議長(松山信裕君) 水上副市長。               (副市長 水上実喜夫君 登壇) ○副市長(水上実喜夫君) 勝山市の野外教育施設の運営整備方針についてお答えいたします。  初めに、東山いこいの森の今後の運営方針についてでございますが、東山いこいの森は森林の総合利用を促進し、市民の健康増進及び林業の振興を図るため、昭和55年4月から供用を開始した施設であります。その後、必要に応じて施設の増設や既存施設の修繕等を行いながら、運営しているところでございます。  近年では、平成26年度に屋根つき広場と五右衛門風呂の新設、平成27年度にはシャワー室の整備、また平成29年度にはテントサイトを改修し、利用者の快適性と利便性の向上を図っています。  その結果もありまして、利用者数は平成21年度から平成25年度までの5年間の平均が2,700の利用だったのが、平成26年度から平成30年度の5年間では、年平均3,300と微増しています。  市内小学生の豊かな自然体験学習や地区育成会での利用、大滝へのハイキングや水芭蕉の探勝を兼ねた取立山登山客等が身近な自然に親しみ、自然の中で生活する本来のキャンプ体験ができる場として多くの魅力を有しています。  また、管理の素朴で心温まる対応により、利用客には大変喜ばれ、リピーターの確保にもつながっているところでございます。これら東山いこいの森ならではの魅力を今後もPRし、多様なキャンプ形態の受け皿の一つとして、引き続き利用者に愛され、利用しやすい施設を目指すとともに、必要な修繕を見きわめ、適正な維持管理を行いながら運営を継続してまいりたいと考えています。  次に、岩屋オートキャンプ場の廃止理由と今後の運用方針についてお答えいたします。  当キャンプ場は、公共施設の適正管理に係る計画において、平成32年度までに廃止を検討することとなっていますが、その理由は、主に今後の管理受託者の確保の見通しが立たなくなったという部分があります。  岩屋オートキャンプ場は、開設以来15年以上にわたり、地元観光協会に管理を委託してまいりました。しかし、当協会員は高齢化が進み、後継者も不在で、今後数年後にはもうこの受託はできないという申し出を受けています。キャンプ場の運営委託ができなくなるという状況が目の前に来ています。  このようなことから、私どもは今後、岩屋オートキャンプ場について、地元観光協会と協議を行っているところではございます。今後の方針といたしましては、運営委託の継続が可能かどうかといったことも含め、民間譲渡等も含めたさまざまな観点で検討してまいります。  今ほど、議員のほうから十二坊温泉ゆららキャンプ場の話がありました。新潟県の恐らくアウトドアメーカーは、全国でアウトドアとキャンプ場、道の駅なども指定管理を受けている会社なんですが、実は私どもも今後のキャンプのあり方を探るために、新潟県の三条市のほうまで出向きまして、いろいろ相談し、その後、勝山のほうへ入っていただいて、市内の東山のキャンプ場と岩屋のキャンプ場、さらには、今申し上げますが、水芭蕉ですとか長尾山総合公園、あるいはスキージャム周辺などをずっと見てもらいました。  そういった中で、非常に今後のキャンプのあり方、現在のトレンドなどで、キャンプ場として売っていこうとすると、私どもが今持っている二つのキャンプ場は力不足である。まず面積が徹底的に足りない、それから、設備には相当数億単位の投資が必要である。しかしながら、受託をするとしたらこの規模の場所では受託が難しいというのが結論でした。  しかしながら、全体の計画のためには、もしよろしければ再度大規模な調査を受託する用意があるとは言っておられるのですが、現時点では調査費の予算化までは私どもは至ってはいません。  そういった中で、温泉センター水芭蕉についても、そのとき見ていただきました。住宅が見えるところのキャンプというのは厳しいということがあります。住宅が見えるような環境では、キャンプをしたいお客様のターゲットにはなり得ないと。  しかしながら、キャンピングカー専用のオートキャンプ場としては可能性があるということでございますので、このあたりは指定管理者が今、水芭蕉へ入っていますので、そういった中でオートキャンプ場ができないかということは研究してまいりたいと考えています。  森林公園につきましては、実は可能性は大きいという話も聞きました。広く市民やリゾート客の散策、森林浴を行える場として平成7年4月に開園した施設であります。公園内ではあずまやや散策路があり、鳥のさえずり、多様な樹木・植物の中で家族連れ等で気軽に自然観察や森林浴が楽しめる空間となっています。  御提案がありましたように、森林公園には手洗い場、トイレ、駐車場などが既に整備されており、電気、水道といったインフラも整っているため、キャンプ場としての基礎的な条件はそろっていると考えています。  今後、市が運営するキャンプ場などの野外施設については、教育的観点というのも踏まえつつ、総合的な配置や民間活力の導入も視野に入れながら、方向性について検討してまいりたいと考えています。  そういった中で、全てをできない、何かを始めるには何かを放さなければならない。特に二つのキャンプ場については、あの規模のキャンプ場としては大変魅力はあるんですが、それぞれ今後の運営受託者についての悩みを持っていますので、そういったところも踏まえながら研究してまいりたいと考えます。 ○議長(松山信裕君) 14番。              (14番 帰山寿憲君 質問席登壇) ○14番(帰山寿憲君) 今後の方向性についてお話を伺ったわけですけども、予算的なものを見てましたら、東山が毎年平均700万円ぐらい、それから岩屋が220万円ぐらいですか。森林公園が70万円程度でしたか、このぐらいかかっています。  水芭蕉は指定管理ですから話は別ですけれども、その中で700万円の東山の投資額というのが、施設の更新、バンガロー、それからコテージが20棟以上ありますか。30年で老朽化すると考えると、この700万円の投資額が本当に正確なのかどうかというのはわからないんですけども、コテージを今から一からつくり直すとすれば相当な金額がかかります。  そういう意味でも維持管理するおつもりがあるならば、本気になって毎年2棟なり、3棟なり更新していくべきだと思います。そのあたりの予算措置が今後どう講じられるかはまず今後課題ですけれども、それもあわせて一遍勝山でキャンプをしてもいいと。  また、森林公園なんですけども、3年後には恐らく法恩寺有料道路が無料開放になると思うんです。そのときに合わせて、メーンとなるような企画にもなる可能性があると思いますので、ぜひとも今後検討していただきたいと思います。  思ったとおりの回答が返ってきてしまいましたので、この後、何もお聞きすることはございませんので、これで一般質問を終わります。 ○議長(松山信裕君) 暫時休憩します。           ―――――――――――――――――――――――                 午後 2時16分 休憩                 午後 2時30分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○議長(松山信裕君) 再開いたします。 ○議長(松山信裕君) 中山光平君の質問を許可します。 ○議長(松山信裕君) 2番。              (2番 中山光平君 質問席登壇) ○2番(中山光平君) 市民の会の中山光平です。よろしくお願いいたします。質問に関しては、一問一答にて質問させていただきます。  これまでも各議員から、勝山を取り巻く多くの問題が指摘されてきました。ここで共有された問題は、これから解決策を立案し、より具体的な方法まで落とし込まれ、実行され、解決に向かっていくことかと思います。  さて、私が問題としたいのは、勝山市役所の職員のことです。なぜならば、先ほどの解決までのプロセスの多くの役割を担っているからです。しかし、その重要さにもかかわらず、過去10年の正職員数を見ると、毎年数を減らし続けています。これはどのような理由なのでしょうか、お答えください。 ○議長(松山信裕君) 三屋総務課長。               (総務課長 三屋晃二君 登壇) ○総務課長(三屋晃二君) 勝山市の職員数についてお答えします。  勝山市の正職員数については、平成22年度で319名であったところ、本年度は268名となっており、この10年間で51名の減少となっております。しかし、人口と産業構造から分類される全国の類似団体における職員数の比較では、類似団体の普通会計における人口1万当たりの職員数は平均82.04であるところ、勝山市では108.18となっており、同じ分類になっている自治体と比べて職員数は多いと言えます。  また、勝山市の人口については、平成22年4月1日現在では2万6,190でしたが、本年4月1日現在では2万3,186となっており、10年間で約3,000減少しております。こうしたことを踏まえまして、人口減少や産業構造の変化などに合わせた正職員数の適正化を図ることが必要と考えております。  また、この削減については、多くの場合、これまで市が直接行っていた事業について、行財政改革のもと、民間の活力を活用すべく民間委託化や指定管理者の導入などにより実施してまいりました。また、市が直接行うべき業務に係る職員については、その必要人数を厳密に精査し、住民サービスの低下とならないよう適正な人員配置とすべく計画的に削減を行っているところです。  今後とも、業務内容の精査、統合、廃止等を行い、住民ニーズを的確に捉え、真に必要で、かつよりよい住民サービスを提供し、最小の経費で最大の効果が得られるよう取り組んでまいります。 ○議長(松山信裕君) 2番。              (2番 中山光平君 質問席登壇) ○2番(中山光平君) 人口規模などの類似点で比べることも時に重要かと存じます。しかし、実際に職員は何のためにいるのかと言えば、さまざまな職務をこなすためではないでしょうか。単純に比べるだけで見えてこないものは多くあるということを示唆し、次の質問に移ります。  過去10年の時間外勤務時間を見ると、平成21年から平成29年までは、それほど大きな差は感じません。しかし、平成30年のみ大きく時間外勤務時間が下がっています。これはどのような理由でしょうか。 ○議長(松山信裕君) 三屋総務課長。               (総務課長 三屋晃二君 登壇) ○総務課長(三屋晃二君) 時間外勤務の変動についてお答えします。  過去10年間の時間外勤務時間の変動については、平成21年度から平成30年度におけるそれぞれ1年間ごとの市役所全体の総時間数は約4万時間程度となっております。  ここ数年を見てみますと、平成26年度は4万1,074時間、平成27年度は3万9,316時間、平成28年度は3万8,306時間、平成29年度は3万9,155時間、平成30年度は3万4,084時間となっております。  議員御指摘のとおり、平成30年度の総時間数が大きく減少しておりますが、これは政府が推進しております働き方改革の実現に向けて、平成30年度より取り組みを強化したことによるものでございます。  働き方改革では、基本事項の一つとして長時間労働の是正が挙げられています。これは、働く方が健康の不安なく、働くモチベーションを高め、最大限に能力を向上、発揮することを促進するため、これまで法律上は上限がなかった残業時間数について、法律において残業時間の上限を定め、この上限時間を遵守することが求められるものです。残業時間の上限は、原則月45時間、年360時間とされています。  事業所においては、労働者の労働時間の適正な把握をする責務が求められ、勝山市においてもこの働き改革基本方針に基づき職員の残業時間を適正に管理・把握するため、昨年度より年間の時間外勤務時間数を過去の実績をもとに各所属ごとに時間数で配当し、各所属長において毎月その執行状況を確認・把握していくことといたしました。  これにより、業務上必要な時間外勤務を適正に判断し、必要最小限の時間外勤務となるよう職場環境の改善を行いました。今後とも職員の心身にわたる健康の保持増進のためにも、公務効率の向上に努め、全庁的な時間外勤務の削減に取り組んでまいります。 ○議長(松山信裕君) 2番。              (2番 中山光平君 質問席登壇) ○2番(中山光平君) 時間外勤務時間の効率化を聞き効率がよくなった点、非常にすばらしく思いました。  さて、効率化とは、この場合、同じ時間で今まで以上の働きをするという言い方ができると思います。それも職員数が減った中でです。この状況ですと、職員の中から心身のダメージを訴える者がいても無理はないと思います。  そこで質問です。職員に対する身体的・精神的ケアはどのように行われていますか。 ○議長(松山信裕君) 三屋総務課長。
                  (総務課長 三屋晃二君 登壇) ○総務課長(三屋晃二君) 職員に対する身体的・精神的ケアについてお答えします。  職員に対する身体的なケアにつきましては、まず一つ目に、職員自身の健康管理のため、全職員を対象に年1回健康診断または人間ドックの受診、健診結果に基づく特定保健指導の実施、希望者に対するがん検診の受診を行っています。平成30年度における健診の受診率は、全職員の95.9%であり、嘱託、臨時職員を含めたほとんど全ての職員が受診しております。  二つ目に、全職員を対象とした健康講座を年3回程度実施しております。健康講座の内容といたしましては、産業医や医師などによる健康管理や健康増進に関する講演や講師の指導のもと、健康維持に有効な体操やヨガ、ストレッチなど簡単な運動をする講座を実施しており、受講を希望する職員が参加しております。  また、産業医による健康相談として、健康診断の結果やふだんの体の健康状態について、気になるところなどを直接産業医に相談できる機会も設けております。  次に、精神的なケアにつきましては、まず一つ目に、全職員を対象にストレスチェックを年1回実施しております。これは、職員自身のストレスへの気づきを促すとともに、職員のストレスの程度をみずからが把握し、職場改善につなげて働きやすい職場づくりを進めることで、職員がメンタルヘルス不調となることを未然に防止する一次予防を目的として実施しているものです。  これは、労働安全衛生法の改正により事業所が労働者に対してストレスチェックの受験を義務づけることが規定されたことを受け、平成28年より毎年実施しているもので、対象者の受診率は毎年100%となっております。職員各自が生き生きと安心して仕事を続けていくためには、定期的にストレスチェックを受け、自分自身の心の健康を確認することが重要となります。職員の各自の気づきを促し、メンタル不調などの未然防止のため、今後とも有効な制度の活用に努めてまいります。  二つ目として、全職員を対象にメンタルヘルス講座の実施、心の健康相談室の開催を行っております。メンタルヘルス講座については、大学教授や産業医、社会保険労務士などを講師として、メンタルヘルスに関連した講演を年2回程度実施しております。  講座の内容といたしましては、ストレスの理解や鬱病、睡眠障害、発達障がいなど、精神的な疾患について学ぶ講座や、よりよい人間関係を構築するためのアサーティブコミュニケーションやアンガーマネジメントについての講座を行っています。  また、精神衛生を専門としている大学の先生を相談員として、希望者に対して個別相談の機会を設けています。ちょっと心配なことがあるが、病院へ行くほどではないと感じているようなときに、自分自身のことや家族のこと、同僚や上司のことなど自由に相談できる場となっております。そのほか必要に応じ、個別相談や産業医による面談も実施しております。  また、安全衛生、特定事業主行動計画の観点から、ノー残業デイ、ライトダウンの実施、年休取得促進月間やアニバーサリー休暇の設定など、ゆう活の実施なども行っており、職場と家庭のいずれにおいてもワーク・ライフ・バランスを確立できるよう取り組んでいます。  今後とも職員が健康で安心して仕事ができる職場環境を整え、さまざまな面から職員それぞれの身体面、精神面での支援に努めてまいります。 ○議長(松山信裕君) 2番。              (2番 中山光平君 質問席登壇) ○2番(中山光平君) 勝山市の仲間同士支え合い、助け合いたいという思いは、立場は関係なく共有されていると感じました。  それを前提に、最後にしつこいようですけども質問いたします。身体ダメージと比べて精神的なダメージというのは、原因と結果の関連性を探ることも難しいと予想されます。これからもその予防とケアに対して最善の努力で応えていただけますでしょうか。 ○議長(松山信裕君) 三屋総務課長。               (総務課長 三屋晃二君 登壇) ○総務課長(三屋晃二君) 精神的ダメージへの予防とケアについてお答えします。  精神疾患で病気休暇を取得している職員の原因については、職員によってさまざまであり、仕事や家庭などいろいろな要因が複雑に関連しております。しかし、職場が起因しているケースもあり、職場のメンタルヘルス対策は非常に重要であると認識しております。  したがって、現在行っているさまざまな制度を活用し精神疾患の予防に努め、また職員個々の状況や状態を十分把握しつつ、職員の立場に立ったさまざまな支援を行い、職員が心身ともに健康に継続して勤務できるよう努力してまいります。 ○議長(松山信裕君) 2番。              (2番 中山光平君 質問席登壇) ○2番(中山光平君) 御答弁ありがとうございます。  さて、これまでの答弁に共通して感じることがございます。それは、勝山市という限られたパイの中でそれをうまく生かし運営していく意思と工夫です。その努力と研さんは全くすばらしく思います。  ただ一つ憂慮いたしますのは、パイの拡大という視点が欠けている、ないし少ないのではないかという点です。実際に長い間パイを日本全体で考えても、長い間、パイは縮小を続けてまいりました。どれだけやりくりがうまくとも、パイの減少を対処することはできません。問題はある程度先延ばしにすることができても、それは窮する道と言えるのではないかと思います。  なればこそ、なぜパイが縮小したのか、拡大には何が必要なのかをしっかりと考えていく必要があると思います。そうやって未来を見据えて進んでいくことこそが、今ここに集まる私たちの役割ではないでしょうか。それを全うすることで、窮する道を脱することができると考えます。  以上、憂慮点を示唆して私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(松山信裕君) 続いて、下牧一郎君の質問を許可します。 ○議長(松山信裕君) 9番。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) 9番、新風会・公明の下牧でございます。一問一答での一般質問をお願いいたします。  一つ目は、中学校再編についてでございます。  この質問は、今まで山田議員、近藤議員が先ほどいろいろな観点から質問されておりましたので、教育長の答弁も先ほどの繰り返しになる気はいたしますけれども、あえて質問させていただきます。  今、市は勝山高校の併設ということで進んでいますけれども、仮に勝山高校に併設が実現した場合に、公立中高一貫教育を目指しているのかどうか、まずこの点について御質問したいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) お答えいたします。  まず、今想定しておりますのは、県立高志中・高校のような完全中高一貫校ではございません。中学生は、あくまでもそれぞれ志望する進路を選択する中で、希望する生徒が一般入学試験等によりまして勝山高校へ進学するシステムを想定しているわけでございます。  したがいまして、中高一貫かということの御質問では、中高一貫ではない、中高連携であるとお答えしたいと思っております。 ○議長(松山信裕君) 9番。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) 今ほど教育長は、中高一貫教育ではない、あくまでも中高連携教育だとおっしゃいました。  その中で、先ほど山田議員や近藤議員の答弁で、質の高い授業を目指したいとか、今現状は、中学生がより難関大学へ進みたいので市外の高校へ進学している子が多い、そういう子どもの希望がかなうような教育も目指したいと答弁されていました。  そうしますと、中高連携というところの教育が一貫ではないとはっきりおっしゃったんですが、どうもどういう教育なのかもうひとつはっきり見えてこないんです。今から仮に新しい中学校ができるわけですから、それも勝山市内では1校しかない中学校ができるわけです。そうした場合に、勝山の新しい中学校へ通わせたい、さらにはその上の勝山にある高校へも通わせたいと思えるような教育ビジョンといいますか、そういうもう少し教育長の思いを語っていただけますと、三つの中学校を1校にして、新しい教育方針で子どもたちの将来を考えているんだというようなことも踏まえた上で、中学校の統廃合を考えられるのではないか。  今の統廃合は、あくまでも環境の問題が結構クローズアップされているというか、環境というのはある意味器の問題です。しかし、教育は中身の問題だと思うのです。この教育の中身を変えていこうという教育長の考えがあるのかどうか。教育はあくまでも中学校の教育だから、従来どおりの教育でいくのか、それとも1校になってもっと質のいい教育をしていきたいと思っておられるのか、もう少しそこのところの教育長のお考えをお聞かせいただけないでしょうか。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) これまでも御説明もしてきたかと思いますけども、中高一貫は県立高志中・高です。中高連携が県立高校と市町の中学校の間でも県内にあります。3カ所あります。私どもは中高連携を目指すと言っているのですが、現在ある県内の中高連携校の状況を見ますと、必ずしもうまくいっていない。必ずしもですよ、一定の成果は出していません。  それは何が一番問題かといいますと、距離が離れていることです。高校のある自治体と中学校のある自治体が随分と離れているケースもあるかもしれませんし、平成の大合併でくっついて一つの自治体になって、高校に旧町の中学校から中高連携をやっているというケースが今ありますけども、結局、距離があるもんですから、先生の行き来が物理的に非常に効率が悪い。もちろん、生徒の交流も極めて難しい。そういったことなんです。  私ども、小中の連携を進めている答弁もしてまいりましたけども、義務制の中学校・小学校ですから、もう先生同士の交流といいますか、しょっちゅうやっています。そういったことから、結構連携が進んでいるんですけども、現在の勝山の中学校と勝高は同じ市にありながら、十分連携が進んでいるかというと、これはまだまだなんです。  だから、私どもの思いとしては、この中学校が勝山高校に至近距離に立地することによって、いろんな教育面、その他で中と高の密な接続が可能になって、質の高い教育あるいは部活動の充実といった、それも中学校のみならず勝山高校の活性化も期待できるということから、連携を進めたいと考えている次第でございます。  ただ、もちろんそれはまさにおっしゃるとおり、教育環境を整えるという観点からのものでありまして、そこでどういう教育をするのか、どういう魂を吹き込んでいくのかという、いわばどのような特色ある学校にしていくか、これが非常に大事でございまして、さきの検討委員会の答申におきましても、このことについてはこれから多くの市民の皆さんの意見を聞いて、夢のある新しい中学校像を構築していく必要があると言っているわけでございます。  その際には、当然、中学校のみならず勝山高校についても一体的に捉えて、勝山市の子どもを小中高をとおしてどのように育んでいくかとの視点で、しっかりと検討すべきものと考えております。  既に現在進めております英語教育、実は平成26年度から4年間の国の指定を受けましたけども、これは小中高なんです。勝高も含めて指定されておりまして、そういったベースもございます。そういった英語教育、そしてまた勝山特有のふるさと教育、環境教育、これはまたESD、SDGsといった形でつながっておりますけども、そういった分野。  また、スポーツでは当然バドミントンやスキーといったものもございます。さらには、これからはITであるとか、やはり勝山なら恐竜だといった御意見もいただいておりまして、それらも勝山の中高の、そして、さらには小中高の特色ある教育という一つの広報だろうと思っております。  折しも県の教育委員会におきましては、これから高等学校教育問題協議会において、今後の高校のあり方について地元の意見も聞きながら検討していくことになっておりますので、私どももこの後については勝山市の重要な課題と認識して、勝山高校の魅力向上と小中校の緊密な連携による教育内容のあり方についてしっかりと検討し、またあわせて必要な部分については県にも要望し、十分協議していきたいと考えております。 ○議長(松山信裕君) 9番。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) ありがとうございます。  今ほど教育長が、私の質問で教育の中身、つまり魂ということをおっしゃいました。私もぜひそれを早目にできるだろう、そういうものを具体的に示していただいて、勝山市にとっても中学校を1校にして、さらに高校に併設するというのは、勝山市の歴史が始まって以来、ということは大きな教育改革になっているんです。  そのときに、昔の言葉で言いますと、仏つくって魂入れずという言葉がありますけれども、そういうこといならないように、ぜひとも1校にしてよかった、併設してよかったと。逆にこの教育方針ならば、この教育内容ならば、早く1校にしてくれという機運が盛り上がるぐらいの内容を考えていただきたい。そうでないと、1校にしても変わらないのではないかと。  実は、過去に教育者であった方から電話をいただきまして、僕らの時代にはよくあったんですけど、高校生が中学生をちょっと捕まえて、お金を巻き上げたりという話がよくあったんです。そうすると、それを心配されていました。高校と中学校が一緒になると、陰に隠れて高校生が中学校1年生、2年生の小さい子を捕まえては、お金をちょっと貸してくれということになりはしないかと。  逆にきのう、その方も退職された教育者の方、高志中学は高校とそういうことはないのですかと聞いたんです。そしたら、2年ほど前まで現役でやっておられた方ですけども、私の耳には一切入ってきてない、高志中学校・高校ではそういうことはないと。  勝山でも、僕らのときはありましたけども、勝山でもそういう教育内容がすばらしくて、人間教育もすばらしくできれば、そういう心配はしなくていいのかと。ぜひ魂のある教育、その内容をできるだけ早く市民の皆様にお知らせしていただけたらと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。  続きまして、2問目の質問に行きます。いじめの早期把握についてでございます。  これは新聞の記事で読んだんですけども、子どもの発達科学研究所などの研究グループは、いじめの実態を把握する新たな調査方法を開発しました。被害者に加え、目撃者も調査対象とした点が特徴で、不均衡な力関係などをいじめの定義に盛り込みました。文科省のいじめの定義に比べ国際的な定義に近く海外の調査結果との比較や新たな対策の導入などに役に立つと言っています。  調査は、言葉のいじめ、仲間外し、嫌なことへの強制などの9類型のいじめについて、被害と目撃の有無や頻度を問うてきます。いじめの種類にかかわらず、いじめた経験があるかないかも尋ねています。回答は児童生徒本人が無記名で行います。  日本の従来のいじめ調査の多くは、文科省が定義した、児童生徒が心身の苦痛を感じているものと基準としていました。欧米では、被害者の主観に加え、互いの関係性や加害側の意図、被害の頻度を重視するのが主流です。新たな調査手法は、こうした要素を調査項目に加えたことで、従来の調査では見えづらかった集団でのからかい、ふざけ合いなども補足できるといいます。  研究グループが開発した調査方法を使い、小学4年から中学3年の2,234にアンケートを行ったところ、36%の児童生徒が3カ月以内に何らかのいじめを受けていた。9類型の中では言葉のいじめが19.5%が最も多く、うそ・うそのうわさ12.7%、身体的いじめ12%が続きました。  大須賀氏によると、ノルウェーでは同様の調査で2003年に32%のいじめの被害があったが、2015年には13%に減りました。大須賀氏は、ノルウェーはいじめ対策の先進国で、対策が効果を上げたかもしれない、日本でも参考にして取り入れていく余地があると指摘しています。この調査方法を使うことで、対策の効果が検証でき、多くのが納得して対策を実践できると話しています。  このような記事がありましたので、市教委として研究してもいいのではないかと思いますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(松山信裕君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) いじめの早期把握についてお答えいたします。  勝山市の各学校では、福井県いじめ防止基本方針に基づきまして、各校のいじめ防止基本方針を策定しております。教職員は、その基本方針に基づいて、同じ認識を持ちながら、いじめの未然防止、早期発見、事案対処に迅速に対応するよう努めているところであります。  各学校では、2カ月から3カ月に1回、いじめアンケートを実施しております。その質問項目の中には、子どもの発達科学研究所の調査のように、本人の被害の有無に加え、目撃したいじめの有無についても尋ねております。  また、身体的いじめや物的いじめ、差別などについて受けていないかの質問もあります。また、毎日の生活ノートや日記において、子どもたちが書いたその日の記録や感想の中から気になることに気づけるよう工夫もしているところであります。このように、各学校では、児童生徒や児童生徒の問題と向き合うように努めているところでございます。  今後は、御紹介いただきました発達科学教育研究所の考え方もよく研究して、取り入れられるところがあれば、それをさらに加味しながら、さらに勝山市の各学校におけるいじめ対策の充実に取り組んでいきたいと考えているところでございます。 ○議長(松山信裕君) 9番。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) ありがとうございます。  ぜひ一つでも、ほんの少しでもいいところがあれば、そういうことは積極的に取り入れて、勝山市にはいじめは全くないんだということになればすばらしいと。ましてや、先ほども言いましたけども、中学校が一つになったり、高校と併設したりすると、子どもはまたいろんな意味でやんちゃをやりますので、そういうことも踏まえて、ぜひともいじめの早期発見、早期予防対策というものは必要かと思いますので、ぜひとも研究をよろしくお願いいたします。  続きまして、技術革新の利用についてお伺いいたします。  今策定中の福井県長期ビジョンには、北陸新幹線福井・敦賀開業、中部縦貫自動車道の開通効果を県内全域に波及させるとともに、これらをゴールでなく新時代のスタートと捉え、県民、企業、団体、市町と力を合わせ、福井県をさらに発展させる好機であると書かれています。  さらに、リニア中央新幹線の開業により、と物の流れが大きく変わり、大きな変化に対応するために5GやAIといった技術革新を利用して、大きな流れをがっちり捕まえようとする意志が見えます。  当市は、日本最大の恐竜博物館を有していて、福井県が大きく変わろうとするその中心的な位置にいるにもかかわらず、技術革新を積極的に利用しようとする意識が薄いように思われます。例えば、Wi-Fi環境については、過去の一般質問でも取り上げてきましたが、余り進展していないように思われます。  恐竜博物館の拡充・拡大が決まりましたとなると、ますます来館者がふえ、渋滞がひどくなります。新たな駐車場をつくり、道を整備することも大事ですが、渋滞が余り苦にならない施策も必要ではないでしょうか。例えば、インターの出口から恐竜博物館までの道路脇に立っている電柱にWi-Fi無線機を設置し、渋滞していらいらしているお子さんたちがスマホで快適に動画を見られたら、運転手のお父さんも安心できるのではないかと思います。  また、開館前に早く来て、博物館の駐車場や道の駅の駐車場でスマホでのんびりと市内飲食店を検索していただき、帰りにはぜひとも立ち寄っていただければいいと思います。  また、Wi-Fi環境はインバウンドにも絶対必要ということは以前から言われていることで、これは理事者も十分な認識があると思います。  現在は、スマホでできないことは何もないと言われる時代です。観光の産業化やイメージアップ戦略にも不可欠なWi-Fi環境整備だと思いますが、ぜひとも今ほど申し上げた道路脇の電柱のWi-Fi環境や、また駐車場等のWi-Fi環境の整備につきまして、市の見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(松山信裕君) 北川商工観光・ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 技術革新の利用についてお答えいたします。  令和元年度版の総務省情報通信白書によりますと、国民におけるインターネットの個人利用率は約80%、スマートフォンの個人保有率は約65%となっております。  スマートフォンやタブレットなどの情報通信機器は、通話や娯楽、そしてSNSを使った情報の収集、発信、また最近ではキャッシュレス決済など、日常生活の中で幅広く活用されております。  ほとんどの方は、通信事業者と契約した携帯電話の回線を使いましてインターネットに接続されておりますけども、一時的に日本を訪れる外国観光客を中心に、観光地では無料で利用できるWi-Fi環境の整備が望まれることは、今議員の御指摘のとおりでございます。  また、動画などの大容量のデータの送受信であったり、今後、観光地において普及が予想されますVRあるいはARといったものの利用にもフリーWi-Fiは有効であると考えております。  市内の観光施設では、県立恐竜博物館、ジオターミナル、ゆめおーれ勝山、花月楼などの主要な観光施設内におきましては、既にフリーWi-Fiは整備してまいりましたが、中心市街地や飲食店などについては整備が進んでいない状況でございます。  訪問されます観光客に対しましては、リアルタイムでの情報提供が求められていますので、御提案いただきました渋滞時の車内や駐車場等で快適にインターネットを利用できる環境の整備といったものにつきましては、こうした課題に対する解決策の一つであると考えております。
     また今後、ネット環境あるいはモバイルの環境を劇的に変えると思われます5Gの動向につきましても、注視していく必要があると考えております。  現在、福井県と勝山市との間で組織いたしておりますワーキンググループにおきまして、恐竜博物館の機能強化を見据えた長尾山総合公園のあり方について協議をスタートさせましたので、Wi-Fiの整備活用につきましても費用対効果等をいろいろ含めながら、検討してまいりたいと思っております。 ○議長(松山信裕君) 9番。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) 今ほど課長から少し明るい答弁をいただきました。  5Gというのは、もう中国では、全土というわけにはいきませんけども、一部中心市街地では広がっておりまして、日本ではまだまだ実験段階ですが、これは急速に広がると思います。そのときには、ただ単にインターネットにつながるとかいうわけではなく、動画、スピードを要求する大容量のデータのやりとりができる5G環境というのは絶対に必要になってきます。  そのときに、道路にはなかなか難しいこともあるかもしれません。ただ、総務省も5Gのアンテナを各電柱につける方針も出しておりますので、それに乗って、例えば勝山市では全国で一番早くそういうことをやったと。観光地では駐車場にWi-Fi環境を持ってるところも多々ありますので、ぜひとも恐竜博物館や勝山市にはいろいろ駐車場はございますし、施設の中は確かに無料Wi-Fiはあるんですけども、駐車場まではまだ勝山市の場合手が出てませんので、駐車場も含めた観光地のWi-Fi環境というのは、ぜひとも早急に整備していただいて、勝山市はすごいということを、勝山市に来られた方がSNSで発信していただけると、またまた勝山市のイメージアップにもなるのではないかと思いますので、ぜひともここは力を入れてやっていただければと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  続きまして、空き家の利活用についてです。  市内には約540件の空き家が存在しています。この空き家をどのように利活用するかは、空き家を抱える全国の市町の悩みであります。空き家を利活用ですから、空き家を利活用するにはリフォームが必要となります。このリフォームプラス高速の光回線を引く、今の時代ですからこのリフォームと高速の光回線を引くことを前提として、私は二つの利活用の提案をしたいと思います。  一つは、サテライトオフィスです。サテライトオフィスをつくった上で、それをシェアオフィスとして利用してもらうという提案です。利用者は、市外へ通勤している子育て中の主婦の方がターゲットです。  官公庁や民間企業では、働き方改革に取り組んでいる職場が数多くあると思いますので、市内のシェアオフィスで週1日だけでも働ければ、かなり精神的にも肉体的にも違うと思います。つまり、週1日、1週間で5の子育て中の主婦の方が1日ずつこのシェアオフィスで勤務することになります。この働き方は、子育て日本一のまちに一歩近づくと思いますが、市の見解をお伺いします。  もう一つの提案は、福井県立大学では、このほど古生物学関係の新学部として、恐竜学部を新設することを発表しています。私の予想では、ここ2、3年内に新設されるのではと期待しています。  そこで、恐竜学部の学生専用のシェアハウスをとりあえず2軒ほどつくって、シェアハウスが2軒あると学生が10名程度は市内に住むことになるのではないかと思います。そうすると、市の活性化にもつながると思いますが、シェアハウスの建設について、市の見解をお伺いしたいと思います。  この2点、合わせてお願いいたします。 ○議長(松山信裕君) 北川商工観光・ふるさと創生課長。            (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君 登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 次に、空き家の利活用についてお答えいたします。  まず現状についてですが、当市では、平成31年3月に勝山市空き家等対策計画を策定し、市民の安全・安心に向けた対策に加え、空き家等の流通・活用促進に向けて、空き家情報バンクの活用、移住・定住促進制度の推進する施策を中心に各種の助成制度を設け、地域の活性化やまちの魅力の向上につなげる取り組みを行っています。  また、毎年度区長に依頼し、各地区の空き家等の調査を実施し、現況を把握しています。本年度は、市と区長の双方が現況把握できるよう調査項目を詳細にし、調査を実施いたしました。  調査件数は8月31日現在で681件となり、そのうち住宅または倉庫以外の店舗兼併用住宅については28件あり、定期的な管理がされているもの10件、使用者があるもの4件、そして、おおむね1年程度にわたり使用実績のないもの、適正な管理がなされていないものが14件となっております。  中でも倒壊のおそれがある建物7件につきましては、現地を確認いたしまして、所有者、相続関係を調査し、適切な管理を促すこととしております。  現在、市では市内の空き地や空き家を利用して出店しようとする新規の事業主に対し、店舗の開設にかかる費用の一部を補助する商業施設出店促進事業などを行っております。平成23年度以降、この制度を活用して新規開業された店舗は15件あり、若干ではありますが、空き家や空き店舗の利活用につながっていると考えております。  御提案のありました空き家のサテライトオフィスとしての活用やシェアオフィス、あるいは学生向けのシェアハウスへの活用につきましては、御提案にもありました子育て中の主婦でありましたり、また恐竜学部の学生の移住、あるいは新規で創業する方などが利用できる新たなニーズが見込めることも想定されますので、先ほども申し上げました商業施設出店促進事業を活用した整備であったり、行政等が空き家を取得してまた整備を行うなど、さまざまな視点により今後の活用方法については研究してまいりたいと考えております。  御提案にありました内容につきまして、働き方改革などは、実は数年前にはまだなかった考え方でございますので、時代のこの現状に合った活用方法についても、今後も研究してまいりたいと考えております。  また、積極的に空き家等の物件情報を収集するとともに、情報発信を行っていく中で、民間活力の活用も含めまして、空き家等の活用促進を図っていきたいと考えております。 ○議長(松山信裕君) 9番。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) 今ほどの答弁、大変というほどではないか、若干前向きか、多少前向きの答弁だと思います。  実はここには書いてないんですけども、子育て中の主婦をターゲットにしたシェアハウスには、例えばの話ですけども、子育てをしているときに必要なおもちゃだとか衣類だとか、そういうメーカーのコマーシャルを流す、そのかわりリフォームにお金を出してもらうとか。要はそこのシェアハウスに来ると、メーカーが自分の企業コマーシャルは独占できることも可能かなと。  ですので、これは民間活用という点でもいろいろ考えられると思います。ぜひともこのシェアハウスとか、空き家はふえる一方です、1年間で10件ぐらいふえているんですか、毎年毎年空き家がふえていきます、このままではいけないと思いますので、何とか利活用の方法、お金はかかりますけども利活用して、いろんな方法で勝山市が少しでも住みよいまちだと言われるようなことをやっていただけたらと思います。今ほどの課長の答弁は大変期待しておりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。  最後の質問です。恐竜のまちづくりについて。  勝山市は、恐竜のまちを自負していると思います。私も勝山市は恐竜のまちだと思っていますし、キラーコンテンツで勝山には恐竜だと思っています。でも、市内を歩いていても、恐竜がどこにもほぼ見当たらない。たまにモニュメントがある。  例えば、私の家から市役所へ来るときに、恐竜のトイレのところに恐竜はありますけど、あとはほぼ恐竜というものは目につかない。交差点には1個あったかな。だから、ぜひとも職員はもちろん、市民を巻き込んだ恐竜のまちづくりをしてはどうですか。  例えば、庁内で仕事をする職員が、全員恐竜の着ぐるみを着て仕事をし、その姿をYouTubeにアップしてはどうか。日大と協力して映画制作を行い、市のアピールはそれはそれで私は全部見ましたけど大変よかったと思います。有効だとは思いますが、市職員が全員着ぐるみを着てYouTubeにアップするというのも、なかなかインパクトがあるのではないか。全員が無理なら、せめて1階の職員だけでも恐竜の着ぐるみを着て、1週間ほど勤務してはどうか、かなりの話題性はあるのではないかと思います。  また、市民参加型の恐竜モニュメントコンテストや大きな板に、ベニヤ板2枚分とか1枚とかでもいいのですが、恐竜の絵を描くコンテストなども、市民の意識醸成になると思います。もちろん、でき上がった作品、モニュメントや絵は恐竜博物館沿いの道に並べて観光客に見てもらい、そういうことをして、それをつくった市民の方々の意識も徐々に高めていくという、ちょっとふざけている、ちょっとばかげているかもしれませんけども、勝山市へ行ったらどこを見ても恐竜だ、いわゆる金太郎あめ方式。こういうまちづくりが今後、恐竜博物館が拡充されますので、勝山市は恐竜のまちなんだ、自分たちもそう思ってるんだ、市民もそう思ってる、市もそう思ってるということの強いアピールになると思うのですが、市の見解をお伺いいたします。 ○議長(松山信裕君) 水上副市長。               (副市長 水上実喜夫君 登壇) ○副市長(水上実喜夫君) 恐竜のまちづくりについてお答えいたします。  初めに、少し現状を私のほうから申し上げますと、市内には大小多数の恐竜モニュメントは設置されているかと思っています。自動車で勝山にお越しになったときには、谷、西妙金、大渡、それぞれの国道の入り口のところにフクイラプトルが、そして荒土のロードパーキングにはブラキオザウルスが、そして長尾山総合公園の手前にも恐竜博物館のランドマークとして知られておりますホワイトザウルスがあります。  えちぜん鉄道勝山駅前のイグアノドンや、勝山橋右岸のフクイラプトル、元禄線のブロンズ製のモニュメントなど大小かなりの数の恐竜が設置されており、市内のどこを歩いても恐竜が見当たらないというのは、少し私どもとしては寂しいかなと思います。  また、先月、株式会社ワックさんの御好意によりまして、北谷町のコミュニティセンター前にはテラノザウルスが設置されました。来春オープンを目指しています道の駅にも恐竜モニュメントを設置する予定をしております。  また、恐竜をモチーフとした原付きのナンバーですとかマンホール、ラッピングバスなどを市内で恐竜を感じる仕掛けは、かなり以前から行っているところです。  市民参加型の取り組みとしましては、わくわく体験学習推進隊やNPO法人恐竜のまち勝山応援隊、恐竜研究会、市教育委員会が主体となった恐竜を描こうコンクールを毎年開催しています。こういう大小イベントはやってる思いはあります。  しかしながら、御指摘がありましたように、勝山市が恐竜のまちであるといった情報発信については不足していると思います。特に議員から繰り返しありますSNSなどの新たなり組みについては、私どもは本当に弱い部分です。市職員のSNSによる情報発信ですとか、市民を巻き込んだ、あるいは観光客の方が発信してくるような仕組みづくり、そして恐竜をテーマとした、以前夏祭りなどで何度かトライしているんですが、恐竜テーマのいろんなコンテストなども再度挑戦していく必要があると思います。  勝山高校の子どもたちからも、大変すぐれた恐竜をかんだようなアイデアもいただいていますし、そういったものについて積極的に取り組んでまいりたいと思います。  着ぐるみの話もありましたが、着ぐるみというよりもアイデンティティーとしての恐竜をきちっと市の職員が皆さんと一緒にアピールできるようなものは考えていきたいと思います。  現在ありますジオパークのマークというのは、一面恐竜をイメージしていますので、これがいろんな自家用車ですとか、あるいはバッジなどにも使っておりますので、そういったものも含めながら、市職員が恐竜をアピールすることは考えてまいりたいと思います。 ○議長(松山信裕君) 9番。              (9番 下牧一郎君 質問席登壇) ○9番(下牧一郎君) 今ほど副市長が恐竜の絵のコンテストだとか、いろいろ恐竜はありますよという御答弁でしたけども、確かに恐竜の絵のコンテストがあるのも知っているんですけども、それを飾るということも知っているんですけども、絵自体は普通に書くわけで小さい紙の絵なので、それを飾ったところで、市民の皆さんから、うちは恐竜のまちだろうかという疑問が時々聞かれるんです。やはり市民を巻き込んで、もっともっと派手というか、僕が望むのはもう少しゆるいというか、ちょっと悪乗りしているというか、そういう面もあってもいいのではないか。そういうおもしろいことも、恐竜のまちとしてやっていいのではないか。  ぜひとも市民の意識も職員の意識もそういうところもぜひ必要だと感じていますので、ぜひともこれから、まだまだ観光客がふえると思いますけども、そういうたちの目につくようなイベントだとか、ものをもっともっと企画していただけたらと思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(松山信裕君) 以上で一般質問を終結いたします。             ――――――――・―――――――― ○議長(松山信裕君) 次に、日程第2、議案第16号から日程第18、認定第2号までの17件を一括議題といたします。 ○議長(松山信裕君) これより質疑に入ります。               (「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(松山信裕君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 ○議長(松山信裕君) ただいま議題となっております各議案のうち、議案第30号、認定第1号及び認定第2号を除く各議案については、お手元に配付の委員会付託表のとおり、議案第16号を予算委員会に付託いたします。議案第17号を含む13件を総務文教厚生委員会に付託いたします。 ○議長(松山信裕君) お諮りいたします。  議案第30号については、全議員をもって構成する誘客拠点整備に関する特別委員会を設置し、これに付託の上、審議をすることにいたしたいと存じます。  あわせて誘客拠点整備等に関する事項について、調査及び審査をすることにいたしたいと存じます。  これに御異議ありませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(松山信裕君) 御異議なしと認めます。  よって、そのように決しました。 ○議長(松山信裕君) お諮りいたします。  認定第1号及び認定第2号については、6の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと存じます。  これに御異議ありませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(松山信裕君) 御異議なしと認めます。  よって、そのように決しました。 ○議長(松山信裕君) ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長において、中山光平君、安岡孝一君、冨士根信子君、久保幸治君、吉田清隆君、近藤栄紀君、以上6名の諸君を指名いたします。             ――――――――・―――――――― ○議長(松山信裕君) 次に、日程第19、請願陳情について報告でございますが、9月11日までに受理いたしました請願陳情は、お手元に配付の請願陳情文書表第1号のとおりであります。それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。             ――――――――・―――――――― ○議長(松山信裕君) 次に、日程第20、議会広報特別委員会の設置についてを議題といたします。 ○議長(松山信裕君) お諮りいたします。  本件については、5の委員をもって構成する議会広報特別委員会を設置し、議会だよりの企画、編集及び議会の広報全般にわたり調査・研究をすることにいたしたいと存じます。  これに御異議ありませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(松山信裕君) 御異議なしと認めます。  よって、そのように決しました。 ○議長(松山信裕君) ただいま設置されました議会広報特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長において、松本聖司郎君、中山光平君、冨士根信子君、久保幸治君、下道惠子君、以上5名の諸君を指名いたします。             ――――――――・―――――――― ○議長(松山信裕君) 次に、日程第21、議会改革特別委員会の設置についてを議題といたします。 ○議長(松山信裕君) お諮りいたします。  本件については、議会活動等に関する諸問題について調査・研究をするため、全議員をもって構成する議会改革特別委員会を設置することにいたしたいと存じます。  これに御異議ありませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(松山信裕君) 御異議なしと認めます。  よって、そのように決しました。 ○議長(松山信裕君) 以上で、本日は散会いたします。           ―――――――――――――――――――――――          午後 3時37分 散会...