勝山市議会 > 2019-06-04 >
令和元年 6月定例会(第3号 6月 4日)

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  1. 勝山市議会 2019-06-04
    令和元年 6月定例会(第3号 6月 4日)


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    最終取得日: 2023-06-14
    令和元年 6月定例会(第3号 6月 4日)                   令和元年6月               勝山市議会定例会会議録第3号 令和元年6月4日(火曜日) ───────────────────────────────────────────                          令和元年6月4日(火曜日)午前10時開議 第 1 一般質問 第 2 議案第 1号 令和元年度勝山市一般会計補正予算(第1号) 第 3 議案第 2号 令和元年度勝山市介護保険特別会計補正予算(第1号) 第 4 議案第 3号 令和元年度勝山市下水道事業特別会計補正予算(第1号) 第 5 議案第 4号 勝山市介護保険条例の一部改正について 第 6 議案第 5号 勝山市水道水源保護条例の一部改正について 第 7 議案第 7号 法恩寺山有料道路の料金の変更に同意することについて 第 8 議案第 8号 勝山市道路線の変更について 第 9 議案第 9号 勝山市公共下水道根幹的施設改築工事委託に関する協定の締結            について 第10 議案第10号 災害対応特殊救急自動車の購入契約の締結について 第11 議案第11号 平成30年度勝山市一般会計補正予算(第6号)に関する専決処            分の承認を求めることについて 第12 議案第12号 平成30年度勝山市介護保険特別会計補正予算(第4号)に関す
               る専決処分の承認を求めることについて 第13 議案第13号 勝山市税条例等の一部改正に関する専決処分の承認を求めること            について 第14 議案第 6号 勝山市道の駅「恐竜渓谷かつやま」の設置及び管理に関する条例            の制定について 第15 請願陳情について(報告) 本日の会議に付した事件 第 1 一般質問 第 2 議案第1号から議案第5号及び議案第7号から議案第13号 第 3 議案第6号 第 4 請願陳情について(報告) 出席議員(15名)       1番  久 保 幸 治 君      2番  竹 内 和 順 君       4番  吉 田 清 隆 君      5番  下 牧 一 郎 君       6番  近 藤 栄 紀 君      7番  下 道 惠 子 君       8番  丸 山 忠 男 君      9番  松 山 信 裕 君      10番  帰 山 寿 憲 君     11番  乾   章 俊 君      12番  倉 田 源右ヱ門君     13番  北 川 晶 子 君      14番  山 田 安 信 君     15番  安 居 久 繁 君      16番  北 山 謙 治 君 欠席議員( 0名) 説明のため出席した者    市       長      山岸 正裕 君    副   市   長      水上 実喜夫君    教   育   長      梅田 幸重 君    政策推進部長財政課長事務取扱 小沢 英治 君    総務部長           伊藤 寿康 君    健康福祉部長福祉児童課長事務取扱                   谷出 雅博 君    産業・観光部長林業振興課長事務取扱                   山本 典男 君    建設部長都市建設課長事務取扱 木下 秀樹 君    消防長            横山 定守 君    教育部長           谷口 文弘 君    総務課長           三屋 晃二 君    未来創造課長         竹生 禎昭 君    健康長寿課長         櫻井 陽子 君    市民・環境・税務課長     河野  誠 君    商工観光・ふるさと創生課長  北川 昭彦 君    ジオパークまちづくり課長   天立 雅浩 君    上下水道課長         谷内 英之 君    農業委員会事務局長農業政策課長                   池田 西弘 君    消防署長           本田 康雄 君    会計管理者兼会計課長     西  美智子君    教育総務課長         鳥山 健一 君    生涯学習・スポーツ課長    中村 千鶴子君    監査委員事務局長       山内 千鶴代君    廃棄物対策室長        藤澤 和朝 君    文化財保護室長        寶珍 伸一郎君 事務局出席職員      局   長  山 岸 善太郎      書   記  北 川 一 雄      書   記  須 見 大二郎                 午前10時01分開議 ○議長(丸山忠男君) これより本日の会議を開きます。             ――――――――・―――――――― ○議長(丸山忠男君) 会議録署名議員は前回のとおりであります。             ――――――――・―――――――― ○議長(丸山忠男君) これより日程に入りまして、昨日に引き続き、日程第1、一般質問を行います。 ○議長(丸山忠男君) まず、乾 章俊君の質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) おはようございます。新風会・公明の乾章俊でございます。  早速ですけれども、議長から質問のお許しをいただきましたので、以下3項目について質問をいたします。一問一答でお願いいたします。  1番でございますが、ゴールデンウイーク中の混雑状況と今後の課題についてです。  これにつきましては、きのうの帰山議員の質問内容と重複する部分がございます。御解答で混雑の状況がよく理解できましたので、ここの主な部分につきましては質問を割愛いたします。  いずれにしましても、この混雑が新幹線、中部縦貫道の開通、また新たな恐竜博物館が建設されますと、滞在時間が延びることによってさらなる混雑が予想されますので、適切な対応を進めていただきますよう、スピード感を持ってお願いいたします。  そこで、2点は一言申し上げ、また1点につきましてのみお尋ねさせていただきます。  1点目ですが、回答は結構です。長山トンネルのところの交差点の渋滞ですが、消防署がついそばにありますので、市民生活はもとより、観光客への緊急対応に支障を来すおそれがありますので、その辺の対応を十分お願いいたします。  2点目ですが、これも回答は結構ですが、先日、ある市外の方と話をしていましたら、勝山の恐竜博物館周辺の混雑がとてもひどいと聞いている、遠方から来ている方々に大変な迷惑をかけて申しわけない、福井県のイメージが下がる、そんな理由で新たな恐竜博物館を他市に設置すべきであるとの声が聞こえてくるとおっしゃっておりました。そして、渋滞対策を県と十分協議してしっかりと進めてほしいという発言内容でございました。  こういった不評がひとり歩きしないように、当市としても県と十分協議しながら、渋滞対策には万全を期していただきますようお願いいたします。この件につきましては、山岸市長も力強い決意ある発言をされておりますので安堵いたしておりますけれども、どうか何が何でも頑張っていただきたいと願っております。  3番目についてお尋ねしたいんですけれども、昼食時の混雑でございます。お子さんのお客さんもいるので本当に親は大変なことだと思います。こんな場合には、臨時的、緊急的におにぎりのサービス販売をしてはどうかと思うのです。コンビニのおにぎりではなくて、勝山のおいしいお米で握った心づくしのおにぎりを、婦人会等のグループの皆さんにお願いするなどして、道の駅、ジオターミナルなどで混雑時にサービス出店してはいかがかと思います。  ある会合で、先日、実は香港で1個400円のおにぎりが実は飛ぶように売れているというお話を聞きました。富山県の32歳の若者が始めたそうでございます。これをヒントに申し上げるんでございますけども、インバウンドのお客さんもふえてくるということで、彼らにも大変な人気があるこのおにぎりビジネス。非常に混雑するときには、こういったことも十分考えるべきではないか、気軽に手に入るといったことをどのようにお考えか、その点につきましてもお伺いいたしたいと思います。  以上で1番目の質問を終わります。3番目だけで結構でございますので、よろしくお願いします。 ○議長(丸山忠男君) 水上副市長。               (副市長 水上実喜夫君 登壇) ○副市長(水上実喜夫君) 今ほどのゴールデンウイークのときの混雑に関連したおにぎりビジネス、いわゆる食についての御質問でございますのでお答えしたいと思います。  状況を申し上げますと、今回、ジオターミナルのほうでは昨年まで、以前までやっていた食券販売による昼食提供に加えまして、実は現金売りのお弁当を大量にさばきました。今ちょっと数を失念してるんですが、少し驚くほどの数があそこではけています。ゴールデンウイークでそのくらいの数、今ありましたように5,000個、数はちょっと正確に言えませんぐらいの弁当が、実はジオターミナルではけています。  こういった中で、昨年のゴールデンウイークの食事90分待ちといった状況は解消されまして、かなり時間は縮みました。  また、恐竜博物館の前では、連日、商工会議所が中心になりまして、市内の飲食店のランチマップを配りまして、それを持って市内飲食店に訪れる観光客が非常にたくさんの数があったとお聞きしています。  しかしながら、ジオターミナルの席のほうは常時満席といった中で、親子連れの方が涼しいところで、ちょっと暑かったこともあって食べられない状況も発生していました。  そういった中で、今ほどテイクアウト的なものの話につきましては、ことしの弁当のことを参考にしながら、今後ジオターミナルでも当然対応していきますが、実はその部分が、今、道の駅の地域振興の核になると思っています。  よその道の駅でも、皆さん御存じのとおり、飛ぶように売れるのは、そのとこの名物を使った、近くで言いますと九頭竜の道の駅では、マイタケを使ったお弁当というのがすごい数、10種類ぐらいが山積みになったのが、ゴールデンウイークあたりは飛ぶように売れています。こういったものが、地域のお母さん方、あるいはいろんな特産品を加工している加工所の方々、地域の方々がそういったものを出して売るのが道の駅の地域振興の一つ、中心になろうかと思いますので、道の駅の中でもこれからしっかりと準備をしてまいりたいと考えています。  渋滞解消につきましてハード面のこともございますが、やはりソフト面の方策として、渋滞情報をしっかりと来た方に提供するようなリアルタイム提供の方法というのは、私どもも検討をしていく必要があると思っていますので、それが看板なのか、インターネットなのか、何らかの放送なのか、そのあたりも含めて、しっかりと渋滞情報を解消しながら、今ありました食事の提供といったことをしっかりやることで、地元の方々が潤うような方法というのも、長尾山、それから道の駅で考えてまいりたいということでございます。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 新しい課題がどんどん出てきますけれども、その辺の対応について、どうかよろしくお願いいたします。  2番目の下水道事業公営企業会計への移行についてでございます。  人口減少が進行する中で、自治体の財政対策の一環として、公共施設の管理運営のあり方、見直しが全国的に進められております。当市におきましても、鋭意検討が進められているものと認識しております。  先日、建設産業委員会の視察で、下水道に係る公営企業会計に取り組んでいる先進地視察をして勉強させていただきましたが、人口減少が進む当市としても、市民生活に最低限必要となる上水道・下水道事業をしっかりとした管理運営体制のもとに、長期的な計画の中で管理していかなければならないとの思いを新たにいたしました。  私自身、これまで企業特別会計については、使用料の値上げの話題の時期になりますと、企業会計の内容をにわかに勉強するといった状態で、値上げもやむを得ないといった安直な判断を持つに至っていたことを反省させられました。  企業会計の不足分を安易に一般会計から補充するという従来の手法、考え方では、今後の人口減少社会にあっては、市財政をじわりじわりと圧迫させてまいります。気がついたときには時遅しということなってしまうそうでございます。  これからの耐震工事、老朽化に伴う改修工事費は莫大であります。起債といっても、結局は借金で次の世代が負担することになります。したがって、速やかに公営企業会計に移行し、しっかりとした管理経営体制のもとで、身の丈にあった運営を目指さなければならないと思います。当市の取り組みの状況をお伺いいたします。
    ○議長(丸山忠男君) 谷内上下水道課長。              (上下水道課長 谷内英之君 登壇) ○上下水道課長(谷内英之君) 下水道事業公営企業会計への移行に向けた市の取り組み状況についてお答えいたします。  近年、公営企業は、普及・拡大の時代から経営の時代への転換期を迎える中、安定したサービスの提供を持続させていくためには、経営情報の的確な把握や高い経済性の確保等が重要となってきております。  そのような中、国では特に住民生活に密着したサービスを提供している公共下水道事業について、現在の官庁会計から、経営状況の把握や分析がしやすい公営企業会計への移行を求めております。  勝山市におきまして、公共下水道事業は、公衆衛生の向上と生活環境の改善及び公共用水域の水質保全という生活基盤、都市基盤として重要な役割を担っております。  また、その一方で、人口減少による1人当たりの下水道の使用する量の減少による収益力の低下、災害対応、省資源・省エネルギー化等、多様化する近年の下水道を取り巻く環境の変化への対応も求められているところでございます。  加えて、昭和52年度から事業開始以来整備してきた施設は既に40年以上が経過しており、老朽化の対策も大きな課題となっております。  そのような中、勝山市におきましても、公共下水道事業が将来にわたり安定的に住民サービスを提供していくために、公営企業会計への移行が不可欠であると認識しておりまして、移行に向けた準備を今年度から進めているところでございます。  移行に係る事務といたしましては、固定資産等試算情報の整理、それから公営企業会計等へのシステムの構築など、さまざまな作業を想定しています。また、長い年月をかけてこれまで整備してきた試算は膨大な量であることから、特に資産情報の整理については多大な時間を要するものと考えております。  なお、移行事務の中で専門的な知識を要する分野に関しましては、事業者への業務委託の活用も検討してまいりたいと考えております。  今後は、平成30年度における国の改正法による新たなロードマップで示されている令和5年度までに移行事務を計画的に進め、下水道事業公営企業会計による安定した経営体制の構築強化を図ってまいります。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 令和5年を目標にということでございますので、意欲的に取り組んでいただきたいと思います。  次に、3番目の観光振興と芸術・文化について、恐竜を題材にしたIoTの活用ということでございます。  当市と友好都市の関係にございます世界の第一級のリゾート地、アスペンの元市長、ビル・スターリング氏が、かつて当市来訪の際に、リゾートには文化が必要であるとアドバイスされました。すぐれた芸術・文化を求めて人は世界中から集まってきます。  このたびの福井県庁の組織改編において、新しい名称の交流文化部が設置されましたが、まさしく観光振興の進展には、歴史遺産を含めた芸術・文化の幅広い人的交流が欠かせない深い意味が込められているものと推察いたします。  当市には、恐竜博物館に多くの観光客が来訪されますが、残念ながら見学を済ませると、多くは他市に流れてしまっていますので、この現状を何とか打破するためにまちなか誘客を進め、経済効果を高めることに結びつけたいという課題認識を私たちは共有しております。  これまでは、多くの観光客の受け入れ対応に重点を注ぐ取り組みをしてまいり成果を上げてきましたので、今後は並行して恐竜化石発掘地として他市にない勝山市独自の恐竜を生かした特色ある魅力的なまちづくり活動の展開を重要課題と位置づけて、関連する事業を世界に向かって発信していくべき時期に来ていると強く感じます。このたびの日本遺産の認定を大きな前進への一歩にいたしたいものであります。  さて、私は数年前の一般質問で、以前に実施していた恐竜文化賞が立ち消えになっている状況を鑑み、それにかわる新しい形での恐竜をテーマにした芸術・文化活動の推奨を提案いたしました。その後、目立った動きはなく、私も具体的なよいアイデアがないか思案を重ねる中でいたずらに時を過ごしてまいりました。  それが先日、若者からすばらしい提案を受けました。彼が言うには、来訪する多くの観光客を恐竜博物館だけでなく、例えば恐竜を題材にしたトリックアートや画面から映像が飛び出してくる3Dのスタジオを市街地の数カ所に設置して、観光客の周遊コースをつくってはどうかとの提案です。そして、みずからのスマートフォンを取り出し、恐竜の大きな口の中に子どもさんたちが入って跳びはねているおもしろい映像を見せてくれました。  これがその撮った写真ということですが、恐竜の中に子どもさんがおります。勝山の橋がここに見えるんです。そして、えちぜん鉄道もここにあるんです。スキージャムもバックにというような写真といいましょうか、映像でございます。  この最新の技術を生かして、恐竜にまつわる話題を活用して、子どもから大人までが楽しい興味がわいてくる芸術文化活動を、勝山市からSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、この分野は私は全くよくわからないのですけれども、つまりラインとかフェイスブック、ツイッター、インスタグラム等での送信手段で写真を世界に発信し、拡大させていくというこのおもしろい内容説明を受けて、私がこれまで探し求めていたのはこれだと、はたと気がついた次第です。この映像はサンプラザで撮ったもので、サンプラザもいい仕事をしているんだと思います。  お聞きしますと、この提案は、北部中学校の生徒さんが、授業の中で恐竜を生かしたまちづくりの取り組みの一環として提案したのだと聞かされ驚きました。片田舎の当市の生徒さんが、最新の技術を生かし、次の時代を開く能力、感性をしっかりと身につけていることに深く感銘いたしました。  確かに先日のテレビで、ゲゲゲの鬼太郎をデジタル技術を活用して取り組んでいる鳥取県の境港市が紹介され、観光客で大変なにぎわいである様子が放映されておりました。  そこで、当面の課題である市街地への誘客活動の一環として、この恐竜を題材にしたトリックアート等の取り組みの試みを、まずは生徒さんを含め興味を持った若い世代を中心に創作活動に取り組む機会を設置、充実させ、そこから夢のある取り組みを広げていくべきと考えます。新しいサービスのあり方や市街地に行ってみようとその気にさせるには、音楽も重要ですので、音大や、あるいは芸術・美術大学との連携も必要になってくるかと思います。  現在、市内に設置してある恐竜モニュメントを生かすためにも、特にお子さんがおもしろい、行ってみたいと思わしめるような映像文化を活用した恐竜の世界が楽しめるスタジオ、拠点を市街地に設置できればと思います。  そのスタジオを訪問すれば、例えば博物館の入場料が安くなるといったポイントがつくビジネスにもつなげ、経済効果を高めることになる手法を商売関係者で十分工夫していただければと思います。  いずれにしろ、せっかく当市にこれだけ多くの観光客が来訪されるというこの最高のチャンスを、今に生きる私たち勝山市民はみんなで知恵を出し合い、工夫し、世界に冠たる恐竜のまちづくりを推進したいものであります。  以上、長々と申し述べて恐縮でございますが、この提案をどのようにお考えかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 北川商工観光ふるさと創生課長。           (商工観光・ふるさと創生課長 北川昭彦君  登壇) ○商工観光・ふるさと創生課長(北川昭彦君) 次に、観光振興と芸術・文化−恐竜を題材としたIoTの活用−についてお答えいたします。  御紹介いただきましたとおり、先進事例といたしましては、ゲゲゲの鬼太郎で有名な鳥取県境港市の取り組みがございます。JR境港駅前から水木しげる記念館までの約800メートルは、通称水木しげるロードと呼ばれ、沿道には100体以上の妖怪ブロンズ像が並び、お気に入りの妖怪と写真を撮ったり触れたりしながら散策できるようになっています。  また、ロード沿いには妖怪グッズやお土産、妖怪神社、妖怪ポスト、妖怪レンタサイクル、沿道の街灯までもが妖怪を模したものとなっており、さらにはスマートフォンアプリによるデジタル妖怪スタンプラリーやJR境線の鬼太郎列車、民間倉庫に巨大な壁画を描くなど、妖怪をテーマにした観光地づくりがなされております。  勝山市におきましても、デジタルスタンプラリーを平泉寺や左義長まつりで導入した経験はございますが、恐竜のまちとしてIoTに取り組むことで、まだまだ魅力向上の余地があると考えております。  さらに子どもや若者たちのフレッシュな感性やデジタル技術を活用することで、新たな恐竜のアートな表現を展開し、それを観光振興につなげていくことは大変夢のある構想であると思います。  しかし、このような、例えばアプリの開発等につきましては、技術の進化・変遷が激しく、すぐに陳腐化してしまうという問題もございますし、IoTの活用及び人材の確保には、またそれなりの経費も必要となってまいりますので、費用対効果等も勘案しながら研究してまいりたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 来年から、小学校ではプログラミング教育が始まると聞いておりますけれども、このプログラミングによるこういう制作者が平泉寺に実はいらっしゃるんです。そして、もう既に全国の100数十の会社に発信している状況にあるわけでございます。  こういった写真なんかも制作費が100万円ほどするのかどうかわかりませんが、やっぱり地産地消ではないですけども、地産地消ではないですけども、地元にいる人材を活用して、そしてそれを広げていくことによって、デジタル化への対応も含めて雇用の創出とか、あるいは賃金の上昇とかいったことにつながるのではないかと思いますので、この辺は頭から予算がないということではなくて、民間の力をかりるといいましょうか、生かしてやるべきではないかと思います。平泉寺でそんなすばらしい方がいらっしゃるということでございますので、参考に申し上げておきたいと思います。  そこで、教育長にお聞きするというよりも、産業振興の分野でお聞きするほうがいいのかもしれませんけども、例えば今申し上げましたように、北部中学校の生徒さんがああいった作品をつくって提案をしているといった、若い世代が新しい技術でいろんなアイデアを提案する、それがそのままうずもれてしまうのではもったいない、何か生かせるような、あるいはそういった提案を受け入れる窓口といったことも、まずは必要になってくるかと思いますが、その辺どのようにお考えか、少し参考にお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 若い世代のアイデアとか、あるいはまた豊富とかいったものを行政にどう反映していくかだろうと思いますけども、これにつきましては、かねてより市長が申し上げているとおり、例えば中学生、そしてまた高校生との語る会を通じて、若者がどういう考えでいるのかを毎年毎年語り合って聞き出しているということですが、特にその中で北部中に関しましては、以前から北中まちづくりプロジェクトと銘打って、生徒たちがふるさと勝山をさらに活性化するために、どういうことが考えられるだろうかを毎年幾つかの提案しております。多分これもその一環かもしれません。  そういったことを市長のほうへ提案という形でお話をしていただいているところでございまして、いわゆる語る会、あるいはまたその提案を聞く会といったことを通じて、中学生、さらには高校生のいろんな考え方、アイデアを吸収して、市政に反映していくといった形を今後も充実していけたらと思っているところであります。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 東京の広告代理店の方とお話をしていますと、これまでは恐竜博物館だけを題材にした宣伝活動を行ってきたということですけれども、これからは恐竜博物館を見たその後どう過ごすか、どこへ行くのかということに重要なポイントを移していきたいとのお話をお聞きいたしております。  そういった意味で、我が市におきましても、恐竜博物館だけではなしに市街地にいろんなおもしろい、楽しいものがある。日本遺産ももちろんそうでございますし、また新しい若い世代向けの恐竜を活用した芸術・文化、音の世界も非常に大事だと思いますので、そういったことにも十分目を向けながら、諸般の取り組みを進めていただきたいことをお願い申し上げまして、私の質問を終わります。 ○議長(丸山忠男君) 次に、山田安信君の質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 日本共産党の山田安信です。今回の質問も一問一答方式で行います。  まず、勝山市の特質を生かした人材誘致について質問いたします。  これまで勝山市は、産業振興のためにさまざまな取り組みをしてきました。しかし、企業誘致は全国の自治体で助成金制度の競争が激化し、勝山市のような財政規模の小さな自治体では、これに太刀打ちできないのが現実です。  しかも、産業構造が変化して、工場誘致だと施設整備費が高額になり、助成金額も比例して多額になるのに、新たな雇用数はそんなにふえなくなっています。  地元事業者への助成制度も拡充しましたが、事業継続を支援する効果が精いっぱいで、新たな雇用をつくり出すまでには至っていないのが現実です。しかも、人手不足を解消するために実施した地方創生交付金事業も、なかなか目的を達成するには至っていません。  私は、これまでの取り組みを全て否定するものではありませんし、企業誘致や地元事業者を支援する制度は、できるだけ維持して発展させる必要があると考えています。  しかし、同時に新たな取り組みの糸口がないかと考え、今回の勝山市の特質を生かした人材誘致という新たな提案をしたいと思います。  この考え方は、既に勝山市のような地方での取り組みとして注目されています。NHKの番組で、インドのIT企業が静岡県の地方のまちに日本支店を置き、現地の高校生を採用して、インドの本社で研修して、再び日本の現地に戻して仕事をしている事例が紹介されました。  なぜ静岡県の地方のまちを選んだのかというインタビューに、社長は、環境のよさと地域の人のよさがここを選んだ理由だと答えていました。私は、この取り組みが勝山市でも可能ではないかと考えたわけです。  世界の産業構造の変化の特徴は、低賃金を求める産業と優秀な人材を求める産業の二極化が起こっていることです。もう一つ、優秀な人材を必要としているIT産業では、仕事の需要は大都市圏にあるが、システムエンジニアなどの仕事は大都市圏でなくても可能であることです。こうした時代の変化を的確に捉えれば、勝山市にもチャンスがあるはずです。  そこで、勝山市でこの取り組みの条件がどこにあるのか、勝山市を選んでもらえる勝山市の特性を考えてみました。  まず大事なのは、仕事の需要は大都市圏にあることで、たとえ地域のネット環境が充実していても、大都市圏とのアクセスのよさが求められます。都合のいいことに、勝山市は地理的に日本の中央部にあり、しかも東京、大阪、名古屋などへのアクセスは日帰りが可能な範囲なので、これは有利な条件です。  二つ目は、勝山市は、地震、津波、水害、風害などの自然災害に強い地域特性があることです。雪という弱点は豪雪対策が講じれば克服でき、この弱点を考慮しても、勝山市の地震、津波、水害、風害などの自然災害に強い地域特性は有利な条件であると思います。  コマツやYKKなどが会社機能を大都市圏から地方に移していることを見ても、こうした業務環境とともに、仕事をする人たちにとって住みやすくて魅力的な地域が、企業にとっても優秀な人材を確保する重要な条件になる時代になってきたと思います。  勝山市の自然環境のよさは抜群で、イヌワシなどの猛禽類の多様性や植物の植生の南限・北限の両方の境界が重なる多様性、しかもスキーや魚釣り、少し移動すれば沖縄に次ぐと評価されるスキューバーダイビングポイントがあるなど、季節を生かしたレクリエーション環境も抜群で、都市部にはない自然環境のよさは有利な特性です。  しかも、勝山市はゆったりと住める生活環境のよさも抜群で、土地が安いので自家菜園もでき、学校や病院、スーパーなど、日常生活に必要な施設もあるコンパクトシティです。  さらに勝山市は、子育て支援、子どもの自主性を育てる教育、先ほども紹介がありましたけども、地域で育てる取り組みなど、子育て環境のよさも抜群です。  以上、私が気づいた勝山市の優位性と特質を生かせば、勝山市でも新たなチャンスを生かせると考えます。  しかもこれらの条件を磨くことは、いずれも今勝山に住んでいる市民を大切にする取り組みそのものだとわかります。つまり、市民にとっても大歓迎なものばかりです。  しかも、優秀な人材を必要とする産業が勝山市にできれば、その波及効果は抜群です。例えば、勝山市の若者が大学などに進学すると、勝山市に戻ってこない。これが社会的流出の大きな要素ですが、この改善策にもなります。  さらに、市内の事業者にも関連事業のチャンスが生まれます。市民を大切にする事業が、地域経済や人口対策としても効果的な事業になるのです。  これまでの地方の産業政策は、低賃金を求める産業に軸足が置かれていて、優秀な人材を求める産業への取り組みが弱かったのではないかと感じます。  私の提案は、工場などを誘致して、市民が働く場所をつくるという発想を転換して、優秀な人材を含めて丸ごと誘致する、まさに移住者と仕事を同時にふやすんです。しかも助成金などの競争ではなくて、勝山市の特質を磨いて生かすものです。こうした企業誘致から人材誘致に軸足を変えた新たなチャレンジをしようということです。  私は、日本人だけではなく外国の方も大歓迎で、国際都市勝山市にならないかと期待しています。  そこで、具体的に何をするかが問われます。この取り組みの最初のターゲットは、静岡県の事例のようなIT産業が考えられます。まず、こうした先進地の自治体や企業関係者から話を伺う、これはすぐにできます。  また、市内にもIT関連の事業者の方がいますので、その方々と、さらにその取引関係の方などからも意見を聞く、さらに勝山市出身者でIT関連や企業情報を持っている金融証券関係者の方などにも意見を聞く、こうしてまずターゲットとする関係者のニーズを把握することが必要です。  私は、把握したニーズに全て対応することができなくても、この不足を補っても足りるような勝山市の特性を生かせないか、この視点で勝山市の特質を生かす対策を考える、ここに勝山市が選択される可能性が生まれると考えます。  そこで、市長はこうした勝山市の特質を生かした人材誘致の戦略を立てて、全庁体制で直ちに実行に移す考えはないか見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 水上副市長。               (副市長 水上実喜夫君 登壇) ○副市長(水上実喜夫君) 今ほどの企業誘致と地元事業者支援に加え、勝山市の特質を生かした人材誘致の取り組みをしないかといった御質問にお答えしたいと思います。  まず、総論において、山田議員の今回おっしゃっていることは、私どもも常日ごろから考えていること、そして政策の基本にしていることとは合致している部分が多々ございます。  私どもが企業誘致をする際に、勝山市の特質としまして、特に今後の中部縦貫自動車道などを視野に入れた中京圏、関東圏、そして、かねてよりの関西圏からのアクセスのよさ、当然海からのルートも考えられますが、そういったことは非常に重点的に申し上げています。  加えまして、今幾つかのこういった災害のこと、雪のことは少し置きますと、やはり地震が圧倒的に少ない。これは東京などで言いますと、日々有感地震はありますので、こちらのほうで地震を感じるのは年に数回もない、下手すると数年間、地震で揺れることを感じることもないというようなことに、関東、中京あたりでは本当ですかという話をよく聞きます。  こういった形で、企業誘致のために、こういった状況の中で、企業の継続のためにも、危機管理面からも、勝山市が非常に適地であるという話はさせていただいています。そういった中で、特にこの自然環境のよさは、企業誘致だけではなく、観光面、あるいはうちのほうへの滞在面でもすばらしいところです。  さらに、こういったUターン・Iターン、今やってますふるさと回帰などでも、この環境面のよさ、教育環境のよさといったことはもう積極的にPRをさせていただいています。  私どもは、こういった中で、山田議員も全部否定するわけではないとおっしゃっていただきましたが、ふるさと回帰事業といったものを一つの足がかりにしながら、勝山市に目を向けていただき、うちのほうで働いていただけるような事業に積極的に取り組んでいるところでございます。  議員もおっしゃいましたように、私どものほうで働く場所の確保は継続していくんですが、勝山市を含む奥越管内の有効求人倍率は、この3月現在で69カ月連続で1倍を上回っています。また、3月の新規求人倍率は2.31倍という形になっており、市内の企業は長年にわたり業種を問わず深刻な人手不足、切迫した人材不足といった状況に陥っています。  こういった状況を踏まえまして、本年3月には企業振興助成金の中で、雇用要件を緩和するとともに、いろんな市内事業の情報発信を行っているところでございます。  今ほどいろいろ御提案をいただいたことがございますが、従前より私どもは勝山市出身のいろんな企業の方々と話をしてアドバイスをいただいていますし、この4月からは地域おこし協力隊の制度を緩和しまして、有能な人材、あるいはやる気のある方が勝山市で定住を一つ目的としながら、勝山市にインパクトを与えていただけるような方を積極的に今採用しています。  こういった事業をしっかりと踏まえながら、議員のほうからありました私どものつながり、これまでの企業誘致の経験、あるいは東京・関西の同友会の方々とのつながりを重視しながら、ITも含めたさまざまな勝山市出身の事業者の方々に御相談をしながら、ターゲットあるいは関係者のニーズ把握にまず努めたいと思います。  そういった中で、私どもも今やっております商工観光・ふるさと創生課で取り組んでおります移住の仕事、あるいは幅広い企業誘致、人材確保の仕事を絡める中で、しっかりと勝山市の特質を生かした人材誘致にも取り組んでまいりたいと考えます。具体的施策につきましては、少し時間をいただきながらの対応になるかと思います。よろしくお願いします。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇
    ○14番(山田安信君) 今の答弁、方向性が一致していると思いますので、私どももいろいろ提案をしながら進めていきたいと思っています。  今回のかなめは何かというと、全庁体制でいろんなものを含めて人も誘致する、一緒に会社も誘致する、ここが特質なんです。  そこで次に、それに関係して勝山市の教育環境をさらに充実することについて質問いたします。  実はこのテーマは、教育の問題というよりも、今質問した勝山市の特質を生かした人材誘致にとっても重要な課題だと考えているからです。なぜなら、優秀な人材を含めて丸ごと誘致するためには、働く世代は実は子育て世代でもあって、地域の教育環境は特に関心の高い課題だからです。  今、全国から注目されていて、文部科学省も推進している、子どもたちの自主性を伸ばす教育が既に勝山市で進められており、これをさらに磨きをかけることが必要で、この魅力を高めることが優秀な人材を勝山市に誘致する取り組みにもなることなのです。  先月、NHKの番組で、かつやま子どもの村小・中学校の姉妹校である長崎県の新設小学校が紹介され、この番組で注目されていたのは子どもたちの自主性を伸ばす教育でした。しかも、入学者36人のほとんどが県外からで、愛知県から移住して家を建てた事例も紹介されました。  私は3月議会で、勝山型教育と名づけて、勝山市全体で子どもの村小・中学校とも連携して、子どもたちの自主性を伸ばす教育に取り組むことを提案しました。今回の新しい視点は、この取り組みを勝山市の特質を生かした人材誘致につなげることが実は重要で、そのために、まず勝山市として子どもたちの自主性を伸ばす勝山教育という戦略的な位置づけをしてこれをアピールポイントにする、そして、これを全国に発信して、勝山の教育はすごいという評価につなげる、これで勝山市の特質を生かした人材誘致につなげることができると考えますが、市長と教育長の見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 全国から注目される、子どもたちの自主性を伸ばす勝山型教育の推進についてお答えいたします。  令和2年度、来年度から小学校で導入される新学習指導要領では、主体的・対話的な深い学びが授業改善の柱となっております。主体的・対話的の意味は、山田議員の言われる児童生徒の自主性を育てることであり、教育の根幹となる重要な資質であると考えております。  勝山市では、外国語教育やESDなどを中心に、児童生徒の自主性を育む教育活動に力を注いできております。その成果が、市長と語る会で極めて質の高い提案をしたり、修学旅行で生徒みずからが勝山市をアピールしたりする活動につながっているわけであります。その他、地域と連携した活動なども含めて、さまざまな形でその自主性というものがあらわれてきておりまして、今後も自主性を十分重視した勝山の教育を進めていく必要があると考えております。  ただ、全国の各地の学校においても、それぞれ似通った努力をしている中で、今、勝山の学校が全国から注目される域に高めていくためには、もっともっと特徴的な取り組みが必要なのではないかとも考えられます。  したがいまして、議員御提案の趣旨に沿うべく、さらなる研究や、そして、またそのアピール方法の検討にしっかりと努めていきたいと思っております。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今言いました、子どもたちの自主性を伸ばす勝山教育にとって、どんな教育環境がいいのかが重要なテーマだと考えています。  堀真一郎先生を初め教育関係の方々からは、子どもたちの自主性を伸ばす教育には、全ての子どもに目が届く、現在の学校規模を維持することが一番大事だと指摘されています。  勝山市内の3中学校は、20数人のクラスが1学年2クラス以上あるという、実は理想的な教育環境であり、しかも通学距離はほぼ自力で通学できるので、登下校も子どもたちが自己管理できるいい環境にあると指摘されています。つまり、現在の勝山市の中学校の教育環境はすばらしいのです。だから、乾議員が言われたように、北部中学校の事例なども私はその成果だと考えています。  ところが、このすばらしい教育環境を壊してしまう中学校の統廃合は、せっかくの勝山市の特質を台なしにしてしまうおそれがあります。  ちなみに文部科学省は、学校統廃合は市町村の判断を尊重するとの方針を示しているんです。学校規模が大きくなると、競争で学力が伸びるというのは、1人1人の個性を伸ばすという教育の原点からは外れた考え方ではないかと思います。  文科省も推奨し始めた子どもたちの自主性を伸ばす勝山型教育、これこそ勝山市が目指すべき方向であり、そのためには全ての子どもに目が届く現在の中学校規模を維持して、全国から優秀な人材や子どもたちがやってくるこの教育環境をつくる、私はこれを、子どもたちに目が行き届く学校規模で子どもたちの自主性を伸ばす勝山型教育と、これまでのキャッチフレーズをちょっと発展させまして、全国にアピールすることが必要だと思うのです。  全国一律では、特性は発揮できないんです。一周おくれの地方だからこそ、地方のよさが生きてくる。こうした逆転の発想こそが必要だと思います。こうした勝山市の特質を磨く取り組みを進める考えはないか、市長と教育長の見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) ただいま山田議員から、全ての子どもに目が届く現在の中学校規模を維持すべきという御意見をいただきました。  確かに、小規模校には小規模であるがゆえのよさがありまして、学校の統合には賛成できないという意見、また考え方があることは承知しております。  しかし、中学生の発達段階では、教科等の知識や技能を習得させるだけではなくて、特に生徒が集団の中で多様な考えに触れて、認め合い、協力し合い、切磋琢磨することを通じて考える力や表現する力、また判断力、問題解決能力といったものを育んでいく、そして、社会性とか規範意識をしっかりと身につけるといったことが重要でございます。  もちろん、その中で自主性は育む必要があるんですけども、そういった一定の規模の生徒集団が中学生には必要ではないかというのが私どもの考え方です。山田議員の考え方は先ほどおっしゃったとおりだと思いますが、私どもは今そういった考え方でのぞんでいるわけでございます。  したがいまして、その中で現在進めている自主性を伸ばす教育の充実にさらに取り組んで、勝山市の中学校のアピールポイントの一つになることを目指していきたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今、教育長が答弁された教育目標も含めて、昨日、久保議員が指摘しましたけども、国際的には20人程度の学級規模、100人程度の学校規模、これが国際的に非常に調査によって効果的だと出ているので、何も文科省が言うように、勝山に1個しかつくらなかったらだめだという議論は、何の根拠もないことだけ指摘をしておきます。  次にもう一つ、勝山市の教育環境で取り組みが必要なのは、高校教育の問題です。  勝山高校の普通科が定員割れしている問題は、3月議会でも取り上げられましたが、有効な対策がまだ始まったとは言えないと思います。市民からも、勝山高校が廃止されたら大変なことになるとの不安の声が寄せられています。  高校進学は、子どもたちにはスポーツや専門学科で学校を選ぶなどの多様なニーズがあり、勝山高校1校だけでは全てに対応できないことは私も承知しています。そこで、勝山高校では対応できる、普通科を志望する生徒さんには安心して勝山高校に進学してもらえる取り組みが求められていると思います。  私の勝山高校の同級生は、東京大学に1名、国公立の大学の医学部にはたしか3人、同学年では、国公立大学に約50人が進学したと記憶しています。ところが現状は、普通科志望で成績のいい生徒さんが、市外の高校に進学する事例が多くなっているとのことでした。私は、生徒さんの通学時間などの負担を考えると、この現状を改善できないかと感じています。  勝山高校の先生方の話では、現在の勝山高校普通科でも、志望する大学への進学指導は十分できる体制だとお聞きしました。  実は旧三国町では、三国町の子どもは三国町で育てる、三国高校への進学を小中学校と高校が一体となって取り組み、三国高校の有名大学の進学率が高まったと聞きました。この事例を参考にして勝山市でも取り組めないか、教育長の見解を伺います。  もう一つ、医学部を志望している生徒さんなどからは、高校の授業の後に進学塾に通わないとなかなか現役合格できない、だから進学塾に通っているので福井市の高校に進学したほうが便利だという声も聞きました。それなら、このニーズに勝山市では対応できないかと考えました。  実は最近は、有名な通信制の予備校が実績を上げており、通信制なら勝山市内でも対応できるのではないかと思います。さまざまな問題は予想されますが、通信制予備校の講義で対応できるのなら、勝山市としてこうした対応策も検討する価値があると考えますが、市長と教育長の見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 勝山高校に関する御質問、御提案についてお答えいたします。  近年の勝山高校の定員割れに対しましては、以前から私どもも強い危機感を持って、教育委員会と中学、高校の3者で協議を重ねて、1人でも多くの生徒が勝山高校へ進学してくれるよう、生徒本人、さらには保護者への説明に努めてまいりました。しかし、本年4月の入学者が100人を切るという事態になりまして、本当に大きな衝撃を受けているところであります。  したがって、これまでの手法のみではこの流れを改善することが難しいのではないかと思われて、議員が紹介された旧三国町の取り組みも改めて検証したいと考えます。ただ、勝山市の子どもは勝山市で育てるんだといったかけ声だけでは、実効性というものは期待できないのではないかということで、やはり具体的な目に見える取り組みが必要だろうと考えております。  そういう意味では、勝山市独自の進学塾の支援については、私どももかなりそれは効果があるのではないか、そういった新たな対策になるのではないかと考えております。ただ、費用等の問題もございますので、そのことについて今後しっかり研究をしていきたいと思っております。  なお、先ほど中学校の再編に絡んだ御質問もいただきましたけれども、もしも中学校の再編が中高連携という形で実現すれば、これが勝山高校の活性化にも大きく貢献するのではないかといった期待をされるところもございますので、このことについて今後また検討委員会を再開いたしまして、十分協議をしていきたいと思っております。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 教育長の答弁、大まかには理解をしたんですが、最後の一言に私はかちんと来ました。  先ほどの答弁では、小学校はいっぱい、中学校は三つ、一中学校に対する小学校の数は多いんです。だけども、小中連携はしっかりやっていて、小中一貫校というのは物理的に無理だと、昨日、竹内議員に答弁をされたんです。同じことが言えるんです。  高校1校、中学校1校だから連携ではなくて、高校は1校、中学と一緒ですよ、下の中学校は三つ、なぜ連携できないのか。そこに私は注目すれば、小中学校の義務制と高校との連携をどう強めるか、そこに努力を固めれば済む話だということだけ言っておきます。  次に、勝山市の子育て支援をさらに充実することについて質問いたします。  実はこのテーマも、さきに質問した勝山市の特質を生かした人材誘致にとっても、重要な課題だと考えています。なぜなら、企業が集中している都市部では保育園が不足していますが、勝山市ではすぐに入園できます。しかも、子育て支援も日本一を目指しているんです。この優秀な人材を含めてオフィス丸ごと維持するためにも、このすぐれた子育て環境は抜群の魅力になると私は思います。  そのうちの子育て支援の充実の一つは保育料の軽減なんですが、国は3歳以上を無料にするとしています。そうなると、全国一斉全てで実施され、これまでの勝山市の保育料軽減策は実は特徴にならなくなります。  まず確認したいのは、国の保育料無料化により、勝山市が従来実施してきた保育料軽減の財政負担がどの程度軽減されるのか、また、国の保育料無料化の対象とならないゼロ歳から2歳児の入園数は何人なのか、説明を求めます。 ○議長(丸山忠男君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長(谷出雅博君) 御質問にお答えいたします。  まず、国の保育料無償化によります勝山市の負担軽減額についてでございますが、予算ベースで前年度より約3,000万円の減額になると見込んでございます。  次に、ゼロ歳から2歳児の入園者数ですが、本年4月1日現在で264人となっております。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 実は国の保育料無料というのは3歳以上に限定されているので、ゼロ歳から2歳児の保育料はこれまでどおりなので、この格差は大きく感じます。  今説明されたように、勝山市の従来の負担が約3,000万円軽減されるんですから、この財源を活用すれば、ゼロ歳から2歳児の今言われた約264人の保育料は、1人当たり年間10万円以上引き下げられることになります。  そこで私は、勝山市の子育て支援を充実するために、ゼロ歳から2歳児の保育料を勝山市独自に軽減すべきだと考えますが、市長の見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長(谷出雅博君) 勝山市独自にゼロ歳から2歳児の保育料を軽減することについてでございますが、まず1点目は、保育料を軽減することによりまして、保育の需要がふえることが予想される。それに伴いまして、各園では保育士の増員が必要になってまいりますが、現在、全国的に保育士のなり手不足が問題となっているところでございます。  近年、国は保育士処遇改善策に取り組んでおりますが、いまだ保育士の確保については非常に厳しい状況が続いております。  また、幼少期のゼロ歳から2歳までの間につきましては、保護者のもとで家庭で育てるといった形の保育も必要とされているのではないかという視点もございます。あくまでも勝山市としましては、今まで取り組んでまいりました子育て支援策の全体の中を眺める中で検討してまいりたいと思いますので、保育料の軽減につきましては、慎重を期してまいりたいと存じます。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今の勝山市の実情を本当に考えない、そんな認識で市長がいるのかと私、愕然としたんですけど、実は福井県は全国一、共働き率が高いのです。勝山市でゼロ歳から入れている人たちは、保育に欠けるから入っているんです。  要するに、働いていて子どもを預けざるを得ないから保育園に入っている人たちに、仕事をやめて家で見ろとでも言うんですか。私は、今のはとんでもない答弁だと思いますので、これは発想を変えてしっかり支援すべきだと強く指摘しておきます。  もう一つ、子育て支援の二つ目は、子どもの医療費を高校卒業まで拡充すること。昨日、久保議員の答弁で、理事者は福井県は小学校3年生以下にしか補助をしていなくて、福井県がこの制度を拡充したら実施すると答弁されました。  実は知事選挙では、西川候補も金元候補も子ども医療費を高校卒業まで無料にすると、文書で公約しているんです。もし杉本知事がこれを拒否したら、知事が変わったら悪くなったと言われるので、私は杉本知事は快く実施に踏み切ると期待しております。  そこで、勝山市独自でも先に実施すれば、福井県の背中を押すことになるので、今、勝山市独自であっても実施すると宣言することが必要だと考えます。  もう一つは、全国の自治体でこうして子どもの医療費の無料化が広がっているのに、国は全く助成してないんです。保育料の無料化のように国が実施すれば、地方自治体は軽減された財源で新たな子育て支援ができるんです。  そこで、独自に再度やる気がないか、国にも子ども医療費の助成を実施するように求める考えはないか、市長の見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長(谷出雅博君) 子ども医療費無料化についてお答えいたします。  久保議員の御質問でも御答弁させていただきましたが、子ども医療費助成制度の引き上げにつきましては、現在、小学3年生までが対象となっております県の制度の拡充を要望しているところでございます。  今後も県の動向を注視するとともに、子ども医療費制度を含めたあらゆる子育て世代への支援策について調査研究してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  なお、国等への要望につきましても、こちらは他市町、県内の状況等、機会を捉えまして状況を見ながら取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今の答弁も本当に残念な答弁だと。県に先んじてやれば、勝山市はすごいと言われるのに、それを待ってるのはいかがなものかと私は考えます。  子育て支援の三つ目は、国民健康保険税の子どもの負担を軽減することなんです。まず確認したいのは、国民健康保険に加入している高校生の18歳以下は何人で、幾ら負担しているのか、説明を求めます。 ○議長(丸山忠男君) 河野市民・環境・税務課長。           (市民・環境・税務課長 河野 誠君 登  壇) ○市民・環境・税務課長(河野 誠君) 国民健康保険税の子どもの負担を軽減することについてお答えします。  最初に、国民健康保険に加入している18歳以下の被保険者の数でございますが、平成31年4月1日現在で298名が加入されております。その負担額は、医療分の均等割が2万6,500円と後期高齢者の支援金の均等割で8,500円、これを合わせまして1人当たり3万5,000円となります。算出税額に換算しますと1,043万円となります。ただし、算出税額については、保険税の軽減前の数値でございますので、実際に負担していただく額は軽減分低くなります。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) これは大問題だと思うんです。実は、収入のない18歳以下の子どもさんに、毎年1,000万円を超える額を負担させてるんです。私、市長はこれを異常だと思わないのかと思うんです。  実は、国保以外の医療保険には、こんなふうに子どもに賦課する制度などないんです。しかも国保だけが後期高齢者医療負担分まで子どもに負担させる、とんでもない制度矛盾を持っているわけです。
     私は、こんな理不尽な子どもの負担を軽減すべきだと考えますけれども、市長の見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 河野市民・環境・税務課長。           (市民・環境・税務課長 河野 誠君 登  壇) ○市民・環境・税務課長(河野 誠君) 国民健康保険税の子ども負担を軽減することについてお答えします。  子どもの均等割制度につきましては、国民健康保険制度の制度上の課題であるため、それぞれの市町が対応するのではなく、国の責任において新たな軽減制度の創設や財源的支援を講じることが望ましいと考えております。  市といたしましては、これまでと同様に全国市長会を通じまして要望してまいります。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 質問時間の残りが少なくなってきました。順番を入れかえて質問をさせていただきます。  次に、6項目めの公共施設の利活用について質問いたします。  市民の方から、公共施設の使い方について、さまざまな要望や意見が寄せられています。現在、市民会館や教育会館などは第3日曜日を休館にしています。これは、今井市長当時に、家庭の日は家族で過ごしてもらいたいという方針で始まったんですが、会館の利用者からは、日曜日は限られているので開館してほしいとの声が寄せられています。  福井県の県立恐竜博物館は、第3日曜日は休館ではなくて無料開放にしているんです。私は、公共施設を有効に活用することを考えると、休館して利用できなくすることが本当に必要なのか、再検討すべきだと考えます。  また、会館利用の受付開始時期は、施設によっては3カ月前から、6カ月前からとばらばらです。利用者からは、定期的に利用するのに都合が悪いとの声があります。  体育施設の場合は、利用者が集まって年間の利用計画を調整していますが、一般の公共施設でもこうした調整ができないか検討すべきだと考えます。ただし、貸館の場合は、定期利用を優先し過ぎると一般利用ができなくなる矛盾を生じますので、これも考慮する必要があると考えます。  さらに、大きなイベントを企画する際には、実は半年以上前から準備が必要なのに、受付開始を3カ月前とか6カ月前だとすると、企画を立てられないとの声もあります。こうした特別の事情がある場合、どのように配慮していくのかも検討すべきだと考えます。  さらに市民からは、貸館のルールがよくわからない、利用を譲ってほしいときもあるとの声もあります。こうした利用者の声を聞いて、設置管理条例や規則、貸館手続などを見直して、公共施設を目いっぱい活用するように検討すべきと考えますが、市長の見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 中村生涯学習・スポーツ課長。           (生涯学習・スポーツ課長 中村千鶴子君 登壇) ○生涯学習・スポーツ課長(中村千鶴子君) 公共施設の利活用についてお答えいたします。  第3日曜日の休館日を見直し、活用できる日をふやしてはどうかという御質問でございますが、現在、勝山市民会館、勝山市教育会館、勝山市福祉健康センターすこやかの貸館につきましては、第3日曜日が家庭の日ということもあり休館とさせていただいております。施設予約システムからも予約が不可となっております。ただし、選挙や防災など特別な理由がある場合は、休館であっても使用することはございます。  第3日曜日を開館した場合、職員配置、警備委託など検討が必要な事項が幾つかございますが、市民からそのような希望があるとのことでございますので、実態を調査し、他の施設とも整合性を図りながら検討してまいりたいと考えます。  次に、利用申請と許可の手続の見直しについて及びイベント利用などは配慮が必要についてお答えいたします。  市民会館の予約は、勝山市市民会館の設置及び管理に関する条例施行規則第4条に基づき、使用しようとする日の6カ月前の日の属する月の初日から使用許可申請を行っていただくこととなっております。  現在、個々の予約につきましては、書面または施設予約システムにより申請を受け付けておりますが、毎月、月初めに利用者調整会議を開き、使用日時の調整を行うことも、利用者への利便性や公平性の面で有効と考えますので、実施に向けて検討してまいりたいと考えます。  また、半年以上前の施設予約につきましては、教育委員会が特別な理由がある場合に認めておりますが、現行では、市主催または共催事業や学校行事によるものが主となっております。民間のイベント等の予約にも配慮する場合は、これら公的行事ともすり合わせをしながら受け付ける必要がありますので、県内のホールや会館等の事例を研究いたしまして考えてまいりたいところでございます。  このほか、予約が重複したときの譲り合いを含めた対応についてでございますが、県内の主なホールや会館は12ほどの施設がございますが、そのうち五つの施設が利用者の公平性を期するため抽せん方式を採用しております。基準の明確化が必要と思われますので、この方式も含め文化協会や定期利用団体の御意見も伺いながら、一定の基準について検討してまいりたいと考えます。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今、答弁がありましたように、私は公共施設というのはいっぱい使ってもらうほうがよほどいいと考えますし、使ってる方々からよく意見を聞くのが大事だと考えています。  そこで次に、生涯学習センター友楽喜について質問します。  この友楽喜については、今議会にも陳情書が提出されています。実は議会では、理事者が示した友楽喜の廃止計画に対して、ちゃんと利用者の同意を得ることが必要だと私は指摘したはずです。それはどうなっているのか、何でこの時期にこういう陳情書が出されるのか、説明を求めます。  また、勝山市公共施設等総合管理計画は、実は理事者側が国の補助制度を利用するために作成したものであって、議会で議決して決定したものではないことは確認しているはずです。私は、議会は友楽喜の廃止計画を無条件で認めてなんかいないはずです。その見解について、まず二つ、理事者の説明と見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 中村生涯学習・スポーツ課長。           (生涯学習・スポーツ課長 中村千鶴子君 登壇) ○生涯学習・スポーツ課長(中村千鶴子君) 生涯学習センター友楽喜についてお答えいたします。  勝山市公共施設等総合管理計画に基づき、勝山市民会館や勝山市教育会館等の施設を利用して生涯学習機能の移転及び集約を図るべく、昨年12月に市の方針について議会に説明をさせていただきました。その際に利用者の意見をよく聞くようにとの御指示をいただきました。  その後、本年2月に生涯学習センター友楽喜運営審議会、4月以降に定例教育委員会、勝山市文化協会総会等においても説明し、同センターの利用者に対しましても説明会を3回開催いたしました。  1回目は、同センターの講座を長期に受講し自主的にグループを組織して活動している団体や、同センターの体育館を貸館により利用している団体の代表者に集まっていただきまして、市の方針と今後の計画についてお話をさせていただきました。また2回目は、文化系の自主グループの方々に、3回目は体育館の利用団体に分けてそれぞれ説明会を開催いたしました。  説明の内容といたしましては、令和2年4月をめどに生涯学習の機能集約化と、勝山市民会館や勝山市教育会館、市内体育施設の有効利用のため、現在、同センターで実施している講座や活動をこれらの場所に移して継続させていきたいというものでございます。  移転後も、各団体がスムーズに活動が継続できるよう担当課としても調整し、活動場所の確保等についていろいろ検討している旨をお伝えいたしました。  一方、この計画が議会の決定事項ではなく、市の方針に対して利用者の皆さんから意見や要望を聞かせていただく場であることも伝えました。 ○議長(丸山忠男君) 14番。残り時間は4分45秒。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 細かいですね。  実は友楽喜は、年間延べ1万4,000人もの市民が講座や自主グループで利用されているので、本当に市民のための施設だと思うんです。この施設を、利用者の方々の同意も得ずに、2020年3月末に廃止する、期限を決めて進めるのは、私は無理があると思いますので、もっと利用者の方々の意見をよく聞くべきだと。  この期限については、押しつけではなくて、時間をかけて納得を得るまで対応を考えていくことがまず必要だと思うんですけども、見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 中村生涯学習・スポーツ課長。           (生涯学習・スポーツ課長 中村千鶴子君 登壇) ○生涯学習・スポーツ課長(中村千鶴子君) 説明会の中では、最初はやはり通いなれた居心地のよい活動場所がなくなるということですとか、場所を変えて活動することについての不安や不満の声が多くございました。ただ一方で、複数回説明していく中で、理解を示された利用者の方々もいらっしゃいました。  そこで、3月末に閉鎖するという方針でございましたが、十分に時間をかけまして個別に対応するなど、疑問や不安な点の解消に努め、可能な限り生涯学習の機能集約化や市民会館等の施設の有効活用といったことに御理解が得られるよう、今後努力してまいります。 ○議長(丸山忠男君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今の答弁で、今議会に提出されました陳情書の陳情項目を、十分理事者としても対応する姿勢だと私は理解いたしました。  私は、これまでも公共施設のあり方は、こうした個別対応ではなくて、施設の優先順位など総合的な議論が必要だと指摘してきたんです。今回も友楽喜の廃止計画が先行してしまって、他の施設の将来計画は何も示さない、これでは利用者の方や市民の理解が得られるはずがないと私は考えるんです。  市民の方々が安心して生涯学習活動を続けるには、これまでどおり友楽喜を積極的に活用していただきながら、冷静に議論する環境を保障することが必要と思いますが、それでいいのか再確認をしておきます。 ○議長(丸山忠男君) 中村生涯学習・スポーツ課長。残り1分20秒。           (生涯学習・スポーツ課長 中村千鶴子君 登壇) ○生涯学習・スポーツ課長(中村千鶴子君) 生涯学習センター友楽喜の今後につきましては、再度、利用者の皆さんの意見を十分伺いまして、今後の対応を考えさせていただきますので、そのような形で進めさせていただきます。 ○議長(丸山忠男君) 14番。時間ですので締めてください。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 2項目質問できなくて申しわけありません。  この問題は、今議会中の委員会等で質疑をしたいと思いますので、これで一般質問を終わります。 ○議長(丸山忠男君) 暫時休憩します。           ―――――――――――――――――――――――                 午前11時58分 休憩                 午後 1時05分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○議長(丸山忠男君) 再開いたします。 ○議長(丸山忠男君) 午前に引き続き、一般質問を続行いたします。 ○議長(丸山忠男君) 下牧一郎君の質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) 5番。              (5番 下牧一郎君 質問席登壇) ○5番(下牧一郎君) 5番、新風会・公明、下牧一郎でございます。今ほど議長が大変おちゃめなことを。場が和みましてありがとうございます。僕も緊張が解けました。助かりました。  それでは今回、私は三つの質問をお願いしたいと思います。一問一答でお願いいたします。  まず、小学校プログラミング教育についてお願いいたします。  来年度、2020年度から小学校でプログラミング教育の全面実施に向けて、文科省から小学校プログラミング教育の手引きが、第一版は平成30年3月、第二版は平成30年11月に公表されております。  では、なぜ小学校にプログラミング教育を導入するのかという理由ですが、文科省のプログラミング教育の手引きに書いてある言葉です。  今日、コンピューターは人々の生活のさまざまな場面で活用されています。家電や自動車を初め身近なものの多くにもコンピューターが内蔵され、人々の生活を便利で豊かなものにしています。誰にとっても、職業生活を初め学校での学習や生涯学習、家庭生活や余暇生活など、あらゆる活動において、コンピューターなどの情報機器やサービスとそれによってもたらされる情報とを適切に選択・活用して問題を解決していくことが不可欠な社会が到来しつつあります。  コンピューターをより適切、効果的に活用していくためには、その仕組みを知ることが重要です。コンピューターは人が命令を与えることによって動作します。端的に言えば、この命令がプログラムであり、命令を与えることがプログラミングです。プログラミングによってコンピューターに自分が求める動作をさせることができるとともに、コンピューターの仕組みの一端をうかがい知ることができるので、コンピューターが魔法の箱ではなく、より主体的に活用することにつながります。  プログラミング教育は、子どもたちの可能性を広げることにもつながります。プログラミングの能力を開花させ、創造力を発揮して、起業する若者や特許を取得する子どももあらわれています。子どもが秘めている可能性を発掘し、将来の社会で活躍できるきっかけとなることも期待できるのです。  このように、コンピューターを理解し上手に活用していく力を身につけることは、あらゆる活動においてコンピューター等を活用することが求められるこれからの社会を生きていく子どもたちにとって、将来どのような職業につくとしても、極めて重要なこととなっています。諸外国においても、初等教育の段階からプログラミング教育を導入する動きが見られます。  こうしたことから、このたびの学習指導要領改訂において、小・中・高等学校を通じてプログラミング教育を充実することとし、2020年度から小学校においてもプログラミング教育を導入することとなりました。  そこで、このプログラミング教育の位置づけですが、プログラミング教育は、学習指導要領において学習の基盤となる資質・能力と位置づけられた情報活用能力の育成や、情報手段(ICT)を適切に活用した学習活動の充実を進める中に適切に位置づけられる必要があります。  さらに、学習指導要領に例示された教科・学年・単元等に限定することなく、適切なカリキュラムマネジメントのもとで、各学校の創意工夫を生かしたプログラミング教育が展開されることが期待されます。さらに、教育課程外の学習活動においても、プログラミングに関する多様な学習機会が、児童の興味・関心等に応じて提供されることが望まれます。  それでは、小学校プログラミング教育導入の経緯といたしましては、小学校プログラミング教育の導入は、中央教育審議会における学習指導要領の改訂に向けた議論の中で検討されました。中央教育審議会の議論では、情報化の進展により社会や人々の生活が大きく変化し、将来の予測が難しい社会においては、情報や情報技術を主体的に活用していく力や、情報技術を手段として活用していく力が重要であると指摘されています。  さらに、子どもたちが将来どのような職業につくとしても、プログラミング的思考などを育んでいくことが必要であり、そのため、小・中・高等学校を通じてプログラミング教育の実施を、子どもたちの発達の段階に応じて位置づけていくことが求められると指摘しています。  また、プログラミング教育に関する有識者会議において、学習指導要領の改訂の方向性を見据えつつ、小学校段階において子どもたちに論理的思考力等を育むためのプログラミング教育のあり方について、より詳細な議論がなされましたとなっています。  そこで、プログラミング教育の狙いですが、小学校におけるプログラミング教育の狙いは、まず第1に、プログラミング的思考を育むこと、第2に、プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピューター等の情報技術によって支えられていることなどに気づくことができるようにするとともに、コンピューター等を上手に活用して身近な問題を解決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと、3番目、各教科等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実なものにすること。これら三つのねらいの実現の前提として、児童がプログラミングに取り組んだり、コンピューターを活用したりすることの楽しさやおもしろさ、物事をなし遂げたという達成感を味わうことが重要ですというのが教育のねらいだと書いてあります。楽しさやおもしろさ、物事をなし遂げたという達成感を味わうことは、僕は非常に重要なことだと思っています。  そこで、小学校プログラミング教育で育む資質・能力とはどういうものか。  各教科等で育む資質・能力と同様に、資質・能力の三つの柱、知識及び技能、思考力、判断力、表現力等、学びに向かう力、人間性等、この三つなんですが、この発達の段階に即して育成することとしています。  知識及び技能とは、コンピューターはプログラムで動いていること、プログラムは人が作成していること、また、コンピューターには得意なこととなかなかできないこととがあることを、体験を通して気づかせることとなっています。  2番目の思考力、判断力、表現力等、これは発達の段階に即してプログラミング的思考を育成すること。  キーワードで、プログラミング的思考、もう一つは情報活用能力というのが出てくるんですが、このプログラミング的思考というのが非常に私が読んでいても難しい言葉だと思っているんですが、これは今回の改訂ではプログラミング的思考とはどういうことかというと、自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのかといったことを論理的に考えていく力と解説してあります。  さらに、学びに向かう力、人間性等に関しましては、発達の段階に即してコンピューターの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度を涵養することとなっています。涵養することと書いてありますから、これはゆっくりと養っていくことと私は解釈しています。  さらにもう一つ重要なキーワードが、情報活用能力ということを、今、盛んに文科省が言っています。情報活用能力は、学習の基盤となる資質・能力と位置づけられ、教科等横断的な視点から教育課程の編成を図り育成することとしています。  そして、学習指導要領解説総則編においては、情報活用能力は学習活動において、必要に応じてコンピューター等の情報手段を適切に用いて、情報を得たり、整理・比較したり、発信・伝達したり、保存・共有したりといったことができる力であり、さらに、このような学習活動に必要な情報手段の基本的な操作技能やプログラミング的思考、情報モラル、情報セキュリティ等に関する資質・能力も含むとしています。  小学校の教育で、情報のモラルとか情報セキュリティ等のことも教えなさい、重要ですよと言っているわけです。大分僕らの小学生の時代と変わった気がします。  最後に、プログラミング教育のカリキュラムマネジメントの重要性ということも文科省は言っています。プログラミング教育の狙いを実現するためには、各学校においてプログラミングによってどのような力を育てたいのかを明らかにし、必要な指導内容を教科等横断的に配列して、計画的、組織的に取り組むこと、さらに、その実施状況を評価し改善を図り、育てたい力や指導内容の配列などを見直していくこと(カリキュラム・マネジメントを通じて取り組むこと)が重要です。  また、必要に応じて民間企業等の外部の力をかりることも必要であると文科省は言っています。
     それで、プログラミング教育をプログラムに関する学習活動の分類と文科省は分けています。  Aとしては、学習指導要領に例示されている単元等で実施する。  Bは、学習指導要領に例示されていないが、学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施する。  Cとしては、教育課程内で各教科等とは別に実施する。  Dは、クラブ活動など、特定の児童を対象として、教育課程内で実施するもの。  Eは、学校を会場とするが、教育課程外のもの。  最後はFですが、学校外でのプログラミングの学習機会、このようにプログラミング教育を分類しているんです。  以上が文科省が出した資料から抜粋した内容ですが、そこで、文科省は大変にプログラミング教育に今後力を入れていこうというのが感じられるですが、まず第1にお聞きしたいのは、当市の小学校におけるプログラミング教育は、今現在実施されているのかどうか。他県では、もう1年ほど前から実際に実施されている話もいっぱい聞きますが、まず実施されているのか。実施されているとしたら、カリキュラムはどうしているのか。まず第1にそこをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 現在の小学校におけるプログラミング教育の状況についてであります。  下牧議員に御紹介いただいたように、来年度から新学習指導要領が全面実施となりますので、プログラミング教育についても、ことしじゅうに年間指導計画、すなわち学校でいうところのカリキュラムの準備を進めていくことが必要になります。  現在、勝山市では、二つの小学校で先行的にプログラミング教育に取り組んでおりますけれども、これは平泉寺在住の若手の専門家がいらっしゃいますが、その方の指導をいただきながら、簡易なプログラミングを体験する内容となっております。  ただ、今議員がお話しされたとおり、新学習指導要領においては、特別な時間にプログラミングの言語やシステム自体を学ぶだけではなくて、各教科の特質に応じて、各教科の目標を達成することを通して、論理的思考を育むとされているわけでございます。  すなわち、プログラミング教育は、教科横断型の教育でございまして、各学校においてどの教科の、どの単元の、どの時間に組み入れていくかを十分検討する必要がございます。したがいまして、現在、勝山市の小学校では、文部科学省が進めようとしているプログラミング教育を全面的にスタートはさせておりません。あくまでも来年度に向けてカリキュラムを策定する準備を進めている段階でございます。  今年度は、特にそのために市の研修会に加えまして、県で研修会も行われております。また、文科省等も研修用の資料やサイトを多く発信しておりますので、各学校では、それらの支援を受けながら、年間指導計画の作成作業を進めている段階でございます。  そういったことで、教育委員会としても、先ほど申し上げた市内在住の専門家の意見も伺いながら、来年度からのプログラミング教育がスムーズにスタートできて、効果的な内容となるように適切な指導・助言に努めていきたいといった段階でございます。 ○議長(丸山忠男君) 5番。              (5番 下牧一郎君 質問席登壇) ○5番(下牧一郎君) 今ほど勝山市内の小学校では準備中だ、来年度から本格的に進めるというお話でしたけども、それでは、勝山市内九つの小学校が同じようなことをやるのか。要するに同じような教科の中で同じようなことをやるのか、それとも、それは各小学校の采配に任せて、自由に文科省が言っている単元以上でもいいし、課外活動でもいいけども、そこは自由にやるのか。  はたまたプログラミング教育をやるには、コンピューターソフトのツールが基本的には必要になるんですが、それも幾つかあるんです、今出回っているのが。その辺も各学校の采配で自由に選択するのか、教育委員会が勝山市内はずっと統一していくのか、その辺はいかがなんでしょうか。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 学校における各教科の進め方、これについては当然、学習指導要領、あるいはまた一定の教科書がございます。基本はそういうものに基づいて、各教科の学習を進めますが、その中で、当然、国が求める一定の範囲、あるいはまた量、これは当然クリアしていただく必要があるんですけども、それのプラスアルファにつきましては、それぞれの学校長、あるいはまた学校の裁量で、いろんな形でつけ加えて、さらにこの分については重点的にやりましょうといったことで取り組んでもらっているというのが現状であります。そういう意味では、このプログラミング教育についても同じようなことが言えると思います。  今申し上げたように、今、二つの小学校で先行的に簡易な形でやっている。これも、いわゆる総合学習の時間であるとか、あるいは朝学習の時間であるとかを上手に利用して先行的にやっているわけです。ということで、来年度以降も、当然、それぞれの学校でプログラミング教育に関して、例えば授業だけではなくてクラブ活動として一回みんなにやらせようとか、あるいはまた、外部で何かいい学習をする場がないかとか、いろいろ工夫して進めてもらうというのが本来の姿ではないかと思います。  一定レベルの学習内容に到達するのに必要ないろんな諸準備、機器類等については、当然、市の教育委員会で準備していく必要があろうと思いますけども、そのプラスアルファについてはそれぞれの学校で工夫していただくというのが一つの考え方かと。それらを見ながら、来年度からスタートするわけですので、さらに勝山市としてもっともっと手広くしていく必要があると判断できれば、またその段階でいろいろと御相談しながら対応してまいりたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 5番。              (5番 下牧一郎君 質問席登壇) ○5番(下牧一郎君) 今ほどの教育長のお言葉は、大変私も同感です。教育委員会が同じような教育で、9校が同じように進む。最低限度は進まなければいけないけども、その後は各学校の学校長なり担任の先生の熱意なりが必要だと思います。文科省も創意工夫をしなさいと言ってますし、ぜひ勝山市の中でも、でこぼこができてもしょうがないと思いますけども、プログラミング教育に特化しているとか、特徴を非常に持っている小学校が出てきてほしいと思います。  実はこれ、小学校で習うプログラミング教育の正三角形をつくるプログラムなんです。こういうのを小学校でやるんです。我々が正三角形というと、三辺が同じ、または内角が60度と習っていたんです。このプログラミングでは、正三角形をつくると60度という角度は出てこないんです。120度なんです。ぱっとひらめかないでしょう、古い人たちには。120度曲がらなければいけない、真っすぐに進んだら、120度曲がらないと、内角は60度なんだけど、外角は120度だから、曲がるのは120度なんです。  これを理解すると、東京の小学校では正多角形、十八角形とかをプログラミングするんです。そのプログラミングは、AとB、左と右があるんですけども、右側のプログラムをちょっといじると正十八角形ができてしまうんです。そこまで簡単なものになってしまって、手で正十八角形を書けと言ってもなかなか難しいですけども、プログラムだとそれが簡単にできてしまう。  こういうことを今、小学校で勉強しようとしているので、なかなか我々の世代、お父さんが家で夜、ちょっと宿題を教えてあげようかと言えなくなるような怖い時代になってきたかなと。こういう宿題を出されてたとき、もうわからんとお手上げになってくるのかとなりますけども、こういうことを勉強するということで大変、僕はIT系におりましたので大変うれしい時代だと。  先日の新聞にも、ソニーとか大企業は、IT系の新入社員は初任給で2割アップともううたっていますから、新入社員で差をつけてしまうんです。IT系の人間だけは特別扱いする、それだけ今の企業がIT系の人間を必要としている。勝山市の小学生から有名な子どもがいっぱい出てきて、ITで億万長者、古い言い方ですけど、そういう子どもたちがいっぱい出てくるとうれしいなと思います。  最後ですけども、プログラミング教育の中に、先ほども申し上げました情報モラルとか、情報セキュリティ等も勉強しなさい、教えなさいと文科省が言っているのです。この辺は、大変難しいことだと僕は思っているんですけど、その辺も先生方は十分に当然努力されて、生徒たちに教えるんでしょうか、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 情報のモラルとかセキュリティの観点については、プログラミング教育以前から今現在も、いわゆるIT関係、ネット社会、スマホの活用の仕方等々の中で、基礎的なことは学校の先生が教え、そして必要に応じて民間企業から専門家を招いて教育をしていただいております。  もちろん、今後、実際にプログラミングに携わるといった学習をするわけですから、その中でより具体的にこういう形になると、セキュリティに大いに問題があるとか、あるいはまたその他の犯罪の行為につながるおそれもあるとかいったことは、生に学習する機会があるのではないかと、素人なりにも思うわけでございますので、学校ともよく相談しながら、そういったことも十分、さらに組み入れられるようにお願いをしていきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 5番。              (5番 下牧一郎君 質問席登壇) ○5番(下牧一郎君) ありがとうございました。  プログラミング教育に関しましては、東京の小学生1,481人にアンケートをとった結果、6割が大変興味がある、やってみたいと。子どもたちは動くものがおもちゃ感覚で多分入ると思うんですが、そこからいろんな興味がわいてきて、それからほかの勉強につながれば、なおいいかと思いますので、ぜひとも勝山市でも小学校でこのプログラミング教育が充実したものになるように、子どもたちが大変楽しそうに喜んで勉強するような環境づくりを、我々も一生懸命協力させていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  それでは、二つ目の質問に参ります。先ほどのプログラミング教育とかなり相反するゲーム障害というものがあります。  ゲーム障害というのは、世界保健機構(WHO)は、5月25日ですが、ゲームのやり過ぎで日常生活が困難になるゲーム障害を国際疾病として正式に認定しました。  スマートフォンなどの普及で、ゲーム依存の問題が深刻化し、健康を害する懸念は強まっている。ギャンブル依存症などと同じ精神疾患と位置づけ、治療研究や世界の患者数の把握を後押しする、WHOは18年に病気の名称や症状を示す国際疾病分類(ICD)の最新版にゲーム障害を追加しました。スイス・ジュネーブで開催している年次総会で、25日に承認されました。  ICDは、世界医療機関や保険会社が疾病のガイドラインとして参照しています。WHOによると、ゲームをする時間や頻度をみずから制御できない、ゲームを最優先する、問題が起きているのに続けるなどといった状態が12カ月以上続き、社会生活に重大な支障が出ている場合にゲーム障害と診断される可能性があると言っています。ゲーム障害になると、朝起きられない、物や人に当たるなどといった問題があらわれるとされています。  病気として診断する根拠が明確になったため、WHOは治療研究が前進すると期待しています。患者数など正確な統計データも収集でき、各国や地域ごとの状況把握にも役立っています。患者にとっては、会社や学校を休んで治療に専念できるようになります。保険会社の治療費支払いの対象になるかどうかは、各国政府の判断によりますが、WHOが国際疾病として認定したことで、ゲーム会社のコンテンツ開発にも影響を及ぼす可能性があります。  世界的に見ても、ゲーム障害に対応できる専門医療機関はまだ少なく、治療体制の整備も課題になりそうです。健康や社会生活に悪影響が出ている人はまだごく一部と見られますが、ゲーム依存は各国で社会問題となっています。厚生労働省によると、日本ではオンラインゲームを含めた病的なネット依存がうたがわれる中高生が推計93万人と過去5年間で倍増しました。  韓国では、2002年にゲームのやり過ぎによる死亡事故が起きました。WHOの一部の加盟国には、ゲームと依存の因果関係を証明するのは難しく、疾病認定は時期尚早との慎重論もありましたが、多くの国は予防に向けて早急な対策が必要だと判断しています。  そこで、今から多分日本もゲーム障害ということが問題になるんでしょうけども、ゲーム自体は子どもたちがもう既に家でたくさんやっていますが、WHOがゲーム障害という病気だと認定しましたので、勝山市でも進んで御両親や家族と協力して、ゲーム障害にならないような対策をこれから少しずつでも話し合うべきだと思いますが、市の見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長(谷出雅博君) ゲーム障害についてお答えいたします。  市内の5年生から高校生までのゲーム機等の利用状況につきましては、昨年度、平成30年度実施いたしました住民意識調査の中で調べております。その結果でございますが、自分の携帯電話やスマートフォンを持っている割合は、小学生は35%、中学生は55%、高校生は99%でありました。  また、平日のパソコンや携帯、ゲーム機を使う時間は、小中学生は1時間から2時間までが30%と最も多く、2時間以上は25%でございました。これが高校生になりますと、2時間から3時間までが27%と最も多く、3時間以上は29%でした。これは5年前の調査と比較いたしますと、小・中・高校生ともに使用時間が長くなっております。  勝山市内の小中学校においては、これまでゲーム障害に特化することなく、情報モラル教育の推進といたしまして、ネットとのつき合い方について取り組みを進めております。具体的な取り組みとして、次の三つを行っております。  一つ目は、ネット上でのいじめの未然防止やネット利用により健全な生活を崩すことがないように、各校のスマートルールを利用いたしまして、スマートフォンやインターネット機器等の節度ある望ましい利用の仕方について、家庭や地域と連携した適切な指導を充実させること。  二つ目は、道徳授業や学級活動を通して人とのコミュニケーションや望ましい人間関係について考え、意見を交流し合う学習を行うこと。  そして三つ目には、保護者会、PTA講演会等の機会を捉えまして、家庭に向けて情報モラル研修を推進することでございます。  今回のゲーム障害を未然に防止することに向けての取り組みといたしましては、ネット利用により健全な生活を崩すことがないようにという部分を強く訴え、スマートルールの周知・実施をこれまで以上に呼びかけていくことが考えられます。  また、御家族を含めて児童生徒自身がみずからの問題として捉え、危機感を持つこと、節度ある生活を送ることを考える機会を持つことも手だてとして大切だろうと思われます。  日常生活において、ゲーム機やスマートフォン等の使用時間が長くなることは、ゲーム依存だけでなく、視力低下や運動不足、肥満など健康にも大きく影響いたします。  今後、住民意識調査の結果を第4次健康増進計画に反映させ、保育園・学校等関係機関と連携して、長時間のゲーム機等の使用を控えることは、ゲーム障害を予防し、健康被害を防ぐことにつながることにつきまして、周知啓発してまいりたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 5番。              (5番 下牧一郎君 質問席登壇) ○5番(下牧一郎君) 部長、ありがとうございました。今ほどスマートルールで、既に子どもたちにゲーム障害という言葉ではなくても、健康被害になるよと話し合っているということでしたので、大変いいことだと思います。  来年度ぐらいから、5Gといって高速通信ができるようになります。今まで使っている携帯は4G通信ですが、今度は5Gになります。大容量のデータを瞬時にして送れる。2時間ほどの映画が、1分かからず、何秒かでダウンロードできるぐらい高速になる。  けさの新聞では、5Gのアンテナを電柱の上に立てると国が方針を出してきた。電柱は日本中に立っていますので、今改めて携帯電話のアンテナを、田舎の田んぼの中でもどこでもありますけども、ああいうものをつくる必要がなくなるんです。だから、急速に普及するだろうと。  そうすると、子どもたちは今まではちょっとスピードが遅い、映画を見たくてもおこられるから我慢したものが、高速でデータのやりとりができますので、今後ますます子どもたちの間でネットゲームだとかいうものもはやるかもしれないし、いろいろ社会は便利になるんですが、全てが子どもたちにいい方向にはなかなかならないので、そこは我々としても注意をしながら、子どもたちがそういう障害にならないように、気をつけていかなければいけないと思いますので、今ほどの部長の答弁にありましたスマートルール、それから体への障害ということを最重要として、今後もますます進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  最後に、読書バリアフリーについて。  読書は、人類が長い歴史の中で蓄積した知識や知恵の継承と豊かな人間性を養い育てるために不可欠な活動であります。知的で心豊かな人生を送る上で欠かせないものです。  しかし、通常の活字の本は、視覚障がい者にとって自力で読むのは困難です。そこで、長年、視覚障がい者の読書は、点字図書館、点訳ボランティア、音訳ボランティア、拡大写本ボランティアなどによって支えられてきました。  近年は、デジタル化の流れを受け、電子書籍が普及したことにより、視覚障がい者でも自力で本を読める可能性が出てきました。  実は、視覚障がい者の本の専門というか、サピエ図書館というのがネットであるんです。サピエ図書館って私も初めてわかったんですが、これは全国視覚障害者情報提供施設協会が運営するインターネット上の電子図書館です。現在、サピエ図書館には約16万タイトルの点字図書データや約6万タイトルの録音図書データがアップされており、視覚障害者を中心に約1万3,000名の読者を支えています。  しかし、このサピエ図書館は、2009年に国の補正予算で立ち上がった後、主に厚生労働省から補助金と利用者からの寄附金で運営されており、厳しい財政状況が続いているそうです。  また、アップされているデータのほとんどは、点字図書館とボランティア団体で作成されたデータだそうです。  さらに国会では、視覚や上肢の障害、発達障害などがある人の読書環境を整えようと、超党派の国会議員が今国会に読書バリアフリー法案を提出する見通しとなりました。18カ条からなり、障害の有無にかかわらず全ての国民が等しく読書を通じて文字・活字文化の恵沢を享受できる社会の実現に寄与するとうたっています。7条と8条では、国が読書環境整備の基本計画を定め、自治体に障がい者の意見を反映した具体的な計画をつくるよう求めています。  国や自治体が取り組むべき基本的施策も盛り込まれた、障がい者が利用しやすい図書館の整備、インターネットによるサービス提供の強化、読みやすい書籍や電子書籍の製作支援、販売促進、使いやすい電子書籍や端末などの先端技術の研究開発などだそうです。  法制定をめぐる動きは2008年ごろから始まり、日本盲人会連合、DPI(障害者インターナショナル)日本会議、弱視者問題研究会、全国盲ろう者協会の障害当事者4団体が自由に本を読みたいと共同で取り組んできました。日本は昨年、障がい者の読書環境整備を目指す国際条約・マラケシュ条約を批准しました。  読書障がい者とは、印刷した書籍を読むことが困難な人を読者障がい者と定義しています。日本では、長年視覚障がい者だけが読書に困難があるとされてきましたが、ほかにも多くの読書障がい者がいます。  まずは視覚障がい者です。全盲の場合は点字、読み上げソフト等を利用して読書が可能となります。弱視の場合は、文字を拡大して読書をしています。電子書籍であれば、読み上げソフトの利用や文字の拡大が可能となるため、全盲の人も弱視者も読書が可能となります。  読字障がい者(ディスレクシア)。学習障害の一種。  さらに上肢障がい者。寝たきりや上肢障害により本が持てなかったり、ページがめくれない人。上肢に障害があると、ページをめくったり本を持つことができないために、本を読むことが難しい。自動めくり機といった読書補助器具もありますが、機材が大きく場所をとること、高価である等の理由で利用している人は少ないということです。こういった事情で読書を諦めている人も多く、電子書籍であればパソコン等で読書が可能になります。  さらに高齢者。加齢により視力や認知力が衰え、読書が困難になった高齢者の方々。  その他の障がい者。わかりやすい表現であれば理解できる知的障がい者、文字は読めないものの手話であれば理解できる聴覚障がい者、漢字を平仮名に直したり、ルビがふってあれば理解できる外国人など、このような読書障がい者がいます。  障害者差別解消法が施行され、合理的配慮が求められるようになりました。東京都では、東京2020大会を見据え、都民及び事業者が障がい者への理解を深め、障がい者差別を解消するための取り組みを進めることで、障害の有無によって分け隔てられることのない共生社会・ダイバーシティの実現を目指すための条例、東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例が制定されました。  この条例の前文に、障害者が日常生活や社会生活で受ける差別や制限は、心身の機能の障害のみならず、社会におけるさまざまな障壁によってつくり出されているのであって、障壁を取り除くことは社会全体の責任であると書いてあります。まさにそのとおりだと思います。  当市においては、東京都と同じことをすぐにできないまでも、読書障がい者に対するバリアフリー化を積極的に進めるべきだと考えますが、市の見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 水上副市長。               (副市長 水上実喜夫君 登壇) ○副市長(水上実喜夫君) 読書バリアフリーについてお答えいたします。  勝山市は、昨年6月に勝山市障害のある人との意思疎通のための手段を理解促進する条例を制定いたしました。同条例では、おのおのの障害の特性に応じた意思疎通のための手段についての理解と利用しやすい環境構築を目指すため、市や市民及び事業者の役割等を定めております。  勝山市では、本条例の制定以前から、視覚障がい者の方々を対象に、広報かつやま、あるいは勝山の歴史を点訳してまいりました。本事業は、市内の点訳ボランティアグループの方々の協力により、既に25年近く継続して実施しているものです。  また、市立図書館には、絵本や料理に関する点字図書や拡大写本、視覚や聴覚に障害がある人のためのデイジー図書、音声と文字と挿絵を同時に視聴できるデジタル録音図書ですが、こういったものを備えているほか、小さな文字の本を読むときに利用できる拡大鏡、あるいは拡大カラー読書機も備えています。  今回の6月補正予算では、点訳ボランティアの方が入力したデータを出力するための点字プリンター機器の更新のための予算を計上しており、今後も点字図書等の整備に努めてまいりたいと考えています。  幅広い障害を持った個人の読書活動支援としましては、障がい児者に対する日常生活用具給付事業によりまして、ALS・筋萎縮性側索硬化症など向けのパソコン、あるいは拡大鏡の購入への補助を行っております。  そのほか、災害対応の手引きや生活保護制度におけるしおりには、ルビをふるなどの配慮を行っております。  また、昨年度、勝山市のホームページ刷新の際には、音声ブラウザの利用者に向けて読み上げを考慮したページ構成、色覚特性のある利用者、高齢者への配慮として、背景色に対して文字が見やすくなることや文字の拡大など、JIS規格、高齢者、障がい者など配慮設計指針に配慮いたしております。  障がい者の中には、障害を十分表現できない方や識字障害・ディスレクシアの方など、本人自身なかなか自分の障害を認識していないケースもあるとお聞きしています。  窓口対応では、文字での対応が難しい場合は、絵をかいて示す、また文字を手書きすることが困難な場合は、パソコンなどで書類の提出も可能にする、あるいは別室で受け付けを行うなど、個別の状況に配慮を行っています。
     勝山市におきましても、障害のある人との意思疎通のための手段を理解促進するための条例、また障害者差別解消法、そして今検討されております読書バリアフリー法案などの読書障がい者に対するバリアフリー化につきまして、研究、取り組んでまいりたいと考えています。 ○議長(丸山忠男君) 5番。              (5番 下牧一郎君 質問席登壇) ○5番(下牧一郎君) ありがとうございました。  今ほど副市長から、いろいろ読書障がい者に対してのサポートを勝山市でも行っているという説明がありましたけども、実は副市長の言葉にもありましたように、自分が障がい者かどうかもわからない、例えば文字がはっきり見えないのが障害なのかどうかわからないとか、例えば白い紙に赤い字だけはよく読めるとかいう人も中にはおられる。私の知り合いでも1人だけそういう方がおられるんですけども、その人のために特別に広報の文字を赤くするかというと、ちょっと別かもしれないのですが、全ての人が同じような情報を得られるように、またサービスも同じように受けられる世の中になってほしいと思いますので、今ほど副市長もこれからさらに研究を進めるというお話でしたので、ぜひとも勝山市はそういうことに対しても前進的な、進んだ市であると言われますように、どうかよろしくお願いしたいと思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(丸山忠男君) 次に、近藤栄紀君の質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) 6番。              (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) 市政会の近藤です。議長のお許しをいただきまして、通告に従いまして質問させていただきます。  まず一つ目といたしまして、道路改良・整備事業についてお伺いいたします。  2023年に北陸新幹線敦賀延伸及び中部縦貫自動車道全線開通の予定となっています。さらに、観光客がふえてくると思われます。  また、折しも5月20日に福井県、福井市、勝山市が共同申請した「400年の歴史の扉を開ける旅〜石から読み解く中世・近世のまちづくり越前・福井〜」が日本遺産に認定され、さらに地域の魅力発信に弾みがつき、広域観光への相乗効果も期待できると思われます。  今後、福井県と福井・勝山両市で協議会を設立し、観光誘客などで連携していくとのことですが、市長は、招集挨拶におかれましても、日本遺産認定を機に一乗谷と平泉寺を直接結ぶ重要な道であったと推測される安波賀街道を篠尾勝山線として復活させたいと言われましたが、この篠尾勝山線は期成同盟会が発足し、早25年余りが経過していますが、交通不能区間がいまだ解消されていません。  そこで、この機に主要地方道篠尾勝山線の早期開通に向け要望ができないものかお伺いします。  また、一般国道157号においては、大野市と結ぶ観光や産業、住民の生活を結ぶ重要な道路です。しかし、両市の境界に当たる下荒井トンネル、下荒井橋区間はいまだに2車線のままです。平成28年に大野バイパス、大野市南新在家から吉まで4,650メートルが開通しましたが、その後一向に道路改良に至りません。中部縦貫自動車道全線開通もすぐ目の前です。  この両案件は、平成31年度最重要要望として提出していますが、何とか早期着工できないものかお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) ただいまの道路改良・整備事業についてお答えいたします。  現在、市外から勝山市内への主要アクセスルートとしては、中部縦貫自動車道、一般国道416号、一般国道157号などがありますが、中部縦貫自動車道は平成29年7月に永平寺大野道路が全線開通し、現在進捗中の大野油坂道路も令和4年度の開通を目指し工事が進められているところであります。  一方、一般国道416号は、昨年9月に福井・石川県境部交通不能区間が解消され供用開始となりました。  今後、北陸新幹線の敦賀延伸など、福井県に関する高速交通網の整備が飛躍的に進む中、観光面、防災面など多方面において、勝山市と市外を結ぶ道路の整備は必要不可欠と考えております。  質問がありました主要地方道篠尾勝山線は、福井市篠尾町を起点として、勝山市荒土町伊波を終点とする全体延長25.4キロメートルの路線であり、近年は福井市獺ケ口町地係にて改良工事が進められておりますが、福井市と勝山市の市境部1.9キロメートルは交通不能区間となっております。  また、一般国道157号は、石川県金沢市を起点として勝山市、大野市を通り、岐阜県岐阜市を終点とする路線であり、近年はトンネルの補修や照明のLED化などの工事が進められておりますけれども、平泉寺町大渡から大野市にかけての高架橋部約160メートル、橋梁部約270メートル、トンネル部約480メートルの区間は、暫定2車線での供用となっております。両路線とも期成同盟会として県に整備の促進を要望しているのに加え、勝山市としても毎年、県への最重要要望として要望しているところであります。  このように、市も両路線の重要性は強く認識しておりまして、中部縦貫自動車道永平寺大野道路の全線開通や一般国道416号の交通不能区間の解消という大きな事業が完了したことから、篠尾勝山線については、平泉寺と一乗谷が日本遺産に認定されたことを好機と捉えて、中世において平泉寺と一乗谷を結ぶ重要な道であったと推測される安波賀街道の復活として全線開通を要望し、加えて国道157号の下荒井トンネルと橋梁につきましては、両市民の産業文化の交流、さらには生活の交流、さらに勝山市、大野市をエリアとする広域観光の観点からも県に対し両路線の早期の整備促進について、今後も継続して強く要望してまいります。 ○議長(丸山忠男君) 6番。              (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) 今後、日本遺産に認定されると、地域の当然認知度も高まり、当然ブランド化なり、国内外からさらにふえてくると思います。  それに対して、今の状況ですと、大野回り、福井回りという形になるかと思いますが、市長の言われることはよくわかります。ただ、今、こういう機があるもので、一乗谷と福井、また勝山白山平泉寺が、一つの遺産が全体面になるわけなんですから、できるだけ早く、篠尾勝山線の着工をお願いしたい。  あと国道157号ですけど、正直言いまして、私たち勝山としますと、157号の必要性というと、どうしてもトンネルになるわけなんです。大野の下若生子ですか、あの辺からほとんど通れる道ではないということを聞いております。実際、私は余り行ったことがないのであれなんですけど、そういったことから、もっとトンネルのほうに集中できないのかをいつも思います。  これは実際、この間の期成同盟会でもちらっと157号の話が出ておりました。そういったこともありますので、やはり、中部縦貫道、また158号ができて、さらに157号の必要性が薄らいでいる感じがいたしますので、そういったことを念頭に、早くやるならやる、やらないならやらない、やらないというのはあれですけど、相当お金がかかるのもわかります。  そういったことで、何か今の状況を見ていますと、中部縦貫自動車道が完成すると、どうしても今の道が本当に必要なのかと、生活面だけの道とすぐ考えてしまうので、その辺よろしくお願いいたします。  次に2番目、公共下水道事業における公営企業会計の適用について。  この件に関しましては、朝、乾議員が質問いたしましたので、あと谷内課長から御丁寧な説明がありましたので、ここは割愛したいと思います。  ただ一つ、念押しといいますか、乾議員の話でもありました、建設産業委員会で5月21日に滋賀県の湖南市へ行ってまいりました。そこは、大体5万4,000人ぐらいの市なんですが、この計画に当たり、当然、適用法の基本計画の策定、固定資産調査・評価、また公営企業会計システムの構築、法的化事務の手続、こういったスケジュールで丸々4年はかけていると言っています。  そのとき聞いたのは、大体1万人ぐらいの都市でも2年から3年はかかると。規模によっても違いますのであれなんですが、やはり勝山ですと3年から4年は見ておくのかなとそのときは思ったんですが、今後やっぱり計画を立てるに当たって迅速に、またコストのかからないようにお願いしたいと思っております。  続きましては、三つ目の勝山高校の今後について。  これは再々質問をしているんですが、3月定例会の一般質問において、定員割れが続く勝山高校の現状、中学校再編時の設置場所等の質問に対して、梅田教育長は、県教育委員会に対して強く検討を要望されると答弁されましたが、それから3カ月なんですが、その後の状況をお伺いします。  先般、教育再生実行会議は、高校普通科の改革提言を安倍首相に提出いたしました。普通科改革を打ち出した背景には、時代変化が著しい中、従来の画一的な教育内容では、生徒たちの社会を生き抜く力を十分育成できないと危機感があるということです。  普通科は、大学進学、専門学校、就職など、学力、希望する進路は多岐にわたっています。一方、カリキュラム自体は進学志向で、偏差値や進学実績に頼った高校の評価も根強く今はあります。実績が伴わないとされる高校では、生徒の学習意欲の低下も指摘されています。まさに今、勝山高校がこのような状況にあるのではないかと危惧しているところです。  高校は普通科のほか、工業や商業といった専門学科、総合学科の三つに分かれています。うち普通科に高校生の73%が在籍していますが、教育内容は生徒の多様な能力や関心に十分応えられないということです。  公立高校が今後10年間で少なくとも130校減る見通しであると調査も出ています。今後、再編を機に特色を打ち出そうと、普通科から転換を図る高校もあるということです。  このように、今現在の普通科のあり方に疑問符がついているような中、また普通科から脱却できない中、今後、市としてどのように支援していくのかお伺いいたします。  また、平成23年に再編整備されていますが、総合学科への転換はできないものか、また進学体制を強化するため、思考力、探求力、表現力など幅広く育成を目的とした探求科コースもしくは進学に特化した学科の新設ができないものかお伺いいたします。  昨年3月の定例会でも同様の質問をさせていただきましたが、状況がさらに悪化していますので再度お伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 勝山高校の今後についての御質問にお答えいたします。  昨年の9月の定例会におきまして、帰山議員から勝山市の中学校を再編するに当たって、その立地場所を勝山高校に展開することは考えられないかとの御提案をいただきました。  近年、勝山高校への進学者が減り、毎年定員割れが続いているため、もし再編統合する新中学校が勝山高校に併設、または近接立地できるとするならば、中高連携を進める中で、中学校も高校も活性化し、勝山高校への進学者増も期待できるのではとの趣旨であったと思います。  この考え方につきましては、既に県教育委員会へ伝えるとともに、さきの3月定例会でも、近藤議員からもその実現に努力すべきとの御意見をいただいたことを受けまして、重ねて県において前向きに検討していただくようお願いをしてまいりました。  ただ、県教委では、中高連携教育や勝山高校の進学者の増加など、そのメリットについて一定の理解はいただくものの、県全体の高校のあり方を見据えていく必要があるとの理由で、これまでのところ慎重な姿勢を見せております。  新しい知事が就任されたばかりでもありますが、県においてできるだけ早く検討を進めていただいて、そして前向きの考え方を示していただくよう強くお願いしているところであります。  そうした中で、今後の勝山高校のあり方については、国の普通科高校見直しの動きも見ながら、一義的には県が主導的に検討を進めることになると考えます。  しかしながら、私どもにとっては、市内唯一の高校であり、勝山市になくてはならない大切な高校でございますので、市としてもできるだけのアクションを起こすべきと思っております。  したがいまして、中高連携の提案を初め総合学科や探求科の考え方等についても、市から県へ伝えるとともに、勝山高校の魅力を高めるための市独自の支援策についても検討すべきものと考えます。  今後、県との協議を深め、市議会の御意見もいただきながら取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 6番。              (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) ありがとうございました。  私もまだ3カ月ほどなので、まだまだと思いますが、どちらにしろ勝山高校がこの後、変な言い方ですけれど、そのまま存続できるかできないかというのは、今、早急な話になってくるんではないかと思います。  先ほど山田議員のところでもお話が出ましたけど、県外ですと公営塾を市が開設してやっている高校もあるみたいです。その中では、勝校と一緒です、半分以上が市外へ出てしまうので、引きとどめるためのものと、進学校としてよりいい大学へ行かせるための公営塾をやっているところがありました。  あと新聞を見てましたら、大阪では公営でありながら、学校運営に民間のノウハウをという提案が認められて、公設民営学校というものがあるそうで、そこでは、具体的にはっきり言いますと、大阪のYMCAが経営しているということで、3割ぐらいが外国人の先生で、全ての授業はほとんど英語でやっているということが公営でもやっているということで、たまたま大阪ですから、またお金のこともありますので違うと思いますけど、しようと思えば、いろいろ方策は今後模索していかないといかんのかと思います。  あと、教育のことばっかりですけど、子どもと話をしたんです。何で勝校がだめだったと聞きますと、本当に制服がださいとか、トイレが汚いとか、そういったことも理由の一つに挙がってくるんです。親としてみれば、たわいもないことですけど、子どもにとっては、そういうことも一つの選択の要素になってくるのかと思いました。そういうこともあります。中学生とか、当然勝校生もそうですけど、1回そういう調査をしてみるといいのかと思いました。  あと四つ目ですけど、少子化問題についてお伺いいたします。  勝山市においては、人口減少を抑制するために、具体的なまちづくりの対策として、雇用対策、U・Iターン事業、子育て支援などを行っていますが、余り効果が見受けられないのではないかと思います。  平成30年度において、780人の人口が減少しています。今、日本社会の深刻な課題である人口減少の最大の原因は、少子化問題であると思います。未婚・晩婚化・晩産化がふえ、少子化が進んでいます。当然、勝山市も同じ状況だと思います。特に男女の未婚者が多いと思いますが、どのように把握しているのかお伺いいたします。  平成31年度の結婚相談事業費は95万円となっており、平成29年度の約3分の1に縮小しています。その見解をお伺いいたします。  少子化は、当然、結婚しなければ解決しません。今後、結婚相談事業の見直しを検討できないかお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長(谷出雅博君) まず、少子化問題についての御質問のうち、未婚者の把握についてにお答えいたします。  未婚者の把握につきましては、直近の国勢調査のデータをとっております。そのデータによりますと、平成27年実施のデータでは、全国の15歳以上人口になりますが、15歳以上人口における未婚者の割合は、男性は31.8%、女性が23.2%となっております。また、福井県では、未婚者の割合が、男性で28.5%、女性で19.0%となっており、一方勝山市では、同じような割合が、男性で36.2%、女性が26.1%という数字となっており、福井県、全国平均よりも勝山市は未婚が高い割合となっております。数字につきましては、このように把握して進めております。  次に、結婚相談事業の事業費についてお答えいたします。  平成29年度におきましては、委託事業を実施したことや宿泊を伴うイベントを開催したことなどから、一時的に予算額が増加いたしましたが、その後、事業の見直しを行いまして、平成31年度からは従来の事業形態としたところで、予算額もそれに伴って減少しております。御理解をお願いいたします。  次に、今後の事業の見直しについてお答えいたします。  他市町では、事業の実施をイベント業者に委託し、多くの参加人数の中で実施している例も多々あります。ただ、勝山市の場合は、少人数制で市職員の見守りがある中で事業を展開しておりまして、このことによりイベント終了後の個別の男女の交際にもかかわりを持つことができております。つまり、アフターフォローをしっかりとっているということでございます。  御存じのとおり、結婚観も多様化しておりまして、一定の男女が結婚するといった観念が、現在の若者や時代の風潮とは乖離している場合もございます。  ただ、これまでの事業を見てまいりまして、積極的にコミュニケーションができている方の成婚率が高い傾向があるように感じております。そのため、今後は趣味を同じくする男女の交流の場の提供、年齢層を少し変動させる中で共通の話題が見つけやすいイベントの開催など、少人数だからこそ充実したコミュニケーションが図れる機会の創出ができるよう、結婚相談の継続とともに、事業内容についてはさらに知恵を絞ってまいりたいと存じます。 ○議長(丸山忠男君) 6番。              (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) 少数でしっかりやっていくというのはわかるんですけど、ちょっと聞いた話では、申し込んでも、もう人数がいっぱいなのでだめですといったことを言われたので、もうそれから聞いてないという人も二、三聞いています。  私がこれを出させていただいたのは、先ほどから話がありましたが、男子が36%、女子が26%、全国、また県の平均よりはるかに高いといったことで、今いる勝山市民の未婚率を下げたいという思いで話をさせていただいているんですけど、皆さん一緒でしょうけど、結構周りに独身がいっぱいいるんです。少数、少数と言わず、どんと人を集めて、その中で確率ですから。  例えば少数で、平成29年は8組でしたか、実績を見ていたら。ただ、結婚の相談には500人ほど来ているんです。実際、男女の比はわかりませんけど、そういった希望している人はいるんです。それを、一つのイベントが20人だとか10人だとか、そんなレベルでないんです。  勝山市のUターン、Iターンで人を入れてくるのはいいんですけど、自分のところの今住んでいる人のことをもっと考えて、ましてそこで結婚して子どもを産めば、確実に人口はふえるんです。結婚さえすればですけど、この間の問題になりますけど、1人産もうが、3人産んでもらおうがという話になるんですが、結婚しない限りには人はふえないんです。その手助けをするのに、予算が少ないというのは、もっと考えてほしいとはっきりいって思います。  何回も言いますけど、スキージャムとか勝山ニューホテルでディナーパーティをするとか、岩屋とか東山キャンプ場でキャンプをするといったイベントもやられたことはないと思いますけど、そういったことをもっと企画してもらって、若い子がもっと、小ぢんまりではなくて、盛大に人が集まって楽しくやれるというイベントも必要ではないかと私は思うんです。  ただ、これも個人ですから、いろいろ考え方もありますので、本当に結婚したくないのか、特に女子の場合は年がいってきますとなかなか結婚に対して受け入れられない方もいますけど、そういうところをもっと積極的にイベントを企画していただきたい。  市長も、そういったことでしたら、予算はいいと多分言われると思うんです。そういうことで、最終的には人口をふやしていかないといかんということなので、その辺をじっくりもう一回検討してほしいと思います。  以上で私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(丸山忠男君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午後 2時28分 休憩                 午後 2時43分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○議長(丸山忠男君) 再開いたします。 ○議長(丸山忠男君) 下道惠子君の質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) 7番。              (7番 下道惠子君 質問席登壇) ○7番(下道惠子君) 7番、市政会、下道惠子でございます。議長のお許しが出ましたので、大きな項目4件の質問をさせていただきます。
     1番目は、農業振興について、2番目が、「道の駅」の周囲の整備について、3番目が、大型連休の対応について、4番目、幼児教育・保育無償化に伴う課題について、一問一答でお願いいたします。  それでは、まず一つ目、農業振興についてのうち、農地集積についてお願いいたします。  平成26年より、農地中間管理機構により農地の集積・集約化が行われてきました。続いて、平成28年4月1日に改正農業委員会法が施行されまして、農業委員会には農業委員と新たに農地利用最適化推進委員が設置されました。その仕事は、農地の集積を細かく丹念に行うこととなっていました。これらを踏まえまして、その後、市内での農地集積はどの程度進んだのでしょうか。  また、集積できる農地に関しては、ほとんど済んでしまって、あとは山際で難しい場所であるとか、所在者不明の農地であるなどが残っているような現状だと聞いたことがありますが、農地集積の現状と課題について、どうなっているのかお伺いいたします。  次に、農機具のIT化に対する市の施策について。  市の一次産業である農業の状況は、高齢化や後継者不足による耕作放棄地の増加などの問題が山積みになっていますが、勝山市に限ったことではなく全国的な問題であることはよく知られております。  そこで、スマート農業の名称でIT化によります農機具の全自動化が各地でお目見えしております。この4月26日にも坂井市での全自動田植え機のデモ田植えがありました。国が高齢化などの農業課題を解決するため、普及に向けての実演会でした。  まだ実証段階で、福井県では、小浜市、鯖江市、坂井市の3農業法人とそれぞれ共同事業体を組む県や大学、農機具メーカーなどで構成する初めての取り組みだそうです。  GPSを活用した田植え機は、手を放しても正確に直進し、ぬかるみでタイヤが空転しても等間隔で苗を植えていくもので、これが使用できれば画期的な農業になると確信いたしました。  田植え機だけでなく、自動トラクターやドローンを使った生育診断や農薬散布、水管理システムによって給排水の遠隔・自動制御なども出ております。  これはトラクターです。運転手が乗っておりませんが、GPSで自動で起こしていっております。ちょっと見にくいかもしれませんが、真ん中のがトラクターで右側のが田植え機、そして、下の左のほうが水管理システムです。給排水の遠隔とか自動制御をやってくれる機械です。これがありますと、田んぼを起こして水の調整がすごく大変なんです。それを毎日見にいかなければいけない作業が、田んぼが遠いと農家の人が大変なので、それをそういう機械でやってくれる。  そして、その右横のが、ドローンによります生育状況を見て回ったりとか、それから農薬を散布したりとかいったことをやってくれるそうです。  ただし、こういった機械ですが、この勝山市内であのトラクターの大きなものとか田植え機などを利用できるかと考えますと、確かになかなか難しい気がいたします。  まずは、価格的な問題があります。普通のより倍以上は高いと聞いておりますし、大きい農業法人のように農地がたくさんなければコスト高になり、維持も大変かと思いました。  しかし、勝山においても、こうした新しいものを取り入れていかなければ、本当に農業後継者がいなくなるかもしれません。坂井市などのように、今のうちに農業法人と手を組んでスマート農業に取り組んでいくべきだと思いますけれども、市の見解をお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 池田農業委員会事務局長。            (農業委員会事務局長 池田西弘君 登壇) ○農業委員会事務局長(池田西弘君) 農業振興についてのうち、農地集積についてお答えします。  農地の集積につきましては、これまで勝山市農業公社が農地利用集積円滑化団体として、農地の貸し借りに取り組んできたところです。  平成26年度から農地中間管理事業がスタートし、さらに昨年9月から、勝山市農業委員会が新制度に移行し、12名の農業委員の方々と新たに設置された10名の農地利用最適化推進委員の方々が、農地中間管理機構及び勝山市農業公社とともに協力・連携し、農地の集積を推進していただいており、担い手農家への農地利用集積率は、平成25年度末の52.9%に対し、平成30年度末には65%と集積が進んでいます。  担い手農家へ集積されない農地の現状は、議員御指摘の山際や集落周辺の基盤整備がなされていない効率的な耕作が難しい農地や、兼業農家など自作している個人経営体の農地、あるいは所有者不明農地となっております。  これらを踏まえ、今年度、農地流動化促進事業補助金を見直し、小区画及び中山間地域といった条件不利農地に対し手厚く補助し、農地の流動化を支援してまいります。  また、昨年、農地法及び農業経営基盤強化促進法の改正により、農地の相続人の所在がわからないことなど、所有者不明となっている農地については、農業委員会が公示を行い、都道府県知事の裁定により農地中間管理機構が借り受けできるようになったところです。  今後もこれらの制度を活用するとともに、農業委員会、農地中間管理機構、農業公社が相互に連携しながら、農地集積を進めていきたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 池田農業政策課長。              (農業政策課長 池田西弘君 登壇) ○農業政策課長(池田西弘君) 次に、農機具のIT化に対する市の施策についてお答えいたします。  スマート農業は、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産の実現等を推進している新たな農業のことで、農作業の省力化・労力軽減をさらに進めることができるとともに、新規就農者への栽培技術力の継承等が期待されています。  県内では、さきの新聞報道等でありましたように、福井県スマート農業推進協議会が県内3農業法人にGPS田植え機の実演を行ったところ、田植え機は苗を植える幅が均一で、圃場での旋回も正確で予想以上。運転になれていない人でも作業のスピードアップが期待できるとしています。  このほかにも全国的にGPSトラクター、水管理システム、ハウスの総合管理システム等IT技術を使ったスマート農業の研究が進んでいます。  勝山市におきましては、平野部と比べて圃場の面積が狭いため、GPSつき機械の活用には限界があることやイニシャルコストが割高であること、高齢農家の操作方法の習得などの問題はありますが、今後、農業法人や県関係機関等と連携しながら、勝山の農地に見合ったスマート農法の研究を行い、さまざまな農業課題に適応でき得るスマート農業に取り組んでいきたいと考えます。 ○議長(丸山忠男君) 7番。              (7番 下道惠子君 質問席登壇) ○7番(下道惠子君) 今ほどお聞きいたしました大体の様子なんですけれども、本当におっしゃるとおり、勝山市内には先祖から受け継いだ田畑を御自分で管理しておられます元気な方もまだまだおられるということでした。しかし、こうした方々も、この先、あと何年続けられるのかというと、将来はちょっとわかりません。  また、集積を望んでも、先ほどもお聞きしましたように、山際の土地のために受け手がなく、仕方なく細々とつくっておられる方もあるとお聞きしました。  農地集積が進み、中には農業をやめてしまう方もいるんですけれども、また変わって60歳の定年を迎えてから本格的に農業に力を入れ始めて、自分の家の田畑だけでなく、近所の高齢になった方の田畑を譲り受け、頑張っている方も私の近所にはおられます。そういう方もいらっしゃいますので、正しい農業の形が本当に勝山市もあらわれているかなとちょっと期待を持っているところです。  そして、今言いましたスマート農業の普及というのが、もしかすると若い方が農業に携わっていただけるような効果をまた出してくれるんではないかと、本当に先ほど言いましたように期待しております。  そして今、これは中山間地用にスマート農法が使えるということで写真に出てるんですけれども、京都のほうに民間の機具の会社で、中山間地用の小規模農家向けで、本当は高価格であった従来型のではないGPSつきの小型トラクターや田植え機を開発しまして、実際にことしから発売しているともお聞きしました。ほかにもここの写真に出ております水管理システム、そしてドローンを利用した農薬散布など、田んぼへ通う作業時間を少なくするとったことも今から取り入れられていくのではないかと思います。  こうしたことを実は実証事業をしていただきたいと思いまして、現在、国のほうは、先ほども言っていましたが、大きな農業法人を相手にしていて、場所的にも広いところしかしていないんですけども、ぜひとも日本は山の多い国であることをもっと理解していただいて、地域の選定をする場合に、中山間地での実証事業も検討するように、市からも強く要望していただけたらと思います。  そして、また補助金のほうもぜひ取りつけていただきまして、勝山市の農業の将来のためにこのスマート農業の取り組みをお願いしたいと思います。  では2番目、「道の駅」の周囲の整備について申し上げます。  道の駅の担当の委員長をさせていただいておりますが、あともう一歩のところまで来ておりますが、その間に選挙ということになりますので、私の思いとして最後の整備について申し上げたいと思いまして質問させていただきます。  勝山市の生き残りをかけた観光産業の発展に向けまして、令和2年の春のオープンを予定しています道の駅恐竜渓谷かつやまは、今年度、外観の建設に向けて工事が進められているところです。  また、野菜の販売などを取りまとめていく指定管理者のことについても、ようやく設置管理条例などがこの会期中に決められることになりました。  収益を上げるために指定管理者が頑張るのはもちろんのことですけれども、あとは我がまちの道の駅を市民一体となってどうやって盛り上げていくのかということが問題になります。  時折、道の駅は全国的に見ても赤字のところが多いのだから、期待できないというような悲観的な声も聞いたりしますけれども、厳しい中でも上手にやっていて収益を上げている道の駅は全国的に多々あります。勝山市の道の駅もその中に入ることを目標として、これから指定管理者、そして市民にも頑張っていく気持ちがあるといいと思います。  そして、市民の方にも、これが勝山市の将来を決めるものなんだ、少しでも協力しようという気持ちで応援してくだされば、道の駅の将来、希望も見えてくるのではないでしょうか。  さて、道の駅の周囲の整備についてですけれども、昨年ようやく取り壊されました製材所跡地があります。購入者の方のお考えもあると思うんですけれども、できれば恐竜博物館の来館者用のパークアンドライドで利用させていただけたらと思っているところです。  そして、その間の田んぼ区域ですけれども、よく道の駅の横に個人のお店を出さないのですかなどと聞かれたりしますので、その方たちのために店舗街、テナント街をつくったらいいのではないかと私は個人的に思っております。  現在はまだ田んぼなので、まずは用地交渉とか、皆さんのお気持ちありますし、もし決まればそういったこと、農地転用の問題もいろいろあります。早目にいろいろと検討されていくほうがいいのではないかと思いますが、市のお考えを伺います。  そして次に、川沿いの堤防なんですけれども、堤防に本当は桜並木をと思ったんですが、今はもう全然樹木などを堤防に植えるのは禁止されているということでしたので、それで恐竜のモニュメント、大きいものではなくていいのですが、小さいものでも一定間隔に置いて並べまして、恐竜の散歩道などと名前をつけ、観光客の方の歩く道にしたらどうでしょうか。  というのも、ずっと堤防を上ってきますと、ちょうど新保のほうに出てきまして、桜の時期ですと、布市の桜並木が本当にきれいに見えるところなんです。ペンションがあるところですか、そこへ出てくるので、できればそういったところを見られるような道ができたらいいなと思って提案させていただきます。  参考に調べたんですけれども、今、実は福島県の飯舘村というところで、復興拠点としまして昨年オープンしました、いいたて村の道の駅までい館というところ。までいというのは、丁寧にとか、手間暇かけたという意味らしいのですが、方言です。までい館という道の駅に遊歩道を整備しまして、全国から公募した座右の銘を刻んだ石碑を設置する事業を計画しているそうです。  石碑でつづることばの散歩道の名称でPRしていくとのことなんで、勝山市も恐竜のまちをアピールするために、堤防に恐竜のモニュメントを並べて散歩道にすることはできないか、市のお考えを伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(丸山忠男君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 道の駅の周囲の整備についてお答えいたします。  来年春のオープンを目指し、整備中の勝山市道の駅恐竜渓谷かつやまは、事業区域として約1.2ヘクタールの整備を進めています。加えて、魅力ある道の駅を建設することにより、将来の規模拡張も期待できることから、基本計画策定時において、東側への規模拡大を想定した建物の配置計画としております。  また、中部縦貫自動車道永平寺大野道路も平成29年度に全線開通し、油坂大野道路も令和4年度の開通を目指していることから、県内全線での開通となり、さらに道の駅周辺を含め勝山インターチェンジ周辺は、観光、産業等の大きな拠点となり得ます。  一方、課題であった旧製材所跡地の老朽化した建物も撤去されたことにより、今後、道の駅の周囲においては、民間企業の参入も踏まえ、さまざまな活用が図られることが予想されます。  勝山市といたしましても、計画的な土地利用を図るために、基本計画による道の駅の敷地拡大や商業施設誘致及び企業誘致を兼ねた産業団地の整備、宿泊施設の誘致など、一体的な活用について研究し、議会にお諮りしながら進めていきたいと考えております。  次に、堤防に恐竜のモニュメントを並べ散歩道にすることについてお答えいたします。  勝山市道の駅恐竜渓谷かつやまの進捗状況は、敷地造成工事が完了し、いよいよ建築工事に取りかかれる段階となりました。  御指摘があった堤防は、一級河川九頭竜川の日常及び洪水時の河川巡視や水防活動等、河川の維持管理のため河川管理施設等構造令において、設置が義務づけられている県管理の管理用通路となっております。  御提案の管理用通路に恐竜モニュメントを一定間隔で設置することは、河川区域内の工作物の設置は制限されていることから、現状のままでは現実的には困難だと思われます。  ただし、新保橋から恐竜橋までを散歩道等として活用することは、旧製材所跡地からの道の駅を含めた全体敷地のあり方によっては有意義であると考えますので、今後の整備内容を確認する中で、管理者である県との協議を検討したいと考えております。  また、道の駅での恐竜モニュメントの設置につきましては、基本計画においても勝山市を恐竜のまちとしてアピールするために不可欠なファクターとしておりますので、今後、誘客拠点整備に関する特別委員会において、その整備内容について御説明をさせていただく予定です。 ○議長(丸山忠男君) 7番。              (7番 下道惠子君 質問席登壇) ○7番(下道惠子君) 夢のあるお話をお聞きしましてちょっとほっといたしました。どうもありがとうございます。  多分にあそこだけだと寂しいかと、結構周りの方がおっしゃっておられますので、期待感というのが関係者の方だけではなく、市民の方々の中にもおられるというのは私も感じているところなんです。  興味を持っていろいろ質問をお聞きする中で、さっき私が言いましたように、テナント方式のお店はつくらんのかとか、中にはできたら入りたいと意欲を持っておられる方もいらっしゃいます。また、製材所跡地の再利用をどう考えるんだとかいうことをよく聞かれるもので、野菜なんかはやっぱりうちでつくったものが本当に売れるんやろかとか、そんな心配をされている方もいらっしゃいます。  細かい話になりますと、心配の中でも道の駅でごみが山ほどたまったら、全部勝山市が処分せんとあかんのやろうかとか、そんな話を言われたりとか、駐車場の白い線は1本だけではなくて2本線の幅のあるものにしたほうが、寝泊まりする車が来ると大きいから、幅のあったものにしたほうがいいよとか、そういった細かい話まで結構おっしゃる方もいらっしゃいまして、できるまで楽しみにしているというのがすごく伝わってまいります。  そういうので、今お聞きしたようなことを市のほうで考えていただきまして、また誘客のほうでお聞きしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  堤防につきましても、いろんな制約がございまして、すぐに進めていくものではないというのはよくわかりました。  今後の道の駅周辺の整備の状況に応じまして、堤防も少しずつきれいにしていかなければいけないかと思いますので、それまでまた様子を見ながら、皆様の御意見をいただいて進めていっていただけたらいいかと思いますので、それもよろしくお願いいたします。  それでは、3番目に参ります。大型連休の対応について。  さきの天皇陛下の退位と新天皇の即位に伴う大型10連休は、海外や国内旅行などをした人たち、故郷に帰省した家族など、大いに休みを楽しんだ人たちがいました。  その一方で、サービス産業に勤めていて全然休めなかった人がいたり、また仕事日数が減ることから、当然、直接収入が減ることを懸念して、なるべく余り遊びに行かず質素な生活に努めた方もいらっしゃったそうです。  また、ある新聞の読者からの投稿欄で、介護職員の方だったんですけれども、10連休に関した御意見が目にとまりました。10連休をとれない職場には、せめて連休出勤手当がほしいという題でした。世間が10連休で盛り上がっているときにも、毎日淡々と介護を繰り返している自分にふと感じたむなしさ、仕事だから仕方がないと思っても、若い人がこれでは集まらないよなという職場というのに、その原因もこんなところにあるのではないかと思うというような感想が載せてありました。  そんな御意見も見て、私など、お祝い騒ぎだったというテレビとか、そういった大型10連休も休みたくても休めず働いている方々も多いという現実に、いろいろと問題点を残したのではなかったのかと思っているところです。  さて、その中での教育現場についてですけれども、この長い休みの間の授業時数の不足に対してどのような対応をされたのかお伺いいたします。  土日の休みに連休と続き、時間数が不足したと思うのですが、例えば夏休みの間に授業を行うとき、その時間をどこで補っていくことにしているのかお伺いいたします。  そして、幼児・児童への対応についてですけれども、保護者が10連休の間の何日間でも通常出勤となりました場合の幼児・児童への対応として、こども園や児童センターでもお預かりをしたのではないかと思いますが、その人数はどれだけだったのかお伺いいたします。  また、そのときの対応について、混乱したということや、市民の方からの御意見がなかったかどうか、あればまたお伺いしたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。               (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 私からは、大型連休における授業時数との関係、学校における授業をどのように確保しているか、そのあたりについて御答弁申し上げます。  指導要領に示されております標準的な授業時数を見ますと、年間35週で授業を行うことが標準となっております。本年度、授業を行える週は約40週ございます。各学校では、昨年度のうちから休日がふえることを視野に入れまして、行事を行う時数や学期始め、学期終わりの日程への変更など、工夫しながら授業時数を確保できるよう、教育課程の編成を行ってまいりました。  また、本年度に入りまして、4月の校長会で再度、授業時数について再点検を依頼し、今年度確保できるということを確認しております。したがいまして、今のところ夏休みなど長期休業を短縮することなどは予定しておらず、通常の登校日の中で必要な授業時数を確保することにしているところであります。 ○議長(丸山忠男君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長(谷出雅博君) 新天皇の即位に伴います10連休中の幼児・児童への対応についてお答えいたします。  今般の連休は、前例のない長期間となったことから、通常、休日である保護者であっても出勤が必要となる場合が想定されたことから、当市では3月から4月いっぱいにかけまして、公私立の保育園や認定こども園、児童センター等を通じまして、その施設利用について保護者のニーズ調査を行うとともに、それに対する対応につきまして検討しておりました。  その結果、連休直前に一部保護者の方から苦情を頂戴しておりますが、説明に伺わせていただき、閉園への御理解をいただくことができました。それ以外には、特に苦情、保護者からのお問い合わせをいただきませんでしたので、4月28日の日曜日以降、公立保育園及び児童センターについては、通常どおり閉園、閉館とし、私立の各園についても同様の対応を行ったところですが、期間中特に支障を来すことはございませんでした。 ○議長(丸山忠男君) 7番。              (7番 下道惠子君 質問席登壇) ○7番(下道惠子君) 今お聞きしたんですが、人数はわからなかったんですか。お預かりしてた人数は。閉園だからなかった、失礼しました。ごめんなさい、私の勘違いです。すいませんでした。  教育現場では、早くから段取りをしていて、学校ごとに検討していたとのことでしたので、まずはそのままでも行事を含めた余裕を持った時間があるということでお聞きしました。そんなに心配なく過ごしたということで、夏休みの間に授業をするのではなく、子どもたちの気持ちになると、夏休みが減るのでは寂しいので、ほっとしたことではないかと思います。  それから、また幼児・児童への対応につきましても、保護者の仕事による一時的な預かりについて、事前説明を各園で3月、4月の早くからしていただいて、当日を迎えまして特に大きな問題になるような混乱もなかったと伺いましたのでよかったですが、その中で要するに都会と違いまして、勝山ではまだ預けられるおじいちゃん、おばあちゃんといいましょうか、お母さん方のおじいちゃん、おばあちゃんでもどちらかに預けたりできるというところがあって安心・安全な環境というのが多いのかもしれないとその辺でそういうことを認識いたしました。
     最後、4番目ですが、幼児教育・保育無償化に伴う課題について。  令和元年10月から開始予定の幼児教育・保育無償化について、平成31年4月1日時点での年齢が3歳から5歳までの全ての子どもたち、そして同じ時点で年齢がゼロ歳から2歳までの住民税非課税世帯(年収360万円未満)の子どもたちについて、保育利用料が無償化になるとのことです。  このことについて、市ではいろいろと試算されていると思いますが、まず現時点でのそれぞれの対象人数は何名になっているかお伺いいたします。  そして、それに伴い1年目は消費税10%の分が始まったばかりで、市への配分がわずかになるはずです。その場合、国と市の持ち出しはそれぞれどのくらいになるのかもお伺いいたします。  また、今まで保育利用料の中に副食費が含まれていた保育所や認定こども園の場合は、副食費が実費となるため、その計算や集金もしなくてはなりませんが、その件についてはどのような対策を検討されているのでしょうか。  システム変更のソフトは国から来るのか、それまでしなくて現行のシステムのまま計算ができるのか、集金についてはどうするのか、もしシステム改修をするならその費用は誰が持つのかなども含めてお願いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 谷出健康福祉部長。              (健康福祉部長 谷出雅博君 登壇) ○健康福祉部長(谷出雅博君) 幼児教育・保育無償化に伴う課題についてお答えいたします。  まず、令和元年10月より始まります幼児教育・保育無償化に伴い、保育利用料が無償となる対象の子どもさんの人数につきましては、現在のところ約450名を見込んでございます。  次に、無償化の実施に要する事務費やシステム改修費等の経費についてでございますが、今年度、国が全額負担することになっており、今議会におきまして6月補正予算(案)として上程してございます。よろしくお願いいたします。  また、副食費についてでございますが、この無償化に伴い実費徴収となることから、各園が直接保護者より徴収することになりますが、当市では、公立、私立ともに統一金額に設定する方向で現在調整しており、その徴収方法につきましても、現在、各園で徴収をしている実績がございまして、そのまま移行する予定をしてございます。 ○議長(丸山忠男君) 7番。              (7番 下道惠子君 質問席登壇) ○7番(下道惠子君) ありがとうございます。  この件につきましても、消費税が10%になることを前提としたものでありますけれども、国の施策変更に基づいて市税の持ち出しが余りにもふえると大変だと思ってお聞きしたんですけれども、初年度については、システム改修の費用とか、初年度にとにかく要する経費については全額が国費で賄われるということなので安心いたしました。  そして、副食費の集金についても、今までどおり口座引き落としになっているところならそのまましますし、集金になっているところもあるということで、それはその園にお任せということなっていることと伺いました。煩雑な集金になって現場に負担をかけないといいなと思っておりましたけれども、そんなにもない感じで伺いました。  単純に考えましても、税金が8%から10%に上がった分で補うわけですけれども、一家庭にすれば、その他のふだんの食費などの経費が上がりますので、物すごく家計が潤うかというと、一口にそうとも言い切れないのではない現状かと私は思っています。  しかし、税金が上がっても、これまでだと福祉に使っていると伺いましても、目に見えてわからなかったこともありますので、この施策はまだはっきりしているところですので、若い世代が子育ての負担が少なくなれば、もしかしたら、長い目で見ても人口減少をとめる糸口になるかもしれないと期待しているところです。  ということで4問の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(丸山忠男君) 以上で一般質問を終結いたします。             ――――――――・―――――――― ○議長(丸山忠男君) 次に、日程第2、議案第1号から日程第13、議案第13号までの12件を一括議題といたします。 ○議長(丸山忠男君) これより質疑に入ります。               (「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸山忠男君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 ○議長(丸山忠男君) ただいま議題となっております各議案については、お手元に配付の委員会付託表のとおり、議案第1号を含む2件を予算委員会に付託いたします。議案第2号を含む5件を総務文教厚生委員会に付託いたします。議案第3号を含む5件を建設産業委員会に付託いたします。             ――――――――・―――――――― ○議長(丸山忠男君) 次に、日程第14、議案第6号を議題といたします。 ○議長(丸山忠男君) これより質疑に入ります。               (「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸山忠男君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 ○議長(丸山忠男君) お諮りいたします。  本案については、誘客拠点整備に関する特別委員会に付託の上、審査することにいたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸山忠男君) 御異議なしと認めます。  よって、本案については、誘客拠点整備に関する特別委員会に付託の上、審査することに決しました。             ――――――――・―――――――― ○議長(丸山忠男君) 次に、日程第15、請願陳情について報告でございますが、5月29日までに受理いたしました請願陳情は、お手元に配付の請願陳情文書表第1号のとおりであります。総務文教厚生委員会に付託いたします。 ○議長(丸山忠男君) 以上で、本日は散会いたします。           ―――――――――――――――――――――――          午後 3時25分 散会...