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12月03日-一般質問-02号

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  1. 大野市議会 2018-12-03
    12月03日-一般質問-02号


    取得元: 大野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-18
    平成30年 12月 定例会       平成30年12月・第410回定例会 会議録(第2日)                             平成30年12月3日(月)                             午前10時  開 議1.議 事 日 程    第1.一般質問2.出 席 議 員(17名)     1番   堀 田  昭 一 君    2番   野 村  勝 人 君     3番   廣 田  憲 徳 君    5番   山 崎  利 昭 君     6番   松 田  元 栄 君    7番   永 田  正 幸 君     8番   梅 林  厚 子 君    9番   川 端  義 秀 君     10番  宮 澤  秀 樹 君    11番  藤 堂  勝 義 君     12番  松 原  啓 治 君    13番  髙 岡  和 行 君     14番  島 口  敏 榮 君    15番  兼 井    大 君     16番  畑 中  章 男 君    17番  砂 子  三 郎 君     18番  榮    正 夫 君3.説明のため出席した者の職・氏名   市   長  石 山  志 保 君    副 市 長  田 中  雄一郎 君   教 育 長  久 保  俊 岳 君    企 画 総務  畑 中  六太郎 君                        部   長   政 策 局長  清 水  啓 司 君    民 生 環境  坂 井  八千代 君                        部   長   産 経 建設  朝 日  俊 雄 君    教育委員会  山 田  靖 子 君   部   長                事 務 局長   消 防 長  松 本  耕 治 君    結 の 故郷  真 田  正 幸 君                        創 生 室長   総 務 課長  山 田  明 美 君    財 政 課長  吉 田  克 弥 君   市 民 生活  笠 松  健 男 君    福祉こども  山 田  徹 夫 君   課   長                課   長   上 下 水道  林    広二郎 君    商工観光振興 上 藤  正 純 君   課   長                課   長   農業林業振興 齊 藤  清 英 君    建 設 整備  伊 戸  康 清 君   課   長                課   長   幹 線 道路  末 永  勝 士 君    建 築 営繕  森 岡  幸 弘 君   課   長                課   長   用 地 対策  村 上  一 幸 君    会計管理者  本 多    充 君   課   長   教 育 総務  横 田  晃 弘 君    生 涯 学習  中 村  吉 孝 君   課   長                課   長   消 防 本部  飯 田  裕 人 君    監 査 委員  堂 下  昭 仁 君   次   長                事 務 局長   財 政 課  小 林  則 隆 君   課 長 補佐4.事務局職員出席者   局   長  岸 田  尚 悟      次   長  川 端  秀 和   次 長 補佐  多 田  桂 子      企 画 主査  松 川    正5.議事 (午前10時00分 開議) ○議長(山崎利昭君)  おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、一般質問のみでありますので、日程の配布を省略いたしましたからご了承願います。 これより日程第1「一般質問」を行います。 (11番 藤堂勝義君 質問席へ移動) ○議長(山崎利昭君)  最初に、藤堂勝義君の質問を許します。 藤堂君の質問は、一括質問・答弁方式で行います。 藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  おはようございます。 誠和会・公明党の藤堂勝義でございます。 第410回大野市議会12月定例会において、通告に基づき、2点4項目について一般質問をさせていただきます。 さて、第197回臨時国会は、補正予算案が提出され、12月10日まで開催されます。 大阪北部地震の教訓を踏まえた学校の危険なブロック塀を撤去する措置のほか、熱中症被害を防ぐため、全ての公立小中学校の普通教室にエアコンを設置する費用等も盛り込まれていると報道されています。 頻発する大規模災害を踏まえた、今こそ防災、減災、復興という国の最重要テーマを政治の主流に位置付け、将来世代への責任として、人口減少社会、人生100年時代を見据えた持続可能な社会保障制度の姿を示していくことが、今、政治に強く求められています。 一方、私たち地方議会も新たな変革を求められており、ただ理事者から提出された議案等の追認の議会から脱却して、お互い異なる選挙で選ばれた独立機関としての機能を存分に発揮し、機関競争しながら、二元代表制の実を上げる議会に脱皮し、真に市民のために尽くしていく議会であるべきであると期待しながら、一般質問をさせていただきます。 質問の1点目は、市長の政治姿勢について2項目お聞きいたします。 市長は、本年6月に市長に当選され、今、選挙公約実現のために日々頑張っておられることは承知しております。 そこで、平成31年度当初予算編成に当たり、市長の基本姿勢はどのような考えなのかをお聞きします。 また、県で初めての女性市長としての目玉政策は何かをお聞きいたします。 次に、2点目は教育長の教育姿勢について2項目お聞きします。 大学は大学に行けなかった人のためにあるとの名言がありますが、大学は社会を支配するエリートを輩出するための大学ではないと思います。 むしろ庶民に尽くす指導者を育てるため、底辺で苦しんでいる人々を救う人材をつくるために大学や教育があるのだと思います。 常に、民衆、庶民、一番苦しんでいる人々に一生懸命尽くす人間を育成するところが、大学や教育だと私は考えています。 そこで、教育長の教育姿勢はどのようなものなのかをお聞きします。 また、市の特色ある教育とは何かもお聞きします。 以上、2点4項目について理事者の前向きで再質問のない、積極的な答弁を求め、私の一般質問といたします。 ○議長(山崎利昭君)  藤堂君の質問に対する理事者の答弁を求めます。 市長、石山君。 (市長 石山志保君 答弁席へ移動) ◎市長(石山志保君)  藤堂議員のご質問にお答えします。 政府は、平成31年度予算編成に向けた考え方として、少子高齢化という最大の壁に立ち向かい、持続的な経済成長を実現していくため、人づくり改革及び生産性改革を実現、拡大し、中長期的な経済成長率の引き上げを進めるとともに、成長と分配の経済の好循環の拡大を目指す。 また、来年10月1日における消費税率の10㌫への引き上げを確実に実現できる経済環境を整備するとともに、消費税率引き上げによる需要変動の平準化に万全を期すとしました。 しかしながら、消費税率引き上げに伴う需要変動に対して、機動的な対応を図る観点から、臨時、特別の措置を当初予算において講ずることとする対応については、予算編成過程において検討するとしており、地方財政への影響については、いまだ不透明な状況にあります。 また、福井県の平成31年度当初予算編成方針につきましても、統一地方選挙を控えた、いわゆる骨格予算を編成するとし、政策的な新規事業は選挙後の補正予算において計上するとしています。 このような情勢の中で、本市においても、平成31年度の予算編成に取り組むこととなりますが、本市の平成29年度決算における健全化判断比率は、早期健全化基準を大きく下回っているものの、実質公債費比率が7.7㌫で、前年度に比べ0.7ポイント、将来負担比率が52.2㌫で、前年度に比べ8.5ポイント上昇しています。 また、財政構造の弾力性を判断する経常収支比率は、98.9㌫と引き続き高い水準にあり、財政構造の硬直化が進んでいます。 また、平成31年度予算における歳入の見込みは、景気が緩やかに回復しているものの、地方に波及している実感は乏しく、市税の急激な増加は期待できない状況です。 さらに歳入で最も大きな割合を占める地方交付税についても、合併算定替の終了などにより、削減される見込みとなっています。 一方、歳出では、引き続き社会保障関係費の伸びが見込まれるとともに、地方創生、人口減少対策、少子化、高齢化対策など喫緊の課題に加え、重点道の駅「(仮称)結の故郷」の整備などの大型プロジェクトもあり、財源の確保が必要となります。 これらの状況を踏まえ、平成31年度予算編成の基本方針としまして、団塊の世代が後期高齢者となり、超高齢化社会を迎える2025年問題への対応が目前に迫る中、中部縦貫自動車道の全線開通を本市にとって最大のチャンスと捉え、全職員が行政の基本に立ち、本市の財政状況をあらためて認識した上で、全ての事務事業について見直しを行い、変化する時代に合わせた事業の選択と構築を徹底し、事業の重点化を図ること。 併せて、多様化、複雑化する市民ニーズに対応するため、行政責任領域の見直しも視野に入れながら、既存概念にとらわれず、新しい視点を持ってさまざまな分野で連携を進めるなど、事業の効率化に取り組むこととしています。 今後は、11月26日に政府が示した消費税率引き上げに伴う経済対策などの本市への影響について、国、県の予算編成の動向を十分に注視しながら、対応していきたいと考えています。 次に、女性市長としての施策についてお答えします。 私は、6月の市長選挙において、市民の皆さまからのご負託を受け、第17代大野市長に就任しました。 北陸3県で初めての女性首長として注目され、本市の知名度が上がり、市の取り組みが注目されることは、ありがたいことだと思っています。 7月定例会で、藤堂議員の一般質問でもお答えしましたように、私自身は、女性だから、男性だからというよりも、私らしく押すべきところは押し、きめ細やかに、かつしなやかに市政運営を行い、施策を前に進めていきたいと考えています。 女性市長としてのカラーということではないかもしれませんが、平成31年度におきましては、私が市長選を通じて訴えてきました、未来へつなぐまちづくり五つの方法を施策に取り込むことが、私らしい施策であると考えています。 一つ目のチャンスを生かすでは、中部縦貫自動車道や国道158号境寺・計石バイパスの整備促進、(仮称)大野産業団地や重点道の駅「(仮称)結の故郷」の整備など、中部縦貫自動車道大野油坂道路の完成や北陸新幹線の敦賀駅開業といった絶好の機会を逃さないよう、大型プロジェクトを着実に進めてまいります。 二つ目のイキイキと暮らすでは、赤ちゃんからお年寄りまで、いつまでも健康で暮らせる健康のまちづくりや、興味や関心に応じて市民が学び、活発な活動ができる地域づくりを進めます。 三つ目の底力をつけるでは、防災や産業、インフラ、伝統文化、自然などの地域の底力を整えるため、災害に強いまちづくりや越前おおの型農林業の推進、歴史文化や景観資源に関する計画づくりなどを進めていきます。 四つ目のつながりを大切にするでは、市内における人と人、地域と地域のつながりを大切にしながら、市域を越えて全国へつながり、大野の魅力と誇りを形にするため、国連の持続可能な開発目標、いわゆるSDGsに関する取り組みや、全国的な表彰制度の活用も図っていきます。 最後に、行財政改革では人口減少社会にあっても持続可能な地域を実現するため、簡素で効率的な行政運営を進めていきます。 人口減少、少子化、高齢化という現状にある中で、高速交通ネットワークに組み入れられる、半世紀に一度のチャンスを最大限に生かし、行政と市民が協働して市政に新しい風を吹き込み、市勢の発展に精いっぱい尽力してまいります。 ○議長(山崎利昭君)  教育長、久保君。 (教育長 久保俊岳君 答弁席へ移動) ◎教育長(久保俊岳君)  私からは「教育長の教育姿勢」についてお答えいたします。 初めに、1点目の教育長の教育姿勢についてお答えいたします。 私は、昨年度まで38年間にわたり、学校教育にお世話になりました。 教育委員会は、学校教育と生涯学習の二つの分野を所管していますが、まずは未来の担い手である児童・生徒の育成に大きく関わる学校教育を入り口として、教育行政に取り組んでまいりたいと存じます。 市民の皆さま全員に関わる生涯学習分野の重要性を重々承知しておりますが、本日は学校教育に焦点を当ててご質問にお答えさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。 私が学校教育において最も大切に考えていることは、自尊感情の育成です。 自尊感情とは、言い換えれば、自信です。 この自信は、愛されていると感じられる安心感や集団の中に居場所がある安定感、人から認められていると感じられる有用感、分かる、できると感じられる充実感などから生まれます。 これらは、どの学校にも共通する不変の部分です。 全ての子どもたちにこの自信を育むことができる学校教育を基盤に、学校の本来あるべき姿の実現に正面から取り組みます。 次に、2点目の特色ある教育についてです。 本市の学校教育は、学力の向上と安心して通える学校づくりを目指します。 まず学力の向上についてですが、ここ10年、教育委員会では、ふるさとを知り、ふるさとを創る学習の充実を重点事項として取り組んできました。 中学生みこしダンスパフォーマンス小学生ふるさと芸能発表会などをはじめ、各学校においても、道徳や総合的な学習の時間に大野についての学びを深めてきました。 その成果は至るところで見られ、大野の子どもたちのふるさとへの誇りと愛着は、着実に育まれてきました。 しかしながら、学力の面から見ると、県全体の中では、本市は必ずしも高いとは言えない現状があります。 もちろん、全国学力学習状況調査などの点数は、学力の一部分でしかありませんが、そこから目を背けることはできません。 学校の最大の使命の一つは、学力の保障です。 子どもたちが確かな学力を身に付けられるように、授業改善をしていくことが必要であると考えています。 そして何より、子どもたちが一日の中で最も長い時間を過ごすのは授業です。 その授業の中で、分かる、できる、楽しいという感覚をたくさん味わわせられるような授業づくりをあらためて確認していきます。 次に、安心して通える学校づくりですが、そのためには、子どもたちの精神面の安定や心穏やかに過ごすことができる学校環境が大切です。 報道でもありましたように、いじめが全国で41万件以上と過去最多となりました。 早期にいじめを発見するという共通理解が浸透したという肯定的な見方もありますが、心身に大きな被害を受ける重大事態が増加しているという現状があります。 また、県内の不登校者数も6年ぶりに1,000人を超え、不登校対策も喫緊の課題となっております。 両課題とも、本市においても正面から取り組まなければならないものと考えております。 これらは、一つの学校だけで対応できるものではありません。 幼稚園や保育園、小学校、中学校が同じ指導観をもって、一貫した指導となるように努めてまいります。 さらに学校、家庭、地域との連携を強化し、大野の子どもたちの健全な育成に全力を尽くします。 全ての子どもたちが通いたくなる学校、保護者が安心して通わせられる学校、地域から愛される学校、そのような地に足の着いた学校づくりを、強い決意をもって進めてまいります。 ○議長(山崎利昭君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  回答ありがとうございました。 少し、再質問をさせていただきたいと思います。 最初に、市長さんにお伺いをいたします。 北陸でですね、初めて、また福井県にとっても初めての新女性ということで、皆さんが非常に注目されている市長さんではないかなと、このように思います。 昨今ですね、人口減少等の時代において、女性が非常に活躍する場が、今後、いろんな形で出てくるんではないかと、このように想定されます。 また、長者番付でもですね、女性の方が男性より圧倒的に多いというようなそういう時代においてですね、女性の立場というのは、ますます強くなるのではないかと、このように私は思っているわけでございます。 そういう中で、やっぱり市長さんが誕生したっていうことは、やっぱり大野市はですね、そういう土壌があるということでございます。 北陸で初めて女性の市長が誕生したっていうのは、それは素晴らしい出来事ではないかなと、このように私は考えているわけです。 そういう中で、やはり従来やってきた政治っていうよりか、やはり女性の立場としての政治もですね、今後は前面に出していく必要があるんではないかと、私はこのように考えるわけです。 じゃ、どういうような政治なのかと。 やはり女性というのは大体、母親でございます。 それと、そういう立場の中で、やはり全体的にですね、心を育てる。 これは教育にも通じますけれども、後ほどまた教育長にもお聞きしますけれども、やはり人に優しいとか、いろんな大野らしさを育成するための、何かの政策を目玉に据えて、そして市長は羽ばたいて行っていただきたいと、このように思うわけですよ。 それでやはりそういうようなですね、素晴らしい何かの目玉をですね、市長自身がやはりこの4年間の間にですね、何か考えていただいて、そして女性が生きがいを持てる、ああなるほどな、素晴らしいなと言われる政策をですね、何か考えていただきたいと思うんですが、その点いかがでしょう。 ○議長(山崎利昭君)  市長、石山君。 ◎市長(石山志保君)  先ほど、最初のご答弁の中でご説明させていただきましたとおり、まず第一には、私が選挙公約となっておりました、みんなが大野を好きになる、未来へつなぐまちづくりの五つの方法、これはもう何とか4年間で前に進めるだけ進めたいというのが本当に私の考えでございますけれども、本当に今ほどおっしゃっていただいたような、その女性らしさといいますか、これは私らしさというようなことで、一つ本当に気持ちを込めてやりたいと思っていることを申し上げますと、まず一つ目にはイキイキと暮らすっていう中で、健康のまちづくりというものをひとつ、しっかりやりたいということを心掛けております。 これは先ほどありました、大野市で始まって、女性が初の市長だということで、結構、市民の方々、地域の方々に、幸い、いろんな形でお話しさせていただく機会がありまして、そこの中でも申し上げているんですけれども、議員もおっしゃられましたように私も母親でございまして、最初、子どもが生まれますときは、五体満足でまずは生まれてくれればいい、元気に育ってくれればいいというところから始まりますと、それがだんだん育ってきますと、やっぱり勉強ができてほしいとか、スポーツとか学問、良くできてほしいとかそうしたことがあるわけですけれども、やっぱり根本的には健康でいてほしい。 これは大人になっても、あるいは高齢者になられても、いつまでも健康でいてほしい。 こういった気持ちがございますので、そうすると、健康のまちづくりというところには注目しておりまして、まだ具体的な策というのは、もちろん今、検討中でございますのでこれからという部分もありますけれども、検討していきたい、やっていきたい、取り組んでまいりたいと思っている点でございます。 それからもう一つのところに行きますと、底力を付けるというところになりますと、これもやっぱり基本に基づいて、基本に基づいて各種施策を打ちたいというところになりますけども、大野らしさがどこにあるのだろうかといったときに、やっぱり歴史にふり返る、地域の資源にふり返るということになるかと思いまして、先ほども申しました歴史や文化ですとか、景観、資源といったものは何であるかというようなところにつきまして、基本的な調査を行った上で、各種施策に生かしていきたいということを考えております。 この歴史文化基本構想というところで、私、公約の中では申し上げているところなんですけれども、これ形は変わるかもしれません。 文化庁の補助金のメニューなども変化をされてきますので、そうした使っていける財源というのは変わってくるかもしれませんけれども、基本的な思いとしまして、地域の歴史、文化、景観、資源といったものをきちんと調査をして、把握をして、それを施策に生かしていくといったものをやりたいと思っております。 それからもう一つ、つながりを大切にするというところの点におきまして、国連の持続可能な開発目標SDGsにつきましてということを、これも各団体での座談会ですとか、ご説明会の中でも、これ私らしい施策として申し上げさせていただいておりますけれども、このSDGs17の目標をプロジェクト型で取り組むこともあれば、民間の方では進んでおりますけれども、中長期的な目標の方に取り入れていくというような作業を行っております。 ですので、7月議会、あるいは9月議会の方でもご答弁させていただいておりますけれども、第六次の総合計画の大野市の中長期的な計画に、17の目標っていうのを何かしら取り組んでいけないかなっていうところをまた検討しております。 これも各自治体SDGsというのが全国でやりましょうっていう大きな目標はありますけれども、まだこれからという分野でございます。 大野市が取り組むことができれば、全国でも先進的な取り組みになってこようかと思いますので、これが正しいやり方とか、決まった方法はございません。 ですけれども、前向きに取り組んでやっていきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ○議長(山崎利昭君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  ありがとうございます。 例えばですね、私は市長に求めますのは、例えば予算編成においてもですね、例えば子ども教育に予算編成をもう少し金額を増やすとかですね、育児教育に予算を増やすとかっていう、そういうやはり目玉が必要なんではないかと、福祉にしても一緒です。 そういうそれぞれの立場の中でですね、これは特別、大野にしかないその政策、それをですね、やはり市長の時代につくっていただきたいなというのが私の思いなんですね。 ですからそれを何に反映されるかって言ったら、やっぱり予算しかないんですよ。 だからその予算の中で、私はこれをもってこの大野市のこれを、こういう予算を付けましたっていう、そういう目玉をですね、やはり何かつくってほしいわけですよね。 だから政治なんて全国、全部、全体がみんな政治やってるわけですから、みんな一緒なんですよ。 しかし、その中でもやはり色を出していかなあかんのです。 その色を出すのには、やはりそういう自分の政策の中で、予算編成の中で、これは特別、大野にしかない政策なんだっていうものをやはりつくっていってほしいなと、このように私は思いますけれども、その点、どうでしょう。 ○議長(山崎利昭君)  市長、石山君。 ◎市長(石山志保君)  まさに今、これから予算編成の作業が進んでまいります。 藤堂議員がおっしゃられたようなことを本当に一つ一つ一生懸命やっていきたいと考えております。 ありがとうございます。 ○議長(山崎利昭君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  では、市長さんの政治姿勢についてはこの辺にしておきまして、次に教育関係についてお尋ねをいたします。 私、1月1日生まれでございますので、今度の1月1日が来ると満75歳になるわけでございますが、その75歳の中で、やはり学校教育で一番思い出すのは何かと思いますと、それは私の中学時代のある教師の言葉が非常に印象に、今でも残っております。 私は、非常に小さい間からガキ大将でございまして、勉強も非常にできなかったんですけども、その先生の一言で勉強ができるようになったんです。 それは何かって言うと、お前はガキ大将だと。 ガキ大将だけれども、頑張れば何とかなるよと。 そのためには、生徒会の副会長に立候補しなさいっていうのが、その先生の指導だったんです。 それで生徒会の副会長に立候補しまして、当選したんです。 その当時には、中学でもたすき掛けて玄関の外で生徒が来るのを待ってながら、お願いします、投票お願いしますって、そういうのをやっていたんですよね。 たまたま私が当選をさせていただきました。 それからですね、こんなガキ大将が少し勉強できるようになりまして、何とかせなあかんということで、できるようになったんです。 だからそのときの先生のその思いっていうのが、私は今でも強く印象に残っているんです。 だからそれが学校教育の、やはり基本ではないかと。 それは何かと言うと、やはりこんなガキ大将でも、人を褒めて、そして何か成長させていってやろうという先生のその思い。 その先生の思いが、学校教育には絶対必要なんですね。 それを一人も欠かさず、そういう私のような、たまたま私はそうだったんですけれども、そういう人たちをつくるための教育を教育長にはですね、指導徹底していただきたいなと、こう思うんですけれども、その点はどうですか。 ○議長(山崎利昭君)  教育長、久保君。 ◎教育長(久保俊岳君)  ありがとうございます。 議員がおっしゃる自分への言葉掛け。 教員、非常に一言一言が大切だと思っています。 私のことで大変恐縮ですが、私は生徒からかけがえのない一言を頂きました。 福井から帰って来て30歳のときに、開成中学校の2年生を担任しました。 そのときに、ある女生徒が私の顔をまじまじと見ながら、先生の性格って格好いいねって言ってくれたんです。 その一言が私のその後の30年間を支えてくれました。 どうにか格好いい教師になろう、格好いい人間になろうと、自分を育ててきたように思います。 先ほど自尊感情、自信という話をしましたが、私に自信をくれたのは、その子のその一言でした。 やはり自分がいいところがあるかな、頑張れる、そういうふうに思えるのは、やはり自分に対する小さな自信だと思います。 そういうものを児童・生徒の皆さんに一人一人に付けていきたいなと思います。 先ほどいじめの話をしましたが、いじめというのは、私は人から自信を取って自分の足元に置く、非常に悲しい行為だと思います。 ですから自信のある者は、人から自信を取ったりはしません。 愛情をいっぱいもらっている者は、人から愛情を取ろうとしたりはしないと思います。 ですからいじめは絶対に駄目だよっていうことは言い続けます。 それと同時に、その子その子一人一人に、私のように少しでも小さくても、自信を持たせられるような言葉掛け、そして一対一の対応、そういうことが基本であると思っております。 議員のおっしゃる教員からの言葉掛けで一生が少し変わったという話、とても感銘を受けております。 ありがとうございます。
    ○議長(山崎利昭君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  ありがとうございます。 学校教育っていうのは、何も教育ばかりじゃありませんが、スポーツもあればいろいろあるわけですけれども、とにかくですね、私、子どもを育てるのは、やはりかつてほめ殺しというのがありましたけれども、やはり褒めるのが一番大切じゃないかなと。 あるいはその生徒に合った激励っていうか、例えばスポーツならスポーツ上手やなとか、そういう褒めて人間を成長させていく、それがですね、子どもにとっては非常に大事なんでないかなという、そういう思いがしてるわけです。 大野はですね、やっぱり昔から大野のこの教育理念にもあるように、素晴らしい素材がかつて江戸時代からあったわけでございますので、そういうものをですね、やはり糧にして子ども教育に対してですね、今後とも頑張っていただきたいなと、このように思いますので、どうかよろしくお願いをいたします。 では、一応、教育問題、それで終わります。 最後となりますけども、最後にですね、私は4期16年、市民の皆さんや市長をはじめ、市の職員の皆さま方の温かいご支援によって市会議員を務めさせていただいて、来年2月の任期をもって、勇退させていただくことになります。 そこで、私の今の心情を未熟ですが川柳にしましたので、披露させていただきます。 公明党、2代目担って16年、後継育ち心晴れ晴れ。 ご清聴ありがとうございました。 (拍手) ◆11番(藤堂勝義君)  以上でございます。 ○議長(山崎利昭君)  以上で藤堂勝義君の質問を終結いたします。 (15番 兼井 大君 質問席へ移動) ○議長(山崎利昭君)  次に、兼井 大君の質問を許します。 兼井君の質問は、一問一答方式で行います。 兼井君は、1項目目の質問を行ってください。 ◆15番(兼井大君)  天空おおのの兼井でございます。 質問通告に従い、質問させていただきます。 まずは1点目、大野市総合計画について。 第六次総合計画とSDGsをどのような手法で市民と一緒に考えるのか、お聞かせください。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君の1項目目の質問に対する理事者の答弁を求めます。 市長、石山君。 (市長 石山志保君 答弁席へ移動) ◎市長(石山志保君)  兼井議員のご質問にお答えします。 私は、市民の皆さまに向けて、一緒に挑戦する仲間になっていただきたいと訴え、今でもお願いを続けています。 これは、人口減少、少子化、高齢化といった課題が深刻化する一方、中部縦貫自動車道延伸などのチャンスが巡ってきた今こそ、市民の皆さま一人一人に市政の担い手であるとの意識を持っていただき、地域づくりに積極的に参画していただくことが、地域を活性化し、人口減少時代にふさわしい、未来へつなぐまちづくりにつながるとの思いからです。 現在、平成32年度を目標年次とした第五次大野市総合計画後期基本計画の3年目を迎えております。 平成31年度からの次期総合計画の本格的な策定に当たりましては、現計画の総括を行うとともに、今ほど申し上げました課題とチャンスを認識し、本市の持続可能なまちづくりに結び付けていく必要があります。 策定の主役であるのは、これからの将来を担っていただく若者や、地域で活躍しておられる方々をはじめとした市民の皆さまであると考えています。 アンケート調査やワークショップなど、さまざまな手法の中から、皆さまの声をお聞きする方法としては何がふさわしいのか、平成31年度予算の編成段階において検討していきます。 また、平成27年9月に、国連持続可能な開発サミットで、150を超える加盟国首脳の参加の下、採択された持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals(サスティナブル ディヴェロップメント ゴールズ)、いわゆるSDGsは、貧困をなくす、飢餓をゼロにするなど、行政や経済界を問わず、全ての国連加盟国が2030年までの間に達成すべき17の目標が掲げられているもので、本市としましても、その理念に共感し、普及と推進に取り組んでいるところです。 本市におきましては、SDGsに関する一般的な認知度はまだ低く、また言葉を聞いたことはあっても、難しそうと感じている皆さまが多いと思います。 今後、市民向けのフォーラム開催などを通して、多くの皆さまにSDGsに親しんでいただくとともに、次期総合計画の策定に関する調査の中で、住民満足度を測るための物差しとして、SDGsに掲げられる17の目標を活用することなどを検討していきます。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  それでは、再質問させていただきます。 それでは、現在、第五次の総合計画ということですが、今回、ただ今市長からご答弁いただきましたとおり、市民を主役、また新しく挑戦する仲間をともにということですが、これまでの計画はどのような形で作られてきたのか、どのような感じで市民の方々と取り組んでやられてきたのか、お聞かせいただけますか。 ○議長(山崎利昭君)  結の故郷創生室長、真田君。 ◎結の故郷創生室長(真田正幸君)  お答えいたします。 私が記憶している限りということでお答えしますけれども、私が入庁しました後、第四次総合計画が策定されております。 こちらの方は、その当時の担当でワークショップを開催しまして、市民の方々でいろんな課題等を分析をしながら、策定委員会の方で最終的には案を作ってきたとお聞きしております。 第五次につきましては、こちらの方は公募員を募集いたしまして、幹事会を開催し、部会の中で行政の職員、そして団体のいわゆる実務者といいますか、トップではない方々、事務局長ですとか入りまして、さまざまな分野に分かれまして検討した後、やはり策定委員会において案を作成をさせていただいた経過がございます。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  今回は、今まで以上に市民の方に主役ということで取り組まれるということで、非常に期待することではございますが、やはり市民の方々、日々の生活、とても一生懸命、大変で、それに加えて市政のことまでというと、やはり関心のある方が少ないのかなと感じます。 今回、新しい第六次総合計画を作るということで取り組まれるということですが、ぜひ広く市民の方に、今回、この策定を機会に今まで以上に策定後も計画的に関心を持ってい続けていただけるように、取り組みも今から考えていただきたいと思っております。 その中では、一つやっぱり財政のことについては最近いろんな全国で自治体の財政状況が厳しいということは載っていますので、以前も一般質問で提案させていただきましたが、財政白書というようなもので、市民の方々に分かりやすくお伝えするようなものも、全国には手法としてございます。 そういったものも含めてご検討いただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  副市長、田中君。 ◎副市長(田中雄一郎君)  お答え申し上げます。 第六次の構想策定に当たりましては、今ほどもご答弁させていただきましたとおり、市長、選挙のときから、市民の皆さんに仲間になっていただきたい、そしてできるだけ今回、非常に努めてまいりましたのが、市民の皆さんにできるだけ情報をつまびらかにさせていただきたい。 そういったことで、まずは市民の方に興味を持っていただく、関心を持っていただくということで努めていきたいと思います。 そんな中で、財政公表につきましては、折に触れ、皆さんに公表をさせていただいているところでございますが、財政白書というところまでちょっとできるかどうか、現在のところ、ちょっと今、お答えできませんけれども、当然、財政状況についてもですね、情報をできるだけ公開させて、公開といいますか、皆さんにお知らせをしたいと思いますし、さまざまな施策ですね、そもそも。 計画策定とか、各部局でやっているそういったことについてですね、そうしたことについてもできるだけ早い時期にですね、ご説明をさせていただくと、公表をさせていただくというような機会を設けることによってですね、少しでも皆さまに市政に対してですね、関心、理解を持っていただいて、六次の策定に皆さん、関係を持っていただければなと思っているところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  市民の方々にご意見を求めたときに、理想的なこととか、もちろん大事なことをたくさん頂けると思うんですが、すぐに取り掛かれるものとそうじゃないもの、それの条件になってくるのは、大野市の財政的なものとなってくると、それが公開されていなくて、皆さん市民の方々、共通の認識でないと議論がまず成り立たないという気がします。 それについては、市民の方々と共に財政白書を作るという自治体の話も聞いております。 そういったところもご検討いただきたいと思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(山崎利昭君)  副市長、田中君。 ◎副市長(田中雄一郎君)  すみません。 今ほど、ご答弁申し上げましたとおり、今財政白書を作る、作らないということについては、ちょっと今、ここで明快なご返答させていただけないと思いますけれども、いずれにいたしましても、これまでも議員さんにご質問いただきました、財政の状況をつまびらかにする中でですね、市民の皆さまに分かりやすく、本当に今まで市長も答弁の中で申しましたけれども、財政健全化比率とか、そういった専門的な言葉じゃなくてですね、できるだけ市民の皆さまに分かりやすいような形で、みなさんに公表といいますか、させていただければなと考えております。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  それと、もう一つは、市民の方々と仲間になってやっていくとなってきますと、市長も市長選挙、議会も議員の選挙ということで、議会の方は議決機関ということでなっております。 現在のところ、総合計画の基本構想は議会に諮られるとなっておりますが、基本計画、構想ではなく計画についても、全国の自治体では議会も責任を持って議論して、議会に諮るという自治体もございます。 市長が求められる、市民一丸になって大野市が大好きになるということになりますと、そういった議会も一丸となってやるということも必要かと思うんですが、その点についてお考えがあればお聞かせいただけますか。 ○議長(山崎利昭君)  政策局長、清水君。 ◎政策局長(清水啓司君)  兼井議員の再質問にお答えいたします。 市の総合的な計画の議決につきましては、大野市議会基本条例の方で定められております。 その議決事項、基本構想の部分なのか、基本計画も含めるのかということは、議会基本条例の解釈又は改正ということで対応になると思います。 同じく、議会基本条例の中で議決事項を変更する場合には、議会と理事者の方で協議を行うと規定されておりますので、そういったこと、もし必要であるならば協議をして、何らかの対処をすることが必要だと考えております。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  基本条例は、私も作ったときに居ましたので、それは分かってるんですけれども、理事者との協議が必要ということで協議に臨んでいただけるということは、今、ご答弁いただけたということで、改選もございますので、次の議会の方で議論になればと思っております。 それでは、1項目についてはこれで終了します。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君は、引き続き2項目目の質問を行ってください。 兼井君。 ◆15番(兼井大君)  2項目目、文化会館の整備に係る基本計画の策定についてお伺いいたします。 関係諸室やホール座席数の現状程度への見直しを進めるとのことですが、子ども議会などでも提案があった、天候に左右されず親子で遊び集える場所としての機能は検討していただいているのか、お聞かせください。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君の2項目目の質問に対する理事者の答弁を求めます。 教育委員会事務局長、山田君。 (教育委員会事務局長 山田靖子君 答弁  席へ移動) ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  兼井議員のご質問にお答えいたします。 「文化会館整備に係る基本計画の策定状況」につきましては、8月10日の総合教育会議において、市長から厳しい財政面を考慮しながら、座席数を含めた施設規模の見直しの検討を進めるようお聞きし、教育委員会において見直すことを決定いたしました。 基本計画策定委員会は、9月21日と11月1日に開催し、見直しの方向で協議しております。 座席数については、当初計画の1,000席程度から、現在の座席数程度とすることが相当とされたところでございます。 そのほか、関係諸室についても設計段階で必要な広さなどを調整、検討していくこととしたところでございます。 今後は、策定委員会において基本計画案を確定し、パブリックコメントで市民の意見を頂き、年度内の策定を目指してまいりたいと考えております。 また、基本計画策定後は、平成31年度より基本設計に取り組む予定としております。 議員ご質問の、天候に左右されず親子で遊び集える場所としての機能を持つ諸室そのものはございませんが、新たな文化会館では、誰でも気軽に集える場としての機能を検討しております。 具体的には、基本計画の中で整備方針の一つとして、文化芸術以外の目的にも使える多目的な施設づくりを掲げ、エントランスホールには、日常的な利用を呼び込む機能として、喫茶コーナーや情報、展示コーナーなどを設け、ホワイエと一体的な空間として多目的な活動、交流スペースとする予定としております。 また、建物に隣接した駅東公園を一体的に整備することで、子ども連れの市民の方々が日常的に訪れ、時間を過ごせる場を創出するなど、より多くの方々に利用していただける魅力ある施設を目指してまいりたいと考えております。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  文化会館、1,000席座席数の見直しということですが、文化会館を利用する方々、利用される方々で、最も利用者数が少ない時間帯っていうのは、どういった時間帯だとお考えですか。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  兼井議員の再質問にお答えさせていただきます。 調査としてしたことはないんですけれども、多分、午前中の時間帯かなと思っております。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  平日の午前中というか、日中の時間帯かなと思いますが、ではその時間帯にそういった施設を利用できそうな方々と、属性といいますか、そういったものを考えると、どういったものをイメージできますか。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  兼井議員の再質問にお答えいたします。 属性、高齢者の女性の方かなと考えます。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  もちろん高齢者の女性の方もそうですし、子育て中の方、お子さんがまだ保育園とか幼稚園とか行かない、そういう方も多いのかなと思います。 そうなってくると、先ほど誰でも気軽に集えるということで、エントランスホールとか、喫茶コーナーとかあるということですが、市役所にも市民ホールがあって、誰でも気軽に集えるという施設になってます。 夕方ですと、夕方、午後かな、なってくると勉強されている方々がたくさんいらっしゃいます。 日中の時間帯はどのような方が、あまりあそこ、私、通ったとき、利用されている方があまり目につかないと思うんですけれども、結果的にもったいないスペースにならないようにするためには、どのような方にご利用していただきたいかとか、どのような方に来ていただきたいかということを考えてやらなければいけないと思います。 そうなってくると、ご年配の女性の方々が使いやすい施設になるのか、もちろんそうであれば、そういう方々がお孫さんを連れて来やすい施設にするのがいいのか。 そうなってくると、具体的なものになると思います。 建物が出来上がってからそういったことにするというのは、非常にロスも多いと思います。 現在の計画を立てる段階から、そういった取り組みが必要となってきますと、この前の子ども議会で市長さんもご答弁いただいていましたが、天候に左右されない遊ぶスペースというのが、この雪国大野にはないのかなと。 当時の答弁は、児童館とかそういったものだったんですけれども、多分、お子さんたちの思いとしてはそういう所ではなく、わーっと遊べたりする場所というような、エンゼルランドみたいなイメージの、多分、お話が出ていたと思うんですけれども、もちろんそういったものが天候に左右されないのがあるのが、この奥越地方でもあるのが必要かなと前々から思っておりましが、これから計画を立てる文化会館ということで、そちらの方でも、そういったものもご年配の女性の方でお孫さんを連れてくると、そういったようなイメージを持って話をされているのかどうか、お聞かせいただけますか。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  兼井議員の再質問にお答えさせていただきます。 文化会館の先ほど申し上げましたが、計画につきまして、今、座席数とか面積、諸室の面積などを縮小するように見直しを進めております。 その前に文化会館を建てるときに、市内で会議室のある学びの里「めいりん」とか、そういった施設と競合しないように、文化会館に当たっては、もう文化の拠点としての最低限の施設を造るということで、コンパクトな施設を造っていこうという話がございまして、その後また今回、座席数を見直ししてっていうことで、面積を小さくするような方向で進めております。 兼井議員がおっしゃる子どもたちが遊べる場所とか、高齢の方が利用しやすいっていうご意見はよく分かりますが、今、ここの中で、例えば子どもたちの集える場所の面積を増やすとか、そういうことはちょっと考えておりませんが、同規模の施設の中でそういった過ごしやすくなるような環境であったりっていうことは、検討していきたいなと思います。 ただ、遊具を置いたりとかというところまでは考えておりませんので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  もちろん、お子さんたちっていうと、そんなに遊具がなくても、遊び方というのは自分で考えて遊ばれたりすると、そういうのも大事だという話も聞いたことがありますので、建てるならばそういったところの配慮、今、局長さん言われたとおり、配慮した造りにしていただきたいと思います。 それと、最低限の文化的な施設となってきますと、費用も掛けないということになってきますと、座席数も減ってきて規模も小さくなるというと、隣の公園に建てて、今のところ駐車場整備ということですが、規模が小さくなるなら、今の場所で建設すれば、公園を整備する費用は掛からないということも、ご議論がされて当然かなと思ってるんですけれども、そのことについてお考えはいかがでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  兼井議員の再質問にお答えいたします。 同じ場所に建てるっていうことになりますと、相当の期間、文化会館を利用する方々に、そういった施設を提供することができなくなります。 そういった建てる場所につきましても、これまでの計画以前の構想の段階で協議をさせていただいて、公園の方に建てると決定してきたところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  どれくらいの相当の期間、どれぐらいの期間になるのか、今、お分かりの範囲で教えていただけますか。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  兼井議員の再質問にお答えいたします。 建設期間だけでも、取り壊して建設するだけでも、多分、2年ぐらいはかかるかと思います。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  最低限度のほかのところと競合しないようにということで、財政的なことの話も先ほど、市長の話もありましたし、そうなってくると2年間、現在、利用されている方々が学びの里「めいりん」の講堂であったり、ほかの場所でその期間だけ我慢していただいてと、もちろん財政的なことで大きな負担が将来にというものもちゃんとご説明していただいて、ご理解いただくという方法もあるのではないかなと思うんですけれども、今後そのようなお考えはお持ちかどうか、お聞かせいただけますか。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  兼井議員の再質問にお答えいたします。 今、基本構想で建てる位置などについては、協議しながら決定してきたところでございます。 今、基本計画を今年度末に策定しようということで進めておりますが、そういった議論は既にさせていただいて了解を得ていると考えておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  これまでの経過は重々私たちも説明いただいておりますが、座席数についての変更とか、見直しとか、さまざまなことを見直しするというならば、ものは建ってはいません。 もちろん段階を踏んで計画を進めてこられているということはありますが、長い将来のことを考えると、いろんなところをもう一度考え直すと、変更があったときには。 そして将来の子どもたちに誇れるような施設にならなきゃいけないと思いますので、ぜひご検討いただきたいと思います。 これで2項目については、おしまいにします。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君は、引き続き3項目目の質問を行ってください。 兼井君。 ◆15番(兼井大君)  続きまして、最後3項目目、稼ぐ力についてお伺いいたします。 重点道の駅「(仮称)結の故郷」の維持管理経費として、人件費や光熱水費などで年間約1億9,000万円、営業時間内訪問台数は約750台、平均乗車人数を3人として、年間の予想来場者数は約80万人、道の駅での客単価は620円を見込み、本道の駅での売り上げは5億円以上を目標、道の駅から市内への回遊を加味し、その利用者全体での年間予想売上高は約7億円、雇用者数は約80人の雇用というのを平成28年ごろの一般質問の方でご答弁いただきました。 それについて、その後、変更がないのかお聞かせください。 2点目、市内回遊に対するソフト面の取り組み状況についてお聞かせください。 3点目、バリアフリーへの取り組み状況についてお聞かせください。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君の3項目目の質問に対する理事者の答弁を求めます。 幹線道路課長、末永君。 (幹線道路課長 末永勝士君 答弁席へ移  動) ◎幹線道路課長(末永勝士君)  私からは、ご質問の1点目、重点道の駅「(仮称)結の故郷」についてお答えいたします。 維持管理経費や売り上げ規模などにつきましては、平成28年9月の議会でもご答弁申し上げております。 その中で、維持管理経費につきましては、人件費や光熱水費などで、年間約1億9,000万円としております。 なお現在、建物の詳細設計中であり、今後精査していくこととなります。 また、中部縦貫自動車道供用開始時の(仮称)大野東インター付近の24時間将来交通量は8,900台、そのうち道の駅営業時間内の交通量は54㌫に当たる約4,800台、立ち寄り率を考慮した本道の駅の訪問台数は、1日当たり約1,400台、営業時間内では約750台と想定しており、変更はございません。 年間予想来場者数につきましても、平均乗車人数を3人として約80万人、重点道の駅オープン時は約50㌫の38万人以上としており、変更はございません。 売り上げ規模につきましては、道の駅での客単価を620円と見込み、本道の駅での売り上げを5億円以上、市内への回遊を加味した利用者全体での年間の予想売上高は約7億円で、変更はございません。 なお雇用者数につきましては、現在、指定管理予定者が飲食コーナーなどの事業内容について検討中であり、現在のところ未定でございます。 ○議長(山崎利昭君)  商工観光振興課長、上藤君。 (商工観光振興課長 上藤正純君 答弁席  へ移動) ◎商工観光振興課長(上藤正純君)  私からは、ご質問の2点目、市内回遊に対するソフト面の取り組み状況についてお答えいたします。 現在、本市では民間の方々と連携し、本市の郊外やまちなかにおいて観光客が楽しめる観光体験メニューの開発に取り組んでおります。 民間の取り組みでは、郊外において大野の豊かな自然を生かして、カヌーを九頭竜湖に浮かべ湖上を進むカヌー体験や、石徹白川で川遊びやドラム缶風呂などを楽しむ体験などのメニュー開発に対しまして支援を行いました。 また、まちなかの寺町の寺院では、実際に白装束を着て頭から水をかぶるみそぎ体験、寺院で座禅や写経をし、魚屋で郷土ごはんを食べる体験などの観光商品の開発に支援を行っております。 そのほか、大野市観光協会が自主事業として本年度初めて実施しましたJR越美北線九頭竜湖駅発着のバスで紅葉の九頭竜湖を訪れる紅葉めぐりは、11月上旬の週末4日間の運行で定員80人に対しまして、150人以上の応募がありました。 このことから、今後も人気の体験メニューになり得ると感触を得ており、九頭竜湖の紅葉めぐりに加え、重点道の駅開駅後には、そこを発着点とした刈込池の紅葉バスツアーなどにも広げられないか検討してまいります。 旅行代理店の取り組みとしましては、越前大野城に坂井市の丸岡城、福井市の一乗谷城を合わせた三城の御朱印を集めながら訪れる越前三名城御朱印めぐりが実施されています。 また10月27日土曜日には、紅葉に染まる天空の城越前大野城と三大朝市物産まつりが催行され、関西圏から約500人の方に秋の大野をお楽しみいただきました。 さらに来年2月には六呂師高原で、和紙で作られたあんどん風の小さな気球であるスカイランタンの打ち上げを楽しみ、市内仕出し屋などでの食事を付けたツアーも開催したいと企画しております。 これら旅行代理店と連携しながら取り組む事業につきましては、市内での経済効果などを検証しながら、継続して企画できるよう取り組んでまいります。 このほか、本年4月に相互連携協定を締結した福井工業大学や地元事業者と連携した六呂師高原の星空をハンモックに乗って観察する体験や、農産物の収穫などを行う農業体験など、本市においては身近にある星空や農産物などの素材を、大野ならではの観光の魅力に磨き上げることを進めております。 加えて、市内事業者が持っている技術を匠の技として体験できる株式会社結のまち越前おおのが実施しているまち講座のメニューのさらなる磨き上げを行うなど、大野のさまざまな魅力を体験して楽しめるメニュー開発を関係者と連携して取り組んでいきます。 さらに市域を超えた広域観光による魅力を提供するため大野・勝山・永平寺観光推進エリア創出計画実行委員会では、本年10月から来年3月まで、奥越と福井・永平寺エリアの酒蔵を巡る、御酒飲帳めぐりを実施しています。 また、平成29年度には、大野市、勝山市、永平寺町の道の駅や鉄道の駅などをつなぐサイクリングコースの調査を実施し、重点道の駅「(仮称)結の故郷」を発着するコースに設定しています。 今後は、開駅に合わせてサイクリングマップの作製や広報により、サイクリストを呼び込むとともに、市内周遊につなげてまいります。 重点道の駅開駅を見据えて、大野ならではの歴史、文化、伝統、自然環境、食などの素材をさらに磨き上げ、体験をはじめ、ソフト面での充実を図り、これらの観光素材等をつないでルート化し、重点道の駅において積極的に紹介することにより、そこからの回遊につなげてまいります。 ○議長(山崎利昭君)  福祉こども課長、山田君。 (福祉こども課長 山田徹夫君 答弁席へ  移動) ◎福祉こども課長(山田徹夫君)  私からは、3点目のバリアフリーの取り組み状況についてお答えいたします。 施設のバリアフリー化については、平成8年に制定された福井県福祉のまちづくり条例において、官公庁施設や商業施設など、多くの人が利用する公益的施設について、施設の種類や区分ごとに整備基準が定められており、対象となる施設が新築や改修を行うときは、出入り口や通路の幅、多目的トイレ等の設置、身体障害者等の駐車区画の大きさや設置数などの基準を遵守し、施設の整備を行うこととされております。 また、本市では、第四次大野市障害者計画に基づき、誰もが快適で暮らしやすい生活環境を整備するため、障害のある人が安心して生活できる住宅の確保や建築物、道路、公園等のバリアフリー化など、全ての人が利用しやすいユニバーサルデザインの視点に立ったまちづくりを推進しているところです。 計画では、公共施設に限らず、企業や事業者などのユニバーサルデザインに対する理解を深め、民間施設についてもユニバーサルデザイン化を促進することとしております。 加えて、大野市公共施設等総合管理計画においては、道路や公園などのインフラ資産について、安全性を確保することを最優先に、修繕や更新に合わせ、ユニバーサルデザインの導入や自然環境への配慮など、新たに求められるニーズに対応できるよう取り組むこととしております。 バリアフリー化への具体的な取り組みについてでございますが、本庁舎につきましては、多目的トイレの設置や緩やかな傾斜の階段、ストレッチャーにも対応できるエレベーターの設置など、障害者団体の方々からのご意見も取り入れながら、ユニバーサルデザインの視点に立った整備を行っております。 また、道路の歩道整備では、車道と歩道の段差解消や、車いすやベビーカーの車輪などがはまりにくい細目のグレーチングを使用するなど、歩行者の誰もが安心してスムーズに移動できるようバリアフリー化を進めているところです。 観光施設等におきまして、近年整備した大野市化石発掘体験センター・ホロッサ、COCONOアートプレイス、大野市ファミリーリゾート休養施設うらら館などにおいては、障害者用のトイレの設置や車いすなどでの入場対応など、多くの方が利用しやすいよう整備を行っております。 しかし、以前に整備した施設につきましては、バリアフリー化が不十分なものでありますので、今後、施設のバリアフリー化につきましては、修繕や更新のタイミングに合わせ、必要な設備等を検討し、整備してまいりたいと考えております。 重点道の駅「(仮称)結の故郷」につきましては、現在、設計を進めており、その中で福井県福祉のまちづくり条例に適合するよう努めてまいります。 また、整備に当たっては、市内の福祉団体の方々のご意見も参考にしながら、利用しやすい施設となるようバリアフリー化を進めてまいります。 今後も公共施設や民間施設のユニバーサルデザイン化を推進するとともに、ユニバーサルデザイン化のまちづくりには、障害や障害のある人に対する理解が何よりも大切なこととなりますので、事業者をはじめ市民の皆さまの理解を促進する取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  それでは再質問させていただきます。 道の駅での客単価620円の見込みということですが、それは道の駅で、どこで620円を使っていただく想定なのかお聞かせください。 お客さまにどこでお金を使ってもらうのかと。 ○議長(山崎利昭君)  幹線道路課長、末永君。 ◎幹線道路課長(末永勝士君)  再質問にお答えいたします。 お客さんの消費といいますか、当然、地域の野菜を買っていただいたり、飲食ブースがありますので、そういったところでお客さんにお金を使っていただきたいなと思っております。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  私もそうですし、みなさんもそうだと思うんですけれども、道の駅に行った場合、お昼時でご飯を食べるということはもちろんあると思いますが、産直コーナーをのぞいてみようというのは、必ず足を運んでみることが多いかなと思います。 現在、募集されている産直の会の方は、どれぐらいの会員数、確か今年で締め切り、12月かな、締め切りがあると聞いておりますが、現在、どれぐらいの数の方が申し込まれているのかお分かりですか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  再質問にお答えします。 産直の会につきましては、開駅まで400の方の募集を目標としておりますけれど、現在は117でございます。 今年度の目標は200でございます。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  400の目標で現在117と、今年度200ということで、もうしばらく、もう少し、もう少し、もう一つ、もう少し、何て言ったらいいのか分からないですが、もう一頑張りが必要かなと思いますが、それではその産直の会になかなか募集が集まらないというのは、どのようなことを分析されているのか、それを分析することによって、より良い道の駅の産直コーナーになると思いますので、現在、どのような声をお聞きしているのかお聞かせいただけますか、感じていらっしゃるのか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  どうしても大野人の、なかなか開駅まで至っていないと、まだ2年間余りございますので、まだちょっとちゅうちょされているのかなという思いもございます。 そういう中で、少しでもたくさんの方に興味を持っていただくためにも、先般のJAまつりではブースを設けていただきまして、いろいろご紹介をして、そのときに入られた方もいらっしゃいます。 そういうことで、今後、来年度予算の中でも、少しでも早く出店のご希望をしていただければ、いろんなセミナーとか栽培方法、それについてもそういう講習等も開いて、ご興味を持ってうちの道の駅の所に出店いただきたいと思っております。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  多分ですが、道の駅ができることに対して、わくわく待ち遠しいと感じている方が少ないのではないかなと、私、声を聞くことが多いです。 その理由、議員させていただいて成功事例として全国いろんな所の道の駅を見学に行かせていただきますと、どかんと大きく道の駅が目的で、そこに複合的な施設があって、お子さんたちが遊べるスペースがあってとかというものがある場合ですと、その道の駅を求めてというものもございますが、そうでない所ですと、やはり最初は小さく、直売所、農業関係の方々がすごく機運が盛り上がってきて、それまでの過程にうまい、盛り上げるような取り組みを行政の方々がされていて、その結果、直売所を作って、駐車場がもう足りないから大きくしてほしいということで拡大していったということを成功事例として見学させていただくことが多いです。 今回、あの大きなスペースで、建設費の方も新聞とか、あと広報おおのでも載っていましたので、そういったところが市民の方々に出ていくことによって、期待するものというのが、特色といいますか、そういったものがなかなか見えてこないんではないかなと思います。 そこでお伺いしますが、道の駅で収入5億円ということですが、どのようなお客さんに来ていただいて、産直の農産物を買っていただくというイメージをされているのか、お聞かせいただけますか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  再質問にお答えします。 確かにおっしゃるとおり、市民の中にまだわくわく感がないということで、先般も市報11月号並びにホームページにもこのたび施設配置図が決まりましたので、その辺を周知しているところでございます。 それでですね、今後、どういう方にということで、基本的にやはり、地域の方にやっぱり愛される必要があると思います。 やはり大野の方に少しでも興味を持ってそこへ買いに行こうと、並びに近隣の方、さらに観光客の方に喜ばれる、そういう施設であるべきだと思っておりますので、今後もPR等を努めながら、少しでも売り上げが上がるように努めてまいりたいと思っております。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  近隣の方、まあ近隣の方ですね、大野市民も含めっていうと、大野市民の直売所で買い物されるの、財布を握っているのは、男性でしょうか、女性でしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  基本的に女性だと思っております。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  女性もお若い方とか、先ほどご年配の方とか、子育て中の方々と思うんですけど、女性も結婚されると最初は値段が気になる、母親になると今度は産地が気になるとか、安全が気になるとか。 そうすると、産地を気になるような方に買っていただく、地元の物だからと。 となると、そういうふうな取り組みを、ストーリーが見えてくることが必要ではないかと思います。 女性市長さんということで、女性の感覚というものは、非常に大野市としてはリーダーシップを発揮しやすいところだと思いますので、そういった方々の声を聞いたものが必要だと思うんですけれども、先ほどの話にありましたが、女性の方々がそういったお子さんをお持ちの女性の方、若しくは文化会館も一緒だと思うんですけれども、平日、時間のある方っていうと、ご年配の女性の方がお孫さんと一緒にとなってくると、あそこの施設にも子どもたちが、お孫さんたちが集えるようなスペースというものがあるのは、非常に大きな起爆剤になるかなと思いますが、そういったことについてお考えになったことはございますか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  再質問にお答えします。 大野産ということで、実は大野の農林産物ですね、本当に多くの方にご興味をいただいております。 現在、農林樂舎の方でハピリンの方に出店して、常にお買い上げいただけると、そういう状況でございます。 そういうことで、まず見せ方は基本的にやっぱり今、女性目線で買いやすい、そういう商品の見せ方ですね、そういうのもしていきたいと思いますし、併せてお子さま連れのお母さまたちが来られて、少しそこで憩いができる、子どもたちとですね、そういう中で、今回の施設配置の中ではキッズコーナーというのも設けております。 そういうところで楽しみながら、少しでも時間をおいて、お買い物をしていただくということも考えているところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  そうだと思うんです。 キッズコーナーあるのも知ってるんですけれども、どうなんでしょう。 目玉にはなるようなキッズコーナーではないと思いますし、多分、万人受けするような施設となっていると思います。 万人受けするということは、誰もが当事者意識は感じないというか、行けば気持ちいいんですけれども、何かこう訴えるものが薄いという気はします。 道の駅、大体そうだと思うんですけれども、そこら辺は工夫をしていかないと、何となく市民の方々が不安に感じている部分が多いところを払拭(ふっしょく)できないといけないと思います。 ほかの、今、部長さんが言われたとおり、近隣の方が産直のスペースで、産直で買い物していただくというものに加えて、商工観光振興の方では外に向かっていろいろ発信をされております。 それが実を結ぶか、結ばないかも全て近隣の方々にご利用していただける場所かどうかというのにかかってくると思いますと、もう少しターゲットといいますか、買っていただける方はどういう方々とか、その方々がどのような思いなら来ていただけるかとか、またそういうイメージができると、農産物を生産されている方々も、具体的に工夫の話にも加わっていただけるかと思いますが、ぜひ摩擦を恐れず議論を、今まで決まってきてますということではなく、していただきたいと期待するんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  配置関係は決まっておりますけれど、実際中の運用は、指定管理予定者がいろいろ考えることでございます。 今、兼井議員おっしゃる、市民の方とか利用される方のニーズをお聞きしながら、少しでも集える、また楽しめる、そういう場所にしていけたらと思っております。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  本当に不安に思っている方多いと思いますので、一日も早く、見えるところで議論することによって、摩擦が起きればそれが情熱に変わって良くしようというように、摩擦が起きないことには、決まってるんだからもう何言ったって無理なんだろうってなってしまうと、その後もうまくしていこうという情熱も起こってこないと思いますので、摩擦を恐れず情報発信を、公開のできる場所でやっていただきたいと思います。 それと、市内回遊性の仕組みということで、この前の議会でも今ほどのご答弁ありましたおもてなしセールス事業ということで、バスツアーとか、さまざまに取り組んでいると思います。 非常に新しい取り組み、積極的に取り組まれていて素晴らしいことだと思います。 中には、予定していた集客にいかなかったり、そういうことももちろんあると思いますが、そういったことに対しては、私、聞いてる話ですと、市民の方々、期待をしていると。 百発百中の取り組みでできるなら、もう既に成功はしてますが、少ない予算の中で工夫をされて取り組んでいるということなので、今後も固定概念、取り込まないような視点でやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 それと、バリアフリーについてですが、公共の施設については、もちろん対応されるということですが、道の駅にしてもそうですが、回遊、市内に回遊するとなってくると、稼ぐ力は民間の事業者の方が稼がなければいけません。 そうなってくると、市内の事業者の方々のところもちょっとした工夫でバリアフリーといいますか、障害をお持ちの方もスムーズに行けるようになると思います。 なぜかと言いますと、この前、福井若手議員の会の方で、東海北陸バリアフリー交流会in福井というのがありました。 鯖江の方に車いすの方と一緒にメガネミュージアムと西山公園と道の駅、行ってまいりました。 もちろん規定は、ルールは決まっていて、その通りにされてはいるんですけれども、実際そういう方と行くと、ちょっとしたごみ箱の配置であったり、ハートフル駐車場の目印の看板の場所が悪いために、車から降りるときの電動スロープが出づらいとか、そういったこともあります。 民間の事業者の方、大きなお金を掛けて改修することは難しいかと思いますが、心遣いといいますか、せっかく国体もありました、元気大会もございましたので、実際、障害をお持ちの方とまちなかを見て回って、配慮できるまちというのも、一つ売りとなると思いますが、そういったことについて取り組みいただけるかどうかお聞かせください。 ○議長(山崎利昭君)  民生環境部長、坂井君。 ◎民生環境部長(坂井八千代君)  お答えいたします。 障害者の方のそういった取り組みについて進めているところでございます。 議員おっしゃられるとおり、なかなかハード整備っていいますと、ハードルが高い部分もございます。 ただ、県の方では、しあわせ元気国体ですとか、福井県共生社会条例の施行に合わせまして、民間施設のバリアフリー化の整備事業なども実施しておりまして、調べますと市内で3件の店舗の方ぐらいがご利用していたりもあります。 兼井議員ご出席されたような、そういった取り組みっていうのは、障害の方の理解を深めるのにとても有意義なものだと思います。 そのようなことをやはり市民や事業者の方に認識していただく、ちょっとした人的な手助けとか声掛けで、随分、障害の方への対応、高齢者の方への対応ができるっていうことを、まずは認識していくことが大切だっていう意識を持ちまして、事業者の方や市民の方への啓発を進めていきたいと思います。 ○議長(山崎利昭君)  兼井君。 ◆15番(兼井大君)  ぜひよろしくお願いします。 それと、稼ぐ力になってきますと、先ほども言いましたが、行政はお金もうけ、稼ぐことはできません。 民間の方々に頑張って稼いでいただくと、商工業はもちろん農業者の方々も大野の場合、非常に大きな役割を背負っていると思いますが、そう思いますと、民間の方々との信頼関係といいますか、そういったものは非常に大切になってくると思います。 今回、大野の公共施設を指定管理するとか、そういったもので市民の方々とも民間の方々とも協力をしていかなきゃいけません。 そういった場所に、そういう機会も今後、たくさん出てくると思いますが、ぜひ市長さんには女性の市長ということで、やはり大きな出費をするときには女性の方の方がというようなのが、差別ではなく、ごめんなさい、そういうのが一般的にあると思います。 どんどん遠慮しないで、庁内にいる女性の方々とも連携をして、大きな、本当に大きな女性という大きな武器を、言い方がちょっと失礼ですかね、大きな力を発揮していただけるような市政になっていただきたい、また来年度の予算編成していただきたいということを申し上げまして、今回、私の一般質問とさせていただきます。 ○議長(山崎利昭君)  以上で兼井 大君の質問を終結いたします。 会議の途中でありますが、暫時休憩いたします。  (午前11時35分 休憩) (午後1時00分 再開) ○議長(山崎利昭君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。 (3番 廣田憲徳君 質問席へ移動)
    ○議長(山崎利昭君)  次に、廣田憲徳君の質問を許します。 廣田君の質問は、一問一答方式で行います。 廣田君は、1項目目の質問を行ってください。 廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  清風会、廣田憲徳です。 今回も冒頭に少し、大野市の農業情勢の話をさせていただきたいと思います。 今年度、福井県のコメの作況指数につきましては101ということで、平年並みという報道がなされております。 しかし、大野市、コシヒカリに関しましては、網下、網の目を通して網から落ちた部分ですね、網下というコメがあるんですが、これが通年の1.5倍から2倍ぐらい出ているということで、こういった部分では減少傾向にあったのかなと思われます。 また、おくほまれに関しましては、反当たり10俵取るのを目標としているお米ですが、今年度は8俵から8.5俵程度ということで、若干の減少があったのかなと思われます。 また、ソバにつきましては、品質は大変良いものが今年は取れているそうです。 ですが、台風の影響、またアブラムシが大量発生した影響によりまして、3割程度の減となっております。 ここから、特産の作物になっていくんですが、サトイモに関しましては、7月下旬から8月いっぱい、干ばつの時期がありました。 特に山間部では、小粒化傾向といわれております。 L規格、2L規格というのが、これまでにないほど少ないとなっております。 1,100㌧の目標に対しまして、見込みとして800㌧から900㌧ということですので、2割強の減収が見込まれております。 ナスに関しましても、これは本当に台風の影響でナスが揺れて葉っぱ等、枝等に当たりまして、品質がだいぶん低下をしたと。 またそれによって、出荷ができなかったということもありまして、73㌧の目標のところを45㌧と、4割減になったと聞いております。 最後、ネギにつきましては、今年、白絹病という病気が大量発生いたしまして、ほ場によっては1本も収穫できなかったというようなほ場もあります。 また、干ばつによって収量が、水分によって野菜というのは重さが乗りますので、その水分が足りずにですね、規格がS、M規格というのが大量に出てしまい、収量減となっております。 こちらも3割ほどの減となる見込みのようです。 ですが、全般的に野菜の金額の方が、野菜単価の方が高かったので、収入面ではそこそこ、もうかってもいませんし、通年並みというような状況だったと思われます。 それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。 1項目目、越前おおのまるごと道の駅ビジョンについてお聞きしたい。 市長が考える越前おおのまるごと道の駅ビジョンとはどのようなものか、また大野版DMOやSDGsとの関連性をお聞かせください。 2点目、越前おおのまるごと道の駅ビジョンの担当部署と、これまでの取り組みについてお聞かせください。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君の1項目目の質問に対する理事者の答弁を求めます。 市長、石山君。 (市長 石山志保君 答弁席へ移動) ◎市長(石山志保君)  廣田議員のご質問にお答えします。 中部縦貫自動車道の県内全線開通により、北陸圏、中京圏、関西圏を結ぶ広域ネットワークが構築されることは、これらの圏域、特に中京圏を中心として、市内の農林業、商工業の商圏の拡大や観光客の増加など、人や物の流れが大きく変わり、地域経済を発展させる非常に大きなチャンスです。 越前おおのまるごと道の駅ビジョンは、中部縦貫自動車道の開通を見据えて、さまざまな地域資源を市民力、地域力で磨き上げ、まるごと道の駅の核となる重点道の駅「(仮称)結の故郷」を活用し、中部縦貫自動車道の利用者が市内を回遊したくなる越前おおののイメージを描いたものです。 生命の道、生活の道、希望の道である中部縦貫自動車道を虹色で表現し、そこから多くの車や人々が市内を行き交い、四季折々の大野の自然や景観地、食やイベントなどを巡っている一枚の絵は、本市が発展する姿が表現されており、わくわくした気持ちになります。 そしてこのイメージは、多くの市民の皆さまにも共感いただけるものと考えています。 中部縦貫自動車道の2022年度末までの開通を国に強く要望してきたことにより、先月着工しました新長野トンネルや下山トンネルの工事をはじめ、開通に向け着実に工事が進んでいます。 この光景を目にされた市民の皆さまは、中部縦貫自動車道を利用して、多くの車が行き来することの実現を、肌に感じていただけると思います。 私は、この大きなチャンスを生かし、地域資源の磨き上げと観光振興などに努め、中部縦貫自動車道の利用者の回遊性の向上を図り、本市の発展につなげていきたいと考えています。 一方で、中部縦貫自動車道の開通予定時期や、開通後も福井北ジャンクションから白鳥ジャンクションまでの区間が無料区間であること、多岐にわたる整備効果が市民の皆さまに十分伝わっていないのではないかと感じています。 これらを分かりやすく理解していただくため、現在、市が取り組んでいるプロジェクトなどを行動計画として取りまとめる大野市高速交通アクションプログラムを作成しているところです。 このプログラムでは、中部縦貫自動車道の開通目標年次を示し、それに向かった市の取り組みを具体的に示すことにより、市民の皆さまや事業者、企業など多くの方に、この大きなチャンスを確実に生かしていただけることを期待しています。 次に、大野版DMOやSDGsとの関連性についてお答えします。 DMOとは、地域の稼ぐ力を引き出すとともに、地域への誇りと愛着を醸成する観光地経営の視点に立った観光地域づくりのかじ取り役としての役割を果たす法人のことを指し、これまで全国に86の法人が観光庁の認定を受けています。 大野版DMOにつきましては、市内の観光関連事業者や団体で構成します検討委員会において、DMOの設立自体が必要かどうか、本市の観光の現状に対する対応など、委員会メンバーが自主的にテーマを設定して活発に議論が行われ、先月13日に大野市の観光業の可能性に関する提言書が提出されたところです。 この中では、民間が観光地経営の視点に立って営業活動と誘客に力を入れていくことが必要であり、そのかじ取り役となる新会社を民間出資により設立する方向性が示されました。 誘客や市内への回遊性向上など、観光地経営の視点に立って積極的に活動しようと意欲を持っていただいていることは、まるごと道の駅ビジョンの方向性に合致しているものと考えています。 ビジョンとSDGsの関係につきましては、ビジョンでは、中部縦貫自動車道の開通効果を地域経済の活性化につなげるため、重点道の駅を整備し、市内への回遊により持続的な発展につなげることを目標としていることから、SDGsの17の目標のうち、目標9の産業と技術革新の基盤をつくろうと、目標11の住み続けられるまちづくりを目指した取り組みと位置付けています。 そのほかのご質問につきましては、担当からお答えさせていただきます。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 (産経建設部長 朝日俊雄君 答弁席へ移  動) ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  私からは2点目、越前おおのまるごと道の駅ビジョンの担当部署とこれまでの取り組みについてお答えいたします。 越前おおのまるごと道の駅ビジョンは、第五次大野市総合計画で定めた将来像、ひかりかがやき、たくましく、心ふれあうまちの実現に向け、中部縦貫自動車道の県内全線開通を見据えて全国に誇ることができる、魅力ある越前おおのを実現するため、本市のさまざまな地域資源を市民力と地域力で磨き上げ、本市全体を道の駅と位置付け、ブランド情報発信や立ち寄り、観光周遊などの機能を有した道の駅を核として、中部縦貫自動車道の利用者が市内を回遊するイメージを描いたものであり、平成24年2月に策定しております。 策定当時は、本市の観光、商業、農業などの行政全体にわたるビジョンであったことから、企画担当部署であった行政戦略課が担当しておりましたが、平成27年1月にビジョンの核となる施設として国の重点道の駅に選定されたことから、担当課である幹線道路課道の駅推進室がビジョンの担当部署となっております。 なおビジョンに沿った事業の推進に当たりましては、情報発信や防災、農業、商工業、観光分野など、各施策との結び付きが深いことから、これまでも関係部署と連携を図りながら進めており、本年度からは関係部局で構成する道の駅庁内推進会議を設け、連携を密に全庁体制で取り組んでおります。 また、11月から用地対策課に道の駅整備グループを設け、より一層の事業推進に向け、体制強化を図ったところでございます。 これまでの取り組みについて申し上げますと、ビジョンではその実現のため、三つの視点を推進することとしております。 1点目は、地域資源の総ブランド化と磨き上げであります。 平成24年度に越前おおのブランド戦略を策定し、本市全体のイメージを市の内外に強く打ち出すブランドキャッチコピーを結の故郷越前おおのと定め、本戦略に沿って地域資源の磨き上げと魅力の発信に取り組んでおります。 越前おおの観光戦略ビジョンや越前おおの型 食・農業・農村ビジョンなどに位置付けられた各施策を推進するとともに、結の故郷づくり交付金や結の故郷越前おおの元気創造事業などによる市民力と地域力も活用し、人、歴史、文化、伝統、自然環境、食など本市が誇る魅力ある資源の全てを越前おおのブランドとして磨き上げるとともに、市内外への情報発信に努めているところであります。 2点目は、中部縦貫自動車道の利用者を市内へ引き込むための情報提供と回遊性の向上であります。 中部縦貫自動車道の全線供用開始に向け、これまでも北陸、関西、中京方面などのイベントや出向宣伝で本市の観光情報などのPRを図ってまいりました。 また、回遊性につきましては、市内を回遊する動機付けの一つとして、体験観光が挙げられることから、本年度より越前おおのの魅力あるさまざまな地域資源を磨き上げ、それらを体感することができる体験観光メニューを開発する事業者を支援しており、本年度中に100の観光体験メニューの開発を目指しているところであります。 今後もレンタサイクルの活用なども含め、回遊の仕組みの検討を進めてまいります。 3点目は、まるごと道の駅の核となる施設の整備であります。 大野市重点道の駅「(仮称)結の故郷」計画協議会を設け、道路管理、防災、地域振興の三つのワーキンググループなどでの議論を踏まえ、平成28年6月に重点道の駅の全体計画を策定いたしました。 平成29年度には指定管理予定者を選定し、設計段階から指定管理予定者が持つノウハウ、経営能力の活用などを図るとともに、企画、運営などにつきまして、現在も協議を進めているところであります。 さらに国や県などの関係機関とも協議を行うなど手続きを進め、本年5月には用地取得を完了し、現在は建物の建築工事の詳細設計を進めております。 また、本道の駅の魅力の一つとして農林産物や特産品などの直売施設を設けることとしており、商品を安定的に供給するため、大野市道の駅産直の会を設立することとし、その組織化に向け、指定管理予定者や関係団体などと連携し、進めているところであります。 今後も観光情報発信や運営方法などについて協議していくこととしており、中部縦貫自動車道の県内全線開通のチャンスを最大限生かし、稼ぐ力の向上につなげられる施設となるよう、引き続き指定管理予定者や関係機関、団体と連携して取り組んでまいります ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  では、再質問させていただきたいと思います。 市長が提案理由の中で、中部縦貫自動車道の県内全線開通を最大のチャンスと捉え、事業の選択と構築を徹底し、事業の重点化を図るとおっしゃっております。 ここでいうこの道の駅ビジョン、越前おおのまるごと道の駅ビジョンについては、この重点化される事業の一部と考えてよろしいでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  市長、石山君。 ◎市長(石山志保君)  現在、来年度の当初予算編成につきましては、議論、これから作業等を詰めていく段階でおりますので、確定的なことはまだ申し上げるというのは難しいんですけれども、私、このチャンスを生かすっていうところは大いに重きを置いてやりたいと考えているところではございます。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  そこで1点お聞きしたいんですが、これ担当部署が27年1月より幹線道路課道の駅推進室ということになっております。 私たち、散々ソフト面については、部署を一つ設けるなり、何なりして対応していただきたいということを4年間、言ってきたかと思うんですが、そういった部分では、事業の選択と構築ということで、この専属部署をつくられるおつもりというのはありますでしょうか。 専門部署ですね。 ○議長(山崎利昭君)  副市長、田中君。 ◎副市長(田中雄一郎君)  お答えいたします。 11月にですね、今まで道の駅、課の中にありました道の駅推進室ですね、そちらの方からハード分、逆にハードの部分についてはですね、整備室ということで、そちらの方を逆に外してですね、整備とソフトの二つの所管室でですね、つかさどるようになりまして、そこでですね、今、道の駅推進室、ソフトの分を所管する方ですけれども、そちらの方の体制が充実を図ることができたと考えております。 そちらの方で所管をして、今後、ソフトに取り組んでいきますし、それにつきましても申し上げたと思いますけれども、全庁体制でそういった道の駅の推進について、庁内の集まりを作りまして、そちらの方で定期的にそれぞれ課題を出し合いながら進めていくというところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  これ幹線道路課というよりは、商工とか農林と関係が深い部分だと思うんですね、ソフト面。 なぜこの幹線道路課に置かないといけないのかが一つ分からないのと、またこの幹線道路課道の駅推進室においては、越前おおのまるごと道の駅ビジョンに対するアクションプラン的なもの、工程表的なもの等で管理をするような仕組みというのはあるんでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  再質問にお答えいたします。 ソフト関係ということで、これまでも産経建設部並びに企画総務部、政策局、それぞれ部局を超えて、庁内推進会議を定例的に、副市長が申し上げましたけれど、やっております。 基本的にはそれぞれ周遊とか、あと産直ですね、直売所、それぞれ担当課がございますけれど、基本的にまとめるのは道の駅推進室と。 作るところも道の駅推進室が作るということでございますので、取りまとめるのが道の駅推進室で、関係課と協力してやって取り組んでございます。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  ちょっと時間もないので最後にしたいんですが、やはり全庁的、全庁的って言われますけど、どこが責任部署なのかさっぱり分からないんですね。 またもう一つ言いますと、まるごと道の駅ビジョン、何の事業が動いているのかもあまり分からないような状況だと思うんですね。 これ正直、庁舎内の職員ですね、この越前おおのまるごと道の駅ビジョンの担当部署はどこですかって言っても、どこって言えないですよ。 こういうことは、あってはいけないと思うんですね。 これから重点化する事業だということもあるので、ちゃんと担当部署を明確にして、明確にすることによってこの責任部署っていうのがしっかりすると思いますので、その辺は今後の予算編成、また事業の選択と構築っていう部分では、部内の編成とかも含めてですね、ぜひ考えていただければなと思います。 これで1項目目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君は、引き続き2項目目の質問を行ってください。 廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  小中学校の再編計画の見直しについてお聞きします。 阪谷地区、乾側地区、富田地区の陳情や要望に対する取り組み状況についてお聞かせください。 喫緊の課題であるスポーツ、文化活動の維持や複式学級の増加などの対策についてお聞かせください。 3点目、幼児教育を含め、子どもたちの教育環境の現状と今後の推察についてお聞かせください。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君の2項目目の質問に対する理事者の答弁を求めます。 教育委員会事務局長、山田君。 (教育委員会事務局長 山田靖子君 答弁  席へ移動) ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  私からは、1点目の陳情や要望に対する取組み状況についてお答えいたします。 各地区の陳情や要望につきましては、平成28年11月に、阪谷地区区長会より小中学校の再編を着実に進めることを求める陳情が、平成29年7月に、乾側地区小学生以下の保護者及び乾側地区区長会より乾側地区の小中学校校区再編に関する要望書が、平成29年8月に富田地区区長会より富田地区の小中学校に関する要望書が、教育委員会に提出されております。 教育委員会では、陳情書や要望書を受けた後、各地区区長会へ出向き、学校再編の進め方などについて意見交換を行い、その後、阪谷地区では平成29年12月に阪谷地区学校再編推進協議会が、乾側地区では平成29年11月に乾側地区学校再編協議会が、地区主体で設立されております。 富田地区におきましては、学校再編に係る組織はまだ設立されていない状況となっております。 各協議会の取り組み状況につきましては、阪谷地区学校再編推進協議会では、平成29年1月に策定しました学校再編計画の目標年度に向け、スクールバスのルートや校舎の跡地活用などについて検討を行うこととし、本年2月に第2回、6月に第3回の協議会が開催されております。 しかし、それ以降は市長の交代もあり、阪谷地区学校再編推進協議会における検討は進んでいない状況となっております。 次に、乾側地区学校再編協議会では、平成31年4月をめどに小学校は下庄小学校の校区へ、中学校は陽明中学校の校区へ先行再編するために、スクールバスのルートや制服、体操服の助成などについて検討を行っておりました。 しかし、乾側地区学校再編協議会におきましても阪谷地区同様、現在、検討は進んでいない状況となっております。 このような状況の中、教育委員会では学校再編見直しの本格的な取り組みを来年4月以降と考えており、まずは1月から順次、各地区区長会へ出向いて、ご相談させていただきたいと考えております。 地区ごとに協議会を設けて意見を聞くことにつきましても、その中で検討してまいりたいと考えております。 今後は、教育委員会で再編計画見直しの具体的な内容やスケジュールを検討し、学校再編について各地区の方々、小中学校や幼稚園・保育園の保護者、未就学児の保護者など、多くの方々からご意見をお聞きし、慎重に、丁寧に、そして着実に進めていくこととしております。 ○議長(山崎利昭君)  教育総務課長、横田君。 (教育総務課長 横田晃弘君 答弁席へ移動) ◎教育総務課長(横田晃弘君)  私からは、2点目、スポーツ、文化活動の維持や複式学級の増加等の対策について、3点目、幼児教育を含めた子どもの教育環境の現状と今後の推察についてお答えいたします。 まず2点目のスポーツ活動については、ご指摘のとおり、生徒数の減少に加えて、地域クラブへの参加者が増えたことにより、中学校の部活動では単独でのチーム編成が難しい状況にあります。 そこで、現在、生徒や保護者の願いを受け入れながら、学校間の連携による合同チームを編成し、競技力の向上や社会性を培っています。 しかし、団体競技のチーム編成が成り立ちにくい状況については、喫緊の課題であると捉え、県教育委員会や中体連などの関係機関との連携を図りながら、対策を講じなければならないと考えております。 文化活動につきましては、結の故郷ふるさと芸能発表会や地域と進める体験事業等の成果を受け、児童・生徒が居住する地域の文化活動に参加することで、ふるさと大野に誇りと愛着を持てる子を育んでいきます。 次に、複式学級についてでありますが、今後しばらくは、複式の学級数は増えませんが、学級内の児童数が減少しており、ごく少人数の中での学力向上に向けた指導法の在り方が課題となっています。 そこで、学校訪問等により教育委員会と学校が連携しながら、個々の能力を高める学習指導の改善に取り組んでおります。 続いて、3点目の幼児教育を含めた子どもの教育環境の現状と今後の推察についてお答えいたします。 現在、民間保育園が認定こども園への移行を進めており、平成30年度までに誓念寺保育園、誓念寺中野保育園、いなやま保育園が認定こども園に移行し、新たにいなほこども園が認定こども園として新設されました。 今後、さらに5園が移行する予定とお聞きしております。 また、市では今後の就学前児童への教育、保育の提供について、平成31年度中に策定する第2期大野市子ども・子育て支援事業計画の中で検討していく予定です。 次に、幼児教育を含めた子どもの教育環境についてでありますが、現在、保護者は家から近い保育園を選ぶだけでなく、保育方針や保護者の勤務地に近いことなども選ぶ理由となっています。 そのため、園で一緒だった子どもたちが別々の小学校に入学するということは少なくありません。 そこで、本市では小学校区ごとに保育士と教員による保幼小の連携推進会議を開催し、校区ごとに工夫して定期的な交流活動を計画しています。 例えば園児と1年生が体育館で一緒に遊んだり、サツマイモ掘りをしたりしています。 また1月には、実際に園児が入学する学校の見学会を実施し、1年生の児童から学校生活の様子を紹介してもらったり、授業を体験したりしています。 これらの保幼小連携が小1プロブレムの解消を図るとともに、小学校での学校生活がスムーズに移行できることにつながっています。 さらに保幼小と中学校をつなぐことで、15年間の一貫した教育環境を整えているところでございます。 また、10年後、20年後の教育環境につきましては、児童・生徒数のさらなる減少による弊害が考えられます。 このことからも、学校再編は喫緊の課題であると考えているところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  では、2項目目について何点か再質問させていただきます。 まず1点目に関係してくると思うんですが、来年1月から、まずは区長会から話をされていくんだと思うんですが、何の資料も持たずにいきなり話し合いをしても進んでいかないかと思うんですね。 よくほかの市町村等で見られるのが、事前に何らかのアンケートを取って、これは多いパターンですと、児童、学生さんのいる親御さん、それと地域の方、後は学校の先生、学校の先生からアンケートを取っているところは非常に多いです。 そういったところからのアンケート、アンケート項目もしっかり定めないといけないとは思うんですが、そういったものを取って、それから話し合いに入るというのも一つの手法かと思うんですが、そういった点はいかがでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  教育長、久保君。 ◎教育長(久保俊岳君)  お答えいたします。 まず本格的な取り組みは、新年度に入った4月以降と考えております。 そこで、1月からの区長会さま等への訪問につきましては、私、この職に就かせていただいて日が浅いこともございまして、ごあいさつ、あるいは顔合わせ程度というふうに考えております。 また、お伺いするのも定例の区長連合会の会議の時間を少し頂いて、少々意見交換をさせていただきたいなと。 そして4月から具体的に取り組みをさせていただきたいというようなことで、ごあいさつをさせていただきたいと思っております。 そしてまた、議員ご指摘のアンケートとかいうデーターにつきましても、今、教育委員会の方でそのスケジュール、あるいは手法等で検討はしておりますけれども、私の基本的な考え方としましては、やはり大野市全市的に一丸となってですね、この問題に取り組んでまいりたいと思ってますので、大野市全体の皆さんが集まるようなことであったり、あるいは地区、地区にはそれぞれの事情もございますので地区、そしてまた個人の意見をどういうふうにお聞きするかという3段構えの形で進めるような思いを持っております。 以上でございます。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  実際、私、アンケートの集計結果なんかを見ていて、いいなと思うのは、客観的に数字で見れるんですよね。 どうしてもこの再編問題っていうのは、賛成、反対、どちらでもないですとか、いろいろなご意見があって、これを客観的に見れるっていう部分ではひとついいかなと思うので、また、県内でも敦賀市さんですとか、小浜市さんなんかはアンケートを取ってらっしゃいますので、そういった所も一応見て、検討されていただきたいなと思います。 続いて、この喫緊の課題であるスポーツ、文化活動という部分では、私もう一つ取り残されていると思うのが、そもそもその合同チームもつくれないという問題があるということも忘れないでいただきたいんですね。 まだ合同チームをつくれている方はいいんですよ。 先生がいなくて、もう部活すらつくれないという状況、これは本当に市民だけでは解決できない部分なんですね。 まだ再編までに期間がありますが、ここを何とか考えていただきたいと思うんですが、これも何回かお願いして一緒に相談させていただいていても、なかなか解決策が出ない部分なので、ここの対応っていうのはいかがでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  教育長、久保君。 ◎教育長(久保俊岳君)  ご指摘のとおり、部活動自体が成り立たないという現状もあることは承知をしています。 これは部活動もですが、中学校の場合でしたら、教科が全教科、教員がそろわないなどと、学校の規模を小さくなればなるほど、そういう課題が出ていることは確かでございます。 それで今、ご質問の部活動に限って言えば、これはもう県教委の方も非常に危機感を持っていますし、われわれ教育長会でもそのような話題は当然出てきます。 そういったときに、合同チームをつくるか、あるいはその学校の規模に応じた部活の数に削減するか。 これはもう、どちらかを選択せざるを得ないような今の状況かなと思っております。 もちろん合同チームをつくって上位大会に出ていくということになると、中学校体育連盟が全国組織までありますので、そこの兼ね合いもございますし、今、県教委も一緒になって取り組みを進めようとしているところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  ぜひご尽力いただきまして、多くの児童・生徒が自分のやりたい部活等ができる環境をつくっていただきたいと思います。 あと最後、子どもたちの教育環境という部分では、少子化に伴って今後のですね、各小学校の児童・生徒数ですとか、また保育園、こども園等の生徒数等もですね、実際に1月以降に各地区で協議される、各地区へ行ってですね、各地区の現状、大野市全体じゃなくてですね、各地区の現状というのもお伝えしていただきながら、小中学校再編計画の見直しについて協議を行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 これで2項目目を終わらせていただきます。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君は、引き続き3項目目の質問を行ってください。 廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  最後、3項目目の質問をさせていただきます。 第67回福井県消防操法大会にて、ポンプ車操法の部1位2分団、小型ポンプ操法の部3位8分団。 第26回全国消防操法大会では、ポンプ車操法の部で、2分団が県内で初めて入賞し、優良賞を獲得し活躍されたこの消防団についてお聞きします。 1点目、報酬及び出場手当の支給状況についてお聞かせください。 2点目、操法大会出場に係る選手や団員、消防職員の参加状況や分団に係る経費についてお聞かせください。 3点目、少子化・人口減少時代における消防団の課題についてお聞かせください。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君の3項目目の質問に対する理事者の答弁を求めます。 消防長、松本君。 (消防長 松本耕治君 答弁席へ移動) ◎消防長(松本耕治君)  廣田議員のご質問にお答えいたします。 まず1点目の報酬及び出場手当の支給状況についてでございますが、消防団員の報酬及び出場手当につきましては、大野市消防団員の定員、任免、服務、報酬等に関する条例に基づき支給しているところでございます。 報酬につきましては、消防団員の階級ごとに一定額が定められており、平成29年度におきましては、実員475人分として総額1,076万3,000円を支給させていただいております。 また、出場手当につきましては、実災害や訓練、火災予防広報などに従事した場合、1出場当たり2,500円を費用弁償として支給するもので、平成29年度におきましては、延べ4,897人分として総額1,224万2,500円を支給させていただいております。 次に、2点目の操法大会出場に係る選手や団員、消防職員の出場状況や分団に係る経費についてお答えいたします。 まず県大会出場に係ります経費といたしまして、出場手当、消耗品、食料費、消防ホースなどの備品購入費を予算計上し、支給させていただいております。 出場手当につきましては、分団ごとにサポートしていただく団員を含めた14人が40日間の訓練を実施するものとして、延べ560人分を支給させていただいております。 なお、本年出場した全国大会におきましても、同様の取り扱いをさせていただいております。 職員の出場状況につきましては、操法指導員として、それぞれの分団ごとに4人ないし5人が指導に当たっております。 次に、3点目の少子化・人口減少時代における消防団の課題についてお答えいたします。 今後の人口減少時代の到来や高齢化の進展が懸念される中、消防の総力をもって的確に消防活動を展開するためには、いかに消防力を維持、強化していくかが喫緊の最重要課題であると考えております。 特に消防団活動におきましては、火災出場のほか、地震や風水害等の災害が発生した際に、いち早く被災者の救出、救助や住民の避難支援に当たらなければならず、多くの局面におきまして、地域防災力の中核的な役割を果たしていただいておりますが、団員の高齢化が進む中、団員の確保は厳しい状況が予想されますことから、消防団の再編も視野に入れながら今後の検討課題として捉えているところでございます。 さらに就業形態の変化により、被雇用者の増加とともに、管外への勤務者が増加している現状から、災害時における初動対応の遅れや消防車両の維持管理におきましても直面する課題であり、地域防災力の低下を招く事態につながることを危惧しております。 当消防本部といたしましては、これらの諸課題に対応するため、本年4月1日に大野市消防団活性化推進委員会を設置し、各分団から推薦された団員を委員として、活動環境の整備や処遇改善の在り方、さらには消防団協力事業所に対する支援策の拡充など、議論を重ねながら持続可能な消防団づくりに取り組んでいるところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  最近、新聞紙面等でちょっと団員の出場手当、出場報酬の使われ方が問われている部分がありました。 新聞であったのが岡山市の消防団員約4,600人のうち348人に、平成27年から28年度の活動実績がないのに報酬が振り込まれたと。 幽霊団員と呼ばれている部分ですが、こういった部分というのは、大野市においては発生しているんでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  消防長、松本君。 ◎消防長(松本耕治君)  廣田議員の再質問にお答えいたします。 今ほど全国的に問題となっております幽霊団員というようなことでございますが、議員ご指摘の件につきましては、大野市消防団員の定員、任免、服務、報酬等に関する条例においてもですね、分限処分として勤務実績が良くない団員が対象であるということで認識をしております。 そういった中で、現在、勤務実績の良くない団員というのは、存在をしていないという認識を持っておりますが、この件については職務報酬に関わることでございますので、日ごろから、団長から各分団幹部に対しましてもいろいろと周知徹底し、対応を図っているところでございます。 当消防本部といたしましても、情報共有をしっかりとしてですね、対処してまいりたいと今後も考えております。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  この岡山市の幽霊団員が発生する理由というのは、個人に報酬を支払うところを団で集めて、団で活動費として使っていると。 それで幽霊団員がいる方が団に対して収入が増えるのでというような、いい仕組みを悪く利用されて発生してきているんだと思うんですが、大野市の消防団に関しても、現時点では個人支給の部分も若干あるらしいですが、その後は団によって個人に支払われたり、団で活用されたり、いろいろなパターンがあるとお聞きしておりますが、こういった部分の改善っていうのは、決算特別委員会等でも言わせていただいたんですが、今後、どのような取り組みをされていくんでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  消防長、松本君。 ◎消防長(松本耕治君)  再質問にお答えをいたします。 現在の支給方法につきましては、団長及び副団長の幹部、それから女性消防団員に対しまして個人支給をしております。 その他の団員につきましては、受領につきまして入団時ですね、委任状をいただきまして、了承の上、分団ごとに一括して分団口座へ支給しているという状況でございます。 議員ご指摘がございました一昨年のですね、決算特別委員会でのご指摘を受けまして、各分団の収支決算等について、全ての団員に周知をしていただくように各分団長に通知をさせていただいて、その後、適正にですね、執行されているものと認識をしておりますが、ただ、全国的にもですね、ご指摘のとおり一括支給に関しては、これは問題点もいろいろと生じているということがございますので、それと併せて国からもですね、直接本人に支給されることを前提に、このことについては適切な支給を行うよう助言もされております。 こうしたことから、全ての団員にですね、今後、個人支給をするような形で現在、鋭意検討しているところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  実際にこの消防訓練、操法大会に向けての訓練に関しては、4月ごろから始まって、県大会ですと4、5、6、7の4カ月間ですか。 今回、全国大会があった部分については、半年ぐらい訓練をされていると。 しかも1出場当たり2,500円、予算的には40日分ということなので、日数的にも少ないですし、単価的にも、単価でいいますと国が定めています消防団員の地方交付税基準額と大野市との支給額というのに差があるわけなんですが、こういった部分というのは今後、予算の関連もありますが、こういった部分の見直しというのは行われていくんでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  消防長、松本君。 ◎消防長(松本耕治君)  再質問にお答えいたします。 まず操法大会でございますけど、県大会、全国大会、共にですね、大会前2カ月前から訓練を実施する期間を設けております。 その間の中にはですね、当然、土曜、日曜休みも挟んでおりますので、実質40日間での計上ということで予算計上をさせていただいて、執り行っております。 それから2点目でございますが、国が定めています消防団員の地方交付税基準額についてでございますが、これについては平成25年12月に施行されまして、消防団活動の充実強化のための施策として、消防団員の処遇改善が明記されております。 そういった中で地方交付税算入額として、年額報酬をそれぞれ決めておりますが、出場手当につきましては1回当たり7,000円ということで、額が若干低い状況になっておりますし、報酬につきましては、部長以下がちょっと低い状況にございます。 これについては、平成23年度にですね、出場手当、それから平成28年度に報酬をそれぞれ引き上げさせていただきまして、現在に至っておりますが、今後については他の市町の状況等も踏まえて、県内の動向、あるいは社会情勢の変化等も見まして、検討課題として受け止めさせていただきたいと思います。 ○議長(山崎利昭君)  廣田君。 ◆3番(廣田憲徳君)  ちょっと言い方は悪いかもしれませんが、これまでですね、一体、出場報酬ですとか、報酬が幾ら入ってるのか分からないっていう団員も少なからずはいたと思うんですね。 また今後、出場報酬、特に出場報酬ですね、どうしても出場されると2、3時間、時間を取られて半日、会社を休むなり又は下手すると1日会社を休む中で、2,500円の出場報酬っていうのはどうなのかっていうのも今後、考えていかないといけないと思うんですね。 最低賃金、どんどんどんどん上がっていきますので、それに見合った上げ方をしないといけないのか、今だと800円にしても3時間の活動分しかないような状況ですし、800円の時給の方が働いているかどうかっていうのも別にしてですね、出場報酬等についても見直しを行っていかないと、今後の消防団の維持っていうのは難しいのかなと思いますので、財政面で厳しいところはあるとは思いますが、検討課題の一つとしていただきたいと思いますし、また消防団のご家族の方に関しても、この操法訓練等で並々ならないご努力をいただいていると思いますので、そういった部分にも話をぜひ聞いていただいてですね、ユニフォームをもう一着支給していただくとか、洗濯等大変だと思いますので、そういった話も聞いていただきながら、今後も持続可能な消防団の維持というのを行っていただきたいと思います。 それでは、一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(山崎利昭君)  以上で廣田憲徳君の質問を終結いたします。 (18番 榮 正夫君 質問席へ移動) ○議長(山崎利昭君)  次に、榮 正夫君の質問を許します。 榮君の質問は、一問一答方式で行います。 榮君は、1項目目の質問を行ってください。 ◆18番(榮正夫君)  日本共産党の榮 正夫です。 一般質問を行います。 まず最初の質問ですが、学校教育審議会議事録公開訴訟をめぐってと題して、学校教育審議会議事録公開訴訟は、11月14日、公開せよとの判決が出ました。 非公開を表明してきた教育委員会は、26日に公開を決定しました。 この決定は、評価できるものであります。 が、本来、不服審査会の答申を尊重していれば、訴訟に至らなかった問題でもあるわけです。 その辺に対する教育委員会の責任と受け止めが聞こえないんですが、その点での教育委員会としてのどのような教訓を引き出されたのかをまず質問します。 二つ目は、今後の課題、その認識についてと題しましたが、情報公開請求者に対しては公開すると決めたが、一般住民に対しては、教育委員会は大野市小中学校再編計画の説明を行い、強引に検討協議会から推進協議会に変更を図り、暗礁に乗り上げたのは、周知の事実ですが、その責任と反省をどのようにされるのか質問するものです。 三つ目は、情報公開制度を通じての情報開示請求に対する7条5を適応するなどの情報提供を隠蔽(いんぺい)する体質は、市民に対するだけではなく、市民の負託を受けた議会に対しても、委員会に対してさえ、これまでの審議は、説明だけでお願いできたなどと審議にまで及んでいる。 真相の隠蔽体質は、この際、改めるべきだと思いますが、以上の3点についてまず質問します。 ○議長(山崎利昭君)  榮君の1項目目の質問に対する理事者の答弁を求めます。 教育委員会事務局長、山田君。 (教育委員会事務局長 山田靖子君 答弁  席へ移動) ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  栄議員のご質問にお答えいたします。 初めに、1点目の判決についてお答えいたします。 行政文書部分開示決定処分取消等請求事件は、平成26年6月5日から平成27年12月17日までの間に、計12回開催されました学校教育審議会の議事録の公開をめぐる訴訟であります。 平成28年2月に、市内の2人の方よりこの議事録の公開請求がなされました。 教育委員会では、審議会の委員の皆さまに自由闊達(かったつ)な議論をしていただくため、当初から会議を非公開とし、議事録についても事務連絡など、一部のみの開示といたしました。 その処分について不服申し立てが提出され、大野市情報公開・個人情報保護審査会に諮問し、公開するよう答申を受けました。 しかしながら、教育委員会においては委員が特定され、誹謗(ひぼう)中傷されることを危惧し、開示しなかったことから、非開示部分を開示するよう原告2人の方が福井地方裁判所に提訴したものであります。 これまで平成29年7月5日から平成30年8月8日まで計9回の口頭弁論が行われ、平成30年11月14日に判決が言い渡されました。 判決は、学校教育審議会の出席委員や発言者の氏名、職名及び印影並びに第三者の氏名部分を除き、開示を求めるものでありました。 この判決を受けて、平成30年11月26日に開催しました定例教育委員会で、判決に従い議事録を開示することといたしました。 今回の裁判において、教育委員会では、議事録の公開について、情報公開条例第7条第5号に規定する、公にすることにより率直な意見交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれる恐れがあり、適正な意思決定手続きを確保するため、非開示としたものであると主張してまいりました。 具体的には、一つ目として、議事録が公開される場合、以後、同様の議論の内容において委員がいわれなき非難をされる恐れや、それを恐れて率直な意見交換ができなくなったり、また審議会の中立性に支障を及ぼす恐れもあると考えられるからであります。 特に大野市のような人間関係の濃密さなどの影響を受ける小規模の自治体においては、このような点を特に懸念すべきで、このことは審議会の答申がなされた後も同様であると考えられます。 二つ目として、審議会の議事録が公開されることとなれば、以後、専門委員への就任を拒否するなどして、行政での審議会等の設置、運営に支障が出る恐れもあるということであります。 しかしながら、このような教育委員会の主張に対し、判決では「小中学校再編計画が既に策定されていることなどにより、再編計画の策定や学校教育審議会の議論に支障を生じるものとは言えない。また今日まで審議会委員に対し、再編計画を理由とした誹謗中傷が行われたと認めるに足りる証拠もないことから、いまだ抽象的なものにとどまる。小規模の自治体であることを踏まえても左右されるものではない」とされました。 さらに「個人を特定できる情報を除けば率直な意見交換に支障が生じたり、意思決定の中立性が不当に損なわれたりする具体的な恐れが生じるとは認められない」ということで、「開示による利益をしん酌してもなお開示によってもたらされる支障が重大であるとまでは言えない」とのことでありました。 基本的に情報は公開が前提でありますが、本事案は大野市という小規模の自治体では、個人情報を伏せても発言内容から個人が特定され得るという特殊性を考慮して、議事録の個人情報以外の部分も非公開という対応を取りましたが、裁判の結果を受けて、司法の判断に従うことといたしました。 次に、2点目の今後の課題とその認識についてお答えいたします。 今後の課題につきましては、会議の透明性の確保と自由闊達(かったつ)な議論をどう図っていくのか、十分に検討する必要があると考えております。 次に、3点目の情報公開制度に対する考え方についてお答えいたします。 教育委員会といたしましては、情報公開条例の趣旨に鑑み、市民参加の開かれた市政の推進を図り、市民の市政に対する理解と信頼を深め、市民の知る権利に資するよう努めてまいりたいと考えております。 (18番 榮 正夫君より「隠蔽(いんぺい)体質については」の声あり) ○議長(山崎利昭君)  答弁した。 榮さん、再質問してください。 ◆18番(榮正夫君)  隠蔽(いんぺい)体質についても質問通告をちゃんとしてあるんですが、何で答弁ないの。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  榮議員の再質問にお答えいたします。 そういった言葉では上げておりませんが、3点目といたしましてお答えしますということで、教育委員会といたしましては、情報公開条例の趣旨に鑑み、市民参加の開かれた市政の推進を図り、市民の市政に対する理解と信頼を深め、市民の知る権利に資するよう努めてまいりたいと考えておりますというのが答弁でございます。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  質問通告をちゃんと出してあるんだから、その三つに対してちゃんと答弁せなあかんわね。 二つ目までしか答弁してないでしょ。 混ぜて答弁するっていうのは、そんな面白い話はないやろうね。 三つに分けてあるんだから。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務・・・・・・ (18番 榮 正夫君より「議長」と呼ぶ声あり) ○議長(山崎利昭君)  はい、どうぞ。 ◆18番(榮正夫君)  それなら、もう分かったが、隠蔽体質についての反省はどうしたんかって聞いてるんです。 こんなのやってきますと、あなたが答弁されたのは、裁判所が言っている答弁ですから。 しかしそれと同じことは、私、本会議でも申し上げてましたけども、個人情報保護法の審査会でも同じ指摘がされたんじゃないんですか、教育委員会に対して。 それを教育委員会は、あえて不開示にしたわけでしょ。 それについて裁判所は、今度は決定を出したわけですけど、そういうことについての反省はどうなのかっていうことを聞いている。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  榮議員の再質問にお答えいたします。 判決文の中にもございますとおり、この情報公開条例第7条第5号の該当性につきましては、個別具体的に判断されるべきものと思っております。 教育委員会は、情報公開・個人情報保護審査会におきまして、そういった開示するようにという決定をいただきましたけれども、それをさらに大野市という人間関係の濃密な自治体の特殊性ということをさらに訴えて、司法に判断を委ねたわけでございます。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  司法に判断を委ねたんじゃないですよ。 却下したんですよ。 教育委員会は、市民の意向を却下したんでしょ。 開示してほしいという市民の訴えを。 そして審査会が、保護審査会はちゃんと開示しないとあかんと言ったんでしょ。 それをまた却下したんでしょ。 だからその司法に委ねたわけではないです、教育委員会が。 それは違うでしょ。 違うんですか、教育長どうですか。 ○議長(山崎利昭君)  教育長、久保君。 ◎教育長(久保俊岳君)  お答えします。 審査会の方からそういうふうに答申が出ているわけですけれども、やはり大野市としましては、第1回の審議会でですね、非公開というふうに委員さまと確認をしていますので、そのことを守らせていただいたということでございます。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  だから教育長が言われるのは、それは分かりますって。 ただ、教育委員会としてね、教育委員会として不開示を決定したわけですから。 それを今度は、裁判所が開示せなあかんて言ったから、教育委員会はそれに従うというように、この間の26日には決められたわけですけど、前にはあかんて言ったのを、今度は裁判所が言ったで、いいって言っただけなんか、それなら。 裁判所の判決をどう受け止めてるんかっていうのを、私はお聞きしてるんですよ。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  今回の判決を受けまして、司法の判断に従い対処していきたいと考えております。 ○議長(山崎利昭君)  榮議員。 ◆18番(榮正夫君)  そうしますとね、これから教育委員会が不開示を決定した場合に、市民は絶えず訴訟をもってその扉を開かないとできないということですか。 そういう答弁になりますよ。 ○議長(山崎利昭君)  教育長、久保君。 ◎教育長(久保俊岳君)  お答えします。 市民の皆さまと一緒に進むというのが基本的な考えでございますので、先ほども局長、答弁しましたように、この7条5号というのは、個別に具体的に判断しなければならないという案件ですので、非常に微妙なところが含まれていると思います。 ですから、今おっしゃるような、もう開示しないとか、するとかっていうような一括したお話ではなくて、一つ一つその事象、事象で前向きに対応していきたいと思ってます。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  しかし、基本的には、情報公開条例は公開を原則にしているわけでしょ。 ですから、非公開にするっていうことは、よほどのことがなければできないはずです。 しかし、今度の場合は、いとも簡単に非公開にしているでしょ。 その理由は、学校教育審議会の審議に当たって、これは非公開にしましょうっていう申し合わせがあったから、ね、だからそれを非公開にしたんだっていうことを一生懸命教育委員会が守ってきたんだっていうのが、今までの流れの答弁でしょ。 そうしますとね、審議会の在り方から問題だし、それからそれをつかさどっていた教育委員会は、審議会の言いなりになるんですね。 審議会に対しては、本来は教育委員会が学校教育審議会に対して答申を依頼したんですよ。 そしたら、その答申がもう出たわけですから、答申が出た裏付けは何かっていうことは、当然、市民は知る権利があります。 そういうことを保障しようとしないそれを、私は隠蔽(いんぺい)体質だって言ってるんですけれども、その点はどうですか、市長。 ○議長(山崎利昭君)  市長、石山君。 ◎市長(石山志保君)  今までの教育委員会関係者の方の答弁と重なる部分があるかと思いますけれども、先ほど来から問題になっているというか、話題にしていただいているのは、大野市情報公開条例第7条第5号に関することだと思います。 もちろんその大前提としまして、情報は基本的には公開だというところは、もちろん私も承知しております。 そのとおりやっぱり進めていくべきだと思いますし、ここの中で基本的にというところになりますと、個人情報保護法もある中で、個人情報については、みだりに公示するものではないっていうところが基本的にの部分だと捉えております。 それから、そこからが繰り返しになりますけれども、1件1件の該当性、先ほどの第7条第5号の該当性につきましては、その案件、案件ごとの扱いになってまいりますので、その事案、会議の内容、そうしたものと照らし合わせて、1件1件、その場合、場合、その都度、都度に判断されるものだと考えております。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  もちろん、その都度、その都度ですけれど、基本的にはやっぱりちゃんと公開するというのが、今度の判決でもそこははっきりしていると思うし、だから私、前回の本会議でも申し上げましたけど、全国の中でもね、保護審査会がそれは開示すべきだと言ったものを、それをしないと決定したなどというのは大野市だけだったんです。 28年でしたかね、ちょっと私の記憶では。 だからそういうことから見ても、そういうことについて、もうちょっと真摯(しんし)な反省があったのかどうかっていうことは、私、非常に疑問に思うんですけれど、どうですか。 全然、それはもうそれでいいと考えているんですか。 裁判所の判決が出たんやで、それに従うんやで、それでいいっていう考えですか。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  榮議員の再質問にお答えいたします。 先ほど来、お答えしていることと同じになるかもしれませんが、この案件に限っては、そういった開示することによって個人が特定されるっていうこと、それは情報公開条例7条5号の中で個別的、具体的に判断されるべきものだということで考えております。 判決でそのような結果が出ましたので、判決に従い対処していきたいと考えております。 全て非公開にするということではございません。 ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  判決に従うというのはよく分かるんです。 ただ、その判決を、中でね、結局、全国でも珍しいことを大野市はやられたわけですから。 当然、不服申し立てを市民がして、その不服申し立てを受けて、そして言い換えれば、市長部局は教育委員会に対してちゃんと公開しなさいって言ったんでしょうね。 違うんですか。 市長部局がつくった保護審査会、保護審査会で異議申し立てを受けて、この部分については公開すべきだということを教育委員会に対して言ったわけでしょ。 それは聞けないという話だったんですよ。 だから市民は仕方なしに訴訟に至ったわけでしょ。 そういう流れから見ても、そういう流れから見ても当然、そういうことに対して教育委員会が行ったことに対して、もっと真摯(しんし)な受け止めが必要だと。 学校教育審議会の下部組織ではないんですから、教育委員会は。 違うでしょ。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  榮議員の再質問にお答えいたします。 決して教育委員会は、下部組織ではございませんし、会議を開催し、事務局として教育委員会がさせていただいております。 非公開のことにつきましても、きちっと会議の中でお諮りをして、皆さんと確認を行ったりしております。 決して、学校教育審議会の委員内で行っているわけではございません。 (18番 榮 正夫君より「結果的にはそうなるんではないんですか、ならないんですか」の声あり) ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  榮議員の再質問にお答えいたします。 会議の冒頭で、そういった会議録を公開しないというお約束というか確認をしまして、そのことについて、そういった確認がしてあることで、教育委員会といたしましては、そのお約束をして会議録を公開するっていうことはできないということで判断したわけでございます。 (18番 榮 正夫君、発言しようとする) ○議長(山崎利昭君)  榮議員、榮議員。 はい、どうぞ。 ◆18番(榮正夫君)  その判断は、そうすると間違ってたってことですか。 今度の判決を通じると。 判決は判決であるけど、間違っていなかったんですか、どっちですか。 ○議長(山崎利昭君)  教育委員会事務局長、山田君。 ◎教育委員会事務局長(山田靖子君)  先ほどから申し上げていますように、1件、1件やはり個別に検討する必要があるということで、今回、司法の方の決定が出ましたので、それに従うということでございます。
    ○議長(山崎利昭君)  榮委員。 ◆18番(榮正夫君)  局長さんの答弁ですけどね、やはり裁判という訴訟を提起されて、大野市は弁護士さんを立ててやったわけですよ。 そうなるとね、それは当然、市民の税金を使ってやっているんですよ。 そういう税金を使ってまでやった仕事について、何の反省もなく、何の教訓を引き出すこともなく、ただ裁判所が公開しろって言ったからやるんだというだけの答弁では、これは非常に市民の税金の無駄遣いそのものだと思うんですね、私は。 やっぱり貴重な税金を使ってやった裁判ですから、その裁判の結果を真摯に受け止めて、どういうところに反省されて、どういうふうに教訓を引き出したのかっていうことは、当然、明らかにするべきですよ。 ○議長(山崎利昭君)  教育長、久保君。 ◎教育長(久保俊岳君)  全て行政は、市民の皆さまからの税金で運営されているわけではございますが、今回の件につきましても、大野市、これだけの人間関係の濃密な自治体ですので、そこでの7条第5号をどう運用するかというところで、非常に難しい問題でありました。 そういう点で、先ほど議員おっしゃるように、市の方は審査会として開示を答申したけれども、教育委員会はなぜというところですが、やはり実施機関として、その7条5号を運用するに当たって、最終的にこのような形で開示をさせていただいたというところでございます。 それで教訓としてということでございますが、やはり今後も所管する会議、それからいろんな活動において、いかに自由にあるいは濶達(かったつ)に意見を交換できるかというところと、それとそれをどういうふうに市民の皆さんにお知らせするか、市民の皆さんとどう一緒に歩めるかというところを、しっかり今回の裁判、判決で考えていきたいと思います。 以上です。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  教育長さんも、それから今度の市長さんもね、新たに大野市を背負われることになったわけですから、そういう点で言えばね、いろいろ教育委員会の歩みの中で生まれたことだということもあると思うんです。 ですから私たちも、その点で今度の26日ですか、出された教育委員会の方針というのは、一歩前進だというようには評価していますよ。 しかし、同時にせっかくそういうようになったことですから、ぜひそこから教訓を引き出して、よく市長が当初の7月の議会でしたかね、方針を述べられたときも、やっぱり市民に寄り添う市政ということを強調しておられましたから、ぜひそういう方向で教訓を開いてほしいと思うんですけれども、市長さん、いかがでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  市長、石山君。 ◎市長(石山志保君)  榮議員の再質問といいますか、叱咤(しった)激励にも近いお言葉を頂いたかと思いますけれども、私の思いといたしますと、議員おっしゃられたように、7月議会のときに市民に仲間になっていただきたいと訴えて、そのためには、情報公開という言葉は同じことかもしれませんけれども、かなり固い言葉に響きます。 公開というよりも、あらかじめ情報をお伝えできるような、そうした状況をつくっていきたいということを7月議会のときにもご答弁させていただいたかと思っております。 大野市情報公開条例の方が、本当に原則公開との基本的な考え方がございますので、今後ともこの考え方で対応をしてまいりたいと思います。 (18番 榮 正夫君より「はい、この程度で」の声あり) ○議長(山崎利昭君)  榮君は、引き続き2項目目の質問を行ってください。 ◆18番(榮正夫君)  次に、第2について、社会保障制度としての国民健康保険、特に高過ぎる国民健康保険税について質問します。 高過ぎる国民健康保険税は、住民の生活を苦しめているだけでなく、国民健康保険制度の根幹を揺るがしています。 全国知事会、全国市長会、全国町村会などの地方団体は、加入者の所得が低い国保が他の医療保険より保険料が高く、負担が限界になっていることを国保の構造問題だとして、国保を持続可能とするためには、被用者保険との格差を縮小するような、抜本的な財政基盤の強化が必要と主張しています。 日本医師会の医療関係者も、医療皆保険制度を守るために、低所得者の保険税を引き下げ、保険証の取り上げをやめるよう求めています。 所得は低いのに保険税は一番高い、この不公平を正すのは、政治の責任であり、自治体の責任でもあります。 国保加入者の1人当たりの平均保険税の政府試算では、中小企業の労働者が加入する協会けんぽの1.3倍、大企業の労働者が加入する組合健保の1.7倍という水準です。 一方、大野市国民健康保険事業運営方針によりますと、第1に医療費等の動向、第2に財政状況と赤字削減・解消、第3に保険税算定方式、第4に保険税徴収の適正な徴収、第5に医療費の適正化の取り組み、第6が適正な保険税率の算定となっています。 そもそも社会保障としての自治体の取り組むべき医療保障の視点、生存権保障としての国民健康保険事業について、市民生活の実態に即した答弁を求めます。 高過ぎる国民健康保険税の実態は、先に述べたとおりであり、大野市の加入世帯の72㌫の人が高いと感じています。 せめて1世帯当たり1万円の国民健康保険税の引き下げを図るには、どのようにすればよいか質問します。 ○議長(山崎利昭君)  榮君の2項目目の質問に対する理事者の答弁を求めます。 民生環境部長、坂井君。 (民生環境部長 坂井八千代君 答弁席へ  移動) ◎民生環境部長(坂井八千代君)  榮議員のご質問にお答えいたします。 1点目の大野市国民健康保険事業運営方針についてでございますが、国民健康保険法において、都道府県等が行う国民健康保険の安定的な財政運営並びに当該都道府県内の市町村の国民健康保険事業の広域的及び効率的な運営の推進を図るため、医療に要する費用や財政の見直し、保険税の算定や賦課、徴収、保険給付費、医療費の適正化、保健事業などの事項について、都道府県及び当該都道府県内の市町村の国民健康保険の運営に関する方針を定めるものと規定されております。 この規定により、福井県が策定した国民健康保険運営方針に沿って、本市におきましても、平成30年度からの国民健康保険事業運営方針を策定しております。 この運営方針は、国保加入者の医療費の推移や保険税の収納状況など、財政状況を踏まえ策定していますが、策定した取り組みを実施するに当たりましては、加入者の方の生活実態を考慮していく必要があると考えております。 2点目の国民健康保険税の1世帯1万円引き下げについてお答えいたします。 大野市国民健康保険は、加入者の年齢が高く医療費水準が高いこと、無職の方や年金生活者の方が多く加入しているため、所得水準が低いことなどの構造的な課題を抱えており、不足する財源は基金を取り崩して補填(ほてん)してきました。 しかし、高齢化や医療水準の高度化による医療費の増加により、大幅な財源不足が続いたため、平成23年度に税率改正を行い、以降一般会計から赤字繰り入れをすることにより、加入者の保険税負担の緩和措置を講じてきたところです。 平成28年度及び29年度については、それまで年々増加していた1人当たりの医療費が薬価の改定などから減少し、繰り入れはしておりませんが、平成24年度、26年度、27年度においては、約4,000万円の繰り入れを行っております。 なお約4,000万円を繰り入れた場合、実質的には1世帯当たり1万円相当の保険税負担の削減を図っていることになります。 県の国保運営方針では、一般会計からの赤字繰り入れを行っている市町で、赤字の解消、削減が見込まれない市町を赤字市町と位置付け、赤字解消計画の策定を義務付け、計画的、段階的に赤字の削減、解消を図ることとしています。 しかしながら、加入者の高齢化や医療技術の高度化などから、医療費はこれからも引き続き増加することが予想されること、また将来にわたって国民健康保険制度を安定的に維持していくために、本年度から県単位化が始まりましたが、直ちに財政運営の改善が図られるものではないことから、依然、財政状況は厳しく、今後も赤字繰り入れが必要になることが危惧されているところです。 制度改革に伴い、加入者の保険税負担が過重とならないよう、国の調整交付金が交付されているところですが、国や県に対し、さらなる財政支援の拡充などを要望しているところです。 今後も、必要に応じて国や県に財政支援の要望をしていくとともに、特定健診、特定保健指導の実施率の向上や、生活習慣病等の重症化予防対策などにより、医療費の適正化を図るなど財政の健全化に努め、保険税の負担軽減につなげていきたいと考えておりますが、現在の財政状況を鑑みますと、保険税を引き上げる必要が生じてくると考えております。 このような状況の中で、保険税の減額は困難であると考えております。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  運営方針の説明をされればね、そういうふうに値上げせざるを得ない、そういうことが生じてくるんでないかと。 あるいは県の一本化したことによって、一般会計からの繰り入れを抑制するという効果が、一本化することによってあるわけですよね。 そういうことが行われてきたと。 しかし、そのことは私、先ほど最初に申し上げたようにね、結局、国民健康保険の加入者、大野市でいえば、世帯は4,500世帯ぐらいあるんでしょうかね。 そういう人たちの保険税が大変深刻な事態になっているという事実があると思うんですけど、その点はどうですか。 ○議長(山崎利昭君)  民生環境部長、坂井君。 ◎民生環境部長(坂井八千代君)  再質問にお答えいたします。 国民健康保険の構造的な課題っていうのは議員がご指摘のとおりですし、こちらといたしましても、被用者保険に対して負担が高いですとか、低所得者の方が多い中でご負担になっているっていうようなことは、考えているところでございます。 しかし、今後も高齢化が進む、医療費が高度化する中で医療費が増大していく、国保を安定的に運営していかないといけないということは、国も地方自治体も考えているところであり、今回、その中で出てきたのが国保の制度改革、県の単位化と捉えております。 その中で、財政の安定化が図られていくことが望ましいと思っていますが、現在のところなかなかそれが具体的に、大野市の例えば国保加入者の人の保険税を引き下げることにつながるかっていうと、とても今はそういう状況ではないと思っております。 ただ、被用者保険との比較につきましては、被用者保険の方も実際、国保への負担というのはしております。 例えば、大野市国民健康保険の歳入の内訳見ますと、保険税よりも前期高齢者交付金、前期高齢者の方が多いことによって負担を公平に図るために、被用者保険の方から負担してもらっている金額が、保険税よりも占める割合が多いっていうような状況もございますので、被用者保険の方にも負担が掛かっているっていう状況の中で、本当にどのような制度改革をしていくと財政が今後も安定的に運営していけるかっていう部分については、なかなか難しい問題と考えています。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  おっしゃるとおりですけども、だからこそね、全国の知事会も、それから市長会も町村会もこぞって地方団体はですね、やはり1兆円ぐらいの国が思い切った財政支出をしないと解決していかんのではないかということが2014年ですかね、そういう答申をしているんだろうと思うんです。 そういうことがやっぱり本格的にやられていかないとですね、例えば大野市の実態を見ただけでもですね、滞納世帯は平成27年ですかね、平成27年で177世帯あった。 それが28年には160ぐらいかな、現在は186とどんどん滞納世帯も増えてきてますよね。 滞納世帯、これ問題なのはね、この滞納世帯に追い込まれると、延滞加算金っていうのが上乗せされてくるわけでしょ。 どうですか、それは。 ○議長(山崎利昭君)  市民生活課長、笠松君。 ◎市民生活課長(笠松健男君)  お答えをさせていただきます。 延滞金につきましては、国保税の方で延滞をされますと掛かってまいります。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  そうしますとね、これはデータでもう明らかに出ているんですけども、滞納世帯にいったん追い込まれると、もう浮かび上がることはできないんですね。 そういう仕組みになっていますよ、これ。 延滞加算金を支払って解決するということはできないんですよ、今の現在の制度の下では。 だからこれはもう、明らかにわずかな186世帯だということを言ったにしてもね、この人たちはもう国保税の滞納をせざるを得ない。 こういう深刻な事態に追い込まれているというのが実際じゃないですか。 いかがですか。 ○議長(山崎利昭君)  民生環境部長、坂井君。 ◎民生環境部長(坂井八千代君)  お答えいたします。 議員ご指摘のようなことはあると思いますけれども、実際、滞納されている方の中には、納付資力がおありになるにもかかわらず、お支払いただけない方もいらっしゃいます。 あとまた所在が不明で、住民票など、そのままされていて連絡が取れないっていう方もいらっしゃいます。 短期保険証を出している方につきましては、納税相談などをさせていただきながら、適正に国保の医療を受けていただけるようにさせていただいているところと思っております。 ただ資格者証の方につきましては、なかなかこちらから納付なり、ご相談の働き掛けをさせていただきましても、お応えいただけないっていう状況があることもご理解はいただきたいと思います。 ただ、やはりその中で、本当にお困りで実際すごい病気になってからどうしても困って、やっと来られるっていうようなことがないように、そういった方を未然に防ぐためにも、より一層積極的な働き掛けをさせていただかないといけないかなとは思っておりますので、それが十分にできているかっていうと、できていない部分もあるように思いますので、その辺は今後、納税相談とその資格者証の方の実態をちゃんと捉えていきたいと思います。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  部長さんの説明のとおりですが、ただやはり地方自治体ですから、一番身近にある、言い換えれば、滞納しているような人たち、あるいは資格証明証をもらっているような人たちの一番身近な相談としては、地方自治体が相談に乗ると。 そうなればですね、そういうところは、そういうことに対する対応は、やっぱり社会保障制度という視点からね、国保を見ていかないと、私は解決策がないと思うんです。 それでどんな困難があっても、ちゃんとお医者さんにはかかれるようにね、やっぱりちゃんと保障していくというのが、やっぱり地方自治体は苦しくてもね、やっていかなきゃならんのじゃないかと。 特に現在のようないろんな形でね、もともと財政の問題にしたってね、だって今度あれでしょ、10月から消費税を上げるっていうでしょ。 消費税上げるのに、経済がまひすると大変だから、プレミアム商品券を出すとかね、そういうことを政府は考えているわけですよ。 そんなことから見ればね、1世帯当たり1万円のね、だから大野市でいえば4,600万円ぐらいのね、一般会計からの補填(ほてん)をしたって、できるわけですから、それは。 そういう視点から見ればね、方法はあると私は思うんですけど、いかがですか。 ○議長(山崎利昭君)  民生環境部長、坂井君。 ◎民生環境部長(坂井八千代君)  お答えいたします。 一般会計繰り入れにつきましては、これまでも必要に応じてしてきてまして、答弁でも申し上げましたとおり、4,000万円ぐらい多いときでしております。 28年、29年はしておりませんでしたが、30年度の当初予算におきましては、約4,400万円の繰り入れをもって予算を立てたところでございます。 答弁でも申し上げましたが、国保の県単位化で財政がすごく改善されたかといいますと、初年度でなかなか判断がつかないところございますけれども、やはり全国的には市の負担が増えている自治体もありますし、大野市につきましても財政が改善されているっていう状況ではございません。 そのような中で、今後、今、31年度当初予算を策定していくわけですけれども、その中でもやはり繰り入れを既にしないといけないような、ではないかっていう見込みを立てております。 そのような中で、さらに今ご提案のようなお一人1万円安くするような繰り入れをすることは、なかなか財政負担として大きいと思いますし、それは議員、先ほどからおっしゃってくださってるとおり、それを一般会計で補填していくこと、自体がやはりこの制度として、今後の安定的なことを考えますと、良いことかっていうと、それは違うって思っておりますので、やはり足りなかったから、一般会計で補っていけばいいっていうようなことのないような国保制度というのを、今回の制度改革の中でやはり不備な点があるのであれば、国の方に見直しの要望を上げるですとか、上げていくですとか、国、県の財政支援をさらに求めるですとか、その辺のところをしっかり見極めていく必要があると思います。 ○議長(山崎利昭君)  榮君。 ◆18番(榮正夫君)  私たちは、まず高過ぎる国民健康保険料を引き下げる。 そのためには、知事会が要望している1兆円の公費投入はどうしても必要だ。 これは、はっきりしていると思う。 この1兆円を実現することができれば、協会けんぽ並みに引き下げることができます。 それから特に国民健康保険の税として問題になってるのは、人頭税と同じように均等割とか、あるいは協会けんぽ並みに世帯割を廃止して、協会けんぽ並みにしていく。 二つ目には、国による保険料の免除制度をつくる。 これは国がつくらないとね、地方自治体がつくるとその地方自治体の財政に負担が掛かるわけですから、国にちゃんとつくらせるということが大事だと思います。 三つは、この無慈悲な保険証の取り上げや強権的な差し押さえ、これはやめるべきだ。 四つには、現在の安倍政権による国保都道府県化を利用した国保の値上げというのは許されるべきではないと。 こういうふうな点を私たちは強調している次第です。 最後にですね、私はそもそも社会保障っていうのは何かって言いますと、私たち国民が生存権を脅かされる困難に直面して、何とかしてくれと国に求めたときには、国は社会保障制度を新たにつくったり活用したりして、国民の困難を解決するために力を尽くす義務があるんです。 そうした制度や国の政策の問題点を指摘して、それを変えさせていくために力を合わせて行動することも生存権に基づく国民の当然の権利であるし、次代をつくる子どもたちへの責任です。 私たち全国民に生存権を保障した憲法、この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを駆使しなければならないということも、12条でうたっています。 私は、そういった点を強調して質問を終わりたいと思います。 ○議長(山崎利昭君)  以上で榮 正夫君の質問を終結いたします。 会議の途中でありますが、暫時休憩いたします。  (午後2時56分 休憩) (午後3時10分 再開) ○議長(山崎利昭君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。 (8番 梅林厚子君 質問席へ移動) ○議長(山崎利昭君)  次に、梅林厚子君の質問を許します。 梅林君の質問は、一括質問・答弁方式で行います。 なお梅林君から資料配布の要請がありますので、これを許します。 事務局は、資料を配布してください。 (事務局、資料配布) ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  天空おおのの梅林厚子でございます。 通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 水が売られる、水道民営化。 土地が売られる、汚染土再利用。 種が売られる、種子法廃止。 ミツバチの命が売られる、農薬規制緩和。 食の選択肢が売られる、遺伝子組み換え食品表示消滅。 牛乳が売られる、生乳流通自由化。 農地が売られる、農地法改正。 森が売られる、森林経営管理法。 海が売られる、漁協法改正。 築地が売られる、卸売市場解体。 労働者が売られる、高度プロフェッショナル制度。 日本人の仕事が売られる、移民50万人計画、ブラック企業対策が売られる、労働監督部門民営化。 ギャンブルが売られる、IR法。 学校が売られる、公設民営学校解禁。 医療が売られる、国保消滅。 老後が売られる、介護の投資商品化。 個人情報が売られる、マイナンバーが外国企業へなどなど、私たちの知らないところで粛々と進められています。 さらにLGBT支援の名の下に、電通はLGBT調査をし、LGBT層の商品やサービスの市場規模を5.9兆円と算出しました。 日本の豊かな自然や食、人間の尊厳までも商品化し、お金もうけの対象とされてきているようです。 今後、日本はどのようになっていくのでしょうか。 私は、大変恐ろしいことだと思っております。 このような大きな動きを知ることは、小さなまちを守ることでもあります。 このまちを良くするために一般質問をさせていただきます。 1件目、自然と人々が共にずっと生きていく、持続可能な地域づくりについて。 市のブランドである水、地下水は、お米やお酒、豆腐、味噌、お菓子など、名水のまち大野ならではの付加価値を付け、経済効果に一躍を担っております。 また、水のまちを象徴する名水百選御清水は、必ず訪れる観光スポットで、リピーターも多く、勺(しゃく)で飲むミネラルウォーターは観光客の喉を潤すだけではなく、大野の自然と人々の暮らしを高く評価し、ずっと守っていってくださいねという激励も多く頂いております。 近年は、国内外からの視察団、大学、水の専門家等も、本市の水循環の研究を通し、日本の国土を守るために関心を示しております。 また水に恵まれない国への設備投資の支援は、自治体としては初のことであり、水への恩返しと銘打って、水の恩恵を人口対策へとかじを切りました。 このように水をキーワードに取り組む本市のあらゆる事業は、近年一段と注目をされております。 歴史ある地下水を守る責任と、子や孫に引き継ぐ責任、そして世界に誇れる地下水をずっと飲み続けたいとの思いで、水、水と声を出してきた市民。 その声を聞きとどめ、あらゆる政策を打ってきた行政。 まさに市民、行政が一緒になって守り続けてきた特性の高い大野の大切な大切な宝です。 その評価は、名水百選や日本水大賞受賞でも明らかであります。 そして忘れてはならないことは、殿様清水と呼ばれていたころからずっと守り続けてきた先人たちがいたこと。 この地区に名水百選御清水があることを誇りに思い、掃除や観光客とのコミュニケーションなど、世代を超えて現在も引き継がれているということです。 亀山城がある限り、何をおいても御清水を守りたいとの熱い思いは、このたびの公共下水道整備工事によって、御清水は大丈夫なのかとの不安を持ち、心配されておられます。 名水百選御清水の存続は、地域住民だけではなく、持続可能な市を左右する、市全体、このまちで暮らす全市民の問題だと思っております。 環境問題はいつの時代も重要な暮らし、市民生活の課題です。 しかし、覆水不返、一度壊れたものは元には戻りません。 そこで、市のブランドである水、地下水を象徴する名水百選御清水周辺の汚水処理と環境保全について、市長の見解をお尋ねいたします。 2点目、生まれた赤ちゃんが寝返りをする、はいはいをした、立った、歩いたと歓喜を上げ、感動した瞬間は、多くの人に共通することではないでしょうか。 自分の意思で移動できること、人類にとってこれほどミラクルはないと思っております。 そして近代化の中で、乗り物という移動手段の拡大により、遠くへ行くこともできるようになりました。 片や近年の人口減少や少子高齢化などにより、地域の公共交通を取り巻く状況は、厳しさを増すばかりです。 今回、さまざまな背景を踏まえ、交通政策基本法の原理にのっとり、1、地方公共団体が中心になり、2、まちづくりと連携し、3、面的な公共交通ネットワークを再構築することが求められ、本計画が策定されたものと思われます。 行きたい所へ行けない、これまで行けた所へ行けなくなる。 このようなことは、当事者のみならず家族にとっても、大きな暮らしへの影響が出てくると想定されます。 計画とは、現状よりもより良いまちづくりのために策定されるものと考え、2点目、大野市地域公共交通網形成計画策定によって、市民生活がどのように良くなるのかをお尋ねいたします。 以上、1項目2点についてご答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君の質問に対する理事者の答弁を求めます。 副市長、田中君。 (副市長、田中雄一郎君 答弁席へ移動) ◎副市長(田中雄一郎君)  私からは、御清水周辺の汚水処理と環境保全の市長の考え方についてお答えいたします。 汚水処理施設の整備は、市民の皆さまの快適な生活環境づくりや、河川などの公共用水域の水質保全に不可欠であり、より良い水環境を後世に残していくためにも、効率的かつ適正に推進する必要があります。 本市では、平成8年に策定いたしました大野市汚水処理施設整備構想を順次見直し、汚水処理施設の整備区域のすみ分けをいたしております。 中心市街地区域やその周辺地区である下庄地区などは公共下水道で、富田、上庄地区や阪谷地区など、農村部の集落がまとまった地域については農業集落排水処理施設で整備を進めております。 またそのほか、集落が点在している地域などについては、合併浄化槽の設置を促進しておりますが、平成26年1月に国が示しました持続的な汚水処理システム構築に向けた都道府県構想策定マニュアルに基づき、平成29年度にそれぞれの整備区域について見直しを行った中で、公共下水道の整備区域については、全体計画面積を約918㌶としたところでございます。 平成29年度末までに、全体計画面積の約67㌫に当たる約614㌶の整備を終えており、本年度は上中野や友江、中保地区など約27㌶の整備を行っております。 今後も未普及地域の解消に向けて、計画的に整備を進めてまいります。 また、現在の供用開始面積は約543㌶で、17,195人の方々が公共下水道を使用できる状態にあります。 そのうち、それを使用している人の割合である水洗化率は約33㌫で、5,709人の方にご使用していただいております。 なお福井県内9市の水洗化率の平均は約91㌫で、本市が最も低い状況にあります。 議員ご質問の御清水周辺の汚水処理の現状でございますが、大野市浄化センターへの汚泥搬出区分から見ますと、御清水の周辺地域の約7割の世帯の生活雑排水が処理されずに排出されていると推測され、河川などの水質悪化が懸念されます。 御清水周辺は、公共下水道での整備区域としているところですが、市街地の中でも比較的地下水位が高く、全ての世帯が家庭用ホームポンプで地下水をくみ上げ、直接、飲料水などの生活用水として使用されております。 また、御清水などの観光資源である湧水池が多いことなどから、地下水や湧水池に悪影響を及ぼすことのないよう施工方法を検討するため、現在、試掘調査などの現地調査に入っており、整備については慎重に進めてまいります。 併せて地域の皆さまにご理解いただけますよう、調査結果や施工方法の検討結果などについて、丁寧な説明に努めてまいりたいと考えております。 今後も、九頭竜川の上流域に位置する本市の責務として、公共下水道の整備を推進し、環境保全に努めてまいります。 ○議長(山崎利昭君)  建築営繕課長、森岡君。 (建築営繕課長、森岡幸弘君 答弁席へ  移動) ◎建築営繕課長(森岡幸弘君)  私からは、ご質問の2点目、大野市地域公共交通網形成計画についてお答えいたします。 本市では、平成21年2月に越前おおの地域公共交通総合連携計画を策定し、人口減少や高齢社会に備え、本市のあるべき公共交通の将来像を描き、交通事業者や住民、各種団体、事業者との連携、協働による持続可能な公共交通の確立に向けた各施策に取り組んでまいりました。 また、平成26年3月には公共交通の利用実績や市民のニーズなどを踏まえた上で計画の見直しを行い、これまで市街地における利便性の高い交通環境の構築を実現するため、JR越美北線や広域路線バスの利用促進による確保、維持を図りつつ、市街地ではまちなか循環バス、市街地周辺では乗合タクシー及び市営バスの運行により、市内全域を網羅する公共交通体系を整備するなど、持続可能な公共交通の確立を図ってまいりました。 このような中、平成26年11月に地域公共交通の活性化及び再生に関する法律が改正され、公共交通ネットワーク全体を一体的に形づくり、持続させることを目的に、地域全体の公共交通の在り方、住民、交通事業者、行政の役割などを定める地域公共交通網形成計画の策定ができるようになりました。 このため、本年度、計画期間の最終年を迎えた越前おおの地域公共交通総合連携計画を見直す形で、地域公共交通の現状や課題を踏まえ、さまざまなまちづくり分野と連携した地域公共交通の基本方針や目標、実現するための施策を示し、地域で暮らし続けることができる公共交通を持続し続けることが重要であることから、大野市地域公共交通網形成計画の作成に取り組んでいるところです。 公共交通を取り巻く状況としては、福井県は1世帯当たりの自動車保有台数が全国1位となっております。 また本市の人口は、昭和60年をピークに減少していることから、公共交通の利用者数は減少している一方で、65歳以上の年齢別人口の割合が増加し、今後もこの人口減少、高齢化の状況が進むことが予想されております。 今後、公共交通は通院や買い物など、日常生活で必要となる移動手段として、住み慣れた地域で住み続けるため、ますます重要なものとなると考えられるものの、現状を維持していくことは難しくなっております。 また、通学や通勤利用、高齢者の通院や買い物などのほか観光利用など、公共交通に対するニーズは多種多様なものとなっております。 現在、作業を進めております大野市地域公共交通網形成計画において、本市の公共交通の現状やこれまでの取り組みの課題を整理するとともに、市民アンケートや日ごろ寄せられた要望などを踏まえ、地域で暮らし続けることができる、まちづくりと連携した持続可能な公共交通を実現するため、運行ルートの見直しやバス停の増設、定期券や回数券利用助成などの運賃支援、イベントとの連携など、具体的な取り組みを掲げております。 今後は、パブリックコメントにより多くの方々からの意見を聞きながら、より実効性のある計画を策定するとともに、広報などで市民の皆さまへ計画の周知を行い、計画に掲げた各種の事業を推進することで、公共交通に対する市民意識の向上を図りながら、多様化するニーズを踏まえた持続可能な公共交通の実現を目指してまいります。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  どうもありがとうございました。 すいません、再質問に入る前に、市民の方からも本当に何度も何度も尋ねられておりますので、この場をお借りして質問をさせていただきたいと思います。 市民から言われていることは、質問者が市長の答弁を聞きたいということをきちんと通告書に書いてあるにもかかわらず、違う人が回答するのはなぜなのかというようなことを本当に何回も聞かれております。 ご答弁、よろしくお願いいたします。 ○議長(山崎利昭君)  副市長、田中君。 ◎副市長(田中雄一郎君)  できるだけ市長の方からお答えをすべきと思います。 今回の場合、数値等ですね、細かいご説明の方が答弁に必要と判断いたしましたことから、私どもの方で代わってご説明をさせていただいたところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  それでは、尋ねられた市民にはそのようにお伝えしたいと思います。 本日の御清水の地下水位は、1㍍56㌢でございました。 この間、警報ですかね、出されてからまた下がっております。 今回、市長から提案理由説明のときに、地下水の低下を非常に心配してくださるお言葉がございました。 そのときに理由ですね、その理由を例年より降雨量が非常に少ないからだということをご説明いただいたんですけど、ほかに考えられる理由は思い当たりませんか。 お尋ねいたします。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  降雨が大きな原因だと思っておりますけれど、そのほかに真名川頭首工の工事をしておりまして、そこの方から清滝の方に水を導水しております。 それが10月中旬から11月いっぱい来ておりませんので、それも理由の一因かと思っております。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  毎年10月から開始されています冬期たん水、これは今、どのようになっているんですか。 お尋ねいたします。 ○議長(山崎利昭君)  建設整備課長、伊戸君。 ◎建設整備課長(伊戸康清君)  お答えします。 先ほどちょっと部長の方から答弁ありましたように、真名川の頭首工の工事をしておりました。 その関係もございまして、通常は10月からたん水しておりますが、今年度に限っては12月2日、昨日からたん水を始めているところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  冬期たん水の面積ですね、10㌶から32㌶に広げたと。 このことによって市街地の地下水が非常に大きな差がありましたけども、割となだらかに、均等にされており、すごい影響が大きいというような報告も受けております。 2カ月間、冬期たん水をしなかったということは、私は市街地の地下水に、大いに影響を及ぼしているものではないかと思います。 それから先ほどの部長がおっしゃられました真名川用水路に全く水がないというようなことも起因しているんじゃないかと思います。 そういったことを懸念して、10月の広報にこのようなお知らせが載りました。 これは、非常にありがたかったと私は思ってます。 断水、ひょっとすると水が出ないかもしれませんよという警告を発していただきました。 資料5㌻をご覧ください。 その前に資料の訂正をお願いいたします。 一番最後の5㌻、右上段にページが振ってありますが、5㌻のまず一番下のかっこ、国土交通省近畿地方整備局です。 申し訳ありません。 それとその上の表の一番右、二つ目のセルですけど、トンを立方メートルに訂正をお願いいたします。 それで5㌻をご覧ください。 5㌻の一番下の表ですね、じゃなくて申し訳ありません、一番上の表です。 真名川以西の地下水収支の推計ということで、降雨などによる自然かん養、これ地下に流入する流入量です。 雨によって地下のかん養に働いている量が全体の51㌫、河川からのかん養が32㌫、かんがいによるかん養が16㌫と、半分が自然の要因です。 あとの半分は、河川のかん養、かんがいのかん養です。 大きく見て半分半分ということなんですけど、今回も河川からのかん養量が全くない。 それからかんがいによるかん養もない。 こういったことが、降雨量だけの原因ではなくて、起因しているんじゃないかと思うんですけども、もう一度お尋ねいたします。 いかがですか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  再質問にお答えします。 梅林議員が出された資料でございますけれど、降雨が半分、そして河川、かんがいということで、河川からのかん養につきましては、真名川自身は流れております。 真名川から市街地の方の導水がないということがありますので、河川全体からいえば、それほど変わりはないと。 ただ、市街地に近い所の河川の水が少ないということが原因かと思っています。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  とにかく川にも水がない状況が続いておりました。 多少なりともこの市民生活に影響を及ぼすかもしれないという想定の下に、広報でいち早く市民に知らせていただいたんだと思います。 それと消防署ですね、消防署本部では関係河川の流域住民に回覧が回ってまいりました。 火災の発生を抑制するために協力の回覧版ということです。 これに関しては、非常にスピーディーに対応してくださって、本当に今、火事が起こったときに、消火に水がないということで、心する市民も多かったと思います。 幸いにもこの2カ月間、火事がなかったということで、非常にほっとしております。 そこで、お尋ねいたします。 断水していた水は、いつから流れておりますか。 ○議長(山崎利昭君)  建設整備課長、伊戸君。 ◎建設整備課長(伊戸康清君)  頭首工の工事の関係でですね、市内の方には流れてきてませんでしたけれども、11月30日から流しております。 今、ごみが詰まったりとかありますので、今はちょっと掃除をしながら流しているというような状況でございます。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  2カ月間の断水っていうことで、非常に私もちょっと水が気になるのであっちこっち現場に行ってみるんですけども、本当に水がない。 そして今、課長おっしゃられたようにごみが引っ掛かっている、異臭がするというようなことがいろんな所でございました。 河川環境の問題、それから各家々では水の出が悪いというようなこともお聞きしておりました。 それと、午前中の答弁に朝市まつりに500人の方が来られたと。 この秋ですね、秋に観光客、非常に多ございます。 天空の城もありますし、いろんなお祭りがあって、観光客は必ずやっぱり名水ということで御清水に立ち寄られる。 こういったところで、何か影響があったのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(山崎利昭君)  商工観光振興課長、上藤君。 ◎商工観光振興課長(上藤正純君)  梅林議員のご質問にお答えいたします。 観光客の方ですね、御清水、それからその他の湧水地の方に行かれておりますが、御清水の会の方とかもご意見を聞いて、特にそれについて、観光客の方からご意見を頂いたというのは特に聞いてはおりません。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  大変良かったと思います。 それでは、資料の1㌻からちょっとご覧ください。 一番上の日付と地下水位が振ってありますので、大体お分かりだと思うんですけど、日に日に地下水位が低くなる。 数値は大きくなるんですけども、低くなっております。 右の写真なんですけど、これは義景清水が平成23年の秋にこのように枯渇いたしました。 そういったことと、イトヨをもう一度ここでと飼育といいますか、生息させたいということで、ここはポンプアップをいたしております。 そのころの御清水は、平成23年秋、このように枯渇して、今現在と同じような状況です。 それで地下水注意報発令というのは、降雪量が多いときに、消雪ですね、消雪に大量に地下水を使うので地下水が1㍍42㌢と、このような警報の発令があったんですけども、こういった融雪以外で、こういった枯渇をしたということは過去にございましたか、お尋ねいたします。 ○議長(山崎利昭君)  建設整備課長、伊戸君。 ◎建設整備課長(伊戸康清君)  過去、私の手元には今、平成18年度以降になりますが、平成20年度は10月からですね、10月23日から注意報を発令しております。 それから21年度につきましては、10月19日から注意報を発令している、そういう状況でございます。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  すいません、2㌻をちょっとご覧ください。 一番上が11月8日です。 1㍍を超えました。 9日、14日と超えてます。 3㌻をお願いいたします。 11月15日、このときは木瓜川にも全く水が流れておりませんでした。 この翌日ですかね、ちょっと雨が降ったので、状況はどうかなと思いましたが、そんなに降雨量も多くなかったので変わりませんでした。 今回、雨が少なかった。 それから真名川用水路から水が流れなかった。 冬期たん水がしていない、行われなかった。 このようなことは、今回のこの状況を想定されたと、されると思うんですけども、その辺はいかがですか。 テレビでこういった状況がブラウン管を通して流れたそれ以前に、何か手は打たれたんですか。 まず想定されるっていうところからお答えいただけますか。 もし想定されるというようなことであれば、どういった手を打たれたのかお尋ねいたします。 ○議長(山崎利昭君)  建設整備課長、伊戸君。 ◎建設整備課長(伊戸康清君)  10月から降雨が少なくなってきたというような状況は、それに伴ってですね、地下水位がどんどん下がってきたというような状況は、把握はしておりました。 ただ、工事の関係もございましたし、水田たん水もできない状況でございました。 それから降雨の方も少ないというような状況でしたので、工事が終われば、その辺りから回復するんじゃないかというような見込みをしておりました。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  工事が終われば回復はするでしょう。 ただし2カ月という長い時間に観光客、それから地域住民の暮らしやそういったものに影響を及ぼしたと、私は思ってるんですけども、そういったことで何か手が打てなかったのかどうかお尋ねいたします。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  これとした手立てはしてございませんが、現在も広報等で市民の節水を呼び掛けているところでございます。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  この間、担当課の方、何回、御清水に行かれましたか。 ○議長(山崎利昭君)  建設整備課長、伊戸君。 ◎建設整備課長(伊戸康清君)  数はちょっと数えておりませんが、10月以降ですね、状況を確認し、何度も足を運んではおります。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  本当に現地を見ればどういう状況にこれからなっていくだろうという想定は、私はできると思っています。 それで市民の方っていうのは、なかなかそういった状況、行くということもできないとなると、ホームページで地下水位の状況を把握することができるんですね。 ところが最近、更新がなかなかされていない。 以前は、毎日その日のうちに各地域の観測井の所の数字が書かれていて、コメントまで入っていました。 近年、本当に更新が遅れているんですけど、これ何か理由があるんですか。 ○議長(山崎利昭君)  建設整備課長、伊戸君。 ◎建設整備課長(伊戸康清君)  最近、ホームページが更新されてないっていうことですけども、注意報が出たということもございますので、できる限り多く、今後、更新をしていきたいと考えております。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  以前はね、毎日更新されていて、それ見れば本当によく分かったんですね。 最近は、1カ月前のも載っていないという状況でした。 湧水再生対策室っていう課ができたときに、私は非常にやっぱり喜びました。 水を専門にやってくださる担当課ができて、そこにはやっぱり専門職員が配置されるというようなことで、ものすごく期待しました。 今後の地下水保全。 でも、そのホームページの更新が遅れているというようなことで、職員の人数が不足っていうことはないですか。 マンパワーが不足ということはないんですか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  それはございません。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  水への恩返し財団へ職員を派遣されております。 とっても水の専門の方が行っておられます。 こういったこともやっぱり私は要因ではないかなと思いますが、ぜひとも若い本当にやる気のある職員の皆さん方に、今回これだけ枯れたっていうことは、非常に大きなデータが残ると思います、今後。 それと全国に、水の関係者もかなり注目していまして、どのように回復するか、どのように枯渇していったのかというようなことの分析が多分、始まろうとしていると、私は思っております。 それで4㌻見てください。 これが12月1日です。 1㍍48㌢。 先ほど言った本日がもっと低くて1㍍56㌢、川には水があります。 御清水にはありません。 ただ、臼の中には水がこんこんと湧いています。 ここは、ホームポンプといいますか、井戸掘っていますよね。 何センチ掘っているんですか。 何メートル。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  不確かでございますけれども、30㍍前後と記憶しております。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  先ほどもご答弁といいますか、質問だったんですけど、御清水なんですけれども、もう本当にね、担当がどこか全然分からないということがあります。 一度、水質保全のために塩素系の固形が入れてありましたね。 私は、とても気になったので湧水に聞きましたが、担当が違うと、観光振興課だというようなことを聞いています。 それでポンプをどこに打ってあるんですかって聞いたときにも、こちらは把握してないっていうようなこともございました。 本当に水のことは、やっぱり湧水再生対策室、建設整備課だけでなくて、観光面であったり、それから農林ですね、かんがい用水が非常に地下水に影響するっていうんであれば、田んぼに張る水、期間、こういったのも大きく影響すると思うので、本当に全庁挙げてやっぱり水に取り組むのであれば、対応していただきたいと思いますが、横のつながりっていうのはございますか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  今おっしゃったように、湧水保全管理計画を作る際にも、全部局で関係課が集まって作っております。 おっしゃる商工、農林、そういう課も含めておりますので、森・水保全条例も含めて、やっぱり全庁で取り組むべきだと認識しております。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  地下水の保全のみならず、今回の公共下水道、これも住民の皆さんが本当に心配されるように、名水百選御清水にもし何かあったとき、どれだけの財政のダメージがあるかしれないと、私は思っております。 それはまた後からご質問させていただきます。 4㌻なんですけれども、右の欄、これは近くにある斎藤邸、大野市初代の市長さんのお家なんですけれども、ここは年中、湧水が湧いております。 ところが、このお庭がこういう状態です。 臼も底が見えるくらい、もう水がありません。 それからその下です。 義景墓所の南側湧水池、これは義景清水はポンプアップしているので、もうこんこんと、もう異常な感じで水が湧いてましたが、その横の湧水池はこういう状況でした。 それで先ほどの問題なんですけど、今回のこういった状況を少しでも回避するために、私は例えばその利水者ですね、例えば北電であるとか、土地改良区であるとか、県であるとか、それから国ですね、九頭竜ダム統管、こういったところに何か働き掛けといいますか、ご相談といいますか、何か知恵をお借りしたと、こういった動きはあったんでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  ございません。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。
    ◆8番(梅林厚子君)  こういうときにこそ、結ではないかと私は思ってます。 土地改良区の皆さま方も大野市民です。 まず水田をやっていらっしゃる方は、土地改良区にお金を払っているので、町の人たちは地下水をただで飲んでいると、これもう本当に昔から聞いております。 でも今、そういうこと言ってる場合じゃ私はないと思います。 いかにして、水は循環するものであるので、いかにして水田、コメをたくさん作っていただいて、地下水のかん養にして、市街地に住んでいる私たちはその恩恵を得て、今のところただで地下水を飲ませていただいていると。 そういったときに、やっぱりその水源地の皆さま方への恩恵っていいますかね、そういったものをどのようにしていくかと。 熊本では、水源地のお米を買って、それをポイント制にしているというようなことで農家さんを支えています。 それがやっぱり下流域のする仕事だというようなことをおっしゃっていますが、こういった方法というものは、何か考えられないものですか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  今、梅林議員がおっしゃったとおり、下流が上流のために思いやると、そういう意識は大変、今回、そういう意識付けのためには重要だと思います。 ただ、今ほど申し上げた関係機関に働き掛けをして、地下水のかん養を高めるという方策が、今回は真名川頭首工からの導線が全てストップしておりますので、そういうこともできないと、水田たん水もできない状況、そういう中で、そういう方策を見い出せないということで、今回そういう関係機関への働き掛けがなかったと、私は考えております。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  それではすいません。 5㌻の真ん中の水路詳細図をご覧ください。 この左端I、G、F、下で私、表にしたんですけれども、木本土地改良区用水の所、Fですね。 ここの水門を通って7.269立方㍍です。 流れてます。 次、土地改良区、堀兼の所に2.246、それから大井・明後の所に2.833。 合計しますと、12.348立方㍍なんですけど、現在これ12.3です。 0.幾つか減らされております。 これは平成26年、水利権の更新ときに減らされておりました。 この水なんですね、この水は一体どこに流れているんですか。 お尋ねいたします。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  この三つの用水でございますけれど、それぞれ真名川頭首工から上庄を伝って、おおむね市街地の方に、市街地といいますか、清滝川の方に流れ込んでおります。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  質問の仕方が悪かったです。 断水ということで、今、ここ流れてないんですね、工事しているので。 工事をしている所はD、I、G、F。 流れてないんです。 でも、ダムの方からはきちんとした流量が各水利者に流れてます。 真名川であれば、今現在は2.284ですかね、立方メートル。 それから富田発電所には16、マックス16。 で、土地改良区の12.348。 この水が一体どこに行っているのか、教えていただけますか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  再質問にお答えします。 まずこの12㌧でございますが、この注記欄でもございますが、5月1日から5月31日、1カ月間でございます。 それ以外は、これだけの水利権はないということで、今回の工事期間というのは、その下に書いてございます、その下の下ですかね、ごめんなさい、違いますね。 これ書いてございませんね。 大体3㌧前後だと記憶しております。 3㌧前後が水利権で清滝の方に持ってきていると。 その水が流れてないということで、それ以外、真名川から、発電所等から来る水は、富田発電所並びに真名川に維持流量として、維持流量といいますか、真名川にたくさん流れているという状況でございます。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  ということは、土地改良区が持っている水利は、今、断水中は富田発電所に流れている。 真名川にも若干流れているということですか。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  富田発電所にも流れていると思いますけれど、真名川にもかなりの水が流れていると認識しております。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  水利権の問題を今回、聞くつもりはなかったんですけれども、これ富田発電所とか流れてもいいんですかね。 電力会社の水になりますね。 ○議長(山崎利昭君)  産経建設部長、朝日君。 ◎産経建設部長(朝日俊雄君)  梅林議員、先ほどおっしゃったとおり、富田発電所にマックス16㌧でございますので、16㌧までなら発電所に流してもいいということでございます。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  そういうことであれば、今回の地下水の枯渇に関して、何か協力をしていただくというようなことも可能ではなかったかと思うんですけども、ですから真名川の方にもう少し流していただいたら、ここまで悪化しなかったという予想も立つんですけれども、いかがですか。 ○議長(山崎利昭君)  建設整備課長、伊戸君。 ◎建設整備課長(伊戸康清君)  お答えします。 あくまでも聞き取りではございますが、この5㌻の真ん中辺りの図にあります五条方発電所の放水路、こちらの方に約7㌧ほど流れてきております。 それがJゲートを通して真名川へ放流していると聞いております。 それからダムの方からは、2㌧ほど流れてきておりまして、おおむね9㌧近くが真名川に流れていたと推測をされます。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  ここも私、見に行ったんですけれども、ちょうどその各ゲートから分かれる手前ですね、手前の方から大きなパイプラインが入ってました。 ずっとパイプライン引いてありました。 工事のサイドに。 ちょうどそこに住民の人が来てくださいまして、水の話をして、これどこに行ってるんですかねって言ったら、富田の方に行ってるんやっていうことでした。 そういったパイプラインを引いて、そういったことが可能であるならば、今回、頭首工のそこだけですよね、工事。 そこから下流っていうのは全く工事してないということやね。 となると、パイプラインでその水門の所から水を流すことは可能でなかったんかなっていう気がしてならないんですけども、その辺はまた私も勉強させていただきます。 今回の状況というのは、やっぱり非常に私は大きいと思ってます。 それでやっぱり市民の生命の水を守るときに、そのパフォーマンスとか、それから交付税の対象ということで、政策を打っていただいては非常に困るという気がいたします。 地下水保全っていうのは何のためにするのか、もう一度、市民の生活に目を向けていただきたいと思います。 それと、地下水を飲料水としているって本当にないですよ、日本に。 本当にまれな所です。 こういったやっぱり地域の資源、特性、午前中も市長さんの方から地域の特性をというようなことを何度かお聞きいたしました。 それならやっぱり地下水というこういった特性を十二分に生かして、政策を打っていただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  市長、石山君。 ◎市長(石山志保君)  梅林議員の再質問にお答えいたします。 地下水、あるいは湧水、あるいは水といったものが大野を特徴づける本当に大きなテーマだと考えております。 これまでも大野市、地下水、あるいは名水といったようなことで、地域づくりを行ってきておりますけれども、こうした路線というのは、私も力強く進めていきたいと考えております。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  ありがとうございます。 私たち女性っていうのは、本当に水がなかったらお洗濯ができない、子どもの食事が作れないというようなことで、過去に井戸枯れが起こったときに、本当に主婦が困ったという体験も、私たちはしているので、やはりぜひとも地下水を一緒に守っていっていただければと思います。 御清水の汚水処理についてお尋ねいたします。 下水道の汚水処理というのは、やっぱりメリット、デメリットがあると思います。 そこで、やっぱり地域の特殊性を鑑みながら整備を進めていくというようなことではありますが、どの自治体も下水道で頭を抱えていることは事実です。 それでこんなことがございました。 地方交付税交付金算定の基準になる下水道普及率を虚偽申請し、国に41億円の支払いを命じられた自治体があるということです。 この自治体では、市民が21億円を損したと。 虚偽申請に関係した職員に損害賠償を求めております。 下水道法第11条3項において、供用開始からおおむね3年をめどに接続するよう義務付けられていますが、実際のところ、経済的な理由等によって放置されているということが非常に多いです。 先ほど副市長からも話がありましたように、単独浄化槽による生活雑排水が未処理のままで流されていて、河川の汚濁の原因になっているということなんです。 ところが、自治体が条例を作るということが考えられるんですけど、これにも手が付けられない状況です。 本市はやっぱり加入率を上げるために、条例制定を考えておられますか、お尋ねいたします。 ○議長(山崎利昭君)  上下水道課長、林君。 ◎上下水道課長(林広二郎君)  ただ今のご質問にお答えいたします。 いろいろと浄化槽の単独槽については、やはり汚水の処理が全てにおいて、きれいにならないというところはございます。 それで今後ですね、単独浄化槽の数もまだ合併処理浄化槽の方よりも非常に多い状況にありますけども、そういった部分をですね、例えば御清水の地域であれば、やはり私も今、公共下水道を進めておりますけども、そういった部分での工法を考えておりますが、単独浄化槽への条例っていいますか、そういった条例を立てるということについては、今のところは考えてございません。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  単独浄化槽の条例を作るんじゃなくて、公共下水道に対する条例の改正という意味だったんですけど、ありがとうございました。 下水道の起債の償還終了が平成78年ですね、78年。 これだけの大型プロジェクトをするのであれば、相当の覚悟を持ってやっていただかなければ本当に困ります。 とにかく計画は最後まで終了させようと、後のことはその後に考えよう。 こういったことでは非常に困りますし、こういったことばかりに目が行けば、本当に視野が狭くなって大野の大事な大事な宝を失うことを、私は危惧します。 今回の泉町の汚水処理に関して陳情書が出てますが、二度、継続審査となりました。 これは私たち議員も本当にこのことについて、審議して議論し合わないといけないということの表れだと思っております。 試掘調査を綿密にしなければならないというようなことになると、水へのストレスであったり、それから観光へのダメージ、それから工事への問題や課題、それから水のまちとしてのブランド化の低下、そういったものに影響を及ぼすかもしれないというようなことでされるんだと思うんですね。 ここに今、本当に汚水処理というのが非常に課題になってまして、今現在の都市型下水道処理場、このままでいいのかということで、ものすごい研究が進んでいます。 それを平成13年の計画にのっとりって言ってるのは、非常に私はちょっと時代錯誤かなと。 この新聞折り込みです。 これ読売新聞が2面使って、幾らか分からないんですけれども、こんな大きな広告を、ここに書いてある文言は、この風景に水の番人が写っていることに誰も気付かないというその価値ということです。 これ何かと言うと、汚水処理なんです。 管を使わない汚水処理。 管は長くすればするほどお金が掛かる、ストレスがかかる、それから突然の災害、地震とかに対して対応ができなくなると。 だから井戸を掘っている所もいっぱいあるんですけど、こういったことで膜処理っていう方法があります。 できるだけ管を短くして汚水処理をしようと。 となると、この泉町地区においては、今後、継続的に観光に力を入れるのであれば、ここにしかない汚水処理方法を考える。 どこもしていない、こういったことも非常に重要かと思います。 市長さんは、環境省におられたとお聞きしてますので、環境問題はきちんとしなければいけない。 これはもう間違いないことです。 それイコール公共下水道、都市型下水道でなければいけないということはないと思うんですね。 この辺でもっともっと、じゃあ大野に合った汚水処理はどのようなものがいいのかというようなことで検討をいただきたいと、このように思いますが、いかがですか。 ○議長(山崎利昭君)  市長、石山君。 ◎市長(石山志保君)  最初の方の答弁で、一番最初の方で答弁がございましたけれども、エリア地域を対象としまして、下水道の整備の計画、市全体のものを作らせていただいております。 その中で、当該エリア、公共下水道事業エリアだということで、今、その関係でできるかどうかということを、調査を行っている段階でございます。 この段階でほかの処理を入れるっていう考えは、現在では持ち合わせておりません。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  できるかどうかじゃなくって、大野に合った汚水処理はどういうものかという選択肢を、私は提示していただきたいと思います。 国土交通省下水道部のこの方がこんなことを言ってます。 世の中全体が良くなっていくためにはどうすべきか考えていこうという方向性になっております。 これ汚水処理です。 その結論として、ここは下水道を整備しない方が良いという判断もあって、一度決めた区域を全部、下水道でやり切るのではなく、柔軟に取り組まなければいけない時代になったのです。 国からどう促していけば良いか、そのような取り組みが着実に進んでいくためには、どういうふうにするといいのかを考えなければいけないと。 こういったことにぜひ大野市は手を挙げていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(山崎利昭君)  市長、石山君。 ◎市長(石山志保君)  繰り返しになりますけれども、現在、調査を進めてございます。 梅林議員のそうした方法もある、あるいはそうした検討もあるということでございますけれども、今現在、調査を進めている段階ということをお伝えしたいと思います。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  調査って、試掘調査っていうのは、工事を前提としての調査なんですね。 御清水の環境を守るという観点からは、環境アセスメント、これをぜひやっていただきたいと思いますが、そして市民にきちんと公開していただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(山崎利昭君)  上下水道課長、林君。 ◎上下水道課長(林広二郎君)  ただ今のご質問でございますけども、今、市長も申し上げましたとおり、現地の試掘調査をやっているところでございます。 これについては、あくまでも公共下水道の施工方法、施工状況をどういうようにするかということが前提になっておりますけども、これまでもですね、どういった手法が良いかっていうことは、これまでも私どももいろいろと検討している中での方策の中で、今回、さらに調査を進めてですね、やっていく予定をしております。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  環境アセスメントはしていただけるんですか、いかがですか。 ○議長(山崎利昭君)  民生環境部長、坂井君。 ◎民生環境部長(坂井八千代君)  環境アセスメントがどのくらいの、どのような調査っていうことは、今ちょっと申し訳ありません、思われているのかも分からないんですけれども、先ほどからご説明させていただいておりますとおり、今の時点で環境アセスメントの調査を実施するっていうことは考えておりません。 ○議長(山崎利昭君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  これぜひやっていただきたいと思います。 それから議会の責任も非常に大きいと思います。 二元代表制、半分はやっぱり私たちの責任でもあるので、この問題についてはもっともっと議論を深めて、慌てずに焦らずに、大野の宝を子や孫たちに残すように、お互いに頑張っていきましょう。 それでは、一般質問を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。 ○議長(山崎利昭君)  以上で梅林厚子君の質問を終結いたします。 本日の一般質問は、この程度にとどめ、後は明4日に続行いたします。 本日は、これにて散会いたします。 大変ご苦労さまでございました。  (午後4時11分 散会)...