大野市議会 > 2013-03-04 >
03月04日-議案上程、説明-01号

  • "医療制度改革"(/)
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  1. 大野市議会 2013-03-04
    03月04日-議案上程、説明-01号


    取得元: 大野市議会公式サイト
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    平成25年  3月 定例会       平成25年3月・第383回定例会 会議録(第1日)                             平成25年3月4日(月)                             午前10時  開 議1.議 事 日 程    第1.会議録署名議員の指名    第2.会期の決定    追加 議長の辞職について    追加 議長の選挙    追加 副議長の辞職について    追加 副議長の選挙    第3.各常任委員会委員の選任    第4.議会運営委員会委員の選任    第5.議案第1号から議案第9号まで       及び議案第11号から議案第39号まで(38件)        (一括上程、提案理由の説明)    第6.議案第10号及び議案第40号2.出 席 議 員(18名)     1番   山 﨑  利 昭 君    2番   梅 林  厚 子 君     3番   永 田  正 幸 君    4番   松 田  元 栄 君     5番   前 田  政 美 君    6番   石 塚  淳 子 君     7番   宮 澤  秀 樹 君    8番   川 端  義 秀 君     9番   松 原  啓 治 君    10番  藤 堂  勝 義 君     11番  髙 岡  和 行 君    12番  兼 井    大 君     13番  島 口  敏 榮 君    14番  浦 井  智 治 君     15番  本 田    章 君    16番  畑 中  章 男 君     17番  砂 子  三 郎 君    18番  榮    正 夫 君3.説明のため出席した者の職・氏名   市   長  岡 田  高 大 君    副 市 長  下 河  育 太 君   教 育 長  松 田  公 二 君    秘 書 政策  田 中  雄一郎 君                        局   長   総 務 部長  江 波  庄 進 君    市 民 福祉  巻 寄  富美男 君                        部   長   産 業 経済  羽 田  年 也 君    建 設 部長  佐 子  重 夫 君   部   長   和泉支所長  石 田  光 義 君    会計管理者  澤 田  みち代 君   教育委員会  金 子  正 義 君    消 防 長  小 林    進 君   事 務 局長   行 政 戦略  加 藤  正 幸 君    総 務 課長  國 枝  勢津子 君   課   長   財 政 課長  鉱 崎  昭 治 君    福祉こども  畑 中  六太郎 君                        課   長   産 業 振興  嶋 田  敏 文 君    建 設 課長  砂 村  秀 成 君   課   長   教 育 総務  島 田  健 一 君    監 査 委員  木戸口  正 和 君   課   長                事 務 局長   消 防 本部  石 田  純 也 君    財 政 課  小 林  則 隆 君   次   長                係   長4.事務局職員出席者   局   長  山 村  正 人      次   長  清 水  啓 司   係   長  安 井  妙 子      係   長  前 田  晃 宏5.議事 (午前10時25分 開議) ○議長(川端義秀君)  皆さん、おはようございます。 初めに、大野市民憲章と大野市教育理念を唱和致しますので、ご起立を願います。 (全員起立) ○議長(川端義秀君)  首唱者の永田正幸君、登壇願います。 (首唱者 永田正幸君 登壇) ◆首唱者(永田正幸君)  大野市民憲章。 九頭竜川の上流にある大野は、清らかな水と空気に恵まれ、緑豊かな自然にはぐくまれてきました。純朴さの中にも幕末の大野丸に象徴される進取の気象と、雪国特有のねばり強さとで、今日の繁栄を築いてきました。私たちは、美しい自然と輝かしい伝統を受け継ぎ、住みよく生きがいのあるまちづくりを目指して、市民憲章を定めます。 一つ、みずみずしさあふれるまちに。 ◎全員  私たちは、美しい自然を守り、豊かな郷土をつくります。 ◆首唱者(永田正幸君)  一つ、小さな芽が伸びるまちに。 ◎全員  私たちは、伝統を受け継ぎ、新しい文化を育てます。 ◆首唱者(永田正幸君)  一つ、大きくはばたくまちに。 ◎全員  私たちは、働くことに喜びを持ち、郷土の発展につとめます。 ◆首唱者(永田正幸君)  一つ、あたたかい心のかようまちに。 ◎全員  私たちは、健康で幸せな家庭をつくり、親切の輪を広げます。 ◆首唱者(永田正幸君)  一つ、明るくやすらぎのあるまちに。 ◎全員  私たちは、まちづくりに進んで参加し、住みよいまちを築きます。 ◆首唱者(永田正幸君)  続いて、大野市教育理念の唱和を致します。 大野市教育理念。 「明倫の心を重んじ 育てよう 大野人(おおのびと)」 ◎全員  人としての生きる道を明らかにし、進取の気象を育てた明倫の心は、いつの時代においても変わらない大野の学びの原点です。 私たちは、この心を大切にして、優しく、賢く、たくましい大野人になるため、学び、育てることに努めていきます。 ○議長(川端義秀君)  ご着席ください。 (全員着席) ○議長(川端義秀君)  これより平成25年3月第383回大野市議会定例会を開会致します。 本日の議事日程は、お手元にお配りしたとおりであります。 直ちに本日の会議を開きます。 この際、諸般の報告を致します。 市長から 報告第1号 専決処分の報告について(大野市重度障害者医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例) 報告第2号 専決処分の報告について(契約額の変更について) 報告第3号、第4号及び第5号「専決処分の報告について(損害賠償額の決定について)」の以上5件が提出されております。 お手元に配布しておきましたから、ご覧いただきたいと思います。 次に、去る12月定例会以降、別紙のとおり議員派遣の手続きについて、大野市議会会議規則第167条第1項ただし書きの規定により、議長においてこれを決定致しましたので報告しておきます。 次に、去る2月1日に宮澤秀樹君、松原啓治君、藤堂勝義君と私の4人が福井県市議会議長会の議員10年表彰を受賞致しましたので、ご報告致しておきます。 これより日程に入ります。 日程第1「会議録署名議員の指名」を行います。 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において 2番 梅林厚子君、3番 永田正幸君の両名を指名致します。 日程第2「会期の決定」を議題と致します。 本定例会の会期については、去る1月28日、2月25日、そして本日、議会運営委員会を開き協議されましたので、その結果について委員長から報告願います。 議会運営委員長島口敏榮君。 (議会運営委員長 島口敏榮君 登壇) ◎議会運営委員長島口敏榮君)  平成25年3月第383回大野市議会定例会の会期等につきましては、去る1月28日、2月25日、そして本日、議会運営委員会を開き協議致しました。 その結果についてご報告申し上げます。 まず本定例会の会期は本日4日から25日までの22日間と致しました。 次に、日程について申し述べます。 本日は、各常任委員会及び議会運営委員会委員の選任を行い、その後、理事者提出の各議案を上程し、提案理由の説明を行います。 引き続き「平成24年度大野市一般会計補正予算(第7号)案」並びに「専決処分の承認を求めることについて(平成24年度大野市一般会計補正予算(第6号))」の2議案を上程し、それぞれ提案理由説明、質疑、討論、採決を行います。 5日から10日までは議案調査。 11日は代表質問の後、一般質問を行います。 12日は一般質問。13日は、12日に引き続き一般質問を行い、質問終結後、請願、陳情を上程し、議案及び請願・陳情を各委員会に付託致します。 次に、委員会の日程と致しましては、14日は産経建設常任委員会、15日は産経建設と民生環境の両常任委員会、16日・17日は常任委員会予備日、18日は民生環境と総務文教の両常任委員会、19日は、総務文教常任委員会、20日は常任委員会予備日、21日は、午前10時から中部縦貫自動車道・国道158号整備促進特別委員会を、そして午後1時から議会等改革推進特別委員会を開きます。 22日・23日・24日は常任委員会及び特別委員会予備日。 25日は最終日で、各委員会審査の結果を委員長より報告の後、質疑、討論、採決を行います。 以上であります。 各員におかれましては、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い致しまして、当委員会の報告と致します。 ○議長(川端義秀君)  お諮り致します。 本定例会の会期は、ただ今の委員長の報告のとおり、本日から25日までの22日間と致したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(川端義秀君)  ご異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は、委員長の報告のとおり、22日間と決定致しました。 会議の途中でありますが、暫時休憩致します。  (午前10時35分 休憩) (午前10時36分 再開)
    ○副議長(前田政美君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ただ今議長、川端義秀君から議長の辞職願が提出されました。 お諮り致します。 この際「議長の辞任について」を議題と致したいと思います。 これにご異議ございませんか。 (「異議なし」の声あり) ○副議長(前田政美君)  ご異議なしと認めます。よって、この際「議長の辞職について」を日程に追加し、議題とすることに決しました。 まず辞職願を朗読致させます。 ◎議会事務局長山村正人君)  命により朗読致します。 辞職願。 私議、今般一身上の都合により、大野市議会議長を辞職致したいので許可願います。 平成25年3月4日 大野市議会副議長 前田政美 殿 大野市議会議長 川端義秀 ○副議長(前田政美君)  お諮り致します。 川端義秀君の議長の辞職を許可することにご異議ございませんか。 (「異議なし」の声あり) ○副議長(前田政美君)  ご異議なしと認めます。よって、川端義秀君の議長の辞職を許可することに決しました。 (8番 川端義秀君 入場) ○副議長(前田政美君)  ただ今議長が欠員となりました。 お諮り致します。 この際「議長の選挙」を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。 これにご異議ございませんか。 (「異議なし」の声あり) ○副議長(前田政美君)  ご異議なしと認めます。よって、この際「議長の選挙」を日程に追加し、これより選挙を行います。 選挙は投票で行います。 議場の閉鎖を命じます。 (事務局職員、議場閉鎖) ○副議長(前田政美君)  ただ今の出席議員は18人であります。 投票用紙を配布致させます。 (事務局職員投票用紙を配布) ○副議長(前田政美君)  投票用紙配布漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○副議長(前田政美君)  配布漏れなしと認めます。 投票箱をあらためさせます。 (事務局職員、投票箱を点検) ○副議長(前田政美君)  異常なしと認めます。 ここで念のために申し上げます。 投票は単記無記名であります。 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。 ただ今から投票を行います。 点呼を命じます。 ◎議会事務局長山村正人君)  それでは、命によりまして点呼致します。 1番 山﨑利昭議員、2番 梅林厚子議員、 3番 永田正幸議員、4番 松田元栄議員、 6番 石塚淳子議員、7番 宮澤秀樹議員、 8番 川端義秀議員、9番 松原啓治議員、 10番 藤堂勝義議員、11番 髙岡和行議員、 12番 兼井 大議員、13番 島口敏榮議員、 14番 浦井智治議員、15番 本田 章議員、 16番 畑中章男議員、17番 砂子三郎議員、 18番 榮 正夫議員、 5番 前田政美副議長以上です。 ○副議長(前田政美君)  投票漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○副議長(前田政美君)  投票漏れなしと認めます。 これにて投票を終了致します。 議場の閉鎖を解きます。 (事務局職員、議場開鎖) ○副議長(前田政美君)  これより開票を行います。 立会人を指名致します。 会議規則第31条第2項の規定により、立会人に 1番 山﨑利昭君、2番 梅林厚子君を指名致します。 両君の立ち会いをお願い致します。(1番 山﨑利昭君、2番 梅林厚子君 登壇) (事務局職員、開票点検)(1番 山﨑利昭君、2番 梅林厚子君 確認、降壇) ○副議長(前田政美君)  選挙の結果を報告致します。 投票総数18票。 これは先ほどの出席議員数に符合致しております。 そのうち有効投票18票、無効投票ゼロ票。 有効投票中、 松原啓治君 16票、 榮 正夫君 2票以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は4.50票であります。よって、松原啓治君が大野市議会議長に当選されました。 ただ今議長に当選されました松原啓治君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により本席から告知致します。 ここで議長に当選されました松原啓治君よりごあいさつをお受け致します。 (新議長 松原啓治君 登壇) ◎新議長(松原啓治君)  一言ごあいさつ申し上げます。 第383回市議会定例会において、議員各位のご推挙により栄誉ある第41代大野市議会議長の要職に就任致しますことは、誠に身に余る光栄であり、心から深く感謝、お礼を申し上げる次第であります。 これまで歴代議長の方々が発揮された手腕と業績を鑑みるとき、才知未熟な私が歴史ある大野市議会議長の職責をいかにけがすことなく務めるかに、今、思いをめぐらせているところであります。 さて、昨年末の政権交代以降、円高にも歯止めが掛かり、日本経済は再生に向けスタートを切っておりますが、新政権の打ち出した大型補正予算による緊急経済対策等の効果が地域経済に波及するまでには少し時間がかかるものと考えております。 本市においても財政状況は依然として厳しい中ではありますが、今月中には大野市にとりまして長年の悲願でありました中部縦貫自動車道大野インターチェンジの供用が始まります。昭和62年に、国の第四次全国総合開発計画・四全総において、高規格幹線道路網計画に組み入れられて以来、四半世紀を経て、ようやく本市も高速交通体系の仲間入りができることとなりますが、私たち議会と致しましても理事者と一丸となって、残る区間の一日も早い供用開始のために、一層努力致したいと考えております。 大野が活力と魅力に溢れ、市民が豊かで安全で安心な生活を送ることのできる住みやすい地域の実現のために、そして大野市が誇る「人、歴史、文化、伝統、自然環境、食」といった魅力ある地域資源を越前おおのブランドとして磨き上げ、全国に誇れる結の故郷(くに)実現のために、行政や私たち市議会の果たす役割は非常に大きなものがあります。 ここに議員各位のご推挙を賜りましたからには、全力を尽くして誠心誠意、公平な議会運営に一日一日精進を重ね、努力を傾注してまいる決意であります。 議員各位をはじめ、理事者並びに関係各位におかれましては、前川端議長同様、心温まるご指導、ご鞭撻(べんたつ)を賜りますよう心からお願い申し上げまして、議長就任のごあいさつとさせていただきます。 (拍手、拍手、拍手) ○副議長(前田政美君)  次に、このたび辞職されました川端義秀君からごあいさつをお受け致します。 (前議長 川端義秀君 登壇) ◎前議長(川端義秀君)  議長を退任するに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 昨年、議員各位のご推挙により議長に就任以来、皆さまの絶大なるご指導とご協力を賜りまして、議長の重責を大過なく果たすことができました。これもひとえに議員各位のご厚情のたまものと、衷心より厚くお礼を申し上げる次第でございます。 さて、昨年末の政権交代以降、アベノミクスによる大胆な金融緩和の導入により、ようやく円高傾向に歯止めが掛かり、経済情勢の改善が期待される状況になってきておりますが、地域経済への波及はまだ先になるものと考えております。 このような状況下ではありますが、この1年間、結とぴあの供用開始庁舎等整備に向けた実施計画の策定、今月中に大野インターチェンジ供用開始となる中部縦貫自動車道、昨年4月に福井市境寺地係までが供用開始となった国道158号など、その事業推進に向けて理事者と一丸となって努力をしてまいりました。 また、議会改革が叫ばれる中、6月定例会において議会等改革推進特別委員会を設置したのをはじめ、9月定例会においては議員提案により「大野市空き家等の適正管理に関する条例」を制定するなど、これまで以上に議会の独自性を図るべく努力をしてまいりました。 これもひとえに、議員各位のご支援とご協力のたまものであったと感謝申し上げる次第であります。 市税の伸びが今後期待できず、また国の地方財政計画も非常に厳しい中にあって、限られた財源で、効果的、効率的な施策展開をすることが、非常に重要となってきております。こうした難しい局面ではありますが、先ほどご推挙されました松原啓治新議長は、その卓越した手腕を議会運営等に発揮していただけるものと大いに期待をしているところであります。 今後は一議員として、皆さま方と共に、市勢発展のために全力を尽くす覚悟でございますので、今後とも変わらぬご厚情を賜りますよう心からお願い申し上げまして、議長退任のごあいさつと致します。 誠にありがとうございました。 (拍手、拍手、拍手) ○副議長(前田政美君)  会議途中でありますが、暫時休憩致します。 (午前10時55分 休憩) (午前10時56分 再開) ○議長(松原啓治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ただ今副議長、前田政美君から副議長の辞職願が提出されました。 お諮り致します。 この際「副議長の辞職について」を議題と致したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(松原啓治君)  異議なしと認めます。よって、この際「副議長の辞職について」を日程に追加し、議題とすることに決しました。 まず辞職願を朗読させます。 ◎議会事務局長山村正人君)  命により朗読致します。 辞職願。 私議、今般一身上の都合により、大野市議会副議長を辞職致したいので許可願います。 平成25年3月4日 大野市議会議長 松原啓治殿 大野市議会副議長 前田政美 ○議長(松原啓治君)  お諮り致します。 前田政美君の副議長の辞職を許可することにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(松原啓治君)  ご異議なしと認めます。よって、前田政美君の副議長の辞職を許可することに決しました。 (5番 前田政美君 入場) ○議長(松原啓治君)  ただ今副議長が欠員となりました。 お諮り致します。 この際「副議長の選挙」を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(松原啓治君)  ご異議なしと認めます。よって、この際「副議長の選挙」を日程に追加し、これより選挙を行います。 選挙は投票で行います。 議場の閉鎖を命じます。 (事務局職員、議場閉鎖) ○議長(松原啓治君)  ただ今の出席議員は18人であります。 投票用紙を配布致させます。 (事務局職員投票用紙を配布) ○議長(松原啓治君)  投票用紙配布漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○議長(松原啓治君)  配布漏れなしと認めます。 投票箱をあらためさせます。 (事務局職員、投票箱を点検) ○議長(松原啓治君)  異常なしと認めます。 ここで念のために申し上げます。 投票は単記無記名であります。 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。 ただ今から投票を行います。 点呼を命じます。 ◎議会事務局長山村正人君)  それでは、命によりまして点呼致します。 1番 山﨑利昭議員、2番 梅林厚子議員、 3番 永田正幸議員、4番 松田元栄議員、 5番 前田政美議員、6番 石塚淳子議員、 7番 宮澤秀樹議員、8番 川端義秀議員、 10番 藤堂勝義議員、11番 髙岡和行議員、 12番 兼井 大議員、13番 島口敏榮議員、 14番 浦井智治議員、15番 本田 章議員、 16番 畑中章男議員、17番 砂子三郎議員、 18番 榮 正夫議員、9番 松原啓治議長以上です。 ○議長(松原啓治君)  投票漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○議長(松原啓治君)  投票漏れなしと認めます。 これにて投票を終了致します。 議場の閉鎖を解きます。 (事務局職員、議場開鎖) ○議長(松原啓治君)  これより開票を行います。 立会人を指名致します。 会議規則第31条第2項の規定により、立会人に 1番 山﨑利昭君、2番 梅林厚子君を指名致します。 両君の立ち会いをお願い致します。(1番 山﨑利昭君、2番 梅林厚子君 登壇) (事務局職員、開票点検)(1番 山﨑利昭君、2番 梅林厚子君 確認、降壇) ○議長(松原啓治君)  選挙の結果を報告致します。 投票総数18票。 これは先ほどの出席議員数に符合致しております。 そのうち有効投票18票、無効投票はゼロ票です。 有効投票中、 兼井 大君 16票、浦井智治君 2票以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は4.50票であります。よって、兼井 大君が大野市議会副議長に当選されました。 ただ今副議長に当選されました兼井 大君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により、本席から告知致します。 ここで副議長に当選されました兼井 大君より、ごあいさつをお受け致します。 (新副議長 兼井 大君 登壇) ◎新副議長(兼井大君)  一言ごあいさつを申し上げます。 ただ今議員各位の温かいご支援をいただき、第49代大野市議会副議長にご推挙賜りましたことは、誠に身に余る光栄であり、心から深く感謝とお礼を申し上げる次第であります。 さて、政権が交代し、平成24年度補正予算での大型緊急経済対策が打ち出されたとはいえ、その効果は未知数であり、本市を取り巻く雇用情勢は非常に厳しいものがあります。 福井県は「暮らしやすさ日本一」とのことでありますが、それを感じられない昨今の経済情勢であります。また、今年の大野市の新成人の数が430人と聞いておりますが、こうした少子化、高齢化も地方都市にとっては死活問題であります。 このような山積する諸問題に対し、私自身、議会経験も浅く、若輩者でまだまだ未熟ではございますが、ご推挙を賜りましたからには、全身全霊を傾け、問題解決に向けまい進するとともに、大野市議会の発展に最善の努力をしてまいる決意であります。 どうか、議員の皆さまをはじめ、理事者の皆さまにおかれましては、前、前田副議長同様、心温まるご指導、ご支援を賜り、副議長の職を全うできますよう、心からお願いを申し上げまして、はなはだ簡単ではございますが、副議長就任のごあいさつと致します。 (拍手、拍手、拍手) ○議長(松原啓治君)  次に、このたび辞職されました前田政美君からごあいさつをお受け致します。 (前副議長 前田政美君 登壇) ◎前副議長(前田政美君)  副議長を退任するに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 昨年、議員各位のご推挙をいただき副議長に就任以来、皆さまのご指導とご協力を賜りまして、副議長の重責を果たすことができました。これもひとえに皆さま方のご厚情のたまものと厚くお礼を申し上げます。 1年間ではありましたが、副議長として当市の重要な行政施策の一端に参画することができ、議会人として誠に貴重な体験をさせていただいたと考えております。 この経験を市民福祉の向上と住民の立場に立った議会運営のために生かしてまいりたいと考えます。 また、各種会議にも出席させていただく中で、あるときには苦言も呈し、またあるときにはご提案もさせていただきましたが、二元代表制として、市長の立場とは違う角度で議会の意見を述べさせていただいたものであり、議会として政策提案する機能が十分機能してこそ、市民の負託に応え得るものだと考えております。 今後も微力ではございますが、一議員として、皆さま方と共に市政発展のために全力を尽くす決意でございますので、変わらぬご交誼を賜りますよう心からお願いを申し上げますとともに、兼井新副議長の今後ますますのご活躍をご期待申し上げます。 結びに当たり、1年間共にあり、ご指導いただきました川端議長並びに議会事務局職員に心から感謝お礼を申し上げ退任のごあいさつとさせていただきます。 皆さん、ありがとうございました。 (拍手、拍手、拍手) ○議長(松原啓治君)  日程第3「各常任委員会委員の選任」についてを議題と致します。 お諮り致します。 常任委員会委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、 総務文教常任委員会委員に 永田正幸君、前田政美君、 本田 章君、畑中章男君、 榮 正夫君、そして私、松原の以上6人を、 産経建設常任委員会委員に 松田元栄君、石塚淳子君、 宮澤秀樹君、川端義秀君、 髙岡和行君、島口敏榮君の以上6人を、 民生環境常任委員会委員に 山﨑利昭君、梅林厚子君、 藤堂勝義君、兼井 大君、 浦井智治君、砂子三郎君の以上6人を、それぞれ指名致したいと思います。 これに異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(松原啓治君)  異議なしと認めます。よって、ただ今指名致しました諸君を、それぞれ常任委員会委員に選任することに決しました。 日程第4「議会運営委員会委員の選任」についてを議題と致します。 お諮り致します。 議会運営委員会委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議会運営委員会委員に 山﨑利昭君、永田正幸君、 川端義秀君、本田 章君、 畑中章男君、砂子三郎君、 榮 正夫君の以上7人を指名致します。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(松原啓治君)  ご異議なしと認めます。よって、ただ今指名致しました7人の諸君を議会運営委員会委員に選任することに決しました。 各委員会の正副委員長互選のため暫時休憩致します。  (午前11時14分 休憩) (午前11時15分 再開) ○議長(松原啓治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 各委員会の正副委員長互選の結果が議長の手元に届いておりますので報告致します。 総務文教常任委員会 委員長に前田政美君、 副委員長に永田正幸君、 産経建設常任委員会 委員長に髙岡和行君、 副委員長に石塚淳子君、 民生環境常任委員会 委員長に山﨑利昭君、 副委員長に砂子三郎君、 議会運営委員会 委員長に本田 章君、 副委員長に川端義秀君が、それぞれ選任されました。 この際、各委員会の正副委員長を代表して、総務文教常任委員長より、ごあいさつをお受け致します。(総務文教常任委員長 前田政美君 登壇) ◎総務文教常任委員長(前田政美君)  各委員会の正副委員長の皆さま方のお許しをいただきまして、代表して私から一言ごあいさつを申し上げます。 ただ今、各委員会委員の選任が行われ、引き続き正副委員長の互選の結果、議長からご紹介のあったとおり、私どもがその大任を果たさせていただくことになりました。 先ほど、議長、副議長からのごあいさつにもありましたように、本市におきましては早急に解決しなければならない重要な課題が山積しており、議会に対する市民の期待は非常に大きいものがあります。 委員会は、本会議の下審査機関として、能率的、効果的に所管する事業、施策を審査する責務があり、われわれ委員は、所管事項についての専門知識を身に付ける必要があります。 委員会を運営するに当たり、われわれは経験も浅く、未熟ではございますが、委員会の審査能率、議事能力の向上に向け、切磋琢磨(せっさたくま)してまいる所存でありますので、なにとぞ私たち正副委員長に対しまして、温かいご指導、ご鞭撻(べんたつ)を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、就任のごあいさつとさせていただきます。 よろしくお願い致します。 ○議長(松原啓治君)  日程第5「議案第1号から議案第9号まで、及び議案第11号から議案第39号までの38議案を一括して議題と致します。 提案理由の説明を求めます。 市長、岡田君。 (市長 岡田高大君 登壇) ◎市長(岡田高大君)  提案理由の説明に入ります前に、一言お祝いを申し述べさせていただきたいと存じます。 今ほどは、正副議長選挙が行われ、新しく議長に松原啓治氏が、副議長に兼井 大氏が当選されました。心からお祝いを申し上げます。 両氏は、卓越した見識をお持ちであり、かつ、市政全般に精通されるとともに、議会経験も豊富でおられますので、今後の議会運営におきまして、その手腕を遺憾なく発揮されるものと、ご期待申し上げるところであります。 併せまして、各委員会の委員の改選が行われ、新たな組織構成の下に、それぞれ委員長、副委員長が選任されました。各位のご就任をお祝い申し上げますとともに、市政の推進にご尽力賜りますようお願いを申し上げます。 また、このたび議長を退任されました川端義秀氏、副議長を退任されました前田政美氏には、議会運営をはじめ、「越前おおの元気プラン」を着実に推進するためにはなくてはならない中部縦貫自動車道の整備促進など重要課題の進展のために適切なご指導とご協力をいただき、おかげさまで円滑に推進することができました。 ここに、衷心より感謝申し上げますとともに、お二人におかれましては、今後とも市政の推進にご尽力賜りますようお願いを申し上げる次第であります。 それでは、平成25年3月第383回大野市議会定例会の開会に当たり、市政運営について私の所信の一端を申し述べますとともに、提案致しました平成25年度各会計当初予算案をはじめとする各議案の概要についてご説明申し上げます。 わが国、日本国は古事記や日本書紀に「みずほの国」と記されていますように、みずみずしく美しい稲穂が実る国であり、古来より日本人は季節の移り変わりを感じながら汗を流して田畑を耕し、初夏には水を分かち合いながら田に水を引き、苗を植え、秋になれば大地の恵みの恩恵を受けてきた農耕民族であります。また、地震、津波、噴火、水害などの自然災害の多い国でもあり、日々の生活においても山や木などを神としてまつるなど、自然と共に生きてまいりました。 先の東日本大震災の際には、日本人のお互いを思いやり、譲り合う行動が世界の人々から賞賛を受けましたが、これも脈々と受け継がれてきた農耕民族としての気質によるものだと思いますとともに、世界の中の日本を考えたときに、四季折々に変化する美しい田園風景と、日本人にとってかけがえのない温かみのある道徳性とが相まって、「みずほの国 日本」が形成されていることを強く感じます。 日本人の美徳は、世界に誇れるもので、その美徳が「結」として受け継がれております本市は、まさに「結の故郷(くに)」と呼ぶにふさわしいまちであり、本年を「結の故郷元年」と位置づけることができますことを誇りに思っているところであります。 先人から受け継いできました「結」の精神を守り育て、本市の将来を担う大野の子どもたちが、ふるさとの良さを自ら発見し、ふるさとを慈しむ心を育むためにも、これからもしっかりと子孫に伝えなければならないと考えております。 さて、来週の3月11日で未曾有の大災害となりました東日本大震災から2年が過ぎようとしており、被災者の皆さまの並々ならぬご苦労とご心中をお察し申し上げます。 また、被災地の復興に向け、昼夜を問わず地道な活動を続けておられます関係者各位に深く敬意を表する次第であります。 本市では、被災地の一日も早い復興を願い、被災地への人的な支援を行うため、新年度におきまして、福島県相馬市へ職員を1年間派遣することとしており、このような支援活動をできる限り継続してまいりたいと考えております。 そしてまた、市民の皆さまの安全と安心を守るため、災害に対する備えを万全にするために全力を傾注する所存でございます。 現在、国や県では、東日本大震災とこれに伴います原発事故を教訓としまして、防災計画や防災対策の見直しが進められております。本市においては、平成25年度より集中豪雨時などの河川氾濫シミュレーション及び防災アセスメントによる被害想定の見直しを行い、これに伴います避難計画、減災対策を修正するとともに、原子力災害時の対応を含めました応急対策なども加えまして、平成26年度中に改訂できるよう作業を進めてまいります。 また、平成23年度から2カ年をかけて整備を進めてまいりました同報系防災行政無線は、全ての屋外スピーカー局の設置がこのほど完了し、市内全域に一斉放送ができるようになりました。今後は、適正な維持管理に努めますとともに、防災無線のほかにも全ての区長に配備致しましたデジタル簡易無線やメール配信など複数の情報伝達手段を活用しながら、災害緊急時には情報を速やかに伝達できるよう運用致したいと考えております。 さらには地域防災の中核を担います消防団員の皆さまが災害現場でより安全に活動できる環境を整えて、地域防災力のさらなる向上を実現するとともに、防災・消防基盤を整備することで、災害に強いまちづくりを推進してまいります。 次に、国政の状況について申し上げます。 昨年12月の衆議院議員総選挙におきまして、これまでの民主党政権から自公政権へと約3年半ぶりに政権が交代致しました。 2度目となる国政の舵取りを任されました安倍首相は、政策の第一段階として本年1月11日に閣議決定されました日本経済再生に向けた緊急経済対策に基づきまして「復興・防災対策」「成長による富の創出」及び「暮らしの安心・地域活性化」の三分野を重点として、即効性や需要創造効果の高い施策を優先的に実施することとし、15カ月予算の考え方の下で、平成24年度補正予算と平成25年度予算を編成するとともに、平成25年度税制改正に取り組み、日本経済再生に向けて全力で取り組むとしております。 そして1月28日の所信表明演説では「経済再生」「震災復興」「危機管理」に全力を注ぐことを表明しており、その中でも特に長引く円高、デフレ不況からの脱却を第1に掲げ、雇用や所得を増大させて、強い日本経済を取り戻すことを最重要課題としております。また、2月28日の施政方針演説では、成長戦略を重視した積極的な姿勢を示すとともに、所信表明では触れなかった憲法改正やエネルギー政策、環太平洋戦略的経済連携協定、いわゆるTPP、そして教育問題などについて言及しております。 本市におきましては、2月26日に可決された国の補正予算に呼応しました3月補正予算案を別途編成し、早急の対応を図るとともに、平成25年度当初予算案においても社会資本整備などに必要な事業費を計上し、効果的な地域活性化策を実施してまいりたいと考えており、今後とも政府の動向に細心の注意を払いながら、遺漏のないよう対応してまいりたいと存じます。 特に本市の基幹産業であります農業へ、大きな影響を及ぼす恐れがありますTPPについてでありますが、安倍首相は日本時間の2月23日に行われましたオバマアメリカ大統領との会談で「一方的に全ての関税撤廃をあらかじめ約束することを求められるものではない」ことを確認したとして、共同声明では日本がTPP交渉に参加する場合には「全ての物品が交渉の対象とされる」とする原則の一方で、「日本には一定の農産品、アメリカには一定の工業製品というように、両国ともに2国間貿易上の敏感な問題が存在する」ことを認めるとし、「最終的な結果は交渉の中で決まっていく」として、例外になる分野があるとの認識で一致したとしております。そして安倍首相は、その後の記者会見でTPP交渉への参加条件としていました「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」として、「なるべく早い時期に決断したい」と述べ、早期に交渉参加する意向を表明し、先の施政方針演説では正式な表明はなかったものの政府の責任において参加を判断するとしております。 私自身と致しましては、今後とも国民的な議論を十分に行う必要があり、また「従前どおりTPP参加に伴う農業者の所得確保に向けての課題が解決されない限りは、参加すべきではない」との考えに変わりはなく、市内農業者の実情を国に対し、しっかりと訴えてまいります。本市と致しましては、今後とも越前おおの型農業を持続的に発展させ、消費者が求める安全で安心な付加価値の高い農産物や加工品販売などにより、地域間競争のみならず国際競争にも打ち勝てる農業を育てていきたいと考えております。 次に、社会保障制度改革について申し上げます。 昨年8月に成立した社会保障制度改革推進法に基づき、国では社会保障制度改革国民会議において審議が開始されました。この会議では、特に公的年金、医療保険、介護保険、少子化対策における諸課題が検討されることとなっており、その結論に基づき、受益と負担の均衡がとれた持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革が実施される運びとなっております。 市民生活に最も身近な社会保障制度については、一人一人の市民が安心のある自立した生活を営むことができる制度となるよう強く望むものであり、今後の動向を注意深く見守ってまいりたいと考えております。 また、難病疾患を障害福祉サービスの対象とすることなどを盛り込みました障害者総合支援法は4月から施行され、生活保護においては、制度の見直しが論議されているなど、社会福祉を取り巻く環境は刻々と変化しておりますが、全ての市民が住み慣れた地域で安心して住み続けられることを第一義に置いて、諸課題に取り組んでまいる所存であります。 次に、中部縦貫自動車道について申し上げます。 永平寺大野道路の勝山・大野間につきましては、いよいよ今月24日から供用が開始される見通しになっております。また、合わせまして国道157号大野バイパスのあっ宝んど前から中保の主要地方道大野・勝山線との交差点までが4車線で供用されます。一部とはいえ、本格的な高規格幹線道路と、関連します幹線道路が供用開始されることは「元気な大野」の実現に向け、着実な一歩を進めることができたと感慨深いものがございます。これまで多大なるご尽力をいただきました議員各位をはじめ、関係者の皆さまに、厚くお礼を申し上げる次第であります。 また、国の新年度道路関係予算案では、高規格幹線道路網の整備に本年度並みの事業費が確保されました。これは、国土強靭化(きょうじんか)を推進するためであり、国土東西軸の要として早期整備の必要性が広く認識されてきております中部縦貫自動車道も本年度並みの予算配分が見込まれますので、かねてから要望しております永平寺大野道路の平成28年度までの全線供用開始に弾みが付くものと期待をしているところであります。 次に、六呂師高原スキー場について申し上げます。 先般、マスコミなどで報道されましたとおり、昨年12月25日に六呂師高原協業組合が自己破産の申し立てを行い、翌26日には破産手続きが開始されました。今回の事態につきましては、スキー場の安全祈願祭も終えた後の突然の出来事であり、大変驚いたところでありますし、スポーツレクリエーション基地の機能の一部が停止することに残念な思いを致しております。 本市の主要な郊外型観光施設として、多くの誘客を図ってきました歴史あるスキー場の一刻も早い復活を望むものであります。 次に、市政運営の基本的な考え方について申し上げます。 私は、かねてから未来の子どもたちのため、また将来の大野市を豊かにするため、今、何をすべきかを念頭に置き、第五次大野市総合計画の基本構想に掲げました将来像「ひかりかがやき、たくましく、心ふれあうまち」を目指して、「越前おおの元気プラン」に掲げた重点施策を、スピード感を持って推進してきたところであります。 これまでに、保健医療福祉サービスの拠点施設結とぴあの整備や中部縦貫自動車道の整備促進、中心市街地の活性化など市の重要施策に積極的に取り組んでまいりました。また、副市長を総理とし、庁内の部局長などで構成する総合施策会議においては、基本構想に掲げる目標を達成するために、第五次大野市総合計画の進行管理を行うとともに、本市を取り巻く状況を勘案し、施策の変更や新たな施策の実施について検討してまいりました。さらに本年度におきましては、越前おおのブランド戦略や大野市和泉地区化石保全活用計画、大野市自転車を活用したまちづくり計画などの戦略や計画を策定してまいりました。 新年度におきましては、これらの戦略や計画を基に各種施策を推進するとともに、引き続き、市民力、地域力を生かした市民総参加型の市政の推進に努めてまいる所存であります。 また、本市の特性を生かしました越前おおのブランドの確立と推進を目指して、昨年5月から越前おおのブランド戦略策定委員会において検討してまいりました越前おおのブランド戦略につきましては、市民や市内の事業所、市外に住む都市圏住民などへのアンケート調査や市民のご意見を踏まえ、このほどブランド化への取り組みの基本的な方向性を取りまとめ、策定を致しました。 本戦略で定めましたブランド・キャッチコピー「結の故郷(くに) 越前おおの」は、昔から今日まで、お互いに助け合う習慣や多くの地域とのつながりを大切に受け継ぎ、育んできた本市を「結」がたくさん詰まった一つの故郷(ふるさと)として表現しております。 このキャッチコピーのイメージにふさわしい人やまちとなるためには、市民の皆さまや事業者の方々など地域全体が一体となって、取り組みを進めていくことが大切であると考え、本年4月には本戦略の市民への周知と越前おおのブランドについて議論するシンポジウムを開催することとしております。そして越前おおのブランド戦略を市民の皆さまと共に積極的に展開し、越前おおのブランドを市内外に広く発信してまいります。 次に、機構改革について申し上げます。 社会情勢とともに変遷します市民ニーズを的確に把握し、市民サービスを充実するためには、将来に備えた組織体制づくりを推進する必要があります。 このため、今後の少子化・高齢化による行政需要の多様化・複雑化、また新庁舎への移転を見据えまして、簡素でスピード感のある効率的な組織とするため、組織の見直しを図ることと致しました。現在、市長部局にあります秘書政策局、総務部、市民福祉部、産業経済部、建設部の5部局を、4月から新たに企画総務部、民生環境部、産経建設部の3部に改編するとともに、所掌事務の再編により一部、課の統合、名称変更なども行うこととしております。 今後も、あらゆる行政需要にスピーディーに対応できるよう組織内の連携を密にし、また市民の皆さまが戸惑うことのないよう、行政サービスの充実に努めていきたいと考えております。 次に、平成25年度当初予算編成について申し上げます。 まず国の平成25年度一般会計予算案は、前年度より2兆2,776億円増額となる92兆6,115億円となっており、その基本方針と致しまして、緊急経済対策に基づく大型補正予算と一体的に編成し、切れ目のない経済対策で景気の底割れの回避とデフレからの早期脱却及び成長力の強化を図るとしております。 また、地方財政につきましては、地方交付税の総額は平成24年度と同水準を確保するとされているものの、防災・減災事業、地域の活性化などの喫緊の課題へ対応するため、地方公務員給与削減額に見合った事業費を特別枠として計上するなどとしておりますが、現時点で詳細は明らかになっておりませんので、その動向を注視しながら適切に対処する必要があります。 このような中で編成致しました、平成25年度当初予算案でありますが、「越前おおの元気プラン」の各施策を迅速かつ着実に前進させることとし、これまでの成果を検証した上で、より一層の経費削減に努めながら、限られた財源を効率的、効果的に配分することを念頭に置いて編成致しております。 予算規模では、一般会計は168億8,700万円、特別会計は合計で、99億4,416万7,000円、企業会計は、2億4,239万6,000円、全会計の予算額の総計では、270億7,356万3,000円となっております。これは、平成24年度当初予算との比較で申し上げますと、一般会計は0.6㌫の減、特別会計は3.4㌫の増、企業会計は7.0㌫の減となります。そして全会計の総予算額では0.8㌫の増であります。 一般会計の主な点について、歳入から申し上げますと、市税では個人市民税は減となるものの、主に固定資産税とたばこ税の増により、全体では増額を見込んでおります。また、地方交付税は地方財政計画に基づいて、普通交付税分を前年度より減額しております。そして各施策に応じた国などの補助金を適正に見込みつつ、基金・市債の活用にも配慮したところであります。 一方、歳出では、新庁舎整備事業や休日急患診療所整備事業、九頭竜温泉「平成の湯」再整備事業などのハード整備をはじめ、ソフト面では「結の故郷(くに)」の良さを発見し充実する事業や、市民力と地域力を高める事業を優先的に計上しております。 次に、新しい庁舎の整備について申し上げます。 新しい庁舎の整備につきましては、平成23年3月に策定致しました大野市庁舎等周辺整備基本構想に基づき、「市民が気軽に集い・憩い・学ぶ」を基本理念に、平成23年度には基本計画の策定と基本設計を行い、そして24年度には実施設計を進め、議員各位には節目ごとにご説明させていただいたところでございます。併せまして、新しい庁舎において、これまで以上に市民サービスを向上させることを目指しまして、庁内検討委員会で運営や管理面についてさまざまな角度から検討を進め、大野市新庁舎運営管理基本計画を策定致しております。 このほど実施設計を取りまとめたところであり、本定例会におきましては、2カ年の継続事業として必要な工事費や工事監理費などの関連予算を計上させていただいております。 新年度におきましては、なるべく早い時期に新庁舎整備の入札に関する手続きを開始しまして、平成26年中に工事を完了し、その後、備品や書類、システムなどの移設を経まして、平成27年1月の供用開始を目指し、整備を進めていきたいと考えております。 また、防災機能を備え、中心市街地活性化やまちなか交通の円滑化にも貢献できる多目的広場として、現庁舎の跡地に整備する予定の仮称ではありますが城下町南広場につきましても、新年度において、現庁舎の解体設計、調整池やヘリポートを含む広場整備、防災倉庫の実施設計などの経費を計上致しております。 それでは、そのほかの主な施策につきまして、第五次大野市総合計画・基本構想に掲げる構想実現のための柱に沿ってご説明申し上げます。 最初に、1番目の柱であります「人が元気」について申し上げます。 まず市民力、地域力アップに向けた取り組みについて申し上げます。 平成22年度に創設した越前おおの地域づくり交付金事業は、3年が経過しましたことから、去る2月17日にめいりんにおいて、「結の故郷(くに) 地域づくり交付金事業成果発表会」として、市内9地区の各事業実施団体によります発表会を開催させていただきました。地域づくりに関する講演会もあり、参加された地域の皆さまには、本事業の実施効果の検証や将来の地域づくりを考える一助になったのではないかと思っております。 新年度におきましては、事業名も新たに結の故郷づくり交付金事業とし、今まで以上に、より地域に根ざした交付金事業として、また地域住民自らが課題解決に向けて事業を実施したいという意識の醸成につながるような事業としていきたいと考えております。 次に、新年度において新たに実施いたします国民の祝日に国旗を掲揚する運動推進事業について申し上げます。 この事業は、国民の祝日に国旗を掲げることにより祝日の意味を学び、日本の伝統文化を継承するとともに、日本を愛する心や他国を尊重する心を育むことで、郷土を愛し、他人の考え方や行動を尊重する意識を醸成し、心豊かな人づくりにつなげていくことを目的として実施するものであります。3月末には、市内各団体、市民の皆さまのご賛同を頂き、仮称ではありますが大野市祝日の国旗掲揚推進協議会を立ち上げ、運動を推進してまいりたいと考えております。 次に、子ども・子育て支援について申し上げます。 次の時代を担う子どもたちが健やかに成長することができる社会の確立に向けて、幼児期の教育と保育、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進することを目的にした子ども・子育て関連三法が昨年8月に成立し、子どものための教育と保育の給付、地域子ども・子育て支援事業を総合的かつ計画的に行うことが市町村の責務とされました。これを受けました施策の推進については、今後の国などの議論の方向性を注視しながら、本市に適した子どもと子育て家庭への支援につながるよう取り組んでまいりたいと考えております。 新年度においては、就労、結婚、出産、育児などの各段階に応じた支援の一つとして、独身者が出会いのチャンスをつかみ、結婚に結び付ける人間力の育成を目的に、越前おおの婚活力ステップアップ事業を実施し、成婚率の上昇を目指してまいりたいと考えております。 次に、結とぴあの運営状況について申し上げます。 保健・医療・福祉の各機能の連携を図りながら、一体的なサービスの提供に努めております結とぴあは、オープンから間もなく1年を迎えることになります。この1年間の施設運営状況を総括してみますと、福祉・保健事務室を中心として、社会福祉協議会、保健センター、地域子育て支援センター、児童デイサービスセンターなどとの連携を図ることができ、この施設が持つ保健・医療・福祉サービスの総合機能や健康支援機能、子育て支援機能など五つの機能が発揮できているものと感じているところであります。 サービスを利用されました市民からは、評価の声もいただいており、この施設が目指してきた子どもからお年寄りまでの一連のサービスをワンストップで提供する場所としての所期の目的は達成できたものと考えております。これからも市民の目線に立った効果的で質の高い保健・医療・福祉サービスの提供に努めてまいる所存であります。 次に、市民の健康づくりへの取り組みについて申し上げます。 急速な高齢化とともに、疾病では生活習慣病の割合が増大し、要介護者の増加も深刻な社会問題となってきている中、全ての市民が健やかで心豊かに生活できる社会とするためには、従来にも増して健康を増進し、一次予防に重点を置いた対策が極めて重要となっております。併せまして、かかりつけ医の普及など地域医療の普及活動も続けたいと存じます。 また今後、さらに団塊の世代が高齢者の仲間入りをしていくことで高齢化は進行し、市民一人一人が主体的に健康づくりに取り組むことができる体制づくりは大きな課題となっております。このような状況に鑑み、本市では、昨年度に策定致しました「第二次健康おおの21」に基づき市民の健康づくりに取り組んでいるところであります。平成25年度は、さらに踏み込んで、市民が健康サポーターとして地域の方々の健康づくりを結の精神で進めていただく結の故郷(くに)健康サポーター事業を新規に実施してまいります。この事業を通じまして、市民力と地域力を生かした支援体制を整え、地域の連携による健康づくりを推進してまいりたいと考えております。 次に、休日急患診療所の整備について申し上げます。 この施設整備につきましては、平成23年度に取りまとめました施設等整備方針を基に、感染症医療、救急医療、災害時の救護活動などの機能強化を図るため、大野市医師会や薬剤師会などの関係団体との協議を重ね、休日急患診療所運営協議会や地域医療協議会などでご審議をいただき、実施設計を進めてまいりました。 平成26年4月の供用開始を目指しておりますが、土曜日と日曜日、そして休日に通常どおりの診療業務を行いながら、計画的に施設整備を進めていく方針で、整備期間中も市民が安心して診療を受けていただけるよう、今後も関係者と診療体制について協議を進め、的確な対応をしてまいりたいと考えております。 次に、国民健康保険事業について申し上げます。 本市の国保は、高齢者の比率が増加するとともに、医療の高度化などに伴い医療費が増加していることに加え、近年の経済不況による保険税収入の減少などにより、厳しい財政運営を強いられております。このようなことから財政運営の安定化を図るため、平成23年度より財源不足分を一般会計から法定外の繰り入れを行うことで対処してまいりました。 国保を将来にわたり持続可能な制度とするためには、国がさらなる財政基盤の拡充と強化を図り、実効のある措置を講じることが喫緊の課題であります。また、効果的で効率的な事業運営と保険税の平準化による負担の公平性を確保するためにも、国保の都道府県単位の広域化は不可欠であると考えており、社会保障制度改革国民会議による今後の検討の行方を注視していかなければなりません。 現時点において、医療制度改革の方向性は見えていない状況ではありますが、今後の本市国保の安定的な事業運営に向けては、国保運営協議会において、現状を踏まえて検討を重ねていただいた結果、平成25年度以降も引き続き一般会計からの法定外の繰り入れを行うことが妥当であるとのご判断をいただいたところであります。 今後も特定健診の実施率向上や医療費適正化対策による医療費節減への取り組みを進め、安定的な国保運営に取り組んでまいる所存であります。 次に、教育行政につきましては、後ほど教育長から述べさせていただき、私からは基本的な考え方などを申し上げます。 結の故郷(くに)越前おおのの取り組みを進めるためには、人づくりが根幹をなすものであり、教育がより重要な柱であると認識しております。そのためには、小中学校におけるふるさと学習のより一層の充実、道徳教育、青少年教育の推進や小中学校の学校規模の適正化を含めた教育環境の整備、文化、スポーツの振興などの施策が欠かせないものと考えており、今後も教育委員会と協議しながら、本市の未来を担う子どもたちのために、教育力の向上に努めてまいります。 次に、保育所と幼稚園の統合について申し上げます。 荒島保育園と富田幼稚園の一体化については、本年に入り、地元区と協議をさせていただき、このほど地元区や保護者のご理解を得ることができましたので、平成26年4月に統合することと致しております。 平成16年の六呂師保育園と阪谷幼稚園との一体化に続き、本市で2例目となりますが、ご理解いただきました地元区や関係者の皆さまに感謝を申し上げますとともに、本年中に富田幼稚園の改造を行いまして、適切な環境で保育などが行えるよう万全の措置を講じてまいります。 次に、文化・芸術の振興について申し上げます。 結の故郷にふさわしい本市の文化、芸術の振興などを検討するため、昨年11月に関係課担当者によるワーキンググループを立ち上げております。このワーキンググループにおきましては、市民の芸術文化の向上や文化行政の在り方などについて検討を行っており、今後はさらに、市民の皆さまの意向調査やワークショップを行うとともに、市議会のご意見をお伺いしながら進めてまいりたいと考えております。 また、本市の文化、芸術振興の拠点であり、市民に愛され、利用されております文化会館につきましては、効率的な維持管理に努めておりますが、昭和41年に建築され、開館後46年が経過し老朽化が課題となってきております。このため、社会情勢の変化とともに利用される市民や団体のニーズの変化に対応する必要もあることから、会館自体の在り方も含め、この取り組みの中で検討を進めてまいりたいと考えております。 次に、平成30年に本県で開催予定の第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体」について申し上げます。 本市で開催されます相撲、カヌー、自転車ロードレース競技については、昨年11月から12月にかけて、それぞれの中央競技団体の会場正規視察が行われ、視察後の講評では競技コースや開催施設などについて高い評価を頂きました。 新年度から開催準備に向けて積極的に取り組んでまいる所存でありますが、自転車ロードレース競技につきましては、市内一円をコースとして使用するため、市民の皆さま、特に沿線各地区のご理解とご協力が不可欠であり、各地区への説明会や警察などの関係機関との協議を鋭意進めてまいります。 続きまして、2番目の柱であります「産業が元気」について申し上げます。 最初に、携帯電話エリア整備事業について申し上げます。 現代社会において携帯電話は、情報伝達に必要不可欠な手段となっておりますが、市内山間部の一つであります宝慶寺地区は、採算性などにより通信事業者による施設整備が難しく、携帯電話の不感地域となっております。 当地区は、豪雨による土砂災害や大雪、雪崩による孤立の危険性も高く、これまでも緊急時の通信手段として携帯電話の必要性が強く求められてきました。また昨今、登山やキャンプなどで訪れる観光客も増えており、利便性の向上も併せて求められております。そのため、平成25年度において国や県の補助を受け、携帯電話エリアを整備して、宝慶寺地区における携帯電話の不感地域解消に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、越美北線について申し上げます。 JR越美北線では、開業50周年を記念して、平成22年8月から3両のラッピング列車を運行しておりますが、この運行は平成26年度において、順次終了期限を迎えることになっております。現在のラッピング列車は、越前大野城や御清水(おしょうず)など沿線の観光地や本市のマスコットキャラクター「うぐピー・うめピー」を車両全体に描き、乗って楽しい列車として話題を集めるとともに、市民や利用者に好評を得ているところであります。 平成26年度以降も引き続きラッピング列車を運行致したく、越美北線と乗合バスに乗る運動を進める会が中心となってJRや関係機関と連携しながら、新しいデザインの検討を進めていく予定をしており、市民の越美北線に対する愛着心の醸成と乗車人員の増加につなげてまいりたいと考えております。 次に、農業・農村の振興について申し上げます。 本市では、平成21年度に策定しました農村集落カルテに基づき、特産作物の栽培に必要な機械整備への支援や地域活動の活発化促進などを図ってきたところであります。この結果、農業に対する意欲の向上や集落活動の活性化が見られ始めるなど、これまでの取り組みに対して一定の成果があったものと感じております。 新年度におきましてもコミュニティー活動や地域資源の発掘に資する結の故郷(くに)農業農村活性化支援事業や、緑のふるさと協力隊として都市部から若い人材を農村部に受け入れる地域おこし応援事業、さらには特産作物の栽培に必要な機械設備に支援する結の故郷の恵み生産促進支援事業などを実施し、農業と農村の活性化を図ってまいる所存であります。 次に、農産物の総ブランド化について申し上げます。 今般、自然環境と農業のバランスが保たれ、安心できる農産物の生産に適した地域のみに認められます環境王国の申請を行ったところであります。この環境王国は、大阪市にある民間組織、米・食味鑑定士協会を中心に、学識者や既に認定されている全国の12市町村などで構成される認定審査会の審査を経て認定されるもので、北陸では石川県の小松市が平成23年10月に認定を受けております。本市が認定されれば福井県では最初となり、越前おおの里の恵み認証制度や越前おおの産産地保証制度に登録された農産物の格が高まり、総ブランド化に向けた有効な取り組みになるものと考えております。 次に、農地の整備について申し上げます。 本市の基幹産業であります農業を今後も推進するため、今般の国の大型補正予算の活用も図りながら、大区画のほ場整備を実施した地区における農道舗装など、きめ細かな基盤整備を行い、農業の体質強化を推進していくこととしております。また、県営土地改良事業においては、新たに堀兼地区を支援するとともに、農地・水保全管理支払交付金事業や農道等自主整備支援事業では、集落における市民力、地域力を十分に発揮していただくことにより、農地が持つ多面的機能の保全に努めてまいる所存であります。 次に、森林の保全と整備について申し上げます。 本市の美しく豊かな森や水は、私たちに限りない恩恵をもたらしており、私たちには後世に引き継いでいく責務があります。そこで、森と水資源の保全と森林の適正な土地利用を確保するため、昨年9月に大野市森・水保全条例を制定し、4月1日から施行されることになっております。その周知と施業の集約化や間伐の推進などの広報も含め、森林所有者にお知らせしたところであります。 また、里山の荒廃が進んでいることから、本年度から関係集落に出向いて集約化への座談会を開催し、現在のところ5集落でおおむね同意が得られております。今後も積極的に集落へ出向き、合意形成が得られたところから間伐を実施し、土砂災害の防止や水源涵養(かんよう)、有害獣被害の防止など森の多面的機能の発揮に努め、美しい里山、元気な里山を後世に引き継いでまいりたいと考えております。 次に、中心市街地活性化について申し上げます。 第二期中心市街地活性化基本計画については、内閣府の最終的な事前審査を既に終えており、今月中には内閣府の認定がいただけるものと認識致しております。このような中で、本年1月8日にまちづくり会社である株式会社結のまち越前おおのが設立され、現在、まちなか交流センター内に事務所を構え、活気に満ちた城下町の再生に向け、活動を開始しております。 今後は、中心市街地の活性化のための基礎調査とともに、商業振興、観光交流振興、テナントミックスなどの商業開発、空き地・空き家の有効活用など、中心市街地の活性化のためのハード事業、ソフト事業を積極的に展開していただけるものと期待を致しております。 市と致しましても、まちづくり会社設立の趣旨を踏まえ、中心市街地の活性化に資するという観点から、その立ち上がりの3年間に限り支援を致したく、本定例会の新年度予算案に計上しているところであります。 次に、企業誘致について申し上げます。 企業誘致による効果と致しましては、建設投資や機械等設備投資による経済効果、雇用機会の確保・拡大、固定資産税、法人市民税などの税収の増加などが挙げられ、地域経済に最も即効性のある施策の一つであると認識致しております。 このため、企業情報を適確に収集するとともに、求人・求職のミスマッチにも配慮する必要があることから、新年度においては、民間データバンクが保有しております企業の投資意向を反映した企業誘致ターゲットデータを活用し、対象を絞り込む中で効率的な誘致活動を展開してまいります。 次に、観光振興について申し上げます。 先月実施されました越前おおの冬物語では、市内の各団体や商店街、地区、市民の皆さまが積極的に企画運営に携わっていただくとともに、灯ろう作製ボランティアの参加も延べ176人を数え、2日間の入込み数は、味ものがたり、食守フェスタも含め、過去最多に並びます約2万5,000人でありました。 次に、年間の観光客入り込み数についてでありますが、平成24年1月から12月までの合計は、153万6,000人となり、前年比3,000人の増となりました。これは、おおの城まつり大花火大会の中止など、悪天候によるイベントでの減少があったものの、九頭竜湖や六呂師高原など郊外で増加したものと分析をしております。 新年度におきましては、中部縦貫自動車道などの高速交通体系の整備を見据えながら、ソフト事業では新規に結の故郷(くに)おもてなし事業を展開し、まちなか観光と郊外型観光を結合した、より魅力的な観光コースを提案し、さらなる誘客に努めてまいる所存であります。 また、施設整備と致しましては、平成の湯の再整備に着手することとしております。再整備に当たりましては、化石をモチーフにしました露天風呂など和泉地区の資源である化石を生かした造りとし、大野市和泉地区化石保全活用計画に基づく各事業との連携により、新たな誘客に努めてまいります。 さらには、恐竜博物館との連携を今後とも強化する中で、観光まちなみ魅力アップ事業として、新たに歴史へのアプローチに取り組み、親子連れや歴史ファンが楽しみながらまちなかを散策する仕組みを作り、交流人口の増加と滞在時間の延長を促進し、観光消費額の増加を目指してまいる所存であります。 次に、冒頭に申し上げました中部縦貫自動車道の永平寺大野道路の勝山・大野間以外の区間について、その進捗(しんちょく)状況などを申し上げます。 まず平成26年度に供用開始が予定されております福井北・松岡間、そして永平寺東・上志比間については、高架橋工事など着実に整備されております。 次に、大野油坂道路の大野東・和泉間については、2月上旬に勝原地区で用地買収に向けた説明会を行いました。現在、本市から職員一人を派遣しております県の用地対策室が中心となって用地交渉を進めておりますが、一日でも早く工事に着手できるよう、今後も全面的に協力してまいりたいと考えております。 また、和泉・油坂間につきましては、地質調査、路線測量等の業務が進められており、新年度において道路計画を策定する予定であると聞いております。 残る大野・大野東間の新規事業採択につきましては、現段階では不透明な状況でありますが、越前おおのまるごと道の駅ビジョン実現の核となり、近畿圏や中京圏で大規模災害が発生した際の救援活動の拠点となるヘリポートなどを備えた施設の整備と併せ、早期事業化へ向けた要望活動を継続してまいりたいと考えております。 次に、国道158号と157号大野バイパスについて申し上げます。 まず、国道158号境寺・計石バイパスにつきましては、関係地区への説明会を終え、路線測量と地質調査に着手したと聞いております。今後は、一日も早い開通に向け、福井市と連携した働き掛けを継続してまいります。また、157号大野バイパスについては、未整備となっています中保から吉までの間も順次工事が進められておりますので、永平寺大野道路の全線供用開始と合わせ、平成28年度までに全線が4車線で供用できるよう、引き続き地元調整などで協力してまいりたいと存じます。 中部縦貫自動車道の全線開通と幹線道路網の整備は、本市の発展になくてはならないものであると考えておりますので、議員各位におかれましても早期全線事業化、早期整備が図られるよう、変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 次に、自転車を活用したまちづくり事業について申し上げます。 大野市自転車を活用したまちづくり計画については、昨年4月から、学識経験者、関係機関並びに公募委員などによります自転車を活用したまちづくり検討委員会で論議をいただくとともに、アンケート調査やパブリックコメントによる市民からのご意見、さらには議員の皆さまのご意見も十分に踏まえながら、取りまとめているところであります。 計画案では、市民の皆さまが自転車を身近な交通手段として利用するために、自転車利用のルールやマナーの向上が不可欠でありますので、市民への啓発や市の自転車の安全な走行空間整備の考え方をご理解いただくためのシンポジウムを計画しております。また、真名川の堤防や河川敷に自転車を活用したレクリエーションの場の整備を計画に位置づけており、調査費など所要の経費を新年度予算案に計上しているところであります。 次に、住宅取得助成事業について申し上げます。 これまで、定住の促進を目的として、市外からの転入者のほか、市内在住者で40歳以下の若年世帯や新婚世帯に対しまして、住宅取得やリフォーム費用の一部を助成してまいりました。新年度からは、これらの助成事業をさらに拡充し、親、子、孫などの3世代以上からなる多世代同居世帯が、住宅の増改築やリフォームをする場合についても幅広く支援することと致しております。この助成事業により、子育てや高齢者介護など常に家族が支え合うことができる多世代同居が次世代に継承され、結の故郷(くに)の根幹を成す家族の深い結び付きにつながるよう取り組んでまいります。 続きまして、3番目の柱であります「自然が元気」について申し上げます。 まず、環境保全対策について申し上げます。 近年、地球規模で大気汚染や水質汚濁、廃棄物問題など、さまざまな環境問題が深刻化し、広がってきております。 これらの環境問題を解決するため、私たちに求められることは、一人一人が自覚を持ち、環境保全に向けた行動を起こすことだと考えております。平成22年3月には、越前おおの環境基本計画を策定し、河川や地下水の水質検査などの環境監視を継続するとともに、市民と一体となって不法投棄の防止や清掃活動などの環境保全活動に取り組んでまいりました。特に不法投棄対策は、市が委嘱しております環境監視員によるパトロールや意識啓発活動、県と合同での環境パトロールなどを行っておりますが、さらなる活動の強化が必要であり、関係機関との連携の下、積極的に取り組んでまいります。 環境問題への意識付けは、とりわけ子どものころからの環境教育が重要であることから、引き続き夏休み期間を活用した体験学習、越前おおの環境塾や、小学校への出前講座を実施するとともに、保護者を含めた環境教育を充実させてまいる所存であります。 次に、湧水再生対策について申し上げます。 湧水文化再生については、越前おおの湧水文化再生計画に基づき、国や県、関係団体などと連携をとりながら取り組みを進めてまいります。 具体的な取り組みと致しまして、水田湛水による地下水流入量増加のための湧水再生対策事業や出前講座、地下水の水位調査、水質調査などの地下水保全に向けた地下水保全対策事業に加え、新たな取り組みとして1年を通して地下水を涵養(かんよう)するための人工涵養池の計画に係る予算を計上しているところであります。この計画は、真名川から取水しております毎秒0.1㌧の水を貯留し、冬季の流雪溝への利用を図るとともに、清滝川の洪水時には一時的な貯留施設として利用し、併せまして貯留時に地下水への涵養が図れる機能を兼ね備えた構造を検討してまいります。 次に、公共下水道事業について申し上げます。 公共下水道の整備につきましては、大野市公共下水道基本計画に基づいて、平成8年度に事業着手しておりますが、全体面積899㌶を計画区域として事業を推進しており、平成24年度末には第3期の事業認可の計画整備面積である485㌶のうち、約450㌶が整備済みとなります。このことを踏まえ、平成25年度において、第4期の事業認可の申請を予定しており、計画整備面積は約730㌶と見込んでおります。 平成25年度は、有明町地係、春日三丁目地係などの約30㌶の整備を計画しておりますが、町内ごとの説明会を開催しながら理解と協力を求めるとともに、供用開始区域の未加入の方々についても戸別訪問などによる加入促進に努め、所期の目的達成に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。 また、下水処理センターは、平成15年度の供用開始から民間に業務を委託し、施設の適正な運転・維持管理を行っておりますが、今後とも民間活力を最大限に生かしていくとともに、さらなる低コスト化を図り、効率的で安定した施設の運転・維持管理を行ってまいります。 次に、化石保全活用事業について申し上げます。 和泉地区内には、古生代や中生代の地層が広く分布し、これまでにも恐竜化石をはじめ、植物化石・貝類化石などが多数発見され、学術面でも重要な地区となっております。また、中部縦貫自動車道などの公共土木工事により、排出される掘削岩石に貴重な化石が含まれることが想定されます。こうしたことから、本年度において、長期的かつ総合的見地に立った化石の保全や活用を図るための大野市和泉地区化石保全活用計画を策定致しました。 新年度以降は、この計画に沿って学術、教育、観光の3分野を柱とした具体的な施策を盛り込むことにより、化石を市内外に広くアピールし、市民の化石に対する意識の高揚を図るとともに、発掘体験を核とした地区の活性化につなげてまいりたいと存じます。 最後に、構想実現に向けた行政運営について申し上げます。 これまで申し上げました各施策を効率的、効果的に推進するためには、行政改革が不可欠であると考えており、第六次大野市行政改革大綱及び大野市行政改革推進プランに基づき、新年度も着実に推進してまいる所存であります。 本年度で5年間の推進期間のうち3年を経過することから、これまでの推進状況を検証し、今後、行財政改革をより一層強力に推し進めるための方策を検討していきたいと考えております。特に、これからの本市の規模にふさわしい公共施設の適正配置に向けて、市が所有又は管理する施設などについて、公共施設再編方針に沿った総点検を終了し、本年度末までには公共施設一覧表を整備することとしております。 新年度からは、これに基づいた取り組みを進めるため、施設の所管課において関係団体との協議を行うとともに、各施設の具体的な方向性や取り組み内容、スケジュールなどを示しました大野市公共施設再編計画を策定する予定であります。 以上平成25年度の主な施策について、越前おおの元気プランの柱に沿って概要を申し述べてまいりました。今後とも結の故郷(くに)にふさわしい、人づくりとまちづくりを推進し、市政の進展のため一層精励してまいる所存でありますので、引き続き議員各位のご支援とご協力を重ねてお願い申し上げる次第であります。 それでは、ただ今上程されました各議案の概要についてご説明申し上げます。 先ほども申し述べましたとおり、平成25年度当初予算案につきましては、全会計で9議案を提出しておりますが、全会計を合計しました総予算額では、270億7,356万3,000円と、前年度に比べ0.8㌫の増となっております。 大野市の活性化を目的に選択と集中を図るとともに、本年を結の故郷元年と位置づけ、越前おおのブランド戦略に基づく施策に係ります事務事業の経費を盛り込んだ年間総合予算として編成しております。 そのほかの議案と致しましては、平成24年度の各会計の補正予算案が7件、新たに条例を制定する議案が6件、条例の一部改正を行う議案が11件、指定管理者の指定などその他議案が5件の合計38議案を提出致しております。 各議案の詳細につきましては、各担当部局長などから説明致させますので、慎重にご審議の上、妥当なるご決議を賜りますようお願いを申し上げ、提案理由とさせていただきます。 ○議長(松原啓治君)  会議の途中でありますが、暫時休憩致します。  (午後0時20分 休憩) (午後1時20分 再開) ○議長(松原啓治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 提案理由の説明を続行致します。 教育長、松田君。 (教育長 松田公二君 登壇) ◎教育長(松田公二君)  本日、第383回大野市議会定例会の開会に当たり、教育行政について、その所信を述べさせていただく機会を賜り、深く感謝申し上げる次第であります。 また、先ほど大野市民憲章と合わせ、大野市教育理念のご唱和をいただき、議員各位の深いご理解とご配慮に対して、重ねて感謝申し上げます。 午前中、市長から市政運営の基本方針や所信の表明がございましたが、私からは、この市政方針を踏まえ、本市の教育行政の方針とその考え方を述べさせていただきたいと存じます。 国では、第二次安倍内閣が昨年12月に発足し、安倍総理は「強い日本をとり戻すために、子どもの教育再生は不可欠である」と表明され、本年1月に構築された教育再生実行会議の提言などによれば、教育再生、改革の動きは一段と加速されていき、今後、地方の教育現場は、大きく変わっていくものと認識しております。 また、近年の教育は「学力向上」か「ゆとり教育」かなどと議論を経てまいりましたが、現在は、学力の重要性は変わらないものの、生きる力の育成が最も大切であるとの考え方が定着しつつあります。しかしながら、私は、社会や経済のグローバル化、情報化社会の進展、東日本大震災など幾多の災害を経験した日本の現状を見据えますと、子どもたちの生きる力を生き抜く力に進化させていく必要があり、その基盤となる心の教育の重要性がますます高まってきていると考えております。 一方、昨年は、保護者や子どもの価値観が多様化し、学校教育に対する要求が高度化、複雑化する中で、全国でいじめ、体罰問題が大きくクローズアップされた年でありました。 私は、教育に携わる者が、子どもたちへの深い愛情とひたむきな情熱で行う教育の中でこそ、子どもたちとの信頼関係が築き上げられるものと確信しており、そして、この信頼関係の基盤があってこそ、教育が成り立つものであり、これは現在においても将来においても普遍なものであると強く思っております。 それでは、以上のことを念頭に置きながら、教育委員会の平成25年度における施策につきまして、第五次大野市総合計画の基本目標の一つである「優しく、賢く、たくましい大野人(おおのびと)が育つまち」の実現のための基本施策に沿ってご説明申し上げます。 まず基本施策の一つ目であります「心豊かな人づくり」について申し上げます。 これまで、小中学校では教育理念の具現化に向けて、地域に根ざした特色ある教育を目指し、それぞれの学校において、創意工夫を生かした教育活動を実践してまいりました。 これまでの実践を通して、本市では、ふるさとを愛し、ふるさとを誇りに思い、ふるさとの良さを積極的に外に向けて発信できる子を育てたいという機運が高まりつつあると感じております。特に小学生のふるさと学習交流会と中学生のみこしダンスパフォーマンスを、本市の子どもたちが必ず経験する「学び」と位置づけており、本年もこれら二つの「学び」の内容を工夫するとともに質を高め、子どもたちの心に残るふるさと文化として伝えてまいりたいと考えております。 次に、特別支援教育について申し上げます。 本市が市議会のお力添えを賜り、長い間要望し続け、待ち望んだ奥越特別支援学校が本年4月1日に開校致します。開校の実現にご尽力いただきました関係者の皆さまにあらためて感謝とお礼を申し上げる次第でございます。 特別支援学校がこれまでよりも近くなり、通学時の子どもたちの負担が軽減され、障害のある子どもたち一人一人の個性やニーズに応じた指導、支援が行われることで、社会参加や自立に必要な力が培われることとなります。また、本市の小中学校や幼稚園、保育所などと連携しながら、特別支援教育のセンター的役割を果たすこととなりますので、教育委員会と致しましても、引き続き積極的な関わりを持って、本市の特別支援教育の充実に努めてまいります。 本市独自の支援につきましても、結の故郷(くに)教育支援員と名称を新たにした特別支援教育支援員などを適切に配置し、引き続き児童・生徒一人一人が円滑な学校生活を送ることができるよう手立てを講じてまいります。 次に、いじめと体罰について申し上げます。 教育委員会では、子どもたちのいじめや不安に速やかに対応できるよう、子どもたちが気軽に相談できる体制を整え、いじめの早期発見に努めており、いじめの訴えがあった場合には、速やかにサポートチームなどを構築し、早期解決に取り組んでいるところであります。 次に、体罰につきまして、本年2月1日現在の調査では、部活動を含む教育活動全般において、体罰の報告は小中学校ともございませんでしたが、教育委員会と致しましては、本年2月の校長会におきまして、児童・生徒への体罰に関する生徒指導の在り方を確認して、特設した研修会を行うよう指示し、あらためて体罰根絶に対する意識を高めたところであります。 次に、学校再編について申し上げます。 本市の小中学校再編計画は、平成15年に学校教育審議会に諮問し、その答申を基に教育委員会で検討し、平成16年4月に策定致しました。教育委員会では、本計画に沿って、これまで六呂師小学校と阪谷小学校の統合、森目小学校、蕨生小学校と富田小学校との統合を、地区や保護者の方々のご理解を得て進めてまいりました。 しかしながら、再編計画策定時から約10年が経過し、少子化による児童・生徒数の減少、小中学校の適正規模の維持の必要性などから、この再編計画ではそぐわない点が出ていることも現状でございます。今後、こうした多くの課題があることから、まずは地区や保護者など関係者の方々と胸襟を開きながら、十分議論させていただき、課題を一つ一つ整理していくことが肝要であると考えております。 いずれにしましても教育委員会と致しましては、子どもたちのことを第一義に考えながらも、地区や保護者の皆さまに学校現場の現状や課題の情報提供を行うなど共通理解を図りながら、慎重に進めてまいりたいと考えております。 次に、子どもたちの安全安心のための教育環境整備について申し上げます。 このたびの国の緊急経済対策を活用して、児童・生徒の安全安心の確保のため、新たに小中学校、幼稚園や教育センターの非構造物、具体的には外壁や天井、照明器具などの落下防止のための一斉点検、また生徒のより一層の学力向上と健康保持のために、中学校の冷暖房設備の整備に取り組んでまいります。 次に、生涯学習の推進について申し上げます。 生涯学習センター、公民館、図書館などの学びの場を活用して、市民一人一人が自己を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、学習環境の充実を図るとともに、それぞれが学んだ成果を地域の中で生かすことができるよう、引き続き取り組んでまいります。 3年目を迎えるめいりん講座は、市民による市民のための講座として定着し、これまで毎月第3土曜日に二つの講座を開催し、年間24講座を実施してまいりました。平成25年度からは、市民のニーズに対応するため、平日の開催も取り入れながら、より多くの学習機会を提供してまいりたいと考えております。 次に、2年目となります、ふるさと今昔物語事業について申し上げます。 時代とともに失われつつある本市の記録を後世に残すため、平成24年度より、ふるさとの歴史、伝統、文化、暮らしなどが記録された写真などを収集し保存しております。 これまで、和泉地区や五箇地区、西谷地区において、重点的に収集活動を行い、戦前の人々の暮らしや、今は廃校になった学校での授業風景、機械化されていない農作業の様子など、約1,800枚の写真をデータ化して保存致しました。平成25年度は、引き続き調査収集を行いながら、イベントでの展示や市民の郷土学習の資料として活用を図ってまいります。 次に、児童のふるさと文化の伝承について申し上げます。 公民館においては、地区の学習拠点として、地域課題の取り組みや講座、学級の開催など市民力、地域力の向上に努めておりますが、新たに結の故郷(くに)を具現化する取り組みとして、平成25年度から公民館が地区の保存会などと連携して、小学生が生まれ育った地区の伝統芸能を学び、体験する、ふるさと文化伝承活動に取り組み、その発表の場をおおの城まつり会場と致したいと考えております。 次に、基本施策の二つ目であります「豊かな心を育てる文化力の育成」」について申し上げます。 まず文化的遺産の保存と活用について申し上げます。 大野市指定文化財、田村又左衛門家屋敷の保存、活用につきましては、平成25年度に建物の解体、平成26年度に建物復元や周辺整備などを行い、平成27年度には田村家が一般公開できるよう整備を迅速に進め、本市まちなか観光のルートに加えることで、観光客など来訪者の増加にも寄与できるものと考えております。 次に、文化芸術の振興について申し上げます。 市民が行う文化芸術の創作、伝統文化の推進などの活動を引き続き支援するとともに、市民が優れた芸術作品に触れ合う機会をより多く提供し、心豊かな大野人(おおのびと)の育成に努めてまいります。 まず大野市美術展は、例年3日間を会期として実施しておりましたが、一人でも多くの方々にご覧いただけるように、平成25年度より会期を5日間に延長して実施することと致しております。 また、市民が所有しているコレクションの中から新たな文化芸術資源を掘り起こし、身近な暮らしの中で芸術文化に親しむ風土を育てるため、市民が大切にされている貴重な品をお借りして、昨年に引き続き展示会を開催することにも取り組んでまいりたいと考えております。 次に、基本施策の三つ目であります「活力あふれるスポーツ社会の実現」について申し上げます。 スポーツは、爽快感、達成感、連帯感などの精神的充足や、楽しさや喜びをもたらし、さらには体力の向上、精神的なストレスの解消、生活習慣病の予防など、心身両面にわたる健康の保持や増進に大きく寄与するものであります。また、昨年のロンドンオリンピックでの日本選手たちの活躍で、日本中が感動と歓喜に溢れたように、競技スポーツに打ち込むひたむきな競技者の姿勢は、市民のスポーツヘの関心を高めるだけでなく、夢や感動を与えるなど、活力ある健全な社会の形成にも貢献するものと考えております。 まず、生涯スポーツの推進について申し上げます。 第49回越前大野名水マラソンは、昨年、開催以来、初めて参加申込者数が4,000人を超えました。本年は5月26日に開催を予定しておりますが、既に2月1日から申し込み受け付けを行っており、県内外から多くの問い合わせを頂いております。 また、大会の実施に当たりまして、本年から新たにショッピングモールヴィオから駐車場の提供にご協力をいただけることとなり、市外などからの参加者の増加に対応できるものと期待をしているところであります。 本年の大会も、市民総ぐるみで「行う人」も「観る人」も「支える人」もみんなが主役という合言葉の下、彩り運動への参加者やボランティアスタッフの増員を図り、より多くの参加者に満足していただける大会運営を目指してまいります。 次に、競技力の向上について申し上げます。 平成30年開催予定の福井国体まで5年余りとなり、競技力の向上が喫緊の課題と認識しております。そのため、県、県体育協会、市体育協会や種目団体など、関係の皆さまと連携し、ジュニア育成事業や指導者講習会などを開催し、次世代を担う競技者や指導者の育成に努めてまいります。 以上平成25年度の主な施策の方針と考え方について申し述べさせていただきました。 教育を取り巻く社会環境は、年々変化し、日本の将来を考える上で、多くの課題があり、その対応がますます難しくなってきております。 私は、教育理念「めいりんの心」に盛り込まれた生きる力の礎とも言うべき、思いやりの心、感謝の心を持ち、ふるさと大野を愛する心、ふるさと大野を誇りに思う心、そしてどんな社会環境にあっても決して人としての心を失わない人間的基盤を確立した「優しく、賢く、たくましい大野人(おおのびと)」を育てることが、結の故郷(くに)の実現につながっていくものと確信するとともに、このことが本市の教育の最大の特色であると考えております。 本市の子どもたち一人一人が、人として調和のとれた成長を遂げることができる環境を整えるために、精一杯努めてまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(松原啓治君)  総務部長、江波君。 (総務部長 江波庄進君 登壇) ◎総務部長(江波庄進君)  私からは、総務部が所管致します各議案の提案理由及び内容についてご説明致します。 まず予算議案について申し上げます。 最初に、 議案第1号 平成25年度大野市一般会計予算案をお願い致します。 平成25年度大野市一般会計予算案では、第1条で歳入歳出の総額をそれぞれ168億8,700万円と定めております。 一般会計予算の編成に当たりましては、引き続き行財政改革を推進しながら、効率的で迅速な行政サービスの実現を図るとともに、第五次大野市総合計画・前期基本計画の越前おおの元気プランに基づき、結の故郷ブランドの確立、市政の発展と市民福祉の向上のために、優先順位を見極めて、必要な施策、事業経費等を積極的に計上しております。 国の緊急経済対策に対応した 議案第10号 平成24年度大野市一般会計補正予算(第7号)案と一体的な予算編成とした上で、既に着手している主要事業については、これまでの成果を検証した上で、取り組みを継続しているほか、本年を結の故郷元年と位置づけた越前おおのブランド戦略の推進をはじめ、新庁舎の整備、市民力・地域力を高め、活用するための事業、健康長寿や子育て支援、婚活を推進するための事業、災害に強い安全で安心なまちづくり事業、産業振興とまちなかの活力とにぎわいを創出するための事業、豊かな自然資源を守り活用する事業、城下町の歴史文化を継承するとともに「優しく、賢く、たくましい大野人」を育てるための事業などに力点を置いております。 また、将来にわたって、健全財政を維持していくことを第一義において、各課等の予算要求段階から、事務事業の見直し調書や事業の推進のための工程表の提出を義務付けて査定を行うなど、引き続き時間とコストに対する職員の意識改革を図っているところです。 予算規模については、前述した国の緊急経済対策に沿って、平成24年度補正予算案として前倒し計上しているものがあるため、前年度比では歳入歳出予算の総額で1億1,000万円の減、率にして0.6㌫減となっております。 款項の区分及び当該区分ごとの金額については、3㌻から8㌻までの「第1表 歳入歳出予算」にお示ししたとおりです。 初めに、6㌻からの歳出についてご説明致します。 款1の議会費から款13の予備費まで各項の金額をお示ししておりますが、前年度当初予算との比較で申し上げますと、総務費、衛生費などは伸びており、農林水産業費、商工費、土木費などは減額となっております。 各款の特徴的な事業をかいつまんで申し上げますと、款1の議会費では議会運営費や事務局経費のほか、臨時的経費として北信越市議会事務局協議会の開催市負担金を計上しております。 款2の総務費では、新規事業の結の故郷(くに)イメージ確立事業や結の故郷づくり交付金事業、国民の祝日に国旗を掲揚する運動推進事業などをはじめ、2カ年の継続費による地域防災計画改訂事業、同じく2カ年の継続費による新庁舎整備事業、宝慶寺地区での携帯電話エリア整備事業、第23回参議院議員通常選挙執行経費など。 款3の民生費では介護施設等開設支援特別対策事業補助をはじめ、ソフト事業ではすくすく子育て事業、越前おおの婚活力ステップアップ事業、未熟児養育医療費給付事業などの新規事業、生活保護等の扶助費など。 款4の衛生費では休日急患診療所整備事業、あっ宝んど管理運営経費、結の故郷健康サポーター事業、予防接種事業、特定健診やがん検診推進事業、元気なおおのっ子出産応援事業、浄化槽設置整備事業補助、ごみ収集運搬事業などに係るごみ収集運搬事業、大野・勝山地区広域行政事務組合への廃棄物処理施設管理運営に係る負担金などを計上しております。 款5の労働費では、緊急雇用創出事業をはじめ、シルバー人材センターへの補助、勤労者生活安定資金、市民生活安定資金の預託金、勤労青少年ホームや職業訓練センター、サン・スポーツランドの管理運営経費など。 款6の農林水産業費では農林業者、JA等の関連団体に対する各種支援事業が主で、新規事業の結の故郷農業農村活性化支援事業、地域担い手づくり整備事業、里山集約化促進事業などのほか、戸別所得補償経営安定推進事業、農林樂舎への運営補助、鳥獣害のない里づくり推進事業、県単林道整備事業など。 款7の商工費では商工業者、関連団体に対する各種支援事業はじめ、2カ年の継続費による九頭竜温泉「平成の湯」の再整備事業、城下町東広場や結ステーションの管理運営経費、新規事業では高齢者ゆうゆう購買促進事業、民間まちづくり支援事業、まちなか未来創造事業、結の故郷おもてなし事業、化石保全活用事業などを計上しております。 款8の土木費では、道路河川等の整備改良に係る経費として、補助事業の道整備交付金事業や道路改良事業をはじめ、市単でも道路や河川の改良事業を進めるための経費を上げているほか、湧水再生対策事業、除雪経費、華のジュータン形成事業、建築物等修景事業補助などを計上しております。 款9の消防費では、消防及び消防団に配備する救助工作車、小型動力ポンプ付積載車の更新経費や救助用資機材の整備、消防団員の被服等の充実経費を計上しております。 款10の教育費では、学校教育の充実のための経費をはじめ、生涯学習、文化、スポーツ振興を図る経費として、結の故郷教育支援員配置事業、小中学校施設の営繕や維持補修事業、ふるさと大野今昔物語事業、結の故郷・人づくり学習事業、市美術展や総合文化祭の開催事業、2カ年の継続費による市指定史跡、田村又左衛門家屋敷の解体・復元事業、福井国体に向けた準備経費や基金積立、越前大野名水マラソンの開催経費などを計上しております。 款12公債費では、市債償還の元金と利子、一時借入金利子などを計上しております。 次に、お戻りいただきまして3㌻からの歳入について申し上げます。 自主財源の要であります款1市税は、予算構成費では22.5㌫となっております。前年度比では、個人市民税が減となっておりますが、固定資産税やたばこ税の伸びを見込み、2.2㌫増となっております。この市税に財政調整基金等からの繰入金や分担金及び負担金、諸収入などを加えた自主財源全体では、構成比36.3㌫となり、前年度比では3.7㌫の増となっております。 一方、依存財源では、最も大きな割合を占める款9地方交付税については、国の地方財政計画等を受けて普通交付税で前年度比5,000万円減の49億円とし、特別交付税は前年度同額の9億5,000万円として、合計で58億5,000万円を見込んでおり、予算構成費は34.6㌫を占めております。 また、事務事業見合いの款13国庫支出金は9.2㌫、款14県支出金は9.4㌫の構成比となっております。 これら地方交付税と国県支出金、地方譲与税、地方消費税交付金、市債などを加えた依存財源全体では構成比63.7㌫となり、前年度比では3.0㌫減となっております。 第2条の継続費については、9㌻の「第2表 継続費」にお示ししてあるとおり、新庁舎整備事業や地域防災計画改訂事業など、五つの事業を上げております。 第3条の地方債については、10㌻の「第3表 地方債」にお示ししてあるとおり、農道等整備事業、林道整備事業など7事業と地方財政計画に基づく臨時財政対策債について、それぞれ起債の限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を定めております。 1㌻に戻っていただきまして、第4条では、一時借入金として、借り入れができる最高額について、これまでと同額の20億円と定めております。 また、2㌻の第5条は、歳出予算の流用についてのもので、各項に計上した給料、職員手当及び共済費に係る予算額に過不足が生じたときは、同一款内各項の間で、流用することができるとしております。 次に、11㌻の 議案第2号 平成25年度大野市国民健康保険事業特別会計予算案についてご説明致します。 本会計では、歳入歳出予算の総額をそれぞれ41億2,750万3,000円と定めており、前年度比では1.2㌫増となっております。 平成24年度の保険給付費等の実績見込みに基づき予算計上しており、平成24年度と同様に一般会計からの法定繰入金のほか、不足する財源については、法定外繰入金を充て、収支の均衡を図っております。 また、第2条で一時借入金の最高額を3億円としております。 次に、17㌻の 議案第3号 平成25年度大野市和泉診療所事業特別会計予算案をお願い致します。 本会計では、歳入歳出予算総額をそれぞれ9,866万2,000円としております。内科用放射線装置、CR装置の医療備品の購入もあり、前年度比では5.2㌫増の予算となっております。 地方債については、21㌻の第2表のとおりとし、過疎対策事業債を予定しております。 次に、23㌻の 議案第4号 平成25年度大野市後期高齢者医療特別会計予算案をお願い致します。 本会計では、歳入歳出予算総額をそれぞれ3億6,908万5,000円としております。平成24年度の実績見込み等を勘案しており、前年度比では0.6㌫減となっております。 次に、27㌻の 議案第5号 平成25年度大野市介護保険事業特別会計予算案をお願い致します。 本会計については、保険事業勘定と介護サービス事業勘定があります。 保険事業勘定の歳入歳出の予算総額は、それぞれ38億680万1,000円と定めております。この保険事業勘定予算については、29㌻から32㌻の「第1表 歳入歳出予算(保険事業勘定)」に定めるとおりですが、保険給付費の増などにより、前年度比では2.7㌫増となっております。 一方、介護サービス事業勘定の歳入歳出の予算総額については、それぞれ1,566万2,000円としております。この勘定は、居宅介護支援事業に係る経費を計上しており、前年度比では4.5㌫増となっております。内容は、33㌻及び34㌻の「第1表 歳入歳出予算(介護サービス事業勘定)」にお示ししたとおりです。また、第2条では一時借入金の最高額を3億円としております。 次に、35㌻の 議案第6号 平成25年度大野市簡易水道事業特別会計予算案をお願い致します。 本会計では、歳入歳出予算総額をそれぞれ1億4,202万2,000円と定めております。 中保地区が上水道に移管されるため、市営としては11の簡易水道の管理経費や配水管の改良経費のほか、臨時的経費として、遠方監視装置の導入費用を計上しており、前年度比では16.7㌫増となっております。 次に、39㌻の 議案第7号 平成25年度大野市農業集落排水事業特別会計予算案をお願い致します。 本会計については、歳入歳出予算総額をそれぞれ3億4,234万7,000円としております。 15の処理区の維持管理経費が主ですが、下唯野地区の機能強化工事を行うため、前年度比では11.9㌫増となっております。 次に、43㌻の 議案第8号 平成25年度大野市下水道事業特別会計予算案をお願い致します。 本会計では、歳入歳出予算総額をそれぞれ10億4,208万5,000円としており、管渠工事費の増により、前年度比では13.1㌫増となっております。 事業費は整備計画に基づいて行う市街地の有明町、春日方面の管路整備が主な内容です。 第2条の債務負担行為については、47㌻に記載のとおり、終末処理場の管理委託を行うもので、平成26年度から28年度までの3年間としております。 第3条の地方債は、48㌻の「第3表 地方債」のとおり、下水道事業に係る市債の限度額、起債の方法、利率、償還の方法を定めております。 また、第4条では一時借入金の借り入れ限度額を7億円としており、第5条では歳出予算の各項に計上した給料、職員手当及び共済費に係る予算額に過不足が生じたときは、同一款内各項の間で、経費の流用を行うことができるとしております。 次に、49㌻の 議案第9号 平成25年度大野市水道事業会計予算案をお願い致します。 本企業会計の業務予定量は、給水戸数1,546戸、年間給水量35万344立法㍍、1日平均給水量959立方㍍としております。 収益的収入及び支出の予定額は、それぞれ1億5,023万円、また50㌻の資本的収入及び支出の予定額については、資本的収入を4,018万円、資本的支出を9,216万6,000円とし、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額は、過年度分損益勘定留保資金で補填(ほてん)することとしております。 第5条の企業債では、上水道拡張事業に伴う起債限度額を1,970万円とし、起債の方法、利率及び償還の方法について定めております。 第6条では、各項に計上した予算額に過不足が生じたときは、同一款内各項の間で経費の流用ができることとしております。 第7条では、職員給与費2,878万3,000円については、それ以外の経費に流用し、又はそれ以外の経費をその経費に流用する場合は、議会の議決を経なければならないこととしております。 第8条では、一般会計からこの会計へ補助を受ける金額は5,661万9,000円とし、第9条ではたな卸資産の購入限度額を1,499万1,000円と定めております。 以上平成25年度各会計当初予算案の概要についてご説明を致しましたが、各会計の詳細につきましては、後ほど別冊の予算に関する説明書をご覧いただきたいと存じます。 続きまして、議案第11号から第17号までの平成24年度補正予算案についてご説明致します。まず 議案第11号 平成24年度大野市一般会計補正予算(第8号)案をお願い致します。 今回の補正では、歳入歳出予算の総額から、それぞれ4億8,508万5,000円減額し、補正後の総額をそれぞれ191億3,496万5,000円とするものです。 事務事業等の額の確定に伴う減額が大半であり、歳入歳出の款項の区分及び当該区分ごとの金額については3㌻から6㌻までの「第1表 歳入歳出予算補正」にお示ししてあるとおりです。 歳出の主な内容と致しましては、増額となるものでは、款2総務費では福井県市町総合事務組合退職手当特別負担金、防災広場として活用を図るための土地取得費、款3民生費では養護児童健全育成事業補助、款8土木費では永平寺大野道路の勝山・大野間開通記念イベントの負担金など。 減額となるものは款3民生費の児童手当等給付事業、款4衛生費の国民健康保険事業特別会計繰出金、款5の勤労者生活安定資金預託金、款11の災害復旧費の公共土木施設補助災害復旧事業などです。 歳入については、増額分は市税や地方交付税、繰越金などで、地方交付税については、普通交付税を1億7,690万8,000円増額しております。減額分は、事務事業の確定に伴う国庫支出金や県支出金のほか、財政調整基金からの繰り入れを3億3,000万円、減債基金からの繰り入れを全額の1億8,000万円、それぞれ減額するなどし、収支の均衡を図っております。 また、第2条の繰越明許費の補正については、地方自治法の規定に基づき、翌年度に繰り越して使用するためのもので、7㌻の「第2表 繰越明許費補正」に記載の追加3事業、変更4事業です。 第3条の地方債補正については、8㌻の「第3表 地方債補正」のとおり、農道等整備事業ほか6本の事業と、臨時財政対策債について起債の限度額を変更しております。 続きまして、 議案第12号 平成24年度大野市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)案についてご説明致します。 今回の補正は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ4,306万6,000円を追加し、補正後の総額を42億2,506万円とするものです。 主な内容としては、国庫負担金等償還金、一般会計繰出金を増額し、後期高齢者支援金を減額しております。 次に、 議案第13号 平成24年度大野市和泉診療所事業特別会計補正予算(第3号)案についてご説明致します。 今回の補正は、歳入歳出予算の総額から、それぞれ380万2,000円を減額し、補正後の総額を、それぞれ8,942万円とするものです。 内容は、医業費の減に伴う補正です。 また、第2条の地方債補正については、5㌻の「第2表 地方債補正」のとおり、限度額の減額変更を行っております。 次に、 議案第14号 平成24年度大野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)案については、歳入歳出予算の総額に、それぞれ546万7,000円を追加し、補正後の総額をそれぞれ3億7,681万6,000円とするものです。 歳出は、後期高齢者医療広域連合納付金が主な内容です。 次に、 議案第15号 平成24年度大野市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)案については、保険事業勘定では歳入歳出予算の総額から、それぞれ1億2,138万6,000円を減額し、補正後の総額をそれぞれ36億4,784万2,000円とするものです。 歳出の主な内容では、実績見込みに基づき地域密着型介護サービス給付費負担金、施設介護サービス給付費負担金をそれぞれ減額しております。 また、介護サービス事業勘定では歳入歳出予算の総額から、それぞれ20万円を減額し、補正後の総額をそれぞれ1,498万1,000円としております。 歳出は、居宅介護予防支援事業の増と保険事業勘定繰出金の減です。 次に、 議案第16号 平成24年度大野市下水道事業特別会計補正予算(第2号)案については、歳入歳出予算の総額から、それぞれ460万円を減額し、補正後の総額を9億1,506万円とするものです。 歳出の主な内容は、施設の維持管理経費と下水道建設事業の減です。 第2条では、5㌻の「第2表 繰越明許費」のとおり、翌年度に繰り越して使用できる下水道建設事業の金額を定めております。 次に、 議案第17号 平成24年度大野市水道事業会計補正予算(第3号)案についてご説明致します。 本会計では、第2条のとおり、収益的収入及び支出の予定額から、収益的収入は第1款水道事業収益で、また支出は第2款水道事業費用で、それぞれ563万4,000円を減額し、補正後の額を1億4,844万1,000円とするものです。 支出については、営業費用で資産減耗費を減額しております。 2㌻の第3条では資本的収入及び支出の予定額から、第3款資本的収入で430万円減額して6,148万3,000円とし、第4款の資本的支出の予定額から1,698万5,000円を減額して、補正後の額を1億1,276万5,000円としております。 資本的支出については、既設区域配水管布設工事や上水道施設改良事業の減が主な内容です。 また、第4条では水道事業費用及び資本的支出に充当するため、一般会計から受ける補助額を6,497万円から5,933万6,000円に改めております。 以上で予算関係議案を終わりまして、次に、条例関係議案についてご説明致します。 まず 議案第25号 大野市部等設置条例等の一部を改正する条例案をお願い致します。 本条例案は、機構改革等を実施するに当たり、所要の改正を行うものです。 主な内容と致しましては、行政経営の効率化や今後の行政需要への的確な対応を図るため、市長部局の現行の5部局を3部に統合するもので、併せて関連する8条例の一部を改正を行います。 この条例は、平成25年4月1日から施行することとしております。 次に、 議案第26号 大野市職員の分限に関する手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例案をお願い致します。 この条例案につきましては、地方公務員法に基づく、降任、免職、休職等の分限処分に係る手続きについて規定するとともに、失職の例外規定を改正しております。 この条例は、平成25年4月1日から施行することとしております。 以上総務部所管の議案についての説明を終わります。 よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(松原啓治君)  市民福祉部長、巻寄君。 (市民福祉部長 巻寄富美男君 登壇) ◎市民福祉部長(巻寄富美男君)  私からは、市民福祉部が所管致します条例5議案についてご説明申し上げます。 まず 議案第18号 大野市指定地域密着型サービスに関する基準を定める条例案と 議案第19号 大野市指定地域密着型介護予防サービスに関する基準を定める条例案については、関連がありますので一括してご説明申し上げます。 この二つの条例案は、地域主権改革を進める国の義務付け、枠付けの見直しの一環として、介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律などが施行されたことに伴い、これまで法令で定められていた地域密着型サービスと地域密着型介護予防サービスに係る人員、設備、運営に関する基準などが市町村の条例で定めることとされたことにより、新たに条例を制定して必要な基準を定めるものであります。 これらの条例は、平成25年4月1日からの施行としております。 次に、 議案第20号 大野市新型インフルエンザ等対策本部条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、新型インフルエンザが発生したときに、その脅威から国民の生命と健康を守り、国民の生活や経済に及ぼす影響が最小となるようにするため制定された新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、国が発した緊急事態宣言により設置が義務付けられる新型インフルエンザ等対策本部に関し、必要な事項を定めるため、新たな条例を制定するものであります。 この条例は、新型インフルエンザ等対策特別措置法の施行の日からの施行としております。 次に、 議案第28号 大野市子ども医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、私立学校教職員共済法の改正などに伴い、必要な字句の改正を行うものであり、公布の日からの施行としております。 続きまして、 議案第29号 大野市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、議案第18号、議案第19号と同じく国の義務付け、枠付けの見直しの一環として、廃棄物の処理及び清掃に関する法律が一部改正され、市町村が設置する一般廃棄物処理施設に置かれる技術管理者の資格については、市町村の条例で規定することとされたため、その基準などを定めるものであります。 施行日につきましては、平成25年4月1日としております。 以上でございます。 よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(松原啓治君)  建設部長、佐子君。 (建設部長 佐子重夫君 登壇) ◎建設部長(佐子重夫君)  私からは、建設部が所管致します7議案についてご説明申し上げます。 まず 議案第21号 大野市特定公園施設の移動等円滑化に関する基準を定める条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部改正に伴い、市が管理する都市公園における高齢者や障害者などが円滑に移動できる通路や広場、駐車場、トイレなどの基準をこの条例で定めるために行うものであります。 本条例の施行は、平成25年4月1日としております。 次に、 議案第22号 大野市道路の構造の技術的基準等に関する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、道路法の一部改正に伴い、市が管理する市道を新設し、又は改築する場合における車線の数や幅員、設計速度、交通安全施設など道路の構造の一般的技術的基準等をこの条例で定めるために行うものであります。 本条例の施行は、平成25年4月1日としております。 次に、 議案第23号 大野市道路の構造の移動等円滑化に関する基準を定める条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部改正に伴い、市が管理する市道における高齢者や障害者などが円滑に移動できる舗装や勾配、駐車施設などの道路の構造基準をこの条例で定めるために行うものであります。 本条例の施行は、平成25年4月1日としております。 次に、 議案第31号 大野市駐車場設置条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、新設の駐車場施設の整備に伴い、第2条の表中「大野市城町駐車場」を「大野市亀山南第2駐車場」に改め、新設の駐車場を「大野市亀山南第1駐車場」として追加することをこの条例で定めるために行うものであります。 本条例の施行は、公布の日からとしております。 次に、 議案第32号 大野市都市公園条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、都市公園法の一部改正に伴い、市が管理する都市公園に係る住民一人当たりの敷地面積の標準、配置や規模の基準、公園施設等の設置基準をこの条例で定めるために行うものであります。 本条例の施行は、平成25年4月1日としております。 次に、 議案第33号 大野市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、道路法施行令の改正に伴い、別表の占用対象物件に太陽光発電設備や風力発電設備の発電設備を追加し、発電設備の占用料をこの条例で定めるために行うものであります。 本条例の施行は、平成25年4月1日としております。 次に、 議案第34号 大野市里道、水路等管理条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、道路法施行令の改正に伴い、「別表1 占用料」に太陽光発電設備や風力発電設備の発電設備を追加し、発電設備の占用料をこの条例で定めるために行うものであります。 本条例の施行は、平成25年4月1日としております。 以上で建設部所管の議案の説明を終わります。 よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(松原啓治君)  秘書政策局長、田中君。 (秘書政策局長 田中雄一郎君 登壇) ◎秘書政策局長(田中雄一郎君)  私からは、秘書政策局が所管致します条例1議案とその他議案2議案についてご説明を申し上げます。 まず 議案第24号 大野市和泉情報通信施設の設置及び管理運営に関する条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 本条例案は、和泉ケーブルネットワークへインターネットサービスを提供する事業者の機器の更改により、ホームページの基本容量が増量されたことから、施設使用料の見直しを行い、ホームページの容量追加に係る追加使用料を削除するものであります。 本条例の施行日は、平成25年4月1日からとしております。 次に、 議案第35号 大野市過疎地域自立促進計画の変更についてを申し上げます。 このたび変更致します大野市過疎地域自立促進計画は、過疎地域自立促進特別措置法第6条の規定に基づき、過疎地域となっている和泉地区の平成22年度から平成27年度までの6年間の振興策や整備方針などについて定めたものでございます。 今回の変更は、過疎地域の一層の自立促進を図るため、平成25年度以降に新たに和泉地区で実施する特用林産物生産施設の備品の更新と林道水谷線の改良事業を計画に追加するものであります。 次に、 議案第37号 大野・勝山地区広域行政事務組合規約の一部変更については、地域社会における共生の実現に向けて、新たな障害保健福祉施策を講ずるための関係法律の整備に関する法律の施行に係る障害者自立支援法の一部改正に伴い、平成25年4月1日より同法の題名が障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に変更となるため、これに合わせ大野・勝山地区広域行政事務組合規約の字句の改正を行うものでございます。 なお規約の改正につきましては、地方自治法第290条の規定により、同組合を構成する大野市と勝山市両市の議決を要する協議事項となっております。 以上でございます。 よろしくご審議賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(松原啓治君)  産業経済部長、羽田君。 (産業経済部長 羽田年也君 登壇) ◎産業経済部長(羽田年也君)  私からは、産業経済部が所管致します4議案についてご説明申し上げます。 まず 議案第30号 大野市立農村集落多目的共同利用施設設置条例の一部を改正する条例案についてでありますが、後ほどご説明申し上げます 議案第38号 不動産の譲与についてでありますように、南六呂師集落センターを地元自治会に譲与するため、その用途を廃止し、共同利用施設から同センターを削除するものであります。 この条例は、平成25年4月1日からの施行としております。 次に、 議案第36号 指定管理者の指定についてをご説明申し上げます。 今年度末をもちまして、公の施設である天狗岩ファミリーパークの指定管理期間が終了することに伴い、引き続き天狗岩観光組合を指定管理者として指定を行うため、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、議会の議決を求めるものでございます。 なお指定期間は、平成25年4月1日から平成26年3月31日までの1年間としております。 次に、 議案第38号 不動産の譲渡についてをご説明申し上げます。 先ほど議案第30号でも申し上げましたとおり、大野市立農村集落多目的共同利用施設である南六呂師集落センターの用途を廃止し、地元南六呂師自治体会に譲与致したく、地方自治法第96条第1項第6号の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、 議案第39号 損害賠償額の決定についてでありますが、平成24年7月10日に林道金山・桃木線での落石に起因する車両事故について、損害賠償の額を144万7,320円と決定するため、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、議会の議決を求めるものであります。 以上よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(松原啓治君)  教育総務課長、島田君。 (教育総務課長 島田健一君 登壇) ◎教育総務課長(島田健一君)  教育委員会金子事務局長が病気のために欠席しておりますので、私から代わって説明させていただきます。 私からは、教育委員会が所管致します 議案第27号 大野市体育施設設置条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、平成25年7月1日から大野市民グラウンドを閉鎖することから、大野市体育施設設置条例から削除するものであります。 また、真名川憩いの島にありましたゲートボール場につきましては、現在、マレットゴルフ場の一部として使用していることから実情に合うように改正するものであります。 本条例の施行は、平成25年7月1日としております。 よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(松原啓治君)  ただ今議題となっております議案に対する質疑を含め、代表質問は11日、一般質問は11日、12日、13日に行います。 質問通告は、明後日6日の午前10時までにお願い致します。 日程第6 議案第10号 平成24年度大野市一般会計補正予算(第7号)案 議案第40号 専決処分の承認を求めることについて(平成24年度大野市一般会計補正予算(第6号))の2議案を一括して議題と致します。 提案理由の説明を求めます。 市長、岡田君。 (市長 岡田高大君 登壇) ◎市長(岡田高大君)  ただ今上程されました各議案の概要についてご説明申し上げます。 まず 議案第10号 平成24年度大野市一般会計補正予算(第7号)案についてでありますが、この議案は、先月26日に成立致しました国の平成24年度補正予算に計上された緊急経済対策に関連します一般会計補正予算案であります。 合計で17億4,354万4,000円を追加し、予算の累計を196億2,005万円とするものであります。 次に、 議案第40号 専決処分の承認を求めることについてでありますが「平成24年度大野市一般会計補正予算(第6号)」を去る1月29日付けで除雪などに係る経費について、専決処分を行いましたので、地方自治法の規定に基づき、これを議会に報告し承認を求めるものでございます。 これらの議案の内容につきましては、総務部長より説明致させますので、よろしくご審議の上、妥当なるご決議を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(松原啓治君)  総務部長、江波君。 (総務部長 江波庄進君 登壇) ◎総務部長(江波庄進君)  私からは、 議案第10号 平成24年度大野市一般会計補正予算(第7号)案と 議案第40号 専決処分の承認を求めることについて(平成24年度大野市一般会計補正予算(第6号))ご説明申し上げます。 まず 議案第10号 平成24年度大野市一般会計補正予算(第7号)案からご説明致します。 この補正予算案は、ただ今市長が申し上げましたとおり、国の緊急経済対策に対応した内容となっており、通常分の補正予算とは分離して計上しております。 「平成24年度大野市一般会計補正予算(第7号)案」は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ17億4,354万4,000円を追加し、補正後の総額を196億2,005万円とするものです。 補正に係る歳入歳出の款項の区分及び当該区分ごとの金額については、3㌻及び4㌻の「第1表 歳入歳出予算補正」のとおりです。 歳出の主な内容と致しましては、款2総務費では交通安全対策事業に2,800万円、款4衛生費では葬斎場補修事業に3,841万9,000円、款6農林水産業費では農業基盤整備促進事業、県営土地改良事業負担金、林道点検診断事業など合計で2億6,898万7,000円、款7商工費では旧老人福祉センター跡地の仮称ではありますが、城下町西広場整備事業と観光拠点施設、平成大野屋の交流空間整備事業、合わせて5,896万円、款8土木費では道路や橋梁の補修事業や、道整備交付金事業、亀山公園整備事業など合計で6億5,334万2,000円、款9消防費では消防救急デジタル無線整備事業など4億1,216万5,000円、款10教育費では中学校への空調設備整備や幼保一体化に向けた富田幼稚園の大規模改修など合計で2億8,367万1,000円となっております。 歳入では、款9地方交付税で、普通交付税を2億9,000万円増額したほか、款13国庫支出金6億8,392万9,000円、款14県支出金4,032万円、事業に見合う款20市債7億320万円などを充てるとともに、款18繰越金425万4,000円を計上して収支の均衡を図っております。 なお6㌻及び7㌻にお示ししております「第2表 繰越明許費」のとおり、今回の補正に伴う32の全事業を翌年度に繰り越しさせていただくこととしております。 また、8㌻の「第3表 地方債補正」では事業に充てる市債の限度額の追加及び変更についてお示ししております。 次に、 議案第40号 専決処分の承認を求めることについて(平成24年度大野市一般会計補正予算(第6号))ご説明致します。 これは「平成24年度大野市一般会計補正予算(第6号)」を平成25年1月29日付けで専決処分したため、地方自治法第179条の規定により、議会に報告し、承認を求めるものです。 この補正では、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億6,150万円を追加し、補正後の総額を178億7,650万6,000円としております。 補正に係る歳入歳出の款項の区分及び当該区分ごとの金額については、3㌻及び4㌻の「第1表 歳入歳出予算補正」のとおりです。 歳出では、今冬の除雪経費1億5,000万円を追加したほか、道路整備事業として、信号機の設置工事費700万円、消防庁舎維持管理経費として、屋根防水工事費450万円を計上しております。 歳入は、前年度繰越金1億6,150万円を充てております。 以上 議案第10号 平成24年度大野市一般会計補正予算(第7号)案と 議案第40号 専決処分の承認を求めることについて(平成24年度大野市一般会計補正予算(第6号))のご説明とさせていただきます。 よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(松原啓治君)  これより質疑を行います。 (沈黙) ○議長(松原啓治君)  以上で質疑を終結致します。 お諮り致します。 ただ今議題となっております議案第10号及び議案第40号の2議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略致したいと思います。 これに異議はありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(松原啓治君)  ご異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますのでこれを許します。 榮 正夫君。 (18番 榮 正夫君 登壇) ◆18番(榮正夫君)  日本共産党の榮 正夫です。 議案第10号 平成24年度大野市一般会計補正予算(第7号)案について、2月25日、26日の両日の全協において理事者の説明があり、この議会の冒頭で、提案、質疑、採決の運びになり、見解を述べるには、この議案の反対討論を通じてということになります。 まず補正予算で作成された事業の全てについて否定するものではありません。しかし、いくつかの点について、もろ手を挙げて賛成できるものではありませんので、その疑義と不安を述べて討論に参加したいと思います。 第1に、この補正予算は、安倍内閣の補正予算に伴う緊急経済対策で、公共事業大判振る舞いに乗じて行われる事業が主体の補正予算であります。緊急経済対策の目玉は、デフレからの脱却でありますが、この補正予算で大野地域への経済効果をどの程度試算しているのかどうかなど不明確であります。 第2に、デフレからの脱却には、消費者、市民の収入が増えなければなりません。こうした公共事業で働く市民の所得向上は考えてあるのかどうか。単なる競争入札だけでは、結局、事業者や働く市民にしわ寄せだけが行くだけでないか。 第3に、議案第10号の補正予算(第7号)案の事業費総額は、17億4,354万4,000円で国庫支出金が6億8,392万9,000円より多い起債、すなわち借金を7億320万円見込んでいます。 歴代自公民政権は、地方自治体に事業推進と借金を押し付け、景気回復を図りましたが、ことごとく失敗し景気回復に至りませんでした。残ったのは、地方自治体の借金だったのではありませんか。こうした悪循環から何を学んだのかも不明確であります。 第4に、現在の大野市は、農村部、町部を問わず、どの地域でも過疎化と高齢化、人口減少が進んでいます。 こうした下で効率化だけを進めるならば、地域から非効率だとされる公共性がなくなり、地域から教育や福祉がなくなるのであれば大問題です。 少子高齢化、人口減少による諸課題に対する対策こそが、今、大野市に求められることですし、この補正予算で、どの事業が本市の緊急課題に対応している事業なのかについても疑問のあるところです。 以上述べて、議案に対する反対討論とします。 ○議長(松原啓治君)  以上で通告による討論は終わりました。 これにて討論を終結致します。 これより採決致します。 まず討論のありました 議案第10号 平成24年度大野市一般会計補正予算(第7号)案について採決致します。 お諮り致します。 ただ今議題となっております議案第10号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (起立多数) ○議長(松原啓治君)  着席ください。 起立多数であります。よって、議案第10号は原案のとおり可決されました。 次に、 議案第40号 専決処分の承認を求めることについて(平成24年度大野市一般会計補正予算(第6号))について採決致します。 議案第40号については、原案のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(松原啓治君)  異議なしと認めます。よって、議案第40号は原案のとおり可決されました。 以上で本日の日程が全部終了致しました。 本日はこれにて散会致します。 大変ご苦労さまでした。 (午後2時39分 散会)...