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03月05日-議案上程、説明-01号

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  1. 大野市議会 2012-03-05
    03月05日-議案上程、説明-01号


    取得元: 大野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-18
    平成24年  3月 定例会       平成24年3月・第379回定例会 会議録(第1日)                             平成24年3月5日(月)                             午前10時  開議1.議 事 日 程    第1.会議録署名議員の指名    第2.会期の決定    第3.副議長の選挙    追加 議長の辞職について    追加 議長の選挙    第4.各常任委員会委員の選任    第5.議会運営委員会委員の選任    第6.議案第1号から議案第42号まで(42件)        (一括上程、提案理由の説明)2.出 席 議 員(18名)     1番   山 﨑  利 昭 君    2番   梅 林  厚 子 君     3番   永 田  正 幸 君    4番   松 田  元 栄 君     5番   前 田  政 美 君    6番   石 塚  淳 子 君     7番   宮 澤  秀 樹 君    8番   川 端  義 秀 君     9番   松 原  啓 治 君    10番  藤 堂  勝 義 君     11番  高 岡  和 行 君    12番  兼 井    大 君     13番  島 口  敏 榮 君    14番  浦 井  智 治 君     15番  本 田    章 君    16番  畑 中  章 男 君     17番  砂 子  三 郎 君    18番  榮    正 夫 君3.説明のため出席した者の職・氏名   市   長  岡 田  高 大 君    副 市 長  下 河  育 太 君   教 育 長  松 田  公 二 君    秘 書 政策  藤 森    勉 君                        局   長   総 務 部長  江 波  庄 進 君    市 民 福祉  巻 寄  富美男 君                        部   長   産 業 経済  長谷川  雅 人 君    建 設 部長  辻    忠 信 君   部   長   和泉支所長  石 田  光 義 君    会計管理者  澤 田  みち代 君   教育委員会  宮 下  真 一 君    消 防 長  小 林    進 君   事 務 局長   建設部理事  下 村  直 人 君    行 政 戦略  田 中  雄一郎 君                        課   長   総 務 課長  羽 田  年 也 君    財 政 課長  鉱 崎  昭 治 君   社 会 福祉  廣 瀬  吉 隆 君    産 業 振興  金 子  正 義 君   課   長                課   長   建 設 課長  佐 子  重 夫 君    教 育 総務  島 田  健 一 君                        課   長   監 査 委員  木戸口  正 和 君    消 防 本部  石 田  純 也 君   事 務 局長                次   長   財   政  加 藤  正 幸 君   課 長 補佐4.事務局職員出席者   局   長  中 村  浩 一      次   長  清 水  啓 司   係   長  山 田  明 美      係   長  前 田  晃 宏5.議事 (午前11時00分 開議) ○議長(本田章君)  これより平成24年3月第379回大野市議会定例会を開会致します。 本日の議事日程は、お手元にお配りしたとおりであります。 直ちに本日の会議を開きます。 この際、諸般の報告を致します。 去る3月2日、藤堂勝義君より、一身上の都合により、副議長を辞職したいとの願い出がありましたので、地方自治法第108条の規定により、同日、議長において辞職を許可致しましたので報告致します。 次に、市長から 報告第1号 工事請負契約の変更について 報告第2号及び報告第3号、「損害賠償額の決定について」専決処分の報告が提出されております。お手元に配布しておきましたから、ご覧いただきたいと思います。 次に、去る12月定例会において可決されました「国の出先機関原則廃止に関する意見書」及び「緊急事態基本法の早期制定を求める意見書」につきましては、内閣総理大臣をはじめ、政府関係機関等へ提出しておきましたので報告しておきます。 次に、去る12月定例会以降、別紙のとおり「議員派遣の手続き」について、大野市議会会議規則第160条第1項ただし書きの規定により、議長においてこれを決定致しましたので報告しておきます。 これより日程に入ります。 日程第1「会議録署名議員の指名」を行います。 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により議長において 12番 兼井 大君、13番 島口敏榮君の両名を指名致します。 日程第2「会期の決定」を議題と致します。 本定例会の会期につきましては、去る1月30日及び2月27日、そして本日、議会運営委員会を開き協議されましたので、その結果について委員長から報告願います。 議会運営委員長島口敏榮君。 (議会運営委員長 島口敏榮君 登壇) ◎議会運営委員長島口敏榮君)  平成24年3月第379回大野市議会定例会の会期等につきましては、去る1月30日及び2月27日、そして本日、議会運営委員会を開き協議致しました。 その結果についてご報告申し上げます。 まず本定例会の会期は、本日5日から26日までの22日間と致しました。 次に、日程について申し述べます。 本日は副議長の選挙、各常任委員会及び議会運営委員会委員の選任を行い、その後、理事者提出の各議案を上程し、提案理由の説明を行います。 6日から11日までは議案調査。 12日は代表質問のあと、一般質問を行います。 13日は一般質問。14日は、13日に引き続き一般質問を行い、質問終結後、請願・陳情を上程し、議案及び請願・陳情を各委員会に付託致します。 次に、委員会の日程と致しましては、15日は産経建設常任委員会、16日は産経建設と民生環境の両常任委員会、17日、18日は常任委員会予備日、19日は民生環境と総務文教の両常任委員会、20日は常任委員会予備日、21日は総務文教常任委員会、22日は午前10時から中部縦貫自動車道・国道158号整備促進特別委員会を、そして午後1時から庁舎等建設特別委員会を開きます。 23日、24日、25日は常任委員会及び特別委員会予備日、26日は最終日で各委員会審査の結果を委員長より報告の後、質疑・討論・採決を行います。 以上であります。 各員におかれましては、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い致しまして、当委員会の報告と致します。 ○議長(本田章君)  お諮り致します。 本定例会の会期は、ただ今の委員長の報告のとおり、本日から26日までの22日間と致したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(本田章君)  ご異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は委員長の報告のとおり22日間と決定致しました。 日程第3、これより「副議長の選挙」を行います。 選挙は投票により行います。 議場の閉鎖を命じます。 (事務局職員、議場閉鎖) ○議長(本田章君)  ただ今の出席議員は18名であります。 投票用紙を配布致させます。 (事務局職員投票用紙を配布) ○議長(本田章君)  投票用紙配布漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○議長(本田章君)  配布漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。 (事務局職員、投票箱を点検) ○議長(本田章君)  異常なしと認めます。 ここで念のために申し上げます。 投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次、投票願います。ただ今から投票を行います。 点呼を命じます。 ◎議会事務局長中村浩一君)  それでは、命によりまして点呼致します。 1番 山﨑利昭議員、2番 梅林厚子議員、 3番 永田正幸議員、4番 松田元栄議員、 5番 前田政美議員、6番 石塚淳子議員、 7番 宮澤秀樹議員、8番 川端義秀議員、 9番 松原啓治議員、10番 藤堂勝義議員、 11番 髙岡和行議員、12番 兼井 大議員、 13番 島口敏榮議員、14番 浦井智治議員、 16番 畑中章男議員、17番 砂子三郎議員、 18番 榮 正夫議員、15番 本田 章議長、以上です。 ○議長(本田章君)  投票漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○議長(本田章君)  投票漏れなしと認めます。 これにて投票を終了致します。 議場の閉鎖を解きます。 (事務局職員、議場開鎖) ○議長(本田章君)  これより開票を行います。 立会人を指名致します。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に 9番 松原啓治君、4番 松田元栄君を指名致します。両君の立ち会いをお願い致します。 (4番 松田元栄君、9番 松原啓治君 登壇) (事務局職員、開票点検) (4番 松田元栄君、9番 松原啓治君 確認、降壇) ○議長(本田章君)  選挙結果を報告致します。 投票総数18票。 これは先ほどの出席議員数に符合致しております。 そのうち、有効投票18票、無効投票0票。 有効投票中、 前田政美君 16票、 浦井智治君 2票。 以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は4.50票であります。よって、前田政美君が大野市議会副議長に当選されました。 ただ今副議長に当選されました前田政美君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により、本席から告知致します。 ここで副議長に当選されました前田政美君よりごあいさつをお受け致します。 前田君。 (新副議長 前田政美君 登壇) ○副議長(前田政美君)  副議長就任に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 ただ今議員各位の温かいご支援をいただき、第48代大野市議会副議長にご推挙賜りましたことは、誠に身に余る光栄であり、心から深く感謝とお礼を申し上げる次第であります。 さて、わが国の社会経済を取り巻く環境の厳しさから、産業、雇用情勢の低迷や少子高齢化の進展など、本市においても誠に厳しい状況下にある中で、第五次大野市総合計画の実現を目指して、早急に解決をしなければならない課題も多くあり、私たち議会と致しましても責務の重大さを痛感しているところであります。 このような重要な時期であることを考えますとき、私自身、議会経験も浅く、若輩者で、まだまだ未熟ではございますが、ご推挙を賜りましたからには、全身全霊を傾け、市勢の発展と住民福祉の向上に、さらには市議会の発展に最善の努力をしてまいる決意であります。 どうか、議員の皆さまをはじめ、理事者の皆さまにおかれましては、前藤堂副議長同様、心温まるご指導、ご支援を賜り、副議長の職をまっとうできますよう、心からお願いを申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、副議長就任のごあいさつと致します。 (拍手、拍手、拍手) ○議長(本田章君)  次に、このたび辞職されました。 藤堂勝義君から、ごあいさつをお受け致します。 藤堂君。 (前副議長 藤堂勝義君 登壇) ◎前副議長(藤堂勝義君)  副議長を退任するに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 昨年、議員各位のご推挙をいただき、副議長に就任以来、指導力豊かな本田議長の補佐役として、皆さまのご指導とご協力を賜りまして、副議長の重責を果たすことができました。これもひとえに皆さま方のご厚情のたまものと厚くお礼を申し上げる次第であります。 1年間ではありましたが、副議長として当市の重要な行政施策に参画し、また各種会議にも出席させていただきながら、議会の立場で、あるときには苦言も呈し、またあるときにはご提案もさせていただきました。 私たち議会は、行政のチェック機関としての役割を発揮することが基本ではありますが、市民が安全で安心して暮らしていけるために生活の充実を図ることや、多様化する市民の要望に応えていくためには、積極的に政策提案することが重要であり、こうしたことが十分発揮され、機能してこそ、初めて議会が市民の負託に応えていることだと考えております。 私も微力ではございますが、一議員として、皆さま方とともに市勢発展のために全力を尽くす決意でございますので、今後とも変わらぬご交誼を賜りますよう心よりお願いを申し上げますとともに、前田新副議長の今後ますますのご活躍をご期待申し上げて、副議長退任のごあいさつとさせていただきます。 どうも、皆さん、ありがとうございました。 (拍手、拍手、拍手) ○議長(本田章君)  会議の途中でありますが、暫時休憩致します。  (午前11時15分 休憩) (午前11時16分 再開) ○副議長(前田政美君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ただ今議長本田 章君から議長の辞職願が提出されました。 お諮り致します。 この際「議長の辞職について」を議題と致したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○副議長(前田政美君)  ご異議なしと認めます。よって、この際「議長の辞職について」を日程に追加し、議題とすることに決しました。 まず辞職願を朗読致させます。
    議会事務局長中村浩一君)  それでは、命によりまして朗読致します。 辞職願。 私儀、今般一身上の都合により、大野市議会議長を辞職致したいので許可願います。 平成24年3月5日 大野市議会議長 本田 章 大野市議会 副議長 前田政美 殿以上です。 ○副議長(前田政美君)  お諮り致します。 本田 章君の議長の辞職を許可することにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○副議長(前田政美君)  ご異議なしと認めます。よって、本田 章君の議長の辞職を許可することに決しました。 (15番 本田 章君 入場) ただ今議長が欠員となりました。 お諮り致します。 この際「議長の選挙」を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○副議長(前田政美君)  ご異議なしと認めます。よって、この際「議長の選挙」を日程に追加し、これより選挙を行います。 選挙は投票で行います。 議場の閉鎖を命じます。 (事務局職員、議場閉鎖) ○副議長(前田政美君)  ただ今の出席議員は18名であります。 投票用紙を配布致させます。 (事務局職員投票用紙配布) ○副議長(前田政美君)  投票用紙配布漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○副議長(前田政美君)  配布漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。 (事務局職員投票箱点検) ○副議長(前田政美君)  異常なしと認めます。 ここで念のために申し上げます。 投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。 ただ今から投票を行います。 点呼を命じます。 ◎議会事務局長中村浩一君)  それでは、命によりまして点呼致します。 1番 山﨑利昭議員、2番 梅林厚子議員、 3番 永田正幸議員、4番 松田元栄議員、 6番 石塚淳子議員、7番 宮澤秀樹議員、 8番 川端義秀議員、9番 松原啓治議員、 10番 藤堂勝義議員、11番 髙岡和行議員、 12番 兼井 大議員、13番 島口敏榮議員、 14番 浦井智治議員、15番 本田 章議員、 16番 畑中章男議員、17番 砂子三郎議員、 18番 榮 正夫議員、 5番 前田政美副議長、以上です。 ○副議長(前田政美君)  投票漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○副議長(前田政美君)  投票漏れなしと認めます。 これにて投票を終了致します。 議場の閉鎖を解きます。 (事務局職員、開鎖) ○副議長(前田政美君)  これより開票を行います。 立会人を指名致します。 会議規則第1条第2項の規定により、立会人に 9番 松原啓治君、4番 松田元栄君を指名致します。 両君の立ち会いをお願い致します。 (4番 松田元栄君、9番 松原啓治君 登壇) (事務局職員、開票点検) (4番 松田元栄君、9番 松原啓治君 確認、降壇) ○副議長(前田政美君)  選挙の結果を報告致します。 投票総数18票。 これは先ほどの出席議員数に符合致しております。 そのうち、有効投票18票、無効投票0票。 有効投票中、 川端義秀君 16票、 榮 正夫君 2票。 以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は4.50票であります。よって、川端義秀君が大野市議会議長に当選されました。 ただ今議長に当選されました川端義秀君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により、本席から告知致します。 ここで議長に当選されました川端義秀君よりごあいさつをお受け致します。 川端君。 (新議長 川端義秀君 登壇) ○議長(川端義秀君)  一言ごあいさつを申し上げます。 第379回市議会定例会において、議員各位のご推挙により栄誉ある第40代大野市議会議長の要職に就任しますことは、誠に身に余る光栄であり、心から深く感謝・お礼を申し上げる次第であります。 もとより私は、浅学非才でございまして、歴代議長さん方の優れた手腕と業績に思いをはせるとき、その使命の重大さを痛感しているところであります。 さて、日本経済を取り巻く環境は依然として厳しく、地域の経済活動、雇用情勢にも深刻な影響がもたらされております。また、少子高齢化が急速に進展する中で、高齢者の医療問題をはじめ、次代を担う子どもたちの育成など難しい課題が山積しております。 地方行政においては、地域主権の推進、住民ニーズのさらなる複雑化、多様化など急激な環境の変化に迅速に対応することのできる効率的で柔軟性の高い組織への転換や地方の自主性、自立性の強化が問われ、地域の持つ資源、特性、特色を生かした行政のさらなる推進が一層求められてきております。 本市においても、財政状況は依然として厳しい中ではありますが、第五次大野市総合計画の実現に向けて、新庁舎の建設・周辺整備や社会基盤としての中部縦貫自動車道、国道158号の早期整備をはじめとする道路交通網整備促進、市街地の活性化、農林業の振興対策、そしてますます進行する少子高齢社会に対応した福祉政策の推進など、多くの重要な課題を抱えており、これら諸課題の解決は急務となっております。 地域が活力と魅力に溢れ、市民が豊かで、安全で安心な生活を送ることのできる住みやすい地域、また地域の資源を生かした創造性に満ちた社会の実現を目指した政策を展開していくことは、行政や私たち市議会の大きな責務であります。 このようなことを考えますとき、今、議長としての重責を真摯(しんし)に受け止め、あらためて身の引き締まる思いを致しております。 ここに議員各位のご推挙を賜りましたからには、全力を尽くして誠心誠意、さらなる市勢の発展と住民福祉の向上と公平な議会運営に最善の努力を傾注してまいる決意であります。 なにとぞ、議員各位をはじめ、理事者並びに関係各位におかれましては、前本田議長同様、心温まるご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、議長就任のごあいさつと致します。 (拍手、拍手、拍手) ○副議長(前田政美君)  次に、このたび辞職されました本田 章君からごあいさつをお受け致します。 本田君。 (前議長 本田 章君 登壇) ◎前議長(本田章君)  議長を退任するに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 昨年、議員各位のご推挙により議長に就任以来、皆さまの絶大なるご指導とご協力を賜りまして、議長の重責を大過なく果たすことができました。これもひとえに各位のご厚情のたまものと、衷心より厚くお礼を申し上げる次第でございます。 さて、わが国の社会経済情勢は、昨年の東日本大震災に加えてデフレ、円高、そして少子高齢化の急速な進展、雇用情勢の低迷などにより誠に厳しい状況となっております。 大野市におきましても、税収が落ち込むなど厳しい財政運営を余儀なくされ、行政運営に大きな影響を及ぼしております。このような状況下ではありますが、この一年間、結とぴあの整備、庁舎等整備計画中部縦貫自動車道、国道158号をはじめとする道路網の整備促進などについて、理事者と一丸となって努力してまいりました。 今後、第五次大野市総合計画の実現向けて、各施策を展開するに当たっては、多くの課題や懸案事項が残されており、大変重要な時期を迎えております。また、市税の伸びが今後期待できず、また国からの交付税も大幅な増額は見込めない中、限られた財源で効果的、効率的な施策展開をすることが、非常に重要となってきております。 こうした難しい局面の議長として、今ほどご推挙されました川端新議長は、その卓越した手腕を議会運営等に発揮いただけるものと大いに期待しているところであります。 今後は一議員として、皆さま方とともに市勢発展のために全力を尽くす覚悟でございますので、今後とも変わらぬご交誼を賜りますよう心からお願い申し上げまして、議長退任のごあいさつと致します。 誠にありがとうございました。 (拍手、拍手、拍手) ○副議長(前田政美君)  会議の途中でありますが暫時休憩致します。  (午前11時34分 休憩) (午前11時35分 再開) ○議長(川端義秀君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第4「各常任委員会委員の選任」について議題と致します。 お諮り致します。 常任委員会委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、総務文教常任委員会委員に 石塚淳子君、藤堂勝義君、 島口敏榮君、畑中章男君、 榮 正夫君、そして私、川端の6人を、産経建設常任委員会委員に 松田元栄君、松原啓治君、 髙岡和行君、兼井 大君、 浦井智治君、砂子三郎君の6人を、民生環境常任委員会委員に、 山﨑利昭君、梅林厚子君、 永田正幸君、前田政美君、 宮澤秀樹君、本田 章君の6人をそれぞれ指名致したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(川端義秀君)  ご異議なしと認めます。よって、ただ今指名致しました諸君を、それぞれ常任委員会委員に選任することに決しました。 日程第5「議会運営委員会委員の選任」について議題と致します。 お諮り致します。 議会運営委員会委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議会運営委員会委員に 永田正幸君、松原啓治君、 島口敏榮君、本田 章君、 畑中章男君、砂子三郎君、 榮 正夫君の以上7人を指名致します。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(川端義秀君)  ご異議なしと認めます。よって、ただ今指名致しました7人の諸君を議会運営委員会委員に選任することに決しました。 各委員会の正・副委員長互選のため、暫時休憩致します。 (午前11時38分 休憩) (午前11時39分 再開) ○議長(川端義秀君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 各委員会の正副委員長互選の結果が、議長の手元に届いておりますので、報告を致します。 総務文教常任委員会  委員長に、藤堂勝義君、  副委員長に、畑中章男君。 産経建設常任委員会  委員長に、兼井 大君、  副委員長に、髙岡和行君。 民生環境常任委員会  委員長に、宮澤秀樹君、  副委員長に、山﨑利昭君。 議会運営委員会  委員長に、島口敏榮君、  副委員長に、松原啓治君が、それぞれ選任されました。 この際、各委員会の正・副委員長を代表して、総務文教常任委員長より、ごあいさつをお受け致します。 藤堂勝義君。 (総務文教常任委員長 藤堂勝義君 登壇) ◎総務文教常任委員長藤堂勝義君)  各委員会の正、副委員長の皆さま方のお許しをいただきまして、代表して私から一言ごあいさつを申し上げます。 ただ今各委員会委員の選任が行われ、引き続き正・副委員長の互選の結果、それぞれの職に就任することになり、私どもがその大任を果たさせていただくことになりました。 先ほど、議長、副議長からのごあいさつにもありましたように、本市におきましては、早急に解決しなければならない重要な課題が山積しており、議会に対する市民の期待は非常に大きなものがあります。 このような中、委員会は数多くの課題解決に向けて、より効果的・効率的な施策の展開を求め、多岐のわたる市民ニーズを行政に反映させるための場として、その重要さが増してきております。 このように課せられた責務の重大さに思いを致すとき、私どもは経験も浅く、未熟ではございますが、決意を新たに、誠心誠意、本市のさらなる発展のために最善の努力を傾注してまいる所存であります。 なにとぞ、私たち正・副委員長に対しまして温かいご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、就任のごあいさつとさせていただきます。 ○議長(川端義秀君)  会議の途中でありますが、暫時休憩致します。 (午前11時41分 休憩) (午後12時57分 再開) ○議長(川端義秀君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第6「議案第1号から議案第42号まで」の42議案を一括して議題と致します。 提案理由の説明を求めます。 市長、岡田君。 (市長 岡田高大君 登壇) ◎市長(岡田高大君)  提案理由の説明に入ります前に、天皇陛下にお見舞いの言葉を申し述べさせていただきたいと存じます。 天皇陛下におかれましては、先月に心臓のバイパス手術をお受けになられましたが、心配されました術後の合併症もなく、順調にご回復され無事にご退院されました。 今月11日に予定されております東日本大震災の追悼式典出席に強い意欲を示されるお姿からは、被災者の皆さまを思いやる天皇陛下の深い慈愛の御心が伺われ、感銘の念を抱いております。 日本国民の一人として、一日も早く全快され、ご公務にご復帰されますよう、心からお祈り申し上げます。 さて、先ほどは正副議長選挙が行われ、新しく議長に川端義秀氏が、副議長に前田政美氏が当選されました。心からお祝いを申し上げます。 両氏は、崇高な人格と卓越した識見とを兼ね備えておられ、市政全般に精通されておられるとともに、議会経験も豊富でございますので、今後の議会運営におきまして、その指導力豊かな手腕を遺憾なく発揮されるものと、ご期待申し上げるところであります。 併せまして、各委員会の委員の改選が行われ、新たな組織構成のもとに、それぞれ委員長・副委員長が選任されました。各位のご就任をお祝い申し上げますとともに、市政の推進にご尽力賜りますようお願いを申し上げます。 また、このたび、議長を退任されました本田 章氏、副議長を退任されました藤堂勝義氏には、中部縦貫自動車道整備促進や「結とぴあ」の建設工事など、第五次大野市総合計画前期基本計画であります「越前おおの元気プラン」を着実に推進するために的確なご指導とご協力をいただきました。おかげさまで「市民力」と「地域力」を生かしたまちづくりを大きく推進することができました。 ここに、衷心より感謝申し上げますとともに、お二人におかれましては、今後とも市政の推進にご尽力賜りますようお願いを申し上げる次第であります。 それでは、平成24年3月第379回大野市議会定例会の開会に当たり、市政運営について私の所信の一端を申し述べますとともに、提案致しました平成24年度各会計当初予算案をはじめとする各議案の概要についてご説明申し上げます。 さて、今年の新春は全国的に穏やかな天候に恵まれましたが、1月下旬から強い寒波が幾度となく襲来し、本市は3年連続の豪雪に見舞われました。 このため、市民生活に支障が生じないよう、道路や歩道、公共施設などの除排雪を迅速に行ってまいりました。また、2月2日には雪害対策連絡室を設置し、関係機関との連携強化を図りながら、緊急事態に備えて万全の体制を整えたところでもあります。 本年の豪雪による被害は、2月末現在で死者が1名、負傷者が12名、建物の半壊が1棟、一部破損が1棟、床下浸水が2棟となっております。被害に遭われました皆さま方に、衷心よりご冥福とお見舞いを申し上げます。 また、3月11日には東日本大震災から1年が経過致しますが、いまだに被災地では仮設住宅での生活や住み慣れたふるさとを離れての避難生活を余儀なくされている方々が数多くおられます。一日も早く復興し、被災者の皆さまが安全で安心な暮らしができますよう心から願うものであります。 一方、大震災では被災者の皆さまの毅然とした秩序ある行動が世界中から賞賛の的となったことは、われわれ日本人の誇りとなっております。また、家族や地域におけます人々の絆の大切さについて、あらためて考えさせられました。日本全国から被災地へ、また被災地から日本全国へと人々の温かい思いが広がっており、そして復興へと進むための大きな心の支えになっていると実感しているところでございます。 このことは、まさしく平成21年に策定致しました「大野市教育理念」に相通じるものでありますので、今後とも自信と誇りを持って次代を担う大野人(おおのびと)の育成に取り組んでまいりたいと存じます。 また、国では、今回の東日本大震災と原発事故を教訓と致しまして、防災計画や防災体制の見直しを進めております。併せまして、救助活動中の消防職員や消防団員の犠牲者が200人を超えるという痛ましい事態となったことから、地域の総合防災力を高めるとともに、その中核となる消防団のさらなる充実強化を図るため、消防団員の安全対策をはじめとする各施策が講じられております。 国や県の防災計画や防災体制の見直し作業の具体的な内容につきましては、現段階では明らかになっておりませんが、本市ではその動向を注視し、引き続き情報収集に努めるとともに、今後の取り組みと致しまして、大規模な地震やゲリラ豪雨、これらに起因する複合型災害を想定した対策が重要でありますので、国土交通省など関係機関の協力を得ながら、地域防災計画の見直しのための基礎調査を行うこととしております。 また、消防設備や消防団員の安全装備品などの充実を図り、消防団員の確保と活動しやすい環境を整えるとともに、結成率89㌫となっております自主防災組織の育成・指導に今後も努め「市民力」と「地域力」の向上を図りながら、災害に強いまちづくりを推進致したいと存じます。 次に、国政などの状況について申し上げます。 最初に、政府が閣議決定致しました「社会保障と税の一体改革大綱」についてでありますが、この大綱は三つの柱で構成されております。一つ目は、社会保障の機能強化・機能維持のための安定財源確保と財政健全化の同時達成。二つ目は、消費税の増税などの税制改革、所得年金制度と最低保障年金を組み合わせた新しい年金制度の創設などの社会保障改革。そして三つ目は、衆議院議員定数の削減や国家公務員給与削減などの政治・行政改革であります。 しかしながら、消費税の増税などの一体改革について、国民的な議論を深めるためには、国民への情報開示は不十分であり、国の真摯(しんし)な対応を望むものであります。 次に、わが国の経済状況について申し上げますと、東日本大震災や欧州の政府債務危機が景気の先行きに不透明感を増しております。2月発表の月例経済報告によりますと、海外景気が下振れし、わが国の景気も下押しされるリスクが懸念されるとしており、国内のデフレや電力供給の制約、原子力災害などによる悪影響、そして雇用情勢の悪化懸念が依然として残っております。また、地域経済は最悪の状況から回復しつつあるものの、その回復ペースは地方と都市、そして産業間によってまちまちで、むしろ一部では逆に格差が広がっている感があります。 このようにわが国の政治・経済は、今後の先行きが全く見通せない厳しい状況の中にあり、国会などで議論されています社会保障を支える安定的な財源を確保することは、喫緊の課題であることは重々承知しております。その一方で、長期にわたって低迷する景気の回復や原子力をはじめとするエネルギー政策、他国からの軍事的圧力などに対する外交政策や国防力の強化などの課題も山積しているのが事実であります。いずれも、今後の国民生活に直結する課題でありますので、国民各層の意見を反映した政策を講じられることを強く求めるものであります。 本市と致しましては、国政が不安定な状況の中ではありますが、市民の安全・安心と市民生活の安定確保を常に念頭におき、遺漏のないよう努力をしてまいる所存であります。 次に、本市を取り巻く状況についてでありますが、国政と同様に厳しいものがございます。「市民力」や「地域力」を育成する地域づくりや市民生活の安全・安心の確保、「結とぴあ」を活用した社会福祉の充実、農林業の振興や中心市街地の活性化、湧水再生を含めた環境保全など多くの政治課題・行政課題が山積しております。 そのような中、中部縦貫自動車道につきましては、大野油坂道路約32㌔㍍のうち「和泉・油坂区間」15.5㌔㍍が、平成24年度政府予算案で新規事業箇所として盛り込まれました。また、福井県においては、国道158号の未事業化区間であります境寺から計石区間につきましても、事業調査費7,300万円が平成24年度予算案に盛り込まれたところであります。 大野市民の長年の悲願であります、これら幹線道路の早期整備に向けて大きく前進したところであり、夢が現実のものになったと心から喜んでいるところであります。 第五次大野市総合計画が目指しております越前おおの総ブランド化を推進し、観光入り込み客数200万人の達成や「越前おおのまるごと道の駅ビジョン」の実現に向けて、大きな後押しになると考えております。 また、保健医療福祉サービスの拠点であります「結とぴあ」がまもなく完成し、4月1日には開館記念式典を予定しております。この施設が有します「保健医療福祉サービスの総合機能」や「健康支援機能」「子育て支援機能」など五つの機能を十分に発揮することで、市民の皆さんに喜んでいただける施設運営に努めてまいります。 さらに湧水文化再生については、総合的な取り組みを進めることを目的とする「越前おおの湧水文化再生計画」を昨年10月に策定致しました。今後は「湧水文化再生推進連絡協議会」などの協力をいただきながら、真名川からの涵養(かんよう)や水田湛水による涵養或いは地下水涵養に必要な水源の確保など、本市の特色を生かした総合的な取り組みに力を入れていく所存であります。 こうした各施策を効率的・効果的に推進するためには、将来に備えた組織体制づくりを行う必要がありますので、4月から一部機構改革を実施致します。「結とぴあ」へは市民福祉部の健康増進課、社会福祉課、児童福祉課の3課を移転させることとし、保健医療福祉サービス拠点施設の目的に沿い、市民の皆さまに分かりやすくするという観点から、福祉こども課、健康長寿課に名称を改め、2課に統合し、ワンストップサービスを開始致します。 また、各政策を効果的かつ円滑に推進するため、情報広報課を総務部から秘書政策局に変更し、湧水再生対策室や中心市街地活性化対策室、国体に備えた準備室を設置するほか、生活防災課を防災防犯課に改めるなど、所掌事務の再編により一部課の名称変更なども行うこととしております。 次に、平成24年度の当初予算編成について申し上げます。 国の平成24年度一般会計予算案は、前年度より約2兆円減額となる90兆3,339億円となっており、その基本方針と致しまして、東日本大震災からの復興、農林漁業の再生、エネルギー・環境政策の再設計などの五つの重点分野を中心に日本再生に全力で取り組み、地域主権改革を確実に推進するとともに、既存予算の不断の見直しを行うとされております。 しかしながら、税収につきましては、平成23年度に比べ増額となる約42兆円を見込んでいるものの、国債は、それを上回る約44兆円を見込んでおり、将来の世代に負担を先送りした依然として財政基盤が不安定な状況が続いております。 また、地方財政につきましては、地方交付税の総額確保と東日本大震災に必要な財源確保を最大の課題として掲げ、通常収支分と東日本大震災分は区分することとされております。そして通常収支分については中期財政フレームに沿って、社会保障関係費の自然増や地域経済の基盤強化などに対応する財源を含め、地方の安定的な財政運営に必要となる地方の一般財源総額を、平成23年度地方財政計画と実質的に同水準となるよう確保することを基本としております。 このように、地方交付税の総額は平成23年度と同水準が確保されておりますが、地方財政の根本的な改善につながるものとは言い難く、今後も厳しい状況は続くものと考えております。 このような中、本市の平成24年度当初予算案でありますが、第五次大野市総合計画前期基本計画の各施策を着実に前進させることとし、市民福祉の向上のため、新たな事業に積極的に取り組むとともに、既存の事業については、これまでの成果を検証した上で、限られた財源を効率的・効果的に配分することを念頭に置いて編成致しております。 予算規模では、一般会計で169億9,700万円、特別会計では合計で96億1,401万2,000円、企業会計は2億6,069万7,000円、全会計の予算額の総計では268億7,170万9,000円となっております。 これは平成23年度当初予算との比較で申し上げますと、一般会計では4.8㌫の減、特別会計では1.3㌫の増、企業会計では3.1㌫の減となります。そして全会計の総予算額では2.7㌫の減であります。 一般会計の主な点について申し上げますと、まず歳入では、市税において、税制改正により個人市民税の増収は見込まれるものの、固定資産税や法人市民税で、その増収となる税額を上回って減収となることから、市税全体では減収が見込まれます。また、地方交付税は地方財政計画に基づいて前年度と同額を計上しております。そして各施策に応じた国などの補助金を適正に見込みつつ、基金・市債の活用にも配慮したところであります。 一方、歳出では「市民力」と「地域力」を高める事業を優先的に計上しております。前年度と比較致しまして、保健医療福祉サービス拠点施設や大和町市有地の整備事業の終了により、投資的経費は減額となるものの、扶助費などの義務的経費は増額となることが見込まれることから、物件費などその他の経費の削減に努めたところであります。 次に「第五次大野市総合計画」について申し上げます。 昨年の2月に、総合的な市政運営の指針であります第五次大野市総合計画を策定し、「市民力」と「地域力」を生かしたまちづくりに精力的に取り組んでいるところであります。 この総合計画の着実な推進を図るため、平成23年度から副市長を総理とし、庁内の都局長などを構成員とする「総合施策会議」を設置し、総合計画の進行管理を徹底するとともに、平成24年度当初予算案の内容などにつきましても、点検を行ってきたところであります。平成24年度におきましては、平成23年度の成果を踏まえ、総合計画の基本構想実現のための柱ごとに専門の有識者からアドバイスを得まして、必要があれば施策の変更や新たな施策の実施について検討することと致しております。 平成24年度は、総合計画の2年目となりますが、計画期間が「あと9年ある」のではなく「もう9年しかない」という気構えで、前期基本計画であります「越前おおの元気プラン」の4本の柱に沿いながら、激変する経済や社会情勢にも対応できるよう、スピード感を持って施策の推進に努めてまいる所存であります。 次に「新しい庁舎の整備」について申し上げます。 新しい庁舎の整備につきましては、これまで「大野市庁舎整備基本計画等策定委員会」において、庁舎整備の考え方や配置計画、階層計画などについて議論を深めていただいたところであります。これらの審議内容につきましては、庁舎等建設特別委員会において、策定委員会での議論の経過や結果を報告させていただきますとともに、特別委員会の皆さまからもご意見・ご提言をいただき、昨年12月に「大野市庁舎整備基本計画」を策定致したところであります。 さらに本年に入り、この基本計画に沿って基本設計を行うべく、建物の意匠や平面計画、電気設備や機械設備計画など基本設計に盛り込むべき内容について、策定委員会や特別委員会において協議していただいております。 今回、これらのご意見・ご提言などを反映しました「大野市庁舎整備基本設計概要書」として取りまとめたところであり、また明日からは、市内9カ所におきまして、基本設計概要書に基づいて住民説明会を開催した上で、大野市庁舎整備基本設計の成案を取りまとめ、本定例会においてご報告させていただきたいと考えております。 平成24年度におきましては、基本設計に基づき庁舎の実施設計に取り組むこととしており、より詳細な内容の設計を行い「市民が集い・憩い・学ぶ」ことができる庁舎の実現に向けて、鋭意努力してまいりたいと存じます。 それでは、平成24年度におけますそのほかの主な施策につきまして、第五次大野市総合計画基本構想に掲げる構想実現のための柱に沿ってご説明申し上げます。 最初に1番目の柱であります「人が元気」について申し上げます。 まず「市民力」「地域力」のアップに向けた取り組みについて申し上げます。 越前おおの地域づくり交付金事業につきましては、平成24年度で3年目を迎えることになりますので、これまでの取り組み成果の発表会を開催する予定であります。9地区の団体自らが発表することにより、事業効果の検証や将来の地域づくりの在り方を考える一助にしたいと考えております。 市と致しましても、交付金事業の見直しを図っていきたいと考えておりますが、今後とも地域住民の合意に基づき、地域自らが課題解決を行うという意識を一層醸成し、時期施策につなげてまいりたいと存じます。 また、越前おおの元気創造事業についてでありますが、築城430年祭事業において、発揮された「市民力」の結集を一過性のものとせず、将来に向かって発展させていくことを狙いとしたものであります。各団体の自主企画事業を支援することで「市民力」「地域力」の向上のほか、交流人口の増加にもつながると考えており、ふれあい交流人口の達成に向けた有効な事業として、さらにアピールしてまいりたいと存じます。 市民協働の推進につきましては、市民協働推進委員会において、先進的な事例や団体が抱える問題点などを踏まえる中で、有効な推進手法についてご審議いただき、今般「大野市市民協働指針(案)」の提示をいただいたところであります。今後は、この案を十分尊重する中で、本市の指針として策定し、市民協働を推進してまいります。今後とも市とNPOなどの団体とが協働することで、双方がそれぞれのメリットを見いだし、その相乗効果により市民満足度の向上を図るという展開を常に念頭に置きながら、事業を実施してまいります。 次に「地域福祉」について申し上げます。 わが国の社会福祉には、リーマンショック以降の景気の低迷に伴う生活保護世帯の増加、障害者自立支援法改正の不透明さ、東日本大震災時に露呈した障害者など移動弱者への支援体制の未熟さなど、さまざまな課題が山積しております。また、少子化・高齢化や核家族化の進行などにより、従来家庭が持っていた子育てや家族介護の機能、集落の支え合い意識が希薄化し、地域福祉の重要性が増大してきております。そして支援を必要とします高齢者や障害のある人、児童などに関わる福祉ニーズも多様化しており、このようなニーズに的確に対応していくため「市民力」と「地域力」を活用した支援体制を整備し、地域における全ての人が住み慣れた地域で安心して住み続けられる仕組みづくりを推進してまいりたいと考えております。 次に「高齢者福祉」について申し上げます。 本市における1月現在の高齢化率は、29.1㌫となっており、国や県よりも早いペースで高齢化が進んでおります。また、家族形態の変化や核家族化の進行で、一人暮らし高齢者や高齢者だけの世帯が増えております。 このような中で、高齢者の閉じこもりや孤独感を解消するとともに、認知症の予防にもつながることを目指して、平成24年度には福祉団体による高齢者などが気軽に交流することができる憩いの場づくりが始まります。 また、本市では万一の緊急事態に陥った場合に、迅速に救急活動が受けられるよう、救急医療情報キットの配布を予定しております。高齢者の方が、住み慣れた地域や住まいで元気のある生活を送り続けていただけるよう、地域での見守り活動を強化しながら、支え合いの体制を構築し、生涯現役社会の実現を目指してまいりたいと考えております。 次に「子どもと子育て家庭への支援」について申し上げます。 本市では、平成21年度に策定致しました「越前おおのあったか・こそだて・夢プラン」を基本に、次の時代を担う子どもたちの幸せを第一に考え、子どもを育てる家庭や若者の幸せな結婚を社会全体で支援することを目指し、子育て支援策に取り組んでおります。 ここ数年は、保育所入所児童数は増加傾向にありましたが、今後は減少することが予想されるところであり、このような状況の中で、これからの幼保の在り方につきましては、教育委員会との連携のもと、就学前子ども対策検討委員会の報告のとおり「適正な規模による教育と保育の実施」「効率的な施設の運営」「教育と保育の一体的な運営」を目指し、幼稚園と保育所の入所児童数の今後の推移や保育サービスなどの需要量を的確に把握し、保育所・幼稚園の再編を進めるなど適正な配置に努め、子育てにふさわしい環境づくりや子育て家庭への支援を行ってまいりたいと存じます。 また「平成23年度における子ども手当の支給等に関する特別措置法」によります現在の子ども手当は、平成23年度いっぱいで廃止となりますが、新たな法案の平成23年度内成立の見通しは混沌とした状況となっておりますので、国の動向を注視する中で、適切に対応してまいりたいと考えております。 次に「在宅医療の推進」について申し上げます。 少子化・高齢化や核家族化の進行など社会環境が変化する中にあって、切れ目のない医療ケアの充実が求められており、在宅医療の推進は大きな課題となっております。 こうしたことから、本市では地域医療協議会において検討をいただきました在宅医療支援相談センターを「結とぴあ」内に開設することとし、現在、関係者の研修や連絡会を開催するなど支援体制の構築に向けて取り組んでおります。 1月には初めての試みと致しまして、在宅医療関係者交流会を開催し、在宅医療における連携と課題について、幅広く意見交換を行ったところであります。今後も、この取り組みを続けるとともに、実効性のある在宅医療のネットワーク構築と、かかりつけ医の普及啓発を行い、市民が安心して在宅医療を受けることができる地域医療を推進してまいりたいと考えております。 次に「大野市休日急患診療所の整備」について申し上げます。 現在の健康管理センターは、保健センターと大野市医師会の事務所が「結とぴあ」へ移転することに伴いまして、休日急患診療所として機能強化を図るため、感染症患者や救急患者の受入体制の充実に向けた「大野市休日急患診療所施設等整備方針」を取りまとめたところであります。 平成24年度においては、この整備方針に基づき、平成25年度での整備に向けて、具体的な機能強化のための設計業務に着手したいと考えており、市民の安全と安心を守ることを念頭に置いて、休日急患診療所の機能充実と体制の整備に取り組んでまいる所存であります。 次に「国民健康保険」について申し上げます。 本市の国保事業につきましては、加入者に低所得者や高齢者が多いことに加え、長引く景気の低迷から保険税収入は減少してきております。また、高齢化の進行や医療の高度化により医療費は増加傾向を示し、大幅な財源不足を生じております。 このようなことを考慮しながら、平成24年度においては、平成23年度の決算状況を基にしまして医療費の動向などを詳細に分析し、その結果を国民健康保険運営協議会にお示しさせていただき、今後の健全な財政運営について検討をしてまいる所存であります。 また、安定的な財政運営を進める方法の一つとしまして、医療費の節減を図ることが肝要であります。そのため、平成24年度から特定健康診査の個人負担金の一部無料化を実施し、これまで以上に受診しやすい環境を整えるほか、ジェネリック医薬品の利用促進を図るなどの施策を着実に推進し、医療費の適正化に努めてまいりたいと考えております。 次に「介護保険」について申し上げます。 本市におけます介護給付費は、毎年8㌫前後の数値で増加し続けておりますが、先般の介護保険法の改正による見直しにより、さらに大幅な増加が見込まれます。加えまして、1号保険料の負担率が20㌫から21㌫に引き上げられるとともに、保険料負担段階の見直しも行われ、本市においては、現行の8段階から9段階に細分化することなどから、保険料の引き上げを行わざるを得ない状況となりました。 このようなことから、現在、策定を進めております第5期介護保険事業計画においては、県の介護保険財政安定化基金の交付や介護給付費準備基金の取り崩しなどを行い、保険料の上昇を可能な限り抑制する措置を実施することと致しました。 その結果、第5期の基準保険料については、現在の月額4,200円を5,100円に改定することとし、本定例会において介護保険条例の一部改正案を提出させていただいておりますので、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。 次に「教育行政」については、後ほど教育長から申し上げさせていただき、私からは基本的な考え方を申し上げます。 ふるさと大野の持続的な発展は、大野の未来を担う子どもたちにかかっております。子どもたちには、ふるさと大野をよく知ってもらい、その素晴らしさを学び、発見し、大野を愛し、支える人として育ってほしいと私は願っております。 そのためには、教育環境の整備は重要な課題であると認識しておりますので、教育委員会と協議しながら、適宜適切に対処してまいる所存であります。 次に「福井国体」についてでありますが、平成30年には2巡目となる福井国体の開催が予定されており、本市では、相撲、自転車のロードレース、カヌーの三つの競技の開催が決定致しております。 相撲は、スポーツの拠点施設でありますエキサイト広場において、自転車ロードレースは市内一円をコースとして、そしてカヌーは和泉地区で開催するなど、大野市全域で国体を開催し、市民全員が何らかの形で国体に関わることで、ふるさと意識の高揚とふるさとスポーツの育成につなげていきたいと考えております。 また、冒頭に申し上げましたが、教育委員会内に国体準備室を設置し、開催に向けて万全の体制を整えるとともに、国体運営のための基金を平成24年度に新設致したいと存じます。 続きまして、二番目の柱であります「産業が元気」について申し上げます。 まず「越前おおの総ブランド化」について申し上げます。 私は、市長に就任以来、人、歴史、文化、伝統、自然環境、食など、本市が持つ魅力ある素材の全てを越前おおのブランドとして磨き上げ、広く市内外に効果的に発信していくことに努めてまいりました。 平成23年度においては、戦略策定に向けた現状把握や調査などを実施し、その方向性の検討報告書を取りまとめたところであります。平成24年度においては、市内の産業関係団体の職員や地域活動団体の方々、学識経験者などからなる策定委員会を構築し、仮称ではありますが「越前おおのブランド戦略」を策定してまいりたいと考えております。 また、越前おおのブランド大使や越前おおのサポーター倶楽部、平成大野屋支店主などを十分に活用したブランドセールスにつきましても、引き続き展開してまいります。 次に「越前おおのまるごと道の駅ビジョン」について申し上げます。 中部縦貫自動車道の全線供用開始を見据えまして「越前おおのまるごと道の駅ビジョン」を策定したところであります。本市の観光スポットや歴史、食、文化などの魅力ある資源が点在する市内全域を「まるごと道の駅」として捉え、これらの魅力ある資源を「市民力」と「地域力」で磨き上げ、大野インターチェンジから大野東インターチェンジ間にパーキングエリアを誘致し、本市のさまざまな魅力や情報の発信地点として活用することで、中部縦貫自動車道の利用者が市内を回遊したくなるイメージを描いております。今後は、全国に通じる「越前おおのブランド」を早期に確立し、総ブランド化を図ることで、より付加価値の高い地域づくりを、さらに推進する必要があります。 そのためには「第五次大野市総合計画」に沿った個別計画を確実に推進することにより、産業や観光の振興をはじめ、交流人口の拡大、地域活性化などにつなげてまいりたいと存じます。 次に「越前おおの型食・農業・農村ビジョン」について申し上げます。 本市の特性を最大限に生かした農業施策を展開するため、昨年から改訂作業を進めてまいりました越前おおの型食・農業・農村ビジョンにつきましては、改訂検討委員会や市民のご意見を踏まえまして、平成24年度から28年度までの5年間の施策の基本的な方向性を取りまとめたところであります。 新しいビジョンでは「農業・農村の活性化」「多様な経営体の共生による農業の振興」「農産物の総ブランド化」「農地の適正な管理と農業基盤の整備」「鳥獣害のない里づくり」の五つの基本方針を定めて各種施策に取り組むこととし、国の動向を見極めながら「越前おおの型農業」の持続的な発展を図っていくこととしております。 次に「一般財団法人越前おおの農林樂舎」について申し上げます。 越前おおの農林樂舎は、設立してから3年が経過し、おおの産農林産物の出向宣伝や集荷販売、農業生産活動支援、エコ・グリーンツーリズムを実施するとともに、昨年末から新たに農林産物加工品の開発や販路開拓として、地域雇用創造実現事業に取り組むなど、農家の下支え役として事業の充実を図ってまいりました。 平成24年度からは、大野市農業再生協議会の事務局を農林樂舎へ移すこととしており、戸別所得補償制度の手続きや対象作物の現地確認など、農家との直接的な関わりをさらに深めることで、農業の専門性が高められるものと期待をしているところであります。 また、里山森林の健全な育成を図るため、越前おおの農林樂舎が集落へ出向いて、住民説明会や間伐の研修会を行い、施業の集約化に向けた合意を形成してまいりたいと考えております。 次に「農産物のブランド化」について申し上げます。 福井県では、おいしい福井米づくりの一環として消費者に選ばれる福井米の生産に向けて施設整備を進めることとしており、平成24年度においてJAテラル越前の大野カントリーエレベーターの区分集荷や販売体制強化に向けた施設整備が計画されております。 そのため、本市では、大野カントリーエレベーターの施設整備を支援するため、平成24年度当初予算案に整備に要する補助金を計上しております。今後は、農業の主要作物である米の品質や食味などに対する評価の向上に努め、大野産米のブランド化を図り、農業者の所得向上につなげてまいりたいと考えております。 次に「食育」について申し上げます。 食を通して健全な心身を培い、豊かな人間性を育むため、昨年から改訂作業を進めてまいりました「越前おおの食育推進計画」については、食育推進会議や市民のご意見を踏まえ、より実践的な取り組みを促進していくため、平成24年度からの5カ年を計画期間とする新たな食育推進計画を策定したところであります。 平成24年度からは、新たな食育推進計画に基づき「ライフステージごとの取り組み」や、「健康」「子ども」といったキーワードを基に、普及啓発だけではなく、より実践的な活動に積極的に取り組んでまいります。 次に「農地整備」について申し上げます。 まず平成23年度におきましては、一般会計の3月補正予算案に計上してありますように、国の第4次補正予算に伴いまして、大区画の圃場(ほじょう)整備を実施した地区の農道舗装などの基盤整備を行い、農業の体質強化を図ることとしております。 また、平成24年度におきましては、継続して県営土地改良事業を行っています下舌、上黒谷などの5地区と、新規に取り組みます堀兼、塚原の2地区を支援致します。そして従来からの農地・水保全管理支払交付金事業や、新たに市独自で実施致します集落自らが農業用施設などの整備を支援することにより「市民力」「地域力」に支えられる、心ふれあう集落づくりの促進と農地の多面的機能の保全に努めてまいります。 次に「森林整備」について申し上げます。 林業のコスト削減のための林道の整備や高性能機械の購入支援はもとより、里山森林の健全な育成を図るため、森林施業の集約化に向けた合意形成が図られたところから、森林境界の明確化や間伐などを実施し、山地災害の防止や有害鳥獣被害の軽減に努めてまいります。 また、間伐材の利活用促進を図るため、樹齢35年までの若齢林のみならず、新たに樹齢60年までの中齢林の間伐材にも搬出経費を支援するとともに、本市の広大な森林資源を有効活用するため、間伐材などの木質バイオマス活用方法を調査研究してまいります。 次に「有害鳥獣対策」について申し上げます。 本市では、集落、猟友会、行政の連携による効果的な鳥獣捕獲を推進するため、21の集落と捕獲おりの管理協定を締結するとともに、獣のすみかとなる山際の見晴らしをよくするため、下草刈りはもとより雑木の伐採や枝打ちを実施し、集落が設置管理する電気柵と併せて農作物への被害軽減を図っております。 平成24年度においては、個体数調整のための有害鳥獣捕獲はもとより、これまでに山際の草刈りを実施していない集落を主体に緩衝帯を整備し、集落や猟友会との連携を強化することで、鳥獣害のない里づくりを実現してまいりたいと考えております。 次に「中心市街地活性化」について申し上げます。 次期の中心市街地活性化基本計画の策定につきましては、市において現在作業を鋭意進めております。また、大野商工会議所では本年8月の「まちづくり会社」設立を目指し、「まちづくり会社設立準備室」を3月中に設置し、準備に入ることとしております。 中心市街地の活性化には民間活力が不可欠でありますので、市と致しましても、まちづくり会社設立の趣旨に賛同し、まちづくり会社への出資金について、平成24年度の当初予算案に計上したところであります。今後は、まちづくり会社の所期の目的を円滑に達成できるような支援策についても検討してまいりたいと考えております。加えまして、次期計画の策定作業と歩調を合わせ、国の認定に向けて精力的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に「観光振興策」について申し上げます。 平成23年の観光客入り込み数は、153万3,000人となっており、築城430年祭以前の通年ベースとの比較では、約5万6,000人の増となっております。これは東日本大震災などのマイナス要因はあるものの、築城430年祭効果による誘客促進が得られたものと考えております。さらに宿泊客については、昨年と比較致しまして2万2,000人、率にして24㌫増加し、10万9,000人となっております。これはリピーターが着実に増えてきていることを示しており、築城430年祭の成果であると分析しております。 また、平成24年度からの5カ年を目標期間とした「越前おおの観光戦略プラン」に基づいて「磨きあげよう大野の宝、深めようふれあい交流」を基本理念に、人、歴史、文化、伝統、自然環境、食などの「越前おおの」ならではの豊富な地域資源の魅力を越前おおのブランドとしてさらに磨き上げ、人情味溢れるもてなしの心で訪れる人とふれあい、交流を深めることで、観光客が何度も訪れる「越前おおの」を目指します。平成24年度においては、まちなか観光と郊外散策を有機的に結び付ける仕組みの展開など、新たな観光戦略プランに基づいて滞在型観光を推進し、さらなる誘客拡大を図ってまいります。 次に「定住促進対策」について申し上げます。 少子化・高齢化が全国で進行する中にあって、地域経済を活性化し、元気な大野を実現するためには、定住人口や交流人口を増加させることが重要であります。これまで、都市圏に居住する田舎暮らしを志向する方々に対して情報を発信し、一人でも多くの方が本市への移住又は二つの地域に居住をされるきっかけづくりに取り組んでまいりました。 平成24年度におきましては、中京圏を対象とし、より多くの方々に参加いただけるよう取り組むとともに、庁内や関係機関・団体と連携しながら、充実したサポートを実施してまいります。 次に「ふるさといずみ回帰支援事業」について申し上げます。 ダム建設によって集落が水没し、村外に移住された方々や鉱山従事者など、さまざまな事情により、和泉地区から市外や県外へ移住した方々の中には、懐かしい人や場所を訪ねてみたい、自分のルーツを知りたい、ふるさとの田舎料理を味わってみたいという方が多数おられます。平成24年度は、これらの方々にスポットを当てた「ふるさといずみ回帰支援事業」を立ち上げ、和泉地区の情報を発信しながら、さまざまな滞在型体験事業を展開するとともに「ふるさとを偲ぶ会」や地区民の企画による「ふれあいの里招待事業」などの自主企画事業への支援をすることにより、交流人口の拡大と地域経済の活性化を図りたいと考えております。 次に「雇用対策」について申し上げます。 ハローワーク大野管内におけます雇用状況は、製造業の一部では円高の影響が見られるなど依然として厳しい状況が続いております。 このような中、越前おおの雇用創造推進協議会では、これまでの人材育成事業に加え、新たに地域雇用創造実現事業に着手しております。本市が持つ地域資源を活用した特産品の開発・販路開拓や誘客事業などを進めていくことで、拡大しつつある雇用機会の機運を高め、本市の産業の発展につなげてまいりたいと考えております。 次に「企業誘致」について申し上げます。 平成22年に誘致致しましたファーストウッド株式会社については、昨年7月に本格操業し、現在、雇用者数160人となり、本年秋には200人以上となる見込みであり、本市の雇用の増大と経済波及効果に多大な貢献をいただいております。 また、これまでに誘致しました市内企業のうち3社が工場の増築や設備の増設に着手しており、平成23年度中に合わせて30人以上の新たな雇用が生み出される予定となっております。 こうした企業誘致による地域経済への好影響は、少しずつではありますが高まっていることから、今後も企業情報を積極的に収集し、商工会議所や金融機関などで構成されています企業立地促進協議会と連携しながら、企業誘致活動を積極的に展開してまいります。 これまで申し述べてまいりました、越前おおの総ブランド化や農林業などの産業振興、中心市街地活性化などを推進するためには、冒頭にも申し上げましたように、中部縦貫自動車道をはじめとする幹線道路は、なくてはならないものであり、整備されることで観光客増加や物流促進、地域間交流などによる交流人口が拡大し、本市の飛躍的発展が期待されます。 それでは、次に「中部縦貫自動車道」について申し上げます。 東日本大震災を契機に、中部縦貫自動車道は、日本海側から太平洋側へとつながる東西軸の要として必要不可欠となっております。災害に強い国土づくりをするためには、早期にミッシングリンクを解消する必要があり、本道路の果たす役割はますます重要になっております。「市民力」「地域力」を生かして、まちづくりを進めている本市にとりましても、本道路は「元気な大野」の実現のために早期に全線開通させなければなりません。 まず「永平寺大野道路」についてでありますが、勝山インターチェンジから大野インターチェンジ間の中津川高架橋や木瓜川橋、大野インターチェンジ改良工事などが順調に進められており、また永平寺東インターチェンジから上志比インターチェンジ間では、光明寺地区改良工事などが着手されたことから、県と市が求めております永平寺大野道路全線の平成28年度供用開始に弾みがつくものと期待しているところであります。 また「大野油坂道路の大野東インターチェンジから和泉インターチェンジ間」についてでありますが、事業用地の用地測量業務が完了し、3月下旬の土地境界確認の同意に向け、準備を進めていると聞いております。市と致しましては、平成24年度には用地買収・物件補償が進められるよう、国・県と協議を重ねているところであります。しかしながら、大野インターチェンジから大野東インターチェンジ間の約5㌔㍍につきましては、事業化への進展がない状況であります。これまで議長などにご同行いただき、国土交通省と県選出国会議員に対し、早期事業化路線への格上げを強く要望しておりますが、引き続き要望活動を継続してまいりたいと存じます。 次に「国道158号と157号バイパス」について申し上げます。 まず国道158号につきましては、美山橋から境寺区間が本年4月の供用開始に向け、順調に工事が進められております。加えまして、境寺から計石区間につきましても、事業調査費が県の平成24年度予算案に盛り込まれたことにより、今後の速やかな事業着手、早期の全線開通が望まれるところであります。 また、国道157号大野バイパスにつきましては、大野インターチェンジと接続させます大野インター線の工事が順調に進められており、平成24年度の中部縦貫自動車道勝山・大野間の開通に併せまして、南新在家から中保までの区間を4車線で供用すべく整備が進められております。そして中保から吉までの区間では、精力的に用地買収などが進められており、中部縦貫自動車道永平寺大野道路の全線供用開始に併せて、開通するよう工事が進められております。 これらの道路は、いずれも本市の発展には欠かすことのできない幹線道路でありますので、議員各位におかれましても早期事業化・早期整備が図られるよう、一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 次に「自転車を活用したまちづくり事業」について申し上げます。 自転車が身近な交通手段として、或いはレクリエーション活動や健康増進、さらには環境に優しい乗り物として、住民や観光客が快適かつ安全に通行できる道路空間を確保し、利用を促進していくことが必要であると考えております。このため、平成24年度において、学識経験者、関係機関、公募委員などによる「自転車を活用したまちづくり検討委員会」を設置し、自転車利用の促進、自転車事故の防止を図るため、本市にふさわしい自転車走行空間や駐輪場の整備などの方策について検討してまいります。 次に「地域公共交通体制の構築」について申し上げます。 市では、平成21年10月から2年余りの間、「越前おおの地域公共交通総合連携計画」に基づきまして、市街地におけるまちなか循環バスや農村部における乗合タクシーなどの試験運行を続けてまいりました。これらの公共交通は、特に高齢者や学生などの移動手段として重要な役割を果たすとともに、まちのにぎわいや将来に向けた安心感をもたらすなど、豊かで活力に満ちた地域社会の実現に寄与するものと考えられることから、平成24年度からは本格運行を開始致したいと存じます。本格運行に当たりましては、これまでの試験運行の成果や市民の意識調査の結果を踏まえた上で、利便性とコストのバランスに配慮しながら、市民ニーズに応じた魅力ある公共交通サービスを提供できるよう努めてまいります。 次に「水道事業と下水道事業」について申し上げます。 水道事業と下水道事業は、生活環境の改善、市民の快適で安全な暮らしを実現するための重要な事業として整備が進められており、循環型社会にも対応する施設として、なくてはならない社会資本の一つであります。このようなことから、計画的な各施設の整備と維持管理に努めるとともに、上水道と公共下水道の加入促進に向け、市民への周知に積極的に取り組んでまいりたいと存じます。 続きまして、3番目の柱であります「自然が元気」について申し上げます。 まず「環境保全対策」について申し上げます。 未来の子どもたちのために、住んで良かったと実感できる元気なまちを実現するためにも、先人たちが長い年月の中で大切に守り育ててきた本市の美しい自然環境を守り、後世に引き継いでいくことは、今を生きる私たちの責務であります。 そのため、これまで実施してまいりました河川や地下水の水質検査などの環境監視を継続するとともに、不法投棄の防止や清掃活動など、市民活動と一体となった環境保全に関する取り組みを推進し、自然環境の保全に向けた諸施策を実施してまいります。とりわけ、この取り組みを着実に実施していくには、市民一人一人の環境に対する知識や意識の向上を図ることが最も大切で、子どものころから、環境について関心を持つことが重要と考え、体験学習として夏休み期間を活用して実施しております「越前おおの環境塾」を一層充実してまいる所存であります。 次に「地下水の保全対策」についてでありますが、平成17年に策定致しました「地下水保全管理計画」に基づき、これまで地下水の観測や冬期間の地下水涵養(かんよう)対策として、木の本原で実施しております水田湛水事業などに精力的に取り組んでまいりました。 平成24年度においては、これらの対策を継続して実施するとともに、さらに地下水の保全対策を進めるため「越前おおの湧水文化再生計画」に基づき、取り組みを進めることとしております。特に地下水位の回復に効果のある水田湛水面積を拡大するとともに、実効性のある保全対策を実施してまいりたいと考えております。 次に「化石保存保全調査研究事業」について申し上げます。 中部縦貫自動車道の沿線となっております和泉地区には手取層群の地層が広く分布しており、これまでに恐竜化石をはじめ、多種多様な化石が発見されている地域でありますので、今後は、化石の保存、保全に向けた取り組みが必要であります。 このため平成24年度では、その貴重な資源を生かすために仮称ではありますが「化石保存保全計画」を策定し、現在保有しています化石標本を公共施設に効果的に展示するなど、貴重な資源の啓発や市民の化石に対する意識の高揚を図ってまいりたいと存じます。 最後に、4番目の柱であります「行財政改革」について申し上げます。 まず「行政改革」について申し上げます。 行政改革につきましては、平成22年3月に策定致しました第六次大野市行政改革大綱及び大野市行政改革推進プランに基づき、着実に実施してまいる所存であります。 あらゆる分野において無駄をなくし、経費の節減を図るという取り組みは、当然のことながら継続して実施してまいりますが、平成24年度におきましては、特に公共施設の在り方について検証を加えたいと考えております。そのために、市内の全ての公共施設について、利用者数や使用料、管理経費、耐用年数などをデータベース化し、客観的な視点で今後の施設の在り方を見極めることとし、平成24年度予算案に「公共施設再編方針策定事業」として計上しているところであります。これはデータベース化した資料を基に、公共施設が果たす地域の経済効果や行政施策としての有効性などの検証を行い、存続の是非も含めまして、公共施設再編の方向性を打ち出そうとするものでございます。 これからの行政は「運営」から「経営」という感覚が求められている今日、常に改革意識を持ち、慣例や前例に捉われない柔軟な発想と創意工夫により、行政経営を実施してまいる所存であります。 次に「統合型地理情報システム」、いわゆるGISについて申し上げます。 平成19年8月から取り組んでまいりましたGISにつきましては、平成23年度中に「大野市統合型地理情報システム」の導入が完了したところであります。このシステムの導入により、これまでは各課で作成しておりました地図データの重複整備が避けられるとともに、効率的な業務の運営が図られることとなり、データの共有により迅速な行政サービスも行えることとなります。 今後は、このシステムの活用により、的確で総合的な市民サービスが提供できるように努めるとともに、将来的には市のホームぺージを活用して、市内外の皆さまへもこのシステムによる防災マップや公共施設、観光施設などを地理情報として公開できるようにしてまいりたいと考えております。 以上、平成24年度の主な施策について、その概要を申し述べてまいりました。 本市を取り巻く経済状況や社会環境などは刻々変化しており、それに伴い市民ニーズも多種多様化してきておりますが、本市が目指すべきところは「ひかりかがやき、たくましく、心ふれあうまち」の実現であり、市民の皆さまに本市に生まれて、住んで良かったと実感していただくことであります。 そのためには「元気な大野」の実現を目指していくことが肝要でありますので、市民の皆さまのご理解をいただきながら、粉骨砕身努力してまいる所存でありますので、議員各位におかれましても、より一層のご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げるところであります。 それでは、ただ今上程されました各議案の概要について、ご説明申し上げます。 まず平成24年度当初予算案につきましては、全会計で9議案を提出しておりますが、全会計を合計しました総予算額では268億7,170万9,000円と、前年度に比べ2.7㌫の減となっております。 まず一般会計予算案の特徴を申し上げますと、障害福祉サービス事業や生活保護扶助費など、社会保障関係経費の増加を見込んでおり、平成23年度からの継続事業であります防災行政無線の整備や道路・河川の改良工事など、市民生活の安全・安心に配慮した経費も盛り込んでおります。そして「ふるさとおおの」を再発見する事業や着実に芽生えてきました「市民力」と「地域力」を活用する地域づくり、「結とぴあ」を活用した社会福祉の充実、子育て支援、地域医療の推進と健康づくりの事業も盛り込んでおります。さらには「越前おおのブランド」の確立や中心市街地の活性化と農林業をはじめとする産業の振興、湧水再生を含めた環境保全対策などに重点をおいた年間総合予算として編成しております。 また、特別会計と企業会計においては、通年ベースで必要な事業費などを計上した予算案としております。 そのほかの議案と致しましては、平成23年度の各会計の補正予算案が8件、新たに条例を制定する議案が3件、条例の一部改正や廃止などを行う議案が18件、指定管理者の指定や専決処分の承認を求めることなど、その他議案が4件の合計42議案を提出致しております。 各議案の提案理由、その内容につきましては、それぞれ担当部局長から説明致させますので、慎重にご審議の上、妥当なるご決議を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(川端義秀君)  教育長、松田君。 (教育長 松田公二君 登壇) ◎教育長(松田公二君)  本日、第379回大野市議会定例会の開会に当たり「教育行政」について、その所信を述べさせていただく機会を初めて賜り、深く感謝を申し上げる次第であります。 今ほど、市長から市政運営の基本方針並びに平成24年度予算案につきまして、提案理由説明がございました。私は、この基本を踏まえ、本市の教育行政の指針につきまして、その大要を申し述べ、議員各位をはじめ、市民の皆さま方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。 今、時代は少子化・高齢化・核家族化の進行、国際化・グローバル化の進展など激動期を迎えており、教育をめぐる課題もますます複雑化・多様化しつつあります。また、子どもたちの学力、体力、社会性、規範意識などに課題が見られ、その背景として家庭や地域の教育力の低下が社会全体の問題として取り上げられるようになってきております。 一方、21世紀は新しい知識や情報・技術が政治、経済、文化をはじめ、社会のあらゆる領域で活動の基盤として重要性を増してくる、いわゆる「知識基盤社会」といわれております。 このような社会の中にあって、教育の果たすべき役割や重要性は極めて大きくなってきておりますが、私は今日の教育の最重要課題は、人間関係力の回復であり、向上であると捉えております。その人間関係力の回復向上を図るために、大野市教育理念「明倫の心を重んじ育てよう大野人(おおのびと)」に謳われている「明倫の心」を学びの原点として、大野市教育方針にのっとり、教育施策を展開してまいりたいと考えております。 そして、その具体的な方策として、ふるさとの良さを見つけ、磨き、発信するような「ふるさとを知り、ふるさとを創る」活動を、これまでの学校教育の分野にとどまることなく、家庭教育、社会教育、文化・スポーツ活動の分野にまで広げて取り組みたいと考えております。幼児から高齢者までの全ての方々が、あらゆる機会に、あらゆる場所で、人と人、人とモノとのより密度の濃い学びや交流を通して、豊かな人間関係を築き、誰もが「大野に住んでよかった」と実感できる大野にしていきたいと思っております。 そのことが、夢と希望に満ちたふるさと大野が大好きな優しく、賢く、たくましい大野人が育ち「市民力」「地域力」の向上につながるものと考えます。そしてまた、そのことが足元のふるさとに誇りを持つ国際人として、国際社会で信頼され、国際社会をリードする誇りと志高き、心豊かな大野人を育てる基礎づくりにつながると確信します。 以上のことを念頭に置きながら、教育委員会の平成24年度における主な施策につきまして、第五次大野市総合計画の基本目標である「優しく、賢く、たくましい大野人が育つまち」の柱に沿って、ご説明申し上げます。 まず第一の柱であります「心豊かな人づくり」について申し上げます。 初めに「学校教育の充実」についてであります。 平成23年度から完全実施された新学習指導要領の小学校の教育課程に続き、平成24年度からは中学校の教育課程が全面実施されることになっております。 新学習指導要領の趣旨を踏まえて、学校では国際化や情報化の進展など、激しく変化する社会に、的確に対応するために、次代を担う子どもたちがこれからの社会で必要となる「生きる力」を、一人一人の児童・生徒にしっかりと育んでいきたいと考えております。 将来の大野市の期待を担う「優しく、賢く、たくましい大野人(おおのびと)」には、自ら課題を見つけ、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力が必要です。また、自らを律しつつ、多くの人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性や、どんな状況におかれても、たくましく生きるための心身の強さと柔軟さが必要です。そのような「大野っ子」を育てるために、その土台となる確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた心身の育成に努めるとともに、各学校の創意工夫を生かしたふるさと大野に根ざした特色ある学校づくりを支援してまいります。 また、学校教育を担う教職員のさらなる資質向上を目指して、教職員一人一人が個性を生かした魅力溢れる教師となるよう市全体の研修会を開催するとともに、中学校区ごとの研修や校内研修などの自主研修を支援し、指導力の向上を図ってまいります。教育理念の具現化に向けた特色ある教育活動としましては、全小中学校で教育活動全体を通して、ふるさとに関わる学習に取り組むとともに、小学生については、その学習の成果を発表する「ふるさと学習交流会」を昨年に引き続き実施致します。 中学生が城まつりに参画する「みこしダンスパフォーマンス」につきましても、さらなるふるさと意識の高揚を目指して、継続して実施してまいります。この事業は、全員参加型という全国的にみても特徴的な事業であると考えており、「大野っ子」が必ず経験して育つふるさと活動として定着させてまいりたいと考えているところでございます。 次に、小中学生の保育園での「一日保育体験事業」について申し上げます。 この事業は、子どもたちが社会の一員としての役割を果たすとともに、自立して生きていくために必要な能力や態度を育てるキャリア教育の一環として、昨年初めて試行致しました。 この事業の目的は、単にキャリア教育というだけではなく、子どもたちが幼い命と触れ合うことを通して、命を育むことの大切さや楽しさを体感することで、自分の成長を支えてくれた人への感謝の気持ちの醸成を願っているところであり、平成24年度も継続して実施致したいと考えております。 次に「教育環境の整備」について申し上げます。 学校施設の耐震補強工事につきましては、おかげさまで平成23年度をもちまして計画どおり鉄筋コンクリート造りの校舎は、全て耐震化を完了することができました。 平成24年度は、校舎の老朽化に伴う防水工事や体育館の床補修など緊急度の高いものから順次改修工事を実施してまいります。 また、夏の猛暑への対応と致しまして、計画的に市内の小中学校の普通教室などに冷房設備を設置していきたいと考えており、その効率的、効果的な維持管理の在り方を検討しながら、整備計画に取り組んでまいりたいと考えております。 学校再編につきましては、平成16年に策定致しました「大野市小中学校再編計画」に基づき、これまで六呂師小学校と阪谷小学校、森目小学校と富田小学校、本年3月末には蕨生小学校が閉校し、富田小学校と統合することとなりました。この間の議員各位をはじめ、保護者や地域の皆さまのご理解とご協力に、心より感謝申し上げる次第であります。 今後の学校再編の取り組みにつきましては、これまでの学校統合の成果と課題について検証を行うとともに、今後の児童・生徒数の推移や教育環境について、区長会をはじめ、保護者や地域の方々と情報を共有し、真摯(しんし)に話し合いを行い、知恵を出し合いながら、方向性を見いだしていきたいと考えているところでございます。 幼稚園教育につきましては、保護者の就業形態の変化などにより入園児数が減少し、一定規模の集団の中での保育や教育が困難になってきていることから、乾側幼稚園につきましては、本年3月末をもって一時休園することと致しております。今後の就学前教育・保育の在り方につきましては、国において検討されている幼稚園と保育所を一体化させた「総合子ども園構想」などを注視しながら、市長部局とともに幼保一体化など具体的な取り組みを進めてまいりたいと考えております。 次に「生涯学習の推進」についてであります。 まず講座の開設につきましては、生涯学習センターでは、昨年度からスタートしました「めいりんで学ぶ日」をさらに充実するため、シリーズものや体験型学習を取り入れた特色ある講座を開催し、市民の学習機会を提供してまいります。 次に、平成24年度から新たに取り組みを始めます「ふるさと大野今昔物語事業」について申し上げます。 この事業は、高齢化や過疎化の進行に伴い、時代とともに失われつつある大野市の記録を後世に残すため、ふるさとの歴史、伝統、文化が記録された写真などを収集保存し、これらをデータ化し、記録として残していくことを目的として取り組むものであります。貴重な文化的遺産の散逸を防ぎ、後世に残すとともに、これらの資料の活用を図ることで、ふるさと意識の高揚や地域の歴史と文化を生かしたまちづくりにつなげてまいりたいと考えております。 次に、地域を担う人材養成「青年活動推進事業」についてであります。 平成24年度は、青年組織の育成と活動の活性化に、さらに力を注ぎたいと思っております。 現在、大野市にございます二つの青年組織は、各地区の行事や公民館の夏祭り事業などの積極的な地域支援に取り組むとともに、若者交流事業「ろくろし友縁地」や「なみへい祭」などの自主事業を主体的に実施しております。また、本年1月の成人式では成人式実行委員会を結成し、後輩たちのために式典などの企画や運営に積極的に携わってくれました。このように若者の力が、市の事業や地域の事業の中で主体的に発揮され、地域の活力にも結び付いていることから、教育委員会としましても、引き続き地域に根ざした青年活動の拡がりを支援してまいります。 次に、第2の柱であります「豊かな心を育てる文化力の育成」について申し上げます。 初めに「文化的遺産の保存と活用」についてであります。 市指定文化財史跡「田村又左衛門家屋敷」の一般公開に向けた取り組みにつきましては、平成24年度において、今後の整備方法について十分に検討を重ね、計画的に整備してまいりたいと考えております。 また、埋蔵文化財の保存と活用の面では、面谷鉱山跡地について調査や資料収集などを行い、歴史的価値について市民への周知に努めてまいります。 次に「文化芸術の振興」について申し上げます。 優れた芸術を身近に触れ合える機会の提供につきましては、第一線で活躍する地元出身の音楽家を招聘(しょうへい)し、その鑑賞の在り方を創意工夫して、一流の音楽に出会う喜びと感動を十分体感できる場を提供してまいりたいと考えております。 市民参加型の文化振興事業につきましては、昨年「市民所有の絵画展」を開催し、作品を通して人と人とのつながりの大切さを再認識したところであります。平成24年度も引き続き、市内に点在している市民所有の美術工芸品などの文化資源を新たに掘り起こし、文化に親しむふるさとづくりに努めてまいりたいと考えております。 次に、第3の柱であります「活力あふれるスポーツ社会の実現」について申し上げます。 まず平成30年に本県で開催予定の第73回国民体育大会についてでありますが、正式競技と特別競技を合わせて38の競技が開催され、本市では先ほど市長が申し上げましたように、三つの正式競技の開催が決定致しております。なお国体開催の二、三年前から、国体に準ずる全国規模の大会、いわゆるプレ大会の開催も予定されております。 今後、教育委員会と致しましては、体育協会や関係団体と連携を強化し、ジュニア選手の育成強化や指導者の育成を図るとともに、国体開催を契機として市民のふるさと意識高揚も合わせて図ってまいりたいと存じます。 次に「生涯スポーツの推進」について申し上げます。 「第48回越前大野名水マラソン」につきましては、本年5月27日に開催を予定しており、昨年に引き続き、結ステーションを拠点に、彩り運動への参加者やボランティアスタッフにご協力をいただき、より多くの参加者に満足していただける市民総参加型の大会運営を目指してまいります。 次に、昨年の夏に7日間にわたり実施しました「カヌーを使った水辺の安全教室事業」につきましては引き続き実施し、ふるさと大野の自然に触れながら、水の事故の防止や大野ではなかなか味わうことのできないカヌーを使っての水辺で遊ぶ楽しさなどを、子どもたちに存分に体験させてやりたいと考えております。 最後に、第4の柱であります「共に力をあわせるふるさとづくり」について申し上げます。 生命・人権を尊重する教育を全ての教育活動のベースとして位置付け、就学前教育、学校教育、社会教育など、あらゆる場において人権感覚を高め、人権問題について正しい理解・認識を培いながら、一人一人が大切にされるふるさとづくりを進めてまいりたいと存じます。 以上、平成24年度の主な施策について、その大要を申し述べてまいりました。 昨年発生しました東日本大震災の被災地での「自らが必死で生きようとする自助の姿」「隣近所を思いやる互助の心」「地域全体を思う共助の心」「行政機関としての公助の姿」など、人々の豊かな太い絆を目の当たりにしたとき、日本人が忘れつつある人間関係力の基本である「惻隠(そくいん)の情」の大切さをあらためて認識し、この「惻隠の情」の象徴である「明倫の心」こそが、ふるさと大野の教育が求める原点であると強く再確認致したところであります。 市長部局との連携を大切にしながら「行う人も、観る人も、支える人も、みんなが主役」の合言葉のもと、多様な観点で物事を捉え、情報を収集し、進取の気象と前例改善の気概をもって、第五次大野市総合計画に掲げる「ひかりかがやき、たくましく、心ふれあうまち」を目指して、教育施策を進めてまいりたいと存じます。 今後とも、議員各位並びに市民の皆さま方のご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。 ○議長(川端義秀君)  総務部長、江波君。 (総務部長 江波庄進君 登壇) ◎総務部長(江波庄進君)  私からは、総務部が所管致します各議案の提案理由及び内容についてご説明致します。 まず予算議案についてご説明致します。 最初に、 議案第1号 平成24年度大野市一般会計予算案をお願い致します。 平成24年度大野市一般会計予算案では、第1条で歳入歳出の総額をそれぞれ169億9,700万円と定めております。 一般会計予算の編成に当たりましては、一層厳しさを増す財政運営に対応するため、引き続き行財政改革を推進しながら、効率的で迅速な行政サービスの実現を図るとともに、第五次大野市総合計画前期基本計画の越前おおの元気プランに基づき、市政の発展と市民福祉の向上のために、必要な施策、事業経費等を積極的に計上しております。 既に着手している主要事業については、これまでの成果を検証した上で取り組みを継続しているほか、「市民力」「地域力」を育て活用するための事業、健康で生涯現役として暮らせるための事業、災害に強い安全で安心なまちづくり事業、活力とにぎわいを創出するための事業、豊かな自然環境を守り育てるための事業などに力点を置いております。 また、将来にわたって、健全財政を維持していくため、各課等の予算要求段階から、事務事業の見直し調書や事業推進のための工程表の提出を義務付けて査定を行うなど、引き続き時間とコストに対する職員の意識改革を図っているところです。 予算規模については、前年度比では保健医療福祉サービス拠点施設整備事業や大和町市有地整備事業などの大型事業が終了したことから、歳入歳出予算の総額では8億4,900万円の減、率にして4.8㌫減となっております。 款項の区分及び当該区分ごとの金額については、3㌻から8㌻までの「第1表 歳入歳出予算」にお示ししたとおりです。 初めに、6㌻からの歳出についてご説明致します。 款1の議会費から款13の予備費まで、各項の金額をお示ししておりますが、前年度当初予算との比較で申し上げますと、民生費、農林水産業費、土木費等では伸びており、総務費や労働費、商工費等では減額となっております。 各款の特徴的な事業をかいつまんで申し上げますと、款1の議会費では制度改正による議員共済組合負担金が増となっております。款2の総務費では平成23年度からの継続事業として取り組んでおります同報系防災行政無線の整備と庁舎建設計画策定事業をはじめ、越前おおのブランド戦略策定事業、結とぴあの管理運営経費、まちなか循環バスの本格運行などの市内路線バス等運行事業、農業委員選挙執行経費など。款3の民生費では新規の児童デイサービスセンター事業をはじめ、障害福祉サービス事業や保育所緊急整備事業補助、廃止となる義景保育園の解体事業、生活保護等の扶助費など。款4の衛生費では後期高齢者医療広域連合への負担金や休日急患診療所診療事業、予防接種事業、特定健診やがん検診推進事業、元気な大野っ子出産応援事業、浄化槽設置整備事業補助、ごみ収集運搬事業、大野・勝山地区広域行政事務組合への廃棄物処理施設管理運営に係る負担金などを計上しております。 款5の労働費では1年延長となった緊急雇用創出事業をはじめ、シルバー人材センターへの補助、勤労青少年ホームや職業訓練センターの管理運営経費など。款6の農林水産業費では農林業者、JA等の関連団体に対する各種支援事業をはじめ、新規事業の農業再生協議会への運営補助や戸別所得補償経営安定推進事業のほか、城下町東広場に移転する越前おおの農林樂舎への運営補助、鳥獣害のない里づくり推進事業、県単林道整備事業など。款7の商工費では商工業者関連団体に対する各種支援事業をはじめ、企業立地助成金、城下町東広場の管理運営経費、九頭竜温泉平成の湯再整備に向けた実施設計委託費、結ステーションの管理運営経費などを計上しております。 款8の土木費では道路河川等の整備改良に係る経費として、補助事業の道整備交付金事業や道路改良事業、橋梁補修事業をはじめ、市単でも道路や河川の改良事業を進めるための経費のほか、除雪車の更新や除雪経費、湧水再生研究調査事業や地下水位保全対策事業、都市公園や亀山公園の整備事業、まちなか周遊ルートの石畳風の整備や越前大野駅前整備などの経費を計上しております。 款9の消防費では消防及び消防団に配備する消防自動車の更新経費や耐震性防火水槽の整備経費などを計上しております。 款10の教育費では学校教育の充実のための経費をはじめ、生涯学習、文化・スポーツ振興を図る経費として、阪谷小学校や開成中学校の屋根防水工事、市民等が保有している貴重な写真や記録を収集保存する「ふるさと大野今昔物語事業」、本市出身の指揮者、齊藤一郎氏を招聘(しょうへい)しての音楽公演、大野市史「通史編」下巻の発行、越前大野名水マラソンの開催などの経費を計上しております。 款12公債費では市債償還の元金と利子、一時借入金利子などを計上しております。 次に、お戻りいただきまして、3㌻からの歳入について申し上げます。 自主財源の要であります款1市税は、予算構成比は21.9㌫となっておりますが、前年度比では、法人市民税や固定資産税の減により、2.9㌫の減となっております。この市税に財政調整基金等からの繰入金や分担金及び負担金、諸収入などを加えた自主財源全体では構成比34.8㌫となり、前年度比では1.9㌫の減額となっております。 一方、依存財源では最も大きな割合を占める款9地方交付税については、前年度と同額を見込んでおり、予算構成比は34.7㌫を占めております。また、事務事業見合いの款13国庫支出金は9.4㌫、款14県支出金は8.9㌫の構成比となり、前年度比では減となっております。これら地方交付税と国・県支出金、譲与税、交付金、市債などを加えた依存財源全体では構成比65.2㌫となり、前年度比では6.2㌫の減となっております。 第2条の地方債については、9㌻の「第2表 地方債」にお示してありますとおり、農道等整備事業など9事業と地方財政計画に基づく臨時財政対策債について、それぞれ起債の限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を定めております。 1㌻にお戻りいただきまして、第3条では、一時借入金として借り入れができる最高額について20億円と定めております。 また、第4条は歳出予算の流用についてのもので、各項に計上した給料、職員手当及び共済費に係る予算額に過不足が生じたときは、同一款内各項の間で流用することができることとしております。 次に、11㌻の 議案第2号 平成24年度大野市国民健康保険事業特別会計予算案についてご説明致します。 本会計では歳入歳出の予算総額を、それぞれ40億7,749万7,000円と定めており、前年度比ではほぼ同額の規模となっております。平成23年度の保険給付費等の実績見込みに基づき予算計上しており、不足する財源については、平成23年度と同様に一般会計からの法定外繰入金を充て、収支の均衡を図っております。 また、第2条で一時借入金の最高額を3億円としております。 次に、17㌻の 議案第3号 平成24年度大野市和泉診療所事業特別会計予算案をお願い致します。 本会計では歳入歳出予算総額をそれぞれ9,377万6,000円としております。歯科ユニットなどの医療備品の購入もあり、前年度比では15.0㌫増の予算となっております。地方債については、21㌻の第2表のとおりとし、過疎対策事業債を予定しております。 次に、23㌻の 議案第4号 平成24年度大野市後期高齢者医療特別会計予算案をお願い致します。 本会計では歳入歳出の予算総額をそれぞれ3億7,134万9,000円としております。平成23年度の実績見込み等を勘案して計上しており、前年度比では1.1㌫増となっております。 次に、27㌻の 議案第5号 平成24年度大野市介護保険事業特別会計予算案をお願い致します。 本会計については、保険事業勘定と介護サービス事業勘定があります。 保険事業勘定の歳入歳出予算総額は、それぞれ37億755万8,000円と定めております。この保険勘定予算については、29㌻から32㌻の「第1表 歳入歳出予算(保険事業勘定)」に定めるとおりですが、保険給付費の増などにより、前年度比では7.8㌫の増となっております。 一方、介護サービス事業勘定の歳入歳出の予算総額については、それぞれ1,498万7,000円としております。この勘定は、居宅介護支援事業に係る経費を計上しており、前年度比では9.5㌫の増となっております。内容は33㌻及び34㌻の「第1表 歳入歳出予算(介護サービス事業勘定)」にお示ししたとおりです。 次に、35㌻の 議案第6号 平成24年度大野市簡易水道事業特別会計予算案をお願い致します。 本会計では歳入歳出の予算総額を1億2,170万6,000円と定めております。 市営の12の簡易水道の管理経費や改修経費を計上しており、前年度比では2.3㌫の減となっております。 次に、39㌻の 議案第7号 平成24年度大野市農業集落排水事業特別会計予算案をお願い致します。 本会計については、歳入歳出の予算総額をそれぞれ3億604万円としており、対前年度比では0.3㌫の増と、ほぼ前年度並みの規模になっております。本会計については、15の処理区の維持管理経費が主ですが、新年度では下唯野処理区の機能強化に向けた計画概要の作成経費を計上しております。 次に、43㌻の 議案第8号 平成24年度大野市下水道事業特別会計予算案をお願い致します。 本会計では、歳入歳出の予算総額を、それぞれ9億2,109万9,000円としており、前年度比では処理場施設の整備工事費減により、16.3㌫減となっております。事業費は、整備計画に基づいて行う市街地の駅東部や南部の篠座町、春日方面の管路整備費が主なものです。 第2条の地方債は、47㌻の「第2表 地方債」のとおり、下水道事業に係る起債の限度額、起債の方法、利率、償還の方法を定めております。第3条では一時借入金の借り入れ限度額を7億円としており、第4条では歳出予算の各項に計上した給料、職員手当及び共済費に係る予算額に過不足が生じたときは、同一款内各項の間で経費の流用を行うことができるとしております。 次に、49㌻の 議案第9号 平成24年度大野市水道事業会計予算案をお願い致します。 本企業会計の業務予定量は給水戸数1,460戸、年間給水量33万3,977立方㍍、1日平均給水量915立方㍍としております。 収益的収入及び支出の予定額は、それぞれ1億5,332万4,000円、また50㌻の資本的収入及び支出予定額については、資本的収入を4,785万6,000円、資本的支出を1億737万3,000円とし、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額は、過年度分損益勘定留保資金で補填(ほてん)することとしております。 第5条の企業債では、上水道拡張事業に伴う起債限度額を3,450万円とし、起債の方法、利率及び償還の方法について定めております。第6条では、各項に計上した予算額に過不足が生じたときは、同一款内各項の間で経費の流用ができることとしております。 第7条では、職員給与費2,841万6,000円については、それ以外の経費に流用し、又はそれ以外の経費をその経費に流用する場合は、議会の議決を経なければならないとしております。第8条では、一般会計から、この会計へ補助を受ける金額は6,428万5,000円とし、第9条では、たな卸資産の購入限度額を861万6,000円と定めております。 以上、平成24年度各会計当初予算案の概要についてご説明致しましたが、各会計の詳細につきましては、後ほど別冊の予算に関する説明書をご覧いただきたいと存じます。 続きまして、議案第10号から第17号までの平成23年度補正予算案についてご説明致します。 まず 議案第10号 平成23年度大野市一般会計補正予算(第6号)案をお願い致します。 今回の補正では歳入歳出予算の総額から、それぞれ2億6,279万3,000円を減額し、補正後の総額をそれぞれ185億4,606万7,000円とするものです。 事務事業等の額の確定に伴う減額が大半で、歳入歳出の款項の区分及び当該区分ごとの金額については、3㌻から6㌻までの「第1表 歳入歳出予算補正」にお示してあるとおりです。 歳出の主な内容は、増額となるものでは、福井県市町総合事務組合退職手当特別負担分、地域ぐるみ雪下ろし支援事業、国の第4次補正予算による農業体質強化基盤整備促進事業、同じく国の第3次補正予算による消防団安全対策設備整備事業など。 減額となるものは、子ども手当給付事業、国民健康保険事業特別会計への繰出金、勤労者生活安定資金預託金、中小企業資金融資預託金などです。 歳入については、増額分は市税や財産収入など、減額分は地方特例交付金や事務事業の確定に伴う国庫支出金のほか、財政調整基金からの繰入金を1億8,000万円減額し、3億7,000万円とするなどし、収支の均衡を図っております。 また、第2条の繰越明許費については、地方自治法の規定に基づき、翌年度に繰り越して使用するためのもので、7㌻の「第2表 繰越明許費」に記載の16の事業等です。第3条の地方債の補正については、8㌻の「第3表 地方債補正」のとおり、農道等整備事業ほか5本の事業について、起債の限度額を変更しております。 続きまして、 議案第11号 平成23年度大野市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)案についてご説明致します。 今回の補正は、歳入歳出予算の総額から、それぞれ4,095万2,000円を減額し、補正後の総額を41億3,133万1,000円とするものです。 主な内容と致しましては、国庫負担金等償還金を増額し、保険財政共同安定化事業拠出金を減額しております。 次に、 議案第12号 平成23年度大野市和泉診療所事業特別会計補正予算(第2号)案についてご説明致します。 今回の補正は、歳入歳出予算の総額にそれぞれ260万7,000円を追加し、補正後の総額をそれぞれ8,222万9,000円とするものです。内容は、医業費の増に伴う補正です。 次に、 議案第13号 平成23年度大野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)案については、歳入歳出予算の総額にそれぞれ498万1,000円を追加し、補正後の総額をそれぞれ3億7,225万6,000円とするものです。歳出は、後期高齢者医療広域連合納付金です。 次に、 議案第14号 平成23年度大野市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)案については、保険事業勘定では歳入歳出予算の総額から、それぞれ4,209万7,000円を減額し、補正後の総額をそれぞれ35億4,111万6,000円とするものです。 歳出の主な内容では、実績見込みに基づき居宅介護サービス給付費負担金を増額し、施設介護サービス給付費負担金を減額しております。また、介護サービス事業勘定では歳入歳出予算の総額にそれぞれ25万5,000円を追加し、補正後の総額をそれぞれ1,394万3,000円としております。歳出の主なものは居宅介護予防支援事業の増です。 第2条では、7㌻の「第2表 繰越明許費」のとおり、翌年度に繰り越して使用できる経費を定めております。 次に、 議案第15号 平成23年度大野市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)案については、歳入歳出予算の総額から、それぞれ47万6,000円を減額し、補正後の総額を3億3,118万円とするものです。歳出の主な内容は市単事業の減です。 次に、 議案第16号 平成23年度大野市下水道事業特別会計補正予算(第2号)案については、歳入歳出予算の総額から、それぞれ835万円を減額し、補正後の総額を10億9,072万9,000円とするものです。歳出の主な内容は、施設の維持管理経費の減です。 第2条では、5㌻の「第2表 繰越明許費」のとおり、翌年度に繰り越して使用できる管渠工事の金額を定めております。 次に、 議案第17号 平成23年度大野市水道事業会計補正予算(第2号)案についてご説明致します。 本会計では第2条のとおり、収益的収入及び支出の予定額から、収益的収入は第1款水道事業収益で、また支出は第2款水道事業費用で、それぞれ313万7,000円を減額し、補正後の額を1億5,121万9,000円とするものです。 支出については、営業費用で固定資産除却費を減額し、営業外費用で消費税及び地方消費税を増額しております。 2㌻の第3条では、第4款の資本的支出の予定額から4,430万円減額し、補正後の額を7,026万5,000円としております。これは配水管布設工事等の減によるものです。 過年度分損益勘定留保資金で補てんする資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額についても、6,615万5,000円から3,735万5,000円に改めております。 また、第4条では水道事業費用及び資本的支出に充当するため、一般会計から受ける補助額を6,896万1,000円から6,582万4,000円に改めております。 以上で、予算関係議案を終わりまして、次に条例関係議案とその他の議案についてご説明致します。 まず 議案第21号 大野市税賦課徴収条例の一部を改正する条例案をお願い致します。 本条例案は、地方税法の一部改正に伴い所要の改正を行うものです。 主な内容と致しまして、一つは地方たばこ税の県と市の比率を見直し、市のたばこ税の税率を引き上げること。二つには個人市民税の税率の特例等として、平成26年度から平成35年度までの間、均等割を500円加算し、従前の3,000円から3,500円にするものです。この条例は、公布の日から施行することとしておりますが、適用には経過措置があります。 次に、 議案第31号 大野市予防接種健康被害調査委員会設置条例等の一部を改正する条例案をお願い致します。 この条例案につきましては、結とぴあに入る関係課の調整や、市の重要施策の円滑な推進を図るべく、一部機構改革を行うものです。関係する五つの条例について一部改正を行うほか、食育の所管課を産業振興課から農業農村振興課に改める内容となっております。本条例は、平成24年4月1日から施行としております。 次に、 議案第41号 福井県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び同組合規約の変更についてをお願い致します。 これは地方自治法の規定に基づき、一部事務組合である福井県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び組合規約の変更に伴い、議会の議決をお願いするものです。 主な内容は、三国あわら斎苑組合、坂井地区環境衛生組合及び坂井地区水道用水事務組合を脱退させ、坂井地区介護保険広域連合を坂井地区広域連合に改めるものです。この規約は、平成24年4月1日から施行することとしております。 最後に、 議案第42号 専決処分の承認を求めることについてをお願い致します。 本議案は、地方自治法の規定により、専決処分をした「平成23年度大野市一般会計補正予算(第5号)」について報告し、議会の承認を求めるものです。 この専決処分は、今冬の豪雪により、除雪経費が不足することとなったため、平成24年1月31日付けで1億円の補正を行い、歳入歳出の総額をそれぞれ188億886万円としております。歳入は、地方交付税の普通交付税、財産収入及び繰越金を充て、収支の均衡を図っております。 以上、総務部所管の議案についての説明を終わります。よろしくご審議賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(川端義秀君)  教育委員会事務局長、宮下君。 (教育委員会事務局長 宮下真一君 登壇) ◎教育委員会事務局長(宮下真一君)  私からは、教育委員会が所管致します議案第18号、そして議案第23号から議案第27号までの5議案、合わせて条例関係6議案についてご説明申し上げます。 初めに、 議案第18号 大野市国民体育大会運営基金設置条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、平成30年開催の福井国体において、本市で開催される競技会の運営のための財源を積み立てる新たな基金を設置するものであります。この条例案は、基金の設置、積み立て、管理、処分など7条で構成致しております。 次に、 議案第23号 大野市立学校設置条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、蕨生小学校と富田小学校の統合に伴い、蕨生小学校を本年3月末で廃止するため、本条例の別表第1から大野市蕨生小学校の項を削るものです。 また、本条例の改正に合わせて、附則で「大野市農業集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例」についても一部改正を行っております。改正の内容は、蕨生小学校が廃止されることに伴い、本条例の別表第2の富田南部地区農業集落排水処理施設の部、公共施設等の項中、蕨生小学校を旧蕨生小学校に改めるものであります。 次に、 議案第24号 大野市青少年教育センター設置条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、センター施設の利用区分の変更に伴い所要の改正を行うものです。改正の内容は、本条例の別表で利用できるセンター内の施設区分を定めておりますが、このうち第2研修室の利用を廃止するとともに、第1研修室の名称を研修室に改めるものであります。 次に、 議案第25号 大野市体育施設設置条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 改正の内容は、県が所有している施設で、市が県から委託を受け施設管理を行っている奥越ふれあい公園内の多目的広場に、市は平成23年度に照明設備を設置致しましたが、この照明設備について、大野市体育施設として条例で位置付けするとともに、施設使用料について規定するものであります。 次に、 議案第26号 大野市スポーツ振興審議会条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 改正の内容は、国の法律であるスポーツ振興法が全部改正され、新たにスポーツ基本法として施行されたことに伴い、大野市スポーツ審議会条例の題名を大野市スポーツ推進審議会条例に改めるほか、条例中のスポーツ振興をスポーツ推進に改めるなどの改正を行うものであります。条例の附則で、経過措置としまして、この条例の施行の際に現に任命されています大野市スポーツ振興審議会委員は、改正後の大野市スポーツ推進審議会委員とみなすことを定めております。 また、本条例の改正に合わせて、大野市特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例についても一部改正を行っております。改正の内容は、本条例の別表にあるスポーツ振興審議会をスポーツ推進審議会に体育指導員をスポーツ推進員に改めるものであります。 次に、 議案第27号 大野市博物館設置条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 改正の内容は、これまで大野市博物館運営協議会の設置については、大野市博物館管理運営規則で定めていましたが、国の法律であります博物館法が、市町村の条例で定めるよう改正されたことに伴いまして、大野市博物館設置条例で協議会の設置について定めるものであります。 以上、条例関係議案6議案についてご説明申し上げましたが、条例の施行日は、いずれも平成24年4月1日からと致しております。 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(川端義秀君)  市民福祉部長、巻寄君。 (市民福祉部長 巻寄富美男君 登壇) ◎市民福祉部長(巻寄富美男君)  私からは、市民福祉部が所管致します条例5議案についてご説明申し上げます。 まず 議案第19号 大野市墓地、埋葬等に関する法律施行条例案についてでありますが、この条例案は、国の地域主権戦略大綱による第2次一括法が、昨年8月に成立したことに伴い、基礎自治体への権限移譲として、これまで県知事が行っていました墓地、納骨堂、火葬場の経営許可などの事務が市長に移譲されたことにより、新たに条例を制定して、必要な事項を定めるものであります。この条例は、平成24年4月1日からの施行としております。 次に、 議案第28号 大野市立保育所設置条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、本年度末をもって春日保育園と統合致します義景保育園を廃止するため、所要の改正を行うとともに、公立保育所における保育児童の定員について見直しを行うもので、平成24年4月1日からの施行としております。 次に、 議案第29号 大野市重度障害者医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、国の障がい者制度改革推進本部における検討を踏まえて、障害保健福祉施策を見直すまでの間において、障害者などの地域生活を支援するため、関係法律が整備されたことにより、児童福祉法に規定されています障害児施設の見直しが、本年4月から施行されることなどに伴い、所要の改正を行うものであります。この条例は、平成24年4月1日からの施行としております。 次に、 議案第30号 大野市介護保険条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、介護保険法とこれに伴う関係法令が改正されたことにより、第1号被保険者の介護保険料率の改定を行うものであります。改正の主な内容は、被保険者の負担能力に応じたきめ細かい保険料負担段階を設定するため、現行の8段階を9段階に細分化することとし、その基準額については年額50,400円から61,200円に、月額で申し上げますと4,200円から5,100円に改めるものであります。施行日につきましては、平成24年4月1日としております。 続いて、 議案第38号 大野市高齢者福祉対策基金設置条例及び大野市高齢者保健福祉基金設置条例を廃止する条例案についてご説明申し上げます。 この高齢者福祉対策基金と高齢者保健福祉基金につきましては、保健医療福祉サービス拠点施設整備の財源として、本年度において全額を取り崩すため、これらの基金の設置を定めております二つの条例を、平成24年4月1日をもちまして、廃止するものであります。 以上でございます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(川端義秀君)  産業経済部長、長谷川君。 (産業経済部長 長谷川雅人 登壇) ◎産業経済部長(長谷川雅人君)  私からは、産業経済部が所管致します5議案につきまして説明を致しますので、よろしくお願い致します。 最初に、 議案第20号 大野市城下町東広場設置条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、大野市まちなかへの東の玄関口として、結ステーションとともに、観光客の回遊性を高めるため、本年度に整備している大和町市有地の観光交流施設、城下町東広場の設置及び管理に関し、名称及び位置、利用許可、使用料などについて定めるものであります。この施設にはお野立て所をはじめ、駐車場兼多目的広場、トイレ、休憩所、交流スペース、観光案内所などがあります。なお、この条例は、平成24年4月1日から施行することとしております。 次に、 議案第22号 大野市ブナの森環境保全基金設置条例の一部を改正する条例案の議案について、ご説明申し上げます。 平成9年に設置しました大野市ブナの森環境保全基金設置条例について、当該基金による平家平のブナの森整備だけではなく、大野市の森林全体の環境保全活動に拡大、貢献されることが望ましいため、今回、当該基金の内容を見直し、基金の名称を大野市ブナの森環境保全基金から越前おおの森づくり基金に改めるほか、所要の改正を行うものであります。なお、この条例は、平成24年4月1日から施行することとしております。 次に、 議案第33号 大野勤労者体育施設設置条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 この条例案は、南六呂師のサン・スポーツランド施設について、本年度に大規模改修しているグラウンド及びテニスコートの使用時間を、これまでの9時から17時までを8時30分から19時までに、また使用料金については、テニスコートは1時間当たり400円の据え置きですが、グラウンドについては、天然芝に変えたことから、これまでの1時間当たり300円を800円に変更するため、別表を改正するものです。同表については、利用者の利便性も考慮し、時間区分ごとに料金体系を細分致しております。なお、この条例は、平成24年4月1日から施行することとしております。 次に、 議案第39号 指定管理者の指定についての議案についてご説明申し上げます。 平成23年度末をもちまして、大野市立農村集落多目的共同利用施設の南六呂師、不動堂、橋爪、五条方の4集落センターの指定管理期間が終了することに伴い、指定管理者として非公募により、それぞれ南六呂師、不動堂、橋爪、五条方の各集落センター運営委員会を指定することとし、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、議会の議決を求めるものでございます。 なお指定期間は、南六呂師集落センターについては、平成24年4月1日から平成25年3月31日までの1年間とし、期間終了後、南六呂師地区に施設を譲渡する予定です。また、不動堂、橋爪、五条方の3集落センターについては、平成24年4月1日から平成27年3月31日までの3年間を予定しております。 次に、 議案第40号 指定管理者の指定についての議案についてご説明申し上げます。 平成23年度末をもちまして、大野市天狗岩ファミリーパークの指定管理期間が終了することに伴い、指定管理者として、非公募により、天狗岩観光組合を指定することとし、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、議会の議決を求めるものでございます。 なお指定期間は、平成24年4月1日から平成25年3月31日までの1年間を予定しております。 以上、よろしくご審議賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(川端義秀君)  建設部長、辻君。 (建設部長 辻 忠信君 登壇) ◎建設部長(辻忠信君)  私からは、建設部が所管致します議案第32号及び議案第34号と議案第35号の3議案についてご説明申し上げます。 最初に、 議案第32号 バス運行事業に関する条例の一部を改正する条例案についてご説明を申し上げます。 まず題名に「大野市」を追加し、大野市バス運行事業に関する条例に改め、また市営バス白山線の利用者の利便性の向上を図るため、運行経路に美川町と安間整形外科を追加するとともに、停留所の追加に伴う運賃表の改正を行うものでございます。この条例は、平成24年4月1日からの施行とさせていただきます。 次に、 議案第34号 大野市営住宅条例の一部を改正する条例案についてご説明を申し上げます。 この条例案は、平成23年5月に交付されました「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」により、公営住宅法の一部が改正され、これまで法令に規定されていた市営住宅の整備基準や入居者資格などに関する事項を、市の条例で定めることになったため、所要の改正を行うものでございます。この条例は、平成24年4月1日から施行とさせていただきます。 次に、 議案第35号 大野市公共下水道条例の一部を改正する条例案についてご説明を申し上げます。 この条例案は、下水道法施行令の一部改正に伴い、特定事業場から下水道に排除される処理困難な物質に係る水質規制基準の改正が行われたため、下水道条例に定める水質基準の改正を行うものであります。この条例は、公布の日から施行することとしております。 以上でございます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(川端義秀君)  消防長、小林君。 (消防長 小林 進君 登壇) ◎消防長(小林進君)  私からは、消防本部が所管致します議案第36号と議案第37号の条例2議案についてご説明を申し上げます。 初めに、 議案第36号 大野市消防手数料条例の一部を改正する条例案につきましては、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部が改正されたことに伴いまして、大野市消防手数料条例別表第1中、特定屋外タンク貯蔵所の設置許可申請に係る手数料につきまして、所要の改正を行うものでございます。この改正条例は、平成24年4月1日から施行としております。 次に、 議案第37号 大野市火災予防条例の一部を改正する条例案についてご説明を申し上げます。 危険物の規制に関する政令の一部を改正する政令が公布され、危険物の第1類に新たに炭酸ナトリウム過酸化水素付加物が追加されましたことから、大野市火災予防条例に規定しております技術上の基準につきまして、所要の経過措置を定めるものでございます。この条例案は、平成24年7月1日から施行と致しております。 以上でございます。よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(川端義秀君)  以上で、本日の日程が全部終了致しました。 ただ今議題となっております議案に対する質疑を含め、代表質問は12日、一般質問は12日、13日、14日に行います。質問通告は、明後日7日の午前10時までにお願いを致します。 本日は、これにて散会致します。 大変ご苦労さまでございました。 (午後3時15分 散会)...