平成11年 3月 定例会 平成11年3月・第302回定例会 会議録 平成11年3月23日(火) 午前10時 開 議1.
議事日程 第1.議案第4号から議案第22号まで (19件) 請願1号 (1件) (以上、
委員長報告、質疑、討論、採決) 第2.議案第31号
監査委員の選任について 第3.議案第32号
人権擁護委員候補者の推薦について 第4.
中部縦貫自動車整備促進特別委員会の設置および委員の選任2.
出席議員(22名) 1番 土 田 三 男 君 2番 松 田 信 子 君 3番 兼 井 大 君 4番 島 口 敏 榮 君 5番 寺 島 藤 雄 君 6番 谷 口 彰 三 君 7番 高 岡 和 行 君 8番 浦 井 智 治 君 9番 幾 山 秀 一 君 10番 笹 島 彦 治 君 11番 牧 野 勇 君 12番 岡 田 高 大 君 13番 米 村 輝 子 君 14番 本 田 章 君 15番 宇 野 政市郎 君 16番 常 見 悦 郎 君 17番 松 井 治 男 君 18番 畑 中 章 男 君 19番 坂 元 千 秋 君 20番 村 西 敏 榮 君 21番 砂 子 三 郎 君 22番 榮 正 夫 君3.説明のため出席した者 市 長 天 谷 光 治 君 助 役 前 田 佳 一 君 収 入 役 小 林 時 彦 君 教 育 長 藤 井 道 明 君
市長公室長 高 柳 和 夫 君
総務部長 井ノ部 寛 之 君
市民福祉 羽 生 悦 夫 君 産業経済 石 倉 善 一 君 部 長 部 長
建設部長 北 山 孝 雄 君
教育委員会 山 田 晃 君
事務局長 秘書広報 堂 本 さだ子 君
総合政策 大 谷 正 和 君 課 長 課 長
総務課長 小 池 好 孝 君
財政課長 前 田 紀 男 君
生活環境 川 緑 俊 一 君
福祉課長 廣 瀬 円 信 君 課 長
農務課長 藤 田 英 機 君
商工観光 阪 井 康 雄 君 課 長
建設課長 中 尾 寛 君
都市計画 川 田 光 男 君 課 長
中部縦貫道 前 幸 雄 君
下水道課長 長 瀬 哲 也 君
対策課長 教育委員会 斉 藤 幸 雄 君
監査委員 楠 新一郎 君
社会教育課長 事務局長 財 政 江 波 庄 進 君
課長補佐4.
事務局職員出席者 局 長 川 端 正 毅 次 長 中 村 浩 一 係 長 宮 越 剛 生 書 記 岸 田 尚 悟5.議事(午前10時46分 開議)
○議長(
常見悦郎君) これより、本日の会議を開きます。 本日の
議事日程は、お手元にお配りしたとおりであります。 日程第1.議案第4号から議案第22号までの19議案、請願1件を一括して議題といたします。 3月11日、各委員会に付託いたしました各案件の審査結果について、各委員長より報告を求めます。 最初に、
総務文教常任委員長 谷口彰三君。 谷口君。 (
総務文教常任委員長 谷口彰三君 登壇)
◎
総務文教常任委員長(
谷口彰三君)
総務文教常任委員会は、去る12日ならびに15日の両日、委員会を開催し、11日の本会議において付託を受けました各案件について、慎重に審査いたしました。 その結果ならびに経過について、ご報告申し上げます。 まず、議案について申し上げます。議案第4号 平成11年度大野市
一般会計予算案のうち、当
委員会付託分議案第12号 大野市一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する
条例案議案第13号 大野市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する
条例案議案第14号 大野市
納税貯蓄組合奨励に関する条例の一部を改正する
条例案議案第16号 大野市
文化財保護条例の一部を改正する条例案以上5議案については、それぞれ理事者の説明を了とし、
全会一致をもって原案を可とすることに決しました。 以下、審査の過程で論議されました主な点について申し上げます。 まず、
監査委員事務局所管の
監査事務体制についてであります。 現在、
過年度事業を対象に監査を実施されておりますが、今日の時代の流れから、現
年度監査、
行政監査の重要性に鑑み、今後、
事務局体制を整備して、
先進地等の視察を行うなどして、調査、研究を重ね、現
年度監査・
行政監査の実施に向けて早急に取り組むべきであるとの意見が述べられました。 次に、
社会教育課所管の
青年組織づくりの事業についてであります。 近年、
青年組織団体は減少傾向の状況にあるが、真近に控えた21世紀を担う青年層の活力は、本市の活性化また
地域づくりの原動力として大変重要であり、今後、青年層の意向を十分踏まえて、
組織づくりのための指導、強化を積極的に進めるとともに、団体への育成・支援策を講ずるべきであるとの意見が述べられました。 次に、
総合政策課所管の
亀山周辺整備推進事業についてであります。 この問題については本会議でも論及され、当委員会においても論議が重ねられたところであります。 この点、理事者に対し、今後の方向について早急に結論を出すべきと、各委員から意見が出されたが、理事者の説明によれば、
大野高校跡地を含む
亀山周辺整備計画について、専門家の助言を受け、精査して、基本的な構想の
方向付けを行いたいとのことであります。 また、
整備計画に伴う
有終西小学校移転については、本年9月定例会までに明確な方向性を提示したいとのことでありました。 これに対し、各委員からは、今後の
亀山周辺整備策定計画は、
有終西小学校の
移転場所を十分考慮し、
都市マスタープランの提言を遵守し、
関係部局と連携を密にして、
十分協議、調査、研究を重ねながら鋭意努力すべきであるとの強い意見が述べられました。 次に、
平成大野屋推進事業についてであります。 市民、観光客が利用でき、相互交流のための情報発信、
物産販売等を推進するため、
観光拠点施設を整備する中で、
平成大野屋の基点として、第3
セクター方式で事業を展開していきたいとの、理事者の説明でありましたが、管理・運営面に関しては本市の
財政事情を十分考慮するとともに、現在の
社会情勢を加味し、
関係団体、機関等と管理、運営に対する問題点を十分精査して、市民および
観光客等に親しまれ、
有効利用が図られるよう、最善の方策を講じられたいとの強い意見が述べられました。 なお、管理・運営の伴う事業においては、予算計上する前に議会へ説明の上、提案するようにとの意見が強く述べられました。 以上であります。
議員各位におかれましては、よろしくご審議の上、妥当なるご決議を賜りますようお願い申し上げまして、当委員会の報告といたします。
○議長(
常見悦郎君) 次に、
産経建設常任委員長 牧野 勇君。 牧野君。 (
産経建設常任委員長 牧野 勇君 登壇)
◎
産経建設常任委員長(牧野勇君)
産経建設常任委員会は、16日および17日に委員会を開催し、去る11日の本会議において付託を受けました各議案について、慎重に審査を行いました。 まず、その審査結果について申し上げます。議案第4号 平成11年度大野市
一般会計予算案のうち当
委員会付託分議案第8号 平成11年度大野市
農業集落排水事業特別会計予算案以上2議案については賛成多数で、議案第11号 大野市
都市景観条例案議案第19号 大野市
都市計画審議会条例の一部を改正する
条例案議案第22号 大字・字区域の変更について以上3議案については
全会一致で、それぞれ理事者の説明を了とし、原案を可とすることに決しました。 次に、審査の過程で論議になりました主な点について申し上げます。 まず、
農業集落排水事業についてでありますが、供用を開始している各処理区において管理・運営経費の財源となる使用料、
一般会計からの繰入金などを、総合的に比較して審査いたしました。 その結果、あくまで平成11年度の単年度で見た場合には、各
処理区間の公平性が若干欠けているように見受けられたため、委員からは、使用料の見直しを図るなど、その改善に向けて努力をされるようにとの意見が述べられました。 また、昨年9月の定例会での
委員長報告にもありましたとおり、今後、供用または計画していく処理区も含めて、各
処理区間での公平性が努めて保持されるよう、将来を見据えた検討をされるようにとの意見も述べられました。 次に、
都市景観条例案について申し上げます。 理事者からは
都市景観形成地区の指定などについては、行政側からの一方的な指定ではなく、
地域住民との十分な話し合いを持ち、
相互理解を深めた上で行いたいとの説明がありました。 これは、昨年12月の定例会における
委員長報告での意見のとおりであり、当委員会としてもよく理解できるものですが、改めて、この条例の所期の目的を
住民理解の上で達成されるよう努められたいとの意見が述べられました。 以上であります。 各員におかれましては、よろしく審議の上妥当なる決議を賜りますようお願いを申し上げまして、当委員会の報告といたします。
○議長(
常見悦郎君) 次に、
民生環境常任委員長 米村輝子君。 米村君。 (
民生環境常任委員長 米村輝子君 登壇)
◎
民生環境常任委員長(
米村輝子君) 去る11日の本会議において当
民生環境常任委員会に付託を受けました各案件について、18日および19日の両日に委員会を開催し、慎重に審査をいたしました。 その結果ならびに経過について、ご報告を申し上げます。 まず、議案について申し上げます。議案第6号 平成11年度大野市
老人保健特別会計予算案議案第7号 平成11年度大野市
簡易水道事業特別会計予算案議案第9号 平成11年度大野市
下水道事業特別会計予算案議案第10号 平成11年度大野市
水道事業会計予算案議案第15号 大野市
国民健康保険基金条例の一部を改正する
条例案議案第17号 大野市
福祉事務所設置条例等の一部を改正する
条例案議案第18号
大野市立保育所設置条例及び
大野市立へき地保育所条例の一部を改正する
条例案議案第20号 赤根第一
汚水幹線管渠埋設工事・第一工区
請負契約の変更について議案第21号
終末処理場水処理施設土木工事・第一
号工事請負契約の変更について以上9議案については
全会一致で、また、議案第4号 平成11年度大野市
一般会計予算案のうち当
委員会付託分議案第5号 平成11年度大野市
国民健康保険事業特別会計予算案以上2議案については賛成多数で、それぞれ理事者の説明を了とし、原案を可とすることに決した次第であります。 以下、審査の過程で論議されました主な点について申し上げます。 まず、
福祉全般についてであります。 今後導入される
介護保険制度や
障害者福祉計画等、
各種事業の実施や諸施策の策定等、
福祉行政の事務・事業量はますます増大していくことが考えられるわけでありますが、市全体の福祉を捕らえていくとき、基本的なところから事業および
事業実施機関の見直しを図る時期になってきており、全庁的な体制のもとワーキンググループなどをつくり、十分検討していただきたいとの意見が述べられました。 また、ホームヘルパーの委託等、
社会福祉協議会への
委託業務量が増加傾向にありますが、行政も委託するだけでなく、委託後のフォローを行うとともに、
連絡調整を密にし、指導、助言なども行い、
社会福祉協議会の一層の充実・強化を図っていく必要があるとの強い意見が述べられました。 次に、
高齢者外出促進支援事業についてであります。
外出用歩行器や
電動車いすの購入について
補助制度を導入することは、
老人福祉計画や
障害者プラン策定の中で、誠に適切な
助成制度であると評価できるものでありますが、今後、
補助要綱などを作成し、事業を実施する中で、申請者に不平等が生じないようにされるとともに、この
助成事業が生きるよう、
公共施設の
バリアフリー化についても配慮していただきたいとの意見が述べられました。 次に、
健康保養施設の利用に関することについてであります。 この施設の
利用促進を図るため、
公共交通機関を利用して施設へ行く人たちの利便性を考え、
バス事業者等と十分な協議を行い、現在の
路線バスによる施設までの乗り入れや、国道沿いに停留所を新たに設置するなどの措置を行い、利用しやすい
環境づくりに配慮していただきたいとの要望が述べられました。 次に、元気な
老人対策についてですが、高齢者が少しでも長く健康であるためにも、これまでのように
老人クラブ等の団体に補助を行うということだけでなく、一例を挙げるならば、市街地に近い休耕田を借り上げ、耕作をする楽しみを体験してもらう、また、まち中の空き家を市が借り上げるなどして整備することにより、元気な高齢者の生きがいや憩いの場を設けるなど、ソフト面に留意した
老人福祉対策について、横の連携を密にし、この対策について総合的に取り組んでいただきたいとの要望が述べられました。 次に、
介護保険事業についてですが、
介護保険事業のサービスを利用するための
申請受け付けが本年10月から開始されますが、市民がこの制度を熟知し、対応が遅れないようにするため、広報・啓発活動をこれまで以上に実施していただきたいとの意見が述べられました。 次に、請願について申し上げます。請願1号 「
乳幼児医療費の無料化を国としておこなうことを求める」
意見書提出の請願であります。 請願の趣旨は、現在、県が実施している乳幼児の医療費の無料化を6歳まで引き上げ、これを国の責任において実施されたい旨の意見書の提出であります。 今日の
少子化社会を受けての要望として理解できる面もありますが、現在、国においてはこの問題の取扱いについて論議されている段階であると聞き及んでおり、現時点で意見書を提出することは時期尚早であり、検討結果を待って対処すべきではないかとの意見、また、今日の国・地方自治体の厳しい
財政状況にかんがみ、
制度そのものを拡大することは、各自治体間において、その制度の取り組みへの対応等、結果的には各自治体の
財政負担や、今後においてこの制度に対する
一般財源化への移行等にもつながることなども懸念されるなどの意見が述べられ、こうした点を十分勘案する中で、当面、国の
論議経過等を見極めながら対応すべきが妥当ではないかとの観点から、当委員会としては賛成多数で不採択と決しました。 なお、これら制度にかかる
事業内容の拡大につきましては、市としても、国や県の動向等を十分踏まえながら、適宜、適切に対応されたいとの意見が述べられたところであります。 以上であります。 各員におかれましては、よろしくご審議の上、妥当なるご決議を賜りますようお願い申し上げまして、当委員会の報告といたします。○議長(
常見悦郎 君) これより、ただ今の各委員長の報告に対する質疑に入ります。 (沈 黙)
○議長(
常見悦郎君) これにて、質疑を終結いたします。 これより、討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次、これを許します。 浦井君。 (8番
浦井智治君 登壇)
◆8番(
浦井智治君)
日本共産党の
浦井智治です。 私は、議案第4号 平成11年度大野市
一般会計予算案議案第5号 平成11年度大野市
国民健康保険事業特別会計予算案および、請願1号 「
乳幼児医療費の無料化を国としておこなうことを求める」
意見書提出の請願に対し、
委員長報告のとおり決することに反対の討論を行います。 まず、議案第4号 平成11年度大野市
一般会計予算案に関して、
生活環境課所管の
バス運行費地元寄付金について、以下の理由で反対であります。 第1に、
地方財政法第4条の5では、国は
地方公共団体またはその住民に対し、
地方公共団体は、他の
地方公共団体または住民に対し、直接であると間接であるとを問わず、寄付金を割り当てて強制的に徴収、これに相当する行為をするようなことをしてはならないと定めているように、
割り当て的寄付行為を禁止しています。
バス運行費地元寄付金は、明らかに
地方財政法第4条の5の禁止規定に抵触する違法行為であります。 第2に、
バス運行費については、60パーセントから80パーセントは
地方交付税に算入されていること、また、寄付金は予算の70パーセント程度しか集まっておらず、払う人と払わない人との感情的な、しこりを残す点でも問題があります。 以上の理由から、
バス運行費地元寄付金は直ちにやめるべきであります。 次に、議案第5号 平成11年度大野市
国民健康保険事業特別会計予算案に関してであります。 80年代に始まる国の国保改悪以来、大野市でも度々保険料が値上げされ、
保険料滞納者の増加、そして保険証の取り上げが増えています。 他の保険と比べても、国保の負担は極めて高く、また、所得が低いほど負担率が高くなり、低所得者に過重な負担が押し付けられています。 保険証の返還を求める場合でも、
支払い能力がないとき、あるいは誠意をもって支払おうとしている人に対し返還を命ずることは、厚生省の指導にも反することであります。 平成9年度は保険料の値上げがされましたが、平成9年度の決算では逆に 1億3,000万円の剰余金が生まれており、 7,000万円を基金に積み立てた結果、基金は 5億3,000万円にも増えているのであります。 保険料を上げる必要がなかったにもかかわらず大幅に値上げし、なおかつ基金も増額させているのであります。 厚生省の定める基金の基準は、過去3年間における
保険給付費の
平均年額の5パーセント以上となっています。 97年度の
基金保有割合は、全国平均で8.14パーセント、福井県平均では 17.84パーセントです。 ところが、当市の場合、この
基金保有割合が33パーセントにも達しており、大幅にため込んでいる状況です。 平成9年度の値上げは根拠がなかったものであり、早く値上げ前に戻すべきであります。 以上の理由により、平成11年度大野市
国民健康保険事業特別会計予算案に反対であります。 最後に、請願1号 「
乳幼児医療費の無料化を国としておこなうことを求める」
意見書提出の請願に関してであります。 新日本婦人の会など、多くの団体によって
乳幼児医療費の無料化を求める運動が進められ、現在、全都道府県で助成が行われています。 しかし、自治体により、年齢や所得などの制限があり、大きな格差があり、国の制度化を求める声が広がっています。 当市においても、3歳未満児まで無料化が実施されているところでありますが、国の制度として実施されれば、市としても財政的に助かるのであり、理事者もそのことを望んでいます。 子育て中の若い所帯の家計を助けるとともに、少子化への対策としても請願の趣旨に賛成であります。 こうした切実な願いに応え、福井市や鯖江市では請願を採択しているのであります。 当市議会としても、市民の願いに応え、国の責任で
乳幼児医療費無料化が早く実現するよう、政府に対し意見書を出すべきであると考えます。 以上であります。 市民の切実な願いに応え、住民のための市政実現のために、ご賛同していただくようにお願いいたしまして、討論とします。
○議長(
常見悦郎君) 榮君。 (22番 榮 正夫君 登壇)
◆22番(榮正夫君) 浦井議員同様、
日本共産党の榮 正夫でございます。 私は、平成11年度3月
定例議会、 第302回定例会の最終日に当たって、ただ今の各
常任委員長の報告のあった、議案第4号 平成11年度大野市
一般会計予算案また、
産経建設常任委員長の報告のあった、議案第8号 平成11年度大野市
農業集落排水事業特別会計予算案について、それぞれ反対することを明らかにして、討論を行います。 私は、まずこれらの2つの議案のすべてに反対するという硬直した態度をとるというものではないということは当然であります。
一般会計の予算案の中には、当然必要な人件費の計上や、また
住民要求が一定反映された
事業予算が計上されていることは当然で、そのことについてまで反対するものでは、当然ありません。 まず、今年度の
一般会計について見るなら当初
予算説明資料にもあるように、対前年度増減率13パーセント増がその特徴であり、国の予算の
一般会計からの伸び率 5.4パーセントや、
地方財政計画の伸び率 1.6パーセントから見ても明らかです。 また、
地方財政の
危機的状況は、よく
公債費負担比率で表されます。 15パーセントが
警戒ライン、20パーセントが
危険ラインと言われています。 大野市の平成9年度決算での
公債費負担比率は14.6パーセント、平成8年度では14.9パーセントで、昭和63年ごろは 9.9パーセントでしたから、
警戒ラインに近づいていることは明らかです。 その主要な原因は、市の
単独事業が増加しているところに見て取ることができます。 今年度の予算も、歳入で見ますと、新設の
地方特例交付金、財調の取り崩し、
北部土地区画整理事業の諸収入、市債の増額によって、市単独の
公共事業の増加を見ています。 一方、当初
予算説明にあったように、住民の悲願であった、総合病院問題などに対してはその建設への手を縛り、その幕引きを図るなどの、
住民自治とはおよそ掛け離れた方向を、
一般会計の中に見て取ることができると言わなければなりません。
産経建設常任委員会における審議の中で、それぞれ反対したものについて述べますと、
農務課関係予算では全体としては農業、農村に役立つ予算の仕組みではないということ、
公共投資偏重型と
生産調整強行型になっているのではないかということを、指摘しておきたいと思うのであります。議案第8号 平成11年度大野市
農業集落排水事業特別会計予算案については、末端1戸の負担金、 100パーセントの負担金は合理性のないものであることは、私は本会議で再三、明らかにしてきたものであります。 そのことから、当然、反対するものであります。
商工観光課、建設課、
都市計画課については、
外郭団体等に対する不要不急の補助金、また
県工事負担金などは、不当な
下部自治体負担の押し付けのものであり、反対を表明して2議案に対する反対討論とするものであります。
○議長(
常見悦郎君) 以上で、通告による討論は終わりました。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 まず、討論のありました、議案第4号 平成11年度大野市
一般会計予算案議案第5号 平成11年度大野市
国民健康保険事業特別会計予算案議案第8号 平成11年度大野市
農業集落排水事業特別会計予算案以上3議案について、一括して採決いたします。 お諮りいたします。 ただ今議題となっております、議案第4号議案第5号、議案第8号に対する委員長の報告は可決であります。 各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
常見悦郎君) 起立多数であります。 よって、議案第4号、議案第5号、議案第8号の以上3議案は、
委員長報告のとおり決しました。 次に、請願1号 「
乳幼児医療費の無料化を国としておこなうことを求める」
意見書提出の請願について、採決いたします。 お諮りいたします。 ただ今議題となっております、請願1号に対する委員長の報告は不採択であります。 委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立)
○議長(
常見悦郎君) 起立多数であります。 よって、請願1号は委員長の報告のとおり決しました。 引き続き、一括採決いたします。 お諮りいたします。 議案第6号、議案第7号、および議案第9号から議案第22号までの以上16議案については、各委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり)
○議長(
常見悦郎君) ご異議なしと認めます。 よって、議案第6号、議案第7号、および議案第9号から議案第22号までの以上16議案については、いずれも各委員長の報告のとおり決しました。 日程第2.議案第31号
監査委員の選任についてを議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 市長 天谷君。 (市長 天谷光治君 登壇)
◎市長(天谷光治君) ただ今上程されました、議案第31号
監査委員の選任についてご説明申し上げます。 前
監査委員でありました雨塚忠夫氏が平成11年2月20日付けをもって辞任されましたので、その後任として、新たに、 大野市糸魚町3番6号 畑中章男氏を
監査委員に選任いたしたく、地方自治法第196条 第1項の規定により、議会の同意を求めるものであります。 なお、畑中章男氏の経歴につきましては、お手元の議案書に添付してありますので、よろしくお願いを申し上げます。 (8番
浦井智治君、22番 榮 正夫君、 退場)
○議長(
常見悦郎君) お諮りいたします。 本件は人事に関する案件でありますので、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。 これに、ご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり)
○議長(
常見悦郎君) ご異議なしと認めます。 よって、さよう決しました。 これより、採決いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております、議案第31号
監査委員の選任については、これに同意することにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり)
○議長(
常見悦郎君) ご異議なしと認めます。 よって、本案は、これに同意することを決しました。 ここで、
監査委員に選任されました畑中章男君より、ごあいさつをお受けいたします。 畑中君。 (8番
浦井智治君、22番 榮 正夫君、 入場) (新
監査委員 畑中章男君 登壇)
◎新
監査委員(畑中章男君) 一言、就任のごあいさつを申し上げたいと思います。 不肖私、今回、
議員各位のご支援をいただきまして、
監査委員の大役を仰せつかることとなりましたことは、身に余る光栄であります。 ご承知のとおり、近年、
地域住民の生活水準は一段と向上しておりますが、他方、地方自治に対する行政需要は年々増大しており、いかにして地方行政の効率を高め、市民サービスと住民福祉の向上を図るかが、
監査委員制度の機構および運営に課せられた任務であることは、今更申すまでもありません。 また、現今の地方行政の事務、事業は、地方分権の推進と併せて飛躍的に増大するものと思われますが、その態様も複雑、多岐にわたっており、
監査委員の専門性が求められております中で、行政を最小の経費で最大の効果を上げるという能率向上の基本原則によって推進していく必要があると存じます。 当然、
住民自治に直結したアイデアにあふれた斬新(ざんしん)的な特色ある行政というものが必要になってくるものと思っている次第であります。 現在のこうした地方自治の変化の激しい中にあって、
監査委員制度の精神、監査機能の発揮は、行政の適法性と公正で合理的かつ効率的な行政運営を確保することにあると言われております。 こうした現状下にあって、私は、検査、監査等に関しましては、そうした知識、経験が浅うございまして、内心、非常な不安を持っているところでございますが、皆さん方のご期待に沿うべく、誠心誠意、努力をいたす覚悟でございます。 今後とも皆さん方のご指導、ごべんたつをちょうだいして、一生懸命、職務を遂行させていただく覚悟でございますので、今後とも格段のご協力を心からお願いを申し上げまして、お礼の言葉に代えさせていただきます。 どうもありがとうございました。