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09月08日-02号

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  1. 小浜市議会 2016-09-08
    09月08日-02号


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    平成28年  9月 定例会(第3回)   平成28年9月8日小浜市議会定例会会議録(その2)●出席議員(18名) 1番  熊谷久恵君  2番  竹本雅之君 3番  牧岡輝雄君  4番  藤田靖人君 5番  佐久間 博君 6番  西本清司君 7番  小澤長純君  8番  今井伸治君 9番  能登恵子君  10番  下中雅之君 11番  三木 尚君  12番  垣本正直君 13番  藤田善平君  14番  風呂繁昭君 15番  富永芳夫君  16番  清水正信君 17番  池尾正彦君  18番  宮崎治宇蔵君●欠席議員(なし)●地方自治法第121条の規定による議場出席者職氏名     市長        松崎晃治君     副市長       東 武雄君     総務部長      伊須田 尚君     総務部特命幹    安田一雄君     総務部次長     檀野清隆君     総務部次長     松川雅弘君     総務部生活安全課長 岩滝満彦君     企画部長      刀禰幸広君     企画部次長     東野克拓君     企画部市民協働課長 四方宏和君     企画部財政課長   松見一彦君     民生部長      松井俊樹君     民生部次長     岡 正人君     民生部子ども未来課長               佐々木宏明君     民生部高齢・障がい者元気支援課長               清水淳彦君     産業部長      天谷祥直君     産業部次長     和久田和典君     産業部次長     御子柴北斗君     産業部次長     岩本喜洋君     教育委員会教育長  森下 博君     教育部長      大下雅章君     教育部次長     前野浩良君     教育部文化課長   百田典子君●議会事務局長および書記 議会事務局長        齊藤睦美 次長            領家直美 書記            松山辰紀●議事日程   平成28年9月8日 午前10時開議  日程第1       一般質問                           午前10時00分開議 △開議 ○議長(下中雅之君) これより本日の会議を開きます。 △諸般の報告 ○議長(下中雅之君) 諸般の報告をいたさせます。 議会事務局長、齊藤君。 ◎議会事務局長(齋藤睦美君) 報告いたします。 8月26日、予算決算常任委員会全体会、議会報告会連絡会広報委員会がそれぞれ開催されました。 8月27日、原子力防災訓練が開催され、広域避難訓練に議長ならびに各議員が出席しました。 同日、第28回姉妹都市小浜市・奈良市親善学童野球大会歓迎レセプションが開催され、副議長が出席しました。 8月29日、綾部・小浜・敦賀間国道編入ならびに整備促進期成同盟会の総会が開催され、議長が出席しました。 8月30日、総務民生常任委員会の審査ならびに分科会調査が行われました。 8月31日、産業教育分科会調査が行われました。 9月1日、総務民生分科会調査が行われました。 9月2日、福井県原子力発電所立地市町連絡協議会総会が若狭町で開催され、議長が出席しました。 9月4日、第29回福井県ろうあ者福祉大会が開催され、議長が出席しました。 ただいまの出席議員は18名であります。 地方自治法第121条の規定による本日の議場出席者は、松崎市長ほか21名であります。 以上報告いたします。 △会議録署名議員の指名 ○議長(下中雅之君) 本日の会議録署名議員は、小浜市議会会議規則第79条の規定により、議長において2番竹本雅之君、18番宮崎治宇蔵君を指名いたします。 本日の日程は、一般質問でありますので、印刷物の配付は省略させていただきます。 △一般質問 ○議長(下中雅之君) これより、一般質問を行います。 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 8番、誠友会の今井でございます。議長のお許しのもと、発言通告書に基づきまして一般質問をさせていただきます。 まずもって、8月終わりの台風9号、10号、11号と立て続けに襲われて、北海道や東北、関東地方で不幸にも亡くなられたり、被害に遭われた方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。その上、聞くもおぞましい新たな台風13号も発生しました。温帯低気圧に変わったみたいですが、まだ雨の脅威もあり、台風シーズンも終わったわけではなく、当地も油断できないので気象情報には特に注意を払う必要があると思います。 松崎市長におかれましては、7月の市長選で見事3選の由、おめでとうございます。ホップ、ステップ、ジャンプで大きく羽ばたくときとご期待申し上げます。 所信表明にもございましたが、過去8年間で手がけた諸施策の仕上げのとき、集大成の年であると。昭和から平成の初めの経済成長期ならともかく、人口減少、経済停滞の今日、市政のかじ取りは非常に難しいと思います。20年の経験と人脈を生かしたリーダーシップで、職員や私たち議会とともにこの難局を乗り切っていきましょう。 所信表明の中のキーワードで、北陸新幹線小浜京都ルートが12回、旭座は11回、まちの駅は8回出てきました。それらにかける市長の並々ならぬ決意は伝わりましたが、あくまでそれは手段であって、所信表明の中にある、働く世代が輝き、ご高齢の方々が安心して暮らせ、生まれ育った子どもたちが戻り、人々が住んでみたくなる小浜を一緒につくりましょう。 本題に入ります。 まず、日本遺産についてお聞きいたします。 「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~食国若狭鯖街道~」が昨年日本遺産第1号として認定されて、もう1年余が経過いたしました。しかし、市民の意識も盛り上がりも、もう一つと感じますが、この1年間の実施施策や市内外のPRについてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、和久田君。 ◎産業部次長和久田和典君) お答えいたします。 昨年4月に、国の新しい制度であります日本遺産の第1号といたしまして「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~食国若狭鯖街道~」が認定され、認定当日は急な決定発表にもかかわりませず、300名を超す市民がいづみ町商店街に結集いたしまして、喜びを分かちあったところでございます。認定後は、ポスター、チラシ、のぼり旗などの作成や、主要観光施設などにおけます懸垂幕の設置によりまして普及啓発に努めるとともに、出前講座や学校への出前授業を計30回実施しました。ブランド活用の普及啓発、地域への誇りと愛着を持つ人材の育成にも努めてまいったところでございます。 また、住民対象の事業といたしましては、昨年秋に小浜市から若狭町に至る遺産をめぐるバスツアーや、鯖街道、根来坂を体験するウオーキングツアーを計3回開催し、日本遺産の魅力に触れていただいております。3月には食文化館におきまして「鯖街道を全国ブランドへ」と題しました日本遺産シンポジウムを開催し、京都や全国から見た鯖街道の魅力について学び、観光や産業への活用を考える機会とするとともに、小浜醤油干しを試食していただき、観光客に日本遺産まち小浜をPRいたしました。 観光客に日本遺産を知っていただくツールといたしましては、移動式の展示パネルを作成しまして、市内の道の駅や海の駅、イベント会場で巡回展示し、魅力を発信しております。全国への情報発信につきましては、発行部数10万部を誇ります、シニア層に人気のある雑誌「一個人」に特集として掲載する事業ですとか、全国の情報系、報道系の番組でPRするための番組制作を行い、雑誌販売や番組放映後には全国から多くの問い合わせを受けております。 一般的なガイドブックやパンフレット、紹介映像、ホームページなどは多言語化して作成し、本年からはこれらの情報発信媒体を活用しまして観光交流の促進、インバウンド獲得のため、旅行会社やマスコミなどへの広報、営業を積極的に行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 1年間活動されてきて見えてきた問題点も多々あると思います。その問題点と対策についてお答え願います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、和久田君。 ◎産業部次長和久田和典君) お答えいたします。 全国の認定団体に共通する課題といたしまして、日本遺産全体の趣旨や魅力について十分な情報提供がされておらず、国内で確固たるブランドとなっていないことが課題となっております。本市におきましては、全国の認定団体が加盟しました日本遺産連盟の幹事団体といたしまして、国の関係省庁と連携をしながらスケールメリットを生かした情報発信ブランド化を進めていく予定でございます。 同様に、鯖街道がつなぐ近隣の日本遺産であります滋賀県の「琵琶湖とその水辺景観」や、京都府の「日本茶800年の歴史散歩」との連携も進めておりまして、広報マップの作成や高速道路の割引パスなどの事業が開始されております。 一方、市民からは本市の日本遺産が多様で豊富な歴史を持ち過ぎており、日本遺産のストーリーのどこに焦点を絞って観光や地域活性化に取り組んでよいかわからないという意見を伺うことが多くございました。そのため、誘客や産業につながるブランドを確立させる方法といたしまして、まずは本市の日本遺産の核とも言える京都とのつながりがわかりやすく、全国的に知名度の高い鯖街道のブランドの鯖に焦点を絞り、認定を契機とした鯖の養殖事業や鯖サミットの開催、焼き鯖や小浜醤油干しを初めといたしました鯖の加工品の発信を重点に取り組んでいるところでございます。 鯖を入り口といたしまして、日本遺産まち小浜に興味を持ち、お越しいただくことにより、さらに奥深い日本遺産の歴史に触れていただければと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 今お聞きした問題点も踏まえて、今後も日本遺産を活用した活動をされていくと思われますが、小浜市と若狭町の連携や事業内容についてお聞きしたいと思います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、和久田君。
    産業部次長和久田和典君) お答えいたします。 若狭町とは両市町の各種団体の代表で構成いたします日本遺産活用推進協議会を設置いたしまして、文化庁の補助を得て事業を実施しているところでございます。主な本年の事業の一つといたしまして、近江今津駅から小浜駅までの鯖街道を走る西日本JRバス若江線ラッピング事業を計画しているところでございます。鯖街道そのものを走るラッピングバスという付加価値により、誘客が見込まれるとともに、日本遺産のまちを広報する視的効果が非常に高いと考えておりまして、近々運行できるよう西日本JRバスと最終調整に入っているところでございます。 日本遺産認定以後、大きく来訪者が増加しておりますのが鯖街道針畑越えのトレッキングや登山者でございます。現在、上根来にございます古民家を来訪者の休憩所として再生する工事を実施しております。鯖街道の歴史展示や観光案内を行いまして、滋賀県側からの来訪者を市街地へ誘導する仕組みを整えていく予定でございます。 また、上根来では豊富な冬季積雪を利用しました雪室などの地域活動が活発化して、将来的にはその商品のPRや販売の場としても見込んでおります。新たな食のまちのブランドにつながるものではないかと考えております。 遠敷地区では、丹後街道沿いの古い町並みにふるさと茶屋の整備が進んでおりまして、同じく釜炒り茶などの地域活動が来訪者のおもてなしとなれば、日本遺産をめぐる魅力ある鯖街道ウオーキングルートになるものと考えております。 また、まちの駅旭座では、オープニング事業の一環といたしまして、去る5月29日に京都の壬生狂言と本市の和久里壬生狂言の共演が実現し、多くの来訪者を魅了いたしました。また、去る8月29日には六斎念仏フェスティバルを開催し、小浜市、若狭町、京都市の六斎念仏が一堂に集まるという前例のない事業を実施いたしました。日本遺産構成文化財の旭座で、日本遺産となっている伝統行事を楽しむという、全国どこにもない事業でありまして、東京や大阪からの来訪者も含め、両事業を合わせまして延べ550名の入館者で満員御礼となったところでございます。 本市や若狭町には京都の流れを汲む伝統行事や祭礼が数多くありまして、今後も両市町の連携を進め、魅力ある日本遺産上演プログラムに育て上げ、誘客を図ってまいりたいと考えております。 また、来る10月29日、30日に川崎地区で開催されます鯖サミットin若狭おばまでは、全国から数多くの鯖グルメが集まるとともに、本市を中心に若狭町のみならず、若狭一円の鯖グルメや関連商品の販売、PRについて実行委員会で協議が進められております。今後は、若狭町との連携は言うに及ばず、へしこのまち美浜町や、西の鯖街道を推進する高浜町やおおい町との広域連携によるブランド発信につきましても、本市を中心として推進してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 日本遺産は、岡津製塩遺跡、後瀬山城址、若狭塗、古代中世の寺社仏閣群や伝統的な食文化等、その他多くの構成文化財もございますが、それらの活用や情報発信についてはどうお考えなのか、お答え願います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、和久田君。 ◎産業部次長和久田和典君) お答えいたします。 本市の日本遺産の活用につきましては、認知度やブランド力の高い鯖街道の鯖を入り口としまして、誘客や地域活性化を図る事業を展開しておりますが、個別の文化遺産情報発信や活用につきましても積極的に取り組んでいるところでございます。 小浜市、若狭町の個別の文化遺産には、ホームページと連携した案内看板を設置しまして、来訪者に日本遺産となっている歴史深さを紹介しております。構成遺産であります寺社につきましては、若狭の秘仏特別公開と秘仏めぐりバス運行、社寺ライトアップなどを実施し、多くの来訪者に満足をいただいております。 福井県立若狭歴史博物館におきましては、認定以後、5回にわたります日本遺産記念テーマ展を開催するとともに、職員による講座やツアーガイドなどにより、市内外に情報発信を行っております。 また、市内全域につきましては、スマートフォンのアプリであります「おばまお散歩ナビ」の運用を4月から開始し、古写真との比較を楽しむことができるという歴史深い小浜ならではのツールも整えました。 また、今後の海外への発信を視野に入れ、個別の文化財がより魅力あるもの、インパクトのあるものとして捉えることができるよう、プロカメラマンによります写真撮影も進めているところでございます。祭礼や伝統文化、食文化の活用や発信につきましては、ユネスコ無形文化遺産であります和食とも大きく関連するところでございまして、食文化館が数年にわたる調査で取りまとめました「小浜市の伝統行事と食」調査報告書を活用しまして、その魅了を和食が花開いた鯖街道の終点である京都や海外へ向けて積極的に発信をいたしまして、インバウンドの獲得につなげていきたいというふうに考えております。特に、若狭塗箸につきましては、若狭塗箸ミラノ国際博覧会への出展を契機といたしまして、イタリアのみならず、本年は香港においてもPRを進める予定でございます。日本遺産、ジャパンヘリテージブランドはさらなる付加価値を生むものと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 先ほどのご答弁にもございましたが、若狭はたくさんの文化的な駒があり過ぎて、今までから既に行ってきている事業もございます。よく考えて、有期的に活動していただきたいと思います。 次に、鯖街道ウルトラマラソンについてお聞きいたします。 話によりますと、小浜が仕掛け人ではないのに、たくさんの人が小浜に来て泊まってくれるイベントと聞きましたが、詳細についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、和久田君。 ◎産業部次長和久田和典君) お答えいたします。 鯖街道ウルトラマラソンは、京都トライアスロンクラブが主体となる実行委員会が企画運営をしておりまして、鯖街道マラニックという名称により、1996年にスタートし、本年は21回目を迎えました。本市のいづみ町商店街をスタートいたしまして、いにしえの鯖街道を走り、京都の出町商店街をゴールとする延長約77キロメートルのコースと、中間点近くの大津市の梅ノ木をスタートする約43キロメートルの2コースがございます。近年はこの2コースで1,000名を超える参加者がございまして、小浜をスタートするロングコースの参加者は600名を超えております。本年は、受け付け開始後、数日で定員に達するなど、非常に人気が高まっており、遠くは北海道や福岡県からの参加者がございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治。 ◆8番(今井伸治君) そうしますと、小浜市として、そのイベントにかかわる考えはないのか、考えをお聞かせ願います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、和久田君。 ◎産業部次長和久田和典君) お答えいたします。 本市におきましては、日本遺産認定および第20回記念大会を契機とし、昨年から歓迎事業を開始しております。本年は、市内の参加ランナーを中心としましたメンバーと市の協働による実行委員会を立ち上げまして、オープン間もないまちの駅において前夜祭を開催し、本物の鯖を運ぶランナーを募集して、京都のマスコミにも大きく取り上げられたところでございます。 実行委員会では、沿道の応援旗をつくりまして、市民に応援の呼びかけを行うとともに、ゴール地点の京都においては日本遺産展示パネルを置き、鯖の醤油干しを食べていただき、完走者のおもてなしを行いました。 また、本年のレースのスターターは市長が務めまして、市長とともにランナーとハイタッチをしながら応援を行い、本市の応援とおもてなしに感銘を受けたという参加者の声も聞いております。次年度以降も実行委員会との協議を進めまして、歓迎事業を実施していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) いづみ町から今富、遠敷、旧丹後街道と言われるものを通って下根来から針畑越えで滋賀県に入るコースですね。このイベント自体、知らない市民の方も多いと思われますが、参加者に対する走路や前夜祭でのおもてなしを何か仕掛けられないか、お考えはございますか。お答え願います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、和久田君。 ◎産業部次長和久田和典君) お答えいたします。 事業が始まった時点から、ルート整備には小浜山の会が協力されておりまして、ルート中の給水ボランティアといたしましては下根来のさみどり会や、上根来百里会などが参画され、おもてなしを行ってこられました。早朝6時のスタートということもございまして、県外からの参加者のほとんどが前日宿泊される大きなイベントにもかかわらず、これまで市民の認知度が低く、積極的なおもてなしをする体制が整っておりませんでした。本年は、実行委員会の呼びかけもございまして、沿道へ出ての応援が多く、ランナーの方々にも喜んでいただきました。今後は、沿道住民や関連するまちづくり団体と連携をしながら、前夜祭の充実なども含めまして、さらなるおもてなしを呼びかけていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 確かに、朝6時というのはちょっときついですかね。歓迎のぼり旗や応援小旗は参加者にとって非常に嬉しいものだと思います。また、前泊者も多いとお聞きいたしますので、市内の商店街や社交組合等と協議されて、参加者歓迎のポスター貼りや割引クーポン券も1つの案かと思います。いろいろな形のおもてなしもあろうかと思いますので、よく考えていただきたいと思います。 次に移ります。住みよさランキングについてお聞きいたします。 さきに、県民の幸福度ランキングからお聞きいたします。 47都道府県のうち人口は43番目、日本一影の薄い県は佐賀県とか福井県とか言われていたのですが、昔、私が大阪におりました頃、その会社の女の子、和歌山出身の子でしたけれども、福井県はどこにあるか知っているかと聞いたら、東北地方と答えたんです。福島県と間違えていたのですけれども、理由は雪が降るイメージと。私は、その瞬間、聞く相手を間違えたなというようには思いました。全国の人に福井県や小浜市を地理的に説明するとき、いつも琵琶湖の上とか、京都の北とかで説明しなければいけなく、福井県の認知度の低さに歯がゆい思いをしたのでございます。 今回、県民の幸福度ランキングで福井県が1位とあり、うれしく思いました。そこで、県民の幸福度ランキングについてご説明をお願いいたします。 ○議長(下中雅之君) 企画部次長、東野君。 ◎企画部次長東野克拓君) お答えいたします。 幸福度ランキングとは、一般財団法人日本総合研究所が全47都道府県幸福度ランキングとして発表しているもので、今回が3回目となります。人口増加率などの基本指標と、健康、文化、仕事、生活、教育の分野別指標など、全65指標により都道府県の幸福度を算出したもので、福井県は前回調査2014年度に引き続き1位を維持しております。特に、仕事分野で1位、教育分野で1位、生活分野で7位などとなっており、人材育成から雇用まで一貫した環境が充実し、女性が働きやすい環境や子育てがしやすい環境が整っていると分析されておりまして、福井県民の暮らしの質の高さが評価されておるところでございます。 また、今回新たに発表されました移住者の幸福度ランキングにおいても、子育て世帯は1位、シニア世帯で5位と、いずれも高い評価を受けているところでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 実際、福井県は幸福度ランキング1位と言われましても、私たちにはピンと来ないのが実感でございます。女性の有業率、仕事を持っていることなのですが、全国1位、共稼ぎ率全国1位と、女性が働かなければ生活ができないということではないかなというようなことも感じます。幸福度ランキングに高配点と言われても、ちょっと違和感を感じるのは私だけでしょうか。 住みよさランキングに戻ります。 都市住みよさランキングが発表されました。同じようなものと思っておりましたが、先ほどは県で、これは市なんです。この住みよさランキングについてご説明をお願いいたします。 ○議長(下中雅之君) 企画部次長、東野君。 ◎企画部次長東野克拓君) お答えいたします。 住みよさランキングとは、東洋経済新報社が毎年実施し、今回が21回目を迎えております。全国790市と東京23区の合計813市区を対象といたしまして、公的統計等をもとに、安心度、利便度、快適度、富裕度、住居水準充実度の5つの観点に分類した15指標について、それぞれ平均値を50とする偏差値を算出し、その単純平均を総合評価としてランキングしたものでございます。 安心度には、人口当たりの病院、一般診療所病床数や、15歳から49歳の女性の人口当たりの出生数など4指標を、利便度には人口当たり小売業年間販売額など2指標を、快適度には汚水処理人口普及率や転入・転出の人口比率など4指標を、富裕度には財政力指標など3指標を、住居水準充実度には1住宅あたり住宅延べ床面積など2指標を採用しております。2016年の小浜市の総合ランキングは、全国で329位となっております。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 過去21年続いているというお答えでございましたが、過去はどのような順位だったのか、おわかりでしたらご説明いただけますか。 ○議長(下中雅之君) 企画部次長、東野君。 ◎企画部次長東野克拓君) お答えいたします。 全国の総合順位でございますが、全国813市区のうち、2014年が319位、2015年が383位、2016年が329位であり、偏差値はそれぞれ50を超えた位置をキープしております。 分野別で見ますと、安心度や住居水準充実度が3カ年とも全国220位以上の上位をキープしている一方で、利便度、快適度、富裕度は460位以下となっておりまして、特に富裕度については3カ年とも500位以下となっております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 新聞記事には「813都市住みよさランキング。坂井市5位、鯖江市6位」との見出し。興味を持って見てみますと、福井市が17位、越前市が45位、敦賀市が78位と100位以内に入ったとありました。それでは、我が小浜市はと見ると、県内9市の最下位で329位、8位のあわら市が243位と、徒競走ならあわら市の背中は見えないぐらいとショックを受けたところでございます。その評価についての分析はどのようになっているのか、お聞かせ願います。 ○議長(下中雅之君) 企画部次長、東野君。 ◎企画部次長東野克拓君) お答えいたします。 2016年の小浜市の指標を分野別に県内で比較評価いたしますと、利便度では大野市に次ぐ7位で、大型店舗や市内小売業の規模が小さいといった商業環境の弱さがあらわれております。快適度では、あわら市に次ぐ8位で、本市の課題となっております若年層の流出超過など、人口の社会減の状況が原因と推測できます。富裕度につきましては、鯖江市に次ぐ7位で、依然として厳しい財政状況を反映しております。住居水準充実度につきましては、全国順位では216位と高いものの、大野市が全国6位、勝山市が全国11位など、嶺北地方の持ち家率の高さや住居の大きさといった地域特性により、県内では7位にとどまっております。 一方で、安心度は県内5位であるものの、全国115位と好位置であり、本市の合計特殊出生率の高さや保育施設への待機児童者がゼロであることなど、子育て環境のよさを反映していると思われます。 本市は、子育て環境や住居環境といった安心度や居住水準充実度は比較的高いが、商業環境の弱さといった利便度や人口の社会増減、新築住宅や都市公園の数量などといった快適度の分野に課題が見られまして、県内9市の中で下位に属している状況でございます。 ただ、昨年度、経済産業省が実施好評いたしました地域の生活コスト見える化ランキングでは、生活利便性、働きやすさ、教育・子育て、医療・福祉、災害、自然環境、ライフスタイルの7つの観点につきまして、約1万人のアンケート調査を通じて地域の暮らしやすさを貨幣価値であらわしたものでございますが、平均的な家庭を想定した30歳代の夫婦で、小中高校の子どもを有する世帯という標準的な条件で、全国1,741市区町村の中で本市は5位に位置しているなど、非常に高い評価を受けているところでございます。 こうしたことから、統計指標のみを使用した調査では、指標の取り組み方次第で順位が変動する場合もあり、指標にあらわれにくい市民生活の質や安全安心、豊かな自然や食といった要因も住みやすいまちにつながるものと認識しているところでございます。 以上です。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 今のお答えでは、利便度、快適度、富裕度が低いので、それならと力んでみても一朝一夕には改善するものではございませんし、一緒に並んで走っていたはずの大野市や勝山市が嶺北独特の持ち家率や住居の大きさで全国1桁の順位で、あっという間に置いていかれたという感じでございます。813市区の中で329位と申しますと3分の1程度に位置しておりまして、本来なら不満を言うべき順位ではないのかもしれませんが、いかんせん、県内で最下位というのが何かしゃくさわっての発言になっております。 ただいまの説明にあったように、経済産業省の地域の生活コスト見える化ランキングでは、全国1,741市区町村の中でも5位という数字もあり、お答えのとおり、指標の取り方で順位が変動する場合もございますが、何はともあれ、上位にランクされるのは悪くないことでございまして、足りないところを補い、よいところを伸ばし、市のイメージアップにつながってほしいと思います。この課題解決に向けて、市長の決意をお伺いしたいと思います。 ○議長(下中雅之君) 市長、松崎晃治君。 ◎市長(松崎晃治君) 幸福度ランキングは、本市を含みました県下全体での評価でございまして、連続して全国トップを県が維持していることにつきましては、非常に喜ばしくて、県外の本市出身者や移住希望者に向けまして、本市での暮らしやすさをしっかりPRいたしまして、移住・定住につなげていきたいというふうに考えております。 住みよさランキングにつきましては、全国では中位以上を維持しております。福井県全体の偏差値が高いこともございまして、県下9市では下位ではございますが、地域の生活コスト見える化ランキングでは、先ほど申し上げましたように高い評価を得ておりまして、今回の結果につきましては1つの参考として今後の施策に反映させていきたいと考えております。 分析結果によりますと、保育環境の充実や、中学生までの子ども医療費無料化など、私がこれまで施策として力を入れて取り組んできたことが、子育て環境や居住環境のよさの指標である安心度や住居水準充実度として高い評価につながっていることから、今後も良好な環境維持に努めますとともに、子育て支援等の施策をさらに強化していきたいと考えております。 また、商業環境の弱さによる利便度や人口の社会減による快適度が示す課題につきましては、若者が魅力を感じる企業の誘致などによります雇用の創出、3駅連携による回遊性の創出と消費拡大および教育旅行の誘致等によります稼げる観光の実現を目指したいと考えております。 さらに、農林水産業につきましては農地の集積の推進や、園芸栽培の高度化によります強い農業と、新たな養殖漁業によります所得や付加価値の向上によりますたくましい漁業の実現等、私が公約として掲げた施策を着実に実施することで課題解決につなげていきたいと思います。特に、現在大きな山場を迎えております北陸新幹線小浜京都ルートは、大量輸送の実現やアクセスの向上による観光交流人口の拡大、さらには関西と短時間で結ばれることによりまして企業誘致の促進ならびに新規雇用の創出が見込まれることなど、本市の飛躍的な発展に大きく寄与するものであることから、実現に向けまして全力を尽くしていきたいと考えております。 小浜にございます多くの地域資源を磨き上げまして、今あるものを十分生かすことによりまして若い世代が定住でき、そして高齢者が安心して暮らせ、市民の皆様が輝いて生活できるまちづくりを進めていき、本市の住みよさの向上に今後とも頑張って努めていきたいと思っております。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 学問に王道なしという言葉もございます。言いかえれば市政に王道なしとも言えると思います。安易な方法、近道はないと思います。水に例えるなら、入るパイプは太く多くして、出るパイプは内容をよく精査し、絞り、水漏れはなくすというような地味で確実な対応が必要と思います。 次に、小浜市の水産業についてお聞きいたします。 小浜と言えば魚、食のまちづくりを称している小浜としては重大な関心事でもあります。小浜市の水産業の現状についてお聞きしたいと思います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、御子柴君。 ◎産業部次長御子柴北斗君) お答えいたします。 小浜市におけます漁業従事者につきましては、漁業センサスによりますと平成15年度は248人でございましたが、平成25年は157人と、この10年間で91人減少しております。 また、小浜市におけます漁獲量につきましては、年により変動がございますが、国の統計データを参照することができる平成16年以降で見ますと、年間約1,000トン前後、水揚げ高にいたしまして約3億円で推移しておりまして、ブリ、カレイ、サワラなどが主要な漁獲物となっております。なお、サバの漁獲量につきましては、最盛期の1974年には本市の田烏巾着組合だけで3,580トンあったとの記録がございますが、2014年には小浜市全体で1トンまで減少してきているという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 今のご説明によりますと、サバの漁獲量が激減しているということでございますが、ほかの魚もいつと対比するかによって、数値は若干違ってくると思いますが、ほかの魚も減っていると私は感じております。昔は、日本海での韓国漁船の不法操業の話があったと記憶しておるのでございます。最近、小浜の漁業とは関係ないのでございますが、三陸沖での中国漁船のサバや、台湾漁船によるサンマの爆漁といいますか、乱獲で庶民の魚が値上がりしているという大きなニュースになってございます。日本の漁船が20トンから30トンぐらいに対しまして、中国や台湾の船は1,000トンから1,500トンと、最新の冷凍設備も整備いたしまして、日本に寄ってくる前の公海で根こそぎ取ってしまうというやり方で、中国とかの人口のことを考えますと、将来の魚の供給がどうなるのか、末恐ろしいところでございます。 そこで、漁獲量が以前に比べて減った主な原因をどう考えておられるのか、お答え願います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、御子柴君。 ◎産業部次長御子柴北斗君) お答えします。 魚の漁獲量が変動する要因といたしましては、1つ目に魚の資源量、2つ目に魚を取る能力が上げられると考えております。魚の資源量につきましては、魚種によって減少しているものがあれば増加しているものもございますので、一概に説明することは困難でございまして、また、科学的にも十分解明されておりませんが、その変動の要因といたしまして海水温の上昇や乱獲などが指摘されているところでございます。 議員もご指摘がありましたが、最近では本年の8月26日に中国漁船によるマサバの漁獲量急増を受けまして、北太平洋の公海の漁獲資源管理を話し合う北太平洋漁業委員会でサバ漁船抑制に努力することで合意なされたとの報道がございました。国レベルでこのような国際的な資源管理の取り組みが進められているところでございます。 また、魚を取る能力につきましては、漁業者の減少や高齢化が進んでいることに加えまして、例えば、遠洋漁業が行われなくなったり、巾着網漁が行われなくなったりしたことなども漁獲量の減少の一因であると考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 私が見たわけではないのですが、昔はサバが豊漁で、落ちていても猫も見向きもせんとまたいでいったという猫またぎや、セイコガニが子どものおやつだったということも、うちはそんなのではなかったのですけれども、聞いております。そういう頃が懐かしいかなというように思います。 一昔前、大々的に若狭とらふぐ王国のキャンペーンをやっていたと思いますが、今の現状はどうなっているのか、お答え願いたいと思います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、和久田君。 ◎産業部次長和久田和典君) お答えいたします。 若狭ふぐは、昭和62年、阿納において養殖がスタートし、閑散期におけます民宿の名物料理として好評を博しました。その若狭ふぐにスポットを当てまして、平成10年9月に若狭おばまとらふぐ王国開国を宣言し、とらふぐ大祭や若狭おばまとらふぐキャンペーンを実施し、冬の小浜市を代表する看板料理として広く発信いたしました。 以後、現在に至るまで、県内外におきまして各種イベントやキャンペーン等で絶え間なく実施し、現在では若狭ふぐのブランド名で定着をしております。現在、市内では民宿48軒、ホテル・旅館6軒にお食事どころ6店舗を加えました合計60の施設でフグ料理を提供しております。お召し上がりいただくには、いずれのお店も要予約となっておりますが、鮮度を保った特上の料理を提供するためにやむを得ないところであるというふうに認識しております。 若狭ふぐは、小浜の冬を代表する食材の一つでございまして、ことしの冬もとらふぐ大祭や若狭おばまとらふぐキャンペーンを実施し、PR事業を強力に展開して、リピーターはもとより、新たな顧客の獲得につながるよう努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 先ほど、漁業の寂しい現状をお聞かせいただいたところでありますが、このまま手をこまねいているわけにはいかないと思います。そこで、今考えておられる水産業活性化の取り組みについて、お答え願いたいと思います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、御子柴君。 ◎産業部次長御子柴北斗君) お答えいたします。 水産業の活性化につきましては、小浜市の特色を踏まえ、これを生かし、磨いていくことが重要であると考えております。このため、漁業者、漁業協同組合、仲卸業者、加工業者、観光業関係者、行政などが連携し、1つ目に生産量の拡大、2つ目に魚価および水産加工品の価格の向上、3つ目に観光と連携した誘客促進、4つ目に漁業経営の改善および担い手の確保の4本柱、こちらにつきまして取り組みたいと考えております。 具体的には、生産量の拡大につきまして、海底清掃、海底耕うんにより漁場の環境や生育環境を整えまして、漁獲量の維持拡大を図るとともに、人工的な藻場を造成し、サザエやアワビなどの磯根の資源が生息しやすい環境の整備を推進しているところでございます。 また、今年度から、小浜市と縁が深く、観光客などから需要が高いマサバの養殖を開始したところでございます。この養殖サバは10月末に川崎で開催する2016鯖サミットin若狭おばまでお披露目するとともに、市内の飲食店にて数量限定で提供したいと考えております。 なお、まちの駅をこのサバのフラッグシップ店舗とし、共用スペースに大型活魚水槽を設置して泳いでいるサバを見ていただき、また、目の前で水揚げし、その場でさばいて、刺身で提供するということで、視覚でも、また味覚でも楽しんでいただきたいと考えております。 さらに、県が進めるトラウトサーモンの養殖につきましても、小浜市漁業協同組合、漁業者、民間業者からなる養殖振興協業体が設置されたところでございます。民間活力を生かした大規模養殖の開始に向けた準備を進めているところでございます。 魚価の向上および水産加工品の付加価値の向上につきましては、漁業者と仲卸業者、小売業者が連携し、生け締めなどの品質向上に向けた取り組みを進めるとともに、小浜醤油干しなどの小浜独自の加工文化につきまして情報発信を強化し、ブランド力の強化に努めてまいりたいと考えております。 そのほか、シーカヤックなどの体験プログラムを充実させ、教育旅行を積極的に受け入れるとともに、漁家民宿への誘客を充実させるとともに、操業に係る省エネ化の推進などにより漁業経営の改善を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 今、ご説明の中で、人工的な藻場の造成のお話がございましたが、もうちょっと詳しくご説明をお願いいたします。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、御子柴君。 ◎産業部次長御子柴北斗君) 藻場の造成でございますけれども、県が平成25年度に小浜の志積地先におきまして試験所を設置いたしました。昨年度には近傍範囲で放流サザエの定着が確認されるなど、良好な結果を得たと聞いております。この試験結果を踏まえまして、今年度には志積地先におきまして県が実施主体となりまして、自然石投石による1.5ヘクタールの藻場を造成することとなりまして、本年6月議会におきまして、本市の負担金について議決が出たところでございます。 また、これに先立ちまして、本年5月には民間会社が青井地先に約1,200平方メートルの藻場を造成したところでございます。小浜市漁業協同組合および民間会社で締結した協定に基づきまして、適切に管理していく予定をしております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) とる漁業から育てる漁業ということで、堅海に福井県栽培漁業センターがあると思いますが、昔はそこではヒラメとかカニとかが水槽にいたような記憶があるのですけれども、そこは今、何を栽培されているのでしょうか、お答え願います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、御子柴君。 ◎産業部次長御子柴北斗君) お答えいたします。 福井県栽培漁業センターにつきましては、養殖用のマダイ、ヒラメ、トラフグの種苗および放流用のヒラメ、アユ、ナマコの種苗の生産を行っております。 そのほか、中間育成技術の指導、トラフグの養殖技術指導およびトラフグの成長をより促進するための品種改良などの業務を行っております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) 漁業の魅力を取り戻すには、やはり漁業経営の改善も大変大事なことだと思います。最新の船や種苗棟など、省エネ機器の導入や燃料コストの高騰に対する公的支援はどのようなものがあるのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、御子柴君。 ◎産業部次長御子柴北斗君) お答えいたします。 漁業者の経営改善に対する支援につきましては、国におきまして収入安定対策およびコスト対策事業が設けられているところでございます。例えば、漁業共済などによりまして基準収入から一定以上の減収が生じた場合、減収を補填する仕組みがございます。また、原油価格や配合飼料原価価格などが高騰した場合に補填を行い、価格高騰の影響を緩和する仕組みもございます。さらに、生産性の向上や省力、小コスト化に資する漁業用機器などの導入に対しても支援が行われたところでございます。 市といたしましては、これらの事業を積極的に活用しながら漁業経営の改善を図っていくことが重要だと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) たしかに水産業の生もの、加工品とも、小浜の土産物としても、大変私自身も重宝しているところでございます。このおいしい小浜の水産物のPRについてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、御子柴君。 ◎産業部次長御子柴北斗君) お答えします。 小浜の水産物は若狭ものとして、関西を中心に評価が高く、若狭ぐじや若狭がれい、若狭ふぐなどのブランド魚種は高い知名度を誇ります。 また、小浜市は鯖街道の起点であることから、小浜といえばサバ、こういうイメージが定着しておりまして、サバに関する加工技術も発達しております。 このように、小浜の水産物の持つポテンシャルは非常に高いことから情報発信力をさらに強化し、商品力を磨くことでさらに販路を拡大しているとともに、小浜自身の知名度を上げ、誘客を促す強力なツールとなるものだと考えております。 このため、昨年度は小浜魚商組合などと連携いたしまして、京都府や奈良県を中心に日本遺産「御食国若狭と鯖街道」、こちらのストーリーと合わせ、小浜の水産物や小浜醤油干し、浜焼き鯖などの小浜特有の水産加工文化のPRを行ったところでございます。今年度も引き続き関西を中心にPR活動を継続するとともに、10月29日、30日に川崎地区で開催する2016鯖サミットin若狭おばまにおける小浜のサバ文化の全国への発信、来年2月に東京で開催されるスーパーマーケットトレードショーや、大阪で開催されるシーフードショーへの出展、関西からのモニターツアー、若狭もののブランディングサイトの立ち上げ、これらによりまして、さらなる広報を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、今井伸治君。 ◆8番(今井伸治君) ありがとうございました。今まで水産業の現状についてお聞かせいただいたわけでございますが、市を取り巻く環境は農林水産業、商工業とも従事者の減少は顕著で、非常に頭の痛い問題と再認識する次第でございます。 その中で、内外海地区におかれましては、若狭ふぐやサバの養殖、へしこづくり、教育旅行の受け入れやブルー・ツーリズムに対応して釣り大会、また、前からやっております、釣って・さばいて・食べる体験や、シーカヤック等、体験プログラムを充実させて頑張っていただいているところでございます。 漁業者や市民、行政がよく連携して小浜の海の魅力を全国的に発信できることを願いまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) おはようございます。14番、風呂繁昭でございます。発言通告書に基づきまして一般質問をさせていただきます。 まずもって、松崎市長、3期目の当選おめでとうございます。笑顔あふれるまち、活気で元気のあるまちにひとつどうかよろしくお願いいたします。 それでは、続きまして、私は財政について、それから介護について、それから西組の重伝建について、順次質問をさせていただきます。 まず、財政についてでございますが、第5次行財政改革大綱の前期成果の報告がございました。また、会計別決算額の調書等々を見せていただきました。市長が初めて就任されました平成20年、市税の収入が40億円程度ございました。現在平成27年度の決算を見ますと36億円程度に減少しております。そこで、市税の減少についてどのように分析しておられるのか、お尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 総務部次長、松川君。 ◎総務部次長(松川雅弘君) お答えします。 市税の決算額につきましては、平成18年度までは35億円後半を推移しておりました。その後、国から地方への税源移譲をはじめとする三位一体の改革等によりまして、平成19年度は39億5,500万円余り、平成20年度は40億650万円余りと大幅に増加しましたものの、平成21年度以降は減少傾向にあり、平成27年度は36億1,880万円余りとなっております。市税が減少している主な要因としましては、地価の下落等による固定資産税、都市計画税の減や、個人市民税ならびに法人市民税の減によるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) そのうち、個人市民税についてお伺いさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 総務部次長、松川君。 ◎総務部次長(松川雅弘君) お答えします。 個人市民税につきましては、平成15年度を含めまして、三位一体の改革によりまして所得税と住民税の税率改定を行いまして、平成18年度対比で約3億円増加しておりまして、13億6,050万円余りでございました。平成20年度の個人市民税の決算額は13億8,570万円余りで、以後、多少の増減はあるものの、減少傾向となっておりまして、平成27年度は13億1,520万円余りとなっております。 減少の要因としましては、長引く景気の低迷等による個人所得の減、それから、納税義務者数の減少によるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) そうすると、個人所得の減少によるものであると考えているということですが、法人市民税についてお伺いさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 総務部次長、松川君。 ◎総務部次長(松川雅弘君) お答えします。 法人市民税につきましては、平成19年度までは3億5,000万円台で推移しておりました。しかし、平成20年度は3億8,470万円と、やや増加し、以後、多少の増減はあるものの、その後減少しまして、平成27年度は2億5,200万円余りとなっております。 減少の要因としましては、企業収益の減少や、高額納税法人数の減少、さらに、平成27年度におきましては法人市民税の税率改定によるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) そうすると、企業の収益の減少と。企業の元気がないのかなというのがわかりましたが、それでは次に、平成27年度の決算での使用料について、前年と比べて4億円以上あったものがマイナス42.6%となっております。減額の要因は何なのか、お尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 平成27年度普通会計の決算で、使用料は約2億3,900万円で、前年度より約1億7,800万円、率にして42.6%減少しております。その主な要因は、御食国若狭おばま食文化館、温浴施設と食事どころに指定管理者制度を導入いたしましたことにより、従来、市の歳入として受け入れておりました入浴料や食事料、約1億1,000万円が指定管理者の収入になりましたことや、保育料の改正および第3子に係る保育料無償化の範囲を拡大したことにより、保護者負担を約5,200万円軽減させていただいたものでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 1億8,000万円近く減少ですが、次に、諸収入についてお伺いいたしますが、温浴の指定管理者の収入が諸収入に入ってもマイナス7.5%であります。前年度と比べて減額となる要因をお尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 平成27年度普通会計の決算で、諸収入は約5億7,900万円で、前年度より約4,700万円、率にして7.5%減少しております。諸収入には、御食国若狭おばま食文化館、温浴施設や食事どころ、市営駐車場などの指定管理者からの納付金も含まれており、平成27年度においては約2,400万円を受け入れております。 諸収入の減額の主な要因は、NEXCO中日本から舞鶴若狭自動車道関連公共施設等整備の助成が平成26年度で終了したため、約6,700万円減少したものでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 次に、正規職員数と非正規職員の推移についてでございますが、平成20年度から45人、正規職員が減っております。その推移についてお尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 総務部次長、檀野君。 ◎総務部次長(檀野清隆君) お答えいたします。 職員数の推移につきましては、20年前の平成8年4月1日では正規職員は470人、非正規職員は125人、合計595人となっておりまして、全職員数に対する非正規職員の割合は約21%でありました。 また、10年前の平成18年4月1日では、正規職員は364人、非正規職員は249人、合計613人となっておりまして、全職員数に対する非正規職員の割合は約41%でありました。 現在、平成28年4月1日におけます正規職員は296人、非正規職員は278人、合計574人となっておりまして、全職員数に対します非正規職員の割合は48%となっております。平成28年度と平成8年度を比較いたしますと、正規職員は174人減少し、非正規職員は153人増加しております。また、全体数では21人の減少となっております。 これまで、指定管理者制度の導入や、民間委託等を推進し、正規職員の削減を進めてきたところでありますが、一方で、介護保険制度の導入によります認定調査員や窓口相談員等の配置、食のまちづくりの推進による学芸員等の配置、また、保護者の要望による放課後児童クラブの開設に伴う指導員や児童・生徒の介助等を行う学校生活支援員の配置等、複雑多様化する新たな市民ニーズに対し、非正規職員により対応してきたことから、正規職員と非正規職員を合わせた総数では大きな減少となっておりません。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 20年前には21%、10年前には41%、現在では48%の非正規職員の割合となっておりますが、今後の職員数のあり方についてお伺いをさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 総務部次長、檀野君。 ◎総務部次長(檀野清隆君) お答えをいたします。 今年度、正規職員数は296人となっておりまして、第5次小浜市行財政改革大綱の目標値であります296人と同数となっております。今後、短期的には平成30年度開催の福井しあわせ元気国体・障害者スポーツ大会の開催に向けまして任期付職員を採用し、一時的に小浜市行財政改革大綱に定めます目標値の269人を上回る見込みでございますが、今後の人口減少や財政状況も勘案すると、職員を単純に増加することは困難であるということで、当面は現状を維持していく考えでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。
    ◆14番(風呂繁昭君) これまでの正規職員と非正規職員で約600人前後が推移しておりますが、近年、本来は市がやるべき業務を指定管理者や業務委託をしております。そのことについてどう考えているのか、お伺いさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 総務部次長、檀野君。 ◎総務部次長(檀野清隆君) お答えをいたします。 行財政改革大綱の基本方針であります小さな行政への転換の取り組みの中で、これまで民間でできる業務は民間へ、さらに、民間のノウハウにより、より効果的に運営管理できるものや、より市民サービスの向上が図れる業務は民間へ、また、費用対効果という観点から、業務委託や指定管理者制度の導入を進めてきたところでございます。また、民間へ委託することによりまして、地域における新たな雇用の創出も生まれてきたところでございます。 こうした観点から、今後も民間でできる業務は民間でという方針のもとで取り組んでいきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 指定管理者も毎回同じ業者が継続しているように伺いますし、十分に効果や効率性、あるいは市民サービスの向上などを検証して実施していただきたいと思います。意見として言っておきます。 次に、平成27年度の決算の基金について、残高の合計金額は幾らかお伺いさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 本市の基金につきましては、財政調整基金をはじめ25の基金を有しており、平成27年度末における残高は、現金、土地、貸付金を含め約34億円でございます。そのうち現金は約30億円でございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) これは、基金として平成20年度を見ますと12億円ぐらいになっておりまして、今回、今言われましたように34億円と、22億円ぐらい増額になって、非常に基金として、もちろんこれは目的の基金ですから、それだけ貯金がふえたなというような感覚でございます。 ところが、平成28年度の当初予算で3億5,000万円取り崩さなければならないし、また、クリーンセンターの設備の改良や縦貫線の整備とか、また、美郷小学校の建設が始まりますし、などなど厳しい財政状況ではありますが、しっかり財政運営をしていただきたいなと思っております。 次に、自主財源について、歳入における自主財源の比率をお伺いさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 歳入の分類の一つとして、自主財源と依存財源に分けることができます。自主財源とは、市がみずから賦課徴収等をすることのできる財源で、主なものは市税、分担金および負担金、使用料および手数料、繰入金、財産収入などでございます。 一方、依存財源とは、国や県より定められた額を交付されたり割り当てられたりする収入のことで、地方交付税、地方譲与税、国・県支出金、市債などが該当いたします。本市の平成27年度普通会計の歳入総額は約173億円で、そのうち自主財源は約55億円であり、その割合は約32%でございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 平成20年度を見ますと42.1%、現在、今お話がありましたように32%で、かなり減額しておりますし、依存しなければならない状況ですが、この中長期計画について、財源が厳しくなっておりますが、どう見通しておられるのかお尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えをいたします。 人口減少社会を迎え、生産年齢人口が減少していく中、自主財源の根幹をなす市税の確保は多くの自治体で大きな課題となっております。また、総務省の示した平成29年度地方財政収支の仮試算では、地方交付税につきましてはマイナス4.4%と試算されております。このように、今後は市税をはじめとする自主財源に加え、国による地方財政への財政保障につきましてもさらに厳しいものとなることが予想されております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 厳しい財政状況の中でありますが、経済の活性化、若者の働く場の確保、子育てしやすい環境整備について市長の見解をお伺いさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 市長、松崎晃治君。 ◎市長(松崎晃治君) お答えをいたします。 私は、市長就任以来、一貫して市民の皆様が安心して笑顔で元気に暮らせるまちづくりに取り組んでまいりました。そして、さきの市長選挙におきましては、小浜を研くということをスローガンに掲げまして、5つの研くということを柱に57の公約を掲げさせていただきました。この中でも、今、風呂議員がご指摘をいただきました経済の活性化、それから若者が働く場の確保、子育てしやすい環境の整備ということでございまして、私の言葉で言いますと経済の活性化は一緒でございますが、若者にとって魅力ある雇用の場の創出、それから、安心して子どもを産み育てられる環境の整備などを推進するということを、これは自主財源の確保にもつながっていくということで、本市のさらなる発展にとって大変重要であるというふうな認識を持っております。 経済の活性化について申し上げますと、本市の最重要課題でございます、まず北陸新幹線小浜京都ルートの早期実現によりまして、公共事業だけではなくて民間投資も活発になるだろうということで地価の上昇等も期待される。そうすると、これが固定資産税につながってくるかなということもちょっと期待しております。 また、インバウンドの誘客促進、それから、将来のリピーターにつながります教育旅行の受け入れ、それから3駅連携の強化など、他の産業への波及効果が高い観光産業につきまして、市全体での滞在時間が何とか延びるように回遊性を高めまして、にぎわいの創出を図っていこうというふうに考えております。さらにもうかる農業、そして水産業への変革ということを推進することによりまして、市内の経済の活性化を図っていくということを考えております。やはり農業、水産業がさらに活性化していくということも非常に重要なことと思っております。 また、若者にとって魅力ある雇用の場の創出ということにつきましては、元気な企業の誘致をするということ、それから、若者の地元での就業支援、それから、空き家などを活用した創業支援、伝統産業の後継者育成支援などによりまして、若者定住につなげまして、ひいては、これが安定した財政基盤の確立につながっていくというふうに考えております。 安心して子どもを産み育てられる環境の整備につきましては、私もこれまで力を入れてきたところでございますけれども、子ども医療費助成制度の拡充や保育料の軽減、そして、子育て情報の一元化のほか、子育て支援センター等も整備をさせていただいたところでございます。今後も地域や関係機関と連携いたしまして、社会全体で子育てを支援していくという環境を進めることによりまして、さらに子育て世代の定住につなげていきたいというふうに考えております。 以上のように、自主財源の確保につながる施策というものを推進いたしますとともに、これまで培った人脈を最大限に生かしまして情報収集に努めまして、国や県の補助制度等も有効に活用させていただきたいと思っております。今後、さらに市民の皆様が笑顔で暮らせるまち、そして、笑顔で夢に向かって頑張っていただけるようなまちづくりのために、事業の優先順位というのを厳しく見極めながら、限られた財源というものを効果的、そして重点的に配分させていただきまして、持続可能な財政運営に努めていきたいと考えております。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 笑顔あふれるまち、元気で活気あふれるまちにしていただきたいし、特に、若者の雇用につきましてはミスマッチのないようにお願いいたしまして、次の質問をさせていただきます。 次は、介護についてでございますが、小浜市では居宅介護サービス給付費が減額補正されました。それでまた、施設介護サービス給付費が今度は増額補正されております。国では在宅福祉を推進しておりますが、小浜市は国と比べても逆の方向であります。医療・介護・予防などが一体的に確保される地域包括ケアシステムの構築が求められている中、市では介護認定率および居宅介護施設の介護の現状と、また待機者の数をお伺いさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(下中雅之君) 高齢・障がい者元気支援課長、清水君。 ◎民生部高齢・障がい者元気支援課長(清水敦彦君) お答えいたします。 小浜市の介護認定率につきましては、平成28年6月現在で18.7%となっておりまして、近年、おおむね19%前後で推移しているところでございます。 次に、居宅介護サービスの現状につきましては、1月当たり大体750名前後の方が利用されているという状況でございます。また、施設介護、そちらのサービスにつきましては、1月当たり350名前後の方が利用されているところでございますが、一方、要介護3以上の在宅サービスの利用者における施設待機者数につきましては、平成28年3月末現在で40名という人数になっているところでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 今後、高齢者がふえていく中、介護にかかわるスタッフを確保する必要があります。そこで、就学資金や貸し付けや免除制度などが必要と思いますが、現状はどうなっているのかお尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 高齢・障がい者元気支援課長、清水君。 ◎民生部高齢・障がい者元気支援課長(清水敦彦君) お答えいたします。 若狭地域の介護職員の確保および県内施設の就職促進を図るため、県が実施しております介護福祉士等就学資金貸付事業に、県内施設等に就職した場合、貸付金の返還が免除される規定を盛り込んでもらいますよう、県にかねてより要望をしてまいりました。これを受けまして、県はこの平成28年度から介護福祉士等就学資金貸付事業を拡充いたしまして、県内で介護業務に5年間従事した場合、入学準備金、就職準備金等の返還を免除すると、そういう規定を盛り込んだところでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) これも、私も3月議会でも要望しておりまして、結果的にこの要望が実ったなと認識して、ありがたいなと思っております。 それでは、次に、予防給付の通所介護と訪問介護が介護予防日常生活支援総合事業へと移行されますが、生活支援のコーディネーター、ボランティア人材育成、モデル事業など総合事業の移行に向けた取り組み状況をお尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 高齢・障がい者元気支援課長、清水君。 ◎民生部高齢・障がい者元気支援課長(清水敦彦君) お答えいたします。 ご質問の生活支援コーディネーターにつきましては、この平成28年4月に地域包括支援センターに1名配置させていただきまして、地域が必要とする生活支援サービスを創出するために、担い手の養成や活動する場の確保などに取り組んでいるところでございます。 また、地域活動の担い手となりますボランティアの育成につきましては、今年度、4回のボランティア養成講座を予定しておりまして、既に第1回目を7月に実施しまして、21名の方に受講していただいたところでございます。 今後も、生活支援や介護予防の担い手となるボランティアの育成に努めまして、支援を必要としている高齢者に対して適切な生活支援や介護、介護予防が提供できる体制を整えてまいりたいというふうに考えております。 さらに、平成28年4月から地域の高齢者みずからが地域の活動の担い手となっていただけますよう、そして、支援を必要とする高齢者を支える仕組みづくりをつくるためのモデル事業に取り組んでいるところでございます。 その内容としましては、公民館等で現在実施しております介護予防のための元気はつらつ教室、これにおきまして平成28年3月に発足いたしましたボランティアグループのほほえみサポーターズさん、そちらの支援を受けまして、自主的な活動に取り組むというものでございます。 このように、地域においてともに助け合う共助の力を積極的に活用した支え合いの体制づくりを推進しますとともに、介護予防、日常生活支援総合事業で取り組むサービスプラン等を検討するため、この平成28年6月に生活支援サービスの提供主体、また、NPO法人の代表者、そういった方々12名の方にお集まりいただきまして協議体を立ち上げさせていただきました。その協議体におきまして、現在総合事業への円滑な移行に向けての協議を重ねているところでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 先ほどの質問を踏まえて、待機者が小浜市には40名いらっしゃるということでございますので、小浜市では介護認定率も県下でも高いほうでございます。高齢者を地域で支える体制づくりが重要であると考えられます。第7期の介護保険事業計画策定に向けてどのように取り組んでいかれるのか、お伺いさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 高齢・障がい者元気支援課長、清水君。 ◎民生部高齢・障がい者元気支援課長(清水敦彦君) お答えいたします。 第7期介護保険事業計画、計画の期間は平成30年度から平成32年度、3年間になるわけですが、その策定については、この平成29年度に策定することになります。この計画の策定に当たりましては、今後、ますます増加いたします介護ニーズをはじめ、総合事業への移行等も踏まえまして、元気な高齢者が支援を必要とする高齢者を地域で支える体制づくりや、専門職によります訪問介護や訪問看護、そしてショートステイなどの在宅サービスも整えながら在宅福祉の充実を図っていかなければならないというふうに考えております。 また、施設福祉につきましても待機者が40名いることなどを踏まえまして、計画を検討していく必要があるというふうに考えております。 今年度、第7期介護保険事業計画策定における国の指針が提示されますので、その指針が提示されました後、国が示す調査項目に総合事業に関する市独自の調査項目などを加えまして、日常生活圏域ニーズ調査というものを行いまして、その調査結果をもとに介護保険事業計画策定委員会におきまして慎重に協議・検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 介護保険事業計画策定委員会の慎重協議をお願いいたしまして、次の質問に移らせていただきます。 それでは、次に、西組の重伝建についてでございますが、第11回のまち交大賞でまちづくりシナリオ賞をいただいたと伺っておりますが、どのような賞で、何が評価されたのかお尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、岩本君。 ◎産業部次長(岩本喜洋君) お答えいたします。 まち交大賞とは、都市再生特別措置法に定められました都市再生整備計画に基づき実施いたしますまちづくりにおきまして、計画の策定、事業の実施、評価、改善のこれらの優れた取り組みを表彰するものでございます。この表彰は、関係者の栄誉をたたえるとともに、受賞地区の事例を全国に幅広く紹介することで、地域の創意工夫を生かしたまちづくりを促進することを目的としてございます。 本年度のまち交大賞は、全国で9地区が選定されておりまして、そのうち、計画段階にございます3地区の一つといたしまして、まちづくりシナリオ賞を本市の小浜地区中西部地域におけます都市再生整備計画「歴史と伝統の感動おばま地区」が受賞したところでございます。このまちづくりシナリオ賞と申しますのは、テーマの設定、まちづくりのアイデア、計画の策定のプロセスの3つの観点から、特徴があり、さらに取り組みが優秀な地区を選定するものでございます。本市の「歴史と伝統の感動おばま地区」は、小浜西組重要伝統的建造物群保存地区、また、鯖街道の起点など、これら地域住民により歴史文化が保存・継承されてきた地区でございまして、地域のさらなる魅力向上と誇りの持てるまちづくり、観光の推進に地域住民との協働で取り組んでいるところが評価されたものでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 今言われましたように、地域住民との協働で取り組んでいる、その評価がまちづくりシナリオ賞であると。この賞をいただいて都市再生計画を今後どう生かしていくのか、小浜地区の中西部地域について、現在の整備計画とその進捗状況および今後の進め方についてお尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、岩本君。 ◎産業部次長(岩本喜洋君) お答えいたします。 現在整備中の「歴史と伝統の感動おばま地区」につきましては、事業期間が平成26年度から平成30年度の5年間といたしておりまして、整備面積は小浜西組重要伝統的建造物群保存地区、また、まちの駅周辺およびいづみ町を、これらを含みます約38ヘクタールでございまして、全体の事業費が約13億円で、国・県の補助をいただきながら進めているところでございます。 主な事業といたしましては、まちの駅整備、西組重伝建地区の街路整備、雨水渠整備、これらがございまして、平成27年度までにまちの駅整備と香取のポケットパークの整備を完了しているところでございます。 平成28年度からは、三丁町の電線地中化、消雪施設整備を含みます街路整備と雨水渠整備に着手しておりまして、今後、丹後街道の街路整備を行う予定でございます。 また、今回策定いたしました整備計画以外につきましては、地元様からの要望もいただいておりまして、市といたしましても整備の必要性は十分認識しているところでございます。国・県と今後の進め方について協議しているところでございます。今後、現計画の整備を進める中で、整備効果を検証しながら整備内容や事業費を精査していきまして、地元ともよく協議しながら次期整備計画を検討していくところでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 今回作成した以外についても、まちづくりシナリオ賞をいただいたように、地元の要望を受けて整備の必要性を認識して、協働で第2次、第3次の整備計画を進めていただきたいと思います。 それでは、まち歩き観光を進めていく上で、整備されたものを今後まちの駅を拠点として、市長当選のときの3駅構想の結果を出すというような新聞の見出しにも出ておりましたように、どう生かして進めていくのかお尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、和久田君。 ◎産業部次長和久田和典君) お答えをいたします。 現在進めております町並み整備につきましては、西組を含みます小浜地区中西部地域が将来にわたり魅力的なまちを形成するための仕組みづくりをつくり上げるものでございます。整備後は、より魅力を増した本市が誇りますまち歩きエリアとして、まちの駅を拠点とします当該地域の情報を、これまで以上に強力に発信いたしまして、本市を訪れたお客様に必ずお立ち寄りいただけるスポットとなるよう努めてまいります。 あわせまして、観光客はもとより、そこに暮らす地域住民も含めた全ての皆様の満足度向上につながりますよう、エリア内での新規出店の支援やにぎわいづくりの各種イベント開催など、観光地として受け皿づくりにも引き続き努力してまいりたいと言うふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) この西組重伝建につきましては、平成元年に調査が入りまして、ようやく28年目に環境整備が始まったなという感があります。62.7%の西組の皆さんの同意を得まして、また、理解をいただいて、まち歩き観光の目玉と言える旧小浜小学校跡地の重要なものとなってきております。今後どのようにこの旧小浜小学校跡地の整備をしていくのか、現在の状況と今後のスケジュールについてお尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 文化課長、百田君。 ◎教育部文化課長(百田典子君) お答えいたします。 旧小浜小学校跡地は、後瀬山城を築いた若狭武田氏5代、武田元光が室町時代後期に後瀬山城の北側の麓にあった長源寺を現在の小浜酒井区に移転して居館を建設し、関ケ原の戦いで功績のあった京極高次が雲浜の地に小浜城を築くまでの期間、若狭国主が居住した土地であります。 現在の状況および今後のスケジュールについては、山城部分は既に平成9年5月23日に国史跡に指定されており、旧小浜小学校跡地についてはことし6月17日に文化審議会が国史跡として指定するよう、文部科学大臣に答申をしたところでございます。この答申を受け、秋には正式に国史跡後瀬山城跡への追加指定となる予定でございます。 史跡追加後は、(仮称)史跡後瀬山城跡保存活用策定委員会を立ち上げ、保存活用計画、基本計画を策定し、その後、実施計画の策定、実施設計を行い、本格的な史跡の整備に着手する予定でございます。その間にはさらなる発掘調査も必要となることから、史跡整備に着手するまでには約8年程度を要すると考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 山城の部分は平成9年に国の史跡に指定されております。単純に言いますと、約20年近くたっておりますし、平成23年には追加認定の予定が、今から思いますと5年ぐらいおくれておりますし、これからまだ、今言われましたように8年という、平成36年度の目標年度が示されましたけど、私も元気で見届けなければならないので前倒しでひとつ整備されますようにお願いいたします。 次に、既に国史跡に指定されている後瀬山城の跡にどのようなものが残されているのか、お尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 文化課長、百田君。 ◎教育部文化課長(百田典子君) お答えいたします。 後瀬山城跡は昭和62年に測量、翌63年に発掘調査を行い、礎石、建物、土塁、二の丸とされる築山遺構等が良好な状態で確認されております。出土遺品としては、外国産の青磁、白磁、染付、国産の瀬戸美濃焼、素焼きの土器、香炉等が出土しておりますことから、武田氏は和歌や茶の湯をたしなんだ文化的教養を備えた人物であったと推測されております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) この武田家、京極家の守護館があった旧小浜小学校の跡地からは、どのようなものが発掘されているのか、関係の深い仏国寺や、あるいは発心寺にはどのような史料が残されているのか、お伺いさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 文化課長、百田君。 ◎教育部文化課長(百田典子君) お答えいたします。 旧小浜小学校跡地からは、平成18年度から平成25年度までの継続的に実施した発掘調査によりまして、守護居館跡の西側と北側で堀跡を、守護居館内では建物跡を確認し、すずり、石臼、鎧の一部、古銭等も出土しております。現在、空印寺が建っております場所も居館に含まれることが文献、江戸時代につくられた絵図によりわかっており、その部分を合わせると一乗谷朝倉氏館に匹敵する規模の居館であったことが推測されております。 次に、武田氏と関係の深い仏国寺は、武田元信が創建した曹洞宗寺院で、子の元光が父の位牌をまつる場所として庇護を与えていたことが仏国寺に残されている史料から確認できております。境内には元信の墓や武田家系図が伝わっており、若狭武田氏を研究する上で重要な史料となっております。 また、発心寺は、元光が別荘として創立した曹洞宗寺院で、晩年、元光はここに住んでいたとされており、寺には県指定文化財絹本着色武田元光像、同じく県指定木造武田元光像、市指定文化財武田元光墓塔があり、武田氏との関係の深い寺院として評価されているところであります。 本市では、この秋の観光シーズンに合わせ、後瀬山城と関連するこれらの貴重な史料、発掘品などを小浜西組地区内において公開展示、解説し、地区の皆様や観光客に周知するイベントを計画しているところでございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 今、説明がありましたように、一乗谷朝倉氏遺跡に匹敵するような規模の居館といいますか、館があると。なぜもっと早く公開展示やイベント計画を進めなかったのかなと思いますし、保存活用のために委員会を立ち上げて計画を策定するとのことでありますが、今後、地区の要望をどのように計画に取り入れて整備を進めていかれるのか、お尋ねさせていただきます。 ○議長(下中雅之君) 文化課長、百田君。 ◎教育部文化課長(百田典子君) お答えいたします。 現在、地元住民の皆様からは、後瀬山城跡における案内看板の設置や遊歩道の追加整備等について要望を受けているところでございます。史跡の整備には国の許可が必要であり、難しい面もございますが、既に整備されている愛宕山神社から頂上への遊歩道の看板の改修や、旧小浜小学校跡地におけるプランター、新たな花壇の設置など、国への許可申請を伴わない軽微な整備、景観改善については実施可能であることから、地域住民の皆様の意見をお聞きしながら、できる限り早急に取り組んでいきたいと考えております。 また、旧小浜小学校跡地の国指定追加後に組織する(仮称)史跡後瀬山城跡保存活用策定委員会にも、地域住民に委員として参加いただき、ご意見をお聞きする予定でございます。この委員会では、門および堀、土塁の一部復元や、建物跡の痕跡を記した歴史性のある史跡公園として整備することを前提に、文化庁の指導、意見を取り入れながら、将来、小浜の財産となるよう中長期的な構想を構築していく予定でございます。 国重要伝統的建造物群保存地区と国史跡の両方の文化財を保有する地区は全国的にもまれであり、この歴史遺産を小浜の貴重な観光資源として活用していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 14番、風呂繁昭君。 ◆14番(風呂繁昭君) 今言われましたように、国の重要伝統的建造物群の保存地区と国史跡の両方の文化財を保有するという、この歴史遺産、本当に観光資源としてもったいないですし、まちの駅とか道の駅、海の駅の3駅構想も、いわゆるまち歩き観光、これも踏まえて、市長の公約どおりに前倒ししてでもいい結果を出していただきたいなと思っております。どうかこれをよろしくお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) 能登恵子でございます。議長のお許しのもと、一般質問をさせていただきますが、その前に、7月の松崎市長、3期目ご当選、まことにおめでとうございます。ますます市長においても磨きをかけていただいて、このまちのためにご尽力いただきますように、よろしくお願いいたします。 それでは、きょうの一般質問は、自治体の経営観念に財政ルールが必要ではないかということと、フィックス・マイ・ストリートの活用という2点をさせていただきます。 まず1点目ですが、最初に一言お断りさせていただきたいのは、小浜市が不採算操作をしているということではないということで、そういうことで質問をしているのではないということを最初に言わせていただきたいと思います。 地方財政の基本ルールがあったとしても、夕張市が財政再建団体の厳しさを見せつけられるようになったとしても、禁じ手に走るのには、今なお、地方自治体の財政危機が深刻であるということというふうに言われております。北海道の例を出しますと、2007年に北海道の夕張市が財政再建団体になったときの赤字は、負債総額で632億円、11万人以上の人口を抱えて栄えていた炭鉱のまちも、エネルギーの転換で閉山となり、炭鉱から観光産業へ転換を図り、石炭の歴史村、映画祭、夕張メロンなど、観光へシフトいたしましたが、その運営にも破たんが来ました。地方自治体の財政健全化を進めるための見せしめになったというふうにいわれた夕張市も、10年たった今、約350億円のうち100億円近くの返済を済ませましたが、人口は減少し、高齢化率50%です。今後の10年間の返済の道がより厳しい見通しということを聞いています。 小浜市も、この決算議会に向け、地方公共団体の財政の健全化に関する法律により、ことしも健全化判断比率、資金不足比率が国の財政再建基準をクリアしたデータが出てきました。まことにそれはうれしいことですが、地方公共団体の財政の健全化に関する法律ができて10年にもなりますが、それにもかかわらず、85自治体で2,336億円の会計操作が行われていたということが新聞紙上に上げられておりました。たとえ、まちのためとして行った不正であっても、一番の被害者は住民。それも、そのまちから逃げられない住民にかかってきますので、この機会に小浜市の状況をお聞きしたいと思います。 まず、不適切な会計処理とされる一夜貸し、オーバーナイトと言われるものと、単コロ、単年度転がしというものはどういうものでしょうか、お聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 総務省の資料によりますと、単コロとは単年度転がしの略称で、一般会計からの次年度の短期貸付金を財源とする第三セクター等からの返還金を、出納整理期間中に一般会計の当該年度の歳入とすることを繰り返す手法であるとしております。 詳しくご説明申し上げますと、この手法は、一般会計と第三セクターとの資金のやり取りで、第三セクター等が一般会計から短期借り入れを行った場合、当該年度中に返済することが通常でございますが、資金不足等のため、当該年度の予算から返済できないとき、次年度の予算でもって返済を行い、一般会計は当該年度の返済として処理することを繰り返す手法でございます。この手法は、地方公共団体の財政負担リスクを潜在化させ、さらに、毎年度の返済が出納整理期間中に行われるため、地方自治法に定めます会計年度独立の原則の趣旨に反した不適切な財政運営であると、総務省は指摘しております。 また、一夜貸しとはオーバーナイトとも呼ばれ、一般会計から第三セクター等に貸し付けた短期貸付金について、年度末の3月末に一旦全額返済させ、翌年度の初日に再度貸し付けるもので、その間、第三セクター等は金融機関から1泊2日で資金を借り入れる手法であるとしております。この手法は、毎年度の返済が出納整理期間に行われているわけではないことから、一概に不適切な財政運営であるとは言えませんが、財政負担リスクを潜在化させるという点で単コロと同様でございます。 総務省は、単コロについては速やかな見直しを強く求めており、一夜貸しについては長期貸し付け等への切りかえ等、実態に即した財政運営を行うよう促しております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) では、小浜市の出資法人というのは幾つあるのかお聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 現在、市が出資している法人は小浜市総合卸売市場株式会社、株式会社ケーブルテレビ若狭小浜、株式会社そともめぐり、株式会社まちづくり小浜の4法人でございます。このうち、小浜市総合卸売市場、ケーブルテレビ若狭小浜、まちづくり小浜の3法人につきましては、出資比率が2分の1以上のため、地方自治法第243条の3第2項の規定により、その経営状況を毎年議会に報告しております。 また、本市が出捐しているものは、小浜市ボランティア基金や福井県林業従事確保育成基金など33件でございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) その出資額の総額をお聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 小浜市総合卸売市場などの4法人への出資額の合計は、平成27年度決算では9,300万円で、出捐金の総額は1億1,789万8,000円でございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) 単コロというのはチェックしやすいところがありますが、一夜貸しなど、なかなかわかりにくい会計もあります。元宮城県知事の浅野史郎さんが言うには、収支不足で予算が組めないときに、お金を生み出す会計テクニックというのは自治体の間で共有されているというふうに言われています。財源を捻出する方法は多くあり、特に、短期貸付金もその一つであって、自治体の財政状況が見えづらく検証ができないというふうに言われていますが、この一夜貸しや単コロ以外の短期貸付金というのはあるのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 短期貸付金につきましては、平成27年度決算では8件、2億6,057万8,000円でございまして、そのうち7件、2億4,737万8,000円は、市内の中小企業等の経営安定などに必要な資金や、勤労者・就業者の生活の維持向上に必要な資金などを金融機関と協調して融資するなどの貸付金でございます。金融機関以外への短期貸付金は、林業振興資金貸付金として嶺南森林組合への2,220万円の1件でございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) 小浜市には、一夜貸し、単コロなどの不適切な会計処理はないのか、これは確認のためですのでお聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 本市において、単コロ、一夜貸しなど、不適切な会計はございません。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) それを聞いて安心しております。確認ですので、お気を悪くなさらないでください。 健全化指標だけでは不適切な会計処理はチェックできないということで、財政状況について、市民が理解しやすくするために必要なこととは何がありますか、お聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 市民の皆様に市の財政状況をご理解いただくためには、本市からの積極的な情報公開が必要であると考えており、提供する情報の量と質の両面が重要であると考えております。 量につきましては、今まで一般に公表してきた金額や財政指標に加え、今後は、本市の施設の老朽化を示す指標や、新たな視点からの財務処理、例えばバランスシートや行政コスト計算書等も作成して公表してまいりたいと考えております。これらの発生主義会計に基づいた財務書類により、従来の予算決算制度である現金主義会計では把握しにくい資産等のコスト情報や、行政サービスに要した総費用のコスト情報が把握しやすくなるものと考えております。 本市におきましては、発生主義会計による財務書類を平成28年度決算から作成したいと考えておりまして、現在、その準備を進めているところでございます。 また、質につきましては、単なる数値の羅列だけではなく、市民の皆様が一目で理解できるような情報や、県内の市町との比較、さらには人口規模、産業構造等が同程度の類似団体との比較等が必要であると考えております。本市におきましては、平成17年度決算から作成しております「小浜市の台所事情」は、実質公債費比率や経常収支比率などの財政指標の経年変化や、ほかの自治体との比較をグラフにより視覚的にお伝えできるようにしております。今後も市民の皆様が「小浜市の台所事情」により財政状況を理解しやすくなるよう、充実を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 8番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) 私も、「小浜市の台所事情」というのは、自分の個人の議会報告会にはよく活用させていただいておりますし、この決算議会が終わってのぞきますと、すぐに新しい決算のデータが加わっております。本当にすばらしいなと思いますので、またその内容を充実させて掲示していただけるようにお願いします。 大阪府の財政研究会の報告の理念から、収入の範囲内で予算を組む、当然の話ですが、こういう独自の条例をつくって、みずからを禁止した、明文化した条例、財政ルールができました。ここは1兆3,000億円という大きな負債、単コロとかオーバーナイトを抱えて、早期健全化団体に転落する試算まで上がっていたところなのでそうなのですけれども、非常事態宣言をして財政再建に取り組みました。昨年度までに約957億円、オーバーナイトだけで957億円ありました。規模が全然違うのですけれども、それを解消しましたが、その間の市民への負担、もちろん行政職員への負担を見ると、本当に重いものです。自治体が倒産することはないわとか、国が何とかしてくれる、自治体が破たんしても大丈夫というような声も聞きますが、それはないと思います。やはり一番弱い立場の人に負担がかかってくることは明らかです。 本市において、歳入の増が見込めない中、また、これから大型事業を多数抱えることになりますが、今後さらに財政状況が、先ほど風呂議員が質問していましたように、財政の収入が自主財源も厳しくなる中、本当に財政ルールというものが要らないのかどうか、どのようにしていくのかどうか、また、負担増を強いる、府民への理解を得るために大阪府では情報公開を本当にまめにしておりました。そして、改善状況を伝えていました。小浜市は大阪とは違う視点ですが、今後、中長期的な視点からの財政情報を市民にも公表して学んでもらうことが必要ではないかと思います。そのことについてどう思われるのか、お聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 財政課長、松見君。 ◎企画部財政課長(松見一彦君) お答えいたします。 大阪府における財政ルールにつきましては、平成20年12月に大阪府庁財政研究会の報告があり、それを受け、平成23年12月に大阪府財政運営基本条例が制定されております。大阪府庁財政研究会の報告によりますと、大阪府の予算編成につきましては、平成16年度まで適切な歳入の算定がないまま歳出予算を編成していたようでございます。その歳入不足を補うために財政健全化債の発行や減債基金からの借り入れ、また、通常の借入額を上回る借入債を発行するなどの財政運営で対応しており、この手法は、負担を将来に持ち越しながら現状の財政状況をよく見せるものであると報告されております。 本来、財政運営につきましては、地方自治法および地方財政法等により健全な運営を行うため、総計予算主義の原則や会計年度独立の原則等が規定されており、その中でも地方財政法第4条の2では、単年度だけでなく長期的な視点に立脚して後年度の財政運営にも考慮する長期安定財政の原則が規定されております。 本市の予算編成に当たっては、地方自治法等の関係法令を遵守するとともに、本市のルールである財務規則にのっとり、合理的な基準により歳入の見通しを立てた後、これに見合う歳出の上限を設定するなど、総合的均衡を図り、財政の健全化を基本としております。 さらに、市議会や監査委員の審査もいただいておりますことから、財政運営基本条例の制定の必要はないと考えております。 一方、中長期的な視点から財政の健全化を図るため、毎年度、今後5年間の歳入歳出の見込みをまとめました中期財政計画を策定しており、本計画につきましても市ホームページに掲載しております。今後も、持続可能な財政運営を維持するために、本計画に基づきました運営を行うよう努力いたしてまいります。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) 昨年9月議会では、土地開発公社を解散することができ、私も一安堵しております。実質の健全財政のまちは少子高齢化であっても私は負けないまちだと思います。それと、今後も財政の見える化にもご努力をお願いしたいと思います。 続きまして、フィックス・マイ・ストリートの活用について一般質問させていただきます。 総務省は、平成25年6月14日に世界最先端IT国家創造宣言を閣議決定し、公共データの民間開放、これをオープンデータといいますが、それの推進を2015年度末には先進国と同水準の公開内容を実現するとしています。革新的な新産業や新サービスの創出と、全産業の成長を促進する社会を実現するためであり、また、防災・減災情報や統計情報等の公共データの事由な活用を進めると言っております。 その意義といたしまして、1つは透明性・信頼性の向上があります。2つ目、国民の参加、小浜市では市民参加、そして民間協働推進の意味があります。3つ目が、経済活性化、行政効率化のためというふうなことを総務省が言っております。 そんな中で、オープンデータを、インターネットを活用し、政府や市、国民に、データを開かれたものにしていく取り組みのことを今度オープン・ガバメントと言います。そのオープン・ガバメントを活用してフィックス・マイ・ストリートというものがイギリスで発祥しました。ちょっと横文字ばかり続いて申しわけないのですけれども、ネットワークを活用したものでございます。市民参加サービスの実現、新しい公共、新しい民主主義、これはヨーロッパやアメリカでも進められているものでございまして、市としてフィックス・マイ・ストリートをどのように理解されているかというのをお聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 市民協働課長、四方君。 ◎企画部市民協働課長(四方宏和君) お答えいたします。 フィックス・マイ・ストリートとは、スマートフォンなどで使用するアプリケーションの一つで、道路施設の破損やごみの不法投棄などに気づいた市民が投稿し、行政はそれを見て必要に応じて対処する仕組みとなっております。例えば、道路施設の破損を市民が見つけたとき、その状況を写真に撮り、投稿することで情報が行政に集められ、共有されます。情報共有により破損箇所への速やかな対応が可能で、行政と市民が協力して地域の問題を解決することができるというシステムでございます。地域の問題や解決の振興状況は、誰もが見ることができるウエブサイトで公開されますので、行政の立場や考え方も市民の方にわかっていただけるというメリットがあるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) 本当に、メリットはごらんのように書かれているとおりですね。この取り組みの大きな目的というのは、行政機関の負担を市民に肩がわりしてもらうということではなく、市民のニーズに合ったよいサービスを実現するということだと思います。 そして、そのためには市民と行政機関が地域課題に協力して取り組むという、この共通認識を持つことが大切な、そしてここは広場であるということです。この広場という考え方がガバナンス2.0だと思います。 そこで、私は平成26年の6月議会において、市民協働を進める上でこのようなアプリの活用が有効ではないかという質問に対し、ワーキンググループによる研究をしていきたいとの答弁でありましたが、その後の状況はどうなっているのかお聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 市民協働課長、四方君。
    企画部市民協働課長(四方宏和君) お答えいたします。 本市では、平成25年12月に小浜市情報化戦略ワーキンググループを立ち上げ、市民と行政が情報を共有し、地域の課題解決に取り組んでいくことは有効であるとの認識のもとで、アプリについての研究を行ってまいりました。そういった認識のもと、平成28年4月には市内約100カ所の観光スポットの案内や、目的地までの道案内など、市民の、観光客のまち歩きを支援するアプリ、「おばまお散歩ナビ」を整備したところでございます。 このアプリは、若狭おばま観光協会のホームページにリンクしており、端末のカメラで風景を映し出しますと、周辺の観光スポットが表示されるほか、一部のスポットでは過去から現在のまち並みの変化を確認できるなどの機能を有しております。 スマートフォンやタブレットをお持ちの市民の皆様が観光客等に観光案内するときなどに、ぜひこの「おばまお散歩ナビ」を活用していただきたいというふうに考えております。 また、平成26年7月からは不法投棄ごみ問題を解決するために開発されたソーシャルごみ拾いサービス「ピリカ」の活用を推進しております。「ピリカ」は、福井県と株式会社ピリカが連携して行う清掃活動を推進するためのアプリでございまして、ごみを拾い、それを写真に撮り、投稿することで、ごみを拾う延べ参加人数とごみの個数がリアルタイムで集計され、活動位置とタイムラインがアプリ上に掲載される仕組みになっております。市民がピリカに投稿することにより、ごみの不法投棄という課題を市民と行政、または市民同士で共有することができ、合理的に地域の課題解決への方向へと結びついているものというふうに考えております。 なお、このピリカにつきましては、この投稿は市民からも多くなされておりますが、去る9月3日に行われました若狭おばま環境美化デーにおきまして、参加した市民が拾ったごみの写真を市においてピリカに投稿いたしまして、情報共有を図ったところでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) 観光用と美化に関する利用もふえただけで、私はうれしいと思います。私が提案した当時、道路の損傷などの事故やけががあり、訴訟もふえておりました。老朽化した市道の管理は本当に少ない職員の中では行き届かなかったところも多々あったかと思います。市民協働の意識づくりも兼ねてのことで提案させていただきましたが、小浜市はまだフィックス・マイ・ストリートの利用はないのですが、では、現在の道路保全はどのようにされているのか、お聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、岩本君。 ◎産業部次長(岩本喜洋君) お答えいたします。 現在、小浜市が管理いたします市道は、総延長約435キロメートルございます。専属の非常勤職員1名が日々のパトロールを行うとともに、市職員によります通勤、また、勤務中の外出時などの道路状況確認によりまして情報を収集いたしておりまして、非常勤職員や市職員が応急対応を行っているところでございます。 また、本年度、この9月からは交通量が多く、比較的走行速度の速い西街道等主要な路線につきましては、都市整備課職員に通勤時、指定箇所のパトロールを義務づけまして、週1回から2回点検を行うことといたしまして情報収集の強化を図ったところでございます。 一方、区長さんの要望等で依頼を受けますほか、地域住民の皆様からも電話などで通報をいただいておりまして、その際にも簡単なものは職員が直接補修を行っているところでございます。 職員で対応できない大規模なものにつきましては、高度技術が必要なものとあわせまして、看板等による注意喚起や通行どめを行った後に建設業者等に依頼し、修繕を行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) 市職員さんによる通勤、勤務中の外出時の道路状況の情報収集、それとか、通勤時、指定箇所のパトロールの義務づけ。市職員さんたちの事故もありますことから、余りよそ見しながらの運転はちょっと危険だなと私も思いますので、ほどほどにしていただきたいなと思います。 そして、今、9月議会でも道路修繕などの予算が上がっておりますが、危険度の高い緊急修繕はほぼ終わり、順次進めていただいていることには本当に感謝いたします。フィックス・マイ・ストリート、先ほども言いましたけれども、イギリスで開発されたものです。最初は道路破損の情報でありましたが、いろいろ福祉関係とかも共有してやっております。アプリを使っての投稿、情報共有によって役所は市民と協力して地域の課題、問題点というのを自覚することにもなります。そして、これが透明性の高いツールとして活用されているということがあります。特に、日本では東日本大震災後とても注目されており、たくさんの自治体が取り込んでおります。そういう状況を見て、小浜市ではこのアプリの活用についてメリットとデメリットをどのように判断されたのかをお聞かせください。 ○議長(下中雅之君) 産業部次長、岩本君。 ◎産業部次長(岩本喜洋君) お答えいたします。 これ、導入されますシステムによりまして違いがございます。まず、メリットといたしましては、現在、電話などで通報いただいております場合に比べまして、GISによる位置情報、また、現場写真などが正確で多数の情報を管理者側の複数の担当者が同時に取得できる可能性があることではないかなというふうに考えてございます。 一方、デメリットといたしましては、即時に公開されます通報された情報が第三者への不利益発生となるプライバシー関連情報である可能性があること。また、システム導入につきましては必要な初期投資と維持管理のコストがかかること。また、現状寄せられております電話等の情報に加えまして、さらに別形態で情報が入ってくるということをあわせて処理する体制の構築。また、情報が入ってくることでございますので、現場での修繕作業の効率化には効果が少ないことなどが上げられるのかなというふうに現在考えてございます。 小浜市におきましては、道路に関しまして、現在情報を得た後の現場処理を第1の課題と捉まえ、現在鋭意改善を行っているところでございますが、今後、IT化が加速度的に進んでいくことも考えますと、情報収集のツールの一つとしての可能性、これも考えていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) 市長3期目の公約に、市民、地域力、行政を集結した協働のまちづくりの推進、また、ICT、情報通信技術の活用による行政事務の効率化と市民サービスの更なる向上とありますが、そのためにはICTを利用し、女性や若者を含めた市民が市政に参加し、参加しやすい体制づくり。何度も言いますが、市民が行政への参加のためのプラットホーム化が必要ではないかと考えています。市民協働のツールとして、今回はフィックス・マイ・ストリートを中心にお話させていただきましたが、これを活用することも1つの選択であろうと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(下中雅之君) 市長、松崎晃治君。 ◎市長(松崎晃治君) お答えいたします。 私は、市長就任当初から市民協働によるまちづくりを推進してまいりました。まちづくりの主体は地域住民でございまして、自分たちのまちは自分たちでつくるという自治意識を持っていただいて、住民の皆さんみずからが地域の課題を解決していただいて、地域の実情に沿ったまちづくりを進めるということが非常に重要であるということから、地区単位の地域協働型まちづくりを推進しているところでございます。また、多くの市民活動団体の皆様にも協働のまちづくりに取り組んでいただいているところでございます。 一方、市民の皆さんから意見をお聞きして市政に反映させるツールといたしまして、現在ワクワク振興アイデアボックスを庁舎1階に設置しておりますほか、私が直接拝見いたします市長メールを市の公式ホームページに設置しておりまして、さまざまなご意見や要望をいただいているところでございます。 このように、市民の皆さんが市政に参加できる体制の整備に努めておりますが、女性や若者を含めました、さらに多くの方に市政に参加していただくためには、公共サービスに市民みずからが参加していく体制の整備が必要であるというように考えております。フィックス・マイ・ストリートをはじめとするアプリを導入するということは、それを具体化する1つの手段ではあると考えております。行政は、常に市民の声に耳を傾けながら仕事を進めていく必要がございまして、アプリを通して行政とかかわり合うことができる仕組みがあれば、市民の皆さんが気軽にいつでも市政に参加できまして、市民同士問題を共有できるようになるというふうに考えてございます。 ただ、フィックス・マイ・ストリートにつきましては、現在個人情報やプライバシーにかかわる情報が画像に映り込んだまま誰もが閲覧できる状況に置かれることが危惧されるほか、情報を得た後の対処方法等についても十分協議を行う必要があるというふうに考えております。市民と行政がかかわり合うことができる1つのツールであるアプリの導入につきましては、今後他自治体の例を調査研究しながら小浜市としての方向性を探っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(下中雅之君) 9番、能登恵子君。 ◆9番(能登恵子君) ありがとうございます。今後も調査研究が続くということで受けとめました。 また、都会とは違いまして、地域力のある間はその必要性も感じないかもしれません。まだまだ小浜市は地域力が残っているのだと思います。 それと、経費的なことも大きな課題ですし、それをするぐらいなら職員をふやしてほしいと思っているぐらいの人もいらっしゃるのではないかと思います。しかし、今後あと何年かわかりませんが、今挙げたデメリットの解決が早まり、導入する日が来ることを信じております。今後もワーキンググループによる勉強を続けていただきたいと思います。 これで、私の一般質問を終わらせていただきます。 △延会 ○議長(下中雅之君) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。 これにご異議ございませんか。     (異議なし) ○議長(下中雅之君) ご異議なしと認めます。 よって、本日はこれにて延会することに決しました。 明9日は定刻本会議を開き、一般質問を行います。 本日はこれにて延会いたします。                           午後0時15分延会 上会議の次第を記し相違ないことを証明するために署名する。           平成  年  月  日           小浜市議会議長           署名議員   2番           署名議員   18番 上会議録は地方自治法第123条の規定により調製したものである。        小浜市議会事務局長  齊藤睦美...