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令和5年第3回定例会(第3号) 本文 2023-06-29
令和5年第3回定例会(第3号) 名簿 2023-06-29

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  1. 敦賀市議会 2023-06-29
    令和5年第3回定例会(第3号) 本文 2023-06-29


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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 令和5年第3回定例会(第3号) 本文 2023-06-29 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 202 発言 / ヒット 0 発言 表示発言切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯議長馬渕清和君) 2 ◯議長馬渕清和君) 3 ◯20番(北條正君) 4 ◯市長米澤光治君) 5 ◯20番(北條正君) 6 ◯市長米澤光治君) 7 ◯20番(北條正君) 8 ◯市長米澤光治君) 9 ◯20番(北條正君) 10 ◯市長米澤光治君) 11 ◯20番(北條正君) 12 ◯市長米澤光治君) 13 ◯20番(北條正君) 14 ◯市長米澤光治君) 15 ◯20番(北條正君) 16 ◯企画政策部長吉岡昌則君) 17 ◯20番(北條正君) 18 ◯市長米澤光治君) 19 ◯20番(北條正君) 20 ◯総務部長芝井一朗君) 21 ◯教育委員会事務局長山本麻喜君) 22 ◯20番(北條正君) 23 ◯教育委員会事務局長山本麻喜君) 24 ◯20番(北條正君) 25 ◯市長米澤光治君) 26 ◯20番(北條正君) 27 ◯市長米澤光治君) 28 ◯20番(北條正君) 29 ◯市長米澤光治君) 30 ◯20番(北條正君) 31 ◯建設部長清水久伸君) 32 ◯20番(北條正君) 33 ◯水道部長山田幸夫君) 34 ◯20番(北條正君) 35 ◯市民生活部長中野義夫君) 36 ◯20番(北條正君) 37 ◯水道部長山田幸夫君) 38 ◯20番(北條正君) 39 ◯建設部長清水久伸君) 40 ◯都市整備部長小川明君) 41 ◯20番(北條正君) 42 ◯市長米澤光治君) 43 ◯20番(北條正君) 44 ◯都市整備部長小川明君) 45 ◯20番(北條正君) 46 ◯市長米澤光治君) 47 ◯観光部長(織田一宏君) 48 ◯20番(北條正君) 49 ◯市長米澤光治君) 50 ◯20番(北條正君) 51 ◯観光部長(織田一宏君) 52 ◯20番(北條正君) 53 ◯観光部長(織田一宏君) 54 ◯20番(北條正君) 55 ◯市長米澤光治君) 56 ◯20番(北條正君) 57 ◯議長馬渕清和君) 58 ◯市長米澤光治君) 59 ◯議長馬渕清和君) 60 ◯議長馬渕清和君) 61 ◯議長馬渕清和君) 62 ◯10番(橋本彬穂君) 63 ◯産業経済部長(増田一条君) 64 ◯10番(橋本彬穂君) 65 ◯産業経済部長(増田一条君) 66 ◯10番(橋本彬穂君) 67 ◯観光部長(織田一宏君) 68 ◯10番(橋本彬穂君) 69 ◯観光部長(織田一宏君) 70 ◯10番(橋本彬穂君) 71 ◯市長米澤光治君) 72 ◯10番(橋本彬穂君) 73 ◯市長米澤光治君) 74 ◯10番(橋本彬穂君) 75 ◯議長馬渕清和君) 76 ◯議長馬渕清和君) 77 ◯9番(籠太一朗君) 78 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 79 ◯9番(籠太一朗君) 80 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 81 ◯9番(籠太一朗君) 82 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 83 ◯9番(籠太一朗君) 84 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 85 ◯9番(籠太一朗君) 86 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 87 ◯9番(籠太一朗君) 88 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 89 ◯9番(籠太一朗君) 90 ◯建設部長清水久伸君) 91 ◯9番(籠太一朗君) 92 ◯建設部長清水久伸君) 93 ◯9番(籠太一朗君) 94 ◯建設部長清水久伸君) 95 ◯産業経済部長(増田一条君) 96 ◯9番(籠太一朗君) 97 ◯産業経済部長(増田一条君) 98 ◯9番(籠太一朗君) 99 ◯産業経済部長(増田一条君) 100 ◯9番(籠太一朗君) 101 ◯産業経済部長(増田一条君) 102 ◯9番(籠太一朗君) 103 ◯議長馬渕清和君) 104 ◯議長馬渕清和君) 105 ◯8番(大石修平君) 106 ◯市長米澤光治君) 107 ◯8番(大石修平君) 108 ◯副市長(池澤俊之君) 109 ◯8番(大石修平君) 110 ◯副市長(池澤俊之君) 111 ◯8番(大石修平君) 112 ◯副市長(池澤俊之君) 113 ◯8番(大石修平君) 114 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 115 ◯8番(大石修平君) 116 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 117 ◯8番(大石修平君) 118 ◯総務部長芝井一朗君) 119 ◯8番(大石修平君) 120 ◯副市長(堤宗和君) 121 ◯8番(大石修平君) 122 ◯副市長(堤宗和君) 123 ◯8番(大石修平君) 124 ◯議長馬渕清和君) 125 ◯議長馬渕清和君) 126 ◯1番(河瀬太治君) 127 ◯市長米澤光治君) 128 ◯1番(河瀬太治君) 129 ◯市長米澤光治君) 130 ◯1番(河瀬太治君) 131 ◯都市整備部長小川明君) 132 ◯建設部長清水久伸君) 133 ◯1番(河瀬太治君) 134 ◯都市整備部長小川明君) 135 ◯1番(河瀬太治君) 136 ◯建設部長清水久伸君) 137 ◯1番(河瀬太治君) 138 ◯建設部長清水久伸君) 139 ◯1番(河瀬太治君) 140 ◯観光部長(織田一宏君) 141 ◯1番(河瀬太治君) 142 ◯教育委員会事務局長山本麻喜君) 143 ◯1番(河瀬太治君) 144 ◯議長馬渕清和君) 145 ◯議長馬渕清和君) 146 ◯11番(三田村崚君) 147 ◯市長米澤光治君) 148 ◯11番(三田村崚君) 149 ◯企画政策部長吉岡昌則君) 150 ◯11番(三田村崚君) 151 ◯企画政策部長吉岡昌則君) 152 ◯11番(三田村崚君) 153 ◯総務部長芝井一朗君) 154 ◯11番(三田村崚君) 155 ◯市長米澤光治君) 156 ◯11番(三田村崚君) 157 ◯市民生活部長中野義夫君) 158 ◯11番(三田村崚君) 159 ◯市民生活部長中野義夫君) 160 ◯11番(三田村崚君) 161 ◯市長米澤光治君) 162 ◯11番(三田村崚君) 163 ◯市長米澤光治君) 164 ◯11番(三田村崚君) 165 ◯教育委員会事務局長山本麻喜君) 166 ◯11番(三田村崚君) 167 ◯教育委員会事務局長山本麻喜君) 168 ◯11番(三田村崚君) 169 ◯市長米澤光治君) 170 ◯11番(三田村崚君) 171 ◯議長馬渕清和君) 172 ◯議長馬渕清和君) 173 ◯3番(吉田隆昭君) 174 ◯市長米澤光治君) 175 ◯市民生活部長中野義夫君) 176 ◯3番(吉田隆昭君) 177 ◯市長米澤光治君) 178 ◯3番(吉田隆昭君) 179 ◯市民生活部長中野義夫君) 180 ◯3番(吉田隆昭君) 181 ◯市民生活部長中野義夫君) 182 ◯3番(吉田隆昭君) 183 ◯市長米澤光治君) 184 ◯3番(吉田隆昭君) 185 ◯建設部長清水久伸君) 186 ◯3番(吉田隆昭君) 187 ◯建設部長清水久伸君) 188 ◯3番(吉田隆昭君) 189 ◯建設部長清水久伸君) 190 ◯3番(吉田隆昭君) 191 ◯建設部長清水久伸君) 192 ◯3番(吉田隆昭君) 193 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 194 ◯3番(吉田隆昭君) 195 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 196 ◯3番(吉田隆昭君) 197 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 198 ◯3番(吉田隆昭君) 199 ◯議長馬渕清和君) 200 ◯市民生活部長中野義夫君) 201 ◯議長馬渕清和君) 202 ◯議長馬渕清和君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 5.議 事             午前10時00分開議 ◯議長馬渕清和君) ただいまから本日の会議を開きます。  日程第1 代表質問 2 ◯議長馬渕清和君) 日程第1 これより前日に引き続き代表質問を行います。  崚正会の代表質問を行います。  質問時間は35分以内といたします。  北條正君。   〔20番 北條正君登壇〕 3 ◯20番(北條正君) おはようございます。昨日に続きまして代表質問をさせていただきます。  私も4年ぶりに敦賀に戻ってまいりました。この地、まさに敦賀市役所がある中央町に戻ってきまして、この地に、敦賀市の市民の温かさを含めて、触れ合いさせていただいて、また選挙もさせていただいて、本当に皆さん方の温かみを感じて、ここに立たせていただくこと、まずはお礼を申し上げたいと思いますし、その前に、市長、おめでとうございます。そして副市長、よろしくお願いいたします。おめでとうございます。また理事者の皆さん、帰ってまいりました。  前、籠議員のお父さんが言っておられた「よみがえれ敦賀」、私はあの言葉に、いろんな意味でこれからの敦賀というものに期待をして、この議場に立たせていただく身をありがたく思っております。  昨日の代表質問、各皆さん、そして市長をはじめとする皆さん、丁寧な答弁をいただきまして、市長の「あたらしいステージ」というのがおぼろげながら分かってきているんですけれども、まだまだ足らないというふうに私は思っておりますし、それから、市長の前の語る会、私も参加させてもらって、新しいイメージというか、市長のイメージが湧いてきたということでございます。  まさに行政マンとしての市長と言いながら、やはり政治家としての米澤さん。米澤さんという言い方をすると失礼かもしれませんけれども、夢を語るのも市長というか政治家の仕事なんですよね。これからの。そういう意味で、市政にかける思いをまずお伺いしたいと思います。 4 ◯市長米澤光治君) おはようございます。崚正会の北條議員の代表質問にお答えをさせていただきます。  昨日も「あたらしいステージ」、それから、どういう考えなんだということでいろいろ御質問をいただきました。その中で、私の言い方として、市民生活を少しでも豊かにし、市が発展していくにはどうしたらよいかということを大事に思って、最大の課題だというふうなことを申し上げました。  じゃ今の北條議員のお言葉を借りると、夢は何なんだというところも話としてはあるかと思います。私、そういうことも選挙をやりながらいろいろな方と話をしていて、あえて市民生活を少しでも豊かにし、市が発展していくにはどうしたらよいかというこの言い方をしているのは、割と今まさに新幹線が来るというところで、夢は本当によく語られているんだと思います。むしろ。その中で、昨日もちょっと話がありましたけれども、じゃ新幹線が来る。それが私の生活にどういうふうに影響するの、何なら関係ないんじゃないのというような方も結構いらっしゃったんですね。  やっぱり私は、新幹線だけではもちろんないですけれども、今敦賀がいろんな転換期にある中で、大事なのは市民の生活が少しでもよくなることだということをあえて強調して、こういうふうにして申し上げたわけです。  じゃそれを実現していくためにどういうことだということで、選挙のときにも、それは、あたらしいステージという言葉を使って昨日からも説明しているように、いろんな循環を回していこうということを御説明してきました。
     これからそれの説明を総合計画という形でできたらお示したいなというふうに思っているんですが、現段階で申し上げますと、語る会とかで説明していた内容になってきます。  それについては先ほどおっしゃっていただいたように、北條議員も、それからここにいらっしゃる議員の皆さんの中にも、私の話を聞いていただいた方がいらっしゃると思うんですが、聞いていただいた方からは、分かりやすかった、それからイメージが湧いてきたとか、あとはこういう感じで説明を聞いたことがなかったというようなことも言われる方がいらっしゃいました。  総合計画をこれからつくるに当たっては、こういう話を聞いたことがなかったと言われているような方に、ぜひ総合計画のことを聞いていただいて、敦賀ってこういう方向性で物事を進めていこうとしているんだなということを分かっていただけたらなというふうに思っています。そこら辺が私の今の思い。みんなで一緒に敦賀をよくしていこうというのは、こういうことだよということを自分で身をもって示していきたいなということがあります。  敦賀のあたらしいステージって、じゃ中身は何なのということについては、昨日何回か説明をさせていただきましたので、思いということを御質問いただきましたので、今はこういう形でお答えをさせていただきました。 5 ◯20番(北條正君) まさしく私もこの4年間、北は北海道から南は九州までキャンピングカーで遊ばせていただいたんですが、6万3000人のまちと言ったら失礼ですけれども、小さなまちで、新幹線が来るという本当に100年に一度の大転換の年。まさに私自身も、また市長、また議員の皆さんも、血湧き肉躍るじゃないですけれども、わくわくする変化のときなんですよね。そういう意味で、その変化を市民生活の豊かさに変える。市長のそのお言葉こそ、これからの敦賀にとっても、どう定着させて、それをどう結びつけるか。市長の手腕、我々も議員としてどうしっかりやっていくか、かかっていると思います。  この4年間、大事だと思いますので、よろしくお願いいたします。  その中で、次に各論に入りますけれども、まず予算化したものについては、ある程度イメージが湧いたんですが、予算化されてない。私が聞く中では一部は予算化されていますけれども、ちょっとイメージが湧いてこないので、あたらしいステージに対して、まず1点目は、敦賀の潜在能力を発揮し、製造業と観光の振興、そして雇用という言葉がマニフェストにあります。具体的にどのように進めていこうとするのか、まず1点目お伺いします。 6 ◯市長米澤光治君) まず製造業につきましては、一般論として企業立地、企業を誘致するよとかいう話になりましたときに重要視されるポイントとして、円滑な物流体制というのがあると思います。それから、安定かつ安価な電力供給というのもあると思います。それから、周辺のインフラ整備、インフラ環境というのもあると思います。  その中で敦賀市を見てみますと、物流あるいは人流の体制で言えば、敦賀港があり、高速道路の結節点であり、鉄道ではこれからは東京、大阪、名古屋、この三大都市圏から、それから三大経済圏からの新幹線や特急の終着駅あるいは発着駅になるという高い優位性があるというふうに思っています。  電力におきましては、御承知のように、原子力発電所立地地域に適用される原子力発電施設等周辺地域企業立地支援給付金、いわゆるF補助金による電力料金の優遇制度もあるということでございます。  それから観光につきましては、私は今、人流という言葉も使いましたけれども、これまでの敦賀市の観光振興計画では目標値になっているものが観光入れ込み客数の増加であったりして、人数に重点を置いたものだったように思います。私は、これからの観光政策は経済効果を重視した稼ぐ観光の政策を推進することが地域経済の活性化にとっても重要であると考えています。その実現のために、観光消費額の増加を念頭に取り組んでいくということが必要だと考えています。  今日たまたまですけれども、朝この議会が始まる前に、岐阜県の高山市の副市長さんが表敬訪問で来られました。お話を伺ってみると、福井県に来ていただける観光客の1人当たりの観光消費額と、それから高山のほうで持っていらっしゃる数字、観光消費額を比べると1.5倍ぐらい差があって、向こうのほうが高い。1人の人がお金を使ってくれるにしても向こうのほうがたくさんお金を使っているということがあるので、これからそうしたことも含めて観光消費額の増加ということに取り組んでいかなければいけないんだろうなというふうに思っています。  こういうふうにして、製造業にしても、それから観光業にしてもそうなんですが、本市の強みを生かした企業の誘致ですとか、あるいは稼ぐ観光の取組、こういうことをやっていくことによりまして、今度は市内での仕事の選択肢を増やしていくということと併せて、これから学生を対象にした地元企業の見学会とか説明会、こういうことも開催していく中で、人材確保。これまで雇用といいますと、どっちかというと仕事がないから若い人が帰ってこないんだというような議論が多かったんですが、最近はむしろ企業さんに聞きますと人が採用できない、募集をかけても来てくれないんだという話もお聞きします。ですから、人材確保の事業というのもこれから行政のほうでも取り組んでいきたいということを考えておりまして、仕事を増やすことと、それから人材を確保するということ、この両輪で進めることで、人口減少対策を含めた生産年齢人口の確保を進めていきたいというふうに思っています。 7 ◯20番(北條正君) まさにおっしゃるとおりだというふうに思っておりまして、敦賀の今までは原子力発電所のまちということだけと言ったら失礼ですけれども、東洋紡、セメントも含めて製造業のまちでしたけれども、それをいかにもっと膨らませて、複軸化して雇用を増やしていくかというこれからの施策というのを、今回予算の中にあまり見られなかったので、恐らく9月以降、補正で出されると思いますので、そのことについては期待を申しますし、観光については、正直言って稼ぐ観光ではなかったと私も思っています。商業統計だとか、ほとんど現れてこないんですよね。そういう意味で、そこにしっかりと現れてくるように。  高山の話をされました。高山はそれに徹しているんですよね。  そういう意味で、これからの敦賀というのは、ここが一番肝になると私は思っています。そのことも含めて、順次含めていきますけれども、マニフェストの中に、つるが道の駅というのがある。これもそのチャンスでもあり、これからのやり方によっては駄目になるかもしれません。その具体的な進め方。場所については昨日お答えがあったので聞きませんけれども、もしお考えがあるのならお聞かせいただきたいと思います。 8 ◯市長米澤光治君) 道の駅につきましては、おっしゃるとおり昨日も質問があったんですが、方針転換というか、これまでどちらかといえば消極的なスタンスであったのを、整備の可能性を検討していきたいということに切り替えたというところです。  今そういうスタートラインにある意味立ったかなと思っているんですが、道の駅に関しましては、昨日も私、申し上げましたけれども、単に道の駅をつくりたいというだけではなくて、道の駅があることによって1次産品の販売がその場でできますよ、量が大分はけるようになったときに農業、漁業という産業がビジネスとして成り立っていく。ということは、そこに働く人が出てくる。その働く人はどういう人かというと、農業、漁業ですから、しかもビジネスになるということであれば、若い人もやれるよね。もともと農業、漁業というのは都会ではなかなか成り立ちにくいというのがあるので、敦賀のような地方都市でそういうことに従事してくれる若い人のUターンだったりIターンだったり、あるいは敦賀出身の人がそのままやってくれるというような形で、雇用にもつなげていきたいというような思いがあります。  そういう思いの中で、道の駅なんですけれども、おっしゃるとおり福井県内でもいろんなところで道の駅をやっていますし、全国的にもやっている。そこでいろんな運営の問題とか経営の問題というのも聞かれます。  ただ、福井県内でもうまくいっているというか、集客に成功しているというところはありますので、そういうところですとか、あるいは、いろんな道の駅、最近の道の駅はすごく個性があって、いろんな機能というか特徴を持たせているというのもありますので、そういうことの研究も進めながら、敦賀でやっていくことが可能なのかどうか、整備することが可能なのかどうかということの判断もしていきたいと思います。 9 ◯20番(北條正君) 私も1月に敦賀に移り住んで、市民の方と対話すると、道の駅が一番大きな要望に上がっております。特に市長の話も、道の駅をつくってくれよ、それをちゃんと応援してやってくれよという言葉も伺っております。  私も全国おそらく300、400は分かりませんけれども、道の駅はかなり泊まりました。全国で令和5年2月現在で1200を超えていると思います。その経営は、3割、4割、ある人によっては半分が経営が悪化していると。  こんなことを言っては大変失礼ですけれども、しょうもない駅もあるんですよね。後追いですから、福井県の中でも最後の後追いですから、もうかるということは1次産品も売れるということですから、そのことについて十分研究していただいて、焦る必要はないと思います。  ただ、場所も含めて、個性豊かなというか。観光客、それから地元の方も行ける道の駅をつくっていただきたいんですね。非常に場所が少ないですから。  特にお聞きしたいのは、ふるさと夢市場、それからJAの野菜を含めて、あそこでも道の駅みたいなものですよね。ちょっと売上げも上がってきているんですよね。着実に上がっています。工夫しております。1次産品も正直言って少ないですよね。  それからもう一つは魚。これも昨日話をされていましたけれども、魚も公設の卸市場がありますよね。古田刈。あれも実は漁業組合というか、魚が入ってくる予定だったんですね。だけど駄目。  だから地元の方としっかり話をされて、そのことについて、進め方も含めて、どうされていくのかお伺いいたします。 10 ◯市長米澤光治君) 道の駅を敦賀でという話になったときに、今の話というのは本当によく出てくる議論になってくる話で、夢市場、それからファーマーズとの関係、あるいはさかな街との関係を言われる方もいらっしゃいます。  じゃファーマーズ、それから夢市場みたいなものが、ほかの道の駅があるまちでないのかというと、大体よく似たものがありながら道の駅もあるというところのほうがむしろ多いと思います。だから、あれがあるから道の駅は駄目だよねという話でもないんだろうなというのは、私、日頃から思っていました。  ちょっと性格づけも違ってくると思いますし、そういうところの性格づけの違いも含めて、研究していくというか、検討していくことになるかと思います。  それから、1次産品は確かに敦賀は少ないんです。逆にそれを育てたいという思いの中で、道の駅ということなんですけれども、一番最近でいうと、はまびより、美浜のほうでオープンしましたけれども、あそこで置いてあるものも正直、美浜のものばかりではないです。あそこのお店の方にお伺いしても、今はこれでいいんだと。これでお客さんが集まってくる。それで物が売れる。1次産品ですけれども、それが売れるのを見て、美浜、あの地域の農業者の方が、よし、ここで売れるものを作りたいと思ってくれたらそれが一番いいんだというような言われ方をされていました。  今あそこはまだ本当に外国産のものまで置いていますので。ただ、それがだんだん美浜のものが増えていったらそれでいいと思っているんですよというような。私もそれでいいのかなというふうに思っていまして、道の駅をきっかけに敦賀の1次産業が盛り上がってくる、ビジネスとして成り立ってくるようなものになるといいなというふうに思っています。 11 ◯20番(北條正君) その中で、ふるさと夢市場がありますね。これも着実に伸びてきております。ところがあそこもかなり、ファーマーズも含めて、協力し合いながら、すみ分けをしているんですけれども、新たなものをつくるとなると、どう競合するのか。先ほど別なものという話をされましたけれども、今の敦賀の産品の量からすると、協力し合って、あるいは取り込んでというか、そういうことも必要ではないか。その辺も十分検討していただきたいというふうに思いますので、もしその辺のお考えがありましたらお伺いしたい。別物では私はないと思いますので。 12 ◯市長米澤光治君) 性格づけが違うと申し上げて、もちろん別のものじゃない。例えば夢市場とかファーマーズで言うと、今、じゃあ野菜を買うとなったときに、それこそ普通にスーパーマーケットみたいなものもあって、夢市場もあって、それでもそこは共存している。そこに道の駅が加わるとなったときに、道の駅というのは客層が若干、夢市場とかファーマーズとかとはもちろん違ってくるよねというところで、キャラクターは違うんだろうなと。  ただ、今おっしゃられたとおり、共存する中で、入っている業者さんとか、そういうことについてもいろいろ相談、そこも含めての研究とか検討ということになるんだと思っています。  実際、美浜のほうでやられている業者さんも、敦賀の公設市場でやっている業者さんですし、そこら辺はいろんな相談をしながら、業者さんだったりとかファーマーズ、それから夢市場をやっている主体のところと相談しながらやるというのは当然のことだというふうに思っています。 13 ◯20番(北條正君) やはり地元が一番大事ですけれども、道の駅というと広域的に、美浜だとか若狭町を含めて広域的に産品、そして特色があるもの。それは温泉なのか遊園地なのか動物園なのか分かりませんけれども、そういうことも含めて総合的に敦賀に合ったというよりも、特色ある、もうかる道の駅をつくっていただきたい。そして地元に利があり雇用にもなるという、まさにそういうものを後追いですから研究していただいて、しっかりとした場所につくっていただきたいということで、次に進みます。  4点目に、体力づくりや認知症予防で健康寿命を延ばしますとありますが、これも具体的に、敦賀はかなり優れております。いろんな施策。でもこの一文を入れたというのは、さらに何かしようということなので、その具体的方策をお伺いしたい。 14 ◯市長米澤光治君) 敦賀は本当にいろんなことをやっていると思うんですね。認知症ほっとけんまちということで、いろんなセミナーみたいなのもやられていますし、いろんなことはやられていると思います。  私、例えば認知症予防とかいう言葉というのは、8年前に市会議員の選挙に出たときからチラシとかには入れている言葉なんですけれども、何かといいますと、自分の家族で認知症の家族が出たときに、なかなかいろんな取組を敦賀はやられているんですけれども、そこになかなか届かないというか、いざ自分がそうなったときに、どこに相談して。そもそも市役所に相談していいのかどうかも分からないというようなこともあったんですね。  周りに聞いてみると、やっぱり同じような話を聞く。せっかくいいメニューがあるのに、なかなかそれが伝わってないということがあって、それを何とかしたいなという思いがあって、8年前そういうことも書いて、今でもそのように思っているということと、せっかくいいメニューがあるんだからという思いが強いです。  それと、このメニューの中でも認知症の予防だったりとか、それからいざなったときの対応ということに関しては、本当に日進月歩というか、新しい情報というのがどんどん入ってきているんですね。それに合わせて、今やっていることをもうちょっとバージョンアップしていけるというふうにも思っていますので、そういう取組をこれからやっていきたいという思いがあって、今回もこのような表現で、こういうことをやっていきたいということを訴えてきたわけでございます。 15 ◯20番(北條正君) まさに私も両親、認知症で、健康寿命を短くしたというのはございます。この件につきましては、おっしゃるとおりなので、どうメニューを生かすか、あるいは新しいメニューを加えるか。恐らく予算化がどこかでされてくると思いますので、またそのときに。特に私も、兵庫県の明石市なんかは認知症の条例なんかもつくって、認知症を検知するための補助金まで出している。そういうことも含みながら、次回かいずれまた提案をさせていただくようにしたいと思います。  それでは次に5点目として、総合計画の取組については理解をしているところでございますけれども、あと、よくある中に、中期財政計画だとか都市計画マスタープランとか、それから公共施設等総合管理計画だとか、そういうものに波及させていきますよね。そういう意味での整合性をどう取るのか、まず第1点目に伺います。 16 ◯企画政策部長吉岡昌則君) これまでの総合計画につきましては、様々な分野を体系的に掲載しておりまして、どこが重要な部分か分かりにくいといった側面がございました。  このため、新しい総合計画では重要な取組、プロジェクトを中心に掲載する形に変更することを予定しております。そのプロジェクトが実現可能であることを財源的に裏づけるために、各プロジェクトに必要な費用を中期財政計画とも連動させる形で担保していきたいと考えております。  また、新しい総合計画と各個別計画の整合性についてでございますけれども、それぞれの個別計画の改定時に整合性を取っていく、そうせざるを得ないと考えております。  これは、総合計画と個別計画は計画期間や改定年度が異なりますので、これまでも多かれ少なかれ生じていた問題でございます。個別計画の改定までは、整合性にそごが生じた場合、上位計画であります総合計画が優先されるものと考えております。  以上でございます。 17 ◯20番(北條正君) その中で、中期財政計画は分かりました。  もう一つランクを落とすか上か分かりませんけれども、公共施設等総合管理計画との整合性、これも大事なんですよね。これから敦賀は一挙に老朽化施設をどうしていくかというのが大事なので、これは総合計画と一緒なので、この件についてはどうですか。答弁ございませんでしたけれども。 18 ◯市長米澤光治君) 施設の総合管理計画もそうなんですけれども、基本的に施設の総合管理計画は、私、この計画は踏襲していきたいと思っているんです。  この計画に限らずなんですが、先ほど言われたように、総合計画が上位計画であって、個別計画がそれにぶら下がっているという形を取っているんですけれども、公共施設等総合管理計画も含めて。もしそこでちょっと話が合わないところが出てきたら、上位計画のほうが、要は総合計画のほうが優先されるというふうに考えています。 19 ◯20番(北條正君) 特に公共施設等総合管理計画、当市の場合はかなり綿密に、五十数ページでしたかできておりまして、基本的には、私は変えなくてもいいというふうに思います。ただ、いろんな計画がありますから見直しはその年度年度というか、3年ぐらいで見直していくべきだと私も思いますし、見直したやつを見てみますと、かなりよくできているので、それに沿ってやっていただきたいと思いますし、私も市民の中で一番聞くのは、小学校の廃校の跡地をどうするんやというのがかなり話題になりまして、その意味で、今回、旧赤崎小学校をハートフル・スクール。私はこれ評価をしたいと思います。それを即座に決めたということ。そういうことで提案を市側から、何か上げてくださいじゃなくて、市側から上げていくというのは非常に大事だと思います。  例えば、市が提案しております文化財センターの進め方。旧咸新小学校、地元の方とも話しておりますけれども、まだ話が全然落ちてこない。そういう進め方。  さらには、これから決定される給食センター。これも市有地など早急に設置場所を示してあげて、地元との協議をしてつくるという、これが非常に大事だと思いますので、提案が大事だと思いますので、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 20 ◯総務部長芝井一朗君) 私のほうから、議員の御質問の中で小中学校の廃校が増えました跡地利用等について地元の話題になっているということでしたので、廃校施設等の利活用の本市における検討、取組状況を御説明させていただきたいと思います。  廃校施設等の利活用につきましては、これまで庁内での検討のほか、校区の各区長様の御意見を伺うなど検討を進めておりましたが、今ほど例に挙げていただきました旧赤崎小とか旧咸新小を除きまして、現在のところ具体的な活用方法が見出せていないというのが現状でございます。  そういうことですので、今年度、新しい取組といたしまして、民間事業者との意見交換等を通じまして廃校施設等の利活用に関する様々なアイデアを把握する、いわゆるサウンディング型市場調査を旧常宮小学校、旧西浦小中学校、旧東浦保育園、旧葉原小学校の4施設を対象に予定しているところでございます。  サウンディング型市場調査は、民間事業者のニーズやアイデアを聞くことによりまして施設の市場性を把握でき、民間事業者のノウハウを生かした実現可能性の高い利活用案を検討できるなどの効果が期待できるところでございます。今後、サウンディング型市場調査の実施結果を基に、各区の御意見を伺いながら利活用等を検討してまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上です。 21 ◯教育委員会事務局長山本麻喜君) それでは私のほうから、旧咸新小学校と、あと学校給食センターについての現状を報告させていただきます。  まず、旧咸新小学校の利活用につきましては、文化財センターとして整備する場合、多額の修繕費用が見込まれることから、今後の進め方として、文化庁などを含めて関係部署と協議している状況でございます。  また、新学校給食センターにつきましても、現在、市有地から優先に可能性のある候補地数か所について調査しておりますので、これが決定次第、地元住民の皆様への説明をしたいと考えております。  以上です。 22 ◯20番(北條正君) 特に小中学校、これはなかなか地元では。やはり提案をして、先ほど言ったように旧常宮小学校、あるいは旧西浦小中学校、非常にロケーションというか、海のある敦賀、それもリアス式の中の本当に波の静かな。まさにそういう提案をして、早急に検討されて、地元に提案をしていくということは非常に大事だと思いますし、それから先ほどの文化財のセンター、旧咸新小は雨漏りも含めてどう修繕をし、具体的な内容を早急に、給食センターと同じように検討委員会をつくってはどうかと私は思うんですよね。  それで進めていかないと、かなり修繕費も含めてかかると思います。そういう意味で進め方をどうするか。  それからもう一つは、給食センター。これも場所、それからどういうふうに進めていいのか。市有地といってもなかなかありません。例えば旧北小学校、これは非常に重要なところですけれども、そういうところも含めて具体的に入ったほうがいいと思うんですよ。  ふやっとするんじゃなくて、具体的に検討を早急に進めて、位置を含めて検討を深めていくべきだと思いますが、それぞれ御見解をお伺いしたいと思います。 23 ◯教育委員会事務局長山本麻喜君) ありがとうございます。  まず文化財センターについて、検討委員会を設置してはどうかという御提案でございますが、現在のところでは検討委員会の設置は考えておりませんが、実際必要であるという判断をした場合には、それも考えていきたいなと思っておりますし、あと給食センターの候補地でございますが、老朽化が進んでいるということから、こちらのほうとしても早急に対応するべき事案だと考えておりますので、具体的な候補地を今幾つかピックアップして検討しているところでございますので、よろしくお願いします。 24 ◯20番(北條正君) 旧咸新小学校、地元としては、区長さんと話しているわけではないですけれども、どうなっているのかなというよりも、地元の意見を聞きながら、避難所だとかを含めて、どう旧咸新小学校をつくるのか。検討していませんという話はありますけれども、検討委員会をつくって、そこに地元の方を入れて、しっかりと構築すべきだと私は思います。そうしないと、いつまでたってもどうなっているのかなと。これでは地元の方に対して、ぶち上げただけで時間がたってしまう。  これはこれからの時代、やっぱりスピードの時代なんですよ。市長、どう思いますか。 25 ◯市長米澤光治君) 咸新小学校のことについては、私も教育委員会のほうから具体的なことは聞いております。聞いている中で、まだいろいろ検討しなければいけないことがあったというのも事実でございまして、そこについて今ちょうど検討している。そこをある程度固めないと、地元の方ともまだお話しできるステージに上げられないのかなというふうに思っています。  それから学校給食センター、これについては、多分、議員が思われているよりも、もうちょっと具体的に場所については検討を進めています。本当でしたら、この議会で場所も決めた上で予算を上げるという形にしたかったんですけれども、これも少し時間がかかってしまったのでお示しできなかったということで、検討については進めているということで、本来、教育委員会のほうからお答えしてもらったほうがよかったのかもしれませんけれども、市長ということだったのでお答えをさせていただきました。 26 ◯20番(北條正君) これ以上話をしても。とにかく旧咸新小学校、かなり傷んできておりますし、どう整備するのか。いろんなパターンがありますから、体育館も含めてどう利用するか。私は、地元の方も入れて、しっかり具体的に話をある程度詰まった段階ですべきだと思いますので、その辺を要望しておきます。よろしくお願いします。恐らくそうなると思います。  それと給食センター、場所をしっかり示さないと、これからを含めて大事なものですから、よろしくお願いします。  次に、河川行政に移ります。  河川行政については、今日も御苦労さまでございました。3時50分でしたっけ、40分でしたっけ、市役所に集められて、いろいろ指示を出されたということについては敬意を表したいと思います。  これについては、非常にこういうことが、恐らく私がいた20年間よりもどんどんこれから頻繁になってくる。そういう意味で、まず1点目は、現在の井の口川が平成17年、笙の川は平成21年に整備計画が策定されましたけれども、先ほど言った温暖化、まさにこういうことによって、いま一度見直しや検証が必要ではないかと私も思っておりますし、市長の御見解をお伺いしたいと思います。 27 ◯市長米澤光治君) おっしゃられましたとおり、最近のゲリラ豪雨、それから線状降水帯等の発生を踏まえまして、昨年も南越前町のほうで大きな被害がございましたし、あのときにはもちろん敦賀市の中でも多くの被害があったということでございます。それから今朝も川の水位だったりとか降水量だったりとか、そういうことを注視しなければいけないような状況になったということで、河川の整備については私も懸念をしております。  今行われている改修工事、まずはということですけれども、一日も早い完成を県に要望していく。これとともに、今おっしゃられました例えば整備計画の改定ということにつきましては、県のほうもいろいろ、例えば前は笙の川だけだったのを木の芽川もとかいう形で、いろいろハザードマップも改定するなどしてきています。  その中で、県のほうで、温暖化の進展とか線状降水帯が多く発生するようになったよというようなことも踏まえてということで言うと、福井県において、そういう新しいデータも入れながら適切に判断していただけるものと思っています。  井の口川と笙の川の改修につきましては、まだ整備途上ということでして、まずは現在の河川整備計画の早期達成、これを目指していくということを県のほうからは聞いております。 28 ◯20番(北條正君) 今の整備計画、これは早期にすべきものだと私も思います。ただ、今の降り方、ゲリラ豪雨や線状降水帯を含めて、データですけれども50ミリ降る日数が右肩上がりなんですね。そういうことを考えると、今の笙の川の改修だけでは、あるいは井の口川の改修だけでは済まない時期が訪れるかもしれません。  そういう意味で、二重にはならないかもしれませんけれども、そういうときは必要かもしれませんけれども、そこにある市長として、そこに対してはしっかり要望すべきは要望し、これは県の領域ですから私も何とも言えませんけれども、そういう改定は私は必要だと思いますし、もっと言うなら引き堤が必要かもしれません。そうすると立ち退きまで出てきます。  こういうことも含めて検討はすべきだと思いますけれども、その辺の要望も含めて、どのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。 29 ◯市長米澤光治君) 防災関係、先月でしたか、県のほうともいろいろタイムラインの話とかもしてきましたけれども、その中でも県はこれから防災には力を入れていくんだということを言われています。  その取組の中で、新しいデータを取り入れたりとかいうことをされている中で、先ほども申し上げましたとおり、整備計画の改定が必要だというふうに、ある意味、科学的に県が判断されるのであれば、それは県もそのようにされるでしょうし、今のところ県としても多分何もしてないというわけではなくて、今後、防災関係のそういうコミュニケーションを県とする中では、そういう最新のデータとかを取り入れて、これからも防災のこと、河川のことも取り組んでいきましょうねというコミュニケーションはしていきたいというふうに思っています。 30 ◯20番(北條正君) 特に、これは見た目で申し訳ないんですけれども、笙の川の河口なんですけれども堆積がひどいですね。ここ数年。そういうことも含めて、今の流下能力、1200立米パーセコンド、これが本当にあるのかないのかを含めて、検討は私は恐らくないと思います。  そういうことも含めて、かなり落ちていると思います。その辺どうお考えなのか、お願いいたします。 31 ◯建設部長清水久伸君) 笙の川の現況の流下能力ということでございます。改修前は1秒間に470立米。今やっています50分の1で改修が終われば950立米毎秒ということで、倍になるというところでございます。  先ほど議員もおっしゃいました1200立米、これは100分の1。当然100分の1の確率ですから引き堤が伴います。これが1200立米が目標値ということで、現在まずは50分の1で整備をしようと、流下能力を倍にしようということで進めているところでございますので、これをしっかりと早くやってくれよというところで、しっかりと要望していきたいというところでございます。 32 ◯20番(北條正君) まさにそういうのが現状だと思いますので、危機意識を持ってお願いいたします。  進んでいますけれども遅れ気味。全国の水害の10年間の被害総額1.8億円だったと思います。そのうちの4割が内水氾濫なんですね。  次の質問に移るんですけれども、下水道や水路、排水能力。これまでの歴史的経緯も含めて内水氾濫。特に敦賀でも水がついたということが、最近の雨があまり降ってないので何とも言いようがないんですけれども、流域的にはどこか、まずお聞きをしたいと思います。なりそうなところを含めて、まず1点目お伺いいたします。 33 ◯水道部長山田幸夫君) お答えいたします。  内水氾濫の地域を予想するためには、下水道等に対する浸水シミュレーションというものを行い、氾濫の影響範囲を想定する、いわゆる内水浸水想定区域図の作成が必要となります。  そこで、シミュレーションに必要となります水路情報を得るため、まずは現地調査、測量等の委託料を今回の6月補正予算に計上させていただいたところでございます。  以上でございます。
    34 ◯20番(北條正君) 敦賀の場合、特に中央町といいますと笙の川から西側、特に野神、それから昭和の幹線、それから二夜の川幹線、呉羽幹線、呉竹幹線を含めて、今まではよかったけれども、都市整備を含めて、区画整備を含めて、それから田んぼが少なくなっていることを含めて、50ミリという雨、あるいは60ミリ、70ミリの雨が降れば、冠水は免れないんですよね、恐らく。  今、国土交通省が進めております内水ハザードマップが提唱されています。敦賀市も恐らくこれは必要だと思います。先ほど言った中央町から野神とかを含めて。もう一つあるのが布田町。これは昨年の冠水もあったと思います。  そういうことも含めて、内水ハザードマップ、これをどう考えるのかお伺いしたいと思います。 35 ◯市民生活部長中野義夫君) 内水氾濫は、河川に近い地域だけでなく、道路や建物の浸水被害が起こり得ることから、今後公表する内水浸水想定区域に基づきまして内水ハザードマップを作成したいと考えております。  内水ハザードマップを作成する際には、市民の方に分かりやすいものとなるよう工夫をしてまいります。  以上です。 36 ◯20番(北條正君) まさにそのとおりです。つくってもらわないと、敦賀も洪水だけが頭の中にあるかもしれません。これだけ都市化すると、内水氾濫。今日の二夜の川も8割ぐらい水がたまってきています。これが現状なんですよね。  だから、どうこれからのまちを守るか。なかなか対策はできないと思います。だからハザードマップで、ここは危ないよということを知らせることが市の大きな役目だと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  1点指摘をしたいのは、ちょうど東洋紡、ナイロン工場の西側、カルバートにして暗渠を入れています。伺うと60ミリ設計していますと言っているけれども、全体的にシミュレーションがないときに暗渠に何でするのというのは私の素朴な疑問です。というのは、暗渠にすることは60ミリが限界で、それ以上降ると対応できない。特に野神だとか昭和だとかというところ、傾斜が緩やかです。土もたまりやすい。掃除もしにくい。そういう中でシミュレーションができて、ここは大丈夫というのであれば暗渠に私はしてもいいと思います。だけど今そういうことをしようとしているときに、なぜ暗渠にするのか。  これは道路としては大事です。だけど暗渠ありきでは私はないと思いますが、その辺どうでしょうか。 37 ◯水道部長山田幸夫君) 今ありました東洋紡ナイロンのちょうどあそこは呉羽幹線といいまして、二夜の川の上流側ということで、呉羽幹線という雨水幹線の位置づけをしております。  そういった中で、まず、どのぐらいの雨水を受けて、どのぐらいの断面が必要かといったことをまずは整備をするために、まずはどれぐらいのエリアから水をそこの水路に受けるのか、どのぐらいの時間でここへ到達するのかといったような計画を、設計をまず行っております。  そういった中で、今現在、ボックスカルバート、筒状になった暗渠になっております。議員さんおっしゃるようにボックスになっておりますが、その雨水に耐え得る、先ほどもおっしゃいました大体水路というのは少し余裕を持たせた形の中でという範疇の中で、60ミリぐらいはいけるだろうというようなことでおっしゃっていると思いますけれども、そういう中で断面を決めておりますので、それがオープンであるか暗渠であるかにかかわらず、その雨水量に耐え得るだけの断面で計画して設計している。  そして、あの路線につきましては、都市計画法上にも都市計画道路として位置づけされた道路に面した水路でございますので、将来的には道路としての歩道ができるような道路となるような形ということで、ボックスカルバート、暗渠の構造にさせていただいたというようなところでございます。  以上です。 38 ◯20番(北條正君) 私はそれを引っぱがせという話じゃないんですけれども、まずシミュレーションをやるという話をされたじゃないですか。敦賀の弱いところというのは、先ほどの布田、それから二夜の川幹線も含めて、あの地帯というのは非常に勾配も含めて弱いという話をしているので、その辺もいま一度考える。  あと何十メートルか、またカルバートにする予定があると伺っております。そのことも含めて、いま一度、やっぱりシミュレーションが先じゃないですか、普通は。そのことも含めて都市計画にのっとる。これが普通のやり方じゃないですか。  私、4年間の間に見て、雨水、内水氾濫を甘く見ているんじゃないかというのが私の思いです。このことを今議論すると、これ以上やめますけれども、ここはしっかり考えていただきたい。  やはり内水ハザードマップをつくる。そして、その状況はどうだ。その後に都市計画に合った道路を造っていく。これが安全を第一に優先するという順番じゃないかというふうに思います。  次に行きますけれども、橋梁を含めてそうなんですけど、木の芽川流域の地下道、それからJR鉄橋下に歩道があります。いわゆるアンダーパスですが、規制、これからの改修、これは大塚議員も質問がありましたけれども、今後どのようにしていくのか、まず市長のお考えを、部長ですか、お考えを伺いたいです。 39 ◯建設部長清水久伸君) まず規制について申し上げます。  市道171号線のアンダーパス部におきましては、水位を感知するセンサーがついた排水ピットとポンプを道路脇に設置しております。冠水を感知しましたら路面排水を行う仕組みとなっております。  また、現地に設置している固定カメラによりまして、道路状況を道路河川課内で常時確認できるようになっております。規制につきましては、道路面から15センチの水位を感知した場合に通行止めとしております。  JR鉄橋下の歩道通路につきましては、深川の水位の状況を目視で確認をいたしまして、必要に応じて通行止めにしております。  以上でございます。 40 ◯都市整備部長小川明君) 次に、アンダーパス部の改修についてお答えさせていただきます。  昨年度、令和4年度、事業着手に向け、鉄道交差部の予備設計に着手したところでございます。  具体的な内容については、昨年度は、アンダーパス部道路計画上に精度の高い管理を要する鉄道分岐器が複数設置されていることから、分岐器の移設案を検討する予備設計業務を実施したところです。  また、今年度につきましては、昨年度の分岐器移設検討結果を踏まえて、道路設計、そして鉄道の配線設計、そして鉄道土木設計、そして概算事業費等々を算出し、県、JRとの協議を通して最適な道路線形案を導き出したいと考えているところでございます。  これまでJR協議を通じて、アンダーパス分の改修に当たっては課題が多くハードルが高いことは再認識しておるところでございますが、引き続き国、県、市、JR西日本の4者で協力し、事業化に向けて改修方法の具体化を進めていきたいと考えているところでございます。  以上です。 41 ◯20番(北條正君) いわゆる第二環状というんですかね、バイパスからじゃなくて、さらにつけていこうということですけれども、それはしっかりやっていただきたいんですけれども、JR鉄橋、深川のところの歩道、これは違法なんですよね。はっきり言って、橋の下に。  実は近江八幡市で72歳の方が昨年7月に亡くなりました。アンダーパスの水の盛り上がり方というのは意外に早いです。それをシミュレーションしていますけれども、それを含めても50年間、確かに市民の足の確保として役立ってきたところなんですが、アンダーパスがこれだけ話題になり、これが事故につながり、そしてそれが市が敷設した違法な歩道とするならば、しっかり改修しないと、あとの説明が私はつかないと思いますけれども、その件、いかがですか。 42 ◯市長米澤光治君) 市道171号線のJR線アンダーパス部については、おっしゃるとおりちゃんとした歩道が未整備ということ。それから幅員が狭い。これからのことを考えても、観光バス、それからトレーラー、そういった大型車両も通行できない。  今まさに取り上げられている大雨の際には、これまで幾度となく道路が冠水している、冠水が発生しているということから、安全で、それから円滑な交通の確保の観点から早急にこれを解消する必要があると考えています。  今おっしゃっていただいた市道171号線を含む敦賀第2環状道路の整備については、新幹線敦賀開業後、駅の東側、新幹線駅前広場側と、それから市街地側を結ぶ重要な幹線道路ともなります。今後、交通量が増加していくということも考えられますので、その重要性はさらに高まるというふうに予想しています。  このJR線のアンダーパス部を含む敦賀第2環状道路の整備については、本市における重要な課題であるというふうに思っておりまして、認識しておりまして、事業規模及び工事の難易度から福井県において整備をしてもらえるよう今後も強く要望してまいりたいと考えております。 43 ◯20番(北條正君) それと、特にその中の歩道、これはどうお考えですか。もう少し具体的に。 44 ◯都市整備部長小川明君) 我々としても深川の中の鉄板による歩道については大変危惧しているところでございます。それを使って毎日会社に通っている方もいらっしゃいますし、あるいは御近所の方が自転車を押してそこを通っている姿も見ているところでございますので、一日も早くそこを改修したいというところでございますので、今後改修する第2環状道路の、今はボックスカルバートで計画をしているんですけれども、それについては当然歩道つきで、車道だけではなしに歩道も一体となって整備してまいりたいというふうに県に要望しているところでございます。  以上です。 45 ◯20番(北條正君) 要望も大事なんですけれども、もう解消しましょうや。50年、確かに市民の通勤・通学路にもなっていた道です。私も忍びないと思うけれども、ここまでアンダーパスが話題になり、ここまで事故が起こったアンダーパスは──あそこは起こっていませんけれども、どう考えても改修すべき。ここは要望というよりも、しっかりやるということも含めて、お願いをしたいと思います。  逆に言ったら、市がやることも含めて考えてもいいかもしれません。  では次に、北陸新幹線開業に伴う観光行政について伺います。  先ほど稼ぐ観光という話を伺いました。もう少し肉づけされるならお願いをしたいのと、それからもう一つ、今回の予算で観光協会の移転の話がございました。気比神宮前。これと新幹線の東口、新しい駅側とオルパークの観光案内所との連携。さらには、これから新幹線となると三方五湖。まさに嶺南観光の位置づけが敦賀が起点となります。  そういう意味で、どうこれと連携をしていこうとするのか。  さらにはもう一つは、確かに関東圏、東京圏との連絡も新幹線でつきますが、サンダーバード、しらさぎは敦賀止まりなんですね。ある方と話をすると、芦原温泉にまた乗り換えて行くと、こんなことを言ったら芦原には失礼ですけれども、敦賀の観光として非常にチャンスなんですね。  そういうことも含めて、どう誘客するか、併せてお伺いをしたいと思います。 46 ◯市長米澤光治君) 観光で地域が稼ぐには、宿泊、それから食事、買物、あとは有料で何かを体験するというような、そういう消費行動を旅行者の方々に取っていただくということが重要になってきます。  例えば宿泊、これをしていただくと、県が公表しているデータになりますけれども、県外客の1人当たりの観光消費額が宿泊客と日帰り客を比較すると、宿泊客のほうが約3.8倍消費しているという数値が出ています。  こういうこともありまして、今現在考えているのが、市内を周遊しつつ、それから敦賀の自然、例えば山、海、そういうものだったりとか、あるいは伝統文化を生かして体験型の観光をしていただく、敦賀で何かをやっていただくということ。そういうことをやることによって、時間を使って宿泊に結びつけていくということもありますし、それから、先ほど宿泊、食事と言いましたけども、食事のほうで言えば、敦賀特産の敦賀真鯛、敦賀ふぐを使った食の充実、カニもあると思います。  それから、先ほど敦賀で時間を使っていただくというふうに言いましたけれども、例えば歴史遺産、結構敦賀にはあります。鉄道遺産もあります。そういう歴史遺産だったりとか鉄道遺産、これをちゃんと観光ルート化していくということも必要だというふうに思っています。こういう取組を通じまして敦賀での滞在時間を増やす。  それから、先ほど周辺ということで、三方五湖を例に言われましたけれども、三方五湖に行っていただくにしても宿泊は敦賀でしていただけるような。敦賀の宿泊、結構たくさんあって、かつ稼働率も高い。これに新幹線が来たときに、やっぱり便利だから宿泊されていると思うんですよね、敦賀に。  それをもっと加速していくというようなことも考えて、滞在宿泊型の観光につなげていくというのが私が考えている稼ぐ観光への近道なのかなというふうに思っています。 47 ◯観光部長(織田一宏君) 私のほうから、観光協会の移転等につきまして御説明させていただきます。  一般社団法人敦賀観光協会の事務所につきましては、来年3月の北陸新幹線敦賀開業時に本市を訪れる観光客の受入れ体制を強化するため、昨年度より観光協会の会長や理事の御意向をお聞きしながら移転先につきまして検討を重ねてまいりました。  その結果、年間約70万人の集客力がある気比神宮の周辺エリアの拠点でありますカグールの2階部分が適地であると判断したところでございます。  気比神宮という観光地の最寄りに事務所を設けることによりまして、日頃から観光客の状況を肌で感じながら仕事を行うことができ、また、カグール1階に開設します観光案内所で直接観光客の生の声を聞くことにより、新たな観光施策や、おもてなし強化に係るアイデアの創出につながることを期待しております。  さらには、気比神宮周辺エリアは敦賀駅周辺エリアや金ケ崎緑地エリア、博物館通りなどの結節点であることから、中心市街地全体の回遊性向上が図れるものと考えております。  新幹線東口やオルパークの観光案内所との連携、さらには嶺南観光との連携という部分でございますが、まず、オルパークの観光案内所は、本市における観光の玄関口でございまして、開業後、多くの観光客への対応が見込まれることから、若狭湾観光連盟や嶺南他市町とも協議を重ねながら観光案内機能の強化を検討しているところでありまして、カグールとの情報共有、相互連携を密に図りたいと考えております。  なお、新幹線東口は、バイパスや高速道路へのアクセス性のよさから広域観光の利用を期待しているところでございますが、現状、広域観光バスの発着など民間事業者の動きが読めない部分もあることから、観光案内所の必要性につきましては、関係部署や関係機関と協議を重ねながら検討しております。  京阪神や中京へのアピール、誘客ということでございますが、本市を訪れる県外客の多くは関西、中京圏であることから、これまでも敦賀観光協会や若狭湾観光連盟と連携した出向宣伝等を行ってきたところでございます。先ほど議員もおっしゃいましたとおり、サンダーバード、しらさぎの終着駅にもなります。また、関西、中京圏からは北陸新幹線を利用する場合、敦賀は始発駅となります。  開業効果によりましてさらなる誘客が期待できることから、これまで以上に県や嶺南市町と連携し、出向宣伝や情報発信に力を入れていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 48 ◯20番(北條正君) これは予算決算常任委員会でも話をしましたけれども、私も各市というかいろんなところに訪れるとき、まず観光協会というか案内所に行くんですよね。観光協会というのは大体駅近くか、あるいは道の駅にも結構あります。  気比神宮も年間70万人来ている場所なんですけれども、北陸新幹線が来るんだといってあそこに持って行った理由。何となく駅前にはなかったという話をされ、これはこれでいいと思う。事務所はそれでもいいと思うんですけれども、先ほど言ったように北陸新幹線が来るという最大のところで、オルパークの案内所もどっちかというと、外注といったら失礼だけれども、そういうキャッチボールを。  というのは、観光というのは日々変わる。雨によっても変わる。晴れによっても変わる。そして人の顔が、外国人なのか、お年寄りが多いのか見ながら、観光協会というのは、まさに行政と民間との橋渡しなんですよね。それが気比神宮なのかというのが、私の素朴な疑問です。  まず第一線の敦賀駅周辺、まだ空き店舗じゃないですけれども空き室もあります。そういうことも含めて、南公民館に移り、アクアトムに移り、またここに移る。確かに気比神宮はよく来ます。だけど観光を本気で考えるなら、第一線である敦賀駅。先ほど言ったように、東口にはまだ考えてない。あまりにもお粗末とは言いませんよ。確かに見えない。  だけど東口、連絡通路がないんですからどうするか。早急に検討して、この答えは出してくださいよ。  確かに、もう気比神宮に行くことも、私は反対するわけじゃないけれども、第一線ではないんですよ。敦賀で一番多いのは、さかな街なんですよ。100万人来ていますよ。  そういうことも含めて、どうそれを有機的に、どれを連携して、その日その日でどう敦賀の観光を考えるか。これが観光の勝負なんですよ。  狭いから移るならいいですよ。だけど、北陸新幹線が来るから、何で気比神宮なのか。大きな疑問を持ちますけれども、その辺はどう思われますか。 49 ◯市長米澤光治君) まず私、アクアトムでは駄目だったと思うんですね。あそこから僕は出なきゃいけないというふうに思っていました。狭いとか広いにかかわらず、あそこから出たほうがいいと思っていました。  じゃどこだというところで、こちらの判断としては、先ほどの気比神宮が観光客が集まりますよね。それから、これからあそこの通りはまち歩きを観光客の人にしていただきたいよねという場所であって、だからこそあそこに観光案内をしたいというふうにしています。  土曜日、日曜日に気比神宮の前、鳥居のところに行きますと、おもてなし隊の人とかがボランティアで観光案内をされています。やっぱりいろいろ、どこに行ったらいいですかということを聞かれるということも聞いていますので、気比神宮というところが観光案内をする場所として悪い場所ではないというふうに思っています。  次に、新幹線周りで駅のほうはどうなんだと。あともう一つ言うと、今現在ですけれども、割と気比さん周りに来ている人は車で来ている人が多いということもありますので、新幹線の話だけじゃないよねという話。  ただ、おっしゃるように新幹線が来ますよねというところで、敦賀駅周りで観光案内はどうなんですかとなったときに、まず西側のほうなんですけれども、オルパークの観光案内については、あそこは結構教育とかもしっかりされていまして、観光の知識とかそういうことで言うのであれば、私はちゃんと一定の機能を果していただいているんだなというふうに思っています。その実績も多分あって、ムゼウムのほうにもということになっているんだろうなというふうに思っていますので、あそこで一定の観光の案内の機能を果せているんだというふうに思っています。  今度、じゃ新幹線のほうの東口はどうなんだという話があると思います。これについては、ちょっと検討させてくださいというところでお願いしたいというふうに思っています。 50 ◯20番(北條正君) 車で来られる方はどこへ行くか。気比神宮もあるし、さかな街もあるし、そういうことなんですよね。だから第一線は駅前なんですよ。駅前に観光案内所、オルパーク、これはあの方たちが優れていると思う。ただ、それとかなりというか、どこへ行っても詳しいことは観光協会の方と相談して決めていく。そういうものは日々、お客さんはその時その場所なんですよ。  そういう意味で、これからの在り方も含めてもう一度御検討いただきたい。  次に移ります。  次に、先ほどさかな街という話をしましたけれども、二次交通なんですね。どうするか。さかな街、100万人来ているという話をしました。さかな街からの要求もありました。逆に言ったら、さかな街からも出してくれと私も言いたいんですけれども、ここは車で来る方、バスで来て、そこにまた来たいなと思い、気持ちでさかな街にリピーターがかなり来ているんですね。そのときは電車で来る方も多いんですよ。そういうことも含めて、1時間に1本では私は足らないと。  そういうことも含めて、二次交通の在り方、もう少しこの辺を重点的にお答え願いたいと思います。 51 ◯観光部長(織田一宏君) ぐるっと敦賀周遊バスやシェアサイクルにつきましては、本市を訪れる観光客の重要な二次交通手段でございます。  ぐるっと周遊バスにつきましては、北陸新幹線敦賀開業が来年3月に迫る中、観光客のさらなる利便性向上を図るため、現在ルートやダイヤの見直しをバス事業者と協議しながら進めております。特に、日本海さかな街は議員もおっしゃるとおり年間100万人規模の集客が見込まれる本市の一大観光スポットでありますので、日本海さかな街を経由するルートの増便につきましても検討しております。  シェアサイクルにつきましても、新たな観光地をつなぎ、回遊性向上を図るため、今回の補正予算においてサイクルポートの増設3か所に係る予算を計上させていただいたところでございます。  また、日本海さかな街との連携につきましては、昨年度から施設内の一角に市の観光PRブースを設け、パンフレット等を設置し、施設を訪れる観光客をターゲットとしたプロモーションを実施しております。さらに今年度からは、当該ブースで観光協会職員による観光案内も随時行うなど、新幹線開業に向け活動を強化しているところでございます。  以上でございます。 52 ◯20番(北條正君) 稼ぐ観光という話がありましたね。まさにさかな街はこれを実践しているんですよね。そういう意味でのお助け、あるいは向こうから出してもらってもいいじゃないですか。そういうのは共存という意味で。  それから、ちょっと時間も足らないので次行きます。  4個目は、サイクリスト。予算がありましたけれども、このことについてはちょっと御説明をいただきたいのと、それからもう一つは、観光地、トイレが。観光ボランティアの語る会でもありましたように、第一に考えますよ、すぐやりますよという話。  この2点についてお伺いをいたします。 53 ◯観光部長(織田一宏君) まずサイクリングルートのほうからです。  本市におけるサイクリングルートやサイクリストの受入れ体制に関する取組としましては、令和3年度に福井県と嶺南6市町で立ち上げた若狭湾サイクリングルート推進協議会の中で主体的に取り組んでまいりました。  敦賀から高浜までを結ぶ総延長126キロメートルの若狭湾サイクリングルートを滋賀県ビワイチのような国交省指定のナショナルサイクルルートにすることを目標に、サイクリングルートを活用した誘客、いわゆるサイクルツーリズムを推進しているところでございます。  昨年度は、事業者向けのワークショップや住民向けセミナーを開催し、地域の機運醸成を図るとともに、国内外のサイクリストを招いたモニターツアーやチェックインラリー等のイベント事業を県や関係市町とともに協力して実施しております。今年度は、昨年度の取組を継続しまして、このサイクリングルートの浸透を図るとともに、ルートマップの作成など新たな取組を予定しております。  また、本市は若狭湾サイクリングルートの出発点でございまして、国のナショナルサイクルルートの指定に向けまして、鉄道駅などにレンタサイクルや着替え場所などを備えたゲートウェイを整備する必要があることから、その必要経費とルート上の道路に路面標示等を整備するための経費を今回の補正予算に計上させていただいたところでございます。  引き続き、嶺南市町と連携しながら、サイクリスト等の観光客に訪れていただけるよう、当該サイクリングルートの魅力発信や環境整備を進めていきます。  それから、トイレの整備でございます。トイレを見れば観光地のレベルが分かるという言葉がありますように、トイレの清潔さや快適性は、観光地の印象を左右するものであると考えております。  日頃観光客に接しておられる観光ボランティアガイドさんなどの意見や、トイレを管理する関係機関、それから関係部署と協議しながら、トイレの洋式化、また清潔にする改良につきましては順次進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。
    54 ◯20番(北條正君) サイクリストというか、これからの大きな、ビワイチはかなりの人が来て整備もされています。  敦賀は正直言って、サイクリストにはなかなかなじみにくい。三方山で、道路もなかなか厳しいんですね。  そういう意味で、起点となるまさに北陸新幹線が来ますから、起点になる可能性は十分にあります。ですから、形をまずつくるんじゃなくて、形というか、設備面、特に西浦、東浦の道路は非常に厳しいです。だけど国道365号だとかそういうことも含めると、非常に風光明媚でいいコースになります。  そのことも併せて、よろしくお願いします。  それから、トイレ。気比神宮、あるいは金ケ崎を含めて大事ですので、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。  その辺も含めて、市長のお考えをお伺いします。 55 ◯市長米澤光治君) 嶺南の他市町の首長さんとお話をしたりすると、このサイクルルートの話はよく出てきます。結構、嶺南の観光として大事だというふうな認識を皆さん持っておられる。  そうなってくると、敦賀というのは起点になりますので、いろんな環境整備というのはやっていきたいなというふうに思っています。 56 ◯20番(北條正君) 最後に原子力行政。  1点目、敦賀3・4号機については、昨日お答えがありましたので。  2点目、今の敦賀2号機、これについては事業者の課題はかなりあると思います。私もそう思います。ただ、最後通告をするという話は、私はないと思います。原子力規制委員会のあり方。  そしてもう一つだけ最後に、もんじゅのときに1000人雇用とありました。このことについて市長の御見解を、次にどうするか、ポストもんじゅでありますのでお聞きしたいと思います。 57 ◯議長馬渕清和君) 北條議員に申し上げます。持ち時間がなくなりましたので、発言を中止してください。 58 ◯市長米澤光治君) まず敦賀2号機についてです。  敦賀2号機につきましては、審査資料に誤りが繰り返し確認されたということを受けまして、8月31日までに原子炉設置変更許可申請の補正審査を行うよう指導がなされたということで、日本原電の村松社長とも面談させていただきましたけれども、重く受け止めて一部補正を行うという意思を表明されております。  日本原電として万全の確認をして補正審査を行っていただいて、審査が進められるということを望んでいます。  一方で、原子力規制委員会においても、審査が円滑に進められるように日本原電と十分にコミュニケーションを図っていただきたいというふうに思います。  全般のことなんですけれども、原子力発電所の審査に時間を要しているということは事実でありますので、引き続き全原協としても、原子力規制委員会に対し審査体制を強化する、それから効率的な審査をするということを求めていきたいというふうに考えています。  それから、もんじゅの後ということになります。もんじゅの後には、もちろんもんじゅの廃炉による雇用というのもあるんですが、試験研究炉の話が出てきています。試験研究炉については、5月8日に京都大学、福井大学、原子力機構による協力協定が締結されました、それから、5月26日に開催されたもんじゅ廃止措置に係る連絡協議会において、自治体や企業等の地元の意見を酌み取りながら検討するように私のほうから求めたところです。  これを受けまして、6月22日に開催された共創会議のほうでは、敦賀エリアでの原子力研究・人材育成拠点形成の構想イメージ、そういうスキームを示していただきました。拠点化に向けた具体的な動きが出てきている、見え始めているというところです。  今後、サテライトキャンパス、資料の中でも敦賀サテライトという言葉が使われておりましたけれども、サテライトキャンパスの誘致や企業への試験研究炉の利用促進によりまして、原子力機構のみの取組にとどまることなく、京都大学や福井大学、それから県内外の企業を巻き込んで産学一体となった地域振興策を求めていきたいと思っています。  それから、共創会議では、高速炉研究開発の中核的な拠点化についても、高速炉実証炉の開発、建設に向けて必要となる要素技術等について調査を行い、拠点化に向けた検討を進めるということが報告されています。  もんじゅ周辺で検討されているこういった様々な取組について、現時点で、じゃ雇用数はどうなんだというような全体を通した具体的な雇用数というのは示されてはいませんが、国や原子力機構等において試験研究炉や地域振興に関する検討の進捗、これを確認していきながら地域の雇用維持につながる必要な取組、これを国に対しても求めていきたいというふうに考えています。 59 ◯議長馬渕清和君) 以上で代表質問を終結いたします。  暫時休憩いたします。  なお、再開は午前11時35分といたします。             午前11時28分休憩             午前11時35分開議 60 ◯議長馬渕清和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第2 一般質問 61 ◯議長馬渕清和君) 日程第2 これより一般質問を行います。  質問時間は30分以内といたします。  まず、橋本彬穂君。   〔10番 橋本彬穂君登壇〕 62 ◯10番(橋本彬穂君) 橋本彬穂です。よろしくお願いします。  トップバッターで、とても緊張していますが、私なりに頑張って一般質問をさせていただきます。お願いします。  代表質問に引き続き、一般質問をさせていただきますが、昨日の代表質問、そして先ほどの代表質問と重複する内容があると思いますが、発言通告書に従い質問させていただきます。  それでは、大項目1、新幹線開業についてです。  小項目1の敦賀独自の土産物の支援に関して。  敦賀独自の土産物が少ないのではないかと私は感じています。敦賀真鯛などのブランド魚に対し、負担金を計上したとの話がありました。ほかにも敦賀ブランドとして日持ちする手土産やランチといった食を通した敦賀の魅力発信に向け、コロナ禍で疲弊している敦賀の小規模事業者さんでも動きたくなるような支援、例えばですが市長賞や副市長賞、特別賞などといった賞を設けるなど、ただ新商品の開発ではなく、業者さんの方々が何かやる気の起きるような新商品開発活動への支援や対策が必要と考えています。  それについての御意見を聞かせてください。 63 ◯産業経済部長(増田一条君) 本市では、中小企業活性化支援事業の商品開発等支援枠において、敦賀名物等の商品開発やパッケージ開発に対して支援を行うとともに、本制度により開発された商品を敦賀ブランドカタログとして冊子にまとめ、商品のPRに努めております。  敦賀商工会議所においては、新幹線開業を控え、敦賀の食の充実を図るため、敦賀真鯛やおぼろ昆布など本市の食材を活用した御当地グルメ「つるがUMAMIグルメ」を企画し、UMAMIむすびを6品、UMAMIいろいろグルメを18品販売しており、合同プレス発表会や専用の冊子の配布などにより広く周知をしています。  現時点では、議員が言われる土産品や飲食品のコンテストのようなものは開催する予定はございませんが、議員の思いや考えは分かりましたので、これにつきましては今後研究していきます。  今後も敦賀商工会議所と連携し、事業者支援を継続し、事業者のモチベーション向上につながる支援を行っていきます。  以上でございます。 64 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。  今、つるがUMAMIグルメのお話が出て、代表質問の際でも、つるがUMAMIグルメのことでお話が出たと思うんですけれども、つるがUMAMIグルメの食を紹介するに当たって、観光客向けももちろんなんですが、敦賀市民の方にも知ってもらうのも大事だと考えています。敦賀市民の方に向けて何か紹介している方法などあれば、お聞かせください。 65 ◯産業経済部長(増田一条君) 商工会議所において行っているものでございますので、各店舗において、UMAMIいろいろグルメは15店舗で18品販売しているわけなのでございますが、それぞれの店でPRも行っておりますし、商工会議所のほうで知っていただくようなPRも行っております。  以上でございます。 66 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。  商店街の皆様や小規模事業者の方としっかり今後連携を取っていただき、新幹線開業まで残り時間は少ないと思いますが、一人でも多くの人に知ってもらうように取り組んでいただきたいと思います。  続いて、小項目2、県内外へのPRについてです。  敦賀市の情報発信や従来のPR活動について、2点続けて質問させていただきます。  福井を題材とした恐竜博物館や永平寺、東尋坊など観光名所並びに食などのPRに関して、テレビやSNSでの発信が嶺北に偏っていると思われます。  敦賀市では、新幹線の試験走行が間もなく始まると思いますが、試験走行の様子や敦賀市の情報発信などを観光DXの一環として発信してくださる方を呼び込んだり、県内外へ発信するなどのお考えはないかがまず1点。  2点目は、終着駅効果や新幹線沿線で敦賀市をPRしたとしても、たくさんの人が来てくれるのは一時的だと考えます。しかし、そこで敦賀市の食に合わせてイベントをしたり、まちににぎわいがあれば、また行きたいと思ってくれるかと思いますし、そのためには敦賀の強みでもある昔から長く継続されている近隣市町のPR活動を生かし、関西圏や中部圏のお客様を敦賀市に呼び込むことが必要不可欠です。  活気あるまちづくりのためには、敦賀市民をはじめとした近隣市町の力が必要だと考えています。従来のPR活動をこれからしていく中で、どういったことをしていくのか、お伺いします。 67 ◯観光部長(織田一宏君) 2点、御質問いただきました。  まず1点目の御質問からお答えさせていただきます。  新幹線の試験走行につきましては、その日程や詳細事項が決まっていない状況でございますが、新幹線実物が映る画像や動画は、それだけでも情報発信の中で価値が高いと考えておりますので、そういった場面もできる限り私どものプロモーションに活用していきたいと考えております。  また、新幹線敦賀開業まちづくり推進会議の中に情報発信に関する事業を行う情報発信部会をつくり、効果的な情報発信手段の検討を進めております。今後の議論によりますが、多くのフォロワーを持っていらっしゃる方々を招聘して情報発信を行ってもらう手法もアイデアとして会の中で出ておりますし、市民一人一人がSNSを使って楽しみながら情報発信ができる仕組みを考えているところだと聞いております。  SNSでの発信につきましては、市長の活動日誌のフェイスブック、インスタグラム、ツイッターをはじめ、敦賀キャンペーン等の市公式アカウントで、また敦賀観光協会のびー旅などでも市内の情報を小さなことからこつこつと情報発信を進めておりますが、やはり市民の皆様一人一人が敦賀のいいところや好きなところを紹介、発信していただくことが大切だと考えております。  敦賀市民の中でも多くのフォロワーがいらっしゃる方がたくさんおられるとお聞きしておりますし、敦賀のイベント情報等を発信する新しいアプリを作成された方もいらっしゃいます。情報発信を一人一人ができることからできる範囲でやっていただき、それが合わされば、とても大きな力になり、多くの方々に敦賀の魅力が伝わっていくと感じております。  もう1点の御質問でございます。  もう1点の御質問については、本市の魅力を来訪者に伝え、もう一度来てもらうために、まちのにぎわいは大変重要なポイントであると考えております。  今年3月18、19日に開催された開業1年前イベントでは、14もの団体等が主催者となり、敦賀駅から金ケ崎緑地までの中心市街地で同時にイベントを開催し、非常に多くのお客様でにぎわいました。  これは、北陸新幹線敦賀開業まちづくり推進会議のイベント部会が市民一人一人、メンバー一人一人が自分ごとに捉え、まちのにぎわいづくりに参画していこうという考えを持ち、多くの関係者と協力しながら進めた結果でございます。  このようなスタイルを開業後も続けていくことで、まちで活躍するプレーヤーを増やし、活気あるまちにしていきたいというふうに考えております。  関西、中京圏からの誘客に向け、近隣市町でのPR活動につきましては、長浜市、彦根市、各務原市、泉佐野市、生駒市、多くの市町と相互連携を図り、それぞれの市町のイベントに参加して観光PRに取り組んでまいりました。令和5年度は、5月に大阪で開催された日本海トラベルマルシェ、10月には大阪市でツーリズムEXPOジャパンへの参加を予定しておりますし、今後も各市町の日程が示され次第、参加する予定でございます。  関西、中京圏からは、先ほど申しましたとおり、北陸新幹線を利用する場合、敦賀駅は始発でございまして、また、サンダーバード、しらさぎの終着駅となります。より多くの皆様が敦賀に滞在いただけるよう、関西、中部圏へのPRを継続してまいりますし、開業に伴い距離が近くなる沿線市町へのPRも併せて行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 68 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。  お話の中で、敦賀市民の方でフォロワーが多い方にも発信してもらうというお話がありましたが、そういったお願いは今後していっていただくことがあるということでしょうか。 69 ◯観光部長(織田一宏君) そういった方々、またいろんなことで御紹介いただきながら、私どもとコンタクトを取って、フォロワーといいますか、いろんなPRをさせていただきたいと思っておりますし、先ほど敦賀のほうのPRするようなアプリをつくっていただいている方もおられますので、そういったところにも敦賀のいろんなイベント情報を含めて情報発信をさせていただいて、PRを御協力いただけるようなことをさせていただきたいというふうに考えております。 70 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。  代表質問の中で、たくさん観光についてお話があって、私もそれに理解するところはたくさんあったので、PRに関してはこれで終わらせていただきます。  敦賀市民の一部の方がこのPRに関して知るのも必要だと思いますし、また、議員が一員となって盛り上げていくことも私もいいことではないかなというふうに思いますので、私も積極的に、インフルエンサーみたいな感じになりながら活動していきたいなと思っていますので、また何かあれば教えていただければ参加していきたいなと思っています。  続いて、小項目3の6市町との連携、小浜への延線実現についてです。  小浜市への延線を実現されるためには、6市町との連携は欠かせないものだと考えています。どのような6市町との連携を考えているか、お伺いします。 71 ◯市長米澤光治君) 北陸新幹線の効果を最大限に発揮するためには、小浜への延伸も含めて、大阪までの延伸が必要不可欠であると考えています。  敦賀以西に向けた嶺南6市町の連携については、北陸新幹線小浜・京都ルート建設促進同盟会において、嶺南各市町の市長や町長、議会議長及び商工会議所の代表や各種団体の代表等が参画し、北陸新幹線の一日も早い全線開業に向けた要望活動を展開しております。  今週の土曜日、7月1日にも小浜市で早期実現決起集会が予定されておりまして、私自身も出席しまして、嶺南6市町一体となって北陸新幹線の全線開業を要望していきます。  また、本市が事務局を務める北陸新幹線敦賀開業促進期成同盟会においても、平成28年より嶺南5市町の市長、町長及び議会議長にも参画をいただいております。したがいまして、来年春の敦賀開業時の盛り上がりを一体となって敦賀以西の開業機運醸成につなげていきたいと考えています。  嶺南6市町の首長が集まる機会というのがあるんですけれども、そこでもやはり、敦賀市さん、敦賀開業、来年春するよねと。その後のことをどう考えているんですかというようなことを雑談でそういう話にもなります。そのときに私、本当にここに書いてあるとおりお答えしていまして、敦賀が終着駅効果というのはそれは一定期間あるんだろうと。ただ、本当の意味でこれからの敦賀のまちづくりを考えたとき、それから北陸新幹線が日本のために北陸新幹線の実力を発揮してもらうというためには、大阪までつながることが大事だというふうに考えています。 72 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。  7月1日の決起集会、私も参加させていただくんですけれども、これからの6市町との連携は欠かせないものだということで、しっかりこれから連携を取っていただきたいと思います。  最後に、つるが道の駅についてです。  昨日、代表質問でもありましたし、同じような内容になりますが、質問させていただきます。  米澤市長が公約に掲げていたつるが道の駅について、どの辺りに建設予定なのか。新幹線開業後、どれぐらいで開業予定なのか。また、販売だけでなく、ちょっとした休憩場所や子供なども楽しめるような場所などのお考えはありますでしょうか。 73 ◯市長米澤光治君) これも何回か質問に答えていますけれども、検討を始めたばかりですので、建設予定地、それから開業予定については、建設の可能性を検討する中で考えていくということでございます。  道の駅というのは、本来、無料で24時間利用できる休憩所、それから道路の情報発信等を基本的な機能として有する施設ということになるんですけれども、もちろん特産品の販売ですとか、それから観光情報の発信の拠点というふうにもなっています。  それに加えて、最近、防災面の機能を持たせるとかいうこともありますし、それに加えてレジャー的な要素。県内で最近オープンした道の駅というのは大体そうなんですけれども、何かひっついたりして、集客がそれによって増えているということもあります。  道の駅って、私、第1世代、第2世代、第3世代みたいな感じであるような気がするんですけれども、本当に最近できた道の駅というのは、例えば荒島の郷だったらモンベルがついていてアウトドア志向があるとか、山海里だったら高速道路にあるのを生かしているとか、勝山のほうだったら恐竜とのコラボレーションがあるとか、そういう何か特徴を生かしたものになっているんだというふうに思います。  私が今回、建設可能性、それから内容の検討という中には、じゃ敦賀だったらどういう特徴を持たせるのがいいのか。それが防災面なのか、それとも何かレジャー的なものなのか。今御提案いただいたのが休憩場所以外にも子供も楽しめる場所という話もあったかと思うんですけれども、そういうことも含めて検討していきたいというふうに考えています。 74 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。  いろんな市町の道の駅を見ていただいて、いろんないいところを取り入れてもらい、観光客や県内外の方に来ていただき、楽しんでもらって満足してもらうのも大事だと思うんですけれども、何よりも敦賀市民の方に愛される場所になることも重要視しているので、そういう道の駅ができることを楽しみにしております。  早いですが、代表質問で理解できる答弁がたくさんあったので、私の一般質問を終わらせていただきます。
     ありがとうございました。 75 ◯議長馬渕清和君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時からといたします。             午前11時55分休憩             午後1時00分開議 76 ◯議長馬渕清和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、籠太一朗君。   〔9番 籠太一朗君登壇〕 77 ◯9番(籠太一朗君) 市民が主役、市民最優先、目線はいつも市民と同じ。笑顔あふれる敦賀にをスローガンに、3つの政策提言を掲げ、地域課題の抽出を行い、地域密着型の自治体議員として市政に取り組ませていただきます。  発言通告書に沿って、2件の質問、それぞれの小項目2点あります。市長並びに理事者の皆様方におかれましては、誠意ある御回答をよろしくお願いいたします。  1つ目の質問は、今後の介護福祉の在り方についてです。  さて、介護を社会全体で支えるという介護保険制度が始まり20年余りがたちました。高齢化に伴い、総費用は発足時の3倍以上に膨らんでいます。2022年度現在で要介護、要支援者認定数は682万人に達し、介護保険の費用は同年度で11兆円にもなっています。  85歳以上の要介護認定率は58%となっており、さらに今後、団塊の世代が全て85歳以上になる2035年過ぎまで費用は続ける見通しです。さらに、65歳以上が支払う保険料も2倍超に上がっています。  これらを受け、政府は給付と負担の見直しを検討しており、今夏において現在見送りされている見直し案の一部結論を出す方針です。主な項目といたしましては、65歳以上の中高所得者の保険料引上げと低所得者の保険料引下げの件。これらにおいては、私の所見として致し方ない案件かと考えます。  しかし次に、原則1割である利用者負担が2割となる被保険者の対象範囲の拡大においては、慎重に判断しなければならない問題だと考えます。理由といたしましては、利用控えが懸念されるからです。  利用控えが生じるとどういったことになるか、具体的に説明いたしますと、介護は長期にわたりサービスを利用するケースが多いものです。本来であれば要介護1、2程度からそれ相当のケアを受け、自身の病気やADLの低下を緩やかにできる期間を、利用者負担割合が高いとサービスを受けることを控えてしまい、気がついたら要介護状態が3や4程度にまでなってしまい、中高介護度からのサービス供給開始となる悪循環が生じます。ひいては、さきに述べた介護保険費用の増大につながるかと考えるからです。  このような想定事象が懸念される中においても、国は要支援1、2の訪問、通所介護を介護保険の給付から外し、市町村の事業に移す意向を示しておられます。つまり簡潔に申し上げますと、言葉に語弊があるかもしれませんが、低介護度者の切捨て改正になるということです。そのような手段を取らざるを得ないぐらい介護保険費用は逼迫している状況です。  新型コロナウイルス5類移行により、経済復興の推進、殊、本市においても、来る北陸新幹線開通に向け、観光誘客促進事業等は、私、大いに賛同いたしますが、人が避けて取れない絶対的宿命は老いです。すなわち高齢化問題への直面であります。その問題については、全国民が負担ではなく、老いていく自分自身への投資だと捉え、皆で介護の社会化の実現に向けて取り組まなければならないと考えています。  私の経験上の話でございますが、厚生労働省のお達しは、いや応なしに地方へも振りかざされます。そこで事前の準備が充実されている地域は即座に順応し、従来どおりのサービス提供もしくはそれ以上の効果をもたらすことと予測できます。  そこで1つ目の質問です。本市における地域の支え合い活動の住民主体のサービスB型について、通所介護サービスBから、どのようなものか具体的に教えてください。 78 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市では、高齢者や障害者、子供等、全ての人々が地域や暮らしの中で役割を持ち、支え支えられる関係をつくる地域共生のまちづくりを目指し、支え合い活動を広げるための取組を進めております。  その中で、高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるよう、地域住民やボランティア団体等が主体となって通いの場を設けたり、生活支援を行う地域支え合い活動を住民主体サービスB型として支援しており、住民主体サービスB型を推進するために、令和4年度よりサービス立ち上げに要する経費と事業運営に係る経費に対して助成事業を開始しました。  この住民主体サービスB型とは、介護予防・日常生活支援総合事業の多様なサービスの一つで、通所型サービスBと訪問型サービスBがあり、要支援1、2の方や総合事業対象者を含む高齢者を対象としております。  通所型サービスBは、地区の会館や公民館等に集まり、体操や運動、脳トレーニングなどの介護予防に取り組み、住民がともに運営、参加する通いの場を提供するサービスです。本市の補助内容といたしましては、立ち上げ経費は上限10万円、事業運営費として上限15万円となっております。  団体等から事業実施に係る問合せはありますが、現在のところ実績はございません。  以上です。 79 ◯9番(籠太一朗君) 懇切丁寧な説明、ありがとうございます。  私、一ケアマネジャーとして率直な感想を述べさせていただきますと、ようやくここにスポットライトが当たったなという感想です。数年前ですと、ケアマネジャーさんがいつもインフォーマルサービス探しに四苦八苦していました。ようやくここに、地域の高齢者の方々にスポットライトが当たったなという反面、反面ですよ、その方々に頼るしかないんだなという状況も受け止めています。  ただ、誰もが安心して住める敦賀づくりのすばらしい支援方法の一つだと思いますので、これは広く市民の皆様に参画していただきたく存じますが、先ほどないとおっしゃったんですけれども、現在の活動状況、今後どのようにしていくかみたいなところを報告していただけますか。 80 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市では、地域における支え合い活動を広げていくために、中学校区を基本とする日常生活圏域ごとに地域支え合い推進員を配置し、住民主体の活動創出を目指しております。  これまで、西地区、松原地区、北地区において、支え合い地域づくりフォーラムや地域の現状、地域に足りない活動を具体的に話し合うための支え合い井戸端会議を開催し、支え合い活動に向けた話合いを継続しております。  この取組により、松原地区の一部の町内では地域住民の方が趣味や体操等で集まる場や交流の場をつくるなど、人とのつながりをつくる活動が広がっております。  以上です。 81 ◯9番(籠太一朗君) ありがとうございます。  そうしますと、私の考えからいきますと、既に各地区地区で高齢者の方々が、やれ公民館に集まって週に1回、2回、輪投げをやられて楽しんでいるよとか、男性の有志たちが集まって麻雀をやっているよみたいな、そういった既存にあるサークル活動に対して、これは助成の対象になるのかどうかお伺いします。 82 ◯福祉保健部長(池田啓子君) まず回数の制限としては週1回というのがございます。それから活動内容ですけれども、そういったあまり細かい縛りというのはございませんが、地域主体で、例えば体操や運動、脳トレーニング、趣味の活動、それから交流会、そういった広くそこへ通所していただくということに大きな目的があるという事業でございますので、こういうことをするということについては地域の中で主体的に決めていただくというような事業でございます。  以上です。 83 ◯9番(籠太一朗君) ありがとうございます。  そうしましたら、私もそうですし、これを今日初めてそんな事業があるんだなと御存じになられた方も多分いらっしゃると思いますので、ひとつ皆さん、地域に帰って、自分たちの地域の高齢者の方々がどんな活動をしているか見直して、こういう助成があるよ。  私が言いたいのは、助成があるから使いましょうと言っているんじゃないんです。地域の方々が今自発的にやっている、その活動がいかに重要で大切なこと。そこにようやく目を向けてくださったなという助成だと思っていますので、広く皆さんに知っていただきたい。そして利用していただきたいと思っています。  次いで、訪問型サービスBとはどのようなものか、説明していただけますでしょうか。 84 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 住民主体サービスB型のうち、訪問型サービスBとは、地域住民やボランティア団体等が主体となり、住民の日常生活の困り事などに対して、訪問により掃除、洗濯、買物、ごみ出し等の生活支援を行うサービスとなります。  本市の補助内容といたしましては、立ち上げ経費は上限10万円、事業運営費として上限20万円となっております。  訪問型サービスBにつきましても、現在のところ実績はございません。  以上です。 85 ◯9番(籠太一朗君) 説明ありがとうございます。  これは先ほどの通所型とはまた相対する訪問型になるという解釈でいいかなと思うんですけれども、これもまた少し昭和30年代ぐらいですと、各地域においては隣近所両隣はこのような活動で支え合っていた時代もあったかなと思うんですけれども、いよいよここまで必要になってきているというのが介護の現場の現状だと思います。  ただ、これも通所型と一緒で、私はこれはすばらしい支援だと思います。  これは例になるかどうか分かりませんけれども、福井市のほうで、GBER、地域活動マッチングアプリケーションというのがありまして、これはどういうものかといいますと、とあるクライアント、Aさんがクライアント、生活に軽介護度を要するAクライアントとします。その方に対して、地域の方々がタブレットを持っていまして、Aさんもタブレットを持っているんですけれども、地域の方々、3軒隣りのBさん、10軒隣のCさんみたいな者がスマホを持っていて、Aさんが困りました。今日朝ちょっと足が痛いので洗濯物が干せません。ポチンと押すんです。そうすると近くの方に、Aさんが困っていますよというのがピロンと入るんです。そのときに、Bさん、Cさんが、あそこのおばあちゃんは洗濯物を干してほしいんだというときに、分かりましたよ、ピローンで助けてあげる。そんなことも、もしかすると今後可能になってくるかもしれないようなアプリケーションもあります。  また、それは誰がするんだという問題なんですけれども、もしかするとこれを市民の皆様とかに投げてかけてみると、そういう機能、システムに強い例えば地元企業であるとか、もしかすると大学で県外に行っておられる若い方々が、それ俺できるよ、そのシステムをつくれるよという方が敦賀のほうに協力してくれるかもしれない。市役所の中、理事者だけで考えるのではなくて、広く皆さんに投げかけてくる手法も私はいいと思います。  これも先ほどと重複しますけれども、活動はないとは言っていますけれども、住民のアイデアがもしかしたら今後の地域共生のまちづくりの大きな一歩になるやもしれませんので、また地元の介護職員、施設職員やケアマネジャーたちの相談や要望事項らにも耳を傾けていきましょう。  さて、続いての質問です。当初予算にある介護予防普及啓発事業について質問させていただきます。  敦賀市内の様々な場所で、いろんな介護予防に向けた取組がなされているようですが、インターネットや冊子等を見ない高齢者もたくさんいらっしゃいますので、現在の普及啓発されている内容と現状を教えてください。 86 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市では、地域において高齢者が自主的な介護予防に向けた取組が実施できるよう、介護予防普及啓発事業として介護予防に関する知識及び体操の普及を目的とした各種教室等を開催しております。  各種教室とは、男のための元気づくり道場、女性のための元気づくりスクール、脳と体のいきいき教室、つるが元気体操マスター講座、元気づくり出前講座の5つの介護予防教室でございます。  令和4年度のそれぞれの教室の実施回数、開催場所、参加者数ですが、男のための元気づくり道場は、男性限定で、生活習慣病予防に関する講義や運動を中心としており、あいあいプラザにて5回実施し、延べ74人の参加がありました。  女性のための元気づくりスクールは、女性限定で、運動機能低下予防に関する講義や運動を中心としており、あいあいプラザにて5回実施し、延べ156人の参加がございました。  また、脳と体のいきいき教室は、認知症の理解を深めるための講座や脳を活性化させる運動を中心に実施しており、粟野公民館、松原公民館、北公民館、あいあいプラザの計4会場にてそれぞれ5回実施し、延べ283人の参加がありました。  つるが元気体操マスター講座は、介護予防のために市独自で制作したつるが元気体操を広く普及するためのもので、あいあいプラザにて1回実施し、39人の参加がありました。  さらに、元気づくり出前講座では、リハビリテーション専門職や保健師等が各種団体や地域に出向き、運動等の介護予防に関する講義を30回実施し、述べ873人の参加がございました。  以上でございます。 87 ◯9番(籠太一朗君) 正確なる数字、お聞かせいただきまして、ありがとうございます。  ただ一つ、大変すばらしい活動をされているなと当初予算のほうからも見させていただいていたんですけれども、開催場所がどうしても少しあいあいプラザだとか大きい公民館に偏っている。運営上、開催上、仕方ないとは思うんですけれども、実際地域の隅々まで見ていますと、社協さんがやっておられるふれあいサロン、各地区公民館レベルのふれあいサロンですよね。あそこのレベルまで末広がりに広げたほうが私はいいと思うんですね。  なぜかと言いますと、各地域の公民館レベルでふれあいサロンをやっている。そこに参加される方、自宅からシルバーカーを押して20分かけて公民館に通っている方もいらっしゃるんです。その20分シルバーカーで歩くことだけでも最大のリハビリです。  いろいろ開催上の問題はあるかと思うんですけれども、私個人といたしましては各地区公民館レベルに裾野を広げていただきたいなと。  その公民館レベルで社協さんがやっている、これは悪い言い方じゃないですけれども、やっておられるふれあいサロンの中身も、もう少しより専門的に。そして、公民館にこんなものがあったらもっと機能向上訓練になるんじゃないかなというふうな機材等も置いていくような形になると、介護予防がどんどん向上するんじゃないかなと考えます。  そうしましたら、項目1の最後といたしまして、これら各種教室らを体験された方々が各地域にどのような効果をもたらしているか、分かる範囲で教えてください。 88 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 介護予防教室の効果といたしましては、御自身の健康に対する意識の向上や体力向上が望めるとともに、介護予防活動を主体的、積極的に普及していく担い手として活躍でき、さらに仲間と一緒に地域で介護予防に取り組む人を増やす効果が期待できると考えております。  今後も引き続き、介護予防に取り組む高齢者を増やしていくよう、各種教室を継続して実施していくと同時に、自主的に活動できる高齢者を増やすための支援に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 89 ◯9番(籠太一朗君) ありがとうございます。私、積極的にこういった活動をサポートさせていただきたいなと思っております。  さらに、いろんな文章で掲示をされていると思うんですけれども、もう少しポップなといいましょうか。今、私と部長でこの質問のやりとりで、ああ、そうなんだ、うちらのこの活動に助成できるんだ、助成をもらえるんだみたいなことを伝えたいと私は思っていますので、またそう書きつづりとか文章とかは、より分かりやすいようにしていくといいかなと思います。  介護福祉の結びとして、今後、厚生労働省は、要介護1、2の利用者も総合事業に組み入れようとしていますが、軽介護度者こそしっかりとサービスを担保しなければ重度化が加速すると考えます。よって、できる限り自宅で老夫婦や独居生活ができる住みやすいサービス体系を構築しておかなければ、地域包括ケアシステムの在宅介護、医療の推進は図れないと思われます。官民連携を取り、高齢者福祉に手厚い敦賀市に向けて考究していきましょう。  それでは、2件目のほうに入らせていただきます。  野坂山周辺における現状と課題についてです。  これは、今日朝方に発令された大雨洪水警報等に付随する、まさにタイムリーな質問になろうかと存じます。  まず、皆様御周知のとおり、本年度6月上旬には福井県令和4年8月大雨における課題の改善策として、住民の防災行動につながる市町への支援、情報提供の充実を進めています。  その一つに、災害時に関係機関が危機感を共有する体制を構築し、災害に対する早期の準備や避難指示等の迅速な意思決定につなげるため、本年度の出水期から、ふくい県域タイムラインの試行運用が開始されています。  水害、土砂災害が発生することを前提として、いつ誰が何をするのか等の事前に取るべき行動を時系列で整理した行動計画だと認識しています。恐らく去る東日本大震災にて宮城県石巻市の大川小学校が津波にのまれて多くの犠牲者が出てしまった事件等も踏まえ、このような行動計画作成に至ったことだと推測します。  そこで、殊敦賀市民の皆様におかれましては、災害の危険性といえば、どこの何を浮かべますか。恐らく笙の川の決壊、氾濫をイメージされる方が多いと思われます。無論、笙の川の問題については日々注視していかなければならないと私自身も考えていますが、今回は、私を含む多くの地域の方が災害発生の危険性がある箇所として、先ほどの北條議員も少しありましたけれども、井の口川に着目し、そのリスクアセスメントを行いました。  こういったもの(資料提示)。これは古く、明治13年の書物です。金山小地理という書物なんですけれども、ここに記されています。井の口川は大変大きな川であるが、おおむね平日は乾き、一滴の水も見られぬ。しかし、一旦暴雨に至れば水流これ怒張となり、原畑を荒暴することありけりと歴史書に書いてあるんですね。  恐らく井の口川の流域で、殊JR粟野駅下の粟野橋から沢、桜谷下の大瀬川と合流するまでの区間において、水が枯れている井の口川を御覧になられている住民は多いと思います。それがふだんの井の口川です。しかし、過去にどのような決壊、氾濫があったかは、地元の先人たちが言い伝えてくださっています。  議場配付資料のハッシュタグポイント、地係野坂11の15の5においては、昭和28年、台風13号時に護岸が決壊し、緑のマーキング線に沿って土石流が金山の字竹中を通り、量泉寺横をかすめ、字北山市場炭焼を抜け、大瀬川門前橋まで甚大なる被害を被ったとされています。その氾濫した川の道の名残は今でも残っています。  また、昭和40年には各支川で氾濫、47年、三味線川冠水被害、平成2年は沢地区護岸の崩壊。  一番近年でいいますと平成25年の台風豪雨の際は資料の星ポイント、地係金山53の34付近にある名もなき橋において、あと80センチで氾濫する水位まで迫っております。当時、私自身も地元自主防災団体、金山自警団員として警らした際に、その濁流の速さと水位の上昇加減を目の当たりにしたことは恐怖の体験として脳裏に焼きついています。  昨今の気象状況は目まぐるしく変化し、突然のゲリラ豪雨や線状帯の発生により、いつまたこのような状況下になってもおかしくないと考えます。井の口川流域集落、金山、関、野坂、沢、桜ケ丘、莇生野、萩野、木崎、平和町、櫛川地区の住民が風水害のない安心、安全に暮らすためには、井の口川の安全性の向上が喫緊の課題と考えますが、現状の井の口川の整備内容についてお伺いします。 90 ◯建設部長清水久伸君) 整備状況についてというところでございます。  河口から、先ほど議員もおっしゃっていました大瀬川合流点までの全体改修区間4.7キロのうち、安堵橋から木崎区の樋詰橋付近まで1.8キロが完了しております。現在、樋詰橋から三味線川合流点までの0.4キロの区間を整備しているというところでございます。  今年度は、三味線川合流点付近において左岸側の護岸整備と背割堤の撤去及び落差工の整備を行う予定としております。  それで、令和5年度をもって三味線川合流点付近までの木崎工区の工事は完了するというふうに聞いているところでございます。 91 ◯9番(籠太一朗君) ありがとうございます。  重複するかもしれませんけれども、次に、井の口川下流から中流付近における河床掘削工事計画があるとお聞きしますが、それはどのようなものかお伺いします。 92 ◯建設部長清水久伸君) 河口付近から大瀬川合流点までの下流から中流区間の計画について申し上げます。  河口から県道松原粟野停車場線の安堵橋までの約1キロの区間については、暫定断面というふうになってございますので、令和6年度より河床掘削工事等に着手する予定とのことでございます。  また、三味線川合流点から大瀬川合流点までの約1.5キロについては、今年度、測量設計業務を行う予定というふうに聞いているところでございます。  以上でございます。 93 ◯9番(籠太一朗君) ありがとうございます。  お聞かせいただいた整備計画の策定と施行は、綿密に練られたものであり、継続していくべき工事だと考えますが、私及び井の口川の上流の状況を知る者といたしましては、河川問題の根幹は上流にあると考えます。
     さきに述べました過去の井の口川の決壊、氾濫を抑止するため、金山、井の口森林組合地係に砂防堰堤が昭和46年に設置されていますが、先日、私、確認したところ、その砂防堰堤も長きにわたり土砂等が蓄積され、あと80センチ程度で満杯になるところまで来ております。  砂防堰堤の定義についてはいろいろな考え方がありましょうが、砂防堰堤からの上流にある各尾根道の土砂崩れの状況も劣悪です。大量の雨が降った際には、それらの土砂が谷に流れ込み、ひいては井の口川主流に流れ込み、土石流となり、昭和46年の砂防堰堤に襲いかかることが想定されます。そして、土石流と一緒に戦後国が推奨した植林事業で植えた杉の木等が一緒に流れてきたならば、80センチの砂防堰堤など優に飛び越え、井の口川の上流からの大水害を引き起こす可能性が十分にあるとアセスメントしました。  そこで、お聞きします。井の口川上流付近における新たな砂防堰堤の設置もしくは堰堤より上流部の河川改修工事の必要性に対してのお考えをお聞かせください。 94 ◯建設部長清水久伸君) 井の口川の砂防施設につきましては、福井県の管理となることから敦賀土木事務所に確認をしたところ、堰堤は満砂状態になっているものの、土石流発生時に流出した土砂を一時的にためる容量は確保されており、砂防堰堤としての機能は保たれているとのことでございました。  また、現状において現在の堰堤の下流に新たな砂防堰堤を設置する計画はないが、近年の気候変動の影響により線状降水帯など異常気象の発生頻度が高まっていることも踏まえ、井の口川流域内の荒廃状況など土砂流出の危険性を確認しながら、必要に応じて対策を検討していくとのことでございました。  市としても、全国で自然災害が頻発化、激甚化していることから、新たな砂防堰堤の設置や対策等について、状況に応じて県に要望していきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 95 ◯産業経済部長(増田一条君) 砂防指定地から上流の山間部につきましては、山肌や河川の侵食を軽減し、森林を保全するため、治山事業において治山ダムを整備しています。  井の口川上流部においては、県が昭和51年度と55年度に治山ダムを2か所整備しました。  砂防堰堤より上流部分につきましても、先ほどの答弁と同じような考え方なんですけれども、関係機関と連携し、状況に応じて治山ダム設置などの要望を県に行っていきたいと考えております。  以上でございます。 96 ◯9番(籠太一朗君) ありがとうございます。  あの砂防堰堤より上に、いわゆる谷止めが設置されているということで、申し訳ございません。私、そこまで行ったことなかったですね。恐らく地元の人間でいくと、魚止めの滝というところがあるんですけれども、そこからさらに奥なのかなというふうにイメージしております。今度、知人と、またそこまでの間の状況などを確認しに行きたいと思います。  豊かな水源が健康な海、すなわち敦賀湾、松原海水浴場が形成されていると考えるわけで、野坂山がもたらす自然摂理等には従うほかないかもしれませんが、森林環境税たるものも課税される中、今後は山のケアについても皆でもっと議論されることを期待し、井の口川の質問を終わります。  では最後に、野坂いこいの森についてです。  この見出し内容においては、前回の定例会にて林惠子前議員が質問されており、重複する点もあるかと存じますが、私の視点、観点からの質問となりますのをお許しください。  新型コロナウイルスが猛威を振るったここ数年で、国民の一部から再評価されたアクティビティの中にアウトドア体験が挙げられると思います。人と会えない苦しさを自然の木々や草花、野鳥らに癒された方も多いと感じますし、全国あちらこちらで新たなキャンプ場やそれに付随したアウトドア施設が評判を得ているそうです。  本市においても、古くから県内外の自然愛好家などから親しまれる野坂山の麓、豊かな緑に囲まれた市が管理する保養施設、野坂いこいの森がありますが、そちらの利用状況をコロナ前、コロナ中、そして去年の利用人数等、分かれば教えてください。 97 ◯産業経済部長(増田一条君) 野坂いこいの森の利用者数は、コロナ禍前の平成30年度がバンガローで1483人、あずまやで3616人、キャンプ場で2359人の合計で7458人でした。  令和2年度、コロナ禍での利用者数は、バンガローが902人、あずまやが1487人、キャンプ場が971人の合計3360人でした。  昨年度は、バンガローが1508人、あずまやが1347人、キャンプ場が1365人の合計4220人となっており、令和2年度よりも利用者数は回復しております。  以上でございます。 98 ◯9番(籠太一朗君) 明確な数字、返答、ありがとうございます。  直感といたしまして、戻ってきているんだなという思いでございますし、あそこのサービスの期間は4月から秋ぐらいまでの短い期間でこれぐらいの集客人数があることは、実際に利用された方々からも高評価をいただけている施設だと思います。  よい意味では、田舎らしい、のんびりした空間ですけれども、集客率向上に向け、県内外のほか施設に倣い、新しいニーズに応えていくような取組もあると、より一層認知度が上がると考えます。  次に、残念ながら平成28年に全面撤去された野坂いこいの森の名物遊具でもありましたフィールドアスレチック跡についてですが、現在、下入り口側には簡易チェーンなどが張られており、さも立入禁止のような景観に見えますが、あの旧アスレチックロードの管理状況を教えてください。 99 ◯産業経済部長(増田一条君) 野坂いこいの森には、穴釜池につながる遊歩道や、きれいな水の流れる沢があり、四季折々の自然を楽しむことができます。  穴釜池及び穴釜池につながる遊歩道につきましては、これまでから草刈りや枝葉の除去といった維持管理を行っています。また、昨年度には、この遊歩道から市内を一望できる場所で、見晴らしを改善するために支障となる樹木を除去するなど、随時快適に利用いただくための管理を行っています。  なお、今年の3月議会で林惠子前議員の質問にもお答えいたしましたが、今お話のありました簡易チェーン、あれは車止めにするなど変更したいと思っておりますし、穴釜池への案内看板ですとか、そういうものもつけるように考えております。  以上でございます。 100 ◯9番(籠太一朗君) 丁寧な御返答、ありがとうございます。  皆さん、あの場所を知っておられる方は、大変すばらしいロードであり、今から普通のただの山にあんな道をつくれなんていうことは不可能なんですね。ぜひともあそこを、担当の方々は御存じだと思いますけれども、草木の管理ほど大変なものとかございません。  こんなこと大きな声では言えませんけれども、熊の出没であるとか、ばかでかいスズメバチも出たりすることもあるんですけれども、小まめな管理を怠ると、これこそ本当に山は手に負えないものになります。  よい森林がもたらす働きとしては、木々やキノコの生産場になること。様々な動物のすみかになること。空気をきれいにし、生活環境は快適になり、ひいては地球温暖化を防ぐことが挙げられます。しかし、森が荒れるとこのような効果は薄れ、私がさきに述べた洪水や土砂崩れなどの原因となると考えます。  御足労かとは存じますけれども、今後も修繕、改修を含む管理のほどをよろしくお願いいたします。  では最後に、平成10年に凍結された福井森林公園計画についてですが、当初の計画では県内に4施設構想があり、3施設は嶺北に建設され、人気を博している公園もあると聞きます。嶺南地方において森林公園の最適な場所は、少年自然の家を含む野坂いこいの森だと考える私としては、何とかこの凍結を解き、県と敦賀市が共同し、次世代の方々に向けて構築しておくべき遺産だと考えます。  そこで今、敦賀市として、森林公園化に向けての考え方や取組などがありましたらお聞かせください。 101 ◯産業経済部長(増田一条君) 現在、県への重要要望としまして森林公園の整備等を要望しており、その内容は、野坂いこいの森、少年自然の家といった既存施設と連携、融合した施設等の整備を行っていただくことを求めているものでございます。  県からは、既存施設である野坂いこいの森の有効利用を含め、市と協議していきたいとの回答をいただいておりまして、本市といたしましては今後も引き続き県へ要望していきたいと考えております。  以上でございます。 102 ◯9番(籠太一朗君) 何とか何とか私は嶺南地方に、しかもあそこの場所が一番ふさわしいと考えますので、連携のほうよろしくお願いいたします。  私の質問の結びとなりますけれども、この質問の背景には、北陸新幹線開通後の敦賀観光誘客受皿づくりと移住者拡大並びに雇用の創出につながるプロジェクトだとお考えいただきたい。敦賀駅から小浜線に乗り、西敦賀、粟野、そして美浜、若狭へと広く嶺南地方を全国の方々に知っていただきたいと考えています。そのために今後も知見を深め、それらを精査し、市へ提言させていただきます。  今回の一般質問は以上となります。誠意ある御回答ありがとうございました。  傍聴席の皆様、RCNで御覧いただきました市民の皆様、御清聴ありがとうございました。  終わります。 103 ◯議長馬渕清和君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時50分といたします。             午後1時41分休憩             午後1時50分開議 104 ◯議長馬渕清和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、大石修平君。   〔8番 大石修平君登壇〕 105 ◯8番(大石修平君) 皆様、こんにちは。市政会の大石修平でございます。  通告書に基づきまして、4項目の質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  最初に、エネルギー政策と産業振興についてお尋ねします。  私は、県職員時代に、原子力や再生可能エネルギーなど様々なエネルギーを活用して地域経済の活性化を目指す嶺南Eコースト計画を推進しておりました。関連して4問お尋ねいたします。  まずは、原子力リサイクルビジネスについてです。  昨日の我が会派の代表質問におきまして、市長から原子力リサイクルビジネスは全国のモデルとなる先駆的な取組であるとの答弁をいただきました。円滑な廃止措置の推進に貢献することや、資源の有効活用につながるなど、その意義は様々ですが、地元企業が主体的に参画できる仕組みを目指していることから、敦賀市としても推進すべきビジネスモデルであると考えます。  クリアランス対象物を1か所に集めて集中処理する日本初のビジネスモデルでございますが、各サイト内でのクリアランス処理自体は既に実績がございまして、クリアランス金属を使った製品の展示や活用が県内でも進んでいます。  敦賀商工会議所や敦賀駅前の福井大学ではベンチが、敦賀工業高校や福井南高校では校内の照明器具、そして敦賀以外の嶺南5市町は自治体施設を中心にオリジナルのサイクルスタンドがこの3月に設置されました。このほか、原子力機構でも車両止めを製作し、敦賀事業本部の駐車場に設置されています。しかし現在、敦賀市が所管する施設においては、まだ一つも設置がなされておりません。  令和3年第1回定例会の我が会派の代表質問におきまして、敦賀市庁舎へのベンチの設置を提案しておりますが、その際には市内よりも市外や発電所立地以外の場所に設置を広げるべきとの答弁をいただきました。その後、今日に至るまで、福井市内の県庁1階ロビーや福井南高校、敦賀以西の嶺南5市町全体へと設置が広がっております。  また、県もいよいよクリアランス制度の普及に本腰を入れ始め、先週発表された6月補正予算案において、クリアランス金属製品の製造、PRを行うクリアランス制度普及促進事業が新規に計上されております。  クリアランス製品を市内でPRすることは、今後、市内の企業が原子力リサイクルビジネスに参入していくに当たっても下地になると思われます。国のクリアランス制度の社会定着促進のため、市庁舎をはじめ出先機関にもクリアランスベンチやクリアランス金属を使った何らかのモニュメントを設置するなど、敦賀市も理解促進に協力すべきであると考えますが、所見をお伺いします。 106 ◯市長米澤光治君) 大石議員の一般質問にお答えいたします。  本市を含めまして全国的に原子力発電所の廃炉措置が進んでおります。議員が御提案いただいたとおり、クリアランス制度の社会定着に向けたPR、これは非常に重要なものであると認識しています。また、全国原子力発電所所在市町村協議会、全原協の会長としましても、クリアランス制度の普及に取り組んでいきたいと考えています。  そんな中ですが、先ほど御紹介ありましたように、今、敦賀市内でいいますと敦賀工業高校には学生がデザインしたクリアランス金属を再利用した照明灯3基、私も見に行きましたけれども設置されておりますし、今回の補正予算で若狭湾サイクリングルート推進事業に合わせてクリアランス製のサイクルラックを赤レンガ倉庫のところに設置予定ということでございます。  ほかにいろいろまた考えられるところ、これからクリアランス制度の普及ということであると思うんですけれども、引き続き、先ほど県の事業にもなるということもございましたので、国や県、それから事業者とも連携して、電力消費地における普及拡大も含めて社会定着に取り組んでいきたいと考えています。 107 ◯8番(大石修平君) まずはサイクルスタンドを赤レンガ倉庫に設置いただけるということで、ありがとうございます。  ちなみに、福井南高校では令和3年からエネルギー問題について探求する活動を行っており、生徒の発案による全国の高校生を対象とした原子力への意識調査や、原子力に関する教科横断型授業が行われています。そして今年の3月には、東京大学で行われた日本原子力学会の春の年会の場において生徒が発表を行うまでになりました。  ゼミを主催する浅井先生に、生徒が原子力に興味を持つに至った一番のきっかけは何でしょうかとお尋ねしましたところ、科学的な物の見方を身につけるに当たって、一番大きな要因となっているのはクリアランスベンチではないかとのことでした。先輩が座っているベンチを見て、自分たちも使うようになり、ふと説明パネルを見てクリアランス制度を知るそうです。大人の堅苦しい説明ではなく、同年代が目の前にある実物を当たり前に使っているからこそ先入観なく物事を数字で見て判断できる格好の教材であり、他校でも同じように設置することで、次の世代への理解促進は大きく前進するのではないかとのことでした。  クリアランス制度の社会定着にとどまらず、将来の原子力人材の育成につながる可能性のある取組が原子力立地のここ敦賀市でも進むことを御期待申し上げます。  次に、もんじゅサイトへの整備が決まっている新たな試験研究炉についてお尋ねします。  試験研究炉につきましては、あと3年で運転が終了予定である京都大学研究用原子炉KURに代わる西日本の拠点として、関係者の間では既に多くの注目を集めております。先ほど北條議員からもございましたけれども、もんじゅの時代からの1000人雇用の維持や、敦賀市だけでなく隣の美浜町、ひいては嶺南全体の振興に資する施設になるよう議論を進めていただきたいと考えます。  しかし、これまで試験研究炉に関する進捗報告と意見聴取の場として池澤副市長が毎年2回ずつ参加されていたコンソーシアム委員会は、試験研究炉にどのような機能を持たせるかといった性能面での議論が中心となっており、地域振興やまちづくりの観点からの議論はあまりなされておりません。  年間延べ1万人と試算されている利用者を受け入れるためには、敦賀駅から白木までの二次交通や研究者の宿泊施設の整備、駅前の福井大学附属国際原子力工学研究所の近隣に研究者やユーザーが集うサテライト拠点を形成するなど、今後、新たなニーズに対応するため、誰が何を行わなければならないのか議論を始める必要があります。  全国から研究者や企業が集まる拠点として、敦賀半島を含めた市内の活性化に資する施設となることを期待いたしますが、今年度、新たに設置される地域関連施策検討ワーキングはどのような役割を担うのか。また、その場において敦賀市はどのようなことを求めていくのか、お伺いいたします。 108 ◯副市長(池澤俊之君) まず、地域関連の議員さんがおっしゃいました施策検討ワーキンググループ、こちらにつきましては、新試験研究炉コンソーシアム委員会の下部組織といたしまして、新試験研究炉の利用に向けました研究拠点整備、また利用促進体制等、議員おっしゃいました地域振興の部分でございますけれども、地域振興策を具体的に検討する組織体というものでございます。  共創会議で文科省から原子力研究・人材育成拠点として敦賀サテライト構想が示されておりますが、本市においても、国内外から多くの研究者や、また企業が集まる拠点となるよう、本構想の実現とともに、これを契機とした地域振興を求めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 109 ◯8番(大石修平君) ありがとうございます。  新試験研究炉は、産業利用面でも期待をされていますが、製品開発に直接使うことができると想定される地元企業は限られており、市内や県内における産業利用面での効果は限定的ではないかと考えられます。  先例である茨城県の試験研究炉JRR-3を見ますと、例えば、中性子の照射利用でがんの診断治療薬としてラジオアイソトープを製造し、その過程で地元企業が関わったり、県外から製薬企業を誘致して雇用の創出につなげるという効果の生み出し方が期待できるのではないかと考えますが、所見をお伺いいたします。 110 ◯副市長(池澤俊之君) 議員おっしゃいますとおり、新試験研究炉で取り扱います中性子の活用方法の一つでありますラジオアイソトープ、これにつきましては、先進的な治療薬としまして医療ニーズが高いことから、製造関連企業の誘致によります新たな雇用創出という産業面での貢献が期待できます。  ラジオアイソトープ製造に関する検討に当たっては、事業主体や整備場所、また放射性廃棄物の取扱い等の問題はありますが、福井県においてもコンソーシアム委員会の場で産業利用の中核として製造拠点化に向けた役割分担の明確化を国や日本原子力研究開発機構に求めているところでございます。  地域関連施策検討ワーキンググループ、先ほども御質問がありましたグループでございますけれども、こちらのほうの場を通じまして、こういったものを通じまして、引き続き福井県をはじめ関係機関と協議していきたいというふうに考えております。 111 ◯8番(大石修平君) ありがとうございました。  米澤市長が当選後に、試験研究炉の産業利用先としまして放射線利用産業という言い方をされておられまして、その選択肢の一つとしてラジオアイソトープの製造が含まれることを確認させていただきました。  研究施設というものは、なかなか身近に感じられないものだと思います。敦賀市の長谷には若狭湾エネルギー研究センターという県の研究施設がございまして、こちらも全国的には有名な施設ですけれども、市民にとってはそのよさがなかなか伝わりにくいと思います。  新試験研究炉の完成までは、まだ10年ほどあると思われますので、原子力機構、福井大学、国や県などの関係機関と一緒になって、市民に届きやすい施設をつくり上げていただきたいと思います。  次に、水素サプライチェーンの構築についてお尋ねします。  2017年、国が世界で初めてとなる水素の国家戦略、水素基本戦略を策定以降、敦賀市では2019年にハーモニアスポリス構想を策定し、原子力発電の先行きが不透明であるという課題の解決とエネルギーの多元化を目指すため、水素のサプライチェーン構築に取り組んできました。  翌年に、県が嶺南Eコースト計画を策定。そして、昨年には国の共創会議の取りまとめとして、将来像の実現に向けた基本方針と取組が提示され、嶺南地域をゼロカーボン牽引地域として、水素・アンモニア供給拠点の形成や関連産業の創出に向けた方向性が示されました。  また、北陸3県で唯一、敦賀市のみが環境省の脱炭素先行地域に選定されています。今月も政府が水素基本戦略の改定を決定し、様々な数値目標を追加設定しました。県の重要港湾である敦賀港は、カーボンニュートラルポート形成計画の策定に向け、検討が重ねられています。こうした様々な要素が連動し、水素の普及促進にはまたとない追い風が吹いていると言えます。  しかし現時点においては、水素製造や利活用の先進地としては、国の研究所や製造実証拠点を有する福島県、水素や燃料電池関連産業の集積を目指す山梨県、川崎重工業や関西電力と連携して世界初の市街地での水素発電の実証を行った神戸市といった自治体の名前が挙がりますが、敦賀市や福井県はまだまだこれからであると思われます。  今年度、国の補助金で行う予定の水素に関する調査や、先週高浜町で開催された国の共創会議の枠組みなどを通じまして、水素の利活用において敦賀市はどのような姿を目指すのか。また、その過程で、市、国、県、民間事業者等、様々な事業主体が存在する中、敦賀市の担うべき役割をどう考えておられるのか、お伺いいたします。 112 ◯副市長(池澤俊之君) 東日本大震災以降、立地市町村におきまして大きな課題といいますのがエネルギーの多元化、産業の複軸化、新産業の創出、こういったものがございます。  そうした中で、嶺南Eコースト計画や共創会議の将来像におきまして、水素に関する施策が掲げられ、水素を活用しました新たなエネルギー政策が全県的な取組として位置づけられました。  水素サプライチェーンの構築に向けては、大規模かつ広域的な水素需要及び供給機能が必要となり、本市単独での実現が難しい中、共創会議等の枠組みを活用しまして、国や県、民間企業と一体となって水素エネルギー政策を推進しているところでございます。
     こうした広域的な官民の連携の中で、供給主体となる民間事業者の採算性を確保するため、まずは敦賀市をはじめ公共部門におきまして地域の水素需要を創出することが大きな役割になるというふうに考えております。 113 ◯8番(大石修平君) ありがとうございます。まずは敦賀市のほうで水素需要を創出しつつ、嶺南全域で民間企業を中心に新たな需要をどんどん掘り起こしていただきたいと考えております。  次に、子供の療育支援についてお尋ねします。  私は、様々な障害のあるお子さんの保護者の方の集まりに参加させていただくようになりました。支援が必要なお子さんの保護者が集まり、発達のこと、病気のこと、支援のことなど、誰かに話したり相談したいと思ったことを気軽に相談し合う場です。月に一度の頻度で開催され、毎回10人前後の保護者が参加されます。新たな施設の開設を検討している事業者の方や、現場の声を聞きたいという看護師の方がいらっしゃるときもあります。  話の中で、障害児通所支援がよくテーマに上がります。児童福祉法に基づき、主に施設などへの通所によって日常生活における基本的な動作の指導や集団生活への適応訓練などを行うサービスです。主なものとして、未就学児が対象の児童発達支援や、就学中の児童が対象の放課後等デイサービスがございます。  敦賀市内には、市の施設である子ども発達支援センターパラレルをはじめとして、児童発達支援施設が3施設、放課後等デイサービス施設が8施設存在し、それぞれ定員が定められています。  しかし、この定員に対して、お子さんを預けたい保護者のニーズが既に上回っており、ほとんどの施設で空きがない状態となっております。また、入所できたとしても受入れは週に一度のみで、同じ施設には連続して通えず、今日はこの施設、明日はまた別の施設と、複数の施設のはしごを余儀なくされています。特に、障害の特性として、重度の発達障害がある児童や集団療育が必要と判断される児童は療育の設備が整ったパラレルを希望される傾向にあり、長い場合は1年の待ちが発生しています。  敦賀市では、障害児通所支援が必要な障害児の数をどのように把握しておられるのか。また、そのニーズに対する現在の定員数をどのように認識されているか、お伺いします。 114 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 障害児の通所支援に当たっては、障害者手帳や療育手帳をお持ちの方に限らず、医師の診断があれば通所を可能としておりますので、実際にお越しいただかないとニーズを把握することはできないといった状況でございます。  また、本市における児童発達支援の定員は35名で、放課後等デイサービスの定員は85名ですが、そのうちの15名につきましては、ほかのサービスと合わせた定員となってございますので、障害児の通所支援全体としては最大で105名の方の受入れが可能となっております。  障害の特性や年齢により、マンツーマンでの対応が必要になるなど受入れ可能人数が変わってくるため、全体としては定員に空きがあっても受入れが難しい場合がございます。  以上でございます。 115 ◯8番(大石修平君) ありがとうございます。  ただいま部長から答弁をいただきましたとおり、療育支援は手帳を持っていない子供も受けることができるため、受けたい子供の数を把握するのは非常に難しいと理解しております。  一方で、受けたい子供がなかなか希望どおり受けられていないという現状もございます。障害児通所支援の受皿の確保に向けまして、今後どのような方針であるか、お伺いいたします。 116 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市における児童発達支援事業所及び放課後等デイサービス事業所の数は、年々増えてきております。さらに現在、市内の社会福祉法人が新たに児童発達支援及び放課後等デイサービスを行う事業所を立ち上げる準備を進めており、本年8月頃の事業開始を予定しておられます。  事業の開始に当たり、本市と協議を行っておりますが、パラレルの待機者を中心に受入れを検討していただけるとお聞きしております。  また、一部の民間事業者には定員の空きがございますが、障害の特性により民間事業所では受入れが難しく、パラレルをお待ちいただいているという現状がございます。  本市といたしましては、これまでも民間事業者との協議を通して受皿の確保に努めてまいりましたが、引き続き、敦賀市自立支援協議会における研修等を行い、市内の療育体制の充実と連携強化などの支援を行っていきたいと考えております。  以上です。 117 ◯8番(大石修平君) ありがとうございます。新しく施設ができる計画が進んでいるということ、何よりでございます。  それで問題が解決できれば何よりでございますが、過去の敦賀市議会会議録を見ましても、定員に対してニーズが上回っていると、この問題はなかなか解決が難しい問題であることは承知しております。  昨日の市長の答弁で、今後、新しい対話の場をどんどん設けていきたいというお話がございました。ぜひ私が参加しておりますこの集まりをそのまま対話の場としていただきまして、池田部長とそろって一度お父さん、お母さんの声を直接お聞きいただければと存じます。  続きまして、デジタル地域通貨の導入についてお尋ねします。  県では、さきの令和4年度2月補正予算において、デジタル地域通貨導入事業として3億円を超える予算を計上しました。こちらは、ふく割のような新しいスマートフォンアプリをダウンロードし、自治体が付与するデジタル地域通貨をためて使うものです。この通貨が使えるお店や使用期限を定めることで、ふく割のつるが割のように地域を限定した消費を喚起することができると考えられます。  このデジタル地域通貨を県内17市町も利用できるようシステムを構築すると県は発表しています。活用の方法としては、例えば気比の松原に流れ着く海洋ごみを回収する地域貢献活動や、市が主催する研修への参加を募る際のインセンティブとして、参加した先で示されるQRコードをスマホで読み込ませて、ポイントのようにデジタル地域通貨を付与します。一方で、その通貨が使用できる加盟店を市内から募り、地域通貨で購入された商品やサービスの代金を市が補填して市内の経済を回すといった使い方が考えられます。  また、現在稼働中の健康アプリ敦とんあるこでも、歩いた距離に応じてポイントが付与され、協賛品が当たる抽せんに応募できる仕組みがございますので、そちらとの連携もあり得るかもしれません。いろいろな可能性があると思います。  重要なのは、敦賀市内でのみ使える通貨として、市内の経済を循環させるのに役立つということです。  県では、既に落札者が決定し、現在システム構築中であると思われます。プロポーザル要求仕様書にある開発スケジュールによりますと、令和5年11月にはサービス開始予定となっています。  若狭町では、サービス開始の11月に合わせて、若狭町内だけで使えるデジタル通貨を発行するための補正予算を先日発表しました。プレミアム付デジタル通貨5000円分を4000円で販売するようです。また、先週発表された県の6月補正予算案では、あわら市と池田町で利用実証を行う予算が計上されています。  県と市町が共同利用できるデジタル地域通貨の仕組みは、全国でも珍しいと聞いておりますが、敦賀市における本事業への参加や取組の方針をお伺いいたします。 118 ◯総務部長芝井一朗君) お答えいたします。  デジタル地域通貨につきましては、地域経済の活性化やボランティア活動推進等の効果が期待されております。議員御提案のとおり、活用方法としてはプレミアム商品券の発行や健康管理アプリとの連携等が想定されております。  本市での具体的な活用事業や導入時期につきましては、利用料等の導入経費、あとシステムの仕様等を確認した上で導入を検討してまいりたいと考えております。  以上です。 119 ◯8番(大石修平君) ありがとうございます。  ボランティアは必ずしも無償とイコールではないと思いますので、人が集まりにくいものに地域通貨でポイントを付与して行動変容を促すというのは、ありだと思っております。  地域通貨は、紙であったりデジタルであったり、他県の自治体でも導入事例は既にございますが、なかなか浸透させることが難しいと聞いておりました。しかし、今回は県が音頭を取って県下全域で統一のデジタル通貨の導入が可能になることと、コロナ禍に導入されたふく割の利用が一気に広まったことで、デジタル地域通貨を利用する土壌が出来上がっているのではないかと感じます。御検討いただき、ぜひ早い段階での参加をお願いいたします。  次に、北陸新幹線敦賀開業に向けた取組についてお尋ねします。  敦賀開業まで1年を切った今、数々のにぎわいの創出、魅力の向上と発信の予算が組まれています。駅周辺や町並みを整備するハード予算や誘客イベント開催のためのソフト予算が中心ですが、ここで視点を変えて、スマートフォンのGPS機能を使った位置ゲームであるモバイルファクトリー社の「駅メモ!」による誘客を提案いたします。  参考資料を配布しておりますが、こちらは全国に9000か所以上ある鉄道駅を対象としたデジタルスタンプラリー陣取りゲームです。プレーヤーは目的地まで実際に電車で移動して、最寄りの駅にGPS機能を使ってアクセスし、ゲーム内で駅を収集します。  実は私自身も一プレーヤーでございまして、ゲームを開始してから今日で1720日間、1日もログインを切らしたことがございません。全国で10万人以上存在すると推計されるプレーヤーは、ゲーム内のイベントにより全国各地を移動するきっかけを与えられ、体験型エンターテインメントとして行く先々で飲食、宿泊、消費を行い、経済効果を生み出します。  コロナ禍前の令和元年には、全国で開催された11のイベントに述べ36万人が参加し、その経済効果は約15億円と試算されています。既に自治体や鉄道会社とコラボした実績が20件以上ございまして、県内では資料にございますとおり県と福井鉄道、えちぜん鉄道の3社と連携協定を締結し、『地味にすごい、福井』の旅と題して、令和4年3月から11月までイベントを実施。コロナ禍にもかかわらず約1万人が参加しています。  また、小浜線100周年を記念して、令和4年12月からちょうど先月まで、JR小浜線とのコラボも開催されていたところです。  イベントでは、鉄道駅だけではなく、東尋坊、恐竜博物館など名所旧跡を対象スポットとすることができます。これを敦賀市内に置き換えれば、気比の松原や金ケ崎、西福寺、日本海さかな街など、駅から離れた観光スポットを指定してプレーヤーを導くことも可能となります。できるだけ公共交通機関のバスで行ける場所が望ましいと思いますが、あえてシェアサイクルを生かすスポットをつくるのもまた面白いと思います。  ぜひこの敦賀開業の機会を捉え、できれば敦賀市単独ではなく、県やほかの開業駅を有する福井、あわら、越前市を巻き込み、「駅メモ!」とのコラボイベントを開催してはどうかと考えますが、所見をお伺いします。 120 ◯副市長(堤宗和君) それでは、「駅メモ!」とのコラボイベント開催についてお答えいたします。  「駅メモ!」とのコラボをはじめとしますGPS機能と連動したアプリによります誘客を図る事例は、その地域へ実際に足を運んでいただくための手段の一つとして有効であるというふうに考えております。  「駅メモ!」の活用に向けましては、県内の新幹線駅の設置市との連携のほかにも、先ほども事例としてありましたが、小浜線でありますとか新幹線開業に合わせて同じく同時開業するハピライン、こういったところとの連携も効果的だというふうに考えておりますので、まずは先行事例の情報収集と県、関係市町との意見交換を行いまして、本市としても連携できる方法を協議していきたいというふうに思っております。  開業に向けてのプロモーションにつきましては、民間を主体に本市も参画する新幹線敦賀開業まちづくり推進会議の情報発信部会を中心に、様々な手段の中からより効果的な手法について検討しておりますので、「駅メモ!」、それからそれ以外のコンテンツも含めまして、継続的に本市をPRできる手段について研究していきたいというふうに考えております。 121 ◯8番(大石修平君) ありがとうございます。  来年は北陸新幹線の敦賀開業元年、そして「駅メモ!」はサービス開始から10周年というメモリアルイヤーを迎えます。いろいろな手段を活用して誘客に努めていただきたいと思います。  最後に、同じく観光誘客に向けたキャラクターの活用についてお尋ねします。  現在、越前市では、来年放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公である紫式部をはじめ、平安時代の偉人5人のキャラクターを使った紫式部プロジェクトが進められています。  こちらも参考資料を配布しております。2枚目です。  その核となりますのは紫式部らのキャラクターデザインですが、県外でデザイン関係の専門学校を多数運営する滋慶学園に依頼して、紫式部らの等身大と二頭身のツータイプのキャラクターデザインをデザイン専攻の学生から募り、越前市長らを審査員としたコンテスト形式で選定されました。出来上がったキャラクターデザインは誰でも無料で使用することが可能で、県産米を使った羽二重餅などの箱や包装紙にキャラクターがあしらわれるなど、10種類の商品が今月発表されたところです。キャラクターを使った新しい土産物やグッズなどの開発で民間事業者を巻き込みながら、北陸新幹線県内開業のPRが始まろうとしています。  私は、この仕組みを敦賀にも導入できないかと考えまして、越前市の担当課長をお伺いしてきました。専門学校側は、デザイン専攻の学生が自治体のコンテストに参加できることをよい機会だと捉えて、非常に協力的であったとのことです。また、出来上がったキャラクターの使用許可手続等は、市内業者に限らず、広く県内外の事業者も使うことができる前提で、県の観光連盟が担う仕組みになっており、市としての事務負担は比較的軽く、スムーズに進んだとのことでした。  コンテストには300点近くもの応募があり、関わった学生たちにはきっと越前市が深く印象づけられ、将来の交流人口となる効果も期待できます。  敦賀市の場合は、敦賀を象徴するキャラクターとして、大谷吉継、安倍晴明、松尾芭蕉などが候補と想像いたしますが、鉄道と港や大正ロマンをテーマとして、赤レンガ倉庫やムゼウムを擬人化してキャラクターにするといった方法も考えられると思います。今から新しい敦賀名物や土産物を開発することは簡単ではありませんが、既存の土産物の包装紙に敦賀ゆかりのキャラクターをあしらうことで、ここでしか買えない新しい要素を一つプラスしたお土産へと変わります。  先月に「つるが、発見!」のロゴマークが決定したばかりのところに、大変間の悪い提案となり恐縮でございますが、配布資料のデザインを見ていただきますと、こちらはこちらでいろいろな展開があり得るのではないかなと思っております。  敦賀ゆかりのキャラクターのデザイン制作を含めた県外専門学校との連携や学生との交流の実施について、所見をお伺いします。 122 ◯副市長(堤宗和君) デザイン制作を含めた県外専門学校との連携、それから学生との交流についてお答えいたします。  越前市の事例につきましては、私どももテレビ、それから新聞等でかなり取り上げられましたので承知しております。越前市に協力してキャラクターデザインを行った県外の専門学校につきましては、平成29年に県との連携で、幕末、それから明治の偉人のキャラクターの制作をまず行っておりまして、それ以降、令和元年度には戦国キャラクターの制作なども行っており、県とは非常に付き合いが長い専門学校というふうになっているそうです。  越前市におきましても、付き合いのある県を仲立ちといたしまして、デザインコンテストで表彰するなど、こういった連携のほうを盛り上げているというふうに聞いております。  本市に当てはめた場合、お話もありましたように大谷吉継でありますとか松尾芭蕉、こういったところは既存のキャラクターもあるというようなことでございますので、例えば鉄道と港といった歴史あるストーリー、こういったものを使って、赤レンガ倉庫でありますとかムゼウムとか、そういったものも一つの選択肢になってくるのではないかというふうに思っております。  今後、新幹線敦賀開業に合わせまして、効果的な観光誘客、それからお土産等の販売促進ツールとして活用できるキャラクターづくりにつきましては、県とも相談しながら専門学校との連携につきまして検討をしてみたいというふうに考えております。  それから、学生との交流につきましては、こうした連携が実現した際には、実際、現地を見ていただくということもあって、本市とのつながりが生まれると思いますし、そこでまた敦賀を気に入っていただければ、新たな交流人口として将来的にも敦賀のまちづくりなど、こういったものにも関わっていただけるといいなというふうに考えております。  以上です。 123 ◯8番(大石修平君) ありがとうございました。  県外の若者との交流をぜひ一過性のものではなく、継続できる仕組みをつくって続けていただければと思います。  全体を通しまして丁寧にお答えいただき、ありがとうございました。  北陸新幹線開業や原子力発電所の再稼働、新増設、そして、おとといのふるさと納税の制度見直しの話もそうですけれども、人口7万人弱の地方都市でありながら、ここ敦賀市は全国の注目を集める要素をたくさん抱えておりますことを昨日からの代表質問を通して改めて実感しております。  それと並行いたしまして、福祉や教育など市民生活に密着した分野においてもあたらしいステージを目指す。この4年間は本当に休む暇もないくらいだと思いますが、米澤市長、そして市役所職員の方々と一緒に私も頑張らせていただきたいと思います。  以上で私の一般質問を終わります。  ありがとうございました。 124 ◯議長馬渕清和君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後3時といたします。             午後2時32分休憩             午後3時00分開議 125 ◯議長馬渕清和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、河瀬太治君。   〔1番 河瀬太治君登壇〕 126 ◯1番(河瀬太治君) こんにちは。市政会の河瀬太治です。  何分初めてでありますので不慣れな点はあると思いますけれども、通告に基づきまして一般質問を始めさせていただきます。誠意ある答弁をよろしくお願いいたします。  まず、敦賀発電所に関してなんですけれども、1番、2号機の安全審査について。  こちらは市政会の代表質問でも既に触れさせていただいておりますけれども、私からの視点ということで改めて質問させていただきます。  日本の現在のエネルギー比率は、石油やLPG、石炭の化石燃料を使用する火力発電が80%以上となっています。化石燃料は輸入に頼らざるを得ず、ウクライナ戦争の影響で国際情勢が不安定になっている今、電気料金値上げの原因ともなっています。  戦争の平和的解決が早急に望まれますが、戦争が終結しても、一つの発電方法に依存することは、エネルギー資源に乏しい我が国では好ましい情況ではありません。もちろん再生可能エネルギーは持続可能なエネルギーとして、将来的にはベースロードのエネルギーになる可能性は十分にあると思っていますが、太陽光、風力、地熱、また周囲を海に囲まれた日本の特性を生かした潮力、潮流発電、敦賀でも稼働を開始したバイオマス発電所等の様々な発電方法が日々研究されています。  しかし、太陽光、風力は環境に与える影響が問題になってきておりますし、地熱はそのメンテナンスが非常に大変ということもあり、また自然を元にしたエネルギーはどうしても不安定な部分が出てきてしまいますので、それを補う蓄電池の開発等の課題等々あり、十分な実用化にはまだ時間がかかる状態となっております。  今後30年から50年にかけての日本のエネルギーを賄うためには、現在多くの発電所がある原子力発電所を利用することが現実的な選択肢であると考えております。  現在、日本には廃炉が決定した24基を除き、36基の原子炉があり、そのうちでも震災以降再稼働した発電所はわずか10基にとどまっております。10基が現在でも審査待ちとなっており、審査待ちが長期化すると経年劣化の可能性もあり、また、原子力産業の技術伝承が、特に中国などで今原子炉が盛んに開発されておりますので、海外流出したり世代間の断絶により途絶える危険性もあります。  審査中の発電所には、皆さん御存じのとおり敦賀発電所2号機も含まれておりますが、この件について興味深い記事が4月11日の産経新聞のホームページに掲載されていましたので、御紹介したいと思います。  タイトルは、「原電の敦賀2号機審査打ち切りは許されぬ規制委は断層問題の本論語れ」という記事になっております。  本記事では、規制委の審査が活断層の活動性の有無から遠ざかり続けているとし、審査2回目の中断に関しても、ボーリング調査の誤りは8か所でありましたが、ほかの記述変更もひとまとめにし、誤記などのような軽微なやつもひとまとめにし、165件の誤りがあったと断じたこと。また、1回目の審査中断では、規制委がデータを常に最新のものに更新するべしという意を受けた日本原子力発電がデータを最新のものにしたところ、次の審査において説明なしの書換えととがめられ、本社にも捜査が入ることになりました。調査の結果、1回目のデータの書換えは、隠蔽等による悪意のあったデータ書換えでないということが既に認められております。  また、断層問題で有識者会合が作成した最終報告書の結論が原電に不利な形に書き換えられ、その件が未解決であること。そして、そもそも今回の活断層問題は、活断層の活動性の有無が否定できないというところから始まり、現在では国内外の専門家から活動性はないとする判断が示されていることが語られました。  日本原電には、書類の正確性を求めるのはもちろんではありますが、規制委でも2号機の再稼働において、科学的な議論を要求し、議論を進めることを要求する記述となっております。  この記事で語られている科学的な議論の必要性について、米澤市長のお考えをお聞きしたいと思います。 127 ◯市長米澤光治君) 科学的な議論を行っていただいて、安全性を確認する、安全性を審査していただくということに尽きると思います。
     これまで有識者会合における審議や、その後の新規制基準適合性審査に極めて長期間を要していますが、この間、原子力規制委員会と日本原電が十分にコミュニケーションを図れていなかったように感じています。今後の審査が円滑に進むよう、そして科学的に安全性が確認できるように、審査できるように、十分にコミュニケーションを図っていただきたいと思いますが、現在は必要な部分の補正審査を行うことが求められていますので、日本原電として万全の確認をして補正審査を行っていただきたいと考えています。 128 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございました。  続きまして、敦賀3・4号機について質問させていただきます。  3・4号機、新規増設についても、代表質問で基本的な内容についてはお聞きしましたので、私からは1点だけお聞きしたいと思います。  米澤市長が敦賀発電所を視察されたのをニュースで拝見させていただきました。その際のインタビューで、要件やスケジュールを提示してほしいという旨の発言をされておりました。  この発言ですが、国や規制庁に向けての発言なのか、それとも日本原電さんに向けての発言なのかで意味合いが少し変わると思いますので、確認のためですが、どちら向けの発言であるかお聞きしたいと思います。 129 ◯市長米澤光治君) 敦賀3・4号機も含めて、新増設、リプレースに関しては、次世代革新炉でやるという方針を示したのは国であると。敦賀3・4号機に関して、APWRではなくて次世代革新炉なんだよということを言ってきているのは国であるということを考えますと、事業者がそういう形で次世代革新炉に取り組むということであるならば、まずは国において、じゃ次世代革新炉というのはどういう定義のものなのかということ、それから規制上の要件、こういったものを早急に示していただきたいという趣旨で発言をいたしました。 130 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございました。  私もニュースを拝見しておりまして、基本的にこういったもので要件を持っているのは国だというのは理解しているのですけれども、その後のニュースの構成が、米澤市長のインタビューの後に原電の村松社長のインタビューが流れまして、ニュースの構成上、見た人は米澤市長が原電さんに投げかけているように見受けられる構成でしたので、こういった御質問をさせていただきました。ありがとうございます。  続きまして、2番の地域自治についてお聞きしたいと思います。  こちらも代表質問で市民クラブさんの内容と一部重複しておりますので、質問は差し控えさせていただいて、少しお話しさせていただきます。  市民クラブさんの話では、東郷地区ですとか、どちらかというと郊外の地区のお話をされていたんですけれども、これは敦賀全域といいますか、敦賀全体ではなくて全国的な問題であると思います。  私の住んでいる本町の地区でも、5月に毎年どぶ掃除をやっているんですけれども、どぶ掃除のどぶ板というのが非常に重くて、私であれば何とか持ち上げられるんですけれども、そうじゃない御高齢の方々ですと板を持ち上げることもできないということで、非常に重労働になっております。  どぶ掃除のほかにも、公園の清掃やごみステーションの管理、廃品回収におきまして自治体が果たしてきた役割は、実務の面でも大きいですし、市民クラブさんもおっしゃっていましたけれども、本町1丁目ですとおみこしの渡御、南地区の白銀町ですと火祭りそのものの実行ということで、文化的な側面も大きく果たしていると思います。  おみこしも年々担ぎ手がいなくなっておりますので、いろんなところに、青年会議所などに応援を頼んだりもしていますし、火祭りは、白銀町自体にはマンション等もありますので非常に町内の人口は多いんですけれども、やはり参加していただける方が少ないということで、担ぎ手が不足しているという状態になっております。  質問の内容は、市民クラブさんと同じものになりますので、ここでお話を終わらせていただきます。  続きまして、3番の外壁塗装助成金についてということで、こちらも私の地元の本町の歓楽街を中心に古いビルが非常に多くて、汚れた外壁などがまちの景観を損なう一因となっております。また、2018年の敦賀まつり開催には強風によってアーケードのビルの一部が落下して、たまたまそのときは屋台の人はお休みされていたので屋台を直撃しても負傷者は出なかったんですけれども、一歩間違えれば尊い人命が失われていた可能性もありました。また、まちの景観保護のため、また重大な事故を防ぐために、そういった外壁の塗装などに助成金をいただけないか。そういうことに対してお考えをお聞きしたいと思います。 131 ◯都市整備部長小川明君) 本市では、外観等への外壁等の補修について補助制度を設けているところでございます。景観条例に基づく良好な景観形成を図ることを目的に設けているところでございまして、補助の内容といたしましては、特に重点的に景観形成を図る必要がある地区、いわゆる景観形成推進地区内の住民や地権者に対して外壁塗装をはじめとした外観に係る経費を補助対象としておりまして、外壁の補修工事も対象としているところでございます。  その補助対象となる景観形成地区については、現在、お魚通り、博物館通り、神楽1丁目商店街の3地区が認定を受けているところでございます。各地区の協議会において作成した景観形成推進計画に即した景観推進となるよう、本市として応援するための制度となっているところでございます。  以上です。 132 ◯建設部長清水久伸君) 本市では、事故防止を目的とした外壁補修に対する補助制度は現在ございません。  本市の新婚・子育て世帯と移住者への住まい支援事業においては、敦賀市空き家・空き地情報バンクに登録された住宅のリフォーム費用への補助は行っており、外壁補修も対象となっております。この事業は、定住促進と空き家の利活用促進を目的とした事業でございまして、要件に合致すれば補助を活用いただけるというものでございます。  しかしながら、御質問の外壁補修のみを対象としたことについては、現時点では考えていないというところでございます。  以上です。 133 ◯1番(河瀬太治君) 景観保護地区がただいま3地区あるということだったんですけれども、こちらは申請すれば新しく地区が増えたり加わることも可能でしょうか。 134 ◯都市整備部長小川明君) さきに申し上げた3地区は、それぞれその地区において本市の認定を受けた協議会を組織した後、景観形成推進計画を策定し、敦賀市がこれを決定することで補助の対象となっているところでございます。  現在はその3地区が対象となっておりますが、市内各地域がそれぞれの地域の特色を生かして、景観形成推進の手順を踏んで、各地域においてもそういった計画を立案していただいたりすると、補助の対象となる可能性がありますので、本市としては、そうした景観形成計画に即した外壁工事等々の景観形成工事に対しては引き続き支援してまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 135 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございます。外壁塗装のみを目的としたものは、確かに私もいろいろな自治体を調べたんですけれどもやはりないということで、福井県では高浜町が外壁塗装を含めてリフォーム全体で、そういう景観の保護とかも特に目的としないでリフォームを出しているという地域もございますので、よろしければ御検討いただければと思います。  続きまして、4番の融雪装置について御質問させていただきます。  高齢者の単身世帯が多い地域では、除雪が大きな負担となっておりまして、特に松島町や東郷地区や愛発地区の非常に道の細いところでは、細い路地が多くて除雪車も入ることができずに、雪が降ると活動が大きく制限されている地区が多く存在します。また、福井市の片町や新潟県長岡市の殿町通商店街等、雪国の歓楽街には消雪装置がついておりまして、雪が降っていてもお客さんが遊びにこれるような環境が整っているまちが存在します。  敦賀市の本町の繁華街には、いまだにそういった消雪装置が未設置になっており、こういう消雪装置があると、お店の前の雪かきをしなくていいということで、出店する動機になっていただける可能性もありますし、そういった道が細い地区や歓楽街への消雪装置の設置についてお聞きしたいと思います。 136 ◯建設部長清水久伸君) 消雪施設の設置には、まず河川水を基本とする水源、そして水量の確保等が必要でございます。その上で、幹線道路ですとか急勾配の道路、主要な公共施設に通じる道路などであることが基準ということでございます。また、国の補助事業を活用するためには雪寒道路の指定が要件というところでございます。  その中で、市としては、今後、消雪施設を設置する路線としては、水源である河川水の確保が可能であって、かつ国の補助事業を活用できる雪寒道路の中でも重要な道路、これを優先的に選定していきたいというふうに考えておるところでございます。  なお、消雪設備設置路線には原則除雪はしないということでございます。 137 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございます。  水源について、やはり大きな問題があるということなんですけれども、本町地区におきましては天筒浄化センターが近隣にありまして、敦賀市の浄化センターでは水を海に流していいレベルまで浄化しておりますので、そちらの水を水源として検討することはできないでしょうか。 138 ◯建設部長清水久伸君) 下水道の処理水ということで、これを消雪に再利用することについては、国土交通省が策定した下水処理水の再利用水質基準等マニュアルに、まず1点目、大腸菌は不検出とする。そして2点目が濁度、濁りは2度以下とする。3番目、色、色度、これは10度以下とする。4番目、臭気、臭いは不快でないこととするなどの基準が定められております。  天筒浄化センターの処理水を使用するには、これらの基準を満たすための十分な滅菌等の施設建設ですとか水質管理が必要となります。また、下水道の処理水であるため、散水対象区域となる住民の皆様方の理解を得ることも重要というふうになってくると思います。  このことを考慮いたしますと、施設の整備に多額の費用を要することですとか、河川水の利用と異なりまして適切な水質管理を行う必要があるため、現在のところを天筒浄化センターの処理水を消雪のための散水として利用することは考えていないというところでございます。 139 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございました。今のところ大きな幹線道路を優先ということなんですけれども、将来的には、そういった除雪が困難な地域のところも考えていただければと思います。  続きまして、5番でWi-Fiの敷設ということなんですけれども、現在、観光地だけでなくて、主要な駅や施設ですと基本的に公衆無線のWi-Fiが飛んでいるところが非常に多くなっておりまして、敦賀においてはダイヤモンド・プリンセス号で外国人の観光客の皆さんもいらっしゃいますし、また今後、大阪まで北陸新幹線が開業すれば、関西国際空港から来た外国人のお客さんが、観光客の方が来られるということも想定しますので、やはりWi-Fiの整備というのは非常に重要な問題になってくると思います。  現在、敦賀市においては、RCNさんが提供していただいておりますみねっとSPOTですとか、NTT西日本さんが提供していただいていますTSURUGA FREE Wi-Fiなどが導入されていますけれども、新幹線が開業ということで、敦賀の駅前商店街から気比神宮を通って神楽、相生というふうに観光動線を整備されると思うんですけれども、そちらのほうは未敷設となっております。  また、市のほうでWi-Fiを整備する必要があるのかという疑問もあると思うんですけれども、北海道の釧路では、総務省が所管する補助金等を活用して公営のWi-FiであるKUSHIRO Town Wi-Fiというものを整備している地域もございます。  敦賀市におけるWi-Fiの整備について、お考えをお聞きしたいと思います。 140 ◯観光部長(織田一宏君) 観光客、特にインバウンドの受入れ体制の整備におきまして、ストレスフリーで快適に観光地を巡っていただける環境整備は、おもてなしの観点からも大切なことであると思っております。  現在、気比神宮や近隣の神楽町1丁目商店街でフリーWi-Fiが使える環境整備は一部の店舗のみとなっておりますが、気比神宮は年間約70万人の集客力がある本市を代表する観光地であることから、来年3月の北陸新幹線敦賀開業や全国的なインバウンド需要の回復を踏まえ、エリア拡大につきまして検討したいと考えております。 141 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございます。観光客もそうですけれども、今の商店街ですと、ポケモンGOですとかドラクエウォークのような万歩計型のアプリを使ってゲームを楽しんでいらっしゃる方もいらっしゃいますので、商店街にWi-Fiが整備されれば、そういった方の満足度の向上にもつながると思いますので、よろしく御検討をお願いいたします。  それでは最後に、6番としまして、武道館の設備について御質問させていただきます。  武道館は、福井県内ですと敦賀市と2か所だけの結構珍しい施設となっておりまして、利用率は見ますと20%程度なんですけれども、これは平日日中の昼間の利用が少ないのと、ほかの体育館の利用率が高いところは、平日の昼間から御高齢の方のバドミントンですとかそういう練習に使われていますので高くなっているのかなというのと、日曜日が休館日になっているので、それが原因で、ほかの高い施設に比べて低くなっているのかなと思います。  ただ、平日の夜間には、スポーツ少年団の柔道や剣道で、ほぼ毎日、平日の夜は予定が埋まっている。全体に見ると少ないんですけれども利用は非常にされている施設になっております。  私も、お恥ずかしい話なんですけれども、この年で本格的にスポーツを始めまして、スポーツというものが人間の健康ですとか精神の安定にいかに重要なものかというのを痛感している次第でございます。  そのような状態ですので、スポーツをやるには自分に合ったスポーツをやるのが非常に大事だと思っていまして、そういう意味でスポーツをやる選択肢というものをいろいろ市として提供するのが健康な市民生活の寄与に非常に役に立つのではないかと思っております。  武道館自体は建設から30年以上が経過しておりまして、施設の管理計画の市の長寿命化のところの計画にも入っているんですけれども、建物全体の老朽化以外にも、武道館のほうで私のほうが問題があると思っているものがございまして、まず一つ、エアコンがついていないということです。  武道館は通りに面していまして、そこから西日が非常に強く当たる構造になっておりまして、夏場になると日中ですと物すごい館内の暑さになるんですけれども、武道館自体は建ったときが古かったので、そういうところもあってエアコンがまだついていない。  特に土曜日の利用者に、なぎなたですとか居合いの教室があるんですけれども、そちらを利用されているのは御高齢の方が多いので、熱中症の危険が非常に高まっていると思います。  ただ、エアコンになりますと電源容量が多分足りないので、電源盤の改修が必要になりまして、すぐに対応は難しいと思います。  ここでもう1点、問題がありまして、夏にエアコンがないと、基本的に皆さん、窓を開けると思うんですけれども、気比神宮の水場が非常に近くにあって、蚊が物すごく多いんです。武道館まで。窓を開けていると蚊が入ってきて、あまり練習に集中できないということになっておりますので、長期的にはエアコンの導入、また短期的には網戸の設置を検討いただきたいと思っております。  これについて、お考えをお聞きしたいと思います。 142 ◯教育委員会事務局長山本麻喜君) エアコンの取り付けにつきましては、今ほど議員もおっしゃいましたとおり、長寿命化計画策定等の中で考えていくことになろうと思いますが、当面、網戸でございます。網戸につきましては、市立武道館の窓や窓枠の形状が網戸を設置できる桟みたいなものがないような形状になっているんですけれども、ただやはり何らかの形で対応できないか、内側につけるとか何らか網戸をつけることができないかということを早急に検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 143 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございました。蚊については、例えば蚊取り線香ですとか置くだけベープみたいなものもありますので、そういったものを支給していただければと思います。  それでは、まだ残り時間はありますけれども、これで私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。  ありがとうございました。 144 ◯議長馬渕清和君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後3時35分といたします。             午後3時27分休憩             午後3時35分開議 145 ◯議長馬渕清和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、三田村崚君。   〔11番 三田村崚君登壇〕 146 ◯11番(三田村崚君) 崚正会、三田村崚です。よろしくお願いいたします。  市長、副市長、理事者の皆様、どうかこの後よろしくお願いいたします。何分緊張しておりますので、ゆっくり話すようには努めますが、もし早くなってきましたら御指摘いただければゆっくりにしますので、よろしくお願いいたします。  さて、私自身、敦賀出身ですが、敦賀にUターンで戻ってきた者でして、そういった立場からも頑張っていきたいと思っております。米澤市長も、同じように敦賀に若者が戻れるようにといったことを掲げておられますので、心強いなと思っております。  私どもの会派の代表は、ハード面について御質問させていただきましたが、私としましては、ソフト面、精神的な面とでもいいましょうか、そういったほうも可能な限りアップデートできるような質問をさせていただきたいと思っております。どうか、この後よろしくお願いいたします。  各論点、なるべく無駄なことは省いて、必要なことに絞ってお話ししていければと思います。  1点目、性的マイノリティー──いわゆるLGBTQと言われたりしますが──についてです。  ただ、この後かんでしまいそうなので、単にマイノリティーと呼ばせていただきます。よろしくお願いします。  先般ですね、国はLGBT理解増進法で、今月10日の福井新聞にですが、県も今後同性パートナーシップ宣誓制度等導入を検討するというようなことを明らかにしています。明らかに社会は加速度的に進んでいっている最中かと思います。  そして、本市は人道の港をうたい、迫害される、ジャンルは違いますがマイノリティーを救ったことを取り上げているまちであります。ですが、そんな敦賀市が今後どうしていくのか、敦賀市長からまず伺いたいなと思っております。 147 ◯市長米澤光治君) 崚正会の三田村議員の一般質問にお答えさせていただきます。  セクシュアルマイノリティーを含む全ての人が同じ社会の一員として円滑に生活を営むために、お互いの個性を認め合い、自分らしく安心して暮らせることが重要だと考えています。  私は、以前に働いていて、一緒に働いていた人が後からセクシュアルマイノリティーの方だということを知って、そのときには友達みたいなものだったので、それを考えたときに、その友達の人がそのことで必要以上の不利益を被るというのはやっぱりちょっとおかしいなという感覚を私も持っています。  セクシュアルマイノリティーへの理解を深めるための取組が必要であるというふうに考えておりまして、県の動向も見ながら、県のほうも動いていますので、あまりそこで違うものをつくっても仕方がないので、県の動向も見ながらパートナーシップ宣誓制度の導入に向けて検討しています。 148 ◯11番(三田村崚君) ありがとうございます。市長自身も御経験があって、私自身も友人に複数名いるという状態でございます。  ただ、令和2年度の市議会での質問の時点で、敦賀市としてはパートナーシップ宣誓制度についてかなり後ろ向きな答弁だなという印象を受けております。また、その中で調査、アンケートを進めていくというようなことが一応答弁されていたかなと思うんですが、その後そちらはどうなっているか教えてください。 149 ◯企画政策部長吉岡昌則君) 令和元年度に実施しました敦賀市男女共同参画に関するアンケート調査のことかと存じますけれども、そこでは、LGBTという用語に関する市民の認知度を調べた結果、用語の意味や内容も知っていると回答した市民は47.4%にとどまりました。  この結果を受けまして、令和2年度に策定いたしました第4次敦賀男女共同参画プラン策定委員会におきまして、セクシュアルマイノリティーに関する施策について、まずは認知度を上げることに重点を置くべきとの結論に至っております。  そのため、プランにおいてはセクシュアルマイノリティーへの理解の促進を基本施策の一つとして掲げまして、セクシュアルマイノリティーに関する研修の開催やパネル展など啓発に取り組んでいます。  さきの市長答弁にもありましたように、パートナーシップ宣誓制度の導入に向けて、県主催の勉強会への出席や庁内での検討を行っているところでございます。  以上です。 150 ◯11番(三田村崚君) ありがとうございます。  こういった質問に関してよく言われることですが、様々な問題で市民の理解が足りないというようなことがやらない口実になるといったところがあるかと思います。ですが違うだろうと。  どういうことかというと、差別に関して学ぶ際にはよく出てくる言葉で、口にするのもちょっとはばかられるんですが、二級市民という考え方があります。要は集団の中で何らかの属性で人を区別する。そして該当しない人は二級市民であると。そうすることで区別する。民衆を支配する。ナチスなんかもそうであったわけだと。  現在、実際に性的マイノリティーの方が自分たちが二級市民だというようなことをおっしゃっています。何でかと考えたときに、ほかの人は当然にできる。それどころか、したくなくても早くしろしろと言われる結婚ができない。むしろ、するんじゃないと言われる。そんな扱いをされている状況で、普通のマジョリティーの市民が理解をする、しようと思えるのかということを問いたいと思います。  マジョリティーが当然にできることをできるようにすることで、初めて市民が理解を深める、考えていくというようなことのきっかけになると、むしろ考えておりますが、あくまで理解が進まない限りは導入はしないというようなことでよろしいでしょうか。 151 ◯企画政策部長吉岡昌則君) 先ほども申しましたけれども、さきの市長答弁にもございましたように、パートナーシップ宣誓制度の導入に向けて庁内での検討を今行っているところでございます。  以上です。 152 ◯11番(三田村崚君) ありがとうございます。進めていかれるということで、ぜひ可能な限り早くといったことは申し上げたいなと思います。
     もう一つ、多目的トイレに関してなんですが、敦賀市役所に多目的トイレがかなりの数増えたなと思いますし、それ自体はすばらしいことだと考えています。  ですが、トイレの看板は緑色の車椅子のマークで、トイレのドアに書いてあるのは赤ん坊と、あとは十字架のマークですかね。さすがに歌舞伎町のトイレのような本当にオールジェンダーというような形のトイレを導入しろというのは、私も現実的ではないと思っております。ですが、例えば看板にそういったことにも配慮されていることが分かるようなピクトグラムもあると。そうでなければ、マイノリティーの方というのは別に体に障害があるわけではありませんから、周りの目からすると、あの人は見た目は別に障害がなさそうなのに車椅子トイレに入っているというような印象を受けるのかと思います。  そういったことを庁舎のデザインに当たって配慮がされたのかということについて、お伺いしたいと思います。 153 ◯総務部長芝井一朗君) お答えさせていただきます。  新庁舎の整備に当たりましては、障害の有無、年齢、それと性別、国籍、人種等に関わらず、様々な人々に利用していただけるようユニバーサルデザインを基本としたバリアフリートイレを設置しておりまして、設計段階においてセクシュアルマイノリティーの方への対応も検討しております。  その結果、旧庁舎では1か所のみの設置でありましたバリアフリートイレが議員御指摘のとおり多様な来庁者の利便性向上のため、セクシュアルマイノリティーの方も含めた不特定多数の来庁が見込まれる1階及び2階は各2か所、3階及び4階は1か所ずつ整備し、対策をいたしております。  このような検討の下、バリアフリートイレを設置しておりますが、これも議員御指摘のとおりピクトグラムがないということによりまして、オールジェンダー対応であることが認識しづらいという部分があります。御不便があったかと思いますが、今後、オールジェンダートイレとしてのピクトグラムの設置を検討してまいります。  いろいろピクトグラムもございますので、デザイン等も検討して設置の検討をしてまいりたいと考えております。  以上です。 154 ◯11番(三田村崚君) 検討いただくということで、よろしくお願いいたします。  それに関して、今回それに当たって検討したかということを考えたときに、どこが検討するのか、また、どこがそういったことに統括的に対応できるのかということが不透明だなということを感じました。  私自身、今回この問題について取り組みたいと思ったときに、インターネットで敦賀市、LGBTQと調べると、何とか市民協働課でつくられたPDFの情報が引っかかるという形でした。市民協働課は男女共同参画センター。御存じか分かりませんが、男女共同参画の問題とマイノリティーの問題というのは、ある種、衝突する問題でございます。ですが男女の基にマイノリティー問題がある。  また、調べたときに、一体こういったマイノリティーの問題について困った、市役所にと思ったときに、どこに行けばいいのかもよく分からない。また、敦賀市庁舎内もですし、仕事をされる上での中でも、一体マイノリティーの問題について困ったらどこに当たるのか。だから、庁舎のデザインに当たっても様々な課の人が一々考えないといけないということになるのではないかと思っています。  ですから私としては、ぜひマイノリティー問題、ちなみに越前市さんの場合は、もともと人権推進室というのがございまして、そこから市民、市役所自体からの要望等でダイバーシティ推進室というような名前の組織になったという過程があるそうです。  越前市さんの場合は、外国人の方が多いといったことも前提にあろうかとは思いますが、ただ、敦賀市としても、先ほども申し上げてしつこいので申し訳ないんですが、人道の港といったことをフレーズとして掲げるのであれば、それにふさわしい人権に取り組む部署、専門の方というのを用意していただけないかと思っておりますが、市長、いかがでしょうか。 155 ◯市長米澤光治君) ただいま現在で言うと、市民協働課ということになると思います。先ほどから話がありましたように、ひょっとすると敦賀市としては、この取組に関しては、先ほどの条例のこともありますけれども、どちらかというとこれからという部分が結構あったのかもしれませんけれども、じゃこれからということについてやっていく。それはもちろん性的マイノリティーの話だけでもないと思いますし、先ほど人権という言い方がありましたけれども、そういうことについて、じゃやっていくんだとなったときに、今後、機構改革等も考えておりますので、その中で検討できたらなというふうに思います。 156 ◯11番(三田村崚君) ありがとうございます。機構改革の中でということで、そちらもぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、デマンド型交通に関してということになります。  まず、吉田議員と県内の視察等でいろいろ見てきたんですが、まず、敦賀市内でデマンド型交通と呼ばれているものについて、現在どのような運行形態を取っているか教えてください。 157 ◯市民生活部長中野義夫君) 本市で導入しておりますデマンド交通につきましては、デマンドバスという形で運行しております。これは定時定路線の路線でございまして、バスに代わり、予約によりましてバスを運行する需要応答型のバスとなっております。  そのため、通常は運行はしていないんですけれども、利用者の方から電話がありバスを予約された場合には、そのバスが運行する。その運行の方法としては、通常のバスのように路線を決まった時間に運行する。こうした形で運行しております。  以上でございます。 158 ◯11番(三田村崚君) ありがとうございます。それは、つまりデマンド交通と言われた時に多くの人がイメージするであろう呼んだら来てくれるというよりは、呼ばないと来ないものになったというような認識でよろしいでしょうか。 159 ◯市民生活部長中野義夫君) おっしゃるとおりでございますが、もともとこのデマンド交通を取り入れた経緯といたしましては、現在の本市のコミュニティバスを運行しております計画となりますのが、平成29年に策定しましたコミュニティバス再編計画に基づいております。この計画では、実証実験やアンケート調査を実施の上、利用者の利便性を考慮し、要望の多かった集落内への乗り入れを実現するため小型のデマンドバスを取り入れるなど、市民が気軽に利用できるバス交通の実現を図ってきたところでございます。  経費の面も考えまして定時定路線型という形にはいたしておりますが、市民の方の要望を取り入れた形となっております。  以上でございます。 160 ◯11番(三田村崚君) ありがとうございます。  先ほども申しましたが、この後、吉田議員から具体的な制度設計等についてはあると思いますが、正直に申し上げて、坂井市などと比較して大きな大きな隔たりがあると考えております。これから具体的な計画を策定していくということになろうかと思います。  正直、遅れがある感は否めないと私は思いますが、現在から検討を進めていく中で、果たしてどんなゴールというか、どんな形の公共交通を市長が考えられているか、教えていただけますでしょうか。 161 ◯市長米澤光治君) 運転免許返納後の高齢者や障害者といった、いわゆる交通弱者の例えば買物だとか、あるいは医療機関への移動手段を確保すること。シンプルにこの社会問題を解決したいということです。  もうちょっと言うと、例えば免許返納後もお医者さんの予約の時間に合わせて乗換えなく行きたいというようなニーズに応えるものにしたいと思っています。その解決手段としてデマンド型交通を検討するということです。  本当にデマンド型の交通ありきではなくて、この課題を解決するための手段で何がいいのかな、今はこれがいいんじゃないかということで検討するということになります。  敦賀市での導入については、具体的なところは、おっしゃるとおりこれから検討に入るということになりますが、例えばで言いますと、他市でも導入が進んでいますが、タクシー車両などを使ってバス停留所よりもメッシュの細かいタクシー停留所があって、事前予約をして近所のタクシー停留所から行きたいところのタクシー停留所に行くというのが一つの形態として考えられると思っています。 162 ◯11番(三田村崚君) ありがとうございます。  今いただいた答えからも分かることですし、現行のデマンド型と呼ばれているもののつくりを見てもそうなんですが、電話予約であるとか対象エリアであったりとか、交通弱者の支援というのが一番大事だということはもちろん私も重々承知なんですが、もちろん高齢者についても十分じゃないとは思いますが。ただ、高齢者の移動を支えるというのはもちろんとして、今後、敦賀に移住してもらいたいというようなことをおっしゃっていましたし、考えたときに何が必要かと思って東京の友人等と話すと、車要るんでしょうというようなことは確実に言われることです。雪も降りますし、確かに車なしでも全然平気ですといったようなことはとても言えないと考えています。彼らは下手したら免許がないので、共有できるシェアエコノミーの車を置くとか、そういったことでも解決できない可能性があると。  そういったことを考えたときに、ぜひアプリの導入であるとかシステム面、現役世代のことも高齢者の方の半分で構いませんので考えていただけたらということは、こちらの場をお借りしてお伝えしたいと思います。  それが最終的には観光であるとか、その先の子供たちの移動自体も解決していって、敦賀市内の人流がより盛んになるというようなことにつながるのではないかと考えております。  市長は、こういったことについて明るいと思っておりますし、賛同いただけると思っているんですが、理事者の方々にも高齢者だけではなくといったことは共有できていると考えてよろしいでしょうか。 163 ◯市長米澤光治君) デマンド型の交通というのを調べてみますと、大体どこのところももともとMaaSでやるということで、実はアプリ前提でやっているところが多いんですね。なんですけれども、実際導入したところはどうなっているかというと電話予約がほとんど100%ですよと。それはなぜかというと、利用する人が高齢の方が多いからということがあるというのが今の現実だと思います。  逆に言えば、今回こういうことを導入すると言うことになれば、アプリ予約というのは自動的についてくるんじゃないかというふうに思いますし、市役所の中で検討というか始めていますけれども、その中ではそういうシステムというのは入ってくるんだろうねということを話しながら話を進めているところです。 164 ◯11番(三田村崚君) ほぼほぼ全てというお話だったんですが、あわら市で7割何分と2割何分というようなことで、アプリ利用もそれなりにあるということは伺っておりますし、アプリを入れればというだけではなくて、ぜひ使いやすいものになればと思っております。  最後、給食についてなんですが、私としましては、今回、新給食センターがメインというわけではございません。現在の給食センター、また市内の給食についての話でございます。  まず、スプーンの日、器の日というものがあると。また、どうしてそういうことになったのか経緯を教えていただけますでしょうか。 165 ◯教育委員会事務局長山本麻喜君) 月に数回、スプーンや器の持参をお願いしている学校がございまして、センター給食校で主食、副食ともに給食センターから受配されている7校、敦賀西小学校、角鹿小学校、中央小学校、中郷小学校、粟野小学校、角鹿中学校、粟野中学校がございます。  経緯としましては、令和3年の4月以降、学校給食用パンを加工する業者の都合によりまして、これまでパンを提供していた曜日のうち月に数回程度、納入が困難になったことから、その際にも様々な代替案を検討しましたが、その結果、給食センターではその日を委託炊飯に変更することとなりました。給食センターの炊飯能力では全ての学校に同じ日に米飯を提供することが難しいことから、市内をA班、B班、2つのグループに分けてパンと米飯を交互に提供しておりますが、パンから委託炊飯に振り替える日に、新たに増加した御飯用の食器等の保管スペースの確保が難しいことから、献立を工夫した上で、月に二、三回程度、器やスプーンを御家庭から持参していただくことになったというのが経緯でございます。 166 ◯11番(三田村崚君) 複雑な経緯をたどって現在のような形になったということで、そちら自体はかなり努力をされて今の形に至ったんだろうなということは思うわけですが、ただ、昨日、市長の答弁の中で、なるべくどこに住んでいるかとかそういったことにかかわりなく同じようなサービスを受けられるというようなお話があったかと思うんですが、現状、市内でそういった差が生まれていると。  また、中学生たちはどうしているかというと、スプーンを忘れると非常に怒られるということで、手にマジックでスプーン、器ということをみんな入れ墨のように油性ペンで書いているというような状況があります。  私自身そうであったと思いますが、小中学生の子たちがお皿とかスプーンというものをどれほど衛生的に管理できるのかというところは甚だ疑問でございます。  そういった観点で考えたときに、現状に至って数年たっているのかと思いますが、こちらについて現在改善しようという意図、または検討というのはされているのか、教えてください。 167 ◯教育委員会事務局長山本麻喜君) 改善しようとする意図があるかということでございますが、まず、やむを得ずスプーンや器の持参をお願いしております給食センター受配校の7校の皆様におかれましては、食器類を持参するというお手間をおかけして大変申し訳なく思っております。  変更について何らか検討しておりますかということですけれども、まず、そこに至った経緯をちょっとお話させていただきたいと思いますが、まず、制度開始時に検討した代替案としましては、使い捨ての食器を使用する方法というのがありました。ただ、この案は使用前後の紙皿等の保管場所が十分でないことや、大量、約年間10万枚を超える廃棄物が発生することや、年間で約300万円程度の追加費用もかかることから、導入が見送られた経緯がございます。  また、委託炊飯会社にパックに詰めた御飯を提供してもらう案も検討いたしましたが、おにぎりでしか提供できず、1食当たり60円程度値上がりすることから、現在の給食費では賄えず、こちらも断念したものです。  また、プラスチックの食器類を追加して、全てセンターで賄おうとする場合、先ほども申し上げましたが、現在のセンターでは新たに必要となる食器保管庫を設置するスペースの確保がないということで、こちらも難しい、断念したものです。  また、食器洗浄や保管、配送のみを委託することも検討いたしましたけれども、委託可能な業者が見つからないなど、スプーンや器を持って来ていただくという結論になりましたけれども、それまでにはなるべく皆さんに御負担をかけないような方策がないかということを様々検討いたしましたが、結局今お願いしている現行の対応が現時点では最善であると判断して実施しております。  以上でございます。 168 ◯11番(三田村崚君) ありがとうございます。  伺っていた中で、保管場所等、新しい皿を購入しても衛生的に保管できる場所がないというようなことをおっしゃっていたかと思うんですが、衛生ということを言うのであれば、今のほうがよほど危なかろうというのは正直なところです。また正直、それぞれに持ってきてもらうことで、衛生上の責任が部分的に家庭に転嫁されているだけではないかと。例えば、お腹を壊す子がいたとしても、その子だけでとどまりますし、大きな問題にはならないというようなことになっているのではないかと思います。  費用面の話がありましたが、給食の無償化とかそういう以前に、満足に給食を供給できていない体制と言って差し支えないと思うんですが、それに対して予算がどうこうと言っている場合ではないだろうというのがあります。使い捨ての食器の紙皿等、確かに場所の問題というのはあると思いますが、それもお金で解決することではないかなと思います。  また、敦賀市というか、日本ではあまり一般的ではないと思いますが、一体型で全ての食事を大体載せることができるようなプレートの導入であるとか、まだまだ考えられることはあるのではないかと思っています。  もちろん予算がかかってくることだと思いますが、どれぐらい本気で子供たちにきちんと提供したいかというところの思いによるものだと思っております。  ですから、ぜひ市長としては、現在のこの問題を認識していただいて、子供たちがそういった不都合を負っている。しかも部分的に一部の子供たちだけが負っているということを把握していただいた上で、抜本的な改善につながるような対策を打っていただきたいと思いますが、今の一連のやり取りで、どのようにお考えでしょうか。 169 ◯市長米澤光治君) 確かに私はなるべくいろんなことで、例えば給食費とか、あと保育料については地域間格差をなくしてというふうに申し上げましたけれども、スプーン、器というところだと、私そこまでの不平等感というのは感じないです。正直。  あともう一つ、負担ということについても、そこまでの負担かなということも正直思います。  加えて、忘れ物をしたときにマジックでという話がありましたけれども、これ多分、スプーン、器だけの話じゃないと思うんですよね。ほかの忘れ物のときにもそういうことは本当はあまりよくないんじゃないかなという話になると思います。  私は、根本的な解決というのは学校給食センターを早く動かすことだなというふうに思っていますし、それまでの間は、しばらくこの形で我慢していただくというのがいいのかなというふうに思っています。 170 ◯11番(三田村崚君) しばらく我慢というお話でしたが、これが始まったのがしばらく前で、合計するとできるまでで五、六年。小学校を卒業する。最初から最後までお皿を自分で持ってくる。これが軽くない負担なのかどうかの判断は皆様にお任せしますというところになりますが。  衛生的な問題とか子供の健康に関わる問題がちょっとした負担かどうかという話では収まらないだろうとは思いますが、改善は難しいということで伺っておきます。ありがとうございます。  私としましては、結局早口になってしまいまして、大体尽きましたというところですので、これで終了したいと思います。  ありがとうございました。 171 ◯議長馬渕清和君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後4時15分といたします。             午後4時09分休憩             午後4時15分開議 172 ◯議長馬渕清和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  あらかじめ会議時間を延長いたします。  一般質問を続けます。  次に、吉田隆昭君。   〔3番 吉田隆昭君登壇〕 173 ◯3番(吉田隆昭君) 皆さん、こんにちは。  今回の一般質問では、トップバッターからちょうど5人連続して新人で行きました。私も6番目の新人としてここに立つことになりました。今回当選した中では72歳と最高齢ですが、皆さんに負けないように頑張って質問させていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。  今回、私は大きく2つの質問を用意させていただきました。1つ目は高齢者や障がい者の病院や店舗への移動手段の確保についてであります。もう一つは、災害が発生し、被害が甚大化する中で必要とされる防災力の強化についてであります。  交通弱者の移動手段の確保については、先ほど崚正会の三田村議員もただしておりましたが、ほかにも皆さん、昨日までもただしておりました。重複する部分があると思いますが、どうかその辺はお許しください。  米澤市長は提案理由の説明の中で、高齢者や障がい者ら交通弱者の買物、医療機関への移動手段を確保するため、デマンド型コミュニティタクシーの運行を含めた地域交通計画の策定に着手すると述べられています。  高齢化社会の進展の中で、免許返納により車の運転ができなかったり、返納しなくても運転に不安を感じたりしている人は多くいます。選挙戦でも各地でその声を聞きました。高齢者や障害者にとって利用しやすい足をいかに確保するかは喫緊の課題であり、地域交通計画は交通弱者の移動手段確保を重点にして策定すべきだと思います。  そこで、市長にお尋ねいたします。市長が提案理由の説明の中で述べられているデマンド型コミュニティタクシーは、どのようなものを考えられているのか。デマンド型コミュニティタクシーの運行を含めた地域公共交通計画の策定とはどのようなものなのか、お示しください。よろしくお願いします。 174 ◯市長米澤光治君) 吉田議員の一般質問にお答えさせていただきます。  デマンド型コミュニティタクシーとは、先ほども説明させていただいたんですけれども、今おっしゃっていただいたとおり、免許返納後も例えばお医者さんの予約時間に合わせて乗換えなく行きたいというようなニーズに応えるものにしたいというふうに思っています。  それを含んだ地域公共交通計画ということなんですけれども、地域公共交通計画は、公共交通のマスタープランの位置づけになりまして、今回のようにデマンド型のコミュニティタクシーの導入など大きな見直しに当たり、市内の公共交通体系全体で考える必要があるということで、できるだけおっしゃったように早く導入したいという思いはあって、いろいろとこの2か月間相談もしたんですけれども、やっぱり計画をちゃんと立てて全体で考える必要があるということの話になりまして、策定に着手ということで今回の補正予算に入れさせていただいたというところでございます。  そういうことですから、今から公共交通計画を立てていくということで、具体的な内容についてはこれから検討に入ります。  詳細な部分については担当部長より答弁させていただきます。 175 ◯市民生活部長中野義夫君) それでは私のほうからも説明をさせていただきます。  デマンド型コミュニティタクシーにつきましては、一般的にはデマンドタクシー、乗合タクシーと言われます公共交通運行形態の一つでございまして、コミュニティバスとタクシーのいいところを兼ね合わせた運行形態だと考えております。市長が申し上げたとおり、タクシー車両などを使い、予約に応じて時間や経路、停留所などを柔軟に設定できる運行方法となります。  また、地域公共交通計画は、将来にわたり持続可能な公共交通体系の形成を目的に、地域に適した交通施策を計画的に遂行するための計画でありまして、今議会に策定に要する補正予算案を計上させていただいております。この計画では、現状分析を踏まえ、本市における公共交通サービスの基本的な方針や目標、また目標を達成するための手段として行う事業などを定めるものでございます。  将来を見据えた大きな施策となるデマンド型コミュニティタクシーの導入につきましては、この計画において方向性を取りまとめ、同時に策定する実施計画としての運行計画におきまして詳細を定めたいと考えております。  以上でございます。 176 ◯3番(吉田隆昭君) 今お2人のお話を聞きまして、それ以前からも説明がありましたので、概要については分かります。  先ほど三田村議員からも話がありましたが、実は2人で何か所か回りまして、県内の実情を見てまいりました。その中でいろいろ気がついたこととか、そういうことを今後の会議の参考になればと思って今から提案をさせていただきます。  事前にお配りした、お手元にデマンド交通の県内実施市町という一覧表を渡してありますので、御覧いただければと思います。  どういうふうに乗客を運ぶのか、言い換えれば、どこからどこまで乗せてもらえるのかを示したものであります。
     まず17市町のうち、やってないところというのは越前市、鯖江市、池田町の3市町のみです。  越前市は、実は今週、特定のエリアで約1か月、停留所を決め、ハイエースを使ってデマンド交通の実証実験を実施する予定だということであります。  池田町は、人口も少ないので、特に走らせせる予定はないんだけれども、コミュニティバスそのものが、福井市なんかへ行ったり来たりしますけれども、町内では時間は固定で予約運行ではないけれども、どこでも好きなところで乗降できて、しかも運賃は無料と、利用者にとっては非常に利便性の高い、そういうやり方をやっています。隣の福井市のほうへ出たりするときは1000円です、たしか。それも乗降、町内では自由だというようなことになっています。そういう利便性を非常に図っているということを御理解ください。  運行方式としては4つの方法があるということを書いています。  まず1番、これは一番利便性の高い自宅から目的地、ドア・ツー・ドアという形ですね。これは嶺南のほうで高浜町の赤ふんバスが有名ですね。それから、おおい町のうみりんスマイル、それから若狭町のわくわくタクシー、こういったものが全く自宅から電話をすれば予約できて、好きなところどこででも降ろしてもらえる。そういう利便性の高いシステムになっています。  2番目は、自宅から停留所。これは永平寺町なんかもやっているんですが、永平寺町とか越前町、美浜町ですね。これは自宅から停留所といっても路線バスの停留所とは違います。非常に細かくつくられた停留所。いわゆる病院だとかスーパーだとか、その辺の決まった場所、あるいはその近くとか、そういうようなところにつくっていて、例えば永平寺町の場合ですと40か所余りつくっています。そういうような形で非常に使い勝手をよくしている。  それから、従来から話になっています坂井市の場合、これはいわゆる停留所から停留所なんですが、これも非常に細かくつくっていまして、全部で712か所つくっています。しかも、このつくり方というのが、後ほど説明いたしますが本当によくできた感じですね。メッシュ、先ほど市長おっしゃっていましたけど200メートルという形です。中には150メートルというところもあります。そういうような非常にきめ細かいつくり方をしているということであります。  それから4番目、これは敦賀市の場合なんですが、予約があった場合のみ。先ほど部長のほうからも説明がありましたけれども、予約があった場合のみ停留所間を運行する。時間は定時であると。どちらかというと、無駄な運行を避けて、いわゆるエネルギーだとかそういうコストを避けていこうという、そちらの発想のほうが重点に置かれているんじゃないかというふうに思われる形態であります。あと、こういうのは小浜市とか大野市でもやっているということであります。  デマンド交通の最低の条件というのは、要するに要望があれば、すなわち予約があれば動くかどうかということであります。そういう定義で、県なんかでも17か所のうち14か所がデマンド型交通であるという言い方をしていますが、これは今言った予約があれば動くということになります。  それから今まで、この会議の中でもデマンドとかオンデマンドとか2つの用語が出てきていますが、これは国交省の中部運輸局に聞いても県のほうに尋ねても、全く同じ意味で、全く違いはないということで、そういうことをベースにこれからも考えていただければなと思います。  敦賀市のデマンド交通は4番目のスタイルですね。予約の電話があれば既定のルートを時間どおりに走るというものですが、敦賀市では東郷で3線、全部ですよね。東郷線は全部、予約制になっていますね。あと愛発とか東浦が各1線ずつ。曜日によって変わったりしていますが、そういうふうになっています。  先ほど、この形になって、ジャンボタクシーを使って集落内に入るということで、従来の路線バスに比べて細やかな運行をしていると思われますということですが、好きな時間に動いてもらえないという意味では、最も遅れたデマンド交通ではないかなと思います。  新たなデマンド型コミュニティタクシーでは、少なくとも好きな時間に予約ができる形でなければならないと思いますが、この辺はどうでしょう。あくまで契約で決めていかれることなのですが、少なくとも理事者側として、現状時点でこういうふうにしたいという理念があると思いますので、その辺についてお聞きしたいんですが。 177 ◯市長米澤光治君) もともとデマンド型になぜしたいのかというと、何が何でもデマンド型がいいんだというわけではなくて、解決したい課題があるからだと。それは例えば免許返納後もお医者さんの予約時間に合わせて乗換えなく、なるべく乗換えなくということになると思いますけれども、行きたいというニーズに応えるものにしたいということです。  そうなってくると、ほかの市でも既に導入が進んでいるところですけれども、タクシー車両などを使って、バス停留所よりも先ほど言っていただいたメッシュの細かいタクシー停留所。先ほど200メートルとか150メートルというお話がありましたけれども、表現として私が聞いたことがあるのが、ごみステーションと同じような間隔ということで、確かに言われてみると、ごみは歩いて捨てにいきますし、日常捨てにいっているということで、その距離なら歩いていってもいいよねというような意味合いのようです。そういうようなメッシュの細かさでタクシー停留所があって、ここはいろいろあると思うんですが、事前予約をして、近所のタクシー停留所から行きたいところのタクシー停留所に行くというようなのを一つの形態としては今のところ考えています。  今そういうことを計画しようということで議論を始めたところですので、具体的なところはこれからということになります。 178 ◯3番(吉田隆昭君) 今、市長の言われたことはよく分かりますので、ベストの方法になるように考えていただきたいんですが。私としては、一番いいのはドア・ツー・ドア型なんですが、これは例えば実際にやっているところというのは非常にコストもかかるということで、大変だと思うんです。それで、坂井市とかそういう方法がいいのかなと思ったりもするんですが、希望としてはこういうふうにできれば一番だと。皆さんもそういうふうに思われるんじゃないかと思います。  デマンド交通を考える場合、運行方式だけではなくて、車種は乗客4人乗りのセダンにするのか、9人が乗れるハイエースのようなワゴン車にするのかなど車種の選択。今敦賀でやっている予約便のほうは、東郷とかへ行っているのはハイエースというふうに聞いております。バスという言葉を使っていますが、いわゆるジャンボタクシーとかワゴン車という表現が適切かなと思いますが、そういう車種の選択があります。  それと、市民のみが利用するのか、それとも市民以外の人も利用できるのか。これは地域によって違います。ほかに、運行日は平日のみか土日も含むのか、あるいは利用者登録を必要とするかなど様々なことを今後考えていかなければならないと思います。  乗客何人乗りの車を使っているのか調べたんですが、4人乗りですね。坂井市、大野市、福井市の南東部とか、あわら市。大体タクシー会社に頼んでいるということもあって、現在使われているセダン型のタクシーをそのまま利用するという形式であります。それから今言ったできるだけたくさんの人を乗せて運行しようという形を取っているところでは9人乗りのハイエースということですね。こういうところは高浜町とか、おおい町、それから敦賀市。先ほどの予約便のところですね。越前市、これから予定するところもハイエースをやろうというふうに考えています。  あと、乗る人の数によって変えているところもあります。若狭町はハイエースとセダン各2台を所有している、運行させている。大野市はハイエースとセダン。それから、もっと細かく小浜市なんかは分けているようであります。  それからあと変則的では6人乗りとか12人乗り。12人乗りというと、いわゆるマイクロバスなんかですね。この場合は中型免許が必要になってきます。先ほどのハイエースの11人以下というのは、乗車定員10人以下、運転手入れて11人。この場合は普通の免許で行けます。実際、営業運転ですから二種免許になりますけれども、普通の免許で取れますよと。そんな違いがあります。  それから、利用者が住民のみか制限なしかということです。住民のみというのは永平寺町とか福井市、若狭町、制限なしというのは坂井市とか大野市、美浜町、あわら市、勝山市、高浜町、おおい町などでやっています。おおい町なんかは、観光客にも積極的に利用してもらおうという方法で枠を外しているということであります。  先ほど私、ドア・ツー・ドア方式が一番便利であろうということを申し上げましたが、坂井市のようにたくさんの停留所をつくって対応することも考えられます。先ほど言いましたように、坂井市というのは医療機関とか公共施設、買物先、金融機関などのいわゆる指定停留所もほとんど真ん前に止まります。そういう皆さんが行かれるところ。あと各地区集落内で乗降場所と区内停留所、先ほど言いました200メートルぐらいの間隔で。それが合わせると712か所あるということであります。  今年の1月に坂井市は始めたんですが、ここに聞きますと8人も9人も一緒に乗ることがなかったので4人乗りのセダンでこなせていますという説明でありましたが、場所によってはセダンでも入れないような細い路地がありますというようなことを説明していました。  1日当たりの平均乗車人数なんですが、平日運行でありまして、始まった翌月の2月で38.2人、それから5月で49.9人と増えているということをおっしゃっていました。今後は、またさらに利用が見込まれることから、小さな範囲をぐるっと回っているコミュニティバスの接続ルートを9月いっぱいで廃止しますと。それで、基幹ルートというんですかね、メインになっている大きく回るルート、駅とかそういうところを回るルートがあるんですが、その基幹ルートのコミュニティバスについては10月1日から時間のかかる現在の周遊型、ぐるっと回る。坂井市は広いですから、丸岡町だ、あるいは坂井町、春江町だとありますので、そういうところを回るコミュニティバスを直線的なルートに変更すると。駅などの交通拠点や公共施設のみを停留所にする。そういう形に変えていくと。将来的には路線バスとして事業主体の民間移行を目指しますというようなことを言っておりました。  一番気になるのは事業費なんですけれども、坂井市のオンデマンド交通の事業費は年間約5000万円、年間利用者は1万1000人と見込んでいるということで、運賃収入は330万円です。300円程度ですよね。非常に安くやっています。結局4650万円ほどの赤字になる。  ほかの町村も見てみたんですが、大体3000万円とか3500万円ぐらい使って、八、九%、10%まで行かないぐらいが運賃収入ということで、委託契約だとかバス会社、あるいはタクシー会社と契約の形態がいろいろありますからあれですけれども、この事業でもうかるということは絶対ないと言ってもいいぐらいなんです。  そういう形で、どのぐらいの今後敦賀市がやっていく場合、その事業をどうやってやっていくかということを十分考えていかなければならないのかなと思います。  先ほど言いましたが、デマンドタクシーなら営業運転なので二種免許が必要なんですね。これはちょっと面白いといったらあれですが、永平寺町では地元住民に普通免許で7人乗りワゴン車を運転してもらっています。これはどういうことかというと、交通空白地の自家用有償旅客運送という制度を利用しています。この制度は、バス、タクシー事業者のサービス提供が困難な地域、いわゆる交通空白地というところにおいて、地域の住民や来訪者の運送を行うもので、営業運転のための二種免許は必要ないということであります。ただし、運転の要件として、過去2年以内、免許の停止がなくて、大臣認定講習を受けた者となっています。  地元の人の運転なので、顔見知りが多く、永平寺町では近助タクシーと呼ばれています。近助というのは近い助けるタクシーですね。御近所様の近所ではなくて近助タクシーと呼ばれ、3地区に各1台を配置して運行している。ドライバーの平均年齢は70歳で、34人が1日2人体制で、3地区ですから6人ということですね。自宅から医療施設やスーパー、老人センターなど約40か所の停留所を結んでいるということであります。  ここはAIは使っていません。エクセルで組み立ててやるそうです。ほかのところでは、AIを使わないととてもじゃないけれどドライバーが混乱して、予約の電話が次々入ってきたりすると、どこを回ったらいいか、どう行ったらいいか、そういう混乱も生じているということであります。  永平寺の場合はAIを使わずにやっている。ドライバーは地の利をよく知っているので混乱なく運行できるようになったということであります。  毎月3地区で1000人ほどが利用して、朝の利用が多く1台では追いつかない状態だということになっています。  運転手の時給もありますので890円。コスト面でも安くついていると言えます。  運転手の確保やサービスの向上、コストの削減、そういった観点からも、敦賀市でも、これは人口には関係ないそうなので、空白地帯の運転の制度ですね。場合によってはそういうのを検討されたらいかがかなと思うのですが、どうでしょうか。  以上でございます。  今の有償の制度、こういう運転制度についてどういうふうにお考えになられるか、お聞きしたいんですが、よろしいでしょうか。 179 ◯市民生活部長中野義夫君) ただいま議員のほうから御丁寧に紹介をいただきまして、ありがとうございます。  永平寺町で導入しております自家用有償旅客運送につきましては、住民が主体となって交通手段を確保する地域の支え合いによる旅客運送事業となっております。この運送方法は、地域の方が主体となるもので、より地域住民のニーズに沿った運行を行うことができるというメリットがある一方、運転手には時間的な拘束や安全への責任が重荷となり、担い手不足につながるなど、事業継続には多くの課題もあるところでございます。  持続可能な公共交通の構築は重要であり、本市における運行事業は専門的な事業者に任せる方法が適切だと考えております。  以上でございます。 180 ◯3番(吉田隆昭君) どうも私のほうの要望が多くて、今の説明、十分でございます。  質問事項、次に移らせていただきます。  地域公共交通計画についてですが、今までの説明で、この計画は令和5、6年度で策定し、7年度で実証実験をしたいということですが、先ほど言いましたように、まだ中身は固まってないんですが、ある程度どのような方向で行こうかということで、再度、簡単で結構ですのでお願いいたします。 181 ◯市民生活部長中野義夫君) 地域公共交通計画につきましては、将来にわたり持続可能な公共交通体系の形成を目的に、地域に適した交通施策を計画的に遂行するために策定をしてまいります。  先ほども申しましたが、デマンド型コミュニティタクシーの導入につきましても、この計画策定の中で検討し、判断をしてまいります。  また、計画実行、実現の時期ということですが、地域公共交通計画は今年度から令和6年度にかけて策定をし、デマンド型コミュニティタクシーを導入するなど大きな改変となる場合には、令和7年度に本格導入を見据えた実証実験を行いたいと考えております。  以上でございます。 182 ◯3番(吉田隆昭君) ただいまの説明、よく分かりました。ありがとうございます。  続きまして、計画は、出発時間を希望できるデマンド型交通重視で取り組んでいただきたいなと私は思っていますが、やはりコミュニティバスも非常に重要で、コミュニティバスには通勤通学時間に大勢の人を一度に運べるという大きなメリットがあります。要するに、両者をどのように組み合わせるのがベストか、市民の声をよく聞いて実現を目指していただきたいと思います。  三田村議員からも、観光客や現役世代、全ての人に役立つ、しかも若い人が使いやすいような形のアプリとかを導入していただくと、私もそのように思いますので、よろしくお願いいたします。  取りあえず、一番問題は交通弱者と観光客の二次交通というのは少し次元の異なる話のように思いますので、観光客の二次交通というのも大事ですが、交通弱者にも優しい、そういう交通体系をきちんと基本に置いていただければなと思っています。  あと、既存のバス会社やタクシー会社との利害調整が一番大変になるというのが今まで聞いてきた話なんですね。要するに坂井市の場合は、30分以内の移動を条件にオンデマンドの乗合タクシーが認められていると。その間に、今でも乗合タクシーの収入が減ってきているみたいな、そういう苦情といったらおかしいんですが、そういう話があるということを聞いております。その辺も十分調整して実施していただきたいなと思っています。  以上で1番目の質問は終わります。  次、防災力の強化についてお伺いいたします。  本日も先ほど福井テレビのほうを見ていましたら、今日の朝から午前5時30分までの3時間の雨量で84ミリ、観測史上最大の雨量を記録したと。これはテレビの報道なので、はっきりしたあれではありませんが、そういう報道が流れていました。そういう地球の温暖化、あるいは線状降水帯などの発生で、こういう大雨の心配というのはますます出てくるんじゃないかと。  私たちの地域というか、敦賀市のど真ん中を流れます笙の川も、平成29年8月の台風5号では来迎寺橋付近で出水して避難指示が出されました。昨年8月には氾濫危険水位に達して、途中から雨が弱くなって、その後、水位が下がって避難指示は出されませんでしたが、いつ何どき出るか分からない、こういう状態であります。一度氾濫すれば、西地区だけではなくて松原、それから南、北、中郷地区などにも被害をもたらす心配があります。  河川改修工事を一層進めるとともに、私が思うには高齢者や障害者らの要支援者を対象にした避難訓練をやって防災力を高めるべきではないかと思いますが、この辺について市長はいかが思いますでしょうか。 183 ◯市長米澤光治君) 吉田議員の地元のほうでそういう防災訓練をされているというのも聞いたことがございまして、今、改修工事を進めていますけれども、それがちゃんと形になってというまではある程度年数がかかるということを前提にいたしますと、日頃のそういう訓練とかいうことは大事になってくるということは私も認識しているところです。 184 ◯3番(吉田隆昭君) どうもありがとうございました。  次の質問というか中に入っていきますが、笙の川の工事の現状と、それから今後の工事の進め方ですね。県は50年に一度の大雨にも耐えられるよう、令和12年の完成を目指し、改修工事を進めているということでありますが、工事の進み具合は実際どうなのでしょうということですね。3月議会でも当時の和泉議員がこの件を尋ねられていますが、本年度の計画はどのようになっているのか教えていただけますでしょうか。 185 ◯建設部長清水久伸君) 笙の川の改修工事につきましては、平成27年度に河口から木の芽川合流点までの1.6キロが事業化されまして、令和12年度の完成を目標に下流側から順次工事が進められているところでございます。  昨年度までの工事の進捗と、今年度の計画について申し上げます。  初めに松島町の架け替えにつきましては、令和3年度から橋脚基礎工事に着手いたしまして、昨年度までに左岸側の橋台と橋脚及び右岸側の橋台が完成しております。今年度は右岸側の橋脚工事を行う予定でございます。  次に、松原橋のかさ上げ工事について申し上げます。令和4年度から橋脚補強工事に着手いたしまして、昨年度は右岸側の基礎ぐい工事を行いました。今年度は、引き続き右岸側の橋脚基礎コンクリート工事を行う予定であるとのことでございます。  次に、護岸の補強工事は昨年度までに河口から松原橋下流までの両岸が完成いたしまして、今年度は来迎寺橋から中央橋までの右岸側で工事を実施していく予定と聞いております。  また、河床掘削につきましては、令和3年度から令和4年度にかけ河口部の掘削を行っております。今後の進め方につきましては、早期に効果が出るよう護岸補強と橋の補強が完了した区間から順次実施していくとのことでございます。  以上でございます。 186 ◯3番(吉田隆昭君) どうもありがとうございます。  実際の工事の中で、令和12年まで50年に一度の大雨に耐えられるようなということで進められているということですが、実際の工事の中で、雨に耐えられるように想定でやっているということですけれども、本当は平成20年7月に建てられた県の基本方針では毎秒1200トンの流量に対応できる、言い換えれば100年に一度程度の大雨にも対応できる工事を将来計画としていたというふうに聞いています。  しかし、ハザードマップでは100年、1000年に一度の大雨による浸水想定も載せています。こういう状況の中であるのですが、基本方針では、工事を進めるためには川幅の拡幅が必要で、一定の川幅を確保するためには堤防外側の用地買収、立ち退きが必要になってくる。費用も莫大になって年数もかかるということで、当面少しでも効果を出していく方法として50年に一度の大雨対応の工事にしたというふうに聞いています。  用地買収となると、多くの民家が建っていますから、堤防のそばにいっぱい建っているのに物すごい補償金や工事費がかかる。この方針というのはあまり知られていなかったんですが、市としては現在どのように考えられているのか。今後も、先ほど100年、1000年に一度の想定とかいうのが出ている中で、県に拡幅工事を求めていくようなことをされるのか。あまりにもべらぼうな時間とお金がかかると思うので、一応考えとしてお聞かせ願えればなと思います。 187 ◯建設部長清水久伸君) 議員おっしゃるとおりでございます。100年に一回程度の降雨に対応する整備を行うには多くの費用と時間がかかるため、まずはおおむね50年に一回程度の降雨に対応できる現在の河川整備が着実に進捗するよう、重要要望ですとか二級河川笙の川整備促進協議会の要望活動を通じて、引き続き県に要望していきたいと考えているところでございます。  繰り返しになりますけれども、まずは現在行っている木の芽川合流点までの整備を一日も早く完成させることが重要であると考えております。  先ほども北條議員のときに申し上げましたけれども、現状での流下能力というのは毎秒470立米でございます。これを950立米、50分の1の確率で950立米というふうにすると。目標数値は今議員がおっしゃったとおり1200立米というところでございますが、1200立米の8割程度の950立米、この整備でまずは進めていきたいというふうな考えでございます。  大雨などに対して、河川改修のみで全てに対応することは難しいと思います。流域全体での浸水被害軽減対策ですとか、ハザードマップを活用して早めの避難を促すなど、ハードとソフト両面で対応していきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 188 ◯3番(吉田隆昭君) 分かりました。  50年に一度の工事なんですが、今大雨とかそういうことで土砂が流れ込んだり、そういうもので余分な、予定していたより多い砂が入り込んでくるとか、そういう心配はないんですか。それによって工事年度がずれ込んだりとか、そういう心配はないでしょうか。 189 ◯建設部長清水久伸君) そこは県の敦賀土木事務所のほうで、河川のしゅんせつなんかは国土強靭化がございます。そのお金を使って、最近、非常にたくさんしゅんせつを行っているという現状でございます。 190 ◯3番(吉田隆昭君) 分かりました。  もう一つ気になるのは、いわゆる堤防に生えている草木。私たちの三島1丁目でも、堤防の外側のほうは、例えば有志が草刈機で刈ったりして、みんな出たりしてやっているんです。  内側のほうが結構今でも生えてきたりして、堤防の地割れとか、あるいは根っこが堤防を破壊していくことにつながらないか、ちょっと心配しているんですが、その辺はいかがでしょうか。 191 ◯建設部長清水久伸君) 河川管理者である福井県のほうで、しっかりと管理をしてもらいたいと思いますし、もし議員がおっしゃられるようなそういう箇所がございましたら、私のほうにお伝えいただければ、県のほうに伝えて対応していただきたいなというふうに申していきたいなと思っております。  以上でございます。 192 ◯3番(吉田隆昭君) 分かりました。そういう現場を見つけたら、また御連絡いたします。  それから、次の質問をさせていただきます。  災害、特に水害が起きたとき、最も犠牲になりやすいのが高齢者、障害者の人たちなんですが、災害時に自ら避難することが困難な高齢者や障害者ら、避難行動要支援者の名簿を作成することが市町村に義務化されています。市の調べでは、独り暮らしの高齢者、要介護者、障害者ら避難行動要支援者は3272人いると言いますが、この中で公表しても構わないという同意を得て登録しているのは、そのうちの26%、855人ということで、非常に我々からすると少ない。どうして登録者が少ないのか、どういうあれなのか、その理由を説明していただけませんでしょうか。 193 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 令和5年5月末現在、避難行動要支援者避難支援制度の対象者数は3272名でございます。そのうち、支援を受けるために必要な個人情報の提供に同意し、申請書を提出して登録された方は856人おられ、その割合は26.2%となっております。  登録者が26.2%と少ないのではないかという御質問でございますが、これまでから本市だけではなく、民生委員さん、区長さん、ケアマネジャーなど避難行動要支援者の対象者と関わりのある方に制度の周知をお願いし、登録の促進も図ってまいっているところでございますが、なかなか登録者数が増えていないというのが現状でございます。  以上です。 194 ◯3番(吉田隆昭君) 次に、個別避難計画の作成についてお聞きします。  今の避難行動要支援者の名簿登録を基に、要支援者の避難の実効性を高めるために個別避難計画というのを政府は努力義務として課しています。敦賀市の場合、この856人、先ほどの避難行動要支援者、そのままその名簿を使っているようですが、実際は、この名簿の中に避難場所とか避難経路の記載のない人がほとんどだと聞いています。これでは個別避難計画にならないのではないかということです。その辺はいかがでしょうか。実効性のある計画を作成するための改善策を示してください。 195 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 要介護度の高い方や障害等級の高い方など、避難支援の優先度が高いと思われる方を中心に、現在登録していただいている台帳を基に、避難場所や避難経路など避難支援に必要な情報を追加することで、より実効性のある計画の作成を進めてまいりたいと考えています。  また、先ほどの作成率が低いということに対しては、これまで新規の対象者に対してのみ個別に案内を行っておりましたが、今年度は、既に避難行動要支援者の要件を満たしているものの、まだ登録されていない方に対しても再度個別の案内を行う予定であり、本制度の登録率の上昇についても図ってまいりたいと考えております。  以上です。 196 ◯3番(吉田隆昭君) 分かりました。よろしくお願いいたします。  計画の策定は地域福祉課ということですが、災害時の避難については危機管理対策課、それから現場をよく知っているのは地域の町内会だと思います。こういうことをお互いに協力し合ってやっていけないかと思います。  それから、福祉専門職の人に協力してもらうと7000円の費用助成をしているという国の制度があるようです。これはまだこちらではやっていないということなんですが、積極的に活用することはないのか教えてください。
    197 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 個別避難計画を作成するに当たっては、市民生活部局と連携を取りながら取り組んでおります。また、地域の事情をよく御存じの各区の区長さん、民生委員の方々などの御協力も不可欠ですので、御理解いただくようお願いをさせていただいております。  なお、個別避難計画の策定に当たり、本市ではまだ福祉専門職の方に参画いただいておりませんので、その支援策は現在のところ活用しておりませんが、今後、計画策定の中で福祉専門職の方に携わっていただく必要性がある場合には、その支援策についての活用も検討してまいりたいと考えております。  以上です。 198 ◯3番(吉田隆昭君) 最後の質問になります。  先ほど申しましたように、要支援者の避難訓練、これをぜひ実施していただきたい。総合訓練の避難訓練の中でもやっていただければいいと思いますし、個々の地域でもやってもらいたいと思います。 199 ◯議長馬渕清和君) 吉田議員に申し上げます。持ち時間がなくなりましたので発言を中止してください。 200 ◯市民生活部長中野義夫君) それでは、防災訓練につきましてお答えをさせていただきます。  防災訓練では、地域防災力の向上を図ることや自助、共助の意識を養うことが大切だと認識しており、避難行動要支援者の避難訓練も欠かせないものと考えております。これまでの敦賀市総合防災訓練では、指定避難所に避難してきた避難行動要支援者の方を福祉避難所へ搬送する手順について訓練をしております。  今後は、議員から御紹介いただきましたような各区で防災訓練を実施される場合には、個別避難行動に基づく訓練を取り入れるよう呼びかけを行うとともに、訓練を実施する場合には必要なリヤカーなど資機材の貸出しや避難方法の助言などにより支援をしていきたいと考えております。  以上でございます。 201 ◯議長馬渕清和君) 以上で本日の一般質問を終わります。   ──────────────── 202 ◯議長馬渕清和君) 次の本会議は、明日午前10時から再開いたします。  本日はこれをもって散会いたします。             午後5時03分散会 発言が指定されていません。 Copyright © Tsuruga City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...