敦賀市議会 2023-03-09
令和5年第1回定例会(第3号) 本文 2023-03-09
トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 令和5年第1回定例会(第3号) 本文 2023-03-09 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ
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ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯副議長(
浅野好一君) 2 ◯副議長(
浅野好一君) 3 ◯副議長(
浅野好一君) 4 ◯8番(
山本武志君) 5
◯都市整備部長(
小川明君) 6 ◯8番(
山本武志君) 7
◯都市整備部長(
小川明君) 8 ◯8番(
山本武志君) 9 ◯市長(
渕上隆信君) 10
◯都市整備部長(
小川明君) 11 ◯8番(
山本武志君) 12
◯観光部長(
織田一宏君) 13 ◯8番(
山本武志君) 14
◯観光部長(
織田一宏君) 15 ◯8番(
山本武志君) 16
◯観光部長(
織田一宏君) 17 ◯8番(
山本武志君) 18
◯観光部長(
織田一宏君) 19 ◯8番(
山本武志君) 20
◯観光部長(
織田一宏君) 21 ◯8番(
山本武志君) 22 ◯副市長(
片山富士夫君) 23 ◯8番(
山本武志君) 24 ◯副市長(
片山富士夫君) 25 ◯8番(
山本武志君) 26 ◯副市長(
片山富士夫君) 27 ◯8番(
山本武志君) 28
◯観光部長(
織田一宏君) 29 ◯8番(
山本武志君) 30 ◯市長(
渕上隆信君) 31 ◯8番(
山本武志君) 32 ◯副市長(
片山富士夫君) 33 ◯8番(
山本武志君) 34
◯観光部長(
織田一宏君) 35 ◯8番(
山本武志君) 36
◯観光部長(
織田一宏君) 37 ◯8番(
山本武志君) 38 ◯副議長(
浅野好一君) 39 ◯副議長(
浅野好一君) 40 ◯1番(今
大地晴美君) 41
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 42 ◯1番(今
大地晴美君) 43
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 44 ◯1番(今
大地晴美君) 45
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 46 ◯1番(今
大地晴美君) 47 ◯病院事業管理者(太田肇君) 48 ◯1番(今
大地晴美君) 49 ◯病院事業管理者(太田肇君) 50 ◯1番(今
大地晴美君) 51 ◯市長(
渕上隆信君) 52 ◯1番(今
大地晴美君) 53 ◯病院事業管理者(太田肇君) 54 ◯1番(今
大地晴美君) 55 ◯市民生活部長(中野義夫君) 56 ◯1番(今
大地晴美君) 57 ◯市民生活部長(中野義夫君) 58 ◯1番(今
大地晴美君) 59 ◯市民生活部長(中野義夫君) 60 ◯1番(今
大地晴美君) 61 ◯市民生活部長(中野義夫君) 62 ◯1番(今
大地晴美君) 63 ◯市民生活部長(中野義夫君) 64 ◯1番(今
大地晴美君) 65 ◯市民生活部長(中野義夫君) 66 ◯1番(今
大地晴美君) 67
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 68 ◯1番(今
大地晴美君) 69 ◯市民生活部長(中野義夫君) 70 ◯1番(今
大地晴美君) 71 ◯副議長(
浅野好一君) 72 ◯副議長(
浅野好一君) 73 ◯5番(中道恭子君) 74 ◯市民生活部長(中野義夫君) 75 ◯5番(中道恭子君) 76 ◯市民生活部長(中野義夫君) 77 ◯5番(中道恭子君) 78 ◯市民生活部長(中野義夫君) 79 ◯5番(中道恭子君) 80 ◯市民生活部長(中野義夫君) 81 ◯5番(中道恭子君) 82 ◯市民生活部長(中野義夫君) 83 ◯5番(中道恭子君) 84 ◯市民生活部長(中野義夫君) 85 ◯5番(中道恭子君) 86 ◯市民生活部長(中野義夫君) 87 ◯5番(中道恭子君) 88 ◯市民生活部長(中野義夫君) 89 ◯5番(中道恭子君) 90 ◯市民生活部長(中野義夫君) 91 ◯5番(中道恭子君) 92 ◯市民生活部長(中野義夫君) 93 ◯5番(中道恭子君) 94
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 95 ◯5番(中道恭子君) 96
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 97 ◯5番(中道恭子君) 98
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 99 ◯5番(中道恭子君) 100
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 101 ◯5番(中道恭子君) 102
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 103 ◯5番(中道恭子君) 104
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 105 ◯5番(中道恭子君) 106 ◯病院事業管理者(太田肇君) 107 ◯5番(中道恭子君) 108 ◯建設部長(清水久伸君) 109 ◯5番(中道恭子君) 110 ◯建設部長(清水久伸君) 111 ◯5番(中道恭子君) 112 ◯建設部長(清水久伸君) 113 ◯5番(中道恭子君) 114 ◯企画政策部長(吉岡昌則君) 115 ◯5番(中道恭子君) 116 ◯企画政策部長(吉岡昌則君) 117 ◯5番(中道恭子君) 118 ◯企画政策部長(吉岡昌則君) 119 ◯産業経済部長(増田一条君) 120
◯観光部長(
織田一宏君) 121 ◯5番(中道恭子君) 122 ◯産業経済部長(増田一条君) 123 ◯5番(中道恭子君) 124 ◯副議長(
浅野好一君) 125 ◯副議長(
浅野好一君) 126 ◯22番(和泉明君) 127 ◯副市長(
片山富士夫君) 128 ◯22番(和泉明君) 129 ◯副市長(
片山富士夫君) 130 ◯22番(和泉明君) 131
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 132 ◯22番(和泉明君) 133
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 134 ◯22番(和泉明君) 135
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 136 ◯22番(和泉明君) 137
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 138 ◯22番(和泉明君) 139 ◯副市長(
片山富士夫君) 140 ◯22番(和泉明君) 141 ◯建設部長(清水久伸君) 142 ◯22番(和泉明君) 143 ◯建設部長(清水久伸君) 144 ◯22番(和泉明君) 145 ◯建設部長(清水久伸君) 146 ◯22番(和泉明君) 147 ◯建設部長(清水久伸君) 148 ◯22番(和泉明君) 149 ◯建設部長(清水久伸君) 150 ◯22番(和泉明君) 151 ◯建設部長(清水久伸君) 152 ◯22番(和泉明君) 153 ◯市長(
渕上隆信君) 154 ◯22番(和泉明君) 155 ◯市長(
渕上隆信君) 156 ◯22番(和泉明君) 157 ◯副議長(
浅野好一君) 158 ◯副議長(
浅野好一君) 159 ◯9番(林惠子君) 160
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 161 ◯9番(林惠子君) 162
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 163 ◯9番(林惠子君) 164
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 165 ◯9番(林惠子君) 166
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 167 ◯9番(林惠子君) 168
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 169 ◯9番(林惠子君) 170
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 171 ◯9番(林惠子君) 172
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 173 ◯9番(林惠子君) 174
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 175 ◯9番(林惠子君) 176
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 177 ◯9番(林惠子君) 178
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 179 ◯9番(林惠子君) 180
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 181 ◯9番(林惠子君) 182
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 183 ◯9番(林惠子君) 184
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 185 ◯9番(林惠子君) 186
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 187 ◯9番(林惠子君) 188
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 189 ◯9番(林惠子君) 190
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 191 ◯9番(林惠子君) 192
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 193 ◯9番(林惠子君) 194
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 195 ◯9番(林惠子君) 196
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 197 ◯9番(林惠子君) 198
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 199 ◯9番(林惠子君) 200
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 201 ◯9番(林惠子君) 202
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 203 ◯9番(林惠子君) 204
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 205 ◯9番(林惠子君) 206
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 207 ◯9番(林惠子君) 208
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 209 ◯9番(林惠子君) 210
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 211 ◯9番(林惠子君) 212 ◯産業経済部長(増田一条君) 213 ◯9番(林惠子君) 214 ◯産業経済部長(増田一条君) 215 ◯副議長(
浅野好一君) 216 ◯9番(林惠子君) 217 ◯産業経済部長(増田一条君) 218 ◯9番(林惠子君) 219 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 220 ◯9番(林惠子君) 221 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 222 ◯9番(林惠子君) 223 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 224 ◯9番(林惠子君) 225 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 226 ◯9番(林惠子君) 227 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 228 ◯9番(林惠子君) 229 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 230 ◯9番(林惠子君) 231 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 232 ◯9番(林惠子君) 233 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 234 ◯9番(林惠子君) 235 ◯副議長(
浅野好一君) 236 ◯副議長(
浅野好一君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 6.議 事
午前10時00分開議
◯副議長(
浅野好一君) ただいまから本日の会議を開きます。
諸般の報告
2 ◯副議長(
浅野好一君) この際、諸般の報告をします。
まず、本日の会議の欠席者について報告いたします。本日の会議に、馬渕清和議長は所用のため欠席する旨、届出がありました。
なお、議長の欠席に伴い、本日の会議の仮議長に有馬茂人君を指名いたします。
以上で報告を終わります。
日程第1 一般質問
3 ◯副議長(
浅野好一君) 日程第1 これより前日に引き続き一般質問を行います。
まず、
山本武志君。
〔8番
山本武志君登壇〕
4 ◯8番(
山本武志君) おはようございます。市民クラブの
山本武志でございます。2日目のトップバッターということで、よろしくお願いいたします。これまで同様、是々非々かつ建設的な議論に努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今回のテーマは、北陸新幹線敦賀開業に向けた進捗確認と機運醸成についてを挙げさせていただきました。
今日、新幹線関係の質問をするということで、私が持っている中で一番かがやき号、はくたか号に近いネクタイをしてまいりましたので、よろしくお願いいたします。
さて、いよいよ1年後に迫る北陸新幹線敦賀開業でございます。この開業を100年に一度のチャンスとよく言われますが、思えば敦賀と鉄道の歴史は今から154年前、明治維新から間もない1869年、これは明治2年でございますけれども、12月12日に時の明治政府が決定した鉄道敷設計画から始まります。
この計画にはこうあります。「幹線ハ東西両京ヲ連絡シ、枝線ハ東京ヨリ横浜ニ至リ、又、琵琶湖辺ヨリ敦賀ニ達シ、別ニ一線ハ京都ヨリ神戸ニ至ルヘシ」。つまりは、日本の鉄道の先駆けとなった3路線に敦賀の名前があったことは、まさに大陸への玄関口が敦賀であったことを示すものであり、私はこのことだけでも大いに誇りに思うところでございます。
また、明治15年の開業時には気比神宮前に敦賀駅がございました。この敦賀駅が明治43年に現在の場所に移転新築されましたけれども、さきの戦災により焼失するまで北陸線最大の駅舎として威容を誇ったと、これは国鉄の記録にございます。
それから113年の時を経て、今度は全国の整備新幹線の中で最大となる駅舎がここ敦賀に完成することを感慨深く思うとともに、敦賀のさらなる発展につなげなければと身の引き締まる思いでございます。
この北陸新幹線敦賀開業に向けては、途中1年遅れとする工程変更があったものの、以降は鉄道・運輸機構をはじめとする関係各所の御尽力の下、順調に工事が進められているところであり、また、駅西地区など市における受皿整備、さらには北陸新幹線敦賀開業に向けた敦賀市行動計画の進捗を管理する新幹線開業まちづくり推進会議を中心に各種取組が進められていることと認識する次第でございます。
そうした中、いよいよ敦賀開業へのカウントダウンが始まるこの段階においては、現時点における各施策の進捗や課題を関係者で共有の上、開業までに実施すべき取組の総仕上げ、市全体の機運を高めていくことが何より肝要と考えることから、そうした観点の下、各項目に区切って、以下、質問を進めていきたいと思います。
まず1点目がハード整備でございます。
敦賀駅工区及び車両基地など、鉄道・運輸機構が進める新幹線工事の進捗状況をまずはお伺いいたします。
5
◯都市整備部長(
小川明君) まず最初に、鉄道・運輸機構が進めております新幹線工事の進捗状況という御質問でございます。
全区間において土木、軌道工事がおおむね完了し、現在、建築や電気設備工事が順調に進められております。
敦賀駅舎工区につきましては、建築外装工事が完了し、内装工事やコンコースやホームの電気設備工事が進められております。また、車両基地工区につきましては電車線工事が進められており、予定どおりの工程で進捗していると伺っているところでございます。
以上でございます。
6 ◯8番(
山本武志君) これまで開業を1年延期して以降、鉄道・運輸機構と沿線の市町行政とも連携して、金沢・敦賀間工程・事業費管理連絡会議並びに幹事会等を通じまして密な工程管理がされてきたものと認識しております。
1点だけ、順調ということでお伺いしたいんですけれども、次のクリティカルポイントであり、かつ心待ちに楽しみにするのが何といっても試験走行の開始かと思いますけれども、これは令和5年度の当初予算にも掲げている事業でもこの試験走行と併せたイベント開催ということも連携するかと思いますので、試験走行の時期なんかが分かればお伺いしたいと思います。
7
◯都市整備部長(
小川明君) 北陸新幹線の敦賀開業の試験走行の開始時期についてでございます。
これについては現在、鉄道・運輸機構からまだ公表されておりません。
参考までに、平成27年3月に開業した北陸新幹線長野金沢間では、開業7か月前に試験走行が行われております。また、昨年9月に開業いたしました西九州新幹線の場合は、開業4か月前から実施されているところでございます。
試験走行の時期の公表については、おおむね様々な検査などが終了し、試験走行の約1か月前に公表されているというのが前例でございますので、適切な時期に、しかるべき時期が来たら公表されるものと理解しているところでございます。
以上です。
8 ◯8番(
山本武志君) それぞれこれまでの整備新幹線の実績を御紹介いただきましたけれども、先ほどのとおり、市民の皆さん、この市内を新幹線が走るというのを非常に心待ちにしていると思いますので、またこれは前広に情報収集いただきまして対応をお願いしたいと思います。
続きまして、駅東エリア整備、それから国道8号バイパスからのアクセス道路など福井県や敦賀市が進める工事の進捗状況、それから供用開始時期等が分かればお伺いいたします。
9 ◯市長(
渕上隆信君) では、
山本武志議員の一般質問でございます。よろしくお願いします。
まず私のほうから、県が整備を進めております国道8号バイパスから新幹線敦賀駅へのアクセス道路、県道敦賀駅東線については、二級河川木の芽川左岸堤防までの区間を市道吉河19号線と併せて、今月31日には通行可能となる予定であります。
本道路の整備に当たり、用地などに御協力いただきました方々に感謝申し上げますとともに、工事関係者の方々には、完成まで引き続き安全に工事を進めていただきますようお願い申し上げます。
残りの部分につきましては担当部長より答弁させていただきます。
10
◯都市整備部長(
小川明君) 私のほうからは、本市が進めております新幹線駅前広場の進捗状況について御説明させていただきます。
本年度3月末時点で、契約額ベースですが約40%の進捗率となっております。本年度の繰越額でさらに40%、そして令和5年度当初予算で残りの20%を計上させていただきまして合わせて100%、そういうふうな段取りで工事を進めているところでございます。
また、県道敦賀駅東線のやまなみ口橋から新幹線駅前広場の供用開始時期につきましては、令和5年度末、新幹線開業の直前ぎりぎりになるものと見込んでいるところでございます。
以上です。
11 ◯8番(
山本武志君) こちらの特に駅前広場の関係につきましては、私も新幹線対策特別委員会の委員に所属しておりますので、いろいろ確認させていただく中で、今部長からもありましたとおり、開業前ぎりぎりという言葉があったように、非常にタイトな中で進められることと思ってございます。
工程に余裕がない状況ということでございますけれども、引き続き安全を第一義に、工程遅延リスク対応というのをしっかり確実に行っていただきまして、遅滞なきよう開業を迎えられるようお願いしたいと思います。
それでは、ハード整備については以上でございまして、小項目2つ目の「行動計画」の進捗状況に移らせていただきます。
こちらに関しましては、新幹線開業に向けた施策に関し、官民連携組織である新幹線敦賀開業まちづくり推進会議が進捗を管理する行動計画により進められてきていると存じますが、これは行動計画の中でも開業までに実施するもの、開業以降も実施するもの、いろいろ交ざった計画かと思いますけれども、ここでは開業までに実施するとした事業について計画どおり進んでいるのか、お伺いをいたします。
12
◯観光部長(
織田一宏君) 北陸新幹線敦賀開業に向けました敦賀市行動計画につきましては、社会情勢の変化等を考慮し、計画に記載のとおり毎年見直しを行っております。直近では令和4年7月に更新を行っておりまして、策定当初の89事業から新規事業を毎年追加しまして、現時点では106事業を掲載しております。
新型コロナウイルス感染症の影響などにより事業期間に変更があった事業などもあるものの、掲載事業のうちスケジュールどおり進捗している事業が約95%でございますので、おおむね計画どおり進んでいると考えております。
13 ◯8番(
山本武志君) それでは、現在は106事業、95%の進捗ということで認識をいたしました。
続きまして、この行動計画に関しましては、観光部長からもございましたとおり見直しを行いながら進めていく、管理していくということでございまして、私も以前の一般質問でこのことについて確認させていただきましたところ、当時の部長のほうから、社会情勢の変化を捉え、掲載事業ごとに評価、検証を常に行い、官民一丸となって実効性の高い事業に取り組んでいくとの考えの下、PDCAサイクルを回すという御答弁がありました。
今も見直しという言葉がありましたけれども、現時点においてPDCAを回す中で、開業に向けた課題認識というものをお伺いいたします。
14
◯観光部長(
織田一宏君) 行動計画のPDCAサイクルを回すに当たりまして、事業の進捗状況確認と併せて、見直し時点におきまして行動計画に掲載すべき新規事業を追加するなど、その都度、効果的と捉えられる施策を検討しブラッシュアップをしております。
行動計画につきましては、新幹線敦賀開業まちづくり推進会議におきまして議論を行いまして、官民問わずオール敦賀で取り組んでいくことが重要であると認識しているところでございます。
そういった中で課題と認識している部分としましては、推進会議として官民連携による取組が加速している一方で、民間企業や市民の方々がもっと参画できる環境をつくっていくような事業がこれまで以上に必要ではないかと考えております。
他地域の先行開業市等の事例を見ましても、開業後を見据えた継続的な取組としていくためには、市内に住む方や関わる方がいかに主体的に取り組んでいくかが重要だと考えております。
これまでの取組によりまして、本市においても民間主体によるにぎわいが生まれてきておりますが、開業をきっかけに市民総参加でまちのにぎわいを創出していくようなさらなる人材の育成や環境整備を目指した取組を増やしていく必要があると認識しております。
15 ◯8番(
山本武志君) PDCAサイクル回す中でということで課題認識をお伺いいたしました。
やはり鍵となるのは、この後の質問にも続きますので、ここで詳細に触れることは控えますけれども、市民参加の下で機運をどう高めていくかということが課題にあろうかというふうに認識をいたしました。
そこで、現在策定中で先般も議員説明会で説明いただきましたけれども、敦賀市の観光振興計画というものがございます。これは、今述べました行動計画を包括した形で、開業前後の令和5年度から令和7年度までの期間に絞るとして策定を目指しているものかと認識しておりますけれども、この2つの計画が私の中では非常に錯綜しておりまして、取り組む事業なんかもそれぞれで重なったり重複感がございますので、そういったことから、両計画の関係性と重複している施策の整合性というところについて、改めてお考えをお伺いしたいと思います。
16
◯観光部長(
織田一宏君) 北陸新幹線敦賀開業に向けました行動計画は、開業効果を最大限に引き出すことができるよう、いつ誰が何をどのようにすべきかといった具体的な行動指針を定めておりまして、令和6年度末までを計画期間としております。
一方、敦賀市観光振興計画は、本市の観光振興の基本的な考え方を示すとともに、その実現に向けた具体的な施策を示しており、令和7年度末までを計画期間としております。令和6年度までは、振興計画、行動計画ともに新幹線開業を見据えた施策等に取り組むこととしております。
また、行動計画の計画期間が終わる令和6年度以降も開業効果を持続させるため、観光振興計画では、令和6年度末の時点での各施策内容に更新を加え、令和7年度も引き続き取組を進めていきたいと考えております。
観光振興計画が行動計画の観光部分を包括していることから、行動計画の評価、検証結果を生かし、新幹線開業前後の動向の変化に迅速に対応できるよう、令和7年度に次期観光振興計画策定に取り組んでいきたいと考えております。
17 ◯8番(
山本武志君) これは私の頭の中を整理する意味でも確認させていただきましたけれども、要するに、観光振興計画が新幹線開業を迎えるという中であまりにもロングスパンなものをつくってしまうと時代や社会情勢に合わないことも考えられるということで、3年という区間で区切って一旦はつくって、行動計画のことをまた反映して、次、ロングスパン、何年スパンか分かりませんけれども、この観光振興計画を策定するという考えでよろしかったでしょうか。
18
◯観光部長(
織田一宏君) 議員おっしゃるとおりでございます。
19 ◯8番(
山本武志君) 承知いたしました。
行動計画のことを聞きながら観光振興計画に振って恐縮なんですけれども、観光振興計画のほうにつきましては、部長のほうから、いつ誰が何をということがございましたけれども、ここに足りないのが「いつまでに」ということ、時期的なことが書かれていないというのが私はあるのかと思います。これは説明会の場でも申し上げさせていただきましたけれども、振興計画に掲げる各事業ごとに、いつまでにということをしっかり明記をいただきまして共通認識の下進められますよう、これは改善を求めておきたいと思います。
続きまして、具体的施策に関して1点、特に私からすると行動計画の中でも進捗が見えにくいなと感じている点について確認させていただきます。
それはピンポイントで滞在型観光のことになるんですけれども、これは実は有識者の方からの提言としまして、2019年11月10日に開催されました「北陸新幹線と観光地域づくり」というテーマで、後に鉄道・運輸機構の副理事長を務められ、当時は国土交通省の鉄道局長を務められていました水嶋智様の御講演を聞いた際に、こういった言葉がございました。鍵を握る滞在型観光、これは宿泊についてですけれども、朝晩にイベントを催し、敦賀に泊まらないといけない理由をつくることが肝要だという言葉がございました。
当たり前のことかもしれませんが、私の胸に残っておりまして、自分的に考えてみましたところ、水嶋さんも冬場のミライエ、市民が参加して市民協働でやっているミライエを見て感動されて、こういう言葉もおっしゃったんですけれども、冬場の夜のイベントで言えばミライエはもとより、通年を通してということになりますと、例えば朝は敦賀市の水産卸売市場の2階も競りが見学できるようになっていますので、そういったことで朝はそちらのほうに行っていただくとか、例えば夜になりますと本町、これは以前も今も取り組んでいらっしゃると思いますけれども屋台ラーメンストリートにするですとか。
あと、この前お亡くなりになりましたけれども、松本零士さんの思いとかが詰まったシンボルロードモニュメントの例えばライトアップということでございます。モニュメントのライトアップに関しましては、「999」でいくとメーテルとか鉄郎が旅立っていったのも、やはり夜空に旅立っていきました。それから「宇宙戦艦ヤマト」につきましては、沖田艦長や古代君が、やはりヤマトに乗って進んでいったのも真っ暗な宇宙の中ということでございまして、ちょっとロマンチックなことを言うかもしれませんけれども、やはりシンボルロードモニュメントは夜に輝くんじゃないかなというふうに私は思うところでございまして、ぜひそういうこともライトを当ててやっていってはどうか。
また、日本百名月に選定されました気比神宮、これも取組を進めていることかと思いますけれども、ちょっと足りないなと思うのは、ここに松尾芭蕉の俳句ということをかけるということかと思います。バショさんというキャラクターもありますけれども、芭蕉さんは、おくのほそ道の行程の中で、中秋の名月を敦賀で見るために歩みを進めたということで、残念ながら中秋の名月の日には名月を見ることができなかったんですけれども、「名月や北国日和定めなき」という句を残してございます。そうしたことからすると、やはりここにつきましても、芭蕉さんと気比神宮も夜というのが一つの切り口になるのではないかというふうに思ってございます。
ちょっと私の思いを述べさせていただきましたが、泊まる理由というところでいけば、こうしたアイデアも浮かぶところでございますけれども、行動計画にある敦賀独自の着地型プログラム開発というのがございますけれども、こうしたことが今言ったような泊まる仕掛けというのをやろうとしていることなのか。もしそれが策定されているのであれば、その開発の結果を教えていただきたいですし、もしもできていないということであれば、その宿泊の仕掛けをどのように進めているのかについてお伺いしたいと思います。
20
◯観光部長(
織田一宏君) 本市では、宿泊を促進するに当たりまして、敦賀市全体において稼働率の高い宿泊施設も多く、宿泊の予約が取りづらい状況であったため、ottaにホテルを誘致いたしましたが、依然、稼働率の高い状況が続いております。
今後も宿泊稼働率が高い状態が続くことが予想され、新幹線開業後のさらなる観光客の増加を踏まえますと市内宿泊施設が不足することから、誘致について引き続き取り組んでいくことが課題だと考えております。
観光客の滞在時間を長くするという点では、議員のおっしゃるとおり、行動計画では着地型プログラム開発がこれに当たります。着地型プログラム開発につきましては、昨年度に観光庁の事業を活用し、敦賀真鯛の養魚体験や昆布かき体験などの体験プログラムの造成に取り組みました。
また今年度は、敦賀観光協会が実施主体となり、観光庁の事業を活用し、体験プログラムを活用したインバウンド向けツアーやトンネルツーリズムプランナーをガイドとした鉄道遺産ツアーを造成するなど、観光資源を生かした観光商品を造成しております。
現在は、令和6年秋に開かれる北陸デスティネーションキャンペーンに向けて、様々な視点から観光商品の造成に取り組んでいるところでございます。夜のコンテンツ開発も重要となりますが、広域観光ルートの開発にも力を入れ、トータル的な滞在時間の延長につながるよう観光商品の造成に取り組んでまいりたいと考えております。
21 ◯8番(
山本武志君) 着地型プログラムというのがそういうことであり、切り口としましては滞在時間を長くするということに視点を置いたものと受け止めましたけれども、これは順番に、別にシリーズでやっていく必要もございませんので、今申し上げましたような朝の目玉、夜の目玉というのを構築していただきまして、滞在時間を長くするというのと同時並行的に宿泊ということについての仕掛けというのをぜひ。これは市だけではもちろんございませんで、観光協会とかほかの団体の皆さんとも連携しながらそうした開発を進めていっていただきたいということで、要望しておきたいと思います。
それでは、3つ目の項目に移らせていただきますが、官民の体制と連携についてお伺いをいたします。
1点目が、令和5年度の当初予算案の重点施策に新幹線開業に向けたにぎわいの創出が挙げられており、これに関する拡大した事業、新規事業を含めまして、昨日の前川議員の答弁を踏まえますと、新幹線関連で41事業、約14億2500万円ということで大変多くの数、規模感となってございます。
こうしたことから、この事業を進めるに当たっては各部署にわたるというふうに受け止めておりますけれども、開業に向けて、この非常に数の多い、規模感の大きい取組をいわゆる横串を刺して、通していくことが大事かと思いますけれども、その横串を通す役割はどの部署もしくはどなたが担っているのかについてお伺いをいたします。
22 ◯副市長(
片山富士夫君) 山本議員の一般質問に答えさせていただきます。
現在の市役所の組織におきましては、いわゆる横串と明確に言えるようなものを通すという部署は設置しておりませんが、開業に向けた事業につきましては、観光部新幹線誘客課が関係各課と連携し、取りまとめ、調整を行っております。
庁内につきましては、新幹線誘客課が北陸新幹線敦賀開業に向けた庁内関係部局長会議の事務局といたしまして、行動計画の進捗状況や各種事業内容の情報共有、開業に向けた課題の共有、新規事業の検討などの調整を行っております。
また、商業観光団体とか、あるいは民間活動団体、交通教育文化団体等、計30団体から構成されます、議員もおっしゃられました新幹線敦賀開業まちづくり推進会議の事務局といたしまして、推進会議が実施いたします行動計画の進捗確認につきましても新幹線誘客課が全庁的に取りまとめを行っております。
以上でございます。
23 ◯8番(
山本武志君) 明確に横串を通す役割とかが庁内にはないということを踏まえて、今の御答弁でしたけれども、私がこの質問をするきっかけが、そもそも開業に向けたトータルコーディネート役というのがどの部署になるのかなというふうに考えていたところ、当初予算の、この前も産経建設常任委員会で審査する中で、複数の事業で、例えば新幹線開業向けのノベルティーグッズ一つにしても、ボールペン1本もこの部署でも作りこの部署でも作りということで、そういうことを確認いたしました。
小さいことなんですけれども、そうしたことを一つ取っても、例えば共通したものでいいんじゃないかというふうに思ったんですけれども、そうしたことからしますと、ノベルティーグッズ一つもそうなので、相互のイベント間連携ですとか相乗効果をいかに図っていくかということなんかも含めると、無駄なく効果的に進めるための庁内体制は構築されているのかというふうに疑問に感じた次第でございます。
実際問題、部と部の間で調整とかということについて苦慮しているとか時間を要しているという声も若干聞いておりますけれども、ただでさえ庁内の人的資源も限られる、時間も限られるという中で、ちょっと片山副市長がおっしゃられましたけれども、庁内の新幹線に関する業務というのが円滑に進んでいるというふうにお考えでしょうか。
24 ◯副市長(
片山富士夫君) 関係する課がたくさんあるような業務につきましては、最終的には私なりに相談が上がって、どこでやるか、どういった事業をやるかというのを決定させていただいております。
今後もそういう課題を踏まえながら、どんな体制がいいのかというのについては検討していく必要があるかと思います。
以上です。
25 ◯8番(
山本武志君) どんな体制がいいのか検討していく必要があるということで、まさに次の質問につながるので移りますけれども、今私が申し上げたことを踏まえまして、マンパワーや職員の負担偏重などへの懸念も含めまして、新幹線開業に特化した庁内の組織体制見直しの必要性について考えをお伺いいたします。
26 ◯副市長(
片山富士夫君) 開業を1年後に控えまして、関係部署の連携をより強化するということや、例えば今言いました部局長会議の開催頻度を上げていくことは必要であるというふうに考えておりますが、現時点で特化した組織まで必要かということについては考えておりません。
特化した組織を持った場合、例えば質問でも出ました新幹線の駅舎見学等は、日頃のJRとの付き合いとかそういったものを踏まえながらやっていく必要があるかなと。それからイベント等は、やはり商店街等々の関係もございまして産業経済部かなと。さらに、空き店舗の改修とかも日頃の付き合いの中で、あるいは港都つるがとの関係の中でやっていく必要があるということになりますと、特化した組織がどこまでできるのかということを検討しなければいけないかなというふうに思います。
現時点では、それぞれの担当部署が連携して情報の共有を図りながらそれぞれの事業を進めるほうが機能的かなというふうに考えているところでございます。
人員等につきましては、1年後の開業に向け確実に事業を実施できるよう、状況を見ながら必要に応じて対応してまいります。
いずれにいたしましても、どういう体制がいいのかというのは今後も検討していく必要があるかというふうに考えております。
27 ◯8番(
山本武志君) その前の答弁のほうと食い違いといいますか、そごがあるかなというふうに感じましたけれども、正直、1年前というところで新しい部署を立ち上げるとかそういうことは、確かに今さら感があるなというふうに私も思いますけれども、なのでこれ以上言うのは控えますけれども、その趣旨というのは先ほど私が申し上げたとおりですので、体制見直しはせずとも、職場の実態を把握の上、適切に対応されることを求めておきたいと思います。
次に、観光振興計画にありますよう、官民連携組織である新幹線敦賀開業まちづくり推進会議に加え、市内の観光関連事業者のみならず開業効果を広く市内に波及させるためには、市民、各団体との連携が重要ですけれども、具体的にこちらはどのように関わりを持っていくのか、お伺いいたします。
28
◯観光部長(
織田一宏君) 観光振興計画では、行動計画と同様に、新幹線敦賀開業まちづくり推進会議に参画しておられる各団体からも意見をいただき、施策に取り組んでまいりたいと考えております。
施策は、市や観光協会が主体となるものだけではなく、NPOや観光ボランティアガイドつるが、「敦賀・鉄道と港」まちづくり実行委員会など約30団体が取り組むものもあり、令和2年4月の推進会議設立時から各者が連携を取って各施策に取り組んでいるところでございます。
一つの例ではございますが、今月18、19日には、駅前や各商店街、金ケ崎緑地などを会場とし、市、市民団体、プレーヤーなどが連携したつるがフェスを開催いたします。このつるがフェスは、北陸新幹線敦賀開業1年前を盛り上げるイベントとして各団体が一体的に開催するものでございまして、開業に向けて市民の機運醸成につながるものと考えております。
また、令和5年度からは、イベント等で案内をしていただくボランティアの募集や、市内の高校生に協力いただきカウントダウンボードやウエルカムボード等を作成するなど、新たな事業にも取り組んでまいりたいと考えております。
今後もイベントに限らず各事業で市民連携を図りながら、開業効果を広く波及できるようより一層取り組んでまいりたいと考えております。
29 ◯8番(
山本武志君) 今の答弁ですけれども、次の質問にも関わりますので進めさせていただきます。
ここからは開業以降に視点を置いた設問になっていくかと思いますけれども、4点目は市内の機運醸成についてでございます。
開業以降も新幹線のあるまちづくりにつなげるためには、新幹線を地域の自分事として捉えていただける方が増えていくことが重要であり、市内全域に開業の息吹が感じられるような取組をしていくべきかと思いますが、市のほうはどのようにお考えでしょうか。
30 ◯市長(
渕上隆信君) 私のほうからお答えします。
自分事というか我が事ですけれども、どう関わるかというのが非常に大事だと思います。ですから、そこで働く人もいますし、そこでもうける人もいるでしょうし、新幹線が来て乗る人もいますし、ただ見に来てにぎわいを楽しむ人もいると思いますが、そういう人たちがいろんな関わり方を持って興味を持っていただければ非常にありがたいと思っておりますが、一番大事にしなくてはいけないのは、経済効果の高い、自分で稼ぐことができるということが大事なのかなということを思っております。
本市では、新幹線を我が事として捉え、自分で稼ぐことができる市民が増えるよう、これまで各施策を展開してきました。過去からですけれども、例えば2018年の福井国体開催時には、会場周辺でお弁当などを販売する環境を整備することにより、飲食店関係者が自ら積極的に外に出て販売機会を創出し、売上げの増加につなげております。お弁当とかが1日100万円売れたとか、そういう話がありました。ですから、店で売るんじゃなくて外に出て売ると結構もうかりますよみたいなことをずっと宣伝して、お知らせしてきたというふうに思っております。
また、近年のコロナ禍におきましては、国体時の取組を生かしてケータリングの普及を目的としたキッチンカーの導入支援を制度化し、併せて国道8号空間等の整備や小規模イベントの開催によって出店機会の増加を図り、市民自らがさらに稼げる好循環を生み出してきております。
先ほど部長が言いましたけれども、今月18、19日に開催予定のつるがフェスにおきましては、民間のプレーヤーが駅前から金ケ崎緑地にかけてイベント開催やマルシェ等の物販による販売ということをやってきてくれているというのが取組の成果であるというふうに考えております。
新幹線開業後は、市民自らが新幹線に乗って出かける機会も増えますし、敦賀を訪れる人が増えることによって、まちににぎわいが創出される。そのにぎやかになったまちに市民が繰り出し、自らが楽しむ機会も増えることと思われます。
このように、本市がこれまで十分にやってきたことに加え、新幹線の開業がさらに追い風となって市民の意識が変わり、市内全域に開業の熱が広がっていくものと考えております。市民の皆さん全てが新幹線が来てよかったねという喜びが感じられるようなものにつなげていきたいというふうに考えております。
31 ◯8番(
山本武志君) 少し市長の答弁のほうで、稼ぐことができるということが、重きを置いてというふうに捉えたときに、私の感覚と少し違うなと思いましたので再質しようかと思いましたけれども、後段の部分でそのことについては分かりましたといいますか、市内全域ということで。
私がイメージするのは、中心市街地だけではなくて、例えば郊外に住んでいらっしゃるじいちゃん、ばあちゃんも新幹線を楽しみにとか、新幹線を使って何かというふうに、そういうふうな取組が必要かなと思った次第でございます。
次に進めさせていただきますが、2022年3月12日にオルパークで開催されました北陸新幹線沿線連絡会議が主催する北陸新幹線開業7周年記念フォーラムにおきまして、既に開業している新幹線整備駅の周辺の方からいろんな御示唆をいただいております。
函館の方からは、マインドの持続、開業以降も残るリソース、これは資源ということですけれども、こうしたことを思考しておくことが大事だと。開業をお祭り騒ぎで終わらせないこととの示唆がありましたけれども、こうした教訓を踏まえ、とりわけリソースの点におきまして、市においてはどのようにお考えか、お伺いします。
32 ◯副市長(
片山富士夫君) 櫛引先生の話、私も何回か聞いておりますけれども、新幹線は新幹線開業効果と新幹線効果と2つあるんだと。新幹線効果というのは開業後も続いていく。だから、そういったことも踏まえてまちづくりを進めていかなければならないというようなこともお伺いしておりまして、本市といたしましても、開業という一過性のもので終わるのではなくて、開業後も残るようなもの、また活動が継続できるようなものという思いでこれまでも各事業を進めてまいりました。
具体的なリソースといたしまして、人的観点からは長期的な人材の育成が不可欠というふうに考えまして、敦賀をひろげるプロジェクト事業を実施いたしまして、新たな地域プレーヤーの発掘、育成を図っております。
また、民間主体の取組といたしまして、これまでもTHAPとか観光ボランティアというのがございましたけれども、近年、地方創生を中心に幅広い活動を行っております敦賀高校創生部、気比神宮周辺の商店街の活性化を図る氣比さん参道いきいき会議、それから敦賀の宝物を掘り起こし誇れる観光エリアの創造を目指す角鹿会といった活動もありますし、また民間が主体でまちゼミというのも最近開催されております。
こうした活動は、新幹線開業後も継続して実施されるものというふうに考えておりますし、特にTHAPとか、それから氣比さん参道いきいき会議とか、それから敦賀高校創生部等の活動につきましては、民間の方あるいは県からも高い評価を得ているところでございますので、今後も続いていってほしいなというふうに思います。
また、物的視点の観点からは、景観まちづくり刷新支援事業による国道8号空間や、人道の港敦賀ムゼウム、駅西地区ottaの整備を行ってきております。
加えまして、敦賀商工会議所によりますつるがUMAMIグルメによる新しい名物、お土産品の開発、民間事業者による敦賀真鯛の養殖とブランド化など、東北新幹線八戸開業時、地元の活動によりまして知名度を高めたせんべい汁、これは今も人気があるというふうに聞いておりますけれども、こういった食分野での取組も重要であると考えております。
これらはいずれも開業後も本市に魅力のあるリソースとなることを思って取り組んできたものでございまして、新幹線開業を一過性のものとせず、開業後も継続していくことが大切であるというふうに考えておりまして、今後もそういう考えで取り組んでいきたいと考えております。
33 ◯8番(
山本武志君) 副市長のほうから、人的、物的資源ともに開業後も引き続き継続するように取組を進めていくという答弁だったと思います。ぜひお願いしたいと思います。
それでは、項目としては最後になります。真の開業効果に向けてということでございます。
まず、今ほど副市長からありましたけれども、青森大学社会学部教授の櫛引素夫先生からの御示唆にもありますよう、新幹線は観光客のためでなく、地域の住みやすさや生活の利便性向上につなげないといけない。新幹線は目的ではなく手段との視点が重要であり、本市においてはその視点を持って施策を進めているものと認識いたしますけれども、観光や中心市街地のにぎわいづくりに力を入れることはよく分かるんですけれども、それ以外のところがなかなか地域の住民の皆さんには届いていないのではないかと受け止める次第でございます。
市民全体の機運を高める観点において、私はポイントはここだというふうに考えておりまして、より新幹線のあるまちづくり、敦賀がどうなっていくかという将来に向けたものについても、より積極的に発信いただくことをお願いいたしますが、市の考えをお伺いいたします。
34
◯観光部長(
織田一宏君) 櫛引教授によりますと、新幹線開業が地域の住みやすさ、生活の利便性向上につながった他市の例としまして、開業によりアクセスが向上し通勤可能範囲が広がったことで、病院の医師を以前より確保しやすくなった例が報告されております。
また、新幹線を目的ではなく手段として捉え、都市部からのアクセス向上を売りにして企業誘致や移住定住者の増加につなげた例なども報告されております。
本市としましても、こういった事例を参考として、新幹線開業効果が及ぶ範囲については、観光分野だけでなく、地域の住みやすさや利便性向上といった市民生活の分野にも広げてまいりたいと考えております。
新幹線開業により想定される変化等については、市民の皆様に広く分かりやすい情報を発信してお伝えしていきたいと考えております。
35 ◯8番(
山本武志君) 今ありましたとおり、櫛引先生の話にもあった医療の高度化とか。私は、敦賀ですと、この先、試験研究炉などがありますので、そうしたことと関連づけて大学の誘致で若者に通ってもらうとか、そういうことなんかも含めて、これはまた次の体制も含めまして思考の上、発信をぜひいただきたいなとお願いをしておきます。
次に、先ほどの行動計画や振興計画の中で、市はホスピタリティー、いわゆるおもてなしということをうたってございます。私は、そのホスピタリティーの礎となるのは個々のアイデンティティーにあると思います。ここでは、敦賀に住む自分が自分であることを自覚すること、さらにはそうした自分が他者や社会から認められているという感覚のことというふうに捉えていただきたいと思いますが、そのためには、歴史や文化、食など今ある資源を再発掘し、その価値を高めていることにほかならないと考えます。
つまりは、現在進行形のもの、または新しいものを開発することのみならず、現在策定中の文化財保存活用地域計画などで今後浮かび上がってくる地域に眠っている資源を生かすことによって、市民自らが敦賀に住んでいることを誇りに思い、敦賀を訪れた方々に感じていただくことが、まさに新幹線開業を機に市内全体最適に進む観光施策であると考えます。
ついては、今後も市内各地域にスポットを当てていくような施策の展開、支援を求めますが、市の考えをお伺いします。
36
◯観光部長(
織田一宏君) 近年の観光施策におきましては、地域にある資源を再確認し、地域の人だからこそ知っている魅力にスポットを当てていくことも注目されております。
本市におきましても、日本遺産に認定されている「海を越えた鉄道~世界へつながる鉄路のキセキ~」の構成文化財である鉄道遺産など、地域に眠る資源を活用した取組を実施しております。
新幹線開業を機に、いま一度、敦賀ならではの資源を磨き上げ、市民が誇れる敦賀の魅力を再発見し、それらを市民自らが発信するとともに、敦賀を訪れる方に本市の魅力を知ってもらうことが重要であると考えております。
新幹線敦賀開業まちづくり推進会議において定めたキャッチコピー「つるが、発見!」にはそういった意味も込められており、本市観光施策においても、引き続き地域の資源に価値を見いだし、スポットを当てるような取組を行っていくべきであると認識しております。
国や市の文化財に指定されている西福寺におきましては、庭園や回廊を活用した新たな取組を行っておりまして、今月の12日日曜日にいろんなイベントをされると聞いております。今ある資源を活用した観光商品の開発に力を入れていただいております。
今後もこのような地域資源の磨き上げに取り組む事業を展開し、支援してまいりたいと考えております。
37 ◯8番(
山本武志君) 市内に眠る、これから再発掘したものについてもしっかりとスポットを当てて行っていくということと認識いたしました。
この提案というか質問することのきっかけが、先ほど副市長からありました八戸のせんべい汁の話でございまして、せんべい汁自体は青森県の南部から岩手県北の地域で200年以上前から食べられていたものということですけれども、あまりに身近にあるものということで当時は賄いものの食べ物として扱っていたということで、特にそういった歴史にスポットを当てられることがなかったということですけれども、それを八戸せんべい汁研究所、通称汁゛研(じるけん)というところが東北新幹線の八戸開業に向けてB-1グランプリなんかも開催して、その中で取り上げたことによって、東京からわざわざせんべい汁を食べに八戸に来るということになったということだそうです。
今では200軒以上の店舗がせんべい汁を市内で扱い、私も知り合いの八戸市議にも聞いてみたところ、せんべい汁にスポットを当てたことによって何が一番よかったかというと、市民が自分たちの身近にあるものを評価されるということを本当に誇りに思って、そこからいろんなせんべい汁のバリエーションが生まれ、文化が進化を遂げたという言葉をおっしゃっていました。私は、まさにそうしたことが新幹線開業で生み出す効果であり、そのことが市民のアイデンティティーにもつながっていくのではないかというふうに考えております。
そうした観点からしますと、例えば食でいけば、敦賀真鯛や敦賀ふぐ、東浦みかんというものを育てていっているというのも、それは大いに評価するところですけれども、例えば昆布巻きですとかにしんずしというのは、これは北前船の歴史とも連動するストーリー性ある食べ物、敦賀にある食べ物、身近にある食べ物です。そうしたことに私はスポットを当てて、逆にそういうことがせんべい汁のように評価されれば、そのことが市民の誇りですとか先ほどのアイデンティティーにつながっていくのではないかというふうに考える次第でございますので、ぜひともそうした取組を進めていっていただきたいと思います。
最後になりますが、さきに述べました水嶋氏の講演でありましたのは、「ハードをまちづくりにどう生かすかは、その土地に住む皆さんの思いと心意気、そして成功の答えが敦賀にはある」との言葉は、今も私の胸に刻まれています。来年、2024年は、1884年、明治17年の金ケ崎長浜間全線開業からちょうど140年になります。今を生きる私たちが交通の要衝のまちとしての歴史、先人たちの思いをつなぎ、新たな時代を築いていく気概と気骨を持つことこそ、未来にレールを延ばす、つまりはこの敦賀がさらに発展するための原動力であると信じてやみません。
そうした思いの下、100年に一度のまちづくりのチャンスの意味は、つまり新たな新幹線開業をどう最大限生かしていくか。地域を見詰める指標をみんなでつくり直し、悩みながらでも一緒に未来を探す。新幹線開業は、地元の人たちが幸せになるとはどういうことかを突き詰めて考えるチャンスだと考えます。
市におかれましては、そうした思いを共有の下、まずは確実な開業、そしてその先にある敦賀を想像した取組を市民とともに進めていただけるようお願いし、任期中最後の私の一般質問を終わります。
ありがとうございました。
38 ◯副議長(
浅野好一君) 暫時休憩いたします。
なお、再開は午前11時10分といたします。
午前10時57分休憩
午前11時10分開議
39 ◯副議長(
浅野好一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
次に、今
大地晴美君。
〔1番 今
大地晴美君登壇〕
40 ◯1番(今
大地晴美君) いつも市民派、ずっと無党派の今
大地晴美です。
まず最初は、認知症ほっとけんまち敦賀の現状と課題について質問をいたします。
私、自分自身が現在認知症という診断を受けまして、これから2か月置きに通院しながら、認知症の薬を飲みながら毎日を暮らしていかなければならない状態になっています。
初めて自分が認知症じゃないかなということに気づいたのは、ほぼ2年前ぐらいからです。まず、スマホがすぐ行方不明になってしまうんですね。それと、2階の部屋から階段をとんとんと降りて、多分降りるときには1階で降りて何かしなきゃと思って降りるんですけれども、1階に降りた途端に、あれ、私は何で階段を降りたんだろうと。そういうようなことが度々ありました。何をしに降りてきて、はてなとなって戸惑っている自分がいました。
今回、私が脳動脈瘤の手術を受けて、私のドクターXがいる名古屋の病院へ認知症外来があるということで受診してきました。脳神経外科の認知症外来というところを受診してきたんですけれども、リハビリテーション科で新たに認知症のチェックテストを受けました。すごい数のテスト、1つずついろんなことをしながらテストを受けるんですけれども、私自身も認知症の本とかを買ってそういうチェックテストをしたんですけれども、それ以上の数のチェックを受けました。
そんな中で、自分自身も気づいていたんですけれども、いろんな動物とか鳥とか8つぐらい動物が描かれた図を覚えましょうというのがあって、それを一応うーんとか思って、その後すぐ全然違う質問があって、その質問が済んだ後に、さっき見た動物とか鳥とか何が描いてありましたかという質問があるんですね。実はそれが「えっ」となってしまって2つか3つぐらいしか思い出せない。そういうところで認知症だなと自分自身も気づいていたという経緯がありました。
そんな中で、今は認知症の薬も非常にたくさんいろんな薬が出ているということで、貼り薬、毎日24時間貼り続ける薬があるんですね。それを貼って、それから飲み薬、それをずっと続けているという状況が続いています。
今回、認知症ほっとけんまちということで、敦賀市は、かなりいろんなチラシとか、ほっとけんまちハンドブックとか、これまでも非常に熱心に認知症については取り組んできておられる現状があります。
そんな中で、ほっとけんまちとして現状と課題、それについてまずお尋ねいたしたいと思っています。
41
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 認知症ほっとけんまち敦賀ということで敦賀市のほうは取り組んでいっておりますけれども、そういったところの御質問ということで、敦賀市では、「認知症ほっとけんまち敦賀」をスローガンに、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう4つの観点から認知症に関する取組を行っております。
1つ目は、「気軽に相談ほっとけん!~ほっとけない場所づくり~」といたしまして、認知症相談、困り事に対応できる環境づくりに取り組んでおり、高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターを市内3か所に設置し、医療機関や関係機関等と連携し、支援体制を整備しております。
また、認知症の方や御家族の不安、負担の軽減等を図ることを目的として、認知症の方や御家族が地域住民、専門職等との交流を通じて情報共有や相互理解を深める場として、認知症カフェ「敦賀つながりカフェ」を開催しております。
2つ目は、「みんなで学び、偏見なくしてほっとけん!」といたしまして、地域住民が認知症への理解を深めていけるような取組を行っており、認知症に対する正しい知識を持ち、認知症の方やその家族の応援者として地域でできることを探し、連携、ネットワークづくりが期待される認知症サポーターの養成や普及啓発として、
認知症相談ガイドブックや、認知症ほっとけんまちハンドブックなどの情報誌を作成し、市民や関係機関に配布しております。
3つ目は、「みんなで見守り、ほっとけん!」といたしまして、地域で認知症の人とその家族を見守り、支え合うネットワークづくりに取り組んでおり、認知症高齢者等が行方不明になった場合に早期発見、保護するための情報連携システム「敦賀みまもりネットワーク」の運用や、地域の支援力向上を図るための認知症対応模擬訓練を実施しております。
4つ目といたしましては、「みんなで通い(予防)・つながり(連携)ほっとけん!」といたしまして、地域住民が交流し認知症予防に取り組めるような活動や、認知症への早期の気づき、医療、介護の連携により早期に対応できる体制づくりに向けた取組を行っており、認知症予防のための教室や認知症早期発見チェックリスト、認知症初期集中支援事業を実施しております。
また、課題というところでございますが、高齢化が進み独居老人や高齢者のみの世帯が増加している中、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、認知症に対する一層の理解を促進、地域での体制の充実が課題であると考えております。
そのため、地域の方のみならず職域での認知症サポーターの養成、敦賀みまもりネットワーク協力機関の増加につながる働きかけなどを行い、地域の見守り体制強化を推進していくことが必要ではないかと考えております。
また、共生社会という観点からも、認知症当事者や家族が思いを発信できる機会を増やし、自らも地域の一員として認知症サポーターとともに活動していく体制づくりに取り組む必要があるというふうに考えております。
以上です。
42 ◯1番(今
大地晴美君) 市としては一生懸命、認知症のサポーターとかいろんな面で認知症の人のためにいろいろな施策を行っているという現状があります。
現在、特に中心市街地、昔の商店街ですね。そういうところで次の後継者の世代の人たちがほとんど敦賀にいない状態で、それこそ独居老人家族になったり高齢者の夫婦2人で暮らしているという現状が、特に中心市街地、商店街、そしてその後ろにある本町であるとか相生町とか、そういったところで特に顕著に増えているという現状があると思うんです。商店街を歩いてみても、昔からずっと長らく続いていた、それこそ老舗と言われるような有名なお店も次々と畳んでいっている。そういう現状もあります。
そういう中で、私たちは今70代ですけれども、まだ若いほうで、もっと上の80代の、それこそ高齢者の御夫婦で暮らしている家庭とか、それからお独りで暮らしている、そういったところが旧商店街、その後ろに控える住宅とかに非常に多いというのが現状だと思います。
そういう中で、次の世代がなかなか店を継いでくれない。都会に出ていってそこで生活しているという現状。それが今の商店街の後ろに控える住宅街の現状だと思うんですね。
そんな中で、何年前でしたっけ、オレンジリングというのが一時、市のほうから、地域の皆さんやそういうところで見守っていらっしゃる皆さんがみんなつけて、オレンジリングが結構浸透していたと思うんですけれども、現時点でオレンジリング、今もたしか福祉保健部さんのほうで、皆さんここにつけていらっしゃる方が何人もいらっしゃるんですけれども、そういったオレンジリングをはめている人もまちの中ではほとんど見かけていない。
今現在、オレンジリングというのは今も推進しているのかどうか、今後そういったオレンジリングをこれからも広げていくつもりなのか、まずその点をお聞きいたします。
43
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) オレンジリングにつきましては、認知症に対する正しい知識を持ち、認知症の方やその家族を見守る応援者となる認知症サポーターの講座を受けられた方に配布させていただいたものでございます。
認知症サポーターの養成講座につきましては現在も継続して実施しておりますが、以前の講座受講者の方にはオレンジリングを認知症サポーターのあかしとして配布しておりましたけれども、令和3年度からは認知症サポーターカード、こういった小さいカードなんですけれども、こういったカードをサポーターのあかしとしてお渡しするという形に変更させていただいているところでございます。
44 ◯1番(今
大地晴美君) 数年前、たしか皆さんがまちの中で、それから庁内の事務局の人とか事務員の方とか、それから民生委員の方が結構、何人もの方が皆さんこのオレンジリングを腕にはめて、そして訪問していたという景色が当たり前だったんですけれども、最近ではほとんどまちの中ではそういった方にお会いしない、見かけないという現状が続いています。
人口形態としても、やはり中心市街地、そういうところでは人口がどんどん減少していって、高齢者2人だけの世帯であるとか、現在も古くから続いていたお店が次々と廃業されて、それこそそこのお店が全然違う店舗に変わっていたり、そういうのが非常に多く見受けられます。
そういった中で、本当に高齢者2人だけの家庭であるとか、お独りで暮らしている、そういった人が、それこそ中心市街地の後ろに控えている住宅、そういうところに増えているというふうに現状感じています。
若い世代の人はみんな粟野であるとかそういった大きなところに皆さんどんどん出ていって、それこそ今の中心市街地、相生町から本町。駅前は、新幹線の影響もあって人も歩いているし、いろんなお店もにぎわっているところもあるんですけれども、本町から神楽、そして相生町にかける商店街では、普通の日、それこそ土日以外はほとんど人が歩いていません。私、散歩で結構、歩くときにそういった商店街をずっと回るんですけれども、博物館通りでさえ普通の日ですとほとんど人が歩いていない状態です。
これからは、新幹線開業に向けていろんなところでまちづくりが進んでいる中で、過疎になりつつある商店街とその後ろに控える住宅地。そういうところで高齢者の人口が増えている。そういった現状について、今後、市としてどのように、まちづくりも含めた上で、そういった認知症を抱える家族の方たちが非常にたくさんというか、人口は少ないんですけれどもそういう世帯が増えている中心市街地におけるまちづくりと、そういう患者、認知症という家族を抱える家庭への援助とか、そういったもの全体について敦賀市としてどういうふうに考えているのか、お聞かせください。
45
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 本町とか中心市街地のまちづくりということではございませんが、やはり市内全域で高齢化が進んで、独居高齢者の方であったり高齢者夫婦世帯の方であったり、夫婦じゃなくても親子でも高齢者の世帯の方が増えているというところは現状そういったような状況でございますが、そういった状況に対しまして、認知症の方が早期に受診につながるであったり早期に相談に来ていただくというようなところから、今までもいろんなところで周知はさせていただいておりますが、基本的に地域包括支援センターが窓口となって御相談をお受けし、その御相談の中からその方に必要な支援をさせていただくというところから入らせていただきたいと思っておりますので、まずは今さらというか今までもやってきております相談機関、相談に早く来ていただきたいというようなところの周知をしていきたいなというふうに思っているところでございます。
46 ◯1番(今
大地晴美君) まず認知症を疑った場合、敦賀市では、まずかかりつけ医へというふうなパンフレットとかにもいろいろ書いてあるんですけれども、かかりつけ医で認知症の疑いがあるよというふうに診断されました。
その後はそういった専門のところへ行きましょうというふうになっているということが常々こういうパンフレットとかにも書いてありますし、そういうふうに進められてきていると思うんですけれども、現在、市立敦賀病院の中には認知症専門外来がないというふうにお聞きしているんですけれども、なぜ認知症専門外来が市立敦賀病院にないのかということをちょっとお尋ねしたいと思います。
47 ◯病院事業管理者(太田肇君) 当院の外来について御説明させていただきます。
当院の外来等で認知症が考えられる患者さんにつきましては、他の疾患の状況を確認した上で専門医療機関を紹介させていただいております。当院では、原則として認知症の診断を行う検査は行っておりません。
医師の不足ということで、毎年、県や大学に常勤医師の派遣を要望しておりますが、充足には至っておりません。この点につきましては、引き続き市長とともに県や大学に要望してまいりたいと思っております。
48 ◯1番(今
大地晴美君) それと、まず最初にかかりつけ医へ、その後、専門にしている市内の病院へというふうなんですけれども、かかりつけ医だと自分の地区にあるお医者さん、医院、そういったところへ足を運びます。
そこで、ちょっと認知症っぽいんじゃないのとか診断を受けた。その後、専門の病院へ行かなければならないんですけれども、高齢者として年金しかない。年金で暮らしている家庭にとっては、まずかかりつけ医でも診療費が発生しますし、またそれから新たに、ちょっと遠いんですよね、場所が。行くのに市内からすると。そういうところへ交通費をかけて行かなければいけない。そういうところへコミュニティバスが頻繁に走っているわけでもないし。
そうすると、町なかからそこへ行こうと思うとタクシーを使うか。タクシーチケットとか高齢者のそういういろんなサービスもありますけれども、たかが知れています。タクシー代、結構高いんです。駅まで行っても680円かかりますし。そういった中で病院まで行こうとするとタクシー代がすごくかかるよという話もいろいろ聞いています。
何でそんな遠いところまで行かなきゃいけないんだろう、何で敦賀病院にそういう専門の外来がないんだろうという声もたくさん聞いています。まだ市立敦賀病院だと徒歩でも行ける人がたくさんいるんですね。本町からでも何とか散歩の一環として歩いても行けるのに、敦賀病院に何で専門外来がないのという声もたくさん聞きます。そういった中で、わざわざ遠いところへどうやって行ったらいいのという相談も受けます。
そういう点を敦賀市としてきちんと対応ができているのかなと。今お話しになったけれども、なかなか専門の先生を回してもらえないというお話でしたけれども、もっと真摯にそういった高齢者の家庭。それから、ちょっと貧困化しています年金暮らし、年金しかないという。特に商売屋さんですと年金を掛けてなかったとかいう家庭もたくさんあるんですね、世帯として。そうすると年金の額は非常に少ないよという、そういった話も聞いています。
そういう中で、市立病院にあると、かかりやすいのになという声をたくさん聞いています。
今後、確かに先生がいない。そういう中で、かかりつけ医さん行って、また専門のところへ行く。それの道筋が非常に、お金の問題とか、それから交通の問題とかいろんな問題を抱えていて、なかなかそこへ行けないんだよと。じゃ市内にある市立病院で何でそういった専門外来とか治療をしてくれないんだろうというのが本当に高齢者の認知症を抱える、患者さんを抱える家庭の思いなんですね。
お医者さんがいない、確かにそうですけれども、そういった中で早急に認知症の外来、それからリハビリ、そういった全てを含めて市立敦賀病院で新たに外来と、それからその後のリハビリも含めてそういった患者さんに温かい対応ができないのか、再度お伺いいたします。
49 ◯病院事業管理者(太田肇君) 御指摘ありがとうございます。
まずは、かかりつけ医と専門医療機関へ2回行くと高額になるとかそういう問題ですけれども、医療費につきましては、当院への初診の場合は、他の医療機関からの紹介状をお持ちでない患者さんの場合には、通常の医療費のほかに初診時保険外併用療養費として1650円かかるということになります。ただ、紹介状を頂きますと御負担は3割負担になりますので1000円以下になります。
これは認知症の診療、診断だけではなくて、地域の診療所と病院の機能分担を含め、初期の診療は診療所で、高度専門医療は病院でという国の制度により実施するものですので、御理解をお願いいたします。
あと、当院は中心市街地に立地しており、バス路線もあり、一定程度の利便性は確保されていると思いますが、患者さんは市内のいろんなところにお住まいでいらっしゃいます。
先ほどと同様の答弁になりますけれども、当院は、地域の機能分化の中で患者さんを専門医療機関へ紹介し、おつなぎすることで、住み慣れた地域で安心して暮らしていく支援のための役割を担っているものと考えております。
さらに、認知症のリハビリということですけれども、リハビリにおきましては、主に入院患者さんで認知症の症状がある場合にリハビリ職員を含む多くの多職種で構成するチームが認知症ケアラウンドを行っておりまして、患者さんのケアの質の向上を図る取組を行っております。
外来につきましては、当院は、地域の機能分化の中での専門医療機関への紹介ということで役割を担っているということになります。
現在、認知症専門外来を開くに当たっては、精神科医あるいは神経内科医の確保が必要となっております。これは先ほども言いましたけれども、毎年県や大学病院にお願いをしているところですが、なかなか神経内科や精神科の成り手が少ないということもありまして確保が難しいところであります。
精神科におきましては1人の先生が来ておられますけれども、なかなか認知症というところまでではなくて、精神科専門の分野のところを診ていることが多くて、精神科の教授も外来に来ておられますが、なかなかそこまで充実することができない現状であります。
地域、嶺北なんかの大きな病院では、物忘れ外来というような形で、そういう認知症の人たちの主に診断だと思うんですけれども、そういうところに携わっておられますが、そのところは神経内科の複数の先生、精神科の複数の先生がいるような病院での週1回ぐらいの予約外来というような形でしかできていないというふうに聞いております。
したがって、現状では当院では精神科常勤医1人、そして神経内科に至りましては大学からの週1回の外来診療ということで、精神難病とか神経難病に特化したような患者さんを診るので精いっぱいの状況でございます。その点につきまして、何とぞ御理解をお願い申し上げます。
50 ◯1番(今
大地晴美君) 確かに今の現状で厳しいというのは、前々から敦賀病院の医師の確保についてはずっと課題として、敦賀市の大きな一つの課題であると思うんですけれども、やはり初診料を含めてかかりつけ医でもお金を払い、またその次の専門のところへ行ってくださいと交通費をかけて。そういうところがやっぱり高齢者の家族にしては非常に負担が大きいというのが現実ですね。
そういう中で、2回医療費がかかるという現状。それから、特に中心市街地ではそういった高齢者だけの世帯が増えてきています。そういう中で、きちんと今後、敦賀病院で認知症外来の受診体制というのが早急に求められているんですけれども、今後そういうことに関して、敦賀市としてどういうふうに対応を考えているのか、それをお尋ねいたします。
できれば、市長、お願いします。
51 ◯市長(
渕上隆信君) 今大地議員の久しぶりの一般質問かなと思っております。
名古屋のドクターXのいる病院にわざわざ行かれたということで、認知症ということで御心配申し上げますけれども、今お話を聞いていると認知症は軽いんじゃないかなとちょっと安心したところでもございます。
今ほどおっしゃいました遠いからという話がありますけれども、私、個人的にも家族の中に、義理の母ですけれどもおりますので心配しておりますけれども、敦賀市内に日本全国の中から来るようなお医者さんがいらっしゃるということがあります。これは非常に市としても誇りでありますし、私ども市民としても非常にうれしいです。
ですから、先ほどの24時間のシールというのもありましたけれども、そういうのを貼るだけかもしれませんけれども、行って、穏やかな先生と話ができて、安心して帰ってきて、認知症がなかなか進まなくて済んでいるということを考えますと、私は敦賀市というのは恵まれているなというふうに思っております。
その中で、市立病院のほうではなかなか人材確保はできていませんけれども、そういう病院が一つでもあるということは県内でも誇れるものだと思っていますので、いいものだというふうに思っていますので、私は喜んでおります。
52 ◯1番(今
大地晴美君) 今後として、やはり市立病院でそういった認知症外来ができるのが一番私としてはベストだなと。市民の皆さんが非常にかかりやすい。割と中心市街地に近いですし、駐車場も完備しているし、何とかそういうところだと行きやすいのかなというふうには考えているんですね。
特に画像診断。脳神経外科で画像診断で分かるじゃないですか。アルツハイマー型とかレビー小体型認知症とか、いろんなものは画像診断で出てくるんですね。現在そういった画像診断できるすばらしい機器、そういった高い脳の画像診断をできるのは、現在、敦賀病院のほかにも幾つかあるのでしょうか。ちょっとその点についてお尋ねします。
53 ◯病院事業管理者(太田肇君) 御質問ありがとうございます。
画像診断につきましては、CT、MRIではなかなか難しいところもありますけれども、核医学検査というのがありまして、脳血流スキャンとかそういうものでは診ることができます。
当院はそちらのほうは、先ほど市長が言われた専門医のいる温泉病院のほうから依頼を受けましてそういう検査をやっております。ただ、それをやるかやらないの判断というのはやはり専門医のところになりますので、温泉病院からの紹介の人にはきちっとそういうことをやっておりまして、診断をつけております。
核医学検査というのは年々少なくなってきているんですけれども、認知症の領域では欠かせないということで、当院ではだんだん不採算部門になりつつあるんですけれども残しまして、ぜひともそういうのに役立てていただきたいと考えております。
以上です。
54 ◯1番(今
大地晴美君) 現状ではなかなか市立病院での取組が先は見えていない状況かなというふうに思うんですけれども、今後ぜひ、医療機関との連携も含めて、市民の皆さんが利用しやすい、温泉病院ちょっと距離があってという、認知症の患者さんを抱える家族の方からも交通費がちょっと大変なんだというお話とか、それからなかなか行きにくいとか、いろんなお話も聞いています。
それと、実はこれも私自身の体験なんですけれども、治療を受けるそういった施設に御家族が入っていて、そこに見に行きたい。その人は車を持っていないから乗せていってほしいと頼まれまして、その御家族の方を乗せて、私、一緒に入院されている施設を見に行ったことがあるんです。
普通は行くときは事前に連絡してくださいと言われていたんですけれども、どうしても行きたいといって突然訪問したことがあるんですね。そのときに驚いたんですけれども、突然行ったら非常に叱られたんです。そこの施設の方たちに突然来ないでほしいと。そこで非常にびっくりしたんですけれども、拘束具をつけられていたんですね、手に。そういう状態を目の当たりにしたことがあるんです。非常に看護師さんとかそういった人に何で突然来るのとか言って叱られてしまいました。
その状態を見て、その後いろいろ調査しようかと思っていたんですけれども、自身がいろいろ病気を抱えて、その後、各施設を見るということができなくなってしまったんですけれども、そういう実態を見たのがあって非常にショックを受けました。
そういったことも含めて、認知症の患者を抱えていたり、高齢の世帯ですと、夫が入った、妻が入ったということで、見てもらっている、預かってもらっているということで強くも言えないし聞けないという家族の声もあります。預かってもらっている。それで家庭も助かっている。そういう現状の中で、非常に家族としては複雑な思いがたくさんあると思うんですね。実際にそういった拘束されている現場を目の当たりにすると本当に驚いて、心臓が止まるかと思いました。
そういう現状を目の当たりにすると、今後、任せっきりになってしまう認知症の家族、入院患者、そういう中で、市としてもそういったところの施設なんかをきちんと見てもらって、そういうことが日常茶飯事に行われていないか、拘束具がつけられたままではないのかというようなことをきちんと調査してほしいというのが私の思いなんですけれども、なかなか市役所としてそういうところへ見に行くというのは、突撃ができないんですよね。それこそ事前に打合せをして、その日の何時何分に行きますよという連絡をしながら病院とかそういう施設とかを見に行く、そういうところをチェックしに行く状態だと思うんです。なかなか市としては突撃というか、ぽんと行くことはできないと思うんですけれども、抜き打ちでそういったところを一度ぜひ見て回ってほしいなというのがあります。
本当に叱られたんですよ。何で突然来るのって。実はそういうところがあるんです、施設としてもね。事前に言ってよと。事前に言ったらこの状態は見れなかったのということで、その後、私も調査できなかったという非常に悔いもありまして、ですからそういうことも含めて、今後そういった病院ともどのように連携していくのか。
敦賀市の取組は、認知症のほっとけんまちは、すごくすばらしいなと、よその地域の方からも言われているんです。そういう中で、やはりそこから落ちこぼれている人たちもいるということをまず認識していただいて、今後、市立病院との連携であるとか、市立病院にぜひ認知症外来を設けてそこで一貫して治療ができるとか、そういう体制も含めて、今後ぜひ敦賀市、せっかく認知症ほっとけんまち敦賀というすばらしいプロジェクトがあって進めているわけですから、それをぜひこれからも続けていけるように、まず市立敦賀病院にも認知症外来を設けていただき、画像診断して、そこで治療もできる。それから、そういった施設についても随時見回りとか突撃で行って見ていただくとか、そういうことをぜひ今後できるような体制を含めて取り組んでいってほしいと思います。
認知症については、これで終わらせていただきます。
続いて、マイナンバーカードについてです。
マイナンバーカードの現状と今後ということで、何にしても新しい事業というのはリスクマネジメントを考えるのが非常に大切だと思うんですね。必要不可欠だと思うんです、新しい事業を続けていくためには。
特に今回、初めて取り入れられたマイナンバーカード、それに保険証がひもづけされるというところで、まず現状としてマイナンバーカードの発行枚数をお尋ねいたします。
55 ◯市民生活部長(中野義夫君) 本市の現在のマイナンバーカードの交付数、それから交付率につきまして、令和5年2月末現在でお答えをいたします。
交付数が3万9616枚、交付率が61.58%でございます。
以上です。
56 ◯1番(今
大地晴美君) 子供世代で、義務教育である15歳までの子供と、今マイナンバーを申請できる年齢、何歳から自分個人で申請できるのか、まずその点をお尋ねいたします。
57 ◯市民生活部長(中野義夫君) マイナンバーカードにつきましては、15歳以上の方から本人による申請ができることになっております。15歳未満の方につきましては、法定代理人による申請が必要となります。
以上です。
58 ◯1番(今
大地晴美君) 現在4万枚弱のマイナンバーカードが発行されましたという中で、そうすると15歳以下、子供というんですか、その枚数というのはどれくらいでしょうか。
59 ◯市民生活部長(中野義夫君) 15歳未満におけます交付者数につきまして、同じく令和5年2月末現在でお答えをいたします。
15歳未満の人口7786人のうち4752人、交付率では61.0%でございます。
以上です。
60 ◯1番(今
大地晴美君) 私自身まだマイナンバーカードを持っていないんですけれども、マイナンバーカードには顔写真がつきますよね。子供ですと、それこそ15歳以下で成長期ですよね。生まれたときから15歳というのは顔の形もいろいろ変わってくるし、そういう場合に最初に作ったカードのまま、5年でしたっけ、切替えというのは。子供世代にとっては5年といっても劇的な変化があると思うんですけれども、現時点で写真による顔認証は行われているのかどうか、マイナンバーカードで。その点をちょっとお尋ねいたします。
61 ◯市民生活部長(中野義夫君) マイナンバー制度では、本人確認をすることが原則となっておりまして、顔認証制度も導入されております。
顔認証を使用する代表的なものといたしましては、マイナンバーカードの健康保険証としての利用がございます。この場合には、顔認証付のカードリーダーにより本人確認を行うことになります。
この本人確認の方法としては、顔認証または暗証番号認証、暗証番号入力のいずれかの方法を選択するということになっておりますので、顔認証ができないといった場合には暗証番号の入力でも利用することが可能となっております。
また、先日、3月7日に閣議決定されましたマイナンバー法などの一部改正法案におきましては、1歳未満の乳児については顔写真を不要とするということも盛り込まれているところでございます。
以上です。
62 ◯1番(今
大地晴美君) 今後の課題ということで、リスクマネジメントも含めてどのような課題が敦賀市としては考えられるのか。
なりすましであるとか、ほかの国でもあったりとか、それからいろんなものをひもづけして、それでいろんな詐欺問題とかが起こっているというところもありますけれども、今現在は健康保険証とマイナンバーカード、それだけですけれども、今後そういったいろんなものが口座、それこそ引き落としのための口座であるとかそういったものがどんどんひもづけされていった場合に、どんなリスクが考えられるのか。リスクマネジメントに対して敦賀市としてどのような見解をお持ちなのか、お尋ねいたします。
63 ◯市民生活部長(中野義夫君) それでは、リスクマネジメントという点でお答えをさせていただきます。
まず、マイナンバー制度において想定されるリスクといたしましては、マイナンバー制度は個人情報と密接に結びつく制度であることから情報漏えいのリスク、また手続全体がデジタル化されることからシステム障害のリスクが考えられます。
しかし、マイナンバー制度につきましては、国がデジタル社会の基盤として推進しているものであり、その想定されるリスクにつきましても制度面、システム面から厳格な安全対策を講じております。
まず、情報漏えいに関して講じている安全対策といたしまして、主に次の5点が挙げられます。
1点目として、マイナンバーの利用範囲は法律で制限されており、番号の収集保管なども厳しく制限されております。
2点目として、独立性の高い第三者機関が監視、監督を行っており、故意にマイナンバーを含む個人情報を提供すれば罰則の適用もございます。
3点目として、国が個人情報を一元管理するのではなく、従来どおり、例えば年金の情報は年金事務所、市税の情報は市役所といったように情報を分散管理しております。
4点目として、システムへアクセスできる者を制限するとともに、通信の際には暗号化を行っております。
5点目として、マイナンバー制度において多くの国民に利用されるマイナンバーカードにつきましても厳重なセキュリティー対策を講じております。
マイナンバーカードが紛失や盗難に遭った場合にも、マイナンバーカードは顔写真付のため第三者が成り済ますことはできませんし、特殊加工により偽造を困難にしております。
また、そのICチップにはプライバシーの高い情報は入っていないことに加え、不正にICチップの情報を読み出そうとしますとICチップ自体が壊れてしまうという安全措置も講じられております。
次に、システム障害に関する対策といたしまして、マイナンバー関連システムは、デジタル社会を支える重要インフラであることから、国や国と地方公共団体が共同運営する地方公共団体情報システム機構におきまして厳格な整備や運営に取り組んでおります。
特にシステムの安定運営につきましては、国のデジタル重点計画に基づき、マイナンバーカード増加への適切な対応や障害、災害発生時の対応力強化など、システムの安全かつ安定的な運用に努めるとともに、システムの開発、更新を計画的に実施しております。
また、過去の障害等の教訓を踏まえ、システムの点検や監視を強化するとともに、早期復旧体制を整えており、万が一障害が発生した場合には早期の復旧を図り、住民サービスに支障がないよう努めております。
なお、これまで本市におきましてマイナンバー関連システムを起因とする障害は発生しておりませんが、万が一システム障害が発生した場合には、関係機関と連携を取りながら最小限の影響となるよう適正な対応に努めてまいります。
以上でございます。
64 ◯1番(今
大地晴美君) 情報の漏えいとかにきちんと取り組んでいくということなんですけれども、今現在、マイナンバーカードについては、市民全員が取得しなければならないとなっているのか、それとも、あくまでも申請しない場合は今後その方たちはどうなるのかについてお尋ねいたします。
65 ◯市民生活部長(中野義夫君) マイナンバーカードは、あくまで本人の申請により交付をされるものでございまして、所持が強制されることはなく、所持しないことで不利益を受けるということでもございません。
しかしながら、マイナンバーカードは、先ほど申したようにデジタル社会の基盤と位置づけられる利便性の高いカードでありますので、現在、様々な行政サービスでの利活用が進んでおります。そのため、カードを持たない方は、カードを利用したデジタル化によるメリットを享受できないということは可能性としてあるものと考えております。
以上でございます。
66 ◯1番(今
大地晴美君) 健康保険証がひもづけされますよということなんですけれども、マイナンバーカードを持たない人もある程度、一定数はいると思うんですね。
そういった場合に、今後、敦賀市としては、そういうマイナンバーカードを持たない人のために健康保険証はどのようにしていくのか、その点をお尋ねいたします。
67
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) マイナンバーカードを持たない方の健康保険証についてというところでございますが、従来の健康保険証が廃止となった後の対応につきましては、国のデジタル庁の検討会におきまして実務上の課題などを議論していると承知しているところでございます。
資格確認書というところの部分を市のほうで発行して健康保険証に代えるというような方針は示されておりますが、詳細につきましてはまだ国から示されてきておりませんので、今後、国の動向を注視し、通知等がございましたら順次、被保険者の方々にお知らせをさせていただきたいというふうに思っております。
以上です。
68 ◯1番(今
大地晴美君) 今後どのように進んでいくのかというところが国のほうの施策が明確にされていないという中で、現状こういった健康保険証が別枠でずっと続いていくということもあり得るという現状だと思います。
敦賀市の1階のロビーのいろんなお知らせとか置いてあるところにも、マイナンバーカードが健康保険証として利用できますというお知らせとか、こういうメリットがありますよとかいうのが置いてあるんですけれども、その横に、見えますか、こんな小さい紙に。これ初め何かなと思って1枚、とじてあったんです、すごい何十枚も。取ったんですけれども、実際字が読めない、細か過ぎて。何だかなと思って読んだら、マイナンバーカードの利用できる薬局等リストですと、マイナンバーカードを利用できるところのリストですと書いてあるんです。
敦賀市さん、どこが担当課で作られたのか知らないんですけれども、普通の視力の人でも見えないですよね。これがこれぐらいの厚さ、1センチぐらいの厚さのを挟んで、マイナンバーカードを健康保険証として利用できますというところのそばに置いてあったんです。
どこの課が作られたんですかね。かなりたくさんのクリニックの名前だとか調剤薬局の名前が書かれているんですけれども、せめてこれの大きさで、薬局はこれですよ、かかれるクリニックはこれですよと印刷したものを作ってくださいよ。こんなの誰が読めますか。どこの課で担当して作られたのか分かりませんけれども。持っていきましょうか、そちらへ。
これがリストとして、マイナンバーカードを使ってかかれる。これは市民生活部のほうで作られたんですか。せめてこの大きさの用紙にしてくださいよ。何の意図でこんな細かいのを作ったのか分かりませんけれども、これを束ねて一緒に、健康保険証として使えますよという横に下げてあるんです、現状。こんなの誰が読めますか。多分ほとんどの人、子供とか視力のいい人は読めるかもしれませんけれども、私、ダブルで眼鏡をかけても見えなかったんです。
これをぜひ今後きちんと市民の皆さんが分かるような周知の仕方をお願いします。この点についてぜひ御回答を。
69 ◯市民生活部長(中野義夫君) 議員のおっしゃるとおり、字が小さくて見にくいという点につきましては早急に改善をさせていただきたいと思います。
やはりマイナンバーカードを交付いただいて皆さんに積極的に使っていただこうというところを考えますと、分かりやすい周知というのは何よりも大切だと感じておりますので、議員のおっしゃった反省も踏まえまして至急対応させていただきたいと考えております。
以上でございます。
70 ◯1番(今
大地晴美君) マイナンバーカードについての案内も、これしかなかったんです。もう少し、今お話を聞いた内容とか、今後こうしていきたいんだよということが分かるようなパンフレットの作成であるとか、こういったリストも、きちんと市民の皆さんが分かりやすいように心がけていただくようにして、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
71 ◯副議長(
浅野好一君) 暫時休憩いたします。
なお、再開は午後1時5分といたします。
午後0時05分休憩
午後1時05分開議
72 ◯副議長(
浅野好一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
次に、中道恭子君。
〔5番 中道恭子登壇〕
73 ◯5番(中道恭子君) 皆様、こんにちは。公明党の中道恭子でございます。
発言通告書に基づき3項目の質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
1項目めは、おくやみ手続きの支援について伺います。
これまででも、お悔やみ窓口の設置ということで市民の皆さんの御相談を受けて何度か質問させていただきましたが、また再度質問をさせていただきます。
ライフイベントに伴う行政手続は様々ありますが、家族が亡くなった際のお悔やみ手続は悲しみの中で行わなくてはならず、しかも短い期間の中で多くの手続を行うことになります。特に高齢の方が長年連れ添った配偶者の方を亡くされて一人でお悔やみ関連の全ての手続を行うことは、心理的にも肉体的にも大きな負担になっています。
お悔やみ手続については、受付での対応や手続の煩雑さ、書類の不備などで何度も足を運ばなくてはならなかったことなど、市民の方から御相談や御意見をまた今回もいただきましたので、繰り返しの質問になりますが、質問をさせていただきます。市民に寄り添ったお悔やみ手続支援の在り方について質問をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
では、お悔やみ手続支援の現状と課題ということで、初めにお悔やみ手続に関する現状について伺ってまいります。
本市で扱う死亡届の件数は年間どのくらいあるのか伺います。
74 ◯市民生活部長(中野義夫君) 本市が受理しました死亡届の件数につきまして、過去3年間の件数でお答えをいたします。
令和元年度は767件、令和2年度は768件、令和3年度は782件でございます。
以上です。
75 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。年間、2件以上1日に平均するとあるのだなと思いました。
では次に、亡くなられた方の生前の状況によって必要な手続も違うということは十分承知をしておりますが、市役所で行う手続として主なものがどのくらいあるのか、また多い場合にはどのくらいになるのかということで、お悔やみ手続の申請書について伺います。
76 ◯市民生活部長(中野義夫君) お悔やみに関する手続につきましては、亡くなられた方の年齢や世帯構成などにより異なるものでございますが、死亡時に必要となる可能性のある手続を網羅いたしますと、市役所全体で約55種類ございます。ただし、必ずしも全ての手続が必要というわけではなく、5から10種類程度の手続を行うことが一般的ではないかと考えております。
具体的な例で申し上げますと、死亡届や死体火葬許可申請、国民健康被保険者証または後期高齢者医療被保険者証の返還、国保の葬祭費の請求、市税に係る相続人の代表者指定届、介護保険に係る振込口座届出書関係、未支給年金の請求などが申請の多い手続となっております。
以上です。
77 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
申請の多い手続というのは、申請書というのは何枚ぐらいありますか。お伺いします。
78 ◯市民生活部長(中野義夫君) こちらにつきましては、それぞれの手続で申請書が必要となるものもありますし、また申請書がない場合もございます。今申しましたように5から10種類程度の手続が必要となるものと考えております。
以上です。
79 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
書類にして申請、一つの申請でも2枚3枚と用紙が必要な場合もあるかと思います。平均で5から10種類ということではありますけれども、2枚3枚と申請書を書くとなると本当に結構な数だと思います。
それと、多い場合で55種類、全体としてということで、全部は使わないとしても30から六十幾つぐらいの申請の枚数になるのではないかなと思います。
では次に、先ほどの申請書の担当課窓口になるかと思いますが、お悔やみに関連した手続が必要な窓口は幾つあるのか伺います。先ほどと同じく、亡くなられた方の生前の状況等によって変わってくると思いますが、主なものでお聞かせください。
80 ◯市民生活部長(中野義夫君) 窓口につきましても、年齢や世帯構成など亡くなられた方の状況により手続の種類は異なってまいりますが、お悔やみ手続に関係する市役所の窓口として主なものは、市民課、国保年金課、長寿健康課、地域福祉課、税務課、上下水道お客様センターの6窓口になります。
このほかにも、市営住宅にお住まいの方であれば住宅政策課、農地をお持ちの方であれば農林水産振興課など、その方の状況に応じて手続が必要となりますので、それらを全て網羅いたしますと全体で13か所程度の窓口が関係してくるものと考えております。
以上です。
81 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
多くてやはり13か所ぐらいは、6から13か所は担当課を回らなくてはいけないということが分かったと思います。
ライフイベントに伴う行政手続というのは転入、転出、また結婚、出生ということで様々な手続を行う機会がありますけれども、お悔やみの手続ほどいっときにたくさんの複雑な手続を求められることはないと思います。いろんな部分での支援が必要ではないかと感じております。
では次に、お悔やみ手続の流れについて伺います。
お悔やみ手続の受付窓口はどこなのか。また、手続が必要な各課窓口への連携はどのようになっているのか。また、手続に関するチェックシートやフローチャートなどあるのか。必要な手続が見える化されているのか。また、手続漏れがないか、書類の不備がないか、お悔やみ手続について最終的にチェックしてくれるところはあるのかなど、一連の流れについてお聞かせください。
82 ◯市民生活部長(中野義夫君) お悔やみの手続につきまして申し上げます。
まず受付窓口ですが、お悔やみ手続につきましては幾つかの段階ごとに手続が分類されており、原則としてそれぞれの部署が受付を行います。
まず最初の段階の手続としては、死亡後すぐに必要となる死亡の届出でございます。これは原則として火葬許可申請などを伴うものとなり、死亡診断書などを添付した死亡届を提出していただきます。この受付窓口は市民課または宿日直窓口となり、24時間受け付けております。
次の段階の手続は、死亡に関する手続となります。これは死亡届の提出後、葬式、火葬が一段落した頃に発生する各種行政機関や民間事業所などへの手続のことになります。
代表的なものを申しますと、市役所の国保年金課で行う国民健康保険関連、長寿健康課で行う介護保険などの高齢福祉関連などが多い手続となっておりまして、このほかにも障害者関連、市民税関連、子育て関連の手続などがございます。また市役所以外では、年金事務所で行う未支給年金の請求、被保険者資格の喪失手続、遺族年金の手続、また民間では、金融機関の口座の停止、生命保険の保険金の受け取り、電気・ガス事業者への契約の変更などが挙げられます。
なお、その次の手続といたしましては、相続関係の手続や資産の名義変更などが必要になることがあります。
窓口の連携といたしましては、まず市民課では、死亡届の提出時に代表的な手続を記載した案内文書をお渡ししており、その後、一段落されてから御遺族がお悔やみ手続に来られます。手続の多くは国民健康保険や介護保険関係となりますが、手続を受け付けた際には各課窓口にて内容の聞き取りを行った上で必要に応じて他課の窓口につないでおります。その際には、同じ内容を何度も聞き取りすることがないよう担当職員間での連携を密にして引継ぎを行っております。
また、手続の見える化といたしまして、現在は死亡届の受理時に代表的な手続を箇条書にした一覧表をお渡ししておりますが、手続も多岐にわたりますので、今後、より分かりやすいチェックリストを作成したいと考えております。
なお、お悔やみ手続につきましては、御遺族にて進めていただくものでありまして、手続漏れがないか市で確認しているものではございませんが、御遺族の負担を減らすためにもチェックリストの作成に当たっては手続漏れがないかを容易に確認できるものにしたいと考えております。
また、書類の不備などの確認につきましては、各窓口において担当の職員が対応しておりますので、窓口でしっかりと確認をさせていただいております。
以上です。
83 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
市役所での行政手続のほかにも、民間での銀行とかの手続や年金事務所、また法務局とか財産関係とかに関してもたくさんの手続もあるということも分かります。
おくやみ窓口として一つの窓口としてある場合は、市役所に来られた場合にそこに手続に行けばいいということが分かって、そこからワンストップではできないけれどもワンフロアで手続ができるようにしますよということで、これまでの質問ではお答えいただいてきたんですけれども、今の御説明を伺うと、特にここから始まるということではなく、関連する窓口へそれぞれに行ってそこで手続をしてくるという流れであることがよく分かりました。
私も相談で受けたケースでは、とにかくいろんなところへ行って手続しなくてはいけないし、何度か市役所にも足を運ばなくてはいけないし、やっとこれで終わったかなと思ったら書類が不備ですということでまた行かないといけなかったということで、特に高齢の方が一人でこの手続をするというのは大変だということをすごく実感するんです。
そこで、最初の窓口は、私は市民課か国保年金課のところが一番最初の窓口かなと思ってはいたんですけれども、それぞれのところに行ってそこでチェックをして、そこの部署での書類の不備とか書いてないところとかはよく分かると思うんですけれども、最終的に、総合的にこれでできましたよという部分がチェックするところがないということが、こういう書類の不備とか手続漏れとか、そういうことでまた足を運ばないといけないということにつながっているのではないかとすごく思います。
今ほど、チェックリストであるとかいろんなところで一覧表でまずは御説明はいただけるし、今後チェックリストはしますということですけれども、どこが最終的にきちっと責任を持ってチェックしてもらえるかというところも御検討いただけたらありがたいなと思います。一つの窓口でというのは無理だというのは十分承知しているんですけれども、もう少しそこら辺を分かりやすく整理していっていただけると、手続をするにももう少し分かりやすくなるのではないかと思います。
高齢の方で免許を返納してしまうと、そうそう簡単に自分で車で来るということもできません。市役所に何回も足を運ぶというのも本当に大変なことだと思いますので、ぜひとももう少し検討をお願いしたいなと思います。
次に、窓口業務の効率化と事前予約制度ということでお伺いいたします。
2020年の12月と2021年の9月に、おくやみ窓口についての質問をさせていただいて、その中で伺ってきましたけれども、窓口支援システムの導入による利便性の向上や手続の簡素化、おくやみ窓口に関連する手続についても一部、窓口支援システムの業務運用を予定しているという御答弁をいただいています。
現在の窓口業務の効率化について伺います。
84 ◯市民生活部長(中野義夫君) まず、窓口業務の効率化につきましてお答えをさせていただきます。
窓口支援システムの導入により、各窓口で申請書に記載いただかなくても、印字の上、出力ができるようにすることで一部手続を簡略化しております。
また、来庁者の負担軽減を図るため、ワンフロア集約連携サービスとして関係部署を動線上に配置することや番号発券機の導入などにより関係窓口間の連携を強化することで、手続の簡略化や対応時間の短縮など窓口業務の効率化に取り組んでいるところでございます。
以上です。
85 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。前回の質問でお答えいただいたところかなと思います。
あと、マイナンバーカードによって手続が少し簡略化されるとか、そういう部分はないのか追加でお伺いいたします。
86 ◯市民生活部長(中野義夫君) マイナンバーカードを使った行政サービスの効率化というところで、現在、引っ越しされた場合に手続が簡略化されます引っ越しワンストップサービスといったところを導入しておりまして、今後こうしたお悔やみの部分におきましても導入が進んでくるものと考えておりますが、現在はまだお悔やみ手続の中でマイナンバーカードを使って簡略化されているというところはございません。
今後、行政のサービスにおきましても導入を進めているところでございますので、進んでくるものとは考えております。
以上でございます。
87 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
前回の質問の折に、お悔やみに関する手続においても一部、窓口支援システムにおける業務の運用を予定しているということで、各種証明書発行、国民健康保険、また後期高齢者医療における葬祭費の支給申請などについては、遺族様の本人確認などはもちろん必要ではあるけれども、簡潔に手続が進むようシステムの構築に努めてまいりたいということでお答えいただいていますが、そこのところで特にここが進展したというようなところはありませんでしょうか。伺います。
88 ◯市民生活部長(中野義夫君) 手続に関しましては、葬祭費支給申請書、また介護保険に係る振込口座指定変更届出書などが簡略化している部分でございます。
以上です。
89 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
手続についても簡略化、簡素化されるというのは大変助かることですので、またよろしくお願いいたします。
続けて、お悔やみ手続の事前予約制度について伺います。
県内では、この事前予約制度があるのは福井市と越前市でした。一応ホームページで調べたところでは。福井市は、ご遺族サポートコーナーとして市民課の中に予約制の専用窓口を設置して、市役所での手続を1か所でできるようにしてあります。越前市は、保険年金課内に窓口を設けて、お悔やみ手続の予約ができるようになっています。
事前予約をすることで、手続に必要な書類を前もって準備することもできますし、手続漏れを防ぐことや手続にかかる時間を短縮することができます。
お悔やみ手続の事前予約制度を導入して御遺族をサポートできないか、伺います。
90 ◯市民生活部長(中野義夫君) 現在、事前予約制度の導入は考えておりませんが、手続のチェックリストの作成など必要となる手続や相談先を分かりやすくお示しし、御不明な場合には電話で相談しやすくすることで、事前予約いただかなくても手続が円滑に行えるよう努めてまいりたいと考えております。
以上です。
91 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
電話での相談に応じていただけるということでもありますので、しっかりと分からないところを相談しながらやっていきたいなと思います。できれば今後この予約制度ということについても御検討いただけるとありがたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、単身の高齢世帯や高齢者のみの世帯も今後さらに増えてきます。超高齢化社会に対応したお悔やみ手続の支援についての考えを伺います。
庁舎内の分かりやすい表示とか、新庁舎になりまして、どのような相談とかどのような手続がどこの課でできるのかということが、やはり私は分かりにくいように思います。そういうところがちゃんと明示された表示があると、もう少し分かるのではないかと思います。
現在、タッチパネルということで、番号発券機で待たなくてもということでさせていただいていますけれども、私もそうですけれども、まず最初に出てくる画面の中のどこを選択していいのか、自分の行きたい手続をしたいところのものが書いていないと、どこを押していいのか。よく分からない者にすると、下手なところを押してしまったらどうしようということでなかなかそれが扱えない方も多いのではないかと思います。
私も聞いたんですけれども、すぐに人に聞いたりすることが苦手な人とかも多くおられますので、タッチパネルの対応というのもなかなか、すぐに操作できる方もおられれば、これがネックになってしまう方もおられるのではないかと思います。そこら辺の支援も必要ではないかと思っています。
受付窓口での丁寧な聞き取りや分かりやすい説明、また手続の簡素化や各課への付添いでの支援とか、今後、高齢の方の対応としてまだまだ支援が必要ではないかと思います。
新庁舎の見学会なども開催をされていますので、そこの中で市民の方のお声とか御要望とか、こういうことに関してのそういう部分もあれば一緒に併せてお伺いできればなと思いますので、よろしくお願いいたします。
92 ◯市民生活部長(中野義夫君) それでは、超高齢化社会に対応したお悔やみ手続ということでお答えをさせていただきます。
高齢化や核家族化の進展に伴い、残された高齢の御家族や遠方の親族が手続を行わなければならないというケースも増えてきておりまして、限られた時間の中、迅速かつ丁寧な対応が必要になるものと考えております。
また、お悔やみに関する手続につきましては、御遺族は身近な方が亡くなられた悲しみや不安の中、手続をされておりますので、窓口では御遺族の心情に寄り添った対応が大切だと考えております。
市民の方からの御要望といったことで、庁舎の見学会、こうしたところでの御意見はなかったのかということでございますけれども、そうした中では直接お悔やみ手続ということでのお話はございませんでしたが、実際に窓口において手続を行っている方からは、やはり手続を簡略化してほしいといったお声も頂戴しているところでございます。
こうしたことからも、本市では、窓口支援システムの導入により簡略に手続が進むようシステムの構築を図るとともに、ワンフロア集約連携サービスとして来庁者の負担軽減を図るよう関係窓口間の連携を強化しております。
タッチパネルなどの説明について、高齢の方はなかなか難しいのではないかといった御意見も頂戴しましたので、そうしたところは市全体の中で分かりやすい説明をどうしていくかというところを今後も研究してまいりたいと考えております。
今後も御遺族の手続に関係する負担軽減を図るためにも、死亡届の提出などにおける各種対応をより丁寧に行うことや、窓口間の連携により手続の効率化を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
93 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
御遺族の中には、経済的、精神的な支えであった方を亡くされている場合もあって、今後の生活に対しての相談であるとか支援が必要な場合も出てくるかと思います。窓口での聞き取りや丁寧な対応によって必要な支援へつないでいくということもできてくるかと思います。市民目線に立った、遺族の心に寄り添う手続をよろしくお願いいたします。
では、この項目の最後に、生前の終活支援の取組について伺います。
お独り様とか単身の高齢者の方が増えていて孤独死などのケースもあることから、終活支援を行う自治体が増えているということです。
神奈川県の大和市では、市民が終活に関する精神的不安を解消し、終活に対する施策を一層推進するためとして、大和市終活支援条例を制定し、終活に関する不安に終活コンシェルジュが相談に応じたり、希望する人にはエンディングノートをお渡しして、家に置いておくのが不安という方については市役所のほうで保管をするサービスも行っているということです。
自治体によって終活支援といいましても取組は様々ですけれども、自らの終活について考えておくことは必要だと思います。亡くなった後に空き家となる住居や遺品、葬儀、お墓のことなど、単身の方に限らずですけれども、誰かに頼んでおきたいけれどもどこに相談していいか分からないという方もおられます。
これまで市の相談窓口でこのような終活に関する相談というのはなかったのか、お伺いいたします。
94
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 終活についての相談というところでございますが、高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターにおいて、終活についての相談を受けることがございます。
相談件数については把握しておりませんが、お独り暮らしで身寄りのない方から、生前に住まいや土地の管理を依頼したい、県外にある先祖の墓じまいをしたいなどの相談を受けることがあり、関係機関を紹介するなどして対応しているところでございます。
以上です。
95 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
やはり相談もあるということで、受け付けていただいているところもあるということがよく分かって安心いたしました。できれば、そのような相談についても幅広く相談を受けれるんだよということもまた周知していただけると、どこに相談していいか分からないという方も助かるのではないかと思います。
昨日の今川議員の空き家対策についての質問の中でも、空き家についても終活相談を市として行っていただいているということも伺いましたので、それも続けていただけるとありがたいなと思います。
また、生前の終活支援を行うということは、その後の遺族の支援にもつながると考えます。
そこで、終活支援相談会やエンディングノートの活用など生前の終活支援の取組を具体的に市としてもしていってはどうかと考えますが、いかがでしょうか。
96
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 終活支援とは、一般的には、生前からの病気の治療方針や、介護に関する意向の確認支援や、本人の死後、周囲が困らないよう資産や負債、葬儀、お墓、遺言等についての身辺整理を含めた支援であると言われております。
現在、本市では、誰もが医療や介護を受けながら住み慣れた地域で生活していくことを目指し、在宅医療・在宅介護連携推進事業に取り組んでおります。
その取組におきまして、終活支援の中でも特に治療や介護に関する方針について家族や医療・介護関係者とともに話し合ったことを書き留めておくための「あんしん連携ファイル」を作成し、市民や関係機関に配布しております。あんしん連携ファイルの活用方法等については、年2回発行しております情報誌「支えあい」や多職種連携研修会において周知を継続しているところでございます。
また、治療や介護に関する方針のほか、財産、葬儀等への意向等、終活をする上で必要な情報を記載できるエンディングノートにつきましては、市の長寿健康課窓口等、関係各課に配置し、希望された方や相談の中で必要な方に配布をさせていただいております。
なお、在宅医療・在宅介護連携推進事業の取組の中で、市民を対象とした公開講座において終活をテーマにした講座を開催したこともございます。
県外では、法律の専門家や葬祭事業者と連携し終活支援を行っている自治体もあることは存じておりますが、今までの取組の継続のほか、終活に関する情報について、市民公開講座や出前講座等で普及啓発に取り組んでまいりたいと考えております。
議員が先ほどおっしゃったような相談先があるんだというふうなところも含めて周知をしてまいりたいと考えております。
以上です。
97 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いいたします。
御遺族の方のお悔やみ手続に対する不安や負担を少しでも軽くする支援の在り方を今後ぜひ検討していただき、御遺族の方に寄り添った丁寧な対応、支援をよろしくお願いいたします。
これで1項目めの質問を終わらせていただきます。
続いて2項目めは、9価HPVワクチンとがん対策ということで質問をさせていただきます。
HPVワクチンというのは、何度か私もこれも質問で取り上げさせていただいているんですけれども、若い女性のがん対策としてとても大切な取組だと思いますので、今回9価ワクチンが出たということで再度質問をさせていただきます。
HPVワクチンとは、子宮頸がん予防ワクチンのことです。子宮頸がんはマザーキラーとも呼ばれていて、20代、30代の子育てや仕事の忙しい若い世代に発症年齢のピークがあると言われています。
子宮頸がんの発症予防を目的としたHPVワクチンは、昨年4月から定期接種対象者への積極的勧奨ということで進めていくということが約9年ぶりに再開されました。また、積極的勧奨を差し控えた期間に定期接種年齢を過ぎてしまった女性についても再度接種機会を設けるキャッチアップ接種の制度が開始されました。
これについては昨年6月の一般質問の中でも取り上げさせていただきましたが、今回、これまで定期接種していた2価ワクチン、4価ワクチンが、さらに高い感染予防効果があるとされる9価HPVワクチンというものが今年4月から定期接種の方向であることが厚生労働省から発表されたとの報道がありました。
そこで今回の質問では、9価HPVワクチン接種についての本市の対応とがん対策の取組について確認をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
コロナ禍の様々な対応の中で本当に大変お忙しい中、本市においては、令和4年度に今回のHPVワクチンの接種勧奨再開に当たって対象者全員に個別通知をしていただいておりますこと、本当に迅速な対応に感謝をしております。
まず、9価HPVワクチン接種の取組と周知について伺ってまいります。
初めに、9価HPVワクチンの効果と安全性について伺います。
98
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) それでは、9価HPVワクチンの効果と安全性というところでございますが、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスの感染を防ぐワクチンで、現在、定期接種として実施している2価、4価のHPVワクチンに加え、令和5年4月から9価のHPVワクチンが定期の予防接種に追加されることが決まっております。
9価のHPVワクチンは、幾つかの種類があるヒトパピローマウイルスのうち9種類のウイルスの感染を予防することができ、2価、4価のワクチンより高い予防効果があると言われております。
9価ワクチンの安全性につきましては、4価ワクチンと比較し、接種部位の痛み、腫れ、赤みなどの症状の発現は多いが、発熱、倦怠感などの全身症状は同程度であると、国の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において報告されているところでございます。
以上です。
99 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
そんなに大きい変化がないということですので、よく分かりました。
じゃ、令和4年から再開したこのワクチン接種ですけれども、これまでの質問の中で本市の接種状況について伺ってきたんですけれども、平成22年度から24年度までは約86.8%が接種をしていたということで、その後、国のほうが積極的な接種を控えたので、年に1人から2人に激減しています。
それから、令和4年から再開となりましたけれども、ちょっとその前に国が積極的な接種についての動きが出てきたということで接種人数も増えてきて、令和2年度に130名、令和3年度は、前回質問の折には7月時点で70名ということで伺っています。
そこで、接種者数について、令和3年度は最終的に何人だったのか、また令和4年度の現時点での接種者数について伺います。令和4年度については、定期接種とキャッチアップ接種のそれぞれの人数と接種率について伺います。
100
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) HPVワクチンの接種者数でございますが、おおむね半年間で3回接種することが必要となり、接種済みの回数が人によって異なりますので、年度内に1回目の接種を開始された方の人数で申し上げます。
令和3年度の接種者数は164人、令和4年度の令和5年1月末時点での接種者数は、中学1年生から高校1年生相当年齢までの定期接種対象者152人、平成9年度から17年度生まれまでのキャッチアップ接種対象者174人、合計326人でございます。
令和4年度の接種率につきましては、令和5年1月末時点、定期接種対象者13.8%、キャッチアップ接種対象者9.5%という状況でございます。
以上です。
101 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
接種が進められたことによって、接種件数も増えてはきましたけれども、積極的接種の差し控えの期間が長かったことで、やはりまだ不安とか戸惑いがあるのかもしれません。
また、今回新たに承認されて定期接種ができるようになった9価ワクチンは、約90%の子宮頸がんを予防できるとされています。定期接種としてさらに効果的な新しいワクチンが使えるようになったということは、対象者にとって接種を検討するためのとても重要な情報だと考えます。
定期接種の対象者でまだ接種をされていなかった方についても今回の9価ワクチンの情報を提供することは、さらなる接種勧奨の取組にもなりますので、個別通知での周知をお願いしたいと思います。
そこで、接種対象者数と、その周知啓発について伺います。
102
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 9価ワクチンの接種対象者数につきましては、令和4年度の定期接種対象者、キャッチアップ接種対象者で3回の接種が完了していない方、そして新たに定期接種の対象となる中学1年生が対象となります。
令和5年度の接種対象者数につきましては、令和5年1月末時点で、定期接種対象者1129人、キャッチアップ接種対象者1917人、合計3046人となります。
また、普及啓発というところでございますが、令和5年度から9価HPVワクチンが公費で接種できることについて、今年度の接種対象者で未完了の方に対し個別通知を送付し、周知をいたします。
また、令和5年度に新たに定期接種の対象となる中学1年生に対しての通知におきましても、9価ワクチンを含めたHPVワクチンの周知を行ってまいります。
さらに、HPVワクチン接種に関する理解を促進し、被接種者が正しい知識を持ってワクチンを選択し接種していただけるよう、ホームページや行政チャンネル等を活用し、啓発に努めてまいります。
以上でございます。
103 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
個別通知で対象となる方にまた通知をしていただけるということで、本当に敦賀市は丁寧な周知をしていただいていることに感謝いたします。
また、昨年11月ですけれども、鯖江市の女子高生のJK課の取組として「子宮頸がん予防啓発へ」という新聞記事があって、切り抜きをしていましたので、少し紹介をさせていただきます。
昨年の11月の新聞記事ですけれども、鯖江市の女子高生たちの市役所JK課のメンバーが、国がワクチン接種の積極的勧奨を今年4月に再開したのを、これは昨年の令和4年の話ですけれども、その年の4月に再開したのを受けて、市民に広く啓発していくという考えで、啓発を前に産婦人科の先生を呼んで勉強会をしましたということで。
子宮頸がんは、子宮の入り口付近にできて、女性の過半数が一度はウイルスに感染する可能性があると言われています。HPVワクチンは、がんの原因となるヒトパピローマウイルス──HPVのことですけれども、これにウイルス感染するのを予防するためのものです。
JK課のメンバーが、ワクチンの副反応はあるのかとか、もしこの期間を逃してしまったら、自分で自費で接種することになったらどのくらいの費用がかかるのかとか、そういうことについても質問したということで。また、男性であっても肛門がんとか陰茎がんの予防にHPVワクチンを接種する人がいるということも学んだということです。
このようなワクチン接種の利点などをしっかりと勉強して、今後、交流サイト、SNSなどを通じて若い世代に接種の重要性を発信していくということの取組をしている記事がありました。若い人たちが積極的に学んで、また同世代に啓発をしていくというのは、すばらしい取組だと感じています。
子宮頸がんは、毎年約1万人が罹患をして3000人が亡くなるというがんです。特に若い女性のがん対策としては大切な取組ですので、今後とも丁寧な取組をよろしくお願いいたします。
この項目もう1点は、本市におけるがん対策の取組と課題ということで伺ってまいります。
まず、がん検診の受診率を上げるための本市の取組についてということで、今年度の取組と令和5年度の取組予定について伺います。
104
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) まず、本市が今年度実施いたしましたがん検診の受診率向上のための取組についてお答えいたします。
6月1日からの検診開始に向けて、個人への案内通知を送付するほか、広報つるがや行政チャンネル、ホームページなどで広く受診勧奨を行いました。
10月には、罹患率や死亡率が高く、特に検診の有効性が高い大腸がん検診及び乳がん検診の未受診者に対して受診勧奨通知を送付し、さらに1月には、大腸がん検診の再勧奨通知の送付も行っております。
また、市民の皆様にがんの予防や検診の必要性を広く知っていただくため、9月、10月には健康センターはぴふる内に常設している健康ステーションで、1月にはきらめきみなと館で開催した出張健康ステーションで、がん検診の受診啓発パネル展示を実施いたしました。
さらに、敦賀市健康アプリ「敦とんあるこ」を活用した取組も行っており、受診勧奨のお知らせ配信のほか、大腸がんについては病気や検診に関するクイズラリーを実施するとともに、がん検診を受けていただくとポイントが付与される仕組みとしております。
次に、令和5年度の取組でございますが、今年度と同様に対象者個人への案内通知や未受診者への受診勧奨を継続して実施するほか、健康アプリ「敦とんあるこ」や健康ステーションと連動した取組も継続してまいります。
さらに、がん検診を実施していない事業所等への出前検診の実施や普及啓発についても強化していきたいと考えております。
以上です。
105 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。さらなる普及啓発の取組をよろしくお願いいたします。
では次に、市立敦賀病院のがん対策の取組について伺います。
106 ◯病院事業管理者(太田肇君) それでは、市立敦賀病院のがん対策の取組について答弁させていただきます。
まず、がん予防に対する活動ですが、総合健診センターにおける人間ドックや各種がん検診を実施し、早期発見に努めております。
がん治療におきましては、大腸がん、胃がんなどの五大がんをはじめ幅広いがんに対応しております。治療内容についても、手術療法をはじめ今回更新費用として当初予算で計上させていただきました放射線治療装置を用いた治療や薬物療法など、がん患者さんにとって最適な治療法を提供しております。
また、がんに由来する諸症状の緩和対策として、多職種で構成する緩和ケアチームによる緩和ケアラウンド及び緩和ケア外来の活動の強化をしております。さらに、緩和ケア外来につきましては、今年に入りまして院外の患者さんにも対象を拡大しております。
今年度から、通院中の患者さんとその家族のための相談支援としまして、がんサロンを開設し、患者さんやその家族の交流及び情報交換の場を提供しております。令和4年8月3日からこれまでに3回開催しまして、延べ24人の患者さんやその御家族の参加がありました。
さらに、昨年度から毎月がんカンファレンス、いわゆるキャンサーボードと言われるものですが、そちらを開始しまして、複数診療科の医師やコメディカルが患者状態及び治療方針などを意見交換、共有、検討しまして、がん診療における質の向上に努めております。
なお、現在、福井県から国に地域がん診療連携拠点病院として当院を推薦していただいておりますので、さらにがん治療に対する取組を強化し、嶺南医療圏の医療の質の向上に努めてまいります。
以上です。
107 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。大変丁寧な御説明をいただきました。
がん対策ということで様々なところで取り組んでいただいていること、大変よく分かりました。また、がん拠点病院ということで申請を県のほうからしていただいているということも伺いましたので、本当に期待をしているところです。2人から3人に1人はがんにかかると言われている現代ですけれども、敦賀病院での取組をよろしくお願いいたします。
市民の命と健康を守るための取組を今後ともよろしくお願いして、次に、3項目めの質問に移らせていただきます。
敦賀市の「過疎地域」持続的発展から見える課題解決についてということで、過疎地域については、昭和45年に最初の過疎法である過疎地域対策緊急措置法が10年の時限立法として制定されて以来、これまで4次にわたり過疎法が制定され、各種の対策が講じられてきました。
今回、過疎地域と持続可能性についてのアンケートを市民の方から御提示いただく機会がありましたので、質問とさせていただきます。
現在、敦賀市は国指定の過疎地域には該当していませんが、敦賀市としても過疎地域を前提に、市全体と地域間での過疎化について現在進めている施策も含めて具体的な対策がさらに必要と考え、敦賀市の現状、課題から見える今後の取組の方向性の確認のために伺ってまいります。
まずは、住宅事情の現状から見る公営住宅の在り方とコミュニティーから、最初に敦賀市の公営住宅課題に対する今後の在り方について伺います。
公営住宅について規定する公営住宅法が制定された当時、公営住宅に期待されていたのは住宅不足を緩和するための供給戸数を重視した施策でしたが、その役割は徐々に住宅困難者に対する住の供給という質的支援へと性格を変えてきました。
また、少子・高齢化の進展に伴う単身高齢者世帯及び高齢者のみの世帯の増加により、平成30年、国土交通省は、高齢者世帯の住宅困窮者を公営住宅に受け入れやすくするための制度設備を地方自治体へ勧奨しました。高齢者世帯の入居率は今後も上昇していくと予想されます。
また、住民の高齢化が進む中で、例えば桜ケ丘住宅では一部の平屋でリフォームによる改修が行われており、平家、長屋については老朽化による取壊しで更地が年々増加をしています。今後は5階建てについても耐震化の懸念による取壊しの計画があり、さらには高齢化による高層階へのエレベーター設置についてもこれまで多くの議員が質問で取り上げてきているところです。
また、住宅管理の上で一定の住宅を確保する住宅セーフティネットを踏まえての対応も過去の御答弁もいただいていますので、理解をしているところです。
今回は、ソフト面から公営住宅住民の地元自治会への加入実態と課題について伺います。
公営住宅法には自治会に関することは明記されていませんが、市営住宅には多くの入居者がおられ、円満な生活のためにはルールを守っていただくことも必要となります。公営住宅の地元自治会組織の加入状況と、その運営に対する課題など、要望等があればお伺いいたします。
108 ◯建設部長(清水久伸君) 本市の市営住宅につきましては、11の団地がございまして、現在約900世帯が入居しております。
入居者は本市と市営住宅の賃貸契約を交わしておりますが、自治会への加入については、特に市としては加入状況を把握しておりません。
自治会に関する課題、要望等に関しましては、地元地区の区長から自治会に入らない人がいるという御意見を聞いているところでございます。
自治会への加入は任意と考えますが、市営住宅の入居者に対しては、定期募集における入居者説明会や入居者に配布する「市営住宅の入居者の手引き」の中で、入居者に対し地域コミュニティーへの参加を呼びかけているところでございます。
以上でございます。
109 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
では続いて、公営住宅は小さな地域と考えていますが、敦賀市が考える公営住宅によるまちづくり、コミュニティーの在り方について伺います。
110 ◯建設部長(清水久伸君) 市営住宅は、近年、若い方の入居が進まない現況にあります。このまま若い方の入居が進まず団地として入居者層が高齢化いたしますと、団地の共用部であります敷地内の清掃ですとか草刈り、また地元町内会の祭り等のイベントを運営していくことが困難となるため、若い方も含めたいろいろな世代が集まるコミュニティーであることが望ましいというふうに考えております。
子育て世帯ですとか若者世帯にも入居してもらうためには、優先入居の制度ですとか浴槽、給湯設備の設置、そしてまたトイレ洋式化、内装の更新といったリニューアルが必要であると考えられまして、浴槽ですとか給湯設備の設置は今年度より実施をしているところでございます。
現在、国のほうでも公営住宅の子育て世帯への活用を検討中ということですので、国の動きを注視し対応していきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
111 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
コミュニティーの状況と課題から、高齢者に対しての暮らしやすさと高齢化によるコミュニティーの維持、住民間の交流の難しさというのは今後の大きな課題でもあります。
今ほどリフォームについて、リニューアルということでお話もいただきました。若者の単身世帯とか子育て世帯にも期待をするところです。
続いて、住宅のバリアフリーとリフォーム等について、公営住宅によるまちづくり、コミュニティーの観点で伺います。
112 ◯建設部長(清水久伸君) 御質問の市営住宅へのエレベーター設置及び住戸改善に関しましては、敦賀市公営住宅等長寿命化計画にも位置づけられております。
ここ数年の急激な資材高騰もありまして、現在、着手時期を検討しているところでございます。できるだけ早い時期に、早期に着手をしたいと考えているところでございます。
一方、浴槽が設置されていない市営住宅に浴槽と給湯設備を設置する事業を今年度より実施し、市営住宅の魅力向上を図っております。令和5年度からこれらを設置した住戸の入居募集を行いますので、若い方にも高齢の方にも興味を持っていただき、入居していただきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
113 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
では次に、地域コミュニティ事業の拡大による地域の活性化から、敦賀市は平成18年度より地域の住民が誰でもまちづくりに積極的に参加する仕組みをつくり、地域住民のニーズに応じたきめ細やかなまちづくりを推進し、地域じまんづくり事業に取り組んでいます。
最初に、地域じまんづくり事業の内容と活動の成果について確認をします。
114 ◯企画政策部長(吉岡昌則君) それでは、地域じまんづくり事業でございますけれども、地域社会における連帯感の醸成、そして自治意識の向上を図り、地区の実情に応じた個性豊かできめ細やかなまちづくりを推進することを目的といたしまして平成18年度から実施しております。
事業の内容といたしましては、地区の創意工夫によるまちづくりや地区の発展に寄与する事業等に対して交付金を交付するものでございます。
交付対象は、自治振興会または地縁団体、いわゆる各区でございまして、交付金の交付回数は1区につきまして2回までとしております。
交付額は、1区当たり均等割20万円に世帯割500円掛ける世帯数を加えて算出しております。なお、この世帯割は、世帯数が100世帯未満の場合は5万円均一としております。また、65歳以上の人口がその区の全人口の50%以上であれば、高齢化集落として5万円を加算いたしております。
区などからの申請を受けまして、地域じまんづくり事業計画審査委員会の審査を経て、交付金の予算を計上しまして、議会の議決後、事業認定を行い、事業を実施していただくことになります。
件数につきましては、平成18年度から令和4年度までに市内の区全体の約4割に当たる57区33団体の事業が実施されております。
成果といたしましては、実施された区から地区全体の連帯感が強まり郷土への愛着を深めるきっかけとなったとのお声もいただいておりますので、区の連帯感の醸成や自治意識の向上につながっていると考えております。
以上です。
115 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
この事業は、地域活動における交付事業であることは十分承知をしておりますけれども、今後、活動の範囲を区の世帯から低年齢層への活動支援としてももっと活用できないかと考えますが、今後の展開について伺います。
116 ◯企画政策部長(吉岡昌則君) 低年齢層への活動支援ということでございますけれども、例えば、区の若者が主体となって区の協力の下取り組むまちづくりや区の発展に寄与する事業等にこの事業を御活用いただくことは可能でございます。
今後の展開につきましては、若者が主体となる事業を含めて、区が今後も自発的に活動に取り組めるよう、この事業を引き続き実施しまして、地区の連帯感の醸成や自治意識の向上を図っていきたいと考えております。
以上です。
117 ◯5番(中道恭子君) よろしくお願いいたします。若者の活躍をまた期待をしたいと思います。
次に、地域コミュニティ事業として地域おこし協力隊があります。地域おこし協力隊の目的と敦賀市としての趣旨について、また現在行っている地域おこし協力隊の活動の成果等について伺います。
118 ◯企画政策部長(吉岡昌則君) 地域おこし協力隊は、2009年度から総務省によって制度化されたものでございます。
その目的は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発、販売、PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの地域協力活動を行いながら、その地域への定住、定着を図る取組となっております。
本市といたしましては、この国の制度にのっとって、直面する課題の解決や地域の盛り上げなど、各部局におけるニーズに沿った地域おこし協力隊の受入れを行っているところでございます。
119 ◯産業経済部長(増田一条君) 地域おこし協力隊の活動成果についてでございますが、産業経済部では、まず商工貿易振興課で、北陸新幹線敦賀開業に向けて、外部の視点を持った方に商業活性化の起爆剤となっていただくことを目的として、令和4年4月から山田夏子氏に協力隊を委嘱しておりました。
これまで山田氏は、市内商業者や生産者と外国人の方が食を通じて意見交換を行うイベントを企画したり、インバウンドを見据えた新たな取組策などを検討されていました。これらの取組により、市内商業者の商品開発やPR活動において、これまでになかった外国人の視点を注入することができたものと考えております。
なお、本市としましては、これらの取組を今後も続けていきたいと考えておりましたが、山田氏は一身上の都合により令和5年2月13日に協力隊を辞任しており、現在、新たな隊員の募集を行っているところでございます。
次に、農林水産振興課では、本市の農地を守る担い手が減少する中で、若い世代の方々に農業の魅力を伝え地域の活性化を図ることを目的に、令和5年1月から黒川潤音氏に協力隊を委嘱しております。
黒川氏は、現在、拠点の株式会社ミライスつるが気比で農業について学びながら市内の農業者等と交流し、様々な知見を深めています。今後も地域との関わりを通じて、都会出身の方ならではの視点から農業をやってみたいと思うような情報発信をしていただき、市内農業の発展に尽力されることを期待しております。
以上でございます。
120
◯観光部長(
織田一宏君) 観光部では、観光交流課におきまして、令和2年10月から地域おこし協力隊としまして西山綾加氏に着任いただいております。
西山氏につきましては、北陸新幹線敦賀開業に向けた新たな視点に立った観光プロモーションを目的とし、敦賀の魅力を主にSNSで情報発信いただいております。
また、「わたしとつるが」と題し、にしんずしや商店街のアーケードなどをテーマに取り上げた冊子の作成や、昨年からは、博物館通りでかつて行われていた晴明の朝市を引き継ぐ形で「晴れの(日)」というイベントの開催にも取り組まれており、地域住民や商店街の方との交流を深める中で様々な企画が生まれ、地域の盛り上げに貢献いただいているものと考えております。西山氏のこうした活動は、敦賀市民が当たり前だと思って気づいていなかった新たな敦賀の魅力の発見や、観光資源を掘り起こすことにつながっていると感じております。
今年9月で地域おこし協力隊としての3年間の任期は終了となりますが、引き続き敦賀に定住し、今後は起業に向けて取り組まれると聞いておりますので、さらなる活躍を期待しているところでございます。
121 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございます。
本市においても、地域おこし協力隊には多くの方が御参加いただいて活躍いただいていることがよく分かりました。
SNSなどでの発信もいただいておりますけれども、活動成果のさらなる見える化と活用が今後とも必要だと考えますが、これについてのお考えを伺います。
122 ◯産業経済部長(増田一条君) まず、活動成果の見える化につきましては、地域おこし協力隊本人がSNS等による情報発信を行っております。また、市におきましても、広報つるがや市のホームページでの紹介、プレスリリースによる情報発信を行い、広く周知しているところでございます。引き続き、様々な機会や媒体を通して活動の発信をしていきたいと考えております。
次に、活動成果の活用についてですが、地域おこし協力隊の活動自体が効果であり、それが実績となりますので、例えば先ほどの西山さんが行っている博物館通りの「晴れの(日)」イベントなどは、活動イコール活用ということになります。
なお、協力隊の任期中の活動において有効な取組をいただいていた場合、任期後もその事業を市が継続したいと判断したときには活用することも考えられます。
以上でございます。
123 ◯5番(中道恭子君) ありがとうございました。
新しい風が大きく地域住民の中に浸透していることと、新しいフェーズに入り、移住定住も含めて大きくこの制度が拡充することを願っています。
最後に、渕上市長におかれましては、2期8年間、敦賀市の市政発展のために御尽力いただいたことに感謝を申し上げて、一般質問を終わります。
ありがとうございました。
124 ◯副議長(
浅野好一君) 暫時休憩いたします。
なお、再開は午後2時30分といたします。
午後2時17分休憩
午後2時30分開議
125 ◯副議長(
浅野好一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
次に、和泉明君。
〔22番 和泉明君登壇〕
126 ◯22番(和泉明君) 市政会の和泉明です。
4期16年間の敦賀市議会議員最後の一般質問となります。発言通告に従い3項目について質問してまいりますので、誠意ある御答弁よろしくお願いいたします。
まず最初に、障がい者支援(入所)施設について質問いたします。
この件は、昨年6月定例会で質問させていただきました。そのときの質問内容を簡単に申し上げます。
障害者支援施設とは、介護や援助が必要で、なおかつ自宅で生活することが難しい重度の障害者を対象とした入所施設であり、生活介護を受けている障害者支援区分が4以上、50歳以上であれば支援区分3の方の通所が困難な方が施設入所支援対象者となっております。
昨年の6月定例会では、県内4つの圏域、敦賀市は嶺南圏域に入っておりますが、この圏域及び市町ごとに福井県が定める定員に大きな差があり、県全体で1653人の定員の中、敦賀市は市立やまびこ園の30人のみという状況で、入所希望者は、嶺南圏域の定員120人の小浜市や圏域を超えて513人の定員の丹南圏域に50人を超える人たちが入所している状況です。
入所施設については、過去に他市と違い施設を整備しようとする社会福祉法人と民間事業者が敦賀市に存在しなかったことが定員が極端に少ない背景にありますが、今回、一定数の入所ニーズがあるということで、社会福祉法人敬仁会さん、この後は単に「事業者」と申し上げますが、福井県や敦賀市に入所施設新設要望を行いましたが、国は障害者総合支援法の基本方針にのっとり、障害者の自立支援のため入所施設から地域への生活に移行させる方針で、入所者を削減し、障害者の共同生活を柱とするグループホームや地域への移行を目指しています。
最近でも2月28日付朝日新聞にも、厚生労働省は2025年度末までに障害者入所をさらに5%以上削減するとの報道もありました。
この国の方針がネックでしたが、そうはいっても、ただでさえ定員数が少ない敦賀市の状況を見て、今後施設入所を希望する障害者が一定数おられることからも、単に国の入所削減方針に乗っかっていいのかという思いもあり、昨年の6月定例会では問題提起として質問させていただきました。
ところが、国の方針によりかたくなな姿勢を取ってこられた福井県も、ここに来て、この件について少し前向きな方向に変わってきたようです。
昨年12月、定例県議会で北川議員がこの件を取り上げられ、敦賀市の定員数の少なさや福井県の入所施設新設に対する考え方を質問され、再々質問、最後は杉本知事自ら答弁され、入所施設が必要だという方が一定数おられることが明らかな場合、それから入所定員のバランス、こういったことも考えながら国とも協議して、その上で既存の施設の定員を増やすか、新設も含めてニーズに寄り添う形で検討していきたいとの大変前向きな御答弁をいただき、国が示す方向性に沿わなくても実態に合った取組を進めていくという意思表示をされたものと私はとても心強く感じました。
ここまで背景を申し上げましたが、質問に移ります。
昨年の6月定例会での私の一般質問から、福井県と現在までどのような協議がされてきたのでしょうか。まず伺います。
127 ◯副市長(
片山富士夫君) お答えいたします。
障害者の入所施設の新設あるいは定員の増加につきましては、一昨年、令和3年度から県と幾度も協議を続けているところでございます。
そうした中で昨年6月、今おっしゃられましたように定例市議会におきまして和泉議員から障害者支援施設に関する一般質問がございまして、それに対しまして市長から、入所施設の新設というのはなかなか困難な状況ではあるが、本市において入所施設が少ない現状等について県と協議、検討を続け、本市の障害者施設の環境整備に努力していきたいという答弁をさせていただいております。
これを受けまして、これまでも協議は続けてきましたけれども、6月議会終了後直ちにということで、私自身が7月11日に県の健康福祉部長と面談をいたしまして本市の状況等を再度説明し、本市の入所定員の拡充、新設等について要望させていただきました。
その後、また入所施設を計画している社会福祉法人とも協議を続けておりまして、昨年11月8日には当該社会福祉法人とともに、私も加わりまして、県の障がい福祉課と協議をいたしております。
いずれの協議におきましても、県からは、敦賀市における入所定員の増あるいは新設につきましては、その必要性を判断するためにニーズ把握についてしっかりしなさいという指摘を受け、昨年11月に施設入所の対象となる方へアンケート調査を行っております。
現在、そのアンケート結果に基づきまして県と協議、またその対応を進めているところでございます。
128 ◯22番(和泉明君) 数回、敦賀市と県、事業者も含めていろいろと協議されたということです。
私としては、6月に一般質問を行ってから、8月末のottaオープンの日ですけれども、ニューサンピア敦賀で経産省の事務次官の講演会がありましたけれども、そのときに来場されていた杉本知事と講演会前に、市町議員で知事の後援会に入っている敦賀市議会議員──これは市政会のメンバー──6人とともに、30分程度の時間でしたけれども知事と意見交換をさせていただきました。
その中で私から敦賀市の課題として杉本知事に、障害者支援施設の県内でも特に際立つ定員数の少なさを表を示して訴えまして、この是正と、事業者が新設計画準備をしているという状況も説明したところ、知事からは県に戻って確認するとの答弁をいただいたことも少なからず効果はあったかなと思います。
また、基本的にグループホーム以外、入所施設の新設はできないのかとのことを事業者とともに9月に厚生労働省に出向き担当者と懇談させていただき、その中で、必ずしも入所施設を新設してはいけないわけではなく、最終的には県の判断であるとの回答もいただきました。
そんな中、12月定例県議会の北川議員への杉本知事の前述した前向きな答弁がありましたが、この答弁を敦賀市はどのように受け止められたのかをお聞きいたします。
129 ◯副市長(
片山富士夫君) 議員が知事に直接お話しされたということは、県からも私も聞いております。
また、12月定例県議会の一般質問に対しまして、知事からは、先ほども御紹介がございましたけれども、敦賀市にどれだけのニーズがあるのか、ニーズに寄り添う形で検討していきたい。今ある入所施設の数を増やすのがいいのか新設なのかといった答弁があったことは承知しております。
どれくらい前向きかということは、なかなか判断が難しいところもあるんですけれども、これまで県から発言のなかった新設も選択肢の一つとしていることにつきましては、一歩前進したものと受け止めております。
いずれにいたしましても、障害者支援施設の指定権者でございます県が施設の新設等を判断するためには、本市におけるニーズの把握が重要であるというふうに受け止めております。
130 ◯22番(和泉明君) 副市長のおっしゃるとおりでニーズの把握、これは前々からも言っていたことなんですけれども、今回議場配付させていただきました。敦賀市が行ったアンケートの結果です。これは敦賀市からいろいろと説明していただくよりも見ていただいたほうが早いということで頂いたものなんですけれども。
市内の入所していない支援区分4、5、6の重度障害者の方や支援区分3の50歳以上の方101人に対して昨年11月と12月の2か月間でアンケートをして、87名から回答をいただいたということです。
結果は御覧のとおり、来年か再来年までに入所したいとされる方が35人おられます。全体では入所の希望があるという方は49名、ないという方は38名おられますけれども、その中でもいろいろ左側の表で見ていただくと、来年か再来年までにという方は35名おられるということが出ています。
さて、敦賀市では、このアンケートの結果をどのように分析されているのか、お聞きいたします。
131
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 今ほど和泉議員から市が行いました意向調査アンケートの結果の説明がございましたが、私のほうからも少し御説明をさせていただきたいと思います。
県との協議におきまして指摘されました本市の施設入所に関するニーズを把握するため、昨年11月24日から12月16日にかけて施設入所の対象となる方に意向調査を実施しております。
101名の対象者のうち87名から御回答いただき、49名の方が現時点で施設の入所希望があると回答されております。そのうち今すぐ入所したいとの回答が17名、来年か再来年までに入所したいとの回答が18名となり、3年以内に入所を希望する方が合計で35名いるという結果でございました。
この結果から、本市における施設整備の必要性がうかがえるという結果だと思っております。
以上です。
132 ◯22番(和泉明君) 数年後には入所施設に入りたいと希望される方が35名おられても、市としては、施設を新設したときに本当に入所していただけるのかということが敦賀市としても一番危惧するところではないかと思うのであります。
事業者の定員数30人増という要望について、もう一つ慎重にいかなければならないなということだと思いますが、ただ、敦賀市民の重度障害者が小浜市やほかの圏域の施設に50人以上入所されている実態もあります。先ほども言いましたように、そういう方が50人以上おられます。
敦賀市に施設が新設されたら、家族の交通の便等も考慮したときに、こちらに移りたい方も一定数おられるのではないかと思います。しかしながら、このことは今の時点では考えないほうが、いろいろ県を越えてのこともありますので、賢明のようです。
事業者も独自にアンケート調査はやられていて、こちらは50人に対して、すぐに入所したいが12人、施設ができたときに入所したいが22人、計34人と、おおむね敦賀市のアンケートと同じような結果となっているようです。
では、県からの指示で実施したこのアンケート結果を既に福井県に提示されたと思いますけれども、県はこの結果を踏まえどのような対応をされているのかをお伺いします。
133
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 市が行いましたアンケート調査結果につきまして、本年1月23日、県の障がい福祉課と協議を行っております。
県からは、国の全体的な方向性である施設入所は削減し、できるだけ地域の中でグループホームなどで生活するという原則についての説明がありましたが、一方で、どうしてもグループホームでは難しいという方が多ければ、入所施設の建設が不可能ではないとの見解を再度いただきました。
また、今回の調査は本人や保護者の意向調査であり、どうしてもグループホームで生活できないのかといった個別ケースの確認の必要性があるとの御意見もいただきました。
そのため、今後、追加の調査を行ってまいりたいと考えております。
以上です。
134 ◯22番(和泉明君) 県から必要性があればということで、大きく変わってきたというのはあるんですけれども、追加の調査が必要だということです。
これは先に言いますけれども、ヒアリングのときにお聞きしましたので。障害者の相談支援員さんに、このニーズ調査を個別に実施してほしいということだそうです。
恐らく家族とか本人のアンケートとほぼ同じような状況が出て、一定数の入所意向の方は間違いないと思われるんですけれども、一定のニーズが確認された後のこと、今後また相談支援員さんの調査結果が出てきますけれども、その後のことをお伺いします。
障害者入所施設を新設するには、まず県や敦賀市の障害福祉計画の施設入所者数や、嶺南圏域、また敦賀市の入所施設定員数の増を明記させる必要があります。
福井県の第7次障がい者福祉計画も敦賀市の第7期障がい福祉計画改定作業も現在進行中であり、最終的に令和5年度末、ですから来年度中ですね。来年度末に令和6年度から3か年の計画が出されますが、それに向けて定員数増を反映させるため、まず多分敦賀市のほうで定員数、今81名なんですけれども、81名というのは圏域外とか小浜市に行っている人50名以上も含めて、敦賀はやまびこ園が30人ですから合わせて81人になっているんですけれども、これを定員増して、私の希望は111名と直していただきたいんですけれども、30人プラスして111人にしていただきたい。
それは敦賀市だけではできません。当然のように福井県との協議の上でやっていただいて、敦賀市がまず障がい福祉計画の中に反映させていただいて、その後、圏域と合わせて敦賀市の定員、今はやまびこ園の30人となっていますが、これを60人にしていただくという希望ですけれども、そういう作業が必要となってきます。間違いなく。
これがないとその先進まないんですけれども、それに対するスケジュール、敦賀市はどう考えておられるのか、スケジュールをお聞かせください。
135
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 本市の入所定員数を増加させるには、福井県の計画の中で嶺南圏域の定員数を増加させる必要がございます。
そのためには、令和6年度に開始となる第7期敦賀市障がい福祉計画に定める予定の施設入所に係る給付見込み数を増加させる必要がございます。
また、先ほども答弁いたしましたとおり、県からの指摘事項である本市のニーズ把握が重要となるため、追加の調査を行い、本市の次期計画の変更に向けて県と協議をしていく必要がございます。
なお、福井県の次期計画である第7次障がい者福祉計画も令和6年度からであり、県と市町の計画の整合を図るため、県から各種の数値に係る照会が行われる予定と聞いております。
前回の第6次の計画策定においては前年度の12月25日を期限とした照会が行われており、令和6年度からの第7次の計画に反映させるためには、秋頃までには市の方針を定め、最終照会の前に県との協議が調う必要があると考えております。
以上です。
136 ◯22番(和泉明君) まず今の相談支援員さんの調査結果を待ってということなんですけれども、それはいつ頃出るんですか。お聞かせください。
137
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 追加の調査にいたしましては、今月、来月でさせていただいて、まとめさせていただいて、県と協議をさせていただきたいと思っております。
以上です。
138 ◯22番(和泉明君) これからということのようです。私、最後の質問になりますので、その後のことは質問できないんですけれども、前に進むということを前提に今お話しさせていただきました。
事業者が行ったアンケートには自由に意見を書く欄があり、それも見せていただきましたが、自分自身が高齢になる不安や、体調を崩したときに不安を感じる、いわゆる親亡き後、切実なものばかりで、現実問題として入所を求める声、入所施設整備を求める声が多く、誠実に対応する必要性を感じました。
さて、私もこの件に関して質問する機会は今回だけで、最後に確認だけさせていただきたいと思います。
障害者支援施設新設は、今後、福井県に対して敦賀市が強い覚悟を持って、今言われたスケジュールどおり秋までに敦賀市の方針をという形で、数値は分かりません。今、私は分かりませんが、必ず新設に向けて増やす方向でという強い覚悟を持って、秋までにスケジュールどおり施設新設に向けた交渉に当たっていただくことを願いますが、敦賀市の見解を伺います。
139 ◯副市長(
片山富士夫君) 障害者支援施設の入所定員につきましては、議員の御指摘のとおり県内の総定員数に対しまして嶺南圏域の定員が非常に少ない状況でございまして、その中でも本市は、やまびこ園の30人のみという現状でございます。
一方で、先ほども議員おっしゃられましたけれども、厚生労働省は社会保障審議会の部会におきまして、施設等で過ごす障害者の数を令和6年から令和8年ということで県や市の障害者の計画と同じ時期でございますけれども、この間に5%減らすということで先月27日に決めたということでございます。
厚生労働省につきましては、私も年末、担当の障害保健福祉部長さんにお会いする機会がありましたので、ニーズの調査はちゃんとやりますので、その際はまたよろしくというようなこともお願いいたしました。
それで令和3年の春以来、何度も県との協議を行っておりますが、先ほどの部長答弁にもありましたように、国の全体的な方向性である入所施設は削減し、できるだけ地域の中でグループホームなどで生活するという原則の話がやはり出てまいります。
そうした厳しい状況ではございますが、重度の障害のある子の親亡き後につきましては非常に切実な問題であると認識しておりますし、知事も一定の理解を示していただいておると考えておりますので、国の方針の例外として本市の定員を増やすということができるように精いっぱい努力してまいりたいと考えております。
以上でございます。
140 ◯22番(和泉明君) ありがとうございます。
強い副市長のお言葉、覚悟を持ってやっていただけるということをお伺いしましたので、敦賀市のこの問題に対する強い覚悟を確認いたしました。私は今回でこの件に関する質問席に立つことはできませんが、今後の敦賀市の御尽力よろしくお願いしたいと思いまして、次の質問に移ります。
次に、笙の川整備計画について質問いたします。
この課題については、私が住む西地区はもちろん敦賀市にとっても大きな課題であり、20年前に敦賀市議にならせていただいてから県の事業でありながらも幾度となく様々な角度から質問させていただきました。
河川改修で義務づけられている有識者による流域検討会を開催。その中で100分の1の降雨でも大丈夫とされる基本方針案、そして20年程度で早期に整備する笙の川の安全度を50分の1に高めた整備計画案が策定され、これが国に同意をいただいたこともずっと市議として見守ってきて、ついに平成27年に河口から木の芽川合流点まで1.6キロを12年の歳月をかけて、総工費39億円の事業費での笙の川整備計画が福井県で事業認可されました。
それから7年、市長も昨日成果として言われていましたけれども、真っ先に最も危険で障害となっていた来迎寺橋の上部構造が撤去されたこと、これは沿線住民として少しだけとは言えず大きな安心感が増したことは間違いありません。それからは、今定例会の市長提案理由説明でもありますように、下流部から橋梁新設や護岸や橋梁の補強工事も着実に進捗していると私も思います。
昨年末に延び延びとなっていた沿線住民対象の現場説明会が開催されましたが、あいにくの悪天候でしたので参加者は極端に少なかったわけですが、改めてそのときに説明された笙の川整備計画の現在の工事中の松島橋新設、松原橋護岸補強、また松原橋橋脚補強から右岸、左岸の護岸補強等の工事、最終的に河床掘削に至るまでの今後の工程について説明ください。
141 ◯建設部長(清水久伸君) 笙の川の改修工事については、平成27年度に河口から木の芽川合流点までの1.6キロが事業化され、令和12年度の完成を目標に下流側から順次工事が進められているところでございます。
現在行われている工事から河床掘削に至るまでの工程について申し上げます。
初めに、松島橋の架け替えについて、昨年度に左岸側の橋台が完成し、今年度は右岸側の橋台と左岸側の橋脚、川の中にある橋脚が完成する予定でございます。また、来年度は右岸側の橋脚工事を行うとのことでございます。その後、令和6年度に橋桁の設置を行う予定であるというふうに聞いてございます。
次に、松原橋のかさ上げ工事について申し上げます。令和4年度から7年度で橋脚補強工事を実施し、令和8年度から9年度で橋桁のかさ上げを行う予定であるとのことでございます。
次に、護岸の補強工事は、今年度で河口から松原橋下流までの両岸が完成をし、来年度以降も引き続き上流側の工事を実施していくと聞いております。
また、河床掘削につきましては、昨年度と今年度にかけ河口部の掘削を行っております。今後の進め方につきましては、早期に効果が出るよう護岸補強工事と橋の橋脚補強工事が完了した区間から順次実施していくということでございます。
以上でございます。
142 ◯22番(和泉明君) 令和6年度に松島橋が橋桁を載せるということで、多分、令和6年で完成ということは来年1年間ですね、それで完成かな。もう1年かな。分からないですけれどもそういうことと、松原橋に関しては、かさ上げというのがあるんですけれども、現場説明のときにも聞きましたけれどもジャッキアップでやるらしいですね。ジャッキアップでやるんですけれども、通行はさせたままで、夜間だけ通行止めにして少しずつ上げていくという形で、上げた後すぐオーバーレイをかけて斜面は支障のないようにするということで、昼間は通行させて、夜間の工事で20センチか忘れましたけれどもジャッキアップするということをやられるそうです。これもちょっとびっくりしたんですけれども。
それと、河床掘削に関しては、できたところからというか、私、最初は1.6キロまで全て護岸も橋脚の補強もやってから一斉にやるのかなと思っていましたので、どの辺でというか、例えば、河口だけはやりますけれども、その後は松島橋から松原橋までは橋脚の補強もやっていますから護岸補強と、それが終わり次第やるのでしょうかということをお伺いします。
それと、後で来迎寺橋を出しますけれども、来迎寺橋に関してはまだ不透明な点がいっぱいありますので、その部分はもっともっと河床掘削に関しては後になるのかなということをお伺いします。
143 ◯建設部長(清水久伸君) 私が申し上げたのは順次実施していくという中で、まだ実は松原橋と三島橋の矢板の検討というところは、今年度、検討業務は実施中というところで、どこまで矢板をするのかということも含めて検討されているというところでございまして、私が申し上げた予定で申しますと、河口掘削につきましては、来年度、令和5年、令和6年にはまだ矢板ですとか橋脚ですとかございますので、河口掘削は今のところ、現時点では予定はしていないというところでございます。
1点忘れていました。来迎寺橋につきましては、そこだけどうするんだということで、護岸補強はやっていくというところでございます。
144 ◯22番(和泉明君) 福井県が事業認可して工事に着手してから7年がたち、12年の工期の折り返しを過ぎ、後で質問する来迎寺橋新設工事以外は順調に進捗しているようです。
この件に関しても私としては最後の質問となりますが、最後まで整備計画の完成を見届けることはできませんが、今後も順調に進捗することを願うものです。
これまで笙の川に関して一般質問するたびに、笙の川の河川水を利用した沿線への消雪設備設置を要望してまいりました。前回の質問では、三島側は臨港道路の堤防や補強した護岸をぶち抜くことは工法的にも困難との答弁をいただきましたが、最後の質問の機会でありますので再度お聞きしますが、将来的に笙の川の河川水を利用した沿線、特に通学道路への消雪設備の設置の可能性の有無だけお答えください。
145 ◯建設部長(清水久伸君) 本市が今後、消雪施設を設置する路線といたしまして、水源である河川水の確保が可能でありまして、かつ国の補助事業、これが活用できる雪寒道路の中でも重要な道路を優先的に選択してまいりたいというふうに考えてございます。
このような観点から、御要望の市道に消雪施設を整備することは、先ほど議員もおっしゃいました取水の技術的な部分等々もございまして、将来的な設置の可能性が全くないというわけではございませんけれども、難しいというふうに考えているところでございます。
146 ◯22番(和泉明君) 最後ですのでいい答弁をいただけると思いましたが、答弁自体は変わりませんでしたね。分かりました。なかなか困難というのは私も理解はするんです。残念ですが、今後とも西地区からの声が強くなれば、また再度検討をお願いしたいと思います。
それでは、来迎寺橋について質問します。
私も、この件が一向に進まないことが市議引退への最も心残りで残念なことですが、来迎寺橋新設の懸案に入る前に、今回当初予算で計上されている橋りょう新設改良事業費413万2000円について質問をいたします。
予算決算常任委員会全体会で、この予算は来迎寺橋仮設歩道橋に係る福井県への委託料、つまりこれは負担金のようなものと理解しますが、再度、詳細に説明をお願いいたします。
147 ◯建設部長(清水久伸君) 来迎寺橋の架け替えに係る費用においては、撤去した橋の幅員が4.5メーター、これに対しまして新しい橋の幅員を5メーターで計画しておりまして、拡幅分に該当する1割、これを市が負担することになります。
令和5年度の事業計画は仮設歩道橋の購入費であり、そのうちの1割である413万2000円を当初予算に計上させていただいたものでございます。ちなみに県の買取り費用はその10倍ということで、4132万円というところでございます。
148 ◯22番(和泉明君) 全体会で話が出ていました。リースしていました、今までは。リース料を毎年10分の1の77万円を払っていきました。ただ、来迎寺橋の新設が不透明なので、このまま77万円払っていっても、逆転するのは、例えば先に購入で全部買ってしまったほうが安くなるという分岐点が今頃かなと思うんですけれども、それで間違いないですか。
149 ◯建設部長(清水久伸君) おっしゃるとおりでございまして、今まで支払ったリースの額が年およそ77万円というところで、413万2000円、これを77万円で割るということですと6年で逆転するということで、今はまだ補償の交渉中ということでございます。
そしてまた、来迎寺橋の工期と申しますか着手から完了まで、これもいろいろ県のほうで見直すと5年ぐらいかかるという中で、そういうふうな結論に至ったというところでございます。
150 ◯22番(和泉明君) よく分かります。今から来迎寺橋の新設の工事に入っても5年ぐらいはかかります。渇水期しかやりませんので。それは重々分かっていますし、6年で逆転すると。今、大体3年ぐらいだと思うんですね。3年ぐらいリースしていましたけれども、あと3年リースをやっていくよりもここでという形になったんだなと思います。これも来迎寺橋、着手時期が不透明なのでということだと思います。
新設される来迎寺橋を約80センチから1メートルかさ上げするため、その取付け道路の市道も同時にかさ上げしなければならず、三島側、呉竹側を合わせて、これは以前聞いた数値ですけれども約15世帯ほどに物件補償交渉を行っておりますが、新設工事は全戸の同意をいただいた後ということで、一昨年、12月定例会で質問したときは、全体の同意していただいた件数は約5割強に同意をいただいたとの答弁がありましたが、交渉を開始して3年目、現在同意いただいている方の割合をお聞きするとともに、今後の見通しをお聞きします。
151 ◯建設部長(清水久伸君) 来迎寺橋の架け替えの工事に伴う取付け道路の物件補償交渉に同意された方の割合につきましては、笙の川の右岸の三島側で67%、左岸の呉竹側で25%、まさに議員おっしゃるとおり全体では54%の方から同意をいただいております。
今後の見通しというところで、まだまだ同意を得られていない方々がおりますけれども、そういう方々に対しましてはしっかりと引き続き誠実に、そしてまた粘り強く交渉を進めていきたいというふうに考えているところでございます。
152 ◯22番(和泉明君) 今回は三島側と呉竹側別々に分けて同意いただいた数値を聞かせていただきました。思ったよりも三島のほうが多くて呉竹側のほうが少ない。これは僕はなぜかというのは分かりますが、やっぱり意外だと思います。
非常に厳しい状況というのは間違いないことでありまして、今後も福井県とともに同意いただけるよう誠意を持って丁寧に交渉を続けることが、部長が言われたとおり、これが肝要だというのは間違いないことでございます。
実に不透明な状況が大きく、ここしばらくで好転するとは思えないのも事実です。同意された御高齢の御夫婦に、三島の方ですけれども、お聞きしても、本当はこのままの状況でいたいのですがと。先ほど中心市街地の高齢者の御夫婦が残ったところを今大地議員も質問されていましたが、本当はこのままの状況でゆっくりしていきたいんだということは同意した方もそうやって言っておられましたから、なかなか難しい問題だと思っています。
私は最後に個人的な意見だけ申し上げます。
交渉を開始してから既に3年、危険な橋の上部構造は落としました。来迎寺橋の両側には150メーター上流も下流も大きな橋が存在しているのも事実です。来迎寺橋新設は、ここは私個人としての考えは断念してもいいのではないかと。その時期に来ているかなと思っております。
ただ、通学道路ですので、今ある元の来迎寺橋の橋脚を利用して新設の通学道路だけは、仮設ではなくてしっかりとした橋は造っていただきたい。かさ上げした、お太鼓でもいいですから歩行者と自転車が通れるようなあれは造ってもいいのではないかと。3年たって、なかなかそういう状況、今後も好転しない。100%はなかなか難しいのではないかと。
これは私個人の意見ですよ。答弁はいただきませんが、そう思っております。ですから理事者にも答弁は求めませんが、こんな話も出ていたなということをまた今後思い出していただければ幸いに思います。
それでは、私の最後の質問、エネルギー行政について質問します。
豊田議員が渕上市政の総括と今後で原子力政策について聞かれ、基本的に私も渕上市政の8年間のエネルギー行政に対する総括を市長に求めるものです。
渕上市長が就任された2015年には、2011年3・11東日本大震災による1F事故により原子力への逆風が吹き荒れ、関連して発足した規制委員会の日本原電敦賀2号機の破砕帯が活断層と何の権限もない有識者調査団にレッテルを貼られ、もちろん敦賀3・4号機の増設計画安全審査も止まり、さらにはもんじゅの廃止措置が決定するなど、敦賀市の原子力行政のかじ取りは非常に厳しく、つらく苦しかったものとお察しします。
そんな中でも、全原協としては福島の復興を第一に立地自治体をまとめられ、福島県の立地自治体に寄り添った姿勢、これは私、毎年総会に出ていましたから、傍聴していましたからよく分かるんですけれども、寄り添った姿勢は高く評価するところでした。
衰退する原子力は基幹産業としつつもハーモニアスポリス構想を立ち上げ、産業の複軸化とエネルギーの多元化を進められ、そのために国のエネルギー構造高度化・転換理解促進事業費補助金創設にも御尽力されたと高く評価するものです。
結果的に福井県の嶺南Eコースト計画に吸収された形ですが、敦賀市も北陸3県で初の脱炭素先行地域に指定されるなど、ゼロカーボンシティの実現に進むものと思われます。そして、国は世界のエネルギー情勢の中でGX実現に向けた基本方針を閣議決定されました。
前置きを長々と申し上げましたが、かなり紆余曲折のあった渕上市政のエネルギー行政の総括を市長に求めます。
153 ◯市長(
渕上隆信君) 和泉議員の原子力に対する総括ということでございますが、たくさん言っていただいたので重複する部分もあるかなと思いますが。
市長就任後、福島の復興が最大の課題である中で、全原協の役員市町村、そして福島にも足を運んで、今言っていただきましたが、福島の復興とともに原子力政策の着実な進展という2つの方向性で取り組んでいく方針を決めさせていただき、全原協会員が一丸となって取り組んでまいりました。
国に対して力強い原子力政策を求めていくと同時に、本市としても、原子力発電所の長期停止により地域経済に影響が生じている状況に対応していくために、産業構造の複軸化やエネルギーの多元化に取り組んでまいりました。
このような本市の姿勢に呼応する形で、国としてもエネルギー構造高度化・転換理解促進事業費補助金を創設するなど、施策実現に向けた後押しをいただいたところです。
こうした国からの支援を背景とし、産業構造の複軸化に向けた市内事業者等への技術開発の支援にとどまらず、関西電力や北陸電力等の民間事業者の助力を得る中で、原子力だけでなく再生可能エネルギーや水素エネルギーの活用といった全国でも先駆的なエネルギーの多元化に向けた取組を着実に進めることができたと感じております。
154 ◯22番(和泉明君) そして任期最後に、GX実現に向けた基本方針が閣議決定され、今後、敦賀市もエネルギーの拠点として大きくまた変わっていくことではないかなと思っております。
今まで8年間やってこられた市長ですから、GX実現に向けた基本方針が閣議決定されたことによって、エネルギーの拠点として今後どうあるべきか、どう進めていくべきかを最後、市長のほうからお考えを伺って、質問は終わりたいと思います。
155 ◯市長(
渕上隆信君) 2月にグリーントランスフォーメーション実現に向けた基本方針が閣議決定され、再生可能エネルギーの主力電源化とともに、水素、アンモニアの導入促進、そして脱炭素効果の高い電源である原子力を最大限活用することが示されました。
原子力の活用に関しては、一定の停止期間に限り追加的な延長を認めるという既存の原子力発電所に対する対策とともに、長期的な対策として次世代革新炉の開発、建設に取り組むとする時間軸の異なる取組が示されたと考えており、敦賀市においても敦賀3・4号機の動きにつながるものと考えております。
国による原子力に関する明確な方向性が示されたことで、敦賀市をはじめ全国の立地地域はこれまで以上にエネルギーの安定供給及び脱炭素に貢献できる機会があるものと感じています。
本市としては、原子力、再エネ等のベストミックスに向けて引き続き取り組むことで、ゼロカーボンを牽引する立地地域の姿勢を示していくべきと考えます。
追加で申し上げますと、やはりウクライナの侵攻というのもありますし、原油価格の高騰というのもありますけれども、それ以前に8月4日の南越前町との間の豪雨というのがあります。あれは日本全国で起きている災害の形態ですので、だんだん気候が温暖化していくと飽和水蒸気量が増えて雨がひどくなると。そこが日本の国は待ったなしなんだよということを強く発言させていただきました。
その中で、私ども原子力発電所立地とすると、原子力の推進ということもあるんですが再エネもやっていますよと。だから皆さんも再エネも原子力もやらないと、全ての可能性をやって初めて温暖化というのが止まっていくでしょうということを強く申し上げてきましたので、そういう方向性を、脱炭素先行地域になりましたので、そういうところを示していくのが一番いいんじゃないかというふうに思っております。
156 ◯22番(和泉明君) 再エネか原子力かということをよく聞かれますけれども、私も再エネも原子力もだと思います。
いろいろと3・4号機とか、あとリプレースとか運転延長とか今後出ますけれども、敦賀市にはなかなか、まだまだ敦賀市の原子力行政としては、原子力に関してはすぐに前に進むものではないというのは間違いないことです。今後とも原子力だけではなくて、ゼロカーボンのためのエネルギー行政をしっかりと進めていって、その中の原子力の位置づけで進めていっていただきたいと思います。
原子力エネルギー政策についても市長にも何回も質問させていただきました。おかげさまで市議会では原子力通と言われるようになりましたけれども、これを私にとっての次のステージでもしっかり有効活用していくつもりでございます。
これで私の市議会議員としての一般質問を終わります。
ありがとうございました。
157 ◯副議長(
浅野好一君) 暫時休憩いたします。
なお、再開は午後3時55分といたします。
午後3時22分休憩
午後3時55分開議
158 ◯副議長(
浅野好一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
次に、林惠子君。
〔9番 林惠子君登壇〕
159 ◯9番(林惠子君) 市政会、林惠子でございます。
まずもって、渕上市長、市政8年間どうもお疲れさまでした。本当に激動の8年間務め上げられて、心から敬意を表します。
私は、議員になり4年目最後の質問になりますので、今までお聞きしてきたことの進捗も含め、今後の施策に役立ちますよう確認も含めて質問させていただきます。今回も市民の皆さんにも分かりやすい御答弁をどうぞよろしくお願いいたします。
今回の私の質問は、4項目と欲張りになっております。
まず1つ目は保育園についてです。
先日、昨年生まれた子供の数が速報値で79万9000人余りと国の統計開始以来初めて80万人を下回り、過去最少を更新したことが厚労省のまとめで分かりました。敦賀市の出生数を見ても69名の減少となっており、10年前と比較すると200人以上減少しています。
生まれてくる子供の数は減っているものの、物価高騰もあり夫婦のどちらかの収入ではなかなか生活していけず、子供の年齢が低いうちから子供を預けて2人で働きたいという方の数は増えています。
当市におきましては、年度の初めは待機児童もおらず、都市部に比べればとても恵まれた環境となっています。育休中の方が仕事に復帰するタイミングでの途中入園についても春から決定しており、両親が働く家庭においては安心して子供を産むことができるようになっています。
しかしながら、3歳未満児、0、1、2歳と、特に0、1歳においては年度の途中で仕事が決まったり転入したりがあってもなかなか入園しにくい状態が続いているとお聞きしています。家庭で育児をしている方、パートで働く方につきましても、一時預かりも定員いっぱいで預けにくいと聞いています。
そこで、このような状況を確認し、改善し、よりよい子育て環境とするためにお聞きいたします。
まず、令和3年度の4月1日以降に途中入園を希望された方の数と実際に入園された方の数、入園されなかった理由についてお聞きいたします。
160
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 令和3年度における途中入園の希望者につきましては、ゼロ歳児が27名、1歳児が14名、2歳児が1名、3歳児が6名、5歳児が1名で合計49名でございます。そのうち入園者数は、ゼロ歳児が8名、1歳児が6名、3歳児が4名、5歳児が1名で合計19名でございます。
また、入園の御案内をした時点で、保育の必要性がなくなったため入園を辞退された方がゼロ歳児が12名、1歳児が6名、2歳児が1名、3歳児が1名で合計20名、特定の園を希望しており入園を辞退された方がゼロ歳児が4名、1歳児が1名の合計5名でございます。
なお、年度内に入園の御案内ができなかった5名の方は、全員、途中入園を希望した翌年度の入園の申込みをしており、令和4年度からいずれかの施設に入園をされております。
次に、令和4年度における途中入園の希望者につきましては、ゼロ歳児が28名、1歳児が12名、2歳児が7名、3歳児が6名、5歳児が1名で合計54名でございます。そのうち入園者数はゼロ歳児が6名、1歳児が7名、2歳児が4名、3歳児が5名、5歳児が1名で合計23名でございます。
また、入園の御案内をした時点で、保育の必要性がなくなったため入園を辞退した方がゼロ歳児が6名、1歳児が2名、2歳児が3名、3歳児が1名で合計12名、特定の園を希望しており入園を辞退した方がゼロ歳児の5名でございます。
なお、現時点で入園の御案内ができていない14名のうち10名の方は来年度の入園の申込みをしており、いずれかの施設に入園される予定となっております。4名の方は申込みをされていないため、入園予定がなくなったものと推察しているところでございます。
以上です。
161 ◯9番(林惠子君) ありがとうございます。
辞退の理由については、御本人が申告するというか、詳しく聞かれるわけではないかなと思いますので、保育の必要性がなくなったという方もいらっしゃるかもしれないし、本当はそこじゃないほうがいいなと思われた方もいらっしゃるのかなと思うんですが、取りあえずゼロ歳児とかについては、近い園とか兄弟と一緒の園がいいなというふうに思われて、希望園じゃないので入園しなかったという方が多いのではないのかなと私は認識するんですけれども。
途中入園を希望する方なんですけれども、どのようなプロセスで入園決定になるのかを教えてください。
162
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 途中入園を希望する方の入園決定までの流れにつきましては、必要な事項をお聞きした後に、御相談を受けた順に希望施設で受入れ可能かを確認し、入園を調整しております。希望施設での受入れができない場合には、ほかの受入れ可能施設を御案内させていただいております。
しかしながら、3歳未満児におきましては施設の受入れ可能数を希望者が上回ることが多く、入園が可能となるまで時間を要することから、年度内に御案内できない場合がございます。
以上です。
163 ◯9番(林惠子君) ということは、まず途中入園は、入園希望が何月からだということにかかわらず、まず保育の必要性があるかどうかという前提の中で調整基準に照らし合わせて、そしてまた希望園との調整によって決まるという認識でよいのかということと、ちょっと細かくなるんですけれども必要なところなのでお聞きしますが、基準の高い方が辞退したら、後から希望した調整の基準、入園の基準が低い方でも、そこの園が空いていれば入れるのかどうかをお尋ねいたします。
164
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 再度の御説明となりますが、途中入園を希望する方の入園につきましては、御相談を受けた順に希望施設での受入れが可能かを確認し、入園を調整させていただいております。また、希望施設での受入れができない場合には、ほかの受入れ可能施設を御案内させていただいております。
また、先に途中入園を希望していた方が特定の園への入園を希望しているため入園の御案内ができる園に入園しない場合には、その次に入園を希望していた方の入園を調整し、受入れ可能施設への入園の御案内をさせていただいているところでございます。
165 ◯9番(林惠子君) ということは、辞退された場合は後からの申込みの方も入ることができるということを確認させていただきました。
預かることのできる園があって、預かってほしい方がいる。その場合は必ず利用の調整がされて、窓口でいっぱいですとすぐに断られることはない。手続がされないことはないかということをもう一度確認させてください。
166
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 先ほどから答弁もさせていただいておりますが、途中入園を希望する方の入園決定までの流れにつきましては、御相談を受けた方から希望施設での受入れが可能かを確認しておりますが、希望施設での受入れができない場合には、ほかの受入れ可能施設について、順次保護者の方の御希望を確認しながら調整を行っております。そのため、途中入園を希望する方が多い場合などについてはある程度の時間を要する場合がございます。
また、預かることのできる施設があり、預かってほしい保護者の方がいる場合でございましても、入園決定までにお待ちいただくことがございますので、御理解をお願いしたいと思っております。
以上です。
167 ◯9番(林惠子君) 年度末だからなどという理由で入園が遅れることのないようにお願いしまして、次をお聞きしたいと思います。
途中入園できなかったお子さんなんですけれども、その後、次の年度には入ることができるというお話を先ほど伺いましたが、その年度内で園が空いたよというような再度の御案内などはあるのかどうか、お尋ねいたします。
168
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 入園相談の受付後、希望施設への御案内が可能となり次第、市の担当者から保護者に御連絡をさせていただいております。
なお、年度内に途中入園の御案内ができない場合には、次年度の入園申込みが必要であることを御説明させていただいております。
また、入園までお待ちいただく間につきましては、保護者の就労等の理由により保育園等においてお子さんをお預かりする一時預かり事業や、一時的に家庭での保育が困難となる場合に託児所で子供をお預かりするすみずみ子育てサポート事業などの御利用についても御案内をさせていただいているところでございます。
169 ◯9番(林惠子君) ありがとうございます。今後も丁寧な対応をお願いしまして、次の質問に移ります。
さきにお話ししましたように、子供たちの数は減ってきています。敦賀市においては、今後、認定こども園への移行とか建設とかも決まっています。今後、保育園入園についてどのように推移していくとお考えなのか、お聞かせください。
170
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 現在、本市では、9月に一斉入園の申込みをされた方のうち、保育の必要性があり保育園等の利用を希望する方は全て受入れできる状況でございます。
本市におきましては、今後も少子化により児童数の減少が見込まれることから、途中入園を希望される方につきましても、より入園しやすくなってくるのではないかと考えております。
また、少子化を見据え、現在、公立保育園の統廃合計画を進めているところでございますが、施設の規模を考える際には、的確に保育ニーズを把握し必要な定員数を確保することで、待機児童の発生を防止することはもちろん、途中入園希望者の受入れにつきましても対応してまいりたいと考えております。
以上です。
171 ◯9番(林惠子君) ありがとうございます。承知しました。
数年後には認定こども園になって、途中入園とか未満児の入園も緩和されていくということかなと思います。
しかし、今現在仕事をされようという方は、入園ができることを待って仕事をするのではなくて、仕事があったから入園したいということ、そういうふうに思って入園させたいのが途中入園だと思います。そこはまた次の一時預かりのところでもお尋ねしたいと思うんですけれども。
次に、窓口対応についてお伺いいたします。
福祉保健部においては、とてもたくさんの課を持っていて御苦労さまだなといつもいつも感心しています。たくさんの福祉に関する仕事を所管されています。
児童家庭課におきましても、保育園入園のことから子育て支援のこと、育児の相談、いろんなたくさんの業務があります。保育係にしても、入退園の子供たちのこともあれば施設給付のこともありますし、施設自体のこともあります。1年間とても煩雑な日々を過ごしておられるのだなというように見受けられます。そんな中、途中入園の申込みとか相談とか事務をしながら窓口対応されている状況だと思います。
通常の業務をこなしている事務職員の方が途中入園の対応をするのではなくて、保護者の話をしっかりと聞いていただけるように、相談窓口専用の相談係としての職員の方を配置していただけることが望ましいと思います。そのようなことを提案させていただきたいのですが、市の所見を伺います。
172
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 入園等の窓口対応につきましては、児童家庭課の主要業務の一つであり、また業務が集中する時期が一時的であることから、日頃から複数の職員で業務を担当し対応しているところでございます。
入園の受付業務等につきましては現在の体制で十分対応できておりますので、入園手続専用の職員または相談係というような職員の配置をすることにつきましては、現在のところ考えておりません。
以上です。
173 ◯9番(林惠子君) しっかりとお仕事されてくださっていると思うんです。お仕事されている方もしっかりと対応されているというふうに思っておられると思うんですけれども、そこに来られた市民の方はすごく不安だったり心配だったり、ちょっと入園できないのかな、冷たいなと感じるようなこともあるというふうによくお聞きします。なので、忙しいとついついそのようなことにもなるかなと思いますので、またこの辺。
特に、人生初めて我が子を預けるという方がたくさん来られる児童家庭課の窓口は、受付窓口ですが相談窓口でもあります。忙しい事務の職員さんではなくて、ぜひ常にカウンターを向いてお話ししている方が絶対に必要だと思います。
たくさんの市民の方からその声をお聞きしていますので、ここは検討をお願いして、次の質問に移らせていただきます。
次に、一時預かりについてお伺いいたします。
一時預かりは、未就園の子供たちを一時的に預かったり、幼稚園児を降園後や休業中に預かったりする制度です。
まず、未就園の子供たちを預かる一時預かりの施設の数と定員について教えてください。
174
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 現在、一時預かり事業を実施している施設につきましては、つるが保育園、晴明保育園、さみどり保育園、中郷西保育園、木崎保育園、金山保育園、新和さみどり保育園及びここるーむの8施設がございます。
一時預かり事業の受入れ定員につきましては、8施設で合計60名でございます。
175 ◯9番(林惠子君) それでは、令和3年度、令和4年度12月までの3歳未満児の年齢別に預かった人数を教えてください。
176
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 令和3年度の一時預かり事業の延べ利用者数につきましては、ゼロ歳児が263名、1歳児が1155名、2歳児が773名でございます。
令和4年度の4月から12月末までの一時預かり事業の延べ利用者数につきましては、ゼロ歳児が373名、1歳児が604名、2歳児が661名でございます。
177 ◯9番(林惠子君) 月平均で計算してみると、令和3年度はゼロ歳児が月平均22名、1歳児が96名、2歳児が64名、令和4年度12月までは9月から1施設増え、ゼロ歳児が41名、1歳児が97名、2歳児が73名になるかなと思うんですけれども、この集計後まだ今年度3か月ありますが、ゼロ歳児が1施設増えたことで2倍近く増えているんだなというのが分かりました。
続きまして、第2子が無償化されました、昨年の9月に。その9月と8月の人数の比較をお願いします。
178
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 令和4年8月の一時預かり事業の延べ利用者数は、ゼロ歳児が8名、1歳児が39名、2歳児が51名でございます。
令和4年9月の一時預かり事業の延べ利用者数は、ゼロ歳児が57名、1歳児が90名、2歳児が133名でございます。
令和4年8月から9月における延べ利用者数の比較につきましては、ゼロ歳児が49名、1歳児が51名、2歳児が82名それぞれ増加しております。
利用者が増加した主な理由といたしましては、令和4年9月から新たに一時預かり事業実施施設ここるーむが開設されたこと及び第2子以降の無償化を開始したことにあるというふうに考えております。
以上です。
179 ◯9番(林惠子君) そうですね。無償化になったことも大きいのかなというふうに思いますので。
それでは、昨年の12月において、3歳児未満の預かりの人数と、その中で無償化の対象となるお子さんの数をお願いいたします。
180
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 令和4年12月の一時預かり事業の延べ利用者数は、ゼロ歳児が104名、1歳児が126名、2歳児が125名でございます。
このうち無償化対象者数につきましては、ゼロ歳児が94名、1歳児が78名、2歳児が54名でございます。
また、それぞれの無償化対象者の割合でございますが、ゼロ歳児が約90%、1歳児が約62%、2歳児が約43%となっております。
181 ◯9番(林惠子君) ありがとうございます。
無償化になって、すごく利用しやすくなったんだなということがよく分かります。ゼロ歳児を家で見ていると、お母さんは一生懸命、子供がかわいくてもストレスもたまりますので、この無償化の事業は保護者にとても受け入れられているんだなというふうに感じます。
私はそのように感じるんですけれども、現在の未就園児の一時預かりの状況をどのように認識されているのか、お伺いいたします。
182
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 現在、本市の一時預かり事業につきましては、一部の施設に予約が集中し、利用しにくい状況があると伺っております。
しかしながら、比較的受入れに余裕がある施設もございますので、一時預かり事業全体としては受皿の確保はできているものと考えております。
以上です。
183 ◯9番(林惠子君) 承知いたしました。
今回、質問では預かりの理由についてはお聞きしていないんですけれども、64時間以内働くお仕事の方で保育の必要性がないとみなされた方とか、途中入園を希望したけれども希望の園に入園できなかったから働く時間を短くして働いておられる方、すみずみサポートと併用したりされている方もおられますし、育児不安とか体調不良などで預ける方もいらっしゃいます。また、コロナ禍で子供を連れて病院に行けないということもありました。そんなときのお預かりもありました。それぞれの理由があるんです。
4月になると、現在一時預かりなどを利用しているお子さんが保育園に入園して一時的に利用は少なくなると見込まれますが、またその後どんどん増えているというのがここ数年の状況です。
今後、保育園を増やす計画はないかもしれませんが、保育が必要となったお子さんが途中からでも保育園に入園できれば、一時預かりが満員で家庭で子育てしている困り事のある方が利用できないことはないと思います。
先ほどの続きになりますが、途中入園のお子さんが今後スムーズに保育園に途中からでも入園できるように丁寧な対応をお願いして、次に、幼稚園の預かりについてお聞きいたします。
現在、公立幼稚園には一時預かりがありません。令和2年度6月の定例会で教育委員会事務局長から、公立幼稚園に入園されている園児でも保育園で一時的に預かる制度がございますと御答弁いただいておりますが、その後、実際にこの制度を利用したお子さんがいるのかをお伺いいたします。
184
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 公立、私立の幼稚園に在籍しているお子様につきましても、一時預かり事業を御利用いただいております。
なお、公立、私立の幼稚園に在籍しているお子様の利用実績や人数等の把握については行っておりませんので、数については分からないというところでございます。
以上です。
185 ◯9番(林惠子君) 承知しました。
多分利用しているでしょうという答弁かなと思うんですけれども、そこでもう一度確認します。
1つ目、預かり保育のない園は公立2園のみなんですけれども、公立幼稚園に通う子供たちはどこの一時預かりを現在利用できるのか。2人目以降のお子さんに関しては無償化の対象となるのか。
私立の幼稚園に通うお子さんについても、幼稚園の預かりができない場合、何らかの理由でできない場合があるかなと思うんですが、その方も保育園の預かりを利用できるのか。また、その場合も2人目以降のお子さんは無償化の対象なのかということをお聞きします。
186
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 公立、私立の幼稚園に在籍しているお子様につきましても、全ての一時預かり事業実施施設を御利用いただけることとなっております。
また、公立、私立の幼稚園に在籍しているお子様が一時預かり事業を御利用いただいた場合につきましても、県の子だくさんふくいプロジェクトによる第2子無償化の対象となっております。
以上です。
187 ◯9番(林惠子君) ありがとうございます。春休みとか夏休みとかある幼稚園のお子さんがどこでも預かっていただけるということで、安心しました。
制度というか、利用できる対象者とかも変わっていくこともありますし、特に入園されてないお子さんの家庭にそんな情報とかが届きにくいと感じているんです。チラシとかには今は案内に対象は未就園児と書かれていますが、幼稚園児も預かることができるということが確認できました。
公立に通う、私立に通う関係なく、制度をしっかりと利用できなくてはいけないと思います。そして、それがしっかりと利用する方に周知されなくてはいけないと思います。KOSODATE TSURUGAのサイト等への記載も修正していただいて、また、すぐに検索できるように工夫していただいて、次の質問に移ります。
障害者の入所施設に関しましては、和泉議員の質問に力強い回答をいただきまして、私のほうもうれしく思っております。
私からは、お子さんへの支援についてお伺いいたします。
障害のあるお子さんの支援につきましては年々拡充もされて、おのおの事業所で熱心に指導していただいています。そのような中、帝国データバンクは、2022年度の放課後デイサービスの運営企業の倒産が過去最多になっていると公表しました。
そこで、敦賀市の現状について、児童発達も含めてお伺いしたいと思います。障害児の支援につきましては、前回の質問でもお聞きし、続きのような形になりますが、よろしくお願いいたします。
現在、放課後デイサービスを行っている事業所の数と定員について、まずお伺いいたします。
188
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 本市には、放課後等デイサービス事業所は8か所あり、定員の合計は85名となっておりますが、そのうちの2事業所15名につきましては、ほかのサービスと合わせた定員となっております。
以上です。
189 ◯9番(林惠子君) それでは、その事業所なんですけれども、それぞれの施設の現在の受入れ状況、定員いっぱい預かっていただけているのか、その運営は安定しているのかなど現状をお伺いいたします。
190
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 市内の放課後等デイサービスの利用状況でございますが、令和5年1月の平日1日当たりの平均利用者数は65.8名となっております。
運営につきましては、各事業所により様々でございますが、定員に対して空きがある事業所もございますが、ほぼ定員に近い利用状況となっております。
以上です。
191 ◯9番(林惠子君) 民間の放課後等デイサービスにつきましては、それぞれ特徴があって、利用される皆さんは我が子の特性に合った場所に通っておられると思います。
通常発達のお子さんでも環境が変わると気持ちに変化が現れますので、ましてや障害のあるお子さんについてはそれが顕著に現れます。
利用されている敦賀市の社会資源が急になくなることのないようにお尋ねしますが、経営状況の把握とか相談など、市としてはどのように関与されているのか、お伺いいたします。
192
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 事業所の経営状況につきましては、運営主体が株式会社等の営利法人の場合は、監査等の制度がないため経営状況を確認することはできません。
なお、運営主体が社会福祉法人の場合は、福井県や本市による法人に対する指導監査を実施しており、財務状況の確認も行っております。
また、放課後等デイサービス事業の休止、廃止などに関する手続は、指定権者である県の障がい福祉課となりますが、市内の事業者のサービス廃止となれば本市も大きな影響を受けることから、県へ届け出る前に市への報告や相談を受けることがございます。
以上です。
193 ◯9番(林惠子君) 企業などが運営に入ると関与するとか指導するというのは難しいというのは理解いたします。
しかし、今もおっしゃられたように、一つの支援に通うお子さんの数は少ないかもしれませんけれども、通われている皆さんにとっては言うまでもなく大切な生活の場所となっています。そして、敦賀市にとっても大切な社会資源です。
気づいたら経営困難になっていてなくなってしまうということのないように、市としてもバックアップをぜひお願いしたいと思いますが、行政から見ての現在の設置、運営状況とかその課題、市の見解をお伺いいたします。
194
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 放課後等デイサービスの課題につきましては、各事業所において職員の人員配置やサービスの質に違いがあり、保護者の多様なニーズに対応できる事業所が限られていることや、障害の状況により利用できる事業所が限られることなどが課題であると考えております。
市といたしましては、敦賀市地域自立支援協議会療育部会において事業所職員に対して研修会を開催し、地域全体のサービスの質の底上げに努めているところでございます。
以上です。
195 ◯9番(林惠子君) 全ての状況把握というのは難しいと思いますけれども、ぜひ安定運営ができるようによろしくお願いいたします。
次に、児童発達支援についてお伺いいたします。
児童発達支援を行っている施設の数と定員をお伺いいたします。
196
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 本市には、児童発達支援事業所が3か所あり、定員の合計は35名でございますが、そのうちの2事業所の15名につきましては、ほかのサービスと合わせた定員となっております。
そのうちの1か所は敦賀医療センターが設置しており、常時医療的ケアが必要な子供など特に重度の方が通っておられる施設となっております。
以上です。
197 ◯9番(林惠子君) ということは、児童発達をしている施設は、医療センター、医療的ケア児以外は市内には2つということだと思うんですけれども、それぞれの児童発達の支援の内容を教えてください。
198
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 児童発達支援は、就学前の児童に対して、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練などの支援を行う事業でございます。
具体的な支援内容といたしましては、リハビリ専門職による利用児童の障害特性に応じた個別療育や集団でのルールやコミュニケーション、身の回りの自立を促す集団療育、体の動かし方を訓練する運動療育などとなっております。
以上です。
199 ◯9番(林惠子君) 児童発達につきましては、パラレルは通常の療育全般、あともう一つあるNEST Careにつきましては運動中心の療育というふうに私どものほうでは聞いています。
運動以外の療育を受けたいと思うと、今はパラレルしかないというような認識を皆さん持っているんですけれども、第4回定例会の質問の答弁では、パラレルの利用は20名に対して9.1人で、希望される皆さんは受入れができる状況と御答弁いただきましたが、その後も利用できない状況が続き、机上の数と現状は違うように思います。特に年長さん、次学校へ行く子供につきましては、敦賀市以外でもなかなか利用ができないとのことです。
そのことにつきまして、12月に続き、もう一度、現状と課題について市の見解をお伺いいたします。
200
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 本市の児童発達支援の利用状況でございますが、令和5年1月の平日1日当たりの平均利用者数は11.9名となっております。
また、児童発達支援事業の課題につきましては、放課後等デイサービスと同様に、各事業所において職員の人員配置やサービスの質に違いがあり、保護者の多様なニーズに対応できる事業所が限られているという課題があると考えております。
市といたしましては、敦賀市地域自立支援協議会療育部会において事業所職員に対して研修会を開催し、地域全体のサービスの質の底上げに努めているところでございます。
以上です。
201 ◯9番(林惠子君) 12月に御答弁いただいたときに、まずは民間事業所の利用を進めていきたいというふうに考えております。またサービスの充足につきましては、今後も児童支援専門員とも連携し状況把握に努めてまいりたいと考えておりますというふうにお答えいただきました。
しかしながら、児童発達については、今は民間の事業所は運動系の療育をするところ1つしかありません。通常の児童発達を利用したい方がパラレルに行きたいと相談に行って、そこを利用できないと分かったときの絶望感は、私は見るに堪えません。ぜひ御答弁どおり状況把握をしっかり常に行っていただき、希望者が希望するサービスを受けられるようにお願いしたいです。
児童発達をしたいという方とか事業所さんを待つだけじゃなくて、できそうな団体とかがあればぜひ声をかけていただいて、設立の相談などに乗っていただき、進めていただけたらと思っています。
そのサービスなんですけれども、保護者が相談したいとか利用したいという最初の一歩は市役所の窓口ではなく、まずホームページだと思うんですけれども、今はどこを見たらよいのか教えてください。
202
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 障害のあるお子さんの相談窓口というところでございますが、敦賀市のホームページにおきましては、障害者等の相談についてというページにおいて相談支援事業所の紹介を行っておりますが、敦賀市地域自立支援協議会療育部会におきましても、保護者の方が子育てや障害児に関する相談先の情報が得にくいという課題が出ておりますので、敦賀子育て支援サイトKOSODATE TSURUGAにおきましても分かりやすく相談先を確認できるよう、今後ホームページの内容を充実していく予定としております。
以上です。
203 ◯9番(林惠子君) 本当によかったです。ぜひ分かりやすい場所にお願いしたいです。
私もいろいろ調べて、今回何回もクリックしたら、障害者等の相談についてというところにたどり着いたんです。でも、まずここにたどり着く心配を持っている方はいらっしゃらないと思ったんですよね。ぜひ、育てにくいと思ったらとか、子育てが心配なときはとかという分かりやすい、明るいキャッチでKOSODATE TSURUGAへの掲載を早急にお願いしたいと思います。
そして、3つ目の質問に参ります。子供の遊び場についてです。
子供の遊び場につきましては、何度か質問させていただいておりますが、なかなか前向きな答弁をいただけなかったのですが、今年度9月の補正予算におきまして、こどもの国リニューアル計画策定事業費942万7000円が可決されました。
5年前の平成27年度に全面リニューアルしたときは、幼児用トイレとか洋式トイレとかに改修されたり、エレベーターがついたり、部屋が区切られたり、壁の色が変わったりという感じだったかなと思います。
今回は、まずアンケートやワークショップを行っていただき、子育て中の方々が今とても期待を寄せているところです。まだ始まったばかりの計画ではありますが、この事業の進捗状況をお聞きいたします。
204
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) こどもの国のリニューアルにつきましては、9月補正予算可決後、直ちに庁内プロジェクトチームを立ち上げ、アンケートの調査方法や調査項目、ワークショップの実施方法などの検討を行うとともに、子育て支援関連施設や公園などの先進地事例の調査を行っております。
また、利用者のニーズ把握につきましては、12月から1月にかけて利用者アンケートを実施し、2月19日にはこどもの国でワークショップを開催し、利用者の御意見をお伺いさせていただいております。
これらの結果を基に、3月下旬に、こどもの国リニューアル基本構想を策定し、公表をする予定でございます。
以上でございます。
205 ◯9番(林惠子君) 予算決算常任委員会の分科会で、こどもの国の所長が答弁されたとおり、来場されるであろう方々に意見を聞くことからスタートしていただいたのは、とても評価できるところだなと思っています。
今後も市民の皆さんに見える形で進めていっていただきたいんですけれども、そのアンケートとワークショップの結果、主な結果、アンケートは大体項目が見えるんですが、その結果に対する見解などをお聞かせください。
206
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) アンケート調査につきましては、こどもの国の利用者や市内の小学校及び未就学児の保護者、市内小学校、保育園、幼稚園などの関係者を対象に、紙とウェブ両方から回答できる方法で実施し、1689件の回答がございました。
アンケート結果でございますが、こどもの国で改善してほしいところについて多かった意見は、アトムASOBOランド51.5%、児童遊園の一部改修39.1%、児童遊園の全体改修31.6%でございました。
また、こどもの国に必要な遊具や設備について多かった意見は、遊具については、屋内仕様の遊具の追加50.9%、運動しながら遊べる遊具の追加49.7%、幼児や小学生対象の屋外遊具の追加46.0%。設備につきましては、魚などの生き物と触れ合える設備の追加37.3%という結果でございます。
そのほか、親子で一緒に遊べる遊具や、屋内は靴を脱いだままで過ごせるようにしてほしいなどの御意見をいただいております。
また、こどもの国を利用される方を対象としたワークショップには、子育て世代や市内の保育園、小学校関係者23名の方に御参加いただいております。
これまでの経過説明を行い、リニューアルコンセプト、屋内設備、屋外設備のリニューアルの3項目のテーマでグループワークによる意見交換を行いました。
リニューアルコンセプトでは、親子で一緒に遊び、楽しめる、自然や生き物に触れ、敦賀のよさを感じられるなどの御意見がありました。
次に、屋内設備のリニューアルでは、海などを体感できて生き物を見られるアクアリウムが欲しい、知育をテーマに学びと遊びができる空間が欲しいなどの御意見がありました。
次に、屋外設備のリニューアルでは、思い切り体を動かせて小さい子も楽しめる遊具が欲しい、子供が使える屋外トイレや手洗いスペースが欲しい、日陰や雨よけなど休憩しながら遊んだり親が見守りできるような設備が欲しいなどの御意見がありました。
現在、いただきました多くの御意見を参考に検討を行っているところでございます。
以上です。
207 ◯9番(林惠子君) たくさんのすてきな意見が出て、ますます楽しみになりました。私もアンケートはホームページとかで見せていただいたんですけれども、やはり天気のよくない日が多い北陸ですので、室内で遊べる施設を皆さん必要とされているんだなと思いました。
越前市のだるまちゃん広場は有名になりましたが、敷地内のプールの2階は、あそびマーレという有料の施設になっています。2時間600円が高いのか安いのかは個人の判断だと思いますが、雨の日などはたくさんの家族の利用があって、子供たちが汗を流して遊んでいます。体を使って遊ばせたいという需要は大きいんだと思います。
また、同じ越前市は、御存じのように駅前アル・プラザ内に子育て支援センターと併設で、小学生も遊べるてんぐちゃん広場があります。子育て中の皆さんの声を聞くと、望む施設は、だるまちゃんとてんぐちゃんを合わせたような場所かなと思います。そこに敦賀らしい自然とか生き物と触れ合える場所が設置されれば言うことないなというふうに考えています。
そして今、アンケートとかワークショップとかに参加できなかった方の声もお伝えさせていただいているわけですけれども、今回のアンケートにつきましては、対象が先ほど部長もおっしゃられたように小学生とか未就学児童の保護者とか教職員というふうになっているんですが、こどもの国はゼロから18歳までの施設です。ぜひ中高生の居場所となるような仕様もお願いしたいと思うんですけれども、その辺りも考えに入っているのか教えてください。
208
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) こどもの国は、小学生以下の低年齢層の利用が多数を占めているという現状であり、リニューアルのメインターゲットは子育て世代の親子を中心に検討しております。
一方で、中高生は児童センターの遊戯室、図書館や児童遊園のバスケットゴールなどを利用されているところでございます。そのほかにも、夏休みなどの長期休暇のときには絵画室を学習室として利用する運用を行っているほか、春まつりなどのイベントでは高校生のボランティアに御協力をいただいておりますので、中高生が利用しやすい環境づくりを今後も実施していきたいというふうに考えております。
以上です。
209 ◯9番(林惠子君) ぜひよろしくお願いします。
こどもの国の室内には、先ほど話に出ていた、もう何十年もアトムコーナーもありますし、未就園児の遊べるスペースも幾つかあります。その活用の仕方によっては、中高生が楽器を弾いたりダンスをしたり、また勉強をしたり本を読んだりという場所にもなっていくのではないかと思います。こどもの国が中高生たちも体を動かしたりのんびりできたりという場所になることを希望しています。
中学校の部活入部も全員というふうではなくなってきて、時間もたくさんある子たちも増えていくと思います。今は自分たちが利用できるところが少ないから利用が少ないのであって、そういう場所を提供すればまた中高生も利用しやすくなるかなと思いますので、ぜひ考えに入れていただけたらなというふうに思います。
そして、先ほど少し触れていただきましたが、この計画ですが皆さん期待大ですので、計画の策定の公表についてと、その後のリニューアルのスケジュールがあればお願いいたします。
210
◯福祉保健部長(
板谷桂子君) 現在、基本構想の最終取りまとめを行っておりますので、3月末までに、こどもの国リニューアル基本構想を策定し、公表させていただきたいと考えております。
来年度以降につきましては、この基本構想を基に、引き続きリニューアルに向けて検討してまいりたいと考えております。
以上です。
211 ◯9番(林惠子君) ありがとうございます。楽しみにしています。
次に、野坂いこいの森についてお伺いいたします。
まず、昨年の第1回の定例会で上げられておりました森林環境譲与税を使った野坂いこいの森のバンガローの土留め修繕はどのような形で行われたのかをお伺いいたします。
212 ◯産業経済部長(増田一条君) 野坂いこいの森にはバンガローが10棟ありまして、毎年4月1日から11月15日まで御利用いただいております。
バンガローの周辺には斜面が多いことから、土壌を安定させるために土留めを設置しております。昨年12月には、土留めに使用していました木材が経年劣化していましたので、森林環境譲与税を活用し、土砂が崩れないように修繕を行いました。
以上でございます。
213 ◯9番(林惠子君) ということは、松原の遊歩道の修繕はちょっとお聞きしたんですけれども、バンガローについて気になっていたのでお伺いさせてもらいました。雨などが降っても安心して安全に利用できるようになったということかなと思います。
令和3年第2回定例会の福祉保健部長の御答弁に、本市における遊び場の一つに野坂いこいの森が挙げられておりました。私もこの場所は、敦賀市の子供がすくすく育つために大切な財産であると思っています。
実際には職員の皆さんも小さいときに遊ばれたのではないかなと思うんですけれども、その折にまた、今ある資源を有効に活用して、また連携して子育て環境が充実できるように取り組んでまいりたいと考えておりますともお答えいただきました。それもそのとおりだと思います。
キャンプ場周辺だけじゃなくて、遊歩道、沢とかも整備して、気持ちよく市民が利用できるように整備する必要があると思いますが、見解をお伺いいたします。
214 ◯産業経済部長(増田一条君) 野坂いこいの森には、穴釜池につながる遊歩道ですとか、周辺にはきれいな水の流れる沢がございます。
穴釜池周辺は、特に景観が美しい場所の一つであり、四季折々の自然を楽しむことができます。今後も穴釜池及び遊歩道付近につきましては、草刈りや枝葉の除去といった維持管理を継続的に行い、適宜、改修等の整備を進めてまいりますので、市民の方々が気持ちよく散策していただくことができるものと考えております。
また、利用者が増えるよう看板等を充実させ、分かりやすく案内することも考えていきたいと思います。
以上でございます。
215 ◯副議長(
浅野好一君) あらかじめ会議時間を延長いたします。
216 ◯9番(林惠子君) 私もそのように思います。野坂いこいの森がその名のとおり市民の憩いの森になるように整備していただきたいなと思います。ロープが張ってあると、そこへ入っちゃいけないのかなと思ってしまいますので、ぜひここにすてきな場所があるよというような看板をつけていただければうれしいです。
それでは、ふるさとの森「森林公園」の整備についてお伺いいたします。
これは平成30年第3回の定例会で田中和義議員、令和2年第5回の定例会で私から質問させていただいておりますが、県への要望は続けているのか、現在の状況についてお伺いいたします。
217 ◯産業経済部長(増田一条君) 令和2年第5回定例会の林惠子議員の一般質問で答弁いたしましたとおり、県への重要要望として、森林公園の整備等につきましては、野坂いこいの森、少年自然の家といった既存の施設と連携、融合した施設等の整備を行っていただくことを求めています。
県からは、既存施設である野坂いこいの森の有効利用を含め協議していきたいと回答をいただいており、本市といたしましては、今後も引き続き県へ要望してまいりたいと考えております。
以上でございます。
218 ◯9番(林惠子君) 建物までとは言わなくても、森林の整備とかだけでもぜひ実行できるように。県外の方も来られるかなと思いますし、新幹線とも結びつくかなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
最後に、市立敦賀病院についてお伺いいたします。
市立病院につきましては、医師や看護師、職員の方々の御努力により市民の信頼も高まり、今まで嶺北とか県外のほうに行かれていた方も、市立病院に行こうというふうに希望されるようになったというふうにお伺いしています。随分患者さんも増えたと聞いています。
私ごとですが、先日、高齢の母が手術、入院でお世話になりました。ありがとうございました。その間とても親切にしていただいて、頑固な母が手術に応じたのもスタッフの皆さんの丁寧な対応のおかげというふうに心から感謝しております。
そんなこともあり、利用者の方から質問されることも多かったので、その件についてお伺いいたします。
まず、市民からの意見とその対応についてですが、市民の皆さんが意見とか改善点をお伝えしたいと思ったときはどんな方法があるのかを教えてください。
219 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 御意見や改善点につきまして、当院には医療支援部内に患者相談室を設けておりまして、随時患者さんからの相談を受け付けております。
また、院内に12か所の御意見箱を設置し、患者さんからの御意見をいただいております。御意見箱は週に1回回収を行い、担当部署にて情報共有を行っております。
また、当院のホームページにもお問合せの項目がありまして、ホームページ経由で御意見をいただくこともございます。
以上です。
220 ◯9番(林惠子君) とても丁寧に患者さんとか市民の皆さんの声を聞いていただいているということが分かりました。
それでは、先日入れ替えた電子カルテシステム以外のことで、寄せられた意見とか要望があれば教えてください。
221 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 令和4年4月1日から今月2日までで御意見、御要望、御相談、合計398件いただいております。内容に関しましては、診療に関すること248件、職員の接遇に関すること53件、医療費に関すること11件、トイレやWi-Fi等の設備に関すること37件、感謝の言葉10件、その他39件となっております。
また、いただいた御意見等につきましては、毎週、多職種による患者サポート相談会議を開催しておりまして、院内での情報共有や対応を協議しているところです。
以上です。
222 ◯9番(林惠子君) たくさんの御意見があることにちょっとびっくりしました。
それぞれまた整備していただきたいんですけれども、その中にありますトイレとWi-Fiについて、ぜひ早急にお願いしたいのでお聞かせください。
和式トイレしかないところも幾つかありますし、待合室にトイレの入り口があって、介助者の影によってドアが開くと中が丸見えになってしまうという多目的トイレもあります。赤ちゃんを連れた方はベビーキャッチャーも必要かなと思いますし、トイレの改修はなかなか難しいかなと思うんですけれども、体の不自由な方がたくさん利用されるトイレですので、つい立てをつけるなどいろいろ工夫していただけたらいいかなと思うんですけれども、そのトイレの件。
また、Wi-Fiの件は、令和4年第1回の定例会で立石議員も質問されておられました。その折はタブレットによる面会のための病棟へのWi-Fiということでしたが、入院してちょっと容体のよくなった方とか検査入院の方は、自分で携帯用のWi-Fiを持っていっているというふうにお聞きしています。インターネットの時代ですので。玄関につけられたみねっとも、玄関から少し外れるとつながりにくくなっているように思います。
改善の予定はあるのかどうか、お伺いいたします。
223 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) まず、トイレについてお答えいたします。
当院では、主に外来患者さんが利用するトイレは1階と2階に合計38か所あります。そのうち和式便器のみのトイレは、2階の小児科外来前のトイレ、検査室横男子トイレ、検査室横女子トイレの3か所でございます。
院内でも洋式化を進めておりますが、この3か所につきましては、近くに別の洋式トイレもありますので、現在、和式のみとなっております。
しかしながら、議員さん御指摘のとおり患者さんからの洋式化のニーズもありますので、検査室横のトイレについては洋式化を、また小児科外来前のトイレにつきましては、隣接する授乳室の利便性向上とキッズトイレの設置など一体的な整備を検討してまいります。
次に、ベビーシート、ベビーチェアにつきましては、ベビーシートを2か所、ベビーチェアを1か所、どちらも多目的トイレに設置しております。
現在のところベビーシート、ベビーチェアの増設につきまして増設についての御意見はいただいておりませんが、場所が分かりにくいということで、院内に配置図を掲示させていただいております。
次に、待合室の入り口のある多目的トイレのつい立て等の設置についてですけれども、こちらの場合、外来の通路幅が確保できなくなるので、つい立ての設置等については難しいのですが、通り過ぎただけでドアが開かないようにセンサーの設置変更または押しボタン式に変更するなど、利用者の方が少しでも気兼ねなく使用できる環境となるよう検討をしてまいります。
続きまして、Wi-Fi環境についてお答えいたします。
院内Wi-Fiにつきましては、入院、外来双方の患者さんから多数の要望をいただいております。
これまでは1階正面ホールのみフリーWi-Fiが使用可能でしたが、今年の2月から2階のサロンでも使用可能となりました。
今後、全外来、全病棟でWi-Fiを使用可能とするには、医療機器への影響調査が必要となり、また大規模な配線工事も必要となるため、現在、複数の業者から聞き取りを行い検討を進めております。
以上です。
224 ◯9番(林惠子君) ありがとうございます。
トイレにつきましてもWi-Fiにつきましても、利用される方のことを考えて積極的に検討していただいているということで、とても安心しました。ぜひ早急にお願いできたらと思っています。
次に、電子カルテシステムについてお伺いします。
2月5日に電子カルテへのシステム移行がありました。会社も変わって大きく変わったようですが、どのようなところが改良されたのかなど教えてください。
225 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 旧電子カルテシステムは平成27年3月より約8年稼働しておりました。機器の稼働に関しましてはメーカー推奨が5年となっておりまして、機器の老朽化に対応するため、令和4年1月に公募型プロポーザル方式にて事業者とシステムの選定を行いました。
選定に当たりましては、導入実績が十分にあること、検査や透析等の部門システムを内包化することで長期的費用の削減が見込めることなどの理由により、現在の電子カルテシステムを選定いたしました。
新電子カルテシステム導入の結果、システムの速度向上、診断書作成が簡便になった、複数システムへの重複入力の必要がなくなった、無線端末の範囲制限がなくなったなど、利便性が向上しております。
また、患者さんにとりましては、受付番号が一つになって分かりやすくなった、基本票や受付票の文字が見やすくなったなどのお声をいただいております。
以上です。
226 ◯9番(林惠子君) ありがとうございます。
一番よく分かるのは電子掲示板なのかなと思うんですけれども、ドクター、職員の連携システムとかそういうものがすごくよくなったということが分かりました。
会計など時間がかかるというお知らせがまだ貼ってありますが、システムはもう完全に移行できたのか、お伺いいたします。
227 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 新システムへの移行につきましては稼働時には完了していますが、稼働当初は、システムトラブルや職員の新システムへの習熟不足等により待ち時間が通常より長くなり、患者さんには大変御迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
現在は稼働から1か月程度経過しており、待ち時間も旧システムの頃と変わらない程度まで落ち着いております。
228 ◯9番(林惠子君) 何かが変わるときは常にリスクも付きまといますが、今回、それによって予約数とか診察数とかを減らさなくてはならなかったようなことはなかったのか、患者さんへの影響をお伺いします。
229 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 電子カルテシステムの更新作業におきまして、2月4日土曜日の午前10時から2月5日日曜日午前10時まで、救急車の受入れを停止させていただきましたが、患者さん御自身が来院される救急外来については受診可能でありました。
また、更新前から新システム稼働当初は待ち時間が長くなることが予想されておりましたので、2月6日の月曜日から2月10日の金曜日まで、この間、外来の予約を通常の6割程度に調整をさせていただいておりました。
それ以降につきましては、通常どおり予約を受け付けております。
230 ◯9番(林惠子君) 承知しました。だんだん皆さんも慣れてきたということで、よかったです。
次に、システム移行後、市民の皆さんから何らかの意見をもらっているかなと思うんですが、その内容と対応をお願いいたします。
231 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) システム移行後の患者さんからの御意見といたしましては、診察までの待ち時間が長い、診察待ち表示の文字が小さい、診察待ち表示に案内テロップが流れない、自動精算機が正常に動作しない、会計までの待ち時間が長い等の御意見をいただいております。
これらの事象につきましては、現在システム上では対応が完了しております。今後も様々な御意見があると思いますが、随時対応及び改善を行ってまいります。
以上です。
232 ◯9番(林惠子君) 私も同じように、ずっとそれから通院についていっているんですけれども、ドクターの名前が小さいとか、1、2、3番と書いてあるんですけれども1番しか表示されてないとか、あと、待ち時間どのぐらいなのかな、1時間遅れですとかという表示がないなとかというのは感じています。
多分それはシステムとしては可能ですが、まだ運用途中なのかなというふうに理解しているんですが、重ねてお伺いしますがそれで大丈夫ですか。
233 ◯敦賀病院事務局長(山岸茂樹君) 議員おっしゃられたような点につきましては、現在改善されております。
234 ◯9番(林惠子君) それでは、市民の皆さんがより利用しやすくなったということを実感できますように、市民の皆さんの声に耳を傾けていただき、一つ一つ改善していってくださるようによろしくお願いいたします。
これで私の一般質問を終わります。
4年間15回、一回一回御丁寧に答弁をいただきまして本当にありがとうございました。
235 ◯副議長(
浅野好一君) 以上で本日の一般質問を終わります。
────────────────
236 ◯副議長(
浅野好一君) 次の本会議は、明日午前10時から再開いたします。
本日はこれをもって散会いたします。
午後5時05分散会
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