敦賀市議会 > 2020-09-09 >
令和2年第5回定例会(第2号) 名簿 2020-09-09
令和2年第5回定例会(第2号) 本文 2020-09-09

  • 知事(/)
ツイート シェア
  1. 敦賀市議会 2020-09-09
    令和2年第5回定例会(第2号) 本文 2020-09-09


    取得元: 敦賀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-15
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 令和2年第5回定例会(第2号) 本文 2020-09-09 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ 別窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 259 発言 / ヒット 0 発言 表示発言切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯議長田中和義君) 2 ◯議長田中和義君) 3 ◯5番(林惠子君) 4 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 5 ◯5番(林惠子君) 6 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 7 ◯5番(林惠子君) 8 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 9 ◯5番(林惠子君) 10 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 11 ◯5番(林惠子君) 12 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 13 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 14 ◯5番(林惠子君) 15 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 16 ◯5番(林惠子君) 17 ◯市長渕上隆信君) 18 ◯5番(林惠子君) 19 ◯教育長上野弘君) 20 ◯5番(林惠子君) 21 ◯教育長上野弘君) 22 ◯5番(林惠子君) 23 ◯教育長上野弘君) 24 ◯5番(林惠子君) 25 ◯教育長上野弘君) 26 ◯5番(林惠子君) 27 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 28 ◯5番(林惠子君) 29 ◯副市長(中山和範君) 30 ◯5番(林惠子君) 31 ◯教育長上野弘君) 32 ◯5番(林惠子君) 33 ◯観光部長松葉啓明君) 34 ◯5番(林惠子君) 35 ◯観光部長松葉啓明君) 36 ◯5番(林惠子君) 37 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 38 ◯5番(林惠子君) 39 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 40 ◯5番(林惠子君) 41 ◯議長田中和義君) 42 ◯議長田中和義君) 43 ◯4番(縄手博和君) 44 ◯市民生活部長(中野義夫君) 45 ◯4番(縄手博和君) 46 ◯市民生活部長(中野義夫君) 47 ◯4番(縄手博和君) 48 ◯市民生活部長(中野義夫君) 49 ◯4番(縄手博和君) 50 ◯市民生活部長(中野義夫君) 51 ◯4番(縄手博和君) 52 ◯市民生活部長(中野義夫君) 53 ◯4番(縄手博和君) 54 ◯市民生活部長(中野義夫君) 55 ◯4番(縄手博和君) 56 ◯観光部長松葉啓明君) 57 ◯4番(縄手博和君) 58 ◯観光部長松葉啓明君) 59 ◯4番(縄手博和君) 60 ◯観光部長松葉啓明君) 61 ◯4番(縄手博和君) 62 ◯観光部長松葉啓明君) 63 ◯4番(縄手博和君) 64 ◯観光部長松葉啓明君) 65 ◯4番(縄手博和君) 66 ◯観光部長松葉啓明君) 67 ◯4番(縄手博和君) 68 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 69 ◯4番(縄手博和君) 70 ◯観光部長松葉啓明君) 71 ◯4番(縄手博和君) 72 ◯観光部長松葉啓明君) 73 ◯4番(縄手博和君) 74 ◯観光部長松葉啓明君) 75 ◯4番(縄手博和君) 76 ◯議長田中和義君) 77 ◯議長田中和義君) 78 ◯23番(立石武志君) 79 ◯市民生活部長(中野義夫君) 80 ◯23番(立石武志君) 81 ◯市長渕上隆信君) 82 ◯23番(立石武志君) 83 ◯市民生活部長(中野義夫君) 84 ◯23番(立石武志君) 85 ◯市民生活部長(中野義夫君) 86 ◯23番(立石武志君) 87 ◯市民生活部長(中野義夫君) 88 ◯23番(立石武志君) 89 ◯市長渕上隆信君) 90 ◯23番(立石武志君) 91 ◯市長渕上隆信君) 92 ◯23番(立石武志君) 93 ◯市長渕上隆信君) 94 ◯23番(立石武志君) 95 ◯市長渕上隆信君) 96 ◯23番(立石武志君) 97 ◯市長渕上隆信君) 98 ◯23番(立石武志君) 99 ◯市長渕上隆信君) 100 ◯23番(立石武志君) 101 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 102 ◯23番(立石武志君) 103 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 104 ◯23番(立石武志君) 105 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 106 ◯23番(立石武志君) 107 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 108 ◯23番(立石武志君) 109 ◯市長渕上隆信君) 110 ◯23番(立石武志君) 111 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 112 ◯23番(立石武志君) 113 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 114 ◯23番(立石武志君) 115 ◯市長渕上隆信君) 116 ◯23番(立石武志君) 117 ◯市長渕上隆信君) 118 ◯23番(立石武志君) 119 ◯市長渕上隆信君) 120 ◯23番(立石武志君) 121 ◯市長渕上隆信君) 122 ◯23番(立石武志君) 123 ◯市長渕上隆信君) 124 ◯23番(立石武志君) 125 ◯議長田中和義君) 126 ◯議長田中和義君) 127 ◯19番(福谷正人君) 128 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 129 ◯19番(福谷正人君) 130 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 131 ◯19番(福谷正人君) 132 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 133 ◯19番(福谷正人君) 134 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 135 ◯19番(福谷正人君) 136 ◯副市長(中山和範君) 137 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 138 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 139 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 140 ◯病院事業管理者(米島學君) 141 ◯19番(福谷正人君) 142 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 143 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 144 ◯19番(福谷正人君) 145 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 146 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 147 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 148 ◯病院事業管理者(米島學君) 149 ◯19番(福谷正人君) 150 ◯総務部長(池澤俊之君) 151 ◯19番(福谷正人君) 152 ◯総務部長(池澤俊之君) 153 ◯19番(福谷正人君) 154 ◯総務部長(池澤俊之君) 155 ◯19番(福谷正人君) 156 ◯総務部長(池澤俊之君) 157 ◯19番(福谷正人君) 158 ◯市長渕上隆信君) 159 ◯副市長(片山富士夫君) 160 ◯19番(福谷正人君) 161 ◯観光部長松葉啓明君) 162 ◯19番(福谷正人君) 163 ◯観光部長松葉啓明君) 164 ◯19番(福谷正人君) 165 ◯副市長(片山富士夫君) 166 ◯19番(福谷正人君) 167 ◯観光部長松葉啓明君) 168 ◯19番(福谷正人君) 169 ◯観光部長松葉啓明君) 170 ◯19番(福谷正人君) 171 ◯市長渕上隆信君) 172 ◯副市長(片山富士夫君) 173 ◯19番(福谷正人君) 174 ◯市長渕上隆信君) 175 ◯19番(福谷正人君) 176 ◯副市長(片山富士夫君) 177 ◯19番(福谷正人君) 178 ◯市長渕上隆信君) 179 ◯19番(福谷正人君) 180 ◯議長田中和義君) 181 ◯議長田中和義君) 182 ◯2番(山本武志君) 183 ◯市長渕上隆信君) 184 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 185 ◯2番(山本武志君) 186 ◯市長渕上隆信君) 187 ◯2番(山本武志君) 188 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 189 ◯2番(山本武志君) 190 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 191 ◯市長渕上隆信君) 192 ◯2番(山本武志君) 193 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 194 ◯2番(山本武志君) 195 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 196 ◯2番(山本武志君) 197 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 198 ◯2番(山本武志君) 199 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 200 ◯2番(山本武志君) 201 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 202 ◯2番(山本武志君) 203 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 204 ◯2番(山本武志君) 205 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 206 ◯2番(山本武志君) 207 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 208 ◯2番(山本武志君) 209 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 210 ◯2番(山本武志君) 211 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 212 ◯2番(山本武志君) 213 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 214 ◯2番(山本武志君) 215 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 216 ◯2番(山本武志君) 217 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 218 ◯2番(山本武志君) 219 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 220 ◯2番(山本武志君) 221 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 222 ◯2番(山本武志君) 223 ◯議長田中和義君) 224 ◯議長田中和義君) 225 ◯9番(今川博君) 226 ◯観光部長松葉啓明君) 227 ◯9番(今川博君) 228 ◯観光部長松葉啓明君) 229 ◯9番(今川博君) 230 ◯観光部長松葉啓明君) 231 ◯9番(今川博君) 232 ◯観光部長松葉啓明君) 233 ◯9番(今川博君) 234 ◯観光部長松葉啓明君) 235 ◯9番(今川博君) 236 ◯観光部長松葉啓明君) 237 ◯9番(今川博君) 238 ◯観光部長松葉啓明君) 239 ◯9番(今川博君) 240 ◯市長渕上隆信君) 241 ◯9番(今川博君) 242 ◯観光部長松葉啓明君) 243 ◯9番(今川博君) 244 ◯観光部長松葉啓明君) 245 ◯9番(今川博君) 246 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 247 ◯9番(今川博君) 248 ◯観光部長松葉啓明君) 249 ◯9番(今川博君) 250 ◯建設部長(清水久伸君) 251 ◯9番(今川博君) 252 ◯観光部長松葉啓明君) 253 ◯9番(今川博君) 254 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 255 ◯9番(今川博君) 256 ◯観光部長松葉啓明君) 257 ◯9番(今川博君) 258 ◯議長田中和義君) 259 ◯議長田中和義君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 5.議 事             午前10時00分開議 ◯議長田中和義君) ただいまから本日の会議を開きます。  日程第1 一般質問 2 ◯議長田中和義君) 日程第1 これより一般質問を行います。  質問時間は30分以内といたします。  まず、林惠子君。   〔5番 林惠子君登壇〕 3 ◯5番(林惠子君) 改めまして、おはようございます。  市政会の林惠子でございます。  令和2年度第5回定例会の一般質問のトップとなります。どうぞよろしくお願いいたします。  まず初めに、なかなか収まらない新型コロナ感染症の対策におきましては、医療従事者の皆様はもとより、理事者をはじめ学校関係者の皆様、福祉関係者の皆様方の御対応、御尽力に心より感謝申し上げます。  また、今回の台風10号は、九州、四国、関東等の広範囲を巻き込みました。お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された方々に心からのお見舞い、それから被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。  そして先日、9月4日には、福井でも57年ぶりという震度5弱の地震も起きました。余震も続いています。災害はいつ起きるか分からないということを改めて痛感いたしました。  世界中にいろんな災害の起きている昨今ですが、気持ちを引き締め、市民の皆さんとともに前を向いていろいろなことに取り組んでいきたいと思います。  それでは、通告書に従い質問いたします。分かりやすい御答弁をよろしくお願いいたします。  今回の私の質問は、当市における子育て支援についてです。  敦賀市におきましては、新型コロナの感染者数は少ないというものの、いつ感染が広がるのかと不安であります。私たち市民は、より豊かな日々を過ごせるようにと考え毎日生活しています。大人にとっては何げない毎日も、日々成長している子供たちにとってはかけがえのない時間です。その年、その時にしかできない経験がたくさんあります。  そこで、コロナ禍であるということも踏まえた上で、より豊かな子育て環境日本一を市民の皆さんが実感できるよう、敦賀市の多様な子育てについて質問いたします。
     まず1つ目は、子育て支援の窓口についてです。  敦賀市では、妊娠期から出産、子育てにわたる切れ目のない支援を目指し、2017年に子育て相談支援窓口として子育て世代包括支援センターを健康センターはぴふるに開設しました。包括支援センターと聞きますと建物のようですが、事業を開設したということです。  はぴふるでは母子保健型、そして子育て総合支援センターでは基本型の支援を行うということで、連携して行われているようですが、それぞれがどのような事業を行い、どのように連携されているのかを伺います。 4 ◯福祉保健部長板谷桂子君) おはようございます。福祉保健部でございます。よろしくお願いいたします。  それでは、子育て世代包括支援センターについて御説明いたします。  敦賀市では、健康センターはぴふる内に子育ての相談、支援窓口である子育て世代包括支援センターがあり、子育て総合支援センターの利用者支援窓口「ほほえみ」とともに関係機関連携の下、子育て支援の充実に努めております。  子育て世代包括支援センターの目的は、妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目のない支援を提供する体制を構築することにあります。  健康センターはぴふるでは、保健師や助産師等を配置して母子健康手帳の交付や新生児訪問、産後ケア事業、乳幼児健診、各種セミナーなどの母子保健事業を実施し、支援が必要だと判断した方には妊娠中から継続した支援を寄り添って行っています。  子育て総合支援センターでは、利用者支援窓口「ほほえみ」に利用者支援専門員を配置して、子育て中の困り事に応じた相談支援や、子育て家庭がその個別ニーズに合わせて子育てサービスを利用できるように情報提供や助言を行っております。  新型コロナウイルス感染症拡大防止のため今年度は一部中止している事業もございますが、2つの施設は双方の健診や相談などの事業に参加し合い、お互いの専門性を生かして個別事例の情報交換や意見交換などを行い、連携を深めています。  以上でございます。 5 ◯5番(林惠子君) 直接利用者さんに関わる保育士さんとか保健師さんが連携を密にして努力をしておられるということがよく分かりました。  しかし利用する側からすると、どこに相談したらいいのか分からないという声をよく聞きます。今ほど理事者のほうがおっしゃられたように、市役所の窓口では相談しにくいということから、赤ちゃんを連れて健診に行く健康センターとか日常遊びに行く子育て拠点に相談窓口を置くほうがいいということで、子育て世代包括支援センターができました。以前のように、1歳までは健康センターが大体見る、1歳を過ぎた育児期からは子育て支援センターというふうに年齢で区切るのではなく、切れ目のない子育て支援を目指すということですね。  当市におきましても、ゼロ歳児の16%は入園しています。発達が必要な方もいらっしゃいます。年度の途中で転入される人もいらっしゃいます。妊娠、出産から赤ちゃんの健診、入園まで、同じ建物の中で同じ相談員さんに相談できれば、とても安心だと考えます。  嶺南地区でも、高浜町は2018年に高浜版ネウボラとして「kurumu」という名称の包括支援センターができました。  皆さん御存じかと思いますが、ネウボラとはフィンランドの子育て支援で、妊娠期から就学前までの子供の健やかな成長、発達支援はもちろん、母親、父親、きょうだい、家族全体の身心の健康のサポートも目的としたサービスのことです。  その高浜町では、子育て支援センターから子育て世代包括支援センターと機能が移ってから利用者が1.4倍になったと聞いています。それだけ利用しやすくなったということだと思います。  また、小浜市では、2023年4月を目標として新健康管理センターがリニューアルされると公表されました。子育て支援センター機能、一時預かり、気がかりなお子さんの相談を受ける家庭総合支援拠点の機能も新設されて、高齢者の相談を受ける包括支援センターも残すとのことです。  地域共生社会を目指していくためには、私は子育て世代包括支援センターは同一施設で行うのがよいというふうに考えておりますが、市としての考えはいかがでしょうか。 6 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 子育て世代包括支援センターの目的は、先ほど申し上げましたとおり、妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目のない支援を提供する体制を構築することにあります。  高浜町のように一つの施設として運営している自治体があることは認識しておりますが、敦賀市の実情に応じたスタイルとして、健康センターはぴふると子育て総合支援センターとがそれぞれの役割を生かしながら連携を図ることで、必要なときに適切な支援につなげることができていると考えています。  また、保護者にとって相談しやすい場所は人それぞれであるため、相談場所が複数あることで利用しやすくなるのではないかと考えています。  以上です。 7 ◯5番(林惠子君) 今ほど敦賀市の実情に応じたスタイルというふうにおっしゃられたと思うんですが、その実情に応じたスタイルというのはどういうものでしょうか。 8 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 敦賀市の実情に応じたスタイルというところでございますが、健康センターはぴふる、子育て支援センターができまして、長い年月がたっております。そちらのところで市民の方にはそれぞれの機能というものが十分に浸透しているのではないかというふうに考えておりますし、人口規模的なところも考えますと、やはり一つの大きい施設をつくるのではなく、幾つもの場所でというようなところが敦賀市にとっては適当でないかというふうに考えております。  以上でございます。 9 ◯5番(林惠子君) ありがとうございます。相談する場所がいろいろあったほうがいいとか、相談する人はいろいろいたほうがいいというのは理解できます。しかし、それは一つの建物内でもそれぞれ機能が違うので、きっと皆さん、おのずとそうされていくのではないかなと思います。  子育て世代包括支援センターとして利用者に見える方になれば、どこへ相談しに行けばいいのか、どこへ行ったらいいのかということがだち迷わずに済みます。同じ施設内の移動で相談もできます。  どの世代の子育て相談、それからどんな内容にでも、まずはここに行けばいいという場所が必要だと考えています。事業としては、もう十分動いているものですので、今は別施設になっているものを同一施設にしていただいて、より充実した妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目のない支援をしていただけるように、私の希望といたします。  続きまして、手続などの事務的なことを質問させていただきます。  現在、未就学児のことを預かっているのはほとんど福祉保健部であり、その中でも児童家庭課かなというふうに思います。現在、児童家庭課には保育係と母子児童福祉関係という看板が分かれているんですけれども、実際はもっともっと細かな幾つかのグループがあるんだということをお聞きしています。  しかし、窓口に行ったときに、子育て中の方が困って窓口に行ったとき、自分がどこを訪ねればいいのかということが分かりづらいと思うんです。訪れる市民のために、もう少し細かく、入園、保育とか子育て支援とか独り親家庭とか給付相談とか児童関係などのサインを出していただけると、利用する側の目線で考えていただけるといいのかなと思うのですが、いかがでしょうか。 10 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 市庁舎の窓口につきましては、案内表示等の有無にかかわらず、来庁された方が戸惑うことなく、職員が積極的に声をかけ、対応するように努めているところでございます。  児童家庭課に限って申し上げますと、現在5つの係がありますが、まずは対応した職員がお話をお聞きし、内容に応じて担当につないでいます。また、入園等の手続や各種手当の現況手続など一時的に込み合う時期は、受付名簿の作成や整理券の発行を行い、お待ちいただく時間のめどもお伝えしているところでございます。  福祉保健部は、特に窓口での業務が中心となる部署です。窓口の案内表示につきましては、来庁された方がより分かりやすく、より安心して手続等を行うことができるよう、新庁舎整備におきましても検討していきたいと考えています。 11 ◯5番(林惠子君) 子供関係の窓口には、お子さん連れで来られる方とか、初めて役所の窓口に、市民課以外は行くわみたいな方もいらっしゃると思うので、その方たちが迷わないように、利用する立場に立って看板を提示していただけたらありがたいなと思います。  また、今おっしゃられたように、職員の皆さん、事務仕事もたくさんあると思うんですけれども、窓口に誰かが立ったときには積極的に今おっしゃられたように声をかけて、安心して相談ができるようにしていただければうれしいなと思いますので、よろしくお願いいたします。  そして、9月1日から入園受付が始まりました。特に今年はコロナ禍におきまして、申込書の配布も提出も児童家庭課となっています。担当の職員の皆さんの御苦労は本当に大変なものだと認識しています。ありがとうございます。  そのような中なのですが、ここ数年で幼児教育とか保育の施設もいろいろ変わってきています。幼稚園、保育園のほかにこども園もできて、保育園、それから保育部では、保護者の就労時間などによって標準時間とか短時間とか預かり方の設定も違います。また、延長保育とか、幼稚園にも2歳児保育が導入されて満3歳になったら利用者の負担が無償になるなど、いろいろな制度が煩雑になって、園の選び方がとても難しくなっていると思います。特に1人目のお子さんの場合は、少し説明を聞いても分かりづらい方が多いと思います。  この件についても利用する市民の立場で考えると、保育園、幼稚園、それからこども園も入園や相談窓口を一本化していただきたいと思います。今、幼稚園は教育委員会となっているんですけれども、幼稚園も一本化していただけたらいいなと思います。  現在、公立幼稚園の教員の皆さんは、公立保育園の保育士さんが異動しています。その保育内容とかについても、教育委員会よりも児童家庭課のほうが把握しやすいのではないかと思います。私立の幼稚園とかこども園の幼稚部についても同じように対応できるのではないかと思うのですが、新庁舎の新設に伴い、ぜひ幼稚園の窓口を児童家庭課に置いてほしいと思うのですけれども、いかがでしょうか。 12 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 保育園、幼稚園、認定こども園に係る相談につきましては、制度に関することなど基本的な御相談であれば、現在でも児童家庭課でお答えをさせていただいております。  入園手続に関しましては、今年度、現在のコロナ禍の状況を踏まえ、保育所、認定こども園、地域型保育事業の手続方法を感染拡大防止の観点から大幅に見直しを行いました。  保育所及び地域型保育事業については、児童家庭課にて一括で書類の配布、受付を実施しています。また、認定こども園につきましては、園内での調整もあることから各園で書類配布、受付を実施しています。  このように各施設の類型により入園手続の手順が異なることから、全ての窓口を一元化することは困難であると考えます。  制度に関することなど基本的な御相談につきましては、所管に関わらず引き続きお答えしてまいりたいと考えています。  以上です。 13 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 教育委員会でございます。よろしくお願いいたします。  教育委員会におきましても、幼稚園入園以外の相談等につきましては可能な限り対応させていただいております。  公立幼稚園の入園申込みにつきましては、各園で受け付け、その後、園長による面接を実施しております。その理由といたしまして、実際に入園する場を会場といたしまして個別に一人一人の適性をはかることにより、保護者の皆さんにとって入園後の具体的な生活がイメージしやすいという利点があることが挙げられます。また、子供たちにとっても園の生活環境を肌で感じることができるよい機会であり、入園後の教育の一助となります。  こうした観点から、今後も現状を維持させていただく予定でございます。  以上でございます。 14 ◯5番(林惠子君) おっしゃっていることは、制度的なことはよく分かります。ただ、利用する側からすると、同じ年内の子供たちですので、窓口が一つであったほうが相談などもしやすいなというふうに私は考えています。入園のことだけでなくて、通常の生活のときについても一つの窓口であったほうが、わざわざ教育委員会に行かなくても児童家庭課でお話しできたらなというふうに考えますので、また今までの慣習を取っ払って、どんなふうにするのが一番いいのかなということを考えていただけたらいいなと思いますので、よろしくお願いいたします。  そうしましたら、次に、子だくさんふくいプロジェクトの敦賀市の対応についてお聞きいたします。  乳幼児の子育て支援については、今まで何度も質問させていただいていますが、今回も進捗状況など確認の意味も込めまして、よろしくお願いいたします。  福井県では、長く多子世帯を応援する施策を行ってきました。敦賀市におきましても、3人っ子応援プロジェクトで、お子さんが3人以上いる家庭の一時預かりの無償化などを採択し、利用者に大変喜ばれています。  そして、この9月からいよいよ県の事業、子だくさんふくいプロジェクトが始まりました。第3子への応援を第2子に広げるということで、子育て中の方々の期待は大変大きなものでした。  県内の市町の中には、在宅育児応援手当の所得制限を設けずに第2子のいる家庭に月額1万円の給付をしたり、その他の事業の拡充、つまり一時保育とかすみずみ子育てサポート事業を無償化としているところもあります。  家庭育児応援手当に関しましては、市民税所得割合算額が5万7700円以下で申告制ということです。どう考えてもこの手当を受けられる世帯はわずかで、2人目以降のお子さんがいる家庭において、家庭での育児を望んでいる世帯が安心して育児を行える環境を整えるということは難しいと考えます。  この件につきましては、3月の定例会でも取り上げさせていただきましたが、令和4年度の次期検討時期までは実施しないというお答えでした。今もその考え方に変わりはないのか、お答えください。 15 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 子だくさんふくいプロジェクトの事業として、本年度は所得制限はありますが保育料無償化を第2子まで拡大し、家庭育児応援手当を創設いたしました。家庭育児応援手当は、子供が2人以上いる世帯で、特に子育ての負担が大きいゼロ歳から2歳までの低年齢児を家庭で保育する世帯に対して経済的な負担を軽減するために支給するものでございます。  事業の趣旨を考えますと、子育てに要する費用の経済的負担感が相対的に重くなる一定所得以下の世帯に手当を給付することが効果的であると考えますので、今のところ所得制限を撤廃することは考えておりません。  子だくさんふくいプロジェクトの各事業の実施内容につきましては、これまでも各事業の実施状況や県内他市の状況を踏まえて判断してきたところでございます。今後につきましても、これらの状況を踏まえ判断していきたいと考えています。  以上です。 16 ◯5番(林惠子君) 今お答えしていただいたのは、前回もおっしゃったことと同じかなと思います。今お答えしていただいた低所得の方々だけでは不十分だというふうに考えています。今回のコロナのことも踏まえまして、そのように考えます。  市長が提案されている子育て環境日本一という言葉は、もう今まで何人も議員が取り上げさせていただいています。ほかの市町の動向を見て、それから考えていては、決して日本一にはなれないと思います。市民も日本一を感じることはできないというふうに感じるんですけれども、市長のお考えはいかがでしょうか。 17 ◯市長渕上隆信君) 林議員の一般質問です。よろしくお願いします。  子育て環境日本一につきましては、結婚、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を実施することで実現をしていきたいと考えております。  子育て環境日本一の実現に向けた事業の実施または拡大に当たっては、その事業が切れ目のない支援につながり、安心して子育てができるかなどを総合的に考慮して決定しています。  本年度も新規及び既存事業の拡大を実施したところです。特に出産期、乳幼児期の支援については、本年度は第1子出産応援手当、家庭育児応援手当等の創設、保育料無償化を所得制限はありますが第2子まで拡大しました。  今後につきましては、受入体制の充実も含めて考えてまいります。 18 ◯5番(林惠子君) ありがとうございます。  切れ目のない支援なんですけれども、きっと2人目のお子さんの拡充とかについては、まだちょっと切れ目になっていると思うので、その辺の切れ目も埋めていっていただけたらありがたいなというふうに思います。  結婚、妊娠、子育て期、それぞれの子育て中の皆さんがそれぞれの立場で敦賀市は子育て環境日本一だと感じることができるような施策をお願いしたいと思います。  この福井の応援プロジェクトなんですけれども、これはもう始まっていますので、ぜひよろしくお願いします。  敦賀市においては、2歳児は75%は就園しています。8月1日現在です。1歳児も59.6%入園しています。ゼロ歳児も先ほど申し上げましたが16%です。それ以外の在宅の2人目のお子さんがいる家庭への支援となっていますので、就園していない子供たちへの支援をぜひよろしくお願いいたします。  加えて、在宅育児をしている3歳児も35人今年もいます。これも敦賀市独自の支援を考えていただけるとうれしいなと思っています。これは希望ですので、お答えは結構です。  続きまして、コロナ禍における子供たちの現状についてお尋ねします。  今回は、特に小学生についてお聞きしたいと思っています。  なかなか感染が止まらない中、学校関係者や児童クラブの指導員の方々をはじめ児童に関わっていらっしゃる皆さんは、とても気を使われているとお察しいたします。  6月1日から前期の授業が始まって、夏休みも2週間のみで、とても暑い中の学習となりました。特に新1年生については、環境ががらっと変わって、心、体ともに無理をしていないかなということを心配しております。  学習、それから生活のこと、コロナ禍における現在の過ごし方、注意されている点など、ありましたら教えてください。また、保護者からの相談とか指導者から見た問題点などがありましたらそこと、それに対する対応もお願いいたします。 19 ◯教育長上野弘君) では、お答えいたします。  国からの突然の休業要請を受けまして3か月余り、5月25日からの分散登校を経て、6月1日より学校を再開し、文部科学省の「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」、いわゆる「学校の新しい生活様式」及び県教育委員会の「新学期における新型コロナウイルス感染症対策について」に準じて学校生活を行ってまいりました。  感染症対策については、本市の全ての学校で登校前に検温を行い、登校後には健康観察表を提出し、児童生徒の健康状態の把握に努めています。また、接触感染防止のために手洗いの励行、教室の出入口等に消毒液の設置を行うとともに、教室内の小まめな換気も実施しています。  さらに、ソーシャルディスタンスの確保のために、座席を離したり、トイレや手洗い場等に足形をつけたりして、距離を保つことができるような工夫もしています。  学習の進度については、授業で行うことと家庭で行うことを明確にし、授業時間を有効に活用することで、通常の年間計画の進度に追いつきつつある状況であります。  体育大会等、学校行事については、多くの学校が平日に実施する予定でいます。具体的には、例年より種目を削減し、練習時間の短縮を図るなど、本来子供たちの学びにとって必要なものだけを精選しています。また、保護者の皆様にも御協力いただき参観の入場制限を設けるなどして、小規模の人数での実施も計画していると聞いています。  この新型コロナウイルス感染症に関しては、感染症対策に加えて、全ての学校において人権尊重の視点に立った指導を重視しています。感染者及びその御家族等への差別、偏見、誹謗中傷などは決してあってはならないことであり、これらが生じないように、国や県を含め教育に携わる全ての者が一丸となって指導に当たっているところでございます。  以上でございます。 20 ◯5番(林惠子君) 御回答ありがとうございます。  よく小1プロブレムという言葉を聞きますが、小学校1年生において、先生の話が聞けなかったり、学習している最中にうろうろ歩いたりという指導者から見た問題行動があると思うんですが、小1ギャップという言葉もあります。それは、いきなりの勉強、規律などについていけず、学校が嫌いになる子供たちからのSOSのことです。今年は特に幼児教育保育という環境から小学校入学までの期間が長くありました。学校では見せないギャップを抱えている1年生の子供たちもたくさんいるという認識を持っていただいて、ぜひ低学年、小さい子供たちの指導に当たっていただきたいと思います。  その点、よろしくお願いいたします。  そのような中でも、特に支援が必要なお子さんについてお尋ねします。  支援が必要なお子さんについては、すごく気持ちが敏感で、家庭での自粛中は、生活リズムがうまく行かなかったり、自粛期間中は児童クラブで過ごすことがうまくできなかったりということをよく耳にしました。その後、学校が始まってからの様子はいかがでしょうか。 21 ◯教育長上野弘君) 特別に支援が必要な児童に対しては、一人一人特性が異なるため、ふだんから個に寄り添った丁寧な対応に努めています。  コロナ禍においては、マスクをつけることに強い抵抗がある子供や、言語によるコミュニケーションが難しく、スキンシップを必要としている子供にとっては苦労する場面も見受けられたと聞いています。  また、例年、畑で育てた作物を収穫し、調理してみんなで食べるという社会参加を促す学習を行っている学級では、収穫は出来たものの育てる作物や調理方法に制限があったという声を聞いています。 22 ◯5番(林惠子君) 細かなことをありがとうございます。  そういった一つ一つのことについては、どのように対応されているのか教えてください。
    23 ◯教育長上野弘君) マスクをつけることを嫌がる子供に対しては、フェースガードを代用し、言語によるコミュニケーションが難しい場合などは、落ち着いた場所でマスクを外し、ゆっくり静かに話を聞いてあげる時間を確保するなど、適度にリフレッシュして過ごせる配慮を行っています。  また、作物を育て調理して食べる学習を行った学級では、枝豆などの簡単な調理で食べることができる作物を育てました。みんなで収穫した作物を仲よく食べたり、保護者や先生方に振る舞ったりすることで、活動への満足感と人との触れ合いの喜びを味わうことができたと聞いています。 24 ◯5番(林惠子君) 学校教育の中では、先生方でなく、いろんな形で支援の皆さんも配置されていて、子供たち一人一人にその子たちに合った配慮をしていただけていると今のお話でもよく分かりました。  コロナ禍で子供たちの気持ちが不安定な中、そのような支援員配置を希望される保護者の方々が多くいらっしゃいます。生活面とか学習面についてはどのような支援員が配置されているのか。そして、その配置の判断はどこでするのか。また、基準などがあれば教えてください。 25 ◯教育長上野弘君) 御質問の支援員等は、国や県が配置する教職員に加えて、さらに支援が必要な状況に対して県や市で配置しているものであります。  例えば、市の雇用としては、特別に支援が必要な児童を含む児童の生活や学習支援を目的に、学校支援員を市内全小学校に配置できる環境を整えています。  また、県の雇用として、1クラスに在籍する児童の数が多く、学級担任の先生一人では目が行き届きづらい低学年の生活面の支援を行う低学年生活支援員を配置しています。  同じく県の雇用として、通常学級に在籍している特別な支援を必要とする児童に対し学習支援を行う特別支援講師を配置しています。特別支援講師については、支援を必要とする児童数を踏まえ、大規模校を中心に県が配置しています。  いずれにせよ、公立小中学校の教職員の配置については本来国並びに県が責任を持って行うものでありまして、教職員の配置増については以前から教育委員会としても要望しているところであります。 26 ◯5番(林惠子君) ありがたいです。勉強を教える先生だけではなくて、支援員という立場の方々を配置していただけているということで、本当に心強く感じます。  学習面だけでなくて、情緒面、生活面で支援が必要なお子さんがたくさんいます。それぞれの必要なお子さんに、そのお子さんに合った手厚い支援を今後ともよろしくお願いいたします。  次は、児童クラブについてお聞きいたします。  コロナウイルス感染対策におきましては、学校が休業になった折に児童クラブは開設しているということで、両親ともに働く家庭が多い敦賀市におきましては、とても助かったと聞いております。  反面、子供を預かる側としては、本当にいろんな対策を取って気を使われたこととお察しいたします。しかしながら、この対策については、まだまだ終わったわけではなくて、依然続いているのではと考えております。  今は各学校で預かる子供の数は減っているのかとか、どのような体制で子供たちを預かっているのかなど、現状をお尋ねいたします。 27 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 児童クラブにつきましては、現在、子供たちが直接触れ合うような手遊びや使い回すおもちゃの使用は控えていますが、ただ単に制限をするのではなく、部屋の換気や消毒、ソーシャルディスタンスを保つことなど感染防止対策を徹底する中で、子供たちが楽しく健全に過ごせるよう心がけています。  3月、4月、5月の学校の臨時休業期間につきましては、利用自粛の要請をし、御協力をいただく中、一時期は登録児童数約1000人に対し30%から40%の利用率となりましたが、学校が再開し、現在は70%から80%と通常の利用状況に戻っています。  特にこの夏は、コロナ禍で迎える初めての夏休みとなりました。1日開所という長時間の滞在となる中、どのように過ごせばよいのか、新型コロナウイルス感染症対策のガイドライン等に基づきながら検討を行いました。  出前教室として、外部講師の方にお越しいただいた環境クイズや、ジャンボかるた大会、また、ブラスバンド部の演奏など、事前に双方で綿密な打合せを行い、それぞれが感染防止対策をとった上で実施いたしました。また、コロナ禍の中、3密を避けた行事としてオンラインによるお化け屋敷も試みたところでございます。  試行錯誤する中での行事の実施でしたが、子供たちも充実した毎日を過ごせたのではないかと考えています。今後につきましても、感染防止対策を徹底した中で、子供たちが楽しく健全に放課後を過ごすことができるよう運営してまいります。  以上です。 28 ◯5番(林惠子君) ありがとうございます。休業中は、たくさん子供たちが楽しめるようにいろいろ工夫をしてくださったということで、ありがたいなというふうに思います。  しかしながら、また学校が始まりましたが、まだまだ暑い中での放課後の時間を過ごす子供たちです。家に帰るとクーラーの効いた涼しい部屋で過ごせるかなと思うんですけれども、そしてマスクも外せます。児童クラブで預かる環境も、なるべくそれに近いようにしていただきたいと考えております。  今議会の報告事項で、松原児童クラブの改修の補正予算が専決されました。一人一人の子供たちに与えられる平米数が広くなりますし、エアコンのついた涼しい部屋で過ごせるのは情緒も安定すると思います。子供たちにとって、とてもいいことだなと思いました。  ほかの学校についても、そのようなことが必要となったときには、ぜひ学校の空き教室などを児童クラブの子供たちのために使っていただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。 29 ◯副市長(中山和範君) それでは私のほうから御答弁させていただきます。  まず御紹介いただいた松原児童クラブの分散化のための改修につきましては、8月6日に補正予算を専決させていただき、現在、準備を進めているところです。  今回の改修に当たっては、ふだんより児童の受入れについて学校と児童クラブが連携して対応を行っております中で、コロナ禍における対応について松原小学校と相談をさせていただきまして、立地面、施設面、また今後の平常時の利用等の条件が合致したことから御協力をいただくこととなり、分散化を図るための工事を進めることができたものでございます。  現在、私も現場を見てまいりましたけれども、児童クラブの職員さんが受入れのための例えばカーテンをつけたりマットを敷いたりという準備を進めておりまして、今週にも段階的に移行ができるのかなというふうに聞いているところでございます。  また、御質問の他の児童クラブについても、現状において学校、保育園の協力の下、余裕施設を使用しまして分散化を現在も図っております。市の体育施設で開設する児童クラブなどにつきましても、さらに部屋を追加使用するなどして分散化を図った運営を行わせていただいています。  各学校の規模、立地、利用状況などによって条件は異なってまいりますけれども、それぞれの児童クラブの状況、地域の条件などを踏まえまして、児童が安全に、そして安心に放課後を過ごしていただけるように、引き続き学校と保育園等の協力をいただきながら運営をさせていただきたいというふうに思っております。 30 ◯5番(林惠子君) ぜひよろしくお願いいたします。  続きまして、修学旅行についてお尋ねいたします。  中学校の修学旅行については既に終わっているところもあるようですが、小学校についてはこれからだと思います。  敦賀市におきましては、小学校の修学旅行についてどのようにお考えか、お尋ねいたします。 31 ◯教育長上野弘君) お答えいたします。  そもそも小学校の修学旅行については、国が定める学習指導要領に位置づけられておりまして、各学校において児童、保護者、旅行会社、学校医等と十分協議の上、校長先生が計画しています。  現在、9月中に実施予定の5校については、全て県内旅行を計画しており、10月以降に実施予定の8校につきましては、今後の新型コロナウイルス感染症の感染状況を注視しながら旅行先を検討していると聞いています。 32 ◯5番(林惠子君) 学校関係の皆さんも、子供たちの気持ちを考えると何とか行かせてあげたいと思われているんだろうなということはよく分かります。先日の新聞報道には、学習要素を外し、楽しむことに主眼を置く。仲間と一緒に思い出をつくってほしいという校長先生のコメントが載っていました。  宿泊型にしろ体験型にしろ、県内でも楽しめるところがたくさんありますので、保護者、生徒、教員の皆さん、それぞれの立場の思いがあるかとお察しはしますが、ぜひ小学校6年間の集大成の思い出づくりができるように考えていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。  最後に、敦賀市の子供たちの遊び場について御提案を申し上げたいと思います。  1つ目は、緑地にあります旧ムゼウムの活用です。  新ムゼウムが完成しまして、市民の皆さんも、これから緑地がどのように変わっていくのかな、またにぎわっていくのか、関心が高まっています。ムゼウムの向かい側にできるであろう商業施設、それから物販とか飲食の施設においては、学習という目的だけでなく、観光目的の方にとってもとても重要な場所であると考えます。そして、経済を動かしていくことになるんだろうなというふうに感じています。  そこに隣接している旧ムゼウムについては、休憩所ということで伺っておりますが、現在、市としては何かお考えがあるのか、お尋ねいたします。 33 ◯観光部長松葉啓明君) よろしくお願いします。  お答えさせていただきます。  当面は、金ケ崎緑地利用者の無料休憩所として活用する予定でございます。  以上でございます。 34 ◯5番(林惠子君) ありがとうございます。何かちょっと寂しい御答弁だったように感じるんですけれども。  外観もとてもすてきな建物ですので、中に入ったときに、ただ椅子があるとか何もないというのは、すごくがっかりすると思うんですね。新ムゼウムに来た子供たちとか、また家族連れの方が有意義に休めて、そしてちょっと遊べるような場所にすることを御提案したいと思います。  新ムゼウムとか旧ムゼウムの外観、それから内装などとミスマッチにならないということも含めて、温かさを感じられる木製の遊具を置いてみてはいかがかなと思います。木製の遊具は、ゼロ歳から高齢者まで楽しむことができます。高齢者も知恵の輪とかそういう感じで遊べますし、たくさんの年代の方が来ても飽きない施設になると思います。新ムゼウムにきっと訪れると思います小学校から上の子供たち対象のものもたくさんあります。  人がいないところに人は集まりません。ぜひそのような活用を考えていただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。 35 ◯観光部長松葉啓明君) 先月末まで人道の港敦賀ムゼウムとして活用してきました金ケ崎緑地無料休憩所につきましては、lO月中を目途に展示パネルの撤去等を行うこととしております。展示機能がなくなり、もともとの休憩施設としての役割が残るため、当面は金ケ崎緑地利用者の無料休憩所として活用する予定でございます。  今後の施設の活用方法につきましては、カフェ等の活用も選択肢の一つとして、緑地利用者の利便性向上に資する活用策を引き続き福井県と協議を進めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 36 ◯5番(林惠子君) 新ムゼウムだけでなくて旧ムゼウムの建物についても、市内の人、そして観光客の皆さんも、また訪れたいなと思えるような休憩所ならばそのような休憩所にしていただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  あともう一つは、野坂いこいの森の活用についてです。  コロナ禍において、施設内、屋内で子供を遊ばせることができない。そして今年は海水浴も駄目というこの春とか夏とか、多くの子育て中の方が市外に、そして近場の県外へ、キャンプ場とか外の遊びを求めて、自然を求めて行かれたようです。敦賀には豊かな自然があるのに、本当に残念だなというふうに思いました。  以前、野坂いこいの森には、ハイキングしながら体験できるフィールドアスレチックが広がっていました。老朽化して撤去されたんですけれども、市民は、もう一度何かしらの形で体を使う遊具が再現されることを希望しています。また、沢にも水車があって、とてもきれいに整備されていて、にぎわっていました。そちらの沢は何とか遊べるものの、そこに沢があることも知らない方もいっぱいいますし、水車は壊れたままの状態です。  それらを整備する予定はございますでしょうか。 37 ◯産業経済部長吉岡昌則君) それでは、いこいの森でございますけれども、野坂いこいの森につきましては、以前、平均台やロープウェイなどのアスレチック遊具が25基ございました。しかし、経年劣化が著しいことなどから平成28年度に全てを撤去しております。  職員が離れた場所におりまして、利用者に事故が起きた場合に迅速な対応が取れないこと。また、汚れが激しく湿気も多いことからコケむして利用者には不評だったということもございますので、野坂いこいの森に新たな遊具を設置することは現時点では難しいと考えております。  また、水車の話もございましたけれども、水車につきましても経年劣化が著しいこと、また沢からの水量が足りなくなり回転しなくなったことから平成20年度に解体をしております。  こちらも再整備を行うには、水量を確保することができませんので困難と考えております。  以上でございます。 38 ◯5番(林惠子君) せっかく敦賀にある自然ですので、地元の子供たちの情緒を育てるにも、すぐ行ける場所ですし、子供たちが敦賀にはこんないいところがあるんだというふうに敦賀の自然を好きになったり誇りを持ってもらいたいなというふうに考えています。  汚くなったから、コケむしたからできないとかしないという方向じゃなくて、またどのようにしたらそこに子供たちの遊べるような遊具を置けるのか、有効利用してもらえるのかということを考えていただきたいなというふうに考えます。ぜひ前向きに考えていただけたらなと思います。  また、先日、県に提出されました重要要望書の中に、森林公園の整備等についてという項目がありました。平成9年度に本市に計画されている嶺南区分についての整備の件ですが、その進捗状況はいかがなのか教えてください。 39 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 県への重要要望、森林公園の整備等の内容につきましては、福井県が平成6年度に福井ふるさとの森推進事業として県内4か所にふるさとの森を位置づけました。4か所のうち、福井・坂井地区、奥越地区、丹南地区につきましては整備が完了しております。  しかし、嶺南地区につきましては、平成9年度に黒河地区に整備する基本計画が策定されたまま見通しが立っていない状況でございます。  敦賀南スマートインターチェンジの開通や北陸新幹線の敦賀開業により県内外からの交流人口拡大が期待されるなど、計画当初と比べ情勢は変化しております。そこで、これまで行ってきました県への重要要望におきましても、より実現性の高い野坂いこいの森、少年自然の家といった既存の施設と連携、融合した施設等を県において計画し、整備を行っていただきたいと要望しております。  県のほうは、当初の整備計画は実施困難であるが、既存施設の有効利用を含め協議していきたいとの回答でございます。  以上でございます。 40 ◯5番(林惠子君) 野坂いこいの森の活用、一緒にということで、とてもそこに関してはすばらしいなと思います。もう23年も手つかずの事業ということですので、ぜひそのまま放っておくのではなくて、市からもどんどん新たな提案をプラスして計画を進めていってほしいと思いますので、よろしくお願いいたします。  今、市では、新幹線、ムゼウム、新庁舎、角鹿小中学校、ごみ処分場など大きなプロジェクトがたくさんたくさんあります。しかしその未来は、それらを使うのは子供たちです。子供たちのために次をつくっています。  そして、その子供たちを支えるのが子育て支援ですので、市民がここで育ててよかった、ここで育ってよかったと思えるような子育て支援のさらなる充実を希望して、私の一般質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 41 ◯議長田中和義君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午前11時といたします。             午前10時55分休憩             午前11時00分開議 42 ◯議長田中和義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、縄手博和君。   〔4番 縄手博和君登壇〕 43 ◯4番(縄手博和君) 市政会の縄手です。  通告書に基づき質問させていただきます。よろしくお願いします。  まずは、敦賀市の安全、安心のまちづくりについてお聞きします。  高齢者の方向けに、ちょっと難しい言葉が出てきますので、ゆっくりお話しさせていただきます。  まずは高齢者を狙った特殊詐欺や悪徳商法は、新聞やテレビなどで頻繁に取り上げられているにもかかわらずいまだに被害がおきています。  特殊詐欺とは、面識のない不特定の者に対し、電話そのほかの通信手段を用いて対面することなく不特定の人から預金口座への振込、そのほかの方法によりお金をだまし取る詐欺のことです。振り込め詐欺はその代表的なものですが、振り込め詐欺には、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証詐欺及び還付金詐欺などがあります。また、振り込め詐欺以外の特殊詐欺には、金融商品などの取引名目詐欺の特殊詐欺や、ギャンブル必勝資料提供名目の特殊詐欺、異性との交際をあっせんする名目の特殊詐欺などもあります。  ここで、最近流行している特殊詐欺について少し説明させていただきます。  1つ目は、法務省管轄支局を装った振り込め詐欺です。法務省や警察も注意を呼びかけている詐欺ですが、総合消費料金未納に関する訴訟最終告知のお知らせと書かれたはがきや封書がポストに投函されるという問題が起こっております。この郵便の差出人には法務省管轄支局と記載されていますが、この団体と法務省とは一切関係はございません。この架空請求書には、未払金を払わないと給与や不動産を差し押さえると記載されており、不安をあおってきています。  2つ目は、キャッシュカード手交型の詐欺です。一般社団法人全国銀行協会でも注意が呼びかけられている詐欺ですが、キャッシュカード手交型詐欺というのは、銀行協会職員を装った人がクレジットカードが悪用されている可能性があるので新しいキャッシュカードに変更してくださいといって近づいてきます。担当者が伺いますのでなどと言って、クレジットカードを受け取りに自宅までやってくることがあります。その担当者と呼ばれる方にカードを渡した結果、カードの暗証番号や、もちろん現金なども抜かれてしまうという被害が出ています。  3つ目は、電子マネー購入詐欺です。ウェブサイト、アダルトサイトとかなんですけれども、登録料に未払いがあるなどといううそを伝えてきて、このまま未払いだと裁判になってしまうと脅してきます。未払いを支払うためには電子マネーで払ってくださいと言ってきます。電子マネーカードの番号をコンビニなどで購入して犯人に伝えてしまうと、その電子マネーカードに入っているお金を盗み取られてしまう詐欺です。この電子マネー購入詐欺は、昨年度から被害が拡大しております。  4つ目に挙げるのがコンビニ収納代行サービス詐欺です。電子マネー購入詐欺に似ていますが、有料のアダルトサイトの利用料金が未納だと被害者の電話に連絡してくる手口です。この電話で伝えられるサイト料金の支払い番号こそが収納代行サービスの支払い番号となっています。電子マネーは利用限度額が5万円なので被害は5万円なんですけれども、電子マネー購入詐欺からコンビニ収納代行サービス詐欺へと手口が移行している状態です。  このような特殊詐欺の被害届を受理している認知件数と被害額の全国の2019年上半期の状況は、前年の同時期と比べて2割ほど減っていますが、被害件数が8025件、被害総額は146億1000万円という統計が出ています。  そこで質問なんですが、敦賀市では、このような特殊詐欺の相談件数は把握していらっしゃいますでしょうか。もしここ3年間ぐらい分かれば教えていただきたいです。 44 ◯市民生活部長(中野義夫君) 特殊詐欺につきましては、警察の所管ではございますが、市といたしましても特殊詐欺被害防止のために、しっかりと警察と連携し、情報共有や相談の助言、広報啓発活動などを行っております。
     それでは、敦賀市消費生活センターに寄せられました特殊詐欺の相談状況についてお答えいたします。平成29年度は207件、平成30年度は141件、令和元年度は127件、令和2年度は8月末現在で22件となっております。最も多かった相談は、架空請求のはがきや封書が届いたことに対する相談でございます。  以上でございます。 45 ◯4番(縄手博和君) ありがとうございます。実際にこんなに多くの相談が寄せられているのにはちょっとびっくりしました。相談してくるということは被害に遭われていないということと僕は認識しているんですけれども、相談せずに、そのままそれを信じてやってしまっている方も中には見られるんじゃないかなと思います。  では、敦賀市としてはどういった方法で特殊詐欺の被害などは予防されていますか。今ちょっと答弁いただいているんですけれども、もう一度確認でお願いします。 46 ◯市民生活部長(中野義夫君) 特殊詐欺に遭った、または遭ってしまったかもしれないという相談があった場合には、敦賀市消費生活センターにおいて相談を受け付けております。相談内容に応じ、適切な助言や警察をはじめ関係機関と連携した対応により、被害を防ぐように努めております。また、ホームページやRCN、コミュニティFMを活用し、消費生活の情報提供を行う中で、特殊詐欺の被害防止に向けた広報も行っております。  さらに、被害の未然防止や拡大防止を目的に、平成31年4月1日に敦賀市消費者被害防止ネットワークを設立し、市、警察、市内の各関係機関の連携を図っております。 47 ◯4番(縄手博和君) ありがとうございます。私もそのネットワークに関しては存じ上げておりました。ホームページ等々を拝見させていただいて、どういう仕組みで動いているのかというのは存じ上げております。実際に活動、31年の4月ということなので、まだ2年足らずですね。  では、31年4月1日にできたネットワークですが、この1年間ちょっとですけれども、どのような活動をされて、もし何か成果があれば教えていただけますでしょうか。 48 ◯市民生活部長(中野義夫君) 敦賀市消費者被害防止ネットワークでは、敦賀市消費生活センター、警察、市内の関係機関が相互に連携し合って、情報の提供、情報の拡散、情報の共有を図り、消費者被害の未然防止に向けた啓発、注意喚起を行っております。特に被害や相談件数の多い高齢者の被害防止に向けた活動に重点を置いており、還付金詐欺の不審電話があった際には、老人クラブ連合会など関係機関に注意喚起の文書を送るなど広報を実施しております。  議員のおっしゃるとおり詐欺の手口も様々でございまして、新たな手口も見られるところもありますので、情報共有が極めて重要と考えております。今後も注意喚起が必要な情報があれば、関係機関との情報共有を図り、被害の未然防止に向けた広報啓発活動に努めてまいりたいと考えております。 49 ◯4番(縄手博和君) ありがとうございます。今後、超高齢化社会が到来しますので、高齢者夫婦や独居老人が増加していきます。いかに特殊詐欺から守ってあげれるかが大切になってくるのではないでしょうか。  ほかの市町村の特殊詐欺の対策を調べさせていただきました。様々な特殊詐欺の対策をしていらっしゃいます。  例えば、電話を取ると自動で音声が流れて、この通話は録音されていますというメッセージが流れる電話機も販売というか、高齢者向けの住宅に無料で貸出しをしているという事業もあります。  あとは、電話機を交換するのに抵抗があるお年寄りもいらっしゃいますので、そういう方には留守番電話機能だけの留守番電話装置があります。その留守番電話装置の中に、この電話は録音されていますというメッセージが流れるタイプもございます。  実際に取付けしている方へのアンケートでは、99%の方が被害に遭っていないという回答が返ってきているそうです。  敦賀市では、このような防犯グッズなんかは貸出しするような事業はありますでしょうか。 50 ◯市民生活部長(中野義夫君) 防犯グッズの貸出しにつきましては、本市では行っておりませんが、敦賀警察署において警告機能付電話録音機の貸出しを行っております。御相談があった場合には、警察の窓口を御案内させていただいているところでございます。 51 ◯4番(縄手博和君) 敦賀市で貸出しはしていないということですが、敦賀警察署のほうにあるということなので、ぜひ教えてあげてほしいなと思います。少しでも被害者の方が少なくなるように、お願いしていきたいと思います。  さらに提案なんですが、予算の関係とかもありますので、留守番電話や電話機を購入するというのはなかなか難しいかもしれないのですが、もっと簡単な予防グッズというのも御提案させていただきたいなと思います。  ある市では、電話機の受話器を置くところに注意喚起のシールを貼って予防しているところもありました。受話器を上げると、ここにシールが貼ってあるのでシールが見えるということですね。電話を取るとシールが見えます。そのほかにも、電話機の目の前に大きな注意喚起のポスターを貼ってもらって、まずオレオレ詐欺なのかというのを疑っていただく。  そういうポスターやシールなんかでしたら、それほど予算がかからなくて枚数も必要ないと思うので、御提案したいと思うのですが、いかがでしょうか。。 52 ◯市民生活部長(中野義夫君) 議員のおっしゃるとおり、電話機周辺のすぐ目につくところに注意喚起のシールなどがあれば、特殊詐欺の被害防止に効果的であると考えますので、今後、シールやポスターの作成につきましては、警察と連携を図りながら検討してまいりたいと考えております。 53 ◯4番(縄手博和君) ありがとうございます。ぜひ早めにお願いします。  今度は、家庭用の電話機じゃなくてスマートフォンに直接かかってくる詐欺とかもいっぱい出ているので、お年寄りは息子や孫からの電話というのは非常に待っているものですし、楽しみにしているものなので、ついついそういうのを忘れてしまちがちになりますから、ぜひお願いしたいなと思います。  今言いましたけれども、電話での特殊詐欺については、このように未然に防ぐことは可能ですが、最近、スマートフォンの普及によって、SNSを使用した特殊詐欺もかなり増えてきています。お年寄りがスマートフォンを持っている時代なので、かなりスマートフォンに直接詐欺グループがアクションを起こしてくるという詐欺が増えています。  今はやっているのが、フィッシング詐欺というものなのですが、フィッシング詐欺についてお話ししますと、送信者を詐称した電子メールを送ってきて、その電子メールから偽のホームページに誘導します。そこでクレジットカードの番号やアカウント情報、ユーザーIDだとかパスワードというのを盗む。個人情報を盗んで、アカウントを乗っ取って、そのアカウントで買物をしてしまったりだとか、いろんな悪さをしてしまいます。  そのほかにも最近多いのは、接続先のウェブが、例えば某有名通販サイトであったりそういうところにつながるんですが、偽物と本物の区別が全くつかないぐらい精巧な偽物のホームページをつくって、そこからパスワードやらを盗むということが発生しています。僕も一回実物を見たんですが全く分からなかったです。本物と見比べても何が違うのかが全く分からないです。でもアドレスを見ると偽物だとすぐ分かるんですけれども、そういうことが分からない方も非常に多いので、注意していただきたいなと思います。  最近またあるのが宅配業者からのショートメールというのが来るんです。これも某有名宅配業者さんからのショートメールなんですけれども、SNSメールと書いてあるやつですね、スマートフォンだと。そこに直接来ます。これも大手通販メーカーや、どこどこからの贈り物ですというふうに書いてあって、そこをクリックしてくださいと書いてあるんですけれども、クリックすると変なところに飛ばされて、いろんなところに情報が漏れてしまうというものです。  これは実際うちの身内にもこういうのが来ていまして、ついつい本物かなと思ってクリックしてしまうことも多々あるみたいです。パソコンだと上のほうにアドレスが出るので分かりやすいんですけれども、スマートフォンだと見にくいので一回ぴっと押しちゃんうですよね。それを何とか防ぐ方法というのを考えていかないといけないと思います。  敦賀市として、こういう新しいSNSに対する特殊詐欺なんかの注意喚起というのは、何か行っていることはありますでしょうか。 54 ◯市民生活部長(中野義夫君) SNSを使った特殊詐欺につきましても、御相談は敦賀市消費生活センターにおいて受け付けております。広報啓発につきましては、ホームページやRCN、コミュニティFMを活用し、被害防止に向けた広報を行っております。  今後も引き続き、新たな手口等情報収集を行いつつ、相談対応、広報啓発活動を行っていきたいと思います。 55 ◯4番(縄手博和君) ぜひよろしくお願いします。新しいものが次から次へと出ているので、常に新しい情報を持っていないと、市民の方もすぐ信じてしまいますので、お願いしたいなと思います。  SNSに関する詐欺について、もう少し詳しいお話をしたいんですが、よく利用されているのは、インターネットバンキングなんか銀行のサイトに接続して、お金を自分で振り込んだりということができるようになっているんですけれども、そちらに関しても今ちょっと危険な状態になっています。ID、パスワードなどを入力するウェブページにアクセスする場合なんかですけれども、普通、金融機関からの通知を受けているURLをウェブブラウザに直接入力している方はいらっしゃらないと思うんですけれども、そこのURLの偽物がつくられて結局同じようなIDとパスワード画面が出てくるので、そこにIDとパスワードを入力してしまって預金口座を抜かれてしまうなどということも発生しています。  URLってウェブ上の住所なんですけれども、そこを見ればほとんど分かるんですよ。何とか銀行さんなら、何とか銀行.jpだとかという名前が書いてあるんですけれども、「.jp」だとか一番後ろの部分が大事で、jpというのは日本という意味なんですよ。もちろん皆さん知っていると思うんですけれども。それ以外、訳の分からないaxだとか最後の部分が変なアドレスだった場合、必ずどこか変なところにつながります。そこさえしっかり見ておけば大概のものは偽物だと分かりますので、ぜひ注意して見ていただきたいなと思います。  長くなるのでこの辺でやめましょうかね。取りあえず詐欺に関してはイタチごっこになってしまいますので、常に新しい情報を市民の方へ啓発をお願いしたいなと思います。  では次の質問に移らせていただきます。  次は、敦賀市の観光資源について質問をさせていただきます。  敦賀市の観光資源といえば、日本三大松原の気比の松原、日本三大木造鳥居の気比神宮の大鳥居などがまずは思い出されると思います。そのほかにも日本遺産の北前船寄港地・船主集落や鉄道遺産などもございます。  しかし、私が今一番注目をしているのは水島です。大手検索サイトで「水島」と検索をかけると、敦賀市の水島がぽんと出てきます。一番上に敦賀市観光協会のURLが出てくるんですけれども、それをクリックすると水島の写真が出てきますす。  そのページには、蠑螺が岳というところから写したきれいな水島の写真が載っています。その下に、アクセスの仕方、行き方だとか少し説明がされているだけです。過去に敦賀市の2017年の夏のポスター、「無人島発見」というタイトルで大々的に宣伝もされていました。  そこで質問なんですけれども、このすばらしい景観の水島をどのようにこれから観光に生かしていくおつもりか、お聞きしたいです。 56 ◯観光部長松葉啓明君) お答えします。  水島については、今年は海水浴場を開設されませんでしたが、例年多くの観光客の方に訪れていただいており、本市の重要な観光資源であると考えております。  今後も、この風光明媚な水島を観光協会等の関係機関と連携し、海水浴場としてはもちろん、敦賀に関心を持ってもらう、敦賀の自然を再認識してもらうような重要なツールとして、SNS等を活用してこれまで以上にPRを行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 57 ◯4番(縄手博和君) そうですね。海水浴場として県内外からたくさんの方に来ていただいて、敦賀の海の美しさというのを体験していただくということは非常に大事なことだと思います。  ですが残念なことに、最近、海水浴人口というのはめちゃくちゃ減ってきています。行楽客の海離れというのは全国的に進んでいまして、日本生産性本部のレジャー白書というものを見ると、国内の海水浴客数はピークが1985年なんですけれども3790万人いらっしゃいました。海水浴をする人が。2017年になるとその統計が730万人に落ち込んでいます。5分の1ですね、ピーク時から。  何でかというと、結局のところレジャーが多様化して、大型テーマパークがあったりだとか、いろんな遊ぶ場所も増えたりだとか、そういう関係で海水浴客というのが減ってきている状態です。  日本財団というところが今年の4月から5月、全国の15歳から69歳1万1600人に対して意識調査をしたんですけれども、海に親しみを感じると答えたのが50代、60代は4割を超えたのに対し、10代、20代は3割弱にとどまるなど、若年層には海への愛着が非常に薄れていっていて、海水浴場の閉鎖もたくさんされいてます。  そこで質問なんですけれども、近年、敦賀市に来られた海水浴客の人数などは把握されていますでしょうか。 58 ◯観光部長松葉啓明君) 敦賀市に来られた過去3年間の海水浴客ということで、お答えさせていただきます。平成29年度が16万9000人、平成30年度が18万1900人、令和元年度が15万100人でございます。  以上でございます。 59 ◯4番(縄手博和君) ありがとうございます。  僕の中では減っているんじゃないかなと思っていたんですけれども、結構同じように推移しているんですね。松原とかもありますし、16万人、18万人、15万人ですか。ありがとうございます。結構な方が来ていらっしゃるみたいですね。  では、ちょっと水島のことに触れますけれども、水島はとてもきれいなんですけれども、海水浴場としての機能としては大変大きな問題があると私は感じています。これはあくまでも私の個人的な意見なんですけれども、まず島の中にトイレがありませんよね。あと、海の家がありません。もちろん無人島で、行ける人数も限られてしまっているので、そうなんですけれども。全部用意していかなければならないので、県外から泳ぎにきたお客さんは、そういうのも全て持っていかないとだめなので、ちょっと不便さがあります。  かといって、水島を見捨てるつもりはありません。それでは、どうやって水島をこれから敦賀の観光スポットとして目立たせていくかというのを考えていきたいと思います。  まず、水島のよさというのは、島自体の美しさがすばらしいことだと思っています。四季を通じて、私もあの辺をよく行くんですが、本当にいつもきれいな海と、きれいな白い砂浜と、周辺はちょっと水色がかって、周りのほうはブルーで、空はブルーで、その間には山があって、非常にきれいなコントラストで水島が見れます。  しかし、美しい景色を見る場所というのが今ありません。写真は蠑螺が岳というところから見た写真なんですけれども非常にきれいです。あとドローンを飛ばして撮影する方もいるんですけれども、そういうのもすごくきれいに見れます。でも自分の目で見たときにきれいじゃなかったら、私はだめじゃないかなと思うんですよ。  一人でいろんなところ、日本中うろうろ旅しているんですけれども、景観地と言われるところには必ず展望台があったりだとか見る場所が存在するんです。ここから見たら一番きれいに見えますよというスポットが必ず存在しています。そこには必ず人が何人も順番待ちをして写真を撮ろうとしているというのが私が見てきた景観地です。  皆さんもこういうところは1回や2回、行ったことはあるんじゃないかなと思います。でも何回も水島の辺りを行っていますが、車を止めて写真を撮るという場所が敦賀には存在していません。  ここで質問なんですけれども、水島がきれいに見える場所にビューポイントや写真スポットというものをつくってみるという御予定など、ないでしょうか。 60 ◯観光部長松葉啓明君) 水島は美しいですが、特に蠑螺が岳から見た水島は大変美しい景色です。  しかしながら、現在のところ整備の予定はございません。  以上でございます。 61 ◯4番(縄手博和君) いつもなら残念ですと諦めるんですが、今回は諦めないです。  最近、白木の集落から浦底に抜けるトンネルが開通しました。私も実際走ってみているんですけれども、白木側からトンネルを抜けて浦底に出た瞬間、目の前に水島の見える景色が広がります。そのトンネルを出た右手に整地してある場所があるんですけれども、どこの土地かも全然私分からなかったのであれなんですけれども、その土地を利用して景観地だとか写真スポットというのをつくることというのは可能ではないでしょうか。 62 ◯観光部長松葉啓明君) 議員がおっしゃられたとおり、当該地からは水島が一望でき、美しい景色を見ることができる場所でございます。  しかしながら、当該地の地権者を確認しました。民間企業の所有となっております。利用の予定もあるということでしたので、直ちに利用することは難しいと考えております。  以上でございます。 63 ◯4番(縄手博和君) ありがとうございます。調べていただいて助かりました。そうなんですね。民間企業さんが持っていらっしゃるんですね。何に利用されるのか、ちょっと疑問なんですけれども、ぜひ水島がきれいに見えるポイントなので、そういう建物やら施設ができるといいなと思います。  では、そこは諦めて、出口から道を下っていきます。そうすると浦底線につながるポイント、三差路になっているんですけれども、その三差路の目の前にも実はちょっとした土地があって、トンネル工事のときには現場事務所がそこに建っていたんですけれども、今は工事が終わって空き地になっています。雑草が生えているだけで何も今使用していなくて、敦賀市の看板が1枚立っているんですよ。その看板の内容は、ここの崖が危ないから近寄らないでくださいねという注意喚起の看板なんですけれども、実はそこから水島を見ると物すごくきれいに見えます。私はSNSにも何回も上げているんですけれども、機会があったらぜひ見てください。  そこの場所なんかはいかがでしょうか。 64 ◯観光部長松葉啓明君) 議員おっしゃいました当該地につきましても確認させていただきました。直ちに利用することは難しいと考えております。  以上でございます。 65 ◯4番(縄手博和君) 直ちにということは、まだ先に利用できる可能性もあるということでよろしいでしょうか。 66 ◯観光部長松葉啓明君) 地権者や地元とか、そういったこともありますので、直ちにということをお答えさせていただきました。 67 ◯4番(縄手博和君) 地権者のこともあると思うので、ぜひ今後そういう場所を利用することも考えてほしいなと思います。  最後にしますけれども、休校中の西浦小学校があります。こちらの小学校は、以前、敦賀のPR映画を作成した映画監督の山下君が「弥生の虹」という映画を撮られているんですけれども、そのときに小学校の屋上から水島が見える位置で撮影されています。私もすごくそのシーンを印象的に見ていたんですけれども、物すごくきれいな映像でした。  小学校が今休校しているので、屋上を開放して展望デッキをつくって、できればなんですけれどもカフェなんかも教室に開いていただいて休校を利用するということは不可能でしょうか。 68 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 教育委員会でございます。  今ほどの西浦小中学校につきましては、平成26年3月に中学校が、また平成27年3月に小学校がそれぞれ休校となっております。  その後、平成27年度、平成28年度に地元区長の皆様を委員といたしました検討委員会において議論されましたけれども、具体的な利活用策はなく、現在は地元区や各種団体の活動の場などとして利用されている状況でございます。  この利活用につきましては、西浦小中学校のみならず、令和3年4月の角鹿小中学校開校に伴い廃校となります敦賀北小学校、赤崎小学校及び咸新小学校などのその他の公共施設も含めて、地元の皆様の御意見をお伺いしながら今後も市全体で検討を続けてまいりたいなというふうに考えております。 69 ◯4番(縄手博和君) ありがとうございます。  実は7月の半ばぐらいなんですけれども、私、一人で旅をしまして、廃校になった学校を日本中いろんなところを巡ってきました。どういうふうに利用されているのかなというのも見てきたんですけれども、かなり上手に使っていらっしゃるんですよね。元学校から今の学校に。例えば、中学校を廃校された学校があったんですけれども、サッカーを教えるためだけの学校にしたりだとか、あとは農場の利用として、畜産物を利用してウインナーを作っていたりだとか、乳製品を加工してプリンを作っていたりだとかというふうにすごく上手に利用していたので、敦賀市もこれからの話ですけれども、ぜひうまく利用できるように活用していただきたいなと思います。  以上、水島の話はこれぐらいにさせていただいて、最後の質問に移らせていただきます。  敦賀市には歴史のある建物が多く存在しています。金ケ崎周辺には赤レンガ倉庫、鉄道資料館、旧敦賀港駅、ランプ小屋、少し離れますが市立博物館など、レトロ感の漂う建物がたくさんあります。  11月オープン予定の新ムゼウムも、大正時代の場所に、ここにあった建物を模して造られたと聞いております。11月3日からは人道ウィークとして大きなイベントが開催され、たくさん敦賀に人が来られることを期待しております。  先日、議員説明会の後、新ムゼウムを見学させていただきました。まだ展示物とかは展示されていませんでしたが、人道の港敦賀をしっかりアピールできる施設になっていたと感じます。  そこで質問なんですが、新ムゼウムでこれから受付されたり、お客様への説明をされる方の衣装、ユニホームというのは何かお考えになっていますでしょうか。 70 ◯観光部長松葉啓明君) 来館される方々の立場に立っておもてなしを考えてみますと、ムゼウムのスタッフがそろいの制服等を着用することは、見分けやすさでしたり問合せ等の声かけといったもの、そういった点で非常に重要な点だと考えております。  ムゼウムのロゴをデザインしたスタッフジャンパーやポロシャツなど、そういったユニホームを導入させていただき、スタッフ一丸となってチームとしての意識向上にもつなげていきたいと考えております。  以上でございます。 71 ◯4番(縄手博和君) そうなんですね。せっかく建物も中身も大正時代のお話なので、働く方も大正時代の羽織はかまみたいな格好をしてやっていただいたら非常にお客さんも喜ぶんじゃないかなと私個人は思うんですけれども。お客さんが一緒に写真撮りましょうよとか、声をかけてもらうことも非常に多くなるんじゃないかと思います。  けいさん祭りなんかでも、市長も副市長もああいう格好をされて、非常に楽しそうなお姿を拝見させていただいているので、ぜひそういうイメージしたものを着用ということはできないでしょうか。 72 ◯観光部長松葉啓明君) 議員の御提案のとおり、大正のイメージ、大正ロマンといいますか、羽織はかま姿などでお客様をお迎えすることは、とてもお客様にとって喜んでもらえるおもてなしであると考えております。  一方で、スタッフ全員が衣装をそろえようとしますと、経費面など経済面も考慮しなければならないと考えます。慎重に検討してまいりたいと考えております。  例えばですけれども、イベント時に観光キャンペーン隊によるレトロ衣装でのおもてなしの対応などは考えてまいりたいと思っております。  以上でございます。
    73 ◯4番(縄手博和君) ありがとうございます。今の答弁で、私が最後に言おうかなと思っていたんですけれども、イベントのときだけで結構なので、市長、副市長とかも外国からのお客様を迎えられるときに、もちろんスーツもいいんですけれども、そういう格好で迎えられたほうが敦賀らしさというか味わいが出るんじゃないかなと思いますので、ぜひ前向きに検討をお願いします。  最後の最後になるんですけれども、皆さんに知っていただきたいのは、今の日本は空前のレトロブームが到来しています。明治、大正、昭和初期に建てられた建物をレストランやカフェなどに改装したり、イベント会場などに改造して、そこに観光客を誘致するということが非常に盛んに行われています。  でも、古いものが好きなのは御年配の方が多くて、若者にはあまり響いてはいません。きれいな建物、レストランとかカフェになれば若い女性なども来るんですけれども、子供たちの心はつかめていないのではないでしょうか。  そこで、子供たちの若い心をつかむために御提案なんですが、去年、社会的ブームを巻き起こしたアニメ「鬼滅の刃」というのを御存じでしょうか。「鬼滅の刃」のテーマソングは去年の紅白歌合戦に出場されたLiSAさんという方が歌っているんですが、「鬼滅の刃」の舞台というのが大正時代の東京です。物語の中に浅草とかも出てくるんですが、建物背景は全て大正の状態です。  この「鬼滅の刃」とのコラボレーションというのを考えてみてはいかがかなと思います。アニメは今もう終了しているんですが、10月16日に映画が公開予定です。その映画のタイトルも「無限列車編」というタイトルになっており、敦賀の鉄道遺産などとも結びついてきます。  そこで最後の提案なんですけれども、コラボの一つとして「鬼滅の刃」のコスプレーヤーというのがすごくSNSでブームになっていまして、コスプレをして写真を撮る。敦賀に来ていただいて、その背景をバックにコスプレの写真を撮っていただいてSNSなんかにアップしていただくようなイベントをやってみてはいかがかなと思います。  名古屋市の栄なんかでも、歩行者天国にしてコスプレーヤーを集めているイベントをやっているんですけれども、物すごい人が集まっています。あとハロウィンなんかでも人がすごく集まる時代ですので、コスプレに対してそんなにハードルが今は高い状態ではありません。  以前にも敦賀市でやっていたんですけれども、松本零士先生の作品のコスプレーヤーを港のところに来ていただいて、私も見にいった覚えがあります。  ということで、そういうイベントなどをこれから考えてみてはいかがかなと思いますが、いかがでしょうか。 74 ◯観光部長松葉啓明君) 議員のおっしゃるとおり、人道の港敦賀ムゼウムや赤レンガ倉庫、こういったものを広く知ってもらうために、人気キャラクターとのコラボレーションというのは魅力的な企画であると考えます。ただ一方で、相手方との考え方とか関係性とかありますので、そういったのはあるかなというのは底辺にございます。  これまで、ダイヤモンド・プリンセス寄港時のイベントや赤レンガでのイベントなど、コスプレーヤーの出演イベントがありました。そういう実績がございます。そのほか「銀河鉄道999」の先ほどおっしゃいましたメーテルとかハーロックとか、そういった松本零士さんの作品、こういった衣装をまとったロシアの方々が金ケ崎周辺を歩いたりといったことで、にぎわい創出の取組もございました。  現時点で御提案されましたイベントについて実施する予定はございませんが、今後、赤レンガ倉庫などの周辺施設が実施するイベントと連携していきたいと考えております。  以上でございます。 75 ◯4番(縄手博和君) ありがとうございます。どこの市町村もまだコラボしていませんので、今がチャンスだと思います。ぜひ前向きに考えていただきたいなと思います。  ということで、私の一般質問をこれで終わらせていただきます。  ありがとうございました。 76 ◯議長田中和義君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時といたします。             午前11時44分休憩             午後1時00分開議 77 ◯議長田中和義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、立石武志君。   〔23番 立石武志君登壇〕 78 ◯23番(立石武志君) 同志会の立石であります。  発言通告書に基づき、順次質問をさせていただきます。  内気な上、今回マスクをつけておりますので聞き取りにくい部分もあろうかと思いますが、どうかお許し願いたいなと思います。  今年は長雨が続き、梅雨が明けた途端の猛暑。新型コロナに熱中症対策と慌ただしい日々が続いています。  さて、今、海のかなたからも自然を相手にした電力危機が伝わります。アメリカ・カリフォルニア州で電力危機が再来していると報道されてきました。記録的な猛暑で大規模な山火事が相次ぎ発生する中で、エアコン向けに電力需要が急増。8月中旬には供給余力が急速に低下したことで一部地域が計画停電に踏み切ったとのことであります。  カリフォルニア州は、米国内でも環境先進地域として知られ、太陽光や風力など再生可能エネルギーが電源全体に占める比率は4割を超えているそうですが、再生エネルギーの急速な普及に伴い、安定電源である原子力や火力発電所が相次いで閉鎖され、急激な電力需要の増加に対応できなくなり、強制的な停電に追い込まれたとも聞き及びます。  これは海のかなたの話でありますが、7月末現在、日本国内では稼働しています原子力発電所は9基、うち5基は停止中。原子炉設置変更許可がされた炉が7基。新規制基準への適合性審査中が11基。適合性審査未申請の炉が9基。廃炉を決定した炉が24基と、現在たった4基のみの稼働となっています。  ここへ来まして、先般、敦賀市と南越前町にまたがる鉢伏山周辺で中部電力などによる風力発電所の建設計画が進んでおり、15から20基ほど設置し、総発電出力は最大8万4000キロワットになる見通しと聞きます。運転期間は未定。7月28日から4段階あります環境アセスメントの第1段階、建設に当たり環境に配慮すべきことをまとめた配慮書の縦覧を始めたとも伝わります。  この風力発電所建設について、市長の見解をお尋ねいたします。 79 ◯市民生活部長(中野義夫君) 近年の地球温暖化等の環境問題に対応するには、風力発電などの再生可能エネルギーの活用は望ましいものと考えておりますが、事業の実施においては、周辺環境や市民生活への影響等の課題もあると認識しております。このことから、事業の実施に当たっては、環境への影響を最小限に抑え、地元にも理解いただけるような形で進めていただくことが必要だと考えております。  (仮称)鉢伏山風力発電事業については、現在、環境影響評価法に基づく計画段階環境配慮書の手続を実施しており、本市においては、先日、環境審議会にて専門家をはじめとした委員の皆様から幅広い意見を聴取した上で、知事に対し地元市長としての意見を提出したところでございます。提出した意見書においては、超低周波音、生態系、景観等につきまして事業者が周辺環境への影響を調査、予測及び評価するとともに対策を行うことを求めております。  本市としましては、これらの意見を踏まえた環境影響評価が行われるよう、また環境影響評価の結果が適切に反映されるよう注視してまいりたいと考えております。  以上です。 80 ◯23番(立石武志君) 私、今日、風力に対して賛成とか反対とか論議することはやめておきます。その話は、環境審議会が始まったということでありますが、実は今日エネルギーに関して質問いたしますのは、この1年、市長から原子力をはじめエネルギーに対しての発信がほとんどないんですよね。もう原子力を忘れたのかなと思いながらの今日は質問をさせていただきます。  要は、市長としまして、風力にスイッチを入れるのかどうか。そこのところだけお尋ねいたします。 81 ◯市長渕上隆信君) 部長が答弁しましたように、スイッチを入れるとか入れないではなくて、環境影響についての評価の意見書を出したということでございます。 82 ◯23番(立石武志君) 環境評価によって、県へ具申するということで、私が先ほど言いましたように、賛成、反対ということではなく、環境審議会の結果によって具申するということでよろしいですか。 83 ◯市民生活部長(中野義夫君) 市では、例えば風力発電事業に対しまして許認可を持っているということではございませんので、そこは知事に対して風力発電事業についての環境に対する意見というものを申させていただきます。  また、知事のほうが例えば自治体であるとか地元であるとか関係者の意見を集約しまして意見を取りまとめるということになろうかと思います。  市では、先ほど申しましたとおり、再生可能エネルギーということの重要性は認識しておりますが、地元といたしまして、地元の生態系等の環境に影響があってはいけませんので、そのところの影響については最小限に抑えていただき事業を進めていただきたいという立場でございます。  以上でございます。 84 ◯23番(立石武志君) 市長御存じのとおり、温暖化という問題が出ておりますね。その中で今回、風力の話が急に持ち上がったというのは、電力供給の国の補助の問題が多分多いんじゃないかなと思うんですよ。  そこで、最終的な判断の時期に来ているということでの駆け込みだという話もあるんですが、そこのところをどう捉えておられますか。 85 ◯市民生活部長(中野義夫君) 確かに今年に入りまして、敦賀市、また福井県におきまして風力発電事業の計画が多く上がっている状況ではございます。  ただ、個々につきましては事業者の判断がございますので、そこにつきましては事業者でどのように判断されたのかというところまでは承知をしておりません。  以上でございます。 86 ◯23番(立石武志君) 最終的には環境審議会の判断に委ねるということでよろしいでしょうか。 87 ◯市民生活部長(中野義夫君) 敦賀市では、環境審議会に諮問いたしまして、環境審議会からその意見につきまして答申をいただくことになります。最終的には、市長において、その意見を参考に敦賀市としての意見を取りまとめるということになります。  以上でございます。 88 ◯23番(立石武志君) 先ほども言いましたように、賛成、反対の話は今日はしたくありませんので、やりませんので、この問題はこれでやめておきます。  次に、高レベル放射性廃棄物の最終処理場選定、「文献調査」についてであります。  先般、北海道寿都町が原子力発電所で生じます放射性廃棄物の処分地の候補として、法律に基づく国の調査を受け入れる方向で検討を始めたと伝わります。各地の原子力発電所で使用済核燃料を保管している状態の解消に向け、処分地の選定は絶対に必要であり、文献調査には相当の時間もかかり、選定までにはまだ幾多の問題点もあろうかとも考えます。  今回この寿都町の受入問題について、まず市長の見解をお尋ねいたします。 89 ◯市長渕上隆信君) 高レベル放射性廃棄物の処理、処分につきましては、国民全体で共有しなければならない課題であり、その解決に向けて建設的な議論が行われることが重要であるというふうに考えています。  約3年前に科学的特性マップが公表され、その後、全国各地で地層処分に関する説明会が開催されているものの建設に向けた国民的な議論が一向に進んでいない中で、今回の寿都町の動きは一石を投じる形になったというふうに認識しております。  文献調査はあくまでも処分場選定プロセスの第1段階にすぎず、道や町が反対すれば次のステップには進まない仕組みとなっておりますので、冷静に受け止めるべきというふうに考えております。応募するかどうかは町民の意見を聴いて判断されるとのことでありますので、町や町民の方々が冷静に議論し、判断できる環境となることを強く望むところです。  また、現状、寿都町のみが批判の矢面に立たされておりますが、高レベル放射性廃棄物の処理処分の責任を有する政府や事業主体であるNUMOが前面に立ち、理解を得るための取組を積極的に進めるべきであると考えております。 90 ◯23番(立石武志君) このことについては、実は今回の質問通告を出した明くる日に、今日質問する全体の、どばっとニュースが流れたんですよね。だからちょっと私、出した時点と今の状態が違っている部分があるんですよ。お伺いしようと思っていたことが通告を出した後にどんどん出たものですから、そこのところの行き違いもあるかと思いますのでお許し願いたいなと思うんですが。  まず寿都町の問題ですが、この後、北海道知事と町長の間で話のすれ違いが出てきているんですよね。これは報道ですけれども。北海道知事は、それ以上進めさせないというような話なんですが、この話については、私は一石を投じたということでありますが、まだ一石を投じたというよりも、手を挙げていただいて、今後、文献調査をしっかりとやってもらうというのが敦賀市としての、立地市長の願いだと思うんですよ。どこかが受けていただかないとらちが明かんということでありますから、今後の成り行きというのは十分見極めなければならないと思うんです。  市長は、全原協の会長として、やはり一石を投じたということでありますから、今後この成り行きをどのように全原協として捉まえるのかお尋ねいたします。 91 ◯市長渕上隆信君) 高レベル放射性廃棄物の処理処分の問題に関しましては、電力を享受してきた国民全体の課題として冷静で建設的な議論が行われることが肝要であることを全原協としても強く訴えてきているところであります。  文献調査の応募については、町長は町民の皆さんの声を聴いて判断するとおっしゃっておりますので、全原協が応援や支援をするような立場ではありませんが、町や町民の方々が冷静に議論し、判断できる環境をつくっていただきたいというふうに考えております。  一石を投じていただいたというふうに思いますけれども、それに対して私どもがそれを進めてくれとかどうのこうのと言う立場ではないというふうに思っています。 92 ◯23番(立石武志君) 敦賀市、立地市長がこれを進めてくれと言う立場でないということでありますけれども、どこかに手を挙げていただかないと、さっきも言いましたように最終的に持っていき場がないわけですね。それと、これは後に私言いますけれども、中間貯蔵の問題とかそういったことがまだつながってくるわけなんですね。  今の文献調査が始まっても1年2年で済むわけじゃないんですね。これは何十年かかるんですよね、調査に。  だからこれに対して、全原協の会長として、一石を投じたという思いがおありになるのなら、寿都町にやれというのではなく、文献調査には協力していただくような。寿都町は手を挙げていますけれども、さっき言いましたように北海道知事、鈴木知事は手を下ろしかけているわけですね。これも報道によりますけれども、第2段階の概要調査には反対すると。そこまで言っているわけですね。  敦賀市長としてだけではなく、全原協会長として、協力していただくような、そういう言葉も出さないかんのではないかなと思いますが、いかがですか。 93 ◯市長渕上隆信君) 繰り返しになりますけれども、先ほど言いましたように、寿都町が矢面に立っておりますが、処理処分の責任を有する政府や事業主体でありますNUMOが前面に立って理解を得るための取組を積極的に進めるべきというふうに考えております。私どもは、それを冷静に見守る立場かなというふうに思っております。 94 ◯23番(立石武志君) 冷静に見守るということでありますけれども、敦賀市として、最終的にどこか決めてもらわないと困るわけですね。寿都町にやれやれと言うのではなく、国に対して声を上げていかないかんのではないかなということを申し上げたいんですが、いかがですか。 95 ◯市長渕上隆信君) 政府やNUMOに対しまして、しっかりと取り組むようにということはお願いしていこうというふうに考えております。 96 ◯23番(立石武志君) NUMOという言葉が出ていますけれども、NUMOは会社としてやらんならんということでやっていますけれども、最終的には国なんですよ。国に上申しなければ、国が先頭に立ってやらんことにはこれは進まんと思いますよ。敦賀市長として、また全原協の会長として国に物申していかないと、これは本当に解決しない問題だと思いますよ。  このことだけではなく、あとは問いませんけれども、国の原子力基本計画がなってないわけですよ。その中にも当然、最終処分という問題も出てこないかんと私は思うんですが、もう一つ、全原協の会長として、強い意思を持ってやっていただきたいなと思いますが、いかがですか。 97 ◯市長渕上隆信君) 先ほど来お答えしておりますけれども、全原協としても強く訴えてきております。先ほど立石議員、1年間ほど何もなかったみたいなことをおっしゃっていますが、しっかりと動いておりますので、そこは御理解ください。 98 ◯23番(立石武志君) 言葉のあやとして、何もやってきてないという言葉ですけれども、当然、発信はこれからもやっていただかないといかんわけです。今の言葉尻を捉えて、やっているやっていないの話ではなく、やはり今後もしっかりとやっていただかないといかんわけですね。  ですから私、今日、全原協の会長じゃなかったら言いませんけれども、全原協の会長として市長がその任務に当たっておられるわけですから、しっかりとこの問題にも取り組んでいただきたいなと。もう一度お願いいたします。 99 ◯市長渕上隆信君) 先ほどの答弁と一緒で、しっかりやっていきます。 100 ◯23番(立石武志君) この問題は、まだこれからも私、続けさせていただきますが、今日はこのままにしておきます。  次に、もんじゅ敷地の試験研究炉についてであります。  廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅの敷地で文部科学省が計画しています試験研究炉の新設について、建設可能な炉型として、熱出力500から1万キロワットの低出力か中出力、さらに小型の臨界実験装置を有力な候補として検討していることを去る7月、我々議会に明らかにしたのであります。  もんじゅ南東の高台にある資材置場と焼却炉のスペースを候補地とし、既存の試験研究炉を参考に建設可能性を検討し、大阪府にある京都大学、近畿大学の低出力か中出力の炉に加え、京都大学臨界集合体実験装置のような施設は可能との説明。実現可能性は低いが技術的な課題をクリアすれば国内に例のない新炉型の建設も見込まれるとも説明がありましたが、雇用など地域経済などに対する考え方はほとんどなく、9月末が期限の2021年度政府予算の概算要求までに方向性を示すとも言われたのであります。  そもそも、もんじゅの廃炉による地域経済への影響、不安など、代替案も示されず、県のエネルギー研究開発拠点化計画のごとく研究施設だけでは地域振興につながらないことは明白な事実であります。  説明を聞き、私は、研究者や技術者、学生などが敦賀に定住し消費を行ってこそ経済、地域振興につながると述べたのでありますが、この研究炉誘致について、市長は地域振興などについてどのような考えを持ち、また文科省などとどのような折衝をしているのか、お尋ねいたします。 101 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 試験研究炉につきましては、原子力研究や人材育成に貢献する施設とすることはもちろんのこと、原子力以外の幅広い分野にも活用され、多くの人が利用し、地域の活性化にとっても有用な施設となることが重要であると考えておりまして、文部科学省に対しまして、これまでその旨を申し上げてまいりました。  去る7月15日に開かれました嶺南Eコースト計画推進会議の場におきまして、市長から、試験研究炉内での研究にとどまらず、その成果を元に敦賀の地で企業が実用化に向けた研究開発などを行うことにより将来的な雇用や新産業創出につなげていくことが必要ということを申し上げたところでございます。  今月2日に開かれました文科省の審議会におきまして、西日本における研究開発・人材育成の中核的拠点としての機能の実現、あわせて地元振興への貢献という2つの観点から、幅広い分野での利用が期待され汎用性も高い10メガワットクラスの中出力炉が適切との方向性が示されましたが、これは我々の要請が酌み取られた結果と理解しているところでございます。 102 ◯23番(立石武志君) 私、今回の提出した夜に、今後の検討の進め方についてというものが出たんですね。この中には、読ませていただきましたけれども、敦賀のためにどうのこうのということは一切書かれていないんですよね。そこのところがどうなっているのか。  また、我々7月の末でしたか話があった後に、何らかの話し合いがあったのかどうか。まずそこのところをお尋ねいたします。 103 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 今後の検討の進め方についてという文書の中におきましては、まず「地元」という言葉が多用されております。これは敦賀市のことを示していると思います。  7月以降の議会での説明会以降の話につきましては、先ほど申し上げましたとおりEコースト計画推進会議とあって、その後、今月2日の会議までは文科省内での検討、進め方の内容の精査をしていたと聞いております。  以上です。 104 ◯23番(立石武志君) 7月の我々が聞いたときに、しっかりと後々の話もしてくれと、検討してくれということを申し上げました。この経緯とかそういったことは確かに2日の日に出ています。頂きました。この中には、敦賀市に対してどのようなあれがあるのかとかそういったことは一切ないんですよ。  やはりこういうのを出したときには、こちらからも言っているわけですから、しっかりとそういったところも酌み取ってもらわないといかんと思うんですよ。  市には何らかの話はあったのですか。この発表以外に。いわゆる振興策ですね。そういったことはあったのですか、お尋ねします。 105 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 事前に説明等はいただいております。その中で、地域振興という話を、地元の地域振興に注力するようにということはお話はしてあります。  ただ、具体的な方向性等につきましては、今後、概念設計と一体的に運営の在り方も含めて検討していくという形ですので、今のところ具体的な方向性は示されていない。ただ、今後検討する中で地域振興に貢献する炉となりますように、議員御指摘の点も踏まえて市としても意見を申し上げてまいりたいと考えているところでございます。
    106 ◯23番(立石武志君) 7月の説明のときには、地域振興策等々を考えて、あの時点で私感じたのは、9月の中ぐらいに出るのかなという思いがあったんです。ところが9月2日に突然ぼんと大体決まったかのような案が出てきたんですよ。  このときまでに、我々に説明があった後に何らかの打診はあったのですか。 107 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 審議会の開催前に、文科省のほうから案等の提示というのはございました。  以上です。 108 ◯23番(立石武志君) そのときは、地域振興策等、そういった話はなかったのでしょうか。 109 ◯市長渕上隆信君) 私のほうからお答えさせていただきますけれども、議員おっしゃるように、中出力炉と出たのに地元振興策が出ていないじゃないかというお気持ちは、私も一緒でよく分かります。  ただ、炉をどこにするかという議論をずっとしておりまして、その中で、私どもとしますと、しっかり地元対策をやってねと。その辺も考えてくれよということは言っておりますので、これからそれが示されていくんだというふうに考えております。  議員がおっしゃった研究者、技術者、学生などが敦賀に定住しということもありますけれども、私どものほうでは、学生だけではなくて会社のほうも来て研究者が寄ってくれないとあかんと。そういうことも申し上げておりますし、ほかにもしっかりとした地元活性策がないとだめだということも伝えてありますので、そういうものが今後示されるというふうに考えております。 110 ◯23番(立石武志君) 資料、私忘れてきたんですけれども、研究施設も十分地域振興に役立つというような、我々の説明のときにも文科省の担当者はそういう話もありました。  実際、大阪と京大のは大分年数もたっていまして古くなってきたのでというところがあるのでという、そういった事情もあるのでしょう。あるんですけれども、大阪、京大の施設の市近辺を見ても、今までのサイトがあっても、そう地域振興というのはつながってないんですよね。大阪のあれも私一回行きましたけれども、別に地域振興策といったことは全然見当たらなかったんですよ。  仮に敦賀にできても、そういったことが危惧されるわけで、しっかりと研究所だけ来てあと何の振興策もなかった。振興策というのは、お金をもらうだけじゃないんですよ。人が住んで、人がそこで暮らせるといったことも振興策。だから私はあのとき言ったのは、住んでもらって消費をしてもらってというような話をしたわけなので、そういったこともきちっと含めて。せっかくそういった施設を造るのであれば、通いの人が幾らいてもしようがないんですよ。  新聞では、こう書いてありました。今のもんじゅの場所では不便だと。人もそんなに住めないだろうとか、そういうような論説を書かれていました。  それはちょっと違うのであって、今までもんじゅの稼働しているときでも町うちからみんな通ってできたわけですから、ああいった書き方をされると、またちょっと違った意味に取られてしまいますから、最初のうちにきっちりと敦賀市内に定住してもらうような方策を取らないかんと思いますけれども、市長いかがですか。 111 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 議員おっしゃいますとおり、試験研究炉を利用する研究者の方が本市に住むということは、人口減少対策にもなりまして非常に意味があるものと考えております。  また、今回示された試験研究炉につきましては、産業利用も期待できるということでございますので、原子力分野以外の企業による利用というのも考えられます。試験研究炉を利用する企業が本市に進出して、さらに会社の方が敦賀に住むというような流れになりますように、今後とも将来の雇用、新産業の創出について国に具体化を求めてまいりたいと考えております。 112 ◯23番(立石武志君) 敦賀で福井大学に来ていただいて、学生が増えてどうのこうのという明るい話があったんですよ、あの頃には。今、そんなに研究だけではうまく進めないなという現実を見ますと、今後この研究施設が敦賀の人口増加に本当に役立つかというのは心配なところがあります。  心配だけしておってもしょうがないので、施設を誘致するのであれば、振興策、これはイの一番に考えていただかないといかんと思いますが、もう一度お尋ねいたします。 113 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 企業並びに大学研究機関等の誘致につきましては、嶺南のEコースト計画につきましても記載されておりまして、令和5年度以降に県のほうで県内外の企業が参画する利用促進協議会の設立、さらに研究開発型企業や大学研究機関等の誘致に取り組むとされております。  国にその旨、企業誘致等につきまして将来的な展望を示すとともに、県とも協力して企業誘致に取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 114 ◯23番(立石武志君) 本当にこれもしっかりと、今すぐできるわけではないんですから、しっかりと取り組んでいただきたい。  さっきも言いましたように、金をもらうだけが振興策じゃないと思うんです。後々敦賀のためになる方策というものを考えていただかないといかんと思います。将来に禍根を残すとかいう言葉がありますけれども、それこそ本当に禍根を残さず、敦賀の振興のために、最初が肝心ですからしっかりと取り組んでいただきたいなと思います。  これもまた機会があったらやらせていただきます。  次に、使用済核燃料中間貯蔵施設についてであります。  青森県むつ市で進められています原発で出た使用済核燃料を一時的に保管するリサイクル燃料貯蔵の中間貯蔵施設が原子力規制委員会の審査にようやく事実上の合格をしたことが報じられました。発電所サイトから本来の搬出先であります六ヶ所村の再処理工場が稼働しない中、サイト内に燃料をためないため苦肉の策として考えられましたが、東京電力福島第一原発事故で状況が一変。燃料の搬入時期や保管後の移送先は示されておらず、施設の存在意義は薄らいでいるとも言われています。  お隣、美浜町やおおい町、高浜町の関西電力各発電所では、サイト内での貯蔵容量に限界が近づき、中間貯蔵施設の建設を考えるが、福井県知事からは施設は県外へとの話が出され、関電は今年中に結論を出さなければならないところまで追い込まれていますことは先刻御承知のとおりであります。  東日本大震災以前より乾式貯蔵を導入していました福島第一原発では、被災時、プールは津波の影響で冷却ができなくなった一方、乾式の金属容器には大きな問題はなく、これを受けて規制委員会は乾式での燃料保管を推奨し、中部電力浜岡、四国電力伊方、九州電力玄海で計画が進み、廃炉予定の東京電力福島第二では検討中、日本原電東海2号は震災前に導入済みとのことであり、中間貯蔵施設に保管するため、あえて原発敷地外に持ち出さなければならないことや、建設場所、地元の反対運動などを考えると、敷地外に造った中間貯蔵施設の存在感は薄れるとの見解があります。  この中間貯蔵問題及び乾式貯蔵によるサイト内保管に対する市長及び全原協会長としての見解をお尋ねいたします。 115 ◯市長渕上隆信君) 使用済燃料の貯蔵に関する課題に関しましては、今後、原子力を活用していく上で、電力消費地も含めて全ての地域が使用済燃料の貯蔵が逼迫しているという現実と向き合って真剣に取り組んでいかなければならない問題であります。  全原協といたしましては、サイト外への早期搬出が基本という考え方の下で対応を求めてきたところであり、安易に立地地域に頼るのではなく、国や事業者が解決に向けた具体的な取組を展開していくことが必要であるというふうに考えております。  乾式貯蔵につきましては、原子力規制委員長が繰り返し、プールでの保管が危険ということではないが乾式キャスクのほうが安全性が高いと発言しており、規制委員会としても乾式貯蔵への移行を推奨しておりますので、使用済燃料の搬出を前提に、搬出までのより安全な保管として、サイト内での一時的な乾式貯蔵の議論はあり得るというふうに考えております。  それぞれの地域においては、サイト内での乾式貯蔵も検討されておりますが、本市といたしましては、使用済燃料の搬出や再処理の具体的見通しがないまま安易に敷地内での乾式貯蔵を受け入れることは、貯蔵容量の増加をもたらし、使用済燃料や核燃料サイクルに係る課題を立地のみが背負うことにつながるのではないかという懸念をしているところであります。  いずれにしましても、福井県内の事業者においては県外搬出を約束しておりますので、それを守っていただくことが基本であるというふうに考えております。  以上です。 116 ◯23番(立石武志君) あえて今も県外搬出という言葉が出ました。ただ、これはお隣のことですから、敦賀市は全然関係ないということにはならないわけですね。美浜が動けば。本当にいっぱいになるわけですから。  市長が話の中に乾式を容認するようなお言葉もありました。しかし、これが永久にサイトの中に残るのは困ると。それは私も同じ考えです。ただ、まだ継続しているわけですから、その間にいっぱいになったら動かしてくれといっても動かんわけですよ。そこのところはきっちりと乾式を容認する方向にしなければならない時が来るのではないかと思いますが、もう一度お尋ねいたします。 117 ◯市長渕上隆信君) 先ほど言いましたように、乾式はより安全性が高いということはお聞きしておりますけれども、それを今、敦賀市でどうするかという議論にはならないというふうに考えております。 118 ◯23番(立石武志君) 先ほども言いましたけれども、今回の通告書を出した明くる日にこれが出てきたわけですね。報道されたわけなんです。  もう一つは、六ヶ所がこれも事実上、認められたという報道もあるんですね。8月の末ですか。ですから、ここへ来て中間貯蔵がうまく六ヶ所が稼働すれば何とかなるんじゃないかなという思いはありますけれども、六ヶ所が動くとしましてもまだ2年はかかるんじゃないかなと思うんです。その間にたまり続けたら、結局一旦は中間貯蔵というような考えにもならないかんのじゃないかなと思います。  さっきも言いましたように、お隣のことですけれども、隣接市町として美浜が例えば一時的に乾式をするといった場合は、市長、また全原協の会長として、どのようなお考えになるでしょう。お尋ねします。 119 ◯市長渕上隆信君) 議員のおっしゃるように美浜が言ったらという、たらればの話は、ここでは議論できないというふうに考えます。 120 ◯23番(立石武志君) たらればになりましたけれども、実際、福井県としては県外へ出せということを言っているわけですね。そこで、にっちもさっちもいかないような状況になっております。  私、何も関電から頼まれたわけではありませんけれども、お隣のことですから、早々にそういった問題が出てくるんじゃないかと思うんです。というのは、先ほども言いましたように今年中に結論を出さなならんということをお聞きしています。そのときにそういった問題が出てきたときには、ある程度の容認は必要ではないかなと私は思います。そこで市長にお尋ねしたわけでございます。  もう一度お尋ねします。 121 ◯市長渕上隆信君) 事業者は今年中にということを約束して明言しておりますので、それについて私どもがあれこれ言う必要はないというふうに考えております。 122 ◯23番(立石武志君) あれこれというのは言葉のあやでしょうが、あれこれじゃなく、そういったことが近々起こり得る問題ですね。そのときに、そんなもの知らんということではなく、乾式もいいんじゃないかなという先ほどの言葉がありますから、そこで考えないかんのじゃないかなと思いますが、いかがですか。 123 ◯市長渕上隆信君) 事業者は今年度中に候補地を選ぶということを言っております。ですから、それが粛々と進められていくというふうに今は理解しております。 124 ◯23番(立石武志君) ここで今論議してもしようがないですから。  ただ、今日お聞きした中で、市長もサイト内の中の乾式はある程度理解するという言葉をお聞きしたことを頭に入れて、私の質問を終わります。 125 ◯議長田中和義君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時50分といたします。             午後1時44分休憩             午後1時50分開議 126 ◯議長田中和義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、福谷正人君。   〔19番 福谷正人君登壇〕 127 ◯19番(福谷正人君) 皆さん、こんにちは。お疲れさまです。市政会の福谷でございます。  それでは、敦賀市にとって重要な諸課題について、発言通告書に基づき質問してまいりますので、できる限り具体的に、分かりやすく、また誠実に御答弁をいただきますようよろしくお願いをいたします。  ではまず初め、1問目、新型コロナウイルス感染症の対する対策ということについて伺ってまいります。  皆さんも御存じのとおり、新型コロナウイルス感染症は、昨年発生しまして、今年の1月16日に日本で初めての感染者が確認されました。また、2月にはダイヤモンド・プリンセス号での集団感染が発生し、その後、全国に拡大。4月7日に日本政府は7都府県を対象とした緊急事態宣言を発令しまして、4月16日には対象地域を全国に拡大。その後、5月25日には全国で緊急事態宣言が解除されまして、感染者の発生もいっとき落ち着いてきたかに思えましたが、6月下旬よりまた感染者数が増加。現在は感染第2波と闘っているという状況であります。  世界の累計感染者数は2600万人を優に超えまして、2700万人になっているんですかね。日本でも昨日の時点で7万2739人が感染、うち6万4236人の方が回復されているということですけれども、お亡くなりになった方も1397人ということで、非常に猛威を振るっているというような状況であります。  本日、我が福井県では9月7日以来、新規感染者はゼロということですけれども、このように依然猛威を振るう新型コロナウイルス感染症に対する対策につきまして、敦賀市において、これまでの対策、また現在の状況、今後の対策などについて伺ってまいりたいというふうに思います。  敦賀市では、今年に入り、今議会に提案されているものも含めると、これまでで72億9000万円近くの市長専決を含めまして予算額にして90億7000万円余りの新型コロナウイルス感染症対策を行っております。専決による金額があまりにも大きいことに議会として問題を感じないわけではありませんが、そのほとんどは緊急性がありまして、その時点で必要な措置、対策であったと認識をしておりまして、議会でも同意をしております。  それらたくさんの対策について、細かくその内容をここで紹介することも議論することもいたしませんが、その中に含まれている市内企業への支援等の経済対策については、緊急であるものと同時に感染症が落ち着いた後の経済活動へつなげるため、ある意味継続的な活動に対する支援も含まれていたというふうに思っております。  現在は感染症拡大防止とともに経済活動も徐々に再開し、経済を動かしていこうと、国としてもそういった状況でありまして、今後の政策においてもそういった観点、そういった視点が重要になってまいります。  そこで、敦賀市の市内企業への支援策のうち継続的な経済活動への支援として代表的な中小企業への給付金支給について、その執行率と市内経済に対する実効性についての評価を伺います。 128 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 4月28日の臨時議会でお認めいただきました中小企業者事業継続支援給付金につきましては、平成28年の経済センサス活動調査の結果を参考に、給付金分といたしましては9億8000万円分の予算を確保させていただきました。  給付につきましては、法人507件、個人事業主891件の計1398件に対しまして合計で3億8100万円の支給を行いました。給付額の予算に対する執行率という点でお答えしますと38.9%でございました。  実効性についてでございますけれども、国の持続化給付金の支給に時間を要することが見込まれる中で、本市の給付金につきましては敦賀商工会議所や市内金融機関の御協力の下、迅速に給付事業ができたと考えております。  国の制度では、持続化給付金だけでなく家賃支援給付金の制度も始まっておりますけれども、売上げが減少した中小企業者等への支援が拡充してきております。本市の制度につきましては、国の支給が本格化するまでのつなぎの資金支給として所期の目的を果たしたと考えております。  以上でございます。 129 ◯19番(福谷正人君) 金額ベースでいくと38.9%だということですけれども、話を聞きますと、申請された企業さん──企業は少ないんですかね。個人事業主の方の中で、なかなか給付が実行されない。書類等の関係で、月々の帳簿が必要だとかいろいろ細かい審査があって、なかなか出てこないという相談をよく受けました。果たして38.9%で国の持続化給付金が出るまでのつなぎとして、本当に支援が必要だったところにきちっと支援が行き届いたのかどうか。適切な支援がなされているかどうかということについては、どのようにお考えですか。 130 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 5月に敦賀商工会議所が実施しましたアンケートによりますと、3月から5月の売上げが減少する見込みの方は全体の69.5%でございまして、そのうち減少率の見込みが20%以上の方は57.3%となっておりまして、全体の約39.8%というような結果が出ております。  その結果から見ますと、大体20%以上の減少の方については申請をいただいて給付させていただいたというふうに考えております。  以上でございます。 131 ◯19番(福谷正人君) その調査の対象というのは、商工会議所会員に限らず全企業ということで間違いないですか。 132 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 5月18日から5月29日の期間に対しまして、敦賀市内に事業所を有する会議所の会員の方に対してのアンケートでございます。 133 ◯19番(福谷正人君) 会議所の会員に対しての調査だと。私、相談を受けているのは、何人かの議員も相談を受けたと言っていましたけれども、商工会議所の会員でないので書類等が難しい、いろいろ要求されるというお話でした。ですから数字だけ見れば、数字をうまいこと合わせていけば、20%減の予定の人は39%あって、38.9%の実行率だからと言っていますけれども、果たして本当に必要なところに必要な支援が行っているのかということについては僕は疑問がありますけれども、あまり突っ込むつもりはないですけれども、その点についてもう一度、見解をお願いします。 134 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 商工会議所の会員さんだけのアンケートでございますけれども、全体としてというところは把握はできないところでございますけれども、周知等も十分やらせていただいておりますし、その辺については該当している方については出していただいているというふうな考えでございます。  以上でございます。 135 ◯19番(福谷正人君) きちっと一社一社、全部調査することはできないと思いますので、それはそれで置いておきますけれども、私説明を受けたときに、全企業、全個人事業主の分の予算を取れるのなら、緊急性があるんだから取りあえず全部出したほうがいいんじゃないですかという話もさせてもらいました。そんなことも含めて、次の質問、続けていきたいと思います。  現状認識といった観点からお伺いします。  杉本知事は、今は感染第2波との闘いの真っただ中だという認識を示しておりまして、敦賀市においても8月7日以降、新たな感染者は出ておりませんでしたけれども、先日、新規感染者が確認されております。  全国的なトレンドとしては、感染は縮小傾向に入っていると言われておりますけれども、福井県としては感染拡大警報が発令されておりますし、9月3日には医療提供体制の特別警報ですか、医師会さんのほうから発表されております。  このような中、敦賀市として市内、県内、国内の社会的や経済的状況などについて、その問題点、課題点を現状としてどのように認識し、分析されておられるのか、伺います。 136 ◯副市長(中山和範君) それでは、まずは感染症対策の認識、分析ということで、私のほうから答弁をさせていただきたいというふうに思います。  まず初めに、この場をお借りして、市民の皆様方にこれまでの対応について感謝を申し上げたいというふうに思います。今回の新型コロナウイルス感染症については、誰もが初めて直面することでございまして、不安を抱えながらこれまで感染症対策に当たってまいりました。その間、市民の皆様には外出自粛や事業者の皆さんには営業自粛など、それぞれ御負担をお願いしてきたところでございます。しかしながら、その結果として感染拡大が抑制されている今があるというふうにも感じておるところでございます。  市長も4月の県の緊急事態宣言以降、節目節目で市民の皆様方に向けたメッセージを自ら発信する中で、自分を守るため、家族を守るため、周りのみんなを守るため、手洗い、マスクの着用、3密を避けるなどの感染症予防を呼びかけてまいりました。  市民の皆様には、コロナへの不安を抱えながらも感染症対策を冷静に実践いただき、おかげによりまして新型コロナは一人一人の行動と協力で予防が可能となり、拡大を抑えていけるんだということが見えてきたのではないかというふうにも感じているところでございます。  そういった意味で、市民の皆様のこれまでの取組に対して心より感謝を申し上げたいというふうに思います。  さて、新型コロナウイルスの感染拡大につきましては、議員お話ありましたように第1波の収まりが見られたところでございましたが、7月に入って全国的に、また県内でも感染者が増加してまいりました。  先ほど紹介ありましたが、7月30日には県の感染拡大注意報が発令され、そしてその翌日には当市でも初の感染者が確認される。そしてまた8月7日までに5例確認されました。そしてお盆を迎えていったわけですが、その時期には市施設利用の市民限定であるとか不要不急の県外への移動、帰省について慎重に御判断をいただくなど、市民の皆様には御協力をいただき、一旦収まりを見せておりましたが、しかしながら9月5日、市内の感染が確認されました。翌日には、これに伴う濃厚接触者21名の方、全員の陰性が確認されて、ほっとしたところではございますが、先々日、9月7日には県が発令しておりました9月10日までとしていた感染拡大警報が9月24日まで延長されるという状況でございます。  市民の皆様には、引き続き手洗い、マスクの着用、密な場所を避ける。また不要な外出は控えるなどの感染予防を引き続きお願いしたいというふうに思います。  今では第1波の事例等を踏まえた知見、そしてまた国、県の指針等もかなり明確に示されております。今後に向けては、感染症対策を引き続き市民の皆様の御協力を得ながら、県、二州保健所と連携して対応してまいりたいというふうに考えております。  これまでの各分野における状況等については、各部長より答弁をいたします。 137 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 福祉保健部からは、感染予防の観点よりお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症対策におきましては、誰もが初めての経験で、データ、知見により現状を個々の発症背景に合わせて推測、推定しながら対応してきたのが実情でございます。  4月16日から5月25日まで、全国緊急事態宣言が発令され、外出自粛等の徹底が行われていた中で、感染予防として、マスクの着用、手洗い、身体的距離の確保の3つの基本を市民の方に呼びかけ、周知をしてまいりました。障害者施設、高齢者施設、保育園などの福祉施設にも徹底を呼びかけ、感染予防に努めていただきました。
     また、コロナ禍以前より二州保健所と連携が取れていたこともあり、随時、感染予防に対する指導を受けることができました。本市で新型コロナウイルス感染症が発生した場合においては、福井県新型コロナウイルス感染拡大防止対策チームとも連携することができ、冷静に判断でき、対応できたと感じております。  今回、9月5日の感染者発生時におきましても、三者は円滑で良好な信頼関係が保たれ、情報交換することで対応ができていると考えております。  以上でございます。 138 ◯産業経済部長吉岡昌則君) それでは私のほうからは経済的状況における現状についてお答えさせていただきます。  敦賀商工会議所が6月に実施しました市内景気動向観測等調査によりますと、総合景況感、BSIでございますけれども、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年4月から6月期の実績見込みでマイナス29.6となり、前回調査──令和元年10月から12月期の実績見込みでございますけれども、それと比較いたしまして20.7ポイントの大幅な下降となっております。  一方、北陸財務局福井財務事務所の令和2年7月の福井県内経済情勢によりますと、県内経済は厳しい状況が続いているものの個人消費においてはドラッグストアやホームセンターの販売額が引き続き好調であり、また、生産分野においても電子部品など部分的にではありますが持ち直しの傾向が見られるとの発表もございます。  第2波と言われる全国的感染症拡大が見られるなど新型コロナウイルス感染症の先行きが依然不透明であり、事業者の新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮した前向きかつ自主的な取組への誘導のための支援が必要であると分析しております。  以上でございます。 139 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) それでは、教育委員会でございます。  私のほうからは、教育分野におけます現状の課題についてお答えをさせていただきます。  まず、学校や幼稚園におきましては、現在、国や県が定めるマニュアルに準じて感染症対策に日々取り組んでいるところでございますが、臨時休業に伴う学習等の進度や体育大会や修学旅行などの行事内容の検討が課題として挙げられます。  また、社会教育施設、文化施設、スポーツ施設などの各公共施設におきましては、利用者への感染症対策の継続的な周知徹底や、県外からの利用がある施設につきましては全国的な感染状況の把握とその対応が課題として挙げられます。  以上でございます。 140 ◯病院事業管理者(米島學君) 医療に関しましては、当院では、コロナ以外の従来からの医療、すなわち救急医療などの急性期医療や小児医療、周産期医療など地域に必要な医療の提供を行うのと並行して、コロナ関連の医療を続けています。  具体的には、1つにはPCR検査のための検体採取ですが、敦賀で行った検体採取のほとんどが私どもの病院で行っていますが、9月6日現在309件の検体採取を行っています。  感染病床におけるコロナ患者の受入れに関しましては、6月議会では5人の嶺北の患者さんを受け入れたというという話をしましたが、今回の第2波におきましては、敦賀市内、若狭町、さらには今回も嶺北の患者さんを受け入れて治療を行っています。  課題としましては、従来からの医療に加えてコロナの医療も並行して診るということで、一番はスタッフの確保、医師、看護師、特に看護師の確保。看護師の場合は、コロナ病棟に勤務しますと一般病棟には勤務できませんので、そういうスタッフが限られる中で通常診療と並行して行うということで、職員は大きな負担になっているというのが現状です。  資機材については、一時ガウンが不足していましたが、現在供給が少し安定していますが、一方で使い捨てのプラスチック手袋が在庫が十分でない。実は年間180万枚使いますので、ちょっと心配な状況になっています。  さらに設備に関しては、国の補助金等を活用し整備の充実を図っている現状でございます。8月17日から東洋紡株式会社が開発したコロナ遺伝子試薬を用いて当院でもPCR検査ができるようになり、今までは福井に搬送して翌日でないと結果が出ませんでしたが、結果を急ぐ患者さんに関しては当院でPCR検査を行い、約90分から120分の間で結果が出るような体制を8月17日から取っております。  医療資源が限られている地域でありますが、第1波当初から福井県、二州保健所、医師会、敦賀医療センター等の連携を密にし、役割分担等について話合いを進めながら対応しています。  幸いにして市内では大きなクラスターが発生していませんので、第2波に対して混乱することなく取組ができている現状であると分析しています。  しかし、市民の方々にお願いしたいのは、今後もクラスターを起こさないよう、引き続き3密や不要不急の外出を避け、感染症予防をお願いしたいと思っております。  以上です。 141 ◯19番(福谷正人君) 多方面からの回答ありがとうございました。  私、現状の問題点とか課題をどうやって認識していますかという質問をさせていただいたんですけれども、福祉のほうは予防に努めてもらっていたと。現状でも円滑に三者連携が取れて対応できているということは、問題点とか課題はないと。  経済的にも20.7%減だとか、個人消費が云々かんぬんという話がありましたけれども、敦賀市で今問題とか課題はないんですか、把握していますか、どう分析していますかということをお伺いしたんですけれども、前向きな活動への支援が必要だと。それは何に対してなのか、現状誰がどう苦しんでいるからなのかというようなことをどう現状を把握しているかということを僕はお伺いしたかったんですよ。  教育関係は、社会教育施設の防止対策。やっぱり感染防止対策ですね。  病院関係は、スタッフが足りないとか、資材不足だ、使い捨ての手袋が足りなくなりそうだというような具体的な問題点とか課題がありますけれども。  例えば福祉で、新聞にも載っていましたけれども母子家庭の方への経済的な支援が本当に足りているのかどうかとか、医療にしても開業医、コロナに対応していないけれども患者さんが減っている。50%を切れば県か国かの補助があるというような話も聞きますけれども。  そのあたりの現状とかいうことを誰がどこでどのように敦賀市は把握されていて、現在の問題点、課題というのをどう認識しているかということについてお伺いしたいんですけれども、どうやって現状把握しているのか。例えば相談窓口がありますよというなら、その窓口の現状とかコマーシャルとか。要は行政の聞く力はどういうふうに発揮されているのですかということをお伺いしたいと思います。 142 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 母子家庭等の現状の把握ということについてでございますが、こちらのほうは、国のほうも手当を臨時で給付というようなところがございます。また、いろんな医療費助成であったりとかそういったところの相談というか手続に皆さん窓口に今回来ていただく時期がございました。そういったところで母子家庭の方の事情は把握させていただいております。  医療の医院のほうの状況につきましては、現在、福祉分野のほうでは把握はしておりませんが、助成金のほうにつきましては、医院、歯科医院等で助成を申請されている方もあるというふうには伺っておりますが、全体的な把握は今のところできておりません。  そういった状況でございます。 143 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 私ども、先ほどアンケート等を行った結果等を元に現状の分析をさせていただいているというところでございまして、あらゆる業種に影響が出ております。売上げ、収益に影響が出ているということで、特に飲食、宿泊業、小売業への影響が大きいのかなというふうな分析をしておりますけれども。ただ、先ほどの北陸財務局福井財務事務所の結果等もありますけれども、取り扱う商品等によっては売上げ増になったところもあるというふうな分析をさせていただいておりまして、課題でございますけれども、現在も今後もなのでございますけれども、感染症拡大防止対策と経済活動の両立というのがやはり課題というふうに捉えております。  以上でございます。 144 ◯19番(福谷正人君) ここをなぜ聞くかというと、次の質問は、その現状把握と課題認識を受けて、ここからの社会的、経済的状況についてどんな課題を認識しているのかということを聞きたいので、今どんな課題があるか認識してないと、この先対応できないんじゃないですか。  例えば細かいことですけれども、あまり細かいことを聞かないと言いながら細かいことですけれども、学校なんかも中学3年生に聞きますと、夏休みが終わってから、確かに授業は回復してきたけれども音楽の授業とか一回もないよと。そういうところを犠牲にして通常の国語、数学、理科、社会、今は道徳も教科になっているんですかね。そういう教科の中で受験とかに優先されるようなことがどんどん回復されていっているけれども、音楽とか芸術とか情操教育とかいうところについてちょっと不安があったり、そういうところをちゃんと課題として認識しているかどうかです。  経済も確かにドラッグストアとかホームセンター、マスクが売れたり消毒薬が売れたり、ホームセンターも同じかな。あとはアウトドアが密を避けるということではやっているからキャンプ道具が売れたりということがあるのかもしれませんけれども、きちっと課題を認識して今後に対応していただきたいので、そういう形。  さっきの医療のことでもそうですよね。本当に医療崩壊が起きないのかどうか。新型コロナに対応されている敦賀病院さんなんか、スタッフが足りないとかいうのはすごくよく分かりますけれども、それを受けて診療に行くことを控える人がたくさんいて、全然関係ない開業医の方でも患者さんが減っている。病院の経営が悪化していく。敦賀の医療が本当に守れるのかどうかということの現状の認識とか、福祉の方面でもそうですけれども、窓口に来る機会があったからということなので大丈夫だと思いますけれども、新聞を読んだだけなので現状どうなのか分かりませんけれども、本当に苦しい人は、仕事を休んで窓口に行ったり相談に行ったり、そんな時間の時給すら減らすことがもったいないから相談に行けないという現状もあるやに聞きます。  そのあたりのことをきちっと把握されているのかどうかということでお伺いしました。あまりここで時間を使いませんけれども。  では、現状把握を受けまして、第2波との闘いも含めて、これから今後の社会的、経済的状況について、どのような課題があるのか。これからこんなことが起こってくるだろう。こんな問題になっていくんじゃないかというような課題として何を認識されているのか、伺います。 145 ◯福祉保健部長板谷桂子君) 御質問のお答えになっているか分かりませんが、私のほうから感染症予防に関する課題というようなところでお答えをつくらせていただいておりましたし、先ほども母子家庭の現状であったりとか医療の現状を把握しているのかという御質問に対して、現状を把握できていない部分もございますので、感染症予防ということでつくらせていただいた答弁でお答えさせていただきます。  外出自粛が解除される中で、感染防止対策を緩めることは感染リスクが高まります。この中で、過度に警戒することも生活に息苦しさをもたらします。  国におきましては、そのような状況の中で感染予防をしつつ行動する新しい生活様式の実践例を示しております。  感染予防対策に努めていただいている期間は長期間となり、今後も継続していく必要がございます。市民の皆様には、この新しい生活様式の実践例を繰り返し周知し、気を緩めることなく感染予防を実施していただくことが大切であると考えております。  やはり気を緩めるというようなところで第2波というのが起こってきたのではないかなというふうな分析もございますので、今後もそういったところで周知を繰り返し行ってまいりたいというふうに考えております。  また、市内感染者発生時には、何より福井県新型コロナウイルス感染拡大防止対策チームや二州保健所との連携の中、速やかに囲い込みを行い、冷静に対応することで対応してまいりましたので、今後も市民の皆さんの安全、安心につなげていくため連携の下、対応してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 146 ◯産業経済部長吉岡昌則君) 経済的状況における今後の課題についてお答えさせていただきます。  敦賀商工会議所が6月に実施しました市内景気動向観測等調査によりますと、先ほどの調査結果で4月から6月期で29.6と申し上げましたけれども、令和2年7月から9月期の総合景況感の予測値はマイナス29.5と引き続き厳しい状況を見込んでいることがうかがえます。  また、新型コロナウイルス感染症拡大予防対策や働き方の見直しにおける取組状況といたしましては、既に取り組んでいる事業所が63.6%でございますが、検討中または取り組んでいない事業所が36.4%でございました。  全国的な感染症拡大の兆候が見られ楽観できない状況下におきまして、事業者に事業を継続していただくために、感染拡大防止対策と経済活動を両立させていくことが課題であると考えております。  引き続き、事業者の新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮した前向きかつ自主的な取組へ誘導するための支援が必要と認識しております。  以上でございます。 147 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 教育分野におけます今後の課題についてお答えをさせていただきます。  学校等におきましては、感染者等が発生した場合の対応方法や臨時休業が大規摸または長期に及んだ場合、児童生徒の学びの継続にどう取り組んでいくかという点が挙げられます。また、感染者及びその家族への差別、偏見、誹謗中傷等の人権問題に対する指導も課題でございます。  そして、社会教育施設、文化施設、スポーツ施設等の各公共施設においては、現在と同様に利用者への感染症対策の周知徹底や全国的な感染状況等を踏まえた対応が必要となります。  以上でございます。 148 ◯病院事業管理者(米島學君) 今現在、敦賀で大きなクラスターが発生しておりませんので、何とか私どもの病院も踏ん張っているというのが現状です。万が一、残念ながら敦賀で大きなクラスターが発生した場合には、医療センター、医師会、それから県とも連携して引き続き対応していきたいと思います。具体的には、明日の夜、医療センター、医師会との話合いを行います。  近々、今年の冬に恐らく例年インフルエンザが流行します。インフルエンザとコロナを見極めるのは非常に難しくて、発熱の患者さんが増えるということが予想されます。発熱の患者さんが増えますと、やはり一般の患者さんとコロナあるいはコロナ疑いの患者さんとの動線を分ける必要がありますので、従来の病院の中以外に発熱外来を設ける必要があるというふうに実感しております。  ほかの病院では、スペースのあるところでは、そこにプレハブの建物を建てて別棟で発熱外来をしている病院もあるということですが、残念ながら当院ではそういうスペースがありませんので、今現在、陰圧のテントを手配しておりまして、今年の冬には陰圧のテントの中で発熱の患者さんを診察していこうというふうに考えております。  市民の皆さんには、ぜひ今年、インフルエンザの予防接種を受けていただきたいと思います。  以上です。 149 ◯19番(福谷正人君) さっきの現状と一緒ですけれども、病院のほうは実際コロナと闘っているというところで、きちっとした現状の課題と、これからインフルと同時流行したとき、発熱患者が増えたときにはこういう問題が出るから、発熱外来をつくろうとか陰圧テントを手配かけているとかという具体的な対策が取られているんですけれども、これは現状をしっかり認識しているからですよね。  今のお答えが駄目だとは言わないですけれども、それをもって市内の経済なり社会福祉なり、どういう問題が起きてきて、この先どうなる。例えば企業のキャッシュフロー、内部留保が平均何か月あるか、僕もよく勉強してないので分からないですけれども、例えば4月ぐらいからひどくなってきたとして、5か月で多分キャッシュフロー回らないですよね。キャッシュがなくなってくると、倒産500件だとかいう話がありましたけれども、倒産というのは500件ですけれども、個人事業主で回らなくなって廃業という形を取っている人とか、倒産じゃなくて廃業という形の企業がなくなっていくとかいうことはどんどん増えていくんじゃないかなという予測が立つわけです。市内企業でも、中央町でも近くの飲食店さんも看板を下ろしていますし。2件ぐらいありますかね。パチンコ屋さんの裏とか。名前が出ているからいいですよね、寿がきやさんが撤退しますとか、いろいろあるわけですよ。  福井新聞にも載っていましたけれども、ショッピングセンターの中でテナントが消えていく。飲食だ、アパレルだ、学習塾が抜けていくというようなことが実際にもう起きている中で、そこへの対策どうするかということもありますけれども、この先、失業者が増えるんじゃないかとか、来年の春の就職とかに影響があるんじゃないかとか、企業活動が停止したまだったら税収が減るんじゃないかとか、社会保障費が増えていくんじゃないかとか、そこに対してどう対策していくかということを今考えないと駄目でしょうということで、僕、どんな課題がこれから起きるんですか、どういうふうな課題があると認識していますかということをお伺いしているんです。  総務部長、いかがですか。 150 ◯総務部長(池澤俊之君) その時宜にというか、適宜に合った施策というのがどうしても必要かと思います。そのための財源措置としましては、財政調整基金、また新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、これが国の1次と2次を合わせまして6億4000万程度あります。  そういった中で、総計といたしまして、年度末では財政調整基金が前年度が32億に対しまして約30億程度残ってくるのではないかというふうに考えております。この30億をいかに、どういったところに使っていくか。それが大きな課題ではないかというふうに認識しておりまして、時宜に応じた政策、施策というのが非常に大事かというふうに考えております。 151 ◯19番(福谷正人君) 時宜に応じた対策が大切だと。それはそのとおりです。  ただ、今の臨時対策交付金とかがあるからそれを使っていろんな支援を充てていこうというのは分かりますけれども、基本的に敦賀市として財政きちっとしていかないといけないわけですから、今僕が言ったような税収減というようなところについての現在の状況の把握とか影響評価というのはどのような形でしょうか。 152 ◯総務部長(池澤俊之君) 税収面におきましては、交付税措置とかもございますし、また徴収猶予という制度がございますので、徴収猶予につきましては1年間の延長ということでございます。また、徴収猶予をした場合につきましては特別な地方債の発行とか、そういった財政補填も国のほうで行っておりますので、財政面ではある程度は余裕とまではいきませんけれども、新たな施策を打って出るとか、そういった部分につきましては他市と遜色のないところができるのではないかというふうに考えております。 153 ◯19番(福谷正人君) 実際、税収の減はないということですか。答弁の内容で、その部分についてよく分からなかったので。税収減について、例えば検討しているとか、内容をどういうふうに分析しているとかいうことはないということですか。 154 ◯総務部長(池澤俊之君) 確かにおっしゃるとおり2008年のリーマンショックのときには製造業が大きな痛手を受けまして、逆に敦賀市のほうは大きな痛手を受けませんでした。今回のコロナにつきましては、そういったことはありませんので、敦賀も大きな打撃を受けるのではないかと思います。  そういった面が顕著に出てきますのは今年度の後半以降ということで、来年度の予算編成、また見込みという中で、税収がどれだけ入ってくるかというのは定かではありませんので、その見極めというのは大切かと思います。 155 ◯19番(福谷正人君) それ、基礎自治体として非常に重要な部分なので、まだ分かりませんけれどもということじゃなくて、今からきちっと分析を進めていく、先を読んで対策を打っていくということは必要だと思いますので。  現状と今後という課題も、僕は満足できる回答じゃなかったし、僕が質問したことに対する答えではなかったですけれども、最後にここが一番重要ですけれども、今おっしゃられたとおり、総務部長、ウイズコロナと言われる今後、それぞれの分野においてどのような対策を講じていくか。先を見て状況を想定し、時点時点に対応する対策を打つ。これを先取りで考えておくということが市民や企業に対して安心して生活や経済活動を送っていただくために大事なことだというふうに思います。  敦賀市として今後の具体的な対応。感染防止に努めてくださいとかじゃなくて、具体的な対応や方針。片山副市長にも議員説明会のときにも言いましたけれども、具体的に、例えば県とかだと1週間に何人になればフェーズを一つ上げますよとかいう対策が出ています。県と市とでは違うと思いますけれども、ある程度具体的な数字とか事例を示して、こういった場合にはこういうふうにやっていきます、だから安心してくださいねといったような対応。先ほどの病院みたいに、発熱の患者が増えることが予測されるなら、きちっと発熱外来を設けて安心して受診できる体制を整えていきますよということをきちっとコマーシャルしていくことが大事だと思うんですけれども、今後の具体的なについてどのように考えているのか伺います。 156 ◯総務部長(池澤俊之君) 議員おっしゃるとおり、これからの対策という面で大事かと思います。  新年度に向けまして当初予算の編成方針等も策定を進めておりますけれども、その中でもウイズコロナということで、コロナ対策をどういうふうにしていけばいいかということで、いろいろと各部署におきまして知恵を出し合いながらしっかりと取り組んでいきたいというふうに考えております。  また、来年度だけではなくて今後10月以降といいますか、今年度の後半におきましてもどういった対策が有効であるかというのは、内閣のほうからも具体的に、例えば新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の使途、使い道の事例とかそういったものもございますので、そういったことも参考にしながら、また各市町、県、国、動向等をしっかりと見極めながら適宜しっかりと対応していきたいというふうに考えております。 157 ◯19番(福谷正人君) 例えば企業、経済の話ばっかりしますけれども、自民党の政調会で商工会とか商工会議所の方々とお話をしたときには、まだまだ真水が必要だという意見が多かったです。例えばどんどんお金を、真水をあげていきますということができないにしても、変な例えかもしれませんけれども、例えば塩水とアルコールランプをあげて自分で工夫して真水を作ってくださいよというような対策ができればいいと思うんですよ。  なので、しっかりやっていきますと言いますけれども、僕は今日この場で現状の課題を認識してもらって、この先どんな課題があるかということをきちっと皆さん認識してもらって、今後に向けてこうやりますという回答が得られればよかったんですけれども、できないということなので、しっかりやりますという回答しかないでしょうけれども、市長、この先の対策等について市長の考えをお伺いしたいと思います。 158 ◯市長渕上隆信君) 御指名いただきまして、ありがとうございます。  経済的な話というところに絞っていきますと、2波があって、また3波もあるかもしれない。そうしますと来年度まで入ってコロナに対しては対応していかなくてはいけないということも可能性としてはあるわけですね。  ただ一方で、きちんとマスクをして手洗いをしていれば、なかなかうつらないものだなというのも少し分かってきたというふうに感じています。  その中でいろんな施策を打つ中で、ブレーキとアクセルを両方踏みながらコントロールするような状況になっていますので、非常にやりにくいというのはありますけれども、その中でやっていますのは、11月3日の人道ウィークもやりますけれども、発生によって規模が縮小とか中止にはなるでしょうけれども、仕掛けていかないと前には進まないということがありますので、いろんなものを仕掛けていきたいと思っております。  また今回、議案にも出させていただいておりますが、宿泊等リニューアル支援事業とか市内宿泊促進事業というのもありますので、そういうところで11月の開業時期になって、冬場のお客さんがたくさん来る時期に何とかそこで盛り返しができないかということもやっております。  以前にこどもテイクアウトということもやりましたけれども、あれによって、お店で食べなくても家に持って帰って食べれるんだなというのが広がっていきましたので、一つの新しい生活様式になったのではないか。そういう意味ではプラスの面に働いているのではないかというふうに思っています。  今仕掛けていますのが、インターネット上で敦賀モールみたいなものをつくれないかと。その中で市内の商店街のところが自分のお店とか商品の紹介をして、キャッシュレスで決済ができたらいいねということもやっておりますので、そういう仕掛けの中で経済的には、ちょっと前のめり過ぎだという部分も見えるかもしれませんが、いつでもブレーキが踏めるような状態にしながら前に進めていくということをしていきたいというふうに考えています。 159 ◯副市長(片山富士夫君) 経済情勢でございますけれども、もう少し詳しく分析しろと。そうしないと有効な対策が取れないんじゃないかということにつきましては、今後、調査方法も含めまして、もう少し詳しい今後の状況の把握、そういったことに努力していきたいというふうに思います。  また、新型コロナの感染がいつ収まるか分からない中で、市長がいろいろとカニシーズンを踏まえたとか、あるいはECとか、そういうことを申し上げましたけれども、それと併せまして経済活動を両立していくためには、店舗なりでうつさない、うつらないという対策も必要でございますので、そういった対策に必要な経費も専決でもさせていただいておりまして、ウイズコロナという言葉がございますけれども、経済活動と感染防止をどうやって両立させていくか。そういったことは今後も注意していきたいと思っております。  以前、福谷議員から言われましたように、例えば市内の感染状況がこうなったらこういう対応を取りますよということを一遍勉強しますと私申し上げました。それで勉強しましたが、一律に何人発生したとか、あるいは病床利用率がどれだけになったらとか、そういったことはなかなか市レベルではできないなということを感じました。一部検討している市もあるように聞いておりますが、1市あるいは1町でそういう基準をつくっても、それはそれでいいんですよ。いいんですけれども、周辺の状況を総合的に判断しないと実効性と申しますか、なかなか難しいかと思います。  したがって、勉強しました結果を言いますと、市内、県内の感染者数、それから感染経路、それから年齢層等の感染状況、またそれを踏まえた県などの注意報とか警報の発令状況、それに伴う規制、そういったことを踏まえまして、県民行動指針でもございます。それでどういう経済的な規制、あるいはイベントの中止が適切かを判断することになるかと思います。  その中で、特に感染源が特定されているかどうか。いわゆる市中感染が広がっているかどうかというのが一番大きないろいろと活動を継続するための基準になる。これは県とも相談して、保健所ともお会いして、やっぱりこれが一番大事ではないかということで言われております。  議員おっしゃられたように、少し長くなりますけれども、県は、医療提供体制とか、あるいは監視体制、PCRの陽性率、それから感染者数の感染状況に一定の基準を定めまして、注意報なり警報なり、今は警報でございますけれども特別警報なりというのを定めておりますが、必ずしもその基準どおりに発令されているわけではございません。かつ、例えば警報になったらどういう規制をするかということについても、あらかじめ定めているものではございません。それは先ほど言いました感染状況を踏まえて、その都度対応を検討するということでございます。  ただ、国は、ステージ3とかステージ4という段階、特にステージ3だったらイベントは少し規模を見直すとか、ステージ4になりますと県では緊急事態に相当しますけれどもイベント自粛というような基準を持っておりますが、いずれにいたしましてもそういった県、国の対応を見ながら、市内の感染状況を踏まえて、市内の経済活動なり、あるいはイベントをどうするかということを検討していく。決定していく。  一つの基準を決めまして、この状態になったらイベントはやめますよとか、店舗の営業はやめさせますよ、自粛かけますよというのを言えればいいんですけれども、なかなかそうは言えない。  例えば、今の昼カラオケの状況が4月中旬に発生していましたら、カラオケに限定することなく全て営業自粛がかかったかもしれません。全ての業種に。ですけれども、先ほど中山副市長も言いましたように、だんだん知見がためられてきた。そういった中で、その都度それに応じた規制をかける。  ただ、判断基準といいますか何に着目してそういうことをかけるかというのは、あらかじめ決めておく必要があるかなというふうに思っております。
     答えになっているかどうか分かりませんけれども、先日ちょっと申されましたので、いろいろと調査というか検討はさせていただきました。  以上です。 160 ◯19番(福谷正人君) 市長もいろいろ、アクセルとブレーキと両方踏みながら微妙なコントロールの中やっていくということですし、副市長もおっしゃられましたけれども、一律の、画一的な基準でこうするああするということができないというのはよく分かりますので。  でも、やっぱり現状の課題、何が課題なのか、この先どんな課題が起こる得るのか、そこにどんな問題が出てくるのかということは今のうちにきちっと分析、把握をして、先取りで対策、対応を考えていく、場合によってはアナウンスしていくということは、安全、安心に市民生活を送っていただく、企業が経済活動をしていただくということについては重要だと思いますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。  では次に、新幹線開業に向けた戦略についてということで伺ってまいります。  これは以前から幾度となく質問、提案していますけれども、今の質問のように新型コロナウイルス感染症拡大ということで、状況というか環境が変わってきております。しかし北陸新幹線敦賀延伸の工事は遅れることなく進められる。2年7か月を切った北陸新幹線敦賀開業を見据えて、このコロナ禍の中進めていかなくてはならない受皿づくりや誘客戦略など、敦賀市の具体的方針等を伺ってまいりたいと思います。  初めに、これは今まで何度も指摘をさせていただきましたけれども、2年7か月を切っているにもかかわらず、依然、市民、企業の間に新幹線が開業するなあという期待感とか盛り上がり感は見えてきません。県内で新幹線の駅ができるほかの自治体、あわら温泉とか福井とか、仮称ですけれども南越に後れを取らないために、敦賀において開業ムードを盛り上げていく必要があると考えますけれども、市は現在の状況をどう捉え、開業に向けてどのように考えておられるのか伺います。 161 ◯観光部長松葉啓明君) 本市としましては、国の景観刷新支援事業を活用しまして、新たにオープンする人道の港敦賀ムゼウムをはじめ、駅から金ケ崎までの整備や駅西地区の整備などハードに関する各施策を行ってきたところでございます。  ソフト面においては、北前船と鉄道遺産の日本遺産の認定、敦賀真鯛、敦賀ふぐ、敦賀みかんといった敦賀ならではの食のブランド化の支援や推進などを通して観光資源の磨き上げを行うとともに、市庁舎建設現場の仮囲いや市の封筒を活用した新幹線開業のPRを行い、開業機運を高めております。  また民間では、NPO法人によるおもてなしの活動に高校生の参加があったり、神楽をはじめとする商店街によるイベント事業などであったりと、民間主導によるホスピタリティあふれる市民の育成に向けた取組が生まれてきております。  開業ムードを盛り上げることは、駅舎などのハード整備による目に見える形ができてくることも一つでございますが、目に見えづらい部分、つまり市民の皆さんが新幹線開業に向けて何をやっていけばよいのかといったソフト的な取組こそ重要と考えております。  そういった取組が重要であると考えまして、先月、8月28日には民間団体を中心に構成されます新幹線敦賀開業まちづくり推進会議主催の官民連携ワークショップを行いました。その中で、様々な立場の人間が垣根を越えて相談、話し合いを行い、一つのことを実行することに一番の価値があり、このような場を継続して持っていくべきとの意見をいただきました。  そこで、同推進会議では、コロナ禍による働き方やライフスタイルの変化など少し先の社会も見据えつつ、その中で新幹線開業がやってくることを市民の皆様とともに考え、理解を深めるためのシンポジウムを来月、10月の下旬に行うこととしております。  このように市民の皆様とともに開業ムードを高める事業を引き続き積極的に推進してまいりたいと考えております。  以上でございます。 162 ◯19番(福谷正人君) ハード整備も進めてきたし、ソフト的な事業もということですけれども、実際機運が盛り上がっているのかということですよ。僕、片山副市長にもずっと前から、もうすぐ多分今ぐらいが1000日前じゃないかイベントでもやりましょうと。全国に敦賀市をもっとアピールしましょうと。敦賀市まで新幹線が来るんだね。敦賀市は面白いことをやっているね。敦賀市はお金落ちそうだね。あそこに投資すればお金もうかりそうだね。あそこへ行くと楽しそうだねということをやりましょう。市民みんなで盛り上がっていきましょう。盛り上げないとだめでしょうと言うんですけれども、一切やってこないでしょうと言っている。  現状の状況をどう捉えているんですか。準備段階だから、今の段階では、まだ機運を盛り上げていく二次曲線の中でまだ下のほうだから、今からぐっと伸びるんですよという把握なのか、そこですよ。どう捉えて、どう分析しているんですかと聞いているんです。 163 ◯観光部長松葉啓明君) ハード的ということで、新幹線の駅とか橋桁とかが随分見えております。また、新北陸トンネルが全部開通したということで、かなり市民の皆様にはあと2年数か月で来るということは感じられていると、以前よりはかなり市民の方も実感されているかと思います。  また、先ほども申し上げました封筒に新幹線のマークが入っていましたり、テレビコマーシャルでも、嶺北の番組とかでも新幹線のことがかなり特集もされてきております。  そういった中で、開業に向けてということで、高校生の方が商店街のごみを拾っておもてなしとかやっているのを見ますと、もうすぐ来るんだなという、そういったソフト的なこともございますし、またイベントをどうするかということで、肉とビールとかああいったところで商店街を利用して、名所でございますと気比神宮のあの辺り、皆さん民間の人は頑張ってやっているということはつかんでおりますけれども、そうした中で今回、11月3日、人道ウィークとしまして、人道の港敦賀ムゼウムの開業を一つの起点としまして、実証もしますけれども、そこの中で今後のイベントとかそういったことになるかと思います。  開業となりますと、イベントといいますかお祭りのようなことも考えますけれども、今年から人道ウィークがそういった一つのこととなりますし、これまでもダイヤモンド・プリンセスの受入れとかで、そういった機運、お客様を受け入れる、おもてなしということをしっかりやっていきたいというのも観光部としての事実でございます。  そういったものを各商店街や市民の皆様とも考えていきたいと思っておりますし、また市街地以外でも柴田氏庭園とか粟野には天満神社さんとかありますので、ああいった方々のお話を聞きますとやっぱり新幹線開業が一つということで、そういったことを啓発している中で、今まで来なかったようなお客さんが来てこういったことがあるんだなという、こういったことも一つの開業の機運の高まりかとも感じております。  こういった声を聞きながら今後の施策にどう反映していくかということを部内、市庁舎で考えておりますし、こういったことにつきましては部局横断で推進会議とか庁内で共有をもってやっておりますので、引き続き対応してまいりたいと考えております。 164 ◯19番(福谷正人君) 具体的な事例をいろいろ聞きましたけれども、敦賀市として、今この状況、この盛り上がりの雰囲気はこれでいいんだということですか。  それと経済的に、僕、企業の期待感という話もしていますけれども、経済的に企業としての期待感というのはどんな感じですか。 165 ◯副市長(片山富士夫君) 経済的期待感、企業の期待感につきましては、商工会議所とかへ聞きますと相当ありますが、関心を持っている、何とか生かしたいと思っていらっしゃる企業が多うございますが、ただ、取組が新幹線が来ることに期待していろいろと前進したいと思っていらっしゃる企業が結構いらっしゃるんですけれども、実際に例えば新商品を開発するとか、あるいは店舗の改修をするとか、そういったことに動き出す企業がまだ不十分であるというふうに認識しています。  そういったこともございまして、先月、私が商工会議所に行ってお願いもしてまいりました。チャンスなんだから。ある程度リスクはあるかもしれない。そのリスクに対しては市とか県とか補助金と申しますかそういったものもあるので、そういったものを活用して何とか前向きな取組をお願いしたいということで申し上げました。  それから、盛り上がりが十分かどうかといいますと、それは我々はいろいろとやっているつもりですけれども、議員がまだまだ不十分だということでございましたら、そういった御意見も踏まえて今後さらにどんなことがいいのかということを考えていきたいと思いますが、確かにイベントはやっておりません。こういう時期でございますので。そうした中で、今言いました人道ウィークはいいチャンスだと思うので、いろいろと御意見をいただきましたように何とかできないかなということでございます。  それから、カウントダウンボードの御提案もあったかと思うんですけれども、これは今年中にできる予定だったんですが、今回これもコロナ禍で今年度いっぱいかかるのではないかというふうに考えております。  一方で、YEGとかJCが新幹線開業に向けて、こういったことをやったらどうだという提言といいますか、そういったのもいただいております。議員は一部と言われるかもしれませんけれども、やる気のあるところといいますか、そういったところは相当盛り上がって、何か新幹線を生かしていかなあかんなというのは出てきていると思います。また今後もさらに盛り上げていかなくてはいけないというのは当然、あと2年半でございますので、また御意見をいただきながら検討していきたいと思います。 166 ◯19番(福谷正人君) 期待感はあるけれどもというような話とか、一部やる気のある方がという話があります。それは後でもまたちょっと話題にしますけれども。  僕がまだまだだと感じている感じてないとかじゃなくて、例えば敦賀まつりとかだと、今年ないですけれども、9月の頭、8月の終わりぐらいになると市民はみんなそわそわするわけですよ。だんだん露店が出てくると、ああとなってくるわけです。  要は、そういう期待感をどこかから生み出さないといけないでしょうと。市民が盛り上がらないのに県外の人とか全国の人、コロナ禍の中でなかなか呼べないというのもよく分かりますけれども、でも来てもらわなければいけないんですから、どうやってそこに期待感を持ってもらうかということを考えていかないといけない。  新幹線敦賀開業、敦賀市発展に向けての一つの中間的なゴール、1ゴールとすれば、そろそろゴールの時点での敦賀のあるべき姿とか、そこへ向かうために何をやっていくんですよと。前、僕言いましたね。2年何か月後に新幹線が来るのなら、その前、何月頃にはこういうふうに何をやります、ここには何をやりますと、ゴールからずっと後ろから追いかけてきて、じゃ今何をしないといけないかという、そこへ向かうロードマップ的なものを示すことが必要だと考えていますけれども、敦賀市の見解を伺います。 167 ◯観光部長松葉啓明君) 議員おっしゃいます新幹線開業に向けたロードマップについては、官民でその方向性や取組内容、目指すべき目標を共有することも含め、平成30年度に策定しました新幹線開業に向けた敦賀市行動計画が該当するものと考えております。  また、行動計画については、上位計画の改定や社会情勢の変化などを踏まえながら毎年度内容の見直しを行うこととしています。今年度の当初には民間団体を中心に構成する推進会議を設立し、その中で計画の見直しや開業に向けたイベントの検討などを行うこととしております。  推進会議では、先月28日には先ほども申し上げました官民連携ワークショップを開催するとともに、来月下旬にはシンポジウムを開催することとしております。誘客に向けたソフト施策を官民連携で進めております。  こうした動きを継続、拡大させていくとともに、その中で発案されるソフト施策、具体的には、おもてなし向上などの受入体制の構築や商業活動の活性化、広報戦略や機運醸成に向けた活動、開業に向けたカウントダウンイベントなどを敦賀に訪れる方々を増やすための手段として具体化させ、行動計画に反映させてまいりたいと考えております。  以上でございます。 168 ◯19番(福谷正人君) 行動計画があるのは分かっていますけれども、じゃその行動計画、誰がどこまで理解して、これに沿って活動しているんですかということです。市民が、県外の人が。僕、その話をしているわけじゃないですよ。敦賀のあるべき姿はどうなんですか。2年7か月後、新幹線が開業したとき敦賀はどんなまちになっていないといけないんですかと前から何回も聞いています。  開業したら何かどう変わるんですか。どう変えるんですか。何をどう変えるために、市民一人一人は何をやればいいんですか。それをちゃんと示すべきでしょうと言っているんです。いかがですか。 169 ◯観光部長松葉啓明君) 新幹線の開業に伴いまして、ハード的には駅前の駐車場とかそういったものが整備されております。ソフト的といいますか、新幹線の開業によって得られるというものもあるかと思います。それが一つ、おもてなしの向上といったホスピタリティの向上、いわゆる受入体制のことだと思います。そういったおもてなしの精神が市民に広がっていくことによって、これが一つの新幹線開業効果となるのではないでしょうか。  新幹線が来るまで、こういったことはあまり、いろいろ過去のイベント等ではありましたけれども、新幹線開業によって、さらに高校生の参加とか、また会議所ではおもてなし講座、いろいろな事業があります。そういったソフト面での施策というものがまずは市民の機運の醸成にもつながるといいますか、市民性の向上とかいろいろそういったところにも影響するのではないかと考えます。  なかなか2年7か月ということで、浸透していないということも議員おっしゃられますけれども、こういったことの積み重ね、またカウントダウンボードとかそういったものを学生が作るとか、そういったことで一歩でも先に進むような形で実施してまいりたいと考えております。  以上でございます。 170 ◯19番(福谷正人君) 副市長、今の答弁でよろしいですか。  僕は、開業したら何がどう変わるのか、どう変えていくのか、何をどう変えるために市民一人一人は何をすればいいですか。そういうことをきちっと、新幹線が開業したら敦賀ってこんなまちになるんだ、こんなまちになるんだという、なかなか難しいかもしれませんけれども、どんなことになるんだと。お客さんがいっぱい来てくれるのかどうか。  県内、あわら温泉でも福井でも全部、自分の駅で全員お客さんを降ろしてやろうと思っているわけですよ。敦賀はエンド効果で、放っておけば敦賀は終着駅だからどんどん人が来るんだなんて思っていてはだめですよというのを何回も言っているじゃないですか。だからそこに向かうために何が必要で、何をどう変えていくとどういうふうに敦賀が変わって、市民一人一人がそこに向かってどういうふうな行動をしていけばいいんですかということを示すべきでしょうと言っているんです。  受入体制が云々かんぬん、これが開業効果だと言っていますけれども、開業効果の話は後でもしますけれども、新幹線開業はあくまでも中間のゴールで、次の質問に行きますけれども、開業後の敦賀の在り方も見据えて、開業した後、その先ずっと敦賀にとってこれからの観光客を増やすため、また誘客。これは観光客ということだけでじゃないですよと僕ちゃんと伝えてありますからね。誘客促進に必要なものは何だと考えているのか。  2年7か月というのがまだまだ先だという話なんですかということですよ。自治体として。全国的に新幹線開業を迎える自治体、2年7か月、まだまだ先、何もしなくてこれで十分という時期なのか、敦賀として焦らないかん時期なのか。それを敦賀市はどう考えていて、機運の醸成がなかなか進まない。コロナがあるけれども。大変なのはよく分かりますし、じゃ何をやればいいんだと言われるとイベントぐらいしか僕も思いつきませんけれども、それに向けてどういうことをしていく必要があるのか。開業後の敦賀を見据えて、観光客増、誘客促進に必要なものは何だと考えているのか、伺います。 171 ◯市長渕上隆信君) 私のほうから答えさせていただきます。足らないことは副市長か部長が答えると思いますけれども。  新幹線、2年半後になりましたけれども、まず1つ目は、敦賀市として市役所がいろんなことをするんですけれども、それだけじゃないですよということですね。市民の皆さんにとっては、それぞれが自分のことと捉えて、自分はどうやって金もうけをするのか、もしくは敦賀をどういうふうに思っていただけるのかということをそれぞれ考えるタイミングということが必要だと。その中で、先ほどの片山副市長には商工会議所のお話もさせていただいていますし、先ほどの部長のほうは市民の皆さんとのワークショップということで機運を高めたりしております。  ただ、金沢のことをお聞きすると、10年以上前から経済界が頑張って引っ張っていって、市はそれに引っ張られて動いていたんだというふうな感想を聞かされたりもしますけれども、そういう中でいかに皆さんがそういう気になるかということなんですが、神楽のべっぴん会、活き活き門前会議もありますけれども、そういうふうにやる気のある人も出てきております。先ほどのYEGもそうですし、そういうところでいろんな方がやってやろうということもあります。  私どもは、それをどうやって醸成しようというふうにしているかというと、黒子になって邪魔をしない。国体のときもプレ大会からお店を出してもらっていろんなものを売っていただいています。事あるごとに、あそこでお弁当1日100万売れたんですという話をあちこちで私、吹聴するわけですけれども、そうすることで出張っていったら売れるかなという気持ちが増えているというふうに思っています。  その中で、今回、本町のところは2車線化しましたけれども、ケータリングができるような仕掛けもしました。これは何かといいますと、ケータリングで物を売って売れるんだったら、今度商店に居つこうかなという人が出てくるんじゃないかと。商店街は長いですから、それを全部埋めようとしますと人が足らないんですね。ですから敦賀の人全部では足らないだろうと。そうすると、よそからも来てもらわなあかん。この仕掛けをしていきたいというふうに思っています。  私、市長になったときには、いろいろ議場でも言われましたけれども、新幹線の受皿づくりどうなっているんだと、受皿がないじゃないかと、敦賀の魅力がないじゃないかという話がありましたけれども、その中で、ムゼウム、新ムゼウムになりますが、人道の港ということを一つのテーマとして出しております。それは批判もあるかもしれませんけれども、その中で、11月3日は来れませんけれども、うまくいけばポーランドの大使じゃなくて政府から人が来るよということも言葉としていただいたんですけれども、来れないでしょうけれども、そういうところとか、オリンピックがあったらポーランドの選手団がアフターで来られたりとかいうこともありますし、またダイヤモンド・プリンセスも県の力も借りながら何年もかけて、今年は4回来る予定だったんです。そうすると、新幹線が来た敦賀というのが4回、模擬体験ができるんですね。そういう仕掛けにならないかなということも仕掛けておりました。  ですから先ほど議員おっしゃったように、満足しているかと言われると、この状態は私のもくろみからかなり、今年できていませんので、何年もかけて今年に集中してやろうとしていた部分がありますので不満はありますけれども、かなりの前倒しでいろんなことをやっています。  ぐるっと敦賀周遊バスも8の字にして1時間回っているところを30分にしましたので、それで利用者が増えている部分もありますが、第2弾として逆周りとか時間短縮をすることで観光客の人たちが増えるだろうと。それは今度、本番に近くなればやりたいというふうに思っていますので、いろんな仕掛けをしながら新幹線に向けて、にぎわい創出ということをやっていきたいというふうに考えています。  あと足らないところは補ってくれると思います。 172 ◯副市長(片山富士夫君) 打合せができておりませんので、私の思いも含めてお答えをさせていただきます。  新幹線が開業したらどういったのが理想かということでございますけれども、観光客の話もありましたが、やはり気比神宮周辺がもっとにぎわわなくては行けないんだろうなと。気比神宮がにぎわえば、ある程度、駅前から気比神宮までもにぎわうかなということでございます。  神楽のべっぴん会さんとかと一緒に、まちづくりにいろいろと取り組んでいるところでございますが、依然として空き店舗が解消できていないものですから、その辺に力を入れていくと同時に、もう少し門前らしい景観が必要かなということで思っております。  門前がにぎわえば、駅西の知育・教育施設とか、それから8号空間でも、今ほどケータリングの話が出ましたけれども、もう少し歩く人数が多くなってショッピングもやる、それからコーヒーも飲むというような、ちょっとしゃれた空間になるといいなと思っています。  それから、金ケ崎はムゼウムの前に飲食、物販施設、これは新幹線開業までに何とかオープンさせたいと思っておりますが、それだけではちょっと寂しいかなと。先ほど議員の話で、あわら、福井で全員降りてしまうよという話もありましたけれども、あらわにつきましては先日、東尋坊が空中回廊をつくるとか、そういう突拍子もない構想があります。それから福井につきましては、三角地帯をはじめ町なかの中心部の開発と、あわせて一乗谷をもっとグレードアップしようと。それで、我々は金ケ崎ということでございますけれども、まだちょっとムゼウムだけでは足りないかなというふうに思っております。  いずれにいたしましても、新幹線が来て、金を落としてもらう仕組みと申しますか、その辺をもう少し我々、また商工会議所とも一緒になって考えていかなければいけないかなというふうに思っております。  ちょっと長くなりました。  そういった意味では、少し焦っています。  新幹線の開業を見据えて、いろいろなまちづくりの団体ができています。開業に間に合わなくても、開業を踏まえて、開業前後四、五年でこうしたことをやっていこうと。敦賀のまちをこうしていこうという動きも出てきておりますので、そういった動きも含めて、まちが活性化していくといいなというふうに思っております。それに向けて努力していきたいと思います。 173 ◯19番(福谷正人君) 人道の港、気比神宮という話がありました。  たくさん答えてもらったんだけれどもちょっと置いておいて、コロナがあってという話もあると思うので、提案というか、こんなことができないかなというのは、人口減少問題。ごめんなさい、新幹線とあまり関係ないかもしれないですけれども、そこへ向かって、敦賀市は何か面白いことをやっているなということも含めて考えたときに、誘客促進──観光客の促進じゃなくて──と考えたときに、今ワーケーションとか、すごくはやっていますよね。テレワーク、大手の企業だと何%ぐらいテレワークがという話もありますし、行政でも半分半分交代で出たりとかいう、いわゆるデジタルというところが家庭じゃなくて公の場に出てきているような状況の中で、敦賀市はいつも観光地、自然が豊富だという話があるし、宿泊の事業も打っているんですから、例えばテレワークに来てくださいと。敦賀市、そういうことについてしっかり取り組みますよ。例えばローカル5Gの地域課題の解消のための社会実験とかだと、総務省、もう申込みが終わっているのかちょっと分からないですけれども70億ぐらい予算を持っていますよね。社会実験のために。そういったところもきちっと取り組んで、例えば敦賀市、どこかの民宿とか海岸エリアをローカル5Gで通信環境をきっちり整えて、テレワーク、ワーケーションの推進だと、どんどん人来てください。それによって新幹線開業したら敦賀市へ行ってみよう、敦賀市に住もうという話になるんじゃないかなと思うんですけれども、そういったことも考えてはいかがでしょうか。  思いついたところなので、どうでしょう。 174 ◯市長渕上隆信君) 脱線した話で、ワーケーションの話が出ましたけれども、神楽にそういうところが一つできましたので、この間見てきましたけれども、非常に可能性を感じるというふうに思います。私らが考えているだけではなくて、若い人たちだと旅行しながら仕事をしているような人たちもいますので、そういう意味では非常にワーケーションというのは、誘客というとワーケーションというイメージは沸かないんですけれども、行ってみると確かに誘客なんですよね。ですからそういうところも一つの方向性としてはありだと思います。  5Gについては、非常に大きな電力を使いますので、敦賀市とすると立地的にはすばらしいということで一回お話を聞いたことがありますが、御縁があれば前に進めることもできるかと思います。 175 ◯19番(福谷正人君) すみません。ちょっと脱線したかもしれませんけれども。そういったことも含めて人を呼ぶ政策というのをいろいろ考えてもらったらいいと思うんです。  どうすれば人が来るのかというと、食とか観光とか宿泊、遊び、いろいろあると思うんです。さっきの旧ムゼウムの活用にしても、水島の展望台にしても、そういうことを何となく、やる気がないとは言わないです。やる気がなさそうに見える答弁が気になるんです。  これってやっぱり自分たちがやっているということじゃなくて、人からどう見えるかです。例えば、よそから敦賀市はやる気がなさそうに見えるよと。開業するけれども、敦賀市は何もやる気がなさそうだと、僕言われたことがあるんです。そういうふうに見られているということも事実としてあるので、さっき市長が言われていました、100万もうかったんですよといろんなところで吹聴してくるんだという話も、きちっとコマーシャルしていく。こんなことをやっているとコマーシャルしていくということが大事だと思います。  開業効果、さっき話がありましたけれども、以前オルパークでやった先生、僕ちょっと覚えてないですけれども、新幹線の開業効果と新幹線効果という話もありました。そういった点をしっかり区別して、新幹線が開業したときの特需と新幹線が敦賀に来たことによるずっと継続的な効果というところと、きちっと区別して、それに対応する政策を進める必要があると思うんですけれども、そのあたり、お考えとしてはいかがですか。 176 ◯副市長(片山富士夫君) 青森大学の櫛引先生だったと思いますけれども、確かに開業効果は取り入れなくてはいけないんですけれども、先ほども私ちょっと申し上げましたけれども、新幹線が来るということを契機として、まちづくりを考える団体が結構できるんだと。新幹線開業直後、八戸というのは寂しかった。ただ、開業後5年ぐらいしてから、新幹線のよさが分かったというのもあるんですけれども、相当にぎわいが出てきたということもございますので、新幹線開業効果と新幹線効果、これをちゃんと念頭に置きながら事業をやっていきたいと思いますし、民間とも連携していきたいと思います。 177 ◯19番(福谷正人君) この中で、開業効果ということもあれですけれども、開業効果って今から開業までの間に盛り上がってくる効果と、開業して数年間の特需的な効果があると思うんですね。  新幹線効果というのは、片山副市長が言われたように、ずっと永続的に新幹線がある、この先延伸していくということに対しての効果ということだと思いますけれども、そのあたりきちっと切り分けて、さっき言ったように今から盛り上がっていかないといけない。敦賀市にお金の匂いがする。お金の話ばかりすると嫌らしいですけれども、お金の匂いがするぞ。面白そうだぞ。あそこの市は何か市長が面白いことばかりやっているぞというのをどんどんコマーシャルして人を呼んでいく。これが開業までの開業効果を生むための活動だと思うんですね。  開業した後、その人たちをどんと敦賀に連れてくるために何をするか。森林公園とかも間に合いませんけれどもいいと思いますし、道の駅とかも、これも吉崎御坊のほうでという話があって、2年7か月ではちょっと無理だろうという話もありますけれども、これも何度も議員が提案したりしていることというのは一種合理性があって、みんな求めているんだろうなと。それは新幹線効果かもしれないけれども、道の駅もできるらしいよ、森林公園もできるらしいよというようなことがもしあるとすれば、一種の盛り上がりにつながるんじゃないかなというふうに思います。そこに向けてきちっと政策を打ってもらいたいなというふうに思います。  最後、何度も申し上げますけれども、市民に、企業に、敦賀の向かうべき姿とか目標とする姿。よくまちの青写真と言われますけれども、そういったものをできる限り具体的に示していく。ずっと先の話とかもあるんでしょうけれども、そこに向かって市長はリーダーシップを発揮していただいて、みんなを引っ張っていくというのが課せられた大きな使命と責任であると考えます。  この質問の最後に、今までを全て踏まえて、10年先というとちょっと長いので、総合計画の半分、前期が終わる5年後、敦賀市どうなっているのか、どうしたいのか、市長の描く、目指す敦賀市の姿のビジョンを伺いたいと思います。 178 ◯市長渕上隆信君) 幅広くなったので答弁しにくいなというふうに思っておりますが。  今おっしゃった開業までの効果というのは利用するべきだというふうに思っておりまして、敦賀市、新幹線が来るんだから、予算をつけて売るとうまくいくだろうというような思惑というのはいろんな方にあると思います。その中で、本町通り1、2丁目、工事ができましたけれども、1年以内にできました。本当は二、三年かかるところをしていただきました。  また、その上の敦賀市の工事もそうですし、駅西の立体駐車場もそうですし、ムゼウムもそうですけれども、国のお金をもらっています。ですから国としては、敦賀市の新幹線に対しては勝ち馬に乗ろうということを判断していただいて投資をしていただいていると思っていますし、金ケ崎の商店街とかそういうところも、きっとその期待感で来てくれるようにお願いしていきたいというふうに考えているところです。  5年後の敦賀市ということで、開業した後の効果ということですけれども、敦賀の終点という効果については非常に大きなものがあります。といいますのは、ストロー効果も一つはあるというふうに考えますけれども、ストロー効果はあまりない。私どものほうは、東京に行くのは米原回りのほうが早いですし安いです。都会の人は新幹線に乗って敦賀まで来れますので、むしろ来るほうが多いはずです。ですから非常に新幹線の効果というのは大きい。  その中で、市内に降りてもらうにはどうしたらいいか。先ほどおっしゃったように全員が降りてくれないと困るんです。新幹線からは全員降りるんですが、駅から出てくるかどうか。  新幹線が東側にできますので、木の芽川があって、市内の市街地も観光地も西側にある。その中でムービングウオークを採用していただきました。かなり強力な要請活動をして、水素を使うことになりましたので、水素で動くムービングウオークは今ありませんから、きっと乗ってくれるんじゃないかという期待の中で西側に人を引っ張ってこようということをしています。  それと立体駐車場もあるんですけれども、その中で新幹線で敦賀に来る人と、それから大阪、名古屋、関西、中京からも敦賀に来てそこから新幹線に乗ろうとか、そこからレンタカーを降りて動こうとか、そこまで電車で来て、そこからレンタカーを借りて営業に回ろうという人もいますので、かなり結節点としての効果は高いだろうというふうに思っています。  そういう中で、いかに私たちが生き残れるかということですけれども、敦賀の魅力もつくっていかなくてはいけませんが、敦賀の周り、嶺南とか滋賀県北部、また嶺北の南越前町とかいうところも含めた観光誘客、また、その辺の経済圏というのをつくらないといけない。そうしないと日帰りで帰ってしまったり、一回行ったからもういいわというふうに見限られたりしますので、そういう中で広く観光連携をしていきたいということを考えています。  その中で、北前船とか鉄道遺産もそうですけれども、広いところのつながりをつくっていこうと。先ほど言いましたムゼウムもいいんですけれども、プラスそういう日本遺産の認定とかで訴求力、人が来れるような仕掛けをつくっていきたいと思っていますし、今ある気比神宮とか気比の松原のすばらしいものがありますので、そういうところも発信していきたいというふうに思っています。  水島もそうですけれども、水島はやる気がないじゃなくて、水島は実はNHKの国際放送で全世界に流されておりますし、敦賀の紹介の中で。政府広報の「We Are Tomodachi」の中の今年の春版にも敦賀が紹介されて、水島も写真も載っています。ですから、すごい発信はしているというふうに思っていますけれども。  その中で、引っ張ってくるのにやっぱり食い物が強い。日本全国の中で、北海道は確かにおいしいですけれども、その次は多分この辺、北陸がおいしいはずです。ですからそれを皆さんに知ってもらえば敦賀に来てくれるというふうに思っていますので、カニだけではなくてほかのものをできないか。敦賀ふぐがありますけれども、昆布とか敦賀真鯛、また東浦みかん、そういうものを名産として、ブランドとしてつくりながら訴求力を高めていきたいというふうに考えています。  その中で、5年後の敦賀市といいますと、観光客の方が東京からも新幹線で来てくれるし、中京、関西からも新幹線のエンドということで一回行ってみようかなということで来てくれて、それが敦賀駅を始点として嶺南とか周りのほう全体を含めながら広域観光につながっていく。また魅力発信につながっていくといいなというふうに思っています。  大体これで言ったと思います。  以上です。 179 ◯19番(福谷正人君) 様々なお話をしていただきました。観光ということについてはそういうことなんだろうと思います。それを目指していくんだということは、きちっとアピールしてもらえばいいと思います。  今までのお話をずっと伺っていくと、よく理解されていますけれども、行政がプレーヤーになるのは駄目だと。行政は下手くそなんだから自分たちがプレーヤーになってはいけない。プレーヤー、プレーヤーという話をよく最近聞きますけれども、先ほどのコロナの現状とか課題とかということもそうですけれども、民間の話をしっかり聞いていただいて、そういう機会をつくって。ワークショップとかもすごくいいと思うんです。我々議員も呼んでくれたらいいと思うんです。僕ら言いたいことをここで言うんですから。いろんなアイデアがそこで出るでしょうし、民間と議会のできること、行政のできること、みんな一緒になって考えていく。  僕は5年後、新幹線開業のときには、民間が頑張ってくれている、民間が元気な、市民が元気な市を目指して頑張っていただきたいということをお願いしまして、質問を終わりたいと思います。
     ありがとうございました。 180 ◯議長田中和義君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後4時といたします。             午後3時25分休憩             午後4時00分開議 181 ◯議長田中和義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  あらかじめ会議時間を延長いたします。  一般質問を続けます。  次に、山本武志君。   〔2番 山本武志君登壇〕 182 ◯2番(山本武志君) こんにちは。市民クラブの山本武志です。どうぞよろしくお願いいたします。  さて、市の最上位にある総合計画につきましては、第6次の後期基本計画、いわゆる敦賀市再興プランが今年度の末で終期を迎えることを踏まえまして、第7次の策定に向け審議が進められているところでございますが、およそ10年に一度の敦賀の将来像を描く構想策定の機会に接し、議員の立場として議論に参画できることを光栄に思いますとともに、責任と役割を果たさなければならないとの思いの下、今回の一般質問では、魅力ある第7次敦賀市総合計画の策定に向けてと題しまして一般質問として取り上げさせていただきました。  策定の経過に関しましては、これまで4回の総合計画審議会を経まして、基本構想については審議会採択までがされ、これを踏まえまして中期事業計画の案が先般、議員説明会におきまして市の考えを伺ったところでございます。  今年度中の計画策定に向け、今後、下期におきましては計画の取りまとめの段階に進むに当たり、次期総合計画が真に市民の皆さんとビジョンを共有し、魅力あるものにしていかなければならないという私自身の考えの下、本市の持続的発展に資する計画となるよう質問、提言に当たる所存でございます。建設的な議論となるよう努め、質問に当たりますので、真摯なる御答弁をよろしくお願いいたします。  それでは、まず基本構想案から入らせていただきます。  まず大きな視点としまして、今後の計画策定の礎となります基本理念の設定並びに基本構想の策定に当たっては、未来を想像し将来目指すべき姿を見据えた上でグランドデザインを描いていくことが重要でありますけれども、まず市の考える10年後の社会というのはどういうものなのか、お伺いをいたします。 183 ◯市長渕上隆信君) では、山本武志議員の一般質問、よろしくお願いします。  第7次敦賀市総合計画の策定に当たり、本市の考える10年後の社会について答弁させていただきます。  まず、今回の総合計画においては、人口減少対策に重きを置いております。人口は、その社会の活力にも直結し、また2年半後に迫る北陸新幹線敦賀開業は、観光のみならず、企業立地や居住といった人の流れを大きく変える転機となると考えます。  そのため、北陸新幹線敦賀開業を大きなきっかけとして本市の高い交通利便性をさらに向上させることで、企業や人に選んでいただき、その結果として可能な限り人口水準が維持されるとともに、人のつながりや営みの中で生み出される社会経済活動によって維持、発展させていく敦賀を構築していきたいと考えております。  なお社会情勢等については部長が答弁いたします。 184 ◯企画政策部長(芝井一朗君) それでは私からは、10年後の社会がどのようになるかということですが、やはりこれにつきましても人口が大きく影響を与えると考えているところでございます。  人口は、先ほど市長も申し上げましたとおり、社会経済活動そのものを支える基盤となりますが、一方で、本市だけではなく我が国全体として特に生産年齢人口の縮小が予測されております。  このことは、産業面、科学技術面、さらに教育、福祉、全ての分野に影響を及ぼすと考えております。そのため、生産年齢人口の労働力の減少をICTや工場等の自動化等の科学技術が補う社会となることが予測されております。  さらに、約2年半後に迫る北陸新幹線敦賀開業と今回のコロナ禍によりますリモートワークの拡大につきまして、人と企業の流れと、あるいは居住と立地の在り方を大きく変えることになると考えております。  先日お示しいたしました中期事業計画は、足元5年間という短期的かつおおむね既存の取組をべースに取りまとめたものでございますが、今申し上げました不確実ではありますが将来の社会のありさまを想定に置いて施策等を検討していく必要があると考えております。  以上です。 185 ◯2番(山本武志君) ありがとうございました。  ちょっと私の質問のほうが10年後の社会像というのが広い視点で、日本全体と捉えてどうしていくのかということで聞かせていただきました。  グローバル化ですとか少子・高齢社会の進展ですとか、デジタル分野の加速とございましたけれども、計画に反映するとしては、自然災害がさらなる強大化していくとか、そういうことも念頭に置いていかなければいけないのかなということでございます。  それから、ここではもちろん悲観的な未来を展望するということが議論の目的ではございませんので、あるべきまちの将来像、いわゆるビジョンを示して、それと現状との乖離を踏まえて、そこに市民との課題共有の中で、それを克服する道筋というのをこの計画の中で示していくということが必要ではないかと考えるところでありまして、私自身はそういう考えに従って、この後質問させていただきたいと思います。  次に、今後の将来像を意味する基本理念のほうには、市のほうは「次世代につなげる 夢と希望に満ちた 住みたくなるまち敦賀」を掲げておりますけれども、ここに記載の「夢と希望に満ちたまち」ということですけれども、このキーワードというのが大変スローガン性が高いといいますか、抽象的な言葉となっていますので、市が考える夢や希望に満ちたまちというのがこういうイメージなんだということを示していくことが必要ではないかと思います。  つきましては、この言葉に込めた思いですとか意味するところというのをお伺いしたいと思います。 186 ◯市長渕上隆信君) 先ほど申し上げたように、次期総合計画におきましては、人口減少対策に重きを置き、人口水準を可能な限り維持していくことを重視しているところです。  しかし、このことは単に人口の総量だけを維持することを意味しているのではなく、最も重要であるのは、市民だけでなく敦賀に集う方々が社会活動を営み、経済活動でいえば生産力を維持するなど、全世代の方々が個々の特性に応じて役割と目的を持って生き生きと活動することであると認識しております。  そのためには、敦賀に集う方々がこの敦賀に自分の果たす役割に応じた夢と希望を持っていただくことが極めて重要と考えます。敦賀に集う全ての人々が夢と希望を見出せることで、敦賀を選んでいただくまちにしていくことが我々の使命であるとの認識の下、次期総合計画の基本理念としたところでございます。  以上です。 187 ◯2番(山本武志君) ありがとうございます。  実はこの後、私にとっての夢と希望に満ちたまちというのを述べるんですけれども、1つ目のあらゆる世代の市民皆が活躍する場、必要とされる場があるまちということを1つ目に述べるつもりだったんですけれども、まさにそれは今市長がおっしゃったようなことかということで、合致しているなということがまず1つ。  それからあと2つ、私が考えるものがありまして、発展に向けて絶えず変化とか挑戦をし続けていくまちということ。それから3つ目が、歴史的な経過とか誇れる産業技術などを踏まえて、世界に発信していくぐらいのまちというのが私が考える夢と希望に満ちたまちということかと私は考えております。  そういったことで、よりメッセージ性ある言葉として、戦略の中にそういったことを織り込んでいただきたいなと思いますけれども、こちらについてお考えをお伺いいたします。 188 ◯企画政策部長(芝井一朗君) よりメッセージ性のある言葉を盛り込んでいくということですが、議員から御提案がありました「あらゆる世代」につきましては、基本理念に既に、敦賀に集う全ての誰もが夢と希望を感じというメッセージを込めているところでございます。  次に、変化、挑戦あるいは世界ということにつきましては、そのものの文言ではありませんが、都市基盤の整備の戦略4に「未来につなげる」として、これを生かした産業観光政策としての戦略3に「地域と人をつなぐ産業」という言葉を盛り込んでいるところでございます。  戦略につきましては、市民とともにまちづくりを進めていく上で、確かにメッセージ性がある言葉も重要ではありますが、戦略が具体的な事業計画につながるといった計画全体の整合性もまた非常に重要であると考えているところでございます。  そのため今後、下半期には、さきにお示しした具体的な事業計画であります中期事業計画について審議会にて審議していくところですが、審議委員の皆様には議員からいただいた御意見をお伝えし、この中で戦略の文言の見直しが必要であるという結論となれば対応してまいりたいと考えているところでございます。 189 ◯2番(山本武志君) 3点のうち2点は、ほぼ戦略の中に入っているという解釈だということでございまして、1つ、世界に発信していくということがなかなか夢物語、もちろん夢が夢物語になってはいかんので、使いづらいのかなということもありますけれども。私、実は感じたのが3つ、これもありまして、1つは人道の港のムゼウムが、去年ダイヤモンド・プリンセス号が寄港したときにムゼウムの中で外国人の皆さんがあの展示を見て、涙を流して見ているという背景を私も見まして、これこそ外国人の皆さんとかに知っていただくようなエピソードなんだなというのを感じたのが1つ。  それから2つ目が、ダイヤモンド・プリンセスでいいますと、ほんまかいなと思うかもしれませんけれども、粟野地区のスコップ三味線をイベントで披露しました。あの衣装といで立ちで三味線を弾く姿を外国人が取り囲んで、ダイヤモンド・プリンセスの客船からもみんなが見ている。あれを見て盛り上がったときに、これはすごい財産というふうに思ったのが2つ目。  そしてもう一つが、至近の事例ですけれども、敦賀高校のことですけれども、商業科と情報経理科のほうで課題研究授業というのがありまして、そこで観光マーケティングという授業を選択されている生徒たちが、本来であればフィールドワークとか観光ボランティアとかで観光を学んでいくということなんですけれども、それがコロナでできない。そういったときに、休校とかでなったんですけれども、それで沈んでいたり嘆くだけじゃなくて自分らで何かやっていこうということでやったのが敦賀のまちをアピール、PRする。人道の港が11月3日にオープンしますよとか、それとコロナの収束を願うメッセージを手書きで書きました。それにグループの皆さんが1440羽、折り鶴を作りました。それをセットにして1羽1枚封筒に込めて、市内の関係機関はもとより全国で、例えば空港ですとか鉄道会社ですとかプロ野球の球団にも送りました。芸能事務所とかにも送りました。赤十字にも送りました。ということで、今現在806通送られたそうです。そして実際、私も学校へ行って聞いてきましたけれども、中部国際空港ですとか巨人軍からも返信が来ていたりということでございます。  さらに中部国際空港のほうでは、敦賀高校からの手紙をフェイスブックで紹介されていました。まさに敦賀の子たちが頑張っているよということが中部国際空港から発信された。1000人ぐらいの「いいね」がついているということからすると、まさに空港から世界に、格好よくいうと折り鶴が羽ばたいていったんじゃないかなというふうに感じるところです。  そういうことからすると、高校生の頑張りにすごく刺激も受けましたし、これは負けておってはいかんなということで、世界に発信していくとかいうことはできるんじゃないかということを感じました。  ですので、その3点が私の中にあって、世界に発信していくということをぜひ戦略なりメッセージとして入れるべきということでございます。  それを踏まえて、お考えがありましたらもう一回お願いします。 190 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 今お話しいただきました件につきまして、人道の港につきましては世界に誇り得るものでございます。その中で、各プロジェクトの中で国内外に人道の港を発信というような文言を入れさせていただいているところでございます。  あと、スコップ三味線とか敦高の高校生との取組につきましては、非常にすばらしい取組だと考えております。そちらにつきましては、やはり民間の取組の中でも世界に通用するものが当然ありますので、こちらについては政策の推進のためという形で、後でまた質問にあるかと思いますけれども、地元への地元愛とか自負心というのを醸成という中で推進していきたいと考えているところでございます。 191 ◯市長渕上隆信君) 議員おっしゃるようなエピソードもありますし、文言の修正、言葉が入らないかということもありますけれども、部長のほうできちんと手続上しゃべるとこういう言葉になるんですけれども、審議会のほうにぶつけてみて、それで判断していただくという形で、やわらかく接していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 192 ◯2番(山本武志君) 補足もありがとうございました。  敦賀のまちというのは、いろんな資源があって、ほかの都市と似たりよったりのまちにしては絶対にいかんなという気持ちを持っております。これは市の皆さんも同じかと思いますけれども、目指すべきはオリジナリティとブランド力があふれるまちということで、SMAPじゃないんですけれども世界に一つのオンリーワンの個性のあるまちにしていくというぐらいの気概を持って私もやっていきたいと思いますし、ぜひその点についてはお願いしたいと思います。  次に、次期総合計画策定に当たりまして、第6次総合計画におきまして実施した各戦略とか実施計画の達成度、それから評価を踏まえて反映された項目についてお伺いしたいと思います。 193 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 去る2月の基本構想骨子案に関する議会説明会で申し上げましたとおり、敦賀市再興プランに掲げる政策目標として、観光客の入り込み客数と消費需要の創出、そして人口規模の維持の3つを掲げたところでございますが、そのうち3つ目の人口規模の維持が目標値から大幅に乖離したことから、次期総合計画では人口減少対策に重点を置くこととしたところでございます。  そのため各戦略におきましては、まずは人口減少対策の観点から、これに資する方針を示したところでございます。あわせて、前総合計画の事業実施状況や社会情勢等の変化に対応するため、審議会委員さん等の意見を取り入れた戦略を定めております。  例えば産業観光分野では、これまで製造業主体の企業誘致から、IT等の多様な産業の誘致を図るとともに、地場産業の強化に取り組むことといたしました。あわせて、今回のコロナ禍の知見を生かした施策を展開する方針を定めたところでございます。  実施計画の評価とその反映におきましては、これまで全体として102本の数値目標のうち約7割が実施前から改善している状況にありますが、ただ、数値目標につきましては一部具体性にかけているところもあったのではないかと考えております。  そのため、各戦略のKGIにつきまして客観的で直接施策の効果がはかられる数値という考えの下、数値を設定し、審議会に諮ることとしたところでございます。  以上です。 194 ◯2番(山本武志君) 第6次の実行計画のほうで102本ということでしたけれども、大体7割が達成ということで認識をしました。  まだ終期が来ていない段階での評価ということですけれども、その点、また経過を追いまして評価して、反映できるところはしていただきたいというふうに思います。  次に進みまして、それぞれの基本構想の戦略についてお伺いしますけれども、中身を見ると、既に施策として進めていることですとか、ここ数年で達成できるような項目がたくさん見られまして、そういう方向づけている内容のように見受けられるんですけれども、基本構想では、さらに先を見て進めていくべきことを示していくべきではないかというふうに考えます。  そういった意味で、基本構想の戦略として今の案を設定した根拠というか考え方をお伺いいたします。 195 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 基本構想におきましては、市民の方が一緒の方向を向いて取組を進めていただくよう、思いを鼓舞するメッセージ性も重要となる一方、これが単なるメッセージに終わることなく具体的な取組に整合的を持って直結するようにすることが極めて重要になると考えているところでございます。  つまり戦略には、新たな方向性を示す新規性だけではなくて、これを着実に、計画的に実施していく整合性とのバランスが重要になってくると考えております。  そのため戦略の記述の仕方として、これまでの取組をしっかりと踏まえた上で新たな取組に派生していくことで、着実な戦略の推進を促すといったバランスに配慮することを基本的な考え方としているところでございます。  以上です。 196 ◯2番(山本武志君) 考え方については分かりました。  プロジェクトで見えているところが部長がおっしゃったようなところで挙げられていて、これを踏まえてまた見直しとかで先に進んでいくということと理解しましたけれども、代表的なプロジェクトだけで理解できてないところもあるんです。これからさらに詳細というかしていく中で、表現についてもまた工夫いただきたいなというふうに思います。  ここまでは策定に当たっての基本的な考え方というのをお伺いいたしました。  その上で、私なりに着眼した部分を幾つか提言させていただきたいと思います。  まず戦略2の教育文化分野におけます次世代につなげる人づくりにありますけれども、私もこれからの10年というのは人への投資というのが大変大事だなということで、力を注ぐべきものというふうに考えております。  ですけれども、基本構想の表現は、ある程度の子供に視点を置いたものとなっているのではないかというふうに受け止めますけれども、これを受けた中期事業計画に書いてある内容との整合性の観点からいけば、先ほども答弁ありましたけれども、人づくりはあらゆる世代に対してしていかなければならないということからすると、今の基本構想の表記を見直すべきじゃないかなというふうに考えますけれども、お考えをお伺いいたします。 197 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 教育文化分野におきまして、2月の議会説明会でお示ししました骨子案につきましては、世代等は特定せずに、単に「学びの機会を充実する」とのみ記述させていただいたところでございます。  しかし、総合計画の審議会にお諮りしたところ、敦賀の未来を担うには、敦賀を知り、よくしたいと思う子供を増やすことが大事、あるいは、ふるさと学習の推進といった子供たちの敦賀愛や地元愛を育むよう戦略を設定すべきとの意見をいただいたところでございます。そのため、子供たちのふるさと敦賀の愛着を育む学びの機会の充実に力点を置いた記述とさせていただいたところでございます。  ただ、本市といたしましては、教育文化のプロジェクトの中に地域コミュニティ推進のプロジェクトを掲げていることからもお分かりいただけると思いますが、全世代を対象とした生涯学習などにもしっかりと取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 198 ◯2番(山本武志君) 審議会の議論も経てということで分かるんですけれども、次につないでいく世代というのは、お子さんもそうですけれども、現役世代の我々ですとか、もしかすると高齢者の方でもつないでいくという人には変わりませんので、基本構想を見たときに、俺らは違うのかというふうに誤解のないよう表記いただくほうがいいのかなと思いますので、ここはまた審議会の議論でお願いしたいなというふうに思います。  それから次に、戦略3、産業観光分野の地域と人をつなぐ厚みのある産業づくり、それから戦略4の都市基盤分野、未来につなげる都市づくりにつきましては、関連性が高いことから観光、それから経済の記載で重複感があるなと感じています。特に、受皿づくりという言葉がかぶって出てきているということがありますので、新幹線開業を契機に新たに、かつ広域的に持続的発展をしていくための戦略を示すというためには、例えば観光分野を切り離して項目立てるとか、そういうことが必要ではないかと思いますけれども、これについてはいかがお考えでしょうか。 199 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 議員御指摘のとおり、戦略3の産業観光分野、4の都市基盤分野につきましては、それぞれ関連性が高く、重複感が高いと考えております。  つまり、戦略4の都市基盤分野につきましては、新幹線関連整備をはじめ、都市基盤整備を中心に方向性を定めるもので、戦略3の産業観光分野は、戦略4で整える都市基盤を前提あるいは礎として発展を促す産業政策の方向性を示すものでありますため、結果として重複感を感じさせるものと考えております。  また、例えばということでお話がありました観光分野を別建てとすべきということですが、商業をはじめとする産業政策につきましては、稼ぐという視点を重視しております。この観点から、観光分野は、商業における稼ぐを促す要素の一つと捉えられることから、商業の活性化が属する戦略3、産業観光分野として取りまとめられるべきものと考えているところでございます。  今のところ現状のままで行きたいと考えているところでございます。 200 ◯2番(山本武志君) 考え方は分かりました。  ただ、受皿、グルーピングはいいかなと思いましたけれども、同じ言葉がすぐ下にかぶっているというのはあれなので、また表記のほうは御検討いただきたいと思います。  次に、「戦略の推進に向けて」に掲げております市民とともに進めるまちづくりの深化ということですけれども、ここで「まちへの誇りを育む」というキーワードが書かれております。このことは、重点に掲げております人口減少対策とも深く連動する、根幹にも関わる、私的には崇高なキーワードというふうに思っているんですけれども、これと同列に多様性を重視するということが書いてあるんですけれども、「まちへの誇りを育む」という言葉については、それ自体、目的にしてもいいぐらいの言葉だと思いますので、ぜひ「戦略に向けて」の言葉につきましても見直しをお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 201 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 項目の「戦略の推進に向けて」目的につきましては、その名のとおり、あくまで各戦略を推進することにあります。  重要港湾を有しまして、過去より交流拠点都市として様々な文化や人を受け入れ発展した本市において、多様性の重視というのは発展の源泉であります。また、人口減少対策における定住意向の向上を見据えたときに、まちへの誇りというのも確かに極めて重要になると考えております。  そのため、いずれか一方が重要というよりはいずれも重要でありまして、それぞれに手段とか目的関係や上下関係をあえて設定するべきものではない。いずれも大切にするべきものと考えているところでございます。 202 ◯2番(山本武志君) 並列でということで変わりないお考えとありましたけれども、「まちへの誇りを育む」ということは、先ほども申し上げましたように、前には自負心という言葉を誇りに変えたということですけれども、皆さんに誇りを持ってもらうということはすごく重いことですので、それが多様性ということと、これも大事なんですけれども、そこと同列ではないかなということで、誤ったメッセージにならないようにという意味でも言っておりますので、ここについても御検討いただいた上で、これだということであればあれですけれども、御一考いただけないかなというふうに思います。  それから、次の中期事業計画案のほうに移りたいと思います。  こちらのほうは基本構想を踏まえまして、取組戦略の具現化をしていく計画になってございます。策定から5年間の計画となっておりますけれども、主にトピックス的なプロジェクトというのが示されておりまして、全てを網羅して話すことができないんですけれども、現時点において見て、私が考えるところをまた意見提起、以下のとおりさせていただきたいと思います。  まず1つ目が審議会のほう、議事録とか一回傍聴もさせていただきましたけれども、意見としてあったのが、今ある資源の掘り起こしと有効活用を求める意見というのが上がっております。これは市民アンケートのほうでも結構な意見が出ているかと認識しておりますけれども、私自身も以前の一般質問で述べましたとおり、これについては同感でございます。  という意味で、例えば戦略2の教育文化分野の文化財保存プロジェクトですとか、戦略3の産業観光分野の観光拠点等整備、回遊性向上プロジェクトというところに関しましては、市民からの資源の磨き上げがまだなし遂げられていないのではないかということに対しまして、こういったプロジェクトになっておりますので、既存の歴史、自然、文化を徹底的に活用するということを優先した戦略にすべきではないかと考えますけれども、お考えをお伺いいたします。 203 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 戦略3の産業観光分野にも記述しているところでございますが、代表例として「人道の港をはじめとした」とはありますが、あわせて「地域資源を活かした受け皿づくり」を定めております。我々も敦賀にある様々な地域資源の磨き上げと発信に取り組むべきと考えているところでございます。
     また、プロジェクトとして記載した事業につきましては、あくまで代表的な事業でございます。金ケ崎周辺、気比神宮、気比の松原だけではなくて、最近力を入れております敦賀真鯛や芋粥、あるいは東浦みかんなど、これまで十分に光が当たってこなかった地域資源の掘り起こしや発信にも引き続き取り組んでまいりたいと考えております。  そのため、このようなこれまでの本市の地域資源の掘り起こしに関する取組等を御紹介するとともに、議員の御意見も踏まえまして下半期の審議会において中期事業計画を審議してまいりたいと考えております。  以上です。 204 ◯2番(山本武志君) それでは、またこの点については、ぜひとも審議に反映いただけるようにお願いいたします。  次に、こちらも市民アンケートですとか審議会において多くの意見が上げられたという戦略3の産業観光分野におきまして、強めた施策として新規企業の誘致というのがございます。これまでも実績を上げられてきておりますけれども、聞くところによりますと、敦賀の良好な流通環境などから敦賀に来たいというニーズはあるように聞いています。  ただ、本市の地理的な特性、狭いということと、あと敦賀市土地利用調整条例ということで、乱開発を防ぐというような役割とかを果たしてきた条例があると思うんですけれども、逆にこの条例が縛りになって、大きな工場ではなくて中規模ぐらいの工場の誘致を阻んでいるといるという部分もあるやに私は認識しております。  例えばこれですけれども、こういったように仕組みとして縛りがかかっているようなところがあるのであれば、そういうことも課題をしっかりこの計画の中に課題認識として上げて、その課題も共有して前進させていくというふうにすべきかなというふうに思いますけれども、これに対してのお考えをお伺いいたします。 205 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 本市といたしましても、政策の方向性や具体的な事業を推進する上で、課題の洗い出しとともに、その情報共有がやはり重要であると考えております。  そのため審議会におきましては、本市の人口や産業構造等に関する統計データ等も提供させていただいておりまして、様々な課題を共有する中で審議をいただいているところでございます。  また、中期事業計画の審議に際しましては、既に中期事業計画案の概要にも示しておりますが、今回、特に力点を置く人口を中心とした外的要因、課題などについても御説明させていただくとともに、審議会委員の御自身の意見、課題を全体で共有し、審議を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 206 ◯2番(山本武志君) 分かりました。この点、また深掘りしていただきまして、市の職員さんのほうで実際に業務としても対応する中で、これを外したらもうちょっとできるのになとか、あると思うんですよね。そういうことをきちんと吸い上げて計画に反映していただきたいなというふうに思います。  続きまして、こちらも産業観光分野になるんですけれども、例えば本市におきましては、この前も「ザ!鉄腕!DASH!!」という番組で糸電話の糸を使った番組をやっていまして、そこで東洋紡のザイロンという繊維が世界一の強度と言われていますけれども、そこがすごく性能がよかったということが出ていましたけれども、そのように国内外に誇る技術を有する企業というのが敦賀にはたくさんあるというふうに私は思っています。  地元に根差した企業同士が力を合わせてということで、2018年には敦賀ものづくり産業懇話会というのが設置されて取組が進められておりますけれども、こうした企業の技術とかアイデアをもって経済促進していくということと、ここも先ほどの「世界」ということですけれども、そういうキーワードを絡めて技術開発を共同でやっていくとかいうことで、逆に周りからそういう面白いことをやっているとか、技術力が高いまちだということでよそから来るとかいうことも相乗効果としてあると思うので、その点について戦略に含めていってはいかがかと思いますけれども、いかがお考えでしょうか。 207 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 産業観光分野におきましては、審議会のほうからも意見があったように、稼ぐといった視点がますます重要になってくると考えているところでございます。  また、本市におきましては、その地場産業として素材産業に強みを有するとともに、今後、稼ぐという視点の下、その高付加価値産業化が重要になってくると認識しております。  このような認識から、戦略3、産業観光分野におきまして、地場産業の強化として地元企業等の技術開発を支援する産業間連携推進事業を盛り込んでいるところでございます。  「世界」という御意見につきましては、審議会におきまして、産業界から敦賀ものづくり産業懇話会からの推薦委員も参画しておりますので、専門的な見地からも審議いただけるものと考えております。 208 ◯2番(山本武志君) ありがとうございます。企業連携とかやっているということですけれども、さっきの夢とか希望とかにも絡むんですけれども、例えばドラマじゃないですけれども下町ロケットとか、大阪の工場でオリンピックのボブスレーを作るとか、そういうこともヒントにすると、これだけ、ものづくり懇話会でも12社集まっていろいろやっている中で、いろんなことができるんじゃないかなというふうに思います。  稼ぐということももちろん大事なんですけれども、話題性とか、さっき言ったようにそういうことをやっている面白いまちとか、新しいことに挑戦しているまちということで、敦賀の知名度が上がるということもあると思いますので、そこについては産業の部門と連携をいただきまして取り組んでいただきたいなと思います。  それでは、同じく産業分野ですけれども、次に原子力の関係です。  地場産業としてエネルギー産業を挙げているわけですけれども、これまでは原子力を基軸とした産業の複軸化ということで6次の後期までしてきましたけれども、まず第7次においてもこの考えは踏襲されるのでしょうかということが1点。  それから、あわせまして原子力政策は国策ということで、今後、本市にとっても次期エネルギー基本計画が大変重要な存在になってくると思いますけれども、今後、立地自治体としてどのように国に対してアプローチ、働きかけをされるのかをお伺いいたします。 209 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 現行のエネルギー基本計画におきまして、原子力発電は重要なべースロード電源として位置づけられておりまして、本市としても資源が少ない我が国において原子力発電は極めて重要な電源であると認識しているところでございます。  また、エネルギー政策ではなくて、本市の産業政策においても、原子力発電というのは基幹産業の一つでありまして、これを軸として産業構造の複軸化を図っていく必要があるとの認識は第7次敦賀市総合計画においても変わることはございません。  現行のエネルギー基本計画の策定から2年がたっておりまして、今後、見直しに向けた議論が始まるとの報道等もございます。そのため、去る7月28日に全原協としてオンライン要請を行った際に、市長から梶山経済産業大臣に対しまして、次期計画に新増設、リプレースの方針などについて明確な方針を示すよう強く申し上げたところでございます。引き続き、全原協及び立地協などを通じまして新増設、リプレースの方針も含めた原子力政策の将来展望を明確に示すよう求めてまいりたいと考えております。 210 ◯2番(山本武志君) ありがとうございます。基幹産業ということで、引き続きということも分かりましたし、発信についても分かりました。  原子力の国の政策におきましては、原子力人材と技術の継承性ということと、我々敦賀は敦賀1号もこの前、営業運転、廃止措置に入っていますけれども50年、半世紀前から共存しているということで、そういった意味も含めまして自負を持って、原子力自体は、エネルギー自給率を高めていくということのみならず国家安全保障とかにもつながることなんだということも含めて、ぜひとも引き続き発信をお願いしたいと思います。  続きまして、戦略4の都市基盤分野に関してです。  基本構想のほうには、交通の要衝、交流拠点にふさわしい都市づくりというのを上げまして、例えば駅周辺整備プロジェクトを掲げておりますけれども、これは実際的には期限を持って延伸までに完了させなければならないということでありまして、戦略すべきは、そこから先にある駅前周辺のにぎわいとか活性化ということではないかと思います。  先ほどちょっと福谷議員もおっしゃっていましたけれども、そういう目標を置いて、その成果を達成度において進めていくべきかと思いますけれども、いかがお考えでしょうか。 211 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 戦略4の都市基盤分野のうち駅周辺整備プロジェクトにおきましては、成果指標を新幹線関連整備事業の全事業の完了としているところは議員御指摘のとおりです。これは、戦略4の都市基盤分野が戦略3の産業観光分野に影響を与える都市基盤関連施策を取りまとめた分野であるため、まず達成すべきはインフラ整備完了であることから、これを成果指標として設定しているところでございます。  一方で、中期事業計画につきましては、毎年度見直しを図りましてローリングを行ってまいりますが、これまでの総合計画と異なりまして、庁内だけではなくて次年度以降も引き続き総合計画審議会を開催させていただきまして、市民の意見を伺いながら計画の見直しを進めようと考えているところでございます。  そのため、整備完了とともに、これを基盤とする駅周辺関連施設の利用者といったにぎわいや活性化を表現することができる指標が見通せる段階で、改めて成果指標の見直しや追加についても検討してまいりたいと考えているところでございます。 212 ◯2番(山本武志君) 説明のほうは分かりましたけれども、これまでと違って1年1年でいろいろ見直していくんだということであります。それは分かるんですけれども、基本構想に照らした主要プロジェクトとして出てきたときに、5年スパンでどこまでやっていくのかというのがここで見えるべきじゃないかなというふうに思うんです。なので、これやったら2年して開業したら次見直すんですというんじゃなくて、それだとすごく近視眼的ということになるので、果たしてそれでいいのか。それがあって、さらにもう一つ先までここで設定しておくということもできるというか必要だと思うので、ぜひその点、一回スクリーニングしていただきまして、ほかにもあると思うので、もう一回御一考いただきたいと思います。  次に移りますけれども、次に、成果指標のところです。  今後5年間の目標であり、成果指標ということで、政策の達成管理に用いる重要成果指標、KGIと呼ばれるものですけれども、これに関しては市の考えをお伺いすると、継続性を持って定点観測できるもの、それからなるべくシンプルな原価指標というのを用いてやっていくというのが基本的な考えだということで、ある程度そこは理解するんですけれども、このプロジェクトとか施策の中を見ると、教育や文化というところで、まちへの愛着とかマインドの部分の評価が必要なところがあるということで、そういった無形の部分に関する項目につきましては目指す成果の本質と結びつくような指標とするべきであると考えますので、そういった部分についてはもう一回再検討されるべきではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。 213 ◯企画政策部長(芝井一朗君) KGIにつきましては、客観性に富みます極力シンプルな設定を心がけているところでございますが、議員御指摘のように、まちへの愛着等、どうしても主観的な人々のマインドに依存する指標を設定せざるを得ないものがございます。実際に設定しているところもございます。  このマインドに属する指標につきましては、おおむね市民へのアンケート調査によらざるを得ないところでありますが、計画策定を行う際に実施する市民意識調査を元に設定しているところでございます。  また、このアンケート調査につきましては、あくまで回答者の主観による回答でありますゆえに、回答者や時々の社会情勢に大きく左右されてしまうという欠点がございます。あるときの一時点のアンケート結果というよりは、過去なりの時系列を追ったトレンド変化にこそ効力を発揮するものと考えております。  アンケート調査を指標として活用する項目につきましては、トレンド変化などをしっかりと捉えて、目指すべき成果と結びつく指標として活用してまいりたいと考えております。 214 ◯2番(山本武志君) 分かりました。そのように、また深掘りして、この点についてもまた御検討いただきたいと思います。  最後の項目になりますが、策定のプロセスについてお伺いをいたします。  まず1つ目が審議会の組織について伺います。  敦賀市総合計画審議会設置条例に照らしますと、今回の委員構成の選定の考え方を伺います。特に若者につきましては、条例第3条に定める委員に該当していないのではないかというふうに思いますけれども、条例上の位置づけはどう扱っているのかお伺いいたします。 215 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 敦賀市総合計画審議会条例におきましては、審議会委員は、学識経験者、関係行政機関の職員、関係団体の役職員等のうちから市長が委員を委嘱するとされております。  このため、今回の審議会委員につきましては、総合戦略策定に当たって、国が推奨しております産業、学識経験者、金融、労働者、そして言論の代表者を中心に委員の委嘱を行っておりまして、全21名の方に委嘱を行ったものでございます。  このうち議会の皆様からも積極的に意見を聴くよう御提案のありました高校生、大学生の若者の委員につきましては、条例に基づく委員とは別に、これまで活用しておりました公募委員制度により募集を行い、審議に参画をいただいているところでございます。  以上です。 216 ◯2番(山本武志君) 分かりました。条例の位置づけについても理解をしました。  次に、今後、より多角的、専門的な知識をもって深掘りの審議が下期は必要かと思いますけれども、例えば3つあるんですけれども、1つは、今言ったように若者の委員13名というのが例えば前期ですと37名、後期計画でも26名という委員に対して極めて少ない人数だということと、それから第6次のときには専門部会というのを設置しておりましたけれども、これが設置されていないということ。それから最後、3つ目が、子育て環境日本一というのを目指しておりますけれども、若者は入っているんですけれども女性の意見というのを抽出するために前回は子育て関係の団体が入っていましたけれども、そういうところから委員が選出されていないということから、本当に下期に深掘りの議論がしていけるのかなというのがあるんですけれども、市としての考えをお伺いいたします。 217 ◯企画政策部長(芝井一朗君) まず委員の人数規模についてでございます。  今回の総合計画審議会の委員数は、若者を含め21名が委員で、これは県内他市の水準を調べましてもほぼ同程度の水準となっておりまして、審議体制は十分であると考えております。  また、前回の総合計画審議会では26名でありまして、これに比べて規模を縮小させているところでございます。この背景には、前回の総合計画審議会において、委員の方から人数が多くて十分意見を言えなかったといった御意見をいただいたことがございます。  これらの意見を反映いたしまして、今回の審議会におきましては、委員数は県内他市と同程度の規模を維持しつつも政策分野を特定せず全ての分野におきまして等しく委員の皆様から意見をいただくようにグループに分けたワークショップ形式で審議を行うなど、前回の策定を踏まえた審議体制としたところでございます。  さらに、審議会のほかにも市内の高校生に向けた講演会の実施、さらに都市部学生との意見交換など、これまでにはなかった取組も実施しておりまして、より多くの方の意見の反映に努めるなど、より充実した審議体制を確保するようにしております。  それと、分科会の件でございます。  議員御指摘のとおり、総合計画審議会条例では、必要に応じて専門部会を設置することができるとされているものでございますが、第7次総合計画策定におきましては、全委員の方に全議題を議論する形とさせていただいているものでございます。これは、前回の総合計画の策定時におきまして委員の中から担当となった専門部会以外の議論をしたいといった声があったことから、その意見を踏まえた審議運営を行っているものでございます。  なお、専門性を持った議論につきましても重要でございますので、今後、審議会委員以外の関連団体に対しても個別に説明及び意見聴取を実施してまいりたいと考えております。  あと子育てについての御意見の取り方でございます。  議員御指摘のとおり、総合計画は、やはり子育て世代の意見についてもしっかりと反映することが重要と考えております。  今回の総合計画審議会には、まさしく現役世代、子育て世代の方々も委員に参加しておりまして、子育て世代が持つ課題やニーズについても意見を十分に聴取できているものと認識しているところでございます。  さらにあわせまして、今後、子育て関連団体に対しても個別に説明及び意見聴取を実施してまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 218 ◯2番(山本武志君) 専門的な深掘りというところは個別にやられているということで、しっかりやっていただきたいというふうに思います。  次に行きますけれども、前回の6次では、基本構想ができた時点でパブリックコメントや、そして答申ということを行っているんですけれども、今回それが経てないのはなぜでしょうか、お伺いいたします。 219 ◯企画政策部長(芝井一朗君) まずパブリックコメントでございます。  第4回の総合計画審議会におきまして、先日の議会説明会で御提示いたしました中期事業計画案の概要等についてパブリックコメントを実施することをお伝えしておりまして、去る9月8日にパブリックコメントを開始させていただいたところでございます。  今回のパブリックコメントの結果を踏まえて、下半期の審議会にて審議を行い、総合計画全体を策定していく考えでございます。  中間の答申につきましては、現在出してございませんで、最終的な案が固まった段階で答申を受けるという形になります。  以上です。 220 ◯2番(山本武志君) パブコメにつきましては、昨日ホームページに実施の掲載が載っていたのを確認しましたので、中期事業計画と合わせてこれからやっていくということで理解しておきたいと思います。  最後になりますが、今回、対話型策定過程重視ということをしておりますけれども、一人でも多くの皆さんと共感を呼ぶ次期総合計画とするために、従来の手法のみならず新たな手法も加えてやっていくべきかと思いますけれども、今後の計画と進め方についてお伺いいたします。 221 ◯企画政策部長(芝井一朗君) 今後の計画策定につきましては、現在実施しておりますパブリックコメントの結果や先般の議員説明会等の意見を踏まえまして、総合計画審議会で審議を進め、年度末までに成案を策定していく考えでございます。  また、審議会での審議と並行いたしまして、これまで行ってまいりました高校生、さらに先ほども申し上げましたとおり専門的知見を持った関係団体等への説明及び意見聴取を行いまして、より多くの市民の皆様の意見を反映いたしまして、市民とともに進めるまちづくりの計画として総合計画を策定してまいりたいと考えております。 222 ◯2番(山本武志君) ぜひ下期、積極的にワークショップ形式なんかもありますので、そういった積極的な取組で意見収集のほうをお願いしたいと思います。  最後になりますけれども、私は何をなし遂げるにも信念と情熱なくては達成できない、達成ないと思っております。そういう意味で、市におかれましては、強い信念と情熱を持って、私はこの総合計画に魂を込めてやってほしいというふうに思います。  ですので、今後そういった思いで取り組んでいただくとともに、私自身も同じ気持ちでこの計画策定に当たっては取り組んでいきたいということをお誓い申し上げまして、私の一般質問を終わります。  ありがとうございました。 223 ◯議長田中和義君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後5時10分といたします。             午後5時02分休憩             午後5時10分開議 224 ◯議長田中和義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、今川博君。   〔9番 今川博君登壇〕 225 ◯9番(今川博君) 皆さん、お疲れさまです。市民クラブの今川博です。  今回は、日本遺産を活かした観光振興及び鉄道遺産の現地課題等について質問しますので、よろしくお願いいたします。  今年6月19日に、滋賀県長浜市、敦賀市、南越前町で文化庁に申請していた「海を越えた鉄道~世界へつながる鉄路のキセキ~」のストーリーが日本遺産に認定されました。日本遺産は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化、伝統を語るストーリーを文化庁が認定し、ストーリーを語る上で不可欠な魅力である有形無形の文化財群を総合的に活用する取組が文化庁より支援されます。  日本遺産の認定は、2015年度からの累計で104件となり、目標だった20年度までに100件程度に到達し、日本遺産は全都道府県に拡大し、今回で認定は最後とし、当面は追加しないとのことであります。  初めに、鉄道遺産の概要ですが、今回認定された旧北陸トンネル群の長浜─敦賀間のうち柳ヶ瀬─刀根間には4本のトンネルが掘られ、中でも柳ヶ瀬トンネルは、当時の日本国内最長となる1352メートルの規模を誇り、また工事は難航して4年間を要して明治17年に完成しました。  今回、認定を記念する式典が行われました小刀根トンネルは、蒸気機関車D51の規格を決めた日本最古の鉄道トンネルであり、明治14年に完成しており、平成8年6月11日に敦賀市指定文化財に指定されております。  市内東郷地区の樫曲地区には、樫曲隧道が所存し、トンネル内部もセンサー反応のレトロな照明も整備され、トンネル内壁のレンガ積みなど当時の工事仕様がよくしのばれます。  さらに、獺河内地区には新保駅跡が所在し、ここはスイッチバック駅で、駅の中心のあった場所には立派な記念石碑が設置され、当時のスイッチバックの配線図が石碑に刻まれております。  そして、葉原地区を超え国道470号を左に曲がり、現在敦賀市道になっておりますこの葉原築堤の大カーブを超えると、葉原トンネルに差しかかり、内部の見通しが悪いため入口には信号機が設置されております。  さらに、鮒ヶ谷トンネル、曽路地谷トンネルを超えると杉津駅跡に着きます。現在ここは北陸自動車道上り線のパーキングエリアになっており、標高200メートルのここは敦賀湾を見下ろす景勝地で、現在はNEXCO中日本が運営する下り線パーキングエリアで、夕日のアトリエと呼ばれ人気スポットとなっており、当時、大正天皇が行幸の折に、その景色の美しさに汽車を止めて御覧になったという逸話が残る風景です。  敦賀─今庄間は、険しい山々が続き、当時の鉄道設計の限界と言われた1000分の25の急勾配が続く非常に過酷な路線でした。しかも全長1170メートルの山中トンネルをはじめ、この区間だけで12か所ものトンネルを掘らなければならず、急勾配を克服する4か所のスイッチバックが設置され、明治29年に開通したのでした。  以上が今回、日本遺産に認定されました敦賀─今庄間の旧北陸トンネル群の概要の一部でありまして、これらの鉄道遺産が位置する刀根、愛発地区、東郷地区、東浦地区にとりましては、まだまだ日本遺産認定の認知度と熟成しておりませんが、当時の鉄道の運行を知る住民の方は現在も多くこの地区に居住されており、今後、鉄道遺産を生かした観光振興がこの地域の活性化に資するものと考えます。
     今回、認定式典の挨拶で、新聞報道によりますと、渕上市長は、北陸新幹線が敦賀まで延伸する。鉄道遺産を織り込み、長浜市、南越前町と一緒にスクラムを組んで観光誘客をしたいと述べ、日本遺産申請に向けた協議会会長を務めた南越前町の岩倉町長は、日本遺産の冠を生かして関東圏の観光客をしっかりお迎えしたい。そのための施設整備や観光ガイドとの連携もしていきたいと述べております。  質問ですが、今回、鉄道遺産に認定された旧北陸トンネル群については、平成28年2月25日付で国登録有形文化財となり、その当時より議会の中でも広域観光促進、連携とのことですが、現在までにどのような具体的な広域連携策、広域観光ルートの構築や誘客手段の検討が実施され、それらの成果について伺います。 226 ◯観光部長松葉啓明君) 旧北陸線トンネル群に関する広域連携については、平成28年の国の有形文化財登録をきっかけに、本市と南越前町の間でスタートいたしました。  具体的な連携策としては、福井県の協力を得て、両市町にまたがる近代化遺産の周遊ルートの構築及びパンフレットの作成、旧北陸線トンネル群を中心としたツアー催行に関する補助を実施しております。  その後、平成29年には、滋賀県長浜市もこの広域連携に加わったことで、長浜市・敦賀市・南越前町観光連携協議会を設立し、鉄道遺産を活用したSNSキャンペーンなどの観光誘客事業を行っております。  また、平成30年3月には、この協議会主催によります鉄道遺産活用シンポジウムを敦賀市で開催し、関係者を招いて鉄道遺産を活用した観光誘客策について議論をいたしました。  これらの活動が今年6月の日本遺産認定につながったものと考えております。  以上でございます。 227 ◯9番(今川博君) ありがとうございます。  広域連携といいましても長浜市から南越前町と対象範囲も広く、ツアー計画も調整が難しく、北陸トンネル群は大型バスでの運行ができず、ルートの選定には今後工夫が必要と思われます。  次に、令和元年より旧北陸トンネル群の周知を図り観光につなげるため、敦賀市と南越前町、長浜市でつくる観光連携協議会が作成したトンネルカード、15種類、各400枚の計6000枚を3市町の6施設で無料配布し、配布施設である観光施設に複数回足を運んでもらうことや、他市町の配布施設を回ることで広域的な回遊性の向上につなげるとのことですが、それら配布を行ったことへの反響と配布の効果について伺います。 228 ◯観光部長松葉啓明君) 昨年度、長浜市・敦賀市・南越前町観光連携協議会で行いましたトンネルカード事業は、人気も高く、作成した6000枚は3市町全てで配布されました。このことから、今年度も事業を継続し、同様に6000枚を配布しております。  配布実績からも3市町での回遊性の創出、知名度の向上につながったものと認識しております。  以上でございます。 229 ◯9番(今川博君) このトンネルカードの発行には、全国的に珍しく大変好評をいただいたとのことで、今後も継続しての発行、そして各トンネルに直接足を運んでもらいたいものです。  また今後、直接足を運んでいただいた人たちの検証も今後必要だと思います。これは意見です。  次に、現在までに発行された観光パンフレットとして、平成28年3月に福井県観光振興課より敦賀市、南越前町までを巡る「近代化遺産周遊ガイドブック」が発行されており、このパンフレットの作成部数、配布先、見どころ案内図等により実施したツアー内容、ツアー回数、参加人数等を伺います。 230 ◯観光部長松葉啓明君) 「近代化遺産周遊ガイドブック」は、県が1万部作成し、県内の公共施設で配布されました。  ガイドブックには旧北陸線トンネル群と敦賀市、南越前町の観光施設を巡るツアーが記載されており、県によりますと、これに関連して実施されたツアーは10回ございます。そのうち敦賀観光協会が6回、130名、民間会社分が4回で、こちらは参加人数が不明と聞いております。  以上でございます。 231 ◯9番(今川博君) このパンフレットは福井県において発行されたということで、現在は発行されていないとのことですけれども、今後も継続しての発行などは計画されているのでしょうか。 232 ◯観光部長松葉啓明君) 平成26年7月発行のこちらですけれども、そういった件につきましては県に確認してまいりたいと思います。 233 ◯9番(今川博君) また、平成30年3月には長浜市観光振興課、敦賀市観光振興課、南越前町観光まちづくり課を問合せ先とした「福滋県境鉄道遺産回廊周遊ガイドブック~記憶の旅へ~」が発行されており、これらのパンフレットの発行元、作成部数、配布先、実施したツアー内容、ツアー回数、参加人数等をお伺いします。 234 ◯観光部長松葉啓明君) 「福滋県境鉄道遺産回廊周遊ガイドブック~記憶の旅へ~」は、平成30年3月に、滋賀県長浜市・敦賀市・南越前町観光連携協議会が概要版5000部、冊子版8万部を作成いたしました。3市町の観光施設で配布しており、県外での出向宣伝時にも使用しております。  実施されましたツアーとしては、昨年と一昨年のつるが鉄道フェスティバル時に、旧北陸線トンネル群や3市町の鉄道に関する観光施設を巡るバスツアーを計2回催行いたしました。34名の参加がありました。  以上でございます。 235 ◯9番(今川博君) 今回の「記憶の旅へ」が旧北陸トンネル群に関連する今庄までの観光ガイドブックなんですけれども、その割には参加者が非常に少ないと思います、実際。  これらにつきましては、具体的に今後何か改善というんですか、もっと方法とか考えているのでしょうか。 236 ◯観光部長松葉啓明君) つるが鉄道フェスティバル時ということで、実行委員会等が実施したものと思いますけれども、旧北陸トンネルのバスの通れる寸法とかそういったものもございますでしょうし、そういったことについては今後研究してまいりたいと考えております。  また、先ほどの県のガイドブックですけれども、再発行は今のところないようなことを伺っております。  以上でございます。 237 ◯9番(今川博君) そのほか民間の観光会社で実施されている旧北陸トンネル群に関係したツアーなどの状況の情報というのはつかんでいるのでしょうか。 238 ◯観光部長松葉啓明君) 昨年、トンネル探求家でメディア等に多数出演されております花田欣也氏、この方によるトンネルツアーが5月と11月、計3回催行されました。50名以上の参加者があったと聞いております。  以上でございます。 239 ◯9番(今川博君) 今回、県内の観光団体で業務している団体のマネージャーさんの評価として、各市町において広域観光の施策を実施しておりますがなかなか成果が見えづらい。それら施策により交流人口が何人増加されたとか、実際の成果が見えづらいと述べられております。  それには今後、来訪者の数値目標の設定とPDCAサイクルの整備なんかも必要と思います。また、行政側の職域の異動などが二、三年スパンであり、広域観光の成果が出るまで10年スパンを要し、その間の継続性を保つのに困難性が伴うとのそういった見解もございます。  ちょっと趣向が変わりますが、次の質問ですが、最近、インバウンド業界ではDMOという言葉をよく耳にするようになりましたが、実際にはどういった目的のもの、どんな役割を担っている組織なのでしょうか。  観光庁の発表によると、近年ではインバウンド客の6割以上が訪日リピーターとなっており、訪日回数が増えるほど地方を訪れる人の割合が高くなり、地方への観光客誘致のチャンスにつながり、その鍵を握るのが国が観光地域づくりのかじ取り役と位置づける日本版DMOです。  DMOとは、Destination Management Organizationの頭文字の略で、直訳すると目的地のマーケティングを行う組織となります。官民の幅広い連携によって観光地域づくりを推進する法人を指し、観光地域としての魅力を高めるため様々な組織が一体となり、マーケティング、マネジメント、商品造成、プロモーションなどを行い、観光客を誘致することで地域経済の活性化を図ることがDMOの主な目的です。  日本では、2015年に日本版DMO候補登録制度が創設され、観光庁に登録申請を行い、登録要件の確認後、観光庁により登録されております。各市町村にある観光協会なども多数登録済みです。  なお、福井県内では2法人が登録済みでありまして、1つは小浜市の株式会社まちづくり小浜が平成29年11月に新たな観光推進組織として設立され、これまでの行政と観光協会主体の観光振興から、地域住民と1次、2次、3次産業関係者を巻き込んだ多種多様な主体の参画による新たな観光推進組織による観光まちづくりの転換を目指すとして取り組んでおります。  3年前には、地元産業界と行政がタイアップして設立した勝山市観光まちづくり株式会社が地域DMOとして登録済みであります。  次に質問ですが、北陸新幹線を2年半後に控え、広域観光などを現在以上に展開できるDMOは有効な施策と考え、日本版DMOは市町観光事業者と共同しながらプロモーションと施設の推進や進め方の合意形成を図る組織であり、組織に求められる観光マネジメントやマーケティングの視点は、これからの観光振興において重要ではないでしょうか。観光地域づくり法人DMOへの登録、事業展開に向けた敦賀市の方向性について伺います。 240 ◯市長渕上隆信君) 今川議員、よろしくお願いします。  DMOについてでございますが、DMOは、地域の観光マーケティングや観光関係者との合意形成、かじ取り役としての事業などを経営的な視点を持って取り組むもので、北陸新幹線の開業を控える本市にとっても有効な観光推進手段の一つであると認識しております。  一方で、課題として資金確保や人材育成が挙げられており、行政からの補助金やその人頼みになっているといった事例も全国的にあると聞いております。  DMOについては、商工会議所でも検討が進められており、県内外の状況を踏まえ、港都つるが、観光協会等、関係団体の意見も伺いながら検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 241 ◯9番(今川博君) ありがとうございます。  今年3月に策定されましたふくい観光ビジョンにも、基本戦略の1に観光で「稼ぐ」として、DMOを中心に地域一体となって観光客の心をつかみ魅力づくりを進めるとも言われております。  福井県観光連盟の機能強化として、福井県も北陸新幹線福井敦賀開業に向けて県観光連盟を福井県の観光地域づくりの中核を担う組織として機能強化し、福井県の観光振興を誘客促進を図るとして、令和2年度に県観光連盟の観光地域づくり法人DMOを観光庁への登録申請、登録を準備しております。  今議会の中でも以前より敦賀市観光推進体制について議論されており、一般社団法人敦賀観光協会さんにつきましても、観光部と連携して専門職的にやれるのは観光協会、港都つるが株式会社、敦賀商工会議所等が主な主体であり、それらの観光協会の体制強化、人員補強等が課題として挙げられており、それらの検討手法としてDMOが考えられればと思い、今後の検討を要望いたします。  次に、敦賀鉄道資料館及び旧北陸トンネル群の現地課題等の質問に移ります。  今回これら旧北陸トンネル群を含めた鉄道遺産が日本遺産に認定され、私は鉄道マニアではありませんが、鉄道マニアの方及び一般の方が個人自動車による探訪時、マイクロバスでの探訪時、ウオーキングによる探訪など、いろんなケースを想定して現地を確認し、この内容については改善要請の必要があると思われた内容を順次質問いたします。  敦賀鉄道資料館の各展示内容につきましては、敦賀港の歴史、敦賀の鉄道歴史を紹介したパネルなどが多数ありますが、旧北陸トンネル群に特化した柳ヶ瀬線関係、杉津線関係の資料充実、ビデオ敦賀鉄道物語などの再編集及び視聴画面の大型化など、南越前町、今庄駅内の情報館の展示内容、視聴画面等を参考にグレード変更の必要性があると思われますが、伺います。 242 ◯観光部長松葉啓明君) 鉄道資料館については、現在ボランティアガイドつるがに管理運営を委託しており、内容の充実については随時御意見をいただきながら可能な限りの範囲で進めております。今回の日本遺産の認定をきっかけに、議員の御意見も参考に頂きながら内容の充実について検討してまいりたいと考えております。  以上です。 243 ◯9番(今川博君) ありがとうございます。  次に、現地におきまして福井県のマーク表示のある近代化遺産周遊ルートの案内看板が数か所ありますが、今回、日本遺産認定と明確に表示した誘導看板の設置が必要であり、各トンネル入口部への名称、長さ等を記載した案内看板も必要と思われますが、伺います。 244 ◯観光部長松葉啓明君) 日本遺産に関する看板等のハード整備につきましては、日本遺産に認定されたことから国からの補助金を活用することができます。来年度以降、本市と長浜市、南越前町の3市町で取り組んでいく予定となっております。現在、どのような整備が効果的か内容を協議しているところでございます。  以上です。 245 ◯9番(今川博君) なかなか福井県のマーク表示がある近代化遺産周遊ルート、あの看板と、またそういう新しい看板ができる。その辺しっかり分かるような設置を希望いたします。  次に、刀根地区に所在する小刀根トンネルは、敦賀市指定文化財に指定され、D51の規格を決めた現存する日本最古の鉄道トンネルであります。現地の状況としては、トンネル付近の道路面は軟弱地盤で、トンネル内についても路面状況が悪く内部照明もないため、ゆっくり見学する環境ではなく、照明設備、自動車等の駐車場の整備も必要と思われますが、伺います。 246 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 教育委員会でございます。よろしくお願いいたします。  小刀根トンネルにつきましては、地元の皆様によって長年にわたって周辺の草刈りを実施していただいております。この場をお借りいたしましてお礼を申し上げます。  この小刀根トンネルにつきましては、明治14年に竣工した鉄道トンネルで、平成8年に敦賀市の文化財に指定されました。竣工当時の姿をそのまま残している鉄道トンネルの中では日本最古のものでございます。  新たに照明設備を取り付けるなどの改造は、その文化財としての価値を大きく損なうものであり、文化財保護の観点から難しいと考えております。  一方、現在のトンネル内のアスファルト部分は、鉄道が昭和39年に廃線となった後に国鉄バス路線として舗装されたものでございまして、竣工当時のものではないため改修することは可能です。文化財活用の観点から、改修のためアスファルトの路面状況の現地調査を実施しているところでございます。  駐車場の整備につきましては、日本遺産認定による国補助の中で、必要性を含め総合的に検討していきたいというふうに考えております。 247 ◯9番(今川博君) 関連の質問ですが、再質問ですが、最近、文化財を保有優先から観光客目線での理解促進、そして活用との考え方もあり、文化財の観光活用についてはそういった考え方も機運として変わってきておりますので、またもし何かアイデアがありましたら照明等をよろしくお願いいたします。  次に、登録有形文化財の指定がある樫曲トンネルがあります。ここのトンネルが一番レトロな照明もあり、見やすい。道路管理が福井県であり、しかし現地が周りの工場等とか国道の横ということで、現地への進入方法が分かりづらく、進入路の確保、また自家用車等の駐車場の整備も必要と思われますが、伺います。 248 ◯観光部長松葉啓明君) 議員おっしゃいますように、樫曲トンネルにつきましては、進入路がなく、近隣に駐車できるようなスペースがございません。今後、進入路の確保及び駐車場の整備が必要かどうかにつきましては研究してまいりたいと思います。  以上でございます。 249 ◯9番(今川博君) 観光ボランティアの方も駐車場の整備は前から要望しているということですので、これもまた受入体制にしっかりお願いしたいと思います。  今回、現地を確認したときですが、葉原トンネル979メートル、内部照明が普通の傘型蛍光灯であり、現地確認した当時、トンネル全数に対して40%ぐらい照明が切れておりまして、次の鮒ヶ谷トンネル64メートル、曽路地谷トンネル401メートルについては、照明器具すら設置されておりませんが、あとの福井県の県道の管理するところのトンネルはそれなりの照明が完備されているんですけれども、この3つのトンネルの照明設備の改修整備が必要と思われますが伺います。  さらに、大雨の降雨時の後など、葉原トンネル内部における漏水状況が非常に悪く、これらの管理状況についてお伺いいたします。 250 ◯建設部長(清水久伸君) 葉原トンネルの照明につきましては、落雷等により年に数回ブレーカーが落ちて照明灯の多数が不点灯、いわゆる照明が消えるということがございますが、パトロール等によって対応して復旧をしております。  しかし、いまだ不点灯となっている照明灯もございますが、補修に当たっては、蛍光灯照明器具が生産終了のため、LED化も含めて現在検討しているところでございます。  なお、この3つのトンネルにつきましては、5年に1回の法定点検を実施しております。この点検の結果、鮒ヶ谷トンネル、そして曽路地谷トンネルは補修が必要な状態でございます。今年度、補修の詳細設計を行う予定でございます。  また、御指摘の照明灯の設置につきましては、今後研究をしていきたいというふうに考えてございます。  また、葉原トンネルの点検結果につきましては、主要な構造物に大きな損傷はないということで経過観察というふうにしてございます。根本的な対応については、現在のところ予定をしておりません。  今後も実施する法定点検によってトンネルの状況を詳細に把握し、適切に維持管理、補修等を行っていきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 251 ◯9番(今川博君) 県道207号の今庄杉津線には全6か所のトンネル群が位置して、敦賀市道に位置する3トンネルにおいても、部長さん言われましたけれども検討される、しっかり管理していくということですけれども、同様の規格に合った管理を今後ともお願いいたします。  次に、旧杉津駅跡付近の夕日のアトリエとして人気のある、夕日でなくても昼間でも展望台より、敦賀湾の景観はすばらしいものです。北陸自動車道杉津パーキングのバスツアーのツアーコースに入れてもらい、夕日のアトリエをツアーの目玉の一つにできるよう敦賀市道側より進入する場合、夕日のアトリエ案内看板、ぷらっとパーク、市道、一般道からの進入ができるところなんですけれども、ぷらっとパークへ来場した場合の駐車台数枠の増数をNEXCO中日本への申入れ等を行うように考えますが、伺います。  また、地元、東浦地区より杉津パーキングエリアの活性化も以前より要望されておりますが、伺います。 252 ◯観光部長松葉啓明君) 北陸自動車道杉津パーキングエリア下り線にあります夕日のアトリエは、敦賀湾を見渡せる絶好の展望スポットとして、恋人の聖地にも認定されており、多くの観光客が訪れるスポットでございます。  また、夕日のアトリエから見えます杉津の景観は、この場所に旧北陸線杉津駅があった時代に、北陸線屈指の車窓風景とアナウンスされたほどの景勝地でございまして、先ほども議員さんおっしゃられましたとおり大正天皇がその絶景に見ほれたとも言われ、日本遺産の構成文化財の一つでございます。  しかし、ぷらっとパークへの道路につきましては、急で道幅も狭く、コーナーも深く、車がすれ違うことが難しいため、大々的に連携することは難しいと考えております。  東浦の要望につきましては、私は見てないんですけれども。以上でございます。 253 ◯9番(今川博君) 杉津パーキングエリアの活性化と言いましたのは、設置条件が違いますけれども、南条パーキングのぷらっとパーク、外からの出入りが十分にできるような道路事情ですけれども、ここもぜひ夕日のアトリエに常時入っていけるような、そういったような要望というんですか、それをまたよろしくお願いいたします。  次に、敦賀市葉原地区にある旧葉原小学校は平成18年3月、閉校しましたが、これまでの校舎を利用して、平成25年5月には博物館の館外活動として木の芽一日歴史学校の開催及び平成20年5月にいっぷく木ノ芽茶屋を開催し、地元農家の野菜販売等、ソバ打ち体験、イベントに合わせて博物館による民具の展示などの博物館展示ブースを実施して、来場者260名が来られた経緯もあります。  今後、旧トンネル群へのバスツアー時の鉄道写真の展示。鉄道資料館がちょっと手狭になっているということもありますし、鉄道遺産探訪ツアーなども実施されたときに、トンネル群へのバスツアー時の鉄道写真の展示や休憩施設としての利用、博物館分館としての機能など、そういった機会に合わせて今後、旧葉原小学校の活用策が検討できないのか伺います。  さらに、国道側から建物がよく見えますので、建物外壁などへ日本遺産認定がされたことの看板表示なども考えられるのではないでしょうか。伺います。 254 ◯教育委員会事務局長山本寛治君) 議員さんのほうからもございましたけれども、旧葉原小学校につきましては、平成18年3月に閉校して以降、地元の皆様によるいっぷく木ノ芽茶屋が開催されるとともに、現在、旧校舎建物につきましては、博物館所有の文化財などの保管場所として活用しております。  今後の利活用につきましては、旧葉原小学校におきましても令和3年4月の角鹿小中学校開校に伴い廃校となります敦賀北小学校、赤崎小学校及び咸新小学校などのその他の公共施設等も含めまして、市全体で検討してまいりたいというふうに考えております。  また、日本遺産認定の看板表示につきましては、日本遺産に関するハード整備全体の中で検討しています。  以上でございます。 255 ◯9番(今川博君) 看板については、またよろしくお願いします。  実際、来年4月に開校する角鹿小中学校の跡地利活用もまだ決まっておりませんし、また今言われましたけれども、閉校から14年近くが過ぎて、地元の方もこの小学校、草は自分たちでよく刈っているし、このまま朽ちてしまうまで待つのかという話も多分にありますので、跡地活用策についても早急によろしくお願いいたします。  今回、日本遺産を生かした観光振興との令和元年度よりのトンネルカードの発行や周遊ガイドブックの発行などによる情報発信により誘客手段を行っておりますが、鉄道マニアの方たちにとどまらず、一般の多くの来訪者に現地トンネルを訪れていただくのは、現在以上の情報発信及び現地の課題等の整備が必要と考えます。
     さらに、敦賀市民、トンネル群の位置する住民さん、日本遺産についての周知が必要と思われますが、これらについて再度お伺いいたします。 256 ◯観光部長松葉啓明君) 鉄道遺産と北前船といった日本遺産、また地域資源であります観光資源を活用しながら、また近隣の市町、滋賀県の長浜市、越前市さんとも協議会もございますので、連携してスクラムを組んで観光誘客に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 257 ◯9番(今川博君) 最後に、日本遺産に認定された旧北陸トンネル群を含めた鉄道遺産なんですよとの発信、さらにキャッチコピーとして日本三大廃線トンネル群と呼ばれております。敦賀には、日本三大松原、気比の松原、日本三大木造大鳥居、気比神宮もあります。  日本三大廃線トンネル群とは、愛岐トンネル、旧中央線の名古屋─多治見間に位置する13本のトンネルを有しております。さらに、JR信越線横川─軽井沢間に位置する碓氷峠、26本のトンネルを有しております。  これらを売り物に、旧北陸トンネル群を含めた鉄道遺産への来訪者をたくさん迎えたいことを希望して、私の質問を終わります。  ありがとうございました。 258 ◯議長田中和義君) 以上で本日の一般質問を終わります。   ──────────────── 259 ◯議長田中和義君) 次の本会議は、明日午前10時から再開いたします。  本日はこれをもって散会いたします。             午後5時56分散会 発言が指定されていません。 Copyright © Tsuruga City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...