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平成30年第2回定例会(第2号) 名簿 2018-06-13
平成30年第2回定例会(第2号) 本文 2018-06-13

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  1. 敦賀市議会 2018-06-13
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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 平成30年第2回定例会(第2号) 本文 2018-06-13 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 265 発言 / ヒット 0 発言 表示発言切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯議長和泉明君) 2 ◯議長和泉明君) 3 ◯議長和泉明君) 4 ◯議長和泉明君) 5 ◯議長和泉明君) 6 ◯議長和泉明君) 7 ◯議長和泉明君) 8 ◯議長和泉明君) 9 ◯議長和泉明君) 10 ◯議長和泉明君) 11 ◯議長和泉明君) 12 ◯12番(別所治君) 13 ◯建設部長清水久伸君) 14 ◯12番(別所治君) 15 ◯建設部長清水久伸君) 16 ◯12番(別所治君) 17 ◯建設部長清水久伸君) 18 ◯12番(別所治君) 19 ◯建設部長清水久伸君) 20 ◯12番(別所治君) 21 ◯建設部長清水久伸君) 22 ◯12番(別所治君) 23 ◯建設部長清水久伸君) 24 ◯12番(別所治君) 25 ◯建設部長清水久伸君) 26 ◯12番(別所治君) 27 ◯水道部長大北秀徳君) 28 ◯12番(別所治君) 29 ◯水道部長大北秀徳君) 30 ◯12番(別所治君) 31 ◯水道部長大北秀徳君) 32 ◯12番(別所治君) 33 ◯水道部長大北秀徳君) 34 ◯12番(別所治君) 35 ◯水道部長大北秀徳君) 36 ◯12番(別所治君) 37 ◯水道部長大北秀徳君) 38 ◯12番(別所治君) 39 ◯市民生活部長辻善宏君) 40 ◯12番(別所治君) 41 ◯水道部長大北秀徳君) 42 ◯12番(別所治君) 43 ◯水道部長大北秀徳君) 44 ◯12番(別所治君) 45 ◯水道部長大北秀徳君) 46 ◯12番(別所治君) 47 ◯水道部長大北秀徳君) 48 ◯12番(別所治君) 49 ◯水道部長大北秀徳君) 50 ◯12番(別所治君) 51 ◯水道部長大北秀徳君) 52 ◯12番(別所治君) 53 ◯水道部長大北秀徳君) 54 ◯12番(別所治君) 55 ◯水道部長大北秀徳君) 56 ◯12番(別所治君) 57 ◯水道部長大北秀徳君) 58 ◯12番(別所治君) 59 ◯市長(渕上隆信君) 60 ◯12番(別所治君) 61 ◯議長和泉明君) 62 ◯8番(石川栄一君) 63 ◯産業経済部長(若杉実君) 64 ◯8番(石川栄一君) 65 ◯産業経済部長(若杉実君) 66 ◯8番(石川栄一君) 67 ◯産業経済部長(若杉実君) 68 ◯8番(石川栄一君) 69 ◯建設部長清水久伸君) 70 ◯8番(石川栄一君) 71 ◯市長(渕上隆信君) 72 ◯8番(石川栄一君) 73 ◯議長和泉明君) 74 ◯10番(前川和治君) 75 ◯市長(渕上隆信君) 76 ◯10番(前川和治君) 77 ◯産業経済部長(若杉実君) 78 ◯10番(前川和治君) 79 ◯産業経済部長(若杉実君) 80 ◯10番(前川和治君) 81 ◯市長(渕上隆信君) 82 ◯10番(前川和治君) 83 ◯産業経済部長(若杉実君) 84 ◯10番(前川和治君) 85 ◯副市長(片山富士夫君) 86 ◯10番(前川和治君) 87 ◯副市長(片山富士夫君) 88 ◯10番(前川和治君) 89 ◯産業経済部長(若杉実君) 90 ◯10番(前川和治君) 91 ◯産業経済部長(若杉実君) 92 ◯10番(前川和治君) 93 ◯総務部長(池澤俊之君) 94 ◯10番(前川和治君) 95 ◯副市長(中山和範君) 96 ◯10番(前川和治君) 97 ◯副市長(中山和範君) 98 ◯10番(前川和治君) 99 ◯副市長(中山和範君) 100 ◯10番(前川和治君) 101 ◯議長和泉明君) 102 ◯議長和泉明君) 103 ◯24番(林正男君) 104 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 105 ◯24番(林正男君) 106 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 107 ◯24番(林正男君) 108 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 109 ◯24番(林正男君) 110 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 111 ◯24番(林正男君) 112 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 113 ◯24番(林正男君) 114 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 115 ◯24番(林正男君) 116 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 117 ◯24番(林正男君) 118 ◯教育長(上野弘君) 119 ◯24番(林正男君) 120 ◯教育委員会事務局長(池田啓子君) 121 ◯24番(林正男君) 122 ◯総務部長(池澤俊之君) 123 ◯24番(林正男君) 124 ◯市長(渕上隆信君) 125 ◯24番(林正男君) 126 ◯市長(渕上隆信君) 127 ◯24番(林正男君) 128 ◯総務部長(池澤俊之君) 129 ◯24番(林正男君) 130 ◯議長和泉明君) 131 ◯7番(堀居哲郎君) 132 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 133 ◯7番(堀居哲郎君) 134 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 135 ◯7番(堀居哲郎君) 136 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 137 ◯7番(堀居哲郎君) 138 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 139 ◯7番(堀居哲郎君) 140 ◯産業経済部長(若杉実君) 141 ◯7番(堀居哲郎君) 142 ◯産業経済部長(若杉実君) 143 ◯7番(堀居哲郎君) 144 ◯産業経済部長(若杉実君) 145 ◯7番(堀居哲郎君) 146 ◯産業経済部長(若杉実君) 147 ◯7番(堀居哲郎君) 148 ◯副市長(片山富士夫君) 149 ◯7番(堀居哲郎君) 150 ◯市長(渕上隆信君) 151 ◯7番(堀居哲郎君) 152 ◯産業経済部長(若杉実君) 153 ◯7番(堀居哲郎君) 154 ◯産業経済部長(若杉実君) 155 ◯7番(堀居哲郎君) 156 ◯産業経済部長(若杉実君) 157 ◯7番(堀居哲郎君) 158 ◯議長和泉明君) 159 ◯議長和泉明君) 160 ◯副市長(片山富士夫君) 161 ◯議長和泉明君) 162 ◯23番(立石武志君) 163 ◯総務部長(池澤俊之君) 164 ◯23番(立石武志君) 165 ◯副市長(中山和範君) 166 ◯23番(立石武志君) 167 ◯総務部長(池澤俊之君) 168 ◯23番(立石武志君) 169 ◯副市長(中山和範君) 170 ◯23番(立石武志君) 171 ◯市長(渕上隆信君) 172 ◯23番(立石武志君) 173 ◯副市長(中山和範君) 174 ◯23番(立石武志君) 175 ◯副市長(中山和範君) 176 ◯23番(立石武志君) 177 ◯副市長(中山和範君) 178 ◯23番(立石武志君) 179 ◯議長和泉明君) 180 ◯3番(北川博規君) 181 ◯市民生活部長辻善宏君) 182 ◯3番(北川博規君) 183 ◯市長(渕上隆信君) 184 ◯3番(北川博規君) 185 ◯建設部長清水久伸君) 186 ◯3番(北川博規君) 187 ◯建設部長清水久伸君) 188 ◯3番(北川博規君) 189 ◯建設部長清水久伸君) 190 ◯3番(北川博規君) 191 ◯建設部長清水久伸君) 192 ◯3番(北川博規君) 193 ◯建設部長清水久伸君) 194 ◯3番(北川博規君) 195 ◯市長(渕上隆信君) 196 ◯3番(北川博規君) 197 ◯副市長(中山和範君) 198 ◯3番(北川博規君) 199 ◯市民生活部長辻善宏君) 200 ◯3番(北川博規君) 201 ◯市民生活部長辻善宏君) 202 ◯3番(北川博規君) 203 ◯市民生活部長辻善宏君) 204 ◯3番(北川博規君) 205 ◯建設部長清水久伸君) 206 ◯3番(北川博規君) 207 ◯建設部長清水久伸君) 208 ◯3番(北川博規君) 209 ◯福祉保健部長(山本麻喜君) 210 ◯3番(北川博規君) 211 ◯福祉保健部長(山本麻喜君) 212 ◯3番(北川博規君) 213 ◯敦賀病院事務局長(田辺辰浩君) 214 ◯病院事業管理者(米島學君) 215 ◯3番(北川博規君) 216 ◯敦賀病院事務局長(田辺辰浩君) 217 ◯3番(北川博規君) 218 ◯市民生活部長辻善宏君) 219 ◯3番(北川博規君) 220 ◯建設部長清水久伸君) 221 ◯3番(北川博規君) 222 ◯建設部長清水久伸君) 223 ◯3番(北川博規君) 224 ◯建設部長清水久伸君) 225 ◯3番(北川博規君) 226 ◯建設部長清水久伸君) 227 ◯3番(北川博規君) 228 ◯建設部長清水久伸君) 229 ◯3番(北川博規君) 230 ◯建設部長清水久伸君) 231 ◯3番(北川博規君) 232 ◯建設部長清水久伸君) 233 ◯3番(北川博規君) 234 ◯建設部長清水久伸君) 235 ◯3番(北川博規君) 236 ◯建設部長清水久伸君) 237 ◯3番(北川博規君) 238 ◯建設部長清水久伸君) 239 ◯3番(北川博規君) 240 ◯建設部長清水久伸君) 241 ◯3番(北川博規君) 242 ◯市長(渕上隆信君) 243 ◯3番(北川博規君) 244 ◯建設部長清水久伸君) 245 ◯3番(北川博規君) 246 ◯建設部長清水久伸君) 247 ◯3番(北川博規君) 248 ◯建設部長清水久伸君) 249 ◯3番(北川博規君) 250 ◯建設部長清水久伸君) 251 ◯3番(北川博規君) 252 ◯建設部長清水久伸君) 253 ◯3番(北川博規君) 254 ◯建設部長清水久伸君) 255 ◯3番(北川博規君) 256 ◯建設部長清水久伸君) 257 ◯3番(北川博規君) 258 ◯建設部長清水久伸君) 259 ◯3番(北川博規君) 260 ◯建設部長清水久伸君) 261 ◯3番(北川博規君) 262 ◯建設部長清水久伸君) 263 ◯3番(北川博規君) 264 ◯議長和泉明君) 265 ◯議長和泉明君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 6.議 事             午前10時00分開議 ◯議長和泉明君) ただいまから本日の会議を開きます。  諸般の報告 2 ◯議長和泉明君) この際、諸般の報告をいたします。  まず、本日の会議の欠席者について報告いたします。本日の会議に、今大地晴美議員は体調不良のため欠席する旨、届け出がありました。  次に、委員の辞任許可について報告いたします。  去る6月5日付で、福谷正人君の議会運営委員、原子力発電所特別委員及び市庁舎建設対策特別委員の辞任、さらに私、和泉明の議会運営委員、産経建設常任委員、予算決算常任委員及び原子力発電所特別委員の辞任を委員会条例第12条の規定により、いずれも許可いたしました。  次に、委員の選任について報告いたします。  先ほどの委員辞任に伴う欠員補充のため、委員会条例第6条第1項の規定により、6月5日付で、議会運営委員に浅野好一君及び田中和義君を、産経建設常任委員及び予算決算常任委員に原幸雄君を、原子力発電所特別委員に田中和義君及び原幸雄君を、市庁舎建設対策特別委員に田中和義君を、総務民生常任委員に私、和泉明をそれぞれ選任いたしました。  次に、委員長及び副委員長の互選結果について報告いたします。  6月5日に開催された議会運営委員会において委員長欠員に伴う互選が行われ、米澤光治君が委員長に、田中和義君が副委員長に、また、6月6日に開催された予算決算常任委員会において第1副委員長欠員に伴う互選が行われ、北村伸治君が第1副委員長にそれぞれ選出されました。  以上で報告を終わります。  日程第1 議長の総務民生常任委員辞任の       件 3 ◯議長和泉明君) 日程第1 議長の総務民生常任委員辞任の件を議題といたします。  私、和泉明は、議長として議会運営全般にわたる職責上、委員会条例第2条第2項ただし書きの規定により総務民生常任委員を辞任いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし。」の声あり〕
    4 ◯議長和泉明君) 御異議なしと認めます。よって、私、和泉明は、総務民生常任委員を辞任することに決定しました。  日程第2 敦賀美方消防組合議会議員選挙 5 ◯議長和泉明君) 日程第2 ただいま欠員となっております敦賀美方消防組合議会議員の選挙を行います。  お諮りいたします。  選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によることとし、議長において指名することにいたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし。」の声あり〕 6 ◯議長和泉明君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることとし、議長において指名することに決定しました。  敦賀美方消防組合議会議員に、   馬 渕 清 和 君   原   幸 雄 君 を指名いたします。  お諮りいたします。  ただいま議長において指名いたしました馬渕清和君、原幸雄君を敦賀美方消防組合議会議員選挙の当選人と定めることに御異議ありませんか。   〔「異議なし。」の声あり〕 7 ◯議長和泉明君) 御異議なしと認めます。よって、馬渕清和君、原幸雄君が敦賀美方消防組合議会議員に当選されました。  馬渕清和君、原幸雄君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により、敦賀美方消防組合議会議員選挙の当選人である旨、告知いたします。  日程第3 福井県後期高齢者医療広域連合       議会議員選挙 8 ◯議長和泉明君) 日程第3 ただいま欠員となっております福井県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行います。  お諮りいたします。  選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によることとし、議長において指名することにいたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし。」の声あり〕 9 ◯議長和泉明君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることとし、議長において指名することに決定しました。  福井県後期高齢者医療広域連合議会議員に、   福 谷 正 人 君 を指名いたします。  お諮りいたします。  ただいま議長において指名いたしました福谷正人君を福井県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙の当選人と定めることに御異議ありませんか。   〔「異議なし。」の声あり〕 10 ◯議長和泉明君) 御異議なしと認めます。よって、福谷正人君が福井県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました。  福谷正人君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により、福井県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙の当選人である旨、告知いたします。  日程第4 一般質問 11 ◯議長和泉明君) 日程第4 これより一般質問を行います。  質問時間は30分以内といたします。  まず、別所治君。   〔12番 別所治君登壇〕 12 ◯12番(別所治君) 皆さん、おはようございます。市民クラブの別所でございます。今議会のトップバッターということで、かなり緊張しておりますが、よろしくお願い申し上げます。  それでは、発言通告に基づき質問をさせていただきます。今回は、以前にも質問させていただきました市道171号線JR北陸線アンダーパス周辺の水害対策、そしてまた下水道事業について質問させていただきます。ぜひとも前向きな御答弁をお願いいたします。  それでは1項目めに、市道171号線北陸線アンダーパス周辺の水害対策について質問をいたします。  災害に強いまちづくり、そして防災、減災には特効薬はございません。一つ一つ課題、問題点に前向きに、地道に取り組んでいくことが安心、安全につながると考えております。そういう観点から質問させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。  昨年の8月から10月にかけての台風では、市道171号線のJR北陸線アンダーパス周辺では大きな被害がありました。ことしもまた、その季節が来ようとしております。昨年の12月にも一般質問させていただき、答弁をいただいておりますので、その進捗も含め、質問をさせていただきます。  まず、アンダーパスの冠水対策についてお伺いをいたします。改めて、冠水の原因についてお伺いをいたします。 13 ◯建設部長清水久伸君) おはようございます。  昨年の12月議会で答弁させていただきましたとおり、冠水の原因でございますが、大雨の影響で笙の川及び木の芽川の水位が上昇したことで深川の水位も上昇し、布田町付近の水路が一時、下流の深川に排水できない状態となり、越水が発生いたしました。この越水がアンダーパスに集中し、排水ポンプの能力を超え、河川の水位と同じ高さまで冠水したものでございます。  以上でございます。 14 ◯12番(別所治君) 昨年にも同じ答弁をいただきました。そしてまた、そのとおりだと思います。  そこでお伺いいたしますが、昨年には越水対策として幾つかの案、私もいろいろと案を出させていただきました。そこで、現状として今どのようになっているのかをお伺いいたします。 15 ◯建設部長清水久伸君) 昨年の12月議会で議員からも御提案のございました道路冠水の原因の一つとなっている越水箇所の対策についてでございますけれども、市道171号線沿いの歩道の転落防止柵をコンクリート擁壁に変更いたしまして、かさ上げすることで、水路からの越水が市道171号線のアンダーパスに流入しないよう対策工事を行う予定でございます。  以上でございます。 16 ◯12番(別所治君) 確認をさせていただきますと、市道171号線のところのガードレール、そこのところに延長して越水を防ぐということなんですか。もう一度お願いします。 17 ◯建設部長清水久伸君) 国道8号を背にしましてアンダーパスがございます。前はピーエスでございますが、その左側、深川側と申しますか、そこに歩道がございます。歩道と車道に段差がございますので、スロープがありますので、そこに転落防止柵というか転落しないフェンスがございます。あのフェンスのかわりにコンクリート擁壁をかさ上げするというところでございます。  以上でございます。 18 ◯12番(別所治君) わかりました。  以前その話をしたときに、JRののり面に水がぱんと当たるからというような心配もありましたよね。それについては大丈夫なのでしょうか。  それともう1点。市道側に立てるということは、水は向かい側に出てくるんですか。遮蔽板を倒す方向に水圧がかかると思うんですけれども、そこらのところは大丈夫なのでしょうか。 19 ◯建設部長清水久伸君) まず構造的には倒れないようにコンクリート擁壁をしっかりと施工したいと思っております。  それと、高さ的にはそんな高くならないので、歩道側から車道側に流入する水の高さ的にはそんなに高くならないので、そういう心配はないかと今想定はしています。 20 ◯12番(別所治君) 何センチかというのはなかったんですけれども、余り高くない。そうすると、例えば去年の8月に降った雨量、それからすると、それは少なくとも持ちこたえられる。越水が次は起きないよというぐらいの高さに設定してあるのでしょうか。 21 ◯建設部長清水久伸君) 昨年の8月の台風5号の降雨による市道171号線のアンダーパス付近の冠水の高さを検証いたしまして、かさ上げするコンクリート擁壁の高さや位置の決定をしております。先ほど申し上げましたように、それと同じ規模の降雨であれば対策箇所からは越水しないと考えております。冠水を低減させるために擁壁のかさ上げをするものでございます。  以上でございます。 22 ◯12番(別所治君) 今ほど最後にありましたけれども、冠水を少なくすると。もちろんそうすることによって、ポンプで水揚げできるやろうというようなことじゃないかなというふうに思います。  そういう意味では、今のところからの越水はないかもわからんけれども、また降り方によっては、よそからまた出るかもわからんという答弁ではないかなというふうに思います。  そういう意味では、どこからということはわからないですけれども、ぜひとも、もし起きたときにはそれに対する対応というんですか、そういうのもぜひやっていただきたいなというふうに思います。  それでは次に、同じ昨年の12月にありました水路、深川、木の芽川のしゅんせつという話もありましたけれども、その件について、どのようになっているのかをお伺いいたします。 23 ◯建設部長清水久伸君) しゅんせつ計画というところでございますけれども、まず敦賀市管理の深川については、昨年度、JR北陸本線より上流側約100メーターの区間で250立米のしゅんせつ及び支障木の撤去を実施いたしました。今年度につきましても、適正な維持管理を目的として、JR北陸本線より下流側を必要に応じしゅんせつするほか、東洋町から若泉町までの深川全川で除草を実施する予定でございます。  また、二級河川木の芽川につきましては、管理者であります福井県に確認をしたところ、昨年度は深川と並行する国道8号線木の芽橋とJR北陸本線の220メーター区間で500立米のしゅんせつを実施したと聞いているところでございます。今年度につきましても、パトロールにより調査を実施し、土砂堆積が多く河道断面の阻害が大きいなど治水上緊急性の高い箇所のしゅんせつを実施すると、このように聞いているところでございます。  以上でございます。 24 ◯12番(別所治君) ありがとうございます。たしかに木の芽川、これは県のものですし、前回のときの答弁でも県にしっかりと言っていくということで、あそこの木の芽橋を通りますと確かにしゅんせつしてありました。非常にこれはありがたいなというふうに思っております。  また、深川につきましても、しゅんせつのほうを予定どおり進めていただきたいというふうに思いますし、今度はいつごろというようなことをお伺いしたいんですけれども、まず一つ、アンダーパスの冠水の擁壁というんですか遮蔽板というんですか、そういうのをいつごろするのか。そしてまた、今のしゅんせつについて、いつごろするのかという時期的なものを教えていただけるでしょうか。 25 ◯建設部長清水久伸君) まず御指摘のコンクリート擁壁、これにつきましては予定工期といたしまして6月下旬から8月中旬まで、お盆までには完成させたいなと思っているところでございます。  それと、しゅんせつにつきましては、まだ正確なところは把握というか、県の部分については把握しておりませんが、うちの分につきましては出水期を除く時期にはすぐに施工したいなと思っております。除草は特にそこは関係ございませんけれども、しゅんせつにつきましては出水期を除く期間にしたいなと思っているところでございます。  以上でございます。 26 ◯12番(別所治君) ありがとうございます。ぜひともその件をよろしくお願いを申し上げます。  それでは次に、町内を横断している水路からの氾濫対策についてお伺いします。  冠水の原因について、まずお伺いをいたします。 27 ◯水道部長大北秀徳君) 皆さん、おはようございます。水道部長の大北でございます。  それでは、別所議員の御質問にお答えをいたします。  今回の質問の冠水原因でございますが、1つ目といたしましては、流出先でございます深川が増水し、布田町内の宅地地盤高よりも深川の水位のほうが高くなり、地区内の排水路が流れにくくなることで冠水が発生したものでございます。  また、2つ目の原因といたしまして、深川が越水し、市道171号線のアンダーパスに越水した雨水、先ほど対策工事を行うというところでございますが、そこに越水した雨水が布田町内に流れ込んだことが要因ではないかと推測をしております。  以上です。 28 ◯12番(別所治君) 今ほど答弁いただいたんですけれども、ここの原因については、第1が深川側の水位が上がったということで、そしてまた、あそこの水門というんですかフラップゲートというんですか、それがお互いの水位によって開閉するんですけれども、深川が上がったことによってそれが閉まった。そして今度は水の行きどころがないということで、それがあふれたというようなことじゃないかなというふうに思います。  そこでその対策として、一つですけれども水路の両端、ガードレールがあるんですけれども、そういったところに川の深さを上げるというんですか、矢板を入れて川の高さを上げるとか、また上流のほうで田んぼダムみたいな取り扱いとか、そのようなことが考えられるのですけれども、御所見をお伺いいたします。 29 ◯水道部長大北秀徳君) まず対策といたしまして、水路の両岸を矢板などでかさ上げしたらどうかという御質問なんですが、かさ上げ対策した場合ですが、水路からの越水は防げると思いますが、布田町内の水路に隣接いたします地盤の低い部分に宅地や道路に降った雨の排水先がなくなり、小量の降雨時でも道路冠水がまた発生することが考えられると思います。  根本的な解決策といたしましては、笙の川の水位が下がれば連動して木の芽川の水位、それから深川の水位も下がることから、笙の川の河川改修が必要であろうかと考えております。  以上です。 30 ◯12番(別所治君) 今部長、答弁いただいた、そのとおりなんです。笙の川が下がって、木の芽川も下がって、深川も下がる。それが一番いいのはわかります。けれども、それはできないんですよね、すぐに。ですからみんな困っているんです。  そして先ほど、かさ上げするとほかの地盤がまた水浸しになるよということについては、それは高さのどこに持っていくかによって変わると思います。そこだけが助かって、よそはどうでもいいというようなことじゃないので、周りの地盤の高さというのを測定して、それよりも低目に設定すればいいんじゃないか。  そしてまた、これがあふれる雨量というんですか、ある程度まではもつ、それ以上になったらあふれるということで、ある程度我慢もできるような水位になるのかなというふうにも思います。  そういう意味では、それも一つの案だというふうに思いますので、また検討していただきたいと思いますし、田んぼダムについてはどのような考えでしょうか。 31 ◯水道部長大北秀徳君) お答えいたします。  もともとこの水路の上流部には田んぼや畑があったと記憶をしております。私の記憶なので40年ほど前の記憶なんですが。現在ではほとんど宅地化が進んでおりまして、これまでの排水経路も変わってきているかなというふうに思います。  田んぼダム自体は、もう田んぼがないのかなということで、現在は考えていません。  以上です。 32 ◯12番(別所治君) 確かに昔田んぼのところで、今田んぼじゃなしに開発が進んで住宅になっているというところは確かにたくさんあります。そして一部田んぼのところがありますけれども、果たしてそこへお願いしてやっても、どれだけの効果があるかなというふうに私もそれは思います。しかしながら、いろんなことをやりながら対応していただきたいというふうにも思います。  それでは、今のところあれもあかん、これもあかんですけれども、その他にも何か考えがあればお伺いいたします。 33 ◯水道部長大北秀徳君) 先ほど宅地開発がされて排水の経路も変わっているとお答え申したのですが、流域を調査いたしまして、分水といいますか、今の水路に一点集中しないような対策も必要であろうかというふうに感じております。 34 ◯12番(別所治君) 今ほど部長が申しました、そういうのも非常に大きな対策だと思います。私もここの水路をずっと歩いてみたんですけれども。そして、前の答弁にもありました。ここは道口からの雨水が入っており、また、この水路は川幅が布田の出口よりも上のほうがやや広いかなというような感じなんですね。そして川の深さも上流のほうが深い。そして下流の出口のほうが低くなっている。
     どういうことかといいますと、水が出たときの流下能力というんですか、断面積というんですか、それが上よりも下のほうが低いんですよね。ですから水が出たら、そこにあふれるような仕組みになっているんです。  ですから根本的な対策としては、水路の整備というんですか、それをしながら水をどこへ流すかという分散型が必要だと思うんです。その件を今部長が言われたのかなというふうに思うんですけれども、そこのところ、もう少し御所見を伺いたいと思うんですけれども、お願いいたします。 35 ◯水道部長大北秀徳君) 流域ということであれなんですが、上を見ますと幾つかの分配というか分岐路がございまして、そこで何がしか対策していけば、そこに一点集中はしないというような考えでおります。  それから、この水路自体の先ほどおっしゃいました断面が小さいのではないかということですが、我々も調査をしておりまして、断面的には問題なかろうというふうに考えております。  以上です。 36 ◯12番(別所治君) まず一つありましたけれども、分水はできるやろうと。それはぜひ検討していただきたいと思います。  断面積は、私が目視ですけれども、あそこのところの断面積と上流のほう、かなり違うというふうに思いますよ。かなり深いことになっていますので、これはもう一度見ていただきたいなというふうに思います。  要は高さ、断面積がどうのこうのというよりも、やはり分水をして、そこのところにそれだけの水が流れないような、何かそういう対策をお願いしたいなというふうに思います。  それと、これはどうかなという部分もあるんですけれども、この前、笙の川のいろんな対策の整備のお話も聞かせてもらいました。そして来迎寺橋の撤去の説明もありました。そうしたときに、そこのところへわずかですけれども水量が行けるのかなというふうに思います。  この前のときには、ポンプアップしてそこへ流したらどうやというような話をしたときには、それをすると来迎寺橋のところでどうなるかわからんので、それはできないという話がありました。それで、来迎寺を取った後へそこへ流すということはできないでしょうか、お伺いします。 37 ◯水道部長大北秀徳君) お答えいたします。  市道171号線沿いの、まず今回対策する場所でございますが、コンクリート擁壁でかさ上げ対策工事をすることによって、深川から越水してアンダーパスに流れ込む、その原因は抑えることができると考えております。このことで、アンダーパスの今現在ありますポンプによって布田町の冠水が軽減はされるのではないかというふうに期待をしています。  それから、議員御提案のポンプの排水ということなんですが、これも選択肢の一つということで考えてはおりますが、笙の川の改修は今現在始まったばかりでございます。御存じのとおり始まったばかりでございます。来迎寺橋の撤去後、強制排水を行った場合、前の答弁にもございましたが、下流への影響というのがやはり不明確であるというふうに我々は考えております。  そこで、やはり雨水ポンプアップすることについては、市道171号線アンダーパスの対策工事後、その効果を確認、検証していきたいというふうに考えております。  以上です。 38 ◯12番(別所治君) あそこの冠水というのは2つあるんですよね。今ほどいいましたアンダーパスから来るもの、それと水路そのものに問題があって、その周辺の住宅に水が流れるという。ですから、アンダーパスは何ともないから下は何ともない、水路は何ともないということは言えないんですよ。上と下とは別という対策が必要になるんです。  ですから今部長が言われたのは、アンダーパスをするから。確かにアンダーパスの、ようけ降ったときにはなります。たしか去年の8月は、水面はどっちもつながったんですよね。それぐらいあります。しかし低いときでも、アンダーパスからの水が途中でとまっていても、こちらの水路のほうは冠水はしているんですよ。ですから向こうとは関係なしに対策は必要だというふうに思います。  そういう意味で、先ほど来迎寺橋と言いましたけれども、これはできたらということで、状況を見ながらそういうことも考えていただきたいなというふうに思いますし、あそこの冠水の原因というのは2つあるということをぜひ記憶に残しておいていただきたいというふうに思います。  それでは次へ行きます。  次は避難道について。この地区の入り口というんですか北側というんですか、そこしかないんですよね、ここは。袋小路のようになっておって、住民の避難に困難を要するところがあると思います。また、避難するときは民地というんですか私有地というんですか、そういうところを通ることになって、地権者等々の課題もございます。  市として、住民の方と一体となって、一緒になって進めていただきたいと考えますが、御所見をお伺いいたします。 39 ◯市民生活部長辻善宏君) 布田町は、今年度、地域防災マップ作成支援事業に取り組むということで手を挙げていただき、今月中に町内で1回目のワークショップを行うこととなっています。  この事業は、マップの作成過程の中で、地域の危険箇所や最寄りの避難所、避難経路等について住民同士で合意形成を図ることを目的としています。この取り組みにより、地元の住民の皆さんが地域の避難のあり方について話し合い、合意形成を図る中で、市としては、皆さんが防災マップの作成に向けて議論する過程で必要な助言を行うなど支援を考えております。 40 ◯12番(別所治君) ありがとうございます。最後にそれを言って終わろうかなとしておったので。というのは、ここは近々、防災マップづくりをされるというふうに聞いております。そのマップづくりの中で、やはり市としてもいろいろと助言、また支援をしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。  この件につきましては、これで終わらせていただきます。  次に、公共下水道事業についてお伺いをいたします。  公共下水道事業は、快適に暮らせる都市づくりとして、昭和49年度に第1期の認可を受け、昭和58年度から一部供用開始となっており、ことしで35年が経過しています。また、ことしから下水道事業の企業会計への移行に伴い、料金の値上げや公共下水道事業の工期が延長されることも懸念されます。  そこでお伺いいたします。  初めに、使用料について確認をさせていただきます。企業会計は、事業の経費は経営に伴う収入をもって充てる独立採算制と一般的に言われておりますが、3月議会の馬渕議員への答弁では、企業会計への移行が原因で料金が上がるものではないとありましたが、今もその考えでよろしいでしょうか。 41 ◯水道部長大北秀徳君) お答えいたします。  さきの3月議会におきまして馬渕議員の質問で答弁させていただきましたが、地方公営企業法の適用は、会計処理方式が変わるだけで、企業会計への移行が原因で料金改定に直結するものではございません。今も変わりません。  しかしながら、人口の減少による料金収入の減少や施設の老朽化による更新費用の増大等、避けて通れない問題でございまして、経営環境が厳しくなることが予想されることに加え、電気料金の値上げや原油価格の高騰等の社会情勢も変化してきております。  これらに対応し、安定的に事業を継続していくためには、今後、料金改定の検討も、いつとは言えませんが検討も必要になってくるのかなということを考えております。  以上です。 42 ◯12番(別所治君) 昨年の馬渕議員の答弁もそのようでありました。燃料費とか電気代とか、そういうのが上がれば、やむを得ず上がることになるということでございますけれども。ということは、今すぐ当面は値上がりする予定はないという理解をさせていただきます。  それでは次に、公共下水道工事関係についてお聞きをいたします。  平成29年度末で全面積2430ヘクタール中、1から6期の認可面積と認可率、整備面積と整備率についてお伺いをいたします。 43 ◯水道部長大北秀徳君) お答えいたします。  全体計画面積2430ヘクタールのうち1482ヘクタールが1期から6期、全体の認可区域でございまして、全体計画に対し認可率は61%でございます。  それから、認可面積1482ヘクタールのうち平成29年度末時点で1211ヘクタールが整備済みでございまして、認可面積に対し整備率は81.7%でございます。  以上です。 44 ◯12番(別所治君) ありがとうございます。  それでは、総面積中の整備面積、そしてまた総面積中の整備率についてお伺いをいたします。 45 ◯水道部長大北秀徳君) 御質問にありました総面積中の整備面積と整備率についてでございますが、全体計画の面積中のものとしてお答えをさせていただきたいと思います。  全体計画面積2430ヘクタールのうち1211ヘクタールが現在整備済みで、全体計画面積に対して整備率は49.8%でございます。  以上です。 46 ◯12番(別所治君) 総面積が2430に対して1211、整備率が49.8。総面積からいったらまだ半分進んでないということなんですよね。  そこで、もうちょっとお伺いいたします。総面積といいますと、いろんな農地とかがいっぱいあります。そういう意味では、農地を外しての整備率についてお伺いをいたします。農地を除く総面積、そして整備面積、整備率、そして未整備面積についてお伺いをいたします。 47 ◯水道部長大北秀徳君) お答えいたします。  全体計画面積が先ほども2430ヘクタールと申し上げましたが、そのうち田畑を除きますとおよそ1900ヘクタールとなります。そのうち1211ヘクタールが平成29年度末で整備済みでございますので、未整備の面積は689ヘクタールとなり、田畑等を除く全体計画面積に対しまして整備率は63.7%でございます。  以上です。 48 ◯12番(別所治君) 今ほどいろんな数字をお聞きしました。なぜかといいますと、僕だけがそう思っているのかもしれませんけれども、下水道の進捗率はと言うと80幾つという。認可面積の整備率というのが数字になって出てくるんです。けれども、今お聞きした部分から農地を除く1900ですか、そのうちの1221ですから63%しか進んでないんですよ。60としたら、40%がまだまだやってない。面積にしては689ヘクタールがまだ整備されてないということなんです。一見、35年たって物すごい進んでいるように思うんですけれども、公共下水道というのは進んでないんです。そういう意味で、この数字を聞かせていただきました。  それでは、これからどうするかというところについてお聞きをいたします。今までの下水道事業というのは、管渠築造事業費、補助、単独、そしてまた地区管渠整備事業というような3つの形でやられておったんですけれども、これからは汚水と雨水の整備事業費となっております。  そこで伺います。汚水管渠整備事業費について、過去3年間の状況についてお伺いをいたします。 49 ◯水道部長大北秀徳君) それでは、お答えいたします。  平成28年度、平成29年度は決算額で、それから平成30年度は現計予算額で、100万円どめ単位でお答えをいたします。  まず汚水管渠整備事業費といたしまして、平成28年度は決算額で約6億1700万円、それから平成29年度はこれも決算額で約2億7200万円、それから平成30年度は予算額で約4億7100万円となっています。  以上です。 50 ◯12番(別所治君) 昔の数字を見ても、去年だけが特別低かったんじゃないかなというふうに思います。そういう意味では、過去から言えば、ことしも上がってはいるけれども、まだ低いのかなというふうにも思います。  そこでお伺いしますけれども、今年度の予算での整備面積と整備率、そしてまた未整備の面積はどれぐらいになるのか、お伺いいたします。 51 ◯水道部長大北秀徳君) お答えいたします。  平成30年度末時点で、田畑を除く全体計画面積は、先ほども申し上げましたように1900ヘクタールでございます。そのうち今年度の整備を予定していますのが16ヘクタールになりまして、整備済み面積というのは1227ヘクタールを予定しておりまして、整備率は64.6%になる見込みでございます。  それから残りの面積ということになるんですが、1900ヘクタールから1227ヘクタールを引きますと残りの面積というのは673ヘクタールが今後残ることになります。  以上です。 52 ◯12番(別所治君) 今ほどの御答弁で、先ほども言いましたけれども、まだまだ673ヘクタールが残っているということでございます。  そこで、今後の整備計画についてお伺いいたします。公共下水道区域をいつまでに認可し、いつまでに整備完了予定なのかをお伺いいたします。 53 ◯水道部長大北秀徳君) お答えをいたします。  公共下水道の全体計画区域の整備につきましては、下水道事業は主に国の補助金を財源として整備をいたしております。それで国の予算の動向等影響を受けるため、完了時期の予測については難しく、人口の推移及び宅地化の進展等を注視しながら計画的な事業推進に努めていきたいと考えております。  以上です。 54 ◯12番(別所治君) 以前から聞きますと同じような答弁なんですけれども、それはやむを得ないかもわかりません。しかし私が言いたいのは、国の補助というのも下がってくるんじゃないかなと。いろんな本とかそこらを見ても、そういう補助については国としては大体行き渡ったということで、これからこういうところが削られていくんじゃないかなというふうに思うんです。そうなったときに、まだ敦賀市としては非常に多くの未整備地域があるのに、だんだんおくれていくんじゃないかなというふうに思います。  そういう意味で、早くやってほしいということを言っているんですけれども、それに対して何か御答弁がありましたらお願いいたします。 55 ◯水道部長大北秀徳君) 国の動向は、まだはっきりした動きは確認されていない状況でございます。  今後は、財源が中心となる経営戦略とあわせて、新たな整備だけでなく、既存施設の劣化ぐあいを調査した上で、長寿命化とかそういうのも含めたストックマネジメント全体を計画いたしまして整備方針を決めてまいりたいと考えております。  以上です。 56 ◯12番(別所治君) そうなりますと、ますますおくれていくのではないかなと。特に老朽化、まだまだ今で35年ですから、60年としても15年とか幾らかのまだ更新まではあるんじゃないかなと思いますけれども、やはり耐震とかいろんなことも含まれてくると、またやっていかなければならないところも出てきます。そういうことからすれば、未整備のところがいつまでたってもできないんじゃないかなというような心配すらします。  そこで、公共下水道が供用開始され35年経過しています。今までもそうですけれども、下水道が整備されるまで合併浄化槽などを維持管理していかなければなりません。多くの方から言われるんですけれども、税の平等性、分配の公平性から見て、合併浄化槽の維持管理に関する補助があってもいいんじゃないかということをよく言われるんですけれども、その件について、どのようにお考えなのかお伺いいたします。 57 ◯水道部長大北秀徳君) お答えをいたします。  公共下水道事業につきましては、受益者負担の原則から利用者の方には使用料という形で汚水処理施設の維持管理費を御負担いただいております。  同様に、浄化槽をお使いの場合も維持管理費につきましては設置者に御負担をいただくものと考えておりまして、現在のところ浄化槽の維持管理に関する補助は考えておりません。  以上でございます。 58 ◯12番(別所治君) 下水道を利用している人は料金をもらっている。だから合併浄化槽を使っている人は自分でするのは当然やと。そういう論法かなというふうに思うんですけれども、実際に下水道が来てないんです。違うんですね、そういう考え方と。一遍そういうところで、じかにみんなに聞いていただきたいと思うんですけれども。  利用者は料金払っているんやと。おまえらはそっちで払っているんやと。それは一緒じゃないかというように言われていますけれども、合併浄化槽はあくまで合併浄化槽で、個人でやっているんですよ。そういう人らも下水道に流したいんですよ、一日も早く。それと、下水道が下水道で利用している人は払う。これはある程度当然なんですよね。未整備のところの人も、下水道が通ったら僕らもそれは払うと。市でしてくれたこと、それは払いますと言うんですよ。合併浄化槽と利用料と一緒にしてもらったら困りますね。そこらをちょっと考えていただきたいと思います。  そこで、市長、ここでお伺いするんですけれども、先ほどもありました期間の問題。35年、下手したら40年、45年、50年かかるかもわからんですよ。今のこれだけ残っているところを今の進捗でいくと。非常に遅いと思います。それと補助の件。それについて、どのようにお考えなのかお伺いいたします。 59 ◯市長(渕上隆信君) 6月議会の一般質問、最初ということで、別所議員の質問に答えるチャンスはないかなと思いましたら御指名いただきまして、ありがとうございます。  おっしゃるように進捗をできるだけ早くということは当然あるんですし、耐用年数もございますので、そういうことを考えていかなくてはいけないというのもありますけれども、ポンプ場の整備とかもやっていますし、いろいろ下水については費用がかさんでくる時期に入ってくるのかなということがございます。なかなか単独ではできないですので、やっぱり国の補助をお願いしながらということになりますので、進捗はなかなか難しいだろうということを思います。  また、公共下水が来ている人と合併浄化槽を単独でやっている方の不公平感というのは私も非常に感じた時期がありますので、よく気持ちはわかります。ですからその辺は少し研究させていただいて、もう少し考えさせていただければというふうに思います。 60 ◯12番(別所治君) 市長言われましたように、これからだんだんお金がかかっていくんです。最初のうちは下水道の整備ばかりに使っていけばいいんやけれども、これから今言われたように耐用年数とかいろんなものがあります。そっちのほうにもお金を使わなければなりません。  そうなると、遅くなればなるほど工期もおくれていくということが考えられますので、できるだけ早くやっていただきたいというふうに思いますし、そしてまた今ほどありましたそういう時期があったということですので、その人らの気持ちというものをしっかりと酌んでいただきたいというふうに思います。  下水道事業は、農業、漁業とありました。これは一応工事としては終わっております。あとは公共下水道事業のみになっているんです。そして未整備の地域の人には一日も早い完成を望んでおりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。  以上で私の一般質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 61 ◯議長和泉明君) 次に、石川栄一君。   〔8番 石川栄一君登壇〕 62 ◯8番(石川栄一君) 政志会の石川です。  発言通告書に基づき、一般質問をさせていただきます。  地域活性化のための観光拠点施設の推進について伺ってまいります。よろしくお願いいたします。  現在、御承知のように多くの地域で交流人口の減少やそれによる経済の衰退といった地域活性化に関する問題が生じており、各地域では交流人口の増加や地域経済の活性化のためにさまざまな施策を試みております。  その中で、1993年、平成5年の制度創設以来、整備され、地域再生の方策として着目されているのが道の駅であります。道の駅に関しましては、2016年6月定例会でも質問させていただきましたが、現在も道の駅は単なる休憩拠点にとどまらず、地元の特産品や観光資源を生かして、地域の雇用創出や住民サービスの向上、さらには防災拠点にも貢献していることから、再度質問いたします。  道の駅は、道路利用者の休憩、情報提供、地域連携の場として、発足から25年間、全国各地に広がり、現在、2018年4月の時点で1145の施設が登録されております。前回質問いたしました2016年6月の時点で1093カ所でしたので、この2年間で52カ所の新たな道の駅が生まれたということになります。  同定例会で私の道の駅の調査、研究に関する質問に、産業経済部長より、平成26年度の観光拠点施設調査選定業務として、自動車で敦賀市を訪れる観光客が気軽に立ち寄れ、食事、買い物などができるとともに、市内に点在する観光施設を周遊できるように紹介することができる施設。すなわち道の駅のような機能を持つ施設の適地について外部委託をして調査を行ったと。この調査では、1つ目として交通の便のよさ、2つ目として必要な用地の確保、3つ目として市内でバランスよく候補地が選定されることの3点を基準として9カ所の候補地を選定し、第1次評価で5カ所に絞り込む作業を経て、最終的には法規制、予想誘客数、それと周辺への影響等を考慮しながら適地としての順位づけを行った経緯があると。しかし、平成27年1月に北陸新幹線敦賀開業の3年前倒しが決定されたことを受け、北陸新幹線の受け皿となるまちづくりに軸足を移す必要があったことから計画を見送り、現在に至っているところであるという答弁をいただきました。
     しかし市民の方から、新幹線が来る今だからこそ受け皿の一つとして敦賀に道の駅が必要ではないかといった声もいただいております。今こそ道の駅の調査、研究を再び進める時期ではないかと考えますが、見解を伺います。 63 ◯産業経済部長(若杉実君) 議員のもとに市民の皆様から、新幹線が来る今だからこそ受け皿の一つとして道の駅が必要ではないかという声が寄せられていることは尊重しなければなりませんが、新幹線の受け皿と道の駅の関連性につきましては、慎重な判断が必要であると認識しているところでございます。  また現在、国道27号沿いにございます100万人を超える誘客力や情報発信機能を有する既存の大型民間施設がございます。そういったところが道の駅の類似の機能を果たしているところだと考えているところでございます。  また今後、金ケ崎周辺や駅周辺も観光拠点として整備していく予定がございます。まずはこれらの集客案内機能を充実していくことが重要と考えておりまして、現時点では道の駅の調査、研究を行う予定はございません。  以上です。 64 ◯8番(石川栄一君) 新幹線、終着駅になるわけですから、そこから魅力あるものができれば、幾らでもバスなりタクシーでそこに向かうというような形になると思うんですけれども、同じく6月定例会で私の道の駅の必要性に関する質問で、市長より、敦賀に道の駅はないが、既に民間の活力の中で──今ほどもおっしゃいましたが──県外からも大きな集客力がある大型施設が国道27号沿いにあるので、道の駅は必要ないのではないかといったような答弁をいただきました。  しかし市民の方から、敦賀独自の道の駅も必要ではないかといった声もいただいております。おっしゃるように、この大型施設は、民間の活力で県内外から年間130万人が訪れるという敦賀市のにぎわいに大きく貢献している施設であります。  しかし道の駅とは、国土交通省に申請し、国から認可されたものが道の駅と呼べるもので、それは官民連携で運営され、豊かな利潤を生み、敦賀市の大きな観光拠点となり、福井県の道の駅マップに敦賀の道の駅として掲載されることだと考えます。  市長は以前の答弁の中で、今後、金ケ崎緑地、ムゼウム、赤レンガ倉庫などがある金ケ崎周辺において、民間の資本を活用しながら整備を進めることで、海の駅と言えるようなスポットにしていきたいというふうにおっしゃっておりました。  先月15日に金ケ崎周辺の集客施設整備に向けた計画策定委員会の第6回会合が行われ、人道の港敦賀ムゼウムの移転、拡充などの整備基本計画がまとまりました。この計画の中で、民間のカフェやレストラン、ショップ等の誘致に向けた事業スケジュールも盛り込まれましたが、ここに海の駅の誘致、整備の提案をするとともに検討してはと考えますが、見解を伺います。 65 ◯産業経済部長(若杉実君) 現在策定中の金ケ崎周辺施設整備の基本計画では、金ケ崎周辺エリア一帯を面として捉えまして、同エリアの整備コンセプトでもございます敦賀ノスタルジアムを実現するとともに、人道の港ブランドの確立に向けて個の施設の魅力を磨きまして、金ケ崎周辺を訪れること自体が目的となるよう整備方針を掲げているところでございます。  今議員おっしゃいましたとおり、その中で民間活力の導入による飲食、物販機能の導入も位置づけられましたので、一歩ずつ着実に整備を進めまして、まずは金ケ崎周辺が港のにぎわい拠点となるように取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 66 ◯8番(石川栄一君) 4棟の計画があります。集客も当然ふえると思いますが、それをにぎわいだけではなくて売り上げに。例えば通常、民間の店舗に例えるなら、来店だけでは評価になりませんので、そういったことを申しておきます。  御存じのように、現在、金ケ崎周辺の大きな集客施設といえば、赤レンガ倉庫があります。2015年10月開館以来、敦賀を代表する観光地となりました。開館8カ月目の2016年6月でジオラマ館の入館者数が10万人を突破するなど大変好調でありましたが、オープン特需が終わり、入館者数が減り始め、現在、リピーター確保等さまざまな誘客策を講じて来館者数の維持、回復に努めておられるとお聞きしております。  赤レンガ倉庫の誘客及びリピーターをふやすには、どういったことが必要なのか。関係者の方々は日々いろいろと模索されて御苦労があると思いますが、ジオラマの展示がえなどの整備は市の対応となりますから当然予算もかかります。  御承知のように、観光は、宿泊、交通、食事、お土産などさまざまな消費がバランスよく行われることが理想的だと思いますが、特に食事、お土産は大きなポイントになると考えます。2021年春の予定で先ほど申しました人道の港敦賀ムゼウムも移転、拡充し、新しくなりますので、また新たな特需が生まれると思いますが、観光客が絶えないようにするためには、やはり食事、お土産に特化した海の駅、道の駅のような集客、滞留能力のある観光拠点施設が必要だと考えます。  昨年の3月定例会で、市長は、敦賀南スマートインターチェンジが開通することを受けて、山の駅と言えるような魅力的なスポットにできるよう準備を進めていきたいと考えていると答弁されておりましたが、このことにつきまして何か具体的な構想があるのか、見解を伺います。 67 ◯産業経済部長(若杉実君) 現時点では、山の駅と言えるような具体的な構想はございませんが、議員がおっしゃいました敦賀南スマートインターチェンジの利用促進、そしてまた芋粥の活用とか、そういった部分が活発に行われている中で、そういった部分をあわせまして継続して魅力あるスポットになるよう検討しているところでございます。  以上です。 68 ◯8番(石川栄一君) 昨年3月に敦賀南スマートインターチェンジが開通いたしました。開通時には北陸道や名神高速道路のサービスエリアなどにPR用のチラシ、パンフレット等を配布して、このスマートインターチェンジを利用した敦賀市内の周遊観光のモデルコースなども紹介し、利用促進を図っておられます。これも関係者の方々の御苦労があったと思いますが、残念ながら当初利用想定の4分の1という結果になりました。  当初、周辺幹線道の交通量データなどを踏まえた交通需要予測に基づき、スマートインターチェンジの利用台数を1日当たり1000台としておりましたが、昨年3月25日の開通からことし3月末までの1年間で1日の平均利用台数が236台にとどまってしまいました。  新聞等でも報道されておりましたが、ふるさと夢市場の店員の方のお話では、開通効果で来客数がふえると期待したが開通前と変わらず、効果は実感できない。もともと観光客の車がスマートインターチェンジにおりるのかという疑問はあったということです。  現在、県が整備中の岡山松陵線が開通すれば、スマートインターチェンジから市街地へのアクセスが向上し、需要が伸びると見て、関係機関と協議して利用促進策を検討するということで期待しておりますが、これについて今後どのような利用促進策を考えていかれるのか伺います。 69 ◯建設部長清水久伸君) 敦賀南スマートインターチェンジの利用促進策についてでございますが、まずは地元の方々初め市民の皆様に利用していただきまして、利便性を感じていただくことが利用台数を伸ばすためには重要なことであると考えております。  このようなことから、各公民館や観光施設等にPRチラシやティッシュを置いて、敦賀南スマートインターチェンジを改めて周知いたしまして利用促進を呼びかけているところでございます。  また議員おっしゃるように、岡山松陵線の整備、それとミッシングリンクが解消されれば、市街地からの利便性が向上し、利用者の増加も見込まれるものと考えているところでございます。  こうした中で、現在、国土交通省、そして福井県、NEXCO中日本と協議を実施しておりまして、今ある観光資源等を有効活用し、利用台数を伸ばせるような対策についても今後検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 70 ◯8番(石川栄一君) 今後ともよろしくお願いいたします。  先ほど芋粥の話が出ましたが、先日、5月13日に、粟野コミュニティ運営協議会が主催し、公文名の天満神社の宮司でいらっしゃる菅井さんが講師をされた「芋粥歴史セミナー」に参加させていただきました。地区内外から140名の方が参加されておりました。  市長は、これまで光の当たってこなかった敦賀の宝を掘り起こし、発信していくということをよくおっしゃっております。その一つとして、「今昔物語」にも描かれ、古くから粟野地区に伝わる芋粥の説話があります。芥川龍之介の小説「芋粥」もこの説話を素材に生まれたということでありますが、その芋粥を市長は早くから推奨されており、歴史もよく御存じかと思いますが、改めて粗筋をお話しさせていただきます。  菅井さんのお話によりますと、平安時代、芋粥は貴族の宴会に出されるような高級なデザートだったということですが、その平安時代中期、敦賀黒河地区の豪族、藤原有仁の娘と結婚し婿入りした藤原利仁という武将が、ふだんは黒河地区に住んでおり、ある年の正月に京の関白の屋敷で行われたうたげで食べ残しの芋粥を下げ渡された下級の役人が芋粥を腹いっぱい食べたいと嘆いていたことが藤原利仁の耳に入り、その役人をはるばる都から黒河地区にある館に招き、地元の村人たちの協力を得て大量に集めた山芋で食べ切れないほどたくさんの芋粥をつくって振る舞ったという説話です。  これでよかったでしょうか。  このとき、藤原利仁がふだん仕事をしていた公文所が公文名という地名になり、同地区の天満神社に祭られ、現在も1月17日に神事がとりおこなわれているということです。  セミナーで興味深かったのは、この芋粥の説話から敦賀の人々の手厚いおもてなしの心がうかがえますし、これは命のビザで敦賀に上陸したユダヤ人難民を市民が温かく迎えたエピソードにも通じるとともに、その役人を連れてきたルートは滋賀県の高島から黒河ではないかという説もあるそうです。  その道は現在の粟野公民館東側の県道211号線につながり、これはまさに敦賀市地方創生基幹政策のハーモニアスポリス構想の敦賀高島間トンネル整備計画に通じるのではないかということです。  菅井さんは、このルートを芋粥街道とし、芋粥祭りの開催や芋粥の里など、実現できればこんなすばらしいことはないとおっしゃっておりました。そして頼もしいことに、粟野南小学校の児童たちが芋粥プロジェクトと銘打ち、この説話にちなんだ芋粥をアレンジしたスイーツの商品化に取り組んでおります。セミナー終了後、私たちも児童たちのつくった芋粥パイを大変おいしくいただきました。  このように、この地区に残っている藤原利仁ゆかりの歴史財産を活用し、山の駅、道の駅と呼べるような観光拠点施設を粟野公民館の南側を適地として提案したいと思います。以前市長もおっしゃっておりました山の駅と言えるような魅力的なスポットの整備計画をこの地に検討してはと考えますが、見解を伺います。 71 ◯市長(渕上隆信君) では、石川議員の一般質問でございます。  芋粥の話がありまして、議員の提案は非常に魅力的な提案だと感じております。  しかし、この芋粥を観光客の誘致に生かすためには、粟野公民館周辺の主要道路沿いに観光施設を整備することについて、費用や内容の検討や、また土地所有者との調整というのが必要になってくるというふうに思っております。直ちに着手することはちょっと難しいなというふうに感じています。  御指摘いただきました平安後期の「今昔物語」や芥川龍之介の作品に登場します藤原利仁将軍による芋粥のおもてなしは、粟野地区が舞台となっており、敦賀を代表する重要な観光資源の一つと考えております。  私も以前から取り組ませていただいておりますが、今議員おっしゃった部分もありますが、ふるさと夢市場が好調ということ。また粟野公民館でのコミュニティ活動も3年目を迎え、藤原利仁将軍ゆかりの天満神社の宮司によるセミナーを通じて芋粥への理解も進んでいますし、地域の活性化につながっています。また、粟野南小の児童による今おっしゃいましたけれども芋粥のアレンジ料理も私も食べさせていただきましたが、おいしいできだったと思っていますし、芋粥スイーツの商品化もさせていただきましたし、また御名におけます地域じまんづくりもしていただいております。  こういうことで機運が盛り上がってきたというふうに感じておりますので、今後、敦賀ブランドの一つとして推進しまして検討していきたいというふうに考えております。  直ちにということは少し難しいかと思いますが、検討してまいりますので、よろしくお願いします。 72 ◯8番(石川栄一君) 今市長がおっしゃるように、ふるさと夢市場も頑張っていらっしゃいますし。ただ、同地区の方からこういった声も上がっているということを御理解願いたいと思います。  岡山松陵線が開通すれば、より多くの観光客が民間の大型施設を目的にスマートインターチェンジを利用するようになると思いますが、一直線で粟野地区を通り過ぎてしまうのではなくて、この相乗効果を敦賀市の利益としてうまく生かすには、芋粥の里のような道の駅、海の駅、山の駅と呼べるような地域活性化と防災拠点の機能をあわせ持ち、創意工夫することで大きな売り上げが期待される滞留施設、観光拠点施設が、繰り返しになりますが敦賀市には必要だと考えます。  そして、自然環境の変化が著しい昨今、特に災害発生時も、道の駅は一時避難所、災害情報等提供の場、防災活動の支援として利活用できる施設となるよう計画されております。  2年前の熊本地震の発災後、被災地隣接の道の駅では、緊急避難者受け入れや被災地の救援などさまざまな支援が行われ、自衛隊の前線基地や被災地へ向かう支援車両や緊急車両の中継基地としても活用されております。建物があり、食材があり、広場があって、主要道路に面しており、いつでも電話やトイレが使えるなど、災害発生時においても道路利用者や地域住民に対する迅速かつ的確な応急対策等も含めて、ぜひとも再度、道の駅の研究、調査をしていただき、福井県の道の駅マップに敦賀の道の駅が掲載されることを強く要望いたしまして、私の一般質問を終わります。  ありがとうございました。 73 ◯議長和泉明君) 次に、前川和治君。   〔10番 前川和治君登壇〕 74 ◯10番(前川和治君) 改めまして、お疲れさまです。  今回、2項目につきまして一般質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  1項目めは、北陸新幹線の受け皿づくりについてです。  北陸新幹線敦賀開業まで4年10カ月になりまして、新幹線敦賀駅舎のデザインも決まり、新幹線駅舎や線路の工事についても目に見える形になってきました。  新幹線の受け皿づくりにつきましては、敦賀市再興プランでも重点項目となっており、敦賀市としても力を入れてやっていくんだと思いますが、まず冒頭に、新幹線の受け皿づくりについて、市長の意気込みについてお尋ねいたします。 75 ◯市長(渕上隆信君) では、前川議員の一般質問にお答えいたします。  意気込みということでございますけれども、北陸新幹線敦賀開業までいよいよ5年を切りました。これまで敦賀市は、映画「杉原千畝」をきっかけとしまして、人道の港、優しい日本人がいた場所を敦賀の魅力として発信してまいりました。  伊勢志摩サミットでは、リンゴ型タオルをサミットバックに採用いただき、海外の要人やマスコミ関係者へのアピールができたと考えております。また、大迫アルバム寄贈を契機にサバイバーの子孫や関係各国とのつながりが広がってきたというところでございます。  優しい日本人がいた場所敦賀ということをベースにしまして、大谷吉継公や北前船、松尾芭蕉、また水戸天狗党などさまざまな歴史的、文化的観光資源を大切に磨き上げ、発信していきたいというふうに考えています。  また、これまでの海外クルーズ客船の寄港や昨年のプレ国体に加え、ことし9月、10月には本国体の開催、敦賀駅への自動改札機の導入など、より多くの観光客が来敦する機会がございますので、市民一体となっておもてなしの体制も整えているというところでございます。  またさらに、敦賀駅は嶺南や南越前町、そして滋賀県北部の玄関口にもなりますので、市内だけではなく周辺地域への広域的な観光周遊にもつなげてまいりたいと考えております。  このような中、昨年10月からは、ぐるっと敦賀周遊バスを2ルートに見直したり、レンタサイクル拠点整備や新たな観光案内板を準備するなど利便性向上にも努めておりますので、今後も適宜修正を行いながら敦賀開業に向けた準備を着実に進めてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 76 ◯10番(前川和治君) 新幹線の受け皿づくりにつきまして、市長もいろいろ広域連携を進めたりですとか、市民一体となったおもてなしの市民の機運の醸成ということもいろいろやられているということにつきましては、評価させていただいております。  一つ大きな問題点としてありますので、ここで質問として言わせていただきます。  新幹線の受け皿づくりについては、敦賀市再興プランですとか敦賀市の観光振興計画に沿って受け皿づくりを進めていくものだと思いますけれども、大きな問題点として、新幹線開業後の観光入り込み客数の目標設定がどこにもありません。目標設定がどこにもなく新幹線の受け皿づくりを進めている点があります。敦賀市観光振興計画や関連する敦賀市のホームページを見ましても、新幹線敦賀開業時期が平成37年度末となっていたりとか、敦賀市観光振興計画、新幹線整備の3年前倒しが決まる前の計画だと思いますけれども、3年前倒しが決まってから既に数年経過しております。それまでの間にそういった振興計画を修正したりですとか、そういうこともやってこなかったというのも問題ですけれども、何よりも北陸新幹線敦賀開業後にどれだけの観光入り込み客数を目標として受け皿づくりを進めていくのかという目標設定が敦賀市にはないというのが大きな問題ではないでしょうか。  敦賀市として新幹線の受け皿づくりに力を入れていくのであれば、やはり最初に目標設定をして、新幹線開業までの4年10カ月、何をしていくのかという計画を時系列でつくっていくというのが重要だと思いますので、2点目の質問は、北陸新幹線敦賀開業が平成34年度末になりますので、ちょうど敦賀開業から1年経過した平成35年度末の敦賀市の観光入り込み客数の目標数について質問させていただきます。 77 ◯産業経済部長(若杉実君) 敦賀市の観光入り込み客数を示したものにつきましては、議員さんがおっしゃいました平成24年を基準年とした敦賀市観光振興計画と、平成26年を基準とした敦賀市再興プランがございます。  その中で、敦賀市観光振興計画によれば、最終年の平成34年には240万人を指標として示しておりますし、敦賀市再興プランでは、最終年の平成32年の指標を224万人としているところでもございます。  そういった中で、これらに対しまして平成29年の観光入り込み客数、今現在、敦賀市の観光入り込み客数につきましては222万8000人が敦賀市、29年度は数字になってございます。そういうことになりますと、敦賀市観光振興計画の平成30年の指標223万人や、再興プランでの平成32年の指標にほぼ到達しているというのが現状でございます。  今議員さんが申しました新幹線開業時の観光入り込み客数につきましては、北陸財務局の調査などを参考にしまして、これまでの国内新幹線延伸時の各県ごとの開業年とその前年の入り込み数を比較いたしますと、延伸の形態、敦賀にどう合致するかというところはございますが、そういった形態等が異なるために単純に比較はできませんけれども、平均して約5.5%増加しております。これを目安といたしまして、仮に240万人が5.5%増加するということになりますと253万人になります。  しかしながら、現時点で開業後の平成35年の数値につきましては具体的な指標を持っているものではございません。今後これらの数字を参考にしながら、開業に向けて現在進めているいろいろな事業がございます。そういった事業の効果を十分に精査しまして、それぞれの計画改定の中で指標の設定を行っていきたいと考えているところです。  以上です。 78 ◯10番(前川和治君) 答弁をお聞きいたしておりますと、いろいろ研究はされているということなんですが、やはり具体的な目標値というのが今のところないということですので、まずは新幹線開業が3年前倒しとなりまして平成34年度末になりましたので、敦賀市観光振興計画もそれにあわせて計画内容をつくり直す、修正するということがまず大事。そして目標設定をした上で、あと4年10カ月で何をしていくのかということを時系列で計画を策定していくということが今一番先にすることだと思いますので、これはぜひ改善していただきたいと思います。  私の希望数値を言いますと、部長から253万人という、大体計算していくとそれぐらいになるんじゃないかということがありましたけれども、私の希望目標値としましては、現在の敦賀市の観光入り込み客数は年間228万人ということですので。これも右肩上がりで推移しております。これは非常に評価するところです。北陸新幹線敦賀開業後は、観光入り込み客数300万人を目指していただきまして、経済人口も10万人都市を目指すという新たな目標を掲げていくことで、大規模商業施設の誘致ですとか駅前に民間を呼ぶということもしやすいのではないかと思いますので、私の目標値は今お伝えしましたけれども、改めて、目標値ですので、そういったことはもっともっと公にしていくべきだと思いますので、改めて見解を伺います。 79 ◯産業経済部長(若杉実君) 特にこれから駅前の民間施設も行いますし、国道8号の2車線化の空間利用の部分、そして各商店街の活性化、そして金ケ崎の施設整備、そういったところをトータルして、少しでもたくさんの方に来ていただけるような、これからいろいろ、新幹線に向けての行動計画という部分で、また各部局にそういった事業をいろいろ聞いて、そういった部分をだんだん精査して目標設定をこれから行っていきたいというところでございます。  今のこの場では、私から具体的な数字を述べることは差し控えさせていただきますけれども、そういった形でこれからどんどん積み上げて目標設定をしていきたいというところでございます。  以上です。 80 ◯10番(前川和治君) これから行動計画をつくっていくということなんですけれども、先に新幹線が来ております金沢市を見ても、観光客数をこれだけにするんだという目標を持って新幹線の受け皿づくりをして、金沢は成功しております。  目標のない計画というのは絵に描いた餅ですので、まずは目標設定をしっかりとしていただきまして新幹線の受け皿づくりをしていかないと、いろんな計画も到着地点がわからないままに進むことになりますので、新幹線が開業したら300万人の観光客数を目指すというような目標設定が必要不可欠だと思いますので、まずしっかりとした目標設定をお願いしたいと思いますが、市長、その辺、見解はいかがですか。 81 ◯市長(渕上隆信君) 部長が申しましたとおり、今いろんな事業を進めておりますので、その中で十分に精査しまして、計画の改定の中で指標を設定していきたいというふうに思っています。 82 ◯10番(前川和治君) この場でいきなり目標数値を言ってくださいといってもなかなか難しい。積み上げていかなければならないのかなというふうにも思いますので、ぜひ新幹線行動計画を今後策定するということでありますので、目標観光入り込み客数をまず出していただきまして、それで新幹線の受け皿づくりの計画を進めていっていただきたいと思います。  それと、観光振興計画も、3年前倒しになっておりますので、これもきちんと修正をしていただきたいと思います。  次の質問に移ります。  北陸新幹線敦賀開業後の観光入り込み客数の目標値も、これはまた大事なことなんですけれども、観光で稼ぐという視点では観光消費額も大切な目標数値になっています。この観光消費額というのも観光振興計画にはうたってありまして、目標値が出ているんですが、3年間古い数値となっておりますので、お尋ねいたします。  日帰り観光に力を入れていけば観光消費額は少なく、県内の各自治体と協力して宿泊観光に力を入れていけば観光消費額はおのずと多くなります。  観光消費額の目標値について質問させていただきますが、観光振興計画には平成34年度末の時点で新幹線開業直前の時点では観光消費額66億円という目標設定がされております。観光消費額の目標設定についても新幹線開業後の平成35年度末に軌道修正をすることと、観光消費額の目標値について修正をこれもしていかなくてはならないと思いますので、これはどのようにしていくのか質問させていただきます。 83 ◯産業経済部長(若杉実君) 観光消費額につきましても、入り込み客数と同様に、観光振興計画というところで、議員さんおっしゃいましたとおり34年時では66億円という部分で目標としておりますけれども、今現在、敦賀開業後の現時点での目標は設定されておりません。  より多くの方に敦賀に来ていただきまして、また敦賀市内での消費につながるような、そういった確実にこれからは準備を進めていこうと思っているところでございます。 84 ◯10番(前川和治君) この観光消費額につきましても大事な数字ですので、観光の入り込み客数と同様に、この観光消費額もぜひ出していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、北陸新幹線敦賀開業後の目玉づくりについて質問させていただきます。  先ほども道の駅という御意見もありましたけれども、新幹線開業後の目玉として、敦賀の新幹線駅東口と直結したアウトレットモールやイオンモール、イケアですとかコストコなど大型商業施設の誘致などをだめもとでも、これまで誘致活動はしてきたのかどうか、最初に質問させていただきます。 85 ◯副市長(片山富士夫君) おはようございます。  大型商業施設の誘致でございますけれども、誘致した場合のメリットといたしまして他の自治体を見てみますと、市内飲食店や宿泊施設の利用増による消費拡大、これによる商業の振興。それから、広域からの誘客、お客様が集まるということに伴う交流人口の増加。施設名に通常、自治体の名称がつきますので、敦賀店とかということで、知名度の向上。さらに、雇用の創出でありますとか税収の増加というのが挙げられるかと思います。  一方、こうした大型の商業施設につきましては、一般的な量販店でございますとかショッピングセンターにつきましては、地元の商業者との競合というような課題も大きいかと思います。  そういうことで、これまで、誘致活動とまでは言えませんが、アウトレットモールの関係者と敦賀市での事業展開につきまして意見を伺ったということがございます。その意見では、小矢部とか竜王からいずれも150キロメートルということで近い距離にあるということは余り問題ではないということでございました。しかしながら、用途区域の中で広大な面積を必要とする。例えば小矢部ですと13ヘクタール、竜王ですと18ヘクタールほどの土地があるということ。そうした土地が確保できるのかということと、何より集客、お客様が敦賀の地に集まるかということが課題であるということで、相談したときには非常に消極的でございました。  そうした中で、今後、北陸新幹線の敦賀開業が見込まれます。また、大型クルーズ客船の誘致にも力を入れてまいります。こうしたことを材料に、既存店舗との関係も考慮しながら誘致の可能性について研究していきたいというふうに考えております。
    86 ◯10番(前川和治君) アウトレットモールについては協議は過去していたということですので。市民からも、せっかく新幹線が来るのだから、そういったアウトレットモールですとか大型商業施設について何とか駅近くに誘致したらどうなんやという声もお聞きしますので、今回ちょっと提案をさせていただきました。  そういった大型商業施設の誘致につきましては、やはり協議というのがとても重要だと思います。土地の利活用ですとか経済人口のことですとかありますので、なかなか経済人口を考えると難しい面もあろうかと思うんですけれども、やはり新幹線開業というのは一つのチャンスだと思いますので、開業前の時期というのは、開業後だと話し合いの場でもなかなか難しいと思いますので、今が一番、大型商業施設の誘致に関しては協議しやすい時期に来ているんじゃないかなということもあります。  今後ですけれども、アウトレットモールだけじゃなくて、ほかの大型商業施設につきましても誘致などを行っていくのかどうか、質問させていただきます。 87 ◯副市長(片山富士夫君) 先ほども申し上げましたように、一般的なショッピングセンターとかは、既存店との、また商店街との関係を十分に踏まえながら研究をさせていただきたいと思います。 88 ◯10番(前川和治君) ぜひ前向きに研究を進めていっていただきたいと思います。  企業誘致もそうなんですけれども、商業施設の誘致というのはとても難しいと思いますけれども、新幹線開業というのは希望がとても膨らむわけです。希望があっても行動しないと何もなりませんので、だめもとでも新幹線開業前の今のタイミングでしかできないことは今のこのタイミングでやっておかなければならないと思いますので、ぜひ大型商業施設の誘致にも取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次の質問に行きます。  現在、新幹線敦賀開業の受け皿づくりをしていく上で、観光振興の目が東京に向いているように私は感じております。新幹線の開業効果といいますと福井県内全域各所にあると思いますので、東京よりも福井県内の観光地と連携して、県内の主要観光地と相互連携して新幹線の受け皿づくりをしていくべきだと私は思っております。  例えば、観光客数が多い観光地、東尋坊ですとか恐竜博物館、西山公園が年間100万人以上の観光客を有しております。そういったところと連携しまして敦賀市の観光振興を行っていくべきではないかと思いまして、例えば恐竜博物館の入場チケットを持っている方は赤レンガ倉庫、リラ・ポートが割引になるですとか、敦賀市単体で何かやっていくよりも、先ほど市長もいろいろなところと連携してやっていったほうがいいんじゃないかということをおっしゃっておりましたが、県内の主要観光地と連携して売り込みですとか、相互連携をして観光客の移動促進を促すようなところから取り組みを始めていってはどうかと思いますが、見解を伺います。 89 ◯産業経済部長(若杉実君) 議員御指摘のとおり、県内施設との連携も非常に重要だと考えておりまして、去る5月27日に南越前町の今庄365スキー場において今庄そばまつりが開催されましたが、その中で、長浜市・敦賀市・南越前町観光連携協議会の構成メンバーでございます長浜市さんと共同で鉄道遺産のPRを実施いたしたところでもございます。  また赤レンガ倉庫では、南越前町の北前船主の館の右近家や長浜市の長浜スクエア、そういったところと入場料の相互割引を今現在行ってもおります。  さらに、6月2日から福井市美術館で、アートラボふくいにおいて「松本零士展」が開催されておりますが、敦賀市内にも同じく松本零士アニメのモニュメントも設置しております関係で、敦賀シンボルロードという部分で、そういった敦賀のPR、チラシを会場に設置いたしまして敦賀のPRも行っているところでもございます。  同様に、そういった部分でいろいろこれから関連するテーマの県内施設との連携を深めまして、相互の観光地の紹介、そしてそういった広域的な連携に努めてまいりたいと思っております。  以上です。 90 ◯10番(前川和治君) これまでも赤レンガ倉庫と南越前町の右近家、チケットを持っていけばちょっと割引になりますよという、そういった連携も進めておりますので、そういった連携をどんどん広げていっていただきたいなと思います。  いろんなところに出向宣伝するのもいいんですけれども、県内の入り込み客数の多いところと相互連携するということが。今敦賀市の姿勢としては、テーマが合うところと連携してやっていきますよという姿勢なんですけれども、それプラス、テーマとか度外視、県内の恐竜博物館、敦賀市と余り関連性はないんだけれども、それでも連携してやっていくよという姿勢が大事だと思いますので、ぜひテーマ以外のところでも広域連携を進めていっていただきたいと思います。  次の質問に移ります。  次は、JR敦賀駅で交通系ICカードを9月より導入することになりまして、導入に伴いまして、コミュニティバスですとか、ぐるっと敦賀周遊バスでもICOCAカードですとか他の電子マネーカード、nanacoカードですとかJURACAカードを利用できるようにして、市民、観光客の利便性の向上を図れないのかどうか、質問します。 91 ◯産業経済部長(若杉実君) ICカードにつきましては、福井県と連携いたしまして、従業員数50人以下の飲食料品小売業者、飲食業、宿泊業等を対象に、ICクレジットカード及び電子マネーの決済端末機の整備に要する費用に対し補助する制度を設けておりまして、既に導入を推進しているところでもあります。  また、今議員がおっしゃいました本市バス交通でのICカードの利用につきましては、市民や観光客の利便性向上の観点から必要なものと認識しておりまして、ICOCAに限らずさまざまなICカードについて、今後、事業者への聞き込みや費用対効果の調査など導入に向けた検討を現在しているところでございます。  以上です。 92 ◯10番(前川和治君) 導入に向けた検討をしているということなので、ぜひ導入していただきたいなというふうに思います。  これまで敦賀駅でもいろいろ、ICOCAが使えなくて結構人の列、渋滞になったりとか、いろいろ問題になっていましたので、今度はそういった便利さをどんどん市民の中に広げていくことになってくるんじゃないかなというふうに思います。  今まで旅行とか、ちょっと遠出するときには腕時計を持って、カメラを持って、財布を持っていくような時代でしたけれども、今はスマホ一つで全部、お金もスマホでちゃりんとできますし、時計もあります、カメラもありますという、そんなスマホ1台持てばどこでも行けるような時代になっておりますので、ぜひ敦賀の中でもそういう便利さというのを広げていっていただきたいなというふうに思います。  北陸新幹線敦賀開業の受け皿づくりについては、質問を振り返りますと、目標値の設定がまず一番大事で、次にその後の計画策定が大事だと。あと目玉となる大型商業施設の誘致というのも私は大事だと思います。それから、福井県内観光施設の相互連携。市民、観光客の利便性向上について、これまで質問、議論をさせていただきました。  私の質問とか提案の内容を全部取り入れていただけましたら、新幹線敦賀開業後の観光客は間違いなく年間300万人以上になると思いますので、まずは目標値の設定から新たな計画づくりをしっかりと行っていただきまして、新幹線の受け皿づくりに取り組んでいただきたいと思います。  以上で1点目の質問を終わります。  2つ目の公民連携について質問させていただきます。  公民連携については、敦賀駅前の土地活用につきましてもサウンディング調査という形で市有地の有効活用について民間事業者から広く意見や提案を求め、敦賀駅西地区の開発を行おうとしております。これも民間と行政が連携して駅西の土地活用を行っていく上で、公民連携の非常によい事例だと思います。  また、敦賀市が発行している敦賀市の防災ハンドブック、各家庭に届いております敦賀市防災ハンドブックですとか、あと敦賀市のつくっております「あなたの空き家大丈夫ですか」という空き家情報パンフレット、こういったものにつきましても民間と行政が協力してパンフレットの中に企業広告を掲載し、それぞれ無料で発行しているので、これも民間と行政が連携している点では公民連携の非常によい事例です。  こうした民間のノウハウの活用を行政が積極的に取り入れ、パンフレットの作成やデジタルサイネージなどの有料広告の導入などを敦賀市としてこれまで行ってきましたが、ここまでなんですけれども、民間と連携し行ってきた事業についてはどれだけあって、その効果についてはどのような効果があったのか、最初に質問させていただきます。 93 ◯総務部長(池澤俊之君) 主に4つの事業が挙げられます。  まず1番目といたしまして、デジタルサイネージにつきまして。  これにつきましては、庁舎1階市民ホールにおきまして広告つき案内板及びデジタルサイネージを実施しております。市は場所を提供しまして、民間事業者は広告主の募集を行った上で、チラシラックを備えた案内地図や行政情報と民間広告を放映するためのディスプレイ、これを設置するものでございます。  2点目といたしましては、議員さん持っていらっしゃいました防災ハンドブック、これについてでございます。  これにつきましては、地図情報会社であります株式会社ゼンリンと協定を締結いたしまして、地図情報に加えて防災情報等を掲載しました「敦賀市防災ハンドブック2017」を製作し、平成29年3月に市内全戸に配付しました。  この事業の効果ですが、各種防災情報をわかりやすく集約して提供することによる市民サービスの向上、また市民の防災意識の啓発などが考えられます。また費用につきましては、同社の営業活動による広告収入、これをもって充てておりまして、市は財政負担なく製作することができました。  なお、1点目のデジタルサイネージにつきましての効果といたしましては、行政情報の発信機会の増加と歳入増加──年間で194万4000円でございますけれども──があります。  また3点目といたしまして、保育園給食調理業務委託がございます。  これにつきましては、平成26年7月から黒河、粟野、中郷の3園を、平成28年4月から気比、東浦、つるが、櫛川、三島、櫛林、東郷、沓見の8園、これらを民間事業者に委託しております。  この事業の効果といたしましては、調理員、栄養士などの専門人材の継続的な確保や民間業者のノウハウ、こういったものの活用によります効率的な運営と人件費等の削減──年間で約650万円でございますけれども──があります。  また4点目といたしまして、上下水道窓口包括委託がございます。  これつきましては、ことしの4月から上下水道料金の窓口業務等を包括的に民間委託しております。庁舎1階に上下水道お客さまセンター、これを設置しまして、受付業務や検針業務、料金収納業務等を行っております。  この事業の効果としましては、料金支払い窓口のワンストップ化等のサービス向上や経費の削減、年間で350万円でございますけれども、この程度の削減を見込んでおります。  以上でございます。 94 ◯10番(前川和治君) これまで4つの事業について、民間と連携していろいろやってこられたということが、効果についても御紹介いただきました。  どちらかといえば、これまで行政発信で、こんな事業を民間さんやっていただけないでしょうかということを行政発信でされていたんじゃないかなというふうに思うんですけれども、民間から提案を受けて実現してきた事業についてはどのようなものがあるのか、質問させていただきます。 95 ◯副市長(中山和範君) おはようございます。  それでは公民連携ということの中で御答弁をさせていただきます。  公民連携につきましては、今ほど議員のほうからもお話しいただきましたけれども、上下水道事業における包括的窓口業務委託ですとか駅西地区の整備における民間活力の活用、そしてまた農作業における担い手不足の解消等を目的とした農福連携、そういった事業をさまざまな形で実施させていただいております。  このような中で、御質問の民間から提案を受けて実現した事業ということでございますけれども、例えば、これも議員からお話しございましたけれども、地図情報会社と協働いたしまして地図に防災情報等を掲載した冊子を作成いたしまして配付した事例ですとか、あと宅配飲食サービス業者等と連携させていただいて地域見守り活動、そういったものがこれまでの実現した事業としてございます。 96 ◯10番(前川和治君) ありがとうございます。積極的に民間事業者と連携してやっていくことで、敦賀市民にとってもかなり大きなメリットがあるんじゃないかなというふうに思います。  三重県の桑名市なんですけれども、行政が管理している施設ですとか各種事業について民間の視点から見直しと、民間の経営資源を積極的に活用した市民サービスの実現を目指すことを目的として、公民連携部署を設置して民間からの提案を積極的に受け付けております。  また、千葉県の流山市でも公共施設財産の利活用につきまして民間事業者から提案を求めて、民間事業者と一緒に公共施設の再整備などを行っております。  このように、行政が行う全ての事業や財産に対し民間事業者からいつでも事業提案できる体制づくりが必要では、そういう時期に来ているのではないかと思いますが、見解を伺います。 97 ◯副市長(中山和範君) 今議員御提案の積極的に民間と連携して事業展開をというところについては、私どももその有効性というものは十分に認識をいたしておりますので、そういう体制といいますか、そういう職員の意識というものも十分に上げていきながら、こういったものを積極的に事業化に向けて検討を進めさせていただきたいというふうに思います。 98 ◯10番(前川和治君) ぜひ公民連携というと、今まで官民連携とかという言葉であったんですけれども、これからは官が上、民間がとかそんなんじゃなくて、同等に、一緒にやっていくということが非常に大事だと思いますので、行政から民間事業者に対して、この事業について一緒にできないかという一方通行の投げかけではなくて、公民連携窓口とかワンストップ窓口をつくることによりまして民間企業がいつでもどんなことでも自由に提案して事業を企画する段階から民間企業もかかわれる、そういった仕組みづくりをぜひしていただきたいと思いますので、前向きに研究、検討していただきたいと思います。  今後ですけれども、そういう意味で公民連携につきましては、検討がもしありましたら、どのような事業を検討されるのか、質問させていただきます。 99 ◯副市長(中山和範君) 今後の公民連携についてというところでございますけれども、まず現在進行中の取り組みということで申し上げますと、NTT西日本との連携によりまして指定避難所への特設回線構築というのを取り組んでおりますし、それと首都圏での敦賀の認知度を高めるために、株式会社ミヤゲンと連携いたしまして、本市の観光地をプリントしたキャリーカップといいましょうかレジ袋でございますけれども、その製作、配布というのを行っているところです。  そして今後についてはということでございますけれども、具体的にここというところがあるわけではないんですが、公民双方にメリットがあって、議員のお話のように住民サービスの向上につながる、そういった民間からの提案につきましては、民間のノウハウを生かせる案件も含めて相互に情報共有をさせていただいて積極的に事業化を検討してまいりたいというふうに考えております。 100 ◯10番(前川和治君) 民間からの提案については積極的に事業化していきたいという力強い御答弁をいただきましたので、今後ともぜひ公民連携を進めていっていただきたいと思います。  例えばですけれども、一つの例としてなんですけれども、婚姻届一つとってみても、三重県の桑名市はマイナビウエディングさんと連携して、かわいらしい(資料提示)こんな婚姻届をつくっております。自治体オリジナル婚姻届を税金を使わずに無料で作成しているという自治体もありますので、行政にはさまざまな、こういう婚姻届ではなくて届け出書類がさまざまあると思いますので、こういったいろんな届け出書類についてもどんどん民間と連携した事業展開をしていくべきだと思いますので、そういった面でも公民連携を進めていっていただきたいと思います。  公民連携については、積極的にこれからも取り組んでいただけるという御答弁をいただきましたので、これで終わります。  これまで敦賀市としても公民連携は少なからずやってきております。そこは大変評価しております。いい事業だなというふうに思いました。特に空き家のこういった冊子につきましても、これも無料でつくられているのですごくいいことだなというふうに思いますし、敦賀駅西の土地区画整理事業についてもすばらしい民間のノウハウを取り入れようとしております。  ただ、敦賀市の公民連携事業につきましては、行政側からの発信が今まで多かった。これからは民間から発信を受け取る窓口の創設を考える時期に来ていると思いますので、今回は一般質問で提案させていただきました。  これから市の事業全てにおきまして民間企業からアイデアや提案を積極的に受けるという、そういう時代になってきていると思いますので、ぜひ先進自治体を手本に公民連携を進めていっていただきたいと思います。  以上で一般質問を終わります。  ありがとうございました。 101 ◯議長和泉明君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時といたします。             午前11時57分休憩             午後1時00分開議 102 ◯議長和泉明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、林正男君。   〔24番 林正男君登壇〕 103 ◯24番(林正男君) 皆さん、御苦労さんでございます。同志会の林でございます。  午前中に引き続きまして、一般質問をさせていただきます。今回は、3点質問をさせていただきます。発言通告書に基づきまして順次質問をしてまいります。  駅西地区のAゾーン、敦賀の駅前の顔というような場所であります。路線価が平米で4万6000円、坪単価でいきますと15万1515円、そして敦賀市が買い戻しをいたしました金額が平米7万60円、坪で23万1198円であります。そういうようなことから、場所的にもやはり敦賀の顔であるというようなことから質問に入ってまいります。  敦賀駅西地区土地活用にかかわる公募の方針についてお伺いをいたしてまいります。  まず、これまでの議会説明にもあったように、駅西地区を来敦者にとっては玄関口だということで、市民にとってはふだんの使いやすい拠点と位置づけ整備を図るとのことですが、具体的にはどのように整備をされていくのか。その整備のスキームについて、おさらいの意味でもお尋ねをいたしたいと思います。 104 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 議員御質問の駅西地区の基本的な整備スキームにつきましては、市有地に定期借地権を設定させていただきまして、民間事業者が施設を整備する方式を予定しているところでございます。その上で、今回、その民間施設の中に公共機能を導入することを予定しておりますので、その施設の一部を市が床借りをするというスキームを考えております。  なお、Aゾーン、Bゾーン、いずれも定期借地権を原則としておりますが、民間事業者の提案によりましては、それぞれの用途に応じて売却などの可能性の方向も含めまして検討はしていきたいというふうに考えているところでございます。 105 ◯24番(林正男君) 今ほどの御答弁で、民間が施設整備を行った上で、その一部を公共が床借りをするということですが、その民間部分について、どのような機能を導入するのか。その方向性についてお伺いをいたします。  付して、公共機能部分についてもその方向性をお尋ねいたします。 106 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 民間機能につきましては、ことしから行っております事業者とのヒアリングの結果、事業者の方々によっては飲食、サービス系を中心とした商業寄り、またホテル寄りと相違点はあったものの、いずれの機能につきましても事業性は確保されるとのことでございます。そのため、必ず導入を求める民間の機能といたしましては宿泊機能と飲食機能を予定しているところでございます。  一方、公共機能につきましては、3月議会などでもお示しをさせていただいたとおり、特に子供、若者、駅を行き交うビジネスマンなどの知育、啓発に資する公共機能の導入を予定しているところでございます。 107 ◯24番(林正男君) 民間機能については、民間が独自に資金を調達して、その事業リスクを負うものでありますが、これ以上は避けますけれども、公共機能、これについては税金による市民負担を伴ってまいりますので、その整備に当たっては市民ニーズを捉えたものとすることが必要であろうかと思っております。  こうした中で、市長提案理由等にもあったように、先月には市民フォーラムや子育て世代対象の意見交換会を行ったと伺っております。まずは、その結果について、どのようなものであったのかをお伺いいたします。 108 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 市民フォーラムにつきましては、先月の11日にプラザ萬象の小ホールで開催し、41名の市民の皆さんの参加をいただいたところでございます。市民の皆様からは、激励のお言葉をいただく一方で、キッズパークなど既存施設とのすみ分けなどの質問や、募集要項を策定するに当たっては地域との連携、共存、共栄といったことについても配慮してほしいとか、公園については分散配置を認めるべきなどの御意見もいただいたところでございます。  また、子育て世代を対象とした意見交換会では、その翌週の先月19日にこどもの国のホールをお借りして開催し、26名の参加をいただき、グループディスカッションを通して得られましたニーズといたしましては、規則に縛られず、気軽に飲食ができる施設の整備を望む声が多く聞かれたところでございます。また、子供と一緒に大人も楽しめる絵本がある場所や、親が学ぶ姿を見せることができる場所を望む意見などをいただいたところでございます。  以上でございます。 109 ◯24番(林正男君) それでは、その結果を踏まえて、どのような公共機能を導入しようとしているのか。その具体的なイメージについてもお伺いをいたします。 110 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 今ほど申し上げました知育、啓発機能として想定してございます具体的なサービスイメージでございますが、乳幼児から大学生までの知育や学び、また子育て世代の親、ビジネスマンの生活、趣味に刺激を与えるような書籍、視聴覚メディアなどに触れながら、気軽に談話、休憩、飲食を楽しめるような場所の提供を予定しているところでございます。  その上で、具体的な業務の内容ですが、子供向け、若者向け、子育て世代の生活、趣味の書籍や視聴覚メディアなどを選定、調達、提供することが考えられます。また、利用者の知育や知的刺激、学習、趣味などに資するイベントやワークショップなどの企画をし、運営するイメージでございます。  あわせまして、民間事業者の創意工夫といたしまして、飲食の提供、物品などの販売、サービス等を行っていくこととし、特に飲食を楽しめる場の提供につきましては、さきの意見交換会などでも御意見をいただきましたように、規則で縛られることなく気軽に飲食が楽しめるスペースの提供を考慮してまいりたいと考えているところでございます。  いずれにいたしましても、公共機能の部分につきましては、新たな公共価値の創造に向けまして、今後とも民間事業者等のノウハウを生かしながら、その詳細を詰めていきたいというふうに考えているところでございます。 111 ◯24番(林正男君) 具体的なイメージにつきましてはわかりました。  ただ、そのイメージの実現に当たっては、やはり先立つものがないとできないと思っております。そこで、その財源をどうするのか次にお伺いをいたします。
    112 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 財源の資金スキームにつきましては、基本方針として、Aゾーン全体で財政負担ゼロ、これを基本方針に掲げてございます。  これを達成するために、歳入として充当しますのは、民間に土地をお貸しする際に得られる定期借地料とAゾーン南側に建設予定の立体駐車場の利用料金収入でございます。これと民間事業者から市が床を借り受けする際の賃借料などを相殺いたしまして、結果として整備に係る財政負担ゼロを実現する整備スキームを考えているところでございます。  以上でございます。 113 ◯24番(林正男君) 今ほどの御説明は、施設の整備、ハードにかかわる資金スキームであったかと思います。  その後、維持管理費につきましては、持続的な財政運営の観点からより重要になってくると思うわけでありますけれども、そこで、維持管理費に関する財源はどうされるのかをお伺いいたします。 114 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 運営費に係ります資金スキームにつきましては、これも基本方針として、Aゾーン全体での財政負担ゼロを掲げております。  この達成に向けまして、歳入として充当しますのは、民間事業者が整備をする施設の固定資産税。運営費は、公共機能の運営を仮に例えば指定管理者に委ねることといたしますと、その指定管理料が支出として見込まれるわけでございます。  これらを相殺し、結果として運営に係る財政負担ゼロを実現していきたいというふうなスキームを考えているところでございます。 115 ◯24番(林正男君) わかりました。  持続的な財政運営と、にぎわいの創出のバランスをいかに図るか。今こそ行政側の知恵が求められておりますので、今後ともその研究に努めていっていただきたいものだと、このように思います。  最後になりますけれども、今後のスケジュールについてお伺いをいたしたいと思います。よろしくお願いします。 116 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 今後のスケジュールにつきましては、来月の7月中には公募を目指しておりまして、その募集要項の確定を行ってまいりたいと考えているところでございます。その後、半年程度の公募期間を設けまして、来年の3月議会におきましては事業者選定の結果報告などできるよう、審査会など、また選定に当たって今後進めていきたいというふうに考えているところでございます。  公募まで残された時間は非常に少ないですが、市民ニーズを最大限に捉えまして公募要件となるよう取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 117 ◯24番(林正男君) 冒頭にも申しましたとおり、敦賀の駅前の顔の場所でありますから、民間の資本導入というようなことでやっていくわけですけれども、よくよく両者ともに、いいものができ上がりますように期待もいたしておりますし、そういうようなことで皆さんに頑張っていただきたいと、このようにも思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  1点目はこれで終わりにいたしまして、2点目の公民館の跡地についてお尋ねをしていきます。  昨年、その前の年でしたか、私、一般質問で松原の旧公民館跡地を、跡地というよりか公民館をどうするんだとお尋ねしたところ、解体をするというような教育長の話でありました。その後、解体の後はどうされるんですかという質問の中で、解体後は公園化をしていくと、公園をつくるというようなことであったと思いますけれども、そのときの答弁に変わりはございませんか。お尋ねをいたします。 118 ◯教育長(上野弘君) 議員の御質問にお答えしたいと思います。  旧松原公民館の周辺につきましては、議員御承知のように昭和9年に国指定となった史跡武田耕雲斎等の墓を中心とした緑地になっております。現在、水戸烈士遺徳顕彰会の皆様を中心に定期的に清掃が行われ、美しい景観が維持されております。  この場所は、幕末に水戸から京都に向かい敦賀で捕えられた天狗党の人々353名が処刑された地であり、それを当時の敦賀の人々が手厚く葬ったところでもあります。このような史実を背景として、昭和40年に水戸市と敦賀市は姉妹都市の盟約を結ぶに至り、毎年実施される両市の子供たちの交流事業は50回を超えております。  現在は、松原公民館の移転に伴いまして、それまで公民館を利用して行っていた水戸天狗党についての音声案内等ができない状態にありまして、改めてガイダンス機能を整備する必要がありますので、今後、水戸烈士遺徳顕彰会や地元の皆様などの御意見をいただきながら、史跡にふさわしい空間の創出を検討し、進めていきたいと考えております。 119 ◯24番(林正男君) 話はちょっとそれますけれども、ことしは明治維新150年になるわけですね。そういうようなことで、NHKの大河ドラマ「西郷どん」が放映されております。これは九州の西郷どんでありますけれども、来年も九州の大分県のマラソンランナー、それは再来年のオリンピックを見越して大河ドラマで放映される「いだてん」というのがあります。その後、福井県にもゆかりのある朝倉氏のところに身を寄せておった石田三成が放映されます。これは余談ですけれども。  そういうような中で、敦賀の中で文化財、9カ所あるわけですけれども、気比神宮、そして金ケ崎、今の武田耕雲斎の墓地、名勝気比の松原、西福寺、そして常宮神社、愛発のほうへ行きますと玄蕃尾城、それに粟野の柴田氏庭園、それと中郷の古墳群ですね。9カ所あるわけです。  教育長さんが述べられたように、文化財の一角に市の土地として旧公民館の解体後の土地があるわけですけれども、今述べられましたように遺徳顕彰会等々と話し合いをしながら整備をしていくというようなことでございますが、市として今イメージ的に、文化財のところにある公園ということになりますと、ちょっと普通のそこらの公園とは違うと思うんです。  私も市の教育委員会の職員さんとも話をさせてもらったりもしておりますけれども、いいイメージを持っておられる職員さんもおられるわけですよね。そういう中で、敦賀市の教育委員会として、そこの場所に対するイメージ的なものがあったらお聞かせを願いたいなと、このように思うわけです。 120 ◯教育委員会事務局長(池田啓子君) その一帯には、武田耕雲斎等の墓がございまして、重要な国の重要文化財であるということから、こういった史跡を大切にしながら、そして公民館跡は、もう壊しましたので、広大な敷地があそこに生まれましたのでその敷地と、そして植栽、いろんな木がたくさん、神様が宿った木とかいろんな記念植樹が植えていただいてあるという木も大切にしながら、その辺を一体的に整備して、史跡を生かした空間として整備を進めていくということが重要であると考えておりますが、今ほど教育長が申しましたように、まずは遺徳顕彰会さん、そして地元の方々の意見もしっかりと聞きながら、そういった方向性についても決定していきたいというふうに考えています。  以上です。 121 ◯24番(林正男君) 先ほど教育長さんも言われたように、児童が水戸へ訪れるのが51回目、そして盟約が結ばれたのが53年になるわけですね。そういうような中で、私も顕彰会の一員として、あそこの整備が多くの皆さんのおかげできれいにいつもなっているんです。私は余り行ったことないんですけれども。  そういうようなことからいきますと、松原神社ありますよね。あそこにニシン蔵がありますね。このニシン蔵というのは、昔は蓬莱のほうに16戸ほどあったんですけれども、今は松原神社の前の1棟と、水戸の回天神社、ここに1棟があるだけなんですよね。水戸の人からすれば、昔で言ったら牢屋ですからイメージが悪いかなという感じもするんですけれども、水戸烈士との関連というようなことで、これは私個人の思いかもしれませんけれども、そういうものも含めて、そしてなおかつ今まで公民館があった場合は、いろんな書籍とか展示物もございましたけれども、そういうものを見せる場所にもしていったらいいのではないかなと。  そういうこともありますし、まずトイレですよね。トイレもありませんし、ちょっとした一服する場所もないというようなことで、ことしも10月10日に水戸並びに潮来、常陸太田市から多くの方々が大祭に訪れるわけですね。そういうようなことで、10月10日は毎年これからも続いていきますし、そういう意味合いのもとで、そういう場所ができないものかなというように。これは遺徳顕彰会のこの間、総会もありまして、その折にもそういう話が出まして、満場一致でその話も決まったんです。そうしたらいいなと。それは会長と副会長さんが市との交渉に当たるというようなことですので、みんなが拍手をして賛同したんですけれども。  そういう中で、敦賀の先ほど申しましたように9つある文化財の1カ所でありますから、また先ほども言いましたように、水戸市やら潮来市やらいろんなところからも来られますから、敦賀は本当に親切ないい人たちばかりだなというように思われるような形をしていってもらいたいものだなと。  これは余談になりますけれども、本町の人でこう言っていました。林さん、これから新幹線も来るし、気比神宮もよくなった。これから港に力を入れるらしいけれども、私らの考えは違いますよと。それはまず歴史を大事にして、そして昔からあるそういうものに力を入れていってほしいんだと。気比神宮が新しくなった。鳥居ですよ。鳥居が新しくなった。そして気比の松原がある。その中間点にあるのが水戸烈士のお墓である。これは世が世であれば、先ほど申しました西郷どんの話じゃないですけれども、ちょうど明治維新になる3年前に挙兵をされているんです。そのときは幕府は加賀藩が1万人で取り囲んで、そして先ほど教育長さんも述べられましたけれども、死罪が353名、遠島が137名、追放が187名、水戸送りが130名。これが明治に入っておったらすばらしいものなんです。  そういうようなことで、松原神社のところは元お寺だったんです。それが明治維新以降になって、この人たちを祭る松原神社という神社になったわけです。  そういう意味合いで、何とかいい方向で公園を考えていってもらいたい。このように思いますので、よろしくお願いを申し上げて、この項目は終わります。  それでは3点目に入ります。  市長の政治倫理観についてお尋ねをいたします。  私は、常に理事者は行財政改革、そしていろんな施策に対する費用対効果並びに事業に対する優先順位、これが大事だと思うんですね。  議会は議会改革。この間も議会運営委員会で、議会改革というようなことで視察に行ってまいりました。大分市と山口県の防府市です。中身は議会改革というようなことで行ってまいりました。  そういう中で、各会派でもいろんな視察に行くわけです。私ども同志会といたしましては、政治倫理というものを勉強してまいろうじゃないかというようなことで広島県の府中市ですね。先ほど水戸烈士で出てきましたけれども常陸太田市にも行ってまいりました。  そういうようなことで、議会にも政治倫理というのはありますし、理事者にも政治倫理というのがあるんですよね。  そういう中でお聞きしたいんですけれども、敦賀市の市長に対する政治倫理というものをお聞きいたしたいと、このように思います。例えば資産公開とかこういうのがあろうかと思いますけれども、そこのところをお聞かせ願いたいと、このように思います。 122 ◯総務部長(池澤俊之君) お答えいたします。  本市には、政治倫理の確立のための敦賀市長の資産等の公開に関する条例及び当該条例に係ります規則がございます。この条例の内容につきましては、新たに市長となった者は100日以内に条例及び規則に規定する資産等報告書等を作成し、5年間の保存を義務づけるもの。また任期中につきましては、毎年4月30日までに資産等補充報告書、所得等報告書、さらには関連会社等報告書を作成し、5年間の保存を義務づけるものでございます。  なお、これらの報告書につきましては、条例及び規則で規定されている期日以降、どなたでも閲覧を請求することできると規定されております。  以上でございます。 123 ◯24番(林正男君) 今の資産公開、部長が述べられたようなことはわかりました。  市長に対する政治倫理条例というのは、先ほど言いましたけれども常陸太田市にもあります。そして県内でも福井市にもあるんですよね。そして坂井市にもあります。お隣の若狭町にもありますよね。  そういう中で、福井市やら常陸太田市、若狭町もですけれども、福井市の場合は21条にその配偶者や二親等以内の請負契約があるわけです。敦賀市にはありませんよね。そのことについて、市長、どう思われますか。お尋ねをいたします。 124 ◯市長(渕上隆信君) 林議員の一般質問にお答えいたします。  市長の倫理条例ということでお尋ねでございますが、それぞれの市町で、それぞれの事情でつくられているんだというふうに思っております。 125 ◯24番(林正男君) ただ、先ほども言いましたように、私どもも視察に行って、それは先進地ですよね、行くのは。先進地へ行って聞いてきて、それはちょっとでも敦賀市のために役立てたいというような思いでやっているんです。  議会の政治倫理のほうに行きますけれども、平成11年、ちょうど開港100年のときです。敦賀市の開港100年。そのときの2年後に政治倫理というのが出てきたんです。議会の中で。話し合いをいろいろしまして、この中に御承知の人もおるかと思いますけれども、議長の不信任というようなことで3回連続、流会になったことがあるんです。それほど大きな問題としてそのときの政治倫理が取り扱われてきたわけであります。  平成23年、ちょうど今から十何年前ですか、そのときに再度、議会運営委員会に政治倫理というものを出させていただいて審議をしたんですけれども、その折にある議員の方から、これは今、最高裁で係争中であると。その判断が出るまでは待とうではないかというような意見が出ましたので、我々もそれはそうだなというようなことで、その話を取りやめたことがあります。しかし、最高裁判所の決定は合憲というようなことで、平成二十何年ですか出ておりますね。  そういう中で、話はあちこち飛びますよ。市長は、それはその市、その町によって違うと今言われました。けれども私は、それなら福井市にあって、坂井市にあって、これは私は市長の政治倫理としては、すばらしくいいことだと思うんです。縛られますよ。ですけれども今の条例でいきますと、例えば市長だって一時、御商売をやられていましたよね。それが仮に継続しておったら、半分仕事もらえるわけですよ。この条例がないと。今市長はその仕事をやっていませんから該当しませんけれども、仮に今後、何十年とたっていくと、どういう市長さんが出てくるかわかりません。そういう中で、こういう先進地では縛りを入れてあるわけなんです。  これに対して、よそはよそや、うちはうちやと。ただ、私はそこで、これだけは聞きたいのは、よそでできて敦賀市でできないのはどういうことなのかということを市長にお伺いいたします。 126 ◯市長(渕上隆信君) なかなか難しい御質問でございますが。まず私のことを申しますと、商売をしておりましたけれども、私は市長を目指した時点で、会社の代表も既におりました。取締役をしておりましたので、事業を継続していても特に何も問題なくやれたと思いますけれども、私が市長になりますときに市民の皆さんに全力を尽くしますということを言いましたので、敦賀市をよくするために。そういうことでは事業をしていてはいけないなということで、やめさせていただいて廃業したという経緯がございます。  じゃ市長として、公人としてどうなんだということになりますと、当然、市民の皆さんに疑念を抱かせないよう努めることは当然でございますし、それにつきましては冒頭、総務部長が答えましたけれども、政治倫理の確立のための敦賀市長の資産等の公開に関する条例の規定に基づきまして、資産公開とか所得の公開に加えまして、役員等を務めます会社の名称、住所、充て職がありますのでそういうところも透明性ということで出させていただいているというところでございます。  私につきましては十分に透明性が確保できていると思っておりますけれども、その後の方たちのために将来的にどうなのかということがありますが、市長もそうですし議員さんもそうですけれども、選挙で選んでいただけるということでございますので、その中で市民の皆さんが政治倫理については見ていただいて、判断していただいて、投票していただければというふうに考えております。  以上です。 127 ◯24番(林正男君) 私も多くの市民の皆さんの声を聞いて、我が会派としては政治倫理を訴えていっておるわけであります。  先ほども福井市の21条。今、市長からの内容は聞きました。市長になるまでの話から、なってからの話から。今後においてはそういうものを確立していかないかんというような気持ちもわかりました。  福井市の場合は、21条、市長、その配偶者若しくは市長の二親等以内の親族が役員をしている法人、また一般社団法人及び一般財団法人並びに株式会社をいうということですけれども、ここらに関することに対してはこうやって規制されているんです。これは坂井市も一緒なんです。先ほど言った府中市も常陸太田市も。全国でいっぱいありますよ。長の資産公開なんていうのは当たり前のことなんです。  そういう中で、総務部長に聞きますけれども、福井市とか全国で多々ある自治体の中で敦賀との違いですね。どうして敦賀には要らないんだという違いを私は述べていただけるとありがたいなと思うんですけれども。 128 ◯総務部長(池澤俊之君) 他の制定しています市町との違いということでございますけれども、私のほうでも若干調べてまいりまして、県内では議員さんがおっしゃいましたとおり福井市、坂井市、また若狭町で制定されております。  そういった中で、その背景や経緯等を聞きましたところ、確かにこうした背景でつくったという確証が得られましたのが、坂井市さんのほうで町村合併がございました。その折に議会特別委員会にて議論した結果ということで、当初から市長と議長はワンセットといいますか一蓮托生といいますか、そういった中で制定したということで、そういった背景がございました。  そういったことも含めまして、今後のことにつきましては、先ほど市長答弁ありましたように、どうするかにつきましては、以降の方が今の資産公開等の関係条例だけで十分であるかどうかという判断もしっかりと踏まえた上で決めていかなければいけないというふうに考えております。 129 ◯24番(林正男君) 議会でも政治倫理条例というのが平成18年に制定されております。市長も議会も市民から選ばれて、有権者から選ばれて負託を負っているわけなんですけれども、そういう中で、市長を初め議会の倫理に対する専門的に見るところがあるんですよね。弁護士さんで。そこの弁護士さんのお話でいきますと、ランクはA、B、C、D、Eまであると。敦賀市の今ほどの部長が言われた倫理と敦賀市議会の倫理だけをその先生に見ていただいたら、これはさほどあってもなくても関係ないですねと。完全に骨抜きですなというような意見をいただきました。  ほかの市でも強力なところは、Aはないんです。B、Cが多いんです。ですけれども、A、B、C、D、EのEなんていうのもほとんどないんです。  そういうようなことから、市長に対する政治倫理というものも今後においてよくよく検討を重ねていってもらいたいものだと。渕上市長1代で終わりじゃないんですよ。  そういうような腹づもりで取り組んでいっていただきたいと要望して、私の質問を終わります。 130 ◯議長和泉明君) 次に、堀居哲郎君。   〔7番 堀居哲郎君登壇〕 131 ◯7番(堀居哲郎君) 同志会の堀居哲郎です。  発言通告書に基づき質問をしていきます。質問は大きく1項目で、中心市街地の整備についてです。  現在、本市が力を入れて進めている北陸新幹線敦賀開業を見据えた中心市街地の整備ですが、先ほど林議員が議論された敦賀の顔になる駅周辺整備に始まり、国道8号白銀気比神宮前交差点区間の空間活用整備、そして気比神宮門前町の神楽商店街の活性化ビジョンに基づく整備、また敦賀の宝であります美しい港を含む金ケ崎周辺の施設整備と、まさに盛りだくさんであり、市長を初め理事者の皆様方も大変エネルギーを使われていると思います。まさに今しっかり取り組まなければいつやるんだというような案件ばかりで、向こう20年の敦賀の発展のために本当に大切な仕事であると感じております。  今回は、現時点で示されている整備計画への質問や、中心市街地の整備について市民の方々からいただいております意見や御要望を織りまぜながら、事業推進の応援の思いを込めまして質問をしていきます。  まず初めに、敦賀のメーンストリートであります国道8号白銀気比神宮前交差点区間の空間活用整備、いわゆる2車線化整備ですが、この案件は、私が当選をさせていただき初めて一般質問に立ちましたちょうど3年前になります平成27年の6月議会で取り上げ、10年以上にわたり議論されていた2車線化整備について、推進すべきとの議論をさせていただきました。  その後、中心市街地で御商売をされている地元有志の皆様方と、北陸新幹線敦賀開業を見据え行動を起こしていかなければいけないという思いで、人が集い、人がふえる中心市街地のまちづくり要望書をまとめ、平成27年12月3日に市長に直接提出をさせていただきました。  その同月の議会で、2車線化整備を含む要望書の内容に見解を問いました私の一般質問に対し、今後、北陸新幹線敦賀開業に合わせたスケジュール感を持って、2車線化が商店街のにぎわい創出と振興につながるようソフト、ハード面の協議を進めてまいりますとの市長の御答弁がありまして、地元の皆様方と再度の本格協議が始まったと思います。  それから約2年半がたち、行政と地元の皆様方で整備についての合意形成がなされてきたと思います。その中で、平成29年度の9月議会で今後のスケジュール感を伺ったときは、平成29年度末には空間活用整備の詳細設計が完了するようなイメージを持ちましたが、まだ出てきていないのが現状でございます。  今の時点でどのような状況でありまして、現在に至るまでの経緯を含めまして、まずはお聞かせください。 132 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 国道8号道路空間整備事業につきましては、今議員さんがおっしゃっていただいたように、敦賀駅の周辺エリアから気比神宮周辺エリア、さらには金ケ崎周辺へ向かう国道8号本町区間の景観を整備し、にぎわいを楽しみながら回遊できる歩行空間とすることをコンセプトに整備を進めているところでございます。  議員もよく御存じのこととは思いますが、これまでからも地元の方々と幾度となく意見交換を重ねてきたところでもございます。昨年度におきましては5回にわたりまして沿線商店街の皆様方と意見交換会を開催もさせていただきまして、整備の内容や新たにつくられる公共空間の活用などについて地元の多様な意見、提案などを集約、整理いたしまして素案となる図面を作成し、空間レイアウトについておおむね理解をいただいたところでございます。  現在の状況といたしましては、その素案図をもとに、国土交通省の福井河川国道事務所、また福井県の公安委員会などと整備後の管理なども含めまして工事の実施に向けた詳細な協議を行っているところでございます。  以上でございます。 133 ◯7番(堀居哲郎君) 今、詳細を詰めているというようなところでございまして、8号の区間に関しましては、道路部分は国が、歩道部分は敦賀市がというところで整備をしていくと思うんですが、29年度中にまとまると私は思っていたんですがまとまらなくて、詳細部分をさらに詰めているということなんですが、詰まりましたら30年度、今年度着工していくイメージを持っているんですが、今年度この道路部分、国が整備していく部分なんですが、この部分の予算というのは国交省は持っているのでしょうか。伺います。 134 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 今年度の国土交通省の予算の状況ということでございますが、今ほども少し議員からも御紹介がありましたように、平成29年度に本町1丁目側の詳細設計は終わってございます。また平成30年度、本年度においては、本町2丁目側の縦横断測量と詳細設計を行うというような予定になっているところでございます。  工事の着手の時期につきましては、現時点におきましては明確な時期は聞いてはございませんが、先月の5月28日にも、関係機関等との協議が整い次第少しでも早く着手していただきたいというようなことで市長のほうから国土交通省の福井河川国道事務所長にも要望書を出させていただいたところでもございまして、早期の着手に向けて引き続き協議を進めていきたいと考えているところでございます。 135 ◯7番(堀居哲郎君) この国道部分、あわせまして歩道部分、特に歩道の部分の整備に関しては敦賀市の予算や景観まちづくり刷新支援事業の国交省の補助金を活用して整備していくと。今までそういった説明がありましたが、道路部分と並行した形で歩道部分の整備というのも行っていくというようなイメージを持っておりまして、景観まちづくり刷新支援事業の国交省の補助金を活用していくためには平成31年度中に、2019年度中に全体の整備の完了がないと国交省の補助金が活用できないというような条件だと聞いておりますが、平成31年度中に全体の工事というのは終わって、しっかりと完了するのでしょうか。伺います。 136 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 今ほど整備の内容につきましても議員さん御紹介いただきましたとおり、敦賀市が実施を行いますのは歩行空間の整備でございまして、その着工時期につきましては、国土交通省によります新たな道路形態の整備の完了後に順次整備を進めていくという形になろうかと思います。  また工程につきましては、今ほど議員さんも並行してというような御意見もございましたが、国土交通省とも現在その辺も調整を図ってございまして、まさしく道路工事と並行して実施するなど、できるところから、沿線の商店街の皆さんや住民の方々の、またそこを通行される市民の方々、できるだけ影響の少ないような形で、当然地元の皆様方の御協力をいただきながら、御紹介のあったような景観まちづくり刷新支援事業の期間内に完了するように努力してまいりたいというふうに考えているところでございます。 137 ◯7番(堀居哲郎君) 国道8号白銀から気比神宮前交差点の区間、整備が決まったということで、テレビ等々でも、きれいになるというんですか生まれ変わるような形の放映がされている中で、たくさん楽しみにされている方々がいらっしゃいます。  そういう中で、素案がまとまっているというところなんですが、まだどういった整備になっていくのかという青写真というんですか平面図なりパースなり、そういった案というのを早く私も含めまして見たいというふうに思っているんですが、そういったわかりやすいパースみたいなものはいつ出てくるのか。これを最後に伺います。 138 ◯都市整備部長(鳥羽学君) これまでのいろいろな意見交換会を通じまして地元の方々とつくり上げてきた素案図につきましては、今ほど申し上げましたように、現在、交通規制や道路管理の観点から各関係機関と協議を行っているところでございます。  この図面の公表につきましては、車線数の変更に伴います都市計画変更の意見聴取も必要になってくることから、そういったところとあわせまして、ことしの夏ごろには公表したいというふうに考えておりますので、また市民の皆様に御意見をお聞きするのとあわせまして議員の皆様方にもその辺の周知をさせていただき、公表していきたいというふうに考えているところでございます。 139 ◯7番(堀居哲郎君) この件につきましては、理事者の皆様方もよくわかっていらっしゃると思うんですが、合意形成に向けて地域の皆様が大変に御苦労されて話をして議論をしてきたところでございますので、本当にそういったパース、イメージ図を楽しみにしておりますので、しっかりとつくっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは次に行きます。  活き活き神楽門前町会議から神楽門前町活性化ビジョンが出されていると思います。この会議には理事者である商工貿易振興課の皆様も入られて議論され、活性化ビジョンをまとめられたと思いますし、地元の思いがしっかりと込められている内容だと思います。  その内容に対しまして、本市の今後の対応について伺っていきます。  まず、先ほどの国道8号白銀気比神宮前交差点区間の2車線化整備と関連している話でありますが、現在一つの課題として、気比神宮前の交差点が広過ぎて、気比神宮と神楽商店街が分断されているような状況があります。これは先ほどの国道8号2車線化による空間活用整備が進んでいけば、交差点がコンパクトになりますので広過ぎるという点はある程度解消されていくと考えますが、より気比神宮から神楽商店街への動線を強化していくための案、例えば神楽商店街を気比神宮と一体感のある景観に整備することや、神楽商店街側から気比神宮の大鳥居を撮影する写真スポットの創設などの意見が門前町会議でまとめられておりますが、本市の見解と今後の地元の意見に対する対応をどうしていくのか伺います。 140 ◯産業経済部長(若杉実君) 神楽門前町活性化ビジョンは、官民が相互に協力いたしまして気比神宮の来場者など観光客を門前町に呼び込むために地元の方々が主体となって練り上げた計画となっておりまして、当市としてもできる限り地元の思いを尊重することを前提に実現可能性や実施に係る費用の財源確保を踏まえまして、できるところから着手することとしているところでございます。
     その上で、今議会の市長提案理由にもありましたように、神楽1丁目の商店街のアーケードの修景の補助や多目的広場の整備に取り組んでいるところでもございます。  議員お尋ねの国道8号の道路空間整備におきましては、神楽商店街につながる動線の確保の整備といたしまして、国道8号の車道の2車線化に伴いまして気比神宮前の交差点をコンパクトにしていきます。それにより交差点に新たな公共空間が生まれることを利用して、ベンチの設置や、また議員さんからもお話もありました写真撮影のスポットの整備も予定しているところでございます。  また、交差点がコンパクトになるということで、気比神宮と神楽商店街の相互の行き来がより円滑に行えるものになると考えているところです。  以上です。 141 ◯7番(堀居哲郎君) よくわかりました。ありがとうございます。  そのほか活性化ビジョンの中で神楽商店街の今後の目指したい姿として、観光案内所や市民の交流の拠点づくりを空き店舗を活用して進める案や、神楽商店街の前の市道を4車線から2車線にして大型観光バスの駐車スペースを確保する案などが出されております。  地元の皆様と商工会議所を初め関係団体の方々、また市の担当課の方々まで入られてまとめられた案であると思いますので、本市としてもしっかりと対応していく必要があると思いますが、今申し上げた2点について、どのような見解でしょうか。 142 ◯産業経済部長(若杉実君) 観光案内拠点及び市道2車線化の駐車スペースの事業などによる景観創出事業につきましては、費用対効果を十分に勘案する必要がございまして、あともう一つは地元の案もございまして、そういった地元負担の発生も考えられますので、関係部局と連携を図りながら実現可能性の調査、研究に取り組んでまいりたいと考えているところです。  以上です。 143 ◯7番(堀居哲郎君) 今回、地元の方々が能動的に、前向きにまとめられた案でありますので、しっかりと研究のほど、よろしくお願いいたします。  今回この会議に関しましては、敦賀市の担当課の方も入られまして、地域の皆様とコミュニケーションをしっかりとられていることは高く評価させていただきます。今後も継続していただくことをお願いさせていただきます。  次に、舟溜り地区について伺っていきます。  舟溜り地区を歩いておりますと、港まち敦賀の歴史を感じますし、敦賀らしい風景というか、博物館通り、お魚通りと特に市外から訪れる方々には興味深い場所であると思います。今後もこの地域で御商売を始める方々がふえていき、どんどん発展を遂げ、さらなる敦賀の魅力を発信していく地区になってほしいと心から願っております。  実際に同地区には既に魅力的なお店もあり、市内外から多くのお客さんが訪れている現状があります。また、今後のこの地区で新しい商売がしたいとのお声も聞いている中で、特にお魚通りの周辺でもう少し駐車できるスペースを整備してほしいとの要望を聞かせていただいております。確かにお魚通りの周辺を確かめていきますと車の路駐が多く、週末は混雑している現実があります。  そのような中、現在この地域で御商売を拡大したいと考えている方々や今後のこの地域で新規参入を促進していくためにも、お魚通り周辺で共用の駐車スペースを整備して、本市として問題解決を図っていくべきと考えますが、見解を伺います。 144 ◯産業経済部長(若杉実君) 舟溜り地区につきましては、地元が主体的に取り組んでおります景観形成推進計画により町並みが整備されまして、相次いで飲食店が出店し、にぎわいが少しずつ創出されつつあるのかなと思っております。  その当該エリアに駐車スペースが少ないという議員からの御意見があるとのことでございますが、駐車場の確保につきましては、現在の時点では非常に難しいと認識しているところでございます。  そこで、少し離れることにはなりますけれども、博物館通りに多目的広場及び博物館、山車会館の共有駐車場が整備されております。ここは博物館通りを中心といたしましたかいわいの回遊を促すという目的で整備しておりますので、舟溜り地区の店舗を利用される方もぜひ活用していただき、そしてまた博物館、山車会館、そしてまた紙わらべ資料館もございます。そういったところを実際に周辺を歩いていただきたいと考えているところです。  そういった中で、当該駐車場につきましては、港都つるが株式会社が周辺マップを作成するとともにホームページで紹介もしておりますが、今後も近隣店舗と協力しながら周知に努めてまいりたいと考えているところです。  以上です。 145 ◯7番(堀居哲郎君) 今るる御答弁いただきまして、回遊の観点からは理解できる部分もあるというふうに感じましたが、現状の確認も含めまして、舟溜り地区で現在御商売をされている方々に一度調査をしていただいて生の声を聞いていただけると幸いです。  次に、今後の舟溜り地区のさらなる活性化を目指すための新規店舗参入の促進方法など、現在の戦略とか今後の戦略があればお聞かせください。 146 ◯産業経済部長(若杉実君) このエリアを含めまして、中心市街地での創業を支援するまちなか創業等促進支援事業を実施し、後押しをしているところでもございます。  また、今年度から、港都つるが株式会社のほうで空き店舗情報をデータベース化いたしまして、ホームページ等でその情報を発信していく事業にも取り組んでまいりたいと考えております。  加えて、福井県や国の補助事業なども積極的に活用してもらえるように、関係機関とも連携いたしまして、新規出店の相談をいただいたときには、場所だけではなくて、こういった支援策等もありますよと、そういってあわせて提示いたしまして、出店に結びつくような支援を実施していきたいと考えております。  以上です。 147 ◯7番(堀居哲郎君) 今御答弁ありましたまちなか創業等促進支援事業補助金、これは私も本当にいい補助金制度だなと思っていまして、いろいろ調べていきますと29年度で3件のうち4件ぐらい申請があったと。30年度は少し拡大されたということで、こういった部分、拡大していただきたいのと、またこの周知ですね。こういった補助金があるというのを周知していただきたいというのと、また今回このような促進支援事業、若い世代で新しく商売にチャレンジしたいと言っている人がたくさんいらっしゃいます。今回、当初予算で新規の事業で中小企業支援事業費、これも計上されておりまして、民間にとって使い勝手がいい補助金だなと。これも評価しております。  そういう中で、来年度予算に向けて、こういった市内の事業者もしくは若い世代が商売をやりたいというときに、新しい挑戦をサポートする政策、補助金、こういったものを今申し上げました2つの補助金以外にも拡大していただきたいなと思います。  市内に約3400社ぐらい中小企業の方々がいらっしゃって、そのうち1600社ぐらいが小規模事業者ということで、この企業の方々、事業者の方々が敦賀の経済と雇用を支えています。敦賀市の予算イコールこういった事業者の皆様方の税金、市民の皆様方の税金でございます。市民の経済面での挑戦を後押しするように、平成31年度の予算のこういった新しい挑戦をしたいだとか事業を始めたい方々を後押しするような、こういった予算の増額を求めていきたいんですが、市長の御所見をお願いさせていただきます。 148 ◯副市長(片山富士夫君) 私、昨年度から敦賀市にお世話になっていますけれども、駅前を含めまして空き店舗というのは、できるだけ解消したいなと思っているところでございます。  それで今年度、新たにまちなか創業支援事業というのを設けさせていただきましたし、特に若者の方の創業を支援したいということでございます。  そうしたことで、この前も少し申し上げましたが、YEG、商工会議所の青年部さん、あるいはJCさんと私と会議を持ちまして、市の支援事業だけでなくて国の支援事業、それから県の支援事業。県の支援事業につきましては、創業支援につきましては市は50万でございますけれども200万円でございます。それから老舗企業の改修とか、あるいは事業継承に伴う店舗の改修とか、そういったものにつきましても200万ないし300万の補助事業がございます。特に若い方はそういうものを活用していただきたいということで、活用を促したと申しますか、そういったことでございます。  そういったことをしながら、さらに何か有効な支援がないかということは、また研究と申しますか検討していきたいと思います。  いずれにしましても新幹線が来るということで、2車線化された、だけど空き店舗が多いということではだめだというふうに私自身感じておりますので、しっかりとまた検討、また取り組んでいきたいと思っております。 149 ◯7番(堀居哲郎君) 前向きな御答弁ありがとうございます。私の同世代もしくは下の若い世代で新しく敦賀で商売をやっていきたいという方々は結構いらっしゃいますし、5年後に北陸新幹線敦賀駅が開業するというのをチャンスと捉えておりますので、よろしくお願いいたします。  最後のトピックになりますが、新敦賀ムゼウムについて質問をしていきます。  今年度当初予算で新敦賀ムゼウム、正確には人道の港敦賀ムゼウムの新築及び展示内容に関する実施設計に9210万6000円が計上、前回の3月議会で議決され、現在着々と実施設計が進んでいると思います。  私も新幹線まちづくり課が作成しております資料を読ませていただいておりますが、本当に大きな取り組みであると感じており、市長の人道の港敦賀ムゼウムへの思いは本当に強いのだなと感じております。  そこで、まず市長のこの事業への意気込みをお聞かせください。 150 ◯市長(渕上隆信君) それでは、堀居議員の一般質問でございます。  新ムゼウムにかけます意気込みということでございますが、まず現ムゼウムの状況を申し上げますと、ここ数年で来館者が飛躍的に増加しておりまして、平成26年と29年を比較しますと約3倍まで増大しましたが、今後、教育旅行者等の団体客を誘致するといいますとちょっと手狭になってまいりましたので、施設の拡充が必要となっているところでございます。  景観まちづくり刷新支援事業のモデル地区に採択され、財源のめどが立ちまして、市民の皆様にも参画いただいた金ケ崎周辺施設整備計画策定委員会において活発な議論を交わしていただいております。委員の皆様には、改めてここに感謝申し上げる次第であります。  人道の港は、敦賀市のオンリーワンの地域資源、かつ世界に通用する素材であり、北陸新幹線敦賀開業を見据え、その受け皿の中核として新ムゼウムの整備に全力で取り組んでまいります。委員会での議論を踏まえ、現ムゼウムの柱でありますポーランド孤児とユダヤ難民それぞれについて展示内容を引き継ぐだけでなく、よりよい展示のあり方や、さらなる資料充実に向けてしっかりと取り組んでいく必要があると考えております。  またさらに、館内のレイアウトにつきましても、復元4棟における旧敦賀港駅舎が金ケ崎緑地と今後整備される敦賀港線用地との結節機能を十分に発揮できるよう、エリアの回遊性向上も重視して進めてまいります。  政府が発行する海外向け広報誌“We Are Tomodachi”や政府の国際広報室のフェイスブックにも人道の港を取り上げていただく等、政府からの情報発信もいただいております。さらに注目を浴びていると感じております。この今がムゼウム拡充の絶好のチャンスであるというふうに考えており、敦賀といえば人道の港敦賀ムゼウムと言われるような拠点施設を目指していきたいというふうに考えております。  よろしくお願いします。 151 ◯7番(堀居哲郎君) 今、市長の熱い意気込みを聞かせていただきましたし、繰り返しになりますが、いろんな側面でとても大きな事業であると思っています。  その観点から、費用というか予算もしっかりとかかってくると思います。イニシャルコスト、ランニングコストについても前回の3月議会の代表質問で豊田議員が質問されており、イニシャルコストで約13億円、ランニングコストで5500万の試算との御答弁がありました。前回の議会で新ムゼウムの実施設計の予算、約9200万が議決され、約3カ月間たっております。現在、より詳細な予算が算出されていると考えておりますので、現段階でのイニシャルコストの総予算とその内訳を伺います。 152 ◯産業経済部長(若杉実君) それでは、新ムゼウムの整備に係る総事業費については、確定はまだしてございませんが、約12億7000万円を想定しております。  内訳につきましては、4棟復元の建築関係といたしまして約8億3000万円、そして展示関係につきましては約2億2000万円、あとその他、植栽とかその周辺整備もございまして、それも同額の約2億2000万円となってございます。  財源につきましては、国の補助金といたしまして、先ほどから出ております景観まちづくり刷新支援事業で約5億2000万円、市債といたしまして約6億4000万円、一般財源として約1億1000万円を現在想定しております。  そのほかにも一般財源の負担をさらに軽減させるために、福井県からの補助を受けられるよう協議も進めているところでございます。  以上でございます。 153 ◯7番(堀居哲郎君) よくわかりました。ありがとうございます。  次に、ランニングコストについて質問していきます。  現在、新ムゼウムの管理運営収支試算では先ほど申し上げました支出で5500万、収入で年間約10万人の利用者を見込んで約3300万円とあり、差し引き年間約2200万円の赤字とされています。この赤字は本市が負担するとのことでありますが、私は、年間2200万の負担、補填というのを市の予算からやるというのは本当に大きなものと感じております。また市民の方々からも、世代を問わず、これについては余りにも大きいとの声をいただいております。  どうにかしてこの差額、赤字金額を縮小できないかと考えますが、何か方策は考えているのでしょうか。もしくは、全く見直しはなく現行の収支試算で進めていくのか、伺います。 154 ◯産業経済部長(若杉実君) 金ケ崎周辺施設整備基本計画における収支の試算につきましては、類似施設の管理経費と年間約10万人と見込まれる来場者の入場料をもとに行ったものでございます。  新ムゼウムは、敦賀市内への誘導を促す中核施設となることも目指しておりますので、市の活性化や経済への波及効果、商店街とかいろんなところへ行く、そういった経済の波及効果も大きなものがあるのかなと考えております。  一方で、今後、管理運営方法などの検討も踏まえまして管理経費の低減を目指すとともに、ふるさと納税やクラウドファンディングなどの収入確保策についても研究いたしまして、できる限り敦賀市の財政に負担がかからないように努めてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 155 ◯7番(堀居哲郎君) 今、部長からクラウドファンディングとかふるさと納税、こういった部分をなるべく確保して努力をしていくという答弁を聞けて、少し安心しましたが、なぜこういった質問をさせていただくかといいますと、私も約3年間議員をさせていただく中で、市民の皆様方から御要望、御依頼をいただくんですが、そういった御要望、御依頼の多くが日々の生活に根差したものが多くて、住んでいる区のインフラ整備や治水対策、もしくは防災力向上とか子供たちの安全な環境を確保してほしいという声がほとんどでございまして、もし年間2200万円、こういったものがあればこういった要望にスピーディに応えられる。それほど大きな予算がかからないような御要望が多々ございまして、こういったものに時間がかかってしか解決できないような部分もこの3年間見ておりますので、何とかしてこういった部分にお金をしっかりと使っていただきたいというところもございますので、こういった2200万という大きな部分をできるだけ縮小していただきたいということで、質問させていただきました。  最後の質問になるんですが、今回の新ムゼウムの新築、運営事業に関しては、市民の関心は非常に高いと考えます。また、イニシャル、ランニングコストもとても大きな費用であるので、金ケ崎周辺施設整備基本計画についてのパブリックコメントを今募集していることは承知しているんですが、今後しっかりと市内数カ所で市民説明会を実施すべきと考えますが、見解を伺います。 156 ◯産業経済部長(若杉実君) 金ケ崎周辺施設整備基本計画につきましては、これまで議論を重ねてきた金ケ崎周辺施設整備計画策定委員会での検討内容も含め、ホームページで資料、そういった意見等も公開し、周知を図っております。  また、出前講座等でも説明をさせていただいておりますので、今後もそういった出前講座も御活用いただければと考えております。  そしてまた、今議員さんからも言われました現在、今月の14日までの期間でパブリックコメントも実施し、広く御意見を公募しているところでもございます。  そういった中で、さまざまな場面でそういった方策をとっておりますので、現在、改めて市民説明会という開催は予定しておりませんけれども、そういった部分でいろいろな手法で少しでも市民の御意見をとろうと努力しているところでございます。  以上です。 157 ◯7番(堀居哲郎君) 今回議論させていただきました中心市街地のさらなる活性化を目指す整備については、本当にどれも重要な案件であると考えています。冒頭で申し上げましたが、理事者の皆様方もエネルギーを使われると思います。お疲れさまです。  私も議員としまして、しっかりと応援していくことを申し上げまして、質問を終わります。  以上です。 158 ◯議長和泉明君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後2時50分といたします。             午後2時19分休憩             午後2時50分開議 159 ◯議長和泉明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  先ほどの堀居議員の一般質問に対する答弁について、副市長 片山富士夫君より発言を求められておりますので、これを許可いたします。 160 ◯副市長(片山富士夫君) 先ほどの堀居議員の答弁の中で、まちなか創業支援事業につきまして、ことしからと申し上げましたが、正確には昨年度からでございます。  おわびして訂正いたします。申しわけありませんでした。 161 ◯議長和泉明君) 一般質問を続けます。  次に、立石武志君。   〔23番 立石武志君登壇〕 162 ◯23番(立石武志君) 同志会の立石であります。  本日は、働き方改革と市非正規職員の処遇について、この1本に絞ってお尋ねいたします。  発言通告書に基づき質問をさせていただきます。  労働環境の改善は、企業だけではなく、今や国全体にかかわる課題です。安倍首相は、2016年9月、内閣官房に働き方改革実現推進室を設置し、働き方改革の取り組みを提唱しました。  働き方改革とは、一言で言えば、一億総活躍社会を実現するための改革と言われています。一億総活躍社会とは、少子・高齢化が進む中でも50年後も人口1億人を維持し、職場、家庭、地域で誰もが活躍できる社会とのこと。  働き方改革の提唱は、労働力人口が想定以上に減少していることが背景にあると言えます。そのため労働力不足を解消し一億総活躍社会をつくるために、働き手をふやす、出生率の上昇、労働生産性の向上に取り組むというのが働き方改革の概要であります。  働き方改革の大きな目的は、前に述べましたことを実現するためには、1、長時間労働、2、正規と非正規の格差、3、労働人口の不足、高齢者の就労促進といった3つの課題があり、これらが働き方改革の最重要事項とも言われています。  さて、この働き方改革の話から、当敦賀市役所の非正規職員についてスポットを当てて質問を進めてまいります。  働き方改革の中でも正規、非正規の格差問題が重要視されていますが、まず敦賀市役所の正規、非正規職員の人数、割合など現況をお尋ねいたします。 163 ◯総務部長(池澤俊之君) それでは、お答えいたします。  平成30年4月1日現在の非正規職員の人数につきましては691人となっております。職員全体では1683人でございます。割合といたしましては41.1%となっております。正規職員につきましては992名でございます。  以上でございます。 164 ◯23番(立石武志君) お尋ねしますと、大体6・4ということですね。  市長、6・4というこれは今後も続くのでしょうか。お尋ねいたします。 165 ◯副市長(中山和範君) 今のお尋ねの6・4という状況が今後もというお話かと思いますけれども、これに関しましては、近年、多様な市民ニーズに対して、今ほどお話ありますように非正規のみならず正規職員に対しても相当な負担が増しておるというところもあろうかと思います。  そういう現状を踏まえまして、改めて各部署における業務内容の精査、そしてそれに伴う適正な人事配置の見直し等、今後の地方公務員法改正を踏まえた上で取り組む。そういう課題であるという認識を持っております。 166 ◯23番(立石武志君) いい悪いは別にして、6・4のあれは少し前から始まってきたような割合だと思うんですね。6・4でこのまま進められるのであれば、それはそれでいいとは思うんですけれども、非正規で4割もというと仕事の量としてどうなのかなという思いがあるんですね。また後にいろいろお聞きしたいことがありますので、これをもとに話を進めさせていただきます。
     まず、市役所に非正規雇用されたが、さまざまな理由で退職された多くの方々が異口同音に、退職した原因に正規、非正規職員の格差があることを述べられております。  まず、賃金の格差はある程度やむを得ないが、与えられる仕事の内容、量は正規職員とほぼ同じ。職場によっては繁忙の差や、市民からのクレームに対し非正規でありながら矢面に立たされ嫌気が差したなどなどでありますが、これについて見解をお尋ねいたします。 167 ◯総務部長(池澤俊之君) 非正規職員は、基本的には正規職員の事務を補助するため雇用しております。事務職であっても業務内容は部署によってさまざまでありまして、特に窓口業務を担う部署については非常勤職員が市民への対応を行うことが多く、時期によっては繁忙ともなります。また、市民からの苦情に対応する場合も少なからずはあるかと思われます。  ただし、複雑な案件や対応に時間がかかるケースのほか重要な事務処理等につきましては正規職員で対応しておりまして、与えられる業務内容、業務量は正規職員と非正規職員で違いがあるものと認識しております。 168 ◯23番(立石武志君) 後で固めて質問させていただきますので。  去る6月1日、最高裁第2小法廷で非正規社員が正社員との賃金格差を是正するよう求めた2件の訴訟の上告審判決で、格差が不合理かどうかの判断は賞与や手当などの賃金項目を個別に考慮すべきだとし、正規と非正規賃金格差は一部違法との初判断が出ました。原告側は、いずれも正規と同じ仕事なのに格差があるのは不当と訴えており、判決は、この賃金格差を厳格にチェックするよう雇用する側に求めたとも伝わります。  判決は、正社員と再雇用者との賃金格差は事実上容認しましたが、働き方改革法案では正規と非正規との賃金格差を是正するため、業務内容や責任、人事異動の範囲が同じなら同一賃金を支払わなければならないと規定することと伝わりますが、このことなどを踏まえ、正規、非正規の同一労働、同一賃金について市長の見解をお尋ねいたします。 169 ◯副市長(中山和範君) 今ほど議員申されました6月1日の最高裁判決については、労働契約法において、期間の定めの有無による不合理な労働条件格差を禁じる中で、支給の必要性や性質から正規と非正規で差がない手当の不支給は不合理であると判断されたものであると認識をいたしております。  そしてまた、現在、関連法案が国会で審議されております働き方改革の一つの柱でございます同一労働同一賃金、これに関しましては、地方公務員法の改正による会計年度任用職員制度の創設に伴い、平成32年度から非正規職員の処遇が改められることになります。具体的には、任用期間を1会計年度とすること、期末手当を支給すること、産前産後休暇や育児休業等の取得が可能になることが挙げられると思います。  本市におきましては、既に期末手当の支給については行っておりますが、その他賃金体系や勤務条件、業務内容等についても検討してまいりたいというふうに思います。 170 ◯23番(立石武志君) 同一労働同一賃金に関しては、一般の会社でも労使双方から同一にすること自体もおかしいというような話もあります。これは何が違うかというと、正規の職員に関しては会社によって人事異動もありましょう。人事異動もあるし、また残業等の違いがあって、賃金の格差もある程度仕方ないかなという面も。今回の判決でも、そういった面はある程度使用者側に認められた部分がありますね。それは理解するんです。  ただ、私、ほかの役所は知りませんが、この市役所で勤めていた方にお聞きすると、やはり同じ仕事をやって暇なところと──暇といったらおかしいですけれども、矢面に立たされるところとそうでないところ、それが格差があるんじゃないかという話を聞いているわけなんですね。  今後、一番最初にお聞きした6対4、これは完璧に6対4ではないですけれども、ある程度の数字を見ると6対4なんですが、これを先ほどは是正していきたいというような返事もあったと思うんですが、今後どのように修正していくのか、お尋ねいたします。 171 ◯市長(渕上隆信君) 立石議員の一般質問でございます。  私の勝手な思いもございますけれども、その辺は御容赦いただきたいと思いますが。  今、6・4ということで非正規の方に頑張って働いていただいております。また一方で6割の正規職員も非常に頑張っているんですけれども、いざ残業とかそういうときになったときには、どうしても正規職員のほうに偏ります。働き方改革の前に、公務員を削減しましょうというところで、ずっと非正規をつくってきたところがありますけれども、そのときに業務の削減と人員の削減ができたのかというと、なかなかできなかったんじゃなかったのかなという思いがございます。  その中で、働き方改革、同一労働同一賃金ということが出てくると、やはり正規職員の割合というのはふやしていくべきなんだろうなということは一つ感じるところであります。ただ、それがすぐできるのかというと、なかなかできないなと。ですからそれを正規職員に戻すときに、じゃどれだけ人員削減ができるんですかという議論になってきますので、その辺を勘案しながらやっていかなくてはいけないというふうに思っております。  またもう一つは、保育士さんなんかでちょっと待遇改善をさせていただきましたが、そういうところはなぜしたのかというと、やはり正規でずっと頑張っている人がそちらを目指すような体制になっていないのかなというところも一つ感じるところがありましたので、正規になってきちんと働いたほうが自分も幸せだし職場も楽しくおれるなというような形をつくっていってあげることが一つの方向性として必要なんじゃないかというふうに感じております。  またもう一つは、ただ、市民の皆さんからの税金でございますので、できるだけ削減しなくてはいけないというところを考えるときには、民間委託ということも一つ考えながらやっていかなくてはいけない。そういう中で、どういうふうに進めていくかということを今から議論していくということになろうかと思います。  以上です。 172 ◯23番(立石武志君) 民間委託もというような話、私、これも出そうと思っていたんですが、いみじくも今言葉が出ましたので。4割の非正規労働者で仕事が賄えるのであれば、そういった部分で労働協約をきちんと結んで、いわゆる下請的なものも必要だと思うんですよ。  ただ、今現在は同じ中で正規と非正規というすみ分けになっておって、先ほどの残業がないとかいう話もありますけれども、私、聞いているところでは30分、40分の非正規の方も残業的仕事をしている場合があると。しょっちゅうじゃないけれどもあると。三、四十分だから残業代が支払われない。ただし、仕事場によって、職場によって、ある程度時間帯を見て融通をつけるとか、そういったことも聞いております。それはそういうやり方もあるでしょう。それはそれでいいと思うんですが。  でも多くの方は、市役所はブラック企業だという言葉も出ているんですよ。そういった言葉を言われるということは、なぜかというと、市長の回答の中に6・4になった事情が賃金を抑えるとかそういったことも頭の中にあったんでしょう。そのために正規と非正規に分けてやっているという部分も見えないわけではないんですね。  ただ、それが非正規の方にとっては、同じ仕事をして同じ時間帯やって──残業は別ですよ。同じ時間帯やって、これだけ賃金が違うのはおかしいんじゃないかなという声が出るのは当たり前だと思うんです。やはりこれはきちんと整理する必要はあると思います。  臨時でできるなら、6割臨時にしてもいいわけですよ。賃金のことだけ考えるのであれば。でもそうじゃないと思うんです。そこのところをきちっと賃金だけで区別するのではなく、やはり労働の環境を変える必要はあると思います。  次に、敦賀市では非正規職員との雇用契約期間を本年3月までは2カ月ごとにやっておりました。4月からは6カ月ごとに契約更新されるとお聞きしておりますが、これではまだ腰を落ち着けて仕事に励むことはできないと感じるのでありますが、今後の改善計画などあれば見解をお尋ねいたします。 173 ◯副市長(中山和範君) 雇用期間につきましては、先ほども申し上げましたが、平成32年度から会計年度任用職員制度によりまして雇用期間が1年間というふうになります。また、勤務条件に関しましても正規職員と同様に産前産後休暇等を取得することも可能となります。非正規職員の処遇は現在に比べ改善されるものと考えております。  そしてまた、平成32年度末に向けた新庁舎の建設等々も進めておりまして、よりよい行政サービスの提供に向けて受付業務等の総合窓口の導入計画も立てておりまして、これらの実現に向けて、現在その専門性や業務内容等の具体的役割分担について検討、協議を始めておるところでございます。  この中で、適正な業務内容であるとか人員配置、事務処理のマニュアル化を議論いたしまして、正規、非正規問わず職員の負担軽減につなげてまいりたいというふうに考えております。 174 ◯23番(立石武志君) 改善計画いろいろお聞きしましたけれども、要は、できるだけ非正規という呼び名の職員をふやすのではなく、きちっと仕事をしてもらうためには正規職員が必要だと思いますよ。ですから今の雇用契約の更新もそうですが、できるだけ私は、要らない人は入れなくてもいいですけれども、本当に今の人数、全部で912名ですか。これが本当に必要であれば全部正規の職員にするべきだと思うんですよ。税金だからどうのこうの、その税金を払って不満を持つ非正規の方がおられたら、これはまずいことだと思います。きっちりと今後の職員の採用というものを考えんといかんと思いますが、いま一度お尋ねいたします。 175 ◯副市長(中山和範君) 議員の御指摘でございますけれども、当然そういった部分の中で、まずは業務の精査といいましょうか見直しというか、そういったものも並行して進めていかなければなりませんし、そして、これから目指そうとしている敦賀のまちづくりに対して、どれだけの業務があって、どれだけの職員が必要なのか。そしてそれが正規でどれだけ賄っていけるのか。そういったことも十分に検討し、議論する中で取り組んでいかなければならないというふうに思っておりますし、そういった意味では、先行的に私どものほうでもこれまでの社会人枠というものを年齢を引き上げまして、できるだけ意欲のある方に入っていただきたいという思いの中でそういった部分も少し広めておりますので、それは一例でございますけれども、そういったことも含めて、より意欲のある職員を雇用できるような形、そしてそれに見合った業務内容といったものも検討してまいりたいというふうに思います。 176 ◯23番(立石武志君) 私、先ほど一つ聞き忘れたんですが、非正規の職員から正規へ登用する制度があるということをお聞きしておるんですが、今まで何人ぐらいそういう方がおられましたか。 177 ◯副市長(中山和範君) 制度という意味では、非正規職員を正規に引き上げる制度というものはございません。ただ、私の記憶でいくと、非正規でおられた主に若い方々で、今でいうと40歳までの方が正規職員の採用試験を受けていただいて、頑張っていただいて合格して正規職員として頑張っていただいているという職員は、正確な数字ではありませんが毎年数人はおられます。 178 ◯23番(立石武志君) そういった制度でなくても、非正規で来られて十分働けるなという方にはどんどん登用する道をこれからもつくってやっていただきたいし、願わくば非正規というのは早く取っ払って、正規のいい人材をとるようにお願いして、これで私の質問をきょうは終わります。 179 ◯議長和泉明君) 次に、北川博規君。   〔3番 北川博規君登壇〕 180 ◯3番(北川博規君) 市民クラブ、北川博規です。  通告に基づいて一般質問をさせていただきます。  今回は、笙の川整備について質問させていただきます。いろいろと聞きたい、お尋ねしたいことはあるわけですけれども、その中でも今回はこの問題を選ばせていただきました。  笙の川については、これまで本当にたくさんの議員の方が質問に立っておられます。特に過去のいろんな記録を見ますと、馬渕議員、和泉議員、北條議員、別所議員、この方たちの議事録を読ませていただくと心を打つものもございます。その中でちゅうちょするところはありましたけれども、避けて通れない喫緊の課題であるということから、今回取り上げさせていただきます。  本来は管理者である県への質問となるわけですが、市の使命という面からは、幾つかの視点に立って現在の状況を確認し、これからの整備のあり方について質問していく、その必要があると思います。恐らくいろんな答弁書云々のところで関係部局には大変な苦労をおかけしたと思いますけれども、ぜひいい時間にしたいなと思いますので、よろしくお願いします。  まず、住民の命、財産、これらを守ることの行政の使命についてということです。これについては、憲法上または法規上、県の指針、敦賀市の指針にどのように取り上げられて、どのように掲げられているのか。その点を伺いたいと思います。お願いします。 181 ◯市民生活部長辻善宏君) 住民の命、財産を守ることについては、日本国憲法の第25条に生存権として定められており、災害対策基本法には、第1条に「国民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、防災に関し、基本理念を定め、国、地方公共団体及びその他の公共機関を通じて必要な体制を確立し、責任の所在を明確にするとともに、防災計画の作成、災害予防、災害応急対策、災害復旧及び防災に関する財政金融措置その他必要な災害対策の基本を定めることにより、総合的かつ計画的な防災行政の整備及び推進を図り、もって社会の秩序の維持と公共の福祉の確保に資することを目的とする」と定められております。  同法第5条には、「市町村は、基本理念にのっとり、基礎的な地方公共団体として、当該市町村の地域並びに当該市町村の住民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、関係機関及び他の地方公共団体の協力を得て、当該市町村の地域に係る防災に関する計画を作成し、及び法令に基づきこれを実施する責務を有する」と市町村の責務が示されております。  また、災害対策基本法の第40条及び42条の規定に基づき策定している福井県地域防災計画及び敦賀市地域防災計画の目的には、市民の生命と財産を災害から守ると掲げております。  さらに、敦賀市地域防災計画には、災害応急対策の避難計画として、「市は、市民を災害の状況に応じすみやかに避難させ、被災者の生命、身体の安全の確保に努める」とあり、避難情報の適切な発令や避難所の開設等について記載しております。  以上でございます。 182 ◯3番(北川博規君) 憲法というのは大変大事なことだと思うんですけれども、憲法の上では、憲法の意味とか公共の福祉との関係性とか社会権の意義といういろんなそれぞれの学者さんの中でも御意見が出されていて、難しい部分があるということは認識しています。  ただ、先ほど述べていただいた災害対策基本法、それから直近の身近なところでいうと敦賀市の再興プラン、これらには明確に位置づけられている。そういう問題であるのは間違いないかなと。つまりそれだけ重要で、しかも国民の権利であり、施政者の義務でもある。そういうところをまず大事なところなので押さえていった上で、いろんな質問に入らせていただきますけれども。  まず、例えば今のお話の中から、もしも命や財産が奪われるかもしれない。いろんなケースがあるでしょうけれども、命や財産が奪われるかもしれないという不安を抱えながら生活することを余儀なくされている状況にもし市民が遭ったとしたら、それは生活権、先ほどの生存権が脅かされているということになって、一日も早くそれは解決しなければならないものであるというふうに私は考えますけれども、市長のお考えを伺います。 183 ◯市長(渕上隆信君) 北川議員の一般質問にお答えいたします。  もしも命や財産が奪われるかもしれないという仮定の話はできませんので、笙の川についてお話ししますが、笙の川については、市民の不安を一日も早く解消したいという思いは議員の時代から持っておりまして、市長就任時、最初に取り組んだのが笙の川の整備であります。県との交渉を含め、職員のスピード感を持った頑張りもあり、ようやく来迎寺橋の撤去目前までこぎ着けることができました。  これまで本市においては幸いにして大規模な自然災害に見舞われることはありませんでしたが、東日本大震災などの大規模災害を教訓とし、防災にかかわる各種施策を見直し、庁内における体制づくりや自助、共助の重要性の周知などに努め、ハード面整備促進と並行して防災力の強化にも取り組んできたところです。  今後とも市民の生命、身体及び財産の安全を守るため、敦賀市地域防災計画等の不断の見直しを行い、定期的な防災訓練等を実施し、市民の皆様とともに安全、安心なまちづくりをより一層推進したいと考えております。  以上です。 184 ◯3番(北川博規君) もしもという言葉は使いづらい。それは当たり前だと思いますけれども、強い思いは伝わってきます。  今回取り上げている笙の川の整備なんですけれども、これは先ほど述べたように二級河川ということで福井県管理の事案となっています。敦賀市の県に対する最重要課題、要望にもなっています。それがゆえに、今回ある程度の形ができ上がっているというのは県のほうからもお聞きしています。  管理、整備という面では、県に全てを委ねて済ますことのできない事案であるということも事実です。市としてどのようにかかわって、どのような働きかけをしていくのか。そんな形でもぜひ答弁をお願いしていくということで、質問に入らせていただきます。  まず、笙の川水系河川整備計画、これについてお伺いします。県の笙の川整備のベースになっているのが今述べた笙の川水系河川整備計画なんですけれども、これは平成21年1月に示されたものがあります。整備の目標を達成するための計画対象期間は、おおむね30年となっています。その整備計画の中に、こうあります。  2.笙の川水系の現状と課題という中に、(1)洪水対策には、「都市化の進行した現在の敦賀市において、笙の川で破堤氾濫が生じた場合、甚大な被害が生じることは容易に予想されます。このため、地域住民に安心・安全を与えるための治水対策が急務になっています」。また、(2)河道の維持管理というところでは「河道内の堆積土砂や植生に対して適正な管理を行う必要があります」、このように明確に書かれています。  このことについて、計画から十数年経過しようとしています。それがどのように具体化されているのか。また、それに対して市はどのような働きかけをしてきたのか。その点をお伺いします。 185 ◯建設部長清水久伸君) 笙の川河川改修事業につきましては、河川管理者である福井県が平成21年1月に笙の川水系河川整備計画が策定された後に、平成27年6月に広域河川改修事業として事業化され、これまで河川測量、土砂動態解析調査、魚類生態系調査及び来迎寺橋改築概略設計業務などが実施されているところでございます。  本市といたしましては、毎年、二級河川笙の川整備促進協議会及び県への重要要望を通しまして、さらには機会があるごとに市長が直接知事ですとか県の土木部長に要請するなど、整備促進に強く働きかけをしてきたところでございます。  以上でございます。 186 ◯3番(北川博規君) 今お聞きすると、なるほどな、そういう取り組みが行われているというのはわかりますけれども、住民にとってみると、目に見える形で、私たちのためにこういうことを実際にやってくださっているんだなと、それがなかなか伝わってこないというのも苦しいところかなと思っています。  今ほどの中身の中ですけれども、平成21年に作成された笙の川水系河川整備計画なんですけれども、10年が経過しています。21年に作成されてオープンになっていますから、その数年前から恐らく数値等は取り上げているんだと思いますけれども、その内容、それが今、再検証される部分はあるんじゃないかな。  例えば、河口から木の芽川合流点までの1.5キロ区間、より治水安全度の高いおおむね50年に一度程度発生する降雨に対応することを目標とします。整備目標流量は呉竹地点で950立米とします。また、こうもあります。木の芽川合流地点から黒河川合流点までの整備目標は、おおむね30年に一回発生する降雨に対応することを目標とします。対象流量は550立米の治水安全度を確保するとあります。  この目標値は本当に今も適正なのか。この点が大変住民としてみると気にかかるところです。というのは、年々体感しているように異常気象、温暖化なんでしょう。突発的な豪雨、また最近では線状降水帯という新しい言葉も市民権を得てきています。そんな雨量が見られる中で、この流下能力は有効なのか。その点の御意見をお伺いします。 187 ◯建設部長清水久伸君) 整備計画の目標値につきましては、福井県内のバランスなどを勘案した計画規模や笙の川流域での過去の豪雨による増水状況等により算出されており、この計画につきましては、学識経験者で構成された福井県嶺南地域流域検討会で意見を聞き、国の同意を得て策定されておりますので、適正であると考えております。  県からは、50年確率の毎秒950立米及び30年確率の毎秒550立米の流下能力を確保する計画となっていると聞いており、有効であるというところでございます。  以上でございます。 188 ◯3番(北川博規君) 恐らく、きょう例えばこの議会の様子をいろんなところでごらんになっている方にしてみると、今出てきた50年に一回程度発生する降雨とか、30年に一回発生する降雨、この言葉の意味が大変わかりにくい。特に私たちにしてみると、実際に降ってくる雨の状況とのつながりというのもわからないわけなんですけれども、具体的にお聞きすると、今言った50年に一度、30年に一度、10年に一度発生する降雨というのは、具体的な流下能力にするとどれくらいのものなのか。現在の確保されている流下能力はどれくらいなのか。具体的な数値ですね。そしてもう一つ、どれだけの降雨量に耐え得るものなのか。そのあたりをお聞きしたいんです。  そしてさらに確率という言葉が出ましたけれども、30年確率、50年確率、10年確率の雨量は、過去20年間でどれぐらいの頻度で発生しているのか。  一度にたくさんお聞きしましたけれども、通告してありますので、よろしくお願いします。 189 ◯建設部長清水久伸君) 現在の笙の川の流下能力は、毎秒約500立米でありまして、おおむね10年に1回程度発生する151ミリパー日──24時間雨量──の計画降雨量に対応できるものでございます。  過去20年間において何回発生したかにつきましては、雨の降り方にかかわらず、単純に各確率の計画降雨量の数値だけを取り上げて24時間雨量とした場合、50年確率の200ミリ以上が3回、10年確率の151ミリ上が2回発生しております。  以上でございます。 190 ◯3番(北川博規君) 頭の中を整理しているわけですけれども、要するに、笙の川の流下能力の目標値は50年に1回になっていると。でも実際に現在の流下能力は10年に1回だということなので500ということで。そして降雨の状況では、それを150とありましたけれども、それは20年間の資料を見ると、例えば50分の1、50年に1回というものは3回発生している。30年に1回というものは2回発生している。そういうことですよね。  ということは、どうなんでしょう。目標値に対して950必要なんですよというふうに目標を立てながら、実際には500しかないということで、そういうふうに捉えさせていただいていいんですね。  ということで、私はわからないのは、確率という言葉なんですよ。数学でも習いますけれども、確率というのは、例えば10分の1の確率、6分の1でもいいですけれども、きょう起こった、要するに6分の1だったら6日間のうちに必ず1回起こるというものは確率じゃない。毎日、きょう起こったとしてもあしたの起こる確率は6分の1、次の日も6分の1、こう来るわけですよね。  なんですけれども、先ほどのお話を伺っていると、50分の1とかそういうものを出すときには過去の頻度をもって出してきている。なのに、そこで生まれた50分の1という確率は、今度は先ほど言ったように、そこから数値になった瞬間、毎年毎年その確率が求められて実際に迫ってくる。そして、頻度で照らし合わせたとしても20年に3回起こっているその雨量を50分の1、50年に1回というふうに判断しているということに対しては、これは県のことですからあれですけれども、部長さんとしてはどうですか。おかしいと思いませんか。 191 ◯建設部長清水久伸君) 現在の笙の川の流下の目安となる例えば10年確率の計画雨量151ミリ日当たり、これは24時間雨量ではその数字を上回っている降雨も発生しております。しかしながら、雨の降り方や降る地域を考慮して計画降水量を設定し、河川の流下能力を定めますので、一概に24時間当たりの降雨量だけで判断できません。  そういうことでございます。 192 ◯3番(北川博規君) そうすると、判断できるものは何なんですか。 193 ◯建設部長清水久伸君) 平たく、説明が乱暴になるかもしれませんが、お許しください。  おおむね10年に一度発生する降雨である151ミリ、これが計画降雨量ということで、これを踏まえまして、過去の降雨のデータをもとに河川の流量が最大となる降雨パターン、要するに雨の降り方、これを計画降雨としているということでございます。単純に151ミリを超えたからというわけでは、先ほど申し上げましたように、降り方というのが非常に重要になってくるというところでございます。 194 ◯3番(北川博規君) 過去のいろんな議事録を見ても、その点を詳しく述べている部分もありますので、私もまた勉強させていただきますけれども。  いずれにしても、流下能力と降水量というのを考えたときに大変不安な状態である、それは間違いないと思うんです。氾濫が発生してもおかしくない状況にあることは明白ではないかなと思うんですけれども。たまたまそれだけの雨が敦賀では降らなかった。たまたま大きな災害に至らなかった。  つまり運を天に任せるというような取り組みは地域住民に安心、安全を与えるという治水対策とは到底考えられないように思うんですけれども、その点どうなんでしょう。市長のお考えを伺いたいんですけれども。 195 ◯市長(渕上隆信君) まず、運を天に任せる的な取り組みはやっておりません。笙の川の事業化後の取り組みにも、一日でも早い治水向上のために取り組んできています。  また、降雨により増水した場合には、多くの方々に協力をしていただき、市民の皆さんの安全確保に全力で取り組んでいただいていることに大変感謝しております。各地区の消防団や消防職員、土木協会の方々や警察、さらには指定避難所や福祉避難所の開設に携わっていただいた学校の先生方、社会福祉施設の方々、また医師会やDMATの医療関係者、また市の職員も多くが市庁舎や避難所に詰めて対応しています。  運を天に任せる的な取り組みとは、これら全てを否定する言葉というふうに感じます。  以上です。 196 ◯3番(北川博規君) 私は、一生懸命皆さんがやっている。県もやっている。市もやっている。いろんな方が力を合わせてやっていることに対しては物すごく感謝もするし評価もしています。  ただ、先ほど述べられた数値を見る限り、安全性は不安の中にあるわけですよ。そうすると、その中で近隣に住んでいる方にしてみると、本当に毎日毎日怖い、不安、そんな思いをしている人がいる。これは否定できないんですよ。  その点から、次へ行きますけれども、敦賀市の地域防災計画の中の計画の目的には、市民の生命と安全を災害から守るとあるんです。笙の川の問題は、県に全てを任せる、委ねるということでは済まされないんですけれども、県と市の責任分担、これが大変曖昧であるような気がするんですけれども、その点、明確にしていただけるとうれしいです。 197 ◯副市長(中山和範君) 笙の川につきましては、議員も御承知のとおり福井県が管理する二級河川でございますので、その改修事業については福井県が行うものであることから、先ほども述べましたように、市長就任以来、県に対し敦賀の大雨時の切迫した状況を説明するとともに、粘り強く交渉を重ねてまいっているところでございます。  一方、先ほどの答弁にもありましたとおり、敦賀市地域防災計画の災害応急対策の避難計画として、「市は、市民を災害の状況に応じすみやかに避難させ、被災者の生命、身体の安全の確保に努める」、このことが本市の責務であると認識をしております。  笙の川の増水によって周辺地域に危険が迫るような状況になれば、市民が速やかに避難できるよう情報発信や避難所開設等の対応を行い、それと同時に大型土のうを設置するなど越水防止に努める。そういったことで安全確保に努めるべきものというふうに考えております。 198 ◯3番(北川博規君) 今の答弁を聞いてみると、例えば命を守れますよね。何か発生したときに避難をきちっとやる。それは市の使命としてきちっとやっていきます。
     ただ、それでは発生してしまうまでのいろんな取り組みというところでは、県との関係性はどうなのかということと、それから先日の新聞にこうあります。「大災害時 市町村との業務分担 本県 事前取り決めなし」という大見出しがありましたけれども、それも含めて、いかがなものなのでしょうか。 199 ◯市民生活部長辻善宏君) まず新聞記事の件についてお答えいたします。  議員御指摘の県と市町村間の業務分担の事前取り決めがないという記事の内容につきましては、被災地域に災害救助法が適用されるケースにおいて、救助の実施主体となる都道府県が担う救助事務の一部を市町村へ委任する際の分担に係る取り決めを指しています。実務上は、避難所の開設など市が行うべき業務は、県と連携し遅滞なく行える体制が整っております。  また、災害時における応急対策の観点から申し上げますと、本市地域防災計画の中で、敦賀市を初め県や地方行政機関、自衛隊、指定公共機関等が処理すべき業務をあらかじめ明記しており、災害の種類や規模に応じて活動を行うこととしているところです。  なお、県の地域防災計画においても同様に明記されておりますので、既存の計画でも各機関の分担はなされているものと考えております。  したがいまして、1つ目の県との関係についても今申し上げたとおりでございます。 200 ◯3番(北川博規君) 県との関係性云々のところ、もうちょっとわからないんですけれども。そこだけもう少しお願いします。 201 ◯市民生活部長辻善宏君) こうした形で県とかさまざまな行政機関、自衛隊、指定公共機関等とも十分な連絡をとれる形で災害の際に対応できる体制にありますという意味でございます。 202 ◯3番(北川博規君) しつこく言いますけれども、発生した後、命を守るために避難所開設とか応急的な対応とか、それは力を合わせてやる。それはわかるんです。  その起こるまでのいろんな取り組みに対しては、県と市の役割分担というのはなくて、全て県というふうに捉えさせていただいていいということですか。 203 ◯市民生活部長辻善宏君) 仮に雨が降りまして、仮に一つの川が氾濫するかもしれないという可能性が生じたときに、避難指示を出すのか避難勧告を出すのか。こういった判断は当然、市のほうで判断して、市民に対して指示を出すのか避難するのかということを災害対策本部等で決めていく形になろうかと存じます。 204 ◯3番(北川博規君) わかりました。僕は次の質問につないでいきたいものだから、災害が発生する、氾濫が起こらないために、しゅんせつとかいろいろ。そのあたりの分担の中で市と県の役割分担はというところで、ついしつこくやってしまいましたけれども。  わかりました。  次、想定被害、このことについてお聞きしたいんですけれども、想定される被害総額、これは29年の第3回定例会、馬渕議員のほうで質問され、その答弁の中で、水系全体の資料しかないということで、氾濫面積は1100ヘクタール、氾濫資産は6700億円という算定をされている。そういう答弁がありましたけれども、その答弁が間違いないとして、三島側、呉竹側の面積を考えたとき、それぞれの被害想定額はどうなるのか。  また、万が一被害が発生したとき、その復旧と補償については誰が責任を持って対応していくのか。  この点をお願いします。 205 ◯建設部長清水久伸君) 議員がおっしゃるとおり、笙の川水系河川整備基本方針において、計画規模の評価内容でございますが、100分の1確率でございます。氾濫面積が1100ヘクタール、氾濫資産約6700億円と算定をされております。  三島側または呉竹側で破堤した場合の被害想定額につきましては、県に確認をいたしましたところ被害想定額は算出されていないというところでございました。  また、万が一被害が発生した場合のその復旧、補償につきましては、河川は本来、自然発生的な公共用物であって、もともと洪水時の自然的原因による災害をもたらす危険性を内包していると考えておりますので、責任の所在についてはお答えしかねます。  以上でございます。 206 ◯3番(北川博規君) 今ほどの1点だけ。自然発生的云々とありましたけれども、笙の川は人工河川ですよね。人工河川でも、やはり自然発生的というのはそこに適用していくということでよろしいんですか。 207 ◯建設部長清水久伸君) おっしゃるとおり、つけかえをしております。しかし、全国的にも河川のつけかえというのは多々行われておりますものでありますし、河川をやめるわけにはいかない。これは間違いなく山から出てきた水を海に流す。そういった意味で先ほどの表現をさせていただいたというところでございます。  以上でございます。 208 ◯3番(北川博規君) しつこくなりますけれども。万が一、各家屋の復旧が必要になったとき、これは個人の保険に頼っていかざるを得ないという、そういう捉え方でよろしいんですね。 209 ◯福祉保健部長(山本麻喜君) 本市におきましては、風水害等により災害を受けました被災者に対して、被災の程度に応じまして見舞金等を支給する制度がございます。  また、被災者の生活の立て直しに資するため、災害援護資金の貸し付けの制度もございます。  以上でございます。 210 ◯3番(北川博規君) ざっくりと金額をお聞きしてよろしいですか。 211 ◯福祉保健部長(山本麻喜君) まず敦賀市災害見舞金等支給条例に基づきます災害見舞金の金額でございますが、家屋の被災に対する対象とするものの内訳といたしますと、金額的には2万円から10万円の間で見舞金を支給いたします。  それから災害弔慰金の支給等に関する条例に基づきます災害援護資金の貸し付け、こちらは住居の全体が滅失し、または流出した場合におきましては350万円、それから住居が全壊した場合におきましては250万円など、暴風、豪雨等の自然災害により被害を受けた世帯主に対して生活の立て直しに資するために資金を貸し付けるものでございます。  以上でございます。 212 ◯3番(北川博規君) わかりました。要するに家が一軒流されて住むところがなくなったときには、やはりそれだけのいろんな御支援をいただいたとしても、それぞれの個人で入っている保険に委ねざるを得ない。特に火災保険特約ということになるんだと思いますけれども。  そのことが市民の皆さんに徹底されているか。そのあたりは後でまた確認させていただきますけれども。  その中で、三島側に市立病院がございます。病院として、もしも三島側に氾濫が起こったとき、どのように被害を想定して、どのような対応を考えておられるのか。  また、病院への救急車の受け入れ等についてはどうなっているのかなと。そのあたりをお聞きしたいなと思います。 213 ◯敦賀病院事務局長(田辺辰浩君) 当院は、敦賀市ハザードマップが示す1メートルから2メートル未満の浸水エリアにありますので、最大2メートルの浸水被害を想定しております。  浸水のおそれがある場合、当院の災害対策マニュアルに基づき、笙の川の水位を目安に、あらかじめ患者さんや資機材の移動を行いまして、被害が最小限となるように努めます。当院1階が床上浸水をするような場合であっても、2階において患者さんを受け入れることを想定しているところでございます。  しかしながら、このような状況において、救急車が当院まで到達できないということもあわせて考えられるところでございます。  以上です。 214 ◯病院事業管理者(米島學君) ただいま事務局長が答弁させていただきました内容を、より具体的に御説明いたします。  具体的には、昨年の8月の台風第5号のときには避難指示が出ました。10月の21号のときには避難勧告で、いずれも病院の中が避難の対象範囲にありました。  病院では、災害対策本部を立ち上げて対応しました。具体的には、1階の移動可能な医療機器や薬剤を2階に上げるということと、それから後で出るかもしれませんが、本館と北館の電源が地下あるいは1階にあり、中央診療棟と東館の電源は上のほうにありますので、入院患者さんで人工呼吸器が必要な患者さんをリストアップしまして、そしてその患者さんをいつどういう状況に置いたら電源が確保できている中央棟に移動させるかというシミュレーションを行いまして、誰が責任を持って移動させるかということも考えて行っています。  それから災害対策本部の責任者は私ですが、事務局長は市役所に行っていただきまして、市役所の災害対策本部と常に連携をしながら行いましたし、それから当院は災害拠点病院ですので、災害支援の職員だとか災害のときに派遣するDMATの職員がいますので、それを中心に対策本部で対策しました。  それから災害支援病院ですので、万が一、当院と反対側に浸水した場合に、複数のけが人が想定されますので、それに備えまして、当院の2階で複数の患者さんが万が一来られていいようにトリアージエリアをつくりまして、誰がどういうトリアージをするかというような、そういう訓練まで同時に、シミュレーションまで行いました。  さらに、その後の11月に、笙の川が氾濫するという想定で、うちの病院の電源が喪失するという想定で災害訓練も行っております。  以上のように、万が一に備えて対応できるように訓練を重ねております。  以上です。 215 ◯3番(北川博規君) 今、病院のほうからソフト面で人的な部分での準備は十分に対応しているんだという答弁をいただきましたけれども、実は今の質問、2006年、北條議員の質問の中に全く同じものがあるわけですよ。そのときに1階の電源喪失、地下の云々もございました。東館には上のほうに電源があるので、そっちへ患者を移すんだと。  そこから12年たっています。その間、その状態が変わらないという部分については、市としてはどのように考えておられるのか。そのあたりいかがですか。 216 ◯敦賀病院事務局長(田辺辰浩君) 非常用電源を別のところへ移すということについては、これまでからも検討はさせていただいておりますが、残念ながら具体的な行動にはまだ至っていないということでございます。  理由としましては、まず動かす場所がないというのと、それから動かす場所の候補としましては立体駐車場がございますが、その屋上でありますとかそういうところに移設をしますと、かなりの費用がかかってくるということもありまして、残念ながら今のところそのような対策はまだとれていない状況でございます。  以上です。 217 ◯3番(北川博規君) もしも資金面でそれだけの財源がないということならば、市のほうでそれはぜひ何とかしなくてはいけないんじゃないかと言おうと思いましたけれども、場所がないということになると、また話は別かなと思います。ぜひそれは何とかこれからも改善の方向を見出すような努力をお願いしたいなと思います。  続いて、呉竹側ですけれども、これは商業施設がたくさんございます。市庁舎もあるわけですけれども、こちらに対してはどのような対応が考えられるのか。  そして、消防、救急という救急車両の出動に対してはどうなのかということをお聞きしたいなと思います。 218 ◯市民生活部長辻善宏君) 笙の川水系洪水ハザードマップに基づく最大浸水想定では、河川付近の大型商業施設であるアピタ周辺の水深で0.5から1メートル未満、市庁舎周辺の水深で0.5メートル未満を想定しているところです。  市としましては、商業施設、市庁舎であっても一般住宅における対応と同様、避難情報等に注意いただき、万が一、洪水発生のおそれが高まった際には、避難所などに移動する立ち退き避難や、2階以上の高い場所へ移動する屋内安全確保など、状況に応じた避難行動をとっていただきたいと考えます。  なお、消防の緊急車両についてですが、敦賀美方消防組合消防本部に確認しましたところ、笙の川が越水し、消防庁舎の車庫が浸水する危険性が高いと判断した場合には、速やかに緊急車両を浸水危険性の低い場所へ移動する措置をとるとのことであります。  以上です。 219 ◯3番(北川博規君) 救急車両については、また消防議会で取り上げたいなと思いますけれども。  いずれにしても救急車両の機能、市役所側にしても、そして病院側にしても大変脆弱な感じを受けざるを得ません。その点、これから先、対応をお願いしていくことになるんじゃないかなと思っています。  万が一、笙の川が氾濫した場合、中心地ということもあって、笙の川近隣だけではなくて市全体の機能が麻痺してしまう。特に今の高齢化を迎えている社会ですから、市民の生活や命が奪われる可能性は大変高い。大きな問題だということを確認しておきたいと思います。  これらの想定被害や補償、いろんなことについて、これまでどのように市民に啓発を図ってきたのか。その点をお伺いしたいなと思います。 220 ◯建設部長清水久伸君) 氾濫した場合、どの地域でどの程度浸水するかの想定を地図に落としました笙の川水系洪水ハザードマップを平成16年7月、また改定版を平成20年6月に作成し、全戸配布を行い、市民への情報提供及び啓発を行ってまいったところでございます。  以上でございます。 221 ◯3番(北川博規君) 今、地域でもマップをつくっています。それも含めて。  ただ、先ほどちらっと話した、もし万が一のことがあったとき、その補償は個人の保険、これに委ねざるを得ないんだという、そのあたりの啓発というのはいろんな形で必要なのかなと思います。  続いて、安全確保という点から何点かお聞きしたいなと思います。  この1年間、笙の川の安全確保という面について何をどのように行動されてきたのか。市としての対応も含めてお願いしたいなと思います。 222 ◯建設部長清水久伸君) 河川管理者の県におきましては、土砂の堆積状況を確認し、流下能力を確保するためのしゅんせつが実施されました。また、来迎寺橋改修工事の早期着手に向け、地質調査、現況測量及び橋梁の概略設計を行っております。  本市といたしましては、二級河川笙の川整備促進協議会及び県への重要要望を通して整備促進及びしゅんせつを要請いたしました。  また、増水時には、氾濫防止対策として直ちに来迎寺橋付近の堤防上に大型土のうが設置できるよう、あらかじめ保管場所を確保しているところでございます。  以上でございます。 223 ◯3番(北川博規君) これもまた、しゅんせつの部分は目に見えるんでしょうけれども、なかなか市民には目に見えない部分での御努力というのはあるんだと思いますけれども、今や地域住民の不安というのは台風シーズンだけじゃない。梅雨もありますし、強い雨が降るたびに何か不安で心配で。そんな生活をしなければならないというのは、先ほど一番最初に述べさせていただいた生活権が揺らいでくる。そんなふうになっているんじゃないかなと思います。  住民の願いというのは、あすの不安を取り除くということなんですけれども、この点についてはもう一回だけ確認しますけれども、この点について市長さんのお考えをお願いします。 224 ◯建設部長清水久伸君) 繰り返しになりますけれども、笙の川の整備は、市民の生命、財産を守るために本市における最重要課題として認識をしてございます。近隣住民の皆さんの不安を一刻も早く解消するため、一日も早い工事着手に向けて、河川管理者である県とともに取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 225 ◯3番(北川博規君) そのために、先ほども出ていましたしゅんせつ、河床掘削、これはとても大事なことだと思うんですけれども、この前の説明会でもその声は大変強いものがありました。これだけは住民の目に見える大きな取り組みなんだと思うんですね。  過去5年間、しゅんせつの状況、これを確認したいんですけれども、過去のしゅんせつの予算としゅんせつの量、これを教えていただきたいなと思います。 226 ◯建設部長清水久伸君) 過去5年間の笙の川のしゅんせつ状況についてでございますが、平成25年度は、予算は890万円、しゅんせつ量は1200立米。26年度は、予算が3862万8000円、しゅんせつ量は1万700立米。平成27年度は、予算が425万4000円、しゅんせつ量は1480立米。28年度は、予算が1519万6000円、しゅんせつ量は7400立米。平成29年度は、予算が1388万9000円、しゅんせつ量が3570立米となりまして、5年間合計で予算が8086万7000円、しゅんせつ量が2万4350立米となっているところでございます。  以上でございます。 227 ◯3番(北川博規君) 今のお話を聞くと、年度ごとにかなりの予算の差があるわけですけれども、これはなぜそういうことになるんですか。 228 ◯建設部長清水久伸君) 台風襲来の豪雨の影響ということで、例えば25年度と29年度、28年度も多うございますが、そういった影響でございます。 229 ◯3番(北川博規君) しゅんせつというものは、住民の声からは大変要望も強くて効果もあるというふうに聞いていますけれども、プロの目から見ると、しゅんせつというものは効果がどの程度あるものなのか。それをお聞きしたいんですけれども。 230 ◯建設部長清水久伸君) しゅんせつにつきましては、あくまでも河川断面、流下能力を確保するために行うものでありまして、流下能力を阻害するような土量になればしゅんせつをしていく。これが河川の管理というものでございます。 231 ◯3番(北川博規君) 効果があるということですね。  その中で、実は感潮区間という言葉を先日知りました。この感潮区間というものについて教えていただきたいなと思います。 232 ◯建設部長清水久伸君) 川が海に流入する河口部で、川は潮の満ち引きの影響を受けます。そのため海の水面が上下することで海水が入り込んだり川の水位が変動したり影響を受ける区間が発生いたします。その区間を感潮区間といいます。  以上でございます。 233 ◯3番(北川博規君) 感潮区間が例えばどこまで、恐らく三島橋ぐらいまであるんじゃないかと思うんですけれども、その感潮区間がある場合には、しゅんせつの効果はかなり低くなるという、そういう住民の声があるんですけれども、それについてはどのように回答されますでしょうか。 234 ◯建設部長清水久伸君) 土砂動態解析の結果から、海からの砂の遡上の可能性は低いとのことです。 235 ◯3番(北川博規君) 先日の来迎寺橋の説明会、また来迎寺橋の質疑なんですけれども、その折に、ことしは上流でのしゅんせつを県は考えているんだという、そういうお話がありました。その内容を少し確認させていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 236 ◯建設部長清水久伸君) 議員さんおっしゃるとおり、先日の住民説明会において、下流に流れる土砂を減らす取り組みといたしまして上流部でのしゅんせつも実施したいという説明がございました。近年の台風による大雨によりまして、またそして獣害、こういう影響等も含めまして、自然環境の変化によって山地の荒廃ですとか脆弱化が進んで土砂流出しやすい状況ではないかというふうに考えられまして、堆積土砂も多いことから、上流部でのしゅんせつについては有効な手段と認識しております。 237 ◯3番(北川博規君) 有効な手段ということでお聞きしました。下流からやるというのが常識だというふうにお聞きはしていましたので、確認をさせていただきました。  来迎寺橋の改築についてお伺いしますが、3回説明会がございました。ただ、説明会に出ない方もたくさんおられます。概略で結構ですけれども、来迎寺橋の改築について、概要だけここで共通理解させていただきたいんですけれども、お願いします。 238 ◯建設部長清水久伸君) それでは、来迎寺橋改築の概要について御説明を申し上げます。  河床掘削の際、橋脚の根入れが不足するために、橋脚の補強を行うとともに、既存の橋脚桁下が規定より84センチ低い位置にあることから、現在の橋桁を撤去いたしまして、より薄い桁でかけかえること。これが1点でございます。  そして、橋梁のかさ上げによって周辺の道路、家屋に影響が及ぶこと。これが1点。  橋梁の有効幅員を4.5メーターから5メーターに拡幅すること。これが1点。  現橋撤去の間、今の橋の撤去の間、仮自歩道橋、2メーターの、これを設置することなど、以上の改築案が説明されたというところでございます。
    239 ◯3番(北川博規君) 今のお話が先ほど市長さんのおっしゃったこれまでいろんな取り組みを、重要要望もして、いろんな人がいろんなところでいろんな努力をしてきた一つの形となってあらわれたものだということで、本当にすばらしいものだと、高い評価を皆さんがしているんだと思いますが、一日も早くこれを実現してほしい。特に今4つおっしゃいましたけれども、とにかく上位、要するに上の桁。橋脚は別にあったとしても上の桁だけをとにかく早く撤去することで、ことし地域の方の不安は低く、薄くなるわけなんですけれども、どうなんでしょう。少なくともことしの台風シーズンまでには、その撤去について活動をスタートしていただきたいんですけれども、それについてはどのようにお考えでしょうか。 240 ◯建設部長清水久伸君) あくまで県事業でございまして、本市としては要望するしかございませんが、治水上最も緊急性が高いのは来迎寺橋の改築でありまして、現橋を撤去することで治水安全度が向上することは強く認識をしているところでございます。来迎寺橋をかさ上げすることによって周辺道路や家屋への影響が大きいことから、改築により影響を受ける周辺住民の皆さんに対して丁寧に説明を行っているところでございます。  なお、撤去時期については、河川内の工事が可能な非出水期以降となるというふうにと聞いているところでございます。 241 ◯3番(北川博規君) 非出水期以降ということは、要するに11月以降ということになりますよね。ということは、ことしの台風シーズン、近くに住んでいる人は、また毎日毎日不安な思いをしなくてはならないんですよ。  予算もつきました。計画もできました。先ほど言ったように一番上の通路だけでも取ってしまえば、その不安は払拭されるわけなんですけれども、その点について、これはもう部長さんのお話じゃないと思うんですね。市からどんな形でどんなふうに要望を県へ上げていくか。その点について、市長さんからお伺いしたいと思います。 242 ◯市長(渕上隆信君) 議員に言われるまでもなく、何回も同じことを言っております。  以上です。 243 ◯3番(北川博規君) 言われるまでもなくという、それは余分なことだと思いますけれども。例えば、そのときの回答というのはどんな回答になるんですか。絶対無理だというんですか。それとも検討しますとか、そういう形になるんですか。ちょっとお聞きしたいんですけれども。 244 ◯建設部長清水久伸君) その点ではございませんけれども、1点、私から言い忘れた部分がございますので、1点追加をさせていただきたいと思います。  非出水期までには、来迎寺橋に添架されておりますNTTケーブル、これの移設、これを行う予定というふうに聞いております。要するに、橋を落とす前に、かかっているケーブルをまず移設しなければいけない。この準備工事があるというところでございます。  以上でございます。 245 ◯3番(北川博規君) わかりました。  ただ、わかりました、なるほどなという答弁なんですけれども、でも何度も言いますけれども、その間また、ことしも近隣の人たちはおびえるんですよ。あす雨が降ったら命にかかわる、そういう生活を余儀なくされる。これについては本当に、要望しているということでしたけれども、さらに強い働きかけをお願いしたいなと思います。よろしくお願いしたいなと思います。  確認しますけれども、例えば来迎寺橋が一時的に撤去された場合、その影響はいろんなところに出てくると思うんですけれども、プラス面、マイナス面でその影響はどんな形になるのか、お聞きしておきたいなと思います。 246 ◯建設部長清水久伸君) 県に確認をいたしましたところ、プラス面としては、治水安全度が向上するとのことでありまして、橋桁に流水が当たるようなことや、流木が流れてきた場合に橋桁に引っかかるようなことが防げるために、その事が原因で越水したりする危険性が低くなるというふうに聞いております。  そしてマイナス面でございますが、河川管理上はマイナス面、これは特に考えられないというところでございます。 247 ◯3番(北川博規君) それだけ効果が大きい来迎寺橋撤去なんだと思います。ぜひ先ほどのことを繰り返してお願いしたいなと思います。  ここで大事なのは、来迎寺橋云々で来ていますけれども、これは笙の川水系整備のほんの一こまなんだということですね。確かに今ほどお話ししたように、氾濫の危険性は低くなるんでしょうけれども、笙の川全体の流下能力に対する不安というのは、一番最初のほうで述べたようにまだ払拭されていません。地域住民の方にしてみると、局地的な豪雨に対する不安というのは常に感じています。  しゅんせつが少しでも効果があるのならば、そして、しゅんせつしたとしてもすぐに元の姿に戻ってしまうとしても、すぐに行動を起こしてほしいというのが強い願いだと思いますけれども、その点についての見解をお伺いします。 248 ◯建設部長清水久伸君) 先ほど述べましたとおり、豪雨時の増水に備え必要な河道断面を確保するためのしゅんせつ、これは治水上、有効な手段であると考えられておりますので、再堆積、再びまた土砂堆積した場合は、繰り返ししゅんせつ工事を実施することを県に対して強く要望しているところでございます。  笙の川におきましては、昨年の10月からことしの5月にかけて、来迎寺橋付近、そしてまた鳩原地区及び杉箸地区にて、しゅんせつが実施されました。  下流部でのしゅんせつに加え、上流部においてもしゅんせつを実施することにより、下流域への土砂流出が抑制されるものと考えますので、これについてもあわせて要望しているところでございます。  以上でございます。 249 ◯3番(北川博規君) 来迎寺橋の計画が進んでいくから、しゅんせつの費用がない。そういうことは絶対ないということを県土木はこの間行ったときにも話していましたので、来迎寺橋とは別に、しゅんせつのほうはがっちりと、ぜひ進めていっていただきたいなと思います。  次に、河口の堆砂についての対応をお伺いします。  現在の河口の状況、市民の誰にとっても不安を増大させる状況です。どんなものでも出口が詰まって流れが停滞したならば安定した流れが損なわれていく。これは常識です。現在の河口の状況をどのように分析しているのか伺いたい。市としての分析も含めて、お願いします。 250 ◯建設部長清水久伸君) 河口部に砂が堆積している状況は、本市としましても確認をしております。昨年8月の台風5号の出水により、河口部の土砂堆積はほぼ解消されました。その後、冬の荒波によって現在の形状で港湾区域に再度形成されたと推測をしているところでございます。 251 ◯3番(北川博規君) 河口部の流下能力の維持が河川にとっては大変大事だと思うんです。例えば、すみ分けが大変難しいと思うんですけれども、福井県土木部の河川課と、それから港湾課というんですか、要するに港湾事務所と土木事務所ということになるんですが、その担当エリアに絡んでくる話なんですけれども、その間の協議というのは、これは私たちがやりますとか、きちっとした協議、責任分担は行われているのですか。 252 ◯建設部長清水久伸君) 福井県におきましては、堆砂、土砂の堆積について、定期的なモニタリングを実施しておりまして、堆砂が河口部に近づいたり航路に対して影響を及ぼすことがないか、位置ですとか大きさの変化について観測を続けていると聞いているところでございます。  モニタリングの状況については、福井県の河川部局及び港湾部局において情報共有をしているとのことです。  以上でございます。 253 ◯3番(北川博規君) 一番住民が知りたいのは、笙の川の河口の堆砂が笙の川の安全治水に影響がないのかという部分なんですけれども、それについてはどうなのでしょうか。 254 ◯建設部長清水久伸君) 現在の堆砂は港湾区域に形成されており、河川の流下能力に影響を及ぼす可能性は低いと考えられ、今後も定期的なモニタリングを実施し、位置や先ほど申しました大きさの変化の状況について観測し、河川の流下能力が低下するようなことになれば、しゅんせつすると県のほうから聞いております。 255 ◯3番(北川博規君) 強い雨が降ったら川の水が押し流してくれるというお話もお聞きしていますけれども、要するに、押し流すということはそれだけ流圧があそこの堆砂にかかっていくということにもつながっていて、リスクはあるんじゃないかなという思いはあるんですけれども、それはおいといて。  あの堆砂なんですけれども、何が原因であのものが生まれてきたのかな。その点どうなのでしょうか。私見としてお伺いします。 256 ◯建設部長清水久伸君) 冬季の風浪によって、風や波ですね、河口の堆砂を形成しているというふうに聞いております。 257 ◯3番(北川博規君) あの近辺に住んでおられる方は、離岸堤、100メーター、100メーターですか、ありますけれども、離岸堤の存在がその要因であるんじゃないかという、そんなお話があって、それは私の耳にも入っているわけですけれども、その点についてどうなのでしょうか。離岸堤設置段階で、そういう予想とか検証そのものは行われてきたのかなと。費用の面も含めて、お伺いしたいんですけれども。 258 ◯建設部長清水久伸君) 離岸堤と堆砂、土砂がたまること、これの関係につきましては、いろいろな御意見がございますけれども、県の事業内容であることから県のほうに確認をしましたところ、離岸堤が設置される以前より堆砂が生じていると理解しているとのことでした。  なお、土砂が堆積される要因につきましては、現在実施している土砂動態堆積調査によって究明していくと聞いております。 259 ◯3番(北川博規君) グーグルマップでもあそこだけは、あれでも見えるんですよね。だから市民の方にしてみると大変不安は大きいということをお伝えしながら。  ということは、あそこのしゅんせつ、堆砂のしゅんせつは、これから先どんな形で行われていくのか。それについてはいかがなのでしょうか。 260 ◯建設部長清水久伸君) しゅんせつにつきましては、福井県港湾事務所において、航路の確保、いわゆる船がスムーズに航行できることを目的として行っているというところでございます。  現況において、河口の堆砂が航路に対して影響がない状況と聞いております。航路に対して影響がある場合は適切に対応していく予定と聞いているところでございます。 261 ◯3番(北川博規君) 先ほど笙の川の安全治水に関してはそれほど影響がないということをお聞きしましたので、そのことを一応信じて、このまま終わりたいと思います。  最後に、木の芽川のJR鉄橋について触れますけれども、木の芽川のJR鉄橋、これまでいろんな場で取り上げています。きょうも別所議員からもそれはございました。  現在の状況、そして、なぜ整備計画が確立されないのか。そのあたりを含めてお願いします。 262 ◯建設部長清水久伸君) JR鉄橋につきましては、上下流に比べ流下能力が低い区間となっておりますが、流下能力の確保のためしゅんせつを実施しているとのことでございます。  それと河川の整備計画でございますけれども、これも河川管理者であります県に確認いたしましたところ、木の芽川を含む笙の川水系につきましては、河川整備計画は作成されておりますが、木の芽川についての具体的な改修計画は作成されていないとのことでございました。  河川の整備は、流域全体の流下能力のバランスを確保するためにも下流から整備するのが基本であり、下流が整備されることに伴い上流の治水安全度も向上するものと考えております。現在、木の芽川の下流域である笙の川の改修を先行して進めており、木の芽川の具体的な整備計画については、笙の川の進捗状況を見ながら検討されていくものと聞いているところでございます。  以上でございます。 263 ◯3番(北川博規君) 確かに今話があった下流の笙の川の整備が進めば不安は払拭されていくんだと思います。ただ、それにはまだ何年もかかるということで、木の芽川についてもいろんな検討をしていっていただきたいと思います。  以上いろいろ聞いてきましたけれども、今回の質問を通して確認できたのは、笙の川水系の流下能力は余り確実なものではないという、それは間違いないかなと。ちょっと不安はあるということですね。そして、これまで災害が起こらなかったのは雨がそれだけ来なかったということなんだろうと。ただ、整備が整うまでは近隣の方は不安があるということです。  ということから、2点ぜひお願いしたいなと思います。  住民の不安を軽減するために、目に見える形でぜひ早急な対応をお願いしたい。長期的、短期的なスパンの中で何が実施されているのかをぜひ1年に1回、住民に報告、説明をいただきたい。  2つ目、あすにでも目に見える形で対応がなされていることが大事だと思います。ことしの台風シーズン到来前に来迎寺橋の撤去、しゅんせつ、河口の堆砂への対応も確実に行っていただきたい。  この2つをぜひこの公の場で訴えておきたいなと思います。  きょう、県の所管ということで、大変いろんな質問をさせていただきました。いろんな答弁書等、御苦労をおかけしたと思います。ありがとうございました。  私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 264 ◯議長和泉明君) 以上で本日の一般質問を終わります。   ──────────────── 265 ◯議長和泉明君) 次の本会議は、明日午前10時から再開いたします。  本日はこれをもって散会いたします。             午後4時25分散会 発言が指定されていません。 Copyright © Tsuruga City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...