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平成28年第1回定例会(第3号) 名簿 2016-03-10
平成28年第1回定例会(第3号) 本文 2016-03-10

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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 平成28年第1回定例会(第3号) 本文 2016-03-10 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 255 発言 / ヒット 0 発言 表示発言切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯副議長(別所治君) 2 ◯副議長(別所治君) 3 ◯副議長(別所治君) 4 ◯4番(米澤光治君) 5 ◯総務部長刀根茂君) 6 ◯4番(米澤光治君) 7 ◯市長渕上隆信君) 8 ◯4番(米澤光治君) 9 ◯総務部長刀根茂君) 10 ◯4番(米澤光治君) 11 ◯総務部長刀根茂君) 12 ◯4番(米澤光治君) 13 ◯総務部長刀根茂君) 14 ◯4番(米澤光治君) 15 ◯総務部長刀根茂君) 16 ◯4番(米澤光治君) 17 ◯市長渕上隆信君) 18 ◯4番(米澤光治君) 19 ◯市長渕上隆信君) 20 ◯4番(米澤光治君) 21 ◯総務部長刀根茂君) 22 ◯4番(米澤光治君) 23 ◯総務部長刀根茂君) 24 ◯4番(米澤光治君) 25 ◯総務部長刀根茂君) 26 ◯4番(米澤光治君) 27 ◯副市長(中山和範君) 28 ◯4番(米澤光治君) 29 ◯副議長(別所治君) 30 ◯6番(中野史生君) 31 ◯市長渕上隆信君) 32 ◯6番(中野史生君) 33 ◯市長渕上隆信君) 34 ◯6番(中野史生君) 35 ◯市長渕上隆信君) 36 ◯総務部長刀根茂君) 37 ◯6番(中野史生君) 38 ◯市長渕上隆信君) 39 ◯6番(中野史生君) 40 ◯企画政策部長池澤俊之君) 41 ◯6番(中野史生君) 42 ◯企画政策部長池澤俊之君) 43 ◯6番(中野史生君) 44 ◯企画政策部長池澤俊之君) 45 ◯6番(中野史生君) 46 ◯企画政策部長池澤俊之君) 47 ◯6番(中野史生君) 48 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 49 ◯6番(中野史生君) 50 ◯市長渕上隆信君) 51 ◯6番(中野史生君) 52 ◯市長渕上隆信君) 53 ◯企画政策部長池澤俊之君) 54 ◯6番(中野史生君) 55 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 56 ◯6番(中野史生君) 57 ◯企画政策部長池澤俊之君) 58 ◯6番(中野史生君) 59 ◯副議長(別所治君) 60 ◯副議長(別所治君) 61 ◯14番(田中和義君) 62 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 63 ◯14番(田中和義君) 64 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 65 ◯14番(田中和義君) 66 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 67 ◯14番(田中和義君) 68 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 69 ◯14番(田中和義君) 70 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 71 ◯14番(田中和義君) 72 ◯市長渕上隆信君) 73 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 74 ◯14番(田中和義君) 75 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 76 ◯14番(田中和義君) 77 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 78 ◯14番(田中和義君) 79 ◯市長渕上隆信君) 80 ◯14番(田中和義君) 81 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 82 ◯14番(田中和義君) 83 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 84 ◯14番(田中和義君) 85 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 86 ◯14番(田中和義君) 87 ◯市長渕上隆信君) 88 ◯14番(田中和義君) 89 ◯副議長(別所治君) 90 ◯22番(常岡大三郎君) 91 ◯市長渕上隆信君) 92 ◯22番(常岡大三郎君) 93 ◯市長渕上隆信君) 94 ◯22番(常岡大三郎君) 95 ◯市長渕上隆信君) 96 ◯22番(常岡大三郎君) 97 ◯市長渕上隆信君) 98 ◯22番(常岡大三郎君) 99 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 100 ◯22番(常岡大三郎君) 101 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 102 ◯総務部長刀根茂君) 103 ◯22番(常岡大三郎君) 104 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 105 ◯22番(常岡大三郎君) 106 ◯市長渕上隆信君) 107 ◯22番(常岡大三郎君) 108 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 109 ◯22番(常岡大三郎君) 110 ◯市長渕上隆信君) 111 ◯総務部長刀根茂君) 112 ◯22番(常岡大三郎君) 113 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 114 ◯22番(常岡大三郎君) 115 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 116 ◯22番(常岡大三郎君) 117 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 118 ◯22番(常岡大三郎君) 119 ◯市長渕上隆信君) 120 ◯22番(常岡大三郎君) 121 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 122 ◯22番(常岡大三郎君) 123 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 124 ◯22番(常岡大三郎君) 125 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 126 ◯22番(常岡大三郎君) 127 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 128 ◯22番(常岡大三郎君) 129 ◯副議長(別所治君) 130 ◯副議長(別所治君) 131 ◯19番(北條正君) 132 ◯市長渕上隆信君) 133 ◯19番(北條正君) 134 ◯教育長(上野弘君) 135 ◯19番(北條正君) 136 ◯市長渕上隆信君) 137 ◯19番(北條正君) 138 ◯市長渕上隆信君) 139 ◯19番(北條正君) 140 ◯福祉保健部長(北野義美君) 141 ◯19番(北條正君) 142 ◯市長渕上隆信君) 143 ◯福祉保健部長(北野義美君) 144 ◯19番(北條正君) 145 ◯福祉保健部長(北野義美君) 146 ◯19番(北條正君) 147 ◯市長渕上隆信君) 148 ◯福祉保健部長(北野義美君) 149 ◯市民生活部長(伊藤信久君) 150 ◯19番(北條正君) 151 ◯市民生活部長(伊藤信久君) 152 ◯19番(北條正君) 153 ◯副市長(中山和範君) 154 ◯19番(北條正君) 155 ◯市長渕上隆信君) 156 ◯19番(北條正君) 157 ◯市長渕上隆信君) 158 ◯総務部長刀根茂君) 159 ◯19番(北條正君) 160 ◯副市長(中山和範君) 161 ◯19番(北條正君) 162 ◯副議長(別所治君) 163 ◯17番(北村伸治君) 164 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 165 ◯17番(北村伸治君) 166 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 167 ◯17番(北村伸治君) 168 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 169 ◯17番(北村伸治君) 170 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 171 ◯17番(北村伸治君) 172 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 173 ◯17番(北村伸治君) 174 ◯市長渕上隆信君) 175 ◯17番(北村伸治君) 176 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 177 ◯17番(北村伸治君) 178 ◯副議長(別所治君) 179 ◯副議長(別所治君) 180 ◯23番(立石武志君) 181 ◯福祉保健部長(北野義美君) 182 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 183 ◯23番(立石武志君) 184 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 185 ◯23番(立石武志君) 186 ◯教育長(上野弘君) 187 ◯23番(立石武志君) 188 ◯福祉保健部長(北野義美君) 189 ◯23番(立石武志君) 190 ◯市長渕上隆信君) 191 ◯23番(立石武志君) 192 ◯福祉保健部長(北野義美君) 193 ◯23番(立石武志君) 194 ◯市長渕上隆信君) 195 ◯23番(立石武志君) 196 ◯市長渕上隆信君) 197 ◯23番(立石武志君) 198 ◯福祉保健部長(北野義美君) 199 ◯23番(立石武志君) 200 ◯福祉保健部長(北野義美君) 201 ◯23番(立石武志君) 202 ◯福祉保健部長(北野義美君) 203 ◯23番(立石武志君) 204 ◯市長渕上隆信君) 205 ◯23番(立石武志君) 206 ◯福祉保健部長(北野義美君) 207 ◯23番(立石武志君) 208 ◯企画政策部長池澤俊之君) 209 ◯23番(立石武志君) 210 ◯企画政策部長池澤俊之君) 211 ◯23番(立石武志君) 212 ◯市長渕上隆信君) 213 ◯23番(立石武志君) 214 ◯市長渕上隆信君) 215 ◯23番(立石武志君) 216 ◯副議長(別所治君) 217 ◯15番(和泉明君) 218 ◯企画政策部長池澤俊之君) 219 ◯15番(和泉明君) 220 ◯市長渕上隆信君) 221 ◯15番(和泉明君) 222 ◯市長渕上隆信君) 223 ◯15番(和泉明君) 224 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 225 ◯15番(和泉明君) 226 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 227 ◯15番(和泉明君) 228 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 229 ◯15番(和泉明君) 230 ◯市長渕上隆信君) 231 ◯15番(和泉明君) 232 ◯企画政策部長池澤俊之君) 233 ◯15番(和泉明君) 234 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 235 ◯15番(和泉明君) 236 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 237 ◯15番(和泉明君) 238 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 239 ◯15番(和泉明君) 240 ◯企画政策部長池澤俊之君) 241 ◯15番(和泉明君) 242 ◯企画政策部長池澤俊之君) 243 ◯15番(和泉明君) 244 ◯市長渕上隆信君) 245 ◯15番(和泉明君) 246 ◯企画政策部長池澤俊之君) 247 ◯15番(和泉明君) 248 ◯市長渕上隆信君) 249 ◯15番(和泉明君) 250 ◯福祉保健部長(北野義美君) 251 ◯15番(和泉明君) 252 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 253 ◯15番(和泉明君) 254 ◯副議長(別所治君) 255 ◯副議長(別所治君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 6.議 事             午前10時00分開議 ◯副議長(別所治君) ただいまから本日の会議を開きます。  諸般の報告 2 ◯副議長(別所治君) この際、諸般の報告をいたします。  本日の会議に、有馬茂人議長は所用のため、山崎法子議員は病気のため欠席する旨、届け出がありました。  以上で報告を終わります。  日程第1 一般質問 3 ◯副議長(別所治君) 日程第1 これより一般質問を行います。  質問時間は30分以内といたします。  まず、米澤光治君。   〔4番 米澤光治君登壇〕 4 ◯4番(米澤光治君) おはようございます。市政会の米澤光治です。  それでは、発言通告書に基づき、市役所の組織体制と政策決定のプロセスについて質問いたします。  これまでの議会でも、また昨日の代表質問でも議論されましたように、新幹線開業に向けたまちづくりや人口減少問題、公共施設マネジメント、福井しあわせ元気国体のように各部にまたがる組織横断的な重要課題が現在多くあります。  これらに関しては、例えば昨年12月の定例会で北條議員が、またきのうの代表質問でも指摘されましたように、新幹線開業に向けたまちづくりにおいては企画政策部、都市整備部、産業経済部、さらには教育委員会までが関与することとなります。また、国体準備にしても、果たして教育委員会の枠組みの中だけでやっていくのがよいのかどうかということを昨年6月定例会での私の一般質問でお尋ねしました。  これらに対し、新年度予算編成において示された3つの方針の2つ目、行政のスリム化への取り組みで示された部局の垣根を超えた事業の効率化などは、さきに挙げたような部局をまたがる重要課題をターゲットにした一面もあるかと思います。実際に12月定例会での北條議員の一般質問に対し、総務部長から組織改正について現在鋭意検討しているとの御答弁がございました。  このような経緯を踏まえまして、今回の質問では、今後の重要課題に取り組むに当たり、まず1番目に機構改革について。これは市役所の組織体制を今後どうしていくのかについてお尋ねいたします。
     2番目に、今後の人事戦略について。ここでは現状の職員数や人事戦略について、さらには中長期的に見た年齢構成のバランスについてもお伺いしたいと思っております。  3番目に、組織マネジメントと政策決定プロセスについて。ここでは組織の機能を十分に発揮させるマネジメントについて、また政策を決定するプロセスをわかりやすく明示することについて考えをお伺いしたいと思っています。  それでは、具体的に質問していきます。  まず最初の質問ですが、既にほぼ御回答いただいているような気もするのですが、確認の意味も込めて質問いたします。  今定例会での市長提案理由説明において、今後、機構改革に取り組むと表明されております。また、先ほど紹介しましたが、昨年12月定例会では総務部長から組織改正について現在鋭意検討しているという御答弁がございました。この12月に検討中と言われた組織改正がイコール今回の機構改革ということで理解すればよろしいでしょうか。 5 ◯総務部長刀根茂君) おはようございます。それでは、お答えさせていただきます。  今ほど議員さんがおっしゃったとおりで、そのとおりでございます。 6 ◯4番(米澤光治君) それでは、この組織改正、あるいは今回の市長提案理由に合わせて機構改革と呼んだほうがいいのかもしれませんけれども、この機構改革の目的、狙いについてお伺いいたします。  また、12月に検討中ということでしたが、現在の検討結果と今後の機構改革の内容とスケジュールについてお伺いいたします。 7 ◯市長渕上隆信君) おはようございます。どうぞよろしくお願いします。  今回、定例会の提案理由でもお示ししましたとおり現在機構改革を検討しております。機構改革につきましては、現在直面している行政課題に対応するに当たり、限られた人材や厳しい財政状況の中、最も効率的に、かつ最小の経費で最大の効果を発揮できることを目的として行うものであると認識しており、特に私の目指すところである敦賀市再興プランにおける再興戦略を円滑に推進できるよう留意しています。  組織改革に当たりましては、副市長を初め関係職員と十分に検討を重ね、その結果、まず今回は一部業務量調査の結果を反映したものの、敦賀市部設置条例の改正を伴わない範囲としました。なお、組織改革の詳細につきましては、現体制の中、最良なものができると考えており、4月にお示ししたいと思います。  また今後のスケジュールでございますが、現時点では最良の組織改革であると考えてはいるものの、本市を取り巻く現状は日々変化するものでありますので、将来的には業務量調査等も踏まえ、部のあり方も含めて十分に検討、協議してまいります。 8 ◯4番(米澤光治君) 今回の定例会では部については条例改正が提案されておりませんので、今御説明ありましたけれども、今後検討されるということで、私、追加でこのことをお伺いしようかなと思っていたんですけれども、今お答えいただいたのかなというふうに思います。  部単位で機構改革を行うかどうかというのは、それぞれの市町のやり方、考え方があるんだろうなというふうには思います。ただ、どんな組織改正をするにしても、今度の4月に当たりましても、機構改革であっても、その目的や意図、今おっしゃられたようなことを明らかにしてメッセージとして発信していくということが必要だと思います。  それは今御説明いただいたんだなと思うんですが、例えば福井市を例にとりますと、来る4月1日付で行う機構改革案を既に2月16日付で発表しておりまして、未来づくり推進局とその下のまち未来創造室を新設すると。また、観光文化局を新設する。それから、国体に向けては市長部局に国体推進部を新設しております。  政策課題と組織改正がちゃんとリンクしていて、一致していて、メッセージ性も高くてわかりやすいなと思います。それからタイミングという点でも、新年度からどういう体制にしていくのかということを示した上で議会でも審議という流れも、福井の場合にはそういう流れもできているということです。  福井市においても敦賀市においても、人口減少対策や新幹線開業、国体準備、全てタイムリミット、締め切りは同じです。敦賀市としても4月に機構改革をするのなら、この3月定例会にタイミングを合わせて詳細な説明があってもよかったんじゃないかなというふうに思います。  今後で結構ですので、今後も機構改革というのは引き続き検討されるということですから、ぜひともその意図や目的をオープンにして、スピード感を持って取り組んでいただきたいなというふうに思います。  次の質問です。  ただいま御説明がありました機構改革で、組織横断的な対応力が向上するのかどうか。その実効性についてもう少し突っ込んでお伺いしたいと思います。  具体的に、まず冒頭で例に挙げた敦賀市のまちづくりを取り上げたいと思います。  まちづくりについては、これまでも市長が総合計画に反映し、そこに示していきたいと言われておりましたとおり、第6次敦賀市総合計画後期基本計画が大もとになりますけれども、これは企画政策部が中心となって進められています。  これに新幹線開業に向けた駅周辺整備ということでいいますと都市整備部が担当になります。また、都市整備部では都市計画マスタープランも所管していて、このマスタープランは総合計画に即したものであるという位置づけになっています。さらに、まちづくりに観光の観点が入ってきますと産業経済部。また12月定例会で私も質問いたしましたが、企業立地戦略というところでは新工場の立地ですとか工場や物流拠点の地理的集約というところになってきますと、これも産業経済部。また、例えば観光でも松尾芭蕉や柴田氏庭園が入ってくると教育委員会。  さらに、さきの議会でもアクアトムに入る公共施設について議論がありましたけれども、今後、施設の老朽化にあわせて行われるかもしれない公共施設の統廃合や再配置、移設にもまちづくりの観点が反映されてしかるべきかと考えますけれども、これは総務部の担当ということになります。そして、それらの全ての事業の裏づけとなる財政計画、これを受け持つのが総務部ということになります。  ということで、まずまちづくりという典型的に組織横断的な課題に今現在どう取り組んでいるのか。そして、これから先、機構改革後ということになるかもしれませんが、どう取り組んでいくのか、改めて具体的な御説明をお願いいたします。 9 ◯総務部長刀根茂君) それでは私のほうからお答えさせていただきたいと思います。  現状の組織におきましても、部局横断的な組織の対応というのは図られているんじゃないかなとは思っているところでございます。  昨日の市政会及び市民クラブの代表質問でも市長のほうで答弁させていただきましたが、現在、機構改革を検討しておりまして、4月にはお示しできると考えておりまして、新体制ではさらなる連携の強化が図られるものと考えているところでございます。  部局横断的な取り組みにつきましては、従来より課題として挙げられていることは事実でございます。組織の整備はもちろんのこと、職員が実務において個々の行政課題を適切に酌み取り、縦割りの意識を解消しながら柔軟かつ積極的に連携をとることが肝要であるのではないかと。組織の整備とあわせ、実践の中で意識改革にも取り組んでいきたいということを考えているところでございます。  組織改革で横断的な対応力向上を目指しておりますし、国体準備など緊急に特化して行う課題解決、それぞれの職員が持っている通常業務、ルーチンワークの効率化に取り組む必要もあるというふうに考えるところでございまして、こういった考えのもとで組織改革ということにも取り組んだところでございます。 10 ◯4番(米澤光治君) 今言われた組織改正については4月に発表されるということですし、それから意識改革という取り組みについてもまた今後いろいろ教えていただきたいなというふうに思います。  続いて、国体の準備対応についても具体的にお伺いします。  昨年6月定例会で、私が国体に向けての今後の組織体制ということについて一般質問で取り上げましたところ、流動的に動くんだという市長の御答弁、これは組織的な対応もあり得るという意味かと理解しているんですけれども、そういう御答弁がございました。  先ほど福井市の取り組みについて御紹介しましたが、福井市では市長部局に国体推進部を新設するということです。  一方、敦賀市は、どういう組織体制で平成30年の国体に向け準備をするのかについてお聞きします。 11 ◯総務部長刀根茂君) お答えさせていただきます。  現時点におきましては、教育委員会で対応することを考えておるところでございます。実務に当たりましては、主管は教育委員会でございますが、全部局が連携して対応してまいりたいという考えを持っているところでございます。 12 ◯4番(米澤光治君) 確認なんですが、平成30年の国体実施まで教育委員会でずっと所管してやるということの理解でよろしいでしょうか。 13 ◯総務部長刀根茂君) はい。そのとおりでやっていきたいなということを考えているところでございます。 14 ◯4番(米澤光治君) そうしますと、やっぱり横断的なというか、連携というのがすごく大事になってきますということですので、そこはぜひともよろしくお願いしたいと思います。  続いて、公共施設等総合管理計画の策定についてですが、これについては9月定例会において、これも北條議員の質問に対し、公共施設等総合管理計画の策定については、総務部契約管理課を中心として、総務課、財政課、政策推進課から成る検討会によって全庁的な連携をとりながらということで総務部長から御答弁あったんですが、そういうふうに進められているということでした。  実際に今この検討会がどのように運営されているのかについてお伺いいたします。 15 ◯総務部長刀根茂君) 公共施設等総合管理計画の策定につきましては、今現在、契約管理課を中心に総務課、財政課、政策推進課で検討会を組織しておりまして、計画策定業務委託に関する仕様書の作成や業者選定においての連携をとったところでございます。  現在、業者が選定されまして、契約管理課が中心となりまして各課や各施設の資料の収集を行いながら、各課や各施設から職員を集めまして公共施設等総合管理計画及び固定資産台帳の概要ということでの説明会を先ほど2月19日に実施させていただいたところでございます。公共施設等総合管理計画の重要性、必要性を職員に十分に周知したという現状でございます。  今後は、資料が収集され計画策定段階に向かうにつれまして、委託業者との協議の段階で検討会メンバーを初めとする関係各課に入っていただき、連携をとっていくことになろうかと考えているところでございます。  計画策定後につきましては、計画に基づいた個別施設の方向性を部長級以上の庁議等で検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 16 ◯4番(米澤光治君) 今3つ事例を挙げたんですけれども、このようにちょっと前まではこういうことはなくて、組織横断的なというところはそこまで意識しなくてもよかったのかもしれませんけれども、ここのところやっぱりこういう案件がいろいろ出てきているという中で、先ほどからありましたように意識を高めていくとか、そういう試みというのは非常にいいことだなと。それは多分、上から下までということになると思うんですけれども、ぜひともそういう取り組みの中で、いろんな形で出てくると思いますので、やっていっていただきたいなというふうに思います。  引き続き次の質問で機構改革について、平成27年度6月補正予算の行政改革推進費で実施されたコンサルティングの結果は反映されるのでしょうかということをお聞きしたかったのですが、きのうの代表質問で平成28年度以降に予算化するという、反映するという御答弁がありましたので、質問は割愛させていただきます。  次の質問です。  市長が就任時の訓示で全職員への人事アンケートを実施するというお話をされておりましたが、取り組み状況はどうなっておりますでしょうか。  聞いているところでは、従来の人事調査票に質問の変更があって実施されたというふうに聞いているんですけれども、それが市長が言われていた人事アンケートに当たるものということでよろしいでしょうか。  また、アンケート結果は今回の機構改革に関係してくるというようなものなんでしょうか。 17 ◯市長渕上隆信君) 私が就任時の訓示で申し上げました職員アンケートにつきましては、これまで単に人事異動の資料として行っていた自己申告書をちょっと改組しまして、人事異動の資料とすることはもちろんのこと、私が職員のことを知るための資料として再編した上で、11月下旬に全職員に対して実施し、12月中旬に回収し、目を通しました。  このアンケート結果につきましては、組織改革というよりは人事異動の資料として活用いたしました。 18 ◯4番(米澤光治君) 人事アンケートの趣旨についてはよくわかりました。  また、市長のお考えだったと思うんですけれども、人事ローテーションに入る職員とローテーションに入らず専門性を高める職員に分けて考えていくというお考えがあったと思うんですけれども、それは今後実行される予定でしょうか。  実行されるとすると、いつから人事計画に反映されますでしょうか。お伺いいたします。 19 ◯市長渕上隆信君) 人事異動に当たりましては、若手職員にはなるべく若いうちに多くの部局を経験できるよう、同一部局に長期間在籍する職員を個々人の資質とアンケート結果等による希望のバランスを図りながら異動対象とするよう指示しました。  一方、課長を初めとする役付の職員につきましては、異動により業務が滞り、市民生活に支障が出ることのないように、また専門性が発揮できるよう経験者を中心に充てるように指示しました。  その結果、私の人事の考え方に近い結果になっているというふうに考えています。  専門性を高める職員に分けるかどうかということは、もう少し研究したいと考えております。 20 ◯4番(米澤光治君) それでは次に、職員数、またその内訳として正規職員と嘱託職員、臨時職員の割合について、今後の対応方針についてお伺いします。  つまり職員数を減らしていく方向なのか維持する方向なのか。その中で、正規職員の割合をふやすのか減らすのか。正規職員、非正規職員の比率については、できれば他市との比較でお答えいただけるとありがたいです。  また、その中で新幹線開業対応や国体対応などで要員必要数のピークが発生すると思うのですが、そのピーク対応はどのようにされるのか。既に国体準備対応としては任期つき職員の採用がなされておりますが、その現状とこれからどうするのか。国体準備対応でも、それからまたそのほかの分野でも任期つき職員採用をさらにふやす予定があるのかについてお伺いいたします。 21 ◯総務部長刀根茂君) 職員数につきましては、多様化する行政ニーズに対応する職員を確保する必要がある一方、厳しい財政状況、人口減少社会の到来を見据え、スリム化もあわせて検討する必要があると考えているところでございます。  そのため今後の方向性として、減少、維持といった枠組みで考えるのではなく、本市として取り組むべき業務の質、量を精査し、それに見合った職員数を確保することを目的とすべきであるというような考え方を持っているところでございます。  正規職員と非正規職員の割合につきましては、地方公共団体定員管理調査の数字によりますと、平成26年度現在で本市では正規職員68.2%、非正規職員31.8%であるのに対しまして、県内市の平均では正規職員64.6%、非正規職員35.4%となっており、県内市の平均と比較して若干正規職員の割合が高くなっているという現状でございます。  正規職員と非正規職員の割合につきましても、本市として取り組むべき業務の質、量を精査いたしまして、その内容に応じて決定すべきであるという考えを持っているところでございます。  また、国体対応につきましてでございますが、業務の期限が平成30年末と明確になっていることから、必要な人員につきましては任期つき職員で対応したところでございます。  任期つき職員の現状につきましては、昨年8月に1回目の採用試験を実施いたしまして2名が合格、昨年10月1日から勤務をしていただいておるところでございます。また先月、2回目の任期つき職員採用試験を実施いたしまして、12名合格いたしまして4月1日付で採用を予定しているところでございます。これにより、4月1日現在において14名の任期つき職員を確保したという現状でございます。  平成29年度はプレ大会が実施されることから、さらに多くの人員が必要となることが想定されますので、担当部局と十分に協議をいたしまして、必要であればさらなる任期つき職員の確保も検討していく考えを持っているところでございます。  なお、他の分野での任期つき職員の活用につきましては、例えば今ほど議員さんがおっしゃいました新幹線開業への対応とかいうことにつきましては、一般論といたしまして従事する業務の専門性がより高いことも想定されますので、任期つき職員で対応するよりは一般職の異動により対応することが現実的ではないかという考えを持っているところでございます。  また、任期つき職員の制度につきましては、一定の期間内に終了することが見込まれる業務、また一定の期間内に限り業務量の増加が見込まれる業務に従事させることがこの法律の趣旨でございますので、他の分野で任期つき職員を活用する際には、この趣旨を逸脱しないよう十分な検討が必要であるということを考えているところでございます。  以上でございます。 22 ◯4番(米澤光治君) 大変よくわかりました。  今の御説明の中で、職員数ですね。スリム化する考え、それから質と量というお話もありました。減らすとか維持するとかいう話じゃないんだよというお話もありました。  その中で、中期財政計画においては定員管理計画の策定も視野に入れると記載されております。そこで、定員管理ということに関して従来どのような計画のもとで管理をしていたのか。  それから、先ほどちょっと答えていただいた中で、減らす、維持するじゃないんだよという中でこの定員管理計画の策定も視野というところなんですけれども、今後策定されるかもしれない定員管理計画は、そうするとどういう意味合いの、どのような方向性の計画になるのかについてお伺いします。 23 ◯総務部長刀根茂君) それでは、定員管理計画策定についての考え方とか、そういう形について答弁させていただきます。  過去10年間ほどの定員管理の状況についてまずお答えさせていただきます。  平成17年度に策定いたしました第4次の行政改革大綱におきましては、平成17年度から平成21年度の5年間で一般行政職員を642名から587名、つまり55名、8.6%削減する定員管理計画を作成したところでございます。結果といたしましては、目標数値587名に対しまして目標を上回る580名を達成したところでございます。  次に、平成23年度に作成いたしました第5次行政改革大綱におきましては、具体的数値の目標を伴う定員管理計画は策定せずに、平成24年度から平成26年度の3年間において総人件費1%の抑制を図ることとしたところでございます。総人件費抑制の結果につきましては、第5次行政改革大綱の全ての結果とあわせて公表したいと考えておりますが、中間集計の段階において達成されたという状況でございます。  今後のコンセプト的な計画についてでございますが、職員数につきましては先ほどと答弁重なるかもしれませんが、多様化する行政ニーズに対応する職員を確保する必要がある一方、厳しい財政状況、人口減少の到来を見据えスリム化もあわせて検討しなければならないということの考えはあるわけでございます。  そのために、今後策定する可能性のある定員管理計画におきましては、退職者の予定者数を考慮しながら、本市として取り組むべき業務の質、量に見合った職員数を設定することが妥当ではないかという考えのもと、今後策定に当たりたいなと考えているところでございます。 24 ◯4番(米澤光治君) ここ10年来の取り組みとして、行政改革大綱、それから集中改革プランに基づいて、職員数の目標値は既に達成しているということで理解しました。  ここで、ただいまの部長の表現、それから中期財政計画の表現をかりるならば、業務の質と量に対応した職員の適正配置に努めて人件費の適正化を図るということなんですけれども、中期財政計画、今回示されたものでは、平成28年度の職員給与費が67.3億円、5年目の平成32年の職員給与費が67.2億円というふうにほとんど変わっていないんですね。平成32年には国体はもちろん終わっていますし、新幹線開業に向けたまちづくりも計画作業は終わっていると。先ほどの国体のピーク対応でふえる5年間の真ん中の平成29年から平成31年、この3年間で人件費がふえているというのはわかるんです。でも両端の平成28年と32年で人件費が余り変わらないとなると、今言われている3つの方針の行政の棚卸しの断行と行政のスリム化への取り組みということの中身というのがどういうものなのかな、どういう数値目標なのかなというところはちょっと思うところがあります。  そういうことを知りたい気持ちはあるんですけれども、多分今の段階では次の行政改革大綱を待つとかそういうことかなとも思いますので、今ここで答えは求めません。ただ、またいずれそういうことを課題としてこうなんだよということで教えていただけたらなというふうにして思うのと。  それから、きのうの代表質問からちょっと気になっているのがそういうことのスピード感ということで、きのうも指摘あったと思うんですけれども、まちづくりのときでも総合計画を待ってくださいねとかそういうことがいろいろあったんですけれども、これも待っていると半年、1年すぐたってしまうということもあるかと思いますので、何らかの形で少し具体的に教えていただけると。今の感じだと定員管理についても我々もちょっと議論しづらいというところがありますので、そういうところはおわかりいただきたいな、教えていただきたいなというふうに思います。  それでは、次の質問です。  次に、市職員の年齢構成について。例えば人口ピラミッドのようなものを考えて今後の推移を予測した場合、役職、例えば部長さんや課長さんのポストの充足に過不足が生じることはないかどうか。また、世代の谷間みたいなことがあって業務継承の困難が生じることはないかどうかについてお伺いいたします。そういうことがないならないでいいんですけれども、もし世代の谷間のようなことが予測される場合、どのような準備、対応が考えられるのかについてお伺いします。 25 ◯総務部長刀根茂君) では、お答えさせていただきます。  一般行政職の職員のうち今後3年間に定年を迎える世代は、それぞれの年度におきまして5名から11名程度在籍する一方、その後の5年間、定年を迎える世代は毎年3名程度でございます。年齢構成は必ずしも均一ではないというのが実情でございます。  このため、今後3年間程度、上位の役職の者が定年退職する場合、すぐ下の世代の職員数が少ないことから、比較的若年の職員が部長、課長に昇格することが想定されるわけでございます。  本市はこのような事態を見越して、試験制度を取り入れて比較的早期に上位の役職に、例えば係長や課長補佐に昇格させ、実務経験を積ませておりますので、直ちに役職職員にふさわしい職員が不足するということは想定されないと考えているところでございます。  また業務継承につきましても、上位の役職につく者につきましてはジョブローテーションによりさまざまな部署を経験していることが想定されますので、ある程度の応用はきくことが考えられますし、また近年は定年退職者が再任用という形で残りましてサポート体制も図られることから、大きな困難は生じにくいというぐあいに考えているところでございます。  以上でございます。 26 ◯4番(米澤光治君) 私は、例えば外部から、国でも県でも、そういうところからとかいう話もあるかなと思いながら聞いていたんですけれども、現状で対応可能だというお話で承りました。  言うまでもないんですけれども、先ほどの人件費の管理とかいうことでも年齢構成の影響もあるかと思いますので、そこも含めて先を見越した人事計画をお願いしたいなと思います。
     それでは、次の政策決定プロセスについてを質問の締めくくりにしたいと思います。少し説明が長くなるんですが、御容赦いただきたいと思います。  重要課題に対する政策決定のプロセスについて、2つほど例に挙げてお伺いします。  まず1つ目で、例えば9月、12月の定例会では、まちづくりのグランドデザインという議論が活発にありまして、期せずしてグランドデザインという言葉がこの本会議場で流行した感すらありました。  12月定例会の、これも北條議員の一般質問のときなんですが、グランドデザインということで市長が御答弁で言われたのが、確かに場当たり的にあちこちつくっていってもなかなか全体的な構想はできない。ジグソーパズルを埋めるみたいに計画があって、その中を詰めていけば手戻りもなくうまくいく。予算的にも集約してできるということを市長が答弁されております。これは本当に市長のおっしゃるとおりだと思います。  一方で、駅前に公的施設、例えば9月、12月の議会ですと市庁舎や商工会議所のような公的施設を駅のほうに持ってくるのはどうかというような議論がございましたが、そのときに市長がそのビジョンはと問われて、市長は、駅周辺整備構想策定委員会に議論をお願いしている今の段階で私が思いを述べるのはよくないとも言われています。  確かに委員会にああしろこうしろというのは委員会の趣旨からしておかしいとは思うんですけれども、一方で、逆に先ほどのような公的施設の配置については、駅周辺整備構想策定委員会では決められることではないというふうにも私は思います。  ここは市長が言われたとおり、ジグソーパズル方式がスムーズなやり方だと思います。グランドデザインという枠があって、その中で駅周辺のことが決まっていく。あそこのことが決まっていくと。そういうふうに政策を決めていくプロセスでいいんだろうなというふうに思います。  今、ジグソーパズル方式と市長がおっしゃられたその政策決定のプロセスがどうやって動いているのかということになりますと、これまでの御答弁、それから実際の動きからもちょっとわかりにくいなと思っています。政策決定プロセスが不明確だとまでは言いませんけれども、ちょっとわかりにくくなっている。  もう一つ別の例を挙げると、これもきのうの代表質問でも取り上げられましたが、国道8号の本町区間の2車線化。昨日、都市整備部長から今後のスケジュールについてということで御説明がありましたけれども、2車線化ということに関して敦賀市の政策判断がどこまで進んでいるのか、ちょっと私にはよくわからないところがあります。  一つはっきりしているのが、きのうも御発言の紹介がありましたけれども、地元の意見がまとまらない場合はどうするのかということに対して、2月の市長のお答えで、国が予算をつけていますので進めていくことになろうかと思います、ということで、進んでいくんだろうなということなのかなと思います。  となったときに、敦賀市は何をどのようなプロセスで決めようとしているのかなと。そのプロセスの中で敦賀市はどのように政策的に関与しようとしているのかなと。市長は、この件に関して自分は判断する立場だと言われておりました。ということは、どういう政策決定のプロセスを想定していて、そのプロセスのどこに判断するタイミングを入れてくるのか。  私は今、2車線がいいか4車線がいいかということを議論したいわけではなくて、敦賀市としてどのようなプロセスで決めようとしているのか。そして、それを皆さんにわかってもらっているのかなと。それは私たちも、それから市民もということになると思うんですが、そういうところをお聞きしたいところがあります。  今、2つ具体的な例を取り上げましたけれども、これはほかの分野でもいろんな課題に言えることだと思っています。大事なことは、まず1番目に、政策決定のプロセスを市民に対しても、それから議会に対しても、市役所の中でもわかりやすく明示しておくこと。こうやって決めるんだよと。それから2番目に、組織改正や機構改革に加えて、その組織や機構、そして今言いました政策決定のプロセス、これをうまく回していく力が必要なんだろうなと思います。  そこで、ここから質問になるんですけれども、まず1番目の政策決定プロセスを市民、議会、それから市役所の中にわかりやすく明示することについて、お考えをお聞かせいただきたいと思います。  次に、2番目の組織、そして政策決定のプロセスをうまく回していく力については、きのうからも議論ありましたけれども、それが市長のリーダーシップということなのか、副市長の調整によるマネジメントということなのか、それとも単に部局間の連携でいけるよということなのか、今どうされているのかというところもちょっとわからないんですけれども、そういう組織間にまたがるような課題に対してどのような意識でリーダーシップをとっている、あるいはマネジメントをされているのか。その役割を果たしていらっしゃる方にお考えをお伺いしたいと思います。 27 ◯副市長(中山和範君) それでは、今ほどの議員の御質問にお答えをしていきたいと思いますが、政策決定プロセスを市民、議会、市役所の中にわかりやすく明示する、はっきりと示すことについてどうだということであろうかと思います。  この件に関しましては、議員の質問に沿って丁寧に答弁をさせていただきたいと思いまして、私なりにまとめてみましたので、少しお時間をいただいて御答弁をさせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  政策決定事案につきましては、議員も御紹介のとおり本当に多種多様なものがあって、時として異なるプロセスを経て決定されることもあろうかというふうにも思っております。  特に議員が例示された2つの施策について申し上げますと、まさに敦賀再興という大きなグランドデザインの中にあって、核となる北陸新幹線敦賀開業の受け皿づくりとして役割を果たしていく政策ということで、いずれも今後の敦賀のまちづくりを大きく左右する政策であるというふうに捉えております。当然、行政プロセスのみの決定プロセスで判断すべき事案ではない、広く皆さんにお問いかけをするべきものであるという捉え方の中で進めさせていただいております。  まず、駅西土地活用の部分についてプロセス概要を申し上げますと、市長は、議論のたたき台として従来の中間取りまとめを含めた4案を市長の諮問機関としての位置づけである駅周辺整備構想策定委員会にお尋ねをする中で意見を求めております。そこでの意見であるとか提案をもとにいたしまして、市長は次に行政プロセスの中で最終案としての整備の方向性を判断してまいります。  また、国道8号整備事業につきましては、整備の基盤部分は国が、上部施設部分は市が行うという設定の中で、整備目的である商店街のにぎわい創出と商業の振興に向けて有効な活用に導くためには沿線住民の合意形成と意欲の高揚が必要でございますので、そのためにきちんとした説明と妥協点を見出していく、こういったことを第一義として取り組むこととしております。その結果を受け、先ほどと同様ですが、市長は庁内において行政プロセスの中で最終としての整備のあり方を判断してまいりたいということでございます。  今ほど両方で述べた行政プロセスという部分につきましては、言うまでもなく庁内において市長以下関係部局において財源、実施効果、目標などについて議論を行い、政策決定を行っていくというプロセスのことでございます。  こうした政策決定プロセスを市民、議会に対してわかりやすく、はっきりと示していくということは大変大切なことだと、議員御指摘のとおりだというふうに思っておりますし、これまでもそういうふうに御説明をさせていただいたつもりでおりましたが、御指摘のようにまだわかりにくいということでございますと、確かにまだ言葉足らずの部分があったのかなというふうに思っております。今後につきましては、さらに言葉を尽くしていきたいと考えております。  ただ庁内におきましては、ここであえて私のほうから職員の名誉のためにというと大げさですが、ちょっと申し上げさせていただきたいと思いますが、担当部局等については、当然のことながらプロセスを十分に把握、認識しております。その中で議論を重ねていっているのが今の取り組み方でございます。  今後につきましては、これは私の責任として政策決定の中に、過程において再度確認をさせていただきたいというふうに考えております。  そして2番目、組織、そして政策決定のプロセスをうまく回していく力についてはどうだと。これはマネジメントといったところの部分かなと思いますけれども、この部分につきましては、まずまちづくりの全体構想、方向性といったいわゆるグランドデザイン、そういったものを示して、その目的を達成に導くためのリーダーシップ、これを発揮していくというのは当然市長の役割というか責務でございます。  そして、そのグランドデザインに基づいてマスタープランを描いて実践していく、これは当然職員の務めでございます。  その中にあって、市の組織や資産、リスクなどを管理して目的達成に向けて効果を最適化していく、いわゆるマネジメント部分といいましょうか、議員おっしゃるマネジメントという部分については副市長である私の責務であると認識をしております。  市長と私、そして職員の三位一体によって推進力が生まれるものであると思いますし、そのことによって今議会でもお示しさせていただいています敦賀市再興プラン、戦略といったものが成功に導ける力になっていくものと考えております。  長くなりましたが、以上でございます。 28 ◯4番(米澤光治君) 今回は、1番目に組織的な対応によって部局横断的な調整機能を強化する、そして2番目に政策決定プロセスを明確に示す、そして3番目にリーダーシップやマネジメントを強化する、この3つが必要なのではないかなという思いで質問をいたしました。  今、副市長から大変強い意気込みを感じる御答弁をいただいたんですけれども、これまでの議会を振り返ってみますと、議会でスムーズに話が進まなかった案件というのは実際あって、そういう案件については特に2番目に挙げた政策決定のプロセスが見えなかったことというのが大きな原因の一つだったのではないかなと、今になってみますとですけれども、そう思うところもございます。結果の是非のみならずプロセスについても明確な説明をしていただけると、我々も議論しやすくなると思いますし、先ほど市役所の中では職員はというお話もありましたけれど、実際こういう数件では、そこはどうやったのかなというところも実際、常に百点満点というのは難しい話だと思うので、そういうところもあったのかなと。ただ、今そうやって意気込みを聞かせていただきましたので、前向きにやっていただけるんだろうなという思いで受けとめました。  あと、きのうの議論でちょっと気になったところとしまして、例えば8号のことじゃなくても、どこかに熱意のある地元の市民の方がいらっしゃって、そこから出てくる要望というのがジグソーパズルのピースとして当てはまらないということがもしあったとして、そういうときはどうするんだろうなというふうに思います。  例えば8号でも地元の人に話し合ってねということでやるんだと思うんですが、8号じゃなくてほかの案件で、例えばその人たちにとって最適のことでも全体の絵に合致しない場合というのはどうするのかなと。そういうところが多分、政策決定プロセスというのを初めに明示しておく意味だと思うんですね。その中で、やっぱりパズルの完成予想図というのは市長のお考えとして述べられたほうがいいんじゃないかなと思います。  気になったというのが、きのうの市長の御答弁で、自分の意見は言わないほうがいいと思っているとか、あとリーダーシップの中で、先頭に立つのも一つだけれども皆さんの意見をまとめるのも一つのリーダーシップだというふうに思っておりますと。それは一つの考え方だなとは思います。ですけれども、やっぱりジグソーパズルの絵の完成予想図というのは、ある程度みんなで共有しておかないとそのようにならないんじゃないかなというふうにも思います。  自分の意見を言わない。それから、きのうのあれですと萎縮させるとよくない。それから、自分の意見はふわっと出したほうがいいということをきのう市長は言われておりましたけれども、私思うんですが、萎縮する市民よりも多分市長の考えを知りたい市民のほうが多いんじゃないかなと思うんです。  きのう私、市長の御説明のときにも市長のリーダーシップ論に聞き入ってしまったんですけれども、市長になったから意見は言えないというのはやっぱり変かなと思うんですね。多分多くの市民は、そうやって自分の考えちょっと言えないんだよという市長は望んでないんじゃないかなと思います。市長のお考え、どうぞ私お話しされてもいいんじゃないかなと思います。  いや、渕上スタイルはこうなんだということなのかもしれないんですけれども、きのう市長は御自分で、市長はいろんな人の意見を取り込む度量も必要だと言われておりましたので、私の意見も取り込む度量を示していただけると私としてもうれしいです。  これについては答弁は特に求めません。  これで質問を終わります。 29 ◯副議長(別所治君) 次に、中野史生君。   〔6番 中野史生君登壇〕 30 ◯6番(中野史生君) 同じく市政会の中野史生でございます。よろしくお願い申し上げます。  さて、渕上市政が発足して間もなく1年が経過しようとしております。また、私ども新人議員もようやく10カ月が経過したわけでございまして、まだまだ生まれたてのほやほやでございます。とりわけ私においては浅学非才の身であり、いまだに議会の要領もわきまえておりません。しかし、常に市民目線で物事を捉え、市民目線で質問していかなければならないと常に言い聞かせてやっております。  私の今回の質問は、1つ目としましては、行財政改革の一端と健康づくりについてということと、2つ目におきましては、福井県に対する重点要望と重要要望の検証と今後の進め方についてお伺いをいたします。  さて、今定例会におきまして初めて当初予算として渕上カラーを出してかじ取りが始まるわけでございますが、これまでの市長の御答弁では、行政の棚卸しをして無駄を削減し、合理的な市政運営とコスト削減を図るという趣旨の発言だったと思いますが、これまで各会派の代表の方々の質問にもありましたけれども、いま一度確認させていただきたいと思います。  市長、それでよろしいでしょうか。 31 ◯市長渕上隆信君) それでは、中野議員の一般質問について答えさせていただきます。  原子力発電所の廃炉時代を迎え、これまで長期にわたって本市財政を支えてきた電源三法交付金や固定資産税の大幅な減収が避けられない中、喫緊の課題に着実に対応していくためには事業の大幅な見直しが必要不可欠であると考えております。  このような状況の中、行財政改革の方針といたしましては、平成28年度当初予算編成方針にも掲げました行政の棚卸しの断行、行政のスリム化への取り組みの2つがございます。  事業の見直しに当たっては、部局の垣根を超えた事業の効率化を図れるよう現在業務量調査を行っており、調査結果がまとまり次第、経費の削減や適正な人員配置につなげていきたいと考えております。  効率化の一例としまして、公共施設の維持管理経費につきましても、複数の施設の機能を有することで事業者の方の利便性の低下を最小限に抑えながら削減できるものと考えております。  今後も市民生活への影響に配慮しながら、将来に向けて難局を乗り越えるため行財政改革に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 32 ◯6番(中野史生君) わかりました。  確かにこれまで縦社会として部局間でのつながりがなかったこともあったのかもしれませんし、事務処理などにおきまして重複した取り扱いなど非合理的な状況があったかもしれません。そういったことにメスを入れて、汚れた血を出し、新たな血液を入れるということは非常に大切なことだというふうに考えます。  しかし、コスト削減にも手段や手法があると思います。市長に提言申し上げることは釈迦に説法で甚だ恐縮ではありますが、今、当市が置かれている現状は、長期にわたる原子炉停止により関連する企業活動の減退で経済は停滞し、市民生活も疲弊しております。聞くところによりますと、原子力関連企業の御夫婦で専業主婦でいらっしゃった方がアルバイトを始めたり就職するといった傾向が続いているというふうにもお聞きしております。  今後、敦賀市は財政面におきまして非常に厳しい局面に立たされるわけであります。市単独でこの難局を乗り越えてまいるには、とてつもない痛みと困難を伴うことから、国、県や近隣の市町との連携、相互協力を進めて市政に取り組まなければ、小さな小さな小ぢんまりとした行政区となってしまうおそれがあります。  今、世に言うコンパクトシティという語が流行しておりますが、身の丈に合った行政運営をすることはもちろんやぶさかではありませんが、この上、緊縮財政を進めるとなるとますます経済の落ち込みが進むことが予想され、敦賀市は暗く小さな寂れたまちと化してしまうおそれがあります。  また、役所内においても県内の9市の中でもすぐれた人材を有しているにもかかわらず職員の待遇は非常に低レベルで、県下6番目というふうに伺っております。そういった賃金水準となっており、これ以上の職員の賃金カットや定員削減などによる行財政改革を行うことは、職員のモチベーションの低下を進めるだけでなく、よい人材の確保は困難となります。最良の行財政改革にはなり得ません。  また、将来に向け明るい夢のある目標や材料が必要不可欠であります。再来年の福井国体開催や6年後の新幹線延伸による交流人口の増加、昨年には赤レンガ倉庫の改修など、港周辺と金ケ崎周辺の観光集約ができ、観光客受け入れの準備は着々と進んでいます。さらには人道の港として全国にPRをしていくこと、また球都敦賀、敦賀気比高校野球部の目覚ましい活躍による敦賀の知名度向上などにより明るい未来はあります。これらの材料をして夢のストーリーを創造し、現実となるよう構築していくことこそが将来の敦賀の発展への道のりとなるのではないでしょうか。  市長のお考えをお聞かせください。 33 ◯市長渕上隆信君) 今、議員のお考えをるる言っていただいたところでございますが、本当に敦賀市だけでは乗り越えられない部分も当然ありますので、そういう意味では近隣の市町と連携、相互協力を進めてウィン・ウィンの関係をつくりたいということでありまして、ハーモニアスポリス構想を立ち上げたところでございます。  また、明るい夢のある材料としまして、いつも言っていることのほかにも球都敦賀ということで、本当に敦賀気比高校頑張っていただいております。今度15日に甲子園のほうに向かっていくというふうに聞いていますので、ぜひとも敦賀市挙げて応援していきたいと思いますし、それがまた敦賀市の活力になるように工夫をしていきたいというふうに考えている次第でございます。  議員のるるおっしゃることを参考にしながら進めていきたいというふうに思っております。 34 ◯6番(中野史生君) わかりました。  行財政改革のよい例として一例挙げさせていただきますと、健康づくりと医療、介護との関係に注目してみてはいかがでしょうか。長野県との県境近くの群馬県中之条町では、65歳以上の人口、およそ5000人いるらしいんですが、そのうちの500人、10%の人を対象に一日どれだけ歩くと健康によいのかの調査を2000年から2015年までの15年の歳月をかけて身体活動量計により、いかに病気を防いで健康寿命を延ばすことができるのかという調査で、花王健康科学研究会が実施した中之条研究と言われるものがありますが、昨年統計結果が出ました。これまで一日1万歩歩くと健康保持のためによいとされていたのですが、一日8000歩程度、時間にするとゆっくり歩いておよそ70分間、距離にすると約6キロ歩くのがベストだという報告がされました。それ以上歩くと腰や膝への負担と疲労が蓄積され、病原菌に対する抵抗力が弱くなると言われております。  これまで中之条町の65歳以上の毎月の平均医療費が1人当たり2万3126円かかっていたものが1万6026円になり、約7000円下がったと発表されました。1年間に換算すれば1人当たり7000円掛けることの12カ月、8万4000円です。町全体では8万4000円掛ける5000人ということで4億2000万円の削減となったわけです。  敦賀市では、65歳以上の人口は敦賀市総人口の約25%、約1万7000人となっておるようですので、単純に算式を当てはめれば14億2800万円の削減となります。健康寿命は延び、医療費だけではなく介護費も抑制され、それ以上の経済効果を生み、まさに一石二鳥です。  こうした取り組みは、ほんの一つの例であり、市独自の創意工夫を実践して敦賀市も健康づくりと医療費や介護費の相関関係を熟慮し、スポーツや運動を推進し拡大していくことが重要だと考えます。  このような手法こそが最良の行財政改革であり、さまざまな方面、角度から物事を捉え見直すことが必要だと考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。 35 ◯市長渕上隆信君) 健康づくり活動は、健康増進法に基づき国が示す基本方針を踏まえ、各自治体の健康課題や特徴に応じた内容で事業展開されています。  今回提唱しております健康づくりの推進の第一義としては、健康寿命を延ばし、健やかで心豊かに生活できる活力ある社会の実現を目指す取り組みであり、その結果として議員おっしゃるように医療費や介護給付費の抑制につながっていくものと考えております。  また、運動習慣化、食生活の改善など健康によい生活習慣を実践し継続することは個人の努力だけでは難しいことも多いため、市民が自主的に健康づくりに取り組めるような環境を整えていくことが重要だと考え、後期基本計画原案に生涯にわたる健康づくりの推進を新たに設けたところでございます。  議員がおっしゃっている方向性と全く同じ方向で私らも考えているところでございまして、また歩くことがいいということもここの中に含めながら、また市民の皆さんでも自発的にそういう方たちが取り組んでいただければ非常にありがたいなというふうに思っております。 36 ◯総務部長刀根茂君) それでは私のほうから、さまざまな方面、角度のほうから行政改革の進め方について見直すことが必要ではないかということに対するお答えをさせていただきたいと思います。  行財政改革を進めるに当たりましては、さまざまな角度から見直すことが重要であるとは考えておるところでございます。また、単に歳出を削減するだけでなく、その根底から見直しを行ったり、俯瞰的な視点に立ち検討したり、その効果を検証したりすることが最も重要であるとも考えているところでございます。  議員御提案のとおり、健康づくりを推進し市民の皆様が元気に暮らせることで、国民健康保険や介護保険特別会計への繰出金が削減されるといった効果につながるものと考えているところでございます。  また、健康な高齢者がふえることで新たな行政サービスの担い手としても活躍していただけるのではないかと期待しているところでもございますので、こういったことにつきましてもこれからどんどん推進していきたいなという考えを持っているところでございます。  以上です。 37 ◯6番(中野史生君) ぜひともそういったスポーツ振興並びに健康づくり、増進に寄与していっていただきたいなというふうに思っています。  さて、先刻、国、県や近隣の市町との相互協力、連携で行政運営に取り組まなければ難しいと申し上げましたが、渕上市長は、国、県への関係機関に頻繁につながりを持つため出向かれておるというふうに伺っております。  市長に御就任なさってから、どこにどれだけのパイプづくりに出かけられたのか、トップセールスを重点的に教えていただきたいと思います。 38 ◯市長渕上隆信君) パイプづくりということで日々頑張っておりますが、国、県、市が事業を進めていく中で、言うまでもなく、それぞれの役割において連携をし、協力を得ることは重要なことでございます。関係づくりに関しましては、各省庁、福井県選出国会議員、福井県はもとより全原協会員の市町、経済界、企業、国内外の船社、そしてまた各敦賀人会等々、訪問や懇談の機会をつくり、市長として精力的に出向き、関係づくりに努めております。  また、省庁への要望に際しましては、知事や嶺南の市町等他自治体とも連携して実施するとともに、市議会の代表として有馬議長や別所副議長とともに一緒に出向き、情報を共有し連携を図っております。  特に成果を感じているものとしましては、敦賀のブランドイメージ向上のために人道の港敦賀の発信を目的とした関係づくりでございます。リトアニア共和国やイスラエル、ポーランド共和国の駐日大使、アメリカ合衆国の総領事の方々、外務省の大使や関係者、そして杉原サバイバーの関係の方々とは、面談を重ねることによって関係づくりに努めました。このことが大迫アルバムやアルバム関係者のパスポート寄贈にもつながったと考えています。今後の敦賀港上陸者や御子孫の敦賀への招待やリトアニア訪問にも発展させていきたいと考えています。  また、国道8号バイパスの整備に関しましては、福井県と連携し、南越前町と共同で期成同盟会を設立し、近畿地方整備局や国土交通省本省に対して南越前町長と共同で要望を行っております。そのかいもあり、国においては道路概略設計業務のプロポーザル方式の受け付けを始めるなど事業の前進を見ております。  今後とも積極的に機会をつくり、市議会とも連携を図りながら関係機関との関係づくりに努めてまいります。  最近のことで言いますと、副議長と一緒に行きましたことで、この間、与党PTのことでムービングウオークを機構のほうで検討していくという前倒しのことがございました。また、次回の与党PTに敦賀市の関係者を呼ぶということも新聞で見ましたので、そのときに発言の機会をいただけるかなというふうに思っておりますので、少しずつですけれども確実にパイプづくりができているものと思っております。 39 ◯6番(中野史生君) そういった形で、これからもどうかいろんなところへ出向いていかれてトップセールスをお願いしたいと思います。  きのうも代表質問の中で産業団地のこともありました。そのセールスはトップセールスが何よりも効果的だなというふうに思いますので、どうぞぜひこれからの第2産業団地も含め、ぜひトップセールスにいろんなところへ駆けめぐっていただきたいというふうに思っています。  そしてまた、パイプを太くして予算の獲得と、補助金を少しでも多く捻出していただいて、行財政がより容易になるよう努力していただきたいというふうに思います。  では、2番目の福井県に対する重点要望と重要要望の検証ということで話を進めさせていただきます。  敦賀市では、毎年夏ごろに福井県に対してこういった重点要望事項と重要要望事項として要望書を作成して申請しておられますけれども、まず重要要望事項と重点要望事項との違い、どのような基準をもってその要望内容を決めていらっしゃるのか教えていただきたいと思います。 40 ◯企画政策部長池澤俊之君) 本市におきましては、福井県に対しまして重点要望及び重要要望を実施しております。  この要望事項につきまして明確な基準といったものが存在するものではありませんが、おおむね3つの要件、これを備えたものであると考えております。  まず1つ目としましては、本市政策の中で特に重要な事項であることです。現在の本市を取り巻く社会経済環境等の中で、今後本市が取り組んでいく必要があるものが1つ目の要件となります。  次に2つ目の要件といたしまして、権限的に本市の範囲を超えるような取り組みであるものでございます。本市が政策を推進していく上でどうしても本市の権限を超える事象が存在するといったことが2つ目の要件となります。この端的な例といたしまして、港湾整備、こういったものが挙げられます。  最後に3つ目としまして、実現していく上で長期的な期間を要するものであります。ある政策を実現していく上でかなりの年月を要する場合、必然的にそれに要する行財政資源等も大きくなり、福井県との長期にわたる緊密な協力を要することなどから、時間軸といったものが3つ目の要件となります。  以上申し上げました重要政策また権限、そして時間軸といった3つの要件を兼ね備えたものを要望事項として上げております。  また、この要望事項につきましては、市長、副市長、また部局長が参画します政策調整会議の場で全庁的な議論を踏まえて決定するとともに、その中でも優先的な要望事項につきましては重点要望としているところでございます。
     以上でございます。 41 ◯6番(中野史生君) わかりました。  今年度も恐らくこの要望を出されると思うんですけれども、その中で重立ったものを教えていただきたいと思います。 42 ◯企画政策部長池澤俊之君) 今ほど申し上げました、より重要なものを重点要望としてと答弁させていただきましたけれども、この重点要望の中から主要な要望につきまして申し上げます。  まず、北陸新幹線敦賀開業に向け、新幹線駅周辺のアクセス道路の早期整備を初めとした北陸新幹線の整備促進について要望いたしました。次に、鞠山南国際物流ターミナル第2期工事の早期整備を初めとした敦賀港の利用拡大及び整備促進について。また、笙の川水系の整備促進について。さらに、現在用地買収等に着手しております岡山松陵線の整備促進について。さらには、今後本市が観光の拠点として力を注いでいく金ケ崎周辺整備構想、この実現に向けた支援について。そのほかに敦賀南スマートインター設置に伴う新たな交通流動に対応する県道津内櫛林線、そして県道山櫛林線、このミッシングリンク解消についてや、土地改良事業の推進について等を要望いたしました。  ただいま申し上げましたものは、重要要望の中における特に重要な重点要望に絞ってその一部を紹介させていただいたものでございますが、重点要望11項目、重要要望として8項目、あらゆる政策分野にわたって要望したところでございます。  以上でございます。 43 ◯6番(中野史生君) わかりました。  私としましても敦賀市が重要政策を吟味して県に要望していることはわかりましたし、認識しておるところでございます。  しかし、これ26年度、27年度、2ついただいているわけなんですが、この2つを見ると特に要望等について変わっているところが余り見当たらない。ある程度文言が変わっているだけにしか見えません。ということは、それだけ要望が県に届いているのかどうか、あるいは県が敦賀の要望に対してどういうふうに捉えられているのかというふうに疑問を抱くところがあるわけなんですが、そういった単に要望だけのパフォーマンスとして終わっていないのか非常に懸念しているところであります。  そこで、重要要望の着手率や達成率についてお聞きいたします。 44 ◯企画政策部長池澤俊之君) 重要要望におけます着手率及び達成率はどのようなものであるかという御質問でございます。  まず、重要要望の着手率や達成率につきましての御質問でございますけれども、これを明確に数値化することは非常に困難であろうかと認識しております。  これには2つの理由がございまして、まず1つ目といたしましては、先ほど申し上げました重要要望として取り上げる要素の重要政策に強く関係しております。重要要望はその時々の社会経済環境を背景とした市政の重要政策を反映したものですが、この重要政策自体が変化するため、重要要望も内容変更を余儀なくされることから、一概に着手率や達成率といったものをあらわすことができない状況にあると考えております。  次の2点目といたしまして、達成率といったものが存在しないというものもございます。その一つの例として挙げられますのが敦賀港の利用拡大でございます。重点港湾敦賀港を有する本市としましては、港湾管理者である福井県にその利用拡大を求め続けることは使命でありまして、この要望に達成といった概念というものは存在しないものと、こういうふうに考えております。このような事項につきましては達成率をあらわすことが困難であると認識しております。  また、仮に着手率や達成率といった数量的な表現、こういったものにこだわるとするならば、重要要望の内容を固定化する必要がございます。このことは時宜にかなったタイムリーな要望を妨げることになりまして、かえって重要要望の意義を失ってしまうという危険性があると考えております。  以上でございます。 45 ◯6番(中野史生君) 私が重視するのは、単に着手率等の数量で表現してもらうものでなくて、提出した要望事項が県行政の場でおざなりのままにされているのではないかという危惧を持っております。  今、数量として表現することが困難という回答ですけれども、では視点を変えて伺いますけれども、重要要望したが着手されていないものについての取り扱いはどんなふうになっているのか。提出後、県からの回答はどうなっているのか。さらに、回答後の対策の検討はしていらっしゃるのか。また、その検討結果を再度県に要請されているのかをお伺いいたします。 46 ◯企画政策部長池澤俊之君) それでは、まず具体的な例を挙げて御説明させていただきたいと存じます。  まず企画政策部で所掌します取り組みの中で、「金ケ崎周辺整備構想の実現に向けた支援について」といった重点要望がありまして、跨道──赤レンガと緑地帯を結ぶ、またぐような道でございますけれども、跨道の整備を初め、平成24年5月に策定いたしました金ケ崎周辺整備構想、この実現への支援を求めるものでございます。  しかし、平成24年度の重要要望におきましては「金ケ崎地区交流拠点用地の積極的活用支援について」と表しまして交流拠点用地の活用を求める内容であり、平成25年度の重要要望におきましては、赤レンガ倉庫整備への財政的支援を求める「金ケ崎周辺整備構想への積極的な支援について」に変わったところでございます。  このように一見しますと同様の要望に見えるものでありましても、その中身、内容が事業の進捗状況や社会経済環境の変化によりまして変遷いたします。  一方、着手率や達成率を算出するには、ある時点を基準点といたしまして要望内容等を固定する必要があることから、着手率や達成率といったものが単純に算出することができないことを御理解いただきたいと存じます。  また一方、取り組みに対します、県においてなおざりになっているのではないかと懸念されますという御質問でございましたけれども、まず要望事項につきましては、これに福井県が対応しない場合については原則次の年度、次年度以降も粘り強く繰り返し要望を継続していくというスタンスでございます。しかし、単に前年度の要望を繰り返すのではなくて、なぜ対応してくれないのかといったことを内部で検討いたしまして、その問題となっている箇所を見直すなどしまして、可能な限り要望内容に反映させております。  このことからも、先ほど申し上げましたように重要要望の内容が変化していくことがおわかりいただけるかと思います。  以上でございます。 47 ◯6番(中野史生君) よくわかりました。  実現に向け少しずつでも進んでいることは理解します。しかし、多くの要望事項を提出しており、実現されていない要望事項がまだまだ数多くあるわけで、今後も粘り強く実現に結びつくようにしていただきたい。  では、今年度の主要な要望内容を伺いましたが、続きまして国道や県道の整備促進についての答弁がございませんでしたので、この取り扱いについてはいかがですか。 48 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 国道や県道でございますが、先ほど企画政策部長から少し御答弁させていただきましたが、整理ということで重複するかもしれませんがお答えをさせていただきます。  まず、国道、県道に関しましては、28年度の重要要望のうち重点要望として4つの事項について要望しております。まず1つ目、国道8号バイパスの整備促進。それから2つ目に西浦県道整備事業の推進について。3つ目に岡山松陵線の整備促進について。4つ目に県道津内櫛林線と県道山櫛林線のミッシングリンクの解消について。この4つを要望してございます。  また、重要要望として5つの事項について要望しております。まず1つ目、国道8号の鳩原跨線橋の拡幅と白銀交差点から木の芽橋までの歩道整備について。2つ目、国道161号の愛発除雪拡幅について。3つ目に国道476号の歩道未整備区間の早期完成について。4つ目に県道五幡新保停車場線の早期整備について。5つ目に敦賀市山から滋賀県高島市間の道路整備促進について。以上5つの事項を要望しております。  以上でございます。 49 ◯6番(中野史生君) ただいま部長さんがおっしゃっておりました重要要望の5番目、一番最後に言われました、御答弁いただいた敦賀市山区から滋賀県高島市マキノ間の道路の早期事業採択の件ですが、昨年6月定例会で私どもが初当選させていただいた直後の質問で、私の質問に対する市長の御答弁なんですが、市長さん御自身も、この道路については整備したいし必要な道路である。また、防災体制の充実が図れる避難道路としても、さらに経済的な交流、観光道路としてさまざまな利用価値の高い道路と認識しているとおっしゃっていただきました。  また過日、2月17日水曜日14時からプラザ萬象の小ホールにおきまして、第4回敦賀南スマートインターチェンジ地域活性化検討会にも出席させていただきました。その折、国土交通省近畿地方整備局道路部道路計画第二課の課長さんほか3名の課長、副所長の方々と、福井県からは土木部高規格道路推進課課長さんと敦賀土木事務所所長さんなど国、県の道路事業の中枢を担っておられる方々との意見交換会におきまして、関西圏と北陸に風穴をあけるもので、人、文化、経済の交流に寄与するもので非常に重要であり、かつ市民悲願の道路であるということを強調して問いただしてまいりました。  その結果としましては、回答としましては、近畿地方整備局からも県土木事務所からも少々残念なことに消極的な返答でありました。  お隣の美浜町でも、既に2月24日の新聞で美浜町新庄と高島市マキノ町との道路期成同盟会を設立させたと掲載されておりますように、敦賀市は後発となってしまいましたけれども、こんなことを言うのは語弊があるかもしれませんが、高島市にとっても美浜町とのアクセスよりも敦賀との道路を望んでいると思います。両方とも道路が完成することになればなおさらいいと思いますけれども、敦賀は地の利が数段上です。県道山櫛林線と県道岡山松陵線の先ほども申しておられましたアクセス道路、これを社会資本整備総合交付金の重点配分というのを利用して早期にアクセスできれば、湖西から一直線で港への物資搬送と、さらには敦賀南スマートインターを利用し、丹後、丹波への連絡もスムーズにできます。  この道路は、ただ単に敦賀と湖西を結ぶだけの道路ではありません。京都、大阪、奈良などの関西圏と嶺北を含む北陸との大動脈のバイパスとなり得るのです。そのためには、敦賀市と高島市、また福井県と滋賀県の協力なくして事業が成り立たない。早々に両市間、市会、県会、そして福井県と滋賀県を巻き込んで期成同盟会の設立に取り組み、さらに高木復興大臣の前職、国土交通省副大臣であったときの人脈にも働きかけ、敦賀市が主導的に取り組む必要があると考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。 50 ◯市長渕上隆信君) 後で部長が答えますけれども、今言われましたパイプを使ってという取り組みについては、既に水面下ではやっているということで御理解いただきたいなと思います。 51 ◯6番(中野史生君) ありがとうございます。ぜひ私も含めどこでも出ていきますので、よろしくお願いいたします。  先般、敦賀市山区から高島市マキノの間の道路も含めた可能性も含めましたハーモニアスポリスという構想が練られているというふうに伺っております。今議会の補正予算に上程されたところでございますけれども、構想の策定にどれだけの期間がかかるのか。また、当該道路の着工のめどはどのようなものになっているのか、お聞かせいただきたいというふうに思います。 52 ◯市長渕上隆信君) 現在、国が地方創生の名のもとに各自治体における地域間競争を激化させております。しかし、我が国全体として人口減少が前提とする中で、地域間競争はかえって地域の活力を損なう危険性があります。こうした中、地域間協調を重視し、広域的な地域においてお互いにウィン・ウィンの関係により協調的な発展を築いていこうという本市独自の考え方がハーモニアスポリス構想でございます。  しかし、本市を取り巻く状況を概観しますと、市域の2割しか平野部がないという矮小性と三方をびょうぶのように山々が取り囲む高い隔絶性という2つの地政学上の解決困難な課題がございます。この矮小性と隔絶性といった2つの課題が本市の発展の大きな阻害要因となっていることから、より長期的かつ広域的な展望を描く上では本市を取り巻く道路網が重要な要素となると考えております。  詳細については担当部長より答弁します。 53 ◯企画政策部長池澤俊之君) それでは私のほうより、ハーモニアスポリス構想におけます敦賀市山滋賀県高島市間道路の具体的な位置づけにつきまして、主に機能面につきまして答弁させていただきます。  ただいまの市長答弁にもありましたように、ハーモニアスポリス構想は敦賀港を軸とする長期的な発展構想を描くものですが、滋賀県等を含め市域、県域を超える敦賀港を中心とする擬似的な臨港工業地帯の形成を目指すものでございます。  この中で敦賀市山滋賀県高島市間の道路は、本市を中心とする広域的な経済圏、生活圏を構築する上での重要な要素となり得るものと認識しております。このことから、今回補正予算に計上させていただきましたハーモニアスポリス構想の策定を通じまして、当該道路の整備可能性を調査するとともに、滋賀県を含めた擬似的な臨港工業地帯の形成といった道路整備の必要性等をつくり上げていきたいと、こういうふうに考えております。  以上でございます。 54 ◯6番(中野史生君) わかりました。ありがとうございます。ぜひとも将来にわたり重要で必須である道路になることには間違いありません。一刻も早く実現できるよう、市民、議会、役所、県、国を巻き込んで進めたいと思いますし、よろしくお願いいたします。  次に、同じく県農林水産部に要望している森林公園の整備要望についてお伺いいたします。  県内では、福井ふるさとの森推進事業として福井、奥越、丹南の各地区にふるさとの森が整備され運営に至っております。嶺南には未整備となっております。黒河渓谷を初めとする敦賀市南部には自然環境に恵まれた森林地帯があるということで、これまで幾度となく自然と触れ合う森林学習、林業体験、またレクリエーション施設などの総合的機能を持つ森林公園の整備を要望しておりますが、どういった国からの回答になっていますか。お聞かせください。 55 ◯産業経済部長(西浦良雄君) この森林公園の整備につきましては、福井県において、今ほど議員さん御説明していただいたとおりでございますが、平成4年度に福井ふるさとの森基本構想が定められて、県内4カ所に天然林や渓流を生かした自然と触れ合う森林学習、林業体験、レクリエーション施設等の機能を持った森林公園を整備し、人と森林との触れ合いの促進及び林業の振興を目的とした計画でございました。  この計画中、4カ所のうち嶺北地域で坂井市、大野市、越前町では整備がされて、残る嶺南地域の敦賀市については未着手となっております。  このため毎年県へ要望を繰り返し行ってきましたが、平成16年度に作成された福井県の行財政構造改革プログラムの中で、本計画は凍結となりました。  凍結理由といたしましては、計画面積が486ヘクタールと大規模で、事業費も多額となることが予想され、県で安定的に財源を確保することが困難とのことでございました。しかしながら、県が計画した構想でございますので、計画が凍結となっているもののその価値や必要性は評価され、廃止までには至っておりません。  自然環境に触れ合える森林公園は、市民の保健休養の場として必要と考えておりますし、現在建設中の敦賀南スマートインターチェンジも来年の春には開通予定と聞いており、県内外からの観光客がふえるものと期待をしております。  本市といたしましても、今後も要望を重ねて、社会情勢等の変化を捉え計画を実現していただきたいと考えておりますので、要望してまいりたいと思います。 56 ◯6番(中野史生君) わかりました。道のりは遠く厳しいということだと思います。  しかし今、獣害や、子供たちが、大人も含め山に入ることが非常に少なくなっているこういう状況ですので、やはり山と親しんでもらう、木と親しんでもらうというようなこと、これが大事だと思いますし、学校教育の上でもそういった体験学習、そういう意味で非常に体に、身に覚えて学習できるという施設だと思いますので、今後とも何とかいろんな方向、例えば南でなくても西でも東でもいいわけですから、何とかそういったこともひとつ考えながらやっていただきたいなというふうに思います。  そしてまた、敦賀南スマートインターチェンジの完成を機として、その機運を高めまして、またそちらのほうに推進という形で力を入れていただきたいなというふうに思いますので、ここに強く要望して、質問を終わります。  以上です。御苦労さまでした。 57 ◯企画政策部長池澤俊之君) 済みません。先ほど議員さんのほうから御質問ありました中で2点ばかり漏れがありまして、それにつきまして答弁させていただきたいと存じます。  ハーモニアスポリス構想におけます構想期間、また敦賀市山滋賀県高島市間の道路の着工時期についてはどうかという御質問ございまして、これにつきまして失念いたしまして、まことに申しわけございません。ちょっと答弁させていただきたいと思います。  構想策定は、まず今年度の補正予算におきまして、敦賀港の活性化に向けた本市の将来産業構造モデルを構築するとともに、この実現に向けました道路網計画といったアウトラインを作成いたします。そして、平成29年度以降、将来産業構造の詳細調査や道路網等の可能性調査に移行していく予定でございますが、現時点で構想完成を3年後の平成30年度と想定しております。  また、敦賀市山滋賀県高島市間道路の着工予定時期につきましては、いまだ可能性調査等も実施しておらず構想も策定していない段階であるだけでなく、多様な事業主体が関係することから、着工できるか否かも含めまして現時点におきましては申し上げることができないのが現状でございます。  いずれにいたしましても、平成30年度末を目指す構想完成をもって道路網整備に向けた課題等を洗い出ししてから、これまで以上に精度の高い要望の実施や具体的な事業に移行することとなると認識しております。  いまだ構想もできていない段階でございますが、構想を具体化し実現するには10から20年、そういった長期にわたる時間軸を念頭に置きまして腰を据えて取り組んでいきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 58 ◯6番(中野史生君) ぜひともそういった、滋賀県側も非常に京都方面への道、湖西道路ですね。あれができておりますし、滋賀県のほうの整備は非常に進んでおりますので、福井県側がやはり問題になっています。ここら辺を強く県のほうにも要望しながらやっていただきたいなというふうに思いまして、将来やはり実現させていただきたいなというふうに思っています。  どうか強く要望申し上げまして、以上、質問を終わります。  ありがとうございました。 59 ◯副議長(別所治君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時からといたします。             午前11時36分休憩             午後1時00分開議 60 ◯副議長(別所治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、田中和義君。   〔14番 田中和義君登壇〕 61 ◯14番(田中和義君) 皆さん、こんにちは。市政会3人目の田中でございます。市政会ずっと続きますけれども、よろしくお願いします。  昨日、非常にショッキングな話がありまして、高浜の3・4号機、稼働中の高浜3・4号機が停止するという司法の判断が出ました。原子力を基幹産業としています敦賀市としては非常に影響があるだろうと懸念されます。  先ほども中野議員がいろいろと疲弊している状態、これが継続されるような話になるのかな、これからどうなるのかなという不安もあります。そして司法のほうが割れているという不幸な現状でもありますけれども、立地地域としては何を信じていいのか、そういう不安が増大しているのは確かです。  国のエネルギー政策がしっかりして、方向性がはっきりしていないと、こういうことも起こるのかなと思っております。しっかりした方向性を持っていただいて、こういうことが、要するに立地地域としては不安が増大しているということに関しては遺憾な思いであります。  市政に関しても方向性、これをしっかりとしていただいて進めていっていただきたいと思います。  それでは、発言通告書に基づきまして質問させていただきます。誠意ある前向きな答弁をよろしくお願いします。  初めに、獣害について質問をしていきたいと思います。  有害鳥獣といえばカラス、猿、イノシシ、鹿等が挙げられます。今回は猿の対策、そして侵入防止柵、これを中心に質問していきたいと思います。  それではまず近年の有害鳥獣の被害について、状況や傾向、これについて伺います。 62 ◯産業経済部長(西浦良雄君) お答えをします。  獣害の状況についてでございます。市内における有害鳥獣による被害状況につきましてお答えをさせていただきます。  年別の被害の面積及び被害金額は、平成26年が約10ヘクタール、632万円、平成27年が約9ヘクタールで785万円でございます。  被害の傾向といたしましては、水稲の被害から野菜、果実、果樹類の被害が増加しており、被害面積は減少しておりますが被害金額は増加する結果となっております。  また地域別の被害状況でございますが、恒久金網柵を整備した地区では被害が減少し、整備の進んでいない地域での被害が深刻となっております。さらに、金網柵の効果が薄い猿による被害の報告も近年増加傾向となっております。  以上です。 63 ◯14番(田中和義君) 金額としてはふえていっているということですね。猿の被害というと、猿を捕獲するとかその災害を防止するというのはなかなか難しいことであって、猟友会とか皆さん頑張っていただいているにもかかわらずふえていっているということが現状だと思います。  猟友会とか捕獲の人たちが幾ら頑張っていてもなかなか減っていかないんですけれども、その中で予算がだんだんなくなっていっているという不安な話もちょっと出ているんですよね。そういうことも含めて、いろんなことで対策を練っていかなければいけないなという思いはあります。  イノシシとか鹿に関しては、先ほど答弁いただきましたように侵入柵である程度の効果が出てきています。出てきていますが、猿に関してはなかなか効果としては薄い。柵をしても飛び越えてしまうので、それはなかなか効果は出ていません。これからもなかなか難しいでしょう。  猿への対策は、今、猿わなとかロケット花火、爆竹、こういうものでいろんな対策はとられております。それでもなかなか結果に結びつかないというのが現状です。
     ことしは特に雪がなかったせいで作物が露出しているんです。いつもは雪の中に埋まっているんですけれども。それを猿の集団が来て全滅に近い被害、こういうのが愛発からずっと。30匹ぐらい、もっと多いんですかね。そういうのでじゅうたん爆撃みたいな感じで全滅に近い、こういう被害も起こっております。  そういうときは苗の段階とか生育途中の段階なんですよね。こういうものがとられる、被害に遭うということは、落胆というのははかり知れないんですよね。もうやめようと、もうやめてしまおうというお話もあります。  そこで、猿の被害、こういうものに対して以前提案いたしました経緯があります電動ガン、これの再度提案をしたいと思います。電動ガンをまず導入していただきたいということです。なぜなら、ロケット花火、爆竹などはお年寄りや女性というのはなかなか扱いにくい。そして猿が出没してから駆除を依頼してもなかなか間に合わないんですね。そういう意味で、短時間で作物を荒らしてしまって駆除の人が来る前に立ち去ってしまうということがあります。その場で追い払うということが大事なんですよね、猿は賢いですから。  そういうことも含めて、以前にも申し上げましたが、他の市町では猿の対策として電動ガンを導入しておるんですよね、既に。  例を挙げると、小浜は2丁所有しています。南越前町は5丁、越前町は20丁。これを各農家組合に貸し出しております。長浜市は各自治会に10丁程度の購入補助を行っております。  電動ガンは、ビーズ状の弾が出て、猿やカラス等に当たるとかなり効果があるんですけれども、弾は土を固めたものですから自然に帰ります。そういった意味で自然に優しいものですけれども、こういうのを導入している市町がありますので、以前、敦賀市としても導入をお願いしたいということを言った経緯があります。実績もありますし、他の町では講習なんかも開いてやっております。賢い猿は痛いんだなと思うと、一遍学習するともうこっちに出てこないという効果も期待できます。  そういった意味で、電動ガン、貸し出しとか各自治会、各地域への購入の補助などはもう一度考えられないか、お聞きします。 64 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 以前、獣害対策として御提案をいただきました電動ガンの導入につきましては、有害鳥獣の追い払い効果を初め、特に集落内での使用の安全性の確保、使用者への講習や貸し出しの運用方法など研究すべき課題が多くあり、現時点ではまだ導入に至っておりません。  県内では、農家組合等への貸し出しを前提として有害鳥獣の追い払い電動ガンを導入している市町村もあるとお聞きをいたしております。  今後、地域の農家組合等が設置、運用を計画して、要望があれば支援を検討してまいりたいと考えております。  以上です。 65 ◯14番(田中和義君) 要望があればということですけれども、敦賀市としてこの問題に対して積極的に取り組んでいただきたいと僕は申しておるわけです。  だから、相手が言ってきたからとか、団体で言ってきたからという話じゃなくて、こういう段取りをしていますとかいうことで、貸し出しといったらそういうものでしょう。2丁でも3丁でもいいですから、置いておきますから使ってください。その経過を見て判断してもらってもいいじゃないですか。そうでしょう。だから、収穫を生きがいにする高齢者のためにも、敦賀市としてはこういうスタンスで段取りしていますよということも前向きに検討していただきたいです。  近年は、イノシシ、鹿、こういう活動が特に活発になっております。農村部では野菜、果物、民家の軒先まで来て民家の垣根を食べてしまうということもあります。季節に関係なく増大しています。こういう現状があります。  イノシシや鹿に関しては、県、国の補助を利用した侵入防止柵、これによって先ほども言いましたけれどもある程度効果は出ています。しかし、導入する際、人手不足とか負担金の捻出の問題、これで本当に必要としている地域が設置に至らない現状があります。この現状について、市はどのように認識されているのかお聞きします。 66 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 侵入防止柵の整備についてですけれども、資材は提供するが施工は地元住民で行う地元直営施工と、資材調達や施工を全て業者が行うがその費用の2割を地元が負担する業者請負施工がございます。  いずれの施工方法にいたしましても、少人数の集落では労力面にしても金銭面にしても困難であるということは認識をいたしております。 67 ◯14番(田中和義君) よく認識されているということで確認できました。  この2種類の補助メニューどちらを選択するにしても、本当に必要な過疎地とか高齢化が進んでいるところは自分らでやらなきゃいけないので、そういう人員もいないんですよね。そして、そういうところに限って区としてのお金もないです。それを捻出するのは非常に大変なことです。でも、こんな現状が設置に至らない本当の原因だということは理事者側も同じ思いだと思います。わかっていると思います。  前回も申し上げましたけれども、国、県の補助、これは途中で廃止になったりする可能性もあるんですよね。今現在廃止になるんじゃないかという話も出ています。そういう不安が、もっと早くしておけばよかったとか、今後もこの制度が進んでも設置はなかなか難しいなという地域が、本当に必要なところができないということになります。要するに本当に必要とされる地域、これが設置に至らないこの現状を打破していかなければいけないということなんですね。  そのためには敦賀市独自の施策が必要であります。要するに県、国の補助がなくなった場合どうなるんだろうという不安もあります。だから、維持していく。これは大事なことですから維持していくためには、どういう方策でどういうふうに進めていくのかという、こういう方向性について伺います。 68 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 地元の負担軽減につきましては、国や県への補助要件の緩和の要望を行っておりまして、費用負担について、他の補助制度と併用できないか調査をして、可能な場合は地域と協議しながら対策に取り組んでまいりたいなと考えているところでございます。 69 ◯14番(田中和義君) 前向きな発言だったと思います。何とか早くそういう対策を全体でしてもらえるように工夫してください。よろしくお願いします。  本当の結果を得るには、侵入防止柵というのはつないでいく、要するにすき間なくつないでいくということも必要です。そのためにはこれからもどんどんふえていく。ふえていかざるを得ないんですよね。そういう意味では今後、農地、市民、市民生活、これを守るためにしっかりやっていっていただきたい。  もう一つ、農地の話ばっかりしましたけれども、イノシシとか鹿、こういうものが掘り進めることによって石垣が崩れる。そして土手が崩れる。そういうことで災害にもつながるんですよね。ここで雨が降ると、既にもう雨が降って土砂が側溝に流れ込んだり、そういうところがいっぱいあります。これまた区で対応しようというのはなかなか難しいんですよね。大量の砂ですから。そして、今もう現在立ち木、そういうのが倒れかけている、そういう場所もあります。これは農業というよりも市民生活を守るためにやっていかなければいけない、そういうことでもあります。  だから真剣にというか早く対応しないと、杉の木が倒れて家がつぶれたとか、大雨が降って溝が詰まっているから家の中に入ってきたとか、大量の水が。そういうことに結びつくんですよ。それを懸念しているんですね。だから早く取り組んでいただきたいと思います。  認識は持たれていると思うので、早急に事を進めてください。そういうことです。  次に、今、延長していかなければいけないというお話をしましたけれども、延長していくとどんどん、里山のことですから景観も守らなければいけないんですよね。どんどんどんどん防止柵が整備されていくと、景観が失われていくということも現実です。里山が金網だらけになって、しかも今ですら金網の柵の中に人間が住んでいるという状態になっています。景観も守らなければいけない。もちろん市民生活を守るのは大前提ですよ。そこでも景観も守っていかなければいけないという。市もそういう使命もあると思うんですよ。  防止柵がいっぱい張りめぐらされると、防止柵の下とかそういうところは草刈りも大変になります。市長も草刈りはしたことあると思うんですけれども、ああいうのがいっぱい並んでいるとなかなか草刈りできないんですよ。そうなると、ただでさえ人員がいないのに、その中で草刈りしなければならないところが放置される。こういうことも懸念されます。  市民生活を守る、農地を守る、こういうことで防止柵が必要です。これは必要です。でも景観も守らなければいけない。こういう相反すること、これは現実的に起こっていますし、これからもこの状態は悪化していくと思うんですよ。  こういう相反することに対して、市としてはどういうふうに認識されているのかお尋ねします。 70 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 侵入防止柵の整備は、集落の周りを金網で囲むことになって里山の景観が失われていくということは認識をしております。  野山に有害獣がいなくなることが理想ですが、年々増加傾向にある現在の状況を踏まえ、集落の環境や市民生活の安全、また農地の保全といったことを一番に考えますと、おり、わなによる捕獲とあわせて侵入防止柵も獣害を防ぐ有用な方法として必要なものと考えております。  地元の意向を確認しながら、今後も整備を促進してまいりたいと考えております。 71 ◯14番(田中和義君) 問題は、獣害対策と里山の保全、景観の維持、これをバランスをどのようにとっていくかということが問題だと思います。それに対する工夫が必要なんですよね。そういうことも含めて、部局を飛び越えたそういう話もまた重要だろうと思いますし、市長、提案説明でもありますように、将来にわたり農家の方々が安心して経営を行う。そして地域の特色を生かした特産物、これを生産するんだということに対しても、目標があるんですから、これは何としても解決していくべき問題だと思います。  市長、この提案説明がありますけれども、こういう問題も起こっています。市長、この件に対して、方針についてちょっと述べていただきたいと思います。 72 ◯市長渕上隆信君) 今議員おっしゃるように、金網を整備すると里山の景観が崩れていくということで、相反する問題であって非常につらいところでございますけれども。  里山景観とかいうことを思いますと、もともとは里山というのが人間と獣との間にすき間をもたらしていたということで、山に入って木を切ったりとかしていたという部分があると思います。なかなかそれが山に入らなくなって、里山が狭くなってきて、そこに獣が出るようになってきて、それでも草刈りをしていたんだけれども、だんだん草刈りもなかなかできないし、畑まで来ることになったので金網をしようということになったんだというふうに思っております。  里山がなくなってきてしまったので、そこに金網を施さざるを得なくなったというのが現状だなということで思っています。  議員さっきおっしゃいましたように、私も金網をつくったこともありますし、当然草刈りもしております。金網をしますと、その向こう側を刈ることができなくなりますので、そうするとそこまでが山。里山じゃなくて山という形になってしまいますので、議員の懸念というのもすごくわかるところであります。  後で部長が答えると思いますが、じゃどちらをとるのかということに、二者選択になってくるしかなくなってきていると思いますけれども、じゃそれを将来的にどう対応するのか。特産物とかそういうことで考えていきますと、今、愛発のほうでは舟川の施設をつくろうとしておりますし、そこで物を売ってもらってにぎやかにしていただこうということを考えております。  そうしたときに、じゃ愛発にどんな資源があるのかということを考えますと、杉箸のほうには気比神社がありますし、池河内の自然も残っていますし、玄蕃尾城もありますし、疋壇城もあります。あっちの深坂古道に行く道もありますし、そういう意味ではいろんな観光としての資源というのも一つあるかなということを思っております。そういうことを引き出してきて歩く人がふえてくれれば、また里山が復活するということにもなるでしょうし、人が住むということにもなってくると思いますので、その試金石として疋田舟川のほうに施設をつくりますので、そこで地域の皆さんが集まっていただいて、そこで元気を出していただければ、そこから一つ始まっていくんじゃないかなというふうに思っております。 73 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 敦賀市の景観計画の里山エリアの基本方針であります緑豊かな里山に抱かれた良好な集落環境を保全することに沿って、集落の方々の生活に支障がないように関係部局とも調整を図りながら景観づくりを進めてまいりたいと考えております。  景観づくりのためには、まず美しい豊かな里山エリアを有害獣によって壊されないような方策が必要でありまして、里山の景観ということもありますが、金網柵は有害獣の侵入を防ぐ最良の方法と考えております。  現在、各集落の協力により金網柵の整備が進んでおります。本来なら金網柵がない環境が理想ですけれども、地元の意向を確認しながら今後も整備が進むように支援をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 74 ◯14番(田中和義君) もちろん何回も言いますけれども市民生活は一番大事です。だから里山の景観も大事です。難しいことですけれども、どちらもやろうとすると矛盾してくるという難しい問題です。しかし、研究をして工夫をして早急に対策を講じていただきたい。そういう認識が、問題意識があると確認できましたので、早急に検討してください。お願いします。  観光振興についてお聞きします。  私は、各地域の観光スポット、今、市長言われたように文化財とかそういうものを発掘して磨き上げるというような環境整備を行政が後押しすることで観光エリアの広域化、そういうことを目指すこと、そういうことを何回も提案してきました。観光の予算がちょっとへつられたという話、削減されたという話もありますけれども、以前、敦賀の三大名山であります岩籠山、これの質問をした経緯があります。岩籠山に関しての今の現状、これをどれぐらい認識されておるのか、改めてお聞きします。 75 ◯産業経済部長(西浦良雄君) これまで一昨年の9月の議会、昨年の6月議会でも御質問をいただき、重複するところもあろうかと思いますが、再度答弁をさせていただきます。  岩籠山には県内外から多くの登山客が来られている状況にあります。岩籠山の登山口についてでございますが、市橋側には簡易トイレが設置してあり、清掃業務につきましては地元の団体に委託をしている状況でございます。駄口側におきましては、現状は登山者向けのトイレ設備がなく、市民の方の善意で御協力をいただいている状況であり、深く感謝をしているところでございます。 76 ◯14番(田中和義君) 再認識というか、再度確認したんですけれども。  今説明いただいたように、トイレとか駐車場、飲み水、こういうものは全部個人のものを提供しています。トイレはもちろんドライブインを利用しておりますが、敦賀の三大名山の観光地としては余りにも地域に頼り過ぎ。そして、敦賀市が観光に対する意識が低いと思われてしまうということも指摘してきました。  そこで、前回も言いましたけれども、ことし8月11日、国民の休日として山の日が制定されました。施行されます。施行されて、今までずっとテレビなんか見ると山の番組いっぱいやっているんですよね。それぐらい山に関する意識を国全体で高めようということも含めて山の日が制定、施行されているんだと思います。ことしですよね。ことしの8月11日です。だからちょっと急いで、来ていただける方におもてなしをしなければいけないということで以前から申し上げておるんです。山ガールという若い人たちもふえていますし、今あるものを磨くという意味では、山を女性にも子供にも優しい、安全で衛生的な観光地にしなければなりません。  この間、2週間前ですか。日曜日にバスが来て、近くのコンビニエンスストアに40人ぐらいどどどっと入っていって、お話聞いたんです。岩籠山に登ってきましたということで、西宮から来られた方々。毎年来られているみたいです、バスをチャーターして。ことしは雪が少なくてというか、なかったもので、雪の中の登山、全体に雪がある登山がしたくて来られたみたいです。残念がっておられましたけれども。  近年そういう何台も連なって駄口側に駐車してあるというのがいっぱいあるんですよね。そういう意味では非常に大事なことで、おもてなしを早くしなければいけないと思っております。  以前もトイレ、そして駐車場、飲み水、衛生的なことをやってくださいという意見を述べたときに、結構前向きな意見をいただいたんですけれども、そういう答弁だったと記憶しております。あれから10カ月、駐車場やトイレ、水道施設、こういうものは調査検討を行っていただいておると思います。その経過状況についてお聞きします。 77 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 先ほども述べさせていただきました状況を踏まえまして、善意で御協力をいただいている御本人に登山客の状況等について、また新たにトイレを整備するには御本人の意思、現場の状況等を確認する必要もありましたので、現地で聞き取りの調査を行いました。  近年の登山ブームにより駄口側から登る登山客がふえている状況をお聞きし、トイレの設置に関しては御本人から土地の賃貸借についての御協力をいただけるとのことでもありました。水洗トイレにした場合、費用の問題等はございますが、水道管の布設や地下水利用等について検討を種々行ってまいりました。  駐車場につきましても現場を確認して、市民の方の善意の御協力には大変感謝をいたしております。ドライブイン側にはアスファルト舗装の駐車場、国道を挟んだ反対側には未舗装の駐車場もあって、登山者の方にはそちらの駐車場を案内していただいているというところまでお聞きをいたしております。  避難小屋の設置につきましては、以前もお答えをしましたが、地形の状況、設置場所の選定等、また土地の所有者及び関係部局との協議が必要と考えております。  これらの検討、調査等を踏まえまして、費用対効果、財政状況も考慮しなければならないなと考えておるところでございます。 78 ◯14番(田中和義君) 先日の代表質問の答弁で、先に受け皿をつくって観光にも力を入れるという市長の答弁もありました。まず何か着手するということは敦賀が本気で観光を進めていくという証明であります。  今後の方針について、市長、ここまで部局も頑張っておりますが、この辺、市長としてはどういう解釈されていますか。ちょっと伺います。 79 ◯市長渕上隆信君) 今部長が答弁しましたように検討を重ねているんですけれども、かなり金額が張るということもわかってきましたので、なかなかトイレをつくるのは難しいなということを考えているところでございます。  今後の方向性ということでございまして、トイレということに限って言いますと、新疋田駅にトイレがありますし、今度、疋田のほうの先ほど言いました舟川の集客施設にもトイレができますので、その辺で御利用いただけないかなということをちょっと思っておるところでございます。 80 ◯14番(田中和義君) 余りにナンセンスな話だと思いますけどね。距離的にいったら相当な距離ですよ。皆さん、あそこにおりて、一遍トイレしてから登山してくださいということを西宮の人らに言うんですかという話です。  敦賀の観光に対する本気度が試されておるんですよね。しっかり検討してください。  時間もあれですから、次へ行きます。  次に、国道161号拡幅工事についての質問に移ります。  初めに、拡幅工事の現状、そして進捗状況についてちょっとお聞きします。 81 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 国道161号につきましては、愛発除雪拡幅事業として疋田地係の国道8号との分岐点から駄口地係までの延長4.5キロにおいて、おおむね11.5メートルから13.5メートルに拡幅をする計画がございます。  当該区間は平成15年度から事業に着手し、平成27年3月には今までボトルネックになっておりましたJR北陸線疋田トンネル、JRの下をくぐるトンネルですね。あの疋田トンネルが新疋田トンネルとして開通いたしたところでございます。現在、残りの区間においても道路の調査及び予備設計を実施していただいているところでございます。  なお、国道161号につきましては、敦賀市を起点として高島市を通り、終点の大津市に至る延長が約86キロの道路でございます。そのため平成28年度には滋賀県の大津市、高島市が設置をしております国道161号改良整備促進期成同盟会、この同盟会への加入を予定しております。このことにより、今後も当該区間の整備促進に向け、他市とも連携を図りながら要望を続けてまいりたい、このように考えております。  以上でございます。 82 ◯14番(田中和義君) 高島市とかと連携してということは非常に心強いというか、前向きな方向だと思います。よく161号はとまるので、そういう意味でも除雪幅を広げるということはいいことです。  それに伴って駄口から8号線のところまでの間、これからもどんどん進んでいくと思うんですけれども、やっていくときに取りつけ道路など周辺の市道とかの接続方法などは国や県と現在どのような打ち合わせをしているのか、お聞きします。  そして、どのように進めていくのかもお聞きします。 83 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 新疋田トンネル以外の残りの区間につきましては、今ほど申しましたように、今現在、調査及び予備設計を実施しているところであり、具体的な計画というのはまだ決まっておりません。したがいまして、まだ取りつけ等の協議については何も行っておりません。  また今後、計画ができましたら、また随時協議を行ってまいりたいと。また、行っていく必要があるだろうというふうに考えてございます。  以上です。 84 ◯14番(田中和義君) 計画段階だということで、だからこそ拡幅される場合、特に地域防災として避難場所である公民館へのアクセス道路とか橋、そういうことがどうなるのかなと地元の人は心配になるというか、非常に気にしています。私も気にしています。161号と公民館にはアクセス道路がありますから、それは避難道路でもあります。そういった意味では、拡幅工事がどういう影響になるのか、どこにどうなるのか、道はどうなるのか、やっぱり皆さん心配になるんですね。それは当然のことです。  もう一つ、市長もさっき言われたように、せっかく疋田舟川の周辺整備、これもやっております。そうなってくると、もちろん地域の集落への入り口がどうなるのか、そういう問題もあります。そういうのを皆さん知りたいし、方向性はどうなんだろうと聞きたいんですよね。そういった意味では非常に重要なことです、これがどうなるのかというのは。  方向性としては非常に関係してくる話なので、情報をいち早く住民とか地域に伝える必要があると思います。そういった観点から、今後どのように情報伝達を行うのか、そういうことをちょっとお聞きします。 85 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 今後の整備の進め方ということでお答えしたいと思います。  今ほども申しましたように、繰り返しになりますが、今現在、計画を策定中ということでございますので、今後、計画ができましたら、市道の整備につきましては国道の改良等に伴いまして影響が出る部分、これにつきましては従前の機能を確保するように国に要望してまいりたいと思いますし、国もそのように計画するだろうというふうに考えております。  また、ある程度計画ができましたら、国土交通省から地元へ事業説明会というのをまた開催されるのではないかというふうに考えてございます。この説明会の折に地元と国土交通省の間で意見交換ができるものというふうに思っております。そういうところで市も中に入って意見の調整を行いながら事業を進めていきたいと、このように考えてございます。  以上です。 86 ◯14番(田中和義君) ちょっと安心してまいりました。  要は、市として、国がやること、拡幅工事をやることについて地元住民、地元の生活に対して影響があるんだという認識があってくれたらそれでいいんです。今後、計画ができてから、こうしたほうがよかったとか、地元はこういう意見だったんだと。市としては、グランドデザイン、地域のグランドデザインみたいなものです。公民館への入り口とか、災害どうするとかいう話でも、道が広がることによって取りつけも全部変わってくる可能性があるということで、それもトータルに考えなければいけない。災害のときにどう移動するんだとか、そういう話も全部含めて地域としては考えていかなければいけないんです、地域が。そのときに市としては情報をちゃんと入れてくださいよという話なんです。地元の意見もちゃんと取り入れながらという話です。  だから、地域としては隣接する161号の拡幅工事というのは非常に影響があるということで再認識していただきまして、その工事がよい影響、要するに二度手間、三度手間にならないということも、財源の問題もありますから、そういうことも含めて検討していただきたいという思いであります。  地域と市民生活部とか道路部局、そして政策部局、こういうのが綿密な情報交換とか意識の共有、方向性の統一、これが不可欠ですと言っております。それを導いていくのが市長、副市長の立場だと私は思っているんです。  このことは国道161号に限った話ではないんですね。先ほどから出ていますように8号線の話とも一緒な話なんです。だから市民生活とか環境、そういうことを考えて、防災計画、そういうことも含めて地域のグランドデザインとして考えていかなければいけない。そういうものが集まって敦賀全体のグランドデザインではないかと私は思っております。  地域の意見を取りまとめて、部局間の情報の共有を行って、県、国、そういうところに要望していっていただきたいと思います。  今後そういうこともやっていきますということで部局からも話いただきました。前向きな答弁いただきました。そういうことも含めて全体がそういうグランドデザインなんだよということで、せっかくつくっていただいたそれも生かしていきたいという意味では、市長、これから県、国にもしっかり要望していっていただきたいと思いますけれども、ちょっと一言お願いします。  取りまとめに関して。 87 ◯市長渕上隆信君) しっかりと取り組んでいきますので、その辺は任せてください。頑張ります。 88 ◯14番(田中和義君) 非常に力強い、安心を重ねるような答弁だと思います。そうやって前向きな、任せろというような話が出てくると、私たちも安心しますので。  これは今後、北陸新幹線の敦賀開業に向けて、地区もお客さんに来ていただきたいという思いでこれからも進んでいってもらいたいし、進んでいくべきだと思います。地域も中心になって。それから敦賀全体のグランドデザインのほう、これも方向性をしっかり統一して、経済振興、観光振興にしっかり取り組んでいただくこと、これが重要だと思います。  何回も言いますけれども、地域のグランドデザインがずっと合わさって全体で敦賀のグランドデザインとして統一感を持って進めていっていただきたいと思います。  今後の取り組みに期待しまして、私の一般質問を終わります。
     どうもありがとうございました。 89 ◯副議長(別所治君) 次に、常岡大三郎君。   〔22番 常岡大三郎君登壇〕 90 ◯22番(常岡大三郎君) 市政会の常岡でございます。市政会で4番手ということで、今まで私も長いことここに立たせていただいていますけれども、こうやって市政会が4人続くのというのは初めてのことでありまして。きのうも遅くなりまして、きょうもお昼を過ぎましてお疲れだとは思いますけれども、簡潔に質問いたしますので、どうか誠意ある御答弁をよろしくお願いいたします。  この冬はエルニーニョの影響により、私が五十数年間生きてきた中で一番の積雪のなさで、一度もスコップを手にしたことがないという冬になってしまいました。この影響が今後、水不足や田畑や海の収穫にどういうふうに影響があるのか心配であります。  また、ことしはその逆でラニーニャ現象の影響があるとも報道されており、猛暑、大雪が懸念されます。経済や観光においても異常気象は非常に大きな影響があると懸念するものであります。  そこで、まず初めに、観光まちづくりについてお伺いいたします。  原発の長期停止等による敦賀市の経済の低迷は非常に深刻であります。低迷している敦賀市の経済の起爆剤としての交流人口の拡大は急務であり、観光は裾野の広い産業であり、選択と集中をし、有効的な予算配分を行い、観光まちづくりにおける総合戦略を推進していかなければならないと考えますが、市長のお考えをまずお聞きいたします。 91 ◯市長渕上隆信君) では、常岡議員の一般質問についてお答えいたします。  日本原子力発電敦賀1号機の廃炉に伴う税収の大幅減や原子力発電所の長期停止に伴う地域経済の停滞など、本市を取り巻く社会経済環境は依然として厳しい状況となっております。  このような中、3年後に迫った福井しあわせ元気国体、そして7年後の北陸新幹線敦賀開業と交流人口の拡大のチャンスが次々と訪れます。こうした状況を踏まえた受け皿づくりを進めていくためにも、今後の観光まちづくりの施策として、敦賀にしかないストーリー、人道の港を生かした事業にこれまで以上に力を注ぎ、国内外に向けたイメージ戦略を行っていくとともに、新幹線駅を起点とした回遊可能な圏域である敦賀駅、気比神宮、敦賀港の各エリアにある歴史、文化を生かした観光資源の開発にソフト事業、ハード事業を含めて取り組んでまいります。  また、それら施策とあわせて、各エリアにある観光資源の回遊性を高めるために、観光資源をつなぐアクセス道の整備や公共交通機関の利便性の向上を図る施策の展開など二次交通の充実にも取り組んでまいります。 92 ◯22番(常岡大三郎君) 私の質問はいつも単刀直入で、時に失礼な言い回しがあるときもあるかもわかりませんけれども、市長の温かいお心と敦賀市を思う気持ちで御答弁いただくと本当にありがたいと思っております。  今回も市政会の代表質問でいろいろ御質問させていただいたんですけれども、時間の関係でなかなか深くは行けなかったもので、私としては少し深く、そして細かくお聞きしたいなと思っております。  まず最初に、市長の提案理由説明の中で、1ページなんですけれども、「さて、私が、昨年4月に敦賀市長に就任して以来、間もなく1年を迎えようとしております。振り返りますと、この1年は、私のまちづくりへの思いを実現するため、土を耕し、未来への様々な種を蒔くための準備期間でありました」と書いてあります。  市長、首長として4年の任期があって、もうあと3年しかないというのが現実であります。市長はこちらに、市議会議員のときに4年間おられましたし、その後、充電期間といいますか4年間おられて、8年、市長は敦賀への思いを深くされて、こうやりたいな、こんなことしたいな、こういう敦賀にしたいなという思いは8年間あったと思うんです。  私も市長を応援していますし、頑張ってほしいなという気持ちは大いにあります。まず私思うに、市長に4月になって10カ月、約1年と言っておりますけれども、もう3月なんですよね。早い施策は私もうそろそろ芽が芽吹くのかなと思っていたんですけれども、今から土を耕して種をまくというのはちょっと時期として遅いんじゃないか。スピード性がないと思うんですけれども、いかがでしょうか。 93 ◯市長渕上隆信君) 議員がおっしゃるように、当然市長に就任いたしました4月30日から土を耕し始め、種をまいております。その取り組みにつきましては、市政会さんを初めとしたこれまでの代表質問において申し上げたとおりでございます。  また、この1年の取り組みにおいて前進を感じている事業についても申し上げたとおりですが、中心市街地の中核となる門前においてアクアトムの活用に一定の方向性が持てたことや、人道の港敦賀の発信が大きくステップアップできていることなどは確かな芽吹きを感じているものでもあります。  また今回、私が思い描く敦賀の方向性として敦賀市再興プランをお示しすることができたと考えており、この1年間しっかりとその取り組みができたと手応えを感じております。  今後もこれまで以上に議会、市民の皆様と手を携えて積極的に取り組んでまいりたいと思っております。 94 ◯22番(常岡大三郎君) 手応えはあったぞとおっしゃられております。  次に、同じく1ページで、「これから、しっかりと水をやり大きく育て、やがて、新しい敦賀という鮮やかな色の花や、豊かな実を付けさせるため、引き続き全身全霊を」とおっしゃっております。  きのう北川議員の代表質問でもありましたけれども、水もやらなければだめだし、肥やしもやらなければ、そういう時宜を失うとだめですよということも言いましたけれども、私も前回のときに、市長の描くグランドデザイン、敦賀のグランドデザイン、夢でもいいので、どんな感じの敦賀にしたいのかなとお聞きしたとき、明確なお答えはなかったと思います。  私は今この2つ目を読んで、どんな色鮮やかな何色の花なのか。また、どんな味の実をつけるのか。ちょっとまだ想像ができないので、教えていただければ幸いでございます。 95 ◯市長渕上隆信君) これもまた代表質問についても申し上げているとおりでございますが、花とか実とかいうものにつきましては当然一つの色の花ではないですし、実もいろんな実をつけることだと思いますが、その中で申し上げさせていただきますと、この敦賀は、人道の港敦賀にあらわされるように、ポーランド孤児やユダヤ人難民を温かく迎え入れた優しい日本人のいるまちでございます。市民の皆様との対話をより充実させ、市民の皆さんがもっと誇りを持てるように、敦賀港が果たしてきた歴史的役割や命の大切さ、平和のとうとさを国内外に積極的に発信していきたいというふうに考えております。  そして、現在敦賀にあるさまざまな宝を磨き上げ、鮮やかなオンリーワンの花、さらには市民主体の豊かな実をつけさせるために取り組んでまいります。  敦賀市が置かれている極めて厳しい状況を直視するとともに、この難局を市民と敦賀市とがよりきずなを強固にする機会として捉え、これまで先人たちが築き上げてきた敦賀の魅力と活力を取り戻す、つまり敦賀の再興を目指してまいりたいと思っております。 96 ◯22番(常岡大三郎君) 今いろいろ世界中を見ますと、観光立国、それから観光立県、観光立市と、観光という言葉がすごくキーワードになります。日本も2000万人という目標を立てて、今回、中国等の爆買い等ありましてそれがクリアできるのかなと。それに力を入れております。インバウンドというのは流行的なものもあって、今後それがずっと続くという保証はないと思いますけれども、インバウンド観光も含めて戦略を進めるのが、今年度の予算を見てみますと、ほとんど反映されていないというような気がするんです。  福井県を見てみますと、大野や小浜、それから坂井市なんかがすごくイベントなんかも含めながら観光、あわらもそうです。あわらも一番今まででよくなったと。日帰り観光も含めながら。この間も新聞に出ておりました。その辺がどうしても敦賀は見劣りをしてしまうんです。  これはもちろん渕上市長だけでなく、私はずっと言い続けていますから、前回のときからもいろいろあるんですけれども、その辺の考える市長の見解はどうでしょうか。 97 ◯市長渕上隆信君) 他市町と比べるとなかなかつらいものがあるのかもしれませんけれども、敦賀市の現状をいかによくしていくかというのが私の仕事だというふうに思っております。  また、観光まちづくりについて、それが市の財政や町なかの経済活性化にどうだということもございますが、観光は確かに非常に裾野の広い産業でありますので、宿泊、飲食のみならずいろんなところに関連して総合産業であると認識しておりますので、そういうことを含めて広げていきたいというふうに思っています。 98 ◯22番(常岡大三郎君) 次に、イベントの開催に関してちょっとお伺いします。  今回の代表質問とかいろんな皆さんの質問を聞いていると、市長の答弁の中に、やはり交流人口の拡大、これが一番のキーワードに、トップに出てくるんじゃないかなと私は感じておりますし、この戦略も見せてもらいますと交流人口の拡大とかいろいろありますよね。人口減少の問題とか。  まず大きなイベントの予算で、観光物産フェア開催事業費補助金が約1300万円、廃止ということで削られております。この物産フェアですけれども、最初は旧フェリー乗り場から始まって約20年以上続く、市民だけではございませんけれども、観光、交流人口として5万人以上の来場者が来る敦賀の秋の風物詩としても定着しております。  去年なんかも市長、来られましたよね。市長として初めて。僕初めて見たのかなと思うんですが市長も来られました。そのときに、赤レンガ倉庫なんかは入場制限されたわけなんですよね。それはいわゆる波及効果ですよね。物産展をやって、それだけの5万人近くの方が来ているから、そのついでに見ようかというのもあったし、一緒に見ようかというのもあったので。そういう相乗効果があったのに、この物産フェアを、実行委員会にはまだお話ししていないそうですけれども、この廃止というのがどうして廃止になったのか、お聞きいたします。 99 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 実行委員会に話が行っていないのはということだと思いますけれども、説明の時期については、事務局を持っています観光・交流振興課において、補助金の廃止を検討している段階で実行委員会に御説明をさせていただくことも検討しましたが、補助金の存続か廃止か不透明な状況で説明するのではなくて、市としての方針が決定してから実行委員会の皆さんに説明をさせていただいたほうがよいと判断をして、来週末の3月18日に開催します実行委員会の場において御説明をさせていただくということになっておりますので、よろしくお願いいたします。 100 ◯22番(常岡大三郎君) この実行委員会のことはもう少し後でお話ししますけれども、出店者の売り上げも1000万以上あるんですよね。この相乗効果というのは我々目に見えないところで、コンビニとかスタンドでも帰りの方が買われるんですよ。それが相乗効果ですよね。目に見えてはないですけれども。  今回、量販店で何かやるという施策が出ておりますよね。場所を聞いたら、皆さん議員の方想像していたように、あれだけの場所でそんなのできるのというのがその一つだと思うんですけれども、これ本当に市民が毎年期待していたイベントだと思うんです。最近は特に産経の部長さんとか課長さんなんかが一生懸命頑張って、いろんな市民からも文句も出ましたし、いろんな積み重ねをして、改良して改良してやっと滋賀県の湖北や湖西の人の来場も大いに宣伝して、こういうイベントが盛り上がって定着したと思うんです。  あと観光白書にも、一時期敦賀は200万人を観光客超えていたけれども、今は180とかそういう形になっていると言われておりますよね。それをまた180から200に戻したいというのがありますよね。ここで5万人来なかったら、まず実質的に5万人減っちゃうんですよね、なくなったら。片一方で交流人口を拡大しよう。200万人にもう一度上げて敦賀を元気にしようと言っていても、1000万円ぐらいのを廃止したことによって5万人減っちゃうのは事実ですよね、はっきり言うと。新しい量販店のイベントが5万人来るとは私は考えられませんし。  一気に廃止というのが私はわからないところなんです。もう定着したものですから、一気に見直し、廃止というのがわからないんですね。例えば関連予算からどこかから出してくるとか、また工事とか設備の単価の見直しだけしても。例えばテント43張しているんですね。ブース73張つくっているんです。その一つの単価、一つずつ幾らか削っても数百万とか。例えば電気工事、給排水工事、そういうのを業者さんに、ちょっとどうなの、単価もう少し見直してみてくれないかと。もちろん入札とかそれはありますけれども、その辺でしたらある程度のお金は出てくるんですよね。  だから一気に廃止しないで、ちょっとことしはどうしても少し予算が足りないのでこれぐらいでやりますよ。今までいろんなイベント会社を通じていろんなことをやりましたけれども、今回はこれはないけれども、全国各地からいろんなおいしいもの、市民が喜ぶ、皆さんが喜ぶものはしますよと。そういう気持ちがなかったのか、お聞きします。 101 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 廃止の措置ということでございますけれども、観光物産フェアの廃止の件については、きのうもちょっと答弁させていただきましたけれども、新年度予算の編成に当たり、今後の大幅な減収が見込まれる中で行政の棚卸しといった観点に基づいて事業効果の検証等を行った結果、残念ながら予算獲得に至らなかったというところでございます。  また一方で、行政のスリム化として今後の職員数の減少や新たな課題への対応のためにも業務量の削減を図ることも求められましたので、これらを総合的に判断した結果、事業やむなしとなったところでございます。  よろしくお願いをいたします。 102 ◯総務部長刀根茂君) それでは私のほうから、今の議員の質問の中に廃止でなく単価の見直しをまずして、そのほうが効果があったのでないかということについて御説明させていただきます。  当初予算の要求時点におきまして、人件費等の義務的経費を除き90%のシーリングで要求をするということとしておりまして、各課においても全事業の見直しを実施しておるということでございます。  しかし、要求を締め切った時点で歳出の超過額が33億円となったために、消耗品あるいは燃料費に追加シーリングを実施するとともに、抜本的な見直しが必要不可欠であると考えまして、事業の廃止を中心とした歳出削減を全庁挙げて取り組んでまいりました。  また、査定を通じまして委託内容を見直すときには業務の見直しも行っていることから、議員御指摘の単価の見直しはもう実施しておるということで御理解をいただきたいと思います。  行政の棚卸しにつきましても、限られた時間内で、また市民生活に与える影響をできる限り抑えるという制約の中で見直した結果が約1億円の削減効果となったものでございます。  現在の財政状況を考えますと、全ての事業を一律に削減する方法だけでなく、選択と集中を行い、効率的かつ効果的な行政運営が求められるのではないかと考えているところでございます。  以上でございます。 103 ◯22番(常岡大三郎君) 先ほど部長の答弁で、実行委員会にも今後お話ししていくということになるとお話聞きました。多分実行委員会でも何でやと。今までこれだけにぎわっていたし、市民が喜んでいたのを何でやめるんやという話は必ず出ると思います。もう市民の中から聞いている人は、我々のところにも何であれやめるのというのが出てくるんですよね。  だから、市民は多分開催は要望というか、してほしいなというのは大きな、たくさんの人がいると思います、多分。もしも補正するのであれば6月しかないんですよ。タイムリミット的にはね。そういう気持ちはありますかね。一回お聞きしたいんですけれども。 104 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 規模を見直して実施するとか、そういうことについても財源の確保やその財源に見合った実施規模、運営体制などいろいろ検討することとか課題が多いと思います。早急に結論を出すことは困難な状況でありますので、よろしくお願いをいたします。 105 ◯22番(常岡大三郎君) 一度検討していただきたいと思います。  じゃ次に、今回、敦賀まつりとか花火大会の予算は減額されていません。これは私もほっとしていますし、皆さんが喜ぶ敦賀の三大祭りというか、敦賀まつりと花火大会というのは敦賀の風物詩であります。先ほどの物産展も含めながら風物詩でありますけれども、今後ともこういう形で続けていくと考えてよろしいですか。 106 ◯市長渕上隆信君) 敦賀まつりや花火大会は、敦賀を象徴する歴史あるイベントであり、大いに盛り上げて継続していくべきものであります。今後とも商工会議所や観光協会の皆様を初め関係機関と連携、協力をし、取り組んでまいりたいと考えております。 107 ◯22番(常岡大三郎君) 市長の力強いお言葉で、来年度も減額はしないと私は考えておりますけれども、お願いしたいと思います。  次に、観光関連予算の減額についてで、フィルムコミッションの廃止というのがあります。金額的には57万円とそう多くはございませんけれども、今までも私ずっと言い続けておりますけれども、他市と比べると非常に貧弱だと。今まででも貧弱だったんだと思います。今までもずっと言っているように、なかなか難しいなと。  「ローマの休日」とかのスペイン広場、「男はつらいよ」の柴又帝釈天とか、最近でいえば電話会社の一乗谷とか、ああいう形で、いわゆるフィルムコミッションがあって、そこにスポットを当てて一大観光地になっているというのが、一気に観光地になる可能性もあるんですよね。もちろん交流人口の拡大ですし、この間、杉原千畝の映画ありましたよね。あれも、敦賀だといって入ってくる港は富山湾なんですよね。敦賀湾じゃないんですよね。これもやはりなかなかフィルムコミッションが浸透していないのかな。どこの山を撮るというので、もちろん建物も映るからなかなか難しいところはあると思いますけれども、その辺もないんじゃないかなと。  だから、今回は市のホームページのほうにやるということでありますけれども、しっかりとホームページ充実させていただいて、これは要望にしておきますけれども、アピールできるようなホームページにして、敦賀の交流人口拡大に努めていただきたいと思います。  続きまして、観光協会への補助金740万円廃止されております。これ観光協会に対して人件費なのか私もわからないんですけれども、観光協会を弱小というか縮小したいのか、その辺をお聞きいたします。 108 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 観光協会の補助金減額して何をしたいかというようなことだと思うんですけれども、観光協会の補助金につきましては、新年度の予算編成に当たりまして行政の棚卸しという観点に基づいて事業効果の検証等を行った結果、予算が減額と一部削減となったものでございますので、御理解をよろしくお願いいたします。 109 ◯22番(常岡大三郎君) 観光協会がやはり交流人口拡大に大きく寄与している事業もたくさんやっておりますので、この辺も少し精査しながらやっていただきたいと思っております。  また今回、廃止予算というのがいろいろ出てきていました。市長の鳴り物入りで出された行政の棚卸し、いろんな施策を廃止いたしましたけれども、なかなか1億円ぐらいしか出てこなくて、成果がちょっとまだ見えてこないのかな、これでいいのかなという疑問があります。  今後の行政運営につきまして、市は赤字でもいいよというのはもうだめだと。それは都市経営としてはわかっていることだと思いますし、それには観光戦略が大いに必要と考えるんですよね。  市長は子孫に、孫子に借金を残さないというキャッチフレーズもありました。しかし、それだけでは都市経営は成り立たないと思いますし、このまま何もしないで、先ほど誰かの御意見でもありましたけれども、何もしないのでは本当に寂しい寂しい敦賀になるのじゃないかなと思っております。  やっぱり都市経営の経営者として、こういうときこそ世代間にも多少の負担があっても戦略的に借金をして、市長の言う敦賀再興を推し進めなければならないと思いますけれども、今回の予算づけを見てみますと、観光としての衰退が見られて、私は非常に危惧されるんですけれども、いかがでしょうか。 110 ◯市長渕上隆信君) 後で部長答えると思いますが、その前に。  先ほど都市経営ということがございましたけれども、観光による交流人口の拡大は、市内におけるさまざまな産業での観光消費を促して、このことが地域経済の活性化につながっていくものと考えております。  議員のおっしゃるように、経営の観点からも市の観光素材の持つ強みをどういった層にどのように訴え、事業を実施していくのかといった戦略の展開が不可欠であるとも認識しているところでございます。  今後の取り組みについても、こういった視点を持って敦賀市の宝である観光資源を着実に磨き上げて、観光客と経済活性化につなげてまいりたいと思います。 111 ◯総務部長刀根茂君) それでは私のほうから、今回の予算づけでは敦賀の衰退が見られて非常に心配になってくるという議員の質問にお答えさせていただきたいと思います。  予算づけの方法といたしましては、基金をいたずらに取り崩しながら財政運営する方法とか、建設関係の公共事業を乱発し多額の市債を発行する方法などいろんな方法があるかと思います。  今回の当初予算につきましては、12月議会の市長提案理由で申し上げましたとおり、原子力発電所の廃炉時代を迎え、非常に厳しい財政運営が求められる中での編成作業となったわけでございます。  これまで本市財政を長期にわたって支えてきた原電関係の歳入の大幅な減収という、この避けがたい局面を迎え、敦賀市民約7万人の生活を守ることを第一とし、市民生活に与える影響をできる限り抑えながら基金残高が残されているうちに財政健全化の取り組みを行い、この難局をソフトランディングさせたいと考えているところでございます。そのため、徹底した事業の見直しを行う行政の棚卸しや民間活力を生かした業務量の削減に取り組む行政のスリム化を掲げ、歳出の削減等に努めたというところでございます。  非常に厳しい状態ではありますが、将来の敦賀市への投資として、平成30年度の国体の開催や平成34年度の北陸新幹線敦賀開業を見据え、交流人口増加に向けた受け皿づくりや敦賀市のブランド力向上のための予算を重点政策として予算づけしたところでございます。  したがいまして、議員さんがおっしゃるような敦賀の衰退というのはないとこちらのほうでは考えているところでございます。  以上でございます。 112 ◯22番(常岡大三郎君) 厳しい厳しいというのは私もわかります。けれども、やはり生きた金は借金してでも使わなければなかなか隆盛していかないですね。そのかわり死んだ金は1円たりとも使わないと。そういう気持ちで行っていただきたいし、世代間の借金と言いましたけれども、その辺を先ほどのイベントもいろいろ含めながらうまくやっていただきたいなと思います。  次に、松原海水浴場の活性化の取り組みについてお聞きします。  年々松原海水浴場の来場者が減少しています。ここ数年来、土日でも駐車場が満杯にならないというような。もちろん気候変動によるものもあると思います。  日本三大松原の一つ、市長の故郷の虹の松原もありますけれども、敦賀人の強い思い入れがやはり気比の松原にはあるんですけれども、それを市長は今後どういうふうに活性化に持っていきたいのか、考えているのか、お聞きいたします。 113 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 松原海水浴場の活性化の取り組みについてどう考えているかということでございますけれども、本市には、白砂青松の気比の松原海水浴場を初めとして、水島や鞠山海水浴場などバリエーションに富んだ海水浴場が多数ございます。敦賀の夏を代表するレジャーとして、中京、関西のほうから中心に多くの観光のお客さんにお越しいただいておるところでございます。  気比の松原海水浴場は、ファミリー向けの海水浴場として好評を得ており、平成24年度より広報や観光案内等をより効果的、効率的に行い、民間ならではの企画等の実施を目的に、市から一般社団法人観光協会に管理を移行いたしておるところでございます。  今後の活性化については、現在管理を行っております観光協会、そして浜茶屋を運営する敦賀松原観光事業協同組合を中心に関係団体と協議してまいりますが、当該海水浴場は国有林であり、国の名勝気比の松原を有することから、文化庁を初め多くの関係官庁との調整、協議も必要となりますので、その点を十分に留意して活性化に向けて慎重に協議をしてまいりたいと考えております。 114 ◯22番(常岡大三郎君) ただいま部長答弁で白砂青松と、それから松原はファミリー層が中心の海だということを言っております。  今回の予算でもフロート、海賊船というんですかね。あれを撤去しようという案がありました。それがなくなってよかったなとは思っているんですけれども、私の子供のころ、それから林議員とか立石議員なんかはもっと思い入れあると思うんですけれども、昔は豆自動車とか、馬渕議員の言う水族館とか猿とか展望台があって、そしてすごいにぎわっていた。何十万人という方が来られていたと思うんです。敦賀人が県外に誇れる景勝地だったと思うんですよね。それがいろいろ松林の関係、営林署の関係とかでバーベキューやキャンプができなくなり、激減したというのが今の感じなんですけれども、そういったことに関して関係省庁に要望したりお願いにいくことはないのか、お聞きします。 115 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 議員も御存じのとおり、気比の松原は国有林でございます。国の名勝ともなっております。国有林内でのバーベキューやらキャンプは、国有林内での火災につながるおそれや国有林への損傷等が懸念されることから、海水浴開設時も含め気比の松原において禁止となっております。  関係省庁への要望については、今後の予定はございませんけれども、気比の松原観光誘客につながり、かつ関係省庁との調整が必要な事項があれば検討をしてまいりたいと考えております。 116 ◯22番(常岡大三郎君) 市長は御存じじゃないかもわからないんですけれども、私の子供のころには関西学院大学というのがあって、そこがサマーストアというのを今の駐車場のところにつくっていたんですよね。経済学部の学生が寝泊まりして経営して、コンサート等を開いて、すごくにぎやかだったと思うんです。それに対して、関学に対して今後ちょっと一回考えてみてくれんかなというようなお願いにいくということはございませんか。お聞きします。 117 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 今のところそういった考えはございません。 118 ◯22番(常岡大三郎君) 市長も一度、一回また松原を歩いてください。松枯れもひどくて、もう松林がなくなっているような状況もありますし、白砂青松と言いますけれども、ほとんど豆石、ごろた浜になっているところが結構多いので、その辺また一度、いい天気これから続きますので、その辺見ていただいて、松原もちょっと再興プランの中に挙げなあかんなというような思いを持っていただければありがたいと思います。  次に、駅西地区土地活用について質問いたします。  北陸新幹線敦賀までの開業は、今後の敦賀市において非常に大きなチャンスであります。多くの多種多様の意見を取り入れて、将来に誇れるものにしなければならないと思います。市長が描く敦賀駅周辺、駅西地区活用の構想をまずお聞きいたします。 119 ◯市長渕上隆信君) 敦賀駅の周辺につきましては、平成26年4月に敦賀駅交流施設、平成27年10月に敦賀駅前広場が供用を開始しており、現在は駅西地区土地活用エリアの整備と新幹線敦賀駅の建設計画がある駅東地区の周辺整備について取り組んでいかなければならない段階であります。平成34年度中には北陸新幹線開業を迎えることになっており、市外から敦賀に訪れる方々、つまり交流人口が増加することは先例を見ても明らかであります。  敦賀駅周辺は敦賀のまちにとって最も重要なエリアの一つであると認識しておりますので、玄関口としてふさわしいにぎわいづくりが必要であると考えております。また、観光客の回遊が可能な圏域でもある気比神宮エリアや敦賀港エリアへの起点となるよう、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 120 ◯22番(常岡大三郎君) 先ほどいろんな方の答弁でもありましたけれども、市長は人の意見を聞くのもリーダーシップだと言われて、米澤議員のそういう質問もあって、でもやはりある程度の市長のグランドデザイン、構想というのは大事なもので、これについて考えてくださいよという、後から4案の話も出ますけれども、その辺をしっかりしていただきたいなと思っております。
     次に、この構想策定委員会のメンバーについてお聞きしたいんですけれども、このメンバーの、ここにもらっているのを見るとすばらしい、本当にすばらしい方が委員になっていると思うんです。しかし、大学の教授の方お2人おられますけれども、この人もすごい見識を持った、学会では確かに有名な方だとは存じております。  しかし、この方々、福井県を見ますと、えちぜん鉄道や武生や何やといろんなところでお顔を出しているのは拝見しておりますし、パネルディスカッションとかでも拝見しますし、前のときも私、何回もこの委員策定に対しては言っておりますけれども、どうしてもこういう同じような方が、それはすばらしい方ではありますけれども出てくると、福井県のまちづくり、近隣のまちづくりもどうしても同じような、金太郎飴のような同じようなまちづくりになってくるんじゃないかと懸念しますが、市長の御見解はいかがでしょうか。 121 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 駅周辺整備構想策定委員のメンバーについての御質問かと存じます。  同委員会の委員を委嘱させていただいております学識経験者につきましては、今ほど議員がおっしゃっていただいたとおり、福井県内ではまちづくりに関する第一人者の方々でございます。したがいまして、県内での同様の委員会等などが組織された場合には同じような方がメンバーになられるケースは当然あるのかなというふうに考えているところでございます。  しかしながら、委嘱をさせていただいております先生方は、敦賀の歴史や地勢を十分熟知されており、かつ、まちづくりの専門家でございますので、それぞれの条件の中で幅広い御見識の中から敦賀の利点を最大限に生かすことができる御提言をいただけるものと認識をしているところでございます。 122 ◯22番(常岡大三郎君) 本当にすばらしい方だとは思うんですけれども、私、今までも言っているように同じ方が来ますと、やはりすばらしい方であろうが灯台もと暗しというのもあるんですよね。なかなか手元が見えないとか、そういうこともあると思うんです。だから私は、策定委員会、検討委員会、協議会といろいろあるんですけれども、ずっと言っているように構成がほとんど同じなんですね。例えば、区長会会長さんなんか敦賀の役職三十幾つ持っているんですよね。ということは30以上の何かそういう委員会に出ているわけなんです。  今回、平成28年の6月から18歳以上になる高校生が選挙権を持つんですよね。敦賀の未来を担う、しかもそういう権利を持った方が出てくるんですよね。そういう方をなぜこの委員に入れなかったのか、お聞きいたします。 123 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 駅周辺整備構想の委員につきましては、議員のおっしゃっていただいたとおり市民の代表も含めまして総勢20名で構成をされております。平成17年に設立をさせていただき、当時より市内の各種団体それぞれの分野に精通した方々を幅広い分野から意見を取り入れるということで、現在そのような形で委員構成自体は変えてございません。  今後とも引き続き同委員会の皆様には多角的な御意見をいただきながら、魅力ある駅周辺整備を進めていきたいというふうに考えているところでございますし、高校生とか大学生をなぜ入れないのかというようなことに対しましては、若い方々の意見もおっしゃるように大変重要であるというふうには考えております。先月27日に行いましたワークショップなど、委員以外の方法で、何らかのいろんな方法でそういった若い方からの意見も多く取り入れ、また若い人だけに限らず市民の方々からの意見も聞くよう、さらに工夫をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。 124 ◯22番(常岡大三郎君) 多くの世代から意見を取り入れたいと言っておりますけれども、部長の答弁では、じゃ高校生の意見なんかも今後取り入れるということでよろしいんですね。  この間、福井新聞にも載っていたような、敦賀工業高校生が描いた敦賀のまちというのもありましたよね。水の都ベニスみたいな、こういう発想も生まれてくるんですよね、若い子だと。いわゆる工業高校、敦賀高校、気比高校、大学生の意見を取り入れて、こんなまちにしたいということになれば、人口減少にも少なからずかかわってくるんですよね。だから私はこういうまちにしたい、みんな若い人はこんなまちも望んでいますよとディスカッションしてもらって、そういう意見を持ってきてもらうというのが非常に大事だと思うので、また今後、時間があるのかないのかという言い方ではなく、意見を入れていただきたいと思っております。  あと一つ、私がいつも言っております、いろんな委員に対してとか観光振興に対してプロパーな人材を入れたらどうですか。アドバイザーでいいですから、雇うと高いので。プロパーな人材を入れたらどうですか。福井の田舎の意見ではなかなかだめですよと。世界を見ている、日本の中心を見ている、そしていろんな経験をしているオブザーバーの登用というのが非常に大事じゃないかなと思っておりますけれども、いかがでしょうか。 125 ◯都市整備部長(鳥羽学君) プロパーな人材の登用についてはどうかというようなことでございますが、今後の駅西地区の土地活用策をさらに具体化していく上では、今議員おっしゃったような民間の方々の活力をうまく活用していくことも非常に重要な要素の一つと考えております。その上で、委員会において専門家のノウハウを手助けにするというようなことも今後の検討が必要であるのではないかなという受けとめをさせていただきました。  しかしながら、予算措置なども含め、費用対効果が十分見込まれるかなども考慮しながら、今後適切に判断させていただきたいと考えているところでございます。 126 ◯22番(常岡大三郎君) 次に、土地活用4案を提出されたんですよね。これは前回からの持ち越しというのはわかるんですけれども、ある程度この4案にこだわらないような、すばらしい先生がいらっしゃるんですから、やはりフリーハンドな意見とか発想というのも非常に大事じゃなかったかなと。この4案だけで絞ってしまうと。その後のことはありますよ。その中に同類のものが入るというのはあるとは思うんですけれども、これがどうしても私ひっかかっていたところかなと。  今言うように若い層、青、壮、老ですか、いろんな意見を入れながらやっていただきたいと。これも先ほども時間のタイムリミット的なこともありますけれども、どんどんと入れていただきたいと。そういうのは敦賀高校の科にはちゃんとそういうところも、部署もやっているところもあるので、そういうところの意見もお聞きするということも大切じゃないかなと思っております。  それと、いろんな意見、4案もありましたけれども、例えば私なら、危ないという言い方は失礼ですけれども、耐震がなかなか進まないというか難しい、この市庁舎に20億、30億かけて耐震、免震するより、私なら例えば駅前のほうにこの市庁舎を建てかえたり、そういうこともあるんですよね。だからほかのところ、テナントを入れたり、2階からは各課、その上はマンション、それで最上階に天空の温泉、温浴施設をつくるとか。  何言ってるんやと言われることはあるんですけれども、大分の駅ビルはそうなんですよね。これは出先機関しか入っていませんけれども。去年4月に開業して、10月で1400万人入場しているんです。確かに大分は45万人という人口があるからなんでしょうけれども、映画館、ホテル、テナント224、屋上広場、駐車場、天空の、いわゆる屋上に温浴施設があるんですね。  これは市長も御存じのように、シンガポールのサンズってありますよね。いわゆる天空のお湯ですよね。目の前がもう空です。大分の場合は目の前が大分湾なんです。だから連日満員。  規模は違うんでしょうけれども、こういった発想もあってもいいんじゃないかな。だから4案に絞っちゃうとなかなかそういうフリーハンドな発想ができないんで、違う、商工会議所どうのという話もいろんなことは出ていたと思うんですけれども、その辺をどうにかするのか、また考えていただきたいと思います。  市民からいただいた意見がありました。この間、ワークショップでも。本当に2022年開業の大きなチャンスです。敦賀らしさとか、食、雰囲気、市民のおもてなし、複合施設、予算の問題、二次アクセス、子供たちの意見などがあるが、いろいろ出されているんです。その集約はどうするのか、お答えください。 127 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 意見の集約についてでございますが、駅西地区土地活用に関しまして、これまで昨年の11月17日には駅周辺整備構想策定委員会、また12月15日には議会新幹線対策特別委員会の委員の皆様にも今言われております4案をお示しをさせていただき、またさらには1月27日に駅西地区土地活用ワークショップを開催し、市民の方々にも議論をいただいてまいったところでございます。  これ以外にも議員の皆様で実施していだたいております議会報告会や、また市長への提案メールなど、市民の意見もまた伺っているところでございます。  皆様からのこういった建設的な御意見をいただきながら、昨日の代表質問でも市としての一定の方向をお示しをさせていただいたところでございます。  以上でございます。 128 ◯22番(常岡大三郎君) 何かうわさでは、もう第1案にという雰囲気が少し見えるような、我々耳に入ってくると、そういうところもあるんじゃないかなと思うんです。  先ほども言われましたように、この4案に縛られることなく、まだ7年あるのか7年しかないのかということを言いますとなかなか難しいんですけれども、1案であれば2年もあれば完成すると思うんです。  将来敦賀に暮らす現在の若い世代が駅前、駅西地区、それとか付随する施設も含めて、そういった世代が誇りに思い、交流人口が拡大する。非常に大切と考えているんです。市長もそう考えていると思います。  この間また参議院の議長さんのお話があって、この開業する7年、それから大阪までつながる10年、それが敦賀にとっても最大のビッグチャンスと言われております。私も同感です。しかし、いろいろな案ありますけれども、市長も焦らず慎重に、そして大胆にこのことを進めていただきたい。グランドデザインを描きながら進めていただきたいと思います。  今回の予算を見てみますと、交流人口の拡大を声高に言っているんだけどなかなか。減額できないというところもあるのかなと思っております。節約、大事です。行政の棚卸し、スリム化も大事だと思うんです。しかし、もっと大局的な意見を持った、市長のグランドデザインを予算化できるように、予算化として披露いただけると、今の市長の答弁ではそうやって披露もしていただけるということを思いまして、私の一般質問を終わります。  どうもありがとうございました。 129 ◯副議長(別所治君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後3時10分からといたします。             午後2時37分休憩             午後3時10分開議 130 ◯副議長(別所治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、北條正君。   〔19番 北條正君登壇〕 131 ◯19番(北條正君) 昼も大分過ぎてお疲れのこととは存じますが、もうしばらく続くと思いますけれども、頑張っていきたいと思いますので、誠意ある回答をよろしくお願いいたします。  市民クラブの北條でございます。  実は、この代表質問、一般質問を通じて市長のお考えというか、いろんな施政方針、提案理由あるいは総合計画の再興プランを含めて大体お考えも理解をしつつあります。中でも、やはり観光だとか、それから新幹線、これはもう期限つきというか、もうまさにやっていかないかんということもあるんですけれども、私の一般質問というのは、市長が、私も市長と知り合って9年ぐらいになりますよね。本当にしたいということではなかったのかなというのを、ハーモニアスポリス構想、これも古くて新しい構想で、今回の議論の中でもかなり概略が出てきたかなと。市長、種をまいてという、長期間その種が10年、20年後に咲かせる、実をつける、こういうこともあってもいいと思うんですね。  そういう意味で、私の一般質問は、市長の本当につき合った中でもやりたかったことではなかったかなということも含めて、市民に直接というか、御苦労された市民だとか、あるいは本当に一生懸命働いている方に健康でという、どういうまちづくりをしていこうか。その根幹に触れる部分というか、市民に直接これからの90年代社会といいますか、住んでよかったまちという敦賀を目指すための大きな布石ではないかと思いますし、じっくりと根に水をやりながら育てていっていただきたいということも含めて質問をさせていただきたいと思います。  第1項目めは、公民館の今後のあり方であります。  今回の当初予算に、住民の自主的な地域コミュニティ活動を支援する目的で、地域コミュニティモデル事業費が粟野地区に交付されようとしています。この事業の目的について、まず市長の御所見をお伺いいたします。 132 ◯市長渕上隆信君) それでは、市民クラブの北條議員の一般質問にお答えさせていただきます。  今エールを送っていただきまして本当にありがとうございます。頑張っていきたいと思います。  今回の地域コミュニティモデル事業費につきましては、私の提案理由でも述べさせていただいたとおり、住民の自主的な地域コミュニティ活動を支援する目的で交付するための事業費でございます。市民に最も身近な社会教育施設である公民館は、生涯学習や社会教育の場としてだけでなく、地域のつながりを再生する場や地域ぐるみで教育を支える協働の拠点といった多様な役割が求められており、施設の利便性や魅力向上はもちろんのこと、いつでも誰でも入りやすい環境整備を今後も推進してまいりたいと考えております。  市内各館にコミュニティ化の取り組みを説明、協議する中、まずは粟野地区をモデルケースとして取り組もうということで提案に至りました。全市内の各公民館に一応募集をかけたんですけれども、粟野地区のみが手が挙がったものということでございます。 133 ◯19番(北條正君) 公民館活動というのはやはりこれからの市民活動の基本だとも思いますし、住民の中でその拠点が公民館だと思います。  市長、皆さんも御存じのように公民館というのは社会教育法の中の生涯学習を通じて生きがいをつくっていこうということと、もう一つはコミュニティといいますか、区長会を中心として会議を開いたり、区のためにどうしていこうかという、まさに拠点なんですね。そういう意味で、地域の文化だとか、あるいは連帯だとか福祉だとか、幅広い、まさに地域コミュニティあるいは生涯学習の場として本当にこれからやっていかなければならないというふうに思っております。  私も民間の館長を、福井市だとか旧武生市ですけれども、公民館活動を見ていて、住民の本当に活発な姿という。やはり民間館長というのが一つのヒントかなということで、私も十数年前、提案もして。ところが私も批判も受けたりするんですけれども、民間館長というのはその当時はやはり市からの派遣された職員とはちょっと断絶的なこともあったりしてなかなか。立派な館長もいらっしゃいます。  平成17年4月から北と南が導入されたと思いますけれども、そのときから徐々に、もう10年たって、役所のOBの方もいらっしゃるし、教職の方あるいは民間の本当に中でやる気のある方を含めてようやく定着してきたのかなという。まだこれからというところもあるのではないか。  そういう中で、粟野地区がコミュニティ事業に対して館長だとか区長だとか住民のそれぞれの役員の皆さんだとか、本当に手順を踏みながら、公民館活動はどうやとか、かなり一生懸命やっておられるので、その苦労というのは並々ならぬ。それは私も民間館長を進めるという中で自発的に出てきたものについて、どう敦賀のこれからの時代といいますか、そういう意味で市全体のものに。実は粟野地区だけでもだめなんです。やっぱりいろんなところに広げていくということ。それはまだ先ほど言うように募集しなかったけれども来なかったと。その理解ってまだほとんど進んでないと思うんですよね。  そういう意味で、各地区それぞれに公民館のあり方について、それぞれの思いを持っているんですよ。まさにそれぞれの地区持っておりますので、今後の公民館のあり方の将来像といいますか、それについてどのようにお考えなのか。次、教育長にその御所見をお伺いしたいと思います。 134 ◯教育長(上野弘君) 公民館の今後のあり方ということについての御質問かと思います。  公民館は、議員おっしゃるとおり社会教育法に定められた施設でございますが、生涯学習等を推進する施設だけでなく、地域づくりやまちづくりの拠点として機能する必要もあると考えております。  今ほど御指摘ございましたように、本市には9つの公民館がございますけれども、各地区ごとにその事情によりこれまで進めてきた活動や事業内容方針等も異なっております。まずは各地区の実情に合った形で、どのような形で事業や活動を推進していくのか、また今後何ができればよいのか、各館の状況を十分に精査しながら、これからも住民の皆さんが気軽に立ち寄り、今以上に集える場になるように、時間をかけてじっくりと検討を重ねてまいりたいというふうに思っております。 135 ◯19番(北條正君) そのとおりだというふうに思います。  というのは、私もこれも十数年前に民間館長、それから次は、次の段階として、市長も就任されたときに、コミュニティセンターにして総務部移管というのを検討せいやというのも伺っておるんですけれども、実は私もそれを検討してくださいと教育委員会に投げかけたことがあるんですよ。当時はなかなかそういうことにもありませんし、ようやくそういう話が出てきたかと思うんですが、やはり敦賀というのは、敦賀なりの市民性あるいはやり方、あるいはそれぞれ各地区のやり方があると思うんですね。東浦は東浦、愛発は愛発、あるいは旧市街地の南、北あるいは西、それぞれにやり方があって、いきなり総務部にコミュニティセンターでやれというのは。  私も東京の三鷹市のコミュニティセンターでちょっと子供会の役員をしたことがあったんです。非常に外者でも入りやすかった。実は三鷹というのはもう50年とかそういう歴史があって、まさに歴史を積み重ねながら、今度、粟野でされようとしているのは、まさに運営協議会を自分らでつくって、それを回しながら次へ。ですから粟野につけられた予算というのは、本当にこれからのまさにモデルだと思います。桃栗三年、柿八年とよく言いますけれども、じっくり。  これからどういうふうに進められるかわかりませんけれども、やはり教育委員会の所管の中で生涯学習を整えながら、そしてコミュニティも。コミセンとよく言われているんですけれども、そういう機能もあわせ持ちながら、今の形で粟野はそれをやろうとしています。指定管理者にいきなりしようとしてもとても無理です。今の形でどう粟野が成熟していくか。それを見ながら、これを粟野のものだけにしてはいけないと私も思いますし、今それぞれに、例えば私の西でも相当活発に。西はもともとが中央公民館だったので、自主学習はかなり多いです。それも自主的に市民みずからやっておられるので、これを大事にしながら、西は西のやり方がどんなのがいいかとかいうことも含めて、最後にモデル事業として粟野地区の経過はしっかり見守っていただきたい。また支援をしていただきたい。1年や2年、そこでやめるんじゃなくてもうちょっとということも含めて。  住民の立場に立って敦賀市の今後のあり方を。先ほど教育長に伺いましたけれども、まさに全体のものとしてどうすべきかとか、粟野の成果を含めながら検討すべき場が必要と存じますが、今度は市長の御所見をお伺いをしたいと思います。 136 ◯市長渕上隆信君) ありがとうございます。  まずは現行の社会教育法の中で地域の実情に合う形で何ができるのか、住民の立場に立ち、本市にとって最良な公民館のあり方を粟野地区の事例を議員おっしゃるように参考にしまして、急ぐことなく見きわめてまいりたいと考えております。  今後も住民の皆さんが利用しやすく、集いやすくなるよう、各地区の状況も考慮し、地区の皆さんの御意見をお聞きしながら、自主的な活動ができますよう本市の公民館のあり方を検討していくことが必要と考えております。  地域の皆さんのコミュニティ化への自主活動が結果的に市の行財政の改革にもつながるものと期待しておりますので、長い目になるかもしれませんがしっかりと見守ってまいりたいと思います。 137 ◯19番(北條正君) 私としては本当にその線でやっていただきたいというふうに思います。というのは、これは市長、種をまかれたんですから、じっくり育てていって。  というのは、これからの敦賀の再生かもしれません。市民活動の中の原点だと思いますし、福井が理想だとか、あるいは先ほど言った三鷹が理想だとかそういうことでなくて、敦賀なりの市民あるいは公民館活動があると思いますし。  そこで、今現在も、西もそうなんですけれども、粟野、それぞれ館長さんやら職員さん一生懸命頑張っている。それぞれ市の条例の中でという守備範囲もありますけれども、それを超えて、例えば粟野でいくとスコップ活動というか。あれなんかもうすごいですよね。だからそういうことを大事にしていただき、自主性を大事にしていただきながら、どう住民主体。  というのは、今までですとどちらかというと市のほうからかなりの、あるいは公民館の先ほど言った館長さんだとか職員の方がいろんなことに手を出して、差し伸べて公民館活動になっている。それを何とか住民の皆さんにも本当に自発的に。それはやっぱり団塊の世代あるいは団塊のジュニアの世代を含めてこれからの息の長い活動として、教育委員会所管の中でじっくり育てていっていただきたいと思いますので。  職員の皆さんを含めて、公民館の最前線で働いているんですから。そして区長さんも頑張っていますので、ひとつその辺も配慮して、これからの公民館ということで、ぜひ敦賀の場で公民館を市長の一つの柱として。思いは一緒だと思うんですよ。今までの片隅に置くんじゃなくて、活動の一つの拠点として公民館というのを一つの大きな柱にしていただきたいと思います。  続きまして、2番目。健康都市構想についてということ。これは大塚さんやら中野さんやら取り上げていただいて、大体市長の思いというのはわかりました。  これも息の長い活動なので、じっくり育てていって。それも総合計画の中で挙げられた意味というのは物すごく大きいと思うんですよ。やはり市民が健康で働き、そして老後を迎え、生きがいを持って。先ほどの公民館じゃないけど。こういうことって非常に大事なので、大塚さんやら先ほどの答弁と同じようになるかもしれませんけれども、改めて健康都市の実現に向けての市長の御所見をまずお伺いしたいと思います。 138 ◯市長渕上隆信君) 先般、議会に対して御説明させていただきました後期基本計画敦賀市再興プランにおいて、3つ目の再興戦略として人口減少対策の推進を掲げているところでございますが、これは原則、昨年お示ししました敦賀市人口減少対策計画を踏襲しているものでございます。しかし、敦賀市再興プランの策定に当たり、産業振興、子育て支援、人材育成といった重点施策3本柱に加えて、生涯にわたる健康づくりの推進を新たに設けたところでございます。  人口減少対策においては、転入促進と並んで、いかに市民の方々の一貫した定住を促進するかといったことをあわせて車の両輪として取り組んでいく必要があります。そのためには、生涯にわたって健康に過ごすことができるという定住の基盤が整っていることが大前提となると考えております。  今後ますます進展する少子・高齢社会において、市民の健康は活力あるまちづくりには欠かせない根幹となる部分であり、市民一人一人の持つ活力が地域の活性化につながる大きな力になるものと考えています。  健康づくりの取り組みは、すぐに結果が出るものではございません。こつこつと継続的な実践が実を結ぶものであります。市民一人一人が生涯にわたり元気で自立した生活を送るための健康づくりの推進には、行政を初め企業、学校、地域など社会全体が一体となり支援する環境整備が必要となります。今後の取り組みに対し、皆様の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。  また、市の職員の意気込みというのがございます。本当にやる気満々でございますので、ぜひ応援していただきたいと思います。 139 ◯19番(北條正君) 意気込みはよくわかりました。  実は敦賀も健康つるが21計画、去年つくっております。その前もありました。いろんな計画がありましたけれども、健康管理センター、福祉保健部の皆さん頑張っていらっしゃるんですけれども、やっぱり一部であって、例えば健康つるが21計画といっても、私もひもとくまでどんなことがあるんやと。こんなこと言ったら一生懸命やっている人に申しわけないんですけれども、ほとんど知らなかった。  これからのことというのは、先ほど言ったように総合計画。ある市においては、前も提案させてもらった、新潟県の見附市に私行きまして、前の副市長にも行っていただいたんですけれども、本当に第1番目に挙げて、それが健康管理センターだけじゃなくて、要はまちづくり推進室の中にあって、まさに横断的に全てがその総合計画に向かっていくという。  ですから先ほど総合計画の中に入れていただいた中で、徐々にですけれども健康というのを柱にしながらどう持っていくか。これをやっぱりしていただきたいと思いますので。  一つ私も、恐らく皆さんもなかなか知らないと思うんですけれども、挙げられたイキイキ健活!プラス1、表を出されましたよね。これどういう意味でしょうか。 140 ◯福祉保健部長(北野義美君) それではお答えいたします。  議員これまで平成22年の6月議会、それから平成23年の3月議会、それから24年の9月議会、それから27年の3月議会に健康の駅ということで、本当に議員さんの熱い思いを感じているところでありますけれども、なかなか健康づくりというのは、やはり行政から一方的に言うのではなくて、自分の健康は自分で守るんだという、そういう意識といいますか、そういう意識づけを今回の健康つるが21では大きく取り上げております。  そういう中で、ちょっとしたことでいいんです。議員さんも時々、土曜、日曜日に散歩しているのをお見かけするんですけれども、やはりちょっとした自分でできること、そんなに負担にならなくても、そういうところを行政としても強く推し進めていきたいと思いますし、いろんな広報誌の中で、単発ではなくしてある程度シリーズを持って、こんなことも健活!プラス1なんだよという、そういう意識づけをして健康づくりを今後は強く進めていきたいと。そういう意味でのイキイキ健活!プラス1という事業でございますので、よろしくお願いをいたします。 141 ◯19番(北條正君) この件については議会の場でも何度かやらせていただいて、なかなか善処ということではないんですけれども広がっていかないというか。駅前のAゾーンの中には一応組み入れていただいて。前回の計画ですよ。中に繰り入れいただいて、つくっていこうかなという話はいただいていたんですけれども、今回も健康管理センターの中にカフェを置いて、相談コーナーを置いてということで、それは非常に大事だと思います。これは始めとしては大事なことだと思うんです。  ただ、これがなかなか広がっていかないというか。私も先ほどの市民活動じゃないですけれども、市民活動支援室とか市民協働課というのは、亡くなった小谷さんと一緒になって、小谷さんが提案をして男女共同参画センターの中にできたんですけれども、やっぱり場所の問題なんですね。だからこれも駅前にどうですかと。今ちょっとそれが南公民館だとか。場所の問題って非常に大事なんですよね。ですから管理センター、これは大事だと思います。まずここから始めて、長い意味では次への展開をぜひ考えるべきだと思うんですよね。  市民の憩いの場所だとか、あるいは駅前でもいいですよね。交通の便利な駅前だとか。そして先ほど言った公民館での活動だとか。先ほど言った新潟県の見附市なんかは、そういうふうに健康の駅をつくって、あるいは病院の中にそういうものをつくって、それから各公民館にもエアロバイクを置いて、そういうのを意識づけて、あそこはケンコウというのは「健幸」のまちづくりと言っているんですけれども、私はそれにつながると思うんですよね。  そういう意味で、市長、ここまでの話をお聞きいただいたと思います。市長の御見解をお伺いしたいと思います。 142 ◯市長渕上隆信君) 今、議員の御提案の健康の駅、また見附市のお話も伺いました。  健康管理センターのほうでやろうとしておりますのは、今まではどうしても受け身だったということなので、それを今回は地域へとか出向いていって、いろいろなところで取り組もうという活動でございます。ぜひともそれをつなげていきたいな、広げていきたいなというふうに思っておりますので、今議員おっしゃるように公民館とかでもやっていくことになるというふうに思っております。  あとは部長のほうで詳しく答えます。 143 ◯福祉保健部長(北野義美君) 先ほどとちょっと重複するところもあるかなと思います。それから、市長の答弁とちょっと重複するところもあるかなと思うんですけれども。  敦賀市では昨年、健康増進法に基づく市の健康増進計画として健康つるが21を策定いたしました。これは、市民一人一人が生き生きと暮らせるまち敦賀を目指す姿とした第2次の健康づくり計画でございます。  平成17年に第1次計画が策定されてから、これまでも運動や食生活を初め歯とか心の相談などさまざまな健康づくり事業を実施してまいりました。今回の第2次計画では、1次計画では十分に取り組むことができなかった市民の主体的な健康づくりを支援する環境づくりに積極的に取り組むことを重点目標の一つに掲げさせていただきました。  まずは健康管理センターが健康づくりの拠点としてより多くの市民に気軽に活用していただける身近な存在となって、住民とつながっていくことを健康づくりのかなめとして取り組んでいくところでございます。  そして、今回の健康づくりの大きな特徴としては、専門職である保健師等が中心となって地域へ出向き、保健活動を通して市民とつながることで市民の前向きな思いやパワーを自助、共助につながる地域力として活性化していくことを目指すという地域への、市長も言いましたけれども能動的施策であるという点でございます。
     今後については、先ほどの地域コミュニティ化の進捗と相まって、公民館等への発展的な拠点化につきましても必要に応じて検討していきたいというふうに思っております。  地域へ出向くというイベントの中では、プチ健康フェア、仮称ですけれども、こういうところを年5回以上やっていきたいと。それからホット健康カフェ、これも仮称ですけれども、健康管理センターでそういうことをやっていって市民の心を動かす、そういう取り組みをしていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 144 ◯19番(北條正君) ぜひその方向でよろしくお願いをいたします。  今までも第1次ということで出前もやっておられました。私も知っていますし、ポー・トンでやられたことだとかやっておるので、第2次では大事なところでパンフレットを見ますと拠点づくりとあるんですよね。それが健康管理センターかもしれませんけれども、出前でいってどう広げていくか。それは公民館も一つの拠点になれば、例えば市長なんかも民間の施設へ行かれていると思います。それは私も市のプールだとか、先ほどウオーキングとか言いましたけれども、みずからやって。だけど動機づけをどこにするか。そういう意味で、本当に大事なことだと思います。  先ほど中之条町の話がありましたけれども、群馬県の。それと同じように、見附市もスマートウェルネスシティ構想というんですか。要するにスマートというのは頭できちっと考えてというか、そこは筑波大学と協賛して、そこの中で先ほど言った医療費をどれだけ下げられたとか。中之条町でも一緒です。  ですから、そういうこともしながら動機づけというのをしっかりやっていただいて、それには敦賀は本当にいい材料というよりも施設があるんですよね。前は実は看護学校でも学園祭で中でもやっていたんですけれども、今後は看護大学ができたわけですから、ここと、もう一つ市立敦賀病院という一つの市民の財産、そことの連携というのが健康都市敦賀とするならば、この身近な取り組みというのは非常に大事だというふうに思っております。  この件の連携について、次の御所見を伺いたいと思います。 145 ◯福祉保健部長(北野義美君) 看護大学であったり市立敦賀病院との連携ということでございますけれども、新規事業で開設する健康カフェ、これは仮称ですけれども、とか地域での健康イベントなどでは、骨密度測定であったり、それから血管年齢の測定、また血圧測定、それから塩分を抑えた野菜料理などの試食など、来所された方々が自分の体や健康に関心を持っていただけるよう工夫したり、そういう取り組みを実施していきたいと考えております。  また、こういった事業に限らず、市民が実践しやすい体によい健康習慣を具体的に示すこと、先ほどもちょっと重複してしまうんですけれども、そういうことも考えており、継続して実践されている健康習慣を広報紙などで紹介して、健康づくりの啓発活動を取り組んでいきたいなというふうに思っておりますし、議員御指摘の市立看護大学とか市立敦賀病院でもイベントなどいろんな工夫を凝らした独自の取り組みがなされております。協働できる点においても情報の共有であったり、それから連携を図って健康づくりの推進に役立ててまいりたいというふうに考えております。  健康づくりを推進するに当たっては、それぞれの持つ機能、それから役割を十分生かせるような効果的な連携のあり方が重要と考えており、今後におきましても看護大学であったり、それから市立敦賀病院のみならず地域の関係機関と有機的な連携の拡大を積極的に図ってまいります。  特に看護大学については、そういう研究機関といいますか、さまざまなデータ分析というのが得意分野であるというふうに思っておりますので、敦賀市の健康といいますか、どういう病気が多いのかとか、そういうことのデータを看護大学にいろいろ提供しながら、健康づくりのアドバイスというのも将来的には考えていきたいなというふうには思っております。  以上でございます。 146 ◯19番(北條正君) 実は仕掛けを。例えば中之条町なんかもそうなんですけれども、ウオーキングだったら例えば健康ポイントだとかポイント制にして、それが何かに変わるとか、あるいは受けられるとか、そういうことをしながら健康のまちづくりというのをいろんなところで。  もっと言うなら、さっきスマートウェルネスシティと言いましたけれども、あるいは健康都市、これはWHOの中であるんですよね。健康だけじゃなくて環境だとか、そういう発展性は幾らでもあるし、取り組み方は幾らでもあります。そういう意味で、看護大学というのは一つのキーだと思います。講座なんか持っておられるのもわかるので、その辺ももっと仕掛けを、市民の中に入ってきていただく。また、次は3年目ですから、その辺も取り組んでいただければいいかと思います。  次に、ちょっと変わりますけれども、健康都市づくりということで、市民福祉会館、これが一つの健康の場だったんですよね。まさに温浴、温泉を楽しみながら、そしてお年寄りが一日語らいをして、そこでも身体的なこともありますけれども心の病といいますか、そういうこともそこでケアされていた。  そういうのが実際、説明に入られて、福祉保健部長なんか入られて、いろいろなことを言われたというか、説明の中で疑問点、特に私なんかも伺ったときに、何の代案もない。要望という形で、温泉友の会だとか福祉連合会とか、市長、それから議長にも出てきておりますが、とにかく代案というものがないと私としては片手落ちかなと思っておりますし。  もう一つは、市街地の中にも、これは民間ですけれども銭湯があるんですね。これはまさに特措法の中で市からも補助を出しております。ここの中のお風呂の日というのがあるんですよね。私も行きましたけれども、すごいですよ。3倍から5倍ぐらい来ていますわ。それも市街地じゃなくて遠くからも来ています。何でかなと。それはいろいろ理由はあると思います。余りここでは申し上げませんけれども、ここも一つの憩いの場なんですよね。  これはリラ・ポートにお客さんが取られるから頑張ってほしいということで、毎月1回風呂の日をつくって頑張ってもらっているんですけれども、このことも含めながら、市民福祉会館、どう健康を後押しするかということも含めながら、地域全体で頑張っているところだとか居場所づくりだとか心のケアだとか銭湯だとか、市民福祉会館の代案を含めてどのようにお考えなのか、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 147 ◯市長渕上隆信君) 福祉会館の廃止ということは、私にとっても非常に苦しい苦渋の決断の一つでございます。  ただいま議員の御提案の銭湯の活用というのは、すごく魅力的な提案だなというふうに感じております。  詳細につきましては、部長のほうから答弁させていただきます。 148 ◯福祉保健部長(北野義美君) それではお答えをさせていただきます。  市民福祉会館が温泉、温浴施設としてだけでなく高齢者の居場所として、また憩いの場として長きにわたり利用され、機能してきたことは議員おっしゃるとおりであり、施設の役割が十分に果たされてきたものと認識をしているところでございます。このたびは苦渋の選択ではございますが、施設の廃止を前提に事務を進めさせていただいているところでございます。  施設廃止に伴う高齢者の居場所づくり等につきましては、老人クラブなどの団体利用については検討が必要だというふうに考えております。また、市民福祉会館の今後に関する御意見を伺うため、3月4日から3月18日までパブリックコメントを実施しておりますので、参考にして進めていくことになるのかなというふうに思っております。  現状といたしましては、まず温浴施設につきましては、公共施設である敦賀きらめき温泉リラ・ポートを御利用いただきたいなというふうに考えております。ただし、現時点でリラ・ポートにおける高齢者料金の設定や利用料金に対して補助を行うことは、他の利用者との公平性の観点から慎重に判断するべきものと考えております。  また、憩いの場としての利用につきましては、同じくリラ・ポートを第一に指定管理者と協議を重ねているところであります。その他の憩いの場としては、各地区公民館でのコミュニティセンター化への取り組みや、福祉総合センターあいあいプラザなど日ごろ高齢者の皆さんのなれ親しんだ施設を中心に御活用いただけるよう、各施設管理者と具体的に詰めていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 149 ◯市民生活部長(伊藤信久君) 先ほど銭湯というようなお話がございましたので、銭湯の今の現状、それから私どものほうの銭湯に対しまして補助をしている部局といたしましての考え方をちょっと御説明させていただきたいと存じます。  議員さんも御存じのように、現在の市内にある公衆浴場は3件でございまして、平成26年度では年間約4万2000人の市民の方々が利用されておられますが、なかなか残念ながら減少傾向にございます。  このため公衆浴場の経営は、利用者の高齢化でございましたり、また固定客の減少など利用数が減少いたしまして、経営悪化が顕在化していると同時に、また高齢化による跡継ぎ問題が表面化しておりまして、本当に公衆浴場の存続が危ぶまれるというようなことであるということでお伺いをしております。  そういった状況下で、議員さんもおっしゃいましたように懸命に公衆浴場存続のために努力しておられて、例にも出されておられましたが、現在毎月26日に行っている無料入浴──お風呂の日でございますね──事業では通常の日と比べまして2倍から5倍の入浴客があることを踏まえますと、議員御指摘のとおり公衆浴場は市民福祉会館廃止に伴う受け皿の一つであると認識されるところでございますので、無料入浴事業については今後も継続して補助してまいりたいと考えております。  以上でございます。 150 ◯19番(北條正君) 市民福祉会館、やっぱり代案をきちっと。というのは、あそこで本当に健康を回復した人、あるいは心の病を回復というところまではいかないにしても回復した人もいらっしゃるんですね。そういう意味で、例えばリラ・ポート、料金はかかるかもしれませんけれども、ちょっとあそこの場所だけでは。というのは、テレビの場所ぐらいしか、ちょうど食べるところとそこしかないので、一室を開放するとか、ちょっと考えていただきたい。とにかく来年度閉めるまでの間というか。  私もそのことについては、要望された方もそのことは非常によく理解しているんですよ。ただ、自分たちの場所だとか、特に利用されている方は70代、80代ですから、それで何とか健康でいらっしゃるというか。そういう意味で、本当に敦賀のために貢献してくれた人を大事にする。まさに優しいまちと市長言っておられることをやっていきたい。  それと、銭湯も厳しいんですよ。これも原子力発電所でホテルに泊まっていた人がホテルの風呂は嫌だと。実はあれで3割ぐらい落ちているんですよ。その中でも一生懸命頑張っていますので、ここはこれからのことはあると思いますけれども、今までのシーリング的に下げるのではなくて、とにかく継続ということを含めながら。ここは大事な踏ん張りどころだと思いますので、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。  次に、ごみ処理の将来展望について伺います。  これも代表質問でありましたので、答弁は省略する部分もあってもいいかと思います。  まずお伺いしたいのは、清掃センター、これの現状と今後。最終処分場については、きのうちょっと伺いましたので、もしつけ加えることがありましたら耐用年数を含めて具体的にお伺いをしたいと思います。 151 ◯市民生活部長(伊藤信久君) それではお答え申し上げます。  清掃センターにおけます廃棄物の処理の現状でございますが、ごみの年間の搬入量は平成17年度をピークに減少が続いております。昨日も申し上げましたが。平成17年度と平成26年度で比較申し上げますと、約16%、4500トンの減少となっております。本年度におきましても、2月末の搬入量でございますが約2万1700トンでございまして、前年度同月比で約0.5%、100トン減少しております。  清掃センターの耐用年数につきましては、平成22年度に策定をいたしました延命化計画に基づきまして、平成23年度から本年度までの5カ年間におきまして基幹的な機器設備を集中的に大規模更新をいたしまして、この延命化工事の完了によりまして今後10年間程度、大体平成37年度ごろまで使用できるものと考えております。  もう一つ、赤崎最終処分場の埋め立ての処理の現状でございますが、年間の埋立量は埋め立てを開始いたしました平成19年度以降、減少傾向がこれも続いております。平成19年度と平成26年度で比較を申し上げますと、約21%、880トンの減少となっております。本年度の年間の埋立量は約3300トン、本年度末までの累積の埋立容量は約2万8000立方メートルになると見込んでおります。  この処分場の耐用年数でございますが、埋立地の届け出埋立容量の5万立方メートルに対しまして残余容量は約44%、2万2000立方メートルとなる見込みでございますので、来年度以降、これがごみの大幅な変化がないものと、なかなか人口減少で予想よりもかなりごみの数は少なくなっておりますので、なかなか予想しがたいところもございますが、これまでの埋立実績と申しますか、いわゆる年間の平均の埋立量から推測をいたしますと、大体今後5年ないし6年ぐらい、ひょっとすると7年というようなところもあろうかと思いますが、そのような程度で使用できると考えております。  以上でございます。 152 ◯19番(北條正君) よくわかりました。  それで、ごみ処理というか清掃センターの最終処分場も私も議員にならせていただいてから相当苦労していますよね。立地から含めて、選定から含めて。そういう意味で一つ、これは秘密裏にという話も、なかなか公表せずにと思っていたんですけれども、高浜の町だよりに、敦賀と美浜が一緒になってやるということが公表されていましたので、やはりここでは聞いておかないといけないと思いますので。  広域行政組合だとか広域連合などによる美浜町との連携が模索されているというのは、私も説明会でも伺いました。現状と今後についてどうなのか、お伺いをしたいと思います。 153 ◯副市長(中山和範君) それでは、私のほうから少しお答えをさせていただきます。  ごみ処理の広域化につきましては、本市の収集運搬効率であるとか、住民の皆さんの利便性が著しく低下しないことを前提といたしまして、美浜町との連携というものは敦賀市にとってもメリットがあると判断をさせていただいております。  このため美浜町のごみを既存の敦賀市清掃センターで共同処理をすることや、新たな清掃センターを共同で設置することについては前向きに検討を進めており、今後さらに具体的な協議を行ってまいりたいというふうに考えております。  また広域処理を行っていく際の手順といたしましては、広域連合、一部事務組合、事務委託などさまざまな形態が考えられるかと思います。それぞれの特性を研究いたしまして、敦賀市、美浜町にとってより効果的な連携ができる形というところで協議、検討を行っていきたいというふうに考えております。 154 ◯19番(北條正君) 先ほど私も申しましたように、ごみというのはそう簡単に場所がというか、迷惑施設と言ったらいけないかもしれませんが、市民にとって、市民生活にとって非常に大事な施設なんですね。その意味で、広域連合だとか広域行政組合だとかそんなことを考えるよりも。美浜の連携はわかりました。ここはしっかり連携。ただ、ほかの市町のあれをしますと、やっぱり敦賀市が主導権を持ってきちっとやらんといかんというのは、これまでも各連携しているところはそうなんですよ。大きいところがまずやる。これも大事なことなんですけれども。ただ、広域連合だとか、それよりも一つ、例えば選定しようとしているところが一つもめたりすると、これが吹っ飛んでしまう可能性もあるし、それから各市町によっていろいろ分別の仕方も違うし、近ければ近いほど、あるいは一つでやればやるほど、このことは結構。赤崎の決め方もそうで、急遽あそこに決まりました。だけどやっぱりこのことは慎重にというよりも、場所は一切聞きません。ただ、もう今から、はっきり言って今からというか、今回も策定計画やらいろいろあります。もうそれをやっておられるという話も聞いております。ですから本当にこけても大丈夫なように。それも、そのやり方がちょっとでもおくれると大きな市の負担になりますから、組織だなんだというよりも、まずは自分たちのやるところが何をやるかということも含めながら。余り言うとあれで。ひとつそこは。  言いたいことはよくわかるでしょう。そこは特によろしくお願いします。  次に、これからの清掃センター。最終処分場はもう今かなり一生懸命やっておられて。清掃センターも、これは実はかなりかかるんですよ。100だとか、恐らく100。国の補助が3分の1ぐらいですよ、普通は。ところが、ちょっと私もあれですけれども、例えば循環で発電を入れると補助が2分の1とか、いろんな検討を。これも溶融炉型だとかストーカ型とかそんなこともありまして、非常に今、基本計画といいますか策定をしております。建設、運転、今からやっていかないといけないと思いますので、まずそのお考えについてお伺いをいたします。 155 ◯市長渕上隆信君) 清掃センターのリニューアルについてですね。  新しい清掃センターの整備については、美浜町との共同設置を前向きに検討しながら、スケールメリットにて経費を抑え、平成38年度ごろをめどに供用開始を目指していきたいと考えております。  平成28年度当初予算にも計上させていただいておりますが、焼却等処理施設に係る基本構想の策定及び建設候補地の選定を行いたいと考えております。 156 ◯19番(北條正君) このこともまず広域連合とかそういうことじゃなくて、美浜とどうやって連携するか、このことをきちっとやってください。このことをお願いをして。  それから、最後に財源です。例えば先ほどの清掃センターは恐らく100億ぐらいかかると思います。ほかの実績、7万のまちで。そのことについてどう財源を確保していくか。最終処分場は何となくわかりました。このことについて、10年後なんですけれども確保しないといけないんですよ。このことについてどうなのかをお伺いいたします。 157 ◯市長渕上隆信君) 清掃センターや最終処分場の整備につきましては、多額の費用もかかるとともに先延ばしにもできない事業であることから、整備費の計画的な財源確保は必要であると認識しております。  詳細につきましては、部長より答弁いたします。 158 ◯総務部長刀根茂君) 一般廃棄物最終処分場とか新清掃センターの建設の財源につきましては、環境省の循環型社会形成推進交付金、交付率は3分の1となるわけでございますが、それの活用を予定しておりまして、現在国と調整を進めているという状況でございます。  残りの一般財源負担額につきましては、起債の発行と公共施設整備基金の繰り入れというもので対応したいなと考えているところでございます。 159 ◯19番(北條正君) これも時間と、計画はしっかりすると安くなりますから、今から財源の確保を含めて頑張ってください。よろしくお願いします。  以上で一般質問を終わります。 160 ◯副市長(中山和範君) 済みません。1点だけちょっと確認の意味で御説明をさせていただきますと、嶺南6市町で今こういう清掃センターを含めいろんな広域連携という部分で議論をさせていただいている中で、清掃センターの部分については6市町の統一見解として、嶺南の中で2、4の形でやるのが望ましいなという見解は出ておりますので、そういった部分の中で、形は別といたしまして敦賀市と美浜とで今後しっかりと協議をしていくということは、今議員の言われた部分の中で議論をさせていただけるというふうに思っております。 161 ◯19番(北條正君) ありがとうございました。 162 ◯副議長(別所治君) あらかじめ会議時間を延長いたします。  次に、北村伸治君。   〔17番 北村伸治君登壇〕 163 ◯17番(北村伸治君) 皆さん、御苦労さんでございます。政志会の北村伸治でございます。  では、発言通告に基づき、質問をさせていただきます。  今回は、北陸新幹線の敦賀開業に向けた整備状況について質問いたします。  北陸新幹線の敦賀開業については、昨年1月、政府・与党の申し合わせにより敦賀開業3年前倒しが正式に決定しました。そして、平成34年度の開業が実現となったわけでございます。  また、同じくして昨年5月には中池見湿地への影響に配慮した変更ルートも認可され、本年度に入り北陸新幹線の敦賀開業がいよいよ本格的に動き出したのではないかなと思っております。  敦賀市として、整備新幹線については並行在来線の問題やストロー現象といったマイナスの面も包含しているものの、交流人口の増加による地域活性化や大都市との時間、距離の短縮による都市の文化的発展など、プラスの面の効果を最大限享受すべく着々と準備を進めることが重要なことだと思っております。  そこで、今回は本市における北陸新幹線の整備についてさまざまな角度からお聞きいたしたいと思いますので、誠意ある回答をよろしくお願いいたします。  まず最初に、北陸新幹線の事業進捗状況について、市長提案理由にも少し説明いただいた部分もあろうかと思いますが、市内の事業進捗状況について詳しくお聞かせ願います。 164 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 敦賀市内における新幹線整備事業の進捗状況について少し詳しくお答えをさせていただきたいと思います。  現在、新北陸トンネル葉原工区におきまして、昨年の7月下旬に斜坑掘削が完了し、8月下旬より本坑掘削が始まり、現在総延長4.5キロメートルのうち一日6メートルから7メートルのペースで592メートルの掘削が完了しているところでございます。  なお、本坑の掘削残土搬出のため坑内にてベルトコンベアの設置などで掘削が一時中段をしておりましたが、今月中旬ごろより本坑掘削を再開する予定と聞いているところでございます。鉄道・運輸機構によりますと、工事の進捗状況は現在のところ計画どおりであるというところでございます。  また、現在、新北陸トンネルの葉原から樫曲間の約4キロメートルにおきましては、関係地区住民の方々に対しトンネル掘削工事のための説明会を行っている状況でもございます。  また次に、明かり部分の区間として樫曲から敦賀駅間におきましては、昨年5月に中池見湿地付近の変更ルートの公表後、関係集落ごとの住民説明会にてルート変更の説明を行い、後に中心線測量、土質調査を実施させていただきました。現在、概略設計説明会を開催し、各関係機関及び住民の意見をお聞きしながら設計協議を重ねているところでございます。  次に、敦賀車両基地についてでございますが、昨年9月に関係集落ごとの概略設計説明会後、11月に用地測量説明会、そして現在、各地権者の土地境界立ち会い及び建物の物件調査の御協力をいただいているところでございまして、並行いたしまして各関係機関及び住民の方々と付けかえ道水路などの変更に伴います設計に対し協議を実施している状況でございます。  以上でございます。 165 ◯17番(北村伸治君) 現在、葉原地係で北陸新幹線のトンネル工事が着々と進んでいるということで、今お聞きしたとおりでございます。  私も前の職場で、北陸本線の葉原斜坑と獺河内斜坑に入ったことがあります。入ってみますと非常に傾斜がきつく、ようこんな穴を掘ったなという感じを受けたところでございますが、現在、掘り終えた北陸新幹線の葉原斜坑の概要について伺います。 166 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 新北陸トンネルの葉原工区の斜坑の内容を詳細にということでございます。  斜坑掘削の延長は約560メートル、斜坑掘削の断面積は、標準部でございますが30平方メートル、斜坑の勾配は、先ほども入った経験があるということで非常にきついなということを言われておりましたが、葉原工区での斜坑につきましては約11%の勾配で施工していると聞いているところでございます。  以上でございます。 167 ◯17番(北村伸治君) 斜坑を見ますと本当にきつい斜めで、よう掘ったなということで、今の技術で見ますと何でもないかなと思っております。先ほども話あったとおり、ベルトコンベアで人が上げているということでございます。  次に、用地買収業務について伺います。  さきの答弁にもあったように、用地測量や用地立ち会いが一部の地域で始まっているということでございます。整備新幹線のような一大国家プロジェクトを計画どおり進めていくには、何としてもやはり用地買収業務がその工程に大きく影響してくるものと言われております。  聞いたところによりますと、敦賀市は県内の他の市町と違って新幹線の車両基地があるため、より多くの地権者に協力してもらわなければいけないと言っておりました。  そこでお伺いします。新幹線事業の用地買収の体制はどうなっているのか。鉄道・運輸機構、県、そして市の役割分担、対象となる地権者の数などを含めてお聞かせ願います。 168 ◯都市整備部長(鳥羽学君) お尋ねの用地の買収等に対する体制ということでお答えをさせていただきます。  用地に関しましては、北陸新幹線の整備主体でございます鉄道・運輸機構から受託によりまして福井県が地権者との交渉及び売買契約などの事務手続を行うこととなっているところでございます。  体制でございますが、昨年12月に越前市内にございます丹南・敦賀新幹線用地事務所から敦賀分室が独立されまして、嶺南振興局敦賀土木事務所内に設置をされました。本市といたしましても、県へ派遣をしております職員の充実を含めまして地元との折衝に以前よりも迅速に対応できるよう体制をとっていきたいと考えているところでございます。  また、用地取得につきましては、御協力をいただく地権者の皆様の大切な財産をお譲りいただくことになりますので、本市といたしましても少しでも地権者の御負担を和らげるため、代替地の調査なども含めてできる限りの御協力をさせていただきたいというところでございます。  また、お尋ねの地権者の数でございますが、まだ設計協議等が未確定な部分もございますので変動する要素はございますが、おおむね200人弱というところで見込んでいるところでございます。  以上でございます。
    169 ◯17番(北村伸治君) 地権者が200人ということで、代替地のほうも考えているということで、敦賀市内を探しますと代替地にしてほしいなという農家の方がたくさんいるのではないかなと思いますけれども、その方々にも代替えしますよというような感じで何か連絡等をしていただけると手を挙げるんじゃないかなと、このように思います。そうすればスムーズに代替えも進められるんじゃないかなと思っております。  それでは次に、さきの質問でも少し触れた車両基地についてでありますが、新幹線車両基地について、新幹線敦賀駅から坂下地区にかけてかなりの広範囲で整備を計画しているとのことであります。農業に携わる私としては優秀な農地が少なくなるのが非常に気がかりでございますが、これはやはり協力しなければいけないかなと思っております。  そこで、車両基地など全体の規模や内容についてお伺いいたします。  また、当初より車両基地の面積がふえたとお聞きいたしますが、どのような理由によってふえたのか。そして、ふえたことで住宅及び工場の立ち退きがあるとお聞きいたします。立ち退きのめどが立っているのか、あわせてお伺いいたします。 170 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 車両基地の規模、またその状況ということでお尋ねでございますが、敦賀新幹線車両基地の規模といたしましては、議員おっしゃっていただいたように当初の認可時点での敷地面積は約9ヘクタールでございました。その後の概略設計時で約12ヘクタールとなったと聞いているところでございます。  車両基地の主な内容といたしましては、車両洗浄装置や車輪を削ったり臨時の修理を行う臨修・転削庫、また発車前に車両を点検する仕業検査庫や車両を留置する着発収容庫、変電所、総合事務所、そして保守用車両を留置します保守基地などの施設が計画をされているというふうでございます。  面積が増加した経緯といたしましては、当初計画時よりも車両基地の留置設備や検修設備の増強が見込まれたためというところでございます。  これからの変更事項も踏まえ、なるべく早い時期に地権者の方々に対し御理解と御協力を得られるよう現在説明を行っているところでございますので、よろしくお願いをいたします。 171 ◯17番(北村伸治君) わかりました。なるべく地権者の納得のいく説明をして代替地を探していただきたいなと、このように思っております。  次に、北陸新幹線敦賀駅についてお伺いします。  北陸新幹線敦賀駅の高さは、以前の報道によると8階建てのビルの高さに相当するということが書かれております。  そこで伺います。北陸新幹線敦賀駅、およそその場所や高さについて説明いただくとともに、この高さやそのロケーションを生かした敦賀駅の特徴づくり、そして新幹線敦賀駅のイメージ戦略などありましたら、お聞かせ願います。 172 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 敦賀新幹線駅部の位置や高さについての御質問かと存じます。  北陸新幹線の敦賀の位置でございますが、既存の敦賀駅の7番ホームから約60メーター程度東側に離れた場所で、駅舎の中心となるのは旧敦賀機関区の給水塔の位置とされているところでございます。  また、新幹線の高さにつきましては、レールの高さでビル8階建ての高さに相当する地上約22メートルと計画されており、目安といたしましては、駅舎に最も近くに隣接するビジネスホテル相当になるのかなと思われるところでございます。  この高さは、おおむねレール高さとなるため、駅舎の外観が見える建物を含みますと、さらに約10メートル弱高くなるのかなということが想定されるところでございます。  敦賀駅の特徴づくりやイメージということでございますが、駅舎のデザインコンセプトにつきましては、平成28年、ことし年内をめどに市より鉄道・運輸機構へ提言する予定となっておりますので、今後、駅周辺整備構想策定委員会や市議会の新幹線対策特別委員会などでの御意見をいただきながら、議員おっしゃっていただいたような高さやロケーションを生かした特徴の生かせるような案が提案できたらなということも考えているところでございます。  以上でございます。 173 ◯17番(北村伸治君) どうかよろしくお願いいたします。  それでは、次に参ります。  新幹線敦賀駅ホームは、新幹線の各駅でも地上高が一番高いということであります。そのホームを低くすることはできない。以前も議会で低くしたらどうかという意見もありましたけれども、できないということでありますので、それならこの高さ、高いホームをガラス張りにして、気比の松原や敦賀一円が一望できる駅としてアピールしてはどうかなというのは私から提言させていただきます。  次に入ります。  敦賀駅における乗りかえ利便性についてお伺いします。  新聞等の報道によると、新幹線開業後、敦賀駅は改札口から新幹線ホームの中心まで約200メートル、上下の移動で約20メートルの乗りかえの利便性が課題となってくるということを書いてあります。  また、さきの9月議会でも、新幹線対策特別委員会の中でも市から説明を行ったと聞いておりますが、ここで改めて敦賀駅における乗りかえ利便性に対する市の考え方について市長よりお願いいたします。 174 ◯市長渕上隆信君) 今、議員のほうからホームのロケーションを生かしてガラス張りということを御提言いただきましたが、私もそういうふうに、やはり景色がいいのでそこを生かしていくべきだと思っておりますので、そういうことを検討していくことになろうかと思います。  さて、乗りかえの利便性についてでございますが、敦賀駅における乗りかえの利便性に関しましては、議員御指摘のとおり既存の改札口から新幹線ホームまでの距離が約200メートル、上下移動が20メートルとなる計画になっており、与党PT福井駅先行開業等検討委員会の取りまとめを受けて、国土交通省からは上下乗りかえや連絡通路での接続等の乗りかえ利便性の向上策を講じることに最大限努力するとの方針が示されているところでございます。  本市においては、これまでより駅西地区を敦賀の玄関口と捉え、敦賀駅交流施設や駅前広場の整備を進めてきたことから、敦賀駅での乗降客の二次交通機関や市内へのアクセスを考慮すると、与党PTで示された既存の改札口と新幹線ホームを結ぶ連絡通路の整備は不可欠と考えております。  さらに、駅構内の移動に誰もが負担を感じないように、動く歩道やエスカレーター及びエレベーターの整備を強く望むものであり、先日、別所副議長とともに与党検討委員会の山本拓委員長を初め福井県選出国会議員の皆様に要望をしてまいったところでございます。  また、先ほども言いましたが、3月8日の与党PTにおきまして機構のほうからムービングウオークを検討をするという前向きな話があり、次回のPTのほうにも福井市とともに出席するというような予定もありますので、引き続き乗りかえの利便性、また乗りおりの利便性について求めてまいりたいと思っております。 175 ◯17番(北村伸治君) どうもありがとうございます。  きのうの新聞によりますと、乗りかえの利便性について新幹線の下にサンダーバードなどが来るというようなことを書いてありましたけれども、まだこれは決定ではないので、それを利用する住民のことを考えればそれが一番いいかなと思うんですけれども、やはり敦賀駅へおりていただいて、何か一つでも買っていただきたいなと。そして敦賀のことをいいところやなと思って、またあっちのほうへ行っていただければいいかなと思っております。  北陸新幹線の整備について、さまざまな観点からお伺いしました。まだまだ聞きたいことがたくさんあるんですけれども、最後にお聞きします。  今後のスケジュールについてお聞かせ願います。 176 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 今後のスケジュールでございますが、まずは用地については、樫曲から敦賀駅までの明かり部及び車両基地とも平成28年度における用地取得を目標に地権者の方々と用地交渉を進めているところでございます。  次に、工事に関しましては、既に着工しておりますトンネル部分の進捗を今後とも図っていくとともに、樫曲から敦賀駅までの明かり部また車両基地においては用地取得の見込みが立ち次第、土木工事の発注になると聞いているところでございます。  その後、電気・機械設備工事及び軌道設置工事などを経て試運転を実施した後に開業を迎えることになろうかと存じているところでございます。  以上でございます。 177 ◯17番(北村伸治君) それでは最後になりますが、冒頭にも述べましたが、北陸新幹線のプラスの効果を最大限に生かしていただいて、したたかではございますが、しっかりと準備をするようお願いいたします。  また、このプラス面の効果を発揮するためには、行政だけではなく市民一人一人が興味を持っていただいて、敦賀市全体で開業に向けて意識を高めていっていただきたいなと、このように思っております。  市民の中には、北陸新幹線まだまだ早いで開業までいま一つぴんと来ないなという感じでいる方も少なからずあると思いますが、今からしていかなければならないと思っております。これから官民一体となって新幹線開業に向けて準備をお願いするとともに、用地買収や地元協議について、誠心誠意関係機関が協力し合って地権者が納得する交渉をしていただきたい。やはり地権者が納得しなければなかなか前に進まないと思いますので、これを強くお願いして、私の一般質問を終わります。 178 ◯副議長(別所治君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後5時からといたします。             午後4時30分休憩             午後5時00分開議 179 ◯副議長(別所治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  次に、立石武志君。   〔23番 立石武志君登壇〕 180 ◯23番(立石武志君) そろそろお疲れが出たところでございますが、もうしばらくおつき合いをお願いいたします。  まず、子供の貧困対策についてであります。  厚生労働省の調べによりますと、18歳未満の貧困率は2012年時点で16.3%と過去最悪だったと発表がありました。所得が、平均的な世帯の半分を下回る世帯で暮らす人の割合が相対的貧困率とのことであるそうです。  さきの数字16.3%が示すように、子供の6人に1人が相対的に貧困状態にあること、ひとり親家庭の貧困率が50%を超えていること、子供の貧困は見えづらいものがあること、しかし食に困るような深刻な貧困の子供たち、親が忙し過ぎて一人御飯を食べているような子供たちがいることなどが報道されていますが、この敦賀市の現況はいかがか、まずお尋ねをいたします。 181 ◯福祉保健部長(北野義美君) それではお答えをいたします。  子供の貧困率につきましては、今議員おっしゃいましたように厚生労働省の平均25年国民生活基礎調査に基づく全国の数値であり、都道府県別の数値については発表されていないところでございます。  当市では、生活保護受給世帯に就学児がいる場合の教育扶助、また昨年4月から生活困窮者自立支援事業の一つとして生活困窮世帯の子供に学習支援事業を実施しております。  それから、ひとり親世帯については児童扶養手当の支給等の経済的支援であったり、それから母子・父子自立支援員を中心としました就労支援、それから就労につながる資格取得の支援等を実施しているところでございます。 182 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) それでは、教育委員会のほうでの経済的理由のための就学困難と認められる児童及び生徒に対しまして教育にかかる費用の一部でございますけれども援助しております。  平成28年の2月末現在で、全校児童生徒数における就学援助認定者数の割合は、小学校では6.58%、中学校で9.65%でございます。  以上です。 183 ◯23番(立石武志君) 今、小中学校のあれが出ましたけれども、それにしても数字的には全国的な数字よりも下回っておるということはよくわかります。ただ、それにしても中学校で9.65、1割近くがあるということですからあれなんですね。  一つ、小中学生のことはわかりましたが、通学や就職を考える際に高校を卒業すれば選択肢が大きく広がるとの考えから、昨年4月、生活困窮者自立支援法が施行されました。この支援法では、学生や元教員などによる生活保護受給世帯などの子供への学習支援事業が柱の一つだったと聞きます。支援を受けてせっかく高校に進学しても、生活保護を受けている家庭の子供の高校中退率は5.3%で、一般世帯の子供の中退率1.5%の3.5倍にもなるそうであります。  このことを踏まえ、敦賀市の現況をお知らせください。 184 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 中学校と高等学校との連絡会議は行っているところでございますが、その会議では高校に進学した子供たちの貧困による中途退学についての情報は現在は把握しておりません。  以上です。 185 ◯23番(立石武志君) 実はヒアリングのときに、市の教育委員会は高校は対象外だからわからないという答えが返ってきたんですよ。恐らくその言葉出るんじゃないかなという私は予測をしていました。  教育長にちょっとお尋ねしますが、進路の、中学校を卒業したらもうそれで市の教育委員会としては、言葉は悪いですけれども関知しなくてもいいんだという、そういう思いはございますか。お尋ねします。 186 ◯教育長(上野弘君) 今のお尋ねの件でございますけれども、当然敦賀市の子供たちの状況でございますので、各学校のほうで進路先の先生方と個別の情報についてはやりとりしておりますし、殊に貧困ということに限らず全般的に情報共有をしているという状況には変わりございません。  気がかりな子供さんにつきましては、当然市教委にも連絡がございますので、状況につきましては全般的にという言い方はおかしいんですけれども、おおむね把握はしているというところでございます。 187 ◯23番(立石武志君) ちょっと安心しました。  児童福祉法では18歳までは児童という範疇に入るはずですから、高校へ行ったんだから県の管轄だという思いだけはちょっとおかしいのではないかなという思いしまして、今、教育長おっしゃっていただいたので、それで私は納得はいたします。  今後も貧困にかかわらず、ちょっと話の筋からそれているかもしれませんけれども、やはり市の教育委員会として、また学校としていろいろと捉まえていっていただきたいなと思うんです。  というのは、きのう北川議員の質問の中で貧困云々という話も出ておりました。実はこの貧困問題を調べると、福井県が一番成績いいんですよね。沖縄が一番最悪の状態でワースト1で、福井県はワーストでは一番いい、言い方はおかしいですけれども、そういう感じです。  というのは、一つ私懸念するのは、きのう北川議員へのあれの中で、私正直言うて、完全に数字が把握できてないんじゃないかなという懸念するんですよ。だから敦賀市の小中学校のこれも6.5%、9.65ということでありますけれども、疑うわけではないんですが、そこまで完全に把握できてないんじゃないかなと思いますが、どちらに聞いたらいいかわかりませんけれども、福祉部長、お願いします。 188 ◯福祉保健部長(北野義美君) 先ほどの答弁の中でも児童扶養手当、これにつきましては26年度で合計で9641人の方に2億4300万円ほど支援をしております。また、母子家庭等の医療費助成につきましても1883人、4700万円ほど支援しているわけでございます。  いずれにいたしましても、福祉保健部のほうでも民生委員、児童委員、それから主任児童厚生員の方がいらっしゃいますので、そういう方々を通じていろんな情報の把握といいますか、そういうところに努めているところでございますし、先ほど初めに言いましたように、そういう所得以下の方についてはそういう支援制度で対応しているということで、御理解をいただきたいなというふうに思います。 189 ◯23番(立石武志君) 納得はしませんけれども、大体あれしておきます。  次に、沖縄の話が、新年度より貧困対策支援員の配置事業として市内全中学校区17校に専門的な知識や技術を持つ貧困対策支援員の配置を決め、貧困家庭の小中高生を対象に実施してきました児童自立支援事業の拡充と子育て世帯の自立支援を実施するとの報道がありました。  また同時に、居場所運営支援事業として、貧困家庭の小中学生を対象とした居場所運営支援、子供食堂や就労支援などを支援する団体への支援に取り組むことなども伝わりました。  また、福岡県北九州市は、経済的な理由や親の育児放棄など十分な食事をとれなかったり子供だけで食べたりしているひとり親家庭の子供に食事の提供──子供提供ですね──や学習支援を行う子供の居場所づくり事業を平成28年度から新たに実施することになったとも伝え聞きます。自治体レベルの子供食堂の設置は全国で初めての取り組みとのことであります。  当敦賀市におきましては、昨年9月に、お名前を申し上げまして申しわけないんですが中村幸恵さんという方が代表のNPOこども食堂青空が月2回、男女共同参画センターで開催されております。中村さんにお聞きしますと、現在月2回されていますこども食堂青空には、毎回約20名ほどの小中学生が訪れ、詳細はわかりませんが、そのうち3名ぐらいの子供はより深刻な家庭状況にあるとも言われていました。  このことなどを踏まえ、子供食堂について市長の見解をお尋ねいたします。 190 ◯市長渕上隆信君) 立石議員の一般質問でございます。  ただいま議員から御紹介いただきましたとおり、本市においては平成27年9月から市民活動団体がこども食堂青空を市の市民協働事業補助金を活用し、男女共同参画センターにおいて県内で初めて開設されております。  夜一人で過ごし、夕食も一人でとるようなお子さんたちもいるようにお聞きいたしますので、子供食堂は子供の居場所を一つふやしていただく活動だと受けとめております。私も一度、この子供食堂にお伺いしたいというふうに思っております。 191 ◯23番(立石武志君) 実は先日、粟野子育てネットワークという催しがありまして、そこへ私も参画させていただきまして、そのときに中村さんもおいでになって講演を行ったんですが、その中村さんの思いをちょっと読ませていただきます。  こども食堂青空の中村と申します。現在、新聞でも取り上げられている6人に1人の子供が貧困であるということが内閣府の調査でわかりました。子供の餓死人数は年間1746人、1日4.78人、5時間に1人の割合です。この時代にまさか敦賀ではそんなことはないやろうと思われているかもしれませんが、子供のことは子供自身が声を上げられずにいるため表にはなかなか出てきません。  新しいところでは、大阪で親子が餓死していた事件がありました。メモには「おなかいっぱい食べさせてあげられなくてごめんね」と書いてあったそうです。そういう状況は悲しいことに全国各地どこにでもあり得ることです。  子供の貧困は国の恥です。東京、大阪、福岡では既に子供食堂が開かれ、貧困、孤食の子供たちが夕食を食べに行っています。滋賀県でもこの夏より行政で取り組み始めました。この敦賀も男女共同参画センターにて個人団体をつくり、始めさせていただくこととなりました。  敦賀は共働き家庭も多く、父子家庭、母子家庭の方もおられます。一人で夕食を食べている子供さんも多いのではないでしょうか。  孤食は、栄養の偏り、コミュニケーションの不足による引きこもり、自閉症の原因、将来対人恐怖症となる原因など、さまざまな影響を子供の心に及ぼします。食は命、食べることと生きることはつながっていて、それを切り離すことはできません。体だけでなく、これからどんどん育つ子供の心に大きな影響を与えます。  貧困、孤食は自己肯定感を下げます。自分の居場所もなくします。子供食堂は9月16日水曜日より毎月第1、第3水曜日に夕方5時半から8時まで行います。子供たちにも、おむすびや簡単な料理をしてもらおうと思っています。  ただ、ここに来る子供は貧困、孤食というのではなく、いろんな子供たちに来てもらい、みんなでつくってみんなで食べるという食の大切さを知ってもらいたいと思っていますので、大人の偏見の目で見ることだけはやめていただきたいと思います。  こういった、綴っておられるんですね。  今この中にも書いてありましたけれども、滋賀県でも大津市が今度各地に5カ所程度開くということも聞いております。  一つ中村さんおっしゃっているのは、心配していることがあるんですよ。今、男女共同参画センターでやっているんですが、もう1年でなくなるんですよね、あの場所が。あとの場所をどうするか全然まだ決まっていないんだと。  今後、市として、私は敦賀市が全面的にやれとかそういう話ではきょうはないんです。今後こういった活動にやはり全面的にバックアップする必要は私はあると思うんですが、市長、いかがでしょうか。 192 ◯福祉保健部長(北野義美君) お答えをさせていただきます。  子育てが困難な状況である世帯に対しましては、経済支援であったり、学習支援であったり、それから生活支援、就労支援といったさまざまな支援を組み合わせることが重要といいますか、必要でございます。関係機関と連携を強化し、支援が必要な世帯を必要な支援に確実につなげることが重要というふうに考えております。
     現在の時点で敦賀市として子供食堂を実施するということは考えてはおりませんけれども、今後とも国、県の動向を注視しながら、それから他市の取り組みも注視しながらいろいろなことを考えていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 193 ◯23番(立石武志君) 私、市長の所見をお伺いしたいんですけれども、市長、子供食堂に対して、一回中村さんの、行きたいという話はお聞きしました。今後、市としてどのようなバックアップをしていけるのか、やはり考えていただきたいなと思いますが、いかがですか。 194 ◯市長渕上隆信君) 今、場所がなくなるという御指摘ございました。そのことに関しましては、きちんと場所が確保できるような対策をとりたいというふうに思っております。  また現在、市の市民協働事業補助金というのを活用していただいておりますので、その辺で続けていただきながら様子を見守りたいと思っております。 195 ◯23番(立石武志君) 今いみじくも補助金の話が出ましたけれども、最初は20万なんですね、市民協働。だんだん減っていって3年目でもうなくなるんですよ。その後のこと、この事業の継続に、延長とかそういったことも考えていただけるでしょうか。お尋ねいたします。 196 ◯市長渕上隆信君) 今取り組みが始まったところでございますので、その様子を見守りながらということを考えております。  貧困のお子さんも見えていますし、そうじゃない方も見えているかというふうに思っておりますので、その辺を見ていきたいというふうに思っておりますし、また夜、外に出て送り迎えということも当然ありますから、その辺も注視してまいりたいと思っております。 197 ◯23番(立石武志君) 今後やはりいろんなバックアップをしてあげないかんと思いますし、また、このNPOだけではなく、市内で各地でまたこういう話が恐らく出てくると思うんです。そのときにはよろしくお願いしたいなと思います。  それと、貧困問題というのは経済的な理由だけではないんですよね。先ほど言いましたように、ひとり親で、お金はあっても仕事の忙しさで親と一緒に子供が御飯を食べられないとかいうのも、それも貧困の一つなんですね。教育機会、普通の子で塾なんか通える子があれば、逆に行けない子がいる。それはやはり経済問題だけではなく、子供としては貧困の一つじゃないかなと思うんですね。  次に、ちょっと貧困問題とは離れますが、敦賀市の放課後児童保育についてでありますが、平成4年9月の学校週5日制導入に際し、敦賀市では昼間保護者のいない小学校1年生から3年生までの放課後児童対策としまして、平成7年度から粟野保育園において放課後児童保育が始まり、市内各地区に広まっていったのであります。  平成8年3月定例会で、私は、保育園敷地内で行われるこの事業を幼児保育現場との混乱を危惧し、学校空き教室などの別の場所での事業展開を提案いたしました。その後、中央小学校校庭に別棟での開所、またほかの地区での開所などとともに、昨年4月より小学校6年生児童までの受け入れにもつながったのであります。  しかし、既存の建物のまま4年生から6年生を受け入れたものですから、新しい児童や高学年の児童の受け入れを拒否されるケースが出ているとの苦情が寄せられているのですが、現状をお尋ねいたします。 198 ◯福祉保健部長(北野義美君) 児童クラブの現状というところでございますけれども、敦賀市では現在、直営で16、それから委託1の17カ所に児童クラブを設置し、運営をしているところでございます。  定員は17カ所合わせて876名でございます。本年の児童クラブの入会申し込みは3月1日現在で807名で、定員の約92%となっております。定員を超えて申し込みのあったクラブも実際ありました。同じ校区の別のクラブに入会していただく等の調整を行い、要件を満たす方につきましては全員が入会できる見込みでございます。  各クラブの代表を初め支援員は、これから元気に入学する新1年生を初めとするお子さんを児童クラブで会える日を心待ちにしております。この児童クラブが放課後のお子さんの居場所となり、健やかな成長の一助になればというふうに希望しているところでございます。 199 ◯23番(立石武志君) きのうですか、馬渕議員への中で、7カ所の定員がオーバーしているというたしか回答があったんじゃないかなと思うんですが、今の話ですと全部収容できたということで捉まえてよろしいんでしょうか。 200 ◯福祉保健部長(北野義美君) 今の時点では全ての方が入会できるということでございます。 201 ◯23番(立石武志君) 私、部長とはこの件について立ち話ですけれどもさせていただきました。とにかくこの時期に来ると、私のもとへ断られるんだという方が何人もいらっしゃって、私、部長のところに相談に今まで行っております。  市としては、6年生まで預かることになったけれども、手のかかる1年生から3年生までのほうを優先的にという話もお聞きしました。  しかし、4年生以上、4年、5年、6年になっても母子家庭とかそういったことで全然家庭で見る人がいないという人たちが相談に見える率が高いんですよね。何とか今回も全員が収容できるということですから、私も喜んでおるんですが、今後も、これも立ち話で部長と話をさせていただいて、究極、各町内の会館。会館は昔はお葬式なんかに使って、ほとんど空き場がなかったんですが、今もうお葬式は市内の葬儀会館でやるということが多くなりましたら、あいておる状態なんですよね。  きのういみじくも馬渕議員にお答えを出していましたけれども、私これ提案させていただきましたよね。とにかく各町内で究極やれるような決めをつくったらどうかと私は思うんですが、いかがですか。 202 ◯福祉保健部長(北野義美君) 議員おっしゃるとおり、昨日は政志会の馬渕議員にもそういうお話をさせていただきました。  現在、児童クラブは一部の小学校を除きまして校区ごとに1から3カ所設置されております。この中には、御協力をいだたき地区の会館を利用させていただいているところもございます。  議員の御提案については、地域コミュニティ化のコンセプトに沿うものであると考えますので、今後、児童クラブにつきましては御協力をいただけるものであれば、きのうの回答とかぶるところがあるんですけれども、地区の会館等で地区の方々に運営していただくということも考えていきたいなと。  児童だけではなくして、高齢者の方々もそこに入る。地区の方全てがそこに入って、そのことによって子供たちの放課後の健全育成もできますし、高齢者の健康づくりといいますか役割という、そういうのも2つのいろんな要素ができてくるのかなというふうに思っておりますので、これもまたどこかの機会でそういう地区の方々にお願いして、できるような方向で考えていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 203 ◯23番(立石武志君) そこで、私、先ほどの貧困問題も絡めて、子供の居場所づくりという。今、老人の話も出ました。やはり今後、そういったところで幼児、児童から老人までの居場所ができるようなところを提供するということを推奨していったらどうかなと思いますが、いかがでしょうか。市長。 204 ◯市長渕上隆信君) 先ほど部長も答弁したと思いますが、議員おっしゃるように子供さんがいて、そこに高齢者の方が一緒にいらっしゃって見てくださるというのは、高齢者の方の知恵とか優しい気持ちがまた伝わっていくと思いますので、ぜひ取り組んでみたいなという事業でございます。  各地区の会館等でそういうことができて、それぞれの区で自分たちのお孫さんたちが見れれば、それは一つの方向性もあるかなと思いますので、取り組んでまいりたいと、検討していきたいと思っております。 205 ◯23番(立石武志君) スピード感を持ってやっていただきたいなと思います。よろしくお願いします。 206 ◯福祉保健部長(北野義美君) ただ、ちょっと1点お断りしたいのは、各地区でやる場合に、資格を持っていないとなると国の補助金の対象にはならないと。そういうところをまたどういうふうに支援していくかというのも考えていきたいなというふうに思います。 207 ◯23番(立石武志君) その問題も、きのうも話しておられた、今ある児童クラブで何年かすればいわゆる受験資格が得られるという話でしたね。今、正直言うてうちの町内だけでなくどこの町内でも、元保育士とかおられます。そういった方にそういう資格を取っていただいて、また正直言うてうちの町内も60歳以上が500人ほどいます。そういった方にも協力していただいて、みんなで見守るという形のものになればいいんじゃないかなと思いますが、これは提案しておきます。よろしくお願いしたいと思います。  次、ふるさと納税とまちづくり活動支援についてお尋ねをいたします。  まず、ふるさと納税について、敦賀市の現況についてお尋ねをいたします。 208 ◯企画政策部長池澤俊之君) それでは私のほうから、本市のふるさと納税の現況につきましてということで、直近5カ年の推移について御答弁させていただきます。  まず、平成23年度が13件で141万5000円でございます。平成24年度が11件で32万円でございます。平成25年度が17件で547万7000円でございます。平成26年度が32件で108万9555円でございます。平成27年度が現時点で27件で3284万7555円となります。  金額につきましては、特定の大口の寄附がありまして変動が激しく、傾向を申し上げることは困難でございますけれども、件数についてはおおむね増加傾向にあるものと、こういうふうに認識しております。  以上でございます。 209 ◯23番(立石武志君) 27年度3000万というのは特別でしょうな、恐らく。全国平均だけ見ると、本当に低い金額ですよね。  一つ例がありまして。  駅廃止の危機に立っていた、日本一の秘境駅「小幌駅」は、豊浦町が駅を維持管理することを条件として、平成28年度1年間の存続が決まりました。しかし、永遠の存続ではなく、1年ごとの状況をみての条件付き存続であります。  小幌駅を利用しなければ見ることのできない洞爺湖有珠山ジオパークサイトである小幌洞窟や岩谷観音、風光明媚な文太郎浜やピリカ浜などもあり、豊浦町は、地方創生の戦略として小幌駅を含む観光振興による町づくりを計画中です。  無くしてはならない日本一の秘境駅「小幌駅」存続に係る維持管理へ、全国の鉄道ファンの皆様、洞窟遺跡ファンの皆様、ジオパークファンの皆様方からの応援をお願いします。  これはインターネットサイトにふるさとチョイスというところがあるんですが、ここに掲載された自治体の一言であります。  このサイトを見ますと、いろんな自治体がふるさと納税でまちづくりをやろうというのが出てきておるんです。  例えば、こんなやつもあるんです。広島県の神石高原町「殺処分ゼロへ勝負の年!さらなるご支援を」、白馬村では、教育で地域を活性化するということで「白馬高校魅力化プロジェクト」。これも白馬高校というのは廃校になるのを阻止しようということでやっておるらしいんです。その他いっぱいあるんですが、特に今、大牟田市で三池炭鉱の跡地を利用してジオパークとか、そこで使われていた列車、SLですね。それを動かそうということをふるさと納税でやろうとしておるんですね。  実は先日、副市長がパネラーになりまして、敦賀ライオンズクラブが本町公園にあるSLを動かして港へ持っていこうと、そういうプロジェクトをつくろうという企画をされております。関係者にお聞きすると、やはりこれからはまちづくりは市に任すだけじゃなく我々が市民が動いてやりたいんだという、そういう意気込みを見せておるんですね。  私は本当にいいことだと思うんです。今までは市が先になって、先導してまちづくりということで市民の皆さんに金を出して動いてもらうというのがほとんどだったと思うんですよ。今回そういう市民が協働でやろうということでのあれなんですが、一つSLを港にやったからまちづくりになるというものでもないと思うんです。しかし、やはり一部市民の動きを応援するという形であれば、こういったふるさと納税を利用するのも手じゃないかなと。  今後ふるさと納税を、ただお金を頂戴するというだけじゃなく、目的を持ったふるさと納税の仕組みをつくったらどうかというのがきょうの提案なんですが、いかがでしょうか。 210 ◯企画政策部長池澤俊之君) これまで本市におきましては、ふるさと納税の使途を特定しておりませんでした。  ただいま議員さんより御提案のありましたふるさと納税者が使い道を選択できる、こういった仕組みは寄附者の満足度の向上にもつながるのではないかと、そういうふうに思います。  ということも踏まえまして、今後、積極的に検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 211 ◯23番(立石武志君) 実は先ほども常岡議員からも出ておりましたが、観光物産フェアがなくなるというあれですね。ことしの予算に計上されておりません。  観光物産フェアというのはそもそも、あれは平成7年でしたかな。みなと博、敦賀の。これを契機に、私これも提案させていただいて、せっかくこれだけ集まった人を毎年何らかの形でイベントできんかということで当時の市長にお願いしまして、そしてこれをやろうということで今日まで来ておるんですね。  今回、予算がないからということで、常岡議員も大分やっておりましたけれども、確かに私はこういう行事は金がかかりますけれども、たしか去年8万とかいう話を聞いたんですが、今後こういうものがなくなると、まちづくりをやろうという市民の意識が弱まると思うんですよ。私は今から予算を立てろとはきょうは申しませんけれども、こういったこともまちづくりとしては大事だと思うんです。  今部長がふるさと納税を使い道のわかるやつをということでの理解を得たと私は思っていますので、今後やはりこういったこともそういう人集めの一つの手段としてやるべきだと思いますが、市長、いかがですか。 212 ◯市長渕上隆信君) ふるさと納税に目的を持たすべきだという御提案だと思います。  ふるさと納税、去年からつくって、今現在は宝箱ということで出しております。目的を絞ってということで、そういうことも検討しているところでもございますので、議員の提案に添えるような形にはなろうかというふうに思っております。  以上です。 213 ◯23番(立石武志君) よく検討してください。  今、宝箱の話が出ましたけれども、一つこれも提案させていただきますが、今の宝箱では僕は金は集まらんと思います。よそでは牛肉とかそういったのをやっていますけれども、それの競争をしろということも言いませんが、ひとつ高額納税者には敦賀にお招きして、いわゆる敦賀の民宿なりに宿泊を御招待するとか、そういったことも取り入れてもいいんじゃないかなと思うんですよ。来ていただけて泊まれば、やはりビールの1本も飲む、ジュースの1本も飲むということでの還元もまたあると思うんですよ。敦賀の民宿へ泊まったってたかだか1万円前後ですよ。ですから納税の金額にもよりますけれども、宝箱だけに固執するのではなく、そういった敦賀に来ていただくということも考えてもいいのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。 214 ◯市長渕上隆信君) 議員おっしゃるようないろんなバリエーションについては今検討しているところでございまして、どれを採用していくかというのは今後精査していきたいと思っておりますので、ありがたい提案だと思っております。 215 ◯23番(立石武志君) これは答えは結構ですから。  北海道の町名は忘れましたが大樹町だったかなと思うんですが、ふるさと納税で20億ほど集まったと。向こう10年間、保育料をただにするということも行っておるそうです。ですから例えば10万円もらえば1万円使っても9万円は残るわけですから、それで全国の皆さんにこの使い方をするんだということを示せば、私は協力していただける方は大きいと思うので、よろしく御検討のほどお願いしまして、私の質問を終わります。  ありがとうございます。 216 ◯副議長(別所治君) 次に、和泉明君。   〔15番 和泉明君登壇〕 217 ◯15番(和泉明君) 市政会の和泉明です。  発言通告に従い4件の質問をしてまいります。  まず、エネルギー政策について質問いたします。  日本原電敦賀1号機廃炉の影響による電源立地地域対策交付金及び固定資産税の大幅な減収に加え、2年後に迫った福井国体経費、整備が進む北陸新幹線経費、さらには清掃センターのリニューアル、赤崎の一般最終処分場にかわる処分場もここ数年で整備しなければならず、大型事業により敦賀市の財政計画も厳しいやりくりが続くものと思われます。  さて、国においては廃炉が行われる原発を立地する市町村を対象に、エネルギー構造転換に向けた取り組みを進め、既存の地域資源や地域インフラを活用し、地域の特性を生かした新しいエネルギービジネス等の導入を支援する趣旨で、新年度予算に新規事業として45億円を計上し、現在、当初予算を国会で審議されております。  エネルギー構造転換理解促進事業費補助金でありますが、私も経産省がこの制度を予算要求した9月定例会でも、廃炉前の三法交付金実績以上の補助額を用意されていることは歓迎するも、そのひもつき、使い勝手の改善を市長にも国に要請するようお願いし、市長も全原協としても改善を要請されたとお聞きしました。しかし、正式な要綱はまだ予算可決はされていませんのでまだ示されていませんが、情報ではその事業イメージは変わらないとも聞いております。  今も申し上げたとおり、この新補助金の要綱は示されていませんので、敦賀市としてもこのエネルギー構造転換理解促進事業制度を財源にした事業は当初予算では見送ったようでございますけれども、この厳しい中期財政事情の中、うまく使えば敦賀市の財政事情も大きく穴埋めができるものと思われるほど注目に値する国の新規事業と考えます。  そこで、この新補助金の活用策について2点の観点から質問いたします。  2月1日に定例記者会見において、市長はこのエネルギー構造転換理解促進事業について、同じ廃炉を抱える山口美浜町長とエネ庁を訪れ、この新規事業に対して担当課と協議され、この事業補助金の活用策として美浜町と合同で事業を推進したいと話されていました。多分既存のあの事業に活用されるものと私は思いますけれども、市長から、どのような事業にこの事業補助金を活用したいと考えておられるのかお聞きしたいと思います。 218 ◯企画政策部長池澤俊之君) 御質問のありましたエネルギー構造転換理解促進事業、これにつきましては、議員御承知のとおり廃炉を迎えます立地自治体に対しましてエネルギー構造転換に向けました地域の理解を促進する上で必要となりますハード事業、ソフト事業、これを支援するという新しい国の補助制度でございます。  しかしながら、議員さん今おっしゃいましたように、その補助要綱につきましては現在のところまだ制定されておらず、対象となる事業につきましても幾つかの事業イメージしか示されていない状況でございます。  こうしたことから、同じ廃炉が行われます美浜町とも国の制度を有効に活用するため密に連携をとりながら、対象事業の拡大等につきまして今後とも積極的に働きかけてまいりたいと、そういうふうに考えております。 219 ◯15番(和泉明君) はっきりとこの事業というのはお答えにならないという形ですが、それは山口町長との協議もありますし、いろいろと配慮すべきこともあると思います。  しかしながら、この事業に関しては私どもも一生懸命やっていかなければならないということであると思うんです。私はこの事業、はっきり言いましてヒアリングのときにも話しさせていただきました。担当課のほうは、はっきりと認めたわけでありますけれども、しっかりと言いますけれども廃棄物対策、これを私は担当課とヒアリングさせていただきました。  確かに先ほど広域連携の話がありましたからもう言いますけれども、美浜との連携、これに使って廃棄物対策をやっていく。これはすばらしいことだと思います、事業的に考えると。ただ、市長の口からは今言えないというなら言えなくて結構でございます。結構でございますけれども、しかし今後やはりこれは美浜町と敦賀市のことであって、私どももこの部分に関しては今後の穴埋め以上のメリットがあるということを考えると、しっかりとここで表明していただいて、私どもも力を出させていただきたい。そう思うんですけれども、市長はいかがですか。 220 ◯市長渕上隆信君) この事業につきましては、補助要綱がまだ示されておりません。いろんな提案をしてくださいよと、そういう中で合致するかどうかということをもんでいきますというような方向性で検討されているようでございます。  ですから、例えば要件が5つあって、その3つをクリアすれば通るのか、5つともクリアしないと通らないのか、もしくは7つあるのか、そういうこともさっぱりわからない状況でございますので、現時点では何とも言えないということが正直なところでございます。  今後、この要綱につきまして議員おっしゃるような、例えば敦賀市の廃棄物の事業に合致するものであれば要望はしていきたいというふうに思っております。  また、美浜町と連携して取り組む事業についても、美浜町長と連携して要望してまいりたいと考えております。 221 ◯15番(和泉明君) この補助金、10分の10国から出るという補助金。補助金ですから、これはひもつきなんです。それはよくわかるんです。今までの三法交付金のように電気料金の中の税金の制度として、三法として出されるものじゃなくて、これはガスとか石油の税のほうから出るという形らしいので、なかなかそこのところは難しいんですけれども、これは市長、廃棄物対策ということで、ぜひとも採択されるように力を入れていただきたいと思います。  確かにエネルギー構造転換ですから、何らかのエネルギーを転換していかなければならない。例えば、先ほどありましたように清掃センターのリニューアルで余剰のエネルギーを使った発電というか、そういうことからも入っていただければ、こじつけと言ったらおかしいですけれども、やはりこれを採択受けるように何とか皆さんのお力で、そして私たちのない頭でやっていくべきだと思うんです。  それと、美浜町との連携。これは一番大切なことでありまして、45億円の年間、これは全部が使えるわけではないんですけれども、今、対象は敦賀市と美浜町と玄海町と松江市だと思います。松江市、美浜は2基ありますから5基として45億円で9億円です、割ると。1つの市に9億円がおりるんです。ただ簡単にすぐに使えるものではないです。これは調査とかいろんなことをやって、最終的にはハードにも使えますけれども、そういうものなのでなかなか難しいことはあるんですけれども、やはりここはしっかりとやっていくべきことでありまして、大いに期待するべきところであります。  それから、美浜町と連携でいえば、例えば先ほどありました新しい清掃センターの処理施設は敦賀市に、そして最終処分場は美浜町でもいいんですよ。そういうことも連携、ウィン・ウィンと市長はよく言いますけれども、そういう形でどんどん進めていく。これは公にしていただいて、美浜町、例えば敦賀市議会もそうですし美浜町議会も一緒になってこれを何とか採択されるように努力していくべきものだと私は思います。  市長、それについて御所見ありましたらもう一度お伺いします。 222 ◯市長渕上隆信君) まだ海のものとも山のものともわからない状態でございますので、今、何も言えないのが残念でございます。 223 ◯15番(和泉明君) それでは、この件に関してはまたしっかりと、いろいろなところでまた話が出てくると思うので、しっかりと国に対しては採択されるように頑張っていただきたいと思います。  それでは次に、このエネルギー構造転換理解促進事業について、もう一つの観点から質問させていただきます。  3・11の1F事故以来、原発の長期停止が続き、昨年末から川内、高浜と──高浜は今回ありますけれども──数基が再稼働し始め、今後、全国では規制委員会が安全と確認されたものから再稼働が進むと思われますが、敦賀の原子力発電所は現状、長期停止は今後も続きます。  そんな中、日本海側の拠点として本県LNGインフラ整備を進めようと、福井県が中心となり福井県LNGインフラ整備研究会が3年前に設置されたところです。今回の国の新規事業、このエネルギー構造転換理解促進事業は、まさしくこのようなLNGインフラ整備のための調査費等に充当する事業イメージであるのは確かです。  福井県としては、日本海国土軸、ガスパイプライン、敦賀港を利用したLNG基地、そしてLNG高効率火力、俗にコンパウンドサイクル火力発電所の誘致を進めていると聞きますが、まず福井県LNGインフラ整備研究会の設立経緯と活動状況をお伺いします。 224 ◯産業経済部長(西浦良雄君) エネルギー構造転換理解促進事業につきましては、国で策定中であり、LNG関係施設誘致が対象となるかは定かでない状況でございます。今後、この事業の動向を注視して情報収集を行ってまいります。  構成の経緯でございます。福井県LNGインフラ整備研究会は、福井県知事等がメンバーとなり、東日本大震災以降の資源エネルギーを取り巻く大きな環境変化を踏まえ、エネルギーをめぐる国際情勢や国内のエネルギーインフラの現状、新たなエネルギー技術の動向等について調査研究を行うとともに、県内でのLNG基地、LNG火力発電所、ガスパイプライン等、LNGインフラの整備に向けた課題、導入促進方策、地域産業への波及効果、県内企業との連携等について検討することを目的として、県が主催し平成25年2月に第1回目が開催されました。  活動状況につきましては、これまで4回開催されております。
     以上でございます。 225 ◯15番(和泉明君) この研究会、4回開催されているようです。  敦賀港を利用したLNG基地については、日本海側の港の中で際立った静穏度があり、国内初の洋上フローティング基地導入も検討されているとのことですけれども、この研究会に敦賀市は参画しているのでしょうか。お伺いします。 226 ◯産業経済部長(西浦良雄君) この研究会の委員は、知事が委嘱した委員をもって構成するもので福井県が独自で立ち上げた会でございます。このインフラ整備研究会のメンバーには入ってございません。 227 ◯15番(和泉明君) 入っていないというのは今お聞きしました。ただ、ワーキンググループには入っているんですね。それは言っていただかなかったんですけれども。  研究会そのものに参画して、ぜひともLNGインフラ誘致、加速化をさせるべきなんです。このエネルギー構造転換理解促進事業費補助金の対象は立地の市町村で、先ほどの4つの市町なんですけれども、県は対象になっておりません。この研究会に敦賀市が参画し、福井県と連携した上でこの補助金を調査費に使うべきと考えますが、見解を伺います。 228 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 現在、フローティング基地検討ワーキンググループにおいて、行政及び民間事業者等で敦賀港におけるLNG基地導入の実現性と課題について検討を重ねているところでございます。その検討結果をもとに、本県においても本格的に民間事業者に働きかけてまいりたいと県から伺っております。  国で計画されておりますエネルギー構造転換理解促進事業につきましては、具体的な事業内容が示されていない状況でございますが、可能な限り活用してまいりたいと考えております。 229 ◯15番(和泉明君) この問題も加速させなければいけないということがあるんです。というのも、お隣の京都府と舞鶴市なんです。舞鶴港を使って同じようにインフラ整備をやろうという機運が高まって、研究会を昨年の10月か9月につくったらしいです。本当にこの部分でいえば後発なんですけれども、今追いつけ追い越せの状況になってきております。しっかりと県だけじゃなくて敦賀市もやるべきだと思います。  それとあわせて、これも先ほどの廃棄物対策と同じ美浜町とも連携していって、逆に言えばLNG基地は敦賀港を利用して敦賀に、パイプラインを引いてLNGのコンパウンドサイクル火力発電所は関電エリアに。関電さんはコンパウンドサイクル発電所をたくさん持っておられます。関電につくる。誘致していただく。これが一番早い方策ではないか。敦賀港は後背地がないということもありましてなかなか発電所は難しいんですけれども、そういう案がございますけれども、市長の見解をお伺いしたいと思います。 230 ◯市長渕上隆信君) LNGの火力発電所ということでございますが、LNGについては県が受け入れ基地、火力発電所、パイプラインの3点セットの整備を考えておりますが、議員おっしゃるように市内には火力発電所の建設の十分な用地がないといった問題がございます。  市といたしましては、LNGインフラ整備のうち受け入れ基地の誘致を優先したいと考えておりますが、早期にLNGインフラ整備を進めていくためには発電所用地不足の問題を解消する必要がございますので、議員おっしゃるように美浜町を含め近隣の市町と連携していくことも今後あり得るとは考えております。引き続き、関係者とワーキンググループなどで検討してまいりたいと考えております。 231 ◯15番(和泉明君) 市長がよく言われるウィン・ウィンの立場で、美浜町、ハーモニアスポリスではありませんが、美浜町もしっかりと連携していく。これが今後の課題だと思っております。  要は先ほど言った廃棄物対策も、このLNGのインフラ整備も大切なんです。財源の長期にわたる継続が不可欠。エネルギー構造転換理解促進事業費補助金というのは今年度できましたけれども、来年も続くかどうかというのはまだ不明です。ただ、この部分に関してはまだ要綱もできていませんけれども、しっかりと廃止措置完了まで継続するように国に強く求めることが必要と思いますが、見解を伺います。 232 ◯企画政策部長池澤俊之君) 現在、所管省庁であります資源エネルギー庁から、こちらからはできるだけ長いスパンで支援していきたいとの話を伺っておりますが、国として具体的にどのぐらいの継続期間を設けていくのかということは示されておりません。  また、内容も決まっておらず、その補助金の名称のとおりエネルギー構造転換というものは一朝一夕で到底なし遂げられるものではございませんし、我々立地地域が持続的に発展できるよう、立地市町村が対応を余儀なくされる施設の解体撤去完了までを交付対象期間とするよう、これまでも全原協を通じて要請してきているところでございます。  今後もこうしたことを粘り強く続けていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 233 ◯15番(和泉明君) 次の質問に移ります。  笙の川整備について伺います。  今年度、笙の川管理者の福井県において、15年間の工事期間と総工費39億円の笙の川整備計画の事業採択がされ、初年度は河川の調査が実施されたところであります。  さて、先日、西地区の団体長会議が開催され、その中で区長会ほか多くの方の関心が事業採択されたものの具体的に工事はいつからどこから始まるのかの意見も出され、現状の笙の川にまたたまり出した土砂の堆積状況も踏まえ、不安の声が多く出されました。  さて、笙の川整備計画を福井県が事業採択して2年目となる新年度、笙の川整備計画に関連する予算は幾ら計上されているのかをまずお伺いします。 234 ◯建設水道部長(寺島昭広君) それではお答えいたします。  河川管理者である県に確認いたしましたところ、来年度の笙の川整備計画関連の予算につきましては、堤防調査、橋梁の改築方法の検討などに必要な予算を計上しているが、予算額はまだ確定していないとのことでございました。 235 ◯15番(和泉明君) 私も土木事務所へ行って聞いてきたんですけれども、同じようなことなんです。ただ、これは福井県の予算の中で河川費で幾らとなっていますので、その中に幾らというのは出てこないんですけれども、引き続き橋梁の改築等の調査費はつくということでございます。  事業採択はされたけどという「けど」にはならないように。西地区内では昨年、念願の事業採択を福井県がされ、実際、当初は大喜びだったわけですけれども、問題はこれから長期間の15年間の事業の中でどのように進めていくかが大きなポイントです。地元の住民としては、福井県には15年間を3年ぐらいのスパンに分けて、それぞれの整備実施工程を地元住民にお示しいただきたいとの声も強くあります。  それと、大きな課題は整備計画の各工事の優先順位について福井県及び敦賀市はどう考えているのかがポイントです。笙の川整備計画、多くの整備工事がありますけれども、敦賀市としては工事優先順位についてどう考えているのか、お聞きします。 236 ◯建設水道部長(寺島昭広君) それでは、今後のスケジュールと優先順位についてお答えいたしたいと思います。  まず整備スケジュールでございますが、県にお聞きいたしましたところ、現在、河口部の土砂動態堆積、魚類生態系影響調査を実施しております。今後それらの対策を検討し、その結果を踏まえ、詳細な河道計画を作成いたします。それをもとに護岸や橋梁改築など個別の施設設計を実施していくことになることから、改修工事に着手するまでは相応の期間が必要となりますが、できるだけ早期に工事に着手できるよう努めていくとの回答をいただきました。  今現在、土砂動態解析、これにつきまして県のほうでは大学の先生に調査の方法、調査の結果等、やりとりをしながら進めているというふうに聞いてございます。  次に、優先順位でございますが、整備対象区間のうち来迎寺橋付近は、これまでも御質問がたくさん出ておりましたが、桁下が低く洪水の流下阻害や河道閉塞など治水上のネックとなっており、最も安全性が低いということを県も市も認識をしております。このような状況を踏まえ、今後、河道計画が決まり次第、まずは来迎寺橋の改築等に着手していきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 237 ◯15番(和泉明君) そのとおりお願いします。地元も来迎寺橋さえ改修できれば本当に8割方安心だということを皆さん言っております。  今の橋をかさ上げするというと、周りの堤防も1メーター上げるということですから周りも上げなければならないし、取りつけ道路も上げなければなりません。そういうことでいえば、地元の中では本当に車を通す必要があるのかどうかということも言われております。お太鼓というんじゃないですけれども、斜面だけやって、あとお太鼓で自転車と歩行者だけ通せばいいんじゃないかという話もあるので、なるべく早くここの改修だけはお願いしたいと思います。これは結構です。  二級河川笙の川整備促進協議会は毎年開催されておりますけれども、この協議会とは別に、県、敦賀市、地域住民で今後の笙の川河川整備計画スケジュールや来迎寺橋改修工事に関して先行して地域住民との意見交換会を行うなどして、河川行政の見える化を図ることが地域住民にとっても不安解消につながるものと考えますが、敦賀市の見解を伺います。 238 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 回答は結構ですということもございましたが、少しお話しさせていただいてよろしいでしょうか。  県も市も危機感というのは非常に持っておりまして、あの橋を撤去してしまったらどうかとか、それから歩道橋にしたらどうかとか、そういう検討も行っております。  地域の方に何人かにお聞きいたしましたところ、あそこは通勤通学に利用しておりますので、やっぱり橋は欲しいという意見がございましたので、少しお話をさせていただきました。  次に、今後の地元との意見調整という御質問でございますが、敦賀市といたしましても日々生活をしていらっしゃる沿線住民の不安な気持ちは十分に認識をしておりますので、地元の皆様への進捗状況の報告や意見交換の場を設けながら進められるように、福井県と調整をしていきたいというふうに考えてございます。  なお、県からも河道計画や橋梁の改築方法等について地域住民と意見交換や情報共有ができる機会を設けていきたいということも聞いておりますので、計画の案ができ次第、またそういった説明会等を県と調整して開催をしていきたいというふうに考えてございます。 239 ◯15番(和泉明君) よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、3件目の質問項目に移ります。  北陸新幹線開業を見据えたまちづくりについて質問いたします。  北陸新幹線敦賀開業まで7年間、敦賀の百年の計とも言える新幹線開業を見据えたまちづくりがいよいよ待ったなしになってまいりました。  2022年に敦賀開業がされると、敦賀以西のルートにもよりますけれども、早くても10年間は敦賀が東京発新幹線の終着駅になるわけで、中途半端なまちづくりで開業を迎えようとするのなら近隣の市からも笑われてしまいます。  ここ一、二年こそが大事な準備期間で、渕上市長を初め理事者、そして私たち市議会、一番大事なのは民間も一緒になって考え、よりよいまちづくり、グランドデザインのために少し無理して力をかしていただくことです。そのためにも、今の時期はあらゆる提案を各方面からいただき、分析、検討していかなければなりません。  12月議会中に米澤議員のブログにシミュレーションゲームのシムシティ、ゲームなんですけれども、シムシティのことが書いてありました。私は見たことも当然やったこともありませんけれども、パソコンゲームだそうですが、簡単に言えば自分のまちをつくっていくゲームだそうで、市役所や警察署、消防署、公共施設はここで、学校はここに置いて、商業エリアはここ、工業地帯や港を整備して、税はどれぐらい徴収して、だんだん人口がふえたら歳出と歳入のバランスをとり、インフラ整備や公共施設整備を進め、まちの経営を強固にし、発展させるゲームだそうです。  ちなみに、このゲームでは、もたもたまちづくりを進めていると突然ゴジラが出現し、まちをむちゃくちゃに破壊し、ジグザグに進んでいくという恐ろしい結末が用意されているらしいです。  今、敦賀市がシムシティをプレーするのは渕上市長並びにここにお集まりの理事者の皆様に間違いなく、新幹線が来るまで時間がないんです。ゴジラがまちを破壊するような悠長なことではいけないと私は思います。成熟した町並みが形成される中、本当に新幹線開業を見据えたまちの形成はどうあるべきかは白紙の状態からシムシティのプレーをすることかもしれません。  余計なことをしゃべりましたけれども、ここから質問に移ります。  12月議会では、駅西地区土地活用について駅西に商工会議所の移転、神楽の商工会議所解体、そして門前町の駐車場にと提案させていただきました。今回は、その神楽から博物館通り、そして金ケ崎周辺整備構想エリアに至る人の流れ、動線を私が考えるグランドデザインを述べ、質問させていただきたいと思います。  まず最初に、現状の金ケ崎周辺整備構想の進捗状況と、今後のこの構想の整備方針について伺います。 240 ◯企画政策部長池澤俊之君) 金ケ崎周辺整備構想につきましては、平成24年5月に策定し、20年から30年という長期にわたります構想でございます。  現在の進捗状況につきましては、今年度、平成27年度でございますけれども、敦賀赤レンガ倉庫をリニューアルオープンし、ランプ小屋を整備するだけでなく、また敦賀赤レンガ倉庫のオープンガーデンにおいてメモリアルレンガを実施したところであり、構想に定める先導プロジェクトが順調に進行しているところであると認識しております。  また、平成27年度は構想では初期段階のフェーズ1の期間でありましたが、フェーズ2で予定していました赤レンガ倉庫の整備が完了したことからも当初計画以上に進捗していると、こういうふうに判断できるのではないかと言えます。  また、今後の整備方針につきましては、金ケ崎周辺整備構想に定めておりますように、敦賀ノスタルジアムを全体コンセプトとして掲げまして、この敦賀ノスタルジアムについては過去の郷愁を意味するノスタルジーと博物館を意味するミュージアムを組み合わせた造語でございますけれども、このコンセプトには本市が国際港として最も隆盛をきわめた明治後期から昭和初期を思い起こさせる整備を行い、金ケ崎周辺一帯が過去を想起させるミュージアムにしたいという思いが込められております。  この観点から、敦賀赤レンガ倉庫及びランプ小屋の整備はこれにかなったものであると認識しているところであり、今後もこのコンセプトに即して取り組んでいきたいというふうに考えております。  以上でございます。 241 ◯15番(和泉明君) 金ケ崎周辺整備構想、約20年から30年かかるということで、フェーズ1が思ったより早く終了したと。今後、フェーズ2に移るということでありますね。第2段階としては、ノスタルジアムを見ると、金ケ崎周辺一帯を市民憩いのガーデンベースとして緑の公園の創出を図るとなっております。そうなりますと、イメージ図では現在のJR貨物敦賀港駅や民間使用のレトロ倉庫群についても構想実現に向けた将来的な土地、建物等の譲渡交渉はされているのだろうと思いますけれども、どうなのか伺います。 242 ◯企画政策部長池澤俊之君) これまで本市は周辺整備構想に定めます赤レンガ倉庫等の先導プロジェクトの推進に注力してきたところでありまして、現時点では金ケ崎周辺に所在する民間所有の用地や施設等の譲渡については進捗はございません。  しかし、周辺整備構想に定められておりますように、同構想は本市独力で推進するものではなく、県、民間事業者の連携の中で取り組みを進めていくものでございます。そのため必ずしも本市等の行政機関へ民間資産が譲渡されることを前提としているものではございません。つまり民間事業主体が所有財産をみずからの意思で活用し、同構想の実現を図ることを本旨としているところでございます。  ただし、民間事業者がみずから投資を行うには投資価値を見出していだたく必要があると考えます。このことから、これまで私どもは赤レンガ倉庫等の先導プロジェクトを推進し、誘客を図ることで金ケ崎周辺一帯の投資価値の向上に努めてきたところでございます。本市の先導的な取り組みが呼び水となりまして民間事業者の投資を呼び込み、同構想の推進を図っていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 243 ◯15番(和泉明君) ここから私の頭で描くグランドデザインを述べさせていただきますが、その前に、敦賀を訪れる年間の観光客、新快速乗り入れ時にいっとき200万人を超えたこともありましたけれども、現在は170から180と聞いております。  まず、渕上市長、敦賀を訪れる観光客は主に何を求めて来られるか、御所見を伺います。 244 ◯市長渕上隆信君) 敦賀に限ったことではありませんけれども、観光客の方が観光地に求めるものというのは、おいしい食や美しい景観といった単純なものではなく、これとあわせてその背景に流れる歴史や文化を体感することを求めていると考えています。  このことから、人道の港は本市オンリーワンの地域資源であるとともに、我が国が誇るエピソードでもございますので、人道の港を中心とする観光戦略を展開していきたいと考えております。  ただし、私はこの人道の港以外にも敦賀には誇るべき地域資源が数多くあると考えておりますので、そのため今旬な杉原千畝氏に絡めた人道の港を全国、世界に発信し、敦賀の魅力の周知拡大の足がかりを築く中で、今後、気比神宮や気比の松原、そして豊かな自然や里山原風景、山海の幸といった誇るべき敦賀の地域資源へと展開を図っていきたいと考えております。 245 ◯15番(和泉明君) それも十分大事なことなんです。そう思います。優しい敦賀人、大事だと思います。  ただ、観光客の多くは何を求めて来るか。数字があらわしているんですけれども、今、敦賀市内で一番の誘客をしているのは日本海さかな街。ここが約100万人を超えたということも聞いております。2位は気比神宮の年間60万人。年間170万人の敦賀を訪れる人が来る。2人に1人はお魚を求めて。求めてか立ち寄るかわかりませんが、そういう形なんです。  渕上市長、いっそのこと日本海さかな街を金ケ崎周辺に誘致したらいかがですか。誘致といっても、動線を考えると今の倉庫群のあたりが最適地と思います。ただ、新設さかな街の運営形態、これは私はわかりませんが、魚商とも協議して、それこそ大きな施設にすべきです。  その前に、そこにあったレトロも含めた倉庫群も今現在民間の会社が使っている倉庫なので、この倉庫の会社に新港の物流への倉庫移転補償もしなければなりません。そして、レトロ倉庫群は県の交流拠点用地の北側に、ちょうどユダヤ難民が敦賀港におり立ったとされるリンゴを持つ手の記念碑があるあたりに移設し、新設敦賀ムゼウムとして展示場、そして資料収納庫として活用します。  新設さかな街のそば、魚市場の隣あたりには青物の公設市場もここに移転させ、魚市場と近くに置きます。古田刈の公設市場は、その規模から私は処分すべきだと考えます。  さらに、現在の日本海さかな街を新たに道の駅として改修活用します。  言い足りませんけれども、敦賀駅から本町道路空間整備、気比神宮、門前町、アクアトム、博物館通りからお魚通り、そして新さかな街を経由し、金ケ崎周辺の赤レンガ、ムゼウムへと動線でつながり、一様の観光都市敦賀の一端も見えてくると私は思います。  あわせて、12月議会では駅西地区土地活用エリアに商工会議所を誘致し、神楽の角地を門前町の駐車場にという案も含めて、私のシムシティ構想に対する渕上市長の見解を伺います。 246 ◯企画政策部長池澤俊之君) 実務的な話になって非常に申しわけございませんけれども、まず敦賀港の倉庫群につきましては、現在その一部が国の登録有形文化財に登録されております。登録といいますのは、その場所に建設されたストーリーも含めて意義のある建物だと認められたあかしでもあることから、移設することによりまして、その歴史的、文化的価値や施設の魅力が損なわれてしまうおそれがあるものと認識しております。  このことから、本市が構想に定める先導プロジェクトの実施を通じて、金ケ崎周辺の魅力の底上げや投資価値の向上に努めて民間事業者の機運を盛り上げていくことが先決であり、こうした取り組みが交流拠点用地の倉庫群の活用につながるものと考えております。  また、日本海さかな街の移転等の問題につきましては、議員御提案のこういったことにつきましては対民間企業の話でありまして、相手の思いもあることですので、答弁は差し控えさせていただきたいと存じます。  以上でございます。 247 ◯15番(和泉明君) 私も私案とはいえ、各企業の所有物を勝手に移動させて話をさせていただいたことは大変失礼とは存じるんです。  ただ、こういうことで一から、シムシティですね。いろんな、先ほどジグソーパズルと言っていましたけれども、一つ一つどういう形でやっていくと相乗効果が出てなるのかという、グランドデザインというのは具体的なイメージというか、それを話していかないと進まないんです、絶対に。だから一つの案として言ったまでで、それは何もどうですかと私がその企業さんに聞いたわけでもなく、そういうことからして今後は2022年の新幹線開業というのは大きなものだと思うんです。これぐらいやっても、一つ大きなあそこに固めてもなかなかそれでも難しいというか、金沢にも及ばない。当然そうなんですけれども、そういうことがありますので、ぜひとも、確かに失礼なことばかり言いましたけれども、またいろいろと理事者の方、シムシティのプレーヤーの方で考えていただいて。企業は自分からは、民間活力で思いますけれども、市がお膳立てというか、こういう形はどうですかということを持っていかなければ進みません。絶対に。ですからやはり最初にいろいろ協議して、表に出なくても裏のほうでいろんなことを協議して、それぞれの企業と話をしてやっていただきたいと思います。  次に、最後の質問。地域包括ケアについて伺います。  超少子・高齢化社会の進行に拍車がかかり、国の高齢者介護、医療制度改正によって地域包括ケアシステムの構築が求められ、本市においても医療、福祉において連携対応が進められておりますが、まだまだ課題も多くあります。  地域包括ケアの観点から、私はまちづくりに関しても地域包括ケアに大きな関係があると思っていますので、そこから聞きます。  まちづくり、社会環境整備と在宅医療、在宅介護の連携について、取り組みについて質問します。  要は核家族化、車社会、商業施設の郊外化、大型化、年をとって運転できなくなるなどを想定していないまちづくりの社会環境、これが今の現状だと思うんです。便利さや効率のよさと引きかえに、昔から失ったものは結構大きかったんじゃないかなという、今、高齢化社会になって初めて気づくというのも一つの大きなものであります。  当初予算では、国の制度改正で包括的なマスタープランである立地適正化計画を策定し、居住機能や福祉、医療等に対応する持続可能なコンパクトなまちづくり計画を模索するようでありますけれども、この計画策定に対する市長の見解を伺います。 248 ◯市長渕上隆信君) 立地適正化計画のことでございますが、全国的に都市部において人口の急激な減少と高齢化を背景として、高齢者や子育て世代にとって安心できる健康で快適な生活環境を実現すること、また財政面、経済面において持続可能な都市経営を可能とすることが大きな課題となっております。  敦賀市においても、これまで郊外への世帯拡散が進むとともに中心市街地の空洞化が進んできました。今後、人口減少、高齢化社会においても持続可能な都市経営と暮らしやすい都市環境を維持するためには、これ以上の拡散を抑制する必要があると考えます。  そのことから、立地適正化計画を策定し、居住機能や都市機能の適正な立地を緩やかに誘導しながら計画的なまちづくりを進めていきたいと考えています。  また、この計画策定によってこれまでの国の補助制度を継続的に受けることが可能となってきますので、当市のまちづくりのコンセプトに沿って有効に活用してまいりたいと思います。  コンパクトシティという概念がありましたけれども、コンパクトシティという概念の中でこういう延長があるのかなというふうに思っておりますが、コンパクト・アンド・ネットワークということもありますので、都市部に集中的にすることだけを目的にするのではなくて、こういう計画もありますけれども、当然周囲の集落につきましても手厚くやっていきたいというふうに思っております。 249 ◯15番(和泉明君) 確かに買い物難民ということで昨今言われていまして、大きくなり過ぎた町並みというか、それは是正していかなければならないというのは昔から、私の前の任期のときから中心市街地活性化という形で言っておられたわけなんですけれども、なかなかこの部分は難しいということがあります。  ただ、まちづくりに関しては本当にこれをやって、あわせて包括ケアの中でしっかりとやっていかなければならないということはよくわかるものでありまして、いい策定をお願いしたいと思います。  今そういうまちづくりの問題もありましたけれども、最近は、私の母もデイサービス、通所サービスに行っておりますけれども、何か通所サービスに行くこと自体でどちらかというと、本来ですとふれあいサロン、地域の中でそういうふれあいサロンでやること、お年寄りが集まって地域の中での連帯感というのを持つ必要があるんですけれども、うちの親もデイサービスに週3日行っておりますけれども、そうするとデイサービスの中ではいろいろと楽しくやっておりますけれども、地域の中ではつき合いが希薄になるということがあって、そこのところは今後いろいろ介護サービスのほうも充実はしているんですけれども、やっぱり昔のよき時代の流れがなくなってきたのかなと。昔に戻らなければならないなということがあると私も思っております。  要は地域包括ケアについて伺いますけれども、今後の医療、福祉の基本で最も重要になるというのは在宅医療と在宅介護の連携ということだと思うんですけれども、その2つの連携に対する本市の取り組みと課題について伺います。 250 ◯福祉保健部長(北野義美君) 在宅医療と在宅介護の取り組み、それから課題ということでございますけれども、平成26年度から在宅医療と在宅介護の連携を推進し、在宅ケアに対する支援体制の充実を目的として、市内の医療、それから介護に関係する機関の方々の協力のもと、敦賀市在宅医療在宅介護連携推進協議会を立ち上げているところでございます。  具体的な事業内容といたしましては、医療と介護関係者の連携推進や知識向上を目的とした研修、それから医療職と介護職の情報共有のための連絡票や連携ファイル等の作成に取り組んでおります。また、市民の皆様を対象とした在宅医療と在宅介護の講座も開催いたしました。
     在宅において医療と介護にかかわる職種はふえており、各職種の業務に対する理解や連携の必要性につきましては、市民の方のみならず専門職であってもまだまだ理解が不十分な現状でございます。今後も引き続き、連携の重要性等について各取り組みを通じて認識を深めてまいりたいというふうに考えております。 251 ◯15番(和泉明君) 先月ですか。あいあいプラザで講演と人形劇でしたか。それもありまして見させていただきました。たしか講演のほうは敦賀市の医師会長がお話ししておられましたけれども、なかなか医師、マンパワーですけれども、医者としても開業医の立場からしてなかなか難しいものがあると。今後もっと敦賀版の訪問医療の充実をと言っておりましたけれども、その部分でいえば敦賀病院に伺います。  地域包括ケア病棟をいち早く取り入れた敦賀病院として、在宅医療について将来的にどのように取り組んでいかれるのか、お伺いしたいと思います。 252 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 敦賀病院の在宅医療についての将来的な取り組みの考え方ということでございますけれども、国の医療政策の方向性といたしまして在宅による療養の促進が求められていることから、敦賀病院では第2次中期経営計画に医療ニーズが高い患者の在宅療養を支援する訪問看護の実施について目標を掲げたところでございます。  また、院内におきましても在宅医療推進部会を設置し、今後の敦賀病院における在宅医療の展開について議論を深めているところでございます。  しかしながら、スタッフ数が十分確保されていない状況でございますので、引き続き人材確保に努めますとともに、患者ニーズの把握や取り組む内容について議論をしてまいりたいと存じます。  以上でございます。 253 ◯15番(和泉明君) 医療制度のほうからなかなか、入院患者は早く自宅に帰っていただくということが基本になってくるということからいえば、在宅医療の訪問看護のほうにも今後力を入れていただくということです。  医師の指示書というのが訪問看護の基本になりますので、そんな意味からはやはり市立敦賀病院の力というのは今後ますます大きくなってくると思いますので、よろしくお願いしたいと。  できればマンパワー、医師の数は本当に足らなくて大変だと思いますけれども、医師も開業医と同じように、できれば往診、在宅の医療のほうにも直接できるようになればいいなと思います。  以上で一般質問を終わります。  ありがとうございました。 254 ◯副議長(別所治君) 以上で本日の一般質問を終わります。   ──────────────── 255 ◯副議長(別所治君) 次の本会議は、明日午前10時から再開いたします。  本日はこれをもって散会いたします。             午後6時33分散会 発言が指定されていません。 Copyright © Tsuruga City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...