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03月23日-05号

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  1. 福井市議会 2022-03-23
    03月23日-05号


    取得元: 福井市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-29
    令和 4年 3月定例会               福井市議会会議録 第5号            令和4年3月23日(水曜日)午後1時30分開議〇議事日程及び会議に付した事件 日程 1 会議録署名議員の指名 日程 2 第1号議案ないし第26号議案,第104号議案ないし第116号議案,第33号報告,陳情第10号及び陳情第11号 日程 3 予算特別委員会の継続調査について 日程 4 市会案第14号 シルバー人材センターに対する支援を求める意見書について 日程 5 市会案第15号 ロシア連邦によるウクライナ侵略に抗議する決議について 追加日程 市会案第16号 福井市議会委員会条例の一部改正について 日程 6 人権擁護委員候補者の推薦について──────────────────────〇出席議員(32名) 1番 岩佐 武彦君   2番 酒井 良樹君 3番 山田 文葉君   4番 榊原 光賀君 5番 寺島 恭也君   6番 津田かおり君 7番 近藤  實君   8番 水島 秀晃君 9番 池上 優徳君   10番 福野 大輔君 11番 八田 一以君   12番 菅生 敬一君 13番 伊藤 洋一君   14番 泉  和弥君 15番 藤田  諭君   16番 中村 綾菜君 17番 田中 義乃君   18番 村田 耕一君 19番 片矢 修一君   20番 玉村 正人君 21番 堀江 廣海君   22番 下畑 健二君 23番 鈴木 正樹君   24番 奥島 光晴君 25番 今村 辰和君   26番 野嶋 祐記君 27番 堀川 秀樹君   28番 青木 幹雄君 29番 石丸 浜夫君   30番 見谷喜代三君 31番 皆川 信正君   32番 加藤 貞信君──────────────────────〇欠席議員(0名)──────────────────────〇説明のため出席した者 市長         東 村 新 一 君 副市長        西 行   茂 君 企業管理者      前 田 和 宏 君 教育長        吉 川 雄 二 君 都市戦略部長     桑 原 雄 二 君 総務部長       塚 谷 朋 美 君 財政部長       田 口 春 彦 君 市民生活部長     廣 瀬 峰 雄 君 福祉保健部長     齊 藤 正 直 君 商工労働部長     寺 井 道 博 君 農林水産部長     清 水   拓 君 建設部長       増 永 孝 三 君 工事・会計管理部長  佐 野 仁 則 君 消防局長       片 川 浩 幸 君 上下水道経営部長   土 田 将 一 君 上下水道事業部長   海 道 克 也 君 教育部長       林   俊 宏 君──────────────────────〇事務局出席職員 議会事務局長     松 井 優 美 議会事務局次長    吉 田 裕 彦 議事調査課長     尾 野 嘉 貞 議事調査課長補佐   塚 本 大 祐 議事調査課主幹    田 原 弥 香 議事調査課副主幹   生 駒 敏 明 議事調査課主事    矢 野 順 意────────────────────── ○議長(皆川信正君) 出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより会議を開きます。────────────────────── ○議長(皆川信正君) それでは,日程1 会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,4番 榊原光賀君,5番 寺島恭也君の御両名を指名します。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程2 第1号議案ないし第26号議案,第104号議案ないし第116号議案,第33号報告,陳情第10号及び陳情第11号,以上42件を一括議題とします。 以上の各案件については,去る2月18日の本会議において,各常任委員会及び予算特別委員会に付託され,予算議案については,予算特別委員会から各常任委員会調査依頼されました。 それぞれ審査結果の報告を受けましたので,これより委員会終了の順序に従い,結果の報告を求めます。〔各委員会審査結果報告書は本号末尾参照〕 建設委員長 11番 八田一以君。 (11番 八田一以君 登壇) ◆11番(八田一以君) 去る2月18日の本会議において,建設委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,3月3日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案4件,陳情1件であり,審査の結果,議案はいずれも原案どおり可決,陳情は挙手採決の結果,不採択とすべきものとすることに決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案4件であり,いずれも原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,陳情第11号 北陸新幹線が大阪へ延伸するまで,特急「サンダーバード」「しらさぎ」をJR西日本・JR東海の運営・運行で現行のまま存続させることを求める陳情について委員から,特急存続に代わる利便性確保策を県が検討していることに加え,仮に存続した場合,採算も合わないと思われることから不採択とすべきとの意見や,特急の存続により,財政面をはじめ様々な面において並行在来線会社の負担が大変大きくなると考えられることから,不採択とせざるを得ないとの意見があり,挙手採決の結果,不採択とすべきものとすることに決しました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第104号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算,土木費中,底喰川整備事業について委員から,遊水地を改良するとのことだが,遊水地に関してはまだ完全に整備が終了しているわけではないのか。また,底喰川は国道8号の下をくぐる箇所が狭くなっているため,新保地係で水があふれる傾向にある。そこを拡幅すれば水の流れがよくなるのではないかと考えるが,今後の整備検討の中にそれは含まれているのかとの問いがあり,理事者から,遊水地については,たまった水を川に戻す排水処理にこれまで2日かかっていたものを1日程度で完了できるよう,検討を重ねながら改良を実施したいと考えている。また,今後の整備については,本補正予算に計上している段階整備検討の中で浸水箇所の実態や流れの悪い箇所を再度調査し,よりよい整備手法を検討していきたいとの答弁がありました。 次に,第1号議案 令和4年度福井市一般会計予算,土木費中,道路整備事業について委員から,毎年多くの地区から消雪設備の整備に係る要望が寄せられる中で,重要な路線から優先して整備することも理解はできるが,現在,どれくらい整備が進んでいるのか。また,今後はどのような計画になっているのかとの問いがあり,理事者から,本市としてはこれまでも説明しているとおり,最重点除雪路線を優先して整備していく方針である。現在は福井川西線の新明里橋から底喰川までの区間と,松岡菅谷線長本交差点から福井農林高校までの区間を整備しており,いずれの路線も令和4年度に完了する予定である。またその後は,福井川西線の底喰川から国道416号までの区間の整備を引き続き実施するほか,環状西線の種池交差点から福井四ヶ浦線までの区間の整備を予定しているとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果並びに調査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,総務委員長 8番 水島秀晃君。 (8番 水島秀晃君 登壇) ◆8番(水島秀晃君) 去る2月18日の本会議において,総務委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,3月3日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案4件であり,審査の結果,いずれも原案どおり可決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案2件であり,挙手採決を行った1件を含め,いずれも原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第15号議案 福井市部設置条例の一部改正について委員から,現在,新型コロナウイルスが蔓延しており,確かに保健所の業務量は増大しているが,いずれは収束するときが来るであろうし,またこれに伴いワクチン接種推進課もいずれ廃止となる可能性があるのではないかと考える。それでもコロナ後もなお福祉部と保健衛生部に分割したままの体制とするのかとの問いがあり,理事者から,中核市となったことで保健所を設置し,その業務は徐々に拡大していくものと考えており,2つの部に分割した体制を維持していきたいとの答弁がありました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第1号議案 令和4年度福井市一般会計予算,消防費中,消防庁舎建設事業について委員から,建て替えとなる南消防署の開署時期はいつ頃になるのか。また,現在の庁舎と同じ場所に建設するとのことだが,工事期間中は仮設庁舎などを建てることになるのかとの問いがあり,理事者から,南消防署の建て替え工事は令和8年度に完成予定である。現在の計画では,既存庁舎の4分の3を使用し,業務を継続することとしている。なお,既存庁舎のうち講堂や渡り廊下,倉庫などは撤去した上で,空いたスペースを含めた現敷地内に新庁舎を建設する。また,工事期間中は仮設の車庫を建てる予定であるとの答弁がありました。 同じく,歳入中,市税について委員から,現在オミクロン株が流行しており,今後もコロナの影響が続くものと考えるが,令和3年度予算額と比べ,約30億円の増収と見込んだ要因としてはどのようなことがあるのかとの問いがあり,理事者から,個人市民税については,福井県勤労統計調査において,労働者の令和3年の給与総額の伸び率や労働者が増加していることから,5億3,100万円の増収を見込んでいる。法人市民税については,県内の経済状況を分析している企業短期経済観測調査等において,法人の経常利益の伸び率が令和2年より増加していることに加え,令和3年度予算では,コロナの影響を考慮し大幅な減収見込みとしていたものの,決算見込額が予算額を約10億円上回っていることを踏まえ,令和4年度予算では10億6,100万円の増収見込みとした。また,固定資産税については,コロナの影響により事業収入が減少した中小企業等に対する軽減措置が終了したことなどから,11億3,300万円の増収を見込んでいる。なお,今後もコロナの影響が続くことを考慮し,市税については収納率を厳しく見積もり予算計上したとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果並びに調査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,経済企業委員長 25番 今村辰和君。 (25番 今村辰和君 登壇) ◆25番(今村辰和君) 去る2月18日の本会議において,経済企業委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,3月7日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案2件,陳情1件であり,審査の結果,議案はいずれも原案どおり可決,陳情は採択すべきものとすることに決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案10件であり,挙手採決を行った2件を含め,いずれも原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第1号議案 令和4年度福井市一般会計予算,商工費中,一乗谷朝倉氏遺跡活用活性化事業について委員から,一乗谷朝倉は福井を代表する観光地であることは分かるが,一乗谷における朝倉氏の歴史はたかだか西暦千二,三百年頃から始まったものである。もともとは朝倉姓ではなく,兵庫県豊岡市の日高町辺りから,守護大名斯波氏の家臣として福井にやってきて,朝倉を名乗るようになったと聞いている。そういった歴史には全く触れられていないが,それはなぜなのかとの問いがあり,理事者から,過去の文化的・歴史的価値を評価していくことは必要だと考えるが,文化財として価値のある一乗谷朝倉氏遺跡をメインとした観光を重点的に推進していることから,現時点ではそういった歴史的背景について今後どうするかは検討していないとの答弁がありました。 これに対して委員から,斯波氏の家臣であった朝倉氏は,下克上により君主に取って代わり,それ以降に朝倉姓を名乗ったものであり,越後の上杉謙信や甲斐の武田信玄などとは違い,もともと福井が出自である土着の大名ではない。その辺りの歴史をもう少し掘り下げて分かりやすくすべきではないのかとの問いがあり,理事者から,朝倉氏の成り立ちといったところがあって現在に至っていることから,改めて朝倉氏の由来をきちんと整理する必要があると考える。時間はかかるかもしれないが,今後研究していきたいとの答弁がありました。 同じく,農林水産業費中,未来へつなぐ福井の農業活性化プロジェクトⅡについて委員から,オリーブの栽培を始めて数年たつが,オリーブの収穫量やオリーブオイルなどの加工品の生産量はどれくらいか。また,将来的には採算ベースに乗せていかなければならないと思うが,その辺の方向性をどのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,今年度の収穫量は165キログラムほどで,オリーブオイルを約10リットル生産したほか,塩漬けや茶葉といった製品も三里浜オリーブ生産組合で作っている。現在約2,000本を植樹しているが,計画的に植樹を進め,令和7年度までに約3,000本となることを目指し生産量を増やしていきたい。価格的には,国産のオリーブオイルは高価であり,一般的に100ミリリットルから150ミリリットルで4,000円から5,000円程度と認識しており,今のところ,同程度の金額で販売することになると考えているとの答弁がありました。 同じく,土木費中,下水道事業会計負担金について委員から,下水道事業会計一般会計繰入金は31億円が計上されているが,実際の要求額は31億2,200万円で,要求額ベースでは平成26年度からは5億円,平成30年度からは3億5,000万円減少している。令和4年度は,正しく算出経費を積み上げて要求したのか。また,要求額が減少している理由は何かとの問いがあり,理事者から,財政部と協議の上,締結した覚書に基づき適切に積算し要求している。また,要求額が減少した一番大きな理由は,企業債の借入残高の推移によるものであるとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果並びに調査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,教育民生委員長 12番 菅生敬一君。 (12番 菅生敬一君 登壇) ◆12番(菅生敬一君) 去る2月18日の本会議において,教育民生委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,3月7日及び8日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案10件であり,審査の結果,挙手採決を行った4件を含め,いずれも原案どおり可決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案9件,報告1件であり,議案は挙手採決を行った6件を含め,いずれも原案適当,報告は報告どおり承認することが適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第104号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算,教育費中,「新たな日常」に向けた学習環境整備事業について委員から,小・中学校特別教室に空調設備を整備するとのことだが,新たな日常という目標に向けて,国の考え方も踏まえ,今後この事業をどのように進めていくのか,また,今回の補正予算では小・中それぞれどれだけの学校に整備する計画なのかとの問いがあり,理事者から,現在,本市の小・中学校特別教室の空調設備の整備状況は約44%であり,主に音楽室やコンピューター室に設置されている。国は本事業を令和5年度末までに完了するよう方針を示していることから,本市においても残る理科室や家庭科室などの特別教室のうち日常的に使用する全ての特別教室にエアコンを整備する予定である。今回の補正予算では,小学校13校,中学校8校の合わせて21校,123の特別教室への整備を計画しているとの答弁がありました。 次に,第1号議案 令和4年度福井市一般会計予算,衛生費中,地域再エネ導入のための計画づくり事業について委員から,再生可能エネルギーの導入に向けて長期的な目標を定めるための調査を行うとのことだが,具体的にはどのような調査を行うのかとの問いがあり,理事者から,第八次福井市総合計画実施計画の主要な事業の一つとして,ゼロカーボンシティ推進事業を定めており,この調査は今後5年間の取組のうち初年度となる令和4年度から実施するものである。具体的には,本市の特性などを踏まえ,どこにスポットを当てることが温室効果ガスの効果的な削減につながるのかなどを調査し,ゼロカーボンシティの実現に資するものがどの程度あるのかを把握するもので,これを基に次年度の令和5年度以降に,本市にとって最適な計画を策定する。その後,実際の取組を進めていく予定であるとの答弁がありました。 これに対して委員から,調査がしっかりとしたものでないとその後の計画が曖昧になったり,不十分なものになったりするため,ゼロカーボンシティの推進につながるよう努めてほしいとの要望がありました。 同じく,民生費中,すかっとランド九頭竜等管理運営費について委員から,すかっとランドは借地料だけで毎年1,800万円近くを要するとのことだが,現在,当該施設の利活用の方向性はどのようになっているのかとの問いがあり,理事者から,すかっとランドについては,昨年,財産有効活用民間提案制度を活用し,民間事業者から提案を募集したところ,体育館を使用してスポーツ教室を開きたいという提案が1件あり,その提案者を優先交渉権者として選定し,現在協議を行っている。また,提案がなかった残りの宿泊の部分などについては,引き続き民間による活用を探っていきたいとの答弁がありました。 また,別の委員から,様々な方向性に対してアンテナを高くして,市内,県内だけでなく全国各地からアイデアを募り有効活用を図っていくという姿勢で展望のある活動を行っていくことを望むが,市としてどのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,県とも協力し,全国で事業を展開している企業などとも協議を行ってきたが合意にまでは至っていない。すかっとランドはまだ活用できる施設だと考えるため,全庁挙げてアイデアや事業者とのつながりを探るなどして,何とか有効活用できるよう進めていきたいとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果並びに調査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,予算特別委員長 10番 福野大輔君。 (10番 福野大輔君 登壇) ◆10番(福野大輔君) 去る2月18日の本会議において,予算特別委員会に付託されました議案19件及び報告1件並びに市政上の重要案件を審査及び調査するため,3月16日及び17日の2日間,委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました議案19件及び報告1件は,付託後,議長を通じ,それぞれ所管の各常任委員会に対し調査依頼を行い,その調査結果の報告を受けて慎重に審査を行った結果,議案はいずれも原案どおり可決,報告は報告どおり承認しました。 なお,第104号議案,第1号議案ないし第4号議案,第6号議案ないし第14号議案については,起立採決の結果,賛成多数により可決しました。 また,市政上の重要案件についても活発で真剣な論議が交わされ,今後も継続して調査することと決定しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,まちづくりについて委員から,本市は中心市街地の活性化を図るため,準工業地域だけでなく,近隣商業地域においても大規模集客施設の立地を制限している。今回,アリーナ施設の候補地に上げられた東公園は,本市中心市街地のエリア外であることに加え,第一種住居地域であることから,多くの集客を見込む施設の候補地とすること自体が適切ではないと考えるが,都市計画の考え方とどのように整合を図るのかとの問いがあり,理事者から,用途地域による東公園の土地利用規制については課題として認識している。また,東公園は都市計画上,運動公園として位置づけていることに加え,過去には観客を5,500人収容できる野球場として広域的に利用されていた経緯があり,アリーナについても広域的に利用されるスポーツ施設であることから,運動公園としての機能は大きく変わらないと考えている。今後は,アリーナの基本構想案が示される中で,用途地域や都市公園の在り方など,総合的な視点から立地の実現手法について検討していきたいとの答弁がありました。 次に,新ごみ処理施設整備・運営事業について委員から,燃やせる粗大ごみの破砕を行う前処理設備は,現在の施設とどのような点が異なるのかとの問いがあり,理事者から,家具やじゅうたん,畳など燃やせる粗大ごみの破砕を行う前処理設備については,処理能力を10%増やし,5時間当たり5.5トンとする計画である。また,処理可能な枝などの太さを現施設では10センチメートルまでとしているが,新クリーンセンターにおいては15センチメートルまで対応できるようにする計画であるため,これまで処理できなかったサイズのごみも受け入れることが可能となり,市民にとってより利便性の高い施設となるとの答弁がありました。 次に,子宮頸がんの予防について委員から,国のHPVワクチン接種積極的勧奨の再開を受け,令和4年度からHPVワクチン接種推進事業を開始するとのことだが,接種の積極的勧奨が差し控えられていた期間に接種の機会を逃した女性に対しても接種を実施することになる。大幅に増加する対象者に対し,どのように接種案内を行っていくのか。また,接種機会を逃した対象者はどのように把握するのかとの問いがあり,理事者から,ワクチンの供給や接種体制等を考慮し,順次行っていく予定である。具体的には,まず定期接種対象者のうち1番年齢の高い令和4年度末で16歳を迎える方に対し,本年4月から案内の送付を開始する。以後,3か月程度の間隔を空けて1歳ずつ年齢を繰り下げて送付し,来年2月頃に1番年齢の低い12歳の方に送付する予定である。また,接種機会を逃した対象者については,予防接種台帳の記録から抽出して把握することが可能であるとの答弁がありました。 次に,ヤングケアラー実態調査について委員から,昨年の6月定例会で,今後,生活に関するアンケート調査を実施するとの答弁があったが,どのような調査を実施したのか。また,その調査結果からどのような課題が見えてきたのかとの問いがあり,理事者から,実態調査については,昨年9月から10月にかけて,県が県内の高校2年生及び中学校2年生,約1万3,800人を対象に実施した。また,今年2月からは,本市が各小・中学校で定期的に実施している学校生活に関するアンケートを活用し,家庭での困り事がないかを確認するよう努めている。県の調査によると,本市にはヤングケアラーと疑われる子どもが38人おり,そのうち約4割が「誰にも相談したことがない」と回答した。ヤングケアラーは,家庭内のデリケートな問題であることや,本人・家族に自覚がないといった理由から表面化しにくく,適切な支援につながりにくいことなどが課題であるとの答弁がありました。 これに対して委員から,これらの課題に対して今後どのように取り組んでいくのかとの問いがあり,理事者から,今後も小・中学校での定期的なアンケート調査を継続するほか,高校生については県と連携しながら個々の状況把握に努めていく。こうした取組を通じて,ヤングケアラーと疑われる子どもを発見した場合には,スクールカウンセラーなどが個別面談を行い,家庭状況に応じてヘルパーを派遣したり,介護や障害サービスにつなげていくなど,子どもの負担軽減,孤立防止に努めていくとの答弁がありました。 次に,自治体独自の学費支援について委員から,本市は住民福祉を担う自治体としてだけでなく,中核市としても独自の奨学金や学生ローンの返済支援制度の創設を検討すべきと考えるが,市としてどのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,学生が安心して学べる環境づくりは非常に大切なことであると考えている。国は,経済的理由により大学や専門学校への進学を諦めないよう,令和2年度に給付型奨学金を大幅に拡充し,これにより一定の年収基準を下回る世帯も対象となった。本市では,このような国の制度や,その他多くの奨学金制度の中から,相談者一人一人の状況に応じた情報をリストアップし,丁寧に説明している。今後も窓口に訪れた市民に寄り添った対応を行い,支援につなげていきたいとの答弁がありました。 次に,農業問題について委員から,コロナ禍での米価下落が小規模農家へ多大な影響を与えている中,県外では集落法人化を目指すグループ営農に対し,農業機械の共同購入費を補助するなど,小規模農家を支援するための取組を実施している自治体もある。本市においても国や県の施策に沿った大規模農家への支援だけでなく,小規模農家への市独自の支援策を実施すべきではないのかとの問いがあり,理事者から,本市独自の取組として,新たな担い手を確保するため,首都圏等で開催される就農イベントで,また,ふくい園芸カレッジ受講生に対し,本市への就農を積極的に呼びかけている。さらに,今年度はスマート農業導入実証事業を実施し,国や県の事業の対象とならない比較的小規模な農業者を対象としたスマート農業の導入に対する支援を行った。現在,米価は大幅に下落しており,また,原油価格の高騰や農業用資材の値上がりにより,農業経営が非常に厳しい状況にあることから,今後速やかに農業者への独自支援策を検討することとしており,これがまとまり次第,実施していきたいとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果並びに調査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 以上をもちまして各常任委員会及び予算特別委員会の審査結果報告は全部終了しました。 ただいまの各委員長報告に対し,質疑を許可します。 御質疑はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 第5号議案,第15号議案ないし第24号議案,第26号議案,第105号議案ないし第109号議案,第111号議案,第114号議案ないし第116号議案,第33号報告,陳情第10号については討論の通告がございませんので,直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 まず,第15号議案 福井市部設置条例の一部改正について及び第24号議案 包括外部監査契約の締結についてを除く,第5号議案,第16号議案ないし第23号議案,第26号議案,第105号議案ないし第109号議案,第111号議案,第114号議案ないし第116号議案,第33号報告,陳情第10号について採決します。 ただいま申し上げました各案件に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり,それぞれ可決,承認,採択すべきものであります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 次に,第24号議案 包括外部監査契約の締結について採決します。 第24号議案に対する総務委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり可決であります。 お諮りします。 第24号議案については,委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 次に,第15号議案 福井市部設置条例の一部改正について起立により採決します。 第15号議案に対する総務委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり可決であります。 お諮りします。 第15号議案については,委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。 それでは,第1号議案,第14号議案について討論の通告がありましたので許可します。 なお,発言は論点を明確にし,簡明にされますようお願いします。 3番 山田文葉君。 (3番 山田文葉君 登壇) ◆3番(山田文葉君) 日本共産党の山田文葉です。私は,ただいま討論の対象となっております第1号議案 令和4年度福井市一般会計予算,第14号議案 令和4年度福井市下水道事業会計予算について反対の立場から一括して討論を行います。 予算案のうち,水防対策や上下水道整備事業,子ども医療費助成事業の対象を高校3年生までに拡大すること,森田小学校の2校化など,市民の要求を反映した予算には賛成です。しかし,3つの理由から予算案に反対するものです。 1つ目の理由は,新幹線に絡んだ大型開発が中心で,市民の暮らしへの支援が弱いことです。 新年度予算では,市街地再開発事業等支援事業に48億6,000万円,北陸新幹線福井駅(東口)拡張施設整備事業に8億8,600万円,北陸新幹線建設整備事業に3億3,270万円,この3事業だけで税金の投入は60億円にも上ります。また,福井県,福井市と福井商工会議所などで構成する県都にぎわい創生協議会では,JR福井駅周辺にスポーツ,文化芸術活動の拠点となるアリーナ建設を検討し,東村市長も合意されています。しかし,本当に今福井駅周辺に観客動員数5,000人から6,000人規模のアリーナを造る必要があるのでしょうか。民設民営と言われますが,建設されることになれば福井市からも補助金などで多額の税金がつぎ込まれることになります。福井県にはサンドーム福井もあり,人口規模から考えて同種の巨大施設は2つも必要ありません。新幹線開業に合わせ,身の丈に合わない大規模施設をどんどん造っても,長期的に見て効率的に運用していくことはできません。福井の規模に合わないアリーナ建設は中止すべきです。このように,新幹線に絡んだ大型開発にどんどん税金をつぎ込み,一般会計の総額は前年度比で65億5,000万円増え,新年度に新たに借り入れる市の借金である市債も20億円も増えています。 その反面,市民の暮らしへの支援はどうでしょうか。国民健康保険の加入世帯の半数以上,1万6,319世帯は年収が100万円未満で,保険税は今回若干の引下げがあったものの払いたくても払えない水準となっています。一般会計からの法定外繰入れを行えば国保税のさらなる引下げも行えます。滞納者から保険証を取り上げ,病院を受診する権利を奪う資格証明書の発行もやめることを強く求めます。 子育て政策では,子ども医療費助成制度の対象が高校3年生までに拡大されましたが,大野市,勝山市,坂井市,あわら市,永平寺町などでは必要のない,自己負担金500円は引き続き窓口で支払わなければなりません。 また,福井県内の多くの自治体が,返済する必要のない奨学金制度を独自でつくっているのに,福井市ではいまだにつくられていません。福井市の若者がお金の問題で進学を諦めることのないよう市独自の奨学金制度の創設は急いで取り組むべき課題です。 予算に反対する2つ目の理由は,市民の立場で国に物を言う地方自治の精神が弱いことです。 岸田内閣が閣議決定した2022年度予算案は,コロナ対策は全く不十分な上,社会保障削減と大軍拡を進めるなど,国民に冷たく危険な予算案となりました。コロナ対策には予備費5兆円を計上しただけで,医療や検査,保健所などの対策は不十分です。困窮者への給付や持続化給付金の再支給も限定的で,困っている人には届いていません。 しかも,一定以上の所得のある75歳以上の後期高齢者の医療費について,10月から窓口負担を2倍にすることを見込んだ予算となっており,オミクロン株で感染が再拡大している中で国民の不安は解消できていません。 そんな今,福井市はコロナが一番落ち着いていた10月の景気指標に照らして新年度予算を組み,昨年度より65億円も増やしています。オミクロン株の拡大による税収の落ち込みを見込んだ予算編成を考えることはできたはずです。コロナの感染拡大の影響で米価が大暴落したにもかかわらず,国が有効な対策を立てない中,国に対し米の価格保障や農家の所得補償を求めるとともに,自治体独自の支援を行うべきです。 マイナンバーの推進や自治体のデジタル化も推し進めようとしています。事務処理の効率化や迅速かつ正確な行政サービスのために必要という意見もありますが,デジタル化が進めば様々な個人情報が集積されます。国は,地方行政のデジタル化の柱の一つに官民データ連携,公共データのオープン化を上げ,自治体の持つデータの利活用を積極的に進めようとしています。第32次地方制度調査会の答申は,各地方公共団体が制定している個人情報保護条例においては個人情報の定義や制度内容に差異が存在するほか,独自の規制を設けている場合もあり,官民や官同士での円滑なデータ流通の妨げになっているとまで述べられており,自治体の持つ情報を民間企業に積極的に提供せよ,個人情報を保護する条例や規制は邪魔だと言わんばかりです。自治体のデジタル化,AI化といったデジタル技術の積極的活用そのものは進める必要がありますが,個人情報の保護がしっかり行われるよう慎重に検討する必要があります。 また,デジタル化によって職員の負担が軽減すると言われていますが,それが人減らしの合理化につながらないようにするべきです。 予算案に反対する3つ目の理由は,財政削減のため職員削減と民営化を進めていることです。 予算案には新学校給食センター整備運営事業に5,514万円が計上されています。施設が大規模化し,扱う食事数が増えれば,大雪など災害時の対応が難しくなりますし,一度に大量の食材が必要となるため地場産の野菜やお肉も使いにくくなり,地産地消の取組が実施しにくくなります。この新学校給食センターは,民間の資金,経営能力及び技術力を活用して公共施設等の建設,維持管理,運営を行うPFI方式で進められますが,民間に丸投げでは安全よりも利益優先で安上がりの食材が使われる可能性もあります。子どもたちが食べる安心でおいしい給食の質が後退しかねず,反対するものです。 ごみ処理施設整備事業には17億7,644万円が計上されています。この事業は,設計,建設から20年間の運営を一括して契約するDBO方式で行われます。今後,人口減少も予想される上,地球温暖化の対策として省エネルギーやごみ削減に関する取組が促進されて,ごみの排出量の減少も大いに予想される中,20年もの長期にわたる運営を一括で行うことは合理的とは到底思えません。市の全会計の正規職員数は今年度2,268人から2,275人と7人の増員となりますが,市の職員削減計画である定員適正化計画の目標と比べ12人も少なくなっています。 納税課や生活支援課では,担当する滞納者や受給者の数が多過ぎて市民一人一人に丁寧で分かりやすい対応が取れないという弊害も出ています。 下水道は,なくてはならないライフラインです。職員が削減されれば,豪雨や地震などの災害時に現場に駆けつけ臨機応変な対応を行うことができなくなります。市民生活を守るためにも職員の削減を改め,必要な部署への増員こそ行うべきと強く求めまして日本共産党を代表しての私の討論を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(皆川信正君) 次に,7番 近藤實君。 (7番 近藤實君 登壇) ◆7番(近藤實君) 初めに,第1号議案 令和4年度福井市一般会計予算に反対し,討論いたします。全部で4つの観点から述べたいと思います。 1つ目,令和5年度末の市債残高が956億円となることは大問題です。福井市財政再建計画における令和5年度末の市債残高の目指す水準は850億円とされています。しかし,新しい財政計画,すなわち第八次福井市総合計画実施計画の中では,令和5年度末の市債残高推計が956億円となっています。106億円も増加になっていることは全く了解できません。 実施計画には,「新クリーンセンター整備,新学校給食センター整備等の大型公共事業を実施するためには,市債を発行する必要があります」と書かれていますが,極めて安易な考えだと思います。4年前の赤字の教訓が全く生かされていないと考えます。 中村議員の一般質問に対する田口財政部長の答弁には,市債の発行が必要不可欠との言葉があったのですが,私は腹立たしく思いました。財政赤字になってつくった財政再建計画ですから命がけで守るべきだと思います。皆様いかがでしょうか。 ちなみに新文化会館の建設は,8回にわたる福井市文化会館整備基本構想・基本計画策定委員会の議論を経て,平成30年3月に福井市文化会館整備基本計画として決定されましたが,財政赤字により令和5年度まで先送りとなっています。新文化会館の計画は凍結,しかし新クリーンセンター,新学校給食センター等は建設を進めるというのはバランスが取れているのでしょうか。 私は,新クリーンセンター,新学校給食センター,そして北部地域での新中学校建設事業について令和4年度と令和5年度で市債を幾ら発行する計画となっているのかを調べました。担当部署に財源の見込みを出してもらいましたが,この3つの事業による市債発行額は74億円でした。百歩譲ってこれらの3つの大型公共事業に要する市債発行をやむを得ないとしても,計画値(目標値)よりも32億円の超過となっています。私は,少なくともこの辺りの数字をきちんと説明して計画値(目標値)から大きく乖離していることを明らかにすべきだったと思います。 また,実施計画の最後では「市債借入の抑制に努めます」と述べているのですが,市債残高の令和8年度末推計は1,032億円です。令和5年度末よりさらに76億円も増加するのです。 次に2つ目,DXの推進による経費削減額5億600万円,ゼロカーボンの推進による経費削減額1億5,600万円は,眉唾物というか,架空だと考えます。 令和4年度福井市当初予算案資料,「輝くふくい新時代へ飛躍する予算」には次のように書かれています。 皆様,このカラーの資料です。(現物の表示) 1,令和4年度当初予算のポイントにDXとゼロカーボンの推進に関する取組が記載されています。DXについては34件の事業を行い,5億600万円の歳出削減効果があると書かれています。大変大きな削減効果を見込んでいます。事業一覧をいただき内容を確認いたしました。東村市長,西行副市長は,この数字の根拠を御存じでしょうか。5億600万円のうち,一番大きな削減効果のある事業は情報統計課の,自治体情報システムの標準化・共通化及び次期総合行政情報システム調達事業で3億5,600万円でした。自治体情報システムの標準化はたしか数年後の話だと聞いていたので,改めてこの中身を情報統計課に尋ねましたが,財政課で計上しているとのことでした。財政課に改めて確認してみると,令和8年度の庁内情報システムの運用経費を平成30年度比で3割削減するとの想定により計上したとのことでした。 これはどういうことかというと,令和4年度ではなく,令和8年度には現状より3億5,600万円の経費が削減される見通しであり,それを計上したということなのです。考えられないことだと思います。びっくりしました。これが一番ひどいと思いますが,その他の削減効果額も単年度の金額ではなく今後5年から10年,一番長いものは20年後までの見積金額を合計したものです。DXやらゼロカーボンの推進に積極的に取り組んでいくことをアピールしたかったのかもしれませんが,極めて不適切だと思います。 次に3つ目,下水道事業会計には多額の繰り出し不足があります。 令和元年度の一般会計の黒字額は23億円,令和2年度は30億円でした。令和3年度も黒字額は少なくとも30億円以上あると考えます。まず申し上げたいことは,財政再建計画で定めた繰出金の31億円はそろそろなしにしていただきたいということです。総務省繰出基準及び福井市の繰出基準に基づいて適正に算定すべきだと思います。何度も申し上げていますが,令和元年度には福井市民に対して20%もの下水道使用料の値上げを行っているのですから,一般会計も支出すべきものは支出すべきです。 次に,特別措置分元金償還に要する経費3億8,600万円が繰り出し不足です。また,特別措置分,利息償還に要する経費の1,200万円も繰り出し不足だと考えます。これらの経費は,令和4年度だけではなく毎年発生するものなので非常に大きな問題です。 最後に,地方自治法第210条及び地方財政法第3条にのっとった予算編成をすべきです。 下水道事業会計から回収すべき農業排水分の2億7,500万円の繰り出し過多についてですが,この3月に4,600万円が返済される,相殺されるとのことですから残高は2億2,900万円になると思います。この金額のうちの幾らかが令和4年度に返済になると思われますが,予算計上,雑入計上されていません。 これは,地方自治法第210条の総計予算主義の原則及び地方財政法第3条の予算編成の規定に明確に違反すると思います。このことについては,さきの一般質問においてただしましたが,財政部長からも市長からも違反していないとの答弁はありませんでした。したがいまして,間違いなく違反しているはずです。 また,予算計上すればその金額に見合う歳出予算を計上できます。同僚の議員の皆様も同じだと思いますが,地元から様々な要望があります。4,600万円でも1億円でも歳出予算があれば大変ありがたいことです。 以上で,第1号議案 令和4年度福井市一般会計予算についての私の反対討論を終わります。よろしくお願いします。 続きまして,第14号議案 令和4年度福井市下水道事業会計予算に反対し討論いたします。 公営企業である福井市企業局は,企業管理者をトップとする組織です。市長部局とは独立した組織であり福井市民のために水道事業及び下水道事業に責任を持って取り組んでいらっしゃると思います。下水道事業に係る一般会計繰入金については,総務省繰出基準及び福井市の繰出基準に基づいて適切に繰入れをしていただきたいと思っています。財政再建計画で決めた総額31億円に固執することは不適切だと思います。 令和元年度の一般会計の黒字額は23億円,令和2年度は30億円でした。令和3年度も黒字額は少なくとも30億円以上あると考えます。財政部に言うべきことはしっかり言ってほしいと思います。 個別の繰入れ項目については,特別措置分元金償還に要する経費3億8,600万円が繰入れ不足です。また,特別措置分利息償還に要する経費1,200万円も繰入れ不足です。 また,これは以前に指摘したことですが,雨水処理に要する経費の計算において,減価償却費を算出する場合の雨水比率が令和4年度も0.239となっています。これは少なくとも平成26年から変わっていませんが,雨水対策に力を入れている昨今の状況を考えるに不適切だと考えます。多分もっと高い値が適正だろうと考えます。時間はかかるでしょうが,適切な数値を定めていただきたいと思います。 もう一つ,非常に大事なことを申し上げます。 これら一般会計繰入金の積み上げ額の明細を出していただくように要求しましたが,住民訴訟で係争中であることを理由に黒塗りの明細書を頂きました。議員として予算要求の内容を確認することは当然の仕事だと思いますが,それができない状況となっています。正しく一般会計繰入金の計算を行っているのであれば堂々と出してくれればと思います。 そもそも住民訴訟は,一般会計繰入金の計算が不適切だと考えて提起したものです。上下水道経営部は正しい計算をしていると主張しているのですから,堂々と計算根拠を示したらよいと思うのです。 最後に,今申し上げた黒塗りの明細書ですが,これは一般会計繰入金の情報開示請求をした後に昨日開示されたものです。情報公開の趣旨からも不適切です。福井市情報公開条例第7条第5号(事務事業執行情報)により非開示に該当するとのことでしたが,どう考えてもこの規定には該当しないのです。福井市情報公開制度の手引をしっかりと読んでみましたが,どう考えても該当しません。 以上で私の反対討論を終わります。よろしく御賛同をお願いいたします。 ○議長(皆川信正君) 以上で討論を終結します。 それでは,起立により採決します。 第1号議案,第14号議案に対する予算特別委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおりいずれも可決であります。 お諮りします。 以上の各案件は,委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。 次に,第2号議案ないし第4号議案,第6号議案ないし第13号議案,第25号議案,第104号議案,第110号議案,第112号議案及び第113号議案,陳情第11号について討論の通告がありましたので許可します。 3番 山田文葉君。 (3番 山田文葉君 登壇) ◆3番(山田文葉君) 日本共産党の山田文葉です。私は,ただいま討論の対象となっております第2号議案 令和4年度福井市国民健康保険特別会計予算,第3号議案 令和4年度福井市後期高齢者医療特別会計予算,第4号議案 令和4年度福井市介護保険特別会計予算,第6号議案 令和4年度福井市競輪特別会計予算,第7号議案令和4年度福井市宅地造成特別会計予算,第8号議案 令和4年度福井市中央卸売市場特別会計予算,第9号議案 令和4年度福井市駐車場特別会計予算,第10号議案 令和4年度福井市集落排水特別会計予算,第11号議案 令和4年度福井市地域生活排水特別会計予算,第12号議案 令和4年度福井市水道事業会計予算,第13号議案 令和4年度福井市簡易水道事業会計予算,第25号議案 福井市の特定の事務を取り扱う郵便局の指定の取消しについて,第104号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算,第110号議案 福井市介護給付費準備基金条例の一部改正について,第112号議案 工事請負契約の締結について(新ごみ処理施設整備に係る敷地造成工事),第113号議案 工事請負契約の締結について((仮称)新ごみ処理施設建設工事)に反対の立場から,陳情第11号北陸新幹線が大阪へ延伸するまで,特急「サンダーバード」「しらさぎ」をJR西日本・JR東海の運営・運行で現行のまま存続させることを求める陳情を不採択とした委員長報告に反対の立場から一括して討論を行います。 国民健康保険や介護保険,後期高齢者医療保険の保険料は,低所得者にとって重い負担となっています。一般会計からの繰入れにより誰もが無理なく払える保険料に引き下げるべきです。世帯内の国保加入者の人数に応じて算定する均等割は,子どもに対して若干の減額はあるものの,人数に応じて算定されるため子どもが多いほど負担が重くなり子育て世代にとって重い負担となっています。高校卒業までは実質無料の1円課税にするなど支援を強化すべきです。 職員の削減が引き続き進められようとしていますが,住民の要求にしっかり対応できるようにするためにも,また,市の職員が人間らしく働けるためにも,職員の定数削減には反対です。 第25号議案 福井市の特定の事務を取り扱う郵便局の指定の取消しについては,美山地区の市波,羽生,上味見,下味見の4郵便局で行っていた住民票等各種証明書の発行業務を廃止するものです。マイナンバーカードによるコンビニ交付サービスの利用件数が増加していると言っても,マイナンバーカードを持たない人もいますし,郵便局で発行できなくなれば,証明書等を発行してもらえる施設から上味見地区では11.7キロメートル,下味見地区では7.4キロメートルも離れることとなり,利便性は著しく低下します。交通弱者の利便性を維持するためにも郵便局でのサービスは維持すべきです。 第110議案 福井市介護給付費準備基金条例の一部改正については,介護予防や支援を行う地域支援事業に関して,政令で定める上限額を超える場合は国と個別協議し,そこで対象外となれば保険料だけを原資とする介護給付費準備基金で行うというものです。今後,国は介護予防事業の査定を厳しくするとしています。地域支援事業は,要支援の認定を受けた方などに対して訪問型や通所型のサービスを提供するもので,高齢者が心身ともに健やかに暮らし,要介護者にならないために必要な事業です。このような取組を熱心に行うほど上限額を超えることとなりますが,その事業費は介護保険料を積み立てた介護給付費準備基金で賄われ,国は一切お金を出さないこととなります。高齢者の健康づくりを頑張れば頑張るほど介護保険料に跳ね返る仕組みで,これは被保険者や自治体を軽視した考えで許すことはできません。 第112号議案 工事請負契約の締結については,新ごみ処理施設建設に係る敷地造成工事の契約を行うものですが,入札が総合評価方式で行われ,一定の実績や技術力も評価の対象となることから大手優遇となっています。 また,第113号議案 工事請負契約の締結については,新ごみ処理施設建設工事の設計,建設から20年間にも及ぶ運営,維持管理を一括して発注するDBO方式を採用しており,323億円を超える巨額なものとなっています。民間の運営となると利益が最優先され,安全性や労働環境が軽視される危険性もあります。人口の減少や持続可能な開発目標,SDGsの考えが広がる中で,今後ごみの減量化も進むと予測される今,20年間にも及ぶ契約を一括して行うやり方には反対です。 陳情第11号は,北陸新幹線が大阪へ延伸するまで,特急サンダーバードとしらさぎを存続させることを求めるものです。そもそも北陸新幹線の話が初めにあったときには,フリーゲージトレインを採用し,新幹線がそのまま大阪まで走り,利用者の利便性は低下しないという話でした。それが蓋を開けてみれば,フリーゲージトレインは技術的に無理で,大阪へ行くにも名古屋へ行くにも運賃が上がる上に乗換えをしなければならないことになっています。建設委員会では,県も話合いの途中であるとか,大阪までの延伸の早期実現を求めるべき,陳情者のおっしゃることは分かるが,そういう切ない気持ちは捨てざるを得ないといった意見が出され不採択となりました。しかし,大阪までの延伸は何年後になるか見通しすら立っておらず,今話合いの途中だからこそ陳情を上げるべきではないでしょうか。そんな切実な市民の声に対し,切ない気持ちは捨てざるを得ないなどあまりに市民の思いをないがしろにした冷たい意見であり,不採択とした委員長報告には反対です。 以上,日本共産党を代表しての私の反対討論を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(皆川信正君) 以上で討論を終結します。 それでは,起立により採決します。 第2号議案ないし第4号議案,第6号議案ないし第13号議案,第25号議案,第104号議案,第110号議案,第112号議案及び第113号議案,陳情第11号に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおりそれぞれ可決,不採択とすべきものであります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。──────────────────────
    ○議長(皆川信正君) 次に,日程3 予算特別委員会の継続調査についてを議題とします。 お諮りします。 本特別委員会の付託案件であります市政上の重要案件については,先ほどの委員長の報告どおり継続調査と決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程4 市会案第14号 シルバー人材センターに対する支援を求める意見書についてを議題とします。 お諮りします。 提出者の説明は,会議規則第37条第3項の規定により省略したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,事務局に案文を朗読させます。 (事務局朗読)  シルバー人材センターに対する支援を求める意見書 我が国においては,人口減少,少子高齢化が進展し,人生100年時代を迎えた今,誰もが生涯現役で活躍できる社会の実現が求められている。その実現のため,シルバー人材センターは,地域の日常生活に密着した就業機会を提供することなどにより,高齢者の社会参加を促進し,高齢者の生きがいの充実,健康の保持増進,ひいては地域社会の活性化と医療費や介護費用の削減などに寄与しているところである。 そのような中,令和5年10月に,消費税において適格請求書等保存方式(インボイス制度)が導入される予定となっている。同制度の導入後,消費税を算定する上での仕入税額控除は,税務署に申請して登録を受けた消費税課税事業者が発行するインボイス(適格請求書)に記載してある消費税額によることとなる。 しかしながら,シルバー人材センターの会員のような年間課税売上高が1,000万円以下の事業者は消費税の納税義務が免除されており,インボイスを発行することができない。したがって,シルバー人材センターが会員へ支払う配分金(消費税が含まれている)については,これまで仕入税額控除ができていたものができなくなり,その分をシルバー人材センターが新たに納税する必要が生じることとなる。公益法人であるシルバー人材センターの運営は収支相償が原則であり,新たな税負担の財源はないため,このことはまさに運営上の死活問題となる。 また,会員に対して,課税事業者としての登録を選択し,納税することを求める方法もあるが,人生100年時代を迎え,国を挙げて生涯現役社会の実現が求められる中,報酬よりも社会参加・健康維持に重きを置いた「生きがい就業」に取り組んでいるシルバー人材センターの会員に対して,形式的に個人事業者であることをもって,インボイス制度をそのまま適用することは,地域社会に貢献しようと努力している高齢者のやる気や生きがいをそぎ,ひいては地域社会の活力低下をもたらすものと懸念される。 消費税制度においては,小規模事業者への配慮として,年間課税売上高が1,000万円以下の事業者は消費税の納税義務が免除されているところである。 少額の収入しかないシルバー人材センターの会員の手取り額が減少することなく,またシルバー人材センターの安定的な事業運営が可能となる措置を講じるよう求める。 以上,地方自治法第99条の規定に基づき,意見書を提出する。 令和4年3月23日                 福井市議会 ○議長(皆川信正君) それでは,市会案第14号について質疑を許可します。 御質疑はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております市会案第14号については,会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,市会案第14号について討論の通告がありましたので許可します。 4番 榊原光賀君。 (4番 榊原光賀君 登壇) ◆4番(榊原光賀君) 一真会の榊原でございます。私は,ただいま討論の対象となっております市会案第14号 シルバー人材センターに対する支援を求める意見書について,新政会,市民クラブ,公明党,一真会の4会派を代表いたしまして賛成の立場から討論を行います。 現在の消費税率は,令和元年10月の消費税増税に合わせ,軽減税率が導入されたことで8%と10%の2つが混在しています。国は,これに伴う消費税額や税率の表記における問題の解決及び仕入税額控除における手続上のミスの防止などを目的として,適格請求書等保存方式,いわゆるインボイス制度の導入を進めています。令和5年10月の制度本格導入後は,取引に係る消費税の仕入税額控除ができなくなり,その分をシルバー人材センターが新たに納税することとなります。しかしながら,新たな税負担の財源はなく,センターの運営に大きな影響を与えるものと危惧いたします。 また,会員の皆さんは,報酬以上に社会参加や健康維持に生きがいを感じながら働く高齢の方々であります。このインボイス制度が導入されることで,地域社会に貢献しようと努力している高齢者のやる気や生きがいがそがれ,地域社会の活力低下をもたらすものと懸念いたします。 よって,制度導入後もシルバー人材センターの安定的な事業運営が行えるよう,国において必要な支援を講じることを強く求める必要があると考えます。 以上のことから,市会案第14号に賛成するものです。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,私の賛成討論を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,23番 鈴木正樹君。 (23番 鈴木正樹君 登壇) ◆23番(鈴木正樹君) 日本共産党の鈴木正樹です。私は,ただいま討論の対象となっております市会案第14号 シルバー人材センターに対する支援を求める意見書について賛成の立場から討論を行います。 本意見書は,来年10月,政府が導入するインボイス制度によって,シルバー人材センターが会員へ支払う配分金について税額控除できていたものができなくなるため,センターの税負担が増えることについて支援策を求めるものです。 今,政府は課税取引の適正化を名目に,適格請求書等保存方式,いわゆるインボイス制度を導入しようとしています。しかし,このインボイス制度で仕入税額控除をこれまでどおり受けようと思うと,課税業者に対して税務署が発行する登録番号の記載が必要です。しかし,年間売上げが1,000万円未満の業者はこれまで消費税の納税義務がありませんでしたから,納税番号を持っていません。このインボイス制度によって町の小さな商店や小規模事業者は,取引先に仕入取引の控除を受けるためのインボイスが発行できないことを理由に取引を打ち切られたり,財務省の試算によると新たに年間平均15万4,000円の消費税負担を負うこととなります。日本商工会議所の調査で,小規模事業者の半数近くが消費税を価格に一部もしくは全部を転嫁できないと回答しており,インボイス制度の導入は,中小企業の多い福井市にとって死活問題となるものです。中小企業潰しにもつながるインボイス制度の導入自体が問題であり,政府へ是正を求める必要があります。 シルバー人材センターで働く高齢者は,一人一人がセンターから業務を委託される個人事業主であり,その年収は平均約40万円,1,000万円には遠く及びません。当然その全てが納税番号など持っていないはずです。よって,すべからく消費税が課税されることとなります。意見書にもあるように,シルバー人材センターは高齢者の生きがいづくりと地域貢献を旨とした団体であり,そもそも利益を出していませんから,インボイスによって新たに生じる税負担を捻出できる財源もありません。高齢者福祉や地域の活性化という観点からもその支援策が必要であることは明らかです。よって,本意見書を採択すべきと考えます。 以上,市会案に賛成する理由を述べまして,日本共産党を代表しての討論を終わります。 ○議長(皆川信正君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 市会案第14号については,原案のとおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程5 市会案第15号 ロシア連邦によるウクライナ侵略に抗議する決議についてを議題とします。 お諮りします。 提出者の説明は,会議規則第37条第3項の規定により省略したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,事務局に案文を朗読させます。 (事務局朗読)  ロシア連邦によるウクライナ侵略に抗議する決議 ロシア連邦は,去る2月24日にウクライナへの軍事侵攻を開始し,複数の都市を支配下に置くとともに,一般市民を含め多数の死傷者を出す事態を起こしている。 ロシア連邦による武力攻撃は,ウクライナへの重大な主権侵害であり,このような軍事的侵略は,国際法の深刻な違反であるとともに,国連憲章の重大な違反である。国際社会の平和と安全を著しく損なうことから,断じて容認できるものではない。 また,ロシア連邦のプーチン大統領は,核兵器の使用につながる意思を示すなど,その一連の行為は,すべての国の核兵器の廃絶を求め,世界の恒久平和を実現するため,平成元年に「非核平和都市」を宣言している本市の願いを踏みにじるものであり,強い憤りを覚える。 よって,福井市議会は,ロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻に対して強く抗議するとともに,ロシア軍を完全かつ無条件で即時に撤退させるよう,国際法に基づく誠意ある対応を強く求める。 以上,決議する。 令和4年3月23日                 福井市議会 ○議長(皆川信正君) それでは,市会案第15号について質疑を許可します。 御質疑はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております市会案第15号については,会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,市会案第15号について討論の通告がありましたので許可します。 4番 榊原光賀君。 (4番 榊原光賀君 登壇) ◆4番(榊原光賀君) 一真会の榊原でございます。私は,ただいま討論の対象となっております,市会案第15号 ロシア連邦によるウクライナ侵略に抗議する決議について,新政会,市民クラブ,公明党,一真会の4会派を代表いたしまして賛成の立場から討論を行います。 ウクライナを巡る情勢については,昨年末以来,国境付近におけるロシア軍の増強が続く中,我が国を含む国際社会が緊張の緩和と打開に向けて懸命な外交努力を重ねてきました。 しかしながら,本年2月24日にロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始し,現在1か月が経過しましたが,子どもをはじめ,罪のない多くのかけがえのない命が失われている惨状に胸が締めつけられる思いであり,改めて戦争の悲惨さと平和の大切さを痛感しています。停戦の交渉は継続されているようですが,合意への道はまだまだ険しいのではと感じております。 私は,犠牲となられた全ての方々に深く哀悼の意を表するとともに,今回のロシアによる一連の行為は力による一方的な現状変更の試みであり,明らかにウクライナの主権や領土の一体性を侵害し,国際法に違反するものと考えます。こうした国際社会の平和を脅かし,秩序の根幹を揺るがす野蛮な行為は断じて許すことはできません。 こうした現状に対し,国連の緊急特別総会においては今月2日,日本を含めた96か国が共同提案として名を連ねたロシア軍の即時撤退を求める総会決議を141か国の賛成で採択し,その際ロシア軍の侵攻を国連憲章違反であるとして,最も強い言葉で遺憾の意を表明するなど,国際社会もロシアへの反対の姿勢を明確にしています。 また,チェルノブイリ原発やザポリージャ原発の占拠,プーチン大統領が核兵器の使用につながる意思を示したとの報道を見るにつけ,強い憤りを感じるとともに,非核平和都市を宣言している本市の一員として,世界の恒久平和への願いを改めて強く示していかなければならないと考えます。 以上のことから,ロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻に対して強く抗議するとともに,ロシア軍を完全かつ無条件で即時に撤退させるよう,国際法に基づく誠意ある対応を強く求める今回の決議に賛同するものであります。 以上,議員各位の御賛同をお願い申し上げ,私の賛成討論を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,23番 鈴木正樹君。 (23番 鈴木正樹君 登壇) ◆23番(鈴木正樹君) 日本共産党の鈴木正樹です。私は,ただいま討論の対象となっております,市会案第15号 ロシア連邦によるウクライナ侵略に抗議する決議について賛成する立場から討論を行います。 去る2月24日,ロシアは一方的に独立を承認したウクライナ東部地域に軍事侵攻し,ウクライナ各地の軍事施設,首都キエフを含む各都市を攻撃した上,原子力発電所や住宅街,幼稚園,病院施設までも攻撃しています。これは,ウクライナの主権と領土を侵し,国連憲章,国際法を踏みにじる明らかな侵略行為であると同時に,人道にもとる卑劣で野蛮な行為であり,決して許すことはできません。 ウクライナとロシア自身が署名したミンスク議定書には,ウクライナの領土と主権を守ることがはっきりと書き込まれており,プーチン氏が要請を受けたとするウクライナ東部は独立国ではないため,幾ら国連憲章を持ち出してもロシアのウクライナ侵略は国際法違反であることは明らかです。 このような無法に対して本決議では,ロシアの武力攻撃はウクライナへの重大な主権侵害として国際法の深刻な違反であるとともに,国連憲章の重大な違反であると指摘していることは重要です。 プーチン氏は,ロシアは世界で最も強力な核保有国の一つだと言及し,ロシア軍の核抑止部隊に特別警戒態勢を命じるなど,核兵器の使用をちらつかせ脅しをかけるやり方は断じて許すわけにはいきません。本決議に非核平和都市を宣言した市として強い憤りを示したことには全面的に賛成できるものです。 この非常事態に乗じて自民党の安倍元首相は,問題は武力行使をいとわない国が隣にある場合どうなるかだと主張し,日本維新の会代表の松井氏なども平和憲法第9条の改正を含む改憲議論を促進すべきだとしています。しかも,米国と一緒に核兵器を使う,核共有まで言い出しました。憲法第9条を変え集団的自衛権で他国と共に戦争に参加すれば,紛争をさらに激化させるではありませんか。相手が核兵器で脅しているときにこちらも核兵器だと脅し合う。お互いの緊張を高め合い,その行き着く先は核戦争しかありません。軍事力や核兵器で国家や国民を本当に守れるのか。このような古く現実的ではない議論は本当に危険です。 今,ロシア国内ではインターネットやソーシャルネットワークサービス,SNSへの規制や監視が強まっており,ウクライナ侵略に関しての発信が厳しく取り締まられています。世界各国が打ち出したロシアへの経済制裁がロシア国民の生活やその経済を締めつける中で,無法な戦争をやめよという声が国内で高まれば,戦争の継続は難しくなるからです。今,世界中がインターネットや金融,輸送網でつながり,まさに金,人,物,情報が世界中を行き交い,どんな国であっても自国だけでは発展できない状況となりました。今世界では,国際世論の高まりを土台とした国際的な経済制裁や外交交渉,国際交流,情報の発信,あらゆる非軍事の取組こそ紛争と戦争を止めるリアルパワーとして働き始めているのです。非軍事の取組による紛争と戦争の抑止,それはまごう事なき憲法第9条に貫かれている精神です。時代を超えていく平和憲法第9条の力を再認識するとともに,本決議に全面的に賛成できることを申し述べ,日本共産党を代表しての討論を終わります。 ○議長(皆川信正君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 市会案第15号については,原案のとおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 ただいま可決しました市会案第14号の意見書及び市会案第15号の決議文における字句の整備並びに取扱いにつきましては,議長に御一任願います。────────────────────── ○議長(皆川信正君) ただいま,9番 池上優徳君をはじめ,ほか9名の議員から市会案第16号 福井市議会委員会条例の一部改正についての議案が提出されました。 お諮りします。 この際,これを日程に追加し,議題とすることに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 ここで,事務局に資料を配付させます。 (資料配付) ○議長(皆川信正君) それでは,提出者の提案理由の説明を求めます。 (9番 池上優徳君 登壇) ◆9番(池上優徳君) ただいま上程されました市会案第16号 福井市議会委員会条例の一部改正について提案理由を御説明申し上げます。 行政機構の整備に伴い,常任委員会の所管の変更を行いたいので,この案を提出するものです。 改正の内容は,教育民生委員会の所管の福祉保健部を,福祉部,保健衛生部に改めるものです。 議員各位の御賛同をお願い申し上げ,提案理由の説明といたします。 ○議長(皆川信正君) ただいまの説明に対し,質疑を許可します。 御質疑はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております市会案第16号については,会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略し,また討論の通告がございませんので直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 市会案第16号については,原案のとおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程6 人権擁護委員候補者の推薦についてを議題とします。 理事者の推薦理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) ただいま議題となりました人権擁護委員候補者の推薦について御説明申し上げます。 この推薦に当たりましては,人権擁護委員法第6条第3項の規定により,議会の意見を聞いて推薦するよう定められております。 本年6月30日をもって田村洋子氏,池上敏和氏,麻生英右氏,坂元秀基氏の4名の委員が任期満了となられます。 つきましては,これら4名の方々を引き続き再任候補者として推薦いたしたいと存じます。いずれの方も人格,識見ともに人権擁護委員として適任と存じますので,議会の御意見を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(皆川信正君) ただいま説明がありました人権擁護委員候補者の推薦について,議会の意見を求められております。 御意見はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御意見なしと認めます。 お諮りします。 ただいま議題となっております人権擁護委員候補者の推薦については,田村洋子君,池上敏和君,麻生英右君,坂元秀基君の4名を推薦することに異議がない旨を答申することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 以上をもちまして本日の議事日程は全部終了しました。 ここで,市長から発言の申出がありますので,この際これを許可します。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) 議長のお許しをいただき,令和4年3月福井市議会定例会の閉会に当たり,一言御挨拶を申し上げます。 議員の皆様には,2月18日の開会以来,令和4年度一般会計予算をはじめ条例改正など,提出いたしました各議案につきまして,慎重かつ熱心に御審議いただき,御議決をいただきましたことに厚く御礼申し上げます。 本定例会を通じていただきました議員各位の貴重な御意見や御提案につきましては,各施策に反映できるよう最善を尽くしてまいります。 さて,国内における新型コロナウイルス感染症については,現在,新規感染者は減少傾向にあるものの,重症者や死者数については高止まりの状況が続いております。一方,県内においても学校や保育園,高齢者施設等でクラスターが相次いで発生したほか,家庭内での感染が拡大し,3月7日には過去最多となる559人の新規感染者が確認されるなど新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっておりましたが,市民の皆様,事業者の皆様の感染拡大防止に対する御理解と御協力により,新たな感染者数が200人を下回り始めるなど,ようやく減少傾向に転じてまいりました。 こうした中,本市ではワクチン追加接種の促進に向けて国から示されるワクチンの供給状況を的確に把握しながら,市医師会,市薬剤師会,県看護協会の協力を得て必要な接種体制を確保しております。追加接種は,低下した感染防止効果や重症化予防効果を高め,感染拡大の抑え込みに有効であることから,希望する全ての市民の皆様が,安全かつ速やかに接種できるよう全力で取り組んでいるところであります。 また,これからの時期は入学や就職,引っ越しなどにより人の移動も活発になってまいります。市民の皆様には,御自身や御家族はもちろん周囲の方々の命と健康を守るため,いま一度手洗いやマスクの着用,小まめな換気など基本的な感染防止対策を徹底していただきますようお願いいたします。また,家族に体調不良の人がいる場合は,出勤,登校を控えていただくなど,感染拡大防止に向け御協力をお願いいたします。 さて,ようやく柔らかな春の光が差し込むようになってまいりました。少しずつ暖かさが増してきており,桜の開花も間近となっています。26日からは福井の春を彩る,ふくい桜まつりを開催いたします。足羽川桜並木をはじめ福井城址などで,桜の開花時期に合わせ幻想的なライトアップを行い,福井の夜を楽しむ夜間景観を演出するとともに,福井の食や文化,歴史などを満喫できる企画となっています。また,各会場では感染防止対策を徹底し,市民の皆様をはじめ,県内外からお越しいただく多くのお客様に安心して福井の華やかな春を堪能していただけるものと考えております。 さて,令和4年度は第八次福井市総合計画のスタートの年であります。北陸新幹線福井開業やアフターコロナ社会を見据えながら,「みんなが輝く 全国に誇れる ふくい」の実現に向けて一層の努力を重ねてまいりますので,議員各位には格段の御理解とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。 結びになりますが,この時期は気温の変化が激しく体調を崩しやすい気候でもございます。議員各位におかれましては,くれぐれも健康には御留意いただき,ますます御活躍されますことを祈念申し上げ,閉会の挨拶といたします。ありがとうございました。 ○議長(皆川信正君) 以上で会議を閉じます。 これをもちまして令和4年3月福井市議会定例会を閉会します。             午後3時19分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定により,本会議の顛末を証するため,ここに署名する。福井市議会議長署名議員署名議員 △〔参照〕               各委員会審査結果報告書             総    務    委    員    会番 号件            名審査結果第15号議案福井市部設置条例の一部改正について原案可決第22号議案福井市消防団条例の一部改正について〃第24号議案包括外部監査契約の締結について〃第116号議案町及び字の区域の変更について〃             建    設    委    員    会番 号件            名審査結果第109号議案福井市自転車等駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正について原案可決第111号議案福井市無線電話基地局の設置及び管理に関する条例の廃止について〃第114号議案市道の路線の廃止について〃第115号議案市道の路線の認定について〃陳情第11号北陸新幹線が大阪へ延伸するまで,特急「サンダーバード」「しらさぎ」をJR西日本・JR東海の運営・運行で現行のまま存続させることを求める陳情不採択とすべきもの              教  育  民  生  委  員  会番 号件            名審査結果第16号議案福井市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について原案可決第17号議案福井市公衆浴場の設置場所及び衛生等に関する基準を定める条例の一部改正について〃第18号議案福井市市税賦課徴収条例の一部改正について〃第19号議案福井市特別会計条例及び福井市国民健康保険診療所基金条例の一部改正について〃第23号議案福井市児童館条例の一部改正について〃第25号議案福井市の特定の事務を取り扱う郵便局の指定の取消しについて〃第26号議案福井市指定障害児通所支援の事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正について〃第110号議案福井市介護給付費準備基金条例の一部改正について〃第112号議案工事請負契約の締結について (新ごみ処理施設整備に係る敷地造成工事)〃第113号議案工事請負契約の締結について ((仮称)新ごみ処理施設建設工事)〃              経  済  企  業  委  員  会番 号件            名審査結果第20号議案福井市一乗谷朝倉氏遺跡復原町並の設置及び管理に関する条例の一部改正について原案可決第21号議案福井市営競輪場内売店使用料徴収条例の一部改正について〃陳情第10号シルバー人材センターに対する支援を求める意見書の提出について採択すべきもの              予  算  特  別  委  員  会番 号件            名審査結果第1号議案令和4年度福井市一般会計予算原案可決第2号議案令和4年度福井市国民健康保険特別会計予算〃第3号議案令和4年度福井市後期高齢者医療特別会計予算〃第4号議案令和4年度福井市介護保険特別会計予算〃第5号議案令和4年度福井市母子父子寡婦福祉資金貸付特別会計予算〃第6号議案令和4年度福井市競輪特別会計予算〃第7号議案令和4年度福井市宅地造成特別会計予算〃第8号議案令和4年度福井市中央卸売市場特別会計予算〃第9号議案令和4年度福井市駐車場特別会計予算〃第10号議案令和4年度福井市集落排水特別会計予算〃第11号議案令和4年度福井市地域生活排水特別会計予算〃第12号議案令和4年度福井市水道事業会計予算〃第13号議案令和4年度福井市簡易水道事業会計予算〃第14号議案令和4年度福井市下水道事業会計予算〃第104号議案令和3年度福井市一般会計補正予算〃第105号議案令和3年度福井市国民健康保険特別会計補正予算〃第106号議案令和3年度福井市介護保険特別会計補正予算〃第107号議案令和3年度福井市中央卸売市場特別会計補正予算〃第108号議案令和3年度福井市下水道事業会計補正予算〃第33号報告専決処分の承認を求めることについて (令和3年度福井市一般会計補正予算)承認...