福井市議会 > 2021-12-16 >
12月16日-05号

  • 会派再編成(/)
ツイート シェア
  1. 福井市議会 2021-12-16
    12月16日-05号


    取得元: 福井市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-29
    令和 3年12月定例会               福井市議会会議録 第5号            令和3年12月16日(木曜日)午後1時31分開議〇議事日程及び会議に付した事件 日程1 会議録署名議員の指名 日程2 第69号議案ないし第84号議案,第31号報告,請願第10号 日程3 第101号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算 日程4 第102号議案 教育委員会委員の任命について 日程5 第103号議案 公平委員会委員の選任について──────────────────────〇出席議員(32名) 1番 岩佐 武彦君   2番 酒井 良樹君 3番 山田 文葉君   4番 榊原 光賀君 5番 寺島 恭也君   6番 津田かおり君 7番 近藤  實君   8番 水島 秀晃君 9番 池上 優徳君   10番 福野 大輔君 11番 八田 一以君   12番 菅生 敬一君 13番 伊藤 洋一君   14番 泉  和弥君 15番 藤田  諭君   16番 中村 綾菜君 17番 田中 義乃君   18番 村田 耕一君 19番 片矢 修一君   20番 玉村 正人君 21番 堀江 廣海君   22番 下畑 健二君 23番 鈴木 正樹君   24番 奥島 光晴君 25番 今村 辰和君   26番 野嶋 祐記君 27番 堀川 秀樹君   28番 青木 幹雄君 29番 石丸 浜夫君   30番 見谷喜代三君 31番 皆川 信正君   32番 加藤 貞信君──────────────────────〇欠席議員(0名)──────────────────────〇説明のため出席した者 市長         東 村 新 一 君 副市長        西 行   茂 君 企業管理者      前 田 和 宏 君 教育長        吉 川 雄 二 君 都市戦略部長     桑 原 雄 二 君 総務部長       塚 谷 朋 美 君 財政部長       田 口 春 彦 君 市民生活部長     廣 瀬 峰 雄 君 福祉保健部長     齊 藤 正 直 君 商工労働部長     寺 井 道 博 君 農林水産部長     清 水   拓 君 建設部長       増 永 孝 三 君 工事・会計管理部長  佐 野 仁 則 君 消防局長       片 川 浩 幸 君 上下水道経営部長   土 田 将 一 君 上下水道事業部長   海 道 克 也 君 教育部長       林   俊 宏 君──────────────────────〇事務局出席職員 議会事務局長     松 井 優 美 議会事務局次長    吉 田 裕 彦 議事調査課長     尾 野 嘉 貞 議事調査課長補佐   塚 本 大 祐 議事調査課主幹    田 原 弥 香 議事調査課副主幹   新 町 祥 子 議事調査課主事    矢 野 順 意────────────────────── ○議長(皆川信正君) 出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより会議を開きます。────────────────────── ○議長(皆川信正君) それでは,日程1 会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,25番 今村辰和君,26番 野嶋祐記君の御両名を指名します。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程2 第69号議案ないし第84号議案,第31号報告,請願第10号,以上18件を一括議題とします。 以上の各案件については,去る11月29日の本会議において各常任委員会に付託されました。 それぞれ審査結果の報告を受けましたので,これより委員会終了の順序に従い,結果の報告を求めます。〔各委員会審査結果報告書本号末尾参照〕 建設委員長 11番 八田一以君。 (11番 八田一以君 登壇) ◆11番(八田一以君) 去る11月29日の本会議において,建設委員会に付託されました案件を審査するため,12月9日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案5件であり,審査の結果,いずれも原案どおり可決しました。 以下,審査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第69号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算,土木費中,自転車通勤普及促進事業について委員から,自転車駐車場の更新により利便性の向上が図られることは結構だが,一方で,福井駅東口周辺は以前から不法駐輪が多いとの苦情が地区住民より寄せられている。このことについてはどのように対策していくのか。また,不法駐輪で撤去した自転車利用するような施策はあるのかとの問いがあり,理事者から,不法駐輪に対しては,毎日朝夕3時間ずつ巡回監視を行っている。駐車ラック入替え工事中は仮設の自転車駐車場を設置するなど,自転車駐車場以外の場所には駐輪しないよう対策を講じるとともに,不法駐輪に対しては注意札を貼るなど引き続き注意喚起を行っていく。また,不法駐輪で撤去した自転車については,今年は積極的に利用を図っており,公民館や公共施設等を中心に40台程度が利用されているとの答弁がありました。 同じく,土木費中,シェアサイクル活用促進事業について委員から,シェアサイクルシステムを導入する場合でも,従来の対面方式による貸出しは並行して行うのかとの問いがあり,理事者から,システムを導入する場合は,スマートフォンのアプリなどを活用した非対面方式に完全に移行する予定であるとの答弁がありました。 これに対して委員から,スマートフォンを使用しない人も一定数いることから,しばらくは並行して行わないとレンタサイクルを利用したくてもできないという方も出てくるのではないかと懸念するが,その対応についてどう考えているのかとの問いがあり,理事者から,先行する他市の事例では,スマートフォンを使用しない人でも申込手続を行うことができる施設を必ず数か所設けており,このような課題については今回実施する調査の中で整理していきたいと考えているとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,総務委員長 8番 水島秀晃君。 (8番 水島秀晃君 登壇) ◆8番(水島秀晃君) 去る11月29日の本会議において,総務委員会に付託されました案件を審査するため,12月9日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案5件であり,審査の結果,挙手採決を行った1件を含め,いずれも原案どおり可決しました。 以下,審査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第79号議案 福井市伊自良館指定管理者の指定について委員から,これまで5年間としていた指定管理期間を今回3年間とした理由について問いがあり,理事者から,施設マネジメントアクションプランにおいて,当該施設の方向性を「コスト削減」としていることから,この3年間で利用料金の改定や,休館日を増やすなどのコスト削減策を検討し,その次の指定管理期間に反映させていきたいと考えているため,3年間に短縮したとの答弁がありました。 これに対して委員から,コスト削減を図っていくということは,将来的には当該施設の廃止も考えているのかとの問いがあり,理事者から,特に地元の高齢者に多く利用していただいている施設であるため,市としては継続していきたいと考えているが,費用対効果を鑑み,どれだけコストを削減できるかを今後十分に検討していきたいとの答弁がありました。 次に,第83号議案 第八次福井市総合計画の策定について委員から,計画策定の前提ともなる本市の人口について,まち・ひと・しごと創生人口ビジョン総合戦略で掲げた目標よりも早い段階で26万人を切ってしまった。出生率もなかなか上がらず,人口を維持していくことは難しいのではないかと考えるが,このことについてどのように捉えているのかとの問いがあり,理事者から,本計画の策定に当たっては,人口ビジョン総合戦略との整合性を取りながら作業を進めてきた。北陸新幹線福井開業を一つの契機として,その開業効果を最大限に生かし,関係人口の創出に努めることで地域の活性化を図り,人口の維持に取り組んでいきたいとの答弁がありました。 さらに委員から,コロナの影響により第七次総合計画実施計画の令和2年度の数値目標達成率は52.5%と非常に厳しい数字となったが,本計画はコロナの影響を考慮したものとなっているのかとの問いがあり,理事者から,現在策定中の実施計画の中で,新たな日常に対応できる数値目標を設定したいと考えており,これに基づき本計画を着実に前に進めていきたいとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,経済企業委員長 25番 今村辰和君。 (25番 今村辰和君 登壇) ◆25番(今村辰和君) 去る11月29日の本会議において,経済企業委員会に付託されました案件を審査するため,12月10日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案4件,請願1件であり,審査の結果,議案はいずれも原案どおり可決,請願は挙手採決の結果,不採択とすべきものとすることに決しました。 以下,審査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第69号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算農林水産業費中,農業者収入保険加入推進事業について委員から,収入保険制度内容について問いがあり,理事者から,この保険は農産物の販売収入基準収入の9割を下回ったときに,下回った額の9割を上限に補填する制度である。自然災害だけではなく,農業者の努力では避けられない収入減少に対しても保険が適用されるとの答弁がありました。 これに対して委員から,予算額は約670万円であるが,何人分の保険料を想定しているのか。また,財源は全額国からの交付金を充てるとのことだが,仮に財源が不足した場合には一般財源を投入する考えはないのかとの問いがあり,理事者から,この事業は保険料の一部を補助するものであり,約700人分を想定している。また,コロナ対策として実施する事業であるため,国の交付金により効果的に農業者の支援を行っていきたいと考えているとの答弁がありました。 同じく,債務負担行為中,ふくい桜まつり開催事業について委員から,来年3月から始まるふくい桜まつりでは,2年後の北陸新幹線福井開業を見据え,新たに取り組む予定の企画はあるのかとの問いがあり,理事者から,新幹線開業に向けた新たな企画として,足羽川河川敷などの桜スポットに,桜まつりをはじめとする期間中の各種イベント情報広域観光情報を提供するブースを設置し,周遊観光来訪を促したいと考えている。さらに,嶺北市町の特産品や工芸品などを販売するようなマルシェを開催し,来訪者の満足度向上観光消費の拡大につなげたいと考えている。ほかにも,市内の桜スポットに写真映えする場所を新たにつくり,SNSでの拡散を図っていきたいとの答弁がありました。 次に,請願第10号 新型コロナ禍での政府による米価格暴落対策が皆無の中,稲作農家への自治体独自の直接支援策を求める意見書提出について委員から,地域経済稲作農家の経営安定を図るため,国,県,市において十分に支援策が講じられていることから不採択とすべきとの意見があり,挙手採決の結果,不採択とすべきものとすることに決しました。 以上が当委員会での審査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げます。 なお,去る11月15日に,観光プロモーションについて調査研究するため,京都府京都市において実施されました,龍馬ゆかり地プロモーション事業を視察してまいりましたことを申し添えて報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,教育民生委員長 12番 菅生敬一君。 (12番 菅生敬一君 登壇) ◆12番(菅生敬一君) 去る11月29日の本会議において,教育民生委員会に付託されました案件を審査するため,12月10日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案5件,報告1件であり,審査の結果,議案は挙手採決を行った3件を含め,いずれも原案どおり可決,報告は報告どおり承認することに決しました。 以下,審査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第69号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算,教育費中,在宅授業用モバイルルーター貸与事業について委員から,Zoomのようなリアルタイムによるオンラインでの授業を行うことになると,児童・生徒間で学習内容の習得度に差異が生じることを懸念するが,このことに対してはどのように対応していくことになるのかとの問いがあり,理事者から,オンラインによる授業だけでは限界があるため,濃厚接触者となったことにより長期間にわたり通常の授業を受けられない場合には,プリントの配付などを併せて行うことで学習内容の習得に関して不足する部分を補充していきたいとの答弁がありました。 また,別の委員から,モバイルルーターはリースではなく購入するとのことだが,コロナ収束後のモバイルルーターの活用については何か検討しているのかとの問いがあり,理事者から,各学校では不登校の児童・生徒への対応として既にオンラインを活用している例もある。こういった使用方法も含め,今後検討していきたいとの答弁がありました。 次に,第82号議案 事業契約の締結について(福井市新学校給食センター整備運営事業)について委員から,当センターでは食育の推進として栄養教諭見学受入れの対応などを行うとのことだが,本来,栄養教諭は各学校で食育の授業を受け持っている。また,当センターが出来上がることで,本市に配置される県費負担の職員である栄養教諭の数が国の基準により減少してしまうことも踏まえると,1人当たりの負担がさらに増えることになる。事業者との契約において事業者側で食育に関する業務を担う職員を採用すべきではないのかとの問いがあり,理事者から,必要があれば事業者に支援をお願いすることになるが,給食全般に通じた教育という点では,栄養教諭や市の栄養士が主体となって行うことが大切であると考えている。市と事業者それぞれが担う部分について,お互いにコミュニケーションを取りながら連携して対応していきたいとの答弁がありました。 また,別の委員から,市が調理実習室の導入を決めたことにより学校に配置の栄養教諭の負担が増えることについて,人員配置をどのようにするのか,市の責任でしっかり対応すべきではないのかとの問いがあり,理事者から,栄養教諭の数が市全体として減少することについては,国に対して基準の見直しを要望していきたい。また,実際にセンターを運営していくと,さらなる課題も見えてくるのではないかと考えている。絶対数として不足が生じている部分には,最終的には財政措置での対応ということも考えられるため,業務をしっかりと見極めていきたいとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 以上をもちまして各常任委員会の審査結果報告は全部終了しました。 ただいまの各委員長報告に対し,質疑を許可します。 御質疑はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 第71号議案ないし第79号議案,第84号議案,第31号報告については討論の通告がございませんので,直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 ただいま申し上げました各案件に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり,それぞれ可決,承認であります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,第69号議案及び第70号議案,第80号議案ないし第83号議案について討論の通告がありましたので許可します。 なお,発言は論点を明確にし,簡明にされますようお願いします。 3番 山田文葉君。 (3番 山田文葉君 登壇) ◆3番(山田文葉君) 日本共産党山田文葉です。 私は,ただいま討論の対象となっております第69号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算,第70号議案 福井市観光交流センターの設置及び管理に関する条例の制定について,第80号議案 福井市聖苑の指定管理者の指定について,第81号議案 福井市ガラガラ山越前水仙の里キャンプ場指定管理者の指定について,第82号議案 事業契約の締結について(福井市新学校給食センター整備運営事業),第83号議案 第八次福井市総合計画の策定について,いずれも反対の立場から討論を行います。 補正予算案について,新型コロナウイルス感染症に関する事業や,子育て支援の拡充などにはもちろん賛成です。しかし,市民の暮らしを支える施策が足りないこと,直営で行うべきものが指定管理となっていることなどから反対です。 第70号議案は,福井駅東口の福井市観光交流センター管理運営指定管理者に委託するものです。福井市に来られた方をもてなし,観光の情報を提供する観光振興の拠点と地域活性化を目的とした観光交流センターは直営で運営すべきです。 第80号議案は,福井市聖苑の指定管理者を指定するものです。聖苑は,人生の最期の瞬間を御家族が見送る場所,市民の御遺体を扱う神聖な場所です。営利目的の株式会社が指定管理で請け負うこととなっており,聖苑という場にふさわしくありません。直営で行うべきです。 第81号議案は,ガラガラ山越前水仙の里キャンプ場指定管理者を指定するものですが,施設の目的は市民の健康づくりの推進と地域観光の発展です。これまで指定管理で運営してきた施設では,必要な防火管理者を配置していなかったり,直営では不必要な本部経費がかかるなど問題点が多く,福井市の子どもたちも多く利用するこの施設は直営で行うべきです。 第82号議案は,福井市の新学校給食センター整備運営事業事業契約を締結するものです。この新学校給食センターは,設計,建設から運営まで,17年間で総額141億円を超える事業を一括して契約するPFI方式で行われますが,今後子どもの数が減ることも予想され,長期的に見ると経費削減は見込めません。県外資本大手企業が運営を担えば,調理,運送の人件費や経費のほかに,本来は必要のない本部経費がかかり,本部経費として資金が還流してしまえば,その後の使い道を追うこともできません。せめて賃金の支払い状況を確認し,人件費に幾ら使われているのかをつかむべきですが,福井市は賃金の確認も考えていません。安全・安心な給食を提供し続けるためにも,給食を作る現場で調理師がどのような待遇で働いているのかをつかむことは重要であり,それを行わない姿勢はあまりにも無責任です。また,賛成はされたものの他会派の議員から,センター栄養教諭を配置することで福井市全体の栄養教諭数が少なくなる問題や,県外資本の大企業の下で働く地元企業が適正な価格で発注してもらえるのかが不透明などの問題点も指摘されています。福井市の学校給食センターは,直営で20年以上食中毒を出していない実績もあります。市直営でやってこそ,透明性と安全性,経済性を両立した学校給食を実施することが可能であり,直営で行うべきです。 第83号議案は,令和4年度から令和8年度の5年間の第八次福井市総合計画を策定するものです。将来都市像を「みんなが輝く 全国に誇れるふくい」としていますが,最初に来るのは公共交通に関する政策で,相変わらず新幹線中心大型開発が真っ先に挙げられています。そんな大型開発優先ではなく,市民の生活を応援する政策が一番重要です。福井県の実質賃金は,平成24年度と比べマイナス3.2%と下がり,福井市の生活保護世帯数は10年前の1,448世帯から2,076世帯と増えています。今や貧困対策は一部の人のためのものではなくなっており,市民の暮らし全体を支える政策こそ求められています。また,みんなが輝くためには,「一人ひとりの多様性」と曖昧な言葉にとどめず,性的マイノリティーであるLGBTQについても施策をつくり,福井市として差別を許さない立場をしっかりと表明すべきです。環境に関する政策は不十分です。国連IPCC報告書では,2030年までに二酸化炭素の排出量を2010年比で45%削減しないと洪水のリスクにさらされる人は今の2倍になり,食糧生産も減少し,地球環境は後戻りできない気候変動の連鎖を引き起こすことを明らかにしています。再生可能エネルギーの具体的な政策や,中小企業省エネ投資への支援,脱炭素と結びついた農業・林業の振興,公共施設公共事業自治体業務でどれだけ二酸化炭素を削減できるか,目標と計画を策定すべきです。新幹線や大きなビル,アリーナなどにお金をかけるのではなく,市民の暮らしを応援してこそ,「みんなが輝く 全国に誇れる ふくい」となることを強調しまして,日本共産党を代表しての私の討論を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(皆川信正君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 第69号議案及び第70号議案,第80号議案ないし第83号議案に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり,いずれも可決であります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。 次に,請願第10号について討論の通告がありましたので許可します。 16番 中村綾菜君。 (16番 中村綾菜君 登壇) ◆16番(中村綾菜君) ただいま討論の対象となっております請願第10号 新型コロナ禍での政府による米価格暴落対策が皆無の中,稲作農家への自治体独自の直接支援策を求める意見書提出について,不採択とした委員長報告に反対の立場から討論を行います。 本市としては,米価安定のため,需要に応じた生産の徹底や,稲作と園芸を組み合わせた複合経営への転換などを推進しているほか,国に対して将来にわたり米の需給及び価格の安定を図るための対策を講じるよう,全国市長会等を通して提言していることは聞いておりますが,農家の方々の声をお聞きしますと,さらなる支援,いち早い支援が必要だとのことです。本年6月定例会には,新型コロナ禍における米の需給悪化の改善と米価下落歯止め策を求める意見書提出についての請願が出されて,議会として不採択としましたが,その判断がおかしいのではないかとの御指摘もいただいております。 そこで私は,本請願書にあります稲作農家への自治体独自の支援策を求めることに賛成し,この請願を不採択とした委員長報告に反対いたします。 以上,討論を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,23番 鈴木正樹君。 (23番 鈴木正樹君 登壇) ◆23番(鈴木正樹君) 日本共産党鈴木正樹です。 私は,ただいま討論の対象となっております請願第10号 新型コロナ禍での政府による米価格暴落対策が皆無の中,稲作農家への自治体独自の直接支援策を求める意見書提出についてを不採択とした委員長報告に反対し,採択すべきとの立場から討論を行います。 本請願は,政府の米価下落対策の不足を指摘した上で,埼玉県加須市のような市の直接支援を求めるものです。経済企業委員会では,十分な支援策が行われているなどという意見があり,全ての委員が不採択としてしまいましたが,これは実態を全く見ようとしない態度です。菅政権,そして現在の岸田政権になっても,まともな余剰米の市場隔離政策が取られず,とめどない米価下落が起こっています。経済企業委員会の中で,理事者からの報告にもあったように,県内の令和3年度産コシヒカリ玄米の買取り価格は1俵当たり1万1,000円で,前年から2,200円もの大幅な下落となりました。北陸農政局の調べによれば,前年度の生産費は1俵当たり1万5,000円を超えており,生産費を大幅に下回る赤字経営に追い込まれています。まさに,米を作って飯が食えないという苛酷な状況です。この下落を見るだけでも,政府の対策が不十分であることは明らかではないでしょうか。しかも,JAグループが2年連続の全国的な米価下落を予測し,実際そのとおりになった今の状況でも,いまだに政府はまともな対策を取ろうとはしていません。このような政府に対して,これまで政府に市場介入策を求めることには後ろ向きだったJAグループでさえ,コロナ禍における需要が減少した米の備蓄買入れ,アメリカからの要求であるミニマムアクセス米も含めた米受給見通しの作成を求めています。これらから聞こえてくるのは,アメリカからの米の買取り要求より,自国の農家のことをもっと考えてほしいという悲痛な叫び声です。福井の米作りと農家の現状を直視すれば,おのずと本請願を採択する必要があることは明らかではないでしょうか。 以上,請願を採択し,米農家への支援を強化すべきとの立場から,日本共産党を代表しての討論を終わります。 ○議長(皆川信正君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 請願第10号に対する経済企業委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり不採択とすべきものであります。 お諮りします。 請願第10号については,委員長の報告どおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程3 第101号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算を議題とします。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) ただいま上程されました第101号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算につきまして提案理由を申し上げます。 今回の補正予算案は,新型コロナウイルス感染症に関する対策を行うために予算措置が必要になった事業について,予算を計上するものでございます。 補正予算案の規模は,一般会計で1億3,301万8,000円を追加いたします。この結果,補正後の予算総額は参考資料に記載のとおり,一般会計で1,233億7,656万円,全会計では2,283億2,599万3,000円となります。 その事業内容につきまして御説明申し上げます。 まず,新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中,原油等の価格高騰を踏まえ,生活困窮者の冬季期間における経済的負担の軽減を図るために,灯油購入費を助成します。また,生活困窮者自立支援給付金の支給対象の拡大及び申請期間の延長により事業費を増額します。 以上が今回の補正予算案の内容であります。よろしくお願い申し上げます。
    ○議長(皆川信正君) ただいまの説明に対し,質疑を許可します。 御質疑はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております第101号議案については,会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略し,また討論の通告がございませんので直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 第101号議案については,原案のとおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程4 第102号議案 教育委員会委員の任命についてを議題とします。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) ただいま上程されました第102号議案 教育委員会委員の任命について提案理由を御説明申し上げます。 このたび,教育委員会委員の多田和博氏が12月23日をもちまして任期満了となられます。つきましては,同氏を再び任命いたしたいと存じますので,地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定により議会の御同意を賜りたく,この案を提出した次第でございます。 同氏は,人格,識見ともに教育委員会委員として適任と存じますので,よろしく御審議の上,御同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(皆川信正君) ただいまの説明に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております第102号議案については,会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略し,また討論の通告がございませんので直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 第102号議案 教育委員会委員の任命については,多田和博君を任命することに同意を求められております。これに同意することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 ただいま教育委員会委員の任命に同意を得られました多田和博君から御挨拶を受けたいと存じます。 ◎多田和博 君 多田和博でございます。 ただいまは,教育委員会委員の任命に関しまして御同意を賜り,心から御礼申し上げます。引き続き福井市の教育行政の充実・発展のために,微力ながらも努力してまいる所存です。 私は,2期目になります。1期目4年間を振り返りますと,半分はコロナの時代だったように思います。民間では新しい生活様式というものが出てきておりますけれども,教育の現場において一斉休校に始まり,様々な感染対策といったものを経たことにより,教育の場にもその新しい様式というものが定着しつつあると思います。ただ,形が新しくなっただけではなく,重要なことは,これから教育も新しい価値観でやっていく必要があるということです。特に,今後はICTを活用した教育の推進も行われていくと思いますし,DXやAIといった新しい技術も教育の場に入ってくると思いますので,そういったことを踏まえて,何よりも福井市の子どもたちが未来に向けて希望を持って楽しく学び,それから夢に挑戦できるような環境づくりができたらなと考えております。 そういった意味で,よりよい教育環境,また,よりよい地域の環境づくりを推進できるよう努力してまいりますので,今後とも議員の皆様の御支援,御鞭撻を賜りますようお願い申し上げ,御礼の挨拶とさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。(拍手)────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程5 第103号議案 公平委員会委員の選任についてを議題とします。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) ただいま上程されました第103号議案 公平委員会委員の選任について提案理由を御説明申し上げます。 このたび,同委員会委員の益永哲郎氏が12月23日をもって任期満了となられます。つきましては,その後任として清水則明氏を選任いたしたいと存じますので,地方公務員法第9条の2第2項の規定により議会の御同意を賜りたく,この案を提出した次第でございます。 同氏は,人格,識見ともに公平委員会委員として適任と存じますので,よろしく御審議の上,御同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(皆川信正君) ただいまの説明に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております第103号議案については,会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略し,また討論の通告がございませんので直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 第103号議案 公平委員会委員の選任については,清水則明君を選任することに同意を求められております。これに同意することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 ただいま公平委員会委員の選任に同意を得られました清水則明君から御挨拶を受けたいと存じます。 ◎清水則明 君 ただいま御紹介いただきました清水則明と申します。 このたび,福井市公平委員会委員の選任について御同意を賜り,誠に光栄に存じ,かつ,この職に就かせていただきますことに身の引き締まる思いで,その重責を自覚しております。 最近,福井市におきましては安定した人事行政が運営されていると伺っておりますが,昨今の社会情勢の中,福井市におきましても行財政面で厳しい体制が求められているとお聞きしており,公平委員会におきましても審理事案が発生することも十分に考えられます。微力ではございますが,誠心誠意,与えられました職務に全力を尽くしたいと思っております。 皆様,どうぞよろしく御指導,御鞭撻のほどお願い申し上げまして,甚だ簡単ではございますが,就任の御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。(拍手) ○議長(皆川信正君) 以上をもちまして本日の議事日程は全部終了しました。 ここで,市長から発言の申出がありますので,この際,これを許可します。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) 議長のお許しをいただき,令和3年12月福井市議会定例会の閉会に当たり,一言御挨拶を申し上げます。 議員の皆様には,11月29日の開会以来,補正予算をはじめ条例改正など,提出いたしました各議案につきまして慎重かつ熱心に御審議いただき,御議決をいただきましたことに厚くお礼申し上げます。本定例会を通じていただきました議員各位の貴重な御意見や御提案につきましては,各施策に反映できますよう最善を尽くしてまいります。 さて,県内における新型コロナウイルス感染症は,ワクチン接種の推進や,皆様の感染拡大防止への御理解と御協力により,11月10日以降新たな感染者が発生していないなど,明るい兆しが見え始めております。しかしながら,従来のものよりも感染力が強いおそれのある新たな変異株が国内でも確認されるなど,今なお予断を許さない状況が続いております。 これから年末年始を迎えるに当たり,県外からの帰省や会食など,人の移動や集まる機会も増えてまいりますが,市民の皆様には引き続き手洗い,マスクの着用,3密の回避など基本的な感染予防対策を徹底していただきますとともに,時節柄インフルエンザの流行にも備えていただきますようお願い申し上げます。 ところで,11月30日,国が2020年国勢調査の確定値を公表しました。経済活動の主な担い手となる生産年齢人口が減少したほか,65歳以上の高齢者の割合が過去最高を更新するなど,我が国の人口減少,少子・高齢化の進行が改めて浮き彫りになりました。人口減少,少子・高齢化は,社会経済活動の縮小や高齢者の支え手が不足することなど,次の世代の未来に様々な影響を及ぼすことが懸念されており,人口減少に歯止めをかける取組や,世代を超えて共に支え合う共生社会の推進が求められています。本市といたしましても,引き続き,加速化する人口減少,少子・高齢化を正面から捉え,本市と多様な形でつながりを持つ関係人口の創出・拡大や子育て環境の充実,新たな雇用の創出など,福井市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン総合戦略に基づく各種施策を展開することで,誰もが安心して住み続けられる持続可能で活気あふれるまちづくりにしっかりと取り組んでまいります。 現在,来年度から始まる第八次福井市総合計画に掲げた目標を着実に達成すべく,実施計画の策定や予算編成を進めております。来年度は,令和6年春の北陸新幹線福井開業を見据え,その開業効果を最大限に引き出すべく,各種施策の推進に取り組むほか,アフターコロナ社会に備えるなど大変重要な1年になるものと考えています。また,政府は今月3日,成長と分配の好循環とコロナ後の新しい社会の開拓の実現に向けて,令和4年度予算編成の基本方針を閣議決定しました。今後も国の動向に注視するとともに,県や関係機関と連携し,引き続きまちなかのにぎわい創出や新型コロナウイルス感染症の拡大防止と社会経済活動の両立などにしっかり取り組み,「みんなが輝く 全国に誇れる ふくい」の実現に向け努力を重ねてまいりますので,議員各位のさらなる御理解と御協力をお願い申し上げます。 結びになりますが,いよいよ今年も残すところ僅かとなり,寒さも一段と厳しくなってまいりました。議員各位におかれましては,くれぐれも健康に御留意いただき,ますます御活躍されますことを祈念申し上げ,閉会の挨拶といたします。ありがとうございました。 ○議長(皆川信正君) 以上で会議を閉じます。 これをもちまして令和3年12月福井市議会定例会を閉会します。             午後2時29分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定により,本会議の顛末を証するため,ここに署名する。福井市議会議長署名議員署名議員 △〔参照〕              各 委 員 会 審 査 結 果 報 告 書             総    務    委    員    会番 号件            名審査結果第69号議案令和3年度福井市一般会計補正予算  第1条中   歳入    第15款 国庫支出金中       第2項 国庫補助金中          第1目 総務費国庫補助金    第20款 繰越金    第21款 諸収入   歳出    第2款 総務費  第2条中    第2款 総務費原案可決第71号議案福井市過疎地域における固定資産税の課税免除に関する条例の制定について〃第79号議案福井市伊自良館指定管理者の指定について〃第83号議案第八次福井市総合計画の策定について〃第84号議案福井市過疎地域持続的発展計画の策定について〃             建    設    委    員    会番 号件            名審査結果第69号議案令和3年度福井市一般会計補正予算  第1条中   歳出    第8款 土木費  第2条中    第8款 土木費原案可決第70号議案福井市観光交流センターの設置及び管理に関する条例の制定について〃第72号議案福井市自転車等駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正について〃第76号議案福井市手数料徴収条例の一部改正について〃第78号議案工事請負契約の締結について (東安居団地D棟新築給排水衛生設備工事)〃              教  育  民  生  委  員  会番 号件            名審査結果第69号議案令和3年度福井市一般会計補正予算  第1条中   歳入    第15款 国庫支出金中       第1項 国庫負担金       第2項 国庫補助金中          第2目 民生費国庫補助金          第7目 教育費国庫補助金    第16款 県支出金   歳出    第3款 民生費    第4款 衛生費    第10款 教育費  第2条中    第4款 衛生費原案可決第73号議案 福井市子ども医療費の助成に関する条例等の一部改正について〃第74号議案 福井市国民健康保険条例の一部改正について〃第80号議案 福井市聖苑の指定管理者の指定について〃第82号議案 事業契約の締結について (福井市新学校給食センター整備運営事業)〃第31号報告 専決処分の承認を求めることについて (令和3年度福井市一般会計補正予算)承認              経  済  企  業  委  員  会番 号件            名審査結果第69号議案令和3年度福井市一般会計補正予算  第1条中   歳出    第6款 農林水産業費    第7款 商工費  第2条中    第7款 商工費原案可決第75号議案福井市集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について〃第77号議案福井市国見岳森林公園の設置及び管理に関する条例の廃止について〃第81号議案福井市ガラガラ山越前水仙の里キャンプ場指定管理者の指定について〃請願第10号新型コロナ禍での政府による米価格暴落対策が皆無の中,稲作農家への自治体独自の直接支援策を求める意見書提出について不採択とすべきもの...