令和 元年12月
定例会 福井市議会会議録 第1号
令和元年11月1日(金曜日)午前10時1分開会──────────────────────
令和元年11月1日,
定例会が
福井市議会議事堂に招集されたので,会議を開いた。──────────────────────〇
議事日程 日程 1
会議録署名議員の指名 日程 2 会期の決定について 日程 3 第84
号議案 平成30
年度福井市各
会計歳入歳出決算の認定について 日程 4 第85
号議案 平成30
年度福井市
下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 日程 5 第86
号議案 平成30
年度福井市
ガス事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 日程 6 第87
号議案 平成30
年度福井市
水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 日程 7
観光振興・
歴史文化活用対策特別委員会の
付託案件について 日程 8 第88
号議案 令和元
年度福井市
一般会計補正予算 日程 9 第89
号議案 令和元
年度福井市
地域生活排水特別会計補正予算 日程10 第90
号議案 福井市
会計年度任用職員の
給与等に関する条例の制定について 日程11 第91
号議案 福井市
宿布発電所跡公園の設置及び管理に関する条例の制定について 日程12 第92
号議案 職員の分限に関する手続及び効果に関する
条例等の一部改正について 日程13 第93
号議案 福井市部設置条例の一部改正について 日程14 第94
号議案 福井市
災害弔慰金の
支給等に関する条例の一部改正について 日程15 第95
号議案 福井市休日
急患センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について 日程16 第96
号議案 福井市
農園施設マイファーム清水の設置及び管理に関する条例の一部改正について 日程17 第97
号議案 福井市
中央卸売市場業務条例の一部改正について 日程18 第98
号議案 福井市
公共下水道条例等の一部
改正等について 日程19 第99
号議案 福井市
公営企業の
設置等に関する条例の一部
改正等について 日程20 第100
号議案 福井市
体育施設条例の一部改正について 日程21 第101
号議案 福井市
マイドーム清水の設置及び管理に関する条例の廃止について 日程22 第102
号議案 福井市
清水社会福祉センターの設置及び管理に関する条例の廃止について 日程23 第103
号議案 福井市
農村活性化施設の設置及び管理に関する条例の廃止について 日程24 第104
号議案 福井市
越前水仙の
里温泉波の華の
指定管理者の指定について 日程25 第105
号議案 福井市
文化会館の
指定管理者の指定について 日程26 第106
号議案 福井市一乗谷あ
さくら水の駅の
指定管理者の指定について 日程27 第107
号議案 福井市
中藤屋内運動場等の
指定管理者の指定について──────────────────────〇
出席議員(32名) 1番 岩佐 武彦君 2番 酒井 良樹君 3番 山田 文葉君 4番 榊原 光賀君 5番 寺島 恭也君 6番
津田かおり君 7番 近藤 實君 8番 水島 秀晃君 9番 池上 優徳君 10番 福野 大輔君 11番 八田 一以君 12番 菅生 敬一君 13番 伊藤 洋一君 14番 泉 和弥君 15番 藤田 諭君 16番 中村 綾菜君 17番 田中 義乃君 18番 村田 耕一君 19番 片矢 修一君 20番 玉村 正人君 21番 堀江 廣海君 22番 下畑 健二君 23番 鈴木 正樹君 24番 奥島 光晴君 25番 今村 辰和君 26番 野嶋 祐記君 27番 堀川 秀樹君 28番 青木 幹雄君 29番 石丸 浜夫君 30番 見
谷喜代三君 31番 皆川 信正君 32番 加藤 貞信君──────────────────────〇
欠席議員(0名)──────────────────────〇説明のため出席した者 市長 東 村 新 一 君 副市長 山 田 義 彦 君 副市長 西 行 茂 君
企業管理者 谷 澤 正 博 君
教育長 吉 川 雄 二 君
都市戦略部長 國 枝 俊 昭 君
総務部長 前 田 和 宏 君
財政部長 村 田 雅 俊 君
市民生活部長 牧 野 浩 君
福祉保健部長 山 田 幾 雄 君
商工労働部長 北 村 真 治 君
農林水産部長 林 岳 宏 君
建設部長 宮 下 和 彦 君
下水道部長 増 永 孝 三 君 工事・
会計管理部長 上 道 悟 君
消防局長 土 田 将 一 君
企業局長 塚 谷 朋 美 君
教育部長 内 田 弥 昭 君──────────────────────〇
事務局出席職員 議会事務局長 廣 瀬 峰 雄
議会事務局次長 松 井 優 美
議事調査課長 吉 田 裕 彦
議事調査課副課長 尾 野 嘉 貞
議事調査課主幹 田 中 あ い
議事調査課副主幹 秦 宏 樹
議事調査課副主幹 生 駒 敏 明──────────────────────
○議長(
堀川秀樹君)
令和元年12
月福井市議会定例会は本日繰り上げ招集され,
出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより開会し,本日の会議を開きます。──────────────────────
○議長(
堀川秀樹君) それでは,日程1
会議録署名議員の指名を行います。 本日の
会議録署名議員は,
会議規則第88条の規定により,24番 奥島光晴君,25番
今村辰和君の御両名を指名します。──────────────────────
○議長(
堀川秀樹君) 次に,日程2 会期の決定についてを議題とします。 お諮りします。 今
定例会の会期は,本日から11月20日までの20日間としたいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決定しました。 なお,会期中の
会議予定につきましては,お手元に配付しました
会期日程表のとおりでございますので,御了承願います。──────────────────────
○議長(
堀川秀樹君) 次に,日程3ないし日程6を
会議規則第35条の規定により
一括議題とします。
事務局朗読は省略します。 第84
号議案ないし第87
号議案の各案件については,去る9月
定例会において
決算特別委員会に付託され
継続審査となっておりましたが,その審査が終了した旨報告を受けましたので,これより審査結果の報告を求めます。〔
委員会審査結果
報告書は
本号末尾参照〕
決算特別委員長 31番
皆川信正君。 (31番
皆川信正君 登壇)
◆31番(
皆川信正君) 去る9月26日の本会議において,
決算特別委員会に付託され,
継続審査となっておりました案件を審査するため,10月1日,2日の2日間にわたりまして
決算特別委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました第84
号議案 平成30
年度福井市各
会計歳入歳出決算の認定について,第85
号議案平成30
年度福井市
下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について,第86
号議案 平成30
年度福井市
ガス事業会計剰余金の処分及び決算の認定について及び第87
号議案 平成30
年度福井市
水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定については,
挙手採決の結果,
原案どおり可決及び認定いたしました。 以下,審査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,
一般会計,歳出について申し上げます。 第7款
商工費中,
工業振興費について委員から,市外や
県外企業の
誘致実績の状況や,
トップセールスによる
取り組みについて問いがあり,
理事者から,これまで石川県に本社がある企業の
テクノポート福井への新設立地や,東京都に本社がある企業の
まちなか空きオフィス活用に対し助成を行ってきた。
テクノポート福井には現在も分譲地や未
利用地が存在していることから,市外,
県外企業の立地に向けた働きかけを行っており,特に首都圏の企業に向けては副市長をトップに積極的な
誘致活動を展開しているところであるとの答弁がありました。 次に,第10款
教育費中,
教育総務費について委員から,
教職員の働き方改革の一環として実施している
部活動指導員や
スクールカウンセラー,
スクールソーシャルワーカーなど外部からの
支援員の配置についてはどのような状況となっているのかとの問いがあり,
理事者から,昨年度,
部活動指導員については,中学校5校に4名を配置し要望に応えた。また,
スクールカウンセラーは全ての
小・中学校に配置しており,市が雇用する15名は小学校35校及び
チャレンジ教室に
巡回配置,これら以外の
小・中学校については県が雇用する
カウンセラーを配置している。
スクールソーシャルワーカーについては4名を配置し,要請があった学校や家庭への派遣を行ったとの答弁がありました。 同じく,
教育費中,
国体推進費について委員から,当初
予算額17億円に対し,
支出済額は11億円となっているが,
不用額が生じた主な要因としてどのようなものがあるのかとの問いがあり,
理事者から,
輸送交通費関係については約2億3,700万円の
不用額が生じており,県外の方が来県の際に利用されたバス,いわゆる
持ち込みバスを市内間の移動に利用いただいたことや,少人数,
近距離輸送の際にタクシーを有効活用したこと,
競技役員用の
送迎バスの待機時間を利用し,
学校観戦の送迎を行ったことなどにより,実際に使用したバスの台数が当初の予定より大幅に減少した。そのほか,
交通指導員の協力や
従事職員の対応などにより,
警備関係の委託料が減額したことが要因として挙げられる。加えて,
競技運営費関係については,既存の設備や物品を有効活用したほか,一昨年の
プレ大会で使用したものを再利用するなど,経費の抑制に努めたことにより,約2億2,000万円の
不用額が生じることとなったとの答弁がありました。 次に,
一般会計,歳入について申し上げます。 第21款 諸収入について委員から,
自然史博物館分館の
ネーミングライツ料は年間500万円であるが,
契約期間はいつまでとなっているのか,また
期間満了後の更新について
相手先企業とは協議しているのかとの問いがあり,
理事者から,開館から5年間の契約で,来年度末までが
契約期間となっている。
ネーミングライツ料は大切な収入の一つであると認識しており,
契約期間満了後も可能であれば契約を更新したいと考えていることから,既に協議を始めている。一方で,
ネーミングライツ料500万円の価値を客観的に評価するとどの程度になるのかを民間の協力を得て研究しているところである。今後,研究結果がまとまることになるが,この結果も踏まえ,契約の更新が可能かどうかを協議していきたいとの答弁がありました。 次に,
特別会計について申し上げます。
競輪特別会計について委員から,
基金繰入金があるにせよ,平成30年度の収支は約2億円のプラスとなっているが,
競輪事業全体としては実績をどのように評価しているのかとの問いがあり,
理事者から,平成28年度に
競輪事業対策特別委員会が設置されたこともあり,議会の支援もいただきながら
営業活動を行ってきた結果,平成30年度の
車券発売収入は平成29年度と比較して16億9,000万円増加しており,一定の成果があらわれたものと考えている。今後も,他県の
競輪場に
車券販売の協力をいただきながら,売り上げの確保に努めたいとの答弁がありました。 次に,財産に関する調書について申し上げます。 財産に関する調書中,
公有財産について委員から,財政難の折,市が保有する
フクイボウ株式会社の株券について,ある程度の売却益を見込めるような相手先があれば,売却を検討していくことになるのかとの問いがあり,
理事者から,非上場の株式であるため,
売却価格や
売却先の選定などの課題があること,また
繊維産業の振興を目的に県とともに出資した経緯もあることから,売却については慎重に対応するべきと考える。現在のところは,
財政再建計画に掲げているとおり,
株式売却などの一時的な収入には頼らない,しっかりした
財政構造を確立したいと考えているとの答弁がありました。 次に,
企業会計について申し上げます。
下水道事業会計について委員から,
資本的収入の
決算額が
予算額と比べて約23億円のマイナスとなる一方,
資本的支出の翌
年度繰越額と
不用額を合わせると約17億円となり,両者に約6億円の差があるのはなぜなのか。計画性のある
予算作成に努めるべきではないのかとの問いがあり,
理事者から,施設の
老朽化による機器の入れかえやオーバーホールなど
企業債の対象とならない経費がふえているため,
予算額と
決算額の差が大きくなっている。今後も適正な
予算作成に努めていきたいとの答弁がありました。 以上が当
委員会の審査の結果並びに
審査経過の概要でございます。
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
堀川秀樹君) ただいまの報告に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 それでは,第84
号議案ないし第87
号議案について,討論の通告がありましたので,許可します。 3番
山田文葉君。 (3番
山田文葉君 登壇)
◆3番(
山田文葉君)
日本共産党の
山田文葉です。私は,ただいま討論の対象となっております第84
号議案 平成30
年度福井市各
会計歳入歳出決算の認定について,第85
号議案ないし第87
号議案の
下水道,ガス,水道の各事業の平成30年度の各
会計剰余金の処分及び決算の認定について,いずれも反対の立場から
日本共産党を代表して一括して討論を行います。 反対の第1の理由は,
安倍自公政権が進める
年金削減や
医療制度の改悪,消費税の増税などで市民の
暮らしが本当に苦しくなっているこんなときに,地方自治体の本来の仕事である
住民福祉の向上という役割が発揮されず,市民の
暮らしを守る
取り組みが弱いままであることです。 上
下水道の料金は20%も引き上げられ,
市民生活や飲食店,
中小企業への影響は深刻です。また,福井市
財政再建計画により
事業費や団体への
補助金等が減らされ,
市民生活関連予算も大幅に削られました。
障害者の生活に必要な福井市重度身体障がい
者住宅改造助成事業,
老朽化している
保育施設の
改修費,市民から要求の多い道路や河川の
改修費など,本来はふやすべき予算も削られました。 格差と貧困が拡大している今こそ,
子育て支援施策の拡充も必要です。
学校給食費の
無償化や軽減,
子ども医療費の
完全無料化と
対象年齢の
高校卒業までへの拡充,福井市独自の返さなくてよい
奨学金制度の創設など,
子育て支援制度の拡充を強く求めます。
学校現場では先生の持ち帰りの仕事もあり,
過労死ラインを超えている苛酷な状況です。
教職員の増員や県が行う
学力調査への不参加など,
教職員の
過密労働への対策も早急に必要です。
国民健康保険税は
生活保護の
支給額を下回る年収でも
保険税がかかるなど,払いたくても払えない事態が生じており,また,糖尿病などの
慢性疾患で病院に通う必要がある人にまで
資格証明書が発行されています。高過ぎる国保税の引き下げ,
減免制度の拡充,疾病のある人への柔軟な対応により,市民の負担を軽減するよう求めます。 また,
介護保険料や
介護サービス利用料も高過ぎます。本市における
介護保険料や
介護サービス利用料の軽減・
減免制度や所得の少ない
高齢者への
後期高齢者医療保険料の
軽減制度の拡充を強く求めます。 反対の第2の理由は,市が
財政状況が厳しいことを理由に市民の
暮らしに痛みを押しつけている一方で,
不要不急の
大型公共事業を推進していることです。
土地区画整理事業では
森田北東部で約383億円,
市場周辺で約200億円,北部第七で約140億円と,700億円以上の税金を投入しましたが,
売払収入は総額約178億5,000万円です。また,保留地の価格は当初の計画に比べ総額で90億円以上も少なくなり,この穴埋めも市民の税金から行うことになります。福井駅
周辺土地区画整理事業では総額約434億円を投入したにもかかわらず,整備前に比べ人口は6割に減少しました。 また,福井駅西口の
三角地帯の再
開発事業は総額約330億円の
巨大事業で約135億円もの税金が投入される予定ですが,
地権者や地元との議論や合意が十分になされたとは言えない状況です。現在,この
三角地帯で商売をされている方たちに私
たち日本共産党が聞き取りを行ったところ,ほとんどの方が出ていってしまうということでした。ビルを建てることで,これまでそこに居住して商売をされてきた人が続けられなくなり,きずなが断ち切られるのです。
まちづくりは新しいビルをつくることが目的ではありません。そこに住む人がなりわいを営み,生活し続けられることこそが本当の
まちづくりです。市民が住み続けられなくなる再開発に巨額の税金を投入することに反対するものです。市民の声をもっと聞いて十分に議論し,身の丈に合った計画に見直すべきです。 県内の
北陸新幹線建設事業費は敦賀までが9,400億円,
敦賀以西も含めると総額1兆4,600億円かかると見込まれています。現在の見込みで計算すると
地元負担は約2,500億円で県民1人
当たりにすると約32万円となり,これは長野県の10倍にもなります。また,
並行在来線は地元が買い取り,運行することになります。現在,
在来線の赤字は年間8億円から15億円です。第三セクター化すれば本数の減少や利便性の低下は避けられません。
東村市長は県と一緒になって
北陸新幹線福井開業を推進してきましたが,とにかく
新幹線が来ればよいという姿勢が,市民に対して多額の
費用負担や日常の足である
在来線の不便さと運賃の値上げを押しつけることになる。こんなことは市民の理解を得られるはずがありません。東海道
新幹線の整備では
地元負担は一切ありませんでした。
新幹線の建設に伴い地元から
建設費用を求めることや
並行在来線の買い取りを義務づけることなどをやめるよう,国とJRに求めるべきです。 反対の第3の理由は,
職員削減や
学校給食の
民間委託,職員の
給与削減を行っていることです。 市民の最後の命綱である
生活保護。国は,市の
ケースワーカー1人
当たりの
標準受け持ち世帯数は80世帯と言っていますが,福井市は1人
当たり111世帯も受け持っています。
生活保護受給者一人一人に対する毎月の面談や
必要書類の提出などもあります。県内で福井市の次に
受け持ち数の多い敦賀市で75.7世帯,お隣の県都金沢市でも88.3世帯で,福井市は突出して多くなっています。福井市の現状は職員の
日常業務にまで支障を来す水準で,早急な増員が必要です。
ケースワーカーの増員により職員の
負担軽減を図り,市民への親身な対応ができるようにすることを求めます。このような
職員削減により負担が過重になり,長期の
病気休暇は70人,そのうち
精神疾患は34人に及んでいます。現場の声を丁寧に聞き,過度な
職員削減を見直して,適正な
職員配置となるよう改善すべきです。 また,
職員削減と一体で小学校の
給食調理業務の
民間委託が進められていますが,食育の一環でもある
学校給食の
民営化はやめるべきです。既に
民間委託を実施している他の自治体では児童・生徒数が減っても委託料を下げることができず,コストの面でもプラスにならなかった事例もあります。
心身ともに成長期の児童・生徒に
栄養バランスのとれた食事を提供し,
健康増進と体位の向上を図るためにも
民営化はやめ,公的な役割を果たしていくことを求めます。 反対の第4の理由は,市民の平和や安全を脅かしかねない施策に税金が使われていることです。 国の制度にもかかわる問題ですが,市では
マイナンバーの通知やカードの交付を進めているにもかかわらず,9月末の時点で2万3,995人,9.08%にしか交付されていません。昨年2月には,横浜市鶴見区で
マイナンバーカード78枚と
交付用端末が盗まれる事件も発生しています。情報は集積されるほど
利用価値が高まるため攻撃されやすく,
情報漏えいを100%防ぐことはできません。
情報流出への不安を持つ人も多く,制度への理解も進んでいない
マイナンバー制度の廃止を国に求めるべきです。
自衛官募集業務について,福井市では
自衛隊に対し
適齢者の住所・氏名・年齢・性別を紙で提供していますが,ほかの自治体では
自衛隊に対し
住民基本台帳の閲覧での対応にとどめているところもあります。
安全保障法制の
強行採決により,
自衛隊員が海外の戦場に派兵され,殺し殺される危険が現実に起こり得るようになった今,市民の
個人情報を勝手に提供し,若者を戦場に送り出すことに手をかすことは,非核
平和都市宣言をした市としてふさわしくありません。きっぱりやめるよう強く求めます。 最後に,
財政状況が苦しいにもかかわらず市長や議員への支出において市民の理解が到底得られないものがあることは問題です。
決算特別委員会で指摘しましたが,
財政削減のため
学校給食調理業務の
民間委託や
ガス事業の
民間譲渡を進め,職員の給与も引き下げた一方で,福井市の
財政赤字に対して一番責任がある市長は4年ごとの
退職金2,539万2,000円を一円たりとも減額しないということです。これをやめれば,福井市独自の返す必要のない
奨学金として月2万円を30人の
子どもたちに支給することを直ちに実現できます。まずは,市長みずからが
財政再建の先頭に立ち,
退職金を廃止するべきです。 議員の
政務活動費は
視察等の
交通費や
宿泊費を含む全ての支出に対して
領収書添付を義務づけ,
収支報告書や
領収書を
福井市議会の
ホームページで公開するべきです。
政務活動費運用マニュアルでは
ガソリン代は1キロメートル
当たり37円となっていますが,車が1リットル
当たり10キロメートル走ると考えますと1リットル
当たり370円にもなります。こんな実態とかけ離れた規定は早急に見直しを行うべきです。 以上,
大型開発にはメスを入れず,市民の
暮らしを支える
各種政策は縮減した平成30年度の各
会計決算等に反対して,
日本共産党を代表しての私の討論を終わります。
○議長(
堀川秀樹君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 第84
号議案ないし第87
号議案に対する
委員会の審査結果は,お手元の
報告書のとおり,それぞれ認定及び可決であります。 お諮りします。 以上の各案件は,
委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (
賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。──────────────────────
○議長(
堀川秀樹君) 次に,日程7
観光振興・
歴史文化活用対策特別委員会の
付託案件についてを議題とします。 去る9月
定例会において
継続調査となりました
観光振興・
歴史文化活用対策特別委員会の
付託案件について,経過の報告を求めます。
観光振興・
歴史文化活用対策特別委員長 30番見
谷喜代三君。 (30番 見
谷喜代三君 登壇)
◆30番(見
谷喜代三君) 去る9月
定例会において,
継続調査となりました
観光振興・
歴史文化活用対策に関する諸問題を調査するため,10月18日に
委員会を開催しましたので,
調査経過の概要について御報告申し上げます。 まず,
大河ドラマや朝ドラの
ロケツーリズム等による
観光誘客の推進について
理事者から,本市の
ロケツーリズムに対する考え方やこれまでの
取り組み,また,
NHK大河ドラマや朝ドラの
誘致活動に関する
取り組みについての報告がありました。 この報告に対し,委員から,市内の
ロケ撮影地の紹介や
情報提供を行う
福井フィルムコミッションの
ホームページは,近年,更新がされていないため情報が古く,ロケーションを紹介するページには,
福井鉄道の旧田原町駅舎など,現存しない建物の写真も掲載されている。また,
ロケ実績のページには,映画やCMなどの撮影が行われた事実が特に規則性もなく雑多に掲載されているだけのように感じる。映画やテレビ,CMなどの分類ごとや時系列に整理し,ロケ風景の写真をふんだんに入れるなど,ロケ地を探している方々に使い勝手のよい
ホームページにする必要があるのではないのかとの問いがあり,
理事者から,ロケ地の誘致に
ホームページは重要なツールであると考えていることから,情報の随時更新はもとより,利用者目線で掲載内容を工夫するなど,
ホームページを最大限に利用していただけるよう取り組んでいきたいとの答弁がありました。 さらに委員から,撮影などに携わる人たちとのつながりを継続していくことにより,この人たちからの口コミでロケーションに関する情報が広がっていくことも考えられる。これまで本市をロケ地とした映画やCMなどの制作にかかわったプロデューサーやクライアントなどとは,その後,どの程度のつながりを持っているのかとの問いがあり,
理事者から,本市での撮影等にかかわった人たちとその後も継続して連絡を取り合うことなどは,これまで特段なかったと認識している。しかしながら,ロケを通じて形成された制作関係者とのつながりをロケ終了後も大切にしていくことで,口コミなどにより,ほかの制作関係者にも福井をロケ地として紹介していただくことが期待できる。こういったことを念頭に置きながらロケ地の誘致に取り組んでいきたいとの答弁がありました。 また委員から,
ロケツーリズムについては,映画やドラマだけではなく,若年層に特に関心が高いアニメーションも取り入れてはどうかとの問いがあり,
理事者から,近年のアニメーションは,幅広い年齢層が楽しめるものとなっている。今後,ロケ地誘致を働きかけていく上で,アニメーションも一つの視点として取り入れていきたいとの答弁がありました。 また委員から,NHKの連続テレビ小説,いわゆる朝ドラの誘致について,具体的に想定している人物やテーマはあるのかとの問いがあり,
理事者から,現在のところ,特に絞り込んではいないが,朝ドラはこれまで女性を題材とした作品が非常に多く,福井を舞台とした小説や女性に脚光を当てるような題材をNHK側に提案している段階である。これら提案した題材の中から,テレビドラマとしてふさわしく,話題性のあるものをNHKが徐々に絞り込んでいく状況になっていくものと理解しているとの答弁がありました。 また委員から,来年の
NHK大河ドラマ「麟麟がくる」の放映により,主人公,明智光秀ゆかりの地である明智神社には多くの観光客が訪れることになる。そういった中,おもてなしの観点からも,例えば,観光ボランティアガイドを配置するなどの対応が必要ではないのかとの問いがあり,
理事者から,ことしの明智神社での法要では,地元の方が参拝者にお茶やお菓子を提供し,大変好評を得たと聞いている。市としても来訪者に対するおもてなしの必要性は十分認識しており,来年の放映に向けて何ができるか,何をしなければならないかを地元と十分に話し合いながら対応していきたいとの答弁がありました。 以上が当
委員会での
調査経過の概要でありますが,当
委員会は調査が終了するまで,閉会中も引き続き,これら諸問題の調査研究に当たることに決しましたので,
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
堀川秀樹君) ただいまの報告に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。
観光振興・
歴史文化活用対策特別委員会の
付託案件につきましては,
委員長の報告どおり調査が終了するまで,引き続き閉会中も
継続調査と決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。──────────────────────
○議長(
堀川秀樹君) 次に,日程8ないし日程27を
会議規則第35条の規定により
一括議題とします。
事務局朗読は省略します。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇)
◎市長(東村新一君) 本日,ここに
令和元年12
月福井市議会定例会が開会され,各種案件の御審議をいただくに
当たり,提案いたしました補正予算案の概要等につきまして御説明を申し上げます。 初めに,先月12日に上陸し,東日本を縦断した台風第19号では,13都県で95人の死者・行方不明者が出るなど,各地で甚大な被害が生じました。また,71河川で140カ所もの堤防が決壊し,住宅地などをのみ込む大規模な洪水災害などが発生し,現在も多くの方が避難生活を余儀なくされております。お亡くなりになられた方々に衷心より哀悼の意を表しますとともに,被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。 本市においては,16日に被災状況や必要となる支援規模を調査するため,県とともに先遣隊として長野県須坂市に,また21日からは中核市市長会からの要請により長野市に職員を順次派遣し,避難所対応等の業務に従事しております。 今後もしっかりと情報収集を行いながら,被災された皆様が少しでも早くもとの生活に戻れますよう,できる限りの支援に努めてまいります。 さて,本市は東京オリンピック・パラリンピック競技大会におけるスロベニア共和国のホストタウンに登録し,現在,同国のバスケットボールやパラリンピックの事前キャンプの誘致に向けてさまざまな
取り組みを行っております。 その活動の一環として,先月の上旬にスロベニア・ウイークと銘打ち,関連事業を実施いたしました。期間中,
子どもたちにスロベニアの食文化に触れ,関心を寄せてもらう目的で,幼・
小・中学校において同国の料理を給食として提供いたしました。 また,市民の皆様にスロベニアへの理解や愛着を深めていただくため,日本郵便株式会社と連携し,同国の名所旧跡をデザインしたフレーム切手を作成したほか,スロベニアと日本のかけ橋として活躍されているバイオリニスト牧山純子さんのコンサートも開催しました。 東京オリンピック・パラリンピック競技大会まで1年を切る中,ホストタウンの
取り組みは福井市民が大会にかかわることのできる貴重な機会でありますので,引き続き積極的に取り組んでまいります。 また,先月から,商工労働部の観光文化局と商工振興課がアオッサ内の地域交流プラザに移転いたしました。事務室の適正配置の一環として行ったわけですが,福井駅東口に観光施策を推進する部署が移転することで,県都の玄関口での強化につなげてまいりたいと考えております。 それでは,12月補正予算案について御説明を申し上げます。 このたびの補正予算案は,
マイナンバーカード交付事業を初め,各種施策を推進するための事業について予算を計上いたしました。 今回の補正予算案の規模は,
一般会計で9,661万2,000円,地域生活排水
特別会計で722万6,000円を追加するもので,補正後の
予算額は,
一般会計で1,071億4,274万8,000円,
特別会計で699億8,947万4,000円,全会計では2,072億7,522万2,000円となります。 その事業内容につきまして御説明を申し上げます。 第1に,各種施策を推進するための
取り組みについてでございます。 まず,国から公務員等について本年度内の
マイナンバーカードの一斉取得を推進する方針が示されたため,今後見込まれる大幅な交付件数の増加に対応します。 次に,
子ども医療費に対する助成額等の増加が見込まれるため,
事業費を増額します。 また,茱崎定置網漁船が使用している機器が
老朽化しているため,その更新に対し支援を行います。 次に,合併処理浄化槽の設置に対する補助申請の増加が見込まれるため,
事業費を増額します。 第2に,債務負担行為の設定でございます。 第35回ふくい桜まつりを令和2年3月末から実施することに伴い,祭り開催に係る経費についての債務負担行為を設定し,円滑な祭りの運営に万全を期するものです。 また,本年度で指定管理期間が満了する
越前水仙の
里温泉波の華ほか2件について,令和2年度から
指定管理者を指定するため,施設の管理運営に係る経費の債務負担行為を設定するものです。 以上が今回の補正予算案の内容であります。 なお,予算案以外の議案につきましては,それぞれ記載の提案理由に基づき,提案した次第です。細部に関しましては,いずれも一般質問,あるいは各
委員会での審議等におきまして詳細に御説明を申し上げたいと存じます。何とぞ十分に御審議の上,妥当な御議決をいただきますようお願い申し上げます。
○議長(
堀川秀樹君) ただいま説明のありました第88
号議案ないし第107
号議案について質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 それでは,今ほど上程しました第88
号議案ないし第107
号議案については,お手元に配付しました
付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任
委員会に付託します。 〔
付託案件表は
本号末尾参照〕 以上で本日の
議事日程は全部終了しました。 これをもちまして散会します。 午前10時43分 散会 地方自治法第123条第2項の規定により,本会議の顛末を証するため,ここに署名する。
福井市議会議長 令和 年 月 日署名議員 令和 年 月 日署名議員 令和 年 月 日
△〔参照〕 委 員 会 審 査 結 果 報 告 書 決 算 特 別 委 員 会番 号件 名審査結果第84
号議案平成30
年度福井市各
会計歳入歳出決算の認定について認定第85
号議案平成30
年度福井市
下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について原案可決
及び認定第86
号議案平成30
年度福井市
ガス事業会計剰余金の処分及び決算の認定について原案可決
及び認定第87
号議案平成30
年度福井市
水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について原案可決
及び認定 付 託 案 件 表 総 務 委 員 会番 号件 名第88
号議案令和元
年度福井市
一般会計補正予算
第1条中