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09月26日-05号

  • いじめ自殺(/)
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  1. 福井市議会 2019-09-26
    09月26日-05号


    取得元: 福井市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-29
    令和 元年 9月定例会               福井市議会会議録 第5号           令和元年9月26日(木曜日)午後1時30分開議〇議事日程 日程 1 会議録署名議員の指名 日程 2 第65号議案ないし第81号議案,陳情第1号ないし陳情第3号 日程 3 予算特別委員会継続調査について 日程 4 第84号議案 平成30年度福井市各会計歳入歳出決算の認定について 日程 5 第85号議案 平成30年度福井下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 日程 6 第86号議案 平成30年度福井ガス事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 日程 7 第87号議案 平成30年度福井水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 日程 8 第26号報告 平成30年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告について 日程 9 決算特別委員会の設置及び付託について 日程10 決算特別委員会委員の選任について 追加日程 決算特別委員会の閉会中の継続審査について 日程11 市会案第1号 新たな過疎対策法の制定を求める意見書について 日程12 市会案第2号 地方財政の充実・強化を求める意見書について──────────────────────〇出席議員(32名) 1番 岩佐 武彦君   2番 酒井 良樹君 3番 山田 文葉君   4番 榊原 光賀君 5番 寺島 恭也君   6番 津田かおり君 7番 近藤  實君   8番 水島 秀晃君 9番 池上 優徳君   10番 福野 大輔君 11番 八田 一以君   12番 菅生 敬一君 13番 伊藤 洋一君   14番 泉  和弥君 15番 藤田  諭君   16番 中村 綾菜君 17番 田中 義乃君   18番 村田 耕一君 19番 片矢 修一君   20番 玉村 正人君 21番 堀江 廣海君   22番 下畑 健二君 23番 鈴木 正樹君   24番 奥島 光晴君 25番 今村 辰和君   26番 野嶋 祐記君 27番 堀川 秀樹君   28番 青木 幹雄君 29番 石丸 浜夫君   30番 見谷喜代三君 31番 皆川 信正君   32番 加藤 貞信君──────────────────────〇欠席議員(0名)──────────────────────〇説明のため出席した者 市長         東 村 新 一 君 副市長        山 田 義 彦 君 副市長        西 行   茂 君 企業管理者      谷 澤 正 博 君 教育長        吉 川 雄 二 君 都市戦略部長     國 枝 俊 昭 君 総務部長       前 田 和 宏 君 財政部長       村 田 雅 俊 君 市民生活部長     牧 野   浩 君 福祉保健部長     山 田 幾 雄 君 商工労働部長     北 村 真 治 君 農林水産部長     林   岳 宏 君 建設部長       宮 下 和 彦 君 下水道部長      増 永 孝 三 君 工事・会計管理部長  上 道   悟 君 消防局長       土 田 将 一 君 企業局長       塚 谷 朋 美 君 教育部長       内 田 弥 昭 君──────────────────────〇事務局出席職員 議会事務局長     廣 瀬 峰 雄 議会事務局次長    松 井 優 美 議事調査課長     吉 田 裕 彦 議事調査課副課長   尾 野 嘉 貞 議事調査課主幹    田 中 あ い 議事調査課主幹    有 城 好 直 議事調査課主査    新 町 祥 子────────────────────── ○議長(堀川秀樹君) 出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより会議を開きます。────────────────────── ○議長(堀川秀樹君) それでは,日程1 会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,22番 下畑健二君,23番 鈴木正樹君の御両名を指名します。────────────────────── ○議長(堀川秀樹君) 次に,日程2 第65号議案ないし第81号議案,陳情第1号ないし陳情第3号,以上20件を一括議題とします。 以上の各案件については,去る9月2日の本会議において,各常任委員会及び予算特別委員会に付託され,予算議案については予算特別委員会から各常任委員会調査依頼されました。 それぞれ審査結果の報告を受けましたので,これより委員会終了の順序に従い,結果の報告を求めます。〔各委員会審査結果報告書は本号末尾参照〕 建設委員長 10番 福野大輔君。 (10番 福野大輔君 登壇) ◆10番(福野大輔君) 去る9月2日の本会議において,建設委員会に付託されました案件を審査するため,9月12日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案3件であり,審査の結果,いずれも原案どおり可決しました。 以下,審査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第77号議案 工事請負契約の締結について(東安居団地F棟新築工事)について委員から,解体する東安居団地の建物より建設年度の古い市営住宅が市内には残っているのかとの問いがあり,理事者から,東安居団地は昭和45年から昭和50年にかけて建設したが,昭和20年代,昭和30年代に建設した市営住宅も何棟かある。これらの住宅のうち,耐用年数を迎えているものは今後,用途を廃止していく予定であるとの答弁がありました。 また,別の委員から,東安居団地入居状況について問いがあり,理事者から,今後改修予定の1号館と建てかえ予定の5号館は120戸に対して約80戸が空き家となっている。それ以外の新しい棟についても解体予定の古い棟から入居者が移転するため4戸の空き家があるとの答弁がありました。 さらに委員から,どのような状況で空き家になっているのかわからないが,今後建てかえ等を進めなくても充足するのではないかとの問いがあり,理事者から,東安居団地は計画的に建てかえを進めるため入居者の募集を停止している。福井市住宅基本計画では,市全体の需要推計等から,東安居団地の全棟建てかえ後の戸数も含め,令和8年度に管理戸数を約1,670戸にすることとしているとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げます。 なお,去る8月19日から20日にかけて,今後の委員会運営の参考に資するため,市街地再開発事業について富山県富山市を,また,空き家緊急総合対策事業について群馬県高崎市をそれぞれ視察し,活発な意見交換をしてまいりましたことを申し添えて報告を終わります。 ○議長(堀川秀樹君) 次に,総務委員長 17番 田中義乃君。 (17番 田中義乃君 登壇) ◆17番(田中義乃君) 去る9月2日の本会議において,総務委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,9月12日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案6件,陳情2件であり,審査の結果,議案は挙手採決を行った3件を含め,いずれも原案どおり可決,陳情は挙手採決の結果,挙手全員により,いずれも採択すべきものと決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案1件であり,原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第67号議案 福井市地域交流プラザの設置及び管理に関する条例の一部改正について委員から,施設管理者指定管理者から福井市になるが,午後10時までの開館にどのような勤務体制で対応するのかとの問いがあり,理事者から,正規職員については時差勤務で対応し,非正規職員については勤務時間帯を区切って任用することで,時間外勤務が生じないような形で対応するとの答弁がありました。 また別の委員から,商工労働部が10月に地域交流プラザへ移転することにより,経費がどれだけ節減されるのか,また新たに生じる経費があるのかとの問いがあり,理事者から,第2別館の年間賃借料約2,700万円が削減になる。また,契約期間は年内までであるが,違約金は生じないとの答弁がありました。 次に,陳情第1号 新たな過疎対策法の制定を求める意見書提出について委員から,過疎地域の多面的,公益的機能を維持するために総合的な支援を充実・強化することは,本市にとっても大変有益であることから採択すべきとの意見があり,挙手採決の結果,挙手全員により採択すべきものと決しました。 次に,陳情第2号 地方財政の充実・強化を求める意見書提出について委員から,地方自治体の財源確保は必要であることから採択すべきとの意見があり,挙手採決の結果,挙手全員により採択すべきものと決しました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げます。 なお,去る7月29日から30日にかけて,今後の委員会運営の参考に資するため,マイナス入札の導入及び公共施設適正配置取り組みについて埼玉県深谷市を,また,たかおかPRアンバサダーについて及び高岡市公共施設再編計画について富山県高岡市をそれぞれ視察し,活発な意見交換をしてまいりましたことを申し添えて報告を終わります。 ○議長(堀川秀樹君) 次に,経済企業委員長 12番 菅生敬一君。 (12番 菅生敬一君 登壇) ◆12番(菅生敬一君) 去る9月2日の本会議において,経済企業委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,9月13日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案1件であり,審査の結果,原案どおり可決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案1件であり,原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第76号議案 福井市水道給水条例の一部改正について委員から,この改正により,更新手数料として年間どれくらいの収入になるのか,また,指定給水装置工事事業者を更新制とする理由は何かとの問いがあり,理事者から,現在,本市の指定給水装置工事事業者は約200社ある。今後,年平均で約50社が更新を迎えることになり,年間35万円から40万円程度の収入を見込んでいる。更新制の導入により,講習を受けた,適正な給水装置工事が行える施工業者だけを登録できることになるとの答弁がありました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第65号議案 令和元年度福井一般会計補正予算,商工費中,日本遺産活性化推進事業について委員から,誘客につながる取り組みとしてどのようなことを考えているのかとの問いがあり,理事者から,まずはホームページやガイドブックの作成など,日本遺産をPRするための事業に取り組み,来年度以降,これらを活用したツアーの企画や人材の育成などにつなげていく。また,今年度作成を予定しているキャッチコピーを活用し,案内サイン等の整備を検討していきたいとの答弁がありました。 これに対して委員から,日本遺産に認定され,今後,観光客がふえていくものと非常に期待している。福井・勝山日本遺産活用推進協議会はもとより,福井市としても機運を盛り上げていっていただきたいとの要望がありました。 同じく,商工費中,光秀公ゆかり地環境整備事業について委員から,明智神社までの交通アクセスをどのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,現在は自家用車での来訪がメーンであるが,今後はレンタカーやバスなど,自家用車以外のアクセス方法についても事業者や県と協議していきたいとの答弁がありました。 これに対して委員から,福井駅におり立ったときにすぐに目にとまるような看板やのぼり旗などの設置,また,ほかの観光地もあわせて周遊できるような仕掛けなど,今後増加する観光客への対応をお願いしたいとの要望がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げます。 なお,去る8月21日から22日にかけて,今後の委員会運営の参考に資するため,下関市観光交流ビジョン2022について山口県下関市を,また,中心市街地の活性化について山口県周南市をそれぞれ視察し,活発な意見交換をしてまいりましたことを申し添えて報告を終わります。 ○議長(堀川秀樹君) 次に,教育民生委員長 18番 村田耕一君。 (18番 村田耕一君 登壇) ◆18番(村田耕一君) 去る9月2日の本会議において,教育民生委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,9月13日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案5件,陳情1件であり,審査の結果,議案はいずれも原案どおり可決,陳情は挙手採決の結果,可否同数となったため,委員長裁決により不採択とすべきものとすることに決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案2件であり,挙手採決を行った1件を含め,いずれも原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第69号議案 福井市民生委員定数条例の一部改正について委員から,民生委員の定数を499人から504人に増員する理由は何かとの問いがあり,理事者から,昨年度より18地区の民生委員協議会とそれぞれ協議を行った結果,5地区の協議会から民生委員を増員してほしいとの要望があったため,他地区とのバランス等も考慮した上で,この5地区に1名ずつ増員することとなったとの答弁がありました。 次に,陳情第3号 美山庭球場「ウインク」の存続について委員から,ほかに削減できる予算があるはずであり,地域の人たちの思いを推しはかり採択すべきとの意見や,施設マネジメントアクションプランに係る市民説明会が終わったばかりで,今すぐに判断するのは性急であり継続審査にすべきとの意見があった一方,施設マネジメントアクションプランの全体像に関しては,そのよしあしを判断できるが,個別の施設の存廃については判断すべきものではないと考えるため不採択との意見が出され,挙手採決の結果,可否同数となったため,委員長裁決により不採択とすべきものとすることに決しました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第65号議案 令和元年度福井一般会計補正予算,総務費中,防犯カメラ設置補助事業について委員から,今回の補正予算では,どの地区に何台の防犯カメラを設置するのか,また,今後何年程度をかけ,どれくらいの地区に整備していくのかとの問いがあり,理事者から,本補正予算では,松本地区に6台,大安寺地区に4台の合計10台の設置を予定している。また,来年度以降のスケジュールについては,現在,自治会連合会に対し,設置の意向調査を実施しているところであり,その結果に沿い,積極的に整備を進めていきたいと考えているとの答弁がありました。 また,別の委員から,通学路を中心に防犯カメラを設置するとのことだが,市が所管する小・中学校や保育園には既に設置されているのかとの問いがあり,理事者から,防犯カメラは現在休校中の施設を除いて,全ての小・中学校,保育園に設置しているほか,一部の公民館等179施設に合計460台を設置しているとの答弁がありました。 同じく,衛生費中,休日急患センター整備事業について委員から,今年度の事業費2,600万円は県から全額補助されるとのことだが,来年度の事業費も同様に全額補助されるのかとの問いがあり,理事者から,来年度事業費4,900万円についても県から全額補助されるとの答弁がありました。 同じく,債務負担行為中,学校給食調理業務委託事業について委員から,学校給食調理業務委託を既に実施している他自治体では,児童・生徒数が減少しても委託料を下げられないという問題が生じている。業務を委託するよりも年齢の若い調理員を市で新規に採用していくほうが長期的に財政負担は軽くなるのではないかとの問いがあり,理事者から,本市では3年間,5年間という期間で業務委託を実施するため,給食運営状況が変わっても委託額を変更できないという問題は起こり得ないと考えているとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げます。 なお,去る8月19日から20日にかけて,今後の委員会運営の参考に資するため,倉敷市学校給食共同調理場整備事業について岡山県倉敷市を,また,認知症「神戸モデル診断助成制度及び事故救済制度について兵庫県神戸市をそれぞれ視察し,活発な意見交換をしてまいりましたことを申し添えて報告を終わります。 ○議長(堀川秀樹君) 次に,予算特別委員長 11番 八田一以君。 (11番 八田一以君 登壇) ◆11番(八田一以君) 去る9月2日の本会議において,予算特別委員会に付託されました議案2件及び市政上の重要案件を審査及び調査するため,9月19日及び20日の2日間,委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました議案2件は,付託後,議長を通じ,それぞれの所管の各常任委員会に対し,調査依頼を行い,その調査結果の報告を受けて慎重に審査を行った結果,原案どおり可決しました。 なお,第65号議案については,挙手採決の結果,賛成多数により可決しました。 また,市政上の重要案件についても,活発で真剣な論議が交わされ,今後も継続して調査することと決定しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,県都デザイン戦略について委員から,県庁舎や市庁舎を含めた福井城址中央公園の一体的な再整備に関し,今月,市長と知事が意見交換を行った結果,10月にも県と市でプロジェクトチームを立ち上げるとのことであるが,このプロジェクトチームで進めるまちづくりとはどのようなものなのかとの問いがあり,理事者から,プロジェクトチームでは県と市が協力し,北陸新幹線福井開業に向け,住む人が楽しめるとともに,本市を訪れる人が心躍るような,県都の顔にふさわしい風格とにぎわいあふれるまちづくりを進め,福井のよいところであるJR福井駅と福井城址,さまざまな都市機能が徒歩圏内に集積している特徴を生かし,活気と誇りに満ちたまちにしていきたいと考えている。また,やぐらなどの復元を含めた城址公園の整備については,庁舎が移転した跡地をどのように活用するのかといったことなど,福井城址全体の整備方針を描いた上で検討していくことになると考えており,知事も同様の考えであったと認識しているとの答弁がありました。 次に,地域公共交通について委員から,グーグルマップなど,スマートフォンで現在地から目的地までの移動手段や時刻表,料金などの交通情報を一括して提供するサービスの促進について市はどのように対応するのかとの問いがあり,理事者から,本市で運行している路線バスの情報は,現在,グーグルマップに反映されていないため,経路検索を行ってもバスの乗り継ぎ情報等は示されない。ただし,京福バスでは自社で運行する路線バスやすまいるバスの情報を,今年10月以降にグーグルマップに反映させていく予定であると聞いており,本市としても地域バス地域コミュニティバス情報グーグルマップへの反映について検討していきたいとの答弁がありました。 次に,福井市施設マネジメントアクションプランについて委員から,説明会に参加した市民からは,再度,説明会を開催してほしいとの要望を聞いているが,今後どのように対応していくのかとの問いがあり,理事者から,地区単位の説明会にとどまらず,施設ごとに説明を求める声などもあるため,再度,説明会を行っていきたいとの答弁がありました。 さらに委員から,このような状況にある中では,ことし10月予定のアクションプランの策定は時期尚早と考えるがどうかとの問いがあり,理事者から,市民説明会では多くの意見が寄せられており,今後,施設マネジメントの意義,必要性などについて,御理解いただけるよう,さらに丁寧な説明が必要と感じている。また,個々の施設については地権者等との協議もあり,策定の時期については先延ばしせざるを得ないと考えているとの答弁がありました。 次に,要介護認定者障害者控除について委員から,確定申告前の時期に担当のケアマネジャーチェックシートを配るなどして,障害者控除の対象になる可能性があることを本人やその家族に周知徹底できるような仕組みづくりはできないのかとの問いがあり,理事者から,障害者控除の制度について周知徹底を図るため,介護認定結果に同封するお知らせをわかりやすくするとともに,認定申請書を同封することについても検討していきたい。また,制度の説明についてケアマネジャーや施設に協力を依頼していきたいとの答弁がありました。 次に,恐竜と福井の輝きについて委員から,近年,福井といえば恐竜をまずイメージする県外在住の方がふえてきている中,恐竜を世界的に広めていくという役割をふくい嶺北連携中枢都市圏中心都市である福井市としても担ってはどうかとの問いがあり,理事者から,JR福井駅西口の恐竜モニュメントや駅舎壁面の恐竜トリックアートをバックに写真を撮られる県外観光客がふえており,恐竜が福井での旅の思い出づくりに貢献している。このような恐竜の位置づけをしっかり捉え,県下全域の観光PRを担うという県都としての福井市の役割を認識しながら推進していく必要があると考えているとの答弁がありました。 次に,ガス事業について委員から,来年4月の事業譲渡に伴い,企業局の職員が減ると同時に企業局庁舎にも空きスペースが生じることになるが,このスペースをどのように利活用していくのか,また,ガス事業譲渡にあわせて水道事業下水道事業組織統合の話も出ているが,どのような状況であるのかとの問いがあり,理事者から,事業譲渡によって生じる空きスペースは,現在,ガス工場に設置している技術研修センターの移転を計画しているほか,庁舎1階のガスショールーム部分については,本市とまちづくり福井株式会社が主催する実践型リノベーションまちづくり講座ディスカバリー福井において,中央公園との一体的な利活用を検討しているところである。 また,水道事業下水道事業組織統合については,窓口の一本化や経営の効率化,危機管理体制の強化などの観点からも両事業を統合することがベストであり,統合時期については,ガス事業譲渡と同時が最も望ましいと考えているとの答弁がありました。 次に,学校プールについて委員から,今年度のプール開放の日数が昨年度に比べ半数以下となったが,来年度のプール開放事業実施方針はどのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,今年度は遊泳する児童とその監視を行う引率者の安全を最優先に考え,監視方法に加え,熱中症を予防するためにプール開放中止基準を設定した。一方で,利用者からは基準が厳し過ぎるとの意見が多くあったことから,今後,学校や保護者へのアンケートを実施し,その結果を踏まえて,中止基準や実施の時間,開放する期間を見直し,より利用しやすい体制としていきたいとの答弁がありました。 以上が当委員会での結果並びに経過の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(堀川秀樹君) 以上をもちまして各常任委員会及び予算特別委員会の審査結果報告は全部終了しました。 ただいまの各委員長報告に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 第66号議案ないし第71号議案,第73号議案及び第74議案,第76号議案,第80号議案及び第81号議案,陳情第1号及び陳情第2号については討論の通告がございませんので,直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 ただいま申し上げました各案件に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり,それぞれ可決,採択すべきものであります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,第65号議案,第72号議案,第75号議案,第77号議案ないし第79号議案,陳情第3号については討論の通告がありましたので,許可します。 23番 鈴木正樹君。 (23番 鈴木正樹君 登壇) ◆23番(鈴木正樹君) 日本共産党の鈴木正樹です。私は,ただいま討論の対象となっております第65号議案 令和元年度福井一般会計補正予算,第72号議案 福井市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について,第75号議案 福井市消防手数料条例の一部改正について,第77号議案工事請負契約の締結について,第78号議案及び第79号議案 財産の取得についての各議案と,陳情第3号 美山庭球場「ウインク」の存続についてを不採択とすべきものとした委員長報告にいずれも反対の立場から一括して討論を行います。 まず,一般会計補正予算案のうち,休日急患センター整備事業などには賛成です。しかし,マイナンバーカード活用消費活性化環境整備事業や学校給食調理業務委託事業に関する予算に反対するものです。 本市におけるマイナンバーカードの交付枚数は8月末で2万3,566枚であり,普及率はいまだ8.9%です。政府はカードの普及を進めようとして安全だと言い張りますが,全国のクレジットカード会社や自治体で個人情報漏えいが繰り返されている実態からしても,セキュリティーに絶対安全はあり得ません。カード取得によって個人情報の漏えいの危険性が高まることは避けられないのです。しかも,行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律,いわゆるマイナンバー法案が成立した2015年には,マイナンバーと医療サービスをひもづけしないとした附帯決議があったものの,2018年には特定健診データや予防接種歴の情報などがひもづけされました。結局,行く行くは税情報,医療,介護,年金といった社会保障サービス全体のひもづけにつなげていくという政府の狙いが透けて見えます。 普及が進まないのは,市民がマイナンバー制度のこのような目先の利便性ではなく,危険性をよく理解しているからです。消費税増税のポイント還元など特典をつけてまで普及させるよりも,その危険性にこそ目を向けるべきです。 また,学校給食調理業務委託事業は,一般質問でも述べたように50代後半の比較的給与が高い学校調理員ばかりになっている現在と民営化後の経費を比べているため,見かけ上大きな削減効果があるように見えますが,長期的にはそれほどの削減にはなりません。25年以上にわたり食中毒を出してこなかったこと,炊き出しなど災害時の市の対応力を低下させることなどを考えれば,調理員の採用を再開し,直営で行うのが効率的です。 第72号議案 福井市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正については,保育料の負担が減ることには賛成です。しかし,これまでは保育料に含まれるとしていた給食費を別に徴収するとしています。これらの部分も独自に支援し無償化している自治体もあります。無償化が進む陰で,これまで取っていなかった給食費をちゃっかり徴収するというやり方に反対するものです。 第75号議案 福井市消防手数料条例の一部改正については,大規模災害時の災害復旧に対応するための規定の緩和には賛成するものです。しかし,消費税増税に伴い審査手数料をそれぞれ1万円ずつ引き上げることに反対です。この審査手数料は国などに納める必要もないため,増額した分は丸ごと市の取り分となる上,実際には書類の作成と現場確認が主な仕事です。消費税の2%増税で1万円も経費が増加することは考えられません。実態は増税に伴う便乗値上げです。 市は,このほかにも各種の施設利用料,許可や審査の手数料などを引き上げていますが,実際の消費税の増加分よりも過大に引き上げているものが少なくありません。今からでも,せめて増税による実際の経費増加分よりも過大に引き上げているものは見直し,引き下げるべきです。そのことを強く求めます。 第77号議案 工事請負契約の締結については,東安居団地F棟の新築工事を行うものです。その必要性は認めますが,入札したのは株式会社松田組1社のみで,その落札率は予定価格の99.9%です。現在,震災復興,東京オリンピック,大阪・関西万博などの特需で建設資材価格が高騰している影響などもありますが,この入札結果を見れば競争性が働いたとは言えず,賛成しかねるものです。 第78号議案及び第79号議案 財産の取得については,それぞれ消防ポンプ自動車を暁産業株式会社から購入するものです。その購入金額はそれぞれ2,772万円と4,697万円です。以前よりも見積もりを多くとるなど前進した面もありますが,落札したのはいずれも暁産業です。 この暁産業では2010年12月,当時19歳の男性新入社員に対して,死ね,やめろ,この世から消えてしまえなどの人格を否定する発言によるハラスメント行為が上司から繰り返されたあげく,そのいじめを苦にして新入社員が自殺しました。労災認定もされ,遺族が起こした裁判では2014年に約7,200万円の損害賠償の支払いを命じる判決が下されています。当時,全国的なニュースにもなった周知の事実ですが,会社側は労働基準監督署の調査でも裁判でもハラスメントの事実を認めず,遺族側に謝罪もしていません。企業の社会的責任やその体質が問われる事件が公になっても,安ければその企業と取引を続けるというやり方が市民からの理解を得られるでしょうか。企業の社会的責任が問われる問題が明らかになったとき,一定のペナルティーを科すことのルール化を強く求めます。 最後に,陳情第3号 美山庭球場「ウインク」の存続についてです。 陳情者は,旧美山町時代から30年にわたり,美山地区テニス協会が競技大会などを通じて地域振興に結びつけながら粘り強く活動してきたことを紹介し,施設の存続を願っています。また,利用者からの声を聴取する場がほとんど設けられない中で廃止の方針が出るのは地区住民としては受け入れがたいものです。 このような状況の中,教育民生委員会でも採択と不採択が3対3の同数に割れました。意見が同数の場合,福井市議会委員会条例では委員長が裁決することとなっています。しかし,村田委員長は現状維持の原則なる理論を持ち出し,事実上,市の廃止案を黙認しました。地域住民が市の方針に反対して陳情しているのに,その声を事実上無視するやり方です。私は,教育民生委員会に差し戻し,もう一度議論することも含めた柔軟な対応で,市民や美山地区の住民の声に応えるべきであることを申し添え,日本共産党を代表しての討論を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(堀川秀樹君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 まず,陳情第3号について採決します。 陳情第3号に対する教育民生委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり不採択とすべきものであります。 お諮りします。 陳情第3号については,委員長の報告どおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 数を確認しますので,そのままでお待ちください。 御着席ください。 起立多数であります。よって,陳情第3号は不採択と決しました。 次に,第65号議案,第72号議案,第75号議案,第77号議案ないし第79議案について採決します。 以上の各案件の審査結果は,お手元の報告書のとおりそれぞれ可決であります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(堀川秀樹君) 次に,日程3 予算特別委員会継続調査についてを議題とします。 お諮りします。 予算特別委員会の付託案件であります市政上の重要案件については,先ほどの予算特別委員長の報告どおり継続調査と決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(堀川秀樹君) 次に,日程4ないし日程8を会議規則第35条の規定により一括議題とします。 事務局朗読は省略します。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) ただいま上程されました第84号議案から第87号議案及び第26号報告につきまして,一括して提案理由を申し上げます。 まず,第84号議案 平成30年度福井市各会計歳入歳出決算の認定についてです。 平成30年度の一般会計及び特別会計の歳入歳出決算につきまして,議会の御認定をいただきたく,地方自治法第233条第3項の規定により,監査委員の審査意見をつけて提案する次第です。 次に,第85号議案 平成30年度福井下水道事業会計,第86号議案 平成30年度福井ガス事業会計及び第87号議案 平成30年度福井水道事業会計についての剰余金の処分及び決算の認定についてです。 平成30年度の剰余金の処分について,地方公営企業法第32条第2項の規定により,御議決及び同会計の平成30年度決算について,同法第30条第4項の規定により監査委員の審査意見をつけて御認定をお願いするものです。 なお,これら各議案の細部につきましては,決算特別委員会の御審議等におきまして詳細に御説明を申し上げたいと存じます。何とぞ慎重に御審議の上,妥当な御議決をいただきますようお願い申し上げます。 続いて,第26号報告 平成30年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告についてです。 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により,平成30年度決算における健全化判断比率及び資金不足比率につきまして,監査委員の審査意見をつけて御報告するものです。 よろしくお願いいたします。 ○議長(堀川秀樹君) ただいま説明のありました第84号議案ないし第87号議案,第26号報告について質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。──────────────────────
    ○議長(堀川秀樹君) 次に,日程9 決算特別委員会の設置及び付託について並びに日程10 決算特別委員会委員の選任についてを会議規則第35条の規定により一括議題とします。 まず,決算特別委員会の設置及び付託についてお諮りします。 この際,10名をもって構成する決算特別委員会を設置し,先ほど上程しました各案件のうち,第84号議案ないし第87号議案についてを付託の上,審査することにしたいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 次に,決算特別委員会委員の選任についてお諮りします。 ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任については,委員会条例第8条第1項の規定により,議長から指名したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,指名します。 3番 山田文葉君,7番 近藤實君,11番 八田一以君,15番 藤田諭君,17番 田中義乃君,18番 村田耕一君,22番 下畑健二君,28番 青木幹雄君,29番 石丸浜夫君,31番 皆川信正君,以上10名の諸君を決算特別委員会委員に選任することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 なお,第26号報告については,関係法の規定により議会に提出,報告するだけでよいことになっておりますので,御了承願います。 ここでお知らせします。 この後の休憩時に正副委員長互選のため,決算特別委員会を第2委員会室で開催します。 ここで暫時休憩します。             午後2時19分 休憩──────────────────────             午後2時40分 再開 ○議長(堀川秀樹君) 休憩前に引き続き本会議を再開します。 休憩中に開催されました決算特別委員会におきまして,正副委員長の互選が行われましたので,その結果を御報告します。 決算特別委員会委員長 皆川信正君,副委員長村田耕一君,以上であります。 ただいま決算特別委員長から付託案件の審査について閉会中も継続して行いたい旨の申し出がありました。 この際,決算特別委員会の閉会中の継続審査についてを日程に追加し,議題とすることに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(堀川秀樹君) それでは,決算特別委員会の閉会中の継続審査についてを議題とします。 お諮りします。 本件は,決算特別委員長からの申し出のとおり,閉会中も継続して審査することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(堀川秀樹君) 次に,日程11 市会案第1号 新たな過疎対策法の制定を求める意見書についてを議題とします。 お諮りします。 提出者の説明は,会議規則第37条第3項の規定により省略したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,事務局に案文を朗読させます。 (事務局朗読)  新たな過疎対策法の制定を求める意見書 過疎対策については,昭和45年の「過疎地域対策緊急措置法」制定以来,4次にわたる特別措置法の制定により,総合的な過疎対策事業が実施され,過疎地域における生活環境の整備や産業の振興など一定の成果を上げたところである。 しかしながら,依然として多くの集落が消滅の危機に瀕し,また,森林の放置による荒廃や,たび重なる豪雨・地震等の発生による林地崩壊,河川の氾濫など,極めて深刻な状況に直面している。 過疎地域は,我が国の国土の過半を占め,豊かな自然や歴史・文化を有するふるさとの地域であり,都市に対する食料・水・エネルギーの供給,国土・自然環境の保全,癒やしの場の提供,災害の防止,森林による地球温暖化の防止などに大きく貢献している。 過疎地域が果たしているこのような多面的・公益的機能は国民共有の財産であり,それは過疎地域の住民によって支えられてきたものである。 現行の「過疎地域自立促進特別措置法」は令和3年3月末をもって失効することとなるが,過疎地域が果たしている多面的・公益的機能を今後も維持していくためには,引き続き,過疎地域に対して総合的かつ積極的な支援を充実・強化し,住民の暮らしを支えていく政策を確立・推進することが重要である。 過疎地域が,そこに住み続ける住民にとって安心・安全に暮らせる地域として健全に維持されることは,同時に,都市をも含めた国民全体の安心・安全な生活に寄与するものであることから,引き続き総合的な過疎対策を充実・強化させることが必要である。 よって,新たな過疎対策法の制定を強く要望する。 以上,地方自治法第99条の規定により,意見書を提出する。 令和元年9月26日                 福井市議会 ○議長(堀川秀樹君) それでは,市会案第1号について質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております市会案第1号については,会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,市会案第1号については討論の通告がありましたので,許可します。 3番 山田文葉君。 (3番 山田文葉君 登壇) ◆3番(山田文葉君) 日本共産党の山田文葉です。新たな過疎対策法の制定を求める意見書について,賛成の立場から討論を行います。 今,市場原理一辺倒の経済政策のもと,大都市と過疎地域の格差は一層拡大し,ますます深刻な事態になっています。福井市でも市町村合併が進められたため,中山間地など条件が不利な地域では行政サービスが低下し,人口流出が懸念されます。住民の過半数が高齢者といういわゆる限界集落では,基礎的な集落の共同機能が果たせなくなるなど,住み続けるのが困難な状況に直面しています。 公共交通機関のルートからは遠く,買い物や病院の受診もままならない高齢者も見られます。夫がインフルエンザにかかり,運転ができない妻は,タクシー代が高く大変だったと話されていました。 また,害獣の問題も深刻です。高齢になっても先祖代々受け継いできた田畑を何とか守ろうと必死で頑張ってきたのに,ある朝,畑に行ったらイノシシに荒らされて大変な被害に遭っていた,もう農業を続けていく気力がなくなりそうだ。そう言って涙を浮かべていた方もいらっしゃいました。 農山村の条件不利を是正するため,農業者の所得補償の拡充や農林水産業への新規就農者支援制度,支所や役場,病院,金融機関の窓口や日常の買い物,郵便などの生活拠点を結ぶコミュニティバスの運行,獣害対策,高齢者の多い集落に対する集落援助員の配置,多雪地域の冬季安全保安員の配置などを国の責任で保障し,過疎地域でも安全に安心して住み続けられる対策を国が責任を持って進めることが必要です。 管理が行き届かない森林では,広島の豪雨災害のように林地崩壊や河川の氾濫などを引き起こす危険もあります。漁民や山村住民による流域の共同管理,森林の保護・育成は,国土や自然環境の保全のみならず,水源の涵養,食料の供給など重要な機能が維持され,過疎対策は都市部をも含めた日本全体にとって恒久的で重要な問題です。 過疎地域であっても住み続けられるということは,政治の責任で進めるべき課題です。ところが,国が期限を定めた特別措置法しか制定していないことは問題です。期限の定めのない過疎対策法を制定し,政治の責任を果たすことは市民・過疎地域住民の願いです。 本意見書では,過疎地域が,そこに住み続ける住民にとって安心・安全に暮らせる地域として健全に維持されることは,同時に,都市をも含めた国民全体の安心・安全な生活に寄与するものであることから,引き続き総合的な過疎対策を充実・強化させることが必要であるとしています。この指摘は非常に重要で国に強く求めるべきものです。 以上,日本共産党を代表しての賛成討論を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(堀川秀樹君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 市会案第1号については,原案のとおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(堀川秀樹君) 次に,日程12 市会案第2号 地方財政の充実・強化を求める意見書についてを議題とします。 お諮りします。 提出者の説明は,会議規則第37条第3項の規定により省略したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,事務局に案文を朗読させます。 (事務局朗読)  地方財政の充実・強化を求める意見書 地方自治体は,子育て支援策の充実と保育人材の確保,高齢化が進行する中での医療・介護などの社会保障への対応,地域交通の維持など,果たす役割が拡大する中で,人口減少対策を含む地方版総合戦略の実行やマイナンバー制度への対応,大規模災害を想定した防災・減災事業の実施など,新たな政策課題に直面している。 一方,地方公務員を初めとした公的サービスを担う人材が限られる中で,新たなニーズへの対応と細やかな公的サービスの提供が困難となっており,人材確保を進めるとともに,これに見合う地方財政の確立を目指す必要がある。 政府の骨太の方針2018では,地方の一般財源の総額について,2018年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保するとされ,2019年度の地方財政計画でも,一般財源総額は前年度比1.0%増の62兆7,072億円となり,過去最高水準となった。 しかし,一般財源総額の増額分も,保育の無償化などの国の政策に対応する財源を確保した結果であり,社会保障費関連を初めとする地方の財政需要に対応するためには,さらなる地方財政の充実・強化が求められている。 このため,2020年度の政府予算と地方財政の検討に当たっては,歳入・歳出を的確に見積もり,人的サービスとしての社会保障予算の充実と地方財政の確立を目指すことが必要である。 以上のことから,政府に以下の事項の実現を強く求める。          記1 社会保障,災害対策,環境対策,地域交通対策,人口減少対策など,増大する地方自治体の財政需要を的確に把握し,これに見合う地方一般財源総額の確保を図ること。2 子ども・子育て支援新制度,地域医療の確保,地域包括ケアシステムの構築,生活困窮者自立支援,介護保険制度や国民健康保険制度の見直しなど,急増する社会保障ニーズへの対応と人材を確保するための社会保障予算の確保及び地方財政措置を的確に行うこと。とりわけ,保育の無償化に伴う地方負担分の財源確保を確実に図ること。3 地方交付税における「トップランナー方式」の導入は,地域によって人口規模・事業規模の差異,各自治体における検討経過や民間産業の展開度合いの違いを反映するよう所要の措置を講ずること。4 まち・ひと・しごと創生事業費として確保されている1兆円について,引き続き同規模の財源確保を図ること。5 2020年度から始まる会計年度任用職員の処遇改善のための財源確保を図ること。6 森林環境譲与税の譲与基準については,地方団体と協議を進め,林業需要の高い自治体への譲与額を増大させるよう所要の措置を講ずること。7 地域間の財源偏在性の是正のため,偏在性の小さい所得税,消費税を対象に国税から地方税への税源移譲を行うなど,抜本的な解決策の協議を進めること。  同時に,各種税制の廃止,減税を検討する際には,自治体財政に与える影響を十分検証した上で,代替財源の確保を初め,財政運営に支障が生じることがないよう対応を図ること。8 地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化を図り,市町村合併の算定特例の終了を踏まえた新たな財政需要の把握,小規模自治体に配慮した段階補正の強化などの対策を講じること。9 2019年度の地方財政計画でも4兆円規模の財源不足があることから,地方交付税の法定率を引き上げ,臨時財政対策債に頼らない地方財政を確立すること。10 自治体の基金残高を,地方財政計画や地方交付税に反映させないこと。 以上,地方自治法第99条の規定に基づき,意見書を提出する。 令和元年9月26日                 福井市議会 ○議長(堀川秀樹君) それでは,市会案第2号について質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております市会案第2号については,会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略し,また討論の通告がございませんので直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 市会案第2号については,原案のとおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 以上をもちまして本日の議事日程は全部終了しました。 ただいま市長から発言を求められておりますので,許可します。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) 議長のお許しをいただき,令和元年9月福井市議会定例会の閉会に当たり,一言御挨拶を申し上げます。 議員の皆様には,9月2日の開会以来,補正予算を初め,条例改正など提出いたしました各議案につきまして,慎重かつ熱心に御審議をいただき,御議決をいただきましたことに厚くお礼を申し上げます。 本定例会を通じていただきました議員各位の御意見や御提案につきましては,各施策の中で反映できますよう最善を尽くしてまいります。 さて,今月上旬の台風第15号や先週の台風第17号は,暴風や大雨により各地に大きな傷跡を残しました。とりわけ千葉県では建物の損壊,電柱や街路樹の倒壊などとともに,広範囲にわたり大規模な停電を引き起こすなど甚大な被害をもたらしました。被害に遭われた方々に謹んでお見舞いを申し上げ,被災地の一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。 このように,近年,全国各地で毎年のように自然災害が多発しており,防災対策の強化・充実は自治体にとって極めて重要な課題となっております。本市としましても,従前にも増して災害に強いまちづくりに力を注ぐとともに,防災訓練や各種研修会などあらゆる機会を通して市民のさらなる防災意識の高揚を図ってまいります。 ところで,国においては総合的な少子化対策の一環として子ども・子育て支援法が改正され,子育て家庭の経済的負担の軽減を図るため,幼児教育・保育の無償化に向けた取り組みが本格的に始まっております。本市におきましても,来月からの無償化の実施に向けてスムーズな移行ができるよう,その準備を進めているところです。 これまで本市では,低年齢児童や放課後児童の居場所づくりなど子育て支援事業の充実を図るべく,さまざまな事業を実施してまいりました。全国の合計特殊出生率が年々低下する傾向にある中,本市が全国を上回る高い水準を維持しておりますのもこれらの施策の成果のあらわれであると認識しています。 今後も安心して子どもを産み育てることができるよう,また子どもたちが健やかに成長していくことができるよう努めてまいります。 さて,本市が中核市へと移行してから半年を迎えようとしております。現在,窓口業務など市民生活に直結した行政サービスの提供が混乱もなくおおむね順調に推移しているものと考えています。 また,ふくい嶺北連携中枢都市圏においては嶺北全体の一体的かつ持続的な発展に向けて特産品の販売,PRや広域観光の推進など,圏域の各市町と連携した取り組みを展開しております。 今後,県との連携も深めながら,これまでの本市の取り組みを着実に発展させてまいる所存であります。 結びに,日に日に暑さも和らぎ,朝夕は少し肌寒さも感じられるようになってまいりました。議員各位におかれましてはくれぐれも健康に御留意いただき,ますます御活躍されますことを祈念申し上げ,閉会の挨拶といたします。ありがとうございました。 ○議長(堀川秀樹君) 以上で会議を閉じます。 これをもちまして令和元年9月福井市議会定例会を閉会します。             午後3時0分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定により,本会議の顛末を証するため,ここに署名する。福井市議会議長                  令和  年  月  日署名議員                     令和  年  月  日署名議員                     令和  年  月  日 △〔参照〕               各委員会審査結果報告書         総    務    委    員    会番 号件            名審査結果第67号議案福井市地域交流プラザの設置及び管理に関する条例の一部改正について原案可決第73号議案福井市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部改正について〃第74号議案福井市消防団条例の一部改正について〃第75号議案福井市消防手数料条例の一部改正について〃第78号議案財産の取得について (CD-Ⅰ型消防ポンプ自動車)〃第79号議案財産の取得について (水Ⅰ-B型消防ポンプ自動車)〃陳情第1号新たな過疎対策法の制定を求める意見書提出について採択すべきもの陳情第2号地方財政の充実・強化を求める意見書提出について〃         建    設    委    員    会番 号件            名審査結果第77号議案工事請負契約の締結について (東安居団地F棟新築工事)原案可決第80号議案市道の路線の廃止について〃第81号議案市道の路線の認定について〃          教  育  民  生  委  員  会番 号件            名審査結果第68号議案福井市印鑑条例の一部改正について原案可決第69号議案福井市民生委員定数条例の一部改正について〃第70号議案福井市特定教育・保育施設等の利用者負担に関する条例の一部改正について〃第71号議案福井市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について〃第72号議案福井市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について〃陳情第3号美山庭球場「ウインク」の存続について不採択とすべきもの          経  済  企  業  委  員  会番 号件            名審査結果第76号議案福井市水道給水条例の一部改正について原案可決          予  算  特  別  委  員  会番 号件            名審査結果第65号議案令和元年度福井一般会計補正予算原案可決第66号議案令和元年度福井市後期高齢者医療特別会計補正予算〃...