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02月19日-01号

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  1. 福井市議会 2018-02-19
    02月19日-01号


    取得元: 福井市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-29
    平成30年 3月定例会               福井市議会会議録 第1号           平成30年2月19日(月曜日)午前10時2分開会────────────────────── 平成30年2月19日,定例会が福井市議会議事堂に招集されたので,会議を開いた。──────────────────────〇議事日程 日程 1 会議録署名議員の指名 日程 2 会期の決定について 日程 3 予算特別委員会委員の選任について 日程 4 第 1号議案 平成30年度福井市一般会計予算 日程 5 第 2号議案 平成30年度福井市国民健康保険特別会計予算 日程 6 第 3号議案 平成30年度福井市国民健康保険診療所特別会計予算 日程 7 第 4号議案 平成30年度福井市後期高齢者医療特別会計予算 日程 8 第 5号議案 平成30年度福井市介護保険特別会計予算 日程 9 第 6号議案 平成30年度福井市競輪特別会計予算 日程10 第 7号議案 平成30年度福井市簡易水道特別会計予算 日程11 第 8号議案 平成30年度福井市宅地造成特別会計予算 日程12 第 9号議案 平成30年度福井市中央卸売市場特別会計予算 日程13 第10号議案 平成30年度福井市駐車場特別会計予算 日程14 第11号議案 平成30年度福井市集落排水特別会計予算 日程15 第12号議案 平成30年度福井市地域生活排水特別会計予算 日程16 第13号議案 平成30年度福井市福井駅周辺整備特別会計予算 日程17 第14号議案 平成30年度福井市下水道事業会計予算 日程18 第15号議案 平成30年度福井市ガス事業会計予算 日程19 第16号議案 平成30年度福井市水道事業会計予算 日程20 第17号議案 福井市職員の配偶者同行休業に関する条例の制定について 日程21 第18号議案 福井市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等を定める条例の制定について 日程22 第19号議案 福井市自転車等駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正について 日程23 第20号議案 フェニックス・プラザの設置及び管理に関する条例の一部改正について 日程24 第21号議案 福井市手数料徴収条例の一部改正について 日程25 第22号議案 福井市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備、運営等に関する基準を定める条例の一部改正について 日程26 第23号議案 福井市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備、運営等及び指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部改正について 日程27 第24号議案 福井市地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について 日程28 第25号議案 福井市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部改正について 日程29 第26号議案 福井市児童館条例の一部改正について 日程30 第27号議案 福井市社会福祉施設設置条例の一部改正について 日程31 第28号議案 福井市認定こども園設置条例の一部改正について 日程32 第29号議案 福井市国民健康保険基金条例の一部改正について 日程33 第30号議案 福井市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について 日程34 第31号議案 福井市介護保険条例の一部改正について 日程35 第32号議案 福井市SSTらんどの設置及び管理に関する条例及び福井市リズムの森の設置及び管理に関する条例の一部改正について 日程36 第33号議案 福井市集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について 日程37 第34号議案 福井市都市公園条例の一部改正について 日程38 第35号議案 福井市空き家等の適正管理に関する条例の一部改正について 日程39 第36号議案 福井市手数料徴収条例及び福井市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正について 日程40 第37号議案 福井市公共下水道条例の一部改正について 日程41 第38号議案 福井市特定地域生活排水処理施設条例の一部改正について 日程42 第39号議案 福井市消防手数料条例の一部改正について 日程43 第40号議案 福井市水道給水条例の一部改正について 日程44 第41号議案 福井市公民館設置に関する条例の一部改正について 日程45 第42号議案 福井市少年自然の家の設置及び管理に関する条例の一部改正について 日程46 第43号議案 福井市監査委員に関する条例の一部改正について 日程47 第44号議案 財産の無償貸付けについて             (福井鉄道福武線鉄道用地) 日程48 第45号議案 財産の無償貸付けについて             (福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)用地) 日程49 第46号議案 福井県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の減少、同組合の規約の変更及び財産処分について 日程50 第47号議案 福井市市税賦課徴収条例の一部改正について 日程51 第119号議案 平成29年度福井市一般会計補正予算 日程52 第120号議案 平成29年度福井市国民健康保険特別会計補正予算 日程53 第121号議案 平成29年度福井市介護保険特別会計補正予算 日程54 第122号議案 平成29年度福井市競輪特別会計補正予算 日程55 第123号議案 平成29年度福井市宅地造成特別会計補正予算 日程56 第124号議案 平成29年度福井市福井駅周辺整備特別会計補正予算 日程57 第125号議案 平成29年度福井市下水道事業会計補正予算 日程58 第126号議案 福井市災害対策基金条例の一部改正について 日程59 第127号議案 市道の路線の認定について 日程60 第128号議案 中核市の指定に係る申出について 日程61 第38号報告 専決処分の承認を求めることについて(福井市市税賦課徴収条例の一部改正) 日程62 第39号報告 専決処分の報告について             (工事請負契約の変更について) 日程63 第40号報告 専決処分の報告について             (工事請負契約の変更について)──────────────────────〇出席議員(30名) 1番 近藤  實君   2番 福野 大輔君 3番 菅生 敬一君   4番 瀧波  滋君 5番 池上 優徳君   6番 八田 一以君 7番 水島 秀晃君   8番 後藤 裕幸君 9番 村田 耕一君   10番 藤田  諭君 11番 田中 義乃君   12番 伊藤 洋一君 13番 片矢 修一君   14番 泉  和弥君 15番 玉村 正人君   17番 谷本 忠士君 18番 奥島 光晴君   19番 島川由美子君 20番 下畑 健二君   21番 堀江 廣海君 22番 鈴木 正樹君   23番 今村 辰和君 24番 野嶋 祐記君   25番 青木 幹雄君 26番 石丸 浜夫君   27番 堀川 秀樹君 28番 見谷喜代三君   30番 吉田 琴一君 31番 加藤 貞信君   32番 西村 公子君──────────────────────〇欠席議員(2名) 16番 中村 綾菜君   29番 皆川 信正君──────────────────────〇説明のため出席した者 市長         東 村 新 一 君 副市長        山 田 義 彦 君 副市長        西 行   茂 君 企業管理者      谷 澤 正 博 君 教育長        吉 川 雄 二 君 都市戦略部長     堀 内 正 人 君 総務部長       浅 野 信 也 君 財政部長       玉 村 公 男 君 市民生活部長     野 阪 常 夫 君 福祉保健部長     山 田 幾 雄 君 商工労働部長     港 道 則 男 君 農林水産部長     前 田 和 宏 君 建設部長       竹 内 康 則 君 下水道部長      宮 下 和 彦 君 工事・会計管理部長  山 本 浩 隆 君 国体推進部長     松 山 雄 二 君 消防局長       山 本 太 志 君 企業局長       國 枝 俊 昭 君 教育部長       村 田 雅 俊 君──────────────────────〇事務局出席職員 議会事務局長     小 川 敏 幸 議会事務局次長    廣 瀬 峰 雄 議事調査課長     松 井 優 美 議事調査課主任    阪 本 喜 浩 議事調査課主幹    田 中 あ い 議事調査課主幹    笹 野 直 輝 議事調査課主査    乘 竹 孝 幸────────────────────── ○議長(奥島光晴君) 平成30年3月福井市議会定例会は本日繰り上げ招集され,出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより開会し,本日の会議を開きます。 なお,本日の欠席通告議員は,16番 中村綾菜君,29番 皆川信正君の2名であります。────────────────────── ○議長(奥島光晴君) それでは,日程1 会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,1番 近藤實君,2番 福野大輔君の御両名を指名します。────────────────────── ○議長(奥島光晴君) 次に,日程2 会期の決定についてを議題とします。 お諮りします。 今定例会の会期は,本日より3月22日までの32日間としたいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決定しました。 なお,会期中の会議予定につきましては,お手元に配付しました会期日程表のとおりでございますので,御了承願います。────────────────────── ○議長(奥島光晴君) 次に,日程3 予算特別委員会委員の選任についてを議題とします。 このほど,予算特別委員会委員のうち,5番 池上優徳君,12番 伊藤洋一君,14番 泉和弥君,15番 玉村正人君,16番 中村綾菜君,19番島川由美子君,22番 鈴木正樹君,23番 今村辰和君,26番 石丸浜夫君,28番 見谷喜代三君,31番 加藤貞信君,以上11名の諸君から辞任願が提出されましたので,委員会条例第14条の規定により,議長において許可しました。 お諮りします。 ただいま欠員となっております予算特別委員会委員の選任については,委員会条例第8条第1項の規定により,議長から指名したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,指名します。 2番 福野大輔君,3番 菅生敬一君,6番 八田一以君,7番 水島秀晃君,9番 村田耕一君,17番 谷本忠士君,21番 堀江廣海君,24番野嶋祐記君,25番 青木幹雄君,27番 堀川秀樹君,32番 西村公子君,以上11名の諸君を予算特別委員会委員に選任することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(奥島光晴君) 次に,日程4ないし日程63を会議規則第35条の規定により一括議題とします。 事務局朗読は省略します。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) 平成30年3月福井市議会定例会の開会に当たり,市政運営に対する所信の一端を申し上げますとともに,提案いたしました平成30年度当初予算案及び平成29年度3月補正予算案の概要を御説明し,議員各位並びに市民の皆様の御理解をいただきたいと存じます。 初めに,このたびの大雪の対応について御報告いたします。 1月半ばから今月にかけ強い冬型の気圧配置が続き,断続的な降雪により最高積雪が147センチメートルとなり,昭和56年の豪雪以来37年ぶりの記録的な大雪となりました。この大雪のため,道路の通行どめや断続的な渋滞,公共交通機関の運休,ガソリンや生活物資の不足,家庭ごみの収集中止など,市民生活や経済活動に大きな影響が生じました。加えて,雪に埋もれた車内での事故などにより4人の方がお亡くなりになられたほか,除雪作業時の事故や転倒による重軽傷者が発生しております。お亡くなりになられた方に心からお悔やみを申し上げますとともに,被災されました皆様に対しお見舞いを申し上げます。 今月6日には福井市災害対策本部を設置し,道路を初め公共施設等の除排雪や福祉避難所の開設など,市民生活の安定と復旧に全力で取り組みました。あわせて,除雪状況や交通情報,公共サービス状況などの情報提供を随時行い,除雪作業時の事故防止や安全管理を呼びかけるとともに,市民の皆様には通学路を初め高齢者宅や生活道路の除雪などへの協力をお願いしたところです。 今後も雪が降りやすい天候が続くことが予測されますが,市民生活に影響が出ないよう万全の態勢で対応するとともに,今回の災害で明らかになった課題等を整理,検討し,除雪体制の見直しなど,冬期における安全・安心な市民生活の確保に力を注いでまいります。 さて,私は平成19年12月に市長に就任して以来,本市の発展に向けて全精力を注いでまいりましたが,早いもので10年余りが経過いたしました。この間,地方を取り巻く情勢は急激に変化し,市政運営にとっても激動の時代であったと感じ入るところであります。 特に,課題でありました福井駅周辺のまちづくりについては,西口再開発ビルハピリン西口交通広場の完成に続き,中央公園や福井城趾周辺道路,福井駅周辺土地区画整理事業の完了も目前に迫ってまいりました。中心市街地の都市機能の増進とにぎわいの向上に一定の成果を上げられたのではないかと考えております。 今後は,5年後に控えた北陸新幹線福井開業を見据えて,まちなかから市内全域まで,みんなが笑顔で輝けるまちづくりにしっかりと取り組んでまいります。 北陸新幹線福井開業に向けては,アクションプランを昨年3月に策定し,新たな人の流れを見据えた観光誘客,福井の強みを生かした企業支援などの4つの基本戦略に定める各種施策を着実に進めてまいります。新幹線用地につきましては,県内に先駆けて見込みも含め100%の取得率を達成することができました。また,九頭竜川橋梁や高架橋,第2福井トンネルなどの工事も着実に進められており,あわせて沿線地域の道路,排水施設などの環境整備にも取り組んでいるところです。さらに,福井駅舎については「太古から未来へ 悠久の歴史と自然がみえる駅」をデザインコンセプトとして示された3つの駅舎デザイン案から,市民の皆様からいただいた御意見を踏まえ3月末に決定いたします。来年度はデザイン案をもとに拡張施設も含めた施設の実施設計を行ってまいります。こうした取り組みを着実に進めることで,新幹線の一日も早い福井開業を目指すとともに,関係機関と一体となって大阪までのフル規格での整備についても要望してまいります。 さて,いよいよ本年,「福井しあわせ元気」国体・障害者スポーツ大会が開催されます。本市では,国体で陸上競技など14競技16種目,障スポでアーチェリーなど4競技を開催し,全国から選手,監督等関係者のほか観戦される方延べ23万人余りの来訪者を見込んでいます。各競技におきましては,昨年の競技別プレ大会で得た経験を生かし,運営や参加者の輸送など万全の態勢を整えるとともに,花いっぱい運動やボランティア活動,観戦,応援など多くの市民の皆様に御協力いただくことにより両大会を盛り上げ,つるつるいっぱいのおもてなしを行ってまいります。また,この機に福井にお越しになるお客様には,本市の魅力を十分に感じていただき,全国に広く発信していただきたいと考えております。 さらに,今大会では全国初の取り組みとなる国体と障スポの融合を推進しており,国体会期中の車椅子バスケットボールの開催など,障害のある人もない人もスポーツのすばらしさと感動を共有できるよう,全ての人々の記憶に残る大会を目指してまいります。 こうした本市が迎える絶好の契機を逃さず,目指すべき将来都市像の実現に向けて実効性のある取り組みをさらに強化していかなければなりません。そのため,私は,まちの魅力と暮らしの質を高めるための取り組みに重点を置いてまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 まず,まちの魅力を高める取り組みです。 国体・障スポの開催は,訪れる方に本市を知ってもらう大きなチャンスであります。また,その先に控える北陸新幹線中部縦貫自動車道など,高速交通体系の整備に合わせ,本市を訪れたり,関心を持つ人の増加が見込まれます。こうした人の流れをさらに広げて交流人口や移住・定住人口の増加につなげていくために,まちの魅力を高めていく必要があると考えています。 中心市街地では,未来を志向する福井駅周辺と,歴史と文化を感じられる福井城趾周辺の整備がまちなかの魅力向上につながっているところです。さらに,民間事業者が主体となった再開発事業等が着実に動き出しており,こうした流れを最大限に生かし,中心市街地のさらなる回遊性の向上と魅力づくりに向けた取り組みを継続して進めてまいります。 一方,各地域においては地域の特色を生かした住民主体のまちづくりが加速化しています。また,若者が先頭となった活動や,地域が連携して実施する取り組みなど,魅力的で個性豊かな地域づくりも進んでいます。こうした取り組みを後押しし,住民みずからが地域に誇りを持てるまちづくりを目指してまいります。 日本を訪れる外国人観光客が年間2,800万人を超え,観光産業が注目を集める中,本市においても歴史や文化,豊かな自然,おいしい食など誇れる素材を磨き上げ,全国に発信し,さらなる観光誘客に努めてまいります。誘客に当たっては,これまでの見るだけの観光だけでなく,地域住民との交流や体験を行うことで,本市の魅力を知ってもらうことや,海外からのお客様に穏やかで素朴な風土を楽しんでもらえるような新しい観光を推し進めてまいります。 次に,暮らしの質を高める取り組みです。 平成31年4月の中核市への移行や北陸新幹線福井開業により期待される地域経済の活性化を契機に,市民の生活満足度をさらに向上させるため,暮らしの質を高めてまいります。 中核市の移行については,新たに担う事務権限を最大限に生かすことでより質の高い市民サービスの提供に努めます。そのため,保健所の開設に向けた施設改修やシステム整備など,円滑な移行に向けた準備を行うとともに,圏域の市町とともに地域経済の発展と人口減少社会に対応するため,嶺北10市町と連携中枢都市圏の形成を進めます。 また,未来を担う子どもたちの健やかな成長を地域社会全体で見守り応援する環境をつくるとともに,全国でも高い評価を得ている教育環境をさらに充実させ,子どもたちの笑顔が絶えないまちづくりの実現を目指します。特に,子ども医療費の助成や放課後児童の安全対策,保健センターにおける母子保健施策の充実に努め,出産や子育てにおける精神的,経済的負担の軽減を図ってまいります。 一方で,若い世代の方々が,本市に住みたい,住み続けたいと思えるような快適で豊かな生活環境を実現するため,魅力ある働く場が求められます。本市には,繊維産業を初め化学工業など,高い技術力を持った物づくり産業が数多くあります。農業分野においても主要作物である米づくりや,園芸作物の栽培などで新しい取り組みも始まっています。こうした誇れるもののさらなる高付加価値化や販路開拓などを推し進め,成長産業へと加速させることで魅力ある働く場の創出を行ってまいります。 本市がさらなる発展を遂げるための絶好の機会を逸することなく,本市が誇れる福井のよさをさらに高めるための事業については未来に向けてしっかりと取り組んでまいります。議員各位のより一層の御支援をいただきますよう,お願い申し上げます。 それでは,平成30年度当初予算の編成に当たりましての基本的な考え方を申し上げます。 国の経済見通しでは,持続的な経済成長の実現に向け,新しい政策パッケージなどの各種政策の効果もあって,雇用,所得環境の改善が続き,消費や設備投資など民需を中心とした景気回復が見込まれることから,平成30年度国内総生産の実質成長率は1.8%程度,名目成長率は2.5%程度になるとされています。このような状況を踏まえ,国の平成30年度一般会計予算案は,前年度より0.3%増の97兆7,128億円となっております。また,地方財政対策では,地方税収の増加などから地方交付税については平成29年度から3,000億円減の16兆円とするとともに,臨時財政対策債の発行を1,000億円減の4兆円としています。あわせて歳出特別枠の廃止による歳出の重点化,効率化,地方消費税の精算基準の見直し等により,国,地方を通じた財政資金の効率的配分を実現させています。その結果,平成29年度と同水準の62兆1,000億円の一般財源総額を確保する内容となっております。 このたびの本市の当初予算は,第七次福井市総合計画に掲げる将来都市像「みんなが輝く 全国に誇れる ふくい」の実現や,「福井しあわせ元気」国体・障害者スポーツ大会の成功に向け,歩みをとめることなく施策の着実な推進を図ることを基本としております。 また,中核市への移行や北陸新幹線福井開業を見据えて,観光,産業,まちづくりなどさまざまな取り組みの成果をさらに伸ばすとともに,多様化する地域の課題などに,スピード感を持って取り組んでまいります。 さらに,将来にわたり持続可能な財政基盤を構築するために,健全財政計画に示した財政運営方針に基づく取り組みや行財政改革を進めるとともに,これまで以上に無駄を省くことで歳出のスリム化を行い,予算の重点的,効率的な配分に努めました。 それでは,主要な事業について第七次福井市総合計画の4つの柱に沿って御説明申し上げます。 第1に「快適に暮らすまち」であります。 北陸新幹線の福井開業を見据え,県都の顔にふさわしい魅力と風格のあるまちづくりを進めます。 足羽山魅力向上事業の取り組みのうち,足羽山公園遊園地内のふれあい動物舎につきましては,憩いの場の創出と新しい観光拠点として,国体開催前のオープンを目指して整備を進めます。ふれあい動物舎では,四季を通じて楽しめる熱帯の森を再現し,カピバラやナマケモノなどの小動物たちが伸び伸び暮らす様子を身近で観察し,直接触れ合うことができる空間を整えます。また,自然史博物館を足羽山のビジターセンターとして位置づけ,眺望が楽しめる白山テラスを整備するとともに,水道記念館の利活用に向けた設計を実施します。 中央公園については,園路等の整備を行い,歴史を感じ緑が映える開放的な公園として7月末の完成を目指します。 ハピリンの開業以来,まちなかのにぎわいは確実に広がりを見せておりますが,まちなか灯りイベントの開催や,アップルロードガレリア元町などの公共空間をオープンテラスイベント広場として提供し,多様な活用に対して支援することで,さらなるにぎわいづくりを進めていきます。 福井駅周辺の土地区画整理事業については,東口広場や周辺道路の整備を行い,平成30年度中の換地処分を予定しています。 こうした中,民間事業者が主体となったまちづくりへの取り組みが着実に動き出しております。中央1丁目10番地区で進められている優良建築物等の整備については,建物の取り壊し工事を6月までに終え,店舗や住宅等が入る複合施設の建設工事に着手する計画であります。 また,駅前電車通り北地区では,準備組合が中心となり再開発のコンセプトや地権者の合意形成に取り組んでおり,加えて,駅前南通り地区においても再開発事業に向けた検討が進んでいます。民間主体の取り組みを積極的に支援することで中心市街地のさらなる発展,にぎわいの向上につなげてまいります。 次に,魅力的な地域づくりについてです。 全国トップクラスを誇る本市の住みよさや充実した子育て環境,働きやすさなど,本市の持つ魅力を広く発信することで,福井への新しい人の流れをつくり出してまいります。 未来につなぐふくい魅える化プロジェクトでは,本市のすぐれた物づくり技術や伝統文化などを生かし,都市圏の人材と交流を行いながらクリエーティブな経済活動を実践することでU・Iターンへとつなげてまいります。 加えて,越廼地区において,時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を実践する環境を整備し,今後,ICTを活用したテレワークの拠点として活用したいと考えています。 また,市民が住みなれた地域で快適に過ごせるよう,それぞれの地域の持つ個性豊かな資源を生かした取り組みを支援してまいります。 里地里山の活性化に向けて,美山上味見地区,殿下地区のほか,新たに鷹巣地区,美山芦見地区,西安居地区を加えた5地区において農家民宿やふるさと茶屋,体験交流型農園の整備等を支援し,地域コミュニティーの維持や,交流人口の拡大を図ります。 地域交通では,えちぜん鉄道や福井鉄道,路線バスの運行を引き続き支援するとともに,地域住民とバス事業者が連携協力して取り組む地域コミュニティバスについて,従来の運行地域に加え,新たに森田地区と東郷地区の運行を支援してまいります。 さらに,コンパクトなまちづくりと公共交通の確保を図り,持続可能な都市づくりを推進するため,立地適正化計画の居住誘導区域を新たに定めます。 次に,安全で快適なインフラ施設の整備についてです。 道路整備については,志比口開発線や川西国道線などの整備を進め,幹線道路ネットワークの強化を図るとともに,大瀬橋の改修や新明里橋の耐震補強など,橋梁の安全対策を実施します。加えて,高木市場線や福井駅北通線など,既存歩道の拡幅や段差解消を行うほか,消雪設備の整備,道路舗装や維持補修など,車両や歩行者の安全な通行の確保に努めてまいります。 河川整備については,馬渡川,底喰川を初めとした河川,水路の改修や,体積した土砂のしゅんせつを行い,浸水被害の軽減に努めてまいります。 森田北東部の土地区画整理事業については,平成31年2月の換地処分を目指し,道路や公園の整備を進めるとともに,積極的に保留地の売却に取り組みます。 また,東安居団地E棟について6月中の完成を目指して整備を進めるとともに,F棟の設計を行うほか,木造住宅の耐震改修への支援を継続し,安全で快適な住環境を確保します。 ガス事業については,ガス管の計画的な入れかえを行い,耐震化を進めます。また,福井市ガス事業のあり方検討委員会の答申を踏まえ,平成32年4月に民営化する方針とし,事業譲渡先の選定と事業引き継ぎをしっかり行ってまいります。 水道事業では,九頭竜原目送水管布設工事等を進めるとともに,末配水池建設工事の着手や老朽管から耐震管への布設がえを行い,安全でおいしい水道水の安定供給に努めます。 簡易水道事業では,美山地区において施設の統合を進め,施設管理の効率化を図ります。 下水道事業では,公共下水道の普及拡大を進めるほか,足羽地区での雨水バイパス管の整備や老朽化した施設の計画的な更新を行ってまいります。 第2に,「住みよいまち」であります。 住民が主体となった誰もが活躍できる住みよいまちづくりを進めます。 地域の魅力発信事業では,地域の特色と知恵を生かした住民主体のまちづくり事業を支援します。来年度は,市外から各地区を応援するために集まったふるさと納税を上乗せして交付することで活動に対する支援を強化してまいります。 加えて,地域おこし協力隊を殿下地区,一乗地区,国見地区,越廼地区に継続して配置し,中山間地域におけるコミュニティーの活性化や定住の促進を図ります。また,あらゆる分野において女性が活躍できる社会を目指し,男性や企業も含めた意識啓発セミナーの開催などを行ってまいります。ボランティア活動の推進については,総合ボランティアセンターを拠点に,市民のボランティアへの関心や意欲を高めるため,各種啓発や活動を支援します。特に,来年度は国体・障スポで多くのボランティア活動を経験していただき,継続的な活動につながるよう努めてまいります。 また,市民協働の推進については,市民活動団体が行政と連携して取り組む公益的な事業への支援を拡充し,協働のまちづくりを促進します。 次に,子どもが健やかに生まれ育つ環境づくりについてです。 本市の合計特殊出生率は,平成28年度では1.59で,全国平均の1.44と比べて高い水準で推移しておりますが,人口を維持するための水準である2.08を大きく下回っており少子化が進んでいる状況です。こうしたことから,安心して子どもを産み育てられる環境を整備し,全ての子どもの健やかな成長を支援するためさまざまな施策を展開していく必要があります。 全ての子どもに就学前の教育・保育を提供し,待機児童を出さない施策を展開してまいります。保育環境を改善し,多様な保育へのニーズに対応するため,私立保育園等の運営や施設整備に対して支援を行うとともに,公立保育園では,東郷保育園と麻生津保育園を認定こども園へ移行するための改修やトイレの洋式化工事等を実施します。 また,子育て世帯の経済的負担を軽減するため,子ども医療費の助成について4月から自己負担分を除き窓口無料化を実施します。さらに,放課後児童会や放課後児童クラブについては,ひとり親世帯などの利用料を助成し経済的負担の軽減を図るほか,利用者数の増加が見込まれる木田地区において小学校内に施設を拡充します。 一方,高齢者福祉では,地域包括ケアビジョンの実現に向けて,すまいるオアシスプラン2018を今年度策定いたします。現在,本市の高齢化率は約28%ですが,団塊の世代が75歳を迎える2025年ごろまで急速に増加するものと見込まれています。そのため,高齢者が住みなれた地域の中で安心して生活が送れる社会づくりが急務となっており,市民総ぐるみで支え合う社会の実現が求められています。 こうしたことから,介護サービスの充実を図るため,地域密着型サービス施設の整備や地域包括支援センターの円滑な運営を支援するとともに,要支援者等への介護予防・生活支援サービスなどを実施し,高齢者の在宅サービスをサポートしてまいります。 障害福祉では,障害者が住みなれた地域で自立した生活を営むことができるよう,日常生活や外出時の支援,就労訓練等のサービスを実施するほか,災害時に支援の必要性を伝えるための障害者用防災スカーフを企業の協力を得て作成します。 市民の健康づくりについては,健康診査やがん検診の受診率を高め,生活習慣病の予防と疾病の早期発見に努めます。加えて,保健センターを健康づくりと母子保健の拠点として検診や相談の機能充実を図るため,母子専用カウンターや相談室などを設け,市民にわかりやすく,プライバシーに配慮した施設とします。 環境対策では,クールチョイス運動のさらなる普及を図るため,クールチョイスのアイデアを盛り込んだ動画の作成や,高校生が温暖化防止を考える環境科学甲子園の開催を行い,低炭素社会の実現を目指します。 ごみ処理対策では,平成38年度の稼働を目指す新クリーンセンターについて,施設整備基本計画を策定するとともに環境への影響調査や建設候補地の測量調査を実施します。さらに,ごみ処理基本計画の見直しを行い,本市の課題や新クリーンセンターの稼働を視野に入れたごみ処理体制のあり方を検討します。 次に,安全・安心なまちづくりに関する取り組みです。 消防体制の充実では,天池町に建設を計画している消防分署について,用地の取得,造成や設計業務を行うほか,はしご車などの消防車両や耐震性貯水槽について計画的な整備,更新を行ってまいります。 防災・減災対策では,市庁舎本館にある災害対策本部機能について,免震構造となった別館に移設するとともに,非常用電源設備を整備して防災拠点としての機能強化を図ってまいります。加えて,拠点避難所となる小学校へのマンホールトイレの設置を計画的に進めるとともに,ため池ハザードマップを作成し,ため池の防災対策に活用します。 空き家対策については,市民の安全で安心な生活環境を保全していくため,所有者への修繕や取り壊しの助言,指導を行うとともに,老朽危険化している空き家の解体を支援してまいります。 交通安全対策では,高齢者の運転免許自主返納を促すため,交通安全教室や公民館での啓発を一層強化し,交通事故の未然防止に努めてまいります。 第3は,「活き活きと働くまち」であります。 農業の振興に関しては,稲作において国の生産数量目標の配分が廃止されるなど,大きな転換期を迎えております。本市では生産数量を提示するなど,需要に応じた生産を進めることで米価の安定を図るとともに,農地の集積,集約を進め,稲作経営の安定化につなげてまいります。また,園芸を導入した複合経営への転換を進めることで農業経営の安定化を図ってまいります。福井市農業活性化プランでは稲作と園芸を組み合わせ,農業所得の向上に向けた取り組みを進めており,スイセン,キャベツなどの生産推奨品目の栽培面積は,平成25年と比べ約4割増加しております。 三里浜砂丘地で取り組んでいる福井市農業活性化プロジェクトについては,生産基盤の整備や人材の確保・育成を支援するほか,今年度から実施しているオリーブの生産を拡大し,特産品化を目指します。加えて,首都圏での福井市フェアの開催や通販大手のオイシックスドット大地株式会社による販売などを通じて,本市の農産物や食材の魅力を全国に発信するとともに,新たに台湾の企業と連携して海外での販路開拓を強化します。 水産業の振興では,越廼中間育成施設におけるサケマス類の養殖試験など,つくり育てる漁業を推進するとともに,越廼漁業協同組合に対して定置網の導入を支援し,安定的な漁獲量の確保を図ります。また,市内で漁獲した高品質な水産物に対し産地表示タグを取りつけるなどブランド化を進めることにより漁業者の所得向上を目指します。加えて,都市圏で開催される就労イベントへの出展や,現地見学への助成を行い,林業・水産業分野の担い手の確保,育成を行います。 畜産業については,付加価値の高い和牛や,生産性の高い乳牛への転換を支援することにより,畜産農家の経営基盤強化を図ります。 有害鳥獣対策では,イノシシ,鹿等による農作物や生活環境への被害を防止するため,捕獲の促進や電気柵などの導入を支援するとともに,捕獲獣の有効活用を図るため,イベントなどを通してジビエの消費拡大に取り組んでまいります。 次に商工業の振興です。 1月に発表された福井県内経済情勢については,企業収益や雇用情勢の改善が続く中,3期連続で回復しているとされています。こうした中で,市外からの企業の誘致や既存の企業の規模拡大を積極的に支援し,地域経済の活性化や雇用機会の拡大を図ってまいります。 また,中小企業が行う技術開発や人材育成,設備投資,販路開拓などのさまざまな取り組みに対して支援してまいります。来年度は,新たに設備のIoT化に要する経費に対する助成を行い,中小企業の生産性向上を目指します。 また,テキスタイルマテリアル・グローアッププロジェクトでは,本市の基幹産業である繊維産業の持つ技術力を生かし,園芸分野での新製品開発を産学官金が連携して進めるとともに,国内の有力アパレルメーカーをターゲットとした商談会の実施や,海外への市場展開に向けた取り組みを支援してまいります。 さらに,新たな需要の創出や,成長が期待できる事業での新規開業に対して支援を行い,地域産業の活性化を図ってまいります。 ところで,1月に公表された福井県の完全失業率は,全国平均の2.8%よりも大幅に低い1.2%である一方,有効求人倍率は全国平均の1.56倍より高い2.01倍となっており,人口減少社会を迎える中で,労働力不足が顕著になってきております。こうした中,若者の流出に歯どめをかけ,U・Iターン就職者をふやすため,企業訪問等の就職支援に加え,本市のすぐれた生活環境や雇用環境の紹介などを通じて市内企業への就職希望者の増加を図ってまいります。 観光の振興については,国体・障スポの開催や,その後の東京オリンピック・パラリンピックの開催,北陸新幹線福井開業を控え,観光誘客拡大の好機となってまいります。 永平寺町と連携して取り組んでいる周遊滞在型の観光では,新たに酒蔵周遊事業や一乗谷・永平寺のライトアップなどを実施し,一乗・東郷地区のさらなる魅力向上を図ります。美山森林温泉みらくる亭については,より魅力的な宿泊施設として再整備を行うための基本設計などを行います。 また,自然や物づくり体験など,観光に訪れた方が五感で体験交流を楽しめるよう,飲食店や観光施設などと協力して魅力的な観光メニューの充実を図るとともに,市内全域で楽しめるイベントまち旅博覧会を開催いたします。加えて,ふくい桜まつりの開催や,県内全域で開催される幕末明治福井150年博を生かしてまちなか観光を推進し,交流人口の増加を目指します。さらに,越前海岸では日本海ならではの景観や,新鮮な食,伝統行事などの魅力を動画やポスターで発信するとともに,豊富な地域資源を生かした体験・交流型観光の推進を支援してまいります。 インバウンド誘客の推進については,台湾及びタイでの営業活動や情報発信に取り組むほか,フランスで開催されるジャパンエキスポにおいてヨーロッパに向けた観光PRを行ってまいります。 第4は,「学び成長するまち」であります。 国際化,情報化など,子どもたちを取り巻く環境が急激に変化する中,学校,家庭,地域が連携し,未来を担う子どもたちの生きる力を育んでまいります。 学校教育については,小学校において来年度から英語が教科化されることに合わせALTを2人増員し,英語になれ親しむ環境を整えてまいります。また,子どもたちが自立心を高めていけるよう,学校と地域・企業をつなぐキャリア教育コーディネーターを配置し,キャリア教育の充実を図ります。発達障害など気がかりな児童・生徒や,いじめ,不登校などの対応については,スクールカウンセラーやいきいきサポーターを配置し,心身ともに健全な学校生活を送ることができる環境づくりに努めてまいります。 一方,教員の多忙化解消に向けて,全ての小・中学校に学校運営支援員を配置するとともに,部活動の顧問として部活動指導員を配置し,教員が児童・生徒の指導や教材研究等に専念できる体制を整えます。 学校施設の整備については,安全で安心できる学習環境を提供するため,足羽中学校の校庭整備や麻生津小学校のプール改築を行うほか,社北小学校の大規模改修に向けた設計を行い,施設の長寿命化を図ります。 学校給食については,安全でおいしい給食が安定的に提供できるよう,新学校給食センターの整備に向けた基本計画の策定を行うとともに,PFI等の民間活力導入の可能性を調査します。 公民館については,社会教育や地域活動,災害時の活動拠点として計画的に整備を進めてまいります。来年度は,国見公民館の移転新築を行うとともに,清水北公民館の大規模改修や清水南公民館の屋根ふきかえ工事などを行います。特に,順化公民館は建物の耐震性に課題があることから,建てかえや移転を検討した結果,順化小学校の余裕スペースを活用し,学校と公民館との複合化を進めてまいります。これにより,児童と地域の多様な世代の交流が生まれ,今まで以上に地域コミュニティーの活性化が図られるとともに,福井市施設マネジメント計画に基づく複合化のモデルケースとしていきたいと考えております。 また,市立図書館については,市民とともに成長する図書館を基本理念とし,平成34年度のリニューアル開館に向けた基本計画を策定します。 文化振興の拠点である文化会館の再整備では,1月に福井市文化会館整備基本構想・基本計画策定委員会から建設候補地や施設計画の概要などについて答申をいただき,来年度は埋蔵文化財の試掘調査を実施し,再整備に向けた準備を進めてまいります。 国指定の重要文化財である大安寺は,戦災や福井地震の影響を受けることなく創建当時のまま残存している貴重な文化財であるため,本堂を初めとする建造物の大規模修理を支援し,保存,継承してまいります。 美術館では,「漫画界のレジェンド 松本零士展」のほか,浮世絵の巨匠「歌川広重の世界展」,歴史的な発見と地球の真実を伝え続けてきた「ナショナル ジオグラフィック写真展」など魅力ある企画展を開催します。 郷土歴史博物館では,明治維新期に活躍した福井の偉人10人を紹介する「大集合!幕末福井の偉人たち」や,皇室と福井の深いつながりを紹介する「皇室と越前松平家」などの企画展を幕末明治福井150年博にあわせ開催します。 自然史博物館では,世界中の多様な昆虫を紹介する「世界の大むしむし展」などの企画展を開催するとともに,セーレンプラネットと連携して自然科学をテーマに身近な学習機会を提供します。 スポーツの振興では,国体・障スポの開催でスポーツへの興味・関心が高まる中,スポーツを通じた交流など,まちのにぎわいづくりに生かしてまいりたいと考えております。 国体開催後の福井市スポーツ公園サッカー場でのナイター設備を備えた人工芝のフットボールセンターの整備に向けてPFI手法の検討を行います。 また,2年後と迫る東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて,昨年12月にヨーロッパのスロベニア共和国のホストタウン登録を得たところですが,今後は協会関係者を招聘するなど,事前キャンプの誘致に積極的に取り組んでまいります。 最後に,総合計画を推進するための取り組みです。行財政改革の指針に基づいて,効率的な行政運営を進めてまいります。 市民課の窓口業務については,多様化,複雑化,専門化する業務に対応し,質の高い住民サービスを提供するため,レイアウトの変更や窓口増設を行うとともに,ワンストップ業務の拡充を行います。 ふるさと納税については,本市を継続的に応援してくれる人をふやすため,寄附額を地域づくりに生かす福井市版ふるさと納税を引き続き進めてまいります。自主財源の確保という観点はもとより,返礼品として贈呈する本市の特産品のPRや販売拡大にもつながることから,取り組みを強化してまいります。 以上,主要な事業の概要を申し上げました。 平成30年度当初予算案の規模は,一般会計で1,052億9,000万円,特別会計で703億4,500万円,企業会計で295億6,800万円,総額で2,052億300万円であります。前年度の当初予算と比較しますと,一般会計で2.9%の減,特別会計で4.3%の減,企業会計で0.8%の増であり,全会計では2.9%の減となっております。 次に,財源について申し上げます。 歳入の根幹をなします市税については,家計所得が増加傾向にあることから個人市民税が増収となる一方,固定資産税については3年に一度行う評価がえの影響などにより減収となります。こうしたことから1.3%減の446億2,700万円を計上しました。 地方交付税及び地方消費税交付金など各種交付金等については,国の地方財政計画や平成29年度の収入状況などに基づき積算し,また,国・県支出金については,事業に見合った額を精査の上,計上いたしました。 市債については,適切な借り入れと抑制を図るとともに,交付税措置等できる限り有利な起債の活用を念頭に所要額を計上しております。 次に,3月補正予算案につきまして御説明を申し上げます。 このたびの補正予算案は,国の補正予算を活用して行う事業のほか,各事業の精算に伴うものについて措置するものであります。 補正予算の規模は,一般会計で19億7,854万5,000円,特別会計で4億8,514万円,企業会計で3,000万円を追加するもので,これらをあわせますと補正後の平成29年度予算額は,一般会計で1,118億7,398万7,000円,特別会計で760億4,719万3,000円,企業会計で293億6,785万2,000円,全会計では2,172億8,903万2,000円となります。 その事業の内容につきまして御説明を申し上げます。 第1に,国の補正予算を活用して行う事業でございます。豊小学校ほか7校の校舎,体育館の外壁落下防止対策や拠点避難所となる体育館の窓ガラス飛散防止対策を行うほか,社西小学校ほか5校の学校トイレの洋式化を行うなど,安全・安心な学校施設の整備を行ってまいります。 また,輝く女性の未来予想図事業では,女性が働きやすい職場環境整備に取り組む企業を支援してまいります。 加えて,馬渡川や底喰川の河川改修,老朽化した下水ポンプ設備の長寿命化につきまして事業費を増額し,事業の進捗を図ってまいります。 第2に,災害復旧事業に伴うものとしては,昨年10月の台風第21号による大雨等により被災した林業施設や,市道の復旧を行うものです。 第3に,その他各事業の精算に伴うものでございます。各事業の精算に伴うものとして,福井駅付近連続立体交差事業や北陸新幹線建設整備事業,障がい福祉サービス事業などに必要な経費を追加いたします。 このほか,個人番号カード交付事業ほか38件の繰越明許費を措置するものです。 次に,特別会計及び企業会計予算案について申し上げます。 国民健康保険特別会計で9,208万4,000円,介護保険特別会計で3億9,305万6,000円,下水道事業会計で3,000万円を追加するほか,競輪特別会計,宅地造成特別会計,福井駅周辺整備特別会計でそれぞれ繰越明許費を措置するものであります。 以上,3月補正予算案の概要について申し上げました。 このほかの議案及び報告につきましては,それぞれの提案理由の記載に基づき提案しております。細部に関しましては,いずれも各委員会におきまして詳細に御説明を申し上げたいと存じます。何とぞ十分に御審議の上,妥当な御議決を賜りますようお願い申し上げます。 ことしは,国体・障スポの開催,中核市への移行の準備と,今まで積み重ねてきたまちづくりの成果を本市の持つさまざまな資源や福井らしさに最大限活用し,さらに伸ばしていき,大きな飛躍を遂げる新たな契機とすべき年であります。市民の皆様が住んでよかった,これからも住み続けたいと思える,希望と安心のふくいの実現に一心不乱に取り組んでまいります。 議員各位並びに市民の皆様の御理解と御支援をお願い申し上げまして提案理由の説明とさせていただきます。 ところで,1月半ばから今月にかけての大雪による災害につきましては,市民生活の安定のため切れ間ない除排雪など復旧作業を行ってきたところです。雪も一旦落ちついてまいりましたので,努力いただいている除雪業者の方々への支払いも考慮して,これまでの除排雪に係る経費について今定例会の会期中に追加の補正予算を提出させていただきます。議員各位の御理解をいただきたいと存じます。 ○議長(奥島光晴君) ただいま説明のありました第1号議案ないし第47号議案,第119号議案ないし第128号議案,第38号報告ないし第40号報告について質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 それでは,今ほど上程しました第1号議案ないし第47号議案,第119号議案ないし第128号議案,第38号報告については,お手元に配付しました付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任委員会及び予算特別委員会に付託します。 〔付託案件表は本号末尾参照〕 なお,第39号報告及び第40号報告については,関係法の規定により議会に提出,報告するだけでよいことになっておりますので,御了承願います。 以上で本日の議事日程は全部終了しました。 これをもちまして散会します。             午前10時57分 散会 地方自治法第123条第2項の規定により,本会議の顛末を証するため,ここに署名する。福井市議会議長                  平成  年  月  日署名議員                     平成  年  月  日署名議員                     平成  年  月  日 △〔参照〕                付 託 案 件 表         総    務    委    員    会番 号件            名第17号議案福井市職員の配偶者同行休業に関する条例の制定について第20号議案フェニックス・プラザの設置及び管理に関する条例の一部改正について第39号議案福井市消防手数料条例の一部改正について第43号議案福井市監査委員に関する条例の一部改正について第46号議案福井県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の減少、同組合の規約の変更及び財産処分について第128号議案中核市の指定に係る申出について第38号報告専決処分の承認を求めることについて(福井市市税賦課徴収条例の一部改正)         建    設    委    員    会番 号件            名第19号議案福井市自転車等駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正について第34号議案福井市都市公園条例の一部改正について第35号議案福井市空き家等の適正管理に関する条例の一部改正について第36号議案福井市手数料徴収条例及び福井市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正について第37号議案福井市公共下水道条例の一部改正について第38号議案福井市特定地域生活排水処理施設条例の一部改正について第44号議案財産の無償貸付けについて(福井鉄道福武線鉄道用地)第127号議案市道の路線の認定について         教   育   民   生   委   員   会番 号件            名第18号議案福井市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等を定める条例の制定について第21号議案福井市手数料徴収条例の一部改正について第22号議案福井市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備、運営等に関する基準を定める条例の一部改正について第23号議案福井市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備、運営等及び指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部改正について第24号議案福井市地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について第25号議案福井市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部改正について第26号議案福井市児童館条例の一部改正について第27号議案福井市社会福祉施設設置条例の一部改正について第28号議案福井市認定こども園設置条例の一部改正について第29号議案福井市国民健康保険基金条例の一部改正について第30号議案福井市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について第31号議案福井市介護保険条例の一部改正について第41号議案福井市公民館設置に関する条例の一部改正について第42号議案福井市少年自然の家の設置及び管理に関する条例の一部改正について第47号議案福井市市税賦課徴収条例の一部改正について第126号議案福井市災害対策基金条例の一部改正について         経   済   企   業   委   員   会番 号件            名第32号議案福井市SSTらんどの設置及び管理に関する条例及び福井市リズムの森の設置及び管理に関する条例の一部改正について第33号議案福井市集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について第40号議案福井市水道給水条例の一部改正について第45号議案財産の無償貸付けについて(福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)用地)         予   算   特   別   委   員   会番 号件            名第1号議案平成30年度福井市一般会計予算第2号議案平成30年度福井市国民健康保険特別会計予算第3号議案平成30年度福井市国民健康保険診療所特別会計予算第4号議案平成30年度福井市後期高齢者医療特別会計予算第5号議案平成30年度福井市介護保険特別会計予算第6号議案平成30年度福井市競輪特別会計予算第7号議案平成30年度福井市簡易水道特別会計予算第8号議案平成30年度福井市宅地造成特別会計予算第9号議案平成30年度福井市中央卸売市場特別会計予算第10号議案平成30年度福井市駐車場特別会計予算第11号議案平成30年度福井市集落排水特別会計予算第12号議案平成30年度福井市地域生活排水特別会計予算第13号議案平成30年度福井市福井駅周辺整備特別会計予算第14号議案平成30年度福井市下水道事業会計予算第15号議案平成30年度福井市ガス事業会計予算第16号議案平成30年度福井市水道事業会計予算第119号議案平成29年度福井市一般会計補正予算第120号議案平成29年度福井市国民健康保険特別会計補正予算第121号議案平成29年度福井市介護保険特別会計補正予算第122号議案平成29年度福井市競輪特別会計補正予算第123号議案平成29年度福井市宅地造成特別会計補正予算第124号議案平成29年度福井市福井駅周辺整備特別会計補正予算第125号議案平成29年度福井市下水道事業会計補正予算...