平成22年 9月
定例会 福井市議会会議録 第1号 平成22年8月31日(火曜日)午前10時3分開会────────────────────── 平成22年8月31日,
定例会が
福井市議会議事堂に招集されたので,会議を開いた。──────────────────────〇
議事日程 日程 1
会議録署名議員の指名 日程 2 会期の決定について 日程 3 各
特別委員会の
付託案件について 日程 4
予算特別委員会委員の選任について 日程 5 第60
号議案 平成22年度福井市
一般会計補正予算 日程 6 第61
号議案 福井市
火災予防条例の一部改正について 日程 7 第62
号議案 工事請負契約の締結について ((新)
安居中学校新築工事) 日程 8 第63
号議案 工事請負契約の締結について ((新)
安居中学校新築電気設備工事) 日程 9 第64
号議案 財産の取得について (
災害対応特殊化学消防ポンプ自動車大Ⅰ型) 日程10 第65
号議案 福井市
国民宿舎鷹巣荘の
指定管理者の指定について 日程11 第66
号議案 市道の路線の認定について 日程12 第30
号報告 専決処分の報告について (
市営住宅の
使用料等の
支払請求及び
明渡請求に係る訴訟の和解について) 日程13 第31
号報告 専決処分の報告について (
市営住宅の
明渡請求及び
損害賠償請求並びに鳥獣の
飼育禁止請求に係る訴えの提起について) 日程14 第32
号報告 まちづくり福井株式会社の平成21年度決算に関する報告について 日程15 第33
号報告 まちづくり福井株式会社の平成22年度
事業計画に関する報告について 日程16 陳情第18号
地方財政の充実・強化を求める
意見書提出について──────────────────────〇
出席議員(33名) 1番 下畑 健二君 2番 峯田 信一君 3番 奥島 光晴君 4番
島川由美子君 5番 堀江 廣海君 6番 鈴木 正樹君 8番 今村 辰和君 9番 塩谷 雄一君 10番 青木 幹雄君 12番 西本 恵一君 13番 浜田 篤君 14番 堀川 秀樹君 15番 野嶋 祐記君 16番 後藤 勇一君 17番 高田 訓子君 18番 巳寅 令子君 19番 石丸
浜夫君 20番 稲木 義幸君 21番 川井 憲二君 22番 見
谷喜代三君 23番 皆川 信正君 24番 石川 道広君 25番 松山 俊弘君 26番 宮崎 弥麿君 27番 山口 清盛君 28番 吉田 琴一君 29番 谷口 健次君 30番 栗田 政次君 31番 加藤 貞信君 32番 近藤 高昭君 33番 西村 公子君 34番 中谷 輝雄君 35番 田辺 義輝君──────────────────────〇
欠席議員(1名) 7番 田村 勝則君──────────────────────〇説明のため出席した者 市長 東 村 新 一 君 副市長 吹 矢 清 和 君
企業管理者 嶋 田 伸 行 君 教育長 内 田 高 義 君 特命幹兼
都市戦略部長 藤 岡 啓太郎 君
総務部長 宮 木 正 俊 君
財政部長 清 水 正 明 君
市民生活部長 巻 田 信 孝 君
福祉保健部長 鈴 木 八 束 君
商工労働部長 小 林 利 夫 君
農林水産部長 岩 永 弘 行 君
建設部長 滝 花 正 己 君
下水道部長 岩 本 巖 君 工事・
会計管理部長 小 柳 和 則 君
消防局長 宇都宮 規 昭 君
企業局長 大 良 和 範 君
教育部長 滝 波 秀 樹 君──────────────────────〇
事務局出席職員 議会事務局長 矢 野 文 雄
議会事務局次長 山 先 勝 男
議事調査課長 松 川 秀 之
議事調査課主任 玉 村 公 男
議事調査課副主幹 谷 本 修
議事調査課主事 村 上 奈津美
議事調査課主事 松 本 康 佑──────────────────────
○議長(
栗田政次君) 平成22年9月
福井市議会定例会は本日繰り上げ招集され,
出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより開会し,本日の会議を開きます。 なお,本日の
欠席通告議員は,7番
田村勝則君の1名であります。 日程に入ります前に,去る7月16日に御逝去されました故
谷出共栄君に対し,
議員一同を代表して見
谷喜代三君より追悼の言葉を送りたいとの申し出がありますので,許可します。 (22番 見
谷喜代三君 登壇)
◆22番(見
谷喜代三君) 追悼の言葉。
市議会を代表し,故
谷出共栄議員の急逝を悼み,謹んで哀悼の言葉をお送りしたいと存じます。 故
谷出議員におかれましては,ことし5月中旬ころに体調を崩されると,6月
定例会が始まって間もなく入院され,加療を続けておられました。しかし,病院の方々による手厚い看護や家族の必死の祈りもむなしく,去る7月16日御逝去されました。人の世の定めとは申せ,余りの早さに驚くとともに,御家族の方々の胸中いかばかりかと推察され,この世の無常を感ぜずにはおられません。我々
福井市議会にとって議員の一員を失ったことはまことに悲しみのきわみでございます。 今,あなたの残されました御足跡を振り返ってみますと,昭和37年,旧川西町役場に奉職され,昭和42年に
市町村合併により福井市職員となられましたが,約40年にわたり主に
土地改良や
河川改修の業務に携わり,身を粉にして職務に当たられておられました。その
仕事ぶりは大変実直で,多くの方々に愛されてこられたところでございます。 このような長い
行政職員としての生活の中で,あなたは一職員として
行政内部で決められた業務を遂行することよりも,もっと市民の皆様の身近で直接声を聞きたい,自由に働きたいとの思いが次第に大きくなり,
市議会議員に立候補されることを御決意されたのでした。そして,平成15年4月にめでたく
当市市議会議員に当選され,宿願を果たされたわけでございます。 議員になられてからは,主に
治水関係事業の推進や
農林水産業の振興,道路,下水道の
整備推進に取り組んでこられ,まさに獅子奮迅の活躍をしてこられました。また,副議長として1年間見事に重責を果たされ,その他
経済企業委員会委員長,
監査委員等を歴任されてきました。この7年余りの間,常に市民の立場に立った,また元
行政職員としての長年の経験と知識に裏打ちされた高い御見識のもと,市勢の発展に多大な御貢献をいただきました。また,その長い
市役所職員としての経験で培われた実直な人柄で,緊迫した議会の調整役として奔走されていたことも懐かしく思い出されます。 今後,引き続いての御活躍を期待される中,志半ばで逝かれたことは,あなたにはまことに無念であったことと存じます。病床の身にもかかわらず
市民福祉の向上のため必死に気力を振り絞り
議員活動を続けられるあなたのお姿は,我々
議員一同の鑑でございました。災害に対する
危機管理や少子・
高齢化社会への対応など,
地方公共団体の
重要課題が山積している現在,あなたのお力をおかりしなければならないときにあなたを失ったことは議会にとってまことに大きな損失であります。あなたのこのような御功績,市政にかけた情熱,信念に貫かれた生きざまは,必ずや後世に長く語り継がれるものと信じております。 申し上げれば限りもなく,惜別の情は尽きませんが,ここに在りし日をしのび,生前の御功績をたたえ,ひたすら御冥福をお祈り申し上げるとともに,御遺族並びに福井市の前途に限りなき御加護を賜りますようお願いいたしまして,まことに簡単ではございますが追悼の言葉とさせていただきます。
○議長(
栗田政次君) 次に,市長から発言を求められておりますので,許可します。 (市長
東村新一君 登壇)
◎市長(
東村新一君) 議長を初め
議員各位のお許しをいただきまして,7月16日にお亡くなりになられました故
谷出共栄議員に対しまして謹んで哀悼の言葉を述べさせていただきます。 故
谷出議員は,昭和37年に旧川西町役場に奉職され,以来40年間,旧川西町及び
本市職員として勤務されました。この間,
河川課長,
農林水産部次長,
建設部理事と要職を歴任され,福井市職員を御退職後は福井市
市議会議員として2度の御当選を果たし,人が主役の
まちづくりを旗印にその実現に向けて積極的に活動されました。平成19年度には
建設委員会副
委員長,平成20年度には
経済企業委員会委員長,そして平成21年度には
市議会副議長としてその手腕を発揮されるとともに,
職員時代に培われた御経験を存分に生かされ,本市の農林,
建設行政を初めとして多大な功績を残されました。 御健康を損なわれてからも,最期まで
市議会議員としての職責を果たそうとする毅然としたお姿が今も目に焼きついて離れません。今後における一層の御活躍を期待しておりましただけに,このたびの突然の御逝去は本市にとりましてもまことに惜しまれてなりません。私どもは,
ふるさと福井の
まちづくりにかけた故
谷出議員の御遺志を引き継ぎ,微力ながら市民の幸せと福井市発展に向け,一層努力することをお誓い申し上げます。謹んで御冥福をお祈り申し上げますとともに,
福井市民の前途にとわの御加護をいただきますようお願いを申し上げまして,追悼の言葉とさせていただきます。
○議長(
栗田政次君) ここで故
谷出共栄君に対し,1分間の黙祷をささげたいと存じます。 御起立願います。 (
全員起立) 黙祷。 (黙祷) 黙祷を終わります。御着席ください。 次に,諸般の報告を行います。 去る7月23日,
議会運営委員会委員及び
議会改革特別委員会委員のうち,5番
堀江廣海君から辞任願が提出されましたので,
委員会条例第14条の規定により,議長より許可しました。 なお,欠員となりました
議会運営委員会委員及び
議会改革特別委員会委員の選任については,同日中,
委員会条例第8条第1項の規定により,議長から35番
田辺義輝君を指名しましたので,御報告します。──────────────────────
○議長(
栗田政次君) それでは,日程1
会議録署名議員の指名を行います。 本日の
会議録署名議員は,
会議規則第81条の規定により,4番
島川由美子君,5番
堀江廣海君の御両名を指名します。──────────────────────
○議長(
栗田政次君) 次に,日程2 会期の決定についてを議題とします。 お諮りします。 今
定例会の会期は,本日より9月22日までの23日間としたいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決定しました。 なお,会期中の
会議予定につきましては,お手元に配付しました
会期日程表のとおりでございますので,御了承願います。──────────────────────
○議長(
栗田政次君) 次に,日程3 各
特別委員会の
付託案件についてを議題とします。 去る6月
定例会において
継続調査となりました各
特別委員会の
付託案件について,これより
委員会終了の順序に従い,経過の報告を求めます。 まず,
議会改革特別委員長 23番
皆川信正君。 (23番
皆川信正君 登壇)
◆23番(
皆川信正君) 去る6月22日の本会議において
議会改革特別委員会に付託されました案件を調査するため,7月26日に
委員会を開催しましたので,その
調査経過の概要について御報告申し上げます。 まず,
審議方法については,
議会基本条例については,
議会改革特別委員会で審議を行うこととし,
議会改革検討項目については,効率的な審議を進めるため,
特別委員会の下に新たな
作業部会を設置し,
作業部会で審議をした後に
特別委員会を開催し,
作業部会の座長の報告を受け,
委員全員で審議することに決しました。 また,
作業部会の
構成メンバーについては,3人以上の会派から1人ずつ選出することに決しました。 次に,
開催スケジュールについては,9月から来年2月まで少なくとも月1回以上の
委員会を開催することといたしました。 そのほか,講師を招き,全
議員対象の
議会基本条例に関する
議員研修会を8月31日,行うことといたしました。 次に,
先進地視察について,去る8月18日,19日に
委員会を2班に分けて,福島県会津若松市と大分県大分市へ1泊2日で
議会基本条例について視察を行いました。 以上が当
委員会での
調査経過の概要でありますが,当
委員会は今後とも継続してこれら諸問題の
調査研究に当たることに決しましたので,
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
栗田政次君) 次に,
農林水産業振興対策特別委員長 8番
今村辰和君。 (8番
今村辰和君 登壇)
◆8番(
今村辰和君) 去る6月
定例会において
継続調査となりました
農林水産業振興対策に関する諸問題を調査するため,8月17日に
委員会を開催いたしましたので,その
調査経過の概要について御報告申し上げます。 まず,
適地適作の推進について
理事者から,本市は
平野部,
山間部,
沿岸部と地域によって
土壌条件が異なっているが,各地域の栽培に適した品目と実際の主な
作付品目とはほぼ一致しており,おおむね
適地適作がなされている。また,水稲を中心とした
土地利用型作物の栽培のため,これまで
土地改良事業による暗渠排水や客土等の
基盤整備を行ってきた。今後も
後継者,担い手の育成やその土地に適した
園芸農作物の
生産拡大に向けた施策を実施し,農業の
活性化を図っていくとの報告がありました。 この報告に対して委員から,主な
作付品目の中で県外へ出荷しているものとその数量について問いがあり,
理事者から,主なものは米,スイセンであるが,そのほかに現在
福井ブランドと言えるものは余りない。これからは地産外消についても県,JAと連携しながら推進し,販路の拡大を行っていきたいとの答弁がありました。 また委員から,
適地適作を推進していく上で市独自の
支援策はあるのかとの問いがあり,
理事者から,本市は
土地利用型作物の栽培が中心であり,水稲後の大豆,大麦,ソバの作付に対して国,県からの補助に加えて市独自の
加算措置を行ってきている。今後も担い手・
認定農業者育成の観点から支援を続けていくとの答弁がありました。 次に,
農林水産業の6次
産業化について
理事者から,これまで
農業者自身による
多角化への
取り組みと農業と2次,3次産業との融合の
取り組みに対して支援を行ってきた。また,福井市
農林水産加工品認定事業を実施することで,地域に埋もれている逸品の掘り起こしや地産地消の推進を図ってきた。今後も積極的に
県単独事業等を活用し,6次
産業化を目指す
取り組みを指定するとともに,第1次
産業者の
所得向上及び
雇用創出を図り,地域の
活性化を目指していくとの報告がありました。 この報告に対して委員から,福井市
農林水産加工品認定によるメリットや
販売実績は把握しているかとの問いがあり,
理事者から,平成22年度から実施しているため
販売実績等はまだ把握していないが,
認定商品であるというPRを通じて
消費者の理解を深めていただき,
販売増加につながればと考えているとの答弁がありました。 次に,
森林整備の現状と
取り組みについて
理事者から,本市の
間伐実施率及び
間伐材搬出率は県全体の数値を下回っている現状にあり,
除間伐等の推進及び
搬出率の向上のために,
人材育成や
森林整備の低
コスト化に対する支援に取り組んでいる。また,
森林境界の
明確化の促進や雪による
折損木被害への対応にも取り組んでいるとの報告がありました。 この報告に対して委員から,
作業人員が少ないため,
路網整備は進んでいても
間伐実施率や
搬出率が低いとのことだが,他に大きな要因はないのかとの問いがあり,
理事者から,間伐を必要とするエリアが年々山奥へ入っていくことに伴い,
高性能機械を導入して対応していかねばならないが,市の3つの
森林組合は対応がおくれていることが要因の一つであるとの答弁がありました。 以上が当
委員会での
調査経過の概要でありますが,当
委員会は今後も継続してこれら諸問題の
調査研究に当たることに決しましたので,
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
栗田政次君) 次に,産業・
観光対策特別委員長 19番
石丸浜夫君。 (19番
石丸浜夫君 登壇)
◆19番(
石丸浜夫君) 去る6月
定例会において
継続調査となりました産業・
観光対策に関する諸問題を調査するため,8月17日に
委員会を開催しましたので,その
調査経過の概要について御報告申し上げます。 まず,
金融施策による
中小企業の
経営支援について
理事者から,リーマン・ショック以降の
世界金融危機は国内外の経済に大きな影響を及ぼし,とりわけ
市内中小企業の経営は厳しいものとなっている。そのため本市では,国の
緊急経済対策に呼応した
中小企業の
経営支援策を行っている。また,
小規模事業者への支援と職員の幅広い
知識習得のため,
金融相談員による
小規模事業者向けの
経営相談窓口を開設したとの報告がありました。 これに対して委員から,
中小零細企業の経営が厳しい状況にある中で,企業や
金融機関などと連携し,継続的な
振興対策を講じるべきではないかとの問いがあり,
理事者から,個々のケースについて
金融機関が窓口となり専門的なアドバイスを行うほか,本市においても今回,
経営相談窓口を設置することにより,
小規模事業者の
相談等に対応していくとの答弁がありました。 また委員から,環境・新
エネルギー産業などの
成長産業の
誘致戦略についてどのように取り組んでいるのかとの問いがあり,
理事者から,まだ誘致の実績はないが,600社ほどの
関連企業に対し
工場誘致等についての
アンケート調査を実施するとともに,市内の
企業訪問をするなど
企業誘致に取り組んでいるとの答弁がありました。 次に,福井駅
西口中央地区市街地再
開発事業において導入する
広域観光関連施設について
理事者から,再
開発事業における
観光関連施設については,
情報提供機能,
物産展示販売機能,
事務局機能の3点の充実が求められる。
情報提供及び
物産展示機能については,
交通結節点である駅前の
立地特性を生かし,
県内市町の
観光資源とも連携しながら,広域的な
観光誘客を考えているとの報告がありました。 これに対して委員から,
物産展示販売施設については,
展示販売の部分と
イベント・
体験コーナーに分かれるとのことだが,日常的に
イベント等が行われるのか。また,
展示販売についてはどのような形を考えているのかとの問いがあり,
理事者から,
イベント・
体験コーナーについては,福井の食や観光をPRする
イベントやフェアを頻繁に開催し,残りの期間については他に貸し出すなどして,できるだけスペースのあきがなくなるような仕組みを考えていく。また,
物産展示・販売については,
民間事業者と調整しながら,
福井県内の特産品や
伝統工芸品を展示,販売していきたいとの答弁がありました。 さらに委員から,
物産展示販売施設を通じて,これから福井の
地域ブランドを広めていこうとするのであれば,他の
商業者との競合はある程度割り切って考え,自信を持って勧められるものを集めてほしいとの意見がありました。 以上が当
委員会での
調査経過の概要でありますが,当
委員会は,今後も継続してこれら諸問題の
調査研究に当たることに決しましたので,
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
栗田政次君) 次に,県都
活性化対策特別委員長 20番
稲木義幸君。 (20番
稲木義幸君 登壇)
◆20番(
稲木義幸君) 去る6月
定例会において
継続調査となりました県都
活性化対策に関する諸問題を調査するため,8月25日に
委員会を開催いたしましたので,その
調査経過の概要について御報告申し上げます。 まず,福井鉄道福武線とえち
ぜん鉄道三国芦原線との
相互乗り入れについて
理事者から,福井鉄道福武線とえち
ぜん鉄道三国芦原線の
利便性向上と
利用促進を図るため,県,
沿線自治体,両
鉄道事業者などによる
相互乗り入れに関する
事業検討会議を設置し,
調査検討を進めている。 これまでに2回の
事業検討会議が開催されており,
相互乗り入れの
運行イメージや
運行経費と
需要確保の考え方が示された。今後は平成23年度からの
相互乗り入れの
事業化に向け,田原町駅の
概略設計調査等を県と福井市が連携して実施するほか,今後の
事業検討会議において運行案,
運行経費の見直しや
利用促進の検討,
事業手法や
費用負担等について具体的に協議していくこととなっているとの報告がありました。 これに対して委員から,えち
ぜん鉄道の存続について当時の議会での決定は10年後に見直すこととなっており,現行の
行政支援スキームの期限が来年度までとなっている。今後の
行政支援スキームについてはさまざまな議論が出てくるので,当時の経緯を踏まえた上で議会側とも意見交換しながら慎重に検討してほしいとの意見がありました。 また委員から,えち
ぜん鉄道発足時の原点に立ち返ると,
相互乗り入れよりもまず
高架化を先行させるべきではないかとの問いがあり,
理事者から,
高架化によって
東西交通の
円滑化を図ることは市民の悲願である。
新幹線認可のめどが立たないという状況であれば,
高架化だけでも先行して整備していくように市としても県に要請していくべきと考えているとの答弁がありました。 また委員から,
相互乗り入れを先行して整備していくのではなく,
高架化,ヒゲ線の
JR福井駅の延伸は一体的に取り組むべきである。再度えち
ぜん鉄道発足時の原点に立ち返り,慎重な議論と判断を求めるとともに,議会や市民に対して丁寧な説明をしてほしいとの強い要望がありました。 次に,
附置義務駐車場制度について
理事者から,商業,
業務機能の集積を図る
中心市街地において,狭小な敷地の場合,建築物の更新に
附置義務駐車場制度が支障となり,建てかえの意欲が減退し,まちの更新を妨げるおそれがある。また,福井市
都市計画マスタープランや福井市
都市交通戦略では,自動車から
公共交通への転換,
中心市街地における
にぎわい交流拠点づくりとして「歩きたくなる」
空間整備に重点を置いており,
歩行者への
安全確保や
まちなみ景観の形成が重視されている。市では,これらの状況を踏まえ,
駐車場・
駐輪場問題検討委員会を設置し,本市の実情に合った
附置義務駐車場制度にするため見直していくとの報告がありました。 これに対して委員から,
適用区域の
駐車場整備地区中に18の
商店街があるにもかかわらず,
商店街を代表する
検討委員会の委員がたった1人では地元の意見を反映させていくのは困難ではないかとの問いがあり,
理事者から,規制について
規制対象者が多数を占める場で議論することは適切ではないと考えているので,市から地元に出向いて説明をし,意見を伺いながら
委員会に臨んでいくとの答弁がありました。 さらに委員から,
商店街の方々の意見をしっかりと吸い上げて
委員会へつなげていってほしいとの要望がありました。 また委員から,路上で
荷さばきを行っているという現状を放置して
附置義務駐車場制度を建てかえる建物のみに適用するのでは意味がない。
宅配業者や
給油業者等,短時間の駐車についても解決していかなければ,
歩行者の安全や良好な景観を守ることはできないのではないかとの問いがあり,
理事者から,現在の
荷さばき方法に問題があるものについては放置せずに解決していきたいと思うが,
道路整備の計画当時の計画で考えたことが現時点でも妥当かについては,地元への
説明会の中で確認しながら対応すべきところは対応していくとの答弁がありました。 以上が当
委員会での
調査経過の概要でありますが,当
委員会は今後も継続してこれら諸問題の
調査研究に当たることに決しましたので,
議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。
○議長(
栗田政次君) 次に,環境・エネルギー対策特別
委員長 31番 加藤貞信君。 (31番 加藤貞信君 登壇)
◆31番(加藤貞信君) 去る6月
定例会において
継続調査となりました環境・エネルギー対策に関する諸問題を調査するため,8月25日に
委員会を開催いたしましたので,その
調査経過の概要について御報告申し上げます。 まず,APECエネルギー大臣会合関連事業について
理事者から,市民啓発事業として横断幕や歓迎看板,歓迎タペストリーを配置し,巡回パネル展やかるたコンクール,APEC出前教室を通じて市民に対し啓発を行った。また,今回のAPECエネルギー大臣会合を契機として低炭素社会に向けて太陽光発電,風力発電,燃料電池等の導入に取り組むとの報告がありました。 これに対して委員から,APECエネルギー大臣会合において環境展やAPECかるたなど環境教育を実施したとのことだが,一過性に終わらず継続して行っていくべきではないかとの問いがあり,
理事者から,環境対策に関して福井市としての一番大きな役割は市民への啓発であり,今後もさまざまな機会をとらえて継続的に環境教育に取り組んでいきたいとの答弁がありました。 また委員から,原子力エネルギーに関してどのような
取り組みが行われたのかとの問いがあり,
理事者から,会議に参加した方々やメディアを対象に嶺北コースと嶺南コースで視察を行っており,嶺南コースのほうは原子力発電所も含めて視察しており理解を深めていただいたとの答弁がありました。 次に,福井市における再生可能なエネルギーの活用について
理事者から,まず,太陽光発電の利用状況としては,公共施設も含めた市内への導入を進めており,徐々に普及しつつあり,公共施設への導入として平成22年度中には市体育館,旭公民館,越廼中学校を予定している。また,平成21年度末時点にて累計補助件数は735件,市の補助金額分として1億3,184万8,000円であり,市内への導入状況としては,市の補助事業による導入分2,958キロワット,市の公共施設による導入分85キロワット,その他として事業所等導入分1,200キロワットの合計約4,200キロワットが導入されている。 次に,消化ガス・下水汚泥の利用状況として,下水処理する際に発生した消化ガスは,平成21年度実績で年165万立方メートル発生し,浄化槽の加温用ボイラー燃料に80万立方メートルが有効利用され,残りの85万立方メートルは焼却処分されている。 さらに,木質ペレットについて,グリーンニューディール基金を利用して木質バイオマスストーブ購入・設置に対する支援を行っており,平成22年2月時点で県内91台,市内7台のペレットストーブが設置されているとの報告がありました。 これに関して委員から,平成17年度に旧美山町にてバイオマスタウン構想に取り組んでいたが,このバイオマスタウン構想を進めていくつもりはあるのかとの問いがあり,
理事者から,ペレットストーブやペレットボイラー等の普及のめどがまだ立っておらず,当面は難しいが,今後福井市においてどのような
取り組みをしていくのかというところから検討していく必要があるとの答弁がありました。 これに対して委員から,まだ取りかかったばかりだと思うが,福井市としても今後積極的に取り組んでほしいとの要望がありました。 また委員から,木質ペレットについて,若狭町の小・中学校にペレットストーブが導入されているそうだが,福井市内の学校への導入についてどのように検討しているのかとの問いがあり,
理事者から,福井市内の学校での導入について,木質ペレット等の発熱量としてはそれほど大きくないため,どれだけの効率があるのか検討しなければならないとの答弁がありました。 また委員から,太陽光発電について,現在は太陽エネルギーを電気にかえる変換効率が悪く,約25%しか電気にできないが,変換効率を約50%まで引き上げる研究を福井大学で進めており,福井市として支援できることはないのかとの問いがあり,
理事者から,その研究成果の権利関係の話として,研究がもう少しで終了という段階において福井市から補助を出せば,後の権利取得をどうするのかという話に入り込んでしまうことになるため慎重に考える必要があるが,条件が整えば福井市としてもどのように支援できるか考えていく必要があるとの答弁がありました。 以上が当
委員会での
調査経過の概要でありますが,当
委員会は今後も継続してこれら諸問題の
調査研究に当たることに決しましたので,
議員各位の御賛同をお願い申し上げます。 なお,
委員会開催日である8月25日の午前中に,今後の
委員会運営の参考に資するため福井県総合グリーンセンターにて木質ペレットの利活用について視察し,活発な意見交換をしてまいりましたことを申し添えて報告を終わります。
○議長(
栗田政次君) 以上をもちまして各特別
委員長の報告は全部終了しました。 ただいまの報告に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 各
特別委員会の
付託案件につきましては,各
委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 なお,ただいま
継続調査と決しました各
特別委員会の
付託案件につきましては,閉会中も調査をお願いします。──────────────────────
○議長(
栗田政次君) 次に,日程4
予算特別委員会委員の選任についてを議題とします。 このほど
予算特別委員会委員のうち,3番 奥島光晴君,4番
島川由美子君,6番 鈴木正樹君,22番 見
谷喜代三君,26番 宮崎弥麿君,27番 山口清盛君,29番 谷口健次君,31番 加藤貞信君,34番 中谷輝雄君,以上の9名の諸君から辞任願が提出されましたので,
委員会条例第14条の規定により,議長において許可しました。 お諮りします。 ただいま欠員となっております
予算特別委員会委員の選任については,
委員会条例第8条第1項の規定により議長から指名したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,指名します。 1番 下畑健二君,5番
堀江廣海君,8番
今村辰和君,12番 西本恵一君,15番 野嶋祐記君,19番
石丸浜夫君,20番
稲木義幸君,33番西村公子君,35番
田辺義輝君,以上9名の諸君を
予算特別委員会委員に選任することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。──────────────────────
○議長(
栗田政次君) 次に,日程5ないし日程15を
会議規則第35条の規定により一括議題とします。 事務局朗読は省略します。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長
東村新一君 登壇)
◎市長(
東村新一君) 本日ここに平成22年9月
福井市議会定例会が開会され,各種の重要案件の御審議をいただくに当たり,提案した補正予算案の概要等につきまして御説明を申し上げます。 さて,ことしの夏は日本全国で記録的な猛暑に見舞われました。この中,全国高等学校総合体育大会のハンドボール競技において北陸高校が見事に優勝を飾り,硬式テニス競技においても仁愛女子高校が団体戦3位に入賞を果たしました。また,甲子園球場で開催された全国高校野球選手権大会では,高校球児の白熱した戦いが繰り広げられ,本県代表の福井商業高校も日ごろの練習の成果を大いに発揮してくれました。 酷暑という厳しい状況の中で,将来を担う高校生たちのはつらつとした活躍は,我々
福井市民に大きな感動をもたらしたところです。 私もいただいた感動をエネルギーに変えて,市民の皆様の負託にこたえられるよう全力で市政運営に取り組む所存でございます。 ところで,我が国経済につきましては,リーマン・ショックを発端とする急激な景気後退からようやく持ち直してきたところですが,このところの円高の加速やデフレの進行などにより,先行きに不透明感が増してまいりました。 今後も国等の動向を注視しつつ,各種施策に適切に対処してまいりますので,
議員各位の御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げます。 それでは,9月補正予算案について御説明を申し上げます。 このたびは国,県の補助に対応する事業などにつきまして所要の補正を行うものであります。 今回の補正予算案では,一般会計で5億7,016万2,000円を追加計上してございます。補正後の予算額は,一般会計で1,011億611万3,000円,全会計で2,028億7,906万6,000円となっております。 その事業内容につきまして御説明を申し上げます。 第1に,高齢者や乳幼児等の安全・安心を確保する事業です。 まず,社会福祉法人等が経営する地域密着型サービス拠点施設の整備を支援し,利用者の生活環境の増進を図るため,1億416万9,000円を増額します。 また,保育園や児童館等にAEDを設置し,施設を利用する児童の安全を確保するため,1,537万5,000円を補正します。 さらに,私立保育園の創設に係る施設整備を支援し,多様な保育ニーズに対応できる保育環境を整えるため,1億2,767万8,000円の計上です。 加えて,夜間における初期の小児救急医療体制を確保するため,現在の福井市休日急患センターを利用し,平成23年4月1日に開設を予定している,仮称ですが小児初期救急センターの備品等を購入する費用として1,005万円を措置し,準備を行います。 第2に,にぎわいの創出及び
観光誘客に関連する事業です。 まず,
中心市街地の
活性化とにぎわいの創出を図るため,400万円を増額し,空き店舗への新規出店者を支援します。 また,一乗谷朝倉氏遺跡への二次交通の充実を図り,
観光誘客を促進するため,
JR福井駅と一乗谷朝倉氏遺跡間及び一乗谷朝倉氏遺跡と永平寺間を結ぶシャトルバスの新たな運行を目指し,280万円を計上しました。 さらに,浜町通りかいわいの歴史的遺産と足羽山や足羽川の景観を生かした散策ルートを整備するため,1億4,900万円を補正し,早期の事業完成に向けて
取り組みます。 第3に,交通の
安全確保と
公共交通の充実を図る事業です。 まず,市民の安全で快適な生活環境を確保するため,市民や自治会から特に要望が多い道路の舗装や側溝の整備費用として1億5,000万円を増額します。 また,福井鉄道及びえち
ぜん鉄道の
相互乗り入れに関連して,県が今年度中に実施する田原町駅などの鉄道施設概略設計調査と連携し,本市として同駅の交通結節機能の確保などの調査を行う必要があるため,400万円を計上します。 第4に,災害復旧事業です。 7月上旬の集中豪雨により被災した農道を復旧するため,309万円を補正し,農業経営の安定を図ります。 以上が今回の補正予算案の内容でございます。 なお,一般会計における財源としては,地方交付税で1億5,343万3,000円,分担金及び負担金で60万円,国庫支出金で9,351万9,000円,県支出金で1億7,804万3,000円,諸収入で46万7,000円,市債で1億4,410万円を計上したところであります。 予算案以外の議案及び報告につきましては,それぞれ提案理由の記載に基づき御提案した次第であります。 細部に関しましては,いずれも一般質問あるいは各
委員会の御審議等におきまして詳細に御説明を申し上げたいと存じます。何とぞ十分に御審議の上,妥当な御議決を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
栗田政次君) ただいま説明のありました第60
号議案ないし第66
号議案,第30
号報告ないし第33
号報告について質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。──────────────────────
○議長(
栗田政次君) 次に,日程16を議題とします。 事務局に朗読させます。 (事務局朗読)日程16 陳情第18号
地方財政の充実・強化を求める
意見書提出について
○議長(
栗田政次君) それでは,先ほど上程いたしました第60
号議案ないし第66
号議案,陳情第18号については,お手元に配付いたしました
付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任
委員会,議会運営
委員会及び予算
特別委員会に付託します。 〔
付託案件表は本号末尾参照〕 なお,第30
号報告ないし第33
号報告については,関係法の規定により議会に提出,報告するだけでよいことになっておりますので,御了承をお願いします。 以上で本日の
議事日程はすべて終了しました。 これをもちまして散会します。 午前11時0分 散会 地方自治法第123条第2項の規定により,本会議の顛末を証するため,ここに署名する。
福井市議会議長 平成 年 月 日署名議員 平成 年 月 日署名議員 平成 年 月 日
△〔参照〕 付 託 案 件 表 総 務 委 員 会番 号件 名第61
号議案福井市
火災予防条例の一部改正について第62
号議案工事請負契約の締結について
((新)
安居中学校新築工事)第63
号議案工事請負契約の締結について
((新)
安居中学校新築電気設備工事)第64
号議案財産の取得について
(
災害対応特殊化学消防ポンプ自動車大Ⅰ型) 建 設 委 員 会番 号件 名第66
号議案市道の路線の認定について 経 済 企 業 委 員 会番 号件 名第65
号議案福井市
国民宿舎鷹巣荘の
指定管理者の指定について 予 算 特 別 委 員 会番 号件 名第60
号議案平成22年度福井市
一般会計補正予算 議 会 運 営 委 員 会番 号件 名陳情第18号
地方財政の充実・強化を求める
意見書提出について(継続審査案件) 請願第15号政府への日米間におけるFTA(自由貿易協定)締結に反対する
意見書提出について請願第17号憲法九条を堅持することを求める
意見書提出,憲法九条の理念に適った「非戦平和の実現を願う市」宣言並びに同主義を広めることについて請願第18選択的
夫婦別姓導入など民法改正を求める
意見書提出について請願第19号日本軍「慰安婦」問題の解決をめざす法制定を求める
意見書提出について陳情第8号新保険業法の適用除外を求める
意見書提出について陳情第10号選択的
夫婦別姓を認める民法の一部改正に反対を求める
意見書提出について陳情第14号子ども手当の見直しを求める
意見書提出について陳情第15号永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する
意見書提出について陳情第16号選択的
夫婦別姓制度の法制化に反対する
意見書提出について陳情第17号人権侵害救済法の成立に反対する
意見書提出について...