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  1. 四国中央市議会 2022-06-16
    06月16日-04号


    取得元: 四国中央市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-11
    令和 4年 6月定例会          令和4年第2回四国中央市議会定例会会議録(第4号)議事日程第4号 6月16日(木曜日)午前10時開議 ※開議宣告 ※議事日程報告日程第1 会議録署名議員指名日程第2 一般質問   ────────────────日程第3 議案第38号 土居財産区の名称を変更する条例の制定について 議案第39号 四国中央市基金条例の一部を改正する条例について 議案第40号 四国中央市老人つどいの家条例の一部を改正する条例について 議案第41号 四国中央国民健康保険条例及び四国中央介護保険条例の一部を改正する条例について 議案第42号 四国中央市財産区管理会設置条例の一部を改正する条例について 議案第44号 令和4年度四国中央一般会計補正予算(第2号) 議案第45号 令和4年度四国中央介護保険事業特別会計補正予算(第1号) 議案第46号 令和4年度四国中央市財産区管理会特別会計補正予算(第1号)       (委員会付託)   ──────────────── 本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員指名日程第2 一般質問日程第3 議案第38号~第42号、第44号~第46号   ────────────────出席議員(22名)   1 番   横  内  博  之   2 番   茨  木  淳  志   3 番   杉  浦  良  子   4 番   猪  川     護   5 番   三  浦  克  彦   6 番   眞  鍋  利  憲   7 番   飛  鷹  裕  輔   8 番   吉  原     敦   9 番   石  川     剛  10 番   眞  鍋  幹  雄  11 番   三  好     平  12 番   山  川  和  孝  13 番   三  宅  繁  博  14 番   谷  内     開  15 番   川  上  賢  孝  16 番   篠  永  誠  司  17 番   山  本  照  男  18 番   吉  田  善 三 郎  19 番   井  川     剛  20 番   原  田  泰  樹  21 番   谷     國  光  22 番   曽 我 部     清   ────────────────欠席議員(なし)   ────────────────出席理事者 市長         篠 原   実 副市長        高 橋   誠 (総 務 部) 部長         安 部   弘 総務調整課長     古 東 圭 介 契約検査課長     岡 崎   学 総務調整課長補佐兼行政係長            薦 田 敬 宏 (政 策 部) 部長         大 西 賢 治 政策推進課長     福 田 幸 児 (市 民 部) 部長         高 橋 哲 也 生活環境課長     渡 邊 晋一郎 国保医療課長     石 田 由 佳 (福 祉 部) 部長兼福祉事務所長  細 川 哲 郎 長寿支援課長     星 川   潤 (経 済 部) 部長         大 西 信 也 観光交通課長     岸 井 宏 次 (建 設 部) 部長         今 村 昭 造 建設課長       石 田 暁 裕 (水 道 局) 局長         宮 崎 啓 三 工水管理課長     妻 鳥 雅 孝 (消防本部) 消防長        近 藤 英 樹 警防課長       東 山 和 史 (教育委員会) 教育長        東     誠 教育管理部長     石 川 元 英 教育指導部長     森 実 啓 典 学校教育課長     渡 邉 真 介   ────────────────出席事務局職員 局長         高 橋   徹 議事調査課長     青 木 鈴 子 議事調査課長補佐   篠 原 寛 将 議事調査係主事    大 西 重 成 議事調査係主事    亀 山 恭 弘 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       午前10時00分開議 ○井川剛議長 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は,お手元に配付の議事日程第4号のとおりであります。   ──────────────── ○井川剛議長 日程第1,会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第85条の規定により,議長において吉田善三郎議員原田泰樹議員を指名します。   ──────────────── ○井川剛議長 日程第2,昨日に引き続き一般質問を行います。 この際,申し上げます。 各議員の発言は,発言時間内においてお願いします。 順次質問を許可します。まず,三好 平議員。     〔三好 平議員登壇〕 ◆三好平議員 おはようございます。議席番号11,日本共産党,三好 平です。 初めに,日本の命運を決める参議院議員選挙の投票日まで1か月を切りました。各党の選挙政策・公約が出そろいました。自民党,公明党,日本維新の会,国民民主党の翼賛勢力は,日米同盟の核抑止力強化と軍事費増の大合唱をしています。軍事費2倍化や敵基地攻撃能力の保有などに断固反対し,憲法9条を生かす平和外交を掲げる日本共産党との対決点が鮮明になっています。 そこで,平和でも暮らしでも希望が持てる日本にすべく,日本共産党は奮闘するとしていますので,私,頑張っていくことを表明して質問に入ります。 質問項目1,75歳以上の後期高齢者医療費2割負担についてであります。 具体的内容1,本市の対象者数と2倍化による負担増額についてです。2割負担の対象者を同一世帯の被保険者のうち,住民税課税所得が28万円以上で,なおかつ年金収入とその他の合計所得金額が,世帯の被保険者が1人の場合は200万円以上,夫婦など2人以上の場合は合計320万円以上ある世帯としたとのことで,本年10月より開始と言われています。これにより,本市の対象者数と2倍化による負担増額どうなるのか,説明求めます。お願いします。 ○井川剛議長 石田由佳国保医療課長。 ◎石田由佳国保医療課長 後期高齢者医療2割負担の対象者数負担増額についてお答えいたします。 厚生労働省の資料によりますと,被保険者全体の約20%が2割負担への変更対象とのことでございます。 対象者の判定につきましては,今後,愛媛県後期高齢者医療広域連合で行われることとなりますが,本市における令和4年4月末日現在の被保険者数1万4,531人から推計いたしますと,約2,900人の方が2割負担の対象となる見込みでございます。 なお,1割負担から2割負担になる方の判定基準は,先ほど議員言われたとおり,同一世帯の被保険者のうち住民税課税所得が28万円以上で,なおかつ年金収入とその他合計所得金額が,世帯の被保険者が1人の場合は200万円以上,夫婦など2人以上の場合は合計320万円以上ある世帯となります。 御質問の負担増額につきましては,受診頻度や治療内容により異なるため,対象者全体の影響額を現時点でお示しすることはできませんが,個人単位では,頻繁に外来受診される方の負担増への配慮といたしまして,制度施行後3年間は,1か月の負担増加額を3,000円までに抑える措置が取られることとなっております。 また,2割負担となった場合も高額療養費自己負担限度額はこれまでと変わらないため,限度額を超えて高額な医療費がかかる入院や手術の場合では御負担が増えることはございません。 なお,外来で一月の負担増加額が3,000円を超えた分につきましては,高額療養費として後日払い戻されることとなります。 今回の2割負担導入に当たり,現在高額療養費払戻し用の口座登録をされていない方には,8月頃に愛媛県後期高齢者医療広域連合より申請書が送付される予定でございまして,事前に口座登録をいただければ,配慮措置に該当する場合,自動的に払戻しされることとなっております。 ○井川剛議長 三好 平議員。 ◆三好平議員 答弁ありがとうございます。 対象者は約2,900人と言われていますが,それぞれの方の動きを把握すること難しく,負担額を把握できないとのことは仕方ないと思います。 次の具体的内容2に移ります。 令和4年度当初予算編成方針による対策についてです。国による2倍化は,我が党が高齢者の受診控えを深刻にすると批判をし,現行の1割負担でも医療費の窓口負担が心配で受診控えが起こり,その結果,重篤な病気や手後れになってしまう例が後を絶たず,社会問題となっていることを指摘しています。 その上,受診控えに追い打ちをかけるような政策を決めるのは,血も涙もない冷酷な政治と批判していました。 政府にこの制度の是正を働きかけることも必要ですが,本市は予算編成に当たっては,市民の生命と健康を守ることを最優先にとしていますので,どう対応されるか,答弁求めます。 ○井川剛議長 高橋哲也市民部長。 ◎高橋哲也市民部長 お答えいたします。 今回の負担割合見直しの背景には,議員御案内のとおり,団塊世代の後期高齢者入りによる医療費の急増が見込まれること,また後期高齢者の医療費のうち,窓口負担を除いた全体の約4割が現役世代の負担となっており,今後もその負担が拡大していく見通しであることがございます。 このため,一定以上の所得のある方には御負担いただき,社会全体で高齢者の医療費を支え合っていく中で,世代間の格差を是正しようというのが見直しの趣旨でございますので,育児・教育費などで何かと負担の多い現役世代の事情も鑑みて御理解いただければと思います。 また,受診控えについてでございますけれども,市では,受診や健診を控えることで疾病を放置し重症化してしまうことの健康面や医療費面でのリスクとともに,適切な受診や健診受診の啓発,勧奨を行っておりまして,後期高齢者の方にも年に1度無料で受診できる健康診査やがん検診,歯科口腔健診の積極的な勧奨に取り組んでおります。 より多くの方に御利用いただければ,予算編成方針にございます市民の生命と健康を守るための対策,ひいては医療費負担額の軽減にもつながる取組でございますので,議員におかれましても御理解,御協力をお願いできればと存じます。 ○井川剛議長 三好 平議員。 ◆三好平議員 対象者の皆さん,本当に前向きな答弁と感じたのではないですかね。2倍化実施した上で被害が把握できた段階で,今額は推定難しいということでしたが,この段階で市民の命と健康を守ることを最優先とした予算対策による救済を一緒に見守っていきたいと考えます。 それでは,以上で次の質問項目2に移ります。 高齢者福祉計画基本理念の実施についてであります。 具体的内容1,基本理念と国の地方創生との問題点の解消についてです。基本理念は,この計画書の中で言われています。「高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるまちづくり」と,すばらしいものです。これに対して,国の地方創生の2つの計画の1番,モニターに表示ください。(資料モニター表示) これ立地適正化計画の中で表示されていますが,都市計画区域内のみでの計画で,居住誘導区域都市機能誘導区域を1,555.1ヘクタールとして,行政区域4万2,124ヘクタールの3.69%と極めて狭く指定しています。両方の誘導区域は鉄道沿線に指定しており,誘導施設は7分野15施設もの集約をして,この施設の周りに居住誘導するとしています。これでは僻地にいる高齢者の方に犠牲を与えます。 次に,2番をモニターに表示ください。(資料モニター表示) これは,四国中央公共施設等総合管理計画です。国に言いなりの4点の行政運営から,591ある既存の公共施設の55%を削減しようとしており,こんなことになれば基本理念を破壊していくことになります。この問題点をどう分析し,何点で,その内容は何ですか。そして,この基本理念を実践する対応をどうするかただします。お願いします。 ○井川剛議長 星川 潤長寿支援課長。 ◎星川潤長寿支援課長 令和3年3月に策定しました高齢者福祉計画は,第8期介護保険事業計画と一体的に作成し,令和3年度からの3か年度を期間として,地域包括ケアシステムの構築を目指し,その基本理念を「高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるまちづくり」としているところです。 一方,御指摘の立地適正化計画は,都市構造の再構築を目的とした計画区域内における都市機能及び居住の誘導に関する包括的なマスタープランとして,公共施設等総合管理計画は,公共施設等の適正配置と有効活用及び財政負担の軽減・平準化を図ることを目的としてそれぞれ策定しているものです。 計画期間につきましても,立地適正化計画は20年,公共施設等総合管理計画は40年と長期であり,高齢者福祉計画とは目的や時間軸が異なりますが,いずれも人口減少・少子高齢化などの進展及び社会経済情勢の変化を見据えた地域実情と特性に応じた暮らしやすさの持続が可能なまちづくりを目指すことを共通の視点としているところです。 したがいまして,例えば都市機能の再構築に伴う周辺地域に居住する方の利便向上のための施策展開,公共施設の集約化に伴う高齢者コミュニティ拠点としての機能の充実強化など,各計画は相互に連携・補完し合い,総合的に実施することが求められています。 こうした状況を踏まえまして,高齢者福祉計画では,今後とも関係諸計画との整合性を確保しつつ,市街地,中山間地域を問わず,住み慣れた地域での安心した暮らしの実現のため,改訂ごとに社会情勢や地域実情を踏まえた効果的な施策を位置づけ,その推進に努めていきたいと考えているところです。 ○井川剛議長 三好 平議員。 ◆三好平議員 長寿支援課の本当に前向きな答弁です。基本理念の実践目指すとのこと,そういう意味では,先ほどもモニターに出していましたが,国の言いなりでなく,市民の命,暮らし一番の市政運営を目指した3計画の連携で,高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるまちづくりの実践を求めたいと考えます。 市民の皆さんにも御一緒に見守っていただくように進めたいと思っております。 3番をモニターに表示ください。(資料モニター表示)次に移ります。 具体的内容2です。公共交通の施策の充実についてであります。まさに僻地にいる高齢者の方々が,住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるまちづくりのためには,中心市街に7分野15施設集中されて,命,健康,暮らし守るために訪れる機会が頻発します。 こうした中,フランスでは同じような事情の中,国も含めて公共交通を無料で提供し,安心して暮らし続ける道を開いています。こうした冊子も出ています。本市でも国に働きかけ,こうした対応施策の充実を図ることが重要と考えて提案します。 加えて,予算編成に当たっては,市民の命と健康を守ることを最優先にとしていますので,誠実な対応の答弁求めます。お願いします。 ○井川剛議長 大西信也経済部長。 ◎大西信也経済部長 公共交通の施策の充実についてお答えいたします。 公共交通を充実させるための施策につきましては,鉄道,路線バス,タクシーなどの民間公共交通機関と,市が運営するデマンドタクシーを組み合わせることにより,その目的に応じた移動手段を確保することができると考えております。 市といたしましては,今後もデマンドタクシーの運行維持を図るとともに,利便性や快適性について,より一層の向上に取り組み,公共交通機関相互のさらなる連携により,市民の皆様に対し,より安全で安心な移動手段の提供及び確保に努めてまいりたいと考えております。 ○井川剛議長 三好 平議員。
    ◆三好平議員 この答弁も前向きな中身です。だけども,デマンドタクシーだけでなく,市の所有のスクールバスやマイクロバスなどを活用して無料化への道広げていくことを求めたいと考えます。 市民の皆さん,該当者の方,御一緒に見守って実践を求めていきたいと考えておりますので,ぜひお応えいただけるように要請しておきます。 そして,次に移ります。 質問3項目,DXデジタルトランスフォーメーション,いわゆるデジタル変革の実践についてでありますが,まず具体的内容デジタルディバイドの解消についてです。 篠原市長は井川議長に,四国中央市議会より提言のあったデジタル化の推進についてに対する反映状況を,令和4年2月24日付で4点にわたって報告をされていました。 そのうちデジタルディバイドとは,情報通信技術を利用できる者と利用できない者の間に生じる格差のことであり,これを解消する対策実施するとしていますけれども,具体的対策,分かりやすく解説を求めます。お願いします。 ○井川剛議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 議員御指摘のデジタルディバイド,いわゆる情報格差について,私のほうから答弁申し上げておきます。 一般的には高齢者が情報弱者になりやすいと言われております。 しかしながら,総務省の通信利用動向調査によりますと,令和3年の60歳から69歳のインターネット利用率は84.4%,70歳から79歳では59.4%,数字的に見たら決して悲観的な数字ではなく,着実にその情報は浸透して,状況そのものが高齢者にとっても大きく変わってきております。 本市にとってみても,各公民館において高齢者を対象にした講習会や催物にはたくさんの年配者が来られて,意欲的にパソコンと向き合っているというのが現実であります。 ただ,デジタルの発展と進歩は,想像を超えて発達しており,そのことについていくだけでもすごく大変ということがあります。パソコンなんかでも,少し遠ざかると,全然新しい機能ができていたり,今後もそうしたことはどんどん技術革新が行われ進歩していくというふうに私なんかも思っております。 それゆえに高齢者というか一般市民の皆さん方もデジタルディバイドにならないように,解消するためには日夜取組を実施し,新しいものに対して積極的にインフォメーションする私どもの努力も要ると思っております。 具体的には,昨年度民間企業が主体となり,国の助成事業を活用した,今申し上げました高齢者のスマホ教室を実施いたしました。 その内容としては,インターネット,メールの使い方などの基礎編,基礎の知識,地図のアプリ,LINEの使い方,マイナンバーカードの申請方法などの応用編の講習を行いました。今年度も同様のスマホ教室開催の準備を進めているところであります。 また,愛媛県と県下自治体によるデジタルディバイド対策も実施する予定であります。こちらは,複数回の講座とその後の個別質問に対するフォローアップ型のスマホ教室,市内5つの郵便局によるタブレットを利用したオンライン相談窓口の設置,地域コミュニティ内における連絡手段や会合等のデジタル化支援など,様々な事業を実施する予定であります。 今後におきましても,行政手続のオンライン化,社会全体のデジタル化が加速することが想定されます。誰一人取り残さない人に優しいデジタル化を目指し,デジタルディバイド解消のために本市を挙げて継続的に取組を進めたいと思っておりますし,また市民の皆さん方も意欲的に参加してほしいと思っております。このことは一人一人自分の生活をする上で重要なツールになりますし,そのことがコミュニケーションを図る上で非常に大きな大きな手段となると思っておりますので,ひとつよろしくお願い申し上げます。 ○井川剛議長 三好 平議員。 ◆三好平議員 市長,答弁ありがとうございます。 情報技術利活用促進には取り組むということですけども,本当にこれ難しいと。私自身もなかなか講習受けても解決するかというたら,問題点,悩み事増えるばかりです。分かりやすく対応していただくことをまた期待しておきますが,こういう情報技術,通信技術の公用に取り組むこと,引き続いて期待をしたいと思います。 次に,国の取組の問題の克服に移りたいということです。 2番,情報セキュリティー対策の徹底についてでありますが,パソコンではセキュリティーとは英語で安全,防犯あるいは有価証券などを意味する語とするとともに,安全,防犯,保安,防衛,防護,治安,安心・安全保障などの意味を持つ英単語と解説があります。 市長がこの反映状況報告の中で,個人情報保護法個人情報保護条例にのっとり適切な運用に取り組みますとしていますけれども,国の対策としては,プライバシー侵害の取組をうたってもおり,国に対する改正の働きかけ強めることが必要と思うし,ガバメントクラウドというアメリカの2業者加盟の努力求めておりますが,国際的にもプライバシーが漏えいされてはならないと言われていますので,加盟せず市民を守る防波堤とする対応の答弁求めたい。よろしくお願いいたします。 ○井川剛議長 高橋 誠副市長。 ◎高橋誠副市長 情報セキュリティー対策の徹底についてお答えいたします。 デジタル社会の実現において,ガバメントクラウドの利用は,データの利活用,セキュリティー対策の一元化,運用や導入コスト削減などに有益であり,自治体として必須のものと理解しております。 議員御指摘のとおり,先行事業では,アマゾン・ウェブ・サービスとグーグルクラウドの米国企業2社でしたが,次期ガバメントクラウドでは,NECやNTTデータといった国内企業も応募を検討しているようでございます。 ガバメントクラウドは,大規模かつ重要なデータを取り扱うことから,高いセキュリティー要件が求められ,公募により選定されます。 具体的には,政府情報システムのためのセキュリティー評価制度ISMAPと略されて言われているようですが,この言葉はよくビジネス紙とか新聞にも出てくるんですが,インフォメーション・システム・セキュリティー・マネジメント・アンド・アセスメントプログラムの略がISMAPだそうです。 このセキュリティー評価制度ISMAPの評価・登録を受け,セキュリティー対策事業継続性などを基本としてクリアした上で,さらにデータセンターが国内にあり,情報資産を国外へ持ち出すことを禁止するなど約350項目の要件を満たした信頼に値するクラウドサービスであると認識しております。 また,個人情報の保護についても,単一の自治体が外部からの攻撃に対しセキュリティー対策を施すには限界があるため,これらのセキュリティー要件等について,政府の動向を見守りつつ適切に対応し,市民にとって安全・安心なデジタル化を推進し,市民サービスの向上につなげてまいりたいと考えております。 ○井川剛議長 三好 平議員。 ◆三好平議員 答弁難しいですね。本当に。 しかし,政府の動向を見守り,市民にとって安全・安心なデジタル化を推進するとの答弁はありがたいです。 しかし,国は,私これまでデジタル化の問題点として4点指摘をしてきました。プライバシー侵害行政サービスデジタル化によってサービスを低下させる。そして,マイナンバーなどによって監視社会を強化する。加えて,大企業のもうけに個人情報を利用するなど,こうした国の対応許さずに,市民にとって本当に安全・安心なデジタル化に責任を持って実施,実践を期待させていただきます。 本当にこれから真摯にお答えいただきます。 次に,最後の質問4項目,工事入札事件の再発防止求める点についてです。 具体的内容1,官製談合防止法違反に対する再発防止策についてです。令和4年4月26日火曜日の議員全員勉強会で報告がありましたが,その概要を市民に分かりやすく解説するとともに,その内容を公正取引委員会に報告いただいたか,お聞きいたします。よろしくお願いします。 ○井川剛議長 高橋 誠副市長。 ◎高橋誠副市長 官製談合防止法違反に対する再発防止策についてお答えいたします。 御案内のとおり,先般,官製談合防止法違反に対する再発防止策について公表させていただきました。 再発防止策については,職員の入札及び契約関連事務に係る法令知識とコンプライアンスの向上によって,関連手続の透明性や公平性,公正性の向上を図るとともに,職員が違法行為を犯すおそれのある外部からの働きかけを受けた場合の対応に関する取決めを定め,職員に徹底することにより,入札及び契約に係る不祥事の再発防止を目的としております。 再発防止策具体的内容についてでございますが,コンプライアンスに関わる再発防止策といたしましては,公務員倫理研修等の実施強化や業務において法令違反,不正行為やそのおそれがあると認められる場合に,職員がその状況を直接市長に寄せることができるメールの開設などとしてございます。 また,入札契約制度に関わる再発防止策といたしましては,入札契約業務に関わる不当要求行為への対応として,入札契約事務に関わる不当要求行為等対応要綱を制定し,その運用については,別途マニュアルを策定し,組織として対応に当たることとしています。 さらに,公正取引委員会による官製談合防止法に関する研修を毎年度職員に対して行うなど,入札契約制度について職員が適切な業務遂行をするために必要な研修を実施することとなっております。 この再発防止策につきましては,市の責務として策定したものでございまして,公正取引委員会への提出や同機関における審査などの制約を受けているものではございません。 なお,再発防止策につきましては,今後におきましても,社会情勢の変化に注視し,国の動向や他自治体の取組状況も踏まえまして,適宜見直しを行い,二度とこのような事件を起こさないよう職員一丸となって職務に真摯に取り組んでまいります。 ○井川剛議長 三好 平議員。 ◆三好平議員 答弁,これもなかなか理解難しい。公正取引委員会で前に研修受けて,それでまとめたと。この2つの分科会と親会の検討委員会でやった内容を委員会に報告いただいたかということをお聞きいたしましたが,ちょっとお答えなかったんです。これしてないですね。 ○井川剛議長 高橋 誠副市長。 ◎高橋誠副市長 改めて申し上げさせていただきます。 後半の答弁の中で,再発防止策につきましては,市の責務として策定したものであって,公正取引委員会に提出や同機関における審査などの制約を受けているものではございません。今回の件は公正取引委員会のほうから本市に対して改善命令等があったものではございませんので,その義務がないということでございます。 ○井川剛議長 三好 平議員。 ◆三好平議員 私,事前のヒアリングする中で,こうした点について次の質問項目に入った状況があります。そういう意味ではどうかというと,具体的内容2番,官製談合防止法に関する研修会についてということでありますが,そのとき担当の課長などからも聞いた中身,職員コンプライアンス分科会と入札契約制度再検討分科会で協議した内容を親会である再発防止策検討委員会で審議をし,今回策定した再発防止策について,談合防止など専門に取り扱う公正取引委員会へ提出や審査を受けていないとのことだったんです。 この再発防止策が有効に機能するかどうかの判断を他の機関に検証してもらう必要があると思うわけですが,その意味でもやはり市議会議員自らこの再発防止策の有効性検証することできる十分な知識身につけることが重要と考えています。 そこで,先ほど答弁ありましたように,市では再発防止策の一環として公正取引委員会による官製談合防止法に関する研修を毎年度職員に対して実施する予定としているとのことでもあると。そういう意味ではぜひ市議会議員もその研修に参加させていただきたいと思うわけですが,いかがでしょうか,答弁求めます。 ○井川剛議長 安部 弘総務部長。 ◎安部弘総務部長 お答えします。 職員対象の公正取引委員会による官製談合防止法に関する研修会につきましては,今年度の研修内容といたしまして,今後調整を行う予定となっております。 ちなみに昨年度の研修会においては,独占禁止法と入札談合について,入札談合等関与行為防止法及び入札談合等関与行為の防止に関しまして御講義いただきました。 議員さんがおっしゃられております市議会議員の皆様の参加につきましては,市議会から研修会への参加要請がございましたら,公正取引委員会と参加可能かどうかも含め,研修内容についても調整を行っていきたいと考えております。 なお,公正取引委員会では,ホームページにおいて,入札談合等関与行為防止法に関する基本的な知識を習得することを目的に作成された研修動画を掲載しておりますので,こちらについても御活用していただければと考えております。 ○井川剛議長 三好 平議員。 ◆三好平議員 答弁ありがとうございました。 公正取引委員会研修参加,議員にも認めるとのことで,私従来から公正取引委員会の研修,議長や総務市民委員会委員長・副委員長にもお願いして取組を求めてまいっておりますが,ぜひぜひこうした中で今回の再発防止策,どれほどに適宜なものかということを判定できる努力すべきだと思っておりますので,御一緒に充実させていこうではありませんか。 それで,答弁内容を具体的にというお話も2回目にお願いしましたが,具体の項目あまり聞き取れませんでしたが,これまでの担当課長との話では,こうした質問もやって,答弁もいただきましたが,全ての工事の予定価格事前公表にするとしています。これ高落札率で税金の無駄遣いにしてはなりません。 私は,本当に正しく税金の活用を目指して公平公正,透明性の入札制度にすべく,引き続き努めるため,今後の公正取引委員会研修に職員の皆さんと参加をさせていただきたいと思っております。その点ぜひ守っていただけますか,再度お尋ねします。 ○井川剛議長 安部 弘総務部長。 ◎安部弘総務部長 先ほど答弁させていただきましたように,今後そういう御要望があれば,公正取引委員会に対して参加等も含め検討させていただきたいと思います。 ○井川剛議長 三好 平議員。 ◆三好平議員 ぜひ総務部長,その点,公正取引委員会に説得よろしくお願いをいたします。 本当に……。 ○井川剛議長 三好 平議員,再質問ございますか。なければ簡潔にお願いします。 ◆三好平議員 この問題,従来から高落札率,予定価格事前公表したら問題あるんじゃないかということをずっと指摘をさせていただいてます。 国が出してきている調査基準価格,予定価格に対して調査,大きな工事額は調査基準価格を設定すると。そして,工事費低い場合は最低制限価格という規定をしている。そういう点では大体予定価格の80%水準と言われておったんが,最近ではちょっと85%とかというところまで上がって国もきていますが,その差が99.9とかというところまで予定価格の額になれば,本当に大きく利益が……。 ○井川剛議長 三好 平議員,聞こえてましたか。再質問ございますか。 ◆三好平議員 いやいや。 ○井川剛議長 でなければ簡潔にお願いします。 ◆三好平議員 そういう点での税金の無駄遣い,これ市長さん先頭に,住民の税金活用で住民の皆さんの暮らし,それこそ命,健康を最優先するという予算編成方針を組まれていますので,ぜひぜひそのためにもこの分野の努力重ねていただくことを市長に本当に心から要請をしたいです。市長,お答えいただけますか。 ○井川剛議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 私のほうから1点だけ申し上げておきます。 議員さんは,公正な選挙で市民から選ばれた身分のある立場であります。一般行政職から公正取引委員会で勉強してこいということは言えない。今後も言う気も全くありませんから,よろしくお願いします。 ○井川剛議長 以上で三好 平議員の質問は終わりました。 10分間休憩します。   ────────────────       午前10時53分休憩       午前11時01分再開   ──────────────── ○井川剛議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,谷 國光議員。     〔谷 國光議員登壇〕 ◆谷國光議員 無会派の会の谷 國光でございます。 私は聞いたことがないんですけれども,通称マムシの会ということです,よろしくお願いをいたします。 随分前のことでありますけれども,私の知人の奥さんが卵を買いに行ったまま2年半帰ってないというような相談を受けまして,以来,卵を買うのを私の日課としております。先日ヒアリングが長くなりまして卵が売り切れになってしまいましたというそれだけの話です。 それでは,一般質問に入ります。 1点目,まず行政と市民の信頼関係についてという質問でございますが,この質問は昨年6月議会で行政と市民との信頼関係についてと同じ項目で一般質問をいたしましたその続編としての質問であります。 ちなみに続編という言葉は,議会事務局の提供でありまして,私はもっとよい言葉があるように思ったんですけれども,それ以上の言葉が見つからなかったということであります。 ちょうど1年前のことでありますので,建設部の方々の記憶に新しく,また私の思った以上に一つの案件に関しましては,昨年以来,当事者との信頼関係回復に向け,職務に励んでいただいているようであります。 しかしながら,相手である当事者,その市民にその熱意と誠意が伝わらなければ無に等しいわけであります。 今回の質問は,そんな状況にある現在,この1年間にいかほどの信頼回復に努められたかという検証でもあります。 事実は小説よりも奇なりという史実があるように,あまりにもずさんでひどい話であるだけに,ここでもう一度改めてこのIさんの行政に振り回され続け,その理不尽で不条理極まりない話を再度紹介させていただきます。 新宮町に住むIさんは,旧新宮診療所の中に234平米の自分名義の土地があることに1990年に実施された国土調査のときに発見をいたしました。当時は新宮診療所は営業中でしたので,言わば民地の上に勝手に公共物を村は無断で建てていたのであります。 もちろん国土調査で確定したことなので,Iさんは村役場にそれを指摘して,幾度となく善処方を要望いたしたのでありますが,村はついに取り合わなかったのでありました。 仕方なく放置せざるを得ない状態が14年続いた2004年の合併の年に,合併間際の2月の末になって,旧新宮診療所の中にIさん名義の土地があるのはおかしい,村に返せと突然言ってきたのであります。 当然のことながらそのような理不尽な要求を受けるはずも理由もないところなのですが,当時健在であった90歳の老母に対して,裁判や弁護士という言葉を頻繁に使って恫喝とも取れる手法で母親を動揺させ,息子であるIさんに所有権移転登記をさせたのであります。まさに時代劇に出てくる悪代官そのものであると昨年にも申し上げましたが,このことについて同議会で,私は道理なき土地収用は市民に返すべきと迫ったこの質問に対して,大西前市民部長の答弁は,調査検討するとしたものの,続けて新宮地域の中心部におきまして貴重な財産を御寄附いただきましたことにこの場をお借りしてお礼を申し上げますとの発言でありました。 それを聞いたIさんは,母親を人質に取り上げといて,そんなひきょうな手を使っておいて,お礼を申し上げますはないだろうと,Iさんの憤りの言葉でありました。 ここからIさんの行政に振り回される人生が始まったのであります。時を前後してIさんは自宅を建てたのでありますが,その際に,一部村道にかかるからと,構造物使用許可願を書式にのっとり文書で提出済みだったにもかかわらず,ある日,村道構造物の上に建てているのは違法なので撤去すると強い言葉で言われたのであります。使用許可願はちゃんと役場に提出済みで,許可をもらっているのだから確認してほしい。その書類は役場にあるはずだろうと言い返すと,そんなものはないとの一点張りで,紛失したであろう謝罪の一言もなかったのであります。 さんざんもめた挙げ句,といってもその原因と責任は村役場にあるわけでありますが,結局村道構造物として買わされる羽目になったのであります。そして,全く納得のいかぬまま買うよしもない村道構造物を無理やり買わされたのであります。 ところが,その売買契約書をもって当然移転登記もされたものと思っていた登記がなされていなかったと。このことが分かったのは,今を遡ること五,六年前のことであります。昨年は四,五年前と申し上げたはずです。 県の急傾斜地崩壊対策事業の工事で発覚したのでありますが,登記はされていなかったのであります。そして,売買契約書さえもなくしてしまっていた。Iさんは,売買契約書の原本を工事業者に見せて,私有地の旨を説明して,役所で確認するよう促したのであります。 それを受けて,今度は市職員が二,三人でやってきて,売買契約書を見せてほしいと言うから,コピーを一部手渡したそうであります。それから何の報告も連絡もなく,一,二年たって土木事務所の職員がやってきて,今度は自宅の一部を壊してほしいと言われたそうであります。 一体どうなっているのか。県や市との連携が地権者を交えての協議なんかは全くなくて,無視をしているのか。こういった状態がずっと続いていると訴えたのが昨年の6月議会での一般質問でありました。 昨年の答弁内容から,以来市当局でもIさんの所有地についての名義変更をすべく,その移転登記作業に励んでおられると推察いたしますが,果たしていかほどの約束が履行されているのか,いかほどの職責が果たされているのか,具体的内容の1と2について伺うのでありますが,まず前段での新宮診療所内にあったIさん名義の土地についてお伺いいたしたいと思うのであります。 1点目について,約束が履行されていないことについて伺うとしたのは,答弁の無駄を省くためであります。 くだんの新宮診療所内にあった私有地の件で,昨年6月議会で道理なき土地収用は市民に返すべき,2,私有地を市有地にした責任は重いという私の質問に対し,大西前市民部長の答弁は,御指摘の内容については既に長い年月が経過しており,事実確認も含めそうした調査が可能かどうか検討させていただきたいと思っておりますとあるのですが,その事実確認は取ってはないのではないか,またその調査についても検討はしてないのではないか,そう考えざるを得ないから否定的な質問内容になってしまったのであります。 なぜならば,よく言われるところの報・連・相が全くないからであります。1年たつのに報告もなければ連絡も相談もない。随分と前のことでは確かにあるけれども,そして理不尽であり不条理な土地収用ではあったけれども,それでも新宮診療所の営業中はその役目は十分に果たせたのではないか。 そして,現在はこの診療所もなくなり更地となっている。その土地を元の形に戻してほしい。その土地を元の持ち主に返してほしい。そんなIさんの一縷の望みを託して私は訴えたのであります。 改めて大西前市民部長にお尋ねをいたしますが,Iさんの診療所跡地の件について,事実確認をしたのか,調査をしたのかどうか,まずお伺いをしたいと思うのであります。答弁を願います。 ○井川剛議長 高橋哲也市民部長。 ◎高橋哲也市民部長 本件につきましては,昨年度のことではございますが,現保健推進課に係る事案でございますので,担当部長の私のほうからお答えさせていただければと思います。 旧新宮診療所の土地の調査でございますが,昨年6月議会の質問を受け,登記事項や公図,現地を把握の上,保健センターが保存する文書,書類の確認を行いましたが,御寄附に至った経緯に関するものについては確認に至ってはおりません。 また,当時の職員などからの聞き取りにつきましても,いまだ実施できていない状況でございます。 そのような状況を谷 國光議員,また当事者の方に十分お伝えできていなかったことにつきましては,おわびを申し上げたいと思います。 改めて保存文書の確認や前任者への聞き取りをさせていただきまして,その結果につきまして,谷 國光議員,当事者の方へ御報告をさせていただきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○井川剛議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 高橋市民部長は,次のステージで出てくるんですよね。これね,こうなるんですよ,渡邊課長ね。私は大西部長ね,あなた,渡邊課長の恩義をあだで返すようなことをしたらいかんと思うんですよね。私もかつてない,初めて原稿を渡したわけですよ。それは渡邊課長に懇願されて,答弁がちぐはぐになったらいかんからということでお渡ししたんですよ。言わば回答を先に渡して私質問しているようなものなんですよ。非常に最初から違和感覚えとんですよね。 そういう中で,物事には言質というものがあるんですね,言質。言葉の質ですよ。言質を取ってるから私は三顧の礼じゃないけれども3度,昨年の6月議会でどうなんですかとお聞きしたら,3度にわたって調査検討を考えたい旨の答弁があったということなんですよ,大西部長。 それが,担当が代わったからといって,そしたら高橋部長をかばうわけじゃないけれども,過去のことなんか分からんじゃないですか。どのくらいそれが意思疎通図れているのか,ちょっと私もそれ知る由もないですよ。 ただ,渡邊課長言われるように,担当は担当部署として答弁の枠を超えてはなかなか答弁できないみたいなことがあったので,私はそれは分かるかなというふうなことはあるんですが,しかしそれがそのまま額面どおり通るとすれば,言いっ放しで済むわけですよ。これは私は問題だと思う,非常に。 例えば市会議員の立場において,何年前に言いましたというたって,それは言質として生きてるわけですから。大西市民部長は答えたくないというのであれば,高橋市民部長に期待するしかないんですけれども,私が言いたいのは,物事は3つしかないわけですよ。我々の立場とすれば市民からいろんなことを聞かれるという中で,私も尊敬する人あるいは政治家なんかもよく言ってますよね,物事には3つしかないと。市民から頼まれたときに,できる,できない,時間がかかる,この3つしかないわけですよ。この3つを報告,連絡,相談をもってやればそこに信頼関係は自然と醸成するわけですよ。返事もない,報・連・相もない,これはばかにしてますよ。 私はどこの世界でもこれは通じることだと思うんです。だから,これ仮に私は否定的な質問内容になっていると言ってますけれども,本当に検討もしていない,そして調査もしていないということであれば,それはそれなりに,いろいろと事情があってというふうなことも報告してくれたらいいんじゃないかというのが私の言い分なんです。今さらそんなこと言うことじゃないですけれども,ここで言うことじゃないと思うんですよね。 ですから,私は職責も果たされていない,約束も履行されていないということにこだわるんです。やっぱりこれはもうコミュニケーションのイロハだと思うんです。イロハのイだと思うんですよね。そんなことを皆さんに言うてもしょうがないですけども。 本来は,このステージで登場する高橋市民部長ですね,できることからでいい,調査検討をお願いしたいということなんですが,いかがでしょうか。 ○井川剛議長 高橋哲也市民部長。 ◎高橋哲也市民部長 先ほどもお答えいたしましたとおり,この件につきましては,私の職責の下,引き続き調査をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○井川剛議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 よろしくお願いをいたします。 渡邊課長に懇願されたんで原稿を渡したんですよ。何か居心地悪いですね。 一方で,現在居を構えておられる宅地についても,2度にわたる重要書類の紛失ということで,重大な過失により所有権が特定しないまま現在に至っているという状況下,約束と職責が果たされていないことのその説明を求めたいと思うんです。これはいかがでしょうか,答弁願えますか。 ○井川剛議長 高橋 誠副市長。 ◎高橋誠副市長 私のほうからは,改めて約束が履行されていないことについての御質問についてお答えしたいと思いますが,まずもって先ほど谷 國光議員さんからも御指摘がありました件について,今回の件でIさん,また谷 國光議員さんに対して長きにわたり不安や御懸念を抱かせてしまい,御心労,御負担をおかけしましたことを改めておわび申し上げます。 今後は,責任感を持って気を引き締めて,課の連携を取ってこの問題解決に当たりたいと考えております。 引き続いて答弁させていただきます。 御質問の公有財産の払下げに伴う登記につきましては,昨年議員より御指摘いただいた後に,御本人の意向を確認し,必要な手続に着手いたしました。 具体的には,現地での復元測量を行って,御本人に境界を確認いただき,地積測量図など表題登記や所有権移転登記に必要な書類を整えた上で,法務局との協議を行ってまいりました。 その登記手続の中で,当該土地について,過去の公図と整合しない部分が認められ,周辺の土地を含めた地図の調整など対応策を検討しておりますことから,関係機関との協議などを含め,想定外の期間を要しているところで,現在解決に至っていない状態となっております。 そのような状況で,土地所有者であるIさん御本人にも大変御心配をおかけしておりますが,今後登記の完了に向け,引き続き努めてまいりたいと考えております。 ○井川剛議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 その事情についてはよく分かっております。 昨年の今村部長の答弁でもありましたが,真摯に対応したいと。この手続についても真の権利関係に基づく登記手続を行うように考えますというふうにはっきりと答弁いただいておりますので,事はこれに沿って進んでいるというふうなことを私も課長からもお聞きしております。 あとは,登記所のいろいろ手続上の問題とか,いろいろあるみたいですけれども,私もあまりこの場でひいきの引き倒しというんですか,当事者の立場になって言うと逆効果になりますので,そこは信頼して引き続きその手続をお待ちしてますというふうなことしか言えないと思うんですけども,そういうことでお願いしたいというふうに思います。 3点目は,劣悪な住環境は行政の責任において早急に改善すべきであるについて質問いたしますが,行政と市民との信頼関係についてという問題と私の性格上,1と2に戻ってお尋ねするなど,質問が前後するやもしれませんが,何とぞ御了承願います。 行政に翻弄され続けているIさんですが,今最も頭を抱えているのが,劣悪な住環境であります。その元凶は県土木事務所にあるということをまず最初にはっきりと申し上げたいのであります。 今回の質問の前段からのみでなく,昨年の議会から訴え続けてきた劣悪な住環境は,この日本で現代社会に住む住環境とは思えない,およそ未開発国のような,あるいはそれ以下の生活を強いられているのであります。 元はといえば,県工事に協力してIさん名義の敷地内に入ることを承諾したことが発端であります。 ある日,Iさん宅のほとんど真上に位置するカルバートと呼ばれる排水路が,工事の関係上邪魔になるから切断させてほしいと頼まれたそうであります。そのカルバートには近くに住む民家からの生活排水が流れていたのであります。切断後,直ちに復元してもらう約束の下に,カルバートの切断を了承したのであります。誰が見ても,考えなくても,生活排水路が切断されると,その真下に住む民家がどうなるかは明らかであります。直ちに復元すべきものが,20年以上たった今も復元されていないのであります。 カルバート切断後,土木事務所職員の報告どおり,直ちに復元されたものと確信していたIさんが,その異変に気づいたのはそれから何年もたった2003年のことだそうであります。そのカルバートの切断箇所から二十数メートル下にあるIさん宅の裏庭にふん尿混じりの生活排水が流れてきて,その異臭に気づかされたのであります。 復元されたはずのカルバートは,切断箇所をトタン板でつないだだけの応急処置とも言えないお粗末極まりない状態であったそうであります。 しかも,本来は流れるはずのないふん尿が垂れ流しの状態で流れてくるのですから,想像を絶する劣悪な環境であります。トタン板でつないだ箇所は,枯れ葉や落ち葉がたまってとても生活排水が流れる状態ではなく,そこにふん尿が堆積して行き場をなくして下に流れるものですから,悪化の一途であります。 保健所や土木事務所に幾度となく交渉しても,らちが明かない。そんな繰り返しの中で,2012年に市の行政相談に行くと,市の生活環境部から職員の方が見えたそうであります。保健所と連携して調べてみると,カルバートの所有者は法的に定められた合併浄化槽等がない無届け設置であると認めたそうであります。というよりも,浄化槽らしきものを設置したというだけで,全く機能していない,言わばただの箱を置いただけの状態であったそうであります。 それから行政指導があったのかどうか,またどうしてそれほど時間がかかったのか分かりませんが,その後4年近くたった2016年1月に保健所から電話があり,カルバートを使用するうちの持ち主と清掃業者との間で2015年11月に契約が調い,これからは垂れ流しの問題等は一切起こらない旨の報告があったそうであります。 Iさんは,電話をくれた保健所職員にも懇ろにお礼を言い,やっと人間らしく生活できると安堵したということでありましたが,結局は今もって何も進展はないのであります。あのときの電話は何だったのかと憤るIさんでありますが,なぜそんなうそをつかなければならなかったのか,私も聞いてみたい気がしますし,聞いていて我が耳を疑う話でありました。 県も市も,土木事務所も保健所も何ひとつ信用できんとIさんの率直な感想であります。 所有権登記も進めてもらわなければならない問題でありますが,登記は時間がかかっても毎日の生活に支障を来さない。しかし,ふん尿垂れ流しのその下に住む生活は,毎日が支障だらけの地獄さながらであります。 今さらながら振り返ると,たった1つの小さな県土木事務所との約束が守られなかった。県は守らなかった。まさにこれが元凶であり,それがために大きなハレーションとなっていることに県はいかほどの責任を感じているのか,甚だ疑問に思うところであります。 劣悪な住環境は行政の責任において早急に改善すべきであると,この質問は1の約束が履行されて2の職責が果たされていれば存在しないはずの問題であったわけであります。県土木事務所の責任は極めて大きいと考えますし,この極めて無責任な歴史に翻弄された善良な市民に対し,市の立場でどのようにその解決を図り,信頼関係の回復に努めるのか,お伺いをいたしたいと思います。 ○井川剛議長 高橋哲也市民部長。 ◎高橋哲也市民部長 劣悪な住環境は行政の責任において早急に改善すべきであるにつきましてお答えいたします。 議員御指摘の事案が生じている要因は,過去県が行った事業の事後対応と浄化槽の適正な管理という2つの要素があると認識しております。 まず,県が行った事業の事後対応につきましては,急傾斜地崩壊対策の工事において撤去された排水パイプが,仮設対応のままとなっており,現在も生活水が漏水しているとのことで,現在四国中央土木事務所に事実関係を確認していただいておるところでございます。 市といたしましては,その事実関係に基づき,早急に適切な対応をしていただけるよう,さらに土木事務所に働きかけてまいります。 次に,浄化槽の件でございますけれども,設置者は浄化槽法に基づきまして保守点検及び清掃の義務が課されており,都道府県が指導監督を行っておりますが,設置者が義務を怠ることによって周辺の住環境へ悪影響を及ぼすケースがあることが否定できません。 そのような場合には,所管であります四国中央保健所が指導,勧告,改善命令等を行いますが,市といたしましても,市民の皆様から相談を承った場合は,早急に保健所への情報提供を行うなど,迅速かつ的確な対応を心がけています。 今回のケースについても,既に保健所への情報提供を行っており,今後,浄化槽の状況,また汚水の流出状況や臭気等を確認し,維持管理が不適切な場合には,設置者への指導を行うことを確認しております。 市民生活に身近な市といたしましては,今回の事案のみならず,市民の皆様に寄り添った対応が必要であるとの認識の下,今後においても,事態に応じて迅速かつ的確な対応に努めてまいります。 また,議員御指摘のような市に対する不信感が生じているのでしたら,この不信感を払拭し,信頼を回復できるよう相談者との協議を重ねてまいりますので,議員におかれましてもお力添えをいただきますよう,よろしくお願いいたします。 ○井川剛議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 高橋部長,言われなくてもですね,御案内のとおり,悪いこと,クレーム等は全て議員に流れてくるわけです,市民から。どこそこの職員は対応悪かったな,あの人要領悪いでと。そのたんびに,私ほかの人も同じだろうと思うんだけど,すみませんですというようなことをまずお断りから入っております。ですから,それは言わなくてもやっております。 1にも2にもこれ住環境,早急な改善をお願いしたいと思うんですけど,一昨日か,3度にわたるヒアリングで,私もある程度前向いて進むんかなというふうなことを,信頼してもいいかなというように思ってますので,これは100の言葉よりも1つの行動で示していただけたらと思っています。 言わずもがなという言葉をあえて使わせていただくならば,県に関係した事件,県に関連した案件等を市議会で取り上げるかという御指摘もあろうかとは思いますが,四国中央市民が困り果てているというその問題がたまたま県に起因することであっただけのことで,県マターの案件は県議会に言えばいいというふうなことではないと思っております。 Iさんは,四国中央市に生まれ,四国中央市に育ち,四国中央市の郵便局で一筋に定年まで一生懸命働いた非常に人格者であります。これからの余生をやっとゆっくりと過ごしたいと思った矢先の出来事であります。四国中央市に住む文字どおり善良な一市民が,不条理で理不尽な扱いを受けて,声を上げても行政に届かない,行き場を失った声を上げるべき場所はもう市議会にしかないわけであります。 このような問題を取り上げるのは当然一市議会議員としての務めであり責務であることは論をまたないところでありますけれども,最後,市の責任においてIさんの劣悪な住環境,早急な改善,よろしくお願いをしたいと思うんですが,事務局,写真をここで提示してもらえますか。(資料モニター表示) そこにありますIさんのうちはちょうど写真中央です。それがそうなんですね。浄化槽と言われるものが2つあります。名ばかりの浄化槽です。2つ上にありまして,その間にカルバートを切ってしまったんですけど,その右上に真鍋淑郎博士の生家があります。その左にもう一軒住宅があるわけです。 環境問題でノーベル賞をもらった真鍋博士の生家が近隣の住環境を悪化されているというのも,これ皮肉にもならない。行政の自治体としての恥ずべき実態であると思います。 あと2枚目の写真をお願いできますか。(資料モニター表示) これが,その一部で切断箇所が見てとれると思います。生活排水と一緒にふん尿がそのまま垂れております。右側もそのままですけど,左側です。応急処置といえるようなもんじゃないです。これすぐに外れるわけです。それが真下に流れてくるわけです。これほど劣悪であるということはお分かりいただけたらというふうに思います。 事務局,ありがとうございます。 改めて一議員としてその職責を果たすために,市理事者におかれましては,当局におかれましては,一日も早い早急な改善をよろしくお願いをいたしたいと思うんですが,答弁できればお願いしたいと思います。 ○井川剛議長 高橋哲也市民部長。 ◎高橋哲也市民部長 お答えいたします。 先ほどもお答えしたところではございますけれども,市といたしまして,こういった状況を真摯に受け止めまして,今後は市民の皆様に寄り添ったと申しますか,相談者の気持ちに寄り添った対応を心がけまして,こういった機会の対応を迅速かつ的確に対応していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○井川剛議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 よろしくお願いいたします。 質問項目,次に2はさきにしたので,渡邊課長,信頼していますからよろしくお願いします。 次に,質問項目2の学力テスト・体力テストの非公表の不思議について質問をいたします。 この質問は,私のみならず,過去に吉田善三郎議員,茨木淳志議員からもその不思議さについて質問がされておりますが,私も同様に不思議さを覚えるのは,非公表にする理由が釈然としないからなのでありますが,何度聞いても理解できない同じ答弁内容を繰り返すだけなので,全く分からない。全く分からないからまた聞くんですけど,また分からないと,その繰り返しであります。 今回具体的内容1から4に沿って本来の質問を順番にしていく予定でありましたが,時間の節約するために,無駄を省くために,先に答弁をお願いしたいというふうに思うんです。 2つ理由がありまして,1つは,想定の範囲内での答弁になるということと,もう一つは,具体的内容がそのままそこに出ておりますので,そのとおりの質問でありますので,先に答弁を順番に簡潔にお願いしたいと思うんです。よろしくお願いいたします。 ○井川剛議長 谷 國光議員,通告はいただいていますけれども,口頭で質問をしていただけたらと思います。 ◆谷國光議員 競争原理が働くことがなぜいけないのか。これを非公表にしたメリットは何か。そのメリットをどのように検証しているのか。体力テストまで非公表にした意図は。この1から4まで順番にお願いしたいと思います。(発言する者あり) これ一括ではないんですよ。1から4番,先に答弁するということで,先ほども申し上げたように,1から4に元に戻るというふうなことも御了承願いますというふうなことをお伝えしたはずです。 先ほども申し上げたように,渡邉課長に申し上げた,課長,具体的内容,先に答弁をお願いできたらということでございます。 どうしてもそれができないというんだったら,改めて競争原理が働くことがなぜいけないのか,このことについてから順番にお伺いしたほうがよろしいですか。どんなんですか。(発言する者あり) 一言答えていただけますか。競争原理が働くことがなぜいけないのか。 ○井川剛議長 東  誠教育長。 ◎東誠教育長 まず,通告1番目の競争原理が働くことがなぜいけないのかについてお答えいたします。 先ほどお話もありましたが,これまでにも答弁をさせていただいてきておりますが,国が定めている全国学力・学習状況調査に関する実施要領において,調査で測定できるのは学力の特定の一部であること,学校における教育活動の一側面であることなどを踏まえ,序列化や過度な競争が生じないようにするなど,教育上の効果や影響に十分配慮をすることや,平均正答数や平均正答率等の数値については,一覧での公表やそれらの数値により順位を付した公表等は行わないことなどの配慮事項が記されております。 また,教育委員会に対しては,調査結果の取扱いにつきまして,情報開示により調査の適正な遂行に支障を及ぼすことのないよう,実施要領の趣旨,特に教育上の効果や影響等を考慮し,先ほど申し上げたような配慮事項を十分に踏まえ,適切に対応するよう求められているところでございます。 このことから,現在では,市町村別の平均正答率を一覧で公表している都道府県は,全国的にも極めて少数となっているようでございます。 この調査の本来の目的は,自治体間や地域間の競争結果に成果等を求めるものではなく,まず国が全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握,分析し,それを活用して個々の子供たちの教育指導の充実や学習状況の改善に役立てることにあります。 調査本来の目的を達成するため,今後も国の実施要領を遵守し,より正確な調査結果を得て,成果や課題を検証し,子供たちの教育に生かしてまいりたいと考えております。 ○井川剛議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 それ以前も聞いているんですね。ですから,簡潔に答弁いただきたいということなんですよ。 2番,非公表にしたメリットは何かということですね,その簡潔に答弁願えますか。 ○井川剛議長 東  誠教育長。 ◎東誠教育長 お答えいたします。 この調査は,学力調査と同時に学習状況調査として子供たちの意識や生活についても質問紙による調査が行われておりまして,その内容につきまして,子供たちの学習状況と照らし合わせて分析,公表しております。 この公表でございますが,調査対象の小学6年生,中学3年生の保護者の皆様に,個人の結果を学校ごとの詳しい分析結果とともに通知しております。 また,市のホームページにおいて,個人情報を除き公表しているところでございます。 このように,国が実施する調査本来の目的を遵守し,また調査結果取扱いに関する配慮事項の趣旨を十分に踏まえていることから,公表を含めた調査の適正な遂行に支障を及ぼすことなく続けてこられております。 ○井川剛議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 メリットをどのように検証しているのかということについてお伺いします。簡潔に願います。 ○井川剛議長 東  誠教育長。 ◎東誠教育長 この調査の目的は先ほど申し上げたとおりでございますが,過去の国の学力調査では,自治体間や学校間等の数値の公表により,序列化や過度な競争が生じ,大きな問題となった事例や経緯があるようでございます。 本市におきましては,これまで各調査の結果について,数値結果のみにとらわれず,まず各校で各教科の領域ごとに成果と課題を明確にいたしました。 そして,それぞれの学校で個人と集団の状況を分析し,課題の解決のための具体的な支援を工夫し,授業改善を進め,子供たちの教育に生かすという検証改善サイクルを確立し,継続してまいりました。 また,検証改善サイクルの取組を進める中で,コロナ禍の急速なデジタル化により,教育現場に大きな変革が求められました。 しかし,検証改善サイクルにICT機器を最大限活用することで,これまで以上に個別最適な学び,共同的な学びの充実につながることを教職員が確信し,迅速に対応し,現在も授業改善に真摯に取り組んでおるところでございます。 また,このことで本市の子供たちのICT機器の活用スキルが他市以上に向上したものと考えております。 以上のことから,今後も国が示す方針の下,数値の公表にこだわらず,学校における教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てるために,効果的なICTの活用を取り入れた検証改善サイクルを継続してまいりたいと考えております。 ○井川剛議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 それで,体力テストも非公表にした意図はということで,これも簡潔に教育長,答弁願えますか。 ○井川剛議長 森実啓典教育指導部長。 ◎森実啓典教育指導部長 これにつきましては,私のほうから御答弁させていただきます。 体力テストまで非公表にした意図はということなんですが,先ほどからお話のありました体力・運動能力,運動習慣等の調査につきましては,全国学力・学習状況調査と同様な国の実施要領に基づいて実施をされております。 調査結果の公表に関しましても,同様な規定がございます。 その中で特に重要とされておりますのは,調査によって測定できるものは,体力,運動能力の一部であり,教育活動の一側面であるということで,序列化,過度な競争を生じないように,教育上の効果,影響に十分配慮するという規定がございます。 これは,過去に国が実施いたしました旧学力調査におきまして地域間ですとか学校間,競争が非常に過熱をしたということに対しまして,国全体的に抗議,批判,反対運動も起こったと。それに対する反省から,政府が定められたのではないかとお伺いしております。 さらに,この調査につきましても,国が主体であるということと,市町村が基本的な参加主体であるということを鑑みまして取り扱うことというふうになっておりまして,その中に都道府県が域内の市町村名を公表する場合,各市町村教育委員会から必ず同意を得ること,あるいは単に体力合計点などの数値のみの公表は行わないことということが明確にされているところでございます。 このことにより,都道府県が管内全ての市町村の数値を一覧にいたしましてこの体力の関係につきまして公表する上では,やはり学力同様,他県では極めてまれな状況ということになっております。 本市といたしましては,当初より国のこれらの方針,過去の経緯も踏まえまして,公表の必要性について慎重に判断した上で,本市の子供たちの各種目別結果のレーダーチャート及び分析結果を公表しているところでございます。よろしくお願いいたします。 ○井川剛議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 案の定というんですか,1から4の答弁していただいた内容については,従前どおり一問一答で繰り返し再質問しても,その矛盾を指摘しても,見解の相違による擦れ違いの答弁に終始するだけのことになるというふうなことで,冒頭で申し上げたように,時間の無駄になるわけです。 したがって,今回若干切り口を変えまして,過去の学力テスト非公表に係る質問をした吉田善三郎議員,茨木淳志議員,そして私の理事者答弁を振り返りますと,共通のキーワードが見えてくるわけです。 必ずしも茨木淳志議員にしても吉田善三郎議員にしても,これ重要な問題といえば問題か分かりませんけど,それほど,私も含めてですけど,大きな問題でないでしょうと。今はちょっと適当な言葉じゃないか分かりませんけれども,このぐらいのこと何でこだわるんだろうかなというレベルの問題なんです。 私も何でこんなことにこだわるのか,ぱっと公表したらそれで済むことじゃないかということが公表されんから不思議に思うというふうな中でこの繰り返しになってるんですけれども,中では今申し上げたように,共通のキーワードとして教育委員会の序列化,過度の競争,他市との比較,必要以上の競争意識,こういった否定的言葉から額面どおり解釈すれば,教育委員会の考えはあくまで個人の絶対評価を伸ばせばいい,個の力を伸ばせば伸びていくということであり,競争意識なんか持たなくていい,序列化も他者と比較もしなくていいということだろうというふうに思うんです。 あくまで額面どおりと申し上げたとおり,これまでの答弁内容から,そのような考えであるということがうかがえるわけであります。 ならば,ぜひお聞きしたいのは,例えば中学校でやっているような全国吹奏楽コンクールとかへの参加は何のための参加なのか。まさに序列化の最たるものであるコンクールと呼ばれるものは,教育委員会が否定する他者との比較,もうそのものなんですよ,全く。時に過度の競争心や必要以上の競争意識をいやが応にも持たなければいかんというふうなことがあります。そういうコンクールに参加される意図は何かということです。 もっと極端な例としまして,四国中央市タイピング検定というのがあります。これは私と同じ非公表に違和感を共有している若い保護者からの情報提供がありまして,市のホームページに出ているそうであります。これがそうなんですけども,私も初めて見るんですけども,四国中央市タイピング検定というのがありまして,ここには,本市では小学生レベルでのタイピング技術の向上を目的として小学校3年生から6年生を対象にタイピング検定を実施しています。令和3年度のタイピング検定では,クラスマッチ形式にて各クラスの3級以上,120タイプ毎分の取得者の割合に応じて優秀なクラスを令和4年3月4日の校長会にて表彰を行いましたということであります。 令和3年度四国中央市タイピング検定成績表とあって,6年生,5年生,4年生,3年生の部があるわけです。 ちなみに6年生の部を見ますと,第1位中之庄小学校6年竹組,取得率93%。非常に優秀ですよね。第2位三島小学校6年1組,取得率77%。第3位上分小学校6年,取得率72%。第4位寒川小学校6年松組,取得率68%。こういうふうにあるわけですよね。 これほど二律背反な事象を見せつけられると,現実の話として,つじつまが合わないレベルではないわけです。日本語としての会話が成り立たないレベルになってしまうという言葉が正しいかなと思うんです。 だけど,これだけの矛盾だらけの世界になっても比較的私は冷静でいられるのは,議会という特別なコミュニティー,時に特殊な村社会となるそんな場所にいるからかもしれません。 先ほどもありましたですね。言質を取ってその人に質問しても別の人が答えるみたいな,これ一般社会では考えられませんよ。ほかにも議会には矛盾だらけの出来事があり,長くいると何があっても不思議でない,驚かないような体質になってきております。 例えば議会にも,いい議員だけれども,一旦組織の側に立つと意味不明な言葉,訳の分からぬ行動,理解不能な言動を起こすことがあるわけであります。そういう議員を見ておりますと,一定の免疫は私は持っているつもりであります。 しかしながら,免疫があっても,それにしてもやはりおかしいものはおかしい。他者との比較はしない,序列化を招かない,過度な競争が生じないよう教育委員会でも指導しているはずの教育現場で,序列化と競争意識と他者との比較の塊のような全国吹奏楽コンクールへの参加や市内タイピング検定で各小学校のクラス別で順位をつけて表彰式を行うなど,私自身大いに賛成ですけど,これについてはですね。 教育委員会の昨日ですか,プログラミング大会で市内の全中学校が参加したという中で,新宮中学校が優秀な成績を収めたということがありましたけれども,教育委員会の本心はいずこにあるのかということをお聞きしたいというふうに思うのであります。教育長どうでしょう。いずこにあるかです。 ○井川剛議長 東  誠教育長。 ◎東誠教育長 お答えします。 谷 國光議員の聞かれていることに適切なお答えになるかどうか分かりませんが,私の考えを述べさせてもらいます。 競争の全てが悪いとは私も思いません。適度な競争心を子供に持たせることは大事だと考えますし,子供がやる気になったり,熱中したり,自信を持てたりするような競争であればよいと考えます。 ただ,競争をさせた中で失敗したり,うまくいかなかったことについては,必ず子供の自己肯定感を高めるよう学校では指導や支援を行っております。 その学力調査に関しましては,学力調査の目的を御存じない方,特定教科の一部の内容であること,それらを平均値という数値だけが独り歩きをしてしまいますと,その不特定多数の人たちが見る考えに対して対応ができません。 また,ある意味聖域とされている教育の中に競争原理を持ち込み過ぎると,やっぱり教育界の中が成果主義になってしまって,前の学力テストのような問題も生まれてくると思います。 ですので,きちっと指導に生かして指導し,フォローできる中での子供の競争心というのは私たちも続けていきますし,必要であると考えますので,ただ子供に大人がその数字に一喜一憂する道具になって,優劣感の意識ばっかりに任せて子供が疲弊することはないように,それが教育だと思います。 ○井川剛議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 ちなみに中学校学力テストの結果を,事務局,写真の3をお願いできますか。(資料モニター表示) これはレーダーチャートを重ね合わせた結果なんです。中学校学力テストの結果なんです。これは茨木淳志議員の苦心のたまもので,3時間ぐらい,実は2時間半でやったらしいんですが,もかかってこれ重ね合わせたもので,左側の2つが上段,下段が四国中央市です。中学校です。右側が新居浜市です。上段が英語,下段が数学です。左と右と,四国中央市と新居浜市,御覧のとおりであります。赤の点線が全国平均になります。これを見てそれぞれが判断していただいたらというふうに思います。 ちなみ私が思うんは,やっぱり英語と数学ちょっと劣っとるかなと思うんですが,そういったことで参考までにこういったものをつくってみたわけでございます。ありがとうございます。 今教育長から,本当に自分のポリシーとする点,そういう意図は私もよく伝わってまいります。だから,要は教育論なんていうのは多様化していると思います。いろんな考え方があると思うんです。 よく言うのは,例えば家庭教育にしたって,1万の家庭があったら,その両親がいるとしたら2万とおりの家庭教育の方法があるわけですよね。教育界でも同じようなことが言えるんじゃないかと思うんです。 私のような素人ですけれども,参考までに教育長,例えば独自性を持たれるんだったら,東京都千代田区立の麹町中学校,公立ですけど,ここにおいてはクラス担任制の廃止や宿題なし,中間テスト,期末テストの廃止など,中学校教育では当たり前とされていることを次々と独自の目線で改革をされている。 それは,何でこのことを出すかというと,教育長が昨年私の御答弁で答えていただきました,数値公表に伴う必要以上の競争意識を持たせることは得策でないと考えております。何より子供たちや教員へのストレスが負担を増長させてはならないという強い思いがありますと。まさにこれがそうであって,私は一つの参考事例としていかがかなというふうに思うのであります。 独自性を持たれるんでしたら,独自性もいいんですが,他市に,東京都ですから先進的に取り組んではいるんですけれど,基本としてやって悪いということはないと思うんです。そういったことを私はまねてもいいんじゃないかと思うんです。 釈迦に説法かも分かりませんけど,教育長,学ぶという字はまねるとも読ますらしいですね。その語源は,学ぶというのはまねすることから始まるんだというようなことを聞いたことがあります。ですから,こういった麹町中学校がやっているクラス担任制の廃止や宿題なし,中間・期末テストの廃止,私はこれは教師にもあまり負担かからんと思いますし,生徒へのストレスもほとんど軽減されるんじゃないかということを参考までに聞いてはくれないと思うんですが,申し上げて私の一般質問を終わらせていただきます。 ○井川剛議長 以上で谷 國光議員の質問は終わりました。   ──────────────── ○井川剛議長 以上で通告のあった一般質問は全て終了しました。   ──────────────── ○井川剛議長 日程第3,議案第38号土居財産区の名称を変更する条例の制定についてから議案第42号四国中央市財産区管理会設置条例の一部を改正する条例についてまで及び議案第44号令和4年度四国中央一般会計補正予算(第2号)から議案第46号令和4年度四国中央市財産区管理会特別会計補正予算(第1号)までの8件を一括議題とします。 ただいま議題となっております議案第38号から議案第42号まで及び議案第44号から議案第46号までの8件については,お手元に配付してあります各常任委員会付託案件一覧表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託します。   ──────────────── ○井川剛議長 以上で本日の日程は全部終了しました。 お諮りします。明日6月17日から6月23日までの7日間は,委員会審査等のため休会したいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○井川剛議長 異議なしと認めます。したがって,6月17日から6月23日までの7日間は休会することに決定しました。 6月24日は午前10時より会議を開きます。   ──────────────── ○井川剛議長 本日はこれにて散会します。   ────────────────       午後0時01分散会───────────────────────────────────────────────地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。       四国中央市議会議長  井  川     剛              議員  吉  田  善 三 郎              議員  原  田  泰  樹...