令和 6年 3月 定例会令和6年3月
宇和島市議会定例会議事日程第2号令和6年2月27日(火)午前10時
開議会議録署名人指名報告第2号 専決処分した事件の承認について 専決第1号 令和5年度宇和島市
一般会計補正予算(第6号)議案第1号 宇和島市
事務分掌条例の一部を改正する条例議案第2号 令和5年度宇和島市
一般会計補正予算(第7号)議案第3号 令和5年度宇和島市財産区
管理会特別会計補正予算(第1号)議案第4号 令和5年度宇和島市
住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第2号)議案第5号 令和5年度宇和島市
病院事業会計補正予算(第3号)議案第6号 令和5年度宇和島市
介護老人保健施設事業会計補正予算(第1号)議案第7号 令和5年度宇和島市
水道事業会計補正予算(第3号)議案第8号
工事請負契約の変更について議案第9号
工事請負契約の変更について議案第10号
工事請負契約の変更について議案第11号
工事請負契約の変更について議案第12号 あけぼの園の
指定管理者の指定について (
委員長報告・質疑・討論・採決)議案第13号 宇和島市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例議案第14号 宇和島市避難行動要支援者名簿に関する条例議案第15号 宇和島市執行機関の
附属機関設置条例の一部を改正する条例議案第16号 宇和島市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例議案第17号 宇和島市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例議案第18号 宇和島市
会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例議案第19号 単純な労務に雇用される職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例議案第20号 宇和島市
特別会計設置条例の一部を改正する条例議案第21号 宇和島市
税賦課徴収条例の一部を改正する条例議案第22号 宇和島市
重要伝統的建造物群保存地区における宇和島市
税賦課徴収条例の特例を定める条例議案第23号 宇和島市
手数料徴収条例及び宇和島市印鑑条例の一部を改正する条例議案第24号
宇和島市立図書館設置条例の一部を改正する条例議案第25号 宇和島市
女性相談支援員設置条例議案第26号 宇和島市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例議案第27号 宇和島市
国民健康保険条例の一部を改正する条例議案第28号 宇和島市
介護保険条例の一部を改正する条例議案第29号 宇和島市
漁港管理条例及び宇和島市
水産基盤整備事業分担金徴収条例の一部を改正する条例議案第30号 宇和島市
病院局企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例議案第31号 宇和島市
水道局企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例議案第32号 宇和島市
水道事業給水条例及び宇和島市
水道法施行条例の一部を改正する条例議案第33号 宇和島市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例議案第34号 令和6年度宇和島市
一般会計予算議案第35号 令和6年度宇和島市
国民健康保険特別会計予算議案第36号 令和6年度宇和島市
後期高齢者医療特別会計予算議案第37号 令和6年度宇和島市
介護保険特別会計予算議案第38号 令和6年度宇和島市財産区
管理会特別会計予算議案第39号 令和6年度宇和島市
土地取得事業特別会計予算議案第40号 令和6年度宇和島市
下水道事業会計予算議案第41号 令和6年度宇和島市
病院事業会計予算議案第42号 令和6年度宇和島市
介護老人保健施設事業会計予算議案第43号 令和6年度宇和島市
水道事業会計予算 (
市長施政方針表明) (
理事者提案説明)-----------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
-----------------------------------出席議員(24名)1番 槇野洋子君2番 吉川優子君3番 田中秀忠君4番 山本定彦君5番 畠山博文君6番 佐々木宣夫君7番 山瀬忠弘君8番 椙山三也君9番 浅田美幸君10番 川口晴代君11番 中平政志君12番 武田元介君13番 浅野修一君14番 赤松孝寛君15番 三曳重郎君16番 兵頭司博君17番 石崎大樹君18番 我妻正三君19番 坂尾 眞君20番 清家康生君21番 上田富久君22番 松本 孔君23番 福本義和君24番 泉 雄二君
-----------------------------------欠席議員 なし
-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長 岡原文彰君副市長 玉田光彦君
総務企画部長 西本能尚君教育長 金瀬 聡君
病院事業管理者 梶原伸介君市民
環境部長 古谷輝生君
保健福祉部長 伊手博志君
産業経済部長 楠 憲雄君
農林水産振興統括官 松岡美志君建設部長 山口 勝君教育部長 森田孝嗣君
水道局長代理 門脇 博君
医療行政管理部長 片山治彦君市長公室長 梶原祥敬君総務課長 武田 靖君財政課長 中川耕治君
-----------------------------------会議に出席した
議会事務局職員局長 宇都宮 太君次長 酒井宏治君次長補佐 福溜英二君
議事法制係長 中村真也君主任 中村太郎君主事 中川武史君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 午前10時00分 開議
○議長(松本孔君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の
会議録署名人に、中平政志君、武田元介君を指名いたします。 それでは、「報告第2号」「専決第1号・令和5年度宇和島市
一般会計補正予算(第6号)」以下、日程記載の順を追い、「議案第12号・あけぼの園の
指定管理者の指定について」までの13件を
便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 異議なしと認め、「報告第2号」「専決第1号」ないし「議案第12号」の全案件につきましては、
便宜一括議題といたします。 各
常任委員長から委員会審査の経過並びに結果について報告願います。 まず、総務
環境委員長からの報告を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 佐々木宣夫君。 〔総務
環境委員長佐々木宣夫君登壇〕
◆総務
環境委員長(佐々木宣夫君) 去る2月20日の本会議におきまして、私ども総務
環境委員会に付託されました全案件の審査が終了いたしました。審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 当委員会に付託されました専決1件及び議案3件につきましては、2月20日に委員会を開催し、
担当理事者から詳細な説明を受けました。審査の結果はお配りしている
委員会審査報告書のとおり、議案につきましては、全会一致で可決決定といたしました。 なお、審査の過程におきまして、特に議論されました案件につきまして、その概要を申し上げます。 初めに、「議案第2号・令和5年度宇和島市
一般会計補正予算(第7号)」のうち、2款総務費、1項総務管理費、11目企画費の今回補正額について、理事者から、
若者定住奨励金については、当初150件を見込んでいましたが、12月末時点で92件の申請件数となっており、今年度の見込み件数、執行見込額を125件、2,100万円に修正し、400万円を減額するものです等との説明がありました。 委員からは、移住・定住に係る各事業について、募集をかけたところでの所感はどうかとの質疑に対し、理事者からは、
若者定住奨励金等の事業は、ここ3年で新たに始めた事業で、まだ制度が地に着いていない状況ですが、昨年度の移住者数410名に近づけるよう取り組んでいきますとの回答がありました。これに対し、委員からは、移住・定住について、一生懸命に取り組まれている様子がうかがえる。引き続き頑張ってほしいとの意見がありました。 次に、同議案の同款、同項、7目防災諸費について、理事者から、修繕料の330万円の増額は、国の
デジタル田園都市国家構想交付金を活用した
罹災証明迅速化事業において、家屋等の
被害状況調査のために導入した
VTOL型ドローンの試験飛行を実施した際、職員の操作誤りによって墜落した機体の修繕費用の計上です。プログラムに基づく自動飛行のため、自損保険への追加加入を失念しており、大変申し訳ありませんでしたとの説明及びおわびがありました。これに対し、委員からは、事故があってから報告がなされるまで時間がかかったがなぜかとの質疑に対し、事故原因の解析と今後の対応をどうするかの方針を立てるのに時間を要したためですとの回答がありました。 さらに、別の委員からは、そもそもドローンを用いる必要があるのか。また、用いるにしても、その操作について業者委託をする考えはないかとの質疑に対し、理事者からは、例えば今回発生した
能登半島地震では、道路が寸断されたため、広域での被害状況の把握ができず、初動対応に支障を来しました。このドローンは、複数回のフライトで市内全域の被災状況を迅速に把握することができ、収集した情報を初動対応や罹災証明の迅速化につなげていきたいと考えています。今後、職員へのド
ローン操作訓練等をしっかりと行い、並行して、協定を締結している会社とも連携して、確実な運用に努めていきますとの旨、回答がありました。 以上、主な概要について御報告をいたしました。当委員会では、これ以外にも多数の意見が委員諸氏より出されました。理事者におかれましては、委員からの意見を十分に参考にしていただき、これからの行政運営に生かしていただきますよう申し添えておきます。 これをもちまして、当委員会に付託となりました全案件に関する審査の経過並びに結果の報告を終わります。 御賛同のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(松本孔君) 次に、
厚生委員長からの報告を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 山瀬忠弘君。 〔
厚生委員長山瀬忠弘君登壇〕
◆
厚生委員長(山瀬忠弘君) 去る2月20日の本会議におきまして当委員会に付託されました全案件の審査が終わりましたので、審査の経過と結果を御報告いたします。 当委員会に付託された専決1件、議案5件は、2月21日に委員会を開催し、
担当理事者から詳細な説明を受け、審査した結果、お配りしている審査報告書のとおり、全案件とも全会一致で可決決定をいたしました。 審査の過程で特に議論された案件につきまして、その概要を申し上げます。 まず、「報告第2号・専決処分した事件の承認について」及び「専決第2号・令和5年度宇和島市
一般会計補正予算(第6号)」にある3款民生費、1項社会福祉費、8目
住民税非課税世帯等重点支援給付金事業費3億1,700万円について、理事者から、昨年12月に閣議決定された国の
物価高騰対策として、予備費により実施される低所得者支援に対応する予算を計上しているもので、できるだけ早期の予算措置を必要としたため、専決処分させていただいたものですとの説明がありました。 委員から、自分の世帯はどの世帯区分に属しているのか分からないとの相談が市民からあった。住民税均等割といった言葉自体が市民にとって分かりにくいようだが、これらの表現を分かりやすく工夫できないかとの質疑に対し、理事者からは、事前に対象となる可能性が高い世帯に対して御案内をしていますが、税制に基づくものなので、御本人に御確認をしていただく必要があるのが現状ですとの答弁でした。 次に、「議案第2号・令和5年度宇和島市
一般会計補正予算(第7号)」にある3款民生費、3項生活保護費、1目
生活保護総務費1億401万円について、理事者から、令和4年度の
国庫負担金及び国庫補助金を返還するもので、扶助費は、年度当初に国に申請し、申請額に基づき
国庫負担金が納入されますが、医療扶助費が当初の想定ほど増えなかったため、国に対して返還が必要となったものですとの説明がありました。 理事者におかれましては、今後もそれぞれの支援に必要な予算措置とその制度の実施方法について十分に精査していただき、積極的な支援を行っていただくよう申し添えておきます。 当委員会に付託された他の案件につきましても、委員諸氏から出された意見を参考に、適切な事業運営に努められますよう申し添えておきます。 以上で当委員会における審査の経過と結果の報告を終わります。 御賛同のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(松本孔君) 次に、
産建教育委員長からの報告を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 浅野修一君。 〔
産建教育委員長浅野修一君登壇〕
◆
産建教育委員長(浅野修一君) 去る2月20日の本会議において
産建教育委員会に付託されました全案件の審査が終わりましたので、審査の経過並びに結果を報告いたします。 当委員会に付託されました議案6件については、22日に委員会を開催し、それぞれ
担当理事者から詳細な説明を受け、審査の結果、お配りしている審査報告書のとおり、全ての議案は原案のとおり可決決定されました。 主な質疑について報告をいたします。 まず、「議案第10号・
工事請負契約の変更について」は、
こども支援施設等建設工事に係る汚染土砂の撤去・処分費用が追加されるものですが、委員から、処分量は確定されているのかとの質疑がありました。これに対し、理事者からは、取り出しは終わっているが、搬出も2月中に終えることになっている。最終の数量の報告を受けてはいないが、今回の予算内で契約できる見通しは立っているとの回答でした。 次に、「議案第2号・令和5年度宇和島市
一般会計補正予算(第7号)」について報告をいたします。 産業経済部に係る予算では、
闘牛場テント屋根等の修繕工事について、委員から、想定外の積雪なのか、人的なミスであったのかとの質疑に対して、理事者からは、強風等が想定される場合はテントを下ろす対応を取っていたが、大雪警報が出ていない中で、想定が難しかった。今後の対応としては、積雪時にもテントを下ろすよう改善との回答でした。また、別の委員から、保険適用はされないのかとの質疑に対し、理事者からは、市の施設には
建物総合損害共済が掛かっているが、保険適用になるか、現在確認中であるとの回答でした。 建設部においては、繰越しとなった
崖崩れ防災対策事業について、委員から、繰越しとなった理由は何かとの質疑に対し、理事者からは、入札時に
最低制限価格を下回り、発注が遅れたものが3件ありました。また、県の
補正予算対応分が3件あり、現在設計中。早期発注に努めたいとの回答でした。 最後に、補正予算にある
債務負担行為補正、
伊達博物館建て替えに関する
都市再生整備事業に関する主な質疑について報告をいたします。 今回の
債務負担行為の補正は、さきの新
伊達博物館建設工事の入札不調により、工事費等の見直しを行ったことにより、
債務負担額を4億2,900万円増額補正することになります。 担当課より、増額になった理由について、工事費については、
前回入札予定価格の積算根拠としていた昨年の4月単価から10月単価に置き換えを行ったこと、最近の物価等の上昇傾向の実績に、今年4月単価改定時の上昇分を見込んで算出を行ったこと。また、工事監理費については、官庁施設の
設計業務等積算基準が5年ぶりに改定されたことを受けて再積算を行った結果との説明がありました。 質疑、議論の多くは、市民に対する説明責任をどう果たすかという問題でした。これは、12月議会で、複数の議員から、事業費が増額になることを市民に説明するべきでないかとの要求に対し、市長が、市民を代表する議員に丁寧に説明するとしか言われなかったことが要因になっています。 質疑の中で、専門的な用語、数値を分かりやすく説明しないと、議員が理解し、市民に説明することは難しいのではないか、予算の提案から審査、議決までの期間が短く、議員が市民に説明、理解を求めることは不可能ではないか、そもそも賛否それぞれ意見の異なる議員が、同じ方向で説明することに無理があるのではないか、市が広報等を活用して周知すべきではないかなどの意見に対し、理事者からは、建設の是非については一定の区切りがついていると理解している。その上で、昨年4月単価の10月単価への置き換えに加え、国交省通知による特例措置に基づき、今年4月の改定分も見込んで積算し、増額する議案を上程させていただいた。金額については適正であると理解しているとの答弁であり、かみ合った質疑応答にはなっていなかったように感じました。
債務負担額の増額に関する資料については、議会の議決を経て、
ホームページ等で公開されるとの答弁がありました。 今回の委員会時に、
伊達文化保存会との間で交わした新博物館完成後に保存会が所有する所蔵品を市に寄託する旨を記した確認書が提示されました。寄託契約については、寄託者である保存会と受寄者である宇和島市との間に金銭は伴わないことが確認されました。詳細な点については今後さらに協議を行い、本契約の前に、仮契約について、先行事例等を参考に研究するとのことでありました。 前段で報告したとおり、付託された議案は全て原案のとおり可決されましたが、「議案第2号・
一般会計補正予算(第7号)」についてのみ、賛成多数による可決であったことを付け加え、
委員長報告といたします。
○議長(松本孔君) 以上で各
常任委員長からの報告が終わりました。 これより一括して
委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はございませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(松本孔君) 質疑がありませんので、質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 発言通告により槇野洋子君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 槇野洋子君。 〔1番槇野洋子君登壇〕
◆1番議員(槇野洋子君) 令和5年度
一般会計補正予算(第7号)、第3条、
債務負担行為の補正、都市再整備事業、新
伊達博物館について、本議会にて計上されている
補正予算額は47億9,000万円です。前回提示された予算額より4億2,900万円の増額に対し、反対の立場で討論させていただきます。 9月議会にて可決された
伊達博物館建設費の
債務負担行為は43億6,100万円でした。昨年11月、建設工事の
一般競争入札が行われた結果、応札者なしで不落となり、12月には着工予定だった計画は想定外となりました。 新
伊達博物館の総事業費は48億5,000万円、うち、
建設工事入札予定価格は24億266万9,500円でした。不落に伴い、機械・電気設備の入札も中止となりました。 去る令和2年11月20日、
伊達博物館改築事業基本計画(案)説明会が岩松公民館で開催された折、岡原市長は、宇和島市の実質負担額は4億から5億円ですとの説明をされておりました。 それから3年がたち、当時は総事業費39億円だったものが1.4倍の53億円になり、宇和島市の実質負担額は12億1,500万円となっており、何と3倍を超えております。負担額が低い間は各地に出向き説明をし、金額が高騰すると、これまで丁寧に説明してきたからと、説明は議員のみとするとの考え、本来重要とされている説明責任を果たすという観点からかけ離れています。 市民の皆さんは意見を言う場がございません。議員の口から聞くまでは、増額についての内容などを知ることもできません。また、各議員の説明が一貫していないことも混乱を招くのではないかと懸念しております。 多くの市民の方が疑念を抱き、閉塞感を感じております。市長または宇和島市が
債務負担行為の増額を市民にしっかり説明して、御理解いただくことが必要不可欠だと考えます。 説明責任を果たしてこそ、岡原市長が目指す、市民の皆さんの声を市政運営に生かすため、選ばれるまちとして魅力を高めるために、「共に創る」「声を力に」となるのではないでしょうか。説明責任を果たさず、私たち議員の裁量に委ねる判断では、この
債務負担行為の増額を決して見逃すわけにはいきません。
債務負担行為の増額に賛成するということは、今後の資材高騰、
物価スライドにより、限度がなく補正予算が組まれることを容認することにつながります。今後も増額される行為を黙認することにもなります。 これが生命に関わる施設なら、反対はいたしません。病院を造る、消防署を移転・建設をするというなら早急に進めてほしいのですが、伊達家のためだけのもの、伊達文化だけが宇和島市の歴史文化では決してございません。宇和島市のほとんどの人たちが庶民文化の歴史をたどっております。 また、元旦に発生した能登半島大地震では、大勢の方が犠牲になり、2か月経って未だに復旧のめどが立っていない地域もございます。資材や物流、人材の確保など、優先すべきは被災地でございます。 いま一度、説明責任を果たし、立ち止まり、よく考え、議論してからでも遅くはないのではないでしょうか。あまりにも市民感覚とかけ離れており、緊急を要する建て替えではないのに急いで行う行為が腑に落ちません。
債務負担行為の増額4億2,900万円についても、もっと重く受け止めてほしいです。市民感覚を持って、公共事業の在り方を考えてほしいです。30年前の箱物行政が続いております。急激に人口減少している宇和島市では、身の丈に合ったものに変えてほしいです。維持管理費も、建設費が上がれば上がっていきます。 議員の皆さん、よく考えてください。市長が言っているから賛成しているのでしょうか。市民の声を聞いておられますでしょうか。賛成されている議員の方は、賛成討論をしてほしいです。誤った判断で負の遺産を残すことは、絶対に許されません。私たち議員に課せられた使命は大きいのです。 2月5日に
全員議員協議会にて説明を受け、市民への説明もまだできておりません。時間がなさ過ぎます。不十分なまま、今日を迎えております。市民説明が不足しているのに、
債務負担行為の4億2,900万円の増額は承認してはならないと強く反対の意思を示します。もっと自分事に捉えて、問題意識を持っていただきたいです。 これをもって反対討論といたします。
○議長(松本孔君) 以上で槇野洋子君の討論を終わります。 次に、武田元介君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 武田元介君。 〔12番武田元介君登壇〕
◆12番議員(武田元介君) 同じく補正予算の
債務負担行為について、反対の立場から意見を述べさせていただきます。 今ほど、細かい数字は槇野議員が御発言なさいましたが、この補正額4億3,000万円の増額であります。そして、新しい
伊達博物館を建てるために必要になる経費は、53億円に膨れ上がりました。 当初、40億円ほどで整備をするとして、市民の御理解があり、あるいはそれを代表するところの各議員の賢明な御判断の下に、賛成多数で、この計画が実行に移されたように私は記憶しております。 しかしながら、当初より、建築費等の高騰は、
大阪関西万博の会議室あるいはパビリオンの周辺施設の建築費増額の情報を基にして、1.5倍、2倍にはなるというお話をしてまいりました。案の定、言ったことはない。そうなったではないですか。 ですから、この補正でもって増額される金額で、市民の皆さんが新しい
伊達博物館を宇和島に建てたらいいんじゃないかということに結論づけてはなりません。 総額53億円です。そしてまた、今回の物価高騰により増額される4億2,900万円の増額について、市民の御理解は得られているんでしょうか。私は疑問であります。 2月5日でしたか、増額の御説明をいただきました。その後に、この情報をオープンにしていいという議員に対する議案説明の折にも、この増額を御説明いただきました。 それからおよそ10日、その間に、私も街頭でこういうお話をしたり、あるいは、お会いする方に、
伊達博物館を造るのにこんなにお金がかかるんだというお話をしてまいったつもりであります。しかし、市民の皆さんの多くにこの情報をお伝えすることはかないませんでした。あまりにも時間がなさ過ぎます。 議員各位におかれましては、それぞれの支援者あるいは議案説明以降お会いになった方々に、この
伊達博物館の整備費増額についてお話をなさったことでしょう。きっと、そのお話になった市民の方からは賛成の御意見も反対の意見も、あるいはこの時期はちょっと外すべきじゃないかというようなことがお耳に入っているのではないでしょうか。 さきの
委員長報告どおり、賛成多数での採択に、この補正予算になりました。皆様方のお心に委ねて、どうか、この
伊達博物館の整備に53億円かけてできたはいいがその後に、毎年1億6,500万円の収支差額を、国からの仕送りなしに、ずっと市民の税金でもって埋めなければならないというまちに宇和島をしないでいただきたいと思います。 YouTubeなどで有名な安芸高田市の石丸市長が、合併された小さなまちの美術館を閉鎖されています。その閉鎖に対して、地元の中学生から、再開をしてほしいという意見がございました。 それに対して石丸市長は、再開するのはいいけれども、毎年2,000万円の費用がその美術館の維持管理にかかっている。この4月から学校給食費を無料にしようと安芸高田市は思っているけれども、あなたのおられるその美術館のある旧町の小学生・中学生の給食費は無料にしないでいいですかという問いかけをなさいました。 私たちが決断をしなければならないのは何でしょうか。将来世代に宇和島を残すことです。将来の皆さんが暮らしやすいまちを残すことです。決して箱物でもって、毎年銭食い虫の箱物でもって、便益の積み上げも十分でない、B/Cの計算もまともにできていない事業を、これ以上金額が膨らんだまま前に進めることに、ぜひに反対をしていただきますようお願いをいたしまして、反対討論といたします。
○議長(松本孔君) 以上で武田元介君の討論を終わります。 これより採決を行います。 採決は分離し、電子表決システムにより行います。 賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。ボタンの押し忘れ、押し間違いのないよう御注意願います。 この際、申し上げます。 各委員会の報告結果は、お配りしている
委員会審査報告書のとおりであります。 まず、「報告第2号」「専決第1号・令和5年度宇和島市
一般会計補正予算(第6号)」を採決いたします。 お諮りいたします。 本件は、
委員長報告のとおり原案承認することに賛成または反対のボタンを押してください。 押し忘れはありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(松本孔君) 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。 賛成全員であります。 よって、本件は
委員長報告のとおり承認いたしました。 次に、「議案第1号・宇和島市
事務分掌条例の一部を改正する条例」を採決いたします。 お諮りいたします。 本件は、
委員長報告のとおり原案可決することに賛成または反対のボタンを押してください。 押し忘れはありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(松本孔君) 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。 賛成全員であります。 よって、本件は
委員長報告のとおり可決決定いたしました。 次に、「議案第2号・令和5年度宇和島市
一般会計補正予算(第7号)」を採決いたします。 お諮りいたします。 本件は、
委員長報告のとおり原案可決することに賛成または反対のボタンを押してください。 押し忘れはありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(松本孔君) 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。 賛成多数であります。 よって、本件は
委員長報告のとおり可決決定いたしました。 次に、特別会計について、「議案第3号・令和5年度宇和島市財産区
管理会特別会計補正予算(第1号)」及び「議案第4号・令和5年度宇和島市
住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第2号)」の2件を一括採決いたします。 お諮りいたします。 本件は、
委員長報告のとおり原案可決することに賛成または反対のボタンを押してください。 押し忘れはありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(松本孔君) 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。 賛成全員であります。 よって、議案第3号及び議案第4号は、いずれも
委員長報告のとおり可決決定いたしました。 次に、企業会計について、「議案第5号・令和5年度宇和島市
病院事業会計補正予算(第3号)」ないし「議案第7号・令和5年度宇和島市
水道事業会計補正予算(第3号)」の3件を一括採決いたします。 お諮りいたします。 本件は、
委員長報告のとおり原案可決することに賛成または反対のボタンを押してください。 押し忘れはありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(松本孔君) 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。 賛成全員であります。 よって、議案第5号ないし議案第7号は、いずれも
委員長報告のとおり可決決定いたしました。 次に、「議案第8号・
工事請負契約の変更について」ないし「議案第12号・あけぼの園の
指定管理者の指定について」の5件を一括採決いたします。 お諮りいたします。 本件は、
委員長報告のとおり原案可決することに賛成または反対のボタンを押してください。 押し忘れはありませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(松本孔君) 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。 賛成全員であります。 よって、議案第8号ないし議案第12号は、いずれも
委員長報告のとおり可決決定いたしました。 次に、「議案第13号・宇和島市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例」以下、日程記載の順を追い、「議案第43号・令和6年度宇和島市
水道事業会計予算」までの31件を
便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 異議なしと認め、議案第13号ないし議案第43号の全案件につきましては、
便宜一括議題といたします。 初めに、岡原市長から令和6年度施政方針表明があります。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 岡原市長。 〔市長岡原文彰君登壇〕
◎市長(岡原文彰君) 本日は、令和6年度の施政方針について御説明させていただき、議員各位をはじめ、広く市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと思います。 さて、約4年の長きにわたり市民生活や事業活動に大きな影響を及ぼしてきた新型コロナウイルスにつきましては、昨年5月に感染症法上の位置づけが5類に移行され、本市におきましても、うわじま牛鬼まつりをはじめとした各種イベントを従来規模で制限なく開催できるなど、ようやくコロナ前の日常を取り戻しつつあります。 しかしながら、決してコロナウイルスがなくなったのではありませんので、市民の皆様におかれましては、改めてウィズコロナを意識していただき、併せて、季節性インフルエンザにつきましても県全体で注意報が発令されておりますので、高齢者や重症化リスクの高い方は、マスクの着用や手洗い、うがいの徹底など、感染回避行動に努めていただきますようお願いいたします。 さて、内閣府による本年2月の月例経済報告によりますと、我が国の景気は、このところ足踏みも見られるが、緩やかに回復しているとされておりますが、ロシアによるウクライナ侵攻や中東地域を巡る情勢は収束の兆しも見えておらず、これに大幅な円安の影響が重なり、原材料やエネルギー価格など、物価全体の上昇が続いております。 このような中、本市を含む地域経済も大きな影響を受けており、少子高齢化の進行も相まって、先行き不透明な極めて厳しい状況にあるものと認識しております。 一方、本市の財政状況につきましては、平成30年7月豪雨災害の復旧事業などの影響により、財政健全化法に基づく主要指標の1つである実質公債費比率が一時的に上昇傾向にあるものの、全体として、おおむね堅調を維持しております。 しかしながら、当面するエネルギー価格・
物価高騰対策をはじめ、人口減少対策や南海トラフ巨大地震はもとより、近年、頻発化・激甚化する豪雨災害などに備える防災・減災対策、さらには、地域の活力維持に向けた取組など、避けて通ることのできない重要課題が山積しております。 このような状況を踏まえ、令和6年度当初予算においては、堅実な財政運営に十分配慮しながら、引き続き積極果敢に取り組んでまいる所存であります。 また、シティセールスの展開では、これまでの宇和島百景の取組を生かした展示イベントや幅広い世代が写真文化に触れる機会を提供する事業を展開するほか、宇和島城や闘牛などの観光情報の発信強化に努めるとともに、第3期うわじまブランド魅力化計画の策定にも取り組むことといたしました。 次に、DXの推進では、行政手続のオンライン化や業務の効率化を通じて、引き続き、市民負担の軽減や職務
環境の改善を図るとともに、防災・減災や健康、教育をはじめ、あらゆる分野での効果的なデジタル技術の導入・活用に積極的に取り組んでまいります。 そして、2期目の公約として掲げている「6つの創」の実現により、まちの魅力を高め、地域の子どもたちはもとより、市内外の多くの方々から選ばれるまちとなることを目指し、当面する諸課題に対し、しっかり取り組んでまいります。 それでは、主要な施策について御説明いたします。 まず、エネルギー価格・
物価高騰対策につきましては、国のデフレ完全脱却のための総合経済対策に基づき、令和6年分の所得税及び令和6年度分の個人住民税の定額減税や調整給付を速やかに実施してまいります。 また、地域経済や市民生活に幅広く影響が及んでいることから、市単独の取組として、郵便局等と連携し、第7弾となる地域とつながる商品券事業を実施し、物価高により厳しい状況にある市民や事業者への支援に取り組むほか、引き続き給食食材費の高騰分を公費負担することとし、子育て世帯の負担軽減を図ることといたしました。 今後も、国・県等の施策の動向を注視しながら、市として必要な施策につきましては機動的に対応し、市民・事業者の皆様とともに、この厳しい状況を乗り越えてまいりたいと考えております。 次に、2期目の公約として掲げました「「選ばれるまち」へ」を実現するための「6つの創」に沿って、主な事項について御説明させていただきます。 初めに、「産業を創る」についてでございます。 本市の基幹産業である農林水産業においては、従事者の高齢化や担い手の減少、生産基盤の老朽化などの課題が深刻化しており、今後の持続的な発展には、意欲のある担い手の確保・育成が極めて重要な課題となっていることから、引き続き、移住支援とも連動しながら、新規就業者に対して、研修から自立までをトータルでサポートしてまいります。 まず、農業につきましては、柑橘農業の担い手の確保・育成を図るため、企業版ふるさと納税を活用し、JAえひめ南が令和6年4月に開校予定のみかん学校の取組に対して、今年度の研修教材の導入支援等に続き、実習用機械の導入を支援するほか、新規就農者の募集や産地紹介動画の作成などの情報発信を行い、包括的かつ強力に支援することといたしました。 また、林業につきましては、増額される森林
環境譲与税を活用し、引き続き、南予森林アカデミーにおける担い手の育成に取り組むほか、森林所有者の意向調査も踏まえ、造林事業に対する新たな支援を拡充し、未整備森林の整備促進を図るとともに、住宅建築に対する助成を充実するなど木材利用の促進に努めてまいります。 次に、水産業につきましては、配合飼料や燃油等の価格高騰が続いており、経営
環境は厳しい状況に置かれていることから、引き続き、赤潮や魚価低迷等のリスクへの備えとして、漁業共済・積立ぷらすへの加入促進を図り、漁業経営の安定化に取り組んでまいります。 また、沿岸部の磯焼け等が問題になっていることから、藻場の再生を通して、稚魚の成育場やブルーカーボンの蓄積へとつながる取組を行うことといたします。 さらに、真珠養殖については、原因は特定されたものの、今年度も稚貝を中心としたアコヤガイの大量へい死が発生し、いまだ具体的な解決策は見いだせておりません。 本市としましても、世界に誇る真珠生産地としての持続的な発展に向けて、引き続き、県や漁協等とも連携しながら、避難漁場も含めた漁場のモニタリングはもとより、稚貝購入費への支援やへい死に耐性のあるアコヤガイの作出にも取り組むとともに、国内外に向けて真珠の魅力発信にも注力してまいります。 次に、商工業につきましては、融資制度を拡充し、財政面での支援を強化するとともに、人材育成や販路開拓に取り組む中小企業者への支援を行ってまいります。また、販売力強化に向けて、ライブコマースに特化したセミナー等の実施やPR力強化の支援など、DXの取組に対する支援を強化してまいります。 さらに、本市が誇る闘牛については、正月場所において約2,000人の観客を集めるなど、明るい手応えを感じているところであり、さらに注目されますよう、地域おこし協力隊制度を活用し、情報発信や大会の充実を図り、観光の目玉としての闘牛の振興と人材育成に努めてまいります。 次に、「安全を創る」についてでございます。 本市においては平成30年7月豪雨災害の経験を踏まえ、防災・減災対策を強化するとともに、南海トラフ巨大地震発生後の復興に迅速かつ適切に取り組めるよう、事前復興計画の策定を進めているところであります。 今般の
能登半島地震では、南海トラフ巨大地震の想定と同じ、最大震度7を観測し、揺れや津波による住家の倒壊をはじめ、道路や上下水道などのインフラにも極めて甚大な被害が生じたほか、交通網の途絶えによる支援の困難さなど、半島部特有の様々な課題も浮き彫りとなりました。 このため、現地の被害状況や必要な資材の情報を踏まえ、トイレなどの避難所で必要な資機材の備蓄を拡充するほか、住家の倒壊から命を守るため、家具固定器具等の設置に対する補助制度を創設するとともに、木造住宅の耐震化支援の拡充、耐震性のない市営住宅入所者に対する民間賃貸住宅の活用支援にも取り組むことといたしました。 また、市民生活においては、断水の影響が極めて大きいことから、新たに防災井戸の整備に対する助成を行うとともに、可搬式発電機を活用した水道施設の停電対策、水道管の耐震化などにも計画的に取り組んでまいります。 さらに、行政だけの災害対応には限界があることから、市民の皆様が自らの命は自らが守るとの意識を高めていただくために、自主防災組織、防災士会などと連携し、防災講習会や防災訓練に対する支援など、自助・共助による地域防災力のさらなる向上に取り組むとともに、高齢者や障がいのある方など避難行動要支援者の個別避難計画の作成を促進し、実効性の高い支援体制の構築を進めてまいります。 なお、
能登半島地震の発災当初から、被災地に応援職員を派遣し、情報収集にも努めており、今後明らかになる被害の詳細や必要な対策も参考に、防災に終わりはないとの認識の下、さらなる充実強化に取り組んでまいる所存であります。 このほか、DXの取組として、国土交通省の道路カメラと接続し、大規模災害時における緊急車両等の移動の円滑化を図るほか、洪水ARハザードマップの追加などにより、避難行動の支援強化に取り組むとともに、頻発化する浸水被害の解消に向けて、雨水公共下水道事業などにも取り組んでまいります。 次に、「安心を創る」についてでございます。 まず、発達支援センター、こども支援教室わかたけ、あけぼの園の3施設は、今春以降順次オープンし、今年8月には、発達・教育等支援施設、宇和島市はぐくみサポートステーションとして全面供用開始の予定であります。関係機関と連携しながら、複合施設としてメリットを発揮し、発達障がいや心身障がい、不登校の傾向のある児童・生徒はもとより、家族等からの相談や自立に向けてのサポートなどに、総合的・複合的に取り組んでまいります。 また、医療分野では、医師会へのアンケート調査の結果、開業医の高齢化が進んでおり、後継者がいないケースが過半を占めていることから、このまま身近なかかりつけ医の減少が続くと、地域の医療体制全体に深刻な影響を及ぼすことが懸念されます。このため、市民の皆様が将来も安心して医療を受けることができるよう、医療機関の新規開業や事業継承を後押しする補助制度を創設することといたしました。 次に、病院事業では、看護師等に対する奨学金貸付制度の拡充など、医療人材の確保に取り組むとともに、建設中の宇和島病院のエネルギーセンターにDMAT待機所や備蓄倉庫、福祉避難所を整備するなど、災害拠点病院としての機能強化を図るほか、DXの取組として、感染管理、診断書作成など、業務の効率化を進め、医師や看護師等の負担軽減につなげることといたしました。 さらに、人工呼吸器の非常用電源装置や人工内耳用物品など、障がいのある方の日常生活に必要な用具を給付対象に追加するほか、高齢者の社会参加を促進するため、町なかでの拠点づくりの検討や生活支援コーディネーターの配置など、住民主体の地域づくりや介護予防の促進を支援することといたしました。 このほか、昨年度の実証運行の成果を受け、戸島地区に地域モビリティを本格導入するとともに、新たに日振島地区においても実証運行に取り組むこととしております。 次に、「人を創る」についてでございます。 政府は、昨年末に異次元の少子化対策の実現に向けたこども未来戦略を閣議決定し、児童手当の抜本的な拡充をはじめ、出産費用や医療費、高等教育費の負担軽減等に取り組むこととしております。 本市におきましても、国の対策や県のえひめ人口減少対策総合交付金も活用しながら、結婚から妊娠、出産、子育てに至るまで、切れ目のない支援に取り組んでおりますが、経済的・精神的な負担をさらに軽減し、若い世代の誰もが将来に明るい希望を持てるよう、より一層の充実を図ることといたしました。 まず、結婚支援では、婚姻件数の増加につなげるため、経済的な支援に係る所得要件・年齢要件を緩和するほか、引き続き、婚活イベントやセミナー等を開催し、出会いの場の創出や婚活に対する意識の高揚とコミュニケーションスキルを向上する機会の提供を行ってまいります。 また、若年世帯が経済的な理由により出産を諦めることがないよう、新たに出産後の奨学金返還を支援するとともに、多子世帯に対する保育料や放課後子ども教室、放課後児童クラブの利用料の軽減措置を拡大し、安心して生み育てるための後押しや子どもの居場所づくりに努めてまいります。 さらに、令和6年4月から、子ども医療費の無償化の対象範囲を高校世代の18歳まで拡大し、子育て世帯の経済的な負担軽減はもとより、早期受診による重症化予防を図ってまいります。 このほか、共働き世帯やひとり親世帯をサポートする病児保育施設の開設準備への支援や生活困窮世帯の子どもや保護者に対する学習・生活相談体制の充実、ヤングケアラー対策コーディネーターの配置に取り組むなど、子育てしやすいまちづくりを推進してまいります。 なお、令和2年度から取り組んでいるホリバタ事業につきましては、中高生を中心に若者の活動拠点として、大学と連携したプログラムの実施や居場所づくりに取り組んでおりますが、新たに学生の長期インターンや地域人材の活用を図りながら、地域社会のつくり手の育成を目指してまいります。 次に、「まちを創る」についてでございます。 初めに、新
伊達博物館建築工事につきましては、資材価格や労務費の高騰により、1回目の入札は不調となりましたが、今ほど3月補正予算での
債務負担行為の増額を御承認いただきましたので、当初の予定である令和4年春の開館を目指し、再入札に向けた準備を進めてまいります。 また、現
伊達博物館跡地での新児童公園の整備に向けて、近隣住民や利用者等の意見もお聞きしながら、基本計画の策定に着手することとしております。 今後とも、地域の歴史文化の承継、伊達文化エリアの観光・交流拠点として、新博物館、広場、天赦園と一体となった魅力ある空間整備を目指すとともに、並行して、積極的な情報発信に努め、市内外の多くの皆様に愛される博物館となるよう着実に事業を進めてまいります。 次に、道の駅津島熱田温泉については、サウナを充実させた温浴施設や特産品販売所、レストランなどを有する複合施設として再整備を進めており、令和6年度からは建設工事に着手し、多くの皆様の期待に応えるべく、できるだけ早期のオープンを目指して取り組んでまいります。 また、恵み豊かな宇和海の
環境保全、中でも海洋ごみ問題は極めて深刻な状況と認識しており、昨年11月には、瀬戸内オーシャンズX及び愛媛県の御尽力により、蒋淵地区において、上陸母船を活用した大規模な漂着ごみ回収実証事業が行われましたが、今後も離島を含む立入り困難海岸での実施が計画されております。 本市といたしましても、引き続き、これに連携して取り組むほか、自治会、ボランティア団体、漁業関係者に加え、新たに渡船団体や遊漁船団体の協力をいただき、効果的な回収並びに適切な処分に取り組んでまいります。 また、海洋ごみの7割から8割が河川からの流入と言われていることから、意識啓発セミナーの開催や河川での回収強化などに取り組むなど、排出抑制にも注力することといたしました。併せて、公共下水道区域外における合併浄化槽設置の大幅な支援拡充を図り、生活排水による水質悪化防止を強化してまいります。 なお、岩松地区が昨年12月に
重要伝統的建造物群保存地区に選定されたことから、町並みの保全や景観整備を支援するとともに、選定記念シンポジウムを開催するなど、地域の方々と連携して、情報発信や活用に向けた取組を進めてまいります。 このほか、まちのにぎわいの創出を図るため、本市の特色ある食文化を発信するイベントの開催を支援するほか、観光のシンボルである宇和島城の改修整備、魅力の発信にも取り組んでまいります。 6つ目は、「チームうわじまを創る」についてでございます。 初めに、本市が抱える最重要課題の一つである人口減少対策として、引き続き、移住・定住促進支援金などの経済的支援に取り組むとともに、昨年末に完成した移住ガイドブックやリーフレットをフル活用し、移住を検討する方に対し、本市での暮らしをより具体的にイメージできるような積極的情報発信を強化するとともに、新たに専用のLINE公式アカウントを開設し、気軽に相談できる体制を整備してまいります。 また、人と地域、人と人とのつながりを重視し、うわじま移住応援隊との連携、うわじま人巡りMAPの活用、移住者交流会の開催等を通じて、移住前はもとより、移住後においても様々な分野からサポートするなど、移住者に寄り添った支援に取り組んでまいります。 さらに、コミュニティ活動の拠点となる集会所の長寿命化等の整備に対する支援の拡充や市民、自治会、NPOや企業など、オール宇和島による市民協働のまちづくりを推進するため、地域課題の解決に向けた自主的活動への後押しや多様な主体をつなぐ中間支援組織の育成に努めてまいります。 なお、今年はホノルル市との姉妹都市提携20周年の節目を迎え、えひめ丸事故当時の温かい御支援から、その後も様々な分野での交流が続いております。 市としましては、提携の確認はもとより、これまでの交流状況のパネル展やハワイ料理の教室の開催などを通じて、市民の皆様とともに交流の歴史を共有し、相互の交流を深めてまいりたいと考えております。 このほか、本市が直面する少子高齢化をはじめとした地域課題への対策を強化し、市民サービスの向上やまちの魅力を高めるためには、積極的なDXの推進が不可欠であることから、昨年10月に導入した本市の電子地域ポイント、RUCPOINT(ラックポイント)について、自治会加入世帯へのポイント付与など対象活動の追加やうわじま歩ポとの連携のほか、アプリ機能の拡充にも取り組んでまいります。 また、市の公式アプリやオンライン申請に関するスマホ相談窓口を新たに設置するなど、デジタルデバイド対策を強化するとともに、郵便局と連携し、引き続きマイナンバーカードの普及促進に取り組むほか、コンビニ交付で取得できる証明書の種類の拡充、公共工事での遠隔臨場、生成AIの導入など、市民サービスの向上や行政事務の効率化につなげてまいります。 さらに、教育分野においても、AIドリルの更新による学習
環境の整備や図書館システムの更新による利用者の利便性向上にも注力いたします。 今後とも、専門的な知見を有する外部人材の活用を図りながら、市民サービスやまちの魅力のさらなる向上に努めることとしており、令和7年度からの次期宇和島市DX推進計画の策定にも取り組んでまいります。 最後に、その他の重点施策でございます。 平成30年7月豪雨災害における農地・農業用施設災害復旧工事は、関係機関の御支援の下、5年を経ておおむね完了いたしましたが、関連工事の早期完成に取り組むとともに、玉津地区及び立間地区の農地再編復旧については、実施主体である愛媛県と連携し、一日も早い営農再開を目指して、引き続き円滑な事業推進に努めてまいります。 また、5つの小学校を統合する吉田統合小学校建設事業につきましては、令和7年4月の開校に向け、工事を着実に進めるとともに、学校、保護者はもとより、地域の方々とも調整しながら、通学方法等、スムーズな学校運営ができるよう万全の準備を進めてまいります。 さらに、子どもと向き合う時間の確保と教員のワーク・ライフ・バランスの実現を図るため、モデル校において業務改善の実証事業に取り組むほか、吉田町出身の「海運王」とも呼ばれる山下亀三郎氏が設立し、多くの著名な音楽家を輩出している桐朋学園の御協力をいただき、市内の中学校や高校での演奏指導を行うなど、本物の音楽に触れる機会を提供することといたしました。 なお、令和6年度も各地域に出向いてのタウンミーティングを開催させていただこうと考えております。「声を力に。」の初心を忘れずに、様々な方の御意見をお聞きし、宇和島の発展につなげてまいりたいと考えておりますので、ぜひ多くの方に御参加いただきますようお願いいたします。 以上が令和6年度の主要な事業であり、この結果、一般会計当初予算額は約468億円と、令和5年度に比べ約4億円、率にして0.8%の増となっております。 引き続き、事業の精査はもとより、国・県の補助金や有利な起債、各種基金の活用など、財源確保や将来負担にも十分配慮しながら、健全な財政運営に努めてまいります。 今後とも、市民の皆様の声を大切にし、宇和島市の発展に全力を尽くし、このまちの未来を市民の皆様と共につくってまいる所存でございますので、議員各位におかれましては、なお一層の御指導と御支援を改めてお願い申し上げますとともに、市民の皆様の御理解、御協力を重ねてお願いいたしまして、令和6年度に向けての施政方針といたします。
○議長(松本孔君) 続いて、令和6年度分の上程議案について、各
担当理事者の説明を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 西本
総務企画部長。 〔
総務企画部長西本能尚君登壇〕
◎
総務企画部長(西本能尚君) ただいま上程されました各案件のうち、総務企画部に係る議案について御説明いたします。 まず、条例議案を御説明いたします。 「議案第13号・宇和島市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部が改正されたことに伴い、規定の整備を行うため、条例の一部を改正しようとするもので、政令で定める日から施行しようとするものであります。 「議案第16号・宇和島市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、地方自治法の一部が改正され、パートタイム
会計年度任用職員への勤勉手当の支給が可能になったことから、除外規定を削除することに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第17号・宇和島市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、令和5年8月7日付人事院勧告に準じて在宅勤務等手当を新設することに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第18号・宇和島市
会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例等の一部を改正する条例」につきましては、地方自治法の一部が改正されたことに伴い、
会計年度任用職員に対して勤勉手当を支給するため、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第19号・単純な労務に雇用される職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、地方自治法の一部が改正されたことに伴い、
会計年度任用職員に支給する給与の種類に勤勉手当を追加するとともに、令和5年8月7日付人事院勧告に準じて在宅勤務等手当を新設するため、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第33号・宇和島市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例」につきましては、非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部が改正されたことに伴い、損害補償額の算定の基礎となる補償基礎額の引上げ等を行うため、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 次に、予算議案を御説明いたします。 まず、「議案第34号・令和6年度宇和島市一般会計予算」につきましては、第1条、歳入歳出予算は、予算の総額を歳入歳出それぞれ467億6,900万円と定めるものです。 第2条、
債務負担行為は、債務を負担する行為をすることができる期間、限度額の設定です。 第3条、地方債は、本年度に実施する事業の財源として借入れを予定している起債の目的等を定めるものです。 第4条、一時借入金は、一時借入金の最高額を50億円と定めるものです。 第5条、歳出予算の流用は、地方自治法の規定に基づき、歳出予算の各項の経費の金額を流用できる場合を定めるものです。 次に、歳入予算について御説明いたします。 市税、地方交付税などの一般財源につきましては、現状を踏まえた上で、前年度の決算見込みや地方財政計画における伸び率などを参考に計上しております。 また、国庫支出金、県支出金、市債などの特定財源につきましては、各種建設事業をはじめとした様々な事業の財源となるものですが、現行の制度上見込み得るものを捕捉し、計上いたしました。 続きまして、歳出予算について各款ごとに御説明をいたします。 第1款議会費は、2億4,796万5,000円で、議員の報酬、政策について調査研究等を行うための政務活動費など、議会活動に要する経費を計上しております。 第2款総務費は、70億561万3,000円で、一般行政事務に要する経費のほか、戦略的なシティセールスの展開や防災、DXの推進に加え、移住・定住の促進に要する経費などを計上しております。 第3款民生費は、166億169万2,000円で、結婚から妊娠・出産、子育てまでの総合的支援に要する経費のほか、子ども医療費無償化の対象拡大に要する経費などを計上しております。 第4款衛生費は、36億8,979万円で、医療機関の新規開業支援など各種保健事業に要する経費のほか、海洋ごみ対策など
環境保全の推進に要する経費などを計上しております。 第5款労働費は、7,000万円で、勤労者住宅建設資金融資に係る預託金などを計上しております。 第6款農林水産業費は、24億7,116万7,000円で、事業者の経営安定につながる取組への支援のほか、鳥獣害対策や森林
環境整備に必要な経費などを計上しております。 第7款商工費は、22億6,819万2,000円で、中小企業者等に対する支援や道の駅津島熱田温泉の整備のほか、プレミアム付商品券の発行に要する経費などを計上しております。 第8款土木費は、45億7,032万6,000円で、道路・河川の補修や改良をはじめとする都市基盤整備のほか、新
伊達博物館の建設に要する経費などを計上しております。 第9款消防費は、5億163万1,000円で、消防団員への報酬や消防施設の整備などの非常備消防活動に要する経費などを計上しております。 第10款教育費は、41億3,919万5,000円で、学校教育施設や社会教育施設などの管理運営費のほか、吉田地区小学校の統合に要する経費などを計上しております。 第11款災害復旧費は、3億3,050万円で、被災施設の復旧に要する経費を計上しております。 第12款公債費は、48億2,292万9,000円で、市債の元利償還金を計上しております。 最後に、第13款予備費には、不測の事態に備え5,000万円を計上しております。 続きまして、特別会計予算について御説明いたします。 「議案第35号・令和6年度宇和島市国民健康保険特別会計予算」につきましては、事業勘定の予算の総額を歳入歳出それぞれ96億3,942万8,000円、直営診療施設勘定の総額を歳入歳出それぞれ1億9,966万4,000円と定めるものです。 地方債は、本年度に実施する事業の財源として借入れを予定している起債の目的等を定めるものです。 事業勘定の歳入は、国民健康保険料、県支出金などを計上し、歳出は、保険給付費や制度の運営主体である県への負担金などを計上しております。 直営診療施設勘定の歳入は、診療報酬収入、繰入金などを計上しており、歳出は、診療に要する医薬材料費などを計上しております。 「議案第36号・令和6年度宇和島市後期高齢者医療特別会計予算」につきましては、予算の総額を歳入歳出それぞれ26億415万7,000円と定めるものです。 歳入は、医療保険料、一般会計繰入金などを計上し、歳出は、制度の運営主体である後期高齢者医療広域連合への負担金などを計上しております。 「議案第37号・令和6年度宇和島市介護保険特別会計予算」につきましては、保険事業勘定の予算の総額を歳入歳出それぞれ106億1,031万4,000円、介護サービス事業勘定の総額を歳入歳出それぞれ5,532万円と定めるものです。 歳出予算の流用は、地方自治法の規定に基づき、歳出予算の各項の経費の金額を流用できる場合を定めるものです。 保険事業勘定の歳入は、介護保険料、国庫支出金、支払基金交付金などを計上し、歳出には、保険給付費や地域支援事業に要する経費などを計上しております。 介護サービス事業勘定の歳入は、介護予防サービス計画費収入、一般会計繰入金を計上し、歳出は、介護予防サービス事業費を計上しております。 「議案第38号・令和6年度宇和島市財産区管理会特別会計予算」につきましては、予算の総額を歳入歳出それぞれ1,322万4,000円と定めるものです。 歳入は、区有林の間伐に伴う財産収入など、歳出は、間伐に要する経費をはじめとして管理会費を計上しております。 「議案第39号・令和6年度宇和島市土地取得事業特別会計予算」につきましては、予算の総額を歳入歳出それぞれ1億3,752万9,000円と定めるものです。 歳入は、土地売払代金など、歳出は、一般会計への繰出金などを計上しております。 以上で説明を終わります。 御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 古谷市民
環境部長。 〔市民
環境部長古谷輝生君登壇〕
◎市民
環境部長(古谷輝生君) ただいま上程されました各案件のうち、市民
環境部に係る議案について御説明いたします。 「議案第21号・宇和島市
税賦課徴収条例の一部を改正する条例」につきましては、市県民税等の減免申請期限を統一することにより、申請者の利便性向上を図るため、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第22号・宇和島市
重要伝統的建造物群保存地区における宇和島市
税賦課徴収条例の特例を定める条例」につきましては、歴史的
環境の保存を図るため、
重要伝統的建造物群保存地区に所在する家屋に対して課する固定資産税の特例を定めることに伴い、新たに条例を制定するもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第23号・宇和島市
手数料徴収条例及び宇和島市印鑑条例の一部を改正する条例」につきましては、個人番号カード等を利用して、利用者自らが端末機の操作を行うことにより取得できる証明書の追加等に伴い、条例の一部を改正しようとするもので、公布の日から施行しようとするものであります。 以上で説明を終わります。 御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 伊手
保健福祉部長。 〔
保健福祉部長伊手博志君登壇〕
◎
保健福祉部長(伊手博志君) ただいま上程されました各案件のうち、保健福祉部に係る議案について御説明いたします。 「議案第14号・宇和島市避難行動要支援者名簿に関する条例」につきましては、避難行動要支援者に対する円滑かつ迅速な避難支援等を実施するための避難支援等関係者への名簿の提供に関し必要な事項を定めるため、新たに条例を制定するもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第25号・宇和島市女性相談支援員設置条例」につきましては、困難な問題を抱える女性への支援に関する法律が施行されること等に伴い、条例の全部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第27号・宇和島市
国民健康保険条例の一部を改正する条例」につきましては、国民健康保険法等の一部が改正され、保険料の後期高齢者支援金等の賦課限度額が引き上げられたこと等に伴い、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第28号・宇和島市
介護保険条例の一部を改正する条例」につきましては、令和6年度から令和8年度までの第1号被保険者に係る介護保険料を定めることに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 以上で説明を終わります。 御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 楠
産業経済部長。 〔
産業経済部長楠 憲雄君登壇〕
◎
産業経済部長(楠憲雄君) ただいま上程されました各案件のうち、産業経済部に係る議案について御説明いたします。 「議案第29号・宇和島市
漁港管理条例及び宇和島市
水産基盤整備事業分担金徴収条例の一部を改正する条例」につきましては、漁港漁場整備法の一部が改正されたことに伴い、引用する法律名称の変更等のため、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 以上で説明を終わります。 御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 山口建設部長。 〔建設部長山口 勝君登壇〕
◎建設部長(山口勝君) ただいま上程されました各案件のうち、建設部に係る議案について御説明いたします。 「議案第40号・令和6年度宇和島市下
水道事業会計予算」について御説明いたします。 第2条、業務の予定量は、公共下水道事業におきましては、接続戸数6,009戸、年間総排水量253立方メートル、1日平均排水量6,932立方メートル、主な建設改良事業費は、管渠整備工事が2,051万8,000円、ポンプ場整備工事が248万円、処理場整備工事が2億1,739万3,000円としております。 小規模下水道事業におきましては、接続戸数243戸、年間総排水量4万3,744立方メートル、1日平均排水量120立方メートル、主な建設改良事業費は、管渠整備工事が290万円、処理場整備工事が8,270万円としております。 第3条、収益的収入及び支出は、公共下水道事業におきましては、収入の予定額を10億270万3,000円、支出の予定額を10億270万3,000円と定めるものであります。 小規模下水道事業におきましては、収入の予定額を8,175万3,000円、支出の予定額を8,175万3,000円と定めるものであります。 公共下水道事業の主な収入の内訳としましては、下水道使用料など営業収益に3億3,294万7,000円、長期前受金戻入など営業外収益に6億6,975万6,000円を計上しております。 小規模下水道事業の主な収入の内訳としましては、小規模下水道使用料など営業収益に1,000万円、長期前受金戻入など営業外収益に7,175万3,000円を計上しております。 一方、主な支出の内訳は、公共下水道事業におきましては、人件費、処理場費、減価償却費などの営業費用に9億3,530万1,000円、企業債償還利息など営業外費用に6,410万2,000円を計上しております。 小規模下水道事業におきましては、各地区管理費、減価償却費などの営業費用に7,292万7,000円、企業債償還利息など営業外費用に648万円を計上しております。 第4条、資本的収入及び支出は、公共下水道事業におきましては、収入の予定額を6億4,383万2,000円、支出の予定額を9億6,934万1,000円と定めるものであります。 小規模下水道事業におきましては、収入の予定額を1億538万5,000円、支出の予定額を1億2,296万9,000円と定めるものであります。 主な収入の内訳としましては、公共下水道事業におきましては、企業債5,840万円、出資金3億4,971万4,000円を計上し、小規模下水道事業におきましては、企業債3,000万円、出資金2,918万5,000円を計上しております。 支出の内訳としましては、公共下水道事業におきましては、建設改良費2億4,054万1,000円、企業債元金償還金7億2,880万円を計上しております。 小規模下水道事業におきましては、建設改良費8,560万円、企業債元金償還金3,736万9,000円を計上しております。 なお、資本的収入が資本的支出に対し不足する額3億4,309万3,000円は、当年度分損益勘定留保資金などで補填するものとしております。 第4条の2、特例的収入及び支出は、地方公営企業法施行令第4条第4項の規定により、当年度に属する債権及び債務として整理する未収金及び未払金の金額をそれぞれ211万8,000円及び323万円としております。 第5条、
債務負担行為は、
債務負担行為をすることができる事項の期間、限度額を定めるものであります。 第6条、企業債は、処理場整備事業と漁業集落
環境整備事業の財源として、起債の目的、限度額などを定めるものであります。 第7条、一時借入金は、その限度額を1億円に定めるものです。 以上で説明を終わります。 御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 森田教育部長。 〔教育部長森田孝嗣君登壇〕
◎教育部長(森田孝嗣君) ただいま上程されました各案件のうち、教育委員会に係る議案について御説明いたします。 「議案第15号・宇和島市執行機関の
附属機関設置条例の一部を改正する条例」につきましては、文化財保護法に規定する宇和島市文化財保存活用地域計画の策定に係る協議を行うため、同計画協議会を設置すること等に伴い、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第20号・宇和島市
特別会計設置条例の一部を改正する条例」につきましては、住宅新築資金等貸付事業特別会計を廃止することに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第24号・
宇和島市立図書館設置条例の一部を改正する条例」につきましては、総合的な図書館運営を推進するため、宇和島市立中央図書館及び宇和島市立簡野道明記念吉田町図書館にそれぞれ設置されている図書館協議会を統合することに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第26号・宇和島市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」につきましては、放課後児童支援員の配置及び資格の要件を緩和し、地域の実情に応じて対応ができるようにするため、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 以上で説明を終わります。 御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 片山
医療行政管理部長。 〔
医療行政管理部長片山治彦君登壇〕
◎
医療行政管理部長(片山治彦君) ただいま上程されました各案件のうち、病院局に係る議案について御説明いたします。 まず、条例議案を御説明いたします。 「議案第30号・宇和島市
病院局企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、地方自治法の一部が改正されたことに伴い、
会計年度任用職員に支給する給与の種類に勤勉手当を追加するとともに、令和5年8月7日付人事院勧告に準じて在宅勤務等手当を新設することに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものでございます。 続きまして、予算議案について御説明いたします。 「議案第41号・令和6年度宇和島市病院事業会計予算」につきましては、通年予算として編成をいたしております。 第2条、業務の予定量につきましては、過去の実績を基に、年間患者数を入院患者16万1,437人、外来患者25万6,332人と推計し、前年度と比較して、入院患者は8.7%の減、外来患者は2.1%の増と見込んでおります。 また、建設改良事業予定につきましては、医療機械及び備品購入費を7億1,631万3,000円、改良工事費を24億8,613万3,000円とそれぞれ見込んでおります。 第3条、収益的収入及び支出につきましては、収入の予定額を148万85万1,000円、支出の予定額を182億6,693万9,000円と定めるものでございます。 主な収入といたしましては、入院・外来収益など医業収益に135億465万4,000円、他会計補助金及び負担金など医業外収益に12億8,489万5,000円を計上しております。 一方、主な支出といたしましては、給与費や材料費など医業費用に173億4,128万5,000円、雑支出や支払利息など医業外費用に7億7,304万8,000円を計上しております。 第4条、資本的収入及び支出につきましては、収入の予定額を30億7,124万9,000円、支出の予定額を47億2,321万円と定めるものでございます。 収入につきましては、企業債16億5,720万円、国庫補助金10億3,976万円などを計上し、支出につきましては、建設改良費33億7,964万3,000円、企業債償還金12億5,600万7,000円などを計上しております。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額16億5,196万1,000円につきましては、当年度消費税及び地方消費税資本的収支調整額と過年度分損益勘定留保資金で補填するものとしております。 第5条、企業債につきましては、医療機械器具整備事業及び建設改良事業の財源として、借入れを予定している起債の目的、限度額などを定めるものでございます。 第6条、一時借入金につきましては、その限度額として、宇和島病院10億円、吉田病院24億円、津島病院10億円とし、計44億円と定めるものでございます。 続きまして、「議案第42号・令和6年度宇和島市介護老人保健施設事業会計予算」の主なものにつきまして御説明いたします。 第2条、業務の予定量につきましては、オレンジ荘、ふれあい荘を合計した年間療養者数を施設介護4万5,114人、短期入所1,935人、通所7,230人と見込んでおります。 また、建設改良事業予定につきましては、資産購入費を584万円、改良工事費を144万9,000円とそれぞれ見込んでおります。 第3条、収益的収入及び支出につきましては、収入の予定額を7億7,163万9,000円、支出の予定額を8億3,789万6,000円と定めるものでございます。 主な収入といたしましては、施設運営事業収益に6億7,680万5,000円、施設運営事業外収益に9,478万1,000円などを計上し、支出といたしましては、給与費や経費など施設運営事業費用に8億3,282万2,000円、支払利息として施設運営事業外費用に292万4,000円などを計上いたしております。 第4条、資本的収入及び支出につきましては、収入の予定額を負担金217万円計上し、支出の予定額を建設改良費、企業債償還金など5,425万5,000円計上しております。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額5,208万5,000円につきましては、過年度分損益勘定留保資金で補填するものといたしております。 第5条、一時借入金につきましては、その限度額をオレンジ荘、ふれあい荘、それぞれ1億円、計2億円と定めるものでございます。 以上で説明を終わります。 御承認くださいますよう、よろしくお願いい申し上げます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 門脇業務課長。 〔
水道局長代理門脇 博君登壇〕
◎
水道局長代理(門脇博君) ただいま上程されました各案件のうち、水道局に係る議案について御説明いたします。 まず、条例議案を御説明いたします。 「議案第31号・宇和島市
水道局企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、地方自治法の一部が改正されたことに伴い、
会計年度任用職員に支給する給与の種類に勤勉手当を追加するとともに、令和5年8月7日付人事院勧告に準じて在宅勤務等手当を新設することに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 「議案第32号・宇和島市
水道事業給水条例及び宇和島市
水道法施行条例の一部を改正する条例」につきましては、水道法の一部が改正されたことに伴い、規定の整備を行うため、条例の一部を改正しようとするもので、令和6年4月1日から施行しようとするものであります。 次に、予算議案を御説明いたします。 「議案第43号 令和6年度宇和島市
水道事業会計予算」につきましては、第2条、業務の予定量は、給水戸数3万6,200戸、年間給水量767立方メートル、1日平均給水量2万1,014立方メートルを見込んでおります。 第3条、収益的収支は、収入を24億6,315万8,000円、支出を23億1,520万9,000円と定めるものであります。 主な収入の内訳としましては、営業収益に22億7,171万4,000円、営業外収益に1億9,144万4,000円を計上しております。 一方、主な支出の内訳としましては、営業費用に22億5,849万6,000円、営業外費用に5,341万3,000円を計上しております。 第4条、資本的収入は、収入を1億6,210万8,000円、支出を8億5,128万円と定めるものであります。 主な収入の内訳としては、企業債8,000万円、工事負担金1,331万3,000円、他会計負担金6,879万5,000円を計上し、また、主な支出につきましては、建設改良費3億8,608万5,000円、企業債償還金4億6,519万5,000円を計上しております。 なお、資本的収入が資本的支出に対し不足する額6億8,917万2,000円につきましては、当年度分損益勘定留保資金などで補填するものとしております。 第5条、企業債は、配水管等整備事業の財源として、起債の目的、限度額などを定めるものであります。 第6条、一時借入金は、その限度額を5億円と定めるものであります。 以上で説明を終わります。 御承認くださいますよう、よろしくお願いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 岡原市長。 〔市長岡原文彰君登壇〕
◎市長(岡原文彰君) 先ほど、令和6年度の施政方針を表明させていただいた折に、新
伊達博物館の開館予定を「令和4年の春」と、そのように申し上げましたけれども、正しくは「令和9年の春」の間違いでございます。おわびをして訂正いたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 片山
医療行政管理部長。 〔
医療行政管理部長片山治彦君登壇〕
◎
医療行政管理部長(片山治彦君) 私のほうから先ほど御説明差し上げました「議案第41号・病院事業会計予算」の御説明の中で、収益的収入の金額について「148万85万1,000円」と御説明を誤って差し上げました。正しくは「148億85万1,000円」の誤りでございました。申し訳ございませんでした。
○議長(松本孔君) 以上で説明が終わりました。 ただいま上程されました各案件は、後日、議案質疑の上、各委員会に付託予定であります。 これをもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。 この際、議員の皆様にお知らせをいたします。 代表質問、一般質問の発言通告は、明日2月28日の午後5時までであります。 本日はこれにて散会いたします。 午前11時49分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 宇和島市議会 議長 松本 孔 議員 中平政志 議員 武田元介...