宇和島市議会 2023-12-13
12月13日-02号
令和 5年 12月 定例会令和5年12
月宇和島市議会定例会議事日程第2号令和5年12月13日(水)午前10時
開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
-----------------------------------出席議員(24名)1番 槇野洋子君2番 吉川優子君3番 田中秀忠君4番 山本定彦君5番 畠山博文君6番 佐々木宣夫君7番 山瀬忠弘君8番 椙山三也君9番 浅田美幸君10番 川口晴代君11番 中平政志君12番 武田元介君13番 浅野修一君14番 赤松孝寛君15番 三曳重郎君16番 兵頭司博君17番 石崎大樹君18番 我妻正三君19番 坂尾 眞君20番 清家康生君21番 上田富久君22番 松本 孔君23番 福本義和君24番 泉 雄二君
-----------------------------------欠席議員 なし
-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長 岡原文彰君副市長 玉田光彦君総務企画部長 西本能尚君教育長 金瀬 聡君
病院事業管理者 梶原伸介君市民環境部長 古谷輝生君保健福祉部長 伊手博志君産業経済部長 楠 憲雄君
農林水産振興統括官 松岡美志君建設部長 山口 勝君教育部長 森田孝嗣君水道局長 和田 靖君
医療行政管理部長 片山治彦君市長公室長 梶原祥敬君総務課長 武田 靖君財政課長 中川耕治君
デジタル推進課長 林 典之君危機管理課長
山下真嗣君-----------------------------------会議に出席した
議会事務局職員局長 宇都宮 太君次長 酒井宏治君次長補佐 福溜英二君議事法制係長 中村真也君主任 中村太郎君主事 中川武史君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 午前10時00分 開議
○議長(松本孔君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の会議録署名人に、田中秀忠君、山本定彦君を指名いたします。 それでは、これよい一般質問に入ります。 質問は、お配りをしておる発言順位表により、順次発言を許します。 なお、発言時間は一問一答の場合、質問と答弁の時間を含めて1人1時間以内といたします。 この際、申し上げます。 議員の皆様は、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し答弁を求める者の指名をお願いいたします。 なお、議員の質問の対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されることを求めます。 まず、吉川優子君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) おはようございます。会派あゆみの、吉川優子です。今日も一問一答方式で質問させていただきます。理事者の皆様におかれましては、簡潔で分かりやすい御答弁をお願いいたします。 まず初めに、10月に会派で行かせていただきました視察からの学びをお伝えさせていただいてから、質問を始めさせていただきます。 今回は、北海道に行かせていただきました。まず初日に、稚内まで飛行機で行き、宇和島で26度、稚内では6度という寒暖差の洗礼を受けました。2度の
バードストライクにより、飛行機が遅れていましたので、急ぎ視察先の
北海道立総合研究機構水産研究本部稚内水産試験場に行きました。稚内でも漁業従事者が二、三割減っているとのことで、どこも同じような悩みがありました。この水産試験場も国からの予算が減り、国からは26%、残りは外部資産が74%になってきたと言われていました。その上、ニシンを追っかけて、海獣でもあるトドが近海だけで1万頭を超え、被害総額が数十億円にもなるというお話を伺いました。そして、北海道でも132あった漁協を71に減らし、水産エコラベルを取り、ホタテ、サケ、ニシン、ホッケのブランド化をされており、現在は甘エビとホッキガイをブランド化させるべく、イベントなどを開催されているという御説明でした。 また、余市は100年以上水温調査をしているとのことで、北海道でも地球沸騰化の影響で水温が上がってきていて、水温が25度を超すとホタテが死に、冬場の水温が下がらないと昆布が死に、その同じ地球沸騰化の影響でブリが50倍に増えたため、加工品を考えることになるなど、問題もたくさんあるようでした。ブリが多くなって喜ばしいのかと思ったところ、味がおいしくないそうで加工に回すしかない。けれども、もう既にたくさんの商品化がされているので、独自性を出すのは難しいとのお話でした。宇和島と同じで、地場産業が自然相手の地域は、どこも御苦労が多い様子でした。 2日目は、士別市が築50年以上の庁舎を建て替えるに当たり、どのような建物が市民にとって望ましいのか、自治会をはじめとして
子育てサークルメンバーなどを含む22名で市民委員会を結成して、協議や視察を重ね、この先の人口減少を見据えた建設を目指し、議場もフラットな床で、机、椅子が可動式で、議会の閉会時は市民の会議などに貸し出されているところを視察いたしました。その後、旭川の高齢者と子どもの施設、いきいきセンター神楽、当別では、
コミュニケーション能力の高い当別大好きな子ども、英語の平均点を上げ世界を目指せる子どもの育成を目指す当別学園を、札幌では、子ども専門の精神科があり、多面的な支援をしている施設、
子ども発達支援センターちくたくを視察、最後は職員さんと地元企業が知恵を出し、市と県外企業をつなぎ助成を受け、健康寿命を延ばす企画を進めている北広島市に行きました。このほかにも、子どもの室内遊技場の見学など、それぞれの市町村で様々な取組が行われていることを学び、今回の質問にも反映させておりますので、理事者の皆様方も、宇和島市の明るい未来につながるような御答弁をよろしくお願いいたします。 まず初めに、ふるさと納税についてお伺いいたします。 先日、宇和島市の事業者さんから、ふるさと納税の結果は、職員さんの意識の違いや活動方法など取組方で結果がかなり違うと御意見をいただきました。特に愛南町の伸びはすさまじいと聞きますが、宇和島市の昨年の結果と今年の進行状況をお聞かせください。
西本総務企画部長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
西本総務企画部長。
◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、令和4年度1年間の実績でございますが、寄附件数が約1万4,000件、寄附額は約2億4,000万円でございます。次に、今年度の状況は、4月から11月末までの8か月間の累計で、寄附件数が約2万6,000件、寄附額は約3億9,000万円となっております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございます。昨年よりは上がっているようでよかったと思います。 この資料を御覧ください。 先日の北海道の視察のときに立ち寄った、道の駅のトイレの個室に貼ってあったものです。
ふるさとNOWというもので、1万円寄附をしたら、そこですぐに使える3,000円のクーポン券をもらえ、その場で使えるふるさと納税になります。宇和島は参画予定はないですか。
西本総務企画部長にお聞きいたします。また、
RUCPOINTにひもづけできないでしょうか。御所見を
林デジタル推進課長にお聞きいたします。お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
西本総務企画部長。
◎総務企画部長(西本能尚君) お答えします。 議員御指摘の
ふるさとNOWは、現地で気軽にふるさと納税ができるよう開発された現地決済型のサービスで、令和4年12月にサービスがスタートしておりまして、調査した範囲では、全国32の自治体が、ゴルフ場や宿泊施設を中心に導入をしております。ふるさと納税に対する事務経費が返礼品を含め寄附額の50%以内という制約のある中で、先行自治体での実績、費用対効果を注視してまいりたいと考えているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) お答えいたします。
RUCPOINTにつきましては、名称やアイコンなどのデザインは開発元のアプリ事業者に依頼して、宇和島市オリジナルのものにしておりますが、ポイントの付与や利用などの基本機能は、アプリ事業者が開発した汎用的な機能を使用しております。このため、市の経費負担なく基本機能を使用することができておりますが、その代わりに、独自のカスタマイズができないものとなっております。 他方で、有料オプションとしてアプリ事業者が別途開発した機能を追加できることから、
RUCPOINTでは、SDGsの視点から日々の行動を振り返ることができる毎日SDGsというアプリを導入しておりますが、議員御質問にある
ふるさとNOWのような旅先などでふるさと納税ができるシステムとの連携は、オプションとして用意されていないところでございます。 今回いただいた御提案につきましては、アプリ事業者に対し、今後新たなオプションを開発する際の参考としていただくようお伝えしたいと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございました。 また、この2つとも引き続きよろしくお願いいたします。 今の時代、海外の富裕層の方々対象のインバウンドでも、地方に来たらコト体験消費にお金をかける人々が増えています。以前ここでメタバース空間を利用して、体験型のコト消費などをしてみませんかと申し上げましたが、ミカン狩りやハマチの養殖の餌やり、鯛めしを作って食べる、真珠の珠出し体験、お城山の登城、また、伊達博物館の入館、甲冑体験のようなアイデアのコト体験をつくり、リアルが動き出した今だからこそ、宇和島を訪れていただくような今の時代に合ったコト体験をふるさと納税の返礼品や、これから建設されようとしている新伊達博物館の1口オーナーや、岩松の伝統的建造物群の応援券などを新しいふるさと納税に入れることはできませんか。それぞれに担当課の違う質問を1つにしたので、市長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えをします。 現在のふるさと納税における体験型の返礼品につきましては、民宿に宿泊することに合わせた漁船によるクルージング、そして、真珠の
アクセサリー作り、さらには宇和海の自然を満喫することのできるキャンプ体験など、そういったものを用意をしているところでございまして、現在準備をしようとしている中には、
スポーツ交流センターのクライミングを題材としたそういったメニューというものを加えようと今しているところでございます。 議員おっしゃるとおり、宇和島市はこういった観光資源が大変豊富であると、今、申し上げた魚類養殖であるとか、真珠であるとか、柑橘などにおけるような部分もそうですし、そういったものをいかに生かしていくことができるかということは重要なことであると考えております。 今後につきましては、これら観光コンテンツをリアルな
体験型観光メニューとして開発していくことはもちろんでございますけれども、ふるさと納税におきましても、体験型の返礼品といたしまして、さらなるふるさと納税の獲得と交流人口の拡大を目指していきたいと思っております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) 引き続きありがとうございます。よろしくお願いいたします。 続きまして、地域とつながる商品券や子育てに出されるチケットなどを
デジタルチケット、いわゆるペイペイなどにする予定はありませんか。若い世代は、デジタルを使いこなしていると思います。これをデジタル化する手数料と紙で出す手数料はどう違いますか。内容を教えてください。また、この先も、例えば東京都港区でもあるような
キャッシュレス決済のチケットと紙のチケットの併用でもいいので始めてみませんか。
楠産業経済部長にお聞きします。また、国のマイナポイントもペイペイなどDXを活用したもので、その口座を使ったりすると迅速にできることがありそうですが、いかがでしょうか。子育て世帯のおむつ券については、
伊手保健福祉部長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
楠産業経済部長。
◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 商品券のデジタル化につきましては、1円単位で使用ができることや、商品券を購入する手間が省けること、換金作業の負担軽減など、利用者側にも店舗側にも、様々なメリットがあることは承知をしております。しかしながら、一方でスマートフォンをお持ちでない方や、操作に不慣れな方は利用できない場合が多いこと、利用可能な店舗が限られること、事務経費が増大することなど課題もございます。 事務経費につきましては、現行の紙で、今年度実施をいたしました第6弾では、商品券の印刷費や販売手数料、臨時的な人件費等で約2,600万円でございましたけれども、県内他市の事例によりますデジタルで第6弾と同規模の事業を実施した場合の試算額は、委託業者への事務手数料等が約1億2,000万円となり、1億円程度の経費の増額となります。また、デジタルと紙を併用する場合は、経費の増加に加え、事務負担も増えることとなります。これらのことから、デジタル化を行った場合は、現行に比べまして、利用率や登録店舗数の減少、プレミアム率の低下、発行総額の減少に伴う消費喚起効果の低下などが想定をされます。 本市の地域とつながる商品券事業につきましては、市内事業者と市民生活の支援を幅広く行うものでございまして、より多くの事業者に御参加をいただき、より多くの市民に御利用していただくことが重要であると考えておりまして、今ほど申し上げましたこと等を総合的に勘案した上で、現時点におきましては、紙で実施する方式が最良と考え、実施をしたところでございます。 今後、商品券事業を実施する場合におけるデジタル化につきましては、そのときの政策目的や地域の状況を勘案しながら、適切に判断をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
伊手保健福祉部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 国が公金収納や給付などのデジタル化を推進しておりまして、子育て支援においても、デジタル化のニーズが高まっていると認識をしているところでございます。第2子以降のおむつ券は、県市町及び県内生産企業の官民共同事業として実施をしておりまして、購入についても、県内企業が生産した製品を在住市町の登録店舗で購入し、県内で転出された際は、転出先のおむつ券の残券を転入先で提出し、転入先の自治体が残券分のおむつ券を交付する仕組みとなっております。このため、現在県が定める要綱におきましては、紙のみを想定しているところから、県内市町全てが紙で交付しているところです。また、市独自で実施をしている第1子のおむつ券につきましても、第2子以降のおむつ券の市内登録店舗で商品の購入ができるよう、紙での運用としております。 今後、おむつ券のデジタル化に係る課題でありますとか、ニーズなど現状把握に努めまして、経費や事務負担等の検証を行いながら、デジタル化に向けて県及び他市町と連携して検討したいと考えております。 なお、仮にマイナポイントと同様にペイペイなどにポイントを付加する場合は、県内の店舗での県内企業製品の購入に限定することが可能であるかが課題になるものと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございました。たくさんのお金に関わること、また、市内のものにお金を使っていただけることに特化すると紙のほうがいいということが分かりましたので、よろしくお願いいたします。これからもまた使えることができましたら、またよろしくお願いいたします。 続きまして、DXつながりで、
RUCPOINTについてお聞きいたします。 私たちも
こども食堂をはじめとする
各種ボランティア活動に参加すると、ポイントが頂けます。それにつきましては、皆さんとても喜ばれています。本当にありがとうございます。しかし、今はスマホのみに対応ということですが、例えば
こども食堂のボランティアさんは、高齢の方や学生さんがほとんどでして、スマホだけでなく携帯をお持ちでない方もいらっしゃいます。同じ活動をされても、付与される方と付与されない方があるのはとても不公平ではないかと思います。小冊子の自治体ワークスに紹介されていた、浜松市などのスマホに限らない決済手段のキャッシュレスの促進の例とか、アナログではありますが、ガイヤ体操のスタンプの併用などで、漏れなくお渡しできるスタイルにすることはできないでしょうか。
林デジタル推進課長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) お答えいたします。 議員御質問の浜松市の事例につきましては、浜松市が昨年度実施した
キャッシュレス決済の
ポイント還元事業において、併せてプリペイドカードを利用したものと承知しております。本市の
電子ポイント制度では、スマホアプリの利用を前提としておりますが、その理由は主に2点ございます。1点目は、地域における制度の定着でございます。カードを併用した場合、ポイントの付与や利用において、専用機器の導入が必要となるなど、加盟店や地域団体の負担が増加いたします。また、他自治体においても、カードでの対応を敬遠する店舗が多いというふうに伺っております。2点目は、地域におけるデジタル活用の推進でございます。今後、3G回線のサービス終了などにより、スマホの利用が一層拡大する見込みでございます。また、
マイナンバーカード機能のスマホ搭載をはじめ、スマホを利用した行政サービスもさらに充実してまいります。このため、本市では国事業及び市独自のスマホ教室を昨年度は計58回開催いたしましたが、今年度は計100回程度の開催を予定しているなど、デジタル活用の支援を強化してまいりたいと考えております。 以上2点のほか、カードを併用した場合、ポイントの二重付与が発生してしまう懸念もございます。アプリにおいては、同じ活動で同じ参加者に対し誤って二重付与がされないようシステム的な制限をしておりますが、カードを併用した場合、システム的な制限を行うことは極めて困難になります。こうしたことから、今後におきましても、アプリの利用を前提として考えております。 また、議員御質問にありました、高齢者のガイヤ健康体操など、
ガイヤマイレージ制度につきましては、所管する高齢者福祉課において来年1月から順次、アプリか現行の手帳か、利用者の方がどちらか一方を選択できるようにする予定です。健康体操の参加者に対して、各団体の代表者がアプリ、または手帳にポイントを付与することとしておりますが、不特定多数の方が参加するイベント等においては、二重付与の可能性や手帳に押すスタンプの本体の管理方法など、課題も多ございますので、高齢者福祉課とともに、今後の検討課題とさせていただきたいと考えております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) 丁寧な御答弁ありがとうございました。また、高齢者の方々も付与できるような形でしていただけるととても助かると思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、今回の視察で見学した旭川市のいきいきセンター神楽を視察して、高齢者の方の趣味のサークル活動の場所と入浴施設と地域の方も少し交流できる施設と壁一枚挟んで、隣に保育園が併設されていました。この壁が動かすことができ、高齢者さんの交流施設がお休みのときは、広く保育園の室内運動場のように使うことができる仕組みでした。そして、ふだんの活動の畑の野菜作りや収穫祭など、いつもの施設内の壁面に子どもたちの作品を展示するなど、心温まる交流がされていました。宇和島市でも、今後、保育園の新設や建て替え、そのときに建設費の削減などの観点から見ても利用できるのではないでしょうか。
伊手保健福祉部長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
伊手保健福祉部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 御紹介をいただいた旭川市いきいきセンター神楽のような幼老複合施設は、本市においてもこれまで戸島において導入事例がございます。平成9年度に整備した木造平屋建ての施設内に、廊下にある
アコーディオンカーテンで仕切る形で、
離島交流センターと保育所を併設し、園庭は共有スペースとなっているもので、高齢者施設と児童施設の併設は多世代交流の場となり、地域に根差した福祉サービスを一体的に展開できる魅力があると認識をしております。 今回御提案いただいた事例のように、ほかの事業とタイアップできるような場合は、前向きに検討してまいりますが、その前提には相互の事業形態や規模、タイミング、複合や集約化のメリットの有無、地域のニーズ等の分析が非常に重要であると考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございました。戸島の施設も見せていただこうと思います。ありがとうございます。 続きまして、北海道北広島市で見てきたもので、子育てに力を入れる宇和島市として参考にしたかったものがあります。それは、室内遊技場です。北海道は、寒い地域のことも理由にあると思いますが、現在の地球沸騰化の時代に、暑過ぎて外で遊べない子どもたちが増えているのも本当ですので、この先のことも考え、廃校の体育館を利用したりして、子どもの室内遊技場などをお金をなるべくかけずに工夫して遊べる施設を考えてはいただけませんか。 また、ボーネルンドの巨大ブロックで車やバイクを工夫して作って遊べる施設もありました。この巨大ブロック、実は小さな子どもから高齢者まで楽しめそうなものでした。子どもと若い世代と高齢者との交流、創意工夫が必要な点では、高齢者の方々のお知恵を若い世代につなげられる、そんな体験型の空間をぜひお考えいただけたらと思います。市長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えをします。 このいわゆる廃校施設の利活用につきましては、利活用の基本方針というものがございまして、その原則としてでございますけれども、やはり地域住民の方々の御意向に酌みしやっていこうというところがございます。こういった状況の下で、実際に室内の遊技場としてできたものといたしましては、旧の清満幼稚園、そして、浦知小学校がございますけれども、これらも地域からのそういった御要望の中でこれが誕生した、こういったことでございますし、現在でも世代を問わず多くの方々が交流をし、建物の中では子どもたちが遊ぶこともできるような遊具が設置をされているところでございます。 その中で、今後もこういった施設をどのように捉えていくかということにつきましては、先ほどのゲンテンもそうですけれども、利活用の判断基準というものがございますので、それに照らし合わせながら、市のこれからの未来に対しての資する、そういった考えに至ることがあるのであれば、しっかり検討していきたいと考えております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 続きまして、トップアスリート育成についてでお伺いいたします。 以前、スケートボードの練習場をお願いしたところ、石丸公園の駐車場を使わせていただけることになって、初めは遠いからという話ではありましたが、今では人数もさらに増え、たくさんの道具なども作ったりして、若い世代、またちびっこから大人までたくさんでいらっしゃいます。オリンピック競技にもなったスケボーの世界レベルの選手を輩出したいと思いますし、また、トップアスリート事業として、クライミングと同様にさらなる施設を宇和島市単独でなく民間やもちろん愛媛県や国などにも働きかけを行ってくださって、若い世代の未来に夢を託せるようにしていただきたいと思いますが、こちらもその後の進捗など、市長のお考えをお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えをします。 現在、いろんなニュースで拝見をしておりますと、よく最近見かけるのは、やっぱり卓球であるとかバスケットボールであるとか、さらにはこのスケートボードもニュースに取り上げられている中、それがやはり今の流れなのかなということを認識しております。 かつて、議会の皆様方からも、子どもたちがスケートボードに興じることができる場所を何とか確保して、確保できるようにという、そういった御要望をいただいた中で、石丸公園内における温水プールの前の駐車場というものを提供させていただきました。あそこがベストかどうか分かりませんけれども、一団の舗装された土地として御提供させていただきましたけれども、今では多くの方々が集まり、そしていろんな工夫をされながら活動されているということを聞き及んでいるところでございます。 今後この施設につきましては、これからの公園の整備等々の計画においてしっかり検討していくことになっているところでございます。 そして、先ほどのトップアスリートの育成という御発言があった中で、現在、宇和島市におきましては、未来のトップアスリート育成事業というものを事業として推進しておりまして、各競技団体が有益にこれを活用されているという現実というものがございます。これらを補助事業、この事業に手を挙げるためには、これスポーツ協会が取りまとめているところがございますので、やはり一つの団体としてまずはスポーツ協会を登録をいただくことが肝要かと思いますけれども、その中で、これらの事業を活用しながら、選手の皆様ももちろんですが、指導者の皆様も優れたそういった選手の、スケートボードの技術的なものを見て、様々なことを感じる機会になるんではないかと思いましたので、これをちょっとお伝えをしたく発言させていただきました。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございます。団体のほうにもそんなことがあるということで、お伝えしたいと思います。 この件も以前に御提案させていただいたことがありますが、移住事業についてです。 地元の農林水産業はもちろん、宇和島市は今、どの事業者さんも人手不足でお困りです。その人手不足の働き手と市内の廃校や空き家の利活用とゼロ円移住の考え方を掛け合わせて、令和2年は56人、令和3年は171人、令和4年が410人と増加している移住事業との宇和島市独自のコラボ企画をつくれませんでしょうか。
西本総務企画部長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
西本総務企画部長。
◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御提案のゼロ円移住は、東京に本社を置く民間企業が、長崎県宇城市で行っているサービスでございますが、移住を希望されている方が、地域の提携企業で働くことを条件として、引っ越し費用が全額支援されることで、実質ゼロ円で移住が可能となり、移住先の住居と仕事の提供が受けられるというものと認識をしております。移住につなげるためには、移住先での仕事の内容、勤務条件等が移住を考える方のニーズにマッチしているのかが、大きな要素となってくると考えております。本市におきましても、仕事に関する支援をさらに強化していく必要があると認識をしておりますので、御提案の事業内容も含めさらに検討を行ってまいりたいと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。 続きまして、まちづくりに関係することで、伊逹博の建て替えや、移住者の増加に伴い、関係人口が増えることにより、宇和島市の宿泊施設の少なさはとても気になります。つい先日、大洲の町なかに点在する宿泊施設が完成形になったというニュースを見ました。大洲には、すてきな古民家がたくさん残っている地区があったのと、観光地域づくり法人との連携など、そこを生かす知恵が相まって、あのようなすばらしい結果を生んだのだと思いますが、宇和島市も、岩松が伝統的建造物群地域として認められるなど、まだまだ伸び代もあります。工夫して宿泊施設を増やす努力は必要であると思います。 また、増やしたらいつも訪れていただけるような集客、誘客のアイデアも必要になります。商店街の空き店舗など、町なかの空き家をうまく活用して、伊達博の隈研吾さん、そして私が好き過ぎる大竹伸朗さんの作品などうまくコラボして、議員になって初めての質疑でもお話ししましたが、市内に点在する空き家の活用として、大竹さんのガチャハウスや1枚だけの絵の展示、大きなオブジェの展示、デザインTシャツ屋さんなどなど、また、隠れた才能をお持ちの市民や関係人口の皆さんの作品展示や販売など、それぞれの特徴を生かして、観光客がコンパクトな宇和島の町を自転車や歩きで散策でき、もしかしたらお散歩中の大竹さんに会えるかもというようなどきどきが味わえるルートをつくって、市全体で集客できるようになりませんか。 季節によると、すてきな夕焼けスポットがあったり、伊達家のゆかりの地であったり、たくさんの軌跡と奇跡を集めて、そこに宿泊がプラスされたらとてもすてきな町になります。今はレストランとなっているかつての天赦園ホテルの再構築や、今は多分お休みになっている夜景のすてきな愛宕公園に隣接するユースホステルなど、今はやりのグランピング施設にするなど、できそうなことはたくさんあると思うのです。もっと地元市民や宇和島のファンでもある関係人口の皆さんから、広くアイデアを募集してみていはいかがでしょうか。そして、その中のすばらしいアイデアに補助金を出して、やってみる。補助金もたくさんは必要ないと思います。少なくてもできるおもしろいことはたくさんあります。こんな補助金やアイデア募集のグーグルフォーム作成など、いかがでしょうか。宇和島市内も郊外も、よく回られている副市長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 玉田副市長。
◎副市長(玉田光彦君) 宇和島大好きの吉川議員からは、視察研修や日頃の活動からの気づきを基に、本市の活性化に向けた様々なアイデアや提言をいただいておりまして、ありがたく、また、少し圧倒されているところでございます。 さて、少子高齢化が加速しておりまして、市を取り巻く社会課題が複雑化、多様化する中で、これらの解決に向けましては、質問にもございましたが、市民の皆様はもとより、関係人口からのアイデア、これを生かしていくことは大変重要な視点だと考えております。このため、市におきましては、協働のまちづくり指針を改訂いたしまして、例えば環境保全、フードドライブ、防災ゼミナールなど、NPOや各種団体の自主的な活動を力強く支援をしているほか、ふるさと納税を財源にしまして、公益団体等が実施するふるさと応援事業を募集いたしまして、これも例えば
こども食堂の開設、あるいは伊達広場のイルミネーション、ホリバタでの将来の担い手育成など、こういった事業を支援しております。今年度は、また新たに宇和島ならではの地域資源を生かした観光コンテンツの開発を支援する事業も募集しているところでございます。加えまして、なお地域課題の解決、市民生活の向上、あるいは市の施策、財政運営の効率化など、幅広く企業の皆様から提案を募集する民間提案制度というものございますが、これらについても検討を進めまして、市内企業はもとより、包括連携協定や企業版ふるさと納税、こういったことを通じて、宇和島に関心を寄せていただいております関係企業の皆様との連携を強化しながら、本市の活性化に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) 御丁寧にありがとうございました。これからも宇和島のために、よろしくお願いいたします。 次に、今後の防災減災についてお聞きいたします。 利用価値の広がりを見せるヘリコプターの活用を生かすために、間もなく完成するヘリポートのこの先の活用や、防災以外での民間とのコラボ企画などあるようでしたらお聞かせください。9月4日に、東京大学の羽藤教授と宇和島東高防災地理部の皆さんの事前復興の取組についてのお話がありました。そのときの教授のお話はもちろんですが、地元高校生の発表がすばらしく、これらを全国の小中高、大学生の皆さんに、これからを生きる子どもたちに伝えてほしいと思いました。まず、地元の小中高生に伝えてくださいませんか。大きな災害があったことからの学びを伝えられ、防災や減災を考えることのできるこども防災士や、学生防災士がたくさんいる宇和島市として進めてほしいと思います。そんな活動はできませんか。これらについて、山下危機管理課長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 山下危機管理課長。
◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 戎山のヘリポート機能を有した避難地の整備につきましては、予定しております全ての設備の完成は来年度の完成の見込みとなっておりますが、舗装工事までの完成につきましては、2月頃に完成を予定しているところでございます。予定している訓練につきましては、3月10日の宇和島市地震津波避難訓練に合わせて、消防本部と連携した海上保安部のヘリコプターの離着陸訓練を予定しておるところでございます。 また、民間ヘリコプターを活用した訓練等につきましては、包括連携協定を締結しております東京の国際災害対策支援機構と実施しているところでございますけれども、新たに観光と訓練をかねた提案をいただいておりますので、実施に向けて調整してまいります。 議員紹介の宇和島東高校防災地理部の事前復興に関する取組の発表につきましては、学校等の調整が可能でありましたら、地元の小中高校生や市民の皆さんへの発表する機会を設けることについて、検討してまいりたいと思います。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) 前向きな御答弁、本当にありがとうございます。 続きまして、環境問題についてお聞きいたします。 海ごみや川ごみの掃除の助成金ができ、ボランティアで続けてくださっている皆さんの助けになり感謝されています。この先も、今捨てられているごみは拾い続けるしかないと思いますが、と同時に、海の汚れは、山や川をきれいにすることで変わってくるのではないかと思っています。宇和島市で以前よくいただいていたEM菌を使って畑枝川や須賀川、辰野川、神田川、来村川などなど宇和島市内の川に子どもたちとEM団子を作って投げ入れて、川をきれいにしようというような楽しみながら自分たちの住む町をきれいにしていく活動、子どもの頃から自分たちの町は住んでいる自分たちが汚さない、守っていくという高い意識を持った大人に成長できるような活動はできませんか。西日本豪雨災害、コロナ禍を経験した今の若い世代や学生たちは、本当に志が高い考え方で、宇和島市のそこかしこのイベントで大活躍してくれています。そんなすてきな若者たちとできることなどについて、古谷市民環境部長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 古谷市民環境部長。
◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 まず、本市の環境基本計画では、重点施策の一つとして、川上から川下まであらゆる視点での海洋ごみの発生抑制に取り組むことといたしております。本計画の策定後は、特に海岸における海洋ごみ対策を先行して取り組んでまいりました。そのような中、市内の高校生の活動といたしまして、宇和島東高校のスポごみ全国大会の出場、吉田高校の海洋プラごみリサイクルプロジェクトの活動動画が、環境省所管の環境教育、ESD実践動画の100選に選定されるなど、既に全国レベルの実績を残す取組を行っていただいております。市といたしましても、こういった若い世代のすばらしい取組を参考とさせていただきながら、若い世代やそれらを支援する企業などとともに重点施策の一層の推進を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございます。子どもたちとともに、すばらしい宇和島を目指してまいりましょう。 今年の自治体ワークスで掲載されておりました、神奈川県座間市の取組のバック型のLFCコンポストを300世帯に無償貸し出しし、各世帯で堆肥を作り、指定日に回収用の麻袋に入れて集積所に出し、それを市が回収して、民間の事業者が二次発酵や異物除去を行い、堆肥を農家に届け、そこが作った野菜を販売するところにつなげていくというようなフードサイクルプロジェクト活動が、農林水産省の農産漁村振興交付金により自治体の負担なく始まっています。宇和島市も、遊子の段々畑やフードドライブ活動などをしている
こども食堂の協議会など、団体とコラボするなどできそうですが、これについても古谷市民環境部長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 古谷市民環境部長。
◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員御質問の内容は、日々の生活の中で排出される生活ごみが、NPOやボランティア団体、そして企業など多様な主体による新たな組み合わせによって生産から消費へとつながっていく循環型社会を形成する一つの取組であると理解をしたところでございます。 今後は、現在実施しております生ごみ処理機などの購入補助事業などを活用しながら、循環型社会の構築に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) 引き続きよろしくお願いいたします。 健康づくりについてお伺いいたします。 北海道の視察から北広島市の職員さんが、ふるさと納税の企業版の仕組みを活用しながら、若い世代の事業者のアイデアである未病や健康維持のため企画を連携して、システムをつくられていました。オーラリングという外国の商品ですが、これをつけることで、睡眠や歩数など健康の指数となるものをはかり、スマホに記録する、運動することで受けた補助金からポイントももらえるというふうに簡単に説明いたしましたが、若い世代も高齢者も巻き込んで、健康日本一の町になろうとしています。簡単なようですが、宇和島でもできそうでした。これは、助成を受けようとする事業者さんが営業して、他県の大きな企業さんからふるさと納税をしてもらっていました。こんな前向きなシステムを活用して、宇和島市も健康で子育てしやすい町、健康の町として手を挙げていけたらいいと思いますが、まずは、
伊手保健福祉部長に、続いて、
RUCPOINTとの連携というところで、
林デジタル推進課長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
伊手保健福祉部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 今ほど御提案いただいたオーラリングは、指に装着することで、心拍数などを測定し、スマホ等と連携してリアルタイムで健康情報が確認できるものと認識をしております。現在本市では、健康づくりの取組として、健康マイレージ事業であるうわじま歩ポや宇和島ガイヤ健康体操などを推進しております。このうち、ウォーキングや生活行動など日々の歩数に応じてポイントがたまるうわじま歩ポは、たまったポイントが買物券に交換できるなど、運動を習慣化することで健康づくりへとつなげる取組となっております。現時点においては、オーラリング等といった新たな仕組みを導入するのではなく、現在実施しているうわじま歩ポなどの活用に、より力を入れていきたいと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) お答えいたします。
RUCPOINTとの連携でございますが、汎用的な基本機能の上に有料オプションとして連携機能を追加することが可能かどうか、アプリ事業者に確認いたしましたが、議員御質問のウエアラブルデバイスと
RUCPOINTとの連携は、現時点では想定していないとのことでした。 なお、来年度から予定しておりますうわじま歩ポと
RUCPOINTとの連携につきましては、うわじま歩ポ側のアプリを改修することで、対応することとしております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございます。うわじま歩ポもたくさんの方が活用されているので、助かると思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、新しい吉田統合小学校について、宇和島市と関係が深い当別町の小中一貫教育の当別学園を見学させてもらって、本当にすばらしい環境で学んでいらっしゃいました。私も宇和島南中高一貫教育ができるときに、説明会の折に、中高よりも小中のほうがいいと意見をお伝えした記憶が、随分遠い昔ですが、宇和島市で突然に小中一貫校にするというのは現実的ではないと思います。新しくできる吉田統合小学校と隣接される吉田中学校が、うまく連携され、吉田の地域との関わりや吉田の歴史、地場産業でもあるミカンのことなども力を入れ、地元と小学校と中学校がうまく共鳴するすばらしいハーモニーを奏でるような地域を広く一体化でき、災害を受けた学びからの防災教育など進められるような学校ができたらいいなと、当別学園の環境を見て想像いたしました。金瀬教育長に、新しい学校はどのようなものを目指されているのか、そして、各学校の閉校に当たり、それぞれの地域の歴史を引き継ぎつつも、新しく生まれる学校の明るい未来についても、教育長としての思いをお聞かせいただきたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 御質問いただきましたので、丁寧に説明したいと思います。 吉田統合小学校は、小中連携を意識して、将来的には中学校と校舎が隣接するようにいたしました。今、議員から新しい学校はどのようなものを目指しているのか、学校の明るい未来についてもとお尋ねをいただきました。「明るい未来を僕らの手で」、これは、吉田中学校の30年豪雨災害の復興記念碑のメインメッセージです。7月7日の災害、被災でした。泥を流す水がない。風呂に入る水がない。トイレを流す水がない。真夏の盛りの過酷な数か月を経て、中学生が刻んだメッセージは、ほかにも、食べられる、笑える、生きている、それだけで幸せ。当たり前の毎日を送れるのは多くの人の支えのおかげです。笑顔を取り戻し、笑顔いっぱいの町にします。ピンチをチャンスに変えて等々刻まれております。本当に大切なものは何か、彼ら、彼女らは災害からそれを学びました。 老いも若きも、地元の人も外からのボランティアも、大人も子どもも、みんなが現実を自分事として向き合い、関わり合って、困難を克服しようとした結果、地域の子どもたちに何をもたらしたか、それが「明るい未来を僕らの手で」というメッセージです。 いわゆる読み書きそろばんは、それはもちろんのこととした上で、自分が生まれ育った地域のもの、こと、人との直接の関わりを通して、地域の課題や可能性についても、地域の大人とともに学ぶことができる。単に地域が好きだということにとどまらず、自分自身が主体的に地域と関わって、地域をよくしていこうとする、ある種の当事者意識に基づく町に対する自負心、自らに納得をし、自らを肯定できる、自分に自信を持てる、そのような地域とともにある学校、学校を核とした地域を目指していきたいと考えております。 このことについては、宇和島市の教育大綱にも掲げております。したがいまして、小中連携はもちろんでございますが、学校と地域の連携協働を推し進めてまいります。 そのような考えの下で、新しい時代の教育と地方創生の実現に向けて、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動に取り組んでまいりました。3年以上続いたコロナ禍の影響や、1人1台端末の活用に力を振り向けざるを得なかったこともあり、学校や地域における理解の浸透や実効性はまだまだこれからという状況にあり、したがって、取組のさらなる充実強化を図る必要があることは否めませんが、目指すべき進路は明確にしております。そのために、隣接する吉田統合小学校と吉田中学校の校舎内には、学校と地域が連携協働する拠点として、宇和島市の学校では初めてとなる地域連携室も準備しています。学童クラブも校舎に組み込みました。地域のあらゆる世代と様々な分野の人々が一体となったオール吉田、オール宇和島の教育、共に育つと書いて共育を目指します。 なぜ、学校と地域の連携協働、大人と子どもの関わり合いが重要だと考えるかということについては、少子高齢化や若者の流出に伴う人口減少、孤独、孤立をはじめコミュニティの希薄化の問題が顕在化する中で、いわゆる共同体メカニズムが機能する状況づくりが必要であると考えるからです。 以前にも一度御紹介いたしましたが、日本財団が2019年に行った日本と諸外国の18歳に対する意識調査があります。教育界では有名な調査です。テーマは、国や社会に対する意識ですが、その一部を紹介いたします。 自分を大人だと思う、そう答えた18歳は29%、自分は責任ある社会の一員だと思う44%、自分で国や社会を変えられると思う18%等々、諸外国と比べて突出して低い、そういう厳しい数字が出ています。この数字が意味していることは、日本の18歳は社会に対する当事者意識、参画意識が極めて低い、社会の問題は自分の問題ではなく、自分以外の誰かの問題である、どこか他人事という意識が見られます。考えられる原因として、多くの子どもたちが小学校に入学後、高校卒業するまでの12年間、学校と部活とテストに明け暮れる生活を送っており、地域社会や地域の大人との関わりが極めて希薄であるという事実は、現実は否定できないというふうに認識しております。地域社会への当事者意識が薄いことは、別の言い方をするなら主権者意識が薄いということでもあります。このことが、ひいては選挙や政治に対する関心の薄さにもつながっているのではないかと、そういった問題認識も持っております。 コミュニティ・スクールと地域学校協働活動は、これらを車の両輪として子どもたちの教育を学校に閉じることなく社会に開き、社会に開かれた教育課程を通じて、地域の歴史、文化、産業、レジャーと直接関わりを持たせて、実体験を通して成長してもらうという取組です。大学進学や就職で、若者が流出することが、この地域の人口が減少する大きな原因となっております。定住人口が減ることは、実際にはなかなか避けられない現実があるとしても、たとえ地域を離れることとなり、どこかの町で活躍することになろうとも、生まれ育った地域への思いを忘れず、何かの形で関わり続けてくれる、そのような人を育むことができれば、その人は関係人口として地域の担い手になり得る、若者の流出を優れた人物を送り出すという意味の輩出に変えることができるのではないか。
○議長(松本孔君) 金瀬教育長、簡潔に願います。
◎教育長(金瀬聡君) はい。流出を輩出に変え、選ばれる町と明るい未来を共につくる、そんな学校にしていきたいと考えております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) ありがとうございました。皆さんに熱い思いが伝わっていればよろしいなと思います。ありがとうございます。 続きまして、今回最後の質問です。 今、宇和島市も伊達博物館の建設や、やすらぎの里の跡の施設の建設など、数々の大きな事案を進める中で、たくさんの市民の皆さんからの貴重な御意見をいただいていると思いますが、本当にありがたい御意見がほとんだと思います。しかし、熱い思いがあり過ぎて、職員さんに御負担をおかけしていることがないのか、気になるところでもあります。そんなときの受ける受け皿、対応窓口はありますか。それは、例えば弁護士さんのような専門の方が対応されていますか。岡原市長にお聞きいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 市民の皆様方の御意見は、本当大変重要であるということで、実際、本庁、支所、そして公民館等々に配置をしています御意見箱もそうですが、ふだんから電話、メール、様々な形でそれらをしっかりとお聞きをするという考えの下、市長公室を通じまして、私も実際に目にして、そして、いろんなことを参考にさせていただいているところでございます。 ただ、御意見としてなかなか実際厳しいものもございますし、また、連絡先を明記している方々については、それらに対して、電話、メール等々で丁寧に対応させていただいております。 議員御指摘のいわゆる熱い思いというそれというものは、皆さん、一様にやはりそれぞれのお考えを持っているところでございますので、そういった対応というところにまでは至らないのは現実でございますが、この件に限らず、いろんな案件については、必要に応じて弁護士の先生と相談をしながら、進めている状況であります。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 吉川優子君。
◆2番議員(吉川優子君) 職員の皆様方も、無理なく進めていただけるようになるといいなと思います。よろしくお願いいたします。 以上で、今回の私、吉川優子の質問は終わらせていただきます。今回も、質問というよりは、学んだことからの御提案などが多く、考えて御答弁くださって、ありがとうございました。この先も、宇和島市が明るく、住みやすい、若者が来たい、住みたい、帰りたい、そして住み続けたい町であり、子育てしやすい、高齢者も住みやすい町であるためには、岡原市長の目指す宇和島ワンチームで、目指すゴールを全員が見つめ、共同体として進んでいけるような、そんな宇和島でありますよう願って、また、私も自分のできることを進めてまいりたいと思っています。ありがとうございました。(拍手)
○議長(松本孔君) 以上で、吉川優子君の質問を終わります。 次に、我妻正三君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 公明党の我妻正三でございます。質問いたします。 本市のデジタル社会実現に向けて、まずお伺いをしたいと思いますが、本市は、11月10日、ZVC JAPANとデジタルトランスフォーメーション推進に向けた包括協定を締結いたしております。この協定は、ZVCが提供するビデオ会議システム、Zoom Meetings、これはよく御使用されている方もいると思うんですけれども、はじめとしたプラットフォームを活用し、同市の地方創生に資する幅広い分野で、地域や行政課題の解決を目指すとともに、地域創生を目指し、新たな行政経営に寄与することを目的としているということでございます。宇和島市は昨年デジタル推進社会実現に向けて、宇和島DX推進計画を作成しておりますけれども、今回のこの推進に向けた包括協定を見ますと、大きく4点についてこの両者で取組を行っていくということでございますが、その4点について、まず概要をお伺いをしたいと思います。林課長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) お答えいたします。 本市とZVC JAPAN株式会社が去る11月10日に締結した包括連携協定の4項目について御説明いたします。1つ目は、市民サービスの向上の関することであり、オンライン窓口を支所に設置し、窓口サービスの提供方法の多様化について検討を行うこと、2つ目は、学習環境の充実に関することであり、遠隔オンライン授業の推進及び教員の負担軽減に資する取組に関する支援を受けることで学習環境の充実を図ること、3つ目は、災害対応時における支援に関することであり、災害時の被害情報の収集や、災害対応の情報共有におけるZoom Meetingsを活用した有効な体制、手段の検討、また、各避難所間や避難所と災害対策本部間などでのより有効な連絡体制の検討を行うこと、4つ目は、その他デジタルトランスフォーメーションの推進に関することであり、本市とZVC株式会社が持つそれぞれのノウハウを出し合いながら、様々な取組にチャレンジし、本市におけるDXの推進をより一層図ることとしております。 以上の4項目について連携して取り組み、多様化する市民ニーズへの対応を図るとともに、持続可能な行政経営を行うに当たり、これまでの常識にとらわれることなく新たな行政サービスを共創していくこととしております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) ZVC JAPANと協定を結ぶことによって、新たな行政サービスを行うという、私はその点は非常に大事だと思うんですけれども、そのことにつきまして、4点ですが、一応3点ちょっと今回お聞きをしたいと思います。 まず最初、市民サービス、窓口サービス提供方法の多様化を図る、支所だけでは対応し切れない専門性の高い手続や相談に対して、本庁の担当者が迅速に対応できるようにオンライン相談窓口を支所に導入すると、説明の部分にはこのようにありますね。その中で、長谷川淳二総務大臣政務官のビデオメッセージがございました。そこで、市役所まで来なくても相談できるような窓口の設置などを実証すると伺ったと、大臣は言われているわけですね。それを考えますと、私は将来、本庁支所まで行かずに自宅からこれ、Zoomだったら対応できるんじゃないかと、障がい者の方、また高齢者の方、横にZoomできる方がおられたら、高齢者で分からないことがあってもできると思いますので、今後、自宅から対応ができるようになるのか、その点をお伺いしたいと思います。林課長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) お答えいたします。 まず、デジタル技術を活用し、市民の方が自宅から可能な手続や相談等について、現状の取組でございますが、住民票の写しや印鑑登録証明書、戸籍等の写し、所得課税証明書をはじめスマートフォン等からオンライン申請ができる手続の拡充に努めているほか、郵便局との連携による高齢者見守りサービスの一環として、希望者に対し、オンラインによる診療や服薬指導を受けることができる環境を整備しております。 次に、今回の実証実験でございますが、将来的なオンライン窓口の在り方を検討するため、吉田、三間、津島及び宇和海支所と本庁担当課をオンラインでつなぎ、これまで本庁での対応が必要であった専門性の高い手続や相談等について、支所で対応できる環境を試験的に整備したものでございます。本実証実験におきましては、支所に設置する端末が専用機器であることなどから、自宅での利用は想定しておりませんが、今後におきましても、様々なツールを活用し、自宅にいながら、あるいはまたより身近な施設において、手続や相談等ができるサービスの拡充に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 今回は、実証実験ということで、支所までおいでいただいて、対応するということですが、自宅からになると、今回のこのZoom Meetingsの分では、対応ができない状況というふうに今お聞きしたんですけれども。今後、ぜひ自宅からできるように改良を進めていっていただきたいなと、このように思います。 じゃ、次の2番目、学習支援環境の件で。 オンライン授業の推進と教員の負担軽減に資する取組を支援すると、既にオンライン上で行われている小規模校同士の交流など、よりリアルな体験ができるよう、Zoom Roomsを活用する予定とあります。Zoom Rooms、私、これ初めて聞いたんですけれども、どのようなことを行うのか、また、いつ頃から活用予定かお伺いをいたしたいと思います。林課長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) お答えいたします。 まず、Zoom Roomsでございますが、個人個人が場所を問わず接続する、一般的なオンライン会議システムとは異なり、会議室などにカメラ、マイク、スピーカーなど必要な機器を常設し、大人数でも参加することができる据置型のオンライン会議システムでございます。また、一般的に使われていますZoom Meetingsと比べて、接続する際に必要な操作が簡易なものとなっており、デジタル機器に不慣れな方でも、安心して利用できるツールとなっております。 さらに、今回、ZVC JAPAN株式会社が持つノウハウを活用し、カメラの画角やマイクの集音を工夫するなど、実証実験開始に向けて教育委員会と意見交換を行いながら、オンライン授業に最適な環境を構築するための検討を進めているところでございます。 オンライン授業の具体的な内容といたしましては、複式学級における学習状況の改善に向けた検証や、城東中学校サポートルームにおける授業のオンライン配信を想定しております。 最後に、本実証実験の開始時期でございますが、現在、3学期中の開始に向けて教育委員会と準備を進めているところでございますので、詳細については、準備が整い次第、別途御案内をさせていただければというふうに考えております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 活用点については、今から詳細に詰めていきたいということでございます。 このZoom Rooms、私たちがよくZoomで会議をやるのは、個人とホストがいて、その間に何百人がいて、その画面に映りながら、対話をしていくということですけれども、これは部屋と部屋の子どもたちがそこでいろんな交流をするということと理解してよろしいですか。分かりました。一日も早く、こういう新しい試みをどんどんやっていくことは大事だと思いますので、DX推進進めていただきたいと思います。 じゃ、3つ目、これ災害対策ですね。今回、これ災害対策、私、大分聞く予定にしていますけれども。災害対策業務の遂行のために必要な体制及び資機材の整備に関する支援と、災害時に強い通信手段を確保する、ここですね、僕がちょっとよく聞きたいのは。具体的には、災害時の被害情報の収集や、災害対策の情報共有におけるZoom Meetingsを利用した有効な体制、手段を検討する。また、各避難所間や災害対策本部などの有効な連絡の検討を行うことですと。局地的、私はこの災害であったら別なんですけれども、大災害時のときには、ケーブルの切断、電柱の損壊など、インターネットの回線は当然これ使用できなくなると想定すべきだと思います。このZoom Meetings行うために、私たちもZoomをやるんですけれども、私もiPadで参加できないとか、いろんな場所でZoomでどこ行ってもできますので、やるんですけれども、交信するんですけれども、ちゃんとしたこのインターネット回線のあれがないと、なかなかうまく通信できない。自宅のパソコンの前で、Wi-Fiが近くで通信をやると、安定した通信を利用するとできるんですけれども、やはりそうなってくると、高度無線環境を整えることが私は大事だと、このように思っております。大災害に安定したこの高度無線環境は確保できるのか、そこをお伺いしたいと思います。西本部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
西本総務企画部長。
◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 大規模災害に対応するためには、様々な主体との連携が必要不可欠でございますが、通信手段の確保につきましては、特に大手通信事業者との連携が重要になると考えているところでございます。この点につきましては、愛媛県において、NTTドコモやKDDIなど大手通信事業者5社と、大規模災害時等の災害被災地との通信確保に関する協定を締結し、被災地への移動基地局車の投入や、衛星携帯電話の提供など、協力をいただくこととなっております。 また、本市におきましても、KDDIと個別に協定を締結しており、要請に基づき支援をいただくこととなっております。 しかしながら、大規模災害時でのインターネット回線など、通信手段の確保につきましては、これらの協定にとどまらず、さらなる対策の強化が必要であると考えているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 出てきましたね、私が今後、今から聞こうとした大手通信社の5社、通信確保、衛星中継の携帯を使ってやると。衛星通信ですね。いうことを、今、ある程度されているとお聞きしたんですが。Zoom Meetingsはなかなか画像も取れないんじゃないかなと、私は感じているんですけれども。そこはこの大手の業者が入るわけですから、変わってくるとは思います。そういうことで、防災に対する通信については、また後で御質問いたしますので、次に、デジタル庁のことについて、マイナンバーカードについてお聞きします。 デジタル庁は、重点取組としてマイナンバーカードとデジタル行政サービスで便利な暮らしを提供すると、このようにしております。過去において、マイナンバーカードと保険証を一体化することに、誤登録のトラブルがありました。本市では6月議会に、トラブルと認められている事例は発生しておりませんとの答弁がありました。厚生労働省は、オンラインで患者の確認するマイナ保険証、これ、今日の新聞にもあったんですけれども、10月時点で4.49%と公表しました。ここでお聞きをしたいのが、宇和島市の利用率をお伺いをいたします。
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
伊手保健福祉部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 本市の利用率につきましては、国から公表されたものはなく、また、ほかで集計されたデータもございませんので、把握はできておりません。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) ないということで、データの集計ができていない。これは、私は保健福祉部がこれ利用した方のが、全部把握できるんかと思うとそうではない。各医療機関から、厚生労働省に通知が行くということでしょうか。そこもちょっと分からないんですが、そういう感じになるんですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
伊手保健福祉部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) そのように認識しておりまして、市を経由して、その利用率が分かるという仕組みは現状としてはなっていないところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) じゃ、自治体を通して分からない、各病院だとことになりますと、ちょっとこれ、ちなみに市立宇和島病院、通告していないんですけれども、片山部長、もし、分かるようでしたらお願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 片山
医療行政管理部長。
◎
医療行政管理部長(片山治彦君) 病院局で所管いたします3病院の実績は、把握をしておりますので、お答えをしたいと思います。 3病院それぞれですけれども、今年度、4月から11月までの実績で申し上げますと、市立宇和島病院が平均で1.37%、吉田病院が2.05%、津島病院が0.59%ということでございまして、今ほど御紹介ありました全国平均のその4.何がしという数字からしますと、少し低調な数字というふうになってございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) これ、ちょっと宇和島市のこの市立病院、ほかの医療機関もこうなのかもしれませんけれども、ちょっと低いですね。私は、使わせていただいています。このお薬手帳持っていくの大変なんで、マイナンバーカードがあると、すぐそれでオーケーなんですけれども。 じゃ、次にこのマイナンバーカードと一体化したメリットがあると思うんですけれども、それを少しやっぱり国民、また市民の方にも分かっていただくと、利用率も上がるんじゃないかと思うんですが、どのようなメリットがあるかお伺いをしたいと思います。これは、
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
伊手保健福祉部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 国が示しておりますマイナ保険証のメリットとしまして、確実な本人確認により、提供される過去の健康医療データに基づいたより適切な医療を低い窓口負担で受けることができることや、高額療養費制度における限度額を超える支払いが確実に免除されること、さらに、転職や転居時等に保険証の切り替えや更新が不要になることなどが挙げられているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 私が一番これ思ったのが、高額医療の手続というのは、私もちょっといろいろ苦労したことがありました。これがあると簡単にできるということだったんで、そういうメリットもあると思います。ほかにもメリットもあると思うんですけれども、このマイナンバーカードの保険証一体化によって、薬のどういうふうな効き具合なのかを医学的に何か調べていって、どれが、二重に使っている、患者さんがほかの医療機関でもらったのと同じもらったのを使っている場合とか、そういうのが出てくる、それを無駄な薬を飲まないようにできるようになるという話も聞いております。メリットはあるけれども、なかなか今は少ないという状況だということでございますので、利用率を上げていただきたいと私は思っております。 じゃ、次に、生活における利便性の向上についてお伺いしますが、これ、政府は、来年の秋に保険証を廃止する、これ、昨日、決定したみたいですけれども、マイナンバーカード保険証を持たせるようになりますんですが、マイナ保険証を持たない方、資格確認書、これも有効期間が最長5年ということの交付となっております。新聞報道によりますと、日振島診療所長は通信障害を懸念され、離島のマイナ保険証はすぐに対応は無理とのことでしたが、今後の本市としての対応をお伺いをいたしたいと思います。
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
伊手保健福祉部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 本市の国保診療所のうち、遊子、蒋淵、下波の診療所では、令和4年度からマイナ保険証に対応したオンライン資格確認が対応可能となっておりますが、島嶼部の戸島、嘉島、日振島の診療所では対応ができておりません。これは、これらの離島においては、通信環境が有線の環境でないことや、運用実績もないことから、当時の判断として導入を断念したことによります。その後、他市の事例等を調査する中で、離島の診療所においても、無線環境を利用したオンライン資格確認の運用事例があったことから、本市において試験を重ねたところ、通信障害の発生もなく、3島とも運用可能との結果が出ました。そのため、島嶼部の3診療所におきまして、今年度中の運用開始に向けてオンライン資格確認を可能とするための環境整備に取り組むこととしているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 通信が初めは悪いようでしたが、今年度からは、ちゃんと通信障害なくすように進めるということでございます。この離島につきましても、また、後で質問いたしますけれども、今後このデジタル推進化によりまして、宇和島市としても、やはり人手不足の解消、また、人材育成につながっていくことにより、市民の生活も利便性が図られたと、このように思うわけでございます。 じゃ、次に、離島山間部における情報格差の是正について、また、大災害時のバックアップ体制の確保についてお伺いいたします。 令和3年6月議会で、離島通信環境整備実証事業について、当時の木原課長は、通信制限のない4G回線が利用できる検証用のモバイルルーターを戸島、嘉島、日振島、そして竹ヶ島に1台ずつ配備し、利用を希望する方に十分な速度があるか、また、天候による電波の影響を受けるのかといった調査を行い、本格整備や必要性や方向性を検証しましたと。その結果、通信速度については、95%の方が満足で、快適にインターネットを利用できているといった声や、整備を望む声が多数いただいておりますと。本事業は、光ファイバー網が整備されていない、整備されていないですね。離島及び山間部におきまして、通信機器の購入にかかる初期費用を補助することで、情報の格差を是正するとともに、利便性の向上を図ることを目的としているわけでございますと答弁されています。その実証結果により、令和3年9月から、9月議会で200万円の予算を計上し、情報通信環境整備事業補助金が開始されたわけでございますが、現在、この情報通信環境整備事業補助金で利用されているWi-Fiルーターによる通信状況、お伺いをいたしたいと思います。林課長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) お答えいたします。 議員御質問にあります、情報通信環境整備事業補助金は、令和3年11月から交付を開始しており、光ファイバー網が整備されていない離島や山間部にお住いの方が、Wi-Fiルーター等の情報通信機器を購入する際、上限4万円の補助を行っております。 御質問の、Wi-Fiルーター等の現在の通信状況でございますが、検証時と同様、一般的な4G回線と同等の通信速度であると認識しております。また、制度開始以降、市に対して通信状況の改善を求める相談などはなく、通信事業者からも、そうした相談があったとの話は伺っていないところでございます。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 私もこれ、離島の方に何人かお聞きしましたら、通信状況は良好だと言っておりました。だから、これは今、いい状態なんだなと、このように思いますが、でも、今から今後のネット関係、以前よりこれICT、情報技術、IoT、身の回りのものどんどんネットとつなげる技術の発展によって、需要がいろいろ拡大すると思うんですね。一段と光ファイバー網の必要が出てくると思うんです。2020年3月から、今、5G対応のスマートフォンが発売されております。今後は、2030年、これ大事な年なんですけれども、2030年実用化を見込み、次世代通信技術6Gなんですね、10年ごとですから、この場合。2020年5G、2030年6Gです。その前の3Gですから。でも、この提供するによって、だから、対応できる新しい高度無線環境整備が私は必要になってくると思うんですよ。ファイバーを引いていないところというのは、なかなか今からこの5Gを使用するというのは難しいと思うんですよね。今、先ほど言った通信状況はいいんですけれども、いろんなものが今からものにつながっていくと、容量が増えていきます。今後、未来に向けてますます発展していくIT環境に、やはり対応しなければならないと思うわけですが、それはなぜか。やはり、充実したように宇和島市が行っているこの事業は、離島・山間部の方々の情報格差の是正の利便性と向上を図るということを目的としているからですね。離島の方、山間部の方、これ光ファイバーつながっていない方は、5Gで使用できませんよ、つながっていないですから、いうわけにもいかないと思うんですよね。情報の格差をなくすためです。 そこでお聞きしたいのは、宇和島市はこの情報通信環境整備事業補助金を開始することにより、現在、離島・山間部の通信状況で情報格差の是正、利便性の向上が図られたと認識されているか、林課長、お伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) お答えいたします。 本補助制度における交付件数は、先月末時点で72件と、高速インターネットを必要とされる多くの方に御利用いただいております。また、本補助金を利用して購入されているWi-Fiルーターは、一般的なものでは同時に64台のスマートフォンやパソコン等のIoT機器の接続ができるほか、データ通信料の制限なく利用できるものとなっております。こうしたことから、一定の情報格差の是正や日常生活における利便性の向上に貢献できたものと認識しております。 他方で、議員御指摘のとおり、情報通信分野における技術革新は日進月歩であり、数年前までは思いもしなかった技術やソリューションが次々と出てきております。私どもといたしましても、補助制度を使って終わりではなく、技術革新に合わせて必要に応じ制度の見直しを検討するなど、今後におきましても情報格差の是正や利便性の向上に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 今、72件の方が使われて、Wi-Fiと、あと、64台つながってIoTのものとつなげているということをお聞きしました。 でも、しかし、この利便性の向上図られたと、今の状況ですけれども、課長としても、将来はやはり5G、6Gになってきたときに対応できるかという大きな問題が残るんだということは、認識されておるということに理解してよろしいですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) 先ほどお答えさせていただきましたとおり、いろいろな技術が出てまいりますので、それに即して対応していきたいというふうに考えています。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) じゃ、このケーブル敷設についてですけれども、ケーブル敷設について、令和2年9月議会で岡原市長の答弁を簡潔にまとめさせてもらいました。島嶼部に光ケーブルを敷設したときにどのくらいの費用がかかるか、どのくらいの期間がかかるかということを金額にして約8億円余り、敷設期間2年半から3年と、また、10月に申込みをして2年そこそこしかない中で、事故繰越が認められるかどうか分からない。今、さあやりますということがなかなか言いにくい現状というものがありますと答弁し、断念されたわけですね。これ、間違いございませんか、市長。 今度、現在のちょっと私、総務省のホームページ調べてみました。まだ高度無線環境整備推進事業は、継続して、令和5年7月14日まで最終的には公募しています。概要を見てみますと、5G、IoT、ものをつなぐことですね、高度無線事業の実現に向けて、条件不利地域において、過疎地、辺地、離島、半島、山間部、特定農山村、豪雪地帯とあります。具体的には、無線局のエントランスまでの光ファイバーの整備の一部を補助する。また、光ファイバー等の維持管理費に要する経費に関しても、一部を補助するというふうに、まだホームページに載っておりました。 しかしながら、このつなげるよと言われても、本市は、宇和島市は、いまだにこの離島、山間部の光ファイバー未整備な地域もあるわけでございます。この状況は、私は改善しなければならないんじゃないかなと、格差がなくなるようにしなければならない、将来どんどんIT産業、IoTもどこまで技術が進むか分かりません。だから、そこでやはり本市光ファイバー敷設が進まないこの状況の改善策として、総務省も研究している。私が勝手に言っているわけじゃない。総務省も研究を進めている衛星通信、僕、これちょっと提案したいと思うんですけれども、一つの例としては、スペースX社のスターリンクですね。スペースX社は、約1年前に米ツイッターを買収したイーロン・マスク氏が最高経営責任者として選任されて、設立した企業です。また、スターリンクとは、スペースX社が開発した非静止衛星、止まっていないんですね。くるくる回っているんです、飛ばして。低軌道、地球の地上から550から570、東京大阪間の間を飛んでいるんです。従来の衛星通信により低軌道、低いところですから、非静止衛星ですから、回っているんですから、10倍の速度の通信が可能なんですね、今までの通信より。現在の衛星通信は約3万6,000キロ、これ、ひまわりですけれども、調べてみると、は、距離で静止衛星軌道なんですね。どういうことかというと、地球は自転していますから、日本から3万6,000キロ離れているところから一緒に回っているわけです、ずっと。それだけ3万6,000キロ、65.1倍の差があるわけです。 これは全然、総務省は令和2年12月15日、情報通信審議会から一部答申を受けました。当該答申を踏まえて、我が国においても当該システム導入、これ、スターリンクの550から570キロのこの低軌道の部分を受けた制度整備を行うと。電波法施行規則等の一部を改正を行うものであるとしているわけです。進めたわけですね。 よって、スターリンクは2022年10月11日から、東日本から始めて、個人、法人、自治体向けにサービスを提供しているわけですが、これ、早いから、最初ありがとうございます。出していただいて。これ、これは勝手に私が出したわけじゃないです。これ、一時、これ出すことに関して、著作権があるんで、賠償金取られると脅されましたので、総務省の方のデータで出しましたので、これ、総務省、スペースX社が、スターリンクが総務省に提出した資料です。ですから、こういう利用シーンができますよと。コンシューマー利用いうのは、普通の消費者ですね。山間部でもどこでもできる、通信、これでできますよと。 2番目、法人、官庁、公官庁、ここに災害等で地上通信網が不通となった場合のデータ提供、バックアップとセットで提供する。山間部、離島など僻地において、地上網を確保できない場所へ、そうですね、宇和島ない、確保できていないですね。通信の提供できる。あと、衛星バックホーン、プライベートジェット、海上、船ですね、遠くで工事している場所、あと、スマート農業とスマート漁業もあります。そういうふうなことも利用シーンとして、衛星通信でできますよということをありますね。 ここでお伺いしたいのは、山間部・離島の件について、この今後の光ファイバー網は未整備なんですね、今は。それをやはり通信衛星利用、利活用できないのかと。その見解について林課長、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) お答えいたします。 光ファイバー網が整備されていない離島や山間部において、代替手段として衛星通信サービスを利活用することは、情報格差を図る上で有効な手段の一つであると認識しております。こうした衛星通信サービスで住民の方にインターネット回線を提供することにつきまして、スターリンクについて事業者に確認したところ、市がサービスの代行を行うことは、サービス約款上できないというふうに伺っております。情報格差の是正につきましては、整備主体にかかわらず、市街地で利用可能なサービスについて格差なく、離島・山間部においても利用できる環境を整えるべきものというふうに認識をしております。 今後の離島・山間部における衛星通信サービスの利活用につきましては、利用状況等も踏まえ、必要に応じ、補助制度の見直しなど検討したいというふうに考えております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) スターリンクについては、補助制度を見直していただけるという最後の答弁出てきました。これ、実は最後にまとめて市長にお聞きするんですけれども、これ、4社ぐらい今もうスターリンク進めていくということで、全部どんどん日本に入ってきますので、その中の競争ですから、私たち一議員がここを使えとか、あれをせえとか言えませんので、それ、ぜひ行政の方で今後の防災についても、離島の情報格差、山間部についても、しっかりやっぱり検討し、議論していただきたいなと、研究していただきたいなと、このように思っております。 次に、今は離島の山間部なんですけれども、次に衛星通信の利活用による防災対策についてお伺いします。 これ、日本は地震大国でございます。また、近年、南海トラフ巨大地震は高い確率で発生すると予測されている。光ファイバーの場合は、災害時にはケーブルが切断の可能性があるんですね。大本は電柱から来ているため、基地局や電柱損壊の場合、通信障害が起こり得ることを想定しなくてはいけない。内閣府の防災情報ページに、宇和島市は南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されているんです。国・地方公共団体・関係事業者等の各主体が、それぞれの立場で建物の耐震化やハザードマップの整備等のハード・ソフト両面から総合的な地震防災対策等を推進すること。防災対策のことについて、推進してくださいよ、宇和島市さん、指定されていますからということですよね。 ここで、上述した提案の衛星通信の場合だったら、災害時の庁舎等のバックアップ回線、二重のバックアップ回線ですね、の迅速な通信インフラの対応が可能になるんです。だから、これは地震防災対策につながっていきます。 被害情報を把握し、素早い対応が被害を最低限に抑え、人命救助にもつながるんではないかと、このように私は思います。 このようなことから、今後は災害の緊急時のために、緊急回線、1本ですね、もう1本、ネット回線、またもう1本を用意していくということも考えていかなければならないと思います。お伺いしたいことは、災害時の宇和島市の重要な拠点となるこの本庁、支所、避難所、災害拠点病院の指定を受けている市立宇和島病院との連携情報を共有するバックアップ回線はどのようになっているのか、林課長ですか、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
林デジタル推進課長。
◎
デジタル推進課長(林典之君) お答えいたします。 本庁舎をはじめとした公共施設のバックアップ回線について、初めに衛星通信以外の整備状況について御説明をいたします。 まず、本庁舎でございますが、基幹行政システムやメールなど、職員が業務で使用するシステムにつきましては、基本的に市の専用線、または地方公共団体専用の回線であるLGWANを利用して接続しており、いずれもバックアップ回線を用意しております。 また、吉田、三間、津島支所と本庁舎を結ぶ回線は、異なる経路での冗長構成を取っておりますので、メイン回線に断線等が発生した場合でも、バックアップ回線で本庁舎につながる構成となっております。 今ほどの3支所以外の公共施設と本庁舎を結ぶ回線は冗長構成とはなっておりませんが、公民館や小学校等の避難所におきましては、令和4年度に愛媛県の事業でWi-Fi環境が整備されており、本庁舎への回線とは異なる回線を使い、インターネットに接続することが可能となっております。 続きまして、衛星通信の整備状況でございますが、本庁舎及び市立宇和島病院において、衛星電話や衛星回線、インターネットが利用できる環境を整備しております。これらの回線は、オンライン会議が円滑にできるほどの通信速度ではございませんが、災害等により、地上通信が使えない場合においても、外部との情報共有や連絡が可能となっております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) いろいろ専門的なことを言われましたけれども、ちょっと分かりづらいところもありましたけれども、インターネットで接続できるというのは、私は分かる。インターネットはもう切断されていると思うんですよ、大災害のときは。基地局と。残っているところもあるかもしれませんけれども、衛星通信の電話だけでは、私は映像がないと、電話でこうしなさい、ああしなさいと、災害対策本部長の市長が指令を出したとしても、どういう状況になっているか分からないと思うんですね。 今回、でも、連絡は取れる、バックアップ回線、ある程度あるということでございますけれども、私はまだまだこれでは不安定だなと思います。それはなぜかというと、次、言いますけれども、東日本大震災の東電とのテレビ会議とかいろいろありましたけれども、あのときのことも調べてみますと、やはり途切れていました。地上通信は全部途切れてつながらないので、最後の衛星通信につなげたという話はあります。 次に、この防災基本計画、次いきますけれども、防災基本計画において、国・地方公共団体等は、地域衛星通信ネットワークの整備を図ることとされているんですね。消防庁では、消防庁はどこだかやっているんですけれども、令和2年から災害に備えた次世代の衛星通信システムの実証事業を開始しています。それを受けて、高知県が選定され、県庁、市町村、消防本部において通信衛星機器を整備しているわけですね。 また、文部科学省研究開発局は、東日本大震災のときには、地上通信網は被災したと。これ、実際東日本大震災のときには、海底ケーブルを20本切断されたというふうに言われています。1番目が、この文部科学省の科学研究局は、東日本大震災のときどうなったか。地上網はどうなったか。発災直後の固定通信・携帯電話途絶による避難・救助等の遅延があったと。2番目は、被災下での携帯電話、インターネットの接続の喪失等が発生したんだと。このように言っているんですね。やっぱりつながっていないんですね。 この教訓を踏まえ、災害により地上通信網に被害が出た状況でも、安定して災害情報に伝達および連絡を可能とする衛星通信システムの構築に向けた研究を進めています。それこそ、文部科学省開発研究所で進めているんですね。この資料を見ていただいた。これ、総務省が国際戦略局から分析結果して、こういう通信ネットワーク強靭化対策を発表したわけです。これは、もう衛星です、全部衛星。ネット回線じゃなくて衛星で、地震、津波、洪水、水害、火災と噴火、土砂災害、暴風、原子力災害、大規模等で衛星で全部通信でやり取りすると。 1番目の、これが大事なんだ。地上系の通信ネットワークの冗長性確保、災害発生時の迂回ルート確保と重要回線のバックアップと、これあるんですね。何のことかなと思うと、これ、冗長性、地上系の通信ネットワークの冗長性、どういうことかなと。冗長性というのはIT用語なんだ、これ。IT用語では、システム全体を二重化して予備のシステムを用意することとなっています。1本じゃない、いろんなところ、システムを二重化して、1本切れたら1本で回すようにしなさいと言われています。 最後の黒い点の安全保障分野における宇宙ネットワークの活用ということで、これは、一応対策の総務省のそうなんですけれども、こういうふうにだんだんと衛星通信が中心になってきているということだなと私は思っています。 そこで、今回大災害時の本庁舎や災害拠点病院宇和島市立病院と連携・情報共有は重要になってくると思うんですけれども、やはり依然としてバックアップ回線としての、私は衛星通信利活用による防災対策が必要と思います。そのことについての見解をお伺いをいたしたいと思います。西本部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
西本総務企画部長。
◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御指摘のとおり、災害時に医療救護活動において、中心的な役割を担う市立宇和島病院との連携・情報共有は、極めて重要であると考えております。連携・情報共有という点におきましては、昨年6月に完成いたしました総合防災情報管理システムによりまして、市災害対策本部からの指示や病院からの要望、これに対する進捗等をリアルタイムで把握できるようになったことで、大きく改善をいたしました。 次に、議員御指摘のインターネット接続環境が喪失した場合のバックアップ回線についてでございますが、先ほど担当課長が申し上げたとおり、最低限の衛星通信を確保しておりますけれども、大規模災害時には十分でないと認識をしているところでございます。情報通信手段のさらなる拡充に向け、国や県、先ほどお話のあった地域衛星通信ネットワークなど動向を注視するとともに、スターリンクをはじめとした民間の衛星通信サービスについて、調査研究を行っていきたいと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 総合防災、リアルタイムで災害時があったときには対応をしていくという話がありました。衛星通信もつながっているという、ある程度の話があったんですけれども、実はこれ、従来の衛星通信はめちゃくちゃ遠いらしいですね。遅いらしいです。映像はなかなか確保するのは難しいんだと。これ、スターリンクのは、500キロですから、東京、大阪間ですから。65.1倍遠いところに衛星通信があるんです。それでも、地球は自転しているけれども、1基が地球と同じように回っているだけで、なかなか発信力が弱いという話は聞きました。 やはり防災対策、私はスターリンクを使いなさいとか、そういう意味じゃないですよ。ほかのメーカーありますから。やはり、そういうことをいろいろ通信衛星どこがいいのかいうのは、やっぱり検討していくということが、行政としても大事だなと思います。それは、また後で何でかいうのも理由は言いますけれども。 じゃ、次に今度、今防災言いましたから、今度、山間部の話ですね。離島・山間部の光ファイバーの回線がつながっていない地域の今後の在り方と、また、災害時等の地上のインフラが使えない状況のバックアップ回線確保の問題の解決について、これ、市長にまとめてお伺いをしたいと思います。 私は、先ほど提案した衛星通信の一番の特徴、これ、スターリンクですけれども、光ファイバーがつながっていない地域、離島ですね、山間部、世界でいいますと、世界のカバレッジってあるんですけれども、これは出せなかったんですけれども、どこが世界中をカバーしているか、スターリンクが使えるかいうのありました。もう砂漠からアマゾンから、どっちかいうと何もないところが使えるんですね。そのように、この切断、またケーブルが切断された状況でも、このスターリンクは先ほどもちらっと話がありましたけれども、空さえ見えたら可能なんです。だから、ここからはちょっと難しいですね、アンテナつけても。この上につけるようになります。空が見えたらいいです。雪が降っていても、雪は解けるんです。空のところにつけたら、どういう状況になっても、電源さえ確保したら、ネットにつながるんです。瞬時につながるんです。500キロしか離れていないんですから。そういうふうな利点があるわけですね。 ここで、現在スターリンクは、宇宙に実は3,200基飛ばしているんです、3,200基以上。通信衛星飛ばしているんです。だから、全世界網羅して、何基かが故障したり何かしても、どうもそのまま墜落して、摩擦でなくなってしまうらしいですね。いろいろどんどん飛ばして、イーロン・マスク公式伝記には、スターリンクでは最終的に4万基を目指していると。4万基飛ばしますよと。次から次へと、低い地域ですから、いっぱい必要なわけですね、衛星が。必ずどの地域でも空さえ見えたら通信を飛びます。ということを伝記に書いてありました。 ですから、スターリンクの利便性は、どちらかというと都会よりも移動時、航空機、船舶、海や山に囲まれた地方、宇和島のこういう地域の方に適している。砂漠とかアマゾンとか、そういう地域の田舎とか山の中の方が適しているわけですね。 イーロン・マスク公式伝記を見て、こんなことが書かれておったんですけれども、こんなことを言わんでもいいやろうみたいなことを言わせていただきますけれども、火星協会というところあるんですね。火星協会。宇宙の火ですね、となるところが、シリコンバレー、これ、ITの中心地ですけれども、バレーで晩餐会を開いたと。そこでエイリアン、ターミネーター、タイタニックの監督のジェームズ・キャメロン氏と同席したと。2人は火星の話ばかりをしていた。ほかの惑星にもう入植しなければ、人類の命運は尽きるとか何とか。もう地球は、もうほかの宇宙に行かな駄目だぞという考えているわけですよ。このギフテッド。イーロン・マスクはギフテッドと言われていますから、そういう頭のいい人は考えているんですね。その2人は、あと、ほかの火星を開拓するんだと。開拓するって、人類を複数の惑星にまたがる文明にすることを人生の目標にしたんだなどと、この著者のアイザックソン氏は記しているんですね、本に。これ、総務省資料の42なんですけれども、これ、2030年が私は大事だと先ほど申しましたけれども、総務省がこうなっているだろうという2030年出しています。10年、10年単位ですから、2020年というときは5Gですか、これ、もう6Gになっている。もうあと来年24年は、6年たったらもうこの空飛ぶ車から6Gから、衛星が中心で、有人宇宙船にしろ、月面資源開発、宇宙旅行の支援で、そういうものが中心になっていく。どんどん次世代型メタバース、これ、吉川議員も前話しされていましたけれども、どんどん変わっていく。私たちの想像以上にこれ、技術は進んでいくわけですね。 今回提案した、これで提案させていただきましたスターリンクは、現在、KDDI、ソフトバンク、自治体、企業向けに提供を開始しています。2023年度内にはNTT、楽天モバイルが、2025年までには衛星通信の商業化を目指しているわけですね。次も私は大事だと思うんですけれども、宇和島市地域防災計画の総論、第2節に防災関係機関等の処理すべき事務又は業務の大綱の中に、KDDI株式会社、ソフトバンク、楽天モバイル株式会社、重要な通信を確保するために必要な措置に関することとあるんですね。やはり、通信会社と私は協議、こういう通信衛星のことの協議していかなければならないんじゃないかなと、バックアップ回線のためのことを少し私は、何社か、4社か5社になりますけれども、協議してほしいと思います。 静岡県初島に、日本で初めて通信衛星を活用した携帯電話基地を設置しています。それ以降、全国で約1,200か所順次提供すると、KDDIが言われているんですね。これが、これも総務省提出した書類、KDDIがスペースXと提携してやりますよと言ったのは、左側が、写真の左側、絵ですかね、民間ですけれども、山間部や離島、防災対策のように車につけていけれるわけですから、車で行けて、そこまで、現場まで行ったら、ネットで現場が見られる。下の宇宙、飛ばしているのが、あれはスターリンクらしいんです。上から2番目に、2022年度にはまず全国に1,200か所順次導入を開始しているというんですね。僕は、KDDIは早めにやっています。また、あと、ソフトバンクともやっていますので、ソフトバンクといろいろ提携している自治体等もございました。そういうことで、この宇和島市としても、やっぱり大災害時のバックアップ回線の確保や、防災対策、離島・山間部における情報格差の是正について、衛星通信利活用は、私は必要だと、このように考えておるんですけれども、今後まず、この検討すべきだと、いろいろ協議してほしいんですね。市長中心に。そういうことをすべきではないかと思いますけれども、市長の見解をお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほどから防災対策としてのバックアップ回線の必要性、私も十分に認識しているところでございます。各事業者がこれから日進月歩のこの業界の中で、様々な技術というものが披露されていく中、行政として何ができるかということをしっかり頭に置いた上で、選択していかなければならないだろうと考えております。 加えて、離島と、そして山あいの山間部におけるそれにつきましては、議員おっしゃるとおりでございます。ただ、先ほど課長が答弁申し上げたとおり、宇和島市が主体的にこれらをやっていく、自前でやっていくということは、なかなか技術が更新したときの動きが大変にぶいのが行政の在り方であろうかと思いますので、これからこういった衛星通信のサービスというものも、個人向けにより身近になってくる中、先ほど答弁にもありましたとおり、だったら、この利用状況に応じて、それらをどのようにカウントし、そして、その状況に応じた補助の在り方というのを見直す検討というものを考えていかなければならない、そういった課題であると考えております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 今、補助の話がありました。私もそのとおりだと思うんですよね。その補助については、やはり各業者、競い合いますので、いろんな補助制度があるみたいです、調べていくと。でも、これは私は独特の補助とか言えませんので、これ、行政の方でしっかりやっぱり調べるだけ調べて、ああ、駄目なものは駄目でやめたらいいですし、これは使えると思ったら、ぜひ離島・山間部の方々、また、防災の計画のために使っていただきたいと、このように思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 じゃ、次に移ります。 次に、このHPVワクチン男性接種についてお伺いしますけれども、日本人の2人に1人が、生涯がんに罹患し、3人に1人は亡くなると言われています。私の同級生も、昨年がんで亡くなりました。今年は4人が手術や抗がん剤治療をしています。がんは昭和56年から40年以上、日本人の死因の第1位で、国立がんセンター情報サービスのがん統計によりますと、日本人ががんで死亡する確率2021年データに基づいて、男性4人に1人と、女性6人に1人となっています。この数字を見ていると、がんは誰でもかかる可能性の病気だと分かるわけですが、唯一ワクチン接種で、高い予防率が得られるのが子宮頸がんのワクチンですね。小学校6年生、高校1年生相当の女子対象に、定期接種が行われているわけですが、男性の陰茎がん、肛門がん、尖圭コンジローマ、中咽頭がんなど、HPVを原因とすると言われていますが、お伺いがしたいのが、男性が自己負担でHPVワクチン予防接種を行った場合、接種費用はどの程度必要かお伺いをしたいと思います。これは、
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
伊手保健福祉部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 現在、国内では2価、4価、9価の3種類のHPVワクチンが使用可能となっておりますが、このうち任意接種として男性が接種可能なワクチンは、4価ワクチンであるガーダシルのみとなっております。このガーダシルでは、3回の接種が必要となりますが、自己負担で接種した場合の費用は、接種する医療機関によっても異なりますが、約4万から5万円とされています。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) やはりガーダシル、4価、やっぱり高額ですね。4万から5万だと、これ大変なお金です。 次にいきますけれども、令和5年10月23日付の愛媛新聞に、HPVを原因とする中咽頭がんの国内の罹患が20年余りで約3倍に増加していると。患者は男性が多い。予防には子宮頸がんと同様にHPVワクチンの接種が鍵を握るが、そもそもHPVと中咽頭がんの関連が知られておらず、男性接種費用の助成する事態も少ないとあります。このようなことから、国内でもこれに先駆け自治体が取り組み始めているところがあります。それは、青森県平川市、上限ありですね、東京都中野区、群馬県桐生市、千葉県いすみ市など全額助成を始めています。中野区の保健予防課の鹿島剛課長は、がんワクチンは10年先、20年先を見越し助成を続けていくことが重要。ほかの他の自治体にも広がることを期待したいと言われています。著名な音楽家、坂本龍一さん、中咽頭がん原因で亡くなっています。また、俳優の村野武範さん、お笑い芸人のワッキーさんも中咽頭がんに罹患されている。このように男性に多い中咽頭がんをはじめHPVワクチン接種による予防効果が期待できる、がんや性病を防ぐための男性接種について、本市の見解をお伺いします。
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君)
伊手保健福祉部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 HPVワクチンの男性への接種につきましては、令和4年8月に開催された国の専門部会におきまして、予防接種法上の定期接種に位置づけるかどうかの議論を開始すること、その議論の前提として、男性のHPV関連のがんについての最新の知見を中心に、既存のファクトシートに追加することが話し合われております。また、米国におきましても、中咽頭がんの7割近くでヒトパピローマウイルス、いわゆるHPVでありますが、これが関与しているとの研究もあり、陰茎がん、肛門がんなどと合わせてHPVワクチンの接種がその予防に対して意義深いものであるとの認識は持っておるところです。 男性への定期接種化に向けては、現在、薬事承認済みの、先ほどの4価ワクチンを先行して接種をするのか、今年度から女性の定期接種の対象となった9価ワクチンも併せて対象とするのかといったことも、国においては議論の対象となっているところです。 本市としましては、こういった国の議論も注視しながら、予防接種全体の枠組みの中で検討していく課題と捉えているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 検討課題ということでございますけれども、この予防接種、私は進めていただけたらとこのように考えております。 じゃ、次に伊吹町甲577番地5の旧和霊公民館跡地有効活用についてお伺いします。現在和霊公民館は建築から50年近くたっています。建物は耐震もなく、老朽化も著しい状態です。2019年11月には、新和霊公民館として、和霊東町の宇和島市勤労青少年ホーム跡地に移転移築されたわけでございます。その後、旧和霊公民館を利用された時期もありました。何か統計か何かやられたかな、ちょっと分からないんですけれども、利用されていましたけれども、現在は、何も利用されず閉鎖状態なんですね。この土地は、和霊校区の中心を走る国道320号線に面しており、立地条件もよく、やはり地域の方々のための利活用には私は適していると、このように思っています。また、この土地は、地元の方がこの地域の方々のために使ってほしいということで寄附されたと聞いております。この旧和霊公民館は、当然地元のために私は有効活用を行うべきと思っておりますが、今後の旧和霊公民館の跡地有効活用については、どのようにお考えか、お伺いをしたいと思います。これは岡原市長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 議員おっしゃるとおり、旧の和霊公民館につきましては、建築から約50年、そして、私もよく知っていますけれども、老朽化が激しくて、耐震性がないということで、今後、これは解体する方向で今進めております。跡地利用につきましては、地域の消防署詰所、消防団の詰所として活用する計画となっております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(松本孔君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) これ解体すると。消防団詰所ということでございますので、ここはちょうど国道320号線に面していますから、右にも左にも行きますし、現在の詰所は住宅地の中にありますので、以前から早く移転をという声がありましたので、ぜひこれは地域のためにも進めていただきたいと、このように思っておりますので、お願いをいたしまして、私の質問を終了させていただきます。 大変にありがとうございました。(拍手)
○議長(松本孔君) 以上で、我妻正三君の質問を終わりました。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。 午前11時55分 休憩----------------------------------- 午後1時00分 再開
○副議長(椙山三也君) 再開いたします。 休憩前に引き続き質問を行います。 それでは、浅田美幸君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 創政会の浅田美幸です。 通告に従いまして、一問一答方式にて質問を行います。理事者の皆様におかれましては、明快な答弁をよろしくお願いいたします。 8月に宇和島市で健康診断を受けました。その検診に感心しましたので、皆様にお知らせしたく、市民の健康、特にがん検診について質問させていただきます。午前中の我妻議員の質問の中にもありましたが、がんについてです。 以前はがんの宣告というと、死の宣告に等しいのではないかというほど重いものでしたが、医学の進歩によりがんの治療成績は向上しています。がんイコール死ではありません。一方で、一昔前には3人に1人ががんになると言われていたものが、最近では2人に1人ががんになります。3人に1人が、がんで死亡すると言われています。1981年から41年連続で死因のトップになっています。日本人の死因で最も多いがんの対策について、国ががん対策基本法を平成18年に制定し、それに基づきがん対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、がん対策推進基本計画が策定されております。本年3月28日には、第4期のがん対策推進基本計画が閣議決定をされております。 第4期の全体目標として、誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指すということがスローガンとして掲げられています。大きな柱として、1番目にがんの予防、2番目にがんの医療、3番目にがんとの共生という3つのテーマです。それに沿いまして質問させていただきます。 では、まず、がん対策推進基本計画のがんの予防、1次予防の生活習慣について、宇和島市ではどのような対策をしておられるのか、
伊手保健福祉部長にお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 がんの1次予防として、生活習慣の改善が重要とされております。生活習慣の改善により、がん対策の第1のとりでとして、避けられるがんを防ぐことは罹患率の減少につながります。なお、がんの予防可能なリスク因子として、喫煙や過剰飲酒、運動不足、肥満、やせの体型、野菜・果物不足、塩分の過剰摂取等があります。 本市の対策としましては、広報やホームページ、健康教育等で禁煙や野菜摂取、うわじま歩ポを活用した運動などを啓発しており、また、減塩対策として、市内で販売されている減塩商品のチラシ、旬の野菜カレンダー等を作成し、減塩商品の利用について周知啓発をしております。 さらに、市役所の本庁や各支所、健康づくりに関する包括連携協定を結んだ民間事業者等におきましても、年間を通して生活習慣病やがん予防など、健康づくりに関するパネル展を行うなど、啓発に取り組んでいるところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 子どもにも生活習慣病が増えています。宇和島市で予防健診をしているのかどうか、していれば、目的と概要を、また、受診後のフォローアップについて、そして、生活習慣病の予防教育について教えてください。
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 本市では、動脈硬化や高血圧、糖尿病等の危険因子を持つ児童・生徒の早期発見に努め、生涯にわたる健康維持や生活習慣を身につけることを目的として、教育委員会が小児生活習慣病予防健診を実施しております。内容としましては、小学4年生、中学1年生を対象に、身体計測や肥満判定、血圧測定、血液検査などを行っております。 また、受診後のフォローアップとして実施する小児生活習慣病予防事業では、全ての健診対象者に対してリーフレットを活用し、保健師や管理栄養士、または学校職員を講師とした健康づくり出前講座を市内全ての小・中学校で実施をしております。さらに、リスクが高い児童等につきましては、夏休み期間中に子ども健康相談室として保健師や管理栄養士による個別相談を実施し、子どもの行動変容を促すなど、家庭における生活習慣の改善につながるよう支援を行っております。 本年度、新たに本市の課題である高血圧について子どもや保護者に関心を持ってもらうため、1日に摂取した塩分量を推定する尿中塩分測定で見える化するなど、児童や生徒、保護者に向けた生活習慣病予防対策にも取り組んでいるところです。 生活習慣病の予防教育として、乳幼児から高校生までライフステージに応じた生活習慣、食生活、歯の予防、心の健康などの出前講座も行っており、今後も関係機関と連携した予防活動を充実させていきたいと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 子どもの頃からの生活習慣が将来の健康につながります。子どもさんの予防教育はとても大切なことなので、これからもよろしくお願いいたします。 おいしい給食の取組について、視察させていただきました足立区では、子どもの生活習慣病の予防のため、給食の際に野菜から食べましょうという取組をされています。子どもたちだけでなく、街の至るところにのぼりやポスターで野菜からという取組をなされていました。宇和島市でもいかがでしょうか。 では、次に同じ1次予防であります感染症対策についてお伺いします。 がん対策推進協議会ではウイルス、先ほど我妻議員の質問にも出てきましたが、ヒトパピローマウイルス、肝炎ウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス1型は発がんに寄与する因子であり、感染対策が引き続き重要であるとされています。宇和島市の対策を
伊手保健福祉部長にお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 それぞれのウイルスについて、本市の感染症対策等をお答えいたします。まず、ヒトパピローマウイルス、HPVでございますが、これにつきましては予防接種対象者への個別通知や広報等を通じた周知により接種を勧奨しております。また、高校3年生には、18歳心と体のサポートブックを配付し、その中で子宮頸がん予防として、性感染症を含めた周知を行っております。 次に、肝炎ウイルスにつきましては、40歳以上の方を対象としてB型・C型肝炎ウイルス検診を実施しております。これは、生涯で1回無料で受診することができます。また、広報やホームページ、うわじま歩ポなどのお知らせ機能等、様々な情報発信を活用して、肝炎ウイルス検診と感染予防について周知をしております。 また、ヒトT細胞白血病ウイルス1型につきましては、妊婦健診時に全ての妊婦に対して抗体検査を実施しており、結果が陽性であった場合は、赤ちゃん訪問時に確認し、必要に応じて地区担当保健師等が継続フォローを実施しております。具体的には、母から子への感染予防として、母乳栄養の中止と母親の定期的な受診、検査について支援することになります。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) HPVワクチン接種につきまして質問しようとしたのですが、午前中の我妻議員が質問されましたので、割愛させていただきます。できるだけ早く実現されますよう、よろしくお願いいたします。 コロナ禍におきまして、私の周りで帯状疱疹になる方を多く聞くようになりました。この帯状疱疹のワクチンもございます。愛媛県では、久万高原町が帯状疱疹予防接種の助成をされております。宇和島市ではいかがでしょうか。これも、さきの9月議会におきまして畠山議員が質問されておりましたが、進展はされていますでしょうか。
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 現在、帯状疱疹ワクチンの定期接種化に向けた検討として、国の専門部会で審議がされております。先月の9日に開催された部会におきましては、現在の2種類のワクチンのうち、生ワクチンに関するエビデンスが中心となっているファクトシートに追加で薬事承認された不活化ワクチンに関する新たな知見やワクチンの費用対効果などの追記を検討するよう国立感染症研究所に依頼するとされ、それらを踏まえて再度議論を行うこととされているところでございます。 本市としましては、こういった国の動向も注視しながら、予防接種全体の枠組みの中で検討していく課題というふうに捉えているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 帯状疱疹は、治療が遅れると全身的な症状が現れます。また、障がいや後遺症で長期にわたり苦しむ方もいらっしゃいます。助成していただければ助かります。予防接種は、考え方、体質、体調など個人個人違いますので、市民の皆様におかれましては無理のない範囲で考えていただければと思います。 では、次に2次予防、がん検診についてお尋ねします。 今回の見直しでも、がん検診の受診率向上を目指しています。がんに対する最も有効な取組は早期発見、早期治療ではないでしょうか。そのためには、一人でも多くの方に受診していただくことが必要であり、がん検診の受診率向上が不可欠になります。 これまでの受診率と、受診率を上げるための対策、また、それによりどれくらいの受診率の向上を目指すのかを教えてください。
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 がん検診の受診率向上のため、今年度から国が指針で定める5大がん検診の自己負担を無料化いたしました。今年度の受診率を現時点で算出することはできませんが、受診人数について前年度の同時期と比較したところ、5大がん検診の合計で約1,900人増加しておりまして、合計で延べ1万2,000人の方に受診をしていただいております。 受診率向上に向けた取組としましては、まず特定検診とがん検診を同日に実施するなど、受診しやすい日程としております。また、今年度から市の広報紙への検診日程折り込みチラシをこれまでの年1回から年2回へと増やし、がんに関する特集記事も掲載をしたところでございます。さらに、市内の商工団体と連携して、同団体が発行する事業者向けの広報紙へも勧奨チラシを同封させていただきました。 本市の今年度の受診率は目標を13.0%、延べ2万3,000人としておりますので、今後もさらなる受診者の増加を目指してまいります。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 8月に受診した際に一緒になった同級生が、今年はがん検診が無料になったから全部受けるんよと話していました。本当、受けますよね、それだと。数台の検診車と大勢の携わる人のおかげで、あっという間に全ての検診が終了しました。ぜひ大いに宣伝して、さらなる受診率の向上を目指していただきますようお願いいたします。 この検査で再検査、精密検査が必要とされた方への支援、実施状況の把握はされていますでしょうか。
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 がん検診の結果、要精密となり、受診が確認されない方につきましては、保健師が電話などで受診勧奨を行っております。また、一部の検診機関からも個別に受診勧奨のはがきが通知されます。精密検査の受診率は、令和3年度が89%で、精密検査の結果、がんと診断された方は18名おられました。 今後も精密検査を放置せず、必ず専門の医療機関を受診していただくよう、受診勧奨に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) よろしくお願いいたします。 次に、職域におけるがん検診の実施状況はどのように把握されているのでしょうか。
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 職域でのがん検診は、現在のところ保険者や事業主が福利厚生の一環として任意で実施しているものになります。そのため、現状においては把握する仕組みがないことから、本市での実施状況の把握はできておりません。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 職域分は、宇和島市では正確に把握することは難しいと思われます。職域の皆様におかれましても定期健診、がん検診を受けられ、健康に留意されますようお願いいたします。 2つ目は、がんの医療です。 市立宇和島病院の位置づけと取組を教えてください。梶原
病院事業管理者。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 梶原管理者。
◎
病院事業管理者(梶原伸介君) お答えします。 市立宇和島病院は、がん対策基本法及び同法に策定されたがん対策基本計画に基づき、地域のがん医療及び支援の中心となる地域がん診療拠点病院の指定を受けております。これは、愛媛県で7つ指定されています。東は住友別子病院、それから、今治済生会病院、それから、松山地区で大学、それから、県中、日赤と、あと、がんセンターですね。南予はうちだけです。それで、その中で手術、化学療法、放射線治療を効果的に組み合わせた医療及び緩和ケアの提供、がん患者様や御家族に対する相談支援及びがん医療に関する研修や情報提供などが主な役割となっております。 取組といたしましては、質の高いがん医療に貢献できるように、全国どこでも質の高いがん医療を提供を目指す、いわゆる均てん化の推進のために、手術支援ロボットや高度医療機器の整備、がん相談支援センターの設置、治療や副作用、治療後の療養生活における疑問や不安、心配などの相談支援、がん患者様とその御家族などが集まって悩みや体験を語り合い、共感の中からお互いに生きる力を引き出すための交流の場さくらサロンの開催、また、地域の医療従事者を対象としたがんに関する研修会や情報提供のための講演会などを実施しているところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 宇和島市には、がん医療の拠点病院であります市立宇和島病院があります。これからも安心と安全のがん医療をこの宇和島で享受することができますよう、よろしくお願いいたします。 3つ目に、がんとの共生です。 治療を継続しながら社会生活を送るがん患者さんが増加する中で、治療に伴う外見変化に対するサポートが重要です。今年度より、宇和島市ではアピアランスケアに予算をつけていただいております。8月7日の愛媛新聞にアピアランスケアの助成をしている愛媛県の自治体は今治市、西条市と宇和島市の3市と取り上げられていました。現状について教えてください。
伊手保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) 現状として、今年度の11月末現在における助成実績をお答えさせていただきます。 ウィッグの申請は9件で助成額は24万円、胸部補整具の申請は2件で助成額は9,000円という状況になっております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 よそでは、宇和島市では助成対象でない弾性着衣も対象となっています。医療は年々進歩し、また、使うケア用品も新しいものなどが出てくることが予想されます。これしか助成できないと決めてしまうのではなく、弾力的に適用されるようお願いできますでしょうか。
伊手保健福祉部長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 この事業は今年度からの新規事業となりますが、現在のところ、使用頻度の高いウィッグと胸部補整具を助成対象としております。議員が言われますように、医療の進歩や新しいケア用品の開発など、状況は変化してくると思いますので、今後の申請状況も勘案しながら、利用者等の要望に応じて柔軟に検討していく必要があるものと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) よろしくお願いいたします。 がんとの共生では、働く世代のがん患者さんの離職防止や再就職への就労支援や相談も重要となってきています。先ほど梶原
病院事業管理者の答弁の中にもありましたが、片山
医療行政管理部長、宇和島市としての支援を教えてください。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 片山部長。
◎
医療行政管理部長(片山治彦君) お答えをいたします。 市立宇和島病院におきましては、地域がん診療連携拠点病院の役割の1つといたしまして、がんと診断され、就労に対する不安や悩みを抱えておられる方を対象とした就労相談を、当院に設置しておりますがん相談支援センターが窓口となって、平成26年から実施をいたしております。当センターでは、松山市にございますNPO法人愛媛がんサポートおれんじの会から経験豊富なキャリアコンサルタントを相談員として派遣いただきまして、毎月1回、対面もしくはお電話での相談に応じさせていただいております。相談は無料となっており、予約制でございます。他院で治療を行った方からの御相談もお受けしております。 働く意欲や能力がおありになっても、就労を継続したり、また、治療後に復職をすることが困難な状況の方もおられますことから、今後につきましても、がんに罹患された上でも治療と仕事の両立が図れることを目的に、患者様及び御家族の一助となりますよう、真摯に取り組んでまいります。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。今後とも、がん患者さんや御家族に寄り添い、よりよい社会生活が送れますよう、よろしくお願いいたします。 今年、幾つかのがん検診が無料になりましたので、受けてみようかという方は増えると思います。広報6月号に、御家族をがんで亡くされた御遺族の体験談が載っていました。皆様も、周りの方を悲しませないためにも、がん検診を受けてください。早期発見、早期治療で多くの命が守れますよう、宇和島市におきましてもさらなる対策をされますよう、よろしくお願いいたします。 順番を変えさせていただきます。すみません。 次は、ちまたで見かけることが多くなったエンディングノートについて質問いたします。 民間の生命保険会社や銀行で配布されていますが、自治体でも配布されているところも増えました。孤独死を防ぐため、また、空き家対策として活用されています。高齢化社会になり、独り暮らしの高齢者世帯が増えています。その中で、身寄りのない高齢者が亡くなった後の遺品整理や処理は市町村の負担となります。その負担を減らす目的もあります。宇和島市でもそのような事例はありますか。
伊手保健福祉部長にお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 本市でも孤独死の事例は発生しておりまして、その全てを把握できているわけではございませんが、部内の高齢者福祉課、保護課、福祉課で関わりのあった身寄りのない市民について遺品整理や火葬を行った件数は、令和3年度が20件、4年度が10件、今年度は12月1日現在で29件となっております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 今年度増えていますね。空き家対策としての住宅だけのエンディングノートを作成している自治体もございます。相続人のいない空き家や土地、相続人がいるところでも雑草や樹木が生い茂り、近所の方が困っておられます。亡くなられてから考えられるのではなく、前もって考える機会をつくっていただくためにも、宇和島市でエンディングノートをつくりませんか。
伊手保健福祉部長にお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 伊手部長。
◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 エンディングノートにつきましては、本市でも今年度、薬局の薬剤師、市立宇和島病院や訪問看護ステーションの看護師、居宅介護支援事業所の介護支援専門員等の専門職で構成するワーキング会議におきまして内容や活用方法を協議の上、作成を進めており、来年1月末には完成する予定となっております。 このノートの活用としましては、市役所の本庁や支所、公民館、居宅介護支援事業所等での配布のほか、地域包括支援センターが来年2月に実施予定の在宅看取りをテーマとした市民公開講座での配布や、社会福祉協議会等での終活講座での活用を検討しております。このノートの活用により、もしものときのために自分が望む医療や介護及び財産などを前もって考え、信頼する人たちと話し合う機会、いわゆる人生会議の普及啓発にも努めたいと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 来年1月、もうすぐですね。ありがとうございます。 次、紹介するのは、阿南市のエンディングノートの作成の動画です。みんなが集まったときに、わいわいがやがやしながら書いていく。次のページ、これなんですけれども、動画をつくって、自分で書いていくというのがあるんですが、こういうものだと書きやすいなと思いましたので、また御参考になさってください。 それと、あと、今飼っているペットがいたら、自分が飼えなくなったことを考えたりする項目もあると助かります。よろしくお願いいたします。 ここで、住宅のこと、動物のことを出しましたので、次の2つの質問をさせていただきます。 市営住宅の共益費について、同じ時期に2つの住宅の方から御相談がありました。物価高騰の折、集合住宅の共益費も高騰しています。そのことは仕方のないことかもしれませんが、空き部屋があり、空いている期間は共益費が入らないので困るとの御相談でした。市営の集合住宅の空き部屋の状況はどうなっていますでしょうか。山口建設部長にお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 山口部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 集合住宅型市営住宅の総戸数646戸のうち、入居者の募集を行っても応募がなく、空き家となっている戸数は32戸であり、平均入居率は95%でございます。そのうち最も入居率が低い団地は、総戸数8戸のうち空き戸数2戸で、入居率75%でございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 結構入居率は高いんですけれども、書類の提出や審査に時間がかかるのかもしれませんが、できるだけ次の入居者を早くされ、少しでも空き部屋の期間が短くなるよう努力をしていただきますお願いしておきます。 しかしながら、どんなに頑張っても古くなった集合住宅や場所などの条件により、空き部屋になることがあると思われます。これから先、増えていくのではないでしょうか。よその自治体では、入居条件の緩和をされたり、条件を定め、共益費の負担をされているところもありますが、宇和島市のお考えをお伺いします。山口建設部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 山口部長。
◎建設部長(山口勝君) 近年行いました要件緩和例といたしましては、宇和島市営住宅管理条例を改正し、令和4年4月より入居時の連帯保証人の人数要件を2名から1名に削減いたしております。また、単身者でも申込可能な住宅を主に2DKまでとしておりましたが、令和5年10月より3DKまで拡大しているところでございます。 空き家が増えた場合の共益費の補助につきましては県内での事例がないことから、県外の自治体の調査を行っているところでございます。 共益費の金額は、団地の入居者で決定しており、使用目的の範囲も異なることから、導入自治体でも条件が異なっております。今後も調査研究を進め、宇和島市として最適な考え方を検討していきたいと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) そのときがきて慌てるのではなく、前もって準備されますようお願いをしておきます。 では、次にもう一つの動物のことです。 ここ1年で宇和島市では犬が公園に入れるようになりました。犬猫の去勢避妊手術の助成の予算が増えました。とてもありがたいことです。しかしながら、動物を取り巻く人のマナーで困っておられる方がいらっしゃいます。公園内のふんの後片づけができていない。商店街で犬の散歩をされ、さすがにふんは持ち帰られるようですが、アーケードの中がおしっこで濡れている。地域猫につきまして、市民の皆様に結構認知され、温かい目で見守っていただけるようになりましたが、えさをやりっ放しで後片づけができていない。飼い猫につきましても、よそのおうちに入り込み困っている方もおられます。これは動物のせいではなく、私たち人間の問題です。個人の問題ですが、宇和島市としてこの問題にできる対応をお聞かせください。古谷市民環境部長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 古谷部長。
◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員御指摘いただきましたとおり、一部のペットの飼い主によるマナー軽視とも受け取れるこういった事案につきましては、これまで担当課にも多数の相談が寄せられているところでございます。相談を受けました際には、問題となる行為を行っている方が特定できる場合には助言を行ってまいりました。また、特定できない場合には、看板を貸出しするなど啓発等の対応を行っております。 市といたしましても、地域の良好な生活環境のためにも、動物の飼育マナー遵守は重要であると考えます。引き続き広報活動等を通じてマナー向上の一層の普及啓発に努めてまいります。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) よろしくお願いいたします。私たち人間のせいで動物が悪く思われないよう、法律ではありませんが、マナーを守り、人と動物が共生する宇和島を目指しましょう。 では、次に宇和島市のブランドブックが、これですけれども、宇和島市のブランドブックが一般財団法人地域活性化センター主催の地域プロモーションアワード2023ふるさとパンフレット大賞(第11回)において、第2位に当たる優秀賞を受賞しました。その大会の8回大会では、こちらの宇和島本が見事大賞を射止めております。私は、この本大好きなんですけれども。 また、公益社団法人日本協会主催の令和5年全国広報コンクールにおいて、宇和島市のブランドムービー「宇和島を巡る~宇和島に「行きたくなる/連れて行きたくなる」」が映像部門の特選(総務大臣賞)に選ばれています。移住定住につきましても冊子をつくられているとのこと、楽しみにしています。 広報部門では、宇和島選ばれるまちを目指し、頑張っておられます。では、この冊子、「がいなまちうわじま」は誰にどのような目的で配られるのでしょうか。教えてください。
西本総務企画部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 西本部長。
◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、配付対象でございますが、市内及び近隣の高等学校合わせて9校の3年生、約700名でございます。また、ウェブブックとして市ホームページにも掲載しておりますので、お持ちのスマートフォン等でも御覧いただくことができるようになっております。 次に、配布の目的でございますが、高校卒業後、約8割の若者が市外に転出する中、自分の生まれ育ったまちについて話す機会などに役立ててもらうとともに、ふるさとを思い出してもらうことで、将来宇和島に戻りたいと思ってもらいたいとの願いを込めて配付しているものでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。自分たちの宇和島を知り、よそに行って、また帰ってきたいと思ってもらうためにもよい冊子だと思います。小さいので、邪魔にもなりません。先ほど言われたように、今時の高校生や若い人たちはスマホで見るのでしょうが。 それで、この中の宇和島がいな人です。紙面の都合上もあり、掲載される人物も限られると思いますが、この人は入っていないのと思いましたので、質問をさせていただきます。 まず1人目は、今年10月8日にご縁で繋がるふるさと宇和島コンサートが南予文化会館にて開催されました。このご縁であります桐朋学園のもととなります財団法人山水育英会を設立されました山下亀三郎氏です。多くの方はクラシックのコンサートになかなか接する機会がありません。このたびは無料でのご招待で、大勢の方が鑑賞され、楽しまれました。私も参加させていただき、心癒されてまいりました。 山下亀三郎氏は、山下汽船の創業者でもあります。山下汽船は、現在は商船三井となっています。また、女性の教育にも力を注がれ、元女学校でありました現愛媛県立吉田高等学校、現愛媛県立宇和高等学校三瓶分校を設立された方でもあります。 次は、大阪商工会議所の会頭であられました土居通夫氏です。大阪商工会議所前に、大阪財界中興の祖として銅像が設置されています。初代の通天閣は、土居通夫さんが関わっておられました。大阪と言えば、新世界。そこにある通天閣は、大勢の人が思い浮かべるのではないでしょうか。 また、みまの道の駅に記念館として名前があります井関邦三郎氏、畦地梅太郎氏、東温市にある高畠華宵大正ロマン館の高畠華宵氏は宇和島市出身です。
西本総務企画部長、いかがお考えでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 西本部長。
◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 「がいなまちうわじま」に掲載する偉人につきましては、コンパクトな冊子をというコンセプトで作成いたしましたので、掲載されていない方々も多くおられます。議員御指摘の方々は本市のゆかりのある、社会に多大な功績を残した偉人であることに間違いありませんが、当冊子は例年1月に配布する予定としておりまして、今年度分につきましては現在、印刷に向けた準備を進めているところでございます。 なお、掲載に当たっては、先ほどお話をいただきましたけれども、事実の確認や掲載することに対しての承諾等も必要な場合がありますので、来年度の製作の際、慎重に検討させていただきたいと思っております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 高校を卒業して、よそに出ていく。こんなに宇和島はよいところだ、こんなすごい人たちが出たところなんだと誇りに思い、一度市外に出たけれども、帰ってきてくれるよう、皆で頑張ってまいりましょう。そのために、子どもたちのために環境を整えてもらいたく、次の質問をいたします。 まず、午前中の吉川議員の質問にもありましたが、スケートボードの練習場についてです。 スケートボードは音が出ますので練習場の確保が難しく、困っていたところ、宇和島市が石丸公園の旧プールの駐車場を提供してくださいました。悪い舗装をものともせず、自分たちで構造物を造り、音を気にすることもなく練習に励んでいます。今では松山など、よそからも練習に来ているようです。また、市長が言われましたように、子どもたちのためにスケートボード協会をつくり、宇和島市スポーツ協会に入会すべく、今、手続を進めています。一度提出したんですけれども、すみません、不備がありまして、再度提出の予定となっています。 この先、よりよい環境で練習ができますよう、石丸公園の使用の検討をされる際にはスケートボードの練習場もお考えの1つに入れていただきたいと思います。先ほどは市長でしたが、今度は山口建設部長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 山口部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 石丸公園につきましては、地域の環境整備とともに住民の健全なレクリエーションの場とするため、昭和57年に都市計画決定した都市公園でございます。昭和58年から平成元年度にかけて整備を行いましたが、整備完了後から34年が経過しており、全体的な施設の老朽化が進んでいるため、今年度から公園の改修計画検討業務に着手したところでございます。現在は、協議するためのたたき台としまして複数の施設配置の計画案を作成しているところで、この計画案の中にスケートボード場の配置も検討することとしております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 次に、午前中、市長の答弁にありました体験型の観光メニューにも考えていると言われていたクライミング施設。先日、宇和島市
スポーツ交流センターにクライミングの子どもたちが練習しているのを見に行ってきました。体験入会の子どもさんが初挑戦で、指導者にロープを持っていただき、結構な高さまで登られたのにはびっくりしました。大きくなってからでは、こうはいきません。大人は怖さが先に立ちますが、子どもは違います。スポーツでは、小さい頃から始めるのも強くなるための1つの要素です。 宇和島東高等学校が甲子園で優勝したときの生徒さんたちは、小さい頃から野球チームに入られていたとお聞きしています。クライミングも子どもの頃から練習し、強くなれるよう、
スポーツ交流センターの空きスペースをクライミングの設備をつくり、環境づくりをしていただけませんでしょうか。森田教育部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 森田部長。
◎教育部長(森田孝嗣君) お答えをいたします。 スポーツクライミングにつきましては、現在、宇和島山岳会の皆様を中心とした指導等に加え、未来のトップアスリート事業の活用による選手育成強化に取り組んだ結果、国体の愛媛県代表選手のほか、全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会出場など、その成果が着実に表れているところでございます。また、令和3年に設置しました観客席も非常に好評でありまして、合宿や大会での利用はもとより、うわじまアンバサダーである中川奈美さんによるコンサートも実施されるなど、非常に幅広く活用されております。 議員御指摘のスペースにつきましては、指定管理者や施設利用関係者とどのような使い方が望ましいか協議を進めているところでございます。その中の1つの案としまして、ボルダリングの壁を設置しました多目的に活用ができるフリースペース等も考えられるかというふうに思います。今後はさらにブラッシュアップし、様々な用途で利用できるスペースとしての整備について、関係機関とも協議しながら引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) よろしくお願いいたします。目指せオリンピックです。 次に、文化財を展示、保存する伊達博物館について質問します。 文化財とは、我が国の長い歴史の中で生まれ、先祖によって今日まで守り伝えられてきた古い建物や美術品、技術、生活や習わしなどを指します。これらの文化財は私たちの暮らしや心を豊かにしてくれるものであり、先祖が残してくれた文化財を未来の子どもたちに確実に受け継いでいくことが求められています。 そのためにも伊達博物館の建設は必要不可欠です。しっかりした建物を建て、よそと比べて多くの文化財が残されている宇和島、そのお宝を次世代にきちんと残していきたいと考えます。残念なことに、今回入札が不調となりましたが、市長のお考えをお伺いいたします。お聞かせください。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えをします。 議員おっしゃるとおり、やはり古き歴史文化というものを次世代へ継承していくことは大変必要である、重要であると、そのように考えている中で、今回の伊達博物館を拠点といたしまして、子どもたちが歴史文化に触れた上で、いろんなことにチャレンジをしていただきたいなと思っております。ゆえに、この令和9年9月オープンというゴールは、これは変えることなく、今、再積算を進めている中でなるべく早い時期に再入札を考えているところでございますけれども、発注方法も含めてしっかり検討していきたい、そのように考えております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) よろしくお願いいたします。この質問につきましては、次の、いろんな方が質問されますので、残しておきます。 教育や文化は費用対効果では測れません。今現在の子どもたちのためにも、未来の子どもたちのためにも、教育や文化に予算をつけ、心豊かな宇和島をつくっていきましょう。 では、次の質問です。 今回、医療費の助成が18歳までとするための事務手続の予算が上程されております。広報8月号には、「いっぱいあるけん!うわじま子育て応援」が載っております。子育て応援給付金、第1子からのおむつ購入サポートなどなど、これまでにも宇和島市はほかの市町に先駆けた子育ての施策をされています。残念ながら、遅れを取っていたのは医療費の助成と給食費の無償化です。医療費はめどが立ちました。給食費ですが、金額は今までの議会でも何人も質問されていますので、試算はできていることと思います。市長のお考えをお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 医療費につきましても、十分最後まで、導入するに当たって議会との約束の中で検証してきたという経緯がございます。そして、給食費につきましては、今、学校給食費負担軽減事業、いわゆる1食当たり100円引きは引き続き継続しているところでございますので、それを乗り越えた全体の無償化のお話だったと思いますけれども、これにつきましてはやはり慎重に判断していかなければならないところでございますので、今のところその実施については考えていないところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) またよくお考えいただきまして、よろしくお願いいたします。 では、残しておりましたRUC POINT、広報8月号に記載されていました宇和島電子地域ポイント、RUC POINT事業が10月1日から始まりました。私も10月前にアプリを入れ、スタート当日の10月1日の番城福祉会館での人権ふれあいフェスタに参加し、ポイントをいただきました。RUC POINTについて教えてください。
西本総務企画部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 西本部長。
◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 RUC POINTはスマートフォンを活用した宇和島市独自の地域ポイントでありまして、目的としては、市民等の活動を促進するとともに、施策の推進や地域経済の循環に寄与することで、地域の課題解決や活性化を図ることとしております。 他自治体での導入事例と比較しての特色といたしましては、地域活動の促進に特に力を入れている点でございます。市主催の事業はもとより、自治会やNPO、ボランティア団体等が主催する活動につきましても、要件に該当すれば、ポイント付与の対象事業としております。活用を希望する団体から事前に申請をいただき、認定団体として登録しておりますけれども、今月1日時点の登録数は269団体となっております。 次に、活用状況でございますが、今月1日時点でアプリの登録者数は2,408名、ポイントを利用できる加盟店は254店舗でございます。また市主催と認定団体主催を合わせ、制度を開始した10月から2か月間で計29事業でポイント付与を行い、延べ1,306名がポイントを取得されておられます。 また、RUC POINTは地域でのデジタル活用を推進する取組でもありますことから、対象事業としてスマホ教室への参加にポイントを付与しているほか、高齢者の方が初めてスマホを購入する際、3,000ポイント付与することで、スマホデビューの御支援もしているところでございます。 最後に、来年度に向け、自治会加入促進のため、加入世帯に対するポイント付与を検討しているほか、うわじま歩ポとの連携も予定しているなど、地域の課題解決や活性化に向け取組を充実させてまいりたいと考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。登録者数が2,408名、まだ少ないですよね。もう少し頑張って広報をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 今ほど高齢者、スマホを新しく買うとき3,000ポイントを付与と言われましたが、私の知り合いも3,000ポイントをいただいて、喜んでおります。 また、来年度からは自治会に入会しているとポイントがもらえます。私の加入する自治会も加入率の低さと高齢化で、予算も行事の運営も年々厳しくなっています。ポイントがついて加入率が増えればよいですし、これぐらいでは増えないですけれども、入会している方へのモチベーションの向上にもなればと思いますので、できるだけ多くのポイントをいただけますようよろしくお願いいたします。 次は、ChatGPTなどの生成AIについて質問します。 新聞やテレビでも報道され、週刊誌にも姉妹都市であります当別町が文書生成AI、ChatGPTを本格導入したとの記事が載っていました。題には、議員の弁舌が長いからとなっておりましたので、より興味を引かれ、読んでみました。議員の長い弁舌の議事録の要約、パンフレットのキャッチコピーなどでChatGPTを使っているようです。宇和島市での導入はどうなっていますか。
西本総務企画部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 西本部長。
◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 本市におきましても、生成AIを適切に活用することで生産性の向上や職員の負担軽減が期待できることから、7月から10月にかけて試行を実施いたしました。生成AIの活用につきましては、文案の作成だけにとどまらず、文書の要約や構成、課題解決策の提案、エクセルの関数作成等、幅広い場面で活用できると考えております。試行終了後に職員アンケートを実施したところ、試行した職員の約75%が「多少でも業務に活用できた」、85%が「今後も業務に活用したい」と回答しておりまして、業務で有効活用できるものであると認識をしております。 一方で、プライバシーや著作権の侵害への懸念、生成された文章の正確性が担保できないなど、利用する上での課題もありますので、運用ルールの整理や導入効果の確認など、令和6年度の本格導入に向けて準備を進めているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) じゃ、令和6年度にはもう入るということですね。便利なものはどんどん導入され、業務が円滑に進みますようお願いいたします。新しいものですから、先ほど言われましたように、不具合がありましたらその都度検証、見直しをお願いしておきます。私も行政AIというLINEのやつを使ってみましたが、質問をすると、ばっとできてくるんです。原稿ができるんです。すごく便利だなと思いましたけれども、間違っていることもあるので、取扱いは慎重にしたいと思っております。 これで、私が準備しました質問は全て終わりました。どうもありがとうございました。(拍手)
○副議長(椙山三也君) 以上で、浅田美幸君の質問を終わります。 次に、武田元介君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 市民クラブの武田でございます。いろいろなのイでございます。いの一番のイだったらいいんですが、伊達博について質問をするという前振りをいただきましたので、質問をさせていただきます。 先般、中村知事が12月の議会へ追加の補正予算を提出するということで、臨時で記者会見をされました。その動画をたまたま見たんですが、知事が言われるのに、国の施策の足らざるところを補う、そして、地域の実情を踏まえた本県独自の物価高騰対策等を実施するための補正予算だというコメントをなさいました。小泉改革以降、国、都道府県、あるいは市町の関係というのは、政策決定という意味では少なくともフラットな関係になっております。まさしく中村知事のこの発言は言い得て妙、愛媛県、あるいは宇和島がこういうところが足りないので、自由度の高い仕送りをこう使って、市民の福祉に役立てようという政策決定が愛媛県ではなされたのかなと、そういう意識で知事は政策決断をなされているのかなというふうに思った次第であります。 9月の議会でも申しました国立科学博物館、11月の頭にクラウドファンディングが8.8億円に到達したそうです。そして、協力者の数は5万4,000人。人口比で伊達博物館を当てはめますと、1億2,000万の国民と7万人の宇和島市民、宇和島の場合ですと、クラウドファンディングをしても51万円ほどにしかならないので、なかなか屁の突っ張りにもならんなと、失礼しました。収支差額が1億6,500万出る伊達博物館の、困っているので、クラウドファンディングお願いしても、これはあくまでも人口比ですが、51万しか集まらんということでございます。私はこのことをもって身の丈という言葉を思い浮かべてしまう次第でございます。 さて、質問に入ります。新伊達博物館整備についてお尋ねします。 設計金額24億で入札公告を行いましたが、入札不調でございました。先月、11月15日に御報告をいただきました。予想されていたなどと偉そうなことを申すつもりはないんですが、この後どういうふうになるかという視点でお尋ねをしたいと思います。この建設工事、建築についての入札不調があったわけですが、予算増を検討するのかという点について、岡原市長にお尋ねいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えをします。 確かに今回、残念ながら不調となりまして、次なる展開としては再入札に向けて積算等々はやはり再積算をやっていかなければならないということで、現在積算作業に取りかかっているところでございます。この数字についてはまだ手元にないところでございますけれども、これらについて精査した上で、かつ発注方法等々を含めて今後の再入札に向けて準備をしていくものと認識しているところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) オープン時期はずらさないということで、先ほどの浅田議員の御質問にお答えになりました。そして、再積算ということもそのタイミングで御答弁なさいました。この再積算の根拠になるというのは、どういうもので予定価格が変わっていくのかという点についていかがですか、岡原市長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 前回の積算の基礎となった労務単価であるとか、また、材料等々の単価につきましては、4月時点でしか我々はそれを基礎とするものがなかったのが事実でございます。そうしたものをこの10月に改訂されましたので、それらに合わせたいわゆる再積算ということでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 4月の基本単価というんですかね、単価掛ける数量で見積りが出るんですが、それが10月の数字になると。これ、4月と10月の数字を、単価上昇分掛ける使う数量、使用数量というような程度の増額で賄えないのではないかと。入札はないんじゃないかというふうに業者の方はおっしゃっているというふうにお聞きしました。これには根拠はありません。そう聞いたというだけでございます。2割から3割増額しないと、入札参加はないのではないかというふうに言われています。根拠がないことですので、これについてどうということは申しませんが、2割上がると5億、3割上がると6億超える、7億、上がるわけですよ。こういうことになった場合でもオープン時期をずらさない。ですから、私は、文化的な資産を残すことに反対するわけではございません。ただ、身の丈に合わないもの、あるいは華美な建物で保管をするということにこだわることで予算をたくさん使うんじゃないかという意味の消極的な意見でございます。何も文化的なものをないがしろにしろ、あるいは、費用対効果と収益性というのを勘違いしている方が先ほどお話しなさいましたけれども、費用対効果の効果は子どもたちの教育価値などを計量すれば幾らでも価値を上げることができるんですよ。できた伊達博物館をどう使うかという意味で。それと収益性は違いますよ、収支と、違います。そこらを私、伊達博物館でもうけなきゃならないなんて言っていません。だけれども、収支差額があるのは事実ですねということを市民の皆さんにお伝えして、それでもやるべきでしょうかという声をお聞きすると、マイナスの評価をされることが多い。いや、でも、大事なものは残さなければなりませんよというのがほとんどの方の御意見ということです。 いかほどまでの上昇なら、オープン時期をずらさないということにこだわって整備を進めようとなさっていますか、岡原市長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) まず、設計者が意図するところを大きく何かを変化を加えてということは考えておりません。先ほどの労務単価、そして、材料に対する単価のほかに何かできる設計の理念、その表現するものということを大きく崩さない範囲での何かの工夫というものは加えてするだろうと思いますけれども、もちろんその品質というものは確保していきたいところでございますので、ただ、その何かの上限というものは決めることはありませんけれども、コスト感覚は持っておきたいと思っております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 9月の議会で槇野議員の御質問にお答えになっている答弁がございます。今回、議会に上程しております債務負担行為の額そのものが、この詳細設計を収容した中での建設工事、そして、展示制作に係る費用として限度額としてお示しをしているところでございます。今後も品質にはしっかり目を向けながら、コスト感覚しっかり持っておきたいと思います。後段につきましては、ごもっともなことでございます。そして、前段についてどうなのかな。市民の方が聞かれると、債務負担行為で上がった40数億が上限で、伊達博物館は整備されるのかなというふうに聞こえるんです。だけれども、債務負担行為の制度というのは多年度にわたる予算取りなので、こういうふうな取り方をさせてくださいというものなので、もっともこのとおりの説明で合っているわけなんです。だけれども、市民はそういうふうに聞いていないというふうに私は伺っております。 その誤解というか、理解した内容の乖離についてはどういうふうに、岡原市長、お考えですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) あのときのというか、今でもその設計の中で必要な金額、予算ですから、きちきち1円まで合うものではございません。そういった中で、必要とされる予算というものが、結局複数年にわたって活用されることが、この前の議会から決定をいただいたものと認識しております。 今回、その積算がどのようになっていくかは私もちょっと分かりませんし、先ほど言われた2割、3割というのはそういったふわっとしたお話だという話でございますので、そういった積算がそろった中で、この債務負担行為の金額というものに目を向ける中、議会の皆様方に丁寧な説明をしながら、これらに対する変更の議案というものを出さなければならない状況になり得るかもしれないということは事実であろうかと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 変更になり得るというか、変更しないとやり手はいないだろうと。原設計に忠実に建設工事を進められるということですから、まず増額はあるというふうに私は思ってしまいます。何かの方法が別にあるのかもしれませんけれども、そういうふうに私は思ってしまいます。 じゃ、この予算が、もう増額と決めつけたらいかんですね。決めつけたらいかんのですけれども、そう思っているので、その思いに沿って質問いたします。森田部長の答弁によると、都市再生整備計画関連事業につきましては、当初からの事業費増により博物館建設に係るメニューにおいて、制度上の補助上限に達しているため云々ということです。これは藩造林の事業費に対しての充当はできないという説明であります。その次、山口部長は、21億の枠を超えた分について、つまりこれは国からの補助上限21億です、その補助上限21億の枠を超えた分については補助は当たらない。当然、単費というか、単独費での計上ということになってこようかとは思いますという御答弁をいただいております。 では、予算増額をしなければならない状況になりましたよ。4月と10月の積算の基礎単価が変わるので、その増額については見積単価、設計単価を見直すことがあり得るということだったんですけれども、じゃ、国の補助上限21億については見直しがあるのだろうか。ここ数年、とんでもなく物価が高騰していますね。すなわち建設費も高騰していますね。じゃ、都市再生整備計画関連事業についての国庫補助上限、すなわち21億の見直しというのはあると想定してこの増額をイメージしているのか。山口部長、事務的なことですのでお願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 山口部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 都市再生整備計画関連事業につきましては、博物館部分と観光交流センター部分、施設ごとに補助事業費の上限が21億と定められており、その見直しにつきましては、国土交通省、財務省に対しても要望を行ったところではございますが、現時点におきましては上限の見直しがされるとの情報は得ていないところでございます。 今後につきましても、引き続き上限の見直しを含めた力強い財政支援について要望を行ってまいりたいというふうに考えております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 私としても、やっぱりこれだけ物価高騰しているんだから、21億じゃなくて4月と10月の差だけでも、あるいは21億が決まったタイミングと現在の物価上昇を加味した程度の増額というのを認めていただくとありがたいなと思っていますが、現状は要望で、その要望に対する返事が、宇和島単体でということではなくて、全国に対しての発信なのでしょうが、ないというふうに承っておきます。 つまり、これ、もう入札減の余裕はないわけですね。でも、上限もないということですと、先ほど申し上げましたように、市の単費で何とかしなければならない。単費といっても、何らかの有利な起債を行うということでございますので、7割とかぐらいの補正措置はあるのでしょうけれども、それについても市民の負担というのは増えるのだというような認識を持ちたいと思います。ぜひ市民の皆さんには、この伊達博物館というのが本当に優先をさせなければならない事業なのかということについて、御近所の皆さん、あるいは会社の皆さん、あるいはお講などでの雑談の中でお話をしていただければと思います。 次にまいります。人口減少対策についてであります。 これは、明石市の泉房穂前市長のやり方というのは岡原市長もいろいろと学ばれたところがあるとお聞きしましたので、この泉さんの明石市の子育て支援の在り方、そして、人口微増、転入増というのが宇和島でも同じことをして対策になるかという点をまず岡原市長にお尋ねいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 明石市は子育て施策で非常に良質な施策を展開していることは認識しております。その中で、明石市とこの本市を比べたときに、もちろん地勢が違いますし、産業構造も違う。ですから、全てがそういった同じ条件で何かの効果が生まれるだろうということは難しいんだろうとは認識しています。 ただ、子育てをしていく上で、場所を問わず若い方々、御夫婦がまだまだ給料等もままならない中で、やはり私たちが背中を押すことができたらという部分においての共通した施策というものはあると思っておりますので、今後ともそういった良質の施策につきましては、場所を問わず、先進が先進でなくとも、我々のまちにフィットするだろうということを考えながらしっかり対応していきたいと思っております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) ごもっともでございます。私も同じように悩む仲間として、こういう人口減について岡原市長とお話ししたことございます。なかなか本当に効果の上がる施策などというのはないと、少なくとも短期的にはないということでございます。特にまた明石市というのは、大阪、あるいは神戸辺りの通勤圏でございますので、転入はしやすい。子育て支援策が充実していれば、明石に住んで、今の職場に通おうかということが言いやすいですね。 先般、若い方が松前町ですか、町長になられましたけれども、あそこと明石市というのはひょっとしたら似ているかもしれない。同じような施策を組んで子育て支援を充実させれば、松山に住まないで、松山が決して悪いというわけじゃないですけれども、松山に住まないで松前に居を構えて、通勤するというようなことはあるのかもしれないと思います。ですから、ベースは明石を目指しながらも、それ以上に何かをしなければならないという、次の次の次の質問になるんですが、間に医療費の件を挟みたいと思います。 18歳までの医療費の無償化拡大というのが行われました。9月でもお尋ねしましたが、なかなかやろうというお考えは示されませんでした。この医療費助成の対象拡大については、医療費が増額してしまうよと、ただにすると。結局、ただより高いものはないということになりかねないよということを高齢者の、老人医療費の無償化、田中角栄さんがやって、10年ぐらいでポシャった医療費の無償化ですね。冗談に言ったことあります、病院の待合室で、あのおじいちゃん今日来ていないねと、どこか体悪いんじゃないというような漫才があったような、それぐらいサロン化してしまった。今のレジ袋にいっぱい薬もらって、湿布薬が余っているから、おまえ、やろうかみたいにお年寄りが配っていたみたいな、そんなことがあるので、リスク高いですねという話を以前から私はしていました。だけれども、医療費の無償化拡大を御決断いただきました。それについて、どういうふうにお考えか。議会とのやり取りというのはなしで、無償化というのがすっと決まったように思うんですが、この3年間の検証のあたりを触れていただきながらお話しいただきたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) でも、市民を代表する議会の皆様方からこれまで熱烈にお話をいただいたことはもちろん背景として存じ上げておりますし、15歳までの中学生までの無償化の折にいろんな御心配をされた議員の皆様に一定期間様子を見たいということを申し上げていたこと、これがまず一番であったことは事実であります。 令和3年度からスタートした無償化でございますけれども、それから遅れてその結果というものがどのように、いわゆる自己負担分に対してこちらが医療費として支出するかという数字というものを見てまいりました。その数字と、そして、コロナ禍でスタートしたこの医療費無償化でありますが、令和4年、そして、令和5年の上半期に移行するに当たって、今後の試算をするに当たっても、もうこれはコロナ禍から抜け切れるような試算ができる状況になりつつあるんだなということを認識したことと、これらを連続してこれからも安定した運営をしていく中で、必要な我々の負担というものを考えられるような状況になっているということを見たときに、これはもう来年度の4月から実施できる状況にはなったんではないかという確認といいますか、判断をいたしまして、今回上程をさせていただいた次第でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 私は、ただより高いものはないという考えには違いないんですけれども、もう周辺の市町がどんどんと無償化を進めているので、これは早く無償化しなければならんと、18歳までをしなければならんだろうという考えを何度もお伝えしてきました。ただ、検証の結果というのが、この数字が出てきていなかった。後に出てきてしまったんですね。令和3年度に1人当たりの助成額は2万2,000円です。それが、令和5年度の見込みでありますが、2万9,000円です。ですから、おおよそ3割弱上がっているというようなことなんですね、医療費が。もちろんコロナの影響もあるのでしょうけれども、ちょっとやはり数字的には怖い推移を示しそうですので、ぜひに無駄な医療費というのは使わないような誘導というのをお願いをしたいと思います。 次に、給食費の支援拡大であります。 これも本来的には口に入る物ぐらいはというような考えに近うございます、私は。そして、世帯所得等によっては助成の必要などないだろうという考えでございます、私は。しかし、周辺の市町、あるいは国の検討の範囲というものを考えても、ぜひ給食費の支援拡大をお願いしたいと思うんですが、これはさきの浅田議員の質問にもお答えにならなかったんですが、そのとおりなら、そのとおりで結構です。岡原市長、どうぞ。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 医療費につきましては、先ほど申し上げた経緯で判断をしていたところでございますが、今、武田議員が言われたように、周辺の状況がそうであったということはもちろん認識しております。学校給食についても、もう流れはできつつあるのは認識しておりますけれども、やはり医療という、体を守る以上の流れではないような、私は感じをしております。今、軽減事業ということで1食当たり100円というものは継続しているところでございますが、完全なる無償化というものは現在のところは考えていないところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) ありがとうございます。これは6月の骨太の方針で各地で実施している制度、支援状況というのを取りまとめして、国が早急に方向性を定めるというようなことが出ていたと思いますので、多少遅れても、全国的に行われるものかと思いますが、宇和島としてはというのがほしいなと思いながら、次に進んでまいります。 次です。ひとり親家庭世帯数等調査であります。グラフを準備しております。皆さんのタブレットの方にも飛んでおります。宇和島のひとり親家庭の世帯数の変化です。平成23年から2年ごとに世帯数の変化が示されております。総世帯が減りますので、残念ながらといいますか、こういうふうに世帯数減っております。そして、世帯員数、人数のほうの推移も準備しております。こういうふうな推移でございます。 これで何を私が申し上げたいかというのは、後に種明かしするとして、この世帯数、世帯員数の変化をどう分析しているかについてお尋ねをしたいと思います。岡原市長、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 私もこの令和5年、これ、2年おきに調査がされているということで、ここまでも数が減っているというところにまずちょっとびっくりしたところでございましたので、担当課のほうにこれはどういう調査だったんだということを問い合わせた中で、これらが十分にここまで激減した原因というのはちょっと特定されていないという、そういった話でありました。ただ、いろんな施策の中で数字はやっぱり把握しておくことが必要なので、今後についてとしか今申し上げませんけれども、これらの状況がどうだったのか引き続き検証することと、しっかり把握するようにというお話をしたところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 私もここまで人口減があるというのを認識してなかったんです。市民の方に頂いた資料で、こんなのですよということなんですね。これ、人数の表が出ていますが、青ですね。割合は下、赤の折れ線グラフですが、令和3年から5年で人数が1,100人減っているんですよ。だから、こんなことあるのかなと思ったんです。所管に尋ねましても、なかなか原因が出てこないと。やはり、私も責めるつもりは一切ないんですけれども、こういう数字はなぜ出ているんだろうというふうに疑問に思っていただいて対策を練らないと、エビデンスに基づく政策決定を主張している私からすると、ちょっとよろしくないのかなと思います。一緒に検討をしていけたらと思いますので、次にまいります。 この激減の根拠というのが、ひとり親家庭に対する宇和島市の子育て支援の評価が低いがゆえであったとしたら、いかがでしょう。そうは私、言い切らないんですけれども、そういうふうに取って、何かの子育て支援策を加えていくという意識に、本来ならこの数字の低下を見て、何に原因があるんだろう、じゃ、その原因を解決するためにこう動かなければならないという動きが本当はあってほしかったんですね。それができなかったんですが、この数字を見て、宇和島の子育て支援はひとり親家庭がどう評価しているとお思いですか。感想でいいです、岡原市長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) まずこの数字を、私、どういう原因だったのかというのは精査をしたいと。これはカウントの方法なのか、どうなのかを含めてですけれども、ただ、1つ言えることは、ひとり親家庭にそういった特別の何か調査をかけているわけではないので、定量としての御希望であるとか、そういった思いというものは十分把握できていないことも事実ですので、そういった点はこういった、逆に言うと、原因がこのままだった場合には、そういったこともあり得るのかなというのは考えたりすることもございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) いろいろな聞き取りなんていうのはあくまでも任意なのでしょうけれども、何かお困りのことがあったらというような情報収集を今後やっぱり努めていかなければならんのかなと思いますので、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。 次に、また意地悪な数字を示します。出生数の変化です。これは岡原市長が市長になられてからの数字をわざと抜いております。決して、しかし、市長の責任ではございません。いろんな子育て支援をされていると私は思っております。よそに格別に負けているとも思っておりません。だけれども、これが現実なんです。少々頑張っても、なかなか子どもは増えてくれない。出生数は増えないというのが、これが実数です。私たちの同級生なんかといったら、城東中学校なんかが1学年でこれぐらいいたと思います。城北でも250人以上いたと思うので、こういう状態ですよね。これをどういうふうに捉えているでしょうか。岡原市長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 私のときで、城東中学校が1学年10クラス、下のクラスで13クラスの時代ですので、もうこれははるかに1校で多い時代でございます。 この子育ての関係につきましては、特に今年度もそうなんですけれども、出会いから、そして結婚、そして、妊娠、出産、子育てを力強く背中を押していこうということで、様々な施策というものは展開しているところでございます。ただ、こういった形ではありながらも、そこが果たしてポイントなのか。ただ、先ほど申し上げたとおり、まだまだ若年層が結婚して、お子さんを産まれる環境というものをどのようにすればいいかというところで言うと、その背中をいろんなサービス、給付等々で支えていきたいという思いの中でやっているところでございます。こういったものがすぐに結果に出るものではないとは認識しておりますけれども、改めてこういった施策の難しさを感じている次第でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 本当になかなか、少なくとも短期的には、結婚をされてもその後すぐには子どもさんできる、あるいはつくろうという気にならない方も今は多いので、結果が出にくいということは承知しております。 じゃ、どういうふうな施策を、宇和島ならではの施策を、国の施策の足らざる部分を補う、あるいはこの宇和島地方独自の問題解決のための施策をという観点で、どういうふうな奇をてらった施策をしっかりと構築をされるかという、これは6月議会の畠山議員の質問に対する岡原市長の答弁の言葉のままです。奇をてらった施策、これは変わったことをして目立とうとかという意識では全くなくて、宇和島ならではというのをやろうというお言葉だと捉えていますので、ぜひにここで何かアピールをしていただければと。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) おっしゃるとおり、奇をてらったという、特別何か目立って気を引くという意味ではなくて、宇和島独自のやり方というものを展開できたらという思いでお伝えをしたと認識しているところでございますが、これからその6月議会以降に子育ての新たな取組というものは、多分これは当初でやるようなことですので、なかなかないのが現実だと思います。むしろ当初予算の中で起きましたいわゆる育児の、ゼロ歳、1歳、2歳の子育て給付金ですね、ああいう小さいときだからこそサポートしていこうというものは、いわゆる宇和島でしかほとんどやられていないことでございますし、また、後の給付等々でおけるアンケートではありますけれども、この宇和島の現在の子育ての施策に対しまして、応援してもらっている気持ちがするんだと、もしくは、ややそういう思いだというのが大体9割を超えているということは、この辺の方向性というものはある意味合っているのかなということはありますけれども、先ほど武田議員がおっしゃるとおり、結果として人数に出ていない。短期的な結果には少なくとも出ていないところでございますので、いわゆる奇をてらった、つまり、宇和島独自の何かというものはまたしっかり考えていかなければならないだろうと思っています。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) ぜひに当初予算に向けて、変わったこと言うと失礼なんですけれども、思い切ったことができますようにと思います。有効求人倍率は1.5超えています。仕事はあります。だけれども、宇和島の仕事を選択すると、とんでもない給料が安い。都会で働いたら、外国人のアルバイトさんよりも給料が安いような賃金で、宇和島だと仕事しなければならない方もおられるというのが実態です。不動産の賃料が安いかというと、決して安くない。つまり親元から通っていれば、それなりに生活は成り立つかもしれないけれども、おうちを借りて、アパートとかそういうのを借りてお暮しになるとすると、松山並みの賃料がかかる。あるいは、松山より高い賃料がかかるとなると、本当に使えるお金が少なくなるというような実態もあります。ぜひにこのあたりは、子育て支援というふうに私、捉えていますけれども、費用をうまく抑えていくような施策も加えていただけたらと思います。 次にまいります。かくも人口減少対策というのは難しくて、少々の子育て支援では子どもさんは増えない。少なくとも短期的には増えないというのは一致した認識になったかと思います。では、何をするかということなんです。資料を準備しています。伊達博物館、パフィオなどを整備する際に使った国からの仕送りの計画概要、あるいは計画変更のときの表紙を、ちょっと意地悪で撮ってみました。宇和島中心地区中央都市リノベーション事業ですね。リノベーションというのは修復とかいうような意味ですかね、刷新とかというんですね。 次ですね。これは平成30年、宇和島中心地区、これは人口密度維持タイプと書いてありますね。3枚目です。これ、ちょっと時計の表示で隠れていますが、都市構造再編集中支援事業、まちなかウォーカブル推進事業というような言葉があります。これにも、宇和島中心地区というふうな表現があります。私、この中心地区だから、周辺切り捨てというふうに聞いてもらうと困るんですが、すぐそういう挙げ足を取る方がおられるので困るんですが、地方の行政で行政サービスを維持しようと思ったら、ある程度の集約を進めていかないと、行政サービスのコストがあまりにも高くなり過ぎて困りますよというのがこれ、国の意思なんですよ。 ですから、集中していただきたいというのが国の意思なんです。だから、パフィオも整備を助けてもらったし、今度の伊達博物館も21億上限で、複合施設にしたら、出しますよと。基幹病院、南予で唯一のがんのレベルの高い医療機関である市立病院のエネルギー棟というのに仕送りをしてくれるわけなんですよね。ですから、人口減少対策もう一本の柱ということで題目立てていますが、もう人口減少を前提とした政策選択というのに迫られているというふうな問いをさせていただきます。 この人口減少対策について、どういうふうにお考えでしょうか。もう一本の柱というふうに問うています。市長、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えをします。 多分、この後の通告からすると、公共施設に関するということで特化してお話を差し上げますと、やはりこれほどまでの人口減少の中で、県下で第4位の面積を誇るこの宇和島の中におきまして、各地域にまだ拠点というものはありながら、そこにいろんな施設というものがあることは事実であります。これから人口減少になっていくと、それらをやはり一定集約していくその必要性というものがあるところでございますけれども、ただ、やはりこれは気持ちの問題というものが立ち上がって、やはり住み慣れた地域で暮らす方々のための拠点、例えば公民館であるとか、そういった支所であるとか、そういったものはなかなかなくせないだろうなということは感じております。 よくコンパクトシティということで、集約してというところで、出てくる言葉として、プラスネットワークという、いわゆる公共交通機関でつながりながらということも、苦肉の何かのそれなのかなと思いながら、現在、ただ、やり得る施策の方向性としては、残ったそういう公共施設等々をどう考えるのかということは、やはりしっかり考えていくときを迎えているとは認識しております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 本当、プラスネットワークでございます。その自分の生まれた地域で住み続けることができれば、それは本当によろしいこと。ただ、現在の少子高齢化の進行というのは、この住民サービスの維持を否定してくるぐらいの人口減だと私は認識しています。高齢化によって、扶助費というのはどんどん膨らみます、しばらくは。生産年齢人口は減少しますから、自主財源というのはどんどん減ってまいります。そうしたら、どうするのか。 そして、一方で人口構成が変われば、求められるサービスというのも変わってまいります。そうしたら、過去の、例えば整備した頃の40年、30年前の人口構成の市民が持っていたニーズと、現在の人口構成、年齢構成ですね、特に、の市民のニーズと、20年、30年後の市民のニーズというのはおのずと違うものになってくるんです。ですから、次に公共施設等の総合管理計画というものの質問もするんですけれども、表も準備しています。これ、古いデータです。まだ新しいのができていませんので、この表に基づきます。 これです。真ん中の青枠の中、過去5年平均、公共施設等云々について、26.8億円だった。しかし、それ以降どれぐらいかかるか、年更新費用の試算が106.3億円です、年間。つまり、26.8の4倍かかるという試算ができているんです。つまり、4倍かかって、人口が半分になると、1人当たり8倍の費用が必要になりますよということになるんです。もちろんこのシナリオは、現在持っている公共施設等を寿命が来る程度の年数で更新をしていくというシナリオで試算したものだと思いますので、ここまでは増えないと思うんですけれども、この計画の中にも、どれが必要で、どれが必要ないかというあたりも含めて見直しをするというふうに最後の後書きに書いてございます。そのあたりの見直しの検討は進んでいるかということについて、中川課長にお尋ねいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 中川課長。
◎財政課長(中川耕治君) 公共施設等総合管理計画につきましては、平成29年の策定から年数が経過しておりますことから、今年度末までの完成予定で改定の作業を進めているところです。基本方針としましては、現行の計画に定めております、1つは社会情勢に対応した施設保有量の適正化、それから、2つ目ですけれども、耐震化や長寿命化の推進による安全性の確保、3つ目として更新費用や維持管理費等の財政負担の軽減、平準化の3つについて、基本的には引き継ぐ形で進めているところです。 現在までの進捗としましては、施設の保有量の更新などの基礎データの整理を終えておるところでございまして、今後、これらを基に将来必要と見込まれます経費の見込み等について再算定を行います。先ほど御指摘のあった4倍というところの辺の数字が、今後ということになります。あわせて、施設類型ごとの更新に関する基本的な方針などについて、各施設の所管部署において見直し、確認を行っておりまして、更新計画の作成を進めることとしているところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) これは、総務省の方もずっと危機感を持って各市町にずっとインフラ長寿命化、資料を準備しています、インフラ長寿命化計画から公共施設等総合管理計画、そして、公共施設等個別施設計画、そういうのを立てなさいというようなことだったんです。これで分かったこと、これ、①、②、③なんです。過剰なんです。だって、人減るから。ニーズ変わるんだから。それが3番ですね。社会変容に対応できていない。 最も怖いのが、これです。税収減で保全維持管理できないにもかかわらず、更新を考えている。あるいは、新たなものをつくろうとしているということです。本気で減らすことに向き合うことが必要なんだということです。 次、いいですか。本気で減らすためにやるべきこと、まず、現状を把握すること云々とあります。優先順位です。伊達博が優先なんでしょうか。シミュレーションすること。伊達博つくって、本当に5万人の観光客が来て、その人たちがお金を落としてくれるのかということです。国立科学博物館に8.8億円のクラウドファンディングが集まりました。それが5万人少々でございました。1人当たり1万6,000円ほどの割になります、アベレージで。つまり、宇和島の伊達博物館5万人想定していたら、その人たちが1万幾らのクラウドファンディング、きれいなお金を落としてもらうぐらい、国立科学博物館というのは市場で評価をされているということですね。少なくとも選択をしてきてくれた人に対しては。 先ほどは、人口割で1億2,000万の日本と7万の宇和島とということでお話をしましたけれども、来場者、市場がどう評価するかという意味では、5万人おいでるとしても、どれだけの支出があるだろう。きれいなお金で毎年国立科学博物館にクラウドファンディングするぐらいのお金が集まるだろうかというようなことなんです。これ、市長がいけんのよと、議会がいけんのよと。だけど、なしにしたら、市民が、こういうことを言い訳にして、本当に逃げていないかというのを改めてお伝えしたいと思います。私たちに最終判断は委ねられるにしても、データが出てこないと、そして、プランが出てこないと、私たちは意見も言うことができないんです。ぜひにお願いしたいと思います。 そのあたり、中川課長、先に私こういうことを伝えましたけれども、どういうことが宇和島で分かっていますか。把握されて、どう進めようとされていますか。その来年度の頭に出てくるだろう計画については、どういうふうに出てくるでしょうか、この計画で分かっていること。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 中川課長。
◎財政課長(中川耕治君) なかなか難しいところありますけれども、施設の量と質というところがあろうと思いますので、1つは今後の人口減少を踏まえまして、施設の集約等を図っていく必要があること、これは市長が申し上げたとおりです。ただ、一方で、面積が広く、離島、半島部もありますことから、難しい側面があるものというふうには考えております。 また、廃校等で使用可能な施設もございますことから、これらは転用等を図って有効に活用していくべきものというふうに考えます。また、劣化が大きく進む前に適切な補修を行うことは、当たり前のことですけれども、長寿命化を図っていく必要があるということが質と量のところかなというふうに考えます。 また、一方で財政的な側面ですけれども、それは軽減を図ることと、もう一つは平準化を図りたいというふうに考えております。軽減という観点では、施設の更新や長寿命化を図る上で、国の補助制度がございますので、宇和島市におきましてもトンネルや橋梁、それから、公共下水道等で主にインフラについて取り組んでいるところですけれども、国の補助金や、また、有利な起債、大規模改修等で充てることができますので、これらを有効に活用しながら実施をしたいというふうに考えております。 先ほど更新費用が4倍ということがありましたけれども、事業費ベースですので、一般財源とイコールではないというふうに思いますので、市の負担をできるだけ軽いものにしていきたいというふうに考えているところです。また、平準化の観点ですけれども、基金等を有効に活用しまして、できるだけ一時的な負担増を調整していきたいというふうに考えておりますので、例えば公共施設等の整備管理基金等の積み増し等につきましても、できる範囲においてやっていきたいというふうに考えているところです。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) お願いをしますとしか言いようがないのがつらいところなんですが、今どんなという現状の課題を見なければならない。本当に要るの、要らんのやないという保有量を最適化していかないかん。もっとええ使い方があるんやないというような選択の幅も持たなければならないと思います。どうかいい計画が出ますようにお願いをいたしまして、5番はマネジメント意識を持ってくださいということを改めてお伝えすることもなかろうかと思います。優秀な中川課長でございますので、よろしくお願いして、次にまいります。 校則見直しについてであります。 学校安心ルールというのを提案をさせていただきました。これは、大阪で学校がもう荒れていると。そしてまた、成績がとても悪い。全国47都道府県でけつや、けつから2番目という結果が出たというようなことがあります。 宇和島でも校則の見直しがあると聞きまして、改めてこのことをお尋ねしようと思った次第です。校則というのはルールです。処罰が必要なルールもあります。処罰というと言葉は悪いのかもしれませんが、罰することも必要なこともあります。法律を勉強していない方でも、教養で法学を取った方なんかは分かると思いますけれども、罪刑法定主義というのがあって、こういうことをしたら、こういうふうな罪に当たりますよとか、こういうふうな罰則がありますよというのが示されると、割と悪さする人が減る。子どもさんにも親御さんにもこういうのを見てもらって、学校の住環境というんですかね、教育環境も含めた学校で暮らす、過ごす時間の環境がよくなるということなんですが、このことについて御検討なさったか、そして、どういうふうに御対応いただくのか、教育長にお尋ねをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 平成30年12月議会で議員が提案された学校安全ルールでございますが、各小学校におきましては、学校生活の決まりや学習規律徹底のためのルールが定められております。中学校におきましては、各校の校則に基づきルールが決められておりますので、今のところ学校安全ルールの導入はしておりません。 各小・中学校で定められたルールは、児童・生徒が安心安全な学校生活を送る上で重要であると考えております。今後の校則の見直しにつきまして、児童会、生徒会、保護者会等が積極的に校則の運用見直しに参画し、自己決定することで自分事として校則を捉えることが重要であると考えております。このことにつきましては、12年ぶりに改定された生徒指導提要にもそのように記述がございます。今年度は、市内中学校におきましても生徒会が主体となり、髪型や靴、そして、制服の見直しを図りました。 教育委員会といたしましては、従来どおり決まりを遵守を重視しつつ、児童・生徒が自分事として決まりを捉えていけるように、各校における運用見直しについての指導を行ってまいりたいと考えております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) ぜひにお願いしたいと思います。 1点、認識がちょっと違うのかなと思うのは、こういうベースがあって、学校ごとの特徴を生かすというふうな動きのほうが、私は楽なように思うんです。ですから、後の7番の質問の中でもちょっと触れたいと思うんですけれども、学校の裁量の部分と、宇和島の子どもたちはこうしてほしいんだ、こういうふうに学校で過ごしてほしいんだというベースがあるのとは、ちょっと違うかなと思うので、御検討を引き続きお願いしたいと思います。 次にまいります。 伊達博物館建て替えの前にやることがある。これも今までお話ししてきたことですが、今回も画像と地図を準備しています。これが第1期の都市再生整備計画の成果概要の図です。その次もありますかね。これは第2期のもの、高質空間形成施設というのであったりするんですね。この地図の中の大事な道路のはずが、どういう状態かということです。これ、和霊神社です、丸の内の、はとぽっぽですね、昔の。ずっとセカンドストリートというようなお店までです。幸いに、所管の方から国交省の方にこの惨状を伝えていただいて、現在はおおむね雑草などは刈っておられます。だけれども、この大切な道路がこのままでいいんですかと。 破れ窓理論ではありませんけれども、現在、電線の地中化の工事中だから、仕方がないんだという意識で、この上り立ち門から天赦園、伊達博物館へつながる道がこういう状態で放置されているというのはいかがなものだろうと私は思ったんです。心の問題というのが、とても私も大切だと思いますので、やはり地域の方にお願いする。しかし、地域の方が、前回も申し上げたとおり高齢化、そして、事業所の閉鎖などで店舗は減っている。お年寄りが葉っぱなど、あるいは車道に出ている雑草を刈ろうにも、危なくてできないという状態に宇和島市はなっているんです。元気な若者、働く世代、動ける世代というのがあれば、困ることないです。だけれども、こういう状態なんですね。 そして、ちょっとおまけを先にお見せします。先ほどの浅田議員の質問の中にもありました。これです。商店街の中のポストです。これ、こんなにさびるんですね。次ですね。これ、あるお店です。犬のおしっこで困っていますという貼り紙しているんですね。掃除のためにモップを捨てなきゃならないんでというようなことなんです。こんな状態なんです。すごいつまらないことなんですけれども、次の、ペットボトルに水を持っていくというんですね。流すんですね。だけど、流すけれども、それはおしっこの薄まったのが広がるだけなんです。水が蒸発すると、おしっこの結晶ができてくる。きれいな結晶かどうか分かりませんけれども、結晶が出てくるわけですよ。お困りなんです。空き店舗が多い。そうしたら、隣近所までやらなきゃならない。そうしたら、広くなる。歯抜けの状態が、1軒飛ばして1軒営業されているようだったらいいんですけれども、もうそんな状態じゃないでしょう。すごく歯抜けですよね。そうすると、とんでもない広い範囲お掃除しなければならないという実態があるんです。 ですから、地域の方はいかに美化に心に迫られて、美しくしなければならんということを迫られて活動しようにも、地域の力もなくなってきているんです。そうすると、公がお金を使って何かの整備をしなければならないという時代になるんですよ。それは心で、何とか地域の方はお掃除してください、愛ロードみたいな企画で、企業だったり、自治会などが、この範囲の道路はきれいにしてください、あるいは愛リバー、この川はきれいにしてくださいというような施策は施策でいいんだけれども、今後どうなるかというと、ますますお掃除する人は少なくなっていくんです。いかがでしょう。これ、伊達博物館やる以前に、こんなことに手間とお金をかけていくのが必要じゃないかというふうに思うんですが、やはり伊達博をつくって、毎年1億6,500万の収支差額を税金で埋めるということが優先順位として高いというふうにお考えでしょうか。いかがでしょうか。まず、部長から、道路の美化について。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 山口部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 国道56号の当該区間は、先ほど議員からお話がありましたとおり、現在国土交通省が宇和島市のメインストリートにふさわしい、快適で美しい都市空間の創造と歩行者の安全かつ円滑な交通の確保並びに災害時における緊急車両などの妨げ防止等を目的として、電柱を撤去し電線類を地中化する電線共同溝事業を実施しているところでございます。 現在は工事中のため、御不便をおかけしているところでございますが、完成すれば、先行して整備されている丸之内和霊神社から北側と同様の景観に配慮された道路になるものと期待しておるところでございます。 植栽の状況につきましては、同事業実施中の箇所ということで、市といたしましては経過を注視してきたところではございますが、先日議員からもお話しいただいたように、植栽の繁茂について御連絡をしたところ、道路管理者であります国土交通省宇和島国道出張所におきましては、出張所において適切に対応するとの回答をいただいたところでございます。また、今後も何かあれば対応するので、御連絡をいただきたいとのお答えはいただいておりますので、今後は国と十分連携を取りまして、美化に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 国もきちっと動いていただく、当然なのでしょうけれども、お仕事として御対応いただいたということ、本当に感謝を申し上げたいと思います。ただ、宇和島市として、宇和島市の道を、あるいは宇和島市の景観をというお考えで、岡原市長、いかがでしょう。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) あくまでも守備範囲ということはどうしてもあるのは現実でありますけれども、先ほどのペットの尿によるそういったものも拝見をいたしました。こういったペットの問題につきましては、最近から公園の出入り、ペットを含めたところを市は進めているというか、オーケーとしているところでございますけれども、その際に質問いただいたときに、あくまでも飼い主のモラル、そういったことを申し上げているところでございますので、伊達博とはまた、それはそれで、またこれはこれでしっかり対応していかなければならない課題とそれは認識しております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) それはそれ、これはこれじゃないんですよ。いくら伊達博物館がきれいでも、周辺の道路が荒れていたら、お客さん喜びませんよ、これは。点と点を線で結び、それを面にしてというのは、もうよく言われていることじゃないですか。例えば、四万十川という財産がありますというようなのは、よく言われていることじゃないですか。いくら単体でいいものがあっても、それを結べないと、あるいはそれを結んだ上で、体験型云々ということを御答弁なさって、ああ、とてもよくお考えだな、具体化するのを待ちたいなと思ったんですけれども、現実にどうかというと、こういう道路の状況じゃ、悲しいよねということでございます。 また周知徹底をいただいて、美化にお努めいただくお願いをいたしまして、次にまいります。 9月のことです。とんでもなく、コロナの中、インフルエンザが宇和島市の学校で発生をいたしました。手元の資料によりますと、ある学校では校内で110人を超えるほどの感染者が出たような日もございました。もちろんこれだけ感染者が出ておりますので、休校などの措置が取られているんですけれども、このことについて地元の医師会の方から、情報共有ができていない、これだけ9月になって感染が広がるということは、8月の後半から何かの兆候があったはずだ、8月中は学校現場の把握はできないかもしれないけれども、9月に入った時点でそれなりの兆候があったはずだということでございました。 事実、この表を見ると、9月の頭からぽつぽつと感染者が出ております。これは学校名は出ておりませんが、小学校、中学校とデータが分かれておりまして、学校が特定されそうなので公開は避けますが、この状況について、医師会と情報共有ができていないというふうに聞いたんです。情報共有ができていれば、幾らかの感染拡大は防げたというのが宇和島医師会の多くの意見だそうであります。 厚生労働省では、学校等欠席者感染症情報システムというのが動いておりますが、宇和島では動いていないということでございます。ぜひに、コロナは下火になっておりますが、もろもろございますので、情報共有体制について、金瀬教育長にお尋ねしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 感染者が増えている場合においては、学校長が学校医に現状を伝え、御意見を伺ってきております。現状、各校の養護教諭が共有している感染症発生状況調査というものがございます。今後においては、こういった調査を活用して医師会との情報共有に図ってまいりたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) よろしくお願いいたします。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(椙山三也君) 以上で、武田元介君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後3時5分から再開いたします。 午後2時52分 休憩----------------------------------- 午後3時05分 再開
○副議長(椙山三也君) 再開いたします。 休憩前に引き続き質問を行います。 それでは、上田富久君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 市民クラブの上田富久でございます。通告に従い一問一答にて質問をいたします。市長並びに関係理事者におかれましては、簡潔で歯切れのよい答弁をお願いをいたします。 質問を始める前に訂正がございます。私、思い違いをしておりまして、特色ある学校づくり推進事業の中に自主企画事業が含まれているというふうに思っておりましたが、特色ある学校づくり推進事業と、そして、自主企画事業が別物だということを学校教育課の井亀課長補佐から大変分かりやすい説明を受けましたので、訂正し、特色ある学校づくり推進事業と自主企画事業の2つの事業についてまず質問をいたします。 特色ある学校づくり事業についてお伺いをいたします。 金瀬教育長は、特色ある学校づくりとはどういうことで、なぜ必要だと思われますか。簡潔にお願いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 学校の置かれた地域ごとに、地理的なものであったり、産業であったり、そういった特色もありましょうから、地域ごとにやっぱりどういった子どもを育てたいという、そういった目標も違ってくると、そういうところからきておるものでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 基本的には、学校が地域や児童・生徒の特徴に合った教育を進めることであり、日本の社会の大きな変化に対応しつつ、そのような状況下、たくましく生きていける人材を育て、その能力を十分に伸ばし、児童・生徒の一人一人の個性を生かすためというふうに文科省のホームページに記されております。 それでは、特色ある学校づくり推進事業と自主企画事業の概要を森田教育部長にお伺いをいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 森田部長。
◎教育部長(森田孝嗣君) お答えをいたします。 まず、特色ある学校づくり推進事業につきましては、豊かな人間性や生きる力を育むことを目的として、児童・生徒及び地域の特性を生かした活動を対象とする事業であり、福祉学習や地域学習などの体験活動、交流活動などを行っております。 次に、自主企画学習事業につきましては、児童・生徒の判断力、表現力や創造力を育成することを目的として、学校が独自に企画する教育活動を対象とする事業であり、プログラミングの体験学習、英会話等の取組を行っております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 私も教育委員会のほうである程度の説明を受けました。特色ある学校づくり推進事業は、先ほど金瀬教育長が言われたように地域学習、そして、自主企画事業は学力、また、環境教育というふうに私もお聞きをいたしました。この2つの推進事業は、学校側からも大変喜ばれている事業であります。しかし、自主企画事業が来年度より児童・生徒数の割合で予算配分がされることに変更になるということですが、どういう理由でどのように変更されるのか、また、児童・生徒1人当たりの予算配分をどのように考えておられるのか、森田教育部長にお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 森田部長。
◎教育部長(森田孝嗣君) お答えをいたします。 自主企画学習事業は、これまで小規模校は10万円程度、大規模校は20万円程度を目安として、各学校から提出をされた事業計画に基づき配分してきました。この場合、単純に児童・生徒1人当たりの額で比較をした場合、結果的にということではございますけれども、小規模校に手厚い状況でございました。 そこで、令和6年度からは学校規模に応じ段階的に配分額の目安を設けることにより、学校間の公平性をできる限り図った上で、各学校から提出される企画内容等を勘案し、対応する予定としております。配分方法につきましては、今ほど議員から御指摘のありました単純な人数割ではなく、学校の規模に応じて段階的に配分額の目安を決めておりますので、結果として1人当たり単価というのは学校によりまして差異が生じております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) この制度変更によって、小規模校の予算が減ることになります。市内でも児童・生徒が、これは極端な例を出すんですが、児童・生徒が著しく減少している宇和海地区を例に出しますと、戸島・嘉島小学校が来年度より、嘉島はもう休校になっておりますが、来年度より戸島小学校が休校になりますので、来年度の児童数は結出、蒋淵小学校各3名ずつ、日振島小学校2名、遊子小学校16名、4校合わせて24名ということでございます。市内で一番多い児童・生徒を有する明倫小学校427名と、全宇和海地区の児童の18倍近くということになります。配分される予算も大きな変化が、私は出てくるんではないかなというふうに思っておりますが、今ほど森田部長が言われたように、その人数できっちり配分するんではないということで、少し安心をしておりますが、小規模同士工夫をして、合同で授業を行ったり、ICTを活用してリモートでの対応をするなど、教育委員会から提案もあるようですが、学校ごとの考え方も違えば、地域性も違い、講演会など授業を行うにしても、基礎となる講師料などの費用が、小規模校であり、大規模校であっても同等の費用が必要になってまいります。小規模校にとっては大変厳しいものに、私はなるんではないかなというふうに思います。 また、現在でもICTを活用して授業展開をどの学校もされておりますが、リモートと実際に体験することでは大きな違いがあるというふうに私は思います。金瀬教育長も、小規模校のよさを私に会うたびにいつも熱く語られますが、これを実行すると、小規模校の切り捨てにつながりかねないと私は考えます。金瀬教育長の御所見をお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 先ほど部長が申し上げましたように、これまで、相対的にということではございますけれども、むしろ小規模校にちょっと手厚い状況があったということを踏まえて、規模と一言で申し上げましても、人数もあれば、クラスもあれば、そういった違いもありますので、単純一律の人数割ということではなくて、一定の目安は設けながらも、自主企画事業というその事業の趣旨と、そして、企画内容等、趣旨に照らした企画内容等についても勘案の上、全体のバランスを考慮しながら対応してまいりたいと考えます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 今ほども教育長が言われたことも正直、分かります。しかし、やはり大規模校と小規模校の、小規模校のほうが1人割にしたら金額は大きいんだというような話ですが、そうじゃない。やはり全体考えて、小規模校と大規模校、小規模校には当たり前に少し余分めに、手厚くとやるのが私は当然だというふうに思います。 今言われたこと、なかなか私自身、納得はできませんので、やるということなので、やりながら様子を見て、またそれなりの変更等々をやっていただければというふうに思います。また、不備等々ありましたら、そのたびに質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 こころまじわうプロジェクトについて質問に移ります。 立ち上げ当初、この事業は自立と共生の力を身につけるために、性的自己決定能力、性においても自分も相手も大切にすることができる力を育むことを目的としており、概要を説明すると、学年に応じた系統性のある題材を、学級活動を軸として、外部講師による性教育の講話を実施し、その後、生徒による主体的、対話的な学習を行うことで、生涯にわたって幸せにつながる性的自己決定能力を育む。また、学級活動と教科と、理科、保健体育科、技術家庭科、道徳科、これをつなぎ、深い学びとなるようカリキュラムの開発を行うというふうにされております。 このプロジェクトを立ち上げた際、私もこのプロジェクトの7人の実行委員の1人に指名をされました。7人の実行委員は、愛大の教授、養護教諭、保健師、助産師など専門家の集まりで、素人の私がなぜ、また、60過ぎて、今さら性教育はないだろうとお断りをさせていただきましたが、当時の城南中学校の校長が1つ下の後輩であり、名簿にもう名前書いたで、もういけんでというようなことで、無理やりやらされる羽目になりました。 そんなこんなでこのプロジェクトをどうにか成功させないといけないという思いから、教育委員会の協力を得たいと思い金瀬教育長に質問をいたしましたが、教育委員会主催で行われている取組ではないので、詳細までは分からないと、教育委員会には関係なく、学校側が勝手にやっていることなのでと私は取ってしまうような答弁をされております。 しかし、現在では同じプログラムで市内全6中学校で実施をされ、小学校でも鶴島、住吉両小学校をパイロット校に指定し、今後、市内全小学校でも実施の運びとなっております。このように、市内全小・中学校が取り組んでいるこころまじわうプロジェクトを、金瀬教育長は今でも各学校単位の特色ある学校づくり推進事業だというふうに思っておられますか。金瀬教育長にお伺いしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) そのようには考えておりませんで、当初、事業が始まったときは確かに学校が提案の、学校としてやっていたという始まりではございましたが、その後、私も見学にも行っておりますし、今後については、まず中学については、市全体の取組としていくことを目指して予算計上をするように検討しております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) これも打合せをしたのに、最初にこれを言われました。現在のプロジェクト、これに関しては市内全校で取り組んでおるということで、特色ある学校づくり推進事業から切り離して予算をつけていただきたいということを今から言おうとしたんですが、もう先にそのように言われたので、ぜひそこのところはここで約束して、予算をつけていただくようよろしくお願いをしたいと思います。 次に、教師のスキルアップについての質問をいたします。 児童・生徒の学力向上等のためには、先生方、特に若手の先生のスキルアップが必要と考えますが、どのように考えておられるのか、また、現在どのような取組をされているのか。これも金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 全国的な傾向ではございますけれども、本市におきましても、定年退職等の増加に伴い若年の教職員が増加しており、指導力の向上が急務となっております。若年教職員のスキルアップにつきましては、各校の校内研修会や市ないしは県の教育委員会が主催する各種研修会等により、レベルを図っているところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 私はこれ、数年前ですが、武田議員の呼びかけで椿原先生の公開授業を津島中学校、岩松小学校に見学に行かせていただきました。津島中学校での公開授業には金瀬教育長も参加され、相当嫌だったというふうに思うんですが、私の隣で1時間ずっと真剣に授業を見学をされておられました。 私は大変すばらしい授業だと感じましたが、人によっては感じ方が違い、この方法が合わない教師の方もいるかもしれません。しかし、いろいろな先生の公開授業を体験することで、自分に合ったやり方が見つかるのではないかなというふうに思います。 また、先生方に多くの体験、経験をさせることでスキルアップにつながり、ひいては児童・生徒の学力向上につながるというふうに私は思っております。しかし、各学校単位で講師を呼ぶとなると、旅費、交通費等の費用がかかり、講師を呼ぶことも大変これ、難しい状況が出て、今でもおるようです。各学校単位で呼ぶのではなく、教育委員会が主催し、各学校に負担がかからないような方向性といいますか、それはできないでしょうか。金瀬教育長の御所見をお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 若年教職員を中心とした教員の指導力や
コミュニケーション能力の向上を図るために、今おっしゃっていただいたような、教育委員会のほうで企画し、主催するスキルアップ研修の充実を検討しているところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 大変前向きな答弁をいただきました。 これまで私も何度か金瀬教育長に質問をいたしましたが、今回初めて話がかみ合いました。このように対応していただくと、私自身も腹も立てずに、心穏やかに質問戦に臨むことができますので、今後ともよろしくお願いをしておきたいというふうに思います。 次に、休校・廃校施設の管理方法及び関連する諸問題について、質問に移ります。 少子化に伴う児童・生徒の減少等により、全国的に約450程度の廃校施設が生じているとされております。廃校施設は、地方公共団体にとって貴重な財産であることから、地域の実情やニーズを踏まえながら有効活用をしていくことが求められておりますが、当市も廃校施設の利用方法について令和2年に基本方針が示され、翌令和3年に更新され、廃校施設の利活用について検討することとなっておりますが、実際にはなかなか有効利用が難しい状況にあるようです。 午前中の質問と少々重なる点があると思いますが、改めて当市の廃校施設の利用方法についての基本方針の概要と、現在の状況及び課題を
西本総務企画部長にお伺いをいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 西本部長。
◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 初めに、廃校施設利活用のための基本方針の概要につきましては、地域住民の意見を尊重することを原則とし、市民全体の利益にかなうものとするという基本的な考え方の下、利活用を決定するための判断基準や利用決定までの流れなどについて定めているものでございます。 次に、廃校の現状につきましては、中学校1校、小学校9校の計10校となっております。 また、現在の利用状況といたしましては、旧浦知小学校や旧九島小学校はコミュニティーの拠点として、旧小池小学校は愛媛大学や民間企業が活用しており、加えて、現在、旧石応小学校では企業版ふるさと納税を活用してサテライトオフィスをはじめ、地域の方々が集う場所として整備が進められております。 最後に、課題といたしましては、行政が地域に対して具体的な提案をしないと、なかなか事業化に結びつきにくいという現実があることや、民間事業者等から問合せいただく中で、市街地からの距離とか、津波の心配とかいった立地条件から、利活用に結びつかない場合があることなどが挙げられます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 全国でもいろいろとこの利活用に関して、廃校施設の利活用に関しては、どう使おうかという苦戦をしているようでございますが、姉妹都市である大崎市に椙山議員、川口議員、私と3人で視察に行ってまいりました。山の中にある、町なかから40分ほどかかる小学校でございましたが、そこでジビエの、特にイノシシの食肉の工場を、まだ稼働前だったのではっきりしたことは言えないんですが、工場を造っておりました。そして、加工用に使えないイノシシは、おがくずの入った、また、菌を入れた機械の中に数日入れたらば、ばらばらに、骨だけになるというような施設もありました。それが2基備わっておりました。1基2,000万か何かと言っていたので、結構するんですんが、ぜひそういうことも参考にしていただいて、今後統廃合がどんどん進んでくるというふうに私は思っておりますので、そういう有効利用もひとつ考えておいていただければというふうに思います。 また、離島に関しては、いつでも再開できるように休校扱いになっておりますが、現在休校になっております竹ケ島、嘉島両小学校の施設の管理はどのようになっているのか、森田教育部長にお伺いをいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 森田部長。
◎教育部長(森田孝嗣君) お答えをいたします。 休校中における施設の管理方法につきましては、電気、水道はもとより消防設備、浄化槽保守点検等の各種設備保守に係る業務委託などについて、通常の学校と同様の管理を行っております。特に校庭やグラウンドにつきましては、何もせず放置してしまいますと雑草が生い茂る状況となるため、除草等について地元自治会等の御協力をいただいたり、状況によっては担当職員を派遣するなど、適切な維持管理に努めております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 竹ケ島、嘉島小学校の2校に加え、来年度より戸島小学校の休校も決まっておりますが、これまでの竹ケ島、嘉島小学校の施設管理は森田教育部長が説明されたとおりかもしれません。しかし、なぜ休校になるのか考えていただきたい。少子高齢化、人口減少が急速に進んだから、このような状況になっております。これからは地域の人口も激減し、高齢化率も非常に高いというふうに考えられますが、地域で管理できる、草刈り等々地域にお任せをしておるということなんですが、地域で管理できる間はよいでしょうが、近い将来、地域での管理は、これ、難しくなってくるのは必至の状態でございます。 これらのことを含め、今後地域での維持管理方法の見直しを図るべきだというふうに私は考えるんですが、金瀬教育長の御所見をお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 戸島小学校につきましても、今ほど部長が説明した2つの小学校と同様の維持管理を行っていくことに当面はなります。11月に行われました戸島小学校の学校運営協議会におきまして、休校中における維持管理の考え方などについて説明をさせていただいたところですが、地元の自治会等により、草刈り等の作業につきましては内諾をいただいております。当面は御説明したとおり、地元の御理解、御協力を得ながら、状況によりましては担当職員等を派遣し対応するなどの管理を行ってまいりたいと存じます。 なお、今後につきましては、御指摘のように高齢化に伴い、地元による維持管理が難しい状況になった場合においては、どういった方法が適切であるのか検討が必要だというふうに、現状においては考えております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) その都度、もしそういうような状況が出た場合には考えていただきたい。その地域に寄り添った形の方法でやっていただければというふうに思います。 ほかにも休校、廃校で多くの問題が生じてくるというふうに私は思います。例えば、学校関連で働いていた、地域で雇用されている用務員の方、給食調理員など、地域の子どもたちのためにこれまで一生懸命働いてこられた方々は職を追われます。この方々の対応をどのように考えておられるのか、金瀬教育長にお伺いをいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 施設の統廃合により職が廃止されたときには、再度の任用は行わない場合がありますが、他の施設における同一職での任用について、御本人の意向も踏まえ、検討してまいりたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 陸続きの学校は通える範囲なので構いませんが、なかなか地元、島なんかは地元で雇用している方が多々いるんだろうというふうに思います。その方々に、今回もう休校になるから、町なかに働きに行って、こういう場所があるから働きに行ってくれないかというような人事替え等々あっても、なかなか毎日船に乗って通うというのは難しいんですよね。そこのところ、大変難しい問題だというのは私も分かっておりますので、地域に、ここも寄り添った形で考え、対応していただくよう申し添えておきたいというふうに思います。よろしくお願いをいたします。 次に、教育問題の質問時にはほぼ毎回行っている、坂尾議員が毎回新築住宅資金のことを言われておるように、私も毎回ほぼ言っておるんですが、小学校の統廃合の問題でございます。 今年の9月定例会の一般質問でこの件に関して質問をいたしましたが、検討委員会の立ち上げに際し、今年の4月から5月にかけ延べ22回にわたり、平成30年に策定した方針について、学校再編の対象校を訪問し、意見交換を行ったと。その後、6月下旬に第1回目を開催し、これまで2回開催しており、現時点での検討状況を踏まえると、もうしばらく丁寧な協議が必要であるが、年内には一定の方向性を示したいと森田教育部長が答弁をされており、金瀬教育長からも同様の答弁をいただいております。 また、今後、統廃合の協議の途中経過等を示してもらいたいとの要望を申し添えておきましたが、いまだ何も報告がございません。年内に一定の方向性を示すと答弁されましたが、どのような方向性になったのか、検討委員会の途中経過、今後のスケジュール等を併せて金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 今年6月に学校再編整備検討委員会を立ち上げ、今月まで5回にわたり協議検討を重ねて、先般、再編整備検討委員会の報告書がまとまった状況でございます。今後、検討委員会からの報告書が提出されましたら、教育委員会において議論をし、方針を決定したいと考えております。 今後のスケジュールについては、まだ具体的詳細は決まっておりませんが、教育委員会会議の議決を得る必要がありますので、整備検討委員会から提出された報告書を基に議論の上、適切な判断を行っていきたいと考えております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 毎回同じような答弁なんですが、もうこれも本当に喫緊にやらなければならない問題なんですよね。ぜひここのところは腹をくくって、なるべく早く結論を出すような形でやっていただければというふうに思います。この件に関しては説明を求めても全く説明もなく、しつこく聞かなければ報告もない。私たち議員は統廃合対象の学校を抱えている者も大勢います。そういうことで、この件に関しましては物すごく関心を持っているんですよ。ぜひ今後はそのことのないよう、しっかりと経過報告、説明をお願いしておきたいと思います。 次に、新伊達博物館建設についての質問に移ります。 先月、新伊達博物館の入札が行われました。しかし、入札者がなく不調に終わりました。この入札不調の原因をどのように考えておられるのか、宇和島市競争参加資格審査会の委員長である玉田副市長に御所見をお伺いしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 玉田副市長。
◎副市長(玉田光彦君) 今回の入札不調を受けまして、関係業者にヒアリングを実施いたしております。それによりますと、予定価格と応札価格に乖離があるということが一番大きな要因として挙げられているほか、全国的に大阪万博等々大型案件も予定されておりまして、技術者や労働者の不足、これらも影響しているという声もございます。市といたしましても、近年の急激な物価上昇や人手不足等がそれらの要因でないかというふうに考えております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) これまでも当市、この入札に関して、市立宇和島病院のエネルギー棟、また、住吉小学校、住吉公民館、吉田統合小学校、三間認定こども園、そして、今回の伊達博物館の入札と、不調が続いておりますが、他の自治体でここまで入札不調になった例は、私、聞いたことが正直、ないんですよ。何個かは、それは入札不調はあるんですが、これまで続くというのは、私は入札に対して素人なので、こういうことを言っていいのかどうなのか分かりませんが、入札制度自体にこれ、不備があるのか、それとも、建築住宅課のチェック機能が働いていないのか、競争参加資格審査会での審査がこれ、おかしいのか。ここのところは私も定かではございませんが、不落の原因を検証し、反省点を次の入札に反映したり、他の自治体の入札方法と比べられたりしたことはおありでしょうか。玉田副市長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 玉田副市長。
◎副市長(玉田光彦君) 先ほどの答弁と重なる面もありますが、まず、近年大型な事業が続いているということもございます。その時々の要因というのも、またあります。例えば、三間の場合だとウッドショックというのが一番大きな原因でなかったかというふうに思っておりますし、その後のウクライナ情勢、あるいは円安の進行などが急激に続いておりますので、これは一番大きな原因ではないかと思っております。 各自治体ごとの不落の状況、これ、きちんと調査したものは私は持っていないんですけれども、いろんな情報共有の中ではやはりそこそこ増えているというふうに聞いています。特に大型案件ですと工期が長いということがございまして、制度上、御案内のとおりなんですが、行政といいますか、公共発注の場合は積算から始まって一定期間がかかるわけですよね。そうすると、よるべき単価が変わってくる。ただ、実勢価格はその間にもどんどの上がっていく。将来の見通しから言うと、業者の方々がやはり利益を見込めるかどうか、そういう判断が大きく働いてくるということで、全国的に見ましても、官庁速報とかいろんなところを見ていますけれども、本当にこの公共の在り方というか、制度でずれが生じる、タイムラグの。これについては大きな問題だと思います。 ただ、これは制度でございますので、我々はなかなか、だから、単価を変えようとかいうことはできません。そういうことで、いろんな入札方法等々の検討いうのは、県に準じる。他の市町もいいやり方があれば、それはいつもその審査会の中では参考資料として、改善という形で検討しております。できるなら、私はやっぱり今の急激な物価の上昇が落ち着いて、そういう環境が整うということを期待するというところが一番大きいところだと思っております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) なかなか今、物価が上昇傾向、右肩上がり、まだ続いております。先ほど、今、玉田副市長が言われたように、積算をして入札までタイムラグがあるということ、右肩上がりの物価のときには、そのタイムラグによってなかなか適正な金額が見込めないというようなこと、これに関しましては中川財政課長といろいろと、何度も私、話をしております。確かにそのことは私自身も分かっておりますが、これ、あまりにも続き過ぎるんですよね。これ、どうにかならないのかなと。これ、あまり不落が続きますと、まだまだこれ、物価が安定をしていない状況下の中、右肩上がりでずっと推移をしていく上で、遅れれば遅れるほど予算がかさんでくるというようなことにもなりかねませんので、そこのところはしっかりと再度その検討委員会で検討をしていただいて、適切な入札方法というのを確立をしていただければというふうに思います。 私自身、先ほど武田議員も言われましたが、多くの地元業者等々から、こんな金額では無理だと、二、三割は足りないとういうふうに直接その業者から聞いております、正直。先ほども言いましたように、いまだ物価は安定をしておりませんので、下手をすれば、二、三割どころか、遅れれば遅れるほど、もっと予算が足りないような状況にもなりかねませんので、きっちりと、何度も言うように、入札の不調の原因というのは細かく分析をしていただいて、できる限り早めの入札というのをやっていただければというふうに思います。 次に、今回の入札成立をするためには、今ほど言いました二、三割足りないと言われている事業費を増額するのか、それとも、市立宇和島病院のエネルギー棟のように参加資格の変更をしたり、そして、今は分離発注ですが、一括発注をするなり、制度を少しいじくるのか。それか、現在計画されております津島熱田温泉のように設計変更をするのか、それとも、計画自体を白紙にするのか、私はこの4つしか、素人の私が考えて、4つしかないんではないかなというふうに思います。 しかし、先ほど岡原市長の答弁で、計画自体は白紙にする気はまずないというふうに聞こえました。そして、計画されているとおり、なかなか設計変更できないというようなことも言われました。その4つしかないんであれば、そうしたら、もう金額を上げるのか、それとも入札制度をすこしいじるのかのこの2つしかなくなるんですよね。岡原市長は、選択肢のまず1つとして、金額を上げるという選択肢はありますか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 先ほども答弁申し上げたとおり、議員おっしゃるとおりなんですよ。その価格で計算をし始めたら、追っかけで追い越されていくというところがあるところで、ただ、今回のそれというのは4月の基準で計算していたことは事実ですので、労務、材料ともにやっぱりその最新の単価で計算をしていく必要はあるだろうと思っております。やはりこういった設計をされたものをそうやって大きく何かを変えるということは思っていないところで、何かの調整ができないかという意味においては、若干の価格の再計算というのはしているところでございますので、そういった金額が若干上がるのではないかなということは思っています。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 物価スライドぐらいの、物価スライドといってもどれだけ認められるかというのもちょっと分かりませんが、CMを入れているので、これ以上積算単価を抑えることはまずできない。そこは間違いないことなんですが、そうしたら、もう上がる。どこまで上がるのか。どこまでに抑え切れるのかというところ、そこのところは今から積算をした金額を見ながら、審査会のほうで多分決めていくんだろうと。そして、議会のほうに報告があるんだろうというふうに私自身思っておりますが、もし大幅に上がった場合、これ、もしの話なので申し訳ないんですが、議会にはもちろんその予算を通さないといけないので説明はあるでしょうが、住民の、一般市民の方々にそういう説明をされるというような気持ちはございますか。岡原市長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 金額が上がる、これまでこういうお話をされてきたところから変わっていくということに対しては、やはり議会の皆様方に丁寧に説明をしていこうというところでございまして、市民を代表する方々ですので、丁寧に説明していきたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 市民の方に丁寧に説明するということで、安心をいたしました。議会、市民はどうでしょう。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 市民の皆様の代表である議会に対して丁寧に説明していきたいと思っております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) そうしたら、市民は再度もう説明とか何とかというのは、もうしないということでよろしいでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) この点につきましては、これまでも大枠としてのお話として繰り返ししていたところでございまして、ここにきて入札のそれでございますので、議員の皆様方の説明に代えさせていただきたいと思っております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) どれだけの予算が必要なのか、どれだけ上がるのかというのは、ちょっと私も想像できないわけですが、大幅に上がるんであれば、やはり市民への説明は私は要るんじゃないかなと。議会は市民の代表だというふうに言われておりますが、なかなか市民の方も納得できないのではないかなというふうに私は思っておりますので、ぜひそこのところもお含みおきをしていただければというふうに思います。 岡原市長が、環太平洋大学、これはいつも例に出しますが、公立化、身の丈に合わないということで断念をされましたが、総額48億、建物だけで24億ですか、そして、年間維持費1億7,000万の伊達博物館は身の丈に合っているのか。身の丈に合っているからこそ、方向転換をせずにこのまま突き進んでいくというようなとしか私は思えないんですよ。 私自身も24年前に初めて市議会議員に立候補したときに、伊達文化ロードをつくる、そして、天赦園グラウンド等々に木屋旅館、そして、大和田建樹の住居跡等々、全てあそこに持っていって、そういうものをつくったらどうかなということをアピールして市会議員に出たもんですから、この件に関しましてなかなか反対はしにくいんですが、ただ、先ほどから言っておりますようにこれだけ大きい建物が要るのかな。人口が2050年には3万人ほどになると。それなのに、維持費1億7,000万かけていいのかなという疑問は今でも持っております。伊達博物館は造ってほしい。しかし、これだけ大きいものが要るのか、そこのところはいまだに私は疑問を持っておりますので、そこのところはなかなか市長とかみ合わないところでございます。 しっかりとしたビジョン、市民、そして議会を説得できるだけのビジョンを示していただき、そして、今まで言った発言には責任を持って、将来を見据えた市政運営をしていただくよう要望しておきたいというふうに思います。 また、今回の入札不調によってスケジュールが大幅に変わってくると思いますが、入札を見てからということにはなるんでしょうが、入札がもし成立した後のスケジュールというのは、これまでと変わらないのか。最後が決まっているので、どのように考えておられるのか、スケジュールの概要を森田教育部長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 森田部長。
◎教育部長(森田孝嗣君) 繰り返しにはなりますけれども、入札の時期というのはまだはっきりしていないということはあります。ただ、当初の予定どおり令和9年春にオープンすることができるように、現在、関係部署等で再入札に向けた調整を進めているということでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) その入札次第だということでございますが、今後の動きに注視をしておきたいというふうに思います。伊達博物館に関しましては、本当に市民の皆さんが大変興味を持って、いろいろと住民投票等々の条例等々の請求も出てまいりましたので、みんながここは興味を持っておりますので、住民に寄り添った形で慎重に事を行っていただければというふうに申し添えておきたいと思います。 次に、天赦園地先の市道改良の事業についてお伺いをしたいと思います。 この件は、前の9月定例会に上程された議案でもありますが、賛成少数で否決をされました。その後、市道改良を行う上で必要な不動産の所有関係者同士の話合いが行われているというふうに聞き及んでおりますが、民間と民間でのことですので、行政は介入できませんが、現在どのようになっているのか、把握されている範囲で構いませんので、山口建設部長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 山口部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 天赦公園地先の市道改良事業につきましては、議員からお話がありましたように、新伊達博物館の整備に併せて国の補助を受けられるこの機にすべき必要かつ重要な事業との認識から、9月議会後、補償金額の確定作業を進め、12月議会に再上程するべく取り組んでまいりました。しかしながら、補償対象となる物件をめぐり、市が立ち入ることのできない状況となっていることから、12月議会への補正予算案の再上程を見送らざるを得ないと判断し、現在におきましては、その状況について可能な限りの情報収集等を行っているところでございます。議員のほうからのお話あった以上の情報については、まだ把握していないというところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 情報は把握をしていないということなので、これはある程度の情報は把握しないと、なかなか前向いて進めない、準備もできないというような状況が続くと思いますので、ぜひそこのところは少しずつではありますが、情報の収集というのはお願いをしておきたいというふうに思います。 それでは、もしこの9月定例会で出された議案、否決されていなかったら、これ、もしもということなんですが、どのような不都合が出てきたのか、どういうふうなことが考えられるでしょうか。山口建設部長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 山口部長。
◎建設部長(山口勝君) ちょっと確認なんですけれども、不都合というのは、先ほどの契約というようなことではなく。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) もしこれを可決したら、今回このような状況になったじゃないですか。そうしたら、どのような不都合が出る可能性があったのかというところをお聞かせ願えたらと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 山口部長。
◎建設部長(山口勝君) 仮定の話ではございますけれども、予算の執行、前払い金、契約がうまく取り交せたとしたら、契約ができた後にこういう問題が発生した場合では、途中で止まるということで、事故繰越というような措置が必要になってくるという可能性はあったと思います。まだ契約の前段階でこういう問題があれば、予算の執行ができないというような状況が考えられます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) それでは、私もちょっとこの件に関しては、市道の拡張に関してのこれを否決した、私が反対理由を述べたので、少し心苦しいところは正直あったんですが、このような状況になった以上、ここで否決しとってよかったなというふうに今現在思っております。 ここのところも、慎重にこれを今後やっていただければというふうに思います。 それでは、この今言っていた市道の件でございますが、購入しようとしていた土地に隣接している場所に設置されていた縁石、これ、なぜこの縁石を設置されたのか。また、その縁石の撤去理由、山口建設部長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 山口部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 この前撤去いたしました縁石につきましては、設置の時期、それから理由等については正直把握できていないところではございます。 撤去につきましての理由でございますが、この縁石につきましては令和4年10月に市民の方から、歩行者が負傷する危険性があるとの警察への撤去要望がございまして、その情報を市の建設課でも共有したというところでございます。市としましては、令和6年度に市道改良工事を実施する予定としておりましたので、その際に撤去する方針としておりましたけれども、道路の幅員が狭いこと、また、その後複数の方からもこの縁石について危険であるという同様のお話があったことから、安全性向上のために今年の9月に先行して対応させていただいたところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○副議長(椙山三也君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 安全上の都合でというような話でございましたが、確かにこの縁石を取り除くと、私もあそこを車でしょっちゅう走るんですが、車を運転する側からしては、大変運転をしやすくなりました。しかし、歩行者側からは、縁石があったほうが、あそこで車が徐行をします、スピードを落とします。そういうことで危険を和らげることにもなるというふうに私は思います。車側、そして自転車等々からすると便利なのかもしれませんが、それは歩行者側からは逆だというふうに私は思っておりますので、ここのところ、総合的に考えて、ぜひ今後はやっていただきたい。そして、この件に関しましては山口部長も相当悩んだというふうにお聞きをしておりますが、あそこの土地を買収できてからでもよかったんではないかなというふうに、私自身は思っております。そこのところもぜひ総合的に考えてやっていただければというふうに思います。そのところを申し添えておきたいと思います。 時間はまだ少しあるんですが、これで準備していた質問は終わりますが、国は少子化対策に対し、この一、二年が最後のチャンスだと。何もやらなければ、取り返しがつかなくなるというふうに言っております。当市は国が行う施策を見ながらやる、国県がやれと言うからやるというように、市独自の施策があまり見えてこない。やっているというふうにいろいろな課長からはお聞きをするんですが、インパクトがないので、市民の心に響いていないとしか言いようがございません。 また、岡原市長におかれましてはトップセールスで各地を飛び回り、月の10日以上宇和島市を留守にする。これも仕方がないのかもしれませんが、しかし、少子化対策、子育て支援、経済対策、産業の育成など、当市は待ったなしの多くの問題を抱えております。大型施設の建設に、これ、言い方悪いんですが、こだわるのではなく、この地域に根を張って生活している地域住民にもっと軸足を置いた施策の展開をお願いするとともに、当市が抱えている諸問題の対応が手遅れにならないようにお願いし、質問を終わります。(拍手)
○副議長(椙山三也君) 以上で、上田富久君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問を終わります。残りの質問につきましては、明日14日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。 午後3時58分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 宇和島市議会 議長 松本 孔 副議長 椙山三也 議員 田中秀忠 議員 山本定彦...